独身時代は、毎日のように外に飲みに行くのも気になりませんでした。子どもが生まれる前から外によく飲みに行く夫でしたが、まさか子どもが風邪をひいているときまで飲みに行くとは思っていなかったです。それには夫との考え方に違いがありました。※コロナ禍前の体験談です 子どもより飲み会を優先する夫子どもが生後6カ月のころ突発性発疹になって高熱が続いており、ずっと泣いているし、嘔吐もしていました。私は子どもにずっとつきっきりでごはんも食べられなかったため、夫に仕事終わりに何かごはんを買ってきてほしいと連絡すると、返ってきた返事が「飲み会行ってきていい?」でした。 びっくりして何も言い返せませんでした。ごはんだけ欲しければ、デリバリーを利用すればいいと思っていたのでしょうか。結局何も買ってきてくれなかったため、ごはんも食べることができませんでした。 夫の周りの人も配慮なし?夫の友だちも同僚も小さな子どもがいる人が多いのですが、子どもが風邪をひいているなら早めに家に帰ってあげて、などと言う人はいなかったようです。母親が家にいるなら、看病は母親がすればいいと思っているのでしょうか。 まず、そんなに他人の家のことに関心を持っていないかもしれません。もし夫が子どもが風邪をひいていることを言ったとしても、他の人は他人の家の事情を気にしないかもしれません。実際私も働いていたときは、周りの家庭のことは気にしていなかったと思います。 話し合いしたけれど…その後、夫婦で話し合うことに……。夫の意見は、「大人が1人ついていれば看病はできる。だから飲みに行ってもいいと思う」でした。私は、「看病は体力を使うから2人いたら心強い」と伝えました。 話し合いは結論づけることができず、数日間、無言で過ごす日々。結局私が折れて、飲み会に行っていいことになりました。考えた結果、飲み会に行けずイヤイヤ家に帰ってくる夫を見ていてもストレスが溜まってしまうと思ったのです。過度な期待をせず、できる限りのことは私がしようと決めたら気持ちがラクになりました。 話し合い後から、子どもが体調崩したときは私がひとりで看病していますが、ストレスなくできています。子どもが体調不良のときに夫が飲み会へ行くことはまだありますが、帰ってきてくれると期待していない分イライラすることもありません。結果的に両者がストレスなく過ごせるように話し合いをしてよかったと思います。 著者:たなか さき2歳女児の母。子育てしながら看護師として働く。子育てと医療系について執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年09月18日全国青年司法書士協議会(所在地:東京都新宿区、会長:阿部 健太郎)は、司法書士による無料電話相談会「全国一斉 子どものための養育費相談会」を9月25日(土)に開催いたします。わが国における「子どもの相対的貧困率」は13.5%に上っており(2019年国民生活基礎調査)、子どもがいる現役世帯のうち大人が1人の世帯の相対的貧困率は48.1%となっています(同)。さらに母子世帯において、「養育費の取り決めをしている世帯」は、約43%に過ぎず、「養育費を現在も受給している世帯」は24%という低い数値となっており(平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果)、養育費に関するこのような状況が子どもの貧困を助長しているといえます。特に新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、離婚母子家庭等の生活困窮には拍車がかかっており、養育費の支払いを確保することは喫緊の課題であるとともに、子どもの成長と家計の安定という長期的視点からも大変重要です。一方で、経済的困窮等により支払い困難となった義務者の相談に応じることで、継続的な任意履行の道を探ることもまた、現下の社会情勢からみて必要です。非監護親が親の責任としての養育費の支払いを全うし、子どもがそれを認識することで、非監護親と子どもの繋がりができ、面会交流の実施にも良い影響を及ぼします。さらに令和3年5月1日に全面施行された改正民事執行法による財産開示手続きや第三者からの情報取得手続きなど、養育費に関する強制執行の方策強化に伴う相談需要の増加が予想されます。取り決めたものの未払いが続き苦しい生活を余儀なくされていた監護親に、養育費支払いの道が開けるかもしれません。そこで、全国各地において養育費に関する問題で苦しんでいる方々に対し、司法書士として取り得る法的手続の案内等の支援を行うため、標記相談会を実施することといたしました。◆日時 :令和3年9月25日(土)10:00~16:00◆電話番号:0120-567-301(全国統一フリーダイヤル)◆相談料 :無料◆相談例 :養育費の取り決めをしたが、支払われない・・・養育費の減額(増額)請求をされたが、どうすればよいのか・・・離婚を考えているが、養育費の取り決め方がわからない・・・家庭裁判所に提出する書類の書き方がわからない・・・相手の財産(給与・預貯金など)を差し押さえたい。◆主催 :全国青年司法書士協議会【団体概要】名称 : 全国青年司法書士協議会代表者 : 会長 阿部 健太郎所在地 : 〒160-0004 東京都新宿区四谷2丁目8番地 岡本ビル505号設立 : 1970年2月1日目的 : 全国青年司法書士協議会は、法律家職能としての使命を自覚する青年司法書士の緊密な連携を図り、市民の権利擁護および法制度の発展に努め、もって社会正義の実現に寄与することを目的とする。URL : Facebook: 当協議会は、子どものための様々な問題解決に全力で取り組んでいくとともに、今後も市民の権利擁護推進のための事業に積極的に取り組んでいきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日■前回のあらすじ面会中もはりつめた空気の父と母。退院後、父との暮らしに不安を感じた母はトシヤ君に愚痴っていたところある人に声をかけられました。■母不在のまま運動会を迎え…■頑張る子どもたちの姿を見て父は…運動会で父は、こんな感じのことをボンヤリ思っていたそうです。父の実父は、父が3歳の頃に戦争の後遺症で亡くなり、その後実母が別の男の人と再婚したそうです。再婚相手はロクな人ではなかったらしく、父自身もかなり苦労したそうです。その経験もあって、父は離婚や再婚は子どもを不幸にしてしまうのではないかという考え方を持つようになりました。夫婦関係は一度壊れると、簡単に修復できません。幸い父にとって、子どもは何よりも大切な存在だったため、この考えに辿り着いたのだと思います。しかしそう簡単に「子どもが大切だから、夫婦仲を修復するために努力しよう」なんて思えないと思います。私自身、結婚してますがまだ子どもはいないので、この辺を自論するのは難しいです。人それぞれ、考え方や思うこと、状況等は色々あると思うので…。この漫画は、決して離婚という選択肢がダメだということを伝えたいわけじゃないです。あくまでこの漫画で言ってることは、この父の状況においての一個人の考え方ってことで分かって頂けたらうれしいです。※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く「母とうつと私」(全54話)は21時更新!
2021年08月20日この漫画は書籍『消えたママ友』(野原 広子)の内容から一部を掲載しています(全15話)。■前回のあらすじ夫の家業を手伝うヨリコは、密かに自分の人生がこのまま終わっていく焦りを抱いていました。だからキラキラしていた有紀が羨ましくて…子どもを置いて行った有紀ちゃん。今、何を考えているのでしょう…。次回に続く「消えたママ友」(全15話) 連載は6時更新! 『消えたママ友』 野原 広子(KADOKAWA) \1,210(税込) 手塚治虫文化賞短編賞受賞!「離婚してもいいですか」「ママ友がこわい」の野原広子さんが描く話題作を無料で試し読み!仲よしだったのに何も知らない…。優しい旦那さんと協力的なお姑さん、息子のツバサ君に囲まれてうらやましいほど幸せそうだった有紀ちゃん。そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。ママ友の失踪をきっかけに、仲良しママの輪のバランスが崩れていって…。
2021年06月28日■前回のあらすじ義母と同居することで夫の息子化が心配。母に相談したところ「そもそも同居は本当にお義母さんのためになるのか」と言われ…。■お義母さんの立場で考えると…■辿り着いた結論は…たくさん悩んで、自分の考えがまとまってきた頃のお話です。夫にはどのタイミングで言おうかな、と考えつつ、お義母さんとの距離を縮めて、もっとお義母さんのことを知りたいと思うようになりました。しかし、その結果…次回に続きます。
2021年03月28日ベビーカレンダーでは、「子どもがいるっていいな」と思えた瞬間について、実際のママへのインタビューをスタート。今回は、専門家ライターとして活躍している助産師の榎本さんにお話を聞きました。 榎本美紀さん2001年に助産師免許取得後、大学病院等の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。自身も一児の母として奮闘中。 起業後に結婚&妊娠ー助産師さんっていうと「赤ちゃん大好き!」「子ども大好き!」って方が多いイメージですが、榎本さんはいかがですか? 【榎本さん】私も20代前半のころはそんな感じでした。でも、助産師の仕事をしていくうちに仕事自体にやりがいを感じて、30代になったころには「あれ? 私、このまま結婚も出産もしないのかも」と思ったり(笑)。ちょうどそのころ、出産後の退院してからのケアが重要だと思うようになってきたこともあり、訪問型の助産院の開業を決めました。 ーじゃあ、結婚と妊娠は開業後だったんですね。 【榎本さん】はい。まったく考えてなかったんですが、縁あって夫と知り合い結婚することになりました。でも、大学病院にいたころは朝5時に家を出て、夜10時に帰ってくるというのが日常。夜勤もあったので、出会いのきっかけもあまりなかったし、忙しくて付き合っても長続きしなかったかもしれないので、私にはいいタイミングだったんだと思います。妊娠したのは36歳。「私にも妊娠や出産があるんだ!」って思いました。 「助産師として〇〇すべき」という気持ちが強かったーやっぱり仕事と自分の妊娠・出産・育児は違いましたか? 【榎本さん】そうですね。いろいろ知識があるだけに、「ちゃんとしなきゃ」とか「こうしなきゃ」とか思っていました。妊娠中は、体重を増やさないために毎日3〜4時間歩いて、スニーカーを1足潰したほどです。真面目すぎる妊婦だったと思います。 出産の時も胎児の心拍モニターで赤ちゃんが元気なのを確認しながら、自分で考えていきんだりしてましたね。産後も「自分が母乳相談をやっているからには完母にしなきゃ」という思いが強かったんです。「育児用ミルクを足したほうがいいんじゃない?」という周りの人たちが全員敵に思えたときもありました(笑)。「邪魔しないで!」って。 私が近所で育児用ミルクを買っているのを、もし母乳相談に来ている人に見られたらどうしよう…とかそんなことまで考えたこともありました。実際は、見られたからって何かあるわけじゃないんですけど。最終的に完全母乳にできたんですが、そこまでする必要なかったと思います。もっと穏やかに見守ってよかったなって今になって思います。 ーそんなに真面目だったんですね。 【榎本さん】子どもを産んだのが37歳だったので、最初は2人子どもつくるなら、40代になったらすぐに子ども生まなきゃと思ってました。でも、子どもを生んで育てて思ったのは、両立はやっぱり大変。2人目も欲しいと思ったりもしたけれど、ひとりでもいいかなと思えるようになりましたね。今は2人目は自然な流れに身を任せています。 助産師の友だちで、年子で3人産んでるママを見ると「神だな」って思います(笑)。 娘は仕事を根詰めてやってしまう私の唯一のスイッチー子どもがいてよかったなと思う瞬間ってどんなときですか? 【榎本さん】私は子どもができる前は、この仕事が好きだからこそ、休みも返上で朝から晩まで要望があればついつい仕事をしてしまい、疲労で体調を崩し、仕事とプライベートの区切りがなくなりがちでした。 子どもが生まれてからは、時間の使い方がだいぶ変わったと思います。子どものお迎えの時間があるから、仕事も区切りをつけられるようになりました。気持ちの切り替えもできるようになったと思います。 あと、保育園にお迎えに行ったとき、「ママ」って笑顔で駆け寄ってくる娘を見るのがやっぱりうれしい! その瞬間に仕事モードからママモードにカチッと切り替わる感じがします。本当に不思議。でもそれが心地いいんですよね。 忙しさからバタバタしたり、イライラしてしまったりすることがあっても、お迎えのときに笑って会えたらリセットできる。子どもの笑顔には、自然にそういうオンオフができるパワーがある気がします。だからこそ、体調や精神的にもゆとりができて、仕事も娘や家族と過ごす時間も楽しむことができているんだと思います。 子どもがいることで仕事とプレイベートの切り替えがじょうずにできるようになった榎本さん。榎本さんと同じように「仕事が大好き。でも、子どもはどうしよう?」と思っている女性たちにとって、とても参考になるインタビューになりました。榎本さん監修の記事もぜひ読んでみてくださいね。 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2021年02月10日ふと過去を振り返ったとき、「あのときこうしていれば」とか「もう一度あの瞬間を味わえたなら」と思い出すことってありますよね?そこで、改めて自分の人生について考えずにはいられない話題作をご紹介します。それは……。胸アツ間違いなしの『PLAY 25年分のラストシーン』【映画、ときどき私】 vol. 3361993年、パリに暮らす13歳のマックスが夢中になっていたのは、両親からもらったビデオカメラで家族や友人との日々を撮ること。いつしかそれは彼のライフワークとなり、初めての恋心や黒歴史ともいえる仲間とのやんちゃな遊び、そして手痛い失恋まで、すべての瞬間がカメラに収められていた。それから25年。38歳になったマックスは、仕事もプライベートも低空飛行が続いていたが、ある出来事をきっかけに撮りためた25年分のテープを見返す。そこには、いつもカメラの後ろで本心を隠していた自分の姿があった。大切なものを失ったことに気づいたマックスは、“とっておきのラストシーン”を撮ろうと決意するのだった……。1990年代から2010年代までを舞台に、25年という時間の流れをホームビデオの映像で見せるというユニークな手法を取った本作。今回は、こちらの方に見どころをお話いただきました。アントニー・マルシアーノ監督主人公のマックスを演じた俳優のマックス・ブーブリルとの共同脚本で本作を完成させたマルシアーノ監督。自伝的要素も含まれている本作に込めた思いや撮影の裏話などについて、語っていただきました。―最初にこの作品を思いついたきっかけは、どんなことだったのでしょうか?監督僕は1979年生まれで、携帯電話とインターネットが存在しない世界で育ちました。当時はバカンス先で恋に落ちた相手から手紙の返事が来るのをドキドキして待っていたり、やっと相手から家の電話にかかってきたと思ったら母親から受話器を渡されたり…なんてこともありましたよね。それが現代に比べていいというのではなく、なんとなく昔に対するセンチメンタルな気持ちがあり、もう一度追体験したいと思ったのがきっかけです。―まるで映画のなかの登場人物たちと一緒に時間を共に過ごしたような感覚になりましたが、どれくらい個人的なエピソードを入れているのでしょうか?監督劇中のエピソードは、ほとんど実際に僕たちが体験したものを入れました。今回は、主演のマックスと共同で脚本を執筆しましたが、僕たちは同い年で、ともにパリで育ち、同じような経験をしてきていることに改めて気がついたので、そういった部分を脚本に反映しています。最大の挑戦は、観客を懐かしい気分にさせること―そのなかでも、「この出来事だけは絶対に入れたい!」と思ったものは?監督いくつかありますが、まずは主人公のマックスが運転免許を取ったあと、初めての運転でほかの車に追突してしまい、相手ともめるシーン。あれはマックスが本当に経験したものなんですよ(笑)。あとは、幼なじみのエマと池で小舟に乗っているときのエピソードですね。この話は、僕が子どもと一緒に過ごした誕生日に起こった出来事にちなんでいます。―どれも実体験とはおもしろいですね!マックスの性格やキャラクターは、監督とマックスさんのどちらでしょうか?監督これも僕たちふたりが混ざっていますね。僕に似ている部分も大きいし、マックスの部分もある、という感じかなと。ただ、マックスは俳優として人生の早い時期に成功して、華やかなパーティに行ったり、女の子と付き合ったり、僕ができなかったことを先に体験しているんですよ。しかも、彼は男前ですからね(笑)。なので、18歳以降はどちらかというと僕に近いかもしれませんが、18歳より前はふたりが混ざっていると言えると思います。―なるほど。では、撮影で苦労したのはどのようなことでしたか?監督観客を懐かしい気分に浸らせることこそが、この映画における最大の挑戦でした。そのために、できる限りリアルに見せる必要があったので、技術面では映像をアナログ風にするための加工処理に時間をかけています。演出面では、俳優たちに普通の映画とはまったく違う演出指導をしました。たとえば、通常は登場人物がカメラ目線になったり、カメラを撮っている人と話したり、誰かが話しているときに別の人が話を始めたり、誰かが話し始めてもすぐにその人を撮らなかったり、ということはないですよね?ただ、この作品ではこういった新しい手法を取ることで、役者たちが実際に彼ら自身の人生を生きているかのように撮ることができたと思っています。