動画配信サービス・Netflixのコンテンツラインナップ発表会が14日、都内で行われ、2017年に配信予定の作品が発表された。また、Netflix日本法人代表取締役のグレッグ・ピーターズ氏が、今後の方針などについて語った。○リアリティショー強化! スタローン製作のスポーツバラエティ番組配信ハリウッド発の注目コンテンツは、シルベスター・スタローンがプロデュースするスポーツバラエティ番組『アルティメット・ビーストマスター』(2月24日配信開始)。アメリカ、ブラジル、韓国、メキシコ、ドイツ、日本の6カ国から世界トップレベルのアスリートが18人ずつ計108人集まり、障害物コースを舞台にチーム対抗で競い合うというもの。各国のMCが解説を行い、日本からはタレントの秋元才加とスポーツキャスターの近藤祐司が参加する。Netflixは脚本ベースのコンテンツが中心となっているが、来年以降はこのような脚本なしのバラエティショー、リアリティショーにより力を入れていく方針。すでに20作品ほど予定しているという。現在、日本のリアリティー番組『テラスハウス』シリーズが配信されているが、今後も日本製作のさまざまなコンテンツを予定しているとのことだ。○『スタトレ』新シリーズ、マーベル新作、ハリウッド版『デスノート』など注目作続々5月には『スタートレック』シリーズ最新作となるオリジナルドラマ『STAR TREK:DISCOVERY』が配信開始。新キャラクターを乗せて旅に出る新たなデザインの宇宙船に注目が集まる。マーベルの新ドラマとしては、3月17日に『アイアン・フィスト』が配信されるが、さらに、4人のヒーローが集結する『ディフェンダーズ』も2017年に配信予定だ。そのほか、ドリュー・バリモアが主演を務めるドラマシリーズ『Santa Clarita Diet』(2月3日配信開始)や、デヴィッド・フィンチャーが手掛ける『Mindhunter』(2017年配信開始)、映画作品としては、日本の人気漫画『デスノート』を実写化する『Death Note』、アンジェリーナ・ジョリープロデュースの『First They Killed My Father』、ウィル・スミス主演の『Bright』などが予定されている。さらに、アニメーションシリーズとして、「サイボーグ009」の新作『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』が2017年春から配信開始となる。○日本発のコンテンツも! さんまプロデュースドラマ、実写版『野武士のグルメ』日本発のコンテンツとしては、明石家さんま初プロデュースのドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』が2017年夏に配信予定。同作は、さんまとジミー大西を中心とする強烈なキャラクターたちによる、ウソのようで本当に起こったエピソードを描くもので、さんま役を小出恵介、ジミー役を中尾明慶が演じる。また、3月17日からは竹中直人主演のドラマ『野武士のグルメ』が配信予定。久住昌之原作の同名漫画の実写版で、竹中が主人公の香住武を演じ、香住の理想の分身としてその心の中に登場する荒々しい野武士を玉山鉄二が演じる。○オリジナルコンテンツ拡充へ「将来的には50%を占める見込み」Netflix日本法人代表取締役のグレッグ・ピーターズ氏は「Netflixは現在、世界最大の映像配信ネットワークになり、世界の会員数も8,600万人を超えました。そしてコンテンツ配信だけでなくコンテンツ製作においてもリーダー的な存在になりつつあります」と手ごたえ。「2016年は160時間以上のオリジナルコンテンツをつくりましたが、2017年には1,000時間以上を目指しています。将来的には、オリジナルコンテンツが50%を占めるようになると見込んでいます」と語った。そして、「既存のユーザーを満足させ、新たなユーザーを引き付けるべく、コンテンツを急速に拡充しなければいけないと考えています」と話し、ハリウッドをはじめ世界各国のコンテンツクリエーターと組み、企画・製作を進めていると説明。「日本のコンテンツクリエーターとも積極的に組んでいます。日本発のオリジナルコンテンツは現在10本ほど制作中、企画中のものは22本ほどあります」と明かした。
2016年12月15日2017年公開の映画から、注目の洋画作品を一挙紹介。日本で話題のものから、すでに公開されている国で話題になっているもの、アカデミー賞受賞作など盛りだくさんなので、年明けのお出かけプランの参考にしてほしい。話題作映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ待望の5作目。海賊船ブラック・パール号の船長にして、決して北を指さないコンパスを持つ伝説の海賊ジャック・スパロウはもちろんジョニー・デップ、そしていつもペットの猿を肩に連れた海賊ヘクター・バルボッサは、引き続きとジェフリー・ラッシュが演じる。公開日:2017年7月1日(土)詳細はこちら>>映画『メッセージ』映画『メッセージ』は、映像化不可能と言われていたアメリカ人作家テッド・チャンによる短編小説「あなたの人生の物語」を映像化したもの。突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。その内部にいる謎の知的生命体と意志の疎通をはかるため軍に雇われた言語学者・ルイーズを主人公に、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくSFドラマとなっている。公開時期:2017年詳細はこちら>>映画『ダンケルク』『ダークナイト』3部作や『インセプション』、『インターステラー』などで知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作、映画『ダンケルク』。1940年、ドイツ軍に侵攻されたフランス北部の都市ダンケルクから、軍の船や民間船まであらゆる手段を動員して、イギリス軍とフランス軍の兵士約30万人を救出した「ダンケルクの戦い」を映像化したスペクタクル・サスペンスだ。公開日:2017年詳細はこちら>>映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』人気作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』。ピーターの出生の秘密や新キャラクターの登場など、気になる要素が満載で、かつての敵対者は新たな同盟者に、コミックスのファンにはなじみのあるキャラクターがガーディアンズのために集合する。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ブレードランナー 2049』リドリー・スコット監督映画『ブレードランナー』の続編の映画化が、34年の歳月を経て遂に実現した『ブレードランナー 2049』。続編の舞台は、1982年公開のオリジナル作品から数十年後の世界で、リドリー・スコットは製作総指揮、ハリソン・フォードが前作の主人公リック・デッカード役を再び演じている。日本公開:2017年11月詳細はこちら>>映画『攻殻機動隊』ハリウッド版実写映画『攻殻機動隊』は、スカーレット・ヨハンソンが草薙素子、北野武が荒巻大輔を演じている。発表された登場人物の中にクゼ ヒデオの名前がある事から、TVアニメシリーズ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」が題材となる可能性が高まっている。公開時期:2017年3月31日(金)詳細はこちら>>映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』世界中で大ヒットを記録している「ワイルド・スピード」シリーズの最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』。ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムといったシリーズお馴染みキャストの再集結に加え、アカデミー賞主演女優賞を獲得しているシャーリーズ・セロンなどの出演も決定している。メガホンを取るのは、『交渉人』『ミニミニ大作戦』『ストレイト・アウタ・コンプトン』などで知られるF・ゲイリー・グレイだ。公開日:2017年4月28日(金)詳細はこちら>>映画『スパイダーマン:ホームカミング』スパイダーマンシリーズの最新作、映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、アイアンマンと夢の競演を果たすことで注目が集まる作品。15歳の少年ピーターが本作のスパイダーマンなのだが、彼の真のヒーローへの道がどう切り開かれていくのかが注目される。日本公開:2017年8月11日(金・祝)詳細はこちら>>映画『美女と野獣』ディズニー・アニメーション『美女と野獣』の実写映画。アニメーション公開から25周年目という節目の年にエマ・ワトソンが主人公のベルを演じる。野獣役はダン・スティーヴンス、父親のモーリスをケヴィン・クライン、野獣の城のウェイターでろうそくのルミエール役にはユアン・マクレガーなど豪華なキャストも見所。これまでに幾度となく実写化されてきた「美女と野獣」だが、アニメーション映画史上初のアカデミー作品賞ノミネート、作曲賞と歌曲賞を受賞したものの実写化とあり、注目が集まる。公開日:2017年4月21日(金)詳細はこちら>>映画『エイリアン:コベナント』映画『プロメテウス』の続編であり、『エイリアン』の前日譚に当たる『エイリアン:コベナント』。原題に“Alien”の文字があることで、作品にエイリアンが登場する可能性も示唆されている。舞台は、『プロメテウス』から10年後の世界。コベナント号が未知の楽園と思われる惑星を発見するも、そこには暗く危険な世界が広がっていた。唯一見つかったのはプロメテウス号の調査チームの生存者、デイヴィットだけだった…というところからストーリーが展開されるそうだ。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>ドラマ・ラブストーリー映画『たかが世界の終わり』若き天才、グザヴィエ・ドラン監督の最新映画『たかが世界の終わり』。12年間家を離れていた主人公ルイ(ギャスパー・ウリエル)が、自らの死を告げに家に帰った1日を舞台にした作品だ。家族の誰もがルイに対し大きな愛情を抱き、再会の日を楽しいものにしようとしているのだが、すれ違い、ぶつかってしまうそれぞれの思い。レア・セドゥやヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイと言った実力派が演じきる1日から一時も目が離せないだろう。公開日:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『はじまりへの旅』映画『はじまりへの旅』は、コメディのようなタッチでありながら、「普通とはなにか」、「自分らしさとはなにか」といった誰もが抱えている普遍的な問いを観るものに問いかける作品。カンヌ映画祭を始めとする数々の国際的な映画賞を受賞しており、日本に先行して公開されたアメリカでは、わずか4館での公開から口コミで評判が広がり、600館にまで拡大した話題作だ。公開日:2017年4月1日(日)詳細はこちら>>映画『ラ・ラ・ランド』アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、女優志望のミアとジャズピアニストのセバスチャンの恋模様を描いたミュージカル作品『ラ・ラ・ランド』。セバスチャン役には、日本でも人気の高いライアン・ゴズリング、そしてミア役には、アカデミー賞を始め数多くの賞にノミネートされた経歴のあるエマ・ストーンが抜擢された。公開日:2017年2月24日(金)詳細はこちら>>映画『夜に生きる』ベン・アフレック監督・脚本・主演を担当する映画『夜に生きる』。ボストンを舞台に禁酒法時代のギャングの生き様、破滅的な愛を描いていく。エル・ファニングや、モデルとしても活躍するシエナ・ミラーが出演する。公開日:2017年5月詳細はこちら>>映画『素晴らしきかな、人生』『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』のデヴィッド・フランケル監督最新作『素晴らしきかな、人生』。ウィル・スミスやケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した。公開日:2017年2月25日(土)詳細はこちら>>映画『ジャッキー/ファーストレディ』映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は、2017年春に全国で公開される話題作。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇るファーストレディ「ジャクリーン・ケネディ」をナタリー・ポートマンが外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に再現して情感豊かに演じ切っている。公開時期:2017年春詳細はこちら>>映画『マリアンヌ』映画『マリアンヌ』は、ブラッド・ピット主演最新作。極秘諜報員とフランス人レジスタンスの男女にはばかる過酷な運命と究極の愛が試されるロマンチックスリラーだ。相手役には、数々の話題作に出演するマリオン・コティヤール。愛する2人を阻む社会的立場や、その間柄でも言えないような“秘密”など様々な要素の絡み合いが楽しめる作品となっている。公開日:2017年年2月10日(金)詳細はこちら>>映画「ビリー・リンの永遠の一日」巨匠アン・リー監督の最新作『ビリー・リンの永遠の一日』。19歳でイラク戦争の英雄となった、青年ビリーの戦争体験と心の葛藤を、美しい映像に乗せて描いた作品だ。ビリーが、英雄として取り上げられていく中で感じる葛藤や違和感。戦争が作り出した“ヒーロー”として彼の姿を通して、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う感動の人間ドラマを描いている。公開日:2017年2月11日(土・祝)詳細はこちら>>映画『僕と世界の方程式』映画『僕と世界の方程式』は、2017年1月28日(土)に公開されるヒューマンドラマ。自閉症と診断された天才少年ネイサンが母親の深い愛情に支えられながら、数学の才能で自ら道を拓いていく姿を描く物語だ。主演は英国次世代スター、エイサ・バターフィールド。サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、レイフ・スポールなどイギリス屈指の名優たちが脇を固めるキャスティングにも注目したい。公開日:2017年1月28日(土)詳細はこちら>>映画『天使にショパンの歌声を』小さなカナダの寄宿学校を舞台に物語が展開される『天使にショパンの歌声を』。劇中には、ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢」など涙を誘うピアノの有名曲から、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノソナタ曲、そして心洗われるヴィヴァルディの合唱曲「グローリア」まで数々の名曲が登場し物語を彩る。公開日:2017年1月14日(土)詳細はこちら>>SF・アクション映画『ジャスティス・リーグ』2017年冬に公開される映画『ジャスティス・リーグ』。スーパーマン亡き世界に台頭しつつある強大な敵に対抗するため、バットマンとワンダーウーマンが仲間たちを集めていくところからスタートする物語だ。ベン・アフレック(バットマン)、ガル・ガドット(ワンダーウーマン)、ジェイソン・モモア(アクアマン)と言ったお馴染みのキャストも楽しみの一つ。