みなさんの寝室は夫婦や家族で同室ですか?それとも別室ですか?筆者は夫婦二人暮らしで、寝室は同室です。やはり夫婦の寝室は同室の方がいろんなことが効率的になって、一番いいと思っています。ただ、夫は超ド級のいびき魔なんです!これ、同室で寝ている筆者にとっては非常に大きな問題なんです。夫がなんの対策もしないままで寝てしまうと、よほど疲れている時でもない限り眠れません。そこで、夫にはいびき対策を万全にして就寝してもらっています。■ 寝室を夫婦同室にするメリットは?我が家の寝室は夫婦同室です寝室を夫婦同室にすると、掃除や布団の管理は一部屋分で済みます。ベットシーツや枕カバーの交換なども一気にできるので楽チンですね。また、パートナーの体調の異変にも気付きやすくなります。いびきがひどい人に多い無呼吸症候群も、呼吸が止まっている間は本人は気が付けないので注意が必要です。とはいえ、大音量のいびきに耐えながら眠るパートナーは非常に苦痛です!プラナ / PIXTA(ピクスタ)夫には巷にあふれている「いびき対策グッズ」を片っ端から試してもらい、本人の意見も聞きつつ今のスタイルにたどり着きました。寝ている時の夫はこんな感じです■ 合わせ技がオススメ!いびき対策グッズ3つ夫の場合、いびき対策グッズが1つだけではまったく効果がなかったため、以下3つのグッズを合わせて使っています。1.「鼻孔拡張テープ」で鼻呼吸の負担を軽減鼻骨の下に貼ることで、鼻呼吸がラクにできるようにサポートしてくれるものです。筆者も実際に使ってみましたが、鼻孔を広げるバネとテープの粘着力が強く、寝返りを打っても剥がれません。鼻がつまりやすい方にオススメです。2.「口閉じテープ」で口呼吸を防止口呼吸は鼻呼吸に比べて寝ている間に気道を塞いでしまうことが多いため、いびきの大きな原因の一つになります。口呼吸を防止するのに効果的なのが、こちらのテープ。使い方はとても簡単。唇を閉じた状態でテープを貼るだけですが、鼻呼吸をしっかり誘発します。喉の乾燥も防いでくれるので、風邪予防にもなります。ただ、くしゃみや咳が出るとテープが吹っ飛ぶことがあるので、風邪をひいている時などは使用を控えています。3.「マウスピース」で気道を確保喉の奥に脂肪がついていたり、下顎が小さいことが原因でいびきをかいてしまう方にオススメなのが「マウスピース」です。マウスピースは顎が下がるのを防ぎ、気道を確保してくれます。口呼吸のクセがある場合にも効果が期待できます。また夫に至っては歯ぎしりも改善して、顎が疲れなくなったそうです。■ いびき対策グッズで張本人も快眠!ということで、夫は毎晩この3つのいびき対策グッズを装着して就寝しています。夫のいびき対策三種の神器これ、一見ヘビーそうにも見えますが、夫は気道が確保できたせいか目覚めがスッキリするようになったと言っています。肝心のいびきはというと無音まではいきませんが、「ガーッ!」とか「ゴォォォ!」という轟音はなくなり、「ズーズー……」という呼吸しているのがわかる程度の音になりました。隣で寝ていても夜中に目が覚めることはなくなったので、本当に助かっています。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。いびき対策の一例ということで、我が家の場合をご紹介しましたが、グッズの中には人によって合わないものもあり、無理をして使うと睡眠の妨げになることもあるので注意が必要です。また、すでに無呼吸症候群が疑われる場合は、呼吸器内科で診てもらったほうが適切な指導を受けることができるので、ぜひ専門医に相談してみてください。【参考】※世界睡眠会議「いびきを止める」いい方法はありますか?※帝人在宅医療株式会社無呼吸症候群なおそう.com
2018年09月19日夫に大切にされる生活を夢見て結婚するも、独身時代のようにかまってもらえず不満爆発。結婚生活の憂さを晴らそうと合コンにのめり込んでいった香織さんのケースを、 前回 はご紹介しました。吟味を重ねて理想の夫と結婚したはずの香織さん。彼女はなぜ「誰でもいいからかまって欲しい、抱いて欲しい」と合コンを渡り歩く「合コン狂いの人妻かまってちゃん」と化してしまったのでしょうか。また、香織さんのエピソードを他人事のように感じるあなたも、そのリスクをまったく抱えていないとは言いきれません。以下のチェックテクストで確認してみてください。■「モダンセクシャル系モンスター 合コン狂いの人妻かまってちゃん」度チェックここでは、あなたの「モダンセクシャル系モンスター 合コン狂いの人妻かまってちゃん」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 人気スポット、新しい飲み屋やレストランの情報を知ると行ってみたい。2. 学生時代からチヤホヤされてきて、それが快感だった。3. 複数の男性がいる場所が心地よい。4. 自分ひとりで楽しめる、没頭できる趣味がない。5. 付き合いが長い、深い話をできる友人がいない。6. 自分に甘い言葉をかけてくれる相手が、常に一緒にいてくれないと心細くなる。7. セックスをしないと「自分は男性に求められる魅力的な女」と感じられず、不安になる。8. 夫は、自分より家庭のことを最優先に考えなければいけないと思う。9. 結婚しても「女」でいたいし、夫がその要望を満たしてくれなければ、婚外交渉はしかたない。10. SNS の友だちは当然男性の方が多い。■あなたの「合コン狂いの人妻かまってちゃん」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「合コン狂いの人妻かまってちゃん」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、合コン狂いの人妻かまってちゃん度「C」(あなたの中の「かまってちゃん」が、夫にうとんじられ始めます)○の数が6個以上8個未満は、合コン狂いの人妻かまってちゃん度「B」(「夫がかまってくれないなら、よその男性と…」と、気持ちが浮わつき始めていませんか?)○の数が8個以上は、合コン狂いの人妻かまってちゃん度「A」(「もう誰でもいいから、私に優しくして!」…なりふり構わない状態です)「合コン狂いの人妻」モンスターの背後に潜んでいるのは「かまってちゃん」。とにかく誰かに甘えたい、自分を認めて欲しくて仕方がない。そして、そんな「かまってちゃん」な性格の背景には、自分への自信のなさが潜んでいます。■合コン狂いの毎日…目が覚めた一言は?前回の香織さんは、若い頃からかわいいと持ち上げられ、社交的な性格で大企業にも就職することができました。「理想の男性」と結婚して、大満足。自信に満ちあふれているタイプなんじゃないの? と思いますよね。ところが結婚後、夫は思ったほど自分を満足させてくれない。専業主婦として家にいるので、さまざまな男性からチヤホヤしてもらえるチャンスもない。そんな状況に直面して、香織さんが心の奥底に隠し持っていた「自信のなさ」がチクチクと刺激され始めました。仕事にも、人間関係の構築にもどことなく集中できず、最後までやりきることができない弱い自分です。独身時代はみんなにきれいと言われ、合コンに参加すればいつだって人気者。しょっちゅうデートに誘われて、自分はすごくイイ女、価値のある女だと思っていました。しかし、いざ結婚してみたら、夫は思うようにかまってくれない。しまいには、私のことが鬱陶(うっとう)しいとでもいうような、ウンザリ顔をするように。結婚生活には、合コンもデートもなし。暇だし寂しいし、夫も相手にしてくれないし。一体、私はどうすればいいの?趣味に没頭してみる? あれ? でも私、没頭できるような趣味なんてないわ。友だちに会う? でも私、一緒にランチに行くような同級生や同僚はいたけど、友だちらしい友だちって、そう言えばいない。なにかやりがいのあるもの、生活にハリを与えてくれるようなものを探さなくちゃ。だけど、一体なにをすれば? 習い事なんて、飽きっぽいから絶対続かないし。勉強? 資格? 今さらなんのために? そもそも私、興味を持てるものが全然ないのよね…。結婚して自分を持ち上げてくれる取り巻きがいなくなり、夫との関係も悪化した途端、実は自分がからっぽだったことに薄々気づき始めた香織さん。誰かにほめてもらわなければ、甘い言葉をかけてもらわなければ、自分を保っていられないという恐怖感・飢餓感におそわれ始めます。こうなると「かまってちゃん」に余裕なんてまったくありません。根気よく夫婦関係の改善に努めようなどと言っている場合ではない。「誰でもいいから」、とにかく自分に振り向いてもらいたい、自分にはまだ魅力があると証明して欲しいのです。そうして、自分の中の「かまってちゃん」に急き立てられ、みるみるうちに「合コン狂いの人妻」と化していく。家庭の空気はますます悪化、セックスレスは最長記録を更新。心身ともに耐えられなくなった香織さんは、いつ誰と肉体関係を持とうか、そんなことばかり考えるようになりました。そしてある日、ついに合コンで意気投合した男性と「今夜は一線を越えてしまおう」と心に決めます。ところがこの夜が、香織さんにとって思いがけない転機となります。今夜は下着も最高にセクシーなランジェリー。そうだ、もう一度香水をつけ直しておこう…。そう考えて、パウダールームに立った香織さん。ドキドキしながら合コンの場へ戻る途中、参加者の男性がトイレから出て来るのが見えました。香織さんの足が、ピタリと止まります。「人妻・香織ちゃん、ガンガンきますねー」「なに、お前。香織ちゃんがタイプ?」そう言って笑いながら続いて出てきたのは、なんと香織さんがお目当てにしていた昌弘さんでした。「タイプもなにも、既婚者なんてありえないですけど。でも、一度だけお持ち帰りくらいなら、アリかなーって。あとくされないもん」「お前、やめとけよー。一度だけのつもりだったのに、『旦那と別れるから、私と一緒になって!』とか突っ走られたらどうするんだよ。ああいうタイプは面倒くさそうだぞー。結婚してんのにメチャクチャ張り切って合コン参戦してきて、マジすぎて怖いじゃん」昌弘さんの言葉に、香織さんは血の気が引いていきました。それでも男性2人は笑いながら話し続けます。「確かに、『私を見て見て!』アピールがスゴすぎてちょっと引きますよね。欲求不満感がにじみ出てるっていうか…」「だろ? 人妻なのに必死過ぎて、あんなのに本気になられたらホラーだよ。確かにきれいはきれいだけど、俺は旦那に同情するね」そこで、ようやく2人は香織さんの存在に気づき、顔面蒼白に。香織さんのほうはもっと真っ青です。その場を取りつくろう術など思いつかず、そのままお店を飛び出しました。■依存しない自立した女性を目指して奮起した香織、すると…その後しばらくの間、引きこもりのような状態になった香織さん。「合コンの女王」の友人との連絡も途絶えました。夫婦仲は完全に破綻していたので、夫に甘えることもできません。ひとりぼっちで悲しみ、怒り、屈辱感、寂しさや虚しさ等々、あらゆるネガティブな感情にさいなまれた日々の末に、香織さんは「目が覚めた」と言います。「私にはなんにもなかったんです。趣味も特技も、友だちも仕事も。生きがいとか、夢中になれることも…。本当にからっぽだった。それを認めたくなくて、甘い言葉をかけてくれる、いい気分にしてくれる誰かにいつもそばにいて欲しかった。でも、自分を甘やかしてくれる人の間を渡り歩いてみたところで、からっぽな自分はなにも変わらないんですよね。そりゃあ、夫にも愛想を尽かされますよね」それに気づいた香織さんは、現実を直視せざるを得なくなりました。会話もスキンシップも完全になくなっていた夫には、いつ離婚を言い渡されるか分からない。資格もなにもない自分が今から再就職先を探すことになったら、かなり難航しそうだ。一体どうしたら…。悩んだ末に香織さんは、興味が持てそうなネイルアートの勉強を始めることにしました。いつも通っているネイルサロンで、おしゃれなネイリストが自分の爪を美しく仕上げてくれる様子を見ていて、「こういう仕事なら面白いかもしれないな」と思ったことが何度かあったのです。夫婦仲は破綻しているけれど、お金だけはかろううじて夫から振り込んでもらえているうちに資格を取りたい。香織さんは決意しました。それまで美容やろくに通ってもいない料理教室にかけていたお金をネイリストになるための学費にあて、懸命に勉強を始めます。「夫に離婚されてもなんとか自分ひとりでやっていけるようにと、とにかく必死でした」と香織さん。ところが事態は思わぬ方向へ進みます。香織さんが合コンとキッパリ縁を切り、時間とお金の浪費をやめて一生懸命勉強を始めた途端、あれほど冷たかった夫の真司さんが再び香織さんに話しかけてくるようになったというのです。「頑張ってるね。でもあんまり根つめ過ぎるなよ」「資格試験、いけそう?」「今度、香織が仕上げたネイルの写真、見せてよ」夫の変化に、香織さんは驚いたと言います。「夫に振り向いて欲しくて、かまって欲しくて、いつも彼にへばりついて大騒ぎしていた時には、ちっとも振り向いてもらえなかったのに。自分の人生を自分でなんとかしなきゃと必死になり始めたら、夫のほうからこっちへやって来るなんて…本当にびっくりしました」ネイリストの資格を取得した香織さんは、現在就職活動中。夫婦仲は少しずつですが、確実に回復しているということです。香織さんに近いタイプだと感じた方は、まず自立した妻を目指すと良いでしょう。自分で自分を楽しませる、満足させる術を心得ていると、たとえ夫婦仲に問題が生じても冷静に対処できます。なぜならそんな妻は、いざとなれば夫がいなくても生きていけるからです。そして、それを自分自身で認識している。これが「かまってちゃん」にはない、自立した妻の「自信」です。自分の面倒を自分で見ることができる、自立した2人の大人が一緒になって、お互いに助け合い、高め合いながら生きていく。それが理想的な結婚です。あなたの中にひたすら夫に依存したがる「かまってちゃん」がいるのなら、大きくなりすぎる前に退治してしまうこと。そうすればあなたが「合コン狂いの人妻」に変身してしまうことはないでしょう。
2018年09月16日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。女性も性に関してオープンかつ積極的になってきたのはとても良いことです。しかし、これは寂しさや虚しさを埋めるために、不特定多数の異性と関係を持つことをすすめるものではありません。恋人同士、夫婦のセックスが充実すれば、2人の関係性も向上する。私がお伝えしたいのはそこなのです。ところが、夫婦間のセックスがうまくいかず、寂しさや欲求不満を持て余して婚外交渉に走る女性が年々増えてきている気がしてなりません。SNSの発達で、男女の出会いがたやすくなったのは承知のとおりです。妻の不倫が夫にバレた場合、待ち受けているのは壮絶な修羅場。男の身勝手と言ってしまえばそれまでですが、男性は女性に「純潔」を求め、自分だけのものという意識があります。女性以上にパートナーの不貞行為を許せません。だから「夫にかまってもらえないのが寂しくて」不倫に走った結果、妻側には離婚の意思がなかったのに別れるハメに…などというケースがあとをたたないのです。結婚とは、人生を共にするパートナーの選択であると同時に、セックスのパートナーの選択でもある…ということに気づかず、セックスの相手を安易に外へ求める妻たちが急増中。人妻でありながら臆することなく、合コンに参加するツワモノまで出てきました。今回は、そんな妻たちの一人、香織さんのケースをご紹介します。■妻が浮気?「夫に相手にされなくたって、私は平気!」「モダンセクシャル系モンスター 合コン狂いの人妻かまってちゃん」代表:香織(仮名)31歳の場合「香織ちゃん、いい飲みっぷりだね!」「やだ~、昌弘くん。そんなにすすめないでよ。私、本当はお酒、あんまり強くなくて…」そう言いながら、香織はゆるくウェーブのかかったツヤ髪をかき上げると、ピンクベージュのカーディガンを脱いだ。男性陣の視線が一気に、襟ぐりの大きく開いた薄手のニットを押し上げる香織のバストへ集中する。ベタだけど、これが私の常勝戦略。香織は、男たちの視線を存分に浴びて、快感だった。ここは、都内のスパニッシュレストラン。店の奥の半個室では、男女4対4の合コンが今まさに進行中だ。女性陣の中でひときわ男性の注目を集めているのは、幹事チエの学生時代からの腐れ縁、香織だった。彼女は、結婚3年目の人妻だ。しかし、1年ほど前から、誘われれば必ず、誘われなければ誰かにセッティングを頼み込んでまで、合コンに明け暮れているのだった。■合コン三昧の腰かけOL「理想は専業主婦」たどりついた結婚相手は?香織は、大学卒業後、大手メーカーに一般職として就職。勉強は嫌い、働くのも好きじゃない彼女だったが、女子アナ風のルックスと、中学時代から磨き上げてきた愛想の良さが功を奏したのだろう。誰もが知る一流企業に就職できたのだ。香織が、その会社へどうしても就職したかった理由。それはズバリ、理想の夫探しのためだった。一流企業に勤めていれば社内での出会いにも期待できるし、合コン参戦時にも箔がつくというもの。社会人になってからの香織は、学生時代以上に真剣に合コンへといそしんだ。合コン三昧の生活は楽しかった。仕事にやりがいを見出しているわけでもなければ、これといった趣味も特技もない香織だったが、合コンだけはいつも中心人物でいられた。ネットのモテ記事、モテ本を読みあさってテクニックの研究を重ねては、合コンで実践。男たちから狙ったとおりの反応を得られると、香織は快感にひたった。私は女としてすごく価値がある。だってほら、彼らは私に夢中よ…こうして香織は、ほかのなにものによっても得られない万能感を楽しんでいた。セックスに関しても同じだった。香織は自分にセックスを懇願してくる男たちをじらし、「お許し」を出してやると夢中になって奉仕する男たちの姿をながめるのが好きだ。自分は男に対して力を持っている。セックスも最高。誰にも負けない魅力がある。その感覚は、香織に大きな満足感を与えた。そうして20代半ばまで、香織はひたすら楽しい時間を過ごした。そして25歳を過ぎると、いよいよ真剣に結婚相手探しに励むようになる。最終的に彼女は、同じ会社の営業部のエースと呼ばれていた真司と付き合うことにした。真司は安定した収入なうえに、スポーツマン。そしてなにより、香織をお姫様扱いしてくれる。理想の男をゲットした自分に酔いしれる香織。そして、香織28歳、真司33歳の時に、2人は結婚した。「お家のことをちゃんとやりたいのよ」試算の結果、真司の収入でやっていけるとふんだ彼女は、今の時流に逆らい、専業主婦の道に入る。■結婚生活は不満だらけ「私をもっとお姫様扱いして!」バブル期に結婚した母の影響か、香織にとって、職場は結婚相手を探すための場でしかなかった。パートナーを見つけ出すことが会社での自分の役目。成果を上げるポイントは、仕事の評価よりも結婚相手の獲得だ。時間にもお金にも余裕があって、いつもきれいにしていて夫にも愛される専業主婦。それが香織の理想だ。「家のことをちゃんとやりたい」というより、「イヤでも家事はしなくちゃいけないんだから、仕事との両立なんてしんどいことはまっぴら」というのが本音。とにもかくにも、真司は香織の希望を受け入れてくれた。夢の結婚生活が始まるはずだった。ところがすぐに、彼女は結婚生活に不満を感じ始めることになる。結婚したら一緒に過ごせる時間が増える分、やさしい恋人だった真司は、これまで以上に私を満足させてくれるはず。ずっとお姫様気分で暮らせるはずだわ。そう思っていた香織にとって、新婚生活は幻滅の連続だった。第一に、2人の時間が思ったよりずっと少ない。結婚前のデートは、多忙な真司に合わせて週に1度だった。香織は寂しかったが、「結婚したら2人で過ごせる時間が増えるはず」と自分に言い聞かせつつ、合コンで知り合った男性と飲みに出かけたりしていた。