軽井沢の静かな雰囲気に包まれるホテル「星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート」が作り出す3種のクリスマスケーキが、2019年11月1日(金)~12月18日(水)の期間で受付を開始します。注目の新作「フォレ・ド・ノエル」はなめらかなチョコレートムースとサワーチェリーをベースにした大人のケーキ。ほかにも定番のクリスマスケーキから珍しいりんごを使ったものまで。この冬は特別なケーキでクリスマスを祝ってみては?大人の味に仕上げた新作「フォレ・ド・ノエル」注目の新作「フォレ・ド・ノエル」はなめらかなチョコレートムースと甘酸っぱいサワーチェリーがベースの大人のクリスマスケーキです。チョコレートムースにはキルシュ(サクランボが原料のブランデー)が効いており、なめらかな口当たりの中に少し効いたお酒の香りがクリスマスのムードを高めます。赤いオーナメントボールを割れば、中からとろりと甘酸っぱいサワーチェリーのソースが流れ出てきます。それをチョコレートムースとからめると口のなかでとろけるコクのある甘さに。チョコレートとハシバミ(ナッツの一種)を混ぜ合わせたクリスティアン(カリカリ生地)で食感の変化も楽しんで。■料金:18cm/4,800円(税別)*数量20個限定珍しいりんごを使った「タタン・ド・ノエル」市場にはあまり出回っていない、赤い果肉が特徴のりんごを使った、アップルパイ仕立てのクリスマスケーキ。キャラメルのムースに包まれたアップルコンポートとジュレは甘酸っぱいテイスト。ピスタチオやクルミを合わせた層は軽やかな甘さに仕上がっており、キャラメルムースとの相性抜群です。子供から大人まで幅広く楽しめる、スペシャルなクリスマスケーキ。数量限定販売なのでお早めにどうぞ。■料金:18cm×9cm/4,800円(税別)*数量20個限定定番のショートケーキを贅沢に「フレジエ・ド・ノエル」クリスマス定番のショートケーキ。「星野リゾート軽井沢ホテルブレストンコート」が作り出すショートケーキは特別です。黄身まで白い「ホワイトたまご」を使い、雪のように白く仕上げたふわふわのスポンジ生地。甘さを抑えたなめらかな生クリームは、たっぷりと入ったジューシーな甘い苺との相性が抜群です。クリスマスらしい赤と白が映えたケーキをみんなで分け合って過ごすクリスマスは、きっと忘れられないひとときになるでしょう。■料金12cm(2~4名)/2,800円15cm(4~6名)/3,800円18cm(6~8名)/4,800円(すべて税別)「軽井沢ホテルブレストンコート クリスマスケーキコレクション2019」概要■予約受付期間:2019年11月1日(金)~12月18日(水)■予約方法:電話またはホームページにて。(電話:0267-46-6200URL:)■受け渡し期間:2019年12月21日(土)~25日(水)■受け渡し場所:軽井沢ホテルブレストンコート■備考:仕入れ状況により内容が一部変更になる場合がありますスポット情報スポット名:星野リゾート軽井沢ホテルブレストンコート住所:長野県軽井沢町星野星野リゾート軽井沢ホテルブレストンコート電話番号:0267-46-6200
2019年09月30日小泉進次郎環境大臣(38)が9月23日、ニューヨークの国連本部で開催された「気候行動サミット」に出席。気候変動への対策について「セクシーに」と発言した。その言動に否定的な声が上がっている。温暖化対策に関して、国際社会での批判が強まっている日本。その主な理由はG7諸国の中で唯一、石炭での火力発電を国内外で増やそうとしているためだ。各メディアによると現地で小泉大臣は「半年から1年かけて化石燃料脱却へどのように取り組むのか」との質問に「減らす」とコメント。続けて「どうやって?」と訊ねられると、しばし沈黙。そして「環境相にとどまらず政府として減らそうと話し合っています」と返した。さらに気候変動の問題に取り組むには「すべてが楽しくなければいけない」と発言したという小泉大臣は「そしたら彼女が『それにセクシーもね』と付け足したのです」とコスタリカの外交官であるクリスティアナ・フィゲレス氏に笑顔。「僕も全く同感の意見です」と返答し、こう続けたという。「政治には多くの場合、つまらない時が多い。しかし、気候変動のような大問題に対抗するためには楽しくなければならない。クール、それにセクシーにね」そして「若い人が鍵となります。彼らを動かし、勇気付けるためには楽しくなければ」と話したという。「気候行動サミット」は各国首脳ら60名以上が参加し、演説や施策の表明などを行う。朝日新聞によると、サミットに先立って若者を中心にしたデモ「グローバル気候マーチ」が今月20日に世界各地で行われたという。このデモはスウェーデンのグレタ・トゥンベリさんが昨年8月に学校を休み、1人でストックホルムの議会前に座り込んで政府の環境対策に抗議したことからスタート。地球温暖化への取り組みが遅れている各国のリーダーに若者たちが抗議するというもので、日本でも東京や大阪といった6都市で開催。今月27日までに156カ国以上で行われる見込みだという。そんな温暖化対策について日本が世界的に厳しい評価を受けるなか、サミットで小泉大臣は化石燃料の脱却について「政府で減らそうと話し合っている」と報告。いっぽう「楽しくクールに、セクシーに」と具体性のない話に始終し、若者たちがデモに参加するなかで「若い人たちを動かし勇気付ける必要がある」と発言したのだ。また11日の会見で記者がグレタさんを例に挙げ、「若い環境を訴える人たちは、大臣にとってどのように見えますか」と聞いた際にこう返答している。「野球しかやってこなかった僕からするとすごいですよね。本当に授業は休むものだと思ってましたからね。授業が終わってから本番だと思って野球ばかりやってましたから。すごいね」そんな小泉氏について、大臣としての資質を問う声が上がっている。《小泉進次郎は何も分かっていないのだろう。支えるべき官僚も》《環境大臣としての資質の前に政治家としてどうなんだろうか?》《小泉進次郎さん。残念です》
2019年09月25日宝塚歌劇月組公演『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』の制作発表会が8月20日に都内にて開催された。2017年にウィーンで初演され、今年6月までロングラン上演されていた大ヒットミュージカルで、日本とオーストリアが国交を樹立して150周年となる今年、日本で初演される。会見には月組トップコンビ、珠城りょうと美園さくらのほか、オリジナルプロダクションであるウィーン劇場協会のCEOフランツ・パタイ氏らも登壇した。【チケット情報はこちら】『エリザベート』や『モーツァルト!』など、いまや日本では定番となり、世界でも旋風を巻き起こす“ウィーン生まれのミュージカル”。パタイ氏は「ウィーン劇場協会の作品は世界21の国で上演されていますが、このサクセスストーリーは23年前、(オーストリア)海外での初めての上演として宝塚歌劇団が『エリザベート』を上演してくれたところから始まります」と語り、日墺の特別な結びつきを強調。ただ意外にも宝塚歌劇団でウィーンミュージカルを上演するのはその『エリザベート』に続き2作目とのことで、「とても身の引き締まる思い。月組は先日『エリザベート』も上演しましたが、それとは世界観も雰囲気も、楽曲の毛色も180度違う作品。新たな挑戦が出来ることを光栄に思います」と珠城。作品は、ウィーンの老舗ホテルの跡継ぎジョージと、オーストリア出身のハリウッド女優エマを中心に描かれる物語。珠城は「男女の恋愛だけでなく、家族愛、友情、祖国愛が美しい音楽にのせて紡がれる。観終わったあとに温かいものが心に残る作品。家族や友人の大切さや、自分自身が将来どうなっていきたいのかと考えることがいかに大事かということを、作品から感じ取っていただけるのではないかなと思います。丁寧に、いい作品に仕上げていきたい」と意気込み。珠城とともにウィーン公演を観劇したという美園は「華やかでスタイリッシュなパフォーマンスに圧倒された。その感動を余すことなく日本の皆さまにもお届けできるように頑張りたい」と話した。音楽は、オーストリアの国民的シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒによるヒット曲で綴られる、いわゆるジュークボックスミュージカル。中でもタイトル曲『I AM FROM AUSTRIA』はオーストリアの第二の国歌とも呼ばれる、オーストリア国民が愛する曲。会見の冒頭で珠城と美園がこの曲を含む2曲のパフォーマンスを披露したが、協会の芸術監督であり脚本も手掛けたクリスティアン・シュトゥルペック氏は「ふたりがパーフェクトにこの役が要求する重要な部分を表現されていて本当に感動しました」と絶賛。また演出を手掛ける齋藤吉正は「この曲はオーストリアそのものの歴史、文化が描かれている。我々はこの作品が持つメッセージ、さらには作品をこえたオーストリアという国がもつカルチャー、歴史をこの作品を通じて伝える義務があると思っている」と気を引き締めて語った。公演は10月4日(金)から11月11日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、11月29日(金)から12月28日(土)まで東京宝塚劇場にて上演される。
2019年08月22日首都圏オーケストラの祭典「フェスタサマーミューザKASWASAKI 2019」が絶賛開催中だ(7月27日~8月12日:ミューザ川崎シンフォニーホール)。15年目を迎える今年は、首都圏主要オーケストラの他、東北の名門「仙台フィルハーモニー管弦楽団(8月4日)」や、バーンスタインの遺志を受け継ぐ札幌のユースオーケストラ「PMFオーケストラ(8月2日)」などの参加によって、全国規模のオーケストラフェスへと進む道筋も見え始めたように感じられる。各オーケストラが趣向を凝らした今年のプログラムの中でも、特に注目されるのが「日本フィルハーモニー交響楽団(8月7日)」だろう。なんといってもソリストに起用したのが、先日モスクワで開催された「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門で見事第2位に入賞した藤田真央なのだから素晴らしい。この結果を予測しての起用であるのならば、まさにオーケストラの企画の勝利に違いない。コンクール効果も相まってチケットはすでにソールド・アウト。しかし“オーケストラの祭典”はまだまだ続く。ミューザ川崎の素晴らしい音響の中に観を浸す快感を是非ご堪能あれ。イベント詳細8月7日(水)開場14:30開演15:00ミューザ川崎シンフォニーホール【関連リンク】 フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2019()【関連リンク】 日本フィルハーモニー交響楽団 炎のマエストロ+若手ピアニストの熱演()●藤田真央(ピアノ)藤田真央(ピアノ)2017年、弱冠18歳で第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し、一躍世界の注目を浴びる。国内はもとより、各地でリサイタル、オーケストラと共演しており、これまでに、オレグ・カエターニ、リッカルド・ミナーシ、小林研一郎、現田茂夫、飯森範親、大友直人、クリスティアン・ツァハリアス、東京都交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、ユタ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、マカオ管弦楽団等と共演。2018年には、ルール音楽祭でリサイタルを行った他、ヴェルビエ音楽祭にアカデミー生として参加。スイス、並びにパリのルイ・ヴィトン財団主催New Generationシリーズに招かれリサイタルを行った。今シーズンは、カーチュン・ウォン指揮/読売日本交響楽団とラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、秋山和慶指揮/東京交響楽団とジョリヴェ:ピアノ協奏曲「赤道コンチェルト」を共演予定。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学2年ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学し研鑽を積んでいる。●小林研一郎(指揮)東京藝術大学作曲科および指揮科卒業。第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞受賞。ハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィル)音楽総監督、日本フィル音楽監督、チェコ・フィル常任客演指揮者、アーネム・フィル常任指揮者をはじめ、国内外のオーケストラのポジションなどを歴任。ハンガリー政府よりリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章、星付中十字勲章、2010年にはハンガリー文化大使の称号が授与されている。2011年文化庁長官表彰を受け、2013年秋の叙勲では旭日中綬章が授与された。現在、日本フィル桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルおよび名古屋フィルの桂冠指揮者、読売日響の特別客演指揮者、群馬交響楽団ミュージック・アドバイザー(19年4月より)、九州交響楽団の名誉客演指揮者、東京文化会館音楽監督、長野県芸術監督団音楽監督、東京藝術大学、東京音楽大学およびリスト音楽院名誉教授などを務める。国内外のオーケストラへの客演も数多く、日本を代表する指揮者のひとりである。