日本公開時期:2017年冬詳細はこちら>>映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』2017年夏、全国で公開される映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』。世界中で大ヒットしている「トランスフォーマー」シリーズの新3部作第1弾が本作だ。新キャストとして『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じた大御所のアンソニー・ホプキンス、新ヒロインに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のローラ・ハドックが参加。そのほか、御馴染みのジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチなどが再び出演する。公開:2017年夏詳細はこちら>>映画『グレートウォール』映画『グレートウォール』は、チャン・イーモウ監督の最新作。今や世界遺産となっている中国・万里の長城を舞台に、マット・デイモン演じる主人公ウィリアム・ガリンが中国の王朝と力を合わせ、“未知の怪物”との戦いを繰り広げる。公開日:2017年4月14日(金)詳細はこちら>>映画『Valerian(原題)』リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の最新作『Valerian and the City of a Thousand Planets(原題)』は、フランスのSFコミック『Valerian and Laureline』を実写化した作品。舞台は28世紀で、700年後の宇宙空間やそこに棲む不思議な生き物たちが織り成す幻想的な世界は、リアルに再現されていながらも、現実を超えるほどの美しい光や色で、観るもの引き込む。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ドクター・ストレンジ』マーベルが贈る異色の魔術師ヒーロー『ドクター・ストレンジ』。主人公のストレンジは、天才的な脳外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を失ってしまった男で、その傷を治す最後の手段として魔術師を頼る。すると手の感覚が戻るばかりかあらゆる“魔術”が使えるようになるのだが、医者という職業柄、人を傷つけることができず、大きな葛藤に悩まされる。公開日:2017年1月27日(金)詳細はこちら>>映画『ナイスガイズ!』映画『ナイスガイズ!』は、酒浸りの私立探偵マーチと腕っ節の強い示談屋ヒーリーの凸凹コンビに、マーチの娘・ホリーが加わった3人が事件解決に奔走するアクション・エンターテイメント。主演を務めるのは、オスカー俳優ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングで、彼ら以外にも、アンゴーリー・ライスやマット・ボマーら豪華キャストが集結する。公開日:2017年2月18日(土)詳細はこちら>>映画『アサシン クリード』全世界でシリーズ累計3,700万本以上を売り上げている同名の人気アクションゲームをベースにしたミステリーアクション映画『アサシン クリード』。ゲームの世界観はそのままに、新しいキャラクターとストーリーが描かれる実写作品となっている。主人公は、記憶をなくした死刑囚のカラム・リンチ。遺伝子操作によってDNAに眠る記憶を強制的に呼び覚まされた彼は、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシンであった祖先の記憶を追体験させられることになる。公開時期:2017年詳細はこちら>>サスペンス・ファンタジー映画『ザ・コンサルタント』ベン・アフレックが主演を務める『ザ・コンサルタント』。彼が演じるのは本作のアンチ・ヒーロー“クリスチャン・ウルフ”だ。会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙するウルフ。年収10億円、天才的頭脳を持ち、最強のファイターでもあり、命中率100%のスナイパー。本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれた会計士が、アメリカ政府、マフィア、一流企業に追われてまで危険な仕事に手を出す本当の理由とは?公開日:2017年1月21日(金)詳細はこちら>>映画『ネオン・デーモン』エル・ファニング主演、モデル業界の煌めきと闇を描いた映画『ネオン・デーモン』。鬼才として知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がける最新作は、ロサンゼルスを舞台にモデル志望の女子が業界へ深く入れば入るほど、危険な存在になっていくというサスペンスホラーだ。公開日:2017年1月13日(金)詳細はこちら>>映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ティム・バートン監督最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開される話題作。原作は、ランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』(邦題)。ニューヨークタイムズ・ベストセラーにも選ばれた、ウェールズの小島を舞台に主人公の少年ジェイクの摩訶不思議な冒険を描いた作品で、映画内では、奇妙な能力を持つ子供達の世界を描いている。公開時期:2017年2月3日(金)詳細はこちら>>映画『Nocturnal Animals(原題)』トム フォード(Tom Ford)のデザイナーであるトム・フォードが監督を務める映画『Nocturnal Animals(原題)』。1993年に出版されたオースティン・ライトの小説「ミステリ原稿(Tony and Susan)」の実写化作品だ。アートギャラリーのオーナーであるスーザンのもとに、20年前に別れた元夫のトニーから小説原稿が届く。それを読み進めていくうちにあまりの衝撃的内容から不安に駆られ、彼の真意に迫る様子を描いたサスペンスとなっている。米国公開日:2016年11月18日(金)詳細はこちら>>ドキュメンタリー映画『人類遺産』かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され朽ちてゆく世界中の「廃墟」を映し出した映画『人類遺産』。人々の健康を支えた病院や、高度成長期を支えたマンモス団地、壮大な建造物は朽ちて風が吹きすさび、子供たちの楽園だったテーマパークは、海の波に飲まれている。誰もいない風景に、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力を感じさせられる。公開時期:2017年2月詳細はこちら>>映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、イタリア最南端のランペドゥーサ島という穏やかな島の難民・移民の玄関口という別の顔に着目した作品。この島に住む12歳の少年・サムエレの何気ない日々と“もう一つの日々”を取り上げたドキュメンタリー映画だ。公開時期:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』は、写真界の巨匠ロバート・フランクの人生と彼が生きた時代を、貴重映像や各時代の空気を伝える豪華な音楽を収録したドキュメンタリー。彼のチャーミングな人柄と作品群に魅了されたアーティストたちの協力を得て完成した作品で、「老齢を迎えた彼の遺産を残したい」という思いのこもったレガシー・プロジェクトとも言えるものに仕上がってる。公開時期:2017年4月下旬詳細はこちら>>
2016年12月13日英国の老舗アイウェアブランド「オリバー ゴールドスミス(Oliver Goldsmith)」のアーカイブラインより新作「チャールズ(CHARLES)」が登場。2016年12月10日(土)より発売予定だ。アーカイブラインは、1950年代から70年代を中心に発売していたモデルを、最先端の製造技術を駆使し、復刻生産を行い展開している。先人たちが築き上げてきた意匠を再現しながら、サイズ・カラーでバリエーションを広げることで、モダンなアイウェアに仕上げているのが特徴だ。「チャールズ」はオリバー・ゴールドスミスの2代目、チャールズ・オリバー・ゴールドスミスが実際に愛用したフレーム。彼の名を冠した同モデルは、発売当初は素材にプラチナを用いており、手掘りの彫刻が施された工芸的なデザインが魅力だった。今回復刻するにあたって、素材は強度やフィット感にも配慮し、リムにチタン、ブリッジとテンプルに合金を使用。カラーはゴールド、シルバー、アンティークゴールド、アンティークシルバーの4種類から選ぶことができる。ポイントになっている彫刻部分は、オリジナルと比較しても遜色なく、上品な雰囲気を纏った。フロントからこめかみを経由して耳にかける“テンプル”部分は、古い金属製の眼鏡によくみられる「ケーブル(テンプル先が縄手)」のほか、スタンダードな耳あてのついた「モダンテンプル」がラインナップ。ブルーやグリーンといった現代的なカラーサングラスもあり、眼鏡好きにとっては選択肢の多さが嬉しい。ヴィンテージライクな雰囲気とモダンなデザインが融合した一品、ぜひチェックしてみてはいかがだろう。【詳細】チャールズ発売日:2016年12月10日(土)価格:スタンダードモデル 40,000円+税、ケーブルモデル 43,000円+税、サングラス 41,000円+税カラー:ゴールド、シルバー、アンティークゴールド、アンティークシルバーサイズ:45mm(スタンダードモデル)、47mm(スタンダードモデル、ケーブルモデル)、49mm(サングラス)【問い合わせ先】サラディストリビューション東京TEL:03-6427-7239
2016年12月11日ジョニー・デップが不名誉なランキングの第1位に選ばれてしまった。それも2年連続で…。「Forbes」誌が発表した「ギャラをもらいすぎている俳優」ランキングは、最近の主演作品3つ(最低2,000スクリーンで公開されているものに限定)のギャラと、その映画の興行収入を比較。ジョニーはギャラ1ドルあたり、興行収入が2.80ドルだった。今年公開されたジョニー主演の大作と言えば『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』だが、アメリカでの公開日と、元妻のアンバー・ハードが裁判所に求めていたジョニーへの接見禁止令が認められたのがほぼ同時期だったことが、興行収入に大きく影響を与えたようだ。来年は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が公開に。3年連続で「ギャラをもらいすぎている俳優」のトップに立つことはないと願いたい。2位以下のランキングはこちら。2位…ウィル・スミス(5ドル)3位…チャニング・テイタム(6ドル)4位…ウィル・フェレル(6.50ドル)5位…ジョージ・クルーニー(6.70ドル)6位…アダム・サンドラー(7.60ドル)7位…マーク・ウォルバーグ(9.20ドル)8位…レオナルド・ディカプリオ(9.90ドル)9位…ジュリア・ロバーツ(10.80ドル)10位…ブラッドリー・クーパー(12.10ドル)(Hiromi Kaku)
2016年12月08日アカデミー賞受賞俳優のマシュー・マコノヒーが、アメリカ史が封印してきた南北戦争下の実在のヒーローを演じる『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』が、2017年2月4日(土)より日本公開される。このほど、その本予告が解禁なった。時は1863年、南北戦争で2つに引き裂かれたアメリカで、ニュートン・ナイトは甥の遺体を家族に届けようと南部軍を脱走する。故郷で仲間の農民たちから農作物を奪う軍と衝突したニュートンは、追われる身となって湿原に身を隠す。そこで出会った逃亡奴隷たちと友情を築いたニュートンは、黒人と白人が一つになった前代未聞の反乱軍を結成し、自由のために立ち上がるが――。アカデミー賞作品賞にノミネートされた『シービスケット』や、『ハンガー・ゲーム』、女性版『オーシャンズ』を手がけるゲイリー・ロス監督が、歴史の中に封印されたニュートン・ナイトの伝説を伝えることを映画人としての使命と決意し、10年の歳月をかけてリサーチを行い製作した渾身作。150年前、激化する南北戦争のさなか、南部において貧しい白人と逃亡した黒人奴隷で軍を率いた実在の“ヒーロー”を描き出す。このたび解禁された本予告では、「金持ちが始めた戦争を、貧乏人が戦っている」と、不平等な南北戦争に疑問を持ったニュートンが、500人の奴隷と農民たちを率いて、100万人の南部軍に反旗を翻す姿が描かれる。それにより混乱を見せていく家族や軍の様子なども伺えるが、『ダラス・バイヤーズクラブ』でその年のアカデミー賞ほか各賞を総なめにしたマコノヒーが体現するニュートンの、カリスマ性を持ったリーダー像も浮き彫りとなっている。また、『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』『奇跡のシンフォニー』のケリー・ラッセル、ウィル・スミス主演『コンカッション』や『ベル~ある伯爵令嬢の恋~』(劇場未公開)のググ・ンバータ=ロー、さらにTVシリーズ「ハウス・オブ・カード野望の階段」「Marvel ルーク・ケイジ」で人気を獲得、『Moonlight』(原題)により本年度映画賞レースで早くも高い評価を得ているマハーシャラ・アリといった共演陣にも注目。“真の自由”を求め、出身地であるミシシッピ州ジョーンズ郡に、肌の色に関係なく誰もが平等な“自由州”を設立したニュートン・ナイト。アメリカだけでなく世界各国で、いまこの瞬間もさまざまな形で起こっている人種問題にまつわる争いを照らす、比類なき英雄の実話を、まずはこちらから目撃してみて。『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』は2017年2月4日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月06日アメリカのロックバンド「エアロスミス」のフロントマン、Steven Tyler(スティーヴン・タイラー)のソロ初となるジャパンツアーが4月8日(土)大阪・Zepp Osaka Bayside、11日(火)東京・日本武道館で行われることが決定した。【チケット情報はこちら】これまで1億5000万枚を超えるアルバムセールスを誇る世界的ロックバンド「エアロスミス」。そのフロントマンであるスティーヴン・タイラーは今年の7月にソロとしてキャリア初のアルバム『サムバディ・フロム・サムウェア』をリリース。来日公演は同作を引っ提げて開催される。エアロスミスとしては数万人規模のスタジアムライブが通常となっているだけに、Zeppや武道館の規模で彼のライブを見られるのは日本のファンにとって奇跡の一夜となりそうだ。また、本人とのミート&グリートができるVIP アップグレードチケットの販売も決定。詳細は後日オフィシャルサイトで発表される。チケットの一般発売は12月17日(土)午前10時より。■Steven Tyler LIVE IN JAPAN 20174月8日(土)Zepp Osaka Bayside(大阪府) 開場17:00 / 開演18:00料金:1Fスタンディング 11,000円(税込) / 2F指定席 13,000円(税込)4月11日(火)日本武道館(東京都) 開場18:00 / 開演19:00料金:S指定席 13,000円(税込) / A指定席 11,000円(税込)★以下のリンクより「Steven Tyler(スティーヴン・タイラー)」をお気に入り登録して、最新情報をゲットしよう!
