好き合って結婚したにもかかわらず、離婚が頭によぎる生活は、つらいものですよね。どうしても気持ちがさめてしまい「あいつのことはもう愛せない」と思わせてしまう妻がいます。ヒステリックな妻? 金銭感覚が違いすぎる? もちろん、そのような部分も愛が冷める原因になりますが、実は何気なく過ごしている生活の中で「嫌いだ」と思うことがあるのです。いったい、どんなときに夫に「嫌いだ」と思われてしまうのでしょうか。夫に嫌われる妻とは■「夫には何を言っていい」と胡坐をかく妻交際中は気持ちを押し殺して「嫌われないための行動」をとっている女性も少なくありません。しかし、結婚してお互いの気持ちが安定すると、妻もついつい素の自分を出していくようになります。もちろん、これ自体が悪いことではありません。しかし「親しき中にも礼儀あり」と言うように、夫婦であっても一線を越えた発言をしては、相手の心を傷つけてしまいます。「何でも言える関係=いい夫婦」では、ないのです。ある女性は、冗談でよく「邪魔~!」「二人でデートとか嫌だ」「ウザい~」と言う発言をしていたのですが、彼女にとっては深い意味もなく、笑いの延長線上だったのですが、彼がある日「いい加減にしろよ。俺、最近のお前本当に嫌い」と言われたそうです。夫にとってみれば、存在価値を否定されたと同じこと。このように、何気なく話の中で相手を傷つけるような発言をしていた場合、少しだけ言葉を選んでみましょう。■自分のことを棚に上げる妻いろんな女性から「夫は自分のことばかりで、家のことは何もしてくれない」「いまだに子供と上手に遊べない」など、不満の声を聞きます。もちろん、家に帰ればゴロゴロしてなにも協力をする気がない夫であれば、イラっとすることもあるでしょう。しかし、本当にそれは自分だけが頑張っていることですか?ある自営業の男性は「妻から一度も「何か手伝うことある?」と声をかけてくれたことはない。にもかかわらず、家のことしろ!子供くらい見ろ!と自分のことは棚に上げて文句ばかり…不満が溜まって、今では何のために結婚しているか分からなくなるほどです」とため息をついていました。何も、一緒に仕事をしろとは言いません。彼の仕事への労いやちょっとしたサポートができることを声かけしてみるだけで良いのです。それをすることで、自分も相手のフォローをしたいと感じてくれるようになります。ついついやることが多ければ多いほど、自分だけと感じてしまいがちですが、夫は夫で頑張っていることがあることも、頭の片隅にいれてあげることで、伝える言葉がきっと見つかりますよ。■無自覚に周りと比べる妻男はナンバーワン、女はオンリーワンを求めるもの…。自分の本に書いたことがあるのですが、男性と言うのは自分の価値を数字で示すことが多いです。例えば告白された数や年収など、何かと数に関係するもので価値をはかろうとします。そんな男性にとって、周りと比べられることを女性以上に嫌います。よく女性はコミュニケーションの一環で、ご近所の人や友人の話をしますよね。そんなときに、相手の夫や家族の話を出すのですが、そんなときに「○○さんの旦那さん、昇進したんだって~」「今度のボーナスで海外行くとか羨ましいわ~」なんてことを言っていると、自分の価値が低いと男性は感じてしまいます。女性にしてみれば、比べているつもりもないし話題の一つに過ぎないのですが、男性はそうは感じません。「俺のことなんだと思ってんだよ」「比較ばっかりしやがって」と嫌気がさしてくる男性も少なくありません。心が狭い、小さい男…なんて思いますか?いま、頑張っている最大の理由は、妻や子どもたちが幸せに暮らせるようにです。その頑張りを否定されるような発言をされれば、誰だって嫌になっても仕方ないと思いませんか?夫に嫌われないために、妻がとるたった一つの行動夫が嫌いだと言いつつも離婚までしないのは、やはりそこに愛情があるからではないでしょうか。その愛情のカタチは交際中とは変わっていても、夫への愛があるからこそ、離婚することはとどまっているのです。でも、知らない間に「お前が嫌いだ」と言われるようになるのは、とても悲しいことです。本当に夫は妻であるあなたを突然嫌いになったのでしょうか。そんなことありません。夫は嫌いになってしまうサインを常に出してくれていたのです。会話が減ったり、子どもと自分への態度が変わったり、喧嘩腰になったり……。今までとは違う変化を見せてくれているはずです。それをしっかり気づくことが大切。そして、気づいたとき、あなたが嫌われないために取る行動があります。それが「自分から」です。自分から挨拶をする、自分から感謝の気持ちを伝える、自分からスキンシップをとる、自分から話しかける、自分から微笑みかける。自分からポジティブな行動を相手に見せていきましょう。夫婦の愛情は、そんなひとつひとつの小さな愛が土台になっています。それをしっかり固めるだけで、相手との関係が80%改善されたと言っても間違いではありませんよ。せっかく愛し合って夫婦になったのだから、いくつになっても笑い合っていられる関係でいるために、自分から一歩踏み出してみませんか?
2017年08月14日素敵な男性と出会って結婚する…それはとても幸せなこと。けれども育った環境も価値観も性別も異なる赤の他人同士が一つ屋根の下で、長期間にわたって生活を共にすることになれば、衝突を避けることはできません。相手の行動や習慣に「あり得ないーー!」と心のなかで叫ぶこともあるでしょう。宇宙人と暮らし始めるようなものなのです。現在は、3組に1組の夫婦が離婚という結末を迎える時代です。愛し合って結婚した男性との関係が、結婚したことですれ違ってくる。恋愛期間と結婚後では、男女間の関係はガラリと変わります。家族になる使命があるのですから、愛だの恋だのだけでは乗り切ることができない場面が多々出てきます。そしてそのつど衝突が起こります。プチ喧嘩です。プチ喧嘩がつのりつのって大喧嘩に。そしていつの間にか、喧嘩をするのも馬鹿らしいという無視状態に。こうなってくると「夫はただの同居人」という発言をする妻たちも出現します。夫婦喧嘩は犬も喰うと思え! プチ喧嘩を放置してはいけません。夫婦喧嘩を通して見えてくる真実があるのです。夫婦喧嘩について知っておきたいことを、一緒に考えてみましょう。被害者はどっちだ? 問題日々の暮らしの中でストレスを感じることがあってもそれを相手に伝えず、うやむやにする。小さな我慢を重ねた末に、最後の最後の小さなキッカケによって大爆発! というタイプの女性が増えてきています。女がキレる瞬間。「それなら爆発する前に言ってくれればいいだろう!」という男性サイドからの意見が聞こえてきそうですが、女性は「察してほしい」生き物。ついつい「言わなきゃ分からないわけ!?」と反論したくなってしまいます。また喧嘩になることを恐れて、言いたいことをグッと我慢してしまう女性もいます。あえて口論を避けたいタイプです。妻の突然の大爆発から始まった夫婦喧嘩では、ちょっとしたことで突然激怒されたと夫は思うのですから自分は奇襲攻撃にあった被害者だというスタンスになります。妻の方からしてみれば、ずっと我慢してきたのに、夫は自分のつらい状況をちっとも理解してくれない。ずっとイライラさせられてきた自分こそが被害者だ、ということになります。お互いに自分こそが被害者だと思っている状況では、話は平行線をたどるだけ。このような喧嘩を繰り返していては、夫婦仲は悪化する一方です。被害者意識はお互い同じくらい持っているものと思いましょう。突然キレられた夫も被害者なのです。具体的な言葉で不満を説明夫が妻である自分の思いを察してくれないのは「男女の違いのせい」と割り切って、妻の側からまず一歩、歩み寄るのをすすめています。女性が男性から何でも理詰めで説き伏せられたら苦しくなってしまうのと同じように、男性にとっても自分には分かりづらいものを分かれ、察しろ、と要求されることは、大きなストレスになるのです。いきなりドアをバタンと大きな音をたてて閉めたり、お茶碗をドン!と置いたり、家事を放棄したり。怒りのアクションは「やな感じ」をリビングに蔓延させます。自分が何に怒っているのか、相手の言動のどこが嫌だったのか、態度でイライラをアピールするのではなく、言葉にして説明する。「私の不満を察してくれないなんて、こいつは私のために努力する気がないんだ」という情けない気持ちが、「私がきちんと話せば夫も理解・改善のための努力をしてくれる!」と、変わっていきます。一度は愛した異性です。期待しましょう。それでもダメなら、ダメ男を愛した自分がアホだった…と反省するのです。このように、夫婦喧嘩を価値観も性別も異なる相手との「意見交換」の場とすることができれば、喧嘩も夫婦関係の改善に役立てることができます。夫が嫌がる事、妻が嫌がる事を少しずつ直していけばよいのです。たとえ喧嘩の真っ最中でも肝に銘じておかなければならない夫婦喧嘩の「作法」をご紹介していきます。喧嘩の作法1:相手を非難するだけの口撃は避ける喧嘩がエスカレートしてきて頭に血が上ってしまっても、相手を攻撃するだけの悪口や暴言は避けましょう。まず一呼吸。お互いの意見を交換することを目的とした夫婦喧嘩なのに、頭ごなしに相手を非難・中傷していては、建設的な会話など成り立つはずがありません。カッとなって攻撃的な言葉を相手に投げかけそうになった時には、少し冷静になって一呼吸置き、その喧嘩の中で自分が相手に伝えたかったことは何なのか思い出しましょう。喧嘩の作法2:主語は「私」で喜怒哀楽を伝えるそのためには、自分の意見を主張する際に「私」を主語にして話す方法が有効です。「あなた」を主語にして話すと、「あなたはいつも○○ね」「あなたが○○してくれないのがいけないのよ」などと、相手を責めるような口調になってしまうことが多いのです。「私はあなたが○○してくれると嬉しい」といった言い方に変えれば、相手を非難するような調子が消えて、不必要に相手を刺激してしまうこともなくなります。いかがでしょうか?「思い当たる節がある…」というあなたには、喧嘩を夫婦仲改善のツールに変えるチャンスがあるのです。ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。後編でもさらに、喧嘩を有意義な意見交換の場として活用するためのコツをお伝えしていきます。
2017年08月13日「見てもいいことない」と言われるパートナーの携帯電話を、あなたはチェックしたことがありますか?ある程度プライバーシーを保つことも夫婦のルール。わかっているけどチェックしてしまう方にも、それなりの理由があるようです。携帯チェックの後に待ち構えている夫婦の危機についても聞いてみました。Q.パートナーの携帯電話、チェックしたことある?1.ある 49.1%2.ない 48.5%3.わからない・どちらとも言えない 2.4%ある人とない人がほぼ同率という結果になりました。ない人の中には「興味ない」「どうでもいい」という人も。それはそれで、夫婦としては崩壊している気もしますが、どっちの夫婦のかたちが幸せなのでしょうか。■携帯電話チェックで浮気が発覚!携帯電話をチェックして夫や妻の浮気が発覚したという体験談をご紹介します。みなさんやっぱり、その後元どおりというわけにはいかないようです。「妻の浮気発覚が携帯から絵師た。怪しい素ぶりでしたので、突然前触れもなく見せてと言いました。結果発覚。以来どうでもよくなり見る気もしません。子どものための仮面夫婦です」(宮城県 40代男性)「普段22時過ぎにしか帰ってこないはずなのに、19時待ち合わせで合コンしてた。その時に限って子どもの一大事だった。きっと仕事だろうと気を遣って連絡しなかった。遊びたいなら遊べばいい。帰ってこなくていい」(愛知県 40代女性)■いいことないとわかっていても見てしまうチェックしてしまう人の中には、不安を解消するために見てしまうという人もいます。見たあとの罪悪感もツライという意見もありました。不安だから見てしまう、でも見たら見たで不安になってしまうというネガティブスパイラルになっていませんか?「たまにチェックします。浮気の前科アリなので。再構築中ですが、疑うのもツライ。でも不安で潰れそうになるとき、そんなときに少しでも安心がほしくて、つい…」(千葉県 30代女性)「数回チェックあり。疑われるようないかがわしいことがあったので。大好きだったし、信用してただけにすごいショックでした。女をバカにするなよ!」(茨城県 40代女性)■携帯チェックの呪縛から逃れられた人も過去の経験から携帯チェックをやめたとう人もいました。夫婦であっても相手に自分の知らない一面があることを認めることが第一歩なのかもしれません。「過去に見たことがあります。浮気が発覚して大騒ぎだったのですが、やっぱり罪悪感がありました。今は旦那を信じようと気持ちを切り替えたのと、自分の知らない旦那の一面は、知らないでいるのが何より幸せだと痛感したので、もう見ることはないと思います」(千葉県 30代女性)Q.パートナーの携帯電話、チェックしたことある?アンケート回答数:11667件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年08月07日どんなに大恋愛をしたカップルでも、一生を添い遂げようと頑張っていても、結婚をして家族になるとやってくるものがあります。それが、倦怠期です。新婚当初は「夫婦になっても、いつまでもラブラブでいようね」なんて甘い言葉を掛け合っていた二人も、気がつけば今日一日の会話が何分あったか? 目を合わせて会話したかな? なんて考えなければいけないほど……。結婚は日常を二人で過ごすことになるため、嫌でも倦怠期はやってきます。そう、どんなに仲の良い夫婦でも陥ってしまうものなのです。じゃあ、心配する必要もないから、倦怠期が過ぎるのを待てばいいの? と思うかもしれませんが、それは甘い話です!最も大切なことは、ふたりで乗り越えていくこと。それによって、今までの夫婦とはワンランクアップした関係を築くことができるようになります。夫婦が倦怠期になる原因そもそも倦怠期に陥ってしまう原因…。もちろん、十人十色。夫婦の数だけ原因はありますが、多くの夫婦は3つのことが減ってしまうために起こっています。その3つとは、どんなものがあるのでしょうか。■夫婦が倦怠期になる原因1:会話が減る夫婦と言っても、戸籍上の家族であって血のつながりのない他人同士。そのため、大切なことは会話(コミュニケーション)です。結婚当初は、他愛もない会話も楽しんでいたことと思います。しかし、ある程度時期が来ると「こう言っても、どうせまともに返してくれない」「喧嘩になるくらいなら、言わないでおいた方が楽だわ」「言ったところで「どっちでもいい」とか、考えてもくれないんだから」このように、相手の返事の予測変換ができてしまうため、会話をしなくても完結してしまうことが増えてきます。毎日生活しているからこそ、もめたくないということもあります。しかし、その「相手を分かっている」ことが倦怠期に突入させる原因になっているのです。■夫婦が倦怠期になる原因2:非日常が減る結婚と恋愛の大きな違いは、日常か非日常か、です。恋愛はもちろん非日常のため、デートはもちろんのこと、彼との会話や電話もワクワクする出来事になります。しかし、結婚して夫婦になったらどうでしょう。それぞれの日常の中に入り込んでしまうため、存在が当たり前になってしまいます。さて、ここで思い出してみてください。あなたは実家の家族といるときと、夫婦でいるとき……違いはありますか?家族のようにダラダラした姿も見せ、結婚前では考えられない言動もOKになっているのではないでしょうか。もちろん、これがダメと言うわけではありません。いつでもピリピリしていては、体が持たないですよね。ただ、その中に非日常がないことが倦怠期の原因になっています。■夫婦が倦怠期になる原因3:スキンシップが減るスキンシップは、夫婦にとって欠かせないものです。結婚当初は、当たり前のようにスキンシップがあったのに、出産してから産後クライシスになり……と言う夫婦も少なくありません。しかし、体を重ねるだけではなく、触れ合う行為は二人の関係を続けるうえで欠かせないものです。女性が大切な人に触れることを拒絶された場合、当然ショックを受けるかと思います。これは男性も同じこと。大切な妻とのスキンシップを拒まれれば、なかなかそれ以上のスキンシップを求めることができなくなります。倦怠期は流すのではなく乗り越える!倦怠期を放っておくと、最悪の場合離婚になるケースもあります。よく言う「夫婦のすれ違い」と言うものの多くは、この倦怠期からきていると言っても過言ではありません。そこで重要なことは、倦怠期かなーしょうがないかーと流してしまうのではなく、「今が関係を見直すいいチャンス」と考えることで、倦怠期も良い方向に進みます。では、その乗り越え方とはどんなものがあるのでしょうか。■倦怠期の乗り越え方1:「ありがとう」「ごめんね」は過剰なまでに伝える友人夫婦の倦怠期の相談を受けていたことがあります。彼女たちは、とにかく会話が事務的になっており、一緒にいる時間もとても少なかったのです。そこでコミュニケーションの第一歩として「ありがとう」「ごめんね」作戦を打ち出しました。難しいことはなくて、どんな些細なことでも「ありがとう」「ごめん」を伝えるというもの。すると、ふたりの関係が改善されていきました。ポイントは、会話を多くするのではなくコミュニケーションをしっかりとること。そしてコミュニケーションには、お互いの心の温度を感じあうことです。それができる魔法の言葉が「ありがとう」であり「ごめんね」なのです。■倦怠期の乗り越え方2:距離感を知る倦怠期になったときこそ、ふたりにとって心地よい距離感を見つけてみましょう。いつまでもベタベタし過ぎても、いい関係ではなくなってしまいます。だからこそ、手をつなぐ関係が良いのか寝るときも抱き合っていたいのか……二人にとっての良い距離感を見つけてみて。そのためにもスキンシップはできるだけとるようにしてください。とは言っても、いきなりは難しい場合、仕事服を着た彼の身だしなみを整えるとか、ケガした部分に絆創膏を貼るといった些細なところからで大丈夫です。ふたりが微笑み合えるポイントを見つけたらしめたものですよ!夫婦にとっての倦怠期は、ふたりの夫婦のカタチを作るために欠かせないものだと思っています。だからこそ、「そんな時期だから」と終わらせるのではなく、自分たちの夫婦像を見つけていってくださいね!
