兄弟トラブルになる前に。遺産相続の割合や揉めないための対策をFPが徹底解説!
このような場合、親の介護をしていた妹はその分財産を多くもらいたいと思うこともあるでしょう。一方の姉は、自分にも権利があるのならその分は確保したいと言うかもしれません。そういったところから確執が生じやすくなります。
親の介護で寄与分は認められる?
被相続人に特別の寄与をした人を優遇する「寄与分」という制度も民法上用意されています。
親子間には相互に扶養義務があるので、介護をするのはある意味当然のこととも考えられます。裁判所を通して遺産分割する場合でも、親の介護をしただけでは寄与分は認められにくいのが現状です。
親から生前贈与を受けている人がいる場合も
子供の中に、親からお金の面で援助を受けていた人がいる場合もあります。親からの援助が民法上の「特別受益」に該当すれば、遺産分割の際にその特別受益を遺産に加算し、特別受益者はその分は受け取ったものとして遺産分割することが認められています。
結婚の際の持参金や留学費用などが特別受益に当たることが多いですが、明確でないものや証拠がないものなどもあり、争いになりがちです。
兄弟で不動産を分けるときの注意点
相続した親の不動産を分けるときには、トラブルにならないよう分け方に気を付ける必要があります。