菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀と豪華キャストが出演することで話題の春の新ドラマ「コントが始まる」。この度、主演を務める菅田さんがクランクイン前に現在の心境を明かした。本作は、若者と呼ぶにはギリギリすぎる5人の青春群像劇。菅田さん、神木さん、仲野さんが売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」を、彼らがネタ作りにいつも集うファミレスのウェイトレスを有村さん、その妹役を古川琴音が演じる。今回、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」以来の連続ドラマ主演となった菅田さんは「ただただありがたい気持ちです」と心境を語り始める。「『3年A組』の時は最後が決まっていて、そこへ向かっていくような感じでしたし、かなり個人的主張も強かったので、ある意味、今回が連ドラ初主演のような気持ちです。どんなことになるのかわからない。先が見えない、やりながら作っていく部分が大きいので、そういう意味で本当のゴールデンタイム連続ドラマ初主演のような気持ちです」。出演者のうち、菅田さん、有村さん、仲野さん、神木さんは同じ93年生まれの同世代俳優で、4人とも実年齢と同じ28歳の役を演じる。それぞれの印象について、まず有村さんを「僕ら世代を代表するフロントマン」と称した菅田さんは、「自分が前に立ってということが有村さんはきっと多かったと思うのですが、今回は群像劇なので、みんな同じフラットに立っていつもよりもリラックスした有村さんが見れたらいいな」とコメント。神木さんについては「ずっとテレビや映画で見ていた方であり、いつか会いたかった人、いつか一緒に芝居をしてみたかった人」と今回の共演は念願だったそう。さらに、「太賀という人のお芝居を間近で見て、役者業をちゃんとやりたいと思ったといっても過言ではなく、一番最初にくらった俳優」と公私共に信頼する仲野さんについて明かし、「二人の関係性もただの友人としての遊びじゃなく、良い関係性なんだなというところ見せたいなと思っています」と気合を入れる。また古川さんについても「『虹』のMVで夫婦役を演じて、少しの時間でしたが、その際に心の美しさと無垢さ、そして媚びない力強さを感じました。他の作品などを見ていても爽やかな印象で、この中では最年少だけれども関係なく、僕らが疲弊した頃に古川さんの爽やかさに助けられるんだろうなと思います」と語っている。昨日2月21日、28歳を迎えたばかりの菅田さん。この年齢のイメージを聞かれると、「『27クラブ』とよくいうと思うのですが、過去の偉人のエピソードなどを聞くと27歳と28歳は大きな意味があって、今回のキャストみんなと話していると一回やれることはやっていて、瞬発力でやれることは一回やり切る世代だと思うんです」と話し、「ここから家族、社会、自分の人生みたいなものを本気で考え出す時期なので、本当の意味で第二ステージの始まりの年なのかなと思います」と答えた。土曜ドラマ「コントが始まる」は4月、土曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月22日松坂桃李や仲野太賀らがハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルにのめり込む青年たちを演じる『あの頃。』が、ついに2月19日(金)より公開。この度、いまも多くのファンに愛される「モーニング娘。」の神曲「恋ING」を演奏しながら熱唱するシーンを収めた場面写真が解禁された。今回到着したのは、松坂さん演じる主人公・劔樹人らハロプロをこよなく愛するバンド「恋愛研究会。」のメンバーが、「モーニング娘。」の名曲「恋ING(こいアイエヌジー)」を演奏し熱唱するシーンや、石川梨華のパネルを囲んで集合するカットなどを収めた新場面写真。「恋ING」は20枚目のシングル「Go Girl ~恋のヴィクトリー~」のカップリング曲として収録されており、ファンだけでなく歴代のメンバーからの人気も高く、ソロコンサートなどでも歌い継がれてきた名曲。劇中を彩るハロプロの楽曲の数々の中で、唯一3回登場している。中でも松坂さん演じる劔や、仲野さん演じるコズミンら「恋愛研究会。」のメンバーが熱唱するシーンは、“1回目と2回目でそれぞれ感じ方が変わる”と話題になっている。映画を観たファンからは、「『恋ING』が流れて涙が込み上げてきた」「泣いたーーーー!めっちゃよかったーー!! 帰り道みんな『恋ING』聴いてるはず」といった感想が上がっており、涙を誘う名シーンとの呼び声も高い。また、「モー娘。」OGである保田圭も「夢中になれるってすばらしい。ハロプロは、素敵な仲間に支えられてるなぁ。『恋ING』聴いたら、また泣いちゃう」とコメントを寄せており、飯窪春菜も「懐かしさに泣けて親近感に笑って、最後まであたたかさに包まれる映画です。そして私は『恋ING』に弱い」と語っているほど。松坂さんや仲野さん、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウら「恋愛研究会。」メンバーが練習を積み重ねた楽器演奏と歌唱シーンは本作の大きな見どころとなっているが、真剣に歌い上げる彼らの姿と共に歌詞にも注目してみてほしい。『あの頃。』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年02月21日現在公開中の映画『あの頃。』。この度、松坂桃李演じる主人公・劔樹人ら「恋愛研究会。」のメンバーが、モーニング娘。の名曲『恋ING』を演奏し熱唱するシーンなどが収められた場面写真が解禁された。本作は、神聖かまってちゃんの元マネージャー・劔樹人によるハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を実写映画化したもの。主人公・劔は大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら金なし、彼女なしのどん底生活を送っていた。しかしある日、松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにドハマり。やがて仲間たちとともに遅れてきた青春の日々を謳歌していく。監督を担当するのは、記録的ヒットを飛ばした『愛がなんだ』や『mellow』、『his』などの今泉力哉。脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』などで監督・脚本を手がけてきた俊英・冨永昌敬。日本映画界を牽引するクリエイターがタッグを組み、振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えないほどバカバカしくて笑えるのに、誰もが経験した切ない「あの頃」の記憶を描き上げた。『恋ING』はモーニング娘。の20枚目のシングル『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』のカップリング曲として収録されており、ファンだけでなく歴代のメンバーからの人気も高く、ソロコンサートなどでも歌い継がれてきた名曲。劇中を彩るハロー!プロジェクトの楽曲の数々の中で、唯一3回登場している。中でも松坂桃李演じる劔や、仲野太賀演じるコズミンら恋愛研究会。のメンバーが熱唱するシーンは、“1回目と2回目でそれぞれ感じ方が変わる”と話題になっている。映画を観たファンからは「『恋ING』が流れて涙が込み上げてきた」、「泣いたーーーー!めっちゃよかったーー!!帰り道みんな『恋ING』聴いてるはず」といった感想が上がっており、涙を誘う名シーンとの呼び声も高い。またモーニング娘。OGである保田圭も「夢中になれるってすばらしい。ハロプロは、素敵な仲間に支えられてるなぁ。『恋ING』聴いたら、また泣いちゃう」とコメントを寄せており、飯窪春菜も「懐かしさに泣けて親近感に笑って、最後まであたたかさに包まれる映画です。そして私は『恋ING』に弱い」と語った。『あの頃。』公開中
2021年02月21日映画『あの頃。』(2月19日公開)の公開記念舞台挨拶が20日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、今泉力哉監督が登場した。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミン(仲野太賀)が癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。この日の舞台挨拶の模様は、ライブビューイングで全国156館に生中継された。登壇陣はモーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」に乗って登場。松坂は「いままで(イベントや取材は)リモートが続いていたので、こうやってみなさんに向き合って作品を届けられるのはすごく嬉しいです。いいもんですねぇ……」としみじみと喜びと感謝の思いを口にする。これから映画を鑑賞する観客を前にして「みなさんがどういう風に受け止めるのか? 既に映画を見たというコカドさんの知り合いが、冒頭で泣いたらしく……(笑)。いろんな角度から刺さる部分があるんだなと思います」と笑顔で作品を送り出した。仲野は「去年の今頃撮影してたんですが、この個性豊かなメンバーで本当にたわいもない話でワチャワチャして、穏やかな時間を過ごしていました。それがこうして大きなスクリーンで公開されるということで、どんなふうに受け止められるのか? ドキドキしつつ、僕が演じたコズミンのモデルになった方がどんな気持ちでいるのかと想像してしまいます」と思いをはせる。山中は「こいつら、アホだなぁとか、ダメだなぁとか、でもわかるなぁ……という瞬間をたくさん見つけていただきたいです」と呼びかけた。コカドは開口一番「キングコングの西野亮廣です。『えんとつ町のプペル』……」とボケて、一斉に「ちがう! ちがう! ちがう!」とツッコミを浴び、会場は笑いに包まれる。今泉監督はライブビューイングの会場を含め「多くの方が劇場に足を運んでくださっているのが確認できて、ありがたく思っています」と安堵の表情を浮かべ感謝の思いを語った。トークのさなか、松坂が「そろそろ突っ込んでいいですか?」とおもむろに後ろを振り向き、話題を振ったのが、芹澤のファッション。スーツ姿になぜかピンクのスリッパで登壇した芹澤だが、「これは中野ブロードウェイで」自前で購入したというモーニング娘。のグッズのスリッパ。さらに、スーツの裏地もモーニング娘。のプリントが施してあり、これには客席から拍手がわき起こった。ここまで愛のある仕掛けを施しておいて、周囲から振られるまでは決して自らは明かそうとしない芹澤は、若葉から「尋常じゃない汗かいてる(笑)」と突っ込まれ、松坂からも「毎回、勝手にやられてるのにツッコミ待ちで、誰かが『どういうことですか?』って言わないと言ってくれないんです(笑)」と芹澤の照れ屋な一面を明かしていた。また、これまでも松坂仲野らは本作のプロモーションのイベントなどに参加してきたが、大下が参戦するのはこの舞台挨拶が初めて。実はこの日の登壇は、これまで一同が楽しそうにトークを繰り広げているのを見て、大下が「自分でお願いして」決まったのだという。松坂は現場で「大下さんを囲んで話すこともあって、輪の中心だった」と大下がムードメーカーだったと振り返り、今泉は「みんな、めちゃめちゃイジってた」とにやり。登壇陣の証言によると、現場でなぜか大下は“ウソつき”扱いされていたとのこと。その真相について、大下は「現場で先輩のみなさんは、ごはんを多く食べる後輩が好きだと聞いて、若葉さんが『米何合くらい食べるの?』と聞いてくださったとき、『2.5合くらい食べられます』と言ってしまい、その噂が広まってしまって……。かなり話を盛ってしまいました」と苦笑交じりに明かしていた。そんなメンバーたちだが、松坂曰く「チームワーク抜群で、自然と歌の練習が始まったり、年齢差を感じさせない一体感があった」とのことで、仲野も「テーマを設けずともいろんな話が盛り上がって楽しかった」と述懐する。最年長の山中も「気づいたら僕が一番年上だったんですけど、ボーっとしてたんじゃないですかね?(笑)」と年齢を意識せず自然体で現場にいられたと明かす。一方で、ここでも芹澤に一同から一斉にツッコミが。コカドが「みんなで歌う時にひとりだけ全く声を出してなかった(笑)」と暴露し、芹澤は「歌ってたよ!(笑)」と慌てて反論するも、若葉が「原曲どおりに歌うのはキーが高くてなかなかしんどかったんですけど、みんな歌ってるなぁと思って見てたら、芹澤さんだけ口パクでした(笑)」と証言。歌に関しては、今泉からも「松坂さんは、“歌NG”説みたいなことをなんとなく聞いてたんですけど、今回はガンガン歌ってくれたので、どういう心境だったんですか?」と質問が飛ぶ。松坂は「苦手なんですけど、これは致し方ないなと。役を通して歌うのならアリかなって解釈でした。作品でそういうことがあったら、やると決めています」と説明し、今回の“恋愛研究会。”のメンバーでの歌に関しても「CDは出ません!」とファンにはちょっと残念な宣言も。とはいえ、今回の共演者たちへの愛着はかなり強いようで「このメンバーでちがう作品をやってみたい」と再共演に意欲を示していた。最後に松坂は「劇中でも出てきますが“中学10年生”のようなワチャワチャした空気がたくさんの人に見られると思うと若干、こっ恥ずかしい気もしますが、みなさんが体験してきたそれぞれの“あの頃”があると思うので、それを思い出すきっかけになればと思います。『あの頃があったから、いまがいいよね』と感じてもらえたらいいなと。ゆるりと楽しんでいただければ幸いです」と語りかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。