2017年08月04日あげたいけれど、あげたくない。複雑な事情が見え隠れする夫婦のお小遣い。果たしてあなたは鬼嫁か平均か、それとも天使のような良妻か。20代~50代の女性50人の、お小遣い事情をのぞき見してみましょう。旦那のお小遣い、いくらですか?旦那はもっと飲み代やタバコ代が欲しいと値上げを要求し、妻はもっと将来のために貯蓄したい…月々のお小遣いについて、攻防戦を繰り広げるご家庭も多いのでは。今回、20~50代の女性50人を対象に、夫婦間でのお小遣い制度についてアンケートを実施しました。夫婦どちらが給料を管理して、お小遣い制度を導入しているのか?ズバリ、それぞれいくら渡しているのか?共働きと、専業主婦では金額は変わってくるのか?など、気になるお小遣い事情を聞いてみましょう。■目次1.あなたの家庭では、夫婦間でお小遣い制をとっていますか?2.夫婦間でお小遣い制をとっている場合、そのシステムについて教えてください。まとめ1. あなたの家庭では、夫婦間でお小遣い制をとっていますか?まず、そもそも各ご家庭でお小遣い制をとっているか伺ったところ、妻主導か夫主導かの違いはありますが、実に6割を超えるご家庭でお小遣い制度を導入していることがわかりました。【お小遣い制(妻主導)】■「結婚して県外に来たので、退職しなくてはいけなくなり、小遣い制にした。」(30代・主婦)■「夫は2万円、自分は5千円程度です。昔は夫の金額はもっと多かったのですが、転職したのとタバコを辞めたので減額しました。」(30代・専業主婦)■「自由に使っていいようにすると、とめどなく使ってしまうので。お金の管理は妻の仕事」(30代・正社員)専業主婦、共働きともに、夫の自由な金銭感覚を抑えるべく、小遣い制を導入しているご家庭は、全体のおよそ半分。やはり妻が家計の財布の紐を握っているケースが多いようですね。各家庭の家計において一番ネックなのは、夫の金遣い、ということでしょうか。【お小遣い制(夫主導)】■「妻である私が、月1万円を家事代としてもらっています。」(50代・主婦)■「夫が自分のお小遣いも私のお小遣い(生活費も)もきちんと計算して管理してくれています。」(20代・正社員)■「夫だけが小遣い制です。そのため、本人が管理しています。」(30代・主婦)こちらは夫が家計を握っているご家庭のコメント。夫が稼いだ給料は、夫がそのまま管理しているというケースです。専業主婦の中には、退職前の貯金を崩して自分のお小遣いとしている、という意見もありました。いずれ働きに出る、というご家庭でないと難しいかもしれませんね。【小遣い制度なし】■「家計の中でお小遣いの項目を作れるほど余裕がない。」(30代・主婦)■「適当に分けているので、お小遣い制にしていません。その都度どうにかすればいいと思う。」(40代・主婦)■「夫婦それぞれの収入は各自で管理し、家計はそれぞれが臨機応変に負担する。」(40代・個人事業主)一方、お小遣い制度を導入していないご家庭では、家計簿や通帳で残金を確認しているというもの。お小遣い制としてはっきりさせるほど、お金を使わないから、というご家庭が多い印象です。もらうとそれだけ使ってしまうというご家庭でも、お小遣い制ではなく、都度レシートで管理をする、という意見も。この回答は、一度お小遣い制度を導入したが合わなかった、というご家庭に多い傾向です。2. 夫婦間でお小遣い制をとっている場合、そのシステムについて教えてください。次の設問は、「妻と夫のどちらが主導となって、お小遣いを相手に渡しているのか」というもの。また、どういった形でお小遣いとしているのかを聞いてみましょう。【夫のみ(妻主導)】■「主人はタバコや自分の趣味で使用するので、それは小遣い制にしました。それ以外は、申告制にしています」(30代・正社員)■「夫に月3万円を渡している。臨時出費や付き合いが多くなるときには、妻の基準でさらにプラスでお金を渡すようにしている。」(20代・パート)■「夫へは小遣いを渡し、私は欲しいものがあれば夫に相談して購入する。」(20代・主婦)共働きのご家庭は、妻が強いという印象を受けます。どのご家庭でも、夫の無駄遣いを防ぐように財布の紐は固く結んでいるようですね。なかには妻にまでお小遣い制度が発生すると厳しい、といった意見も。少数派ですが「妻のみ小遣い制(夫主導)」では、生活費+αであったり、家事代としてもらったりしているようです。どのコメントからも、家事や仕事のがんばりを認めてもらった対価だ、というおだやかな印象を受けます。【夫婦ともに(妻主導)】■「夫主導にすると夫が指定する金額を欲しがるので妻が主導。生活費を考えて、余裕のある分をお小遣い制にしています。」(30代・正社員)■「妻が預金通帳を管理し、給料日に引き出して夫に決まった額を手渡している。」(50代・主婦)妻主導でお小遣いの金額を決めているご家庭では、夫の無駄遣いを気にする声が非常に大きい印象を受けます。少数ではありますが、夫婦間で不平等とならないよう、意識されている意見もありました。共働きのご家庭では同金額をお小遣いとする。専業主婦のご家庭では、話し合い、無理のない金額を妻が管理した生活費の残りから払う、など。【夫婦ともに(夫主導)】専業主婦の方が過半数以上を占めた意見です。化粧品や交際費が払えるだけの金額を、夫がお小遣いとして給与や家計費から払ってくれるというご家庭の中には、こんな声がありました。■「夫が預金残高の入った通帳を見せたくないから、夫が主導で小遣いを払ってくれる。通帳を盗られるのが嫌みたい。」(30代・主婦)なんともシビアに聞こえますが、案外こういう考え方の夫も多いようです。まとめ各ご家庭でのお小遣いに関する考え方についてまとめてきました。無駄遣いを防ぐためにお小遣い制度を導入している、という考え方が大半をしめています。同じお小遣い制度を導入しているご家庭でも、話し合いで金額を決めるのか、有無を言わせず決めた金額を相手に渡すのか。ちょっとした立ち位置の違いはあるようです。後編では、お小遣いの実態について、さらに深く掘り下げていきます。果たして、よそのご家庭ではいくらをお小遣いとしているのか。お小遣いに含まれる使い道とは何なのか、またメリット・デメリットについても生の声を聞いてみましょう。【旦那の小遣い・後編】はこちらからアンケート実施期間:2017年7月12日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パート・アルバイト、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年08月04日最近カウンセリングで珍しく、同じような内容のご相談が相次いでありました。それは「自分が病で寝込んでいるときの夫の対応にガックリ」というものです。詳細はお伝えすることができないのですが、私自身、非常に共感できるところがありました。なにせ、私も同じような経験アリ。以前、インフルエンザにかかったことを夫に連絡したところ「晩ごはん食べて帰るから、僕のことは気にしないでゆっくり寝てね」と返信がきて、衝撃をうけたことがあります。■意外と多い!? 「頼りにならない夫」に失望する妻たちその話を友人にしたら、彼女の夫も彼女が風邪で寝込んでいると「夜ご飯何時くらいになりそう?」と聞きにきたとか。妻が病気になっても食事は作れると思っているのか…? と思ってしまうエピソードです。ご相談くださった女性たちも、「あんなに冷たい人だとは思わなかった!」「きっと自分のことを大切に思っていないに違いない!」「結婚相手を間違えた!」と腹が立ってしょうがないといった感じでしたが、病気になるまではそこそこ普通にいい夫と認識していたという点は共通していました。だからこそ余計に、いざというとき頼りにならないことがわかって失望してしまったのかもしれません。■実は男性に悪気はないのかも…自分の経験と照らし合わせても、女性の皆様のお怒りはごもっともです。しかし私は最近、もしかするとほとんどの男性には悪気はなく、もちろん妻を大切に思っていないわけでもなく、ただ物事の考え方、捉え方の違いがこの摩擦を生んでいるように思ってきました。母親になるとだいたいの女性は「寝込んでいるヒマはない」とばかり、少しくらい具合が悪くても頑張って家事や仕事をしてしまいますよね。もともと病弱な体質の方は別として、自分の母親のことを思い出しても家事をせずに寝込んでいた記憶がほとんどありません。おそらく夫たちも、自分の母親はいつも元気で、家族のお世話をしていたイメージが強いのでしょう。だから妻が少々寝込んでいたとしても、ふだんから慣れている家事はできるのだろうと思い込んでいるように感じます。■「問題解決型思考」か「共感想像型思考」か人の思考体系を大きく分けると、事実に直接働きかけようとする「問題解決型思考」と、事実から推測される感情や状況を理解しようとする「共感想像型思考」があります。一般に男性は筋道たてて論理的に物事を考える一方、他人の感情のくみ取りが苦手な問題解決型が多いと言われていますよね。問題解決型の人が「具合が悪くて寝ている人」に接した場合、「具合の悪さを解消(解決)するために寝ているのだから、邪魔せずに寝かせておこう」と判断するでしょう。一方、共感想像型の人が同じ状況に接したら「具合が悪くて寝ているなら気分が悪いだろう。熱はないのか? 食欲はあるのか? 確認しなくては」と考えます。女性は共感想像型が多いうえ、ふだん体力のギリギリまで仕事に育児にと頑張っています。それにもかかわらず風邪で寝込んでしまったら「周りに迷惑をかけて申し訳ない」という思いと同時に、「ふだん頑張っているから、こんな時くらい優しく気遣われたい」とも思ってしまうのではないでしょうか。■夫のことを「冷淡」と決めつけるのはNGそこに、問題解決型の男性が対応すると、「具合が落ち着くまで寝かせておこう」「自分も寝込むと仕事に支障が出るし子どもも困るから、風邪がうつらないようなるべく接触は避けよう」などと考えますから、結果優しい言葉をかけられることもなく、食事の心配もされずただ放置されて寝かされることになります。夫が冷淡なのではなく、「病気になった妻」に望まれていることがわかっていないのだと思うのです。■解決策は、とにかく「具体的に伝える」こともしあなたの夫が問題解決型思考であるなら、(病気のときに限りませんが特に)あなたがやってほしいこと、望んでいることを極力具体的に伝えましょう。「言わなくても見れば病気なんだからわかるでしょ」は通用しないのです。例えば、「具合が悪くて寝ているから夕食は作れない」「帰りにスーパーでお弁当を買ってきて、子どもにも食べさせて。私にはプリンとゼリーを買ってきて」「1人で寝ていると不安になるから、1時間に1回くらい様子を見に来て声をかけて」というように、「自分が寝込んでいる状況を解決するのに、今何が必要なのか」をきちんと指示することが必要です。「どうして一言“大丈夫?”と気遣ってくれないの?」「なぜもっと病気の妻に優しくできないの?」と責めても、「大丈夫じゃないから寝てるんでしょ。なぜわざわざ大丈夫と聞かなくちゃいけないんだ?」「優しくしてるから、ゆっくり寝かせているんじゃないか」と噛み合わない喧嘩になってしまいます。「大丈夫と気遣われたほうが、優しく声をかけてもらったほうが、自分の場合早く病気から快復できるのだ」ということがきちんと伝われば、彼らはそのように行動してくれます。問題解決型の人は他人の気持ちを推しはかったり共感するのは苦手ですが、「話せばわかる」のです。ふだんあまり家事を手伝わない夫ならなおさら、まずは何をしたらいいのか思いつかないので、病気を機会に家事に慣れてもらってもいいかもしれませんね。今度もし風邪をひいてしまったら、ぜひ試してみてください。
2017年06月24日パパと子どもが一緒に過ごす時間について、アンケートでは半数以上のママが「足りていない」と回答しました。けれど、いざパパに子どもを任せるとなると、危ないことをさせないか甘やかし過ぎないか心配になるのが、ママの正直な気持ちではないでしょうか。しかしこうした両親の育て方の違いこそ、子どもの成長にとってプラスになるそうです。今号の特集はパパもママも必見です!お話を聞いたのは:おおたとしまささん育児・教育ジャーナリスト。男性の育児、教育、子育て夫婦のパートナーシップについて、執筆・講演活動を行う。著書に「忙しいビジネスマンのための3分間育児」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。14歳の男の子と11歳の女の子のパパ。夫婦の違いが多様な価値観を子どもに伝える部屋中におもちゃを広げて遊ばせる。すぐお菓子を買ってしまう。普段のしつけをガラガラと崩していくパパに、「余計なことしないで!」と思うママも多いのではないでしょうか?しかしそうした夫婦の違いこそが、子育てを豊かにしていくと私は考えています。いつもパパの意見がママと一致していたら、子どもは一つの価値観にしか触れられません。でもママに叱られた後に、パパが「やりたかった気持ちは分かるぞ」と言ってくれることで、人の意見は一つではないと学びます。子どもを取り巻く大人が少なくなっている現代こそ、パパにはママと違う価値観を伝える存在であってほしいのです。お互いの頑張りを認め合うことが夫婦円満のコツ「パパには安心して子どもを任せられない」という声も聞きます。でもそれって、ママがさせていないだけではないでしょうか?「どうせできないから」と諦めてしまうのは、「うちの子は自分で起きられないから」と、毎朝起こしてあげるのと同じ。パパの成長を妨げています。本当にやってほしい気持ちがあるなら、思い切ってパパに子どもを一日預けてみましょう。帰宅して、外食やコンビニご飯で済ませていた(私もやります)としても、頼んだからには「一日頑張ってくれてありがとう」とお礼を伝えて。「やっぱり私がいないとダメね」は、心の中で思っておけばいいんです。後輩に仕事を教えるのと同じで、最初から自分と同じレベルは望めません。成功体験をたくさん積ませ、パパのスキルアップを待ちましょう。反対に器用にこなしてしまうパパは、帰宅したママに向かって「楽勝だったよ」と言わないように。それはたまたま10キロ走った人が、終わらないマラソンを走っている人に向かって「走るのって楽しいね」と言っているようなものです。そもそもこなす量が違うのですから、「ママがいなくて大変だったよ」という気持ちを表してあげて。衝突し合いながらパートナーシップは深まっていく食事の時のテレビや、おでかけ帰りのジュースを良しとするかなど、子育てについての夫婦の意見はいちいち違って当然です。悪いのは意見が割れることではなく、考えの違う二人が無理に結論を出そうとすること。お互いに自分の意見を言ったらそこで終わりにするのがおすすめです。結論を出さないと意味がないんじゃないの、と思われるかもしれませんが、大事なのは「パパ(ママ)はこういう考えの持ち主なんだ」ということがお互いにインプットされることです。すると次第に「自分はこう考えるけれど、パパ(ママ)ならこう思うんじゃないかな」と、相手の立場に立って考えられるようになっていきます。これが関係を進化させられた、夫婦のパートナーシップです。意見の食い違いを恐れたり、相手の考え方に耳を閉ざしていては、それ以上夫婦の関係は進化していきません。次にまとめたので、参考にしてくださいね。◆夫婦の意見が違うとき話し合いを泥沼化させないコツ1.結論を出そうとしないお互いに意見を出し尽くしたらそこでストップ。多くの人は「話し合うからには結論を出さなきゃ」という考えに陥りがちですが、話し合いの目的は「相手はこんなふうに考えていたんだ」と知ることです。2.最終決定者を分野ごとに決めておく子どもの習い事や受験など、どうしても意見を一つに絞らなければならない場合もあります。例えば、教育はパパ・しつけはママというふうに、あらかじめ分野ごとの最終決定者を決めておきましょう。3.決定者は相手の考えを最大限尊重する最終決定者は、何でも好き勝手に決めていいわけではありません。自分が決める側だからこそ、相手の意見をよく聞き、最大限に尊重した決断をすること。それが民主主義のマナーです。Q.ママから見て、パパが子どもと過ごす時間は足りていますか?Q.「足りていない」と感じる理由は何ですか?(複数回答)※2017年3月1日~4月11日、Webアンケート、有効回答数1296量より質でキメる!3分間パパ遊び仕事で忙しく帰宅後はぐったり…。子どもと過ごす時間が少ないパパは、遊び方もママと違って当然。「仕事のことを頭に残したまま長時間遊ぶのではなく、たった3分間でも子どもに集中することが大事」と語るおおたさんに、限られた時間の中でできる、おすすめの遊びを聞きました。●ジェスチャーゲームパパと子どもで順番に何かを演じ、それを当てるゲームです。「早く正解した方が勝ち!」と競ったり、ママにどちらがうまいか判定してもらってもいいですね。●携帯アプリを遊び道具にできればゲーム要素のないアプリを、アイデアで遊び道具に変えるのが理想。例えば電灯アプリの光を、暗くした部屋の壁に当てて動かすだけでも子どもは喜びます。外出先なら、ホワイトボードアプリでお絵描きや、迷路を描いて遊ぶのもいいですね。ごみ箱バスケットチラシなどを丸め、ごみ箱をめがけて「せーの!」で投げ入れる遊び。ママには怒られそうですが、「狙って投げる」という運動能力が鍛えられます。ごみ箱の位置をだんだん遠くしたり、投げるものを変えたりして盛り上がりましょう。●宝探しゲーム折り紙やお手紙など、ちょっとしたお宝を家の中に仕込み、「棚の裏に何かがあるよ」というヒントを頼りに子どもが探します。出張が多いパパなら、出張日数分のお宝を仕込んでも。