M·A·C(マック)から新リキッド リップ「パウダー キス リキッド リップカラー」と新マット アイシャドウ「パウダー キス アイシャドウ」が誕生。2020年4月3日(金)より発売される。“ふんわりパウダリー”な新感覚リキッド リップM·A·Cの新作「パウダー キス リキッド リップカラー」は“ふんわりパウダリー”な仕上がりを叶えてくれる、新感覚のリキッド リップだ。ふわりと淡く発色し、リキッドタイプでありながら、仕上がりは霞がかったようなミスティマットな質感。軽いテクスチャーで心地よく広がり、唇のたてジワが目立ちにくい“ふっくらとした唇”に仕上げてくれる。また、パウダリーな仕上がりでありながら、潤いが続くのもポイント。唇の乾燥を気にせずお気に入りのカラーを楽しむことができる。塗布すると甘いバニラの香りが広がるので、思わずテンションアップ。限定3色を含む、全17色でのデビューだ。「パウダー キス リキッド リップカラー」全17色バーニング ラブ:ベリービリオン ダラー スマイル:ブライトフルーレセントピンククロスフェード<限定色>:コーラルメイク イット ファッシャン!:フューシャマックマッシュ:トゥルーレッドア リトル テームド:ロージーピンクマル イット オーバー:ミッドトーンヌード/ピンクアンダートーンモア ザ メア イア:モーブヌードデボーテッド トゥ チリ:バーントレッドリゾート シーズン:ブライトオレンジエスカンダロ!<M·A·C公式オンライン限定色>:ウォームコーラルメイク ラブ トゥ ザ カメラ:ディープワインモデル オフ デューティー<限定色>:ブルーピンクデイト メイカー:ウォームヌードオーバー ザ トープ:ミッドトーンダーティヌードソーリー ノット ソーリー:ダーティパンプキンオレンジガット ア コールバック:ミッドトーンモーヴベリーソフト質感の新マット アイシャドウ同時発売の「パウダリー キス アイシャドウ」は、ふんわり柔らかな仕上がりを叶えるマット アイシャドウだ。やわらかな触感のアイシャドウは、なめらかに広がって、ピタッと密着。ヨレにくく、色持ちがよく、見たままの高発色を叶えてくれる。また、ソフトな質感でブレンドしやすいので、グラデーションメイクも存分に楽しめそうだ。「パウダリー キス アイシャドウ」全10色ベスト オブ ミー:バニラクリームワット クラウト!:ライトコニャックギブ ア グラム:ブラックチョコレートブラウンデボーテッド トゥ チリ:ラスティー ブラウンストライク ア ポーズ:ライトシェルピーチレンズ ブラー:ブライトリッチバイオレットワーク, ワーク, ワーク:クラシックレッドライプンド:ソフトミッドトーンモーヴフォール イン ラブ:ミッドトーンブルーピンクソー オート ライト ナウ:ブライトブラッドオレンジ【詳細】M·A·C(マック)・パウダー キス リキッド リップカラー 全17色(既存14色・限定3色) 各3,900円+税・パウダー キス アイシャドウ 全10色 各2,900円+税発売日:2020年4月3日(金)【問い合わせ先】M·A·C(メイクアップ アート コスメティックス)TEL:0570-003-770
2020年03月26日「あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知らない」。松本潤主演『ナラタージュ』(2017)の大ヒット舞台挨拶の際、行定勲監督からサプライズで送られた手紙にはそう書かれていたという。確かにそのとおり。柔らかで、可憐で、愛らしいルックスの裏側にある熱く、揺るぎない女優魂をすでに私たちはよく知っている。それでいて、ときには親友のように見守りたくなる親しみやすさと等身大感。「ひよっこ」のみね子、「中学聖日記」の聖(ひじり)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の音(おと)、『映画 ビリギャル』のさやか…などなど、女優・有村架純はつい役名で呼びたくなる、そんな役柄に数多く出会ってきた。今年でデビュー10周年。文字通り老若男女、幅広い世代からの支持を集め、実力を兼ね備えた国民的女優のひとりとなった有村さんに、いま改めて迫った。「あまちゃん」から『映画 ビリギャル』で人気を不動のものに1993年2月13日生まれ、兵庫県伊丹市出身。現在27歳。2010年にドラマ「ハガネの女」で女優デビューし、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子が演じるヒロインの母・天野春子の青春時代を演じてブレイクした。その直後から、「スターマン・この星の恋」「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」など話題のドラマに立て続けに出演、「失恋ショコラティエ」(2014)では主演の松本さんの妹で三角関係に悩む女子大生・まつりを演じた。2014年10~11月には「ジャンヌ・ダルク」で舞台に初挑戦した。そして躍進の年、2015年を迎える。金髪やホットパンツ姿でイメージを一新し、ベストセラー小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を原作にした『映画 ビリギャル』に主演、女優としてさらに評価を高めることに。同作は興収28億円を超える大ヒットとなり、中国、韓国などでも公開。有村さんは第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞に選ばれ、福士蒼汰との共演作『ストロボ・エッジ』と合わせて第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。この2作のヒット映画と、月9「ようこそ、わが家へ」や連続ドラマ初主演となったWOWOW連続ドラマW「海に降る」などによりエランドール賞新人賞も受賞した。特に、ブレイク以前から連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」に起用されており、完結編の『劇場版 SPEC ~結~』(2013)まで出演。「スターマン」でも組んだ堤幸彦監督については「やはり“思いきり”が大事だなと、堤監督の作品で学びました」と語っており、「最初はいっぱいいっぱい」だったものの「それから色々な経験を経て、堤監督から学んだことを出しながら、自分の中でも伸び伸びできるように」なってきたと当時のインタビューで語っている。いまからは考えられない⁉︎オーディションに落ち続けた下積み時代2016年1月期には「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(いつ恋)で高良健吾と初の月9主演を務め、翌2017年度前期放送の「ひよっこ」では2度目の“朝ドラ”にしてヒロインに抜擢され、2年連続で紅白歌合戦の司会を担当。さらに、『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』『何者』『3月のライオン』『関ヶ原』『ナラタージュ』『コーヒーが冷めないうちに』などヒット映画に出演してきた。その駆け抜け方は怒涛のごとくといっていいほど。同世代に菅田将暉や神木隆之介、福士さんらがひしめく中、実力派若手女優としてメキメキと力をつけてきた。『フォルトゥナの瞳』(2019)では、「SPEC」シリーズや「11人もいる」『3月のライオン』と共演してきた神木さんと4度目の共演にして初めて恋人同士を演じたことも話題に。『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』では喪失感を抱えた“母親”役にも挑戦した。知名度や人気が上がるにつれて明らかになったのが、学生時代からアルバイトをしながら女優を目指し、デビュー当時は何度もオーディション落選を経験していたという下積み時代。『映画 ビリギャル』公開時に行われた現役女子高生限定のイベントでは、「(芸能界に)入る前の事務所のオーディションも落ちてるし、事務所に所属してからもことごとく(映画やドラマの)オーディションで落ちてました。すごく落ち込みますよ。自分をどうやったら目に留めてもらえるのか?」という驚きのエピソードを告白。「でもこれが自分なので、どう自分を伸ばすかを考えました」と明かしていた。そして、「『これでダメなら、大学に進学しよう』と思っていた時期にオーディションに受かったのが、いまの事務所に入るきっかけでした。最終的に自分を支えたのは、小さな頃から抱いていた『お芝居をしたい』という気持ちを信じることだったんです」(『ビリギャル』インタビュー)と、自身を支えた夢への思いを語っていた有村さん。『ビリギャル』や「いつ恋」「ひよっこ」などで見せてきた、ひたむきで、真面目で、一途な主人公の姿はそんな有村さん自身に重なって見える。スタジオジブリの『思い出のマーニー』(2014)では、ヒロインのひとりであるマーニー役で声優に挑戦。その際も、「デビュー当初に一度、ジブリ作品のオーディションを受けたことがあったんです。その時は残念ながら落ちてしまったので、『今度こそ!』という思い」があったそうで、念願のジブリ声優で好演。その後、『くるみ割り人形』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』でも声優をつとめ、さらに『駅までの道をおしえて』では主人公の少女(新津ちせ)の10年後に扮してモノローグを担当した。“かぐちゃん”はじめ、CM女王として活躍観る者の共感を呼ぶ有村さんは、CM界でも大活躍。2019年末にメディアの調査・分析を行う「ニホンモニター」が発表した「2019女性タレントCM起用社数ランキング」によれば、起用社数は12社にのぼり、広瀬すず、白石麻衣、齋藤飛鳥と同率2位。とりわけ、2015年1月1日からスタートしたau「三太郎」シリーズでの、桃太郎(松田翔太)と“夫婦”のかぐや姫役でもおなじみ。“かぐちゃん”には鬼嫁疑惑(!?)があり、桃太郎は日ごろ尻に敷かれている…という見方が一般的、そんなドSなところも有村さんの日ごろのイメージとのギャップで人気となっている。しかも、菜々緒が姉・乙姫、川栄李奈が妹・織姫と最強の3姉妹で、ママは池田エライザ扮する親指姫だ。2017年からスタートしたWOWOWのCMでも、飄々とした柳楽優弥に何かと振り回される(?)役柄も、新しいCMが公開されるたび「可愛い」と評判を呼んでいる。また、リクルート「ホットペーパービューティー」のCMでは、『映画 ビリギャル』で“母子”役を熱演し、「中学聖日記」や『コーヒーが冷めないうちに』でも共演してプライベートでも親交がある吉田羊と息の合ったやりとりを見せている。かつての有村さんを彷彿とさせる、7歳年下の浜辺美波とは「JA共済」のCMで姉妹役に。ライフアドバイザーとして働いている姉と大学生の妹という設定で、おそろいのTシャツを着たバージョンのCMでは、初共演とは思えないほどの仲のよさが画面からも伝わってくる。「いつ恋」の後半のごとく、世話を焼く側となった(?)有村さんと浜辺さんが共演するドラマや映画をぜひ観てみたいところだ。お茶の間に鮮烈な衝撃「あまちゃん」(2013)宮藤官九郎が脚本を手がけた朝ドラ「あまちゃん」。ヒロイン・天野アキ役でオーディションを受け、選ばれたのは能年玲奈(現・のん)だったが、有村さんが若き天野春子で出演することに。芸能界に入って4年目で出会った当たり役だ。その春子はとにかく田舎がキライで大都会・東京でアイドルになることに憧れ、母の反対を押し切って家出同然で上京する。「アイドルになって大きく羽ばたいてやる」と、1980年代当時に流行した“聖子ちゃんカット”で登場した有村さんの、その勢いと輝きは鮮烈だった。一度はクランクアップしたものの、好評を受けて最終週の大事な局面でドラマチックな的で再登場!さらに宮藤さん監修・選曲、小泉今日子や薬師丸ひろ子の楽曲も入った80年代ヒット曲集「春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~」ではジャケット写真にも起用された。最強女優戦隊の健気なグリーン『女子ーズ』(2014)桐谷美玲がレッド、藤井美菜がブルー、高畑充希がイエロー、山本美月がネイビー、そして有村さんが売れない劇団員の“グリーン・緑山かのこ”という最強の女子戦隊。「まつエク行きたい」など女子ならではの用事が優先されつつ、“表の顔”の仕事との両立に悩み、戦隊モノあるあるを取り入れた福田雄一監督ワールドの中で懸命に弾けた。桐谷さんは翌年『ヒロイン失格』が大ヒット、高畑さんも朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロインに起用されるなど、それぞれ躍進のきっかけ(!?)となることに。同世代からの支持を集める『ストロボ・エッジ』(2015)2014年ブレイクランキング俳優部門・女優部門それぞれ1位に選ばれた福士さんと最強カップルに。“壁ドン”ほか、バックハグ以上にドキドキする(?)、男子の大きめパーカーの袖を後ろからまくってもらう“袖クル”という新パターンも誕生し、好きな人の肩にもたれかかって居眠りする“肩ズン”も話題となった。駅のホームで何かと“事件が起こる”本作で告白したりされたり、「わかってるよ!」とひとり叫ぶシーンや、壮大な花火を背後にセリフがない中で切ない感情を表現する有村さんの繊細な演技が注目された。「あまちゃん」では直接絡みはなかったが、今作で4度目の共演となった福士さんは「今まで以上に有村さんの中にある演技への“熱さ”も感じた気がした」とシネマカフェのインタビューでふり返っている。ギャルの一念発起を熱演『映画 ビリギャル』(2015)金髪、へそ出しのホットパンツ姿で「ガン見しすぎじゃね?」と登場する姿はインパクト大。そのビジュアルとは裏腹に、高校2年生にして学力は小学4年生レベルのギャル・さやかが慶應大学現役合格という無謀ともいえる目標に向かって、家族と、仲間と七転八倒しながら挑戦する姿が笑いと涙を誘った。ギャル語や名古屋弁にも挑み、一度こうと決めたときの精神力と、周囲の思いを受けとめ真価を発揮していくさまは幅広い層からの支持を集めた。伝説級の月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)高良さんや「AAA」西島隆弘、仲良しの高畑さんら気鋭の若手キャストが熱演を見せる中、「約4か月、大恋愛しました」とクランクアップ後の思いを当時のブログに語っていた有村さん。都会の片隅で暮らす、それぞれに寂しさや痛みを抱えた6人の20代を描いた青春群像ラブストーリーは、朴訥な“引っ越し屋さん”高良さんとのやりとり、すれ違いを続ける2人の恋が主題歌を担当する手嶌葵の儚い歌声も相まって観る者を夢中にさせた。先日の有村さん27歳の誕生日は、高畑さんと森川葵にもお祝いしてもらった様子。今作・第一部の完結編、“芋煮会”はそこでも話題にのぼるほどの伝説級。降りしきる雨が印象的『ナラタージュ』(2017)『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本さん演じる高校教師・葉山に思いを寄せ続け、再会後にその思いがさらに激しく燃え上がる、という大学生・工藤泉を熱演。かつて居場所のなかった自分を救ってくれた葉山先生には、妻がいるという許されない恋…。シャワールームでのずぶ濡れハグをはじめ、本格的なラブシーンに初挑戦し、ひたむきに役と向き合った有村さんは、冒頭の行定監督の言葉を引き出すことに。釜山国際映画祭でも上映され、有村さんは「マリ・クレールアジアスターアワード」を受賞。日常を大切に昭和を駆け抜ける「ひよっこ」(2017)戦後の高度経済成長期、日々変わりゆく日本の中で変わらない人情をベースに、微笑ましい日常に寄り添った群像劇。実在した人物でも偉人でもなく、“金の卵”として東京に集団就職した谷田みね子が、まだまだひよっこながら一歩ずつ成長していく姿を丁寧に描いた今作で、「あまちゃん」の“夏ばっぱ”こと宮本信子らベテランと、今作から躍進した佐久間由衣や泉澤祐希、伊藤沙莉、松本穂香、竹内涼真、磯村勇斗らに囲まれ、常にヒロインとして周囲を照らし続けた。神木隆之介に激情をぶつける…『3月のライオン』(2017)主人公・桐山零を演じた神木さんの再現度もさることながら、「前編」「後編」2部作で登場人物たちのそれぞれの心情もつぶさに描いた今作。「いつか演じてみたい」と『ストロボ・エッジ』のインタビューで語っていたような、「人をもてあそんじゃうような悪女」とまではいかないものの、プライドが高く、将棋の才能により父(豊川悦司)から特別扱いされる零に複雑な感情を抱き、父の弟子であるプロ棋士の後藤(伊藤英明)と不倫を続ける姉・香子は確かにこれまでにない役。