コロナ休校中ですが、お子様たちの習い事もお休み中ですか?教室によって休校・開校さまざまのようですが、我が家の場合は2週間お休みして、ぼちぼち様子見ながら再開する教室が増えてきました。さて、うちの夫なのですがこのたび転職をして家族のもとに帰ってきました。(1年間単身赴任していました)今までの仕事よりも早くあがれるようになったので、先日、子どもの習い事の送り迎えを頼んでみたんです!!18時にスタートするそろばん教室に三男を送り届けて、1時間近くのイートインで時間をつぶして、終わったら三男をピックアップして、自転車で帰ってくる、以上です!仕事内容は簡単なのですが、教室が自宅から遠いことと道順や段取りがそれなりにあるので、前日にささっと教え、あとは夫に託しました。三男が教室に入ったら「到着しました!」のメールが届くのですが、この日はなかなかメールが届きません。しばらく待っていたら10分遅れぐらいで「到着しました!」のメールが届きました。(道にでも迷ったのかな?)そしてその後、夫から電話がかかってきました。私:「もしもし」夫:「もしもし、あのさ、そろばんに行ってる間におやつを買っておいてほしいって言うんだけどさ」私:「うん、いいよ」夫:「それが、どのおやつを買っておいたらいい? って聞いたら、って言うんだけど、これ何のこと?」…!!!!夫:「お菓子売り場でずっと探してるんだけどそんなの見当たらないし、何の事か分からない」ぐふふふふ!!!!どうやら夫、息子のヒントを元にそれっぽいお菓子をず~~っと探してたみたいなんです。いよいよ困り果てて妻に電話してきました。私も一瞬何の事かな? と思いはしたのですが、すぐにわかりました!!!パパ! それはね! これだよ~~~~!!夫:「あ~~~~~!!!!!ほんとだ!!! 顔が描いてある!!!」電話口で2人で爆笑しました。5歳の三男が伝えたヒントをもとに無事チョコレートを買えた夫。日頃、一緒にいる私からしたらすぐに分かる事ですが、夫からしたら普段子どもたちがよく食べてるおやつすらよく知らないんですよね。私に置き換えたら、夫が普段よく吸ってるたばこをコンビニで買ってこいって言われてもどれがどれだかよくわからないみたいなそんな感じ!ちなみに遅刻した理由は、私が道を伝え間違えていたからでした(笑)夫、息子の好きなおやつをひとつ覚えました! /はなまる◎\あともうひとつ。その次の週も、そのまた次の週も、3週連続ぐらいで夫にそろばん教室の送迎をお願いしたんです。最初こそ文句言わずに行っていましたが、4週目あたりでいよいよ、「送迎が面倒くさい、手が寒い、自転車でも遠い」とブツブツ言い始めるようになりました。しめしめしめっ!!!!そうでしょ!!!!でしょ!?子どもの習い事の送迎ってさほど手間じゃなさそうに見えて、実はわりと手間なんです!!(じゃぁ習わせるなよとかいう問題は置いておいて)時間もトータルで2時間ぐらい奪われるし、時間が固定で決まってる中毎週繰り返すって、いくら主婦といえども面倒なんです!!!私、それ、ず~~~っとやってきてたの!!!大変でしょ!? ね!?これに気づいてもらえたのはありがたかったです。世の中のパパたちも、ぜひ3週連続ぐらいで子どもの習い事の送迎をやってみたら、ママの日頃の苦労が分かるんじゃないかなと思いましたとさ!そもそも小さいうちの習い事は近所で済ますに限るな…とつくづく思います。
2020年03月20日新型コロナウイルスの影響で制限される子どもの行動範囲。どの程度にとどめるべきか判断が難しいところです。日刊Sumaiのライター・トノエルさんは、インスタグラム上でアンケートを実施。はたして、母子がどのような毎日を過ごしているのか?結果をまとめてみました。■ 外遊びをしていますか?「不要不急の外出は控えて」と言われても、成長期の子どもたちを狭い部屋の中に閉じ込めておくのは母子ともに大変ですよね。そこで、「人の少ない場所で外遊びをさせる?」と聞いてみました。この質問には989名のママが回答。「させます」は70%(692名)、「引きこもり~」は30%(297名)でした。7割のママは、お子さんを外で遊ばせるようです。お子さんの年齢や性格にもよりますが、「長い春休み」を心身ともに健康に過ごすためには、外の空気を吸って、のびのびと運動させることも大切だと感じている方も少なくないようです。■ 友だちと集まって遊んでいますか?成長期の子どもにとって、家族としか過ごせないのはストレスが溜まりますよね。「みんなに聞いてみたいことはある?」という問いかけに、「お友達どうしで集まって遊んだりする?」というご質問をいただいたので、聞いてみました。この質問には901名のママが答え、「ありでしょ」は52%(468名)、「なしかな~」は48%(433名)でした。結果はほぼ半々に割れました。■ 習い事には行っていますか?臨時休校中に、お子さんを習い事に行かせるかどうか、お悩みのママも多いのではないでしょうか。「習い事は行かせますか?」というご質問をいただきました。870名のママが回答し、「行かせるよ」は58%(507名)、「お休みさせる」は42%(363名)という結果に。半数以上のママは、お子さんを習い事にいかせるようです。習い事と言っても、内容も違いますし、一度に集まる人数も違うので、判断は難しいところですよね。Sunrising / PIXTA(ピクスタ)習い事の主催者が実施内容の変更や中止を決められていたり、実施されている施設が休館されていることもあるようです。 習い事の主催者も、生徒数が多い場合、全員に直接今回の対応を連絡するのが難しいかもしれません。「行ってみたけど休みだった」ということを避けるためにも、事前にウェブサイトを見るなり、問い合わせるなりして確認したほうがよさそうですね。※調査期間/2020年2月28日~3月1日。※調査方法/Instagramストーリーズのアンケート機能を利用。
2020年03月19日習い事ってやらせたほうがいいの?子どもが少しずつ大きくなってくると、多くのママやパパが考えることではないでしょうか。今回は、保育園に通う長女が3歳で初めての体験した習い事と、そこで感じた成長についてお話します。18時まで保育園の娘に、平日の習い事はハードルが高い長女が通う保育園にはフルタイムで働くママが多く、平日に習い事に通わせている人はあまりいません。毎日朝から18時頃まで保育園に通っているわが家も平日の習い事はムリ、土日はゆっくり休んだり、家族で過ごす時間にしたいという気持ちから、あまり考えることなく、気がついたら長女は3歳間近になっていました。しかし、あるときまわりを見渡してみると、幼稚園に通っている友達のほとんどが習い事をしていることに気がついたのです。育休中限定で習い事を始めてみることにそんなとき、近所に住む友人から英語教室のお誘いがありました。普段なら絶対に通わせられない時間帯でしたが、たまたま2人目の出産後で育休中だったこと、月に2回とハードルが低いことから、1年間の期間限定ではじめてみることにしました。長女がちょうど3歳になった頃です。保育園のお昼寝タイムにお迎えに行かないといけないことや、真夏も真冬も、まだ赤ちゃんの次女を連れて自転車で通わないといけないことなど、悩むポイントはいくつかありました。でも、赤ちゃんの時から人見知りが激しく繊細な長女のことを考えると、信頼できる先生や友達に囲まれた日常以外の場やコミュニケーションが必要なのでは…?と、私自身が考えるようになっていたときでした。最後は、「この子を保育園以外の世界にも触れさせたい」という思いが決め手になり、思いきって始めてみることにしました。習い事を通じて感じた長女の変化英語教室といっても幼児クラス(3、4歳)のため、歌を歌ったり、手遊びしたりするのがメイン。初めて触れる英語に戸惑いながらも、長女は最初から「楽しい!」と気に入り、「また来たい!」と言ってくれました。もちろん最初はモジモジ。毎回1人ずつ英語で自分の名前と年齢を言うのですが、一人で堂々と言えるようになるまでは3、4回かかりました。それでも、親が思うよりも早い段階で、長女は先生にもお友達にも慣れていきました。通ってみて1番良かったことは、私も長女と一緒にレッスンを体験する時間がもてたことでした。私たちが通った英語教室は親子クラス。親も一緒に歌を歌ったり、手遊びをしたりします。保育園でも毎日歌を歌ったり、手遊びをしたりしていますが、ママと一緒にやる機会は意識しないとあまりありません。それが長女は嬉しかったようで、とても前向きに習い事を続けることができました。一緒に歌ったり、手遊びしたりすることが、私自身もとても新鮮でした。「長女の変化」と書きましたが、もしかしたら変化したのではなく、長女はもともと多少の時間はかかるものの、興味のあることであれば、新しい環境にもすんなり入っていける性格だったのかもしれません。先生にも「全然人見知りじゃないよ!」なんて言われて、構えすぎていた私が拍子抜けしました(笑)。よく考えたら、これまで人見知りと感じるのは私の友人や親戚など、大人がたくさんいる場面が多かったように思います。好奇心旺盛で、なんでもやってみたい!という新たな一面を知ることができたことが、大きな収穫でした。また、英語教室では毎回簡単な宿題があります。初めて「宿題」という経験をした長女。毎回とても楽しそうに取り組んでいて、長女なりに「宿題を忘れないために、帰ったらすぐやる」というように考えて行動している様子が見られ、小学生に向けての準備にも繋がっていると感じました。本人の「やりたい!」を大切に仕事復帰し、送迎ができなくなったため、残念ながら、3歳~4歳の1年間でやめてしまいましたが、やめて10か月たった今でも、そのときに習った歌を口ずさんだり、お話ししたりします。今年から始まった保育園の英語の時間にも習い事の経験がいき、自信を持って臨めているようです。保育園児の習い事は、時間の制約もあり難しいことも多いと思います。必ずやる必要はないと思いますが、やることによって子どもの視野や世界が広がることは間違いありません。特に長女ように人見知りの場合、新たな環境に飛び込む経験は、自身の成長にとても意味があったと感じています。私たち親子が一緒に過ごす時間は毎日数時間。わが家は、習い事を通じて親子で濃密な時間を作ることができる母子クラスに入って大正解でした。私は育休という機会を利用しましたが、友人の中には在宅勤務を活用して、通勤時間を習い事の送迎時間にあてている人もいます。今回、試してみたことで、親子ともども習い事はどんなものかという感覚がつかめました。今後は本人がやりたい!と言ってきたタイミングで、その気持ちを尊重しながら、何を習うかを考えていきたいと思っています。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年03月07日こんにちは。助産院ばぶばぶのHISAKOです。習い事をさせないと「よい親」「よい子育て」とは言えないのではないか? そんなふうに習い事や早期教育をとらえている大人が多いです。今回は、早期教育や習い事についてお話ししたいと思います。 幼児教室よりも自然体験をさせよう発達心理学や小児行動学、専門的分野の立場で研究を重ね、根拠ある理論思考回路のなかで想定した「遊び」「場所」「学習の方法」は、子どもの健やかな成長のためだとしても、子どもの無限の創造力には敵わないのではないでしょうか。 自然の中に繰り出すと、子どもたちは夢中になって遊びます。落ちている枝1本。蟻1匹。海岸の色とりどりの貝殻。すべてが体験型学習になり、子どもの自主性、積極性、感受性を育てます。習い事や幼児教室に行かせるより、実際の体験や経験のほうがずっと意義のある学びとなると私は思います。 自分がやりたいことを見つけられる力子どもに真っ先に獲得してもらいたいものは、「勉強ができるようになる能力」や「人より優れた何かができるようになる能力」ではないと思います。「やりたいことを見つけられる力」それこそが、彼らに学ばせたい真髄だと私は思います。自発的な経験を積めば積むほど、積極性と創造的な生き方が磨かれていきます。子どものうちから基礎能力を高めておけば、自分のしたいことが見つかったときに道が開けやすくなるという考え方は、確かにその通りだと思いますが、日本という豊かな国に住み、学習環境としてはかなり高いレベルの中で育ってきているはずなのに、10代後半の子どもたちと関わっていると意欲や自主性、主体性、積極性が低いことがとても気になります。 子どもへの過干渉のリスクとは子どものためによかれと関わる“過干渉”は、不成績を恐れる気持ちや自己肯定感の低さ、評価されないことを避ける、つまらない人生観をつくり上げてしまうリスクや、躍動感のある創造性を潰してしまう可能性もあります。 身につけさせたいのは、何か自分の好きなものを見つけ、それに取り組もうとするバイタリティー、モチベーション、既成概念にとらわれない自分への自信です。誰かが引いた線路の上を歩んでいくより、自分で決めた人生を自分で納得しながら歩んでほしい。まだ自主性が育っていない段階で、大人が「あれしなさい、これしなさい」と求めていくことは、子どもが自分で本当に好きなものを見つけたり探したりという意欲の芽を摘んでしまうマイナス要因を持っています。 習い事や早期教育は必ずしなければならないことではないと思います。自分がやりたいことを見つけ、目標に向かっていく挑戦的な意欲、前向きな自信、根性などがまず育ってこそ、そこに学力が意味を持つのではないかと私は感じています。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年02月03日現在、5歳と2歳の娘たちを育てています。私は長女が生まれてからは専業主婦です。子どもはかわいいし、成長を見守れることもうれしい……。でも毎日24時間子どもと一緒というのもしんどいので、自分のリフレッシュのためにしていることをご紹介したいと思います。 長女が2歳半のときテニスを習い始める長女は2歳のときからほとんどお昼寝をすることがなくなりました。寝なくなると1日がすごく長い! 公園に連れて行ったり、家でおままごとの相手をしたりしていましたが、毎日が単調……。子どもに何か習い事でもさせようかなと思い、スポーツセンターの案内を見ていたら、偶然「託児ありのテニス」というプログラム名が目に飛び込んできました。 私は学生のころはずっとテニス部でした。子どもを預けて自分が習い事をするのはどうなのかという葛藤はありましたが、ぜひやってみたいなと思い、そのプログラムに申し込むことにしたのです。 初めて長女を預けるテニスをしている間は、おもちゃがあるお部屋で子どもを預かってくれます。長女は今までほとんど私と離れたことがなかったので、預けるときに泣きました。でも託児スタッフの方たちは元保育士で、一対一で遊んでくれてとても恵まれた環境です。長女が泣いていたので後ろ髪を引かれる思いでしたが、託児スタッフの方にお願いし、テニスコートへ向かいました。 長女のことは気にはなりましたが、あの初めてのレッスンのときの解放感はいまだに忘れることができません。「自分のために何かをする」ということを数年やっていなかったので、準備運動からルンルンでした。そして時折長女のことを思い出しながらも、1時間半久々にテニスをしていい汗を流しました。 少し離れるとかわいさ倍増テニスを終えて託児室に向かうと、長女は泣かずに遊んでいました。でも、私の姿を見るとこちらに飛んできて泣きだしました。託児スタッフの方が「お母さん、〇〇ちゃんは良い子で頑張っていたよ。『待っててくれてありがとう。お母さんおかげで元気になったよ』と声をかけてあげてね」と言われました。 回を重ねるごとに娘は託児に慣れていきました。少しの間離れてテニスをしたあとに迎えに行くと、娘が格別かわいく感じられ、その日は娘に対してすごくやさしくすることができます。週に1回娘を預けてテニスをすることで、その週の嫌なことをリセットできる気がしました。 現在も2歳の次女を連れてテニスに通い、良い気分転換になっています。次女は託児スタッフの方々に遊んでもらうのが大好きなので、親子ともにとても楽しい時間を過ごせています。最初は預けて習い事をすることに罪悪感を感じましたが、母親が笑顔でいることは家族にとっても大切なことだと思うので、今後も続けていければなと思っています。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年02月02日子ども教育の現場においては、場面に応じた「言葉がけ」が重要だといわれます。さまざまな場面のなかでも、子どもが打ち込んでいるスポーツの試合、習い事の発表会や昇段試験、あるいは入学試験に臨むといった場面では、持っている力をしっかり発揮できるような言葉がけをしてあげたいものです。その言葉がけは、英語で「ペップトーク」と呼ばれています。その言葉がけによって、子どもはどんな影響を受けるのでしょうか。日本におけるペップトークの第一人者である、日本ペップトーク普及協会代表理事・岩﨑由純さんにお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)ラグビーワールドカップで生まれたペップトークの名言「ペップトーク」は、英語表記で「peptalk」と書きます。ちなみに「pep」は、「元気、活気、活力」といった意味です。それが「話」を表す「talk」と結びつき、日本語では「励ましの言葉、激励演説」というふうに訳されます。このペップトーク、もともとは欧米のスポーツの現場で生まれました。みなさんも、スポーツを題材にしたアメリカ映画のなかで、大事な本番直前のロッカールームで、監督やコーチが熱い言葉で選手たちを励まし、士気を高めるといったシーンを観たことがあるでしょう。その言葉がけがまさにペップトークです。ペップトークはとくにアメリカで発達してきました。というのも、アメリカは、さまざまなルーツや文化的背景を持つ人間が集まる多人種多民族の国家だからです。さまざまなタイプの選手たちをひとつの目標に向かわせるには、できるだけわかりやすく短い言葉で激励のメッセージを送る必要がある。そうして、ペップトークがアメリカで発達することになったわけです。つい最近、同じような力を発揮したペップトークの名言が日本でも生まれました。2019年に行われたラグビーワールドカップで、アイルランド代表との初戦に臨む日本代表メンバーにかけたジェイミー・ジョセフヘッドコーチの言葉です。代表メンバーはそれこそ多人種多民族。そんなメンバーに、彼はこんな言葉をかけました。「誰も勝てると思っていない。接戦になるとさえ思っていない。でも、君たちがどれだけハードワークをしてきたかを誰も知らない。君たちがどれだけ犠牲を払ってきたかも知らない。そして、君たちは自分たちが準備できていることを知っている。わたしもいままさにそのことを知っている。よし、行くぞ!」いま振り返っても感動がよみがえるという人もいるでしょう。そして、選手たちは見事に前評判を覆して勝利した。これが、ペップトークの持つ力なのです。ペップトークの対極にある「プッペトーク」とは?ただ、なにか大事なイベントを前にしてやる気を出したり、その気になる必要があったりするのはスポーツに限った話ではありませんよね。ビジネスの場でもそうでしょうし、子どもたちが習い事の発表会や入学試験に臨むときもそれにあたります。そうして、現在ではさまざまな場にペップトークが広まりつつあるのです。大事なイベントに子どもが臨む直前のことを想像してもらえればわかるかと思いますが、ペップトークに使う言葉は原則として「前向きな言葉」になります。逆のパターンを想像すると、よりわかりやすいかもしれませんね。たとえば、ペップトークという言葉を知らない人も、受験生には「落ちる」「滑る」といった言葉をかけないようにする、あるいは結婚式のスピーチでは「離れる」「終わる」「切れる」といった言葉を使わないということは知っているでしょう。