2021年02月20日2021年2月19日に全国公開される『あの頃。』(監督/今泉力哉)は、漫画家であり、音楽プロデューサーであり、ベーシストである劒樹人(つるぎ・みきと)さんの、自伝コミックエッセイが原作だ。目的もなく鬱々とした日々を送っていたツルギ青年が、ひょんなことからハロープロジェクトに出会い、仲間と共にディープなハロヲタ活動を繰り広げる。遅く来た青春を夢中で楽しむ彼らの時は永遠のようで、実はアイドルの寿命と同じくらい儚く、次第にそれぞれの未来に歩いていくようになる……。鑑賞後はきっと多くの人が、懐かしさと可笑しみと、少しの胸の痛みを感じるこの映画。主演の松坂桃李さんと、仲野太賀さんに、作品の魅力や撮影エピソードについてお話を伺った。オタク仲間は「ありのままの自分でいられる場所」――原作を読んだときの、率直な感想を教えてください。松坂桃李さん(以下、松坂)今はたくさんの人が、アイドルオタクに対して免疫があります。たくさんのアイドルの方がいらっしゃいますから。でもこの映画の時代、2000年代初頭当時はそれほどでもなかったから、アイドルオタクとそうじゃない人は、すごく遠かったんじゃないかと思います。――確かに今はいろんなアイドルがいて、アイドルオタクには女の子もいますね。昔は「特殊な人」というイメージでしたけど。松坂そんな時代にも関わらず、好きなものを仲間と共有できた彼らには、少しの共感と羨ましさを持ちました。自分の中で元気をもらえる場所、ありのままでいられる居場所があるのはいいですよね。――鬱々としていた松坂さん演じるツルギ青年が、ハロプロに夢中になることで元気になり、仲間を作り、行動していく様は、すごい勢いでした。それにしても、普段はファンから夢中になられる側ですが、逆の立場を演じることへの特別な難しさはありましたか?松坂僕自身もBUMP OF CHICKENのファンなので、そういう好きなことに対する気持ちや、向かい方っていうことに、共感する部分は多々ありました。だから「こういう役なのか」という抵抗みたいなものは感じなかったですね。――確かに、ファンを持つ身の芸能人の方でも、誰かのファンであるのは自然です。松坂それにアイドルと役者って微妙に畑が違うんですよ。アイドルはファンの方々に応援してもらって、イベントやライブで応えるという形が取れます。でも我々はファンの方々に、直接お会いする機会が極端に少ないんです。――そうなると、却って客観的に演じられそうですね。それにしても、俳優さんはカッコよくあることが基本のお仕事だと思うのですが、こんなにどうしようもないなあと思わせる登場人物たちを、魅力的に演じられた秘密を教えてください。松坂実際のご本人が魅力的だからというのが、大きいと思います。特に太賀が演じた、ツルギ青年の仲間の1人であるコズミンは、周りの方に話を聞くとすごい悪口ばかり出てくるんですけど、その悪口を言っている顔が皆さん本当に楽しそうで。――「あいつ酷いよな」って笑いながら言う感じ、想像つきます。松坂本気120%みたいな悪口じゃなくて、愛情とかイジリが混ざった悪口なんですよね。そこにコズミンの魅力がギュッと詰まっている、みたいな。いつまでたっても話題に事欠かない人なんです。――仲野さん、本当に熱演でした。仲野太賀さん(以下、仲野)コズミンはどうあがいても良いヤツになりえないというか……器が小さいし、面倒くさいし、口も悪い。けれども、どこか憎み切れない人です。その謎はどこにあるんだろうと考えながら、彼を演じました。――めちゃくちゃな人なのに、最後は悔しいけどちょっと好きになりました。仲野この映画は最終的にはヒューマンドラマですから、見た後にホロッとできることが前提としてあったんです。だからこそ自分も、芝居を振り切れました。あと桃李くんが言ったように、とにかく周りが「結局、コズミンって面白いヤツだな」って愛情を注いでいるから、愛おしいキャラになれたんじゃないかな。コズミンを観たらファンの方は愕然とするかも(笑)――お2人のオーラの消し方というか、アイドルオタクのリアルさが醸し出される演技が、とにかく圧倒的で。松坂現場に原作者の劒樹人さんが何度もいらしてくれて、仲間たちとのエピソードを話してくださったんです。当時の雰囲気をリアルに想像することができました。仲野僕はコズミンの気持ちに共感できたことが、根本になっています。彼はすごくコンプレックスがある反面、すごく自信もあって、その2つの感情が入り混じってヘンテコな形になっているんです。――確かに彼の自己評価と周りに対する態度に、歪さを感じました。仲野彼の小ささとか、マウントの取り方とか、自分からかけ離れているようで、実はそうでもない気がします。僕も自信がないときはあるし、器が小さいなって反省することもある。そういうところを手掛かりに、よりコズミンに近づけるようにしました。――昨年11月にドラマ「この恋あたためますか」(TBS系)で、壁ドンをして話題になった仲野さんですが、ふり幅が大きい。松坂いやもう、話題でしたよね~。仲野新しいファンの方々は、コズミンを見て愕然とするでしょうね(笑)――お2人とも、映画の中でお気に入りのシーンや、思い入れの深いシーンはありますか?松坂僕と太賀の、ラストシーンの直前のシーンです。太賀とは初日の撮影だったので、「おお、太賀久しぶり!元気だった?」「元気でした」と挨拶したくらいで始まってしまって。まだ他の出演者と一緒にお芝居がやれていない中、どういう距離感でどういう温度感で演じるっていうことを、探ることもできない。しかももうすぐ日が沈んでしまうということで、バタバタと撮りました。今思えば、あの緊張感が良かったのかもしれないですが、太賀と「大丈夫かな?」と不安になりながら帰りました。仲野そうだ、その日「ご飯行きませんか?」ってなりましたね。松坂結果として、試写を見たらいいシーンになっていたから、「良かった~」ってホッとしました!――仲野さんはいかがですか?仲野僕はみんなでバンドを始めるライブシーンですね。モーニング娘。の「恋ING」を歌いました。おじさんみんなで、部活のノリで休みの時間に、何度も歌の練習をしたんですよ。松坂1人が歌い始めると、みんなが歌ったりね。仲野何度も何度も歌って、練習しましたね。それが思い出深いです。自分たちのリアルな「あの頃。」を振り返って――私はこの映画を見た後に、苦笑いしながら胸が痛くなりました。仲間たちと若さに任せて滅茶苦茶な行動が出来た、自分が何者か分からない同士で笑い合えた、私の「あの頃。」を思い出してしまったんです。お2人のそれぞれの「あの頃。」の思い出があれば、教えてください。松坂今、思い出すと学生時代は、色々なことがあって青春だったなとしか……。この映画絡みで言えば、僕は松浦亜弥さんと同じ中学校に通っていたんですね。僕が1年生のときに、彼女が3年生で。僕の中では「同じ中学校に松浦亜弥がいたんだぜ!」って誇れるくらいの思い出で。――まだ何者でもなかった松坂少年の、青春の1ページ。松坂「Yeah!めっちゃホリディ」が流れていた頃で、毎日のようにサインくださいとかあって。僕はその時は何も考えず、「これが芸能人か、キラキラしているなあ~」って思っていました。その自分がまさか、先輩のファンの役を演じるとは、運命的なものを感じますね。――仲野さんは若い年齢で事務所に入っていますが、気恥ずかしくなるような「あの頃。」はありましたか?仲野もちろん、気恥ずかしくなることを高校時代は平気でやっていましたね。僕は部活もやらずにいつも友達と一緒にいたんですが、その頃なぜか胴上げが仲間内で流行っていて。――胴上げ!?仲野渋谷のセンター街とかで、意味もなく胴上げし合うんですよ。それが楽しくて楽しくて。でもある日、友達に胴上げされているときに、事務所のマネージャーが通りすがって、バッチリ目が合ってしまいました。「え?仲野くん?」って口をあんぐり開けていらっしゃいましたね。後日、事務所に呼ばれたら、案の定胴上げ禁止令が(笑)――無駄なパワーがあふれて仕方なかったことが、伝わるエピソードです。仲野10代の僕の事務所での印象は、何しでかすか分からないから、悪かったと思います。もう今は胴上げをしたくてもできないですけど(笑)――ちょっとシリアスな話になってしまうのですが。新型コロナウィルスの流行で、約1年も大きなリスクとストレスを皆で抱えている今、「エンターティメントの力」についても、この映画を見ながら考えてしまいました。仲野僕自身、発信している側だけど、受け取っている自分も確かにいます。僕はエンタメの力強さに、コロナ自粛期間中に本当に救われました。ネットフリックスを見たり、これまで撮った作品を見返したり、音楽を聴いたり。それだけで毎日の気持ちが晴れました。――ツルギ青年が、コズミンが、人生を充実させて行動するのも、アイドル=エンタメの持つ力なんですよね。自粛期間中、それをすごくリアルに感じられました。仲野ものすごいファン活動をしない人でも、嫌なことがあったらエンタメの力を借りて「よし、明日も頑張っていこう」って気持ちになれるし、自分の逃げ場じゃないけど、助けになってくれる。だから、派手に見えるけど実はいいことばかりじゃないこの役者という仕事も、捨てたものではないと、自粛期間中に思えました。モノづくりをする人間として、責任をもって面白いもの、素敵なものを作れるようになりたいです。――この映画は、コロナ前に撮影したんですよね?松坂まだ「コロナで仕事ができなくなるかも」という状態ですらなかった。だから今までの撮影の空気感の中で演じられたので、結果として撮影そのものが「あの頃。」みたいな感じになってしまいました。――コロナで改めて見つかったこともあれば、戻れない日々も自覚させられて、なんだかこの映画そのもののようで切ないです。お2人とも、今日は貴重なお話をありがとうございました!松坂桃李さん、仲野太賀さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=a28983be-f6fc-41ca-a055-c062f61df425&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/木村直軌、取材・文/中尾巴
2021年02月17日2月11日(木・祝)より全国公開となった『ディア・ドクター』『永い言い訳』などの西川美和監督最新作『すばらしき世界』より、長澤まさみの出演シーンを切り取った本編映像とメイキング映像が公開された。本作は、直木賞作家・佐木隆三の小説『身分帳』を原案に、生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して「社会」と「人間」の“今”をえぐる問題作。長澤が演じるのは、役所広司演じる東京の下町で暮らす前科持ちの三上正夫を番組のネタにしようと若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)に持ちかけるやり手のTVプロデューサー・吉澤役だ。メイキング映像では、「役所さんと共演できる機会が、まさかあるとは思わなかったから・・うれしかったです」と西川監督に本音を明かす長澤の姿が映し出される。仲野とのシーンではかなり息が合っていたようで、西川監督に褒められると長澤は「絶大なる信頼が太賀くんにはあるから。それで(吉澤という役が)できるかなと思えた、いなかったらできなかったかも(笑)」と仲野との共演を喜ぶ長澤。何度も共演を重ね、互いに信頼しているふたりだからこそ生まれる空気感も本作の見どころとなっている。貴重な本編映像では、吉澤が暗がりの部屋で、津乃田が撮ってきた密着映像の一部を真剣に見つめている。極道の世界に身を置き、再犯を重ねてきた三上に対して、津乃田は「悪いことしてるって感覚ないんですか?」と質問。すると一拍置く様子もなく「ないねぇ。あんたも、誰かが褒めてくれる場所におりたかろう?」と答える。そんな一般論を軽々と飛び越え、常軌を逸する人物であろう刺激的な三上の姿を見つめ、「もう最高じゃん」と不敵な笑みを浮かべる吉澤。意味ありげに津乃田の膝にそっと手を置くと、津乃田は困惑する。作家を志しテレビの制作会社を辞めたが食い扶持のない津乃田を利用し、吉澤はこの後、三上にも物怖じすることなく会いに行き、くせ者の三上をも手玉にとってしまうという。自身の強みを誰よりも理解している、賢くて強かな切れ者を演じる長澤のはまり具合を感じられる一幕となっている。『すばらしき世界』長澤まさみメイキング&本編映像『すばらしき世界』公開中