2019年08月02日アガサ・クリスティの長編推理小説『オリエント急行殺人事件』の舞台化作品が、7・8月に日本へ初上陸する。2017年にリバイバル映画が公開され、同年にはケン・ルドウィックの脚本でアメリカにて初演された本作。河原雅彦が演出を手がけ、小西遼生が主演を務める今回の日本版にキャスティングされた、乃木坂46・伊藤純奈に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ビジュアル撮影だったこの日、伊藤は“若く麗しい貴婦人”ことアンドレニ伯爵夫人の装いで取材に応じた。オファーの率直な感想を尋ねると、本作の上演期間が乃木坂46の全国ツアーに重なっており「お引き受けするか葛藤しました」と吐露。だが次第に「ベテランのスタッフやキャストの皆さんが勢揃いする恵まれた環境でストレートプレイの経験を積みたい」気持ちが芽生える。そこで最終的には所属事務所のスタッフと話し合い出演することに決定。作品に懸ける強い思いをにじませた。アンドレニ伯爵夫人は、ケネス・ブラナーが監督・主演した2017年の映画を観て「演じるならこれ」と伊藤が密かに狙いを定めていた役。映画では常に夫に守られる、闇を抱えた繊細な役どころだが、舞台の脚本を読んで「知的で上品、しっかり者の女性像が浮かびました」と分析する。主人公・名探偵ポアロのそばで事件解決の手助けをするシーンも控えるらしく、映画とは180度異なる人物像に筆者が驚きの声を上げると「医大生なんですよ」と畳みかけた。「舞台にはオリエント急行に同乗する旦那さますらいません。ひとりで長旅に出る、リバイバル映画とはひと味違った伯爵夫人をご覧ください」とアピールも欠かさない。本作は1934年の出版以降、何度も映像化された偉大なタイトル。結末を知る原作ファンにも楽しんでもらえるよう、伊藤は「謎解きや伏線の回収以外にも見どころを散りばめられたら」と意気込む。「今日はポアロ(探偵)視点で観たから次は伯爵夫人に注目しよう、みたいにひとりひとりの登場人物に細かくフォーカスしてみていただきたいです」と複数回の鑑賞をオススメしつつ、自身は「セリフがない時の“オフ芝居”に注力します」と笑ってみせた。公演は、7月26日(金)から28日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。その後、8月1日(木)・2日(金)に愛知・ウインクあいち 大ホール、8月9日(金)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場と巡演する。チケットの好評発売中。取材・文:岡山朋代
2019年06月19日4月に入り、新たな職場で新生活をスタートさせたという人も多いのでは?そんななか、ご紹介するオススメの映画は、夜間のスーパーマーケットで働き始めたばかりの青年が主人公の話題作『希望の灯り』です。そこで、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。写真・黒川ひろみ(フランツ・ロゴフスキ)俳優、ダンサーとして活躍中フランツ・ロゴフスキさん!【映画、ときどき私】 vol. 2222018年のベルリン国際映画祭では「シューティングスター賞」、そして本作で第68回ドイツアカデミー賞主演男優賞を受賞したフランツさん。いまドイツ映画界でもっとも注目されている俳優のひとりと言われており、日本でも今年は主演作が2本公開となっています。そこで今回は、撮影秘話から自身の恋愛観まで語っていただきました。―本作はドイツの歴史的な背景を描きつつ、ラブストーリーとしても人間ドラマしても楽しめる作品ですが、出演を決めた理由から教えてください。フランツさんそれは、原作者でもあるクレメンス・マイヤーとトーマス・ステューバー監督の2人による脚本に惹かれたから。というのも、これまでに野望的すぎたり、空虚的すぎたりする脚本を数多く読んできたけど、今回はとてもシンプルな言葉で人間の奥深い感情を描いていると感じたんだ。つまりそれは、父と子や愛、そしてドイツの歴史といったどのテーマもシンプルに表現しているということ。だからこそ、それぞれの細部が見えてくるんだけれど、そういうところが素晴らしいなと感じて、ぜひこの作品に出演したいと思ったんだ。―決してセリフの多い役ではないですが、フランツさんの佇まいから多くのものを感じることができました。役作りのためにどのような準備をしましたか?フランツさん普段は山登りやヨガが好きで体を動かしているのだけど、役作りのために体を鍛える必要があったから、撮影の前から、日頃はあまり行かないジムに通うようにしていたんだ。腕や首の後ろにタトゥーをしている青年という設定もあって、今回は首がすごく太い人やタトゥーが入っているような人がたくさんいるようなジムに行ったよ(笑)。あと、タバコを吸うシーンが多かったから、つねにタバコを吸うようにもしていたかな。普段はまったく吸わないんだけど、撮影中に吸っていた本数は1日40本!もちろん、いまはもう吸っていないけどね。―クリスティアンの話すときの間も独特に感じましたが、どのようなことを意識されていましたか?フランツさんまずはセリフを覚えて、そのストーリーについて多く語るようにしたよ。そのうえで、リハーサルを重ねてセリフを調整したり、監督と話し合ったりしながら撮影前までに人物像を作り上げていくようにしたんだ。フィクションだけどドキュメンタリーのようだった―物語の大半はスーパーマーケットが舞台ということで、撮影中に印象に残っていることはありますか?フランツさん今回はあまり予算がなくて、スーパーを新しく作ることができなかったから、本物のスーパーを閉店後に借りて、開店するまでの間で撮影していだんだ。夜通し寝ずに日光も浴びずに撮影していたから、実際に深夜働いている人と同じような環境。だから、作品はフィクションだけれど、どこかドキュメンタリーのようなところもあったんじゃないかな。―フォークリフトの運転も実際にご自身でされているそうですが、いかがでしたか?フランツさん撮影の前にフォークリフトの免許を取ったんだけど、車とはメカニズムが違って左に行きたいときに右に行ってしまったりするから、それに慣れないといけないのは大変だったよ。でも、スーパーの店長がすごくいい人で、「店内で好きに練習していいよ」と言ってくれたんだけど、初めて乗ったときに思いっきり棚に突っ込んでしまって……。高さ10メートル、長さ20メートルの棚が大きく揺れて、危うく倒れてきそうになったこともあったけどね。―クリスティアンが年上の女性に恋してしまう場面では、不器用だけど一生懸命女性を喜ばせようとする感じがステキだなと思いました。ご自分と似ているところもありましたか?フランツさん役を演じるときは、自分と似ているところをつねに探すようにしているよ。僕自身は、女性に積極的にアプローチするときもあれば、急にシャイになってしまうときもあるので、両方の側面を持っていると言えるかな。だから、クリスティアンの不器用でぎこちない感じというのもすごく理解できるよ。実は、僕は気に入った女性と出会ったとき、頭の中でいろいろと考えすぎて想像を膨らませてしまうと、ものすごくシャイになって動けなくなってしまうんだ。だから、好きになった人がいたら即行動に移すようにしているよ。そうしないと、結局ひとりで家にいることになってしまうからね(笑)。人の愛し方を学ぶ姿が描かれている―そういった共通点を感じながら演じていらっしゃったんですね。フランツさんただ、演じるうえで意識していたのは、彼を理解してから自分との間にスペースを設けること。そして、そこからクリスティアンという人物を成長させていくことが必要だったんだ。ちなみに、僕もクリスティアンのようにプレゼントを贈ったりするのが好きだから、劇中で彼が彼女にケーキをあげるシーンはとても印象に残っているよ。―そこは女性にとっても、思わずキュンとしてしまうシーンのひとつだと思います。フランツさんこの作品は青春を描いているとも思うんだけど、いままで愛を知らなかったクリスティアンが、初めて愛を知り、そこから彼自身が成長していくんだ。これは赤ちゃんが歩き方を学ぶようなものであって、彼も初めて人の愛し方を学んだんじゃないかな。―フランツさんもクリスティアンのように一目惚れした経験や恋愛で頭がいっぱいになって仕事がおろそかになったことはありますか?フランツさんもちろんあるよ(笑)。ただ、愛にはレシピがないから、準備しておくことができないんだよね。突然やってくるもので、それがいつかはわからないから、僕もどう備えていいかはわからないんだ。僕は自分の心のなかに“花”をたくさん咲かせていて、好きな女性と出会ったときにそれをあげたいと思うんだけど、いざというときに「花はどこにいったんだろう?」と見失ってしまう。準備をしているつもりでも、素敵な人と出会うとなかなか行動に移せないんだよね。本当に不思議だなと思うよ。日本では驚くことがたくさんある―まさにその通りだと私も思います……。では、日本についてもお伺いしたいのですが、今回初めて来日されて驚いたことはありますか?フランツさん驚くことばかりだよ!ドイツもそれなりにきれいだけど、日本はすごく美意識が高いし、整理整頓されているのがすごいよね。たとえば、ドイツなら地下鉄で5人降りて、5人乗るだけで混乱が起きるけど、日本では100人降りて100人乗っても問題なくスムーズに動けているくらいだから(笑)。あと、今回うれしかったのは、大好きな浮世絵を買うことができたこと、それからクライミングジムで友達ができたことかな。それから、ベルリンにもお寿司屋さんはたくさんあるけれど、「あれはお寿司ではない」と気がつくことができたよ!日本で食べたお寿司は、涙が出るほどのおいしさだよね。このあともステューバー監督とお寿司を食べに行くんだけど、きっと2人して泣くことになると思うよ(笑)。―それでは最後に、ananweb読者に向けてひと言お願いします!フランツさん今回日本に来ることができて本当にうれしく思っているんだ。だから、日本のみなさんにもこの映画を観て欲しいし、気に入ってくれることを願っているよ。そして、また来年戻ってくる予定なので、そのときはぜひみんなでお寿司を食べに行きましょう(笑)!インタビューを終えてみて……。映画ではミステリアスな印象が強いですが、実際は冗談が好きでとても気さくなフランツさん。ダンサーでもあるだけに、鍛え上げられたスラリとした佇まいが素敵でした。意外にも、「子連れ狼」シリーズがお気に入りというほどの日本好きでもあるようなので、また次回の来日もお待ちしたいと思います。かけがえのない喜びで世界は溢れている!小さな幸せや人との繋がりで感じられる温もりが、心の中を優しく照らしてくれる本作。人生ではときに絶望に陥ることがあっても、その先にはきっと希望の光があるのだと感じさせてくれるはずです。ストーリー旧東ドイツにあるスーパーマーケットで、在庫管理担当として働き始めた内気なクリスティアン。そこでは、父親のような存在のブルーノから仕事のいろはやフォークリフトの操縦を教えてもらっていた。そんなある日、クリスティアンはお菓子担当として働く年上のワケあり女性マリオンと出会い、謎めいた魅力に一瞬で惹かれてしまう。いつしか、2人は親密になっていくのだった……。温かさを感じる予告編はこちら!作品情報『希望の灯り』4月5日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:彩プロ© 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH
2019年04月03日旬の味覚とチョコレートの共演。人気のショコラトリーから、今だけしか食べられないスペシャルなパフェが届きました。教えてくれたのは、パフェ評論家の斧屋さんです。ピエール マルコリーニ銀座本店「マルコリーニ ジンジャーパフェ」ジンジャーが隠し味、ではない。ジンジャーが主役だなんて。あたりのいいエクアドル産カカオと独特の香りを持つカメルーン産カカオで作ったチョコレートアイスにシロップ漬けの生姜、パンチ力のあるジンジャーアップルソースを組み合わせた。北海道産牛乳で作った生クリームは乳味が爽やかで、主張の強い素材を結ぶ重要なつなぎ役。「辛味の強いジンジャーをきっちり生かして、チョコとの見事なハーモニーを奏でている。思わず笑ってしまうほど感動する味」(パフェ評論家・斧屋さん)¥1,500(~2月28日)。名古屋店でも提供中。東京都中央区銀座5-5-8TEL:03・5537・001511:00~20:00(19:30LO)、日・祝日11:00~19:00(18:30LO)無休リンツ ショコラ カフェ 自由が丘店「リンツ ショコラパフェ ストロベリー」ホワイトチョコレートといちごの華やかなコラボ。スイス生まれのリンツは、「近年、シーズンメニューに必ずパフェが登場しています」と斧屋さんも大注目の店。冬季限定のパフェはホワイトチョコレートといちごをたっぷり組み合わせた可憐なルックス。「みずみずしいいちごがたっぷりのっていて、フレッシュな甘酸っぱさを堪能できる。ミルキーなホワイトチョコレートは口当たりがマイルドで、パフェ全体を品よくまとめています。さらに、軽やかなホイップクリームのおかげでペロリと食べられる」。ジューシーな果肉がたっぷり入ったストロベリーのソースや愉快な歯ごたえのクリスティアンなど、口当たりの違いもうまくまとめて、食べ進めても飽きがこない工夫が随所に光る。¥1,780(税込み。~2/28まで)。都内最大の客席数を誇るカフェ。3階にはテラス席も。パフェは銀座店でも提供中。東京都目黒区自由が丘2-9-2TEL:03・5726・89219:00~20:00不定休斧屋さんパフェ評論家、ライター。実際に食べ歩いたパフェをTwitter(@onoyax)や雑誌、ラジオなどで発信するほか、パフェのイベントも開催。近著に『パフェ本』(小学館)。※『anan』2019年1月23日号より。写真・衛藤キヨコ取材、文・浦本真梨子(by anan編集部)
