株式会社ジャニーズ事務所とサニーサイドアップグループが、6月下旬からエンターテインメント業界従事者に向けた「職場接種」を順次開始することが17日、明らかになった。今回の実施は、新型コロナウイルスワクチンの「職域接種(賛同する企業や大学等において職域単位で接種を受けること)」に関する政府方針の発表を受けてのもの。現在、65歳以上の高齢者を対象とした接種や、大企業を中心とした「職域接種」が順次進められているが、労働人口の多くを占める20代から40代の層への接種についてはまだ時間を要することが予想されている。イベント・映画・音楽・舞台・ライブなど、多くの関係者が携わることでひとつのコンテンツを 生み出すエンターテインメント業界は、新型コロナウイルスによる多大な影響を受けており、同業界にはフリーランスの従事者が多いことに加えて、業務の特性上リモートでの就業が難しいという課題もあり、ワクチン接種が急がれる業界のひとつとなっている。こうした現状を踏まえ、両社はエンターテインメント業界従事者に対しての「職域接種」の実施を発表。接種対象者は、イベント・映画・音楽・舞台・ライブなどの企画・制作・運営などに関わる人を中心に構成し、2社の所属社員も含め、広義でエンターテイメント業界に従事する希望者に対して、2社のネットワークを活用し個別に呼びかけを行うという。第1回目接種を6月下旬、第2回目接種を7月下旬に実施し、都内屋内施設(予定)にて、政府から配布される武田/モデルナ社の新型コロナワクチンを約1,000人以上に接種することを予定している。両社は「エンターテインメントには、新型コロナウイルスの感染拡大を直接的に防ぐ力はありません。しかしながら、“人の心を動かしてきた”エンターテインメントには、そのコンテンツに触れた方に明日への活力を与えるとともに、感染拡大防止への行動を促す力があるはずです。今回の『職域接種』を通じてエンターテイメント業界全体を支援するとともに、一日でも早く誰もが安心してエンターテインメントを楽しめる社会に戻るよう、活動を進めてまいります」とコメントしている。
2021年06月17日株式会社オリエンタルランドは17日(木)、新型コロナウイルスワクチン職域接種の実施を発表した。対象は同社グループ従業員、約20,000人。同社はグループ従業員を対象に、政府方針に沿い新型コロナウイルスワクチン職域接種を実施する。今後、自治体とも連携のうえ、ワクチンや必要機材などが到着次第、速やかに接種開始できるよう準備を進めるという。開始日は、2021年7月5日(月)以降(ただし準備が整い次第)。場所は同社(千葉県浦安市)。対象者は同社グループ従業員で、接種人数は約20,000人を予定しているという。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2021年06月17日16日(水)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、6月21日(月)より新型コロナ感染症ワクチンの職域接種を、アルバイトや社員、業務委託社員など、合わせて約1万人を対象に、希望者に実施する。今回の職域接種実施にあたっては、自治体のワクチン接種を補完するとともに、クルーや従業員が安心して働ける職場環境整備の一環として、ワクチン接種の機会を提供する。パーク内で勤務する機会の多い従業員から接種を進め、8月末までの完了を目指しているという。実施概要は、開始予定日が6月21日(月)以降、準備が整い次第で、接種場所は同社本社(大阪市此花区)。接種対象者は、社員、アルバイト、エンターテイナー、業務委託社員を含む全従業員。(C) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2021年06月16日「より安全安心な大会にするには海外の方と接触する大会関係者がワクチンを打って準備に取り組むことも、日本の組織委員会のおもてなしだ」6月9日の記者会見で、こう発言したのは東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)。NHKの報道によれば、日本の選手団や大会関係者には一般の枠とは別に、約2万人分の新型コロナウイルスワクチンがIOCから提供されているという。そんななか武藤敏郎事務総長(77)が8日、7万人を予定しているボランティアや国内メディアなどに向けて接種対象の拡大を検討していることを明かしたのだ。冒頭の橋本会長の発言は、ワクチンの接種対象を拡大する意義について述べたものだった。国内の五輪関係者を優先した接種は、海外の人々を迎え入れるための“おもてなし”。橋本会長の説明に、波紋が広がっている。■大多数の国民は後回し開幕まで、残すところ43日と迫ってきた東京五輪。国内の五輪関係者への接種拡大が検討される一方、大多数の国民には行き届いていない状況だ。五輪関係者向けのワクチンを用意するのはIOCだが、国内の接種状況を鑑みると公平さを欠くと指摘する声も。「大阪の大規模ワクチン接種センターでは64歳以下の受付を開始すると報じられましたが、多くの地域では65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人に優先接種している状況です。五輪会場施設のある東京23区でも64歳以下の接種が計画されていますが、7月以降に開始される区がほとんどだといいます。厚労省によると接種してから免疫ができるのは、2回目の接種から7日程度経ったころ。五輪開催までに間に合わず、後回しにされていることに疑問を感じている人も多いようです」(全国紙記者)13年9月、東京五輪招致の最終プレゼンテーションで滝川クリステル(43)が紹介した「おもてなし」。彼女のスピーチをきっかけに「おもてなし」は流行語となり、瞬く間に全世界に広がった。当時のスピーチで、「東京は皆様をユニークにお迎えします。日本語ではそれを『おもてなし』という一語で表現できます」と滝川は紹介。その意味を「見返りを求めないホスピタリティの精神、それは先祖代々受け継がれながら、日本の超現代的な文化にも深く根付いています」と説明し、「『おもてなし』という言葉は、なぜ日本人が互いに助け合い、お迎えするお客さまのことを大切にするかを示しています」と語っていた。本来、感染防止が目的であるワクチン接種だが、五輪関係者に“おもてなし接種”することは果たしてホスピタリティの精神と呼べるのだろうか。橋本会長の「おもてなし」発言には、批判の声が相次いでいる。《ドン引き。ワクチン接種はおもてなしをするためにするんじゃない、安全な社会を作るためにすることだ。ワクチン接種したからって感染しないわけじゃないし感染広げない訳でもないのに、何もかもがおかしい……》《ボランティア、国内メディアまでもが優先接種されるのですか。私はまだいつ打てるのかわからないのですが。そこまで言うのならば、オリンピックまでに希望者全員に摂取してほしい》《ワクチン接種が五輪のためと思っているらしい。この傲慢さは何だ?いい加減にして欲しい》
2021年06月10日コロナ禍でワクチン接種が進んでいるとはいえ、まだまだ不安要素も多く残る下半期。「はたして運気はどうなのか?」と、この先が気になっている人もいるでしょう。そこで今回は、占い師の月風うさぎさんに生まれ年別に【2021年下半期の運勢】を占ってもらいました。子(ねずみ)年生まれ思いがけない幸運やラッキーに恵まれた上半期同様、下半期も潤い豊かな半年間になりそう。ただし、うぬぼれると運気暗転。ツイているのは、周囲のおかげです。「みんなの支えがあってこそ」と思えるかどうかで、この先の明暗が分かれます。仕事も1人より2人でやることを心がけて。いろいろなスキルや能力を持つメンバーと協力体制を築くことで、好結果を残すことができるでしょう。丑(うし)年生まれこの半年は天の導きをうけ、新境地を切り開いてきた丑年生まれ。今後はさらに勢いづき、新しい人生の一歩を踏み出す人が急増するかもしれません。秋の頃に訪れるオファーや依頼は、輝く未来への招待状。実力不足だと感じても、いざ飛び込んでしまえばなんとかなるはす。思い切って受けて立ちましょう。天職を探している人は、12月頃に周囲からすすめられた仕事の中にピッタリのものがありそう。健康を意識するなら、朝活から始めてみて。寅(とら)年生まれ寅年生まれは、変動が多くなりがちな半年を過ごすことになりそう。今の環境や一緒にいるメンバーがガラリと変わる可能性もあります。ただ、あなたは意外と順応性が高いので、新しい変化にも柔軟に対応できるはず。ただし、9月と11月は集中力がダウンしそう。得意分野でミスやポカをする恐れも。慣れているからと油断せず、丁寧にこなしましょう。副業がOKの人は、サイドワークを始めると本業の能率もUPするかも。卯(うさぎ)年生まれ下半期の運気は、気持ちの持ちようで良くも悪くも大きく変わってくるでしょう。だからこそ、できるだけ“いいこと”に目を向けてみて。特に、夜寝る前にその日あった嫌な出来事を思い出すのは避けましょう。翌日まで厄を引きずる元凶になりかねません。ベッドに入るときは、できるかぎり楽しいことを考えて。仕事は環境次第。机やパソコンの中のレイアウトをマメに変えると好影響があるかも。辰(たつ)年生まれ運気は一見すると好調のよう。ただし、「好事魔多し」の言葉通り、思いがけないところにトラップが隠れている心配も。特にツイているときほど慢心せず、謙虚な気持ちで努力を続けてください。仕事面でもビッグチャンスに恵まれるものの、それは大きな責任やプレッシャーと背中合わせみたい。引き受けるなら覚悟を持って。話題のエンタメとオシャレは、今のあなたに元気をくれそう。巳(へび)年生まれ総合的な運気はさほど悪くないものの、お金の出入りが激しくなりそう。特に夏~秋にかけては物欲に火がつき、身の丈に合わない買い物をしたり、あやしげな儲け話に飛びつきがち。倹約家気質の巳年生まれらしく、正しい金銭感覚を一刻も早く取り戻して。財布に大金やカードを入れないのもトラブル予防に。仕事はギャラより、やりがいを重視して。午(うま)年生まれこの半年間のあなたは、面倒なトラブルに巻き込まれたり、マウントを取られるなど不愉快な思いをすることが増えるかもしれません。ただし、秋風が吹き始める頃には味方があらわれたり、意外な解決策が見つかるなど明るい光が差し込んできそう。うまくいかないことが続いても、あまりクヨクヨしないで。仕事では、次に進むための準備をしましょう。未(ひつじ)年生まれ上半期から続くピリピリとしたムードは、秋が深まるにつれてやわらいできます。この半年間は、いい意味で力を抜くことが大切となるでしょう。力まずに「なるようになる」と流れに身を任せれば、自然と物事やツキが整い、結果オーライとなるはず。ただし、仕事に関しては強気の攻めが必勝ポイント。作品や抱負などを熱くアピールすることを心がけて。申(さる)年生まれ今年の前半に広げた活躍のフィールドが、後半もさらに拡大しそう。あなたを未知の世界やメンバーの元へと誘ってくれるでしょう。社交的な申年生まれらしく、新しい場所や環境の中でも積極的に顔や名前を売るようにして。そうすれば、やりたいと思っていた仕事やポジションに就けたり、憧れの人物と友達になれるといったサプライズなラッキーがあるかも。酉(とり)年生まれ下半期は、ずばり仕事運が絶好調!バリバリと働くほど運が強化され、恋愛運や人間関係も良好になりそう。さらに、収入アップなど他にもいいことづくしの半年間になる予感。ただ、体調が一時的に低迷する夏に無理をするのは禁物。長めの夏休みや有休消化などで心身を休めて。ここでパワーチャージできれば、秋以降は向かうところ敵なしの活躍を見せられるでしょう。味噌や納豆などの発酵食品も、強運体質の育成に有効です。戌(いぬ)年生まれこの時期、運命に翻弄されがちなのは戌年生まれのあなたです。そんなあなたに大事なのは、NOと言う勇気と変化を恐れない心。未来を変えるために、嫌なことはハッキリと断り、新しい人生に必要なものは強気で掴み取ってください。奇数月の転職や引っ越しも、明日をバラ色に輝かせるプロローグに。亥(いのしし)年生まれ2021年下半期の運勢は、最後の上り坂に差し掛かったところ。ここを駆け上がればその先には輝きのステージが待っているけれど、頂上までの道のりはハードみたい。ただ、途中でリタイアすると今までの努力が水の泡になりそう。疲れたら一度立ち止まってパワーをチャージして。休み休みでも歩み続けていれば、年末には今までとは全く違う風景が見えているはず。仕事はノルマを増やすことを意識して。基礎体力を鍛えるほど成功に近づくでしょう。©Ridofranz/gettyimages©Naumberg Velásquez / EyeEm/gettyimages文・月風うさぎ
