妊娠前デトックスラボは12月1日、赤ちゃんを望む夫婦を対象とした保証付の妊活サポートプログラム「妊活のコタエはここ! 」を開始する。事前エントリーは11月下旬から受け付ける。同社では、これまでにない妊活の概念で妊娠を望む夫婦をサポートし、高い妊娠率を実現しているという。40代の妊娠率は約5%と言われているが、同社のサロンを利用した40歳以上の妊娠率は78.5%になっているとのこと。今回提供するプログラムは、6カ月間で妊娠を目指す体質改善プログラム。125項目の体質チェックを行い、不妊要因になりうる全要因を明らかにするとのこと。そのうえで、同社が独自調査した「100発100中の奥様に学ぶ体つくり」を実施する。期間中に授からなければ、授かるまで無料でサポートするとのこと。トライアルの結果では極めて高い妊娠率となっており、平均妊娠期間は4.5カ月であるという。価格は6カ月間の夫婦それぞれの施術費、妊活サポートグッズの費用込みで1,080,000円(税込)。期間中に妊娠した場合は、残金すべてが返金されるという。なお、同プログラムは「妊娠を保証するプログラム」ではなく、「授かるまでのサポートを保証する」プログラムであるとのこと。
2017年11月26日バイエル薬品はこのほど、「妊活・妊娠と夫婦に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は9月19日~22日、既婚者かつ妊活中(開始から3カ月以上)の30歳~39歳の男女400名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を助けるために重要な栄養素である「葉酸」について尋ねたところ、49.8%が「重要である理由まで知っている」と回答した。38.3%は「理由までは知らないが重要であることは知っている」と回答しており、合わせると88.1%が葉酸の重要性を認知していることがわかった。葉酸をいつから摂取するのがよいか聞くと、41.0%が「妊娠の3カ月前から」、13.5%が「妊娠の1カ月前」からと回答した。正しくは「妊娠前(1カ月~3カ月前)」であるため、正答率は54.5%となる。正解者の内訳を男女別にみると、男性41.5%、女性67.5%で女性の方が正解率が高かった。妊活を始めるにあたり、夫婦どちらから妊活を提案したか尋ねたところ、75.3%が「妻から」と回答した。女性を対象にパートナー(結婚相手)は妊活に協力的だと感じるか聞くと、全体の84.5%が「夫は妊活に協力的である」と回答した。妊活中、性交渉以外で妊活のために意識的に取り組んでいることを具体的に聞くと、男性の44.5%は「医師や妊活経験者からの情報収集」、女性の44.5%は「葉酸を含むマルチビタミンの摂取」と回答した。「その他(男性1.0%/女性5.0%)」の回答では、「基礎体温の把握」「禁酒」「タイミング法」「冷え対策」などもあった。妊活中の悩みについて尋ねると、全体の約77%が「悩んだことがある」と回答した。男性で最も多いのは「妊娠や性交渉の義務感によって感じるストレス」(40.0%)、女性で最も多いのは「妊娠しないこと」(60.5%)で、男女ともに焦りが悩みの原因となることがわかった。悩みを相談する相手は誰か尋ねたところ、53.0%が「パートナー(結婚相手)」と回答した。次いで多かったのは「心から相談できる人はいない」(25.0%)、「友人」(24.7%)だった。妊活中、パートナー(結婚相手)のどのような言動でイラっとすることがあるか尋ねると、「パートナーの言動についてイラッとした経験はない」という回答が多かった。男女別でみると、女性で最も多かったのは「妊娠に対して楽観的である」(35.5%)、男性は「妊娠についてプレッシャーをかける」(27.5%)だった。
2017年10月20日「妊活をしたことがありますか?」このアンケートに、回答してくれたママたち149人。みなさんの経験談をまとめてみました。基本的な妊活~基礎体温、体作り、サプリや漢方、ストレス対処も~回答者の約7割が妊活の経験者でした。ほとんどの人が基礎体温測定や生活習慣改善など、まず家庭でできることから始めるようです。具体的にどのようなことをしたのでしょうか。「基礎体温を測り、体を冷やさないように。規則正しい生活をこころがけた」(ぴよこさん36歳)、「基礎体温を測り、次に食生活の改善、サプリの服用、適度な運動を実施、継続しました」(雪ん子さん36歳)、「体を温めると良いと知り、冷たい飲み物はなるべく避け、冬は首、手首、足首が出ないような格好をしていた」(ひーさん37歳)、「妊娠しやすいからだ作りとして葉酸を摂取したり、代謝をあげるように意識した」(レミリカさん44歳)。「基礎体温を測り、排卵予想アプリを活用」(ぷさん31歳)のように、基礎体温の管理に、アプリを使っている人もちらほら見られました。妊活にはストレスも大敵。その回避方法は?「ストレスをためないように自分の癒やしの時間を作りました。体を温めることが良いので、岩盤浴や週1回温泉に入ってリフレッシュも」(はなさん36歳)、「ヨガをして体の調子を整えて、ストレスをためないようにする」(mizuさん 34歳)、「姑のせいで精神的に不安定なため、夫の実家に行かないように、連絡を取らないようにした」(おこちゃんさん34歳)。中には「基礎体温に一喜一憂する日々で、ストレスになってきたので測ることをやめた。通院もストレスになりそうだったので、排卵日検査薬を使用。排卵がわかり、不安やストレスがなくなった」(はれのまるさん35歳)というママも。ストレスをためないようにすること、またストレスの原因がわかっている場合には、上手にその原因を取り除くことも大切なんですね。基礎体温を測り、排卵日を予想してタイミングを合わせたとしても、なかなか結果がついて来なくて、通院を考える人も。「自己流のタイミング法に限界を感じて不妊治療専門病院へ行くことに決めた」(ちいこうさん34歳)という人や、「病院に通う前は、ただただ授からないことに一喜一憂して、生理がくるたびに泣いていたこともあったけれど、割り切って通院してからは気持ちも楽になり、前向きに妊活できました!」(こあらさん36歳)という声もありました。不妊治療専門病院への通院は妊活経験者の半数不妊治療専門病院へ通ったのは5割です。「生理がこなかったので婦人科に」(きのこのこのこさん31歳)、「結婚して丸2年、普通に性生活をしていても子宝に恵まれず、まずは漢方薬と基礎体温排卵日チェックなど、できることから始めた。半年経っても妊娠せず、大きな総合病院の婦人科へ」(れのママさん36歳)、と通い始めるタイミングはそれぞれ。「基礎体温を3年つけましたが、セックスレスなこともあり、なかなかタイミングがとれずに、不妊治療をはじめました」(いち2さん32歳)。また、ともさん(32歳)は、1人目を不妊治療で授かり、2人目も自然にはできないことがわかっていたので再び基礎体温をはかり、その後不妊治療の病院へ通ったそう。そのほか、結婚が遅かったり、40歳になったのを機にクリニックに通い始めたというママもいました。長期治療~体外授精、人工授精~専門病院に通った人に、治療内容や期間を聞きました。「1人目、2人目は基礎体温を測り、産婦人科でホルモン誘発剤、排卵誘発剤を使用して妊娠できました」(さやさん35歳)、「タイミング、人工授精、フーナーテスト※(ヒューナーテスト)、血液検査をしましたが、原因不明でした。鍼治療にも通いました」(ちいこうさん34歳)「タイミングから顕微鏡受精までひと通りやりました。最終的に人工授精に戻して授かりました。今は2人目を妊活中です」(mikaさん46歳)、「一般産婦人科でタイミング療法、人工授精をしてもダメで、不妊治療専門病院にて、体外受精で1人目を妊娠し出産。2人目は顕微鏡受精で妊娠し、出産。現在は凍結受精卵で3人目を妊娠中」(ゆきさん39歳)。長期におよぶ治療を経験された人も。「転勤族なので、2つの病院にお世話になり、それぞれの病院で4回、計8回の人工授精をしました」(けんけんさん36歳)、「IVF(体外受精)を足かけ4年。鍼灸や漢方、食生活、生活習慣改善などを試しながら43歳で出産」(ひなさん46歳)、「不妊治療を6年間やりました。人工授精も8回。子どもを授かるまで大金がかかりました」(こきちゃんさん54歳)。一度は妊活をストップしたれのママさん(36歳)は、さまざまな検査の結果、黄体機能不全が判明。その後の治療の結果、無事に妊娠することができました。「妊娠確定した時に、担当医師が泣いて喜んでくれたのはうれしかった」と教えてくれました。妊活には、経験した人にしかわからない辛さがあるもの。みなさん、貴重な経験談をありがとうございました。※フーナーテスト(性交後試験):フーナーテストとは、性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見る検査です。(引用元:e-にんしん)<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年10月09日AMH普及協会とジネコは10月7日、12月2日、2018年2月10日、セミナー「患者さんのための正しい不妊治療とは? 」を開催する。日本は現在、5.5組に1組のカップルが不妊に悩んでいるが、妊娠の仕組みや不妊治療に関する正しい知識は浸透していないという。多くのカップルがインターネット上の口コミやエビデンスに乏しい情報に振り回されている状態であるとのこと。そこで、不妊治療についての正しい知識を分かりやすく解説するセミナーを3回に分けて開催する。女性の体や妊娠の仕組み、最も重要な卵子の真実について、科学的見地から正しい知識を解説する内容となっている。また、プロゴルファーの東尾理子さん、女優・タレントの矢沢心さんなど、実際に不妊治療を経験した著名人や不妊治療に詳しいジャーナリストをゲストに迎え、これから妊娠出産を考える人や、実際に不妊に悩んでいる人、すでに不妊治療を受けている人にも役立つ情報を提供する。第1回は10月7日に開催。「人も卵から生まれるの? ~卵子の神秘を知ることから始めよう~」をテーマに、医療法人浅田レディースクリニック・理事長の浅田義正先生や矢沢心さんによるセミナーやトークセッションを行う。会場は品川フロントビル会議室。第2回「不妊治療を考えたら知っておきたいこと」は、12月2日に開催する。ゲストは出産ジャーナリストの河合蘭さん。浅田先生のセミナーや、浅田先生と河合さんのトークセッションを行う。会場は品川シーズンテラスカンファレンス。第3回「不妊治療とポジティブに向き合う」は、2018年2月10日に開催する。浅田先生による講義のほか、東尾理子さん、NPO法人Fine理事長の松本亜樹子さんとのトークセッションも予定している。会場は品川フロントビル会議室。参加費は無料で定員は100名。申し込みは、女性の為の健康生活ガイド「ジネコ」の、お知らせ・イベント・特集ページで受け付けている。