初の教師役で禁断の恋「中学聖日記」(2018)「ひよっこ」以来の連ドラ出演、民放での連ドラ単独主演作で選んだのは、制服姿からの卒業であり、なんと10歳年下の中学生の教え子に恋してしまうという教師の役。1年にわたるオーディションから選ばれた新星・岡田健史の真っさらで真っ直ぐな演技は役柄とも重なり、劇中と同様、回を追うごとに成長していく彼を受けとめ続けた有村さんの女優としての度量も見せつけた。また、美しいキスシーンやハラハラさせるラブストーリーのみならず、教師という仕事にひたむきに向き合う姿も胸を打つことに。今作も、うわさや他人の目、先入観、偏見と闘い、そんな社会に一石を投じる“勇者”たちの物語だった。新境地に挑んだ連続ドラマW「そして、生きる」(2019)劇場版も公開『ナラタージュ』「いつ恋」の坂口さんと再共演、「ひよっこ」『阪急電車片道15分の奇跡』の岡田惠和によるオリジナル脚本、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が連続ドラマ初演出という豪華な組み合わせ。全編6K収録を行い、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版は、復興しつつある気仙沼の風景から海外ロケのフィリピン、焚き火が照らし出す告白に至るまで見応えある映像美を生み出した。演じたのは、幼い頃に両親を亡くした主人公・瞳子。地元・盛岡ではポスターなどに起用される劇団員で、オーディションに落ち続ける中で震災が起き、ボランティアで坂口さん演じる清隆と出会う、という役どころ。震災を通じた経験をはじめ、現代で生きていくことの痛みをすくい上げ、「生きるって何だろう」と問いかける今作は有村さんにとっても、坂口さんにとっても新境地となった。次回作は菅田将暉&「いつ恋」坂元裕二との再タッグこの冬公開映画『花束みたいな恋をした』は、「いつ恋」脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本、監督は『映画 ビリギャル』の土井裕泰と、有村さんの新たな魅力を開花させてきたスタッフとのタッグ。そして『何者』でも共演した菅田さんとあれば、期待値が上昇しっぱなし。さらに、4月には「坂元裕二 朗読劇2020」にも参加することが発表されている。柳楽優弥&三浦春馬と共演、戦時下の若者描く「太陽の子」柳楽さんと三浦春馬が兄弟役となり、2人が密かに思いを寄せる女性を有村さんが演じるNHKの国際共同制作ドラマ「太陽の子」が8月15日に放送される。大戦末期、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ることを命じられた研究者(柳楽さん)らの苦悩を描く青春群像劇。「サンダンス・インスティテュート/NHK賞2015」でスペシャルメンションを贈られた黒崎博(「ひよっこ」)が作・演出。イ・チャンドン監督の「バーニング」やHIKARI監督の「37セカンズ」と同様、長編映画『太陽の子』(公開日未定)も制作され、テレビドラマ版とは違った視点で描かれるという。そんな有村架純が“撮休”の日に何する…?薄幸で運命に翻弄されるヒロインでもない、よく転ぶドジっ子でもない、“素”の女優・有村架純が急に撮影がお休み=撮休になり「さて、何しよう?」と様々な休日を過ごしていくオムニバスストーリー。WOWOW初参加の是枝裕和監督をはじめ、『愛がなんだ』の今泉力哉監督、星野源のMVを手掛けるディレクター・山岸聖太や、『ウルトラミラクルラブストーリー』「バイプレイヤーズ」の横浜聡子監督、是枝監督が総合監修したオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編を手がけた津野愛監督ら、これまで組んだことのないクリエイター陣とのタッグで、また新たな姿を見せてくれること間違いなし!デビュー10周年にして、今作で初めて出会えそうなNEW・有村架純には、早くも「楽しみすぎる」「生きててよかった」といった期待の声が上がっている。有村さんの進化は、まだまだ止まらない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:フォルトゥナの瞳 2019年2月15日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「フォルトゥナの瞳」製作委員会劇場版 そして、生きる 2019年9月27日よりイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開Ⓒ2019 WOWOW
2020年03月17日元BIGBANGのV.I(29)が3月9日に兵役により軍入隊する予定であることが分かった。5日に韓国メディアが報じた。報道によると、V.Iは9日に江原道・鉄原郡(チョルォングン)にある陸軍6社団新兵教育隊に入隊する予定だという。当初、昨年3月に入隊するはずだったが、V.Iが理事を務めていたナイトクラブ「バーニング・サン」で、暴行・麻薬販売・性的暴行など様々な疑惑が浮上。一連の騒動の中心人物とされるV.Iには、ほかにも海外投資家への売春あっせん、脱税、海外賭博の容疑がかけられ、「スンリゲート」と呼ばれる大スキャンダルとなった。これを受け、警察の捜査に応じるために、V.Iは入隊を延期していた。(※スンリはV.Iの韓国での芸名)その後、検察が昨年5月と、今年1月の2度にわたりV.Iの逮捕状を請求するも、証拠不十分により棄却。現在は、常習賭博、売春処罰法違反などの容疑で在宅起訴されている状態だ。入隊した場合、事件は軍事裁判所に移管され、V.Iは軍事法廷で裁判を受けることになる。最近では、入隊前の激励パーティーを開いた様子が報道されており、ファンからは《軍に逃げるんだね》《逮捕されないで入隊なんて納得できない》《軍事裁判所が正当な判決をすることを願う》といった反応が寄せられている。いっぽうで、BIGBANGの4人は全員兵役を終え、除隊した。リーダーのG-DRAGON(31)は、1月にパリで開かれたCHANELのコレクションショーに出席。スポーツメーカー・NIKEとのコラボスニーカーを発売するなど、ファッション方面で活動中だ。SOL(31)は、先月24日に開催したフリーマーケットとオークションの収益金を、聴覚障害を持つ児童のために寄付している。D-LITE(30)も、個人スケジュールで日本に出国していたことが明らかになり、先月25日に、金浦空港で除隊後はじめてメディアの前に現れた。グループでは、4月に米国で開催される『コーチェラヴァレー・ミュージック&アートフェスティバル』への出演が決定している。しかし、大麻吸引の容疑で’17年に懲役10か月、執行猶予2年の宣告を受けたT.O.P(32)が、SNSのライブ配信で「韓国ではカムバックしない」と言及しており、韓国での活動再開は依然として未定のままだ。
2020年03月05日名優ソル・ギョングと“カンヌの女王”と称されるチョン・ドヨンが18年ぶりに再共演し、セウォル号沈没事故遺族の喪失と愛を描く『君の誕生日』が、6月5日(金)に公開決定。併せて日本版アートワークおよび予告映像が到着した。2000年のイ・チャンドン監督『ペパーミント・キャンディー』で新人俳優賞を総なめにし、2002年の『オアシス』、2003年の『シルミド SILMIDO』などで活躍。近年もアルツハイマーの連続殺人鬼を演じた『殺人者の記憶法』や民主運動家を演じた『1987、ある闘いの真実』が記憶に新しく、今年はハン・ソッキュとW主演する『悪の偶像』も公開されるソル・ギョング。そして、2007年の『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得し、2010年の『ハウスメイド』がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、“カンヌの女王”とも称されるチョン・ドヨン。韓国映画界を代表するトップ俳優2人が2001年の『私にも妻がいたらいいのに』以来、18年ぶりの共演を果たし、わが子を亡くした喪失感と、切ない愛を抱きながら生きる遺族の姿を熱演する。監督は、『オアシス』『シークレット・サンシャイン』『バーニング劇場版』などで世界を魅了する巨匠イ・チャンドン監督のもとで経験を積んだ新鋭イ・ジョンオンが務め、本作で長編デビュー。監督自身がボランティア活動を通じ、長い期間遺族と接する中で生まれた本作は、韓国全土が悲しみに包まれた2014年4月16日、修学旅行中の高校生ら300人以上が犠牲となったセウォル号沈没事故を正面から取り上げる。本年度アカデミー賞には、『パラサイト 半地下の家族』のほかに同事故を取り上げた短編ドキュメンタリー『In the Absence』(英題)もノミネートされており、いま改めて注目される題材となっている。今回解禁された予告映像では、亡くなった息子スホの近づいてくる誕生日を軸に、共に記憶し、悲しみを分かち合うことがどれだけ生きていく上での励みになるか。忘れられない傷を持つ全ての人々に寄り添う、温かな感動を予感させている。『君の誕生日』は6月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月24日マーク・ウォルバーグ主演、グラミー賞にもノミネートされたポスト・マローンが映画デビューを果たすNetflix映画『スペンサー・コンフィデンシャル』が3月6日(金)より独占配信開始。アクションシーン満載の予告編とキービジュアルが解禁となった。原作は、ベストセラー小説家ロバート・B・パーカーによる人気小説「スペンサー」シリーズ。刑務所での5年の服役から出所したスペンサー(マーク・ウォールバーグ)は、頑固者で喧嘩っ早い、粗野だが、実は正義感溢れる元警察官。ひょんなことなら同居人となったホーク(ウィンストン・デューク)と共に、投獄されるきっかけとなった世間を大混乱に巻き込んだ殺人事件の謎を調査し、隠された真実とその裏にうごめく陰謀を暴き出そうとする。やがて汚職警官、麻薬カルテル、その裏に潜む大物政治家らの巨大な悪に気がつき、裏社会の口封じのターゲットになることに。果たして彼らは迫りくる危険に立ち向かい、法の下の正義を貫くことができるのか...!?この度解禁となった予告編は、冒頭からマーク演じるスペンサーとポスト・マローン演じる囚人の派手な殴り合いからスタート。ようやく出所となるも、5年の歳月で彼女から見切りを付けられてしまい部屋を追い出されることに。やむなく転がり込んだ友人ヘンリー(アラン・アーキン)の家には同居人ホークがおり、どうにも相性の悪そうな2人の姿に早くも問題続出の様子が伺える。同時に、息を呑むようなスリルと想像を絶するアクションシーンも満載の予告編となっている。併せて解禁されたキービジュアルには、緊迫感漂うスペンサーと図らずも相棒となるホークと2ショットが。2人の活躍にも期待が高まる。主人公のスペンサーを演じるマーク・ウォールバーグは、本作で『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』などでタッグを組んできた旧知の仲であるピーター・バーグ監督とともに新境地へと挑む。プロデューサーを務めるのは『ワイルド・スピード』シリーズ、『プリズン・ブレイク』などのニール・H・モリッツ。さらに、スペンサーの相棒ホークを演じるのは『ブラックパンサー』のエムバク役で人気のウィンストン・デューク。加えて、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演男優賞受賞の名優アラン・アーキンや、世界的人気を誇るコメディアン、イライザ・シュレシンガーも名を連ねており、極めつけは、今年のグラミー賞で「Sunflower」が年間最優秀レコードにノミネートされている超人気ラッパーポスト・マローンとして知られるオースティン・リチャード・ポストも本作で自身初の映画出演を果たしている。Netflix映画『スペンサー・コンフィデンシャル』は3月6日(金)より独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年01月21日第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめとする6部門に堂々ノミネート。米国が製作に入っていないアジア映画が作品賞にノミネーションされるのは史上初、韓国映画のノミネートも史上初と、映画史を変える偉業に王手をかけた『パラサイト 半地下の家族』。この度、同賞にもノミネートされたプロダクション・デザイナー、そして韓国映画界を代表する撮影監督が裏側を語る特別映像が公開された。日本でも1月10日から全国公開となった本作は、先行公開時から大きな話題を呼び、全国的に満席が続出する大ヒットスタート。SNS上でも「震えるほどすばらしい映画!」「見終えてすぐに立ち上がれなかった!」「こんな映画体験今までにした事がない」「全力で周りに勧めたくなる最高の映画」と絶賛の声が溢れている。そんな中、今回到着したのは、ポン・ジュノ監督が絶大な信頼を寄せるスタッフの仕事ぶりに迫る特別映像。撮影監督やプロダクション・デザイナーのインタビュー映像やコメントを交え、世界中を熱狂させている本作誕生の裏側に迫っている。『哭声/コクソン』などを手掛ける撮影監督とキャストも感服する美術監督製作には、監督からの信頼も厚いスタッフの存在が欠かせない。撮影監督を務めたホン・ギョンピョは、ウォン・カーウァイ作品の撮影監督として知られるクリストファー・ドイルの元で経験を積んだのち、1998年に撮影監督デビュー。現在韓国映画界を代表するシネマトグラファーとして幅広く知られ、ナ・ホンジン監督『哭声/コクソン』(’17)やイ・チャンドン監督『バーニング劇場版』(’18)など、日本でも人気のある作品を多く手掛けている。ポン・ジュノ監督とは『母なる証明』(’09)、『スノーピアサー』(’14)に続く3度目のタッグとなる。プロダクション・デザイナーのイ・ハジュンは、大ヒット映画『10人の泥棒たち』やジョニー・トー監督『ドラッグ・ウォー毒戦』、カンヌのコンペティション出品作イム・サンス監督『ハウスメイド』など話題作を多く手掛けるベテラン。ポン・ジュノ作品ではNetflix映画『オクジャ/Okja』に続く2度目のタッグ。本作でアカデミー賞美術賞にノミネートされるという快挙を成し遂げている。どちらも新たな傑作を生みだすべく結集した最高峰のスタッフだ。ソン・ガンホが「見せた顔はまた新しいもの」物語は、日の当たらない“半地下”と、高台にある“豪邸”を中心に、豪華キャストのアンサンブルで展開していく。名役者たちの表情を引き出した撮影について、そしてセットのこだわりについて撮影監督ホン・ギョンピョは、「本作は一人の登場人物についての話ではないので、全ての役者の間で本当のエネルギーが生み出され、私たちはたくさん笑いました」と、撮影は活気のあるものだったとふり返る。「セリフの多い人物中心の映画なので、レンズは執拗に役者の顔を映しているのですが、彼らの新たな一面を見ることができたのは非常に楽しい経験でした。特に、ソン・ガンホは膨大な数の映画に出演してきていますが、この映画で彼が見せた顔はまた新しいものでした」と、名優ソン・ガンホがさらに新しい表情を見せたことに驚いたという。“半地下”も“豪邸”もセット!「ハエや蚊も実際に飛ばしました」さらに“半地下”や“豪邸”など撮影に使われた多くが、セットで作られている。プロダクション・デザイナーのイ・ハジュンは「最初に私たちが思いついたコンセプトは、高い場所にあるパク家の邸宅と、低い場所に広がる半地下アパートのギテクの家族の家のコントラストでした」と、キム一家とパク一家の格差を立地で表現したとこだわりを明かす。「空間にリアリティを求めました。多くの時間を費やして、ソウルの再開発が予定されている古い町並みや、歴史ある集合住宅を歩き回りました。パク家の邸宅は映画の中では有名な建築家によって設計されたものという設定だったので、モダンだけれどエレガントなオープンセットを建て、家具や小物など内装にもこだわりました」と、物語の設定に沿ったよりリアリティなセットを作ることができたと自信をのぞかせる。街の細部まで精密なコンテを描いて形作った半地下住宅街については、インタビュー映像で「ハエや蚊も実際に飛ばしました。地下特有のカビ臭さを出そうと意識した」と、劇中で重要な鍵となるが映像には映らない“匂い”や雰囲気についてもリアルを追求しながら挑んでいたと語っている。