2019年01月20日大人気海外ドラマ「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪」のスピンオフ作「クリミナル・マインド 国際捜査班」のシーズン2のDVDレンタル・デジタル配信がスタートしている。今回シネマカフェでは、本作で活躍する“イケメン捜査官”マシュー・シモンズ役のダニエル・ヘニーに注目してみた。国境を飛び越え、世界各地で起こる凶悪犯罪に立ち向かう“FBI国際捜査班IRT”の活躍を描いた本作。FBIのエリート・プロファイラー軍団“行動分析課”の活躍を描いた本家シリーズとの最大の違いは、世界を舞台にしているということ。主人公のIRTのメンバーたちは、外国でアメリカ人の巻き込まれた犯罪事件が発生するたび、現地へ飛んで事件の解決に奔走するのだ。そんなチームには、国際事情と多言語に精通した個性豊かな捜査官が揃っているが、今回注目なのは、リーダーのジャック・ギャレット(ゲーリー・シニーズ)の右腕的存在であるイケメン捜査官マシュー・シモンズ。彼はチームの中でも特に高いプロファイリングのスキルを持ち、優れた身体能力と行動力で大活躍する韓国系アメリカ人。私生活では愛妻クリスティとの間に4人の子どもを持つ良き父親だ。今回このマシューを演じたのは、韓流スターとして日本でも知られるダニエル・ヘニー。ミシガン州で生まれ育った彼は、自身もマシューと同じく韓国生まれの母親を持つ。モデルとしてヨーロッパやアジアで活躍したのち、韓国で俳優デビューしたダニエルは、「私の名前はキム・サムスン」でブレイクし、近年ではハリウッドへ活躍の場を移し、『ラストスタンド』に出演。本家シリーズのシーズン12でも、同じくマシュー・シモンズ役でクロスオーバー・エピソードに登場しており、アメリカのTVドラマでメインキャストを務めるのはこれが初めてとなった。今シーズンではイタリアのフィレンツェ、韓国のソウル、台湾の台北、ジャマイカのキングストンなど13か国を飛び回るIRTチーム。亡き母親との約束を果たすために韓国のソウルへと向かい、行方の分からない祖母の消息を探すのだが、そこで思いがけず事件に遭遇してしまう…という展開も待っている。さらに、本家シリーズとのクロスオーバー・エピソードも。ペネロープ・ガルシアやエミリー・プレンティスなど、お馴染みのBAU捜査官たちも応援に駆け付け、最終エピソードでは最大の危機がチームを見舞う!?最後まで見逃せないシーズンとなっている。<リリース情報>・「クリミナル・マインド 国際捜査班シーズン2」DVDレンタル中、全話デジタル配信中コレクターズ BOX(10,000円+税)発売中(C) 2018 ABC Studios and CBS Studios, Inc.・「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪シーズン12」DVDレンタル中、全話デジタル配信中コレクターズ BOX Part1&Part2(各10,000円+税)発売中(C) 2018 ABC Studios and CBS Studios, Inc.(cinemacafe.net)
2018年12月07日瀬戸内海の島々を舞台に、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭 2019」が、2019年4月26日から5月26日、7月19日から8月25日、9月28日から11月4日の総計107日間に渡り開催される。本年11月7日にはその企画概要が発表された。第1回の開催当初から掲げてきた目的である「海の復権」をテーマに、次回で4度目の開催を迎える瀬戸内国際芸術祭。有史以来、瀬戸内海の島々には、様々な人々が行き交い、常に新しい文化や様式を伝えてきた。しかしながら近年は、人口減少や高齢化など地域の活力低下により島の固有性は失われつつある。そんな状況にあるなかでも、瀬戸内の美しい景観と自然の恵みは在り続けてている。かつて、この美しい自然と人々が交錯してきたように、活力を取り戻したこの瀬戸内の島々と瀬戸内海が地球上のすべての地域の“希望”となることを目指している。Photo:Osamu Nakamura会期は、前回に引き続き春・夏・秋の3期で構成される。春期が2019年4月26日から5月26日まで、夏期が7月19日から8月25日まで、秋期が9月28日から11月4日までの総計107日間。直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港周辺、宇野港周辺を会場に行われる。草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地 / Photo:Daisuke Aochi注目されるのが、建築家の田根剛と、2010年から参加をする現代アーティストの塩田千春のコラボレーション。現在、豊島にある木製のトンネル状の塩田の作品「遠い記憶」が撤去され、そこへ新たに田根剛との作品が生み出される。女木島では、レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)や宮永愛子、KOURYOUなどが参加する「小さなお店プロジェクト(仮称)」を計画。2010年にこの島で「不在の存在」を制作したエルリッヒは、コインランドリーの開店を予定するなど島民にとって便利で、他所からの来訪者にとってはユニークなスポットとなるような“小さなお店”の作品が集結する。宮永愛子は、瀬戸内国際芸術祭の会期中に高松市美術館で企画展の開催を予定している。そのほかにも重点プロジェクトとして、瀬戸内の特産品や農水産物等に焦点を当てた「瀬戸内の資源 × アーティスト」、アジアの国々のアーティストと瀬戸内の島々が連携するプロジェクト「アジアの各地域 × 瀬戸内の島々」、瀬戸内の島々に残る伝統的な食をアーティストが掘り起こしアップデートする「島の『食』 × アーティスト」を実施。また、芝居や舞踏といったイベント・パフォーマンスも多く企画されている。オランダのアーティスト、クリスティアン・バスティアンス(Christiaan Bastiaans)が、大島のハンセン病をテーマにした「貴重な荷物」をインスタレーション化するとともに、世界的大女優リブ・ウルマン(Liv Ullmann)や笈田ヨシ、大野慶人、石橋静河が出演する公演が大島、高松港周辺で行われる予定。淀川テクニック「宇野のチヌ」 / Photo:Osamu Nakamura【イベント情報】瀬戸内国際芸術祭 2019会期:春(ふれあう春)2019年4月26日〜5月26日、夏(あつまる夏)7月19日〜8月25日、秋(ひろがる秋)9月28日〜11月4日会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港周辺、宇野港周辺料金:3シーズンパスポート 4,800円(前売り特別価格 3,800円)※16歳〜18歳は身分証の提示により3,000円(当日現地販売のみ)、前売り期間は2018年11月8日~2019年4月25日会期限定パスポート(春用・夏用・秋用)各4,000円※各16歳〜18歳は身分証の提示により2,500円(当日現地販売のみ)。春用は2019年4月26日から、夏・秋用は直前の会期の終了後に販売を開始。
2018年11月30日「2018年は挑戦の年であり、転機の年でした」と語った女優・篠原涼子。その言葉通り、夏には13年ぶりとなる舞台「アンナ・クリスティ」で主演を務めると、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』でも存在感ある演技を披露し、大きな話題を呼んだ。そんな彼女の2018年を締めくくる作品が、映画『人魚の眠る家』だ。本作で篠原さんは、愛娘が不慮の事故で意識不明になってしまう母親役を熱演。劇中で見せた鬼気迫る芝居は、観ている人の心を大きく揺さぶるほど圧倒的だった。自身も2児の子を持つ母親だけに「オファーには躊躇した」と胸の内を明かした篠原さんが、女優として、母親として本作から得たことについて語った。演じるのではなく、役として生きた現場愛する娘が突然、意識不明のまま病院に搬送され、医師から「脳死の可能性が高く、回復の見込みはない」と宣告されてしまう――。東野圭吾の原作を手にした篠原さんは、あまりにシビアな展開に、娘の母親・薫子役のオファーをすぐに受け入れられなかった。「私自身にも子どもがいるということもあり、この作品に携わったことで、息子たちになにか起こったらどうしようという気持ちがぬぐえなかった。どうしても躊躇してしまう弱い自分がいました」。一方で、原作のなかに描かれている薫子は、難易度は高いものの、母親としてさまざまな感情を表現できる、非常にやりがいのある人物だ。篠原さんも「こんなに素晴らしい原作の映画化。しかも薫子という女性には強さも弱さもあり、表現方法は無限にあると思えるほどの役柄。女優という仕事をやらせていただいているうえで、飛び込むべき作品だなと思った」と、長い女優人生のなかでも、なかなか巡り合えない役柄だということは、本能的に感じていたという。多くの葛藤のなか出演を決心した篠原さん。台本を読んでいる段階から、涙が止まらなくなることが多く、リハーサルでも感情が抑えられなくなるほど、薫子という女性に感情移入した。以前から篠原さんは“演じようと思って演技をすること”が嫌いだと話していたが、本作では「演じているというより、薫子さんを生きていた」という感覚に陥ったという。原作、脚本、堤幸彦監督、現場スタッフ、共演者の熱い魂が、いい意味で篠原さんに“圧力”としてのしかかってきた。「こんな現場ははじめてかもしれません」と撮影を振り返っていた。見事なまでに薫子を演じ切った篠原さん。自身の役への理解度はもちろんだが、「とにかくたくさんの角度から料理していただきました」と語っていた堤監督の丁寧な演出、夫役として対峙した西島秀俊、さらには薫子を支える技術者・星野を演じた坂口健太郎ら共演者の存在も、難役をまっとうするうえでは大きな支えとなった。「西島さんとは過去に何度も共演しているのですが、とても明るくチャーミングな方。年齢も近いですし、どちらも子を持つ親として、今回はいろいろな話をさせていただきました。仕事に向き合う姿勢にカリスマ性があって、とても素敵です。坂口さんは弟のような可愛らしさがある男性ですね。彼が現場に入ると雰囲気が変わる。肉眼で見る坂口さんも素敵なのですが、映像として映る彼は、どこの角度から撮っても大丈夫な人。オーラのある俳優さんです」。子どもと過ごす当たり前の日常の大切さを実感究極の母の愛が描かれている本作。自身も2児の母である篠原さんにとって、子どもの存在とはどんなものなのだろうか――。「勇気をもらえますね。自分と血の繋がった存在ができたということで『一人じゃないんだ』と思えるようになりましたし、見本にならなければいけないという思いから、他者との接し方も変わってきました。仕事に対して湧き出てくる気持ちが、独身時代とはまったく違います」。特に本作では、実生活に近い役柄を演じているため、過去のどの作品よりも、自身の感情とシンクロする部分は多かった。映画を通して“当たり前”だと思っていたことが「そうではないんだ」と痛感したという。「この役を演じてみて、いま自分が子どもを育てている環境が、いかに幸せなことなんだと実感しました。うちの子は朝になれば目を覚ますし、元気でご飯も食べます。わんぱく過ぎてわがままを散々言うので『うるさい!』と思うこともありますが、(篠原さんの娘役の)瑞穂は目を覚まさないし、会話もできないんですよ。なにかと比較することではありませんが、日々の日常に感謝する気持ちが強くなりました」。劇中の薫子は、シビアな現実に対して、やり方について賛否はあるかもしれないが、ある信念のもと突き進む芯の強さを見せる。堤監督からも薫子を演じる際、「芯の強さ」を意識するように声を掛けられた。「私自身は、困難があっても『これが人生なんだな』と思い、前向きに発想を転換していくタイプなんです。もちろん、劇中の薫子のような厳しい立場を経験したことはありませんけど」。こうした篠原さんのパーソナルな“強さ”が薫子というキャラクターの節々に垣間見えるからこそ、観ている方はしっかりと感情移入できるのだろう。45歳篠原涼子、まだまだ挑戦物語のスタートから、クライマックスまで、スクリーンには常に張り詰めた空気が漂っているが、篠原さんが演じた薫子からは、希望や絶望、母性、狂気…という感情が見え隠れする。これまで数多くの作品に出演し、多くの評価を受けてきた篠原さんだが、本作は確実に彼女の代表作の一本となるだろう。前述したように、2018年は非常に質の高い作品が続けて公開、上演された。本人は「たまたまタイミングが重なった」と偶然性を強調していたが「40代になって、自分のなかで表現したいと思っていることが、多くの人に感じとってもらえるようになった」と手ごたえを感じている部分はあるという。それでも満足することは決してない。「まだまだ挑戦したいことはたくさんあります。歌でもトークでも、絵でも踊りでも…。なにかをやることが次のなにかに繋がる。自分を掻き立てて、身につけることで、もっと多彩な表現していきたい」と貪欲に未来を見据えていた。(text:Masakazu Isobe/photo:You Ishii)■関連作品:人魚の眠る家 2018年11月16日より全国にて公開Ⓒ2018「人魚の眠る家」 製作委員会
2018年11月12日圧倒的なダンステクニックと伸びやかな歌声、明るく周りを照らすオーラで、演劇界でも唯一無二の存在感を放つ柚希礼音。3年前に宝塚歌劇団を退団し、女優として活動を始めてからは、繊細な感性に裏打ちされた演技力でミュージカルシーンを彩ってきた。そんな彼女のコンサート『REON JACK』シリーズも、今回で3作目。前作から続投の大貫勇輔と大村俊介(SHUN)、YOSHIE、クリスティアン・ロペスといった第1級のダンサーたちとの息もぴったりで、もはや“カンパニー”としての勢いすら感じさせるステージを見せている。【チケット情報はこちら】低音のリズムが強く響くオープニングナンバーは、柚希と大貫、大村、YOSHIE、ロペスが1節ずつ、それぞれの個性とテクニックを強烈に印象づけるダンスを披露。再び舞台の階段上に柚希が登場し、ソロから4人のダンスに加わる流れは圧巻で、問答無用に引き込まれる。続いて柚希のセカンド・ミニアルバム『R ing』から、『アラート feat.NAOTO』。本作の音楽プロデューサーを務める本間昭光が作曲を担当、ポルノグラフィティの新藤晴一が作詞したキャッチーな1曲だ。柚希は、大人の女性の揺れ動く気持ちを表しながら、歌い、踊る。オープニングでタフなダンスを見せつけた直後に、エモーショナルなポップスの世界観も表現できるのが、柚希の強み。今ではめっきり少なくなった、“歌とダンスで魅せるショーコンサート”の系譜を、彼女がしっかりと受け継いでいるのが分かる。楽曲はほかにも、洋楽のスタンダードナンバーから1980年代の歌謡曲、オリジナル曲にタンゴまで、変化に富んだラインナップ。その軸となっているのは、やはり柚希とダンサーひとりずつとの競演だ。本作のステージングも手掛けた大村と、ジャネット・ジャクソンの曲に乗せて小粋に踊るナンバー。タンゴダンサーのロペスと共に、超絶技巧の足さばきを見せるタンゴの場面。俳優とダンサーを兼ねる大貫とだから表現できる、コンテンポラリーダンス。なかでも、1990年代のダンスヒットチャートをにぎわせた曲に乗せて、YOSHIEと女ふたりで踊るシーンはここでしか見られないものだろう。国内外で活躍するYOSHIEは、柚希のフルパワーなダンスにも余裕の表情で応える。「ひとりの女性の表と裏を表現した」(柚希のMCより)というダンスは互いにうねり、高まって、会場を熱気で包み込んでゆく。心地よさそうな笑顔の柚希が印象的だ。迫力のダンスシーンが続く一方で、ホッとする口調の柚希のMCも健在。フルレングスのドレス姿でじっくりと聴かせた後、「どうこれ!この引きずり加減!」と発言。前作も登場した『Feeling Good』に乗せ、崩しタキシード姿を披露した後には、「(前作では出ていなかったので)すごく嬉しい!」と無邪気な表情も。このギャップもまた、柚希の魅力。硬軟自在なエンターテインメントを、存分に味わえるステージだ。大阪公演は、11月8日(木)から11日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。取材・文/佐藤さくら