2016年11月24日エディ・レッドメインが主人公を演じる、『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。このほど、“ものまねメイクファンタジスタ”のざわちんが、エディ演じる主人公ニュート・スキャマンダーになりきって、魔法のトランクに日本人として初潜入したいたことが分かった。これまでの「ハリポタ」の世界観を正当に受け継いだ新シリーズとなる本作。魔法動物の調査で世界中を巡っていたニュート・スキャマンダーが、ニューヨークに降り立つところから、本作は幕を明ける。エディ扮する新主人公のニュートは、おっちょこちょいで人見知りの魔法使い、動物といるほうが気が楽な魔法動物学者。ハリー・ポッターたちが学んだホグワーツ魔法魔術学校の先輩にもあたる。今回、ざわちんはメイクだけでなく、全身もそっくりにニュートに変身。エディの故郷であり、「ハリポタ」誕生の地にして魔法界の入口であるロンドンに降り立った。ざわちんといえば、レディー・ガガのものまねメイクで本人との2ショット撮影をしたりと海外進出も果たし、「嵐」やウィル・スミスにいたるまで年齢、性別、さらには国籍問わず、ものまねメイクを披露してきた。「『リリーのすべて』をみてからがっつりエディ・レッドメインにはまった。毎回役によって別人のように容姿がかなり変わるエディ・レッドメイン。ファンタビ公開が待ち遠しい」とツイートするほど、エディに魅了されるざわちん。自らエディ扮するニュートになりきって、劇中のセットを制作したスタッフにより忠実に再現された、YouTube Space Londonにある“魔法のトランクの中”のニュートの部屋に日本人で初めて潜入、そのレポート映像を自身のYouTubeで公開した。映像では、本編では決してみることのできないニュートの本棚にある本の中身や、世界各地を旅していることが分かる小物など、細部までレポート。あの魔法のトランクの中に、こんな世界が広がっているなんて!と驚きつつも、ニュートの秘密をのぞき見ることができそうだ。映像では、ニュートになるためのメイク方法も伝授しているので、ニュートのなりきりメイクで21日(月)から来日するエディに会いに行くことができるかも…。かつてない魔法の数々に胸躍る本作の公開まで、いよいよあと5日。この魔法のトランクの中に広がる世界に、注目していて。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は11月23日(水・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月19日世界で最も著名なイギリス人デザイナーで知られ、ファッション業界でも知らぬ者はいない重鎮、ポール・スミス。デビュー以降、世界中のカルチャーに精通した彼から繰り広げられるクリエイションの数々は、現在に至るまで一向に枯渇する気配がありません。そんな彼のクリエイションの秘密をテーマにした展覧会が現在、京都近代美術館にて大好評開催中です。『ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH』は、2013年にロンドンのデザインミュージアムにて開催されました。その後ヨーロッパ各地を巡回し、この度満を持して日本へ上陸。全国3都市を巡る展覧会の最初の地・京都の京都近代美術館へ弾丸取材へ行ってまいりました!お気に入りのアート作品を壁一面に堪能できるサプールから「文化屋雑貨店」に至るまで、ありとあらゆる物事への興味関心が人一倍強いポール・スミス。自身のインスタグラムからも、好奇心の幅広さを伺うことができます。今回の展覧会の最初の章では、ポール氏自身がこれまで集めてきたアートワークの一部(おそらく一部ですが、一部かと疑いたくなるような膨大な展示数)を見ることができます。壁一面に飾られたアンディ・ウォーホルら著名なアーティストの作品、落書き、雑誌の切り抜き、熱烈なファンレター、過去のポール・スミスのキービジュアル広告などなど、その数とバラエティの多さに圧倒されてしまうでしょう。Paul Smithブランドのいちばんの立役者 "ポーリーン" というアモーレポール・スミスは実は元競輪選手。10代の時の大怪我を機に選手生命を絶たれてしまいますが、その後出会ったのがファッションでした。そのファッションの基礎を教えた女性こそ、のちのアモーレそして妻となる "ポーリーン" という一人の女性。当時ロンドンの芸術学校の学生だった彼女がいたからこそ、ポール氏はファッションデザイナーの道を歩み始めたのです。展覧会ではデザイナーとして走り出した当時のロンドンでの第一号店と、パリでの初コレクションの様子を再現しています。「彼女がいなければすべて実現できなかったでしょう。」だなんて、なんという幸せ者。千里の道もひとりのアモーレから?ポール氏も例外ではないんですね。ポール・スミスの仕事場を再現今回の展示では、これまで展覧会などでしか見ることのできなかった資料が数多く見られています。その一つがポール・スミスの部屋とポール・スミスブランドのオフィスの再現。前者はとにかく、物・物・物!初期iMacなんてなぜ置いてあるのか、わかりません……。溢れかえりそうなほどの物に囲まれていて、うっかり注意散漫になりそうですが、同時に、飄々と行き来するポール氏が目に浮かぶよう。そのほか、世界中のショップのショーウィンドウをおさめたコーナーがあったり、過去のコラボレーションが全て展示されていたり、ポール・スミスの総てを味わい尽くすことができます。また、会場でのオーディオ案内は、自身も英国留学経験があり、英国との親和性も高い俳優の松田翔太さんが務められています。ブランドの裏側を知ることは、すでにファンの人にとっては思い入れをより一層強くする機会であり、これまであまり関わりのなかった方にとっては洋服の裏に隠された想いを受け取るまたとない機会です。京都・東京・名古屋近辺のみなさまは是非、今夏ポール・スミス展へ。展示会は総て撮影OK!通常の展覧会ではまずあり得ない出血大サービスです。京都、東京会場では来場者全員に特別デザインのイヤホンが無料でプレゼントされるという嬉しい特典付き。(※名古屋会場は来場者先着1万名限り)ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH《 京都会場 》京都国立近代美術館(京都市左京区)2016年6月4日(土)~7月18日(月)《 東京会場 》上野の森美術館(東京都台東区)2016年7月27日(水)~8月23日(火) 《 名古屋会場 》松坂屋美術館(名古屋市中区)2016年9月11日(日)~10月16日(日) Text. Midori Tokioka
2016年11月13日映画『素晴らしきかな、人生』が2017年2月25日(土)に全国で公開される。『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』のデヴィッド・フランケル監督最新作。彼の元に、ウィル・スミスやケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した。映画の舞台はニューヨーク。華やかで時代の最先端を走る広告代理店の代表ハワード(ウィル・スミス)が、最愛の娘を失ったことで、自分の人生を見失ってしまうことから物語が展開する。そんな人生のどん底を迎えた彼の前に突然現れたのは、3人の舞台俳優たち。彼らとの出会いによって、ハワードの人生が変化する。ひょんなことをきっかけに苦難を乗り越える力を身につけた時、目の前の風景が一変し、今までにない幸せが訪れるような、人生の試練の乗り越え方を描いた映画となっている。キーとなるのは親友でバリキャリウーマンのクレア(ケイト・ウィンスレット)、彼の人生を取り戻すために一役買った舞台女優たち(ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ)、彼の心に寄り添うカウンセラー(ナオミ・ハリス)だ。実は彼女たちも悩みや悲しみを抱えているのだった。冬のニューヨークが舞台ということもあり、劇中のファッションもトレンドが満載だ。30代のキーラ・ナイトレイ、40代のケイト・ウィンスレット、シニア世代のヘレン・ミレンが着こなす洋服にも注目。衣装を担当したのはリア・カッツネルソン。例えば、ヘレン・ミレンのアビスブルーのコートは、そのキャラクターにより深みを持たせるために、ブルーの明度を重視。劇中で、彼女が身に纏ったブルーは、これから主人公のハワードが立ち向かわねばならない“死”を考慮したものだとカッツネルソンは話す。その他にもキーラ・ナイトレイはイエローのベレー帽をコーディネートすることで、より大人可愛いらしさを強調。ケイト・ウィンスレットは花柄を取り入れることで、重くなりがちな冬のコーディネートを軽やかにしている。着用ブランドは、プラダ(PRADA)、グッチ(GUCCI)、クロエ(Chloé)、トム フォード(TOM FORD)、ジル・サンダー(JIL SANDER)、イザベル マラン(ISABEL MARANT)などで、秋冬コレクションの新作からヴィンテージまで、幅広いアイテムがスクリーンを彩る。【ストーリー】『素晴らしきかな、人生』ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン他)が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が。【情報】映画『素晴らしきかな、人生』原題:Collateral Beauty公開日:2017年2月25日(土)監督:デヴィッド・フランケルキャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン他(c) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2016年10月24日アン・ハサウェイとメリル・ストリープの豪華共演『プラダを着た悪魔』(‘06)で、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督の最新作『Collateral Beauty』(原題)が、『素晴らしきかな、人生』として2017年2月25日(土)より日本公開されることが決定した。舞台は、冬のニューヨーク。華やかで、時代の最先端を走る広告代理店の代表ハワード(ウィル・スミス)。だが、彼は最愛の人を失ったことで、自分の人生を見失ってしまう。そんな人生ドン底を迎えた男の前に、ある日突然現れたのは、3人の奇妙な舞台俳優たち。彼らとの出会いによって、ハワードの人生に変化が訪れ…。人生には、いつだって予想もしていなかった試練が訪れるもの。しかし、それを乗り越えるチカラを身につけたとき、あなたの目の前の風景がガラリと変わり、いままで味わったとこのない幸せが待っている。本作は、そんな大人のあなたに贈る、人生の試練の乗り越え方を描く物語。『プラダを着た悪魔』で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描いたフランケル監督のもとには、ウィル・スミスをはじめ、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンといった、アカデミー賞受賞&ノミネートを誇る豪華俳優が結集。さらに、『アントマン』などのマイケル・ペーニャ、『われらが背きし者』のナオミ・ハリス、『メイズ・ランナー』のジェイコブ・ラティモアら、若手からベテランまで、華やかさと演技力を兼ね備えた名優たちが競演。また、ファッションセンス抜群の監督による女優たちのスタイリングにも注目。クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、30代のナイトレイ、40代のウィンスレット、シニア世代のミレンが着こなすファッションは必見。「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「クロエ(Chloe)」「トム・フォード(TOM FORD)」「ジル・サンダー(JIL SANDER)」「イザベル・マラン(ISABEL MARANT)」などの秋冬コレクションの新作からヴィンテージまで、ハイブランドからリアルクローズまで、トレンド感あふれるファッションがスクリーンを彩る。さらにロケ地も、新オープンしたホイットニー美術館のレストランを筆頭に、ニューヨークのトレンドエリアで敢行。音楽は、『マイ・インターン』『プラダを着た悪魔』のセオドア・シャピロが務め、冬のニューヨークの街をいっそう盛り上げている。製作は、本年度アカデミー賞作品賞、脚本賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』のマイケル・シュガー。本作も、すでにアメリカではアカデミー賞有力との呼び声も高く、大きな注目を集めている。『素晴らしきかな、人生』は2017年2月25日(土)より全国にて公開(全米公開:12月16日)。(text:cinemacafe.net)
2016年10月21日アイウェアブランドのオリバー・ゴールドスミス(OLIVER GOLDSMITH)が展開するオージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス(OG×OLIVERGOLDSMITH)から、6回目となる新作コレクション「リコレクション(Re: collection)」が誕生。2016年10月14日(金)よりグローブスペックス 渋谷などで販売がスタートする。クリエイティブディレクターのニッ ク・ゴールドスミスは、本コレクションの制作にあたって、本社の倉庫に保管されている500モデル、計5000本以上の眼鏡のアーカイブをリサーチ。1970年代から80年代にリリースされた8つのモデルをピックアップし、うち4つをチタン製シートメタルを使用したモデルに、残りを4つをアセテートとチタンのコンビネーションを採用したモデルとして現代に甦らせた。チタン製シートメタルモデルチタン製シートメタルモデルは、しっかりと浮き出したアイシェイプ、七宝でコーティングしたシャープなラインが目を引くモダンな一本。チタン製のため、アレルギー体質の人にもオススメだ。アセテート×チタンのコンビネーションモデル第5弾目のコレクションで提案したチタンブリッジでの構造をアレンジしたのが、アセテート×チタンのコンビネーションモデル。フロントとテンプルの接合部に採用したカシメ鋲、曲線美と絶妙な装着感を備えるノーズパッド、チタン製で円柱状のテンプルと、オリジナルで開発したパーツを用いながら現代的な解釈でアーカイブを再構築したモデルとなっている。【商品情報】オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス「リコレクション(Re: collection)」発売日:2016年10月14日(金)取り扱い場所:グローブスペックス 渋谷など価格:・チタン製シートメタルモデル 37,000円+税・アセテート×チタンのコンビネーションモデル 40,000円+税カラー:各6色展開【問い合わせ先】サラディストリビューション東京TEL:03-6427-7239
2016年10月14日ポール・スミス(Paul Smith)の2017年春夏ウィメンズコレクションが発表された。今季はブランドのデザインの原点に登場するモチーフのひとつ「花」をフィーチャーし、友情や親交の証としての花や儀式的な用途に用いられる花飾りからインスピレーションを得た。フォトグラフィックのフローラルプリントは手描き風の表現や生地でワンピースに織り込まれ、コレクションの中で上品な華やかさを演出。クレヨンで描いたようなチューリッププリントは、細やかな手仕事によってドレスの上で生き生きと咲き誇る。フェミニンなドレスやセットアップを優美に彩るカラーパレットは、スウェーデン出身の女性画家、ヒルマ・アフ・クリントの作品の色合いに影響を受けている。柔らかな印象のオレンジ、イエロー、ピンクはしなやかなドレープの表情をより豊穣なものに。ソフトに仕立てられたシルエットは、女性の身体に沿った自然なラインを生み出す。テーラードジャケットはしなやかな直線、トラウザーズは緩やかな曲線でルーズに。ネクタイをウエスト部分にさりげなくあしらい、マスキュリンな印象をプラスしパワーバランスを整える。マイルドなシルエットやカラーのスタイリングを引き締めるように、足元は黒ベースにビビッドなストライプが施されたサンダルが。これはポール・スミスが表現主義のアーティストたちの作品にみられる色使いに影響を受け、新しく生んだ「アーティストストライプ」である。これはまた、自由と個性の精神を表現するメンズウェアコレクションのフィーリングを加えている。穏やかで上品だが、意志の強さや力強さも忘れない、リアルでカジュアルな女性の姿を投影していた。
