個性派俳優ムロツヨシが主演を務めるドラマ「悪党たちは千里を走る」。山崎育三郎や黒川芽以ら旬の俳優陣が出演する本作だが、3月2日(水)放送の第7話より吹越満が敏腕刑事役で出演することが明らかになった。2005年に発表された貫井徳郎の同名推理小説をドラマ化する本作。制作会社のドラマディレクターだった高杉(ムロツヨシ)は、謎の天才犯罪者ジョン・レノンによって、後輩の園部優斗(山崎育三郎)や女詐欺師・三上菜摘子(黒川芽以)とともに成金の息子・渋井巧(大西利空)の誘拐犯にされてしまうユーモラスミステリー。来週3月2日放送の7話では、ジョン・レノンに脅迫を受けながら、所轄刑事・陰木光(中村靖日)や天王寺雄吾(夙川アトム)ら警察の追及をかわし、何とか身代金をせしめることに成功した高杉たちが、警視庁の敏腕刑事・黒田敏機の登場によって高杉たちはさらなる窮地に追い込まれていくことに…。今回新たに敏腕刑事・黒田役として登場するのは、「警視庁捜査一課9係」シリーズ「デカワンコ」「エイジハラスメント」など、シリアスなものからコミカルなものまで幅広いドラマや映画に出演する吹越さん。今回の出演に関して吹越さんは「原作も読んだことがあったので、脚本が大きくアレンジされているところが面白いと思いました。私が演じる刑事・黒田がドラマにピリッとしたスパイスを盛り込む存在になるのかな、なれたらいいな」と意気込みを語った。またムロさんも「舞台でも拝見したことがある先輩と、このドラマで共演できて嬉しく思っています。冷静さの中に、淡々とした恐怖がある吹越さんとしっかりと対峙して、しっかりと怖がりたいと思います」と早くも手ごたえを感じていた様子。迫力満点の演技で徹底的にムロさんを追い込んでいく吹越さんの見ごたえのある演技見が披露される7話。放送を楽しみにしていて。テッペン!水ドラ!!「悪党たちは千里を走る」は毎週水曜日23時53分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年02月25日熊本県北部に位置し、美しい渓谷と温泉郷で知られる菊池市。この地を舞台に、現在『ピンクとグレー』が大ヒット中の行定勲監督がディレクターを務め、開催される「菊池映画祭2016」を支援するクラウドファンディングが本日25日(月)より始動。行定監督からコメントが到着した。3月4日(金)~6日(日)までの3日間、熊本県菊池市で開催され、今年で11回目を迎える「菊池映画祭2016」。ディレクターを務めている行定監督も参加し、熊本出身の橋本愛や高良健吾が出演する監督の最新作『うつくしいひと』のプレミア上映、さらに中井貴一をゲストに迎え、監督とトークを繰り広げる特集上映などが予定されている。映画『うつくしいひと』は、オール熊本ロケ&熊本キャストで挑んだ行定監督の最新作。熊本へロケハンに訪れた映画監督と若い女性がふとしたことで出会い、旅を共にしていく様子が描かれる。橋本さん、高良さんほか、映画監督役の政治学者・姜尚中や、実力派女優の石田えり、さらに熊本が生んだ最強ゆるキャラ“くまモン”も出演。初日に行われるプレミア上映には、出演者による舞台挨拶も予定されている。また、5日には、WOWOWドラマW「きんぴか」で絵に描いたような昭和のヤクザを演じることでも話題の中井さんが行定監督と選んだ、『東京上空いらっしゃいませ』『この広い空のどこかに』『その木戸を通って』の3作品を35ミリフィルムで特集上映。上映後には、2人そろってのティーチインも予定されている。そのほか、吹越満&安藤輪子主演の『友だちのパパが好き』や門脇麦主演の短編『死と恋と波と』(予定)など招待作品の上映会や、18歳未満お断りのディープな映画談義が行われる「真夜中の映画祭」などが予定されている。前回の2014年には、高良さんの特集上映をメイン企画に2日間で約7,000人もの観客を動員した行定監督は、その手応えを感じながら「参加した人々が映画の面白さに触れ、映画を観る角度を変えて観ることができるきっかけになるような、新しく映画を発見できるような映画祭を目指したい」とコメント。中井さんの特集上映などのように、「特に俳優たちから見た監督の演出や映画を通して伝えたいことを聞けるのはとても興味深いと思うのです。その言葉によって観客はより深く映画に触れ、映画を知るというそんな新しい扉を開かせたいのです」と、その思いを明かしている。「映画そのものを感じながら、美しい自然を知り、美味しい食を堪能し、温泉で明日への生を得るような、そんな体感できる映画祭を目指したい」というこの映画祭。クラウドファンディングの支援コースに応じ、映画祭チケットやフリーパス、市内日帰り温泉の利用券、温泉旅館の宿泊付などが選べ、募った資金はオリジナルグッズやメイキングDVDの作成に使用されるという。「菊池映画祭2016」は3月4日(金)~6日(日)、熊本県菊池市内にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年01月25日「あんた壊れてるよ、変態!」。罵りも何のその、友達のパパ・恭介を好きになってしまったメガネ女子・マヤは、恋愛成就のために一直線。その一途過ぎる暴走寸前の純愛は様々な関係性を崩壊し、広がった波紋はついに大事件へと発展する。「ソフトバンク白戸家」などの個性的なCMを生み出し、劇作家として第59回岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ監督の長編映画第2弾『友だちのパパが好き』。娘の友人から猛烈アタックを受ける中年男・恭介を吹越満、なりふり構わず自分の愛を伝える猪突猛進型女子・マヤを新人女優の安藤輪子が務める。果たして友達のパパを好きになる事などあるのだろうか?唯一無二の山内ワールドの魅力から、ワンシーン・ワンカットで行われた白昼の衝撃的キスシーンの裏側を聞いた。吹越と山内監督のタッグは、山内監督が主宰する演劇ユニット“城山羊の会”による「微笑の壁」以来約5年ぶり。演じる恭介は、愛人を妊娠させながらも、娘の友人・マヤのアプローチにもなびいてしまうダラしない中年男という役どころ。山内監督の、キャストを念頭に脚本を書き下ろす当て書きスタイルに頭をかきつつも「山内さんは、役者が余計な事を考えずに書かれていることをそのままやれば面白いという脚本を書く方。キャラクターにピタッとはまるセリフがあるので、こちら側から質問する必要がまったくない。俳優としては大助かり」と類まれなる作劇術に全幅の信頼を置く。一方の安藤は「脚本を読んだ時に、挑戦的で自分にはない役柄だと感じた」という、尋常ならざる純愛パワーで周囲を翻弄するマヤをオーディションで見事手にした。しかし相手役は、あの名バイプレイヤー・吹越だ。「オーディションの結果を聞いたときは“やったぞ!”という嬉しい気持ちと“やばい!”という両極端な気持ち。吹越さんはテレビで何度も拝見していましたが、ご一緒できると決まった時は、なぜかネットで画像検索していました」と照れ笑いで「怖い方かな?と思ったけれど、実際はとても優しくて気さくな方。カッコよかったです」と役柄同様にぞっこんだ。吹越はじめ、妻役の石橋ケイ、娘役の岸井ゆきの、愛人役の平岩紙らキャスト陣は、城山羊の会の経験者。“新参者”の安藤は「お芝居の経験も少ないし、自分の中で確信が持てなくて、OKをもらっても不安は消えませんでした。山内監督は何を考えているのかわからない時もある不思議な方。あまりに何も言われないので、嫌われているのでは?と思ったこともありました。けれど石橋さんから“それでいいという意味だ”と言われて、その言葉を励みに頑張りました」と緊張の撮影を振り返る。ゆえに「褒められたら、ハイテンションになった」と嬉しそう。映画のルックは、ほぼワンシークエンス・ワンカット。その中で現代口語演劇の流れを汲んだリアルな言葉を使ったセリフが飛び交う。言葉の受け取り方の違いから会話が広がり、そこから問題が噴出したり、脈絡のないように思えるセリフがキャラクターの心情やシチュエーションを表していたり。それら会話のやり取りには一切の無駄な間がなく、即興で演じられているかのよう。ところが実際はその逆。撮影に入る前には、演劇の稽古のような入念なリハーサルが行われている。2人が初めて一線を越えてしまう道中での白昼のキスシーンは、通行人としてエキストラが数名いるものの、車道を走る車はすべてホンモノ。長回しゆえに吹越は「なかなかカットがかからないから、エキストラが全員通り過ぎてしまって、一般の方が通りかかるという状況。小学生にも目撃されました」と驚きの撮影を振り返るが、安藤は「私はキスに夢中で、周りはほとんど見えませんでした」と女優魂を炸裂させた。2人のキスは、車道を挟んだ車越しに展開する。車の陰になって姿が見えなくなったかと思いきや、偶然にも車が動き出し、2人が抱擁し激しいキスをしている姿が車窓越しに見える。吹越は「そもそも映画全体の何か所かに、計算でやっていたら何10テイクも重ねなければいけないような奇跡的な瞬間がちりばめられている。そういうのを見せられると、“山内さんは持っているなぁ”と思わざるをえない」と演出意図を超えたショットにうなるばかりだ。吹越は50歳、安藤は23歳。親子でもおかしくない歳の差。そもそも友達のパパを好きになる事などあり得るのだろうか?しかし安藤は「どちらかといえば、年上の男性の方が好き。マヤのように手を出そうとは思いませんけど、周りにもカッコいいと思うお父さんはたくさんいる」と“友パパ”好き賛成派。それでは愛されるパパ側はどうか。中学3年生の娘を持つ吹越は「いやいや、まったくモテません。用事があって学校に行くと娘の友達が集まって“キャーキャー”言うけれど、それは“本物だ、本物だ”という物珍しさからくるもの。体育祭でも騒がれましたが、それは“あまちゃん”のTシャツを着て行ったから」と苦笑い。たとえアタックされても「踏み留まります。娘の事もあるわけですから、そこはきちんとお話をしてダメですよと。それでもどうしてもと言うのであれば、他のお父さんを紹介します」と演じた恭介とは真逆の反応だ。実は山内監督の次回作となる長編映画第3弾はすでに撮了。吹越と安藤は、また山内監督からのオファーがあれば「ぜひ出演したい。自分の名前が山内監督の脳内に浮かぶことが光栄」と声を合わせる。さらに吹越は「50歳というと、カウントダウンが始まる歳だけれど、自分としてはまだやっていない事もあるし、誰にも見せていない部分もある。意外とみんなわかっていなくて、それを山内さんに見つけてほしい」と意味深アピール。それに続いて安藤が「実は私もまだまだ見せていないところがあるんです!」とニヤリとすれば、吹越は「こう言っておけば、山内さんも気になって連絡してくれるはず。この仕事を31年くらいやっていますけど、まだまだ見せていないところがあるよ!」と奇才にラブコールを送っている。(text/photo:Hayato Ishii)
