■前回のあらすじ学校にも行きたがらなくなり、夜中にもうなされ、どんどん追い込まれていってしまう娘、さとみ。そんな娘の姿を見ていられなくなり…。こちらから連絡してみよう…。そう思っていたある日、何とみよちゃんのママから連絡がきたのです!これ以上何を言っても無駄だと思った私は、そのままファミレスを後にしたのでした…。昔は仲が良かった3人。親同士が話し合ってうまくいく年代ではないのはわかっていたけれど、少しでも良い方向に行けばと期待していたのですが…ますますこじれてしまいました。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年08月30日■前回のあらすじ担任の先生に相談したことが裏目に出て、完全に無視されるようになってしまい…。苦しむ娘の姿を見かねて、私はみよちゃんアマネちゃんのママと直接話をしてみようと思ったのですが…。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年08月29日■前回のあらすじ友達が急に冷たくなったと涙ながらに教えてくれたさとみ。娘の一大事に驚き、その理由を一緒に考えようとするものの…。仲が良かった友達から突然嫌がらせをされていることを話してくれたさとみ…。学校の先生に相談することをはじめは嫌がっていましたが、しぶしぶ了解してくれました。娘の担任の美恵子先生は30代の女性教諭で、きびきびとした頼りになる、生徒から人気の先生です。以前、転校生がきたときも、子どもたちが早く仲良くなれるような企画や授業を考えてくれたりしていて、保護者からの信頼もあり、私も美恵子先生になら相談したいと思ったのでした。先生がきっかけとして考えられると話してくれたのはお受験のこと…。この時期、子どもたちの受験や成績のストレスで荒れる子もいて、いじめなどにつながることもあるのだそうです。その後、先生がみよちゃんとアマネちゃんと個別に話をしてくれたようで…。2人から謝罪があったようなのですが…先生は全員に話をしてくれて、さとみも先生のことを信用しているようでした。ですが、さとみは嫌なことはされない代わりに、完全に無視をされるようになってしまったのです。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年08月28日■前回のあらすじ最近、娘の様子がおかしい! こっそり下校の様子をのぞいてみると、1人で寂しそうに下校するさとみの姿が。元気がない娘のさとみ。何があったのか聞き出したところ…お友達から仲間外れにされているようです。娘が涙ぐみながら話す様子に、私は私にできることは何なのか考え、ある行動に出ることにしました。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年08月27日大人気マンガシリーズ、今回はくずゆ@カップルエッセイ(@_kuzuyu_)さんの投稿をご紹介! 「母の母役がうんざりなので娘をやめることにしました。」第9話です。自立への第一歩!として大学を目指すくずゆさん。受験勉強が本格的になってきたようですが…?本格的に受験勉強を…出典:instagramストレス発散法は?出典:instagramひたすら勉強漬けの日々…出典:instagram受験勉強に励む間もお母さんの愚痴は相変わらず。とうとう試験1週間前に…。毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@_kuzuyu_)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2021年08月27日私はまゆみ。フリーランスでデザイナーをしています。さとみは学校の成績も良く、これまで大きな問題はなく過ごしてきました。ところが…6年生の夏ごろから表情が暗いのが気になっています。家も近くの幼なじみのみよちゃんとアマネちゃんといつも一緒に登下校していたはずなのに…さとみは1人で帰ってきていました。最初は話をしてくれなかったさとみ。なんとか聞き出した内容は…!次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年08月26日■前回のあらすじひとりで抱え込んでいた中学受験の問題を夫と相談することに。そして私は、悩んだ末に出した結論「中学受験を辞めようと思っている」と夫に伝えたのですが…。 >>1話目を見る それまで私は、夫が小学校から私立に通っていたものだと思い込んでいました。そして、このタイミングでようやく、夫は高校までは公立で、大学から私立であるOK大学に入学したという事実を知ったのです。つまり、私の勝手な思い込みと義母の独りよがりの結果が、樹を私立中学受験へと駆り立ててしまったことに…。「だったらもっと早く教えてよ!」と夫をうらむ気持ちと、夫と話し合うことを避け続けた自分の変なプライドの高さにげんなりしました。何より息子のことなのに夫婦できちんとコミュニケーションが取れていなかった私たちが、結果的に息子を苦しめてしまったという事実に二人とも反省しました。そして、一番大事な樹との話し合いでは…。私は樹の笑顔を久しぶりに見た気がしました。中学受験については、夫が樹と話し、正式に辞めることに。こうして我が家は中学受験のレールから外れることを選びました。受験のための勉強より、今は樹のワクワクを大事にすることに決めたのです。正直、「これまでの頑張りは何だったんだろう」という気持ちはあります。でも、息子にとって、そして私自身にとっても、今、大切にすべきことに気づけてよかったと思っています。最近では、夫がノリノリで樹に海外の昆虫の図鑑を渡したり、2人で昆虫博物館に行ったりしています。義母のプレッシャーの理由は、夫が子どもだった頃、お金がなく学校でもトップクラスの成績だったのに満足な勉強をさせてあげられなかったことを悔やんだ経験から「孫だけはそんな思いをさせたくない」と思ったことが原因だったそう。私と義母はどちらも自分の悔いを子どもに託そうとしていた…。これこそあの公園で知り合った彼女に言われた「私の問題」だったんです。義母については、夫から話したことで、多少プレッシャーは減ると思っています(それでも孫に期待をかける気持ちは止められないかもしれませんが…)。今後は義母の件は、全面的に夫にお任せ。そして私自身がもし今後また方向性にグラグラと悩んだ時には、夫や息子に相談しながら決めていきたいと思います。中学受験はここで区切りとなりましたが、私たちが今の息子の笑顔を失わないことを選んだことは後悔しないと思います。次回は、中学受験のお金についてのお話です。原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年08月05日■前回のあらすじ「子どもの人生は子どものもの」と話す見ず知らずの女性。不安を漏らす私に「好きなものに熱中できる息子を育てたから自信もっていい」と言ってくれて…。 >>1話目を見る 中学受験塾に通っても成績が上がらないどころか、勉強にまったく興味を示さない息子。そんな状況にずっとイライラしていた私。でも偶然公園で立ち話をした初対面の先輩ママと話をしたことで、気持ちが落ち着き、私が考えなければいけないことが見えてきました。樹を傷つける発言をしてしまった私。何度も塾の宿題やテスト勉強をさせようと、衝突を繰り返してきました。その度に、うまく樹を導けない自分に落ち込み、そしてまったく勉強にやる気をもってくれない息子にガッカリしていました。自分が息子の教育に失敗したかのような気持ちになっていて夫にも相談できなかったのですが、ようやくこの抱えきれない問題を夫と話し合おうと決意しました。もともとは私から「樹を私立中学に行かせたい」と言って始めた中学受験でした。その時も夫は反対はせずに、「ムリするな」と言いました。しかし私は、「大丈夫!絶対、樹を合格させてみせるし、樹にも受験してよかったと思えるように頑張る」と宣言してしまっていました。その後も夫は「『勉強って楽しい』と思えれば伸びていくから」と、樹があまり宿題しないことも気にしている風はなく、そんな姿に私はどちらかというと「あなたが協力的じゃないから樹がやる気を出さない!」と憤慨してしました。私たち、家族が出す結論は…!?次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年08月04日■前回のあらすじケンカして家を飛び出した息子を追いかけて行った公園で見ず知らずの女性と話すことに。彼女から「公立中学もいいですよ」と言われたのですが…。 >>1話目を見る 私立中学に入れたいけれど、現段階では塾には身が入らず、宿題もほとんど手をつけられない息子。そんな息子に対して、勉強をさせようと四苦八苦するけれど、成績を上げるどころか、ヤル気すら引き出すことができない私。本当は夫に相談すべきと思いつつ、自分の能力の低さを暴露するようで、何もできずにいました。そんなときに公園で出会っただけの見知らぬ女性との会話で、これまで誰にも相談できなかったことがどうしてか口をついて出てきました。公立中学の魅力というと、思い浮かぶのは、「多様性がある」、「通学が楽」、「学費があまりかからない」などがあります。ただ我が家のように進学を重視して考えた場合、どうしても私立中学が優位に思えてしまう。