カルロス・ベルムト監督最新作『マンティコア 怪物』(原題: Manticore)が2024年4月19日(金)より全国順次公開されることが決定した。空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアン。同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細な性格のフリアンだが、次第に聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、フリアンは隣人の少年を火事から救った出来事をきっかけに原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア<怪物>を作り出してしまう…。本作は、巨匠ペドロ・アルモドバルに「この映画を猛烈に愛する」と言わしめた劇場デビュー作『マジカル・ガール』がサン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞をダブル受賞したスペインの鬼才カルロス・ベルムト監督最新作。第47回トロント国際映画祭オフィシャルセレクション選出、第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門ほか各国映画祭で注目を集めた話題作だ。タイトルにある「マンティコア」とは、頭が人間で体がライオンという形状の想像上の怪物。空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの彼が、自分自身のなかに見たマンティコア<怪物>とは何なのか。独創的なストーリーと予測不能の展開で描き出す物語は、やがて誰も想像し得ない衝撃の境地にたどり着く…。人間の心の闇のタブーに踏み込んだアンチモラル・ロマンスとなっている。映画ファンを虜にした『マジカル・ガール』同様、本作でもベルムト監督が唯一無二の非凡すぎる映画センスでオリジナル脚本を手掛け、人間の闇の欲望を見つめる。また、大ファンだと公言する漫画「ドラゴンボール」にオマージュを捧げ再解釈したコミック「Cosmic Dragon」を出版するほど、日本の漫画、アニメ、映画をこよなく愛するベルムト監督。『マジカル・ガール』は架空の日本アニメ「魔法少女ユキコ」に憧れる白血病の少女をめぐる物語だが、本作の主人公フリアンも日本オタクのキャラクターとして描かれており、日本テイストは健在だ。公開情報と併せて主人公の青年フリアンをとらえた場面写真も解禁。ネオンライトが光る暗闇で壁際に佇む姿からどこか不穏な様子が伝わってくる。『マンティコア 怪物』は2024年4月19日(金)よりシネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月21日少年忍者 / ジャニーズJr.の北川拓実が主演を務める舞台『ドン・カルロス』が2021年11月17日(水)から紀伊國屋ホールほかで上演される。物語の舞台は16世紀、「太陽の沈まない国」と呼ばれ全盛を誇るスペイン。王子のドン・カルロス(北川拓実)は、フランス王女エリザベート(愛原実花)と深く愛し合っていた。しかし、カルロスの父・スペイン王フェリペ二世は、国家繁栄のためにエリザベートを妻にする。愛する女性が〈母〉となり、絶望に沈むカルロス......。ドイツを代表する劇作家シラーの代表作が新訳で現代に蘇る。演出を担当する深作健太。映画監督の深作欣二を父に持つ深作は、“深作組ドイツ3部作”の完結篇として本作を選んだ理由を「『火の顔』は親殺しの話で、『ブリキの太鼓』は親へのコンプレックスで成長を止めてしまった少年の話で、『ドン・カルロス』は愛する人を巡る親と子の対立の話。僕自身が同じ表現者としての父親へのコンプレックスがでていたのかな」と話す。一方で、1年のうちに3部作を手がけ、内省を深めたことで「ようやく親離れできそうな気分です」とも語った。エリザベートを演じる愛原も、劇作家のつかこうへいを父に持つ。愛原自身は父親の仕事現場に行くことを固く禁じられていたというが、深作は幼少の頃から父親の仕事ぶりを間近で見てきたことが感じられるといい、「稽古中に『ここで雷がピシャン!』と急に言い出したり(笑)。独特な芸術性や感覚はお父様の影響かなと思います」。主演する北川については、『火の顔』に続きタッグを組む深作は「親みたいな気分」だといい、「これからいろいろな演出家を知って、いろいろな技と、俳優としての生き方を覚えてほしい」と早くも感傷的。愛原は「かわいさも格好よさもある」と評した上で「舞台上でストローがうまく刺さらなかった時に、『よいしょ』と言っていたんですよ!かわいいでしょう?(笑)。このまますくすく育ってほしいです」と親心を覗かせた。観客へのメッセージを尋ねた。深作は「古典作品と思わず、海の向こうの遠い国の演劇と思わず、ぜひ今の僕たちの物語だと思って見てもらえると。この分断の時代に重ねると、感じることもたくさんあると思います。分かりやすく仕上げたいと思っているので、ぜひご覧ください」と話し、愛原は「本来上演時間が4時間の戯曲を2時間にまとめていて、きっとお客様にとって驚きの連続だと思います。パワフルにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします」。その他の出演者は、七味まゆ味、小田龍哉、宮地大介、神農直隆。東京公演は11月23日(火・祝)まで。京都公演は11月26日(金)〜28日(日)まで、京都劇場。取材・文:五月女菜穂
2021年11月17日舞台『ドン・カルロス』が11月17日(水)から11月23日(火・祝)まで紀伊國屋ホール、11月26日(金)から28日(日)まで京都劇場で上演される。この度、本作のメインビジュアルが公開され、同時に公式ホームページもリニューアルされた。物語の舞台は16世紀、「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれ全盛を誇るスペイン。王子・カルロスは、フランス王女・エリザートと深く愛し合っていた。しかしカルロスの父、スペイン王・フェリぺ2世が国家の繁栄のため、エリザベートを妻とする事に。愛する人が「母」となり、絶望に沈むカルロス。宮廷と教会の陰謀はカルロスを巻き込み、クライマックスへ。ドイツを代表する劇作家シラーの代表作が新訳で現代に甦る。公開となったメインビジュアルは、主演の北川拓実(少年忍者 / ジャニーズJr.)扮するスペインの王子、ドン・カルロスの孤独を表現したもの。演出は演劇やオペラ、映像作品など多彩に活躍の深作健太が手掛ける。キャストには、2021年3月に深作健太演出『火の顔』で鮮烈な初舞台&初主演デビューを果たした北川、舞台のみならず映画やドラマでも活躍する元宝塚歌劇団雪組トップ娘役・愛原実花ほか、七味まゆ味、小田龍哉、宮地大介、神農直隆が名を連ねた。■公演情報『ドン・カルロス』<東京公演>日程:11月17日(水)~2021年11月23日(火祝)会場:紀伊國屋ホール(新宿区新宿3-17-7紀伊國屋書店新宿本店4F)<京都公演>日程:2021年11月26日(金)~2021年11月28日(日)会場:京都劇場(京都市下京区烏丸通塩小路下ル 京都駅ビル内)出演:北川拓実(少年忍者/ジャニーズJr.)愛原実花七味まゆ味小田龍哉宮地大介神農直隆作:フリードリヒ・シラー翻訳・ドラマトゥルク:大川珠季演出:深作健太音楽:西川裕一美術:伊藤雅子照明:佐藤啓音響:長野朋美衣裳:伊藤正美・上杉麻美ヘアメイク:高取真樹舞台監督:深瀬元喜プロデューサー:児玉奈緒子主催・企画・制作:深作組/MAパブリッシング/Goh(東京公演)主催:サンライズプロモーション東京(京都公演)公式サイト: :@fukasakucarlos料金:8,000円(税込)
2021年10月20日ディズニー・アニメーション映画『ラーヤと龍の王国』が「Disney+」にて見放題配信がスタートすることが分かった。『ベイマックス』や『くまのプーさん』を手掛けたドン・ホールと、『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダがタッグを組んで挑んだ本作は、邪悪な魔物によって“信じあう心”を失った龍の王国をめぐる、壮大なスペクタクル・ファンタジー。Rotten Tomatoesでは95%と最高レベルの評価を得、日本でも映画レビューサービスFilmarksで4.1の高評価を獲得した話題作だ。新しい仲間との出会いによって、一歩ずつ踏み出していくディズニー新ヒロイン・ラーヤの吹き替えには、いま注目の女優・吉川愛が抜擢。ほかにも、高乃麗、伊藤静、森川智之とベテラン声優が参加している。『ラーヤと龍の王国』は6月4日(金)よりDisney+にて配信開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.
2021年05月30日元プロボクサーの亀田興毅氏が14日、TKO・木下隆行のYouTubeチャンネル『TKO木下のキノちゃんねる~天まで届け~』に出演。動画「【亀田興毅】いじめられっ子~ヒールな世界王者まで人生を語ってくれました。」のなかで、お笑いタレント・明石家さんまとの秘話を語った。現役時代、試合前の計量で過激なパフォーマンスを披露し、対戦相手を挑発していた亀田氏。2006年に行われたカルロス・ボウチャンとの試合では、なかなかパフォーマンスが思いつかず、たまたま家に遊びに来たさんまに相談。さんまに、「夏目漱石の『坊っちゃん』を渡したったらええやんけ」とアドバイスされるも、『坊っちゃん』を知らなかった亀田氏は、「それ何なんですか? めっちゃおもんないじゃないですか。誰も知らんでしょ?」と戸惑ったことを明かした。さんまに、「お前はアホか! ええからやってみい」と背中を押された亀田氏は、アドバイス通りにパフォーマンスを実行。「記者会見終わったときに、パッとやったんです。いつもはメンチ切ったり、バチバチのパフォーマンスやったんが、『坊っちゃん』やったら、優しい笑いになってましたもんね」と、和やかな雰囲気に包まれたそうで、「今になって思うんですよ。当時は、これ何がウケてんのかな? って思ってましたけど、今思ったらそういうことなんだって」と、しみじみ振り返っていた。
2021年05月21日明日3月5日(金)より公開されるディズニー映画最新作『ラーヤと龍の王国』にて、主人公ラーヤの日本版声優を務める吉川愛が登壇し、ニューヒロイン・ウェルカムイベントが実施された。ディズニー新ヒロイン・ラーヤは、自分だけを信じ、ひとりぼっちで生きてきた、これまでにない異色のヒロイン。本作では、バラバラになってしまった王国<クマンドラ>を救うために旅に出ることになる。今回声優初挑戦にしてヒロインに抜擢された吉川さんは「遂に、明日公開ということで、すごく緊張しています。1人でも多くの方に見てもらいたいと思っています!」と現在の心境を明かす。また、日本語版を一足先に鑑賞したそうで「ディズニーのロゴが出てきたところですでに泣きそうになったくらいうれしかった!見ていて鳥肌が立ちましたし、ほんとに幸せでした!」と感想を語り、ラーヤについては「(裏切られて)人を信じれなくなってしまった女の子なんですが、芯が強くて、すごく魅力的でカッコイイ女性」と魅力を伝える。そんなディズニーの新たなヒロインを祝福するため、お笑いトリオ「3時のヒロイン」がキャラクターをイメージした衣装で登壇。ラーヤのキャラクターの話題となると、吉川さんは初対面の方に慎重になってしまうところが自身とも共通していると言い、「旅を続けていく中で、仲間たちからかけられる言葉が、自分に投げかけられているみたいで、すごく心に響きました」とコメント。ゆめっちは「実は最近、裏切られて、私も人を信じられなくなったことがあって……。その時、相方(福田)から、『信じていいよ』と声をかけられたんです」と勇気づけられたエピソードを披露。本作でも描かれる“信じあう心”の大切さを実感したという。イベントの最後には、ドン・ホール監督とカルロス・ロペス・エストラーダ監督から吉川さんへサプライズメッセージ映像が上映。「ラーヤと龍の王国の内なる強さを見事に表現してくれたね!」と絶賛されると、感激の表情を見せた吉川さん。さらに、ディズニーのアニメーターが吉川さんのために描いたイラストがプレゼントされる一幕も。吉川さんは「家に飾ります!」とこの日一番の満面の笑みを見せていた。最後に吉川さんは、これから本作を鑑賞する人たちへ「信じあう心がテーマで仲間を信じることの大切さを教えてくれる作品になっています。自分から一歩踏み出してみようと思わせてくれる作品になっています!」とメッセージを寄せた。『ラーヤと龍の王国』は3月5日(金)劇場公開、ディズニープラス プレミア アクセス同時公開。※プレミア アクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.