2021年06月07日2021年6月4日、日本が国内で製造したワクチンを台湾に無償提供した1件が、国内外で話題を呼んでいます。日本が台湾に『友好のワクチン寄付』台湾から「本当にありがとう!」の声同日、茂木敏充外務大臣は記者会見で、日本国内で製造した英アストラゼネカ製のワクチン約124万回分を台湾に無償提供することを発表しました。同日午後には、ワクチンが台湾北部の桃園国際空港に到着。ワクチンの寄付を受け、台北市内にある高層ビル『台北101』に感謝のコメントが表示されました。日本の温かいご支援のおかげで、今日の台北101は特に明るくて綺麗です。日本の皆様、本当にありがとうございます。この困難な時期を共に乗り越えられますように。 #台日友好 #台日の絆と感謝 #日本ありがとう @moteging @KishiNobuo pic.twitter.com/yh7mLoWRek — 柯文哲 Ko Wen-Je (@KP_Taipei) June 4, 2021 画像を投稿した柯文哲(か・ぶんてつ)台北市長は、日本語で「日本のみな様、本当にありがとうございます。困難な時期をともに乗り越えられますように」と感謝のコメントをつづっています。台北101のほか、同じく台北市内にあるホテル『圓山大飯店』でも、各部屋の明かりをつけ『カンシャ』の文字を表すなど、同様のライトアップが行われました。台湾国内の感謝のライトアップは日本でも話題になり「とても嬉しい」と喜びのコメントがネット上で続々と寄せられています。・どんな状況でも助け合えるっていう心が大事なんだよね。・台湾ありがとう!お互いに、頑張りましょう。・とても嬉しいライトアップ。これからも素敵な関係を続けたい。国をあげて感謝のコメントを出してくれることは、素直に嬉しく感じられるもの。これまでもお互いに支えあってきた日本と台湾の関係を、これからも大切にしていきたいと思わされます。そして、新型コロナウイルス感染症の事態が落ち着いた時には、台湾に実際に足を運びたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年06月05日2021年6月4日、日本は国内で製造したワクチンを台湾に無償提供しました。同年5月中旬から新規感染者数が急増し、ワクチンの迅速な確保が困難な状況だった台湾。これまで災害時に支援を行ってくれた台湾への恩返しも込めて、日本は国内で製造した英アストラゼネカ製のワクチン約124万回分を贈ることにしたのです。同日午後、輸送されたワクチンは台湾北部の桃園国際空港に到着。台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統は、Twitterに日本語字幕を付けた動画を投稿しました。言葉では言い尽くせないほど感謝しています。これからはワクチンの生産と接種を着実に進めていき、すべての台湾国民、そして世界の人々がパンデミックの恐怖から解放されるまで、我々は努力しなければなりません。頑張りましょう! pic.twitter.com/ub1LUFdnRm — 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) June 4, 2021 皆様、朗報です!日本政府が提供するアストラゼネカ製ワクチン124万回分が台湾に到着しました。このために奔走してくれた双方の関係者に心より感謝します。皆さまのおかげで、わたしたちは、価値観の共有に基づき、お互いを信頼し助け合うという「台日友好」の真髄を改めて目にすることができました。@iingwenーより引用日本からの支援に感謝の意言葉を告げ、日本と台湾の友好の絆が強まったことをいい表した蔡英文総統。これまでも日本と台湾は、災害などで国が困難な状況に立たされた時、お互いに助け合ってきました。蔡英文総統の投稿には、台湾に住む人たちから「日本は大切な友人です。感謝します!」「事態が収束したら日本に遊びに行きたいです」といった、日本人に宛てたメッセージが寄せられています。ワクチンの寄付について、茂木敏充外務大臣は「台湾との重要なパートナーシップ、友情を踏まえた提供になる」とコメント。今後も、困った時は支え合えるような素敵な友人関係を築くことを、日本と台湾に住む多くの人が願っているでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月05日2021年6月現在も、世界中で流行している新型コロナウイルス感染症。徐々に世界各国でワクチンの接種が進んでいますが、ワクチンの確保に苦しむ国や地域も存在します。日本が台湾に『友好のワクチン寄付』同月4日、茂木敏充外務大臣は記者会見で、国内で製造したワクチンを台湾に無償提供することを発表しました。提供されるのは、日本国内で製造した英アストラゼネカ製のワクチン約124万回分。ワクチン確保に苦しむ台湾のため、支援することになったといいます。これまで、日本で大きな災害が起こるたびに義援金を送ってくれた台湾。2011年に発生した東日本大震災の際は、およそ250億円という大金の寄付に加え、災害救援物資の提供と緊急救援チームの派遣を行っています。産経ニュースによると、茂木外務大臣は今回の支援について「台湾との重要なパートナーシップ、友情を踏まえた提供になる」とコメントしたそうです。台湾では同年5月中旬から新規感染者数が急増し、ワクチンの迅速な確保が課題になっています。しかし茂木外務大臣によると、台湾ではワクチンの確保が非常に難しい状況とのこと。そういった情報を踏まえ、ワクチンを支援することになったそうです。心より日本の人々に感謝します。無事に日本からのワクチンが到着しました。桃園は台湾の空の玄関口だけでなく、コロナ禍を一緒にたたかう台日の窓口でもあることを誇りにおもいます!引き続き頑張りましょう! #台日友好 pic.twitter.com/Z1VeVfUi0d — 鄭文燦 Cheng Wen-Tsan (@ChengWenTsan) June 4, 2021 今回のニュースは台湾でも広まり、ネットでは多くの人から「日本のみなさん、ありがとう!」「日台友好、永遠なれ」など感謝する声が上がっています。これまで自然災害に襲われた時、お互いに支えあってきた日本と台湾。きっと日本が提供した友好のワクチンは、多くの人を救うことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月04日英オックスフォード大学が運営する「Our World in Data」によると、米国では29日までに、対象者の40%が2回の新型コロナウイルスワクチンの接種を終えたという。集団免役を獲得しつつある米国内で、様々な変化が起こっている。ハンドメイドマーケットの老舗「Etsy」では、「Not a Republican, just vaccinated(共和党員じゃありません、ワクチンを打っただけ)」とプリントされたTシャツやピンズが飛ぶように売れている。既にワクチンを2回受けて公の場でマスクを外せるようになった人が、共和党支持者に多い反マスク主義者ではないとアピールするために買い求めているようだ。逆に、テネシー州ナッシュヴィルの帽子店では「Not Vaccinated(ワクチンは打っていません)」と書かれた黄色いバッジを5ドルで売り出し顰蹙を買っている。バッジはあろうことか六芒星を象っており、ナチス支配下のユダヤ人が着用を義務づけられた星に瓜二つだ。店員がTwitterで「素敵なバッジができました!」と誇らしげな着用画像を投稿するや、「何を考えてるんだ?最悪すぎる。胸が悪くなる。反ユダヤ的。鈍感すぎる。不快そのもの」などと批判が殺到し、店はTwitterアカウントを削除してしまった。地元在住のジャーナリスト、クリス・デイヴィスのツイートによると、実店舗にも「ナッシュヴィルにナチスはいらない」と抗議の垂れ幕が設置されたようだ。また、FOX NEWSによると、カリフォルニアでは変わった罰金システムを導入したカフェが登場。エントランスに掲げられたポスターには「マスクをしている人は代金に5ドル上乗せします。ワクチンを打ったと自慢する人も同様」と書かれている。このカフェの店主は一貫した反マスク主義者で、カリフォルニア州のマスク着用ルールに違反し続け、1万ドルの罰金を科された人物だ。一度は店を閉めたが、米CDCが「ワクチンを接種した人はほとんどの屋内環境においてマスクを着ける必要はない」と発表したことから、営業を再開。罰金の5ドルは慈善事業に寄付するという。このようにワクチンの接種が進むと、各方面に様々な影響が出るものだ。ちなみに「Our World in Data」によると、日本の接種完了率は2.4%だという。
2021年05月31日新型コロナは変異株の猛威がおさまらず、「早くワクチンを」との声が日に日に大きくなっている。だが、1回目のワクチン接種を終えた高齢者は約166万人(’21年5月20日・首相官邸)。対象者約3,600万人の4.6%にすぎない。焦りと不安がうずまくなか、コロナ関連の詐欺が手を変え品を変え横行している。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■まずは「家族に相談する」と言い保留に最近増えてきたのは、「予約代行詐欺」です。ワクチン接種の予約は電話がつながりづらく、高齢者にとってネット予約はむずかしい。そんな高齢者宅に市職員などをかたって詐欺師が「予約を代行します」と持ち掛けます。詐欺師の狙いは代行料金の搾取のほか、個人情報の収集もあります。口座情報は注意しても、住所・氏名などは比較的簡単に教えてしまう高齢者もいますが、そうして集めた個人情報は“カモリスト”としてほかの詐欺グループに売れら、2次被害にあう危険性が高まります。ご注意ください。いっぽうで、自治体や地域の自治会などが中心となって、若い学生たちがワクチン接種の予約を無料でサポートする動きが広まっています。こうしたニュースを見た高齢者が、詐欺師からの誘いを善意のサポートと勘違いすることもあるでしょう。どんな申し出でも、ひとりで即決しないことが大切です。いったんは「家族に相談する」と言って、保留にしましょう。それでも「予約枠がなくなる」などと不安をあおり決断を急かす場合は、詐欺と考えてよいでしょう。また、2〜4月には「お金を払えば、ワクチン接種の優先順位を上げる」など、優先接種に関する詐欺が多く見られました。なかには「国境なき医師団を支援する会」などと実在の組織と似た団体名を告げるケースもあるようです。兵庫県神河町の山名宗悟町長(62)が高齢者接種の開始日に接種したことや、愛知県西尾市がスギ薬局の会長夫妻を優先接種させようとしたことなどが問題になっていますが、「お金を払えば優先接種できる」は詐欺以外のなにものでもありません。不安が募るのはわかりますが、ワクチン接種はもうすぐです。というのも、欧米でのワクチン接種が山場を越えたため、今後は日本への供給量が増えるはず。感染対策を徹底して、待ちましょう。ほかにも「余ったワクチンがある」といった誘いや、「給付金が出る」など、詐欺師は混乱に乗じて、特に高齢者を狙っています。不審な電話などがあったらすぐに、消費者ホットライン(188)、または「新型コロナワクチン詐欺消費者ホットライン」(0120-797-188)に相談してください。新型コロナの感染拡大で、高齢の親御さんとしばらく会っていない方が多いと思います。ふだんよりまめに連絡を取って、詐欺などへの注意も伝えてください。
