親は子どもに勉強してほしいという思いがありますが、現在の世の中にはゲーム機があふれています。据え置き型、持ち歩けるもの、さらにはスマホなど…、ゲームを子どもから遠ざけることは難しい時代です。ゲーム機は与えたくない、与えるとしてもまだ早い、何歳からにしようなどと考えるママは多いでしょう。我が家にもゲームを欲しがる年頃の子どもがいます。昨年のクリスマスにどうしようか考えた末、希望のゲームを与えました。その後の体験を記したので、参考にして下さい。ゲームを与える?与えない?親の葛藤いつからゲームを与えるかということについては、様々な意見があると思います。例えば園児については「ゲームのことばかりになってしまうので与えない」という意見や、「比較的親の意見に耳を貸す幼児のうちからルールを覚えてもらう」という意見もあるでしょう。私は少なくとも小学校に入学してからと思っていました。しかし上に兄弟のいるお友だちからゲームの話を聞いたり、年上の従妹の家でゲームをしたりする機会があることで、本人がゲームを欲しがるようになりました。欲しくなるといつもゲームの話をするようになりました。与えずに我慢をさせるという選択もありましたし、与えたことで更にゲーム熱が高まってしまうのでは?という不安もありました。しかし抑えつけすぎてかえって反発するかもしれない、避けていてもこのような時代にはいずれ与えることになるのではと思い夫婦で話し合った上、年長のクリスマスに据え置き型のゲーム機を与えることにしました。ゲームを与えた後の変化ゲームを与えるにあたっては、1日1回、時間を決めること、ゲームの前後どちらでも構わないのでワークを必ずやることを約束しました。まずプレイ時間については、ゲームの状況で数分オーバーすることはありますが心配していた「終わりたくない」「もっとやりたい」などのように愚図ることはありませんでした。終了時間については始める前に「何分まで」と本人の口から言わせ、前に時計も置いてプレイしています。ゲームに夢中で終了時刻を私が教えることが多いですが、徐々に自分で終われるようになってほしいと考えています。ゲームを始める時間についても、1日1度と決めているので午前中にやりたくても「今はまだやらない」と自分でいつやるかを考えるようになりました。また、意外だったのは普段の生活にも変化が表れたことです。ママからのお願いについて張り切って行うようになり、ワークも以前よりしっかりと取り組むようになりました。ゲームを与える以前は描く絵もゲームのことばかりだったのですが、ゲームに熱を上げる前と同様に色々な絵を描くようになりました。好きだった図鑑離れを心配していましたが、より熱中して読むようになりました。すごろくや百人一首、トランプなどのアナログな遊びも楽しんで行っています。あくまで私の考えですが、やりたいことを我慢ばかりするのではなく満たされることでゲーム以外の生活も楽しめているのかなと感じています。成長につれ変化もあると思いますが、極力本人の意思で管理できるよう見守っていきたいと思います。東大生もゲームをやっていた「東大生は子どもの頃ゲームをやっていた子が多い」というのを以前聞いたことがあり、今回調べてみました。2016年に東大新聞社が現役東大生357人に調査した結果では、「小学生の頃ゲームについてのルールがあったか」という問いで、ゲームを禁止されていたのはわずか20人。「ルールがない」という答えが約44%の158人と一番多いものでした。次いで多いのが「時間制限」で119人でした。ゲームについてルールを設けず遊ぶ子や、時間だけ決めていたという子が多かったことが分かります。「親とゲームの関わり方について話し合ったか」については「はい」という答えが半数以上の196人。ルールを決める際は親が一方的に押し付けるのではなく、子どもも納得した上で決めることが気持ちよく取り組める要因ですね。更にゲームをした場所については、リビングが最も多く65%という結果でした。リビングで行うことで親の目が届くだけではなく、「ゲームの話題で親睦が深まった」などコミュニケーションツールとなる場合もあるようです。子ども2人を東大に入れたことで有名な大岸良恵さんも、子どものゲームについては制限を設けなかったと語っています。大切なのは親が口出しをしないことで、自分で管理・コントロールする力を養うことなのですね。ゲームの扱いについてはそれぞれの意見があると思います。私も悩みましたが結果的には今のところ後悔はしていません。環境や子どもの性格なども様々だと思います。こんな例もあるということで、1つの参考にしていただければ幸いです。
2018年02月08日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「どこに出しても恥ずかしくない子でいなさい!」「人に迷惑をかけない子でいなさい!」幼い頃からこんな風に言われ続けて育った人が、やがて母になり、生まれた子に障害があると知ったら…。子どもの障害について、幼稚園の先生やママ友などになかなか言えない人もいます。「障害があることは恥ずかしい」という気持ちがどこかに潜んでいるのかもしれません。Upload By 立石美津子ダウン症候群であったり、障害が重い場合は、理解を得られやすいためか、周りに伝えたり相談したりできる人も多いようですが、自閉症児の場合は見た目でわかりにくいこともあり、わが子の障害を周りに伝えず、知的発達の遅れがあっても療育手帳を取らないで隠し通そうとする人もいます。けれども、これでは親一人で孤軍奮闘して頑張らなくてはならない事態に陥ってしまいます。福祉は自己申告制、役所からの案内を待たずに行動を障害のある子のいる家庭に、役所から「3歳になったら療育手帳を取り、必要な支援を受けてください」といった連絡は来ません。税金の滞納があれば督促状が送られてきます。障害基礎年金は年収が一定額越した時点で段階的に支給停止になります。けれども、税金の戻し(例えば、確定申告時に医療費控除を受け、還付金を受け取ること)などは、自分から申請する必要があります。これと同様に、親が自分から動かないと、障害のある子に必要な支援については、役所からの案内はこないのです。療育手帳や身体障害者手帳などを持っていると…・ヘルパー派遣を受けられる・特別支援学校への入学許可が出やすい・法定雇用率の中で就労できるなど、様々な支援を受けることができます。「診断を受けて療育手帳を取得して、障害者のレッテルを貼られてしまうと伸びるものも伸びなくなる」という考えでいると、かわいそうなのは子どもだと私は思います。療育手帳がないために、支援の網の目からこぼれ落ちてしまう可能性が高まるからです。手帳を持っているだけではダメ、使える支援制度について知ろうけれども、療育手帳を持っているだけでは実は不十分なのです。なぜなら手帳取得者に対して、「お子さんに合った、こんな支援がありますよ。あんな支援がありますよ」と親切に細かく連絡は来ないからです。そうなると、受け身の状態で待っていればよいのではなく、自ら役所に出向くなど、受けられる支援を調べる姿勢が必要になってきます。その一つの例が「自立支援医療制度」です。私の住んでいる自治体では中学3年生までは医療費は無料です。しかし、高等部になると3割負担となります。実は、「精神障害や発達障害などで、それに関わる医療機関に係る場合、自立支援医療受給者証を発行してもらうと薬や診察代は1割負担」になります(所得に応じた、月当たりの負担上限額も設定されています)。でも、これを知らない人がたくさんいます。参考:自立支援医療制度の概要 l 厚生労働省Upload By 立石美津子東京都の場合、交通費は愛の手帳を提示すれば割引になります。また、都営交通(都営バス、都営地下鉄、都電など)は本人は無料になります。しかし、これは区役所に行き「都営交通無料乗車券」を申請し、受け取らなければ無料にはならないのです。Upload By 立石美津子私も上記2点は友達から教えてもらい役所に申請に行きました。これ以外にも自己申告によって受けられる支援がたくさんあります。親だけで頑張りすぎないで、周囲にSOSを出すことも視野に入れてつまり何が言いたいのかと言うと…我が子に障害があるとわかったら、隠したり、「親の力だけで何とかしよう!」と頑張るのではなく、「うちにこんな子が生まれました。皆さん気にかけてください。助けてください」とSOSを出す姿勢が大切だと言うことです。多くの場合、親が子どもより先に死ぬことになります。親亡き後は、様々な支援に頼らなくては生きていけない子ども達です。幸いにわが国は、社会と接点があれば、どこかで救ってもらえる体制が準備されています。でも、そのつながりは親が作っておかなくてはならないのです。だから、子どもを囲い、隠すのではなく、発信してほしいと思います。先日、読んだこの二冊の本には、障害のある人が受けられる支援や、親が元気なうちにしておくべき準備にについて具体的に書いてあります。とても役に立ちましたので是非皆さんお読みくださいね。Upload By 立石美津子
2017年10月24日子どもと接していると、どうしてもイライラしたり怒ることが増えて疲れたりしてしまうと思います。そんな状況を解消するために、心理学者アドラーの本が人気となっています。「嫌われる勇気」などはベストセラーとなり、ドラマ化もされましたよね。心理学というと難しいイメージがありますが、実は子育てにも応用できるということで注目を浴びています。どんな内容で、どのように活用すればよいのか見てみましょう。アドラー心理学とはアドラーとは1900年代に生存した精神科医で、同時期に心理学者として活躍したフロイト、ユングと並び“心理学の三巨匠”と呼ばれています。人は変われないのではなく、ただ「変わらない」という決心を下しているに過ぎなく、いま幸せを実感できない人に足りないのは、能力でもお金でも恵まれた環境でもなく、変わること(幸せになること)に伴う「勇気」が足りないという主張を唱え、「勇気の心理学」と呼ばれました。「叱らない」「褒めない」「叱らない子育て」「褒める子育て」が浸透していますが、アドラーの心理学ではどちらも推奨していません。「叱る」と「褒める」には共通点があります。どちらも「親の判断基準で子どもを評価している」という点です。確かに、叱ってばかりいるよりも、褒めていいところを注目すれば、自信がついてやる気にもなります。しかし親の基準で褒め続けると、「親の評価を気にする子」「評価されないと頑張らない子」になってしまうのです。子どもが自らやる気を感じて行動するためには「内発的動機づけ」が必要であり、「勇気づける子育て」をすることで子どもが自分で判断基準を持ち、自発的に行動するように育つのです。どうしても叱ってしまう、という親も多いと思います。叱る前にちょっと考える時間を作り、子どもの行動を理解することに努めてみましょう。例えば子どもが石を投げていたら、「危ないからやめなさい!」と注意することがほとんどだと思います。しかし子どもは、なぜ石を投げたらいけないのかが分からないので、自分の行動を否定されたと感じます。叱る人のいないところでこっそり投げるようになるかもしれません。まずは石を投げる気持ちを考え、本人にも聞いてみましょう。その上で「もし人に当たったらどうなるかな?」と考えさせたり、「もし誰かの石が〇〇ちゃんに当たったらママは嫌だな。ケガしたら心配だもの」と自分の気持ちを伝えてみましょう。叱らずに、子どもに行動を考えさせることができます。「褒めない」というのが難しいと感じるかもしれませんが、子どもを上から見るのではなく対等に見てみると分かりやすいです。例えばお皿を洗ってもらった時、パパに対して「お皿を洗って偉いわね」と言ったら、バカにされている?と相手は不快に感じるかもしれませんよね。対等な相手に言うのであれば「お皿を洗ってくれてありがとう、助かったわ」などと言うことができるでしょう。子どもを対等に見るという考えが根本にあると、言い方を工夫することができます。「勇気づける子育て」に変えるためのポイントとは勇気づけは、「子どもが自らの力で課題を乗り越え解決できるように応援すること」です。そのために有効なのは「Iメッセージ、プラス質問」です。主語を自分にして「〇〇してくれてママは嬉しい」などと伝えることで、子どもと同じ目線で会話をすることができます。お手伝いをしてくれた、テストでいい点を取ったなどいいことがあれば、「褒める」のではなく一緒に喜びます。自分の感情として表現すれば、相手に強制や決めつけをすることがありません。おすすめの言葉は「ありがとう」「うれしい」「助かるわ」「だいすき」です。そこに、「お母さんはいいと思うけど〇〇ちゃんはどう思う?」と質問を付け足すことで、子どもが自分の頭で考えるようになります。最近、私自身が子どもに叱ることが増えてしまい、イライラした後で後悔する日々を送っていたので、「叱らない子育て」に注目しました。「子どもを対等に見る」ということが一番大事であり、一番難しいことだと思います。しかし、自立を促し正しい判断ができるようになるために必要だと感じました。「こういう時はどう言えばいいかな?」と思った時は、対等に見るという根本を思い出して言葉かけしていこうと思いました。「1ヶ月続けたら子どもの行動が変わってきてママのイライラも減った」という声もあります。叱ってばかりになっているママは、実践してみてはいかがでしょうか。Written by Carinofilo
2017年09月21日こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。ドラマ『過保護のカホコ』が人気ですが、現実はもっとドン引きするような過保護で人生を台無しにしている子どもが大勢おります。お見合い写真を撮るカメラマンの方からお聞きした話ですが、 『就活の写真も撮るけれど、子どもじゃなくて親がカメラマンを探して、親が申し込んでくる人がいる。あれは就活もうまくいかないね』と。私もアラサーの娘を持つ親から恋愛相談が来たことがありました。本人じゃないため、お断りしましたが。親が子ども以上に就活、婚活に熱心でそのために主体性がなさ過ぎてうまくいっていない事例は多いです。子どもは真面目で高学歴の場合もあり、周りからは「良い家族」と思われている場合も。親の人生を歩み自分の人生を生きない子どもの過程はこんな感じです。●(1)親のために就職をする親が子どもの進路に口を出すのはよくある話です。こんなことを言われたことはないでしょうか?「お前はのんびりしているから民間企業じゃなくて公務員が向いている」「どこでも仕事に困らないから薬剤師がいい」「銀行は安定しているから」「安定している企業が良い企業」これを一意見として参考にする分にはいいでしょう。ここで親の意見を鵜呑みにして、その通りに就職します。就職できればまだいいですよね。仕事は親がカバーしません。その仕事を通して親離れして自立する こともあるでしょう。●(2)親のために結婚しようとする「親が反対したから20代に付き合っていた彼氏と別れた」「私の親のことも大事にしてくれる男性がいい」「親が結婚しろとお金を出して結婚相談所に入会させた」など、結婚がすべて“親”ありきの女性がおります。理想の男性の条件でいう収入、家柄、学歴など探っていくと全て「親がいいというから」。ここで自分が親のペットであること に気が付いてほしいのですが……。●(3)親のために離婚をしようとする仮に結婚しても困ったことがあればまず親に相談して、子どもができても教育方針は夫より自分の親に相談 。そんなことが続けば夫婦関係は冷めていきます。そして離婚し実家に戻る。「良い会社」「良い男」「良い人生」の「良い」っていうのが自分にとっての理想ではなく親の理想のまま。いつ、自分の人生を歩むのでしょうね。●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/沖まりね