2016年09月25日9月24日(土)、銀座四丁目交差点に新しい複合商業施設「GINZA PLACE(銀座プレイス)」がオープンした。今春に、銀座五丁目の数寄屋橋交差点に「東急プラザ銀座」がオープンしたこともあり、今年の銀座はトレンドショップのオープンラッシュが続いている。そこで今月は、そんな旬の銀座で映画デートを楽しみながら新ランドマークをチェック!ついでに季節の変わり目のこの時期、デートファッションを秋バージョンにアップデートすべく、「Gapフラッグシップ銀座」で最旬のデニムファッショントレンドもキャッチアップしてみよう。それでは早速、銀座の秋デートをお洒落に楽しむデートプランをご紹介!今月ピックアップする映画は、『スーサイド・スクワッド』。マーゴット・ロビーが演じる“悪カワ“のヒロイン、ハーレイ・クインをはじめ、バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄されたヴィラン(悪役)たちが繰り広げる痛快なアクションムービー。子煩悩な伝説の暗殺者デッドショット演じるウィル・スミスや、バットマンの最大の宿敵であるスーパー・ヴィラン=ジョーカー役ジャレット・レトなど、魅力的なキャラクターが続々と登場。ストーリーは、死刑や終身刑となった彼らは、政府の秘密機関によって、減刑と引き換えに自殺に等しい任務を強制された部隊スーサイド・スクワッドへの入隊を余儀なくされるところから始まる。精緻な狙撃手、狂気の道化師、ブーメラン使い、女侍、魔力の持ち主、ウロコに覆われた怪力男、必殺縄師、地獄の炎を操る男など、強烈な個性が揃った映画史上最狂チームの誕生して…。ありきたりなヒーロー映画にはマンネリ気味だという、刺激を求めるカップルにぴったりの作品だ!銀座近辺で『スーサイド・スクワッド』を観るなら、有楽町寄りの「丸の内TOEI」にて公開中なので、お出かけ前に上映時間をチェックをしてみて。「丸の内TOEI」から銀座方面に歩きながら、晴海通り沿いのガラス張りのモダンな外観の「Gapフラッグシップ銀座」へ立ち寄って。Gapストアには、世界のファッショントレンドを把握し、デニムについて知り尽くしたデニムファッションのプロ「Denim ADDICT(デニム アディクト)」というスタッフがいることをご存知?(胸に金のバッジを付けているのが目印!) カップルで訪れれば、秋のトレンドを取り入れた旬のカップルコーデをアドバイスしてくれる!早速「Gapフラッグシップ銀座」の「Denim ADDICT」池村恵子さんに、今秋おすすめのカップルコーデを教えてもらった。まず彼女のデートコーデは、9月に入ってから人気上昇中のデニムジャケットをキーアイテムに、カラフルなニットをインして、ボトムスは着回し抜群なネイビーのコーデュロイスカートを合わせた、アクティブでありながらもガーリーなスタイリングに。襟元のシェルパとコーデュロイの質感が秋らしさを演出し、顔周りに明るい色を配して、キュートでポップな印象にまとめた。足元は、お出かけ先に合わせてヒールやブーツでも◎。一方の彼のデートコーデは、秋らしいダークトーンのストレートデニムが主役のアーバンアウトドアなスタイリング。メンズでは最近、スリムやスキニー等のテーパードフィットのデニムが人気とのこと。アウターには敢えてトレンドカラーのカーキではなく、ブラックのジャケットをチョイスして、キュートなルックスの彼女と合わせたデート映えするコーディネートに仕上げた。海や山へのちょっとした行楽アウトドアオケージョンにも使える、お洒落なカップルコーデで、秋デートの楽しみも倍増しそう!銀座四丁目の交差点まで来ると、目の前に現れるのは「GINZA PLACE(銀座プレイス)」。地上11階、地下2階から成る銀座の新しいランドマークだ。8月3日(水)には地下1・2階にビアホール・ブラッスリーの「銀座ライオン GINZA PLACE店」が先行オープン。1~2階は「NISSAN CROSSING」として、「日産ギャラリー」が日産ブランドをグローバルに発信する拠点として生まれ変わるほか、4階~6階には「ソニーショールーム/ソニーストア 銀座/ソニーイメージングギャラリー銀座」が出店し、デジタル一眼カメラ、ハイレゾオーディオ、4Kテレビなど、ソニーの最新テクノロジーが搭載された商品を体感できるスペースや、写真・映像の楽しさや新しい表現をフォトグラファーと共に発信していく写真ギャラリーが展開される。デート中に立ち寄るなら、映画を観る前に小腹を満たすスポットとして、7階の世界初出店となるガストロノミーレストラン・グランビストロ&プレミアムテラスバー「THIERRY MARXS(ティエリーマルクス)/BISTRO MARX(ビストロ・マルクス)」や3階のイベントスペース&カフェ「common ginza (コモンギンザ)」を覗いてみるといいかも。フランスの最も名高いシェフの1人であるマルクス氏がプロデュースする「BISTRO MARX」では、パリのブーランジェリーでも大人気のブリオッシュやブリオッシュを使ったハンバーガーやフレンチトーストなどのメニューが展開される。ビストロに併設するブーランジェリーに立ち寄ってパンやガトーをテイクアウトして。3階には、「GINZA PLACE」の施設コンセプトを象徴する場として、開放感のあるガラス開口部による明るく心地の良いスペースであるイベントスペース&カフェ「common ginza (コモンギンザ)」がオープンする。ここのカフェスペース「RAMO FRUTAS CAFE(ラモ フルータス カフェ)」では、老舗フルーツショップ「フタバフルーツ」の厳選された旬のフルーツを使った季節メニューをはじめ、パフェやパンケーキ、ロースイーツやコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」のコールドプレスジュース、フルーツと野菜たっぷりのタルティーヌやパスタなど多彩な内容が展開される。「SKILLET PANCAKE 熱々もちもちの薄焼きパンケーキ ドリンク付き」(1,350円~)や、季節フルーツのタルティーヌやベジ&フルーツタコライスなどが盛り付けられた「MEAL PLATE 果物や野菜たっぷりの欲張り ミールプレート ドリンク付き」(1,250円~)などの美と健康をテーマにしたメニューは、彼女にも喜ばれること間違いなし!「common ginza (コモンギンザ)」では、開業日である9月24日~10月10日(月・祝)までの17日間は、オープニング記念としてさまざまなイベントが企画されている。2名の新進気鋭の女性アーティストが共通のテーマを元に描き下ろすアートエキシビション「PANORAMA GALLERY Art Exhibition ~girls, fruits & ginza!D[di:]× 越ちひろ~」や、ミュージシャンでありアーティストである野宮真貴のスペシャルライブなどが華やかにオープニングを彩る。ぜひ開催イベントの日程をチェックしてみて。『スーサイド・スクワッド』は、全国にて絶賛公開中。(text:Miwa Ogata)
2016年09月24日公開から10日間で興行収入10億円を突破し、大ヒット中の『スーサイド・スクワッド』。その人気をけん引するのが、“悪カワ”ヒロインにしてジョーカーに恋する女子ハーレイ・クインだ。彼女のポップでセクシーな姿は公開前から話題となっていたが、ネット上では「ハロウィンはハーレイ・クインコスプレで決まり!」との声が上がり、さらに本作でデッドショットを好演するウィル・スミスも「ハロウィンでのハーレイ・ブームは間違いない」と断言している。最旬女優マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインは、左右で異なる色のツインテールにセクシーすぎる超ホットパンツといういで立ちで、バットとド派手な銃を武器にクレイジーに暴れまわり、爽快ともいえる魅力をスクリーンで放っている。そのキュートさで、流行に敏感な女性たちからの支持は絶大だ。日本の芸能界からも熱視線が送られており、ツイッターでは元「SKE48」の松井玲奈が「HARLEYちゃん!!史上最強に可愛い女の子!」と発言したり、前田敦子が「スーサイド・スクワッドみたーーーい!!」と注目映画に挙げるなど話題になっている。そんなハーレイについて、“ザ・ハリウッド・スター”のウィルも「今年のハロウィンは、間違いなく女の子が全員ハーレイ・クインの格好をするだろうって、みんなでいつも言っていたよ」と語っている。Google Trendsの「Frightgeist」によると、実は2015年の段階で、全米で人気ナンバーワンのコスチュームはハーレイ・クインだったという。さらに今年は日本でも注目を集めており、ハロウィンに向けてネット上では早くもハーレイ・クインのコスプレグッズが続々。「今年のハロウィンはハーレイ・クインのコスしたい!」「ハロウィンまでにハーレイ・クインの準備!」となり切り宣言をする人や、「今年のハロウィンはハーレイクインコスが大量発生するんだろうな」というブームを予感する声で盛り上がりを見せている。そんなハーレイのポップでセクシーな衣装について、演じたマーゴットは「刑務所にいた彼女は、檻から出てコスチュームが入った箱を開けた瞬間ものすごく喜ぶの。このキラキラのホットパンツを見ると、もうたまらなく嬉しくなるのよ!」と、ハイテンションになってしまう“理由”を語る。さらに、衣装を担当したケイト・ホーリーは、「ハーレイは、“Harley loves Joker(ハーレイはジョーカーを愛してる)”と書かれたネックレスや、ジョーカーのスカルを指に付けたりしているわ」と、単にポップな可愛い衣装だけでなく、ジョーカーにベタ惚れな“恋愛依存症ガール”ぶりを表すこだわりも散りばめられていると明かしている。今年のハロウィンまでに、ハーレイ・クインの魅力を徹底研究してみては?『スーサイド・スクワッド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日ポール・スミス(Paul Smith)の旗艦店3階にあるポール・スミス スペース ギャラリー(Paul Smith SPACE GALLERY)にて、写真展「THE SECRET LIFE OF THE PENCIL」を開催する。期間は2016年10月6日(木)から11月13日(日)まで。本展は、インダストリアルデザイナーのアレックス・ハモンドとフォトグラファーのマイク・ティニーによるプロジェクトだ。彼らは、このプロジェクトの中で、非常にシンプルな筆記用具である“鉛筆”が、世界一流のアーティスト、建築家、作家、デザイナーらのデスクの上で、いかに彼らの仕事に寄り添い、変わることなく偉大な存在であり続けているかを伝えている。2015年5月には、ロンドン・メイフェアのPaul Smith No.9 Albemarle Street Shopで開催。ポール・スミス、プロダクトデザイナーのトム・ディクソン、彫刻家のアニッシュ・カプーア、フォトグラファーのデヴィッド・ベイリーが実際に使用した鉛筆やその写真を展示した。日本開催にあたっては、新たに原研哉、谷尻誠、田名網敬一、隈研吾、鋤田正義、坂本龍一、NIGO、Klein Dytham architectureらを迎え、それぞれが使用した鉛筆の写真の展示・販売を行う。圧倒的なディテールを表現した写真たちは、持ち主の特徴をそのまま映し出し、ひとつひとつの鉛筆の姿を見事に捉えている。【開催概要】THE SECRET LIFE OF THE PENCIL会期:2016年10月6日(木)〜11月13日(日)開館時間:月~金 12:00~20:00、土日祝 11:00~20:00会場:ポール・スミス スペース Paul Smith SPACE GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前5-46-14 3FTEL: 03-5766-1788定休日:水曜不定休
2016年09月23日ポール・スミス(Paul Smith)が9月18日、17SSウィメンズコレクションをロンドンで発表した。同コレクションでは、ポール・スミスのデザインの原点として登場するモチーフのひとつ“花”にフィーチャー。友情や親交の証としての花や、儀式的な用途に用いられる花飾りなどからインスピレーションを得たアイテムの数々が展開された。ブランドのレガシーとも言えるフォトグラフィックフローラルプリントは手描き風の表現で生地に織り込まれて登場。クレヨンで描いたようなチューリップが、テーラリングやドレスの上で生き生きと咲き誇っている。また、複雑な折り紙のようなギリシャ風ドレスはどこまでもエフォートレスに存在感を示し、ジャケットやトラウザーズのウエスト部分にはマスキュリンさを演出するタイディテールがさりげなくあしらわれた。カラーは、スウェーデン出身の女性画家であるヒルマ・アフ・クリントがサーペンタインギャラリーで開催した個展に展示された作品の色合いからイメージを得ている。また、表現主義のアーティストたちの作品にみられる色使いからインスピレーションを得た新しいストライプ「アーティストストライプ」は、サンダルやエスパドリーユの他、アイコニックな「コンサティーナバッグ」を含むバッグにも採用された。ショーは硬質でインダストリアルな雰囲気の会場で開催。ランウェイには繊細な自然の野花が配置され、相反するナチュラルなフィーリングがコレクションを一層引き立てた。
2016年09月21日9月10日より日本公開されている『スーサイド・スクワッド』。この度、本作が19日(月)までの10日間で、興行収入1,089,318,870円、動員706,598人を記録した。本作は、バットマンやスーパーマンのDCコミックに登場する史上最凶のスーパー・ヴィラン(悪役)たちが、米政府と裏取引し、減刑と引き換えに危険な任務を遂行するチームを組んで、未知なる脅威と戦う掟破りなアクションエンターテイメント。キャストには、“恋愛依存症ガール”のハーレイ・クイン役マーゴット・ロビーを始め、子煩悩な伝説の暗殺者デッドショット演じるウィル・スミス、バットマンの最大の宿敵であるスーパー・ヴィラン=ジョーカー役ジャレット・レトなどが出演している。シルバーウィークは、神木隆之介や上白石萌音らが声優を務める『君の名は。』や、京都アニメーションが制作した『聲の形』の後塵を拝したものの、公開から2週連続で興行収入ランキングは洋画No.1と実写映画No.1を堅持した形となる。さらに、本作のヒロイン“ハーレイ・クイン”の人気も高まっており、Twitter上ではイラストの投稿や、コスプレした写真の投稿に加え、写真アプリではハーレイ・クインやジョーカーの“なりきり写真”も日々投稿され続け、こうした根強いキャラクター人気により、全国の劇場で20代を中心に集客し、リピーターも続出しているようだ。『スーサイド・スクワッド』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月20日今年5月にイギリスで刊行されたポール・スミスによる自転車関連書籍『PAUL SMITH'S CYCLING SCRAPBOOK』が、日本でも販売開始となる。これを記念して10月2日、東京・北参道のサイクリストカフェRapha Tokyoにて同書籍購入者限定でポール・スミスのサインイベントを実施する。同書籍は、プロのレーサーを目指していたこともあるというポール・スミスが、思い出の詰まった写真やイラストから、サイクリングジャージや50年代から60年代の希少なカタログといった自身のコレクションまで400以上のビジュアルとともに自転車への情熱をつづったもの。ポールは同書籍の刊行に際し「多くの方がすでにご存じかもしれませんが、私は子供のころから自転車を愛し、プロのレーサーを夢見ていました。膨大な自転車関連のグッズをコレクションしており、また、多くのサイクリングにまつわる素晴らしい思い出があります。この本では、友人でジャーナリストであるリチャード・ウィリアムスが私の所有するアーカイヴの中からとっておきの物を厳選し、お気に入りの逸話とあわせて編集しました。皆さんが楽しんでくれることを願っています」とコメントしている。同書籍の日本国内での販売にあわせ、ポール・スミスが10月に来日。10月2日にはRapha Tokyoにポールが来店しサインイベントを開催する。イベント参加対象者は、当日14時30分より限定50冊販売される同書籍の購入者限定となっている。イベントの問い合わせはRapha Tokyoまで。【書籍情報】『PAUL SMITH'S CYCLING SCRAPBOOK』出版社:Thames & Hudson発刊:2016年5月価格:6,000円(税込)
