結婚前から子どもは2人欲しいねと話していた私たち夫婦ですが、1人目となる娘が生まれてからは職場復帰や転職でお互いの生活リズムも変わり、さらには娘の影響もあって夫婦生活はなくなり……。そんな私たちの一筋縄ではいかない2人目の妊活についてお話しします。 夫婦生活が良好だった、妊娠中〜育休中夫と私は基本的には仲がよく、1人目妊娠中から産後も私の体調が無理のない範囲で夫婦のスキンシップを欠かさずにおこなっていました。また、娘の夜泣きや夜間授乳が落ち着いた生後半年以降は、娘をベビーベッドに寝かせて夫婦生活を楽しむこともあったので、まさかしなくなるなんて他人事だと思っていたのです。 2人目は1人目と3〜4歳くらいの年齢差を設けたかったため、積極的な妊活というよりは、むしろ避妊して純粋に夫婦のコミュニケーションとして夫婦生活をおこなっていました。 職場復帰で夜はクタクタ私は娘が1歳になる月に職場復帰をしたのですが、当時の部署には育休から復帰した前例がないため、私だけではなく上司や同僚も初めての連続で慌ただしい毎日を送っていました。仕事と育児の両立は大変で毎日クタクタになって帰ってくるという状態。それでも23時を回る夫の帰りを待ち、晩ごはんを一緒に食べたり、一緒に寝たりして、夫婦のコミュニケーションは大事にしていました。 育休中に比べて夫婦生活の頻度は減りましたが、お互いの休前日や体力に余裕があるときなど月に1〜2回はあったので、ギリギリ“レス”は回避できている、という程度でした。 夫の転職と娘のベビーベッド拒否で拍車がかかり…その後、夫が飲食業に転職することに。居酒屋勤務の夫が働くのは基本的に夜。昼に働く私とはまるですれ違いの生活になってしまったのです。また、2歳ころから娘をベビーベッドで寝かせようとしても私と離れて寝るのが嫌で起きて泣いてしまうことが増え、夫婦のベッドで添い寝をしないと寝なくなりました。 娘は夫婦のベッドの快適さに味を占めたのかいつも真ん中に寝ていて、夫と私が寝るスペースはベッドの両端にギリギリあるかどうか。これでは到底夫婦生活が再開できそうにありません……。 欲求不満だけどお互いが納得する形に2人目妊活を頑張ろうと思っていた時期もあったのですが、この状態ではタイミングも取れません。次第に私の生理痛が重くなり、日常生活にも支障をきたすようになったので、まずは期限を決めて生理痛の治療に専念することにしました。 また住宅を購入して引越しが決まるなど、さまざまなことが重なり、今でも夫婦生活はなくお互い欲求不満ではありますが、落ち着くまでは2人目のことは焦らずそのほかのことに専念しようということになりました。 夫婦生活のない日々を更新中ではありますが、幸い夫婦仲は悪くないことが救いかなと思います。まずは引越しとそれに伴う身の回りのことや私の体調が落ち着いたタイミングで夫婦生活を再開して2人目を授かれたらいいなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2020年04月04日サブスク(サブスクリプション)とは?最近、何かと話題になっている「サブスク(サブスクリプション)」をご存知ですか。ママのライフスタイルによっては、大きなメリットがあります。ここではサブスクの特徴を詳しく見ていきましょう。定額制・使い放題サービスサブスクとは「subscription(サブスクリプション)」の略で、元々は「雑誌の年間購読」といった意味だったようですよ。今では、事前に料金を支払うことで一定期間サービスを利用できる権利を指すようになりました。身近なものでは、音楽の聴き放題サービスがあります。AppleMusicやSpotifyなどがそうですね。huluやNetflixなどの映画・動画の見放題も人気です。焼き肉チェーンの「牛角」が月額食べ放題のサブスクプランを実施したところ、購入者が殺到したというニュースもあります。(※2020年3月現在、牛角の月額食べ放題は終了しています)使い方次第では、毎日の生活をお得で便利にしてくれますよ。サービスによっては家計の節約が可能サブスクは、継続しやすい価格に設定されていることが一般的です。月額での支払いがほとんどなので、サービスによっては商品に満足できない場合その時点で解約することも可能ですよ。必ずしもサブスクのほうがお得というわけではありませんが、頻繁に利用する商品やサービスであれば、月額固定のほうが安価になるケースもあります。家計に節約にもつながるでしょう。他にも音楽や動画のサブスクは、隙間時間を楽しむ定番サービスとなっています。下記のようなサブスクもあるので、チェックしてみましょう。・雑誌・漫画・ゲーム・アクセサリー・靴やカバン今回は子育て中のママに便利なサブスクを紹介します。時短や節約できるものなど、気になるサービスがあれば試してみてくださいね。1.おもちゃのレンタルサービス子どもの遊びや知育に欠かせないのが、おもちゃです。しかし、子どもの好みにぴったり合ったものを探すのは意外に難しいもの。すぐに飽きたり、他のおもちゃを欲しがったりしますよね。月齢・年齢ごとに違うおもちゃを用意するのも大変です。そんなときに便利なのが、おもちゃの定額制レンタルサービスです。「キッズラボラトリー」では月額2,980円からおもちゃが使い放題となっています。日常的に付く傷や汚れは保証の対象になるので、たくさん遊んでも安心ですね。気に入ったおもちゃは、格安で買取することも可能です。子どもの成長に合わせて、興味を引くおもちゃを選ぶことができますよ。2.知育玩具レンタルサービス「トイボックス」では知育玩具の定額レンタルサービスを実施しています。初回総額15,000円分の4~6つのおもちゃが届き、最短2ヶ月で交換できるサブスク型サービスです。高価なおもちゃで遊ぶ体験が、月々2,980円からと考えるとお得ですね。保育士の資格を持つスタッフが、赤ちゃんの個性に合わせて最適な知育玩具を提案してくれますよ。スタッフにおもちゃのプランをLINEで気軽に相談できるところも魅力です。気に入ったおもちゃをレンタル延長し、飽きたおもちゃだけ交換することも可能です。3.子どもの声が絵本になる定額アプリ冊以上の絵本の読み聞かせが楽しめるアプリ「みいみ」の使い方は多岐にわたります。プロのナレーターによる朗読で臨場感豊かな音の世界を楽しむことができますよ。さらになりきって遊びたいときは、セリフの一部を自分の声で吹き替えることができます。子どもが絵本のキャラクターになりきり、より絵本の世界観を楽しむことができるでしょう。4.絵本の定額サービス絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションに最適です。絵本をたくさん読むと、将来的に学力が上がるという研究もありますね。しかし、赤ちゃんの月齢や好みにあった絵本を選ぶのは意外と難しいものです。「EhonClub」は絵本の定期購読サービスです。生年月日を入れて申し込むと、月に2~3冊年齢にあった素敵な絵本が届きます。ロングセラーの名作絵本はもちろん、ユーモアたっぷりの絵本や大流行した絵本などバランス良く良書を選んでくれます。すでに持っている絵本は変更できるので、毎月新しい絵本との出会いが楽しめますよ。5.離乳食の定額サービス新米ママにとって、離乳食を作るのはとても大変です。月齢に会った食材や調理法を勉強し、時間をかけて作っていると、コミュニケーションがおろそかになってしまうこともありますね。そんなママのストレスを軽減してくれるのが離乳食の定額サービス「Mi+ミタス」です。小児科医、管理栄養士、熟練シェフが手を組んだ離乳食が届きますよ。2週間ごと10食入りのコースと、1ヶ月ごと20食入りのコースがあり、LINEからいつでもキャンセル可能です。離乳食のレシピが付いてくるので、定期便が終わった後も役立ちますね。6.家具・家電のレンタルサービス人気ブランドの家具セットや、最新の家電をレンタルできるのが「subsclife(サブスクライフ)」です。商品によってレンタル料はかわりますが、月額500円から利用できますよ。利用期間は3ヶ月~24ヶ月で選ぶことができ、気に入ったものは買取も可能です。家具の使い心地やデザインの良さは、使ってみないとわからないものです。まずはレンタルで試してみて、自分好みの家具や家電を知っていくのも楽しそうですね。7.お花の定期便お花がある暮らしは、心を豊かにしてくれます。食卓や玄関に美しい花があるだけで、華やかで和やかな雰囲気に包まれますよね。しかし、毎回お花屋さんに足を運ぶのは大変です。「Bloomee LIFE」は、毎週新鮮な花が届く「お花の定期便」です。ポストに投函されるので、忙しくても安心して受け取れます。プロがアレンジした花束が届くので、そのまま花瓶に入れるだけで見栄え抜群ですよ。8.オーディオブック聴き放題本が好きだけれど読む暇がない、子どもに本の読み聞かせをしてあげたくても時間が取れないという人にぴったりなのが、オーディオブックです。書籍を朗読してくれるので、家事をしながら物語を耳で楽しむことができますよ。「audiobook.jp」は、月750円でオーディオブックが聴き放題のスマホアプリです。「おやすみ、ロジャー」などの絵本や寝かしつけのためのホワイトノイズまでさまざまなオーディオブックがそろっています。ママのリラックスタイムや子どもの情緒教育に役立ちますよ。9.お総菜宅配サービス育児に忙しく、手作りの料理をおろそかにしていませんか。冷凍食品やお総菜に頼ってしまって、食費がかさんでしまうケースもよくあります。栄養バランスが良く、おいしい献立を毎日作るのはとても大変ですよね。そんなママにおすすめしたいのが、手作り味のお総菜の宅配サービス「おかん」です。お総菜はどれも一ヶ月冷蔵保存が可能なので、手を抜きたいときや忙しいときに便利ですよ。月々3,980円で、10種類のお総菜が毎月届きます。月に20個・30個届くコースもありますよ。食事の内容は健康的で、子どもも食べやすい味だと好評のようです。10.クリーニングサービス子どもがいると、なかなかクリーニング店に洋服を持っていく暇がありませんよね。頑張って時間を作っても、お店がお休みだったり閉店時間だったりすることも。クリーニング後に取りに行くのも一苦労です。パパのスーツやママのコート、赤ちゃんのよそ行き服などを家にいながらクリーニングしてもらえるサービスが「リネット」です。ネットで予約し、宅配便で送れば最短2日後までに自宅に届けてもらえますよ。何点でもクリーニングし放題というわけではありませんが、月会費を払えば3,000円以上のクリーニングは送料無料になります。初回は何点出しても送料無料となるので、試してみてはいかがでしょうか。サブスクを上手に利用してお得に楽しく過ごそう月に何度も購入する商品や利用するサービスがあるなら、サブスクを検討してみても良いでしょう。追加料金を気にせずに、サービスを受けることができますよ。サブスクを上手に取り入れることで、育児が楽になったり楽しく感じたりするかもしれません。サービス料が割高に感じたとしても、費やす時間や手間を考えるとお得に利用できるケースもたくさんありますよ。人気のサブスク体験で、ママやパパ、赤ちゃんが笑顔で過ごせると良いですね。※この記事は2020年4月時点の情報をもとに作成しています。
