大竹しのぶ、宮沢りえ、そして段田安則主演の舞台『火のようにさみしい姉がいて』が10月5日より大阪・シアターBRAVA!で上演中だ。『火のようにさみしい姉がいて』チケット情報終始張り詰める緊張感、その中でふっと訪れるユーモア、美しい言葉の数々、そして鏡を多用して重層的な世界を作り上げた演出の妙が観客をうならせ、さきの東京公演は連日、好評を博した。段田安則は、妻と“姉”を前にして、夢と現の境界線上でゆらめきながら、記憶を翻弄される男を怪演する。「清水さんの戯曲は、現実と虚構、真実と嘘、正気と狂気といった境界線を行ったり来たりするところが面白い。独特の台詞まわしで、しゃべっていて心地よく、楽しいです」と清水脚本の魅力を語る。人生に疲れ果て、「転地療養」と称して20年ぶりに雪国の故郷に戻ってきた俳優(段田)と、その妻(宮沢)。道を尋ねるために入った理髪店の女主人(大竹)は、いつしか男の姉だと言い張るが、男にはその記憶はない。やがて男の“弟”と称する人物や、謎の老女3人が現れて、男の過去に踏み込んでいく…。緊張と緩和、現実と虚構が絶妙なタイミングで押し寄せる名作舞台をぜひ、体感してほしい。そして、本作品を観る者によって結末が異なるサスペンスとたとえる。「誰の視点で見るかによって、その結末も形が変わって見えてくるかもしれません。姉、妻、男とそれぞれの視点で、捉え方が変わるのだと思います。正解を探そうと思えば思うほど、迷宮に迷い込むような感覚になるのでは」。1978年に劇作家・清水邦夫が、自身が主宰する演劇企画集団「木冬社」で初演し、1996年には清水自ら演出を手がけ再演した舞台で、記憶の迷宮をスリリングに描き、大きな話題を呼んだ。だが、以降は一度も上演されることなく、いつしか人々の間では「伝説的な戯曲」に。そんな“幻の舞台”を蜷川幸雄が2014年、初めて演出を手がけた。「鏡がいっぱいある楽屋のシーンで始まり、後半には遊園地にあるようなミラーハウスも出てきます。鏡に映っているものは左右反対の言わば虚の姿。そこにも現実と嘘と、夢とか真実という意味合いがある。普段、目に見えるもの、自分で理解できるものこそ真実と考えがちですが、本当にそこに真実はあるのか、狂気や嘘の中にも真実があるのかもしれない…と思えてくるような舞台です」舞台『火のようにさみしい姉がいて』は10月13日(月・祝)まで、大阪・シアターBRAVA!で上演。チケット発売中。
2014年10月06日東京・吉祥寺で猫と暮らす漫画家・麻子。愛猫との日々、人との関わり合い、孤独、自由を描くドラマ「グーグーだって猫である」。大島弓子が自身と猫たちを題材にするコミックエッセイを原作に、犬童一心監督がオリジナル・ストーリーでその世界を描く。2008年に小泉今日子主演で映画『グーグーだって猫である』を手がけた犬童監督が、再び同じ原作を映像化しようと思ったきっかけは何だったのだろう。「今年はTVドラマをやろう、という気持ちがあったんですよ。自分で企画して、できるだけやりたいように作る。その題材のひとつだったんです。宮沢りえさんが小島麻子をやれば、前の映画とは違う『グーグーだって猫である』を作れる、という勘が働いたんですね。4つのストーリーラインを決めた段階で、どういうドラマにしたいかも添えて宮沢さんに打診したんです。そしたら、やってくれると返事が来た。となると、やっぱりできるだけ自由に撮れるところでやりたかったんです。できるだけ自由に大島さんのドラマを作れる場所は、というとWOWOWだったんですね」。宮沢さんは、近年は映像作品よりも舞台中心に活躍してきた。「宮沢さんが40歳になって、やっぱり違う魅力がすごく出てきてたから、それで小島麻子をやりたいというのもありました。宮沢さんは、今まで一緒に仕事をした俳優の中で、ある意味、いちばん普通の人です。ものすごいスターじゃないですか。だけど、現場にいるときには本当に普通にスタッフに接して、一緒にいる人です。それはたぶん、小さな頃から仕事をしてきて、この10年間は舞台をずっとやっていて、自信があるんじゃないのかな。キャリア30年以上の超ベテランなので。キャラクターの理解の幅が広いんですよ、すごく。こじんまりとまとめない。漫画に対して真剣である麻子と、馬鹿なこと言って笑ってる麻子、そのどちらも当たり前としてやる。人ってそういうものなんだ、と把握しているから、堂々とそれができる。小さくまとめて輪郭をはっきりさせていけば、分かりやすい。でも、まるで別人かのような異なる面を平気で演じていくと、逆にそのキャラクターが大きく見えてくる。それをよく分かっている人ですね。いま撮っているシーンの前後に合わせるようには演じない。前後を考えないでやっても大丈夫、とも言えるんです。自分が繋ぎとめられる自信があるのかもしれない。だから最終的には全然違和感がない。とらわれないところがあるんですよ、宮沢さんには。どっか行っちゃう子どもみたいな感じがある。僕はそういう小島麻子にしたかったこともあるから、撮っててすごく楽しかったですね」。猫との日常、さまざまな人との出会いに加えて、このドラマで印象深いのは仕事に打ち込む麻子の姿だ。「麻子は漫画を描いて描いて、描くしかない。この人は漫画を描く以外には、やることもできることもない、という迫力を持った人なんです。馬鹿みたいなことを言って笑ってたりするけど、根底には『描くしかない』という思いがある。大島さんもそうですよ。だから、迫力があるんです。希望を持つために、世界を肯定するために、がんばって漫画は描いてるけど、目の前で理想が実現するとは思ってない人というか。一種の諦観があるけど、理想と希望をちゃんと持とうとして頑張っている。自分は絶対にやめないという決心があるというか。それしかやることがない、これなら絶対ずっとやれる、というものに向かっていく迫力がちゃんとあるんです」。