ママ友との宅飲みで、セックスレス問題の打破に光が見え始めた美咲。一方、大輔は、家に帰りたくなくて……。この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】あれから半年……美咲とレスになって、半年が経った。相変わらず朝はバタバタだし、夕方もヘトヘトみたいだけれど、美咲はもう子育てのイライラを態度に出すことはなくなった。つまり、俺に本当の気持ちをさらけ出すこともなくなった。蓮が二語文を話すようになったとか、新作の化粧品が出たとか、ちょっと痩せたよとか。当たり障りのない話題ばかり。辛いことがあったとか、俺の母との関係とか、その……2人目妊活とか……肝心なことはスルーだ。衝突できるうちが幸せだったのかもしれない。体の関係がなくなって、美咲との大切な何かも失った気がする。話し合うのは怖い、でも……ある土曜日。蓮と美咲がママ友宅に向かったので、溜まった仕事を片付けに休日出勤をしている。「一ノ瀬先輩!いたんですか?土曜日なのに珍しい~!」「うん。妻と子どもが家出してさ」「うそ?私、チャンス?この後ご飯行きましょうよ~」「無理。うそだし。ただママ友と飲み会行ってるだけだから」「あ~あ。ま、私も新しい彼氏とデートなんでいいですけどね」「あれ?昨日ケンカしてなかったっけ?」「もう古いですよ、そのネタ。話し合って仲直りしましたから」もはやネタ化した中野亜美との他愛ない会話。あの夜は正直焦ったが、向こうにも俺にも、恋愛めいた甘い気持ちは一切ない。むしろ、元彼との失敗談や新しい彼氏との恋バナを話す良き相談相手になっている。「そういえば……中野さんはさ、元彼と別れる時、話し合ったの?」中野亜美は半年前、元彼との破局でだいぶ荒れていた。酔ってぶっちゃけていたところによると、セックスに関する温度差も理由だったらしい。「どうしたんです?急に。もちろん話し合いましたよ。その結果別れたんですから」「怖くなかった?」「まあ、怖かったですけど。それでダメならいいかなって思ったので。話し合わなきゃ何にも始まんないでしょ?」“話し合わなきゃ何にも始まらない”か。それがサクッとできれば、苦労しないんだよな。何かきっかけでもないと……。中野亜美がさっさと上がり、俺も企画書をある程度まで整えたので早めに帰ることにした。ただ……まだ午後3時か。そろそろ美咲と蓮が帰ってくる頃だと思うと、家に向かう足取りが重い……。以前は美咲の存在に癒されていた。妊娠がわかったときも、本当にうれしかった。「この癒しの存在がもう一人増えるのか?最高じゃん」あの頃が懐かしい。懐かしい場所でどこか時間が潰せるところ……最寄り駅まで辿り着き、フラついてたら、懐かしい場所に来ていた。かつて美咲とよく来たカフェバーだ。蓮が生まれてご無沙汰だったが、全然変わっていない。懐かしさのあまり、店内を見渡していると、美咲とよく座っていたテーブル席が見えた。すでにカップルが陣取っていて、どうやらケンカをしているようだ。初々しい。よく俺たちもあそこに座ったよな。初めてのデートも、告白も、ケンカをした後の仲直りも……あの席だった。「ホットで」コーヒーを一杯頼むと、パソコンを開く気にもなれず、スマホで適当なニュースアプリを開いた。“夫婦間のセックスレス増加傾向!?”なんて、キャッチーなタイトルが目に入った。タイムリーな内容に、思わずタップして読み進めてみると……。20~40代の夫婦を対象にしたアンケート調査をした結果、夫婦間のセックスレスは、年々増加傾向にあるらしいとのこと。調査によると、20~40代夫婦のこの1年間のセックス頻度は、男女ともに「週1回くらい」「月2~3回くらい」「月1回くらい」という回答者が多かったのだが……。それらを押さえて男女ともにトップだったのは、なんと約3割を占める「1年以上セックスしていない」だったそう。つまり、3組に1組の夫婦は1年以上していないレス状態ってことか?意外と多いと思ったが、もっと印象的だったのは、夫婦の8割が話し合いの場を設けていないということだ。ちなみにレスの原因は、産後クライシスや夫婦間の子育ての負担割合・価値観の違いなどからくる不満が影響していて、「産後は生理的に無理になった」「寝ている子どもが気になってできない」「子育てに参加しない夫に愛情がなくなった」「疲れていて性欲が湧かない」という回答が多かったと書いてある。……俺だって本当はわかっている。美咲がいつからか不満を口に出さなくなったのは、俺に期待しなくなったからだ。もっと、美咲の気持ちを因数分解しないといけないのかもしれない。ふと顔を上げると、さきほどのカップルがもう笑い合っている。俺たちもあんな感じで、喋っているうちにいつのまにか仲直りしてたんだよな。そんなことを考えながらカフェを出ると、意外な姿を発見して思わず立ち尽くした。蓮と美咲がいたからだ。「ぱぱ、いる!」「あ……」「あ……なんでここに……?」家に帰りたくなくて時間をつぶしていたのがバレたような気がして、バツが悪い。美咲もどこかバツが悪そうな顔をしている。俺たちの間に、沈黙が続いた。営業の神様の声が聞こえる。“一ノ瀬大輔。今がそのきっかけなんじゃないか?”って。俺がちゃんとリードしないと。あの時みたいに……。俺は、意を決して口を開いた。「あのさ。今夜、よかったら少し話さない?蓮が寝た後に2人で」ここで出会ったのも、何かの運命だろうからさ。✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月18日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】息子の前ではちゃんとママとパパでいられる。でも……この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】2回連続で大輔が「できなかった」……。セックスレスに突入して半年、自分たち夫婦の関係について悩みを深める美咲。ある日、ママ友の話を聞く機会が訪れて……。大輔がベッドで誘ってこなくなってから、かれこれ半年が過ぎた。その間、こちらから誘うことも、なかった。もちろん、キスやハグのスキンシップもなんとなくしづらいという最悪な状態……。ここまで複雑化したのは、大輔が「一人ではできている」という事実に気づいたからだ。もちろん実際にその場面を見たわけじゃないけど、そこは妻の勘。なんとなくわかる。性欲がないわけじゃないなら……私とは……したくない、いやできないってこと?このあいだ、ネットニュースで「妻だけED」というワードを知った。他の女性には反応するのに、妻にはできないなんて……女としての自信を失くしちゃうよ。こんな状況で、私からなんて誘えるはずもない。ダラダラと時間だけが過ぎていく。2人目妊活は頓挫したままだ。こんなこと……誰にも相談できないよ。優香に相談しようかとも、チラッと思った。でも、できない。だって、「幸せですって顔に書いてある!」と優香に言われるほど幸せだった私が、今ではセックスレスなんて……。ちっぽけなプライドが邪魔をするんだ。そんなことを考えながら蓮のお迎えに行くと、はるとくんママから声をかけられた。はるとくんは、蓮と一番仲良しの子だ。送り迎えでよく立ち話をするようになり、今では母親同士もタメ口で話す仲だ。「蓮くんママ!」「はるとくんママ!お疲れさま」「お疲れ~。ちょうどよかった!ねえねえ、よかったら今度の土曜日、お昼にうちで宅飲みしない?ゆいちゃんママとそうたくんママ、あおいちゃんママも誘ってさ。もちろん、ノンアルで」「え?いいの?もちろんだよ!うわあ~楽しみ!」……ということで、その夜、大輔に話すと、「いいじゃん!行っておいで」と快諾だった。「じゃあ、俺は休日出勤しようかな。蓮に会えなくて寂しいぞ~?」と言って、蓮のほっぺをスリスリする。「ぱぱ、いない」「お?パパがいなくて寂しいんだな~」蓮は、最近、二語文が出るようになっていた。成長も著しく、いろいろな経験をさせてあげたくて、日曜日は必ず公園やお出かけをして楽しい時間を過ごすようにしている。無邪気な蓮の前では、私たちは夫婦でいられる。でも……。「今日の蓮、楽しそうだったな。俺たちは明日筋肉痛だと思うけど(笑)」「パワフルだったもんね。また行こうね」「そうだな。じゃ……おやすみ」「うん。おやすみ」蓮が眠った後に流れる、まるで他人のような空気にはもう慣れていた。なんとなく、背中を向けてしまうことにも。お互いに。「実はうち、レスなんだよね」あっという間に週末がきた。はるとくん一家が住むタワマンのエントランスをくぐる。ほぼ同時刻に全員が集合して、それぞれに持ち寄った軽食やお菓子、ドリンクをテーブルに広げた。子どもたちには、テッパン人気のアニメDVDをはるとくんママが用意してくれて、プロジェクターでリビングの壁に投影してくれた。これで1時間はおしゃべりできるだろう。ノンアルで乾杯するや否や、ゆいちゃんママが言った。「実は私、2人目できたんだ」「え?おめでとう!」すかさず満面の笑顔で祝福したのは、はるとくんママ。