それらのいわゆる「忌み言葉」のようなものが、子どもに対する言葉がけにもあるのです。それは、「短くてわかりやすくてポジティブな言葉」であるペップトークに対して、「長くてわかりにくくてネガティブな言葉」です。そういった言葉を、ペップトークの真反対のものだとして、わたしたちは「プッペトーク」とも呼んでいます。ただ、じつは短い言葉のなかにも、子どもを望ましくない方向に向かわせてしまうプッペトークはあります。たとえば、スポーツの大事な試合に臨む子どもたちに向かって、コーチが「負けたら罰走だぞ!」と声をかけた。もちろん、コーチは勝ってほしいと思うからこそ、厳しい言葉で励ましたつもりでしょう。でも、子どもたちは負けて走らされている姿をイメージしてしまいます。そうして試合前からネガティブになってしまっては、いい結果につながるはずもありません。ネガティブな言葉を浴びせ続けられた子どもの将来こういったプッペトークをかけ続けられた子どもはどうなるでしょうか。先に挙げた「負けたら罰走だぞ!」という言葉は、「脅し」の言葉でもあります。その言葉におじけづいた子どもは、負けまいと必死に頑張った。つまりこれは、コントロールされたわけです。すると、その子が成長したときには、同じように脅しの言葉で人をコントロールするようになる。また、プッペトークのなかには「嘘をつく」というものもあります。夜ふかししている子どもに、親が「夜ふかししているとおばけが出るよ!」といった。でも、夜ふかししてもおばけは出ませんよね。つまり、これは噓です。すると、脅しの言葉のケースと同じように、子どもは平気で噓をつくようになるのです。子どもをそんな大人にしないためにも、脅しや嘘ではない、なるべくポジティブな言葉をかけることが大切です。しかし、子育ての場合には別の視点も必要でしょう。たとえば、小さい子どもが道路に飛び出そうとしたとします。たしかに、スポーツの試合前に「ミスしたら駄目だぞ」なんて言葉をかけることはNGですが、この場合はきちんと「道路に飛び出したら駄目だよ」と教えなければなりません。そのうえで、「手を上げて横断歩道を渡ろうね」と教えてあげるのです。小さい子どもは、やってはいけないことやどうするのがいいのかといった判断がまだできませんから、場面に応じて、それらをセットで教えてあげることが大切なのではないでしょうか。『相手の結果を100%引き出す 実践!ペップトーク』岩﨑由純 監修・浦上大輔 著/フォレスト出版(2019)■ 日本ペップトーク普及協会代表理事・岩﨑由純さん インタビュー記事一覧第1回:子どもの成功も失敗も、親の言葉がけ次第!「ペップトーク」が持つすごい力とは第2回:子どもの夢を断ち切っているのは親かもしれない。注意すべき「ドリームキラー」発言(※近日公開)第3回:「わたしの子=わたしのもの」と思ってはダメ。“傾聴力”で子育てはもっとうまくいく!(※近日公開)第4回:本番に強いか弱いかは価値観で決まる。「緊張を味方につける方法」の教え方(※近日公開)【プロフィール】岩﨑由純(いわさき・よしずみ)1959年10月10日生まれ、山口県出身。一般社団法人日本ペップトーク普及協会代表理事。NECレッドロケッツ・コンディショニングアドバイザー。日本体育大学体育学部体育学科卒業後に渡米し、米シラキューズ大学大学院体育学専攻科修士課程修了。日本初の「アスレチックトレーナー」として数々のスポーツ現場で活躍。アメリカ留学中に、ペップトークの迫力・思い・魅力を体感し、現在はスポーツの他、教育・ビジネスの世界にペップトークを普及するため精力的に講演活動を行っている。主な著書に『子どもの心に響く励ましの言葉がけ「ペップトーク」』(学事出版)、『想いが伝わるペップトーク』(いまじにあ出版)、『やる気をなくす悪魔の言葉VSやる気を起こす魔法の言葉』(中央経済社)、『心に響くコミュニケーション ペップトーク』(中央経済社)、『子どものココロを育てるコミュニケーション術』(東邦出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月26日「うちの子は学校の友だちがたくさんいるし、習い事をいくつもさせているから人間関係は充実しているはず」「休みの日は家族で遊んで、長期休みにはおじいちゃんおばあちゃんに会っているし、コミュニケーションはうまく取れているほう」そう信じて安心している親御さんも少なくないのではないでしょうか。しかし、子どもの成長や学びの場は、家庭や学校・習い事以外にもたくさんあるのです。今回は、子どもの生きる力をぐんぐん伸ばす「多様な人間関係の大切さ」について考えていきましょう。狭い世界で生きる現代の子どもたち昔に比べて、今の子どもたちは世界中のさまざまな情報に触れることができるだけでなく、インターネットを通じてたくさんの人たちとすぐにつながることができるようになりました。しかしその反面、現実の人間関係はどんどん狭くなってきていることをご存じですか?平日も休日も習い事や塾などで予定がぎっしりと入っていて、近所の友だちと遊ぶこともままならない日々を過ごしている子どもたち。しかも、これから中学・高校に進学するにつれ、ますます自由な時間が減っていくことは明らかです。ただし、子どもの人間関係が制限されているのは、私たち親の意識が影響しているともいわれています。「今の親たちは、子どもと他人との関わりに敏感で、警戒心がすごく強い」と指摘するのは、国立青少年教育振興機構理事長の鈴木みゆきさん。たしかに、ニュースなどで子どもが巻き込まれる事件を目にするたびに不安を感じ、周囲への警戒心が増すのも無理はありません。「遊ぶことの大切さ」を子どもたちに伝える活動を行う『一般社団法人TOKYO PLAY』代表理事の嶋村仁志さんは、次のように述べています。子どものことを、邪魔なものであったり「自分には関係ない」と思ったり、あるいは子ども教育の専門家などが自分のサービスの「お客」として見る。そういうものばかりだとしたら、その社会では子どもをきちんと育てることができないのではないでしょうか。(引用元:Study Hacker こどもまなび☆ラボ|遊具なし、プログラムなし。異例だらけの“ガラクタ遊び”が欧州で大人気の理由)親以外の近所の大人や、お友だちのお父さんやお母さんたちとの関わり合いは、子どもにとって非常に貴重な体験になるといいます。嶋村さんは、「子どものころに近所の人にかわいがられたり、逆に迷惑をかけて怒られたりしたような経験がないまま大人になってしまうと社会性が育ちにくい」ことも指摘しています。今の子どもたちは、昔に比べて確実に狭い人間関係の中で生きているのです。多様な価値観への理解とコミュニケーション能力が必要な時代次に、どうして狭い世界で生きていくのが良くないことなのか、これからの社会ではどんな能力が求められるのかについて考えていきます。脳科学者の茂木健一郎先生は、「子どもが社会に出て活躍するために育てておきたい能力はふたつある」と述べています。ひとつは、読み書きや計算といった「認知的な能力」。そしてもうひとつは、他人と円滑なコミュニケーションをとれる「社会的な能力」です。どんなに勉強ができても、人とうまく関係を築けなければ社会では活躍できません。茂木先生によると、「幼児期は特に社会的スキルを育む必要がある」とのこと。そのためにも、日常的に年齢の違う子たちと遊ぶ機会を多くもち、さまざまな考え方やたくさんの個性に触れることが大切なのです。さらに、これからはグローバル化が進み、多様な価値観や背景を持つ人たちと接する機会が格段に増えていくでしょう。教育ジャーナリストの中曽根陽子さんは、「さまざまな価値観への理解とコミュニケーション力は、経験からしか学べない」と話します。そのためにも重要となるのが、家庭や学校・習い事以外の “第3の居場所” なのです。子どもが “第3の居場所” で得られるものとは?家庭を “第1の居場所”、学校や習い事を “第2の居場所” としたとき、“第3の居場所” とはどのようなところを指すのでしょう。前出の中曽根さんによれば、地域で開催される自然観察会や、スポーツ、音楽、アートのイベントなど、年齢も背景もさまざまな人が集まる場所だといいます。それ以外にも、1日限りのワークショップや、子どもだけで参加するキャンプ、親の友人同士の集まりなど、出会いの機会はたくさんあります。■コミュニケーション能力が伸びる!そういった第3の居場所では、自分の知らない世界を見聞きすることができるので、子どもはぐんと視野を広げることができます。そして、コミュニケーションの点においても大きなメリットが。中曽根さんは、「心理的距離があるので、理解し合うためにはどんな切り口で話をしたらいいか、自然と相手のことを考えながら話をするようになる」といいます。それは、家族や身近な友人との会話では得られない緊張感です。相手と距離があるからこそ、自分の考えを筋道を立ててわかりやすく伝える訓練にもなるのですね。■「公私」の感覚を知り、礼儀を学べる!前出の鈴木みゆきさんは、さらに「礼儀」を学ぶにも絶好のチャンスであると述べています。親以外の大人との交流で、まず、子どもは「礼儀」を身につけます。親への甘え方とはちがう態度で接したり、あるいは親が相手なら反発するようなことも素直に聞き入れたりと、子どもなりに「公私」の感覚を持つのです。また、子どもの頃、「大人の話に子どもが口を挟むな!」なんて周囲の大人に言われた経験がある人もいるでしょう。これは、「場を知る」「立場をわきまえる」ということにつながるものです。(引用元:Study Hacker こどもまなび☆ラボ|「大人の愛」と「協働力」が子どもを大人に導いていくーー親以外の人との交流によって広がる子どもの視界)■親の心がラクになる!また、子どもに第3の居場所があることは「親にとってもメリットがある」と説くのは、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授の中釜洋子先生です。中釜先生は、「最近、わが家のルールを知らず知らずのうちに細かく決めてしまって、ママ友だちや祖父母などの考えが自分に合わないと、付き合いを狭めてしまうケースも少なくありません」と述べており、親が神経質になることで他者に対して心を閉ざしたり、人付き合いを限定したりするというのです。しかし、社会に出れば臨機応変な対応を求められることが多いもの。中釜先生は、「子どもは、『おうちではダメだけど、おばちゃんの家なら甘いお菓子を食べられる』と区別して考えることができ、意外と柔軟な思考をしている」といいます。親御さんが周囲との関係を閉ざさないように心がけることで、子どもは状況に応じた対応を学べるようになるでしょう。また、親自身も子どもと1対1で向き合い続けるとストレスがたまりますが、ほかの家族の多様な子育ての方法を知ることで、子育てのヒントに気づくきっかけにもなります。みなさんも、わが子を見ては、「どうして○○ちゃんみたいにいい子にできないのかしら」とほかの子どもの良い面ばかりに目がいき、自分の子どもが劣っているように見えてしまうことはありませんか?それはどんな親でも同じです。第3の居場所では、ほかの人が「△△くん、優しいね!」「上手にできるね!」と、わが子の良いところを見つけてくれることも。そうやって、子どもだけではなく、親御さんにとっても「気づきの場」になるのです。親子で一緒に地域の集まりに参加しよう!先ほどからお伝えしているように、第3の居場所はこれからますます必要とされるでしょう。もし今、子どもの人間関係を広げたいと考えているのなら、そのような場所に足を運んでみてはいかがですか?前出の鈴木さんがおすすめするのは、一般の親子が参加できるファミリーキャンプ。全国に点在する青少年自然の家などの施設で、お互いに知らない親子同士がキャンプをするというものです。家族以外の人と一緒に自然体験するという経験をとおして、他人と協力して働くことができる「協働力」が身につくといいます。また、嶋村さんが代表を務めるTOKYO PLAYでは、都内のあちこちで「とうきょうご近所みちあそびプロジェクト」を実施しています。これは、地元地域に暮らす人たちが町会や商店街と協力し、多世代の人が楽しみ、交流する場所をつくることを支援する活動だそう。子どもは大人との交流によって、褒められたり励まされたりすることで自己肯定感を育むことができます。ほかにも、スポーツのイベントやアート系のワークショップなど、お近くの地域でも交流の場がたくさんあるはずです。ぜひ探して参加してみてくださいね。***人間関係は、親子や先生と生徒といった「タテ」の関係と、友人同士といった「ヨコ」の関係のほかに、「ナナメ」の関係もあります。じつはこの「ナナメ」の人間関係こそ、子どもにとっての逃げ場になったり、刺激を与えられる場所になったりするのです。ぜひお子さんに、豊かな人間関係を築くきっかけを作ってあげましょう。(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|「大人の愛」と「協働力」が子どもを大人に導いていくーー親以外の人との交流によって広がる子どもの視界Study Hacker こどもまなび☆ラボ|遊具なし、プログラムなし。異例だらけの“ガラクタ遊び”が欧州で大人気の理由PHPのびのび子育て 2019年12月号,PHP研究所.学研キッズネット|AI時代を生き抜くために~「失敗力」が育つ6つの栄養素家庭・学校以外の第3の場所が子どもの生きる力を育てるMIKU|家族の中の子どもを考えよう
2020年01月11日ミキハウス子育て総研が2018年に行なった、子どもの習い事に関する調査の結果によると、男の子・女の子ともに1番人気はスイミングなのだそう。「なんとなく楽しそうだから」「お友だちも通うから……」といった理由で、お子さんを通わせ始めたという方もいらっしゃることでしょう。スイミングスクールの楽しみのひとつといえば、進級テストに合格し、帽子の色が変わったりワッペンをもらえたりする瞬間ではないでしょうか。一方で、なかなか合格できず「やめたい」と言い出すお子さんもいるかもしれません。子どもがスイミングで進級できないとき、親はどう対処すればよいのでしょうか?習い事に通わせることの意味も視野に入れて考えてみましょう。スクールごとに異なる、進級テストの基準スイミングの進級テストの基準は、スクールによって違います。たとえば、セントラルスポーツの進級項目は、25級から1級までの全25段階(1級のさらに上には、基準タイムの突破を目指す特1~特5級がある)。「25級:ジャンプ→24級:顔つけ→23級:もぐる→22級:浮く」といった具合に、スイミングを習い始めた子どもは水中の動作をひとつひとつクリアするたび進級し、やがて泳ぎの習得へと移ります。ほかのスイミングスクールを見てみると、20~30段階程度の進級基準があるようです。比較的段階が多いところでは、基準が細分化されているぶん進級しやすいかもしれません。ですが、上級クラスに到達するまで時間がかかります。一方で段階が少ないところはひとつずつのハードルが高いため、途中までは順調に進んでも、あるタイミングで大きくつまずく可能性も。どちらも一長一短といえそうです。また、4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)を習う順番もまちまちです。ルネサンスのジュニアスイミングスクールでは「クロール→背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ」の順ですが、大宰府スイミングクラブでは「クロール→背泳ぎ→バタフライ→平泳ぎ」の順で進みます。子どもが4泳法を順序良くスムーズにマスターできるとは限らないので、順番のめぐりあわせでつまずくこともあり得ます。テストを実施する頻度もさまざまで、2か月に1回のところもあれば、3か月に1回のところも。さらにスクール独自の標準基準を突破しないと進級できないケースもあります。このように、進級テストの内容との兼ね合いで進級が思うようにいかないことは、じゅうぶん考えられるのです。スイミングでつまずくのは、どのタイミング?技術面で見ても、スイミングを習う過程でつまずくタイミングはさまざまです。まず、最初の壁は「顔に水をつけること」。日本水泳連盟会長・青木剛氏は、「水に慣れていない人は、顔を水につけるのを怖がる」といいます。しかし泳げるようになるためには、水に顔をつけて、目も開けられるようにしなければいけません。次に気をつけたいのが「水に浮くこと」。おぼれることへの恐怖心があると、体に力が入り水に浮けないことがあると青木氏はいいます。しかし、水に浮いた状態から立ち上がれるようになれば、恐怖心は一気に和らぐとのこと。スムーズに立つためには、浅いプールで練習すること、そして目を開けて上下の区別が付けられるようにすると良いそうですよ。「いつでも立ち上がれるのだ」という安心感があれば、不思議と水が怖くなくなる。怖さがなくなってしまえば、どんどんと泳ぎも上手になっていく。(引用元:青木剛 (2005),『水泳―オリンピックのスーパースイムでうまくなる! (めざせ!スーパースター)』, ポプラ社.)いよいよ泳ぎ始めるとなったら、次は「息つぎ」という壁が立ちはだかります。息つぎが上手くいかないと、進級基準の距離やタイムに届かない原因になります。青木氏によると、意外と苦労するのがクロールと平泳ぎの息つぎなのだそう。クロールでつまずく人は息つぎの際に上体を起こしてしまい、水の抵抗で体が沈んでしまうといいます。平泳ぎの息つぎはクロールより難しくないものの、うまくできないとスピードが落ちる原因になるとのこと。一方で、バタフライの息つぎはそれほど難しくないそうです。親の声かけで子どものやる気は上下するでは、進級テストになかなか合格できず、子どもがスイミングスクールに通うのを嫌そうにしていたら、親はどのように声をかければよいのでしょうか?■無理やり続けさせようとする言葉はNG「頑張るって言ったじゃない」「あと1年は続けなさい」「簡単に辞めたら癖になるからダメ」といった、習い事を無理に続けようとさせる言葉はNGだと、教育評論家の親野智可等氏はいいます。脳が急激に発達し、さまざまことを吸収する時期にある子どもにとっての1年は、大人の5年に相当するのだそう。そんな貴重な時期に、やりたくないことを無理にやらせるのは、子どもの成長を妨げると親野氏は述べています。やりたくないことを無理やりやらされると、子どもの成長にとって悪影響しかありません。嫌なことでは頑張れませんし、叱られることも増えます。能力も伸びませんし、自信もなくなります。暗い気持ちでいる時間が長くなるのは、性格形成のうえでも良くありません。(引用元:日経DUAL|「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべき)※太字は筆者が施した■子どもの頑張りや挑戦を認める言葉はOK一方で、子どもの頑張りや挑戦を認めるほめ言葉は積極的にかけてあげましょう。教育・子育てアドバイザーの鳥居りんこ氏によれば、「頑張ったね(頑張ってるね)」「ナイストライ」「いい経験をしたね」「結果を気にせず楽しもう!」などの言葉はとても有効だとのこと。こういった声かけは、進級テストの合否を問わずできるのではないでしょうか。また、これらの声かけが励みになって、目の前の壁を乗り越えられる可能性もあります。子どもはきっとやる気を取り戻すことでしょう。そもそも、なんのためのスイミング(習い事)なのか前出のとおり、子どもがスイミングスクールに通うことを嫌がっているのであれば「辞める」という選択肢も視野に入れるといいでしょう。子どものSOSサインをきっかけに、「そもそも、なんのためのスイミング(習い事)なのか」を考えてみるのも悪くありません。親野氏は、「習い事をとおして子どもの“好き”を応援してあげてほしい」といいます。子どもは夢中になる体験によって、思考力や集中力、創造力、記憶力などを総合的に発達させるからです。さらに、親がいつも応援してくれることで、子どもは感謝の気持ちを覚え、親子関係がより良いものになります。これらは、無理やり通わせていては実現しないことですよね。また、スイミングのみならず多数の習い事に通わせている場合は、詰め込みすぎという点にも注意が必要です。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、「子どもにさまざまなスキルを身につけさせようとすることは、必要かどうかもわからないアプリをスマホに入れているようなもの」といいます。アプリを入れすぎたスマートフォンが動作に不具合を起こすように、過度な負担は子どもに悪影響を及ぼすおそれがあるのです。そこでおおた氏がすすめるのは、「子どもにあれこれ習い事をさせるより、ぼーっとする時間を与える」ということ。ぼーっとする時間は子どもに考える時間を与え、自発性を育み、自分で自分の進むべき道を決められる人間に成長させるのです。習い事を辞めたり、減らしたりすることは、必ずしも悪いことではありません。***進級テストにつまずいたときは、子どもがスイミングを習う意味をじっくり考える良い機会です。無理をさせず、子どもの声に耳を傾けてあげましょう。こちらの記事「子どもがスイミングで進級できないときに “親ができる” 4つのこと」では、目標設定や練習内容の見直しのしかたをご紹介しています。練習に励むお子さんを応援するために、ぜひ参考にしていただければと思います。文/かのえかな(参考)ハッピー・ノート.com|通わせてますか?習い事セントラルスポーツ|25段階の進級項目東急スポーツオアシス広島店キッズブログ|スイミングクラス進級基準案内スポーツクラブ ルネサンス|ジュニアスイミングスクール 進級基準・レッスン大宰府スイミングクラブ|ジュニアクラス青木剛 (2005),『水泳―オリンピックのスーパースイムでうまくなる! (めざせ!スーパースター)』, ポプラ社.日経DUAL|「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべきプレジデントオンライン|子供が見違える「短い声かけフレーズ10」 賢い親が繰り返し言う魔法の言葉こどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある
2019年12月29日「新しい仕事にも慣れて、ちょっと気持ちに余裕ができた。プライベートをもう少し充実させたいな…」何か趣味を見つけたいと思っている社会人に役立つ、習い事のメリット・選び方のポイント・おすすめのジャンルを紹介します。社会人が習い事を始めるメリット「毎日職場と家の往復だけで、何か物足りない…」そんな社会人は多いことでしょう、新しい変化を求めるならば、習い事を始めてみましょう!習い事には次のようなメリットがあります。思い切って新しい扉を開いてみませんか?公私共に充実させることができる平日は仕事でクタクタ、休日は寝て過ごすといった生活はやはり味気ないものです。習い事を始めると、生活にメリハリが出るため公私共に充実した毎日を送れますよ。自分の視野を広げたり、新しい知識・スキルを身に付けたりできるほか、気分転換・ストレス解消にも効果的です。すてきな出会いがあるかも社会人になると、どうしても職場や仕事関係以外での出会いが減りがちですが、習い事では新しい人との出会いも大きな魅力です。自分とは違う年代・職業など、普段の生活では出会うチャンスが無い人とも親しくなれる可能性大ですよ。これは異性との出会いに限ったことではありません。同性でも、同じ趣味嗜好の人が集まるので気が合う友人ができやすいといえるでしょう。さらに励まし合える仲間がいることで、習い事もいっそう充実したり自分のモチベーションを高められたりといった面もあります。楽しく学べる選び方せっかく習い事を始めるなら、なるべく長く続けたいものですね。ここでは習い事を選ぶ際のヒントを3つ紹介します。自分の収入・スケジュールなどライフスタイルに合うものだと、無理なく通うことができるでしょう。費用面から選ぶ習い事に限らず何かを長く続けていく上では、やはり予算は大切です。費用の目安としては、一般的には月に1万円、最高でも月収の20%までに抑えるとよいとされます。社会人として自由になるお金は多いかもしれませんが、生活に支障が出ない範囲で趣味を楽しみましょう。資格取得コースの中には、かなり高額なものもあります。将来への自己投資という場合、それだけのお金をかける価値があるのか、コース修了後の転職・収入などについて事前のリサーチが必要でしょう。通いやすい立地・時間もチェック特殊な習い事のため遠方にしか教室が無いという場合を除いては、通いやすさも重要なポイントです。自宅・職場の近く、あるいはその間の地点といったように、生活圏にあると通いやすいでしょう。時間も自分のスケジュールに合うかを確認することが大切です。決まった曜日・時間の習い事なら予定は立てやすいですよね。残業が多い・勤務形態が不規則といった人は、その都度予約するチケット制や、振替制度が充実した習い事を探してみましょう。何を目的にするかが大切目的・目標を明確にすると、モチベーション維持がしやすい上、かける費用・時間も生きるものです。華道なら1年後までに免状取得といったように、資格・免許取得を目指すものは具体的な目標を立てやすいですよね。絵画教室なども展覧会があれば、それを近い将来の目的にできます。ヨガやジュエリーメイキングなど目標を設定しにくいものは、『楽しめるかどうか』を判断基準としてもよいでしょう。「毎日の生活に潤いを与えてくれ、明日からまた頑張ろうと思える」ことも立派な目的といえます。おすすめの習い事3選雑誌やインターネットを見てみると、本当に習い事も多岐に亘っておりどれにしようか迷ってしまいますよね。特別に「これ!」という希望が無い人のために、社会人におすすめの習い事を3つ紹介します。どれも人気があり教室も習っている人口も多いので、地方に住んでいる人にも見つけやすいものばかりですよ。楽器を奏でる「音楽」「子どもの頃習っていたけどもう1度弾きたい」「音楽で癒されたい」「ライブで目立ちたい…」ピアノ・バイオリン・ギターなど、音楽系の習い事は社会人にも人気です。定期的に発表会を開催している教室だと、目先の目標も立てやすいでしょう。また、上達するとバンドやアンサンブルなどで共演もあり得るのでやりがいがありますね。楽器を購入する予算が無い場合は、レンタルできる教室を探してみるのもよいでしょう。花嫁修業にも?「料理」彼氏や夫の胃袋をがっしりとつかみたい人は、料理教室でメキメキ腕を磨きましょう。和・洋・中など各ジャンルの料理・パンやお菓子の教室・テーブルマナー教室など選択肢がたくさんです。レベルも基本からプロ級まで、自分に合った教室を見つけましょう。共同作業が多いので友達を作りやすい環境です。男性も割と多く通っており、シングルの人は異性との出会いも期待できますね。アクティブな人には「ダンス」体を動かしたいアクティブ派には、ダンスがおすすめです。普段オフィスで座り仕事が多い人には、よい運動不足解消になりますよ。メリハリボディーを作りたい人・健康に気を付けたい人にもグッドです。音楽好きな人はエクササイズと共にダンスミュージックも楽しめますね。ダンス教室も種類豊富で、社交ダンス・サルサ・ベリーダンス・ヒップホップ・フラなどさまざまです。発表会でお披露目する機会があると、衣装選びやリハーサルなどタレントになったような気分を味わえるかもしれませんよ!趣味を増やして充実した時間を過ごそう社会人として忙しい毎日を過ごす中で、趣味を持つことはちょっとした『心の栄養剤』となり得ます。「今は仕事に打ち込みたいからプライベートは後回し」という人もいるでしょう。しかし長い目で見て、公私のバランスを保つことは大切ではないでしょうか。プライベートの時間が充実している人こそ、仕事もよりいっそう頑張れるといった相乗効果が生まれるものですよ。
2019年12月26日こんにちわ、エェコです。今回は、息子が「好きでもない習い事を辞めなかった理由」についてのお話、前編です。■お友だちに憧れて習い事を開始4年生に上がると同時に、習い事を辞めました。サッカーをはじめた理由は「幼稚園で大好きなお友だちがやってたから」です。(憧れがあったのかも)サッカー自体には興味があまりないなかでのスタートでした。■試合に出てもパスがこないスタート直後から経験の差があったのに息子、不器用さ&自主練しなささも相まって2年~3年になると技術の差は歴然。そりゃ、ほかのみんなはサッカー好きで、公園とかで練習したりサッカーで遊んだりしてるもん…。差はついてしまいます。ほかの子と比べたくはないけど、チームで戦う競技。パスもろくに受け取れない息子にはボールが回ってきません。チームメイトとの仲はすこぶるいいんですが、試合とそれは話が別。つまり味方からサッカー技術については信用されてない。ぶっちゃけ足を引っ張ってます。応援しにきた私もつらすぎて、毎回泣きそうになってました。だってコート外で砂山作って遊んでるだけなんだもん!そこでこんな助言をしてみました。■息子にアドバイスしてみたけど?「少しでもボールと仲良しになれば、試合でも役に立てるのではないか…」と思い、自主練をすすめてみたのですが返事は「面倒くさい」だけど「サッカーは楽しい」。でも「別に好きではない」なのに「辞めたくない」…?なんか…矛盾してない?次回、この矛盾の理由がやっとわかります。
2019年12月22日娘のイチコは5歳になってからピアノを習い始めました!ただ始めると、ある悩みが発生…。■キターー! 習い事で必ず言い出すこのセリフうん、わかる。お母さんも「ピアノ好きやった」のは、教室やめて練習しなくてよくなってから。練習めんどくさいよね…わかる…。とはいえ…■習い事続けさせたいのは誰のため?このまま通わせるべきか、やめちゃうか…。悩みました。家での練習は嫌そうやけど、ピアノ教室に行ったらめちゃくちゃ楽しんでるし、どんどん弾こうとします。でも家で「練習しよか」というと「ピアノやめたい」。続けるかやめるか、どちらを選んでもメリットデメリットあり…どうすりゃええねーん!さて、この後、ピアノ教室を続けさせるかどうか、答えを出したのですが…それについては後編で!(引っ張ってすみません!)※後編は、12月16日(月)公開となります。
2019年12月02日プログラミング教育の必修化はいつから?小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!「プログラミング」という科目が新設されるわけではない「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。【新学習指導要領の例示】・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。実際の学習事例は?具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく【目的】コンピューターで正三角形をかく【学習の流れ】・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」「左に○度曲がる」などを組み合わせていく・順番に命令を組み合わせていくなかで修正、改善・正三角形ができたら「正三角形をかく」プログラムが完成正三角形をかくプログラミングの例としては、「ペンを下ろす」→【「長さ100進む」「左に120度曲がる」】を3回繰り返すなどが考えられます。このような授業によって、図形に関する数学的な知識を活用しながら試行錯誤するプログラミング的思考が身についていきます。【音楽】リズムやパターンを組み合わせて音楽をつくる【目的】リズム・パターンを組み合わせて音楽をつくる【学習の流れ】・プログラミング言語、創作用ソフトなどを用いる・教師が用意しておいた「ドンドン」「ドンドコ」「ドドンコ」といったリズムやパターンを実際に表現する・リズムやパターンを組み合わせていって、まとまりを意識した音楽をつくる・つくった音楽を実際に自分たちで演奏するつくった音楽を聴くなかで「これは意図した音楽ではない」「もっときれいな音楽を作りたい」という意見が出てきます。これが、問題を発見する・解決するといった「プログラムの変更」にあたります。音楽表現を高めると同時に、プログラミング的思考をみがくことができる学習です。プログラミング的思考を身につけよう現代の子どもたちが大人になるころには、IT化によって働き方が大きく変わるといわれています。小さいときからコンピューターを理解し活用する力を身につけることは、将来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。プログラミングに詳しいママやパパもいれば、「プログラミングを教えることなんて自分にはできない」と不安に感じるママやパパもいるでしょう。しかし、小学校での必修化のメインはあくまでも「プログラミング的思考を学ぶこと」。プログラミング言語などの専門的なスキルの習得が目的ではないことがポイントです。必修化に向けて準備しておきたい場合は、プログラミング教室や子ども向けのプログラミング教材の利用を検討してみても良いですね。子どもと一緒に未知の分野に挑戦する姿勢で、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
2019年11月26日季節が変わったし、この機会に何か習い事を始めてみたい!そう考えている女性も多いのではないでしょうか。中には、ストレス発散だけじゃなく、「何か+αの価値が欲しい」と考えている方もいるかもしれません。そこで今回は、・男性との出会い・美容効果が期待できる習い事を6つご紹介します。1. ジムこの2-3年で筋トレをする女性は増えてきています。ただ細いだけでなく、しっかりと筋肉のある曲線美をつけたいのであれば、ジムがオススメ。筋トレする女性が増えてきているといっても、ジムにいるのは男性が大半です。そのため、待合所やグループワークで出会いがあるかもしれません。また、近年の筋トレブームを受けてジム数が増えてきています。これにより、会費も安価になってきており、安ければ月4000円以下のジムも。ジムによっては、24時間利用できる場所もあります。出社前に通って、スッキリした頭の状態で仕事に臨めば、パフォーマンスもアップするかもしれません。2. ボルダリングオリンピック競技にもなり、注目を集めているのがボルダリングです。全身運動なので、スタイルアップにも効果的。また、登りきったときや、上手く移動できたときの達成感はストレス解消にも繋がるでしょう。ただし、難点は教室数が少ないことです。最寄駅にボルダリング教室がない、ということも多いでしょう。近くにないと、どうしても通うのがおっくうになってしまいがち。そのため、できれば最寄駅、もしくは駅近で探したいところです。3. 料理教室料理教室というと、女性が通っているイメージが強いかもしれません。しかし、近年は自炊をするために通い始める男性も増えているそう。そのため、料理教室は意外と出会いのある習い事の一つとなっているのです。料理のレパートリーが増えたり、栄養の勉強をしたりすれば、美容にも良い影響を与えるはず。ヘルシーな料理を覚えれば、ダイエットにも良いかもしれません。また、料理が上手な女性を好きな男性は多いでしょう。そのため、教室で出会えなかったとしても、別の機会で出会った男性から好印象を持たれることも。一生モノのスキル習得として、通い始めるのも良いかもしれませんね。月謝は1万円弱が相場。単発で2000-3000円で参加できるイベントもあるため、一度参加してみてはいかがでしょうか。4. 格闘技男性と出会えるだけでなく、ストレス発散や精神鍛錬にオススメな習い事が格闘技です。ジムと同様に、入会している人の多くが男性。練習相手として、付き合ってくれたり、アドバイスをくれたりすることもあるでしょう。また、格闘技を習えばメンタルを強くするのにも役立ちます。例えば、ブラジリアン柔術を習っているお笑い芸人・ドランクドラゴンの鈴木拓さんは、「こいつに何か言われても、倒せるしな」と思えるようになり、ストレスが減ったのだとか。格闘技と一言で言っても、空手や合気道、キックボクシング、柔道など種類はさまざま。体験レッスンを設けているところが多いので、いくつか周ってみて、自身にピッタリな競技を見つけてみましょう。レッスン料は1回あたり2000-3000円のところが多いようです。だらけてしまわないためにも、なるべく週1以上で通いたいですね。5. ランニング手軽に始めやすいのがランニング。道具はシューズやウェアだけでよく、無料で開催されているレッスンもあります。そのため、他の習い事と併せて始めてみるのも良いかもしれません。普段生活している街をさっそうと走るのは、ストレス発散にも良いですよ。カラーランやナイトランといったイベントでは、集合写真を撮ったり、打ち上げに行ったりと楽しそうな様子がうかがえます。「ストイックに目標を決めてレッスンを受けたい!」という方は、目標タイムや距離を設定したり、マラソン出場を目指したりするのもオススメ。6. ゴルフ待ち時間が多いため、交流のきっかけが生まれやすいのがゴルフです。慣れてきたら一緒にラウンドをまわることもあるかもしれません。ゴルフのスイング練習で体幹がしっかりしだすと、姿勢も良くなり、スタイルアップも期待できます。ただし、道具・ウェア代やレッスン代が他の習い事よりも高いのがデメリット。月謝が2万円以上するところもあるので、自身の予算をしっかり決めてから体験レッスンを申し込むようにしましょう。中には道具を貸し出してくれるところもあり、そうしたサービスがある教室を選ぶと節約にもなります。大人の社交の場への切符として、この機会に始めてみるのも良いかもしれませんね。今回は、・男性との出会い・美容効果が期待できる習い事を6つご紹介しました。それらは以下の通り。・ジム・ボルダリング・料理教室・格闘技・ランニング・ゴルフご自身の趣味や予算に合わせて、まずは体験レッスンから試してみてはいかがでしょうか。
2019年11月10日みなさんは、子どもに習いごとをさせていますか?子どもに、何の習いごとをさせるか、いくつさせるかなど、悩みどころですが、さらに悩みどころなのは、その「やめどき」。■娘のピアノ教室、だんだん情熱が冷めていき…娘は4歳のころ、ピアノに興味をもち始めました。そこで私は、さっそく、近所のピアノ教室に見学に連れていきました。娘は楽しそうにピアノを触って「ピアノやりたい」と言ったので、習わせることにしました。しかし、数か月ほど経ったころ、「両手で別々にひく」というレッスンが始まると…娘は、それを嫌がり、それからだんだんと、ピアノに対する情熱もなくなっていきました。通うのを嫌がりはしないものの、乗り気ではなく、レッスン中、あきらかに楽しそうではない娘…。「やめさせるべきか…、もう少し様子を見るべきか…」ここが悩みどころでした。あれこれ悩んでいたとき、私は自分の小学生時代を思い出しました。■習いごとで忙しかった小学生の頃私は小学生のころ、習い事ばかりの日々を送っていました。一番多いときは、月曜日から土曜日まで毎日習いごと。放課後に友だちと遊ぶこともできませんでした。親になって思えば、たくさん習いごとをさせてくれたこと、金銭的な面や送り迎えを考えれば、両親に感謝の気持ちがあります。しかし、当時の私は、習いごとが嫌で…、「どうしたらやめさせてくれるだろう…」とばかり考えていました。その気持ちを思い出したとき、私は自分の小さいころと今の娘を重ねました。答えはすぐ出ました。「嫌ならやめればいい。またやりたいと思った時とき、またやればいい。」子どもの習いごとは、本人が楽しいのが一番と、改めて感じました。