2016年09月16日「1980年代後半か90年代に、マーベルが『AKIRA』を出版したと思うんだけど、それが素晴らしかったんだ。僕がマーベルで『X-MEN』という本を手がけているとき、とても影響を受けたよ。それから、『アップルシード』(作:士郎正宗)『ガンスミスキャッツ』(作:園田健一)『ゴン』(作;田中政志)が大好きで、最近『デスノート』を読み始めたよ。僕の子どもたちは、『ナルト』や『るろうに剣心』にも夢中になっていたよ」。インタビューが始まると、日本からの取材陣である私たちに好きな漫画の話を始める。表情は終始笑顔、子どものような笑顔からは、漫画やコミックへのあふれんばかりの愛が感じられた。シネマカフェが実施した『スーサイド・スクワッド』現地取材。最終回の今回は、「DCエンターテインメント」の共同発行人であり、コミックスのペンシラー(作画家)としても活躍するジム・リーのインタビューをお届けする。韓国系アメリカ人であるジム・リーは、かつてはマーベル・コミックスにおいて「X-MEN」の新しい月刊シリーズを手掛けヒットを記録し、のちに自らのレーベルを立ち上げた経歴を持つ。その後、DCコミックスによるレーベルの買収を受け、同社にて数々のコミックスを担当。2010年には共同発行人として、スーパーマンやフラッシュ、ワンダーウーマンのコスチュームの刷新にも携わっている。第1回目のレポートで紹介したクリエイティブ・チーフ・オフィサーのジェフ・ジョンズが、映画やテレビ、ゲームなどといったメディア側のクリエイティブを手掛けている一方で、ジムはコミックスの出版ビジネス全体を担当しているという。「ダン・デディオと僕が共同発行人なんだけど、僕らはエディトリアル・チームと出版するすべての本の予定を考えることや、編集長やほかのグループ・エディターたちとの仕事を含む、出版ビジネス全体を見ているんだ。それから、プロダクションやデザイン、プライシング、セールス、マーケティングも管理してる。『DCエンターテインメント』にはクリエイティブとビジネスの2つの構成要素があって、この2つを組み合わせることで、僕らのコミックを読者に届けることができるんだよ」。ジェフ・ジョンズと共に2011年に「The New 52!」と呼ばれるDCユニバースの再編を行う新しいシリーズを開始したジムは、DCコミックスのスーパーヒーローチームである「ジャスティス・リーグ」のはじまりを描き、その際にキャラクターのコスチュームの刷新を行ったことでも知られている。映画『マン・オブ・スティール』においても、これまでのスーパーマンのイメージとは異なるコスチュームが話題を集めたが、ジムはコスチュームのリデザイン過程における“スクイント・テスト”(※squint 目を凝らして見るの意)について語る。「どんなコスチュームでも、デザインするときにガイドとなる指針として、僕はスクイント・テストのようなことをやるんだ。キャラクターのことをじっと目を凝らして見てみるんだよ。もちろん、もっとも重要な要素はキープしたい。それは一貫している。それはキャラクターたちの由来であり、歴史であり、コスチュームに反映されているからね。スーパーマンのようなキャラクターには、赤いケープがあって、ブルーのコスチュームじゃないといけない。でも、ほかの要素はもう少し重要じゃなかったりするんだ。例えば赤いパンツとかね。僕らが赤いパンツをやめたのには理由があったんだ。なぜなら、赤いパンツは1930年代後半の時代のことを示しているからだよ。サーカスのショーの強い男が、パンツをはいていたんだ。彼らは、彼らの胸の半分をカバーした布地と動物の皮のレザーのパンツをはいていて、それは当時をとても強く反映している。だから僕らは、赤いパンツは失ってもいい古いビジュアル要素だと感じたんだ。キャラクターの外見をアップデートするプロセスにおいて、そういった決断を下さないといけないことはたくさんあるんだ」。先日刊行された、様々な作家によるハーレイ・クインのコミックスを集めたアンソロジー「HARLEY QUINN’S GREATEST HITS」にも参加しているジムだが、表紙を飾るハーレイ・クインをはじめとする『スーサイド・スクワッド』のキャラクターのコスチュームを見ると、映画版の衣装から大きく影響を与えているのがわかる。映画作品とコミックスの関係性についてジムは語る。「常にキャラクターがどのようにコミックに描かれているかということと、メディアでどのように描かれているかということの間には、いつも関係がある。それは、双方向的なんだ。アーティストとして、もし何かがクールに見えれば、『あのルックを使いたい』と思う。素晴らしく見えるものに影響されずにはいられないんだ。もちろん、それはコスチュームだけに限らないよ。ハーレイ・クインについて言うと、もちろん、映画の中で彼女がどう描かれていたかは、すでにコミックブックに影響を与えているんだ。ポニーテイルの左右が違う色になっていることかね。僕らは以前彼女をポニーテイルで描いたことがある。でも、そのときの彼女はブロンドの髪じゃなかった。だから、今回の映画は大きな変化だったんだ」。ペンシラーとしてジムは、『スーサイド・スクワッド』の中ではハーレイ・クインとワニの皮膚を持つキラー・クロックを描くのが好きなようだが、彼にとっての『スーサイド・スクワッド』の魅力は、登場人物であるヴィランたちへの共感なのだという。「『スーサイド・スクワッド』で僕が好きなのは、ヴィランである彼らは多くの意味でとても欠点だらけで、真実や正義のお手本であるスーパーマンとかよりも、もっとたくさん欠点がある僕たちに似ているところなんだ。でも、彼らはスーパー・ヴィランだからね、必ずしも彼らのことを100%応援するわけじゃないけど、映画の中で彼らは、ヒーローにならないといけない状況に置かれてしまう。それはとても興味深いチャレンジだと思う。だって、多くの意味でそれは人生と同じだからだよ」。かつてはマーベルに所属した経歴も持つジムに、「マーベル・シネマティック・ユニバース」への印象を尋ねると、「彼らはシネマティック・ユニバースを持っているの?知らなかったよ」と、いたずらっぽく冗談を言いながら、現在の立場からはライバルとも言えるマーベルへの敬意を語った。「僕はマーベルの大ファンだし、マーベル映画が好きなんだ。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は特によく出来ていたと思う」。そして、「DCエクステンデット・ユニバース」におけるザック・スナイダーが手掛けた『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』へ賛辞を述べる。「僕は『バットマン vs スーパーマン』が大好きだった。スーパーマンとバットマンが一緒にいると世界はどういうふうに見えるものになるかということを、とてもクールなやり方でザック・スナイダーは見せてくれたと思う。ゴッサムとメトロポリスを、お互いとても大きなベイを挟んだところに置くというのは、とても大胆だと思ったよ。それは、コミックではされてなかった設定だからね」。「『スーサイド・スクワッド』のプレミアで、上映前にキャスト全員がステージに上がったんだ。そのときウィル・スミスが、『このチームは多分、大画面で映されたもっとも多様性のあるチームだ』と、とても雄弁に語っていたよ。それはとても興味深かった。誰もが共感出来るチームがいるというのはとてもクールだからね」。そうジム語るように、『スーサイド・スクワッド』では、人種やバックグランドを超えたキャラクターたちによるチームが描かれ、映画界における“ポリティカリー・コレクト”という言葉を超えた、自然で有機的な登場人物たちの結びつきが感じられる。それは、ジェフ・ジョンズも同じく語るように、DCコミックスが持つ“神話性”を表しているように思える。「僕にとってDCユニバースの魅力は、それが常に広がりをもって変化していることさ。DCコミックスの神話は、僕らみんなが熱望する理想や、善良であること、正義を表しているんだ。これらの理想のために立ち上がるヒーローたちがいて、正しいことのために喜んで闘う。僕はそれはとても重要なメッセージだと思う。特に、今日ではね」。「コミックブックを読んで育った12歳の子どもだった僕にとって、決して想像できなかった世界に住んでいるように感じるよ。当時は誰もコミックブックを読んでいなかったからね」。いまやアメコミ映画の公開作が相次ぐ現状について、ジムは笑いながら話す。しかしながら、子どもの頃から彼をとらえて離さないコミックスの魅力は、一過性のブームとはまた異なる、時代を超えた物語を、映画を通して観客である私たちに再び教えてくれる。「コミックスがいまではポップカルチャーの土台になったということは、子どもの頃ファンだった僕らがずっと知っていたことを証明しているんだよ。それは、コミックスのキャラクターがとてもとてもパワフルだということさ。彼らが単に強いということだけじゃなくて、彼らが表しているテーマやアイディアもね。彼らは“正義のクルセイダー(※改革者の意)”なんだ。彼らは、僕らが熱望するゴールを与えてくれる、僕ら自身の神話の土台でもあり、ポップカルチャーの神話なんだ」。2020年まで公開作が続く「DCエクステンデット・ユニバース」が、映画界に新たな神話をもたらすことを期待したい。『スーサイド・スクワッド』は全国にて公開中。協力:ワーナー・ブラザース(text:cinemacafe.net)
2016年09月16日「とても嬉しかったよ。バズの作品が好きだったからね、撮影に入るのが待ちきれなかったよ」。1977年のサウスブロンクスを舞台に、ヒップホップ黎明期を生きる若者たちを描いたNetflixオリジナルドラマ「ゲット・ダウン」。本作への参加が決まった当時のことを、ジェイデン・スミスは興奮を隠しきれない様子で語った。思わずバズ・ラーマンでお気に入りの映画は?とたずねると、ジェイデンはなんとも嬉しそうに頭を抱えて答える。「うーん…そうだな…『ロミオ+ジュリエット』かな。いや、『華麗なるギャツビー』も同じくらい大好きだ。『ロミオ+ジュリエット』は本当に純粋な初恋を描いたラブストーリーなんだ。シェイクスピアという古典から、バズは全く新しいものを生み出している。それは『ゲット・ダウン』にも言えることだよね」。『ロミオ+ジュリエット』『華麗なるギャツビー』など、美しい衣装や斬新なサウンドトラックで彩られた独自の映像世界を描くバズ・ラーマンが製作総指揮を務める本作。ジェイデンが演じる“ディジー”は、グラフィティアーティストとして活動する傍ら、主人公たちと結成する「ゲット・ダウン・ブラザーズ」でラップを披露するという、登場人物の中でもとりわけクールでアーティスティックな雰囲気をまとうキャラクターだ。自身もラッパーとして活動し、ファッションブランド「MSFTSrep」や、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の広告モデルを務める彼にとって、本作はぴったりの役柄とテーマだと言える。「アフリカ系アメリカ人としてアメリカで生まれた僕にとって、ヒップホップっていうのは人生において本当に重要なことなんだよ。この作品で学んだことは、これからの人生でも追求していきたいと思ってる」。かつて「ザ・フレッシュ・プリンス」の名前でラッパーとして活動していた父ウィル・スミスの影響で、幼少期からヒップホップは身近なものだったという語るジェイデンだが、本作に臨むにあたって、あらためて1977年のヒップホップについて勉強したのだそう。中でも、本作で監修に参加した伝説のDJ、グランドマスター・フラッシュや、ラッパーのNas(ナズ)、グラフィティアーティストのレディ・ピンクからは、大きな刺激を得たようだ。「とにかく勉強して、様々なことを吸収したんだ。フラッシュ、バズ、そしてNasの言うことに耳を傾けて、彼らのビジョンや世界観を自分で理解した上で、自分にできるベストな方法でどう表現できるか考えたよ。その中でも、グラフィティアーティストのレディ・ピンクが言っていたことがとても印象的だった。そのひとが本当のグラフィティアーティストかどうかは、靴と手を見ればわかるんだ。もしそのどちらかがペンキで汚れていたとしたら、そのひとはグラフィティアーティストなのさ。どこでどんな表現をしているか、ペンキの汚れを見るだけでわかるんだよ」。ジェイデンが演じるディジーをはじめ、同年代のキャストたちからなる主人公たちの若々しくエネルギッシュな演技アンサンブルは、本作のストーリーを魅力的に引っ張っていく。そのポジティブな雰囲気は映像からもひしひしと伝わってくるが、実際にジェイデンは撮影を大いに楽しんだようだ。「撮影現場は素晴らしいヴァイブだったよ。彼らと一緒にいるときは楽しくてしょうがなかった。バカなことしたりね。一緒に仕事ができて本当に楽しかったよ」。登場人物それぞれが自分自身のスタイルを見つけていく過程は、本作におけるハイライトのひとつだ。ヒップホップという音楽がまだ産声をあげたばかりの時代に、彼らが自分という存在を表現の中で見出していく姿は、ストーリーをドラマチックに引き立てている。「ディジーのラップのスタイルは、彼がグラフィティアーティストであることに基づいているんだ。実際にラップを書くのはエゼキエルなんだけど、ディジーのスタイルや世界観は彼が描くグラフィティに基づいている。ほかのメンバーも、ブーブーは女の子について、ララはスキニーなファッションについてラップしてる。エゼキエルは詩人であることについてラップするんだ」。最近はめっきりフランク・オーシャンのニューアルバム「Blonde」に夢中だというジェイデンだが、近々アルバムのリリースや、世界中のひとがアイデアを共有することができるアプリのローンチも予定しているのだという。そんな彼が考える、ヒップホップの精神とは?「反抗だよ!でもそれと同時に、誰かに伝えること、表現すること、優しく、知的であることも大事なんだ」。「僕はこの世界がよりよくなるために貢献したいと思っている」。そう語るジェイデンの言葉は、表現することに対するまっすぐな気持ちと、アーティストとしての気概に満ち溢れていた。そしてそれは、彼の名前の前に語られがちな“ウィル・スミスの息子”であるという言葉に頼ることのない、一人の表現者としての逞しさを感じることができる。1977年に生きる青年を演じた彼は、現代に生きる観客へ力強く語りかける。「1977年、サウスブロンクの人々が、2つのターンテーブルと2枚のレコードで新しいものを生み出したんだ。2つのものを組み合わせることで、全く新しいものが作り出せるんだよ。この作品を見た世界中の人に、その可能性を感じて欲しい」。(photo:MIchimaro Takeuchi)