2017年08月31日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「○○さえ出来たら…」親の価値観で子どもに期待を寄せていたあの頃子どもを産んだ瞬間は「元気であればそれでいい」とそんなに高望みはしていなかったのに…。ほかの誰かと比較することなく、我が子の存在そのものに喜びを感じていたのに…。定型発達児であれ発達障害児であれ、親になるとつい周りの子どもと比べてしまいます。「みんなと同じ行動がとれますように…」「お友達のようにお喋りができますように…」「集団行動がとれますように…」無意識のうちに、こんな言葉が頭をよぎることはありませんか?でも、これらは親が持っている独自の価値基準。「ここさえ改善されたら、私もこの子もきっと幸せになるに違いない」と勝手に思っているだけなのです。Upload By 立石美津子もし、親が定型発達で、子どもが発達障害児であればなおのこと、子どもは苦しみます。何故なら親に“共感”してもらえないからです。親が定型発達の場合「みんなと同じことが出来るようになることが幸せだ」「お友達がいることが幸せだ」という考えにとらわれていることも多くあります。私自身もそんなことを感じた出来事がありました。発達障害当事者のママに言われた衝撃の一言私は定型発達で、息子はバリバリの自閉症です。ですから、私も前記のような親の期待と子どもの状態のずれに悩んでいました。これは、14年前、息子が3歳だったときの保育園での写真です。皆と同じように帽子をかぶって合唱することはなく、息子は一人読書をしています。私は保育参観でこの光景を目の当たりにし、もの凄く悲しい気持ちになりました。Upload By 立石美津子当時、息子を病院内の療育施設に通わせていたのですが、そこで知り合ったあるママがアスペルガー症候群の当事者でした。そのママにこの写真を見せたことがあります。そこでの会話私「ねえ、うちの子を見てよ。何度叱ってもみんなと同じ行動がとれないのよ…」当事者のママ「この前列に立っている子ども達、どうしてみんな同じ格好をして歌を歌っているのかしら?後ろで本を読んでいる方が楽しいのにね」意外性のある回答を聞いてびっくりしました。同時に「このママは他人なのに、息子の気持ちがわかるんだ。そんな視点も存在するんだ~」と思ったのです。そして、私が自分の枠組みでしか子どもを見ていなかったことに気付かされました。個性を伸ばしたいといいながら、子ども自身の「世界観」を無視していた出典 : どんな子どもにもそれぞれ個性があります。ところが「個性を伸ばしたい」と口では言いながら、実際にやっていることは人並みを求めたり、平均値を意識する子育ての人が多いように感じます。ダウン症、視覚障害、肢体不自由などの障害は一目見ただけでわかるので、親自身も受け止めざるを得ないですし、いちいち説明して回らなくても周囲の理解を得られやすい場合もあります。でも、見た目が定型発達児と変わらない発達障害の子どもに対しては、まず親自身がなかなか受け入れられないことがあります。中には「このまま私が一生懸命育てれば、いつかきっと普通の子どもになるのではないか」と錯覚してしまう人もいます。また、母親が理解していても、姑から「しつけがなっちゃない!」となじられたり、理解のない夫から「お前の育て方が悪いからこうなったんだ。愛情不足だ」と責められている人もいます。こうなると誰も理解者がいなくなり、母親は更に苦しみます。偉人の母たちの行動から学ぶしかし、自分の育て方が間違っていると、苦しむことはありません。歴史上には学校に匙を投げられても、偉大な人物に成長した人、その人を育てた母の話がいくつも残っています。徹子さんは初めに入学した小学校で問題児扱いされました。教室の机のふたが珍しくて授業中何度もパタパタ開け閉めしたかと思うと、今度は窓際に行き、外を歩くチンドン屋を呼び込んだり…。学校からは迷惑がられて、とうとう退学処分となりました。立派なのはその時のお母さんの姿勢です。徹子さんを変えようとしないで「この子を受け入れてくれる学校を探そう」という視点で転校先を探しました。しかも、本人が傷つくことを恐れて、転校理由(退学について)は本人には絶対に伝えませんでした。この母親の配慮により、徹子さんは“自分の存在を否定された”と感じることなく、その後、転校先で素晴らしい先生に出会うことになりました。転校先で校長先生からかけられた「君は本当はいい子なんだよ」の言葉に元気づけられ、徹子さんの今があると『窓際のトットちゃん』に書かれています。出典 : 粘土を使って“1+1=2”を教える小学校教員。エジソンは「粘土と粘土を合わせたら1」だと言い張りました。これに対して担任は「腐れ脳みそ!」と言い放ったそうです。そのこと知った母親は子どもの発想力をつぶす教師と学校側に抗議し、とっととエジソンを退学させます。母がとった決断の結果、のちにエジソンは人類の生活を変える電球の実用化を果たしました。もちろん、みんながみんな偉人になるわけではありません。でも、こうした偉人のエピソードから親が学べることはあると思うのです。子どもを変えるのではなく、親が変わる。そうすれば、子どもは「この世に生まれてきて良かった。毎日が楽しい、幸せである」と感じます。親が子どもを産んだときに「この子が幸せな人生を歩んでいきますように」と願ったことは、親が子どもの立場に立ち、子ども自身の世界観を大切にすることでこそ、叶うのではないでしょうか。まとめ出典 : 親が定型発達であると、どうしても既成概念で物事を捉えがちです。「友達がいないことは可哀想だ。友達と一緒に遊ぶことが楽しいだろう」と考え、地面の虫や石ころとたわむれる一人遊びをする子どもを「そんなことしていないで皆のところへ行って遊びなさい」と連れ出します。部活を選ぶときも、みんなと協力しなくてはならないサッカーや野球をやらせたくなります。でも、子どものことを考えたら人と関わらないで済む個人プレイの体操、マラソン、テニス、卓球などをやらせた方が楽しめる子もいるはずです。我が子に対しては「こうあってほしい」と願いを託すのは親として自然な感情ですが、子どもを無理に変えようとしたら本人には無用な大きなストレスがかかります。もしかして…変わらなくてはならないのは親なのかもしれませんね。『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』
2017年07月28日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。小学校の校区ごとに作られている自治体の中に子ども会はあります。子どもの健全育成のために作られている組織です。年中行事などを主な活動としています。すごく立派な会ではありますが、家事や育児に仕事、学校行事への参加などがあるので負担になっているのが現状のようです。少子化のため、子ども会の何らかの役員をしなくてはいけないこともあるでしょう。自分に役員の仕事が回ってきたときにうまく乗り切る方法 などをご紹介したいと思います。●子ども会役員の仕事とは?子ども会役員にはさまざまな役職 があります。実際にどのような仕事をするのか詳しく見ていきましょう。・会長……行事の企画運営・会議の議事進行など・副会長……会長の補佐・下準備など・書記……会議の内容をノートに記載・会計……会費の回収、行事ごとにかかった費用を帳簿に記載、銀行での入出金など・監査……会計帳簿が正しく記載されているか、領収書との食い違いなどがないかを確認これ以外の仕事として、企画準備(会場確保・当日準備・後片付け・必要物の発注など)や資料配付、行事への参加などがあります。●実話:子ども会役員の苦労話過去に、子ども会役員をやって苦労した話を教えてもらいました。『うちの町内では、1年ごとに会長を交代で回しています。自分の番になったときはまったくの初めてで、会議開催の連絡ミスや、会計との連携がうまくいかず購入物のお金を準備していなかったために一時立て替えをすることになるということもありました』(会長を1年経験/40代男性/会社員)『子どもが4年生のときから副会長を2年やりました。少子化で子ども会に入っている人数が少なかったので、学年が高くなるとほぼ自動的に何らかの役員をしなくてはなりません。仕事と家事育児を両立させるので精一杯だったのに、子ども会まで背負う形でやりました。会長と副会長で、企画運営や下準備などほぼ全てをやらなくてはならなかったので大変でした。その中でも夏のキャンプが一番大変でした。私は素人だったので、うまくできなくててんてこ舞いでした』(副会長を2年経験/30代女性/パート勤務)『子どもが少ないので、半ば強引にやらされた感じです。会計は銀行で必要な経費を準備しなくてはならなかったため、会社の昼休みなどを利用せざるを得ませんでした。その上、休日に子ども会の集金に回ったり、帳簿をつけたりとほとんど休みがなかったように思います』(会計を1年経験/40代男性/会社員)●うまく乗り切る方法私も子ども会に携わったことがあります。役員とまではいきませんが、会長補佐や指導係という一般の保護者と役員のあいだのような立ち位置でした。そのときのことや、今回お話をしてくださった方からの助言の中から、“乗り切るための方法”ではないかと気づいた点を挙げたいと思います。・役員の引き継ぎを密にする(さらっとではなく、行事ごとに成功失敗ポイントを聞く)・行事の段取りは、役員にそれぞれ振り分ける(会長になると負担が大きいので、役員に少しずつ振り分けるといいでしょう)・必要なことや費用は、担当役員と早めに話をつけておく (相手の都合があるため)・グループLINEなどを利用して、やり取りを残しておく・行事に参加した一般保護者にも後片付けや運ぶ物などを指示して手伝ってもらう役員同士、仕事や家庭を持っていますので、「早めに動くこと」や「役員同士のやり取りを密にする」などは協力し合えると思います。●おわりに子ども会と聞くと嫌なイメージしかないかもしれません。しかし、今回紹介させていただいた乗り切り術を使ったら、苦労が半減するのではないでしょうか。「役員だから何でもやらなければならない」とか「一般保護者にお願いするのは無理」などという固定観念に縛らずにやってみたらどうでしょう。意外とさくっとできるかもしれません。私自身、子ども会に7年以上関わっています。苦労したこともたくさんありますし、人間関係で悩んだこともありました。でも、乗り切るためにあれこれしてきたことがうまくいっているから続けられたと思っています。【参考リンク】・公益社団法人 全国子ども会連合会()●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年07月05日世の中には、子どもが大好きな人もいれば大嫌いな人もいます。では、もし子ども嫌いな女性が子ども好きな彼氏と付き合っていたら、彼には結婚してもらえないのでしょうか?今回は、子ども嫌いな女性についてのお話です。お互いにとっての理想の結婚男性が若い女性を好むのは生殖本能だと言われていて、より健康で妊娠しやすい女性を選びたがるそうです。つまり、結婚を望む男性の多くは本能的に「将来は自分の子どもが欲しい」と願っている、ということ。でも、「結婚しても子どもを作らない」という夫婦も増えています。理由は様々で、金銭的なことが理由の夫婦もいれば、夫婦の時間を優先したいと考える夫婦、子どもが欲しくてもできなかったという夫婦もいるでしょう。今は『結婚して子どもを作るのが当たり前』とは言えない時代です。そこで、結婚の話を進める前に「何のために結婚するのか」「結婚したらどんな家族を作りたいか」という点についてよくお互いの考えを聞いておく必要があります。本当に子どもが嫌いなの?もし彼氏が『結婚したら絶対に子どもは欲しい』と考えているなら、あなたも一度よく考えてみてください。嫌いなのはどんな子どもで、その理由はどんなことでしょうか?例えば、・うるさい・汚い・言うことを聞かないなどの理由で嫌いだと思っているなら、それは“子ども”ではなくそういう子どもに育てた“親”に対する嫌悪感なのでは?大人にもいろんな大人がいるように子どもにもいろんな子どもがいますし、育て方によってはその“嫌いな理由”が当てはまらない子に育つことは充分にあり得ます。さらに、「接したことがないから苦手」という可能性もあるでしょう。いざ接して遊んでみると、「カワイイ♡」と感じるかもしれませんよ。「自分の子どもは可愛いけど他人の子どもは苦手」という女性もたくさんいます。彼のことが本当に好きなら「嫌いなものは嫌いだから!無理!」と突っぱねずに、もう一度よく考えてみましょう。
2017年06月29日少ないもので丁寧に暮らしたい、断捨離したい、と思っても、ものはどんどんと増えていきますよね。子どものおもちゃもさることながら、筆者がまず整理しなくてはいけなのが洋服です。シーズンごとに取捨選択をしているのですがなかなか数を減らすことができません。思い入れのある服や良質な服ほどタンスの肥やしにわが家のクローゼットには、もう何年も着ていなくても「この服は生地がいいし、また着る機会があるかもしれない」「この歳になってしまうと似合わないけど高かったからな」と、捨てたりリサイクルに出すのを躊躇してしまう服が眠っています。このままではずっと捨てられない!でも本当は捨てたい!とのジレンマのなかで、発想を転換してみることにしました。洋服を「生地」としてみて、その生地で何ができるか考えてみたのです。トップスを子どものサルエルパンツにリメイク今回はトップスをリメイクすることにしました。どちらの洋服も、色も柄も着心地も好みのアイテムでした。夏もので、これからの季節にぴったりの生地なので、子どものサルエルパンツにリメイクしようと決心。サルエルパンツはゆったりした作りなので通気性がよく、動きやすいうえ、型紙や作り方もシンプルなので初心者さんにもおすすめです。また、子どもが成長してアンクル丈や7分丈になっても履けるので長く使えます。<リメイクの仕方>1.書籍や無料ダウンロードページからサルエルパンツの型紙をコピー、またはプリントする。2.トップスに型紙を合わせ、布を裁つ。そのとき、型紙の「わ」をトップスの両脇に合わせると取りやすい。3.中表に合わせ、ゴム通し口をあけて両脇を縫い、布端をジグザグミシンで始末する。4.股下を縫い、すそを三つ折りにして縫う。5.ウエストを三つ折りにしてぐるりと縫い、ゴムを通す。6.試着させ、丈やゴムの長さを調節したら完成!余った生地で小物を作るのも楽しい!サルエルパンツを作ったあとに残った生地もなんとか活用したいと、コースターも制作。他にもシュシュやヘアバンドなどヘアアクセにするのもいいと思います。赤ちゃんがいるならスタイにするのもステキです。パパのシャツをリメイクして女の子のワンピースにしたり、セーターでクラッチバッグを作ったりするハンドメイド上級者のママもいるそうですよ。なかなか捨てられない洋服は、それだけ気に入っている証拠。他のアイテムにリメイクして、形を変えても、きっと新たなお気に入りになるはずです。ぜひ目線を変えて「生地」としての活用を楽しんでみてください!<文・写真:フリーランス記者飯作紫乃>