2018年10月23日英国の会話劇「チャイメリカ」が田中圭さん出演で、2019年2月に日本初上演することが決定しました。実力派の出演者が名を連ねる本作は、東京を皮切りに、愛知・兵庫・福岡などを巡るツアー公演が予定されています。気になる舞台の最新情報をお届けします。英国の劇作家「チャイメリカ」が日本上演2019年2月に世田谷パブリックシアターとパソナグループの共同制作作品として、英国人劇作家ルーシー・カークウッドの「チャイメリカ」が栗山民也さん演出で日本初上演されます。「チャイメリカ」は歴史的な悲劇を背景にしながら、空間や時代を往来する複雑な構造の会話劇。2014年にローレンス・オリヴィエ賞最優秀プレイ賞を含む5部門を受賞した社会派の戯曲です。栗山民也さんが演出を担当今作は、日本を代表する舞台演出家・栗山民也さんが演出を担当。読売演劇大賞をはじめ、いくつもの受賞経歴をもつ演出界の大物です。代表作として大竹しのぶ主演「ピアフ」、篠原涼子と佐藤隆太出演「アンナ・クリスティ」、山田洋次監督の「母と暮せば」舞台化の演出などを手掛けています。注目の演技派出演者4名が発表!田中圭ドラマ「おっさんずラブ」で演技力の高さでも注目を集め、大ブレイク中の田中圭さん。今作ではアメリカ人カメラマン・ジョー役を演じます。満島真之介満島真之介さんは、中国に住むじジョーの友人ザン・リン役を演じます。田中さんとの舞台共演は2015年の「夜への長い旅路」以来、およそ3年ぶりです。倉科カナ舞台での活躍も話題の倉科カナさんは、ジョーと親密な関係になるテス役を演じます。世田谷パブリックシアターの舞台の出演は、2015年の「道玄坂綺譚」ぶり。眞島秀和舞台での活躍も目覚ましい眞島秀和さんは、ザン・リンの心優しい兄ザン・ウェイ役を演じます。2015年の「道玄坂綺譚」でも、倉科カナさんと共演されています。「チャイメリカ」公演詳細日程2019年2月~3月会場東京・世田谷パブリックシアター愛知・東海市芸術劇場兵庫・兵庫県立芸術文化センター福岡・福岡市民会館チケット先行発売・世田谷パブリックシアター友の会先行公式HP:世田谷パブリックシアター友の会・「せたがやアーツカード」先行・割引発売公式HP:せたがやアーツカード・「U24」割引発売公式HP:U24作品情報作:ルーシー・カークウッド Chimerica by Lucy Kirkwood翻訳:小田島則子演出:栗山民也主催:公益財団法人せたがや文化財団パソナグループ企画制作:世田谷パブリックシアターパソナグループ後援:世田谷区協賛:トヨタ自動車株式会社東邦ホールディングス株式会社Bloomberg協力:東京急行電鉄株式会社お問い合わせ先公式HP:世田谷パブリックシアター社会派戯曲「チャイメリカ」を観劇しよう実力派出演者と日本を代表する演出家のタッグが注目される「チャイメリカ」は、チケット発売日や公演スケジュールの発表前から早くも注目が集まっています。話題の「チャイメリカ」を観に、劇場に足を運んでみてください。
2018年08月28日肉寿司専門店で焼肉が楽しめる「恵比寿焼肉寿司 別邸」恵比寿にオープンした、「恵比寿焼肉寿司 別邸(えびすやきにくずしべってい)」。ホワイトの外観に黒の力強いロゴが目印です。店内はレトロな雰囲気で、木目の床やテーブルに温かみが感じられ居心地良く過ごせます。「肉寿司の専門店が焼肉店をしたらどんなお店になるのか? 」というコンセプトから始まったお店づくり。5年以上の研究で、加熱した牛肉で限りなく生の肉に近い食感と味を再現しました。オープン前日まで、焼いた肉とシャリに一体感を出すのに苦労した、とのエピソードも。肉の滑らかな食感と温度感が楽しめる焼肉寿司店です。シャリの一体感が贅沢な「フォアグラ軍艦」お店こだわりの一品として、食べずに帰られないのが「焼肉握り フォアグラ軍艦」。まろやか食感のフォアグラが、お寿司として楽しめる贅沢な一品です。あらかじめ低温で調理し表面に焦げ目をつけ、軍艦に乗せたあとに甘辛の醤油たれを垂らしています。フォアグラと酢飯との一体感とバランスが絶妙で、口に入れた瞬間とろけていく分厚いフォアグラに、思わず笑みがこぼれます。あっさりとした味わいが楽しめる焼肉握り「和牛赤身」シャリにつかないように、木の台に乗せて運ばれてくる和牛の赤身肉。鮮やかな赤みが豪華さを演出し、食べる前から幸せな気持ちになれる一品です。赤身の肉両面を、サッとなでるように滑らせて焼く「すべり焼き」で火を通し、やわらかなシャリの上から包むようにやさしく乗せます。最後に富山のもろみ醤油をひとさじたらし、さっぱりと味わうことができるので女性にも人気。コスパと食べごたえ抜群の「牛タコス包み」特製のスパイスで味付けした牛カルビを焼いて、レタスで包んで食べる「包み焼き 牛タコス包み」はビール好きな方におすすめです。レタスの上には玉ねぎとアボカドが乗せられ、たっぷりの野菜が食べごたえ抜群です。スパイシーな味付けと野菜のさっぱりとしたバランスが絶妙で、ビールがどんどんすすみます。お店こだわりの低温調理が楽しめる「牛肉刺し」お店が追求した「加熱したお肉で楽しむ生のような食感」のこだわりは、低温調理。そのこだわりが最も生きているのが、和牛肉の刺身である牛肉刺しです。見た目は生肉そのものですが、中心部が63度の状態で30分加熱されたもので、肉の旨味と贅沢な脂を楽しむことができます。こだわりを味わいたい人は、ぜひ「牛肉刺し5種盛り合わせ」をオーダーしてみてください。プリプリのハツや濃厚なレバとろが贅沢に楽しめます。「恵比寿焼肉寿司 別邸」は、東京メトロ日比谷線の恵比寿駅2番出口から歩いて4分ほどのところにあるビル、クリスティエビスの2Fにあります。新しいお肉の世界を教えてくれるお店で、こだわりのお肉の味と食感をぜひ楽しんでみませんか。スポット情報スポット名:恵比寿焼肉寿司 別邸住所:東京都渋谷区東3-17-14 クリスティエビス2F電話番号:050-5593-9844
2018年08月13日クールビューティな刑事や超優秀な派遣社員、アネゴ肌の仕事人間、子育て世代の市議会議員など、唯一無二の存在感で時代を代表する“女性像”を演じてきた篠原涼子。2018年は、吉永小百合主演『北の桜守』に加え、広瀬すずと二人一役を演じる『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、さらに西島秀俊&坂口健太郎共演『人魚の眠る家』と3本の映画が公開される。そこで篠原さんの誕生日に合わせ、これまで演じてきたさまざまな女性たちをふり返ってみた。90年代、小室哲哉とのタッグでミリオンセラー篠原さんは1973年8月13日生まれ、群馬県出身。1990年よりアイドル・グループ「東京パフォーマンスドール」の初代メンバーとして活動し、94年に「篠原涼子 with t.komuro」としてリリースした小室哲哉プロデュースのシングル「恋しさと せつなさと 心強さと」が、日本の女性ソロ歌手としては初となるダブルミリオン(200万枚)を記録する大ヒットに。紅白歌合戦にも出場した。さらに90年代、「笑っていいとも!」「TVおじゃマンモス」など人気番組のほか、91年12月~97年4月まで日曜20時に放送されていたバラエティ番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」にレギュラー出演していたことは、いまや伝説だ。2000年代から女優業を本格化!“アネゴキャラ”確立2001年、蜷川幸雄演出の舞台「ハムレット」に出演したあたりから、女優としての活動を本格化。この「ハムレット」は夫・市村正親と初共演した作品だった。当時は独身だったが、2003年、宮藤官九郎脚本のラブコメ「ぼくの魔法使い」で、何かを思い出そうとするとオヤジ(古田新太)に変身してしまうという、ぶっ飛んだ美人妻を演じ、翌04年には「光とともに…~自閉症児を抱えて~」で、自閉症の子どもを持つ母親役を演じて評価を集めた。そして、阿部寛がリストラされた専業主夫となり、篠原さんが出版社の編集者として仕事復帰する「アットホーム・ダッド」や、赤西仁と共演した「anego~アネゴ~」、当たり役となった「アンフェア」のクールな女性刑事・雪平夏見役と出会い、“アネゴキャラ”のイメージを確立させる。仕事がデキすぎる派遣社員「ハケンの品格」(’07)もハマリ役となり、2007年、2008年は明治安田生命が新入社員を対象に調査した「理想の女性上司」の第1位に2年連続で選ばれたこともある。特に、篠原さんがバツイチ、子持ち、大酒飲み、検挙率ナンバーワンを誇る“無駄に美人”な刑事・雪平を10年にわたり演じた「アンフェア」シリーズは、好評を受けてスペシャルドラマ3作品、劇場版も3作品製作され、2015年公開の『アンフェア the end』で完結。いわずと知れた篠原さんの代表作の1つであり、当時のシネマカフェインタビューでも「私自身、納得いく終わり方だと思います」と自信を込めて話していたのが印象的。シリーズでは、篠原さん演じる雪平の妖艶な魅力もクローズアップされ、さらに雪平の娘・美央を演じた向井地美音が、成長して「AKB48」のメンバーとなったことも話題となった。旬な年下彼氏と恋愛「ラスト・シンデレラ」「オトナ女子」プライベートでは2児の母となった篠原さんが、2010年代は年上彼女×年下彼氏という構図の2作に主演したことも印象深い。「ラスト・シンデレラ」(’13)では、美容師として頑張ってきたが、恋愛はすっかりご無沙汰、立ち食いそば屋に栄養ドリンクがお供、気づけばヒゲが生えてる(!?)というアラフォー“おやじ女子”を熱演。年下のワケありイケメン彼氏を三浦春馬が演じ、セクシーシーンの数々も話題に。同じ美容室の店長(藤木直人)との三角関係と、恋愛や結婚にまつわる大塚寧々&飯島直子との大人女子トークにも注目が集まった。その後、2年半ぶりに連ドラ主演を果たした、その名も「オトナ女子」には、江口洋介、吉瀬美智子、鈴木砂羽、谷原章介が出演。広告の仕事をバリバリこなす40歳の独身女性の役で、ミュージシャンとして成功を目指す年下彼氏を最旬俳優・斎藤工が演じていた。40歳の女性が、ダメな男たちに振り回されながらも、自分の幸せをつかむために闘していく姿を体現。“こじらせ女子”よりもどこか達観したところがあり、“美魔女”でもなく、いくつになっても“女子”でいたいと考える女性たちの先鋒となっていた。「民衆の敵」で月9初主演!ママさん市議に意外ともいえるが、月9ドラマの初主演作となったのは恋愛ドラマではなく、相次ぐ政治家のスキャンダルや政治不信にも目配せした「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(’17)。演じたのは、学歴なし、政治経験なし、“コワいモン”なしの新人市議会議員・佐藤智子。「しあわせなふりはやめて、本当にしあわせになりましょう」そんなキャッチコピーを掲げた智子は、石田ゆり子をはじめとするキャリアのあるママ友たちを引き入れ、見事、初当選。市政にはびこる悪や社会問題を「それって、おかしくないですか!?」と市民目線で訴えていく姿が痛快に映った。智子の夫役には今年の大ブレイク男・田中圭、ライバル市議会議員には高橋一生、同期の議員には前田敦子や千葉雄大、一癖も二癖もある市議会のドンには古田新太と、脇を固めるキャストも豪華で、魅力的だった。あのころの輝きを再び…!『SUNNY』小室氏が音楽を担当し、約22年ぶりとなる再タッグで注目を集めている『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が、8月31日(金)に公開される。大ヒットした韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を、『モテキ』『バクマン。』の大根仁監督が映画化。小室氏が手がけた安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」をはじめ、90年代を代表するJ-POPが全編を彩る笑って泣ける青春音楽映画だ。篠原さんが演じるのは、夫と子どものために尽くしてきた専業主婦・阿部奈美。あるとき、余命わずかと宣告された高校時代の親友・芹香(板谷由夏)と再会、彼女のために、かつてルーズソックスを履き、毎日を謳歌していた“あのころ”を共に過ごした仲間たちを探すことに。やがて、その作業は奈美にとっても、自身の人生を一度立ち止まってふり返る、大切な旅路でもあったことに気づいていく。舞台となる90年代に「小室さんに出会って、歌を歌うきっかけでテレビとかメディアに出させていただいた。お返しできないままだったので、こういう形でご一緒するのは神様のお導きじゃないですけど、すごく感謝しています」と、完成披露試写会の舞台挨拶で語っていた篠原さん。映画本編では、ルーズソックスの代わりにタオルを巻き、娘(松本穂香)の制服を拝借して「Don’t wanna cry」をリビングで歌うシーンがあり、ちらりと歌声を聴くことができる。“反抗期の娘”芳根京子と共演も!母親役といえば、娘を虐待する母とその娘の30数年後の二役に挑戦した2017年正月のスペシャルドラマ「愛を乞うひと」がある。下田治美の同名小説を原作にし、1998年に原田美枝子主演で映画化もされた同作は、篠原さんにとっても念願の企画だったそう。クライマックスでは老いた母親と大人になった娘が対峙するシーンを、老けメイクに挑んで1人で演じ分ける熱演を見せた。さらにこの秋、東野圭吾の作家デビュー30周年を記念して書かれた小説を堤幸彦監督が映画化する『人魚の眠る家』では、脳死状態となった幼い娘に究極のある決断を下す母親を演じる。久々ともいえるミステリー作品であり、「娘を殺したのは、私でしょうか…」とのキャッチコピーからも、衝撃的な展開が待ち受けていることが想像できる。また、来年には再び、たくましい母親役が控えている。書籍化された人気ブログを原作にする『今日も嫌がらせ弁当』(2019年初夏公開予定)で演じるのは、無視や生意気な態度を繰り返す反抗期真っただ中の娘に、高校の3年間、1日も休むことなくキャラ弁で対抗していったシングルマザーだ。その反抗期の娘を演じるのは、篠原さんを“憧れの人”と公言する芳根京子。芳根さんのデビュー作でもあった「ラスト・シンデレラ」では、篠原さん演じる主人公の友人(大塚寧々)の娘役だったが、今回は愛憎入り交じった“母娘バトル”でがっつりと共演を果たす。芳根さんだけではない。繊細なハートと情の厚さを強がりで隠しながら、常に自分に正直であろうとし、あきらめず、投げ出さず、挑戦を続ける役柄を数々演じてきた篠原さんに、憧れを抱く女性は多い。実に13年ぶりとなる舞台で初主演を務め、先日千秋楽を迎えたばかりの「アンナ・クリスティ」を例に出すまでもなく、すでに篠原さんはネクストステージへと足を踏み出しているのだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:北の桜守 2018年3月10日より全国にて公開ⓒ 2018「北の桜守」製作委員会SUNNY 強い気持ち・強い愛 2018年8月31日より全国東宝系にて公開© 2018「SUNNY」製作委員会人魚の眠る家 2018年11月16日より全国にて公開Ⓒ2018「人魚の眠る家」 製作委員会今日も嫌がらせ弁当 2019年初夏、全国にて公開予定©映画「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