2020年04月03日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さんもうすぐ新しい家族に会える!しかし…?2歳と1歳の年子姉妹を育てているアラサーママです。今週からいよいよ正産期にはいります。今回はお産が近付くにつれ、気持ちが不安定になっていく娘たちの赤ちゃん返りの様子をお届けしたいと思います。2回目の赤ちゃん返り中のさっちゃんと、今回初めて家族が増える経験をするれーちゃん。どちらかというとさっちゃんの方が不安定になっているようです。例えば食事では「あーんしてほしいの。さっちゃん赤ちゃんなの」と自分で食べないこともあります。寝るときはわたしが隣にいても「ママの隣がよかったの」「えーんえーんさみしいよーママに会いたいよぅ」と言うことも。寂しい思いをさせているんだと、おしゃべりが上手になったさっちゃんの一言一言が胸に突き刺さってきます。しかしプラスに考えるとさっちゃんはうまく言葉にできている分、自分の気持ちをわたしたちに伝えられているので落ち着いていられるのかもしれません。一方でれーちゃんはまだ1歳。単語が少しずつ出てきている段階です。日中は落ち着いていますが夜になるとわたしにべったりくっついています。寝るときはわたしと重なっていないと眠れないときもあり、ねんねする前の夜泣きも増えてきました。ふたりを不安にさせたくない気持ちと早くお腹の赤ちゃんに会いたいという気持ち、ふたつの気持ちでわたしもパパも複雑な心境です。妊娠後期に入ってからはわたしも気持ちが不安定になることが増えました。身体の不調や妊娠によるマイナートラブルで不眠が続き、娘たちの赤ちゃん返りの対応がつらく感じてしまうこともあります。出産はゴールではなく、子育てはずっと続いていくもので途中休憩はできません。うまく表現はできませんが、底の見えない穴の上にある細い綱を歩いているような気持ちです。姉妹喧嘩も増えてきました。主にれーちゃんがさっちゃんの遊びを妨害していることが原因のようです。れーちゃんに悪意はありませんが、遊びを邪魔されたくないさっちゃんの気持ちもわかります。そんなふたりを見ていると「この先大丈夫かなぁ」とまた不安になってしまいます。しかし子どもたちは成長していくもので、お腹の中に赤ちゃんがいるわたしを気遣いながら甘えてくるようになりました。特にさっちゃんは「ママ赤ちゃん入ってる、抱っこできない、出てきたらさっちゃんのこと抱っこしてくれる?」と質問をしてきます。れーちゃんはまだわかっていないようですが「家族が増えることは幸せなことなんだよ」とふたりをぎゅーと抱き締めます。積もる不安をどこか遠くに丸めて投げ、かけがえのない毎日を大切に過ごしていきたいと思う今日このごろなのでした。おおもりなつみさんの次回の公開は1/30(木)を予定しております。お楽しみに。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年03月26日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳が近付いてくると生活リズムが整ってきて、食事、睡眠、遊びを毎日だいたい同じ時間にするようになります。それと同時に歯磨き、手洗い、お風呂、トイレなど「生活習慣」のしつけを徐々に考える時期に入ってきます。 今回は年齢ごとの生活習慣を身につける方法を話します。 生活習慣を身につけるポイント乳幼児が生活習慣を身につけるためにはポイントがいくつかあります。 1.親が気持ちに余裕を持つ乳幼児に「手洗いはごはん前に毎回するのよ」と言ったところで、すぐにそれを自分でできるようになるわけではありません。3歳になっても、サッと洗面所に行けるときもありますし、遊びの途中でなかなか行動に移せないときもあります。親の「してほしい」気持ちと子どもの「したい気持ち」はなかなか一致しないもの。なかなか上手くいかずモタモタするので、イライラしてしまうこともあるかもしれません。生活習慣は、練習に練習を重ねてできるようになることも多いので「思い通りに行かなくて当たり前」くらいの大らかな気持ちで取り組みましょう。 2.できた喜びもできなかった気持ちも共感する子どもは、ほめられるととても嬉しい気持ちになり、それが自信につながります。ですので、できたときは子どものうれしい気持ちに共感します。また、できなかったときは残念な気持ちや不安な気持ちになるかもしれません。そんなときも子どもの気持ちに共感し、「大丈夫だよ」と伝えて安心させましょう。 3.自分でできることはさせるまだまだ身体機能が未発達です。時間がかかるし、うまくできないし、親がしたほうが何倍も早くスムーズにできることでしょう。でも、子どもがしていることを途中で止めること、最初から全て手伝ってしまうこともよくありません。「自分でできるところまで(最後まで)やってみる」という経験が自信につながります。 1・2・3歳にできる生活習慣は?生活習慣と一言で言っても、大きなものから小さなものまでさまざまあります。1・2・3歳の子どもができる代表的なものを紹介します。 食事食事は1日3回と1~2回のおやつの時間があります。例えば、1歳からできる食事の生活習慣は「いただきます」と言うことからスタートし、自分で手づかみ(スプーン)で食べる、タオルで口をふく、「ごちそうさま」をするという4ステップです。 これに付け加えて2~3歳ごろになると、自分や家族のお箸や食器を運ぶ、テーブルを拭く、使ったタオルをたたんでみるなどもチャレンジできるようになってきます。 歯磨き歯が生えてきたら口の中をガーゼで拭くところからスタートし、上下2本ずつ生えそろってきたら歯ブラシを使った歯磨きがそろそろスタートします。湯冷ましや水を飲んで口の中がスッキリする感覚を感じさせることも大切です。 最初はママがメインでの歯磨きですが、年齢が上がるごとに磨き方を教えて自分でも上手に磨けるようになってきます。「食後は歯磨きをする」ことを伝えていきましょう。 着替え起きたときにパジャマから服に着替え、寝るときにパジャマに着替えることは、生活の切り替わりにおいて大切なこと。1歳ごろはまず、靴下などの簡単なものを脱ぐことからスタートしましょう。年齢が上がるごとに、ママの手を借りながら服を着て、自分である程度着られるようになります。 トイレ1歳ごろはまず「トイレやおまるに座る」からスタートです。このときは「おしっこを出させる」ことよりも「座ることに慣れる」をメインにします。トイレに座ることに慣れたら、起きたとき、お出かけ前、外から帰ってきたとき、寝る前など、家の生活リズムに合わせながら徐々にトイレに行く習慣を取り入れます。 早寝早起き「夜は9時台に布団に入る」「朝は7時に起きる」など、寝て起きることは生活習慣の要。1日の最初と最後のリズムを整えることで、その他の生活習慣も整ってきます。 一度にこれら全てができるようになるわけではありません。子どもの成長発達を見ながら、少しずつできることを増やしていきましょう。 1・2・3歳への声かけ方法各年齢によって声をかけるときのポイントが違います。・1歳ごろ1歳ごろの子どもにはくり返し伝えます。まだ長い間記憶しておくことができないので、毎日毎日伝えるようにしましょう。1歳のときに「生活習慣を身につけさせる!」と強く思わず、楽しい雰囲気で取り組めるといいですね。・2歳ごろ短い言葉で伝えます。大人の言っている言葉が分かり始めているので「しっかり伝えなくちゃ」と思ってしまいますが、まだ長い文章で言っても伝わりません。「出かけるから、トイレに行くよ」「ご飯食べるから、手を洗うよ」など、簡潔な言葉に言い換えましょう。・3歳ごろ「次に何をすればいいか」という生活習慣のリズムが徐々に分かってきます。外から帰ったら自分から洗面所に向かったり、蛇口も自分で開け、ハンドソープも自分で押して、手を洗って、タオルで拭くという「手洗い」を一通り自分でできるようになったりします。自主的にできているときはそばで見守り、できないときやしないとき、ダメなことをしたときに簡潔な言葉で伝えるようにしましょう。 1歳でできていたことが、イヤイヤ期になって突然しなくなったりすることもあります。例えば、靴下を自分ではけていたのに「はけない!」と言ったり……。そんな姿が見られるときの多くは「ママに甘えたい」気持ちの表れです。「自分ではけるでしょ!」と無理にさせようとするのではなく、「じゃあ、右足はママがはかせるね。左足は〇〇ちゃんがはいてね」と言ってもいいですし、全面的に「ママがはかせてあげる!」と、たまには甘えさせてOKです。 お手本はパパとママ生活習慣の見本は何と言ってもパパとママ。子どもはパパとママのことが大好きなので、2人をよく見ています。子どものお手本だと思って、これまでよりも意識的に手洗い、歯磨き、トイレ、食事などをしてみてください。このときに、子どもも一緒にできるといいですね。食事のあいさつ「いただきます」「ごちそうさま」も、いつもは何気なくしているかもしれませんが、子どもも一緒にすると思うと意識が変わります。子どもに「パパとママと一緒にできた」という経験をたくさん積み上げさせて、楽しい雰囲気から自信につなげていきましょう。 生活習慣は、教えてすぐできるようになるものではありません。小さなときからできる範囲で少しずつ伝えているうちに、いつの間にか「習慣になってきたな」と感じることです。焦らず、子どものペースで進めていけるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年02月25日登場人物ぐっちゃん:2018年4月生まれの男の子。よく食べよく眠る元気いっぱいボーイ。ママ(chiiko):ぐっちゃんのお母さん。激しくて楽しいぐっちゃん育児を漫画にしている。いつになったら、ゆっくりと…楽しい入浴タイム!…のはずが、小さな子どもと一緒に入ろうとすると、なかなかうまく進まないことってありますよね。子どもの行動はいつも予測不可能ですが、それもまた育児の醍醐味のひとつではないでしょうか。(編集部)chiikoさんが描くぐっちゃん漫画が動画になりました!「ままのて」で大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もchiikoさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしでお楽しみいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてくださいね。著者情報