アナログな映像には、独特な魅力がある―確かに、それによって臨場感があり、非常にリアルにも感じました。監督はアナログとデジタルの両方経験している世代ですが、撮影するなかで改めてアナログの良さを感じることもありましたか?監督僕はすごくノスタルジックな人間なので、過去の思い出にすごく思い入れがありますし、アナログの映像には独特の魅力を感じています。たとえば、スマートフォンではいつでもどこでも撮れるので、撮れる限り撮ろうとして事前に厳選することはありませんよね?でも、僕が10代の頃にビデオカメラでいろいろと撮っていたとき、フィルムは大事だったので撮る前に何を撮るかきちんと考えていました。そんなふうに撮った映像は、いまよりもずっとおもしろいものだったと感じていたので、そういった部分はこの映画のヒントにもなっていると思います。―とはいえ、デジタルならではの利点を感じることもあるのでは?監督もちろん、それもありました。特に、いまの時代で優れている点は、いつでも何でも撮れること。以前だったら、出来事が起こったあとにしか撮れないこともありましたが、いまはその出来事が起きた瞬間をすぐに撮ることができますからね。―この作品を制作するなかで、監督自身もご自分の25年を改めて振り返ったと思いますが、もう1回過去に戻ってやり直したいと思ったことはありますか?監督やり直したいというか、全部もう一回体験したいですね。だからこの映画を撮ったのかもしれません。実際、当時の音楽や学校の雰囲気、初恋など、観る人も一緒にノスタルジーに浸れるように意識して作りました。なかでも、初恋をしたときの思い出は、一生忘れられない特別なもの。みなさんにも、再び同じような気分を味わってもらいたいと考えています。唯一の後悔は、好きな子に告白できなかったこと―ちなみに、エマとの初恋のやり取りは監督自身の話ですか?それともマックスさんのですか?監督これもふたりの話ですね。「あのとき、こうしていればよかった」という過去の過ちに対する幻想です(笑)。―そのなかで、監督にとってこの25年間で最大の後悔といえば何ですか?監督うーん、そうですねぇ……。人生で後悔していることは特にないかもしれません。そう言えるほど、いろいろなことをやってきましたから。もしあるとするならば、自分の人生をもう一度体験できないこと。それだけですね。ただ、しいて何かを挙げるとすれば、映画で描いたように、思春期特有のメンツを気にし、勇気がなかったせいで当時好きだった子に告白しなかったことでしょうか(笑)。―(笑)。では、監督自身の人生にとって、忘れられない一曲やその曲にまつわる思い出を教えてください。監督映画で使っている曲は全部大好きで、レニー・クラヴィッツ、ジャミロクワイ、オアシスは、聴くとすぐに青春時代がよみがえりますね。年齢ごとにいろいろな思い入れがある曲がありますが、どれも思い出深いものばかりです。もし、1曲を挙げるならオアシスの『ワンダーウォール』。なぜなら、パーティでギターが弾ける人がいると、この曲かピクシーズの曲を必ず誰かが演奏していましたから。そのほかに、著作権の関係で使えませんでしたが、入れたかったのはニルヴァーナとレッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲です。時代や国は違っても共感できるはず―劇中の音楽は、映画のエピソードとそれぞれ直結しているものが多いのでしょうか?監督ある曲が特定の思い出につながっているということではなく、いろいろな曲が青春時代の思い出を想起させています。ただ、Finley Quayeの『サンデー・シャイニング』はちょっと別で、ロンドンにバカンス旅行に行ったときに、誰かのアパートのパーティで聴いた光景が浮かびますね。選曲の仕方としては、Spotifyのプレイリストに入れた1990年代~2000年代の音楽を次々と再生し、聴いた瞬間に何かがふと胸に迫ったり、青春時代を思い起こさせてくれそうと感じられたりした曲を映画の候補曲にしていきました。―シーンごとに流れる数々の名曲にもぜひ注目ですね。最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督僕自身が「もう一度あの時代を体験したい!」と思って作ったので、観る方にも同じように自分の人生をもう一度体験してもらえたらいいなと思っています。日本とフランスでは、時代の出来事などが違うところもあるかもしれませんが、読者の方々にもきっと共感する部分があるはずです。ぜひ、みなさんも昔のビデオを棚から取り出して、見返してみてください。忘れていた“本当の気持ち”に気づかされる!人生において、つねに前を向くことも大切なことではあるけれど、一度立ち止まって過去を振り返ってみるのも、ときには必要なこと。そのなかでやり残したことやふたをしてきた思いから、“未来のヒント”を見つけることができるはずです。最高のラストシーンへと向かうために、一度自分の人生を見直してみては?再生したくなる予告編はこちら!作品情報『PLAY 25年分のラストシーン』11月6日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開配給:シンカ/アニモプロデュース©2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER / PHOTOS THIBALUT GRABHERR
2020年11月03日子どもがいると教育資金の悩みは尽きません。特に、大学進学を前提で考えている家庭の場合は、一番大きなお金のかかる大学に向けて貯蓄をしている家庭が多いと思います。加えて、2人目、3人目となれば、必要な教育費が用意できるかというのは大きな関心事でしょう。そこで今回はファイナンシャルプランナーの立場から、最大限に準備期間を生かす教育資金の貯め方について解説します。子どもの年の差プラス21年で考える大学教育費大学資金準備というとひと昔前までは学資保険が主流でしたが、今ではNISAや投資信託、親の年齢によってはiDeCoなど様々な選択肢が広がっています。もちろん元本割れリスクを回避するために、児童手当などをメインに貯金で準備されている家庭や保険や投資と併用している家庭もあるでしょう。教育資金の総額は21年間で貯めればいいさて、その教育費ですが、準備期間は何年で考えていますか?学資保険にのっとって、「子どもが大学進学をする18歳までに準備しなければ」と暗黙のルールがあるように感じられますが、実はそうとも言えません。もちろん、一番お金のかかるのは受験費用や入学金のかかる18歳前後ですが、大学教育資金が必要なのは4年間以上。つまり総額は大学3年生が終わるまでの21年間で貯めればいいのです。つまり、3歳年の差の2人きょうだいなら24年で2人分を、5歳年の差の3人きょうだいなら26年で3人分を貯めていけばよいわけで、年の差が大きくなるほど貯金できる期間も長くなります。用意すべきメインはやっぱり高額な大学資金もちろん、小学校・中学校から私立に行く場合などで、その期間は貯金はできそうもないと言うのであれば、貯金できる期間は短くなるかもしれませんし、高校からの学費もあわせて事前に用意しようとすると、必要な金額は大きくなります。ただ、どのような場合でも、大学資金だけは日々の生活費から出していくには大きな額になるため、事前に準備しておこうという家庭が多いです。実際にどれくらいかかるの?大学にかかるの教育費で一番安く済むのは、自宅から通える国公立の大学に行く場合で、4年間で約250万(医学部は6年間で約400万)です。初年度は入学金などで約100万弱かかりますが、2年目以降は年間学費は60万以内に収まります。しかし、自宅外から通う場合は、家賃と合わせて生活費が年間110万ほどはかかる見込みで、国公立でも4年間で合計700万はかかることになります。私立であれば、文系理系で異なりますが、初年度150万前後、2年目以降100万前後からとなり、それが自宅外となるとさらに年間110万ほどの出費が加えられると考えられます。18歳の入学時までに入学金プラス初年度の費用だけをとりあえず貯めておけばいいのではという考え方もありますが、入学金プラス初年度の費用は大学の費用のおよそ3分の1以下にしかならないため、大学生に入ってから大学費用の3分の2を用意するのはマネープランニング的にいえば危険と言えます。もちろん、アルバイトや奨学金など、進学時にできる対処法もたくさんありますが、勉強に集中してもらいたい、親が教育資金を出してあげたいと言う場合は、これらの金額を指標に教育資金を準備していくことになります。そこで今回は、大学卒業までの費用を親が事前に用意していく場合の、年間とひと月あたりの貯金目安の試算をしていきたいと思います。4つのケースに分けて計算してみよう■自宅からの国公立の場合1人目は、21年間で250万を貯めると考えると、1年で12万貯める必要がありますが、逆に言うと月1万を21年続けると貯まる額です。この場合は、児童手当を貯めるだけで約200万貯められるとすると(※)、自力で50万ほどを21年かけて準備すればよいことになります。3歳差で2人目ができても、24年かけて自力で100万用意すればいいので、年間4万円ほど、月額にすると約3500円で十分な準備ができます。大学って意外と費用かからないなという印象が持てますね。■自宅外から国公立の場合1人目は、21年間で約700万を貯めると考えると、1年で約33万、月額にすると約2万8000円貯蓄していく必要があります。こちらも児童手当の約200万は貯金にまわすと考えると、自力で用意するべきは21年間で約500万となり、年間24万円、月額約2万円ほどが目標となります。3歳差で2人目ができた場合、24年かけて児童手当以外で1000万用意することになり、年間42万、月額3万5000円ほどで2人分の大学資金が用意できる計算になります。ちなみに、6歳差で3人目ができた場合、27年かけて1500万となり、年間約55万、月額4万6000円です(児童手当は3人目以降50万ほど増えるので正確には1450万ですが今回は加算していません)。これを見てわかるように、2人になると教育費の毎月の負担が2倍、3人になれば3倍となるわけではないことがわかると思います。■自宅から私立の場合同じように1人目なら21年間で約450万を貯めると考えます。1年で約22万弱となり、月額にすると約1万8000円です。そこから児童手当の約200万を除くと自力で用意すべきは約250万となり、年間12万円、月額約1万円を貯めていくことで大学資金の準備ができます。3歳差で2人目ができた場合、児童手当を除くと、24年かけて約500万を用意することになり、自宅外から国公立に通う場合の半分の約1万7000円ほどで、2人の子を自宅から私立に通わせることが可能になります。ただし、私立の場合は進学先によっては大きく値段が上がる場合もあり、余裕をもって準備したいところです。■自宅外から私立の場合1人でも21年間で約900万以上は教育費として用意することが必要でしょう。年間約43万、月額にして約3万4000円以上を貯めていく必要があります。児童手当の約200万を差し引いても、年間約36万ほどは貯める必要があり、月額は約3万円ほど積み立てていくことになります。3歳差で2人目ができた場合は、児童手当を除いても、24年かけて約1300万円以上を2人分の教育費として用意する必要があり、年間約54万、月額にして4万5000円以上は積み立てていくことになります。教育資金を長い目で配分してみることが大事大学の進学費用を、簡単に4つに分類した計算からでもわかるように、進学先によって大きな違いが出ます。また、月の負担額として平均すると2人だからといって2倍にはならないこともわかると思います。大学進学費用は教育費における大きな出費になることは間違いありませんが、21年間や24年間という長い準備期間で見積もると、2人目3人目の大学準備費用も案外大丈夫そうかもと思った人もいるのではないかと思います。逆に大きな金額なので、長い期間をかけて貯める必要があると再認識した人もいるのではないでしょうか。ゆっくり準備していけば大丈夫そうだなと思えれば、教育費に対してよいバランスが取れていると言えますが、習い事とこれからの教育費準備を合わせた教育費の家計に占める割合が大きくなりすぎているなと思う場合は要注意です。上に記載した教育費は大学の純粋な学費とそれにかかる必須生活費だけなので、そこまでにかかる塾や習い事の費用、小学校から高校までの学費などは入っていません。高校までは日々の生活費からやりくりしていく、もしくはこれ以外の貯金などから出費していくと考えた上で参考にしてみてください。もっともお金がかかると言われる大学費用を、子どもが大学を卒業するまでの約21年間前後で平均化してみると、トータルの教育費のバランスを考えるうえでの参考になります。「教育資金を長い目で配分」してみることで、今、そしてこれから、いつどこにどれだけ教育費をかけるかを、今一度考えるきっかけになれば幸いです。※児童手当について:3歳未満は月額1万5000円、3歳〜12歳は月額1万円、中学生は月額1万円/所得により制限あり<文・写真:ライター結生>
2020年10月05日外出自粛が続き、3人の子どもの世話に追われて疲れた私は、仲の良かったママ友数人とオンライン飲み会を企画。しかしこんな日に限って予定時刻の21時になっても子どもが寝てくれず、家族勢ぞろいのリビングでオンライン飲み会が始まってしまいました。 子どもが全員寝ていないなか飲み会開始!もともと子どもが寝てから大人だけの飲み会というつもりで開始時間を21時としていたのですが、フタを開けてみると参加した家族はどこも子どもが起きている状態。休校・休園の生活が続いていることで、生活リズムが崩れているのはうちだけではないのだなと少し安心しました。 子どもも楽しめたオンライン飲み会わが家には6歳、4歳、2歳の子どもがいるのですが、祖父母との電話などでは一番上の子以外、自分が話したいことだけ話してコミュニケーションは取れません。しかし、相手の顔も見えるオンライン飲み会だとそういったことはなく、きちんとやりとりできていました。 子ども同士、最近買ったおもちゃを見せ合ったり、習い事の話をしたり、画面越しでも会って遊んでいるときと同じように、会話が弾んでいるので驚きました。 子どもが盛り上がっていると大人も飲める子どもが起きていた段階で「息抜き」というのは諦めていたのですが、子ども同士で盛り上がっている間は子どもの相手をしなくてよかったので、意外とまったり飲めて悪くなかったです。何より、久しぶりに友だちと会えて笑顔を見せる子どもの姿に癒やされました。 また、スマホではなく画面が大きめなタブレットを使っていたこともあり、画面のすみっこではありますが、ちょっとずつママ同士も話すことができました。 子ども就寝後は大人だけで二次会!22時を過ぎたころ、子どもたちが寝始めました。寝かしつけで離脱する家族もいましたが、思いっきり遊んだ分、子どもはすんなり寝てくれる家庭が多く、すぐに大人だけの二次会が始まりました。 ママ友同士はもちろん、夫同士の話も大いに盛り上がり、解散したのはなんと24時過ぎ! それでもその後すぐに寝られるので、翌日に響くこともなく本当に良い息抜きになりました。 複数の家族で飲み会をするときは、車で誰かの家に行く形なので、夫婦そろってお酒を飲むことは少ないです。また、自分の家でおこなうと片付けなどでゆっくり飲めないこともあったのですが、オンライン飲み会ならそんなことはありません。子どもも楽しめることがわかったので、今度からはもっと早い時間から始めてみようと思います! 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2020年07月23日子どもたちが求められる能力のひとつに「思考力」があります。思考力とは考える力のこと。いま、小学校から高校までの学校教育と、大学入試が大きく変わってきています。そう、教育改革です。これからは、学習したことをしっかり理解するだけでなく、理解した内容を駆使して自分で考え、表現し、判断できるかどうかが求められるようになります。言い換えれば、「思考力」の高さが子どもたちの将来を決める時代がやってきているのです。社会に出てからもずっと必要になる「思考力」を子どもたちに身につけさせるには、学校教育だけでなく家庭教育が必須になってきます。今回は、「思考力」とはどのような能力のことか。そして、子どもの思考力を育むために、親が身につけるべき習慣を3つ紹介します。「思考力」は、学校と家庭との連携で育む先ほど、教育改革の影響で、子どもたちは考える力をより求められ、思考力の高さで将来が決まると書きました。じつは、教育改革の移行期間として、平成30年度から新しい学習指導要領に沿って授業が進んでいます(プログラミング体験など一部を除く)。いま、子どもたちは「思考力」を問われる教育の真っただ中にいるのです。学校での教育内容について、最も重要な基準となる学習指導要領の第1章総則には、「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」として以下のことが書かれています。基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。(引用元:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))いままでと同じように、知識や技能はきちんと身につけたうえで、思考力、判断力、表現力を育んで問題を解決することを求められているのです。そして、学習の習慣づけは家庭と連携を図るようにとはっきり記されています。子どもたちは学校で、クラスメートと課題を見つけ、仮説を立て、資料を調べ、時にはインタビューをし、それをまとめて発表するといった、いわゆるアクティブラーニングを行なって思考力を鍛えています。では、家庭ではどうでしょう。