2021年02月12日2月もさまざまな話題作の公開が控えていますが、そのなかでもオススメの映画は、シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞の2冠に輝いた『すばらしき世界』。日本が誇る名優・役所広司さんと国内外で高く評価されている西川美和監督が初タッグを組んだことでも注目を集めている作品です。そこで、本作の魅力について、こちらの方々にお話をうかがってきました。仲野太賀さん&長澤まさみさん【映画、ときどき私】 vol. 356劇中で仲野さんが演じたのは、罪を償って刑務所から出たばかりの男・三上に取材と称して近づいていくテレビマンの津乃田。そして、取材対象として三上におもしろさを感じ、言葉巧みに津乃田をそそのかすやり手プロデューサーの吉澤を長澤さんが演じています。今回は、本作の現場を通してお二人が得たものやお互いに対する思いについて、語っていただきました。―まずは、この物語のどのあたりに惹かれたのかを教えてください。仲野さん脚本を最初に読んだとき、セリフも展開もすばらしい作品だなと思いました。西川監督の作品は、いつも人間がいかに複雑で、矛盾を抱えているかという多面的な描き方をされていますよね。それを今回も感じましたし、いまの僕たちが日常生活で身につまされることもテーマにしているので、それをこのタイミングで西川監督が撮るということにものすごく意義があると思いました。長澤さん私も生きているなかで時代の移り変わりというのを感じていますが、そのなかですごく疑問に思っていたのは、時代の流れに合わせて人が変化していくことがはたして常識なのか、正義なのか、ということ。この作品にはそういうことが詰まっているので、すごくいい作品だなと思いました。それでいて、登場人物たちが持つ人間味がすごくリアル。そういったところにも心を動かされましたが、取ってつけたような価値観ではないので、そのあたりも共感できたところです。作品を観終わったあとにはちゃんと問いが生まれますし、満たされて温かい気持ちにもなりました。それくらい自分のなかに残る作品になったという印象です。意識したのは、観客と映画の“橋渡し”になること―仲野さんは撮影前に監督といろいろディスカッションをされたそうですが、どのようなことを意識して演じられたのでしょうか?仲野さんお話をいただいたときから西川監督に言われていたのは、「津乃田は一番共感性の高い役だから、観客とこの映画の“橋渡し”になってほしい」ということ。僕が求められていたのは、津乃田に寄り添いながら、三上と観客に向き合い、そのうえで俗っぽさを出すことでした。三上がいろいろな表情を見せてくれるので、津乃田としてそれにどうリアクションしていくのか、という部分は大事にしたところです。―監督が長澤さんにオファーした理由について、「きれいな女優さんはヒール役を受け入れるのに時間がかかるが、いまの長澤さんならこれくらいの悪役は跳ね返してくれると思ったから」とコメントされています。ご自身ではそういう感覚はありましたか?長澤さん吉澤のように自分の性を仕事でうまく使うというのも、ひとつの知恵かもしれませんが、彼女の根本にあるのは「一番いいネタを持っていこう」という熱意。なので、あえて悪く演じるのではなく、とにかく仕事にまっとうしている人ということを意識しました。あとは、監督に求められていることに応えたいという気持ちが強かったですね。現場でも細かく足したり引いたりする提案をしてくださったので、それがおもしろくて、監督がおっしゃる通りにがんばろうという思いで現場に挑みました。太賀くんの表情がステキすぎて、いまでも忘れられない―仲野さんは、「あと15回くらい津乃田を演じたい」とおっしゃっていると聞きました。それほど今回の現場が充実していたということだと思いますが、西川組の魅力はどのようなところですか?仲野さんワンシーンを撮ることの丁寧さも、一日一日を過ごすことの丁寧さもそうですけど、西川組は時間の流れ方が全然違うんですよね。それは監督がものすごく時間をかけて入念な準備をしていて、それでいざ撮影という感じなので、スタッフのみなさんもそれをわかったうえで現場に入っているからだと思います。それくらい作り込みの丁寧さが違うのかなと。今回は撮影監督の笠松則通さんをはじめ、これまで日本映画をずっと支えてきた超一流の方々ばかりがそろっていたので、僕にとっては“日本映画の聖域”のような現場でもありました。そこにいられるだけで幸せだったので、あと15回とは言いましたが、正直あと30回は演じたいですね(笑)。長澤さん私が太賀くんをすごいなと思ったのは、三上が若者のことを叱って喧嘩になるシーンの撮影が終わったあと。現場と支度場所が遠かったこともあって、車が来るのを待ってたんですけど、そのときにすごくうれしそうに達成感に満ちあふれた顔をしていたんです。それを見て、「本当に映画を愛している人なんだな」と思いましたし、「これから映画界を担っていく人になるんだな」とも感じました。太賀くんは今回もちゃんと現場の一員になっていましたけど、それは太賀くんがしっかり努力してそこに追いついているから。そういうたたずまいが本当にステキだなと思って、ずっと見ていました。少年のようでも大人のようでもあるその表情があまりにもよかったので、いまでも忘れられません。西川監督からは、俳優に対する深い愛情を感じられた―その様子を長澤さんに見られていたことはご存じでしたか?仲野さん全然自覚はなかったですけど、喜びと充実感が出ちゃってたんですね(笑)。おそらくそれは、スタッフやキャストのみなさんがこれまで自分が影響を受けてきた憧れの方々だったので、その場所に自分が携われている喜びもあったんだと思います。長澤さんあんな顔、本当にいままで見たことなかったよ。仲野さんそうですか(笑)?でも、そういうふうにいられたのも、やっぱり西川組のすごさかなと。なぜなら僕の肌感として、“自分の居場所”をみなさんがちゃんと作ってくださっていたからです。「ここにいていいんだよ」と託してくださっているというか、受け入れてくださっている懐の深さみたいなものを現場で感じることができました。―では、長澤さんにとっての西川組とは?長澤さん西川監督は自分の作品に出ている俳優に対して、とても深い愛情を持ってくださるので、すごく大切にされている感じがあってうれしかったです。もちろん、がんばらなくちゃという責任もありましたが、そういう監督の愛をいただけたのも、西川監督の現場の好きなところでした。長澤さんは、心が温かくて尊敬できる人―お二人はこれまでも共演経験がありますが、お互いのことをどのように思っているのかを教えてください。長澤さん私は太賀くんに信頼しかないですね。仲野さんうれしいですね(照)。長澤さん本当に、年下の俳優さんで一番信頼している人なので、一緒にお芝居するのも楽しいし、太賀くんの作品を観るのも楽しみなんですよ。だから、「太賀くん、どんどんいっちゃってー!」って感じです(笑)。今回、西川監督も陰で「太賀くん、いいよね」とずっと言ってましたから。太賀くんは本当にそれくらい愛される人なんですよ。以前一緒に共演した佐藤二朗さんも、山田孝之くんも同じことを言っていましたが、太賀くんを嫌いになる先輩俳優はいないと思います。仲野さんいやー、本当にうれしいです!長澤さんやっぱり人間性もいいんだと思います。仕事ができるのは、見ての通りみんなわかってますからね。本当にいい子なんですよ。仲野さんありがとうございます!僕が長澤さんと初めてちゃんとお芝居をさせてもらったのは、映画『50回目のファーストキス』での姉弟役だったんですけど、最初に対面したときに、絶大な懐の深さみたいなのを感じたんですよね。「おっ!弟が来たな!」みたいな。長澤さんちょっと、それじゃあ、おっさんみたいじゃない?仲野さん(笑)。でも、本当にそんなふうに受け入れてくれたのがすごく印象深くて。それは言葉とか態度とかではなく、心をバンッと開いてくれた感じがしたんですよね。それ以来、ご一緒させていただくことも続いているので、ご縁もある方だなと。長澤さんが僕のことを肯定してくださっているのが伝わってくるので、僕も年上の女優さんのなかで一番信頼しています。距離も近いと勝手に感じていますが、長澤まさみさんといえば超トップランナーでもありますから、そういう尊敬もありながらどこまで心の温かい人なんだろうと思って、いつも感謝しかありません。長澤さんありがとう!役所さんの姿から、学ぶことはたくさんあった―では、主演の役所広司さんとご一緒されてみて、役者として、人として感じた役所さんの魅力やすごさを目の当たりにした瞬間があれば、教えてください。仲野さん役所さんを語るには、まず僕自身が持ち合わせている言葉では足りなすぎるんですよね。それくらい偉大な方だと思っています。日本映画の大黒柱でもあるので、偉大すぎて恐れ多かったです。今回、役所さんが演じられた三上のなかには、喜びも悲しみも怒りも寂しさも全部入っていて、それがいくつも重なっている魅力的な人物でしたが、役所さんが演じることによって、人間の奥深さや複雑さが表現されていると感じられました。本当に役所さんは底知れないというか、僕にとっては背中が大きすぎる方です。長澤さん大半の人は役所さんに緊張してしまうと思うんですけど、それは決して役所さんが威圧的ということではなくて、私たちが勝手に役所さんにたじろいでしまうだけなんですよね。役所さんは若手にもすごく気を遣ってくださったので、私も緊張感に負けないようにがんばらなきゃと思いながら向き合いました。それでもやっぱり緊張してしまう自分がいて、そういう葛藤が生まれてしまう難しさはあったと思います。でも、役を体現されている先輩の姿を見て、教えられることはたくさんありました。学びをくださるとても優しい先輩でもあるので、次に共演させていただくときは緊張せずにのびのびとできたらいいなと思っています。私は数日しかご一緒できませんでしたが、その空気を味わえただけでもよかったですし、役所さんの現場でのあり方はシンプルで、向き合い方も画面に出るものだと改めて気づかされました。自分を見つめ直すことで、幸せの価値が変わった―この作品を撮影していた2年ほど前と現在とでは、世界も一変してしまいましたが、お二人が考える“すばらしき世界”に必要なものは何だと思いますか?仲野さんそもそも僕は欲深い人間なので、「あれがほしい」「これがほしい」「もっとこうありたい」と言っては自分の首を絞めたり、人に当たってしまったりすることが普通にありました。でも、自分の生活を一回見直したときに、「僕は自分が思っている以上にモノを持っているぞ」と。そのときにこの世界がすばらしいと言えるほどのものが、実は身の回りにはけっこうあるんだということに気づかされました。―こういう状況に陥ったからこそ、そう考えるようになったということですか?仲野さんコロナだけではなくて、いろいろな映画を観ても気づいたことですね。そう思うようになってからは、「いまあるモノにもっと幸せの価値を見いだせたらいいな」と考えています。モノでも人でも何でもいいと思いますが、そうしたほうがいまの時代は幸せになれるんじゃないかなと思うようになりました。それはこの映画で描かれていることにも通じていますが、自分のことを見つめ直すと、意外とそこには“すばらしき世界”があるんじゃないかなと。それまでは新しいことやもっとすごいことをしたいと必死になっていましたけど、その歩みが一回止まったときに、「いや、待てよ。いまだって十分に幸せじゃないか」という気づきを得られたんだと思います。それもあって、最近は身近なところに目を向けてみようというマインドになってきている気がしますね。一生懸命がんばって生きることほど楽しいことはない―長澤さんも心境の変化はありましたか?長澤さん私も「満たされていることはみんな知っていたのに、忘れていたんだな」ということに気づかされることはたくさんありました。あと、これは年々感じていることですが、「真剣に一生懸命がんばって生きることほど楽しいことはない」ということですね。ただ、私は器用なほうではないので、いつも必死なんですけど、それをこれからも続けていきたいですし、感情的な部分を大事にしていきたいです。今回の現場で役所さんや太賀くんを見て思ったことでもありますが、自分が決めたことに対して一生懸命向き合って、チャレンジ精神を持って前に進んでいる人は魅力的ですから。手を抜くことは簡単にできますけど、私はその先にある自分の感情というか、値のつかないものに対する欲が高まっているので、そうやって自分の可能性を伸ばしていきたいなと思います。インタビューを終えてみて……。相手への信頼感と尊敬、そして仲の良さがこちらにも伝わってくる仲野さんと長澤さん。若手のなかでもいまや日本映画界に欠かせない存在であるお二人から語られるお話は、どれも興味深いものばかりで引き込まれてしまいました。そんなお二人が愛した現場で生まれた傑作をみなさんもぜひ映画館でご覧ください。魂が震え、込み上げる感情を抑えられない実在した男をモデルに、社会が抱える不寛容さや生きるとは何かに迫っている本作。葛藤を抱え、生きづらさを覚えている人も多い現代だからこそ、不器用ながらもまっすぐ生きようとする三上とそんな男を囲む人々の姿には誰もが大きく心を揺さぶられるはず。自分にとっての“すばらしき世界”を知り、さまざまな問いと向き合うためにも、まさにいま観るべき1本です。写真・北尾渉(仲野太賀・長澤まさみ)取材、文・志村昌美仲野太賀 スタイリスト:石井大/ヘアメイク:高橋将氣長澤まさみ スタイリスト:Makiko Gibson Miura /ヘアメイク:小澤麻衣(mod’s hair)Outfit credits ストライプシャツ¥32,000、ジャンプスーツ¥49,000 MEIMEIJ(エスケーシー 06-6245-3171)ブレスレット¥33,000、リング¥16,000(共にFLYNK/WORLD STYLING 03-6804-1554)シューズ ¥79,000(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス 0570-016600)ストーリー下町の片隅にひとりで暮らしている三上は、強面で短気だが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男だった。人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯でもある三上は、13年ぶりに出所。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘していた。そんな三上を番組のネタにしようと近づいてきたのは、若手テレビマンの津乃田とプロデューサーの吉澤。ところが、三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いがけないものを目撃してしまうことに……。心に訴えかける予告編はこちら!作品情報『すばらしき世界』2 月 11 日(木・祝)全国公開配給:ワーナー・ブラザース映画©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会写真・北尾渉(仲野太賀・長澤まさみ)