2016年09月15日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は悪党たちが主役のアクション大作『スーサイド・スクワッド』です。***まごうことなき今年のライジングスターは彼女!マーゴット・ロビーよん。なんでかっていうと、今年だけで助演女優として出演した作品が『ターザン:Reborn』と『スーサイド・スクワッド』の2本。どっちも超大作で、「今夏はマーゴットの夏ね!」と本人もウホウホ。「(両作ともアメリカ公開が夏だから)夏が終わるころには『もう彼女はウンザリ!』って言われるんじゃないかって思ってるほどよ。でも、『ターザン~』のジェーンは良妻で『スーサイド~』のハーレイは精神錯乱してるド悪女。両極端な役だから飽きられないかしら?(笑)」飽きるもなにも!だって、『スーサイド~』のハーレイ・クインはド悪女かもしれないけど、いくとこまでイっちゃってるからむしろ強烈なインパクト!「だよね~(笑)。私も彼女のことはカッコイイと思うの。俳優としては演じがいのある刺激的な役だったわ。だってシンパシーを感じるところがほとんどないんだもの(笑)」現場をしっかり楽しんでたマーゴットだけど、大変だったのは「トレーニングよ……」と曇り顔。「原作でのハーレイの設定は体操選手なの。だから体操、それに柔術とボクシングもやったわ。しかもそのうえ、銃の訓練も。私が登場する最初のシーンでやってるシルクの布にぶら下がる、シルク・ドゥ・ソレイユみたいな動きも、自分でバッチリできちゃったほどよ」先駆けて公開されたアメリカではすでにハーレイが大ブレイク。今年のハロウィンは彼女のコスプレだらけになるだろう、なんて予測も出てるほどなのよね~。「もう大興奮よ。ハロウィンが来るたびに、女子って男子キャラのコスプレを無理してやったり、ムダにセクシーな衣装着たりしてるでしょ。ハーレイは最高にクールで意味のあるルックスのキャラだから、私もうれしいわ。みんなマネして!!」◇1990年7月2日、オーストラリア生まれ。’11年にドラマ『PAN AM/パンナム』でハリウッド進出。’13年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオナルド・ディカプリオの妻役で話題に。◇バットマンらによって投獄されていた悪党たちが、減刑と引き替えに命がけのミッションに挑むアクション大作。監督/デヴィッド・エアー出演/ウィル・スミス、マーゴット・ロビーほか。9月10日より全国ロードショー。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC※『anan』2016年9月14日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
2016年09月13日シネマカフェが実施した『スーサイド・スクワッド』現地取材レポート。第2弾の今回は、カリフォルニア州バーバンクのワーナー・ブラザース・スタジオに訪問。現在開催中の「DC COMICS:THE EXHIBIT」及び、歴代の「バットモービル」を展示した「THE PICTURE CAR VAULT」の様子を写真とともにお届けする。カリフォルニア州バーバンクの居を構えるワーナー・ブラザース・スタジオ。現在開催中の「DC COMICS:THE EXHIBIT」は、「DCエクステンデット・ユニバース」第3弾として公開中の『スーサイド・スクワッド』の劇中美術の数々が間近で鑑賞できる、ぜひとも注目したい展示だ。展示会場に入り、最初に目に飛び込んでくるのは「DCコミックス」のスーパーヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」のメンバーが一堂に会す巨大ビジュアル。左からグリーンランタン、フラッシュ、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、サイボーグ、そしてアクアマンの6人のキャラクターが並び、各キャラクターたちそれぞれの登場するコミックブックがガラスケースで展示されている。今後展開されれる「DCエクステンデット・ユニバース」への大きな意気込みと、「DCコミックス」の伝統へのリスペクトを感じさせるスタイリッシュな会場装飾が印象的だ。先日のコミコンで公開された『ジャスティス・リーグ』のティーザー映像にて、はじめて映画でのジャスティス・リーグの面々のビジュアルが公開されたが、本展にてグリーンランタンがメンバーとして位置付けられていることからも、今後の「DCエクステンデット・ユニバース」作品のどこかで、グリーンランタンがジャスティス・リーグに参加することがおそらく確実なのではないかと思われる。2020年には単独映画の公開も予定されているが、誰がその役を演じ、どういったかたちでチームに加わるのか、今後の展開が楽しみでしょうがない。会場の奥に歩みを進めると、まずは『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』の展示が広がる。スーパーマン、バットマン、そしてワンダーウーマンのコスチュームはもちろん、幼少期のブルース・ウェインや、エイミー・アダムス演じるヒロインのロイス・レイン、ローレンス・フィッシュバーン演じるペリー・ホワイト、そしてジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサーといった登場人物たちの衣装が展示されている。さらには、劇中で登場するロビンのものと思しきスーツや(ジョーカーによるものと思われる“HAHAHA JOKE’S on YOU BATMAN”の文字も確認できる)、スーパーマンの弱点であるクリプトナイト、バットマンが使用するガジェットの数々もずらりと展示コーナーに並ぶ。また、バットマンが使用するコンピュータなどを再現したバットケイブのコーナーもあり、映画の中を生きるキャラクターたちの世界が、いかにリアリティと奥行きのあるものとして生み出されているのかを間近で目撃することができる。会場の奥へ歩みを進めれば、本展最大の目玉である『スーサイド・スクワッド』の展示空間が広がっている。その中央にどしんと構えているのは、彼らが収容されているベール・レイヴ刑務所の牢屋を模した記念撮影コーナー。そして、その周りを囲むように、本作のヴィランたちの巨大ビジュアルパネルと、それぞれのキャラクター衣装、小道具といった美術が展示されている、何より最初に目を引くのが、本作で最も鮮烈な存在感を放つヴィラン、ハーレイ・クインの衣装展示だ。赤と青のラメ入りのスタジアムジャンパーとショートパンツをはじめ、全身至るところに使用されたスタッズのアイテム、そしてヒール仕様にカスタムされたアディダスのシューズなど、ディティールに目を配ると、いかに登場人物の衣装がキャラクター性に結びついたものとしてデザインされているのかがわかる。これはほかのキャラクター衣装についても言えることだが、コミックスのキャラクターの映画化でありながら、現実の世界に存在するアイテムとのバランスがとても計算されているようで、本作のカラフルでエキセントリックな世界観の中でも、確かに生きた存在としての彼/彼女たちを感じることができるための演出が、衣装や美術においても十分に施されているのだということを強く印象付けられる展示内容だった。牢獄の周りをぐるりと回ると、ウィル・スミス演じるデッドショットやキャプテン・ブーメラン、キラー・クロック、エル・ディアブロ、スリップノットといったスーサイド・スクワッドの面々はもちろん、ジャレット・レト演じるジョーカーやエンチャントレス、スーサイド・スクワッドを招集する指揮官アマンダ・ウォーラーや、部隊を率いるジョエル・キナマン演じる軍人リック・フラッグ大佐、福原かれん演じるカタナなど、各キャラクターの衣装美術がずらりと並んでいる。各キャラクターの個性がぶつかりあい、独自のテンションが生まれている本作の通り、それぞれが徹底したキャラクター造形に基づいたデザインが施されている様はここでも圧巻の一言だった(ジョーカーの履く靴のつま先に、笑った顔が刻まれているのを見つけた時には、ため息が出る思いだった)。続いて訪れたのは、同じくワーナー・ブラザーズ・スタジオにて開催中の、歴代バットマン・ムービーに登場した“バットモービル”を一挙展示した「THE PICTURE CAR VAULT」。“バートモービル”とは、バットマンとして活動するブルース・ウェインが劇中で乗回す改造車だが、1989年公開のティム・バートン版『バットマン』からはじまり、クリストファー・ノーランによる『ダークナイト』トリロジー、そしてザック・スナイダーが手掛ける『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に至るまで、数々のバットマン・ムービーで独自のデザインが施され、観るものに鮮烈なイメージを残してきた。それらが同じ空間に展示されているのも驚きだが、それぞれの監督の個性を見比べることができるのもとても興味深い。展示では、“バットモービル”のほかにも、バットマンのマークを象った「バットサイン」や、『バットマンリターンズ』にてミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンの衣装、『ダークナイト・ライジング』における中性子爆弾などなど、数々の展示が会場に広がっている。ファンはもちろんだが、映画という世界を作り上げる行程で、ここまでこだわり拔いた精緻なデザインが施された作品を間近で鑑賞できる体験は、何にも代えがたい驚きと感動を得ることができるだろう。また、これらの展示の他にも、ワーナー・ブラザーズ・スタジオの敷地内にずらりと並ぶ撮影スタジオの数々は一見の価値あり。巨大な箱が並べられているかのようなその景観は、まさにハリウッドが持つスケールの大きさを体現しているようで、中のスタジオを覗いてみても、あまりの天井の高さには思わず口が開いてしまう。それぞれのスタジオの入り口には、『カサブランカ』『東のエデン』といった名作から、『インセプション』『J.エドガー』などといった21世紀の作品まで、そこで実際に撮影が実施された作品の名前が刻まれており、映画が長い伝統が築きあげてきた道の上に成り立っているのだという確かな事実を感じることができる。ワーナー・ブラザーズ・スタジオでは、ガイドに導かれながらスタジオ全体を回ることができる「Studio Tour」が実施されており、ハリウッド屈指のスタジオをプロのナビゲーターの解説と共に見学することができる。価格は62ドル。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』の世界、そして「DCエクステンデット・ユニバース」の今後に大いに期待しているファンは、ぜひハリウッドまで足を運んでみてはいかがだろうか。『スーサイド・スクワッド』は、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日「僕らはフィルムメーカーたちと、素晴らしくクリエイティブな関係を築いているよ」。「DCエンターテインメント」において“チーフ・クリエイティブ・オフィサー”という肩書きを持つジェフ・ジョンズは、笑顔を浮かべながらそう話す。『バットマンvs スーパーマンジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』において製作総指揮を務める彼は、若干43歳にして、80年にも渡る歴史を誇るDCコミックスのクリエイティブを司る、最重要人物の一人だ。シネマカフェでは、DCコミックス本社へ赴き現地取材を敢行。第1弾レポートでは、ジェフ・ジョンズのインタビューをお送りする。今後の「DCエクステンデットユニバース」の展開のキーを握る人物である彼に、『スーサイド・スクワッド』をはじめとする今後の公開作のヒントを伺った。スーパーマンやバットマンといったアメリカン・コミックスのヒーローを擁する「DCコミックス」は、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーローが所属する「マーベル」コミックスと共に、アメリカにおける2大コミック出版社のひとつとして知られている。「マーベル」コミックスは、2008年の『アイアンマン』の実写映画化を皮切りに、様々なスーパーヒーローたちが共通の世界観の中で活躍する「マーベル・シネマティック・ユニバース」の展開をスタートさせ、のちに公開されたスーパーヒーローチームの活躍を描く『アベンジャーズ』では驚異的な興行収入を記録。多くの観客から高い満足度と支持を獲得し、アメコミ原作による映画の大きな可能性を世界に提示した。そして「DCコミックス」は2013年に公開された『マン・オブ・スティール』から、「DCエクステンデット・ユニバース」の展開をスタート。いよいよその第3弾となる『スーサイド・スクワッド』が公開され、来年には『ワンダーウーマン』、DCコミックスのスーパーヒーローチームが登場する『ジャスティス・リーグ』の公開が決定しており、2020年まで続々と公開作が控えている。今回、シネマカフェのインタビューに応じてくれたジェフ・ジョンズは、2010年よりDCコミックスにおけるチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、今後のDCエクステンデット・ユニバースの展開において、様々な立場でコミックの映画化におけるプロセスで重要な役割を担ってる。かつては『リーサル・ウェポン』シリーズや『グーニーズ』を手掛けた映画監督リチャード・ドナーに師事した経歴を持つジェフは、のちに「DCコミックス」「マーベル」のライターとしても活動を始め、これまでに数多くのコミックス作品を手掛け、アメリカン・コミックスの発展に大いに貢献してきた人物だ。「僕はリチャード・ドナーの下で働いていたんだけど、同時にコミックを書き始めたんだ。DCコミックスに書いたものを送ったら、彼らはその1本を買い取った。それで僕は、副業で書く仕事をしようと思ったわけだよ。小さな仕事をね。それが、どんどん大きくなっていって、彼らは僕にもっと書くようにと頼んできた。最終的には、フルタイムのライターになるために、リチャード・ドナーの会社を去ったんだ」。リチャード・ドナーといえば1978年に公開されたクリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』を手掛けた監督としても知られている。『スーパーマン』が大好きだったという彼は、リチャードと共に働いた4年半のことを回想する。「僕は毎日『スーパーマン』についての質問を彼に投げかけていた。どうやってやったの?どうやって彼を飛ばしたの?どうやって脚本をベストなかたちにしたの?とかね。彼と一緒に仕事が出来てとてもラッキーだったよ。子どもの頃、彼は僕の大好きな監督だったんだ。いまでも彼とは会っているよ。2週間ほど前も、僕の家に来たんだ。彼は僕のメンターであり、父親みたいな存在なんだ」。すると、控えめな笑みを浮かべながら少しだけ自慢げにジェフは付け足す。「ちなみに、幸運なことに僕はクリストファー・リーヴと一緒にランチをしたことがあるんだ。とてもクールでスペシャルな経験だよ」。バットマンやフラッシュなど、DCコミックスのスーパーヒーローたちによって逮捕されてしまった悪役=ヴィランが、政府の指揮官の提案によって寄せ集めのチームとして活躍する姿を描いた『スーサイド・スクワッド』。いよいよ日本公開を迎える本作では、ジェフは製作総指揮として作品に関わっている。映画ではウィル・スミス演じるキャラクター、“デッドショット”がお気に入りだという彼は、ヴィランたちを中心に添えた本作の“予測不可能”な魅力について語る。「僕はずっと80年代のオリジナルの『スーサイド・スクワッド』のコミックブックが大好きだった。キャラクターたちの何がとても素晴らしいかというと、彼らが予測不可能だということだよ。彼らは悪いこともするし、良いこともする。どんな状況においても、彼らのことは予測出来ないんだ。中でもデッドショットは本当に興味深いキャラクターだよ。彼は殺し屋だけど、家族への愛があって…ただの悪いやつじゃなかった。『スーサイド・スクワッド』は、すべての悪いやつらを集めて、彼らはただの犯罪者じゃないことを提示したんだ。映画の中でキャラクターたちはとてもうまく表現されているし、役者たちによって完璧に演じられているよ」。中でも、強力な個性を発揮するヴィランたちの“予測不可能性”の中心とも言えるのは、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインだ。バットマンシリーズの中で圧倒的な存在感を誇るヴィラン、ジョーカーに心酔するキャラクターとして描かれる彼女を、鮮烈なビジュアルとセクシーな存在感で演じたマーゴットに、ジェフは惜しげない賛辞を送る。「マーゴット・ロビーは、完璧なハーレイ・クインだよ。彼女は、キャラクターへリスペクトを持って演じていて、まさにあのキャラクターそのものさ」。さらに、そんなハーレイ・クインの“予測不可能性”を象徴するかのように、もととなるコミック版「スーサイド・スクワッド」のメンバーとしてハーレイ・クインが抜擢された経緯について尋ねると、ジェフ自身も把握していないという意外な答えが返ってきた。「実は、誰がハーレイをスクワッドのメンバーに入れることを決めたのかはわからないんだ。なぜ、そして誰がハーレイ・クインを『スーサイド・スクワッド』に入れることにしたのか、真実は闇の中だよ。それにしても素晴らしいアイディアだ。誰が決めたにしても、そうしてくれてよかったよ」。