子どもが家に帰った途端、「あれをしなさい」「それはだめ」「こうするのよ」「いつまで〇〇しているの」「あなたは△△の道へ進むべき」など、子どもに考えさせる時間を与えず、口や手を出していませんか?もし、「子どもの考える時間を奪ってしまっているのかも」と感じるのであれば、次に紹介する3つの習慣を上手に取り入れてみませんか?思考力を鍛える習慣1:たくさんおしゃべりをさせるお笑いコンビ「パックンマックン」として活躍しながら、相模女子大学と東京工業大学で教鞭をとるパトリック・ハーランさんの専門は「コミュニケーションと国際関係」。パトリックさんは、ご自身のお子さんふたりが通う日本の小学校の授業参観で、お友だちどうしでのおしゃべりが禁止されていることに驚いたのだそう。しゃべる場面が少ないから、しゃべる技術が身につかない。議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。(引用元:朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん)「しゃべる場面が少ないために、必要なスキルが身につかない」。パトリックさんは、そう指摘します。おしゃべりでの基礎トレーニングがあってこそ、議論や討論といった応用スキルを身につけられるのです。学校でおしゃべりができないなら、家庭でたくさんおしゃべりをさせましょう。パトリックさんは、「大人が当たり前に思っていること」について、子どもに質問することをすすめています。「交番はどうしてあると思う?」など、大人にとっての常識を質問すると、子どもからは予想の斜め上をいく答えが返ってくるのだそう。思考力を鍛えるためには、普段の会話から子どもに考えさせる機会をつくることが大切です。思考力を鍛える習慣2:親は子に “具体的に” 問いかける私たち大人は子どもに対して、すぐに「考えたらわかるでしょう?」「なんでもすぐ聞かずに考えなさい」と言うことがよくありませんか?しかし、この「考える」という言葉がどういうことを意味しているのか、大人もよく理解していないのではないでしょうか。言っている本人が明確にわかっていない言葉を子どもが受け取ったところで、理解できるはずがありません。長年、学習塾を経営して都留文科大学特任教授を務める石田勝紀さんは、「考える」の定義として以下を挙げています。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。(引用元:東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)そして、この考え方を教えないかぎり、子どもは考えられないし、応用力を身につけることもできないと指摘します。つまり、「考えなさい」と言いたくなったとき、一度、私たちは子どもに対してどのような考え方をしてほしいのか咀嚼し、「これってどういう意味なんだろうね(What)」「なんでそう思ったの?(Why)」「じゃあ、どうすればいいかな(How)」と具体的に問いかけるべきなのです。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。思考力を鍛える習慣3:「なぜ・どうして」を考えさせる具体的に問いかけても、子どもからは「わからない」と返ってくることもあるでしょう。それを「なんでわからないの」と責めるのはNG。子どもの「自分はできる」という自己肯定感を低くしてしまいます。大手進学塾で数学の指導経験がある教育クリエーターの秋田洋和さんは、子どもに倫理的思考力を身につけさせるために、「答えをあえて見せ、正解までの途中経過を考えさせる」ことがあるのだそう。よくありがちな「結果だけを見て叱る」ことを100回繰り返すよりも、「なぜ・どうして? を自力で考える習慣づくり」を仕掛けたほうが、子どもは算数・数学好きになるし、急激に成長していく。(引用元:プレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?)親がやりがちな「結果だけを見て叱る」よりも、「なぜ・どうして」を考えさせるほうが、子どもは成長するのです。たしかに、親に「どうしてわからないの」と叱られたところで、「わからないんだから、その理由なんてもっとわからないよ!」となりますよね。子どもが「どうしてもわからない」と言うときは、答えや親の考えを先に伝えて、どうしたらそこへたどり着くのか考えるように促すとよさそうです。子どもの思考力を高め、「わかった」という経験を積ませることが自信につながり、自己肯定感も高めることにもつながるでしょう。***思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。この自信は「自己肯定感」につながり、意欲的に学ぶ土台を形成するという相乗効果を生み出してくれますよ。(参考)文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1)ベネッセ 教育情報サイト|子どもの「考える力」と「自己肯定感」を育む[やる気を引き出すコーチング]朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけプレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?
2020年06月30日こんにちわ、エェコです。今回は息子の小学校行事についてビックリしたお話です。■「発表系」は運動会と授業参観だけビックリしました!当然のようにあると思ってたので、最初は「学校行事のプリント間違っているんじゃないかな?」って思いました。だけど、息子の1つ年上のお子さんを持つママさんに聞いたら「この小学校はないんだよ~」と教えてくれました。隣町の小学校では音楽会があるんですが…こういうこともあるんだな~。息子的にはどう思ってるんだろ?■息子は行事がなくても気にしないみたい母もマラソンは嫌いだったよ…。血は争えない…!学校行事を見ると、当たり前かもしれませんが勉強が中心の日程。自分が小学生だったころと比べると、息子の学校では勉強以外の「遊び」というか「体験」が少ない気がします。うちの息子の場合、舞台で発表するのがそんなにきらいな風ではなかった…むしろ楽しんでたようにみえたので、「小学校でまた見られる」と勝手に期待していたという側面もあります。もちろん、校外学習なんかはありますが、ドキドキやワクワクなど何でも吸収する小学生だからこその体験もいっぱいできたらいいのにな〜って思いました。■先生のことを考えると難しいただ発表会などは、子どもも大変だけど、それを指導する先生はもっと大変ですよね…!その準備などが、普通の授業にプラスされちゃうと、先生の仕事量がさらに激務になってしまうというのも分かります。親の気持ちとしてはもっと子どもの活躍を見たい気持ちはあるけれど、先生や学校の取り巻く状況も理解していこうと思います。もうホント、親のワガママです…! 発表会がない代わりに授業参観で息子の勇姿を楽しみます!※記事の一部を修正して2020年1月15日に再度公開しました。
2020年01月12日展覧会「子どもへのまなざし」が、2019年11月16日(土)から2020年1月5日(日)まで東京都美術館にて開催される。「子どもへのまなざし」は、魅力的なモチーフとして多くの作家たちの心を捉えてきた子どもへの“まなざし”をテーマにした展覧会。作品は、会場に展示される6名の作家の作品から、子どもに仮託される多層的なイメージを読み解いていく。「愛される存在」をキーワードにした第1章では、愛らしい子どもの姿を描いた作品や母子像を展示。子どもに注がれる様々な視線を感じることが出来る。新生加奈の「少女と宇宙」は、ぬくもりのある色彩、柔らかいタッチで子どもを描いた作品だ。心にしみわたるような落ち着いた印象とともに、深い暖かさを感じ取ることができる。第2章では「成長と葛藤」をキーワードに、志田翼の「たくさん」や豊澤めぐみの「The Birthday」など、思春期の葛藤を表現した作品を紹介する。また、第3章では「生命のつながり」を表現した作品を展示。子どもは大人になり生命を育む立場となり生命が循環していく。山本靖久や木原正徳の作品からは、壮大な世界の中で受け継がれていく生命のひとつとして人間が存在することが垣間見える。【詳細】上野アーティストプロジェクト2019「子どもへのまなざし」会期:2019年11月16日(土)~2020年1月5日(日)休室日:11月18日(月)、12月2日(月)・16日(月)、26日(木)~2020年1月3日(金)開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室:11月22日(金)・29日(金)・30日(土)、12月6日(金)・7日(土)・13日(金)・20日(金)は、9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)会場:東京都美術館 ギャラリーA・C住所:東京都台東区上野公園8−36観覧料:一般500円、団体(20名以上)400円、65歳以上300円※学生以下無料(要証明)※特別展「コートールド美術館展 魅惑の印象派」<会期 9月10日(火)~12月15日(日)>のチケット(半券可)提示にて入場無料。
2019年09月13日「教えない教育」とは、子どもに何も教えずにただ放置することではありません。「子ども自身に考えさせること」に重点を置いた教育で、いま、かなり注目されているのです。【教えない教育のメリット4つ】■思考力が身につく■自分の意見を言えるようになる■問題解決能力が伸びる■知的好奇心が伸びるさて、今日のまなぶ君、いつにも増して「考えて」ます!↓↓↓■参照コラム記事はこちら↓詰め込み学習の時代は終わり!今、「教えない教育」をすべきワケ
2019年09月01日「この映画は、ゲーマーとしての僕の人生を肯定してくれました。子どものころから“ゲームはよくないものだ”と言われてきましたが、素敵なこともたくさんあるんです!」弾けるような笑顔でゲーム愛を語る佐藤健(30)。映画『ドラゴンクエストユア・ストーリー』(8月2日より全国東宝系にて公開)で声優に初めて挑戦した。今年は主演映画が3本と、多忙を極める佐藤。そんな人気者の気になるオフの過ごし方は?「オフの日は映画を見たり、脱出ゲームに行ったり。家で一人、本を読んで、謎解きをやることもあります。(趣味の)オセロゲームはしばらくやっていないけど、強いのは変わらないかなあ(笑)。交友関係に関しては、興味がある人がいたら積極的にいきますよ。千鳥のノブさんとか、どんなジャンルでも尊敬する人って不思議と気が合う」一方、仕事モードに切り替わる瞬間は「意識したことがない」ときっぱり。「あえて言うなら、本番の直前に深呼吸をするときですね。セリフはリハーサルをやると入るので、台本はほとんど見ません。現場で考えていることは、いいものを作るためにベストを尽くすことだけ。この作品の現場は初めてのことが多かったので、監督の指導を素直に聞いて一生懸命やる、を徹底していました」今年の後半は、時間に少し余裕ができるという。「旅行します!国内外問わず、行く計画を立てていて。好奇心があるのでやりたいことはたくさんあります。ただ、手配や準備は、一緒に行く友人に丸投げするタイプですね(笑)」
2019年08月02日「子どもの言うことを親がジャッジしてしまうと、子どもは『親にとって正しい答え』を言おうとするようになり、自分で考えることをしなくなる」と話すボーク重子さん。一人娘スカイさんが「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝し、さらに自身も2004年に念願のアジア現代アートギャラリーをオープンさせ、現在では子育て、キャリア構築、ワークライフバランスについての講演会やワークショップを展開しているボークさんに、現在の日本の育児の現状についてもお話をうかがいました。前回、ボークさんは「グローバル社会で生き抜くスキルをつけるために、家庭での対話が重要」とお聞きしました。そこで重要となってくるパパとママの対話についてお話をお聞きします。さらに日本で問題となっているのが「ワンオペ育児」の状況。日本のママが直面する問題にボークさんは、「いたしません!」宣言というポジティブなメッセージをママに贈ってくれました。》 「英語できない親でも、グローバル時代を生き抜く力を育てられる!」 ■「パパとママの会話が子どもの手本になる!――子どもが自分の意見を表に出せるようにするためには、何が大切なのでしょうか?ボークさん:子どもの対話力をあげるには、大人が手本になるのもいい方法です。子どもにとって、一番身近な存在は、パパとママ。家族というのは最小にして最強のコミュニティですから、ここでも否定から入ってはいけません。「この材料で、カレーしかメニューが思い浮かばないなんて!」という批判的な対応だと、親の顔色を見て、ウケのいい答えを言おうとしてしまいます(※)。※リベラルアーツ的思考力の素地を作るためには、家庭での毎日の会話で十分にできるとボークさんは語ります。たとえば晩ご飯のメニュー決め。ただ子どもの意見に対して親がジャッジしてはいけないと話します。――大人にとって都合のいいことや気にいることを言ってくれる子のほうが、大人はラクだから「いい子」だと思いがちですよね。ボークさん:都合のいいことも、悪いことも、まずは否定しないことが大切です。そして、それを夫婦のやりとりで、見せてあげれば、子どもは安心します。冷蔵庫の材料を伝えて、パパも一所懸命考えて答える。ママも受け止める。そのような親のやり取りを見て、子どもは自然と学びます。パパが「肉じゃがができるね。今日は肉じゃがが食べたいな」と言ったとき、ママが面倒臭く感じても、即座に「え? 肉じゃが? じゃあ、自分で作れば?」というような反応ではなく(笑)、「たしかに肉じゃがも作れる材料だね。でも、今日は、ちょっと煮物を作る時間が足りないから、この材料を小さく切ってカレーにしようか?」などと返せばいいのです。「否定されない」、「受け止めてもらえる」、という見本をぜひ、ご夫婦でも見せてあげてください。「安全でない」と子どもが感じると、子どもは自分を見失い始めます。大人が求める答えをしてしまうのです。そうすると、自己肯定感は下がります。■「ママはどれだけやるか?」ではなく、「どれだけやらないか」――「ワンオペ育児」が多い日本だと、夫婦の会話を子どもに見せる機会自体が少ないご家庭もありそうです。ボークさん:私は「ワンオペ育児」という言葉を知ったときに、とんでもないことだと思いました。驚きとショックでプルプルしてしまったほどに。日本の女性は有能なので、やれば、ほとんどのことができてしまうんですよね。だから、ワンオペ育児もやろうと思えばできてしまう。――たとえ「ワンオペ育児」でなくても、育児中のワーママは、やることがたくさんありすぎて、あらたに何かを始めることが大変だと感じてしまうかもしれません。ボークさん:やることがたくさんありすぎて、それを整理するために、to doリストを作る方もいるかもしれませんが、to doリストは、達成感をもたらしてくれるけれど、疲れも持ってきます。だって「やらないといけないこと」が書き連ねてあるのですから。だからto doリストを見直してみてください。本当にやらなければならないこと、その中に、いくつありますか? 仕事、家事、育児、全力投球を3つもしなければならないなんて、無理です。to doリストを作ったら、作った端から消してしまいましょう(笑)。料理、洗濯、掃除……すべてを納得のいくまで行うなんて無理なのです。家族のために、子どものために、食卓においしそうな料理を並べたいと思う気持ちに嘘はなくても、美しい料理を作るためにママの笑顔が消えてしまったら、本末転倒。「買ってきたけれどおいしそうでしょ?」ってママが笑って言うほうがよっぽど、子どもはうれしいものです。■パパがいるときには、「いたしません」宣言を!――笑顔でいることが大切! それを実現するには?ボークさん:リベラルアーツ(※)を培うためには、ママが対話の時間や心のゆとりを持つことがマストです。そのためには時間を作り出すことが必要。でも1日の時間は決まっています。そんななかで笑顔を保つためにできること、それには日常のTo Do家事をどれだけ「やらないか」が勝負です。※リベラルアーツとは、「自由とは?」、「正義とは?」など問いを立てて、自分と向き合い、そこから自分の考え方や生き方についての意見を構築していくための学び掃除はお掃除ロボットを回しておけばいい。生ゴミはディスポーザーに入れればいい。パートナーが在宅しているとき、ママは家事を「いたしません」でいいんです。たとえば、日曜日の昼食の準備は「いたしません」のように。やってしまえばできることを「いたしません」と言うのには、覚悟が必要です。でも、やらないことで時間を作り、その時間は、ママが心にゆとりを持つこと、例えば「やりたいこと」に時間を使ったり、子どもとの対話に使ったりしましょう。――サボったり、手抜きでいいのでしょうか? 仕事をしているだけで罪悪感を感じるママもいる中、家事も手抜きだとさらに罪悪感を感じるママもでてきそうです。ボークさん:「女性はこうあるべき」「ママはこうあるべき」「妻はこうあるべき」「働くママはこうあるべき」など、女性に課せられたいろんな「べきが」あるなか、あえて「いたしません」というのは罪悪感や劣等感を伴うかもしれません。だから母、妻という立場ではなく、女性は、「自分でいる」ことがとても大変なんです。そう考えると、もしかしたら女性が自分でいられるというのは、生まれたときだけかもしれませんね。その後は、「女の子なんだから」と言われ続けて育ちます。どんなときも、いい娘、いい妻、いい母でいるように、そして自分のことは後回しにしていい、と訓練されていってしまう。そして、気づかぬうちに、自分でも自分にそう言い聞かせてします。国の調査によると、6歳未満の子どもをもつ夫婦の家事・育児関連時間は、男性が1時間23分(女性が約7時間34分)と圧倒的に低い状態です(※1)。