2015年12月18日存在感はとてつもなく大きいのに、一度口を開けば、小粋なトークが次々と。共演する若い俳優たちが“男惚れ”する俳優・西田敏行さん。その魅力は、これを読めばわかります。おもしろいと評判のドラマや映画には、必ず重要な役で出演している…と言っても過言ではない、俳優・西田敏行さん。あるときはドスの利いたヤクザ、またあるときは腹に一物ありそうな会社員…。政治家、医者、徳川家康など、西田さんに演じられない役は、もはやこの世にはないような気がします。――例えば『アウトレイジ ビヨンド』のヤクザ役や、ドラマ『アイムホーム』で演じた、事件の黒幕だった小机部長など。“悪い役”って、楽しいですか?西田:役としてはおもしろいですね。ただヤクザ役って、日本の俳優だったら誰でもできるんですよ。――え?!西田:“型”が決まってるんです。ダミ声にして「ウスッ!」とか言えば、ヤクザっぽくなる。その要素は男だったら誰でも持ってるものだから、そんなには難しくはない。そもそも男って、「悪い男になってみたい」という気持ちが、どっかにあるんですよ。憧れみたいな。だから悪役のオファーは、そういう意味でもモチベーションが上がります。僕みたいな、ホント、ピュアな青春時代を送ってきたような男にとっては、特にね。――ピュア…で、いらしたんですか?先日、西田さんの親友・松崎しげるさんに取材でお話を伺った(1966号)ときには、「昔は二人で六本木でナンパしまくってた」っておっしゃってました。聞き間違いでしょうか…?西田:あの、六本木では、女性に会ったら声をかけるのが礼儀だったんですよ、当時は。イタリア男を気取ってましたから。ま、それはそれとして(笑)、個人的にはホントピュアでしたよ。好きな女の子ができても、だいたいちょいワルな男に持っていかれちゃうっていう。僕が好きになる子は、「あんな男ダメだよ、やめとけよ」って僕が言っても、「大丈夫」とか言って、そっち行っちゃうんですよ。邪険にされたり、大事に扱ってもらってなかったりするのに、「幸せよ」って。そっちがいいって…。「オレのほうが、こんなに純粋に愛してるのに…!!」って言っても、「西田くんはいい人なの。でも、ごめんなさいね、それだけなのよ」って(笑)。もうね、腹たちまっせ。そういうことが何度あったかわからない、20歳前後の頃。女の人って、全然理解できないやって思ってました。でも今振り返ると、単に自分がMだったのかとも思いますけどね。――その方々、今幸せに暮らしていらっしゃいますでしょうか…。西田:どうですかね、その後の消息は知りませんけど、まぁ私が呪いをかけてますから(笑)。それは冗談ですが、そういう経験もあって、悪い男になってみたいっていう気持ちはありましたね。あと、21歳くらいのときは結婚願望がものすごく強くて。確か当時、4回くらい恋をしたんですけれど…。――なかなか恋多き男で(笑)。西田:ハハハ(笑)。それで、その4回とも、結婚を申し込んだんです。でも見事に全部フラレました。「結婚みたいなこと、考えてるんだけどさぁ…」とか言うと、「あ、結構で~す!」ってみんな去っていく。ようやく27歳のときに、今の妻と入籍できました。でも最近の若い人は、あんまり結婚しないよねぇ。うちの娘2人も、全然その気がないみたい。――元・恋多きイタリア男からしたら、信じられない?西田:ホントですよ(笑)。昭和とは価値観が変わってきたなと、実感することは多いですね。でも、自分と違う価値観に対して、イヤな感じは持ちませんし、むしろおもしろいと思いますよ。現場で一緒になる若い世代の俳優さんやクリエイターと話をしていると、新しい発見がたくさんあるんです。こういう人たちがこれからの世の中を作っていくわけですし、それはいったいどんな社会になるのかなって想像すると、結構楽しいですよ。今回ドラマ『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』で、僕が映画で演じていた浜崎伝助役を、まだ20代の濱田岳くんが演じるんですが、彼もすごくおもしろい価値観を持ってる。それは僕ら世代とは全然違うものなんだけど、だからこそ、カッコいいなって思います。――共演なさった若い世代の俳優さんが、インタビューなどで“尊敬する役者は西田敏行さん”と発言なさる方が多い印象があるのですが、若い世代からそう言われるご気分は?西田:いやぁ、それはもう、本当に嬉しいことです。そんなふうに見ていただけているなんて…。彼らは今の時代のリズムを持ち、今の空気を吸いながら生きている世代で、そういう人たちの声は、僕にとってはすごく貴重で、大事なものなんです。若い世代と一緒に仕事ができるありがたさを、噛みしめてますよ。「昔は良かった、昔は良かった」って言ってるような先輩には、なりたくないですからね。◇映画では22 作も続いた名作が、10/23よりシリーズ初の連続ドラマ化。金曜8時のドラマ『釣りバカ日誌新入社員 浜崎伝助』は、テレビ東京系で放送。共演に広瀬アリス、吹越満ら。三谷幸喜氏が脚本&監督を務める出演映画『ギャラクシー街道』が全国東宝系で10/24より公開。◇にしだ・としゆき’47年生まれ、福島県出身。明治大学を中退、’70年劇団青年座に入団し、初舞台を踏む。数々のドラマ、映画、舞台で活躍。最近ではドラマ『釣りバカ日誌新入社員 浜崎伝助』『民王』、映画『マエストロ!』『ラブ&ピース』などに出演。歌手としてもその歌声には定評が。※『anan』2015年10月28日号より。写真・内田紘倫
2015年10月26日名古屋港水族館(愛知県名古屋市)では8月2日、ベルーガ(シロイルカ)の「ミライ」が満3歳の誕生日を迎えた。○飼育の難しいベルーガの赤ちゃんが満3歳にベルーガは、哺乳綱クジラ目イッカク科シロイルカ属の海生哺乳類で、大きく丸く膨らんだ「頭」が特徴。この日、3歳の誕生日を迎えたのは、2012年8月2日生まれのオスの「ミライ」。母「グレイ」、父「ホドイ」の間に誕生し、体重は、生まれたときの60kgから300kgになった。"ザ・マイペース"で堂々としており、少々のことでは動じない肝っ玉の持ち主だが、実は繊細なことが最近わかってきたという。同館では、2004年に日本で初めてべルーガの出産に成功。その後2007年に2頭、2010年に1頭、2012年に1頭、べルーガの赤ちゃんが誕生した。しかしながらべルーガの赤ちゃんが順調に育つのはとても難しく、現在生きているのは、2007年に産まれた「ナナ」と2012年に生まれた「ミライ」の2頭のみとなる。「ナナ」は水族館産まれのべルーガとして、日本での最長飼育記録を月々更新中。「ミライ」はそれに続く、"未来"を期待されている。
2015年08月10日ヤフーは5月20日、インターネットオークションサービス「ヤフオク!」にて、これまで「18際以上」としていた参加資格を「満15歳以上」へ引き下げることを発表した。これにより、新たに対象となる15歳~17歳のユーザーは、「一部カテゴリの利用制限」や「利用金額の制限」「保護者の同意取得」を条件に、ヤフオク!を利用した入札と落札が可能となる。同社によると、法令や社会通念などに基づき、15歳~17歳のユーザーは「アダルト」や「自動車車体」「不動産」「酒類」「ナイフ、エアガンなど危険商品」といったカテゴリの商品へ入札不可となるほか、「アダルト」カテゴリにおいては、アクセス自体も制限される。また、1カ月の利用限度額は、入札を行った日付をもとに各月の合計利用金額を集計し、上限5万円まで。一回の取引で5万円を超える入札や、落札できた場合に月内の利用金額が5万円を超えることになる入札も制限されるため、月内の利用状況が分かるよう、マイオークション画面には合計利用金額・利用可能残額が表示される。加えて、今回の引き下げに伴い、同社はガイドラインを改訂し、18歳以上を含む未成年ユーザーを対象に、入札決定画面にて保護者の同意取得を促すアラートを強調して掲出していく考え。15歳~17歳のユーザーは今後、入札など行う際に、保護者などの法定代理人の同意を得る必要がある。なお、「ヤフオク!」は、安心・安全への取り組みとして、15歳~17歳のユーザーに向けた "読みたくなる" 利用案内ページの設置や、高校生・高専生を対象とした「ヤフオク!ワークショップ」の開催などを検討していくという。
2015年05月20日井の頭自然文化園では3月17日、アムールヤマネコの「ユズキ」が満1歳の誕生日を迎えた。○アムールヤマネコの「ユズキ」くん、満1歳に「ユズキ」は2014年3月17日、国内初の人工授精で誕生したアムールヤマネコ(ベンガルヤマネコ)の男の子。母親は「ミズキ」、父親は「イチゴ」で、いずれも井の頭自然文化園生まれとなる。実はこの日、「ユズキ」が1歳となることをスタッフは失念しており、あわてていつもより多めのお肉を与え、誕生日を祝ったという。アムールヤマネコは、同園 ヤマネコ舎にて展示中となる。同園の所在地は、東京都武蔵野市御殿山1-17-6。
2015年03月20日「ゆうばり映画祭は世界遺産だと思います」――。世界中の映画ファン、映画関係者がオスカー像の行方に注目していた2月23日(日本時間)の昼過ぎ、先週19日(木)から5日間の日程で北海道夕張市で開催されてきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」が閉幕した。締めくくりとなる関係者やゲスト、ボランティアスタッフらが出席して行われていた“さよならビュッフェ”の席で、今年の「長編コンペティション」の審査員を務めたアレックス・ツァールテン(独/ニッポンコネクション・プログラムディレクター)は、冒頭の発言で出席者の喝采を浴びた。お金がなく、会場はお世辞にもキレイとは言えないし、報道陣やスタッフはおろか、ゲストの俳優陣や監督ですら宿は相部屋になることも…。それなのに一度、足を運ぶと「また来年も戻って来たい」と思わせる映画祭。それが「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」なのだ。「世界で一番、楽しい映画祭!」をテーマに繰り広げられた5日間にわたるお祭りを、ゲストやイベントでふり返る。<初日:2月19日(木)>ゲストはバスで夕張入り。街のあちこちに歓迎を示す“幸福の黄色いハンカチ”がはためき、人々は初めて夕張に足を運んだゲストをも「おかえりなさい!」という言葉で迎える。松田龍平、松尾スズキ監督、「ニューウェーブ・アワード」の増田セバスチャン、中村蒼らが開会式にも出席したが、このゆうばり流の歓迎にいきなりKOされたのが、「ニューウェーブ・アワード」女優部門受賞の松岡茉優。開会式での同賞の授賞プレゼンターを友人で昨年の受賞者でもある武田梨奈が務めた偶然も重なり、壇上で大号泣!夕張市民のハートを鷲掴みにした。その夜はゲストを招いての歓迎パーティが開かれたが、松田さん、中村さんといった人気俳優が、法被姿で壇上に上がって餅つきを行なうという貴重な一幕も!余談だが、「ニューウェーブ・アワード」で武田さんと共に昨年の第1回の受賞者になったのが「あまちゃん」の脚本家・宮藤官九郎と同作に出演していた東出昌大。今年の受賞者の松岡さん、そしてゲストで来場した松田さん、松尾さんも「あまちゃん」に出演している。加えて、ゆうばり“常連”であり、昨年、一昨年と連続でグランプリ受賞作に出演して夕張で誰よりも“持っている男”と囁かれ、今年も初日から来場していた津田寛治も1話のみとはいえ「あまちゃん」に出演しており、ゆうばり映画祭はここ2年、ちょっとした「あまちゃん」同窓会状態に…。果たして来年は…?<2日目:2月20日(金)>2日目以降、長編、短編、招待作品を問わず、計8か所での上映が本格的にスタート!来場するゲストも一気に増加する。監督作『お江戸のキャンディー』を引っ提げて参戦した広田レオナ、同作に出演する吹越満が夫婦揃って登場!