毎日一つずつ探してもらえば、パパの存在感もアップします。●子どもに遊びを教えてもらう「今、幼稚園で何がはやっているの?」と聞いてみましょう。手遊びや替え歌など、子どもは道具を使わなくてもできる遊びをたくさん知っています。普段は教えてもらう立場なので、パパに「へぇ~!」と感心されるだけで大満足してくれるものです。●なんでだろう?クイズ「散歩中の犬がしょっちゅうおしっこするのはなんでだろう?」など身の回りのことをクイズにします。思いもよらない答えが返ってきたら「面白い考えだね」と発想力を褒めてあげて。パパも答えを知らないときは一緒に調べてみましょう。子どもの心をつかむ!3秒名セリフ集遊びだけでなく、普段の関わり方も大事。3秒で子どもの心をぐっとつかむパパの名セリフを紹介します。●「きみのおかげでパパはパパになれたんだよ」子どもは「パパは初めからパパだった」と思っているもの。自分はパパにとって大きな存在なのだと知ることが、自尊感情につながります。●「さっきは怒り過ぎた、ごめんね」こんなことを言うと父親としての威厳がなくなると思うのは間違い。自分の誤りを潔く認められる人こそ、子どもは威厳を感じるものです。●「こうしていると疲れが取れるなぁ」子どもを膝に乗せたり、ぎゅっと抱き締めたりしながら言いましょう。自分にはパパを癒せる力があることや、もし子ども自身にもつらいことがあったときは、家族にぎゅっとしてもらえばいいんだ、ということを伝えられます。●「いいイタズラだね!」子どもがイタズラをして、ママに怒られたとき。それが本当にセンスを感じるものであれば、こっそり耳打ちしてあげるといいでしょう。●「ママにはナイショだよ」子どもをワクワクさせ、パパと子どもの絆を深める魔法の言葉です。公園の片隅にドングリを隠すなど、他愛のないことであれば二人の秘密にしてしまいましょう。単身赴任中のパパたちへ 超時空大作戦で離れていても心は近くに!時間があるときはスカイプなどのテレビ電話で、赴任先と自宅をつないでおきましょう。スカイプでつないだまま、同じ時間にご飯を食べるのもいいですね。距離は離れていても、子どもが「パパはいつも僕・私のことを考えてくれている」と思えることが大切です。「子どもが苦手」なパパたちへ 無理に反応しなくてOK子どもを喜ばせようと、無理にオーバーな反応をする必要はありませんよ。子どもは感づきますし、「無理をしてでも人から期待されたリアクションをしなければいけない」という意識を刷り込みかねません。遊び相手が苦手なパパなら、日曜大工や洗濯物たたみなど、お手伝いに子どもを巻き込んでしまいましょう。自然な声掛けが出てきますし、「パパの役に立てた」だけで子どもは大満足です。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)illustrationYAMAMOTO Mamoru
2017年06月07日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日5月25日は「主婦休みの日」であることをご存じでしょうか。24時間休みのない家事をこの日ばかりは休もう! という趣旨のもとにつくられた記念すべき1日ですが、家事をがんばる妻を、夫はどう感じているのでしょう? そんな疑問にまつわる、おもしろいアンケートがこのほど実施されたのでご紹介しましょう。■「主婦休みの日」って?「主婦休みの日」とはサンケイリビング新聞社が提唱している、がんばる主婦が家事を休んでリフレッシュできる日のことです。2009年4月には日本記念日協会に認定され、胸をはって(?)主婦が休める貴重な1日となりつつあります。いつもの家事を夫や子どもが代わりに挑戦できる絶好の機会にもなり、家族の絆が深まる試みとして徐々に広がっています。■夫も妻も「入れ替わりたくない」派、多数!主婦休みの日にちなみ「もし夫と妻が入れ替わったらどうなるか」というアンケート調査がおこなわれました。「もし夫・妻と入れ替わることができるとしたら入れ替わりたい?」という質問で夫57.8%、妻56.3%と回答の半数以上を占めたのは「入れ替わりたくない」という意見!妻の意見に注目すると「1日中責任が重い仕事はきつい」といった仕事へのプレッシャーを理由としているようです。反対に入れ替わってみたい人の理由には「家事は女がやるもんだという夫に、すべての家事をやらせたい」という意見も。夫が責任ある仕事をしているのは理解しているけれど、家の中が快適に保たれているのは家事がなされてこそ! それを妻がしていることもしっかり理解してほしい、という人が多いように感じました。■もしも入れ替わったら「これがしてみたい!」もしも夫と妻が入れ替わったら、お互いにどんなことがしてみたいと思っているのでしょうか。したいことについて意見が多い順に見てみると、妻の場合は「夫の職場で過ごす」「家でゴロゴロする」「夫の仕事をする」、夫の場合は「家で過ごす」「子どもと過ごす」「料理」となっています。一方、やりたくないことについては意見が多い順に妻が「夫の仕事をする」「通勤」「残業」、夫は「掃除」「料理」「洗濯」となっています。つまり、妻は「会社に行き、仕事をすること」、夫は「家事をすること」が嫌な人が多いようですね。これは、いいかえればやりたくないことをお互いがやってくれている状態。そう思えば「私ばっかり家のことをしている気がする!」という苛立ちもやわらぐものではないでしょうか。「おつかれさま」の言葉がけが、自然と口をついて出てくる関係はすでにできあがっているのかもしれませんね。主婦を休んで好きなように過ごす時間も、夫婦で「おつかれさま」と声をかけあう習慣もどちらも大切にしていきたいですね。<参考サイト>サンケイリビング新聞社 「もし、夫と妻が入れ替わったら!? 妄想アンケート」 「主婦休みの日」
2017年05月25日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいたんママです。長男小3ちゅんたん、次男年長ゆいたん、三男年少ほーちゃんの三兄弟の母です。こういっちゃ何ですが、ここ数年で夫がめちゃくちゃ進化したんです。 今までお給料を持って帰ってきてくれるという最低装備しか備えていなかったのに、ここ2年程で色々オプションがついて、ものすごくハイスペックになったんです。かつては、イクメンとかイケダンとかいう類いのものからはほど遠い存在でして。 一番酷かった時期は次男のゆいたんを生んで、三男のほーちゃんを産むまでの間。 ひ、ひどい(笑)この頃は私も「あなたなしでも育ててみせるもん!」って夫に期待しないように諦めていて、夫は夫でどんどん強くなっていく妻に開き直ってるような時期でした。ゆいたんが0歳の時なんて一年間通してゆいたんのオムツ交換したこと、両手にも満たなかったんですよ?(少なっ)根本的に触れあう時間も密度も少なすぎて、ゆいたんと夫の思い出がほとんどありません。そんな最小限夫が、今では休日には食器を洗ってくれたり、ゴミ捨てをしてくれたり、子どものお風呂や寝かしつけ、その他諸々やってくれるようになったんですから、この変わりようったらそりゃあもう信じられません。 私、家事の中でいっっっちばん苦手なのが食器洗いなんです。特に晩御飯を食べたあとの片付けが大嫌いでとにかくやりたくない。それを黙って買って出てくれるので、もうそれだけで夫の背中に向かって拝みたいぐらいです。では、何がきっかけで夫がこんなに変わったのか、当の本人に聞いてみました。私の認識では、ほーちゃんが1歳の頃に、私が仕事を始めた事がきっかけだと思っていますが、果たして夫の言い分はいかがでしょうか? たはーーっ!(笑)そうです。私、めっきりやらなくなったんです。えへ。今まで妻がやってくれて当たり前だったものを妻がやらなくなったので、夫がやるしかなくなったとでもいいましょうか。良いのか悪いのか分からないけれど、まさに怪我の功名。今となっては、もっと早くに「私できませーーん!」って白旗あげればよかったって思います。あんなに髪の毛振り乱して頑張らずに、助けて! ってお願いすればよかったんだけれど、当時の私には「主婦なんだからこれぐらいやらなきゃ」っていう意識が強すぎたようです。あの時代があったからこそ、今の環境に感謝ができるんだと思うことにしています。最初からやってくれる夫だったら、今ほど震えるように喜んでなかったかもしれません。ただ、妻がやらなくなったからといって、夫がなんでもやってくれるかといえばそれは違うようです。実は暗黙のルールがあるのです。コツは、だそうです。夫は食器洗いとか、食卓の片付けなどは苦にならないけれど、(むしろ私なんかよりずっと完璧に仕上げる)逆に洗濯を干したり畳んだりするのは大嫌い。(私は嫌いじゃない)数ある家事の中でも夫と私で「嫌いなもの」「別に嫌いじゃないもの」に、うまいこと分かれていたりするものなんですよねえ。面白いことに、そこがうまく合致した、というかさせたんだと思います。今、ご主人が全然手伝ってくれなくて「もう夫はアテにしない」と思い始めている奥さま方。どうか諦めないで~!ふとしたことがきっかけで状況が変わるってことあるんですよ。我が家の場合、私が職務放棄したことが良いカンフル剤となりました(笑)。ただ、男性側の意見として夫いわく「得意なものをやらすのが一番」ということなので、まずは得意なものからお願いするのが味噌だと思われます。あれもこれもと最初から頼みすぎないのもコツ。(うちのように最初のレベルがどうしようもないぐらい酷い場合は、ですよ?)徐々に、徐々に。です。我が家の場合、あとはトイレ掃除さえしてもらえれば言うことなし!なので、目指すはトイレ掃除陥落です(ガッツ)。
2017年05月04日旦那さんやお子さんは家事に協力的ですか?嫁さん・ママがやるのが当たり前、と思われているようなら要注意。共働きでも専業主婦でも、家事すべてを女性ひとりが請け負うのは大変なことです。ストレスを抱えないためにも、状況に応じて家族で家事を分担していくことが大切です。それでは、それぞれの家庭における家事の実情を探っていきましょう。皆さんの家庭では家事を分担していますか。夫婦や家族で生活していると、女性が家事全般を背負ってしまいがち。日頃の家事をこなす専業主婦にも休息は必要ですし、共働き家庭の女性がすべての家事を請け負うのも今どきおかしな話です。時として家事の分担がいさかいの原因となることもあります。問題がある場合は小さなストレスが積み重なってしまう前に改善することが重要。今回は20~50代の既婚女性50人を対象に、家事の分担についてアンケート調査を行いました。この機会にご自分の家庭の家事事情を確認してみましょう。■目次1.必要に応じて家事を分担している家庭がほとんど2.「ゴミ捨て」はやっぱりパパのお仕事!3.子供も家族の一員。将来のためにも家事を分担4.家事の分担が夫婦喧嘩の原因に…?5.協力すれば「家」も「心」もスッキリ!まとめ1. 必要に応じて家事を分担している家庭がほとんど掃除に洗濯、買い物や炊事など、日々の家事はたくさんあります。一人暮らしの場合なら部分的に省きながらでも、基本的には自分ですべてやることになります。しかし結婚や出産によって夫婦・家族生活をするようになれば同じ家で暮らす人数も増え、やるべきことも増えます。現代においては共働きの家庭も多く、女性の社会進出や「イクメン」に代表されるような家事・料理を積極的にする男性も話題。昔のように“仕事は男、家事は女”という考え方は通用しなくなってきています。そのような世の中ではありますが、夫婦ともに働いていても、やはり家事は女性がメインでやっている場合が多いのも現実。まずは、夫婦で分担を決めて家事を行っている家庭がどれくらいあるのか、20~50代の女性50人にアンケートを行いました。50人のうち43名が「家事の分担ははっきり決まっていない」と回答。アンケートの対象に専業主婦の方も多く含まれていることもありますが、しっかり分担している家庭は意外に少ないようです。■家事は女性中心。男性はお手伝いという場合が多い■「夫は家事を一切しないので、家事の分担は100パーセント私です」(30代・主婦)■「専業主婦なので、家事はすべて主婦がするものだと夫も妻も考えている」(50代・主婦)■「夫は、家事は女がやるものとすりこまれているので、分担はしない。できない」(40代・主婦)なかにはこのように、昔からあるような夫婦分業をしている家庭もまだまだ多いことがわかりました。それで折り合いがついていれば良いのですが、女性側がストレスを抱えてしまっている場合は改善の必要があります。■「できるときに、できる方がやるっていうのが暗黙の了解になっています」(20代・主婦)■「決めてしまうと、やった・やらないになるので、基本は私で、出来そうな時は、旦那さんに手伝ってもらいます」(30代・パート)■「共働きのとき、家事負担を固定したら、手段が目的になり不和の元になっていると感じた。なので、お互いにゆるく決めて、やりたくない、できないときはやらないことにしている」(40代・主婦)■「夫は仕事が忙しいので家事は主婦である私がほとんど行い、空いてる時間に手伝ってもらうという感じです」(30代・個人事業主)あえて明確な分担をせずとも、お互いの合意によって適度に分担できている家庭も多く見られました。仕事の都合もあるようですが、やはりメインは女性。基本的には女性側がやっていても、頼むと快く引き受けたり、時間に余裕がある時は積極的に家事をしたりするような男性も多くいることがわかりました。■家事の分担を決めている家庭は少数派■「もともと共働きだったので、分担するのが当たり前になっています」(30代・主婦)■「決めないと夫は全然家事をしないため、とても少ないが、役割はきちんと決めた」(40代・パート)■「土日は旦那が茶碗を洗い、洗濯ものを畳む。旦那が出来そうなことはそれぐらいしかないから、休みの日ぐらいはしてもらう」(40代・主婦)少数ではあるものの、家事を分担して行っている家庭もあります。決して共働きの家庭が分担している、という傾向はありません。自然と得意不得意で分担しているという前向きな理由もあれば、そうしなければ主人が何もしてくれないというネガティブな声もありました。2. 「ゴミ捨て」はやっぱりパパのお仕事!分担を決めていなくても、状況に応じて家事を手伝っている男性が多いことがわかりました。それでは、具体的に旦那さんはどんな家事を引き受けていることが多いのか聞きました。【ゴミ捨て】■「主人が先に出勤するので渡しやすい。だいたい同じマンションの旦那さんもゴミ捨てをしているので当たり前のようです」(30代・個人事業主)■「ゴミ捨てぐらいしたしてくれません。しかも、ゴミは私が集めて袋をまとめて玄関に置いておかないとしてくれません」(40代・主婦)「ゴミ捨て」はパパが行う家事の定番。力仕事でもありますので、他の家事をしなくてもゴミだけは出勤のタイミングで持っていくという場合が多いようです。【食器洗い】■「ご飯を作った後はゆっくりしたいので、ご飯を作った代わりということで、旦那さんに食器洗いをお願いします」(30代・パート)■「料理を作るのは苦にならないが、片付けるのはあまり好きじゃないので。夫は料理は得意ではないが、片付けなら出来るので」(50代・パート)食事の用意はやはり女性が行う場合が多いようですが、その後の「食器洗い」をしっかりやるという男性も多いようです。肌の弱い奥さんの手荒れを心配して、率先して引き受けるという優しさを発揮している旦那さんもいました。【掃除】【料理】■「掃除好きなので、本人が好きなものを頼んだ方が進んでやってくれるから」(40代・個人事業主)■「掃除は夫が好きな方だし、掃除機をかける程度ですが手伝ってもらいやすいと思いました」(50代・主婦)■「疲れている時は夫に料理を頼んで作ってもらうことがある。夫も料理が好きなので特に不満もなくやってくれる」(30代・パート)■「土日は主人が食べたいものを自分で作りたいという気持ちもあるようで、昼食と夕食をよく作ってくれる」(30代・派遣社員)「掃除」や「料理」を得意という男性も多く、時間がある時にはむしろ張り切ってやる場合があります。専業主婦の方は平日に家事を頑張っているぶん、土日は負担を減らそうと家事を積極的にやってくれる男性もたくさんいることがわかりました。3. 子供も家族の一員。将来のためにも家事を分担子供のいる家庭では、子供に家事を手伝ってもらうことがあります。いずれ独り立ちをすることを考えると、現代では男女ともに教育の一環として家事をしっかり教えることも重要でしょう。子供なので夫よりも仕事の幅は狭くなりますが、同じく「ゴミ捨て」「食器洗い」「掃除」などが子供にも頼みやすい家事となりました。■楽しく家事のお手伝い■「ゴミ捨ては一番簡単なことだし、外に出られるので比較的喜んでやってくれるから」(50代・正社員)■「子供が一番好きな家事は食器洗いです。遊び感覚で、時間がかかるし泡がついたまま洗えていない、逆にキッチンが汚れる等トラブルが絶えませんが。後でこっそり洗い直します」(40代・主婦)■「料理は興味を持っているので、子供用の包丁で野菜を切ってもらう。洗濯干し、洗濯たたみも興味を持っているのでやってもらってます」(30代・主婦)■「15歳の息子はわりと家事を率先して手伝ってくれます。その中でも料理をするのが好きらしいので、私がご飯作りに億劫になる週末などに息子が作ってくれるので有難いです」(40代・主婦)進んで家事を手伝おうとする子供が多くいます。年齢や性別にもよりますが、興味を持って家事ができる時にしっかり覚え、それが習慣となれば親も助かります。何より、子供の生活力もアップ。