2021年05月28日「3月中旬に、知り合いの医療関係者から連絡をもらったのです。『ワクチンの優先接種枠が余っているので、よかったら受けませんか?』と。当時は、ようやく日本で医療従事者への接種が本格的に始まったばかり。“自分が受けてもいいものか”と、悩みました。しかし、仕事で日々、不特定の人々と接することも多く、感染への不安も高まっていましたので、申し出を受けることにしたのです」そう語るのは、東京都在住の50代男性・Aさん。現時点で新型コロナウイルス・ワクチンの優先接種対象となっているのは、医療従事者と65歳以上の高齢者に限られている。日本経済新聞社の調査によれば5月25日時点で、65歳以上の高齢者でも、少なくとも1回接種できた人は8.2%にすぎない。そんななかでAさんは医療従事者でもなく、基礎疾患も持たないのに、コネにより5月上旬にすでに2回の接種を完了したという。「埼玉県ふじみ野市の高畑博市長(59)ら首長たち、スギホールディングス顧問夫妻、オービック会長夫妻……、未遂も含めて全国で“コネ接種”の発覚が頻発しています。その共通点は、彼らが病院もしくは自治体に強力なコネを持っているということです」(医療ジャーナリスト)すでに接種券を持ちながらも、予約に四苦八苦し、順番を待ちわびる高齢者も多いなか、なぜ“横入り”がまかり通っているのか。感染症を専門とする「のぞみクリニック」の筋野恵介院長はこう解説する。「ファイザーのワクチンは1瓶で5人接種できます。しかし生理食塩水で希釈した後は、6時間以内に使い切らなければいけません。たとえば15人分のワクチンがあったとしても、その日に受けられる医療従事者が14人しか集まらないということもあります。そこで“廃棄するくらいなら誰かまわりの人にでも打ってもらったほうがいいのでは”という声が上がったこともあったそうです」もちろん貴重なワクチンを無駄にするべきではないだろう。しかし東京都内のある病院の院長の証言を聞くと、首をかしげざるをえない。「余った分は、よく病院に来てくれる患者さんに回してあげたいと思うのも人情なんです。誰を優先するか?という問題もあったのですが、結局、いつもお歳暮を送ってくれている方から順番に連絡しました」特に医療従事者枠による接種に関しては病院による裁量が大きく、チェック機能も働いていないという。■経験者語る杜撰な管理体制「最後まで本人確認はなく…」冒頭の50代男性・Aさんが目撃したのもそうした現実だった。「申し込みは非常に簡単でひょうしぬけするほどでした。連絡をくれた医療関係者に、まず名前・生年月日・住所を伝え、その数日後に接種希望日を聞かれたのです」1回目の接種は4月中旬。まずは医療関係者が勤めている病院で接種券付き予診票を受け取ったという。「事前に伝えた名前などが印字してあり、《新型コロナワクチンの接種は初めて受けますか》《最近1カ月以内に熱が出たり、病気にかかったりしましたか》といった質問事項にチェックを入れ、署名するぐらいです。その後、接種会場の大病院に向かいました」Aさんは大混雑を予想し、指定された時刻より1時間も早く到着したというが……。「受付には誰も並んでおらず、すぐに予診票を提出できました」厚生労働省のHPにある『医療従事者等への接種について』の項目には《接種を受ける日には、「接種券付き予診票」と「本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)」を必ずお持ちになってください》と、記載されている。だが、「氏名や住所を確認されるだろうと予想していたのですが、何もありませんでした。偽名で予診票を作っても大丈夫なのではないかと思ったほどです。接種前に2人の医師が予診票をもとに簡単な確認をしてきましたが、それも一瞬で済みました。注射、副反応がないかどうかの待機時間15分、2回目の日程の確認……、全部で20分もかかっていなかったです。経験して驚いたのは、本人確認が最後までなかったことです。自分で言うのもなんですが、私は医療従事者には見えないと思うのですが……。あの杜撰なチェック態勢であれば、私のように資格のない人間が行っても絶対にバレないでしょう」またワクチン接種に詳しい医師はこう嘆息する。「医療従事者枠を誰に使うかは、病院の裁量に任されており、かなりザルなシステムになっています。接種を申請するために必要なのは『何人希望』ということだけ。後で予診票はコピーして提出しますから、何か問題が生じた場合、調査をすることはできます。しかし大病院ですと職員が数百人、数千人という規模。申請した全員分をチェックすることは現実的に不可能でしょう。そのため、まだ実習中の学生を“医療従事者”として申請しているケースもありますし、職員の家族や知人を枠に入れている病院もあるのです。ある団体の関係者からは、『上層部はみんなコネ接種をやっている』と、聞きました」いまからチェックを厳しくすることで、接種計画が遅れてしまうのも本末転倒だろう。しかし昨年からワクチン接種が決まっていたにもかかわらず、不備だらけのルールにより、“コネを持つ者ばかりが得をしている”現状には暗澹たる気持ちにならざるをえない。
2021年05月27日佐藤友紀乃(@yukino_sato_)さんが飼っている、3歳のチワワである、ごまちゃん。ある日、動物病院へ行き、予防接種をしたところ、驚きの反応を見せたといいます。先生が注射をしようとすると…ごまちゃんの反応を撮影した、こちらの動画をご覧ください!まだ刺してないんだわ…※音量注意 pic.twitter.com/1p63d9PhG4 — 佐藤友紀乃 (@yukino_sato_) May 25, 2021 「やめてェェェェェエ」瞳を見開き、大声で鳴き叫んでいますが…ごまちゃん、まだ針は刺さっていませんよ!まるで注射をうたれて、ショックを受けているように見えますが、実際は予防接種を受ける前から「うたないで」とアピールしていたようです。動画に対し「申し訳ないけど笑った」「かわいすぎる」「刺された後は、急に静かになって面白い」といった声が続出しました。飼い主さんいわく、前年は平気な顔をして予防接種を受けていたとのこと。ごまちゃんは、1年の間に、痛みを学んだのでしょうか…。予防接種を頑張ったごまちゃんに、飼い主さんはいっぱいご褒美をあげたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年05月26日犬と猫と暮らしている、くうオブアマラー(@yuduki_emi)さん。ある日、愛犬を予防接種に連れていきました。車で待機していると、愛犬はこれから予防接種をされることを察したのか、無の状態になっていたといいます。投稿を見た人たちから「覚悟を決めたようだ」「悟りを開いている…」の声が寄せられた写真がこちら!予防接種待ちで『無』の状態になってるいっぬ pic.twitter.com/Mv9Gyry0AG — くうオブアマラー (@yuduki_emi) May 25, 2021 「何も感じず…何も聞こえず…」というような無の境地に入ってしまった愛犬。一本線のようになってしまった遠くを見つめる目が、なんともいえません!しかし、予防接種が終わると…。表情が一変!パッと笑顔になり、予防接種を乗り越え無敵となったようです。投稿には「差がすごすぎる」「なんて分かりやすい子」「乗り切った感がすごい」などのコメントが寄せられていました。悟りを開いてまでも乗り越えた予防接種。我慢できたことを褒めてあげたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2021年05月26日延長される緊急事態宣言、迫る東京オリンピック・パラリンピック、そんななかでも遅々として進まないワクチン接種。日本では感染者数が増加しているが、世界を見渡すと、先進国は着実にコロナ禍を乗り越えつつあるようだ。【イギリス】「猛威を振るった変異株をも克服へ」接種回数(人口100人あたり):75.46回ピーク時の今年1月には1日6万人以上が新規に感染していたが、ワクチン接種が進むにつれ減少が続き、現在では2,000人ほどに。医療資格のないボランティアに研修を施してまで接種したという決死の対応に、はっきりと効果が表れた。【アメリカ】「バイデン新政権でスピードアップ!」接種回数(人口100人あたり):74.62回7月4日の独立記念日までに、大人の70%が少なくとも1回のワクチン接種を済ませるという目標を発表したバイデン大統領。ワクチン接種が進んだのも同時期ではあるが、政権交代後のアメリカの新規感染者数減少スピードは目覚ましい。【イスラエル】「世界に先行したワクチン実験が大成功」接種回数(人口100人あたり):121.11回米ファイザー社に新型コロナウイルスワクチンの実験データを提供したことで、世界最速で接種が進んだ。すでに人口の半数以上が2回の接種を完了し、マスクなしでの散歩やパブでの歓談を楽しむ光景が広がる。【中国】「経済は爆上がりだが、感染者数には疑問も!?」接種回数(人口100人あたり):20.12回今年1~3月期のGDPが前年比で18.3%増え、5月の連休中のホテル予約数はウイルス流行前比でも40%以上増加するなど、活発な経済活動が戻る中国。最初にコロナ禍に見舞われた武漢では音楽フェスも開催された。【インド】「二重変異株がもたらす悪夢の日々」接種回数(人口100人あたり):11.59回人口に比して感染者数が少なかったインドだが、ここにきて状況は激変。今や世界最悪のパンデミックの現場となってしまった。インドを苦しめる新たな二重変異株にはやや効果が下がるともいわれているが、それでもワクチン接種こそ喫緊の課題だろう。【韓国】「ITを用いた感染の抑え込みにも限界が」接種回数(人口100人あたり):7.58回社会的距離規制や追跡システムなどで感染者数の増加を抑えるが、ワクチン接種では遅れている韓国。一方、接種を条件にしたグアムツアーの登場や、先月中旬からはワクチン接種証明スマホアプリが導入されるなど、前向きな取り組みも多い。【日本】「菅首相は何をやってる?」接種回数(人口100人あたり):3.03回五輪を意識するばかりか半端な政策が続き、国民感情は悪化の一途。観光、飲食業界が期待したGW特需も3回目の緊急事態宣言で泡と消え、繁華街では閉店も目立つ。菅総理が急ぐワクチンの大規模接種会場設置もこれから。五輪開催までに高齢者の接種を終えるのも難しそうだ。■本誌が見た!埼玉イオンでのワクチン接種会場医療従事者への先行接種が始まった2月中旬から遅れること2カ月、65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン供給がついに全国でスタート。菅首相は1日100万回の接種を目標にすると表明したが、3,600万人もの高齢者への接種が完了するのは東京オリンピックよりも後、お盆期間までかかるともいわれている。そうした中、本誌では商業施設のワクチン接種会場ということで注目が集まった埼玉県のイオンモール春日部を取材した。会場に入ると、受付け後にスタッフが医師のもとまで誘導、そこで問診を受けてから、看護師によってワクチンを打たれる。会場の規模は想像より小さく、受付や待機場所のほか、問診と接種のスペースが各2カ所ずつのみ。1日の定員が60人かつ事前予約制だから混雑がないのもうなずけるが、これでは焼け石に水ではないかと思ってしまう。ここにきてようやく東京に続き大阪でも大規模接種会場が決まったが、高齢者のワクチン接種が始まった途端に予約のための電話回線がパンク、市役所で予約できるという誤情報で行列が発生してしまうなど、想像以上にその前途は多難だ。京都大学の山中伸弥教授も「終息に向かわせようとすると、7,000万、8,000万人は接種を完了させないと、目に見えた効果はないと思う」と朝日新聞の取材で回答している。そんななか河野大臣は職場や学校でのワクチン接種、「ワクチン接種証明書」導入を検討する考えを示したが、集団免疫を獲得して、“日常風景”を取り戻せる日はいつになるのか――。※ワクチン接種回数、1日あたりの新規感染者数は5月7日現在までの最新データ。英国運営サイト「アワー・ワールド・イン・データ」より「女性自身」2021年5月25日号 掲載