それは宮沢さんの仕事に対する姿勢とも重なってくる。「なぜ舞台に出続けているのかを尋ねたら、『舞台の上で自由になるため』と彼女は答えたんです。その空間で自分が自由でいられるためには、とにかくいっぱいやってみなければ、と思ったと言うんです。僕自身、同じように感じたことがあります。好きなように撮影できるようになるためには、撮り続けるしかない。自由にならないと、できないことがあるんです。今回の撮影期間では、自分の好きなものと必要なものだけを自然にどんどん撮れたと思います」。「ドラマでは、より原作のエピソードを使いたいと思って撮りました。たとえば、ホームレスから猫をもらうエピソード。これが重要なんです。何故かというと、麻子という人の孤独をいちばん理解できるのがこのホームレスだから。彼女も彼の孤独を人一倍感じてしまうわけです。それをちゃんと組み込みたかった。原作のモチーフを、できるだけ全4話の中に組み込むようにしました。映画だと2時間で1つのストーリーを語らなければいけないけど、ドラマでは1話ずつに振り分けられたので、僕としては、すごく原作に近く撮ったつもりです。原作はエッセイ漫画ですから、そのテイストをドラマの中に入れていくという感じでしょうか。孤独がシンクロする話や、グーグーとの15年8か月という年月、そばにいてくれたことへの感謝をちゃんとやりたかったんです」。最後に改めて、ドラマ「グーグーだって猫である」とはどういう作品か、尋ねてみた。「TVドラマなんですけど、やっぱり画と音の魅力で楽しめる映像作品っていうのかな。そういうものを作りたかったんです。ストーリーの面白さも大切だけど、画と音を楽しめる映像作品としてのTVドラマを作りたかったので、そういうふうに楽しんでもらえたらいいなと思いますね。あとはやっぱり、今の宮沢りえさんがどれだけ魅力的なのかということを映像で見てほしいです」。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月03日『マレフィセント』のフィリップ王子役で一躍注目され、恋多き歌姫ティラー・スウィフトとゴシップ欄を賑わわせたこともある、オーストラリア出身の新進イケメン俳優、ブレントン・スウェイツ。11月1日より世界に先駆けて日本公開となる『ガンズ&ゴールド』では、ユアン・マクレガー演じる強盗犯ブレンダンを慕う、チェス名人の若者・JR役に抜擢されているが、2014年は日本未公開作品も含め、多数の話題作に出演して人気急上昇。オファーもひっきりなしで、まるで“ハリウッドの池松壮亮か!?”ともいわれている、彼の魅力に迫った。舞台は、西オーストラリア。チェス好きで常に数歩先を読み、相手の心理を巧みに操る強盗犯・ブレンダン(ユアン・マクレガー)は、刑務所にいても一目置かれる存在だった。軽罪で収容された若者・JR(ブレントン・スウェイツ)にも、暴力やレイプがはびこる獄中生活において救いの手を差し伸べ、裏社会で生きるノウハウを教えていく。やがてブレンダンは、刑期を経て出所したJRの協力によって脱獄、ロシアン・マフィアと共に金塊強盗を企てる。だが、マフィアのボスはブレンダン一味を裏切ろうとしていた。一方、ボスの下で働くターシャ(アリシア・ヴィキャンデル)と恋に落ちたJRもまた、危険な男ブレンダンに師事しながらも、完全には信じ切れないでいた――。伝説的強盗犯・ブレンダンと、裏社会を牛耳るロシアン・マフィアとの壮絶な心理戦や手に汗握る怒涛のアクションが展開する本作。チェスが得意なJR役を演じたブレントン・スウェイツは、抜け目のない切れ者の資質に加えて、どこか人懐っこい愛嬌を放ち、同時に傷つきやすいナイーブさを見事に表現。また、その鍛え抜いた肉体も惜しみなく披露し、“フィリップ王子”とは180度違う魅力をみなぎらせている。ブレントンは、2011年豪TVシリーズ「SLiDE」のルーク・ギャラガー役でデビュー後、「海鷹-UMITAKA-」、ヒットドラマシリーズ「HOME AND AWAY」などに出演。そして、現代版『青い珊瑚礁』といわれたアメリカのテレビ映画「ブルーラグーン~恋の目覚め~」で披露した美しく鍛えられた体が話題を呼び、日本でも興行収入60億円を超えた『マレフィセント』のフィリップ王子役への大抜擢とつながった。彼のその魅力はテイラー・スウィフトをも虜にしたようで、昨年のトロント国際映画祭では、2人で楽しそうにおしゃべりをしながら、ブレントンがテイラーの腰に手を回す姿が目撃されていたほど。今後は、メリル・ストリープ、ジェフ・ブリッジス、ケイティ・ホームズ、アレキサンダー・スカルスガルド、そしてテイラーとも共演を果たす主演映画『THE GIVER』や、スリラー映画『OCULUS』、クリケットチームのコメディ『SAVE YOUR LEGS』、女優ヘレン・ハントが主演・監督を務める『Ride』、2016年公開の大作『Gods of Egypt』(すべて原題)など出演作、待機作が目白押し。本作で共演したユアンは、ブレントンについて「彼は優れた才能を持っていて、飾ることなくさらっと演技をこなしてしまうけど、頭をよくつかっているのが分かる。稀有な才能だと思うよ」と大絶賛。そんなブレントンと似た才能を持つ同世代の日本人俳優といえば、2014年最大のブレイク男子、池松壮亮が思い浮かぶ。『愛の渦』や『海を感じる時』でその肉体美を披露し、『ぼくたちの家族』ではごく普通の青年に、西島秀俊主演のドラマ「MOZU」では1人2役の難役に。そして、この秋以降は宮沢りえの相手役を務める『紙の月』、石井裕也監督の『バンクーバーの朝日』など、オファーが殺到中という点でも共通点がある。