2019年10月31日私の娘が2歳4カ月のとき、原因不明の顔面神経麻痺(ベル麻痺)で約2週間の入院治療を経験しました。今回は、私が入院生活に付き添った経験から学んだ、入院生活にあって便利だったものについて紹介します。 スリッパ、枕、折りたたみのイス 私が娘の入院付き添いをしたときは、病院の方から 「ステロイド治療で免疫力が下がり、他の病気に感染しやすくなるから、検査や治療以外で部屋から出ないでください」 との説明を受けたため、ずっと個室で過ごすことに。入院先は付添人も同じベッドで寝る病院で、ベッドの上が生活スペースになるため、脱ぎ履きしやすいスリッパがラクでした。 また、寝る際も娘と同じベッドで寝たのですが、当然枕は娘の分しかなく……。自分用の枕を持参することで少し寝やすくなりました。そして意外にも活躍してくれたのが、アウトドアで使う折りたたみの椅子です。今回は個室でスペースがあったため置くことができました。病室に1脚椅子はあったものの、夫やお見舞いに来てくれた人にも座ってもらうことができて便利でした。 ママの食事は院内のコンビニ&パパに頼む 私が付き添いをしたときは、食事は入院していた娘の分しかありませんでした。そのため、付添人の食事は自分自身で用意しなくてはなりません。病院にはコンビニが入っていて、少しの時間であれば買い物をする際に病院のスタッフが付き添いを代わってくれたました。 しかし、頻繁に買い出しへ行くことはできません。入院期間が長くなるにつれてコンビニ弁当に飽きてしまうこともあったため、夫やお見舞いに来てくれる人に食べたい物を伝えて買って来てもらうこともしばしばありました。 ママの常備薬 入院している娘は体調により薬が処方されますが、当然のことながら付添人であるママは自分自身で体調管理をしなければなりません。私は入院後半になって風邪気味となり、夫に葛根湯を買って来てもらって飲んでいました。 また、狭い病室で過ごしているため、運動不足で便秘になることも。つい娘の状態にばかりを気にして自分の体調はなおざりになっていましたが、いざというときの常備薬を準備しておくべきだったなと思います。 今回紹介したアイテムの他にも、生理になった場合のナプキンや買い物をできる程度の現金、洗面用具などいろいろと必要な物があります。いざというときのために用意するものをリストアップしておくと慌てずに済むと実感した経験になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて入院先の医師や看護師に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月12日筆者の娘が2歳4カ月のとき、原因不明の顔面神経麻痺(ベル麻痺)で約2週間の入院治療を経験しました。診断を受けた直後から治療を開始するということで、何の準備もしていないまま入院生活が始まることになり……。今回は、筆者が入院生活に付き添った経験から学んだ入院生活に必要なアイテム(子ども編)について紹介します。 多めの着替え 娘は、24時間ステロイドの点滴治療をしていたせいか、普段はそれほど汗をかかないのにエアコンの効いた室内でも大量の汗をかきました。入院中はお風呂に入れない上に食事をこぼして服を汚すこともよくあったので、夫に頼んで着替えは多めに6組くらい持って来てもらいました。 点滴をしていたので大きいサイズのTシャツを用意したところ、着替えさせやすくてよかったです。入院したのは9月でしたが、病院は24時間エアコンが効いていたので半袖と薄手の長ズボンで過ごしていました。 いつもより多めのおむつとおしりふき やはり点滴をしていたせいか、とにかくおしっこの量がすごかったです。娘は普段おしっこもうんちもトイレでしていたのですが、入院中はトイレに間に合わずおしっこをおむつにすることがたびたびありました。 入院中はすぐに買い出しすることも難しく、いつもより多めのおむつを用意しておいて助かったことを覚えています。おむつと一緒におしりふきも多めに用意して、体を拭いたり食事のときの汚れを拭いたりしていました。 子どもが使い慣れた食器 娘が入院した病院はコップ、お箸、フォーク、スプーンなどの食器類はすべて持参でした。食事は病室のベッドの上でしていたため、娘が使い慣れた食器を持ち込み、なるべく食べやすいようにしたところ、点滴で利き手の右手がうまく使えなくても左手で器用に食べていました。コップはフタなしのものを使っていましたが、今思えばフタつきでストローでも飲めるものを使えばもっと飲みやすかったのかなと思います。 今回紹介した物の他にも先生の許可を得て持ち込んだお気に入りのおもちゃやおやつがあったので、不安な入院生活のなかでもある程度楽しく過ごすことができたようです。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月11日子どもの生活習慣で「ここをもっと改善したい」と思うポイントについて、パパママ世代に調査をしてみました。現代ならではのメディア接触に関する問題が多くあがってきました。Q.お子さまの生活習慣で一番気になっていることは何ですか?1.早寝早起き 18.9%2.食生活のアンバランスや偏食 18.8%3.食事の時間や回数 1.9%4.運動不足 8.2%5.排便習慣 3.0%6.テレビやゲーム、スマホの使用時間 42.1%7.その他 3.3%8.特にない 3.7%もっとも気になっている生活習慣は、やはりテレビやゲーム、スマホの使用時間についてでした。ついで、早寝早起きなどの睡眠習慣と偏食などの食生活についてがランクインするという結果になりました。子ども時代の習慣が大人になっても影響する可能性を考えると、親がめんどうをみてあげられる今こそ、見直しをしたほうがいいのかもしれません。■メディア接触の中でもスマホの利用時間が悩み最近では中学生からスマホを持つのが当たり前になりつつあります。でも、一度持たせたら最後、際限なくずっと使ってしまう子どもが多く、親たちは困っています。時間制限のフィルターを付けたり、親子でルールを決めてから持たせるようにしたいですね。「テレビやゲーム、スマホの使用時間です! 子どもにスマホって本当に必要なんでしょうか? 生活が乱れることが目に見えています」(滋賀県 30代女性)「長女には中学を卒業するタイミングでスマホを買い与えました。高2になった兄もスマホに買い換えました。すると、かたときも離さず持っています。長女はお風呂に入るときも、フリーザーバッグにいれて使っている状態。完全に依存症?」(鳥取県 40代女性)「ゲームへの執着がすごい」(千葉県 30代女性)「スマホですね。もちろん便利な面もありますが、常に他人のことを気にして、自分自身と向き合う時間がないことや、友だちのタイムラインなど、どうでもいいものばかり見ているのが気になっています。新卒採用面接をしていても、最近気になることなどを聞くと、以前は世界情勢などが挙がってきたのですが、いまは友だちのことなど身近なことばかり」(神奈川県 50代男性)「高校進学と同時にスマホをもたせたら、案の定ずっと友だちとLINEしています」(滋賀県 40代女性)「スマホ。帰ったらずっと離しません。きちんと時間を決めてと約束していたはずが、いつも間にか守らないように。勉強する時間も遅くまでずれ込むし、寝るのも遅くなり、起きるのもやっと。悪循環で体も疲れている感じです。対策を考えねば!」(福島県 40大女性)■小学生の親で多かった悩みは夜更かし夜寝るのが遅くなると、結局朝起きるのが遅くなり、朝ごはんを食べずに学校に行くことになったり、なんとなく1日やる気が出なかったりなどしてしまうことも。早起きをするには、まず夜早く寝ることから始めたいところ。「上の子と下の子が12歳離れていることもあり、就寝時間が一番気になります。上の子は9時までに寝かせていたのですが、高校生と保育園時ではさすがに生活サイクルが違い、部活や習い事の送り迎えのとき、5歳の子を一人残して行くこともできず、日によっては遅い時間に…。朝眠そうでかわいそうなときもあります」(香川県 30代女性)「一年生です。学校も始まりいろいろと興奮するのでしょうが、早く寝てほしい。成長に関わるので親としても頑張りたい」(神奈川県 40代女性)「早寝。小学生なので9時間の睡眠を目標にしていますが、就寝が遅くなりがちです」(神奈川県 40代女性)「部活でクタクタの上の子、上の子につられて寝る時間が遅めの下の子。どちらも遅寝遅起きになってしまっていることが気になっています。朝起こすのが大変です」(神奈川県 40代女性)■しっかり運動して体を動かせばゲームも夜更かしもしない!?日中たくさん体を動かせば、疲れて眠くなるから、早寝にもなります。とはいえ、安全に子どもを遊ばせられる場所がないのが悩みという声も。「結局、体が程よく疲れていたら早く寝るんですよね。運動って成長には大切です。普段の生活で自然に、活発な運動をさせられないことに胸が痛みます。わざわざ習わせたり、親が連れていかなくても、子どもたちが気持ちよく運動できるようなグランドや公園がありません。どこでも危ないからあれはするな、これはするなばかり。安全は大事だけど、学ぶ機会を奪い去って成長しても、未熟なままの人を量産するだけだと思うのですが」(東京都 40代女性)Q.お子さまの生活習慣で一番気になっていることは何ですか?アンケート回答数:6188件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年06月25日発達障害に気づいていなかった子どもの頃の私。小学校時代に感じていたつらさとは?出典 : 私は大人になってから発達障害であると診断されました。子ども時代は、困難さを感じても理由が分からず、不登校にもなったりしながらなんとか生活している状態でした。前回の「感覚過敏の子ども時代を振り返って。あの頃こんな気持ちだった!大人にこうして欲しかった!【日常生活編】」では、子ども時代に、日常生活で感じていた困難などをご紹介しました。今回は【学校生活編】として、特に小学校生活を送るうえで感じていたこと・考えていたことをご紹介していきます。「声が大きすぎる」子どもだった出典 : 子どものころ、よく同級生から「声が大きい」と言われていました。休み時間に同級生と話すとき、他の子にとってはうるさいと感じる声量で話していたようです。私は、周りがうるさいと他の人の声が聞こえません。当然、相手も聞こえにくいだろうと思って、大きな声で話していたのです。自分としてはちょうどいいと思っていた声量が大きすぎると言われて、少なからずショックを受けました。何回も声が大きいと言われていたので、私に声が大きいと言ってきた子に「自分はこのくらいの声量でないと聞こえないと思っていた」と正直に自分の気持ちを伝え、「どのくらいの声量で話せばいいのか」を教えてもらうことにしました。そこで、適切な声量を調べるために、発声練習をすることにしました。最初は今まで通り声を出し、それから少しずつ小さくしていきます。相手にも話している内容が聞こえ、かつ大きすぎない声量を確認しました。ちょうどいいと言われた声量は自分には聞こえづらいものでしたが、相手にはちゃんと聞こえているというのが、とても不思議だったことを覚えています。家に帰ってからも親を相手にちょうどいい声量で話す練習をしていました。今でも、このとき身につけた声量で話すよう心がけています。「待つこと」「じっとしている時間」が苦手な子どもだった出典 : 全校集会などの待ち時間がとても苦手でした。10秒くらいはじっとしていることができるのですが、それ以降は指を絡ませて遊んだり、身体を触っていないと落ち着きません。