イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第110話。生後3カ月になり予防接種を受け始めた和田さんの娘さん。ところ初めての予防接種で重ぬ事態が起きてしまい……。娘が生後3カ月になってから、予防接種を受け始めました。当時は今と接種時期や種類が違っていたため、娘の最初の予防接種はBCG。親の私にとっても、子どもに予防接種を受けさせるのは初めての経験。ドキドキしながら近くの小児科へ行ったのですが……。 「ママならぬ日々」第110話 BCGの副反応は出たとしても普通2〜3週間後。接種して3〜10日くらいで腫れた場合、接種前に結核に感染していた可能性があるんだそうです。予防接種翌日に行った3カ月健診で、娘の注射痕がすでに赤くなっているのを指摘され、念のため病院を受診するようすすめられました。 予防接種を始めたばかりで、1回目からこんなトラブルがあるとは(涙)。翌日、不安な気持ちで大きな病院を受診したところ、またまた予想外の方向に話が進んでしまうのでした……。著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年12月26日ウーマンエキサイトの皆さま、こんにちは! 前回 、娘たちのインフルエンザワクチンの2回目を予約しようとしたところ、「今季分は受付終了」との答えが返ってきました。▼前回のお話 予約激戦!? インフルエンザワクチンの予約が取れなくて焦った話(前編)【ムスメちゃんとオコメちゃん 第94話】 いや、完全に甘くみてました…、リサーチ不足でした。焦って電話するも、すでに受付終了している病院がほとんど。小児科以外の病院は、通院している人限定や、大人のみというところも多かったです。そりゃそうだ…。姉に助けを求めて、穴場の病院を発見! なんとか娘たちの分を確保できました。あぁよかった!その間もずっとぶつぶつ言って落ち込んでいた娘たちでしたが、あと1回、何とか頑張ってもらおうと思います!ちなみに、私もその後無事、違う病院で接種できたのですが、私はなぜか「予防接種を受けた年に限ってインフルエンザにかかる」という法則(ジンクス?)を持っているので、今年は必ず回避して、ジンクスを断ち切りたい! 決意でこの冬を乗り切りたいと思っています! 皆さまもどうかお大事に!!
2020年12月12日コロナのワクチンに大きな期待が寄せられる中、開発競争の舞台裏を描くドキュメンタリーが進行していることがわかった。タイトルは『Race for the Vaccine』。製作するのはCNNフィルムズとBBC。監督は、元ウィルス学者でフィルムメーカーのイギリス人キャサリン・ゲールと、医療ジャーナリストでフィルムメーカーのアメリカ人ケイレブ・ヘラーマンが共同で行う。ナレーションは、CNNの医療コレスポンダントで医師のサンジェイ・グプタが担当する。来年春、アメリカではCNN、イギリスではBBC Twoが放映する予定。文=猿渡由紀
2020年12月11日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。暖かい秋だなぁと思っていたら急に寒さが厳しくなったりして、なんだかんだ冬になったことを実感しております。さて、冬といえば風邪やインフルエンザがはやる季節。わが家にはワクチンを打ってもなぜか毎年のようにインフルエンザにかかってしまう長女ムスメがいるので、重症化しないためにもワクチン接種が必須だと思っているのですが…。(ちなみに次女オコメは感染せず毎回陰性。不思議です)かかりつけ医は、予防接種類は全て専用の予約サイトを使っての予約方法でして…。まぁ予想通り、ちょっと大変でした。でも電話で戦うよりは楽かもしれないですね。(余談ですが、接種履歴や各子供たちの、現在予約可能な予防接種の一覧も見られたりします。便利な時代になりました…)娘たち…というか、長女ムスメは予防接種の予定を聞いてしまうと、いくら先でももうずっと気になってしまう性格で。これまでもなるべく前日または当日に伝えるようにしていたのですが、今回は速攻バレてしまいました。もうそこからは本当、毎日のようにため息をついていて…、いや~ごめん!(でもちょっとは忘れてもいいと思うよ!?)母、やらかしました。続きます。
2020年12月05日コロナから日常を取り戻すために、もっとも期待されているのがワクチンの開発。米国では12月中には接種が始まるという。日本にはいつ入ってくるの?最新事情を聞いたーー。「ファイザー が12月にも米国で承認されれば、年内は流行が深刻な米国と欧州に優先的に供給されるでしょう。海外で良好なデータが得られれば、年明け早々にでも日本国内での手続きが進むと思います」そう語るのは、米国国立研究機関の病理専門医・峰宗太郎さん。日本に供給される予定のワクチンは、米国の製薬会社であるファイザーとモデルナ、英国のアストラゼネカのワクチンで、3社から合計1億4,000万人ぶんを調達する予定だ。現在、日本国内ではファイザー、アストラゼネカが、第3相試験まである治験の第1、2相試験中、モデルナは準備段階だ。「今回は緊急性も要しているので、日本国内の治験は簡略化されるでしょう。新型コロナ治療薬として、抗ウイルス薬のレムデシビルがスピード承認されたように、海外の治験データが参考にされることになるはず。最短であれば、1月後半から2月前半くらいに承認されるのではないかと予想します。2月初めくらいから、まずは医療従事者や重症化リスクのある高齢者から摂取開始されるのではないでしょうか。ワクチン接種は公費負担される見通しなので、無料となる予定です」菅義偉首相(71)は「来年前半に国民全員の数量を確保」と語った。五輪前の6月ごろには国民に行き渡る見通しだ。ただ、注意したいのは接種開始となっても、直ちに日常が戻るわけではないということ。「接種者はある程度自由な行動が可能になると思われますが、未接種者はしっかりと感染対策をしなければなりません。日々の感染対策を行いながら、ワクチンによって地固めをしていくイメージです」また、開発されて間もないために、抗体がどれほど長く維持できるかも未知数だという。「1年に1回の接種なのか、数年に1回なのか、数カ月に1回接種する必要があるのかは、今後の経緯を見る必要があります」安全面、有効性を見ても、ワクチンがコロナ禍終息への希望の光であることは間違いない。しかし、現在の“第3波”はワクチンなしに乗り切らなくてはならない。「重症者数の推移を見ると、医療崩壊が現実的になってきました。個々の徹底した感染対策が求められます」「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月03日コロナから日常を取り戻すために、もっとも期待されているのがワクチンの開発。米国では12月中には接種が始まるという。その有効性は?日本にはいつ入ってくるの?最新事情を聞いたーー。「米国製薬大手ファイザーが、FDA(米国食品医薬品局)に新型コロナワクチンの緊急承認申請を提出しました。順調にいけば、12月中に米国で接種が開始される見通し。これで良好なデータが示されれば、来年の東京五輪までに日本でワクチンが行き渡る可能性が高くなります」期待を込めて語るのは、米国国立研究機関の病理専門医・峰宗太郎さんだ。ただ、通常10年かかるといわれるワクチン開発が、わずか1年弱で承認されるとなれば、安全性が気になるところ。まずは日本に供給される予定の3つのワクチンの仕組みから、峰さんに解説してもらおう。米国の製薬会社であるファイザーとモデルナが採用したのはmRNAワクチン。「従来型のワクチンは、ウイルスの毒性を弱めた生ワクチン、“死んだ”ウイルスを利用した、不活化ワクチンなどを注射し、体内に抗体を作るという仕組みです。一方、mRNAワクチンは新型コロナウイルスの一部のゲノム情報を持った化学物質のみを注射して、体内で抗体を作り、本物のウイルスがやってきたときに戦ってくれるという仕組み。これまで、一部の研究分野でしか存在しなかった、新タイプのワクチンです」そのため、開発当初から安全性に関して不安視する専門家も多くいた。峰さんもその一人だった。「しかし両社で行われた4万人の治験者の中で、死亡者は1人も出ませんでした。副反応も軽い発熱、頭痛、倦怠感が主体で、従来のインフルエンザワクチンなどと大差ありません」一方、英国のアストラゼネカが採用したのはウイルスベクターワクチンだ。「まったく別のウイルスに、新型コロナウイルスのゲノム情報を埋め込み、体内で抗体を獲得するタイプです。ウイルスそのものを体内に入れるので、強く副反応が出ることが懸念されていましたが、治験データを見る限り、副反応はファイザーとモデルナのものと変わらず、現段階では大きな問題は見つかっておりません。個人的な感想ですが、どちらのタイプも、安全性は高いと考えています。もちろん、接種が開始されれば、大規模なデータを注視しなければなりません」安全性の次に気になるのは、その効果だ。「ワクチンの効果は有効率で表します。たとえばワクチンを打たない場合、100人中10人が発症するとします。一方、ワクチンを接種した100人だと1人しか発症しなかった。この場合、90%発症が減ったので、ワクチンの有効率は90%ということになります。ファイザー、モデルナのワクチンは有効率が約95%で、アストラゼネカは70〜90%と報告されています。インフルエンザワクチンが30〜60%なので、極めて高い有効性を示しています。また、ファイザー、モデルナの試験では、ワクチン投与群では重症者がいないことも確認されました。つまり、ワクチンを接種していれば、仮に感染をしても、重症化を抑制する効果があるのではないかと考えられているのです」数量に関しても、従来型のワクチンと異なり、合成が簡単で大量生産できるという。政府はファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3社から合計1億4,000万人ぶんのワクチンを調達する予定だ。3社のワクチンとも2回接種しなければならない。ファイザーは1回目から3週間、モデルナは1回目から1カ月後に2回目を摂取することになるという。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月03日これから寒い季節を迎えるにあたって、インフルエンザの感染も流行期を迎えます。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、インフルエンザの予防は例年より重要性を増しています。今回は、今年の予防接種のスケジュールと助成についてお伝えします。 2020年は例年とスケジュールが変わる厚生労働省の発表によりますと、2020年のインフルエンザワクチンは過去5年間で最大量(約6300万人分)の供給を予定しているとのことです。 