2017年09月07日矢追医院(東京都足立区)は9月、妊娠までを支えるための連携を考慮した"妊活手帳"『矢追医院オリジナル「妊活手帳」いつかきっと! 』(3,980円・税込)を発売する。同院で不妊治療に関わる院長の矢追氏は、妊娠を望む患者は医療に頼るだけでなく、代替医療や運動・食事などを考慮した取り組みを行っていると感じていたという。そこで、患者が妊娠に関わる周囲の人と情報共有できるよう、日頃患者がどのようなことをしているのか一元化できる手帳を開発した。同商品には、カレンダーやアドレス帳といった手帳としての基本的な機能のほか、基礎体温表や妊娠に関わるさまざまな情報、行政などへの問い合わせ先、冷えや肩こりなどの不調に効果があるとされるツボの位置を示したツボマップなどが収録されている。基礎体温表は、通院先で行った血液検査や超音波検査で調べた卵胞サイズ、子宮内膜の厚さなどの検査結果が書き込める。そのほか、妊娠のために取り組んだことや内服しているサプリメント、今日使用した精油など、日々の日記も書き込める。限定プレゼントとして、自分で貼れる血が出ない円皮鍼(1カ所20回分)や、赤ちゃん日記1冊(妊娠後の胎児エコーアルバム)も付く。
2017年08月23日不妊治療netはこのほど、「年代別の妊活内容」についての調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~16日、20代~50代の女性1万6,402人を対象にインターネットで実施したもの。現在妊活を行っているか尋ねたところ、20代は11%、30代は13%が「している」と回答した。しかし、40代になると妊活を行っている人の割合は5%、50代以上では2%に留まっている。現在妊活を行っていると答えた人に、具体的な取り組み状況を尋ねると、「体の冷えを防ぐ」は20代の75%、30代の80%が「している」と回答した。40代になると「体の冷えを防ぐ」は66%、50代になると40%と取り組みを行う人が減っている。そのほか「食生活の改善」「運動」など、日常生活の範囲での妊活は20代、30代の方が40代より行っていることがわかった。一方、日常生活の範囲におさまらない不妊治療(病院への通院を伴うもの)は、20代は14%であるのに対し、30~40代の方が多かった(30代:20%、40代:21%)。不妊治療経験者に対し、何人目の子供の妊娠のために不妊治療を実施したかを聞くと、75%は「1人目」と答えた。「2人目不妊」と呼ばれる2人目の子供の妊娠のために不妊治療を開始した人は20%だった。
2017年08月22日こんにちは、佐原チハルです。不妊治療は、始めるのも続けるのも苦労があると言われますが、実は“やめどき”を探すのも難しいと言われています。「もうやめようかなと思っていても、やめると決めきれない……」という方もいらっしゃることかと思います。そこで今回は、不妊治療を“やめた”という人たちの声を集めてみました。●(1)決めていた年齢になったので、やめた『夫と、「私が38歳になったらやめよう」って最初から話してたんで、もういいやってすっぱりやめられた』(40歳女性)36歳のころから2年ほど不妊治療を続けたという女性の声です。『うちは夫がもう初老なんで、夫婦で好きに過ごそうって思いきれたのかも』この女性が結婚したのは34歳のとき。パートナーさんは、なんと20歳近く年上なのだそう。『夫の年齢もあって、最初から子どもは無理かなって思ってたところもあって。2年してダメだったら、もうその先の時間は自分たちのために使おうって、治療を始める前に決めてたの』子どもがいる生活への憧れは「今もある」とのことですが、治療をやめたぶん自由になった時間で、久しぶりに遠くまで旅行に出かける予定なのだそう。やめどきは、いざとなってから判断するのは難しいものです。“余裕のある開始時点から決めておく” というのは、大事なポイントになりそうです。●(2)金銭的理由で、やめた『不妊治療って、何かとお金がかかるんだよね。うちは共働きだから続けられたけど、それでもやっぱり負担は小さくなくて』(41歳女性)好きで続けていたはずの仕事も、不妊治療の成果がなかなか出ないことで「結果の得られない無駄な浪費をするため稼いでいる」「報われない努力のための無意味なこと」に思われるようになってきてしまったそう。『買い物するたびに10円でも安いもの探そう、こんな無駄遣いはしないでもっと切り詰めなきゃ……って、何をするにも考えるようになってしまって、疲れちゃった。私にも夫にも、余裕が全然なくなっちゃって。こんな状態で子どもを迎えても喜べないんじゃないかって思っちゃった。確定申告の書類作りながら「もうそろそろいいかな」って言ってみたら、夫も「そうだね」って言ってくれて、それでおしまい』「不妊治療はお金がかかる」とは言われていますが、実際にどれくらいかかるかは、治療の内容やそれを続ける期間によります。助成が受けられる治療内容・所得であるかどうか、お住まいの自治体によっても変わってきます。いずれにしても、生活や気持ちが荒んでしまうほどの負担になってしまうのはつらいこと 。治療にいくらくらいまで使うか事前に話し合っておく、いくら使った時点で今後のことを検討するタイミングにする、などあらかじめルールを決めておくのがいいのかもしれません。●(3)一時休憩のままなんとなく、やめた『「よし、やめよう」って言ってやめたんじゃないんだよね。一旦休憩っていう感じ』(33歳男性)治療を受けていたのはこちらの男性ではなく、パートナーの女性です。女性の方が5歳ほど年上のご夫婦で、治療は女性が37歳になってから1年ほど続けたそう。『それほどお金もかけてないし、それほど高度な治療もしていないから、他の人たちと比べたら負担は少なかったと思うんだけど、それでもやっぱりつらくて。特に妻が精神的に疲れてた』治療前は2年ほど“妊活”を行っていたそう。パートナーの女性は“妊活”にも熱心だったそうで、ずっと神経を尖らせている様子が心配だった そうです。『ちょっと一休みしようって、僕から言ったの。年齢を考えたら、休もうなんて逆に言っちゃいけないんじゃないかとかも思ったんだけど』迷いながらも、「今言って休まなきゃ夫婦生活ダメになる!」という危機感があり、申し出たのだそうです。『とりあえず半年、考えるのもやめてみようってことにしたんだ。それで半年後また治療したいって思ったら、そのときはまた再開しようって。でも再開の話は僕からも妻からも特に出なくて、それっきり今も休みっぱなし』「やめるっていう決断は実はまだできてない」とのことですが、この“一旦休憩”を切り出すのにも勇気が必要だったそう。続けたい気持ち、また“年齢との戦い”だという気持ちから、「治療の中止を決めるのが怖い」という声はしばしば聞きます。まずはちょっと休憩というクッションを置くだけにして“決めずにいる”というのは、実はとても有効かもしれません。----------以上、いかがでしたでしょうか。不妊治療をやめるのは簡単ではないかもしれませんが、無理をし過ぎてしまって、日々の夫婦生活が大きく損なわれてしまうことは避けたいですよね。やめるために大切なのは、続けること同様、夫婦間のコミュニケーション なのだと思います。自分のためにも、パートナーのためにも、切り出す勇気を出すことが必要なのかもしれませんね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月21日見た目年齢がどんなに若い人でも、妊娠や出産にはタイムリミットがあります。「当然でしょ!!」という声が聞こえてきそうですが、ちょっと聞いてください。キレイで若々しい、友人(42歳)の話です。彼女が子どもを欲しいと本気で思ったのは、40歳のときのこと。妊活を始めるべく病院へ足を運んだところ、医師からこう告げられたそうです。「卵子の力が弱く、妊娠できない」と。「もっと早く意識していれば、子どもを産むことができたかもしれない」という彼女の言葉を聞いて、とても切なくなりました。友人のなかには40歳で元気に出産している人もいるので、その人の健康状態など、原因はいろいろあるでしょう。ただ、どの女性にも共通して言えるのは、年齢とともに卵子の数は減少するし、老化するということです。少しシリアスな話になってしまいましたが、今回のテーマは「妊活」。みんなの妊活体験談など、今どき女子たちのリアルな妊活事情をお届けします。「妊活」を始めた年齢は?ベビー&子ども服およびベビー用品ブランドのミキハウスが、妊娠中または子どものいるミキハウスベビークラブ会員を対象に実施した「2017年妊活アンケート」(※「出産準備サイト」調べ)によると、妊活をスタートする人の年齢が大幅に下がっていることが分かりました。妊活を始めた平均年齢は、2013年では35.7歳、2017年では31.3歳。4年前と比べると4.4歳も若年化しており、30代前半から妊活を始める人が増えているようです。また、アンケートからは「基礎体温をつける」「葉酸などの栄養素を積極的に摂る」「婦人科などを受診し、検査を行う」など、妊活に積極的に取り組む人が増えていることも分かりました。みんなの「妊活」体験談私を含め出産したことがない人にとって、妊活中のライフスタイルの変化は想像しにくいものです。「妊活中に大変だったこと」「励みになったこと」など、女性たちのリアルな声をご紹介しましょう。「妊活中は急に仕事を休むこともありましたが、職場の上司の理解があり、とても助かった」(35歳)「妊活サイトで、同じ経験をしている方と掲示板で交流をもてたことが本当に日々の支えになっていた。顔の見えない相手だからこそ、プライベートな悩みも細かく言い合えていたと思う」 (36歳)「妊活中は夫に沢山励ましてもらい、また辛い時には私の気持ちが落ち着くまで側に居てくれたり……と、夫が一緒に居てくれることに改めて有難いなと思った。今振り返ってみると、妊活期間は夫婦の絆を強くする大切な期間だった」(29歳)ひとりで抱え込まず、パートナーを始め、家族や友人など、信頼できる人たちと一緒に頑張っていくというのも、妊活を成功させる秘訣かもしれませんね。妊活中のストレス軽減には周囲の理解が必要アンケートの結果を受けて、産婦人科医で日本産科婦人科学会理事長の吉村泰典先生は、「周囲からのプレッシャー・仕事との両立・経済的負担、といった妊活中のストレスを軽減するためには、夫をはじめ職場や周囲の人の理解が不可欠です。妊活女性が抱える悩み、その背景や理由について多くの方が、実態を知ってほしいと思います」と話します。結婚とは違い、タイムリミットのある妊娠。前述の私の友人も、もう少しタイミングが早かったら……と思うと、残念でなりません。子どもが欲しいと思っている人は、今はパートナーがいなくても婦人科で検診を受けるなど、早めに妊活をスタートしてはいかがでしょう?参考:ミキハウス「出産準備サイト」