2021年05月17日菅義偉首相(72)が5月13日、高齢者のワクチン接種について会見で言及。そこで“7月末までの完了は不可能”と回答した自治体が複数あったことについて「ショックだった」と発言した。ネットでは厳しい声が相次いでいる。菅首相は先月23日、高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種を7月末までに終わらせるとの目標を掲げた。ところが政府が調査したところ、全国で14%以上もの自治体が“7月末までに終わらない”と回答した。そこで『毎日新聞』によると菅首相は「報告を受けてショックだった」と苦笑。そして「7月いっぱいで終えることができるよう、ぜひ協力してほしい」と述べたという。「ショックだった」とあたかも“青天の霹靂”のように話すが、かねてからこの目標は疑問視されていた。『NHK NEWS WEB』によると先月26日に野党が開いた会合で、“7月終了”という目標について甲府市の担当者は「国から事前に連絡はなく報道で知り驚いている」とコメント。そして“7月末までに高齢者向けの接種を終えるのは困難”との見通しを示したという。「当時、野党が『菅首相は自治体の実態を踏まえないまま根拠なく“7月末”と言ったのでは』と政府の担当者に問いただしました。しかし、政府側は『自治体から課題を聞いて、必要な支援を行っていく』と述べるに留めました」(全国紙記者)■「他人事」「無責任」「間抜け」と非難轟々さらに菅首相は今月7日、“高齢者への接種を7月中に終わらせるためにワクチンを1日100万回打つ”などと会見で豪語した。「しかし、“1日100万回接種”という目標について菅首相は『インフルエンザ接種が1日60万回ほど。今回はそれよりはるかに広い体制をとっている』と答えるのみ。具体策について語らなかっただけでなく、今月10日には加藤勝信官房長官(65)が『100万という数字は7月末という期限から逆算して弾き出した』と説明。ネットでは『机上の空論だ』と揶揄されていました」(前出・全国紙記者)「報告を受けてショックだった」と話した菅首相だがーー。Twitterでは非難する声がこう上がっている。《早く接種して欲しかったのなら、もっと早くに指針や配送時期を明確にすべきだった。国の準備は終わったから後はよろしく、国が決めた締め切りは守ってね、なんて無責任すぎるのでは?》《どこまでも他人事ですね》《国のトップがこういう無責任な発言をしている訳だから、五輪についても安心安全と言われても信用できない》《危機に直面した一国の首相のコメントとして、これほどまでに間抜けなものがあるでしょうか?》
2021年05月14日新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる国では、観光客向けにワクチンを提供するツアーが次々と発表されている。そんな中、ルーマニアでまるでテーマパークのようなサービスが開始されることがわかった。BBCによると今月から毎週末、作家ブラム・ストーカーに『ドラキュラ』のインスピレーションを与えたとされるトランシルヴァニア地方の「ブラン城」で、ファイザー社のワクチンが無料で接種できるという。ルーマニア政府は9月までに少なくとも1,000万人への接種完了を目指すとしている。しかし、スロヴァキアのシンクタンクGlobesecの調査によると、全国民約1,941万人のうち約半数が接種を希望していないという。ブラン城を接種会場とすることで、国内からの観光客も呼び込みつつ、接種率を少しでも上げようという狙いがあるようだ。予約は不要で、城内にある中世の拷問器具の展示なども無料で公開されるという。スタッフもドラキュラの牙を模したステッカーを身に着けたり、ドラキュラを彷彿とさせる看板があちこちに置かれたりなど、様々な工夫が随所に見られる。
2021年05月10日ヘンリー王子とメーガン妃が、「新型コロナウイルスワクチンをすべての人に」と呼びかけるキャンペーンコンサート「Vax Live: The Concert to Reunite the World」に出席することが明らかになった。英王室や世界の王室ファンを震撼させたオプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組放送後の“お出まし”となり、話題性もたっぷりだ。同コンサートは極度な貧困の撲滅を訴える国際団体「グローバル・シチズン」が主催。5月8日に開催され、セレーナ・ゴメスが司会を務める。パフォーマンスを行うのはジェニファー・ロペス、エディ・ヴェダー、「フー・ファイターズ」ら。スペシャルゲストとしてベン・アフレック、ショーン・ペン、オリヴィア・マンらが出席する。ヘンリー王子&メーガン妃の役割はというと、「新型コロナワクチンへの公正・平等なアクセス」を確実にするための取り組み「Covid-19 Vaccines Global Access」(COVAX)への寄付を呼びかけることだという。2人は「この1年間で、世界は痛み、喪失、葛藤を一緒に経験しました。いまこそ私たちは、一緒に立ち直り、癒すべきなのです。だれも置いてきぼりにはできません」とコメント。だれもが平等に新型コロナワクチンの接種を受けることの大切さを説いている。(Hiromi Kaku)
2021年04月28日4月12日、65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。だが「これでコロナを予防できる!」と喜びの声が上がったのもつかの間、各自治体で予約申し込みが殺到。現場は大混乱に陥っているという。「ワクチン接種にはまず、各自治体から届く『接種券』が必要です。これを受け取った後、電話やネットなどで予約。会場で予診票の記入や医師からの問診があり、そこでようやくワクチン接種という流れになっています。しかし、ほとんどの人が “予約”の段階でつまずいてしまっているのです。八王子市では高齢者の約1%分しかワクチンが供給されず、受付け開始直後から電話がつながりにくい状態に。ネットでの予約も、わずか20分で終了しました。程度の差こそあれど、多くの自治体が似たような混乱状態だったといいます」(行政関係者)激しい“争奪戦”になっているワクチン接種。プラチナチケットを入手するような困難さだが、一部で懸念されているのが“チェイサー”と呼ばれる人たちの存在だ。チェイサーとは接種対象ではないものの、キャンセルなどで廃棄されるワクチン目当てに接種会場を訪れる人たちのこと。アメリカでは、こうした人たちが現場に殺到する様子も報じられている。■「しっかりとした免疫がつかない」のぞみクリニックの筋野恵介院長はこう語る。「日本では、そもそも完全予約制でワクチンを接種することになっています。だからもし仮にキャンセルが出たとしても、病院側はそのまま破棄か次の予約者に連絡して回すかを選ぶはず。当日に現場で廃棄されるワクチンを見つけられる可能性は、ほぼ無いかと思います。また日本では1回目の予約段階で、2回目の分も3週間後に予約します。ただ飛び入りの場合、この間隔がもっと空いてしまうこともあるでしょう。しかしそうなると、しっかりとした免疫がつかないのです。しかも接種券は2回分だけなので、追加で接種ができません。そうしたリスクを考えると、飛び込みで入る行為は控えたほうが良いでしょう」つまり日本では、わざわざ会場に出向いても徒労に終わる可能性が高そうだ。「厚生労働省のホームページには《当初は実施する市町村や接種する人数が限られており、順次拡大していきます。5月以降には多くの高齢者の方々に接種を受けていただける見通しです》と書かれています。実際に八王子市では6月末までに、すべての高齢者へ接種できるだけのワクチンが届く予定だそうです。むやみに現場を訪れても、逆に感染リスクが高まるだけ。だからもし当たらなかったとしても、焦らず次のチャンスを待つ“余裕”も大切といえるでしょう」(前出・行政関係者)「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月15日「厚生労働省によると、ワクチン接種期間は来年の2月末までを予定しています。最初は、医療従事者から接種を開始。そこから高齢者や基礎疾患を有する方など、リスクの高い人へと優先的に打っていく見込みです。実際、4月から高齢者へのワクチン接種がスタートしました。しかし現状では数が限られているため、申し込みについては“早い者勝ち”になってしまっているのが実情です」(行政関係者)4月12日から始まった、65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチン接種。しかし、多くの自治体で予約申し込みが殺到しているという。「ワクチン接種には、まず各自治体から届けられる『接種券』というものが必要になります。これを受け取った後、電話やインターネットなどで予約。接種会場で予診票への記入や医師からの問診があり、安全確認をしてからようやくワクチン接種という流れになっています。しかしこのうち、ほとんどの人が “予約”の段階でつまずいてしまっているのです。たとえば東京都八王子市では市内に住む高齢者の約1%分しかワクチンが供給されなかったため、受付け開始直後から電話がつながりにくい状態となりました。ネットでの予約も、わずか20分で終了。問い合わせのため、市役所の窓口まで訪れる市民が後を絶たなかったといいます。また程度の差こそありますが、多くの自治体が似たような混乱状態に陥っていたそうです」(前出・行政関係者)激しい“争奪戦”になっているワクチン接種。プラチナチケットを入手するような困難さだが、いったいどうすれば受けられるのか。成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さんは、予約枠を取るための“5つの工夫”を語る。これらは一般的に、チケットなどを予約するためのテクニックとして使われているという。■「最初の1回目でつながるかどうかが勝負」「まずは、【電話回線の違いを利用すること】です。スマホと自宅の固定電話では使用している回線が違うので、混み合っているのは片方だけという場合があります。だからスマホと固定電話を併用し、ご家族にも協力してもらいながらいっしょに電話したほうがよいと思います。また、【ネットで予約すること】も視野に入れておきたいポイントです。高齢者にはネットに不慣れな方もまだまだ多いので、電話よりは混み合わない可能性もありますからね。事前にお子さんやお孫さんなどに準備をお願いして、予約画面まで操作してもらっておきましょう。そして、【電話をするタイミング】も重要です。自治体の電話回線は受付け開始直後からフル稼働し、予約枠はすぐに埋まってしまうはず。つまり、最初の1回目でつながるかどうかが勝負になってきます。だからそこに滑り込めるよう、開始時間の数秒前に電話をかけるようにしましょう。ただし早すぎるとかからないので、タイミングが重要です」また、高橋さんは“電話の発信タイミングを操作する工夫”も伝授してくれた。「あまり知られていませんが、【電話番号の末尾に#をつけると、電話機が間を置かずにすぐ発信してくれる】という機能があります。通常は入力された番号をほんの少し待っているのですが、#を押すと“この番号でOK”と認識してくれるのです。要するに、発信のスタートボタンみたいな役目をしてくれるということですね。1秒を争う状況なので、知っておくと便利かもしれません。