そんな「退屈しのぎ要員」たちがチヤホヤしてくれたからこそ、香織は忙しい真司に文句を言わず、いつもニコニコと付き合っていられたのである。しかし、結婚してみると、自分を大切にしてくれるはずの夫が、自分のために時間を割いてくれない。香織は憤慨した。真司は基本、帰りが遅い。営業という仕事柄、出張や接待もしょっちゅうだ。週末ですら、人脈を広げるためのイベントをリサーチしたり、ジムやテニスに1人で行ってしまったりする。恋人時代は、少なくともデートの間だけは、自分だけに100%集中してくれていた真司。しかし、結婚後は自分を単なる生活の一部として、軽んじている気がする…香織は我慢できなかった。 ■きれいな妻でいるために「おこづかいは最低でも5万円」「週末くらい、ずっと私と一緒にいてよ」ある土曜日、香織はジムに出かける準備をしている夫に不満をぶつけた。「いや、トレーニングには行かないと。営業は第一印象も大事だから、接待を言い訳にブクブク太るわけにもいかないんだよ」「じゃあ、明日のテニスには行かないで」「2週間ぶりだから、そろそろ行かなきゃ体がなまっちゃうよ。香織だって『趣味がテニスなんてステキ』って言ってくれてたじゃないか。あ、よかったら香織も来ない? 同年代の子たちもいるし、始めてみたら楽しいかもよ」「イヤ。日焼けするから」香織はつっけんどんに答えた。確かに恋人時代、テニスでいつもほどよく日焼けした真司は香織の目にも魅力的に映った。けれど、趣味も日焼けも、私との時間に支障をきたさないところですませてもらわなければならない。奥さんにだけ目をかけ、奥さんをかわいがって、友だちに自慢してくれること。香織にとって、それが夫の最重要条件なのだから。「それじゃあせめて、週に1度は、インスタ映えするレストランに連れてって。恋人同士の時みたいに」思いっきりおしゃれして、真司とレストランやバーに出かける。そうすれば、2人の時間が少ない不満も少しは和らいで、気分も晴れるだろう。香織としては、思い切り譲歩した提案だ。ところが真司は、眉間にシワを寄せて言った。「もう共働きじゃないんだから。それに香織、おこづかいは月5万は要るって言うじゃないか。それに加えて、さらに外食はきついよ」香織は絶句した。これが…私のために時間もお金も工面できないと言うこの男が、私が厳選した理想の夫?会社員時代の貯金はある。社会人になっても実家住まいだったのでそこそこの額だ。母親が貯めておいてくれた結婚資金もありがたい。でも、美容院とまつエク、それに料理教室の月謝のことまで考えたら、月に5万円はないと回らない。「時間にもお金にも余裕がある、いつもきれいな愛され妻」という理想のために最低限、夫からもらいたい額だ。ワガママを言っているつもりなど、香織にはまるでない。夫のためにきれいにしている妻のどこがおかしい?■新婚なのにセックスレス「釣った魚にエサはやらない?」香織が不満に思っていたのは、時間やお金に関することだけではない。セックスについても、結婚後、不満を抱き始めていたのだ。結婚前のデートでは、真司はいつも情熱的に香織を求めてきた。ところが、結婚してからというもの、セックスの頻度はどんどん下がり、内容的にも物足りない。熱意が感じられず、「求められている」と実感できないのだ。これは香織にとって初めての体験だ。男はみんな、私とセックスしたいんじゃないの? 私は女として価値がある。男は私を欲しがって当然。なのにどうして…どうして、毎晩同じベッドで寝ている夫すら、私にセックスを求めてこないのだろう?状況が理解できず、香織は混乱した。しかし、いくら夫が誘ってこないからといって、自分の方から誘うなどということは考えられない。セックスは、男が女に求めるものだからだ。セックスがないまま1カ月が過ぎようというある日、香織は我慢できずに寝室で夫にたずねた。「ねえ真司さん、私たち最近あんまりエッチしてないよね。どうして? 前はもっとしてたのに」このところ残業続きだった真司は、すでに眠そうな目をしている。「そうかな。まあ、そう言われてみれば、そうかもしれないな」夫ののんきな口調に、香織はカッとなった。自分は「男に求められない」という屈辱感にさいなまれ、「今日は誘われるか」「今日こそ、いよいよ?」と、毎日息をこらすようにして過ごしてきたのに。それなのに夫は「まあ、そうかもしれない」?? そんなとぼけた反応、納得できない。「『そうかもしれない』じゃないわよ。付き合ってた頃は、週に1度は絶対にしてたじゃない。なのにどうして?」「うーん。どうしてって言われても、これと言った理由があるわけじゃないけど。最近忙しかったし…それに結婚して、毎日会えるわけだからさ。『今日しないと!』って感じることがないっていうのもあるかな」「なるほどね」香織の中で、あらゆることがストンと腑に落ちた。そして自分でもびっくりするくらい嫌味な声が出た。「つまり、釣った魚にはエサをやらないってわけね」「なんだよそれ」香織の口調に、穏やかな真司も語気を荒げた。 ■「中身からっぽのかまってちゃん妻」夫の不満も爆発結婚して以来、妻は口を開けば不平不満ばかり並べている。だが、言わせてもらえば、こっちにだって不満は山ほどある。口にこそ出さなかったが、真司も相当ストレスをためていた。妻はいつ、いかなる時でも、自分のことを最優先して欲しがる。自分が仕事で忙しい時でも、たまの休みに息抜きをしようとしている時にも、妻はとにかく少しでも多くの時間とお金、労力を自分に注がせようと、夫を徹底マークしているのだ。それに、妻がこんなにつまらない、自立できていない女だとは結婚するまで知らなかった。趣味もなにもなく、夫にかまってもらうことしか考えていないように見える。極度の「かまってちゃん」だ。週に1度しか顔を合わせない間柄ならともかく、結婚した相手がこれでは正直、息がつまる。真司は大きなため息をついた。「俺にこれ以上、どうしろって言うんだよ」夫のその言葉とうんざりした顔に、香織のプライドはズタズタだ。私はかわいい、みんなの憧れの「香織ちゃん」なのだ。その私を、夫はちっとも大事にしていない。私の価値を分かっていない。一体どうして私は、こんな男の「専属」になってしまったのか。私を大切にしてくれる男性は、山ほどいるというのに。香織は自分の結婚を激しく後悔した。そして、その日を境に香織は夫を、結婚生活をかえりみなくなった。夫婦仲の悪化は当然、加速していき…。■かまってくれない夫に仕返し「合コン参戦」宣言数カ月後、学生時代からの友人チエから電話がかかってきた時、香織は躊躇(ちゅうちょ)なく言った。「チエ、次回の合コンは、私にも声かけてよ」とにかく誰かにかわいいと言ってもらわなければ。自分をほめて、求めてくれる男がいなければ、私は干からびてしまう。香織は必死だった。夫に対する罪悪感など抱く余裕はなかった。チエは「合コンの女王」。2人は以前、しょっちゅう連れ立って合コンに参戦していた。それでも、さすがに香織の結婚後は、合コンに誘うことはなくなっていた。「えーっ? なによ、やさしい旦那様となにかあった?」「別に。ただ単にヒマなのよ。主婦って」「もーっ、贅沢者! あくせく働きながら旦那探しまで頑張ってる私に、そういうこと言わないでよね」チエは笑いながら言った。「でもいいわ。既婚者が参加してくれれば、ライバルが1人減るもんね。今度企画する時には、絶対声をかけるよ」1カ月後、チエは実際に香織を誘ってくれた。服は自分のスタイルを目一杯際立たせてくれるものを選ばなくちゃ。久しぶりに、短めのスカートはいちゃう? それとも丈は普通で、ボディラインを強調するデザインのワンピース? 髪も久しぶりに巻いちゃおう。メイクも最近は新しいアイテムをチェックしていない。デパートに見に行かなくちゃ。自分の女としての魅力を、100%発揮するのだ。そして、女としての自分の価値を実感しなければ。香織は久しぶりに、気力がみなぎるのを感じた。真司には合コンに参加することを宣言した。黙っていることもできたのに、「人数合わせのためにどうしてもって、友だちに誘われちゃって」とあえて告げたのだ。真司が嫉妬して止めてくれるかもしれない。あせって、自分をもっと大切にしてくれるようになるかもしれない。そんな期待を、香織はまだ完全には捨て切れずにいた。ところが、真司はうっとうしそうに香織を一瞥(いちべつ)すると、冷たく一言。「あっそ」と言っただけだった。もはや妻のことになどまったく関心がないような夫の態度に、香織は自分の中でなにかが崩れ去るのを感じた。そうして迎えた合コン。香織のパフォーマンスは、すさまじいものがあった。笑顔を一時もたやさず、甘い声を響かせ、絶妙のタイミングで髪をかき上げる。適度なボディタッチも忘れない。既婚者と知りながら、彼女と連絡を交換したがる男が続出した。香織は、本当に久しぶりに、大きな満足感を味わうことができた。自分にはまだまだ価値がある、男を操れる魅力があるのだと、自信を取り戻すことができた。彼らの本心は「あとくされない、結婚を求めない女」…かもしれないのに。■これって浮気?「超えてはいけない最後の一線」がぼやけていく…以来、香織は合コンに没頭した。家では完全なすっぴん、髪はボサボサ。ルームウェアにもまるで気をつかわなくなり、常に不機嫌オーラ全開だ。合コンの日だけ「最高のワタシ」を演出するようになっていた。夫婦仲は完全に冷え切り、言葉も交わさないレベルにまで悪化した。セックスも当然ない。そのうち香織は、当初は自分の中に存在していた越えてはならない「一線」が、どんどんぼやけてゆくのを感じるようになった。「一線」とはもちろん、合コンで出会う男性との肉体関係だ。「合コンでチヤホヤされて『自分はまだイケてる』と思えれば、夫が私を見ようとしない、みじめな結婚生活にも耐えられる」「ほかの男性にやさしくされて、私の心に余裕ができれば、夫婦仲も改善するかも」最初はそう思って、香織は合コンに参加していた。ところが、そんなことを繰り返すうちに、夫婦仲はますます破綻してゆく。香織はどんどん不安定になり、ついには「誰でもいいから男に求められたい、抱かれたい、寄りかかりたい」と思いつめるところまで来てしまったのだ。その頃になると、真司が目を疑うような奇抜なデザインの矯正下着を香織は恥ずかしげもなく着用するようになり、合コンの日だけセクシーなランジェリーを身にまとうのが常になっていた。スパニッシュレストランの一角で酔ったフリをしながら、香織は自分に酒をすすめてくる目の前の男を冷静に観察していた。話が面白く、女心をくすぐるツボも心得ている彼にやさしくされるのは快感だ。連絡先も交換した。それにさっきからずっと、私だけを見つめてくれている気がする…今夜、彼と一線を越えてしまおうか。そうすれば私は、虚しい結婚生活でため込んだ怒りも屈辱感も悲しみも、どうでもいいと思えるようになるだろうか。とびきりの笑顔を弾けさせる香織の頭の中では、さまざまな感情や計算がグルグルと渦巻いていた。理想の夫と結婚したはずの香織さん。ところが、結婚当初から不満を抱え、合コンに逃げ道を見出すようになります。香織さんはその後、どうなったのでしょうか?もしかしたらあなたも、香織さんのように「合コン狂いの人妻かまってちゃん」の泥沼に足を踏み入れてしまうかもしれません。次回ご紹介するチェックテストでリスクを判定してみましょう。
2018年09月15日揺らぐ信頼と、増す苦しみ前回「つづく(正確には、続いちゃった)」と締めましたが……。続きません!本当は私たちの結婚式について書くつもりだったのですが、それどころではなくなってしまったのです。きっかけは、以前にも書いた、降って湧いたような “麻ちゃんの転職するかも騒動” でした。結局、転職話は立ち消えになったものの、「相談もしてもらえないなんて……」と思い、一気に落ち込んでしまったのです。そして、改めて身の回りを見れば、3人の子どもの育児に追われる生活は終わり(まだ1人、十分手のかかる子が残っていますが)、これまでのように “麻ちゃんと2人で協力して、なんとかしなきゃ” と気張る必要もないことに、気付いてしまいました。「これまでは、子どもがいたから家族っぽい感じだったけれど、そもそも夫婦でもないし、これからもずっと一緒にいると決まってもいない……」。そう思った途端、家の中の空気は冷え、自信を無くしていました。私って、信頼に値しない相手?長年かけて、獲得してきたと思っていた信頼は勘違い?相手にとって、自分がパートナーでいいのかなぁ?っていうか、面倒くさい女って思われてる?考えすぎて、麻ちゃんと “どう接していたか” も分からない有り様になりました。無駄な思考のループは勢いを増し、暴走を始め、ついには迷走し、ついでに瞑想し(ダジャレを言っている場合じゃないけど、やってみた)、さらにはヨガを始め、泳いでみたり、飲めない酒も飲んでみたり……したけど、スッキリしない!つまりこれは、3人の子どもたちを最優先にして、これまでパートナーとしっかり向き合った経験のなかった私たちに、“2人で生きていく” という課題が突き付けられた、ということなのです。“幸せは倍に、苦しみは半分に” なんてのは、2人の関係が良い時の話。噛み合わなくなった2人なんて、逃げ場がない分、苦しみが10倍に膨れ上がってしまいます。師匠に打ち明けた思いこうなったら、私が行くところはひとつ。パートナーシップの師匠、Taqさんこと大塚隆史さんが営む、新宿「タックスノット」というゲイバーです。Taqさんはアーティストであり、ゲイのパートナーシップについて、長年説いてこられた方です(伝説のラジオ番組「スネークマンショー」で、同性愛が全く理解されていなかった70年代から、ゲイのパーソナリティとして活躍されていました)。そして、私たちの結婚式を取り持ってくださった方でもあります。私がTaqさんを知ったのは、麻ちゃんと暮らすことになるか、ならないか、という頃。婚姻制度で結ばれない私たちが、パートナーシップをどう築けばよいのか、道しるべを探していた時に、Taqさんがミクシィで連載していた(元々はゲイ雑誌「Badi」で連載されていた内容だそうです)『トゥマン道場』に出会ったのでした。“トゥマン” というのは、万葉集で使われていた “つま” という言葉に由来するそうです。この “つま” は、妻ではありません。万葉の時代では、男女を問わずパートナーのことを “つま” と呼んでいたのだそうです。そして “つま” は、「とぅま」と発音されていたことから、Taqさんが同性同士のパートナーシップのことをトゥマンと命名し(ちょっとフレンチ!)、伝道されていたのです。Taqさんが『トゥマン道場』で語られていた言葉には甘えがなく、常にパートナーと共に生きていく覚悟を問うていました。「いつか王子様が病」から抜け出せない私には、電撃に打たれたような思いでした。幸せになりたいとか、愛されたいとか、パートナーシップってそんなことじゃ、全然ないんだ。自分が本当に望むものを見極めて、それ以外は切り捨て、主体性を持って選び取る。パートナーシップを築くということはどういうことなのか、初めて教わった私たちは、貪るように『トゥマン道場』を読みました。私は下戸なうえに、一応女性ですので、ゲイバーに一度も行ったことがありませんでした。同性カップルの迷子である私たちは、藁にもすがる思いでTaqさんと話をしたいと、3人の子どもを親に預け、麻ちゃんと緊張に震えながらゲイタウン新宿二丁目(正しくは、タックスノットは新宿二丁目と道を挟んですぐの新宿三丁目にあります)に向かい、タックスノットの扉を叩いたのです。ゲイバーという言葉からイメージされる、暗いバーカウンターの店を想像していた私たちの目に飛び込んできたのは、白い壁に煌々と眩しい電気。バーというには明るすぎる店内。そしてカウンターの向こうに、にこやかな笑顔のTaqさんがいました。ただただ「『トゥマン道場』の話をもっと聞きたい!」という、高ぶった気持ちでやって来た無知なヒヨッコレズビアンカップルを、温かく迎えてくれたうえに、私たちが子育てをしていることに、とても興味を持ってくださったのでした。当時、同性カップルで子育てをしていると言うと、LGBT当事者にさえギョッとされたり、「それって大丈夫なの?」と心配された時代です。なかなか言いにくかった子育てを、手放しに“良いこと”だと言ってもらえて、とても嬉しかったことを覚えています。それ以来、季節ごとに子どもを預けてタックスノットにお邪魔するようになり、カウンターに腰掛けては、たくさんのことをTaqさんや周りのお客さんから教えていただきました。私たちにとってはまさに師匠、迷った時の灯台のような存在です。だからこそ、パートナーシップに行き詰まったときは、ココ一択なのです。迷路の中の自分扉を開けるなり「どうしたの!暗い顔!」。初めて訪れた時と同じ、明るいTaqさんの声が飛んできました。「あぁ、みんなお見通しなんだなぁ」と、カウンターにつくなり、これこれこんなことがあり、あれが嫌だ、これが嫌だ、麻ちゃんから好かれているのか分からない、とブチまける私の話を、フンフンと聞いてくれていたTaqさん。「つまり小野ちゃんは、相談してもらえなかったことで、傷ついているのね」と言うと、「でもね……」と目を細めてこう続けたのです。「相手がこうしてくれない、ああしてくれないって言い出したら、それはもう終わりなんだけどね」終わり?その衝撃的な言葉に、目が覚めた思いでした。「そうか、終わることも、すぐそこにあるのか」、「いつのまに、こんなところにまで迷い込んでしまったのだろう」と、泣きたい気持ちでしたが、泣いている場合ではありません。大切にしてきたはずのパートナーシップを、私はいつのまにか、大切にしていなかったのです。私は話がしたくなるような相手だったでしょうか?話したい、聞いてほしいと思わせる態度じゃなかったと、初めて気が付きました。「パートナーシップは技術だ」と、Taqさんは言います。「自分を変えるとか、相手を変えるのではなく、お互いが心地良いと思えるような関係づくりの技術の獲得よ」というTaqさんの言葉が、くじけそうな自分の気持ちを、なんとか踏みとどまらせてくれました。そして、改めて気を引き締め直す日々が始まりました。Taqさんにも店のお客さんにも、「そこじゃない!」と言われたけれど、まずはダイエットから。2年前に大病をしてから「薬の副作用で太って、みっともなくなった」という思いがあったので、ここはまず、自分に気合を入れるため、痩せることに。そんなレベルなので、話したくなる相手になるには、まだまだ時間がかかりそうです。冷え切った空気は、なかなか回復しませんが、毎日が現在進行形で、試行錯誤中なのです。そんなある夜、狭い我が家の洗面所、洗濯機の前で麻ちゃんと話し合いました。お互いに泣いて、ともかく仲直りしました。根深い問題は、まだまだたくさんあるけれど、“1000回ケンカして、1000回大事なことを忘れかけても、1001回仲直りして” このまま続いていけるといいなぁ(これは、私の大好きな漫画『ハチミツとクローバー』の最終巻に収められている短編漫画『空の小鳥』に出てくるフレーズなのです)。それにしても、お互いが好きで、お互いに合わせるように努力してきたはずなのに、どこで食い違ったのか?その疑問だけは残っていました。そうしたところ、麻ちゃんがこんなことを言ったのです。「あのさ、ひとつ問題が起こった時、お互いのやり方に、お互いが合わせようとして、結局2人とも変えちゃうから、いつまで経っても距離が縮まらないんじゃない?」「な、なるほどー!そういうことだったのか!道理で、いつまでも近づけないな、と思っていました!」と、腑に落ちたのです。そして、この人のこういう頭の冴えわたったところが好きなんだよなあ、としみじみ思ったのでした。Composition:Yoshiyuki Shimazu