今年は新型コロナウイルスの影響もあり、原則として10月1日~10月25日までは、定期予防接種対象者である65歳以上の方(心臓、腎臓、呼吸器機能不全の60~64歳までの方を含む)を優先として予防接種をおこないます。10月26日以降にその他の方(特に妊婦さんや生後6カ月~小学校2年生までの乳幼児・児童)の予防接種をおこなうよう、厚生労働省は協力を要請しています。 しかし、実際は病院・クリニックごとの判断やワクチンの供給状況にもよります。すでにインフルエンザ予防接種の受付・予約をしているところも多く、すでに初期の予約が終わっている病院・クリニックもあるようです。また、クリニックによっては新規の受付はせず、一度は来院した人(診察券を発行されている人)に限定しているところもありました。インフルエンザワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後2週間程度~5カ月程度と考えられていますので、予防接種を希望される方は、早めに確認・予約をおすすめします。 インフルエンザ予防接種の補助についてインフルエンザの予防接種は治療行為でないため、健康保険の適用にはならず、病院・クリニックごとに費用が変わります。多くの場合、1回あたり3000~5000円であることがほとんどです。これを家族の人数分となると、それなりの出費となりますが、補助を受けられるケースもありますので、すべての方に当てはまるものではありませんが、主な助成についてお伝えしてまいります。 1.健康保険組合からの補助加入している健康保険組合(健康保険証に記載のある保険者または交付者)によっては、インフルエンザ予防接種の補助を行っているところがあります。対象者の範囲が被保険者(勤務している本人)限定のところと被扶養者(被保険者の扶養家族)まで対象にしているところ、金額も被保険者・被扶養者が同一の場合と被保険者と被扶養者で異なるところなどありますので、まずは、加入している健康保険組合のホームページや会報などを確認しましょう。 2.自治体からの助成一部の自治体では、乳幼児を中心としたインフルエンザ予防接種の助成をおこなっています。例を挙げますと、世田谷区では1~15歳のお子さんがインフルエンザ予防接種を受けた場合、接種1回あたり1000円の助成が受けられます。また、神戸市では1~12歳のお子さんがインフルエンザ予防接種を受けた場合には接種1回あたり2000円の助成が受けられます。すべての自治体で行っているわけではないので、お住まいの自治体のホームページや広報紙を確認しましょう。 3.その他一部のポイントサイトや、福利厚生のカフェテリアプランでインフルエンザ予防接種の割引や補助を受けることができます。加入しているポイントサイトや福利厚生のサイトを確認することをおすすめします。 なお、確定申告の医療費控除の対象に、インフルエンザ予防接種は該当しません。治療・診療に該当しないことが理由です。医療費控除の計算に含めてしまうと、後日修正を求められる可能性がありますので、注意しましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年10月21日新型コロナの陰に埋もれがちだが、インフルエンザのシーズンもすぐそこまで来ている。まだ流行の兆しは見られていないが、10月1日からインフルエンザ予防のワクチン接種が全国で開始。各地で予約が殺到しているという。「厚労省は高齢者や基礎疾患保有者、妊婦などに10月1日から接種を行い、それ以外の人は26日以降にするよう呼びかけています。しかし、新型コロナとの同時流行を懸念した人々が病院に詰めかけているといいます。岐阜県のあるクリニックでは開始初日に4時間で今季の枠800人分の予約がすべて埋まってしまったそうです」(医療ジャーナリスト)自身のクリニックでインフルの予防接種も行っている前出・筋野院長は危機感を語る。「今年、日本が用意したインフルエンザワクチンは6千300万人分だけなんです。例年だと約5千万人分ほどで、今年は増やしたもののそれでも総人口の半分。この状況ではいずれ不足するのは目に見えています」ワクチン争奪戦に敗れる人が続出することが予想されるなか、本誌は“3つの裏技”を入手した。筋野先生は言う。「“大きな病院に予防接種を打ちに行くなんて”と思っている人は多いので、大病院でたまに余っていることもあります。新規だと難しいかもしれませんが、ふだんから通院している人は、念のため打ってもらえないか聞いてみるのもいいでしょう」“穴場”は小児科だという。「13歳未満は2回打ちますし、子供と一緒に受ける親もいるので、小児科のほうがワクチンの本数が多いと思います。近所のクリニックが予約でいっぱいであれば、小児科へ問い合わせてみるのもいいかもしれません」(前出・筋野先生)とはいえ、子供がいなかったり、すでに大きく成長しているのに、大人が一人で小児科に行ってもいいものだろうか……。「普通の風邪のような症状などであれば小児科でも大人を受け入れていますから、基本的に大人だけでも受けられます。ただ、持病のある人は、必ず主治医か、かかりつけ医に予防接種しても問題ないか確認してください」(前出・筋野院長)大病院、小児科にもワクチンがない場合でもあきらめてはいけないというのはある内科開業医。「予防接種を予約していても、ほかの病院に行ったついでに接種してしまう人が案外いるんです。そういう人のワクチンが余ることがあるので、かかりつけ以外の病院にも電話で問い合わせてみることをお勧めします。余っているワクチンは必ずあるということです」“めげない心”がワクチン争奪戦を左右する鍵かも!?「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月15日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんのインフルエンザの予防接種に関するご相談です。 Q.赤ちゃんもインフルエンザの予防接種は受けられる?生後7カ月の娘を育てています。今は、新型コロナウイルスで大変な時期ですが、これから寒くなるとインフルエンザが流行ってきます。赤ちゃんもインフルエンザの予防接種は受けられるのでしょうか? また、受けられるのあれば受けたほうがいいですか? 高杉絵理助産師からの回答これから冬になるとインフルエンザの心配も出てきますよね。原則的にインフルエンザワクチンの接種対象者は生後6カ月以上とされているので、質問者さんのお子さんは対象にはなってきます。日本で使われているワクチンは、まだ一度もインフルエンザにかかったことのない赤ちゃんに対しては免疫をつける力が弱く、実際に接種してもかかってしまうことがかなり多いようです。これは、ワクチンの問題であったり、赤ちゃんの免疫反応がまだ弱いことも理由の1つです。しかし、20〜25%程度の効果があると言われていて、一度接種しておくと、翌年にワクチンを接種したときに免疫ができやすくなるということもわかっているようです。なので、保育園などに通っている赤ちゃんは接種しておくのがいいと思います。また、小さな赤ちゃんのインフルエンザは、ほとんどの場合が家族から感染するので、赤ちゃんを守るためには、まずはご家族のみなさんがワクチン接種を受け、インフルエンザにかからないようにしておくことが大切かと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください インフルエンザ、「予防」がとても大切!インフルエンザは冬を中心に日本全国で流行する感染症です。毎年、本当にたくさんの人がかかりますし、まわりを見てみても「インフルエンザになっちゃった」と話つつ、今は元気で過ごしている人ばかりだとは思います。 ですが、インフルエンザには怖い合併症があります。一番怖いのは「インフルエンザ脳症」です。オーストラリアの研究(Pediatric Active Enhanced Surveillanceネットワーク) では、インフルエンザ脳症になるのはまれではあるが、かかってしまうと半数に障害が残るというデータがあります。また、脳症にかかった子でワクチンを接種していた子はいませんでした。他にも、肺炎、中耳炎などの合併症があり、「他の人もかかっているから、かかってもきちんと治る」というワケではなく、予防がとても大事です。 インフルエンザワクチンは効くの?インフルエンザワクチンは「接種してもインフルエンザになってしまう」と、あえて接種しない人も見かけます。確かに、インフルエンザワクチンは毎年有効性に差があり、かつ接種しても絶対にかからないことを保障してくれるものではありません。ですが、脳症の例にもあるように、重症の合併症の予防としてとても重要です。権威ある医学史『NEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)』という雑誌でも、「昔日本で行われていたインフルエンザワクチン集団接種は、インフルエンザの死亡を明らかに減らしていた」と報告されていて、「ひとりでも多くの人が接種することで、周りにまでインフルエンザに対して予防ができる」ということもわかっています。 接種のしかた(1)生後6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種(3)13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種生後6カ月から8歳までは2回接種、12歳までは2回接種推奨です。生後6カ月から3歳未満は、1回につき大人の半分量を接種します。10月ごろに1回目を接種し、4週間以上あけて2回目を接種しましょう。 日本では、集団保育(保育園など)に行っている子は、生後6カ月から推奨。行っていない子は1歳から推奨、そして、0歳の赤ちゃんがいるご家庭は、家族がしっかり予防しましょう、と推奨されています。※参考:ニュース(ママネタ)「インフルエンザ予防接種を今すぐした方が良い理由【3児ママ小児科医直伝】」【著者:医師 保田典子 先生 小児科 | 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師】