私は、ショックだった。蓮のクラスには、すでに何人か妊婦さんがいるが、まさかゆいちゃんママもだったなんて。この状況下では、「おめでたい」よりも先に「羨ましいな」と思ってしまう。そんな自分がちょっと嫌だ。「全然気づかなかった~。つわりとか大丈夫なの?」とあおいちゃんママ。「うん。ゆいの時もつわりなかったんだ」「楽しみだね~。あ~私もそろそろ2人目考えないと。でも、レスだし無理かな」「え?」あおいちゃんママの何気ない告白に、思わず大きな声が漏れてしまった。「蓮くんママ、どうしたの?大きな声出して……」「ごめん、実は……うちもレスで」つい打ち明けてしまった。私ってば何を言ってるんだろう?アルコールが入ってるわけでもないのに……こんなこと言われても絶対みんな困るよね……。ところが、意外にもみんなが同意してくれた。2人目妊娠中のゆいちゃんママでさえも。「実はうちもずっとレスだったの。ニュースアプリで見たんだけど、1ヵ月以上ないとセックスレスらしいのよ。でも1ヵ月以上しないなんてザラでさ。正直したくなかったけど、2人目が欲しかったから我慢したんだ」ゆいちゃんママの発言を皮切りに、出てくるわ出てくるわ、みんなの夫婦生活事情が……!レスを解消したママ友夫婦の話に、思わず涙「うちの旦那は性欲強いよ。でも私は最近性欲ゼロ!旦那はしたがってるけど、やんわり断ってる。だって生理的に無理だもん。こんなおじさんになっちゃうハズじゃなかったんだけどなー」「友だちは、単純に面倒くさいからしないって言ってたよ。悩んだこともあったけど、家族の仲がうまくいってるならとくにアクション起こさなくてもいいかなって言ってた」「えー、うちは旦那より私の方が性欲強いかも(笑)。旦那は、立ち会い出産をしてするのが怖くなったっていうんだよ。ひどくない?」へぇー……。いろいろな夫婦のかたちがあって、みんなそれぞれ悩んだり折り合いをつけたりしてるんだ。すると、はるとくんママがこう言った。「私もはるとの出産後、旦那に触られたくないってくらい拒絶反応が出ちゃったことがあるんだけどさ。ちゃんと話し合って、今はレスにならないように意識してる」「え……どんなふうに?」「しばらくレスだったところから再開させるのって気まずくなかった?詳しく聞きたい!」みんな好奇心がすごい。もちろん、私もなんだけど……「うーん、もちろん気まずかったんだけど、拒否し続けるのもしんどくなっちゃって。泣きながら『このままでいいと思う?』って切り出したんだよね。そしたら向こうも、せっかく好きで結婚したのにこのままレスなんて悲しいよね、って。だから私も、日頃の不満ーーたとえばはるとと過ごす時間をもっと作ってほしいとか、家事分担の割合増やしてほしいとかね、そういうことも伝えて了承してもらったんだ。今は2人の時間を意識的に持つようにしてて、たまにお義母さんに子ども預けてホテルデートしたりもするよ。キスやハグのスキンシップも日常的にするようになったし、腕枕で寝たりとかね(笑)」腕枕……そういえば妊娠がわかったときから一度も、腕枕してもらってないな。はるとくんママは、最後にこんなことも言っていた。「家族っていっても、もとは他人じゃない?言わなくてもわかれよ、なんて甘えちゃダメなんだよね。お互いを尊重して、コミュニケーションを大切に!いい意味で緊張感を持つように心がけてるよ」……私、思わず涙目になっちゃった。「えっ、蓮くんママ大丈夫!?」「ウン……なんか、驚かせちゃってごめんね。なんか……みんなに話して気持ちが楽になった」「いいよいいよ~。みんな言わないだけで意外と悩んでると思う。いつでも相談してね」「ありがとう」みんなの優しさに、また目頭が熱くなった。帰り道、気分は晴れやかだった。せっかくなので、歩きたい盛りの蓮をベビーカーからおろして散歩をすることにした。住宅街から駅の方へ抜ける。この大通り、懐かしいな。大輔と初めて会った飲み会の後、立ち寄ったカフェバーが見える。気づいたら、ここに来ていた。2年前のあの日。まるで出会うべくして出会った運命の人のように、何時間話しても話が尽きなかったっけ。でも、その運命の人とこんなことになっちゃうなんて……あの時は、考えもしなかった。大輔とちゃんと話そう。何か変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。でも、何かアクションを起こさなければ、何も変わらない。私たちのセックスレス問題は、ただ単にセックスのことだけじゃない。日常の小さなすれ違いの積み重ねで、苦痛を覚えるようになって、できなくなって……。でも、自分から切り出す勇気がない。どうすれば……。その時ふと、あのカフェバーの前で、蓮がピタッと足を止めた。「どうしたの?蓮」「ぱぱ、いる!」つづきます。▶︎次話「3組に1組の夫婦がセックスレス? 妻ともう一度愛し合うために、夫が踏み出す一歩とは」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月17日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】妻の職場復帰、早すぎるんじゃない? と思ったが……息子の蓮が生まれて3ヶ月が経った頃、およそ半年ぶりに夫婦生活を再開した美咲と大輔。しかし以前とはまったく異なる美咲の様子が気になって……。「先輩。なんか朝から疲れてません?」出勤早々、机に突っ伏していると、部下の中野亜美が話しかけてきた。「わかる?ヘトヘトだよ」「早朝から大口の契約とって来たんですか?」「違うよ。厄介なクライアントがいてさ。泣くわ、イヤイヤするわ、まさにモンスタークライアントだよ。まだ生後7ヶ月で、バブバブしか言わなくてさ。意思疎通ができなくて困ってる……」「息子さんですね~!可愛い!」蓮が生後半年を迎えた頃、美咲が仕事に復帰した。朝はバッタバタだ。まず、起床してから園に着くまで、蓮がずっとゴキゲンを保ってくれることはほとんどない……らしい。保育園でお昼寝の時間があるとはいえ、夕飯・お風呂と、常に俺たち大人の生活リズムに合わせているような状態なのだから、蓮の機嫌が悪いとしても無理はないんじゃないかと思う。だから俺としては、まだ職場復帰せず、1歳すぎまで自宅で保育すればいいと思っていたんだけど……美咲が「0歳児クラスで保育園に入れなかったら遅い、1歳になってからじゃどこも入れるわけない!」と言うので、まあ仕方ないんだろう。ともかく、美咲はなんとか蓮をなだめすかし、ごはんを食べさせ、身支度をさせ、大きな荷物を抱えて出勤している、ようだ。ようだ……とは、保育園へ送るのは、俺の出勤時刻の都合で、美咲の担当だから。じゃあ夕方のお迎えは俺の担当……と言いたいところだけど、仕事の都合上、保育園の時間には間に合わないので、時短勤務の美咲がやってくれている。実は新規プロジェクトのリーダーにアサインされて、やりがいはあるけれど残業時間も増えてしまっている。帰宅は21時をまわることも多く、蓮の寝かしつけまで終わっている時間だ。さすがの優しい美咲も、帰宅後はかなり疲れてイライラしているので、シンクにたまった皿を洗うとか、洗濯物を畳むとか、できるだけ家事を手伝うようにしている。昨夜だって……。「ただいまー」「おかえりー。今、お義母さんにLINEしてるから、悪いんだけど自分でごはん温めてもらえるかな?」「うん……なんか、朝の食器がたまってるね。先に皿洗いするよ」「助かる~」最近、美咲は母ともよくLINEをしているみたいだ。蓮の急な体調不良時は、基本的に時短勤務の美咲が対応するが、仕事を抜けられない時は母が対応しなきゃならないからだ。思えば、妊娠・出産・職場復帰を経ても、俺の生活スタイルはあまり変わっていない。文句も言わず、俺の母とも良好な関係を築いてくれる美咲には、本当に感謝しないとな。そんなことをボーっと考えながらガシャガシャと皿を洗っていたら、美咲の冷たい視線に気づく。「え?どうした?ちゃんと洗ってるから大丈夫だよ!」「……知ってるよ。でも、できればもうちょっと手早くやってくれると助かる。あと、水の出しっぱなしはやめて」「あ、ごめんごめん」キュッと水道の蛇口をしめる。あれ?なんか不機嫌だ。何かしたかな?忙しそうに洗濯物を干し始めた美咲は、それ以上何かを言うつもりはないらしい。夜泣きは仕方ないけど、それより……妊娠中からおよそ半年ほど夜の営みを控えていたが、蓮が生後3ヶ月になった頃、「セックスしていない期間」に終止符を打った。玉砕覚悟で誘い続けていたある日、唇を重ねたらいつものように拒否されることはなく、深く受け入れてくれて……半年ぶりのスキンシップは、すごく幸せだった。ただ、完璧に満たされたとは言えない。正直、美咲はあまり嬉しそうじゃなかったからだ。その後も月に一回ほどのタイミングで美咲は不意に受け入れてくれる。今夜はそろそろ前回から1ヶ月。さっきはうっすら機嫌が悪そうだったけれど、ベッドに入って抱き寄せてみたら、拒絶はされなかった。このままイケるだろうか?しかし……。