2021年03月04日女優の吉川愛が4日、都内で行われたディズニー・アニメーション最新作『ラーヤと龍の王国』(3月5日公開)のニューヒロイン・ウェルカムイベントに、お笑いトリオ・3時のヒロインとともに出席した。本作は、“龍の王国”を舞台に繰り広げられる少女ラーヤの戦いと成長を描く物語。吉川はラーヤの日本版キャストに抜擢され、声優初挑戦を果たした。吉川は「ついに明日公開ですごく緊張している。一人でも多くの人に見てほしい」とアピールした。幼い頃からディズニー作品に触れてきた吉川は、ディズニーヒロインを演じることについて「本当にうれしい」と満面の笑み。「オープニングのシンデレラ城を見て泣きそうになるくらい感動しました。自分の声を聞いてずっと鳥肌が止まらない。チェックするところもあったのですが感動が一番大きくて本当に幸せでした」としみじみだった。そして、ラーヤについて「人を信じられなくなった女の子だけど、芯が強い。魅力的でかっこいい女性」と紹介し、自分との共通点を「私は初めて会う方に慎重になりすぎてしまうところがあって。『この人、本気で言ってくれているのかな?』とか疑って考えすぎてしまう。ラーヤとの一番の共通点はそこかな」と語った。一足早く映画を見た福田麻貴は「吉川さんの声がラーヤのイメージのまんま。マジでプリンセスでした。芯があった」と絶賛。ゆめっちは「いままでのプリンセスと違ってパワーや勇気をめちゃくちゃもらえました」、かなでも「キャラクターの動きもリアル。映像がきれい」と感想を述べた。吉川が好きなディズニーヒロインは『リトルマーメイド』のアリエル。「好奇心旺盛なところが似ているかな。アリエルは外に出るために冒険するし、ラーヤも王国を救うために旅に出る。なんか似ていますね」。続いて福田がお気に入りのキャラクターに『アナと雪の女王』のアナを挙げ、「アナは小さい頃に受けた氷の魔法で髪の毛の一部が白いんですが、私も同じところに白髪が生える。一緒なんやって。私のこれ魔法ですね」と話すと、吉川が「それは老化な気が…」とツッコみ、大笑いだった。イベントには本作のメガホンをとったドン・ホール監督とカルロス・ロペス・エストラーダ監督から吉川宛のビデオメッセージが届いた。「ラーヤの内なる強さを見事に表現してくれたね」と感謝しつつ、「プレゼントがある」とコメント。会場にはアニメーターが描いた吉川の似顔絵イラストがサプライズで登場し、まさかの贈り物に吉川は「めちゃくちゃうれしい! やったあ! 家に飾ります」とテンションがうなぎのぼりだった。映画『ラーヤと龍の王国』は3月5日に映画館、Disney+プレミアアクセスにて同時公開。
2021年03月04日コロナ禍で、すっかり海外の大物バンドの来日が途絶えてしまった。今僕が固唾を呑んで来日を待っているのはエアロスミスである。1973年デビュー、平均年齢69.8歳のこのモンスターバンド、ラストツアーがささやかれて、はや5年近く。まだまだ来日ライブは無理でしょうが、僕がオススメするベスト13のアンケートランキングをご覧ください。エアロスミスは1973年のデビュー以来、多少の紆余曲折はあったものの、押しも押されもせぬアメリカ最大級のロックバンドである。○ロバート・プラントと同級生がこの中に !?エアロスミスはアメリカの偉大なロックバンドだが、ストレートなアメリカンロックとは言い切れないブリティッシュなサウンドやメロディーを持つ希有なバンドだ。スティーヴン・タイラー1948年3月26日生72歳ジョーイ・クレイマー1950年6月21日生70歳ジョー・ペリー1950年9月10日生70歳トム・ハミルトン1951年12月31日生69歳ブラッド・ウィットフォード1952年2月23日生68歳○スティーヴン・タイラーと同年生まれはレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムは1948年5月31日生まれで1980年9月25日、32歳の若さで亡くなっている。同じくツェッペリンのロバート・プラントは1948年8月20日生、イーグルスのグレン・フライ、1948年11月6日生、チープ・トリックのリック・ニールセンも1948年12月22日と同年生まれだ。なかなかの大物揃いである。ロバート・プラントと同い年だったのは少し意外だった。デビューが4年遅かったので、スティーヴン・タイラーの方が年下だと思っていたよ。○ジョー・ペリー、ジョーイ・クレイマーと同年生まれは2017年10月2日に亡くなったトム・ペティ、1950年10月20日生。ABBAのアグネタ・フォルツコグ、1950年4月5日生。70年初頭アメリカの偉大なアイドル、デヴィッド・キャシディも2017年11月12日、67歳で亡くなったが1950年4月12日生まれだ。最近チープ・トリックを脱退したバン・E・カルロスが1950年6月12日まれ。○トム・ハミルトンと同い年はシン・リジィのギタリスト、スコット・ゴーハム、1951年3月17日生。KISSのエース・フレーリー、1951年4月27日生。クイーンのジョン・ディーコン、1951年8月19日、ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァデール、1951年9月22日生と、こちらも70年代黄金期のロックスター揃いだ。○ブラッド・ウィットフォードと同年生まれは1952年生まれのミュージシャンは僕の興味の及ぶ範囲(極めて狭い)ではKISSのポール・スタンレー一人だけだった。一つ下の1953年では、チープ・トリックのロビン・ザンダー、1953年1月23日、シンディ・ローパーが1953年6月22日だった。○とにかく重厚なサウンド、不安感を煽るリフが素敵だ僕が初めてエアロスミスを聴いたのは1976年だった。ロックスの「ラスト・チャイルド」がシングルカットされて、AMラジオの電リク(当時、文化放送で平日夕方18時頃にやっていた「電話リクエスト番組」、うろ覚えです)でヘビーローテーションで流れていたのだ。なんという、カッコよくて不安感を誘うイントロ、キレキレのシャウトヴォーカルが怖くなったものだ。そしてクライマックスのギターソロ、マイナースケールに時折被さるメジャーのフレーズが過去に聞いたことのないロックだった。すぐさま「ロックス」を買ってきて三日三晩聞き込んだ。なんという重いサウンド……。1曲目のバック・イン・ザ・サドルも緊張感あふれるイントロで打ちのめされた。当時クイーンは「オペラ座の夜」もリリースして、ボヘミアン・ラプソディで強烈な存在感を放っていた。イーグルスも「呪われた夜」を発表済みで大ヒットを飛ばしていたがそれともまったく違ったロックだったね。○13位~9位、僕イチオシの名曲がこんなところに……13位ドロー・ザ・ライン ~ Draw the Line(Tyler, Perry)エアロスミス絶頂期の5枚目のアルバムタイトル曲。完成度の高いロックンロールだ。荒っぽく聞こえるけど、抑制の効いた強弱が円熟味を感じさせる名曲で僕は大好きだ。ジョー・ペリーのラフで荒っぽいスライド・ギターがとても心地よい、そして上手い。12位ママ・キン ~ Mama Kin(Tyler)こちらはデビューアルバム(本記事トップの写真)に収録。上がスタジオテイクで、下が2014年ドニントンでのライブ動画です。ライブの方がもちろん見た目はカッコイイのだが、音だけを聞いてほしくてスタジオテイクも貼ってみました。これがデビュー当時の音である。ボロくて安っぽいけれどキレのある、とてもイイ音でしょう?デビュー当時の彼らはスティーヴン・タイラーの24歳を筆頭に最年少のブラッド・ウィットフォードはまだ20歳だった。けっこう若くしてデビューしてた。コネタですが、スティーヴン・タイラーは「MA KIN」と炎と音符とともに左腕にタトゥーを入れている。11位キングズ・アンド・クイーンズ ~ Kings and Queens(Hamilton, Kramer, Tyler, Whitford, Douglas)くぅぅ~っ! イントロがカットされているの残念! だが、僕がエアロスミスで最も好きな曲がコレだっ!! 熱くなってしまい、ビックリマークだらけの文章になってしまったが、みなさん、どうよ!? これぞハードロックのお手本ともいうべき完成度の高さ、様式美の極みではありませんか? それが11位なんて心外である! この曲はドロー・ザ・ラインのアルバム、B面1曲目に納められていた。ちょこちょこカットされてるのでぜひ、アルバムで聴いていただきたい。10位トレイン・ケプト・ア・ローリン ~ Train Kept a Rollin’(S.T.Bradshaw, L.Mann, H.Kay)みなさんご存知と思うがこの曲、エアロスミスのオリジナルではない。そう、ヤードバーズだよね? と思ってる人が多いでしょう。オリジナルは1951年、タイニー・ブラッドショー(Tiny Bradshaw)というブルースのミュージシャンが歌った曲でした。原曲を聴くと歌詞だけは同じで別物のようでした。のどかなスイングジャズみたいだったよ。エアロスミスのアレンジの元となったのはやはり、ヤードバーズなのでした。動画のイントロのギターソロはブラッド・ウィットフォードです。カッコイイよね!! 2:22あたりのジョー・ペリーがマイクスタンドを放ってスティーヴン・タイラーに渡すところもカッコイイ。きっと練習したんだろうなぁ……。9位バック・イン・ザ・サドルBack in the Saddle(Tyler, Perry)鬼気迫る不安定な音階のイントロが魅力の曲なのに、こちらもイントロカットされてます。この曲はエアロスミス黄金期に位置づけられた3枚のアルバム、僕が勝手に位置づけてますがそのうちの1枚、ロックスの1曲目の曲だ。初めて聞いたときあまりにも不安感を煽るイントロに泣きそうになったモノだ。スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーの曲だがこのライブではリードギターをブラッド・ウィットフォードが弾いている。○8位~4位、ドリーム・オンがベスト3ならず……8位ラスト・チャイルド ~ Last Child(Tyler, Whitford)こちらもロックスの2曲目に納められていたタイラーとウィットフォードの曲。イントロがスローで印象的だが、美しい旋律から不協和音に突入し、バック・イン・ザ・サドルと同様の緊張感に包まれながらロックに入っていく素晴らしい出来の曲だ。2:20からのソロがマイナーの曲の上に、メジャースケールが乗ってくる絶妙なギターが見所です。この時、ブラッド・ウィットフォード24歳。7位闇夜のヘヴィ・ロック ~ Toys in the Attic(Tyler, Perry)3枚目のアルバム、闇夜のヘヴィ・ロックのタイトル曲にもなっているこの曲、1、2枚目のチープな音からいきなり重厚感あふれるサウンドに進化を遂げた。また、イントロ、Cメロのリフが最高。ギターソロ直前の転調もスリリング。この時、ジョー・ペリー25歳。6位リヴィング・オン・ジ・エッジ ~ Livin’ on the Edge(Tyler, Perry, Mark Hudson)11枚目に収録されたこの曲、1994年グラミー賞最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞した名曲である。4枚目のロックスがピークだったと思っている僕にとっては80年代のエアロスミスは沈んでいた。ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが抜けたアルバムは聴く気がしなかった。その二人が戻った「ダン・ウィズ・ミラーズ(1985年)」では、帰ってきた! と喜んだが「パーマネント・ヴァケイション(1987年)」や「パンプ(1989年)」の2枚が僕にとってのエアロ像から遠のいた気がしてパッとしなかった。しかし1993年、完全な復活を遂げ、エアロスミスらしさが戻ってきたのだ。スティーヴン・タイラーの1オクターブ低い静かなヴォーカルで始まり、盛り上がっていくところは何度聴いてもトリハダが立ってしまう。5位リメンバー ~ Remember[Walking in the Sand](Shadow Morton)Remember[Walking in the Sand]、ロマンティックなこの曲、エアロのオリジナルではなくカバーである。1964年のザ・シャングリラス(The Shangri-las)という女の子4人の当時のアイドルグループのヒット曲です。ギターソロはジョー・ペリーで3連符を多用したスリリングな演奏が聴けます。実質上のデビューシングル。キーボードとクリーンなギターのイントロが、一度聞いたら忘れられないソリッドなロック。後半はディストーションのリフで盛り上がる。この曲でスティーヴン・タイラーのシャウトした音域の広さをみんな、思い知らされたよね。○3位~1位、黄金期のToys in the Atticから2曲ランクイン!3位Sweet Emotion ~ スウィート・エモーション(Tyler, Hamilton)トム・ハミルトンの作曲だけあって、ライブではベースのイントロがトム・ミルトンのソロのような見せ場になっている。実際それがとてもカッコイイ。またジョー・ペリーがイントロで聞かせたトーキング・モジュレーターの音を「しゃべってるような、ギターの音!」と、とても不思議に思ったものだ。5:16でジョー・ペリーがジミ・ヘンドリックスの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」のあの、有名なテーマ部分を弾いて観客を喜ばせている。トーキング・モジュレーターのギターサウンドと言えば同じ頃1976年、ピーター・フランプトンが放った大ヒット曲「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」でも聴ける。僕はこちらの方が先に耳に入ってきて、なんだこれ?と驚いたものだった。このエフェクターが欲しくて御茶ノ水の谷口楽器に探しに行ったら店員さんが「ホンモノより安い日本製のがあるよ」と出してきて見せてくれたのが多分マクソンのもので4万円以上していた。小学6年生の僕にはとても買える値段ではなかった。あきらめた。2位Walk This Way ~ ウォーク・ディス・ウェイ(Tyler, Perry)16ビートのドラムで始まり切れのいいギターが被さってくる、エアロスミスの中でもとても有名な曲でなんと2位に収まっていた。ラップグループ、Run-D.M.C.がカバーしMVにスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーも出演し話題となったのだ。これがきっかけで、メンバーの出入りなどで低迷していた時期を乗り越えたのだ。去年のグラミー賞ではRun DMCとエアロスミスが共演を果たしていて微笑ましかった。2:50あたりからスティーヴン・タイラーの客席上空での逆さ刷りパフォーマンスが見られる。この時スティーヴン・タイラー57歳、このショーマンシップ、すごいよね。1位ミス・ア・シング ~ I Don’t Want to Miss a Thing(Diane Warren)やはり、知名度No.1のこの曲がここでも1位となりました。映画「アルマゲドン」いい映画だったね、ちょっと泣けました。MVでは映画の一部のリブ・タイラーも出てきて親子共演などと話題にもなった。話は逸れるけど書きたいから書く。リブ・タイラーの育ての父親はトッド・ラングレンである。一度別れた彼女が妊娠中に戻ってきて、何もかも承知の上で父親になっている。なのでリブ・タイラーは改名後もリブ・ラングレン・タイラーを名乗っている。トッド・ラングレン、人としてとても立派ですよね。ニュー・カーズ以外はあまり好きじゃないんだけど(そこ、言わなくていいだろ)。ライブでの演奏もさすがのエアロスミス、完成度が高く会場の一体感がすごい。文句なしの名曲である。稀代のモンスターバンド、エアロスミス。2011年、多くの海外ミュージシャンが来日を延期・キャンセルした。そんな状況下、「日本のファンにできること」として震災からわずか8カ月後の11月、来日を決行し僕らを元気づけてくれた。だからこそ結成から半世紀近く経ってもなお、ファンを沸き立たせる。○このランキングで一気に聴ける再生リスト洋楽対決 エアロスミス ベスト13***久しぶりなのでルールを知らない方もいらっしゃるでしょう。アンケートのコメント欄を10文字以内に制限にしております。熱い想いの凝縮されたコメントをご紹介します。また、マイナビニュース会員のページで「洋楽対決」のアンケートをほそぼそとスタートしますのでよろしくお願いします。「観に行きました!」P.N.mmiki(福岡県43歳女性)同様意見16名けっこう、お若いのにライブに行ったなんて、スゴイ! いつのライブだったんでしょうね?「古い歌が無い無視かよ」P.N.イソ・ジン(東京都62歳女性)あれれ、むしろ初期に偏った選曲なんだけど?「ミスアシングは名曲だ」P.N.はな(愛媛県47歳女性)同様意見32名不動の1位だろうね!「タイラーlove!」P.N.ナシ(宮城県58歳女性)同様意見3名年を経るごとにカッコよくなってきた、と思うのは僕だけじゃないでしょう。ジョー・ペリーも渋くなってきたよね。「エアロ大好きです!」P.N.ヒロ(愛知県38歳女性)同様意見55名この一言に集約されてる。「爺さんになっても現役」P.N.ほくどん(北海道48歳男性)同様意見12名ホント、早くワールドツアー再開してほしい。でも今度見られるときがエアロスミスとしては最後なんでしょうね、さびしい。また、マイナビニュース会員アンケートで「洋楽対決」のアンケートを細々と続けますのでよろしくお願いします。「ブラッドウィットフォ」P.N.ナシ(神奈川県56歳男性)多分、僕と同じブラッドファンの方でしょう。フルネームすら10文字では入らなかったようですが、下のヒト、ペンネーム欄がいくらでも入ると気づいたようで……「ラスト・チャイルド」P.N.武道館雨男ブラッド・ウィットフォードが好きって書けないじゃないか!(東京都50歳男性)面白いペンネームの使い手さんが誕生しました。ペンネームは字数制限をかけてません。今後も期待します。調査時期: 2020年11月14日~11月15日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 3,008名(男性2,276名 女性732名)有効回答数:725調査方法: インターネットログイン式アンケート
2021年02月01日『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』のディズニー・アニメーションの最新作となるスペクタクル・ファンタジー『ラーヤと龍の王国』から、異色のヒロイン・ラーヤの新場面写真が到着した。本作の舞台は、龍の王国クマンドラ。かつて、聖なる龍たちに守られ、龍と人とが共存する平和な王国だったが、突如現れた邪悪な魔物ドルーンとの戦いで、全ての龍が犠牲に。さらに残された人々は信じあう心を失い、王国は分断されてしまう。聖なる龍の力が宿るという“龍の石”の守護者一族の娘であるラーヤは、唯一生き長らえたという“最後の龍”の力を蘇らせ、バラバラになった世界を再び一つにするため、王国の“最後の希望”として旅立つ――。ラーヤは、幼い頃のある出来事により父を失い、他人を信じることをやめ、たったひとりで生きてきた。ディズニーのヒロインの中には、ほかにも親を亡くすなど孤独に生きてきたヒロインはいるが、家族や仲間の助けもなく魔物を倒すための旅を続けるラーヤは、まさに異色のヒロインといえる。解禁されたラーヤの新場面写真では、ラーヤの強さとその裏にある孤独や悲しみを表すようなクールかつ強い眼差しや影のある表情が印象的。また、すでに解禁となっている特報映像では、ラーヤのアクロバティックなアクションも披露されており、悲しみを乗り越えて孤独と戦いながらも世界を救おうとする、かつてないヒロイン誕生へ期待が高まる。多くの人々を魅了してきたディズニーの歴代ヒロインたち。美しく心優しいヒロインたちは時代とともに様々な個性と強さを持つようになり、自らの力で立ち上がり、観る者の背中を押してくれる大きな存在となってきた。果たして、これまでのヒロイン像とは一線を画す“ラーヤ”は、いまを生きる私たちにどんなメッセージをくれるのか。監督は、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『ベイマックス』のドン・ホールと、『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダの2人。また、製作は『モアナと伝説の海』のオスナット・シューラー、『アナと雪の女王』シリーズのヒットメーカー、ピーター・デル・ヴェッコが担当。世界中のファン待望のディズニーの最新作が、ついにベールをぬぐ。『ラーヤと龍の王国』は3月5日(金)より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセスにて同時公開。※プレミア アクセスは追加支払いが必要。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.