2017年06月18日いくえみ綾原作、波瑠主演で贈るTBSの新火曜ドラマ「あなたのことはそれほど」。この度、本作に出演する中川翔子が、人生初の人妻役に挑戦。子どもを抱きかかえた写真も到着した。本作は、2組の夫婦のマリッジライフと、四者四様に揺れる恋愛模様を、予測不能な展開で繰り広げていく物語。“2番目に好きな人”と結婚した主人公・ 渡辺美都(波瑠)が、ずっと想い続けていた初恋相手と偶然再会したことから全てが始まり、それぞれがそれぞれのやり方で大切なものを守ろうとする姿に、人間の狡さや弱さだけでなく、可愛くも切ないドキドキ感が散りばめられた、大人のラブストーリーだ。主人公・美都役を波瑠さん、その夫・涼太を東出昌大が演じ、またもう一組の夫婦には仲里依紗と「劇団EXILE」の鈴木伸之が扮する。そのほか大政絢、中川さん、黒川智花、山崎育三郎、橋本じゅん、麻生祐未らが脇を固める。今回、中川さんが演じるのは、美都が偶然再会する初恋の人・有島光輝(鈴木さん)とその妻・麗華(仲さん)夫妻が住むマンションに引っ越してきた、距離なしタイプの怖い主婦・横山皆美。何かと有島夫妻に関わり、麗華を苦しめ ていく役どころだ。役作りのために中川さんは、初めて黒髪のボブヘアーにし、また左手には結婚指輪がキラリ…と、夫も子どももいる役柄に初挑戦。中川さんは、「32歳になる年、夢だった旦那と子どもが出来た~!!」と喜びながら、皆美役を熱演しており、いままでのイメージとは全く違う中川さんが見られそうだ。「あなたのことはそれほど」は4月18日(日)より毎週火曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年04月06日松屋銀座では2017年3月8日(水)~3月20日(月・祝)まで、漫画家・水木しげるさんの人間像と人生に迫る展覧会「追悼水木しげるゲゲゲの人生展」が開催されます。水木しげるの人間像と人生に迫る充実の展示!展覧会では、少年時代から亡くなるまでの作品130点以上、資料含む計約350点が展示されます。展示構成は5章+エピローグからなり、時代をおって彼の描いた絵画やスケッチなどを鑑賞できます。●第1章少年時代境港の天才少年画家水木しげるさんは1922年に生まれ、鳥取県境港で育ちました。幼少期に近所に住んでいた「のんのんばあ」から妖怪や死後の世界についての話を語り聞かされ、眼に見えないことに興味をもつようになります。天才画家と称された少年時代の作品からは、素朴ながらも才能が溢れているのが見て取れます。●第2章従軍時代地獄と天国を見た水木二等兵水木さんは1943年に太平洋戦争の召集で、パプア・ニューギニアの激戦地に送られます。戦友が次々と亡くなる「地獄」の中、水木さんも片腕を失う重症を負うことになります。この章では出征前の苦悩が読み取れる手記の原稿や、戦争体験から描いた戦記漫画、終戦直後の南洋で現地人を描いたスケッチなどが紹介されます。●第3章貧乏時代嗚呼、極貧生活九死に一生を得て復員した水木さん。片腕を失っても絵描きへの情熱を絶やすことはありませんでした。鳥取の境港から神戸、東京へと居を移し、紙芝居作家から貸本漫画家となるも、原稿料はごくわずか。極貧生活からなかなか抜け出せない中、お見合い後5日で妻となった「ゲゲゲの女房」布枝さんが水木さんを支え続けます。ここでは後の「ゲゲゲの鬼太郎」の原作となった貸本漫画「墓場鬼太郎」をはじめ、戦後に描いたどこか空虚さを感じられるスケッチなどが紹介されます。●第4章多忙時代さらば貧乏神1965年の「テレビくん」での講談社児童まんが賞の受賞が水木さんの転機となります。これを機に「少年マガジン」「少年サンデー」などでの連載もはじまり、「ゲゲゲの鬼太郎」のTVアニメ放送もスタート。極貧から一転、売れっ子生活になりました。代表的な水木漫画の原画や、当時使っていた日記、家計簿などが展示されます。●第5章妖怪研究家妖怪に取り憑かれて売れっ子作家となった水木さん。戦時中に行ったパプア・ニューギニアへの再訪をきっかけに、50歳を超えた頃から意識的に仕事を減らし、かねてより興味のあった妖怪の研究に没頭し始めます。大漁の文献をもとに水木さんが姿を与えた妖怪たちは、私達がイメージする「妖怪」像に今でも大きな影響を与えています。この章では精密に描かれた妖怪画の魅力を紹介するほか、水木さんが世界中で集めた妖怪像・精霊像コレクションの一部が自宅に設けた妖怪倉庫を再現して展示されます。●エピローグ水木しげるは永遠に家族との時間を何よりも大切にしていた水木さん。愛用のカメラで家族との日常生活を写真に収めていました。この章では、人間・水木しげるのプライベートな側面が紹介されます。水木さんが撮影した日常の写真や、布枝夫人へのインタビュー映像、40人以上の各界著名人からの絵馬による追悼メッセージなどで、水木さんが遺したもの、伝えたかったことに迫ります。波乱の生涯をとおして描き続けた作品と、独自の哲学からうまれた名言、インタビュー映像などから、水木しげるさんが追い求めた「本当の幸福」が見えてきそうです。■イベント概要名称追悼水木しげるゲゲゲの人生展会期2017年3月8日(水)~3月20日(月・祝)会場松屋銀座8階イベントスクエア時間10~20時※入場は閉場の30分前まで。最終日は17時閉場主催朝日新聞社企画協力水木プロダクション入場料一般1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円問い合わせ松屋銀座03-3567-1211(大代表)公式HP©水木プロダクション
2017年02月18日・ 【第1回】発達障害の子育てに「療育」よりも大切なこと のつづきです。わが子の発達が気になり、「もしかしてうちの子は発達障害なのでは?」と不安に思ったことがあるかもしれない。発達障害をもっと理解するために必要なことを、『療育なんかいらない!』の著者であり、独自の理論で放課後デイサービスを展開する「アイム」の佐藤典雅さんにインタビュー。今回も引き続き、「療育よりも大切なもの」についてお話を伺った。佐藤典雅(さとう・のりまさ)さん川崎市で発達障害の子どもをサポートする放課後デイサービス「アインシュタイン放課後」「エジソン放課後」を運営している、(株)アイムの代表。自身の自閉症の息子さんの療育のために、息子さんが4歳の時に渡米して、ロサンゼルスで9年間過ごす。前職は、ヤフー・ジャパンのマーケティング、東京ガールズコレクションとキットソンのプロデューサーという異色の経歴の持ち主。福祉という範囲を超えた目線で、自身の息子さんの成長を見守りながら、発達障害児が社会で幸せに生きるための道を広げる挑戦をしている。著書: 『療育なんかいらない!』 (佐藤典雅・著/小学館 ¥1,296 税込)※放課後デイサービス(= 放課後デイ):6~18歳までの障害のある子どもが放課後や学校休業日に利用できる、就学時向けの福祉サービスのこと。■いろいろなものに肌で感じる接点を持たせること―― 引き続き、佐藤さんが発達障害の子育てにおいて、療育よりも大切だと感じていることについて伺いたいと思います。佐藤典雅さん(以下、佐藤さん):いろいろなものに接点を持たせることだと思っています。「こんな場所があるんだ」「こういう大人もいるんだ」と、肌で感じさせること。それ自体がその子の人生を変えるわけではありませんが、肌で感じることの重要性はあると思っています。だから、うちは遠足でアップルストアとかに連れて行ったりしています。―― それは楽しそうですね! でも、子どもたちの高価な電子機器の扱いに不安はありませんでしたか?佐藤さん: それが、スタッフの心配をよそに、みんなちゃんとテーブルについて、iPadが配られると指示に従って操作していたんですよ! 普段教室ではみんな全然人の指示を聞かないのに(笑)。これには本当に驚きました。アップルストアも発達障害の子を受け入れるのは初めてだったらしいけど、「普通の子たちとまったく変わらないペースで体験プログラムができましたよ」って喜んでいました。―― 発達障害があってもなくても、子どもはみんなiPadやスマホをいじるのが大好きですよね。佐藤さん: 僕は、障害者だろうが健常者だろうが、子どもの頃から電子機器にどんどん触わらせるべきだと思っています。これからの世の中、仕事をするときにPCスキルがないことは致命的。だから、うちは電子機器がすごく充実しています。パソコンが8台にiPadも数台、それに最新のVRも。子どもたちがVRのゴーグルとつけると、みんな大興奮して遊んでいますよ。―― でも、子どもが電子機器やゲームに夢中になることに、否定的なお母さんも少なくないように思いますが?佐藤さん: うちに通っている親にも、子どもにパソコンやiPadをやらせることを嫌がるお母さんはいますよ。でも、そういうお母さんには、いつも「ビルゲイツが1日30分しかパソコンさわっていなかったら、マイクロソフトを作っていませんよ」と言っています。昔、「漫画を読むとバカになる」とか「ビートルズを聴くと不良になる」などということも言われていたけど、それと同じで、どの時代にも常に新しいものに対するアレルギーはあるものなんです。―― 私も息子を見ていて、電子機器との相性の良さを感じています。「いつどうやって覚えたの?」とビックリするほどiPadやスマホをスラスラと操っていたり、勝手に新しい知識を仕入れてきたり。でも、一人でiPadに没頭している姿を見ていると、ちょっと不安を覚えてしまうことも。やはり、子ども同士で交流を持って遊んでほしいという願望が湧いてしまうのですが(苦笑)。佐藤さん: うちに通う親からも、よく「同じ年頃の子どもと交流させたい」って言われるんだけど、うちの子たちにWiiを与えると、同世代の子たちが集まって遊びますよ。しかも、誰にも言われなくても、ちゃんと順番とルールも守って(笑)。それに、NHKスペシャルで東田直樹君(※)も言ってたじゃない?「大人は友達作れって言うけど、僕、いなくても幸せです」って。うちに通っている子どもたちも、一緒に遊んだりしなくても友達の名前は憶えているし、だいたい一緒にいるのが嫌だったら違う部屋に逃げるから。遊んでいないから交流してないというわけではない。それは、全部大人の既成概念の押しつけなんですよ。 ■子どもの将来を心配する前に、まず目の前のことに全力で取り組もう。―― その子なりの距離感があるはずだし、友達の定義だって人それぞれ違うはずですものね。自分の既成概念の枠の中で子どものことを見てしまう、この癖は意識して外す努力をした方がよさそうですね(苦笑)佐藤さん: 僕が放課後デイをやるようになって感じるのは、やればやるほど、日常の積み重ねでしかないということ。日々のトライ&エラーです。でも、僕は、小さいことの積み重ねが大きな奇跡を起こすと思っています。みんな、「ここの療育に通っていれば良くなる」って大きな奇跡を期待するけど、そんなのはない。いろいろやってきて、1年間振り返った時、「あれ? なんか最近言葉が増えた?」というふうに、奇跡って振り返って実感するものだと思っています。―― 発達障害の子どもも、スピードはゆっくりだけど成長します。今の子どもの姿がすべてではない。……でも、頭ではわかっているはずなのに、先のことばかり考えて不安になってしまうときも(苦笑)。佐藤さん: 子どもの将来に対して、そりゃ、僕だって不安はありますよ。でも、わからないこと悩んだって仕方ないでしょう? それは、独身の女性が「将来の私の旦那さんは……」って言っているのと同じだよね(笑)。人生には順序があって、AをクリアしなければBはこないんですよ。それをすっとばしてZのことを考えても仕方ない。まず、目の前のことをしっかり考えましょうよ!―― 先のことがわからないのは、発達障害の子育ても普通の子育ても一緒ですね。佐藤さん: そうです。親は、今自分の子どもには何ができるか? 何だったら期待していいか、また期待できないか? しっかり精査すること。例えば、動物が好きだったら動物図鑑をそろえてあげたり、パソコンが好きだったらある程度の環境設定をしてあげたり、その子が興味を持っている環境をそろえて、その子の進歩を促すことが大事だと思います。―― がっちゃんはもうすぐ高校生ですよね? 息子さんのために、今、佐藤さんが取り組んでいる目の前の課題は何ですか?佐藤さん: 僕は、アメリカから帰国した時、がっちゃんを通わせたいと思える施設がなかったから、自分で作ろうと思って、たまたま放課後デイから事業を始めました。だから、うちの子の成長に合わせて、フリースクールや就労支援の事業も計画しています。今年の4月には、フリースクールもオープンしますよ!―― 常に、息子さんが充実した人生を送るにはどうしたらいいのか、ということを考えて行動している、佐藤さん。その行動力、見習いたいものです!佐藤さん: 今は、普通に就職することが難しい子たちに対して、その受け皿は就労支援という一つしかない。だったら、うちでその受け皿も作ろう!と。もっと儲かりながら楽しい就労支援を計画しています。―― 確かに、今の就労支援で得られる報酬はほんのわずかです。このシステムでは障害者の自立は難しい……。佐藤さん: みんな、福祉は感動とか想いだと思っている。でも、そんなのは働き手の都合であって、僕は、福祉で一番重要なのはシステムだと思っています。例えば、駅で車いすの人が電車に乗りやすいように、エレベーターをつける。このエレベーターというのはシステム。やった人の感動や気分の問題ではないんです。社会の多くの一般の人と障害を持っている人とのギャップを埋めるシステムをどうやって福祉で作っていくか、そこを考えていきたい。発達障害と就労支援はとても難しいテーマだ、という佐藤さん。でも、もうすでに、具体的な就労支援の計画を3つも持っていた!(ただし、計画段階なのでまだ記事にはできません)ぜひ、この難題に対する答えを開拓し続けてほしいと思う。次回、第3回は、「発達障害の子育てにおいての親の心の持ち方」についてお伺いします。※東田直樹くん 「自閉症の僕が跳びはねる理由」 (エスコアール)や絵本、詩集など多数執筆。2016年12月11日(日)のNHKスペシャル「自閉症のきみがおしえてくれたこと」で出演されました。取材・文・撮影/まちとこ出版社