じっとしていられないという感覚は言葉ではうまく言い表せませんが、五感に刺激がない状態が続くと衝動的に何か感覚を求めてしまいたくなってしまいます。五感に刺激を得るために何かを触ったり、しゃべったりしてしまうのだと思います。席を立ったり歩き回ったりはしなかったので表向き問題はなかったと思っていますが、じっとできなくなってしまうときの何とも言えない感覚があまり好きではなかったので、自分なりに何とかしたいなぁと感じていました。子どものころの私は、ひとつの解決法をみつけました。いつも何かをしていれば落ち着くのだから「やることがないときには、何かを想像したり、考えたり」することにしたのです。例えば、「今日の晩ごはんは何かな?」と想像したり、ゲームの攻略法を考えたりしてみました。歳をとるごとに考える内容は変わっていきました。目についた数字を四則演算して10にする方法を考えたり、哲学的なことを考えてみたり…。こうして培われた「じっくり考えるクセ」は、考えることが重要なプログラマーという仕事をしている私の、強力な武器になっています。中学校にあがってからは常に文庫本を持ち歩くようにし、やることがなくなったらすぐ本を読むようにしていました。この習慣は今も続いていて、成人してからも常に技術書やKindleを持ち歩いています。おかげで、特に意識しなくても新しい技術や知識を覚えることがまったく苦ではありません。じっとしているかわりにやることを決めておくと、じっとしている時間に対する苦手意識が薄くなり、少し生きやすくなるように思います。もちろん、私のやり方以外にもさまざまな方法があると思います。それぞれに合った方法を見つけておくとよいと思います。「漢字は読めても、書けない」理由出典 : 私は物心つくころから兄や両親に絵本を読み聞かせてもらっていたこともあってか、漢字の読みに困ったことはありませんでした。しかし、漢字を書くのがとても苦手でした。国語のテストでも読みはほとんど間違えたことがなかったのですが、書き取りのテストは毎回ボロボロでした。まったく分からないわけではないのに、書き取りだけできないというのがとても悔しかったです。おそらく私は漢字全体の形や前後の言葉とのつながりで読み方を覚えていたのだと思います。なので学校の宿題などで何回も漢字を書く練習をしても書けるようにはなりませんでした。自分が好きでも興味もないことを何回も繰り返さなければいけないうえ、全然できるようにならなかったので、余計に書き取りに苦手意識を持っていきました。このころのトラウマか、何回も書くという勉強方法は今でも嫌いです。漢字には部首などのよく使われるパーツがあります。私は漢字そのものだけではなく、それらのパーツを覚えることにしました。この漢字はどの位置にどのパーツがある というような覚え方です。例えば「解」という字は「角」「刀」「牛」というパーツが組み合わさってできています。「解」は左に「角」右上に「刀」で右下に「牛」というように覚えていきます。とはいえそれでもある程度書けるようになったくらいで、書き取りが苦手なのは、大人になった今でも変わりません。しかし社会生活をするうえでそれほど不便を感じたことはありません。読むことはできるのでパソコンなどで入力する際には困りませんし、いざ書くときにもどんな漢字だったか思い出せないときにはスマホなどを見ながら書くことができるからです。漢字が書けずからかわれることはありますが、それ以外に不便を感じることはありません。最近では書き取りが苦手なことをあまり意識することもなくなりました。「字が汚い」。練習すればするほど書くことが苦痛に出典 : 漢字の書き取りが苦手なところにも影響しているかもしれませんが、私は子どものころから字がとても汚いです。どのくらい汚いかというと、自分で書いた字を読めないことがあるくらいです。子どものころは「大きくなれば綺麗になっていくよ」なんて言われていましたが、結局この歳になってもほとんど上手にはなりませんでした。参考までに最近書いたメモをご紹介します。Upload By 凸庵(とつあん)子どもなりにも、自分の字が汚いことは自覚していたので、丁寧に書く練習をしたこともありました。しかしそもそも線をまっすぐ引けないので、丁寧に書いたつもりでもいつもとほとんど変わらない字になってしまい、がっかりするだけでした。周りの子たちはどんどん字がうまくなっていくのに自分だけ取り残された気持ちになっていました。少しずつ字を書くのが上達していったのか、中学校を卒業するころには、ようやく他の人も読める字になってきました。高専に進学してからは、字の汚さについて悩んだことはありません。むしろすぐに自分の字だとわかるので独特の味があるなぁなんて感じるようにもなってきました。社会人になっても、字を書く機会があまりないので、困ったことはあまりありません。しいて言うなら冠婚葬祭のときに名前を書くときくらいでしょうか。そういう場面では他の人と比べて明らかに字が下手なので、少し恥ずかしい気持ちになることもありますが…。他の人も読める程度に字が書ければ、それ以上は無理してうまくなる必要はないと私は思っています。もちろんきれいに書けることは素晴らしいことですが、いくら練習しても上達が見えない場合は、練習を続けることで字を書くことそのものが嫌いになってしまうかもしれません。生きていくうえで不便を感じないのであれば、きれいに書くことをあきらめてもよいのではないかと私は思います。そのかわりに得意なことや好きなことに時間を使うほうがずっと有意義で、成人してからも役に立つ経験になると思います。算数は好きなのに「ケアレスミスする」「暗算が苦手」出典 : 小学校のころは、算数の計算問題で解き方が分からず苦しんだことはありませんでした。私の得意分野だったのかもしれません。しかしどこかで計算ミスをして、答えを間違えてしまうことはたくさんありました。通信簿でも何年か連続で「計算ミスが多い」なんて書かれていました。暗算が苦手だったこともよくなかったのかもしれません。計算をしていく際に出てきた数字を覚えておくことができず、次の計算をしているうちに前の計算で算出した数字を忘れてしまいます。大人になった今でも2桁以上の四則演算をする際には時間がかかってしまいます。解き方はわかっているのになかなか満点が取れず、子どものころの私は非常に悔しい思いをしていました。解き方は分かっているので、テストの時間には余裕がありました。そこで、計算ミスを減らすために、算数のテストを全問解き終えたら確かめ算としてもう1回以上、最初から全問解き直すようにしていました。同じ計算をなぞっても意味がないので、初めて解くように計算をし直していました。それでも完全には計算ミスはなくなりませんでしたが、少しずつ減るようにはなっていきました。今でもケアレスミスは多いと言われますが、2回以上チェックすることで根本的なミスは減ってきていると思います。職場では周りの他の人にダブルチェックをお願いしたり、他の人の作業のダブルチェックを行ったりすることで職場全体でのミスを減らすよう心がけています。苦手を補う工夫が、いつか武器になる出典 : 子どものころから、学校生活を送るうえで感じる困難や、苦手な部分について、何とかするためにいろいろ工夫してきました。そうして身につけたさまざまなスキルは、大人になった今も、苦手な部分を補ってくれたり、ときには強力な武器になったりもしています。苦手を補うために必要に迫られて身につけたことが、「武器になる」という感覚はとても面白いと感じています。できないことや苦手なことに目を向けると、未来が暗く見えるかもしれません。でも、完全には克服できなくても、うまく回避する方法を身につけることができれば、ラクに生きていくことができるようになると体感しています。そしてときには、身につけた回避方法が、将来、強力な武器になることもあるかもしれません。
2018年02月25日年末年始のおやすみに入ると、ママとパパの夜寝る時間がついつい遅くなってしまい、子どもも一緒に夜更かししてしまいがちですよね。「年末年始は特別だから…」と生活サイクルを崩したまま過ごしてしまうと、年明けに保育園や幼稚園が始まってもなかなか元に戻せず、体調を崩してしまうことも。できるだけ子どもの生活サイクルはキープしたいところです。そこで、夜更かししがちな年末年始に、子どもの生活サイクルを崩さないようにするコツをご紹介します!■朝起きる時間を同じにしておくことが大切夜更かしをしても、朝起きるのはいつもと同じ時間にしましょう。せっかく寝坊できる日に平日通りの時間に起きるのは、ママとパパにとってつらいところではあるのですが、朝起きる時間を一定にしていれば多少夜更かしをしてしまっても生活サイクルが大きく乱れることはありません。また、朝いつも通りに起きると、子どもは自然と夜寝るようになります。夜が遅くなったから、と朝遅くまで寝かせてしまうと余計に夜寝なくなってしまうので、いつもの時間より遅くとも1時間以内に起きるようにして、生活サイクルを保つようにしましょう。 ■「今日だけはOK」という日をあらかじめ決めておくなるべく夜更かしさせないように寝かせていても、年末年始はおもしろいテレビ番組もたくさんありますし、親戚が集まっていて楽しげな雰囲気のなかでは、子どもも寝るのを嫌がります。そんな日は「今日だけはOK」としてしまっても大丈夫です。1日夜更かししたからといって、子どもの成長が止まってしまうわけではありません。ただ、気をつけておきたいのが「今日だけはOK」という特別な日が何日も続いてしまうこと。ついつい年末年始の空気に押されて連日「今日も、まぁいっか」としてしまえば生活サイクルが乱れてしまい、年明けの日常が戻ってきた時に苦労します。その場その場で判断すると、毎日が特別になってしまうので事前に「大みそかだからこの日はOK」「親戚がみんな来る日だから◯日だけは夜更かししても目をつぶろう」と決めておくのがおすすめです。わが家でも大みそかと、親族が集まる元旦か2日のどちらか、この2日間だけは寝る時間をうるさく言わないようにしています。大みそかに限っては「年が明けるまで(0時まで)起きていてもいいよ」と言っていますが、昼寝までして迎えた大みそかの夜、頑張っても23時ころには子どもたちは寝てしまっています。そんな姿も可愛いものですよ。■できれば体力回復日を設けてあげよう年末年始に楽しく過ごした子どもはとても疲れています。できれば、日常が始まる前の1日を体力回復日として、生活サイクルを元に戻す日にしてあげましょう。朝はいつも通りに起きて、疲れているなら昼寝をさせてあげて夜もいつもの時間に寝る。この1日を設けると、年明けすぐから体調を崩すことも少なくなるはずです。年明けに体調を崩すのは、遊びすぎて疲れていて体力が落ちているところに、ウイルスが入ってきてしまうことが原因のひとつとされています。万全の体調で保育園・幼稚園に向かうためにも、体力回復日を取れるように予定を調整してみてくださいね。楽しいことがたくさんある年末年始。夜更かしも気になりますが、特別な日を設けてあげながら、朝はしっかり起きて生活サイクルが大きく乱れないよう注意して過ごしましょう!