2021年01月19日中山優馬主演・シンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~>が、2021年3月27日(土)から4月11日(日)まで横浜・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で、4月17日(土)から4月18日(日)まで大阪・新歌舞伎座で、5月1日(土)から5月3日(月・祝)まで福岡・博多座で開催される。恩田陸原作『蜜蜂と遠雷』がシンフォニー音楽劇に直木賞(第156回)・本屋大賞(2017年)に輝いた、恩田陸原作の人気小説『蜜蜂と遠雷』。世界的コンクールを舞台に、若きピアニストたちや彼らを取り巻く人々の心情を描いた物語で、超絶技巧を要するクラシックのピアノ曲演奏と共に、コンクールファイナルに向けてドラマが展開される。音楽をテーマとした小説としては珍しく、累計発行部数100万部を超えた作品であり、2019年10月には映画化もされた。そんな『蜜蜂と遠雷』の世界観を、歌・芝居・ピアノ・オーケストラで表現したシンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~>が上演される。無頼派ピアニスト・風間塵に中山優馬物語の鍵となる登場人物で無頼派ピアニスト・風間塵(じん)を演じるのは、舞台やミュージカル、テレビドラマなどで活躍する中山優馬。本作では、これまでも舞台などでピアノ演奏を披露してきた中山優馬が、名曲『サティ:ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)』をピアノで生演奏する。また、風間塵と同じくコンクールに出場し、圧巻のテクニックで観客を魅了するマサル・カルロス・レヴィ・アナトールや、幼いころから天才肌で将来を嘱望される女性ピアニスト・栄伝亜矢、最年長ピアニスト・高島明石にも実力派俳優が揃う予定だ。作詞・恩田陸&作曲・千住明の楽曲も作品のテーマ曲「ひかりを聴け」は、原作者・恩田陸が作詞を、音楽監督・千住明が作曲を担当。また、物語に登場するクラシックの名曲にのせる歌詞は、すべて恩田陸が作詞した。オーケストラやピアノによる壮大な音楽とともに、歌や芝居がドラマチックに展開されるシンフォニー音楽劇を堪能してみてはいかがだろう。【詳細】シンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~><横浜公演>会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>住所:神奈川県横浜市中区山下町281開催期間:2021年3月27日(土)~4月11日(日)<大阪公演>会場:新歌舞伎座住所:大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13開催期間:4月17日(土)~4月18日(日)<福岡公演>会場:博多座住所:福岡県福岡市博多区下川端町2-1開催期間:5月1日(土)~5月3日(月・祝)※各地の開演時間、チケット料金、チケット発売開始日などは、後日発表となる配役/出演:風間塵 中山優馬※ほか出演者は後日発表原作・作詞:恩田陸(『蜜蜂と遠雷』幻冬舎文庫)音楽監督:千住明脚本・演出:モトイキシゲキ演出:藤澤浩一
2021年01月18日俳優の中山優馬が、シンフォニー音楽劇『蜜蜂と遠雷 ~ひかりを聴け~』で主人公の風間塵を演じる。神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場(3月27日~4月11日)、大阪・新歌舞伎座(4月17日・18日)、福岡・博多座(5月1日~3日)で上映され、チケットの詳細は後日発表される。2017年の年間ベストセラーとなった、恩田陸氏原作の『蜜蜂と遠雷』。直木賞・本屋大賞に輝き累計100万部を超えた大ヒット小説で2019年10月には映画化もされた。映画に先駆け、2018年1月以来リーディングとオーケストラを融合して上演していた本公演だが、今回はさらにバージョンアップ。歌と芝居とピアノ演奏をコラボレーションさせた新たな音楽劇として、『蜜蜂と遠雷』という音楽小説のリアルな世界観を舞台上で作り上げる。物語では、世界的コンクールに出場する若きピアニストたちや彼らを取り巻く人々の心情が描かれ、超絶技巧を要する数々のピアノ曲演奏と共にコンクールファイナルに向けてドラマが展開されていく。主人公・風間のほか、ピアノの貴公子マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、将来を嘱望される女性ピアニスト栄伝亜矢、最年長ピアニスト高島明石についても実力派俳優が集結する予定。注目は、これまでも舞台などでピアノ演奏を披露してきた中山による、サティの名曲『ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)』の生演奏。舞台上でオーケストラと共演するのは初となる。中山は「僕の中でのピアニストの印象は、孤高で神秘的です。それは音楽という目には見えない、正解のない答えを探して日々悩み情熱を注いで一瞬とも言える演奏のその時に全力をぶつける姿がとても美しいからです」とピアニストへの思いを語り、「この作品にはその情熱と神秘さがあふれている」と作品の魅力を述べる。続けて「歌と芝居とピアノ演奏。それとオーケストラが今回は融合する音楽劇という事で、初めての経験です。舞台も一期一会だと思っています。上演時間のその一緒とも言える時間に自分の全てをぶつけたい」と意気込み、「人とコミュニケーションをとる事が難しい今、音楽という不滅の力で繋がりましょう。同じ空間で共有できることを楽しみにしております。全力を尽くします」と宣言した。
2021年01月15日“龍の王国”を舞台に、少女ラーヤの戦いと成長を描く壮大なファンタジーアドベンチャー『ラーヤ・アンド・ラスト・ドラゴン』(原題)の邦題が『ラーヤと龍の王国』に決定。特報映像と日本版ポスタービジュアルが到着した。ディズニー・アニメーション最新作となる本作は、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『ベイマックス』のドン・ホールと、『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダの2人の監督がタッグを組み、『モアナと伝説の海』のオスナット・シューラー、『アナと雪の女王』シリーズのヒットメーカー、ピーター・デル・ヴェッコが製作を担当。最強のフィルムメイカーが結集し、全く新しいディズニーヒロインを誕生させる。数々の人気キャラクターを生み出し、それぞれの時代に生きる人々を象徴するかのようなヒロインを描いてきたディズニー映画。本作からは、さらに新しいディズニーのヒロイン像を予感させる孤高のヒロイン“ラーヤ”が誕生。ラーヤは、聖なる龍の力が宿るという<龍の石>の守護者一族の娘で、遠い昔に姿を消した“最後の龍”の力を蘇らせ、再び世界に平和を取り戻すため、旅立つのだ。邦題決定と同時に到着した特報映像では、罠を掻い潜る少女時代のラーヤのシーンからスタート。軽やかな身のこなしは、本作のアクションシーンを大いに期待させる。さらに映像終盤では、公開された日本版ポスタービジュアルにもなっている成長したラーヤの姿も。そして彼女だけでなく、アルマジロを彷彿とさせる共に旅をする相棒トゥクトゥクも登場している。またポスタービジュアルには、森の切れ間に龍のシルエットが覗く。映像でも一瞬姿を現している。『ラーヤと龍の王国』は2021年3月12日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤ・アンド・ラスト・ドラゴン(原題) 2021年3月12日より全国にて公開
2020年10月23日『アナと雪の女王2』に次ぐディズニーの劇場アニメーション最新作『ラーヤと龍の王国』が、2021年3月12日(金)に全国公開されることが決定。この度、日本版ポスタービジュアルと特報映像が公開された。それぞれの時代に生きる人々を象徴するかのようなヒロインを描いてきたディズニー映画。『ラーヤと龍の王国』では、さらに新しいディズニーのヒロイン像を予感させる孤高のキャラクター“ラーヤ”が誕生する。ラーヤは、聖なる龍の力が宿るという“龍の石”の守護者一族の娘。遠い昔に姿を消した “最後の龍”の力をよみがえらせ、再び世界に平和を取り戻すために旅立つ……。公開された特報映像では、軽快な音楽にのせて罠を掻い潜る少女時代のラーヤが登場。軽やかな身のこなしを披露し、本作のアクションを期待させるシーンの一部が切り取られた。また、映像終盤には、日本版ポスタービジュアルにもなっている成長したラーヤも登場。剣を握りしめロングブーツにパンツとローブを身にまとう凛々しい姿が描かれており、その手には、“龍の石”と思われる輝く石も見える。彼女に寄り添うのは、ともに旅をする相棒のトゥクトゥク。アルマジロを彷彿とさせる、背中を覆う大きな甲羅の下にはモフモフした愛くるしい顔がのぞき、『アナと雪の女王』のオラフや『モアナと伝説の海』のヘイヘイのように日本でも人気が集まりそうなキャラクターだ。そして目に留まるのが、森の切れ間にのぞく龍のシルエット。映像でも最後に一瞬姿を現しており、果たしてこれは、雲なのか、影なのか、謎は深まるばかりだ。本作は、『ベイマックス』のドン・ホールと『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダのふたりの監督がタッグを組み、全く新しいディズニーヒロインを誕生させた。また製作は『モアナと伝説の海』のオスナット・シューラー、『アナと雪の女王』シリーズのヒットメーカー、ピーター・デル・ヴェッコが担当する。『ラーヤと龍の王国』2021年3月12日(金)全国公開
2020年10月23日唐沢寿明主演で世界的大ヒットシリーズ「24-TWENTY FOUR-」を日本リメイクした「24 JAPAN」が、ついにスタート。豪華なキャスト陣や世界観の再現度に早速注目が集まっているが、「24 JAPAN」はオリジナル版を踏襲しつつも日本ならではのアレンジも加わった物語になると発表されている。2000年代前半、日本の海外ドラマブームの火付け役の1つとなった“本家”「24-TWENTY FOUR-」(以下「24」)にかつてドハマリした人も、今回「24 JAPAN」で初めて触れるという人も必見の3つのポイントを紹介する。1.日本に海外ドラマブームを巻き起こした“本家”「24」1話1時間、全24話で24時間リアルタイムに進行するストーリーを描く革新性と、9・11同時多発テロから2か月後の2001年11月に全米放送がスタートするという同時代性で話題を呼んだ「24」。日本では2003年にリリースされると、いまで言う“イッキ見”でハマる人が続出。配信などなかった当時は、続きが気になるあまりレンタルビデオ店に行列ができるほど人が押し寄せ、睡眠時間を削ってまで観る人が相次いだ。シーズンを追うごとに神経ガスや生物兵器、核弾頭などに拡がったテロの脅威だけでなく、シーズン1~3まではアメリカ合衆国初の黒人大統領がキーパーソンとなっており、2009年のオバマ大統領誕生を予見した面もある。シーズン8(~2010)まで制作された後は映画化の動きもあったが、その後は「24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」(2014)やスピンオフ「24-TWENTY FOUR- レガシー」(2017)が制作される形となった。「24」は90年代に一大ブームとなった「ツイン・ピークス」や「X-ファイル」などに続く、2000年代における日本での海外ドラマブームの火付け役であり、「24」の大ヒットがあったからこそ「LOST」「プリズン・ブレイク」「デスパレートな妻たち」「HEROES/ヒーローズ」「ゴシップガール」などが続々と日本に浸透していったといえる。また、いまでこそTVシリーズに大物映画俳優が出演したり、大ヒットTVシリーズから映画主演に抜擢されたりすることは珍しくないが、主人公のアメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)捜査官ジャック・バウアーを演じたキーファー・サザーランドといえば、『スタンド・バイ・ミー』や『ヤングガン』シリーズなどで80年代に活躍した青春映画スター。一時キャリアは低迷したものの、今作「24」の熱演で第一線に返り咲いた。日本では小山力也による吹き替えも人気の要因となり、岸学(どきどきキャンプ)の吹き替えモノマネでジャック・バウアーを知る人も多いのでは?今回、岸さんはジャックになりきり(!?)、「24 JAPAN」のPR活動も積極的に行っている。2.タイムカウントに着信音、画面の多数分割も…“本家”をオマージュそんな「24」のシーズン1をテレビ朝日、ABEMA、TELASA(テラサ)の三社共同プロジェクトとして日本リメイクしたのが今作。主演として日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬を演じるのは、オリジナル版を「何十回も見ていた」という唐沢寿明。キーファーとは3歳違いの同年代、自身の携帯電話の着信音もCTUの着信音にしていたほどの大ファンだそう。そして今作で暗殺計画のターゲットとなるのは、“日本初の女性総理”候補で「民生党」党首の朝倉麗(仲間由紀恵)。女性総理誕生に向けた総選挙当日の模様と、彼女の暗殺計画の阻止、CTU内部の内通者探しという極秘任務、さらに獅堂の娘・美有(桜田ひより)の行方不明などが複雑に絡み合っていく。異なる場所で同時進行する出来事を映し出す画面分割は、今作でも目にすることができる。もちろん“本家”同様、全24話をかけて1日・24時間の出来事を1話ずつ、リアルタイムで描く今作。総選挙当日の「午前0:00~01:00」の出来事が描かれた第1話は、すでにご覧になった本家ファンならお気づきのとおり、シーンの流れや構図、人物の会話内容などがほぼほぼ踏襲されていると分かるはず。物語が進むとともにデジタルの時間表示が効果音付きで刻々とカウントされ、緊迫感をより高めていくのもまさに同じ。その色はイエローから、今作ではロゴカラーと同じ蛍光グリーンとなっている。お馴染みCTUの着信音はアレンジが加わっているものの今後も度々、印象的に登場してくるだろう。主な舞台となる東京本部のセットは獅堂の部屋へと続く階段が配され、区切られたブースに多数のディスプレイが並び、雰囲気たっぷり。また、唐沢さん演じる獅堂の強引で問答無用な手腕や天才的ともいえる判断力、勘の良さもまさにジャックさながら。何より、獅堂が率いる第1支部A班のチーフ・水石伊月(栗山千明)、暗号解析係長の南条巧(池内博之)、暗号解析係の明智菫(朝倉あき)の顔ぶれを見るだけでもドキドキしてしまう。