「ほぎゃあっ!ほぎゃあっ!」あともう少し、というタイミングで蓮が起きてしまった。俺が動くより先に、素早く美咲が動いて、蓮を抱きあげた。マジかよ、中断か……。蓮がおっぱいを吸い始めたので、俺はパジャマを羽織りトイレへ行った。そのまましばらくリビングで時間をつぶしていた。約30分後、寝室に戻ると蓮はスヤスヤ眠っていて、美咲はまだ起きていてくれた。「再開……する?」と言ってくれたが……明らかにやりたくなさそうなのはわかった。「大丈夫だよ、また今度にしよう。おやすみ」盛り上がっていた気分はすでに萎えてしまった。ただ……昔の美咲は貪欲だった。昼間から何回も求めてきて、Uberでとったピザでも食べながらまたしてさ。あんなに奔放で可愛かった美咲はもうどこかへ行ってしまった。今の美咲はどう見てもしたくなさそうだった。それどころか、「俺とのセックスが終わってホッとした」と顔に書いてある。あの日、プツリと糸が切れたこの日をきっかけに、俺の中で何かが決定的に変わった。営業で鍛えられた打たれ強い俺のメンタルも、さすがに傷ついた。あんなに「美咲としたい」という強い気持ちがあったのに、糸が切れたようだ。それでも性欲はあるので、最近では隠れてこっそり一人で処理している。その方が、美咲にとっては幸せだろうから。そんなある日。「先輩……これ、よくわからないんですけど……」「ああ。ちゃんと前提を共有できてなかったな。見ながら説明したいから今日、帰り残れる?」「はい!でも先輩、最近いつも一番遅くまで残ってますよね。お子さん小さいのに、大丈夫なんですかぁ?」「うちは妻がちゃんとしてくれるから大丈夫だよ……」「えー、ほんと先輩の奥さんって“デキる妻”って感じですよね。じゃあ19時半で会議室Aとっておきます」振り向きざま、中野亜美の手元から香水がふわっと香る。柔軟剤の匂い?石鹸の匂い?よくわからないけれど、すごくそそられる匂いだ。…………人肌恋しいな。思わず、後ろ姿を目で追ってしまった……。つづきます。▶︎次話「え? 今夜エッチするってこと? 無神経な夫に妻がブチギレ「こんなんじゃ2人目なんて無理!」」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月12日主人公のポメとべるは、夫婦関係は良好ですが少々レス気味。ポメが夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界に。そしてはぐらかされた夜のことを追求すると理由がまさかの「眠気」と判明し愕然。話し合って、営みについて休みの日は誘うことを提案。仲直りできましたが一筋縄ではいかないのが夫婦なわけで…。「今日は一日中家にいただけですが?」 今の状況にあぐらをかきはじめたべるは、夜になると「疲れたーー!」と大きなため息をつくように。約束していた“義務のお誘い”を忘れ、おやすみのキスだけして寝てしまうことがしばしば。 さらに、ポメが娘の療育関係の書類に追われている中でテレビを観ながら大笑いする夫にイライラが募ります。 「疲れてるから今日はいたしません」ということならそれを言葉で伝えてほしいのに、とポメさんは呆れ気味。その夜のおやすみのキスはシカトし…。 「次やらかしたらもう知らねー」と言ってあるポメは 4日間寝室にこもって休んだポメさん。体調は良くなりましたが「絶対やり方間違えた気がする」と自分を責めてしまいます。同時にべるさんは自分の行いを反省し、ふたりは仲直り。 みなさんはやり方を間違えたと気がついたとき、どんな対応をしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月10日主人公のポメとべるは、夫婦関係は良好ですが少々レス気味。ポメが夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界に。そしてはぐらかされた夜のことを追求すると理由がまさかの「眠気」と判明し愕然。ふたりは話し合い、ポメは営みの頻度について休みの日は誘うことを提案。愛情を確かめ合いましたがめでたし、めでたし、になるわけないのが夫婦なわけで…。「いちいち言わないとわからないの?」 べるが育児に参加して夜のお誘いもしてくれるようになりましたが、ポメは細かいところが気になってしまうように。 おでかけの準備に家事のあれこれは、“言えばやってくれる”態度にイライラ。お誘いに関しても言わせてしまっているような罪悪感を覚え、あとから思えばギリギリの精神状態だったよう。 あるとき長女を感情に任せて怒鳴ってしまい、「誰かに頼らないと虐待してしまう」と悩んでいて…。 一方でべるは、今の状況にあぐらをかきはじめていた “義務のお誘い”を忘れて自由気ままに過ごすべるさん。毎週「今日も疲れたね…」と大きなため息をついて寝てしまいます。「疲れてるから今日はいたしません」ということならそれを言葉で伝えてほしいのに、とポメさんは呆れ気味。 何十回も同じことを言うのは辛いものがあります。べるさんは気を引き締めて行動を改めてほしいものです。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月09日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】育児なんて楽勝、って思ってる?妊娠してから大輔との夜の営みが激減した美咲。体調が悪かったのはあるけれど、理由はどうもそれだけではなく……。「ふぇっ……ふぇっ……」「蓮~。おむつかなー?ミルクかなー?」七転八倒の陣痛を経て、なんとか無事に元気な男の子を出産した私。蓮と書いて、レンと読む。大輔と2人で考えた名前だ。人生最大級の激痛だった長時間の陣痛に耐えた後の、我が子との初対面は……んもー!かわいいっ♡もみじみたいな手、ふにゃふにゃの体、ミルクの匂い……。この子を私が産んだんだと思ったら何だか泣けてきた。でも……優香や同僚のみんなが言っていたように、育児は本当に大変だ。大げさではなく、1日中抱っこしているから肩や腰がパンパンだし、自分の睡眠や食事もままならない。母乳も一応出ているけど、まだ軌道に乗ってない感じで痛い……蓮がちゃんと飲めているのかも心配になる。出産からそろそろ1ヶ月が経つけど、慢性的な睡眠不足で、全然体が回復してる気がしない。それに頭の中は9割方、蓮のことでいっぱいだ。蓮がスヤスヤと寝ている時だけ、ゆっくりできる。でも、あと1割の余力で、半年後の職場復帰に備えて、保育園のことも考えなきゃいけないのが現実……。正直、精神的にも身体的にもギリギリです。なのに……大輔はといえば、夜ものんきに寝てて一度も起きないし、朝はギリギリに起きて慌ただしく会社へ行き、帰る時間も前とそんなに変わらない。あげく、このあいだは「出産おめでとう飲み会」だって!!!なんで?と、ほんの少しだけ黒い感情が芽生える。この感情って……何かに似てる。そう、妊娠初期のあの夜だ。つわりに苦しんでいたのに、酔っぱらった大輔に強引に誘われた日。同じモヤモヤだ。こっちは朝から晩まで、っていうか深夜までてんてこ舞い。それなのに、週2のゴミ捨て、たまの皿洗い、週末は2~3時間の蓮の子守りで「子育て参加」したと思ってる。おまけに職場の上司に「子どもが生まれたなら、もっと仕事を頑張ってオムツ代稼がなきゃな!」ってハッパかけられたとか言って、当たり前のように残業もしてくるし。はあ……でもこれって普通のこと?イライラしちゃう私はダメなのかな。しかもね……。蓮のお世話と夜泣きで睡眠不足の私を心配して、大輔が3時間の子守りをしてくれたんだけど……。「よく眠れた~!ありがと~!蓮の様子どうだった?」と、リビングへ戻ると、大輔はこう言ったんだ。「ずっと寝てたよ。癒された~。こんな感じなら、いつでも手伝うよ」だって。「こんな感じ」というワードに、ちょっと違和感。そもそも、私への気遣いで提案してくれたのは、とてもありがたいと思ってる。でも……大輔は、蓮の本当の大変な場面を経験してないじゃない?「こんな感じ」で3時間を終えられたのは、大輔も仕事で疲れているだろうからと、私が気を遣っておむつやミルクなんかの準備を整えていたからこそ。あえて蓮のお昼寝に合わせた時間でもあるんだよ?極めつきは、「手伝うよ」?なんで、ボランティアのようなスタンスなんだろう。蓮は2人の子どもなのに。……なんて、どんどん湧いてくるモヤモヤが止まらず、自分でも引いてしまう。産後クライシスってやつだろうか。いずれにせよ、絶対に言えないよ。だって、今の私は育休中の身なんだもん。大輔は働いてるし、育児も家事も私がちゃんとやらなきゃいけないんだよね……?「夫婦生活を再開しても問題ないですよ」次の土曜日、蓮の1ヶ月健診と私の産後1ヶ月健診に、大輔も同行してもらった。「お母さん頑張りましたね!蓮くんの体重は順調に増えてるし、元気にすくすくと育ってますよ」そう先生に言われて、泣きそうになっちゃった。その足で産婦人科に移動して、産後の経過をチェックしてもらう。