昨年のグランプリ監督・竹葉リサ監督は、最新作『春子超常現象研究所』を携えて凱旋した。同作の主演でTV役というシュールな役柄を演じ、衝撃的な裸エプロン姿を披露している中村蒼も舞台挨拶に登壇するなど、次々と訪れるゲストに映画祭は盛り上がりを増していく。また、夕張を舞台にした名作で、昨年亡くなった高倉健主演の『幸福の黄色いハンカチ』上映および、同作や健さんにまつわる様々な企画イベントも好評を博した。<3日目:2月21日(土)午前~>『くちびるに歌を』の上映(3日目/21日)には劇中の合唱部員を演じた若手俳優の佐野勇斗(M!LK)が舞台挨拶に登壇したが、地元の中学校の1~2年生60名との大合唱が実現!主題歌であるアンジェラ・アキの名曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌った。<3日目:2月21日(土)夜~>映画祭名物の市民有志の主催による屋外での「ストーブパーティ」が開催。メイン会場のアディーレ会館前の駐車場で、ジンギスカンや鹿肉、温かい汁物などが振る舞われた。今年は会場の壁に映像を投影するプロジェクション・マッピングも行われ、会場は大盛況!飲食代は各々がカンパすることになっているが、今年は過去最高額が集まったという。これとほぼ同時刻に異様な盛況ぶりを見せたのが『劇場版 テレクラキャノンボール2013』と『劇場版 BiSキャノンボール2014』のトークショー付きの連続上映会。前者は東京から札幌へ向け、車とバイクでスピードを競いつつ、途中でテレクラやナンパ、出会い系などを駆使して女性を口説き落としていく男たちを映したドキュメンタリーで、後者はその設定を生かし、2014年7月のアイドルグループ「Bis」の解散ライブに密着した究極のドキュメンタリー。会場となったテント型のシアター“ホワイトロック”は満員御礼で入場できずに引き返す観客が続出した。<4日目:2月22日(日)>クロージングセレモニー&授賞式が開催され、各賞が発表。商業映画のみならずアダルトビデオの監督としても活動してきた森川圭監督が、自身の経験や取材を元にAVの撮影現場のメイクルームの様々な人間模様を綴った『メイクルーム』がグランプリ(長編)を受賞。50歳でのグランプリは過去最年長での受賞となり、これまでタランティーノ監督や入江悠監督など、若い才能を多く輩出してきた同映画祭に新たな1ページが刻まれた。<最終日:2月23日(月)>先述の「ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門」グランプリ受賞の『メイクルーム』と昨年より新設された「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門」のグランプリ作『今月のあの日』の再上映がアディーレ会館で行われた。アディーレ会館(旧市民会館)は老朽化で3月での閉鎖が決定しており、文字通り、この上映がここでの最後の上映およびイベントとなった。また、グランプリは逃したが、スカパー!の各チャンネルの編成担当がCSチャンネルが自局で放送したい作品を選ぶ「スカパー!映画チャンネル賞」を受賞した松居大悟監督『私たちのハァハァ』が観客投票による「ファンタランド大賞」にも輝き2冠を獲得。本作に関しては審査委員長の大森一樹監督が授賞式にてデジタル時代の新たな青春映画として「衝撃を受けた」と言及した。観客賞は昨年の『アナと雪の女王』をはじめ、大作揃いの招待作品が受賞する例が多く、奇しくもこの最終日に開催されていたアカデミー賞で「作品賞」「監督賞」など4冠に輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』も映画祭期間中に上映されていたが、こうした大作をおさえての邦画のコンペ作品の受賞は、同映画祭のみならず邦画界にとっても明るい話題と言えそう。ちなみに、今年の映画祭で最も多くの人の目に触れた作品は?それは各作品の上映前に流れる本映画祭のオープニング映像。夕張の街には『七人の侍』『猿の惑星』『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の名作の看板が飾られているが、これらの名画の登場人物が人形で登場し、ドタバタ劇を繰り広げ、さらにクライマックスでは、映画祭のキャラクターで石ノ森章太郎デザインによるシネガー(※シネマ+タイガー)が、アディーレ会館の裏からゴジラのように姿を見せるという大迫力の映像となっている。こちらは、昨年、一昨年と同映画祭にも参加しており、斎藤工が声優で出演していることも話題を呼んだ人形劇『ニンジャ・セオリー』の飯塚貴士監督の手によるもの。短いながらも映画ファンの心をくすぐる映像にファンや関係者の間でも称賛の声が相次いだ。先述の「ストーブパーティ」然り、ゆうばり映画祭の楽しみは作品の上映のみにあらず!むしろ、上映後も映画談議に花を咲かせることができる観客、ファンとゲストや関係者の距離の近さが魅力と言える。会場近くで俳優や監督が観客らと気軽に話をしている姿もごく当たり前の光景であり、会場近くの居酒屋や飲食店に入れば、遅くまであちこちで鑑賞した作品や賞の行方について熱く語る人々の姿を見ることができる。これが可能なのは、市民やボランティアのみなさんのおかげ。夜遅くまで飲んでも、店の方が連絡を入れて市民の方が車で迎えに来てくれ、宿泊施設まで送り届けてくれるという、“呑ん兵衛”揃いの映画関係者にはなんともありがたい、驚くべきサービスもアリ!おかげで(?)ゲストも報道陣も肝臓が休まる日はなし…?なお、アディーレ会館の閉鎖に伴い、新たなメイン会場が必要となるが、そのための資金を募る「ゆうばり映画祭応援基金」の発足が映画祭期間中に発表された。現時点で、来年の開催自体は決定しているものの詳細は未定。最終日、夕張の人々は黄色いハンカチを手に再会を期して「いってらっしゃい!」という言葉でゲストを送り出してくれたが、会場やその他の課題を乗り越え、来年もまた無事に開催され、夕張の人々と再会できることを願いたい!まだ、夕張に足を運んだことがない方、一度来て「おかえりなさい!」と声を掛けられたら、その瞬間に「また来よう」と思うこと必至。映画三昧の日々を過ごすと、日常に戻りたくなくなることも必定。世界一、温かい市民が待つ、世界一楽しい映画祭、一度は訪れるべし。宿の確保だけはお早めに!(text:cinemacafe.net)
2015年02月25日映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会が4日、都内で行われ、キャストの真山明大、高橋ひろ無、橋本淳、南羽翔平と監督を務めた広田レオナが出席した。映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会に出席した南羽翔平、高橋ひろ無、広田レオナ監督、真山明大、橋本淳(左から)28日から池袋シネマ・ロサで公開する本作は、バレエ作品「白鳥の湖」の初版をモチーフに、男同士の恋愛を描いたBL作品。"EDO"で1番の美しさを誇る男花魁・白鳥太夫(真山)は、飴屋のセクシーなフリ松(高橋)と恋に落ちる。しかし、白鳥太夫は、自分にそっくりなお伝(真山)に惑わされたフリ松の心変わりを聞かされ、ある決断をする――というストーリーで、広田の夫で俳優の吹越満、竹中直人も出演している。清楚な白鳥太夫と妖艶なお伝の2役を演じた真山は、「セリフがあんまりないし、2役やるのは大変だなと思った。でも、衣装が華やかだったので、すんなり入り込めました」と撮影を振り返り、相手役の高橋は、「成就しないものが恋。恋をキラキラ終えたいなら、成就した瞬間に死ぬことが幸せなのかも」と究極の愛について熱弁。劇中で、2人はキスシーンに挑んでおり、広田監督が、「すごいキスしてましたね! 30回くらいしたっけ?しなくても良いところでもしてたし、キスシーンの後に、(真山が)『女性より良かった』って言ってた」と暴露すると、真山は、「本当に何の違和感もなく出来た」と赤面しながら照れ笑いしていた。また、撮影現場での広田監督について、高橋が、「女性を感じさせない男気溢れる監督だった。映画に対する情熱を感じた」と印象を話すと、他キャスト陣からも次々と、「怒鳴る、怒る」と声が飛び、広田監督は「最初はドン引きしてたよね? 怖がって近づいて来なかった。私が目の前にいるのに、助監督の方に行っちゃって」と苦笑い。そんな本作では、総製作費600万円という低予算ながら、ナレーションを女優の桃井かおりが務めており、広田監督は、「最初は乗り気じゃなかったけど、衣装合わせの写真を1枚送ったら、『あんたバカじゃないの!? 最高じゃん!』って言って引き受けてくれました」と"友情"エピソードを披露していた。
2015年02月06日フジテレビ系連続ドラマ「問題のあるレストラン」の制作発表会見が1月7日(水)、東京都内で行われ、主演の真木よう子、共演の東出昌大、高畑充希、松岡菜優、臼田あさ美、YOU、安田顕、田山涼成、吹越満、杉本哲太が出席。真木さんの“爆弾発言”で、会場が爆笑とどよめきに包まれた。パワハラ・セクハラが横行する、最低な男社会に反旗を翻す女性たちの姿を描いた内容にちなんで「嫌いな男」を聞かれた真木さんは、YOUさん、臼田さん、高畑さんらが「ケチ」「態度が横柄」「嘘つき」とそつのない返答をする中で「お金を無心する男」と一人実感を込めてシミジミ。リアルすぎる告白に共演者たちが爆笑する中、司会者から「そういう経験がおありですか?」と水を向けられると、「はい、厳しかったです」とクールに答えつつ「もう、今は大丈夫です」と意味深に微笑み、会場をどよめかせた。一方、杉本さん演じる横暴な社長・雨木の娘で人間嫌いのフリーター役の松岡さんは「父親の雨木社長が本当に大嫌い。去年は『じぇじぇじぇ!』なんてやっていましたけど、今年は本当に嫌い。今は杉本さんの笑顔が憎いです」と「あまちゃん」で共演した杉本さんの役柄としての豹変ぶりに苦い顔。松岡さんをはじめ、ほとんどの女性陣から役柄を非難されてしまった杉本さんだったが「それは全部、役作りに活かします」と嬉しそうに宣言していた。またこの日、女優・杏さんとの結婚後初の公の場となった東出さんは、入籍したことについて言及しなかったが「人間性に欠陥があって、温度の低い役。すべて自分が正解だと思っていて、悪気なく悪い事を言う人」と役柄を紹介し「今まで演じてきたことのない役なので、存分に毒気を出したい」と意気込み。真木さん演じるたま子を弄ぶシェフ役で「悪意があって利用してやると言う風には思っていないようだけど、恨まれても仕方がないかな?」とダーティーな役どころを分析していた。同作は、同系連続ドラマ「最高の離婚」を手がけた脚本家・坂元裕二による、書き下ろしのオリジナルコメディ。“ポンコツ女”のレッテルを貼られた女性たちが、人生のどん底から這い上がるために裏原宿でレストランを立ち上げる様を描く。フジテレビ系連続ドラマ「問題のあるレストラン」は1月15日(木)22時~スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年01月07日2015年1月よりフジテレビにて放送される、女性応援コメディードラマ「問題のあるレストラン」のキャストが発表された。