2021年02月09日仲野太賀、28歳。菅田将暉、神木隆之介、有村架純、吉岡里帆らとともに、「黄金世代」と呼ばれる1993年生まれの実力者たちの一角を担う彼は、いま変革の時を迎えようとしている。2020年には、主演映画『泣く子はいねぇが』をはじめ、7本の出演作が公開。テレビドラマ「あのコの夢を見たんです。」「この恋あたためますか」にも出演し、ますます活躍の幅を広げている。そんな仲野さんの2021年1本目の新作映画は、念願だったという西川美和監督との本格タッグ作『すばらしき世界』(2月11日公開)。人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯の三上(役所広司)が、出所後に“カタギ”として生きようと決意するも、その道のりは険しく…。仲野さんは、三上を取材する元テレビ番組制作会社勤務の津乃田に扮し、いち取材対象を超えて、三上と絆を結んでいく重要な役どころをこなしている。今回は、日本映画界に欠かせない存在へと成長した仲野さんに、単独インタビュー。作品の舞台裏はもとより、芸能界入りした2006年から現在までの彼の歩みを、共に振り返る。西川美和監督作にハマった「日本映画史上最高の瞬間」仲野さんと西川監督の“出会い”はスクリーン越しではなく、中学校の授業だったという。「国語の先生が授業中に、『ゆれる』の小説を薦めてくれたんです。40代くらいのお母さん世代の先生で、大槻ケンヂさんのエッセイを教えてくれるような方でした。先生の言葉で小説を読み始めたらすごく面白くて、その流れで映画も観て、子どもながらに感銘を受けました」。歴史に名を遺す人物は“出会いを引き寄せる力”も持ち合わせているというが、仲野さんもそんな星のもとに生まれたのだろう。「すごい先生でしたね」と恩師に感謝を述べつつ、映画『ゆれる』を観た当時を、仲野さんはこう振り返る。「まず物語の面白さに引き込まれたのですが、香川照之さんの演じた役が一面的ではないところがとても印象的でした。角度によって、全く違って見える…つまり、人間の複雑さを豊かに表している気がしたんです。そこに、西川監督が生み出すそれぞれのセリフだったり状況だったり、人間の芯をついた要素が加わって、とてもえぐられました。観ていて苦しくなったし、『映画が観る人に与えるものってこんなに複雑なんだ』と衝撃を受けたんです。同時に、人間を描く“強さ”も感じて、頭を殴られたような感覚になりましたね」。丁寧に言葉を選びながらも、口調が次第に熱を帯びてくる仲野さん。「香川さんのラストカットが衝撃で…カメラを観てふっと笑って、バンッて映画が終わるんですが、僕にとっては日本映画史上最高のラストカットなんじゃないかと思うくらい好きなんです。香川さんのあの表情を、良く練習していました(笑)」。本人は照れ笑いを浮かべるが、それほどまでに西川監督の現場は目標であり、夢の場所だったのだろう。「ゼロ年代の日本映画からは、特に影響を受けています。憧れていましたし、恋焦がれていました」という仲野さんの言葉からも、そんな思いが感じ取られる。西川監督が2010年に演出で参加したテレビドラマ「太宰治短編小説集」第3シリーズ「駆け込み訴え」 の撮影時には、マネージャーに「何が何でも出たい」と掛け合って現場に参加したとか。その際の出番はわずかだったというが、その後『ゆれる』の主演俳優だったオダギリジョーとは『南瓜とマヨネーズ』で共演し、『すばらしき世界』で西川組に本格出演を果たしたのだから、着実に夢をかなえてきた印象がある。苦悩の時期に道を照らしてくれた、岩松了の存在ただ、芸歴15年間は、決して順風満帆な道のりではなかった。ここからは、仲野さんの言葉と共に、『すばらしき世界』に至るまでを紐解いていこう。「僕はこの仕事を始めた当初から、映画俳優というものにものすごく憧れを抱いていました。自分が好きな俳優さんもそう呼ばれている方が多かったし、その想いがあったがゆえに、見向きもされない時間がとても苦しかったですね。いまは、志が高かったからだと受け止められるのですが、10代の頃はとにかく悔しくてしょうがなかったです。そんななかで、最初に手を差し伸べてくれた感覚があったのは、岩松了さんの演劇に出させていただいたとき(『シダの群れ 純情巡礼編』)。当時は、18歳くらいでした」。仲野さんの口から出てきたのは、意外な人物の名前だった。岩松さんといえば、劇作家・演出家・俳優・映画監督とフィールドを問わずに活動するマルチクリエイター。ある種専門職的な意味合いのある「映画俳優」とは、真逆のポジションではないか。「岩松さんと出会って、『自分がこだわっていた映画に対する想いは、演劇にもあるのか』と気づき、視野が広がったんです。また、僕自身も、見向きもされない期間に『自分は映画俳優にはなれない』と思ってしまって…。それは悲しくもあり、自由になれる瞬間でもありました。そこからは、ドラマや演劇含めて、媒体にこだわらずに様々な方とお仕事をさせていただくように変わっていきました。だから必ずしも映画だけが手を差し伸べてくれたわけではなく、演劇にもドラマにも自分の可能性を広げてくれた人たちがたくさんいて、とても感謝しています」。良薬は口に苦し――。かつての仲野さんが経験した“挫折”は、飛躍への起爆剤でもあったわけだ。彼は「ここ2・3年が転換期だったと思っていて、自分に手を差し伸べてくれた方々や、ご一緒したかった方々と立て続けに仕事ができるようになりました。その最たるものが『すばらしき世界』でしたね。ずっと切望して、恋焦がれていた場所に来られた気がして、本当に嬉しかったです」と顔をほころばせる。「『ゆれる』を観て、西川監督とはいつかご一緒したいと思い続けていましたし、役所広司さんは日本映画の大黒柱であり、共演するのは俳優人生において最大の目標の一つでした。そして、念願かなって現場に入り、周りを見渡すと、数々の日本映画を作ってきたスタッフの方々がたくさんいたんです。僕にとって『すばらしき世界』は、聖域のような場所でした。その中にいられた時間は、本当に楽しくて幸せでしたね」西川監督とシンクロした、入浴シーンもどかしい“我慢の時間”を乗り越えて、ついに夢の場所へと到達した仲野さん。となると気になるのは、「にもかかわらず、なぜあそこまで安定したパフォーマンスを発揮できたのか?」だ。仲野さんは『すばらしき世界』の劇中で、役所さんを相手に堂々と渡り合い、圧巻の存在感を見せつけている。焦りも不安もなく、淡々と「良い芝居」を繰り出せたのは、どうしてだろう?「10年早くここに立っていたら浮足立っていたかもしれませんが、自分は自分なりに様々な現場を踏ませていただいて、何かしら形成されたうえでこの場所に来ることができました。色々な場所に行って、多くの人と出会って…。そのすべてが、僕の自信にもなったんです。だからこそ、ようやく出会えたこの環境に対して、しっかりと自分の仕事をしたいという思いがありました」。無駄なことなど、一つもなかった。知識も経験も蓄えたからこそ、憧れの人々とがっぷり四つに組むことができたわけだ。仲野さんは「西川監督は、どこまでも寄り添ってくれました。僕が感じた疑問を自分のことのように一緒に解決してくれたし、役所さんと共演する喜びすらも、共有できたんです。伴走者のように、どこまでも一緒に走ってくれる方でした」と、西川監督の存在も大きかったと語る。「具体的に『ここをこうしてほしい』というよりは、衣装合わせでお会いした瞬間に、すべてを託していただいたような、そんな感覚がありました。『これが人に何かを“託す”ということなんだ』と、西川監督から教わったかもしれないですね。どこまでも一緒にいるし、手を差し伸べてくれるんだけど、こちらにちゃんと“責任”を渡してくれる。だから僕も、ちゃんと応えなければと思える。とてつもない“信頼”をいただいた気がしています」。仲野さんが感じた、西川監督との絆。一緒に、ものづくりをする意義。その象徴が、津乃田と三上が共に入浴するシーンだったという。「役所さん演じる三上と、津乃田がお風呂に入るシーンは、僕自身も演じるうえでとても重要だと考えていました。本作ではふたりの“距離”をすごく大切にしていて、三上と津乃田が取材対象と取材者だったのが、友人になったり見放してしまったり、関係性がころころ変わっていく。ただ、あの瞬間だけは裸一貫で、人と人として寄り添いあう。その様子が父と子のように見えればいいなと思っていたら、本番前に西川さんが『ここは息子が父を見るような気持ちで演じてほしい』と言ってくださったんです。自分の中で感じていたものと、西川さんが描きたかったものがマッチして、託された身としてはすごく嬉しかったですね」。仲野太賀の演技論:「主観」と「客観」の意識について仲野さんの語りを聞いていると、理路整然とした思考回路と、俯瞰的な視点にうならされる。ある種、演出的な目も持っている彼は、役者としての自身をどう分析しているのか?本人は「全部つながっている感覚がありますね」と前置きしたうえで、言葉を紡いでいく。「演じるうえで、『どういう風に表現したいか』『それがどう見えたほうがいいのか』――主観と、客観はすごく意識はしています。演じる際のディスカッションも、作品に合わせて姿勢を変えていますね。入念に打ち合わせてから本番を迎えるパターンと、本番でまず体験してみるパターンと、やり方は組む人それぞれで違います。やっぱり、言葉を尽くしすぎると“共通言語”がなかった場合、表現にズレが出てきてしまうんです。たとえばお互いに共通言語がなかった場合、やってみたほうが言葉以上に伝わることもあるし、言葉で言い尽くせることをやってもしょうがないという思いもあります」。言葉にならない“演技”という領域を、ここまで的確に解説できるスキルには舌を巻く。やはりこの人は、これから加速度的に、もっともっと上に行くのだろう。そんな確信を抱きつつ、最後に2021年の抱負を伺った。「時代の変わり目という大きな出来事があったからこそ、自分がここからどういう風に映画や演劇やドラマに関わっていくかは、慎重に考えたいなという気持ちにはなりました。外出自粛期間中に、改めて創作の強さを如実に感じたんですよね。自分は何を表現できるのか、何を表現したいのか、どういうものに携わっていきたいのか…より真摯に考えたい。この世界に誠実なものを作っていきたい、観る人に寄り添える何かを作りたいと思っています」。(text:SYO/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2021年02月08日日本テレビ系4月期の新土曜ドラマは、菅田将暉主演の青春群像ドラマ「コントが始まる」を放送。有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音と共演者も発表された。本作は、あの頃に思い描いていた大人の自分とはまるでかけ離れた大失敗な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちが、その失敗をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合う、若者の生き様を描いた群像物語。菅田さん、神木さん、仲野さんが演じるのは、売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」。そんな高岩春斗(菅田さん)、朝吹瞬太(神木さん)、美濃輪潤平(仲野さん)の3人がネタ作りにいつも集うファミレスのウェイトレス・中浜里穂子を有村さんが、妹・中浜つむぎを、「この恋あたためますか」に出演した古川さんが演じる。本作はタイトルの通り、毎話ドラマのトップシーンを「マクベス」のコントから始まり、この冒頭のコントが残りの53分間の物語の重要な伏線として繋がるという構成でドラマが紡がれていく。脚本は、「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹。原作はなく、オリジナル脚本となる。主演の菅田さんは「ずっと憧れていた青春群像劇。あの頃夢中になったドラマの脚本家。他にも色々、、(ニヤリ)。こんなにもそばにいて欲しい人が集まってしまい、正直浮ついてます。責任を感じています。すみませんでした。ありがとうございます。頑張ります。でもそれ以上に楽しんでいきたいというのが本音です」と心境を語っている。キャストコメント菅田将暉ドラマ「コントが始まる」同世代の猛者たちが集結して挑むオリジナル作品。ずっと憧れていた青春群像劇。あの頃夢中になったドラマの脚本家。他にも色々、、(ニヤリ)。こんなにもそばにいて欲しい人が集まってしまい、正直浮ついてます。責任を感じています。すみませんでした。ありがとうございます。頑張ります。でもそれ以上に楽しんでいきたいというのが本音です。沢山笑いたい。嫌なことも大変なことも全部フリにして笑い合いたい。話し合いたい。目を見て心を通わせて、泣くなら思いっきり泣きたい。もう何をどうしたらいいのかわからないものだらけです。でもきっと「あの時こうしていたら~」の"あの時"が今です。先の見えない日々の中、この大失敗から始まる僕らの生き様が皆さまにほんの少しのゆとりをもたらす事を願っています。どうか宜しくお願いします。有村架純生きていく中で、きっと大きな挫折や大きな失敗をして、今まで積み上げてきたモノが瓦解してしまう出来事もあるかもしれません。この作品は、人々の小さな希望の光になる、応援歌のような作品になればいいと思っていますので、是非楽しみにしていてください。神木隆之介同世代の役者が集まって、群像劇をやる経験がこれまでほとんどありませんでしたし、いまだに制服を着る役とかもありますので、リアルな自分の年齢を演じられることが今回とても楽しみです。このドラマは、同世代の方からは「もっとぶっ飛ばせ!」と思ってもらえたり、僕たちより若い世代からは、「将来こういう風になりたいな!」と思ってもらえるような、また上の世代からは「懐かしいな!」と思ってもらえるドラマになると思っています。「コントが始まる」というタイトルを聞いて、とてもワクワクしています。コントは、必ずオチがあって、起承転結があって、ストーリーがあります。コントは必ずしもフィクションというわけではなくて、現実世界でもコントと同じようなことは沢山起きると思っています。僕の中の「何が」始まるのか、コントみたいな現実世界で何が始まるのか、楽しみにしています。仲野太賀辛いことが多い時期ということもありますが、僕たちの20代後半の世代にとっては、今は人生を振り返る時期になっている気がしています。思い描いていた未来と今はどうなのかなと。こんなはずじゃなかったという人生かもしれませんが、辛かったり苦しかったりする人生を肯定してくれるようなドラマになればと思っています。息苦しい時代の中で希望になるような、そんなドラマになればと思っています。今後この5人がどういう化学反応を起こしていくのか、どんな掛け合いをするのか、僕もとても楽しみにしています。古川琴音「始まっている」、「始まった」ではなくて、「始まる」というタイトルです。希望溢れる感じがとてもワクワクしています。今まさに明るい未来に向けて一歩踏み出そうとしている人たちのドラマなんじゃないかなと思っています。凄くもがきながら人生を進めていく5人だと思うのですが、そんな5人を思いっきり笑い飛ばしながらドラマを見て頂けたら、きっと面白くなると思います。