ブレントンと同じ89年生まれには、『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフを始め、『キックアス』シリーズのクリストファー・ミンツ=プラッセ、『ターミネーター4』など大作映画に立て続けに出演するアントン・イェルチンと、コアファンを有する若手俳優がひしめいている。初主演作ともいえる本作を皮切りに、彼らの仲間入りができるか。これからの活躍が楽しみな注目のイケメン俳優を、ぜひチェックしてみて。『ガンズ&ゴールド』は11月1日(土)よりシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガンズ&ゴールド 2014年11月1日よりシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開(C) 2013 SOAG Holdings Pty Ltd, Screen Australia, ScreenWest Inc. and Screen NSW
2014年10月01日第27回東京国際映画祭のコンペティション部門日本代表作品に決定した『紙の月』の吉田大八監督が30日、都内で行われた同映画祭のラインナップ発表会に登壇し、映画祭への意気込みや、主演女優・宮沢りえの魅力などを語った。「勝負事は嫌いじゃないので、自分ごととして映画祭を楽しめそうでワクワクしています」と映画祭への期待感を示した吉田監督。「女性とお金という2つの切り口を持つ物語で映画を作れることを想像した時に、自分なりのアプローチで映画にしたいと思った」と原作小説に魅力を感じ、「(主人公の梨花が)道徳として許されないことをしていく中で、彼女が何を手に入れて、何を失って、最後どこに向かっていくのか、彼女が走っていく先を見つめていきたいと思った」と映画化を決意した思いを語った。撮影では、主演の宮沢のいろんな表情に感激したと言い、「何かを始める前の顔、何かをやっている時の顔…自分の想像を超えた顔、表情を毎日目の当たりにして、それはすごく感動的な経験でした」と振り返った。宮沢にとって7年ぶりの映画主演となった本作。監督は「舞台で素晴らしい活躍をされていて、映画はもう興味ないのかなと思っていたけど、たまたま彼女もそろそろ映画をやりたいと思っていたようで、タイミングがよかった」とオファー時の心境を伝えた。また、海外を含むさまざまな人々に見てもらえることが「一番楽しみ」と言い、「僕も自分の映画の上映に限らず、ほかの映画の上映にもできるだけ足を運んで、話がしたい。僕の映画を見た人と話がしたいですし、僕もだれかの映画を見て、作った人や同じ映画を見た人と話がしたい。映画を見て話したいという人たちが集まって、エネルギーが高まっている場所に、この映画祭の現場がなればいい」と語った。
2014年10月01日第27回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が30日に東京・港区の虎ノ門ヒルズで行われ、コンペティション部門に出品される15タイトルが発表された。同日、現在公開中のディズニー大ヒット作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が、コンペティション国際審査委員長に就任したことが明らかになった。同映画祭では史上3番目の若さ、さらにハリウッド大作の監督という異例の大抜てき。期間中の発言や審査結果に注目が集まりそうだ。第27回東京国際映画祭・その他の写真本年度のコンペティション部門には、92の国と地域からエントリーされた計1373作品のうち、厳正な予備審査を経た15本が出品。今回から名称が変更された最高賞・東京グランプリ(旧東京サクラグランプリ)を争うことになった。審査委員にはイ・ジェハン(映画監督)、ロバート・ルケティック(映画監督)、エリック・クー(映画監督)、デビー・マクウィリアムズ(キャスティング・ディレクター)、品川ヒロシ(映画監督/芸人)というバラエティ豊かな面々が勢ぞろいする。会見には、日本映画で唯一のコンペ部門出品を果たした『紙の月』を手がけた吉田大八監督と、今年のフェスティバル・ミューズに就任した女優の中谷美紀らが駆けつけ、東京国際映画祭という晴れ舞台への思いを語った。“日本代表”の吉田監督は「勝負ごとは嫌いじゃないので、存分に楽しめそう」と、前作『桐島、部活やめるってよ』に続く快進撃に期待を寄せる。『紙の月』は宮沢りえが7年ぶりに映画主演を果たし、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロインを熱演するサスペンスで、「女優として内面にもっているものを、この映画のためにすべて出し切ってくれた」(吉田監督)と宮沢の女優魂に感服した様子。一方、中谷は「映画人であり、いち映画ファン。映画祭を通して、国境を超えた交流が深まることを心から祈っている」と抱負を語った。第27回東京国際映画祭10月23日(木)から31日(金)まで会場:六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ 日本橋(中央区)ほか【コンペティション部門】『1001グラム』ベント・ハーメル監督『来るべき日々』ロマン・グーピル監督『マルセイユ・コネクション』セドリック・ジメネス監督『神様なんかくそくらえ』ジョシュア・サフディ監督、ベニー・サフディ監督『アイス・フォレスト』クラウディオ・ノーチェ監督『メルボルン』ニマ・ジャウィディ監督『ザ・レッスン 授業の代償』クリスティナ・グロゼヴァ監督、ペタル・ヴァルチャノフ監督『マイティ・エンジェル』ヴォイテク・スマルゾフスキ監督『ロス・ホンゴス』オスカル・ルイス・ナビア監督『ナバット』エルチン・ムサオグル監督『紙の月』吉田大八監督『壊れた心』ケビン・デ・ラ・クルス監督『破裂するドリアンの河の記憶』エドモンド・ヨウ監督『草原の実験』アレクサンドル・コット監督『遥かなる家』リー・ルイジン監督取材・文・写真:内田 涼
