嫌いな教科&好きな教科1位の「算数・数学」を好きになる方法
そんな著者は、「本当の意味での数学」はすでに失われ、いま行われている算数・数学の指導法は「つまらなくて内容のない、形だけのもの」だと批判します。その批判が、じつに痛快!
たとえば、こんな問題があります。
「7年前、マリアはあなたの年齢の2倍よりも2歳上でした。あなたが今X歳だとすると、マリアは何歳でしょうか?」
いかにもテストに出てきそうな問題ですが、著者は「ある人に対してこれほど複雑な情報を持っているのに、実際の年齢を知らないなんていうことがあり得るでしょうか?それに、そんな不自然で意味のない質問をすることなどありません!」と痛烈なツッコミを浴びせます。
さらには著者を代弁するキャラクター・サルヴィアチ氏が登場し、こんなふうに算数・数学をこき下ろしているのです。
「学校で学ぶとされている『実用的な算数・数学』をいったいどれだけの人が使っていますか?あなたは、大工さんたちが仕事で三角法を本当に使っていると思っていますか?何人の大人が、分数の割り算や二次方程式の解き方を覚えていると思いますか?」
■数学の喜びを体験すると世界が輝いて見える
では、著者のいう「本当の意味での数学」