2020年10月01日まだまだ日本全国で感染者が増え続けている新型コロナウイルス。各地で重症者も増加するなか、待望されているのがワクチンだ。WHOによると、新型コロナウイルスに対するワクチンの候補は170品目以上あり、うち30以上が臨床試験に入っている。日本では、厚生労働省が8月7日に「英国のアストラゼネカ社が開発中のワクチンについて、1億2,000万回ぶん供給を受けることに基本合意した」と発表。早ければ、来年’21年初頭から、日本でも接種が開始されるというが……。「日本国内での治験を十分に行わず承認に踏み切った場合、重篤な副反応が問題になるケースも考えられます。アストラゼネカ社が開発中の『アデノウイルスベクターワクチン』は、“多少副反応が強くても、効果を重視する”というコンセプトワクチン。実際、公開されている治験結果を見ると、高い割合で副反応が出ているのです」そう警鐘を鳴らすのは、ナビタスクリニック川崎の医師で、『ワクチン診療入門』(金芳堂)の著書もある谷本哲也さん。拙速なワクチンの承認には、つねに安全性の問題がつきまとう。ロシアでは、国立研究所が「スプートニクV」という新型コロナへのワクチンを開発した。しかし、最終段階の臨床試験が終了して効果が証明されるのを待たず、接種を開始すると政府が発表。世界の専門家はワクチンの接種が、ウイルスの有害な変異を促す恐れがあると警告している。日本国内で採用される予定の「アデノウイルスベクターワクチン」についても、西村経済再生担当相が8月22日、《ワクチンの安全性、有効性は不明ですが、国民に必要なワクチン確保に全力を挙げる》とツイッターに投稿。これに対し、《国民相手に実験するつもり?》《“不明”ってどういうこと?》という声が寄せられているのだ。従来に比べ開発が早く、現在主流となっている“遺伝子組み換えワクチン”について、国立遺伝学研究所の教授・川上浩一さんはこう解説する。「遺伝子組み換え技術というのは従来のワクチンでも使われていました。従来のワクチンはウイルスの一部であるタンパク質を所定の製造工場で生み出し、それを人間に接種することで免疫を獲得するという仕組みです。しかし、アデノウイルスベクターワクチンは、人間の体自身をウイルスが持つタンパク質の製造工場に変えてしまうのです」同ワクチンが働く仕組みを、もう少しかみくだいて説明してもらおう。■アストラゼネカ社が開発「アデノウイルスベクターワクチン」の仕組み【1】新型コロナウイルスの表面にある「突起」(スパイク)のタンパク質から遺伝子を採取する。【2】チンパンジーから一般的な風邪のウイルス(アデノウイルス)の遺伝子を採取し、ヒトの体内で増殖しないように無害化する。【3】1で採取した遺伝子を再配列し、2のアデノウイルスに組み込むことでワクチンが完成する。このワクチンがヒトの細胞に入り込むと、抗体やT細胞などの免疫抗体が生成される。新型コロナウイルスに遭遇すると、抗体やキラーT細胞が召集されウイルスに取り付いて撃退する。「新型コロナウイルスが持つタンパク質の遺伝子を、『アデノウイルス』というチンパンジーの風邪のウイルスに組み込みます。それを人間に接種することで細胞内に取り込まれ、そこで新型コロナウイルスのタンパク質が作られるようになります。それによって、免疫を獲得しようという狙いがあるのです」(川上さん)大阪府の吉村洋文知事が治験に積極的になっているバイオベンチャー企業・アンジェス社と大阪大学が共同で開発中の「DNAワクチン」のほか、すでに日本が6,000万人分の供給を受けることで基本合意した米ファイザー社の「mRNAワクチン」なども、同じ遺伝子組み換えワクチンにあたる。川上さんは「短期間の治験で、億を超える数の人間に打つことは“壮大な遺伝子組み換え実験”に相当する」と警鐘を鳴らす。川上さんがとくに危惧するのは、一度人体に入ったウイルスやDNAが“どんな挙動を示すかわからない”という点だ。「アデノウイルスベクターワクチンとDNAワクチンは、遺伝物質であるDNAが私たちの細胞に取り込まれます。以前、難病患者に対して行われていた『レトロウイルスベクター』を用いた遺伝子治療では、白血病を高頻度で引き起こし、レトロウイルスベクターは使用されなくなったという事例がありました」川上さんは「可能性は低い」としながらも、アデノウイルスベクターの挙動によっては、がんやその他疾患のリスクもぬぐいきれないと話す。「今回のワクチンのように億単位の人が接種した場合、何が起こるかわかりません。人間の生殖細胞に入り込む可能性もまったくゼロとは言い切れない。そうなれば、次世代に引き継がれて生物の歴史に影響を与えてしまいます。ワクチンの安全性が高まるまで、まずは検査を拡大し、感染者を隔離することで感染拡大を止めるべきではないでしょうか」アストラゼネカ日本本社(大阪府)は本誌に対して「生殖細胞にウイルスベクターが侵入したりする懸念はないと考えている」と答えたが、“ゼロ”と言い切れないかぎり、そこにリスクはつきものだーー。「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月03日辞意表明の会見時、「冬の到来を見据えたコロナ対策を決定した」と語った安倍首相。全国民ぶんのワクチンを確保するとも報道されたが、専門家からは安全面を懸念する声がーー。まだまだ日本全国で感染者が増え続けている新型コロナウイルス。各地で重症者も増加するなか、待望されているのがワクチンだ。WHOによると、新型コロナウイルスに対するワクチンの候補は170品目以上あり、うち30以上が臨床試験に入っている。日本では、厚生労働省が8月7日に「英国のアストラゼネカ社が開発中のワクチンについて、1億2,000万回ぶん供給を受けることに基本合意した」と発表。早ければ、来年’21年初頭から、日本でも接種が開始されるというが……。「日本国内での治験を十分に行わず承認に踏み切った場合、重篤な副反応が問題になるケースも考えられます。アストラゼネカ社が開発中の『アデノウイルスベクターワクチン』は、“多少副反応が強くても、効果を重視する”というコンセプトワクチン。実際、公開されている治験結果を見ると、高い割合で副反応が出ているのです」そう警鐘を鳴らすのは、ナビタスクリニック川崎の医師で、『ワクチン診療入門』(金芳堂)の著書もある谷本哲也さん。拙速なワクチンの承認には、つねに安全性の問題がつきまとう。ロシアでは、国立研究所が「スプートニクV」という新型コロナへのワクチンを開発した。しかし、最終段階の臨床試験が終了して効果が証明されるのを待たず、接種を開始すると政府が発表。世界の専門家はワクチンの接種が、ウイルスの有害な変異を促す恐れがあると警告している。日本国内で採用される予定の「アデノウイルスベクターワクチン」についても、西村経済再生担当相が8月22日、《ワクチンの安全性、有効性は不明ですが、国民に必要なワクチン確保に全力を挙げる》とツイッターに投稿。これに対し、《国民相手に実験するつもり?》《“不明”ってどういうこと?》という声が寄せられているのだ。谷本さんによると、アデノウイルスベクターワクチンは、従来とはまったく異なるという。「従来のワクチンは、ウイルスの活性を奪って成分にする“不活化ワクチン”などが主流でした。いっぽうアストラゼネカ社が開発したワクチンは、最新のバイオテクノロジーを駆使し、遺伝子を操作したウイルスを成分に用いています。新型コロナについては、各社も新たな方法で遺伝子ワクチン開発に精を出している。ひとくちにワクチンといっても、従来型と遺伝子ワクチンは、ウーロン茶とコーラくらい大きな成分のちがいがあるんです」谷本さんはアデノウイルスベクターワクチンについて、「理論上安全とされているが、新しいワクチンなだけに未知数な部分が大きい」と語る。開発を急ぐあまり、本来の治験期間をかなり短縮しているという。「ワクチンは、接種してから約1週間以内でおもな副反応が生じますが、長期的な副反応もゼロではありません。ですから、治験では接種後も1年くらいかけて副反応に関するデータを集め確認するのが一般的なんです」アデノウイルスベクターワクチンは、短期的な副反応でさえ強く出ている。「公開されている論文を読むと、軽度から中程度の頭痛や発熱、筋肉痛、倦怠感などを訴える治験者が多数いる。こうした副反応を軽減するため、アセトアミノフェン(パラセタモール)という鎮痛剤を4,000ミリグラム(1日に投与できる最大量)も同時に投与しています。私もこの鎮痛剤を処方することがありますが、せいぜい3分の1の量を使う程度。欧米は、新型コロナの罹患率や死亡率が高いので、副反応が強くても効果を優先して治験を行っているのでしょう」厚労省は同ワクチンについて、海外で承認が下りれば国内での治験を省略できる“特例承認”も検討している。そうなると、日本での治験が行われない可能性も……。「たとえ欧米で重篤な副反応が出ていなくても、人種や体質の違いがある以上、国内でも数千人規模の治験は行うべきです。年齢層や基礎疾患の有無によっても副反応は異なる場合があります」とくに重篤な副反応が懸念されるのは、高齢者だという。新型コロナに罹患すると重症化しやすい高齢者ほど、ワクチンが必要に思われるのだが……。「いちばん心配されるのは『抗体依存性感染増強(ADE)』という事例です。これは、ワクチン接種によって得られた免疫が過剰に反応し、罹患したときにかえって重症化してしまうというケース。最悪の場合、死につながることさえあるのです」蚊が媒介する「デング熱」のワクチン接種プログラムを行っていたフィリピンでは、このADEによる感染の重症化が多発した疑いが強まり、ワクチンの認可が取り消された。アデノウイルスベクターワクチンにおけるADEの懸念について、本誌がアストラゼネカ日本本社(大阪府)に回答を求めたところ、「感染動物モデル(第1段階)において、ADEの兆候は認められていない」という返答が。「とはいえ、ワクチン開発は第1から第3段階まで、接種する量や回数、対象年齢などを変えて、早くても4〜5年、長い場合は10年以上かけて治験を行うのがふつう。デング熱ワクチンのように製造販売後に初めて重篤な副反応がわかるケースもあります。最終段階まで観察しても何が起こるかわからないからこそ、治験は慎重に進めるべきなのです」(谷本さん)取り返しがつかないことにならないよう、政府には慎重な見極めを求めたいところだ。「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月03日こんにちは! 野原のんです。順調に成長する双子。そして双子を日々溺愛する上2人。少し歳の差が開いての出産もいいよなぁなんて思っていたのですが、人数が増えると起こる混乱…。そう、予防接種!!■ゼロから始まる双子の予防接種に大混乱生後2か月から始まる予防接種は、種類も多いし期間も決まってるし続きは一年後にとかあるし1人ぶんでも結構わけがわからなくなっていたんです。そんな状態だったので2歳差2人になった時はもうどれが何やら状態に。完全にかかりつけの病院任せ…。次の予約はこれですと言われたものを、言われるがままに従って打っていました。多い時は毎週どっちかの何かしらの予防接種予約が入っているなんてことも。それでもなんとか、一番上のいっちゃんはひととおり終えて、二番目のニジくんも残すは6歳で打つラストのだけ!! という状態でした。そんな中でまたゼロからはじまる予防接種。しかも2人同時。