主演には『さよなら渓谷』「MOZU」など数々の話題作に出演する真木よう子、さらに脇を固める豪華キャストに東出昌大、二階堂ふみら最旬俳優陣が出演することも明らかとなった。脚本を手がけるのは、真木さんも出演した「最高の離婚」で、そのリアルな描写や数々の名ゼリフが大きな話題を集めた坂元裕二。等身大の女性を描くことに定評のある坂元氏だが、今回は、得意の社会派ネタを材料に親近感のある語り口で、エッジの効いたコメディーを描く。理不尽な男性社会の会社を辞め、手作りで女性たちに向けたレストランを立ち上げる主人公・田中たま子。しかし始めたレストランは、問題を抱えた女性ばかりが集まってしまったため、問題が頻発。けれども、共通の敵を持つことで彼女たちは一致団結し、死ぬ気の勝負に打って出ることに。敵は、いままで散々彼女たちを苦しめてきた男たち。合言葉は、「絶対にあいつらを見返してやる!」――男たちに宣戦布告し、自分たちなりの勝利の道を模索していくのだが…。本作で凝り固まった男性社会に真っ向勝負を挑む、真木さん。「SP 警視庁警備部警護課第四係」「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」「最高の離婚」など数々のドラマで凛とした存在感を放ってきた彼女が、フジテレビ連続ドラマで主演を務めるのは今回が初めてとなる。「いままでそれほどドラマをたくさんやってきたわけではないので、不慣れな部分があるのですが、『最高の離婚』でご一緒した坂元さんと並木監督というチームだったので、特に不安もなく、いまはただどんな作品になっていくのだろうな」と出演に対する思いを語る。また、役柄については「まだ1話だけなので見えてない部分も多くありますが、ただ仕事ができてパリッとしているだけの女性ではなく、みんなを集めて屋上でレストランを開こうと考えてしまうぐらい、頭の柔らかい女性だと思います。ですので、自分の課題としても、堅くなりすぎず、かといっておバカさんでもない女性というのをきちんと出せれば、と思っています」。真木さん扮する女性たちのリーダー・たま子にとって、恋の相手であり、敵対する相手にもなっていくシェフ・門司誠人を演じるのは東出昌大。NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で国民的人気を博し、胸のすく食べっぷりを見せた彼が、今度はシェフとして料理界で活躍する役を演じる。本作について「個性豊かな人物たちの会話が、愛くるしく感じた」と語る東出さんは、「いわゆる“悪い男”の役をいままであまり演じた事がないので、自分のそういう面をどれだけ引き出せるか楽しみです」とコメント。さらに真木さんと一緒にレストランをやっていく個性あふれるメンバーに、二階堂ふみ、高畑充希、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で話題をさらった松岡茉優。そのほか、臼田あさ美、YOU、心優しいゲイのパティシエ役に安田顕とユニークで魅力的なキャストが集結。一方、たま子と敵対するライバル店の調理場担当見習いに、映画『海月姫』で女装にも挑戦した菅田将暉。ライバル店関係者で、セクハラ、差別、いじめなどのありえない言動を繰り返す元上司たちを吹越満、田山涼成という実力派俳優2人が好演。さらに、たま子がもともと勤めていた飲食業会社のカリスマ社長であり、たま子ら女性たちの最大の敵に、杉本哲太が決定している。“おいしい”魅力がいっぱい詰まった極上のドラマに豪華俳優陣はどのように“味付け”をするのだろうか。ドラマ「問題のあるレストラン」は2015年1月より毎週木曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月21日世界的演出家兼パフォーマーであるロベール・ルパージュの戯曲を吹越満が独自の視点で演出、2012年の初演時に高い評価を得た『ポリグラフ』。その再演が10月19日、東京で幕を開けた。キャストは吹越と、映像に舞台にと幅広く活動を続ける太田緑ロランス、そしてダンサーであり俳優としても活躍中の森山開次という、初演と同じ3人。前回の稽古時には「映像を編集するように場面ごとを作り、それを構築していった」と吹越が語る本作が、今回はどんな表情を見せるのか。残暑が残る先月、稽古場の3人を訪ねた。舞台『ポリグラフ-嘘発見器-』チケット情報物語はカナダの都市ケベックを舞台に、駆け出しの女優ルーシー(太田)と犯罪学者デイヴィッド(吹越)が地下鉄の飛び込み事件をきっかけに親しくなるところから始まる。ルーシーの友人でウェイターのフランソワ(森山)の店に出かけたふたりだが、デイヴィッドは以前関わったポリグラフ(嘘発見器)のことが、ふいに頭をよぎる。3人の関係が奇妙にねじれてゆくにつれ、かつて起きた凄惨な殺人事件が浮かび上がる。点と点が線になってつながったとき、そこに現れたものとは…。初演の舞台では〈ソロアクトシリーズ〉で身体表現を探求してきた吹越らしく、3人の身体能力を最大限に生かすような動きと計算され尽くした映像や照明とが共鳴し、スリリングな舞台を作りだしていた。だが再演に際しては、「ただ初演をなぞるのではなく、初演の続きをやらせてもらう気持ち」と吹越は話す。太田も「初演は本番中から千秋楽の打ち上げまで、3人で毎日“ここはこうしたらいいのでは”と意見を言い合っていました。だからそこで気になっていたことを、こうして再演でやれるのが幸せですね」と語る。森山もうなずきながら、「初演の時はフランソワが素の自分に入り込んできて、稽古帰りの電車のホームでは劇中と同じ感覚になることがよくありました」と、本作が特別な存在になっていることを明かす。再演の稽古場でも3人の“生みの苦しみ”は続いている様子だったが、吹越は今回、パリの日本文化会館で初日を迎えることをあえて選んだという(パリ公演は10月上旬に好評を得て終了)。「ただ、パリ公演を終えたら、今度は東京公演のためにまた作り直すつもり。さすがに一からではないけどね」と笑う吹越を見て、「なんてストイックな人だろうと感動します(笑)」と言いつつ、揺るぎない信頼を寄せている表情の太田。森山が「フランソワはゲイですけど、意外とフツーなんですよ。おかしいのは(吹越演じる)デイヴィッドのほうかも」と現実と登場人物を混ぜて話すと、ふたりが笑いだすひと幕も。抜群のチームワークで見せる、繊細で美しい、練り上げられた舞台に期待。公演は10月19日(日)から11月2日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて。取材・文佐藤さくら
2014年10月20日日本を代表する世界的デザイナー山本耀司のデザイナーとしての足跡をたどる新刊「山本耀司。モードの記録。」(2,835円)が、1月24日文化出版局より発売となった。本書は、文化出版局の雑誌「装苑」「ハイファッション」「ミスター・ハイファッション」の3誌で長年取材、掲載してきた、山本耀司の膨大な記事の中から、テーマを厳選し再構成したものが中心。山本耀司の長年のファンの方はもとより、ファッションを学ぶ人や、クリエイティブな仕事の現場にいる人にも、クリエーションとは何かを、上質で美しい写真とテキストでインスピレーションをもたらしてくれるおすすめの一冊に仕上がっている。トピックスの中には、1991年に東京で開催された「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」との合同ショー「6・1 THE MEN」やパリコレでのバックステージ写真、ヨウジヤマモトの30年間の全コレクションアーカイブの他、ヨウジヤマモトを着る男たちとして、西島秀俊、伊勢谷友介、大沢たかお、市川海老蔵、吹越満ら9人の旬な男たちも登場。また山本里美との対談、ヨウジヤマモトを着たピナ・バウシュのポートレートなど貴重な記録に加え、現在の山本耀司がクリエーションと社会についての思いを語った約1万字の最新インタビューなどが、240ページに渡って展開される。(text:Miwa Ogata)
2014年01月28日日本の映画やドラマを見て印象に残った、これからも注目していきたい役者さんを、日本に住む外国人20人に聞いてみました!■高倉健。彼の任侠(にんきょう)映画は母国でもファンが多い(オランダ/男性/30代前半)「昭和残侠伝」「日本侠客伝」そして「網走番外地」、たくさんの任侠映画に出演している高倉健さん。任侠映画の世界観と健さんの渋さに引き込まれたようですね。最近では「任侠ヘルパー」にも出演されています。往年の任侠シリーズとはちょっと違いますが。■水谷豊。独自のオーラがあり、日本人らしい性格は持っていないが、日本の良さをはっきり主張しながら表している、素晴らしい個性派俳優だから(フランス/女性/20代後半)年齢などを考慮すると「相棒」を見てのことでしょうか。水谷さんが好きなら「傷だらけの天使」もぜひどうぞ!こちらは刑事ではなく探偵ものです。そういえばフランスには「ワイン探偵ルベル」というドラマがありますね。■松嶋菜々子。演技がうまい、家政婦のミタ(中国/男性/20代後半)ミタさんでの松嶋さんは、無表情で謎めいていながらも優しさを感じさせる独特の役がぴったりとハマっていましたね!■小栗旬と山田優。二人とも結婚したし応援したい。小栗の演技はいいと思う、山田はすごくきれいです(アメリカ/女性/20代後半)■松ケンと小雪。松ケンは演技がとても上手で好きでした。小雪はラストサムライで昔から好きな人(タイ/女性/30代前半)ご夫婦で注目されています。小栗の、山田は、とちょっぴり上からなのが気になるところですが(笑)■特にないが、渡辺謙や吹越満はお名前を聞いて顔が分かります。演技力が素晴らしいと思ったからです(ロシア/女性/20代後半)渡辺健さんはハリウッド映画に出演されているので顔が売れていますね。吹越満さんの名前が出たのが何となくうれしいです!■冨永愛。私はカメラマンで、とてもすてきなモデルだと思ってて、いつか撮らせてもらいたいと思ってます(アルゼンチン/男性/20代後半)冨永さんは映画出演もありますが、なんてったってスーパーモデル!カメラマン心をくすぐられるのですね。さあ、次の方は注目の俳優・女優がたくさんいるようですよ!■俳優さんは竹中直人、内野聖陽。女優は北川景子、綾瀬はるか、香里奈、上野樹里とかかな。竹中直人はなにをやっても最高に面白いです。内野聖陽の竜馬も最高にかっこよかったです。「ハンサム・スーツ」の時の北川景子はとてもかわいかったです。「謎解きはディナーの後」の時も面白かったです。「仁」と「おっぱいバレー」の時の綾瀬はるかは素敵でした。「僕の彼女はサイボーグ」の時もきれいでした。「美咲ナンバーワン」の香里奈はとてもよかったです。上野樹里は、ドラマの「のだめカンタービレ」がとても好きだからです(イタリア/男性/30代前半)すごいですね……。日本の映画やドラマをたくさん見ていることが十分すぎるほど伝わりました。時間が、いや文字数が許せばまだまだ語ってくれそうです。と思えば、次のような方もいます。■実は日本の俳優、女優は関心まったくない。日本のドラマとか見ない。中国やアメリカの方が好き(ベトナム/女性/20代前半)あ、ちょっと寂しい……。でも日本人でもこのようなご意見の方いますよね。筆者はケーブルテレビで放送しているアメリカドラマを、視聴料の元を取る勢いで見ています!