2019年10月24日子どもの習い事は低年齢化し、2~3歳から幼児教室に通う子もいるようです。幼児教育がどのようなものか知らないという人も多いでしょう。そこで、幼児教育の目的や注目される理由、始める時期について紹介します。おすすめの習い事もチェックしましょう。幼児教育はいつから始める?子どもが幼稚園に入る頃になると、周りで幼児教室に通い出す子が増えてくるでしょう。わが子も幼児教育を始めた方がよいのかと焦ってしまいますよね。まずは幼児教育を始める時期について押さえましょう。そもそもの目的幼児教育とは、『幼児の成長に合わせた遊びを通して、楽しみながら一人一人の個性を伸ばしていく教育のこと』です。幼児教育にはさまざまな種類がありますが、遊びを通して『感情』『言葉』『協調性』という人格形成の基礎を養います。『遊びながら』『無理強いをさせない』のがポイントです。遊びからたくさんの刺激を受けることで得意なことを増やし、学ぶ意欲を育みます。探求心や好奇心を育てることで思考力も高くなり、小学校入学後も授業をきちんと理解できるようになるでしょう。一般的には3歳から5歳幼児教育を始めるのは、3~5歳が一般的です。人間の脳の基礎は、5歳までにほとんど完成してしまうといわれています。この時期までに、たくさんの物事に興味を持ち、好きなことに夢中になる体験をしておくことが大切です。ドキドキ・ワクワクといった体験を通して、創造力や集中力を持続させる脳の基礎ができあがります。また、『ゴールデンエイジ』という言葉を聞いたことがあるでしょう。子どもの運動能力が著しく発達する時期のことで、4~8歳までが『プレ・ゴールデンエイジ』、9~12歳までが『ゴールデンエイジ』、13~15歳までが『ポストゴールデンエイジ』と呼ばれています。『プレ・ゴールデンエイジ』期には約80%の神経系が発達するため、さまざまな動きを経験して脳を刺激することが大切なのです。子どもが楽しいと思える頃がベスト幼児教育を始めるのは、子どもが楽しくできそうだなと思ったタイミングがベストでしょう。早い方がよいのかというと、そうとも言い切れません。子どもが小さいうちは、習い事をさせるのも親主導です。親が頑張って習い事をさせても、子どもが関心を示さなければ意味がありません。子どもが興味を持って楽しんで幼児教育に取り組めることが大切です。早期教育とは違うの?幼児教育と早期教育、似ている言葉ですがそれぞれ目的が違います。早期教育はどのようなことをいうのでしょうか。詳しく見ていきます。早期教育の目的早期教育とは、『未就学の子どもを対象に算数・読み書き・英語・音楽などの専門的な教育を行うこと』を指します。保護者の方針で行われる性格が強いのが特徴です。市販の教材やカリキュラムを活用してIQを重視した能力の開発をメインに行い、『優秀な人材育成』を目指します。得意分野や記憶力を伸ばし、早くから子どもの才能を引き出すことができるのがメリットです。乳幼児期に必要な遊びや運動などを取り入れることもありますが、『豊かな人間性の形成』を目的とした幼児教育とは違うものと考えられるでしょう。親も一緒に楽しむことが大切早期教育に熱心になるあまり、親の考えや期待を子どもに押し付けないようにしましょう。子どもと一緒に親も楽しむ気持ちを持つことが大切です。脳の能力が高い幼少期のうちにたくさんの刺激を与えることで、子どものIQ向上や才能の開花が期待できます。しかし、親がのめり込みすぎると、レッスンが親同士の競争の場になりかねません。また、早期教育を子どもに無理に押し付けることで親への信頼感が損なわれてしまうでしょう。この時期に築かれた親子の信頼感は、子どもが社会性・協調性を身に付けていく土台となります。子どもの様子を確かめながら、親子で楽しむことを優先にするとよいでしょう。おすすめの習い事・種類今は0~6歳までの子どもの半数以上が習い事をしている時代です。数え切れないほどの種類の習い事がありますが、その中からおすすめの習い事を種類別に紹介します。体づくりにつながる 水泳運動系の中でも特に人気なのが水泳です。0歳から始めることができて運動神経や心肺機能が鍛えられます。全身を使って泳ぐため、しっかりと体力が付いてくることでしょう。また、小さい頃から水に慣れておくと、幼稚園や小学校に上がっても水泳の授業で困らないこともメリットでしょう。水に抵抗を感じないことで自信を持ち、泳ぎの上達にもつながります。一般のプールのように親が一緒に水の中に入らなくてよいのも人気の理由の1つでしょう。早く始めた方が有利? 英語2020年には小学校での英語教育が必修になるため、早い時期から英語を学ばせた方がよいと考える家庭が増えています。乳幼児期は音や言葉に対する感受性が高い時期です。小さい頃から英語に親しむことで、英語を聞き取れる『英語耳』になったり、正確な発音ができるようになったりするという効果が期待できます。また、同じ教室に友達ができて、協調性やコミュニケーション能力も身に付きやすくなります。英語に抵抗を感じる前にレッスンに通うと、歌や遊びを通して英語を楽しいと思うようになり、自然と身に付いていくでしょう。考える力を付ける 幼児教室幼児教室には『IQを高める教室』『幼稚園や小学校受験対策の教室』とさまざまなタイプがあります。どちらも目指しているのは『自分で考えられる子』にすることです。脳の神経細胞は6歳までに約90%が完成するといわれています。この時期にしっかり考える力の素地をつくることで、『自分で考える力=思考力』が身に付くのです。きちっとした勉強ではなく遊びを取り入れた学習内容なので、子どもも楽しみながら通えるでしょう。また、同じクラスのママと話すことで、育児の悩みや疑問が解消するきっかけになりますよ。幼児教育を始める上での注意点「子どもの可能性を広げてあげたい」と、幼児教育を検討している家庭も多いでしょう。幼児教育を始めるときに気を付けたいポイントを紹介します。楽しむことが重要、無理をさせない幼児教育を始めるときには、子どもに無理強いをしないことが必要です。まだ自分で意思決定ができない幼児期は、親が主導してさまざまなことを決めることになります。子どものためを思って教室に通わせても、子どもが無関心であれば意味がありません。我慢することが多いとストレスとなり、心身の発達に影響を及ぼすだけでなく、学力低下につながりやすくなります。周りが順調にやっているからと焦らず、興味を持たなければいったん辞めさせてみるのも手です。子どもの様子を見て決めるようにしましょう。体験レッスンに参加してみるのもおすすめです。ほかの子と比べないわが子とほかの子を比べないことも大切です。幼児教室に通っていると、つい同じクラスの子と比較してしまうこともあるでしょう。自分の子どもが周りよりも遅れていれば焦りを感じてしまうかもしれません。しかし、子どもの成長や能力は一人一人違います。最初はゆっくりでも途中で追いつく子もいれば、別の分野では誰にも負けないという子もいます。子どもが楽しめるのが1番と考え、ゆったりした気持ちでいろいろなことに挑戦しましょう。子どもはとても敏感です。親の焦りや期待を感じ取って、習い事を嫌がるようになる可能性がありますよ。効果的な教育で子どもの未来を開いて子どもはたくさんの可能性を秘めています。わが子の才能を伸ばしてあげたいと思うのは当たり前の親心でしょう。幼児教育を受けることで可能性が広がり、人間性も豊かになります。楽しく習い事に通うためには、子どもの気持ちを受け止めてあげることが必要です。子どもをしっかりサポートして、やりたいと思う気持ちを育んであげましょう。
2019年09月26日芸術・スポーツの秋に合わせて、子どもの新しい習い事を検討されている家庭も多いのではないでしょうか?最近ではプログラミングや体操なども注目を集め、1週間全て習い事で埋まっているという大忙しの子どももいるとかか……。他の家庭では習い事とどう向き合っているのか気になりますよね。そこで今回は、月謝や人気の習い事、辞め時など「子どもの習い事」についてご紹介します。■ 習い事のターニングポイントは4歳国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」の調査(12歳以下の子どもを持つ全国の保護者1,061名を対象。調査期間:2019年2月4日~2019年3月4日)によると、習い事のターニングポイントは4歳。5歳以降になると、習い事をしている子どものほうが多くなるそうです。■ ピアノ、エレクトーンは減少傾向!人気の習い事とはしげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)まずは、人気の習い事を見ていきましょう。トップは「水泳」で、その割合は約4割。体幹が鍛えられる、風邪を引きにくくなるなどメリットがあるため、ここ3年では連続トップの根強い人気となっているようです。水泳の次は「学習塾、公文」「英語」などの学習系が続いています。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)そして意外なことに、習い事の花形ともいえる「ピアノ、エレクトーン」は減少傾向に。なんと2017年の約3割から、2019年は10%ダウンの約20%という実態が明らかになりました。その他の習い事の割合が増えているため習い事の選択肢が増えたことや、ピアノ・エレクトーン以外の楽器を習う子どもも増えてきていることが考えられます。スポーツでは「体操」が2番人気、次いで「サッカー」「ジャズ、ストリート、チアなどのダンス」が続きました。■ 1か月の習い事費用は?次に、習い事にかける費用を見ていきましょう。一人あたりの習い事の月額費用は、1万円未満が6割を占めます。けれども、一番割合が多い価格帯は1万~2万円未満で、26%。さらに2万円以上習い事に費やしている割合は合計で13%と、少数であることが分かります。つまりこの結果から、習い事にかける費用の上限は一般的に、2万円くらいといえるでしょう。■ 習い事の辞め時って?年齢によって多様化する子どもの習い事。辞め時など、習い事ならではの悩みもさまざまあるようです。習い事の辞め時は「子どもが辞めたいと言い出した時」が圧倒的に1位。子ども自身がそれを好きでなければ、継続する意味も薄いという判断がうかがえます。その他は「子どもの年齢や学年と習い事が合わなくなった時」「新しい習い事が増えた時」など、子どもの成長によって取捨選択しているようです。そもそも親が習い事をさせたい理由の大半は、・継続することや努力することの大切さを学んでほしい・夢中になれることをみつけてほしいなど、心の成長を期待したり、好きなことに熱中することで子どもの考える力や好奇心、自己肯定感が育まれることを期待しているというものです。DenysProduction / PIXTA(ピクスタ)子どもが小さいうちは送迎はもちろん、習い事に親が付き添う場合が多いため負担も大きく、継続には先生や保護者同士の付き合いも避けられません。月謝の負担や、子どものやる気の維持、上達のサポートなど、習い事の負担を数えればキリがありません。でも、大人になってしまうと「好き」を極めることがいかに難しいか分かっている親たち。今回の調査結果からは「子どもの頃から興味のあることはどんどん経験させて『好き』を伸ばし、将来進むべき道を自分で見つけてほしい」という親の気持ちもうかがえます。「〇〇を習うのが当たり前」の時代から、「好きをとことん極める」時代への変化を感じる昨今。選択肢の多さに戸惑ってしまいそうですが、親たちは子どもの「好き」を伸ばすために、子どもの「興味のあること」を見逃さないアンテナを張っていなければならないようです。【参考】※ 子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」※”ピアノ離れ”が顕著に!習い事の月謝や辞め時、どうしてますか?-PR TIMES
2019年09月25日子どもの習い事の選択肢が多すぎて、何を習わせるかで悩む人は多いでしょう。子どもが喜んで通ってくれる・脳の刺激になることをやらせたいなど習い事を決めるポイントはさまざまです。子どもの習い事を決めるコツと注意点について紹介していきます。子どもが喜んで通える選び方子どもが習い事を始めたら、できる限り長く続けてほしいと考えるでしょう。習い事を継続するためには、子どもが進んで『やりたい!』という気持ちを持てるかどうかが大事です。子どものやる気を引き出してくれる習い事を選ぶポイントについて、見ていきましょう!子どもがやりたいものを尊重しよう習い事を決めるときは、親の意向ではなく子どもの気持ちを尊重することが大切です。子どもから『○○を習いたい!』と言い出したときは、できるだけその気持ちを尊重してあげましょう。習い事を続けるには熱心な親のサポートよりも、本人のやる気が大切だからです。習い事をやるのは親ではなく、子どもです。『上手になりたい!』『もっとやってみたい!』という気持ちを子どもが持たないと、壁にぶつかっても乗り越えられず、習い事を辞めたいと考えるようになります。スクール・先生はしっかり吟味を同じことを習っていても、スクールの指導方針や先生の教え方次第で、子どもの習い事に対する姿勢が大きく変わることがあります。子どもが興味を持って始めた習い事でも、スクールの雰囲気や先生との相性が悪いと苦痛に感じることがあるからです。子どもに何を習わせるかを決めるときは、スクールと先生について情報を集めて、事前に見学をしておくことをおすすめします。費用や送迎など親の負担も考えて子どもが好きで始めた習い事でも、親の負担が大きくなると続けられなくなることがあるので、送迎や費用のことも考慮した上で習い事やスクールを決めることをおすすめします。子どもが小さいうちや遠くにあるスクールに通わせるときは、親が送迎していくことになるでしょう。習い事の場所が自宅から離れている、幼い弟や妹がいる場合など、送迎するだけでも親にとってかなりの労力になってしまいます。習い事の内容にもよりますが、月謝以外にユニフォームや合宿・発表会などで別途費用がかかる習い事も少なくありません。習い事費用の負担が重くなってくると、子どもが習い事を好きでも続けさせることが困難になってくるでしょう。おすすめな習い事・人気ランキング子どもに合った習い事を見つけるのは、思っていた以上に難しいものです。子どもの習い事選びで迷ったときは、人気の習い事ランキングが参考になるかもしれません。基礎体力向上も 1位 スイミング習い事の定番といえばスイミングで、人気ランキングでも1位です。人気の理由は、『健康な体』を作ることにあります。体力アップだけでなく、心肺機能を高めてくれるので、ぜんそくの予防や改善も期待できるといわれています。また、ママが妊婦のときからマタニティースイミングに通ったり、子どもが生後6カ月くらいからベビースイミングを習わせたりと、長く通えるのも特徴です。苦手意識を持つ前に 2位 英語・英会話2020年から小学校での英語教育が必修となりますが、英語の必要性を感じて親が率先して習わせるケースが多くみられます。親自身が英語に対して苦手意識がある、習得するのに苦労している人ほど、子どもに早いうちから英語を身に付けさせたいと考えるようです。センスを磨ける 3位 ピアノ以前は女の子の習い事といえば『ピアノ』というくらい、定番でした。現在でも人気の習い事の1つですが、昔と違うのはピアノを習う男の子が増えたことです。ピアノを習うと、音符が読めたり音感が身に付いたりすることが期待でき、ほかの楽器を習うときにも役立ちます。また、ピアノを弾くときは右手と左手でそれぞれ異なる動きが求められるので、脳を鍛える効果も高いといわれていますよ。習い事に関する注意点子どもが楽しく習い事に通ってくれていると、親としてもうれしくなるでしょう。しかし、習い事でスケジュールをいっぱいにしたり、皆の前で強く叱りつけたりすると子どものやる気を失わせることになってしまいます。掛け持ちのし過ぎはNG習い事は多くても2種類程度、週に2~3日くらいが無難です。それ以上多くなってしまうと、子どもだけでなく親の負担も増えてしまいます。子どもに習い事をたくさんやらせたら、それだけ『見返り』も大きいと考えるかもしれません。ほぼ毎日習い事に通うような生活を送っていると、子どもでもストレスがたまります。本当は友達と遊びたい日もあるのに『習い事があるから無理』ということが何度も続くと、子どもにとって習い事が重荷になってきます。ふざけたときは頭ごなしに叱らない子どもが習い事の最中にふざけてしまったら、親としては周りの目を考えて注意したくなってしまうでしょう。ふざけてしまったのは、それなりの理由があるので、頭ごなしに叱るのはおすすめできません。叱ってしまうと、子どもが落ち込んで『習い事に行きたくない』と言い出すようになるかもしれません。子どもがふざけたときは、その理由を親が優しく聞いてあげることが大切です。そして、ふざけずに習い事に参加できたときは、たくさん褒めてあげましょう。子どものやる気や楽しむ心を支えよう習い事の選択肢がたくさんありすぎると、親としては我が子に何を習わせるかで頭を悩ませてしまいます。親の意向よりも、子どもの『やりたい!』という気持ちを尊重して習い事を決めると、子どもが楽しく通ってくれるようになります。また、スクールや先生の指導方針や送迎やお金の負担などもよく考えて、子どもに合った習い事を決めていくことがポイントです。習い事を通じて、子どものやる気や楽しいと感じる気持ちをサポートしてあげましょう。
