「パブリック・コミットメント」ってなに?心理学を応用した片付け習慣 その3
突然ですが、あなたの隣に今日からダイエットをしたいと考えている友人がいるとします。
その友人があなたに向かって「わたし、今日からダイエットするね!」と宣言すると、友人は実際にダイエットに成功する確率が高くなるという話を聞いたことはありませんか?
これは心理学者のクルト・レヴィン氏が提唱した「パブリック・コミットメント」と呼ばれる行為で、「周囲の人に向かって目標を宣言すると、達成率が高くなる」というものです。
自分の目標を達成するために他人の目を使うというのは、心理学では常套手段です。今回はパブリック・コミットメントについて解説します。
■ 実は危ない?使い方によっては逆効果になる、諸刃の剣
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この「パブリック・コミットメント」は、もちろん片付けの習慣化にも応用できます。
周囲の友人や同僚に「最近は部屋の片付けを頑張っている」「1日10分は部屋を片付けるようにしている」と公言するだけで、習慣化できる可能性が高くなります。
しかし実は、このテクニックには大きな落とし穴があります。
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