ほかにも、大沢たかおさん、柴咲コウさん、上戸彩さん、織田裕二さん、黒木瞳さん、向井理さん、妻夫木聡さんの名前があげられていました。みなさんいろいろな日本の映画やドラマを見ているようです。日本語の勉強にも役立てているのかもしれませんね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月22日演劇で人間関係を表すのに最も小さい単位“三人芝居”をテーマに、東京芸術劇場が企画した<3×3(さんかけるさん)>シリーズ。その第1弾である『ポリグラフ 嘘発見器』は、世界的な演出家でパフォーマーでもあるロベール・ルパージュの作品を、吹越満が実際の稽古を通して練り直し、新たな演出でおくる舞台だ。キャストは吹越のほかに、フランス人と日本人の血を引く美貌が印象的な太田緑ロランス、俳優活動だけでなくダンサーとしても国内外の舞台に立つ森山開次の3人。初日が開いたばかりのその舞台を、東京芸術劇場・シアターイーストで観た。『ポリグラフ~嘘発見器~』チケット情報カナダの都市ケベック。駆け出しの女優ルーシー(太田)は、地下鉄の飛び込み事件を目撃したのをきっかけに、犯罪学者デイヴィッド(吹越)と親しくなる。2人はルーシーの友人フランソワ(森山)の働くレストランで食事をするが、デイヴィッドはフランソワが以前担当したポリグラフの被験者であることに気づく。数年前に起きた凄惨な殺人事件にフランソワが関わっており、さらに新作映画で演じる役がその事件で殺された女性ということを知るルーシー。3人の関係は、次第に奇妙な様相を見せ始め…。ルパージュの舞台は“フィジカルシアター”(身体と言語が融合した作品)と呼ばれ、芝居と強い身体的表現、さらに映像での効果を取り入れたアーティスティックな構成が特徴。美学に貫かれた世界観を構築するため、キャストは高い身体能力と共に、全編にわたって常とは異なる緊張感を強いられる。自らが演出と主演を兼ねる<ソロアクト>シリーズで同じく身体表現を追求してきた吹越だが、今回はルパージュという他者の演出作法をベースに、オリジナルの文脈で咀嚼した吹越版『ポリグラフ』を展開してみせる。本作は吹越いわく「我々3人の“ポリグラフズ”というユニットが演じている」体裁をとっているとか。キャストはしばしば舞台端のパーテーションの影にたたずむところを客席から目撃され、過去の殺人事件が明らかになってゆくステージ中央では、ルーシーとフランソワ、デイヴィッドの記憶がフラッシュバックのように挿入される。スローモションさながらにゆっくりと倒れ込むルーシー、クラブで激しくトリップするフランソワ、過去のとある記憶に何度も戻ってゆくデイヴィド。観る者は3人の現在と過去、そして“ポリグラフズ”が演じる今を行き来しながら、次第に誰かの夢に入り込んでゆくような心地よさに襲われる。危険と知りながら、美しい誘惑者たちに身を委ねたくなるような。そんなスリリングな魅力にあふれた1本である。公演は12月28日(金)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて。その後、2013年1月13日(日)から14日(月・祝)までまつもと市民芸術館(長野)、1月20日(日)えずこホール(宮城)、1月26日(土)から27日(日)までシアター・ドラマシティ(大阪)にて上演。取材・文佐藤さくら
2012年12月17日演劇で人間関係を表すのに最も小さい単位である“三人芝居”。これまで多くの劇作家が手掛けてきたそれを連続して3本上演するのが、東京芸術劇場の<3×3(さんかけるさん)>シリーズだ。その第1弾として、世界的演出家でパフォーマーのロベール・ルパージュ作『ポリグラフ 嘘発見器』を、吹越満が新演出で舞台化する。カナダ・ケベックを舞台に若手女優ルーシーと政治学の学生フランソワ、そして犯罪学者デイヴィッドの奇妙な三角関係が、スタイリッシュかつミステリアスに描かれる。演出と共にデイヴィッド役で出演する吹越、また本作にキャスティングされた森山開次(フランソワ役)、太田緑ロランス(ルーシー役)の3人に話を聞いた。「ポリグラフ~嘘発見器~」公演情報同じく演出と出演を兼ねる<ソロアクト>シリーズで、その身体表現が注目を浴びてきた吹越。本作では初めて他者の戯曲を演出することになる。「ルパージュの作品は台本を書いてからキャストに演じてもらうのではなく、先に舞台が出来上がって、それを記録したものを台本と呼ぶらしいんです。オリジナル公演の台本はト書きが具体的すぎるので、それを取っ払うところから始めました」と吹越。そうすることで「場面場面を切り取ってつなげてゆく展開が、他人の夢の中に入っていくような不思議な感覚」と太田が表現する台本へと変貌していったという。吹越に加え、フランス人と日本人の血を引き独特の存在感を放つ太田、ダンサーとして国内外で高い評価を得る森山と、まさに“フィジカルシアター”(身体と言語が融合した作品)と呼ばれるルパージュ作品に相応しい3人。取材時、稽古はまだ前半戦だったが「ダンスでは時間や場所を飛び越えるのが当たり前。でもこの作品のように、現実的な役柄を演じる中で、自在に時空を行き来するというのは珍しいと感じます。だからどういうアプローチで作り上げようかと考えることが面白くて」と森山。吹越も「今は映画でいうと“撮影”の段階。僕の気持ちとしてはカメラをどんどん回して、役柄と素の両方でふたりを撮りまくっているところです」と、それぞれに創作の過程を楽しんでいる様子を明かした。過去の殺人事件が次第に明らかになるストーリーについては、「三人芝居ならではの絶妙なバランスを意識したい」という森山の言葉にうなずきつつ、「意外とシンプルですよね」と言う太田。続けて、「でも合間に挟まれる身体的な表現によって“共感覚”(色彩が音として聞こえるなど、ある知覚が別の知覚でも感じられるという一部の人間に起こる現象)をお客さんに体感してもらえる舞台になる気がします」と話した。その横で「稽古場で“撮影”した素材が“編集”の段階でどうなるのかは…まだ未知数だけどね」と笑う吹越。抜群のチームワークで見せるその本番を、今から楽しみに待ちたい。公演は12月12日(水)から12月28日(金)まで東京芸術劇場 シアターイースト、2013年1月13日(日)から14日(月・祝)までまつもと市民芸術館(長野)、1月20日(日)えずこホール(宮城)、1月26日(土)から27日(日)までシアター・ドラマシティ(大阪)にて上演される。
2012年11月22日教師が生徒全員を、まるで出席を取るように惨殺する超問題作『悪の教典』。その凶行前夜を描くBeeTV『悪の教典―序章―』に出演した中越典子が、一人二役で作品に挑戦した大仕事を振り返った上で、“序章”を鑑賞すればサイコパス蓮実聖司の恐怖が増幅すると推した。その他の写真“序章”は三池崇史監督と伊藤英明主演で、貴志祐介の禁断のベストセラー小説を映画化した『悪の教典』の前日譚。“日常に潜む悪意”をテーマに、映画版とは異なるアプローチでサイコパス教師・蓮実の闇に迫る。蓮実の同僚で心理カウンセラーの水落聡子を演じた中越は、「生徒や父兄、学校のこと。爽やかな顔をして、すべてを調べ上げて“準備”をしている。用意周到な殺人鬼です」と蓮実の人物像を分析。また、仕事で苦悩する聡子は優しく手を差し伸べる蓮実に好意を抱くが、「心理カウンセラーなのに蓮実の方が一枚上手で、本性を見抜けない。切ない話です」と巧妙な蓮見の手口に絶句した。中越は水落聡子と、数学教師、釣井正信(吹越満)の妻・景子の一人二役を担当。性格が正反対で、まさしく演じ分けが要る大仕事だったようだ。「聡子はカウンセラーですが、本当は彼女こそ助けが要るほど頼もしくない(笑)。そこが聡子のポイントでした」と説明し、「聡子と釣井先生の奥さんとが、物語に複雑に関わっているので、それが明らかになるにつれてだんだん怖くなります」と回想。「実は釣井先生は“序章”のキーマンで、不気味な存在です。釣井先生の行動には“奥さんに理由がある”わけですが、それだけに演じ分けはやりがいがありました」と語り、凄惨な凶行の“遠因”を作ってしまう聡子と景子を演じ分けたことで、“本当の悪”の恐怖を深く実感してしまったという。「この“序章”は心理的な追い込みが尋常ではないので、上手く映画へ繋がっていってほしいです」とも語る中越。「 “序章”、本編、もう一度“序章”の順番で観ると、初めて気が付くこともあると思います。伊藤さんの本当に何気ないシーンに、背筋が凍りますよ」と鑑賞アドバイスもしていた。「わくわくしちゃいけないけれど、サイコパス蓮実の次の一手がどうしても気になっちゃう(笑)」という『悪の教典』とBeeTVドラマ『悪の教典―序章―』。超問題作を繰り返し観て、“本当の悪”に迫ってみてはどうだろうか。ドラマ『悪の教典―序章―』dマーケット VIDEOストア powered by BeeTVで独占配信中!映画『悪の教典』11月10日全国東宝系ロードショー
2012年10月30日様々な問題が山積する高校を舞台に、教師が生徒を大殺戮するという衝撃的なテーマを扱った作家・貴志祐介による今年最大の問題作を、鬼才・三池崇史監督が映画化した『悪の教典』。その公開を記念して、11月3日(土・祝)から25日(日)までの間、神奈川県川崎市のエンターテイメント施設「LA CITTADELLA」(ラ チッタデラ)で、謎解きイベント「リアル悪の教典ゲーム~恐怖の頭脳革命~」が開催されることが決定!2010年に発売された同名ベストセラーを原作に、イジメやモンスターペアレンツ、教師によるセクハラなどの問題がはびこる現代の学校を舞台に、生徒から絶大な支持を得ていた人気教師による生徒の惨殺事件を描くサイコサスペンス。主演の伊藤英明を筆頭に、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、そして山田孝之に吹越満と個性豊かな実力派俳優陣が顔を揃え、“日常の崩壊”というテーマに挑む。今回のイベントは、五感で味わう参加体験型ゲーム“リアルゲーム(現実世界で非日常体験が楽しめる「遊び」の総称)”を展開するエンターテイメント集団「WonderQ」によるもの。気になるイベント内容はというと、映画『悪の教典』の世界感をリアルに表現した空間の中で、制限時間内にほかの参加メンバーと協力し、施設内に隠された様々な謎を解き、参加者自ら映画と連動した物語に入り込んでミッションクリアを目指していく。1回当たり、約90分の公演を予定している。“衝撃の問題作”として話題を集めている本作を劇場で体験する前、もしくは体験後に、このスリリングな謎解きイベントで、悪夢のような恐ろしい作品世界にどっぷりと浸ってみてはいかがだろうか。『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。映画『悪の教典』×謎解きイベント「リアル悪の教典ゲーム~恐怖の頭脳改革~」開催期間:11月3日(土)~11月25日(土) ※期間限定場所:川崎 LA CITTADELLA「リアル悪の教典ゲーム」特設会場(神奈川・川崎)時間:平日17:00~/20:00~土日11:00~/14:00~/17:00~/20:00~※1回当たり約90分公演料金:【前売】学生:1,800円(税込)/回、大人2,800円(税込)/回※チケット販売サイト「イープラス」にてご購入いただけます。