2017年02月13日10月10日は体育の日。週末に子どもの運動会をひかえているかたも多いのではないでしょうか。筆者もつい先日、保育園で行われた息子の運動会へ行ってきました。そんな中、子どもの身体能力について気づいたことが。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?第7回:「保育園の連絡帳」は「育児ノート」の続き成長速度と身体能力は関係ない幼い子どもの集団を見ていると「身体能力の差ってあるんだな」と感心します。乳児クラスのころは生まれた時期の差が大きかったのですが、幼児クラスになると身体が柔らかい、バランス感覚がある、足が速いなど、生まれながらの身体能力の差を感じるようになりました。これは立つのが早かった、歩くのが早かったなどの成長速度とは関係ないように思います。息子のクラスメイトに足の速い女の子がいるのですが、身体の使いかたが他の子と比べると全く違うのです。彼女より生まれが早くて体格の大きな子が追いかけても、すばしっこい彼女をつかまえられません。かけっこで1等の子、ビリの子。筆者は足の遅い子どもでした。幼いころから負けず嫌いでしたので、手を抜いていたわけではなさそうですが、いつもお友だちの背中を見て走っていた記憶があります。子ども心に「わたしはどんくさい」という自覚もあったように思います。そのかわり踊ることが上手で、他の子が座り込んできょろきょろしているなか、ノリノリで踊っていました。記憶にはありませんが、幼少期のビデオを見ると振り付けをほぼマスターしている幼児はわたしだけ。リズムも大きく外れることなく堂々と踊っている姿が印象的でした。頑張っても1番になれないこともあれば、最初から上手にできてしまうこともありますよね!?親も我が子と他の子を比べてしまう最近では「主役が5人」だとか、「かけっこは手をつないでみんなでゴールさせる」ことがあるといいます。こういったやりかたに対する批判も目にします。よく言われているのは、「負ける経験も子どもにとって必要だ」というものですが、わたしはこれが子どもだけでなく親にとっても必要だと思っています。保育園に通っていると、早いうちから自分と他の子を比べます。それは親も同じで、我が子と別の子を比べてしまいます。「子どもを比べることはよくない」と言う人もいるかもしれません。たしかに、「あの子よりうちの子が劣っているなんて悔しい!!」と感情的になることや、「あの子に負けちゃダメよ。1番になってね」と比較対象を作って我が子を叱咤激励するのは違うと思います。ですが冷静に、客観的に我が子を他の子と比べることは、その後の育児方針を決めるうえで「大アリ」なのではないでしょうか。子どもの得意なところを伸ばすチャンスかもわたしの両親も「この子は走るのが苦手だけど、踊るのはとても上手だな」と思ったのでしょう。子どもの頃は「ピアノ」「クラシックバレエ」など、得意分野を伸ばすような習いごとをさせてくれました。さりげなく得意なものにチャレンジするきっかけを与え、成功体験を増やしてくれた両親には感謝しています。周囲と比べて得意なもの、苦手なものを把握することで、「我が子の得意なことを伸ばすチャンス」を作ることもできるのです。今年の運動会は昨年よりももっと、子どもたちの身体能力差がハッキリ分かりました。小学校に入れば生まれながらの能力に加えて本人の努力も大きく関わってくるでしょうから、純粋な能力差を確認できるのは残り数年だと思います。能力差を冷静に受け止めて、得意なことを見つけてあげればいいなと思っています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?第7回:「保育園の連絡帳」は「育児ノート」の続きライター:金延さえ
2016年10月01日秋は運動会シーズン。出場する子どもはもちろんのこと、観戦する親などの大人も張り切ってしまう年に一度のイベントです。せっかくのイベントならやる気を出してがんばって欲しいと親は思うものですよね。では、どんな応援や声かけが子どものやる気をアップさせるのか、知っておきましょう。声かけは運動会の前から運動会が始まる前にかけっこやダンスの練習を家でもすることがありますよね。練習を目にしたら声をかけるチャンス。例えばダンスをしていたらそのダンスを褒めることはもちろん、「うまく踊れるように魔法をかけよう」なんて言って魔法をかける素振りをすれば、子どもはその魔法を当日に思い出して元気になるかもしれません。かけっこの練習をしていたら、早く走れるフォームのアドバイスなどもいいですね。親がいつも見てくれている、気にかけてくれているという態度や言葉が、子どものやる気アップ!につながりますよ。声かけとは少し違いますが、お弁当のリクエストを聞いておくこともいいですね。さらに一緒に食材を買い出しに行けば、当日のお弁当が具体的に思い浮かべられるのでよりテンションアップにつながります。頑張りすぎや恥ずかしがりやの子どもには対応を変える子どもが全員、運動会と聞いて張り切るわけではありません。まじめで頑張りすぎる子に「頑張れ」と言っても余計に緊張してしまうものです。練習の時に冗談を言って笑わせるだけで、肩の力が抜けて実力を発揮できるかもしれません。恥ずかしがりやの子には、手を振ったり大声で声援を送ったりすることは余計にプレッシャーになります。やる気や集中力が途切れてしまわないように、遠くからコッソリと見守るということが必要なこともあります。子どもの性格を一番わかっている親だからこそ、見極めた応援が大切ですね。注意!NGな応援応援の気持ちが強すぎた言葉かけは、逆に子どもにとってプレッシャーとなることもあります。例えば1位にこだわりすぎると1位以外はダメなのかな、という気持ちになってしまいますよね。また、運動会に限ったことではありませんが、他の子と比べるのはタブーです。「〇〇ちゃんはすごいね」「〇〇君みたいにできるといいね」などの比較は、やる気をダウンさせるだけではなく子どもを傷つけてしまいます。声をかける時は注意しましょう。運動会はチームの勝敗などもありますが、まずは本人が楽しむことが大切だと思います。私はよく「失敗してもいいから、一生懸命やるんだよ」と言葉をかけることがあります。本人が100%の力を出すことができ、いい思い出となり楽しめることができれば結果はそのあとの話。一緒に気持ちを盛り上げながらやる気が出るような言葉かけをしていけるといいですね。
2016年09月26日30歳は少女ではなくなり 、大人への扉を開けて歩み出します。恋愛についても人生を一緒にすることを具体的 に考えたり、仕事もキャリアを積む時期になります。昔からの友達も30代になる頃には、周りにはほんの数人しか残っていないこともありますよね。でもこの友達は一生の付き合いになるでしょう。考え方、判断力、将来への見方も変わります。それだけではなく身体も変化します。いろいろな変化の中で新しい良いルーティンを持つことが大切になります。この先待っている長い人生を楽しく過ごすためのルーティンとは?1.タバコはやめよう20代にタバコを吸っていたら、 30歳になる日にタバコとお別れをしましょう。タバコの被害 はあまりにも多く、お肌にも出てきてしまいます。30代からは悪い習慣が、シワの数になると言っても言い過ぎではありません。2.ファーストフードは控えめに確かに時々、無性に食べたくなりますよね。ファーストフードは30代過ぎたら多くても週に1回にしましょう。アルコールを控えめにして、ファーストフードを減らすことで体型維持もできます。少し我慢をすることでこの先の健康を手に入れることができます。3.外出して体を動かす食べ過ぎた次の日は体を動かす習慣を持ちましょう。30代からは真剣に体を動かすことを考えないといけません。これをするかどうかで、体型やお尻の位置に差が出てきます。4.良い眠りをすることに気を使う20代までは、短時間の睡眠でも次の日も元気に乗り越えられましたが、30代からは短時間睡眠はすぐに顔や体の疲れとして出てきます。夜の時間は良い睡眠をとるためにケアする時間にしましょう。寝る時間と起きる時間を毎日同じにすることも良い習慣になります。5.瞑想する習慣を持つ1週間に1回15分の瞑想する習慣を持ちましょう。ゆっくりと呼吸をすることで脳に酸素が回り、体のエネルギーが湧き出る感じがします。禅をすると頭の中を空っぽにすることができます。ネガティブな気持ちも少なくなります。6.口のケアをしよう小さな事に見えますが歯をずっときれいに保つ事はとても大切なことです。実際に歯の治療はとても痛いです。清潔でよく磨ける 歯ブラシを使って歯を 磨きましょう。歯を きれいに保つととても節約もできます。予防が大切です。7.本をたくさん読もう「本を読む時間なんかない!」と思うかもしれません。でも、リラックスをして本を読むことは、想像力を養い、新しいことを知るきっかけになります。本を読むと脳を活性化して健康に保ちます。時には本を読んで、ゆっくり過ごす時間も必要です。8.自分のための時間を持とう自分のために時間を過ごす事は毎日過ごす中で本質的なことです。自立し、外交的で社会的になります。数分でもいいからそんな時間を持つようにしましょう。9.心地よく感じる友達と過ごす若い頃は友達と過ごしながらも背伸びをしたり、かっこよくいようと少しがんばっていたところがあったかもしれません。でもこれからは、心地よくいれる関係を築きたいです。同じ波長で与え合いのできる友達は、お互いを高めていくことができます。10.日焼け止め対策今まで以上に気をつけたいです。過度に日光に当たると肌にシワや腫瘍ができやすくなり、ダメージになります。いつも日焼け止めクリームを塗りましょう。秋からの季節も気を抜かないで!
2016年09月19日子どもは、親が思っている以上に賢い存在。簡単には言うことを聞いてくれないし、かと思えば、期待以上の行動をすることも! そんな我が子に認められるには、ガミガミ怒ってもダメ、やさしすぎてもダメ…。子どもの心に響く、親の振る舞いについて考えてみましょう。■こんなママにはがっかり!? リアルエピソード誰よりも大好きで大切なママは、子どもにとっては絶対的な存在。ママ自身、我が子から愛されている自負はあるはず。とはいえ、子どもの目は節穴にあらず。ママだって、理不尽なことをすればおかしいと疑うし、ウソがあれば子どもはそっぽを向いてしまうことも。ママたちが子どもからの信頼を失ったと感じたエピソードを紹介します。「散歩の約束をしていたけれど、何だか面倒くさくなって昼寝をしていました。しかも、そのことを子どもに責められ、『行くなんて言ってない!』と逆ギレ。シラをきりとおす私に、子どもは呆れ顔でした…」(30代後半)「子どもの要求に対し、『あとで』『明日』『来週やろう』などと曖昧な返事を繰りかえしていた私。あるとき動物園に行こうと誘ったら、『どうせ行く気ないんでしょ』と言われてしまいました」(40代前半)幼いからといって、わからないと思ったら大まちがい。まっすぐな眼差しで相手のことをしっかりとらえています。また、子どもにたしなめられるケースもあるようです。「いつのまにか自分の名前を書けるようになっていた娘。その字があまりに不格好だったので、『もっと上手に書けるよう練習しようね』と言ったら、『どうしてまず、すごいねって言ってくれないの?』と言われ、反省しました」(30代前半)「生理でイライラ。どうでもいいことでギャーと怒ってしまい、ハッと我に返って子どもを見ると、納得のいっていない、冷めた目をしていました」(20代後半)失った信頼を取りもどすのは大変なこと。子どもに対しては誠心誠意、真剣に向きあうといいでしょう。 ■できることからはじめる! 目指せ理想のオトナ像利害や損得など一切関係ナシ。好きか嫌いか、快か不快か…。子どもの判断は、じつにシンプルです。本能で生きる子どもにとって、信頼できるオトナは、必要なものは欠かさず与えてくれて、望みや欲求を叶えてくれる人物かもしれません。とはいえ、欲しい物をなんでも買ってくれたり、何をされても叱ったりしない、単なる都合のいい人ではありません。自分のことを全力で守ってくれて、よろこびと安心感を授けてくれる人こそが理想なのです。そんなオトナになるために、日々気をつけたいことをまとめました。・発言に一貫性を持ち、ブレない・しかることはあっても、感情に任せて怒らない・ダメなことはダメと、はっきり教える・いいことはしっかりほめる・遊ぶときは一生懸命、真剣に付きあう・できない約束はしない・いつでもどこでも温かく見守るすべて完ぺきしようとすると、ママの負担になってしまいます。上記を心に留めておいて、イライラしたときなどに、思い返すといいでしょう。■いつでも子どもに寄りそって子どもが求めているもの、子どもにとって必要なものを与えてあげることが、信頼の基盤。でも、余計な押しつけは親のエゴにもなりかねないので、気をつけましょう。毎日子どもを観察していれば、何をしようとしているのか、何を欲しているのかはっきりと見えてくるもの。何はなくともそばにいて、子どもに目をかけること。それができれば子どもは、ママを心から頼り、伸び伸び安心して暮らすことができるでしょう。
2016年09月17日【ママからのご相談】小学3年生の子どもがいます。小学校に入学したときから地域の子ども会に入っています。高学年になってからかと思っていたのですが、今年度から子ども会の役員をすることになりました。自治会や市からの助成金がそこまで多くはないので、 イベントの際にいかにお金をかけずに子どもを楽しませるかに頭を悩ませています。子ども会で子どもが喜ぶゲームにはどんなものがあるのでしょうか。●A. 身近なものを使ってできるゲームもたくさんあります。ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。『国立オリンピック記念青少年総合センター』の調査によると、子ども会加入に関する考え方について「加入すべき・どちらかといえば加入」と回答した人が過半数を超えます。その一方で、加入を迷う人の主な理由は「親が役員をやらなくてはいけない」という回答が多く見られます。子ども会の役員はイベントの際の付き添いなどの時間的な拘束に加え、限られた予算の中で年齢の離れた子どもたちが等しく楽しめる行事を考えなくてはいけない という負担もありますよね。場合によっては、幼稚園や小学校の役員よりもずっと保護者にかかる負担が大きいこともあります。では、出費が少なくてすむゲームにはどんなものがあるでしょうか。役員である親が準備に要する労力が少なく、子どもたちがコミュニケーションを取りやすいゲームを集めてみました。●新聞ジャンケン新聞を広げて、その上に子どもたちが立ちます。役員の代表者とジャンケンをして、負けた子どもは新聞紙を半分に折りたたみ、勝った子どもはそのまま。ジャンケンを繰り返していき、立てなくなった子は負け、最後まで立っていられた子が勝ちです。このゲームは1人ずつでも楽しいですが、2人や3人のグループにしても楽しめます 。おんぶをしてみたり抱っこしてみたり片足で立ってみたりと、子どもなりに頭を使っている様子が見られます。必要なものは、新聞紙と人数分の新聞紙が広げられるスペースだけです。●新聞文字探しゲームこちらも新聞を使ったゲーム。何人かのグループを作り、お題を決めます。たとえば「こどもかい」。子どもたちがいる場所から少し離れた場所にグループ数と同じ数の新聞を置き、最初の子から順にリレーをするように文字を探しに行きます 。最初の子が「こ」を見つけて帰ってきたら、次の子が「ど」を探しに行くというふうに。低学年が参加する場合は、ひらがなやカタカナだけに限定します。このゲームで必要なのは、新聞紙と見つけた文字に印をつけるためのマジックだけです。●新聞パズルこちらもまた新聞紙を使ったゲーム。何人かのグループになって、1枚の新聞紙を破ってパズルを作ります。その新聞で作ったパズルを、早く元に戻したグループが勝ちです。ポイントは、違うグループが作ったパズルを元に戻すようにすること と、低 学年と高学年に分けるなら分割数をあらかじめ決めておくこと 。準備するのは新聞紙だけです。●リーダー探しゲーム何人かのグループに分けてその中から鬼を決め、鬼に分からないようにリーダーを決めます。Aチームの鬼はBチームに入り、Bチームの鬼はCチームに、というふうに、鬼は別のグループの中に入ります。リーダーはジェスチャーやジャンプなどをして、他の子はリーダーの動きを真似します。鬼はリーダーが誰かを探します。一番早くリーダーが誰かを探せた鬼のチームが勝ちです。鬼とリーダーは高学年の子 にしてもらったほうがゲームが進行しやすいかもしれません。----------いかがでしょうか。今回は、準備の手間がかからず、違う学年の子ども同士でも一緒に遊びやすいものを選んでみました。子ども会の役員は確かに大変ですが、子どもの喜ぶ顔や楽しんでいる姿はやっぱり見ていてうれしいものです。ぜひ1年間、楽しんでくださいね。【参考リンク】・子ども会および育成会活動の課題とその活動支援(PDF)()●ライター/マフィー(ママライター)