これは嵐の予感だぜぇ…なんて思っていたのですが…双子の予防接種は、注射にたどり着く前からすでにやばかった。まず、予防接種を打つにあたって記入する用紙の多さ。上2人の時にはなかった“予防接種番号”なるものまであって、どっちがどの番号なのか逐一確認しつつ、2人合わせて最低4枚。時には8枚ほぼ同じことを繰り返し記入し続けるという苦行。インターネットが普及するこのご時世にとてつもないアナログ作業…。 ■予防接種までの一連の苦労がすべて水の泡になることも毎回、後半になるにつれて「この字、読めるの?」レベルの汚さになっていく双子の予防接種の用紙。これ思わず家で書くのを忘れてバタバタと病院へ行ってしまった日には地獄を見ますからね…。基本、予防接種は私ひとりで連れて行っていたので、逃走したり泣いたり妨害してきたりする双子を周りの人に迷惑をかけないように見ながら記入しなければならず、何度、受付の方や看護師さんが助太刀に来てくれたことか。その節は大変お世話になりました…スミマセン…。次に打てる予防接種を確認して、保育園や小学校の行事、仕事の都合と照らし合わせながら予約をとり、前日までに用紙全てを記入し、仕事を早退して、保育園へ急いでお迎えに行き、2人を抱えて病院へ行って受付を済ませるというこの一連の流れをへてようやく予防接種へとたどり着ける…と思うでしょう?こうなった瞬間、その一連の苦労が一瞬にして水の泡になるんですよねー。双子で摂取時期がズレるとややこしくなるからと、片方が打てない時は2人とも打たないというやり方をしていたので、双子の予防接種はこの『病院での検温』が最後のボスとして常に立ちはだかっていました。
2020年06月26日世界中で日夜、研究開発が続けられている新型コロナウイルスへのワクチン。日本も来年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、安倍晋三首相は開発が順調に進んでいることをアピールしていた。実際、日本での新型コロナのワクチン開発の状況はどうなっているのか。「いま最も注目されているのが、DNAワクチンです。これは、弱毒化したウイルスなどを使うワクチンとは異なり、ウイルスの遺伝子情報を体内に注入して、抗体を作らせようというもの。英米などで開発しているワクチンにくらべて安全性が高く、製造のスピードも断然速いといいます」(医療関係者)このDNAワクチンの開発に実際に携わるなど、日本のワクチン開発の最前線にいるのが、大阪大学大学院の臨床遺伝子治療学・森下竜一寄附講座教授だ。取材を申し込むと、「ADEのリスクについて、僕に聞きますか?」と苦笑いしつつも、真摯に応じてくれた。そもそも、ワクチンとは発症や重症化を予防するために投与する、弱毒化または無毒化した抗原のこと。あらかじめ投与して病原体に対する抗体を獲得しておき病原体が侵入してきても感染あるいは重症化を抑えられるという仕組み。しかし、本来はウイルスから体を守るはずの抗体が逆に細胞への感染を促進し、重症化を引き起こしてしまう現象がADE(抗体依存性感染増強)だ。「ADEというのは、どのワクチンでも起こるリスクはあります。デング熱のワクチンでは後に重症化することがわかり、使えなくなりました。ただし、実際に開発されたワクチンではほかにあまりそういった事例はありません。今回の新型コロナワクチン開発においてもADEの懸念はあります。厚労省も含め、ワクチン開発している研究者は、みんな気にしています。ADEのリスクは事前にはわからないのです。動物実験段階ではワクチンを打った動物を新型コロナウイルスに感染させますが、そもそも動物での感染モデルでは、大きな症状がないので重症化するかどうか確認できないかもしれません。少なくとも、従来行われたDNAワクチンの臨床試験ではADEが懸念されるデータは今のところないです」次のステップとなる人間への臨床試験はワクチン投与だけで、実際に感染させる実験は困難だ。「つまり、ワクチンが開発できても、投与した人が自然に感染するまで、ADEが起きるかどうかわからないということです。ADEのリスクは0.0何%といわれていますが、新型コロナの場合、高齢者や基礎疾患を持つなどハイリスクの人の致死率は10%を超えます。どちらのリスクを選択するか。危険性を十分認識したうえで、接種する人のリスクを検討する必要があると思います」現在、森下教授らが開発中のDNAワクチンはADE以外の安全性は既存の医薬品としての実績もあり、「基本的には安全性に関する問題は少ないと思います」と語る。「しかし、開発が成功しても早くて来春です。東京五輪までワクチンを国民全員が接種することは難しいと思います。到底、数が足りません。ですから、個人的にはハイリスクの人にまずは接種すればいいと思っています。たとえば、クラスターの起きやすい介護施設や医療現場で使えばいいのではと思っています。最終的には国が判断する話ではありますが……。今後、海外から人を受け入れ始め、大流行が起きたら医療崩壊のリスクもある。だからこそ、それまでに一つの選択肢としてワクチンは用意しておかなければいけません。そのため、本来ベストにするには3年ほしいですが、それでは遅いので、ベストに近いベターにしようと努力しています」現在、開発状況は「7合目」だという。東京五輪に向けワクチン開発を急ぐあまり、国民の安全を置き去りにしてはいけない――。「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年06月25日「早ければ年末には接種できるようになるかもしれない」安倍首相は6月14日、米国・モデルナ社や英国・アストラゼネカ社と新型コロナウイルスのワクチンの交渉中と高らかに語った。「安倍首相はワクチンの開発が順調に進んでいると認識して、18日に予定どおり、移動自粛の全面解除を表明しました」(全国紙記者)だが、東京の感染者数は連日40人を超えるなど、コロナウイルスの脅威は全く収まっていない。「ウイルスは人が運んでいるものなので、人の往来が増えればまた流行するでしょう。本当に東京五輪を開催するなら、世界中から人が日本に来ます。それを受け入れるためには集団免疫が重要。その鍵がワクチンなのですが、このワクチンに重大なリスクがあることはあまり知られていません」そう語るのは、『人類対新型ウイルス私たちはこうしてコロナに勝つ』(朝日新書)の日本語版補遺を執筆した、科学・医療ジャーナリストの塚崎朝子さんだ。「各国がワクチン開発に急ピッチで取り組んでいますが、実は抗体依存性感染増強(以下、ADE)という現象が重大な問題となる可能性もあります」そもそも、ワクチンとは発症や重症化を予防するために投与する、弱毒化または無毒化した抗原のこと。あらかじめ投与して病原体に対する抗体を獲得しておき病原体が侵入してきても感染あるいは重症化を抑えられるという仕組みだ。「しかし、本来はウイルスから体を守るはずの抗体が逆に細胞への感染を促進し、重症化を引き起こしてしまう現象がADEなのです。同じコロナウイルスが病原体のSARSやMERSでは、ワクチンの動物実験でADEが確認され、ワクチン開発は断念されました。ワクチンを打ったにもかかわらず、ウイルスに感染して、より重症化するということが起きたのです」ADEのメカニズムはまだ不明だが、今回の新型コロナウイルスのワクチンの実用化に向けても、ADEが懸念されているという。「通常、ワクチンの開発には何年もかけて効果と安全性の検証を行います。今回のワクチンは世界中で臨床試験に入っており、信じられないスピードです。日本でもいろいろハードルを下げ短期決戦で挑んでいますが、安全性の担保とのせめぎ合いでもあります」また、病気の治療薬とは違って、ワクチンは“健康な人”に打つ点も十分に考慮されるべきポイントだという。「今後、新型コロナワクチンが開発されれば、高齢者や基礎疾患のある人から投与が始まるでしょう。効果的で安全なワクチンならいいのですが、有害なワクチンを使ってかえって健康を害するということだけは避けなくてはなりません」ADEを引き起こすなど、ワクチン接種で重症化という副反応が生じる恐れがあるのだ。東京五輪に向けワクチン開発を急ぐあまり、国民の安全を置き去りにしてはいけない。「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年06月25日猫と暮らしている@ed_prvttさんの家に届いた一通の手紙。送り主は、愛猫が通っている獣医からでした。手紙をよく見ると、飼い主ではなく愛猫宛てにワクチン接種の日程について書かれていて…。多くの反響が上がった最後の一文に注目してご覧ください!いつも、○○獣医科病院に来てくれてありがとう。毎日愉快に過ごしていますか?よく食べ、よく飲み、よく寝ていますか?ご主人さまと楽しく遊んでいますか?そんな素敵な日々が、ずっとずっと続きますように…。ワクチンの追加接種の時が来ました。ご機嫌な日にお早めにどうぞ。ご主人さまをお忘れなくお連れください。10万円の給付金のお便りよりも先に来たもの…獣医さんからのネコチャンへのお便り。 pic.twitter.com/nKe2VxhfWK — 下戸ホステスちゃん (@ed_prvtt) 2020年5月23日 これまで飼い主が動物病院にペットを連れて行っていたと多くの人が思っていたことでしょう。ですが、本当は飼い主が動物病院に連れていかれていたのかもしれません…。手紙を読んだ人たちからは、「素敵な手紙」などのコメントが寄せられました。・こういうユーモアのある手紙大好き!・連れて行っていたのではなく、連れて行かれていたのか…。知らなかった。・待てよ、猫のほうがご主人さまなのかもしれない。・なんか分からないけど泣いてしまった。素敵な手紙。ペットを愛しすぎるあまり、多くの飼い主が『下僕』と化すもの。主導権はペットが持っているというのは、あながち間違っていないのかもしれませんね。また、飼い主さんが仕事をしている北海道・札幌市は新型コロナウイルス感染症の影響でどこも苦しい状況とのこと。「この事態が落ち着いたら、札幌に遊びに来てほしい」と呼び掛けています。【宣伝】初めて例のヤツやります。私の勤めている魅力の街すすきのです。札幌は他県よりも早い自粛でどの業界も苦しい状況です。国内の人々が動き出しても客足が戻るのはきっと最後の最後です。皆さん、ゆとりができたら是非札幌へ遊びにいらしてください! pic.twitter.com/cLlUrbByEs — 下戸ホステスちゃん (@ed_prvtt) 2020年5月25日 [文・構成/grape編集部]