特に池内さんは、本家のトニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)にかなり寄せてきていると早くも評判だ。時代は移り変わり、携帯電話はスマートフォンに、ジャックの娘の貝殻型iBookはクラウドへと進化を遂げてはいるものの、家族のひと筋縄でいかない関係や思春期の反抗などは古今東西、変わらぬもの。「何でも話して」「隠し事はしないで」と言いながらも、夫婦/家族間の電話や選対本部、CTU内部では嘘と疑念が飛び交っている。その中で、麗がスピーチ内容について「あまり女性であることを強調したくない」と苦言を呈したり、CTU第1支部長・鬼束(佐野史郎)が麗は「緊縮財政、管理・監視社会に反対の立場」でCTUを目の敵にしていると明言したりする場面は、“いま”を感じさせる。麗の息子・夕太(今井悠貴)や娘・日奈(森マリア)、義母・磯村滋子(水野久美)が1話から登場していることは、夫・朝倉遥平(筒井道隆)と二人三脚で政治活動を行い、クリーンなイメージが強い麗の家族関係や、“母”や“妻”としての苦悩がよりクローズアップされていくのかもしれない。3. ABEMAでは本編を補完するオリジナル・ストーリーを含む「配信スペシャル版」もそれに、2020年だからこそできる楽しみ方もある。ABEMAでは「24」シリーズ史上初、“本家”でも描かれていないオリジナル・サイドストーリーを含めた「配信スペシャル版」を配信中だ。例えば、第1話では総選挙当日の3週間前に遡り、獅堂の娘・美有と函崎寿々(柳美稀)が出会い、とあることをきっかけに心を通わしながら徐々に距離を縮めていく様子が描かれている。自由奔放な寿々に憧れとシンパシーを感じた美有は、ずっと自分の中で押し殺していた“本音”を寿々に打ち明けるのだが…。桜田さん演じる美有は、本家でも人気キャラクターだったキム(エリシャ・カスバート)にあたる役。本家スタート時にはまだ生まれていなかった若き実力派・桜田さんに注目俳優の柳さんと上杉柊平、犬飼貴丈らが関わっていく点は今作でも大きな柱となる。ABEMAでは、配信スペシャル版の第1話から第3話を無料視聴できるほか、放送開始日10月9日(金)以降、毎日24時にその週の最新話を無料リニア放送(※毎週金曜日のみ25時24分から放送)。また、ABEMAプレミアム会員であれば、地上波放送後から全話を見逃し視聴できるほか、オリジナル版「24」のシーズン1~4までが見放題可能となっている(※オリジナル版はHulu、U-NEXTでも配信中)。本家の日本上陸時にはなかった配信という形で、「24 JAPAN」は伏線に目を懲らしつつ、全く新しい物語となるオリジナル・サイドストーリーで補完もしつつ、好きなときに何度でも楽しめるわけだ。第2話「01:00A.M.-02:00A.M.」(10月16日放送) あらすじニューヨーク発東京行きの旅客機が突然、墜落した。第一報を受けたCTU(テロ対策ユニット)第1支部A班の班長・獅堂現馬(唐沢寿明)は、日本初の女性総理候補・朝倉麗(仲間由紀恵)の暗殺計画に関係した“事件”だと直感。CTUの暗号解析係長・南条巧(池内博之)に搭乗者全員の経歴をすぐ調べるよう命じるが、現馬に不信感を抱く南条は素直に命令に従おうとしない。その頃、旅客機爆破後、パラシュートで脱出した謎の女・氷川七々美(片瀬那奈)は、地上で何者かと合流。墜落した飛行機の乗客のひとりで、数時間後には麗を取材する予定だったカメラマン・皆川恒彦(前川泰之)から奪ったIDカードの話になるが…!?一方、CTU東京本部長・郷中兵輔(村上弘明)は、極秘調査を担当するCTU第3支部捜査員・三上徹(石垣佑磨)と落ち合い、所有者ナンバーが消去されたCTUのカードキーを受け取る。なんと、そこには内通者によって麗に関する膨大なデータが記録されていた。しかも、カードキーの受け渡し直後、何者かが郷中と三上を銃撃。郷中から連絡を受けた現馬はすぐさま救助に向かうが、その行く手には文字通り“絶体絶命の事態”が待ち受けていた!さらに同じ頃、麗が滞在先のホテルから姿を消してしまい…。娘・美有(桜田ひより)の行方も依然としてつかめず、公私ともに得体の知れない事件に翻弄されていく現馬。そんな彼に追い打ちをかけるかのような、“耳を疑う新情報”がもたらされる――。「24 JAPAN」は毎週金曜23時15分~テレビ朝日系にて放送(全24話)。※一部地域を除く「ABEMA」「TELASA」にて配信スペシャル版を全話見逃し配信。(text:cinemacafe.net)
2020年10月16日おとな向け映画ガイド今週公開から、オトナの心を揺さぶる3本を紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/8/30(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は23本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『映画きかんしゃトーマスチャオ!とんでうたってディスカバリー!!』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』『はたらく細胞!! 最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』の4本。中規模公開とミニシアター系の作品が19本。公開本数の多い週です。今回はその中から3本を厳選して、ご紹介します。『世宗大王 星を追う者たち』イケメン系王様が主役の韓国TVシリーズみたいなタイトルですが、いえいえどうして、名優ふたりによる、夢多き男たちの友情を描いた、あまり女っ気のない、感動の歴史ドラマです。時代は1440年代。日本でいうと戦国時代の少し前あたり。世宗(せじょん)大王は、李氏朝鮮時代に実在した王様です。中国・明の属国だった朝鮮で、独自の文化を育て、様々な改革に取り組み、あのユニークな韓国の文字、ハングルを創ろうとしたイノベーター。その世宗大王が、奴婢とよばれた下層階級ではあるけれど、才能豊かな男を抜擢し、朝鮮初の時計や天体観測機器を発明していく物語。側近の官僚たちは、革新的な政策が明の反感を買うと恐れ、みな反対、王様のチャレンジを酔狂な企てとみて、なんとか潰そうとします。王と奴婢出身のチャン・ヨンシル、このふたりの身分を越えた友情物語でもあります。おっさんずラブではありません。同じ夢を共有し、理解し合える友の存在が、苦境の王様にどれほど心強かったことか。「世の中を見下ろしているばかりの私には、見上げる存在があるだけでうれしいのだ」……。並んで寝転び、星空を見上げながら交わす会話が泣かせてくれます。王様を演じるのはハン・ソッキュ、ヨンシル役はチェ・ミンシク、韓国を代表する名優です。ハン・ソッキュは、この映画の監督ホ・ジノとのコンビによる『八月のクリスマス』や、最近では『悪の偶像』など渋い演技派として定評があります。チェ・ミンシクも『オールド・ボーイ』などバイオレンス度高いアクション映画のイメージですが、最近は『ザ・メイヤー 特別市民』の野心的な市長役、昨年日本劇場公開の『バトル・オーシャン 海上決戦』では韓国の英雄李舜臣を演じた国民的大スター。共演は『シュリ』以来だそうです。首都圏は、9/4(金)からシネマート新宿他で公開。中部は、9/5(土)から名演小劇場で公開。関西は、9/4(金)からシネマート心斎橋他で公開。『マイルス・デイヴィス クールの誕生』マイルス・デイヴィス、なんてカッコいいんだ!1981年に55歳で来日したときのやや怖そうな「巨人」然としたイメージが強烈ですが、20代から30代に、ジャズに革命をもたらした頃の、ぴしっとスーツで決めた若いマイルスをみて、そう思うはずです。イリノイ州で2番目にリッチな黒人家庭に育ったマイルス、年代を追いながらその生涯をたどります。元妻フランシス・テイラー所有の秘蔵のショットを含む400枚の写真と、16ミリ映像、演奏映像、そしてハービー・ハンコックや、カルロス・サンタナ、クインシー・ジョーンズといったミュージシャンや、ジャーナリストなどへのインタビューで構成されたドキュメンタリー。なかでもマイルスに影響を与えた(ファッションも含めて)女性たちの証言は実に興味深いです。例えば。『クールの誕生』をギル・エヴァンスと制作し、ジャズの世界に旋風を巻き起こしたマイルスは、1949年、パリに渡ります。芸術の都は当時ジャズ・ブーム。マイルスはこの街で、ピカソをはじめセレブたちの人気者となり、シャンソン界の大スター、ジュリエット・グレコと恋におちるのです。名曲『パリの空の下』が流れ、グレコ自身がインタビューに答えます。「(友人の)サルトルが、なぜふたりは結婚しないんだときいたの。マイルスは、彼女を愛してるからだ、と答えました」と、過ぎ去りし若き日を懐かしむグレコ。ジャズの帝王とシャンソンの女王の、かりそめの恋です。映画ファンにとっては、マイルスが映画音楽を担当した『死刑台のエレベーター』のエピソードが語られているのはうれしいところです。58年、フランス滞在中にまだ新人だったルイ・マル監督に声をかけられ、撮影済みの映像にあわせて即興で音楽をつけた。これも当時は革命的でした。ジャンヌ・モローが映るスクリーンを前にトランペットを生演奏するマイルスの映像が観られます。首都圏は、9/4(金)からアップリンク渋谷他で公開。中部は、10/16(金)からセンチュリーシネマで公開。関西は、9/4(金)から第七藝術劇場他で公開。『パヴァロッティ 太陽のテノール』世界のテノール、ルチアーノ・パヴァロッティ、なんて幸せな人生でしょうか! 映画のチラシにも「今こそ、人生の歓びを! 歌とその生き方で、世界を照らしたひと。」とポジティブな言葉が並びます。冒頭、なぜか、アマゾン川をさかのぼるシーンで始まります。パヴァロッティが行きたかった場所、ジャングルの奥地に建てられたテアトロ・アマゾナス。彼のあこがれのテノール、エンリコ・カルーソがかつて歌ったことのある古びたオペラ劇場です。ここで即興で歌うパヴァロッティ。初公開の貴重なプライベート映像ですが、映画『フィツカラルド』を思い出す人も多いのでは。没後13年。そんな秘蔵映像をはじめ、残された公演映像、テレビ出演や、家族とのショット……。23人の証言インタビューを加えて映画化したのは『アポロ13』のロン・ハワード監督です。『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』に続く音楽ドキュメンタリー。彼の人生を、三幕もののオペラにした、といいます。パヴァロッティ といえば、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスとの、ローマのカラカラ浴場をはじめとした大会場での3大テノール公演や、ボノとのコラボなど、オペラの世界にとどまらない活躍が有名ですが、プロモーターやマネジャーの証言も多く、エンタメ業界の裏側ものぞけます。トークショーのやりとりでは、あの満面の笑顔で、大好きな料理を語り、女性にやさしい言葉をかける、イタリア人ここにあり、という感じです。やや巻き舌で、その名前をよぶだけでなんとなくハッピーになれます。
2020年08月30日元バルセロナで現在はヴィッセル神戸でプレーするアンドレス・イニエスタ選手。世界最高峰のプレーを日本で見られるのは本当に幸せなことですよね。そんなイニエスタ選手が、自身の理念を伝えるサッカーアカデミー「Iniesta’s Methodology(イニエスタ メソドロジー)」では、自身の経験やビジョンを次世代の子どもたちに伝える指導を行っています。そんなイニエスタ選手が日本の子ども達と共有したいこととは。昨年開催された「Iniesta’s Methodologyスペシャルエディションin神戸」で語った内容をご覧ください。(取材・文・写真:貞永晃二)Iniesta’s Methodologyスペシャルエディションin神戸参加者の子どもたちと記念撮影(C)貞永晃二■イニエスタが日本人の子どものと共有したいことイニエスタ選手のアカデミーでダイレクターを務めるフアン氏が夢について講義を行いました(C)貞永晃二特別講義「夢を叶えるために大事なこと」の講師を務めたフアン・カルロス氏はアカデミーのテクニカルダイレクターを務める人物で、イニエスタ選手が9歳の頃、故郷スペイン・アルバセテのクラブ「アルバセテ・バロンピエ」でプレーしていた当時に出会いました。その後20年以上の間イニエスタ選手の成長と活躍ぶりを見守り、サッカーを通じて親交を深めてきたことでイニエスタ選手が厚く信頼する方です。講義では、イニエスタ選手の華麗な選手人生を振り返りながら、夢を叶えるために大事なことを伝えました。フアン:「彼は自分がどのようにサッカーというものをどのように感じているのか、どのように捉えているのか、楽しんでいるかを日本人の子どもたちに伝えて、そして感じてほしいのです。このメソドロジーはイニエスタ選手が練習してきた内容をそのまま練習しようというプロジェクトで、世界でもトップ選手であるイニエスタ選手がしているようにトレーニングをして、サッカーが与えてくれる情熱を日々感じていく練習をしています。彼は日本の子どもたちの持つ特徴や、日本の文化にとても興味を持っているので、自身のサッカーへの情熱を伝えて、日本の子どもたちが持っているサッカーへの情熱を共有したいのです。このイニエスタ メソドロジーで、子どもたちと共有したいのは『どういうふうに教えて、どういう経験をして、プロ選手になっていくか』ということです。人としてどんな価値観を持ち、経験を積んできたか説明して子どもたちの能力に合った練習を挿入して組んでいきます。そこで注意していることは、相手、味方、ボール、スペースの確保、ピッチ上でボールを受けるときのポジション、相手を突破するのか、相手の裏をかく動きをどうやるのかなど、できるだけ質の高い練習を考えています。そして個人としても、チームとしても成長することを目指します」■認知・判断・実行の向上ができるトレーニング子どもたちとミニゲームを楽しんだイニエスタ選手(C)貞永晃二フアン氏は、イニエスタ選手が大切だと考えている考えは、自己犠牲、努力、向上心、情熱、チームワークの5つだと教えてくれました。そこからトレーニングの内容を作っていくのだそうです。フアン:「Iniesta’s Methodologyでは常に試合をイメージして、ボール、味方、対戦相手を重視して練習します。そして、イニエスタ選手自身の反省から来ていることは技術、戦術、体力、そしてメンタルを同時に向上できるような練習を取り入れていることです。子どもの年代では心も体も成長しますから、認知能力、判断能力、実行能力という3つの能力の向上を目指します。子どもたちのモチベーションを高めることで、練習意欲や参加する姿勢を養います。そして何よりもサッカーを楽しみながら学んでもらうことです。これが一生続けるべき学び方だと考えているのです。