2018年09月04日前回 ご紹介したのはセックスから遠ざかろうとする夫、純也さんとのセックスレスに悩み始めた愛美さんのケース。元は仲の良い夫婦だったのです。ところが、妻がセックスを求めたことで、セックスが苦手な草食系夫は大ピンチ。夫婦仲はどんどん悪化していきました。私に言わせれば、セックスの相性(身体の相性や性欲の強さ)について真剣に考えることなく結婚に踏み切ってしまうことが、まずは大間違いです。しかし、すでに結婚してセックスレスに悩んでいる妻たちにそれを言っても始まりません。性欲が極端に少ない男性と結婚してもセックスレスを回避するための方策を、ここでは考えていきましょう。(「結婚後セックスレスに泣かないためには、どんなことに注意すれば?」という未婚女性の皆様は、ぜひ拙著 『抱かない男の見分け方―いつまでもラブラブなふたりでいるための指南書』 をご一読ください。)まずは、あなたが愛美さんと同じタイプのセクシャル系モンスターと化してしまうリスクを判定しましょう。■「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度チェックここでは、あなたの「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 夫がいわゆる「草食系男子」だ。2. セックスの相性について真剣に考えたり、話し合うことなく結婚を決めた。3. 問題を見て見ぬフリをして、解決を先回しにしてしまうクセがある。4. 「女を捨てている」タイプの妻がセックスレスに直面するのであって、妻がキレイにしていれば、夫は妻に欲情するはずだ。5. 交際中、セックスが合わないと感じても、結婚後は改善するはずだ。6.すぐに結果が得られないとイライラしてしまうタイプだ。7. セックスという行為は男性が相手に性的魅力を感じている証拠だ。8. セックスを拒否されると、自分の存在そのものが否定されたように感じる。9. 「話し合い」をしたかったはずが、あとで思い起こすと「責任追及」や「批判」になってしまっていることがある。10. 夫以外の元彼や、過去のお相手のほうがセックスがよかったと思い出すことがある。■あなたの「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、生殺し妻度「C」(草食系夫への不満がにじみ出始める頃です)○の数が6個以上8個未満は、生殺し妻度「B」(夫はあなたに責められていると感じ、および腰になっています)○の数が8個以上は、生殺し妻度「A」(夫は縮み上がっています。この状態ではセックスレス解消は望めません。今すぐ方向転換を!)■セックスレス「セクシーでキレイな妻ほど夫は欲情する」というのは間違った思い込み現代社会の産物、草食系男子と結婚した妻が、セックスレスを克服するための第一歩。それは、セックスにまつわる従来型の思い込みを捨てることです。そうした思い込みが妻に、夫を追いつめる言動を取らせることになるからです。「セックスレスって奥さんが外見にかまわなくなったり、倦怠期で夫婦仲がイマイチな時になるんでしょ?」…あなたはそんなふうに思っていませんか? これは逆に言えば、「妻が努力していつまでも魅力的で夫婦仲も良好なら、セックスレスになんてならないはず」ということですよね。だから、草食系夫とのセックスレスに悩む妻たちは、自分磨きに必死になります。ダイエットをし、お肌や髪のお手入れもより念入りに。部屋着やパジャマもカワイイ系からセクシー系まで取りそろえ、料理にも力を入れて、理想的な妻を目指します。「これだけやれば、夫だって振り向いてくれるでしょ」と思えるレベルまで。ところが、セックスに意味を持っていない夫は、これでは振り向きません。彼らは、「チャンスさえあればセックスはもちろんしたいけど、妻が完全に女を捨ててるから、『妻だけED』なんだよね」などと言う、従来のセックスレス夫たちとは違うからです。やさしく繊細な今風男子たちは、セックスにおいても相手を傷つけないか、嫌な思いをさせないか、失望させないかと気づかいに気づかいを重ねます。また、失敗したらどうしようと不安に頭を悩ませます。失敗はあらかじめ回避するもの、セックスごときで嫌われるなんて割に合わないという価値観。思いやりのベクトルが変な方向を向いているのです。ネット時代の人付き合いの短所は、相手にガッツリぶつかって、ことが起こることを避けるようになるところ。相手の懐に入るなどという昔のスタイルは頭にありません。セックスなど、人と人とのコミュニケーションの最高峰なので、失敗したらあとが面倒くさいと思っているのでしょう。そして、セックスのあとは、ぐったり気疲れしてしまう。だからやがて「マスターベーションのほうが、手軽で気軽でいいや」ということになってしまうのです。まさに相手を気をつかわずにできる、面倒くさくない性欲解消法。そんな複雑な夫の心情・事情を妻が理解できずにいると、どんなことが起きるでしょうか。従来の「妻が魅力的でラブラブなら、夫は当然セックスしたいはず」という思い込みに妻がどっぷり浸かって、女磨きに邁進します。夫はそんなことを望んではいませんが、敏感な彼らは妻の努力を察知しているでしょう。そして「そんなことをしてもらっても、僕は『その気』になれないよ…」と、プレッシャーと申し訳なさで萎縮してしまうのです。妻が色っぽくなるとドン引きするという男性の声もあります。妻の側からすれば、どれだけ努力しても夫から自分の望む反応が得られず、どんどんストレスがたまりますよね。そして自分の努力が報われない悔しさや虚しさに、ある日突然、大爆発を起こして、夫を完全に震え上がらせてしまったりするのです。こんな状況で夫のマスターベーションが発覚したりすると、もう最悪です。ただでさえ「セックスレスの原因は妻の魅力不足」だと思い込んでいる妻は、「私は夫にとってマスターベーション以下の、魅力のかけらもない女だと思われている」と誤解して大暴走。修羅場を繰り広げることになります。このように、セックスしない夫に一昔前の思い込みを当てはめるのは悪循環の元。妻は「セックスレスの原因は自分だ…」と決めつけて突っ走らないことが大切です。■セックスレス草食系夫に「妻としたい」と思わせるには?それでは具体的に、妻は草食系夫とのセックスレスにどのように対処すべきなのか。かくにも重要なのは、「心と時間の余裕」です。やさしい男子をおびえさせることなくベッドへ誘導するには、性的な雰囲気を感じさせずに親密度を上げていくところから始めるしかありません。・夫に普段より丁寧に接してみる。・夫の話をしっかり聞く。・2人で楽しめることを見つけて、一緒に過ごす充実した時間を増やす。こうして2人の「ラブラブ度」をアップしたうえで、セックスを感じさせないさりげないスキンシップから、徐々に触れ合いを増やしていくのです。「そんなのまわりくどすぎる!」「レス解消までに、一体どれだけ時間をかけなきゃいけないの!?」そんな妻たちの悲鳴が聞こえてきそうですね。しかし、急がば回れ。その気がない夫にプレッシャーを与えることなくセックスにこぎつけるには、じっくりと段階を踏む必要があります。そして、これには妻が「心の余裕」を持っていることが不可欠なのです。セックスがないことが不安で、とにかく夫をベッドに引きずり込もうと突然お色気モードでベタベタしたり、セクシー下着を見せつけても、草食系夫にとっては肉食獣に追いつめられているようなもの。抱いてもらえないさみしさ、セックスレスが解消されないもどかしさを、夫に涙ながらに訴えるなんていうのはもっといけません。妻にそのつもりがなくても、夫は「責められている」と感じて、逃げ出したくなるからです。また人を傷つけるのが何より苦手な今風男子が妻に泣かれたら、セックスどころではなくなってしまいます。「時間の余裕」を奪う最大の要因は、なんといっても子どもを作ることでしょう。どれだけ女性の生き方が変わっても、医療が進歩しても、妊娠・出産についてはどうしても、無情な「タイムリミット」がついてまわります。妊活にあせる気持ちはよく分かるのですが、セックスレスの解消と妊活を同時に、一気に推し進めようとするのは避けるべきです。性欲がないうえに「うまくできるだろうか」「妻を失望させないだろうか」という不安を抱いている今風夫。そんな夫が「妊娠」という達成目標まで突きつけられては、プレッシャーに押しつぶされてしまうことは目に見えています。また、妊活においても一刻も早く結果を得ようとして「タイミング法」「ED治療」「人工授精」といったキーワードを持ち出すのは、セックスレス改善の前段階では、ちょっと待ってください。「タイミング法」は、夫にとって「なにがなんでもこの日にできなければ!」という強烈なプレッシャーになりますし、妻が「ED治療」「人工授精」と言い出せば、夫はデリケートな問題を第三者に露呈しなければならない恐怖に襲われます。「そのうち」「自然に、できるようになるのでは…などとのんきにかまえていた妻が、ある日、友人の妊娠に触発されて突然「来月からタイミング法を!」「病院に行ってED治療を!」と夫に迫るなどというのは最悪のパターンです。その気がない夫とのセックスレス解消には、一にも二にも忍耐力。長期戦を覚悟して、どっしりかまえなければいけません。夫を責めない。自分も責めない。これに尽きます。そして、時間をかけて夫のセクシースイッチがどこでオンになるかを探し出すのです。年齢を重ねてから性の嗜好が変化したという男性もたくさんいます。刺激作戦もあります。これは、また別の機会でお伝えしましょう。しかし、子どもを作る目的ではなく、妻側の性欲が高まってしまった場合、これは非常に厄介です。打開策として、妻側もマスターベーションのバリエーションを研究しておきましょう。最後に、愛美さんと純也さんはその後どうなったのでしょう。愛美さんは、草食系夫に提供すべきは「刺激」や「興奮」よりも「安心」や「気楽さ」であることに気づき、方向転換。分かりやすいお色気路線や、夫を批判・詰問するような言動をあらためたそうです。そしてついに! その努力が結婚後初のセックスという形で実を結びました!「『やっとセックスができるようになったから、いよいよ妊活だ』と前のめりにならないように、日々気をつけています」と笑う愛美さん。彼女なら、これからも草食系夫とうまくやっていけるでしょう。やさしすぎ、気をつかいすぎの今風男子。そんな現代型男性を理解し、受け入れてあげることのできる、器の大きな妻になってください。
2018年09月02日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「草食系男子」と表現される男性が数年前から認知されるようなっています。そんな男性陣を、若い女性たちは、「最近の男性なんてそんなもんでしょ」「いたって普通」「ギラギラしてるほうが格好悪い」という目で見ているようです。「草食系」などとキャッチーな呼び名を付けられて、メディアにも取り上げられるようになると、「今はそれがスタンダード」という雰囲気が漂い始めます。けれども、草食系男子が一般化しつつあることと、あなた自身がパートナーの草食化を良しとするか否かは、まったく別の問題です。「私の彼、草食系かも…。でも、今はそんなの普通だし、世の中の草食系男子だって結婚してるし。気持ちがやさしいし、家事もしっかりやってくれるし、きっとケンカも少ないだろうし…。だから私も、彼と結婚して大丈夫よ」そんなふうに考えて、草食系の彼との結婚に踏み切る女性たち。どこにでもありそうな話です。結婚決定は、人生を左右する重要事項。希望的推測も必要。草食系かもしれないけれど、良い点のみをすくい上げなければ結婚などできるものではありません。結婚決定には勢いも大事です。しかし残念ながら、こうした女性たちが結婚から数年後、「セクシャル系モンスター」と化してしまうケースが少なくないという事実も知っておいてほしい。知ったうえでの結婚であれば、あとの対処法が違ってきます。自分の性の欲求を甘く見てはいけません。「こんなはずではなかった」の新型セクシャル系モンスターワイフ。これが今回のテーマです。■夫は「草食系男子」…セックスレスに悩む愛美の場合「モダンセクシャル系モンスター 生殺し妻」代表:愛美(仮名)29歳の場合会社帰り、書店で女性誌を購入した愛美は、それを隠すようにバッグにしまった。セックスレス特集の雑誌。もう何冊目だろう。こうした特集の中で伝授される「対策」は、もう片っ端から試した。けれど、どれも効果がなかった。ネットに流れてくるセックス系の記事もほぼチェックしている。オフィス帰りの愛美は、ストライプのシャツワンピ姿。艶のあるセミロングの髪を、きれいにブローしている。上品なピンクベージュのバッグも今風。「女を捨ててる感じの奥さんじゃ、セックスレスになっても仕方ないんじゃない?」愛美は、そんなふうに言われてしまう“もう女を捨てている”タイプと自分自身は真逆だと思う。ずっと美容に気をつかってきたし、ファッションも男子受けよしのフェミニンにまとめている。夫・純也とのセックスレスに悩むようになってからは、下着もセクシーなものを選ぶようになった。それなのに、セックスレスは解消されない。愛美は屈辱感と怒りで爆発しそうだった。■セックスレスは恋人の時から…結婚しても大丈夫?愛美と純也は、結婚して2年半になる。2人の出会いは合コンだった。その合コンでカップルは誕生しなかったが、全員気が合い、その後も男女6人で出かけるようになった。グループ交際。2つ年上の純也はいつもニコニコしていて、愛美にとってやさしいお兄さんのような存在だった。動物好きで猫カフェやうさぎカフェに通う愛美に純也が付き合ってくれるようになってから、2人で出かける機会が増えた。動物や子どもにやさしく接する純也の姿を見た愛美は、「この人、旦那さんとしてアリかも」と、彼を異性として意識し始めた。その後、ITエンジニアとして働く純也が多忙でメンタルが弱っているところを愛美が支えたことで、急接近。愛美のほうから告白して、2人は恋人同士になった。「子どもは2人欲しいな。いつかペットOKのマンションを買いたい」愛美のそんな夢を、純也は笑顔で聞いてくれる。彼の温厚な性格は愛美の両親にも気に入られ、2人はスムーズに結婚までこぎつけることができた。しかし、愛美にはひとつだけ気になることがあった。純也がセックスを求めてこないことだ。愛美のほうでお膳立てして2、3度したきり、その後はなにもない。「純くんは最高に優しい。私のことを大切に思ってくれているから、気安くセックスを求めてこないのよ。今は仕事が忙しい時期だし、結婚の準備も大変。だからそんな雰囲気にならないのかも。それに、前に何度かできたんだもの。仕事も結婚生活も落ち着いたら、セックスだって自然とできるようになるわ」今はエッチしていないけれど、しようと思えば、環境が整えば、できるようになるはず…。純也の淡白さについてはそう考えることにして、愛美は結婚に踏み切った。■セックスレス「うちの夫、もしかしてふつうじゃない?」結婚生活は楽しかった。純也はいつも愛美の趣味に付き合ってくれた。派遣の事務員として働く愛美には残業も繁忙期もなかったが、純也は家事も快く分担。料理上手の純也は、愛美の好物をなんでも作ってくれる。特にイタリアンはプロの腕前。おしゃれのセンスもなかなかだ。周囲からは「すてきな旦那さん」と言われ、愛美も満足している。なんの不満もない結婚生活。セックスは相変わらずなかったが、2人で出かけたり、家で映画を観たり、楽しいことがいっぱいで、特に気にならなかった。そんなある日。愛美の学生時代からの親友、ミナから婚約報告の電話があった。愛美が結婚した頃、ミナにも婚約寸前の恋人がいたが、別れてしまった。ミナに言わせれば「すごくいい人なんだけど、スキンシップやセックスが物足りない」というのがその理由だった。1年ほど前に出会った新しい彼とは「気も合うしセックスの相性もバッチリ。野獣よ。野獣! あん、燃えるーー!」と、ミナは最高に幸せだと言う。「やっぱりあの時、『いい人だから』ってだけで結婚しちゃわないでよかったよ」。そうのろけるミナの声は、うれしさで弾んでいた。親友を祝福しながら、愛美は自分たち夫婦の現状を振り返る。純くんはやさしくて真面目で、趣味も合う。でも、純くんがミナの彼の半分でも積極的だったら、もっとうれしいんだけどな。それに現実的な問題として、そろそろ子どもも欲しい。となると結婚後一度もしていないというのは、さすがにまずい…。「今夜、夫を誘ってみよう」。愛美は密かに決意した。ところがその晩。純也は「急にどうしたの?」と、明らかにうろたえた表情を見せた。え? 私たち、夫婦なのに? 「急に」って、じゃあどう誘えばよかったの? 私が誘わなきゃ、純くんからは誘ってくれないじゃない。自分からの誘いを、夫は喜ぶどころか拒絶していると感じて、愛美は猛烈に恥ずかしくなった。同時に、純也のほうから男らしく誘ってくれれば、女の私が誘ったりしなくてすんだのにと、夫が憎らしくもある。「ほら、私ももうすぐ30だし」恥ずかしさをかき消そうと、愛美は夫を誘った正当な理由を説明し始めた。「子づくりって、始めたらすぐ妊娠、ってわけにはいかないことも多いらしいから。もう今からでも始めたほうがいいと思うの」純也は相変わらず、居心地が悪そうに視線を落としたままだ。「いきなりそんなこと言われても…」純也の腰が引けた態度に、愛美は当惑した。結婚前から「子どもは2人欲しい」って、私いつも言ってたよね? 私の年齢からして、いつ子づくりを始めたって全然驚くような状況じゃないのに。愛美の心の中に、大きな不安が渦巻き始めた。純也がいわゆる「草食系男子」であることは、結婚前から認識していたこと。それでも結婚して打ち解け合い、まして「子づくり」という明確な目的ができれば、その時には自然にことが進むはずだと、漠然と思っていたのだ。ところがここへ来て、愛美の根拠のない楽観主義に暗雲が…。純くんって、まじで性欲ないのかも。でも、赤ちゃんを授かるために、セックスは必須。それにミナから聞いた、「心身ともにラブラブ」っていうのも、何だかうらやましい…。心に渦巻くさまざまなモヤモヤを払拭するには、どうにか夫婦のセックスを軌道にのせるしかない。そう考えて愛美は、明快な実行計画を努めて明るく提示した。「私の排卵日を予想するから、その時にしようよ」純也はただ、困ったようにうつむいているだけだった。■子づくりを拒絶「セックスできるのにしない」草食夫に不満爆発!そして迎えた、排卵予定日。「純くん、今夜だよ!」先日の様子からして、何の前触れもなく迫ったりしたら純也は逃げ出してしまいそうだ。愛美はそう思い、出勤前の夫に明るく声をかける。ところがまた、純也は気まずそうな顔。小声で「いってきます」と言うと、そそくさと家を出てしまった。純くん、かなり緊張してるみたい…。でも、今夜一度うまくいってしまえば、不要な緊張も解けるわ。愛美はそう考えていた。ところが。このところずっと7時には帰ってきていた純也が、8時になっても帰って来ない。愛美が待ちくたびれていると、純也からメールが届いた。「愛美ちゃんごめん! 急に先輩に誘われちゃって。二次会まで付き合わなきゃいけない雰囲気だから、悪いけど先に寝てて。本当にごめん!」先輩と飲み? それも二次会まで? 純也はお酒がほとんど飲めず、会社の飲み会が嫌いだ。どうしても参加しなければならない飲み会でも、二次会は断って帰って来る。それなのに、どうしてよりによって今日? 愛美は、心底がっかりした。けれど、今日のところは仕方がない。また来月頑張ろう。愛美はそう思うことにした。しかし、ことは彼女が思うようには進まない。その後、なんと半年の間、純也は「約束の日」にはなにかと理由をつけて、日付が変わってから帰宅するようになった。当初は「そろそろ始めなきゃ」と、のんびり構えていた子づくり計画。しかし、セックスに持ち込むことができない現実に直面して、愛美の中で一気に「緊急課題」となる。それだけではない。愛美は「自分はこのままセックスが皆無の人生を送ることになるのでは」という不安にもかられ始める。「セックスができない相手と結婚して、一生セックスなしでいい」と覚悟して結婚に踏み切ったわけではない。「結婚すれば、いつかできるようになるはず」と思っていたのだ。愛美は性欲が強いほうではない。それでもまだ20代の自分が、女として求められることなく一生を終えることになるかもしれないと思うと、いたたまれなかった。