2018年08月13日「今、自分が何をしたいのか、お客さまに何を伝えたいのかをすごく考えています。ミュージカルなどのお芝居では『役』を追求していくけれど、コンサートは『自分自身』と向き合うことが求められる」。一昨年の『REON JACK』、昨年の『REON JACK2』に続き、この秋に開催が決まったコンサート『REON JACK3』について、柚希礼音はそんな風に話した。【チケット情報はこちら】宝塚時代も『REON!!』『REON!!Ⅱ』、そして『REON in BUDOKAN~LEGEND~』を成功させてきた柚希。初めてのコンサート形式だった『REON!!』で「ただカッコいいだけでは2幕まで持たない」と学んだことは衝撃の体験だった。だが、それが新たな柚希礼音の始まりとなり「自分がとても楽になった」という。以来、柚希にとってコンサートは、自分自身を見つめ直すための大切な機会であり続けている。『REON JACK2』に続いて各界の実力派ダンサーが共演するが、大貫勇輔とは「ふたりでもっと思い切ったデュエットを」、クリスティアン・ロペスとは「ムーディーなタンゴとは違った感じで踊ってみたい」、YOSHIEとは「また一緒に色々なジャンルに挑戦したい」と、各共演者とも新たな高みを目指す。自身も「ダンサーとしての体を作り直さねば」と気持ちを新たにしている。宝塚を卒業してリフト「する側」から「される側」になったが、「男役の経験から、遠慮しながらやる方が重く感じることがわかっている」ので、「すみません…でも、行きます!」と思い切ってやっている。今回も華麗なリフトを期待したいところだ。ここ1年間の舞台を振り返ってみても、『ビリー・エリオット』では「今まで演じたことのないような役でさらに吹っ切れた」、『マタ・ハリ』では「宝塚時代『スカーレット ピンパーネル』のショーヴラン役に出会った時と同じくらいの転機になった」、そして地球ゴージャスプロデュースの『ZEROTOPIA』では「男性に守られる役もとても勉強になった」と、新たな自分発見の連続だった。常に「挑戦」を意識して、ファンの期待に応え続けてきた柚希だが、今回の『REON JACK3』では「挑戦自体を楽しむこと」もテーマだ。「お客さまと心を通い合わせてほっこりできる場面もつくっていきたい」という。来年は芸歴20周年。様々な舞台、様々な役で殻を破り続けてきた今、『REON JACK3』では少し肩の力の抜けた柚希礼音が見られるのかもしれない。公演は10月19日(金)から21(日)まで東京・東京国際フォーラムホールC、11月8日(木)から11(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。取材・文:中本千晶
2018年07月17日7月13~29日(17・24日は休演)に東京・よみうり大手町ホールで上演される舞台『アンナ・クリスティ』の公開稽古が12日、同所で行われ、主演の篠原涼子、佐藤隆太が登場した。アメリカ近代演劇を築いた作家ユージン・オニールが1921年に発表した傑作戯曲を、日本を代表する演出家の栗山民也の演出により日本で初めて上演される同舞台。映画版でハリウッドの名女優グレタ・ガルボが演じた主役アンナ・クリスティを、13年振りの舞台に挑戦する篠原涼子が、ロンドン公演でジュード・ロウが演じたアンナの恋人マット・バーク役を佐藤隆太が務め、たかお鷹をはじめとする実力派のキャストたちが繰り広げる濃密な人間ドラマを舞台上で繰り広げる。主人公となるアンナ・クリスティ役の篠原は「アンナとマッチョ、クリスという家族と恋人との絆を深めるお話となっています。恋愛ドラマであり、家族と親子の絆をどう深めていくのかということをテーマにし、いろんなことが起きます」と内容を紹介。舞台は13年ぶりの出演で、初めての主演となる篠原だが、出演に至る経緯を「栗山さんや制作会社さんからお話をいただき、是非やりたいと思いました。舞台は元々憧れがあって勉強になると思ったし、挑戦したいなと思っていて。自分にとってターニングポイントになると思ってお受けしました」と説明し、同舞台では20代のアンナ・クリスティを演じるが「最初は無理やり若そうにやりましたが、栗山さんの演出プランがそうでもなく、『アンナは苦労した女性だから、若さに惑わされなくていいよ』と言われて安心しました。20代だけど20代ではない感じでやってこうという感じでやっています」とキャラクターとの年齢差は意に介していないようだった。また、座長として篠原は「私は初主演でこんなんでいいのかな? と毎日考えさせられていますが、佐藤さんはじめ皆さんが支えてくれますので、すごく助かっていますね。心強い気持ちで感謝しています」と隣にいた佐藤や共演者に感謝しきり。そんな篠原について佐藤は「大先輩でもありますので涼子さんの相手役が自分に務まるのかなと思いましたが、非常に柔らかい先輩です。お芝居の面でもそれ以外でも僕に限らず演者がやりやすいようにしてくださる座長さんですね」と称賛し、「一緒に初日をドキドキしながら迎えられたらうれしいです」と初日公演が待ちきれない様子だった。
2018年07月13日まもなく開幕となる舞台『アンナ・クリスティ』。映画版ではグレタ・ガルボが演じた、タイトルロールとなるアンナ・クリスティには13年ぶりの舞台出演、そして初の主演作品となる篠原涼子。ロンドン・ウエストエンド公演ではジュード・ロウが演じ話題となったマット役に佐藤隆太。アンナの父、クリス役にたかお鷹、クリスと一緒に住む老女・マーシー役に立石涼子と、実力派俳優が揃う今作。またクリス行きつけの酒場のマスター・坊さんジョニー役を原康義、クリスとアンナの再会に立ち会う酒場の店員・ラリー役を福山康平、また舞台となるニューヨーク市サウス通りの港湾労働者役を俵和也、水夫ジョンソン役を吉田健悟が演じる。【チケット情報はこちら】初日まで約1週間と迫る中、衣裳付稽古が、報道陣に公開された。稽古場に入ると、たかおと原が台詞を合わせるなど、役者たちはそれぞれに準備をしている。この日は通し稽古ということで、一幕からスタート。篠原演じるアンナは、幼くして父と離れ農場で育ったが、これまでの虐げられた生活に疲れた女性。父・クリスを頼って来るも不信感も捨てられない、不安定なアンナを篠原は繊細に表現する。アンナ、クリス、マットが中心となる同作だが、立石演じるマーシーは、酒場にたどり着いたアンナが、最初に話す人物。クリスと住んでいた、やはり海をよく知る女であるマーシーと、つっけんどんな返ししかできないアンナ。実力派女優ふたりが、女同士として話すシーンは短いながらも迫力に溢れていた。一幕後半、クリスの石炭船を気に入り、新しい暮らしに少し希望を持つアンナ。そこへ遭難船からの助けを呼ぶ声に、クリスが向うと、その船から上がってきたのはアイルランド人のマット。佐藤演じるマットは、粗野で大口を叩く、単純でまっすぐな男。出会ってすぐにアンナへの好意をぶつけ、あっという間に距離を縮めるふたり。単純なマットと、長く離れていた娘を守りたいクリス、海の男同士の何度も繰り返されるぶつかり合いは、シーンが進むごとに熱を増す。感情の起伏が激しい男たちと、対して秘密を抱えたままのアンナの対比もまた見所のひとつといえるだろう。一幕、二幕を通し、約2時間半の稽古は終了。本番さながらの迫力で、役者同士の熱、そして激しいぶつかり合いを体感する作品になっていた。衣裳、また完成されたセットの中でアンナが自身の人生をどのようにやり直すのか、本番を楽しみに待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。
2018年07月11日舞台「アンナ・クリスティ」に出演する女優の篠原涼子、主演映画『BLEACH』の公開を控えた福士蒼汰、ドラマ「チア☆ダン」主演の土屋太鳳らが7月5日(木)今夜放送のTBS系ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」にゲスト出演する。日常の中にありそうでありえないシチュエーションを用意して、一般の人々から芸能人まで、彼らの“素のリアクション”を観察=“モニタリング”する同番組。超人気作となった「アンフェア」シリーズをはじめ、母と娘の親子を一人二役で演じた「愛を乞うひと」や、議員役に挑んで月9初主演を飾った「民衆の敵」、主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』も8月に控える篠原さん。『無限の住人』「愛してたって、秘密はある。」などで話題を振りまいた昨年に続き、今年も『曇天に笑う』『ラプラスの魔女』とすでに2作の映画が公開されている福士さん。この2人はメンタリスト・DaiGoとの対決に挑む。容赦ないDaigoとの心理バトルに篠原さん、福士さんはどう戦いを繰り広げるのか。また、連続テレビ小説「まれ」や「IQ246~華麗なる事件簿~」、『兄に愛されすぎて困ってます』『となりの怪物くん』など、女優として急速な成長をみせている土屋さんは変装して高校に潜入、大ファンの男子高校生と制服でご対面…果たしてどうなる!?今夜のゲスト、篠原さん主演の舞台「アンナ・クリスティ」は7月13日(金)~29日(日)まで東京・よみうり大手町ホールで上演。その後8月3日(金)~5日(日)は大坂・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演が行われる。福士さん主演の映画『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。福士さんのほか杉咲花、吉沢亮、早乙女太一ら豪華キャストを迎え、幽霊が見えること以外は普通の高校生、黒崎一護の壮絶な戦いを描く。土屋さん主演の「チア☆ダン」は7月13日(金)22時~TBS系でスタート。映画版の9年後を舞台にオリジナルストーリーが展開、映画版で主演を務めた広瀬すずも特別出演する。ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」は7月5日(木)20時~TBS系で放送。(笠緒)
2018年07月05日篠原涼子が13年ぶりの舞台出演、そして初となる主演を務める『アンナ・クリスティ』。ロンドン・ウエストエンドでは全公演ソールドアウトを記録した、ノーベル賞作家であるユージン・オニールの初期の傑作だ。演出は、日本を代表する演出家・栗山民也。出演には、佐藤隆太、たかお鷹 、立石涼子、原康義、福山康平、俵和也、吉田健悟と実力派が揃う。これまでもオニール作品『夜への長い旅路』、『喪服の似合うエレクトラ』『氷屋来たる』の3作品を演出。『喪服の似合うエレクトラ』では朝日舞台芸術賞も受賞している栗山が、自身が手がける4作品目のオニール作品となる『アンナ・クリスティ』について語ったコメントが届いた。「ユージン・オニール作品を演出するのは4回目ですが、この作品はオニールが1921年に執筆し、その年のピューリッツァー賞を受賞しました。ピューリッツァー賞はトニー賞とは違い、広い文化全般にわたる賞ですが、その作品に対し当時の演劇評論家は案外辛口の批評をしています。それがどんなことかというと、ラスト・シーンが妙に甘ったるいハッピーエンドに終わっているというのです。だけど、僕はそうは思わなかった。最後、アンナとマットは結婚で結ばれますが、父親であるクリスと旦那になるマットは終始言い争いをしています。そのふたりがケープタウンに同じ船で行くことになったという結末、これはまさに偶然の喜劇です。アンナはひとり残され、また冷たい孤独の世界に入る。その3人はまた再会できるのだろうかという凄く不安な状況の中でこの物語は終わります。充分、悲劇なのです。オニール作品には必ず相反するふたつのものがあり、このラスト・シーンでは悲劇と喜劇、あるいはひとりの人間の心の中にある喜びと絶望、あるいは狂気と理性、具体的なことを言うと海と陸、まさに地獄と天国のような対極的なものが必ずひとつの台詞の中に同居しています。それが闘いながら物語が進む、そのふたつがぶつかり合いながら物語を前に押し出しているという、ものすごく演劇的なものが熱くあぶり出された作品になっているのです。だから声に出すと初めて見えてくることが多い作品だと思えるのです」舞台『アンナ・クリスティ』はよみうり大手町ホールにて、7月13日(金)から29日(日)まで上演。大阪公演は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、8月3日(金)から5日(日)まで。チケットは現在発売中。