そんなの私に言わせれば犯罪です(笑)。ハーバード大のリサーチ(※2)によると、「働くママに育てられた女の子は、マネージャーになる確率が高く、男の子は家事育児の時間が倍で、不幸になることなんて『ない』」というデータがあります。ママが働いているからという理由で、罪悪感を抱える必要なんてないんです。働くことが好きなら罪悪感から自由になってもっともっとエンジョイしてほしいと思います。「ママが心にゆとりを持つ」。この時間を確保するために、いますぐできることがあります。それは家族の役割を決めるということです。なぜなら家族はコミュニティーなのですから、全員参加が基本です。子どもの場合は、年齢に合わせて「家族のためにできること」をみんなで決めます。それは、たとえばお皿を下げることかもしれないし、おもちゃを自分で片すことかもしれない。パパの場合には、週末のランチとディナーと1週間に必要な食料の買い出しをするとかいかがでしょう?家族の役割を決める時に大切なルールが1つだけあります。それは「ダメ出しをしない」。ランチがまずくても、作ってくれた人に文句は言いません。子どものおもちゃの片付け方が完璧でなかったとしても、ママはやり直しをしないようにしましょう。そして大切なことは、「ありがとう」と伝えること。こうしたことを家族で習慣にして、それを繰り返していくうちに、だれもがどんどん上手になっていくのですから。「世界基準の子どもの教養」で必要なことの1つに、「誰かの役に立つ」意識を持つことがあります。それは、お子さんが家族の役割を果たしたときに、「あなたのおかげで、家の〇〇が助かった」と声かけするだけで家庭で育むことができるんです。それは、家庭からからスタートして、学校、社会と世界が広がっていきます。さらに家族の役割を決めて全員参加で助け合うことにはもう1つ利点があります。それは子どもの自己肯定感が上がるということ。誰かの役に立つことで、自分も幸せな気持ちになり、「自分ってすごいじゃない」と思え自分を認められるようになるのです。――貢献する意識を小さい頃から芽生えさせることはできそうですね。ボークさん:激動する社会を生き抜き、みずからの力で将来を切り開いていくためには、みずから課題を見つけ、考える力が必要です。考える力を培うには、意見を述べる機会をどれだけ増やせるかが鍵になってきます。そして私たちは一人では生きていけません。社会とのつながりのなかで生きていきます。だからこそ自分の意見を構築する第一歩を、そして「誰かの役に立つ」意識作りを、まずは今日から、家庭で始めてみてください。この2つを意識することは、グローバル社会で活躍するために必要不可欠になっていきます。■今回のお話を伺ったボーク重子さんのご著書 『世界基準の子どもの教養』 (ボーク重子/ポプラ社 1,600円(税抜き))ボーク重子(ぼーく・しげこ)さんICF認定ライフコーチ。アートコンサルタント。福島県出身。米・ワシントンDC在住。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年に念願のアジア現代アートギャラリーをオープン。2006年にワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に「ワシントンの美しい25人」の一人として紹介される。『心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育「非認知能力」の育て方』(小学館)、『「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)のほか、近著に『世界基準の子どもの教養』(ポプラ社)がある。※1.総務省 「平成 28 年社会生活基本調査」 (pdf)※2.ハーバード・ビジネス・スクールKathleen McGinn教授レポート「Working Mothers Raise More Successful Daughters and Empathetic Sons」
2019年07月31日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。渋谷です。前回に引き続き、今回は「子どもに言われてうれしかったこと」についてです。で、どんなことを言われてうれしかったっけな~と考えてみた所…■思い出そうとしてみたけれど…「これといってとくになかった」でした。しかし、「こう言われてうれしかった」という特定の言葉はなかったものの、「今日幼稚園どうだった?」「なにしたの?」というたわいもないコールに対するわが子のレスポンスが、「わが子の成長を感じる」という点で何よりもうれしい言葉なのかもしれません。
2019年06月26日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)Mちゃんは勇気を出して2人の友人に相談した。2人とも「別れたほうがいい、そいつおかしいよ」と言ってくれ、それで自分の判断が正しいと信じられたという。 別れ話は数日に渡ったが、「私が本気だってことが分かったら、『それなら、もう金輪際連絡しない!』って急変。そこから連絡は一切なくなったの。向こうは子どもは堕ろしたと思ってるから、もう関わってこないと思うけど、いまでもあいつがストーカーみたいになったらどうしようとか、実はすごく怖い」と話す。別れられて本当に良かった。でも彼は、Mちゃんがどうして別れたかったのか、その理由には絶対に気づいていないだろうな。そしていまでもMちゃんに後遺症を残していることが、腹立たしくてならない。「別れ話の最後の方は頭がパニックになってた。堕ろすのは本当に嫌だったけど、とにかく何もなかったことにしたくて、この子がいなければ、あいつのこともなかったことにできるし、私は元の生活に戻れる。それで中絶しようって、実際に病院の予約もしたの。でもその日の夜、いままででありえないぐらい、寝られないぐらい骨盤が痛くなって……。その時に初めて、この子は生きたがってるんだなって思ったの。昔から子どもは好きだったけど、結婚して産んで育てるのは、人の人生を背負うって考えちゃってなんか怖かったんだよ。でもできちゃって、その子どもの生きたいって意思を感じたら、自分が育ててあげるなんて、おこがましいなって思った。自分の分身とかそんなんじゃなくて、1人の人間として、私はこの子のサポートをしていきたいって思ったの」Mちゃんの出した結論に私はハッとした。そうだった。赤ちゃんというのはお母さんの分身とか、お母さんの所有物とかじゃなくて、違う人間なのだ。母親と子どもの人生はセットじゃない。当たり前のことにびっくりしてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月09日ゲームは人生の役に立つってホント?はじめまして。コラムニストの小幡和輝(おばたかずき)と申します。僕は子どものころ約10年間を不登校として過ごしました。正直、学校に楽しい思い出はありません。そんな僕がハマったのはゲームでした。1日に10時間以上。合計で30000時間を超えるほど、ゲームに没頭していました。僕はこの経験があったから、自分の人生が豊かになったと考えています。ゲームからたくさんのことを学びました。今回はそんなお話ができたらいいなと思っています。僕のことを先に知ってもらわないと、あまり信用してもらえないかとも思いますので、自分のことをもう少しお話ししておきますね。僕はいま24歳で自分の会社を経営しています。地域の文化を発信したり、イベントを作ったり、地域活性化に関わる仕事をしています。起業したのは18歳で、現在で7年目。最近では内閣府から『地域活性化伝道師』という肩書きもいただきまして、最年少の地域活性化の専門家ということでお仕事をしています。Upload By 小幡和輝いまとにかく人生が楽しいです。この土台は「ゲームが作ってくれた」と確信しています。ゲームをネガティブに考えずに、人生を豊かにするツールとして活用してほしい。ですが、それを生かすも殺すもあなた次第なのです。子どもがゲームにハマっても大丈夫なの?子どもはゲームをいっぱいやりたがりますよね。この記事が、保護者としてゲームとどう向き合っていけばいいのかの参考になれば嬉しいです。僕はよく子育ての相談を受けるのですが、ある日こんな相談を受けました。「うちの子どもはゲームばっかりやってるんです。せめて囲碁とか将棋にハマってくれたらいいんですけど…」「お母さん。囲碁や将棋もゲームですよ…」ここで保護者の皆さんがいう「ゲーム」というのはテレビゲームやスマフォゲームのことを指しています。ですが、広義の意味では、囲碁や将棋はもちろん野球やサッカーなどのスポーツも『ゲーム』です。どうも「ゲーム」という言葉のイメージであったり、なんとなくダメなものという印象を持たれている方が非常に多いので、まずはその誤解を解いていければと思います。少し自分の話に戻りますね。僕は不登校でした。学校に行かなくなって、人との関わりも少なくなってくる。そんな中で僕を救ってくれたのがゲームでした。Upload By 小幡和輝ゲームを通じて友達ができたんです。僕は30000時間以上ゲームをしてきました。しかしそれは、たった一人でゲーム機に向かっているのではありませんでした。常に”誰かと一緒に遊んでる時間”だったんです。遊ぶ相手は、同じく不登校の同世代や、ときには世代を超えた社会人も。僕にとって「ゲーム」とは人と人をつなぐコミュニケーションツールでした。勉強も運動も苦手だった僕にとってゲームは自己肯定感を高めてくれるものでもありました。中学時代には大会に出場するようにもなり、さまざまなタイトルで優勝したりして、全国大会に出場することもできました。ゲームのコミュニティでは、僕のことを「不登校の小幡くん」として見る人はいません。この場所では「ゲームが強い小幡くん」です。最近のeスポーツの流れはとてもいいなと感じています。ゲームが強いことで尊敬される人が増えるというのはとても大切なことだと考えています。ゲーム依存症の定義を知っていますか?ゲームにハマることをそのまま依存症と繋げる方が多いのですが、依存症についての正しい理解が進んでいないように思います。WHOでは、「普段の生活が破綻するほどの」ゲームへののめり込みを指すものをゲーム依存症(※)と定義しています。僕の場合は友人と遊ぶためのツールとしてのゲームであるため、ゲーム依存症ではなかったと考えています。もちろん、家の中に引きこもり、昼夜逆転して、ひたすら1人でゲームをやり続けるというのはゲーム依存症かもしれません。でも、ゲームをたくさんやっているからといって、そのすべてがゲーム依存症ではないと思うので、保護者の皆さんはお子さんに、もう少し広い視点と、正しい環境をつくってあげてほしいと思います。ゲームをすると学力が下がるという話もありますが、それは単純に勉強時間が少なくなっただけですよね(笑)。ゲームは間接的な原因であるはずなのに、なんでもかんでもゲームのせいにされている状況には、僕には違和感があります。※WHO(世界保健機関)は、『ICD-11』において、ゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたす依存症を「ゲーム症・障害」という疾患と認め、2019年5月の総会で承認する見通しであることを2018年6月18日に発表しました。2019年5月20日、WHOの年次総会がジュネーブの国連欧州本部で開幕し、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな依存症として加えた「国際疾病分類」最新版が28日までの会期中に採択される予定です(2019年5月22日現在の状況)ゲーミフィケーションという考え方ゲームと教育の相性は非常にいいと思います。楽しみながら学ぶことで、スラスラ入ってくるという経験はみなさんにもあるのではないでしょうか。僕自身、ゲームからたくさんのことを学びました。いま地域の文化の発信や地域活性化の仕事に関わっていますが、そもそも最初に興味を持ったのは戦国時代を舞台にしたゲームからです。ゲームを通じて、日本文化や歴史が好きになって、それがそのままいまの仕事に繋がっています。中学時代にカードゲームにハマったのですが、僕はよくカードゲーム専門店に出入りをしていて、大会の運営にも関わるようになりました。そのときの経験があったから、18歳でイベントを主催したときも抵抗がなく、そのまま会社をつくることができたのだと思います。僕にとってのゲームは人生を豊かにしてくれたツールです。しかし一方で、異常な課金や依存症など、ゲームによって人生を破滅させてしまう場合もあります。つまり、「生かすも殺すもあなた次第」なのです。今回書いたものはほんの一部。他にもいろんな視点でゲームの魅力を書いた本が今日発売されました。ゲームの「良い面」やその効果について、実体験を踏まえて一つひとつ丁寧に解説しています。 また、脳科学者の茂木健一郎さんをはじめ、さまざまなの分野の識者との対談を通じて、ゲームの魅力や効果をあらゆる側面から考察しました。もしよければ手にとってみてください。ゲームをネガティブに考えず、広い視点を持って、その魅力をぜひ最大限に活用してほしいです。ゲームはたくさんのことを教えてくれる「ツール」だから。(@nagomiobata)(@nagomiobata)
2019年05月22日親であれば、自分の子どもには「いい子」に育ってほしいと考えています。でも、「いい子」とは果たしてどんな子どもでしょうか?一般的には「学校の先生の話をきちんと聞けて、勉強ができる子」といえるかもしれません。ただ、その典型的な「いい子像」に縛られる必要はないと、子どもの自主性・自立性を引き出す独自の授業で注目を集める東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の沼田晶弘先生は語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「いまやるべきこと」にしっかり取り組ませる勉強ができる「いい子」になってほしい――。親として当然の願いですよね。そのため、上の学年でやる予定の学習内容を事前に学ぶ「先取り学習」にこだわる親御さんも数多くいます。「学力を上げるには先取り学習が効果的だ」というような話はよく耳にしますし、学習塾や教材業者の多くもそううたっていますから、子どもに先取り学習をさせて「安心したい」という気持ちが親に生まれることも、先取り学習を助長させる一因となっていると思います。でも、だからといって、「いまやるべきこと」がしっかりできていないのに、親が焦って子どもに先取り学習をさせることにはなんの意味もありません。そもそも、学校のカリキュラムは、段階を踏んで子どもを成長できるようにつくられているものなのですから。もちろん、個の能力差はあるので、とても能力が高くて先取り学習をさせてあげたほうがいいなと思うような子どもも存在します。とはいえ、学力を上げるベストの選択肢のように先取り学習が取り上げられる風潮には疑問を持っています。まずは、「いまやるべきこと」にしっかり取り組ませること。それがなによりも大切ではないでしょうか。子どもが話を聞けないことの責任は教員にあるここで親御さんに問いたいのは、そもそも「いい子」とはどんな子どもなのか、ということです。それは、「勉強ができる子ども」ですか?あたりまえのことですが、勉強だけが子どもの評価基準ではないはずです。僕のクラスに、漢字がすごく苦手な子どもがいます。でも、その子には別の特徴もある。給食のおかずが残ってしまいそうでみんなが困っているとき、その子は3人前もおかわりして食缶をしっかりからにしてくれる(笑)。クラスのみんなにとってヒーローであり、僕にとっても紛れもなくいい子です。また、「先生の話をきちんと聞ける子ども」がいい子だともいわれます。でも、子どもが教員の話をきちんと聞けないことの責任の半分は教員にあると僕は思っています。僕の話を子どもたちが聞いてくれないとしたら、僕の話し方が下手だというだけのことなのです。ここで、子どもたちに対する話し方、授業の進め方についての僕の考え方をお伝えします。多くの教員は、いい教材をつくっていい授業にして、子どもに学習内容をしっかり理解させようとすごく努力をしています。でも、僕の場合は、そういうセンスがないし努力があまり得意ではありません……(苦笑)。だから、必然的に他の先生たちとはちがうやり方になる。たとえるなら、他の先生たちのやり方は、「カウンターのすし店」に子どもたちを連れて行くというもの。いわば、「いいもの」を提供する考え方です。一方、僕は子どもたちが「いまいちばん食べたいもの」を提供したいのです。高級すし店に連れて行かれた子どもが、本当は「フライドチキンが食べたい」と思っていたとしたらどうでしょうか?当然、フライドチキンを出してあげたほうが食いつきは格段にいいはずですよね。授業に対する興味を子どもに持たせるには、僕が、彼らが求めているものに気づき、面白く話をできればいいだけのことなのです。いまの子どもたちに求められる「自分で考える力」それこそ、これからは多様性が求められ、社会ではダイバーシティという考え方が重要になるといわれる時代なのに、画一的な「いい子」に育てることにこだわる必要はありません。とはいえ、あまり特殊な例に引っ張られ過ぎるのも危険かもしれない。たしかに、「いい大学に入っていい企業に就職すれば安泰」というような、これまでの人生のモデルケースが崩れたともいわれます。学歴は大学中退や高卒でも、個人の力でものすごく稼いでいる人がいるのは事実です。でも、それはあくまで「特殊な例」に過ぎないのです。そういう例に極端に感化され、「じゃ、僕も大学を中退しよう」「大学に行かなくてもいいや」と安易に考えると、人生で大きな失敗を犯すことにもなりかねません。そういう失敗を避け、また自分の個性をしっかり社会で生かして人生を歩んでいくためにも、いまの子どもたちに必要とされるのはやはり「自分で考える力」といえるでしょう。