『パラサイト 半地下の家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年01月15日「第74回毎日映画コンクール」において、各賞のノミネート作品&ノミネート者が発表された。『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』が最多8ノミネート、男優主演賞には池松壮亮、柄本佑、成田凌ら、女優主演賞には蒼井優、岸井ゆきの、シム・ウンギョンらが選ばれた。国内で最も歴史のある映画賞「毎日映画コンクール」。今回は、2019年1月1日から12月31日までに、国内で14日間以上劇場公開された映画(アニメーション、ドキュメンタリーは完成または上映した作品)が対象となっている。まず、「日本映画大賞・日本映画優秀賞」候補作にあがったのは、『火口のふたり』、『新聞記者』、『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』、『宮本から君へ』の5作品。また「男優主演賞」には、池松壮亮(『宮本から君へ』)、稲垣吾郎(『半世界』)、柄本佑(『火口のふたり』)香取慎吾(『凪待ち』)、成田凌(『カツベン!』)。「女優主演賞」には、蒼井優(『宮本から君へ』)、岸井ゆきの(『愛がなんだ』)、シム・ウンギョン(『新聞記者』)、瀧内公美(『火口のふたり』)、筒井真理子(『よこがお』)、松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)。なお、成田さんは『愛がなんだ』と『さよならくちびる』で「男優助演賞」、シム・ウンギョンは『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡さんは『ひとよ』で「女優助演賞」にもノミネートしている。今回最多ノミネートとなったのは、『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』。男優主演賞(柄本佑)、女優主演賞(瀧内公美、松岡茉優)、監督賞などで8ノミネートに。続く、男優主演賞(稲垣吾郎)など7ノミネートで『半世界』、『カツベン!』と『ひとよ』は5ノミネートとなった。ほかにも、「外国映画ベストワン賞」には『グリーンブック』や『ジョーカー』、『運び屋』など話題作が選ばれ、「アニメーション部門」では、『海獣の子供』『きみと、波にのれたら』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』『天気の子』が選ばれている。なお、発表は来年1月下旬の毎日新聞・スポーツニッポン新聞紙上にて、表彰式は2月13日(木)にミューザ川崎で行われる予定だ。「第74回毎日映画コンクール」主なノミネート【作品部門】日本映画大賞・日本映画優秀賞『火口のふたり』『新聞記者』『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』『宮本から君へ』外国映画ベストワン賞『グリーンブック』『ジョーカー』『象は静かに座っている』『運び屋』『バーニング劇場版』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【俳優部門】男優主演賞池松壮亮『宮本から君へ』、稲垣吾郎『半世界』、柄本佑『火口のふたり』、香取慎吾『凪待ち』、成田凌『カツベン!』女優主演賞蒼井優『宮本から君へ』、岸井ゆきの『愛がなんだ』、シム・ウンギョン『新聞記者』、瀧内公美『火口のふたり』、筒井真理子『よこがお』、松岡茉優『蜜蜂と遠雷』男優助演賞渋川清彦『半世界』、鈴木亮平『ひとよ』、成田凌『愛がなんだ』、成田凌『さよならくちびる』、長谷川博己『半世界』、吉澤健『凪待ち』女優助演賞池脇千鶴『半世界』、市川実日子『よこがお』、片岡礼子『楽園』、シム・ウンギョン『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡茉優『ひとよ』スポニチグランプリ新人賞(男性)佐藤結良『僕はイエス様が嫌い』、鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』、細田佳央太『町田くんの世界』、皆川暢二『メランコリック』、YOSHI『タロウのバカ』スポニチグランプリ新人賞(女性)秋田汐梨『惡の華』、佐久間由衣『“隠れビッチ”やってました。』、関水渚『町田くんの世界』、玉城ティナ『惡の華』、森七菜『地獄少女』(cinemacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年12月26日第92回アカデミー賞における9部門のショートリスト(ノミネート前の最終候補リスト)が発表された。注目は、今回より「外国語映画賞」から名前が変更となった「国際長編映画賞」。ゴールデングローブ賞の「外国語映画賞」にノミネートされている『パラサイト 半地下の家族』、『レ・ミゼラブル』、『Pain and Glory』の3本がショートリスト入りを果たした。「The Wrap」によると、『パラサイト 半地下の家族』は、韓国映画でショートリストに入った2本目。昨年、『バーニング 劇場版』が韓国映画として初めて同部門のショートリストに挙がったが、ノミネートは逃している。主な部門のショートリストは以下の通り。国際長編映画賞『The Painted Bird』(チェコ)『Truth and Justice』(エストニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Those Who Remained』 (ハンガリー)『Honeyland』(北マケドニア)『Corpus Christi』(ポーランド)『Beanpole』(ロシア)『Atlantics』(セネガル)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)『Pain and Glory』(スペイン)メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ダウントン・アビー』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』作曲賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スキャンダル』『フェアウェル』『フォードvsフェラーリ』『アナと雪の女王2』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『キング』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『マザーレス・ブルックリン』『1917 命をかけた伝令』『Pain and Glory』歌曲賞「Speechless」(『アラジン』)「Letter To My Godfather」 (『The Black Godfather』)「I’m Standing With You」(『Breakthrough』)「Da Bronx」(『The Bronx, USA』)「Into The Unknown」(『アナと雪の女王2』)「Stand Up」(『ハリエット』)「Catchy Song」(『レゴ(R)ムービー2』)「Never Too Late」(『ライオン・キング』)「Spirit」(『ライオン・キング』)「Daily Battles」(『マザーレス・ブルックリン』)「A Glass of Soju」(『パラサイト 半地下の家族』)「(I’m Gonna) Love Me Again」(『ロケットマン』)「High Above The Water」(『Toni Morrison: The Pieces I Am』)「I Can’t Let You Throw Yourself Away」(『トイ・ストーリー4』)「Glasgow」(『ワイルド・ローズ』)このほかに、長編ドキュメンタリー映画賞、短編ドキュメンタリー映画賞、短編アニメ映画賞、短編映画賞のショートリストが発表された。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日映画イベント「見逃した映画特集 2019」が、アップリンク渋谷・吉祥寺の2館にて、2019年12月27日(金)から2020年1月23日(木)まで開催される。2019年に話題をさらった全90作品が、再びスクリーンに!「見逃した映画特集」は、アップリンクが毎年年末年始に“その年の話題作”を上映する名物企画。2019年は、全90作品を28日間に渡り一挙に上映。いつの間にか見逃してしまった作品、もう一度スクリーンで見たい傑作を鑑賞できる、絶好のチャンスとなっている。期間中に上映されるのは、アカデミー賞作品賞『グリーンブック』やアカデミー賞脚色賞&カンヌ国際映画祭グランプリ『ブラック・クランズマン』、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『フリーソロ』、カンヌ国際映画祭監督賞『COLD WAR あの歌、2つの心』など、世界の映画祭で名立たる賞を獲得した名作をはじめ、7時間18分という驚異の上映時間で話題をさらった『サタンタンゴ』、国内でヒットを記録した『愛がなんだ』など、多彩なジャンルを揃えた2019年の話題作。寅さん過去作品も特別上映さらに今年は、寅さんシリーズ50周年・新作公開を記念して第1作『男はつらいよ』と第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のレトロスペクティブ上映も特別実施される。全作品の上映作品&スケジュールは下記の通りなので、是非気になる作品をチェックしてみて。アップリンク渋谷<上映作品(※五十音順)>・愛がなんだ(123分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・阿吽(74分)期間:1月17日(金)・アンビリーバブル・トゥルース(97分)期間:12月29日(日)・アンナ デジタルリマスター版(87分)期間:1月18日(土)~1月20日(月)・いなくなれ、群青(105分)期間:12月27日(金)~12月29日(日)・お嬢ちゃん(130分)期間:12月30日(月)、12月31日(火)・金子文子と朴烈(パクヨル)(129分)期間:1月13日(月)~1月16日(木)・神と共に 第一章:罪と罰(140分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・神と共に 第二章:因と縁(141分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(145分)期間:1月10日(金)~1月12日(日)・希望の灯り(125分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・グリーンブック(130分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(137分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・サウナのあるところ(81分)期間:12月31日(火)・シンプルメン(106分)期間:12月28日(土)、12月30日(月)・存在のない子供たち(125分)期間:1月3日(金)~1月8日(水)・地球はお祭り騒ぎ(116分)期間:1月2日(木)・月夜釜合戦(115分)期間:1月21日(火)~1月23日(木)・トラスト・ミー(107分)期間:12月27日(金)、12月31日(火)、1月2日(木)・ナイトクルージング(144分)期間:1月23日(木)・凪待ち(124分)期間:1月21日(火)~1月23日(木)・半世界(120分)期間:12月27日(金)~1月2日(木)・ひかりの歌(153分)期間:1月17日(金)~1月19日(日)・氷上の王、ジョン・カリー(89分)期間:12月30日(月)、1月9日(木)・普通は走り出す(109分)+八月の軽い豚(42分)期間:12月31日(火)・フリーソロ(100分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・僕はイエス様が嫌い(76分)期間:1月17日(金)~1月20日(月)・岬の兄妹(89分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・マックイーン:モードの反逆児(111分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・メランコリック(114分)期間:12月30日(月)、1月2日(木)、1月21日(火)、1月22日(水)・ヨーゼフ・ボイスは挑発する(107分)期間:1月2日(木)、1月20日(月)・嵐電(114分)期間:12月27日(金)~12月29日(日)・若さと馬鹿さ(61分)期間:12月27日(金)~12月29日(日)アップリンク吉祥寺<上映作品(※五十音順)>・アマンダと僕(107分)期間:1月19日(日)~1月23日(木)・アンダー・ユア・ベッド(98分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・イメージの本(84分)期間:12月27日(金)~30日(月)、1月2日(木)・永遠に僕のもの(115分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・オアシス HD デジタルリマスター版(133分)期間:1月7日(火)・男はつらいよ(91分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・男はつらいよ 寅次郎紅の花(107分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・Girl月ガール(105分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・海抜(80分)期間:1月5日(日)・帰れない二人(135分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・THE GUILTY月ギルティ(88分)期間:1月3日(金)、1月6日(月)~1月9日(木)・幸福なラザロ(127 分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・COLD WAR あの歌、2 つの心(88分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・サウナのあるところ(81分)期間:1月10日(金)~1月12日(日)・サタンタンゴ 4Kデジタル・レストア版(438分)期間:12月27日(金)~12月31日(火)、1月2日(木)・サマーフィーリング(106分)期間:1月17日(金)、1月18日(土)・シスターフッド(87分)期間:1月4日(土)・主戦場(122分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・ジョアン・ジルベルトを探して(111分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・新聞記者(113分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・スケート・キッチン(106分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・洗骨(111分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・タレンタイム~優しい歌(115分)期間:1月13日(月)~1月16日(木)・典座ーTENZOー(62分)期間:1月13日(月)~1月16日(木)・Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN(88分)期間:1月3日(金)・ドッグマン(103分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・翔んで埼玉(106分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・ナイトクルージング(144分)期間:1月14日(火)~1月16日(木)・ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(205分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>ビッチハグ(101分)期間:12月27日(金)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>オスロ、8 月 31 日(96分)期間:12月28(土)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン(88分)期間:12月29日(日)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>チーム・ハリケーン(96分)期間:12月30日(月)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>ウィ・アー・ザ・ベスト!