悪露もほとんど出なくなったし、母体の回復は順調だと言われた。と、待合室から耳をつんざくようなギャン泣きが聞こえてきた。たぶん蓮だ。「パパもどうぞ、いいですよ~」助産師さんがドアを開けて促すと、大輔が入ってきたので蓮の抱っこを代わる。先生はそのまま話を続けた。「あとは、会陰切開の傷もきれいになっているので、夫婦生活を再開しても問題ないですよ」「あ……はい」そんなこと言われるんだ。ふと横を見ると、照れくさそうに笑う大輔。なんか複雑な気持ちになった。「他に何か気になるところや悩みなどはありますか?お母さん?」「えっと……」“夫と赤ちゃんとの関わり方に、イライラしてしまうんです。”なんて、まさかこの場で言えるわけない。「特にありません」病院を出ると、嬉しそうに大輔が話しかけてきた。「よかったな。蓮も美咲も順調で」「うん」「これからは元の生活に戻れるな」元の生活……。確かに、新生児の「大変な時期」は終わったかもしれないけれど……。子育てはまだ始まったばかり。大輔と私に、子育てに対する温度感の差があるように感じるのは、気のせいかな……。今夜いきなり? 絶対無理!その夜。初めての外出で疲れたのか、蓮はすぐに寝てくれた。私も久しぶりにゆっくり眠れそう。ダブルベッドに入り、さあ寝ようと目をつむった矢先だった。「今日……どうかな?」大輔がキスをしてきたのは。数ヶ月前、妊娠後期に私が拒否をされて以来の「しよう」の合図だ。「いや……っ!」「え?」とっさの出来事に、拒否反応を示してしまった私……。「あ、ごめん……びっくりして。疲れてるのかも。今日は無理だよ」「そ、そっか」大輔の顔を見たくなくて、私は背中を向けた。医者からOKが出たからと言って、すぐに誘ってくるなんて。信じられない!昼間のアレは、気のせいなんかじゃない。セックスに対する温度感も、子育ての温度感も違う気がするよ。出産の大変さも、産後の体の不自由さも、睡眠不足がつらいことも、子どもの成長が心配でいつも緊張していることも、そして、保活の焦りも。大輔はわかっていない気がする。そういう大輔と、愛を確かめ合うためにセックスしたいとは、とても思えないよ……。つづきます。▶︎次話「医者はいいって言ったよな? 体は回復したはずなのにセックスを拒む妻、一体なぜ……?」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月09日主人公のポメとべるは、夫婦関係は良好ですが少々レス気味。ポメが夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でポメは体調不良に。ある日、はぐらかされた夜のことを追求すると理由がまさかの「眠気」と判明し愕然。ふたりは話し合い、ポメは営みの頻度について提案しますが…。「やっぱやめよう、病んでるね私」 休みの日は誘うようお願いするも、話しながら違和感を覚えたポメ。 するとべるが力強くハグしてきて「義務じゃないよ、ちゃんと大好きだよ」と気持ちを告白してくれました。「ちゃんと愛してる?」と質問すると、変な間はなく「愛してるよ、当たり前でしょ」と言ってくれひと安心。 ふたりはお互いに気持ちを伝え合い、仲直りできましたが…。 めでたし、めでたし、にならないのが夫婦なわけで 育児に全く参加してこなかったべるさんですが、さまざまな出来事を経て言えばやってくれるようになりました。夜のお誘いもしてくれるようになりましたが、ポメさんは前よりもっと細かいところが気になってしまうように。 みなさんのパートナーは積極的に育児参加する人ですか?いちいち言わなくても自分からやってくれると助かりますよね。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月08日主人公のポメとべるは、夫婦関係は良好ですが少々レス気味。ポメが夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界に。話し合いの最中、流れではぐらかされた夜のことを追求するとまさかの理由が「眠気」と判明し愕然。気持ちを伝え合うも、ふたりは浮気について認識のズレがあったようでポメはあることを提案することに…。「おやすみの日は誘って?」 はぐらかす行為をやめて欲しかったポメですが、そうではなく、営みのお誘いを提案。 義務感が出るので本当はこんな提案したくないのですが、少しでも気にかけてほしい気持ちから考えたことでした。毎週いたすのではなく、気分じゃないときは断ってもいいと補足。 しかし話しながら違和感を覚え「やっぱやめよう、病んでるね私」と言いかけると…。 「!?」べるさんが突然ハグしてきて… 「義務じゃない、ちゃんと愛してる」と気持ちを伝えてくれたべるさん。変な間もなくぎゅっと抱きしめてくれるべるさんに、ポメさんは安心します。 「大切、愛してる、好き」と伝えることが結果として相手の不安を拭うことに繋がりますよね。 みなさんは常々、パートナーに気持ちを伝えていますか?好き、愛してる、の言葉が恥ずかしい人は「いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝えるだけで、ふたりの生活が円満になるかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月07日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ポメは流れではぐらかされた理由を追求すると理由はまさかの「眠気」と判明し愕然。はぐらかされたときの気持ちを伝えると、べるが寄り添ってくれ号泣してしまい…。「ずるいんだよ、いまさら…」 感謝の気持ちを伝えてくれたり、ハグしてくれたりするだけで大事にされてると改めて実感。もっと早くそうしてくれたら営みに執着することはないと伝えます。 営み自体が目的なら離婚して彼氏を見つければいいけど、そうじゃない。「相手がべるさんだから悩むし不安になる」と泣きながら伝えると「もしかして、俺のことすごい好き?」とべるが質問。 「好きだから浮気してないか不安になっちゃう」と言うと、なんだか妙な間が…。 話していくとふたりは浮気について認識のズレがあったよう。するとポメは「よし!」と腹をくくり…。 はぐらかす行為をやめて欲しかったポメですが… 休日に営みのお誘いをしてほしいと提案したポメさん。毎週いたすということではなく、それくらい気にかけてほしい気持ちを伝えます。はぐらかすのをやめてもらうより、多少義務感があっても前向きな行動かもしれません。 みなさんはパートナーに何かしてほしいとき、どんなふうに提案しますか?何か工夫していることはありますか。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月06日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ポメは流れではぐらかされた理由を追求すると理由はまさかの「眠たかった」と判明し愕然…。「ずるくない?」 離婚まで考えたのに、離れようと思ったら優しくしてくるとかずるくない?だってはぐらかされるのは嫌って何回も言ったのに何回もはぐらかされて、傷ついて悲しみでいっぱいだったことを告白。 するとポメの気持ちをやっと理解できたのか「不安だったよね」と急に寄り添ってくれたべる。「子どもたちのことも任せっきりでごめん、いつもありがとう」と感謝され、ポメは号泣。 しかし「私がいなくなると飯炊女がいなくなるから困るんでしょ」?と意地をはってしまいますが…。 「ずるいよぉぉぉぉ」優しくされたら甘えたくなってしまう… 浮気について認識のズレがあったポメさん夫婦。べるさんは“浮気する”という観念がないため、ポメさんがいくら不安だと伝えても“どうして不安になるか”がわからないよう。 みなさんはパートナーとあることで認識のズレが発覚したら、どう対応しますか?その場ですぐに話し合いをしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月05日28歳の夏、私たちは出会った化粧品メーカーの広報を担当して6年の美咲は、今年で28歳。そろそろ恋も充実させたい……と思っていた夏、友人から紹介されて出会ったのは、何もかも相性がぴったりな2つ年上の彼・大輔だった。初めて大輔に会ったのは、28歳の夏だった。「美咲ー!お待たせー!」「優香。もう~!5分遅刻だよ?」私は美咲。とある化粧品メーカーの広報を担当して6年になる。華の金曜日の今夜は、最近結婚した大学の友人、優香とのサシ飲みだ。人並みに人生経験とキャリアを積み、後輩と部下も増えてきた20代後半……。とても充実していたけれど、一つだけ足りないものがあった。それは……「あ……初めまして。一ノ瀬大輔といいます」「え……初めまして。森山美咲です」優子と一緒に座っていたのは、スーツ姿のイケメン。「私の先輩なの!びっくりした?」