2016年04月30日いつの時代も、物書きという仕事をしている人は、テキトーなことしか言わないので、話半分で聞いていただきたいのですが、恋愛が3ヶ月以上続かない女子は、じぶんの人生に対するこだわりがないから、恋が続かないのです。人生に対するこだわりというのは・・・・・・。■■人生に対するこだわりというのは・・・・・・人生に対するこだわりというのは、たとえば、じぶんがいる場所へのこだわりのこと。あなたが今、学生であれば、じぶんの学校に対するこだわり。社会人であれば、じぶんの会社や仕事に対するこだわり。人生に対するこだわりとは、場所に対するこだわりだけではなく、じぶん自身に対するこだわりでもあります。今の仕事をしているじぶんに対するこだわり。今の友だちと共にときを過ごしているじぶんに対するこだわり、彼氏と一緒にいるじぶんに対するこだわり、などなど・・・・・・。■■誇りの問題つまり、今のじぶんや、じぶんがいる環境に対する誇りがない、もっと平たく言えば、今のじぶんが好きではないからこだわれない、極端に言えばすべてどうでもいいやと思えてきてしまうからこだわれない・・・・・・こういうことではないかと思います。*たくさんの女子にお話を聞かせていただいて感じることは、恋愛上手な人は、じぶんに対する誇りのようなものを必ず持っているということです。若いうちに、そういうものを運悪く手にできない女子だっています。そういう女子はおしなべて恋愛が下手だし、恋したくてもいつもおかしな男につかまってすぐに別れてしまっているし、ちょっといい男とつきあっても3ヶ月くらいで別れています。ハタから見ていると、さほどの努力をしているとはとても思えないけれど、なぜかじぶんのことを誇りに思える仕事にさっとつく女子だっています。そういう女子は、どこでどうやっていい彼氏を探し出してきたのかわからないけれど、半年も1年も、ステキな恋をしていたりします。■■時間が解決します人生というのは、言ってみればじぶんに対する誇りを持つために与えられた時間のようなものです。ある優れた建築家は、「この建物に訪れたひとが、この場所に立ったときに、じぶんに対する誇りを持てるような建築をつくっている」と言います。つまり、過去から現在、未来が一直線に見通せて、その結果、心のなかにどこからともなく希望が湧いてくるような場所をつくりたいということです。じぶんのことを好きになるとか、じぶんに対する誇りを持てるというのは、運不運もあり、若いうちにそれを手にできない人もいます。でも、それを手にしたいと思い続けていれば、いつか持てるようになるものです。時間が解決してくれます。だから恋が3ヶ月以上続かない人は、じぶんのことを必要以上に責めないことです。なにかひとつでもいいので、じぶんがこだわれるものを、まずは確保してみることです。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年04月16日35歳は人生においてターニングポイントでもあります。「今の仕事からキャリアップを図りたいのか?」「子育てが落ち着いてきたら自分の時間をどう使うのか?」「今後、パートナーとどう人生を歩んでいくのか?」人それぞれさまざまな思いがあることでしょう。そこで、35歳を過ぎたら女性がすべき5つのことをまとめてみました。■ 1.アラフォーに向けて体づくりをする30歳を過ぎると加齢により体力が低下してきます。筋力や持久力が衰え、20代の頃と同じようには行動できなくなってきます。しかし、今から体力づくりをしておけば、アラフォーになってからも健康的なライフスタイルを送ることができます。ジムに通うのも良いですし、時間がない人は毎日30分だけでもウォーキングだけでも違います。身体は使わなければ衰えるだけ。年齢を重ねていくからこそ、“バテない力”をつけておきましょう。■ 2.自分が没頭できる趣味を1つ見つける子どもが小さいうちは子育てに忙しい毎日を送っているでしょうが、だんだんと子どもが成長して手が離れてくると時間に余裕ができてきます。この先、子どもがもっと成長して時間がポッカリ空いてしまったときに「自分は何のために生きているんだろう?」と思うかもしれません。そんなときに自分が没頭できることを1つでも持っておくと、余暇を楽しんで生きることができます。何かを始めるのに遅いということはありません。少しでも興味のあることに出会ったら、積極的にトライしてみてください。 ■ 3.エイジングケアを始めるいつまでも若く見える女性に共通していえるのは、肌がキレイなこと。年齢を重ねてもいつまでもイキイキとした女性でいるためには、エイジングケアを怠ってはいけません。20代はスキンケアを多少怠っても若さでキープできますが、35歳を過ぎたらしっかり保湿できる化粧水や美容液を使用する必要があります。また、内側からのケアも大切です。水分補給はしっかりして、ビタミン類や食物繊維がある食べ物を積極的に摂ると良いでしょう。■ 4.旦那さんと共有できる楽しみを見つける子どもが独立した後は、旦那さんとの2人暮らしになります。いつまでもよきパートナーでいるためには、お互いが共有できる楽しみを見つけること。年に1度は海外旅行へ行ったり、コンサートへ行ったりと、お互いに楽しみをシェアできる関係を築いていくのです。それぞれで趣味を持つことはよいことです。でも、何か1つでも夫婦で共有できることを見つけると2人で過ごす時間が今よりもっと楽しくなりますよ。■ 5.今後のライフプランを立てる35歳を過ぎたら、将来のライフプランを立てることをオススメします。まず「家を買いたい」「転職したい」「ゆとりある老後を過ごしたい」など、実現したい将来の夢を書きだしていきます。そして、思い描くライススタイル実現に向けて、今後生活していくために必要な生活資金、老後のための貯蓄、子どもの結婚など、具体的にマネープランを立てていきます。ライフプランを立てる上で、住宅、老後資金、教育費、ローン金利などの情報はリサーチしておくことが大切。年代別にエクセルなどで表にまとめておくと、将来の目標と実践すべきことがクリアに見えてきます。35歳は第2の人生をスタートする転機です。ぜひ上記の5つのことを参考にして、残りの人生を謳歌してください。「これからどうやって生きていきたいのか?」を明確にして実現へと動けば、40代、50代と充実したライフスタイルを送ることができますよ。
2016年04月12日■子どもをきちんと叱れない親が増えている最近、子どもをきちんと叱れない親が増えています。たとえば、危ない場所で、危ない遊びをして、ケガをしそうなとき。たとえば、ほかのお友だちをケガさせてしまいそうなとき。あるいは、幼稚園や保育園、小学校の職員室に、誰もいないときに、子どもがこっそり入ったとき…。このようなどう見ても「ダメ」なことを子どもがしているときでも、子どもに「ダメ!」と禁止することができない親が増えているのです。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。それは「子どもとの関係をこじらせたくない」と考える親が増えているからです。「ダメ!」「それをしてはいけません!」と厳しく禁止すると、子どもによっては、「どうして? いいじゃないか!」「だって、したいんだもん」などと反発して、親の言うことを聞きません。すると、親としては、ますます厳しく叱らざるを得なくなります。それに対して子どもは反発する…。こうやって、子どもの扱いがますます難しくなってしまうのをおそれます。そして、「友だち親子」のような仲良し関係でいられるために、子どもの行動を厳しく禁止することのできない親が増えているのです。■禁止すべきは子どもの「行動」また、子どもを厳しく叱ることの弊害を論じるメディアも増えています。たしかに、子どもに対して「おまえは、だめな子だね」「まったく、何度言ってもわからないんだから」「バカなんじゃないの」などと親から否定的な発言をされ続けると、「そうか、ぼくはダメな子なんだ」と、自己否定感を募らせていく子どももいます。そして「どうせぼくは、何をやっても、無駄なんだ…」と、意欲を失ってしまう子どももいます。電車などで、子どもをヒステリックなまでに、大声できびしく叱り飛ばす親の姿を見ることもあります。「ほんと、あんたはどうしてまたそんなことするの!バッカじゃないのぉ!」と、大声で怒鳴るのです。これは叱っているというよりも、「プチ虐待」と言ってもいいと思います。子どもの心に傷がつき、前向きに生きる意欲を失います。その結果、大事なときにも頑張ることのできない子どもになってしまうのです。では、子どもに「ダメ!」と言ってはダメなのでしょうか。私の答えは、ノーです。つまり、子どもが禁止すべき行動をとったときに、親は「ダメ!」と言って、行動を押さえるべきなのです。これをしないと、自分をコントロールできない子どもになってしまいます。重要なのは、「行動の禁止」と「人格の禁止」を区別することです。「人格の禁止」は×です。「あなたは、まったくダメな子ね!もう!」などと厳しく叱り続けると、子どもの中に「ぼくはどうせダメな子なんだ」と、自己否定感を募らせ、生きる意欲を奪ってしまいます。一方、「行動の禁止」は〇です。してはいけない行動を抑制するしつけは重要です。このとき、大切なポイントは、「人格を否定された」と子どもが感じないように、穏やかに、説明的に「なぜ、〇〇をしてはだめなのか」を理性的に子どもに、それがダメな理由が理解できるように、説明しながら、語りかけることです。「だめでしょ、それは! あんたはまったくもう!」などと、大声で怒鳴りながら叱っていると、親の側は「行動の禁止」をしているつもりでも、子どもの側からすると「人格を否定された」と感じて、生きる意欲を奪うことになってしまうのです。■いい子育て=手間ひまかけた子育てここまで、読まれて「なんだか。たいへんだな」「説明するって大変なんだよな。面倒くさい」と思った方もいることと思います。そうです。いい子育てには「手間ひまかける」ことがいちばん大切なのです。子どもと「友だち親子」になって、ダメなことも「ダメ」と言わない子育ては省エネ子育て。逆に、いつも「あんたはダメな子ね!」と感情的に怒鳴り続けるのも、省エネ子育て。一見、真逆でも、どちらも「手抜きの子育て」なのです。子どもに、なぜそれがダメなのかをわかるように、ていねいに説明するのは、かなり骨の折れる作業です。時間もエネルギーもかかります。しかも、「人格の否定」と伝わらないように、穏やかに、かつ、真剣に、話してわかってもらう必要があります。もう一度言います。よい子育ては「手間ひまかけた子育て」です。
2016年04月06日女性は結婚をして子どもを産み育てるもの…。と思っているのなら、それは自分で自分の可能性を狭めているかもしれません。ライフスタイルが多様化している現在、結婚せずに一生独身を貫く人もいれば、結婚はしても週末婚や別居婚など、新たな夫婦のカタチを選択する人もいます。一番大切なのは自分らしい人生を歩み続けること。子どもを産まずに夫婦仲よく過ごしていきたいと思っているなら、それはそれでひとつの人生です。■DINKS(ディンクス)って?DINKS(ディンクス)とは、Dual Income No Kidsの略。子どもをもたない夫婦の関係をいいます。もはや女性の幸せ=結婚や子どもとは言い難い時代。女性でも起業をしたり、個人事業主として働いたりと、男性に負けないくらい社会で活躍している人たちも増えてきています。きっとその中には、子どもを産まない代わりに、今以上にキャリアを充実させていきたいと考えている人もいるでしょう。ただ実際に、子どもを産まないと決断するのは、計り知れないほど勇気のいること。「私は産みません!」と決めつける前に、メリット・デメリットについて知っておいたほうがいいかもしれません。■DINKS(ディンクス)のメリットDINKSの最大のメリットは、子どもをもたない分、自由に過ごせるという点です。たとえばもともとキャリア志向が強く、たとえ休暇中でも頭の中はビジネスのことばかり…というタイプの女性にとってはDINKSを選ぶメリットはあるでしょう。そして、夫だけなく、自分もそれなりに稼いでいて、なおかつ子どもがいなければ、十分すぎるくらいの世帯年収と貯金額になっていくはずです。常に自分自身を成長させたいと思っているなら、仕事だけでなく趣味にもお金を費やすことができます。あるいは、ネイルやエステ、美容院、スパなど、オンナを磨くうえで必要なものにもお金をかけられます。夫婦仲良く自由に過ごせるうえに経済的な余裕がもてるとなると、DINKSという道も候補としては検討しておきたいところですよね。■DINKS(ディンクス)のデメリットDINKSは魅力あふれる生き方にみえますが、決してメリットだけではありません。他の選択肢と同じくデメリットも、もちろん存在します。たとえば、若いうちは夫婦仲良く過ごせていても、いつかは、どちらかが先に亡くなります。同時に命を閉じるということは、おそらくないでしょう。そう考えてみると、仮に旦那さんが先に亡くなってしまった場合、自分がこの世から去った後、どうなってしまうのか、不安で眠れなくなるときもでてくるはず。子どもがいれば良くも悪くも「後は任せた」といえますが、いない場合は、ある程度の覚悟と、そして前倒しでいろいろと準備をしておく必要があります。若いうちは夫婦で充実した日々を送ることができても、今以上に年齢を重ねたときに子どもをもたなかったことに対して後悔する瞬間が訪れるかもしれません。 ■あなたらしい人生をとはいえ、DINKSに限らず、どんな人生を選ぶにしても責任や不安、孤独は後ろから追っかけてくるもの。大切なのは、後悔しない人生を送ることです。少しでも子どもを産みたい気持ちがあるなら、仕事と両立する道も考えられます。できるだけ視野を広くもちながら、彼と一緒に検討していきましょう!
