毎月の負担が3万円アップ!住宅ローンを短く組むとキケンな理由
そのため、ローン選定時に借入期間をとにかく短くしようと考える人は少なくないでしょう。
たとえば3,000万円の住宅ローンを年利1.5%で借りる場合、35年間で返済すると総支払い額は約3,858万円。しかし25年間で返済すると、総支払い額は約3,600万円となり、約258万円の差が生まれるわけです。
これだけ違うわけですから、返済期間を短くしたくなるのも当然。でも返済期間を短くしようとすると、当然のことながら月々負担する金額は重くなります。先ほどの例で考えてみましょう。
月々の返済額は35年ローンで約9.2万円ですが、25年ローンだと約12万円。期間が10年短くなる代わりに、毎月の負担は約3万円も増えることになるわけです。
つまり、この支払い額の増加が、のちのち家計を圧迫してしまう可能性があるということ。これはかなりキケンだと著者は主張しています。
■現在と同レベルの収入を維持できる?
住宅ローンを借りるときは、現在の収入を基準に考えることが多いもの。また共働きの場合だと、妻の収入もアテにして返済計画を立ててしまいがちだといいます。
しかし考えなければならないのは、夫婦揃って現在と同レベルの収入を今後もずっと得られるとは限らないということ。