2017年08月04日不妊治療netはこのほど、「不妊治療の医療機関を選ぶ際に重視するポイント」「不妊治療の医療機関に対する満足/不満の実態」の調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~16日、20代~50代の不妊治療経験者109名を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療の医療機関を選ぶ上でどのような点を重視するか尋ねたところ、88%が「立地」と回答した。次いで「医師・スタッフの対応の丁寧さ」(83%)、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」(82%)となっている。医療設備・機器の充実度や治療内容、治療実績と並び、医師やスタッフの対応や説明を重視していることがわかった。不妊治療のために通院していた病院に対する満足度を尋ねると、合計40%が「とても満足」もしくは「やや満足」と回答した。一方、合計で26%が「とても不満」もしくは「やや不満」と回答している。通院していた病院に対して満足している人・不満を感じている人それぞれに対し、どのような点について満足しているか尋ねた。すると、医療機関を選ぶ際の重視ポイントにも挙げられた「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」「医師・スタッフの対応の丁寧さ」に対する評価に大きな差が見られたという。満足している人は、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」「医師・スタッフの対応の丁寧さ」について7~8割が良いと評価をしている。一方、不満を感じている人は、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」は25%、「医師・スタッフの対応の丁寧さ」では18%しか良いと評価していなかった。そのほか、「夜間・休日も診療してくれる」「待ち時間が長くないこと」「病院の治療内容」「病院の治療実績」などの良い評価も、2割前後に留まっている。
2017年08月03日F Treatmentが運営する「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療に対するハードル(不満、不安など)」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は2月13日~16日、20代~50代の不妊治療経験者109名、不妊治療未経験者250名を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療に対してどの程度ハードルを感じているか尋ねたところ、49%が「とても感じている」、44%が「やや感じている」と回答した。合わせると9割以上が不妊治療にハードルを感じていると答えている。どのような点でハードルを感じるのか尋ねると、「不妊治療が高額である」「不妊治療にどれくらいの費用がかかるかわからない」がそれぞれ94%だった。「妊娠するまでどれくらいの期間がかかるかわからない」(93%)は「不妊治療に多くの時間がかかる」(90%)より多く、治療や費用に見通しがつかないことを上げる声が多かった。また、「治療がどの程度辛いか分からない」(83%)も多く、治療方法や期間、費用などわからないことに対して不安や不満を感じていることがわかった。わからないことに関してどう情報収集しているのかを調査したところ、「不妊治療をしている友人からの口コミ」(35%)、「不妊治療に関する雑誌や書籍」(31%)よりも、「病院のウェブサイト」(43%)や「不妊治療情報に関するウェブサイト」(66%)などインターネットを参考にする人が多かった。
2017年07月03日メルクセローノはこのほど、「妊活および不妊治療に関する意識と実態調査」の結果を発表した。同調査は4月14日~18日、20~40代の男女2万6,689人を対象に、インターネットで実施したもの。子どもを「授かりたい」か尋ねたところ、男性の44.5%、女性の45.1%が「授かりたい」と回答した。特に20代の女性は70.1%が「授かりたい」と答えている。不妊で悩んだ経験があるか尋ねると、既婚女性の32.9%、既婚男性の25.7%が「悩んだ経験がある」と答えた。妊活経験については既婚男性の23.5%、既婚女性の30.5%が「経験した」と回答している。不妊治療を経験したことがあるかという問いに対しては、既婚男性の11.6%、既婚女性の14.1%が「経験あり」と答えた。不妊治療で初めて受診するときに誰と行くか尋ねると、女性は「一人で」(69.7%)が多かった。一方、男性は「パートナーと」(81.5%)が多くなっている。不妊治療において望んでいることを聞くと、女性はパートナーに対し「関心を持ってほしい」(68.9%)、「話を聞いてほしい」(62.9%)が多かった。妊活後、自分が不妊症かもと思うまでの期間について聞くと、「半年以上」が男性は30.0%、女性は35.3%だった。不妊症自覚者が不妊を自覚してから受診するまでの期間は、「半年以上」が男性38.1%、女性36.8%となっている。「半年以上」と答えた女性の割合は年代が上がるほど高く、20代は21.0%、30代は42.1%、40代は46.7%だった。不妊を自覚しても、すぐに受診しない理由について尋ねたところ、過半数が「自然に任せたかった」と答えた。女性の場合、「費用がかかるから」(32.8%)のほか、「どれが良い病院・クリニックかわからなかったから」(23.8%)が多いが、男性は「自分が不妊だと認めたくなかったから」(21.8%)という答えも多くなっている。不妊治療経験者に受診について尋ねると、男性の68.9%、女性の73.5%が「もっと早く受診すればよかった」と回答した。不妊治療で望むことは、男性の79.3%、女性の84.8%が「効果」と答えている。
2017年06月14日治療をする前は「精液検査」というと、病院の小さな部屋で採精しやすくなりそうな映像を再生しながら…というようなイメージが刷り込まれていたので「オットもこの病院のどこかで…ゴクリ」と妙な緊張をしていました(笑)。 が、実際は、日にちを指定され、当日の朝に自宅で採取したものをクリニックに持参するという方法でした。それを聞いて、オットも私も、ホッとしました。次回が精液検査という診察のお会計の時、採精用の容器を受け取りました。プラスチックの蓋付のコップでした。茶色の紙袋に入っていました。一見するとカフェで買ったアイスカフェラテ…みたいな…。街で小脇に抱えても気付かれなさそう…こらこら(笑)。当日の朝。オットは一人がいいと言うので、別の部屋で待ちました。しばらくしてオットが部屋から出てきました。おお! これが…妙な感動。いい大人ですから、まったく見たことがないと言うと嘘になりますが、こうしてわざわざ容器に採ったものをまじまじと見るのは初めてでした。オットは出勤し、私はクリニックへ向かいます。時間が経つと鮮度が落ちそう…と思うと焦りました。余談ですが、採取したばかりの時はトロリとしているのに、時間が経つとサラサラになっています。朝イチでクリニックに精液を提出し、検査を待つ間は近くのカフェでカフェラテを飲みました(笑)。診察室に呼ばれ、ドクターからの話を聞きます。「旦那さんの検査の結果ですが…」ドクターは『精液検査報告書』と書かれた用紙を差し出しました。ドクターの言葉とともに用紙の下の方に丸く囲まれた「精子無力症」の文字が目に入りました。ドクターはなおも続けます。「症状の程度でいうと、中等度~重度、ですね。」精子が無力…!? しかも重度…!? この日のこの結果を聞いたあと、ドクターとどんな話をしたか、思い出そうとしましたが思い出せません。ただ、「オットにどう言えばいい?」という想いがぐるぐると頭を回っていました。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年06月14日ロングライフは6月1日、「妊活手帳」(2,800円・税別)をWEBサイト「妊活サポートショップながいきや本舗」にて発売した。「妊活手帳」は、基礎体温などを記録できるほか、妊活に関する情報も掲載している手帳。現在、さまざまな妊活用スマホアプリも開発されているが、頑張っている二人の妊活を記録に残して将来の自分の子供たちに見せてあげられるよう、丈夫な素材を使って"手帳"として開発したという。基礎体温表は、基礎体温をつけることがストレスになるという当事者の声なども取り入れて制作した。「基礎体温のアプリは見づらいので、紙の基礎体温表を持参してもらっている」という医療施設側の声に合わせ、1枚ずつ医師に手渡せるような書式を採用したとのこと。そのほか、子宝地図や不妊相談できる行政窓口、不妊の正しい情報を得るための関連学会のホームページの紹介、不妊関連助成金情報なども掲載している。実際にシステム手帳としても毎日使用することも可能。妊活中と周囲に認識されないよう、パッケージには、「不妊、妊活」「妊活手帳」等の記載はしていないという。また、妊活中だけでなく、妊娠後や出産後も使用できるように、表紙はその時の気分で差し替えができるようなビニールカバーを装着した。診察券や領収書、エコーの写真なども入れられるようになっているとのこと。