周りの子が私立中学という良い大学に入るためのルートを確保したときに、うちの子どもだけがそのルートを確保できなかったとしたら、それはすごく損をしたことになると思っていました。少しでも確率が高いルートを親としては用意してあげなければいけない…そう考えてきた私に、彼女からの言葉は思ってもみなかったことでした。勉強ができない息子のことを考えると、つい「これ以上失敗しないで」と思ってしまうときがあります。しかし何より、そんな息子の勉強を見てあげられない、やる気も出してあげられない私自身が「失敗」しているのだということを感じていました。そんな風に自虐的になる私に対して、公園で知り合った彼女は、「子どもを想う親は失敗ばかり」と言ってくれて…。私立中学に行けば、子どもの将来が約束されるわけではない。いつの間に私は、希望の私立中学に入れれば「成功」で、公立中学に行くことは「失敗」と決めつけてしまっていたのだろう。子どもがどんなルートを通っても失敗なんてことはないのに…。樹が塾の勉強ができないことも、宿題をやらないことも全部私のせい。そうずっと思っていた私。でも、私に話しかけれくれた女性は、最後まで私のことを何一つ否定せず、ずっと寄り添ってくれました。その心地よさに公園に着いたときに感じていた焦燥感はすっかりと消えていました。暑い日も毎日水筒を持って公園に行った日々、ズボンのなかいっぱいにダンゴムシを詰め込んで帰って悲鳴を上げた日、誕生日に買ってあげた図鑑を抱きしめながら眠った樹の寝顔…。そんな小さな頃の樹を思い浮かべながら、樹を見つめていました。中学受験は誰のために、どうしてするんだろう?次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年08月03日■前回のあらすじ塾の宿題をやらない息子・樹に「これ以上落ちこぼれてもいいの!?」と言ってしまった母。すると樹からは「どうせ僕は落ちこぼれだよ、中学受験なんてしたくない!」と言われてしまい…。 >>1話目を見る 樹に言ってはいけない言葉を浴びせてしまった私。出て行ってしまった樹を探しに外に出たのですが…。小さい頃から昆虫が大好きで、この公園には毎日のように散歩に来ていました。そしていつも私がそばにいるのも忘れるぐらい昆虫に魅入られて、何時間でもみている樹。そんな幼い頃を思い出しながら、樹のそばにあるベンチに座っていると…。これまで誰にも相談したことがなかった中学受験。塾とのかかわり方、家庭学習の方法、何より子どもたちを親はどうフォローすればいいのか…書籍やネットからの情報収集を日々行っていました。役に立つ情報もあったし、自分の行動に反省する面もありました。でも、だからといって樹に「これぞ!」という有効なものがなく、私もまたイライラして怒ってしまうの繰り返し…。まったく見も知らぬ人に声をかけられた瞬間、私は不安や弱音を吐露する相手がいなかったのだと気がつきました。誰でもいいから話を聞いてほしいと私はずっと渇望していたのだと…。そして思わず本音がこぼれていき…。次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年08月02日■前回のあらすじ息子の成績は今ひとつ。塾でも最下位クラスになってしまう。でも親が勉強を教えるには、中学受験の内容が難しすぎてサポートもできず…。 >>1話目を見る 義母は、孫の樹が塾に通いはじめたことで、ますます期待するように…。そんな義母には、樹の成績が良くないことは、とても言えませんでした。義母の樹への期待と私に対するプレッシャー。小学生にどこまで無理をさせて勉強させていいものかわからず、かといって教える能力もない私。本当は夫に勉強をみてもらうべきだと思いつつ、夫は仕事が忙しそう。また息子の教育は母親がするべきと思っていた私は、夫にも塾にも頼ることができませんでした。いつしか私は塾の宿題すらきちんとやらない樹にイライラするように。そんな私の気持ちを知りもせず公園に行こうとする樹。毎回、出て行こうとする樹の腕を掴んで引き留めるといった喧嘩する日々が続きました。成績が上がらない不安と焦りを息子にぶつけてしまった私。樹は、自分で中学受験を望んでいるわけではなく、私自身も何が正しいのかまったくわからない日々。息子の可能性を広げてあげたいし、個性を伸ばしてあげたい。夫のように自分の能力を生かせる職業に就くために、可能性が広がる中学受験にチャレンジしてほしい。そして周囲からの期待にも応えてほしいという勝手な私の望みがあることも自覚していました…。しかし学力アップのためには、塾のカリキュラムの把握と進行管理、家庭での学習計画など、親がやるべきこともたくさん。何よりも学ぶ内容が普段の小学校とはかけ離れて難しい…。こんなにも親子で消耗するものだとは思っていませんでした。なにより、息子に自分勝手な望みを託し、結果的に言ってはいけない言葉を投げつけてしまった自分自身に一番辟易してしまいました。中学受験を始めてから、自分の度量の狭さを「これでもか!」と自覚させられ、どんどん私自身うんざりしていったのです。次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年08月01日■前回のあらすじ私立小学校の受験で不合格となった息子。義母のプレッシャーもあり、中学受験を進めてみるけれど、息子が興味を持つのは昆虫だけで…。夫の母校に通わせるべく、息子の樹を中学受験塾に通わせることにしました。昆虫にしか興味がない息子のために、「昆虫のことをもっと深く学べるから」と、集団塾がやっている理科の実験教室に通わせ、そのまま同じ集団塾へ。しかし5年生になっても、集団塾での成績は今ひとつ。樹の通う塾では偏差値順で3クラスに分かれているのですが、樹は一番成績が低い偏差値40台以下の「Dクラス」が定位置になっていました。まともに塾の宿題すらやらない樹は、理科以外の成績がまったく上がらず…。学校の成績はともかく、塾では一番下のクラス、全国テストでも下から数えたほうが早い順位が当たり前になっていました。そんなある日、塾で保護者会が行われたのです。保護者会で配られる資料にはクラス別の内容も含まれるため、封筒にはクラス名が書かれたシールが貼られています。たまたま座った隣の席の方の前には最上位の「選抜クラス」のシールが貼られた封筒が…。私は、子どもが「Dクラス」であることを知られたくなくて、思わず自分の封筒のシールを隠してしまいました…。5年生からは塾に通う日も、宿題の量もドッと増えました。さらに内容も難しくて、正直に言えば私自身息子の問題を解くことができない状態だったのです。親すら解けない問題を子どもに取り組ませる…中学受験の勉強の幅の広さと深さに、今さらながら衝撃を受けました。そして私にとってもう一つの悩みなのが…。次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月31日私は、小学5年生の息子・樹を育てる華。夫は一流大学を卒業し、現在は大学の准教授をしていますが、私は短大出身。夫とは、夫が務める大学に事務職で働いていた時に、出会いました。そんな夫は、息子の進学について何も言いません。でも、義母や友人からは、樹が赤ちゃんの頃から何かとプレッシャーをかけられ続けてきました。夫の大翔はOK出身。だからか義母からはOK小学校入学を薦められました。あまり勉強が得意ではなく、学歴コンプレックスを抱えていた私は、「男の子は母親似」とよくいわれる言葉が気にかかっていました。「あの頃もっと勉強しておけばよかった…」と就職活動では何度も悔やみ苦労した経験は、樹にはさせたくない。でも、もし私に似ていたら…。その不安から、私は、小学校受験について夫に相談することに。私立小学校への受験は、義母の勧めもあり受験に強いという教室に通わせましたが、合格とはなりませんでした。義母から嫌味を言われましたが、樹自身はあまり落ち込むことがなく、深い傷を負わせなくて本当によかったと思っていました。しかし、樹が小学生になると、またも義母から「中学はOK中学受けるんでしょ?」とプレッシャーをかけられるように…。ただ、私自身が短大出身で就職に苦労した経験があることから、息子には同じ思いをさせたくないという気持ちが強くありました。だからこそ私立中学でリベンジを果たしたいと私も思っていたのです。しかし小さな頃から昆虫が大好きな樹は、蟻がエサを運ぶ様子を1日中眺めていたり、蝉の羽化する瞬間を見るために夏休み中早起きしたり…。自分の好きなことに集中する力はすごいのですが、興味のないことにはまったく意識が向かないので、教科によって成績の差が激しくて…。もちろん、昆虫に興味があるのは悪いことではないとはわかっています。ですが、受験のことを思うと、そうも言っていられませんでした。次回に続く(全7話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月30日■前回のあらすじ学校でいじわるをされる娘。そのいじわるをする友だちのママが参加するランチ会に行ってみると、中学受験の話題ばかり。さらに志望校の話になってしまい…。>> 1話を読む 娘の凛と波留ちゃんを仲直りさせたいと思って参加したランチ会。しかしそのメイン内容は、思いがけず中学受験のことばかりに。その中でも話題の中心にいたのは波留ちゃんのママの舞さん。舞さんが、志望校の話をしたことで、その場の空気は凍り付きました。