子どもたちにはどういうところを好きになったのか、どこに注意を払ったのか、何に興味があったのかを聞き出します。そうすることでイニエスタ選手とともに練習内容を考えるときに、子どもたちの欲求に応えられるような練習にしたいからです」と指導哲学を教えてくれました。子どもたちは「楽しい」からサッカーを続けたくなる、それをしっかり大人が理解して接することが大事なのです。これは指導者だけでなく、親も参考になる意見です。■プロ選手になりたければ学校の勉強も大事質疑応答で子どもたちが「プロ選手になるにはどのようなことを続ければいいですか?」と尋ねるとフアン氏は「たくさん練習をして、たくさん努力して、学校でよく勉強すること。そして親とコーチの言うことをよく聞くこと。そして練習ではいっぱい楽しむこと」と答えました。サッカーの技術的な回答を予想していた保護者達にとっては予想外の答えだったようで、会場では大きな笑いが起こりましが、イニエスタ選手がこのメソドロジーで伝えたいのは、サッカーに関することだけではなく、『アスリートとして大切な日常の立ち振る舞いやケガを防止するための身体のケアなど、人間的な成長を目的とした機会を創出』することなのです。サッカーのプレーだけでなく、勉強や人間性などオフザピッチの生活も重要な要素なのだと理解することができる言葉でした。■イニエスタが子どもたちに伝えたいことその後行われた実技指導では、子どもたちはお揃いの背番号8のユニフォームでピッチを駆け回りました。小2、3年生組と小4~6年生組に分かれ、ラダーを使ったウォームアップから、フェイントを入れたドリブル練習やミニゲームの中にじゃんけんや遊びの要素を挟んだもので自然に笑顔になれる楽しめるトレーニングが紹介されていました。途中で登場したイニエスタ選手は記念写真撮影のあと、実際のトレーニングメニューやミニゲームに参加して子どもたちと触れ合いましたが、メソドロジーで最も重視するのはやはり「サッカーを楽しむ」ことなのだということが伝わってくる内容でした。最後にイニエスタ選手とメディアの一問一答をご紹介します。【イニエスタ選手の一問一答】――子どもたちに囲まれてどういう感想を持ったか?アンドレス・イニエスタ(以下、イニエスタ)子どもたちと一緒の時間を楽しんでいます。私が日本に来た目的、理由の1つが自分のサッカーの理解の仕方を、サッカーの未来を担う子どもたちに教えたいという気持ちです。そういった意味でこれは大事なプロジェクトですし、やっていて楽しめるプロジェクトでもあるので、子どもたちにはこのイベントで楽しい時間をすごしていただきたいなというふうに思っています。――10歳前後の子どもたちが身につけるべきスキルはどういうものか?イニエスタ:彼らは育成年代でこれからどんどん育っていく年代なので、いろいろな要素を練習していく必要がありますが、本当に基礎的なこと、頭を上げて周りを見る、味方が周りのどこにいるかを判断する能力や、例えば両足でキックできるように技術を磨くというところが重要になります。ただ、そういった技術が高いだけでなく戦術もフィジカルも重要です。こういった場では子どもたちにいろいろな要素を教えていくことで彼らが成長していく中でどんどん総合的にサッカー選手としての力を身につけていけるようにやっています。特に重要だと思うタスクの1つがチームプレーです。サッカーというのは1人でプレーするものではなくて、チームとしてプレーしてはじめて成り立つものなので、やはり子どもの頃からゲームの中でのポジショニングや味方を見つけることや味方とのコンビネーションなどを学んでいくことが大事だと思いますし、このイニエスタ メソドロジーではそういうところを重点的にやっています。――子どもたちの教訓となるような座右の銘にしているような言葉があれば教えて下さい。イニエスタ:いつも言うことでもあるのですが、子どもの頃から、そしてキャリアを通してやり続けてきたことは、『学び続ける、成長し続ける姿勢』です。監督の話を聞いて、監督をリスペクトして、また毎日新たなことを学ぶ姿勢を持つこと、チームメイトと協力し合ってチームメイトを成長させたり、逆にチームメイトから学ぶことだったり、先ほども言いましたように、サッカーというのはチームスポーツなので大事なフレーズというか、コンセプトとしてはやはりサッカーにおいては周りが自分を成長させてくれますし、自分も周りに与えるものもある。そういう協力関係があってはじめて成立するスポーツなので、そこを理解していくことが大事かなと思います。――親元を離れバルサのカンテラに入られたわけですがご両親はどのように支えてくれましたか?イニエスタ:確かにあれは難しい時期ではありました。離れて生活するようになったこともあって、親はいつも私のことを助けてくれました。アルバセテにいた頃から、練習に連れて行ってくれたりして犠牲を払ってくれましたし、実際に離れて生活するという意味でも彼らが払った犠牲は大きなものだったと思いますし、人生はいい時ばかりではないので、両親はいい時も悪い時も私を支えてくれましたし、家族の意味はそういうところにあるのかなと思っています。【オンラインイベント決定】イニエスタ選手のトークセッションを8月31日開催!日本サッカー、日本の子どもたちのサッカーの「良いところ」「スペインとの違い」イニエスタ選手が12歳の頃の1日のスケジュールについてなどを語ります。テレビ放送、Webのアーカイブ配信ナシ。リアルタイムでしか見られない貴重なイベントです。ぜひご参加ください。詳細・申し込みはこちら>>■イニエスタ選手に質問するコーナーもあのイニエスタ選手に直接聞けるチャンス※事前抽選があります■サイン入りユニフォームを抽選で8名にプレゼント!!※お申込時に振られるお申込番号が抽選番号となります
2020年08月25日「チケットぴあ」初のオンライン「コーヒーテイスティングイベント」グアテマラ発スペシャルティコーヒー「GOOD COFFEE FARMS」×アジア人初ワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏が実現グアテマラ発スペシャルティコーヒーを扱うGOOD COFFEE FARMS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:ラミレス・メレンデス・カルロス・ロベルト、以下GOOD COFFEE FARMS)は、2020年9月25日にアジア人初のワールドバリスタチャンピオン(15代)の井崎英典氏と共に「チケットぴあ」初のオンライン「コーヒーテイスティングイベント」を開催します。スペシャルティコーヒーを自宅で味わいながら、その生産現場やストーリーまでをも学べるイベントとなっています。<イベント概要>日程:2020年9月25日19:00〜(約2時間)内容:①アジア人初ワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏による美味しいコーヒーの淹れ方実演②GOOD COFFEE FARMS代表 カルロス・メレン氏によるスペシャルティコーヒー生産現場およびスペシャルティコーヒーの見極め方③実際のテイスティングにより味の違いを体感④質疑応答参加費:5,500円〜※イベント中に飲んでいただけるテイスティングコーヒー3種類とイベント後に楽しめるコーヒーセットが含まれています。
2020年08月18日アメリカ・サウスカロライナ州でAmazonの配達員をしているアントニオさんがある家に荷物を届けに行った時のことです。彼は玄関で訪問者へ注意をうながす貼り紙があるのを目にします。Posted by Caroline Balchunas on Friday, July 17, 2020この家にはがんの治療中の人がいます。宅配便はドアの前に置いておいてください。海外メディア『ABC NEWS 4』によると、この家に住むカルロス・ペイガンさんは血液のがんの治療のために自宅で化学療法を受けているといいます。そこで妻のデニースさんが、家を訪れる配達員の人たちに知らせるためにこの貼り紙をしたのだそう。貼り紙にはこの家に住む人が治療のために免疫力が低下し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすいことから、家族も外部の人との接触を避けていることが記されていました。事情を理解したアントニオさんは配達の荷物を玄関に置いて、その家を後にしました。宅配便と一緒に置かれていたものは少し経ってから玄関を見に行ったデニースさんは、そこにあるものに驚きます。Amazonの荷物と一緒に花束とカードが置かれていたのです。カードの表には「Amazon配達員のアントニオより。早くよくなりますように」の文字が。そして中には「あなたの病気が治り、お元気になられることを祈っています」とお見舞いのメッセージが書かれていました。Posted by Caroline Balchunas on Friday, July 17, 2020Posted by Caroline Balchunas on Friday, July 17, 2020Posted by Caroline Balchunas on Friday, July 17, 2020アントニオさんは荷物をカルロスさん宅に配達した後、近くの店に花とカードを買いに行って再びカルロスさんの家に戻り、それらを置いていったのです。それだけではありません。アントニオさんはそれから1週間後に、今度は仕事ではなくプライベートでカルロスさんのお見舞いにやってきたのです。これまで面識のなかった2人は、その日初めて窓越しに会話をしました。Posted by Caroline Balchunas on Friday, July 17, 2020カルロスさんは『ABC NEWS 4』にその時の気持ちを語っています。私は、アントニオさんがしてくれたことがどれほど嬉しかったかを、本人に伝えました。私のことを知りもしない誰かが、わざわざ家にお見舞いに来て「2、3か月後にはあなたはよくなります。また起き上がって歩けるようになりますよ」と励ましの言葉をかけてくれるなんて、本当に素晴らしいことです。ABC NEWS 4ーより引用(和訳)実はアントニオさんは最近、仲のよかった2人の親戚をがんで亡くしたのだそう。それだけにカルロスさんのことを他人事とは思えなかったようです。病と闘っている時に本気で回復を願ってくれる人がいたら、大きな励みになることでしょう。カルロスさんが元気になり、アントニオさんと笑顔で全快を祝える日が早くやってくることを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年07月29日“20世紀最高のバッハの演奏家”と称されるピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンス。若くして世界的な活躍をしていたジョアンを襲った不幸、その苦難を幾度も乗り越えていく彼の半生を描く映画『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』より、圧巻の演奏シーンを映し出す予告編が到着した。幼い頃から病弱だったジョアン・カルロスは、ピアノを習い始めるとその才能が大きく開花。そして彼は、20歳でクラシック音楽の殿堂として知られるカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀の最も偉大なバッハの奏者”として世界的に活躍するまでに。一流の演奏家として世界を飛び回っていたジョアンは、不慮の事故により右手の3本の指に障がいを抱えてしまうが、不屈の闘志でリハビリに励み再びピアニストして活動できるまでになる。しかし、復帰を果たし、自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていた彼に、さらなる不幸がのしかかる…。リオパラリンピックの開会式で行われたジョアンの国歌演奏の模様は日本でも話題となり、ハンディキャップを持った両手で奏でられた美しい旋律は、世界中の人々を虜に。当初、クリント・イーストウッド監督が映像化を切望した彼の物語であったが、プロデューサーのブルーノ・レザビシャスの直談判による熱い思いがジョアン本人の心を動かし、映像化権を獲得した。今回到着した予告編では、ピアノと出会い、天才と呼ばれた幼少期から、鮮烈なデビューを飾った20歳、絶頂期の若きジョアンの姿が映し出され、そこから一変、突然の悲劇が彼を襲い、破滅へと向かい始める様子が描かれる。血の滲んだ鍵盤を叩き続けるジョアンの鬼気迫る姿に思わず息を飲む映像となっている。なお、予告編、そして映画全編で奏でられるバッハの名曲は、全てジョアン自身の演奏によるもので、迫力に満ちた仕上がりとなっている。『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』は9月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月23日コーチは、プライド月間を記念して、LGBTQ+コミュニティを称えるキャンペーン “WE C YOU” をローンチしました。キム・ペトラス (Kim Petras)、リッキー・トンプソン (Rickey Thompson)、ボブ・ザ・ドラァグクイーン (Bob the Drag Queen) を初めとするコーチのフレンズとファミリーを起用したキャンペーンは、誰もが自身のありのままの姿が認められるべきであることを提唱し、コーチの信奉するオーセンティックな自己表現とインクルーシビティ (包括性) を支持する内容になっています。LGBTQ+コミュニティのために、LGBTQ+コミュニティの手によって制作され、コーチのSNSチャンネルで公開されたキャンペーンには、今回の新型コロナウイルス危機の間にキャストが、アクションカメラGoProやスマートフォンのカメラで撮影し、ニューヨークを拠点にアートディレクター/フォトグラファーとして活躍するアクティビストクリステル・デ・カストロ (Christelle de Castro) がリモートで監督したムービーシリーズがあります。こうしたムービーの中では、キャストそれぞれが、自分たちがどのように見られていると感じているかを語っています。LGBTQ+コミュニティについての力強いメッセージを発信し、互いに支え合い、自分に正直であることを訴えるこのムービーシリーズは、困難な時代にその存在を示すこと、そして自分が誰であろうと、どこにいようと自分らしくパワフルに生きることの大切さを強調しています。