2014年09月30日映画版を手がけた犬童一心監督が宮沢りえを主演に迎え、少女漫画家・大島弓子の自伝的コミックエッセイをドラマ化する「グーグーだって猫である」。10月18日(土)からWOWOWに新たに登場する<土曜オリジナルドラマ>のオープニング作品ともなる本作から、待望の特報映像が解禁となった。吉祥寺に暮らす人気少女漫画家の小島麻子(宮沢りえ)は、締め切りに追われる多忙な日々の中、長年共に暮らしてきた愛猫のサバを亡くし、以来、漫画が描けなくなってしまう。心配した担当編集者・大森(長塚圭史)の勧めで一軒家に引越しをしたものの、依然として生活のペースは戻らない。そんなある日、井の頭公園を散歩していた麻子は、病気の子猫を連れたホームレス(田中泯)と出会う…。7年ぶりの主演映画『紙の月』も話題となっている宮沢りえを主演に、脚本を『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の高田亮、監督を映画版に続いて犬童一心が務める本作。共演に、劇作家・演出家としての顔も持つ長塚圭史、「花子とアン」の黒木華や、『るろうに剣心 京都大火編』が公開中の田中泯ほか、岩松了、「ロッチ」の中岡創一、市川実和子、菊地凜子という、さまざまなジャンルの個性豊かな俳優陣が顔を揃えているのも見どころだ。今回解禁となる特報では、宮沢さん演じる麻子が運命的に出会い、飼うことになるアメリカンショートヘアの猫・グーグーと仲睦まじく井の頭公園を散歩するシーンや、じゃれあって遊ぶシーンなどが初公開に。また、『横道世之介』『箱入り息子の恋』などの音楽を手がけた高田漣のほのぼのとしたメインテーマも、映像全編を彩っている。大島弓子のちょっぴり切なく、時に楽しい原作の世界観を踏襲しつつも、連続ドラマとして新たなオリジナルストーリーを再構築する本作。まずは、宮沢さんとグーグーのかわいさ満点のこの映像からご覧あれ。<土曜オリジナルドラマ>連続ドラマW「グーグーだって猫である」はWOWOWにて10月18日(土)夜10時より放送(全4回)。(text:cinemacafe.net)
2014年08月03日西島秀俊・主演のドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」で、謎多き記憶喪失の男・新谷を演じ、回を追うごとに視聴者を驚愕させている池松壮亮。2014年の年頭に“ネクスト・ブレイク男子”として紹介したとおり、門脇麦・共演の『愛の渦』、橋本愛・共演の『大人ドロップ』を始め今年の公開作はなんと8本にも及び、その卓越した確かな演技力と類いまれなる存在感で圧倒的な魅力を放っている。その池松さんは、5月24日(土)より公開となった『舟を編む』の石井裕也監督の最新作『ぼくたちの家族』では、妻夫木聡と兄弟役に。少年時代、妻夫木さんに「似ていると言われていた」だけに、初共演とは思えないほどの絶妙のケミストリーを醸し出している。60歳を過ぎ、物忘れが激しくなった母・玲子(原田美枝子)。だが、そんなことは誰でもあると、長男・浩介(妻夫木聡)も次男・俊平(池松壮亮)も父・克明(長塚京三)も全く気にしていなかった。だが、浩介の妻・深雪(黒川芽以)の妊娠が分かり、双方の家族で会食した席での出来事をきっかけに病院で検査を受けると、結果は「脳腫瘍」。しかも「余命1週間」と宣告されてしまう…。原作は、2008年に映画化もされた「ひゃくはち」の作家・早見和真の実体験を元にした同名小説。突然の母の病気で明らかになった、多額のローンに生活破綻…。病気のせいで、無垢な少女のように本音をさらけ出し始めた母が教えてくれたのは、“とっくにぶっ壊れていた家族”の姿だった。中学時代に引きこもっていたことへの負い目を感じてか、そんな家族を何とか引っ張っていこうとする兄・浩介役の妻夫木さんに対し、弟・俊平役の池松さんは、どこか斜に構えた態度。“家族の絆なんてくだらない”と微妙に家族と距離を置き、感じたままを口にしてしまう母の言動にも調子よくつき合っていく。浩介はそんな俊平の態度にも、ふがいのない父親にも、そして自分自身にもイライラしっぱなし。だが、あるときから、俊平を巻き込みつつ、浩介も変わり始めていくのだ。この2人、本作で見せるふとした表情は確かに「似ている」と思わせる瞬間があり、ともに早くから実力派として注目され、真摯に演技に向かう姿勢や独特の色気も含めて、“兄弟”というのが実にしっくりくる。キャスティングの際、石井監督も「2人の顔が同時に浮かんだ」というのもうなずける。生真面目な長男・浩介とは対照的に、俊平の周りを冷静に観察しながらの素直なお調子者ぶりは、「MOZU」で見せた狂気の殺戮者とはとても同一人物には思えないほど。こんな次男坊って、“いるいる”と思わせる、年相応のごく普通の青年そのもの。やがて、そんな池松さん演じる“ザ・次男坊”が、予想外の力を発揮し、大ピンチの家族をある展開へと導いていくキーパーソンとなっていることにも注目だ。妻夫木さんとは、同じく石井監督の『バンクーバーの朝日』(12月公開)でも共演し、高校まで続けていた野球を披露する池松さん。本作以降も、6月14日(土)には松山ケンイチ主演の『春を背負って』、榮倉奈々&加瀬亮共演の『わたしのハワイの歩きかた』が公開されるほか、夏には『愛の渦』の監督、三浦大輔(ポツドール)作・演出の舞台「母に欲す」にも参加する。さらには、市川由衣と濃厚なラブシーンを演じる青春文学の映画化『海を感じる時』(9月13日公開)、宮沢りえ演じる平凡な主婦の“快楽と転落”の元凶の年下男子役となる『紙の月』(11月公開)と、シリアスで官能的な役柄も控えているだけに、これからもますます目が離せない存在であることは間違いない。『ぼくたちの家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぼくたちの家族 2014年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013「ぼくたちの家族」製作委員会