2016年03月17日4月に子どもが小学校入学を控えている…というママは準備に忙しい時期ですね。そんな時期だからこそ、今回は子どもが小学校1年生になる前に考えたいことを「片付け」という視点からご紹介します。「片付かなくて困る!」物・ベスト3小学生の子どもを持つママから「片付かなくて困る」と、よく聞くアイテムは大きく以下の3つに分かれます。1.プリント2.教科書類(ノート・ドリル含)3.おもちゃ人それぞれ順位は違っても、「片付かなくて困る」と聞くのは大体この3つ。保育園や幼稚園の頃と、何が大きく違うのでしょうか?それはプリントや教科書など、今まではなかったものが、どんどん家の中に入ってくることです。それに加えて体操着や絵の具、防災頭巾に工作道具など、新たに加わるものがたくさんあります。だからこそ入学前に仕組みを見直してみることをおすすめします。では、どんなところに注意するとよいのでしょう。家の中に小1の壁を作らない、片付けの仕組みづくりのポイント3つ(1)片付ける場所の確保ができているか「片付けなさい」と言っても、その場所が確保されていなければ、片付けられないのは当然です。まずは片付けるための場所を確保できているかどうかチェックしましょう。もし決まってない場合や、これから増えるとわかっている学習用品に対して場所が狭いようなら、新たに確保しましょう。学習机やランドセルラックなどを用意していなくても、「ここはあなたの場所」と、はっきり示すことによって子どもも責任感を持つきっかけになるかもしれません。場所の確保ができたら、次は動線チェックです。(2)片付けるための動線のチェック・場所・高さ・アクションこの3つは出しやすくしまいやすい、つまり「片付けやすい動線」の基本です。使う人が、使う場所の近くで、使いやすい高さ(胸から腰あたり)で、少ないアクションで出し入れできるかどうかがカギになります。気を配りたいのは「ママにとって」と「子どもにとって」は、必ずしも一緒ではないということ。たとえば、プリント。プリントとひとくちに言っても、子どもの宿題プリントと保護者への連絡プリントでは、使う人(必要な人)が違いますよね。ママへの連絡プリントはこのボックスに投げ込めばOK、自分の宿題プリントはすぐ目に入る机の上に立てかけるなど、置き方の工夫ができないでしょうか。まずはママの視点から仕組みを考えつつ、子どもに意見を聞き、適切な動線を作っていきましょう。(3)コロコロ変更するのはNG入学前に仕組みづくりをしても、それがうまくいくかどうかは、実際のところわかりません。やっぱりスペースが狭かったとか、同じものが出しっぱなしになるとか、いろいろ出てくるはずです。そんなとき、ママとしては「こんな風にしたらいいのでは?」とアイデアが浮かんでくるでしょう。ただ思い浮かんでも実行するのは、ちょっと待ってほしいのです。良かれと思っても、一度にいろいろ変えないこと。なぜなら片付ける場所がコロコロ変わってしまうと、「あれ?こっちじゃなかったかな?」「ここに入っていたはずなのに?」と、子どもの動きと記憶がついていけなくなるからです。「全部をうまく片付けられるように」ではなく、まずプリントを出せる、ランドセルを置ける、ドリルを戻せる、など1つずつできるようになればいいかな、という視点で仕組みの変更を考えるのがよいでしょう。小学校に入ったら増えるものは、学校によっても違うかもしれませんね。でも、小学校生活をスムーズに送るためのひとつとして、お片付けの仕組みは役立てると思っています。よかったら参考になさってみてください。(池田絵里)
2016年03月08日「人生は短い」いつもそう思いながら日々暮らしてきたけれど、ある出会いをきっかけに「人生は長い」というポジティブな考えが浮かび、長いからどうしようかと真剣に考えるようになりました。先日自分の研究ワークの一部で健康な高齢者の方と多くコミュニケーションを取るチャンスがあり、これをきっかけに私の人生観やこれからの計画を考えなおすことになったのです。今回お会いしたのは60代~80代の健康な高齢者の方々。どの方も地域のため人のために働いておられる方々です。私の人生設計では60歳でリタイアしその後は仕事のことはあまり考えていなかったのが本音でした。しかし今、医学の進歩や予防医学が進み、平均寿命は世界一を誇る日本! 60代からの人生が20年以上もあるのです。さて60歳からどうする…?お会いした70代、80代の方がなんとお元気なこと。健康面だけではなく、ちゃんと自分の能力を発揮できるところに身をおき、自分らしく生きるアイデンティティを保っているのです。そして服装や身なりがとてもおしゃれで清潔感に溢れています。私は自分の仕事の内容を忘れ、話を聞くことに夢中になりました。落ち着いた貫禄と相手を優しく包む包容力。そんなに慌てなくて大丈夫ですよ、と声をかけられ、「そうですよね」と思わず涙ぐんでしまいました。 長い人生を “元気に楽しんで” 過ごすためには?ITに翻弄される毎日、スピードが命の現在。研究職もスピードがものをいいます。そんな中でふと穏やかでアナログな時の流れを感じた瞬間でした。戦後の日本を立て直し、日本の高度成長を支えてきたこの世代。乗り越え、経験してきたからこそ持つこの余裕感。今の私、現代の人たちに彼らの意見や空気感は必要であると感じました。話も自らの経験をもとに話をしてくださいました。どう感じたか、どう見てきたか、話の興味はつきません。そして最も興味を持ったのは、「どうしてこんなにお元気なのか、どうして楽しそうなのか」ということ。今も活発に活動されているが、それは今に始まったことではなく、若い頃から活動的であるということ。習慣というのは年齢を重ねてから変えるのは難しい。今でさえ、自分の生活の傾向をなんとか変えようとしてもかなりの努力が必要になります。今回お会いした高齢の方がたは、日常的に運動をすること、人とたくさんコンタクトを取り、趣味を楽しみ、おしゃれをして外へでかけることを億劫に思わず、それらは日常的なことであるようでした。シンプルな食事で人を家に招き、残りの布でさっとお裁縫をしブラウスを作る、自転車に乗り風を感じる。楽しくて仕方がないという。ゆるやかな時間を感じるけれど、次の予定を聞くと、ポケットからスマホを取り出しスケジュール表をチェックする。ちゃんと時代の波にも乗っているのです。認知症予防にも? 日々の生活で大切なこと認知症である人と健常者の脳内を比較したこんな論文(※)があります。認知症の原因としてamyloidβ(Aβ)やTau (タウ)という異常なタンパク質が脳内に沈着し、それが神経細胞を脱落させることが考えられています。その凝集は特に記憶や情動に関連した脳部位に起こるのです。しかし高齢者の中には健康で、記憶力や認知機能の低下がみられず元気に楽しく暮らしている方も多くいます。健康で認知機能を維持したまま亡くなった方の脳を剖検したところ、Aβが著しく沈着しており病理学的にはアルツハイマーと診断される状態であったといいます。アルツハイマーと診断されて亡くなった方とどこに差があったかというと海馬の体積であることがわかったのです。つまり病理学的、組織学的には差はないけれど、アルツハイマー病では海馬の体積の減少が認められたのです。海馬の体積を維持することで、予防も可能であるということを示した研究の1つです。そして海馬は唯一、神経を再生させる能力があり、それは運動や食事、日々の生活で大きく変化をします。ライフスタイルが大きく関与していることは間違いありません。人生は長い。だから健康=楽しく=一生現役でなくてはいけません。考えさせられる40代、今から準備が必要だと感じた出会いとなりました。※ 参考論文:Erten-Lyons et al., Neurology, 2009
2016年03月01日人生に迷ったときは感じていることを深く考察せず、先行きも考えず決めてばかり。26歳でサラリーマンを辞めてフリーランスになったときも「毎日同じ場所・同じ時間に通勤するのがイヤだから」という理由で、何の伝手もなくライターを名乗り始めました。人がひしめく街でいろんなものにぶつかりながら流され、掴んだり手放したりを繰り返している今、主体的に何かを手繰り寄せた感覚がないのに「ずいぶんいろんな経験をしてきたな」という感覚があります。大それた格言はないけれど、フリーランスの私が仕事をする上で大切にしているコトがたまに、人生をいい方向に転がしてくれる気がしています。意識して相手を好きになるよう努力することライターである私は取材でインタビューをすることが多いので、毎日のように初対面の人の話を聞いています。いろんな仕事をしているその道のプロフェッショナルに出会えることは、ライターをやっていて良かったと思うことの一つです。インタビューで意識するのは「話を聞き終えたときに相手のことを好きになっていよう」ということ。相手のことを悪く書くために取材することはないので、どんな話を聞くときでも自分が相手のことを好きになれる要素を探しています。「きちんと質問をしよう」というよりも、「この人を好きになりたい」という気持ちで会話をすると相手への質問も自然にわいてくるのです。たぶん、合コンで目の前に理想の男性が現れたときの気持ちと前のめり感に似ていますね。人は「あなたが好きだ」と言われるとなんとなく気になり始めるように、好意を持たれたら好意を持ち返します。これは、以前ANGIEで取材した臨床心理士・山名先生がおっしゃっていました。話をおもしろく聞いていると相手はとてもオープンに、いろんなことを話してくれるようになります。初対面の人への取材で1時間かけて少し距離が縮まったと思う瞬間や、「話すぎちゃいました」と言われたとき、また「今日はとても素敵な人に会えた」と思えて帰路につくとき、ライターっていい仕事だなあ……と思います。こうして誰かに会うたびに、ちょっとずつ幸せな気持ちになるのです。一流の仕事がわかると豊かな人間になれるこの世界はプロの仕事によって成り立っています。「私には絶対できない」と思う仕事を世界のどこかで誰かが必ずやっていて、社会というものができあがっているのです。例えばパソコンの調子が悪くなって「お客様サービスセンター」に問い合わせると、やさしいお姉さんが的確な指示をして、するすると治してしまいます。向こうにはマニュアルがあるのでしょうが何が起きているのかさっぱりわからない私には「魔法使いか⁉」という感動すらあり、人の仕事って尊いなとしみじみ思ってしまうのです。プロの仕事に触れると、いつでも刺激を感じられます。お寿司を握る職人さんの手先を見ているだけで惚れ惚れするし、小説を読むとその才能に羨望してため息が出ます。映画を観れば表情一つで感情を表現する役者の偉大さに拍手をしたくなり、飽きさせないカメラワークで作品を生み出す監督や制作スタッフのセンスと技術、こだわりに脱帽します。私という人間から出てくる考えやアイディアなど、あらゆるアウトプットはこれまで見て、聞いて、泣いたり笑ったり怒ったりしながら吸収してきたあらゆるインプットによってできています。完全にオリジナルなものなんて、何一つないのです。だから「プロの」「一流の」仕事に触れて、自分の中の引き出しを増やしたいと常々思っています。「時間軸」を変えてみること私はライターをしながら、週末は「チアダンス・チアリーディング(以下、チア)のインストラクター」という顔も持っています。高校・大学と続けていたチアを社会人でも続けているうちに子ども向けのインストラクターニーズが高まり、「ではやってみるか」と軽い気持ちで教室を始めたら、なんだか軌道に乗ってきた……という、完全なる行き当たりばったりの人生。26歳で脱サラした際「ライターで食っていけなかったら困る」とリスクヘッジとしてインストラクターの仕事を増やして以降、ライター業もインストラクター業もそのまま両立させて、今に至ります。本当はライターとして食べていけるようになったら、インストラクターは辞めようと思っていました。でも結果的に「書く仕事」と「踊って教える仕事」という、まったくタイプの違う二つの仕事がお互いを補完し合って絶妙なバランスをもたらしてくれることに。その理由は「時間軸が違う」から。インストラクターとして接している子どもたちは、分刻みに仕事をする大人たちとは異なる時間の中で生きています。最短の時間で結果を出すために役に立たないことは排除する「効率の世界」から、一見無駄そうなことも夢中で取り組む「非効率の世界」に一気にワープすることで、私の心身はいつもリセットされます。原稿でぐずぐず悩んでいても、インストラクター業が終わったあとにはスッと書けるようになったりもします。これは旅から帰ってきたときの、疲労感とともにスッキリとして前向きになれる感じに似ている気がします。同じスピード、同じ価値観の中で走り続けていると、心がきゅうと追い詰められて苦しくなってしまいます。自分をいつもとは違う時間軸にワープさせることの大事さを、私は生徒たちに教えてもらいました。「流される」から遠くに行ける汎用性のないことをつらつらと書き散らかしてしまいましたが、ここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます!私が行き詰まったときに救われる好きな言葉に、クリエイティブディレクター箭内道彦さんの「『流される』から遠くに行ける」があります。このフレーズを目にしたとき、流れに身を任せることで出会える何かもあるのだと、心が軽くなったのを覚えています。このコラムで共感や反論や違和感……何かちょっぴりの引っかかりを、だれかの心に残せたとしたら幸せです。