なにかを調べることなんて、『Google』に任せれば済むかもしれない。そんな便利な世の中になっているからこそ、自分がどう生きていくかをしっかり考えられなければなりません。そして、子どもの「自分で考える力」を育むには、それこそ実際にもっともっと考えさせるしかありません。僕が4年生のクラスの担任をしていたときには、朝の会で必ず政治問題を取り上げていました。「そんなの早過ぎるよ」と感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはないのです。わたしたち大人の世界で見ても、50歳の人の意見が必ず正しくて、30歳の人の意見が必ず間違っているということはありませんよね?「まだ子どもだから」なんて考えず、子どもと一緒にテレビで観たニュースについて、「どうしてこんなことになっているんだろうね?」「どうしたらいいと思う?」といった質問を投げかけてみてください。子どもは子どもなりに考えて、子どもなりの答えを見つけるようになるはずですから。それこそまさに、「自分で考える」姿勢に他ならないと思うのです。『家でできる「自信が持てる子」の育て方』沼田晶弘 著/あさ出版(2018)■ 東京学芸大学附属世田谷小学校教諭・沼田晶弘先生 インタビュー一覧第1回:子どもの「内発的なやる気」を引き出す、たったひとつの方法。第2回:「早くしなさい!」と言わないためには?着替えの時間の『ドラえもん』が効果大な理由第3回:「褒める」にひそむ意外な盲点。本当に褒めるべきこととそうでないことの違い第4回:「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」【プロフィール】沼田晶弘(ぬまた・あきひろ)1975年9月19日生まれ、東京都出身。東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。学校図書生活科教科書著者。東京学芸大学教育学部卒業後、インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、インディアナ州マンシー市名誉市民賞を受賞。スポーツ経営学の修士課程修了後、同大学職員などを経て、2006年から現職。児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が読売新聞に取り上げられ話題となる。教育関係のイベント企画を多数実施する他、教育関係だけではなく企業向けの講演も精力的におこなっている。著書に『「変」なクラスが世界を変える! ぬまっち先生と6年1組の挑戦』(中央公論新社)、『子どもが伸びる「声かけ」の正体』(KADOKAWA/角川書店)、『ぬまっちのクラスが「世界一」の理由』(中央公論新社)、『「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略』(幻冬舎)など。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年03月24日子どもたちがやる気を引き出すためには、「仕掛けて、仕掛けて、さらに仕掛ける」と語るのは、現役の小学校の先生ながら、児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が新聞やTVでも取り上げられて話題となっている沼田晶弘先生。沼田先生は、「これからの子どもたちに求められる能力は、『考えを言葉にする力』」といいます。ではどうやって子どもたちに考え、学び、自分の意見が言えるようなきっかけを作れるのでしょうか。【AI時代を生き抜く「自信が持てる子」の育て方】 第1回 子どものやる気を引き出す親、ブレーキをかける親 ■学ぶ楽しさを知るために必要な3つのこと沼田先生は、「子どもは勉強をしないといけないことはわかっている。いかに、楽しく学べるかが重要」と話します。そのための勉強を楽しくする方法とは? 親にもできるアプローチ法を教えてもらいました。まずは、第1回 「子どもの“やる気”を引き出す親、子どもの心を動かせない親」 について触れます。親としては、「やる気にさせることを見つけることこそ大変なんだ」と思うかもしれません。でも、意外と発想の転換をするだけで、変わることもあると沼田先生は言います。「本来学ぶことは楽しいはず。知識が増え、考えが深まって、できないことができることに変わっていく。でもそれを教えてくれる大人がいない。にも拘らず『これをやりなさい』『あれもやりなさい』と言われ、子どもたちにとって勉強は『やらされるもの』になりがちです」。そこで、沼田先生が学ぶ楽しさを知ってもらうために必要な3つのものを教えてもらいました。「一つめは、「課題」。「やってみよう」と提案するとき、必ず「これから何をやるのか」「どうやるのか」をわかりやすく説明します。二つめは、「制限」。「課題」を出すとき、同時に何らかの「制限」をつけるのです。できることが限られると、子どもたちは許された範囲でできる最大限のことは何か、どうすればそれをやれるのかと、ワクワクしながら考えはじめるからです。三つめは、「報酬」。「課題」を達成したあかつきに、子どもたちが手にすることのできる成果やご褒美について、最初にきちんと提示してあげます。出典: 『家でできる「自信が持てる子」の育て方』 (沼田晶弘(著)/あさ出版)沼田先生のクラスではこの「課題」「制限」「報酬」をうまく利用したテストがあります。先の回でも触れた「U2(ユーツー)」。これはUnder 2minutes、つまり制限時間が2分で行う「81ます計算」のことです。この計算テストを行う際に、沼田先生は音楽をかけます。沼田先生とっては、音も子どもたちをやる気にさせる小道具のひとつで、「音」を流すことで子どもたちの気持ちをワクワクさせます。「テスト開始のときも、まずファンファーレが鳴り響く。次にクイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』(We Will Rock You)がかかって、これが準備時間。そしてテストがはじまると、F1のテーマソングでおなじみのT-SQUAREの『TRUTH』がかかる。すると、みんなもう一生懸命、集中してテストに挑みます」2分という「制限」があるので、みんなそれを切りたくなる。すると自然と練習にも熱が入るそうです。さらにこのテストで2分を切った子にはシールという「報酬」が与えられます。「1日5枚練習してきたり、休み時間にU2をしたりする子もいる。あるお母さんから『家から帰ってきたら、一目散でU2をやっている』」と連絡が入ったことがありました(笑)。1枚に81問あるわけですから、5枚といえば400問を超える。それは早くなりますよね。記録があがれば誰もがうれしい。だから、みんな知らず知らずのうちに集中して打ち込む。そして、気づけば学力もあがっているというわけです」 ■子どもにも意見はある。その瞬間を見逃さないためにはやる気スイッチは、子どもの中にもあるといいます。沼田先生はこうヒントをくれます。「子どもはアイデアマン。僕がニュースを見て、北方領土のことをやっていたら、子どもたちに『ロシアは何で還してくれないのかな?』と聞いてみます。すると子どもたちも一生懸命考えて、そもそもロシアってどこにあるんだっけと、地図で探し始めたりして、自分なりの意見を言ってくれます。子どもは子どもなりにしか話せないけど、彼らにはちゃんと意見がある。それを僕は受け流さないし、耳をきちんと傾けます。すると子どもたちがどんなところに興味をもって、乗ってくるのかがわかるときがあって、それがアイデアのタネになったりするんです」沼田先生のメソッドとして「勝手に観光大使」というものがあります。これは、子どもたちが自分で担当する都道府県を決めて、その地域の魅力は特色をPRするというもの。沼田先生いわく「担当する地域を自身で決めたということは、この地域について自分は勉強するぞと宣言したことに等しい」とのこと。まず、その地域を知らなければPRのしようがないですから、子どもたちは一生懸命調べることになります。沼田先生はここで終わらせません。次にあらたな課題を与えます。それはパワーポイントでのプレゼン資料作り。すると生徒たちは、「誰よりもかっこいい資料を作りたい」と、みんな、自分で率先して学び、調べ、工夫をして資料作りに邁進(まいしん)していくそうです。最後には、その地域の自治体の関係者にお願いし、実際に子どもたちはみごとにプレゼンをやり遂げます。「調べる」という能力において、人はAIには太刀打ちできません。では、子どもたちにこれから求められる能力は何かと考えたときに、「考察する力」そして「考えを言葉にする力」ではないかと、ボクは思っているからです。出典: 『家でできる「自信が持てる子」の育て方』 (沼田晶弘(著)/あさ出版)みなさんも、子どもと話していて自分でも想像していなかったことに子どもが興味を示したり、くいついてきたりする瞬間があるのではないでしょうか? 沼田先生はそういった子どもの気持ちや興味を絶対に見逃さないとのこと。親もこの瞬間を見逃さずに仕掛けることで、子どものやる気スイッチを入れられるようになるのかもしれません。■親の時代の価値基準で子どもを判断してはいけない沼田先生と話していて、筆者が1番に痛感させられたのは、親の意識改革こそが必要ではないかということです。沼田先生は、親に向けて次のようにお話するそうです。「みなさんの時代の学校と今の学校は違う。教育法も違う。自分たちの時代とはまったく違う国になっていると思ってください」と。「あるお母さんが自分はバスケット部だったから、子どもにもバスケ部に入ってほしいと言ってきたら、『いいですよ』と言います。ただ、今の部活動の在り方は昔とはまったく違う。旧態依然としているところもあれば、すごく進歩的なところもある。一律ではない。学校や指導者によっても大きくかわる。昔のイメージではなく、現状をきちんとみてくださいね」とアドバイスを贈るそう。とかく年齢を重ねると「昔はよかった」と思いがちなところがあります。たとえば、ちまたでは、ゆとり世代は使えないとか、コミュニケーション能力が低いとか言われたりもしています。しかし沼田先生は、今の若い子にもすごいところがいっぱいあると話します。「今の学生に調べものを頼むと、ネットを駆使して必要な情報をパパっと調べてきます。若い企業家は、ものすごいスピードで仕事を処理していく。ただ、若者に苦手なのはアポイントをとること。なぜなら、彼らにはもともとメールやスマホがあって、都合が合えば即決があたり前。でも、上の世代は、アポは2週間前ぐらいから先方に伝えてないと失礼にあたると思っています。だから若者が直前にアポをとったりすると、『若い奴らはなってない』と判断してしまう。でも、それは若い世代は知らないだけで、教えてあげれば済むことなんです」沼田先生は、「自分たちの時代の価値基準で、子どもたちのことを判断しないで」と話します。「これからの子どもたちは、こういう価値観のある時代を生きていくんだということをお父さんもお母さんももっと意識したほうがいいと思います」たしかに世の中の環境は大きく変化しているのに、昔からの固定観念にしばられて、これは絶対にいいこと、これは絶対に悪いことと思い込んでいることってけっこうあるのではないでしょうか? でも、時代も変われば価値も変わる。こう考えることで、子どもを見る目が変わってくるかもしれません。■今回のお話を伺った沼田晶弘さんのご著書 『家でできる「自信が持てる子」の育て方』 (沼田晶弘/あさ出版 ¥1,400(税込み))「ダンシング掃除」「勝手に観光大使」など、ユニークな授業で各種メディアの話題を集める東京学芸大学附属世田谷小学校教諭 沼田晶弘の最新刊。どうしたら子どもたちの中に自信が芽生えるのか? どうしたら何事にもやる気が起きるのか?そんな子どもの自主性や自立性、自己肯定感、やる気を引き出す方法のヒントになるメソッドが満載の一冊です。沼田晶弘さん国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。学校図書生活科教科書著者。東京学芸大学教育学部卒業後、アメリカへ。インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、インディアナ州マンシー市名誉市民賞を受賞。スポーツ経営学の修士を修了後、同大学の教職員などを務める。その後、2006年から東京学芸大学附属世田谷小学校に赴任。児童の自主性や自立性を引き出す、ユニークな授業が新聞やテレビに取り上げられ、大きな話題に。その授業はアクティブラーニングの先駆けと言われる。
2019年02月18日子どもの勉強については、さまざまな家庭の方針がありますよね。子どもの成長や習得、意欲の度合いに合わせて、その都度親が対応していかなければならないこともあるでしょう。自宅での学習においては、「親が子どもに勉強を教える」か、「教えないほうがいいのか」、または「教えるならどの程度なのか」悩むパパママは多いのではないでしょうか。今回は、親が子どもに勉強を教えるべきか、考えてみたいと思います。■子どもに勉強を教えているパパママは8割以上子どもに勉強を教えているかたずねたアンケートでは、「質問されたら教えている」という回答が60.8%でもっとも多い結果になりました。「教えている」と答えた23.7%を加えると84.5%となり、8割以上の親は子どもに勉強を教えているようです。 Q. 子どもに勉強、教えてる?質問されたら教えている 60.8%教えている 23.7%教えることができない 9.9%親は教えないようにしている 2.9%その他 2.8%一方で、「教えることができない」、「親は教えないようにしている」という正反対の回答も1割以上寄せられていました。■「自分で考える力」を身につけてほしい親たちの内情もっとも多い6割以上が「質問されたら教えている」と回答したのは、なぜなのでしょうか。「基本的にリビングで勉強しているので、聞かれたときだけ教えたり、いっしょに調べたりしています」(滋賀県 30代女性)「わからないときだけ教えています。まずは自分で十分に考えることが必要だと思うので」(三重県 40代男性)「勉強の中身を教えるというより、勉強の仕方を教えるようにしています。やり方や考え方が身に付けば、後々役立つと思います」(徳島県 40代男性)寄せられたコメントでは、「聞くまでは自分で考えてもらいたい」という意見が多く寄せられました。また、なかには「教科書を読んだりインターネットで調べたりして、聞かれたときに困らないように予習しておく」という熱心なパパママからの声もありました。筆者の長男もまもなく小学生。たまに自宅で勉強をしているのですが、すきあらば「わからない、答え教えて」と言ってくるので、その都度「もうちょっと考えなさい」と諭しているのが現状です。もしかしたら、「質問されたら教えている」と答えた多くのパパママが、同じような経験をしているのかも。そのうえで、子どもたちの考える力を伸ばしたいと思い、行動しているのかもしれませんね。■勉強を教えることは「親子のコミュニケーション」?勉強を「教えている」と答えたパパやママは23.7%という結果に。具体的にはどのように子どもたちの学習に関わっているのでしょうか。「塾に入れる余裕なんてありませんから、教科書を先読みして学習してから積極的に教えています」(東京都 40代男性)「日々の学校の教科書とノートを私がチェックしています。書き間違いや、きれいに書けているところに絵やコメントなどを入れてあげると子どもが喜んで“もっと書いて!”と励みになるようです」(東京都 40代女性)「小学生の頃は手取り足取り教えていたが、中学生になったらかえって私の方がことわざや計算問題を教えてもらっていました。わからないことをいっしょに考えるのはとても楽しいですし、高校生の今も時事問題を出し合ったりしています」(神奈川県 40代女性)読解問題や算数など、子どもが苦手な教科を中心に毎日教えているという声には、「すごすぎる!」と脱帽しかありません。教える親側にとっても、学習内容を理解し、子どもたちに教える時間を捻出するのには、大変な苦労もあるだろうなと思わずにはいられません。ただ、「一方的に教える」というよりは、勉強の時間を親子のコミュニケーションとして捉えている側面もあるようです。親が勉強している姿を見せるということも、もしかしたら大切な要素の一つなのかもしれません。■勉強を教えないパパママたちの思いとは一方で、「勉強を教えない」理由に関するコメントも集まりました。まずは、「教えられない」という回答に隠された思いをのぞいてみましょう。▼親の状況で教えたくても教えられない「教えることができない」と答えた9.9%の親たちのコメントからは、そのつらい現状が垣間見えてきます。「母子家庭でフルに働き、帰るのが19時を過ぎます。夕飯とお風呂に入れるので手一杯ですが、週に1度はいっしょに勉強するようにしています。ただ、その間も下の子が騒いだりちょっかいを出してきたりで、なかなか進みません」(千葉県 40代女性)「共働きで忙しく、帰ってから家事に追われて宿題を見てあげる時間がありません」(神奈川県 40代女性)「子どもが反抗期で教えられない」という声もあり、仕事や子どもとの関係から、教えたくても教えられないというつらい思いを抱えた親もいるようです。教えたくても、自分が教えられないという場合には、家族で対策を話し合ってみるのもひとつのてかもしれません。学校や塾での宿題でわからないことがある場合には、子どもから先生に質問するという方法もあります。子どもは、「宿題でわからないことを聞くのは恥ずかしい」と思っていることも多いので、子どもに声掛けしてもいいかもしれませんね。▼「あえて教えない」とする真意は?また、2.9%のパパやママは「親は教えないようにしている」と回答しました。「簡単には教えません。まずは自分で調べさせます。教科書や辞書、ノートは、そのためにあるんだということもわかってほしいですし、自分で調べて、答えを得たときの達成感や喜びなどをもとに、その情報をしっかり自分の物にしてほしい」(愛知県 40代女性)「基本的に勉強は教えておらず、まずは先生や友人に聞くように話しています。