多少の問題があっても、危険がない限りは色々チャレンジしてくれるのも微笑ましいものです。■場合によっては「しつけ」の意味も■「自分で遊んだものは自分で片付けさせることを徹底している。畳んだ洗濯物をタンスにしまう手伝いをしてくれる」(20代・パート)■「ごくごく稀に、洗濯物を干してくれる時があります。というか、強引にさせるときがあります」(40代・主婦)■「春休みや夏休みなど、長期のお休みのときはしつけもかねて手伝ってもらいます。洗濯を干すのが下手なので、きれいに干せるようになるために手伝ってもらいます」(40代・主婦)■「一緒に料理をしたり、お菓子を作るようにしている。食育の第一歩だと思っている」(20代・パート)長期休業などの際、小学校などでは家のお手伝いをするように促すこともあるほど。子供のやる気があるかどうかに関わらず、いずれ困ることがないように家事を教えることも大切です。子供も家族の一員。半ば強制的にでもやらせる、という意見もありました。4. 家事の分担が夫婦喧嘩の原因に…?普段の家事はあまり明確な分担がされていないことが明らかになりました。担当を決めなくとも、臨機応変に夫婦で家事を進めている場合が多いようです。しかしながら、やはり家事は女性が中心であるというのが事実。なかにはそこに不満・ストレスを抱える女性もいるはずです。些細なことでも忙しい中で積み重なると、いずれ耐えきれずに爆発してしまうこともあるのが人間です。家事のことが家族の深刻な問題になる前の対策が重要ですが、実際に「家事の分担」が原因で夫婦の喧嘩に発展することがあるのかどうか、本音を聞いてみました。【「いいえ」と回答】アンケートの結果、多くの家庭では家事の分担については穏便に済まされていることがほとんど。問題なく分担ができている場合もあれば、諦めてそう落ち着いている場合もありました。■「共働きなので、どちらかができる方がすれば良いという考えの持ち主の夫なので、率先して台所や育児に参加してくれていて助かっています」(40代・個人事業主)■「特にきっちりとは決めていないので、土日だけ旦那が手伝ってくれたらそれでいい」(40代・主婦)■「専業主婦で家事を夫に分担してもらうことはほとんどない。それで二人とも納得している」(50代・主婦)■「お互い得意な事を分担しているし、出来ない時など声を掛け合うようにしているから」(40代・正社員)このように夫婦の合意の上で、家事をそれぞれ請け負ったり、仕事・家事でしっかり分業できていたり。働き方の関わらず、お互いに納得して上手くやり繰りできているのは何よりです。■「結婚当初は共稼ぎだったため喧嘩も多かったような気がしますが、現在私は専業主婦なので喧嘩になることはないです」(50代・主婦)■「夫は家事をしませんが、私がやるものだと互いに暗黙の了解があります。時々私が苛立つ事はありますが、態度にはあらわさないので喧嘩にはなりません」(40代・主婦)専業主婦に多い意見ですが、基本的に女性が家事をやることに落ち着いてしまったという家庭もありました。また、共働き時代にはもめたことがあっても専業主婦になって解消されたという場合もあるのです。【「はい」と回答】3割ほどの家庭では、現に家事の分担が問題で喧嘩になることがある、という結果となっています。■「自分はパートで夫は正社員だが、共働きで子どもに関することはほぼ私がしているのに、夫が家事を手伝わないので喧嘩になる」(20代・パート)■「共働きだった時にはお互い余裕がないので家事分担についてケンカをよくしました」(30代・主婦)こちらは先の専業主婦の例が現在進行形で起きているケース。お互い忙しいのにもかかわらず男性側が家事に非協力的だと、女性の不満は募っていくばかりです。■「あまりにも主人が動かないのと少しゴミ捨てや洗濯物を取り込んだだけで、してやった的な上から目線で言われるので喧嘩になります。女性が当たり前のように家事育児していると思わないでほしいです」(30代・主婦)■「周りに家庭の、家事に協力的な旦那さんの話をしただけで、私の旦那は切れる」(30代・個人事業主)やはり現在でも、家事は女性がやるものと思っている男性はいます。昔ながらの考え方が悪いわけではありませんが、どちらかが納得していない状況には問題があると言えます。5. 協力すれば「家」も「心」もスッキリ!時にトラブルになることもある、家事の分担。社会で活躍する女性・家事育児に励む男性も多くなった世の中ですが、今のところは女性がメインで家事をする機会が多いというのが現状です。しかし家事には力仕事や汚れ仕事なども含まれますし、旦那さんも家族の一員として、家事全般を奥さんに任せっきりというのも考えどころ。専業主婦や共働きなどは関係なく、夫のほうも頼まれたら気持ち良く引き受けたり、時間に余裕があるときは自ら家事をしたり、お互いに支え合う心が重要となります。家族は共同生活。一方的な押し付けとしての“分担”ではなく、負担を減らし合うような“分担”ができていれば、家もお互いの心も気持ち良い状態に保つことができまるのです。実際にそのような関係性を築けている家庭では、家事のことで喧嘩になるようなことはありません。それぞれの得意分野を考慮し、家族で支え合うような分担ができている成功例やポイントを皆さんに聞きました。ぜひ参考にしてみてください。■「お互いができることは何かを明確にすると頼みやすいし、どちらにとってもやりやすいと思います」(40代・パート)■「ホワイトボードに主人に協力してもらいたい事をかく。終えたら消す」(30代・個人事業主)■「家にいる時間は自分の方が長いので、主人の負担にならないような仕事を振り分けています」(20代・正社員)旦那さんがこれまで家事をまったくしていない場合は始めるのが困難ですが、時間・能力的にどんな家事ができるか、それぞれ把握しておくことがまずは大事。そのうえで分担・依頼します。専業主婦の方も、旦那さんが意外に家事が忙しいことを理解していないかもしれませんよ。■「子供も含めて皿洗いは当番制。ゴミ出しは子供の担当に割り当てている」(50代・正社員)■「自分のことは自分で片づけること。洗濯物を畳んでもそれを各自自分で収納する」(40代・主婦)夫だけでなく子供についても、できる家事は自ら手伝うような習慣づけがポイントです。忙しそうなパパが家事を頑張っていたらきっと良い影響があるでしょうし、子供の将来のためにもなります。■「『これをやって欲しい』とお願いします。決して偉そうとか、当たり前という口調ではなく、お願いという姿勢です」(50代・主婦)■「その都度その都度頼まないと、普段やる習慣がないから男性は忘れてしまいがちなんだと思います。表を作るとストレスに感じることもあると思うので」(30代・個人事業主)こちらは夫婦ともに気をつけるべきこと。忙しいのはお互い様と考え、それぞれできる家事を分担・依頼できるような環境ができれば理想的です。どちらも「やって当たり前」という気持ちは控えたほうがお互いに気持ち良く過ごせます。まとめ何かとやることが多い家事。旦那さんの仕事は週末休みでも、家事は毎日のようにやらなければなりません。共働きにもかかわらず家事の多く負担している女性の方や、家事や育児に奔走する専業主婦の方も、一人でストレスを抱えていたら要注意です。家事の分担は、時に大きな問題にまで発展する可能性もあります。まずは、家事は家族みんなの仕事という意識が必須。それぞれの考えや忙しさも考慮しつつ、環境的・精神的に気持ち良く暮らせる家づくりを目指してください。アンケート期間:2017年3月24日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、パートアルバイト、経営者、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年05月01日家族全員、「居心地がいい」と感じる家。そんな家庭は、夫婦の仲もよかったりしますよね。夫婦関係をいつも良好に保っておくためには、何が必要なのでしょうか。ある調査によると、夫婦円満な家庭にはある共通点があることがわかりました。■「ともに働き、家庭を支える」夫婦の増加 「男女共同参画白書 平成28年度版」 (内閣府男女共同参画局)によれば、専業主婦家庭は昭和55年ごろから減少傾向にあることがわかります。(参考)1.昭和55年から平成13年までは総務庁「労働力調査特別調査」(各2月。ただし、昭和55年から57年は各年3月),平成14年以降は総務省「労働力調査(詳細集計)」より作成。「労働力調査特別調査」と「労働力調査(詳細集計)」とでは、調査方法、調査月等が相違することから、時系列比較には注意を要する。2.「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」とは、夫が非農林業雇用者で、妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯。3.「雇用者の共働き世帯」とは、夫婦共に非農林業雇用者(非正規の職員・従業員を含む。)の世帯。4.平成22年及び23年の値(白抜き表示)は、岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。共働き世代が専業主婦家庭を上回り始めたのが平成4年ごろから。平成9年からは共働き世帯が上回り、平成27年には共働き世帯が1,114万に。現代は「共働き夫婦」があたり前な夫婦の形となっていることがわかります。■夫婦円満度の平均は?共働き家庭がスタンダードとなってきた現代の夫婦に関する、アンケート調査の結果をご紹介します。雑誌『ゼクシィ』が行った「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」では、パートナーとの「円満度」を自己評価した結果を発表しています。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(n=1600 インターネット調査 2017年1月実施)(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)夫婦円満度を100点満点で自己評価すると、「76点」が前年代平均値に。でも20代では81点だった平均点も、50代には71点と少しずつ点数がさがり、一般的に年齢を重ねるにつれ円満度はさがる傾向であることがわかります。■円満な夫婦の秘訣とは?でもじつは、年代が上でも90点以上の高い円満度を保っている夫婦も! 夫婦の関係性を良好に保つ秘訣(ひけつ)は、何なのでしょうか。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)先ほどの「夫婦円満度」で、「高円満度」(90点以上)、「中円満度」(75点以上89点以下)、「低円満度」(74点以下)に分けておこなわれたアンケート結果があります。 新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)「高円満度」「低円満度」を比較すると、「お互いを尊敬している」としているでは、「高円満度」が72%もあるのに対して、「低円満度」では18%。その差分は、なんと54%もあるという結果に。さらに「毎日コミュニケーションを取っている」では、「高円満度」と「低円満度」の差分が48%でした。このことから高円満度夫婦は日ごろから互いを尊敬し、密なコミュニケーションを意識していることが伺えます。■共働きだからこその会話術昔に比べ、互いに働き、ともに生計をたてる関係へと変化しつつある現代の夫婦関係。お互いが満足し合える関係を続けるために「尊敬」「コミュニケーション」といった要素を大切にしている人が多いようです。普段、こうした要素を意識してこなかった人もいるかもしれません。毎日が忙しすぎて、短い時間での最低限の話や子どもの話題だけになっていたというパパママも多いのではないでしょうか。でもたまには夫婦で「来週は暑くなりそうだね」「昨日、会社に行く途中でこんなレストランを発見したよ」といったささいなやりとりを、とりいれてみてはいかがでしょうか。また「靴がボロボロになってきたね」「少しやせたんじゃない?」など、相手の様子に注目した声がけは「見てくれてるんだ」とうれしくなるもの。身近にいる相手だからこそコミュニケーションをないがしろにせず、一緒の時間を楽しんでみましょう。円満な夫婦関係を保つことは、家の居心地をよくすることにもきっとつながっていくはずです。<参考サイト>・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」 ・内閣府男女共同参画局ホーム 「共働き等世帯数の推移」
2017年04月17日夫婦といえども、もとは赤の他人。育った環境や性別の異なる夫婦間で、実りある話し合いをするのはなかなか難しいことも。そこで今回は、ビジネス会議を成功させるためのポイントを参考に、夫との話し合いをグダグダで終わらせないためのコツを考えてみます。ポイントをしっかりおさえておけば、「長い時間をかけたのに、結局グダグダ…」「気づけばケンカに発展!」「お互い納得できないまま終わる」といった結末を避けられるかもしれません。■話し合いのゴールは何?どのような会議や話し合いでも、まず「何について話し合うのか?」というテーマ、そして「どこを目指すのか?」というゴールの設定が重要です。しかし、夫婦間の話し合いでは、これが曖昧になりがち。話し合いの途中で目的がわからなくなることもめずらしくありません。たとえば「もう少し家事に協力してほしい」と妻から夫へ話し合いを持ちかける場合。話し合いの目的をなるべく具体的に決めておき、夫婦2人でそのゴールを共有することが大切です。<「夫の家事協力」による話し合いのゴールとは?>・夫が担当する家事を決定する・「協力が必要なことを、夫に理解してもらう・担当できそうな家事を夫に検討してもらう(後日、再度話し合う)■そのこと相手は知っていますか?ビジネス会議では、参加者全員がテーマについて同じレベルの知識を持っていることが大切だとされています。これは夫婦で話し合う場合も、同じではないでしょうか。でも夫婦だとこんな会話になっていませんか?妻:「ゴミを出していると通勤電車に間に合わない。だからあなたに出してほしい」夫:「早めに出せば間に合うのでは?」これだけ読むと、夫の言い分はごもっとも。しかし、妻としては「協力する気がないのね!」と少しイライラしてしまいそうな展開です。このままでは、話し合いは平行線。しかし、もし妻の言葉に次のような背景があったらどうでしょうか?<話し合いの背景を説明すると…>妻:「ゴミ出しのシステムが変わって、7時半~8時の間にしか出せなくなったの。私は7時すぎには家を出ないと通勤電車に間に合わないから、あなたにお願いしたい」このように詳しい事情がわかれば、夫の返答もまた変わってことでしょう。「ゴミ出しシステムの変更」を知っているかどうかで、話し合いの流れは大きく変わります。話し合いをはじめる前に、まずお互いの知っていること・知らないことを整理しておきましょう。■「感情」だけでは話し合いは堂々巡り妻:「家計が厳しいから、あなたのお小遣いを減らしたい」こう言われた夫の多くは、きっと追い詰められた気持ちになりながら「嫌だ!」と言うでしょう。続いて妻が「本当にキツイのよ…」と畳み込んでも、夫は「こっちもキツイって…」と返してくる。これでは、結論が出そうにありません。ビジネス会議のコツとしてよく言われるのは、「事実」と「感情」をわけて考えるべきということ。事実は変わりませんが、感情の部分は人によって異なりますし、議論の中で変わることもあるからです。上記のやり取りでは「事実」が登場せず、「厳しい」「嫌」「キツイ」という感情だけが語られています。ここに事実となる要素をプラスして、検討材料が増え、堂々巡りの話し合いを避けられるかもしれません。<話しあいに必要な事実>妻:「春から子どもの塾費用が○円プラスになるの」夫:「俺の場合は、昼ご飯代に最低でも○円はかかっている」妻:「(家計簿を見せならが)このように節約しているけれど、それでも赤字なの」このような事実から、「塾の必要性」「ランチをお弁当に変更」「固定費の削減」といった話しあいポイントが明確になってきます。■夫が「話さない」ときはどうする?会議にはいろいろな参加者がいて、それぞれの性格や価値観があります。なかにはじっくり考えてからでなければ発言できない人もいるでしょう。ここで「発言しないこと」に腹を立てても、事態は好転しません。むしろ、相手を委縮させてしまうだけなので、「これについて、反対意見はないの?」「なぜ、○○だと思うの?」など、質問を細かく分けて具体的にすると、相手から本音を引き出しやすくなります。話し合いの途中から「私ばっかり話しているじゃない! そっちも何か言ってよ!」とイライラしてくることが多い人は、試してみてはいかがでしょうか。また、相手の口数が少ないなら、最終的に「納得したか、理解したか」がわかりにくい場合があります。そのまま話し合いを終えてしまうと、モヤモヤが残る結果に。それを避けるために、話し合いの最後には「この件について納得したか、理解したか」を、しっかり確認することも大切です。「口げんかになると妻には勝てない」と言う夫は多いもの。でも、妻としては別に言い争いたいのではなく、ただ夫婦で「話し合い」がしたいだけ。この認識の違いも、夫婦間の話し合いがグダグダになりやすい原因なのかもしれません。まずは、これから「話し合い」をするのだという心構えを忘れずに。そして、今回紹介したポイントもぜひ参考にしながら、スムーズで実りある話し合いを心がけてみてはいかがでしょうか?