(102分)期間:12月31日(火)・<トーキョーノーザンライツフェスティバル レトロスペクティブ>グッド・ハート(95分)期間:1月2日(木)・狼煙が呼ぶ(16分)期間:1月3日(金)・バーニング 劇場版(148分)期間:1月3日(金)~1月6日(月)・ハイ・ライフ(113分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・ハウス・ジャック・ビルト(152分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・バジュランギおじさんと、小さな迷子(159分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・氷上の王、ジョン・カリー(89分)期間:1月10日(金)~1月13日(月)・ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(84分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・ブラック・クランズマン(135分)期間:1月3日(金)~1月9日(木)・米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯(128分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・ペパーミント・キャンディー 4K レストア・デジタルリマスター版(133分)期間:1月8日(水)、1月9日(木)・芳華-Youth(135分)期間:1月17日(金)~1月19日(日)・僕たちは希望という名の列車に乗った(111分)期間:1月10日(金)~1月16日(木)・細い目(107分)期間:1月10日(金)~1月12日(日)・マーウェン(116分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・メモリーズ・オブ・サマー(83分)期間:1月10日(金)~1月13日(月)・メランコリック(114分)期間:1月10日(金)~1月13日(月)・ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる(109分)期間:1月4日(土)、1月5日(日)・ヨーゼフ・ボイスは挑発する(107分)期間:1月14日(火)~1月16日(木)・よこがお(111分)期間:1月17日(金)~1月23日(木)・ラスト・ムービースター(103分)期間:1月20日(月)~1月23日(木)・ワイルドツアー(67分)期間:1月13日(月)~1月16日(木)詳細「見逃した映画特集 2019」開催期間:2019年12月27日(金)~2020年1月23日(木)※上映時間・12月27日(金)~2020年1月2日(木)のスケジュールは、12月24日(火)22:0までに発表。・2020年1月3日(金)~1月9日(木)のスケジュールは、12月31日(火)22:0までに発表。・1月10日(金)~1月16日(木)のスケジュールは、1月7日(火)22:00までに発表。・1月17日(金)~1月23日(木)のスケジュールは、1月14日(火)22:00までに発表。会場:・アップリンク渋谷(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル 1F/2F)・アップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1 吉祥寺パルコ地下2階)※2020年1月1日(火・祝)は休館日。一作品料金:一般 1,300円/ユース(19歳~22歳) 1,100円/アンダー18(16歳~18歳) 1,000円/シニア(60歳以上) 1,200円/ジュニア(15歳以下) 800円/UPLINK会員 1,000円/UPLINK ユース会員(22歳以下)いつでも1,000円※サービスデー適応外。※特別料金を除く。
2019年12月16日ファッションメディア「ELLE」による「エル シネマアワード2019」授賞式が12日に行われ、門脇麦、中村倫也、佐久間由衣、蜷川実花監督が登場した。同賞は文化人や映画ジャーナリスト、ファッション関係者ら約40名を迎え、独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶ「エルシネマ大賞」に、「エル ベストアクトレス賞」「エル ベストディレクター賞」「エル メン賞」「エル・ガール ライジングスター賞」の4部門を加えたもの。映画ライターのよしひろまさみち、エルの坂井佳奈子編集長がナビゲートを務めた。2019年は映画『あの日のオルガン』『"隠れビッチ"やってました。』『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』『屍人荘の殺人』に出演し、今後の活躍に期待したい女優に贈られる「エル・ガール ライジングスター賞」に輝いた佐久間。Rick Owensのドレスで登場した佐久間は、スリットから覗かせた圧倒的美脚で会場を驚かせる。「本当に身に余る光栄な気持ちです。作品の数ではなく、ひとつひとつ丁寧に向き合える作品に出会えたことを本当に幸せだなと感じています。このお仕事はどこまでも果てしなく他力本願なお仕事で、その中でこの場所に立てていることを改めて関わってくださった皆さんに感謝したいと思います」と感謝の言葉を述べた。また「19歳の時にこのお仕事をはじめさせていただいて、それまでファッションにはほとんど無頓着で、ぼーっとして生きてきたんですけど、この仕事を始めてから、用意していただいた洋服を着て役作りしていくことで心が豊かになっていくことだったり、それとは逆に自分が選んで洋服を来てそこから気持ちが変わっていくことだったり、ファッションから勉強させていただいた」と心境を吐露。「ファッションと映像のお仕事は切っても切り離せないような関係性にあるなと感じています。これからも両方を自分らしく向き合っていけたらなと思っています」と意気込んだ。○エル シネマアワード2019 受賞一覧エル・ベストディレクター賞:蜷川実花エル・ガールライジングスター賞:佐久間由衣エル・メン賞:中村倫也エル・ベストアクトレス賞:門脇麦1位 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド2位 女王陛下のお気に入り3位 マリッジ・ストーリー4位 ジョーカー5位 マックイーン:モードの反逆児6位 グリーンブック7位 COLD WAR あの歌、2つの心8位 イエスタデイ9位 ボーダー 二つの世界10位 バーニング劇場版
2019年12月14日5年弱のアメリカ生活を経て、禅修行していた山を降りて大都会 東京暮らしを再スタートした筆者、土居彩。ところがひょんなご縁で山伏の先生との半共同生活が始まり、再び毎日祈りを捧げることになります。五感を超えた気配を察知出来る達人の先生と過ごすうちに、都市生活でペースがつかめずに鬱々していた気持ちも晴れて行ったのだとか。そして先生と繰り返し行う”祈り”という見えないものが持つ力を実感します。心のクセが創り上げたマインドコントロールに気づき、頭のなかのイジワルが現実ではないと気づき始めたというのですが…。取材、文・土居彩 看板写真・Yumiko Sushitani【マック・マインドフルネス時代の瞑想探し。「魂ナビ」が欲しい!】vol. 7「かんじんなことは、目では見えない」。『星の王子さま』のなかで、キツネが王子さまに言った有名な言葉です。目に見えないものが現実に影響を与える実質的な力。それが本当にあるんだと日に日に実感しています。私は会社をやめてアメリカで5年弱生活していたのですが、最後の2年間は禅センターやスピリチュアル・コミュニティで暮らしていました。山でのスピリチュアルな生活といったら、超常現象に触れたり、大いなる空に食らいつくといったどんな非凡で特別な体験なんだろうと想像されるかもしれません。ところが、その大半は草むしりや料理という日常的でありふれたことの繰り返しでした。坐禅を組んだり、お経を詠んだり勉強もしますが、そのほとんどは毎日の当たり前の仕事に没頭するという時間。単調な肉体労働を繰り返すことは、初めは物珍しく、しばらくすると退屈で苦痛になりました。けれどある段階を超えると、不思議とすがすがしい気持ちになっていきました。東京暮らし、ときどき山伏付き。そしてビザが切れてこのたび山を降りて帰国し、東京暮らしが再スタート。街での生活が始まりました。と同時に家主である恩人が山伏だったことで、偶然にも彼女が師として仰ぐ山伏の先達との半同居生活が始まったのです。そこで禅センターを出ても、毎朝祈りを捧げることになりました。「お祈り?」。なんだか怪しいですよね、わかります。実際に父と一緒に禅寺へ坐禅を組みに行ったときに、五体投地(坐具をしいて額、両肘、両膝を地面につけてお拝すること)してから般若心経というお経を詠んだ後に、親である父からでさえも「あんな宗教クサイのはゴメンだわ」と言われてしまいました。そんなこんなで日常生活に戻って、なんとなく唱えることもなくなっていたお経。ところが実家を出て、大都会の東京生活が始まったことで、再びそれを詠むことになったのです。そこで改めて実感したのは、祈りの力。目に見えないものの持つ影響力です。プロポーズは、言葉より音で聞け。正直言えば「有名な山伏の先生と暮らすことになるなんて! 緊張するなぁ」と思っていたのですが、一緒にいるだけでものすごくエネルギーがもらえる。「偉い先生なはずなのに、なぜ気疲れしないんだろう?」と不思議にも感じていました。というのも「考えるより、感じなさい」「プロポーズを受けたら、言葉じゃなくて音を聞きなさい」なんて。ふとしたときに絶妙の助言をしてくださるのですが、とにかく先達は状況察知能力が驚くほど高いのです。つまり、気疲れさせないように自然に気遣うことができる人。久しぶりの日本で仕事も人間関係も思うように運ばず落ち込んだり、にっちもさっちもいかずうつうつしていたのですが、先達と一緒に過ごす時間が長くなるほど暗い気持ちが晴れていき、日々のゴタゴタも笑って流せるようになりました。映画『マトリックス』はお経の世界。それに対して先達は「わしがどうこうというより、それは祈りの力だ」と言います。たしかに毎朝唱える般若心経というお経は、私と捉えるものは条件付きの現実で、確実な実体を持たないこと。それを手放せれば大きな自由が得られるといった教えです。ところで『マトリックス』という映画はご覧になられましたか? ホストコンピューターが創るデータ(マトリックス)という仮想現実のなかで人間が暮らしているという物語です。主人公のネオが現実だと感じている、狭いアパートも面倒くさい仕事も、味気ない食事も、嫌な匂い、そしてセクシーな異性ですらも、何もかもが実は、コードを延髄に繋がれてコンピューターから送り込まれた情報。それを脳が処理して「ホンモノだ」と感じている、実際の体験を伴わないニセモノの現実だったという恐ろしいストーリーです。仮想現実で生きるネオに対して、現実世界で生きるモーフィアスという登場人物が「現実とはなんだ? “現実”をどう定義する? 感じるとか、匂いをかぐとか、味わうとか、見るとかを現実とするなら、それはお前が脳で解釈した電気信号にすぎん」という台詞がありますが、これはこのお経の内容がベースにされていると感じます。考えは、現実ではない。自分の思考や感覚とは解釈のひとつで、完全な現実ではないというアドバイスには、ホッとさせられませんか? 自分へのダメ出しは、単に頭のなかのマインドコントロールかもしれない。「お前はダメだ」と自分を傷つけるような思考が浮かんだとしても、それはあくまでも実体無き心のクセのようなもの。私の場合、般若心経を繰り返し唱え続けると、ベタついた思考がさらっとしていくんです。そう実感できたのは、禅センターを出てずいぶん経ったあと。「前に気になっていたアレが、いまは流せるな」なんてふと思ったときに、気づくことができました。さらにこのお経がすごいのは、「ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか」という最後の部分。ここはサンスクリット語が音写されていて、唱えることで癒しや浄化をもたらす力があるとされる短い言葉、マントラ(真言)です。つまりたとえ意味を理解しなくても、詠唱することでお経の音によるヒーリング効果が得られると考えられています。アメリカで心理学の勉強をしていたときに科学的な根拠が無いものは”有る”とは言えないと繰り返し教えられました。そこで、その論は重々承知しています。けれども科学は人間の長い歴史のなかでほんの少しの間の学問に過ぎないのも事実。それに対し、昔からずっと信じられてきたことは経験がもとになっているので、やはりそこには何かがあるのではと思うのです。毎日何十年も祈りを捧げている先達は、明らかに五感では感じられないものを捉えていると思います。私の気配のようなものを察知しているから、困っているときにさりげなく気遣ったり、受け取りやすい形で助けてくれるのでしょう。それに対して「感じたままやっているから、気なんかなんも遣っておらんよ」とひょうひょうとしている。先日も荷物を運ぶのを手伝おうとしたら「お前は腰が弱そうだから、大丈夫だ」とおっしゃったのです。腰痛持ちだと見抜かれることはほぼないので、びっくりして「なんでわかるんですか?!」と聞いたら、「それぐらい、わかる」と笑って軽やかに去って行かれました。達人!セレブが集う名物センターでもベッドメイキングの後にお祈り。ところで、私が働きながら学んでいたもうひとつのスピリチュアル・センター、エサレン研究所。エマ・ワトソンなどのセレブがお忍びでステイしていたり、世界最大の砂漠の奇祭『バーニング・マン』が誕生した場所で、アメリカにおける最先端文化の発源地です。エサレンでもベッドメイキングをした後に、ゲストのためにblessingsと言われる祈りを捧げ、スペース・クリアリングをしていました。著名人やIT起業家などが集う場所なのであえてそれを公言しませんが、場を整えるためにスタッフたちが目に見えないものを大切にし、当たり前のように祈りが行われていたんですよ。修行のなかで自然に習い、祈りを捧げながら毎日を送る先達を見ていると、目に見えないものには物質に影響を及ぼす力が確実にあるのだと感じます。特に祈りの力はその最たるものでしょう。先達の祈りは全世界の存在に始まり、自然災害で被害を受けた方々、先祖たち、そして自分自身と、全体から個へと向かうもの。その逆はありません。その祈りを聞いていると、大きなつながりのなかで生かされているのだと、感謝と厳かな気持ちが自然と芽生えてきます。そしてただひたすら黙々と行う、一見地味で単調な行為である祈りを毎日繰り返し行うことが力となり、その大いなる力とつながる心と体を作っていくのだということも。土居彩編集者、翻訳者。株式会社マガジンハウスに14年間勤め、anan編集部、Hanako編集部にて編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を務める。’15年8月〜’17年5月、カリフォルニア大学バークレー校心理学部にて、畏怖の念について研究するダチャー・ケトナー博士の研究室で学ぶ。’18年9月〜’19年1月、7月、ニュー・メキシコ州サンタフェにあるウパヤ禅センターに暮らしながら、ジョアン・ハリファックス師に師事。現在は、書道家・平和活動家、13世紀の道元禅師を初めて英訳し欧米に伝えた禅研究家の棚橋一晃氏の著書『Painting Peace(平和を描く)』(シャンバラ社)を翻訳中。恩人たちに支えられ続けながら、会社を辞めて渡米奮闘したドタバタな当時の様子を綴ったananweb連載『会社を辞めて、こうなった』も。