2016年02月18日現代はテレビがあるのがほぼ当たり前の時代であり、多くの人が毎日の生活に必要な情報をテレビを通じて受け取っています。テレビが子どもにどんな影響を与える可能性があるのかについて、少し考えてみましょう。テレビは場合によっては有害にもなり得る?最近はテレビがない家や、あってもほとんど見ないといった家もありますが、そうした家庭はまだまだごく少数にとどまっているのではないでしょうか。今のところ、テレビは情報を受け取るためのメインデバイスであり、いわば生活に必要なものと位置づけられているかと思います。テレビに対する考え方も最近はいろいろで、テレビなんて害ばかりで見る価値がない、といったことを言う人も中にはいます。テレビを見なくても、何らかのかたちで現在の世界情勢や流行などを追いかけることができていればいいのですが、それがない状態で情報媒体としてのテレビを生活から遠ざけてしまうのは、社会情勢に適応できなくなるという意味で現実的ではないと思います。特に、子どもが友だち同士うまくやっていくためには、テレビはほぼ必需品となっているところがあります。世の中で今流行っていることをキャッチし、それによって友人間でのコミュニケーションをスムースにするのに欠くことができないものとなっているからです。子どもたちの間でうまくやっていくには、最近話題のテレビドラマや流行曲、タレントの情報やバラエティ番組の内容などを知っていないと、なかなかに難しいものがあります。一方、テレビに害があるという意識を持った人も増えてきているのも、また事実です。この、「テレビは使い方によって有害にもなり得る」という考え方は、ある点では当たっています。テレビが生活の中で必要であると位置づけられている今だからこそ、そうした危険性をきちんと意識しておくことは必要でしょう。こういった危険性をきちんと分かっていれば、テレビが発信している情報を何も考えず鵜呑みにしたり、テレビ中毒のような状態に陥ってしまったりせずにすみます。テレビは情報を伝える媒体でもありますが、同時に経済性を追求する企業が行っている活動でもあります。つまり、テレビを放送することで収益が出ないとテレビ局としては成立しないわけです。言い方は悪いかもしれませんが、テレビはその情報を発信する主体にとって都合がいい情報を流しますし、所有側が好きな情報を流すのは当然の権利とも考えられます。テレビというものの本質の中にそうした側面があることを理解し、ある程度批判的にその内容を吟味する力も必要なのです。次回は、テレビの内容を吟味する力をつけるための一例をご紹介します。(子育ての達人)
2015年12月27日「自分で考える力=自律的思考力」は、子どもが勉強するためにも必要ですが、将来、仕事をしたり、人生の問題を解決したりするためにも欠かせません。自律的思考力を育むにはどうすればいいのか、子どもの発達心理などの研究を行っている内田伸子先生にお話を伺いました。子どもに質問されたとき、親の答え方次第で「考える力」が育つ「考える力を育むことについて、いいお話があります」と内田先生は、植物学者の渡辺万次郎さんのお話をされました。渡辺さんは幼稚園に通うお孫さん2人に、ある花の名前を聞かれました。それは「みやこぐさ」という花でした。しかしその時、渡辺さんはあえて教えずに、その花を持ち帰らせ、庭でよく似た花を探させたそうです。すると、子どもたちは自力でその花によく似たエンドウの花を見つけました。大人の力を借りずに、自分たちの力で見つけられたことに大喜びしたそうです。エンドウの花には、豆がなっていました。それを見た子どもたちは、みやこぐさを指差し「こっちの花にもお豆がなるの?」と質問しました。渡辺さんはその質問にも答えずに、「来週確かめてみよう」と提案したのです。そして、子どもたちは花が咲いたあとに小さなお豆を発見し、大喜びしました。先回りして教えすぎない。考える余地を残す「お孫さんたちは、『花の形が似ているから、同じように豆がなるかもしれない』と自分の頭で考え、おじいちゃんに尋ねたのです。すばらしい問いですね」大人は質問に答えることはできますが、質問の仕方を教えることはできません。「質問は、未来を導く道筋です。疑問を持つこと、探求すること、考える力を育てておけば、将来、たいていのことは解決できます。質問に答えることも大切ですが、親が先回りして何でも教えすぎると、自分で考える余地がなくなります」時には答えを持ち越し、一緒に考えることを提案してみるといいですね。これからの子どもたちに必要な思考力はさらに内田先生は「思考力は、2種類あります」と説明してくださいました。1つは、答えが1つに収束するような、収束的思考力。覚えた知識や経験をそのまま取り出し、「アメリカの独立記念日はいつ?」「5+8はいくつ?」というような問題に答える能力です。もう1つは、答えが複数あり、答えにたどりつくまでの道筋も複数ある、拡散的思考力。知識や経験を加工して、類推を働かせたり、因果推論を働かせたりして、暗記では解決できない文章問題などに答える能力です。「どちらの思考力もベースには知識や経験が必要です。ただし、今のお子さんたちが大きくなるころには、拡散的思考力を問う課題が増えてくると思います。大学入試も、二次試験は拡散的思考力がないと解けません」と内田先生は言います。遊びや経験が「考えるもと」になる拡散的思考力を使うと、答えからさらに問いが生まれ、思考がどんどん広がっていきます。前述した渡辺さんのお孫さんたちは、自然に触れ、観察するという体験を通して、この拡散的思考力を発揮していました。子どもは幼児期の遊びや経験を通して、自分で考えたり、工夫したりすることを学ぶのだそうです。たくさん遊ばせて、さまざまなことを経験させて、その中で生まれた疑問に答えたり一緒に考えたりしながら、「自分で考える力」を育てるサポートをしていきたいですね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月29日子どもの妊娠を機に、育児休暇の体制が気になったり、あるいは転職を考えたりしたことのある人もいるかもしれません。産後も今と同じように「働きたい」と思っている人はどのくらいいるのでしょうか。これから子どもを産み、子育てをしたいと考える女性に聞いたアンケートの結果から、出産を終えて復職する理想的なタイミングや、仕事と子育てを両立させるために「大切なこと」など、さまざまな実態が明らかになったようです。産後も、今の仕事を続けたい?オウチーノ総研は、首都圏に住む20~35歳の子どもがいない女性511名を対象に アンケート を実施しました。「今後出産をしたら、出産後も働きたいと思いますか?」という質問について43.1%の人が「今の仕事を続けたい」と答える一方で「今とは違う仕事をしたい」という人が13.9%、続いて「パート・アルバイトをしたい」という人が9.2%、「在宅ワークをしたい」という人が6.3%と続きました。専業主婦ではなく、「仕事を続けたい」という人の割合が多いようですが、妊娠とともに子どもの預け先の問題などが生じることも。子育て中も仕事を続けるためには、そうした問題点を早めに見つけておくことも大切といえるでしょう。職場復帰、理想のタイミングは?「出産後も働きたい」と答えた人に「復職するタイミングはいつ頃が理想ですか?」と質問すると、15.0%が「出産後すぐ」、35.2%が「出産後1年以内」と答えました。1年以内に職場復帰したいと考える人が半数を占める中、「子どもが小学校・中学校に入学してから」「義務教育が終了してから」など、子どもの就学を機にする人もいます。出産前は「産んだらすぐにでも働きたい」と思っていたものの、実際子どもの顔を目にしたら「もっと一緒にいたい」という思いが込み上げ、復帰の時期を考え直したという人も。育児休暇の申請上、復帰時期があらかじめ決められている場合もありますが、職場復帰のタイミングは焦らず考えてもいいのかもしれませんね。仕事と子育て、両立に必要なものは?「『仕事と子育ての両立』をさせるためには、何が大切だと思いますか?」という質問には51.3%の人が「夫の子育て・家事への参加」と回答。「会社の制度の充実・活用」が31.9%、「保育園の施設・サービスの充実・活用(待機児童問題の解決を含む)」が18.2%、「妻の仕事に対する夫の理解」が11.7%と続いています。調査では2人に1人が「夫に育休を取得してほしい」と思っており、「共通の体験をしたいから」など、夫婦で子育てを楽しみたいという思いが伺えます。けれど、子育て制度の整った職場はまだまだ少ないのが現実のようです。夫本人が、そうした制度を利用することにためらってしまう…というケースもあるかもしれませんね。わが家の場合、「うまくできない」「(子どもが)ママのほうが安心する」という理由から子育てにやる気を見せない夫に対して「しょうがないか」という気持ちでいました。でも、今思えば妊娠中から子育てをやる気にさせるような声がけや、家事の訓練(笑)をすれば良かったなと後悔しています。お互い仕事を持っているなら、なおさら負担は分担したいもの。仕事と子育ての両立には「夫がどう取り組むか」にかかっているのかもしれませんね。(すだあゆみ)
2015年11月08日子どもが将来、自分の人生を切り開いていけるだろうか、結婚し、周囲の人々ともうまくやり、幸せな人生を歩めるだろうか――親なら誰もが、愛する子どもの将来に思いを巡らすもの。そんな子どもの将来の方向性が、2歳の段階で予測できるとしたらどうでしょう?今回は、イギリスのニュースサイト『Daily Mail Online』を参考に、2歳児とその子の将来性についての意外な関連に迫る研究について見ていきたいと思います。■8,600人超のデータを分析して分かった傾向アメリカ・ペンシルバニア州立大学などの研究チームが、「子どもの2歳時点でのことばの習得状況を見れば、その子が将来成功するかどうかがわかる」という学説を発表しました。子どもを持つ親にはかなりショッキングな説ですね。研究チームによると、2歳時にことばの習得が充分にできている子どもは、幼稚園に入る時点で字が読めている、数の概念を理解できているなどの学問的基礎を備えることができ、さらに成長してからもより高い教育を受け、結婚し、より高い経済的地位を得られる可能性が高いのだそう。この研究のポイントは、将来の学習能力や生活力の基盤をかなり早い段階で判断できるとする点、そして、その判断基準として“ことばの習得”に注目している点にあります。この研究は、アメリカ全土で8650人の子どもたちを対象にしたデータを基に行われました。2歳時点でのことばの発達状況については両親への調査を、幼稚園での学習状況は文字を読む能力と数字への理解度をもとに判定しています。また、子どもたちを2つのグループにわけ、ことば習得と家庭環境についての調査も行っています。この調査によると、経済的に困窮していない家庭で、かつ、きちんと手をかけて育てられた子どもたちのグループは、2歳になった段階で、そうでない子どもたちのグループよりもより多くのことばを習得していたのだといいます。また、母親が病気がちな場合、子どものことばの習得が遅れがちであることもわかりました。研究チームはさらに3年後、5歳になった子どもたちに追加調査も実施。2歳のときに多くのことばを身につけていた子どもたちのほうが、読む力や数字を理解する力が身につき、自分の感情をコントロールできるなど、幼稚園に上がる準備が整っていたそうです。■習得のペースは個人の能力の問題ではない!研究チームによると、2歳児のことばの習得にばらつきがある理由について、子ども自身の能力や親の経済的な背景だけでは充分な説明ができないとのこと。それらよりももっと大きく影響しているのが、両親の子どもへのかかわり方だといいます。研究の筆頭著者、ペンシルバニア州立大学のポール・モーガン准教授はいいます。「ことばの習得と生育環境について、はっきりしていることがあります。ストレスを感じたり、働きすぎていたり、社会の手助けをあまり受けられていないと感じる両親に育てられると、その子どもも話したり読んだりすることが少なく、ことばの数も少ない、ということです」両親がほかのことで頭がいっぱいだと、子どもとのかかわりが減り、自然ことばの習得にも影響が出てくるということのようです。では、もしわが子のことばの習得が遅れていたらどうでしょう?あきらめるしかないのでしょうか?この疑問について、共著者でカリフォルニア大学アーヴァイン校の教育学教授、ジョージ・ファルカス氏はいいます。「はっきりとしたことばの習得の違いが初めて現れてくるのが2歳ごろ。この2歳という早い段階で子どものことばの習得を手助けすることで、幼稚園に入る頃には読む力や数を理解する力を高めることが可能です」子どものことばの習得は、親のサポートで後押しすることが可能なのです。■自治体の支援サービスも賢く利用しよう!ことばを話し始める2歳前後の時期に両親がよく手をかけて育て、ことばのシャワーを浴びせて習得を促してあげることが、そのときだけでなく将来にわたって、子どものさまざまな能力や機会に影響を与えていくのだということ。よく話しかけてあげたり、遊びの時間や寝る前に絵本を読んであげたりすることもとても大切です。ゆっくりと、繰り返し語りかけてあげることで、子どもは聞き取ったものから自分のことばにしていきます。こどものことばの発達については、自治体の発達相談や小児科などの医療機関でも相談することができます。周囲のサポートを受けながら、わが子にとって一番よいかかわり方を見つけてあげることが、その子の将来をよりよいものにしていくことにつながります。子どもを育て上げることは、本当に偉大な仕事ですね。(文/よりみちこ)【参考】※Why your toddler’s vocabulary at age TWO can predict their success in later life―Daily Mail Online