そして生まれて初めて「男性から求められたい、抱かれたい」と切実に渇望するようになった。「子どもが欲しい」と真剣に願う一方で、「このまま一生セックスなしなんてあんまりだわ。私、いつか浮気しちゃうかも」などということも考える。頭も心もどんどん混乱してゆく。彼女はもう限界だった。「純くん、約束の日になると、必ず予定が入るんだね。どうして? 子どもが欲しくないの? それとも私とセックスするのがそんなに嫌?」愛美に詰め寄られると、純也はあからさまにオドオドした。「なんていうか、目的があって『今日しなきゃ!』みたいに言われると、プレッシャーっていうかさ。そういう気分になれないんだよ」「じゃあ、今日しよう」「え?」「今日は排卵日じゃないよ。子づくりとか目的なしで、私とセックスしてよ」純也は追い詰められた表情になった。そして、愛美を残して部屋を出て行ってしまった。愛美は呆然とする。ケンカをした時でさえ、純也が一方的に会話を中断してその場を離れてしまったことなど、それまでにはないことだった。その日から愛美は雑誌やネットで、あらゆるセックスレス克服法を読み漁り、実行した。けれども、状況は一向に改善しなかった。良好だった夫婦仲もギクシャクしたものになっていった。ある日とうとう愛美は、泣きじゃくりながら純也を問い詰めた。「純くん、どうして? 私はただ普通にセックスをして、普通に子どもが欲しいだけだよ。私、何かワガママなこと言ってる?」純也はいつもの困り顔で黙っている。「私もう疲れちゃったよ。ねえ純くん、本当はどう思ってるの? 正直に答えて。本当に子どもが欲しいって思ってる?」「それは、思ってるよ」「じゃあ、このままずっと私とセックスしてくれないなら、不妊治療のクリニックに一緒に行ってくれる? 純くんの精子をくれる?」「い、いきなり、なに言い出すんだよ…。突然そんなこと言われても」「全然、突然じゃないでしょ!」愛美は叫んだ。「私もう、何カ月も待ったよ。でも純くん、ちっともセックスしてくれないじゃない。なんで? EDなの? セックスできないなら、もうお医者さんに頼るしかないじゃない。お医者さんに精子を取り出してもらうしかないよ」「いや、そういうわけじゃ…」夫のその答えに、愛美は驚いた。純也の性格からして、浮気の可能性は限りなくゼロに近い。風俗なども毛嫌いしている。そして、マスターベーションをしているらしい痕跡も、愛美は感じたことがない。だから、純也はEDなのだと、ほとんど確信していたのだ。愛美は即座に聞き返した。「え、どういうこと? 純くん、勃つの? 射精できるの?」「女の子がそういうこと聞くかな」「質問に答えてよ!」「うん…できるよ」「ひとりでならならできるんだ?」ひたすら居心地が悪そうにしていた純也の顔に、いらだちが加わった。そして、うんざりした口調で答えた。「ああ、できるよ」「最後にしたのいつ?」「2週間くらい前かな」…それって、私の排卵日の頃じゃない。あの時、純くんは「仕事でトラブっちゃって」なんて言いながら、ご丁寧に排卵日のみならず、その前後1日ずつまで思いっきり遅く帰って来たのだ。まさかあのタイミングで、マスターベーションしていたなんて。夫は自分でならできる。それなのに、これだけ懇願している私とは、絶対にセックスしてくれないのだ。愛美の理性は完全に崩壊した。「そんなに私とセックスしたくないわけ!? なんなのよ、なにがいけないのよ!? 私はどうすればいいのよ!」子づくりにあせる気持ちと、女性として求められないさみしさ。ネガティブな感情が混じり合って、愛美さんはパニック状態に陥ってしまいました。彼女はどこで、モンスターワイフへの道に足を踏み入れてしまったのでしょうか。次回ご紹介するチェックテストで確認してみてください。
2018年09月01日第2回 [ 小川菜摘の子育て相談 ]「子育ては完璧じゃなくていい。毎日ご飯を作る余裕なんてないから、お惣菜や出前の日もある。でも、それでいいと思うんです。子どもたちが思っているほど親は立派じゃないということを見せることも大事。私はいつも “そのままの私” で体当たりしてきました」と語る小川菜摘さん。2人の息子さんもそれぞれ成人し、ようやく子育て一段落。改めて、駆け抜けた日々を振り返り子育てのお悩みに答えます。【読者からのお悩み】空気が読めないママ友との関係に困っています。《 お悩みその1》こんにちは、小川さん。私の悩みを聞いてください。相談にのってほしいのは“ママ友”についてです。知り合いに話が長いママ友がいて困っています。彼女的には悪気はなさそうなので途中で話を止めにくい。でも正直、彼女の話ばかりでつまらないし、時間がもったいないんです。子どもの世話や家事など時間はいくらあっても足りず、彼女の話にずっと付き合っていられるほど私も暇ではないので……。この状況、小川さんならどうしますか?《 お悩みその2》子どものお友達ファミリーから毎週のように遊びや食事に誘われます。そのお誘いを断ると、今度は次の週末ならどう?とまた誘われます。以前、4週続けて断ったことがあるのですが、そのときも5週目にまた誘われました。彼女が苦手、ということではなく、パパ同士、ママ同士は平日には会ったりします。ただ、平日ならいいのですが週末までは少し困ります。子供同士は会えば遊ぶけど……くらいの仲なので。私としては、家族全員がゆっくり過ごせるのは週末ぐらいなので、貴重な土日は家族時間がほしいんです。こんなことを考えるのはダメなのでしょうか?主人は「せっかく誘ってくれてるから」と言いますが。(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)【 小川さんからのアドバイス 】あえて「ママ友は広く浅く」話が長いママ友、いますね!しかも、話し始めて30秒くらいでオチがわかるんですよね(笑)。たびたびそういうことがあったから、私は先にオチを言っちゃっていました。「それ、こういう話でしょ!?」って。相手も笑えるような感じでね。ママ友とのお付き合いって難しいですよね。もちろん助かることもあるんですよ。仕事のとき、子どもを預かってくれたり。その一方で、陰口を言われていたというトラブルに遭ったことも。幼稚園、小学校低学年のうちは、親も一緒に行動する機会が多いから「うまくやっていきたい」とどうしても思ってしまいますよね。でも、あえて私は「ママ友は広く浅く」と考えていました。この関係はずっとは続かない。だから言うべきことは言ったほうがいいと思うんです。お誘いをお断りすると「カドが立つかしら」と心配になると思うけど、子どものことを考えれば、親は笑って楽しくしているのがイチバン。だから、ママ友、パパ友付き合いも楽しいことが基本。「子どものために我慢したほうがいいかな」というのは、結局は子どものためにならないんじゃないかな。「いつもお誘いありがたいけれど、主人も私も週末しか休みが合わないからごめんね」とやんわり断れば、相手も嫌な気持ちになることはないはず。毎週行きたくなければ、毎週お誘いがあって「ごめんね、今週も予定が入っちゃってるの」と断っちゃって構わない。それで「感じ悪いわね」と言うような人なら、むしろ離れたほうがいい。私の場合、今もお付き合いが続いているママ友は、たった一人だけ。次男が4歳のときに知り合って20年。今では親友です。そんな友人と出会えたことは幸運でした。広くたくさんお付き合いしたなかのたった一人ですから。長い目で見れば、それくらいのもの。今の狭い世界のなかだけで「うまくお付き合いしなきゃ」なんて考えなくていいと思いますよ。最近の小川さんスタイリストさわちゃん、その娘ちゃんと三人で温泉旅行してきました。プリクラって本当に盛り盛りだね(笑)PROFILE26歳で結婚、28歳で第1子、31歳で第2子を出産。小川菜摘Natsumi Ogawa東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。数々のテレビドラマや映画に出演。2012年舞台に復帰。2018年7月20日~22日、六本木スペース ビリオン(東京都)にて『リーディング ファム・ファタール! 運命の女 小川菜摘×青木さやか』出演。Photo:Reiko TohyamaText:Yukiko AnrakuComposition:Shiho Kodamaあなたのお悩み募集中!2人の男の子を育て、家事に、仕事にと奮闘した経験を持つ大先輩である小川菜摘さんに「親にも話せない悩みをこっそり相談したい」「自分では解決できない悶々とした感情を諌めることができない」などなど、心に引っかかっていることについて小川さんと一緒に考えてみませんか?※子どもの性別、年齢は問いません。※子どもが生まれてからの夫婦間のお悩みや、親との関係性など。※お母さんだけでなくお父さんからのお悩みも募集中です。お問い合わせありがとうございます。
2018年08月13日仕事終わりや激しい運動をしたあとなど、カラダが疲れているときのマッサージは気持ちのよいもの。しかし、その都度整体院などに足を運んでいてはお財布が悲鳴をあげてしまう…。そこで脳裏をよぎるのがパートナーの存在。男性はパートナーにマッサージをお願いしづらい?「ちょっとカラダを揉んでもらいたい」そんなときに、気軽にパートナーに対して、「マッサージしてくれない?」といえればいいかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?ボイスノートマガジンを運営する株式会社NEXERと、マッサージ整体院・なごみやなどを運営する株式会社ハーモニアが共同で実施した「パートナーに関するアンケート(調査期間:2018年6月22日~7月4日、対象:ボイスノートに登録する恋人・配偶者を持つ会員、男性310名、女性358名)」に、その答えがありそう。同調査では、パートナーに「肩をマッサージしてほしいと思うことがある」という男性116名に対して、実際にマッサージを頼むのかどうかを質問しており、結果は以下の通りに。Q.パートナーに、マッサージを頼むことがありますか?・よくある…21.6%・時々ある…12.1%・あまりない…37.1%・全くない…29.3%「あまりない」と「全くない」を合わせると66.4%。パートナーに肩のマッサージをしてもらいたくても頼めずにいる男性は多いようです。頼めない理由については明かされていませんが、「マッサージは恋人や妻に対してお願いするべきことではない」や「パートナーも疲れているだろうから頼みづらい」、「頼んだら文句をいわれるかも」などなど、様々なことが考えられますよね。しかし前述の通り、マッサージをしてほしいと願っている男性がいるのも事実。子育て中のママなら、「夫の肩なんて揉んでいる暇がない」というのが本音かもしれませんが、たまにはちょっと肩をマッサージしてあげることで喜ばれる可能性あり。夫婦でマッサージし合えばよいコミュニケーションにもなりそうです。みなさんは夫からマッサージを頼まれたら、どうしますか?(文・奈古善晴/考務店)
2018年08月07日そろそろお盆ですね。実家に帰省される方も多いこの季節、妻たちは嫌でも義実家を意識してしまいますが……。皆さんどのように関係性を保っているのでしょうか?今回は、”妻と義父母の関係性”についてのお話です。■ 義父母との関係は「良好」ですか?あなたは義父母との関係は良好ですか?「株式会社ウエディングパーク」は、20代~30代の既婚女性438人を対象に「義父母との関係性」に関する調査を実施。義父との関係性については、”非常に良好”、”良好”と回答した合計が50.0%。一方で、義母との関係性については、”非常に良好”、”良好”の合計が59.4%。義父・義母それぞれの関係で既婚女性の5割以上が「良好」と感じていることが分かりました。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)両者の関係性を「ふつう」と答えるのではなく、「良好」と感じている女性が多数派であることは興味深い結果であると思いませんか?何か理由があるのでしょうか?■ 気軽に近況報告が可能!SNSで義父母とつながる妻たち「あなたは現在、義父母いずれかとSNSでつながっていますか」という質問に対し、”義父・義母どちらともつながっている”、”義父とつながっている”、”義母とつながっている”と回答した女性の割合は合計52.1%。奥さんの2人に1人が義父母いずれかとSNSでつながっていることが分かりました。amadank / PIXTA(ピクスタ)これだけスマートフォンが普及している現代、SNSでつながることは珍しいことではありません。しかし、気になるのはその”連絡頻度”。アンケートを見てみると、”月に1回程度”がトップの32%、次いで、“週に1回程度”が22.8%、”半月に1回程度”が21.5%という結果となりました。これらを合計すると、既婚女性の7割以上が月1回以上はSNSで義父母と連絡を取り合っていることになります。しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)電話をかけるよりも、メッセージアプリなどSNSで連絡を取り合うことは、それほどハードルが高くはないため気軽に連絡をすることが可能です。孫の写真付きで連絡をすると間違いなく喜んでもらえますし、SNSは義父母との距離をグッと縮めてくれるツールとして大いに活用できる、と筆者は感じています。shimi / PIXTA(ピクスタ)え義父母との関係の「良好」の秘訣は、SNSにもありそうですね。■ 義父母が一番喜ぶのは、はやり顔を見せること、そして贈り物義実家との関係。親密すぎるもの疲れてしまいますが、「良好」であることに越したことはありません。義父母との関係に一役買っている、SNS。でも、その手軽さゆえにSNSに頼りすぎるのも寂しい気がします。義父母が一番喜ぶのはやはり「顔を見せること」。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)しかし遠方でなかなか難しい場合は「手紙や贈り物」をされてみるのもいいと思います。Rhetorica / PIXTA(ピクスタ)年間を通して、父の日、母の日、誕生日、敬老の日など感謝を伝えるタイミングはたくさんありますよね。贈り物をすることで「贈り物届いたよ、ありがとう」の電話をいただけたりするので、必然的に電話で話す機会は増えるはずです。bino / PIXTA(ピクスタ)そして関係性でモヤモヤする前に、「自分がどの程度の距離感で義父母と関わりたいか」考えてみることも大切。こればっかりは何年か関わらないと分からないことですし、時と共に変化するものではありますが、例えば「帰省の際、義実家に滞在するなら○日が限界!」ですとか、「SNSに子どもの写真を勝手に使われるのは嫌!」など挙げてみるのもいいかもしれません。もちろん直接言いにくいことばかりなので、これらを夫に伝えてみるのもアリ!mits / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?義父母との良好な関係を保つには、まずは夫婦円満がカギとなりそう。普段から夫婦間のコミュニケーションを大切にしていかなければなりませんね。【参考】※既婚女性の2人に1人が義父母とSNSでつながっている!7割以上が“月に1回以上”SNSで連絡をとっていることが判明~パートナーとして紹介したら両親が喜びそうな男性俳優ランキング 1位:竹内涼真~
2018年08月05日「面白い」「感動する」と感じるテレビや映画がいつも違う。インドアとアウトドアで趣味も違う。のんびりとせっかちで性格も真逆…。何かと合わない夫との結婚生活に、「このままで大丈夫かな…」と不安を感じていませんか? この先、夫とずっと一緒にやっていけるのか、心配になる妻は少なくありません。「何かと気が合うこと」は結婚においてどのくらい大切なのでしょうか? 今回は結婚生活を続けていくための「心構え」について考えていきます。■「夫と合わない」ことが気になるのはどうして?夫と合わないと感じるのはどんな時でしょうか。食事の好みが違う、旅行先での時間の使い方が違う、笑いのツボが違う…などなど、逆に合うところを見つけるほうが難しいという人も少なくありません。もし、夫と合うものが多ければ、夫といる時間をもっと楽しめるのではないか? という気持ちがどこかにあるのでしょう。夫と合わないことを不安に思うのはきっと「一緒に楽しめるものが少なくてさみしい」という気持ちがあるからかもしれません。もうひとつ、一番近い存在である夫からの言葉で、「自分を否定された」と感じる場合があるからでしょう。例えば、自分が好きなものについて「俺は好きじゃないな」と夫に言われたと想像します。それは単なる好みの違いですが、その言葉に自分を否定されたと感じる人もいるのです。好みが合わない=自分を批判をされているような気持ちになるかもしれませんが、必ずしもそうとはいえません。夫はあなたの好きなこと(もの)に対して好き嫌いを伝えただけで、それはあなた自身に向けられた言葉ではないからです。■「夫と合わない」は結婚生活を危うくする?では実際、夫と合わないことは、結婚生活を危うくするのでしょうか? 結婚式の誓いを思い出してみてください。汝(なんじ)健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?※日本語訳の違いにより、多少の言い回しが異なる場合があります。このなかに「お互いの好みを合わせるべし」という言葉はありませんね。夫婦であっても、2人は他人。合わないことはある意味、当たり前のことなのです。夫と好みや趣味が合うことで、結婚生活がより楽しく感じることはあるかもしれませんが、だから夫婦仲が良いとは限りません。一方、夫婦でなにからなにまで正反対だから、結婚生活もうまくいっていないかといえば、そうともいえませんよね。あなたの周りにも、性格から趣味、生活スタイルまで真逆なのに、仲良しな夫婦はいるはずです。夫と合わないことが結婚生活を危うくするのでは? 好みが合っていたほうがうまくいくのでは? という考えは、もしかしたら、あなたの思い込みなのかもしれません。■結婚生活で大事なのは「好きなもの」より「嫌いなもの」実は、夫婦関係で大切なのは、「好きなもの」ではなく「嫌いなもの」。夫となにもかも合わなさすぎて、たまに不安になってしまう人もいるでしょうが、「好きなもの」が違っても「嫌いなもの」が同じなら良いのです。例えば、夫は野球観戦が大好きだけれど、自分はサッカーのほうが面白い。好きなスポーツは違うけれど、互いに共通しているのは「試合に熱くならない人なんて信じられない!」という気持ち。このように嫌いなもの、苦手なものが同じであれば、夫婦生活に深刻な問題が生じる可能性は低いといえるでしょう。それに、あなたが「夫と合わない」と感じているということは、ある意味、夫の好みを認めているということでもあります。好みが合わなくても「互いに干渉しない」というスタンスをもって、互いを認め合っているということです。もし、夫もしくは妻が「私の好きなものは、妻(夫)も好きなはず」と思い込んで行動し、一方を無理やり付き合わせているとしたら、そのほうが問題です。それぞれの好みを認め、自由にのびのびとやらせてくれている=自分を大切にしてくれているということではないでしょうか。それに、夫婦で生活している中で、好みが合う・合わないというのは、実はほんの一部であって、すべてではありません。例えば、子どものことを相談するとすぐに解決策をたててくれる、自分の両親にさりげない気配りをしてくれるなど、毎日、目にしている夫の行動や言動を尊敬できたり、信頼できたりするところはありませんか? こうした相手の美点を意識することが、より良い夫婦関係作りには大切でしょう。「夫と合わない」ことが気になる人も多いでしょうが、長い長い結婚生活では、無理に互いを合わせる必要はありません。それぞれを認め、快適な距離感を探していくことが、より良い夫婦関係を続けていく秘訣といえるでしょう。