あとは、【スマホのリダイヤル機能を使うこと】。意外と使い方がわからなかったりするので、ご家族に教えてもらっておくとよいでしょう。もしくは事前に番号を登録しておくのもおすすめです」「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月15日4月12日から、65歳以上へのワクチン接種が日本でもスタート。でも、副反応の報道を見て接種をためらう人も多いという……。そこで、私たちの不安をワクチン先進国・米国ですでに接種を受けた医師にぶつけてみたーー。「ワクチン接種を受けた人はマスクを外して会えるようになりました。また、レストランの入場制限も緩和され始めています。ワクチンに守られているという安堵感が町中にあふれ、患者さんにも1年ぶりの笑顔が戻ってきました」そう語るのは、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学の内科医・山田悠史先生。4月中旬に『日米で診療にあたる医師ら10人が総力回答!新型コロナワクチンQ&A100』(日経メディカル開発)を発売予定だ。山田先生はすでにワクチンを接種したという。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えると期待されるワクチン。米国では3月25日までに1億2,000万回以上の接種がなされ、65歳以上の66%以上で1回目の接種が完了している。「現状では新型コロナの特効薬はありません。個人の感染や重症化を防ぐだけでなく、集団免疫を獲得して、コロナ禍以前の日常を取り戻すためにも、ワクチン接種の役割はとても大きいのです」日本でも、4月中旬から高齢者へのワクチン接種が始まるが〈副反応が出た〉などのニュースに不安を抱く人も。そこで、ワクチンの正しい情報を発信し続けている山田先生にワクチンに関するさまざまな疑問をぶつけてみた。【Q1】食物アレルギーがありますが、接種しても大丈夫?接種可能です。接種を避けたほうがいいのは、過去にワクチンに含まれる「ポリエチレングリコール」に対して重いアレルギーを起こしたことがある人です。また、1回目のワクチン接種でアナフィラキシー反応を起こした場合も、2回目の接種ができなくなります。【Q2】現在確認されている副反応にはどのようなものがありますか?接種後、すぐにみられる副反応にはアナフィラキシー反応と、注射への緊張や痛みから、立ちくらみを起こしたり気を失ったりしてしまう血管迷走神経反射があります。また、接種後数日以内に現れるものとして、接種部の痛みや腫れ、倦怠感、頭痛、発熱、下痢があるとされています。私の場合は、翌日に筋肉痛がでましたが、仕事は通常どおり行いました。私の周りでも、発熱や、強い痛みが出た人がいます。彼らも解熱剤や痛み止めを使って、すぐによくなっていました。また、あまり知られていないのですが、接種した腕の脇の下のリンパ節が痛みとともに腫れることがあります。多くの場合、1週間程度でおさまるのですが、ワクチン接種後に乳がん検診をすると誤って「がん」を疑われる可能性も。乳がん検診は接種前か、接種してから4〜6週間あけたほうが混乱を避けられるでしょう。まれに接種してから1週間以上たって、接種した箇所が赤く腫れる「遅発性局所反応」が起こることも報告されています。こちらも、自然に治癒することが知られています。【Q3】接種前後に気をつけることはありますか?接種後発熱することもあるので、接種翌日は仕事を休めるようにしておくなど予定を調整しておくといいでしょう。また、鎮痛薬を飲んでから接種を受けると理論上ワクチンの効果が下がる可能性があります。そのため、副作用の予防などの意味で不必要に痛み止めを飲むのは避けましょう。もちろん、持病で飲まれているような方は飲み続ける必要がありますが、あくまで必要がない場合には、飲まないほうがいいと考えます。また、接種後に痛みや熱が出てしまった際に、飲むのは構いません。このように持病があったり、薬を服用していたりなどで接種に不安のある人は、事前にかかりつけ医に相談しておくこと。接種会場で聞けばいいと思っている人もいますが、会場の医師は、あなたの状態をよく知る医師ではないので、適切な回答を与えてくれるとは限りません。接種後は、過去に重いアレルギー反応を起こしたことがある人は30分、そうでない人でも最低15分間待機することが推奨されています。また、接種当日の過度の飲酒や筋トレなどの激しい運動は、血行を促進して痛みや腫れを悪化させる可能性があるので避けたほうがよいでしょう。コロナワクチンの接種にあたって、不安や疑問を感じた場合、山田先生が中心となって立ち上げたLINEアプリ「コロワくんの相談室」もぜひ活用してほしい。日常を取り戻すため、正しい知識をもち、万全の状態でワクチンを接種しよう!「女性自身」2021年4月13日号 掲載
2021年04月01日「ワクチン接種を受けた人はマスクを外して会えるようになりました。また、レストランの入場制限も緩和され始めています。ワクチンに守られているという安堵感が町中にあふれ、患者さんにも1年ぶりの笑顔が戻ってきました」そう語るのは、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学の内科医・山田悠史先生。4月中旬に『日米で診療にあたる医師ら10人が総力回答!新型コロナワクチンQ&A100』(日経メディカル開発)を発売予定だ。山田先生はすでにワクチンを接種したという。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えると期待されるワクチン。米国では3月25日までに1億2,000万回以上の接種がなされ、65歳以上の66%以上で1回目の接種が完了している。「現状では新型コロナの特効薬はありません。個人の感染や重症化を防ぐだけでなく、集団免疫を獲得して、コロナ禍以前の日常を取り戻すためにも、ワクチン接種の役割はとても大きいのです」日本でも、4月中旬から高齢者へのワクチン接種が始まるが〈副反応が出た〉などのニュースに不安を抱く人も。そこで、ワクチンの正しい情報を発信し続けている山田先生にワクチンに関するさまざまな疑問をぶつけてみた。【Q1】アナフィラキシーなど副反応が多いように感じ、心配ですどんな薬にも作用と副作用があるように、ワクチンにも有効性と副反応があります。なかでも重大な副反応は唇や舌が腫れたり、呼吸が苦しくなったりするアナフィラキシー反応です。日本では医療従事者を対象に、3月11日時点で18万1,184回の接種が行われており、うちアナフィラキシー反応が37例(女性35例)報告されています。割合で言えば100万人あたり204件。米国の4.7件、英国の18.6件に比べ高いのではないかとの報道もあります。しかし、国内の接種数はまだまだ少ないです。報告の基準が他国と異なっており、過剰に報告されている可能性もあるので、数字を単純比較することはできません。また、なかでも重い副反応である「アナフィラキシーショック」に至っている例は1例のみ。運悪く発症された37例の方は皆回復されています。さらにこれまでのワクチンによるアナフィラキシー反応のほとんどが、接種後5〜30分以内に起きています。打ってから15分以上接種会場で待機することになっているので、万が一発症した場合もすぐに処置を受けられます。【Q2】接種後、くも膜下出血で亡くなったという報道がありましたが……現在、透明性の高い状況でワクチンの接種が進められています。そのためワクチン接種との因果関係が明らかではない症状(有害事象)も含めて情報が公開されています。関連性を100%否定することはできません。しかし、世界中で3億回以上のワクチン接種がされているなか、ワクチン接種のタイミングで偶然病気を発症してしまうこともある、と理解しておく必要があります。【Q3】新しいタイプのワクチンですが、どういうものですか?日本で接種されているファイザー社製のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという新しいタイプ。わかりやすくいうとコロナウイルスの一部の情報だけを体内に届けて抗体を作らせます。もちろん、ワクチンを打ったせいで感染するということはありえません。4万人以上が参加した臨床試験では、90%以上の発症予防効果が認められています。約60万人に接種したイスラエルのデータでは、ワクチンを打った人の発症予防だけでなく、重症化や感染を防ぐ効果も報告されているのです。短期間で実用化されたことを危惧する声も聞かれますが、安全性や有効性を確かめる臨床試験はほかのあらゆる新薬と同様のステップを踏んでいます。通常、新しいワクチンの開発では臨床試験の被験者を集めるのに膨大な時間がかかります。しかし、世界的なコロナ危機により、被験者をすぐに集めることができたことも、スピーディな実用化ができた要因です。【Q4】変異株にも効果はありますか?ファイザー社製のワクチンは複数の研究で変異ウイルスにも一定の効果があることが示唆されています。さらに、変異ウイルスに対応したワクチンの開発もすでに始まっています。コロナワクチンの接種にあたって、不安や疑問を感じた場合、山田先生が中心となって立ち上げたLINEアプリ「コロワくんの相談室」もぜひ活用してほしい。日常を取り戻すため、正しい知識をもち、万全の状態でワクチンを接種しよう!「女性自身」2021年4月13日号 掲載
2021年04月01日3月22日、米クリスピークリームドーナツは、「新型コロナウイルスのワクチン接種カードを提示した人にオリジナル・グレーズド・ドーナツを無料で提供する」とホームページ上で発表し、話題となった。しかし、このキャンペーンは諸手を挙げての歓迎はされず、逆に非難を呼ぶ格好となってしまっている。オリジナル・グレーズドは、揚げたドーナツに砂糖のグレーズをまとわせた同社の看板商品。ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でもダイエット中のミランダが誘惑に負け、ジムで知り合った男性と半分ずつ食べながら「グレーズドを発明した人は天才よね」と話すシーンがある。1つ219kcalで、ダイエットの味方とはとても言えない。現在、アメリカでは肥満の人が急増しており、「肥満は新型コロナウイルス感染症が重症化する危険因子だ」とも言われている。CDC(米疾病予防管理センター)によると、米国人の42.4%が肥満だという。SNSでは、「クリスピークリームの施策が肥満の増加を助長する」との指摘が相次いだ。コメディアンのスティーヴン・コルベアは3月23日、「クリスピークリームは『ワクチンを接種した人に無料でドーナツを提供する』らしい。これは予防接種を受けたのに、まだ死にたいと思っている人にとっては朗報だ」と皮肉たっぷりにツイート。予想外の批判を受け、クリスピークリームのマイク・タッタースフィールドCEOはYahoo!Financeでこう反論した。「当社は甘いものを提供する会社です。ドーナツショップに行きたくない人は行かなくてもよいのですよ。私は医療機関にたくさんのドーナツを差し入れています。とても感謝されますよ。人は常にちょっとした甘いお菓子の休息を求めているものなのですから」クリスピークリームはドーナツの無料提供を続行すると明言。さらに、今後数週間はワクチンセンターで働く医療従事者やボランティアにドーナツの差し入れを行い、同社の全従業員に対し、ワクチン接種のために最大4時間の有給休暇を与えるともYahoo!Financeで発言している。