さらに、LGBTQ+コミュニティを支援し、プライドを称えるために、世界中の若者たちが実現可能であると思える未来を創り出していくよう支援することを約束する “ドリーム イット リアル (Dream It Real)” を展開するコーチ財団も、このイニシアチブの一環として、7年間におよぶコーチのパートナーであるヘトリック・マーティン・インスティテュート (Hetrick-Martin Institute: HMI)、新たなパートナーであるGLSENとアルバート・ケネディ・トラスト (Albert Kennedy Trust: AKT) に寄付を行いました。コーチのグローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーのカルロス・ベシル (Carlos Becil) は次のように述べています。「勇気ある、オプティミスティックなスピリットあふれるムービーシリーズで、今月を初めとして毎月、LGBTQ+コミュニティへの長年支援を継続できることを誇りに思っています。インクルーシビティ (包括性) とオーセンティックな自己表現というキャンペーンのメッセージは、私たちにとってとても大切なものであり、LGBTQ+コミュニティのクリエイティブな才能とともに取り組むことによって、この想いを形にできたことを光栄に思います。」HMIのチーフ・プログラム・オフィサー、ブリジット・ヒューズ (Bridget Hughes) は次のように語ります。「私たちの長年のパートナーであるコーチと一緒に、クィアな体験を示すことの重要性を共に証明できることをとても嬉しく思っています。LGBTQ+の大人に対してポジティブなイメージを持っているLGBTQ+の若者は、自分がLGBTQ+であることを大切にし、それを誇りに思うようになっていきます。組織として、私たちのルーツには、若者へのエンパワーメントが必要であるとの想いがあり、それが私たち独自のコミュニティ体験を称えることでスタートしたのです。」キャンペーンの制作でコーチは、細野まさみ、ローラ・チャウティン (Laura Chautin)、シニア・ブラクストン (Sinia Braxton)、マシュー・メーザー (Matthew Mazur)、ナー・ロコ― (Nar Rokh)、 そしてHMIからの3名の若者、ジャド・アード (Jhad Aird)、オチャン・オーク (Ochan Ohak)、ミア・マーティン (Mia Martine) ともコラボレートしました。同時にコーチはプライドを称えて初のクロスカテゴリーでフルレンジのコーチ “プライド コレクション” も発表します。ジェンダーインクルーシブにデザインされたコレクションは、レインボーカラーに彩ったアイコニックなシグネチャーパターンが特徴で、アカデミー バッグパックとベルト バッグに加え、Tシャツ、サンダルなどラインアップしています。【商品詳細】レインボー シグネチャー キャンバス サークル クロスボディ 4万円 H18cm x W18cm x D6cmレインボー シグネチャー レキシーTシャツ 1万6,000円レインボー シグネチャー キャンバス CitySole ローライン 3万5,000円※すべて税抜価格コーチについてコーチは、モダンラグジュアリーなレザーグッズ、アパレル、フットウェア、フレグランス、アイウェア、そしてライフスタイル アクセサリー全体を展開するグローバルブランドです。1941 年の創立以来、上質なクラフトマンシップと自信に満ちたニューヨークスタイルで長年にわたって高く評価されてきました。モダンなビジョンに支えられたデザインアプローチで、コーチならではのオーセンティックで革新的、現代に合ったラグジュアリーを再創造します。コーチ製品は、直営店、トラベル リテールショップ、ホールセールス、フランチャイズのネットワークを通じた約55 ヶ国と、公式ウェブサイト coach.com で販売されています。コーチは、タペストリー・インクの所有するブランドのひとつです。タペストリーは、ニューヨーク証券取引所にティッカーシンボルTPR で上場しています。コーチ財団について2008 年に設立されたコーチ財団は、コーチの社会貢献活動を担う組織です。これまでに4500 万ドル以上を世界中の非営利パートナーに寄贈し、大きな夢を実現させることに貢献してきました。ヘトリック・マーティン・インスティテュートについてヘトリック・マーティン・インスティテュート (HMI) は、自身の性的指向や性同一性に関わりなく、あらゆる若者が、その可能性を最大限に発揮できる安全で支えとなる環境の中で暮らす資格があるとの信念から、13歳から24歳までのレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング (LGBTQ) の若者とその家族のためにこうした環境を創り出しています。直接的な支援と紹介の総合的なパッケージを通して、HMIは若者の健全な育成を促進する道を探っています。HMIのスタッフは、若者への支援の提供能力を卓越させることに取り組み、そのノウハウを駆使して他の組織がモデルとして利用することのできる革新的なプログラムを生み出しています。GLSENについてGLSENはあらゆる人々とって安全でインクルーシブ (包括的) な学校を創出することに取り組み、一人ひとりの子供たちが、性的指向、性同一性、性表現に関わりなく、すべての人々を尊重し、受け入れることを学ぶ世界を思い描いています。毎年、GLSENのプログラムとリソースは、全米、州、地域の各レベルでのアクションを通して、K-12 (初等・中等教育) の学校の何百万人もの生徒や教育者たちに届けられます。30年近くにわたり、GLSENは全米のLGBTQ生徒の状況を改善し、教育の場ににおけるLGBTQ問題に対処し、学校においてあらゆる人々を尊重する国際的な運動を立ち上げてきました。GLSENの提唱する方針、生徒のリーダーシップ イニシアチブ、学校ベースのプログラム、研究、教育者対象の専門的な能力開発などについてはwww.glsen.orgをご覧ください。.アルバート・ケネディ・トラストについてアルバート・ケネディ・トラスト (AKT) は、LGBTQ+のホームレスの若者たちのために活動を展開する英国の慈善団体で、LGBTQ+の若者のために安全な住居とより良い未来を提供しています。ホームレスとなる危機に直面していたり、実際にホームレスになってしまっている全ての若者の4分の1近くがLGBTQ+とされ、そのうちの77%が家族からのネグレクトや虐待によってホームレスになったと述べています。AKTはストレート・アライであり、里親を務めていたこともあるキャス・ホール (Cath Hall) と数名の創設メンバーによって1989年にマンチェスターで設立され、以来、ロンドン、ニューカッスルでも門戸を開き、2019年にはブリストルでも新しいサービスを立ち上げました。30年の間に、AKTは25万人以上のホームレスに夜眠る場所を提供し、ホームレスになるリスクのある5万人以上のLGBTQ+の若者を支援してきました。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月02日ユニバーサル ミュージックは、ロックやヒップホップにも影響を及ぼしたトランペット奏者、マイルス・デイヴィスの素顔に迫るドキュメンタリー映画『マイルス・デイヴィス クールの誕生 (原題:MILES DAVIS: BIRTH OF THE COOL』(監督:スタンリー・ネルソン)を映像配給ブランドEAST WORLD ENTERTAINMENTにて9月4日より日本国内でも順次公開いたします。常に垣根を取り払い意のままに生きることを信条としたマイルスは、その65年の生涯の中で、音楽おいても、私生活においても、何度も固定観念を破り、『クールの誕生』(1949-50年)、『カインド・オブ・ブルー』(1959年)、『ビッチェズ・ブリュー』(1969年)など多くの名盤と呼ばれる作品を送り出してきました。本ドキュメンタリーは、レアなアーカイヴ映像・音源・写真に加え、アーティストや家族・友人など、マイルスと密接に関わった人々との対話を通じて、トランペットの影に隠された唯一無二の奇才の素顔に迫った作品です。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターといった、かつてマイルスのバンドに在籍していたジャズ界の重鎮から、クインシー・ジョーンズ、カルロス・サンタナ、ジュリエット・グレコなど、さまざまなジャンルの大御所が、マイルスの魅力や隠されたエピソードを語っています。第37回(2019年)サンダンス映画祭をはじめ、世界各地の映画祭にて正式出品され絶賛を集めたほか、第62回(2019年度)グラミー賞では【最優秀音楽映画部門】にノミネートされた本作は、日本では9月4日より、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開される予定です。公開に先駆けて、映画のメイン・ヴィジュアルをあしらったトートバックやマグカップ等のオリジナル・グッズも発売いたします。■作品概要ドキュメンタリー映画「マイルス・デイヴィス クールの誕生」映画日本公式サイト:日本版トレーラー映像監督:スタンリー・ネルソン出演:マイルス・デイヴィス、クインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、カルロス・サンタナ、ジュリエット・グレコ etc.日本語字幕:落合寿和 2019年/米/115分公開日:2020年9月4日(金)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他、全国順次ロードショー配給:EASTWORLD ENTERTAINMENT協力:トリプルアップ■LinksUNIVERSAL JAZZ公式サイト JAZZ公式Twitter JAZZ公式Facebook 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月28日新型コロナウィルスの影響によって、相次いでコンサートが中止になる中でも、最も残念な公演の1つが、テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ公演だろう。東京で予定された3公演は、なんと約10分でチケットが完売するという常軌を逸した人気ぶりだったのだから、プラチナチケットを手にした人の落胆ぶりは想像に余りある。そのクルレンツィス指揮ムジカエテルナの最新アルバムが発売になった。本来ならば「来日記念盤」として、コンサートの興奮冷めやらぬ会場で華々しく販売されるはずだったであろうこのアルバムの凄さは、嬉しいことに微塵もゆるぎはしない。新時代の到来を告げるような『運命』は、まさにこの時代に勇気を与えてくれそうな1枚だ。フルトヴェングラー、カラヤン&カルロス・クライバーの名盤の系譜に並ぶ極めつけのアルバムの誕生を喜びたい。Beethoven: Symphony No.5 in C minorTEODOR CURRENTZIS/MusicAeterna2020年4月8日発売SICC-30561 Blu-specCD2仕様特別定価¥2,200+税テオドール・クルレンツィス欧文ライナー翻訳【収録曲】ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」1 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ 6:41I. ALLEGRO CON BRIO2 第2楽章 アンダンテ・コン・モート 8:39II. ANDANTE CON MOTO3 第3楽章 アレグロ 4:40III. ALLEGRO - attacca4 第4楽章 アレグロ 10:34IV. ALLEGRO【演奏】テオドール・クルレンツィス(指揮)[録音]2018年7月~8月 コンツェルトハウス、ウィーン
2020年04月15日「Disney+」でディズニーの長編アニメ映画『ロビン・フッド』(1973)が、実写化されることになったという。『ジャングル・ブック』や『ダンボ』のように、CGと実写をミックスして製作される。「Variety」誌によると、新型コロナウイルスの蔓延前に決定していたとのこと。監督は『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダ、脚本はおなじく「Disney+」で実写版『わんわん物語』を執筆したカリ・グランルンドが担当する。中世イングランドの伝説的人物ロビン・フッドをテーマとした映画は、これまでに数々製作されてきた。最近では2018年に『フッド:ザ・ビギニング』でタロン・エジャトンが、2010年に『ロビン・フッド』でラッセル・クロウがロビン・フッドを演じている。ディズニーのアニメ版では、ロビン・フッドは人ではなくキツネで、相棒のリトル・ジョンはクマという設定だった。現時点におけるファンからの要望は、アカデミー歌曲賞にノミネートされた「LOVE」をはじめとしたサウンドトラックを使用してほしい、アニメ版『ロビン・フッド』の大ファンだと公言しているクリス・エヴァンスをキャストに起用してほしい、との声が上がっている。(Hiromi Kaku)
2020年04月14日話し込むほどに、とてもよい音楽家だと感じさせる人だ。ヴァイオリニストの山根一仁が2月、埼玉、静岡、京都、そして東京をめぐるリサイタルを開く。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番《春》とフランクのヴァイオリン・ソナタを核に、シュニトケの《古い様式による組曲》、ストラヴィンスキーの《イタリア組曲》というプログラム(順不同)。【チケット情報はこちら】ベートーヴェンやロシア音楽は、彼の音楽との関わりの原点のような作品でもあるのだそう。「2~3歳の頃、音楽に興味を持ったきっかけが、家にあったプロコフィエフの《ピーターと狼》のバレエのビデオ。そして4歳でヴァイオリンを始めたきっかけが、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。その後も、(ロシアの大ヴァイオリニストである)オイストラフ門下のオレグ・クリサ先生に教えていただいていたので、ロシア音楽にはずっと親近感を持っています」ベートーヴェンに夢中になったのも、音楽好きのご両親が録り溜めていたビデオがきっかけ。「小学1年生の頃、カルロス・クライバーが1986年に東京で指揮した交響曲第4&7番にハマりました。とくにティンパニ。親にスコアを買ってもらって、学校から帰ると毎日、菜箸で座布団を叩いてました(笑)」共演は同い年のピアニスト小林海都。昨秋、ミュンヘンの山根の自宅で、プログラムを相談しながら、いろんな曲を弾きまくった。「とにかく、ただ音楽に触れているような楽しい時間でした。海都くんは、互いに意見をぶつけることを楽しめる、大好きな相手です。ぶつける時間を取れること自体が大切で、効率を求めればぶつからない。でも妥協が生まれ始めたら、それは絶対にいい音楽につながりませんから。ふたりでこのプログラムを演奏できることが楽しみだし、全部の曲が、“僕ら”にすごく合っている。いい4曲が選べたかなと思っています」演奏家でも、作曲家・作品でも、表現者の人間性が強く出ていることに惹かれると話す。たとえばヴァイオリンのギドン・グレーメルや先述のクライバーの唯一無二の個性。「彼らは自分を出しきりながらも音楽を尊重しています。クレーメルが、『美しさを求めたことはない』というようなことを過去に話しているのですが、もちろん、彼は美しい音でも弾くんですけど、それは音楽を求めた結果だということなんですね。音楽の中の美しさを見つけるのが音楽家の仕事であって、美しさを求めたらダメなんです。音楽の中には、汚い部分、くさい部分もあります。それを出せる音楽家になりたいと思っています」「つねに音楽に正しくあれ」これが、現在ミュンヘンで師事するクリストフ・ポッペンの教えだという。演奏はもちろん、音楽を語ることにも、飾ることなく真摯に誠実に向き合う山根は、まさにそれを体現している。もちろん「正しさ」はひとつではないだろう。2月のリサイタルは、彼の現在の解答を示してくれるはずだ。取材・文:宮本明