楽しみにしていてください。日本テレビ系4月期土曜ドラマ「コントが始まる」は4月、土曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月08日映画『あの頃。』(2月19日公開)の公開直前イベントが3日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、コカドケンタロウ、劔樹人(原作)、藤本美貴が登場した。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミン(仲野太賀)が癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。イベントでは原作の劔がキャストそれぞれに書いてきたという手紙をサプライズで朗読。ステージで読むことになると思っていなかったという劔は、手を震わせながらも、代表して松坂への手紙を読み上げる。「自分の青春時代が本になり映画になり、自分を松坂さんに演じていただくのはこの人生で2度と無い経験でした。むしろ、何度生まれ変わってみてもあり得ないのではないかと思っています」「多くの方々が外見の違いを話題にしていましたが、今になって私が思うのは、外見の違いを1番気にしてなかったのが松坂さん本人だったということです。それは松坂さんが私という人間に内面から向き合ってくださって、良いところも悪いところも大切に演じてくださったのであり、きっとそれが松坂さんの人との関わり方なのだろうと思います。そして私は素晴らしい俳優が誰かを演じるということにおいては、外見の違いこそ1番どうでもいいことなのだと知りました」という言葉に、松坂も拍手を送る。さらにキャストの似顔絵を描いた色紙も贈られた。この日のサプライズはそれだけで終わらず、藤本の楽曲「ロマンティック浮かれモード」(通称:ロマモー)が流れると、キャスト陣は「ええ!?」と驚く。登場した藤本の姿に、ミキティ推しのコズミンを演じた仲野は手をあげて喜び、劔は近寄れず距離をとってしまう事態に。映画を観たという藤本は「ファンの方達があんなに熱く、人生をかけて熱く応援してくださってたんだなということにも感動しましたし、当時の映像を観て、早くまたコロナが収まって盛り上がるライブをやって色んな人に観てほしいなという気持ちを改めて持ちました」と語った。劔は「天国のコズミンのために、墓参りに行ってきます。藤本さんを見ると手足がしびれるって言ってたんですよ」としみじみ。「役に戻るね」(コカド)、「汗止まんないです」(仲野)、「変な感じ」(松坂)と、キャスト陣も動揺する。コカドは、作品を通して「庄司さんの奥さんのミキティだったけど、全然違う人みたいになった」と明かした。最後に松坂は「言おうと思ってたものが飛んじゃったんですけど……」と苦笑。「誰しも"あの頃"というのがあると思うんですよね。みなさんそれぞれの大事にしてた時間があると思うんですけど、それがあるからこそ、今いいこともあるかもしれないと思える、心の風を通してくれるような温かい作品になっていますので、映画『あの頃。』、ぜひともよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。
2021年02月03日松坂桃李、仲野太賀、若葉竜也らが出演する、ハロプロの名曲が彩る笑いと涙の青春エンターテインメント『あの頃。』から、松坂さん演じる劔のオタク姿を切り取った特別映像が解禁となった。今回解禁された特別映像は、松坂さん演じる“あやや”推しの主人公・劔の劇中の様子を繋ぎ合わせたもの。“推し”である松浦亜弥のハチマキを巻き、魅力を熱弁することはもちろん、雄叫びを上げながらサイリウムを振ったり、真剣な面持ちでハロプロの楽曲を熱唱していたりと、全力でハロプロオタクを演じ切る松坂さんの振り切った姿が垣間見える。地元中学の2学年先輩に松浦亜弥がいたという松坂さんは、最初に本作のオファーを受けた時、監督や共演者が誰なのかや、台本を確認する前に二つ返事で「やりましょう」と快諾したという。これまで、『新聞記者』では真実に揺れ動く官僚、『娼年』では女性を癒やす青年など、様々な役を演じてきた松坂さん。本作で、自身初となる“オタク”役をどのように演じるのかにも注目だ。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月27日映画『すばらしき世界』(2月11日公開)のプレミア上映イベントが21日に都内で行われ、役所広司、仲野太賀、長澤まさみ、西川美和監督が登場した。同作は佐木隆三の小説『身分帳』を原案とした、西川美和監督の最新作。実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上(役所広司)は人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯。何とか再生しようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)がすり寄りネタにしようと目論むが、三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく。シカゴ国際映画祭で役所が最優秀演技賞、作品が観客賞に輝いた同作。盾とトロフィーが届けられると、役所は「作品の力があってこそなので、できるなら切り刻んで分けたいんですけど、もったいないので僕が持っておきます」と笑顔を見せる。西川監督は「映画を撮るようになって、今回初めて1度も海外の映画祭に赴くことができませんでした。リアクションもつかみ取れなかったので、シカゴのお知らせをいただいた時も狐につままれたような気持ちで信じがたいと思ってたんですけど、海を渡ってトロフィーと盾が来てくれてよかったな」と喜びを表した。作中では長澤がプロデューサー、仲野がディレクターに扮したため、2人がレポーターとなり役所にインタビューをすることに。仲野が「撮影中大変だったこととか……」と尋ねると、役所は「それ、俺たちがいつも聞かれて困る質問じゃない!」とつっこみ、仲野は「台本にあったので……」と苦笑する。さらに仲野が「ぶっちゃけ、仲野太賀どうでしたか?」と尋ねると、役所は「出てたっけ? ああ、あの俳優さんね」とボケつつ、「彼はね、もう映画小僧ですね。映画大好き。で、カメラ大好き。素晴らしい俳優さんだと思いますよ。愛されキャラですね。なかなかやるんですよ。かわいがられるタイプの人間を普段から演じてますね」と評し、仲野は「いや〜、ずる賢いですね」と嬉しそうににしていた。長澤が「便乗して、長澤まさみは……」と尋ねると、役所は「綺麗ですよ、あの人は、ものすごく綺麗」と回答し、長澤は「ありがとうございます!」と喜ぶ。役所は「ディレクターが逃げるところを追いかけていくんですけど、ハイヒールであのスピードで走るって、すごいなと思いました。啖呵を切るシーンを観た時には、思わず『その通り』と拍手したくらいの素晴らしいシーンでした」と絶賛していた。
2021年01月21日松坂桃李ら、いま注目の俳優たちがアイドルオタクを演じる映画『あの頃。』の完成報告会が実施。松坂さんは結婚後初のイベント登壇となり、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、そして今泉力哉監督が参加した。松浦亜弥に魅せられアイドルオタクとなる主人公を演じた松坂さんは、実際に松浦さんが自身の中学時代の先輩だという。それだけに「あの松浦先輩かと。僕が中1のときに3年生でして、遠くからずっと眺めていました。当時のそんな思い出が蘇ったりして、これはやるしかない!と思いました」とオファーを快諾したことを告白。そして当時の松浦さんについて「スターってこういう輝き方をするんだと、歩くたびにキラキラしたものが残り香のように残るというか、これがスターだ!と鮮明に覚えています」と羨望の眼差しだったよう。面識はないというが「当時サインをもらいに行ったけれど、『すみません、事務所が…』とやんわり断られました」と甘酸っぱい思い出を明かした。また、昨年12月に女優の戸田恵梨香と結婚した松坂さんにとって、この日が結婚後初の公の場。キャスト陣から「おめでとう!」と拍手で祝福されると、照れながら「ありがとうございます」と一礼。結婚後の心境の変化を聞かれると「健康をより一層大事にしようと思いました。健康管理を維持するためにこそ、しっかりとやっていきたいと改めて思います」と笑顔を応じた。今泉監督の演出メソッドに松坂桃李、仲野太賀が困惑!?撮影現場の様子について話が及ぶと、「みんな和気あいあい。居心地のいい時間でした」とふり返る仲野さん。松坂さんは「今泉監督は耳元でコソコソと演出をする。しかもそれは言われた本人しか知らないものなので、ドキドキ感というかお芝居の新鮮味が生まれる」と今泉監督の独特な演出スタイルを回想した。すると、仲野さんも「言われたらそれをやるしかない。でも相手も実はボソボソと耳元で言われているので、返しを用意している。それに対して驚いている僕の顔で『OK!』とカットがかかったりする」と、予定調和にならない今泉監督の撮影メソッドに目を丸くして語る。今回が映画初出演となるコカドさんは、年齢の近い山中さんや芹澤さんと行動を共にしていたとか。「3人で芹澤さんのホテルの部屋で飲もうとしたら、山中さんがすぐに寝た。その寝顔を見ながら芹澤さんが『年長者だから気を張っている部分がある』とまるで映画のワンシーンみたいなことを言っていた」と深い絆にシミジミ。しかし当の芹澤さんは「そんなこと言ってました?」と照れ隠しでとぼけて、山中さんも「夢の話ですか?」とエピソードトークを打ち消す、微笑ましい(!?)姿も。松坂桃李、“推し”「スラムダンク」映画化出演を狙う!?その後、映画の内容にちなんで最近の自分の“推し”をそれぞれ発表することに。人気漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」を推しに挙げた松坂さんは「映画化されることをご存知ですか? そのニュースを知ったときは激震が走った。僕はこの作品がきっかけで中学時代にバスケを始めました」と熱狂的ファンぶりをアピール。すかさず今泉監督から「映画化に関わろうとしているでしょ?これは仕事を取りに行っているなあ~!」と指摘されると「違います!僕が入るのはありえない!」と大慌てで否定するも「でももし、何かで関わることができるなら…」とチャンスを狙う様子を見せ会場を沸かせた。また、“推し”について仲野さんは「車」、山中さんは「ネパールカレー」、今泉監督は「卓球の石川佳純」、芹澤さんは「エッセイストの上原隆」、若葉さんは「白山眼鏡店」、コカドさんは「ベランピング」とそれぞれに回答。最後に松坂さんは「心の栄養になる作品で、甘酸っぱい青春群像劇です。好きなものを共有していたあの時間を改めて見るだけで、心の中に優しい風が通る気がする。その温かさを感じていただければ嬉しい」と、“推し”があることで生まれる心の豊かさについてコメントし、イベントを締めくくった。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月19日映画『あの頃。』(2月19日公開)の完成披露報告会が18日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、今泉力哉監督が登場した。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。あややファンを演じた松坂だが、「最初にマネージャーさんから『松浦亜弥さんのファンの役です。どうですか』と言われた時に、『松浦先輩か!』と。というのも、僕が中学1年生の時に、中学3年生に松浦さんがいまして」と意外な関係を明かす。「遠目から見ていて、ちょうど『Yeah! めっちゃホリディ』を歌ってガッといっている時だったので、そのときの中学の記憶が蘇り、『やるしかないな』と思って受けました」と振り返った。中学生のときの松浦について、松坂は「スターってこういう輝き方をするんだな、と。歩くたびにキラキラしたものが残り香のように残っていく、それは鮮明に覚えています」としみじみ。その後自身も芸能界入りしたが、話したことは「1度もないです」という松坂は、「僕が中学1年生の時に、サインももらいに行ったんですけど、やんわり断られましたね。『あ〜、すいません事務所が……』と言われて」と青春の思い出を語った。
2021年01月18日映画『あの頃。』(2月19日公開)の完成披露報告会が18日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、今泉力哉監督が登場した。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。2020年12月10日に女優の戸田恵梨香との結婚を報告した松坂は、報告後初の公の場に登場。今回は登壇者陣がそれぞれ「推し」を発表することになり、「スラムダンク」と書かれたフリップを掲げた松坂は「映画化するの知ってます? 激震が走りましたね。本当に!」と食い気味に語る。松坂はさらに「スラムダンクファンの中では異例というか事件みたいなことなんですけど、それくらい好きな人が多い、熱狂的なファンが多い漫画で、僕もそのうちの一人。スラムダンクを読んで中学でバスケを始めたので、これがなかったらバスケットには出会えてなかったですね」と明かす。今泉監督から「これ、言ってアニメの声優で関わろうとしてるんじゃない? モンハンのも出てるし」とつっこまれると、松坂は「いやいやいや、いや〜。違います違います! 本当に声優さんがやられてるので、僕がバッと入るのはありえないことです」と早口で前置きしつつ、「宣伝広告でもやりますし、オリジナルキャラクターのモブ役でもいいというくらいの感じです」と語った。結婚して時間の使い方、お金の使い方は変わったか? という質問について、松坂は「僕自身、そんなに物を買ったりがないんですけど、健康をより大事にしようとは思いました。健康管理のためにやっていきたいです。改めて思います」と心境の変化を表す。最後に司会から「結婚後初の公の場で……」と紹介された松坂に、全員が拍手を送った。