2017年06月02日不妊治療を進めるにあたり、必要な検査がいくつかありました。(採血によるホルモン検査・卵管の通過性を調べる検査・子宮を内視鏡でみるファイバースコープ・超音波検査など)月経周期に合わせて検査を行うので、一通り終わるまでに1か月半ほどかかりました。検査の結果、私は『多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)』だと言われました。初めて聞く言葉でした。PCOSとも表現されます。ドクターから、卵巣内の卵胞(卵子の入った袋)の発育が遅く、ある程度の大きさになっても排卵されず、複数の卵胞が卵巣内にたまってしまう疾患だと説明を受けました。月経異常・多毛・にきび・肥満などの症 状を伴うことがあるとのことです。排卵がされないままだと、卵巣の皮は段々と厚く硬くなり、ますます排卵しにくい状態になってしまうようです。毎月起こるはずの排卵がなんらかの原因でうまく行われない状態は排卵障害と呼ばれ、多多嚢胞性卵巣症候群もそのうちの一つです。若い女性の排卵障害では多くみられる疾患のようです。多嚢胞性卵巣症候群と診断された場合でも、程度には個人差があり、全ての特徴を持っている人もいれば、超音波での所見だけが異常(ネックレスサイン:複数の卵胞が繋がっているように見える)の人もいて、重症度はさまざまのようです。中にはスムーズに排卵できる人もおり、自覚症状がないため気付かず自然妊娠していたり、診察して初めて知るという人もいるようですが、どの人も排卵しにくいことは確かだそう。エコーで確認すると、確かに私の卵巣にもいくつかの卵胞がありました。後の診察でも確認していくのですが、私の場合は、毎回ではないけれど排卵はできているようでした。クリニックのドクター曰く、多嚢胞性卵巣自体は体質だそうです。説明を受けながら、あぁやっぱりね…と思っていました。原因があるから妊娠もしていないわけで。しかしながら、不妊症は原因が一つではなく、複数のこともあり、また最後まで原因が分からないということも多くあります。そして、男性側に原因があることもあります。ですので、女性の検査と共に、男性も検査を受けることは必要不可欠です。 私の通っていたクリニックでは必ず行う検査として『精液検査』がありました。オットもその検査を受けることになりました。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年05月31日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。“妊活”と言っても、それぞれの状況はさまざま。できにくかったり、病気があったり、不妊治療をしている人もいたりと、一言で“妊活”を定義するのは難しいものです。しかし、「子どもを授かりたい」という気持ちは共通しています。妊活している人は妊活している者同士、分かり合えることも多いと思いますが、妊活なんて考えたこともない、という人は妊活のツラさを全く理解してくれないことも。ただでさえナイーブになっている時期に、たとえ相手に悪気がなくてもグサッとくる言葉を言われたら落ち込んでしまうものです。そこで今回は、妊活中に言われて嫌だった言葉をリサーチしてみました。●(1)私はすぐできたのに『子どもが3人いる友人。「3人目なんて予定外でさ……子どもなんて私は簡単にできたのにねー。もうイラナイぐらい 」と、笑いながら言われた。妊活3年目の私には予定外とかイラナイとかいう言葉もイラッとくるし、いつも“子どもができない体なのでは?”と、何か問題があるように見られている気がしてますます悲しい』(20代女性/歯科助手)簡単に妊娠できちゃった人からの、「私はすぐできたのに……なんで(笑)?」という言葉。子持ちの友人からもそうですが、特に義両親から言われると「あなたに何か問題があるんじゃないの?」というニュアンスも含んでいる気がしてしまいます(そして本当に勝手にそう思われている場合もある)。不妊の全てにおいてお互い何か原因がはっきりしているワケでもなく、原因がわからない不妊もあるのです。そこを理解してくれないのが“簡単に子どもができちゃった人たち”。不妊というだけで「あなたに何か問題アリ!」と決めつけてくるような発言を平気で言ってきたり、子どもができることは当然のような発言をしたり……。「すぐできる人もいればできない人もいる」ということがわからず、自分視点からしか物事を判断できない人の意見は気にしない方がベター。●(2)妊娠菌あげるよ『妊娠中の親友が、私の不妊を知っているので「妊娠菌あげるよ」と会うたびに言ってくる。最初は笑い話でよかったけれど、だんだん嫌味にすら聞こえてきて親友の妊娠を心から喜べなくなっている自分がいた』(30代女性/パート)これは笑えない冗談……。妊娠中の人は「妊娠菌あげるよ」ってユーモアのつもりで言ってしまいますが、子どもができなくて悩んでいる人にとっては上から目線に聞こえる 場合だってあるのです。特に不妊で悩んでいる期間が長ければ長いほど、こういう些細な言葉でも敏感に反応してしまうことも。この言葉を嬉しがる妊活女性もいますが、何度も言われていると「妊娠菌なんかあるかいっ!そんな簡単なものじゃない!」と逆鱗に触れる場合があるので注意です。●(3)子どもがいないなんてかわいそう『不妊治療も長いと、もうできなくてもいいけどできるだけのことはやりたい、という気持ちにもなってくる。そんなときに「もう何年も子どもできないよねー、自分の子どもってめっちゃかわいいのに 」なんて直に言われると、せっかく前向きになれたのにその気持ちを踏みにじられたような気分になり、その後はできるだけその人とは子どもの話題を避けるようにする』(30代女性/営業)“子どもができない……つまりこれから一生子どもがいない人生を送るなんてかわいそう”との意味にもとれる言葉はやはりNG。長く妊活している人は、子どもができない可能性も視野には入れてきています。決して子どもがいない人生が悪いワケでもなく、いない人生もアリとして、ただやることは全部やってから……という考えの人も多いのです。それなのに、「子どもがいない人生なんて私はあり得ない」「子どもかわいいよー」なんて、子どもがいるからこそ言える言葉。妊活女性は子どもがいるいないに関わらず幸せである、という考えを基盤に妊活に励んでいる人たちも大半です。“子どもがいたら人生全てはバラ色”のような発言は必要ナシ ということ。----------不妊治療をしていればお金もかかる上に、精神的、体力的な苦労も相当なものになります。「なんで普通はしなくてもいい苦労を私だけしなきゃいけないのだろう?」と、妊活中は葛藤せざるをえないところもあります。できるだけ相手の立場になって、妊活女性に対してはアドバイスよりも寄り添ってあげる姿勢で接することが大切なようです。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年05月18日不妊治療クリニックの初診の日になりました。平日の午後だったので、一人ででかけました。繁華街のビル中にあるクリニックへは、我が家から車で1時間半かかります。ビルにある共同の小さなエレベーターで上がりました。上がっているのに、どんどん下に行くような気持ちでした。あぁ、とうとう来てしまった。初めに問診票を書き、その後ドクターから妊娠のメカニズムや今後の検査方法・治療方法などの説明を受けました。その後、子宮と卵巣の状態をチェックするために、診察台に上がりました。それまでテレビでしか見たことのなかった、カーテン越しに下半身を丸出しにするあの診察…。スカートと下着を脱ぎ椅子に座ると、看護師さんの「動きますね~」の声と同時にウィーンと開脚していく我が身。あぁ…その後、妊娠出産と頻繁にこの椅子に座りましたが、ずっと慣れることはなかったです…。毎回、心の中でひぇ~~! と叫びながら(笑)、自然と腰を上にずらしてあまり開脚しないような体勢を取ってしまうのですが、必ず看護師さんに「もう少し下がってください」と指摘を受けてしまうのでした。クリニックは、治療中の繊細な心にとても配慮しているのであろう気配りが行き届いていました。看護師さんも事務員さんもみなさん優しく丁寧で、通院中、心を傷つけるような言葉は何一つ言われたことはありませんでした。私の県に不妊専門のクリニックが少ないということもあるけれど、人気があるのが納得の病院でした。スタッフ皆さんは優しくも『妊娠できるよう頑張っていきましょう!』という雰囲気でした(不妊クリニックだから当たり前なのですが)。それだけに、自分の気持ちと周囲の気持ちのギャップに戸惑いました。気持ちと行動が矛盾している自分にも戸惑いました。下半身を露出して器具を入れられる妙な虚しさも手伝って、クリニックを出て車に戻ると我慢していた涙がこぼれました。泣きながら運転していると、偶然仲良しの友達を発見しました。仲良しだったのに長く会えずに、普通だったら「おおーい!」と声をかけてお茶でもするところですが、私は目をそらして彼女の横を通り過ぎたのです。泣き顔を見られたくはなかったし、その理由を妊婦の彼女に説明できる自信はそのときにはありませんでした。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された内容や治療法は、あくまでも筆者の感想であり治療を保証するものではありません。)
2017年05月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「気持ちを楽にして明るく前向きに妊活できる方法を知りたい」という、りんさん(28歳・医療関係)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■りんさんのお悩み「結婚したらすぐに子どもが欲しい」と思い、半年前から妊活をスタートしていますが、まだ授かりません。「まだまだ半年だから気長に行こう」と思おうとしているものの、もしかして出来にくいのでは…などと不安になります。妊娠している友達を見たり、職場の人の妊娠報告を受けたりすると「おめでとう」と思う反面、羨ましい気持ちでいっぱいになり、落ち込むようになりました。妊活にストレスはよくないため「気にしないでいこう!」と思うのに、どうしても落ち込んでしまいます。もともと考えすぎる癖もあるので、悪いことばかり想像してしまいます。どうしたら不安や羨ましさを解消し、気持ちを楽にして、明るく前向きに妊活に取り組めるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは、ご結婚おめでとうございます。新婚生活楽しんでおられますか?できるならば毎日ストレスフリーな状態で赤ちゃんを待ってあげたいところですが、自分の先を行く人や、心を揺さぶるものが目に入るたびに落ち込んでしまうし、そんな自分自身も嫌になってしまいますよね。他人に振り回されることなく、穏やかに過ごせるようになるために大切なことは、自分の気持ちの中身をありのまま知ることです。今、りんさんは「子どもがほしい」と思っていますね。妊活期間を”自分を見つめる心の棚おろし期間”と位置付け、この「子どもがほしい」という気持ちの中身を、私と一緒に今から見つめてみましょう。まずは紙とペンを用意して、今からする質問の答えを、思いつく限り書き出してみてください。『あなたはなぜ子どもが欲しいと思っていますか?』