2020年01月31日ヴァイオリンの川久保賜紀、チェロの遠藤真理、ピアノの三浦友理枝という、素敵な3人のソリストによるトリオが結成10周年を迎える。プログラムには坂本龍一とショスタコーヴィチが並ぶ理由として、「坂本龍一こそが、ショスタコーヴィチ以来、最も重要なピアノ・トリオの作曲家だから」という彼女たちの言葉が新鮮だ。時代もスタイルも異なる日本とロシアの作曲家2人の作品を続けて聴くことによって見えてくるものとはいったいなんだろう。その答えがクリスマスに紀尾井ホールで開催される「10周年記念コンサート」の中にある。結成から10年を経て、深化に進化を重ねた3人組は、見ても聴いても楽しいこと請け合い。さらにはコンサートに合わせて制作されたアルバムも要チェック!●公演概要12月25日(水)紀尾井ホール<曲目>坂本龍一:ラストエンペラー、レイン、美貌の青空、シェルタリング・スカイ、M.A.Y. in The Backyard、メリークリスマス・ミスター・ローレンスショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8、ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67●CD情報『ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番、第2番』2019年12月18日発売AVCL-84101定価:¥3,000(本体価格)+税『ピアノ三重奏 坂本龍一曲集』2019年12月18日発売AVCL-84102定価:¥2,000(本体価格)+税●川久保賜紀(ヴァイオリン)2001年サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール優勝、2002年チャイコフスキー国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門最高位受賞以来、主要な北米オーケストラと共演し、豊富なステージ経験を積む。日本では1997年、チョン・ミョンフン指揮アジア・フィルのソリストとしてデビュー。以後、国内外の様々なオーケストラと共演を重ね、高度な技術と作品の品位を尊ぶ深い音楽性に高い評価を得ている。近年は自ら企画するコンサートを行うなど、コンサート・プロデューサーとしての才能も発揮。2018年より桐朋学園大学院大学(富山校)教授に就任。●遠藤真理(チェロ)第72回日本音楽コンクール第1位、2006年「プラハの春」国際コンクール第3位(1位なし)、2008年エンリコ・マイナルディ国際コンクール第2位。ジャン=ピエール・ヴァレーズ、山田和樹など国際的に活躍する指揮者やウィーン室内管、プラハ響と共演するなど国内外で高い評価を得ている。ソリストとしてだけでなく読売日響のソロ・チェロ奏者も務める。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の龍馬伝紀行Ⅲの演奏、NHK-FM「きらクラ!」(毎週日曜日/全国放送)ではパーソナリティを務めるなど幅広く活躍している。●三浦友理枝(ピアノ)東京生まれ。2005年、英国王立音楽院大学課程を首席で卒業。2007年、同音楽院・修士課程を首席で修了。2001年「第47回マリア・カナルス国際音楽コンクール」ピアノ部門第1位、および金メダル、最年少ファイナリスト賞、カルロス・セブロ特別メダル賞受賞。2006年「第15回リーズ国際ピアノ・コンクール」特別賞受賞。2005年、エイベックス・クラシックスよりCDデビュー。2018年、6枚目のソロアルバム「ショパン:バラード&スケルツォ」をリリース、「レコード芸術」特選盤に選ばれる。2016年、第26回新日鉄住金音楽賞〈フレッシュアーティスト賞〉を受賞。
2019年12月20日日本ボクシング界の至宝“モンスター”井上尚弥が、最強を証明する日が近づいてきた!真のバンタム級世界一を決める、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝戦が、11月7日に行われる。WBSSは、世界王者か15位以内の世界ランカーだけが出場できるトーナメント戦。井上は昨年10月の1回戦、フアン・カルロス・パヤノを1RでKO。今年5月の準決勝でも、無敗のIBF王者、エマヌエル・ロドリゲスを2Rでリングに沈め、圧倒的な強さで決勝に進出。対する5階級制覇のノニト・ドネアも、連続KOで決勝に勝ち上がってきた。井上はツイッターに「歴史的瞬間を見届けてくれ!!」と投稿。最近の3試合をすべて2R以内でKOという衝撃的な強さで決着をつけてきた。今回も一瞬たりとも目が離せない。会場となるさいたまスーパーアリーナのチケットは完売。2万人超が歴史的瞬間を目にするはず!『WBSSバンタム級決勝井上尚弥vsノニト・ドネア』決勝・11月7日(木)会場:さいたまスーパーアリーナフジテレビで19:57~生放送。WBSSは他にも3階級で開催。写真は、準決勝後。決勝戦で闘うドネアがリングに上がる。いのうえ・なおや18戦18勝(16KO)無敗。プロ6戦目でWBC世界ライトフライ級、8戦目でWBO世界スーパーフライ級王座に。現WBA・IBF世界バンタム級統一王座。大橋ジム所属。※『anan』2019年11月6日号より。写真・ゲッティ イメージズ(by anan編集部)
2019年11月05日世界のドキュメンタリー映画とドキュメンタリストが一堂に会す<山形国際ドキュメンタリー映画祭2019>(以後、ヤマガタ)の授賞式が16日行われた。注目は最高賞となるロバート&フラハティ賞の行方。その栄冠には、中国のワン・ビン監督の『死霊魂』が輝いた。今回のヤマガタのインターナショナル・コンペティションはフレデリック・ワイズマン監督やアナンド・パトワルダン監督といったドキュメンタリー映画界の巨匠から、今回が初長編作の新人監督まで、まさにドキュメンタリー映画のこれまでの歩みと現在地、そしてこれからの未来をみるようなラインナップだった。その中でも、映画祭開幕前からとりわけ大きな注目を集めていたのがワン・ビン監督の『死霊魂』だった。いまや世界を代表する映画作家である彼だが、過去に『鉄西区』『鳳鳴-中国の記憶』の2作がヤマガタで大賞を受賞。ヤマガタが見い出した映画作家といっていい。それが注目を集める理由のひとつにあることは間違いない。ただ、注目を集めた理由はもうひとつあった。それは作品の尺だ。ワン・ビン監督の作品ということで驚きはしないといえばしないが、495分の超長編。3部にわけての上映は途中で、45分の休憩を2度入れ、朝10時から始まって夜8時に終わる、まさに丸1日かけてのものだった。映画祭はやはり1本でも多くの映画を観たいもの。その中で、「『死霊魂』を1日かけてみるか?それとも数多くの作品をみることをとるべきか」というのが映画祭参加者の合言葉のようになっていた。1950年代後半に起きた中国共産党の反右派闘争で粛清され、再教育収容所へ送られ、過酷な労働を強いられる中、生き延びた人々の証言をまとめた本作について、審査員を代表して評を述べた諏訪敦彦監督は「人間の本質に分け入っていく稀有な叙事詩である。映画の本質に分け入っていく稀有な叙事詩である。存在はもっとも強力な証拠である。映画が歴史を呼び覚ます」と語った。ビデオメッセージを寄せたワン・ビン監督現在、新作ドキュメンタリーが佳境ということでワン・ビン監督は今回のヤマガタへの参加はかなわず。ただ、ビデオメッセージを寄せ、「『死霊魂』を選んでくださり、ほんとうにありがとうございます。今年は<山形国際ドキュメンタリー映画祭>が30周年ということで、私もとてもうれしく思っています。<山形国際ドキュメンタリー映画祭>が今後、ますます発展していくことを願っています」とコメントした。また、審査委員長を務めたオサーマ・モハンメド監督は、総評で「15本の作品があって、賞は5本にしかあげられない。ほかの作品を私は愛していないわけではない。ひじょうに腹立たしいのですが、こうするしかない(笑)」とコメント。ここから垣間見えるように、審査はかなり難航し、悩ましいものだったようだ。次に、アジアの新たな才能を見い出す<アジア千波万波>部門の大賞となる、小川紳介賞はガッサーン・ハルワーニ監督の『消された存在___立ち上る不在』が受賞した。本作は、35年前のレバノン内戦時に誘拐され行方不明となった人間の存在を浮かび上がらせる1作。残念ながらハルワーニ監督は欠席だったが「2011年に私がこの作品をベイルートで映画を作り始めたとき、ある小さな美術展に誘われ、広島を訪問する機会がありました。そのとき、広島の街を歩いていますと、矢印が書かれてることに気づきました。それは爆心地へと導いていました。ここから爆心地まで何メートルあるか記されていました。わたしは、あえてそこへは行かないことに決めました。その間、なぜいくべきでないか、私は何度も何度も言い聞かせようとしました。2週間後のある日、歩き回っていたところ、知らないうちに原爆ドームの前に立っていました。それがなんであるかに気づくのにしばらく時間がかかりました。そこで私は石の上で焼き付けられた影をみました。そのとき、その影が1945年にそこに立っていた人間の唯一の痕跡であることに気づきました。この出会いが、この作品『消された存在___立ち上る不在』のコンセプトのバックボーンとなりました。わたしは、この作品がヤマガタで上映されること知ったときに、光栄に思いました。そこにいられなくてとても残念です」とコメントを寄せた。受賞作は以下の通り。<インターナショナル・コンペティション>ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)『死霊魂』監督:ワン・ビン山形市長賞(最優秀賞)『十字架』監督:テレサ・アレドンド、カルロス・バスケス・メンデス『ミッドナイト・トラベラー』監督:ハサン・ファジリ優秀賞『これは君の闘争だ』監督:エリザ・カバイ審査員特別賞『インディアナ州モンロヴィア』監督:フレデリック・ワイズマン<アジア千波万波>小川紳介賞「消された存在、____立ち上る不在」監督:ガッサーン・ハルワーニ奨励賞『ハルコ村』監督:サミ・メルメール、ヒンドゥ・ベンシュクロン『エクソダス』監督:バフマン・キアロスタミ市民賞『死霊魂』監督:ワン・ビン日本映画監督協会賞『気高く、我が道を』監督:アラシュ・エスハギ今回の開催は台風の影響で上映が一部中止。後日、振り替え上映になったり、交通網の影響でゲストの山形入りが遅れたりと、いくつか大きなトラブルに見舞われた。それでも、最後は滞りなく無事全プログラム終了。16日時点でおよそ1万9000人の来場を記録した。来日した監督たちからは今回の台風で被害に遭われた人々に思いを寄せる言葉が多く寄せられたことも付記しておきたい。なお、本日17日、受賞作の上映をもって同映画祭は閉幕。次回は2年後、2021年に行われる。今回、30周年の節目を迎え、次回は新たな一歩を踏み出すことになる。取材・文・写真:水上賢治
2019年10月17日今年もさまざまな小説が映画化されてきましたが、そのなかでも「映像化は不可能」と言われていた『蜜蜂と遠雷』の映画版がついに完成。史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした原作の世界観が見事に再現されている作品ですが、今回はそのなかで主要キャストを務めたこちらの方々にお話をうかがってきました。写真・大内香織(森崎ウィン、鈴鹿央士)森崎ウィンさん&鈴鹿央士さん!【映画、ときどき私】 vol. 263国際ピアノコンクールで世界を目指す4人の若き天才ピアニストたちの挑戦を描いた本作。ルックスと育ちの良さから「ジュリアード王子」と呼ばれるマサル役を演じたのは、スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』で注目を集めた森崎ウィンさん(写真・左)。そして、ある現場でエキストラとして参加していたところを広瀬すずさんにスカウトされたことがきっかけでデビューを果たした新星・鈴鹿央士さん(写真・右)が、突如現れた異端児の風間塵を演じています。今回は、本作での共演を通じて意気投合した森崎さんと鈴鹿さんのおふたりに、お互いの印象や現場で感じた思いについて語っていただきました。クラシックが身近なものだと初めて知った―まずは、完成した作品をご覧になったときの感想を教えてください。森崎さん石川慶監督が「この作品は音楽映画」とおっしゃっていましたが、その言葉通り、まずは音の良さに驚きました。僕はいままであまりクラシック音楽を聴いてこなかったのですが、この作品のおかげで好きになれましたし、見方が大きく変わったと思います。クラシック音楽はこんなに身近なものだったんだと感じることができて新鮮でした。―鈴鹿さんにとってはデビュー作でありながら、森崎さんだけでなく、松岡茉優さんや松坂桃李さんといった豪華キャストと肩を並べていますが、ご覧になったときはいかがでしたか?鈴鹿さんまずは「あ、自分が出てる!」というのが最初の感想でした(笑)。今回は、共演者のみなさんが優しい方ばかりで助けていただきましたし、僕を受け入れてくださったのもありがたかったです。事務所の社長から「一流の人は、一流の心を持っているもの」と聞いてはいましたが、今回の現場を通して、本当にそうだなと実感しています。「僕もそうなれるようにがんばります!」とは言ったものの、みなさんを間近で見てしまうと、まだまだ遠いなと感じているところです。―そういう意味では、初めての現場で目標となるような先輩たちと出会えたんですね。鈴鹿さん本当にそうですね。目指すべき道が見えたので、そこを追いかけていけばいいんだというのがわかった気がしています。