2019年09月24日親が我が子に習わせたいことと、子どもがやりたい習い事が一致するとは限りません。子どもの習い事を決めるときに参考になるのが、人気ランキングです。子どもが習い事を始めるのに適した時期や、男女別の人気習い事ランキングについて紹介していきます。子どもの習い事は何歳からがよい?子どもにいつから習い事を始めさせるのかで、悩む親も少なくありません。『早期教育』が気になり始めると、0歳のうちから習い事をさせたいと思ってしまいますが、あまり小さいうちでは子どもの身に付いているのかを実感しづらいでしょう。また開始が遅くなってしまった場合、もしかしたら子どもの成長するチャンスを逃してしまうかも。まずは、子どもが習い事を始めるのに適した時期を、押さえておきましょう。一般的に多いのは3歳ごろから習い事の開始時期で悩んだときは、先輩ママの意見を聞くと参考になりますよ!子どもの習い事について調査を行った結果、とても多かったのが『3歳』から習い事を始めたという意見でした。幼稚園の入園をきっかけに習い事をスタートさせる家庭が多いようです。3歳になってくると大人ともやり取りができるようになり、幼稚園に入園するなど集団行動も始まってきます。親から離れる時間も増えてくるので、こういった子どもの成長をきっかけに何か習い事をさせようと考えるようです。子どもの発達段階を踏まえることも大切子どもの成長によい刺激を与えてくれそうな習い事でも、子どもの年齢や発達段階に合っていなければ期待するような効果を実感しにくいかもしれません。習い事を決めるときは、子どもの発達段階を踏まえることが大事です。音感を身に付けるために、幼いうちからピアノなどを習わせたいと考えるママも多いでしょう。しかし、幼いうちからピアノを習わせても、鍵盤をしっかりつかめないので音を出すのが難しいのです。小さい子どもに音楽系の習い事をさせたいときは、リトミックなどから始めることも検討してみましょう。男の子に人気の習い事ランキング何にでも興味を示して元気に動き回るタイプの男の子の場合には、習い事をやらせても集中して取り組めるかどうかが心配ですよね。男の子に人気の習い事ランキングを紹介していくので、習い事選びの参考にしてみましょう!1位 不動人気スイミングスイミングは男の子だけでなく女の子にも人気のある習い事です。0歳からでもベビースイミングに通えるので、幅広い年齢の子どもに人気があります。水泳は全身の筋肉をバランスよく鍛えることができ、心肺機能を高めるのにも効果的だといわれています。また、パワーの有り余る男の子を疲れさせるのにも、スイミングは効果的かもしれませんね。【ベビー水着】商品名:Splash About ベビー 水着 ベビーラップ価格:¥3,089 「ベビー水着」詳細はこちら 【男の子水着】商品名:Emfay 男の子 水着 上下セット キャップ付き価格:¥2,080 「男の子水着」詳細はこちら 2位 グローバルを目指す英語小学校で英語が必修化されるため、幼いうちから英語を習わせる親が増えてきたのに伴って、英語が習い事ランキングで上位に入るようになりました。今後はグローバル化が進むといわれていますし、受験にも役立つので英語の必要性はますます高まっています。【幼児英語教材】商品名:Goomies ENGLISH FOR KIDS 幼児英語 DVD¥3,888 「幼児英語教材」詳細はこちら 小学生になるとプログラミングも人気『プログラミング』も小学校で必修化されるので、近年は我が子にプログラミングを習わせたいと考える親が増えてきています。今後は家庭や企業へのAI導入が進むといわれているので、プログラミングを習得しておけば、将来に役立つと考えるのかもしれませんね。【プログラミング教材】商品名:小学生からはじめるわくわくプログラミング2 Scratch 3.0版価格:¥2,052 「プログラミング教材」詳細はこちら 女の子に人気の習い事ランキング女の子の場合は、男の子とは少し人気ランキングの内容が変わってきます。女の子に人気の習い事について、詳しく見ていきましょう!1位 ピアノなど音楽関係ピアノやリトミックといった音楽関係の習い事が、女の子に人気です。ママ自身も子どもの頃に習っていたので、我が子にも習わせたいというケースもあるようです。ピアノが演奏できると楽譜も読めるようになり、ほかの楽器を演奏するときにも役立ちます。近年は、脳科学の観点からもピアノが注目されています。右手と左手が同時に別の動きをするので、脳にもよい影響を与えてくれるのです。【ピアノレッスンバッグ 】商品名:Pianoline ピアノレッスンバッグ価格:¥1,250 「ピアノレッスンバッグ」詳細はこちら 2位 男の子同様に人気のスイミング男の子の習い事でも人気があったスイミングは、女の子にも人気があります。スイミングは全身を使った運動なので、体を鍛えたり、心肺機能を高めたりするのに役立ちます。また、自分自身が泳げないので「子どもは泳げるようになってほしい」「学校で困らないように」とスイミングを始めさせる親もいるようです。【ベビースイミング水着】商品名:Splash About ベビー 水着 ベビーラップ価格:¥3,089 「ベビースイミング水着」詳細はこちら 【女の子用水着】商品名:RuffleButts ラッフルバッツ水着 セパレートタイプ価格:¥3,600 「女の子用水着」詳細はこちら 女の子には、書道やバレエも人気「かわいい」「キレイ」「カッコいい」といった側面から、書道やバレエを習わせる親も多いです。書道は、正しい筆の持ち方が身に付くだけでなく、字を書くことを通して豊かな心をはぐくみ、内面を表現できるようになるといわれていますよ。バレエは『美しい姿勢やスタイル』を求めたり、体力を付けて体を丈夫にしたりといった効果が期待できることから人気です。【書道セット】商品名:あかしや 書道セット価格:¥1,946 「書道セット」詳細はこちら 【バレエ レオタード】商品名:Chiximaxu バレエレオタード価格:¥1,399 「バレエレオタード」詳細はこちら 子どもが楽しく通える習い事を選ぼう親が我が子にやらせてみたい習い事があっても、それを子どもが喜んでやってくれるとは限りません。子ども自ら『○○を習いたい!』『お友達と同じ○○をやりたい!』と言い出すこともあります。子どもが習い事を続けるためには、子どもと話し合ってその子に合った習い事を選ぶことが大切です。習い事ランキングを参考にしながら、子どもが楽しく通ってくれるような習い事を選んでみましょう。
2019年09月22日こんにちは、元記者ママライターの高村由佳です。子どもにさせる習い事はどうやって選んでいますか?そもそも習い事をするかしないか、いくつさせるか、どれだけの費用を使うかなど、選択肢が多くあって悩むところですよね。先日、2017年もっとも話題になった習い事が発表されました。その結果からは、習い事にかける子どもたちへの親の思いが見えてきました。今回は子どもたちの習い事事情について、ママ目線で紹介します。●(1)何割がどんな習い事をしているかこの調査は2017年12月に、20代~50代の子どもがいる215人の親に対して行われたものです。調査によると、学校以外に習い事をさせていた人は全体の約6割だったそうです。その内訳は「スポーツ系」や「学習塾」という答えが多く、続いて「音楽系」、「英会話スクール」と定番の習い事が続きました。「習字」や「そろばん塾」も数は劣りますが、一定の支持を得ていることがわかります。習い事が多角化し、選択肢が増えていることがわかります。●(2)2017年もっとも話題の習い事とその理由次は、親の間で話題になった習い事について見ていきます。話題になった習い事があると答えたのは、全体の約4割でした。その具体的な内容として1番多かったのが「プログラミング教室」と「英会話スクール」 の2つでした。また、「2018年、何の習い事をさせたいですか(させる予定ですか)」という質問に対しても、1位が「英会話スクール」、2位が「プログラミング教室」 という結果になりました。なぜこの2つの習い事が話題になり、さらに始めさせたいと思われているのでしょうか。「英会話スクール」は、先ほどの回答の中でもすでに習い始めている子どもが多くいることがわかっています。すでに習い始めている人とこれから習いたい人を合わせると、多くの需要がうかがえますよね。英会話スクールは、2011年から小学校で英語の授業が必修化 されたことも影響し、今や子どもたちの習い事の定番になっています。さらに、現在小学5、6年生で取り入れられている英語の授業が、2020年からは3、4年生でも実施されることが決まっています。そういった動きを受けて、英語の習い事の人気がますます高まっていると考えられます。●(3)話題の習い事は子どもたちへの期待の表れそれでは、なぜプログラミング教室がもっとも話題になったのでしょうか?2017年3月に文部科学省が発表した新学習指導要領によると、2020年から小学校で「プログラミング」の教育が始まります。ママたちの中でも、「プログラミングって何?」と思う人も少なくないはず。そんな心配から、子どもたちにいち早く習い事として定着させようと感じている人が多いのだと考えられます。それを表しているのが、「なぜその習い事をさせたいのか」という質問に対して、「将来のためになると思ったから」 という回答が最も多かったことです。将来必要とされるスキルを身に付けてもらいたいという親の思いが、習い事を始める要因となっているようですね。さらに、「将来、子どもになってもらいたい職業は何か」、「今後注目している職業は何か」という質問の答えはどちらも第1位が「プログラマー」という結果になったそうです。子どもたちの近い将来だけでなく、かなり先の職業までを想像して、習い事を検討していることがうかがえました。そもそも子どもたちの将来に役立つ習い事はそれぞれ異なりますよね。「プログラミング教室」が話題だからと言って、必ずしも子どもがやりたいと言うかはわかりません。さらには習い事をしないという選択肢もあります。どんな選択をするにせよ、子どもの個性を見極めて応援してあげることがママたちの大切な役割なのかもしれませんね。【参考リンク】・「年末年始の習い事アンケート」(株式会社イー・ラーニング研究所)()●ライター/パピマミ編集部
2019年08月20日息子が通っているのは、お勉強がまったくない、いわゆるのびのび系の幼稚園。とても楽しく通っているのですが、勉強の経験がないまま小学校に入学することに不安を感じ、年長さんになる前に算数と国語を教えてくれる勉強系の習い事を始めることにしました。キャパオーバー!習い事で親子とも時間に追われる日々にすでにスイミングと片道1時間近くかかる英語教室に週1回づつ通い、降園後の公園遊びは欠かさない息子。ここに週に2回通う勉強系の習い事を入れてみたら…本当に時間がない!習い事の送迎と家事を両立させるために、その日の習い事の準備を持って幼稚園に迎えに行き、降園後に習い事に直行、スキマ時間で公園遊びをさせるように。また、晩御飯は子どもが幼稚園へ行っている間に準備をし、余った時間で掃除や洗濯などの家事をこなすようにしていたのですが、自分の時間がない生活にヘトヘトに。1か月も経たずにこのスケジュールは無理かもしれないと考えるようになりました。どの習い事も大好きな息子のために頑張りたいと思っても、常に時間に追われるスケジュールにすっかり疲れてしまい、イライラして子どもに当たっては、反省して落ち込むようになってしまいました。また、子どもも週4日の習い事は疲れるようで、習い事の帰りに寝てしまい、家に着いても起きないことも…。幼稚園のママ友に相談してみたところ、年長になるとみんな習い事のやりくりに苦戦しているそう。中には、その日の晩御飯は外食と決めて、1日に2つ掛け持ちするツワモノも。また、きょうだいがいると習い事も増えて送迎が大変なので、きょうだいで同じ習い事しかさせていないというママもいました。そして、口をそろえて言うのが、子どもがやりたい習い事、親がやらせたい習い事を全部やっているとキリがないということと、時間とお金がとても足りないということ。理想と現実に悩んでいるのは、みんな同じようでした。習い事を減らすことを決意現状に悩みながらも、ハードなスケジュールをこなしていたのですが、無理がたたったのか、私の体調不良が続くようになってしまいました。夫婦で相談した結果、私が体調をくずしてまで習い事を続けることより、親子ともに毎日楽しく元気に過ごせることの方が大事だという結論になり、習い事の整理をすることに。家から遠くて、送迎に関して一番の負担になっていた英語教室を辞めることにしました。息子は、先生とも教室とも、とても相性が良かっただけに苦渋の決断でした。辞めた後、英語教室のことを思い出しては「また先生に会いたいなあ」と呟く息子を見て、大人の都合で習い事に通わせたり、辞めさせたりとつらい思いをさせてしまったことを後悔。今後は習い事の無理なスケジュールを組むのはやめようと誓いました。送迎のいらないオンライン英会話に挑戦してみることに1歳半から続けてきた英語の勉強をどうするかを考えずに英語教室を辞めてしまったわが家。まずは家でドリルなどを使って勉強をしてみたのですが、私がうまく教えることができず、あっという間に挫折してしまいました。けれど、ここで辞めてしまうのはもったいないので、送迎がない勉強法は何かないかと探していたら、子ども向けのオンライン英会話があることを知り、始めてみることに。最初は、パソコンを使って知らない人と英語で話すということに拒否反応を示した息子。これで英語が嫌いになっては元も子もないので、教材を使うコースではなく、フリートークのコースを選択。数回目のレッスンで、最近ハマっている「マインクラフト」というゲームにとても詳しい男性の先生と出会い、あっという間に仲良くなりました。パソコンを通じての会話だと、直接顔を合わせて話すのと違い、会話が広がりにくいのではと少し心配していたのですが、「マインクラフト」という共通の話題のおかげで、まったく問題なし。むしろ、相手にどうやったら上手に伝えられるかを息子が工夫するようになり、英語力がグッと向上しました。なお、契約したオンライン英会話の先生は全員フィリピン人。英語が母国語ではないので、発音が不安だったのですが、人によって多少ばらつきはあるものの、訛りはほぼ気にならないレベルでした。話すことが好きなのに一人っ子の息子は、大好きな「マインクラフト」の話ができることが嬉しいようで、ヒマさえあれば「レッスンの予約とって!」というように。私は送迎がなくなり、息子がレッスンを受けている時間を家事に使えるようになったことで、普段の生活が格段にラクになりました。さらに、通っていた英語教室よりオンライン英会話のレッスンの方が費用が半額近く安く、結果的に教育費も抑えることができました。お気に入りのおもちゃのカタログを見ながら先生とフリートーク保育園ママに聞くと、保育園に通っていると習い事に通うのは時間的に難しいので、タブレット学習やオンラインを使っているママが多いそう。小学校に入学したり、引っ越したりして環境が変わっても続けられるのがメリットと話していました。実際にオンライン英会話を使ってみて、手軽さと充実さ、コスパの良さに驚いたので、個人的には、これからもっと自宅で出来るオンラインや通信教育などの勉強法が増えてくるのではないかと思っています。でも、スポーツなど、実際に通わないと学ぶことが難しい習い事がたくさんあるのも事実。小学生ママに聞くと、小学生になっても習い事の送迎は親が付き添うことが多いそう。習い事の送迎を卒業するのは当分先になりそうですが、今後も無理せず親子で楽しく習い事と付き合っていきたいと思います。<文・写真:ライター芳賀千歳>========読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)
2019年08月03日習い事で、子どもに「行きたくない」「やめたい」と言われたことのある人も少なくないと思います。せっかく続けてきた習い事をやめるか続けるかは、親としても悩みますよね。6歳の息子は先日、1年ちょっと通った将棋教室をやめました。やめるに至った経緯と辞めるタイミングに関する失敗談を紹介します。4歳で将棋を始めた息子、少しずつ勝てるようになったころ…息子が将棋教室に通い始めたのは、年中の終わり。4歳には早いかな? と思いましたが、体験教室へ行ったら「楽しかった! やりたい!」と言うので、始めることに。まわりの子は年上ばかりで、最初の頃はまったく勝てませんでしたが、少しするとときどき勝つことも出てきました。グッと上達した時期もあり、集中して考えながら将棋を指していましたが、ある時から明らかに下手になっている! と感じるように。中だるみの時期かと思い、様子を見ていました。息子の気持ちに気づけなかったと反省10か月経った頃から、教室へ行くのを渋ったり、「ぼく、勝てないから…」と、グチも言うように。励ましたり、慰めたりしつつ、イヤならやめてもいいとも伝えましたが、本人は「やめない」の一点張り。教室の先生も友達も好きとのことなので、どうしたらいいか迷っていました。先生に相談したところ、「最近はやる気がなく、勝ちたいという意思が見えない。勝負に勝てないことを気にする子もいて、そういった子は、将棋を指すのが辛いかもしれません」と。性格によって向き不向きがあるとのこと。勝負に負けると「悔しい、次は勝ちたい」と闘争心を燃やすタイプと、「自分はできない、ダメなんだ」と落ち込んでしまうタイプがあります。息子は、完全に後者タイプ。先生のお話を聞いて、今まで息子の気持ちに気づいてあげられなかったと反省しました。思いきってやめたら気持ちが軽くなった今までは、習い事の曜日が来るたびに、「やめさせた方がいいのか…でもせっかく続けてきたのにやめるのはもったいない…」と憂鬱になっていました。将棋教室をやめてからは、親も子も気持ちがふっと軽くなった気がします。ただ、習い事をやめたあと友達と将棋を指す機会があったときには、「ぼく、弱いから…」と、指したがりませんでした。やめさせるタイミングが遅くなり、自信を失わせてしまったことは、私の反省点です。習い事をする目的を再確認今回のことで「習い事はなんのためにさせるの?」と原点を振り返りました。わが家の場合、“習い事を通して、将来役にたつスキルを身につけてもらいたい”です。そして、それには「楽しんでいること」が大前提。子どもが楽しめないのであれば、身につくものも身につかないということがわかりました。これからは“今、やめるのはもったいない”という親の主観ではなく、“今、子どもが楽しめているかどうか”で続けるかどうか判断しようと思います。現在は、ひとりひとりの個性を尊重してくれる学童スタイルの英会話教室と、のびのびと身体を動かす親子運動遊びへ通っています。息子も習い事の日を待ち遠しく感じているようで、楽しんで通える場所が見つかってホッと一安心です。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年07月09日近年、習い事に通っている子どもが増えています。その割合は、8歳で9割近くに至るのだそう。皆さんの中にも、お子さんに習い事をさせたり、今後通わせることを検討したりしている方は多いかもしれません。では、習い事に期待できる効果とは何でしょう?知識や能力が身につくことだけでしょうか?今回は、習い事のもつ「本当の効果」をお伝えします。習い事、「なんとなく」通わせてませんか?習い事は、大きく分けて3つのジャンルに分けることができます。学習塾・英会話・公文などの「学習系」、水泳・サッカー・体操などの「スポーツ系」、ピアノ・習字・プログラミングなどの「芸術・技能系」です。多くの場合、親が子どもに習い事をさせる目的は、ジャンルごとに大きく異なります。たとえば、「学習系」なら受験のため、「スポーツ系」なら体力をつけるため、「芸術・技能系」なら情操教育のため、といった目的が考えられますよね。また、「サッカーをやらせたい」「ピアノが弾ける子に育てたい」など、習う内容そのものが目的になることも少なくありません。一方で、ジャンルを問わず、特別な目的がない状態で習い事を始める家庭もあります。たとえば、「自分が昔やっていたから」「子どもの友だちが通っているから」といった事情が考えられるでしょう。もちろん、それらも習い事を始める立派なきっかけのひとつ。しかし、習い事には、じつはジャンルを問わず期待できる本当の効果があるのです。目的を持たずに「なんとなく」習い事をさせている方は、習い事の醍醐味を知らないままかもしれません。では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。習い事の本当の効果とは・多様性を知ることができるウェブサイト「中学受験情報局『かしこい塾の使い方』」主任相談員の小川大介さんは、習い事が子どもに与えるよい影響のひとつが「多様性を知れること」だと言います。習い事は、保育園や幼稚園、学校などでは出会う機会のない異世代の人たちや、価値観の異なるさまざまな人たちと一緒に物事に取り組むチャンスが多いのです。習い事には子どもの成長に好影響を与えることがいくつも含まれています。ひとつは「多様性を知る」こと。世代や価値観が異なるさまざまな人に交じって、学校の先生とはちがう先生と習い事に取り組む。子どもは、これまで知らなかった世界を知ることになります。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方)多様性を知り、受け入れることは、グローバル化が進む現代を生きる子どもたちにとって欠かせない経験です。