例えば、純粋に「旦那さんとの赤ちゃんに会いたい」「理由はない」「ただ欲しい」「お母さんになりたい」。それ以外にも、「年齢が1歳でも若いうちに産んでおきたい」「周りから取り残されていくように感じてしまう」「親を喜ばせたい」「結婚して子どもがいる私にこそ価値があると思う」…などなど。「純粋に子どもに会いたい」以外にも、子どもがいることで得られるメリットを期待している自分に気づくかもしれませんし、他人と比較して自分自身の劣等感を何とかするために「子どもを持たなければ」と考えている自分や、他にも色んな気持ちを見つけるかもしれません。この作業をしていると、だんだん暗い気持ちになってしまうかもしれません。でも、それでいいのです。あえて一度、ちゃんとその気持ちを見つめてみてください。いろんな面を持っている自分の心の中身を知っておいてあげること。これが大切なのです。特に、他人にはあまり知られたくない心の声には、たくさんの大切な本音が詰まっています。他人に翻弄されたとしても、あなた自身がそれらの本音を分かってあげれば、自分を信じて進んでいくことができます。実は私自身も、この作業をやってみて心を緩められたひとりなのです。現在は一児の母として楽しくドタバタ暮らしていますが、もともと私はりんさんとは真逆で、結婚後ずっと「母親になりたくない」という気持ちがありました。その気持ちを隠しながら、周りの期待や年齢の壁に葛藤し続けている辛い日々を過ごしていました。そんなある日、この作業に取り組んでみて分かったことがありました。「子どもを持つ」というテーマを通し、自分の本音、つまり心の中の怖さや不安、自分勝手な気持ちをたくさん教えてもらった、ということです。将来の子どもや夫婦のことを考えているようで、自分のことしか考えていない自分。「なんて自分勝手なんだろう!」「でも仕方ない、そう思っているのか」「そんな私で、このまま生きて行こう」と思えた頃、息子がお腹に来てくれていました。いつも心穏やかでハッピーな人の元にこそ子どもは来るものだと思っていたので、とても驚きました。そして怖がりながら母になり、今に至ります。他人と自分を比べて落ち込んでしまう自分でいいんです。りんさんも「もう妊婦さんを見たくない!」と悪態のひとつでもついてみてください。それでいいんです。人間だもの。そんなりんさんが迎える赤ちゃんは、きっと幸せだろうなと思います。笑っている時も、泣きたい時も「うんうん」と聞いてくれるお母さんがいる。どれだけのびのび育つことができるでしょう。赤ちゃんを待っているこの期間だからこそ、りんさんには自分自身を心から楽しんでいただきたいなと思っています。妊活を忘れるくらいに。子どもがいたらできないことは、たくさんありますから。今のうちにデートも重ねて、夫婦の絆も強くなることでしょう。末永くお幸せに。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月16日横浜市SPA EASで5月20日に妊活体操イベントママ活サポート専門会社であるジュンビー株式会社とグラン治療院が、業界初の妊活体操イベントを2017年2月4日の「妊活の日」に開催したのだが、リピート開催を望む多くの声に応えて、5月20日に横浜市のSPA EASで2回目を開催することが決定した。5組に1組が不妊に悩む2015年に行われた社会保障・人口問題基本調査「結婚と出産に関する全国調査」で明らかになったのが、5組に1組の夫婦が不妊に関して何らかの悩みを抱えているという結だった。不妊治療は、これといったマニュアルが存在しない。ある症状の場合にはある治療方法を・・・という一通りの大まかなセオリーはあるが、人によって、また夫婦のおかれている状況によって細かい治療方法は様々だ。しかしいずれの場合においても、女性の身体を妊娠しやすい身体へと改善を行っていくことには、メリットがある。今回のイベントは、まさにそれだ。というのもこの妊活体操は、マタニティヨガインストラクターと鍼灸師、そしてママ活サポート専門会社がコラボレーションして考えられた体操だからだ。話題の「妊活体操」とは(画像はプレスリリースより)では、いったいどのような体操となっているのだろうか。妊娠しやすい身体に改善していくことの秘訣は、赤ちゃんが授かりやすい子宮をつくる、ということだ。そのためには、骨盤を柔らかくすることがとても重要だという。そうすれば、ふわふわのベッドのような子宮になり、赤ちゃんができやすいというのだ。しかも、妊活とは女性だけのものではなく夫婦で協力し合って進めていくものだ。そのため、夫婦が一緒に行えるペア体操も考えられている。もしも今、不妊に悩んでいる方がいるとしたら、参加を検討してみるのはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ジュンビー株式会社 公式HP※ジュンビー株式会社 プレスリリース(Value Press)
2017年05月15日「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療における家族・親族からのサポート」に関する調査結果を発表した。同調査は2月13日~16日、20~50代の女性(不妊治療経験者109名、不妊治療未経験者250名)を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療経験者に、不妊治療に関して、家族・親戚から十分なサポートを得られていると思うか尋ねたところ、71%が「得られている」、29%が「得られていない」と回答した。不妊治療経験者を対象に、不妊治療に関して家族・親族でどのようなサポートをしてほしいかを「治療費用の援助」「家事の手伝い」「不妊治療に関する情報収集」「あなたの不妊治療について触れない」「親族の子供の話題をしない」という点で調査した。その結果、サポートを得られていないことが最も多い項目は「治療費用の援助」(53%)だったが、「あなたの不妊治療について触れない」(44%)、「親族の子供の話題をしない」(34%)など、精神的な面についても協力を得られていないと感じていることがわかった。不妊治療経験者と未経験者別に、家族・親族からのサポートに対する不満・不安を比較したところ、「親族の子供の話題をしない」という部分で、経験者の方が強いという結果が得られた。
2017年05月11日こんにちは、ママライターのましゅままです。妊娠と出産には、女性にとっては年齢のリミットがあるため、男性に比べて向き合い方がシビアになりがち。「妊活」という言葉にとらわれすぎて、生活そのものを破滅させてしまう『妊活離婚』も増えているのです。夫婦で幸せに向かうために妊活をするのですから、なるべく円満に進めていきたいですよね。今回は、妊活夫婦4組に聞いた“妊活離婚にならないための取り組み ”をご紹介します。●妊活離婚にならないための取り組み●(1)妊活を始めるまえに具体的なルールを決めておく『わたしたち夫婦は、妊活を始めよう!と決めたときにいくつかのルールを決めました。ルールといっても厳しいものではなく、どちらかというと妊活をゆるく、楽しくするためのルール。3か月できなかったら1か月妊活を休む、費用の上限を決めておく、タイミングを取るときは「よし、やってみよっか」くらいの軽いノリで。主人にはキッチリ排卵日、ということは伝えずそれとなくそういう雰囲気にして、自分はきっちりと排卵日チェックしてました。終始暗い雰囲気、義務的な妊活にならないこと を心がけたら、主人も気楽にかまえられたのか、気負うことなく妊活できていると思います』(30代/女性)妊活は心身、時間、経済的に多大な負担がかかります。だからこそ、夫婦で妊活の“休憩”や“終わり”を決めておくことで、無理をせず妊活に取り組むことができます。長期にわたる妊活でルールが風化されないように、紙にルールを書いて貼っておく、定期的にルールを夫婦で確認する、などしておくといいですね。●(2)妻は夫に感情的にならないように気を付ける『妊活中、どうしてもピリピリしてしまって、何度か夫に八つ当たりをしてしまいそうになりました。でも、男性は打たれ弱いところがある、と聞くのであまりキツイ言い方はしないようにしています。妊活中は夫のモチベーションを下げてはいけない かな、と思っているので』(20代/女性)妊活は女性の負担がとても大きいため、ついパートナーに八つ当たりをしがち。しかし、妊活中の男性は「妻に満足してもらいたい」という一途なやさしさで妊活に協力してくれています。その気持ちを照れくさくて言い表さない旦那さんがほとんどなので、なかなかその優しさを実感することはできませんが、旦那さんの優しさが妊活成功のお守りと思って、あまり厳しい口調にならないよう気を付けましょう。●(3)夫は「子どもは結婚したらできるもの」という考えを捨てる『僕は勝手に、「結婚したら子どもは自然に授かるもの」と思っていて、そこまで深く考えていなかったのですが、その能天気さや無知さが妻を苦しめていたようで……。その考えを捨てました。妻は妊活の苦労や努力を分かち合える仲間がいないし、自分にできることといえばタイミングや病院の日に協力することだけなので、なるべく妻の話を聞く ようにしています』(30代/男性)男性の多くは、「赤ちゃんは授かりもの」という先入観を持っていることが多く、のんびりと構えている傾向があるよう。当事者である意識をしっかり持って、人知れず努力をしている奥さんの頑張りを認め、苦悩に共感する姿勢が大切ですね。●(4)排卵日以外のコミュニケーションに重点を置く『ぶっちゃけ男はデリケートなので、排卵日!排卵日!と迫られるとプレッシャーになってしまう。だから、排卵日以外に十分夫婦仲を充実させておいて、排卵日のタイミングはその延長 、という雰囲気になるようにしています。そのほうが、自分も楽しいので』(40代/男性)妊活中の女性は、ついつい排卵日のみにすべてをかけてしまうことが多いのですが、実は排卵日以外のコミュニケーションが妊活成功のカギといえます。妊活中はお互い疲れがたまります。ピリピリした雰囲気よりも、日ごろからマッサージをしあったり、手をつないだり、ハグをするなどコミュニケーションを和やかにできる関係が良いですね。●妊活離婚を防ぐには、お互いに思いやりを持つこと妊活はとてもデリケートなことですので、夫婦でも思うように本音が話し合えずすれ違いが起きてしまいます。男女の価値観の違いもとても顕著に表れるため相手の気持ちが理解できない、と感じることもあるかもしれませんが、決して悪気があってのことではありません。なるべく楽しく笑顔で妊活できるよう、お互いに思いやりは常に持ち続けてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/香南、TOYO