2017年12月30日寝かしつけとは、子どもが眠りに落ちやすくなるように、導入してあげることです。日本の子育てでは、親御さんが子どもに付き添い、眠るまで見守ってあげる方が多い傾向にあります。子どもの寝つきやすさには個人差がありますが、なかなか眠ってくれない子どもに、ついイライラしてしまう親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。お子さんと親御さんの生活リズムを整えるために、寝かしつけのコツをご紹介します。新生児は授乳をしながら寝かしつけできるまだ月齢の低い新生児の場合は、授乳をしながら寝かしつけをするという方法があります。子どもに母乳やミルクを与えていると、しだいにお腹がいっぱいになって、自然と眠りについてしまうのです。このタイミングを利用すると、比較的親御さんの負担が少なく寝かしつけられます。ただし、授乳をしながら寝かしつけるときに、気をつけておきたい点もあります。それは、子どもがゲップをしないまま眠ってしまうことです。通常、子どもに母乳やミルクをあげた後には、吐き戻し予防のためにゲップをさせておきます。ところが、授乳をしながら寝かしつけて、子どもがそのまま眠ってしまうと、せっかく飲んだ母乳やミルクを戻してしまうおそれがあるのです。吐き戻しをすると、布団を汚してしまうだけでなく、窒息の危険性もあります。授乳をしながら寝かしつけをするときは、子どもを横に向かせて窒息を防ぐとともに、親御さんがそばを離れないようにお気をつけください。断乳・卒乳した子どもは遊んだ後に寝かしつけ断乳・卒乳した子どもの寝かしつけは、新生児のときよりもやや難しくなります。特に断乳したばかりの子どもは、授乳しながらの寝かしつけができなくなるため、苦労する親御さんも少なくないようです。そんな時期の子どもに気持ちよく眠ってもらうためには、なるべくお昼寝の時間を取らず、起きているあいだにたくさん遊んであげましょう。断乳をしたばかりのお子さんが寂しくならないように、ぬいぐるみ遊び・絵本の読み聞かせ・子守唄など、新しい楽しみを作ってあげてもよいでしょう。スマホアプリで寝かしつけにぴったりな音楽をかけるという方法もあります。日中にたくさん遊んで疲れると、夜になったときにスッと眠りに入りやすくなります。少し成長したお子さんの安眠のために、さまざまなグッズを活用しつつ、睡眠のリズムを整えてあげましょう。新生児・子どもを寝かしつける4つのコツ新生児や子どもを寝かしつけるためのコツを4つご紹介します。■優しく揺らしてあげよう子どもを抱っこして、ゆらゆらと優しく揺らしてあげましょう。背中を優しくさすって、マッサージしてあげると気持ちが落ち着きます。おくるみに包まれ、親御さんの腕の中で揺られている感覚は、お母さんのお腹の中にいたときに似ていると言われ、子どもがスムーズに眠りにつくことがあります。こちらは親御さんの体力を必要とする寝かしつけ方法です。15分間ほど続けても子どもが眠らないときは、一度寝つけるのをやめて、しばらく別のことをしてみましょう。■お気に入りの絵本や音楽を使おう子どものお気に入りの絵本を読み聞かせしたり、ゆったりとリラックスできる音楽をかけたりして、安眠できる環境を整えてあげましょう。あまり大きな音を出したり、テレビがついていたりすると、子どもが興奮してしまうことがあります。読み聞かせの声は小さめで、かつゆっくりとしたテンポにするとともに、音楽をかけるときも音量を下げてください。■子どもの隣で眠ろう子どもの隣で親御さんが眠っていると、一緒になって子どもも眠ってしまうことがあります。眠るふりだけでも構いませんから、隣で落ち着いて横になりましょう。ただし、親御さんが眠りに落ちてしまったときでも問題ないように、あらかじめ子どもの安全には配慮してください。親御さんが眠りすぎないようにアラームをかけたり、ベッドから落ちないよう対策をしたり、万全な状態を整えてから寝かしつけましょう。■入眠儀式を覚えてもらおう入眠儀式とは、眠る前にいつも同じ行動をすることで、子どもに眠る時間が来たことを伝える方法です。たとえば、毎日眠る前にハグをしたり、着替えをしたり、お風呂に入ったりすると、子どもはこれらの習慣によって「そろそろ眠る時間が来た」と感じられるようになります。それでもどうしても眠れないときは、電気を消して横になり目をつむり、静かにしているように伝えてあげましょう。まとめ子どもの寝かしつけは、いつでも上手くできるとは限りません。時にはなかなか眠ってもらえない子どもに、イライラしてしまうこともあるでしょう。親御さんの食事や睡眠の時間が削られるあまり、生活リズムが崩れてしまうケースも少なくありません。そんなときは、数分間だけ別の部屋で過ごすなど、少しでも1人の時間を作りましょう。親御さんが焦ってしまうと、そのイライラがお子さんに伝わって、余計に眠れなくなってしまうことがあります。深呼吸をしてリラックスしてから、ふたたびお子さんと向き合ってあげてください。
2017年11月29日「月齢は上がっているのに、お昼寝の時間が変わっていないし、そう言えば、最近なかなか子どもが夜寝てくれない…」「夕食も全部食べてくれない時が増えてきたけど、どうしたらいいの?」という疑問をお持ちのママたちへ、今回は簡単な生活リズムの見直し方をお伝えします。■1.生活のリズムを円グラフに書いてみようまずは、時計の図を描いてみましょう。そこに起きる時間、幼稚園にいく時間、お昼寝の時間、など生活のリズムを記入していきます。すると、このような感じで、時間ごとに、子どもがどんな生活をしているのかが見えてきます。上記は、幼稚園から帰宅後の生活リズムを例として記入してみました。幼稚園から帰ってきて、おやつを食べる。それからお昼寝をして、夕食を済ませて21時過ぎに就寝…ちょっと遅いですね。■2.就寝時間を基準にリズムを見直そう時間ごとの区分が見えてきたら、こんな風に生活のリズムを変えてみるのはいかがでしょうか。ポイントは就寝時間を中心に考えることです。幼稚園卒園までは19時〜20時までにお布団に入り20時30分には寝ている状態がベストです。もしこれ以上遅くなっているのなら、それはお子さんの体力がついてきた証拠。お昼寝しなくても大丈夫だというサインです。それでは、睡眠時間から逆算してみましょう。すると…「あれ、もしかしてもうお昼寝カットしてもいいかも」、「夜ご飯の時間を早めにしよう」、「おやつ食べたら先にお風呂入れちゃうのもアリかも」なんて生活のリズムを整えるアイディアが浮かんできますね。■3.壁に貼って子どもと一緒に確認しよう完成した図はお子さんと一緒に確認しましょう。改定前後を一つずつチェックして「お昼寝をなくして夜いっぱい寝よう!」と声をかけてあげてください。年中さん、年長さんであれば時計の読み方を覚えるきっかけにもなります。■おまけの「おやつ編」ママたちと話をすると、夜ご飯をなかなか食べてくれないことに悩んでいるケースが多いようです。そんなときまず夕食の時間帯と食べる量を確認してみましょう。先程、例としてお見せした図をもう一度みてください。15時おやつを食べて20時に夜ご飯を食べています。これではちょっと夕食の時間が遅いですね。そこで、15時におやつを食べて、18時に夕食を食べるように変更してみました。おやつと夕食を天秤にかけた際、優先すべきは夕食の時間。夕食までの時間が長ければ、お腹にたまるものを、短ければゼリーなどお腹にたまりにくいものがよいでしょう。おやつ>夕食はNG。おやつは主食ではなく補助食です。そのため、夕食を食べる量が少なければおやつを減らしたり無くすことも大切です。このように、ちょっとした工夫で子どもの生活習慣は整います。お子さんが小さなうちは何かと手がかかるので、意図的に早寝早起きをさせたり、食事の量を調整したりと大変ですが、お子さんが大きくなった時に、自ら早寝早起きをし、食事もしっかりと食べてくれる子になってもらうためにも、幼少期の生活習慣は大切です。ぜひできることから実践してみてください。
2017年07月19日お手伝いは子どもの生活力を育む良い機会となりますが、この20年で子どものお手伝い参加率は減少しています。お手伝いしないことが当たり前になると、何もできないまま成長してしまいます。お手伝いすることのメリットを知り、習慣化させるためのポイントをおさえておきましょう。子どものお手伝い参加が減少している理由お手伝いへの子どもの参加はなぜ減少しているのでしょうか?まずは、家事を手助けする製品やサービスの充実により、そもそもの家事の総量が減っていることが影響しています。さらに親の負担が減る中、子どもは塾や部活動などで家にいる時間が減っています。帰宅後も、宿題、夕食、入浴をするとあっという間に就寝時間となりお手伝いに参加する時間が取りづらいという理由があげられます。他にも、手伝ってもらうことで余計に時間も手間もかかってしまうということで、あえて親がお願いしないということもあるでしょう。お手伝いをすることで得られるメリットお手伝いをすることは、家事ができるようになるだけではなく色々なメリットがあります。1.責任感や自己肯定感が育つお手伝いを任せられると子どもは責任感を持つようになります。また、お手伝いを行い親に感謝されることで、自分に自信を持つことができるのです。2.自立につながるお手伝いが習慣化することで、自然と家事の流れを覚え自分の身の回りは自分でできるようになります。自分で生きていく基礎力を、幼児の頃から身につけましょう。3.親子間のコミュニケーションになるお手伝いをさせることで余計な時間や手間がかかるかもしれませんが、その分親子が向き合う時間は増えます。お手伝いをさせる時に大事なのは一緒にやること。見守られていることで、子どもはやりがいを感じます。また、一緒にやることで親の行動が自然と子どもの見本となります。子どもは親をしっかりと観察しているものです。お手本がいれば上達も早いですね。4.考える力や行動力が身につくやったことをないことを初めて行うのは非常に頭を使います。お手伝いが習慣化していると、何かあった際の状況判断を自分で行えるようになります。お手伝いを普段からすることで「こういう状況ではどうしたらよいか」と考え行動する力がつくのです。お手伝いを習慣化させるポイントお手伝いをしたくない子に無理強いをしたり、続かなかったりするようであれば意味がありません。大事なのは生活の中に無理なく取り入れ習慣化させること。そのためのポイントを知っておきましょう。まずは、終わったら感謝の言葉を伝えることです。「えらい」「よくできた」とただ褒めるだけではなく、「助かったよ」「ありがとう」「お掃除したらきれいになって気持ちがいいね」などの感謝の気持ちを伝えることで、パパやママの笑顔を見たいという気持ちが子どもの意欲を高めます。時間がかかったり失敗しても、絶対に叱ってはいけません。完璧にできていなくてもいい、という気持ちでお手伝いをお願いしましょう。完璧にできていなければ、次につなげるチャンスでもあります。感謝の気持ちを伝えた上で、親が見本を見せたり「どうしたらもっと上手にできるか」を一緒に考えたりしましょう。また、お仕置きや罰としてお手伝いをすることはご法度です。お手伝いをネガティブなものと捉えてしまい、嫌がってしまい習慣化することが難しくなるからです。幼児から小学校低学年くらいまでは遊びの延長で良いので、子どもの興味があるものを優先に簡単なことからやらせてみましょう。中学年くらいになったら「〇曜日はお風呂当番」などと役割を与えると、責任感を持って取り組むようになります。そういったお手伝いを続けていくと段取りや計画性が身につくので、学習にも役立ちます。子どもだからとなんでも親が手助けしてしまうと、子どもは何もできないまま成長してしまいます。子育てのゴールは自立です。大きくなってから洗濯物を畳めない、白米を研ぐことができない、などとなっては子ども自身が困ることになります。生活力を身につけ自分で考えることのできる子どもに育てるために、積極的にお手伝いをさせるようにしていきましょう。