2018年07月04日ノーベル賞作家ユージン・オニールの初期の傑作『アンナ・クリスティ』を、栗山民也が演出。タイトルロールのアンナ・クリスティを、舞台出演は13年ぶりとなる篠原涼子が演じる。【チケット情報はこちら】2005年の『天保十二年のシェイクスピア』(蜷川幸雄演出)以来、舞台から遠ざかっていた篠原。実力派として数々の作品に出演してきた彼女だが、舞台に関しては「自信がなくてやれなかった」と切り出す。「役の心情としては同じかもしれませんが、すべての角度から見られてしまう隙のなさであったり、アップがない分、体全体で表現しないといけない部分であったり。それらすべてを意識して2時間近く見せる舞台というのは、ものすごくパワーが必要なものだと思うんです。それでも自分の中に刺激的なスパイスを含めていきたい。さらに沸き立つような大切な何かを見つけたい。そんな思いから、この舞台をやらせていただくことを決めました」物語はアンナという女性が、15年ぶりに船乗りの父クリスと再会するところから始まる。幼いころに親戚から虐待され、さらに娼婦となり身も心も傷ついたアンナは、自らの過去を隠し、父に助けを求めにきたのだ。「すごくかわいそうな人だと思います。ものすごく寂しがり屋ですし、でもその寂しさを人に見られたくないと思っている。強がってここまで生きてきたのかなって。でもすごく情が深くて、愛に飢えていて…。だからこそ彼女が人を愛した時に、ものすごく深い愛情を注げるのだと思います」アンナと父の乗る船に、命からがら助けられたのが火夫のマット。その存在が、アンナを大きく変えていく。「マットはすごく熱い人なんですよね。会った瞬間に“好きだ、結婚しよう!”って言ってしまえるような。常にポーンと投げ捨てられ、物のように扱われていたアンナのことを、心の底からマットは愛してくれる。彼が向ける強い眼差しに、アンナはすごく惹かれたんだと思います。でもそれだけ好きで、大切な、そして不器用な人だからこそ、騙すような真似は出来ない。そう考えたアンナは身を引こうとするわけですが…」マットを演じるのは、役柄同様の熱さをもつ佐藤隆太。「佐藤さんご自身ものすごく熱い方ですし、作品に対してもとても熱意を注いでいらっしゃる。マットになり切っている感じがするので、私も早く追いつかなきゃいけないですね」アンナという未知なる役を通し、篠原がどんな新たな1面を見せてくれるのか。その幕開けを待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年06月29日ふわふわオムレツで有名な「ラ・メール・プラール東京」が、2018年6月30日(土)より、有楽町・東京国際フォーラムでリニューアルオープンする。「ラ・メール・プラール」はフランスの世界遺産“モン・サン=ミッシェル”に本店を構えるレストランで、過去にはクリスティアン・ディオールやイヴ・サンローラン、マリリン・モンローといった数多くの著名なセレブたちも来店している。まるでメレンゲを食べているかのようなふわふわのオムレツは、1888年の創業以来、観光などで訪れた人々を感激させてきた看板メニューだ。リニューアルする「ラ・メール・プラール東京」では、新メニューとして、世界初の試みとなる来店者のテーブルでオムレツパフォーマンスを行う“アニバーサリーオムレツ”が提供される。皿には、季節のフルーツやフランスの伝統菓子などのデザートが添えられ、出来立てふわふわのオムレツが盛り付けられる。誕生日や結婚記念日など、特別な日にぴったりな演出のメニューだ。その他にも、大粒のホタテと野菜たっぷりのラタトゥイユのソースで卵の甘みを引き出した「ホタテ貝とラタトゥイユのオムレツ」や、クラシカルに仕上げたフランス産キノコのソテーと伝統的な調理法でポワレしたフォアグラを添えた「名物のスフレオムレツ フランス産キノコのソテーとフォアグラポワレのスフレオムレツ」など、自慢のオムレツ料理が揃う。【詳細】ラ・メール・プラール東京オープン日:2018年6月30日(土)住所:千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム ホールA 1階営業時間:・レストラン 11:00~23:00 ※休前日を除く日曜祝祭日~22:00(ラストオーダーは閉店1時間前)・カフェ 11:00~22:00 ※休前日を除く日曜祝祭日~21:30(フードラストオーダー21:00)定休日:なし席数:レストラン94席/カフェ44席TEL:03-5252-7171メニュー例:・アニバーサリーオムレツ 3,500円+税 ※前日までの事前予約要・MENU1888 4,800円+税・ホタテ貝とラタトゥイユのオムレツ 2,100円+税・名物のスフレオムレツ フランス産キノコのソテーとフォアグラポワレのスフレオムレツ 2,800円+税※別途サービス料が加算される。
2018年06月24日7月から上演される舞台「アンナ・クリスティ」に出演する女優の篠原涼子と俳優の佐藤隆太が、6月21日(木)今夜の「VS嵐」にゲスト出演。いま、もっとも旬な芸人たちも登場して特別企画「めし嵐」での爆笑対決が繰り広げられる。大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人による「嵐」にプラスワンゲストを加えた嵐チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦する本番組。篠原さんといえば、90年代半ばに小室哲哉プロデュースのシングル「恋しさと せつなさと 心強さと」などがメガヒット。その後は女優として大河ドラマ「北条時宗」や、「ハケンの品格」「ラスト・シンデレラ」などに出演、2006年に放送された主演ドラマ「アンフェア」はその後シリーズ化、3作の劇場版が製作されるほどのヒット作となったほか、昨年秋に放送された月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」も大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。佐藤さんは2002年放送の「木更津キャッツアイ」で演じたマスター役などで注目され、「海猿 UMIZARU EVOLUTION」や「ROOKIES」などでその個性的な存在感を存分に発揮。最近では『天地明察』『TOKYO TRIBE』『ひるなかの流星』『鋼の錬金術師』などの映画から、「カンナさーん!」「崖っぷちホテル!」「コンフィデンスマンJP」などドラマ作品への印象的なゲスト出演など、幅広い活躍をみせている。そんな2人は今回プラスワンゲストとして「嵐」チームの助っ人となり、「とろサーモン」「銀シャリ」「和牛」の3組の芸人による「チームめし」を相手に特別企画「めし嵐」で対決を繰り広げる。爆笑必至だというそのバトルが、いまから楽しみだ。篠原さんと佐藤さんが共演する舞台「アンナ・クリスティ」は7月13日(金)~東京・よみうり大手町ホールで上演開始。ノーベル賞作家ユージン・オニールによるピューリッツァー賞受賞の傑作戯曲を、「夜への長い旅路」「喪服の似合うエレクトラ」「氷屋来たる」など、これまでもオニールの作品を手がけてきた栗山民也が演出する。東京公演は7月29日(日)まで。その後8月3日(金)~5日(日)は大坂・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演が行われる。「VS嵐」は6月21日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年06月21日日本の歴史の授業でも必ず学ぶ20世紀最大の悲劇の一つ、ホロコースト。 第二次世界大戦下のアドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツによるこのユダヤ人大虐殺を正当化することなど到底不可能であろう。神保町・岩波ホールで6月16日から上映される『ゲッベルスと私』はナチスの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッべルスの秘書として1942年から1945年の間に働いていた女性ブルンヒルデ・ポムゼルが当時の記憶を語る貴重なドキュメンタリー映画である。今回、同作の公開に向けて来日していたクリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督への単独インタビューが実現。なぜ彼らはナチスが敗退し70年以上経った今、彼女のストーリーを世界に届けたかったのか。クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督悲痛な歴史を背負う103歳の女性の美しき肖像『ゲッベルスと私』の製作を行ったのはオーストリア、ウィーンを拠点とする「ブラックボックス・フィルム&メディアプロダクション」。同社は現代社会におけるあらゆる問題を高いアート性を持って映像化しているドキュメンタリープロダクションである。『ゲッべルスと私』は極端にミニマリスティックな映画といえるだろう。全編モノクロ、BGMは存在しない。これには色や音などの要素を可能な限り映像から削ぎ落とし、語り手であるポムゼルと一対一で対話しているような空間を演出する狙いがあったそうだ。作中に挿入される第二次世界大戦やナチスに関するアーカイヴ映像へと意識をスムーズに移行させる効果もある。© 2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBHポムゼルはまだ子どもだった第一次世界大戦の終わりの頃の記憶から、政治には興味がないものの新リーダー・ヒトラーの勝利を祝った青春時代、友人よりも高収入で気分の良かったゲッベルスの秘書時代、ユダヤ人の親友エヴァについて、そして第二次世界大戦終戦までの記憶を淡々と語る。混乱と悲痛の記憶の合間合間に、狂気の歴史として人々に知られているナチス政権下の当時のドイツについて、時に大切な思い出かのように話す彼女の言葉はあまりにも正直で、詩的ですらある。だがもちろんポムゼルの上司がナチスのなかでも多大な影響力を持ったゲッベルスだったということを忘れてはいけない。メディアや娯楽を巧みに使い、“ドイツ国民”の反ユダヤ思想を煽った張本人である。写真中央に座っているのがヨーゼフ・ゲッべルス© 2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBHしかし、ポムゼルのこの正直さこそ、監督たちが彼女へのインタビューを希望した理由でもあった。「彼女は間違いを犯したことは認めているが、罪悪感はない。とても正直で、それは素晴らしいことです。無論、それでも彼女の行いは間違っていたことに変わりはありませんが」と話すのは同作のプロデューサーでもあるクレーネス監督。過去にポムゼルはナチスの秘書時代についての取材をメディアから受け、意図した言葉とは異なるように発信されたこともあり、はじめは今作への出演も乗り気ではなかったそうだ。それでも最終的に出演する決断を下した彼女の動機はなんだったのかと聞くと、この映画は決してストーリーを脚色しないと、彼女に信じてもらえたのが大きかったという。「僕たちはポムゼルを信じていました。彼女が話してくれたストーリーが彼女にとって真実のストーリーだと僕たちは心から信じているのです。歴史的な真実ではないかもしれない。人間は都合のいいことだけ覚えているものですから。彼女はそうすることでしか過去を抱えて生きていけなかったのかもしれないから」と、脚本執筆とインタビューを行ったヴァイゲンザマー監督は思い返す。ポムゼルは2017年1月27日、『ゲッベルスと私』のイタリア公開初日であり、国際ホロコースト記念日に106歳でその生涯を閉じた。「無関心」という罪ユダヤ人大虐殺を考えれば、映画のポスターに記される彼女の「なにも知らなかった 私に罪はない」というキャッチコピーに衝撃を受ける人も少なくないだろう。しかし、同作では彼女の言葉を通してヒトラー政権下の“善良なドイツ市民”の姿が浮き彫りになる。自分がやっていることはエゴイズムなのか これは悪いことなのか 自分に与えられた場で働き良かれと思ったことをする みんなのためにね でも他人に害なのは分かってる それでもやってしまう 人間はその時点では深く考えない 無関心で目先のことしか考えないものよ作中の彼女の言葉だ。自ら手を下すことはなかったにしても、加担していたユダヤ人大虐殺について、彼女が主張する通り知らなかったのか、それとも本当は知っていのか。真実は観客にはわからないが、少なくとも自身の行動を正当化する「意識的にすらみえる無関心」の思考回路は垣間見られる。「ポムゼルは僕たち全員のなかにいるってことを気づかなければならない」とヴァイゲンザマー監督は言う。この映画の目的は彼女を批判することではなく、「もし自分が彼女と同じ立場になったとき、自分なら何をしていたのかを考えてもらうこと」なのである。ヨーロッパで相次ぐポピュリストリーダーの台頭。ナチスはユダヤ人がすべてを奪うという幻想を国民に抱かせたが、現代は同じような思考回路が難民に向けられていると監督たちは危惧している。人々は恐怖心を抱き、ポピュリストリーダーはこの恐怖心を使って勢力を伸ばしていくというメカニズムにナチスと類似性があることは否定し難い。そして世界を見れば、その傾向はヨーロッパにとどまらない。トランプ政権下のアメリカはいうまでもないが、日本も例外ではない。クレーネス監督は「彼女はプレミアで映画を観たときに、多くの人が、特に若い人がこの映画を観て、彼女の経験から何かを学んで欲しいと言いました」とポムゼルの言葉を思い起こす。もしかしたら、彼女が出演を決めたのは、監督たちがこの映画の製作を決意した理由と重なるのかもしれない。それは、「右傾化する世界への警報」だった。▶︎オススメ記事・他に類をみない“フリーランスの映画配給者”。「ワクワクしながら働くこと」を追求し続ける男の野心・時代に逆らい「自分がいいと思うもの」を追求してきた“還暦の音楽狂”が、現代の日本の若者へ伝えたいことAll photos by Chihiro Lia Ottsu unless otherwise stated. Text by Noemi Minami ーBe inspired!