……って優子ったらなに~⁉サラッと先輩なんて連れてきちゃって‼しかも男の人っ‼どうしよう…っ!というのも、この数年は、仕事にかこつけて恋愛から離れていた私。化粧品メーカーという職業柄、男性と接する機会も少ないため、心の準備なくして男性には挑めませんっ!優子ってば、自分が新婚だからって…と、毒づきたかったけれど、そんなことはどうでもよかった。だって、目の前の男性……大輔さんに見惚れていたから。かっこいい……。優香の先輩なら、営業課か。優しそうな人。仕事もできそうだし、さわやかだし、こんな素敵な人が彼氏だったらいいなあ。しかも、手の指がきれいなのもフェチ心をくすぐられる。「美咲さん。うわあ~俺、綺麗な人の前って緊張するんですよね」と向こうも言ってくれるけど、営業マンだもん、どうせお世辞だろう。そう高を括っていたから、帰り際、優香と別れた後に肩を叩かれた時は、驚いた。「あの。LINE教えてもらっていいですか?ていうか……良かったら、飲み直しません?2人で」「え?」それから、交際に発展するのはあっという間だった。告白は、大輔から。以前から、行ってみたかった可愛いカフェバーで。はじめは大輔からの誘いだったけれど、大輔という沼にハマっていったのは、実は私の方だ。デートでは、私の意見を聞きながらスマートにリードしてくれる。決して不安にさせるような言動はしない。晴れてカップルになっても、私の気持ちを尊重しながら、ゆっくりと関係を築いてくれたんだから……!ハマったのはこれだけじゃない。大輔と体を重ねるまで、自分が性にこれほど積極的になれるとは思わなかった。もしかして私はこの人と出会うために生まれたんじゃないかと思うほど相性が良すぎて、デートのたびに離れがたい気持ちになる。付き合いが長くなると回数は落ち着いたけれど、いつも精一杯ご奉仕してくれるのは出会った当初と全く変わらない。そして、付き合って1年が経つ頃……。「美咲……俺と結婚してほしい」「そもそも……どのくらいしないとレスなの?」私は大輔と結婚した。私が「いってらっしゃい」のキスやハグが毎日できるのがただただ嬉しいなんて、大輔は知らないだろうな~♡とんとん拍子に挙式と披露宴、新婚旅行を終え、まさに幸せの絶頂のある日のことだ。大学時代の友人の4人で結婚祝いの飲み会に参加した。もちろん、優香もいる。「おめでとう~美咲!羨ましいな~!式の時の2人、すごく幸せそうだったよ!」「ありがとう。みんなが来てくれたお陰だよ」「当たり前じゃん!あんなに仕事一筋だった美咲が結婚するんだもん。旦那見とかなきゃ(笑)」「ねえねえ、なんか美咲の肌、すごく綺麗じゃない?新作の化粧品?」実は、大輔と話し合った結果、すぐにでも赤ちゃんを望んでおり、本格的に排卵日にタイミングをとっていた。週に2~3回はしているお陰か、お肌の調子も良い……なんて。「いいなあ。美咲は!もう!幸せですって顔に書いてある。うちなんて……もう半年もしてないよ」「え?優香……」「あ……言ってなかったっけ?その……いわゆる、セックスレスってやつ?」驚いた。というのも、優香は私に大輔を紹介した後、1人目を授かり、今は2人目妊活をしていると聞いていたからだ。そういえば、あの報告ってもう半年以上前になるっけ……?「そうなんだ……最近、よくテレビとかでも聞くよね?レスって」「そもそも……どのくらいしないとレスなの?」「一応、セックスレスの定義は、“特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが一ヵ月以上ないこと”らしい。うち、最後にしたの半年くらい前なんだよね。しかもその時、旦那が途中で萎えちゃって」「あー。それ、次に誘うの、怖いやつ」「お互いになんとなく話し合いたいムードなんだけど……何から話せばいいかわからなくて」「元気出しなよ?私にとっては旦那さんと子どもがいるだけでも最高だよ!」「ホントだよ~!羨ましい!」「そう?なんか、こうしてみんなに話すとちょっとラクになったよ!だって、誰にもこんなこと相談できないからさ……」セックスレス、かあ。大輔と私にも、いつかそんな日が来るのかな……?そんなことを考えながら帰宅すると、大輔がお酒を飲んでいた。「美咲~!寂しかったよ~」「わっ!ちょっとやめてよ~!」大輔は、アルコールが入ると、したくなるタイプだ。私はそんな大輔を可愛いと思う。そのままお姫様抱っこで抱えあげられてダブルベッドになだれ込む。私たちにセックスレスはあり得ない話だよね……と思った。それが、あんなことになるなんて。待望の妊娠。そして……数ヵ月後。生理が遅れていることに気づいた私は、すぐさま妊娠検査薬を買ってきた。そして、ドキドキしながら結果を見ると……。陽性……!「大輔!赤ちゃんできたよ!」「!!やったな!美咲!」ギュッとハグをして、大輔は私のお腹にいるベビーに向けてチュッとキスをした。その週末、大輔と一緒に産婦人科を受診すると、妊娠2ヵ月目だと言われた。嬉しいな。1人目は男の子かな?それとも女の子かな?大輔との子なら、どっちでも嬉しいよ♡そんなのんきなことを考えていたのもつかの間。「うっ……気持ち悪い、かも……」はじめはちょっとした車酔い?くらいだったつわりが、だんだんハードになり、仕事を休まざるを得ないほど体調の悪い日が続いた。辛かったけど、赤ちゃんに会えると思うと耐えられた。そんな私の様子を見て、いつもは誘ってくる大輔も遠慮がち。日曜日の夜は、「1週間、頑張ろう!」とセックスをするのが習慣になっていたけど、しばらくは無理そうだなぁ。ごめんね、大輔。つづきます。▶︎次話「ベッドでも可愛すぎる! 最高の彼女と出会ってドハマり、そして…えっ妊娠中のセックスはダメ⁉」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月05日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ポメは流れで、営みをはぐらかされた理由を追求すると理由はまさかの「眠たかった」と判明し愕然…。「は?どう反応するのが正解?」 下手な反応したらべるは貝になってしまうだろうし、かといって「それならそうと言ってよ〜」というテンションも自分的には違う。 そして本当のことを言ってくれたからといって、散々悩んで出した「離婚する」という気持ちも簡単にはリセットできません。 「ずるくない?」離れようと思ったら優しくしてくるとかどういうつもり? 「不安だったよね」と急に寄り添う姿勢を見せるべるさん。子どもたちのことも任せっきりでごめんね、と謝罪と感謝の気持ちを伝えます。今まで欲しかった言葉の嵐にポメさんは号泣。「ずるいよ」と反論しながらも嬉し涙が止まりません。 べるさんの言動が、ポメさんがいなくなると困るから優しくしてるのではないことを祈ります。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月04日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ふたりは仲直りし、ポメは営みをはぐらかされた夜のことを話し出し…。「ずっとはぐらかされてた」 はぐらかしたことを何回聞いても理由はない、嫌だからしないでと言っても繰り返すべるにポメが深く聞かなかったのは怖かったから。 でも今回倒れたときに休むのが難しい会社を休んで不慣れな家事もしてくれたべるを信じ、話してくれるのを待ちます。無言が数分続いたあとべるが「はぐらかした理由はね」と口を開き、小声で「眠たかったの」と回答。 ごめんねと謝るべるとその理由に、愕然とするポメ。今まで散々はぐらかしておいてワケアリな態度をとっていたのに眠気が理由とは…。 「は?」えっと…どう反応するのが正解なの? どう反応するのが正解なのか悩むポメさん。 離婚を考えていたほどなのに、本当のことを言ってくれたからといって簡単にはリセットできません。それにまたイチから考え直していかなきゃいけないのもめんどくさい話。 みなさんは、この二人がこれからも夫婦を続けるためにはどうしたらいいと思いますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月03日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚。べるは驚きつつも過去の行いを反省。ふたりは仲直りしましたがポメはある気持ちに気付き…。「あのときさ…」 以前、夜のお誘いをはぐらかされたときのことを掘り返すポメ。惨めだと感じながらもべるさんに質問します。「私が誘ったこと気付いてたよね?」。 少しの間があいたのちに返ってきた言葉は「うん、気付いてた」。わかっていても本人の口から言われるとグサッと刺さり、あのとき心にフタした気持ちと一緒に涙が溢れます。 でも、今ならちゃんと答えてくれる気がする、と腹をくくって「じゃあなんではぐらかしたの?」と再度聞いてみることに。しかしべるさんは黙ったまま…。 言えない理由があるの?