2021年01月18日松坂桃李、仲野太賀、若葉竜也らが出演する、ハロプロの名曲が彩る笑いと涙の青春エンターテインメント『あの頃。』より、キャラクター紹介映像とビジュアルが公開された。今回到着した映像では、「モーニング娘。」の楽曲「ザ☆ピ~ス!」に乗せて、松坂さんが演じるハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいくあやや推しの主人公・劔、仲野さん演じるミキティ推しのコズミンをはじめ、「恋愛研究会。」のメンバーが思い思いに推しを語る場面が切り取られている。また同時に公開されたビジュアルには、クセの強すぎる個性豊かな6名の姿と共に、「あややはスターなんだから、いつも松浦亜弥なのが当たり前じゃないですか。」「藤本さんのルックスは素晴らしい。」「ハロプロ以外に何がいんねん。」などと、それぞれ印象的な熱いセリフが添えられた。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月18日「ハロー!プロジェクト」への熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイを映画化した『あの頃。』より新場面写真が公開された。今回の場面写真では、松坂桃李演じる“あやや”推しの劔をはじめ、“ミキティ”推しのコズミン(仲野太賀)、ハロプロを通して出会った仲間たち「恋愛研究会。」のメンバーが写し出されている。毎日のようにグッズに溢れた部屋に集まり、推しの魅力について語り合ったり、“ハロプロの啓蒙活動”という口実で学祭に入り込み、イベントを開催して盛り上がったりと、“あの頃”の彼らの日々が垣間見える。なお、タレント・ぱいぱいでか美、個性派女優のどんぐり、映画監督のいまおかしんじ、ミュージシャンの増子直純(「怒髪天」)、「MONO NO AWARE」、「ニーネ」といった、本作に出演している全キャストも発表された。『あの頃。』は2021年2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月05日先日、主演ドラマ「この恋あたためますか」が最終回を迎えた森七菜。歌手としても活躍する彼女が、「スマイル」のウィンターバージョン「スマイル -WINTER MIX-」Music Video Short ver.をYouTubeで公開。仲野太賀がビデオ内カットと配信ジャケットを手掛けている。今年1月に岩井俊二監督作品『ラストレター』の主題歌「カエルノウタ」で歌手デビュー、7月にリリースした「ホフディラン」のカバーソング「スマイル」が、YouTubeで1,700万回再生を超えるなど、歌手としても注目される森さん。今回公開されたミュージックビデオと配信ジャケットは、「この恋あたためますか」での共演でも話題を呼んだ仲野さんが撮影を担当。ミュージックビデオは森さんのプライベート感の溢れる表情を収めた作品となっている。サウンドプロデュースは「スマイル」に続き、小宮山雄飛(ホフディラン)。オリジナルの森さん「スマイル」とはがらりと雰囲気が変わった、まさに冬にぴったりなリミックス。なおフルバージョンの音源は2021年1月20日に配信予定となっている。「スマイル -WINTER MIX-Music Video Short ver.」はYouTubeにて公開中。フルバージョン音源は2021年1月20日(水)より各音楽配信サイトにて配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月25日森七菜主演、中村倫也、仲野太賀、石橋静河らの共演で描かれた「この恋あたためますか」の最終回が12月22日オンエア。中村さん演じる浅羽の橋の上でのキスとサプライズ登場からのキスの“Wキス”に視聴者から祝福の声が上がっている。本作は夢破れたコンビニアルバイトとコンビニチェーン社長による「スイーツ×ラブ」ストーリー。コンビニ「ココエブリィ」のバイトから本社でスイーツ作りをすることになった井上樹木に森さん。「ココエブリィ」社長の座を追われるも、移動販売事業を立ち上げ本社に戻ることになる浅羽拓実に中村さん。浅羽の地元の後輩で「ココエブリィ」スイーツのパティシエを担当、樹木のことが好きな新谷誠に仲野さん。浅羽と復縁したが再び別れた「ココエブリィ」スイーツ企画担当・北川里保に石橋さん。浅羽と対立していた神子亮に山本耕史。元々スイーツ課の課長だった一岡智子に市川実日子。「ココエブリィ」上目黒店の店員、李思涵に古川琴音。碓井陸斗に一ノ瀬颯。店長の上杉和也に飯塚悟志(東京03)といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。浅羽が本社に戻ることになり、そのお別れパーティーが樹木の部屋で開かれる。その後、樹木は誠を呼び出し、浅羽が好きだと伝える。その後、浅羽から「君が俺の日常の一部になってた」と改めて愛を伝えられた樹木は「私のほうが100万倍社長のこと好きだよ」と浅羽にキス。それに浅羽も“お返しキス”で答える。クリスマスを浅羽と過ごしたかった樹木だが、浅羽は25日の夕方まで海外出張。仕方なく樹木が「ココエブリィ」でイブの夜を過ごしていると、そこに急遽帰国した浅羽がサプライズ登場する。一方、その頃誠は実家の店で働いていた。そこに里保が手伝いに現れる。里保から樹木のインスタを見るよう言われ、スマホを見た誠は、自分のスイーツが載っているのを発見する…というストーリーだった。橋の上での2度のキスにイブの夜「ココエブリィ」に現れてのキス…樹木と浅羽のキスシーンに「シャッチョさんのキスかっこ良すぎませんでした!?」「浅羽っちかっこ良かったキス素敵すぎ」など、ときめく視聴者から声が続々。さらにコンビニスイーツだけをアップしてきた樹木のインスタに唯一上がった誠のスイーツと「嬉しかった、ありがとう」の言葉。恋人にはならなかったものの誠が樹木にとって大切な存在になったことが感じられるこのシーンにも「誠がキキちゃんのインスタの投稿見るシーンでぼろぼろ泣いてしまった」「まこちゃんにも是非幸せになって欲しい」の声が寄せられている。また、「新谷のための新谷のドラマやったなぁー。 太賀くんが全て持って行きましたね、涙涙で良かったです。」「恋あた観てからますます太賀の演技が楽しみになってきた」「新谷、主役?と思うほど太賀くんの存在感すごかった。」と仲野さんの演技についても絶賛の声が集まっている。(笠緒)
2020年12月23日《text:SYO》ついに…いや、ようやく彼の時代がやってきた。仲野太賀、27歳。間もなく芸歴15年目に突入する若き演技派は、いま大輪の花を咲かせようとしている。映画好きを中心に、「外さない俳優」として支持されてきた仲野さん。10月クールのテレビドラマ「この恋あたためますか」や「あのコの夢を見たんです。」で新たな注目を浴びる彼の魅力を、改めて深堀りしていきたい。錚々たるメンバーの中でも際立つ存在感まずは、時計の針を2007年に戻そう。この年に公開された映画『バッテリー』は、林遣都の俳優デビュー作として有名だが、野球を志すチームメイト役で仲野さんも出演しているのだ。本作では、現在のどっしりとした演技につながる安定感ある芝居を早くも披露しており、再観賞すると「おお!」と思うはず。その後、2008年の映画『那須少年記』で初主演を飾り、『さんかく』(2010)や、ドラマ「黒の女教師」(2012)に出演。この「黒の女教師」、いま観ると千葉雄大、土屋太鳳、山崎賢人、広瀬アリス、杉咲花、中条あやみといった錚々たるメンバーが生徒役を演じている。そして…2012年に公開された『桐島、部活やめるってよ』で、仲野さんは頭角を現す。神木隆之介、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優とこちらもすさまじいキャストだが、その中でも仲野さんはキーパーソンを演じているのだ。本作は、バレー部のキャプテンだった桐島が部活を辞めたことで、学内のヒエラルキーに異変が生じる物語。仲野さんが扮したのは、桐島の抜けた穴を埋めることになった部員。自らの才能が足りないことに悩み、「何とかしようとしてこの程度なんだよ、この程度なんだよ俺は!」と絶叫する姿が痛々しく、切ない。仲野さんならではの得意技として、「人生が思い通りにいかない弱者」を演じると、他の追随を許さないほどにハマる、というものがあるが、その特長を決定づけた1本でもあろう。ブレイクを経て、成長、進化…その後、『私の男』(2014)、『あん』(2015)、ドラマ「恋仲」(2015)などに出演し、活動の幅を広げていた仲野さんに、運命的な出会いが訪れる。それが、宮藤官九郎が脚本を務め、岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥が共演したドラマ「ゆとりですがなにか」だ。この作品の中で仲野さんは、岡田演じる先輩を振り回すトラブルメーカーの“モンスター後輩”を憎たらしいほど見事に演じ切り、ブレイクを果たす。その人気ぶりは圧倒的で、スピンオフ作品「山岸ですがなにか」まで制作された(こちらも傑作なので、未見の方はぜひ)。その後、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)が公開され、コツコツと積み上げてきた「独立系の良作・力作に出続ける」部分と、知名度が融合。2017年には、映画ファンのお気に入り作として名高い『南瓜とマヨネーズ』で、現実にもがき苦しむミュージシャン志望の若者を切々と演じ、高く評価された。ドラマから映画と派生し、ヒットした「今日から俺は!!」(2018~2020)といった大衆作品にも出れば、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2018)や『タロウのバカ』(2019)、『MOTHER マザー』(2020)、『生きちゃった』(2020)といった攻めた作品にも出演し続ける。2020年は、なんと7本もの出演作が公開され、完全に覚醒した印象だ。中でも、2016年の『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』で組んだ佐藤快磨監督と再び顔を合わせた主演作『泣く子はいねぇが』(2020)での彼の演技は、圧巻。泥酔したあげくに不祥事を起こし、妻子に去られてしまった男が、数年ぶりに帰郷。七転八倒しながら人間として成長していく姿を、泥臭く体現した。大人になりきれず、未熟で、それでも前に進もうともがくどうしようもない人間らしさは、仲野さんにしか出せないだろう。そして、同時期に始まったドラマ「この恋あたためますか」と「あのコの夢を見たんです。」では、全く異なる演技を披露。後者は、南海キャンディーズの山里亮太による「妄想エッセイ」の映像化で、仲野さんは赤メガネをかけ、山里を好演。さらに、劇中劇(妄想)の中で、中条あやみや森七菜といった毎話交代するヒロインと、息の合った掛け合いを見せた。仲野さんと森さんは共演作が多く、本作「この恋あたためますか」、さらにはティファニー×ゼクシィのCMでも共演(これまた泣けるのだ)。「この恋あたためますか」では、森さんが扮するヒロインをめぐって、中村倫也演じる会社の社長と恋愛バトルを繰り広げている。お菓子作りにひたむきで、ヒロインを支える実直なキャラクターは、仲野さんの新たな“進化”を感じさせる。2021年も話題作に出演、もはや“無敵”の俳優にここまでは、現在公開&放送された内容。来年も、仲野旋風は収まらないどころかさらに拡大する。まずは、2021年2月11日に公開する『すばらしき世界』。日本が世界に誇る実力派監督・西川美和の最新作で、第56回シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠に輝いた力作だ。人生の大半を刑務所で過ごした殺人犯(役所さん)が、社会復帰を目指す物語だが、本作で仲野さんは準主役に抜てきされた。主人公を取材するうち、情が移ってしまう元テレビ番組の制作者をリアルに演じており、物語の“良心”として、さらには観客と物語をつなぐポジションとしても機能している。仲野さんを追ってきた身としては、万感の思いが込み上げてくるほどのベスト・アクトだ。ぜひ公開を楽しみにお待ちいただきたい。その翌週の2月19日に公開する『あの頃。』では、重度のハロプロファンをエネルギッシュに演じており、観る者を爆笑させるだろう。口やかましく、ひねくれ者で見栄っ張りだが、その実小心者でもあるという、なんとも憎めない男を好演。ホロリと泣かせる名演も披露しており、主演の松坂桃李(「ゆとりですがなにか」コンビだ)とも好相性を見せつける。今泉力哉監督に加え、『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬が脚本を手掛けている点にも注目だ。2018年に、盟友・菅田将暉のオールナイトニッポンにゲストとして登場したとき、仲野さんはこう言っていた。「『共喰い』のオーディションで、俺は芝居さえ見てもらえなかったのに(菅田)将暉は見てもらえて、あっという間に主役ですよ。(中略)一番最初のジェラシーだわ、お前に対して(笑)」と。同エピソードでは、菅田将暉と染谷将太への嫉妬に苦労したと振り返っており、雌伏のときを過ごしていたことがうかがえる。しかし、だからこそ、人気がついてきた仲野太賀はもはや無敵。この先ますます絶対的な存在になっていくであろう彼の視界は、もう曇天でも向かい風でもない。どこまでも真っ青な晴天の下を、仲野太賀はひた走っていく。(SYO)