おかげで長女は先生に躊躇(ちゅうちょ)せず聞けるようになり、先輩や友人と勉強会をしているようです」(佐賀県 40代女性)「内容が難しいし、教え方が学校と違っては困ること。そして一番は親だからどうしても感情が入り、熱くなって説教となってしまうので教えない!」(神奈川県 40代女性)「勉強を教えることで、子どもとけんかになる」という声が多く寄せられ、親子での勉強には“距離が近すぎる”という難しさがあることが見えてきます。さらに、自分が教わったときと学習内容や考え方が変わっているため、子どもを混乱させないようにあえて教えないというパパママも多いようです。たしかに、数十年前に習った方法が現代でも通用するのかはわからないところ。今の時代に即した教え方や考え方があることから、親が教えることで、子どもが恥ずかしい思いをしてしまっては、心苦しいですよね。■子どもの勉強に親はどうやって関わるのか最後に、高校生の子どもを持つパパとママから寄せられた意見を紹介したいと思います。「高校生なので具体的な勉強は教えていませんが、勉強するときには集中するよう、たびたび言っています。また、勉強と遊びにはメリハリをつけること、そしてテスト前にはテスト勉強のスケジュールを必ず立てて、進捗(しんちょく)状況を確認しながら調整することの重要さを教えています」(千葉県50代男性)「教える、教えないに関わらず、子どもを持つ以上は彼らが習う教育の内容はフォローして、自分でも情報更新していきたいと思っています。日本の教育内容やシステムに関心を持ち改良していくのは大人の責任ですから」(東京都 40代女性)これまでの子育てをとおして、それぞれの家庭でどのように勉強と向き合ってきたかが見えてくるような気がします。わが家も、4月から小学生になる長男と年少になる次男とともに、長い長い学習の道がまもなく始まろうとしていますが、どのような勉強方法が子どもにとって一番いいのか、これから探していきたいと思います。家庭での勉強スタイルについては、子どもの個性、親の事情などが複雑に絡み合ってきます。ときには大きく衝突することもあるでしょうし、成長、進学に伴って、どんどんその関わり方は変化していくことだと思います。その都度、その答えをそれぞれの家庭で話し合い、見つけていくことが、子どもの勉強とうまく付き合っていく鍵なのかもしれませんね。Q.子どもに勉強、教えてる?アンケート回答数:4638件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年01月29日ウォンバット母さんこと「もづこ」です。40歳過ぎてこんなこと言うのも恥ずかしいのですが、わたくし人前で話すのが苦手でして…授業中いきなり先生に指されると頭が真っ白になって、ダンマリ…もしくは見当違いの発言をして失笑される…そんな子どもでした。大人になってさすがにダンマリは無くなりましたが見当違いの発言をして場を白けさせるダメっぷりは健在です(汗)なので、できるだけそういう場面を避けてきた人生だったんですが、子どもができてからは逃げることができない状況が増えてきて胃が痛い日々です。先日の幼稚園の保護者会でもいつもは先生のお話のみで終わることの多い保護者会なんですが、その日は先生の呼びかけで近くのママさん同士でグループを作り、おしゃべりすることに…。私はひたすら薄ら笑いを浮かべるばかり。まぁ積極的なママさんが多いグループにいるから、私は喋らずに済むかもしれない…な…なんということでしょう… 一発目からいきなりのご指名しどろもどろになりつつもどうにか答えたと思ったら速攻質問が返ってきました。さすが積極的なママさん、キレが違う。手短に話そうと焦るあまり、はしょり過ぎて全く伝わらないまま会話終了…。冷静になって振り返ればそんな悩むような質問でもないのになぁ…。「ええ、娘はすごく楽しんでましたよー!でもやっぱりまだ体力無いから最後のほうでは疲れてちょっとぐずっちゃって。内容を理解するのはまだ少し難しいみたいだけど、恐竜や昆虫の標本とかに食いついてたから3歳でもそれなりに楽しめると思うしおすすめですよ~!」文字に起こしたらほんの数行のセリフがなぜ出てこない!?サラッと答えて、あわよくば「次回一緒に行こうか」なんて話にまで展開していたかもしれないのに。もはや保護者会後のこういった一人反省会が恒例となっております…。
2018年11月10日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「運動会のお弁当・席取り・わが子の見つけ方…ママが疲れないコツ」 で、“子どもの運動会”に関するアンケートを実施しました。子どもの運動会は、ママががんばらなきゃいけないことが盛りだくさん。場所取りにお弁当、撮影に競技参加や役員の仕事…。天候によっては、炎天下や小雨の中での応援となる場合もあり、いろんなことに気を配らなければならず、毎年、楽しみ半分、憂鬱(ゆううつ)になるママは多いのではないでしょうか。アンケートでは、少しでもそんな負担を減らしながら運動会を楽しむコツや、運動会でのママの失敗談などが集まりました。■やっちゃった! 運動会の失敗エピソード運動会は、親にとって一番気合の入る学校イベントのひとつではないでしょうか。子どもにとっても緊張するイベント。運動会を楽しいものにするためにもママのプレッシャーは大きいと思います。しかも、通う幼稚園や保育園、小学校によって昼食のスタイルや禁止事項、場所取りのルールや父兄の役割が異なってくるので、とくに初めて参加する年は混乱も多いはず。さまざまなことに注意を払わなければならないママは、当然何かを忘れたり、慌てて失敗することも多いわけで…。アンケートでは、そんなママたちの失敗エピソードが多数集まりました。長男が2年生の運動会に、場所取りやら弁当作りやらで、自分の準備がほとんどできずに眉だけ整えて半袖で出発…。数時間、炎天下にさらされていたため、首回り、ほっぺた、おでこが、真っ赤っか! 誰から見ても、「あ! 日焼け止め塗り忘れ?」とわかっちゃうぐらい。今年初めての運動会(幼稚園)でした。私は役員の仕事で園とグランドを行ったり来たり…。なので、主人と主人両親におもな撮影を頼みました。ですが…「男の子はみんな同じ背丈に髪型、自分の子どもがどれかわからない」だったようで、息子が全然映ってない! しかも、慣れない撮影で地面やら人混みやら、どーでもいい写真ばかり映ってる! ガッカリでした。たまたま、通し練習と本番も少し録画していたので、最悪は免れましたが…。運動会でやってしまった失敗は、かなりな打撃。その分、来年は反省を踏まえて行動できるはず! とポジティブに受け止めるしかないですよね…。当日大忙しのママが、なんでも完璧にこなすのは難しいと本当に共感します。■運動会でママを憂鬱にさせるものとは運動会では、義両親や兄弟が来たり、係の仕事をしたりと、緊張する相手とのコミュニケーションを取らなければいけないことが増えがち。準備だけでなく、運動会にはママにとって憂鬱になる要素があるようです。子どもの小学校は、運動会に来られない父兄の子に配慮して、子どもたちは教室でお弁当、父兄は各自自由スタイルでした。周りの家族は、家に帰ったり、近くのラーメン屋に行ったり、スーパーでお弁当を買って食べたりしていました。わが家は、夫と私、姑、実家の父母、義妹と大人6人も毎年観に来ていたので、お弁当を作らない訳にはいかなくて…。姑も実母も義妹も何か作って持ってきてくれるわけでもなく、子ども用にキャラ弁を、大人用にも一人でお弁当を作ってました。毎年運動会は楽しみでもあり憂鬱で、過酷な数年でした。小学校、幼稚園、ともに普段会わないけど顔は知っている程度のお母さんにたくさん会うのが運動会です。会うたびに「おはようございます~今日は晴れて良かったですね~」という会話を何度もしなければならない。お互い移動中なら挨拶だけでいいももの子どもの演技待ちなどで立ち止まっている場合、微妙に顔見知りだと無言も気まずい。運動会、席取りやお弁当よりもこのことが一番のストレスです。■現代の運動会ではこんな光景が広がることも…運動会で親の力がもっとも入るのが、「場所取り」と「お弁当」かもしれません。しかし、そこにはママたちが子どもの頃には想像しなかった光景が広がっている場合もあるようです。初めての運動会。場所取り、駐車場に入るのは7:50からとなっていたので、7:50に自転車で行ったらすでにほとんどの席が埋まっていた! 「あれ? ルールは?」「守らない人勝ち?」と、少しムカついたので運動会のアンケートに匿名で怒りをぶつけましたー。ついにこんな田舎でも、運動会のお弁当を出前にする人がチラホラ! 昼時校門に、お寿司屋さん、ピザ屋さん、お弁当さんのデリバリーの車が! びっくりしました。今後はそうなっていくのかなぁ?場所取りもお弁当も、明確なわかりやすいルールで、時代に沿って見直しされていけるといいですね。場合によっては近隣住民の方の迷惑になる可能性もあるので、学校からの通達を守り、子どもたちの手本となれるようパパママもマナーを向上させていきたいものです。■「運動会でわが子を見つけられない!」を防ぐにはちゅいママさんの記事にもあるように、「わが子を見つけられない!」ケースが多発するのが運動会。同じ体操着に同じ帽子を被っているのはもちろん、同じ背格好の子どものなかから、わが子を見つけるのは至難の業です。ママたちがしている “子どもの見分け方” をご紹介します。運動会でわが子(女の子と男の子)をいち早く発見できる私なりの方法は、女の子は髪の毛のヘアゴムを蛍光のピンクにする。帽子をかぶっても見えるように三つ編みなどをして毛先の方にもヘアゴムがくるように結ぶ。男の子は、靴下をハイソックスで、色や模様がハッキリしたものを履かせる。そうすれば、カメラで撮影するときも見つけやすいですよ。祖父母に子どもの特徴(蛍光ピンクのヘアゴム、靴下の色)をあらかじめ伝えておけば誰でもパッと見つけられます。派手な靴下や靴作戦を実行しましたが、6年生は組体操の時に裸足になってしまうので、「どこや? どこや?」と探して大変でした。でも最近はどの辺りで踊るとか、徒競走は何番目の何レーンですとか書いた用紙をもらえるので、かなり楽になりました。■運動会で“ママが疲れない”ための工夫集まったコメントを読むと、運動会で親がやること、気を使う範囲が多いことがわかります。ちゅいママさんのように、仕事でパパが行けない場合、さらにママの負担がアップすることも…。アンケートには、ママたちが少しでも “疲れないためにしている工夫” が寄せられました。お弁当箱や、皿、箸なども、全部そのまま捨てられる物にして、食べたらゴミ袋に入れて帰る! 100均で可愛い容器いろいろあります。人数多いなら、オードブル用の容器を使ったら豪華に見映えします。飲み物も、小さい子以外はペットボトル! 帰ってから洗ったり片付けたり、絶対嫌ですー。そして夕食は、「がんばった子どものご褒美」と言って、焼肉外食に限ります!帰ったあとの泥体操服の洗濯や晩御飯の買い出し、さらに料理やらの家事が疲れを増長させます。ちなみに、子どもが幼稚園年少で運動会のときは、出番が少なく閉会式まで2時間以上待ち時間があり疲れはてて全員で途中で帰りました。ほかにも、パパ単身赴任のためママひとりで運動会を乗り切った方からは、「各競技で子どもの立ち位置や移動についてリサーチすること、写真かビデオかの撮影方法を決めておく」など、準備に力を注いでいるというエピソードも。当日慌てないことも、ママの疲れを減らす一つの方法かもしれませんね。ちゅいママさんの記事の「運動会は信じられないくらい疲れる」という言葉に、強くうなずいた方、多かったのではないでしょうか。筆者も、先日行われた息子の運動会では、体はもちろん気疲れもして、帰宅後には猛烈な眠気に襲われ何もする気力が起きませんでした…。場所取り、食事、つきあい、夫との関わり。いろんなことが噴出する運動会。体力的にも精神的にも、ママにとっては本当に大変な1日だったりします。でも運動会は、その日のために練習した子どもの成果が見られる日であり、子どもにとっても大切な日。だからこそ、ママとしても“がんばりたい”と思う部分には、ぜひ力を注ぎたいと思っていることでしょう。その分、ラクできることやそこまでこだわりが強くない部分には、手を抜くなどしてママの負担が少しでも軽くなり、楽しめる運動会になるといいですね。Q. 「子どもの運動会」のエピソードがあれば教えてください。回答数:29アンケート集計期間:2018/10/26~10/29
2018年11月08日30歳になると今後の人生や女性としてのあり方など、いろいろなことを考える節目の時期とも言えますよね。どんどん老け込んでいくのではなく、今以上にもっと輝かしい女性を目指したい!そんな憧れを手にするためには、生き方をじっくりと考え直してみましょう。30歳からもっと輝くためにしておきたいこと出典:byBirth女性として節目とも言える30歳は、仕事や恋愛、今後の人生についてなど、いろいろと考え直すにはベストな年齢。20代の時のようにノープランで行き当たりばったりの生き方ではなく、30代は地に足をつけた生き方をしなくてはなりません。そのため今までとは違うステージへとステップアップするためにも、どうしていくべきなのかを向き合って考えておく必要があります。そこで、輝かしい女性を目指すためにしておきたいことをご紹介します。具体的なプランを練る出典:byBirthまず30歳になったらやっておきたいのが、これからのライフプランを練ること。一年単位で具体的な目標ややりたいことを書き出します。「結婚をしたい!」などの目標でもいいですし、「沖縄の海に行ってダイビングをする!」などのやりたいことでもOK。大きな夢や小さな夢に関わらず、とりあえず自分の頭の中を整理してみましょう。頭の中だけで考えるのではなく実際に書き出して目に見えるようにすると、そのプランをより成功させるための努力や行動を起こせるようになります。特に何も考えずその場しのぎで過ごしてこれた20代とは違い、30代に突入したならしっかりと考えてから行動をできるくらいの“余裕”を持つことが大切。無駄な時間を過ごしてしまったり後悔をしないためにも、まずは一度今後の人生について考えるようにしてみましょう。自分らしさを大切にする出典:byBirthメイクやファッションにおいて、流行を取り入れたり好きな芸能人を真似したりするのは、誰しもやったことがあると思います。もちろんトレンドのアイテムを持ったりメイクをしてみることは、オシャレが好きな女性にとって欠かせないことではあります。でも、30歳になったなら“みんながしていること”よりも“自分らしさを大切にすること”を意識しましょう。シーズンごとに移り変わるトレンドが、必ずしも自分に合っているとは限りません。ただ今流行っているから、などの理由だけでしているのであれば、それは自分らしいとは言えません。魅力的な大人の女性は、自分の良い部分と悪い部分をきちんと理解した上で、オシャレを楽しんでいます。トレンドに左右されずに自分に一番似合ったファッションやメイクを追求して、ブレないようにすることが本当のカッコイイ女性と言えるでしょう。「一生モノ」を手に入れる出典:byBirthプチプラな服やコスメなど、安くてもかわいいモノはたくさんありますよね。まだ金銭的に余裕がない若い時には特にありがたい存在でもありました。30歳になったらそんなプチプラアイテムを取り入れながらも、「一生モノ」の何かを手に入れてみませんか?一生モノとは、生きている間ずっと大切に使えるモノのこと。もし自分が使わなくなったとしても、子どもやその次の代にまで大切に使い続けてもらえるような質の良いモノ。例えば高級ブランドのバッグやアクセサリーが、女性としては使いやすいですよね。今までの自分へのご褒美と、これからさらに頑張るための活力として、奮発してゲットしてみると良いでしょう。柔軟な心を持つ出典:byBirth自分らしさやポリシーなどを持つことが大切とは言っても、人と接する時や新しいことにチャレンジする時は柔軟な心を持っているようにしましょう。「自分とは相性が悪そう」や「こんなことやっても意味がない」などと勝手な先入観を持ってしまうのではなく、柔軟な心を持てばきっと可能性は広がり、楽しい経験をできるようになります。年齢を重ねるにつれ、いろいろなことに臆病になってしまい消極的な行動を取りがちですが、そうではなく積極的にチャレンジをしたりたくさんの人とコミュニケーションを取るように心掛けておきたいものです。お金の使い方出典:byBirth今まではあればあるだけ使っていたお金。これからはそんな無計画な使い方はしないように、お金のかけるべき所とかけなくてもいい所を明確にする必要があります。30歳になってお金をかけてでもしておきたいのが、美容と食事。お肌は20代の頃よりも不調を感じやすくなる年齢なので、しっかりとケアをしてあげなくてはいけません。シミや乾燥、小ジワやくすみなども感じるようになると、美白やアンチエイジング効果のあるスキンケアを使うことがオススメ。また、食事はお金をかけるというよりは質の良いバランスのとれた食生活にしていくようにしましょう。外食ばかりや偏ったものしか食べないような食生活をしていては、いつか体調を崩してしまいます。30歳になったことをきっかけに食生活を改め、栄養面を気にかけた料理を作ったり、体の内側から美しさや健康を保てるように意識しましょう。服に関しては、無駄にたくさん買いあさるのではなく、ワードローブには本当にお気に入りの服を数着、いろいろなパターンで着こなせるような楽しみ方をすると良いでしょう。30歳からはもっと女性として輝こう!出典:byBirth30歳を迎えると、なんとなくテンションが下がってしまう人も多いと思いますが、「女は30歳から!」と言われるように、まだまだこれからが女性として輝かしい人生を送ることができるのです。見た目も中身も魅力的なオーラを放てる、そんな生き方を目指してみませんか?