【当日】学生:2,300円(税込)/回、大人3,300円(税込)/回公式サイト:■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年10月16日毎回公演の度に注目を集める劇団・ハイバイの岩井秀人。自身の引きこもり体験を描いた『ヒッキー・カンクーントルネード』は彼の代表作であり原点だ。この作品のその後を描いた新作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』で岩井が初めて東京・PARCO劇場に登場する。稽古場でキャストの吹越満、古舘寛治、チャン・リーメイに話を訊いた。『ヒッキー・カンクーン~』のラストで家の外に出てみようと決意した主人公が、今作では引きこもり支援団体のメンバーとして、様々な人に対峙していく。吹越は自身の演じる役について「僕って意外と、今までこんなに華奢で弱々しい役をやったことがないんです。岩井さんに僕の存在感のなさが見抜かれているってことですね」と語ると古舘、チャンともに「吹越さんが存在感ないわけないじゃないですか!」と反論。それに対し吹越は「いや、居酒屋で声が通らない」と笑わせた。この作品を「終わりに向かっていく感じがシックで、10月にぴったり」と独特の表現で評した吹越。古舘が「扱っている題材は決して軽くないのに、セリフのやり取りにユーモアがある。これぞ岩井節だなあと感じた」と言葉を継ぐと、チャンが「前作が問題提起だとしたら、今作でその問題をより深く掘って行くのかと思いきや、意外とお祭りみたいに楽しめてしまう」と語り、吹越が「秋まつりだね」とまとめた。稽古場に岩井が登場するや、声をかけずとも控えテーブルに自然と集まるキャスト。すでに何度も繰り返しているはずの吹越の登場シーンでスタッフの間からクスクスと笑い声が聞こえる。引きこもり支援団体の吹越とチャンが、引きこもり20年選手である古舘と掛け合うシーンでは、特に何度も繰り返しセリフの言い方やテンポを確認する岩井。古舘に対する「もっと強く」という指示に、キャストやスタッフから「シェイクスピア劇!」と声がかかる。古舘がわざとらしいまでに朗々とした声でやってみると、稽古場は爆笑。笑いながらも岩井の細やかな指示を役者たちが即座に反映し、繊細なニュアンスを構築していく。吹越はこの作品について「芝居と呼ぶと何かがこぼれてしまう。何の役にも立たない、けれどとても好きで大切な置物やぬいぐるみ。そんなものが1か月PARCO劇場に存在すると思ってください」と語った。そんな新たな言葉で表現される舞台を、楽しみに待ちたい。PARCO劇場にて10月4日(木)から14日(日)まで上演。チケット発売中。取材・文:釣木文恵
2012年09月28日様々な問題が山積する高校を舞台に、教師が生徒を大殺戮するという衝撃的な題材を扱う三池崇史監督×伊藤英明主演の話題作『悪の教典』。このたび、本作の主題歌が国民的人気グループ「EXILE」から生まれた新ユニット「THE SECOND from EXILE」のデビュー曲「THINK ’BOUT IT!」に決定した。2010年に発売された貴志祐介の同名ベストセラーを原作に、いじめやモンスターペアレンツ、セクハラ、淫行などの問題がはびこる現代の学校を舞台に、一人の教師による生徒の惨殺事件を描くサイコサスペンス。主演の伊藤さんを筆頭に、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、そして山田孝之に吹越満と個性豊かな実力派俳優陣が顔を揃え、“日常の崩壊”というテーマに挑む。本作の主題歌を担当することになったのはEXILEのメンバーであるKENCHI、KEIJI、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHIの5人から成る新ユニット「THE SECOND from EXILE」。EXILEに加入する2009年3月以前に活動していた「二代目J Soul Brothers」の7名のメンバーのうち、現在「三代目J Soul Brothers」に参加しているNAOTO、NAOKIを除く5名から成るグループである。今回の映画主題歌決定を受け、「『悪の教典』が大ヒットすることを願い、僕らなりにできることを精一杯頑張らせていただきます!!」(KENCHI)、「新曲『THINK ’BOUT IT!』には夢を諦めようとしていたり、何かに迷っている方や悩んでいる方に勇気やパワーを与えられるような楽曲になっています。映画のイメージにも合ったダンスミュージックで、音楽的にも新しく、いままでの僕たちを知っている方にはさらに刺激を与えられると思います!」(KEIJI)と続々とメンバーからの熱いコメントが到着。さらに、「原作の本も読ませていただき、伊藤英明さん演じる蓮実先生の奥底にある暗部や葛藤をメンバーやプロデューサーの方たちと本編のラストで流れるのを想像しながら作り上げ、音楽として表現できたのではと思っています」(NESMITH)とその出来栄えに自信の程をうかがわせる。また、本作のプロデューサーであり、一足先に楽曲を試聴した臼井央氏は「観終わった後、この主題歌を無意識に口ずさんでしまう観客がいたら、それは僕らの勝ちです(笑)」とニヤリ。「この素晴らしい原作に、映画スタッフ・キャストがまた新しい解釈を与えたように、主題歌としても新たな切り口でこの物語をエグッてくれた。この壮絶な衝撃作の最後を華々しく飾るにふさわしい主題歌、誕生です」と大満足のコメントを寄せている。THE SECOND from EXILEのデビュー曲「THINK ’BOUT IT!」は11月7日(水)より発売。彼らの楽曲が、血に染まった“衝撃の問題作”にどのような色を添えてくれるのだろうか?『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年09月07日劇団ハイバイの主宰にして、今春には初のテレビドラマ脚本で向田邦子賞を受賞した気鋭の作・演出家、岩井秀人。いま、もっとも注目されている演劇人のひとり岩井が、ついに新作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』でパルコ劇場へ初進出を果たす。主演を務めるのは、『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』でかつてないソロパフォーマンスの世界を切り開き、映画『冷たい熱帯魚』(2010年公開・園子温監督作品)での怪演も話題を呼んだ吹越満。初の顔合わせとなるふたりに、公演にかける思いを訊いた。『ヒッキー・ソトニデテミターノ』チケット情報自らの引きこもり体験をもとに作られた、岩井の処女作にして代表作『ヒッキー・カンクーントルネード』(2003年初演)。当初は本作を上演する予定だったが、吹越の「やっぱり初演には初演にしかないものがある。だから例えば続編にするとか」という言葉が岩井を止まらせた。初演では岩井が主人公の登美男を演じており、吹越は「そのことへの恐ろしさから(出演に)二の足を踏む部分もあった」と語る。だがそれが逆に岩井を駆り立て、「僕の中でどんぴしゃなのが来ちゃった(笑)」と、引きこもりだった登美男が外に出てからの物語『~ソトニデテミターノ』が誕生するに至った。吹越を登美男役にと思った理由を、「あれ、結構長いこと引きこもってたよねっていう、吹越さんの空気感がおもしろいなと思って」と明かす岩井。加えて吹越の「自分のことを自分で見立てているようなコントロールの引き具合」にも惹かれると言う。吹越は「役者としてキャリアが何十年あっても、初めてもらった脚本に対しては素人だと僕は思うんです。だからその脚本の慣れてなさ加減と、引きこもりってことがうまく噛み合えば、僕ぐらいのキャスティングがちょうどいいんじゃないかと思う」と笑った。吹越に岩井作品の魅力を訊くと、「すべてですよね」と即答。さらに「いいところというより、イヤなところが何もない」と続ける。すると岩井は「僕の場合、まさにそう思いながら作品を作っているところがあって。僕、演劇というものの95パーセントくらいはすごく嫌いなんですね。だから消去法で、それはちょっとやらないでくれよっていうのを避けて、ずっとやり続けている感じ」と語る。つまり演劇における残りの5パーセントが、岩井独自の世界観を形作っているのである。と同時に、「自分の母や、母の友達にも伝わるものじゃないと作っちゃダメだと思う」とも。5パーセントの意外性と、普通の生活を送る人にも通じる日常性。その不思議な融合を、新作でも見せてくれることだろう。公演は10月4日(木)から14日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。チケットは8月25日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行・いち早プレリザーブを8月6日(月)11時まで、インターネット先行・プレリザーブを8月9日(木)11時まで受付中。取材・文:野上瑠美子
2012年08月03日昨年度のヴェネチア国際映画祭で喝采を浴びた『ヒミズ』を始め、その斬新なスタイルと世界観が熱狂的な支持を集める園子温監督がオリジナル脚本で挑んだ最新作『希望の国』の新たなるキャスト陣が発表された。美しくのどかな風景が広がる村で、酪農で生計を立てながら妻と息子夫妻、家族4人でつつましくも幸せな生活を送っていた小野泰彦。だがある日、大地震が発生。避難命令が出されるが、小野家は愛着を持った家をなかなか離れることができずにいた。その渦中に息子・洋一の妻・いずみの妊娠が発覚し…。『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』といった実際の事件にインスパイアされた作品、かたや同名人気コミックを原作に作り上げた『ヒミズ』と、多ジャンルにわたり、その魔術的な手腕をふるってきた園監督。昨年の東日本大震災を経て、本作では“いま、日本で生きていく”ことをテーマに、震災をきっかけに生活が変わっていく3組の家族をオリジナル脚本で描く。愛する故郷を離れられずに苦悩する老夫婦を演じるのは、日本映画界には欠かせない実力派コンビ、夏八木勲と大谷直子。彼らの息子・洋一を村上淳、洋一の妻・いずみを園監督の妻でもある神楽坂恵が演じている。彼らに加えて今回新たに発表された追加キャストもツワモノ揃い!2組の家族と関わりを持っていく重要な役どころを演じるのは、菅原大吉、山中崇、河原崎建三。さらに、小さな場面でも園監督作品の常連である吹越満や田中哲司、伊勢谷友介、占部房子、大鶴義丹、松尾諭、深水元基、並樹史朗、田中壮太郎、米村亮太朗、手塚とおる、堀部圭亮と個性派俳優たちが集結した。2月上旬にクランクアップを終えた本作は既にイギリス、ドイツ、台湾からの出資も決定しており、鬼才・園子温の最新作に対して世界中から大きな期待が寄せられている。園監督がタイトルに込めた“希望の国”の真意とは――?