2017年04月16日出産2~3年後に訪れると言われる夫婦関係の危機…。産後クライシスとも呼ばれていますが、そんな状況に陥らないためにも“夫婦会議”を勧める“父親学級”が注目を浴びています。講師は現役パパだというから興味津々!潜入取材決行です!産前・産後の子育て力アップセミナーある月の日曜日、千葉県流山市の福祉会館にて「産前・産後の子育て力アップセミナー」が行われました。主催は子育て支援団体Nakocco(なこっこ)。“子育てを共に楽しむ・考える・助け合う”ことを目的として活動する特定非営利活動法人です。この日は夫婦8組と、パパが急遽参加できなくなったママ1人が参加。実母が広報誌でセミナーを見つけて勧められ参加した妊娠6カ月のM・Mさん。パパも「子どもが生まれてくる前に受けておいたほうがいいと思って!」と、とても前向きです。男性女性、互いの認識の“ズレ”を知ることがスタート広い畳の会場、真ん中を境に男性と女性別に座った参加者、その中で3~4人のグループに分かれ「90秒で互いの共通点を多く見つけよう!」というセッションから始まります。この最初の質問でグループの連帯感が生まれ、静かだった会場が一気に良い雰囲気になりました。ちなみにこの質問を夫婦間でやった場合、共通点が12個見つけられるとコミュニケーションが上手に取れている証拠なのだとか。結婚13年目の私たち夫婦は12個も見つけられるのだろうか…ドキッとしました。講座の主な内容は、“女性と男性の認識のズレを知る”ワークショップ。男女それぞれのグループで話し合い、答えを考えるのですが、ここではっきりとわかったのが「思っていたよりも妻のことを知らなかった…」「妊娠・出産の負担を知っているようで、実はあまり知らなかった…」など、男性陣の認識が思ったよりも甘かったこと。「甘いからといってパパを責めたり辱めたりするのではありません。まずは“知らなかった”ことを知ることが大切なのです」と講師の渡辺大地さん。3児の父でもある渡辺さんは「この父親学級はイクメン講座でもないし、イクメンを勧めるものでもありません!」ときっぱり。その後、妊娠中の母体の変化と体の負担や産後の体と心のいたみ、女性が口にしないで我慢している心の内、孤独感や焦燥感などを自身の経験も交えながら自然体で話す渡辺さん。妻が夫に理解してほしいと思う点ばかり、私もうなずきながら話を聞きました。参加者のパパとママも“夫婦といえども話さなければわからない”ことを改めて知ることができた様子。“脱・産後クライシス”夫婦で育児をはじめるために!講師の渡辺さん、実は第1子が生まれた後に離婚の危機が訪れます。「自分が良いと思ってやっていたことが、妻にとっては不満だった。妻の思いをまったく知りませんでした…」と当時を振り返りました。その頃から妻の気持ちを理解するために、夫婦で話し合いの時間を持つように。以降定期的に“夫婦会議”を行い、離婚の危機を回避できたそう。そのおかげで今では夫婦円満、去年3人目の子どもにも恵まれました。2012年、第2子の妊娠時に“産後サポートサービス(家事代行サービス)「ままのわ」”を立ち上げました。当時のスタッフから「産後ケアの必要性にパパたちの理解が追い付いていてなくて、思うようなサポートができない」という声が耳に入るようになります。このことがきっかけとなり“父親学級”をスタート。今では全国各地で年間約100の講座を持つまでに。反響の大きさがうかがえます。どれだけ妻の気持ちに寄り添うことができるか、夫婦で育児をスタートさせられるかがその後の夫婦関係を左右すると渡辺さん。「それには出産前から“夫婦会議”をする習慣をつけてほしい。この講座がそのきっかけになるとうれしいです」。夫婦間のコミュニケーション、夫婦会議のススメこの日、1歳の男の子と夫の3人で参加していたY・Kさん。第2子を妊娠中の彼女も産後危機を体験した1人。「第1子の産後は夫婦でかなりぶつかり、すれ違いました…」とY・Kさん、ちょうど数カ月前に渡辺さんの著書『赤ちゃんがやってくる!』(KADOKAWA/メディアファクトリー)を見つけて購入、すぐに夫にも読んでもらったそう。そしてこの日はパパ自身が講座を受講する!という気持ちで参加してくれたのだとか。受講後にパパにも話を聞くと、「講師が男性で自分と同じ立場、共感する部分が多くてよかったです。さっそく帰って夫婦会議をしていきたい」と、すがすがしい表情。夫婦のカタチも十組十色、夫婦間の“ズレ”もそれぞれ。渡辺さんは、夫婦会議をしても意見が一致するとは限らない、夫婦といえども他人であるから意見が違うのは当たり前だと言います。「大切なのはそれぞれの夫婦がお互いの考えを言い合える、一緒に考えることができる関係になることです。今夜は夫婦会議をしましょう!」と締めくくりました。産前・産後の夫婦だけでなくどの夫婦にも共通して言える大切なことを、改めて学ばせてもらいました。わが家も夫婦会議をしなくちゃ。<取材協力>アイナロハながれやま子育てコミュニティNakocco<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年04月02日結婚した当初は「いつまでも名前で呼び合える仲良し夫婦でいよう」「スキンシップは欠かさない」なんて言っていたにもかかわらず、気がつけば「ママ~」と呼ばれるようになり、子どもが真ん中に寝るため、夫との距離は遠くなる一方…。「新婚の頃は、あんなにも仲が良かったのに……」そんなため息が漏れること、ありませんか? いつまでもラブラブでいられる仲良し夫婦、うらやましいですよね。昔は、人前で仲の良いところを見せることは恥ずかしいとされていましたが、今は堂々と仲の良さを見せる夫婦も増えています。芸能人でも多くの夫婦の仲睦まじい姿をSNSでアップされていますよね。また、2016年の人気ドラマに出演していた、藤井隆さんは最終回で、実際奥様である乙葉さんと夫婦役で共演されたことでも話題になりました。仲良し度をチェック! 仲良し夫婦の特徴今の夫婦関係は、良好と言えますか。「まあ、悪くはない」と言う人が多いのではないでしょうか。では、悪くない関係ではなく、いつまでも仲の良い夫婦には、どんな特徴があるのでしょうか?■特徴1. 名前呼びすることを、夫婦のルールにしているあなたは、夫をなんと呼んでいますか。また、どのように呼ばれていますか。新婚当初は、交際の延長線上と言うこともあり、ファーストネームやニックネームで呼ぶのは当たり前になっていたと思います。しかし、子どもができると、子どもに合わせて呼び方にも変化が出てきます。これ自体、決して悪いことではありません。ただ、仲良し夫婦は「使い分け」がしっかりできています。子どもに対しては「パパはね」と言いますが、夫婦の会話では「○○(夫の名前)」と呼ぶ。このように、名前呼びをしっかり分け、ルール化しているかのような夫婦は、いつまでも仲の良い関係を保っていることが多いようです。■特徴2. 1つでも好きなもの(趣味)を共有している共通の趣味が多いに越したことはありませんが、ひとつでも共通の趣味を持っていたり、好きなものを共有できている夫婦は、仲が良いです。友人夫婦は、子どもが産まれてから、産後クライシス等で夫婦仲があまりよくありませんでした。しかし、子どもが小学生になりバスケを始めたことがきっかけで、夫婦で応援に行ったりバスケの知識を身につけていくうちに、家族の趣味になり、夫婦仲も良好になったのです。このように、子どもがきっかけで、一緒に趣味を増やすことで、関係が良くなるケースも少なくありません。■特徴3. 感謝と謝罪を当たり前のように伝えることができるいつまでも仲の良い夫婦を見ていると、自然と「ありがとう」「ごめんね」と伝えている光景を目にします。とくに、喧嘩をしたときなど、お互い感情がぶつかり合って一歩も引かず、長引くケースもありますが、しっかりと「このことは言いすぎた。ごめんなさい」と伝えているため、いつまでも引きずっていません。一緒にいて当たり前になる以上に、気持ちをしっかり伝えることを当たり前にできている夫婦は、いつまでも仲睦まじい姿を見せてくれます。■特徴4. 夫婦と言っても、他人であることを忘れない恋人のときにも、やってしまいがちな失敗でもあります。恋人や夫婦になると、まるで所有物のように、大切にする方向性を間違えてしまう人がいます。友人との食事会へ行っても「いまどこ?」「何時に帰ってくる?」なんて言われ続けて、愛されてるなぁなんて思うのは最初のうちだけです。夫婦だからこそ、相手の時間は尊重できるような関係は、ふたりの時間が戻ったとき良い関係を築くことができます。■特徴5. 家族の楽しいエピソードが自然に溢れてくる妻や夫への不平不満が話し出すと止まらない…という方もいるかもしれませんが、仲良し夫婦の特徴はとにかくうらやましいくらい家族の楽しいトピックスに溢れていることです。子どもができると、会話もつい子ども中心になりがちですが、夫婦同士の会話も充実していて、家族みんなの話のネタが豊富。何ともないエピソードであっても楽しそうで、聞いているだけでも幸せそうな雰囲気が伝わってくるのが特徴です。夫婦仲良しの秘訣は「2人の時間」を過ごすこと いつまでも仲の良い夫婦でいたいと思うものです。子育てにおいても、夫婦仲が良いと子どもにとっても良い影響を与えると言われているため、夫婦仲が良いに越したことはありません。では、仲の良い夫婦でいるための秘訣とはどんなものがあるのでしょうか。 参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 こちらは、ゲンナイ製薬調べによる、配偶者のいる20歳以上の男女を対象にした「夫婦のデートに関する調査」です。なんと最近1年でデートしたことがあるかどうか問いに、一年で0回と回答したひとが32.6%もいることが分かりました。また、新婚夫婦より、結婚をして子どもがいる夫婦のほうが、二人でデートをする頻度が減っていることも分かっています。やはり、子どもができることで、夫婦ではなく家族単位で動くことが増えるため、なかなか二人でデートができない現状にあります。参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 しかし、こちらのデートをしたいかの問いに対しては、8割の夫婦が「二人きりでデートをしたい」と思っているようです。5組中4組が思っているにもかかわらず、現実は子育てや家事などで、なかなか二人のデート時間を捻出できずにいます。まさに、深刻なデート不足と言えるのではないでしょうか。■デートこそが、夫婦仲を良くするって知ってた? デートと言えば、結婚をする前はふたりが会うための手段でした。食事をするにしても、映画を観るにしても、二人の時間をたっぷりとってきたことで、深めることができた愛があったのではないでしょうか。実はこのデートこそ、いつまでも仲の良い夫婦でいるための秘訣があります。参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 こちらを見てください。2人きりデートをしてみて、良かったことの6割以上の夫婦が「夫婦仲が良くなる」と回答していることが分かります。恋人同士のデートは、非現実的な時間を共有することです。結婚することで、ふたりの関係が現実的なものになっていくため、家族と言うポジションになります。そうなると、「男女」としての関係は薄くなってしまう、仲の良い夫婦ではなく「いいパパ」「いいママ」になってしまいます。そんな家族の関係から夫婦になるために大切なことが……そう、非現実的な時間を過ごせるデートと言うことになるのです。「産後、子ども中心になり、夫への愛情が薄れてしまったことで、冷たい態度になりがちでしたが、子どもを親に見てもらい、結婚記念日に、結婚式をした場所でディナーデートをしました。あの当時の会話などをしていると、いつの間にか相手への愛情も思い出せ、今では定期的にデートをしています」(36歳/主婦)「子どもの誕生日プレゼントは、夫婦で買いに行っています。子どもが友達と遊びに行くのを見計らって、デートも兼ねた買い物ですが、2人でどれにしよう?なんて話をしているのが楽しくて、こういう時間の大切さを実感しています」(40歳/会社員)「夫は平日休みなので、子どもたちが学校へ行っているときは、デートをすることが多いです。やっぱりデートをすると、家族としての胡坐をかかずにいい距離感を保てる気がして、夫婦で大切な時間になっています」(34歳/パート)彼女たちのように、ちょっとしたきっかけで、夫婦のデートを妻である自分自身が何よりも楽しむことが、長く仲良し夫婦でいられる秘訣なのかもしれませんね。仲良し夫婦でもセックスレス問題みなさんのご夫婦は、夜の営みの回数を聞かれたことありますか。なかなか聞かれないし、質問するのも勇気のいる内容です。そのためよく、ネット上で夫婦の営みの回数を質問している人も多くいます。それだけデリケートな内容のため、なかなか自分たちは平均的なのか、レス気味なのか……分からなかったりします。セックスレスとは、簡単に言えば、一か月間夫婦の営みがないことを言います。日本のセックスレスが4割ほどいると言われていますが、仲良し夫婦にセックスレスなんて無縁だと思っている人も少なくないかもしれません。しかし、意外にも「仲良し夫婦=セックスが充実している」とは限らないのです。「交際期間が7年、結婚して10年目になります。会話も多いし、色んな事も相談し合える関係ですが、2人目を出産してから7年レスです。何度か求められましたが、体重増加で体を見せることが恥ずかしく、断っていたら…と言う感じです」(36歳/保育士)「スキンシップもたくさんしますが、距離が近くなりすぎてしまって、男女を超越してしまった関係ができ上がったように感じます。私もあまり性欲が強いほうではないのですが、彼も求めてこないので、どこで性欲を満たしているか少し心配です」(38歳/会社員)このように、周りから見ても仲の良い夫婦ですが、セックスレス。そんな現状でも「仲が良いからいいよね」と割り切れているのでしょうか。■セックスレスでも仲良しは夫婦と言えるのか? セックスレスでも、本当に仲良し夫婦は実際にいます。その場合は、お互いが相手を求めなくても、心が満たされていると確認し合っていることが大前提です。ある、仲良し夫婦は、夜の営みについて話し合ったそうです。その結果、求めたいと思ったときは、事前に伝えるというルールを決めているため、年に1回程度だと言います。それでも、共通の趣味を楽しんだり、スキンシップも欠かさないため、不満を持つことはないそうです。問題は、どちらか一方が「私たちはレスでも仲良し」と、先手を打っているパターン。相手は本当に、性欲がないのでしょうか?きっと答えは「分からない」「たぶん、強くないと思う」と、自分の解釈で語っているのではないでしょうか。本当に仲の良い夫婦は「何でも話し合っている」と言いながら、セックスの話を避け、相手の性欲や思いに蓋をしません。相手の想いを知らないけれど「私たち夫婦はそれで大丈夫」と言い切ってしまうのは、見せかけの「仲良しレス夫婦」でしかありません。厳しいことを言えば、相手(もしくは、自分)が我慢して成り立っている関係は、決して仲良し夫婦が続くとは言い難いです。まずは、しっかりお互いの夜の営みについての話し合いをすることが大切。■いつまでも仲良し夫婦でいるための、セックスレス解消法はあるのか?どちらか一方が我慢の上で成り立っている、仲良しレス夫婦。女性にとっても求められないことは「もう、女として終わったかもしれない」虚しさを感じてしまうものです。セックスレスを前向きに解消するためにはポイントがあります。それが「レス側の原因をしっかり理解する」ことです。ある夫婦は、産後クライシスで妻側が嫌々応じていた状態でした。しかし、それで夫が切れて「もうお前なんて抱いてやらない!」と不貞腐れたり、妻を責めるようなことを言ってきたことが、レスへのきっかけになってしまったそうです。ある日、夫が「俺たちセックスレスだな~」と話を持ち掛けてきたため、いい機会だと思い、自分の気持ちを素直に話しました。「セックスは大切だと思ってる。でも、あんなこと言われて傷ついてしまった」そうとは知らなかった夫も反省して、彼女の気持ちをしっかり汲むようになったそうです。やみくもに求めることで解消されるわけではありません。夫婦のセックスと言うのは、単なる性欲のはけ口ではなく、心と心のつながりが大きくなるのではないでしょうか。だからこそ、単なる「性欲」で片づけるほど単純ではないのです。仲良し夫婦になるためのスキンシップ術とは?いつまでも、夫婦仲良くしていることは大切です。だからこそ、メリハリのあるスキンシップが、心も体も満たし合える関係を作るのではないでしょうか。■自分の身体を気軽に提供してはいけない!妻のお尻を触る夫……なんてパターンをテレビや漫画などで目にしたこと、ありませんか? そのとき「もう!」と言って可愛く拒む妻と言うシチュエーションがほとんどです。この場合は、夫はもちろん妻を女性として触れていますが、妻も夫のことを男性として見ているからこその対応です。しかし、それが当たり前になってしまうと、触られても知らん顔。そんな自分の身体を気軽に提供するようになっては、男と女の触れ合いではなくなってしまいます。何よりも自分自身、女としての意識が薄くなってしまうため、男性が自分の身体を触れることに意識をすることが大切です。■時々のお風呂タイムは関係をよくするよく「お風呂を一緒に入る夫婦はセックスレスになる」と言われてます。実際にそうでしょうか?半分正解ですが、半分は間違い。というのも、お風呂の入り方が「家族とのお風呂タイプ」になっているのであれば、自分の裸を見ても、女性として欲情されなくなります。小さい時に両親や兄弟と入った感覚と同じですから…当然ですよね。笑しかし、スキンシップの一環でお風呂を利用することは、有効なものになります。肌を触れ合うことで、気持ちも高まりますし、セックスレスも改善されたというエピソードも聞きます。「最近お風呂一緒はいってないな?」と思ったら、ぜひ試してみてはいかかですか?夫婦仲良しをいつまでもキープするためのポイントは?あなたは、いつまでも仲の良い夫婦でい続けたいと思いますか?私はこの「仲の良い夫婦」に憧れることは、とても素敵なことだし、その気持ちがより良い関係を作る大きな一歩になると思っています。しかし、相手がいることなので、自分の想いだけではどうにもならないことも十分わかっているかと思います。そのためにお互い心がけたい夫婦仲良しを保つためのポイントをご紹介します。ポイント1. 相手の気持ちを理解する自分の気持ちを分かってもらいたい! 以上に、相手の気持ちを理解したい! その思いは忘れないでください。夫婦でいることは、人生の墓場なんかではありません。墓場にするのは、自分の気持ちだけを正当化し、相手に求めてばかりいるからです。相手の気持ちを理解することは、気持ちの変化に敏感になれるということ。仲の良い夫婦こそ、相手の気持ちにしっかり寄り添えているんです。ポイント2. 相手を褒めるパートナーを日常的に褒めたり、肯定的な態度で接したりすることで、お互いに尊敬しあえる関係を自然に築くことができます。逆に相手からぞんざいに扱われたり、否定的な態度をとられたりすることで、された側は心を閉ざし、コミュニケーションもうまくいかなくなり、すれちがいを生む結果となります。日々の暮らしのなかでは、なるべくポジティブな声かけを大切にしたいものです。ポイント3. たまには手をつなぐ夫婦間のスキンシップは非常に重要ではありますが、毎日ベタベタする必要はありません。特に子どもがいると、夫婦のスキンシップもとりにくくなり、気づいた時には、相手に触れることにさえ抵抗を覚えることもあるようです。そのため、比較的ハードルの高くない「手をつなぐ」というスキンシップを継続することで、夫婦にとってもよい刺激となり、男女としての意識を持ち続けることにもつながります。