2019年10月30日《text:宇野維正》主人公一家を乗せたメルセデスEクラスのちょっと古いステーションワゴン(このクルマのチョイスだけで、彼らが比較的裕福なこと、でも父親はちょっと見栄っ張りなことがわかる)が、サマーバケーションを過ごすためカリフォルニア州サンタクルーズにある母親の実家が所有する別荘へと向かう。カーステから流れるのは「I Got 5 On It」。カリフォルニア州オークランド出身のルーニーズが1995年にリリースした、ベイエリアヒップホップのクラシック。父親と母親の世代にとってはティーンの頃を思い出させる懐メロだ。でも、子どもたちは言う。「これってマリファナのことでしょ?」。その通り。友達が1パック10ドルで買ったマリファナ、それを半分分けてくれと5ドル札を手渡すときの決まり文句、それが「I Got 5 On It」だ。その「I Got 5 On It」は物語のクライマックスにも再登場。そこでは、前作『ゲット・アウト』に続いてスコアを手がけたアベル・エイブルス(ちなみにジョーダン・ピールはスティーブン・スピルバーグから直々に「彼は君にとってのジョン・ウィリアムズになるから今後も一緒にやり続けた方がいい」とアドバイスされたという)の手によって、チョップド&スクリュードの流儀で曲のピッチが落とされた上にストリングスのおどろおどろしいアレンジが加えられて、まるで「もう一つの世界」の「I Got 5 On It」のように生まれ変わっている。というわけで、本稿では『アス』のテーマソング「I Got 5 On It」にあやかって5つのキーワードから、「いまのところ傑作しか撮っていない男」ジョーダン・ピールの最新作『アス』の世界を読み解いていきたい。キーワード1:ハンズ・アクロス・アメリカ1986年の過去シーンから始まる『アス』。少女時代の主人公アデレードが見ているテレビの画面に映し出されているのがこれ。1986年5月25日、「アメリカ国内の貧困層及びホームレスを救おう」というお題目で、アメリカ中の人々が手に手を取って東海岸から西海岸までを一つに繋げたイベントだ。前年のUSAフォー・アメリカ『ウィ・アー・ザ・ワールド』とライブエイドによって大規模チャリティーへの機運が高まっている中で生まれたイベントだったが、開催当時からその偽善性を指摘する声も多く、今ひとつ盛り上がりにかけた。その結果が現在のアメリカ社会というのは笑えない冗談だ。ジョーダン・ピールだけに。キーワード2:「スリラー」のTシャツ少女時代のアデレードが遊園地の射的で当てた景品が、マイケル・ジャクソン「スリラー」のビデオのビジュアルがあしらわれたTシャツ。アルバム『スリラー』がリリースされたのが1982年12月。同作から7曲目のシングルとしてシングル「スリラー」がリリースされて、ミュージックビデオの歴史を変えた、あのジョン・ランディスによるビデオが初めてテレビで放送されたのが1983年12月。つまり、本作で描かれている1986年の時点で、「スリラー」Tシャツは「寂れた遊園地の射的の景品」になるほど余剰在庫を抱えていたということ。ちなみに、ジョーダン・ピールが設立したモンキーポー・プロダクションのプロデューサーであるイアン・クーパーは「レッドの文化的な嗜好は1986年で止まったままだ」と重要な指摘をしている。つまり、まるで「スリラー」のビデオのゾンビのように「もう一つの世界」から現れた「もう一つの家族」のお揃いの真っ赤なコスチュームにはマイケルからの影響が?また、アデレード/レッドの長男ジェイソン/プルートーが、地上の世界で『ジョーズ』のTシャツを着ていたのもなにやら意味深。その暗示に気づいたとき、自分は心底ゾッとしましたね。キーワード3:ウサギオープニングクレジットのシーンから、こちらも意味深な存在として出てくる膨大な数のウサギたち。ジョーダン・ピールによると「子どもの頃からウサギが苦手だったんだ。目が赤いのが怖くて」とのことで個人的な恐怖の象徴でもあるようだが、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』でアリスを地下の世界に誘ったのも、キリスト教のイースター祭で卵を運んでくるのも、ウサギだ。ここでは、それらに加えてもう一つ解釈を。13世紀にイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが、今も数学界で用いられている「フィボナッチ数」を発見する際に解いたのが「ウサギの問題」。以降、欧米においてウサギは「無数に増えていく個体」の比喩となっている。とすれば、ウサギたちがいた場所が「もう一つの世界」であったことの意味はより深まるだろう。キーワード4:80年代ホラー映画からの引用ルーニーズの「I Got 5 On It」が初めて映画の劇中で使用されたのは『エルム街の悪夢』シリーズ。長男ジェイソンが被っているお面/プルートーが被っているマスクのイメージの源流は『13日の金曜日』シリーズ(そもそも名前がジェイソン!)。80年代ホラークラシックへのオマージュが全編に散りばめられている『アス』。ポスターのビジュアルなどで象徴的に用いられているのは、レッドが武器として手にしている真鍮のハサミだ。ハサミが凶器としてフィーチャーされた作品としてホラー映画ファンが最初に思い浮かべるのは、トニー・メイラム監督の『バーニング』(1981年)だろう。同作には登場キャラクターが文字通り火だるま(=バーニング)になるショッキングなシーンもあって、そこも『アス』との共通点。キーワード5:エレミヤ書11章11節劇中、何度か重要なシーンに現れるホームレスのような謎の男と、その男が掲げた段ボールやその額に刻まれていた言葉。あるいは、家の中のデジタル時計に表示されている「11:11」の数字。それらが意味するのは、旧約聖書の三大預言書の一つ、エレミヤ書の11章11節のことだ。「見よ。私は彼らに災いを下す。彼らはその災いから逃れることはできない。彼らは私に向かって叫ぶだろうが、私は彼らに耳を貸さない」。『アス』が描いているのは、いつか必ずやってくる、我々が逃れることのできない「災い」ということになる。(text:宇野維正)■関連作品:アス 2019年9月6日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018 UNIVERSAL STUDIOS
2019年09月13日『タクシー運転手 約束は海を越えて』『1987、ある闘いの真実』そして『工作 黒金星と呼ばれた男』に続く、実話を基にした衝撃の問題作『国家が破産する日』が11月8日(金)より公開決定。1997年、多くの自殺者を出した韓国の通貨危機の裏側を赤裸々に暴く。政府による不都合な事実の隠蔽やメディアを抱き込んだ情報操作、そうした嘘の積み重ねがやがて重大な危機を招きかねないとしたら…。本作は『タクシー運転手 約束は海を越えて』『1987、ある闘いの真実』『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』、そして国民を裏切り、暴走する権力の危険性を鋭く突いた大ヒット中の『新聞記者』にも連なる、史実に基づく社会派映画。韓国銀行での公務に誇りを持ち、部下からの信望も厚いハン・シヒョン役には、『10人の泥棒たち』『グッバイ・シングル』のキム・ヘス。対策チームの中で国民の側に立って孤軍奮闘し、IMF専務理事とも堂々と渡り合うシヒョンの姿は観客の共感を呼ぶことだろう。強い決意を胸に綱渡りのような投資に乗り出し、危機に賭ける金融コンサルタントの青年ユン・ジョンハク役には『バーニング 劇場版』も記憶に新しいユ・アイン。また、工場と家族を守ろうとするガプス役に『シルミド』のホ・ジュノ、シヒョンと対立する政府側の財政局次官役に『1987、ある闘いの真実』『インサイダーズ/内部者たち』のチョ・ウジン。さらにIMF専務理事役には、国際的に活躍するフランスの名優で韓国映画初出演のヴァンサン・カッセルと、実力派の豪華キャストによる演技が火花を散らす。国家破産という、国民の誰もが耳を疑うほどの未曽有の危機が迫ったとき、国民を守るべき政府は何をしたのか?彼らは何のために事実をひた隠しにし、その裏でどんな画策をしていたのか?いま、誰も知らなかった国家の裏の顔が明かされる!ストーリー経済が右肩上がりの成長を遂げ、好景気が続くと国民の大多数が信じて疑わなかった1997年、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測。しかし、彼女の報告書を踏まえ、政府がようやく非公開の対策チームを招集したときには、国家破産まで残された時間は7日間しかなかった。対策チームの中でシヒョンは、この事実を国民に知らせるべきと主張するが、「知らせるべきではない」という財務次官と激しく対立。同じころ、危機の兆候を独自にキャッチした金融コンサルタントのユン・ジョンハクは、人生を変えるチャンスと見て、一世一代の大勝負に出る。一方、町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済という条件で受けてしまう。妻子とのささやかな暮らしをいまよりも少し良くしたかっただけなのだが…。『国家が破産する日』は11月8日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月19日『テッド』のマーク・ウォールバーグが絶体絶命の究極ミッションに挑み、全編クライマックスのノンストップ・アクション巨編『マイル22』のブルーレイとDVDが、8月2日(金)に発売することが決定した。世界を脅かす危険な“物質”の行方を知る最重要人物を救い、亡命させるための作戦が始動した。それは“最強の特殊部隊”と“完璧な頭脳チーム”によるアメリカ最高機密の作戦“オーバーウォッチ”だ。22マイル=35.4Km先の目的地まで移動を始めた彼らを、圧倒的戦力とスキルの敵が次々と襲い来る。はたしてチームは極限のミッションを成功させることができるのか?監督は、熱狂的ファンの多い『バトルシップ』や『ローン・サバイバー』などミリタリー系アクション演出に定評があるヒットメーカー、ピーター・バーグ。本作『マイル22』は、『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』という実録3部作を経た彼が手掛けたエンターテインメント大作で、ウォールバーグとは4度目のタッグ。最新の重火器を用いた市街戦での苛烈な銃撃戦をはじめ、肉弾戦、怒涛のカーチェイス、チーム戦、スパイ活動、ダマしあいなど、アクションファン・映画ファン垂涎の壮絶なバトルが大勃発。予想外の展開も見ものだ。なお、このほど発売になるブルーレイとDVDには特典映像として、メイキングやインタビューなど、多数のコンテンツを収録する予定。ピーター・バーグとマーク・ウォールバーグが仕掛けるワナに、ハマるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイル22 2019年1月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.
2019年05月23日城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也ら「TOKIO」メンバーがゲストとトークで盛り上がる「TOKIOカケル」の5月22日(水)今夜放送回に、劇場アニメ『プロメア』で声優を務める俳優の松山ケンイチと早乙女太一がゲスト出演する。『聖の青春』や「隣の家族は青く見える」「白い巨塔」など数々の作品に出演する松山さんに、「HiGH&LOW」シリーズや『たたら侍』『BLEACH 死神代行篇』などで多彩な一面をみせる早乙女さん。今回松山さん、早乙女さんを迎えてお送りする企画は「教えて!男子の正解」。こちらは世の中の女性が思う「いまさら男子に聞きたくても聞けない事」を街頭でインタビュー、男性代表として松山さんと早乙女さんの2人に答えてもらうというもの。また「松山ケンイチ・早乙女太一のしなさそうトーク」では、2人に対して抱くイメージを街頭インタビュー。松山さん、早乙女さんからは普段聞くことができない話がどんどん飛び出し、爆笑トークが繰り広げられる。約2年半ぶりの出演となる松山さんからは「前に出演させていただい時も楽しませていただいて、今回も凄く楽しい収録でした。TOKIOの皆さんには感謝していますし、また出たいですね」、早乙女さんは「素の自分に近い部分を出せたんじゃないかと思います。松山さんのお話も凄く面白くて(笑)放送を楽しみにしていただきたいですね」とそれぞれコメント。今夜のゲスト、松山さんと早乙女さんの2人が声優として出演する映画『プロメア』は5月24日(金)から公開。「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」でアニメ界を沸かせる今石洋之と演劇界を牽引する中島かずきが、構想から6年の時を経て想いの全てを注ぎ込んだ完全オリジナル劇場アニメとなる同作は、バーニッシュ用高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の新人隊員・ガロと<マッドバーニッシュ>のリーダー・リオの熱い戦いを描くもの。「新しい時代にふさわしい、とにかく熱い作品となっています。是非多くの方に劇場に足を運んでいただきたいです」と松山さんと早乙女さんも語る“熱さ”をスクリーンで確かめて。「TOKIOカケル」は5月22日(水)今夜23時~フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2019年05月22日アニメーション映画『プロメア』(5月24日公開)の完成披露舞台あいさつが15日、都内で行われ、声優を務めた松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、ケンドーコバヤシ、古田新太、佐倉綾音、脚本の中島かずき氏、メガホンをとった今石洋之監督が登壇した。本作は、突然変異で誕生した炎を操る人種"バーニッシュ"の炎によって世界の半分が焼失してから30年後の世界を舞台に、一部の攻撃的な面々"マッドバーニッシュ"とのリーダーであるリオ(早乙女)と、彼らが引き起こす火災を鎮火すべく結成された高機動救命消防隊"バーニングレスキュー"の新人隊員ガロ(松山)が激しくぶつかり合う姿を描く。アフレコ収録は約1年前に行われたそうで、ついに完成した本作を見た感想を求められると、松山は「まず驚いたのは色ですかね。最初から色の鮮やかさっていうんですかね。色の表現が、今まで見たことのない炎だったり、水だったりしたので、すごく引き込まれました」と目を輝かせ、早乙女は「めちゃくちゃ楽しかったですし、めちゃくちゃ目が痛くなりました(笑)。すごいカラフルで、すごいエネルギーで、どこまでボルテージが上がっていくだってくらいエネルギッシュでした」とコメント。ガロの上司クレイ役の声優を務める堺は「試写を拝見したときに、スタッフの方たちが『やっとできたね』って。どれだけ大変だったのかと!直前まで手を加えてギリギリまでこだわって作った作品だと思いますので、ご堪能頂ければと思います」とアピールした。また、自身の役を演じる上で意識した点について、松山は「(脚本の)かずきさんが書いてくれる僕の役はだいたいバカなんですね。でも普通にバカをやるにしても、いい意味でも熱さやバカ加減はちゃんとお客さんに届けないといけないなと思って、実写とは違うので悩んだりしてやっていたんですけど、今石さんとかずきさんの世界観の中で、太一君と堺さんと一緒にやることが大好きなんだという気持ちで、楽しく収録を終えられた気がします」と声を弾ませ、早乙女は「僕も、かずきさんが書いてくれるキャラクターはだいたい根暗で、何かを背負っているものが多いんですけど、今回は声だけでということだったので、何かを背負っている感じが声に出ればいいなと思っていました」と語った。さらに、早乙女と堺と一緒にアフレコ収録を行ったという松山は、2人の声を聞いての感想を聞かれると「太一君は色気があって、キャラクターにマッチしていて、男性なんですけどちょっとムラムラする感じはありましたね」と吐露して会場を沸かせると、早乙女は「言い方が気持ち悪い」と苦笑い。続けて松山は「堺さんは二面性があって、そういうところにも僕はムラムラしていたので、それを消すかのように叫んでました」と打ち明けて、再び会場の笑いを誘った。