2018年06月11日城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也の「TOKIO」メンバーたちがゲストとトークを繰り広げる「TOKIOカケル」。6月6日(水)今夜の放送はゲストに女優の篠原涼子を迎え、篠原さんの「大好物ベスト10」などをお届けする。篠原さんは、「東京パフォーマンスドール」としてのアイドル活動から小室哲哉プロデュースによるメガヒットアーティストへと躍進。その後『冷静と情熱のあいだ』『下妻物語』などで女優としての才能も開花させると、10年近くにわたり続いた「アンフェア」シリーズや「ハケンの品格」、「ラスト・シンデレラ」などのヒット作に主演、ザテレビジョンドラマアカデミー賞やギャラクシー賞などに輝く一流の女優へと成長を遂げた。今夜、本番組が篠原さんをゲストに迎えて送る企画は「篠原涼子のしなさそうトーク」。「篠原さんがどんなことを“しなさそう”か」を街角インタビューし、その実態に迫る。さらに人気の企画「大好物ベスト10」も発表。年齢を重ねるごとに好物が増えていくという篠原さんが、いま大好きな衝撃の食べ物とは一体!?さらに、「TOKIO」メンバーに手料理もふるまう。映画やドラマで活躍する篠原さんだが、舞台でもその魅力を存分に発揮している。7月13日(金)から上演が始まる舞台「アンナ・クリスティ」では佐藤隆太と共演、ロンドン・ウエストエンドで全公演ソールドアウトを記録した人気の作品を日本で初演する。1920年代にアメリカの近代演劇を築き上げたノーベル賞作家のユージン・オニールが1921年に書いたピューリッツァー賞受賞の傑作戯曲である本作は、1930年に米映画として公開されハリウッドの名女優グレタ・ガルボが主演、世界的名作となった。演出を手がけるのは「夜への長い旅路」「喪服の似合うエレクトラ」「氷屋来たる」など、これまでもオニールの作品を手がけてきた栗山民也。舞台「アンナ・クリスティ」は7月13日(金)~29日(日)、東京・よみうり大手町ホールで、その後8月3日(金)~5日(日)、大坂・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでそれぞれ上演される。「TOKIOカケル」は6月6日(水)今夜23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年06月06日人生において、女子が一度はぶつかる30歳の壁。仕事か結婚か、答えの見えない問いかけに揺れ動く気持ちは誰もが経験したことがあるはず。そこで、アラサー女子なら共感せずにはいられない注目作をご紹介します。それは……。どこの国でも起きている『29歳問題』!【映画、ときどき私】 vol. 1622005年、香港に暮らすキャリアウーマンのクリスティは、あと1か月で30歳を迎えようとしていた。そんななか、勤め先の化粧品会社では高く評価されて部長に昇進。長年付き合っている恋人もいて、順風満帆に見えていた。しかし、実際は仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになり、忙しさのあまり彼氏ともすれ違うばかり。しかも追い打ちをかけるように、家主から突然の退去勧告を言い渡され、紹介された仮住まいに移ることになる。そこは、クリスティとはまったく違うタイプの女性ティンロの部屋。彼女がパリに旅行している間、住むことになったのだが、クリスティはティンロの日記を読むうちに、気持ちが大きく変わり始める……。タイトルの通り、29歳は女子にとって、さまざまな困難に見舞われやすい年ごろ。そこで、そんな女子たちのリアルな心情を映し出すことに成功したこちらの方に、悩みを乗り越える心構えや本作の成功までの道のりを聞いてきました。それは……。長編デビューをはたしたキーレン・パン監督!もともと、香港では有名な舞台女優であり舞台演出家としても活躍中のパン監督ですが、この作品は2005年に制作・脚本・主演を兼ねた自身のひとり芝居を映画化したもの。では、そもそもこの題材を選んだきっかけは何ですか?監督その当時、私自身がちょうど30歳のときでしたが、周りの女友だちは30歳を目前にしたら、まるで台風がやってくる前の「戸締りをしなきゃ!」みたいな感じで一斉に大騒ぎしだしたんです。私には全然そういう気持ちがなかったのですが、「なんでそんなに大変なの?」と見ているうちに、もしかしたらこういうテーマを描いたらおもしろいのかなと思うようになり、舞台版の脚本を書き始めたんです。だから、登場するキャラクターは、私の女友だちがモデルになっていたりします。そんなふうに周りが騒いでいるなか、監督は29歳から30歳になったときはどのような心境でしたか?監督そのとき、私は自分のために脚本を書いていて、これを演じたいと思っていたので、それより先の将来がどうなるのかについては、実はあまり考えていませんでした。周りの人たちは、それぞれ志を持って、30歳のときにはこうならなければいけないとか、いつまでに結婚しなければいけないとか、そういうのがあったみたいですけど。でも、私はわがままなので、自分のために芝居を制作するということしか頭になくて、恋愛のことでさえも考えていなかったですね(笑)。日本でもクリスティのように仕事に重きを置いている女性が増えていますが、香港の女性はどのような感じですか?監督香港も日本と近い状況だと思いますよ。それどころか、今回来日して、こんなにも似ているのかと感じたくらいなんです。どこでも、女性たちは同じようなプレッシャーを感じているんですね。海外の映画祭などでも上映されたそうですが、ほかの国でも万国共通の反響がありましたか?監督以前、アメリカの地方にある小さな町の映画祭で上映したとき、観客の多くは年齢層が高い方々ばかりだったので、「この映画を観てどう思うのかな」とすごく心配したことがありました。ところが、上映が終わると観客たちが私のところにやってきて、「この映画はまさに自分の状況を描いている」と泣きながら話す女性や、「大都会に住んでいる娘の考え方や仕事の大変さがよくわかった」という男性、さらに70代のゲイカップルにいたっては、「自分たちが若い頃に下した決断は正しかったと確信した」と言ってくれました。観客によって、作品が持つ違う側面にも気づかされたということですね?監督そうなんです。ヨーロッパやアメリカの観客の方々はこういう角度でも映画を観て感動してくれるんだとびっくりしました。だからこの映画は単にアラサーの女性が抱えている問題について語っているわけではなくて、誰もが人生で直面する問題を描いた映画なんだと改めてわかったんです。この作品は、もともと舞台劇であり、クリスティもティンロもパン監督が女優としてひとり二役をこなしたひとり芝居。なぜそのような形にしたのですか?監督理由はいくつかありますが、まず一番の理由は、最初に話したように自分のために脚本を書いてみたかったということ。ただ、脚本は書いたけど自信がなくて、プロの役者や監督にお願いしたら「この脚本は下手だな」と思われるかもしれないと怖かったんです。それだったら、自分で演出して演じればいいと思ったんですよ。あと、2つ目の理由としては、ひとりなら好き勝手に何でもできるし、意外と楽しいというのもありました。そして最後の理由は、お金がなかったんです……。舞台はけっこうお金がかかるので、政府の助成金を申請したんですけど、5か月間の舞台をするのにもらえたのは、3万3000香港ドル(約46万円)。そのうち、私の給料は4000香港ドル(約5万6000円)だけ。5か月間の給料ですよ(笑)!そんな苦労が報われるかのように舞台は大成功を収め、その後8年間にわたって何度も再演されるほど人気の舞台になったそう。では、それをいま映画にしたいと思った理由は?監督2013年まで繰り返し再演されましたが、そろそろ一度やめようと考えていました。そしたら、その翌年に本作の制作会社の社長と偶然出会ったんです。そのとき私は39歳で、人生の計画もなく、何をやればいいのかと悩んでいましたが、そこで「すべては縁である」ということと、「そろそろ新しいチャレンジをしたほうがいいんじゃない?」という神様のお告げみたいなものを感じたんです。じゃあ、そこで何ができるかと言ったら、やっぱり自分が一番よく知っている脚本をもとに映画を作ることであり、監督に挑戦することでした。とはいえ、私はすごくラッキーだったと思いますよ。初監督でプレッシャーを感じたところもあると思いますが、苦労したことは何ですか?監督体力的な消耗もすごかったですが、私は情熱があったので疲れはあまり感じていませんでした。それよりも、私は監督としては新人なので、自分よりも経験もキャリアもあるスタッフたちに、求めていることを理解してもらうほうが大変なこと。だから、私は現場のみなさんに対して、自分が監督だからとか、女性だからとか、そういうことで特別に扱う必要はまったくないと伝えました。その気持ちをわかってもらうために、具体的に行動したことはありますか?監督まず、普段はわりと着飾ったりしていますが、今回の現場に行くときはネイルやアクセサリーは一切つけず、清潔な恰好をして、まじめな姿勢で映画に挑む姿を見せるようにしたんです。周りの人たちは意外と見ているので、こういう細かいところこそ大事だったと思います。あと、現場では監督と役者にだけイスが用意されているのですが、「私は座らないのでいらない」と伝え、監督の特権を振るうのではなく、映画を楽しむためにここにいるんだというのを態度で示しました。初日は誰もが私のことを疑うような目で見ていましたが、撮影が進んでいくうちに、その思いをみなさんが理解してくれていたようです。最後に、将来に対する不安を抱え、仕事にも恋愛にも悩んでいる読者に向けてアドバイスをお願いします!監督30歳というのは、人生におけるボトルネックみたいなものですが、これは誰もが直面することであり、大した問題じゃないんだと思うんです。だって、30歳過ぎた周りの人たちを見てください。みんな何でもないですよね(笑)?だから、私はいつもこう例えるんですけど、「たまたま、にわか雨が降っているだけだと思えばいい」と。というのも、雨が去ったあとには必ず晴れがやってくるわけですから。それよりも、そのままの自分を維持すること、そして信じることが大事だと思います。もちろん、悩んだりとても大変なときかもしれませんけど、雨を止めることはできません。だから、大切なのはこの雨をどう待つかであって、「雨のあとは必ず晴れる」というふうに考えたほうが楽だと思いますよ!年齢よりも大事なものを見つけられる!周りからのプレッシャーに縛られがちな環境にいたとしても、自分の考え方ひとつで、目の前に広がる景色は大きく変わってくるもの。本当の問題は、30歳になることではなくて、年齢にこだわるあまり自分らしさを失っていることだと気づかされるはず。進むべき道がが見えなくなっているのなら、同世代の女性たちと一緒に、新たな人生の扉を開いてみては?共感が止まらない予告編はこちら!作品情報『29歳問題』5月19日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー配給:ザジフィルムズ/ポリゴンマジック© 2017 China 3D Digital Entertainment Limited
2018年05月16日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以前の物語を描いたアニメシリーズ「STAR WARS RESISTANCE」(原題)が、この秋、米ディズニー・チャンネルで初放送され、その後ディズニーXDで放送されることが決定。なお、日本での放送はまだ未発表となっている。『フォースの覚醒』は、『最後のジェダイ』に直接つながる新三部作の第1弾で、『ジェダイの帰還』から約30年、新ヒロインの登場で新たな伝説が描かれる。そして今回放送決定が発表されたアニメシリーズは、拡大するファースト・オーダー軍の脅威を探る極秘ミッションを受けたレジスタンス軍の若手パイロット、Kazuda Xionoの冒険物語。「スター・ウォーズ」ならではの高空飛行アドベンチャーを物語の中心とし、人気ドロイドのBB-8をはじめ、多彩な新キャラクターも登場。また映画と同じく、ポー・ダメロンとキャプテン・ファズマも登場し、オスカー・アイザックとグェンドリン・クリスティが声を担当する。また、監督は「スター・ウォーズ 反乱者たち」を手掛けるルーカスフィルム・アニメーションのベテラン、デイブ・フィローニ。監督は「本作のアイディアは、第二次世界大戦時の戦闘機とパイロットへの関心から生まれました」と制作経緯を明かし、「私の祖父がパイロット、叔父が飛行機に関する仕事をしていたので、私自身、大きな影響を受けています。スター・ウォーズには、ハイスピードレースの長い歴史があり、そのわくわくする世界観をアニメ風スタイルで描くことは、チーム全員が長い間望んでいたことです」とコメントしている。(cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開© 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rightsリズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
2018年05月01日正義という名の落とし穴 © 2017 Plattform Prodtion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS現代美術館のキュレーターであるクリスティアンは、バツイチですが2人の愛すべき娘の良き父親であり、洗練されたファッションに身を包み、高級な電気自動車を運転し、慈善活動を支援しています。そんな彼による次の展示は「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いただけの作品。通りかかる人たちを利他主義へと導くインスタレーションで、責任ある人間としての役割を思い出してもらおうという試みです。その中では「すべての人が公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型のアートで、現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがありました。しかし、自分の理想通りに生きるということは時に難しく、クリスティアンは自分の携帯電話を盗んだ泥棒に対して取った愚かなリアクションによって、恥ずべき状況へと引きずり込まれていってしまいますー。 人間の本質である“醜さ” © 2017 Plattform Prodtion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS学校の教室、街の掲示板、行政のポスターには、「人に思いやりを持ちましょう」「寛容な社会を目指しましょう」という、ちょっというフレーズが溢れています。しかし、これらのメッセージに反対する人は少ないにもかかわらず、実際に実践してみると困難に直面することでしょう。例えば、SNSなどで寛容な社会を訴えるリベラルな人たちが、自分の正義に1mmでも反対する人を見つけては、口汚く罵っているだけでなく、よく吊るし上げている行為を目にします。本作では、コンビニでチキンナゲットを買ってあげるシーン、トークショーに新京成の患者が紛れ込むシーンなど、全編を通してシニカルな笑いが多く描かれ、純粋なブラックコメディとして楽しめます。しかし、映画の内容に引き込まれるほど、目を背けたくなる人間の醜さが露わになり、居心地が悪くなってくることでしょう。ですが、どうか本編が終わるまでは席を立たないでください…“醜さ”も私たちの一部なのです。 ファンタジーな悲喜劇でもあり、リアルな風刺劇でもある本作品 © 2017 Plattform Prodtion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS北欧の若き巨匠リューベン・オストルンド監督の最新作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』は、第70回カンヌ映画祭にて衝撃のパルムドール受賞を果たし、以降もヨーロッパの映画祭で最多6部門に輝くほか、第90回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされるなど、世界中の映画祭を席巻中です!展示作品「ザ・スクエア」が、世間に思わぬ反響を生み、大騒動へと発展していく、皮肉な運命の悲喜劇。主人公が窮地に追い込まれ、人間としての決断を迫られるたび、私たちは「自分だったら?」と考えずにはいられません。観る者すべての心が試される究極の問題作を、是非スクリーンでお楽しみください。 【情報】 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』4月28日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、立川シネマシティほか全国順次公開監督・脚本:リューベン・オストルンド出演:クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー原題:THE SQUARE配給:トランスフォーマー