2017年02月16日犬猫だけでなく、鳥や魚、は虫類とペットの種類はさまざまですが、子どもの情操教育に良いという話はよく聞きます。いきものがいる日常生活は、子どもやママ、そして家族全体をどのように変えていくのでしょうか? ペットと過ごした経験のあるママたちがみた実際の経験と感想を紹介します。■初めてペットが我が家にやってきた!初めてのペットはまさに、未知との遭遇。触ったり観察したり、とにかく興味が尽きません。「おいしそうにごはんを食べてる!」「がんばってウンチしてる!」「寝顔がかわいい!」などなど、すべてが驚きであり、感動です。やることなすこと全部がうれしくて、いとおしくて、ずっと一緒にいたい、大事にしたいという、強い愛情が生まれます。しかし、子どもは、えてして飽きっぽいもの。最初のときこそ強い執着を見せても、やがてはそれもひと段落。ガクンと興味が薄れることも珍しくありません。それどこかろか邪魔者扱いし始める場合も…。そんな子どもを持つママたちの体験談がコチラ。・「最初は、『言葉を教えてあげる!』と、インコにひんぱんに話しかけていたのに、しばらくしたら、カゴの前を通っても知らんぷり。挙句の果てには、『リビングが鳥臭い!』とブチブチ文句まで言うように…」(20代後半)・「子犬がひどい下痢に。心配したり片づけしたり、病院に連れて行ったり…。私が丸一日子犬にかかりっきりになっていたら、4歳の我が子がまさかの赤ちゃん返り! 私にべったりになってしまい、弟のようにかわいがっていた子犬にキツく当たるように…」(30代後半)■飼育の本番とはいきものたちのリアルな姿に、恐怖心や嫌悪感を抱いてしまうこともあるそう。・「娘のしつこい態度に猫が怒って爪で一撃。初めて見せた獣の顔に、大ショック。すぐには状況を把握できず、しばらく硬直していた」(20代後半)・「魚の共食い現場にあ然。死んで仰向けに浮かぶ姿にぼう然。『気持ち悪い』と、しばらく水槽に近づかなかった」(30代前半)飽きたり面倒くさがったり、怖がったり…。でも、子どもといきものとの間に、距離ができてからが飼育の本番です。ペットはかわいいだけじゃない…。そう気づくことこそがもっとも大きな学びであり、揺るぎない愛情への第一歩となります。■責任と義務が子どもを大きく成長させる!興味や愛情が薄れても、相手はいのちある存在。放置できません。「一度受け入れた以上は、何があっても世話をする。」ペットを飼う上で課せられる義務に葛藤するなかで、子どもは大きく成長できると思います。・「梅雨時、犬が皮膚病にかかってしまい脱毛に。手入れを任されていた子どもは『ぼくがブラッシングをサボったからだ』と勝手に反省。それ以来、『自分がやらないと犬が大変なことになってしまう!』と、イヤイヤだった作業を率先して行うように」(30代後半)・「2、3日留守にして家に戻ったら、水槽の中でメダカが死んでいた。もともと弱っていたメダカだったのだけど、子どもはその出来事に衝撃を受けたようで、以来、泊りがけで出かけたがらなくなった」(30代前半)自分がいなければ、自分がやらなければ…。どんなに幼くても、いのちを意識したら責任感が湧いてきます。ペットを育てるのはとかく面倒なことも伴いますが、でもそこに、思いやりや心からの愛を育むきっかけがあるのです。■ペットの存在は家庭円満に!ペットの存在は、子どもだけでなくママにとってもメリット大。ペットの世話の大半を担い、一番大変ではあるからこそ、ママが得るものも大きいのだそう。・「ごはんを準備したり身の回りの世話をしたりする私を、誰よりも一番信頼してくれている。なついたり甘えられたりすると、すごくうれしくて、こころ癒やされる」(30代後半)・「わかりやすく叱らないと伝わらない、こちらがブレるとナメられる。犬のしつけで苦労したことで、我が子に対しても一貫した言動をとれるようになった!」(40代前半)・「ペットの日々の様子や世話など、母子の話題が尽きない。家族で一致団結することもふえた」(30代後半)ペットは親子の絆を結ぶ存在。どんなに小さないきものでも、大きな幸福をもたらしてくれます。そんなペットに感謝しつつ、家族で大切に育てていきたいですね。
2016年11月10日いまや社会的な問題となっている肥満。最近では大人だけでなく、子どもの肥満の問題も増加傾向にあるようです。小さいうちからの生活や食事の習慣が、将来の肥満リスクを招く原因になることもあるのだとか。気づかないうちに子どもの肥満リスクを高めてしまっていないか、普段の生活習慣を見直してみましょう。■夜更かし&睡眠不足子どもの健やかな成長には、睡眠が大きな関わりをもつということはよく知られています。さらに睡眠は、子どもの将来の肥満リスクにも影響するのだとか。睡眠不足になると、食欲や、脂肪の蓄積を抑制する「レプチン」というホルモンの分泌が低下し、反対に食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増加するといわれます。また、夜更かしをして起きている時間が長くなると、それだけ間食を食べる機会も多くなりがちです。子どもの肥満防止のためには、生活リズムを整え、きちんと睡眠をとることがとても大切だといえます。■おやつを袋ごと与えるおやつにスナック菓子などを食べるとき、大きな袋ごと子どもに渡してはいませんか?お菓子を袋ごと渡してしまうと適量が分からずに食べすぎてしまい、一度に全部食べきってしまった、なんてことも。市販のお菓子は袋ごと与えずに、食べる分だけを皿などに取り分けるようにしましょう。子どものうちは、間食も食事の一部。栄養バランスをとるために、スナック菓子ばかりではなく、乳製品やフルーツなどと組み合わせるのもおすすめです。また、お菓子などの買いだめはできるだけ避けて。子どもがいつでもお菓子に手が届く環境をつくらないようにしましょう。■家のお手伝いをさせていない現代の子どもは、昔に比べて運動量が減っているといわれています。環境によっては外遊びができる場所も少なく、友達と遊ぶ際もテレビゲームなど座ったまま、ということも珍しくありません。さらに、子どもにあまり家のお手伝いをさせていないと、運動不足に拍車をかけることになってしまいます。「お手伝いよりも勉強」と考える家庭もあるかもしれませんが、少しでも体を動かすため、役割を決めて積極的にお手伝いをさせるようにしてみましょう。運動不足が続くと、体を動かすことそのものが億劫になってしまいます。ポストまで郵便を取りに行く、お風呂掃除をする、など、まずは簡単なお手伝いからはじめてみてはいかがでしょうか。■整理整頓の習慣がない部屋が汚い人は太りやすいといわれます。それは、「面倒だから後回しにしよう」という気持ちが食生活にもあらわれるほか、散らかった部屋が知らず知らずのうちにストレスになって食べすぎてしまうからなんだとか。子どものうちからきちんと整理整頓をする習慣をつけておかないと、大人になっても部屋が汚いままになってしまう可能性も。また、リビングなど家族の共有スペースがいつも散らかっていると、その状態を「当たり前」と思いながら育ってしまい、片づけられない大人になってしまうかも。小さいうちからきちんと、「使ったものは片づける」という習慣づけができるように心がけましょう。子どもが片づけやすいように、収納の場所や高さも工夫してあげるのも効果的です。子どもの肥満リスクには、食事の内容や量だけでない、意外な要因が関係していることも。子どもの将来の健康のために、思い当たる点がないかチェックしてみてくださいね。(かとうともみ)
2016年09月30日広汎性発達障害(PDD)とはUpload By 発達障害のキホン広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)の診断カテゴリでは、このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれています。広汎性発達障害の中でも特に自閉症やアスペルガー症候群がよく知られていますが、自閉症の半数以上が知的障害を伴うのに対して、アスペルガー症候群は言葉の発達の遅れが伴わない「知的障害のない自閉症」と言われています。また、知的障害のない自閉症は「高機能自閉症」とも呼ばれますが、アスペルガー症候群との定義の違いが曖昧で、専門家によって異なります。さらに、広汎性発達障害は、最新の診断基準であるアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されています。広汎性発達障害の障害名、症状の中には自閉症スペクトラム障害の概念では除外されたものも含まれています。ですが、行政や医療機関で広汎性発達障害の名称を使用している場合も多いこと、すでにこの名称で診断を受けた人も多いことから、本記事では『ICD-10』の診断カテゴリに準拠して広汎性発達障害の名称でご説明します。広汎性発達障害の子どもの生活での4つの困難と対処法出典 : 広汎性発達障害の主な症状は・対人関係・社会性の障害・コミュニケーションの障害・特徴的なこだわりや興味の3つが挙げられます。その他、広汎性発達障害のある人の多くに「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」などの感覚に対して特定の刺激に苦痛や不快感を感じる「感覚過敏」や感覚の鈍い「感覚鈍麻」という症状が見られると言われています。このような特徴を持つ広汎性発達障害の人は、どのようなことを困難に感じるのでしょうか。以下に4つの困難と対処法を述べたいと思います。広汎性発達障害のある子どもは、人の感情を読み取って人の気持ちに共感したり、想像したりすることが難しい傾向にあります。また、比喩やたとえ話も理解しにくい傾向があります。そのため相手の気持ちを考えずに、思ったことをストレートに口に出してしまって相手を傷つけたり怒らせたりしてしまうこともあります。対人関係を築くのが苦手でコミュニケーション障害もあることから、広汎性発達障害の子どもにとって友達を作ることは困難な作業です。例えば、一緒に遊びたいなと本人が思ったとしても、友達を誘う方法自体が分からないこともあります。【対処法】「君太ってる」「あのひと臭い」など、相手を傷つけるような発言をした場合は「そんなこと言っちゃダメ!」と抽象的に叱らずに「太ってると言われると○○さんは悲しいと思うから言わないで」と相手の気持ちを推測できるように促し、具体的に何を言ってはいけないかを提示してあげましょう。相手の気持ちを理解する練習をすることで、言っていいことと悪いことの区別をつけさせるのが大切です。他人とのコミュニケーションをとるのが難しい場合、具体的に友達の誘い方を教えてあげたり、親が遊びの場を作ってあげることも大切です。例えば療育機関などで、社会的スキル訓練や、集団療育を行うことも有効です。広汎性発達障害のある子どもの多くは感覚の過敏性や鈍さを抱えています。電車の音や騒音などにとても強く反応してしまうことがあります。赤ちゃんの泣き声などにも強い拒否反応を示し、自分が癇癪を起したりパニックになったりする子もいます。また、体に触れられることを嫌ったり、温度に敏感でお風呂に入りたがらなかったりなど、少しの刺激でも本人のストレスに繋がってしまい、パニック状態を起こしてしまうこともあります。