くらし情報『太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!骨折が原因で死に至ることも【医師解説】』

2023年8月23日 10:10

太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!骨折が原因で死に至ることも【医師解説】

そのため、いつ骨折したのかわからない人も多く、「いつの間にか骨折」とも呼ばれています。骨折に気付かずに放置しているうちに、別の部分が次々と骨折をする「ドミノ骨折」を引き起こすこともあります。

――圧迫骨折やドミノ骨折は治るのでしょうか?

中村先生治すことはできます。ただし、以前と同じ状態まで治すことは難しいのが現実です。

実は、背骨がつぶれる圧迫骨折を起こした人は、その後の5年生存率が約80%というデータがあります。つまり、約5人に1人は5年以内に亡くなってしまうということです。

太ももの大腿骨を骨折した場合はさらに低くなり、5年生存率は50%です。2人に1人は5年以内に亡くなるといわれています。


――なぜ、骨折が原因で亡くなってしまうのでしょうか?

中村先生人間の体は動くことで生命を維持するような仕組みになっているからです。健康な人でも寝たままの状態が1週間続くと筋肉が10~15%落ち、その結果、転倒しやすくなって再度、骨折をしてしまいます。こうした悪循環に陥って寝たきりの状態になると内臓機能も筋力も低下し、死に至ってしまうと考えられます。骨粗しょう症は単なる老化現象ではなく、命に関わることもある怖い病気なんです。

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