結局、ランチ会で舞さんと腹を割って話すことはできず、子ども同士のトラブルもあまり深刻には受け取ってもらえませんでした。その後、舞さんは他の方と帰ってしまい、それ以上話はできませんでした。そしてその後、舞さんが言ったとおり、志望校の探りが何度も入れられたのです…。ずっと仲良くしていたはずが、なぜここまで話が通じなくなってしまったのか…。凛と波留ちゃんのことが解決できないまま、舞さんの興味はわが家の志望校の話ばかりに。凛は波留ちゃんに塾のことをいろいろ言われて悔しかったのか、家でも塾の宿題をきっちりやるようになり塾でも一番上のクラスになりました。先生や親から「塾のクラスを言わないように」と言われても、塾内の成績や誰がどのクラスに上がった、下がったなどの情報は、どうしても飛び交ってしまうようで、おそらく舞さんも凛と同じ塾に通うママ友経由で耳にしたのでしょう。でも凛と波留ちゃんは別の塾だからクラス分け基準も異なるのに…。中学受験の偏差値は、各塾が出していて、例えば同じ「偏差値50」だとしても試験を受けた集団によって異なります。さらにクラス分けの基準は、それぞれの塾、さらには校舎ごとでも異なると聞きます。そんなことは中学受験をしている親なら知っているはず、それなのに…。凛は塾や学校でも仲良しの子を見つけ、楽しくしているようです。一方、舞さんからは、この電話以降、ぱったりと連絡がなくなり、波留ちゃんからのいじわるもなくなったようです。その後、舞さんが「学校の宿題が多すぎて塾の宿題ができない」などと学校に抗議してトラブルになったという噂も聞きましたが、私はもう舞さんと関わるのはやめようと決めました。優しかった舞さんを追い詰めてしまった中学受験。子どもの成績は、合格実績がすごい塾に行ったからといって上がる保証はなく、「どうすればいいの?」と気持ちばかり焦る親の気持ちはすごく理解できます。凛と波留ちゃんの関係も、もしかしたら舞さんが子どもたちを比べたことがきっかけとなり、波留ちゃんの凛へのいじわるに繋がってしまったのかも。親の会話や言葉が、子どもたちの世界に色濃く影響を与えてしまったのではないかと心配しています。そして、娘は5年生になり、波留ちゃんは別のクラスに。中学受験の勉強を頑張るためには友だちとの切磋琢磨は必要。けれども中学受験は友だちもライバルとなるという一面も避けて通れず、我が家では今後も塾の成績、志望校などは誰にも言わないと決めています。でも中学受験生を持つ母親は孤独。舞さんとのことが起こった後、その私自身にもあらためてプレッシャーが圧し掛かり、凛を追い詰めてしまうことになるのです…。次回は新たな家族が登場します。原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月14日■前回のあらすじ娘が通う塾の入塾テストを受けた友だち。しかしクラス名がわかると、突然ママ友から「同じ塾には通わない!」と連絡が入り…。>> 1話を読む 娘と同じ塾に行くと思っていた波留ちゃん。しかし波留ちゃんママの舞さんから「同じ塾には通わないので、入塾テストの結果を凛がばらさないように」という連絡が来ました。私には口止めの理由が理解できませんでしたが、ある日、ママ友から教えられました。塾はいくつも見学するものなので、その結果凛と同じ塾を辞めたのかと思っていましたが、どうやらクラス分けが原因だった模様。学習教室で波留ちゃんは凛よりずっと進んでいたので、凛よりも上のクラスになれると思っていたのかもしれません。しかし、その同じ頃、突如起こった波留ちゃんからのいじわる。凛から相談されましたが、子ども同士のトラブルに早々に口を出すのも良くないと思い、様子を見ることにしたのですが…。しかし学校での凛へのいじわるが続き、「どうにかしなきゃ」と思っていた矢先、舞さんを含む、同じクラスのママ同士でランチ会が企画されました。私は舞さんと話して、なんとか凛と波留ちゃんが仲直りできたらと思い、仕事を休んで参加したのですが…。ランチ会は、まるで舞さんの独擅場のようでした。今回のママ友ランチには、中学受験をする人もいれば、公立中学に行く人、まだ受験を考えていない人など混ざっていましたが、中学受験に興味を持つママは多く、舞さんの話す、中学受験塾に入る方法、家庭での勉強法などは、みんな食い入るように聞いていました。しかし、突如舞さんの志望校の発言で、空気が一変しました。次回に続く(全4話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月13日■前回のあらすじ現在、中学受験塾に通う凛は、以前は仲良しの友だちと学習教室に通う日々。そして学習教室を辞める時に、塾に通うことを伝えると…。中学受験塾に通い出して半年が過ぎた頃、ある出来事が起きたのです。実は最近、舞さんから塾について頻繁に質問が送られてきて、私もわかる範囲で答えていました。凛の通う桜咲アカデミーは3クラスあり、一番上位が「選抜クラス/偏差値60以上」、真ん中が「Aクラス/偏差値50台」、一番下位が「Dクラス/偏差値49以下」と分かれています。そして凛は、現在Aクラス。中学受験塾は一般的に「入塾テストで上位クラスから入る方が良い」と言われています。なぜなら上位クラスの方が教えることがうまい先生が担当することが多く、学習内容、宿題、スピード感が上位クラスと下位クラスでは異なり、子どもたちの雰囲気も違うのです。このため一度塾に入ってしまうと、上位クラスにあがるのは、かなり大変で、入塾テストに重きを置く保護者も多くいます。凛がどのクラスに在籍しているか知らなかったとしても、「上位クラスでないと意味がない」という言い方には、少しモヤモヤしました。それでもわが家は最初から中学受験することを決めていたので、上位クラスでなくても気にはしなかったのです。ところが…。会社帰りに凛を塾まで迎えに行くと、学校で波留ちゃんと話したようで入塾テストの結果を知ることに…。「塾のクラス名についてお友だちには言わない」と約束していましたが、波留ちゃんも同じ塾に通うと思っていた凛が伝えてしまい…。でも仲良しの友だちと通えることは、勉強のやる気にもなるかなと期待していました。ところが、舞さんからは、「塾には通わない」というメールが…。そしてこの後、唐突に波留ちゃんと舞さんの態度が変化していったのです…。次回に続く(全4話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月12日私は薫。娘の凛は、中学受験塾に通う小学4年生です。中学受験時期には、「友だち同士も親同士もギスギスする」ということは聞いたことがありますが、わが家は受験まであと2年あり、悩むのはまだまだ先の話だと思っていました。しかし実は…。4年生の冬休み前の塾の保護者会では、他にも「友だちに志望校を教えてしまい、落ちたことがわかると悪口を言われた」例、「『一緒の学校に行こうね』と約束後に志望校を変更したことで仲違いした」例など、先生から実際の“友だちトラブル”について話がありました。それを聞いた私は、思わずため息。小学校入学時から中学受験を考えていた我が家。このため「勉強に慣れる良い機会かも?」と思い、舞さんに誘われるまま凛を2年生になる直前から学習教室に通わせることにしました。娘の凛も、仲良しの波留ちゃんに刺激を受けながら、前向きに学習に励んでいました。そして3年生の冬になり、中学受験に本腰を入れることにした凛は学習教室を辞め、中学受験塾に通い始めました。するとある出来事が起こり…。次回に続く(全4話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月11日天明麻衣子さんは東京大学文学部を卒業後、NHK仙台放送局契約キャスターとして活躍。スペインに1年弱移住しながら、一般企業勤務を経て2014年に結婚。帰国後はフリーアナウンサーとして幅広い活躍をおこなっています。また、2021年の4月からは東京大学の大学院に入学し、現在は第一子を妊娠中。7月にご出産を控えています。前回は、ご自身の妊娠や不妊治療について伺いました。今回はコロナ禍の妊娠についてや、妊娠中に東大の大学院院を受験したときのお話などを取材させていただいています。また、現在妊娠中でありながら、大学院に通っているという天明さん。コロナ禍のリモート大学院生活についても、いろいろとお話ししてくださいました! コロナ禍の妊娠は、思ったほどデメリットはないと感じた画像出典:天明麻衣子さんのInstagramより ー妊娠が分かってから、気を付けていたことは何かありますか? 天明さん:朝早い番組を担当していたこともあり、睡眠時間がわりと短くていつも5時間くらいしか寝られていなかったんですけど、なるべく6時間弱くらいは寝られるように工夫したりしていました。あとは、年末年始の時期だったので、食べすぎて体重を増やしすぎないように気を付けていました(笑)。 ー妊娠が分かってから、パパがサポートしてくれていると感じることは何かありましたか? 天明さん:重い物を持ってくれたり、家事をやってくれたりとか。あとは、私自身が結構階段とかで転びやすいんですけど、一緒にいるときには注意を促してくれたりするなど、物理的な面でサポートしてくれています。 ー天明さんご自身は妊娠してから、心境の変化などはありましたか? 天明さん:安定期に入るまでは、健診のペースとかも間隔が空いていたりとかして、普段あんまり意識することはなかったですね。