2018年08月04日夫婦の寝室は、仲が悪いから別室にするとは限りません。別室でも仲良しのカップルはたくさんいます。大事なことは快適な生活ができることです。今回は、ドイツ人カップルの別室の例とスペイン人と日本人(私)カップルの同室の例を紹介します。■ ドイツ人夫婦の場合:別室だけどお揃いのベッドカバー!こちらはドイツ人夫婦の夫のお部屋。階段を本棚として使っています。こちらは妻のお部屋。同じベッドカバーですが、壁に明るい色調のカーテンを下げて明るい感じにしています。彼女の寝室には小部屋に通じる階段があります。これが小部屋。細長くて狭い部屋ですが、机があってちょっとした作業をするときに集中できます。机の上には、古いミシンと裁縫箱、そして読みかけの本。ここに住むドイツ人夫婦はとても仲が良く、いつも一緒です。でも、たまには1人でいたいときがありますよね。そんなときに1人で過ごせる場所が必要です。長く一緒にいる、とくに夫が退職して家にいる時間が長くなった場合には、1人でいられる空間作りが関係をよくしていきます。■ 日本人夫婦の場合:寝室は一緒でも自分のコーナーは確保下手ですが、筆者夫婦の寝室の間取りを紹介します。夫婦の寝室は屋根裏部屋にあり、真ん中に階段、そしてバスルームがあります。壁のないオープンスペースなのですが、いきなり息子たちがやってくることが多いので、階段にフタを作るべきだったと後で気付きました。バスルームの壁を使って夫と私のそれぞれの机を置いて自分のコーナーにしています。写真で見ると、屋根裏というのがはっきりします。屋根裏は、夏になると少々暑くなるので、子ども部屋にする人も多いようですが、やはり窓からの風景もいいので夫婦の部屋にしました。ベッドの幅は160センチのダブルベッドで、夫婦と犬2匹が一緒に寝ます。右にある木製の扉は私のクローゼットです。ベッドから見た部屋の感じ。妻(私)のコーナー。真ん中に見える扉がバスルームの入り口。奥に見える木の扉は夫のクローゼット。夫のコーナー。ステレオと暖炉があってちょっと不公平?共同で執筆や翻訳をすることもあるので、壁を挟んですぐそばにいるといろいろと便利です。ただし夫が昼寝をすると、ベッドが私のコーナーの横なので、いびきが聞こえてきます。こちらは夫婦の居間。家族の居間とは別に確保しています。私たちには3人子どもがいますが、基本的には子どもたちは特別なときに「招待」するというようにしています。■ 同室でも別室でも、それぞれの時間を持てる空間があればいいGraphs / PIXTA(ピクスタ)夫婦別室と同室のそれぞれの例を紹介しました。maruco / PIXTA(ピクスタ)どちらが良い悪いではなく、自分のコーナーがあって、ひとりの時間も快適に過ごせることが大切かなと思います。
2018年07月31日周りからは「仲良し夫婦」と思われているけれど、家のなかでは会話のない冷め切った関係。「仮面夫婦」を続けているという人はどのくらいいるのでしょうか。本当は、こんな関係から抜け出したい。冷え切った関係をどうにか良くしたいと願っているとしたら…。今回は、仮面夫婦から抜け出すために今日からできることを考えていきましょう。■仮面夫婦「あなたはどっちのタイプ?」2つの心理状態仮面夫婦となっている夫と妻の心理状態はどうなっているのでしょうか?仮面夫婦の場合、互いが互いを夫でも妻でもない「同居人」とみなしている場合が多く、大きく分けると次の2つに分けることができます。仮面夫婦タイプ1:妻、あるいは夫だけが冷めている過去に浮気をされた、育児を手伝ってくれなかったといった本人には見過ごすことのできない決定的な要因があって、どちらか一方だけが冷め切っている状態の夫婦。仮面夫婦タイプ2:夫婦2人とも冷めているまったく嫌いというわけではないけれど、いてもいなくても変わらない。互いの世界を持ちすぎているので一緒に行動することがない。この人じゃなくてもいいのでは? と思っているけれど、積極的に離婚する気もさらさらない状態の夫婦。■仮面夫婦「愛情を戻すことはできる?」冷め切った関係に愛情を取り戻すことはできるのでしょうか? 先に結論をお話すると「できます」。けれど、夫婦互いが避けている期間が長ければ長いほど、元に戻すのにも時間がかかると覚悟してください。例えば、3年間ずっと仮面夫婦を演じていたなら、愛情を取り戻すにも3年相当の時間がかかると思っていましょう。またタイプ1の「妻、あるいは夫だけが冷めている」ケースは、修復期間の長さに加えて、仮面夫婦の状態を引き起こす原因となった出来事を許せるかどうか? を考えることも大事になってくるでしょう。■仮面夫婦から抜け出すには? 妻、あるいは夫だけが冷めている場合では、どうやって愛情を取り戻せば良いのでしょうか。その方法について、前述したタイプ別に考えていきましょう。まずは、「妻、あるいは夫だけが冷めている場合」からご紹介します。仮面夫婦タイプ1:妻、あるいは夫だけが冷めている場合タイプ1の場合、仮面夫婦になったキッカケというものがあるはずです。冷え切った関係から抜け出すための一歩は「その時と今はまったく別の状態」と意識することです。例えば、子育てに対する不満がきっかけでぶつかりあってしまい、今は仮面夫婦になっているとします。関係を修復したいけれど、また前のように言い合いになってしまいそう…。そんな不安があるかもしれませんね。でも「その時の夫と、今の夫は違う」ととらえてみてください。ものすごくムカついたし相手の態度にも納得できなかったけれど「今、目の前にいる夫は、その時の夫ではない」と考えてみましょう。自分自身も当時は子育てにいっぱいいっぱいで余裕がなかったけれど、今も「その時とまったく同じ」というわけではないですよね。その話題に「今」ふれたとして、当時と同じような言い合いになるものでしょうか。過去の2人は過去の2人であって、今の2人ではありません。これからの未来に目を向け「今からもう1度新しい関係をつくる」ととらえてみる。そうすることで、新しい関係を築ける可能性が出てくるはずです。■仮面夫婦から抜け出すには? 夫婦2人とも冷めている場合続いて、「夫婦2人とも冷めている場合」を考えていきましょう。仮面夫婦タイプ2:夫婦2人とも冷めている場合嫌いではないけれど一緒にいる意味がないと感じ、仮面夫婦になっているタイプ2の場合は「相手の良いところを見つける努力」をしてみる方法が効果的です。この関係はいわゆるマンネリだけれども、面倒に感じない心地の良い関係ですよね。けれど面倒ではないということが「愛情がある」というわけではありません。愛情を取り戻すには過去にさかのぼってみる必要があります。例えば、おしゃべりが楽しくて、いつも一緒だった新婚時代(交際当初)を振り返ってみます。夫を好きになったきっかけや2人で楽しく過ごした日々など良かった時代を思い出してみましょう。これは「相手の良いところ」を再認識していく作業です。この作業を続けていると「ああ、こんなところが好きだったな」「こういうところが尊敬できると思った」など忘れていた感情がよみがえってきます。そうした感情の変化は、夫婦2人の間に変化をもたらしてくれるでしょう。ちなみに、夫だけが冷めている場合も同様です。昔通った場所やお店の名前を出して懐かしんでみたり、昔の写真を見えるところに置いておいたりして、夫にあの頃の2人を思い出してもらうと良いかもしれません。タイプ1は、過去ではなく未来を見る。タイプ2は、過去を振り返る。時間軸を変えて見つめなおす作業が、仮面夫婦から抜け出すきっかけとなってくれるでしょう。■仮面夫婦「離婚とならないために」今日からできる5つのこと仮面夫婦から抜け出すために、これから意識してやってみてほしいことをご紹介します。これらは片方だけが冷めている場合と夫婦2人とも冷めている場合、どちらのタイプにも共通しています。1.相手に笑顔を見せる冷めた夫婦に笑顔はありません。笑顔がないものに愛情やあたたかい気持ちを持つことはできないので、意識して笑顔で接するようにしましょう。2.会話する冷めた夫婦はあいさつ以外、会話がありません。まずはYes、Noで始まる簡単な会話から始めてみましょう。どちらかが動かないと何も始まりません。3.さりげなく気配りをする例えば、夫がお風呂に入った時、新しいタオルを用意してあげましょう。そうすることで相手をじわっとあたたかい気持ちにさせることができます。4.記念日をお祝いする今までは何もしてこなかった1日を、意味のある特別な1日にします。誕生日や結婚記念日をお祝いしましょう。5.どちらかの実家に一緒に行く相手のルーツを再認識し、両親の前で相手をほめてみましょう。両親に認められるのは気持ちが良いことです。また自分はこの一家の一員なんだという認識を強めることもできます。冷えた関係を変えたいと願うなら、ぜひご紹介したような行動を実践してみてください。今日やったからといって明日すぐに変わるものではないけれど、冷えた2人の空気に火起こしをして、少しずつあたためていく…。そんなイメージを持つと良いですね。まずは一歩を踏み出すことが大切だと思います。
2018年07月31日「デキる男の陰には、デキる妻の支えあり」。なんて言うのは簡単ですが、実際に何をすればデキる夫を育てられるのでしょう? 内助の功を発揮しているデキ妻たちの習慣を聞いてみました!文・Yoshimi【アンアン総研リサーチ】vol. 162デキる夫に育てるため妻が意識すべき習慣義父母の前では旦那を立てておきましょう。その1:外では「主人」、義両親の前では「××さん」、二人っきりの時はあだ名で呼ぶ「主人の呼び方には気をつけています。会社の人の前では “主人”、義両親の前では “さん” 付けで、子どもの前では、“パパ”。二人の時は付き合っていた頃のあだ名で呼んでいます。会社の人の前でも、パパと呼ぶと、なんだか威厳が下がって聞こえちゃいませんか? 妻として、パートナーの呼び方をきちんと使い分けられることは、主人の周りからの見え方にも影響します。意外とみなさんやってらっしゃらないけれど、とても大切ですよ」(36歳・取締役)シーンに合わせて上手に旦那さんの呼び方を区別することで、彼の株が上がるだけでなく、良い夫婦関係を保つことができます。外では「この人は家庭でも尊敬されて、一家を支える大黒柱なんだ」という印象を周りの人にさりげなく与えるため「主人」と、義両親の前では「息子は結婚後も尊敬され、家庭でうまくやっているんだ」と思わせるために「××さん」と、そして二人っきりの時は、旦那さんに付き合いたての気持ちを味わってもらえるように二人の思い出のあだ名で呼び合うようにする。「呼び名」って小さなことですが、その積み重ねが、彼が家庭や職場の人間関係に悩まずに、仕事に集中できる状態を作ることにつながるのかもしれません。その2:困りごとはとりあえず相談する「自分でできそうなことでも、あえて旦那を頼るようにしています。そのおかげでコミュニケーションも増えるし、彼も嬉しいみたい」(33歳・主婦)男性は大切な人に頼られることで自分の価値を感じる生き物。たとえ会社で失敗して帰って来た日でも、あなたから可愛く頼られることで彼も自信を取り戻し、明日から気持ちを切り替え職場で活躍できるはず! また、相談することで忙しいと減りがちな夫婦のコミュニケーションも増えますし、お互い困った時は支え合える関係づくりを妻側からしておくことは、夫婦円満のために大切です。ただ、旦那さんが忙しそうな時は負担をかけすぎないように注意してくださいね。その3:旦那の愚痴は否定せず「あなたなら大丈夫!」を口癖に「旦那は経営者です。支えるため心がけているのは、まず旦那の愚痴は味方してとことん聞いてあげること。そして最後に、『でもあなたなら乗り越えられるよ』と自信を持ってもらえる言葉を添えることです」(34歳・専業主婦)否定されて喜ぶ男性はいません。仕事のこととなるとなおさらです。あなたがビジネスにおいて的確な回答ができるという自信があるなら別ですが、旦那さんの仕事についてあまり知らないあなたが、当たり障りのないアドバイスをするよりかは、否定せずに聞く、そして「あなたならどんな問題も解決できる」と自信をもたせてあげるほうが効果的。相談してもらえる妻でいることが、まずは大切ですよね。目指すは、そっと居心地の良い環境を作ることができる極上の女頼られると男は強くなります。デキる男の陰には、デキる妻の支えあり。社会でバリバリ活躍している成功者の奥さんたちは、見た目だけで選ばれているわけではありません。彼女たちのすごいところは、旦那さんの見えないところでしっかりと周りの環境を整えていること。旦那さんの仕事関係者、両親、友達、子どもにまで配慮できれば、手放したくない妻になれるはず。わがままばかり言って甘えるのではなく、しっかりと彼のサポートに徹してみてはいかがでしょうか。※ 2016年8月14日作成(C) Nestor Rizhniak / Shutterstock
2018年07月22日そろそろ(いろんな意味で)アツい夏休みがやってきますね。はぁ~~、3兄弟と一緒の40日~(遠い目)とそこで、暑さが本格化する前に一足先に家族旅行に行ってきました!■旅下手なわが家ならではの工夫皆さん、家族旅行って得意ですか? 旅行好きな人ってすごく旅上手ですよね。荷物の準備や旅行先の手配も俊敏で旅慣れしているなーって思います。うらやましい!わが家の場合、ハッキリいって旅行があまり上手ではありません。お得術(…っていうのかな?)にも疎いし、夫婦そろってテーマパークも好きじゃないし、温泉も好きじゃないし、旅館の大量に出てくる晩御飯も好きじゃありません。旅をするならもっぱら子どもが好きそうな場所が基準です。水族館や、鉄道博物館、動物園、城、などです。男の子なら「鉄道に乗る」ということだけでも喜んでくれるので、その路線の鉄道に乗るためだけにお出かけしたこともありますよ。晩ご飯はホテルや旅館で食べるのではなく、その土地の人気店で食べます。朝ごはんだけはついてあると助かるので、宿泊は毎回朝食付き・夕飯なしのコースで宿泊しています。洋服は多めに持っていきますが、旅から帰ってきて大量の洗濯をするのが嫌なので、現地で1回は洗濯&コインランドリーに行きます。細かなものを部屋干しできる小さいハンガーやピンチをスーツケースに忍ばせておくと便利です。と、わが家の旅行事情はさておき、旅行って楽しくもありますが、意外と夫婦仲に亀裂が入ることってありませんか?■家族旅行で夫婦喧嘩勃発どうですか?皆さん。旅行中にいつもより喧嘩が勃発したり、イラッとして険悪なムードになったりすること…意外とあるんじゃないでしょうか?(笑)成田離婚という言葉があるぐらいなので(若い方はもう知らないですかね? 新婚旅行で帰ってきた成田空港で即離婚を決めるということです(笑)本当に離婚したかどうかはさておき、旅先でよっぽど「この人とは合わないな」って思ったということだと思います)、新婚でなくとも、旅先で喧嘩が増えるということは無きにしも非ずだと思います。日頃、平日は夫も私も仕事なので実質顔を合わせるのは夜の数時間ほどです。休日も子どもにまみれて家族全員でワーワーしてる感じなので、夫婦2人でじっくり話す時間はほとんどありません。なので2泊3日や、3泊4日の旅行に行くと、普段ずっと一緒にいるわけじゃない夫と一緒の時間が一気に増えるので、目に付くことが多くなるんですよね。さらに「せっかく来たんだから~」とか、「めったにないことなんだから~」といったレア感も上乗せさせるので、普段なら許せることも急に思いやりがなくなったりなんかして…。そういえばディズニーランドに行った時には着いた初日に夫が熱を出しましたし(なぜ今日熱を出すんだよ! ってイライラしました)。新婚旅行では英語が全く喋れず何を相談しても「任せる」ばかりでびっくりするほど頼りにならず(おい! 日頃のあの威勢はどこ行った!)。子どもが生まれてから行った熊本に旅行に行った時には私のメイク落としがカバンに入ってなくて喧嘩しましたし(しょうもな!!)。つい先日の旅行では、下の2人がほとんど私の隣で疲れました~~~!!ぅおおおおい!! みんな! パパのこと見えてます!? もっとみんなパパのところに行ってぇぇぇ~~~!!飛行機の中では、配布された紙飛行機を作って作ってと両脇から催促されるのですが、いや、私1人で作らずにパパにも作ってもらってよ!! と思いつつも、当の夫はすやすやとおねんねです。やれ、おやつの袋を開けてほしいだ、やれ、靴がちゃんと履けないだ、やれ、手ぇつないでだ、なんでもかんでも私なわけです。ちょ…ちょっと…私…子どもと離れたい…・(笑)決定的なのは、朝食です。■旅先での朝食での出来事ホテルの朝食バイキングでは、私はまず下二人の朝食を一緒に取りに行って、テーブルまで運びます。最低限選んだら先にそれを食べさせておいて、さらに食べそうなものを選んで席に運びます。気分はメイド。ジュースが欲しいと言えばジュースを取りに行き、スプーンがいると言えばスプーンを取りに行き、何往復かしてるうちに今度はコーンスープおかわり!と言われコーンスープをおかわりしに行き…私はまずは子どもに先に食べさせないとって思うので、自分のご飯は後回しにして、くるくるくるくる配膳係に徹します。しかし、その一方で夫はというと、ある程度のところまで協力したら、早くに切り上げて悠々と自分の食事の調達をしています。私がまだせっせと食糧を子らの元へ届けているというのに!!ったく、マイペースよね!! 私がこんなにウロウロと忙しそうにしてるのわかんないのかしら!!子どもが落ち着いたのを見計らってようやく自分の食事に取り掛かるので、夫も子どもも食事が終わった頃に私の食事がピークに入るという時間のズレが生じ、最後には、全員にじ~~~~っと見守られながら、コーヒータイムになるわけです。子どもたちの目に「はやく」「まだ?」「いつ終わる?」って書いてあるーーー。はぁ~、たまには私もゆっくり食べてみたーーい。親は私1人じゃないんだから~~! って心の中で思いつつモヤモヤするわけですが、今回、分かった気がします!!夫は、「あえて」そうやってるんじゃないか!? と。■夫ならではの「線引き」夫は子ども優先にし過ぎることが好きじゃないタイプの人なんです。もちろん小さくて守らないといけない存在である乳幼児には大人より子どもを先にやってあげなくちゃいけないことってたくさんありますが、ある程度の年齢まで来たら、「親が何を指し置いても一番に子ども!」ってしなくてもいいんじゃないか? と思っているんだと思います。ましてや、三男ももう4歳。待てと言われれば待てる年齢ですし、最初に少し朝食を席に持っていったのであれば、あとは親の食事をとりに行って何が悪い! と。夫は線引きがしっかりできていて、「ここまでは先にやるけど、ここまでやったら次に自分のことをする」と線がはっきり引かれてあるような気がします。一方私は線の位置があいまいで、子どものために先にやらなくちゃ! とか言いつつも、心の中では「なんで私はいつまで経っても食べられないんだよ!」とモヤモヤしているというアンバランスな状態です。いっそのこと、夫のようにシュッと線を引いて、ここまでは先に用意するけど、次はママのご飯取ってくるから待っててって言えばよかっただけなんだと…旅が終わってから気がつきました!そして、もうひとつ、思い出したんですけど…■ママの自己犠牲を、子どもはどう思っている?今のこの私の様子、小さい頃に理解できなかった母親の姿と一緒なんですよね。うちの母も、子どもたちに先にご飯を食べさせて、自分はあとで家族の残りご飯を立ち食いしてるような人だったんですけど、子どもの私たちは何度も「お母さんも一緒に座って食べたら?」って声をかけてたんです。しかし、母は「いいわよ、先に食べなさい」と言って、いつも家族の傍らで立って料理してるんです。一見愛情溢れるように見えるんですけど、その割には「今日は忙しくて全く座れていない」とか「コーヒーの1杯も飲めなかった」と疲れたアピールを毎日ボヤいていて、じゃぁ、「コーヒーぐらい今飲んだらいいじゃん? 座ったら?」というと「そんな暇ない」って返ってくるのです。それが子どもながらにすごく不思議でした。これ、子どもからしたら、うれしくもなんともなかったんですよね。忙しいけど、みんなのためにお母さんは頑張ってるんだから! と自己犠牲を主張されても、子どもからしたら腑に落ちないんです。だったらおかずが1品少なくてもいいから、一緒に座って食べたらいいのに!! そっちの方がみんな楽しいのにって思っていました。■ひとりよがりの自己犠牲は必要ナシ!ということは、今回の私も1人で勝手に「自分は子ども優先で頑張ってるのに協力してくれない夫」「私も一緒に食べたいのにできない私」と思い込んでしまって、1人勝手にモヤモヤしていたことになります。これ、家族の誰にとっても意味のないことだなと気づきました。勝手にモヤモヤするぐらいなら子どもに「待って」と頼み、夫に「○○を取ってきて」と具体的に頼み、「じゃ、今からママは食べるから!」と強行突破すればみんな同時に食べられて丸く収まったんだな…と。家族旅行でのホテルの朝食バイキングから、えらい壮大な話に飛躍しましたけれども(笑)何が言いたいかといいますと、ひとりよがりの自己犠牲は、子どもにも夫にもありがた迷惑なだけということです。私はこんなにやってるのに…とカリカリされるぐらいなら、そんなにやらなくてもいいのでカリカリしないでほしい、といったところが息子と夫の本音だと思います。そのことに気づけたので、次回の旅行ではママももっとのびのびと過ごそうと思いまーーーす!【お知らせ】第81話 「子連れファミレスは意外と大変!? ワンオペママの苦悩」 の記事下アンケート「Q. 子連れでファミレスにいったときのエピソードを教えてください」のアンケート結果はこちら↓≫ 「子連れ外食にファミレスを選ぶワケ。おすすめ利用法や神対応サービス」