2020年05月26日赤ちゃんが生後2カ月になると予防接種が始まります。予防接種にも定期接種と任意接種があり、それぞれのワクチンによって接種する年齢や回数などが違うので、スケジュール管理が大変……という方もいらっしゃるでしょう。今年、10月から赤ちゃんが激しい嘔吐や下痢を引き起こすロタウイルス胃腸炎のワクチンが任意接種から定期接種になるということをご存知でしょうか? それに伴い、予防接種のスケージュールについて厚生労働省が見直しをおこないました。 定期接種にロタウイルス胃腸炎のワクチンが追加赤ちゃんの定期接種には、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、DPT-IPV(4種混合)/3種混合・ポリオ、BCG、MR、水ぼうそう、日本脳炎*がありました。これらのワクチンに、ロタウイルスワクチンが2020年10月から加わります。 予防接種の大変なところは、やはりスケージュール管理。それぞれのワクチンによって接種する年齢や回数などが違うため、スケジュール管理をきちんとしないと打ち忘れてしまうおそれも。また、当日に赤ちゃんが体調を崩して予防接種が受けられなかった……ともなれば、スケジュールの変更を余儀なくされます。 *日本脳炎の予防接種は標準的には3歳におこないますが、生後6カ月から接種可能 ロタウイルスワクチンが加わってスケジュールはさらに複雑化!?医師の判断で複数のワクチンを同時接種も可能ですが、別の日に打つ場合、定期接種化されているBCG、MRワクチン、水ぼうそうなどの生ワクチンは接種後27日以上、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなどの不活化ワクチンは接種後6日以上の間隔をおくことになっていました。今回追加されるロタウイルスワクチンは生ワクチンなので、現行のとおりだと接種後27日以上間隔をあける必要があります。 しかし、ロタウイルスワクチンは口から接種するワクチンであるため、スタンプ方式でおこなうBCGや注射でおこなうそのほかの生ワクチンに影響を及ぼさないと考えられ、副反応が上昇するというエビデンスもないことから、欧米での予防接種の運用を参考に接種間隔の見直しがおこなわれました。 2020年10月からワクチンの接種間隔はどう変わる!?その結果、厚生労働省は、異なる種類のワクチンを続けて打つ場合に間隔を数日以上あけるよう定めていた制限を、ロタウイルスワクチンが定期接種に加わる10月から注射するタイプの生ワクチンを続けて接種する場合を除いて撤廃する方針となる予定です。 【予防接種の間隔】・注射でおこなう生ワクチンの次が注射でおこなう生ワクチンの場合は27日以上あける。 ・注射でおこなう生ワクチンの次が口から接種するワクチンや不活化ワクチンは制限なし。 ・口から接種するワクチンや不活化ワクチンは次に接種するワクチンがどのワクチンであっても制限なし。 ※1:特に医師が認めた場合、同時接種がおこなうことができる。※ 小児肺炎球菌やロタワクチンなど同一ワクチンを複数回接種する必要がある場合、接種間隔の制限は添付文書に従うこと。赤ちゃんの予防接種のスケージュール管理に苦慮していた方たちはもちろん、これから予防接種のスケジュールを立てようとしている方にとっても朗報と言えるのではないでしょうか? 予防接種を受けることで、予防できたり罹っても軽症化で済んだりする病気がたくさんあります。費用の面で検討するというご家庭もあるかもしれませんが、ベビーカレンダーでは、定期接種に限らず任意接種も受けることをおすすめしています。 ※2020年4月17日、誤字を修正いたしました。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年04月07日風しんは風しんウイルスによっておこる急性の発熱と発疹を起こす疾患です。子どもが罹りやすいと言われていますが、成人がかかると症状が重くなることがあり、また妊婦さんに感染させてしまうと生まれてくる赤ちゃんに障害が起きることがあります。女性だけでなく、男性も風しんの予防をすることが大切です。2022年3月31日までに限り、対象者の男性が風しん抗体検査・予防接種を公費※1で受けられることを知っていますか? 今回はその詳細について紹介します。 ※1 自治体により対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。 風しん抗体検査・予防接種定期接種の対象者対象となるのは、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性です。現在では、風しんの予防接種は、予防接種法に基づき公的に行われています。しかし、この期間に生まれた男性は、公的な接種を受ける機会がなかったため、抗体保有率が他の世代に比べて低くなっています。 2022年3月31日までの期間に限りクーポン券をお届け対象者には、住民票のある市区町村からクーポン券(抗体検査用・予防接種用の受診券)が順次届きます。 2019年度のクーポン券送付の対象者は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性です。ただ、2019年度に市町村からクーポン券が送付されない昭和37年4月2日~昭和47年4月1日生まれの男性についても、市町村に希望すればクーポン券が発行され、抗体検査を受検できるようです。 抗体検査を受けずに予防接種を受けてもいい?予防接種を受ける際に抗体検査の結果を持参する必要があるため、予防接種をするには抗体検査が必要となります。 対象となる男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれ)は、すでに約80%の方が風しんに対する抗体を保有しているといいます。抗体が十分にある方は予防接種を受ける必要はないため、ワクチンの効率的な活用を目的として、まずは抗体検査により、十分な抗体があるかを調べることとしているようです。抗体検査の結果、十分な量の抗体がない方が、予防接種法に基づく定期接種の対象になります。 厚生労働省は「この年代の男性の皆様がこれから抗体検査を受け、必要な予防接種を受けると、免疫を持っている人が増え、風しんの流行はなくなると言われています。あなた自身と、これから生まれてくる世代の子どもを守るために」と風しん抗体検査・予防接種を呼びかけています。 <参考・引用>・厚生労働省「風しんの追加的対策について」・厚生労働省「風しん追加的対策の実施方法について」・厚生労働省「風しんの追加的対策 Q&A(対象者向け)」 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2020年03月19日定期予防接種の1つであるHibワクチン。ワクチンに添付されている注射器の針にサビが発生し、製造販売会社が1月28日以降、出荷を一時見合わせていたため、ワクチン不足となっていました。2月25日、厚生労働省はサビが発生した原因の調査結果と今後の見通しについて公表しました。 サビの原因は?製造販売業者は、調査等の結果、注射器の製造などに問題は認められず、今回のできごとは複数の要因が重なることにより偶発的に発生したものと結論づけました。これをふまえ、製造販売会社は出荷前の検査を強化するとしています。 また、厚生労働省は製造販売業者に対し、抜本的な解決に向けて必要な対応をおこなうよう指導したとのことです。そして自治体に対して、Hibワクチンを取り扱う際は引き続き目視などで異常がないか注意深く確認すること、サビが発生したものの使用を避けるよう、関係団体や医療機関に周知するよう伝えています。 ワクチン不足はどうなった!?今回の調査を受けて、ワクチンの供給不足は解消されるとのこと。3月は 57.1 万本の供給を予定しており、2019 年の実績(28.5万本)と比較しても、今後、十分な量のワクチンが供給される見込みだそうです。 万が一、サビが発生した注射針を使用した場合の影響については、局所的な炎症性反応(注射したところが赤くなる、痛みが生じる、熱を持つ)などが生じる可能性は否定できないものの、全身性又は重篤な健康影響が生じる可能性は低いとしており、今のところ、健康被害の報告はないとのことです。 今回不足したHibワクチンは、Hib 感染症に対して日本国内で承認されている唯一の予防接種ワクチンです。ワクチン不足の影響を受けて予定通りに予防接種ができなかった……という方もいらっしゃるでしょう。スケージュール通りに予防接種ができなかった場合でも、定期接種が可能な期間であれば、引き続き定期接種としての接種が可能とのこと。今後の予防接種のスケージュールはかかりつけの小児科医に相談しましょう。ワクチン不足が解消されて一安心ですね。 ■参考:厚生労働省「乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)(販売名:アクト ヒブ)の供給遅延の解消について」 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年03月03日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。今回は「注射の後のご褒美について」のお話です。■ご褒美制度を導入 長男の反応は…育児をしていると避けて通れない「注射」や「予防接種」。我が家の子どもたちも赤ちゃんの頃からたくさんの注射をしてきました。インフルエンザの予防接種やアトピーでの採血・検査など今まで本当にたくさんの注射針を刺してきました(笑)。赤ちゃんの頃はまだ楽だったんですが、年齢を重ねるにつれ「予防接種」と聞くだけで大泣き&大暴れなんて経験はないでしょうか? そうなると予防接種に行くのも憂鬱になりますよね…!うちも「小児科に行く=注射される!」と思うようになって、小児科に行くだけで嫌がったりと大変な時期がありました。予防接種をさせる時も本当に憂鬱だったんですが…、ご褒美を導入してから全く苦じゃなくなりました!我が家のご褒美はお菓子を1つ買ってあげることです。注射をしたらご褒美を買ってあげるのは賛否両論あると思うのですが、うちはこれを導入したおかげで本当に楽になったんです~!まず小児科に入っただけで泣かなくなりました! そして注射をする前、してる時、した後も泣かない! お菓子を買ってもらうというだけでこれだけ頑張れるようになり、注射をした後も泣かなかったことが自信につながったのかイキイキとしていました(笑)。これが長男が3歳くらいの話です。次男の場合は…、■ご褒美効果ナシ…⁉ 次男の場合は…しかし次男3歳の時は「ご褒美買ってあげる」といってもうまくはいかず…。長男の時の経験を踏まえ3歳になればだいぶ我慢ができると思ったのですが、個人差はあるようです(笑)そして4歳になっても予防接種を嫌がり泣いて「やめてぇぇぇぇ」と大絶叫…。これはいつまで続くの…?と思いながら5歳を迎えました。最近耳鼻科でアレルギー検査を勧められ、大丈夫かな…と心配だったのですが、「頑張ったらご褒美あるよ!」と言ったら表情がガラっと変わりとびきりの笑顔に(笑)。採血中もじっとおとなしくしていました!終わったらお菓子を1つ買ってあげて上機嫌! 長男にも採血をしたことを自慢していました(笑)。ご褒美パワーってすごい…!親も子どもも負担が軽くなるならご褒美はありだと思います! お菓子じゃなくても、塗り絵やシールなど…子どもが好きなものをあげるのが良いかもしれませんね~。ちなみにこのご褒美制度「小学生になったらナシだからね!」と言っていますが、それでも長男はご褒美を欲しがるので、今ちょっとした悩みとなっています(笑)。