2017年03月29日冬の軽井沢を舞台に弦楽四重奏団を組んで共同生活を送る4人の男女が繰り広げる、大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスで話題のドラマ「カルテット」(火曜22時~)。松たか子さんと宮藤官九郎さんの夫婦のすれ違いを日常生活の中に織り交ぜ、静かに心が離れていく(松たか子さんの一方通行になる)状況が描かれた第6話が既婚女性の間で、「切ない!」「共感できる!」「恐ろしい!」と話題になっています。夫婦の価値観は合わないのが普通多くの夫婦が離婚の原因に挙げているのが「価値観の違い」です。しかし、どんなに愛し合った二人でも、価値観が同じなんてことは稀。少しずつ価値観のすり合わせが、夫婦にとって一番大切になってくるのです。例えば、作中で遠慮なく唐揚げにレモンをかける妻、しかし、夫は唐揚げにレモンをかけてほしくない派なのですが、夫はそれを伝えることが出来ない。好きな映画を楽しみたいのに、横でストーリーを聞こうする妻、そして最終的には眠ってしまう。夫が結婚する前、お気に入りの詩集をプレゼントしたのに、最終的にはその本が鍋敷き代わりにされていた。このように、日常のひとコマに描かれる夫婦の価値観のズレ。これ自体は決して珍しいものでありません。それまでの人生、別々に生きてきたので、違って当然なのです。しかし、そこですり合わせる作業をしなかった夫婦は、当然うまくいかなくなってきます。頑張りどころを間違えると夫婦はダメになるドラマの中で、「夫さん」こと宮藤官九郎さんは「いつまでの恋人のような夫婦でいたい」と言っていました。それに対して妻である松たか子さんは「結婚して家族になれた」と喜んでいました。人は「結婚」に対して理想を持ちます。そして、それは必ずしも夫婦間で一致しているとは限らないものです。いつまでも恋人のような関係を願う人もいれば、家族として大切にしたいと考える人もいるため、その理想を維持しようと頑張ってしまいます。言ってしまえば恋人への愛情と、家族への愛情。同じ愛でも形は全く違います。そのため、そこの価値観が異なるとどうしても頑張るポイントがズレてしまうのです。変えてほしい部分があっても、恋人になると言えなくなってしまうことってありますよね。嫌われないように言わない我慢、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。自分の理想より、ふたりの理想しかし、夫婦になると、言わなくても良い部分と長く続けるために言わなければいけない部分があります。自分が理想とする関係を維持するための我慢は、後で自分の首を絞める結果になります。夫婦と言うのは、ひとりでは成立しません。だからこそ、自分の理想でもなく相手の理想でもない、ふたりの理想を見つける必要があるのではないでしょうか。すれ違っても戻れる夫婦になるためにどんなにすれ違っても、元に戻れる夫婦になるために、どうしたら良いのでしょうか。それは、相手を知ることです。松たか子さんの演じる妻の場合「無理しないでいられる」ことへの喜びを愛に変えていました。ありのままの自分を大切にしてもらえると感じると、受け入れられた気持ちになります。それ自体は間違っていませんが、それに甘んじてはいけないのです。自然体でいられるのは、あくまでも自分自身だということを忘れてはいけません。そう、相手が無理をしてくれているからこそ成立している心地よさもあるということです。相手のことをしっかり見て、知ろうとすることは夫婦にとって、新しい関係を作り上げるためにとても大切なことではないでしょうか。「カルテット」最終章:人生は上り坂、下り坂、そして「まさか!」ドラマ「カルテット」もいよいよ最終章へ突入しました。最後の最後に明かされる秘密とは? 4人の関係はどうなる? と気になるポイント目白押しです。劇中に散りばめられた伏線とウィットに富んだ台詞を、また1話から見直すのも面白そうです。松たか子さん演じる真紀が口ずさむ謎の歌に秘められた「まさか」の真相も気になります。結婚式のスピーチによく聞くこのフレーズですが、よく言われるほどに夫婦関係では人生の3つの坂「上り坂」「下り坂」「まさか」が大きなキーポイントになりますね。すれ違いや「まさか」を乗り越えて、夫婦ふたりの理想の姿を見つけることができたら幸せですね。
2017年03月14日家族の絆は大切ですが、それ以前に大事なのが夫婦の絆。夫婦がスタートした日「結婚記念日」をみなさんはどう過ごしていますか?全国のあんふぁん読者へのアンケート結果によると、「結婚記念日」に何か特別なことをしている人は62%と半数以上。具体的にどんなことをしているか、またどれくらいお金をかけているか、聞いてみました。※2017年1月31日〜2月8日実施のあんふぁん読者Webアンケートより。回答数234「結婚記念日」はどんなことをしていますか?一番多かったのは「外食する」、次が「家でごちそうを食べる」「ケーキを食べる」でした。上位3つを合わせると全体の8割の人が、食べ物でお祝いしていることになります。その他には、「家族で写真を撮る」「結婚式の写真やDVDを見る」などもありました。「結婚記念日」のお祝いの予算はいくらですか?一番多かったのは「5000〜8000円」、次が「3000〜5000円」と、みなさんそれなりにお金をかけているようで、半数以上が5000円以上をかけてお祝いしていました。内容によって一番多かったのが・外食する…5000〜8000円ゾーン・家でごちそうを食べる…1000〜3000円ゾーン・ケーキを食べる…1000〜3000円ゾーン・お互いにプレゼントを渡す…3000〜5000円ゾーンという結果でした。「結婚記念日」は、あなたにとって、どんな日ですか?■「初心を思い出す日。この日だけは、結婚当初の思い出話をし、感謝の気持ちを込めて接するようにしています」(専業主婦・30歳)■「お互いの将来や子どもの将来を見つめ直す日。子どもの成長を振り返る良い機会でもあります」(専業主婦・30歳)■「結婚してからのことを振り返り、また新たな気持ちでスタートする日」(パート・アルバイト・50歳)■「お互いを、パパ・ママでなく、夫婦として見られる日」(フルタイム・33歳)■「ありがとうを伝える日。お互いの日々の頑張りや子どもたちに恵まれた感謝をする日です」(専業主婦・26歳)「結婚記念日」の思い出深いエピソードには、「妊娠がわかった」「現金プレゼント」など■「プロポーズをされてまだ考え中の時に、背伸びして連れて行ってもらったお寿司屋さん。今でも結婚記念日には必ずそのお寿司屋さんに行きます」(フルタイム・32歳)■「2人目を授かったのがわかった日」(専業主婦・38歳)■「子どもたちと主人から、私に手紙をくれたこと」。(専業主婦・41歳)■「夫婦共通の趣味である、映画を観に行きます。結婚10年目で子ども少しずつ大きくなり、2人で手をつなぐのは恥ずかしいですが、記念日は手をつないで歩くようにしています」(専業主婦・30歳)■「サプライズで現金10万円をくれたこと。優しさに惚れ直しました」(パート・アルバイト・43歳)■「結婚記念日の前日が出産予定日だったのですが、1日ずれて産まれたのが結婚記念日に。お互いに忘れることなく、大事な日になりました」(フルタイム・38歳)「結婚記念日に何もしてない」人の3割以上が、1年目から何もしない?何もしないという38%の人に「Q.何年目から、何もしなくなりましたか?」と聞くと、・1年目から何もしていない…34.5%・2〜3年目から…33.3%という答えが。ふたつを合わせると、7割近い人が3年目までに何もしなくなったことになります。何もしなくなった理由を聞いてみると、・もともと記念日にこだわるタイプでないから…41.3%・忙しくて余裕がないから…21.8%という結果でした。「結婚記念日」以外の記念日は、「挙式記念日」「付き合った記念日」など「結婚記念日」以外の記念日を聞いてみると、お互いの誕生日や子どもの誕生日を除くと、「付き合った記念日」が一番多く、他には「挙式(結婚式をした日)記念日」を挙げる人もいました。他には「いい夫婦の日(11月22日)」、「12月31日(大晦日)」を「1年の締めくくりとして『ありがとう』『お疲れさま』を伝えて、労う日にしている」(専業主婦・48歳)という人もいました。いかがでしたか? みなさんも「結婚記念日」の過ごし方の参考にしてみてくださいね。<文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年03月07日「家事や育児に積極的に参加する男性が増えている」という話を聞き、「それにくらべて、うちのパパは…」とため息をついてしまうことはありませんか? 家事・育児に協力的な夫は多いのか? それとも少ないのか? 本当のところはわかりません。しかし、協力してくれない夫に不満を感じている女性が多いのは事実です。それと同時に、「夫の教育に失敗した」と感じている女性もたくさんいる様子。夫に協力してもらうためには、どうすれば良いのか? 働くママたちの体験談をもとに、そのポイントを考えてみましょう。■「手伝って!」はNGワード?「夫が家事・育児にあまりにも無関心だったので、『少しは手伝って!』『なぜ手伝ってくれないの?』と言い続けてきました。その結果、言えば協力してくれるようにはなりましたが、その態度はどう見ても渋々…という感じ。こちらが頼まなければ、自分からは絶対に手伝おうとしません。そんな愚痴を友人にこぼしたら、『手伝って』という言い方がダメだったのでは? と指摘されました。それでは、『家事は妻の仕事』で『夫は手伝い』という意識を持たせてしまうと…。夫の態度を見ていると、たしかに『家事は妻の仕事』と思っていそう。友人の言う通りかもしれません」(Oさん/32歳/福祉)Oさん夫婦は共働き。「手伝う」という言葉より、「役割分担」という考え方でしっかり話し合うべきだったのかもしれませんね。家事・育児に協力してもらうためには、まず夫に「自分のこと」として考えてもらう必要がありそうです。■我慢しすぎて後悔…「夫がまったく家事を手伝わない人で、私はずっとそれが不満でした。ただ、共働きとはいえ夫の方が忙しく、家のことは私がやらないと…。夫に『協力して』と言うことはありませんでした。しかし、結婚してから10年ほどたったころ、私の仕事が急に忙しくなりました。それでもなお家のことに無関心な夫に、私の不満が爆発。『ずっと、もっと協力してほしいと思っていた』と伝えました。すると夫は『協力してほしいと思っていたなんて、まったく気づかなかった』とのこと。無理をしているようには見えなかったそうです。一緒に生活していればわかるだろう…と思っていましたが、もっと早く言葉で伝えるべきだったのかもしれません」(Hさん/36歳/保険会社)Hさん夫婦は現在、どのように家のことを分担するか話し合い中だそう。言わなくても気づいて協力してくれるのが理想ですが、そんなことができる男性はもしかしたら少ないのかもしれません。 ■ダメ出し厳禁!「私の夫は、どちらかと言えば率先して家事・育児に協力してくれるタイプでした。『でした』と過去形になっているのは、今はあまり協力してくれなくなったから。その原因は、私が夫のすることに対して、いちいちダメ出しをしてしまったからです。『このお皿はここじゃなくて、こっち!』『お風呂掃除のときは、ここをもっとこうして!』など、私の家事のやり方を押しつけてしまいました。育児についても、夫が危なっかしくて、ついダメ出しを…。気づけば、夫が自分から協力してくれることはなくなっていました」(Eさん/34歳/教育関連)ついダメ出ししたくなる気持ちは、非常によくわかります…。しかし、ダメ出しばかりされては、誰でも「もうやりたくない」と思ってしまうでしょう。一度任せたら、多少気になる部分があっても口出ししないのが得策。まずは感謝して、褒めて、夫のヤル気を奪わないことが大切です。■もっと話しておくべきだった…「家事のこと、育児のことについて、夫とあまり話をしていませんでした。その結果、夫は家事・育児にすっかり無関心に。少し前に私が体調を崩して寝込んだのですが、『あれはどこにある?』『これはどうしたらいい?』と聞かれ続けて、まったく休めませんでした。『子どもをどうやって保育園に連れて行くのか?』と聞かれてときは、もうどうしようかと…。情報をまったく共有してこなかったことを悔やみました」(Mさん/34歳/商社)中には、「それくらい、わかるでしょう」ということが、わからない夫もいる様子。いざというときに困らないためにも、家事・育児についての情報はできるだけ夫婦で共有しておきましょう。できることなら、家事・育児の面でも夫には頼りになる存在でいてほしいもの。そのためには、夫への接し方や頼み方を工夫する必要がありそうです。
2017年02月21日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな わが家の家計の問題点を簡単に暴く 使いすぎなもの、削りすぎなもの の続きです。本連載も今回が最終回。最後は、貯蓄の「守り方」について考えてみよう。日々、地道に努力して、貯めた貯蓄。けれども、それを取り崩す瞬間というのは、意外と「アッ」という間にやってくる。そして一度、「決壊」するとナシ崩し的に貯金を使ってしまうこともある。そうならないための工夫を、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子に聞いてみよう。■貯蓄を切り崩す理由結論から先に言えば、貯蓄を切り崩す「原因」となるのは、多くの場合、特別出費だ。「特別出費とは、毎月支払うわけではないけれど、1年のどこかで発生するお金のことです」(畠中さん)代表的なのは、家を持っている場合にかかる固定資産税。家の修繕費、車を持っている人は毎年自動車税もかかるし、2年(初回は3年)ごとに車検代もかかる。自動車保険や学資保険などを年払いにしている人は、それらの保険料も特別出費にあたる。このほか、夏や冬の帰省費用。スーツやコートなど、少し値のはる洋服代、パソコンや携帯電話などの購入費用。友達の結婚式のお祝い。1万円を超えるようなプレゼント代も、特別出費のカテゴリに入る。こういった特別出費をボーナスで支払っている人も多いだろう。これらのお金について考えてみると、「確かに、わが家もそれで貯蓄を切り崩した!」と、思い当たる人も多いのではないだろうか?■日々の出費よりも大事な家計管理畠中さんは言う。「日々の出費の管理よりも、特別出費の管理のほうが、家計管理の面では重要と言っても過言ではありません」(畠中さん)なぜなら、日々の出費は大きく変動がない家庭が多いのに対し、特別出費の変動は、どの家庭でも、ものすごく波が大きい。この記事を書いている私自身、畠中さんに教えていただいて、「日々の出費」と「特別出費」を別に記録するようにしてみた。しばらく記録をとると良くわかるが、「日々の出費」は、意外と変動がないものだ(水光熱費は季節変動があるが、年平均にすると大差ない)。ところが、特別出費については、畠中さんの言う通り、アップダウンの波の高さが年度によって異なる。■未来の費用が予測できる!「家計管理の肝は、できるだけ早い段階で特別出費を管理する習慣を身につけておくことです」と畠中さんが言うのも、深くうなずける結果となった。そこでまずは、 Microsoft® Excel®などで「特別出費の一覧表」を作ることくらいから始めてみてはどうだろう? 一覧表にして眺めてみるだけで、特別出費の「わが家の傾向」が見えてくる。たとえば帰省にどれくらいの費用がかかるかは、昨年のものを参考にすれば、今年度分の費用が予測可能だ。ご祝儀など冠婚葬祭も過去の記録があると参考にしやすい。パソコンやスーツ、コートなども、「自分が気にいるラインは、このくらいの費用だ」ということが、あらかたつかめることだろう。特別出費の記録をつけると、「未来を予測して、お金の準備をする」ということができるようになってくる。この未来の予測をすることで、将来の収入の変化、妻が仕事を辞めたとき、子どもの教育費といった家計の予算修正に着手しやすくなる。このメンタリティは、「『お金が足りない』と、慌てて貯蓄を切り崩す」という自転車操業的な気分とは、天と地ほどの差! こんな心持ちで暮らしていれば、「貯蓄に手をつけちゃったし、もう、いいや」という貯蓄の防波堤「決壊」も防げる。■特別出費はわが家の歴史また、特別出費の記録は、わが家の歴史となりうる。大きなお金が動いたということは、大きなイベントがあったということ。それは、そのまま家族の歴史の記録でもあるのだ。こうして歴史を重ねていくことは、地道だけれど、けっして悪い気分ではない。私自身、結婚して10年間、家計管理の方法がわからず、右往左往していた。その頃は、羅針盤がないまま航海をしているような気分だった。けれども、ひとたび家計管理の方法が身についてくると、航海は安定してくる。足元が固まってくると、気分も落ち着いてくるから不思議だ。今回の連載が、家庭の「安定航海」のキッカケになるとうれしい。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月14日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな わが家の家計の問題点を簡単に暴く の続きです。貯蓄ができない家計のどこに問題があるかをチェックするための目安である、「家計バランス表」。この家計バランス表を使うには、いくつか注意するポイントがある。引き続きファイナンシャルプランナーの畠中さんにお話を伺った。■こづかいは夫婦あわせて10%まで「家計バランス表の適正割合には、できるだけ守って欲しいポイントがあります。最初にあげられるのは、夫婦のおこづかいです」(畠中さん)畠中さんが、「家計バランス表」を考案したのは25年前。家計バランス表の数字は、時代の変化によって若干変化してきている。しかし畠中さんは、「夫婦のこづかい」に関しては、『手取り月収の10%』が適正割合だと、一貫してアドバイスしている。たとえば手取り月収が30万円の家庭なら、夫婦ふたりのおこづかいは合計で3万円。いかがだろうか? 「少なすぎる!?」と、驚いた人も多いのではないだろうか?「ふたり分のおこづかいが、手取り月収の10%なんて…。そんな金額じゃ、欲しいものが何も買えません!」と、クレームをつけられることもあるそう。けれども、畠中さんは譲らない。こづかいは毎月出て行ってしまう固定費。だからこの固定費をいかに削減できるかが重要になってくる。畠中さんは、「おこづかいは、できるだけ適正割合に収めて欲しい」と話す。■通信費用は、7%以内ポイントのふたつめは、通信費。今回、掲載した家計バランス表では、通信費を7%に設定しているが、畠中さんが家計バランス表を使ったアドバイスを始めた頃は、3%だったそう。時代は流れて、通信費には、固定電話代や携帯電話代などのほかに、プロバイダ料も含むようになり、7%で収まりきらないという家庭も少なくないかもしれない。「通信費もおこづかいと同じ固定費。固定費の支出が多いと、貯蓄がしづらい原因となります。もし7%に収めることが無理な場合には、ほかの費目にしわ寄せが行くのだと認識しましょう」(畠中さん)この記事を書いている私自身は、通信費を抑えるために、先日、格安スマホへの乗り換えを実施したばかりだ。格安スマホのすみ分けといった概要をネットなどで理解したら、電気量販店で相談してみると良いだろう。