2018年07月19日忙しい毎日を送るからこそ、帰って来たくなる食卓がある。元々好みも性格も異なるはずの二人が、同じように食べて暮らすのだ。キッチンや食卓には夫婦のカタチが浮きぼりになるはず。今回は結婚13年目でお子さん二人、共働き家庭としてはすでにベテランの櫻井さん宅へ。Yさん・愛さんの場合2004年 9月に結婚。現在、Yさんは外資系企業の専門職として、愛さんは新聞社で政治部デスクとして活躍。小6、小2の2人の男の子の4人家族。多忙な二人と家族を繫ぐ“ 一生もの ” アイランドキッチンご主人のYさんは専門職として外資系企業に、奥さまの愛さんは新聞社に勤務。しかも愛さん、政治部デスクだなんてカッコいい!それにしても、二人揃ってこれほど多忙なご夫婦もそうはいない。食事の支度などはどうしているんですか?愛さん:「私が遅めの出社時間のため朝はわりと余裕があるので、朝食の後にすぐ夕食の支度もして、温めてすぐ食べられるように準備しておきます。……と、言えるのが理想かな(笑)」Yさん:「どうやら今日は夕食ないらしい、という時は、僕が。そんなに手の込んだものではないですが、まあひと通りのことはできるので。子どもたちも文句は言わないし、好き嫌いもそんなにないし。あ、下の子は最近かぼちゃが苦手になったかな」お忙しいのに、ちゃんと作ってるんですね、凄い!それに自分の子どもが何を好きで何が嫌いか、知らないお父さんもけっこう多いと思うんです。愛さん:「家事の分担もなんとなくはあるけど、正直、そこまで考えていないですね。常に待ったなしの状況なので、その時できる方がやる感じ。おかげでロボット掃除機に特大の食洗機と、全自動の家電はひと通りありますよ」夜、お二人が帰宅するまでの子どもたちの面倒は、学童保育と週3回・20時までのシッターさんでなんとか回しているそう。シッターさんがいない日はYさんが早めに帰宅されるそうですが、実はYさん、数年前に転職して現在の職場に。その際、生活や家庭を尊重することに比較的理解のある外資系企業を選んだのも、“きちんと家庭を守りたい” という気持ちからだとか。Yさん:「産休から復帰後、しばらくは彼女もスローペースで仕事をしていたし、僕も家事はできることからどんどんやるようにしていたんですが、徐々に彼女の仕事が忙しくなると、それでは追いつかなくなってしまって。このままじゃ家の中が破綻する、と思ったのは大きかったかな。もちろん、それだけが理由ではないですけどね」現在の素晴らしい協力態勢も、13年の歴史あってのものなんですね。それを象徴するのが、ドイツのキッチンメーカー、ポーゲンポール社製のアイランドキッチン。6年前に現在のお家へ引っ越す際、キッチンだけはかなりこだわったんだそうです。愛さん:「彼も使うことを考えてシンクや作業台の位置を高めにしたり、双方の希望を入れて作りました。それにポーゲンポールは作り付けではないので、もしまた引っ越すことになっても次の家に持っていけるんですよ。まさに一生ものですね」Yさん:「調味料などは、二人ともあれこれ試すのが好きなので結構揃っていますね。あと普段の買い物は彼女だけど、包丁を研ぐのとツール類を買うのは僕かな。必要に迫られつつも、基本は楽しんでやれていますよ」最近は、上のお子さんが学校の調理実習をきっかけに朝食の支度などすすんでやってくれるのだそう。忙しいなか協力して家事をこなし、パパが日常的にキッチンに立つ姿は、お子さんたちにもとってもいい影響を与えているのではないでしょうか。愛さん:「確かに、うちはジェンダー的な家事分担はまったくないので、その点は息子2人にはいい教育になっているかもしれないですね。男だって家事をやるのが当然、という風に育ってくれれば、将来の奥さんにも面倒かけずに済みますし(笑)」Yさん:「以前、上の子に手紙をもらったことがあるんですが、書いてあった言葉が、僕には “いつも料理ありがとう” で、彼女には “あまり仕事しすぎないでね” でしたからね(笑)」PROFILESHIORI料理家。料理教室を主宰しながら、TVや雑誌などで幅広く活躍。近著に『SHIORIの旅するおうちごはん』(マガジンハウス)。Photo:Masaru FuruyaText:Megumi Yamazaki
2018年07月18日ドラマや映画、漫画や小説などさまざまなエンターテイメント作品はいつも「永遠の愛がある」と私たちに語りかけてきます。しかし、現実はどうでしょうか? 離婚や不倫が多く取りざたされている世の中において、結婚してからも永遠の愛を築き続けることは可能なものなのでしょうか。今回は、夫婦・カップルがずっとラブラブでいられるために必要なことについてご紹介いたします。男女に大きなズレがあることを理解する【リアルな夫婦生活】vol. 83まず、そもそもで個人的な見解としては最初から「永遠の愛」はないものと考えています。す、すみません…。一緒にいることに慣れるほど、やっぱり相手にドキドキすることも少なくなります。結婚3年目でまだ新婚段階といえる私たち夫婦ですら、付き合いたてのような刺激的なドキドキ感はすでに皆無です。あまつさえ、私の夫は「ずっとラブラブでいるなんて無理じゃない?」「そんなに新鮮な気持ちって大事なの?」と言う始末。できればいつまでもキレイでいたいし、愛され続けたい女性からしたら、夫の愛情を絶えず新鮮な気持ちで受け取りたいものです。しかし、男性は(日本人男性は特にそうかもしれません)結婚したら家族としての愛情に変化するのが当たり前と思っている人の方が多いように思えます。ラブラブな夫婦・カップルでいるためには、大前提として、女は「女として愛し愛されたい」、男は「家族として愛していきたい」というズレがあるものと理解しておく必要があります。そうでないと、お互いが平行線でケンカを繰り返していくばかりの日常になっていくかもしれません。フランス人がやっている慣習にならってみる愛を豊かに与え合う文化の国といえば、フランス。現在フランスに移住にしている知人に、フランス人の愛情表現について話を聞いてみました。すると「フランス人は、とにかく愛情表現を言葉や態度で示す人たち。言葉でいつも愛してると伝えるし、気持ちが高まったら公共の場であろうがディープキスなんて日常茶飯事なんですよ。恋人に対する呼び名もさまざまあって、いつも新鮮な気持ちを保とうとしている独自の慣習を持っているようです」…とのこと。フランス人は男性も女性も愛情表現を大切にする価値観なので、お互いにいつも刺激的な関係でいられるよう、呼び名を変えてみたり、いつもと違う服装をしてみたり、自分の気持ちがマンネリしないように何か工夫できているのですね。さすがに日本人同士のカップルが日本の街中で、フランス人のようにディープキスを繰り広げるようなまねはできませんが、相手の呼び方を変えてみたり、二人が体験したことのないアクティビティデートにチャレンジして、彼の好きな部分を新しく発見してみるのも良いですね。また、先にお伝えしたように男女間で恋愛に対する価値観の違いやズレを感じたら、そのままにせず二人で冷静に話し合いを設けることも必要なことなので、ぜひ取り入れてみると良さそうです。無理にラブラブであることに執着しないこれは過去に私が行った間違いなのですが、「結婚してもフレッシュさを忘れたくない!」と思うあまり夫にラブラブや新鮮な気持ちでいることを強要していた時期があります。そうなったのも、明らかに夫が付き合っているときより言葉や態度で見られる愛情表現が急激になくなったから。その変化に耐えられず、「もしこのままラブラブさがなくなったら、私は女としての自信をなくしてしまうかもしれない!」と不安に駆られ、なんとか「ラブラブを維持する方法」を模索して、そればかり考えていました。でも、「愛情がなくなった!新鮮さがない!」と相手に主張をしてもあんまり意味はありませんよね。実際に付き合いが長くなるほどに気持ちの鮮度は落ちていきますし、それに対して不平不満を言っても新鮮さが蘇るわけではありません。むしろ余計に関係が悪化していく原因になりますので、ラブラブであることに執着しすぎないほうが結果としてラブラブでいられるのではないでしょうか。それがたとえ、私の求める付き合いたての頃のようなフレッシュさがなく、低温度なラブラブであっても。何よりお互いがお互いを思い合える気持ちが大切なのでしょう。あなたにとっての “ラブラブ” ってなに?もうひとつ、永遠の愛を実感するに大切なことがあります。それはアナタにとっての「ラブラブとは何か」について考えることです。ちなみに私にとってのラブラブは、付き合いたての頃のようなトキメキ、新鮮さを何年経っても感じられることです。しかし、それは相手も同じ気持ちでいないと維持できません。私のように付き合っている頃はラブラブを維持できて満足だったのに、結婚した途端に維持できなくなることもあります。そうなると永遠の愛ってないんだな……と、残念に思ってしまいますが、ラブラブでいることが「穏やかな気持ちで、お互いを想い合えること」だとしたら、私は十分に今の夫とラブラブな関係を築けていることになります。自分の求める愛の在り方ではありませんが、恋愛・結婚は自分ひとりでするものではありません。相手がそれを望まないのであれば、二人の中で満足できるラブラブの在り方を築く必要があるのです。初めはその考えに納得はできませんでしたが、夫の愛情表現は薄くなっても私を大切に想う気持ちを感じられて、こういう在り方も良いものだな。と温かい気持ちで腑に落ちることができました。理想的な夫婦もマンネリと戦っている改めて結婚して感じるのは、結婚とは大好きな人と常にドキドキしながら生活を繰り返すものではないということ。結婚前はなんとなく、心から愛し合っている人と結婚すれば、新鮮さを維持しながら生活できると思っていましたが、結果的に新鮮さは同棲して一週間で消え去りました(笑)。でもドキドキが感じられない日々の中で、ほんの一瞬だけ相手に思わずドキッとときめいてしまう瞬間があります。ふと見せた表情が瞬間的に好みだったり、予想してなかった相手のひと言にキュンとしたり。そうしたフッと感じられる瞬間をご褒美にしながら二人の関係は続いていくのかもしれません。アナタの周りにいる理想的でラブラブな夫婦・カップルももしかすると、あらゆるマンネリや不満を抱えながらお互いに一緒にいることを決めてきたのではないでしょうか。それを続けた先、死がふたりをわかつまで共にできたら、それはきっと紛れもない永遠の愛になるのかもしれませんね。
2018年07月13日忙しい毎日を送るからこそ、帰って来たくなる食卓がある。元々好みも性格も異なるはずの二人が、同じように食べて暮らすのだ。キッチンや食卓には夫婦のカタチが浮きぼりになるはず。キッチンや食卓からその家のライフスタイルを探るこの連載、ご夫婦にお子さん1人のおうちが続いたところで、今回は新婚の首藤さんご夫婦を訪問。首藤綾子・浩文夫妻の場合もうすぐ挙式予定の仲良しなお二人。浩文さんは総合電機メーカーに研究者として勤務。綾子さんはコスメブランド「イプサ」でPRを担当。3年の交際を経て2016年12月に入籍。お二人での生活歴は2年ほど。楽しみと感謝が支える全働き女子理想の “夫ごはん”うかがったところによると、ご主人は大の料理好きなんだそうですね!浩文さん:「そうですね、夕食は毎日僕が作っています。仕事帰りに買い物してから取りかかるので、そんな手の込んだものはできませんけど」綾子さん:「いつも私の方が帰りが遅いので……。私が作るのは週末と、あとは早く帰れた時に途中から手伝ったりするくらいです。朝は、二人で一緒に作って一緒に食べるのがなんとなく決まりになっていますね」朝はいつも一緒に、なんて、新婚ってこんな感じですよね〜。素敵です!それにしても、毎日仕事から帰ってきた後に、さらに買い物までしてくれるとはすごい。働く女性にとってはまさに理想の旦那様ですよね。作るのはどんなメニューが多いですか?浩文さん:「ごはんはまとめて炊いたのを冷凍してあるので、それにおかずを2〜3品ですね。でもそのうちの1品はいつも本当に簡単ですよ、冷や奴とか(笑)。料理本のレシピを参考にしながら、その日の献立を考えている時が一番好きなんです」世の中の主婦はみんな、それが一番面倒なのに……。実は浩文さん、家電メーカーで磁石の研究をしている、いわゆる理系男子。お話を聞けば聞くほど、料理を理系的な思考で捉えているのが分かりました。浩文さん:「残っている食材を今日の献立にどう使うかとか、完成までのタイムスケジュールを立てていかに効率よく作れるかを考えるのが、頭の中でパズルを組み立てているみたいで楽しいんですよね。あとは栄養面もちゃんと考えていますよ。僕、ちょっと健康マニアなところがあるので」綾子さん:「健康への意識が高いご両親のもとで育ったのもあって、栄養の知識もちゃんと持っているんですよ。食べ物の話をしていて、たまに家庭科の授業で使う食品成分表が出てくることがあります(笑)」ごはんの写真を見せてもらうと、野菜のグリルや焼き魚といったヘルシーなメニューが。よく作る具沢山の味噌汁も、顆粒だしは使わず、いりこと昆布からきちんと取るというからすごいです。さらに浩文さんは食事だけでなく、フットサルやランニングなどの運動もしているそうで、本当に健康的!浩文さん:「でも、僕にとってはランニングも料理も似てるというか。作っている間、頭の中が無になる感じがいいんです。逆に、出張で1週間くらい料理しないと辛くなってきますね。ずっと仕事のこと考えちゃうので」たしかに “料理は気分転換のため” って人、多いですよね。二人そろってお休みの週末も、外食はあまりしないのだとか。「家の近くにお店がたくさんあるので、前を通るたびに今度行こうねとは言うんですけど、全然行ってないですね(笑)。結局いつも、家でゆっくりしたくて」と、浩文さん。食事の支度を義務ではなく、楽しさや心地よさを見つけてそれを目的にこなしてしまうのは、仕事が忙しい人にほど有効で賢い方法かもしれません。最後に、ご主人に何かリクエストはありますか?と訊くと「ないですないです!本当に、いつもありがとうとしか」と、綾子さん。ご主人はもちろんだけど奥様もすごい、二人ともえらいなあ、と、感心してしまいました。だってもしこれが私だったら “ここはもっとこうした方がいいんじゃない!?” とか “こうしてくれると嬉しい” とか、絶対いろいろ注文つけちゃう(笑)。作ってくれた人への感謝の気持ちは、本当に大事ですね!PROFILESHIORI料理家。料理教室を主宰しながら、TVや雑誌などで幅広く活躍。近著に『SHIORIの旅するおうちごはん』(マガジンハウス)。Photo:Masaru FuruyaText:Megumi Yamazaki
2018年07月11日毎日やらなくてはいけない家事って、本当に面倒ですね。時間に追われているときはさらにイライラが高まり、ときには家事分担をめぐって夫婦間で火花が飛び散ることも。夫婦の“家事シェア”の実態を追うと、意外なことが明らかになりました!家事シェアのバランスを左右する「名もなき家事」の正体とは?■ 「妻が7割以上の家事負担」という家庭は83.7%!夫婦間で協力体制を築き、うまく家事を回すことができると、上手に家事の負担を減らすことができます。しかし、家事を夫婦でバランスよく分担できている家庭は少なそうです。大和ハウス工業株式会社が30代~40代の既婚男女9,700人に行ったアンケート調査をみてみましょう。「妻が7割以上の家事を負担している家庭」は、全体で83.7%にものぼりました。これを男女別に見ると、夫側は76.1%、妻側は91.3%という結果に……。全体の数値と男女別の数値を比較すると、家事の負担をめぐり、夫婦間で認識に大きなズレが生じているのが分かります。どうして、このようなズレが生じてしまったのでしょうか。そもそも家事は「炊事」「洗濯」「掃除」などだけではありません。saki / PIXTA(ピクスタ)このほかに、「献立を考える」「なくなった消耗品をチェックして購入する」「製氷機に水を入れる」「クリーニング店に服を出し(取り)に行く」など、「名もなき家事」がたくさんあるのです。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)夫婦間の家事負担についての認識のズレは、こうした「名もなき家事」への認識不足が、理由のひとつなのかもしれません。■ 夫婦間の家事問題は夫が「1割の家事シェア率」を増やせば解決!?現状は妻側に家事の負担が重くのしかかっているようですが、「理想」はどうなのでしょうか。「理想の家事負担率」について尋ねると、「夫4割:妻6割」と「夫5割:妻5割」の割り合いの合計が、夫側で44.1%、妻側で31.1%という結果に。「もっと家事シェアをしければいけない」という気持ちは、妻よりも夫の方が強いようです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)家事シェアをできていない現状に、もしかすると夫側は後ろめたさを感じているのかも……!?ここで、「現状」と「理想」の家事負担率の割合を、平均で割り出し、改めて整理してみましょう。すると、夫側からみた家事シェア比率平均は 、現実が「夫 2.5割:妻 7.5割」、理想が「夫 3.3割:妻 6.7割」でした。妻側の方は現実が「夫 1.4割:妻 8.6割」、理想が「夫 3.0割:妻 7.0割」となっています。理想に近づくには、夫側の家事負担の割合を「プラス1割」にするのが目安になりそうです。■ 家事シェアに満足している家庭は幸福度も高い!調査では、家事シェアができている夫婦(家事シェア夫婦)は、家事シェアができていない夫婦(非家事シェア夫婦)より、夫婦関係や子育てに対する満足度が高いことも分かりました。nonpii / PIXTA(ピクスタ)家事シェア夫婦は、相手のことを「何でも分かち合う存在」「人生を一緒に楽しむ存在」「家族を支えてくれる存在」と認識する数値が高く、互いの存在を尊重している傾向がみられます。また、家事シェア夫婦が語った「家事シェアする理由」は、「共働きだから当然」「相手任せという考え方は嫌」「支え合うことで夫婦円満になる」というものでした。photomai / PIXTA(ピクスタ)一方、非家事シェア夫婦は、妻から見て「子どものためだけにいる存在」や「配偶者はいなくてもいい」というスコアが高くなる傾向に。また、非家事シェア夫婦に聞いた「家事シェアできない理由」では、「自分でやった方が早い」「夫の家事スキルが低い」「夫婦で家事のやり方が違う」などの意見が出ていました。いかがでしたか?家事は生活のベースになるものです。「家事を押し付け合う」「家事シェアの協力体制を築く」のどちらを選択するかで、家族の形や夫婦の信頼関係が大きく変わるのかもしれませんね。【参考】※あと1割の家事シェアで、家族の絆が深まる!?“名もなき家事”はこれで解決?!30代~40代の既婚者9700人に調査