2020年12月22日仲野太賀主演で「南海キャンディーズ」山里亮太原作の小説をドラマ化した「あのコの夢を見たんです。」。12月18日深夜放送された最終回は橋本愛をゲストヒロインに“妄想の原点”を映像化。ストーリーと映像に多くの反応が寄せられている。2010年10月から月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載され話題となった「南海キャンディーズ」山里さん初の短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」をドラマ化した本作。山里さんが喫茶店でイヤなことがあると、実在する人気女優やアイドル、モデルをヒロインにして物語を“妄想”して現実逃避。ノートに書き記したその内容が毎回映像化するという展開で、毎話ごとにゲストヒロインが登場。1話では中条あやみが“フラれたい”ヒロインに、2話では芳根京子が魔王を倒す勇者に、3話では森七菜が悲劇のヒロイン志望の高校生に、4話では飯豊まりえが人生をやりなおしまくる大学生に、5話では大原櫻子が風船ガムを膨らませる姿がキュートな天使に、6話では山本舞香が天才空手少女に、7話では大友花恋が仲間想いのサッカー部マネージャーに、8話では白石聖が“嫉妬してみたい”完璧女子に、滝沢カレン出演の特別回となった9話をはさんで、10話では鞘師里保が舞台女優志望の不思議な少女に、11話では池田エライザが世界を救う“闇食い”にそれぞれ扮した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は橋本さんがヒロインを演じ、妄想の原点になったというエピソードが描かれる。孤独な学校生活を送る山里は学園の人気者・愛(橋本愛)をヒロインに、自分が愛と文化祭の演劇で共演する妄想をノートに書いていたが、ある日ノートを開くと、そこには自分の知らない物語の続きが書かれていた…という展開。後半で学園の人気者である愛をヒロインに妄想していること自体が山里の妄想で、実は愛も孤独な学校生活を送る少女だったことが明かされる。現実と妄想が入れ子構造になったようなストーリーに「世界が繋がった瞬間の鳥肌、転換点からの展開は涙。特別じゃないひとなんかいない!立ち上がれたら、それだけで特別なんだ。妄想の悲哀と肯定。現実逃避は最高で最強だ」「最終回、良かったな。他者から見たら馬鹿馬鹿しい絵空事がその人の人生を上書きする話は好き」「山里亮太の原風景って感じで面白かったな~」などの声が上がる。また「最終回はあきらかに今までと毛色が違った」「ゆらゆら帝国「美しい」の流れてるシーンが映画チックやった」など映像表現に言及した投稿や「最終回の仲野太賀×橋本愛の組み合わせ、とてもお似合い」と、仲野さんと橋本さんの共演に触れた投稿。「最高のドラマか、、、もう終わりか終わりか終わりかお前、美しい、まぶしい…」と終了を惜しむ声など、多様な感想がSNSに投稿されている。(笠緒)
2020年12月19日森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河演じる4人が織りなすラブストーリー「この恋あたためますか」。その9話が12月15日オンエア。中村さん演じる浅羽と仲野さん演じる誠の“対決”と、ラストの“告白”に視聴者からも様々なコメントが送られている。コンビニエンスストア「ココエブリィ」でアルバイトをしているところを、同社の社長となった浅羽に見出され、スイーツ製作に携わることになる井上樹木を森さんが、外資系ネット通販会社から「ココエブリィ」の新社長となりスイーツ開発に注力するも神子の“反乱”で解任、移動販売事業を立ち上げる浅羽拓実を中村さんが。浅羽の地元の後輩で現在は「ココエブリィ」のスイーツ製作を担当、樹木のことが好きな新谷誠を仲野さんが、「ココエブリィ」でスイーツの企画を担当する浅羽の“元カノ”北川里保を石橋さんがそれぞれ演じる本作。また一岡智子を市川実日子、浅羽と対立する神子亮に山本耕史といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。交際を続けるかどうか“お試し期間”の終わりが迫るなか、浅羽から「日曜暇か」とメッセージを受け取る樹木。誠との約束を優先しようとする樹木だが、誠と里保と3人で食事をしているところに再び「日曜待ってる」というメッセージが届き、それを誠も見てしまう。翌日誠は浅羽のもとを訪れ「樹木ちゃんは渡さない」ときっぱり言い放つ。それに対し浅羽も「選ぶのは彼女だ」と答える。そしていよいよ樹木が誠への返事を伝える時がやってくる。「私、クリスマスは…」と樹木が言いかけたところで、浅羽が現れ「君と一緒にいるとイラつくし、疲れるし、全然自分のペースで進まないし、趣味も好みも価値観も全く噛み合わない。だけど楽しい。君がそばにいると。会社で会ってる時はわからなかった。でもいなくなってはじめて気づいた。俺には、君が必要だ」と、樹木に自分の本当の気持ちを伝える…。浅羽が現れた瞬間、絶望的な表情を見せる誠に「ききちゃんには、失わないと気づけない様な社長よりも、一途に好きでいてくれてるまこっちゃん一択」「新谷の絶望した顔って、この世の終わり顔」「まこっちゃんにも幸せになってほしいし悩ましい」などの反応が集まるなか「まこっちゃんの圧倒的な友達感なんだろうね?一緒にいると楽しいしめっちゃいい奴なのよ。でも男として見れるかっていうと…うーん」という投稿も。浅羽に対しても「あああずるいよ社長~、、そこでくるの?」「何でもうちょっと前に恋心に気づかなかったかなあああああ」など怒りにも似た反応が寄せられる一方で「不器用ながらも一生懸命に伝えようとしてるのがよかった」「絶対、新谷派だったケドさ。浅羽社長の駆けつけてからにキュンしちゃった」と、いつもはクールで上から目線な浅羽の真剣告白を評価する声も送られている。(笠緒)
2020年12月16日仲野太賀が“山里亮太”役で主演する「あのコの夢を見たんです。」の11話が12月11日放送。ヒロイン役の池田エライザの演技に絶賛の声が寄せられるとともに、ストーリーにも「SFやりたいクリエーターが指咥えて嫉妬しそう」などと賞賛が集まっている。「ドラマ24」枠60作目となる本作は、月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載され話題となった「南海キャンディーズ」山里亮太による短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」のドラマ化となり、山里亮太が、実在する人気女優やアイドル、モデルたちのイメージから創作した“妄想ノート”を映像化する。山里さんを仲野さんが演じ、これまで中条あやみ、芳根京子、森七菜、飯豊まりえ、大原櫻子、山本舞香、大友花恋、白石聖、鞘師里保がゲストヒロインとして登場してきた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は人間の心に巣食う闇を吸収する“闇食い”によって、社会の平和が保たれている世界で、日犯罪や自殺が急速に拡大し、闇食いにより保たれていた平和のバランスが崩される。それは“闇食い”とは正反対の闇を生み出す“闇生み”ヤマ(仲野太賀)の仕業で、実はヤマは幼い頃、エライザと引き離された兄で、日本の平和を守る「闇食い」のエライザを狙っていた(という設定の映画を妄想していた)…というのが今回のストーリー。「池田エライザ回。よかったなぁエライザさん。可愛いも面白いも怖いも全部いいんだなぁ。そしてカメレオン近藤公園。ちょっとツダカンっぽく見えた気がした。それにしても仲野太賀の上手さったらないね」「えらい混沌としてて面白かったな。池田エライザさんは『ホームロンダリング』とか今回とか、自分の意思と関係ないところで何か重い物を背負わされてしまいつつ「何だかなあ…」って風情で日々を生きている、そんな役がとても似合う」「かっこいい役がはちゃめちゃに似合う人だけど、かわいい役も良いんですよねえ」など池田さんの演技讃える声とともに、「いつも以上にシュールな話だった」などそのストーリー性にも注目の声が。これまでとは異色なSFテイストのあるストーリーに「ふざけ倒してギリギリで視聴者を置き去りにしない感!」といった反応も寄せられている。(笠緒)
2020年12月12日森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河が織りなす“スイーツ×ラブ”ストーリー「この恋あたためますか」の8話が12月8日オンエア。石橋さん演じる里保の“決断”が四角関係に新たな展開をもたらすラストに視聴者から様々な反応が寄せられている。夢破れコンビニアルバイトを続けるなか、バイト先コンビニチェーンの社長と出会いコンビニスイーツ作りをすることになる井上樹木を森さんが演じ、コンビニチェーン「ココエブリィ」改革のため社長として送り込まれたが追放され、樹木がバイトしていた店舗で働いている浅羽拓実に中村さんが演じる。樹木に好意を抱く浅羽の地元の後輩で「ココエブリィ」スイーツのパティシエ・新谷誠に仲野さん、浅羽の恋人だったが別れ、再び復縁した「ココエブリィ」スイーツの企画担当・北川里保に石橋さん、そのほか山本耕史、市川実日子、飯塚悟志(東京03)、古川琴音、一ノ瀬颯らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。樹木と新谷が付き合うことになり幸せな時間を過ごしていた。神子(山本耕史)の新たな方針に合わせない樹木に苛立つ課長の三田村(佐藤貴史)は、樹木をスイーツの開発担当から外す。実は三田村は神子からこのままだと樹木を飛ばすと言われていた…というのが今回の展開。落ち込んでいた樹木が浅羽の言葉で元気を取り戻す姿を見た里保は、浅羽に別れを切り出す。呆然とする浅羽に里保は「拓実の存在が樹木ちゃんを変えてる。同じように樹木ちゃんの存在が拓実を変えてる。拓実は樹木ちゃんのことが好きだよ」と浅羽の本心を“代弁”。自らの気持ちに改めて気づかされた浅羽は、「ココエブリィ」本社に樹木を迎えに行く。その頃、里保から浅羽と別れたことを聞かされた新谷も衝撃を受け…というラストで締めくくられた。この里保と浅羽の別れに「好きなのに別れなきゃいけない選択肢が一番辛い」「想いに気付かせてあげた上に潔く別れを告げられるなんて恋の優等生がすぎる」「好きな人の幸せを願う別れ。愛を感じました」などの反応が寄せられる一方、「仕事の関係の方が幸せだよ樹木と浅羽は」といった反応も。また里保が浅羽と別れたことで“窮地”に陥った誠にも「まこっちゃんの悲しい顔は見たくないよー!!!」「ここは強引にでもクリスマスまでなんて言わずに付き合って」「まこっちゃんが負けて社長と樹木が結ばれてしまうのか。そんなの悲しすぎる!」など、その恋を応援するメッセージが多数寄せられている。(笠緒)
2020年12月09日シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞の2冠の快挙を達成した西川美和監督最新作『すばらしき世界』より、場面写真とテレビマンを演じる仲野太賀のコメントが到着した。番組のネタにしようと、13年ぶりに出所し社会復帰を目指す役所広司演じる三上にすり寄るテレビマンの津乃田(仲野さん)と吉澤(長澤まさみ)は、ファインダー越しに三上の一挙一動を追い続けるのだ。今回到着した場面写真では、津乃田が三上に密着し、質問を投げかけながらカメラを回し続ける姿をはじめ、三上の人間味あふれる一面に触れ、ネタにすることをためらい始める津乃田とは異なり、密着映像を見ながら笑みを浮かべる吉澤の姿。強張った顔でカメラを回し続ける津乃田の姿も。一方、穏やかな表情で三上がスーパーマーケットの店長(六角精児)と談笑する様子や、出所当日の刑務所内の一幕も切り取られている。若手テレビマンの津乃田を演じた仲野さんは「(冒頭の津乃田は)強い意志を持って取材をしようという感じではなく、『ちょっと行ってみた』くらいの感覚です。ところが三上と出会っていく中で、どんどんその人間性に引かれ、目が離せなくなる」と演じたキャラクターについて語る。また取材対象のように、自身の出番がない日に役所さんを見学に行っていたと明かした仲野さん。「三上さんを自分の目に焼き付けておきたかったから。なるべく、三上さんを、役所さんの存在を、僕を通して津乃田の中に染み込ませたくて。三上さんに振り回される役回りだったので、三上さんの芯に触れる機会が欲しくて通っていました」と理由を話している。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2020年12月08日仲野太賀主演で「南海キャンディーズ」山里亮太原作の小説をドラマ化する「あのコの夢を見たんです。」の10話が12月4日深夜オンエア。鞘師里保演じるヒロインのダンスとラストシーンに感動の声が広がっている。2010年10月から月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載され話題となった「南海キャンディーズ」山里亮太による、実在する人気女優やアイドル、モデルたちのイメージから創作した初の短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」をドラマ化した本作。山里亮太を仲野さんが演じ民放ドラマ初主演を務め、“妄想ノート”に登場するヒロインとして中条あやみ、芳根京子、森七菜、飯豊まりえ、大原櫻子、山本舞香、大友花恋、白石聖ら人気女優が毎回ヒロインを演じ、今回は元モーニング娘。のメンバーとしても知られる鞘師さんが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。小説家の山里は過去の栄光に縛られ目標や希望を失っていた。そんな時、小高い丘の上で踊りの練習をする舞台女優志望の里保(鞘師さん)を見かける。これからオーディションだという里保は、明日結果を知らせるからまたこの丘に来て欲しいと告げ、荷物を忘れたまま走り出す。翌日、また丘で里保と再会した山里は、彼女からオーディションに合格したことを知らされ、そのお礼にお弁当を作ってくると言われる。それから毎日里保と会うようになり、人生に希望を見出した山里は再び小説を書くようになるが、完成した小説を見せようと丘に向かうとそこに彼女の姿はなかった。その後、人気作家となった山里のサイン会に以前、里保にプレゼントしたシュシュをつけた女性(松本若菜)が現れる。それからさらに時が流れ、彼女と結婚した山里が、妊娠している彼女のお腹に耳を当てると、里保のダンスのステップの音が聞こえてくる…というのが今回のストーリー。「鞘師里保さんのドラマ良かったな。山ちゃんこんなストーリー書けるのか」「鞘師里保さんの可愛さと、物語のせつなさに、感動しました」「最後のサプライズ、ありがちなようで感動しちゃう」「心地よくなるドラマをありがとう」「ストーリーが温かくて最後まで素直に見ちゃいました」など、ラストに感動の声が続出。また鞘師さんのダンスにも「心から楽しそうに踊る姿を観てるだけで涙がボロボロ出てきた」「音楽にぴったりすぎて気持ちよすぎてしなやかすぎてさすが」と、賞賛の投稿が多数寄せられている。(笠緒)