2014年05月27日少女漫画界の巨匠・大島弓子の自伝的コミックエッセイ『グーグーだって猫である』が宮沢りえ主演で連続ドラマ化され、WOWOWで今秋に放送されることが14日、明らかになった。『グーグーだって猫である』は、1人の女性が飼い猫と過ごす愛おしい日々を綴ったもので、コミックは累計80万部発行、2008年には小泉今日子主演で映画されヒットした。主人公の小島麻子役に宮沢、監督は映画版と同じく犬童一心。脚本は『婚前特急』などの高田亮によるオリジナルストーリーで、愛猫を失い失意の日々を送っていた少女漫画家・麻子(宮沢)が、井の頭公園で病気の子猫を連れたホームレスと出会うところから始まる。主演の宮沢りえは「普段あまり漫画は読まないのですが、大島先生の作品を読ませて頂いて、小説を読むように物語が進んでいく漫画というのは初めてだったので、とても新鮮でした。大島先生のファンの方々が面白いと思ってくださるような作品にしたいですね。キラキラとした日常が流れていく一方で、モノをつくるアーティストとしての葛藤や苦悩をリアルに出せたらいいなと、思っています」とコメント。映画版に続いて監督を務める犬童監督も「毎日宮沢さんの演技を見て、驚き楽しみ感動しています。彼女の演技にはいつもしっかりアイデアがあり、誠実で、でもそれでいながらあけっぴろげで大胆です。見ていると心がいっぱい揺れてしまいますね。そして、美しい。生涯そう出会うことのない息をのむ美しさです」と、宮沢の演技を絶賛している。
2014年04月14日宮沢りえが7年ぶりに映画主演を務め、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)などで知られる吉田大八監督がメガホンをとった『紙の月』の共演陣が24日、発表され、宮沢演じる梨花の不倫相手役を池松壮亮が演じることのほか、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美の出演が明らかになった。宮沢演じる主婦・梅澤梨花の相手役となる年下の男・光太は、『いけちゃんとぼく』(2009年)、『上京ものがたり』(2013年)ほか吉田監督が演出を手掛けた舞台『ぬるい毒』でも高い評価を獲得し、2014年も立て続けに出演映画が公開される池松壮亮に決定。また、梨花の夫役には田辺誠一、銀行の上司役には近藤芳正、資産家の顧客役には石橋蓮司、そして、映画オリジナルのキャラクターである先輩銀行員・隅役は小林聡美に。小林は、一切のミスを許さず厳格に仕事に向き合い、横領に手を染めていく梨花に対して強烈なプレッシャーを与える、重要な役どころを演じる。現在40歳の宮沢は、17歳年下の池松について「無表情の中にすごくたくさんの表情を持っている人。年齢を超越して、すごくすてきな俳優さんだと思っています。年齢が不詳な感じがあって、何にでも化けられる可能性が、毛穴からプチプチと飛び出ている感じが、すごく刺激的です」と絶賛。小林については「絶妙な言葉の表現や、タイミングの持ち方など、コメディエンヌの才能に、私はとても憧れていて、そんな聡美さんとお芝居で対話ができることが幸せです。池松君もそういうところがありますが、リアリティのある表現をされる方たちだと思います」と共演する喜びを示した。一方、池松は「りえさんの人間力と愛情に日々救われています。りえさんが梨花なのか梨花がりえさんなのか、役と人間が重なる瞬間をこんなにも目撃したのは初めてです。梨花が光太と居た時間がこの映画の光となれるよう頑張ります」と貴重な経験となったようで、吉田監督との再タッグにも「大八監督は相変わらず今では数少ない映像作家だと思います。監督がこの物語を映像化するということに日々ワクワクしています。何が善か、何が悪か、大八監督とりえさんと共に探究していきたいと思います」と気合十分。また、小林は初共演となる宮沢の印象について、「本当にもう、わたしより大人。みたいな感じです(笑)。非常に大人っぽい一方で、可憐な少女の雰囲気を持ちながらも、母性的な雰囲気も持ち合わせている方」とコメント。役になりきるために札の数え方にも気を使ったようで、「1回事務所で指導の方に教えていただいて、それからはもう毎日、テレビを見ながらとか、必ず1回は、練習しました。1回というか、自分が納得するまでは練習してきました。期間は、3週間ぐらいでしょうか」と振り返った。同作は、平凡な主婦が起こした大金横領事件がテーマで、"人生の落とし穴"、快楽と転落を類似体験するサスペンス・エンタテインメント。宮沢演じる平凡な主婦・梨花は、夫と2人暮らしで、仕事では銀行の契約社員として外回りをしている。気配りや丁寧な仕事ぶりが評価され、上司や顧客から信頼されるようになるが、家庭では、自分に興味を抱いてくれない夫との間に空虚感が漂いはじめる。そんなある日、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に落ちていく。光太と過ごすうちに、ついに顧客のお金に手をつけてしまい、横領が次第にエスカレートし、ついには…。撮影は1月27日クランクイン。クランクアップは3月中旬を予定している。