何か隠しているの?と次第にイライラが募るポメ。でもここで口を出したら一生本音が聞けない気がする…。 「信じよう」べるさんの返事を待ちますが…。 まさかの「眠たかった」という理由にポメさんは愕然とします。 確かに言いにくいことですが、散々はぐらかしておいて眠気が理由とは納得いきませんね。もう自分に愛情がなくなったのかと不安だったポメさんは拍子抜けしてしまいます。 みなさんは営みの気分ではないとき、なんと言って断りますか?またパートナーへのフォローはどんなことをしますか。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月02日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。めまいや吐き気に耐えて病院へ行くと、なんと左耳が聞こえていないことが発覚。べるに報告すると、びっくりしつつも過去の行いを反省。二人は仲直りしましたが…。「もっと早く行動に出してよ!」 今まで散々、してほしいこととして欲しくないことを伝えてきたポメは激怒。 しかし、夜のお誘いをしてはぐらかされたときのことを思い返すと、自分の中に潜んでいたとある気持ちに気づきます。 それは自分が思っていたよりもずっと、はぐらかされたことが許せていなかったよう。無言で立ちすくむポメを心配し、べるは「具合悪くなっちゃった?」と優しい言葉をかけますが…。 「ひとつ聞いてもいい?」ポメが話しはじめ… ポメさんからのお誘いに気付いていたべるさん。わかっていても、本人の口から言われるとグサッと刺さりますね。今ならちゃんと答えてくれるかも…と勇気を出してはぐらかした理由を聞くことに。 すごく惨めだと自分で感じているようですが、一歩踏み出したことが素晴らしいことだと思いませんか。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月01日夫婦間の悩みの一つに挙げられる「レス」。なぜ起きてしまったのか当事者でもわからないケースは多く……。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『交わらない2人』をご紹介。夫婦間のセックスレスでのモヤモヤと葛藤を漫画でお伝えできればと思います。漫画のあらすじ子どもができてからレスの2人。その現状を打破しようと妻は夫に話すものの、すぐ話は逸れるばかり。夫が何を考えているのか分からず、自分に無関心なのだと考えてしまう妻。「ちょっと話を聞かせてくれんかの」すれ違う夫婦の前におじいさんが現れ……。無関心……?この漫画に読者からは……『価値観を満たすという言葉にしっくり来ました。』『奥さん的にはすごく頑張って話をしたのをあしらわれたのなら少しショックかな。と思いました。』『何が不満で何に満足しているのか、お互いのことを知ることが大事なのだと思いました。』『モヤモヤしてしまうなと思いました。自分ばっかり必死で虚しくなると感じました。』など多くの意見が寄せられました。感情のコミュニケーションお互いの価値観のすり合わせは難しいもので、無理をして一方に合わせすぎてしまえば他方は満たされず……。今回のお話では、夫婦間に大切なコミュニケーションは単なる“会話”ではなく“感情”のコミュニケーションと話されていましたね。相手がどう感じてなにを考えているかを共有する機会を設けられれば、悩みも少し晴れるかもしれません。皆さんは、どう感じましたか?◼監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理師・公認心理士、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。日本初のカップルセラピー専門サービスCOBEYA2021年、臨床心理師・公認心理士による日本で唯一のカップルセラピーの専門機関として発足。年間約2,000件※のオンライン・対面・出張セラピーを実施。※2023年5月末現在◼作画:わたなべこ◼脚本:MOREDOOR編集部(MOREDOOR編集部)
2023年07月28日パートナーに対して愛情はあるも「からだとの繋がり」が少なくなってしまった経験はありますか?なかには、レスで悩んでいたけれど、お互いの気持ちを尊重することで解決できた人もいるようで……。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画「近くて遠い、ふたり。」をご紹介します。漫画のあらすじ結婚して3年、仲睦まじく生活を共にする2人。順調に見える一方で“からだの繋がり”だけがなく、「女を忘れてしまうのでは」と悩む主人公。私たち夫婦に愛が無いわけではないのに、一体なぜ……?ルールを決めて……読者の感想は……『他の愛情表現で愛情を感じられるのは素敵!』『旦那さん優しい!思っていることは話し合える夫婦になりたい』『私もレスで悩んでたから、お互いの気持ちを確かめ合いながら、ゆっくり私たちのペースで進んでいこうと思いました』『歩み寄りが大切なんだね』『私も回数は多くないけど、スキンシップを大事にしてるから断られても深く気にならない』など、さまざまなコメントが寄せられました。自分たちのペースで……性交渉の回数は人ぞれぞれです。すれ違いを起こさないためにも、一方的な気持ちを押し付けるのではなく、ふたりのペースで歩んでいくことが大切ですね。皆さんは、どう感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本:長月よーこ■作画:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年07月23日今回は、「彼とレスになってしまった」とのお悩みに、ダンディな恋愛スペシャリストが愛のアドバイス。彼とレスになってしまった4年付き合っている彼がいます。彼とは一緒にいてすごく楽しいし普段は良好な関係だと思っています。でも、そんな彼とここ1年ほどレスな関係が続いています。私から誘っても「ごめん、疲れてる」と断られることが続き、最近では誘うことさえも怖くなってしまいました。レスを解消するいい方法はないでしょうか。(29歳/埼玉県)この悩みを抱えてる子羊ちゃんは意外と多いんじゃないかな。性行為は、ただ快楽だけのためじゃなく、2人の愛を確かめ合うという意味合いもある。今回の子羊ちゃんのように交際期間が長くなるにつれてレスに陥りやすいカップルは多い。またレス期間が長くなりすぎると再開するタイミングが難しいのも事実。これは男性側の意見でも多い。なぜレスになってしまったのか、どう解消していけばいいのかを男性側の本音も交えてアドバイスしていこう。■「疲れてる」を理由に断る男性には2つのタイプがいる彼のように「疲れてる」といった理由で断る男性には2つのタイプがいる。ひとつは、本当に仕事などで疲れ切ってしまい一刻も早く体を休めたいと思っているタイプ。このタイプは、日常の忙しさから解放されない限りなかなか解消は難しいだろう。でも意外と男性は疲れている時ほど彼女と触れ合いたくなるもの。だからもうひとつは、他に理由があるけど「疲れてる」とうそをついているタイプになる。となると、その理由に考えられるものは何なのかを考えていこう。■なぜスレスになってしまったのか?レスになったカップルに多い理由に、はじめからハイペース過ぎたということがあげられる。ペースとは体を重ねる回数のこと。付き合い当初、大体どのカップルも盛り上がってるから会えば必ずと言っていいほど愛し合う。しかも1回会えば何回も体を重ね合うことだってある。このハイペース感はマラソンと同じように最初に飛ばしすぎると最後まで完走できないのと同じ。単純にそのハイペースに疲れてしまうことだってあるし、このペースを維持しなきゃいけないというプレッシャーが男性に襲ってきて意欲をだんだん喪失してしまうこともある。もう一つの理由は、当たり前だけど同じ相手とワンパターンな行為を繰り返すことでのマンネリ感、刺激の無さ。これは一緒にいる時間が長くなるほど起こり得る難しい問題でもある。■レスを解消するには非日常感を演出飽きてきた同じ料理でもスパイスをプラスして味を変化させると全く別の食べ物になって食べられたりする。性行為も同じで、当たり前のように夜、家のベットで間接照明の下でキスから始まり、お決まりの流れ。こんなルーティーンを繰り返していれば飽きるのも当然。だからマンネリした時はスパイスを加える必要がある。じゃあスパイスとは。簡単な方法を紹介すると、いつものルーティーンの逆をまずはやってみる。例えば、いつも夜にしているなら朝。いつも家ならホテルとか。全くトイを使わないなら、使ってみるとか。もし、自分から彼に提案するのが恥ずかしい時は「友達が言ってたんだけど……」「友達から聞いたんだけど……」と枕言葉をつけて、あたかも自分発信ではないような雰囲気で提案してみるのが自然でおすすめ。こうしたスパイスを一気に全部やろうとするのではなく、少しずつ取り入れてみるといい。最後に、どちらか一方が我慢をしたり、強制させられたりする関係ではなく、お互いが納得できる自分たちなりの頻度ややり方で行うことが何よりも大事。そのためには2人でよく話し合うことを忘れずにね。悩める子羊に送る。今回の“ココロに染みるボイスメッセージ”(TETUYA)