2017年04月24日こんにちは、ママライターのましゅままです。晩婚化が進み、ずいぶんと世間に浸透してきた「妊活」という言葉。この言葉に苦しめられてしまっているご夫婦は少なくないです。幸せをつかむために始めたはずの妊活が原因で、夫婦の仲を壊し離婚に至ってしまうケースが増えているためです。今回は、妊活離婚に至った夫婦のエピソードをご紹介します。●妊活離婚に至った夫婦のエピソード●夫から離婚を申し出たパターン『自分から離婚を告げました。理由は、妻からの「タイミング」を取るプレッシャー に耐えられず、日に日に本当に妻との子どもがほしいのかどうかがわからなくなってしまったから。突然、「今日、タイミングね」とメールがきていて、断るとものすごい不機嫌になるので、毎回仕事の予定を狂わせて妻の言う通りにしていました。だけど、なかなか子どもには恵まれず、妻はピリピリしだして話しかけにくくなって妻との関係もギクシャクしてきてしまいました。そのうち妻のほうから、「不妊治療を始めたいから病院に一緒に来て」と言われましたが、多額のお金をかけるほど自分の気持ちは妊活には向いておらず……。こんな状態では子どもに恵まれても育てることはできない、このプレッシャーから逃げだしたい 、という考えに至り離婚しました』(34歳男性/会社員)男性はプレッシャーに弱い生き物。そして、女性に立ちはだかる妊活のいくつもの現実問題は、男性にとって理解しようとすればするほど妊活へ消極的になる傾向があるようです。こちらのご夫婦はまさにその典型パターンに陥ってしまったようですね。『結婚前は、もし子どもができなくても二人で仲良くやっていこうね、と話をしていたのに、いざ妊活をスタートさせると、妻が豹変。まだおなかに宿してもいない赤ちゃんの話ばかりで自分のことは興味がなくなったようで、寂しい思いをしました。妻のために頑張っていましたが、一向に報われない、ゴールの見えない努力にだんだん疲れてきて……。結果、赤ちゃんを授からないのは僕のほうに原因があることがわかり、妻の気合にこれ以上ついていけない 、自分は妻には必要ない な、と感じて別れを告げました』(27歳男性/会社員)女性は“妊活モード”になることにより、心も体もさまざまな切り替えができます。しかし、男性は妊活に関して特別なスイッチを入れることは難しいもの。妊活をはじめても、新婚当初のように「自分を一番大切にしてほしい」と求めている男性が多いのです。妊活中のときこそ、旦那さんが大切で、あなたとの子どもを授かるために頑張っている、という気持ちを伝えることが成功のポイントといえるでしょう。●妻から離婚を申し出たパターン『夫が非協力的だっため、離婚する選択をしました。なかなか時間が合わず子どもができなかったため、キャリアだったわたしは年齢のリミットを考え妊活に専念するため、思い切って仕事を退職しました。そののち、できるだけ早く授かるために不妊治療をスタート。でも、夫とは妊活に関する情熱が違いすぎました 。タイミングを取る約束をいとも簡単に何度も破られて、タイミング法がムリだと判断し人工授精にステップアップしたい、という話をすると、なぜか拒否されました。不妊治療は女性の体の負担が大きく、仕事を辞めて通院するのは相当な精神力がいることだったのに、それもわかってもらえず。離婚を決意し、違う人と結婚するために婚活する道を選びました』(36歳女性)キャリアを捨ててまで妊活に専念しようとしたのに、旦那さんが非協力的ともなれば旦那さんに不信感を抱くのも無理はありませんね。何においても子どもをつくることを最優先させるのであれば、違う人と結婚するために婚活する切り替えも大切です。『義理両親からの孫コールがすさまじく、とても苦痛でした。結婚して3年しても子どもができなかったので不妊治療を始めたのですが、後から結婚した夫の妹夫婦のほうが先に赤ちゃんができてしまい……。焦って治療に膨大な時間と費用を費やし、ついには貯金が底をつきました。不妊治療を始める前に、きちんと夫と“予算”と“もしできなかったらどうするか”ということをきちんと話して決めていなかったため、破滅してしまいました。夫の顔を見て生活すると赤ちゃんを授かれなかったトラウマが一生拭い去れない と思ったので、離婚してもらいました』(30歳女性)プレッシャーのあまり、妊活で身の破滅を招いてしまったパターンです。妊活を始める際は、夫婦で「できなかったらどうするか」「期限はいつまでか」「費用はいくらまで」という具体的なルールを決めておきましょう。●妊活離婚の原因は夫婦の温度差いかがでしたか?今回ご紹介した妊活離婚の原因は、ほとんどが妊活に関する夫婦の温度差が原因となるものでした。妊活は一人ではできないことですが、夫婦の気持ちがズレやすく、冷静に話し合うことが難しいものです。一度、夫婦で病院へ行き先生や看護師さんを交えてお互いの考えを確認してみると、二人だけの話し合いでは知ることのできなかった相手の真意を聞くことができるかもしれません。赤ちゃんを授かっても、授からなくても、大切なのはお互いを労う気持ち。夫婦二人で同じ方向を向いていき、なるべく円満に妊活ができるようにコミュニケーションをとっていってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/藤沢リキヤ、福永桃子
2017年04月17日こんにちは。ママライターのあしださきです。一般的に“妊活”という言葉が広く認知されるようになったのは、ここ数年のこと。記憶に新しいところでは、お笑いコンビの『森三中』の大島美幸さんが、妊活することを公表して仕事をしばらくお休みしたことはとても有名な話。元『モーニング娘。』の保田圭さんも妊活を公表していることで有名です。ブログでも自身の妊活にまつわる状況を発信し、同じように妊活に悩む女性から大変支持されていたということですが、一方でSNSに寄せられる心無いコメントに傷ついてしまったということをおっしゃっていますね。現在インスタグラムのコメント欄を一時閉鎖して、そのことに関しても思いを発信していらっしゃいました。『出口の見えない長いトンネルを歩いているようだ』妊活はこのような例えで表現されることがあるとか。●はじめは“日常生活の延長”、次第に“生活の中心”に私も2人目の子どもを意識し始めてから、自身の生理不順や排卵の障害が判明し、婦人科に通院した経験があります。それから妊活が始まりました。妊活を始めたころは明るいイメージを持って、「かわいい赤ちゃんとの生活はもうすぐそこだ」と身近なものに感じながら、日常生活を送る傍らの妊活というように楽んで夫婦で協力していたという記憶があります。しかし、それが何か月も“ふりだしに戻る”ことを繰り返すと、気付かないうちに全てを“妊活”に捧げた日々を送るようになっていったのです。自分の行動が全て「妊娠に少しでもつながるように」と意地になって、まさに脅迫的な感覚だったことを今でもよく覚えています。夫ともいさかいが増えました 。これこそが、まさに最大のストレス。私には耐えられないほどでした。そこで今回は、妊活をした経験がある女性に「妊活中に1番ストレスを感じたのはどんなときですか?」という聞き取り調査を実施いたしました。ご回答いただいた皆さんありがとうございました。ここでその中から3つのエピソードをご紹介したいと思います。●妊活中に最もストレスを感じたエピソード3つ●(1)テレビやネットで見る「女優、アナウンサーの○○が妊娠」が本当に嫌だった『毎日というほど目にする“妊娠報告ニュース ”がいちいち頭にきて仕方がありませんでした。妊娠という極めて個人的なことをニュースで流すことにムカつく。でも1番嫌なのは、ブログなどで自分の私生活をガンガン発信している美男美女の芸能人夫婦のような人たちでしたね。「この度、私たち夫婦のところに、ちいさな新しい命が宿ってくれました」みたいな。嫌なら見なければいいのに、気になってしまうんです。「もしかしたら、何か自分の妊活にいい情報が得られるかも知れない」とか思うのでしょうね。自分もどうかしていました。ストレスがMAXになって、携帯やテレビをしばらく見ない生活をして自分を落ち着けました』(30代/1歳の女の子のママ)●(2)友人のSNSでの“子ども自慢”が耐えられなかった『本当にきつかったのは、毎日子どもの離乳食をイチから手作りしてキレイに盛り付けている様子やら、かわいい寝顔、初めての寝返り~、といった“子どもとステキなママしている自分自慢 ”に命をかけている友人のSNSです。長い妊活の日々ですっかり疲弊したわたしの精神状態は、これによって完全に崩壊。結局妊活を休んで、心療内科に行くことになりました』(30代/妊活お休み中/会社員)●(3)夫に「それは人として最低じゃない?」と言われたとき『私たち夫婦が妊活を始めてもうすぐ2年という時期に、夫の弟が結婚した。ほどなくお嫁さんが妊娠したと義母に聞かされ落ち込んでいたとき、どうしようもなく荒れて「弟さんのお嫁さんの妊娠を素直におめでとうと祝福できない」と夫に泣いて訴えた。そうしたら、「妊活が大変なのは分かっているけど、そういう発言は人として最低じゃない? 」と言われた。“大変なのは分かる”?男に産婦人科での検査のつらさも生理が来てしまった落胆も分かりっこない。その瞬間、完全に愛情が冷めました』(30代/現在独身)----------いかがでしたか?とても心に刺さるエピソードばかりでしたね。妊活を通してわかったのですが、女性にとって“妊娠”というフレーズがいかに心を乱してしまうものであるのか、世の中の20代から40代の男性・女性、出産経験者の年配女性にもっと意識を新たにしてもらう必要があるということです。世の中、簡単に子どもを授かることができる夫婦ばかりではないと、まずは覚えておいてほしいです。そして、人知れず努力をしている人たちを、そっとしておいて欲しい。お天気の話をするような何気なさで、“妊娠”について尋ねるのは無神経 です。1人子どもがいても、2人目で不妊に悩む方も大勢いらっしゃいます。「2人目は?」なんて余計なお世話なんですよ。パートナーと一緒に“妊活”をすると決めた、世の中の夫たちにもお願いです。あなたの最愛の女性が妊娠について感情的になるのは、それだけのつらさを味わっている裏返しだと想像してください。頑張っているのはすべて、夫婦の幸せのためと信じているからです。今は“出口が見えないトンネル”かもしれませんが、そんな中を懸命に進む女性の皆さんにエールを送りたいです。一人でも多く、早く、ご自身のいいニュースを聞くことができますように!●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年04月10日F Treatmentが運営する「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は20~50代の女性を対象にインターネットで実施したもの。今回の調査の「不妊治療」とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行う治療(定期的に通院するタイミング法も含む)のことを指している。不妊治療で実際に妊娠できる確率はどれくらいであると思うか尋ねたところ、不妊治療未経験者の回答は平均で47.3%だった。しかし、不妊治療経験者のうち、妊娠につながった人は全体の67.2%で、3人中2人は妊娠できていたことがわかった。不妊治療未経験者におけるイメージよりも、実際の妊娠成功率は高いことが明らかになった。不妊治療経験者に治療開始年齢を尋ねたところ、妊娠した人の41%は20歳代から不妊治療を始めていたことがわかった。一方、妊娠しなかった人のうちで20歳代から始めた人は28%だった。治療開始年齢の平均をみても、妊娠した人は30.5歳、妊娠しなかった方は32.8歳で、妊娠した人の方が2.3歳低かった。