『希望の国』は今秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:希望の国 2012年秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2012年04月05日園子温監督『ヒミズ』に主演した染谷将太と二階堂ふみが最優秀新人俳優賞「マルチェロ・マストロヤンニ賞」をダブル受賞し、日本人俳優初の快挙を伝えるニュースで湧いた第68回ヴェネチア国際映画祭。10日(現地時間)に発表されたコンペティション部門の受賞結果は以下の通りだ。最高賞にあたる金獅子賞はロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督の『ファウスト』。ゲーテの代表作とも呼ばれる「ファウスト」をソクーロフ監督独自の視点で脚色し、権力の腐敗に取り組み続けた監督の4部作の最終作。公式上映後から本命視されていたロマン・ポランスキー監督、ジョディ・フォスター主演の『Carnage』(原題)は無冠に終わった。対して『ファウスト』は上映後に賛否両論に分かれたが、審査員長のダーレン・アロノフスキー監督は「夢を見させる映画、泣ける映画、笑える映画もあれば、一度観たら人生が変わってしまう映画もある。これはそういう作品だ」と授賞理由を語った。銀獅子賞(優秀監督賞)は中国・香港の『人山人海』(原題)の蔡尚君監督。映画祭開幕後にサプライズ上映された同作は、中国国内の検閲を受けずに製作したという経緯があり、上映日までタイトルも含めて詳細はベールに包まれていた。優秀男優賞はイギリスのスティーヴ・マックイーン監督の『Shame』(原題)のマイケル・ファスべンダー、優秀女優賞は中国・香港のベテラン女性監督、アン・ホイの新作『Simple Life』(原題)で年老いた病身のメイドを演じたディニー・イップに輝いた。審査員特別賞はイタリアのエマヌエレ・クリアレーゼ監督の『Terraferma』(原題)。優秀技術賞(撮影)は「嵐が丘」をアンドレア・アーノルド監督が映画化した『Wuthering Heights』(原題)のロビン・ライアン、金のオゼッラ賞(優秀脚本賞)はギリシャの『Alpes』(原題)のヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップーが受賞した。また、先鋭的な作品がそろうオリゾンティ部門では最高賞のオリゾンティ賞を塚本晋也監督、Cocco初主演作の『KOTOKO』が受賞した。(text:Yuki Tominaga)写真は『ファウスト』で金獅子賞を受賞したアレクサンドル・ソクーロフ監督。© AP/AFLO■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ヴェネチア新人賞の染谷将太、被災地での撮影で「頭の中が真っ白になった」園子温監督、震災後に『ヒミズ』シナリオ変更し被災地で撮影していたことを明かす窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い
2011年09月12日第68回ヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)に輝いた『ヒミズ』の染谷将太と二階堂ふみが9月11日(日)、都内で会見を行い、受賞の喜びを語った。「行け!稲中卓球部」で知られる古谷実の原作を『冷たい熱帯魚』の鬼才・園子温が映画化した本作。ヴェネチア国際映画祭ではコンペティション部門に出品され、公式上映では8分間ものスタンディングオベーションが起こった。イタリアが誇る名優の名を冠した新人俳優賞を受賞した2人だが、まだ実感が伴わない様子。「いまもまだフワフワしています」(染谷さん)、「染谷くんからの電話で知りましたが、いまでもウソとしか思えない」(二階堂さん)と心境を語った。現地の反応については「スタンディングオベーションが初体験でした。(劇中の)『ガンバレ、スミダ』という日本語のセリフで声を掛けてもらいました」と染谷さん。二階堂さんは「拍手がずっと止まらなくてウルウル来てました。『ガンバレ』という言葉と拍手が一番心にきました」とふり返った。オーディションを経ての園監督の現場について染谷さんは「監督は段取りの後、テストなしで、ぶっつけ本番で撮影するんですが、いままでで一番、自由にやらせてもらった」と明かす。一方の二階堂さんは、リハーサルで監督から「(100点満点で)4点」とこき下ろされたこともあったとか。「次のリハでは笑顔で『よかったよ。12点』と言われました(苦笑)。60点を目指していたのでそう言ったら『60点に限りなく近い12点だ』って(笑)。優しい、愛のある監督でした」と語った。東日本大震災の発生を受けて監督は脚本を変更。原作とは異なる結末が描かれることになった。このラストについて染谷さんは「感動しました」と語り、「監督が『希望に負けた。希望を持たざるを得なくなった』とおっしゃっていて…。人間はどこかで希望を見つけ、すがるもの。それが描かれていると思います。僕らはこのラストに対して前向きでした」と胸の内を明かしてくれた。さらに撮影最終日には被災地でも撮影が行われたが、被災地に足を踏み入れた染谷さんは「それまで、どういう心情になるか想像できなかったんですが言葉が出ず、頭の中が真っ白になりました」と衝撃を語る。さらに「ここである意味、記憶が塗り替えられた」という監督の言葉を紹介し、「監督が決意しなかったらありえなかった映像を、海外の映画祭に持って行けたことを誇りに思います」と語った。二階堂さんは「震災を受けて立ち上がっていく同世代の人々への『頑張れ』という思いがあるのではと感じています」と今回の受賞を受け止め「魂のこもった作品なので、そのままの自分で、素直に感じ取ってもらえたら」と同世代の若者たちへの思いを語った。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:第68回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞はソクーロフ監督に。日本映画人も健闘園子温監督、震災後に『ヒミズ』シナリオ変更し被災地で撮影していたことを明かす窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い
2011年09月12日先日より開催中の第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に日本から唯一、出品されている『ヒミズ』の記者会見が9月6日(現地時間)に開催。園子温監督と染谷将太、二階堂ふみが出席した。2009年のベルリン国際映画祭では4時間を超える大作『愛のむきだし』が出品され、昨年は『冷たい熱帯魚』がヴェネチアへ。さらに今年『恋の罪』がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、海外からも熱い視線が注がれる園監督だが、今回、満を持して世界三大映画祭のコンペティション部門に殴り込みをかける!「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実がギャグを封印して描いた漫画を独特の世界観で映画化しているが、3月11日に起こった東日本大震災を受けて、脚本の変更、そして被災地での撮影が行われたこともこの日の会見で明らかになった。10年前に連載が開始された原作について「終わらない日常の退屈さ、虚しさみたいなものが若者の意識の中にあった」と語る監督。それが「3月11日の震災を受けて、“終わらない日常”から”終わらない非日常”が当たり前になってしまった。そういう若者を描きたかった」とシナリオ変更に至った心情を明かす。さらに被災地での撮影について「多くの人に撮影を止められ、自分の中で葛藤はありながらもここで現地に入らなかったら一生後悔すると思い、被災地での撮影に挑んだ」と説明した。染谷さん、二階堂さんにも震災後の若者の心境を問う質問が。染谷さんは「3月11日に震災があって、いままでの日本人の若者では考えなかったことを考え始めたり、すごく悲しい思いをして立ち直ろうとしていたり、いままでとは全く違う思考を若者が持ち始めていることを実感しています」と変化を語る。二階堂さんも「今回、震災を受けて、改めて、何も知らなかったというショックを受けている同世代の人が多いと感じています。少なくとも、私はもっともっと勉強していろんなことを知りたいと思いました」と若者の心情の一端を代弁した。この後、現地時間22時にレッドカーペットに登場し、作品の公式上映が行われる。まもなく震災から半年となるが、“震災後”の日本の若者たちを綴った本作は海外の観客、批評家にどのように受け止められるのか?授賞式は9月10日(現地時間)に開催される。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月07日「行け!稲中卓球部」の古谷実の異色のベストセラーコミックを園子温が映画化した『ヒミズ』の新キャストが解禁!窪塚洋介、鈴木杏が園監督作品初出演を果たすほか、それぞれ園監督作品で映画デビューを果たしている西島隆弘(AAA)、吉高由里子が出演していることも明らかになった。ギャグ漫画で高い人気を誇る古谷氏がギャグ路線を完全に封印して描き上げた原作漫画を、『冷たい熱帯魚』など海外でも注目を集める鬼才・園子温が「3.11」以降の日本を舞台に実写化。「普通」な大人になることを願う15歳の住田(染谷将太)と愛する人と守り守られ生きることを夢見る景子(二階堂ふみ)を通じて、ある事件をきっかけに破滅へと突き進んでいく若者たちの姿を描き出す。染谷将太、二階堂ふみという若いキャストを中心に、吹越満、でんでん、黒沢あすかなどこれまで園作品を彩ってきた名優陣の共演が発表されていたが、今回、新な顔ぶれが明らかに。窪塚さんは、物語に強烈なインパクトを与えるスリの若者・テル彦役で出演。「ひやかし程度の出演ですけど、園監督とご一緒できてだいぶ楽しかったです」と撮影をふり返る。窪塚さんと同じく園監督の作品に初めて参加した鈴木さんは、「いつも観て圧倒されていた園子温監督の作品に参加できてとても嬉しかったです。もっと現場にいたかった!」と喜びを語ってくれた。映画初出演&初主演作となった『愛のむきだし』で強烈な存在感を放ち絶賛を集めた西島さん。「約4年ぶりの園監督とのお仕事でしたが、あの頃を思い出すくらい、園ワールド全開のLIVE撮影を久しぶりに味わえました!最高に気持ちが良かったです!もっと出たかった!漫画も読んでいたので、出来上がりが楽しみです」と自信をうかがわせる。そして『紀子の食卓』でデビューを果たし、園監督の薫陶を受けた吉高さんは「1日だけ参加させていただきました。なので、現場全体がどういう雰囲気で前進しているかあまりわかりませんでしたが、その日だけで感じたのは、何かが決壊したような自由で勢いのある作品になりそうだということです」と手応えを明かす。常連&初参加組が園監督の指揮の下でどのような化学変化を見せているのか?本作はこのほど開幕した第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品されており、グランプリの金獅子賞受賞に期待がかかる。日本の“いま”をすくい上げた作品として、海外の感想、評価も気になるところだ。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月02日「行け!