2018年07月05日「ワンオペ」や「家事シェア」など、育児や家事における夫婦の役割分担が話題になることが多い昨今。夫婦間の家事への認識の違いがよくわかる(?)調査を発見しました。妻も夫も「やりたい家事」はほぼ一緒!?その調査は、ライオン株式会社が6月21日に発表した「夫婦の家事に関する調査」(対象:全国の、結婚して共働きしている30代~40代の男女各250名、計500名)というもの。まずは、妻が夫にしてほしい家事について見ていきましょう。【夫にしてほしい家事ランキング】(N=250)1位:ゴミ捨て…69.6%2位:風呂掃除…64.8%3位:食器洗い…40.8%一方、夫がしたい家事は?【夫がしたい家事ランキング】(N=250)1位:ゴミ捨て…56.4%2位:洗濯…45.2%3位:日用品などの買い出し…40.0%「ゴミ捨て」は、両ランキングで1位を獲得し、共通しているのですが、そのほかはズレがあるよう…。むしろ、「妻が自分でやりたい」と感じている家事とかぶってしまっているようなのです。【妻が自分でやりたい家事ランキング】(N=250)1位:日用品などの買い出し…46.0%2位:洗濯…41.2%3位:料理…37.6%妻は節約しながらなるべく安いものを買うなどしますが、夫はそれをしてくれないという理由で、「日用品などの買い出し」は、妻がもっとも自分でやりたい家事だと感じているよう。にもかかわらず、そんな妻の想いを知ってか知らずか多くの夫たちもやりたいと思っている様子。「洗濯」でも同様の現象が生じていて、夫婦間での家事への認識はやはり少々ズレがあるのかもしれません。夫の家事に「不満」を抱く妻は多いまた、夫の家事に不満を抱く妻もかなり多く、78.8%の妻は「不満がある」と回答しています。そうした気持ちが夫にも伝わっているのか、「Q.家事をしたくもないのに、『やろうか』などと、妻を気遣うフリをしたことがありますか」という問いに、51.6%が「ある」と回答。夫の家事に不満を抱いている妻が多いから、断られることをわかっていて言っているのでしょうか…?いずれにせよ、たしかに「やろうか」と一声かければ「家事に協力的である」ということは妻に伝えられそうですが…。自分でやりたいと思っている家事を夫もやりたいと思っていることに、マイナスの感情を抱くのも理解はできます。しかし、きっと夫もそれをわかっていながら「やろうか」と申し出てくれているはず。一度夫婦で家事分担についてお互いの意見をぶつけ合ってみれば、その認識のズレが解消されるかもしれませんよ。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年06月25日東京から人口2826人の山口県の小さな町へ移住し4カ月、生活も落ち着いてきたところ。ここ数カ月を振り返り、移住して良かったこと、逆にマイナスだと思うことを私なりにまとめてみることにしました。「娘3人とUターン!東京から人口2850人の町へ移住を決めた理由 」そして3人の娘たちには、こんな質問を…。「都会と田舎、ぶっちゃけどっちがいい?」三人三様の答えが返ってきました。プラスは、母のイライラが減り、母娘関係が平穏にここ数カ月で一番に感じたことは、私の“イライラが減”=娘たちを叱ること、娘たちとぶつかることが減ったということ。引っ越し後、仕事をセーブしているということもありますが、私の心のゆとりが増えている気がします。そのゆとりが生まれるポイントが見えてきました。1.時間がゆったり流れている東京に住んでいたときは、徒歩数分の場所に小学校がありました。朝8時に登校していたのですが、こちらは小学校が島側にあるため橋を渡らねばならず、スクールバスでの通学。7時20分には家を出るので、必然的に早起きになりました。子どもたちは以前よりも時間がタイトになったはずなのに、時間に追われている感がない。これまでと同じように自分で起きて自分で準備するので、私に怒鳴られることもない。同じ24時間なのかな?と思うくらいに、ゆったりと過ごしているのが不思議です。2.スペース的ゆとり都内の社宅→田舎の一戸建てに住環境が変わったというのも大きいポイント。以前は空間が限られていたため、娘たちの言い合いやケンカは常時私の耳に入ってきていました。聞きたくもないのに耳に入るので、関係のない私がイライラして仲裁に入っていたことも。現在、長女には1人部屋を、次女と三女はひとつの部屋を2人で共有。私の寝室と仕事部屋は別にあるので、聞きたくないケンカは聞かずに済んでいます。それぞれが違う場所に居場所を持つことで、気持ちに余裕が生まれているのかもしれません。3.子どもと関わる大人が増=安心感人口が少ないので、小学校も以前の1/10規模の、全校生徒67人。関わる子どもの数はかなり減りましたが、逆に関わる大人の数は増えているように思います。私の両親だけでなく、生徒の密度が減るので学校の先生との関わりも密になりました。また私たちの住む町では、文部科学省と厚生労働省が推進する「放課後子供教室」が行われていて、そちらでもたくさんの地域の大人にお世話になっています。これら以外にも子ども会や地域活動、また近所のおばあちゃんとあいさつを交わしたり、娘たちを気にかけてくれる目、知っている人が増えました。これが安心感につながっていると感じています。マイナスは、刺激と情報と選択肢が減、うわさは早いゆったりとした田舎生活ですが、その反面、刺激や情報、選択肢は減りました。そして狭い社会で確立された人間関係、これになじむのに時間がかかるのも現実です。1.習い事の選択肢が減。送迎はマスト水泳やピアノなど、ベーシックな習い事は比較的簡単に見つけられたのですが、次女のバイオリン教室だけは探すのに苦労。人口が少ない地方へ住むと、習い事の選択肢も減るのは仕方のないことのようです。そして東京では徒歩で行ける範囲で通っていた習い事が、こちらでは町外へ通うこととなり、車での送迎がマストになりました。今後娘たちの習い事が増えた場合、送迎にどれだけ振り回されるのだろうかと、今から不安です。2.確立された人間関係の中でどう生きる?1学年7~10人程度、小さい頃から家族のように育ってきた子ども達。中学卒業までメンバーが変わることはありません。よって、良くも悪くも人間関係が決まってしまい、クラスの中での立ち居地が確立されています。そんな中に転校生として入った娘たち。最初はどうふるまっていいのか分からず、戸惑ったようでした。おまけに方言にも慣れていなかったので、喋り方で怖く感じることもあったようです。今は少しずつ自分を出しているところです。3.うわさは早い私の知らないところで、「東京から戻ってきたらしいよ」といううわさは広まっていた様子。中には「娘3人を連れて出戻り?」と思っていた人も(笑)。これは田舎では珍しくありませんし、私自身が田舎育ちなのでそんなに気にしませんでした。でも知らないうちにうわさは広まるものだということを改めて知り、悪いことはできないなと思いました(笑)。3人の娘たちに聞いてみた「都会と田舎どっちがいい?」小6長女:「どっちもいいけどな~。みんなやさしくて仲がいいから今が楽しい!」東京の頃は「スマホがほしい。LINEが…」などと、言っていた長女。その時はスマホを持たせない理由を話し、娘に理解してもらいました。周囲の影響だったのでしょうか?今では全く口にしません。と同時に、以前よりも自主的に勉強をするようになりました。本人曰く、「周りの友だちに合わせなきゃという気持ちがなくなった。勉強に集中できるようになった」と。これは良い変化だったなと、母の私も驚いています。小4次女:「景色と環境は今がいいけど…うーん、どっちでもいい」次女はまだ人間関係ができていないのでしょうか。もしかすると以前の友だちのところに戻りたいと思っているのかもしれません。彼女がなじむにはもう少し時間が必要なのかも。引き続き、しっかり見守っていこうと思っています。小1三女:「魚がおいしいし、じいじとばあばがいるから、ここがいい!」わが家の三女は、魚と人が大好き。祖父母に甘え、また道の駅ではスタッフさんにかわいがってもらっています。引っ越してきた当初から違和感なくなじんでいるので、今のところ心配なしです。母の私は、Uターンして以前よりも子どものことに気持ちを傾けられる余裕ができたかなと。都会から取り残されている感がなくもないですが、インターネットで東京の動きや流行も知れますし、遠隔でできる仕事もあります。夫とはこれまでと変わらずSkypeで話し、情報収集や買い物なども全く不自由でなはないので、今の生活に満足です。どこに住んでも一長一短はあります。ただ、ないものねだりをするのではなく、“今、足りていることを知ること”、それこそが楽しく生活する秘訣なのだと、今回改めて気付くことができました。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年05月25日不倫している男性たちを、自宅でよくよく観察してみると怪しげな行動をとっていることも多いものです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、不倫男が自宅で見せる怪しい兆候をご紹介します。文・並木まき1:スマホがまったく鳴らなくなる「元夫が不倫していたときのこと。最初は気づかなかったんですが、振り返ってみると、家にいるときに元夫のスマホがまったく鳴らなくなっていました。それまでは、同僚や友人から電話やLINEでたまに鳴っていた気がするんですけど、きっと浮気相手からの連絡がくることを考慮して、消音設定かなにかにしていたんでしょうね。スマホ画面のポップアップ表示も消していたに違いありません。浮気が発覚したあとに『そういえば……』と思い出した兆候です」アカリ(仮名)/34歳2:妻の名前を呼ばなくなる「夫が浮気していたときは、家で私の名前を呼ばなくなりました。それまでは、下の名前を呼び捨てで呼ばれていたんですけど、あるとき『そういえば最近、名前を呼ばなくなった』って気づいたんです。しばらくして、夫が会社の同僚と浮気しているのが判明しました。今思うと、私と浮気相手の名前を呼び間違えないように、夫なりに気をつけていたのかもしれません。名前を呼ばれなくなったら、浮気を疑ってみてもいいかも」サオリ(仮名)/37歳3:帰ってきたときタバコくさい「夫は喫煙者ですが、勤務先は完全に禁煙なんです。なので、家に帰ってきてすぐに換気扇の下に行って、缶ビールを飲みながら、何本か続けてタバコを吸うのが日課でした。ところがある日、その習慣がなくなっていることに気づいたんです。さらに、帰ってきたときにかなりタバコ臭く感じたんです。ピンッときたので、夫の身辺を調べると浮気が発覚。毎日、仕事帰りに相手の女の家に1~2時間寄ってから家に帰ってきていたみたいで、そこでタバコを吸っていたようです。『シフトが変わって、2時間くらい帰りが遅くなる』と言っていたのですが、バレバレですよね」ミドリ(仮名)/40歳4:寝る時間をずらしはじめる「元夫は浮気を始めてからは、私と一緒に寝室に行くことはなくなり、寝る時間を微妙にずらすようになりましたね。おそらくですが、そのタイミングを使って浮気相手にLINEなどしていたんじゃないかなって思います。当然、夜の営みも減りました。習慣が変わった夫に対して『怪しい』と思った私が問いただして、浮気が発覚しました」サチカ(仮名)/33歳今回は、不倫男が自宅で見せる怪しい兆候をご紹介しました。夫としては上手に隠しているつもりでも、ちょっとしたところに“ほころび”は出るものです。(C) Syda Productions / Shutterstock(C) Africa Studio / Shutterstock(C) Antonio Guillem / Shutterstock(C) Olena Yakobchuk / Shutterstock
2018年05月22日男は浮気する生きもの……なんて言われたりしますが、最近では女性の不倫も問題になっています。なかには、妻の浮気現場を目撃したという男性も。でも、すぐに離婚に至るケースは少ないようです。そこで、“妻の不倫が発覚しても離婚しない夫たち本音”というテーマで、経験者である男性たちに語ってもらいました。文・塚田牧夫実は自分もしているから「妻は車が好きで、よくひとりでドライブに出掛けます。ストレス発散にもなるということだったんだけど……。あるとき、妻の車を借りたんです。するとシートの隙間にゴミみたいなものが落ちてた。拾ってみると、なんとコンドームの入れ物のビニールの切れ端!ブチギレて、すぐに妻に問いただした。知らないと言うけど、“ならケータイ見せろ”と言ったら観念した。不倫を白状しました。号泣しながら“別れるから許して”と謝っていました。でも、実は俺も浮気してるんです。たまたま妻のほうが先に見付かっただけ。これは、天が俺に味方してんだと思いました。こっちは不倫関係を続けたまま、それでいてパワーバランスは圧倒的に俺が有利。こんなにいい状況はないでしょう。しばらくは離婚なんてしない」ケイスケ(仮名)/34歳これが運命…「昔ギャンブルにハマり、借金でどうしようもない状況に追い込まれたことがありました。そのとき助けてくれたのが、当時付き合っていた彼女。今の奥さんです。会社を経営していて、お金はあった。借金を立て替えてくれたんです。命拾いしました。それから結婚して子どもも生まれ、幸せな生活を送っている……はずだった。薄々気付いてはいたんですが、妻は不倫しています。相手は自分の会社の人間。妻のほうが圧倒的に収入が多いし、昔の恩もあるし、子どものこともある。離婚なんてできない。苦しみながら、生きていくしかないんです。それが、私の運命……」ツヨシ(仮名)/36歳実験してやる「妻との関係は、正直冷え切っていました。不倫が発覚したときも、そこまでの動揺はなかった。というのも、結婚してからというもの、悲惨なことばかりが続いていました。怪我したり、会社をクビになったり、病気を患ったり……。サゲマン? いや、疫病神なんじゃないかと思っていました。あるとき、妻のスマホを見てしまい、そこで不倫を発見。マッチングアプリか何かで知り合った男のようでした。怒りというよりは、相手がどうなっていくんだろう……という興味のほうが強かった。悲惨な人生を歩んでいくんじゃないかと。たまに妻のスマホを覗いて、動向をチェックしています。言ってみれば、実験です。もし何も起きないようなら、俺が慰謝料でも請求しちゃおうかな」キョウタ(仮名)/31歳“妻の不倫が発覚しても離婚しない夫たち本音”をご紹介しました。男性のほうが、妻の不倫に気付いてしまうパターン。実際にあり得ることです。現在進行中で、自分は大丈夫……とお思いの方も、注意してください。もしかしたらすでに気付かれていて、黙っているだけかもしれませんよ?(C) baranq / Shutterstock(C) mr. teerapon tiuekhom / Shutterstock(C) Ditty_about_summer / Shutterstock
2018年05月21日付き合い始めた日やプロポーズされた(した)日、パートナーの誕生日など、「夫婦の記念日」ってたくさんありますよね。なかでも「結婚記念日」は2人にとって格別な日。と、ここでひとつ疑問が浮上…。そもそも結婚記念日は入籍した日と結婚式を挙げた日、どちらなのでしょうか?「結婚記念日」の定義に迷う人は多い?気になって調べてみると、同様の疑問をもつ人は多いようで、とあるネット掲示板にも「結婚記念日とはいつを指すもの?」との投稿がありました。この投稿にはさまざまな回答が寄せられていて、どうやら「入籍日派」と「挙式日派」に分かれる様子。それぞれの言い分を見ていきましょう。「入籍日派」の意見「入籍日派」の意見として散見されたのは、「婚姻届を提出し、戸籍上の夫婦になる日だから」というもの。また「結婚式を挙げるだけで、正式な夫婦になれるわけではない」、「結婚式はまだ挙げていなかったが、職場で名乗る姓を変えたのは入籍した時」との意見もありました。また、それぞれ事情が異なるため、必ずしも結婚式を挙げるわけではありません。もし結婚式をした日が結婚記念日なら、式を挙げられなかった人たちは夫婦ではないのかとの指摘もあり、入籍した日が結婚記念日と捉える人もいるようです。「挙式日派」の意見一方、「結婚式をした日が結婚記念日だ」と考える人たちは、どんな理由があるのでしょうか?どうやら多くの人は、「結婚指輪」と関連付けて、「挙式日=結婚記念日」としている様子。というのも、結婚指輪に日付の刻印をするのは一般的ですよね。そしてその結婚指輪を交換する日は結婚式の日なので、結婚指輪に刻印する日付(=結婚記念日)も入籍日ではなく、挙式日にするということのよう。「婚姻届という書類を提出しただけでは結婚した実感が湧かなかったけど、結婚式をした時に実感が湧きだした」という人も少なくありません。また、結婚式と同日に披露宴を行うことが一般的なため、挙式日は親戚や友人など周囲の人たちにも「夫婦である」と認められる日との解釈もあり、戸籍や書類ではなく、“気持ち”的に夫婦になったことを実感する挙式日を結婚記念日にと考える人が多い印象です。なかには、「入籍記念日」と「結婚記念日」を分けて、あえて夫婦のイベントを増やしているという人もいて、「結婚記念日」の捉え方はさまざま。プロポーズされた日、入籍した日、結婚式を挙げた日…。自分たち夫婦が一番大切だと思う日が、結婚記念日ということかもしれませんね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年05月19日こんにちは、まりげです。ダンナと出会ってからこれまでいくつかの変化がありました。恋人同士から夫婦になり、子どもが一人だったのが、二人になり…そして現在は第三子を妊娠中です。そういった家族の形態が変化するタイミングでダンナに一言物申したくなります。それはなぜか考えてみました。「 恋人としては許せるけど、結婚して暮らしていくならばここは直してほしいな… 」「 妊娠中でこっちの身体の負担は増えていっているのになんでダンナはいつも通りなんだろう… 」「 子どもが一人だからまだなんとかなっているけどこれ以上子どもが増えたらもっと育児に協力してもらわないとパンクしちゃうな…」関係性の変化と共にハードルが上がっていきます。そこでうまれてくる不安が心の中でムクムクと大きな不満に変わり、爆発するのだと思います。では、どうしたらいいのか。わが家の場合キーワードは【 役割分担 】でした。結婚して2年目くらいのときストレスが限界に達して感情のままに怒りをぶつけました。それ自体がストレス発散にはなるのですが根本的なことが解決していないのでまた同じように喧嘩が起こります。そんなある日、感情的に怒り狂うわたしを前にダンナがエクセルで表を作りはじめました。家事、育児、その他の仕事を書き出し、それを役割分担していきます。探したらそのときの表がありました。この頃は子どもが2歳と0歳で保育園などには通っておらずわたしは専業主婦、ダンナは会社を退職して在宅で起業と移住のための準備をしている頃でした。最初にこの表を見たときは「 家庭は会社じゃないんだから…」思いました。ですが話し合いながら改めて役割分担をしてみるとダンナが「 これは僕がやるよ 」と一人で背負いこんでいた役割を分担してくれたことで、不公平だ!と感じることがなくなりました。さらに明確に役割を決めることで「 皿洗いやってくれないかなぁ」とか「ゴミ出し早く行ってよ」というようなイライラも" これは相手の役割だからまかせよう"と思えるようになり、お互い自分のペースで予定を組めることで「今やろうと思ってたのに!口出ししないでよ」というようなイライラが減りました。自分達にあった解決方法を見つけるまでは…よその家庭の話を耳にして自分たちと比べては不満をつのらせていましたが、そんなときに唱える言葉は…役割分担のバランスを取りながらおだやかにに暮らしていければいいなぁと思います。