【対処法】無理に触ろうとはせず、機嫌がいい時や心の準備ができているような時に声かけをしてあげましょう。「今からお風呂にはいろうね、お風呂で○○して遊ぼうか」「今から背中を触るね」など、いきなり体を触らずに声かけしてあげると心積もりができるようになります。にぎやかな場所へいく場合はイヤーマフを使用してみたり、なぜその音が鳴るのか、どうして賑やかなのかを落ち着いているときに説明してあげるとよいでしょう。それでも嫌がる場合は無理をせず、苦手なものを避けてあげるのも一つの手です。広汎性発達障害のある子どもは、こだわりが強く、変化が苦手な場合が多いです。規則や法則など、一定の安定したルーティーンを好むため、少しでも自分のマイルールが侵されることを嫌がることがあります。よって、イレギュラーな対応や予定の変更についていくことができず、癇癪やパニックを起こしてしまうこともあります。【対処法】「○時になったら○○するよ。約束ね」と一緒に時計をみて確認し、一つひとつ理解を促すようにスケジュール管理を行うようにしましょう。言葉で言っても理解しづらそうなときはイラストや写真などを使うのも有効です。見通しが立つと安心することが多いので、予定をあらかじめ把握し、お子さんに伝えてあげるようにしましょう。広汎性発達障害のある子どもは、集団内で暗黙に共有されている「常識」や"空気"を理解するのが難しい傾向にあります。人との距離感や場に合った振る舞いなど、抽象的で境界線がはっきりしないことについて理解が難しく、友達が表情で悲しさや怒りを伝えてきても、感情を読み取れないこともあります。【対処法】指示は分かりやすく伝えるようにしましょう。例えば静かにしなければいけない場面の場合、具体的にルールを短い言葉や文字で示してあげることが大切です。また、「会場内は静かにしましょう」というアナウンスだけでは、何をすべきかがわからないので、「お絵描きしながら静かに待ちましょう」など具体的にどうすればいいかを指示の中にいれると良いです。広汎性発達障害の子どもへの日常の接し方のコツ9選これまで、広汎性発達障害の子の困難とそれらの対処法をご紹介してきました。以下では、広汎性発達障害の子の日常生活の子育てにおいて、どのようなことに気をつければ良いかを紹介します。出典 : 広汎性発達障害のある子どもは聴覚刺激よりも視覚刺激を利用すると効果的な場合もあります。紙に文字を書いて説明するのもよいですが、言語能力の発達に遅れが見られる場合は絵や写真、図表にして説明すると理解しやすくなります。例えば、時間管理をする際はタブレット上に大きいタイマーを表示して、視覚的に「あと何分あるか」を提示しながら取り組んだりするといいと思います。耳よりも目から入った情報の方が記憶にも残りやすいと言われているので、遊びやスポーツのルールを伝える際も紙に書いて説明するとよいでしょう。曖昧な表現を理解することが難しいため、できるだけ具体的な表現や手順を使うことが大切です。例えば、「ちょっと」ではなく「何分、何個」という具体的な数を使って話したり、片付けの際も「ちゃんと片付けて」「キレイにして」ではなく「おもちゃ箱におもちゃを入れる」といった具体的にやるべきことを伝えます。ついつい曖昧な表現を使いがちですが、どうすれば伝わりやすくなるかを常に頭に入れて指示するようにしましょう。その際、上記で挙げた絵や写真を使うのも効果的です。広汎性発達障害の子どもを持つ保護者は、できないことや、やめさせたい行動が多く目につき子育てが不安になってしまうこともあるかもしれません。ですが否定的な言葉を使ったり、大声で叱ることは控え、できるだけ褒めることを心がけることも子育てのコツの1つです。褒めることで「褒められた→嬉しい→またやろう」とやる気を促すことにも繋がります。また、子どもによっては大げさに褒められることを嫌う子もいますので、その子にあった褒め方をしていきましょう。広汎性発達障害のある子どもは、他人と比べて自分ができていないと感じて自信を失ったり、自暴自棄になってしまうケースもあります。子どもの得意分野を見つけて、できることをさらに増やし、成功体験を積むことが大切です。例えば食べ物が好きな子であれば調理やお菓子作りを教えたり、家事を手伝ってもらったりすることも今後の生活に役立ちます。広汎性発達障害のある子どもは、人の気持ちを理解するのが苦手な傾向があります。そのため、嬉しいことは嬉しい、嫌なことは嫌と、気持ちをはっきり言葉にして伝えることも大切です。友達とケンカした際も相手がどう思っていたかを伝え、どう対処すれば良かったかなどを、絵や文字にして具体的に教えることが大切です。頭ごなしに否定してしまうと、やる気をなくしたり、物事自体を拒否するようになってしまいます。まずは子どもの気持ちに寄り添い、なぜそういうことをしてしまったのか子どもの考えを聞いたり、どうすればよかったのかを一緒に考えることが大切です。子どもが興奮したり、泣きわめいてしまった場合、落ち着いてから話をするようにします。広汎性発達障害のある子どもは、急な予定の変更や初めての場所が苦手です。場合によってはパニックとなってしまう可能性もあります。こういった状況を避けるため、できるだけ予定を早めに伝えておき、初めての場所でも子どもが安心できるように、事前に写真やビデオを見せるなど、工夫をしてみましょう。広汎性発達障害のある子どもは、推測することが苦手な場合が多いです。そのため遊びの中でルールを自然に理解することが難しいこともあります。あらかじめ、絵や図にしてルールを予習をしておくと、子どもが理解しやすくなります。また、自由時間といった何をすればよいか曖昧な時間も不安になってしまうことが多いので、何をするとよいか、選択肢を提示したり、選ばせてあげるとよいでしょう。自分ひとりだと子育てのコツが掴みづらい場合は、ペアレントトレーニングのような子育てトレーニングや療育相談を受けることも有効です。専門的なトレーニングを受けた講師から、子どもにあった子育て方法を学ぶことができます。これらのプログラムでは、子どもが危険な行動をとったときに上手に止める方法や褒め方のコツなどを知ることができます。広汎性発達障害の子どもに接する際に注意するべきこと普通の子には当たり前にとる対応や反応でも、広汎性発達障害の子だとパニックを起こしてしまうこともあります。以下のポイントを頭に入れておいて、広汎性発達障害の子とよりよいコミュニケーションがとれるようにしましょう。出典 : ついつい大声で叱りたくなる気持ちも分かりますが、大声は広汎性発達障害のある子どもにとってトラウマとなる可能性があります。怒られるという恐怖心で何もできなくなってしまうこともあります。一度深呼吸をして落ち着く、感情的になったら一度その場を離れるなどして、冷静になってから具体的に悪いことを伝えて、どうすればいいかを指示するようにしましょう。手をひらひらさせたり、ぴょんぴょん飛び跳ね続けたりするなど、広汎性発達障害のある子どもの中には同じ行動を長時間続ける常同行動が見られる場合があります。これらは視覚支援によって見通しを持てる環境を作ったり、コミュニケーションスキルを学んだり、適切な遊びにかえることなどで改善することが多いです。無理に止めさせようとするとパニックに陥ることもあるため、何回やったら終わりと決めたり、何か違うことに集中するための課題などを与えてあげたりするとよいでしょう。何度伝えても伝えたことができない場合、「どうしてできないんだろうか」と悩んでしまう人もいますが、「今日はできなかったな」ぐらいの気持ちで受け止めてみることも大切です。また、自分では上手く伝えていると思っていても、子どもにとっては理解しづらい可能性があります。絵や図などを使い、伝え方を変えてみるなど工夫してみましょう。他の子にとっては当たり前でも、広汎性発達障害のある子どもにとって困難なことは多々あります。親としてはつい他の子と比較したり、同じことができないことに悩んだりすることもあると思います。しかし大切なのは、子どものできることや、頑張っていることに目を向けることです。それらのことを褒めたり認めていくことは、子どもの成長に繋がっていきます。まとめ出典 : 広汎性発達障害のある子どもの子育ては、その子の特性を理解し、視覚的な情報の活用や事前の予告など、工夫を学んでいく必要があります。一人で悩まずに、療育機関や支援センターなど周りの環境を上手く利用しましょう。ペアレントトレーニングや療育相談など、様々なサービスがありますので、地域の情報を探してみましょう。参考文献: 田中康雄 (2014) 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』 西東社
2016年08月18日子どもの成長には親とのスキンシップが大切で、不足すると精神的に不安定になったり、自立しにくくなったりすることもあるといわれます。とはいえ、パパもママも働いていると、子どもと遊ぶ時間を十分に持てないのが現実。そこで、日常生活の中でつい見落としてしまいがちな “スキンシップの機会” をいまいちどチェックしてみましょう。■叱るときは体に触れて子どもを褒めるときは、どんなママも頭をなでたり体を抱きしめたりと自然にスキンシップをするものですが、叱るときはちょっと距離を置いて立つことがほとんどなのではないでしょうか。そこで、叱るときは、子どもの目線に合わせて座って、手を握ったり、肩に軽く手を置いたりしながら聞かせてみましょう。叱られているときの子どもは、ママが思う以上にショックを受けているもの。スキンシップをしながらだと、子どもも安心しますし、話の内容が伝わりやすくなります。また、自然に優しく穏やかな口調になるので、怒りすぎずに済むのもメリット。もし叱っている途中で子どもが泣き出したら、そのまま抱きしめてあげましょう。■「抱っこ」要求にはなるべく応える保育園や買い物の行き帰りの道で、ママは両手いっぱいに荷物を抱えているのに、子どもに「抱っこ」、「おんぶ」といわれることがあります。そんなときは、つい「今はムリ!」とはねつけてしまうこともあるかもしれませんが、数メートルでも、ほんの数歩でも、抱っこやおんぶをしてあげましょう。子どもが抱っこを要求するのは、スキンシップを求めている証拠。要求に応えることで、親子の信頼関係を深めることにもつながります。どうしても難しいときは仕方ありませんが、抱っこ要求を毎回拒絶していると、そのうち子どもは「抱っこして」と訴えなくなるかもしれません。そうなるとスキンシップの機会が減ってしまいますし、ママも寂しいですよね。 ■公共の交通機関では、子どもを膝の上にバス、電車などの交通機関で子どもを膝の上に乗せることも、あたりまえのようで実はスキンシップのチャンス。移動時間はずっと抱きかかえられますし、一人分のスペースをあけることができるので、混雑時は周囲への配慮にもなります。膝の上なら、保育園や幼稚園での体験や仲良しの友達との関係など、普段はなかなか話してくれないことまで打ち明けてくれるかもしれません。■絵本の読み聞かせを習慣にする忙しくて子どもと遊ぶ時間がなかなかとれない働くママは、寝る前に絵本を1冊読み聞かせることだけでもOK。絵本を読むときは、子どもを膝に抱っこしたり、子どもがママの体にもたれかかったりと体を密着させた状態になるので、自然なスキンシップになります。かかる時間も、1冊なら5~10分程度。子どもから「もっと読んで」とせがまれることもあるかもしれませんが、1冊ではスキンシップが足りないのだと考えて、できる限り応えてあげられるといいですね。心がけ一つで、スキンシップの機会はぐっと増えます。子ども自身はもちろん、子どもの笑顔を目にするママの心にも、うれしい変化が起こるはず!