稲中卓球部」などで知られる古谷実の人気漫画を鬼才・園子温が実写化することで話題の『ヒミズ』。すでに出演が発表されている染谷将太、二階堂ふみに加え、渡辺哲、吹越満、神楽坂恵、光石研、渡辺真起子、黒沢あすか、でんでんら“園組”のおなじみの俳優陣が出演することが明らかになった。古谷実が一切のギャグを封印して、人間の暗部を浮かび上がらせた本作。園監督にとっても初の原作実写化となるが、原作で主人公の貸しボート屋に集まる中学校の同級生が映画では家を持たない、大人の“自由人”として描き変えられ、世の中の不条理さが、より刻銘に描き出される。この自由人たちを演じるのが、園監督の『冷たい熱帯魚』で強烈なインパクトを残した渡辺哲と吹越満、そして監督の最新作『恋の罪』で独特の色気と存在感を放っている神楽坂恵。さらに、染谷さん演じる主人公の住田をどん底にたたき落とすきっかけを作る父親を演じるのは、主演作『あぜ道のダンディ』が先日公開された光石研。園監督作『紀子の食卓』では、真面目だけが取り柄の主人公の父を演じたが、今回は全く違ったタイプの父親像を見せてくれそうだ。そして、住田を捨てて男と逃げる母親を、『愛のむきだし』の自由奔放な女・カオリ役で脚光を浴びた渡辺真起子。そして、二階堂さんが演じる住田の唯一の理解者である茶沢の母親という、原作にはないキャラクターを黒沢あすかが演じる。そしてもうひとり、『冷たい熱帯魚』の冷酷な殺人犯役で映画史に残る怪演を見せたでんでんが、住田から借金を取り立てようとするヤクザの金子に扮する。渡辺哲さんは今回の現場をふり返り「監督にどんどんひっぱってもらいました。ハードでしたが、やり終えた充実感は他にはないもので、完成がすごく楽しみです」と語る。吹越さんは、園監督からのオファーについて「園さんのご要望とあらば、いつでもどこでもなんでも、です。え?『ヒミズ』?そりゃスゲェー!!!ってな感じでした」と述懐。現場を終えて「園さん初の“原作あり”ということですが、これがまたなんと、オリジナルではないかと思えるほどぴったりな世界観。園子温が園子温の映画を撮っていたとしか言い様がないのです。また、これはいつも感じることですが、『園子温の撮影現場』というライヴを観ているようでした」と感想を明かす。原作の独特の世界観に園カラーが加わり、どのような化学反応が起こっているのか?完成が待たれる。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年07月22日「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実が「ヤングマガジン」(講談社刊)に連載した異色作「ヒミズ」が、『冷たい熱帯魚』、『愛のむきだし』の園子温によって映画化されることが発表された。「稲中」などギャグ漫画家として人気を博してきた古谷さんだが、「ヒミズ」ではこれまでのギャグ路線を封印。“普通の人生”を望む男子中学生が、ある事件をきっかけに心に闇を抱えて普通とは程遠い人生を歩んでいくことになるさまを描く。人間の心の奥に潜む暗部をえぐり出した残酷な青春劇として熱狂的な支持者を生み出した。この過激な物語を、過激な暴力描写では引けを取らない鬼才・園子温が映画化することに!これまでに原作のノベライズ版が刊行されているほか、2004年には舞台化もされたが、映像化は今回が初めてとなる。撮影は茨城県で特設セットを設置して5月いっぱいをかけて行われ、すでに編集段階に入っているとのこと。気になるキャストだが、主人公の住田を演じるのは、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に主演し、来年公開の『ALWAYS 3丁目の夕日 ’64』への出演も決まっている若手実力派の染谷将太。そして、原作で住田と同じクラスという設定の女子・茶沢を『ガマの油』で鮮烈なデビューを果たし、最近では『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』のヒロイン役で強烈な印象を残した二階堂ふみが演じる。住田も茶沢も複雑な内面を抱えた役だけに、若い2人がどんな掛け合いを見せるのか楽しみなところだ。『冷たい熱帯魚』のヒットおよび国際的な高評価に続き、水野美紀を主演に迎えての『恋の罪』の公開も決まるなど、その勢いが留まるところを知らぬ園監督。どんな激しい描写で若者たちの内面をさらけ出すのか?『ヒミズ』公開は2012年春、シネクイントほか全国にて。■関連作品:恋の罪 2011年公開© 2011「恋の罪」製作委員会ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて公開冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック吹越満、“血まみれ”園子温監督現場をふり返り「笑ったねぇ」キーワードを集めて幻の“超過激”映像を観よう!『冷たい熱帯魚』動画キャンペーン吹越満インタビュー「いつも『俳優になりたい』って気持ちで仕事してます」
2011年06月10日歌手のさだまさしによる同名小説を映画化した『アントキノイノチ』の撮影現場の写真が到着!また、主演の岡田将生、榮倉奈々に加え、共演陣として原田泰造、松坂桃李、檀れい、柄本明らが出演することも明らかになった。映画化もされた「解夏」、「眉山」(いずれも幻冬舎刊)など感動的な小説を世に送り出してきたさださんの原作を、『ヘヴンズ ストーリー』で第61回ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞とNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)をダブル受賞した瀬々敬久監督の手で映画化した本作。高校時代のある事件がきっかけで、心を閉ざしてしまった青年・杏平(岡田さん)が、遺品整理業という仕事を通じて、ゆき(榮倉さん)、佐相(原田さん)と出会い、少しずつ心を開いていくが、ある日、杏平はゆきの衝撃的な過去を知ってしまい…。今回、解禁となったのは遺品作業員としてユニフォームに身を包んだ岡田さん、榮倉さん、原田さんの写真。お揃いの青いジャンパーにキャップという「遺品整理業クーパーズ」のユニフォームで微笑む3人が写っている。また、役柄に関しては不明だが、そのほかの共演陣には岡田さんと同世代で、人気急上昇中の松坂さんをはじめ、檀さん、柄本さん。さらには染谷将太、鶴見辰吾、堀部圭亮、吹越満、津田寛治、宮崎美子といった演技派が脇を彩る。『余命1ヶ月の花嫁』、『Life 天国で君に逢えたら』など“命”と向き合う作品を送り出してきた製作チームによる本作。“天国の引越し屋さん”とも言うべき遺品整理業の青年たちを通じて何を問いかけるのか?『アントキノイノチ』は今秋、全国にて公開。■関連作品:ヘヴンズ ストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクトアントキノイノチ 2011年秋、全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会余命1ヶ月の花嫁 2009年5月9日より全国東宝系にて公開©“April Bride”ProjectLife 天国で君に逢えたら 2007年8月25日より全国東宝系にて公開©2007「天国で君に逢えたら」製作委員会■関連記事:「女神のイタズラ」松坂桃李動画インタビュー!共演の杏を大絶賛の理由とは…?“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗岡田将生×榮倉奈々×ベルリン2冠の瀬々監督で『アントキノイノチ』映画化第61回ベルリン国際映画祭、金熊賞はイラン作品に。日本映画も健闘
2011年04月28日昨年、ヴェネチア国際映画祭やトロント映画祭で上映され、絶賛の嵐を巻き起こした「冷たい熱帯魚」がついに日本で公開。1月29日(土)に東京・テアトル新宿で初日舞台挨拶が行われ、メガホンをとった園子温監督をはじめ、吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲が登壇した。小さな熱帯魚店を営む社本(吹石さん)が、娘の起こした万引き事件をきっかけに、手広く熱帯魚店を経営する村田(でんでんさん)と出会い、若い後妻(神楽坂さん)や娘(梶原さん)と共に想像を絶する猟奇殺人事件に巻き込まれる。すでに欧州など世界10か国での公開が決定した本作は、過激な描写を理由にR18指定を受けている。暴力に満ちた血まみれの撮影現場をふり返り、吹越さんは「人というのは、きっとバランスを取ろうとする本能があるんですね。現場がひどければ、ひどいほど顔はニコニコしてしまって」と不敵な笑み。「梶原さんは本当に鼻血を出してたし、神楽坂さんも首のあたりが青アザだらけ…笑ったねぇ」と愛する妻子の惨状にもはや“笑いしかない”ようだ。一方、社本を不幸のドン底に陥れる村田を怪演したでんでんさんは「よー、みんな、ハッピーかい?3回観ると一番面白いんで、あと2回観てください」と村田さながらの飄々とした挨拶。『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター、『ダークナイト』のジョーカーに勝るとも劣らない究極の悪人を演じて「気持ちよかったですね。もう何やっても許されちゃうんじゃないかって錯覚しちゃって(笑)。しばらくは優しい八百屋のおじさん役でいいな」。今月23日に61歳の誕生日を迎えたでんでんさんに、妻役の黒沢さんから花束がプレゼントされる場面もあり、このときばかりは悪人払拭。満面の笑みだった。黒沢さんは「女優復帰を真剣に考えるきっかけになった。最初は女優の勘を取り戻すのに時間がかかるかなと不安だったが、監督がマンツーマンで言葉をかけてくれた」と感慨深げ。一方、神楽坂さん&梶原さんは、園監督からスパルタ指導を受けたといい「地獄だった。泣いたこともあったが、この出会いで演技だけじゃなく人間的にも成長できた。忘れられない作品」(神楽坂さん)、「私も泣きました。リハで『こんなんじゃ、現場に連れて行けねー』って。でも負けないぞって気持ちにあって、逆に良かった。鼻血も出しましたし」(梶原さん)。ベテラン俳優の渡辺は「いろんな発想が出てくる監督。頭をかち割って中身を見たい」と“暴力的”に園監督を絶賛した。園監督は「初日舞台挨拶は何度も経験しているが、昨日は緊張でほとんど眠れなかった。本当に感極まっている」。壇上に勢揃いのキャスト陣に「このキャストでなければ成立しなかった。(配役が)決まったところで90パーセント勝利だと確信した」と苦労をかけた(?)報いとばかりに感謝しきりだった。『冷たい熱帯魚』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:キーワードを集めて幻の“超過激”映像を観よう!『冷たい熱帯魚』動画キャンペーン吹越満インタビュー「いつも『俳優になりたい』って気持ちで仕事してます」三池崇史×園子温×吹越満がほろ酔い&タバコ片手に過激発言で映画界をメッタ斬り!鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定
2011年01月29日