2020年02月27日赤ちゃんの予防接種は生後2カ月から実施可能になっていますが、さまざまな種類を複数回接種する必要があり、スケージュール管理に頭を悩ませるママもいらっしゃるかと思います。ですが、今、あるワクチンが不足しているという話をご存知でしょうか? 不足しているワクチンって?今回、ワクチン不足が問題になっているのは、Hib(ヒブ=インフルエンザ菌b型)による感染症を予防する「Hibワクチン」です。 Hibワクチンは定期予防接種の1つです。生後2カ月~5歳の誕生日前日まで接種でき、標準的なスケジュールでは、4~8週間隔で3回、3回目から7カ月~13カ月以上あけて4回目を接種します。この予防接種を受けることで、重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。 Hib感染症とは?Hibはヒトからヒトに飛沫感染し、特に乳幼児で発生に注意が必要であると言われています。名称に「インフルエンザ」とついていますが、季節性のインフルエンザとは別のものです。 Hibに感染しても症状が出ない場合もありますが、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎などの重篤な病気を引き起こすことがあります。そして、これらを起こした子どものうち3~6%が亡くなり、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すと言われています。 Hib感染症の予防接種は受けられないの?Hib感染症の予防接種に使われるワクチンが入った注射器の針にサビが発生し、製造販売会社が1月28日以降、出荷を一時見合わせているとのことです。現在、原因の調査中で、今月末までに製品の出荷を再開するか、製造販売会社と厚生労働省が判断するそうです。 また、厚生労働省は、ワクチンが不足しやむを得ない場合には、特に医師が必要と認める場合などを除き、可能な限り1回目および2回目の接種を優先することとしています。 新型コロナウイルスによる感染症が広がりつつあるなか、予防接種が受けられないとなると不安も増してしまうかもしれません。まずは、月末の報告を待つしかないという状況ですが、今後の情報に留意し、予防接種のスケジュールなどはかかりつけの小児科に相談しましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年02月18日「風疹や百日咳は子どもの病気だと思っていませんか。実は大人もかかるんです。原因は小さいころに打ったワクチンの効果が薄れることにあります」こう話すのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広さん。小学生のころ、はんこ注射などの予防接種を受けた覚えのある人は多いだろう。でも、大人になってもう一度接種した人は少ないのではないだろうか。「平均寿命がまだ短かった昭和の時代なら、子どものときだけでよかったかもしれませんが、長寿社会の現代では通用しません。年齢を重ねるごとに、帯状疱疹(水ぼうそう)や百日咳、破傷風の抗体は減少します。50代以降は感染症の種類によっては、予防接種を受けていない人もいて、より感染リスクは高い。だからこそ“大人の予防接種”が必要なのです」そこで上先生に、50代以上こそワクチンを接種して予防したい感染症を教えてもらった。■百日咳「読んで字のごとく、約3カ月間、咳が続きます。国立感染症研究所(感染研)によると、’16年に感染した2,835人のうち25%は20歳以上。3週間咳が続いている人の約2割は百日咳が関与しているという報告もあります」グローバル化した現代では海外からの持ち込みもあるという。「世界全体の患者数は年間1,600万人。感染力も強く、流行するリスクはつねにあります」ワクチンの効果は4〜12年で下がるといわれている。「米国では成人にも接種が推奨されています」■帯状疱疹原因となるウイルスに初感染すると、全身に発疹が出る水ぼうそうになります。成人は子どもよりも重症化しやすく、髄膜炎や肺炎などを引き起こすこともある」1度かかった大人は感染しないと思っている人は多いが……。「ウイルスはずっと神経に潜んでいて、体内の抗体が減ると、再び暴れだし、激しい痛みをともなう帯状疱疹を引き起こします。抗ウイルス薬で治療しますが、痛みを抑えるのは難しい」50代以上に多く、80歳までに3人に1人が経験するとされるが、ワクチンで予防できる。「米国では有効なワクチンが開発されて、接種希望者が急増。品薄状態にまでなっています」■ジフテリア「鼻や耳などから感染した細菌の毒素が全身に回ると、心筋炎を発症することがあります。毎年の罹患者数は多くないですが、死亡率は約10%と、感染すると命に関わります」年齢が上がると、ジフテリアに対する免疫力は下がりやすく、感染研の報告では40歳を境に、予防に十分な量の抗体を持つ人の割合を示す抗体保有率が低下する。「米国では破傷風と同様、10年に1度の予防接種を推奨しています。40〜50歳をめどに検討してみましょう」■風疹「大人が発症しても症状は軽いですが、妊婦が感染すると、胎児に障害を引き起こすことがある。空気感染で、保菌者が少し離れた部屋にいてもうつります」米国の研究では、定期接種を2回行った子どもでも、成人になる前にワクチンの効果が薄れることが報告されている。「日本では30〜40代を中心に予防接種を受けていない人や1回のみの人がいます。今からでも遅くはないので、まずは不足分の接種をしてはどうでしょうか」紹介した感染症の予防接種はすべて成人でも受けられる。しかし、費用は自己負担しなければならない。「米国では成人も保険適用でほとんどのワクチンを接種できますが、日本はまだ、そこまで制度が充実していません。ただ、たとえばインフルエンザと3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンを同時に打っても負担額は1万円程度。これで重篤な感染症を予防できると考えれば、高すぎるものではありません」自分だけではなく、大切な家族への感染を防ぐためにも、予防接種を検討してみよう。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月06日年齢を重ねるごとに減る抗体。風疹は2年から12年で予防接種の効果が下がるそう。子どものころに受けたからといって油断してると、思わぬ感染症にかかるかもしれないーー。「風疹や百日咳は子どもの病気だと思っていませんか。実は大人もかかるんです。原因は小さいころに打ったワクチンの効果が薄れることにあります」こう話すのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広さん。小学生のころ、はんこ注射などの予防接種を受けた覚えのある人は多いだろう。でも、大人になってもう一度接種した人は少ないのではないだろうか。「平均寿命がまだ短かった昭和の時代なら、子どものときだけでよかったかもしれませんが、長寿社会の現代では通用しません。年齢を重ねるごとに、帯状疱疹(水ぼうそう)や百日咳、破傷風の抗体は減少します。50代以降は感染症の種類によっては、予防接種を受けていない人もいて、より感染リスクは高い。だからこそ“大人の予防接種”が必要なのです」そこで上先生に、50代以上こそワクチンを接種して予防したい感染症を教えてもらった。■破傷風細菌が体内に侵入して毒素をばらまくと、体がしびれたり、筋肉が硬直する破傷風。死亡率は30%で、重症化すると、背筋が極端にこわばり、背骨が折れることもある。「米国と比べると日本の感染症は約10倍で、患者の大部分は55歳以上です。ワクチンは30年程度で効果が薄れるといわれている。また、’67年以前に生まれた人は定期接種制度がなかったため、免疫そのものを持たない人もいます」破傷風菌は土の中にいる菌で、全国どこにでも存在する。「菌は手や足の傷口から侵入します。ガーデニングが趣味の人は要注意。50歳以降は米国と同様に、10年ごとに予防接種を受けることをおすすめします」■日本脳炎感染しても発症するのはわずかだが、死亡率は20〜40%と高く、有効な治療法がない。国立感染症研究所の報告では30代後半から抗体保有率が急激に下がる。「さらに注意したいのは、北海道出身者です。日本脳炎ウイルスは豚が持ち、蚊が媒介して人に感染しますが、その蚊が北海道には生息していないとの理由で、’15年度まで“予防接種の必要がない地域”とされ、子どもへの定期接種もありませんでした」■肺炎球菌「高齢者の場合、重症化すると死に至ります。とくに患者の70%以上を占める65歳以上の高齢者には、強く接種が求められています」65歳以上は、成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種対象者だ(公費負担、一部自費負担のケースも)。「ところが’14年の調査で、65歳の接種率はわずか約40%です」紹介した感染症の予防接種はすべて成人でも受けられる。しかし、肺炎球菌を除いて、費用は自己負担しなければならない。「米国では成人も保険適用でほとんどのワクチンを接種できますが、日本はまだ、そこまで制度が充実していません。ただ、たとえばインフルエンザと3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンを同時に打っても負担額は1万円程度。これで重篤な感染症を予防できると考えれば、高すぎるものではありません」自分だけではなく、大切な家族への感染を防ぐためにも、予防接種を検討してみよう。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月06日わが国の国立感染症研究所は1月31日、新型コロナウイルスの培養に成功したと発表した。中国では治療薬の試験投与も開始。ワクチン開発も進んでいると専門家は語るーー。1月29日、中国内の新型コロナウイルス感染者数が、’03年に流行したSARSの5,327人を超えたと大きく報じられた。日本国内では、ヒトからヒトへの2次感染が疑われる患者も見つかり、新型コロナウイルスの恐怖をより身近に感じている人は多いだろう。