2014年02月25日各企業の顔として商品のイメージアップをはかると同時に、親しみやすいキャラクターで幅広い世代に愛されている「CM女王」。今年、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインの母親役を演じた小泉今日子さんは「初代CM女王」と言われ、80年代後半から90年代前半にかけて、彼女をCMに起用した商品は売り上げに大きく差が出たそうです。かつては藤原紀香さんや、「3M」と呼ばれた観月ありささん、牧瀬里穂さん、宮沢りえさんもCM女王として君臨。2013年、女王の座に輝いたのは女優の武井咲さんでしたが、2014年は?風水建築デザイナーとして知られる直居ユミリーさんをはじめとする、有名人気占い師たち100人が総力を挙げて占った、新・CM女王となる強運の持ち主達のランキングがこちら!【2014年CM女王予想TOP10】1位能年玲奈2位杏3位忽那汐里4位綾瀬はるか5位剛力彩芽6位上戸彩7位川口春奈8位堀北真希9位石原さとみ10位水原希子最も2014年のCM女王の座に近い運勢とされたのが、第1位の能年玲奈さん。もはや国民的な女優ですよね。2013年は『あまちゃん』で大ブレイク。まだまだCMでの露出は少ないですが、知名度を考えると初登場でトップの座を射止めることがあってもおかしくはありません。母親役の小泉今日子さんと親子二代で「最強CM女王」に!なんて可能性も!?スキャンダルの影もないので、イメージもとてもクリーン。企業の好感度が高そうです。不安材料があるとしたら、インドア派オタク気質くらい?☆占い師さんからのコメント・2014年になっても、まだまだ人気は上り坂。独特の存在感を買われて、ブランドキャラクターに選ばれる運気も。後半は生活用品など地味目のCMが増えるかも。思わぬ相手がライバルとなって立ちはだかりそう。「大人の女性」への脱皮を余儀なくされたりも。(天城映先生│365誕生日大占術)・感性がすぐれていてどんな役もこなせる人ですね。ただとても慎重ですから、きちんと仕事ができる人です。アットホームさが大事。2014年は恋愛にはまると危険です。自由な自分でいたいという気持ちが出てしまいます。ドラマのような恋愛をするかも?周囲から反対されそうな人を選びそうです。本来はおだやかで世話好きな人がタイプなんですが。仕事運もすごくいいときです。よそ見せずに目の前のことをがんばるときでは?(菅野鈴子先生│原宿の母)・大恋愛が待っている最高の1年です。恋に喜び恋に苦しむ大人の経験をすることでしょう。仕事を取るか恋を取るかで悩むことも。仕事では「あまちゃん」のイメージを生かしつつ、さらに魅力的な役柄を演じるチャンスもいっぱい。(小野十傳先生│運命断易)最右翼である能年さんに迫るのが、2位の杏さん。ハリウッドでも活躍している渡辺謙さんを父に持ち、本人も国内のみならず海外でもモデルをされているという才能あるサラブレッドですね。すでに多くのCMに出演していますし、運気の上昇が追い風となって女王の座に突き進む可能性、十分ですね。トップ3の他にも誰が女王となってもおかしくない顔ぶれが並んでいます。ソフトバンクのCMでおなじみの上戸彩さんは、2012年のCM女王。爽健美茶やKFCのCMでの笑顔が印象的な綾瀬はるかさんも、いつもCM女王争いの上位にランクインしていますよね。KDDIのCMでコミカルな演技を見せた剛力彩芽さんも、露出の多さではCM女王の貫禄がすでについていると言えそう。そんな上位常連組の中で、ダークホースとなりそうなのが7位に選ばれている川口春奈さんでしょう。1月4日放送のスペシャルドラマ『金田一少年の事件簿獄門塾殺人事件』で、1年ぶりにヒロインの美雪を演じる彼女が一点突破でCM女王になりそうな理由は、なんといっても第13代リハウスガールだったこと。三井のリハウスのCMと言えば、数多くのスターを生み出しているシリーズ。しかも初代は80年代末期から90年代前半にかけて華々しい活躍をして、一世を風靡することとなった宮沢りえさんです。また、CMの女王として名を馳せた一色紗英さんもリハウスガール出身。第10代にはCM女王ランキングで常連だった蒼井優さんもいます。つまり川口さんは縁起の良いCMに出たことで、スター街道への道を歩み始めているということ。ここに運気アップが加わることで大化けしても不思議ではありませんよ!(文=総合占術研究家橘のえる)100人の占い師が2014年の運勢を大予想!「2014年cocoloni超運ランキング」
2013年12月30日※画像は、ともさかりえオフィシャルブログより大人の女性のシンプルなニット女優で歌手のともさかりえさんが、オフィシャルブログで、集英社の「LEE」と「ビーミングライフストア」とのコラボレーションでニット2アイテムを製作した事を報告している。女優やタレントとして活躍をしながら、ママとしての部分もブログなどで発信をしているともさかりえさん。仕事の事やプライベートの事をさりげなく書かれているブログも人気で、同世代の女性からも共感を集めている。今回のコラボレーションは、集英社「LEE」で連載を持っている事から始まった。人気連載「ともさかりえさんのおしゃれQ&A」の特別編として、女性の着こなしの悩みを解決するプルオーバーとロングカーディガンを、これからの季節にうれしいニットで製作している。シンプル、で終わらないこだわりのアイテムベーシックでありながら、ちょっとした部分にこだわっているのは、ともさかりえさんのアイデアとビームスが培った遊び心を持った「ビーミングライフストア」だからこそだろうか。パンツスタイルにもスカートに合わせても使いやすいアイテムだ。発売は、2013年10月7日からだが、ビームスオンラインショップで先行予約受付が既に始まっている。限定販売の為、数量に達し次第終了となる。【参考】▼ビームスオンラインショップ「ともさかりえさん×『LEE』×ビーミング ライフストア」コラボニット▼ともさかりえオフィシャルブログ“クレオパトラ”や“オードリー・ヘップバーン”など世界に名を残す美女たちが愛用していたという美肌成分とは?(9月1日)元の記事を読む