ただ、安定期に入ってくると健診のペースも短くなったりとか、おなかのなかで赤ちゃんが動いたりすると、「あぁ、自分のなかに赤ちゃんがいるんだな」と実感するようになりました。 ー天明さんの場合ですが、不妊治療をされていたタイミングがコロナ禍と重なったという認識で合っていますか? 天明さん:そうですね。自分の年齢を考えて治療に取り組んでいたタイミングが、たまたまコロナ禍であったという感じです。 ー「コロナ禍だから、妊娠するのを辞めよう」と思う方もいるそうです。天明さんはコロナ禍の妊娠についてどう思いますか? 天明さん:コロナ禍であるからこそ、逆に周りも気を付けていて、よっぽど例年より衛生面にみんなが気を付けている気がします。私はどちらかというと、コロナ禍だからどうせ出歩けないし、妊娠してもいいかなぁとは思いましたね。 ーそれではコロナ禍の妊娠は、不安や葛藤は特になかった感じでしょうか? 天明さん:はい。私は思ったほどデメリットもなかったかなという感じでした。 ーそうでしたか。とはいえ、初めての妊娠ということで、メンタル的につらかったことなどはなかったでしょうか? 天明さん:安定期に入るまでは、妊娠したことを言わないほうがいいのかなぁというのがあって、言いたいのに言えないという時期がつらいなと感じました。例えば、ほかの人の妊娠や子育ての話のときに「実は、私も妊娠しているんです」と言いたいのに言えないというか、まだタイミング的に言わないほうがいいよなと思ったり……。その時期は歯がゆいなと感じましたね。うちの親とかにも言わず、妊娠のことは夫と私だけで共有していました。 妊娠中に受験! 合間に健診へ行き、さらにお仕事と多忙な日々画像出典:天明麻衣子さんのInstagramより ー今年の4月から、東大の大学院の東大の公共政策学教育部に入学されたのですよね。妊娠しながら受験勉強をして、さらにお仕事もされ、クリニックにも通い……となると、かなり多忙な印象なのですが、当時を振り返るといかがでしたか? 天明さん:そうですね。クリニックにiPadとか持って行って、待ち時間に勉強したりはしていました。肉体的にはレポート書かなきゃいけなかったりとか、いろいろ大変だったのですが、複数のことを同時進行でおこなうことで気が紛れていたというか……。気持ちが分散していたという面ではラクだったなと思います。 ー 複数のことを同時進行にとなると、いっぱいいっぱいになってしまいそうに思うのですが……? 天明さん:妊活のことばっかりを考えるのも、個人的にはしんどいかなと思っていたので、ほかに意識が向けられるものがあって良かったと思っています。また、今回はコロナ禍ということもあり、大学院の入学試験もオンラインに変わったりとか、その場に行かなくて良かったので、時間の調整とかもしやすくて助かりました。 ー受験勉強をしながら、お仕事もされて、合間に通院していたときのスケジュールってどんな感じだったのでしょうか? 天明さん:朝の番組を担当していたのですが、それが朝9時くらいに終わるので、その後病院に行ってすき間時間に勉強をしているという感じでした。仕事のメインが朝の時間帯だったので、病院の時間帯と重ならなかったので、良かったなと思います。 ー4月から大学院生活が始まったと思うのですが、いかがでしょうか? 天明さん:コマ数的には結構取っているんですけど、私が取っている授業は全部オンライン授業なので、家で講義を受けられるのは助かっています。 画像出典:天明麻衣子さんのInstagramより ー実際に大学院の講義を受けられてみていかがでしょうか? 天明さん:一緒に講義を受けている人と友達になるというのはなかなか難しいんですけど、スラックというSNSでグループを作って、課題で分からないことがあったら相談したりすることはできています。ほかには、海外の交換留学的な感じで、インドや中国など海外の大学の方も参加しているので、そういう人たちが受講できるのはメリットがあるのではと思いました。 ーリモート講義を受けていて、問題はない感じですか? 天明さん:そうですね。グループ作業が必要な場合は、「今週何曜日何時から空いてます」みたいなアンケートを取って、zoomでみんなでグループワークをしています。その際、Miroというオンライン上でホワイトボードに付箋を貼って作業できるツールがあるんですけど、それを使って最近はわりと作業をしている感じです。いろいろ便利なツールがあるので、結構リモートでもできちゃうじゃん! といった感じですね。 ーコロナ禍で経済政策を勉強するために大学院に入られたということですが、今学んでいることを今後どのように活かしていきたいと思いますか? 天明さん:経済番組を今仕事でやっていて、スタートアップの取材をさせてもらったりとか、経営者の方を番組に招いていたりするんですが、まだスタートアップが頑張っている領域って、規制が多かったりするんですよ。例えば仮想通貨だったり、遺伝子の研究とかだったりいろいろあるんですけど、行政の対応が遅い影響により、ほかの国が先に追い越してしまうというのがあるので、スタートアップの環境をどうやって整えていけるのか、ということを考えていけたらなと思っています。 天明さんは「圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方」など、効率を重視した書籍を出版されていますが、ご自身でも同時進行でいろいろなことにチャレンジしていて、とてもバイタリティのある方だなと思いました! さて、配信3回目となる次回は、いよいよインタビュー最終回! 血液検査で判明したという橋本病についてや、出産の方法などを伺っています。ぜひ最後までお付き合いください! PROFILE:天明麻衣子さん東京大学卒業後、NHK仙台放送局契約キャスター、大手外資系金融機関といった経歴を持つフリーアナウンサー。著書として「圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方」「東大・NHK・外資系金融で学んだ、ビジネスで成果を出し続ける本物の勉強法」「時短勉強術」などを出版。2021年4月から東京大学の大学院に入学。第一子を妊娠しながら大学院生活を送っている。
2021年07月09日はじめての給食の日にこんにちは。加藤路瑛です。僕自身、感覚過敏の特性があることから13歳のときに「感覚過敏研究所」を立ち上げ、感覚過敏の課題解決に取り組んでいます。当事者目線、特に子どもの視点で感覚過敏について話していきたいと思います。今回は連載2回目。学校の給食について、記憶を振り絞ってお伝えします!Upload By 加藤路瑛小学校に入学して初めての給食の日。僕は、給食の時間に吐いてしまいました。なぜなら、牛乳がまずすぎたのです。牛乳は家でも時々飲んでいましたし、幼稚園でも出ていたような記憶があります。ですので、もともと牛乳が飲めないわけではないはずなのですが、学校の牛乳がぬるくて変な味だと感じました。初めての給食で吐いてしまったことは、僕のトラウマになったのかもしれません。その後、僕は記憶がありませんが、朝、教室に入れず泣いていたそうです。先生が僕に声をかけたら、「給食が怖い」と言ったそうなのです。(この部分は記憶がなくて、母から聞いたエピソードです)小学校の記憶はそれほど多くはありませんが、思い出すのは「給食が嫌だ」という負の感情ばかりです。楽しいこともたくさんあったはずですが、15歳の今、小学生の学校での思い出を思い出そうとすると給食への恐怖感ばかりが思い出されます。小学校入学前も少食・偏食でした小学校の給食がまずいわけではなく、小さいころから僕はあまりごはんを食べない子どもでした。そのため、親は苦労したようです。つくっても食べないのですから。そのころの僕の感情は思い出せないのですが、食べなくて怒られて泣いていた記憶は少しあります。僕の小さいころの偏食と母の戦いについては、母が感覚過敏研究所のサイトでコラムを書いているので、よかったら読んでみてください。母と同じように食べない子どもの子育て中の方には響く内容なのだと思います。【体験談】食べない子どもの子育て〜小学生時代〜加藤路瑛編幼稚園時代も食べない子どもでしたが、特別困ったという記憶はありません。幼稚園はお弁当の日と給食の日があって、給食は全く食べなかったみたいです。中学は絶対に給食がない学校に行く小学1年生のはじめての給食で吐いて以来、僕の中で「給食が嫌」という気持ちが日に日に大きくなっていきました。ある日、友達の家で遊んでいて、学校が楽しいか聞かれたので「給食が嫌だ」とこたえました。そうしたら、側にいた友達のお兄さんが「俺の中学校に来なよ。カフェテリアで好きなもの食べれるよ。カレーとかラーメンもある」と教えてくれました。決まったメニューを強制されることなく、好きなものが食べられる学校があるなんて!家に帰って、母に言いました。「僕は絶対中学受験をして、カフェテリアがある学校に行くから」お兄さんには「中学受験しないと入れない学校だから、勉強がんばれよ」と言われました。給食がない学校に行けるなら、なんだってやると思いました。確か、小学1年生の5月くらいの話です。その日から、苦痛な給食の時間は「中学は絶対給食のない学校にいくんだ。それまでの我慢だ」と思っていました。小学校の6年間がどくれらい長かったかはよくわかりませんが、中学は給食のないところに行けるというのが本当に僕の希望でした。ただ、今、振り返れば、もっと苦労しない選択はあっただろうと思います。