2019年05月16日5月8日、元BIGBANGのV.I(28)に対し韓国警察が売春あっせん及び法人資金横領容疑で逮捕状を申請したことが明らかになり、Yahoo!トレンドランキングに「V.I」がランクインし話題となっている。韓国メディアTV REPORTによると、ソウル地方警察庁・知能犯罪捜査隊は同日午後1時、V.Iと投資会社ユリホールディングスの共同設立者、ユ・インソク前代表に対し売春斡旋などの行為の処罰に関する法律違反、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反容疑で逮捕状を請求したという。韓国警察関係者は、「二人がお互いに共謀して性接待や横領などを犯したものと見ている」とし「具体的な内容は、捜査中明らかにすることができない」と伝えている。警察は2015年にソウルのクラブ「アリーナ」で行われた外国人投資家への接待、2017年にフィリピンのリゾート地で開かれたV.Iの誕生日パーティーで性的な接待があったとの疑惑も捜査。さらに、2016年にソウルにオープンしたクラブのブランド使用料の名目で「バーニングサン」の資金を横領した疑いが持たれている。取り調べに対してユ氏は容疑を一部認めているが、V.Iは否認する趣旨の供述をしているという。韓国警察は、クラブ・バーニングサン事件の最終的な結果を9日に発表する予定だと伝えている。V.Iはバーニングサン事件からスタートし、様々な疑惑に発展。V.Iは芸能界引退を宣言し、入隊も見送り、警察の捜査に臨んでいる。ネットでは「いよいよスンリに逮捕状。。。」「あぁ…スンリ………..」「言葉が出ない。なんて言えばいいのかわからん。信じたくない」とV.Iの韓国の活動名であるスンリの逮捕状請求のニュースに対し驚きを隠せない様子のコメントが殺到している。
2019年05月08日プライマル・スクリームの最新ベストアルバム『マキシマム・ロックンロール:ザ・シングルズ』が、2019年6月5日(水)に発売される。プライマル・スクリームは、グラスゴー出身のボビー・ギレスピーを中心に、1980年代中盤から、様々なジャンルを内包した作品を発表し続けてきたロックバンド。ゴスペルやソウルを取り入れたロック「ムーヴィン・オン・アップ」から、ザ・ローリング・ストーンズさながらの「ロックス」、そして、聖歌を思わせるガレージロックとR&Bが融合した「カントリー・ガール」まで、変幻自在に独創的な楽曲を披露してきた。最新ベスト『マキシマム・ロックンロール:ザ・シングルズ』では、そんな彼らの35年に及ぶ歩みを振り返る。まさに記念碑的作品と言えるアルバムだ。その日本盤は、独自豪華仕様での展開となっており、日本盤のみ、MITCH IKEDAによるバンドの貴重なアーカイヴ・ライヴ写真やオフショットなどをまとめたオリジナルの40Pフォトブックを同梱。ボーナス・トラック2曲も追加されている。また、楽曲発売が決定したと同時に、1960年代のファッション・アイコンであるイーディ・セジウィックをフィーチャーした「ヴェロシティ・ガール(Velocity Girl)」リマスター版のミュージックビデオも公開された。同作は、最初のリリースから33年を経て初となる公式ミュージック・ビデオだ。ボビー・ギレスピーは「ヴェロシティ・ガール」について、このアルバムの目玉となりうる曲だと語っている。【詳細】プライマル・スクリーム 最新ベスト『マキシマム・ロックンロール:ザ・シングルズ』発売日:2019年6月5日(水)内容:バンドの貴重なアーカイヴ・ライヴ写真、オフショットなどをまとめたオリジナル40Pフォトブック同梱、特製三方背BOX仕様、日本盤のみボーナス・トラック2曲追加収録、最新リマスター音源、歌詞・対訳・解説付価格:2枚組特別価格 4,500円+税■収録曲【CD1】<デラックス・通常盤 共通>01. ヴェロシティ・ガール02. ジェントル・チューズデイ03. インペリアル04. アイヴィ・アイヴィ・アイヴィ05. ローデッド06. カム・トゥゲザー07. ハイヤー・ザン・ザ・サン08. ドント・ファイト・イット、フィール・イット09. ムーヴィン・オン・アップ10. ロックス11. ジェイルバード12. クライ・マイセルフ・ブラインド13. コワルスキー14. スター15. バーニング・ウィール16. スワスティカ・アイズ17. キル・オール・ヒッピーズ【CD2】<デラックス・通常盤 共通>01. アクセラレーター02. ミス・ルシファー03. アウトバーン6604. サム・ヴェルヴェット・モーニング~ビロードのような朝~(with Kate Moss)05. カントリー・ガール06. ドールズ(スウィート・ロックンロール)07. サムタイムズ・アイ・フィール・ソー・ロンリー08. キャント・ゴー・バック09. アップ・タウン10. 201311. イッツ・オールライト、イッツ・オーケー12. グッバイ・ジョニー13. ホエア・ザ・ライト・ゲッツ・イン(with Sky Ferreira)14. ワン・ハンドレッド・パーセント・オア・ナッシング※bonus track for Japan only15. マントラ・フォー・ア・ステイト・オブ・マインド16. ゴールデン・ロープ(Lynchmob Remix)日本盤購入特典:全国CDショップにて先着購入特典。詳細は後日、日本アーティストページで発表。
2019年04月25日監督・今石洋之×脚本・中島かずきの再タッグによるTRIGGER制作の完全オリジナル劇場アニメーション映画『プロメア』。この度、本作の主題歌をアーティストのSuperflyが担当することが決定。さらにその主題歌「覚醒」が流れる熱い! 本予告映像も公開された。本作の声優キャストには松山ケンイチ、早乙女太一のW主演が実現し、堺雅人、ケンドーコバヤシ、古田新太ら豪華声優陣も明らかとなっている。そして本作の主題歌とエンディング主題歌を、圧倒的な歌唱力とオリジナリティ溢れる楽曲で幅広い世代から支持を得るSuperflyが担当することに。彼女自身初となる劇場アニメの主題歌「覚醒」は、本作の世界観をイメージして自ら書き下ろしており、まさに魂を揺さぶるような楽曲となった。Superflyは楽曲について「戦闘を煽るだけではなく、映画自体が人間味あふれる作品だと感じたので、人を傷つけるためではない、誰かを守るような戦いをイメージしています」と語り、「かっこよさはもちろんのこと、メロディをコラージュしたような面白さもある、これまでのSuperflyの作品にはない、新しいものになったのではないかと思います」と渾身のコメント。力強い歌声と本作のテーマである“炎”のように揺らめくような曲調が、本作をより熱く鮮やかに燃え上がらせている。さらに、そんな「覚醒」が彩る熱さ全開の本予告も解禁。燃える“火消し魂”を持つ「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロ(松山ケンイチ)と炎を操る人種で構成された攻撃的な集団「マッドバーニッシュ」のリーダーであるリオ(早乙女太一)が、色鮮やかな炎の中で激しく立ち回る戦闘シーンが満載の本映像。まるで歌舞伎の見得を切るように参上するガロが身を包む“マトイテッカー”と呼ばれるパワードスーツや、リオが放つ炎の龍が街で暴れまわる迫力あるアクションシーンからは、これまでの日本アニメとは一線を画すような革新的な映像世界が広がっていく。松山さん演じるガロが言い放つ「今消してやるよ!あんたのくだらねえ野望の炎をな!」というセリフからはアクションだけでなく、熱いドラマ要素も垣間見え、大炎上する世界がどうなっていくのか、壮大なスケールも予感させる。Superflyのパワフルな楽曲とあいまった、“燃える”本予告が完成した。『プロメア』は5月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロメア 2019年5月24日より全国にて公開©TRIGGER・中島かずき/XFLAG
2019年04月05日世界興収では2019年初の週末でNo.1を記録! 快進撃を続ける『バンブルビー』(公開中)のプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが来日した。ボナヴェンチュラ自身、本シリーズ全作でプロデューサーを務めてきた『トランスフォーマー』プロジェクトの中心人物であり、ワーナー・ブラザース社の副社長時代には、『マトリックス』『ハリー・ポッターと賢者の石』などを世に放ったハリウッドを代表する映画人だ。その彼がどうしていまバンブルビーを映画化したのか、そして映画史に残るような一大シリーズを育て上げる秘訣について聞いた。――バンブルビーをいま映画化しようと思ったのはなぜですか?本家本元の『トランスフォーマー』のシリーズは、もう限界に達したよね。一区切りという感じでいったん落ち着いて、これまでとはぜんぜん違う方向転換をして、このシリーズを再生したいという思いが漠然とあったわけだけど、そのなかでもいろいろプレゼンがあり、今回の脚本家が準備稿を持ってきて、皆で一目惚れという感じでぜひやろうじゃないかと。――確かに、そういう作品だと思います。ご存知のようにマイケル・ベイだから、本家本元の『トランスフォーマー』は一作ごとにデカく、さらにデカく、どんどんどんどん巨大化していって、収拾がつかないくらいデカくなったので、逆にコンパクトなものをやりたいという思いもあった。――本線は、なにが限界だと?『スター・ウォーズ』であれば宇宙や銀河全体が舞台なので、もっともっとたくさんのストーリーが展開できるけれど、『トランスフォーマー』の世界観はどこかで限界が見えると言うか……。――え!?『トランスフォーマー』の世界観の中で同じストーリーを何年にも渡って紡ぎ続けることは、けっこうな制約が生じるものでね。縛りのようなものを感じるものがあって、今回はその鎖から解き放たれ、ある種の解放感のようなものも感じたよ。――監督とも話したのですが、今作では映像やスペクタクルはキープしつつも、ドラマがすごく深い。なのでミニマムみたいな表現をしていましたが、むしろ今作のほうがスケールアップしたのでは?自分としては大きい、深いというよりは、より焦点が定まったというような表現を使いたい。いままでの『トランスフォーマー』はかなりとっ散らかった印象があり、特に最後の映画は、あまりにもオートボットの数が多すぎて、アクションが同時にいろいろなところで展開しすぎて、観客もおそらくどこを見ていいのやら目のやり場に困ったことだろう。ブレた部分があった。その意味で、今回はきっちりとしたストーリーがあることで、焦点が定まったと思う。あとは『トランスフォーマー』のキャラクターそのものを、もっと観客に知ってほしかった。実際問題、今回はメインのキャラクターは3体しか出てこない。バンブルビーと、彼を追ってくる2体のディセプティコンだね。それだけをしっかり描くことでアクションの質、表現方法なども変わってくる。そういう意味でもかなり大きな変化があったとは思うよ。――シリーズは長く続くとスピンオフなどを作りがちで、『スター・ウォーズ』などは、なかなか思うようにはいかないような……マーベルでもMCUが過渡期ですよね。その意味で『バンブルビー』は、大成功と言っていいのではないでしょうか?その通りでね。バランスが実に難しくて、皆がそれぞれ違うことを求めているので、『トランスフォーマー』のファンは“コレがないと『トランスフォーマー』じゃない”というような言い方をするので、1作目で人々を魅了した要素をキープしながらも、まったく新しい要素を入れてイチから立ち上げることをやってみたわけだ。――新しいアイデアをプロデューサーとして注入する一方で、マイケル・ベイやトラヴィス・ナイト監督の意見も尊重していますよね。先ほど同シリーズはとっ散らかってしまったと言われていましたが、それもベイがやりたいことを優先したからで、今回も監督のパーソナルな体験が入っている。やるべきことはわかってはいるものの、監督の要望も入れないといけない、その采配が大変そうですね。一般に、監督のビジョンって言うよね? 僕はその言葉が嫌いでね。僕はそうは思わない。俗にみなさんが言う作品のビジョンは、撮影監督のものだと思っている。なぜなら、観客がスクリーンで観るものは、撮影監督の頭の中にあるもの、レンズを通して観るものだからだ。自分が監督に一番求めているものは、作品で何を一番伝えたいかは大前提として、作品のトーンと雰囲気、フィーリングだ。それをしっかりつかんで出せる人が、いい監督の基準だと思っている。そして、何十日間の撮影期間、それを首尾一貫して保てるかどうか。作品としての一貫性を保てるかどうかが、僕には一番重要なこと。それがきちんとできるように監修するというのが、僕の一番の仕事だね。たとえばマイケル・ベイの場合は、デカイ! ババン! みたいなスペクタクルが一番得意な監督なわけで、それが彼のトーンであり雰囲気なわけで、それが保てるようにサポートするが、トラヴィスはそれとは正反対。非常に親密で、エモーショナルなこぢんまりとしたストーリーにフォーカスを当てていく。それが上手く今回いったということだろう。――今回の作品はもちろん面白かったですが、マイケル・ベイの、先ほど言われたデカイ! ババン! みたいな。無駄に強い日差しとかハーレーにまたがる美女とか強いぞアメリカ! とか、ああいうベイ作品もまた観たいのですが、この先のシリーズはどうですか?わかるわかる(笑)。それ、全員が同じ意見だから! この映画を観たファンは、これはこれでいい、でもマイケル・ベイのドッカーン! がまた観たいってね。あの時はボロカス言っていたけれど、あれはあれで必要だったことを改めて感じるファンの声を聞いていて、なるほどなと思う部分もあるのでね。『バンブルビー』の続編を撮る構想を練ってはいるので、トラヴィスも続投したがっているし、続投してもらおうと思っているけれど、おそらく彼は今回の教訓を経て、もうちょっとアクション寄り気味の映画になっていくと思う。――マイケル・ベイは、いなくなるとその大切さに気づくんですよね。そうなんだよ。ちょっとドラッグみたいなものでね(笑)!――そもそもなのですが、本線があってスピンオフがあって、映画に残りそうな超大作を作って、それこそ『マトリックス』や『ハリー・ポッター』みたいな巨大シリーズにしたい野望みたいなものは?基本的に今回で成し遂げた感はあるけれども、それ以外にということで言うと、自分はリスクを恐れていなくて、むしろ冒険家でバクチが好きなところがあるので、わりと新しいものでも挑戦したいという気持ちがある。ワーナー時代に『マトリックス』や『ハリー・ポッター』の大作を手掛けているわけだけれど、当時はファミリー向けの映画やアニメーションが主流の時代で、ああいう映画は市場に存在さえしていなかった。最初はみんな「え?」って顔をしていたけれど、大成功を収めたわけだ。そもそもシリーズ化を念頭に置いて作るということはあり得なくて、1本当たってシリーズに発展していくことが多いわけだけれど、自分がなによりもわくわくすることは大胆なアイデアだ。「でもこれはちょっと」というものにあえて挑戦していくことが興奮する部分で、『マトリックス』は超画期的だったし、『トランスフォーマー』は最初は「あれが実写に? おもちゃでしょ? ロボットだよね?」ってみんなにツッコまれたけれど、絶対に上手くいくと確信していた。そういう革命をもたらすような大胆で新しい斬新なアイデアに惹かれていて、もうすぐ撮影に入る新しいパラマウントの映画も、それもかなり革命的な映画になっている。『インフィニット(原題)』という映画で、完全にオリジナルのアイデアだ。ハリウッドでは稀だけれど、よくパラマントもお金を出したよね、と自分でも思うほど(笑)。わくわくしているよ!■プロフィールロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ1957年生まれ。ワーナー・ブラザース時代に『マトリックス』『ハリー・ポッターと賢者の石』などを手掛け、メガヒットシリーズに育て上げる。そのほか、『トランスフォーマー』シリーズ、『G.I.ジョー』シリーズ、『RED』シリーズを担当するなど、映画プロデューサーとして確固たる地位を確立。自身の製作会社ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズは、『ザ・シューター/極大射程』『1408号室』『ソルト』『バーニング・オーシャン』など、30作品を超える映画を製作してきた。(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.(C)2018 Hasbro. All Rights Reserved.