2023年07月19日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物子どもが生まれてからずっとレスで……レス問題に悩む妻と、そんな妻をなだめて話題をそらしてきた夫。ついに妻は夫へ「そもそも私が何に怒ってるかわかってる?」と本音をぶつけます。同棲していた頃とは違い、共働きで子どもの面倒を見ながらセックスレスを解消するためには、たくさんの現実的な工夫が必要だと説く妻。妻の言葉で、ようやく夫は「自然な流れなんて来るわけがない」ことを悟り……?そして夫は……この漫画に読者からは……『こういう会話でも満たされて良かったです。』『セックスレスの原因や気持ちの奥の奥まで話ができただけでも前進した気がします。』『私もまず、心を通わせる会話を持つところから始めたいです。』『たとえ睡眠時間が短くなってもしたいという気持ちはとてもわかります。やっぱり2人でしか出来ない大切な行為だからこそ、そこに時間をあえて使うことを疎かににしてほしくないんですよね。』『なかなか自分から切り出すのは難しいけど、気持ちを確かめるためにも話すことをやめてはいけないと思いました。』と心を通わす会話の重要性や、「素敵な夫婦」「良かった」と夫婦の関係改善に安堵する声が多く寄せられました。一番大切なことは夫からの愛情表現が欲しかった妻と、妻の健康を最優先にしたかった夫。セックスレスに陥った2人が少しずつ変わっていったキッカケは、カップルセラピストからのアドバイスでした。あなたが考える“パートナー間で一番大切なこと”は、何ですか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月18日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物ずっとレスで……子どもが生まれてからずっとセックスレスの夫婦。妻が何度も話し合おうと試みるも、夫になだめられ話をそらされてしまいます。そんな時、たまたま夫が出会ったのはカップルセラピストのべべさん。べべさんは夫に、「感情のコミュニケーションは取れているかの?」とアドバイス。そこで夫は……「する日を決めよう」と妻に提案し、次の金曜の夜にと約束します。ところが夫は、連絡もせず深夜まで呑んできて……傷ついた妻……そのまま、その日は無視されてしまう夫。結局レス解消とはならず、またいつも通りの日常を過ごすことに。そしてある日、夫からあのことを切り出して……?この漫画に読者からは……『愛されたいというもどかしさはあるけど、こればっかりは強制できないことです。』『夫は妻の大変さを全然わかってないし、自然な愛情表現の中での流れでしたいのは当然。』『これくらい物わかりのいい旦那さんはほとんどいない……正直妻に愛想つかすと思います。』『子どもがいるので場所的にも難しい……スキンシップや優しい言葉がけだけでも、気持ちは伝わると思います。』など現実的なレス問題解消の難しさや、夫婦どちらにも共感する声が寄せられました。レス問題は……皆さんは、レスの何が問題だと思いますか?またこの後、パートナーにどんな言葉をかけますか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月17日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。めまいや吐き気に耐えて病院へ行くと、なんと左耳が聞こえていないことが発覚。べるに報告すると、びっくりしつつも過去の行いを反省。二人は仲直りしましたが…。「でもね、ごめん…」 お互いに感謝の気持ちを伝え合いますが、べるがハグしてくるのを一旦制止。 ポメは自分もべるを追い込んでいたことを謝ろうとすると、べるが嬉しそうな顔でふわふわした雰囲気を放出。ポメが好きって言ってくれたことが嬉しくて、話を聞いていなかったよう。 流れで自分のことをどう思っているのか聞くと「大好きだよ」と即答され、嬉しさでいっぱいになりましたが…。 「じゃあさ…」気になっていたことを切り出すと 「もっと早く行動に出して」と言い放ったポメさん。べるさんは「ごもっとも…」と反省していますが、耳が聞こえなくなってしまった代償は相当なもの。 これからは積極的に家事と育児を担当していってほしいですね。みなさんの家庭はいかがですか?お互い納得して家のことを回せていますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月16日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物子どもができてからずっとレスで……何度か夫と話し合いの場を設けようと妻は頑張りますが、その度になだめる夫。ついには妻にブチギレされてしまい、2人の関係にしんどさを感じるように。そこへたまたま出会ったカップルセラピストのべべさんから、「まずは感情の交流から始めてみたらどうかの?」とアドバイスが。そして後日……気持ちを整理した夫は、妻へ明るくある“提案”を持ちかけます。その提案とは……?この漫画に読者からは……『まあこれは腹がたちますね。奥さんに同情。旦那さん、遅くなるなら連絡を。』『いや、する日決めるとかそういう事じゃないんだよなぁ……と思います。』『まずどっちもどっちです。とにかく連絡をしてくれなかったことを自分なら責めまくるかも』『妻も無視するのはあまり良くない』『接待なら仕方なくない?』など妻側にも夫側にも共感する声が多く寄せられました。レス問題の本質とは“レス解消日”を設けて関係の再構築にもがいた夫と妻。でも結局、すれ違いさらに溝を深める結果となってしまいました。皆さんなら、この後パートナーにどんな声をかけますか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月16日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。めまいや吐き気に耐えて病院へ行くと、なんと左耳が聞こえていないことが発覚。相当無茶していたようでひとりでの外出も約1年ぶりとわかり、公園でゆっくりしてから帰宅し…。「うん、ストレスだってさ」 帰宅して病気のことを報告すると、べるはびっくりしながらも「ちゃんとするね」と自分の行いを反省。そもそもちゃんとできるなら最初からしてほしい、と思わず笑いながら伝えるとべるは泣き出してしまいます。 じつはケンカしたとき、自分が何も言わないことでポメを傷つけていたことをわかっていたよう。それで本当に離婚寸前だと思っていた矢先にポメの笑った顔を見たら、嬉しくなって感極まった様子。 するとポメも「べるさんが行動してくれたこと嬉しかったよ」と互いに感謝の気持ちを伝え合いますが…。 「ハグしていい?」べるが謝るものの べるさんのことを追い詰めていたことを反省し、謝罪したポメさん。流れで自分のことをどう思っているのか聞いたら「大好きだよ」と即答され、嬉しさでいっぱいに。 それが“当たり前”だとべるさんは言いますが、言葉にしないと伝わりませんよね。 みなさんは、普段から気持ちを言葉で伝えていますか?言葉で伝えるのが苦手な人はどんなふうに伝えますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月15日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物妻がピリピリ……子どもが生まれてからずっとレスに悩んできた妻。何度か夫と話し合いの場を設けようと頑張りますが、その度に優しくなだめられてしまいます。そしてついにイライラを爆発させてしまう妻。「私に無関心じゃん!話聞いてなくない!?」と夫へ思いの丈をぶつけると……?夫も気疲れし……この漫画に読者からは……『なかなか思ったようにいかないですよね。特に日本は悩んでいる人が多そうです。』『夫婦生活長いときちんと向き合って会話とかも難しくなるんだよな〜特に子どもいると』『これ、あります。タスクの確認のような会話。感情の会話がしたいんですよね。』『私が夫の立場だったら、疲れて帰ってきてるのにちょっと面倒くさいと思う。』などレス問題の難しさや夫婦両方に共感する声が寄せられました。ビジネスの正解は夫婦の不正解……?まるで部下と接するかのように、“相手の気持ちを受け止めて”、自分の考えを提示してきた夫。一見、問題はなさそうに見えますが、カップルセラピストからは「感情のコミュニケーションは取れているかの?」と指摘がありました。