2013年09月09日78歳のいまも歌に、舞台に、世の悩める仔羊たちの相談にと活動を続ける、美輪明宏。そんな彼の魅力のすべてを伝える、NHKの特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」が8月21日(水)に放送されることが決定。本番組にて宮沢りえが出演していることが明らかとなった。今年5月に、三谷幸喜が脚本・演出を務めた舞台「おのれナポレオン」で、天海祐希に代わり、見事に代役を務めた宮沢さん。本番組では、美輪さんが宮沢さんに伝えるのは「人生開運の法則」だ。今回、初めて美輪さんの自宅を訪問し、対談を敢行。今秋、彼女は野田秀樹演出の舞台「MIWA」で美輪明宏役を演じる予定だ。「どうやって美輪さんを演じれば?」――三輪さんの教えは、演技論・役者論を超えて人生論まで深まり、宮沢さんは感極まって涙を流す場面も…。一方、スタジオでは彼の人生をふり返りながら、盟友・黒柳徹子とのトークも。テレビの創成記に青春を送った2人が共に生きた“日本の青春時代”が明かされる。さらに、1968年に主演して以来、彼のライフワークともいえる舞台「黒蜥蜴」。その制作の舞台裏を半年もの間追った、芸術家・美輪明宏の素顔、また7月に故郷・長崎で音楽会を開く彼を追い、被爆した少年時代そして後の「ヨイトマケの唄」誕生の秘密にも迫っていく密着ドキュメンタリーも収められている。特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」はNHKにて8月21日(水)22:00~放送。(text:cinemacafe.net)
2013年08月20日代表選考会で東京の堀川優さんに決定ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル、ミス・ワールドと並ぶ世界4大ミスコンテストの1つにも数えられ、近年注目を集めている美の祭典「ミス・アース」の、今年の日本代表となる候補者を選出する「2013ミス・アース・ジャパン」日本代表最終選考会が15日、東京・千代田区のイイノホールで行われ、東京都出身の堀川優さん(24)が見事グランプリに選ばれ、代表の座に輝いた。堀川さんは、自身の名前が読み上げられた瞬間は、信じられないといった様子で、何が起こったのかわからないような表情だったが、ようやく自らがグランプリとなったことを理解すると、昨年の「ミス・アース・ジャパン」である野田萌さんと抱き合い、喜びを表現。花束を贈られると、夢みたいで本当に信じられないと語ったが、最後は世界大会でも優勝できるように頑張ると、強い意気込みをみせた。地球環境保護活動に貢献する美の象徴堀川さんは、身長が165cm、バスト85cm、ウエスト59cm、ヒップ87cmのスレンダーな美女。宮沢りえ似といわれる愛らしいルックスで注目を集めた。元大手プロのモデル部門で将来を嘱望された逸材でもあったといわれている。「ミス・アース」は2001年から世界大会が開催されているミスコンテストで、地球環境保護に対する意識や活動を重視する美の競演だ。今年の「2013ミス・アース・ジャパン」には、約800人の応募があり、書類選考・事前審査でファイナリスト16人が選ばれていた。15日の最終選考会では、ダンス審査や水着審査、ファイナルアピールが行われ、厳しい審査を経て、代表となるグランプリほか、各賞の受賞者が決定した。代表に選ばれた堀川さんは、世界大会の開催地で環境保全活動やイベントに参加し、グランプリを目指していくこととなる。ぜひ“地球”に貢献する美の輝きを、これから先、存分に花開かせてほしい。【参考リンク】▼2013ミス・アース・ジャパン公式サイト元の記事を読む
2013年06月17日4月5日(金)より新国立劇場 中劇場でシス・カンパニー公演『今ひとたびの修羅』が開幕する。尾崎士郎原作『人生劇場』を劇作家・宮本研が戯曲化した本作は、「劇団☆新感線」の人気演出家・いのうえひでのり演出、堤 真一、宮沢りえ、岡本健一、小出恵介、小池栄子、村川絵梨、鈴木浩介、浅野和之ら実力派キャストが揃い注目を集めている。本公演を目前に、いのうえひでのり、堤 真一、宮沢りえからメッセージが寄せられた。原作は、昭和の銀幕スターたちが演じた任侠映画などでも有名な『人生劇場』だが、この戯曲では、“義理人情”や“男気(おとこぎ)”といった原作の魅力はもちろんのこと、飛車角(堤真一)、おとよ(宮沢りえ)、宮川(岡本健一)、瓢吉(小出恵介)、お袖(小池栄子)らを巡る凄絶な愛の行方、そして、彼らの行く末を案じ、深く静かに見守る吉良常(風間杜夫)らの姿を中心に、愛と人生の修羅を、よりドラマチックに描いている。・いのうえひでのり外部演出をやる際の決め手は、演出したくなるほど面白い戯曲かどうか。今回も読んですぐにやりたい!と思ったし、新たな扉が開くような期待感で楽しくなりました。この物語の肝は「強烈な純愛」。どこかファンタジーにも思える昭和初期の人間たちの濃密なドラマを、燃えたぎるような圧倒的な熱量で説得力をもたせようと稽古を重ねてきました。もちろん、男の意地がぶつかり合う「出入り」場面も物語の重要な要素のひとつ。そのスペクタクル感で人間ドラマとのメリハリを出せたと思っています。・堤 真一飛車角は、義理と人情を背負った自分の生き方を貫くために、惚れぬいた女にも背を向けようとする無骨で不器用な男。今の時代では珍しいくらいストレートで濃密な男女の情念の話です。