くらし情報『太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!骨折が原因で死に至ることも【医師解説】』

2023年8月23日 10:10

太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!骨折が原因で死に至ることも【医師解説】

その後、40歳ごろまでは一定の骨量を維持し続けますが、40歳を過ぎると骨を作る代謝バランスが崩れて男女とも骨量が減少します。つまり、骨が弱くなるということです。特に女性の場合は閉経を迎えるころから骨量が急激に減少します。

――それはなぜなのでしょうか?

中村先生女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、古い骨が溶かして壊される「骨吸収」を緩やかにして、骨からカルシウムが流出するのを抑制する働きがあります。閉経すると女性ホルモンの分泌が低下しますから、閉経後の10年で女性の骨量は15~20%も減少するといわれています。さらに、60代の女性の多くは若いころの80%前後まで骨量が低下することがわかっています。

骨折が原因で死に至ることもある

骨粗しょう症のイメージ


――骨量が減るということは、骨粗しょう症になるということでしょうか?

中村先生そうです。健康な骨は中身がしっかりと詰まっていますが、骨粗しょう症になった骨は隙間だらけのスカスカの状態です。
ですから、つまずく、転ぶ、くしゃみをするといった日常のささいな動作で簡単につぶれて圧迫骨折を起こしてしまうんです。

――圧迫骨折を起こすとどうなるのでしょうか?

中村先生一番多いのは背中の圧迫骨折ですが、骨粗しょう症の場合は背骨の骨折は痛みを感じにくいんです。

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