2015年09月02日●子どもとデジタル機器の付き合い方子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶパソコン。仕事用じゃなく、家族のため、子どものためを一番に考えて、最新パソコンを選んでみた。○子どもとデジタル機器の付き合い方小さな子どもがいる家庭の多くで悩みの種になっているのが、子どもとデジタル機器との関係だ。スマートフォンやタブレット、PC、そしてゲーム機などを子どもにいつから触らせるか、これはいろんな学説や考え方、教育方針もあり、正解のない問いとなっている。著者の周りでも、子どもにそれらを一切触らせていない家庭も多い。しかし、筆者の仕事柄、家庭には山のようにデジタル機器があり、両親ともにスマートフォンやタブレットを日常的に触っている。このような家庭では、子どもにデジタル機器を触らせるな、というほうが難しいのではと考えている。そこで大切になってくるのが、子どもとデジタル機器の付き合い方だ。現在、筆者宅では5歳になる長女には夕食後1時間だけ、タブレットで遊ぶことを許している。スムーズに辞めることもあれば、もっとやりたいと泣きながらだだをこねることもあるが、基本的にはそれで我慢している。過去には、筆者がプレイしている家庭用ゲームを横で見ていて、プレイしたがり、しばらくハマっていたこともあるが、さすがに家庭用ゲームは夢中になりすぎる傾向にあるため、現在はやらせないようにしているという状況だ。そんな中、リビングに設置しているPCが古くなってきたこともあり、買い替えを検討することとなった。そこで子どもが使うことを考えて、PCを選んでみたいと思う。現在、PC市場はスマートフォンなどに押されて停滞している状況だ。そんな中で売れているのは、マイクロソフトのSurfaceシリーズやアップルのMacBookなどのビジネス向けのモバイルノートが中心。これらはコンパクトで場所を問わずに使えるが、子どもたちに使わせるのはちょっと心配だ。下手に持ち歩きできるサイズとなると、好き放題に扱ったあげくに、落として壊す姿が見えてしまう。とはいえ、15型クラスのスタンダードノートを選ぶのも芸がない。5歳の長女となるとこれらも動かせるだけの力を持っており、モバイルノートと同じく落下の可能性が非常に高いといえる。これらを考えると選択肢はデスクトップPCになるだろう。●RealSence対応ゲームに子どもが大喜び○タッチ対応だと親が使いづらい問題ではデスクトップPCなら何でもいいのかというとそうもいかない。小さな子どもがいる家庭で注意したいのが、最近のWindowsPCに多いタッチ操作に対応したモデルを選ばないようにということだ。確かにペンや指で画面にお絵かきができたら、子どもは喜ぶかもしれないが、その時間はほんの一瞬だ。むしろ親がパソコンを使っているときに、画面をタッチされて誤作動する回数の方が圧倒的に多いのだ。特にあまり状況を理解してくれない3歳ぐらいまでの子どもがいる家庭では、タッチ操作は使えないほうがいい。キーボードやマウスは隠せるが、液晶ディスプレイ(というかPC本体)は隠せないため、勝手にタッチされて、いろいろ操作されたり、設定を変えられてしまってPCが変なことになる、そんなパターンも待っている。○RealSence対応ゲームに子どもが大喜び持ち運んで落とす心配のないデスクトップPC、そしてタッチ非対応であることが、小さな子どものいる家庭におすすめしたいリビングPCの一例だ。しかし、それだけではつまらない。なにかポイントとなる機能はないだろうかと調べてみたところ、ひとつ面白いものがあった。それが「RealSence」だ。インテルが開発したRealSenceは2つのレンズを搭載した3Dカメラを利用して、PCの前にいるユーザーを認識するという技術。すでに多くのPCに搭載されており、デスクトップPCはもちろん、ノートPCやタブレットPCにも採用例がある。筆者が最初にRealSenceの説明を受けたのは、昨年のことだったと記憶しているが、その段階ではまだ、具体的な用途やアプリケーションに落とし込まれていなかった。しかし、現在はいくつかのゲームが登場しているのだ。そこで今回、RealSence対応カメラを搭載したデスクトップPC、NECの「LAVIE Desk All-in-one DA970/BAB」を借りて、子どもに遊ばせてみた。すでにRealSence対応アプリケーションは数多く登場している。今回は子どもが好きそうなゲームとして、画面に表示されるオブジェクトにあわせて手を動かすことで音楽を奏でられる「KAGURA」、画面にいる動物キャラクターの動きに合わせて手を動かす「マダガスカル Move It!」、そしてレースゲーム「レゴレーサー」の3本を用意した。まずは「KAGURA」でRealSence対応ゲームの雰囲気をつかむ。子どもは画面に映っているのが自分だとわかっている模様。一生懸命、画面に合わせて手を振ったり、オブジェクトをつかんだりしていた。とはいえ、自分でリズムを奏でるというゲーム性はまだあまりわからないようで、30分ほど遊んで終了した。続いて遊んだのが、「マダガスカル Move It!」だ。画面上に表示されるキャラクターに合わせてテンポ良く、両手を挙げていく。ファーストステージは難なくクリア。だんだんと手の動きが速くなり、位置もリズムも複雑になっていくが、キャーキャーと騒ぎながらなんとか付いていく。これも子どもにとってかなり楽しめるゲームだったようだ。そして、最後にプレイしたゲームに子どもがドハマリした。レースゲームの「レゴレーサー」だ。レゴのキャラクターがわずかに浮かぶレースマシンを作りあげ、コースを疾走するというもの。身体を左右に動かすと、RealSence対応カメラがそれを認識して操作に反映。レーサーを左右に動かしたり、コース上に落ちているコインのようなものを拾ったりできる。画面の前で身体を左右に動かしながら上手にコースをクリアしていく娘。最初は障害物にぶつかってレーサーが壊れていたが、そのうちに「ぶつからないように走るの?」と言い出し、最初のコースは難なくクリアするようになっていった。その後、LAVIE Desk All-in-one DA970/BABがある間は、「レゴのレースしたい」言い、1日30分ほどプレイしていた。そのときいいなと感じたのが、RealSence対応ゲームは家庭用ゲームやスマホゲームと比べて、射幸性が低いことだ。射幸性の高いゲームはどうしても子どもは夢中になりすぎて、終わらせるのに苦労する。ときには、トイレに行くのを我慢してまで続けてしまうことも。しかし、RealSence対応ゲームは物理的に身体を動かすためか、適度に疲れるようで、時間になると自分でちゃんと終わらせることができた。それでいて、本人は十分にゲームをしたとう満足感を得ているようで、1日に何度もゲームをさせろと言わないのが良かった。また、今回利用したNECの「LAVIE Desk All-in-one DA970/BAB」は、ヤマハ製の高音質スピーカーを搭載するなどAVユースのPCとしても優秀。また、テレビチューナーも搭載しているので、リビングのテレビを子どもに独占されているときでも、別のテレビ番組を見ることができるのだ。フラグシップモデルだけに決して安くはないが、搭載する機能を総合的にみると十分に選択肢に入ると言えるだろう。●テレビをディスプレイにするならスティック型や小型モデルを○テレビをディスプレイにするならスティックや小型モデルを子どもには基本的に触らせず、両親だけが使うという場合、ノートPCでもデスクトップPCでもないもうひとつの選択肢がある。それが液晶テレビをディスプレイとして使う超小型PCだ。その代表格が、テレビのHDMI端子に直結できるスティックPCだ。置き場所をまったくとらないのが特徴で、これにワイヤレスのキーボードやパッドを接続すれば、液晶テレビをPCとして使うことができる。大画面でWebを見たいといったニーズならこれでも十分だ。もう少し高いPC性能やファイルの保存容量が欲しい場合は、手の平サイズのミニPCがおすすめ。これなら外部機器も接続できる。たとえば、日本HPの「HP Pavilion Mini 300-100jp」シリーズは小型サイズながら4K出力にも対応。パフォーマンスモデルなら、CPUにインテル Core i5-5200U、1TBの大容量HDDを搭載している。子どものいる家庭でのリビングPCの選び方。今回はあえて、売れ筋のノートPC以外で考えてみた。どの家庭でもこれが正解という訳ではないが、ひとつの提案として考えてもらえるとうれしい。
2015年08月25日皆さんは子どもに関する保険について、どう考えていますか?私は出産直後から「子どもがケガした時のため」と「大学に行かせるため」の保険について考えていました。そんな私が家族と話し合い、子どものために加入することに決めた保険について、ご紹介します。子どもための大切な保険(1)病気やケガを手ごろな掛け金でサポートする「医療保険」子どもは成長するにつれて行動範囲が広がり、ケガをすることも増えていきますよね。わが家が加入した子どもの医療保険は、月額1,000円の掛け金でケガによる通院、入院、手術などをサポートするタイプです。掛け金は安いものの、保障内容を確認し「これで十分」と感じました。特約を追加すれば、もっとさまざまなケースに対応できるので、各家庭で保障タイプを選びましょう。ちなみに私自身も「女性向けプラン」に一緒に加入しました。女性向けプランには、出産すると「お祝い金」がもらえるおもしろい無料オプションもありました。保険会社によっては、こうした独自のサービスを設けているところもあるようです。子どもための大切な保険(2)ズボラな人にもぴったりの「学資保険」学資保険は、子どもの教育資金を前もって確保できる貯蓄型の保険です。毎月、一定額を保険料として納めることで、子どもが成長した時にまとまったお金が受け取れます。わが家が加入したのは、満期(子どもが22歳)まではまとまった額を受け取れないものの、小学校・中学校・高校など入学時に祝金として数万円~数十万が受け取れるタイプ。保険料の払い込みは子どもが17歳になるまでなので、もっともお金がかかる大学時代の費用負担がないことも魅力です。毎月の支払額だけではなく、「子どもが何歳の時にいくら受け取れるのか」をシュミレーションし、最適と思えるプランを軸に学資保険を選びましょう。子どもための大切な保険(3)子どもが人にケガさせた時の「個人賠償責任保険」故意ではなくても、子どもが他人にケガをさせたり、物を壊してしまったりする可能性はありますよね。そんな時は、賠償金などの不安を取り除くために「個人賠償責任」という保険があります。わが家の場合、家をローンで購入していますが、その際に「火災保険」に入っています。その特約として「個人賠償責任」をつけました。こちらは夫が申込者なのですが、保障は配偶者である私だけでなく、子どもも対象となるので家族みんなが安心できることが魅力的です。子育てにおける心配事に保険をかけておくことで、確かな安心感を得ることができます。心の不安を解消するひとつの方法として、保険という手段があることを覚えておきましょう。(ライター:すだあゆみ)
2015年08月18日以前に、幕内秀夫氏(フーズ&ヘルス研究所代表/学校給食と子どもの健康を考える会代表)の講演会に行く機会がありました。その講演会で、とても合点がいくお話を聞きました。なんでも子どもは、「目」と「鼻」と「口」を使って、本能で食品の「安全」を判断しているそうです。子どもには、本能的に食品の安全を判断する力があるまずは「目」で、見た目や色を判断します。たとえば緑色の野菜は、自然界では未熟を表す色で、虫がつきやすく苦味があるイメージを持つのだとか。次に、「鼻」を使い、においをチェック。本能的に子どもは、においの強い食べ物を避ける傾向にあるそう。そして最後に、「口」で、味をたしかめます。酸っぱいものや苦いものは腐っていることを本能的に連想しやすく、甘味=安全という判断をしやすいのだそうです。この考えと照らし合わせると、子どもが好きな野菜がとうもろこしトマトじゃがいもさつまいも嫌いな野菜として挙げられるのがピーマンなすゴーヤオクラであることに、私はとても納得がいったのです。以前、「 子どものおやつ、何をあげたらよい? 」の記事にも書きましたが、子どもの胃は大体その子のげんこつぐらいの大きさです。1回に食べられる量の少なさを考えると、自然と「おいしくて安全かどうか」を判断して食べる仕組みになっているのかもしれません。子どもも思わず食べたくなる、おいしい野菜の選び方子どもに野菜を食べてもらうことは、どの家庭でも共通の課題ではないでしょうか。そのためには調理方法を工夫するのもよいですが、それ以前に、そもそもおいしくて新鮮な野菜を選ぶことがとても重要だと考えます。では、おいしくて、新鮮な野菜はどうやって選べばよいのでしょう? そのポイントをご紹介します。おいしい野菜の選び方(1)旬の野菜を選ぶ日本は、スーパーに行けば季節に関わらず、種類豊富な野菜が常に買える環境にあります。しかし、野菜にはご存じの通り、「旬」があります。旬とは、「いまが一番の食べごろですよ!」という時期で、同じ野菜でも旬のものは可食部分が非常に多く、栄養価も高いのが特長です。逆に言うと、旬を外してしまうと栄養価がぐっと落ちてしまうんですね。おいしい野菜の選び方(2)見分け方を覚える代表的な野菜の見分け方をまとめました。・キャベツ外側の葉が反り返っていて厚く、芯の切り口が500円玉大のものがよい・ほうれん草根元から葉が生えているものを選ぶこと。茎の長いものは、化学肥料が多い証拠・かぼちゃ縞模様がきれいで、はっきりしたものがよい。カットしてあるかぼちゃは「種が詰まっているか?」をチェック・きゅうり幅が均等にまっすぐなものがおすすめ。頭でっかちで曲がったものは栄養不足かつ、害虫への抵抗力が弱く、農薬の使用量が多い・さつまいも毛穴が浅く・少なく、ふっくらしたものを選ぼう。細めのもの、色が異様に鮮やかなものは選ばない(リン酸塩というものが使われている可能性がある)・にんじん葉を落とした後の切り口が小さいものを選ぶとよい・ナス色が濃くて、ヘタにあるとげが鋭いものがおすすめ・ピーマン均一に濃い緑色でツヤがあるものを選んで。ヘタ部分が六角形だと苦味が少ない(参考文献:野菜を見分けるコツ百科/西村和雄 著、おいしい野菜の見分け方/徳岡邦夫・西村和雄 著)おいしい野菜の選び方(3)スーパー以外の流通方法で買ってみる野菜を作っている農家からお店に並ぶまでには、野菜の品質をするJA(農協)や卸市場など、いくつかの流通業者を介している場合が多くあります。品質管理はされていますが、その分、お店に並ぶまでに多少時間を要してしまいますし、価格が上がってしまう原因にもなっています。そこで! 時には農家直送の野菜宅配を利用したり、新鮮な野菜を通販している宅配業者から購入したりするのもひとつの手ではないでしょうか?小さい子どもがいると、店頭でじっくりと野菜を見て選ぶ、というのはなかなか難しいものがあります。店頭と通販、どちらも上手につかって、おいしい野菜を選びましょう。
2015年07月15日