2017年04月03日元『モーニング娘。』のメンバーでタレントの保田圭さん(36)が、Instagramのコメント欄を閉鎖したことが話題となっています。現在妊活を行っている保田さんですが、2017年3月8日に投稿したInstagramで閉鎖の理由について 『とても悲しくなってしまうようなコメントを下さる方々がいらっしゃるので…残念だけど、コメント欄を無くさせていただきました』とコメント。翌9日には『妊活とストレス』というタイトルでブログを更新し、妊活中に感情をコントロールする難しさなどを語っています。肉体的にも精神的にも負担のかかると言われる妊活ですが、このコメント欄閉鎖という保田さんの対応には納得の声が多いようです。●保田圭の対応に応援の声多数心ないコメントに傷つきInstagramのコメント欄を閉鎖した保田さんに対しネット上では、『わざわざ中傷のコメント書き込むやつなんて無視すればいいんだよ。ホント最低』『元気出してほしいな。ナイーブなことに首を突っ込む人っているんだね』『人の気持ちがわからないやつが多すぎる』『書き込んでる人たちはストレス発散程度にしか考えてないんだろうなぁ』『これが普通の反応。辻ちゃんとかメンタル強すぎでしょ(笑)』『落ち込んでるときにはちょっとしたことでも傷つきやすくなるもんだからね。閉鎖して正解』『もうInstagramごとやめてもいいんじゃない?ストレスになるだけだよ』『圭ちゃん、変な人の言うことなんて気にせずにゆっくり休んで』『文句言うんだったらわざわざ見にいかなければいいのに。自分から見にいって悪口書き込むってバカとしか思えない』『悪気なくて書き込んでる人とかもいるからね。タチが悪い』など、対応を支持し応援する声が多く見られます。アイドル時代は笑顔を絶やさず多くのファンに元気を与えてきた保田さん。心ないコメントをした人たちの行動は残念と言うほかなく、今後、保田さんが心穏やかにすごせることを願うばかりです。【画像出典元リンク】・保田圭(Kei Yasuda)(@keiyasuda1206)(Instagram)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年03月10日「マイシード-亜鉛配合-for Men」パスクリエイト株式会社は、妊活・妊娠をサポートするブランド、ベビーライフ研究所より、男性妊活に特化したサプリメント「マイシード-亜鉛配合-for Men お試し 10 日分(20 粒)」を 2/13(月)から販売開始する。値段は、毎月100名限定で2980円(税抜き、送料込み)。不妊は男性側にも原因アリ!晩婚化に伴い、日本では不妊に悩む夫婦の数が増えている。不妊の原因は女性側にあると思われがちだが、実は男性側に原因がある場合も多い。WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊原因が女性のみにある場合は41%に過ぎず、男性のみに原因がある場合が24%、男女ともに原因がある場合が24%である。つまり約50%は男性側にも原因があるということだ。「男性に原因がある」というのは、具体的には「男性の精子に老化の影響が及んでいる」ということだ。人間は年を重ねると、体内に発生した活性酵素などによって細胞がダメージを受ける。この「酸化ストレス」の影響は精子にも及び、35歳程度でその影響が出始めると言われている。男性の妊活に対する意識はまだまだ低い。妊活は女性がするものだ、と考えられがちであるため、自分の精子の量・質が良くないということに気づいている男性の数は非常に少ない。しかし、先ほどの不妊原因についてのデータから言っても、また良好な夫婦関係を営むための手段という点でも、男性が妊活に無関心であるのは良いことでは無い。妊活は、夫婦で一緒に取り組むべきなのである。三大栄養素を配合今回ベビーライフ研究所が開発したサプリメント「マイシード-亜鉛配合-for Men」は、男性の妊活に特化するため、妊活サプリメントの中で唯一「亜鉛」「還元型コエンザイムQ10」「大豆ソイポリア(ポリアミン)」の三大栄養素を重視し配合している。男性に必要な栄養素をもれなく補給できるのだ。今回の商品の価格は2,980円。「お試し版」には似つかわしくない価格設定であるが、これには、妊活に真剣に悩む方からの「現在服用している薬との飲み合わせは大丈夫か」「アレルギーは出ないか」などの質問を踏まえて、少しでも納得してもらってから契約してほしいという思いが反映されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※パスクリエイト株式会社
2017年03月06日F Treatmentが運営する不妊症・不妊治療専門の情報サイト「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療患者数及び病院数の調査」の結果を発表した。同サイトによると、病院等の医療機関の診断・指示を受け、不妊治療を行う(定期的に通院するタイミング法も含む)人は、女性だけでも全国に推定約40万人(※1)いるという。さらに、不妊治療をまだ始めていない潜在層(潜在的には不妊治療に対するニーズがある人)も含めると、女性だけで全国に約109万人いると考えられるとのこと。顕在化している患者数の約2.7倍(※2)いることが推測できるという。地域別の不妊治療患者数を見ると、32%(約13万人)が首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に集中している。近畿地方は23%だった。不妊治療患者数は、首都圏と近畿地方あわせて半数以上を占めることがわかった。不妊治療患者数を、エリア別の不妊治療病院数(同サイト調べ)で割り、1病院あたりの患者数を調べたところ、患者数が集中している首都圏では、不妊治療の病院・クリニック1件あたりの患者数は約525人だった。全国平均の436人と比べると約1.2倍で、首都圏は相対的に病院数が不足していることが明らかになった。また、近畿地方(1病院あたりの患者数: 552人)、九州地方(1病院あたりの患者数: 465人)も全国平均よりも多い。近畿地方・首都圏・九州地方は、相対的に病院数が不足していることがわかった。※1 不妊治療net調べ。定義は不妊治療を現在行なっていること。ここでの不妊治療とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行なう治療(定期的に通院するタイミング法も含む)を指す※2 「(不妊治療患者数<女性>+不妊治療の検討者数<女性>+不妊治療を検討する可能性のある人数<女性>)÷(不妊治療患者数<女性>)」により算出
2017年03月01日質問:卵巣嚢腫と子宮筋腫の手術を受け、現在不妊治療中。妊治療しながらまた筋腫ができてしまったら、と不安。私自身のことですが、30歳の時に卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)と子宮筋腫の開腹手術をしました。今は、不妊治療中です。不妊治療しながらまた筋腫ができてしまったら、と不安になります。母や姉も子宮筋腫の手術をしていますが、子宮筋腫のできやすい家系なのでしょうか?また、妊娠しても筋腫が邪魔をするということを聞いたこともありますが、そうならないために自分自身でできる予防法はありますでしょうか?埼玉県:もちもちさん(36)回答:「子宮筋腫」についてお答えします。――子宮筋腫になる要因以前に卵巣嚢腫と子宮筋腫の手術を受けておられ、現在不妊治療中でいらっしゃるということですね。また、お母さまやお姉さまも子宮筋腫の手術を受けたことがあるということですね。確かに、近親者に子宮筋腫の方が複数おられ、ご自身も子宮筋腫を経験されていると、遺伝の関与も気になるところですよね。子宮筋腫は遺伝性はないといわれていますが、食生活など生活習慣が家族で似通ってくることが多いため、家系内に集積する傾向があると考えられています。子宮筋腫自体、30代以上の女性の2割から3割に見られ、近年の食生活の欧米化によりさらに増加傾向にあるという、とても頻度の高い疾患ですので、偶然ということももちろんあり得ます。<子宮筋腫の予防法>子宮筋腫は食生活の欧米化によって増加する傾向があること以外にも、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けてできることや、一般に閉経後エストロゲンの分泌が減少すると小さくなることが知られていますが、子宮筋腫ができる原因はいまだにはっきり解明されておらず、したがって特別な、有効な予防策というものもありません。しかし、例えば身体を温め、血行をよくするようにつとめることは漢方的には子宮筋腫に効果があると考えられていますし、冷え予防や体調改善の観点からもおすすめできます。入浴の際はシャワー浴ではなく湯船にしっかりつかる、飲み物なども氷の入った飲み物ではなく、室温または温かい飲み物を選ぶようにする、あるいは軽い運動を生活に取り入れて血流を改善するよう工夫をしてみる、といったことも試してみる価値があると思います。また、肉や卵といった動物性のたんぱく質をとり過ぎることでも子宮筋腫ができる確率が上がるのではないかという説がありますので、これも心当たりがあれば、改善するとよいでしょう。いろいろと書きましたが、あまり神経質になり過ぎず、リラックスして過ごすことも子宮筋腫の再発を防ぎ、不妊治療を成功させるために必要なことと思います。