2021年03月29日犬を飼うと『狂犬病予防法』に基づいて、居住している市区町村に飼い犬の登録をした上で、毎年1回、狂犬病の予防注射の接種をしなければなりません。漫画家の石原 雄(@K5dbZRmjNe77i5r)さんと暮らしている、柴犬のハルさんも狂犬病の予防注射を行いました。その一連の流れを漫画にし、反響が上がっています。まずは車に乗って移動をするハルさん。まだ予防接種をするとは知らず、ご機嫌なのですが…。ウチの犬の狂犬病予防接種の一連の流れ pic.twitter.com/8jEq0chYlB — 石原 雄 (@K5dbZRmjNe77i5r) March 20, 2021 予防接種の会場に着いて、注射に気付くハルさん。診察の待ち時間は震えが止まりません。検温をされると叫んでしまうハルさんでしたが、注射になると虚無感に襲われたのか、ノーリアクション!帰りはどこか怒っている様子だったとか。投稿には、犬を飼っている人たちから共感の声が寄せられていました。・うちの犬は「帰りたい」と、動物病院のドアを必死に開けようとしていた。・共感しかない!うちの犬もハイパーバイブレーションタイムになります。・床がツルツルなのは、逃げないようにするためなのか…?「痛い注射をするのはちょっとかわいそう…」と思ってしまうかもしれませんが、狂犬病を予防する大事な注射です。注射をした後は、犬と飼い主の心の距離が少し離れてしまうこともありますが、健康のため、ずっと一緒にいるためにも我慢をしてもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月21日医療従事者への先行接種がスタートした新型コロナウイルスワクチン。効果への期待と同時に、副反応を懸念する声もあるが、専門家の女性たちはどう見ているのだろう。緊急アンケートを実施した――。米国・ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンは、2月12日の第1便、2月21日の第2便に続き、3月1日に第3便の到着が予定されている。「感染者数の拡大はピーク時よりは抑えられているものの、まだまだ予断を許さない状況が続いています。新型コロナウイルスの特効薬がない状況で、期待されているのがワクチンです」(医療関係者)世界では欧米諸国を皮切りにすでにワクチン接種が始まっており、国内でも2月17日からワクチンの接種が開始された。第1弾のワクチンは安全性調査に参加する医療従事者に先行接種を行い、次いで診療に関わる医療従事者、65歳以上の高齢者……と進めるのが政府の方針で、一般の人へのワクチン供給は夏以降になるとみられている。日本で承認の申請がなされているワクチンは2種類。米国のファイザー社のほか、英国アストラゼネカ社が2月に厚生労働省に申請を提出している。ワクチンに関する最大の関心事がその安全性、副反応だ。今回のワクチンでは、アナフィラキシー(急性アレルギー反応)が主な副反応として挙げられているが、そのほかにも倦怠感や発熱、体の痛みなどが報告されている。欧米で行われているワクチン接種のデータには、ファイザー社製のワクチンで接種後に起こったアナフィラキシーは100万回に5件、アストラゼネカ社製では10万回に1~2件という統計がある。副反応の7割は接種後15分以内に起こるという報告があるため、副反応に対する態勢を整えておけば、深刻な事態を防ぐことができると考えられている。ワクチンについては、予防のために一刻も早く受けたいという肯定派と、年齢や抱えている疾患などの理由からしばらくは様子を見たいという慎重派の人とがいる。実際に現場での診察に当たっている医師はどう考えているのだろう。今回本誌では、女医の先生方に《新型コロナウイルスワクチンを接種しますか?》というアンケートを実施した。日々接している医療現場の状況から寄せられた声は、とても貴重なものばかりだ。さっそく結果についてみていこう。回答を寄せてくれた23人のうち、《接種する》と答えた医師が20人、《見送る》が3人となった。《接種する》といった肯定派のコメントでもっとも目立ったのは、《医療従事者という立場にいるから》という意見だった。《多くの患者さんに接種することを考慮すると、自分がワクチンを接種して抗体を持ち、患者さんへの感染源にならないようにすることは、医者として必要なこと》(中山晴美先生、麻酔科・ペインクリニック)《複数の高齢者施設と関わりがあり、自分が感染して施設に持ち込むことは避けねばならない》(岩井裕子先生、外科・消化器外科)《現時点ではこのウイルスに対してワクチン以外に有効な治療薬はなく、この仕事をする限り、打たないという選択肢はない》(渡邊千寿子先生、耳鼻咽喉科)このように、医療現場で感染を広げないためにワクチンを接種するといった意見が多く見られた。■ビッグデータの協力になるためにも受けるまずは自分が見本となって、打つ姿勢を見せたいというコメントも複数寄せられた。《ワクチンを打つことで感染しづらくなるのと、症状がひどくならない可能性が上がるのでメリットのほうが大きいと考えているが、医療従事者としてまず先に打つことが、一般の方への安心にもつながると考えている》(廣瀬能華先生、美容皮膚科)《現段階ではほかに手段がなく、医療従事者としてまず自分が接種してから患者にすすめるべきだと考えている》(おおたわ史絵先生、総合内科専門医)個人的な視点だけでなく、社会的観点による意見も散見された。《ワクチン接種することで集団免疫を獲得しないと新型コロナウイルスの蔓延は終わらない》(竹内聡美先生、呼吸器内科)《新型コロナウイルスによって社会活動が制限されている現在、しない理由がない》(濱木珠恵先生、内科・血液内科)《未知のワクチンだが、副作用が出るなら(自分が打って)その情報を公開する義務がある》(前出・渡邊先生)《ビッグデータの協力になる》(井上留美子先生、整形外科)肯定派のスタンスで、副反応について触れられたコメントを見ていくと、次のような意見が。《ワクチンによる死亡はなく、新型コロナウイルスの死亡率が多い》(本田まりこ先生、皮膚科)《すでに海外で報告されている副反応、アナフィラキシーショックの確率は小さく、治療可能だと考える。接種しないリスクのほうが大きい》(山口トキコ先生、肛門科)《有効性が高いデータが出ているし、副反応も許容範囲》(板根みち子先生、循環器内科)このように、接種に対する前向きな意見が多いが、今回のワクチンで議論になる理由の一つに、製法がある。新型コロナウイルスワクチンは、これまでにない遺伝子を使った方法で作られたワクチンなのだ。世界ですでに接種されているファイザー社製とモデルナ社製のワクチンはmRNAワクチン、アストラゼネカ社のワクチンはウイルスベクターワクチンと呼ばれる“遺伝子ワクチン”だ。総合内科専門医のおおたわ史絵先生は次のように説明する。「従来のワクチンは、ウイルスの抗原の一部分に近いものを弱毒化させて体内に入れる『弱毒性ワクチン』や『不活化ワクチン』ですが、今回のコロナワクチンは、ウイルスに対する抗体を作るための核酸を体内に入れ、それが体内でDNAやRNA遺伝子を複製させるというまったく新しい作り方をとっています。そのため、長期的な副反応などが未知数という側面があるのも事実です。新しいものに対して不安を抱くのは、人間として当然のことでしょう」医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾の日比野佐和子先生も、人々が不安になることを理解しつつ、ワクチン研究が“現在進行形”であることを強調する。「これまでのワクチン開発とは異なり、史上最大規模の財政的・人的資源の投入がごく短期間で行われているのが今回のワクチン開発の特徴です。つまり、副反応を含めたワクチンのデータもものすごい勢いで蓄積されていますから、さまざまなことが見えてくるスピードも別格なのです」ただし、海外でもワクチンの接種が始まったのは、ほんの1~2カ月前のこと。まだまだ未知である副反応に対する不安は、先生たちの反応からもうかがえる。《コロナ感染が流行しているなか、乳がん発生も減少せず続いている。医療者として、がん治療をきちんと行うためにも、ワクチンの短長期的な影響について不安がないとはいえないが、打つ》(土井卓子先生、乳腺専門医)《短期間で開発され、長期的なリスクについては不明なワクチン接種にまったく不安がないわけではないが、幸い自分には特に強いアレルギーがない(ため打つ)》(亀井倫子先生、ペインクリニック内科)一方、ワクチン接種を《見送る》と答えた慎重派の先生たちからは次のような意見があった。《新型コロナはインフルエンザよりもはるかに死亡率、罹患率が低い疾患。しかもほとんどの人が感染しても無症状。国民全員がワクチンを受ける必要性があるのか疑問》(小林有希先生、内科)《ワクチンを打つことによるベネフィット(利益)とリスク(不利益)を天秤にかけて十分に検討する必要がある》(正木稔子先生、耳鼻咽喉科専門医)《従来のワクチンの製法とは異なる遺伝子型ワクチンで、副反応がわかっていないという段階で使用を開始するのは危険。ワクチンを打つ前に必ず副反応を調べる必要がある》(星子尚美先生、内科)いずれも、今回のワクチンが異例の状況下で、短期間で開発されたことに対する懸念だ。■詳細な情報提供が十分にできないと悩む医師も「医師がワクチンに関して基本知識として知っているのは、生ワクチンと不活化ワクチンで、新型コロナウイルスのワクチンはどちらにも属していません。そのため、詳細な情報提供が十分にされていないのが現状です。何かが起こる可能性や、何が起こるのか、その程度や割合など、何も知らされていない状態で接種するのには同意できません」(正木先生)通常、ワクチンの開発には長い年月がかかる。しかし、新型コロナウイルスのワクチンは、その過程がわずか1年足らず、異例のスピードで認可されている。「『ワクチンファクトブック』(米国研究製薬工業協会が発行しているワクチンの手引書)によると、ワクチンは治験を含め、開発に10年程度かかるものです。特に治験は安全性の確認作業で、通常、最も時間がかかる部分ですが、新型コロナウイルスのワクチンは、発見から1年たたずに治験まで済んでいるといいます。mRNAワクチン、DNAワクチンは人類に初めて使用するものなのに、この程度の治験で実施に踏み切ってよいのでしょうか」(正木先生)検証期間については、次のような意見も寄せられた。《これは、人類初の“遺伝子組み換えワクチン”で、通常なら数年~10年以上及ぶべき検証期間を省いた、安全性のまったく確認されていないワクチン。飛びつかなければならないほどの切迫性はまったくない》(前出・小林先生)医療現場の専門家ですら、肯定的な意見と慎重な意見が出るコロナワクチン。親や子ども、また持病のある家族がワクチンを打つか打たないか、家庭内で意見が分かれることもあるだろう。そうした不安の声に、前出のおおたわ先生は次のようにアドバイスする。「中高年になると、糖尿病や高血圧など生活習慣病を抱える方が増えます。これはすなわち、新型コロナウイルスにかかったときの重症化のリスクが上がるということです。それも加味したうえで、ご自分がワクチンを接種するかどうかをよく考えていただきたいと思います」かかりつけの医師に相談する人もいるだろうが、“100%効果的で安全だ”と断言することはどんな医師にもできないとおおたわ先生は話す。未知のウイルスとの戦いが一日も早く落ち着き、日常が戻ってくることを願うばかりだ。「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年03月01日「高齢者はたとえばインフルエンザワクチンを接種しても、予防効果が一般的な成人と比べて低いといわれています。理由は、加齢とともに免疫細胞が弱まっているから。そのため、抗体を作る力が落ちてしまっているのです。新型コロナのワクチンでも同じです。免疫細胞が弱ったままだと、ウイルスに対抗する強い抗体を作ることができません。しっかりとワクチンの効果を出すためにも、今から免疫力を高めておくことが重要といえるでしょう」こう語るのは国産ワクチン開発の第一人者でもある、大阪大学大学院の森下竜一寄付講座教授だ。2月17日から国内でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。まずは医療従事者から接種が始まり、4月からは65歳以上の高齢者が対象となる。