……皆さんが夫の立場だったら、この後、妻にどんな言葉をかけますか?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月15日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。めまいや吐き気に耐えて病院へ行くと、なんと左耳が聞こえていないことが発覚。相当無茶していたようで、ひとりでの外出も約1年ぶりとわかり…。「バレたらどうしよう…」 べるにウソのメールを送信し、ひとりで公園へ向かうポメ。コンビニでひとつ150円の紅茶を買ってゆっくり飲んでいる時間をぜいたくに感じます。 が、それは片耳の聴力を失ったからできたこと。つい1年間のワンオペ家事育児を時給換算してしまう自分に呆れますが、かといって見返りを求めないわけでもありません。 ただ夫に「ありがとう」と言ってもらえるだけで気が楽になるのに…。 「どうしようもないな…」夫のことを好きな自分に呆れつつ帰宅し 耳が聞こえなくなるほどのストレスを抱えていたポメさん。べるさんは「ちゃんとする」と言ってくれましたが、そもそもちゃんとできるなら最初からしてほしいですよね。 されたら嫌なこと、してほしいことを散々伝えてきたのに、体を壊さないと分かってもらえないようではこの先も不安が残ります。 ふたりは気持ちを伝え合うことができましたが、べるさんは気を引き締めてポメさんを支えてほしいものです。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月14日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。というのも7年前、妊娠中にべるの借金が発覚し、離婚寸前。子ども2人を出産した今、残業で帰宅が遅いべるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。大丈夫じゃないのにべるは会社へ行ってしまい、メンタル面での限界も来て大号泣。目が覚めるとべるが会社を休んで家事育児を済ませていて…。「気がつかなかった…」 病院に行った結果、左耳が聞こえていませんでした。 全く気がつかず、気づく余裕もなかったポメ。長女を出産し、退院したその日からワンオペが続いてムリがたたっていました。 そして一人で外出するのも約1年ぶりであることに自分のことながら衝撃を受け…。 「ちょっと時間かかりそう」べるに連絡して向かった先は 病院のあと、公園で紅茶を飲むポメさん。久しぶりの外出とひとりでゆっくり過ごせることにぜいたくを感じます。 つい家事育児を時給換算してしまう自分に呆れますが、見返りを求めないわけでもありません。ただ夫に「ありがとう」と言ってもらえたらすごく楽になるはずなのに、現実はそううまくはいきません。 みなさんは、感謝の気持ちは伝えるようにしていますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月13日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。というのも7年前、妊娠中にべるの借金が発覚し、離婚寸前。子ども2人を出産した今、残業で帰宅が遅いべるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。大丈夫じゃないのにべるは会社へ行ってしまい、メンタル面での限界も来て大号泣し…。「洗濯物、やってある…」 めまいがする体に鞭を打って起き上がると、べるが長女に朝ごはんをあげていました。あんなにおもちゃでいっぱいだったリビングも片付いているうえ、洗濯物も干してある光景にポメはびっくり。 べるは会社を休み、ひと通りの家事を済ませてくれていました。 洗濯の方法や声掛けの内容にあれこれ言いたいことはありますが、嬉しくて泣き出してしまいます。 病院に行きたい、とこぼすポメをべるは優しく抱きしめ…。 「嬉しい、ありがとう…」涙をおさえ病院に行くと なんと、左耳が聞こえていなかったポメさん。長女を出産し、退院したその日からワンオペが続いてムリがたたっていました。一人で外出するのも約1年ぶりのことに驚きます。 みなさんは、忙しい中でも適度に休息はとれていますか?体を壊すほどムリをしたことはありましたか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月12日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。というのも7年前、妊娠中にべるの借金が発覚し、離婚寸前。子ども2人を出産した今、残業で帰宅が遅いべるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。大丈夫じゃないのにべるは会社へ行ってしまい、メンタル面での限界も来て大号泣し…。「全部、なかったことにしたい」 つき合わなかったら、結婚しなかったら、こんな気持ちを抱えなくて済むのに…とべるに惹かれたことを後悔。さらには自分には“妻”や“母親”はムリだったんだと激しく落ち込みます。 気がついたら寝ていたような寝ていないような不思議な感覚に。 昨日寝込んで何もできなかった分、今日は家事をやらなきゃ…となんとか体を起こしてリビングに行くと…。 「キツイ…」めまいがする体に鞭を打って起き上がると 会社を休んでひと通りの家事を済ませていたべるさん。溜まっていた家事をやらなきゃ…と起き上がったポメさんは、びっくりして開いた口がふさがりません。 べるさんの洗濯方法や声掛けの内容にあれこれ言いたいことはありますが、嬉しくて泣き出してしまいます。 やらなきゃいけないことを誰かがやってくれるとすごく助かりますよね。ましてや体調不良だとなおさら感じると思います。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月11日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。というのも7年前、妊娠中にべるの借金が発覚し、離婚寸前。子ども2人を出産した今、残業で帰宅が遅いべるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに体調不良に。大丈夫じゃないのにべるは会社へ行ってしまい、メンタル面での限界も来てしまい…。「悲しい、消えたい」 夫婦生活での小さなことが積み重なっており「体調が良くなったら話し合いしたい」と言うべるに嫌気がさしたポメ。 その話し合いの時間は誰が作るの?と考えたら怒りとともに大声で泣き叫んでしまいます。 べると出会った頃のことを思い出し、連絡先を聞かなきゃ良かったと後悔しはじめ…。 「うわぁぁぁぁん!」 べるさんとつき合わなかったら、結婚しなかったら、こんな気持ちを抱えなくて済むのに…と思い悩むポメさん。自分には“妻”や“母親”はムリだったんだと激しく落ち込みます。気持ちがあふれてポメさんは号泣し続けますが、べるさんはただ見つめるだけ。 みなさんは自分を責めることはありますか?それはどんなことですか?また、責めてしまったとき、どんなふうに対処しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月10日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。というのも7年前、妊娠中にべるの借金が発覚し、離婚寸前。子ども2人を出産した今、残業で帰宅が遅いべるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界でついに爆発。しかし話し合いの最中に突然めまいが。翌朝も耳鳴りと吐き気で起きられないのに、べるは会社へ行ってしまい…。「無理だこれ」 体調不良の中、ワンオペふたり育児をなんとかこなしたポメ。帰宅早々、「体調が良くなったら話し合いがしたい」と言うべるに嫌気がさします。 家族で出かけるとき、べるは自分だけ支度を済ませて「いつでも出かけられる」と言うタイプ。子どもの着替えや荷物の準備などを全くしません。 ちょっとでも手伝ってくれたらメイクやオシャレする時間があるのに…とモヤモヤを抱えていました。 夫婦で話し合いをする時間は誰が作ると思ってるの?と怒りが込み上げると再び体に異変が。すると涙があふれ、大声で泣き叫んでいて…。 悲しい、消えたい。そんなときに思い出すのは… 出会ったころのことを思い出し、連絡先を聞かなきゃよかったと後悔するポメさん。あのとき勇気を出して踏み出した一歩が今になってブーメランのように自分に返ってきます。 みなさんは、最近後悔したことはありますか?それはどんなことでしたか? 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年07月09日