だがここで「過剰な不安を感じるよりも、冷静な目で見ること」が大切だというのは、アメリカ国立衛生研究所の病理専門医である峰宗太郎さんだ。「単に感染者数を見るだけでなく、重症化した患者数も見るべきです。現時点ではSARSの死者数(349人)と比べ、特に多い印象はありません。また、論文の報告によると死者や重症患者は、持病のある人と高齢者にとくに多く、大部分の人は風邪のように軽い症状で、3〜4日で治っています」患者数が急激に増えたのも、ウイルスが広がりやすい性質を持つこと以外に理由があるという。「検査方法が迅速に開発され、早い段階で感染の有無を中国全土で判定できるようになったのが一因でしょう。検査では、見逃しやすい無症状や軽症の感染者も発見しているので、これも感染者数が増えた要因かもしれません」もちろん、油断はできない。「中国では感染者1人が2.5〜3人にうつしていると考えられています。感染者が増えれば、日本でも流行は起こりえるでしょう」そこで期待したいのが、抗ウイルス薬だ。科学技術の発展と幸運が重なったことで、急速に開発が進んでいるという。「SARSのときはウイルスの遺伝子情報を集めるのに約1カ月ほど時間が必要でしたが、今は1日で解析できています。迅速に新型コロナウイルスの全体像を知ることができているのです」調査の結果、新型ウイルスはSARSやMERSと似ていることが明らかに。「これが幸運でした。SARSは’02年から18年も研究が続けられており、ウイルスの持つタンパク質の種類や性質はすでに判明していた。その知見を新型ウイルスに応用することができたんです」注目されたのはウイルスの増殖に関わるタンパク質。この働きを阻害する物質を見つければ、ウイルスの増殖を抑える薬を作ることができる。「さらなる幸運は、開発されていた薬のなかに、阻害効果の期待できるものが複数あったことです。中国の研究グループによると、エイズの原因ウイルスであるHIVの治療薬や多発性骨髄腫という血液がんの治療薬、漢方薬の成分などに効果がありそうで、なかでも2種類のHIV治療成分を混ぜた『カレトラ』という薬に注目が集まっています」通常なら、試験管内での実験や動物実験を経て、臨床試験を検討するのが一般的。だが、今回は、すでに市販されている抗HIV薬であることと、感染者が増えていることを踏まえて、中国は新型ウイルス感染者への投与を開始し、薬の効果を確かめる治験も同時に行っている。治療薬ばかりではなく、ワクチンの開発も進められている。科学雑誌『サイエンス』のオンラインニュースは、新興感染症に対するワクチンの開発を後押しする非営利団体「CEPI」が、3つの団体に合計1,250万ドルもの開発資金を提供したと報じた。資金提供を受けた団体の一つが、峰さんが所属する研究機関だという。「進められているのは、MERSの原因となるコロナウイルスのワクチンを応用した開発です。MERSワクチンの開発は、流行が収まったので資金が投入されず、停滞していましたが、かなり完成度の高いものがあります。新型ウイルスのワクチンはこのMERSワクチンを応用することでできる。2月中にも試験用のワクチンは出てくるでしょう」その後、動物実験や臨床試験などを経るため、ワクチン接種が始まるのは、早くても数カ月先になる見込みだが……。「アフリカで流行したエボラ出血熱のときは、その緊急性を鑑みて、コンゴでは動物実験を急ぎ、かなり早く人に投与されました。今回の新型肺炎に関しても、状況を見ながら、中国政府などが判断をしていくはずです」感染拡大を防ぐには私たちの努力も必要だ。「飛沫感染と考えられるので、咳エチケットや人混みを避けることなど感染予防の基本を守りましょう。うがいは水ですれば十分。感染の疑いがある場合は、広げないためにマスクの着用をするのが望ましいです」ウイルスが付着したドアノブや机などをさわった手で、鼻や口の周りを触割ると、感染リスクは高くなる。「そのため、なにより手洗いは重要。新型コロナウイルスは、アルコールや石けんなどの界面活性剤に弱いウイルスです。市販のアルコールジェルを買うときは、消毒効果がもっとも高いアルコール濃度70〜80%程度のものを選び、消毒するときは、手にしっかりつけて、乾くまでしっかり塗り込んでください」自己防衛を怠らず、科学技術が、新種のウイルスを克服するのを待ちたい。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月06日ウーマンエキサイトをごらんの皆さま、こんにちは! ぴなぱと申します。今回はインフルエンザの予防にひと役かってくれているワクチンにまつわる、わが家の長女こまちゃんのお話。このお話は我が家で起こった話なので、みなさんに当てはまるものではないかもしれませんが、もし参考になればうれしいです。こまちゃんがインフルエンザワクチンを最初に受けたのは、2年前の3歳の冬。子ども園の保育部に通い始めたこともあり、集団生活では感染リスクも高くなるだろうとワクチンを打つことにしました。それまで打っていなかったのでワクチンスタートの時期も知らず、受けようと思ったときには在庫切れ。ワクチンの在庫がある小児科を探していたら年が明けてしまい、打てたのは1月下旬くらいになってしまいました。そしてようやくワクチンを打った1週間後。ちょうどワクチンを打ってすぐにこまちゃんのクラスで何人かインフルエンザの報告が出て、ギリギリセーフ!と、思っていたのですが、このタイミングでまさかの発熱。抗体ができるまで2週間ほどと聞いていたので、1週間じゃダメかも…と思いつつ病院でインフルエンザの検査をすると結果はやはり陽性。一応打ったんだから、接種後1週間でもある程度効果はあるのでは?なんて思っていましたが、やはり1週間では効果はあまり期待できないかもということでした。 翌年、こまちゃん4歳の冬。去年のリベンジを! と、前年よりは少し早い時期にワクチン接種を検討しましたが、またしてもかかりつけの病院はすでに在庫切れで、たまたま「ワクチン在庫あります」という看板を見かけたクリニックで接種することに。ちなみに脳神経科でした。電話で問い合わせたところ、小児科じゃないのでアフターケアはできないけど、ワクチンを打つだけなら子どもでもOKとのことだったので、その日のうちに打ってもらうことに。すると…昼過ぎにワクチンを打ち、夜お風呂に入ろうとしたら注射したところの周りが赤く腫れていました。朝になるとさらに腫れていて、上腕全体が赤く膨らみ熱も持っていて、かゆみと痛みもあるようでした。ワクチンのせいだとは予想できましたが、前述したようにワクチンを打った脳神経科ではアフターケアはできないと言われていたので、いつも行っている小児科で診てもらうことに。今回は2回目の接種は見送りに。特にアレルギーを持っているわけでもないので(現在は喘息を診断されていますが当時はまだ微妙なところだった)、その時は「今回たまたま反応してしまっただけかもしれないね」という感じでした。 そして5歳になった今年、2度の失敗を踏まえ、かかりつけ医のワクチン予約スタート日に即予約! 3歳の時の感染は完全に私がモタモタしていたせいだし、4歳の時のアレルギー反応もこまちゃんの体質の問題なので、それまでワクチンを受けたふたつのクリニックには何の非もありませんが、接種後のことも考えるとやっぱり普段から診てもらっている病院で受けるのが安心だという結論に至りました。 無事予約枠を確保でき、いざ打ってみると…去年のはたまたまではなかったようで、またしても真っ赤に腫れ上がってしまいました…。かかりつけ医に相談し、去年のこともあるので2回目の接種のときに抗アレルギー薬を試してみようということに。2度目の接種の前の日から接種翌日まで飲んで、これでアレルギー反応を抑えてみるそうです。以前蕁麻疹か何かが出たときにも飲んだことのある薬で、その時は確かに効いたので今回もこれで行けるか!?と思ったのですが…ダメでした。ただ症状は薬を飲まなかった1度目に比べたら格段に軽く、赤みは多少あるけど腫れはほとんどない感じでした。しかし本人が感じるかゆみはやはりあるようで、薬で完全にカバーできたとは言えませんでした。こうなるとこれ以上手はなさそうです。インフルエンザに感染するかはわからないけど、ワクチンを打ったらほぼ確実アレルギー反応が出る。インフルエンザにかかった時は確かに数日辛そうで、アレルギー反応のかゆみや痛みも同じくらい…元々注射は平気な子だったのですが、インフルエンザワクチンに限っては完全に嫌なイメージがついてしまいました。予防のため、感染した時の症状を軽く済ませるためにもワクチンは有効だとはわかっていますが、いかんせんこまちゃんとは相性が悪いようでした。今回の件でインフルエンザに限らず予防接種をするときには、子どもの体質なども加味することも、判断基準にしなければいけないなのだなと改めて思ったのでした。=========================================本記事に記載された症状は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証するものではありません。=========================================
2020年01月12日寒暖の差が激しいこの頃。なんだかんだ楽しいイベントが多い12月、「さぁ子どもたちの体調管理は万全に!」と張り切ったとたんに風邪を引きましたkoyomeです(もう治りました)。みなさんもお気をつけて!そんな12月に入って、やっとインフルエンザの予防接種を受けることができました。少し前の記事 「予防接種はいつ知らせる? 予告時期にみる注射嫌いムスメの成長ぶり」 にも描きましたが、以前は直前まで内緒にせざるを得なかったレベルの予防接種大嫌い長女ムスメも、ようやく事前に知らせても大丈夫なくらいになりました。そんなムスメの当日までの様子をかきたいと思います。いやー、強くなりましたね! まさかご褒美のことまで考えてくるとは(笑)!注射のたびにご褒美か…と思いつつ、もうそんなに頻繁にあることでもないので、ご褒美を了承しました。(最後に涙がポロリしちゃいましたが)なんと! 泣かなかったんですよムスメ!生まれて5年! 初めてです。成長を感じてジーンとしました…。また、切り替えも早い早い! 次女オコメはまぁ予想通りというかなんというか激しかったのですが、2人の終わった後のテンションの違いに看護師さんたちも苦笑いでした。そのあと、百円ショップでは2人ともにっこにこになってくれましたが…。しかし、再来週にもう1度、予防接種があることを彼女たちは覚えているのでしょうか…。・・・頑張りたいと思っています。