そんななか、森下教授は「ワクチンの効果を高めるためにも、高齢な方々は特に今のうちから免疫力を高めておくべき」だと訴えたいという。そもそも、免疫力とは何なのか。教授はこう解説する。「簡単に言うと、体内にある免疫細胞たちの力です。免疫には自然免疫と獲得免疫があります。自然免疫には、NK細胞などと呼ばれるものがあります。ウイルスが侵入するとすぐ食べにきてくれる、警察のような存在です。いっぽうで獲得免疫には、ヘルパーT細胞などがあります。こちらは一度体内に入ってきたウイルスを覚え、抗体を作って攻撃してくれます。しかし先ほど申し上げたとおり、体を守ってくれる免疫細胞たちは年齢とともに弱まっていきます。そうして、体の免疫力も落ちてしまうんです」■免疫力は40歳でピーク時の半分ほどに実は、免疫力のピークは18歳前後。働き盛りの40歳でも、免疫力はピーク時の半分ほどになっているというのだ。厚労省が発表した昨年7月時点での新型コロナウイルスによる年齢別死亡率を見ても、60代から急激に高くなっている。ワクチンの効果を高めるためにも、重要な免疫力。それを高めるカギは、「ミトコンドリアを活性化させること」だという。森下教授が続ける。「ミトコンドリアとはいわば、細胞の中にあるエンジン。細胞を動かす原動力です。ヒトは、およそ37兆個の細胞でできています。その細胞に必要なエネルギーの90%以上を、ミトコンドリアが作り出しています。さらに、免疫反応全体のバランスをとる司令塔でもあります。ですからミトコンドリアを活性化させると、細胞が元気になります。そして免疫力アップにつながるというわけです」では、ミトコンドリアを活性化させるにはどうすればいいのだろうか。教授は7つのポイントを語ってくれた。「まず1つ目は、運動をすることです。体を動かすことで、細胞が活性化されます。ただ、やりすぎは禁物。細胞を活性化させるためには、適度な運動であることが重要です。軽いジョギングや20分程度の散歩、家でできる簡単なエクササイズなどで十分です。2つ目は、十分な睡眠をとること。7~8時間くらいが理想です。そして3つ目は、体を温めること。細胞を活性化させる体温は、36度前後といわれています。ただ筋肉量が落ちると体温も下がるので、高齢者は低くなりがち。なのでたとえば湯船につかったり白湯を飲んだりしていると、基礎体温が上がります。毎朝検温する習慣もつけましょう」■笑うことは、非常にいいことさらに、食事の重要性についてもこう指摘する。「4つ目は、食生活の見直しです。体を作るのは、なんといっても食事。できるだけ、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。栄養面はもちろん、食べすぎないようにも注意してください。そして5つ目は、コエンザイムQ10を取ること。ミトコンドリアが細胞のエンジンなら、コエンザイムQ10は細胞のエンジンオイル。ミトコンドリアの機能をスムーズにしてくれます。イワシや豚肉や牛肉、ブロッコリーやオリーブ油などに多く含まれています。ただ食事から摂取できる量は限られているので、サプリメントを取り入れてもよいでしょう」また意外にも、精神面の影響が大きいようだ。森下教授は次のように明かす。「6つ目は、笑うことです。細菌に感染した細胞を死滅させる、NK細胞というものがあります。それが笑うことで活性化され、免疫力アップにつながるという報告があるのです。また、セロトニンという心の安定を保つホルモンも分泌されます。だから笑うことは、非常にいいことなんです。そして最後の7つ目は、ストレスをためないことです。慢性的なストレスは体や心の疲労につながり、不眠を引き起こします。そうした悪循環に陥り、どんどん免疫力が落ちてしまうのです。最近は“コロナうつ”も増えているといいますからね。ワクチンの効果を高める意味でも、精神的に安定できる生活を心がけましょう」■接種の直前に頑張っても難しいちなみに、免疫力は季節の変わり目に低下しやすいという。「冬より夏場のほうが、要注意といわれています。夏バテで体力も落ち込みがちですからね。ワクチン接種の時期とかぶる方は、いっそう気をつけてください」そして最後に、森下教授はこう結ぶ。「高齢者は新型コロナウイルスにかかった場合のリスクも高いので、順番がきたらワクチンを打ったほうがいいと思います。ただし免疫力を高めておかないと十分な効果が出ない可能性もあると、理解しておくべきです。ワクチンを接種する直前に頑張ったところで、すぐに免疫力をアップさせるのは難しい。だから接種前の今こそ、体作りを始めましょう」いざ接種するときに慌てないためにも、早めの準備が重要といえそうだ。「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月23日新型コロナウイルスワクチン接種の日本の対応新型コロナウイルス感染症の対策として、日本でも2月中旬からワクチン接種を開始する方向で調整が進んでいます。最初は医療に従事する方々が対象となり、次いで高齢者や基礎疾患を有する方への接種が行われる方針です。それ以外の方への接種時期は現在検討されています。日本で供給が開始されるワクチンは「mRNAワクチン」と呼ばれるものです。半年という短い期間で開発されたため、国内外の臨床試験等で効果や安全性の確認が行われています。ワクチンの接種費用は全額公費でまかなわれ、希望する人は無料で接種することができます。予防接種により健康被害が生じ、治療が必要になったり障害が残ったりした場合は、予防接種健康被害救済制度による救済が受けられます(※1)。コロナワクチン接種の日本産婦人科感染症学会の発表妊婦の摂取を優先するかどうか妊婦さんへの接種時期は、厚生労働省により検討が進められています。接種に先駆け令和3年1月27日に、日本産婦人科感染症学会と日本産科婦人科学会から妊婦さんと妊娠を希望する⽅に向けた提言が発表されました(※2)。提言ではワクチンの特徴や接種に対する考え方がまとめられているので、接種を検討する際の参考にしてみましょう。妊婦さんはワクチンを接種できる?新型コロナウイルス感染症のワクチンは、臨床試験の対象から妊婦さんを除外しているため、妊婦さんに対する安全性・有効性は明らかになっていません。現時点では、妊婦であることが新型コロナウイルス感染症の重症化リスクになるかということもまだ不透明な状況とされています。そのため、妊婦のワクチン接種順位については、国内外の科学的知見を踏まえて検討していくようです。(※2)妊婦さんのコロナワクチン接種の見解妊婦さんのコロナワクチンの接種はどのように考えられているのでしょうか。ここでは、日本産婦人科感染症学会および日本産科婦人科学会が発表した「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ」(※3)から学会の見解や正しい情報についてまとめます。胎児への安全性は確立されていないmRNAはその特性から人体に長期的な影響が残るものではないと考えられていますが、研究はまだ途上であり中・長期的な安全性は認められていません。どういった副反応が出るのか、胎児や出生児に将来的な影響が残るのかなど、今後の経過を見ていく必要があります。ワクチン接種対象から除外しない感染が拡大している現状や妊婦さんの重症化リスクを踏まえ、⽇本産婦⼈科感染症学会および⽇本産科婦⼈科学会の提言では、ワクチン接種対象から妊婦さんを除外しないとしています。ただし、接種には医師による十分な説明と妊婦さんの同意があること、接種後は体調に変化がないか30分間その場で待機し、経過観察を行うことが求められています。器官形成期は接種を避ける妊娠12週までは胎児の器官形成期にあたります。提言によると、この時期はワクチンの接種を避けることが望ましいとされています。母児管理ができる施設で行うこと接種による体調変化が起こった場合、母児を適切に管理できるよう、妊婦さんは産婦⼈科施設などにて接種を受けることや、接種前と接種後にエコー検査などで胎児の心拍を確認することが提言されています。医療従事者や持病がある妊婦さんは接種を考慮医療に従事する妊婦さんや肥満や糖尿病などの基礎疾患を合併している妊婦さんは、通常よりも感染や重症化のリスクが高くなります。そのため、ワクチンの効果がリスクを上回るかどうかを考慮して接種を行うか検討する必要があります。パートナーや家族は家庭内感染を防ぐ新型コロナウイルス感染症は、感染経路のひとつに家庭内感染があげられます。新型コロナウイルスに限ったことではありませんが、パートナーや家族はワクチンを含めた感染症対策を進め、妊婦さんへの感染を予防することが大切です。妊娠を希望する人は妊娠前に接種をmRNAワクチンは生ワクチンではないため、接種後に長期間の避妊の必要はありません。とはいえ、現在接種が進められているワクチンは2回接種となる見込みで、1回目と2回目は3週間の間隔をあけることが推奨されています。お腹の赤ちゃんの器官形成期の接種を避けるためにも、妊娠を希望する人は妊娠前に接種を受けることが望ましいとされています。専門家によって妊婦の接種は除外とされることも妊婦さんのワクチン接種に対しては十分な知見が得られていないことから、WHOをはじめ各国で見解が分かれているようです。また、厚生労働省が発行する「新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について」(※2)には、有効性・安全性ともに、小児・妊婦・高齢者のデータが少なく不明点が多いとされています。そのため、妊婦さんに関しては接種を推奨する対象から除外する方向との考えもあるようです。新型コロナウイルスワクチンについてのデータやニュースは日々更新されているため、最新の情報を確認するようにすることが大切といえるでしょう。心配なことは医師に相談しよう新型コロナウイルスが流行している世の中で、妊婦さんや小さな子どもを持つママやパパは不安な日々を過ごしているでしょう。妊娠中の重症化リスクについてもまだ明確なデータが少ないことから、今後の専門家の見解などにも注目が高まります。新型コロナウイルス感染症は、感染のリスクよりもワクチンで得られる効果のほうが大きいと期待されていますが、妊婦さんの接種にあたっては安全性を考慮した検討が進められています。妊婦さんのワクチン接種に関して、最新の情報を確認して医師とよく相談するようにしましょう。※この記事は2021年2月時点の情報をもとに作成しています。
2021年02月18日■ 前回 のあらすじついに調停離婚を決意したさつ丸。無事に進めることができれば、キュラ子の嘘もすべて封印することができるようになります。なんと、子どもの予防接種も放置していたキュラ子。さつ丸が帰宅する前にすべて隠してしまうので、気づきたくても気づけず…、全額実費は痛い出費となりました。しかし、これだけでは終わらず、キュラ子は他にも隠していることがあったのです。次回へ続くコミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 離婚まで100日のプリン この連載の全話を見る >> 教えて!弁護士さん この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >>