2018年09月11日これまで2,000頭を超える動物を保護し、新しい家族とのマッチングをしてきた動物保護団体ランコントレ・ミグノン主宰の友森玲子さん。前編記事では、ご自身が幼少時にどう動物と過ごしてきたかを中心に伺いました。後編は、家庭のなかで子どもと動物がうまく共存していくための心構えや注意すべき点について。“動物が先”か“動物が後”か、動物を迎え入れる時期によって、親として考えておくべきことに違いがありそうです。友森玲子(とももり・りょうこ)さん1977年、東京生まれ。東京都動物愛護推進員、トリマー、動物看護士、ペット栄養管理士、サプリメント管理士、リンパケアマスター。動物病院に勤務後、2002年にペットサロンを開業。07年、動物愛護団体『ランコントレ・ミグノン』を立ち上げ動物の受け入れと譲渡を開始、600人に及ぶボランティアとのネットワークを築く。14年、ペットサロン、クリニック、保護施設が一体となった『ミグノンプラン』をオープン。年間何頭の動物を保護できたかを報告する異例の株主総会が話題に。動物の保護活動に楽しく真摯に取り組んでいる。HP: Facebook: rencontrermignon2 Instagram: @petmignon ■動物のいる家庭に赤ちゃんが加わる“動物が先” の場合ママが出産直後は、突然あらわれた赤ちゃんの存在で動物にストレスがかかるといわれているものの、その期間さえ上手に乗り越えれば、基本的にさほど心配はいらないようです。「環境にすでに動物がいると、それが当たり前すぎて、子どもは動物に対して過剰な興味をもたないんです。心配する親御さんもけっこういらっしゃいますが、私がこれまでいろいろな動物を保護してきて感じるのは、精神が安定していればどんな動物も幼い個体に対して優しいということ。守るべき対象だと本能で理解しているようです。だから、子どもとの関係は意外にうまくいくケースが多いですね」ただし、動物と赤ちゃんをいきなり引き合わせるのはNG。まずは赤ちゃんの鳴き声を隣の部屋で聞かせて、動物が興味をもって自分で見にくるまで放っておくのがいいようです。無理やり引き合わせたり、並べて一緒に写真を撮ろうとしたりするのは論外! 犬でも猫でも、一発で子どもが苦手になってしまう可能性大です。その動物なりに新しい家族を受け入れるタイミングがあるので、辛抱強く委ねましょう。■子どものいる家庭に動物を迎える“動物が後” の場合一方、こちらは注意が必要。子どもが動物に干渉しすぎてストレスをかけてしまうことが多々あります。動物を迎え入れる際には、子どもが自制できるかの見極めが重要です。たとえば、譲渡会に訪れて多数の犬猫を前にしたとき、触りたい気持ちを抑えられるかどうか。人間と同じで、犬や猫だって知らない人に突然触られるのは怖いもの。また動物は、一時預かりボランティア宅など普段はそれぞれ別の場所で暮らしているので、触ることで感染症をばらまいてしまう事態にもなりかねません。「そういう理由で、譲渡会ではやたらに動物に触らないようにとお願いしているんですが、それを聞いて納得して我慢できる子もいれば、自分の気持ちが勝って、親の目を盗んで触ってしまう子もいます。でも見ているかぎり、親子関係がうまくいっている人は、子どもに対する説明も往往にして上手ですね。すると子どもはちゃんと納得して、むやみやたらに触ったりはしないんです」まずは動物を前にしての親子でのやりとりが、実際に動物を迎え入れられるかどうかの判断基準になりそうです。そして、動物の寿命が尽きるまで続く彼らとの生活についても事前にイメージしておかなければなりません。いざ動物を迎えたら、子ども天下ではなくなります。ときには動物優先になる場面だって出てくるはず。そんなとき、子どもがきちんと我慢できるかどうか。それによって不満を溜め込むのではなく、動物のためになって良かったなと思えるかどうか。これは言い換えれば、動物と暮らすと、自制心やストレス耐性を養うことにもなる、ということでしょう。■家族みんなが幸せになるために。必要なのは「親自身の理解」愛情も、社会性も、死生観も。動物とともに暮らすことで学べることは限りなくあります。「相手の立場になって、理解する。共感や想像の力がつくので、子どもが動物と暮らすのはとてもいいと思います」と友森さんも言います。ただ、親に理解がないと、子どもが動物にストレスを与える行動をしてしまい、それに動物が反撃して咬んだり引っ掻いたりして、子どものほうも動物を嫌いになって……という悪循環に陥ってしまい兼ねません。だからこそ、なんでも無邪気に欲しがる子どもに対して、親が教えることにしっかり責任をもち、時間をかけられるかどうか。子どもに対してというよりも、親としての自身への忍耐と覚悟が必要なのかもしれません。加えて「子どもは、親のやっていることをしっかり観察しているんですよね。親が動物の世話をていねいにしていても、なおざりにしていても、子どもは見て、真似をします。自分たちが子どもにいいお手本を示す時間的、体力的余裕があるかが大事です」。■最期まで向き合うまた、子どもが小学校に上がったタイミングで、犬や猫を飼おうと考える人も多いのでは? そんなときには、子どもの成長と動物の寿命を照らし合わせて人生設計をしたほうがいい、と友森さん。たとえば犬の寿命が15年ほどだとすると、子どもがちょうど大学受験の頃に、犬が病気になったり介護が必要になったりする齢になります。家庭内で大変なことが同時期に重なってしまう。中年の犬猫を飼うことがおすすめなのは、そうした理由もあるのです。「そうすると、子どもが中高生の思春期に犬猫は寿命を迎える。その頃ならば子どもはまだ実家にいて、最期のときに立ち会うことになりますよね。どうやって動物の病気や介護と向き合うか、どう看取るか。そこまで体験することで初めて、動物を飼ったことによるすべてを学べると思うんです」中年の動物を迎える良さは他にもあります。子犬を飼った経験のある人には自明ですが、いたずらはするわ、粗相はするわ、そのエネルギーの高さといったら想像以上! 投げ出したくなるほど世話が大変なのですから。「ただでさえ子育てで手一杯なのに、子どもも動物も大騒ぎではものすごーく大変(笑)! せめて動物のほうだけでも落ち着いていてもらえれば、ずいぶん楽だと思いますよ」■選択肢があるということ動物を飼いたいと思ったとき、保護動物を迎えるという方法があることを知っていますか? ランコントレ・ミグノンをはじめ動物保護団体は全国にあり、ホームページで保護動物の情報を発信したり、譲渡会を開催したりしています。保護動物には、飼育放棄や迷子だけでなく、被災した子たちもたくさん。あなたが新しい飼い主になることで、行き場を失ったそんな彼らに道が開かれます。 「小学校に出張授業の“いのちの教室”をしにいくことがあるのですが、そこで子どもたちと話すと、病気や老齢の動物に対して理解があって、抵抗なく受け入れてくれるものだなと実感します。子どもが初めて飼う動物だから子犬・子猫がいいに違いないって親は勝手なストーリーを描きがちなんですけど、実際、子どものほうはこだわっていないと思いますよ」我が家の雰囲気と波長が合う子や、ライフスタイルと合う子。個性豊かな動物たちのなかから、あなたのおうちにぴったりな1頭との出会いがきっとあります。そうすれば、あなたも動物も、家族丸ごと、もっとハッピーになるに違いありません。いぬねこなかまフェス2018~動物愛護週間に集まろう~友森さんが代表を務めるミグノンプラン主催による、動物愛護について広く知ってもらうためのイベント。各界の動物好きが集まり、講演やライヴなどが披露されます。チケットの売上利益はランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代に使用されます。日時:2018年9月9日(日)場所:昭和女子大学人見記念講堂出演者:akiko、石田ゆり子、糸井重里、スティーヴ エトウ、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、畠山美由紀、町田康、水越美奈、矢崎潤、渡辺眞子、友森玲子問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)※2018年度イベントは終了しました→ ※2021年度の「いぬねこなかまフェス」チケット情報 >> 『ミグノンプラン』について動物病院、保護シェルター、ペットサロンを備えたミグノンプランは、東京メトロ北参道駅からすぐ。犬、猫、うさぎの譲渡会は第2日曜日、第4土曜日に開催しています。現在、トリマーとボランティアを募集中!住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-3-5譲渡会などの詳細は HP をご確認ください。
2018年08月31日5人の子どもたちの日常を、ありのままに映すドキュメンタリー映画『子どもが教えてくれたこと』が7月14日(土)に公開されます。主人公である5人に共通するのは、大きな病を抱えていること。そして、毎日を精一杯生きていること。治療をしながら、まっすぐに生きる彼らが気づかせてくれるのは、自分の人生を愛することの素晴らしさ。思いどおりにいかない育児を嘆く私たちに“必要な何か”をそっと教えてくれます。■娘を病気で亡くした女性が撮る“子どもの生きる力”監督は、自身の子どもを病気で亡くした過去があるフランスの女性ジャーナリスト・アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。自らの経験をもとに、子どもの持つ力を映し出した本作は、フランスで23万人を動員する大ヒットとなりました。主人公は、お芝居が好きなアンブル、サッカーの練習に勤しむカミーユ、大人びたしゃべり口調が印象的なイマド、親友の少年と病院を駆け回るシャルル、植物に詳しいテュデュアルの5人。それぞれ治療を続けながら、毎日を力強く生きている5歳~9歳の子どもたちです。映画を撮る際、監督は「似たような環境で暮らす子どもたちではなく、住む場所もバックグラウンドも異なる子どもたちを映し出したい」と願い、たくさんの子どもたちと会うことから始めました。つまり登場するのは、まったく違う場所で、違う病と闘いながら、異なる人生を歩む子どもたち。そんな彼らに共通するのは、自分の病を受け入れ、ポジティブな毎日を送っていること。劇中にナレーションはなく、自身の病状についても子どもたちの口で語られます。けれども彼らは決して悲観的ではなく、淡々と、時にはユーモアを交えて病気について伝えてくれる。大人である私たちが想像する以上に、子どもたちはたくましく、生きる力に満ちあふれているのです。■子ども目線で見つめる、ありのままの日常子どもを主人公としたドキュメンタリー作品は、親、医師、教師といった大人目線も含めて描かれる作品が多いなか、この『子どもが教えてくれたこと』は終始、子ども目線でストーリーが進みます。誇張するわけでも、押し付けるわけでもなく、ただただナチュラルに子どもたちの日常を映し出すのです。それは、病状についても同じ。仲間と力強く走り回り、とびきりの笑顔がスクリーンを彩る一方で、思わず目を背けたくなるような治療の現実までも描かれます。なぜなら、それが彼らの日常であるから。つらい治療に顔をゆがませ、涙する子どもたちの姿には、子を持つ親であればいたたまれない気持ちになることは避けられません。けれども病気と向き合いながら、自分のできること、やりたいことを存分に楽しむ…。そんな彼らの人生は清らかで、私たちに“今を生きることの喜び”をやさしく教えてくれるのです。■子どもたちを支え、支えられる家族たち映画には、子どもたちの周囲にいる仲間や友人、家族も登場します。とはいえ、両親に子どもの病気についてインタビューするシーンなどはなく、子どもとの関わりがさらりと映るのみ。ここでも、あくまで子ども目線です。だからこそダイレクトに伝わるのが、子どもたちが持つ“愛にあふれた思いやり”の心。とりわけ、イマドが父親に「(移植手術をすれば)病院にもこなくなって、パパを疲れさせずに済む」と無邪気に話すシーンには、なんとも言い表せない複雑な感情が込み上げます。監督はこの映画を制作するきっかけについて「病気の子どもを持つ家族は、子どもたちの生き方に勇気づけられ、支えられているんだ、ということをひとつの作品として描きたい」と語っていますが、大きな愛持って生きる子どもたちは、家族を支える特別な存在であることは間違いありません。そしてそれは劇中の子どもたちに限らず、私たちの横で泣き、笑い、時にはママを困らせる、すべての子どもたちにいえることではないでしょうか。■「愛してくれる人たちがいれば 幸せ」心に刺さる言葉の数々劇中にちりばめられた、個性豊かな子ども達の言葉もまた印象的。「病気だからって不幸なわけじゃない」「死んじゃったら、その時はもう病気じゃない」「うまくいかないことがあってもなんとかなるわ。それが人生よ」…子どもたちの飾らない言葉は、達観しているようにも感じる一方で、純粋すぎるほどに純粋です。「悩みごとは脇に置いておくか、つきあっていくしかないの。愛してくれる人たちがいれば、幸せだわ」――。弱音を吐くこともある、つらいと嘆くこともある。それでも、自分自身の人生を愛し、エネルギッシュに生きる彼らの一言一言は、私たちの心にストレートに響きます。『子どもが教えてくれたこと』が伝えるのは、「病気の子どももがんばっているのだから、あなたもがんばらないと」そんな安直なメッセージではありません。病を患いながら生きる彼らには、たくさんの制限があることは事実。けれども、彼らが生きる世界はとてつもなく広く、大きな希望が広がっています。豊かに生きるというのはどういうことなのか。彼らの生きる姿を目にしたら、自身の心から湧き出す勇気、希望、愛情、幸福、感謝…たくさんのものが詰まった涙が、頬を伝うかもしれません。そして、何ものにも代えがたい尊きわが子を「愛してる」と、心の底から抱きしめたくなるはずですよ。映画『子どもが教えてくれたこと』主人公は、病気を患う5人の子どもたち。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。家族とのかけがえのない時間、学校で仲間達と過ごすひと時。彼らが発する言葉、そして生き方は、観る者を勇気づけ、パワーを与えてくれる。公開情報:7月14日(土)シネスイッチ銀座 ほか全国順次ロードショー公式サイト:
2018年07月12日子どもが産まれたら考えなければいけないのが、教育資金のこと。銀行預金や学資保険などお金の貯め方はさまざまですが、いったいどれくらい必要なのかご存知ですか?親向けのマネー講座や保険会社の資料に載っている教育資金の目安は、ほとんど国内の学校に通うことを想定したものばかりです。ですが、グローバル化が進み、国も英語教育の改革を進めている今、自分の子どもが海外への留学を希望しないとも限りません。そこで、いくつか英語圏の大学をピックアップして留学費用の相場を調べてみました。子どもの教育資金を考えるにあたって、留学費用についても知っておきましょう。ズバリ、留学費用っていくら?海外の大学も日本の大学と同じように、国公立か私立か、また学部によっても費用に大きな差があります。ざっくりとした目安ですが、英語圏5カ国の1年間の学費・生活費の相場は以下のとおり。・アメリカ学費/US$6000~40000(1US$=110円/66万円~440万円)生活費/US$10000~15000(1US$=110円/110万円~165万円)・イギリス学費/£4000~21000(1£=150円/60万円~315万円)生活費/£9000~12000(1£=150円/135万円~180万円)・オーストラリア学費/AU$9000~18000(1AU$=80円/72万円~144万円)生活費/AU$18000~20000(1AU$=80円/144万円~160万円)・ニュージーランド学費/NZ$14000~$21000(1NZ$=75円/105万円~157万5千円)生活費/NZ$12000~$15000(1NZ$=75円/90万円~112万5千円)・カナダ学費/C$2000~$16000(1C$=80円/16万円~128万円)生活費/C$15000~20000(1C$=80円/120万円~160万円)<StudyLink『How much does it really cost to study abroad?』より抜粋>アメリカやカナダの大学は日本と同じで4年制が基本ですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドは3年制です。在学年数が多いと、やはりそれだけ費用もかさみます。特にアメリカは日本人の留学先として人気がありますが、日本と比べても学費が高額で、世界一学費の高い国と言われているそう。もし自分の子どもがアメリカの大学に留学するなら、生活費と合わせて年間350万円くらいは見越しておいたほうが良さそうです。日本の大学と比べると…?海外の大学と日本の大学を比べると、どれくらいの差があるのでしょうか?日本の大学の学費・生活費の年間平均額を調べてみました。・国立大学学費/64万7700円生活費/85万1700円(合計149万9400円)・公立大学学費/66万6300円生活費/75万6600円(合計142万2900円)・私立大学学費/136万1600円生活費/61万6600円(合計197万8200円)<独立行政法人日本学生支援機構『平成26年度学生生活調査報告」より抜粋>私立大学に行った場合、学費+生活費の年間平均額は約200万円。こうしてみると、日本の大学も海外と変わらないくらい高いですね。筆者が参加した育児支援センターのマネー講座では、「子どもが大学に入学する時点で500万円の教育資金を目標に準備しましょう」と言われました。私立大学の学費が4年間で約544万かかるとすれば、9割くらいカバーできる金額です。留学する場合、アメリカ以外の国でも大学によっては生活費と合わせて年間300万円ほどかかります。3年制の大学だとすると、総額900万円くらい。そのうちの9割を入学前に準備するなら、約800万円もの教育資金が必要です。海外にも奨学金制度はある?子どもの教育資金が足りない…!そんなときに利用できるのが奨学金制度。子ども自身が返済主となり、卒業後に返済するのが大まかの仕組みですが、海外にも同じような制度が存在します。筆者の夫もイギリスの奨学金制度を利用して留学しましたが、物価の高いイギリスでは生活費が高額になるため、大変助かったそうです。夫は大学卒業後にすぐ日本に移住しましたが、日本の金融機関を通じて特にトラブルなどはなく、返済することができました。在学中は利息がつかないタイプ、在学中でも利息が上がっていくタイプなど国によって主流となる奨学金制度が異なるため、実際に利用する際には調査が必要。将来、子どもがどのような進路を希望するのかは分かりません。その時になってあたふたしないよう、今からコツコツと準備しておくことが大切です。さまざまな可能性を視野に入れて、教育資金のことを考えておきたいですね。<参考資料:StudyLink><参考資料:独立行政法人日本学生支援機構><文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年06月25日親は子どもに、どうしても期待してしまいます。親心で、しかたのない部分もあるでしょう。「わが子には、しあわせな人生を歩いていってほしい」、これは誰もが願うことですからね。ただ、問題なのは親の考えるしあわせと、子どもの思うしあわせが違う場合もある、ということなの。親子といえども別々の人格。能力や好み、考え方が違っていて当たり前なんですね。親はどうしても自分の信じる、しあわせの形に子どもを合わせたがります。親が勝手にレールを引いて、この道を行けば絶対にしあわせになれる、と子どもに押しつけてしまうのね。もちろん、子どもを導くのも親の役目。「この子のためになる」と思ったことを積極的にやらせてみるのはいいことです。いろいろなチャンスを与えてあげられるのは、素晴らしいことだと思うのよ。でも、その子が望まないことをムリにやらせるのは親のエゴでしかありません。子どもが興味をもっていることを見つけ、それを伸ばしてあげることが大切なのではないかしら。とくに、子どもが自分から「やりたい!」といったものは、なるべくやらせてあげてほしいわね。というのも、そこで親が口をはさんでやめさせてしまうと、子どもの意志や責任感を育てるチャンスをつぶしてしまうのね。物事を自分で決めたからには、最後までやり遂げなければならないし、自分の言葉に責任をもたなければいけません。親が認めたことだけをやる場合「自分がいい出したことじゃない」「やらされてる」という気分が抜けないため、どうしても甘い考えになりやすいのね。「途中でやめるのも仕方がない」とか「自分が選んだわけじゃないんだから」など、いくらでもイイワケができてしまうんです。 すると、最後までやり通す力や責任感も育ちにくくなる…。もちろん、危険が伴うようなことまで何でもかんでもやらせればいいというものではないけれど、子どもが自分から何かを始めたがったら、なるべく親は口をはさまないことが大事。意志と責任について学ぶ、絶好の機会ととらえましょう。また、意志の力と責任感をもつことの大切さがわかっていれば、自分で自分のしあわせを見つけられますからね。子どもたちは、いつまでも子どものままではありません。成長したら自分自身の足で生きていかなければならないんです。いつまでも親がレールを引き続けていくことはできないのよ。子ども自身が見つけたしあわせに沿って人生を歩いていけるのが一番なんじゃないかしら。しあわせの形は人それぞれ。自分で自分のしあわせを見つけていける力が、子どもにとって必要でしょう。 この先、仕事とどのように接していくべき? 現状の悩み/飛躍のとき
2018年06月22日親は子どもに勉強してほしいという思いがありますが、現在の世の中にはゲーム機があふれています。据え置き型、持ち歩けるもの、さらにはスマホなど…、ゲームを子どもから遠ざけることは難しい時代です。ゲーム機は与えたくない、与えるとしてもまだ早い、何歳からにしようなどと考えるママは多いでしょう。我が家にもゲームを欲しがる年頃の子どもがいます。昨年のクリスマスにどうしようか考えた末、希望のゲームを与えました。その後の体験を記したので、参考にして下さい。ゲームを与える?与えない?親の葛藤いつからゲームを与えるかということについては、様々な意見があると思います。例えば園児については「ゲームのことばかりになってしまうので与えない」という意見や、「比較的親の意見に耳を貸す幼児のうちからルールを覚えてもらう」という意見もあるでしょう。私は少なくとも小学校に入学してからと思っていました。しかし上に兄弟のいるお友だちからゲームの話を聞いたり、年上の従妹の家でゲームをしたりする機会があることで、本人がゲームを欲しがるようになりました。欲しくなるといつもゲームの話をするようになりました。与えずに我慢をさせるという選択もありましたし、与えたことで更にゲーム熱が高まってしまうのでは?という不安もありました。しかし抑えつけすぎてかえって反発するかもしれない、避けていてもこのような時代にはいずれ与えることになるのではと思い夫婦で話し合った上、年長のクリスマスに据え置き型のゲーム機を与えることにしました。ゲームを与えた後の変化ゲームを与えるにあたっては、1日1回、時間を決めること、ゲームの前後どちらでも構わないのでワークを必ずやることを約束しました。まずプレイ時間については、ゲームの状況で数分オーバーすることはありますが心配していた「終わりたくない」「もっとやりたい」などのように愚図ることはありませんでした。終了時間については始める前に「何分まで」と本人の口から言わせ、前に時計も置いてプレイしています。ゲームに夢中で終了時刻を私が教えることが多いですが、徐々に自分で終われるようになってほしいと考えています。ゲームを始める時間についても、1日1度と決めているので午前中にやりたくても「今はまだやらない」と自分でいつやるかを考えるようになりました。また、意外だったのは普段の生活にも変化が表れたことです。ママからのお願いについて張り切って行うようになり、ワークも以前よりしっかりと取り組むようになりました。ゲームを与える以前は描く絵もゲームのことばかりだったのですが、ゲームに熱を上げる前と同様に色々な絵を描くようになりました。好きだった図鑑離れを心配していましたが、より熱中して読むようになりました。すごろくや百人一首、トランプなどのアナログな遊びも楽しんで行っています。あくまで私の考えですが、やりたいことを我慢ばかりするのではなく満たされることでゲーム以外の生活も楽しめているのかなと感じています。成長につれ変化もあると思いますが、極力本人の意思で管理できるよう見守っていきたいと思います。東大生もゲームをやっていた「東大生は子どもの頃ゲームをやっていた子が多い」というのを以前聞いたことがあり、今回調べてみました。2016年に東大新聞社が現役東大生357人に調査した結果では、「小学生の頃ゲームについてのルールがあったか」という問いで、ゲームを禁止されていたのはわずか20人。「ルールがない」という答えが約44%の158人と一番多いものでした。次いで多いのが「時間制限」で119人でした。ゲームについてルールを設けず遊ぶ子や、時間だけ決めていたという子が多かったことが分かります。「親とゲームの関わり方について話し合ったか」については「はい」という答えが半数以上の196人。ルールを決める際は親が一方的に押し付けるのではなく、子どもも納得した上で決めることが気持ちよく取り組める要因ですね。更にゲームをした場所については、リビングが最も多く65%という結果でした。リビングで行うことで親の目が届くだけではなく、「ゲームの話題で親睦が深まった」などコミュニケーションツールとなる場合もあるようです。子ども2人を東大に入れたことで有名な大岸良恵さんも、子どものゲームについては制限を設けなかったと語っています。大切なのは親が口出しをしないことで、自分で管理・コントロールする力を養うことなのですね。ゲームの扱いについてはそれぞれの意見があると思います。私も悩みましたが結果的には今のところ後悔はしていません。環境や子どもの性格なども様々だと思います。こんな例もあるということで、1つの参考にしていただければ幸いです。
2018年02月08日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「どこに出しても恥ずかしくない子でいなさい!」「人に迷惑をかけない子でいなさい!」幼い頃からこんな風に言われ続けて育った人が、やがて母になり、生まれた子に障害があると知ったら…。子どもの障害について、幼稚園の先生やママ友などになかなか言えない人もいます。「障害があることは恥ずかしい」という気持ちがどこかに潜んでいるのかもしれません。Upload By 立石美津子ダウン症候群であったり、障害が重い場合は、理解を得られやすいためか、周りに伝えたり相談したりできる人も多いようですが、自閉症児の場合は見た目でわかりにくいこともあり、わが子の障害を周りに伝えず、知的発達の遅れがあっても療育手帳を取らないで隠し通そうとする人もいます。けれども、これでは親一人で孤軍奮闘して頑張らなくてはならない事態に陥ってしまいます。福祉は自己申告制、役所からの案内を待たずに行動を障害のある子のいる家庭に、役所から「3歳になったら療育手帳を取り、必要な支援を受けてください」といった連絡は来ません。税金の滞納があれば督促状が送られてきます。障害基礎年金は年収が一定額越した時点で段階的に支給停止になります。けれども、税金の戻し(例えば、確定申告時に医療費控除を受け、還付金を受け取ること)などは、自分から申請する必要があります。これと同様に、親が自分から動かないと、障害のある子に必要な支援については、役所からの案内はこないのです。療育手帳や身体障害者手帳などを持っていると…・ヘルパー派遣を受けられる・特別支援学校への入学許可が出やすい・法定雇用率の中で就労できるなど、様々な支援を受けることができます。「診断を受けて療育手帳を取得して、障害者のレッテルを貼られてしまうと伸びるものも伸びなくなる」という考えでいると、かわいそうなのは子どもだと私は思います。療育手帳がないために、支援の網の目からこぼれ落ちてしまう可能性が高まるからです。手帳を持っているだけではダメ、使える支援制度について知ろうけれども、療育手帳を持っているだけでは実は不十分なのです。なぜなら手帳取得者に対して、「お子さんに合った、こんな支援がありますよ。あんな支援がありますよ」と親切に細かく連絡は来ないからです。そうなると、受け身の状態で待っていればよいのではなく、自ら役所に出向くなど、受けられる支援を調べる姿勢が必要になってきます。その一つの例が「自立支援医療制度」です。私の住んでいる自治体では中学3年生までは医療費は無料です。しかし、高等部になると3割負担となります。実は、「精神障害や発達障害などで、それに関わる医療機関に係る場合、自立支援医療受給者証を発行してもらうと薬や診察代は1割負担」になります(所得に応じた、月当たりの負担上限額も設定されています)。でも、これを知らない人がたくさんいます。参考:自立支援医療制度の概要 l 厚生労働省Upload By 立石美津子東京都の場合、交通費は愛の手帳を提示すれば割引になります。また、都営交通(都営バス、都営地下鉄、都電など)は本人は無料になります。しかし、これは区役所に行き「都営交通無料乗車券」を申請し、受け取らなければ無料にはならないのです。Upload By 立石美津子私も上記2点は友達から教えてもらい役所に申請に行きました。これ以外にも自己申告によって受けられる支援がたくさんあります。親だけで頑張りすぎないで、周囲にSOSを出すことも視野に入れてつまり何が言いたいのかと言うと…我が子に障害があるとわかったら、隠したり、「親の力だけで何とかしよう!」と頑張るのではなく、「うちにこんな子が生まれました。皆さん気にかけてください。助けてください」とSOSを出す姿勢が大切だと言うことです。多くの場合、親が子どもより先に死ぬことになります。親亡き後は、様々な支援に頼らなくては生きていけない子ども達です。幸いにわが国は、社会と接点があれば、どこかで救ってもらえる体制が準備されています。でも、そのつながりは親が作っておかなくてはならないのです。だから、子どもを囲い、隠すのではなく、発信してほしいと思います。先日、読んだこの二冊の本には、障害のある人が受けられる支援や、親が元気なうちにしておくべき準備にについて具体的に書いてあります。とても役に立ちましたので是非皆さんお読みくださいね。Upload By 立石美津子
2017年10月24日