しかし、小学生の僕には他の選択肢があることなんて分かりませんでした。Upload By 加藤路瑛それでも給食は苦しい僕の通っていた学校では「お減らし」という制度がありました。一旦は平等に給食を配って、苦手なものは減らしていい制度です。でも、全部返すのはダメで1口は食べるというのがルールでした。このたった1口が苦痛でした。1回口に入れて水で流し込めればよかったのでしょうが、基本、飲み物は牛乳でした。1口が食べられません。基本、全てのメニューを1口です。何度、先生が「もういいよ」って言ってくれないかなと思っていました。でも、頑張って食べていたと思います。休み時間も掃除時間も僕は給食と戦っていました。小学5年生のときの担任の先生は、「そんなに食べないと大きくなれないよ」と毎回僕に声をかける先生でした。1口を頑張って欲しくて言った言葉だと思いますが、そのころの僕は、言われる度にプレッシャーでした。「食べない人間は大きくなれない」「食べない奴はダメな人間だ」そういう思い込みのような感覚になりました。そのうち、クラスのみんなも「食べないと大きくなれないよ」と僕に言うようになり、お減らししたいのに「食べないとダメだよ」と妨害してくるのです。出典 : 小学5年生は、毎朝「学校に行きたくない」と言いながら学校に行きました。給食が嫌で休んでいいなんて知らなかったのです。もし、今、あのころの僕に話しかけられるのなら、「嫌なら本気で休みたいと親に言え」と伝えたいです。不満を言うだけでは、親には本気度は伝わらない。だから本気で言わないと伝わらない。ただ、保護者のみなさんや、先生には知っていただきたい。子どもは選択肢を知らないのです。だから声をあげられないのです。本当は苦しいし助けて欲しかったです。Upload By 加藤路瑛僕を救ってくれた先生小学6年生の先生は「怖い」と噂の先生でした。僕もビビっていました。僕の給食の食べなさを見た担任の先生が、「成長期にこのままではダメだ。給食をやめてお弁当にしよう」と言ってくれました。「先生が校長先生にお願いするから、加藤くんは病院に行って、給食ではなくお弁当がいいですよという診断書をもらってきて」と言ってくれ、親にも説明してくれました。母はネットで調べて、思春期の摂食障害を専門にしている精神科の病院を見つけてくれて、そこに行きました。病院の先生は、「給食なんて嫌だよな。今までよく頑張った。よし、先生が手紙を書いてあげるから、これからはお弁当を食べて、中学では好きなもの食べていいからな」と言ってくれました。僕の心が軽くなりました。辛いことをわかってくれる人がいることや、この状況を変えようとしてくれる人がいることが、心の安心に繋がりました。お弁当を持って行く前日、先生に言われました。「クラスのみんなには、加藤くんから説明するか?それとも先生が話した方がいいか?選んでいいぞ」僕は一人で説明できるかわからなかったので、先生に説明してもらって、最後にちょっとだけ話すという方法を選んで先生に言いました。給食の準備が始まる前、先生はみんなに話し始めました。「勉強が嫌いな人、運動が苦手な人がいるように、加藤くんは給食が苦手です。みんなにも1つくらい苦手なことがあるよね?病院の先生がお弁当にしたほうがいいと言っているので今日から加藤くんはお弁当です。加藤くんが食べてるかどうかは先生が見ているから、みんなは気にしなくていいです」と話してくれました。おかげて給食の時間に「もっと食べた方がいいよ」「食べないと大きくなれないよ」というクラスの声からも解放されました。6年生の2学期の出来事です。もっと早く、この方法を誰か他の先生が言ってくれたら、僕の学校生活はもう少し楽しい記憶が増えたかもしれません。Upload By 加藤路瑛振り返って思うこと僕が「感覚過敏」という言葉に出会ったのは中学1年生です。この時はじめて、「味覚過敏」という言葉を知り、これまでの食べ物に関する辛い体験の原因がこれだったのかと気がつきました。そして、心が軽くなりました。なぜ給食が嫌なのか説明できませんした。なぜ、こんな美味しいものを食べないのだ?と聞かれても「食べたくないから」としか言えませんでした。「嫌だ」「食べたくない」としか言わなければ、わがままな子とか贅沢な子と思われるでしょう。世の中には食べられなくて死んで行く子どもがいると言われても、それはかわいそうだと思っても、だからと言って僕が代わりに残さず食べることはできない。残すなんて農家さんに失礼だと言われても、食べられないのです。なぜ、食べられないのかは、15歳になった今でもうまく表現できません。視覚過敏や触覚過敏、嗅覚過敏については、それなりに冷静に自分を分析できるようになりましたが、味覚過敏については、まだ言語化できずにいます。食べると気持ち悪くなるものもありますし、頭が痛くなるものもある。そのうち、食べ物を見ただけで、口の中に不快な味が再現されたようになって気持ち悪くさえなります。とにかく、食べないでいられる状態が安心安全なのです。辛さや不快感を言語化できないというのが、感覚過敏の課題だと思っています。特に小さい子は、表現できないです。「食べないことは悪、残すことは悪」という常識があると思います。この常識に苦しむ子どもたちがいることをまずは知っていただきたいです。そして、食べない理由を問いただすよりも、1口だけ頑張らせるよりも、大人には、その辛さを表現できるサポートと、その辛さから回避できる方法を一緒に考えて欲しいです。Upload By 加藤路瑛感覚過敏研究所では、五感の困りごとを可視化させた感覚過敏缶バッジを作成しています。味覚過敏の缶バッジを給食バッグやランドセルにつけて登校している小学生もいらっしゃいます。小さな子が学校や外でちょっと頑張りたい時のお守りになればと思って作成しました
2021年06月22日■前回のあらすじ大手の集団塾の体験に通うも向いていないようで、疲労困憊となる娘。個人指導に変更したところ楽しそうに勉強するようになったのですが、成績がまったく伸びなくて…!>> 1話を読む 楽しく個別指導塾に通い始めたものの、まったく成績が伸びない優。しばらくして、その理由に気づく出来事が起こりました。個別指導塾での授業の様子や宿題などをきちんと確認したところ、さまざまな問題が見えてきました。娘の成績をあげるためにはどうすればいいんだろう…。優が通い始めた個別指導塾はアルバイトの先生が多く、先生が頻繁に変わり、さらには引継ぎがうまくいっていないことがわかりました。塾の指導レベルには少しガッカリしましたが、こだわりが強い娘だけに、今から別の塾に変えるというのも難しく…。そこで、塾の室長に相談することにしたのです。先生の固定、塾で問題を解くだけで時間が終わるのではなくわからないところをきっちり教えてくれる内容に、さらに宿題のレベルも娘の成績に合わせて対応いただくなど、かなり細かい要望を出しました。正直、「うるさい親だな…」と思われる心配はあったのですが、私たちのゴールは「娘が希望の学校に入学できること」、だったらそのためには塾をきっちり利用させてもらおうと思い直しました。こちらの思いをすべて伝えると、室長も真摯に受け止めてくれました。今後も、アルバイトの先生が指導してくれることに変わりありませんが、まずはこのまま個別指導塾に通わせることにしました。先生と年齢が近く、私立中学のリアルな話が聞けるのは、優にとって大きなメリットでした。そして、そんな学校生活への憧れから、優のモチベーションも次第にアップし、成績は少しずつ上がり始めました。しかし…この後も学校をどう選んだらいいか、娘が反抗的な態度を取りはじめる…など、次々に問題が起こっていったのです。次回は新たな家族が登場します。原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年06月19日■前回のあらすじ娘の中学受験のために家族一丸となってサポート!…となるはずでしたが、家庭での学習はまったく進まず…。>> 1話を読む 家族でサポートして中学受験に挑んだのですが、すぐに娘にイライラする毎日がしんどくなってしまいました。そこでやはり中学受験塾に通わせようと思い、偏りのある娘のようなタイプを受け入れてくれる塾を探すことから始めることに…。中学受験塾は大手・中小の集団塾、そして個別指導の塾があります。御三家や難関校に多くの生徒を合格させる塾、ある難関校への進学に顕著な実績を出す塾、中堅校に強い塾と特色があります。さらに家庭との付き合いについても、子どもが自習をどれくらいできるかが肝となる塾、面倒見がよく塾のフォローが行き届いた塾と親の負担にも違いが…。集団塾は、カリキュラムが整っているし、これまでの実績から過去の入試データや情報が豊富にあり、やはり親としては安心。そしていろいろと情報を集めた結果、もっとも惹かれたのは、発達に偏りのある子どもにも寄り添ってくれると評判の集団塾でした。そこは1週間の体験入学があり、さっそく娘も通ってみることにしたのですが…。多くの子が熱心に授業を受けるなか、ひとりだけ集中できていない優。すでにお子さんが通っているママさんには、つい「子どもが楽しく通えれば…」なんて理解ある親のような言葉を言ってしまいましたが、心の中では「どうしよう…」と思っていました。面倒見が良い集団塾ではありましたが、生徒の数も多く、ひとりひとりにまで目が行き届くのは難しそう。娘もストレスを感じるのか、勉強への理解度を深めることが難しかったようです。