2021年02月08日「できる限り2月下旬の(医療従事者を対象とした)接種開始を目指して準備したい」1月22日の会見で、新型コロナウイルスのワクチンについて語った河野太郎“ワクチン担当相”。日本で真っ先に接種が始まるのは、米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発したワクチンだが、1月中旬には、世界の医療関係者が注目した報道があった。「ノルウェーで両社のワクチンを接種した約4万2千人のうち33人が、発熱や吐き気などの副反応を示し、接種後数日以内に亡くなったと報じられました。大半は80歳以上の高齢者だったそうです」(医療ジャーナリスト)ファイザー株式会社の広報担当者は、本誌の取材に対し、次のような見解を示した。《(亡くなった方の)ご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にお見舞いを申し上げます。ノルウェー当局は老人ホームの入居者等に対するワクチンの接種を優先していますが、その多くは非常に高齢で基礎疾患を有しており、中には終末期の方もいます。ノルウェー医薬品局は、医学的にリスクの高い人に対する本剤の接種と死亡の関連性は完全には否定できないものの、ワクチン接種との直接的な因果関係を示すエビデンスは得られていないと表明しています。今回の件を受けて、ノルウェー保健局は重度のフレイル患者(例えば、Clinical Frailty Scale 8以上)、および終末期患者に対するワクチン接種のガイダンスを改訂し、ワクチン接種によって得られるベネフィットとリスクを慎重に評価するよう求めています。》■「追跡調査の期間が足りない」と指摘する専門家もこの件について、日本の専門家はどう見ているのだろうか。大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之さんは、「ノルウェーは日本と同じように高齢者が多い国ですし、その状況は今後も注視すべきだと思います。しかし、いっぽうで“ワクチン接種は危険なのではないか”というイメージだけが独り歩きしてしまうことを心配しています。ファイザーや米国のモデルナが開発したのは“mRNAワクチン”という種類のものです。ファイザーのワクチンは有効性が95%、モデルナは約94%と、非常に優秀です」だが軽重はともかくとして、あらゆるワクチンに“副反応”はつきものだという。「基本的には打った部分が腫れる、接種後に発熱する、関節痛のような痛みが生じる、といった症状です」(『ワクチン診療入門』の著書もある、ナビタスクリニック川崎の医師・谷本哲也さん)新潟大学名誉教授の岡田正彦さんはこう語る。「mRNAワクチンには、たんぱく質などを安定化させるポリエチレングリコール(PEG)が使用されていることが判明しています。“PEGによるアレルギー反応は不明”という論文もあり、その点について私は懸念を抱いています」PEGについて、前出の宮坂さんは、「薬品や化粧品などにも添加されている物質ですが、調査によればPEGによりアレルギー反応を引き起こされる人も多いのです。だから医師仲間の間では、『ワクチン接種後に、PEGによるアナフィラキシー(アレルギーの原因物質が体内に入ることによって、一つの臓器にとどまらず複数の臓器に強い症状が現れる過剰反応)が発生する可能性もあるのでは』という話はしていました。しかし幸い、アナフィラキシーに関して言えば、注射後の15?30分で反応が出ますので、医療機関の付近にいれば救命措置をとることもできます」“ワクチン反対派ではない”という岡田さんだが、接種後すぐに判明する副反応よりも、将来の不安を感じているという。「特に英国のアストラゼネカが開発したウイルスベクターワクチンで、すでに日本で治験が始まっています。人工合成したDNA遺伝子そのものを、無毒化したアデノウイルス(風邪のウイルスの一種)に組み込んで注射します。いままで人類が経験したことのない新型ワクチンですので、本来であれば、発がん性の有無などを確認するために、5年以上は追跡調査すべきだったと思います。長期的な安全が証明されていないわけですから、私自身は打つことを考えていません」『AERA』(1月25日号)には医療関係者1726人への調査結果も掲載されている。『ワクチンを接種しますか』という設問に対しては、「する」が31.4%、「種類による」が27.3%、「しない」が11.8%、「わからない」が29.5%と、意見も割れているようだ。■「若い人も高齢者も副反応は同じ」今回取材した専門家たちに、“接種を控えるべき条件”について聞いてみた。「ワクチン接種によりコロナ感染を防ぐというメリットと、接種による副反応というデメリットのバランスを、個別に判断していくことが必要となります。その際に、一つの尺度となるのが、“病気の重篤度”です。たとえば、高齢で、認知症のために寝たきりのような状態の方であれば、ワクチンの副反応が出たときに、体に致命的な影響が及ぶ可能性もあるでしょう。また心臓が弱っている方の場合、ワクチン接種で高熱を発することで、さらに心臓への負担がかかり、亡くなってしまうというケースもあるかもしれません」(谷本さん)現在は、医療従事者についで、高齢者が優先的に接種できるという方針が示されている。1月25日に厚生労働省は、65歳以上の高齢者への接種券を3月中旬以降に発送するといったスケジュールを明らかにした。だが、岡田さんは違和感を覚えているという。「ワクチンを製造している会社の論文を読むと、若い人も高齢者も副反応は同じ、とありますが、たとえばインフルエンザワクチンも私の経験では高齢者のほうが副反応は強いです」また、深刻なアレルギーを持つ人も注意が必要だという。「イギリスでは医薬品や食品、あるいはワクチンに対して重大なアレルギー反応が現れたことのある人には接種しないように呼びかけています」(宮坂さん)「アナフィラキシーを起こしたことがある方は避けたほうがいいと考えています」(谷本さん)最後に宮坂さんは、こんなアドバイスをしてくれた。「一般の人に接種の順番が回ってくるまで、あと数カ月は必要になるでしょう。その間に、世界のワクチンに関するデータは積み上がっていきます。そのデータを見て、自分は打つべきかどうか最終的に判断してはどうでしょうか」自分や家族の身を守るために、感染状況だけではなく、ワクチンの影響にまつわるニュースも注視していく必要があるのだ。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年01月29日新年一般参賀の中止に続き、歌会始の儀も3月に延期――。皇室のご活動にも大きな影響を及ぼしている、新型コロナウイルスの急速な感染拡大。ただ、皇室担当記者によれば、今年は両陛下にとって“ご多忙な1年”になる可能性が高いという。「天皇皇后両陛下が地方を訪問される『四大行幸啓』は、昨年すべて延期となりましたが、今年は開催される予定なのです。さらに東京五輪が開催されれば、両陛下が開会式に出席されることになります。しばらくはオンラインでのお務めが中心になりますが、ワクチン接種が進むなど感染が収束していけば、今年中に両陛下が地方に足を運ばれる可能性もあります」鍵となるワクチン接種だが、菅首相は1月13日の会見でも「できる限り2月下旬までには接種開始できるよう、各自治体において会場の設定などの準備に入っている」と述べている。ただ、当面は供給量が限られるため、政府は医療従事者(約400万人)、65歳以上の高齢者(約3千600万人)、基礎疾患のある人(約820万人)の順で接種を進める方針だ。皇室の方々は、優先的に接種を受けられるのだろうか?宮内庁関係者はこう語る。「両陛下が、国民より優先してワクチン接種を受けられることはないでしょう。接種の時期は、国民と同じ基準で進められることになります。皇族方では、上皇ご夫妻をはじめ、ご高齢の方や疾患をお持ちの方だけが優先接種の対象になると思われます」実は’09年に新型インフルエンザが流行した際にも“天皇陛下や皇族方は優先して接種を”との声もあったが、皇室の方々は国民と同じ基準を守られた。前立腺がんの治療中だった上皇陛下は優先的に接種を受けられたが、当時75歳だった美智子さまは接種を先送りされたのだ。ワクチン接種は国民を先に――。そのお考えは、両陛下にも引き継がれているという。「今回も、天皇陛下と雅子さまは医療従事者や高齢者ら約5千万人のへ接種が完了するまで、ご自身への接種を待たれることになるでしょう」(前出・宮内庁関係者)雅子さまは新年のビデオメッセージでも、陛下のお言葉に続き、こう述べられていた。「今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします。また、この冬は、早くから各地で厳しい寒さや大雪に見舞われています。どうぞ皆様くれぐれもお体を大切にお過ごしいただきますように」皇室行事の中止や延期が続いても、雅子さまが国民への“慈愛”を忘れることはない――。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日海外でワクチン接種開始という明るい話題の直後に報じられた、コロナ変異種の出現というニュースに愕然としている人も多いだろう。専門家に実際の危険性を聞いたーー。昨年12月に、イギリスで見つかり、世界中を震撼させた新型コロナウイルスの変異種。従来種よりも最大1.7倍の感染力があり、ロンドンでは厳格なロックダウンに踏み切ったにもかかわらず、またたくまに感染は各国に拡大した。「変異種と聞くと、悪魔がパワーアップしたような印象を持つ人が多いのですが、ウイルス自体が意思を持って、感染力を上げようとしているわけではありません。ウイルスが増えていく過程で、遺伝子のコピーにエラーが起こり、性質の異なる変異種が生まれていくだけです。そして、たまたま生まれた、感染力が強いという有利な特性を持った変異種が生き残っているということなのです」そう語るのは順天堂大学医学部講師で免疫学が専門の玉谷卓也先生だ。変異によって感染力が高まったということだが、感染した人の死亡率や重症化率を高めるような“毒性の強い”変異種が生まれる可能性はあるのだろうか。ウイルス学が専門の長崎大学熱帯医学研究所の森田公一所長に聞いてみた。「ウイルスはほかの生物の細胞のなかに入らないと生きていけないものです。つまり、必ず何かに寄生しないといけない。寄生した宿主を殺してしまったら、ウイルス自身も死んでしまう。長期的に見れば、ウイルスは宿主と共存するために、“弱毒化”していきます。天然痘のように強い病原性をずっと維持しているウイルスはありますが、“強毒化”していったウイルスは存在しません」(森田先生)それでは新型コロナウイルスも自然の摂理で弱毒化していくのだろうかーー。「新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスよりもウイルス自体の毒性は低いといわれています。新型コロナウイルスに感染して重症化したり、命を落としたりする原因は、ウイルスそのものの病原性だけでなく、感染した人の免疫系の過剰反応によって、自らの体を傷つけてしまうことにあるのです。とくに55歳以上、肥満(BMI値24以上)、喫煙歴があると重症化リスクが、それぞれ2倍高くなることがわかっています。また基礎疾患がある人もリスクが高まります。近い将来、このような高リスクの人でも重症化しにくくなるようなコロナウイルスの変異種が出現する可能性はあります」(玉谷先生)発症を9割以上抑制する効果があるといわれるワクチンだが、変異によってワクチンの効果がないようなウイルスが出現するのではないかと、不安に思っている人も少なくない。「ワクチンがまったく効かないようなウイルスの変異種は、そう簡単に出てくることはありません。たとえば、薬の場合は、新薬ができれば耐性菌が出てきて、新しい薬が必要になるという“いたちごっこ”が起こりますが、ウイルスのワクチンの場合は、効かなくなるというケースはほとんどない。唯一、HIVウイルスは人間の免疫をすり抜けるように変化していくためにワクチンができませんでしたが、コロナウイルスにはそのような特性はありません」(森田先生)仮に、変異によって、ワクチンの効果が弱まったとしても、対処は可能だという。「現在、接種が始まっているファイザーやモデルナが開発したワクチンは、今回、変異が起きたスパイクの先端の部分を抗原にしています。このワクチンは改良が容易なので、変異したウイルスに有効なワクチンが必要になったとしても、時間をかけずに開発できると考えています」(玉谷先生)「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月12日