それが早期にできるとすれば、非常に価値のあることと言えるでしょう。・自分の成長を実感することができる小川さんはもうひとつ、「成長感覚をつかめる」ことを習い事のメリットとして挙げます。もうひとつが、自らの「成長感覚をつかむ」ということ。習い事は、やったらやっただけ成果が見えるようにできています。スイミングでも書道でも、はじめたからには「○級になりたい、○段になりたい」というふうに思うものでしょう。そのために、教室以外でも練習をするようにもなります。そして、努力を続けることで技能が身についていき、目標を達成したという成功体験を得る。これが、自分が成長していく感覚や挑戦意欲を育ててくれるのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方)目標を掲げ、練習に励み、結果を出す。そういった一連の経験により、子どもは自分の成長を感じることができるのです。こうした経験は、次なる挑戦に対する意欲を大きく高めてくれます。そして、その新たな挑戦が、さらなる成長へとつながっていくのです。・「やり抜く力」を身につけることができる教育ジャーナリストのおおたとしまささんが習い事の意義として掲げるのは、『やり抜く力』を育ててくれることです。習い事とは、子ども自身が求めるものをすることによって、夢中になり、達成し、挫折を味わい、そして壁を乗り越えることで、「やり抜く力」を育ててくれるものであり、なんらかのスキルを得るのは副次的な成果です(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある)「やり抜く力」とは、自分でやりたいと言ったことを最後まで頑張る力を指します。別名は「GRIT」(Guts=度胸、Resilience=復元力、Initiative=自発性、Tenacity=執念の4つの頭文字をとった言葉)。成功者に共通する要素として、今注目されている言葉です。・語彙力を上げることができる子どもの思考の発達や乳幼児期の親子の関わりを専門研究分野とする、十文字学園女子大学教授の大宮明子さんは、「習い事をしている子どもは語彙力が高い」と主張します。習い事は多様な人たちと出会えるだけでなく、コミュニケーションが取れるからです。今、語彙力は国語だけでなく全教科に必要な力として注目されています。言葉を知らなければ、教科書の内容を理解したり、試験の問題文を読んだりすることができないからです。また、言葉を知り、文章を読みこなすことは、AI時代を生き残っていくために必要な力とも言われています。そのなかでも、わたしが注目しているのが語彙力です。わたしも携わったある研究では、なんらかの習い事をしている子どもは、一切習い事をしていない子どもより語彙力が高いという結果が出ました。大好きな習い事をしていれば、先生や同じ教室に通う友だちとも積極的に話すことになります。そのコミュニケーションによって、語彙力が伸びたのだと推測できます。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「親の言葉遣い」に見る、成績優秀な子が育つヒント。語彙力が伸びる会話の特徴)楽しく続けて、醍醐味を味わおうこのように、習い事に期待できる効果は次の2つに分けられます。・人とのコミュニケーションにより得られるもの(=多様性を知ることができる、語彙力が上がる)・本人が努力し続けることにより得られるもの(=自分の成長を実感する、やり抜く力を身につける)注意したい点は、いずれも習い事を始めたからといって、必ず得られるものではないということです。先生や、一緒に習う仲間たちと積極的に接して関係性を築いていくのには、ある程度時間がかかります。また、本人が目標設定をし、それを達成すべく努力するのにも、ある程度の期間が必要です。つまり、習い事の醍醐味を味わうには、本人が前向きな気持ちでその習い事を継続できなくてはなりません。親にできることは、それをバックアップしてあげることです。たとえば、親自身も習い事に来ている人たちと積極的にコミュニケーションを取ったり、子どもが頑張っているところを褒めてあげたりすることが大切です。「あれもこれも」とたくさんの習い事をさせたり、嫌がる子どもを無理矢理通わせたりしては、習い事のもつ本当の効果は享受できません。習い事は、本人が心から楽しめて、自信を持って続けられるものであるべきなのです。***今、子どもに習い事をさせようか迷っている方は、習い事にどんなことを期待しているのかを、あらためて考えてみてください。それが本当に叶えられそうかどうか、叶えるためのバックアップができるかどうか見極めることで、子どもにとってよい判断が導けるのではないでしょうか。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間があるStudyHackerこどもまなび☆ラボ|「親の言葉遣い」に見る、成績優秀な子が育つヒント。語彙力が伸びる会話の特徴StudyHackerこどもまなび☆ラボ|成功者に共通するGRIT。「やり抜く力」をぐんぐん伸ばす、4つの家庭習慣PR TIMES|『子どもの習い事に関するアンケート調査』を実施株式会社バンダイ|「習い事に関する意識調査」結果mataiku|子供の習い事は本当に必要?専門家に聞く習い事の重要性と、親の心構え。ニュースイッチ|AI時代を生き残る術「教科書などの文章を読む力をまず身につけるべき」
2019年06月22日近年、虐待に関する悲しいニュースが続いていますよね。同じ子どもを持つ親として、心を痛めている方も多いのではないでしょうか。しかし、こうした問題は決して他人事ではありません。なぜなら、虐待は悪意のもとになされるものだけではないから。「子どものためによかれと思って」なされた行動が、親の自覚のないままに虐待とみなされるケースもあるのです。特に、「教育虐待」にはその傾向があります。「教育虐待」は、ここ数年で広まってきた言葉ですが、どのような行為を指すかご存知でしょうか?「知らない」という方のなかには、気づかないうちに当てはまってしまっている方もいるかもしれません。そこで今回は「教育虐待」と「教育虐待を未然に防ぐ方法」についてお話しします。「教育虐待」は子どもの将来に多大なダメージを与えるみなさんは、自分の子どもに下記のような「しつけ」や「教育」を行なっていませんか?・宿題が終わっていないと、夜遅くまでやらせる・解けない問題があると、「どうしてできないの?」と責める・塾や習い事でスケジュール漬けにしている・親子間の約束が守られなかったとき、厳しく責め立てる・成績が悪いと、「努力が足りない」「人間のくず」などの暴言を浴びせる一見、よくある「しつけ」や「教育」のように思われるかもしれません。しかし、これらの行為が子どもを過度に追い詰めた場合、「教育虐待」とみなされることがあります。青山学院大学の古荘純一教授によると、「教育虐待」とは、教育を理由に子どもに無理難題を押し付ける心理的虐待のこと。2011年の「日本子ども虐待防止学会」で初めて発表された、新しい考え方です。「教育虐待」を受けている子どもは、大人になってからも、他者からの指示がなければ動けなくなる恐れがあります。また、自信が持てない、何をしても楽しめないなど、心の問題を抱えてしまうことも。学校生活や就職活動を機に不適応行動を起こす人も少なくありません。こうしたことから、「教育虐待」は子どもの将来に多大なダメージを与えるということがわかります。「子どものために」と言いながら子どもを追い詰める親たち「教育虐待」という言葉を広めた武蔵大学の武田信子教授によると、教育虐待に走りやすい家庭は、下記のような特徴を持っている家庭が多いと言われています。1. 親自身が、経済的事情などで進学を諦めた経験がある2. 母親が不本意に仕事を辞めて、専業主婦になった3. 子どもの両親ともに高学歴で社会的地位が高い上記の1と2の親が「教育虐待」をした場合の理由として考えられるのは、自らの生き方や学歴にコンプレックスを抱いているということ。子どもには同じ苦しみを与えたくないという強い思いから、自分が経験した失敗を避けるための教育に力を入れてしまいます。一方、3の親の場合は “失敗知らず” ですが、逆に自らの成功体験に依存しているということが考えられます。自分の知らない道を子どもに歩ませることを極端に恐れ、子どもにも高学歴・社会的地位の高い大人を目指すことを強制してしまうのです。社会福祉法人カリヨン子どもセンターの石井花梨事務局長いわく、教育虐待は決して特別な家庭に限った話ではないのだそう。表面的には「子どものために」という親心のもとに行なわれているのです。しかし、本当に子どものことを考えていると言えるでしょうか。本当に子どものことを考えていれば、子どもを追い詰めるほどの行為には至らないはずです。そう考えると、「教育虐待」をしている親は、「子どものために」と言いながら、実際には自分のために、過度な「しつけ」や「教育」を行なっているのだと言えますよね。その教育、本当に必要……?子どもを見て考え直そうとはいえ、「しつけ」や「教育」そのものを怠るわけにはいきません。親として、子どもに適切な「しつけ」や「教育」を行ないつつ、「教育虐待」しないようにするには、どうすればいいのでしょうか。小児科医の高橋孝雄さんは、親の「しつけ」や「教育」が虐待になるかどうかの分かれ目は、「親の関心が子どもにあるのか、テストの点数や合格した学校などの成果にあるのか」であると言います。前者であれば、自分の行為によって子どもが追い詰められていたら、すぐに気づいて対処できるはずです。しかし、後者の場合、子どもの変化に気づけないまま、子どもを追い詰め続けてしまうことがあります。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏いわく、現在の教育虐待には、「親自身の不安を解消しようとしている」という構造があるのだそう。我が子が新しい時代を生き抜いていけるのかが不安で、親が思う解決策を与えようと無理やり難関大を目指させたり、子どもの望まない習い事でスケジュールを埋めたりしてしまうのです。しかし、子どもたちがこれから生きていくのは、親たちが生きてきた世界とは全く異なり、予想もつかない世界。おおた氏は、親が与える解決策にはあまり意味がないと言います。まずは、「親は無力である」と親自身が自覚することが大切なのだそう。「教育虐待」を未然に防ぐのに必要なのは、まず子ども自身に関心を持つことです。子どもの様子をよく観察し、今行なっている「しつけ」や「教育」が本当にその子に必要なのか、よく考えなくてはなりません。たとえば、子どもが習い事に行くのを嫌がったとき、たまたま気分が乗らないだけなのか、ずっといやいや通っていたのか、はっきりさせることが必要です。そのうえで、なぜその習い事に通わせているのか、親の考えを伝えます。最後は、「続けるのか辞めるのか、あなたが決めていいよ」と、子どもの意思を尊重しましょう。子どもの人生は子どものものであることを自覚したうえで、子ども自身の生きる力を信じてあげることが大切なのです。***子育てをしていると、子どもが自分の分身であるかのような錯覚につい陥ってしまうことがあるでしょう。だからこそ、より幸せな人生を歩めるように導かなくては、と考えてしまいます。しかし、子どもは親と同じひとりの人間であり、親の分身ではありません。どんな人生を歩むことが幸せか、決めるのは子ども本人です。親が特別なことをしなくても、自分の思う幸せを追い求め、たくましく道を切り開いていきます。親は、それを一番近くで応援してあげればいいのです。(参考)こどもまなびラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある日経DUAL|「勉強しなさい」エスカレートすれば教育虐待に東洋経済ONLINE|中学受験で教育虐待しやすい親の2つの特徴東洋経済ONLINE|「あなたのため」が「教育虐待」に変わるときPRESIDENT Online|なぜ「教育」という名の「虐待」が増えているのか朝日新聞DIGITAL|しつけに名を借りた虐待…どの家庭でも起こりうる「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム|教育熱心も度が過ぎると虐待になる?あなたのその行動が”教育虐待”にならないように気を付けよう日経DUAL|「教育熱心」と「教育虐待」線引きはどこに?
2019年06月20日英会話にダンス、プログラミング、スポーツクライミングなど、親世代が子どものころにはあまりなじみのなかった習い事や遊びの数々。教育制度の改革で「やらせた方がよいのかしら」と思う一方で、自分に知識がないジャンルは、一歩踏み出しにくいですよね。でももしかしたら、子どもの「好き」や「得意」がそこに隠れているかも。未知のジャンルに飛び込むときの心構えとその世界、ちょっとのぞいてみました。自分が子どものころに経験しなかった習い事や遊びで子どもに“挑戦させた”もの、これから“させてみたいもの”は?(※複数回答)1位英会話…228人●英語に緊張しないようにと思って始めましたが、狙い通りになっています。(39歳・4歳児のママ)2位体操…179人●幼稚園のお遊戯でもひときわ目立ち存在感があります。曲が流れると勝手に踊り出し、「創作」ができるように。(42歳・5歳児のママ)3位ダンス…167人●できないことに何度も挑戦する意欲が身に付き、集中力が上がりました。(33歳・4歳児のママ)4位プログラミング…153人●打ち込むのにアルファベットが必要なので、自分でアルファベットを書く練習も始めました。(42歳・4歳児のママ)5位空手…95人●マナーや礼儀、気遣い、力を付けることの目的などを学べています。(33歳・6歳児のママ)※アンケートは2019年2月6日~3月5日、あんふぁんWebで実施。(有効回答数503)挑戦させるときの考え方ママが経験したことのない習い事や遊びにトライさせるときの心構えやポイントを、コーチングのプロ・谷亜由未さんに聞きましたQ 親が教えられないことを習わせても大丈夫?A 分からないことを教えてくれるのが「先生」です親が教えられないからこそ「習い事」。子どもが分からないことは、先生に聞けば良いのであって、それを心配する必要はありません。一方、「分からない」ことは、今やインターネットや書籍でいくらでも調べられます。「分からない」という思い込みの枠の外し方は簡単ですよ。Q 将来、役に立つかを考えるべき?A 生活力と結び付けてはダメ親は「将来、それでお金を稼げるかしら?」と生活力に結び付けて考えがちですが、やりたいこと、好きなことは、その人にとって「生きる喜び」につながります。「将来」のゴールを就職で考えるのではなく、その後の子どもの人生まで見据えて、長いスパンで考えて。Q いつまで続けさせるべき?A 子どもの「続けたい」を優先しましょう「やりたい」「好き」が見つかったら、子どもは「続けたい」というサインを出すもの。「まだ始めたばかり」「これをやらせたい」という親の執着心は捨て、次々と新しいことに挑戦させましょう。「コレだ」というものを早く見つけさせることこそが、大切だと思います。Q させてみたいことが近所でできませんA まずはネットワーク作りを今はインターネットで誰とでもつながれる時代。都会で刺激を受けさせたいと思う人もいれば、田舎で思い切り走り回らせたい、と考える人も。情報を多く持つ信頼できる人とつながることができれば、そのネットワークから情報を得たり、相互に行き来をすることも可能に。価値観に縛られず子どもを信じて「応援する」これからは、何が生まれるか分からない時代。AIが発達すれば、仕事は減り、“遊びの時代”が来るといわれています。どこに住み、何をするかも自由。親は、いろいろな世界を子どもに見せてイメージを広げさせることが大切になってきます。「こうなってほしい」と願うのはいいけれど、その通りにはなかなかなりません。子どもは、思いもよらないものにハマることも。これまでの価値観に縛られず、子どもを信じて、応援しましょう。お話を聞いた人:谷亜由未さんプレシャス・マミー代表取締役会長。学習教室の運営を経て、2006 年に起業。コーチング、インプロを使った企業研修のほか、PTA セミナーや子育て講座で講演。子どもが塾なしで東京大学に合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010 年同社を設立。ママの人生を考えるセミナーや講演に飛び回るイラスト/柴田ケイコ「分からない」から『一緒にやってみます』来年度から小学校でスタートのプログラミングプログラミング教室に親子で参加した関根玲美さん(30歳)と奏輔くん(4歳)。ゲームを楽しんだ後、教えられた通りにタブレットの上をスイスイと指を走らせる奏輔くんに、玲美さんはびっくり。「私は頭が固く、教えるなんて想像もできません。でも、一緒にトライしてみたら意外と私も夢中になれました」豊かな発想力を育み、人としても成長できる「冷蔵庫に象さんを入れる方法を考えてみましょう」。プログラミング教室ではじめに出された課題、あなたならどう答えますか?「絵を描いて入れる」「漢字を置き換えて“冷象庫”にする」どれも正解。このなぞなぞのような問いに答えるには、思考力が必要です。「プログラミングを学ぶことで、このような“思考力”が鍛えられます」と親子で一緒に学べるプログラミング教室「ファミプロ」を主宰するSunQの代表取締役社長・斉藤靖さんは話します。2020年度(2021年1月)から大学入試センター試験が廃止。記述式問題が増加し、論理的思考力が重要視されるように。「物事を教えることが中心の教育の時代から、自ら学んで問題を解決し創造する、イノベーションを起こせる人を育成する時代に。ゼロから生み出すだけではなく、もともとあるものを組み合わせるのもイノベーションです。豊かな発想力や想像力を持つ人が、AIの時代で勝てる人材と言われています。プログラミングという未知のものを通して、チャレンジする力や成功体験、達成感を味わって、人間としても成長していけるのではないでしょうか」(斉藤さん)また、親が興味を持って一生懸命トライする姿を見せることで、子どもの刺激にも。「分からない」「知らない」ではなく、一緒にやってみようという気持ちも大切なのかもしれませんね。奏輔くんがドローンに目を輝かせる一幕も。この後、ドローンに「上昇して空中で止まり、下降する」というプログラミングを施し、成功しました取材協力/ファミプロ「分からない」から『見守っています』オリンピックの新種目としても注目のスポーツクライミングボルダリングに出合い「これだ!」幼いころから体操や木登りが大好きだったという平野夏海さん。現在は、スポーツクライミングの代表選手として、国内外で活躍する日々です。小学校4年生のときにバラエティー番組でボルダリングを見て「やってみたい」と思い、ジムで体験したのがきっかけ。夏海さんは「これだ」と思い、お母さんの美奈子さんは「好きならやってみたら?」と後押ししたそう。「幼稚園入園前は運動が得意ではなく、心配していたので、幼稚園の体操教室に入りたいと言い出したのはうれしい驚きでした。『やりたい』と言い出したのを“今度ね”と言わず、すぐにやらせたのが良かったのかもしれません」。口出しできないからこそ良かったスポーツクライミングは、美奈子さんにとっては未知の世界。「分からないことは、同じクライマーや先生に相談させ、私はそばで見守るだけです。私の子どもですが、私と同じではありません。私の視野にはないものが、本人には見えているのかも。経験者なら口出ししたくなる場面でも、私にはできません。でもそれが、かえって彼女にとっては良かったようです。私は、本人が一度『やる』と決めたことを応援するだけです」とニッコリ。「ボルダリングは、他のスポーツと違ってやることが決められていない。自分の頭で考えるのが楽しいし、達成感があります」と、夏海さん。「目標は、ワールドカップでボルダリングとリードの両方で優勝すること」。そんな夏海さんの挑戦を、美奈子さんは頼もしそうに見つめます。※スポーツクライミングには、登る速さを競う「スピード」、登り切った回数を競う「ボルダリング」、登る高さを競う「リード」の3種目があります撮影/盛田ちふみ平野夏海さん2002年東京都生まれ(16歳)。10歳からボルダリングを始め、11歳から選手として大会に出場。「アジアユース選手権2018」では、ボルダリングとリードで優勝など多くの大会で入賞し、第4期JMSCAオリンピック強化選手に選出
