リノベーションで中古住宅をお得な「エコ住宅」にするポイント3つ
「天井」「床」の断熱
トイレやお風呂場、洗面室は寒いものだと思っていませんか?
欧米に比べて、「日本の住宅は寒い」といわれています。
欧米では、冬の期間、室内を暖かくすることを推奨しており、寒い家は、健康面からみて危険だという認識を、多くの人が持っています。
なぜ日本の家は寒いのでしょうか?
それは、家の「壁」「天井」「床」に、ほとんど断熱材が入っていないからなのです。
pu- / PIXTA(ピクスタ)
平成24年に国土交通省が調査したところによると、断熱材が壁や天井にまったく入っていない無断熱住宅は約4割に上ります。
また、あまり断熱効果の見られない昭和55年の断熱基準も合わせると、約7割の住宅がほぼ断熱材の入っていない家ということになります。
寒いわけですね。
寒い家は、血圧の変動をおこし健康面に影響しますし、光熱費などランニングコストがかかることから、長い目で見た場合、家計にも影響してきます。また、断熱化の大切さは国も重要視しており、2020年には新築住宅のすべてに既定の性能を満たす断熱材を設置することが、法律で義務付けられました。
つまり、規定した断熱材の入っていない新築住宅は違法建築になってしまうので、気を付けたいところです。