個別指導塾に切り替えると、以前と比べて楽しそうに勉強するようになりました。けれども、肝心の成績がまったく伸びません。そして、その原因は意外なところにあったのです。次回に続く(全5話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年06月18日■前回のあらすじ発達に偏りがある娘の中学受験を夫に打診すると「公立の方が支援が手厚いのでは?」と言われてしまう。しかし私立高校に進んだ息子の勧めもあり、娘に中学受験を打診してみると…。>> 1話を読む 「今の学区ではない中学がいい」という優の気持ちを知ると、夫も中学受験について前向きに検討するようになってくれました。そんな中、「グレーゾーンの子の進路」という勉強会が行われているとの情報を入手。夫を誘って、さっそく参加してみることにしました。勉強会に参加したことで、私も夫も、優に合った学校があるかもしれないと思うようになりました。そして…。意気込んで中学受験をスタート!!…したのはよかったのですが、すぐに勉強でつまずいてしまいました。ネットで評価の高いテキストを取り寄せても、娘はまったく解くことができず…。さらにはお気に入りの文房具を眺めたり、本の整理を始めたりと、興味があることに没頭してしまい、まったく勉強が進みません。一緒に勉強しようとしても、理解が遅かったり、集中できなかったりする娘を見ていると、私の方がイライラしてしまい、お互い感情的になるばかり。家庭学習のみでの受験を考えていましたが、早々に壁にぶつかってしまいました。親がその気にさせておいて、親の方が先にくじけてしまうなんて…。やっぱりうちの娘には中学受験は向いてないのかしら。次回に続く(全5話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年06月17日■前回のあらすじ友だちとうまくコミュニケーションがとれず、学習面では、得意教科と苦手教科の差が激しい娘。ある日、小学校での二者面談で、先生から中学での内申の扱いについて説明があり…。中学時代、テストは満点ばかりだった長男の毅。でも、授業中に積極的に発言することはなく、部活でもリーダー的なことはやっていませんでした。また、いわゆる先生たちが“手を焼くタイプ”とも分け隔てなく仲良くしていたようで、結果として担任からも「積極的な意欲が感じられず態度が良くない」など言われてしまい、内申の点数はよくありませんでした。現在、毅が通っていた中学に子どもを通わせる近所のママさんたちからも内申に関する噂話を聞くことがありました。成績の良い毅でも苦労した内申の問題。このため毅は内申を重視しない私立高校に一般入試で入りました。そんなことを知らない近所の方からは、「内申を気にする必要なくてうらやましい」と言われたのですが、正直この件は家族でも相当悩みました。楓さんの家は息子さん私立の高校に行ったから、内申関係なくてよかったね 優ちゃんはどうするの?だからこそ優はもっと苦労するのではないか…先日の面談からその想いが強くなっていきました。中学では先生にあまり好かれなかった毅が私立高校でのびのびしているところを見ていると、だったら優は「私立の中高一貫校に行かせるのもアリなのでは?」と思い始めるように…。私が夫に相談すると、中学受験を否定こそしなかったものの、あくまで「公立でいいのでは」という考えを崩しませんでした。しかし毅の話を聞き、さらに翌日、優と中学受験について話をしてみました。忘れ物が多かったり、体育が苦手だったりすることで、優は友だちからキツイ言葉をかけられることが多いと言います。その中でも楓が特につらく感じてしまうのは、言われたキツイ言葉を何度も思い出してしまったり、クラスに居場所がないように感じることだと話してくれました。そんな優の気持ちを聞いたことで、中学進学問題についてより真剣に考えるようになっていきました。次回に続く(全5話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年06月16日私は楓。娘の優は、小学校では普通学級に通っていますが発達面で偏りがあり、医師からも「特性の強さはあるけど確定診断はできない」と説明されました。勉強面では同じミスを繰り返したり、体育が苦手で積極的に取り組まないこともあります。また相手の状況を察して行動することが苦手で、自分の話したいことだけを話してしまうので最近では友だち関係でも気になることが増えてきました。優は自分の好きな話に没頭するあまり、友だちとうまくコミュニケーションがとれないことも多くありました。学習面では、得意教科と苦手教科の差がどんどん開くばかり。そんな中、行われた小学校での二者面談で、先生からも中学での内申の扱いについて説明がありました。先生からはまだ時間があるから、今から少しずつ家庭でもフォローができれば…とアドバイスをいただいたのですが、じつはこれこそ私が危惧していたことだったのです…。というのも…。小学校の面談で指摘された中学の内申。そのとき現在高校生の息子・毅が中学の時のことが思い出されました。現在高校生の息子・毅は勉強が得意で、テストも常に90点以上。ところが内申点が足りず、内申を重視しない私立高校への受験に切り替えた過去があったのです。このときから優も内申が高校受験の時の足枷になってしまうのではないか…とずっと気がかりだったのです。次回に続く(全5話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年06月15日■前回のあらすじ息子の輝と出かけた私立中学のオープンスクール。クラブ活動のあまりの本気度にビックリ。学校の先生には「私立中学だから良いわけではない」と学校選びについても教えてもらいました。中学受験に気持ちが傾く中、気になったのは和也の「母校に行かせたい」発言…。中学受験をすることに気持ちが傾きつつも、気になる和也の発言。なぜならオープンスクールで訪ねた学校の先生にも「学校選びは大切」と言われたからです。御三家の学校は、もちろんすばらしい学校には違いないのだろうけれど、息子にあっているのかはまったくわからず…。何より輝にそこまでの学力アップを求めていいのかもわからなかったのです。もし「母校だけしか受験させない」という意見だったらどうしよう―そう思いながら、和也に発言の真意を訪ねることに…。和也が母校を勧めるのは、単純に自分の過ごした6年間がとても楽しかったから。個性的で、自由な発想力があり、面白い先生がいる。好奇心をめいっぱい刺激される中高時代を過ごした和也は、輝にも同じような時間を―と考えたようです。和也が言うように輝は段ボールがあれば家や秘密基地を作るといった工作が大好きな子でした。ラップの芯もお菓子の箱もプラスチックのケースも輝にかかるとすべてがおもちゃになり、その作り上げた道具の出来栄えにいつも感嘆していました。時間も忘れて夢中になっていた輝の姿をもう一度見てみたい…和也が何を望んでいたのかがようやく理解できました。そして母校以外の受験はダメというわけではなさそうだったので、安心して今日行った学校の出来事を話すと、和也は「俺も行けばよかった」と悔しがっていました。これまでまったく興味すら持っていなかった中学受験だったのですが、オープンスクール以来、輝と話す機会も増え、母として嬉しい気持ちも。まだ受験勉強すら始めていないのに、「その自信は一体どこから?」といった発言もありますが、それでも その根拠のない自信満々発言を久しぶりに聞き、笑ってしまいました。とはいえ、私自身は中学受験をしていないため、右も左も分からない状態。少なからず、不安もありました。中学受験経験者の和也はノリノリで、知らないうちに塾のパンフレットまで用意していました。同僚の美咲さんからも「中学受験の勉強を親が教えるのは諦めた方がいいよ。絶対喧嘩になるし、何より中学受験問題は大人でも解けないレベル」とアドバイスされていました。ましてや夫婦ともに働いている環境で、現時点でまったく家で勉強しない輝が家でひとりで勉強するというのはどう考えても無理。私が輝と喧嘩になるのは目に見えてるし…。そう考えると、我が家の場合、中学受験をするなら塾通いは必須。そこで、和也が言うようにまずは体験授業に参加してみることにしたのです。これから始まる中学受験。子どもにそして親にどんな試練が待っているのか。この時はまだ本当の意味での戦いに気づいていませんでした。次回は新たな家族が登場します。※この漫画はフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年05月21日昨年、放送延期が発表されていた柳楽優弥主演ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」が、10月に放送されることがついに決定。特報映像も公開された。本作は、柳楽さんが最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人を演じる、中学受験を舞台にした人生攻略ドラマ。念願の放送決定に柳楽さんは「とてもドキドキしています。『二月の勝者』という作品に主演として取り組めることがとにかく幸せです」と思いを語り、「正直まだ手探りな部分がありますが、これから放送に向けて“黒木蔵人”を自分なりに完成させていきたいと思います!(黒木蔵人は)痛烈な言葉をズバッというキレ者です。