2018年04月26日衝撃が走る傑作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』!【映画、ときどき私】 vol. 159現代美術館のキュレーターとして成功していたクリスティアン。洗練されたファッションに身を包み、キャリアも順風満帆だった。そんななか、次の展覧会で展示されることになったのは、「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品。そのなかでは「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という意味が込められており、アートでエゴイズムや貧富の格差に対して一石投じるというものだった。ところがある日、財布と携帯を盗まれたクリスティアンが取った予想外の行動は、その意図に反して周囲の信頼を裏切ることに……。予測不可能な展開の数々に、誰もがこの世界観へと引きずり込まれてしまう本作。どうしたらこんなストーリーを生み出すことができるのかと、頭のなかを覗いてみたいこちらの方に今回はお話を聞いてきました。それは……。北欧の鬼才リューベン・オストルンド監督!「北欧の若き巨匠」といわれているほど、いまやスウェーデンを代表する監督のひとりとなったオストルンド監督。本作では、カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞するなど、着実にキャリアを積んでいるところ。そんななか、初来日をはたした監督に、作品に込めた思いや今後のことなどをたっぷりと語っていただきました。本作ではインターネットの炎上についても描かれていますが、どのようなことを意識していましたか?監督今回描きたかったのは、いまはある種のメディア危機に陥っているということ。というのも、西洋社会においては、“クリック経済” といわれるものがメディアにも起きていて、僕はそれがすごく危機的な状況だと感じているからなんだ。なかでも、特にどのようなことを懸念しているのですか?監督たとえば、政治の世界でいうとトランプ大統領。内容は関係なく、みんなが彼のことをニュースにしていたけれど、それによって露出が増え、投票する人が増えるという現象が起きてしまったよね。彼が間違ったことをしていると書くことで相手を抑制できると思いがちだけど、実はそれが逆に注目を集めることになり、投票につながってしまったということなんだよ。政治家たちはそういった原理を見つけてしまったこともあり、いまではなるべく物議を醸すようなことをするようになったんだ。だから、注目されるということが一番で、内容が二番以下になっているという民主主義にとって非常に恐ろしいことが起こっていると感じているよ。僕はメディアのそういう部分が嫌いだし、問題だと思っているからこそ、こういう映画を作ったんだ。別にトランプのことを批判しているというのではなく、メディアのそういう状況を批判しているんだよ。そして、もうひとつの題材として描かれているのは、「傍観者効果」。聞き慣れない言葉だとは思いますが、社会心理学で使われているもので、人は周囲に他人がいると、被害者を手助けしなくなるという集団心理のこと。私がananwebで担当している別の連載「実録!トラブルトラベラーMasamiの事件簿」でも以前書いたことがありますが、ロンドンの中心地にあるATMで襲われたときにはかなり多くの人がいたにも関わらず誰も助けてくれなかったのに対し、人通りの少ない道でひったくりにあったときには周囲にいた人全員が助けてくれたという2つの出来事。これがまさに「傍観者効果」ですが、実験でも他人を救助する確率は傍観者の数に反比例するのだとか。監督がこのテーマに興味を持ったきっかけは何ですか?監督この映画のはじまりともなったのは、『プレイ』(2011年)という僕の作品なんだけど、そのリサーチをしていたときに、僕が住んでいる街のショッピングモールで何度も強盗のようなことが起きていた。でも、「傍観者効果」によって、たくさんの人がいるにも関わらず、そこで起きていることに対して誰も助けないんだ。だから、僕はそういう人々の行動を変えようと思って、傍観者効果を破る「ザ・スクエア」というアートプロジェクトのアイディアを考えたんだよ。いまの世の中では、自分には関係ないと思っていることが起こると、「ああ、なんて冷たくてエゴイスティックな社会になってしまったんだろう」みたいに個人を非難したがる傾向にある。実際それで終わってしまうこともあるんだけど、そうではないんだ。では、私たちはどうすべきだとお考えですか?監督人間というある種の動物は、群れとして集団行動しているときに問題が起きると、こういう行動を取ってしまうもの。では、それを知ったうえで状況を変えるためにはどうしたらいいんだろうか、ということを考えるべきなんだ。つまり、こういう状況になったらこうなってしまうんだという知識を与えて、そこからどう変えるのかを考えるのが社会学の役目であり、おもしろいところなんだと思うよ。格差や差別だけでなく、そこから正義とは、思いやりとは何かといった社会の闇と人間の本性をえぐるように映し出している本作。それをブラックユーモアとともに描くさまは、オストルンド監督の得意とするところ。これまでも独自の目線で作品に取り組んでいますが、映画を作るときに大事にしてるテーマは何ですか?監督今回の作品はいままで描いてきたテーマを全部含んでいるような映画になっているけれど、すべて「文明というアイディアとは何か」というテーマを投げかけているんだ。実はこのテーマは、いまのスウェーデン社会が抱えている問題。つまりそれは、移民や多様性ということなんだけど、これからもこういう題材を撮り続けていきたいと思っているよ。ちなみに、今後はどのような作品を考えていますか?監督実は、次の映画は、「Triangle of Sadness(トライアングル オブ サッドネス)」というタイトルで、問題が起きたときにできる眉間のしわのことを表しているんだ。僕の妻がファッションカメラマンということもあって、次回はファッション業界が舞台。そこでは美しさというものが価値であり、たとえ才能もお金も生まれの良さがなくても、美しささえあれば社会的階級においては上に駆け上がっていけるよね。そんな美しさを持って生まれたというのは、遺伝子的に宝くじに当たったようなものだけど、それはこの不公平な世界での公平さだとも僕は思っているんだよ。主人公は美しさしかない男性で、モデルとして社会の上部に上り詰めるんだけど、ある日ハゲてきたことによって美しさの経済的価値を失っていることに気がつくんだ(笑)。しかも、劇中では無人島にたどりつくんだけど、そこでは彼の美しさは何も役に立たないんだよね。そんななか、魚獲り名人であるフィリピン人のおばさんと出会い、魚を巡ってあるおもしろい行動に出るという展開なんだ。次回作も非常に気になりますが、今回の作品から感じて欲しいことを観客へのメッセージとしてお願いします!監督まずは、いまのこの社会を私たちがどう見たらいいのかというのはとても大きな問題。なぜなら、個人の責任と社会の責任の境界線というのが非常にあいまいになってしまっているからなんだ。たとえば、「私はこの問題についてこう考えます」みたいなことを多くの人がFacebookで言ったりするんだけど、「じゃあコミュニティとしてどうするのか」ということまでは考えられていない。難しいことではあるけれど、いまは混乱している状況でもあるから、そういう部分をもっと考えて欲しいとも思っているよ。「自分だったら」と問いかけずにはいられない!この作品自体がまるで現代アートのような側面を持っているため、感じ方は人それぞれ。それだけに、鑑賞後は友だちや家族といつまでも議論していたくなるはず。次々と投げかけられる監督からの問いかけに、あなたの価値観も心も思いっきり揺さぶられてしまうかも!?皮肉とユーモアが詰まった予告編はこちら!作品情報『ザ・スクエア 思いやりの聖域』4月28日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、立川シネマシティ他にて全国順次公開!配給:トランスフォーマー© 2017 Plattform Produktion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS現代で足りないといわれているのは、他人に対する思いやり。誰もが「自分は持っている」と思っていても、心の奥は意外とわからないもの。そこで、自分自身を試したくなるオススメの映画話題作をご紹介します。それは……。
2018年04月25日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。新緑の季節、話題のアートスポットや美術館へのお出かけも気になるところですね。今回ご紹介する映画は、美術館を舞台に人間の本質に迫る傑作社会派エンターテインメント!『フレンチアルプスで起きたこと』の鬼才リューベン・オストルンド監督の最新作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』をお贈りいたします。有名美術館のキュレーターが発表した展示作品「ザ・スクエア」が、世間に思わぬ反響を生み、とんでもない大騒動へと発展していく皮肉な運命の悲喜劇です。本作のアイディアは、2015年、スウェーデンのベーナムにあるデザイン美術館Vandalorumで催されたリューベン・オストルンド監督とカッレ・ボーマンのART PROJECT「THE SQUARE」からきています。それは、スウェーデン全都市の中心部に人道的な聖域(枠内ではすべての人に平等な権利と義務が与えられる)を設置するというアイデアでした。美術館の展覧会やイベントの仕事、PRプロモーションの裏側も多少の誇張はあるにせよ垣間見ることができ、メディアのあり方など問題点も提起し大変興味深く今日的です。第70回カンヌ映画祭にて最高賞パルムドール受賞を果たし、ヨーロッパ映画賞で最多6部門を制覇、そして第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど注目の問題作。ぜひこの機会にお楽しみくださいませ!©️YUMIMOROTO■映画『ザ・スクエア思いやりの聖域』あらすじー美術館を舞台に人間の本質に迫る、観るものすべての心が試されるヒューマンドラマ。主人公のクリスティンは、権威ある現代美術館の敏腕キュレーター。地位と名誉と容姿に恵まれ、洗練されたファッションに身を包み、バツイチですがふたりの可愛い娘を持ち、そのキャリアは順風万風そのもののように見えます。彼は、次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表します。「ザ・スクエア」とは、4メートル四方に四角く地面を区切っただけのもので、脇には「ザ・スクエアは、信頼と思いやりの聖域です。この中では誰もが平等の権利と義務を持っています」と記されています。ザ・スクエアは、「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アートプロジェクトで、現代社会に蔓延するエゴイズムや貧富の格差に一石を投じ、世の中を良くする狙いがありました。そんなある日、クリスティアンは、広場で人助けをした隙に携帯と財布を盗まれてしまいます。犯人探しのために彼のとった軽率な行動は、思いがけず同僚や友人、自らの子どもたちをも裏切ることに。一方、PR会社は、お披露目間近の「ザ・スクエア」を大々的に宣伝しようと画期的なプロモーションを持ちかけます。それは作品のコンセプトと真逆のメッセージを流し、わざと炎上させて、情報を拡散させるというやり方でした。その目論見は、見事成功したかに思えましたが、世間の怒りはクリスティアンの予想をはるかに超えて、大騒動になってしまいます。クリスティアンは予期しないさまざまな困難に直面。いったい、どうなるのでしょうか……!■理想と現実、あなたの心が試される主演の敏腕キュレーターであるクリスティアンには、本作でブレイクを果たし、ヒット作『ドラゴン・タトゥーの女』の続編に出演決定したクレス・バング。共演にHuluのドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル侍女の物語』でエミー賞受賞、ゴールデン・グローブ賞受賞などに次々と輝き、脚光を浴びるエリザベス・モス。また『シカゴ』などの演技派ドミニク・ウェスト、謎のパフォーマー役に『猿の惑星』のモーションキャプチャーを務めたテリー・ノタリーらがしっかりと脇を固めています。アート界を舞台に、現代社会を生きる人々が抱える格差や差別といった不条理を抉り出し、本当の正義や生きていくことの本質を痛烈な笑いとともにユーモアたっぷりに描き出した本作。“人を信用する”のか“人を信用しない”のか。美術館の訪問客は、ふたつのドアのどちらかを選択しなければいけません。主人公が窮地に追い込まれ、人間としての決断を迫られるたびに私たち観客は「自分だったら、どうするだろう……?」と考えずにはいられないでしょう。■映画『ザ・スクエア思いやりの聖域』作品紹介4月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、立川シネマシティほか全国順次ロードショー公式ホームページ:原題:THE SQUARE監督・脚本:リューベン・オストルンド製作総指揮:トマス・エスキルソン、アグネタ・ベルマン、ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス製作:エリック・ヘルメンドルフ、フィリップ・ボベール撮影:フレドリック・ウェンツェル美術:ジョセフィン・アスベルグ衣装:ソフィー・クルネガルドヘア・メイク:エリカスペツィク音響デザイン:アンデシュ・フランクミックス:アンドレアス・フランク、ベント・ホルム編集:リューベン・オストルンド、ジェイコブ・シュルシンガー制作年:2017年制作国:スウェーデン、ドイツ、フランス、デンマーク合作 / 英語、スウェーデン語上映時間: 151分 / DCP / カラー / ビスタ / 5.1ch日本語字幕:石田泰子配給:トランスフォーマー後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館、在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本©️2017 Plattform Produktion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS■映画『ザ・スクエア思いやりの聖域』キャストクレス・バンク=クリスティアンエリザベス・モス=アンドミニク・ウェスト=ジュリアンテリー・ノタリー=オレグクストファー・レス=ミカエル
2018年04月14日天海祐希と沢村一樹をそれぞれ主演に迎え放送する、「アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル」。この度、第一夜&第二夜の共演者が決定し、黒木瞳、前田敦子、西田敏行、荒川良々、川口春奈らが出演することが明らかに。さらに、本作のビジュアルが公開された。■第一夜「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」天海祐希扮する“和製マープル”、元敏腕刑事にして危機管理のプロ・天乃瞳子が消えた死体の謎を追う「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」は、並走する列車の車窓から殺人現場を目撃する…というドラマチックな幕開けが印象的な傑作ミステリー「パディントン発4時50分」のドラマ化。そんな本作の新たなキャストが決定。車窓から殺人を目撃し、物語のきっかけを作る重要な人物、義母・雀役には、かつてミス・マープル役の吹き替えを務めたこともある草笛光子。瞳子の指示を受け、死体が投げ込まれたと思われる豪邸に潜入するスーパー家政婦・中村彩役を前田敦子、疑惑の豪邸に暮らす美貌の長女・富沢恵子役を原沙知絵、警視庁参事官役を橋爪功、ワンマン会長・富沢信介役を西田敏行。そのほか、石黒賢、勝村政信、鈴木浩介、桐山漣、黒谷友香らが出演する。■第二夜「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」アガサ・クリスティが1962年に発表した傑作ミステリー「鏡は横にひび割れて」をドラマ化する本作は、映画界の大物女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きたひとつの殺人事件が物語の幕開け。犯人の標的は、その女優だったのではないかと見られる中、第2、第3の殺人が起きていく――という謎多き連続殺人を、沢村さん演じる警視庁捜査一課の警部・相国寺が鮮やかに解き明かしていくというストーリー。『クリスタル殺人事件』として映画化された際、エリザベス・テイラーが演じた役柄を今回黒木瞳が演じることが決定。本作では殺人事件が起きたパーティーの主催者、映画界の大物女優・綵まど香として出演。物語の大きな鍵を握る役どころだ。さらに、まど香のライバルで因縁の仲にある女優・朝風沙霧役を財前直見、「そして誰もいなくなった」でも相国寺とコンビを組んだ刑事・多々良伴平役を荒川良々、まど香に興味を持ち密着取材を続ける若きカメラマン・谷口小雨役を川口春奈、朝風沙霧が所属するプロダクションの社長・段原平臣役を津川雅彦、まど香の夫で映画監督の海堂粲役に古谷一行。そのほか、八嶋智人、中原丈雄、水沢エレナ、平岩紙らが脇を固める。■「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」キャストコメント前田敦子(中村彩役)アガサ・クリスティのミステリーは誰もが知っている作品ばかりなので、その世界に入れたことをとても嬉しく思います。私はスーパー家政婦役で、役名に“スーパー”が付いているので、とても気合いが入りました(笑)演じる上で、家政婦としての役目と、瞳子さんに潜入現場の状況を伝えるという2つの大事な役割があったので、その両方の立場をスムーズに行き来できるよう心掛けました。また、お茶目な顔がたくさんある役なので、作品の中で浮かないよう、大切に演じることに気をつけました。天海祐希さんは本当に格好良くて美しいです。長ゼリフもすべて完璧におっしゃっていて、とにかくカッコイイ!のひと言です。西田敏行さんはお茶目なシーンをさらに素敵にさせちゃう、とてもユーモアに溢れている方で、現場をいつも和やかにして下さいました。瞳子さんの右腕として役に立つよう、精一杯頑張っている彩の姿を見ていただけたら嬉しいです。■「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」キャストコメント黒木瞳(綵まど香役)愛に飢えた女性。愛がすべてで、愛に満たされたいと思いながら生きてきたのだと思います。すべての行動原理は“愛”で、世間体とか地位とか名誉とか、そういうことをすべて抜きにして生きている女性――そのように理解しないと演じることが難しい役でもありました。同時にまど香は“無垢”なイメージでもありました。身につける衣装なども白を基調にしたもの。回想シーンは柄のあるものなどを選びつつ、現代のまど香との違いを表現しました。そうそう、50代にしてウエディングドレスも着てしまいました(笑)そちらもよかったら楽しみにしてみてください(笑)川口春奈(谷口小雨役)アガサクリスティ作品は初めてで、しかも、こんな大先輩方とご一緒させて頂けて、現場ではいい緊張感の中でやらせて頂くことが出来ました。私は報道カメラマンの小雨という役を演じさせてもらいましたが、小雨だけではなくみんながどこか怪しくて独特な世界観です。細かい表情や動きなどを見逃さずに楽しんで頂けたら嬉しいです。荒川良々(多々良伴平役)ア・ガ・サ・アガサ!クリスティ!です。大女優殺人事件です!乞うご期待!津川雅彦(段原平臣役)これまで、たくさんのドラマプロデューサーを観察して来たお陰で、ちょっとカッコ良い役に挑戦出来ました。アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」は3月24日(土)、25日(日)21時~テレビ朝日系にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2018年02月24日