苦労はあっても心は楽しんでいた―劇中では、おふたりとも天才ピアニストとしての佇まいに説得力がありましたが、一番苦労したのはどのあたりですか?鈴鹿さん苦労しながらも、楽しかったのは「カデンツァ」と呼ばれる即興的な演奏をするシーン。激しい演奏が求められていたので、何回も撮り直しているうちに腕が疲れてしまったんですけど、好きなメロディのときは気持ちが乗っているのを感じることができました。なので、腕の苦労はありましたが、心は楽しんでいたと思います。森崎さん僕も苦労したのは、ピアノのシーンですね。今回は、短期間でピアニストの人生を自分に落とし込むのが難しかったので、ピアノとの向き合い方を知るために、自分でピアノ教室にも通ってみました。そういう描写があったわけではないですが、自分自身のバックボーンとしてやっておきたい気持ちが強かったです。あとは、原作のファンでもあったので、マサルを演じることもそうですが、「あそこまでジュリアード王子にはなれるだろうか」というプレッシャーを感じていました。―森崎さんの姿からは、マサルの“王子感”も十分に醸し出されていたと思いますが、鈴鹿さんから見た森崎さんの印象はいかがですか?王子っぽいなと感じたエピソードなどがあれば、教えてください。鈴鹿さん僕のオーディションのときに初めてお会いしましたが、部屋に入ったらウィンくんがいたんですよね。森崎さんそうそう。僕は先に決まっていて、マサルと塵の並びを見たいということで、呼ばれて行ったんです。鈴鹿さんそこで、なぜか「いままでにバレンタインのチョコを最高でいくつもらいましたか?」みたいな話になって、僕が「4、5個くらいかな」と答えたら、ウィンくんが「200個」と言っていて……。森崎さんじゃなくて、「うそでも『200個くらいもらった』と答えないとね」と言ったんだよ。だから、200個はもらってないです(笑)。鈴鹿さんでも、そういう受け答えとか、現場にいるときの佇まいとかもさまになっているし、挨拶するときに握手する姿を見ていると、「ああ、ハリウッドだ!」と思っていました(笑)。ウィンくんの持つ海外の雰囲気は、まさにマサルだと感じたところです。鈴鹿さんから見た森崎さんの印象とは?―ということは、憧れのお兄さん的な存在ですか?鈴鹿さんいや、というよりは僕からすると、カッコイイお兄さんという感じです。森崎さん「いや」って何?憧れではないということ(笑)?鈴鹿さんそういうことではなくて……。森崎さんいやいや、もう大丈夫。これ以上傷をえぐるのはやめておこうかな。鈴鹿さんとにかく、ひと言でまとめるとカッコイイお兄さんです!―(笑)。監督や原作者の恩田陸さんが鈴鹿さんの印象を「天然」とか「得体の知れない」という言葉を使って表現されていますが、その意味がわかってきました。実際に、森崎さんから見た鈴鹿さんはどんな人ですか?森崎さんまさにその通りですね。正直言って、彗星のごとく天才が現れるというのはこういうことなんだというのを感じました。「風間塵が本から出てきた」と思ったくらいなので、すごい人を見つけたなというのが僕の印象です。本人は謙遜しますけど、鈴鹿くんの持っているすごさを改めて実感しています。でも、裏ではけっこうギャップもあるので、いまは弟みたいですね。―おふたりの兄弟感は先ほどから伝わっていますが、森崎さんが知る鈴鹿さんの天然エピソードなどもありますか?森崎さん「ウィンくんって、彼女いるんですか?」とか僕だったら聞けないようなことをいきなり普通に聞いてくるんですよね(笑)。しかも、「僕、恋したいんですけど……」と言ってくるので、「僕もしてないから知らないよ!」みたいな絡みを現場でも2人でしていました。そういうお茶目で、いい意味で染まってない感じが鈴鹿くんの強みだと思います。すごく勉強になる現場だった―確かに、自然体なところがすごく魅力的ですね。現場での楽しい様子も目に浮かぶようですが、そのほかの共演者の方についてもおうかがいします。まずは、ライバルのひとりでもある松岡茉優さんとご一緒されてみていかがでしたか?森崎さん松岡さんは僕よりも経験豊富なので、現場での佇まいや空気の作り方など、リスペクトできる部分が本当にたくさんありました。なので、すごく勉強になりましたし、彼女と共演できたことは、僕にとって宝物になったと思います。やっぱりあれだけの表現力がある女優さんはなかなかいないですからね。―では、松坂桃李さんの印象はどうでしたか?鈴鹿さん僕は同じシーンがあまりなくて、ピアノのレッスンで入れ違いになるくらいでしたが、松坂さんの醸し出す優しいオーラはすごいなと思いました。人の良さというのはこんなにもにじみ出るものなんだという印象です。あとは、「まさに『芸能人』みたいな感じがカッコイイな」と思っていたりしていました(笑)。森崎さん(笑)。鈴鹿くんにはこのままでいて欲しいんですけど、1年後に会ったら変わっちゃうのかな。鈴鹿さんでも、僕は芸能界に染まりたいんですよ!いま、片足突っ込んだので、来年にはひざくらいまで行きたいですね(笑)。森崎さんいや、いまのままがすごくいいと思うよ。どちらにしても、年を取ったら勝手に変わっていくものだと思うから。鈴鹿さんじゃあ、それを待つことにします!これからもお互いに高め合っていきたい―(笑)。おふたりの関係性も楽しいですが、この作品で描かれている4人の関係は、ライバルでありながら、お互いを高め合う存在だったと思います。おふたりにも“よきライバル”はいますか?森崎さんいまはやめてしまったんですが、僕が音楽を続けているなかでパートナーと言っても過言ではないアメリカ人のハーフのボーカリストがいました。彼とは10代のときからの長い付き合いでしたし、ライバルだけどお互いを高め合える仲間だったと思います。鈴鹿さん僕は人を敵対視したことがないので、ライバルではないですが、いま男3人で寮に住んでいるので、彼らが僕にとってはそういう存在ですね。2人がドラマとか舞台とかCMに出るという話を聞くと、「僕もがんばらなきゃ」と思いますから。いまは一緒に台本を読んだり、映画を観たり、いろいろなものを共有しながら生活をしているので、すごくいい環境にいるなと感じています。いつか離れるときがきますが、これからもお互いを高め合えたらいいなと思っています。―どちらもステキな関係ですね。また、今回の作品ではおふたりとも天才ピアニストという役どころでしたが、いままでに「この人、天才だな」と圧倒された人がいれば教えてください。森崎さん僕は、やっぱりスティーヴン・スピルバーグ監督ですね。僕にはまったく想像できないことでも、監督の頭のなかには見えているものがあったんだなとあとで感じました。たとえば、現場で役者たちはポールに向かって演技していましたが、監督にはそれでさえも3D以上の何かに見えているんですよね。そういった構想があったうえでの演技指導や演出だったので、「天才だな」と思いました。撮影中は刺激しかない毎日でした。鈴鹿さん僕は、今回の作品で塵のピアノ演奏を担当してくださった藤田真央さんです。何回かお会いする機会もありましたが、本当にピアノを愛し、愛されている人だと感じました。「1日にどのくらいピアノを弾くんですか?」と聞いたら、「いつまででも弾いています」とおっしゃっていたのが印象的です。みんなにも認められている“ピアノの天才”だと思いました。忙しい毎日で癒しを感じる瞬間とは?―いまはお忙しい日々を過ごしていると思いますが、おふたりにとって癒しの時間を教えてください。鈴鹿さん息抜きに散歩をすることが多いですが、最近はあえて音楽を聴かずに、街の音を聞いています。というのも、僕は岡山県の田舎で育ったので、家の外からカエルの声が聞こえたりするのが好きでした。東京だと機械音とかが多いですが、僕は自然の音が聞きたいので、雨が降っているときは癒しになってうれしいです。でも、この前、雨の音が聞きたくて窓を開けっぱなしで寝たら、窓際がびしょびしょになっていて大変でした(笑)。森崎さん僕は夜にひとりでふらっとドライブに出たりします。目的地を決めないで走り出すんですけど、結局お台場のほうに行ってしまうんですよね。というのも、僕が大好きな飛行機が見える場所があるんです。なので、音楽を聞きながら、飛行機を見て、コーヒーを飲んで帰ってくる、という地味なことをしています(笑)。―それでは、女性ファンの多いおふたりから、読者に向けてメッセージをお願いします!鈴鹿さんこの作品を撮っているときは18歳だったんですけど、最近は背も伸びて、少しずつ顔が大人っぽくなってきたと言われるので、これからも僕のいろいろな成長を見ていただけるようにがんばります!森崎さんまずは「疲れたときは僕がいるから大丈夫だよ」って言いたいですね(笑)。あとは、映画はぜひ劇場で観てください!インタビューを終えてみて……。劇中の2人の関係とは違い、兄弟のような仲の良さを見せている森崎さんと鈴鹿さん。しっかり者の森崎さんと天然の鈴鹿さんとの絶妙なコンビネーションに、笑わされっぱなしの取材となりました。今後さらなる活躍が期待されるおふたりが、また新たな形で共演される日を楽しみにしたいと思います!心の琴線に触れる魂の音楽!コンクール会場ならではの独特な空気感と緊張感、そして音楽の迫力を体感できる本作。苦しみを抱えながらも目標に向かって成長していく4人のピアニストたちの姿にも、心が共鳴するのを感じられるはずです。ストーリー若手ピアニストの登竜門として、3年に1度開催されている芳ヶ江国際ピアノコンクール。かつて天才少女と言われながらも、母親の死をきっかけに表舞台から消えていた栄伝亜夜は、再起をかけて、コンクールに挑んでいた。そこで亜夜が出会ったのは、サラリーマン奏者の高島明石、人気実力を兼ね備えた優勝大本命のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール、そして突如として現れた謎の少年・風間塵という3人のコンテスタントたち。熾烈な争いが繰り広げられるなか、最後に勝つのは一体誰なのか……。熱のこもった予告編はこちら!作品情報『蜜蜂と遠雷』10月4日(金)より全国公開出演:松岡茉優松坂桃李森崎ウィン鈴鹿央士(新人)臼田あさ美ブルゾンちえみ福島リラ / 眞島秀和片桐はいり光石 研平田 満アンジェイ・ヒラ斉藤由貴鹿賀丈史配給:東宝©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
2019年10月03日南海キャンディーズの山里亮太さん、ハライチの岩井勇気さん、三四郎の小宮浩信さんが今年の4月から番組をスタート。その名も『ひねくれ3(スリー)』。編集者・箕輪厚介さんやロンドン五輪柔道女子57kg級金メダリスト・松本薫さんなどの若き成功者をスタジオに招き、「嫉妬」や「ひねくれ目線」でゲストの偉業や野望を検証していく、という禁断の組み合わせが話題を呼んでいる。時代が求める“ひねくれ者”たち。若き成功者に、ひねくれが炸裂!「努力する若者を普通に紹介しても『情熱大陸』みたいになっちゃうので、真逆な人をぶつけてバラエティにできないかと思ったところから企画を練り始めました。僕自身そういう番組を見た時に、“それ、本当かよ”と突っ込みたくなるタイプだったので、だったらそれをテレビでやっちゃえって(笑)」と語るのは、清水俊雄プロデューサー。深夜帯の冠ラジオ番組を持つ芸人3人のキャスティングに、ラジオファンからの反響も多いよう。「“ひねくれ”と一言で言っても、ひねくれ方は三者三様。山里さんはまとめ役であり、嫉妬目線でのひねくれをされる方。アニメやゲームに詳しい岩井さんは、クリエイター目線というか、ゲストに近いひねくれ方。小宮さんは、一番視聴者に近いひねくれ。普通なら一瞬考えてしまうような発言も、臆せず突っ込んでくれるので鉄砲玉的な立ち位置です。とはいえ、ゲストの方々が真っ当な人ばかりなので、3人とも感銘を受けて“普通にためになったな…”とか“これ、ひねくれられないよ!”という流れになることも多いんです。そういうところも含めて、みなさんいつも本音を喋ってくれて…根本はピュアな3人ですよね」番組として、今後の目標は?「ブームや爆発的なヒットを作るというより、長く続けながら、視聴者と近い距離感で交流を持っていきたいです。ひねくれている視聴者を100人くらい集めて、公開収録とかやってみたいですね。そしてアンアン世代の女性にも、3人のひねくれに共感しながら、日々のストレスを和らげてもらえたら嬉しいです」しみず・としおテレビ東京 制作局 CP制作チーム プロデューサー。『ひねくれ3』の他、『そろそろ にちようチャップリン』『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』などを担当。『ひねくれ3』テレビ東京系で毎週土曜22:30~放送中。進行役を乃木坂46の秋元真夏さん、ナレーションをマキタスポーツさんが担当。番組とカルロスK.さんがコラボした楽曲「何もなくて夏」がiTunes Store、Spotifyなどで配信中。※『anan』2019年9月4日号より。写真・角戸菜摘(by anan編集部)
2019年08月31日「Disney+」オリジナルドラマ、「High School Musical : The Musical : The Series」(原題)の予告編が公開された。舞台は3本製作されたテレビ映画シリーズ「ハイスクール・ミュージカル」と同じ、イースト高校。予告編は、映画「ハイスクール・ミュージカル」を同校でミュージカルとして上演するために、オーディションが行われるというところから始まる。カメラはオーディションを受ける生徒たちに焦点を当て、ドキュメンタリー風に進行。オリジナル版でヴァネッサ・ハジェンズが演じたガブリエラ役を狙うニニ、ニニの元カレで新しい彼氏ができてしまったニニの心を取り戻そうと、オーディションを受けるリッキーなどの登場人物が紹介されている。オリジナル版の熱狂的なファンはいまも多く存在するが、「いい意味で驚いた」「おもしろそう」「観てみよう」という声が上がっている。また、主役のキャラたち以上に強烈な印象を残しているとして、フランキー・ロドリゲス演じるカルロスが注目を集めている。カルロスは予告の中で、「『ハイスクール・ミュージカル』は37回も観た。『2』と『3』は最初の15分だけ!」とさりげなく『ハイスクール・ミュージカル』の続編をけなしたり、授業をさぼって1人でダンスを練習していたところ、先生に「ほかに行くところがあるんじゃないかい?」と問われて大真面目に「ブロードウェイ!」と答えたりと、個性的なキャラだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ハイスクール・ミュージカル2 [海外TVドラマ]© Disney.ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー 2009年2月7日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc.
2019年08月26日