その魅力的なキャラクターをしっかり掴んでいきたいです。黒木のストイックな部分を自分の中に組み込んで、しっかり表現できるように意識していきたいです」と意気込む。また、黒木との出会いと塾での経験を通して成長していく新任講師・佐倉麻衣役の井上真央は「延期となってからのこの一年、受験の世界や家庭内にも様々な変化があったと思います。今、このドラマを通してどのようなメッセージをお届けできるのか、教育という大きなテーマに改めて向き合い、挑んでいくことに微かな緊張も感じております。柳楽さん、加藤さんと共にいろいろな世代の方にも楽しんで頂けるドラマにしていけたらと思います」とコメント。なかなか撮影ができずやきもきしていたという、黒木の元部下で超名門中学受験塾のトップ講師・灰谷純役の加藤シゲアキも「その間も進んでいた原作漫画を面白く読みながら、このドラマに参加できる喜びをずっと温めておりましたので、ようやくこのプロジェクトが動き出すことにわくわくが止まりません。自分なりに、灰谷という役に、これまで感じた思いを込められたらと思っております」と話し、「先行きの分からない生活に多くの方がぐったりしているかと思いますが、そんな方々に、受験を乗り越えようと頑張る受験生の姿や、それを支える家族や講師の姿が、なにかしらの励みになればと思います。受験生にとっても、そうでない方にとっても、楽しい土曜夜10時になるよう、誠心誠意、演じさせていただきます」と語っている。そして今回の放送時期の決定と合わせて、黒木の特報映像も公開された。新土曜ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」は10月期、毎週土曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年05月21日■前回のあらすじ同僚から過酷だった中学受験の体験を聞かされた遥。それでも「親子でがんばった濃い時間」という言葉を聞いたことで、私立中学のオープンスクールに興味を持つように。夫の和也が乗り気でも、勉強が好きとは言えない息子の輝をその気にさせるのは厳しい…そう思っていました。が…、会社の同僚の経験を聞いて興味を持ち、学校見学ぐらいは行ってみてもいいのでは…と思うように。和也は母校である御三家を狙わせたいというけれど、いろいろな学校を調べていくうちに多くの学校で体験授業、クラブ体験、実験教室、説明会といったイベントが開催していることがわかったのです。その中でも、輝も興味を持ちそうな工業大附属中が、オープンスクールを開催するとの情報が…。正直、和也の母校ではない学校のオープンスクールに参加することは少し後ろめたかったのですが、まだ中学受験を決めたわけではないと思いながら、輝を連れて出かけてみることに!中高のクラブ体験なんて…と思って出かけたのですが、あまりに高度なレベルにビックリ。私の中学時代とのあまりの違いに、「ここまでやるのか…!」とただただビックリ。学校の先生が廊下に立っていて気軽に質問にも答えてくれました。何も知らない初心者の私に対してその先生は、“家庭の方針”や“子どもの性格”に合う学校選びの大切さを教えてくれました。「どの中学校で学ぶかによって、子どもの考え方も言動も大きな影響を受けるはず」と。正直、学力さえあれば誰でもウェルカムなのかと思っていたので、先生の言葉には驚きました。そして、私立中学と一括りにできないぐらい、学校ごとに個性があることを知ったのです。肝心の息子はというと…。「行くだけ行ってみよう」くらいの気持ちで出掛けたオープンスクールでしたが、実際に見ると一気に気持ちが高ぶってくるのを感じました。クラブ活動をメインに見学しましたが、中高6年間で打ち込めるからなのか、その充実度や本気度に圧倒されながら、帰宅。これまで私立中学に対して持っていたイメージも大きくぶち壊され、施設の充実度や楽しそうな在校生の姿に感動。中学受験に対して懐疑的だった私も気持ちが傾いていったのですが、和也の言っていた「母校に行かせたい」発言だけが気にかかってきます。もしかしたら和也は母校以外の受験は考えていないの…!?次回に続く(全4話)毎日18時更新!※この漫画はフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年05月20日■前回のあらすじ「息子には俺と同じ私立中学を受験させたい」と突然宣言した夫。しかし毎日ゲーム漬けの息子には、「俺に向いてない」と一刀両断されてしまい…。夫の和也から「息子を俺の母校の私立中学へ」という突然の宣言からまだ日も経っていないある日のこと、私の職場で思いがけず中学受験が話題に…。2月に入ってすぐにお休みを取っていた同じ部署で働く美咲さんが久しぶりに出社しました。1月頃からかなりプライベートが忙しそうなことには気づいていましたが、これまで連続で休みを取ることが少なかったので、退社直前に声をかけてみると…。美咲さんの息子さんが中学受験していることを知らなかった私。そして受験するのは子どもなのに、「親に戦略が必要」という意味すらもよく理解できないし、さらに「全落ち」というあまりに怖ろしすぎる言葉が出てくることにも驚きました。まだたった12歳の子どもが受験するだけでも驚きなのに、不合格という経験まで受け止めなければいけないという事実。いつも明るい美咲さんがこれほど深刻な表情をする中学受験の世界が、私には衝撃的すぎました。しかし…。美咲さんに聞いた中学受験の情報は私の知らないことばかりでした。東京では2月1日から受験が開始されること、本命校やチャレンジ校は2月1日に受ける子が多く、また複数回受験できる学校もあること、合格発表は受けた当日にネットで発表され、不合格だった場合にはすぐ他の学校に受験出願ができることなど。そして志望校に合格できなかった子、また1校も合格できなかった子は、2月1日から3日間、4日間と連続で受験するという事実。高校受験からしか経験がない私にとって聞いたことがないほどの過酷な挑戦。「合格できなかったらどうしよう…」という不安を親も子も抱えたまま挑む日にちを想像するだけで、胃が痛くなりそうでした。さらに受験会場に付き添うために親が休むということも中学受験の特徴のひとつの気がします。今の上司は美咲さんが言うとおり理解あるけれど、働く親にとっての難題のひとつになりそう。というよりも中学受験って親の出番はどれぐらい必要なんだろう…どうしてそこまで大変な想いをして中学受験をさせるのだろう。そう思っていた私に美咲さんが言ったのは…。中学受験の成功失敗は第一志望校に合格すること、そう単純に思ってきましたが、美咲さんの話から家族にとっての成功は別のものなのかもしれないと思いました。小学生に不合格という体験を味わわせることは、正直させたくないと思ってしまう私。でも美咲さんの話す「濃い時間」という言葉が、なぜだか心の中に刺さったままでした。子どもの時期は大切と思いながらも、実際にはだらだらとした時間を過ごす輝を見て見ぬふりしてきただけなのかも。もしかしたら中学受験を考えることも、1つのきっかけになるのかもしれない。こうして美咲さんとの会話によって、私たち家族の未来も大きく変わっていくことになるのです。次回に続く(全4話)毎日18時更新!※この漫画はフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年05月19日私は遥、会社勤めしながら夫・和也と小学3年生の息子・輝の3人で暮らしています。最近の悩みは、輝の放課後の過ごし方。ひとりで留守番する時間が長いのをいいことに、ゲーム漬けの毎日を送っているんです。そして今日も…。去年まで通っていた学童は、「みんなやめるから」という理由で退所。長く続けていたサッカーも、高学年が受験で次々抜けてしまい、試合でもスキルアップでも盛り上がりに欠け、次第に足が遠のくように…。「このまま、放課後はゲームばかりの毎日で大丈夫なのか?」と思いつつ、自分も小学校時代はピアノを習っていたくらいで、「大して変わらなかったのかな」と思ったり。そんなときに言われた私立中学出身の夫・和也の言葉。和也は御三家と呼ばれる私立中高一貫校出身ですが、これまで自分の母校に息子を入れたいなんて聞いたことがなく、和也がそんなことを思っていたとは私には青天の霹靂でした。中学受験なんて我が家には無縁の話。そう思っていた私にとって和也の発言はかなりの衝撃でした。ただ輝の毎日を見ていると、さすがに心配にもなります。しかし輝は、私の話を聞くなり「自分には向いてない」「これ以上勉強するなんてありえない」と中学受験を断固拒否。さすがにいきなり中学受験の話をしても受け入れられないのも納得だし、私自身も公立中学でしたが特に不満もなく、積極的に受験に賛成の立場を取ることができませんでした。息子のことをよく知りもせずに勝手に中学受験を言い出した和也に正直ムッときたのですが、そんな時、会社である出来事が起きたのです。次回に続く(全4話)毎日18時更新!※この漫画はフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年05月18日「子どもに集中力がなくて困っている」「授業参観で、うちの子だけキョロキョロしていた」など、お子さまの集中力が気になっている親御さんは少なくないでしょう。