2019年12月14日5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のお話を書かせて頂いてます。約2年前、私が2人目妊娠後期だったとき、インフルエンザが大流行していました。15話で長男が保育園の洗礼を受け病気にかかりまくったと書きましたが、今回はインフルエンザに感染したときの話を書きたいと思います。▼長男が保育園の洗礼を受けた話はこちら ■妊娠中にインフルエンザ大流行! 予防接種は…次男出産の直前までは、上の子を預ける予定がなかったので、インフルエンザの予防接種は見送ることもありました。しかし、その年は今までと状況が違い… 妊婦の私や保育園に預ける長男りゅうが感染したら大変なので、家族全員で予防接種を接種すると決めました。しかし、その年はインフルエンザのワクチンが足りないと連日報道されているほどで…、市内の病院に電話をかけまくって、ようやく接種することができました。※週数や妊婦さんの持病などにより、接種できない場合もあるようです。必ずかかりつけ医にご相談ください。 ■これでバッチリ! と思っていたけど…パパが感染し、長男はなんと2回も感染!幸いなことに夫と長男の感染時期がずれていたので、長男を看病して大変な時は、夫に買い物などをお願いすることができました。また、出張の予定があった夫ですが、インフルエンザの長男と妊婦を残していくのが心配ということで、仕事をキャンセルして家にいてくれたのでとても助かりました。■小さい子どもがいると、感染を防ぐのは難しい…!?1人目妊娠中の時は、感染症が大流行しているときに外に出ないようにしたり、夫が感染したときは実家に避難したりと、いろいろ対策をすることができました。しかし、上の子がいるとなかなか難しく…。また、自身の体調が悪い時の看病の辛さを実感しました。 赤ちゃんが産まれてから家族で感染したらもっと大変だったろうなと思います。■予防接種だけじゃなく、日頃の対策も大切我が家は予防接種をしても感染してしまいましたが、接種していたからか夫は軽めの症状だったと思いますし、長男も後遺症などなく済んだと思っています。そして私は2人の看病をしながらも感染せずに済みました。子どもがいる状態で感染を防ぐのは難しいですが、予防接種も含め、マスクや手洗い・消毒など、しっかりと自衛しておくことが大切だと身をもって感じました。教訓を生かし、今年も我が家は家族全員で接種しました!※このコラムは個人の体験記です。週数や妊婦さんの持病などにより、接種できない場合もあるようです。必ずかかりつけ医にご相談ください。
2019年11月14日ようやく秋らしくなってきたかと思えば、朝晩はすでに寒さを感じ、布団から出にくい日が増えてきましたね。この時期始まるのが、インフルエンザの予防接種。遅くなるとワクチンが品薄になってしまいなかなか打てなかったり、子どもの予定や体調を考慮して接種日を決めるのは大変ですよね。それに加えて、注射好きな子どもはほぼ皆無。うちの子どもたちも、まだ涙なしではできたことがありません。とはいえ、なるべく事前には予告するようにしていたのですが、うちでは「前日予告または当日の朝予告」を徹底しておりました。それには理由がありまして。一度だけ、1ヶ月ほど前に伝えたら、なかなか壮絶なひと月を過ごす羽目に。ムスメにとっても、つらい1ヶ月だったと思います。挙句の果てに当日にキャンセルすることになり、予定どおりに接種はできませんでした。おそらく、知恵熱だったと思います。というわけで、それ以降は前日、または当日の朝に予告する! を徹底してきました。そして今年も直前に予告するつもりだったのですが…。ひょんなことから、今年も約ひと月前に予防接種の話をすることになってしまいました。どうなることかと思いましたが、受け入れてくれたムスメにとりあえず一安心。「嫌だな」とは言っていましたが、今のところ夜泣きもありません。ムスメによると、幼稚園のお友だちとも注射の話をすることがあるらしく、「泣かなかった!」と言っている子もいるとか。おかげで前よりも恐怖心がなくなったのかもしれません。お友だちと、ムスメ自身の成長に感謝感謝!…とは言っても、予防接種本番までまだあと1ヶ月。当日、どんな反応をするのか、楽しみなような、怖いような。ちなみに次女オコメはまだあまり分かっていない様子。こちらもどうなるか…? 乞うご期待!
2019年11月02日夜、眠れないほどの痛みが続くこともある帯状疱疹。なぜか、ここ数年、急激に増えているという。その理由と予防する方法を詳しい医師に聞きました。「夜、お風呂に入った後、ドライヤーで髪を乾かしていると、頭に爪でひっかかれたようなビリビリした痛みが走ったんです。何かなと思ったんですが、すぐに治るだろうとも思って、その日は何もせず寝ました。でも、翌朝、目が覚めると激痛に変わっていて。すぐに病院で診察してもらったんですが、病名はわからず、処方されたのは痛み止めと軟膏だけでした。しかし、その後も38度の発熱で頭や体は燃えるように熱くなり、冷やしても頭皮の痛みは増すばかり。症状はどんどん悪化していきました。2件目の病院でもわからず、3件目でようやく『帯状疱疹ですね』との診断が。最初に痛みを感じてから丸3日も過ぎてのことでした」自身の体験を話すのは、環境ジャーナリストの村田佳壽子さん。「帯状疱疹」という病名こそ、聞いたことがある人はいるかもしれないが、具体的にどんな病気なのか、知らない人は多いのではないだろうか。村田さんを診断した、中野皮膚科クリニックの山根理恵先生に解説してもらった。「幼少期に水ぼうそうにかかり、体内に侵入した『水痘帯状疱疹ウイルス』は、治った後も体の中に一生、潜伏し続けます。免疫力があるうちは問題ないのですが、加齢に加え、ストレスや疲れで免疫力が低下すると、ウイルスが活動を再開して増殖。これが引き金となり帯状疱疹を発症します」つまり、子どもが最初にかかるのが「水ぼうそう」で、大人になってからなど、その後に発症するのが「帯状疱疹」なのだそう。「帯状疱疹は50代以降、どんどん患者さんの数は増えていき、80歳までに『3人に1人』がかかるといわれています。ですので、昨今の超高齢社会では当然、多くなります。加えて、’14年に子どもの水ぼうそうワクチンの定期接種化が始まったことで、水ぼうそうの流行が激減したことも理由の1つです。これで、大人が水痘帯状疱疹ウイルスへの免疫力に接する機会も減り、ウイルスへの免疫力も弱くなります。それで、患者数が増えているのだと考えられます」前出の村田さんが「激痛に見舞われた」という症状については?「帯状疱疹では、発疹が主に左右どちらかの胸部やおなか、顔、頭部などに、帯状に出ます。最初は違和感や痛みだけで、赤い発疹が出るのは数日後のことが多い。このタイムラグのせいで、筋肉痛や頭痛と勘違いされ、医師に見落とされることも少なくありません」要注意なのは、「顔面麻痺や難聴、視力障害、髄膜炎や脳炎という合併症を引き起こす可能性がある」ことだという。「さらに、1〜2割の患者さんは、発疹が治まった後も、眠れないほどの激痛が続く『帯状疱疹後神経痛』という後遺症になることもあります。慢性化すると、うつを併発してしまう患者さんも少なくないんです。後遺症を減らすためにも、発症してから『72時間以内』に抗ウイルス薬を飲むのが望ましいですね」うーん……こんなに面倒な病気なら、なる前に防ぐ手だてはないのか?「それは第一に、『水ぼうそうワクチン』を接種することですね。子どもへの定期接種で使われるものと同じワクチンが、’16年に50歳以上の大人にも接種できるようになったんです。今のところ、保険適用外ですが、このワクチン接種によって、帯状疱疹を発症する確率は2分の1に、帯状疱疹後神経痛の発症率および重症化は3分の2に抑えられることがわかっています」なるほど、不安で仕方なければワクチンを打ってしまうことか。体の片側にピリピリとした痛みを感じたら、すぐに病院に向かってほしい。
2019年09月14日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、予防接種の副反応に関するご相談です。 Q.予防接種したところが赤く腫れているように見えます生後6カ月の男児がいます。昨日、BCGの予防接種を受けました。予防接種したところが赤く腫れてるように見えるのですが、病院を受診したほうがいいのでしょうか? 様子見でいいのでしょうか? 高塚あきこ助産師からの回答BCGは通常の場合、接種されてから2〜3週間で赤くなってくるのが特徴的です。昨日接種されたばかりということですと、標準的な反応としては早いと思います。まずは、接種された病院にお電話でご確認いただいてから、受診のご相談をされてみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 副反応とは予防接種は毒性や病原性をなくしたり、弱めたりしたワクチンを体内に入れることで免疫をつけます。 体に異物を入れるためなんらかの症状が出ることがありこれを副反応と言います。生ワクチンでは軽い感染症状が出ることもあります。 よくある副反応・発熱・接種部位が赤く腫れる・不機嫌 不活化ワクチンの場合は接種当日から3日後まで、生ワクチンの場合は1,2週間後に発熱することがあります。接種部位が腫れた場合は冷やしましょう。 多くは経過観察で良くなりますが、局所の腫れが強いときは薬を処方することもあります。 心配なときは電話で相談するなり、救急受診をしましょう。 予防接種を受ける時期は急性疾患にもかかりやすい年齢です。たまたま接種後に他の病気になった可能性もあります。 ※参考:基礎知識(ベビー)「予防接種の副反応について」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年05月04日インフルエンザの予防接種、みなさんおすみでしょうか? お子さんがいやがるなか、接種させるのは大変ですよね。わが家もシーズンの頭にすませたのですが、そのときの予想外な手こずりを紹介します。■いやがるのは分かっていた予防接種だけど■頑張り屋さんの長男が? 動かざること山のごとしわが家もやってきたんですが…予想外なことが起きてビックリです。まさか兄のほうに手こずらされるとは…。そりゃ息子も幼稚園までは、そりゃあ、いやがってました。部屋の隅に陣取ってここから動かねぇぞって大泣きして…大変でした。しかし小学生になってからは泣かずに頑張って接種するようになったのでひと安心…と思った3年目。まさかの事態! 椅子に座ったまま「動かざること、山のごとし!」です。「武田信玄か!」って歴女の私のツッコミは置いといて…笑顔で動かないんで看護師さんと私、2人がかりでなんとか接種させました。息子を赤ちゃんのころから知ってる先生もビックリしてました。(ふだんは頑張り屋さんで痛い検査にも耐えてる)なんのスイッチが入ったのかわかりませんが…まだ9歳。生意気と甘えがまざりあった複雑な歳なのかもしれません。来年はおとなしく受けてほしいな…!
2019年01月04日