2020年12月05日森七菜、中村倫也、仲野太賀らが織りなすラブストーリー「この恋あたためますか」の第7話が12月1日放送。森さん演じる樹木と中村さん演じる浅羽の“すれ違い”に「切ない」「社長遅い」など様々な反応が寄せられている。主人公の井上樹木に森さん、浅羽拓実に中村さん、新谷誠に仲野さん、北川里保に石橋静河、神子亮に山本耕史、一岡智子に市川実日子、李思涵に古川琴音といったキャストが出演する本作。浅羽が「ココエブリィ」の社長の座を追われ、会社を去る際、車の窓の外から「好き」と想いを伝えた樹木。その後浅羽は以前樹木がバイトしていたココエブリィ上目黒店で働くことになり、同僚たちと温泉旅行に行く。樹木も同行した温泉旅行で浅羽から、樹木は聞こえていなかったと思っていた自分の告白が浅羽に届いていたことを知らされる…というのが前回のおはなし。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。浅羽から「君の気持ちには答えられない」と言われた樹木は、思わず「あれは冗談」と返答してしまう。そんな浅羽に対し誠は、温泉旅行の間、自分が里保と一緒にいたと伝える。ココエブリィ上目黒店では、温泉への研修旅行で浅羽が思いついた「コンビニの新しい形」がスタートする。浅羽は創業者一族の香織(笹本玲奈)に頼み、移動販売車での出張販売を始めようとしていた。そんななか誠が樹木に改めて「付き合ってほしい」と交際を申し込む。樹木が浅羽からもらったスノードームを返却しようと店に行くと、温泉旅行で行った軽井沢で大規模停電が発生。樹木は移動販売車で軽井沢に向かおうと提案。最初は「無駄足だ」と否定的だった浅羽だが、現地で移動販売が大盛況となり、誠と里保も応援に駆け付け…というのが今回のストーリー。ずっと働きづくめだった樹木に温かい飲み物を差し入れる浅羽。彼女の手が冷たいことに気づき、自分の手で上から温める。すると樹木は「捨てるなんて無理。でも持っとくのも無理」ともらったスノードームを浅羽に返す。その後、誠の告白に応え、2人は付き合うことに…というラストだった。移動販売の応援にやってきた誠は樹木を車に乗せ2人で帰路に。その2人から目を背けるように視線を合わせず見送る浅羽。浅羽を吹っ切ろうとする樹木と、樹木に惹かれていく自分に気づきつつある浅羽…すれ違う2人の姿に「樹木ちゃん。浅羽さんの事が好きなのに、スノードームを返すシーンが少し切ない」「恋ってホントにすれ違いばっかり・・」「社長遅いよぉ」「不器用で罪な男ですよね」「倫也さんの表情にキュ~ンとしちゃいます」など、視聴者から様々な反応が寄せられている。(笠緒)
2020年12月02日映画『泣く子はいねぇが』(20日公開)の公開記念オンライントークイベント「呑んで語らう秋の夕べ」が25日に都内で行われ、主演の仲野太賀、佐藤快磨監督、写真家の草野庸子氏、司会として本作プロデューサーの伴瀬萌氏が登場した。同作は是枝裕和監督が才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督・佐藤快磨の劇場デビュー作で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した。秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公・たすくが、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描く。本イベントは、現在下北沢・BONUS TRACKで開催中の「泣く凪へ『泣く子はいねぇが』公開記念写真展」からの生配信ということで、展示写真を見ながらさまざまなエピソードが披露された。仲野は、地元での大失敗から逃げ出した東京で、古川琴音演じる酔い潰れた職場の後輩を家に泊めた翌朝のシーンをセレクト。視聴者からは「アドリブはありましたか?」と質問が寄せられた。後輩の猛烈なアタックに動揺したたすくが思わず掃除グッズを持ってしまうリアクションは仲野からの提案だったが、そのあと落としてしまったのは「事故」だったそうで、結果的に奇跡のシーンになったことが明かされる。続けて、草野氏はたすくの兄役・山中崇と母役・余貴美子が実家で夕食を食べるシーンをピックアップ。仲野は「実は余さんにお母さん役をこれまで3回もやってもらっていて、ここでも親子をやれるんだ、とすごい嬉しかった」と喜びを語った。佐藤監督が選んだのは、たすくと、吉岡里帆演じる妻のことねが車中で会話をする場面。久しぶりに会う2人という緊張のシーンだったため、気軽に写真を撮らせてほしいと言えず、草野氏はこそこそと隠れるように撮影したという。同じくこのシーンでは、寒い中でも堤防で1人感情を作っていた吉岡に、演出のため勇気を出して声を掛けたという佐藤監督。「太賀くんも吉岡さんも僕を受け入れてくれて感銘を受けました」と、監督らしからぬ謙虚な感想が笑いを誘っていた。さらに「太賀さんのお父さんが映画を見に行くと言っていましたが感想はいかがでしたか」という質問に仲野は「とにかく吉岡さんが素晴らしかったと強めにコメントをもらいました」と、父で俳優の中野英雄が吉岡の大ファンであることを明かした。親交の深い柳葉敏郎が出演していることも感慨深かったそうで、その演技には「勉強になりました」と感想を寄せられたそう。さらに、再び見た際にはなんと「隣に佐藤浩市さんの息子さん(出演者である寛一郎。たすくの親友・志波役)がいたぞ!」という意外すぎる報告があったとのことで、爆笑に包まれた。最後に仲野が「『泣く子はいねぇが』との時間が終わってしまうのはさみしいですが、本当に幸せな時間を過ごせて、2020年はこの映画に出会えて本当に幸せでした。ありがとうございました」とカメラの向こうで見守る視聴者に向けて真摯な気持ちを伝え、イベントを締めくくった。(C)2020『泣く子はいねぇが』製作委員会
2020年11月26日新進気鋭の監督・佐藤快磨(さとう・たくま)の劇場デビュー作で、仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』が公開中だ。この度、映画公開を記念したオンライントークイベントが、11月25日に本作の写真展が開催されている下北沢BONUSTRACKで行われ、主演の仲野、佐藤監督、オフィシャルスチールを務めた写真家・草野庸子、伴瀬萌プロデューサーが登壇。写真展に飾られている写真にまつわる思い出話や本作への想い、制作秘話などが語られた。本作は、監督・脚本・編集の佐藤快磨が、秋田県・男鹿半島の伝統行事「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品。9月に行われたサン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)のオフィシャルコンペティション部門では、撮影の月永雄太が最優秀撮影賞を受賞している。トークイベントでは、はじめにイベント会場と隣接している飲食店で展開されている本作とのコラボメニュー、映画で登場したサザエおにぎりと秋田名物だまこ汁が全員に振舞われ、ロケ地となった秋田県男鹿市に思いを馳せながら佐藤監督が乾杯の音頭を取った。劇中ではサザエおにぎりを食したたすくが、サザエと米の相性の悪さに思わず「まっず!」と驚愕するシーンを演じた仲野だったが、今回のコラボメニューのおにぎりは「美味しい!なんで劇中ではあんなにまずかったの?」とコラボメニューを絶賛し、「撮影のときのサザエおにぎりはトラウマ級にまずかったです」と答えて笑いを誘った。本イベントは現在、下北沢BONUS TRACKで開催中の「泣く凪へ『泣く子はいねぇが』公開記念写真展」からの生配信ということで、展示している写真をチョイスして、その写真にまつわる出来事や思い出話を披露する形式で行われた。最初に仲野がピックアップした写真は、仲野と古川琴音との共演シーン。地元での大失敗から逃げ出した東京でたすくが、酔い潰れた職場の後輩を家に泊めた翌朝に繰り広げられる、絶妙な間とアドリブで笑いを誘うシーンは「じつは一番やりたかったかもしれない」と語った佐藤監督。視聴者からの「アドリブはありましたか?」という質問に、古川演じる後輩の猛烈なアタックに動揺したたすくが思わずクイックルワイパーを持つ、という部分は仲野からの提案で撮影されたようだが、そのあと落としてしまったのは実は事故だったそうで、結果的に奇跡のシーンが撮れたと裏話を披露した。続けて、草野が選んだ写真は、たすくの兄と母を演じた山中崇と余貴美子が実家で夕食を食べるシーン。仲野は「実は余さんにお母さん役をこれまで3回もやってもらっていて、ここでも親子をやれるんだ、とすごい嬉しかった」と当時のキャスティングについての喜びを語った。また、同シーンについては企画の是枝裕和にも助言を得た上で、完成されたシーンということで、佐藤監督も特に思入れ深いと振り返った。佐藤監督が選んだのは、たすくとことね(吉岡里帆)が車中で会話をする場面。久しぶりに元妻のことねに会うたすくという緊張のシーンで気軽に写真を撮らせてほしいと言えず、草野はこそこそと隠れるように撮影したという。しかしそんな大事な撮影前、寒い中堤防でひとり感情を作っていた吉岡に声を掛けたという佐藤監督。演出のため勇気を出して声をかけたという監督は「太賀君も吉岡さんも僕を受け入れてくれて感銘を受けました」と、監督らしからぬ感想を述べて笑いを誘っていた。視聴者からの質問コーナーでは「娘の発表会のシーンで、成長した娘をさがすたすくの姿が印象的だった」という声に、仲野は「お遊戯会を見に行くシーンは自分も好き。たすくなりの張りつめた感情はどこで緩むべきか、どこで感情の起伏を作るべきか悩んでいたけれど、このシーン一点突破で行けた。とにかく脚本がすばらしかった」と佐藤監督の脚本を絶賛。続けて「エンドロールの後の映像が印象的だった」というコメントに佐藤監督は「ナマハゲがずっと続いてほしいという想いがあった。今日まで絶やさないようにしている方々への感謝を込めたかったんです」と地元・秋田県への愛を語った。また、ナマハゲのシーンでは山に登り、寒さに震えながら撮ったカットでもあったそうで、「使わないと……」という脅迫観念もあったと笑いながら明かした。そのエピソードには仲野も「信じられないくらい手間暇がかかってますね」と感心。さらに“太賀さんのお父さんが映画を見に行くと言っていましたが感想はいかがでしたか?”という質問には、仲野は「とにかく吉岡さんが素晴らしかったと強めにコメントもらいました」と吉岡の大ファンでもあるという中野英雄らしい感想がまずあったとか。また中野英雄と親交の深い柳葉敏郎が出演していることも感慨深かったそうで「(柳葉の演技に)勉強になりました」と感想を寄せた。さらにもう一度見に行った際になんと「隣に佐藤浩市さんの息子さん(出演者である寛一郎)がいたぞ!」という意外すぎる報告があったとのことで、全員が爆笑。終始和やかな雰囲気の中イベントは進行し、最後に仲野が「なかなか初日を終えて後も、こうやってトークライブをさせてもらえてとても楽しかったです。たくさんの視聴者の中には本作を見てくれた方も、まだ見てくれていない方もいると思います。映画を愛し、この作品を愛したスタッフたちが手間暇かけて作った作品です。まだ見ていない方がいたらぜひ劇場に観に来ていただきたいです。『泣く子はいねぇが』との時間が終わってしまうのはさみしいですが、本当に幸せな時間を過ごせて、2020年はこの映画に出会えて本当に幸せでした!ありがとうございました」とカメラの向こうで見守る視聴者に向けて、真摯な気持ちを伝え、イベントの幕を引いた。『泣く子はいねぇが』公開中
2020年11月26日直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」を原案とした、主演・役所広司、西川美和が監督を務める映画『すばらしき世界』より、ポスタービジュアルと予告編が公開された。本作は、生きづらい社会の中で一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して、社会と人間のいまをえぐる問題作。本年度第56回シカゴ国際映画祭にて、観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠の快挙を成し遂げ、すでに国内外で話題の本作。到着した予告編では、役所さん演じる三上の出所シーンからスタート。「今度ばかりは堅気ぞ」と新たな生活に意気込むが、社会福祉課や教習所の教官らに厳しくはねつけられ、13年ぶりの社会復帰は思うように運ばない。そんな中、テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が三上に近寄ってくる。チンピラに絡まれているサラリーマンを見かねた三上は、暴力で叩きのめしてしまい、それを見た津乃田は、三上の一面に言葉を失う。そして、「何で闘ってぶちのめすしか策が無いと思うんですか。そこが変わらない限り、あなたは社会じゃ生きていけない」と三上に社会復帰への姿勢を諭す津乃田だが、それに対し三上は「お前らみたいな卑怯な人間になるくらいなら、死んでけっこうたい!!」と激しく言い放つ。さらには、吉澤が声を荒げるシーンや、三上が出会うスーパーマーケットの店長役の六角精児、そして安田成美らの姿も確認することができる。また、三上がこちらを向くポスタービジュアルには、“この世界は 生きづらく、あたたかい”というコピーが書かれ、辛いだけではない、希望も想起させるかのようだ。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2020年11月25日