機種によっても違いがあるので、店員さんに自分に適したプランを教えてもらうのが近道だ。■食費の削りすぎに注意!使いすぎに注意したい費目がある一方で、「支出割合が少なすぎる家庭が目立つ」と畠中さんが心配するのが、食費だ。たとえば、「家計バランス表」(「 わが家の家計の問題点を簡単に暴く【貯金できる夫婦の家計管理術 Vol.4】 」)をもとに考えてみると、小学生以下の子どもがふたりいる家庭で、手取り月収が30万円ならば、食費はその15%だから、ひと月4万5千円くらいはOKということになる。しかし畠中さんが家計診断でお会いする家庭では、大人ふたり、子どもふたりの4人家族の食費がひと月3万円前後としている家庭が一般的で、適正割合に比べて、実際に支出割合が低いのが現状だという。●食費は健康に直結している支出「食費の節約に精を出されている家庭に対して『もっと使ってもいいよ』というのも気がひけますが、節約しすぎると、鮮度や産地にこだわれなかったり、安い食材ばかりが食卓に並ぶ可能性があります」(畠中さん)食費は健康に直結する支出だ。畠中さんは、「高齢期まで健康な体を作るためには栄養バランスも大切ですから、食費の削りすぎは避けた方が良いと思います」とアドバイスする。ちなみに。この記事を書いている私は育ち盛りの男の子(高校生の長男、小学校6年生の次男、三男の双子)を育てているせいか、食費は月額10万円前後かかっている。次回は、貯蓄を取り崩しがちな「原因」と、その対策です。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月13日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな の続きです。「貯蓄の鉄板である先取り貯蓄をしてみて生活ができないのであれば、それは支出内容に問題がある」とファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは話す。ではその問題点を見つけるにはどうしたらいいのだろうか? ■支出内容の問題点を見つける方法「生活費が足りないのであれば、支出内容を見直す」。それはあたり前のことのように思える。しかし「食費は一日いくらにしよう」とか「エアコンを使わずにがまんしよう」といった、むやみな節約をしてもお金はいっこうにたまらず、消耗感だけが募る。また1円、2円といった少額のことで、夫婦間がギスギスしてしまって、『やっぱり、わが家は貯蓄なんて無理』と、早々に諦めてしまう、なんていうことが起こりがちだ。そこで貯蓄ができない家庭のどこに問題があるかをチェックするために、畠中さんが考案したのが「家計バランス表」だ。これがあることで、バランスの悪い部分だけにポイントを絞ってお金の流れを見直すことができるので、消耗感が少ない。■子どもがいる家庭の「家計バランス表」それでは、いよいよ、「家計バランス表」に登場いただこう。「 夫婦のお金の透明度を高くするキホンのキ 」で整理をした、「わが家の収入」を100%として、それぞれの費目の割合を割り出してみる。今回は、小学生以下の子どもがふたりいる家庭の場合を参考にしたい。●小学生以下の子どもふたりがいる家庭の「家計バランス表」畠中雅子さん考案「家計バランス表」を参考にWoman excite編集部が作成■貯蓄ができていれば問題なし先取り貯蓄をした残りの金額で、赤字が出ていない家庭の場合は、家計バランス表のように支出割合を変える必要はない。あくまで、家計バランス表は、貯蓄ができない家計がどこに問題があるかをチェックするための目安であって、家計バランス表にしばられすぎてしまうのは、本末転倒かもしれない。今回は、小学生以下の子どもがふたりいる家庭を紹介したが、ニンテンドーDSソフトとしても販売されている「ESSEしっかり家計簿DS」では、現在360パターンが提案されている。次回は、「家計バランス表」で問題点をチェックする方法を紹介する。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著作『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)■ESSEしっかり家計簿DS ●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月12日企業の中には独自の社内制度を設けているところがたくさんあります。たとえば女性特有の不調を理由にした休暇取得、ランダムに選んだ社内メンバーとの飲み会代金を負担、生産性を高めるための30分のお昼寝タイムなどなど…。働く社員のことを考えたユニークな制度も多く、子育て支援を目的にしたものも増えてきています。でも子育て以上に大切なのが、良好な夫婦関係…! そこで今回は夫婦にうれしい制度を設けている企業を紹介していきましょう。■夫婦ゲンカの早期解決を会社が手助け!徳島で育児雑誌を発行する出版社、全国ワイヤーママグループは「夫婦ゲンカ特別休暇」を導入しています。読んで字のごとく、夫婦ゲンカが起こったときの仲直りのための休暇です。なんと年5日まで取得可能ということで、ケンカっ早い(笑)ご夫婦も安心。こんな休暇制度があれば「制度のお世話になってばかりじゃあ…」と、ケンカの抑制につながるかも…?こちらの会社は生後2年の間、社員の赤ちゃん用おむつが無料提供される制度もあります。夫婦にも子どもにもうれしい会社ですね。参考サイト ワイヤーオレンジ ■パートナーの誕生日は仕事をしなくてOK!婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントが導入しているのは、恋人や配偶者の誕生月に休暇を申請できる「パートナーバースデー休暇」。福利厚生の一環ということですが、制度があっても「誰も取得していない」状態ではないも同然。こちらの会社は驚くなかれ、約6割の社員が取得しているといいます!夫婦で休みが異なる場合も「誕生日は一緒に過ごせる」という安心感を得ることができそうですね。大切な人と大切な日を過ごせるよう、会社が後押ししてくれるなんてステキです。参考サイト・ 社員の約6割が取得するパートナーバースデー休暇制度 ・ パートナーエージェント ■お小遣い支給で記念日を豪華に過ごそう!人材総合サービスを提供するエン・ジャパンが導入しているのは「結婚記念日お祝金制度」。これは既婚社員の結婚記念日に20,000円のお祝金が支給されるものです。社員やその家族をねぎらい充実した記念日を過ごしてもらうことで、仕事へのモチベーションアップを狙っているそう。何に使うかは個人にゆだねられますが、ディナーやギフト、旅行資金の一部にする人も多いようです。お金という現実的なものだからこそ、普段お祝いをしない人も「記念日費用」として楽しめるのかもしれませんね。参考サイト エン・ジャパン 社内制度の充実は、働く側にとってはうれしいことですよね。仕事に子育てに夫婦関係…。どれにも大切なのは誰かを思う、思いやりの気持ち。今回ご紹介した社内制度はそんな思いやりのひとつなのかもしれませんね。
2017年02月12日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード の続きです。「必ず貯蓄できる鉄板のルールがある」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。家庭のお財布をひとつにできたら、次にすべきことは? 具体的なステップを、教えてもらおう。■ステップ1 「お金の流れ」を把握する「お金の流れを把握する」。言葉にすると、簡単にできそうな気もするが、実際にやってみると、かなり面倒な作業だと気がつくはず。けれども、面倒な作業だからこそ! 家庭が「若い」うちにこそ、コツをつかんでおくことをおすすめする。ところで、お金の流れを把握する「コツ」をひとことで言うと? 「お金の流れを把握するコツは、『月収の支出』と、『ボーナスの支出』をきちんとわけて記載することです」(畠中さん)月収から支払う支出は、日々の生活費。ボーナスから支払う支出は、日常を回してくとは別枠のお金、特別出費となる人が多いはずだ。もしボーナスがない人は、日常の支払いと、特別出費を別に記録してみよう。●「月収の支出」と「ボーナス支出」の分け方出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋いちばん避けなければいけないことは、「日々の生活費の赤字分をボーナスで補填すること」だと畠中さんは話す。■ステップ2 貯蓄の基本は「先取り貯蓄」!「家計のやりくりの基本は、何といっても『先取り貯蓄』です」(畠中さん)先取り貯蓄とは、給料から天引きで貯めたり、給与振込口座から自動振替で定期預金に預けたりして、生活費に充当する前に、貯蓄に振り分けてしまうシステムのことをいう。家計費としてやりくりした結果、残ったお金を貯めることは、貯蓄の基本ではない。「先取り貯蓄は、貯蓄の鉄板ルールです。これを守れば、必ず貯蓄できますよ」(畠中さん)それでは、先取貯蓄を決意したとして、目標額は、どれくらいに設定したら良いのだろうか?<毎月の収入からの先取り貯蓄(月収の場合)>・共働き家庭 15%程度・専業主婦家庭 10%程度<ボーナスからの先取り貯蓄>・住宅ローン返済がある家庭 20%程度・住宅ローン返済がない家庭 40%程度ボーナスがふたり分支給されている家庭では、夫婦それぞれが20%、もしくは夫婦トータルで40%の貯蓄を目指そう。●貯蓄のワンポイントアドバイス子どもが小さいうちが、貯蓄をする最大のチャンスだ。「小学生までの子どもを持つご家庭というのは、家計に占める子ども費の割合が比較的少なく、家計のやりくりに裁量がきく時期といえます」(畠中さん)子どもが幼稚園に通っている家庭からは、「月謝が高くて、貯蓄なんて難しい」といった声が聞こえてきそうだ。しかし高校生や大学生の子どもがいる家庭からすれば、まだまだ家計のやりくりに裁量がきく時代といえる。この記事を書いている私自身、教育負担が重い時期(長男が私立高校1年生、双子の弟は私立中学受験を目指す小学校6年生)に差し掛かっている。そこで強く実感することは、「子どもが小学生に入るまでの『大変』は、かわいいものだった」ということだ。■ステップ3 支出の見直しを行う先取り貯蓄をした残りの金額で生活をしてみて、生活費が足りていれば、今のやりくりでOK。「先取り貯蓄の残りの金額では生活できないのであれば、支出内容に問題があります。そこを見直していきましょう」(畠中さん) 支出内容の問題点を見つけるために、畠中さんが考えたのが「家計バランス表」だ。「家計バランス表」については、次回詳しく説明しよう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月11日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 の続きです。「貯蓄ができる家庭とは、お金について透明度が高い家庭です」と話す、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。では透明度の高い家庭を作るため、その具体的な「キホンのキ」を、教えてもらう。■キホンステップ 1:夫婦の手取り収入の把握する家計管理で最初に行うことは、「家計にとっての『収入』とは何か?」を、きちんと整理してみることだ。しかしここが意外と、落とし穴! なぜなら、給料明細からは税金や社会保険料、天引き貯蓄の財形や保険料など引かれているものが多く、何が収入かわかりづらくなっている。「家計にとっての『収入』とは、税金や社会保険料、組合費など、強制的に引かれているもの(自分ではどうしようもない支出)を除いたお金です」(畠中さん)●収入として「考えないもの」「考えるもの」出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋■キホンステップ 2:夫婦のお金はひとつにまとめる!最近は共働き家庭が増えているので、共働きの家庭の場合で考えてみよう。共働きの場合は、「キホンステップ1」で整理した手取り年収を合算する。合算した金額が、その家庭の「月の収入」となる。「残業代や特別手当などによって、月の収入に変動がある場合は、少なめの金額をベースに収入を考え、収入が多い月の分は、とりあえず予備費としてプールするのが理想です」(畠中さん)<夫婦の手取り収入を正確に把握する>出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋家庭の「月の収入」がわかったら、「家計のお財布はひとつ」にしてみよう。家計のお財布をひとつにすると、家計全体のお金の流れが見えやすくなるからだ。「お金の流れ」については、次回詳しく説明しよう。■キホンステップ 3:夫婦の価値観の違いを確認する「収入を1本化するのとあわせて、お金の使い方についても、お互いの価値観を確認しておくことをおすすめします」(畠中さん) ひとたび「貯蓄しよう!」モードに切り替わると、「夫婦でお互いの趣味や行動にダメ出し」をしたくなってくる。この行動は貯蓄に結びつくのだろうか。「大好きなことを我慢するのは逆効果です。価値観が違うカップルは、価値観をすりあわせる必要はなく、価値観の違いを確認しあっておくことをおすすめします」(畠中さん)たとえば、「私は洋服が大好きなので、被服費は削れないけれど、外食の節約ならがんばれる」「僕は、サッカー観戦には定期的に行きたい。その代わり、飲み会は月1回にする」といった感じ。「譲れないものは何か? そのかわりに譲れるものは何か?」を、夫婦でキッチリ向き会って話しあうことが大切なのだ。次回は、家庭の財布をひとつにできたら、次にすべき具体的なステップを教えてもらおう。必ず貯蓄できる! 「貯蓄の鉄板ルール」もご紹介!■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月10日突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。■お金について話しあえるカップル「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を出し合うタイプの家庭は、貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。 「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)■「教育費」負担が重くなる前にすることたとえどのようなお金の管理方法であったとしても、子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。 早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月09日転勤族の妻につきまとうのが“単身赴任”の問題。「亭主元気で留守がいい…」よく耳にするこのフレーズ、夫が単身赴任になるまではピンとこなかった私ですが、実際になってみると…(笑)。今回は単身赴任経験者のママ66人のアンケートを元に、単身赴任の悩み、夫婦の問題を乗り切るポイントをまとめてみました。単身赴任期間とその理由今まさに単身赴任中25人、過去に経験がある35人、近い将来に予定がある6人。赴任期間で一番多かったのは、半年~1年が30%、次いで2~3年は26%。4年以上も離れているが12%も。単身赴任になった理由として一番多かったのは、「帯同できない地域だった」「子どもの学校を配慮した」で同率20%ずつ。次いで「勤務期間が短い」18%、「家・マンションを購入した」14%。自分がついて行きたくない、子どもがついて行きたくないというケースも。その他、共働きなので自分の仕事がある、ちょうど妊娠していた、親の介護などの理由がみられました。では離れている間、どのくらいの頻度で家族一緒に過ごせているのでしょうか?単身赴任の夫とどのくらいの頻度で会っていますか?毎週末会えているのが14%、月に2~3回、月に1回がそれぞれ31%と、ひと月の中で会える頻度が比較的高い人が“76%”という結果。週末に移動できる距離なら、無理をしてでも帰る努力をして家族で過ごしている様子がうかがえます。逆に2~3カ月に1回は6%、半年に1回が12%、ほとんど会えていないのが6%も。パパの仕事もハードでしょうが、待っているママと子どもたちも寂しく大変だろうなと想像しました。次に、家を守っているママの心配事や悩みについて聞いてみました。夫が単身赴任中の、妻の心配事や悩みは?「子どもが病気になったとき、人手が欲しいときにない」(ななせぶんさん)、「小さい子ども2人を一人で見るのは大変、自分のストレス発散がなかなかできない」(そらみさん)、「子どもが父親の存在を忘れないか、家族の気持ちがバラバラにならないか心配」(ぺこりのさん)、私もその気持ちがよくわかります。パパではなくママが単身赴任しているケースもみられ、「毎週末、片道5~6時間かけて移動するので経済的・身体的負担が大きい。平日の父子家庭の子どもへの影響も心配」(ATマチさん)という悩みもありました。二重家計などの経済的な問題、海外の赴任地によっては治安や医療面もとても気になるところ。そして男性の一人暮らしは食生活や健康管理も大変ですし、加えて女性問題…と心配事が尽きません。…そろそろ本題に(笑)。では実際にどのくらいの人が“夫婦関係に危機感”を感じているのでしょう?単身赴任で夫婦の関係に危機感を感じたことはありますか?離れている夫との関係に危機感を感じたのは29%、感じなかったのが71%という結果。危機感を抱いている人が、私の予想をはるかに下回ったのには驚きました。私は現在進行形で単身赴任を経験中ですが、夫のいない生活に慣れてきた頃から忙しさを理由に連絡が激減、ちょっとしたすれ違いがはじまり「このままではまずいな」と感じました。「久しぶりに会ったときにぎこちない感じ」(ぴっころりんさん)、「夫が家族の輪に入りにくくなり、何を話せばよいのかわからなくなる」(リスさん)、「会わないといなくてもいいかなと、必要性を感じなくなる」(くまおさん)など、思わずうなずいてしまいます…。「気づけば、子育ての考え方が異なっていた」(とどさん)と、コミュニケーション不足によって、二人の向かう方向がズレてしまうことも。驚きの回答、50%は単身赴任で夫婦関係が良くなった!しかしそんな中、これまた予想を反する回答が得られたのが、「単身赴任によって夫婦の関係は良くなりましたか?」の質問。“良くなった”と答えたのが、半数を占めたのです!「家事や育児の手伝いをしてくれないことへのイライラがなくなった」(のんきちさん)、いない人には期待もしませんしね、それもよーく分かります(笑)。「一緒に過ごせる時間が限られるので、以前よりも互いを大切に思えるように」(えままさん)、「お互いの存在が精神的な支えだと気づいた」(ありさりさん)など、パートナーのありがたさを改めて見直すきっかけになることも。他には「毎月必ず会って、新婚当時のような心になっています」(リンリンちゃん)、「会えない時間が愛を育て、相手を思う気持ちが強くなりました」(cervejaさん)とラブラブな夫婦の様子も聞けました。すばらしい!単身赴任中、夫婦間でどのような工夫をしていますか?最後に、“夫婦の関係を良好に保つための工夫”についても教えてもらいました。「なんでも相談すること。報連相(ほうれんそう)です」(たかさん)、「1日おきでもメールや電話で連絡をとる」(すぎ888さん)、「おはよう、おやすみの連絡は必ずしていました」(しーちゃん)と、頻繁な連絡を心がけることが基本。