2019年04月02日米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、日本アカデミー賞最優秀賞8部門を受賞し、凱旋上映中の『万引き家族』が、“アジア全域のアカデミー賞”と呼ばれる第13回アジア・フィルム・アワードにて、作品賞と音楽賞を受賞。是枝裕和監督、安藤サクラ、細野晴臣らが参加した。動員数380万人、興行収入46億突破(3月17日時点)という是枝監督作品最大のヒットを記録している本作。現地時間3月17日(日)に開催されたアジア・フィルム・アワードにて作品賞、監督賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)、音楽賞、美術賞の6部門でノミネートされていたが、作品賞と音楽賞の受賞を果たした。日本映画で作品賞を受賞したのは、黒沢清監督『トウキョウソナタ』以来10年ぶり、日本映画で音楽賞を受賞をしたのは、久石譲の『崖の上のポニョ』以来、同じく10年ぶりとなった。■是枝監督、樹木希林さんとの思い出の映画賞に「お墓まいりをして報告したい」受賞を受けて是枝監督は、「謝謝(シェイシェイ)ありがとうございます。アジア・フィルム・アワードは賞の結果よりは本当に尊敬するアジアの映画人たちと再会をして交流を深めて、そういう時間が一番の目的だと本当に思ってこの場に来ているんですけれども、やはり賞をもらうと嬉しいものですね。ここに来られなかったスタッフとキャスト、昨年の9月に亡くなられた樹木希林さん、希林さんと最初に映画祭に参加したのがこの香港の映画祭だったという思い出があって、このことをさっき思い出してました。戻ったらお墓まいりをしてこの賞を報告したいと思います。ありがとうございました」と、希林さんとの思い出に触れてコメント。また、細野さんは「ありがとうございます、驚いています」と語り、「『万引き家族』の音楽はそれほど多く作曲したわけではないですが、とてもシンプルなものなのに、『万引き家族』のおかげで僕の音楽を見つけてくれてとても幸運です。これからもいっそう頑張ります。謝謝!」と喜びを語った。■安藤サクラ「本当に華やかでなかなか味わえない場所」授賞式当日は、是枝監督、細野さんと、朝ドラ「まんぷく」が佳境となっている安藤さん、美術賞ノミネートの三ツ松けいこの4名が映画祭に出席。授賞式の前にはレッドカーペットにも登場し、現地メディアからは大量のフラッシュを、観客からは大きな歓声を浴び、アジア圏においても人気の高さをみせつけた。今回で第10回以来二度目の参加となる是枝監督は、「ノミネーションは勿論ですが、アジアを代表する、尊敬するフィルムメーカーの皆さんと、短い時間ではありますが交流を育める貴重な機会が有難く、楽しみにしております」と語り、第4回にて『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でのノミネート以来二度目の参加となる安藤さんは「2010年のアジア・フィルム・アワードに参加させていただいたことがあり、当時の映画の助演女優賞で参加させていただきました」とふり返ってコメント。「私も20代前半でしたし、ただ会場の雰囲気に圧倒されてしまい、自分は場違いなように、その場所にマッチしていないように感じてしまい、ただすごい華やかなものを見たなという思い出があります。今日はそれから約10年経ちましたので、また違う気持ちで参加できるのかなと楽しみにしています。本当に華やかでなかなか味わえない場所なので楽しみたいと思っています。皆で海外に来れたのも嬉しいです」と喜びの様子だった。細野さんと同様、初参加となった三ツ松さんは「自分のことでないような気持ちです。『万引き家族』に連れてきてもらったという、ご褒美のような気持ちでいっぱいです。せっかくですので楽しく過ごさせていただき、一緒に頑張った美術のスタッフ、他のスタッフの方にも喜びを共有したいと思います」と語った。なお、是枝監督は、日本でも公開中の『バーニング 劇場版』にて本アワード最多8部門のノミネートを果たし、功労賞を受賞したイ・チャンドン監督のプレゼンターを、そして細野さんは、日本でも人気の高い歌手・アーティストでアジア新人賞を受賞したジェジュンのプレゼンターを務め、注目を集めていた。『万引き家族』は全国にて凱旋上映中、4月3日(水)よりブルーレイ・DVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月18日3月13日、韓国人男性グループ・BIGBANGのメンバーのV.I(28)の所属事務所であるYGエンターテインメントが、V.Iとの専属契約を終了することを発表した。先月26日、V.Iが役員を務めるソウル市内のクラブ・バーニングサンで暴行事件や、性接待指示の疑惑が持ち上がった。これによりV.Iは海外スケジュールを含むすべての芸能活動を停止。警察の調査を受けていたが、今月10日にはソウル地方警察庁広域捜査隊が海外投資家への性接待斡旋疑惑を正式な捜査に転換すると発表。被疑者として立件された。そんな中、V.Iは11日に自身のInstagramで「芸能界を引退したほうがいいと思います」と芸能界引退の意向を示していた。韓国メディアによると、V.Iの引退発言から沈黙を守っていたYGエンターテインメントは、今日13日、報道資料を発表し「最近、V.Iが関与したというクラブの暴行事件をはじめ、様々な疑惑と議論が拡大している中、ファンの皆様をはじめ、多くの方々にご迷惑をお掛けした点に関して、深くお詫び申し上げます」と陳謝。「V.I本人による引退宣言以来、YGはV.Iの意思を受け入れ、専属契約を終了することにしました」と説明した。「YGはアーティストマネジメント会社として徹底した管理が至らなかった点を認め、深く反省しております」と改めて謝罪した。この発表にファンは「スンリ(V.I)の契約解除を知って涙が止まらない」「スンリの契約解除を受け止められない… BIGBANGどうなるの… もう5人の姿は見れないの…」とV.Iの契約解除に悲しみの声とBIGBANGの今後を心配する声が殺到している。
2019年03月13日韓国の男性グループ・BIGBANGのメンバーのV.I(28)が3月11日、自身のインスタグラムを更新。ソウル市内のクラブでの性接待斡旋疑惑を受け、「芸能界を引退したほうがいいと思います」と今後の進退について言及した。先月26日、V.Iが役員を務めるソウル市内のクラブ・バーニングサンを利用して性接待を指示した疑惑が持ち上がった。これによりV.Iは海外スケジュールを含むすべての芸能活動を停止。警察の調査を受けていたが、今月10日にはソウル地方警察庁広域捜査隊が海外投資家への性接待斡旋疑惑を正式な捜査に転換すると発表。被疑者として立件された。11日のインスタグラムでは「スンリ(V.I)です。私がこの時点で芸能界を引退するのがいいようです。社会的な物議を起こした事案がとても大きく、芸能界引退を決心しました。捜査中の事案については誠実に調査を受けて、溜まったすべての疑惑を明らかにするようにします」と進退を明かした。つづけて「この一カ月にわたり、国民から叱咤され、憎まれ、現在、国内すべての調査機関が僕を調査している状況で、国民の逆賊にまで追い込まれる状況なのに、僕だけが生き残ろうと周囲の皆さんに被害を及ぼすことは、私自身が到底受け入れられません」と現在の心境を吐露。最後は「10年間たくさんの愛を与えてくださった国内外の多くのファンの方たちにすべての真心を尽くして感謝を申し上げ、YG(所属事務所)とBIGBANGの名誉のためにも私はここまでのようです」とし、「改めて謝罪します。申し訳ございませんでした。皆さん、今までありがとうございました」と結んだ。韓国中が注目する騒動だけに、韓国のTwitterでは「芸能界引退」がトレンド入り。インスタグラムには各国の言葉でコメントが寄せられ、衝撃が広がっている。
2019年03月11日オリジナル劇場アニメーション映画『プロメア』が、2019年5月24日(金)に全国ロードショー。今石洋之×中島かずきの完全オリジナル劇場アニメーション映画『プロメア』は、「天元突破グレンラガン」、「キルラキル」のTVシリーズを手掛けた監督・今石洋之と脚本・中島かずきがタッグを組んだ完全オリジナル劇場アニメーション映画。2人が手掛ける初の劇場長編作品でもある。2017年夏にアメリカ・ロサンゼルスで開催された北米最大のアニメイベント「Anime Expo」で、プロジェクトの立ち上げが発表され、海外のアニメファンからも注目を集めていた。ストーリー映画『プロメア』の舞台となるのは、世界の半分が消失する未曾有の事態が起きた世界。その元凶となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種”バーニッシュ”の出現だった。そしてその30年後、攻撃的な面々が”マッドバーニッシュ”を名乗り、再び世界に襲いかかる。犯罪と放火を繰り返す彼らに歯止めはきかない。そんなマッドバーニッシュの放火を食い止める為、高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>が発足。昔ながらの消化武装装甲“マトイ”を担ぎ、新人レスキュー隊員・ガロが現場へと駆け付ける。宿敵マッドバーニッシュのリーダー・リオと決着をつける為に。熱き魂をぶつかり合う、2人の戦いの結末とはーー。W主演、声優に松山ケンイチ&早乙女太一キャラクターに命を吹き込む声優陣には、豪華キャストが勢ぞろい。物語の主人公となる2人の少年は、松山ケンイチと早乙女太一が抜擢されたほか、メインキャラクターにも堺雅人やケンドーコバヤシといった著名人の顔ぶれが揃う。気になる声優をチェックしながら、個性溢れるキャラクターの特徴も押さえてみて。■主人公ガロ・ティモス(声:松山ケンイチ)高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の新人隊員でありながら、態度は誰よりも大きい。諸突猛進の筋肉馬鹿で、“火消し魂”を胸に火災の現場へと駆け付ける。リオ・フォーティア(声:早乙女太一)マッドバーニッシュのリーダー。そのクールな見た目とは裏腹に、特殊な炎<バーニッシュフレア>を操り全てを燃やし尽くす。■その他メインキャラクタークレイ・フォーサイト(声:堺雅人)ガロの上司であり憧れの人。自治共和国プロメポリスの司法官で、フォーサイト財団理事長ビアル・コロッサス(声:柚木涼香)クレイ・フォーサイトの秘書。クレイと共に行動しており、受けた支持を的確に実行する。ビニー(声:ケンドーコバヤシ)国家救命消防局に住み着くヘルメットをかぶったネズミ。消防隊<バーニングレスキュー>のマスコット的存在。デウ・プロメス博士ス(声:古田新太)物語の重要な鍵を握る謎に包まれた科学者。国連調査団として長年<バーニッシュ>の研究をしている。豪華クリエーター陣にも注目アニメーション制作を手掛けるクリエーター勢にも豪華な顔ぶれが揃った。キャラクターデザインは、ディズニー映画『ベイマックス』のコンセプトデザインを手掛けたコヤマシゲト。コヤマは過去に、「交響詩篇エウレカセブン」や「ヱヴァンゲリヲン」シリーズにも携わっており、2人が手掛けた「キルラキル」でもアートディレクターを務めていた。また、音楽は「進撃の巨人」ほか数々のドラマ、アニメを手掛ける澤野弘之、美術監督は『メアリと魔女の花』の久保友孝、さらにタイトルロゴデザインを「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでパッケージデザインを務めた市古斉史、3DCGパートの制作は数多くの話題作を生み出したアニメ制作会社「サンジゲン」が手掛ける。主題歌にSuperfly劇中の主題歌とエンディング主題歌は、Superflyが担当。自身初となる劇場アニメ主題歌「覚醒」は、本作をイメージしてSuperfly自らが書き下ろしたという。「戦闘を煽るだけではなく、映画自体が人間味あふれる作品だと感じたので、人を傷つけるためではない、誰かを守るような戦いをイメージしています。かっこよさはもちろんのこと、メロディをコラージュしたような面白さもある、これまでのSuperflyの作品にはない、新しいものになったのではないかと思います。」と、楽曲に対する熱いコメントを寄せている。【詳細】『プロメア』公開日:2019年5月24日(金)原作:TRIGGER・中島かずき監督:今石洋之脚本:中島かずきキャスト:松山ケンイチ、早乙女太一 、堺 雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸キャラクターデザイン:コヤマシゲト美術監督:久保友孝色彩設計:垣田由紀子3DCG制作:サンジゲン3Dディレクター:石川真平撮影監督:池田新助編集:植松淳一音楽:澤野弘之音響監督:えびなやすのりタイトルロゴデザイン:市古斉史アニメーション制作:TRIGGER製作:XFLAG配給:東宝映像事業部
2019年03月09日韓国の男性グループ・BIGBANGのメンバーのV.I(28)が3月25日に兵役により陸軍に現役入隊する。3月8日に所属事務所のYGエンターテイメントが発表したと韓国メディアが報じている。自身が役員を務めるソウル市内のクラブ・バーニングサンの騒動が収束を見せないままの入隊発表に、ファンからは様々な反応があがっている。報道によると、YG側は「V.Iは今月25日に陸軍に現役入隊をする予定です。本人に確認した結果、1月7日にソウル地方警察庁義務警察の選抜試験に応募しましたが、不必要な誤解を招かないために、もし中間合格者発表で合格になっても、辞退して現役入隊をする予定です」と公式の立場を表明している。V.Iには、同クラブの代表や客による薬物使用や、性接待、脱税など様々な疑惑が浮上。2月27日には韓国の警察に出頭し、警察調査を受けていた。一連の騒動を受け、3月に予定されていた日本とジャカルタのコンサートを中止。捜査に協力するとして活動停止を発表していた。今回の発表を受け、韓国最大のポータルサイト・NAVERでは検索語ランキングの芸能部門で「スンリ(V.Iの本名)入隊」が1位に上昇。その衝撃は日本にも伝わっており、「がんばって!」「心配だよ」と言ったコメントが見られるいっぽうで、「このタイミングでの入隊はまじで擁護できない」「火消し対策なの?」「兵役に逃げないで正々堂々といてて欲しかったけど残念」といった批判の声も多く上がっている。
2019年03月08日アディクション(ADDICTION)の2019年夏コスメコレクション「カルメン ローズ(CARMEN ROSE)」が、2019年4月5日(金)より発売される。オペラ「カルメン」から生まれた“ローズ”色コスメアディクション2019年夏は、オペラ「椿姫」に着想した19年春コレクションにつづき、オペラ「カルメン(CARMEN)」からインスピレーションを得た。野生的なラテンの女性をイメージし、ヘルシーでセクシーな女性像を作り上げる。目玉となるのは、これまでにないほどのバリエーションで展開される「ローズ」カラー。「ザ アイシャドウ」「ザ ネイルポリッシュ」それぞれからニュアンス違いで様々な「ローズ」カラーが登場する。また、「ザ アイシャドウ」「ザ ネイルポリッシュ」の展開カラーは連動しているので、目元・指先を同じトーンで揃えて楽しむのもOKだ。「ザ アイシャドウ」「ザ アイシャドウ」には、挿入曲「ハバネラ」をイメージしたダークレッドやプリマドンナがまとうブライトピンクなど、オペラ「カルメン」にまつわるカラーを用意。ローズカラーは、ピンクパール入りのヴィンテージローズなど、ニュアンスカラーになって登場する。また、ウォームトーンと相性のよい、バーントブラウン、スモーキーパープル、モザイクベージュもラインナップ。パール入りのきらめく質感で、目元にツヤを与えてくれる。「ザ ネイルポリッシュ」「ザ ネイルポリッシュ」からも、オペラ「カルメン」にインスパイアされたダークレッド、ブライトピンクが限定色として発売される。注目色のローズは、ディープなカルメンローズ、枯れた花びらをイメージしたヴィンテージローズとニュアンス違いで登場。どちらもビビットな発色が楽しめるクリアタイプなので、指先を鮮やかなカラーで染め上げてくれる。「ザ ブラッシュ」また、オペラ「カルメン」の主人公をイメージし、褐色肌に仕上げる「ザ ブラッシュ」の限定色も展開される。シルバーパールを含んだ「ロマンティックブロンズ」、赤みのある「ダスティローズ」、どちらも灼けた素肌の美しさを際立たせるヘルシーな色合いだ。リップメイクリップメイクからは、ぷるんとした口元に仕上げる「リップグロス ピュア」、繊細な発色を楽しめる「リップスティック ピュア」、シアーに色付く「リップスティック シアー」それぞれからローズカラーが登場。「リップグロス ピュア」は、ローズのグラデーションカラーになっていて、パール入りのシルバーローズ、情熱的なバーニングピンク、ちらちらとラメが輝くメタリックゴールドの3色がラインナップする。【詳細】アディクション2019年夏コスメコレクション「カルメン ローズ」発売日:2019年4月5日(金)・アディクションザ アイシャドウ 限定12色 各2,000円+税・アディクションザ ネイルポリッシュ 新1色/限定11色 各1,800円+税・アディクションザ ブラッシュ 限定2色 各2,800円+税・アディクションリップグロス ピュア 限定3色 各2,500円+税・アディクションリップスティック ピュア 新1色/限定1色 各2,800円+税・アディクションリップスティック シアー 限定1色 2,800円+税【問い合わせ先】ADDICTION BEAUTYTEL:0120-586-683