2019年05月15日恋愛は容姿だけでなく習い事などで内面を磨くことも大切です。しかし、どうせ習うなら好感度の高いものを習いたいもの。今回は男性が思うポイントの高い習い事についてご紹介します。料理教室実用的な料理教室は男女問わず人気の習い事です。習っているだけで美味しい手料理を作ってくれるのではないかと期待する方もいるでしょう。食事は生きる上で必要不可欠なものであり、癒しでもあります。恋愛の延長に結婚を想定する方も多いため、料理ができる女性というのは非常にポイントが高く強みになるでしょう。たとえ容姿が良くなくても、料理上手な女性と恋愛したいという男性もいるくらいですから、容姿に自信がない方でも十分高ポイントを稼ぐことができるといえます。ピアノ教室(音楽教室)一般的にピアノ教室に通う方は品格と知性を持ち合わせたお嬢さんのイメージが強いようです。ですから、おしとやかで清楚な女性といったポジティブな印象が強く、男性からのポイントも高くなっています。また、音楽は知育にも効果的であるため、充実した子育てができるという印象を持つ方もいるようです。昔は派手で奇抜な格好をしていたという方や子供とコミュニケーションを取るのが苦手という方でも心配いりません。ピアノ教室で清楚な女性に変わり、ポジティブなイメージを植え付けましょう。気になる彼が振り向いてくれるかも知れませんよ。英会話教室英会話教室は知的な印象が強く良いイメージを持つ方も多いかもしれません。特に英会話のようなコツコツ勉強をし努力していくことが必要な習い事は、知性だけでなく向上心がなければ続きません。ですから、そのような向上心や前向きに努力する姿勢に注目する男性も多いようです。日本では日本語さえ話せれば不自由はないため、英語が苦手という方もたくさんいます。そのような方が多い中、英語ができるというのは大きな魅力ではないでしょうか。他の人とは違うというアピールポイントとなるかもしれません。スポーツクラブアクティブな印象が強いスポーツクラブは家庭的な習い事とはまた違う魅力があります。特にアウトドアやスポーツが好きな男性にとってはポイントが高いようです。気になる男性の趣味がアウトドアやスポーツだという場合はスポーツクラブに通うと良いかもしれませんね。もちろん男性の趣味に合わせる良いきっかけにもなりますが、スポーツは肉体だけでなく精神にも良い影響を与えるといわれているため、内面磨きにも最適です。スポーツによるホルモン分泌で、もともとネガティブで内向的だった方でもポジティブで外交的な思考になることもあるのです。印象を変えたい方はこのような習い事にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
2019年04月30日出会いのチャンスはいろいろなところに転がっているもの。習い事もそのひとつです。今回は、カルチャースクールや趣味のサークルがきっかけで恋人ができた!という20~30代の女性の体験談をご紹介。習い事を出会いにつなげるコツを考えていきましょう。■こんな習い事で彼氏をゲット!まずは、習い事でどういった出会いがあったのか教えてもらいました。「韓流アイドルにハマって韓国語講座へ。仕事で必要だから、と習いに来ていた同年代の男性と仲良くなりました」(24歳/会社員)「ジョギングを始めようとランサークルに参加。若いビジネスマンが多くて、楽しく走っているうちに彼氏もゲット」(28歳/医療関係)「革小物を作りたくてレザークラフト教室に。意外と男性も多くて、何人かに飲みに誘われています」(30歳/営業アシスタント)趣味の集まりやスクールでは、普段の生活では知り合えない人とコミュニケーションを取れるのが最大のメリット。共通の話題もあるので会話に困らないのも魅力です。なお、番外編でこんなエピソードも。「料理合コンに行ったら、学びながら男性と話せて一石二鳥でした。一人の人とLINEを交換し、何度かデートした後、告白されてお付き合いスタート」(27歳/医療関係)特に今は興味のあることがない…という人は、趣味コンに参加してみるのもいいかも。■こういう女性は好印象!でも、ただ習い事に行っただけで恋人ができるわけではありません。やはりその場で男性に「いいな」と思ってもらうことが大切です。男性が「仲良くなりたい」と感じる女性とは…?◎単独行動で「グループで来てる女の子は、たいてい固まっておしゃべりしてるイメージ。一人参加の子のほうが話しかけやすい」(29歳/ワイン会社勤務)一人で新しい場所に飛び込むのは勇気がいりますが、それだけメリットも多い、ということを心得ておきましょう。また、友人と一緒だとしてもムダ話ばかりはNGです。◎コミュニケーションを忘れずに「向こうから挨拶をしてくれると好感度大」(27歳/貿易会社勤務)「こんにちは」「初めまして」を言える人は、男女問わず好印象。「もっといろいろ話してみたい」って気持ちになります。シャイな人は、ひとまず笑顔で会釈するだけでもOK。◎服装にも気をつけて「DIY教室に参加したとき、フリルのついたワンピースの女性がいたんです。木を切ったりするのに何考えてるんだろう…ってびっくり。やっぱり、その場の雰囲気に合った服で来たほうがいいと思う」(34歳/自営)めいっぱいドレスアップしたからといって、男性に声をかけられるわけではありません。TPOは大切。女性らしさをアピールするオシャレはデートの日の楽しみにとっておきましょう。■習い事と恋活を両立させるコツ恋愛と趣味、どちらも頑張るためには?習い事で彼氏をゲットした女性たちにリサーチし、ポイントをまとめました。・継続が大切なので、本当に興味のあるものを選ぶこと!「出会いが多そうだから」と思って通うと、苦痛になってお金がムダに。・開催日や時間をチェック。男性が多いのは平日の夜か土日です。・まずは体験レッスンに参加を。入会後に『自分には合わない』と思っても後の祭りです。参加したら意外と男性と接する機会がなかった…というのもよくある話。やっぱり楽しく学んで、素敵な人と知り合いになるのがベスト。そのためにも上記のポイントは、ぜひ覚えておいてくださいね。■まずは自分磨きを目的に本来、習い事の目的は、興味のある分野の知識を深め、技術を磨くことですよね。「誰かいい人いないかな?」とそちらにばかり気を取られるのは本末転倒です。真剣に学ぶ姿こそ、周りの人の心をも動かす、ということをお忘れなく。
2019年04月10日一昔前と比べて、子どもの習い事や勉強を巡る環境は様変わりしていますよね。親としてはせっかく月謝を払うのであれば、将来に役立つことや学力に反映することを学ばせつつ、子どもの興味や得意分野も伸ばしてあげたいところ。そして、親がなってほしい職業と小学生が憧れている職業には大きなギャップがあるようです。子どもたちに長らく人気があるのは、YouTuber。常にベスト3に入っています。そこで、親と子どもで希望の職業の違い、親がさせたい習い事についてご紹介します。■ YouTuberが依然として小学生の憧れの職業の上位に!株式会社 学研ホールディングスは全国の小学1~6年生の各学年・男女100人ずつとその保護者(計1,200組)を対象にアンケート調査を実施。その結果を小学生白書Web版 「小学生の日常生活・学習・自由研究等に関する調査」として公開しました。今回の調査は、日常生活や将来のこと、日々の学習や習い事、自由研究、学習参考書・問題集、メディア・情報通信機器など、さまざまなカテゴリに分けて行われました。まずは、「将来就きたい職業」について。男女総合のランキングは1位が「パティシエ(ケーキ屋)」、2位が「プロサッカー選手」、3位が「YouTuberなどの動画配信者」という結果になりました!男女別に見てみると、男子の1位は「プロサッカー選手」、2位は「YouTuberなどのネット配信者」、3位は「警察官」だった一方、女子の1位は「パティシエ(ケーキ屋)」、2位は「看護師」、3位は「保育士・幼稚園教諭」。女子よりも男子の方が、YouTuberに憧れている小学生が多いことがわかります。今回のランキングでもYouTuberは、小学1~5年男子のトップ3にランクインし続けるほどの人気ぶり。U-taka / PIXTA(ピクスタ)最近では、自身の知名度を利用して、自然災害に見舞われた被災地に募金をしたり社会問題について呼びかけたりと、社会的な役割を果たすことも多くなってきているYouTuber。親世代としてはどうしても眉をしかめがちな職業ですが、「どのようなYouTuberにあこがれているのか」を掘り下げてみると、意外とそこには立派な子どもの夢や自立心があるのかもしれません。■ 親が子どもになってほしい職業は「専門職」「教員」「公務員」!親が子どもに期待する職業について最も人気が高かったのは、専門資格や高い技術を必要とする「専門職」(28.3%)が1位となり、2位「教員、公務員」(14.8%)、3位「大企業の社員」(13.6%)とは大きな差がつく結果に。kou / PIXTA(ピクスタ)4位の「弁護士・医師などの士師業」(10.9%)も含め、子どもに専門性や安定性を求める気持ちが強く表れていました。小学生がなりたい職業ランキングでは、「教師・先生」(1.8%)が13位、「会社員」(0.9%)、「公務員」(0.6%)はランク外となり、親の希望と子ども自身の夢のギャップが如実にあることがわかります。また、「特にない」(42.2%)を男女別で見ると、男子39.2%、女子45.2%。女子よりも男子の方が、将来の職業に対する親の期待がやや強くなっており、全体的に親が子どもに期待する職業については少し前時代的な結果が見て取れました。■ 「水泳」「塾」より「多くの小学生が習っている習い事はアレ!次にご紹介するカテゴリは「習い事」。小学生白書では毎年行っている「習い事」調査ですが、習い事をしている小学生は82.8%と約5人に4人でした。今は、毎日のように何かしらの習い事をして、友達と遊ぶ時間がない小学生も少なくありません。また、習い事ランキングを見てみると過去5年連続1位だった「水泳」が今年は2位にランクダウン。一方で1位に輝いたのは、「受験のための塾・学校の補習のための塾」でした。Ushico / PIXTA(ピクスタ)3位には「通信教育」、5位にも「英語塾(読み書き中心)・英会話」がランクインするなど、スポーツや文化的なものよりも、勉強の習い事をしている小学生が多くなっていることがわかります。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)クラス全員が同じスピードで同じ内容を学ぶ学校とは異なり、塾では一人一人に沿ったやり方で勉強ができるメリットがあります。少子化とともに、大学の偏差値も二極化が進んでいる現在。水泳やピアノ、バレエなどよりも、塾や通信教育など勉強の習い事に力を入れる小学生は、今後も増えていくのかもしれません。■ 親が塾選びで重視するのは「通いやすさ」「料金」「評判」の3つ親に「塾選びで重視すること」について聞いたところ、1位は「家からの通いやすさ」(58.2%)、2位は「料金」(54.8%)、3位は「評判」(43.0%)、4位が「授業内容」(42.1%)となりました。Pangaea / PIXTA(ピクスタ)そして学年別に見ると、学年が上がるにつれて「家からの通いやすさ」は次第に下がっていく傾向に。これは、低学年では通塾への安全性がより求められていると思われます。また、「料金」も学年が上がるにつれて下がっていく傾向が見られました。高学年になり中学校進学が近くなってくると、しっかりと勉強ができる塾であれば料金が多少高くなってもかまわないと考える親が少なくないことがうかがえます。CORA / PIXTA(ピクスタ)小学生のなりたい職業や習い事を取り巻く実情が詳しくわかった今回の調査結果。一方で、親の希望とは異なるリアルな子どもたちの現状も明らかになり、将来や勉強について子どもとどうコミュニケーションを取っていくのかも考えさせられる結果となりました。親として「子どもにはこうなってほしい」という願望はどうしても持ってしまうものですが、子どもの希望や夢にはしっかりと耳を傾ける親でありたいものですね。【参考】※小学生に人気の習い事5年連続1位の「水泳」がランクダウン!1位はいったい…?小学生1,200人にアンケート調査(学研教育総合研究所)
2019年03月25日子どもの習い事では、送迎やスケジュール管理など、親の協力が不可欠なことが多いですよね。かわいい子どものためとは言え、その大変さに苦労しているパパやママは多いのではないでしょうか。今回は、習い事のどんなことに親が苦労しているのかを調査したアンケート結果から、パパやママが子どもの習い事とどのように付き合っていけばいいのか、考えてみたいと思います。■約8割の親は子どもの習い事を大変だと感じている!アンケートでは、子どもの習い事で、保護者が大変なことがあるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が78.3%となり、8割に迫る親が習い事において大変なことがあると感じていることがわかりました。Q.子どもの習い事で保護者が大変なこと、ある? ある 78.3%ない 6.2%習い事をやっていない 15.0%その他 0.5%パパやママたちは具体的にどんなときに子どもの習い事での大変さを感じているのでしょうか。いくつかの悩み別に分けて、見ていきましょう。■兄弟、試合など送迎に悩む親たちは多数送迎の大変さについては、多くのコメントが集まりました。「送迎が大変です。5才差の兄妹ですが、同じ習い事でも教室の時間差や曜日、幼稚園と小学校からの帰宅時間も違うので、先に妹を連れて行って置いてきて、次に兄を迎えに行って連れて行くピストン送迎になっています」(東京都 40代女性)「時短で仕事しています。兄妹で日時調整して、下の子は常に上の子の送迎に連れて行かないといけないので、送迎中に眠ってしまったら運ばなきゃならない。それなのに旦那はさらに上の子を学習塾に入れて、送迎しろと言う。何の協力もしない人に言われたくない、私が倒れる」(茨城県 40代女性)「兄弟でそれぞれの習い事をして居ますが、曜日も時間もバラバラなので送迎が大変です」(神奈川県 40代女性)サッカーや野球など試合が行われるスポーツにおいては、「車を持っていないので、試合場所が遠いときは送迎がとても大変」という声も見られました。習い事をしている場所が遠いことや、子どもの安全のために、小学生になっても送迎をしているという人も多いようで、送迎の大変さは長年に渡り、保護者にとっての負担になっているようです。■夕方は息をつく暇もなし! スケジュール管理ができない最初は余裕がある曜日に習い事を入れていたはずが、気が付いたらスケジュールがいっぱいになってしまった…。こんな経験がある人も多いのではないでしょうか?曜日が決まった習い事のはずが発表会や試合などの日程が入ると、とたんにスケジュールがくずれていきがちです。さらに小学校でも学年があがるごとに授業時間も増え、宿題も多くなってきます。だからといって子どもにスケジュール管理を任せるわけにもいかず、親がかなりドタバタすることに…。「週2で柔道をやっていますが、8時半に終わるので、帰ってきたら9時。それからご飯やら次の日の準備にお風呂。バタバタで、私が寝るのはいつも1時を過ぎる」(石川県 40代女性)「大会や遠征、BBQ。もちろん練習もあるし、家族での予定が立てられない」(徳島県 20代女性)「仕事が17時15分終わりなのに、習い事は17時から。車で片道20分かかるところなので、学校が終わったら電車で行かせています。練習は週6日、4時間。帰宅後の夕食、入浴、宿題、翌日の支度など、精神的な部分も合わせて、子どものフォローをするのが大変」(三重県 40代女性)「小学1年生なので、サッカーと空手は送迎が必要。水泳はバスで送迎ですが、忘れ物や乗り遅れなどある。通信教材はわからないとふてくされるため、おだてながら一緒にやる必要あり。仕事と下の子の世話もあり、夕方から息をつく暇もなし」(神奈川県 30代女性)そのほか、「幼児の体操教室で親の付き添いが必須なのが大変」という声や、「中学生になり、部活と予定の調整が難しくなった」という声もありました。パパやママたちは、忙しい自身のスケジュールの合間を縫って、子どもたちの習い事の送迎や付きそいに時間を割いているようですね。また、子どもの毎日の生活を考えて、習い事を含めたスケジュール管理をしていることがわかります。■お茶出し当番にコーチまで…親の負担が大きすぎる!習い事のなかには、親自信の負担が大きいものもあり、そこに大変さを感じている人も。とくに「スポーツ少年団」と言われる、学校や地域ごとに野球やサッカーなどのスポーツ活動をしているチームに入った場合、「親の参加が必須となっている場合が多い」という意見が聞かれました。「グラウンド当番、コーチへのお茶やお菓子出し、大会への子どもの引率など、いろいろと大変なことは多いです」(広島県 30代女性)「空手を習わせていましたが、合宿や大会のたびに同伴しないといけないし、ルールを覚えて、審判のジャッジを点数として記す作業もしなくてはいけない。間違えたらと不安でいっぱいで、耐えきれず辞めさせてしまいました」(宮崎県 40代女性)「娘がバレエを習っていますが、母の会があり、先生のためにやることも多いです。発表会の手伝い、先生の舞台のお手伝い、レッスン場兼先生のご自宅のお掃除当番、草むしりなど…」(埼玉県 30代女性)なかには「親が経験者であるばっかりに、知らないうちにコーチにされた」という声まで寄せられていて、こうなると、生活の中でかなり多くの時間をそこに費やさなければならないことが想像できます。「先生やコーチのために、なぜここまで?」と疑問に感じてしまうと、負担感だけが強く感じられるようになるのかもしれません。■習い事にひそむ見えない出費がつらい…習い事を始めるにあたって、まずは月謝などの金額はもちろんチェックする人は多いことでしょう。「毎月●●円ならOK」と思って始めたのに、気が付いたら出費が増えてしまっている。「見えない出費」はどんなときに発生しているのでしょうか?「サッカークラブチームでしたが、遠征なども多く、毎月の交通費が月謝以上にかかり悲鳴あげていました。また春夏冬と合宿があり、冬と春が5万円、夏は8万円でした」(神奈川県 40代女性)「文系の習い事で、講師の方にこだわりがあり、道具の買い替えを要求してくる。家庭によって経済状態はまちまちなのだから強制はやめてほしい」(愛知県 40代女性)「お楽しみ会から、祝勝会、差し入れ、応援の交通費。うちだけ行かないのは、子どもがかわいそうなので、なんとかやってきました」(神奈川県 40代女性)ほかにも、「送迎のコインパーキング代なども地味にきつい」といった意見も。ジワジワと負担がのしかかってくる「習い事の見えない出費」、これはかなり親としてはきついし、怖いですよね。出費がつらい親の気持ちと反比例するように子どもがその習い事で楽しんでいると、親としては余計悩みの種となっていきそうです。