2016年07月10日前編 では、不規則な生活が子どもに与える悪影響について解説しました。後編ではそれを受けて、そうならないためにはどのようにしていけばよいのか、具体案をご紹介します。平日も休日も、生活リズムを守る規則正しい生活を送ることが、子どもの脳や健康、将来の生活を守ってくれます。具体的にどのようにすればよいかをご説明しましょう。以下に、小学生の場合の生活リズムの例を紹介します。まずは朝、遅くとも7時には起床しましょう。その後、朝食をきちんととり、着替えや身支度を整えて、余裕を持って登校します。夕食は遅い時間にならないようにし、低学年の場合は21時、遅くとも22時には就寝します。そして、このリズムを休日も守るようにするのです。「平日は学校があるから仕方ないけど、休日まで!?」と思う気持ちもわかります。いつも忙しい毎日を送っているのですから、親も休日くらい休みたいですよね。でも、これは一生続くことではありません。わが子が親の手助けを必要としている時期だけは、何とか頑張って、規則正しい毎日を送るように頑張ってほしいのです。それがもっとも大切なことです。子どもが集団生活に入る時期は、特に大切特に大切なのは、幼稚園や学校といった集団生活に入る時期です。最初からしっかりと正しい生活習慣をつけてあげることが、親としてもっとも重要な仕事と言っても過言ではありません。このことは、決して簡単なこととは言えないでしょう。何しろ毎日続くことですから…。これは父親だけでもできないし、母親だけでもまた、難しいことなのです。夫婦がしっかりと規則正しい生活の大切さを理解し、それを一緒に実行していかなければなりません。たとえ父親が休日の朝、いつまでたっても起きてこなかったとしたら、そこは「疲れているからかな」なんて言わずに起こしましょう。そして、休日でもなるべく決まった時間に、家族みんなで朝食をとるのです。平日の仕事の疲れが残っているのなら、後で昼寝をしてもよいでしょう。子どもがまだ小さいうちは、夫婦で一致団結して、何よりもまず子どもの生活を規則正しいものにする努力をしていきましょう。やっていくうちにわかることですが、子どものためと思ってしてきたことが、結果的に親たちの健康にもつながっていくのです。家族みんなで規則正しい生活を送ると、そんなメリットもあるのです。
2016年03月26日現代人は不規則な生活を送りがちです。残業で夕飯の時間も就寝の時間も遅くなり、外食をしがちになり…。そんな生活を送り続けているため、生活習慣病になってしまったり、ストレスがたまって精神的にも病んでしまったりするのです。しかし、それは大人の世界だけの話だと思っていませんか? 夜更かしや朝食抜きの生活は、子どもたちにも増えてきているのです。「でも、病気になっているわけではないし、そんなに気にしなくてもいいのでは?」と思わないでくださいね。子どもの将来にも大きな影響を与える問題なのです。引きこもりを作る要因は生活習慣の乱れにもある規則正しい生活を送っていないと、子どもの体と心はいろいろな影響を受けてしまいます。夜更かしをして朝寝坊をし、朝食を食べずに慌てて学校へ行くため、便秘がちになる。睡眠不足で授業に集中できない。そんな話をよく聞きます。もっとショッキングなことに、子どものうちから規則正しい生活をしておかないと、将来引きこもりになるかもしれないという研究結果があります。もちろんほかにも、家庭に問題があったり、その人のコミュニケーション能力に問題があったりして、原因が複雑ではありますが、原因のひとつとして生活習慣の乱れも考えられるというのです。不規則な生活を続けていると、子どもの体はいつも疲れを感じるようになり、朝起きるのが非常につらくなって、体を動かすことさえうまくいかなくなります。さらに、免疫システムもうまく働かなくなって、病気にかかりやすくなってしまうのです。つまり、不規則な生活は子どもの体全体に悪影響を与えているということなのです。学校に行こうと思うのに、体が動かなくなるあるとき急に、「学校に行かなければと思うのに体が動かない」と、引きこもりになった子どもたちがたくさんいます。その中には、家族とも、友だちや先生ともトラブルがなく、理由がわからない、というケースがあります。その子たちの共通点となるのが、「不規則な生活を送っていた」ということなのです。塾通いなどのために夕食の時間が夜中になったり、その後もなんとなくだらだらと夜更かししてしまったり…。平日はきちんとしていたのに、休日に夜更かしや朝寝坊をしていたことが、引きこもりの原因となってしまったという子どももいるのです。「単なる朝寝坊や夜更かしが、引きこもりにまで発展する?」と疑っている方もいるかもしれませんが、これらの現象は実際に起こっていることです。大人ならよくあることかもしれませんが、子どもの脳には確実に悪影響を与えるということを肝に銘じて、自分の子どもの生活を正しい方向に導いてもらいたいのです。< 後編 に続く>
2016年03月26日よくお母さまたちから「どんな習い事をすればよいか」という質問をされます。実はこれ、子どもの年齢によっては正直困ってしまう質問だったりします。ワーキングマザーを母親に持つ子どもは、愛着を何よりも求めています。そのため、土日は習い事を入れるのではなく、その時間めいっぱい一緒に遊んでほしいと思うからです。しかし一方で、お母さんたちも数十分・数時間、自分の時間を求めているのだろうなと感じます。子ども・お母さん、それぞれの視点に立つと真逆の答えが出てしまいます。そこで今回は、親子の時間を作りながら生活習慣を正すことが、習い事に変わるほどのメリットがあるということをお伝えしたいと思います。そもそも生活習慣ってなんだろう育児をはじめてから、よく「生活習慣」という単語を耳にしませんか? ざっくばらんに「生活習慣を大切に!」なんて言われても、少し曖昧で実際に何をどうするのかが提示されていません。では、具体的に生活習慣は何かというと、下記の項目があげられます。・起床、睡眠時間(俗に言われる「生活のリズム」)・洋服の着脱・排泄リズム・食事(食べ方、食べる量、食事にかかる時間など)・整理整頓(おもちゃのお片づけ、洋服のお片づけ)この生活習慣を身につけることで、習い事に負けないほど子どもの能力が伸びることを皆さんに知っていただきたいのです。生活習慣は全てに通じている例えば、さきほど紹介した生活習慣のなかでも整理整頓はいろいろなところにつながっています。■おもちゃの片付けおもちゃのお片づけは知育でいう「仲間集め」です。「お片づけして!」なんて一言で終わらせるなんてもったいない! 同じ種類・色・形を見分け、ひとつの場所に集めるということ。そのため、「黄色いブロックからお片づけしようか」や「これと同じ形のブロックからお片づけしよう」など、条件をつけることによりゲーム感覚でお片づけを楽しむことができます。これは楽しいだけでなく、かたちを理解する力・判断力、そして理解力を使います。「よーしママも負けないぞ」なんて一声で親子の楽しい時間に切り替わります。■洋服の片付け洋服の片付けは実は奥が深いもの。「なぜ、洋服を片付けなければいけないのか」という基本中の基本から教えてあげることが大切です。朝起きたときに子どもの目の前で「ママ、上手にたためるんだ~」なんて言いながら、脱いだパジャマを綺麗にたたんであげましょう。キラキラした目で食い入るようにみるはずです(寝起きが悪い子は少し落ち着いてからやってあげましょう)。綺麗にたたんだものはしまわず、寝室など目の届くところに置いておきます。ここまでがいわゆる導入です。時間をすすめます、夜お風呂に入るときにまた服を脱ぎます。そのときも「みてみて~、ママ綺麗にたためるんだ~」と言ってたたむ姿を見せてあげます、こうすることで朝のパジャマの存在を思い出します。お風呂に入ってパジャマを着るとき、いつもよりオーバーリアクションで「朝ママが綺麗にたたんだんだよね!」と言ってたたまれたパジャマを見せてあげましょう。そして「綺麗にたたんであると着るときラクチンだね」と決め台詞を輝く笑顔で投げかけます。すると、子どもの頭のなかで一つのサイクルが出来上がります。脱ぐ→たたむ→着る→ラクチン→ママの笑顔→脱ぐ→たたむ→着る…。ここまでできたらもうこっちのもの。「明日一緒にやってみる?」と輝く笑顔で聞いてあげてください。たたみ方を教えるコツは4つ・まずは半分に畳むことから始める・はじとはじを合わせられるようにする・ぐしゃぐしゃになりそうだったら気づかれない程度に手をだす・オーバーリアクションで褒めるまずは後ろから手をとって半分に畳むことから。ズボンが一番良い導入になると思います。「こことここ、はじっことはじっこをくっつける。はんぶんこ~」なんて声をかけてあげると良いと思います。ちなみにこの洋服を畳むという行為は「折り紙」に繋がるのです。指先の運動を繰り返すことで頭はどんどん回転し、折り紙は子どもの創造性を高めます。一枚の紙からいろいろなものができあがる喜びと達成感は大きなものです。生活習慣を見直しながら、親子の時間を過ごせるなんて一石二鳥。お子さんとの毎日の暮らしを楽しんでくださいね!
2015年08月02日全労済は8日、東日本大震災復興支援(社会貢献)の一環として、「子どもの健全育成活動」の観点から、東京都江東区で長期にわたり避難生活を送る子どもたちとその家族を対象に、7月に有明で開催される『2012年国立ボリショイ動物サーカス東京公演』への招待を企画し、チケットを贈呈したと発表した。招待者東日本大震災により江東区で避難している子どもとその家族招待先2012年国立ボリショイ動物サーカス 東京公演招待数600席【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日