2019年02月11日行定勲監督や西川美和監督、細田守監督、池松壮亮、吉田羊、松尾スズキなど各界から激賞されているイ・チャンドン監督の『バーニング 劇場版』。この度、その大ヒットを記念して監督の代表作である『ペパーミント・キャンディー』と『オアシス』のリマスターヴァージョンが日本初公開されることになった。村上春樹原作、そしてイ・チャンドン監督8年ぶりの新作ということで話題を呼んでいる本作。原作ファン、映画ファンを中心に動員しており、鑑賞後のSNSでの感想も「イ・チャンドンの待ちにまった最高傑作」 「イ・チャンドン監督の深いテーマにやられた」など待ちに待った監督作として絶賛されている。 この大ヒットを記念して、イ・チャンドン監督の代表作2作品を一挙公開する。■『ペパーミント・キャンディー』“韓国のアカデミー賞”5部門制覇アッバス・キアロスタミ監督が「本当に素晴らしい映画を観た!」と絶賛し、韓国のアカデミー賞である大鐘賞5部門を独占した監督2作目となる伝説の傑作『ペパーミント・キャンディー』(99)。1999年、春。旧友たちとのピクニックに場違いな恰好で現れたキム・ヨンホ(ソル・ギョング)。 そこは、20年前に初恋の人スニム(ムン・ソリ)と訪れた場所だった。仕事も家族もすべてを失い、絶望の淵に立たされたヨンホは、線路の上で向かってくる列車に向かって「帰りたい!」と叫ぶ。すると、彼の人生が巻き戻されていく。自ら崩壊させ てしまった妻ホンジャ(キム・ヨジン)との生活、互いに惹かれ合いながらも結ばれなかったスニムへの愛、兵士として遭遇した「光州事件」。そして、記憶の旅は人生のもっとも美しく純粋だった 20年前にたどり着く――。■『オアシス』ヴェネツィア映画祭最優秀監督賞に輝く第59回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀監督賞、新人俳優賞(ムン・ソリ)、国際批評家連盟賞を受賞した、極限の純愛を描いた傑作『オアシス』(02)。上記に続いて、ソル・ギョングとムン・ソリが出演した。ひき逃げ事故で兄を助け、刑務所から出たばかりの青年ジョンドゥは、家族のもとへ戻るものの、皆から煙たがられていた。ある日、被害者家族のアパートを訪れた彼は、寂しげな部屋でひとり取り残された女性コンジュと出会う。脳性麻痺を持つコンジュは、部屋の中で空想の世界に生きていた。ふたりは互いに心惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくが、周囲の人間は誰ひとりとして彼らを理解しようとはしなかった…。なお、2019年は『ペパー ミント・キャンディー』が製作20周年、『オアシス』が日本公開15周年と記念すべき年となる。新たに蘇ったこの2本も合わせて、イ・チャンドンの世界を堪能してみてほしい。『ペパーミント・キャンディー』4Kレストア・デジタルリマスター版、『オアシス』HDデジタルリマスター版は3月15日(金)よりアップリック渋谷、アップリンク吉祥寺ほか順次公開。『バーニング 劇場版』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2019年02月09日「日本橋 桜フェスティバル 2019 〜つながり広がる、日本橋・ 八重洲・京橋〜」が、日本橋、八重洲、京橋エリアで開催される。会期は、2019年3月15日(金)から4月7日(日)まで。デジタルアートやグルメで楽しむお花見日本橋は、江戸桜通りや浜町緑道など、古くから桜の名所が多く存在する。今回のイベントでは、満開の桜はもちろん、デジタルアートを融合したインスタレーションや、桜色のライトアップなどが楽しめる。デジタルアート「The Tree of Light -灯桜-」中でも注目は、デジタルアート「The Tree of Light -灯桜-」だ。アメリカで開催される世界最大級のアートフェスティバル「バーニングマン」で話題となったクリエイティブチームとコラボレーションし、桜の木を再現したデジタルツリーが登場する。葉1枚1枚に搭載された10万球のLEDが、風、音に反応して、これまでにない新感覚のお花見体験を演出してくれる。サクラカーペット「サクラカーペット」は、福徳神社の参道・仲通り一帯が、桜のカーペットで桜色に染まるインスタレーション。参道を歩くと、動きに合わせ、光と音と映像の演出で16mの桜のデジタルカーペットが出現する。まるで自分が歩くたびに次々に花が咲き開花していくような幻想的な体験を味わうことができる。日本橋が桜色にライトアップ会期中は、江戸桜通りやコレド室町、日本橋三越本店など日本橋のお馴染みの場所が、桜色にライトアップされる。普段とは少し違うロマンチックで幻想的な街並みを楽しんで。グルメも目白押しさらに、桜をモチーフにしたスイーツや、老舗屋台も展開。日本橋、八重洲、京橋エリアの桜メニューを楽しめる「日本橋桜メニューウォーク」のほか、福徳神社周辺では日本橋の老舗やホテル、商業施設がオリジナル屋台メニューを提供する「ニホンバシ桜屋台」を開催する。日本橋桜メニューウォーク3月15日(金)から4月7日(日)の期間で開催される「日本橋桜メニューウォーク」では、日本橋・八重洲・京橋エリアの店舗で“桜”をモチーフにした限定メニューやグッズを展開。約190の店舗が参加し、春の絶品メニューを食べ歩くことが可能だ。ニホンバシ桜屋台3月30日(土)、31日(日)の2日間で開催される「ニホンバシ桜屋台」では、日本橋料理飲食業組合の青年部「三四四会」加盟店を中心に日本橋の飲食店が集結する。会場では、老舗や名店のスペシャルメニューを販売するほか、出店店舗の店主が何代目かを当てるクイズ企画も実施。クイズに答えると、「三四四会」加盟店で使える食事券などが当たる抽選会に参加することが出来る。【詳細】日本橋 桜フェスティバル 2019 〜つながり広がる、日本橋・ 八重洲・京橋〜会期:2019年3月15日(金)〜4月7日(日)開催場所:日本橋・ 八重洲・京橋エリア■TheTreeofLight -灯桜-点灯時間:17:00〜20:00場所:福徳の森■サクラカーペット演出時間:17:00〜20:00場所:仲通り■日本橋桜メニューウォーク開催期間:3月15日(金)~4月7日(日)開催エリア:日本橋・八重洲・京橋エリア■ニホンバシ桜屋台開催日:3月30日(土)、31日(日)開催時間:12:00~18:00会場:福徳神社周辺※メニューは無くなり次第終了。※雨天決行、荒天中止。
2019年01月27日2018年、油断していたら香水にハマった。アニメ好き・ジャニーズ好きの友人たちがよく「あの沼は、覗き込んだだけで足をとられるから……」とバナナフィッシュやセクゾやキンプリを前にして嘆くのを聞いていたので、「自分が絶対好きになっちゃうジャンル」には近づかないのが賢明だということはわかっていた。……のだけど、興味本位で水たまりみたいな浅い部分に足をポチャッとつけてみたら、気がついたときにはすでに隣でアンコウとかがユラーッと泳いでいた。不覚だった。辺りを見渡すと、思っていた10倍は自分が深いところにいるのに気づいて途方に暮れてしまった。早々に降参して、この連載で香水の話をしたい、しようと思った。でも、香水について調べ始めたら、知れば知るほど付け焼き刃でなにかを語っていいようなジャンルではないということがよくわかってきた(香水に限った話ではないけれど)。香料が生まれた由来や伝説的な調香師の話、個性豊かなメゾンの話など、私がほんの少しかじっただけでも興味を惹かれるような要素が香水にはたくさんあるのだけれど、その魅力を紹介するなら間違いなく、もっと適任者がいる。だから今回は、私が香水にハマったきっかけでもある“香水の紹介文”と、最近リピートしている香りとの個人的な出会いについて書く(読者各位、5分でいいのでこの話に付き合ってほしい)。■架空の「庭」たちとの出会い白状してしまうと、私はまだ香りについてはド素人なので、香水を選ぶときはボトルのデザインや出会ったタイミング、ひと吹きしてみた印象など、かなりの部分で直感に頼っている。なにより気になるのは調香師がその香水をどんなイメージで作り上げたかで、香水の紹介文(説明書き)が魅力的なブランドばかり気になってしまう。たとえば、定番中の定番だけれど、エルメスに「庭園シリーズ」という5つの“庭”をモチーフにしたフレグランスのシリーズがある。これは2016年までエルメスの専属調香師を務めていたジャン=クロード・エレナが手がけたもので、「ナイルの庭」「地中海の庭」といった香りは日本でも知名度が高い。この庭園シリーズの最後、5番目の香りとして2015年に発売されたのが、「李氏の庭」。この紹介文としてジャン=クロード・エレナが寄せた文章が、とにかくうっとりするほど美しい。以下、公式サイトより引用。池の匂い、ジャスミンの香り、湿った小石の匂い、スモモや金柑の木、巨大な竹林の香りを、記憶をたどって思い浮かべました。すべてがそこにありました。池の中でゆったりと百年の時を経てきた鯉までもが。花椒の茂みはバラのような棘を持ち、その葉はレモンのような香りを漂わせていました。私に残された仕事は、他のすべての要素も織り込んで、新しい庭をつくることだけでした。フレグランス《李氏の庭》より出典:恍惚としてしまう。この紹介文を初めて読んだとき、子どもの頃にどこかで嗅いだ、池に浮かぶ蓮の葉の湿った匂いを思い出した。いてもたってもいられなくなってそのままオンラインショップで注文し、届いた「李氏の庭」を手首につけてみると、果たして想像していた香りとそれはほぼ同じだった。なんだか感激してしまって、それからはときどき「李氏の庭」を枕に吹きかけて寝ている(真っ暗な森の中、池の上で眠っている気分になってたまにうなされるので、寝香水として使うのは個人的にはあんまりおすすめしない)。■ジッキー、忘れられない女性の香り前述した「庭園シリーズ」を始め、背景にあるストーリーがユニークだと、香りにまで惚れてしまうことが多い。私の母はゲランのアクアアレゴリアというシリーズの香水をよくつけていたので、子どもの頃、小学校から帰ってきてリビングに誰もいないと、その香りを頼りに母を探した。オーデトワレ(※)にしては香りの持ちがいいフレグランスで、少し前まで母がいたところには、常にその香水の香りがしていたように思う。※「オーデ=水の/トワレ=化粧」という意味。日常の中で軽い感覚でつけられるもの。香りの持続時間は2~5時間ほど母の影響か、私も大人になって最初に香水を買おうと足を伸ばしたお店はゲランだった。20歳の頃、それから2年後、また数年後、と何度かお店を訪れたけれど、これと言ってお気に入りの香りは見つけられなかった。ところが、去年の秋、ふらっと立ち寄った新宿の百貨店の中のゲランで、「JICKY(ジッキー)」の香りに出会った。1889年に発売されたいわゆる“名香”で、紹介するのもおこがましいくらい有名な香水だ。名前しか聞いたことのなかった私に、スタッフの男性が、「ジッキー」が生まれた由来を教えてくれた。公式サイトの紹介文を一部引用する。発表当時、その斬新な香りに女性たちは戸惑いましたが、男性たちの間ではすぐに評判になりました。そして現在、このフレッシュでいきいきとした香りは、ユニセックスなフレグランスとして、男女を問わず愛されています。エメ・ゲランがイギリス留学中に出会った、若く美しい女性ジッキーへの忘れ得ぬオマージュとして捧げられた香りです。Jicky - Guerlainより出典:「調香師が、留学中に出会った忘れられない女性に捧げた香水です」という言葉を売り場で聞いたとき、ぐっときすぎて間抜けな声を漏らしてしまった。手元にあったムエット(試香紙)にジッキーをもう一度吹きかけてみると、少しスパイシーな印象のハーブが、徐々に甘すぎないバニラの香りと混じっていって、もうその時点で大好きな香りだった。安い買い物ではないので、迷ったけれどその日はムエットだけ持って返った。けれど、いまでも街中でジッキーをつけている人とすれ違うと、すぐに気づいてはっとしてしまう。■燃える理髪店、ゴミの花、女性の名を持つ男性ユニークなネーミングやエピソードを持つ香水は尽きない。D.S. & DURGA(ディー.エス.&ダーガ)というニューヨークのブランドには「バーニングバーバーショップ(燃える理髪店)」という香水があって、実際にアメリカで起きた理髪店の火事の香りを再現しているという。最初にお店で嗅いだとき、たしかにシェービングクリームの焦げたような匂いがして、その再現性の高さに思わず笑ってしまった。けれど、インパクトのあるトップノートから時間が経つに連れライムやラベンダー、バニラの甘い香りが仄かに漂ってきて、個人的にすごく好みの香水だった。それから、ETAT LIBRE D’ORANGE(エタ リーブル ド オランジェ)というフランスのメゾンには、「アイアムトラッシュ(ゴミの花)」というものすごい名前の香水がある。直訳すると、「私はゴミ」。このメゾンを扱っている香水ショップで初めてその名前を聞いたときはギョッとしたけれど、聞けば、香料の残滓、つまり本来ならば捨ててしまう部分を使って作り上げられた香りだと知って素敵に思った。柑橘系の爽やかな印象の香りで、「ゴミ」なのに、人を選ばないいわゆる“いい香り”なのも面白い。私が日頃いちばん頻繁につけている香りは、サンタ・マリア・ノヴェッラというイタリアのブランドの「Eva(エバ)」。「アダムとイブ」のイブ(Eva)に由来しているというストーリーも、「女性の名を持つ男性用」というユニセックスなコンセプトも気に入っている。日常的につけている香水なので、たまに友人と一緒に歩いていて「あ、いまシホの匂いした」と言われることがあって、(図々しいとは思うけれど)それがとても嬉しい。サンタ・マリア・ノヴェッラの「Eva」■こんなステージまだあったのかよ、早く言ってよ最近そんな話ばかり人にしている。年末、仲のいい友人と向かい合って肉を食べながら香水の話をしていたら、「そんな楽しそうな顔久々に見た」と呆れたように言われた。ちょっと照れて笑ってしまったけれど、たしかに、すごく楽しそうな顔をしていたと自分でも思う。新しいものを好きになると、嬉しい。生活って、歳を重ねてゆくにつれてもうこれ以上フィールドを拡張できないRPGみたいに感じてしまうことがあるけれど、本当はそんなこと全然ない、と思う。「こんなステージまだあったのかよ、早く言ってよ」みたいな展開が急に訪れると、怖い半面、やっぱりワクワクする。香水は、稀に「いい匂いですね」って言ってもらえるけれど、人に気づかれないことのほうが圧倒的に多い。でもその分、自分のためだけにつけている、というえも言われぬ高揚感がある。こういう、自分のためだけの喜びみたいなものを少しずつかき集めては増やしながら、ままならないことも多い世間をどうにかこうにか渡ってゆきたい。じっと目を凝らすと、遠くのほうにお香とかヘッドスパとかエステみたいな(ヒーリング系の)沼が見える。自分が沼の中にいると、水中に差すすべての光が魅力的に見えてしまうのでかなりまずい。たまに他の沼を覗き見て、あっちはもっと深いぞ、と思いつつ、いい匂いのする洞窟の中で今日も眠る。illust/兎村彩野(@to2kaku)
2019年01月27日村上春樹の短編「納屋を焼く」を韓国の巨匠イ・チャンドン監督が映画化した『バーニング 劇場版』。カンヌ国際映画祭で大絶賛され、『万引き家族』や『ROMA/ローマ』とともにオバマ元大統領の“2018年のお気に入りリスト”の1本にも選ばれた本作では、その作品力を裏付ける、確かな演技力を持つ俳優陣にも注目が集まっている。■ユ・アイン、アジア人で唯一「2018年最高の俳優」に選出!本作で主人公ジョンスを演じるのは、世代きっての演技派俳優ユ・アイン。映画『ベテラン』での狂気の財閥御曹司役が印象的だが、本作ではそのイメージを一変、作家志望だが家庭に事情を抱えた田舎の素朴な青年を演じ、演技の幅の広さを見せつけている。持ち前の演技力の高さを評価されたアインは米紙ニューヨーク・タイムズにて「2018年最高の俳優」にアジア人で唯一選ばれ、まさに世界が大注目。■スティーブン・ユァン、全米批評家協会賞など多数受賞!一方、物語の鍵を握る謎の男ベンを演じるのは、ドラマ「ウォーキング・デッド」で世界的人気と知名度を誇るスティーブン・ユァン。劇中で“ギャツビーのようだ”と表現される裕福で都会的な男を、ミステリアスかつ色気たっぷりに演じ切り、LA映画批評家協会賞、全米批評家協会賞ほか各国の映画賞で助演男優賞を受賞し、賞レースを席巻。「ウォーキング・デッド」を去る際には異例の特別映像が制作されたほどの人気キャラクター、グレン役として知られるユァンは、本作で俳優としてのキャリアを鮮やかに塗り替え、今後のハリウッドでの活躍にも期待がかけられている。■「一緒に作品をつくっていく、さがしていく作業が楽しかった」同世代の俳優でありながら、別々の国で活躍してきたため、本作で初共演を果たした2人。共に仕事をした感想をユァンは「最高でした。ジョンスとベンが初めて出会うシーンがありますが、その撮影の時に僕は初めてアインさんに会いました。その時から4カ月を共にし、とても親しい友人になりました」とふり返ってコメント。また、アインは「ユァンさんとの共演はとても楽しかったですし、とても新鮮でした。独特な視点でキャラクター同士ぶつかって完成させていく映画なので、一緒に作品をつくっていく、さがしていく作業がとても楽しかったです」と、互いに交流を深めながら作品を作り上げたことを語っている。それぞれ、巨匠イ・チャンドンのもとで日本が誇る小説家・村上春樹作品のキャラクターを演じ、新たな一面を見せた2人の演技合戦に注目だ。『バーニング 劇場版』は2月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2019年01月26日