一日も早く不妊治療に成功され、子宮筋腫についてもこのまま再発なく経過されることを願っております。どうぞお大事にしてくださいね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。近年、妊娠と年齢の関係がクローズアップされるようになりました。不妊治療も普及し、“2人目不妊”や“妊活”といった新しい言葉も一般的になりつつあります。今回は、年齢別の妊娠確率や平均的な出産年齢などについて解説します。●(1)自然妊娠の確率一般的に、卵子の元となる原子卵胞の数は、女性が生まれたときから決まっていると言われています。体内で保存されている原子卵胞は、保存の期間が長いほど、卵の質が落ちるという研究結果があります。つまり、年齢が高くなれば、必然的に保存期間の長い卵胞が排出されるということで、中には卵子としての機能を失っているものもあるようです。このため、なかなか受精しない、受精しても受精卵が育たないなどの不妊に影響してきます。『日本子ども家庭総合研究所』が発表している資料によると、100組のカップルが1年間避妊せずに夫婦生活を営んだ場合の妊娠確率は以下のとおりになります。・20~24歳:86%・25~29歳:78%・30~34歳:63%・35~39歳:52%・40~44歳:36%・45~49歳:5%これによると、20歳~24歳の女性が、1年間避妊せずに夜の営みをもった場合は、100人中86人が妊娠する ということを意味します。一方で、高齢となる35歳以上では、妊娠する確率が一気に小さくなり、35歳~39歳では52%、40歳を超えると妊娠するハードルがさらに上がることがわかります。●(2)第一子出産の平均年齢次に、厚生労働省が発表した平成26年の『人口動態統計月報年計(概数)の概況』から“第一子出生時の母親の平均年齢の年次推移”を見てみましょう。第一子を出産したときの母親の年齢を、年次ごとに追っているデータになります。・昭和50年:25.7歳・昭和60年:26.7歳・平成7年:27.5歳・平成17年:29.1歳・平成23年:30.1歳・平成24年:30.3歳・平成25年:30.4歳・平成26年:30.6歳このように、私たちの母親(子どもにとっては祖母)の時代は、25歳前後で出産するのが平均的でした。それが平成になると出産平均年齢が上昇し、今や30歳を超えての出産が平均 となっています。同時に、35歳以上の高齢出産が増えてきています。女性の晩婚化が進んでいることも要因ですが、不妊治療をはじめとする近年の医療技術の向上も大きな要因となっています。筆者の周囲でも40代で初産というママが珍しくありません。職場や友だち同士で不妊治療や妊活の話題がのぼることも多く、不妊治療を受けるという障壁は低くなった のかもしれません。「年齢があがっても何とか妊娠・出産したい!」という期待の高まりも感じます。年齢があがることで、不妊症や赤ちゃんの先天異常のリスクなどが心配されることはあり、赤ちゃんに先天異常がないか出生前診断を受けるという妊婦も増えています。2013年からは、これまでの出生前診断とは別に、日本医学会のもと『新型出生前診断(NIPT)』がスタートしています。倫理的な問題が懸念されてはいますが、出生前診断の認知度は飛躍的にあがり、対応する施設、利用者も増加しています。さまざまなリスクは想定されますが、トータルでみても、以前と比べると医療技術は進化し、高齢出産も比較的安心してできるようになったといえるのではないでしょうか。【参考リンク】・出産希望年齢と妊よう力知識の関連(p181図) | 日本子ども家庭総合研究所(PDF)()・平成26年人口動態統計月報年計(概数)の概況(p5) | 厚生労働省(PDF)()●ライター/佐藤理香(株)
2016年12月15日“卵活”という言葉を耳にしたことはありますか?妊娠を望む女性たちにとっては“妊活”と並んで身近なワードですが、そうでない人にはなじみのないものでしょう。実はこれ、卵子を凍結保存し、将来の妊娠に備えることを指す言葉なのです。マイナス196度という超低温で卵子を冷凍し、妊娠したい時期に解凍するというオドロキの最先端技術。今回は卵子凍結保存の費用や、行っている人の実態について解説していきましょう。●“受精卵”or“未受精卵”……卵子凍結保存の種類卵子凍結保存には、大きく分けて次の2種類があります。●受精卵の凍結保存体外受精や顕微授精で受精・発育した卵子を凍結保存するもの。不妊治療の一環として行われています。採卵後すぐに移植するよりも、別の周期に移植したほうが着床率が高い場合などに用いられる方法です。●未受精卵の凍結保存排卵した卵子を、未受精のまま凍結保存するものです。妊娠を望む時期に解凍し、体外受精させた後に子宮に戻して着床・発育させていきます。●不妊治療目的だけじゃない! ライフスタイル設計のために行われることも前述の通り、受精卵の凍結保存は不妊治療の一環として行われるもの です。既にパートナーがいて、妊娠を希望しているにも関わらず、なかなか赤ちゃんを授かれない女性を対象にしています。一方で、未受精卵の凍結保存はがん患者などを対象にしたもの でした。がんの治療で卵子に影響が出ることが予測されるときに、治療前に採卵して保存しておくのです。しかし、今は妊娠を望んでいないけれども、将来に備えて凍結保存しておきたいという女性が最近は増えてきています。これが冒頭に紹介した“卵活” と呼ばれるものです。たとえ現状パートナーがいなくても、若いうちに卵子を採って保存しておけば、いつか相手ができて妊娠を希望したときに元気な卵子を使って妊娠・出産にのぞむことができるというのです。●保険外のため費用は高額になる費用は病院によって異なりますが、保険適用外のため高額になります。検査から凍結まではおよそ70万円〜100万円程度 となることが多いようです。まず、実際に採卵するまでの検査費用、排卵誘発のための費用がかかります。ここをクリアしてやっと採卵となりますが、採る卵子の数によって費用は変動します。妊娠の成功率を上げるには、ひとつでも多く採卵・保存する必要があります。最低でも10〜20個以上は採卵するケースが多いようです。採卵できたら凍結作業に入ります。このときにも“凍結作業費用”として別途金額を設けられている ことがあります。さらに保管料がかかり、毎年払う必要があります。卵子ひとつに付きいくら、と定められている場合は、凍結した数が多いほど費用がかさみます。また、凍結した卵子を解凍して体外受精を行なうときにも平均で約30万円~50万円 ほどかかります。●年齢制限や成功率……卵子凍結保存の注意点卵子の凍結保存は、いつでも・誰でもが簡単に行えるものではありません。いくつかの注意点があるので、そちらも確認しておきましょう。●年齢などの制限日本生殖医学会は『卵子の採取は40歳未満まで、受精卵の移植は45歳未満まで』というガイドラインを設けています。また、日本産科婦人科学会では『移殖年齢の上限は、生殖年齢を超えないこと』と規定しています。どちらも法的拘束力はないものの、多くの病院がこのガイドラインに沿った対応をしているのが現状です。また、未婚女性には未受精卵の凍結保存を行わない と定めている病院もあります。希望する病院が自分に沿った対応をしてくれるのかどうかは、来院前にきちんと調べておいたほうがいいでしょう。●成功率の問題未受精卵は解凍後、体外受精させた後に子宮に戻します。しかし、その後無事に着床し発育するかは別の問題。100%の確率で妊娠できるというわけではありません 。病院によって技術や成功率にバラつきがあるともいわれていますので、可能であれば移植後妊娠率などのデータを開示してもらいましょう。●パートナーの問題未受精卵を凍結保存しても、その後パートナーが見つからなければ体外受精をさせることができません。場合によっては、高額な費用や手間、時間が無駄になってしまうこともあるのです。その点は凍結保存に踏み切る前に冷静に考え、よく理解しておくべきでしょう。----------多くの課題はあるものの、メリットも多い卵子凍結保存。卵子は年齢とともに老化することは科学的にも明らかになっています。そのため、特に未受精卵の冷凍保存は、現代女性にとっては重要かつ大きな選択肢となりうるのではないでしょうか。【参考リンク】・医学的適応による未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン | 一般社団法人日本生殖医学会(PDF)()・医学的適応による未受精卵子および卵巣組織の採取・凍結・保存に関する見解 | 公益社団法人日本産婦人科学会()●文/パピマミ編集部
2016年11月15日エバーセンスが運営するWEBメディア「こそだてハック調べ」はこのほど、「不妊治療」に関する調査結果を発表した。同調査は9月9日~26日、不妊治療経験のある女性827名を対象に、インターネットで実施したもの。不妊治療を開始した年齢について尋ねたところ、最も多いのは「30~34歳」(35.7%)だった。20代で治療を始めた人も多く、「25~29歳」(30.3%)、「20~24歳」(4.7%)を合わせると35.0%だった。不妊治療にかけた合計金額について聞くと、「100万円以上」と答えた人は、20代前半では7.7%、20代後半では32.0%だった。しかし、35~39歳では41.9%、40~44歳では43.4%となり、年齢が上がるにつれ、治療にかかる費用は増加する傾向にあることがわかった。また、全体の34.3%が100万円以上をかけており、そのうち「300万円以上」と回答した女性は6.1%を占めた。次に、不妊治療を受けて出産した人に、どの治療法で出産に至ったか尋ねた。年齢が上がるにつれ、費用がかかる理由として、特定不妊治療(体外受精、顕微授精)による妊娠・出産率の増加があげられる。30代後半から特定不妊治療で出産に至った人の割合が増え、40~44歳で出産した人の78.9%が特定不妊治療によるものであることがわかった。一方20代前半は、比較的費用が安く、身体への負担が少ないタイミング法での妊娠・出産率が65.6%と高い傾向にある。不妊治療をやめようと思った経験はあるか聞くと、51.7%が「ある」と回答した。中でも、特定不妊治療で出産に至った割合が多い35~39歳では60.4%、40~44歳では80.0%もの人がやめたいと思った経験があると答えている。不妊治療をやめようと思った理由を尋ねると、最も多かったのが「精神的に不安定になったから」(60.4%)だった。次いで「経済的に苦しくなったから」(35.6%)となっている。
2016年10月17日