首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る進学塾VAMOS代表・富永雄輔氏も、「いまの子どもたちの集中力は、かつての子どもより低下している」と指摘しています。では、どうすれば子どもの集中力を高めることができるのか。今回は、集中力と体力の関係性を考えてみましょう。現代っ子に集中力がないのは運動不足だから!?どうやら、現代の子どもたちの集中力が低下しているのは事実なようです。子ども発達学が専門の医学博士・春日晃章氏(岐阜大学教授)によると、授業中にボーっとしてしまう子や、勉強に身が入っていない様子の子が、昔と比べて増えているとのこと。なぜ現代っ子の集中力が落ちてきているのか――春日氏は、集中力と体力の関係性に注目しています。春日氏が行なった調査では、「運動遊びやスポーツ遊びをたくさんして、体力を高めている子ほど集中力が高い」ことがわかりました。机の前にじっと座ってひたすら勉強するよりも、運動遊びをしたほうが集中力が養われるらしいのです。しかし残念ながら、スポーツ庁が発表した令和元年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、子どもたちの体力は前年度よりも低下しています。特に小学生男子にいたっては平成20年度から続く調査のなかでも過去最低の数値でした。春日氏の言うように、体力と集中力に相関関係があるのであれば、現代の子どもたちの集中力が低下しているのも仕方のないことなのかもしれません。体力がある子どもは、集中力も高かった!『子どもを勉強好きにする20の方法』著者であり、塾講師として3,000人以上を指導をしてきた、教育・受験指導専門家の西村創氏も、中学受験で最後に伸びる子の特徴として「体力があること」を挙げています。勉強だけに専念してきた子は、長丁場の授業に耐えられずぐったりしてしまうのに、スポーツやキッズダンスなどで体を鍛えてきた子たちは、桁違いの集中力を長時間発揮するのだそう。次に科学的なデータを見てみましょう。ノーベル賞決定機関「カロリンスカ研究所」で研究を重ねた精神科医、アンダース・ハンセン氏の著書『一流の頭脳』によると、以下のことがわかっているようです。アメリカの小学生250名(3年生、5年生)を対象にした調査では、「体力のある生徒たちは、学業においても優れている」ことが判明した。しかも、体力的に優れていればいるほど、算数と読解の試験の得点が高かった。アメリカ・ネブラスカ州で行なわれた10000名に近い子どもたちへの調査でも、「体力的に優れた子どもは、体力のない子どもより、算数や英語の試験の得点が高かった」という結果が出た。また試験内容が難しくなるにつれ、体力的に優れた子どもとそうでない子どもの点数の差は開き、体力のある子どもが大差で上回った。 このふたつの研究結果は、「集中力と体力」ではなく「得点と体力」の関係を検証しています。しかしハンセン氏は著書のなかで、記憶力と集中力が向上することによって学習内容の定着率が上がると述べているので、「体力がある子の集中力は高い」と言えるのではないでしょうか。運動後30分~3時間は「超集中状態」に入りやすい「体力がある子の集中力は高い」ということは、体力のないうちの子は「集中力がない&テストの点数も悪いまま」ではないか!そう絶望したのは、筆者だけではないはずです。でもご安心ください。『脳を鍛えるには運動しかない!』著者でハーバード大学医学部准教授のジョン・J・レイティ氏は、集中力は運動で高めることが可能だと断言しています。なんと、思考力や集中力は、運動後に飛躍的に高まるらしいのです。ではなぜ運動後に集中力が高まるのか――それは、運動によって脳内の集中物質であるドーパミンの分泌量が増えるから。運動を終えた数分後に(ドーパミンの)分泌量が上がり、数時間はその状態が続く。そのため運動後には感覚が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、心が穏やかになる。頭のなかがすっきりして、物事に難なく集中できるようになる。(引用元:アンダース・ハンセン 著, 御舩由美子 訳(2018),『一流の頭脳』, サンマーク出版.)※()内の説明は編集部が施したちなみに運動後の集中力について、ハンセン氏は「効果は1時間から数時間続いたのち、少しずつ薄れていく」としており、メンタリストのDaiGo氏は「運動後の30分~3時間は超集中状態に入りやすい」と話しています。どちらにしても、運動が集中力を高めることについては間違いないでしょう。しかもハンセン氏によると、運動は集中力だけでなく、注意力や記憶力、決断力など、ほぼすべての認知機能を高めるのだそう。子どもだけでなく、われわれ大人も勉強や仕事の前に運動を取り入れなければいけないという気持ちになりますね。集中力を上げる、3つの運動最後に集中力を上げるための運動を3つご紹介しましょう。ドーパミンの分泌を促すには、心拍数を上げる有酸素運動が効果的です。最初は苦しいかもしれませんが、運動を定期的に数ヶ月続けることで効果が出てきます。なぜならば、脳は徐々にドーパミンの量を増やしていくからです。頑張って運動を続けることで、集中できる時間もどんどん長くなりますよ。【ジョギング】5分間10代の子どもたちが12分間ジョギングしたところ、「集中力の高い状態が1時間近く続き、読解力が向上した」との調査結果があります。しかし、運動に慣れていないお子さまの場合、12分のジョギングというのはハードルが高いかもしれません。最初は、5分程度のジョギングから始めてみて、徐々に時間を伸ばしていきましょう。「たった4分の運動を一度するだけでも集中力が改善され、10歳の子どもが気を散らすことなく物事に取り組めた」という報告もありますので、5分間のジョギングで十分に効果はあるはずです。【縄跳び】4分間ジョギングに並ぶ有酸素運動といえば「縄跳び」。集中力を高めるポイントは「心拍数を増やすこと」なので、お子さまが得意な跳び方であれば、前跳びでも二重跳びでもどんな跳び方でもかまいません。ですが、苦しいからと息が切れる前にやめてしまうのはNG。体への負荷が大きいほどドーパミンの分泌量が増えるので、お子さんの様子を見ながら、「あと〇回だけ跳んでみよう」などの声かけをしてあげてください。引っかかってしまっても気にせずに、4分間は跳び続けましょう。お父さんお母さんも、ぜひお子さまとご一緒に!【だるまさんがころんだ】前出のレイティ氏の理論をもとにした運動プログラム「boks(ボックス)」の「だるまさんがころんだ」は、参加した全員が自然に全力を出せる運動です。遊び方は以下のとおり。「だるまさんがころんだ」と鬼が言っているあいだに、鬼に向かって全力疾走「だるまさんがころんだ」と鬼が言い終わる前に、床に伏せる。鬼が振り向いたときに、床に伏せている状態であればセーフ「だるまさんがころんだ」と鬼が言っているあいだに、さっと起き上がって全力疾走「だるまさんがころんだ」と鬼が言い終わる前に、床に伏せる鬼にタッチできたら勝ち。動いてしまったり、床に伏せられなかったりした場合は、スタート地点から再スタート1~5を繰り返す このちょっと変わった「だるまさんがころんだ」の運動量はかなりのもの。芝生のある公園や家のなかなどで遊んでみてくださいね。そしてもうひとつ、重要なことをお伝えします。それは、できれば「朝」に運動をするのが望ましいということ。もちろん、夕方や夜に運動をしても集中力は高まるでしょう。しかし、脳が最もフレッシュなのは朝です。諸説ありますが「朝の1時間は夜の3時間に匹敵する」と言われているのをご存じですか?そのゴールデンタイムに運動をしたら……お子さまの集中力は飛躍的に高まるかもしれませんよ!***「運動は集中力の改善にすぐれた効き目を発揮する、副作用のまったくない薬だ」とハンセン氏。その言葉を信じて、筆者も土曜日午前中に縄跳びを4分、日曜日の朝に10分のジョギングをしてみました。感想としては、スピードを自分でコントロールできるジョギングよりも、縄跳びのほうがつらかったです。しかし両日とも、疲れてソファに沈み込むことはありませんでした。集中力が上がったかどうかは不明ですが、頭がすっきりして、たまりにたまった家事がはかどったことは事実です。毎日の運動はなかなか難しいので、週に数回でも5~10分の運動を続けてみようと思います。ハンセン氏も「すぐに集中力が改善されなかったからといって、諦めてはいけない」と言っていますからね。(参考)アンダース・ハンセン 著, 御舩由美子 訳(2018),『一流の頭脳』, サンマーク出版.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「ゲームや漫画は禁止!」が、子どもの“集中力の育ち”を阻害する理由岐阜大学|運動遊びは子どもの集中力を向上させる!スポーツ庁|令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果allabout|中学受験で「最後に伸びる子」と「成績が上がらない子」の違いとは?プレジデントオンライン|脳細胞が増える運動「3つの条件」まいにちdoda|メンタリストDaiGoが解き明かす「超集中力」! 没頭状態を作り出せれば人生は劇的に変わる東洋経済オンライン|子どもの学力と体力の知られざる深い関係西薗一也 監修, 竜田麻衣 イラスト(2015),『うんどうの絵本 なわとび』, あかね書房.
2021年04月01日