2018年05月18日縁あって結婚しても「こんな結婚生活なら、もう終わりにしたい」と、離婚を決断する男性も。今回は、3人の男性に“離婚を決意した理由”を直撃♡文・並木まき1:妻の浪費が激しすぎた「結婚中、僕の給料はすべて元妻が管理していました。僕は月4万円しかお小遣いを渡されていなかったので、元妻がお金をきちんと管理していると思っていたんです。ところが、ちょっと注意して家の様子を見ていると、元妻の洋服がどんどん増えていたり、観もしない有料チャンネルが勝手に契約されていたりすることに気づきました。心配になって妻に貯金額を聞いたところ、まさかのゼロ。僕の給料はすべて、妻のお小遣いに消えていたんです。その後も元妻の浪費は収まらず、限界を迎えた僕は離婚を切り出し別れてもらいました」サトル(仮名)/41歳・子供1人奥さんの“浪費グセ”に嫌気が差し、離婚を切り出す男性は意外と多いものです。家計管理を任されたら、無理のない範囲で倹約して貯金に励めましょう。それだけで旦那さんからの信頼も上がるはずです。2:妻の社会性がなかった「1年前に離婚した元妻は、とにかく周囲と壁を作るタイプで、僕の親や兄弟、親戚、会社の同僚や上司に失礼な態度で接っしてしまう女性でした。しばらくは我慢していましたが、出世を機に離婚を決意しました。いつも仏頂面でつっけんどんな態度なので、恥ずかしくて人に会わせられないし、会った後には僕に延々とその人の悪口や愚痴を言い続けるしで、ほとほと疲れ果ててしまったんです」ゴロー(仮名)/39歳・子供なし奥さんの“社会性のなさ”にウンザリし、離婚を決意したケースですね。男性は、女性が思う以上に世間からの見られ方を気にする傾向にあるので、最低限の礼儀作法は欠かさないように。3:転職への理解がなかった「結婚後、4年勤めた会社を辞め、夢だった仕事に転職しました。子どもが小さく、まだ家計に余裕があるうちでないと、新しいことには挑戦できないと考えたからです。ところが元妻は転職後の仕事に対し、毎日のように文句を言っていました。大手企業からベンチャー企業に転職したのが気に入らなかったみたいなんです。『大手に勤めているから結婚したのに』という言葉を聞いたとき、僕の中で何かが弾けて、離婚を決断しました。スペックでしか人を判断できない薄っぺらい女とは、人生をともにすることなんてできません」ヒロキ(仮名)/34歳・子供1人自分の夢は奥さんにも応援して欲しいものです、また、“スペック狙い”で結婚したのがバレバレだと、旦那さんに愛想尽かされても無理はありません。一般的に、男性が一度離婚を決断すると、その後の関係修復は難しいと言われています。“覆水盆に返らず”となる前に、関係改善に向けてコミュニケーションをとっていきましょう。(C) miya227 / Shutterstock(C) fizkes / Shutterstock(C) Mladen Mitrinovic / Shutterstock
2018年05月16日結婚してから奥さんに対して「こんなところが、嫌になってきた……」とボヤく男性は意外と多いです。その中には「付き合っているときは、むしろ長所だと思ったのに」というものも。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、既婚男性たちに話を聞きました。文・並木まき「しっかり者な一面がウザいです」「妻は、かなりのしっかり者。細かいところにもよく気がつくし、なんでもしっかり計画を立てて完璧にこなそうとします。そんな彼女を頼もしく思って結婚しました。でも、実際に結婚して一緒に暮らし始めると、かなり息が詰まるんです……。僕にも完璧さを求めてくるので、遊びがないって言うか、まるで学校の先生に指導されているような気分になって、つらいです」マサユキ(仮名)・37歳「自立した考えを持っているかと思いきや、ただの頑固者」「僕の妻は2歳年上で、交際中は上手に僕をリードしてくれるところが好きでした。何事に対しても自分なりの意見をもっている人で、同世代の女の子より大人に見えたのも確かです。でも、結婚して気づきましたが、妻は“しっかり自分の意見もっている”というか、自分の気に入らないことに屁理屈をこねるただの頑固者でした。喧嘩すると持論をふっかけてきて長期化するので、最近では面倒になって不満があっても僕からは何も言わなくなりました」ヒロキ(仮名)・30歳「おおらかな女性と思っていたけど、ズボラなだけでした」「結婚するなら“おおらかな女性”と、決めていたので、妻と出会ったとき『この子だ!』って思ったんですよ。細かいことは気にしないし、僕が何かしても滅多に怒らないし。ところが結婚してみたら、ただのズボラということが判明……。物事に無頓着すぎて、何をしてあげても張り合いがないし、夫婦で何かを乗り越えるということができない人でした。子どもが2人いますが子育てに関してもズボラで、最低限の“しつけ”すら面倒がる。子どもが何をしても怒らないので、僕がしつけている状況です。このままじゃ子どもの教育上の問題も出てきそうで、どうしたものかと悩んでいます」タカオ(仮名)・35歳付き合っているとき「ココが好き!」と思っていた部分でも、結婚してみたらアダになってしまうなんて悲劇的。どんな長所と短所も表裏一体だから、ある程度は仕方ないけれど、旦那さんに愛想を尽かされては大問題。女子として意識しておきたい実態と言えるでしょう。(C) fizkes / Shutterstock(C) fizkes / Shutterstock(C) Look Studio / Shutterstock
2018年05月14日「今の彼女、結婚はないかな……」と思っている男性は意外と多い!今回は、魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、“付き合うのはいいけど、結婚はしたくないと思った女性”というテーマで男性たちに話を聞きました。文・並木まき「感情の波が激しい子はちょっとね…」「どんなに可愛くても、家事ができても、感情の起伏が激しい子とは、僕は結婚できません。結婚となると毎日一緒に過ごすことになりますよね。奥さんの機嫌によって家の空気が変わるなんて状況勘弁……。元カノがこのタイプで、モデルばりにキレイだったし料理も上手だったんだけど、どうしても結婚には踏み切れませんでした」ヨウイチ(仮名)・33歳容姿が良く、家事など一通りできても、感情の起伏が激しいと「この子にはついていけないな……」と思うようですね。「金銭感覚が違う子は絶対に無理」「収入の大小とは関係なく、金銭感覚が異なる女性とは絶対に結婚できません。どこにお金をかけてどこを節約するかって、すぐに変えられるものではないので、話し合いをするだけ無駄だと思います。今カノは、外食や旅行にお金をかけたがる子なんですけど、僕はどちらかと言うと趣味とか家のものにお金をかけたい。だから、今の彼女との結婚は難しいと思っています」コウタ(仮名)・31歳男性から浪費家だと思われないように気を遣うという話はよく耳にしますが、浪費家ではなくとも、お金をかけるポイントが異なると結婚候補からハジかれてしまいがち。ただ、こればかりは個人の価値観の違いなので、そうしようもない部分ですね……。お付き合いを始める前にきちんと確認しておきましょう。「毎晩、お酒を飲む子は難しい」「僕は家で晩酌しないタイプですが、彼女は毎晩、帰宅後に晩酌しないと気が済まないタイプ。自分で稼いだお金を何に使おうが自由、というのは分かるんですけど、相手だけ酔っ払って僕がシラフな状態でいるのって、結構シラケるんですよね。彼女みたいな子には、一緒に晩酌してくれる男性を見つけたほうがいいんじゃないかなって思っています。正直、彼女との結婚はないです」タダシ(仮名)・27歳男性は、意外と冷静に彼女の嗜好をチェックしているものです。無理に男性の嗜好に合わせる必要はないので、お酒やタバコなど嗜好品についても、自分と同じような価値観を持っている人を選んだほうがいいのかもしれませんね。長く付き合っていたり、適齢期にかぶったりしていると「そろそろ結婚」と焦ってしまいがち。しかし、彼がなかなかプロポーズしてこない場合は、自分が彼にどう思われているか、冷静にチェックしてみるのもいいかも知れません。(C) Tiko Aramyan / Shutterstock(C) Africa Studio / Shutterstock(C) Artem Furman / Shutterstock(C) silverkblackstock / Shutterstock
2018年05月13日4月から保育園を利用し始めた人は慣らし保育もひと段落がついたころと思います。少し慣れた今こそ、夫婦で一度送り迎えの状況を詳しく話し合ってみることをオススメしたいと思います。というのも、我が家では私と夫とで送り迎えの状況が全然違い、お互い想定している大変さが全く噛み合っていなかったという経験がありました。夫の送り迎えは大変じゃなかった!?我が家はイヤイヤ期真っ盛りな2歳の娘がいます。彼女が寝た後、夫婦でおしゃべりをするのが週末の慣習。その時に笑い話半分、愚痴半分で、保育園の様子を夫に話しました。すると夫からの意外な反応。「そんなに送り迎えって大変?」この言葉をきっかけに、お互い細かく送り迎えの状況を話すことにしました。例えば、家を出た瞬間から、道中の事、下駄箱での様子、部屋に入るまで、入った後、身支度から先生へと引き渡すまで逐一です。ここまで話し合ってみて初めてお互いの様子を伝え合うことができました。ママの場合:なぜかママにはわがまま放題。何でも自分でやりたがるので大幅な時間ロス。抱っこで通ろうとする道も自分で歩かなければ最初からやり直し。パパの場合:チカラでは適わないパパにはわがままも少し控えめ。家を出てからほぼ抱っこで部屋まで行っていたので大人の足と変わらない時間。かかる時間を比較すると、夫の送り迎えは私の半分以下の時間で終わっていました。つまり、「今日は余裕がないので送り迎えをお願い」と頼んでも、夫には何が大変なのか全く伝わっていなかったのです。これは衝撃でした。自分達にとって一番やりやすい形は?考えるきっかけに夫の状況をうらやましいと思って終わるのではなく、それを踏まえて私たちにとってどうするのが最良か話し合うことにしました。我が家は朝の家事は比較的夫側に比重が傾いていました。私は主に子ども担当。しかし送り迎えを自分がした方が効率が良いと夫が申し出てくれ、朝の家事を私が担い、保育園への送りを夫が担当することにしました。変更して3ヵ月ほど。忙しい朝の時間が非常にスムーズに回っています。きっかけがあるたび、話し合いを今回のようにうまくいったパターンは我が家でも珍しいことですが、最良の形を探す為に夫婦で話し合うことはとても大事なことだと改めて気付かされました。今後きっかけがあるたび話し合おうと思います。朝の時間は本当に慌しいです。それぞれのご家庭でどうすることがよりよい形となるのか、一度話し合ってみるのはいかがでしょうか?<文・写真:フリーランス記者幸森陽子>
2018年05月10日「もっと働きたい!」という意欲を持ちながらも日々の家事育児雑務の負担が大きく、なかなか思うように仕事を進められない私が、 ある日突然夫にその思いをぶつけたときの記事 の続きです。妻(私)側の現状と夫側の認識にズレが生じています。夫:「忙しいって言ったって、そんなの今だけでしょ? 平日は時間があるんじゃないの?」私:「いやいやいや、あなたが思ってるよりもそんなに余裕ないよ!?(ほらっ! そうやって主婦は暇でしょみたいに思ってる~~!!)なんだかんだ1年の半分ぐらいは長期休みや短縮授業で思うように時間が取れないんだけど!!」夫:「そしたら、その限られた時間の中でもっと効率あげて集中して仕事すればいいんじゃないの?」私:「いや…だからそうじゃなくて…ちょっと待って? そうだ!!! どうしたらいいのか分かった!!!」夫:「…なに。」私:「今の家事分担率を見直そう!!」夫:「はああ?」私:「だいたい、今までどうして平日の家事分担はしてなかったんだろう。週末は、あなたが食器を洗って台所を片付けてくれているけれど、よく考えたらあなたの仕事それだけだよね!?」夫:「…」私:「昔は家事を一切しない人だったから、週末に食器を洗ってくれるようになっただけでもすごく感謝してたけれどよくよく考えたらいつまで昔を引きずってんだって話だよね。私はもう毎日仕事もしているし、気が付いたらわが家、とっくのとうに共働きだったわ。家庭環境はどんどん変わって行ってるのになんでいつまでも夫だけ平日の家事全面免除にしてたのか意味わかんないよね。はい! というわけで、今日から平日も食器を洗ってくださーーーーい!!」夫:「えええええ~~~~!!!? 嫌だぁぁぁぁ~~!!」私:「じゃぁ、他のことやってもらってもいいけど? 洗濯回して干して畳んでくれる? それとも料理がいい? トイレ掃除もあるよ」夫:「ええええ~~~~…オレ、帰ってくるの遅いんだけど」私:「そんなの関係ないし。遅くても洗えばいいじゃん」夫:「えええええーーー!!」私:「だいたいね、あなた食器洗うだけでしょ? 私、掃除も洗濯も料理もやってるよね? しかも、それをずっっと12年やってきたんですけど!! 平日毎日食器洗ったとしても全家事中で言えばまだ10パーセントだし!! なんなら食器洗うだけじゃなくって、三男の幼稚園の送迎とかも全然してくれていいんだけど!?」夫:「わかったわかった…! 食器洗います」私:「イェェェェイ!!」夫:「ただし、オレが洗いやすいように置いとけよ」私:「なんでよ」夫:「洗う人の気持ちになって洗いやすいように重ねておくことなんて当たり前やろ。洗ってやってもいいなって思うように並べておいて」私:(なんかハラタツ!!! ハラタツけどここは我慢)「はいはい」夫:「キレイに重なってなかったら洗わないから」私:(あああん!?)「はいはい」夫:「じゃぁ、いいよ」私:「イエェェェェェイ!!!」はい、というわけで、この春から平日の食器洗いも夫に担当してもらうことになりました!!(パンパカパーーン!)現在、夫は仕事から帰ってきたあとにせっせと食器を洗っております。ほほほ。私もバタバタする夜に子どもたちの宿題見て、食器も片付けて…っていうストレスがなくなった分、随分と気が楽になりました。一方、夫側の世界ではというと、職場でボヤいているそうです(笑)夫:「はぁぁ、僕、仕事が終わってから食器洗わないといけなくなったんすよ~~」先輩:「マジか~~」夫:「嫁が強くなって困りますわぁ~~」先輩:「ほんとだな~」夫:「やっぱあれっすよ。金は自信につながるんすよ。自分で稼ぎ始めてから一気に強くなったっす…」先輩:「金は自信に…それは間違いない」ふぅぅう…(遠くの空を見つめるパターン)ちょっと!!!(笑)まるで私が酷い嫁のようじゃないですか!!!まぁ、いいですよ。私を使って会話が盛り上がるのであればどうぞどうぞ。きちんと皿を洗ってくれればそれでよし。夫:「仕事終わってから食器洗わないといけなくなったんすよ~~」A:「あぁ~…それな。うちも」同士いた!!((笑)A:「オレもな、最初は一生懸命食器洗ってたんだけど、よく考えたら食洗器買えばいいんじゃね?と思って食洗器買ったら、もう今では食洗器なしでは考えられない。君も食洗器を買いたまえ」夫:「マジっすか~~」食洗器について語る夫陣。数年前の夫なら考えられなかったでしょうね。夫が自力で食洗器を買って帰ってくる日も近いかもしれません。わが家の場合は専業主婦→共働きという変化を遂げて数年経ち、ようやくこの春家事分担を見直し少しは私側の負担を減らせるように改善しました。しかし、専業主婦家庭であったとしても、小さな子どもがいると共働きであるのと変わらないほど忙しいですので、自信を持って家事分担を申し出てみてもよいと思います。また、今既に家事分担をしているご家庭でも、定期的に見直してみるのもアリだな、と今回身を持って思いましたので、わが家も定期的に会議してより平等に分担できるようにしていきたいと思っておりますっ!! キリリッ!【お知らせ】第70話 「心配性は女の子に多い? 怖がりな子どもが安心する接し方」 の記事下アンケート「Q.子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思ったことはありますか?」の結果はこちら↓
2018年05月10日幸せになるために結婚したのに「こんなハズじゃなかった……!」と、旦那さんと過ごす日々を嘆く女性たち。モヤモヤした日々を送った結果、“離婚”という選択をするのも珍しくない時代になりました。幸せそうなフリをするのはやめ、離婚という道を選んだ女性たちの理由は様々。今回は、好きな人ができてしまって離婚した女性に真相を直撃っ!文・並木まき「夫に不満を抱いていたときに運命の出会いが…」「元夫の浮気が発覚してからは、夜の営みもなくなり、家で会話することはほとんどなく、仮面夫婦のような生活を送っていました。そんなときに女友達と行ったバーで、今の彼と出会ってしまったんです。お互いほぼ一目惚れで、その日のうちに関係をもってしまいました。それから週に1回はデートするようになりました。元夫よりもいろんな面で合う人で、夫婦仲がうまくいっていないこともあり急速に惹かれていきました。ここだけの話、元夫はモラハラ気質。いつも私を見下していて、そういう性格にウンザリしていました。元夫のせいですっかり自信を失っていた私ですが、今の彼は私を尊重してくれて、おかげで自信を取り戻すことができたのです。彼は独身だったので『こういう人と結婚したら、もう一度幸せになれそう』と思い、離婚を決断しました。私の浮気は最後までバレずに話し合いで離婚でき、ほっとしています。その彼とは、今年の終わりぐらいに再婚できたらいいねって話しています」(舞・32歳/販売員)夫婦間に溝があると他のひとに惹かれやすい…みなさま、こんにちは。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきです。結婚したら本来は、生涯パートナーを愛し続けますよね。しかし舞さんのように「このひと無理」と感じる出来事があると、夫婦間には深刻な溝が生じるでしょう。どうにかして相手をもう一度愛そうとしても、なかなか難しいのです。そして、夫婦間に溝がある状態だと、他のひとに惹かれやすくなるのです。どんな事情があるにせよ「不倫は不倫」!舞さんは、最後まで元旦那さんに浮気を知られずに離婚に至ったようですが、どんな事情があるにせよ“不倫”は絶対にしてはいけないこと。結婚後、誰かに惹かれる気持ちを止められないこともあるかもしれませんが、“不倫は不倫”。夫婦間に溝が生じるようなことがないよう、結婚するときには相手の本性をよーくチェックするようにしましょう。(C) Nejron Photo / Shutterstock(C) Halfpoint / Shutterstock(C) LightField Studios / Shutterstock
2018年05月09日