「子どもの行事や予定はGoogleカレンダーを使って共有し、夫の生存確認のためにLINEをしている」のは、そらみさん。カオリアさんのように「予定は相手に確実に伝えておく」ことも大切です。「一緒にいるときは全力で楽しむ」(ぺこりのさん)、「夜の生活は定期的に行う!」(ピコックさん)、「たまにデートをする」(ずっきさん)と、夫婦の時間を最大限に楽しむ努力も必要。「感謝を忘れないように心がける」(くみっきーさん)、「“ありがとう”を必ず言う」(のんきちさん)と、離れた場所で一人がんばるパパを思い、感謝の気持ちを言葉で表すこともステキだと思いました。決してマイナスだけではない単身赴任、この逆境が良い経験になったと言えるよう、夫婦・家族の絆を強めるチャンスにできるといいですね。私も今度の夫の一時帰国の時に、久しぶりにデートでもしてみようかな。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年01月10日産後や育児中のママをサポートする団体やサロンが多く見られるようになった今、ママだけでなくパパも応援しよう!と活動しているママ団体がありました。子育てママ応援塾「ほっこり~の」。どんな様子なのかパパ講座に潜入取材!“ママを助けるため”のパパ講座ある日曜日、東京都北区十条の「ほっこり~の」店舗隣の自治会館で「パパのための料理講座」が開催されていました。パパのための料理講座といっても、自分が食べたいものを作る男の料理ではありません。妻や子どものために作る”お父さんの家庭料理”です。この日は6人のパパが参加。奥さんが勝手に申し込みをしていたというパパ、お子さんと一緒に料理を楽しみたいというパパ、リピーターさんの姿も。エプロンと三角巾がなんともかわいくて新鮮です。初対面のパパが2人1組になり、分担をして料理をしていきます。12月とういことでクリスマス向けメニュー、メインのロールキャベツにツリーサラダ、ロールケーキのデコレーションなど、子どもが喜びそうなものでした。講師は家庭科教師で現在育休中のママ。日頃「ほっこり~の」の利用者でもある彼女が、この日のために試作を重ねてレシピをまとめてくれたのだとか。このレシピに従って手順良く、話をしながら和気あいあいと料理を作るパパたち。微笑ましくて、見ている私もうれしい気持ちになりました。子育てママ応援塾がどうしてパパ向け講座を?一般的にパパ同士が集まり活動することが多いと思うのですが、どうしてママ団体がパパを応援するに至ったのか、代表の内海千津子さんに聞きました。「私が6年前にひとりでサロンを始めた頃は、実は男子禁制でやってました。というのも私を含め、夫の協力を得られず頼るところのない弱い立場のママを救いたかったから。孤立しているママたちの居場所を作りたかったからです」第1子出産後フルタイムワーカーとして働いていた内海さん、家庭と仕事のバランスを取るのが難しく体調を崩しあえなく退職、専業主婦になりました。その後第2子を出産するも、夫の協力が得られず孤立。子どもを連れて自分の居場所を探して転々と…寂しい思いをされてきたそうです。「協力的なパパの話をするママたちがキラキラ輝いて見えて、あの頃は苦しかったです」と当時を振り返りました。その後ひとりでサロンを開くべく活動開始、自分の貯金をくずして場所を借りてリノベーション。子育て支援サロン「ほっこり~の」を開業して今年で6年目に入りました。授乳・おむつ替えを無料でできて休憩もできる場所、ママたちが一瞬でも肩の荷を下ろしてほっこりしていってもらえる場所でありたい。その思いから「ほっこり~の」と名付けられたサロンでは、子ども連れOKのママ向けの講座を多数開催。年間のべ3000人のママたちが足を運ぶまでになりました。日々の講座でリフレッシュしたり自分を磨くママ、講師として活躍するママ、立ち寄ってスタッフとおしゃべりをしていくママ、ときには悩みを打ち明け涙を流していくママもいるそうです。(わらべうたベビーマッサージ後の絵本紹介のひとこま)そんなママの生の声と時代の流れから、「やはり一番近くにいるパートナーのサポートなしでは本当の意味でママを救えないと思った」と内海さんは言います。特に第1子の産後は右も左も分からない。どうして泣いているのか?おっぱいもあげてオムツ交換もしたのに…何をやっても上手くいかない、親になってこんなにつまずくとは想像もしていないものだから、かなりの行き詰まりを感じます。それに加え核家族化はどんどん進み、サポートしてくれる親や親族が近くにいない、転勤で友だち、知り合いのいない場所に引っ越してくるなど、育児は孤独を極め、知らず知らずのうちに追い詰められていくのだと言います。ママたちの「孤育」を防ぐためには、一番近くにいるパートナーのパパに理解してもらうこと、助けてもらうことがまず必要だと内海さん。ママの話を聞いてもらうだけでもいい、気持ちを少しでも共有してもらうこと、それには“夫婦のコミュニケーション”が不可欠。そのきっかけとなるよう、パパを応援する講座にも力を入れているのです。夫婦のコミュニケーションのきっかけにこれまで「パパ鍼灸師が教える!パパからママへママからパパへのマッサージ塾」「パパのためのベビーマッサージ講座」や「プロの男性声優さんによる、パパの読み聞かせ講座」、父親学級で有名な「渡邉大地さんの新刊トーク&サイン会」など、ユニークな講座が行われました。「パパ友が欲しい、ネットワークが欲しいと、パパもつながりを求めていることにも気付きました」。実際にやってみてパパからのニーズも見えてきたそうです。パパ向けの講座に一緒に参加したママからは、「夫が子どもをマッサージをする優しい横顔に癒されました」「改めて互いのことを感謝する貴重な機会になりました」という声も。このような積み重ねがパパの育児参加のスイッチを入れ、また夫婦関係の潤滑油となり、ひいてはママが救われることにつながると、熱く語ってくれました。最後に今回講座に参加したパパとママに感想を聞かせてもらいました。「意外と簡単にできました。なかなかおいしかったです」「機会があれば、家でも作ってみようかな」とパパはまんざらでもない様子。ママは「おいしい~!やればできることがわかったのであとは家での実践を期待するのみ!」と、家族でパパの料理を楽しんでいました。家族をつなぐ“食事”、パパの料理講座は家族の距離がぐっと縮まるとても良い講座だったようです。今後もどのようなパパ講座が開催されるのか注目していきたいと思います。<取材協力:子育てママ応援塾「ほっこり~の」><文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年12月25日自転車専門店のあさひから、全国のサイクルベースあさひ各店にて電動アシスト自転車の「ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)」の発売が開始されました。がんばる夫婦をもっとラクに!「ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)」は、“「子育て」も「仕事」もがんばる夫婦をもっとラクに、もっとオシャレに”がコンセプト。すぐに扱えるシンプルさと、基本性能を徹底的に追求したあさひオリジナルの電動アシスト自転車です。モーターは前輪に搭載されており、ペダルを漕いで後輪を駆動させる“人の力”と、モーターの回転で前輪を駆動させる“電気の力”の両輪駆動で、悪路や坂道でも安定したパワフルな走りを実現しています。また煩わしい配線コードをフレームに収めたシンプルで洗練されたデザインなので、日常の様々なシーンで活躍します。さらに、『エナシスメイト』に加入すると、盗難補償・無料点検・修理出張など、自転車専門店だからこそ出来る8つのアフターメンテナンスサポートが3年間保証されます。製品詳細・商品名 :ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)・価格 :¥94,980(税込)・サイズ :26インチ・適正身長 :145cm~・カラ― :スパークホワイト/マットメタブラック/カームブルー・充電時間 :約5~6時間・バッテリー : 高性能ラミネート型リチウムイオン電池「エナシスメイト」って?より快適により長く愛用できるようサイクルベースあさひ全店がバックアップしてくれる制度です。自転車専門店が開発した電動アシスト自転車だからできるアフターサポートサービス。※エナシスシリーズを購入した人のみ加入できます。・サービス名 :エナシスメイト・加入料金 :3,000円(税込)・保証期間 :3年間・エナシスメイト8大特典:①盗難補償(3年間)※購入後3年以内に盗難にあっても、買い上げ時の価格(充電器含む)の20%を負担するだけで同一または、同等の自転車を購入できます。②防犯登録③傷害補償及び賠償責任補償(TSマーク1年間)④無料点検(3年間)⑤修理工賃の10%割引(3年間)⑥部品・用品購入時の10%割引(3年間)⑦ブレーキ、タイヤ、チューブの修理無料(3年間)※購入から3年間、パンク修理やタイヤ、チューブの交換、ブレーキの修理無料。⑧無料出張引取りサービス(3年間)
2016年10月21日自転車に乗っていて車がそばをすごいスピードで通りすぎたとき、母親が突然死んでしまうドラマを見ているときなど、ふと頭によぎるのが「自分が死んでしまったら、家族はどうなってしまうのか?」という不安。ママとしては、突然自分がいなくなってしまったあと、夫や子どもがどうなるか気になりますよね。映画『永い言い訳』では、突然妻を亡くした男性の姿が描かれています。ママ不在で起こる、一番怖いことが「アナフィラキシーショック」映画の主人公は、バス事故で突然妻を亡くした小説家。しかも妻を全く愛していなかったという不幸な男が、亡くなった後から妻のことを深く思い、愛していたことを思い出し、人生を再生させていく物語です。妻の親友もバス事故で一緒に亡くなり、その親友一家が、今回「ママがいなくなった家庭」として、注目したいポイントです。ママを突然失った家庭に起こる出来事、最初の災難が、「アナフィラキシーショック」。親友一家には、小学生6年生の男の子、保育園に通う5歳の女の子がいて、女の子はエビとカニのアレルギーでした。お父さんは知らずに食べさせてしまい、「アナフィラキシーショック」に。女の子は、急きょ病院に運ばれることになってしまいます。保育園の送り迎えや受験の準備など、ママがいないといろいろな問題が第2の災難は、「保育園のお見送り&お迎え問題」。親友一家は、パパが超距離トラックの運転手で、仕事に出たまま数日戻らない日もたまにあります。それまでは母親が送り迎えをやっていたわけで、いなくなったとなれば、お迎えが小学生の男の子の仕事になってしまいます。そして迎える第3の災難が「中学受験の問題」。男の子は、妹の世話や送り迎えが忙しく、塾を休んでしまったり授業に遅れてしまったりで、目標にしていた中学受験が難しくなってきます。パパも、一番の頼りだったママが突然いなくなり、心にぽっかり穴が開いてしまったかのような状態に。精神的なダメージが大きく、目の前の家族の状態を冷静に受け入れることができていません。子どもの体や病気、保育園のことをパパと共有しておくほとんどの家庭では、子どもまわりのことはママが主導権を握って、パパが知らないことも多いのではないでしょうか。さしずめアレルギーぐらいは知っていても、食事のときに、「エビかカニが入っていませんか?」と確認するのは、ほとんどがママの役目だと思います。普段から、子どもの体質やかかりやすい病気、病気になったときにどう対処するのか(かかりつけ医はどこか)を共有して、医者通いなどはたまにパパにお願いするなど、お互いが同じ立場から、子どもの体について知っておくことが大切になります。保育園の送迎問題も同じ。普段は園の送迎はママに任せきりだとしても、パパが代休の時や朝夕の時間に余裕がある時は、代わりに送り迎えをしてみて、「登園時間はいつまでか?」「最大何時まで預かってくれるか?」「準備するものは?」「どんなふうに受け渡すのか?」など、送り迎えや園についての基本的なことを共有することも大事です。受験に体する備えは、貯蓄が一番の安心ママ不在が受験に与える影響は、経済的・時間的な制約ができてしまうことです。小学校高学年となると塾には1人で通えますが、ママがいなくなることで、お弁当を準備する負担や、兄弟の世話をする負担がかかってしまいます。こんなときのために、近隣に住む祖父母たちに頼れるよう上手な関係作りや、祖父母が近くにいない場合は、送り迎えなどがお願いできる「ファミリーサポート」などのシステムについて調べておくことも必要かもしれません。また中学受験は、ある程度お金がかかるもの。ママがいなくなった家庭では、パパも多少仕事をセーブしなくてはいけないので、収入面にも影響は出てきます。そうなったときに困らないためにも、普段から定期的な貯蓄も必須だと言えます。妻として見られたくないものは、日常的な断捨離と整理整頓をここからは、「妻」としてやっておくべきことについてです。映画の中で、主人公の小説家の男性は、亡くなった妻の遺品のスマートフォンから、あるものを見つけてしまいます。「もう愛していない。ひとかけらも」というメッセージでした。妻が誰宛に書いたものか、もしくは自分自身に問いかけたものか、真意は分かりませんが、これを見た男性は自分宛に書いたものと思い、激しく動揺してしまいます。自分が亡くなった後に、スマートフォンはもちろん、手帳や日記、手紙など、いろいろ詮索され、自分の思いとは違った形で人を傷つけたり、ショックを与えたりこともあるかもしれません。そんな悲しさ、もどかしさを招かないためにも、プライベートで見られたくないものは、必要なくなったら随時捨てたり、整理したりすることも大切。そういう意味でも、断捨離や整理整頓を、定期的に行うことは意味があるのかもしれません。家族そろって過ごす幸せ、家族の愛を再確認できる映画映画『永い言い訳』を、ママ的、そして妻的目線から紹介しましたが、この作品は、ママ世代にとても突き刺さる映画だと思います。日々家事や子育てに追われているママは、まわりから評価されたり、今の暮らしの幸せというものを実感できることが少ないかもしれません。この映画を通じて、人の死によって、もう元に戻すことはできない生活を振り返りながら、新たな人生を進むことの大切さ、愛することの美しさを改めて再確認できると思います。そして、家族そろって過ごせることのささやかな幸せや、何も起こらない普通の生活がいかに素晴らしいかを実感して欲しいです。また、主人公を演じる本木雅弘さんの魅力も見どころのひとつ。実生活では子育て経験がありながらも、劇中では初めて子どもに触れる不器用な小説家を演じています。子どものような一面を残した愛嬌たっぷりかつダメさのある男性役が、はまり役とも言えます。妻が死ぬ前と後で、姿も内面も大きく変化しますが、どちらもとても魅力的でセクシーです。1人はもちろん、ママ友同士で、夫婦で観るのもおすすめの映画『永い言い訳』を、ぜひチェックしてみてください。『永い言い訳』原作・脚本・監督:西川美和出演:本木雅弘、竹原ピストル、深津絵里、池松壮亮、黒木華ほか配給:アスミック・エース10月14日(金)より全国ロードショー©2016「永い言い訳」製作委員会<文・写真:フリーランス記者武田 由紀子>
2016年10月13日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。少し前に“プロ彼女”という言葉がはやりましたね。本来の概念ははっきりとはわかりませんが、「非の打ち所がない彼女」のことを意味するようです。ネットで調べてみて思わず「わぁ~」と感嘆の声を出してしまいました。こんな完璧な女性が存在しているんだ…と、みなさんはご主人にとっての“プロ妻”でしょうか?“プロ妻”の概念とは一体どういうことなのか? 今回は私の経験も踏まえて、みつめていきたいと思います。■“プロ妻”の最初の失敗 ~筆者の場合私は以前 “妻” という立場であったとき、前の “ダンナ” の “プロ妻” であろうと努力をしました。(もちろん当時は “プロ彼女” という言葉はありません)夫が必要なことを分析し、彼にとって自慢ができる完璧な妻であることはどういう女性か? を考えての生活。他人からみると「大変」と言われそうですが、私の根本的性格としては、趣味の一環のような感覚のため苦痛ではないと思っていました。振り返ってみると、食事、掃除、好みの外見、夫が求める理想の家庭…。主軸がすべて“ダンナ”。年齢的に若かったこともあり、多少の無理もききました。ただ、やはり無理をしているとどこかでその無理がたたるのですよね。夫が喜んでくれることは私の喜びでもありましたが、その距離感がつかめなくなった時に、体調を崩しました。これが“プロ妻”第一弾の失敗。 ■非の打ちどころのない完璧な“プロ妻”にまだまだ諦めない妻・千枝(筆者)は「どうしたら夫にとっての“プロ妻”を無理なくこなすことができるのか?」を考えました。夫が求めていることは(多分)すべて把握しています。プライベートにカウンセラーとしてのポジションは基本的には持ち込みませんが、ここでは分析力を発揮。そして、彼のスケジュールを理解した上で、自分のスケジュールを調整する。多少の自分の自由時間を考慮し、自分のペースも保つこと。そうすると、ストレスなく夫に寄り添える。そんなパターンを見出しました。みなさんもやりくりをすれば、自分を “逃がす” “許す” 自由時間と、夫のために “尽くす” “寄り添う” 時間のバランスが取れると思います。こうやって、私は前の夫にとってのプロ妻である基軸を作り上げることができたのです。(※注:あくまでも一般的に言えることではなく、前の夫にとってです) ■“プロ妻”に必要なこととは?まわりのみなさんは口を揃えて言いました。「なんでお別れをしてしまったの?」と。きっとわたしは、本当の意味での “プロ妻” ではなかったのでしょう。表面的にはプロ妻であり、所謂、非の打ち所がない奥さん。夫の前では完璧にこなしてはいるものの、僅かな自分時間や余ったエネルギーをすべて仕事に投じ、家庭と仕事の両立をうまくこなしていくことに、夫が不安を覚えてしまったようです。それは、男性という生態の中でよくあることで、女性が社会に出ていくに従い、言わずと知れた不安感に襲われるということ。その部分を解消しているつもりでいましたが、そこまでプロ妻の力が及ばなかったことは私の未熟さ。反省するべき点だと今でも感じています。また、心のどこかで “プロ妻” を演じている自分を評価してもらうことが大前提であったのでしょう。 評価をしてもらうことは士気が高まることにも繋がりますが、常にギブ&テイクを求めすぎてしまうと継続することはできません。好きでやっていたことは事実です。しかし、その根底にある承認欲求の強さもやや問題であったと感じます。 “プロ妻”のマニュアルがあればいいですよね。この通りにやれば、必ず良い結果を生み出す! そういったものがあれば苦労はしません。しかし、残念なことに10人の “ダンナ” がいたら、10通りのマニュアルが必要です。そう、“ダンナのトリセツ”は自ら築き上げなくてはならないのです。プロ妻に必要なことは、非の打ち所がない妻であっても、主軸が夫になりすぎず、女性の弱さや甘えも小出しにしながら、「好きで “プロ妻” やっています」というスタンスであること。そして、自分自身のメンタルバランスも整えながら向き合うことが大切なのです。私もこの経験は次の“ダンナ”さまにいかすことができる、人生をかけた良い経験になったと感じます。すべてのことに意味があり、学びですね。
2016年09月27日