筆者の6歳の長男もサッカーを習っているのですが、毎年秋に日帰り合宿があり、通常の月謝に加えて約1万円がかかります。「日帰りにしては高いな」と内心思いつつ、「みんな行くし、いっしょにサッカーやりたい!」と言われると、「高いからダメ」とはなかなか言えないのが実情です。■習い事の成績も影響する…? 親同士の微妙な関係習い事では嫌でも周りと比較するシチュエーションは多く出てきます。また全員が出場できないようなチームプレーの場合などでは、自分の子どものフォローもしつつ、周囲へのアンテナをたてている人も多くいました。「“うちの子はうまい、あの子は下手だ”と、親同士が集まれば嫌なことばかりの会話。そんななかに入るのも嫌で、常に一人でいる私。そうするとわが子に嫌な目が向けられます」(三重県 40代女性)「“仕事で送り迎えしかできない”と最初に話していたにもかかわらず、“ちゃんと手伝ってもらわないと困る”と言われてかなり腹が立ちました。体験だけで終わりましたが、続けていたら何を言われていたのか考えると、ぞっとします」(奈良県 40代女性)「小さいうちはまだいいが、だんだん『選ばれた』、『選ばれない』が出てくる。熱心な親の子が選ばれたらいいけど、そうでなければ陰口や悪口を言われて、嫌な思いをする。正直、『選ばないでくれ』と思ったこともある」(東京都 50代女性)そのほかにも、「ダンスでのセンター争いに親子でおびえていた」、「陸上で足の速い子自慢に疲れた」、「親子でボスに気に入られなければと気を使った」など、習い事だからこその親同士の微妙な関係性が見えてきます。子どもが選ばれるのは本来は喜ばしいことのはずなのに、「選ばないでくれと思っていた」というコメントは胸に突き刺さりますね。■やめるタイミングが難しい練習が大変だったり、他にやりたいことが出てきたりと、習い事を続けていくなかで、子どもが「やめたい」というときが来るかもしれません。そんなときに、親としてどのようにふるまうべきか、悩んでいる人もいるようです。「やめ時が難しい。その子の向き不向き。意欲やほかのことへの新しいチャンスなど、周りに流されないように判断したい」(神奈川県 40代女性)「子どもが楽しんでいるときはいいけど、やめたくなっちゃったときは悩みました。“せっかくここまでやったんだから、まだがんばろうよ~”と引き延ばし作戦。やめるタイミングって、難しい!」(新潟県 50代女性)これまでに親子で費やしてきた時間とお金のことを考えると、強制させたくもない、しかしすぐに辞めさせたくもないと悩んでしまう気持ちは理解できますよね。■宿題、仕事の関係、お金…習い事をしていない理由アンケート結果によると、「そもそも習い事をやっていない」と答えた人も15%いることがわかりました。「下の子がいるなかの付き添い、学校の宿題と復習をする時間がいる、8時半には寝かせたいことなど、ネックが多くて、習い事はさせたいけど踏み出せません」(千葉県 30代女性)「英会話を習わせようと申し込みにいったら、習い事の時間が15時半とか16時から。親が仕事していたらそんな時間には無理でしょって諦めました」(鳥取県 40代女性)「母娘2人暮らしで、仕事もフル勤務で帰宅は遅い。予算もなければ送迎もできない!」(千葉県 40代女性)ほかには、「子どもに“学校の宿題があるのにこれ以上やる事が増えたら大変だ”と言われた」というコメントもありました。無理して習い事をさせず、親子のキャパシティを踏まえて、それぞれが暮らしのなかで「習い事をしない」という選択をしている人もいるようです。■習い事とどうつきあえばいいの?「習い事のことで悩みはない」と答えた人は、約6%。親子で習い事と楽しく付き合うためにはどのようにすればいいのでしょうか。「子どもがやりたいこと、今しかできないことだったりすると、応援したくなります! うちは子どもが4人いますが、それぞれが好きな習い事を1つやらせてあげています。みんなが別々の事をしていて、やはり大変は大変。でも、この大変なのは今だけなのだと思うと、貴重な時間を体験させてもらっているんだと実感しています」(神奈川県 30代女性)「子どもが一生懸命ならそれも親の務め。子どもは高3で10年そのスポーツをやり続けて、ついこの間引退しました。いろんなことがあって大変だったけど、なんだか寂しくなる。親も子どもと一緒に成長しましたよ」(千葉県 40代女性)習い事は、子どもたちの人生をより豊かにしてくれるものでもあり、それをサポートする親にとってもかけがえのない子どもの姿を見る機会でもあります。子どもによってはその習い事は一生の支えとなる場合もあるでしょうし、心や身体を磨く時間にもなります。だからこそ多くの親は、「子どものやりたいことをサポートしたい」という思いを抱くのでしょう。しかし、時間的にも経済的にも自分のキャパシティにも、限りはあるという現実もあります。親が習い事によって疲弊しすぎてしまい、毎日の生活に支障をきたしてしまっては、子どもにもそのマイナスが降りかかります。もし何らかの問題を抱えているのであれば、夫婦でまずは対策をとることができるか話し合うことが必要かもしれません。そして習い事との関わり方などについては、当事者でもある子どもの意見がもっとも大事。親子で習い事にどう向き合っていくかなどを話す時間を設けることは、子どもの熱意だったり、夢だったりといった大切なことを一緒に考える良い機会となるかもしれませんね。Q. 子どもの習い事で保護者が大変なこと、ある?アンケート回答数: 7273人 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年03月24日勉強や習い事、お手伝いなどのさまざまな場面で、「子どものやる気がない」「どうしたらやる気を出してくれるのだろう?」と思い悩んだことのある親御さんは多いのではないでしょうか。事前に約束をしたり、繰り返し言い聞かせたりしても一向にやる気を出さない子どもに対して、つい頭ごなしに怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。しかし、子どものやる気を引き出すのは、コツさえつかめば大人のやる気を引き出すよりもスムーズです。今回は、子どもと大人のやる気メカニズムの違いや、子どものやる気を引き出すポイントについて解説していきます。子どもの「やる気」を引き出しやすい理由本来、子どもはやる気に満ちあふれています。子どもは大人に比べ、さまざまな事柄に対して経験値が浅いため、日々の生活の中で新しい発見や感動につながることが非常に多いのです。例えば「昨日よりも長い距離を歩けた」という経験は、子どもにとって大きな喜びになります。大人にとっては記憶にも残らないような出来事でも、子どもにとっては印象的で大きな意味を持つ変化であり、成功体験なのです。こうした経験は、脳の奥にある大脳基底核の一部で運動の開始・持続・コントロールなどにかかわる線条体を活性化させ、子どものやる気を大きく引き出します。一方、大人の場合は、これまでの人生経験や知識から、物事に対して現実的になりやすい傾向があります。そのため、子どものように生活におけるさまざまな変化を楽しんだり、刺激を受けたりすることが少なくなるのです。また、大人になるにつれて過程よりも結果を重視される機会が多くなります。よって、経験や行動と快感を結びつけてやる気を呼び起こす線条体への刺激が少なくなり、大人は子どもに比べてやる気を引き出すのが難しいともいえます。やる気が起こる要因は2種類あるけれど……やる気が起こる要因は、心理学的に「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類に分けられます。どちらも “やる気のもと” ですが、どうやらやる気を出すための引き金が違うようです。それぞれについて説明しましょう。【外発的動機づけ】環境や状況、人や結果といった、外的要因からやる気を起こすこと。例えば、エアコンやフリードリンクといった快適な環境が用意されている、締め切りや試験が明日に迫っている、怖い上司や先生に監視されている、結果を出せば給料アップやご褒美が約束されているなどの理由があって仕事や勉強のやる気が出たというのは、外発的動機づけによるものです。【内発的動機づけ】ある物事の変化や発見、学びや成長から喜びを得て、自分自身でやる気を起こすこと。外発的動機づけとは違い、メリットや報酬など関係なく「これがしたい」という気持ちから、何らかの行動を起こします。内発的動機づけをきっかけとした活動は、外発的動機づけがきっかけになっている場合に比べて、本人が充実感を覚えやすく、持続性があるといわれています。では、子どもたちの「やる気」を出させるためには、どちらの動機づけを利用すればいいのでしょう?人間はやらなければならないことに対し外発的動機づけを用いると、その持続性が下がってしまうということがわかっています。逆に、内発的動機づけを用いたときは、その行動が続きやすくなるのだそう。やらなければいけないことを「勉強」とした場合、つまり、以下のようになります。■内発的動機づけを用いる→勉強が続く!■外発的動機づけを用いる→勉強が続かない……子どものやる気を引き出し継続させるには、内発的動機づけを用いた方が良いでしょう。内発的動機づけで地頭が良くなる!?内発的動機づけによる子どものやる気を引き出すためには、以下の声かけが有効です。■結果ではなく過程を褒める大人になると、物事を結果だけで判断しがちです。そのため、子どもをつい「できたのか、できなかったのか」だけで見てしまうこともあるでしょう。内発的動機づけには、結果よりも過程を楽しむことが重要なので、子どもを褒める際には結果だけでなく過程にも着目してみましょう。例えば、テストで100点が取れなくても、前回より1点でも上がっていたら、そのことをしっかり褒めます。かけっこで勝てなかったとしても「毎日公園で練習を頑張ったもんね。前より速くなったていたよ!」など、以前に比べて成長したことや頑張れば結果が変わることの楽しさや喜びを伝えると、子どものやる気につながります。■子どもが興味を持ったことを肯定する子どもは、自分が興味を持ったことを親が肯定してくれると、自分自身が肯定されたようなうれしい気持ちになります。子どもが何かに興味を持っているということは、すでにそれに対するやる気が芽生えている証拠であり、親がそれを肯定的に捉えることで、やる気がどんどん引き起こされるのです。「ダンゴムシがこんなところにいるなんて、よくわかったね。別の場所も探してみようよ」など、子どもが「もっと知りたい」と思うような声かけをしてみましょう。子どものころの「興味を追究する経験」は、地頭も鍛えられますし、その後の学習姿勢にもかかわってきます。夢中になって図鑑を読むうちに語彙も増え、読めない漢字が読めるようになっているかもしれませんよ。***子どもは、やる気次第でびっくりするほどの成長をみせることもあります。子どもならではの伸びしろを無駄にしないよう、親は子どもの興味ややる気を伸ばすためのサポートを心がけましょう。文/田口るい(参考)coFFee doctors|変化に気づく子ども、結果にこだわる大人~子どものやる気を伸ばすには?~東洋経済オンライン|子どもの「やりたくない」をやる気にする秘訣東洋経済オンライン|子どものやる気に”着火”させる2つの方法ホウドウキョク|子どもの“やる気”はどう作る? 自主性を引き出すための“声かけ&質問”を学ぼうベネッセ教育情報サイト|「原因追究」が子どものやる気を奪う?[やる気を引き出すコーチング]プレジデントオンライン|脳を騙して「4倍働いて2倍遊ぶ」方法Study Hacker|やる気が続かない?学習を持続できる『自己効力感』の高め方Study Hackerこどもまなび☆ラボ|知的好奇心がぐんぐん伸びる!東大生の多くが経験している「ハマり体験」とは
2019年03月24日将棋のように勝負する習い事では勝って嬉しいという気持ちも大事プライベートでは、大の将棋ファンとしても知られる木村草太さん。基本的に子どもたちの習い事の教室などを決めるのは奥様の担当だが、こと将棋の習い事に関しては、木村さん主導で進めてきた。現在は娘、息子ともに将棋道場に通っている。「将棋道場っていうのは、すごく弱い子どもでも、ちゃんと敬意を払われる場所なんですよ。というのも、将棋道場に通っているおじいちゃんたちは、最初は本当に弱かった子どもが、あっという間に自分を追い抜かして、場合によってはプロになる、みたいなことを体験している。目の前にいる子が1年後には先生になっているかもしれない、という世界なので。子どものことをまったくあなどらないんです。それがけっこうおもしろいですね。これがスポーツだと体格の問題があるので、1年や2年で子どもが大人を追い抜かすっていうことはまずない。でも、将棋は強い子は本当に強いですから。負けて悔しいと感じることも大事ですけど、やっぱり子どもにとっては勝って嬉しいという気持ちも大事ですね」習い事というのは奥が深いものだ。単純に向いている、向いていないではなく、その習い事の場所にどんな意味を見出すかは、子ども個人によって違ってくる。「ここ1本に賭ける!という気持ちで真剣にやっている習い事と、趣味として楽しんでいる習い事とではだいぶ違うので。うちの娘は将棋道場に通っていても、自分で本を読んで勉強したりしないから、あんまり好きじゃないのかな?と思って見ていたんです。でもあるとき、道場に向かう途中で、娘が武者震いをしながら『あー、楽しみだ~』と言っていて。あ、この子はこの子なりに、将棋の時間を楽しんでいるんだなと思いました。で、やっていることも、けっこうおもしろいんですよ。娘がある日『新しい戦法を考えたので、やってみたら勝った』と。そうしたら『まわりの男の子たちが、みんなでその戦法の破り方を会議したから、翌週は負けてしまった』と話してくれたことがあって。これ、非常にプリミティブなんですけど、プロがやっていることと一緒なんです(笑)。もちろんプロや、プロになるような子から見ると、本を読めば1時間で分かることだったりするんですけど。そういうことを自分で考えて、何日か、何週間かというスケールでやっていることに、私はすごく意味があるなと思うんですよね。自分で道なき道を歩むっていう体験。子どもには時間があるので、その時間を大切にしてほしいと思いますね」親の苦手を補うようなことも子どもの習い事を選ぶときのポイント木村さんの娘にとって、純粋な楽しみの時間であり、のびのびと自分のやりたいようにできる習い事が将棋だとすると、その一方で「プレッシャーがかかり、自分のベストを尽くそうとガチンコでやる習い事」はピアノとフランス語とのこと。あらゆる種類の子どもの習い事が存在する中で、これ!と親が選ぶときの決め手は何なのだろう。「自分たちの子どもなので、自分たちの性格がある程度、受け継がれますよね。将来何で困るか、自分の体験を通して予測できるじゃないですか。だから、子どもの習い事を選ぶとしたら、好きなこと、得意なことだけじゃなくて、それを補うようなこともポイントです。運動が苦手だろうから、バレエをやらせるとか。娘の場合、妻も私も外国語がそれほど好きではないので、早めに語学をやらせてあげようとか。ただし、英語を習うと、学校の授業がつまらなくなりすぎる気がしたんです。たとえば、今は小学生で英検2級とか準1級を取る子いますよね。でも、その子、中学校の英語の時間、何やるんだろう?って思うんです。その点、フランス語なら、中学校の英語の時間が無駄にはならない。あと、フランス語やドイツ語は、英語と文法構造が似ているので、実は英語を勉強するときにプラスになるんですよ。しかも、フランス語は女性名詞と男性名詞があって、第一人称、第二人称、第三人称、かつその複数の6項目で動詞が変化するなど、英語より文法がずっと複雑です。それに慣れていれば、きっと英語の勉強はラクになるんじゃないかなと(笑)」子どもの権利を守るためには学校側の管理の都合に流されない木村さんが研究している憲法の役割とは、強大な権力を持っている人々から、私たちの自由や権利を守るためのもの。木村さんは著書『子どもの人権をまもるために』の中で、貧困、虐待、指導死、保育不足など、現代の子どもたちに降りかかる困難から、子どもを守るために何をすればよいかについて論考している。子どもが小学校に通うようになって、学校という場所が抱える問題点も、よりリアルに浮かび上がってきた。「たとえば、小学校では掃除を子どもにやってもらっていますけど、それはちょっと問題があるな、と最近は思っていて。教育としてやるなら、家庭科の授業でやれば十分です。しかも、ちゃんと技能検定もやらなくちゃいけない。でも、掃除の技能が身についたかどうかは見ていないということは、完全に学校の利得のためにやっているんですよね。『でも、掃除をする人を雇うと、すごくお金がかかるんです』って反論されることがあるんですけど、その反論って、致命的だと思うんですよ。だって『お金がかかるから、子どもたちにやらせています』っていう主張になるわけですから。経費節減が目的なら、児童酷使とか、意に反する苦役とかになるんです。そういう視点がないと」また、他の先進国と比べると、小学校だけでなく、中学や高校でも学級制度が導入されているのが日本の大きな特徴だ。「私は “学級” というものが、あまりよくないと思っています。それは、『学校とは勉強するところだ』という大前提に照らして、不合理だからです。今も昔も学級の中で学力の差がすごくある。そうした環境で、みんなで一律に授業をやるのはなかなか大変なんですよ。しかも、今の学校教育では、校則を守らず髪を金髪にする子と授業に追いつけずに勉強をやらなくなる子とでは、『風紀が乱れるから』という理由で金髪の子を問題視する風潮にある。学校=勉強する場所なはずなのに、これっておかしいですよね?全ての子がしっかりと学べるようにしようという目的を置いたときには、どこに基準をおくか、が大事な話だと思います。勉強が得意な子を基準に学校制度を組み立てても、全体としてはあまり学習効果が上がらないと思います。それぞれの子どもに適した学習を目指すなら、できる子にはどんどん自習をしてもらって、本当にできない子に学校の先生のコストを割いていく、というようなことをしたほうがいいんじゃないかなと思います。担任制も、学級制度の弊害ですよ。学級というのは、基本的に1年間、その先生だけに任されます。これをやっちゃうと、変な担任とか、相性の悪い担任にあたったときに、1年間が地獄になってしまうんですよね。だから、学級制度をやめて、大学のような単位制にして、子どもたちが先生も選べるようにする。教える人と成績評価をする人を分けるということもしていくといいですよね。学校側の管理の都合に流されず、“子どもは権利の主体である” という出発点を私たちが意識として強く持つことが大事だと思います」PROFILE木村草太 Sota Kimura1980年、神奈川県生まれ。2003年、東京大学法学部卒業、同年、同大学大学院法学政治学研究科助手に就任。現在、首都大学東京法学部教授。専門は憲法学。首都大学東京の法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所――権利論を組み立てる』(羽鳥書店)は「東大生協で最も売れている本」と話題を集めた。立憲主義を重視する立場から、各種メディアで積極的に発言を続ける。著書に『自衛隊と憲法――これからの改憲論議のために』(晶文社)、『子どもの人権をまもるために』(晶文社)、『AI時代の憲法論人工知能に人権はあるか』(毎日新聞出版)など。Photo:Shin HamadaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年03月22日