映画版『スーサイド・スクワッド』は、『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』などを手掛けたデヴィッド・エアーがメガホンをとっている。ロサンゼルス市警として働く警察官の日常や、戦場における兵士たちの現実など、これまでの作品における、目を背けたくなるほどのリアルな現実の中でタフに生きていかざるをえない人物を描いてきた彼の作風からすると、コミック原作の映画を手がけるのは少し意外な印象を受けるひとも多いかもしれない。彼の起用に至るまでの過程をジェフは語る。「ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの社長のグレッグ・シルバーマンが、デヴィッドに会って、『君は『スーサイド・スクワッド』の監督にすごくいいと思う』と言ったんだ。彼らはそれについて大きなミーティングをして、デヴィッドはとても興味を持っていた。僕は彼に会って、オリジナルのコミックをたくさん渡して、それがどういうものか話し合ったんだ。彼はとても興奮していたよ。彼は軍隊にいた経歴があるから、すぐこの世界に入り込んでいったよ」。「彼はキャラクターたちのことがとても気に入っているんだ。彼がコミックを読んだときに反応したのは、キャラクターたちがとてもグレイな存在で、オルタナティブで、典型的なスーパーヒーローとは違うことだったんだ」。デヴィッド・エアーがこれまで描いてきた登場人物は、観客に対して不快感を抱かせるような行動をとりながらも、物語が進むにつれて、彼らの人間的側面や、優しさとも呼べる表情が示され、様々な現実を生きる登場人物たちのアンビバレンスな魅力をたたえているものが多かった。ジェフが指摘するデッドショットが見せる家族への愛など、『スーサイド・スクワッド』のヴィランたちが見せる人間的な一面やその描写の奥深さは、映画作家としてのデヴィッド・エアーに本作のメガホンを取らせる大きな要因だったのかもしれない。1999年にDCコミックスにてライターとして招かれたジェフは、これまでにも様々なコミックスの執筆に関わり、グリーンランタンやフラッシュ、アクアマン、スーパーマンなど、様々なキャラクターたちに新たな命を吹き込んできている。「DCエクステンデッド・ユニバース」において彼は、それぞれの作品における企画開発をはじめ、クリエイターたちが参考にするクラシックのコミックブックのセレクトや、キャラクター構築に関わるなど、コミックスの世界観を映画に変換する上で重要な役割を担っている。「もっとも大切なことは、キャラクターを正しいものにするということだ。なぜそのキャラクターがこれほど長く続いてきて、なぜそのキャラクターに人気があるのか。僕らは、クリエイターがアイコニックなキャラクターたちの伝説を見つける手助けをするんだよ」。『スーサイド・スクワッド』におけるデヴィッド・エアーの起用など、映画ファンとしては今後の公開タイトルの発表と同じく、どの監督がクレジットされるのかにも注目したいところだ。ジェフは、監督決定に至るまでの“有機的”なプロセスについて説明する。「『フラッシュ』のリック・ファイムーア(『ブラウン・シュガー』『DOPE/ドープ!!』など)は、多くの監督たちと会う中で出会ったんだよ。映画に対する彼のビジョンについて聞いて、とても説得力があったんだ。『アクアマン』のジェームズ・ワン(『ソウ』『死霊館』シリーズ)は、アクアマンの熱狂的なファンで、どれほどアクアマンのことが大好きかということをスタジオのトップと話していたんだ。そして、『バットマン』のベン(・アフレック)については、もちろん、彼はバットマンを演じているからね(笑)。僕らは、僕らと同じくらいキャラクターが大好きで、本当にそのキャラクターを描きたいと思っている人を見つけるんだよ」。「ジェームズ・ワンと僕は、いま『アクアマン』のストーリーに取りかかっていて、それを分析している段階だ。それと、ベン(・アフレック)と『バットマン』の映画の仕事をしている。ベンとは脚本を一緒に書いたんだ」。今後も続々と公開を控える「DCエクステンデッド・ユニバース」において、ますます忙しくなるであろう彼に、少しでも公開予定作についての情報をもらうべく尋ねてみると、幸いなことに、わずかではあるが『グリーン・ランタン』についてヒントを与えてくれた。「いま、企画開発をしているところだよ」と断りを入れながら、2020年に予定されているリブート作では、宇宙の平和維持軍である「グリーン・ランターン・コァ」が描かれる物語であるとコメント。「つまり、グリーンランタンが一人以上登場するということだよ。それ以上のことは言えないんだ」。「僕は、スーパーヒーローたちが希望に満ち溢れていて、楽観的なところが大好きなんだ。彼らが表わしているポジティブな理想や、それらを称賛する希望にあふれたストーリーは、DCユニバースの重要な要素だと思うよ」。DCコミックス、マーベルを台風の目として、少なくとも2020年まではスーパーヒーローの活躍を描いた映画がますます勢いを増していくことだろう。アメリカン・コミックスの伝統を引き継ぎ、革新を生み出し続けてきたジェフは、DCコミックスの魅力としての“神話性”について語る。「僕がいつもDCのスーパーヒーローが大好きだったのは、彼らがとてもアイコニックで、神話的で、僕らが努力して目指すべき理想を表しているからだ。僕らは彼らのことを尊敬し、彼らみたいになりたいと願う。彼らは、意思があり、人々に感動を与える、象徴的な存在なんだよ」。アメコミ映画黄金期のいま、DCコミックスが描き出す希望の物語が、私たちに多くの感動をもたらしてくれることを期待したい。協力:ワーナー・ブラザース(text:cinemacafe.net)
2016年09月10日しかしマーベルもDCも、アメコミ原作映画のスーパーヒーローたちは、ちょっと悩みすぎでさあね!ということでね、二言目には「正義! 正義!」と恩着せがましいスーパーヒーロー映画は、もう飽きましたよね?その窮屈感が支配するスーパーヒーロー映画界隈に、まったく正反対の主人公たちが登場して大暴れする映画、『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)が全世界で大ヒット中。ナニシロこの映画、"悪"と"邪悪"が闘う前代未聞の超絶痛快作なのだ!もともとヴィランズ(=悪役たち)ゆえに「はい、そうですか」とお利口さんに従うわけではなく、チーム結成直後はバラバラ状態。ところが、小型爆弾を首に埋め込まれているので、逃げ出せば即死亡!行っても戻っても自殺行為なら、いちるの望みを掛けて前進するしかないわけで、邪悪な悪党たちに立ち向かっていくことに。程なく、スクワッドのメンバーも、邪悪な存在が自分たちにとっても不都合な真実であることを理解。こうして強烈個性がそろった映画史上最狂の寄せ集めチームが、不慣れな共同作業に従事。まさしく毒を以て毒を制す!極めてシンプルだが、真理を突いたバトルがおっ始まるのだ!この『スーサイド・スクワッド』、クレイジーな悪党たちが世界を救う大枠のストーリー以外にも、興奮する胸熱ポイントがいくつもそろっている。ウィル・スミス演じる銃の達人で凄腕の暗殺者デッドショットや、マーゴット・ロビー演じるキュート&セクシーで、男なら彼女のバットでブン殴られたい!と必ず思うハーレイ・クインなどの個性豊かなキャラクターたちをはじめ、爽快すぎるアクション描写、とにかくアガる音楽など、いままでのシリアスで病み期到来中デス!みたいなスーパーヒーロー映画とは一線を画す。特にハーレイ・クインと悪のプリンス、ジョーカーがおりなす"いかにも報われなさそうな、悪い男と盲目的な女子の恋愛模様"は、日本中のそこかしこにありそうなリアルな恋愛模様であって、地方に強いイオンシネマのスクリーンでは涙が止まらないアベックが続出しそうな予感がしなくもない。どうみても悪い男に惹かれる女性って、なぜか多いですよね。ともあれ、筆者最大の胸熱ポイントは、クライマックス!スクワッドのメンバーたちは誰もが認める悪党で、観ているほうも容易には感情移入しないと思うが、完全に狂った悪党ではない限り、それぞれの顛末には"理由"があるということ。そして、最初は自分の命惜しさに渋々立ち上がった奴らが、後半は"何のために戦いに身を投じるのか?"という点などに注目してほしい。ここでシルヴェスター・スタローンの『エクスペンダブルズ』(10)を思い出さずにはいられなかったが、クライマックスで発生するカタルシスは、善なるスーパーヒーローが主人公の場合の、2万パーセント増しで大感動するに決まっている!まさかの号泣シナリオを用意した『スーサイド・スクワッド』、本作を観ずに2016年は終われないですぞ!(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年09月10日美ボディを強調したセクシー衣装でバットを振り回し、「あたしら、悪党だもん」の決めゼリフ……女優のマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが今、世界中をメロメロにしている。DCコミックスに登場するキャラクターの中でも大人気のハーレイ・クインが大活躍する映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)は、先行して公開された全米で8月の歴代オープニング興行収入を塗り替え、3週連続1位を記録。そんな話題作がいよいよ日本公開だ!先日来日したマーゴット・ロビーに、役作りやハーレイとの共通点、ジョーカーへの思い、ウィルとの共演の感想などをインタビュー。今後もハーレイを演じたいかという質問に、「永遠に演じ続けたいキャラクターなので、やらせてもらえるんだったらずっと演じるわ!」と力強い宣言も飛び出した。――ハーレイ・クインはセクシーでクレイジーな強烈なキャラクターでしたが、どんな役作りをしたのか教えてください。一番難しかったところはジョーカーとの関係。彼女ほど知性もあって力もある女性が、なんで彼の前だとあんなにボロボロになってしまうのか…。"共依存"についてリサーチし始めたときに、「なるほど。ある種、彼女はジョーカー中毒なんだ、ハマっているんだ」っていうことに気付いたの。――役作りで参考にしたキャラクターなどはありますか?何よりも原作のコミックスに立ち戻ったわ。ハーレイ・クインは、コミックスやテレビなど、さまざまなストーリーでいろんな形で今まで表現されてきていて、何千という表現の中から彼女のバックグラウンドや人とのやりとりの仕方を知ることができたの。DCの魅力の一つは、ダークな部分の表現を恐れないところで、ひどいことをしているときもそのまま描写する。そういう側面を見ながら作り上げたわ。あと、小さな子供を参考にしたの。子供は瞬間瞬間を生きていて、目を見開くように世界を見ることができたり、同時に、ものすごく意地悪だったり素直にもなれてしまう。そういったところを参考にしたのよ。――衣装がとてもセクシーでした。あの衣装を着ながら激しいアクションというのは大変だったのでは?一番つらかったのは、通常だったらパンツの中に隠してスタント用のパッドみたいなものを膝にあてることができるのに、今回は露出しているためにそれができなかったこと。パパラッチの写真を見てもらえばわかる通り、撮影中はずっと足が切り傷とあざだらけだったの。爆発もCGではなく本当に現場で爆発させているので、飛んでくるガラスも本物。それも楽しさのうちではあったけど、肉体的にはボロボロだったわ。――演じたハーレイとご自身が似ているところはありますか?まったく似てないわ! 一緒にいるキャストは「似てるじゃん」って言うんだけど、自分ではわからないの(笑)――演じたハーレイに影響を受けて変化したことは?それはあると思う。もちろん、絶対まねしたくない部分はあるけど、子供のように世界をまっすぐ見たり、瞬間瞬間を生きる、目の前にあるものを楽しむというところはインスプレーションを受けたわ。――セクシーなハーレイ役を見事に演じられましたが、マーゴットさんの美の秘訣を教えてください。うーん、何もないわ。でも、仕事でメイクをすることが多いので、必要ない時は何もつけずに皮膚呼吸させることを意識してるの。特にハーレイ・クイン役で約6カ月間白塗りだったので、その間もメイクをしなくていい日は呼吸させていたわ。――なるほど。マーゴットさんは、ジョーカーみたいな男性はどう思いますか?ノー! ノー! 髪の毛が緑色なんて、アウトでしょ!(笑)――性格は?性格もないでしょ!(笑) 女性を…相手をああいう扱いする人と一緒にいるなんて。私自身も過去に、ジョーカーよりも全然大したレベルじゃないけど、あまり扱いがよくない人と付き合ったことがあって、幸運なことにその関係は長く続かなかったし、幸運なことにジョーカーみたいな人とは付き合ったことはないわ。――デッドショット役のウィル・スミスさんとの共演はいかがでしたか?今回、『フォーカス』に続き2作目の共演。『フォーカス』でもかなりクレイジーな冒険を撮影中はしていて、もともとその関係をもってこの映画に望めたので、すごく楽しかったわ。――ウィル・スミスの目の演技が素晴らしいと感じました。もともと才能あふれる役者なので、そういった部分もしっかり演技できる。それを微妙な形でしっかり表現するところが素晴らしい役者だなと思うの。だからスクリーンで惹かれるものがある人なんだと思うわ。そして、生まれ持ってのリーダー気質があるので、現場でも、映画の中でも、有機的な形でウィルが引っ張っていくという形になったんだと思う。――今回、ハーレイ・クインという大人気のキャラクターを演じられましたが、次にやってみたいキャラクターや作品は?プロデュース業も始めていて、自分が演じるキャラクターを自分である程度決められるというのが楽しいところ。そろそろイギリスで撮影に入る作品では、1920年代の貴婦人を演じるの。非常に複雑で欠点の多いキャラクターだけど、脚本を読んでいるときに惹かれるのはそういうキャラクター。強い意志を持っているけど、そのやり方が正しいとは限らないようなキャラクターが好きで、次の数作品はそういったタイプのキャラクターを演じる予定よ。――『スーサイド・スクワッド』の次回作やスピンオフがあったら、またハーレイ・クインを演じたいですか?永遠に演じ続けたいキャラクターなので、やらせてもらえるんだったらずっと演じるわ!■プロフィールマーゴット・ロビー1990年7月2日生まれ。オーストラリア出身。マーティン・スコセッシ監督の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)でレオナルド・ディカプリオの相手役を演じてブレイク。その後、『フォーカス』(15)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)などに出演し、『ターザン:REBORN』(16)ではターザンの愛する妻役を演じた。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年09月09日あのバットマンやスーパーマンが投獄したDCコミックスの悪党たちが、減刑を条件に自殺(=スーサイド)同然の危険なミッションに立ち向かっていく、かつてない"ヒーロー"映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)。その日本公開を前に霊長類最強のスナイパー、デッドショットを演じたウィル・スミスと、日本刀を冷酷に駆使して戦う女サムライ、カタナを演じた福原かれんに来日直撃取材!共演の感想や撮影現場でのエピソードなどをはじめ、デッドショット同様、自身も年頃の娘がいるという“父親”スミスの素顔にも迫った。――全米では、女性の支持も高かったそうですね。この大人気をどう分析しますか?ウィル:本当にブッ飛んだ悪い奴らだからね。特にハーレイ・クインはもっともクレイジーなキャラクターとして、スーサイドのメンバーのなかでも有名だ。そういう意味では女性たちが男性たちと対等な立場で戦いを繰り広げ、自分の決定権も持っている。誰かの恋人とかではなくて、個々が確立しているところがよかったのではないかな。福原:強い4人の女性キャラクターが出てくるけれど、メンタルもフィジカルも強い(笑)! 男性に頼らないキャラクターは映画ではめずらしいから、そこも理由だと思います。――悪党だらけで個性的なメンバーですが、一番魅力を感じるキャラクターは?福原:そうですね。皆怖いキャラクターなので、一歩間違えると殺されてしまいそうですよね(笑)。ウィル:(一番は決まっている! というような表情)福原:(笑)。デッドショットは、もちろんですが……。ウィル:僕らはディアブロが一番好きなんだよ。彼は皆に好かれていたからね。――激しいアクションや殺し屋の心情の表現など大変そうな役柄でしたが、そこでの苦労はありましたか?ウィル:いま言ってくれたように、人の金を取って赤の他人を殺すという心理が、まったく理解できるものではなかった。4カ月くらい、デヴィッド・エアー監督と話をした。そういう悪党は人を殺した後に、どうしてクリスマスショッピングに行けるんだってね。そこでいきついたことは、悪い人間は自分のことを悪い人間だと思っていないことだね。自分の行為を正当化しているんだ。そう考えたら、スッと楽に演じられたよ。福原:悪と悪が戦う変わったスーパーヒーローものですが、自分にとっての正義とは何かを考えさせられる作品だと思います。わたしたちは愛のある悪党を演じていますが、悪とは何かということも考えましたね。――反対に役作りで最初からスッと入れたところはありましたか?ウィル:彼には100パーセント闇の世界に入るという目標があったと思うけれど、娘がいるということで、それができないんだ。僕にも15歳の娘がいるので、お父さんにはよりよい人間になってほしいという、彼女の気持ちを受けた父親の気持ちはよくわかったよ。――今回、共演された感想と、撮影現場でのエピソードを教えてください。ウィル:彼女は美しいよ!福原:そんなの聞いたことないです(笑)ウィル:演技についての熱意があったね。初めての映画で、驚くほどすごいキャストがいて、中にはアカデミー賞を獲った俳優もいたけれど、そういうなかで自信を持って、強さを持って、個性を出していたことが素晴らしいと思ったよ。福原:撮影の最初から緊張はピークでしたが(笑)、監督のエアーをはじめ、ウィルさん、マーゴたち大作に出ている方たちが、わたしのようなホヤホヤの新人を歓迎してくれて、気持ちがいい環境を作ってくれました。ウィル:それはよかった(笑)!――ほかのメンバーとはいかがでしたか?福原:めちゃくちゃ仲良かったです! スパーリングなどのフィジカルなトレーニングも一緒に行って、最終的には家族のような、兄弟のような友情が生まれたと思っています。ウィル:いまのね、日本語だったけれど、わかったよ! 本当の兄弟みたいな絆があったと思うよ。それがスーサイド・スクワッドだ(笑)!福原:ウィルはセットに大きなジムを作ってくれたり、ビリヤードルームやDJブースがあるプレイルームや皆が御飯を食べられる場所とか、環境を整えてくれたんです。すごく楽しかったです!――えええ!!! ひょっとして自腹で、ですか?ウィル:そういうこと? なのかな(笑)。スタジオって、そういうことにお金を使うのかな? よくわからないな。余計なことは言えないけれどね(笑)。福原:でも、いま思うと、エアー監督の頭のなかには、初めからすべてがあったような気がします。監督が思うプロセスを言われるままに指導を受けてやっていたら、いつの間にか皆の間に絆が生まれていたような感じがしますね。ウィル:そう、サマーキャンプだ。福原:いま考えると、エアー監督は最初からそういうことを考えていた、とても頭がいい監督のような気がします。ウィル:まるでアクティング・キャンプだったね。トレーニングも一緒にして、その過程で友情が育まれていったんだよ。■プロフィールウィル・スミス『インデペンデンス・デイ』(96)、『メン・イン・ブラック』(97)、『メン・イン・ブラック2』(02)、『メン・イン・ブラック3』(12)、『アイ,ロボット』(04)、『アイ・アム・レジェンド』(07)、『ハンコック』(08)などの大ヒット作に出演するなど、アメリカを代表するスター俳優のひとり。演技面でも評価が高く、これまで『ALI アリ』(01)、『幸せのちから』(06)で二度、アカデミー賞にノミネート。俳優としてだけでなく映画製作者としても数々の作品を手がけたほか、グラミー賞に三度も輝くなど、ラッパーとしての顔も持っている。福島かれんロサンゼルス生まれ。英語と日本語を同時に学び、両国語とも流暢に話す。1998年、ディズニーのTV番組「Movie Surfer」で6年間番組ホストを務め、その後もTVCMなどでも活躍。本作で映画デビューを飾った。過去には日本のNHKで2010年、スポーツレポートを担当したこともあり、モデルとしても活動。国内外の極真空手の大会にも出るほどの実力も。
2016年09月08日ウィル・スミスと言えば『インデペンデンス・デイ』や『メン・イン・ブラック』をはじめ世界を救うヒーローを演じてきた名俳優。そんなヒーローの似合う男がDCコミックのスーパーヴィラン(超悪役)ばかりを集めた『スーサイド・スクワッド』で、狙撃の名手にしてクールな殺し屋・デッドショットを演じている。正義感の塊みたいなウィル・スミスが悪党役!というだけでも心躍るが、本人にとっても嬉しいオファーとなった。「実は、私自身はあまりコミックを読んで育ってこなかったこともあって、コミックの世界=マイナー感があったんだ。でも、スーパーヒーローというジャンルの大ファンではあるから(ヴィランでありヒーローでもある)デッドショットのオファーはとても嬉しかった。この役を演じることができて本当に幸せだよ」。ある日、世界崩壊の危機が訪れ、悪党には悪党をという理由で政府は投獄中の悪党たちを集めてチームを結成。それがデッドショットを含む“スーサイド・スクワッド”だが、そもそも悪党。正義感ナシ、やる気もナシ──彼らがどうやって悪と戦うのか、世界を救うのかが面白い。ウィル・スミスがデッドショット役でアンサンブル・キャストを引っぱっていく。そのなかでひときわ異彩を放っているヒロインが“カタナ”役の福原かれん。ウィル・スミスとの共演は当然「大きなプレッシャーがあった」と語る。「多くのDCコミックファンが期待している映画であることも当然プレッシャーでしたが、撮影現場で緊張したのは、ウィルさんをはじめとする凄い俳優たちの演技力に、果たして自分はついていけるのだろうか…という不安からくる緊張です。でも、リハーサルを通して徐々に仲間に入ることができて緊張はほどけていきましたし、ウィルさんは本当に優しい!私が現場でどうしていいのか分からずオロオロしていると『かれん、こっちにおいで!一緒にご飯を食べよう、一緒に写真を撮ろう!』と誘ってくれる。本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。キャストのみんなからは『こんな素晴らしい経験をしてしまったら、これからは下り坂だね(笑)』なんて冗談を言い合えるほど、仲良くさせてもらいました」。ロサンゼルス生まれでアメリカ国籍ではあるが、日本人俳優がハリウッド映画で活躍する姿は嬉しくも誇らしい。彼女にとって『スーサイド・スクワッド』は映画デビュー作、ウィル・スミスは「初めての映画なのに、かれんは自信に満ちあふれていて驚かされた」と言う。「私がかれんの立場だったら、これだけの俳優が揃っていたら、撮影現場は脅威に感じるだろうね。事実、いまから20年以上前になるけれど、私の初めての映画の現場はストッカード・チャニングとドナルド・サザーランドと共演した『私に近い6人の他人』。自信なんてまったくなかったし、現場は恐ろしかったよ。ちゃんと演技ができるか心配で…心配し過ぎて気持ち悪くなって、家に帰ると具合が悪くなったり(苦笑)。それに比べて、かれんは本当に凄い」と彼女を賞賛し、自分を謙遜するところがウィル・スミスの人としての素晴らしさだ。映画デビュー後まもなくドル箱スターとなり、いまも第一線で活躍、やはり大スター。そんな世界の大スターですら驚く世界感が『スーサイド・スクワッド』にはあると言う。ひとつは、『エンド・オブ・ウォッチ』『サボタージュ』『フューリー』といった作品を監督してきたデヴィッド・エアーがメガホンを取っていることだ。「コミックの世界に彼がどういうビジョンを持ち込むのか、とても興味深かった」とウィル・スミスの興味も膨らんだ。たとえば、キャラクターそれぞれのコスチューム──。「ジョーカーにしても、この『スーサイド・スクワッド』のジョーカーはロックスター風なんだ!しかもブラックミュージックをベースにしたキャラクターになっていて、ローマ法王の指輪のようなものを着けていたりする。ほかのキャラクターに関しても、ギャングのような、軍人のような、ストリートのような(決してヒーロー風のコスチュームではない)ファッションをDCコミックのなかに持ち込んでいる。要は、現実の世界にあるような衣装と言えるね。そこに新しいものは一切なくて、擦れていたり古くて使い込まれていたり…デッドショットの銃にしても、ものすごく使い込んでいる感がある。そういう演出、世界感はとても面白いと思った」。福原さんも続ける──。「カタナが着けているマスクにも刀で切られて後が残っていて、もちろん私の顔にも傷(のメイク)があります。カタナのコスチュームに関しては、途中で大きく変更がありました。最初は、首から足先まで黒いスキンタイトのつなぎのようなものでしたが、胸もとのさらしや暴走族のジャケットなど、日本独特の文化を感じさせるアイテムを取り入れた衣装になっています」。カタナだけでなく、ハーレイ・クイン、アマンダ・ウォラー、エンチャントレス。女性キャラクターがものすごく強烈であることもこの映画の魅力のひとつ。女性がDCコミックに触れるきっかけにもなるだろう。また、ヒロインが多いだけでなくさまざまな国籍の俳優たちが揃っている、ワールドワイドであることも魅力的だとウィル・スミスは説明する。「ジョエル・キナマンはスウェーデン出身だし、アドウェール・アキノエ=アグバエはロンドン出身のナイジェリア人、マーゴット・ロビーはオーストラリア人、僕はアメリカ人で、かれんは日本人…レインボーのようなキャスティングなんだ。そして、俳優も彼らが演じるキャラクターもそれぞれ確立している存在であるのに、ひとつの作品として素晴らしくまとまっている。本当に凄いこと。それもデヴィッド・エアー監督の凄さだよ!」。これまでの常識をとことん崩してくれるはちゃめちゃな映画のその“凄さ”、必見!(text:Rie Shintani/photo:Michimaro Takeuchi)
2016年09月07日EXILE THE SECONDの橘ケンチ、黒木啓司、EXILE NESMITHが6日、東京・六本木一丁目の泉ガーデンギャラリーで10日から開催される映画『スーサイド・スクワッド』公開を記念した展示会「バットマン100%ホットトイズ」の内覧会に登場した。10日から25日まで開催される同展示会は、9月10日に公開される映画『スーサイド・スクワッド』の登場人物でもあるデッドショット(ウィル・スミス)やジョーカー(ジャレッド・レト)らにまつわるものを展示する体感型エキシビジョン。そんな展示会に、本作の日本語版イメージソング「WILD WILD WILD」を担当したEXILE THE SECONDの橘ケンチ、黒木啓司、EXILE NESMITHが一足早く視察した。実際に映画で使用されたというジョーカーの車(8,000万円相当)を前にして、子どものようにはしゃいでいた3人。展示場について橘ケンチが「素晴らしかったですね。話は聞いていたんですが、こんなに会場がデカいとは思いませんでした。男はやっぱりこういうの好きですからね」と満足げで、フィギュアに目を奪われていたEXILE NESMITHは「すごい精巧ですよ。並んでいると圧巻ですね」と賞賛すると、関係者からフィギュアをプレゼントすると言われてご機嫌だった。また、一足早くに見たという映画『スーサイド・スクワッド』の感想として黒木が「悪役が揃うと暗いイメージですが、クスッと笑える場面があったり愛情表現や人間味があったりします。それに基本的にオシャレで、始まりからエンディングまでオシャレ過ぎてそういう部分をライブとかに生かせたらと思うし、すごい勉強になりました」とコメント。お気に入りのキャラクターについて問われたEXILE NESMITHは「やっぱりジョーカーがすごい好きで、どの時代のジョーカーも魅力的なんです。今回もジャレッド・レトの新しいジョーカーに見せられました。本当に憎めないキャラクターですよ」と話していた。
2016年09月06日ポール・スミス(Paul Smith)が8月30日、App StoreとGoogle Playより初のモバイルゲーム「DINO JUMPER」の配信を開始した。同ゲームの主人公となるのは、2016秋冬コレクションでシャツ、ニット、アクセサリーに印象的なモチーフとして登場したポール・スミスのダイナソー。プレイヤーは3つのレベルごとに設定されたステージでダイナソーを操り、溝を飛び越え、ゴーストを撃ち、リンゴ、レインボー、ミュージックノート、ピースサインなどのコレクションにも繰り返し登場するチャームを集めながら進んでいく。ゲームの色合いやデザインは、メンズコレクションのテーマであり、ポール・スミスがデザイナーを始めた70年代後半のクラシックなコンピュータゲームへのオマージュとなっている。また、ゲームの結果をハッシュタグ「#DINOJUMPER」を付けて投稿することで、SNSで友達とスコアを競い合うこともできる。なお、ダイナソーをモチーフとした2016秋冬コレクションは、全国のポール・スミスショップ及び公式オンラインショップにて販売。また、ポール・スミス六本木店のスリーバイスリー(3×3)では9月15日まで、ダイナソーとポップなアイコンのアイテムを紹介している。
2016年09月03日日本公開が今月に迫った映画『スーサイド・スクワッド』。この度、本作のイメージソングを「EXILE THE SECOND」が担当することが決定。併せてイメージソングが使用された映像も解禁となった。世界崩壊を前に集められたのは、バットマンやスーパーマンらヒーローによって投獄された史上最凶の悪党たち。世界中で早くも話題のマーゴット・ロビー演じる“悪カワ”ヒロイン、ハーレイ・クインを始め、ハリウッド・スターのウィル・スミスが悪役に挑戦した子煩悩な伝説の暗殺者デッドショット、本作でハリウッドデビューとなった注目新人女優・福原かれん演じる冷酷な女サムライ・カタナなど、個性豊かな悪党たちが見せるポップでクレイジーな活躍は必見。正義感ゼロ、やる気ゼロ、チームワークゼロの寄せ集めの悪党による特殊部隊“スーサイド・スクワッド”は、果たして世界を救えるのか――?この夏、全米で公開されると、8月の歴代全米オープニング興行収入を塗り替え、さらに3週連続ナンバーワンを記録するなど人気を博している本作。映画は「バットマン」や「スーパーマン」を手掛けるDCコミックスの最新作で、史上最強の悪カワヒロイン、ハーレイ・クインと10人の悪党集団が大暴れする爽快アクションエンターテイメントだ。そして今回、日本版イメージソングを担当することが決定したのは、2016年本格始動し、現在初の単独アリーナツアーに向けたシングル3部作をリリース中の「EXILE THE SECOND」。この度、第3弾となる「WILD WILD WILD」がイメージソングとして本作のテレビCMに起用される。併せて到着した映像では、人気のハーレイ・クインやデッドショットら悪党たちのクレイジーで爽快なアクションと、「EXILE THE SECOND」のセクシーかつワイルドな楽曲が見事にマッチし、観る人のテンションを盛り上げてくれるそんな仕上がりとなっている。今回のコラボレーションについて「EXILE THE SECOND」は、「ミュージックビデオやライブにいますぐ使いたくなるようなかっこいいアイデアが満載の映画でした。今回の『WILD WILD WILD』は、EXILE THE SECONDなりのEXILE魂を歌っていて、メンバーそれぞれ決してエリートじゃない、ストリート魂を表現しています。『スーサイド・スクワッド』とは出会うべくして出会いました」と熱い思いを語った。一方、ワーナー・ブラザース映画は「刺激的な悪党が主人公の『スーサイド・スクワッド』の魅力を、その存在感で伝えられるアーティストとのコラボを望んでおりました」と前置きし、「荒々しくてセクシーなEXILE THE SECONDとの出会いは、まさに我々の念願そのものでした。ポップで疾走感のある名曲『WILD WILD WILD』は、この愛嬌ある悪党たちの戦いのイメージにぴったりです」と絶賛した。『スーサイド・スクワッド』は9月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月03日