演じる上で、ものすごくエネルギーが必要な芝居だと思いますが、久々のいのうえさん演出はもちろん、宮沢りえちゃんや岡本健一くん、風間杜夫先輩をはじめ、素晴らしい顔ぶれのカンパニー揃い!稽古中も、いい緊張感を共有しながら芝居づくりができました。1か月の本番を通して、もっと芝居を深めていけると思っています。・宮沢りえ台本を読んだ当初は、ここまでストレートな表現が自分にできるのか戸惑いもありましたが、稽古を重ねて、流れるような「いのうえイズム」満載の演出に身を委ねるうちに、「照れてちゃいけない、思い切りやろう!」と思うようになりました。高い体温や熱量をもって演じています。でも感情い流されすぎず、人の心を打つ表現ができたら、と思っています。男性陣の殺陣には、もう理屈抜きでウットリ(笑い)。観てくださる方も、この世界にどっぷり浸っていただきたいですね。余韻がずっと続く舞台を皆さんにお届けしたいと思っています。公演は4月5日(金)から4月29日(月・祝)まで。チケット発売中。
2013年04月05日2013年は日本でテレビ放送が始まって60年の節目の年。同じく、テレビCMも放送されて60年がたちます。そこで今回は、マイナビニュース会員1,000人に、心に残っているテレビCMについてについて聞いてみました。懐かしのあのCMから、最近話題になったCMまで、さまざまなCMがありました。調査期間: 2013/2/1~2013/2/5アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数:1,000件【出演者が印象的だったCM】・山瀬まみさんが出ていたキンチョールのCM(28歳/女性)・広末涼子さんのドコモのポケベルのCM (34歳/男性)・マイケル富岡さんが出ていた焼きそばのCM (29歳/女性)・宮崎美子さんのカメラのCM(45歳/男性)・新垣結衣さんが紅白の背景でダンスするポッキーのCM(25歳/男性)・デーモン閣下が出ていた写ルンです(28歳/男性)・柴田恭兵さんのポッカのCM(27歳/女性)・宮沢りえさんのキットカットのCM(46歳/男性)・藤岡弘さんのせがた三四郎シリーズ(30歳/男性)・天海祐希さんのDAKARAの余分3兄弟のCM(24歳/女性)今やデジタルカメラの時代ですから、インスタントカメラのCMは「時代」を感じますね。世代によって見比べてみるのも面白いかもしれませんね。【音楽が耳に残ったCM】・広瀬香美の「ゲレンデが溶けるほど恋したい」がBGMとして流れていたスキー用品のCM (27歳/男性)・「このー木何の木」という、大樹が出てくるやつ(39歳/男性)・明治安田生命の「あなたに~」と音楽が流れながら写真が数枚流れるCM(27歳/女性)・ドンタコスったらドンタコス(36歳/女性)・まだかなまだかな~という学研のCM(28歳/女性)・アルバイト情報誌のCMで「火火金金火金金」と歌うCM (32歳/女性)・キューピーのたらこのかぶりもののCM(28歳/女性)・ねるねるねるねるねーるねってCM(29歳/男性)音楽が印象的で思わず口ずさんでいた、なんて人もいるのではないでしょうか。音楽の効果ってすごいですね。【フレーズが忘れられないCM】・ダダーンボヨヨンボヨヨンのCM(30歳/男性)・イナバ物置(42歳/男性)・ポリンキーのCM。三角形の秘密は何なのか知りたい(27歳/女性)・禁煙パイポの「私はこれで会社を辞めました」(39歳/男性)・芸能人は歯が命のCM(26歳/男性)・リゲインの24時間たたかえますか?のフレーズ(31歳/女性)・日本食研の焼肉焼いても家焼くな~(29歳/女性)・安達祐実がでていた、カレーのCM。「ぐ、が大きい」というやつ(43歳/男性)・JR東海の「そうだ、京都に行こう」のCM(25歳/男性)CMから数々の名言が生まれ、「芸能人は歯が命」は流行語にもなりました。ダダーンボヨヨンボヨヨンのフレーズが印象的なCMは、何の商品のCMだったか覚えていますか?【衝撃的だったCM】・サルが目を閉じてウォークマンを聞いているCM(25歳/男性)・サントリーアミノ式のCM。燃焼系少女が踊っていたもの(30歳/女性)・ACのCMはおおむね印象に残ります。中でもクジラのCMが一番好きです(36歳/男性)・武富士。印象的なダンスのCMが昔あって小学生のころにみんなでまねをした(26歳/女性)・アイフルのチワワ(25歳/女性)・ソフトバンクの白戸家のCM(26歳/男性)アイフルのチワワはかわいかったですよね。確か名前は……「くぅ~ちゃん」。その後、チワワブームが起きるほど人気だった記憶があります。あなたの心に残るCMはこの中にありましたか?今回ご紹介したCMは、印象的なフレーズや音楽など、懐かしいものばかり。CMでその時代を振り返ってみるのも面白いかもしれませんね。(文/こうのゆみこ)
2013年02月14日7月、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演する蜷川幸雄演出舞台『盲導犬』に、古田新太、宮沢りえ、小出恵介の出演が決まった。1973年に唐十郎が櫻社のために書き下ろし、蜷川幸雄が初めて唐戯曲を手がけた記念碑的作品。石橋蓮司、蟹江敬三、緑魔子が出演した伝説の舞台だ。蜷川は1989年に再び同作を手がけ、この時の出演者にはまだ年若かった木村拓哉も名を連ねた。そして今回、人気・実力を兼ね備えた3人の俳優を得て、24年ぶりに同作を再演する。舞台は新宿。盲人の影破里夫(エイ ハリオ)は、伝説の“不服従”の盲導犬・ファキイルを探し求めている。新宿にもうひとり、開かずのコインロッカーと格闘する女、奥尻銀杏(オクジリ イチョウ)がいる。ロッカーの中には、初恋の人タダハルの手紙が入っているのだが、南国で殺害された夫が鍵を持ったままなのだ。盲人と女、ふたりの魂は自ら求めるもののため、新宿をさまよう。はたして銀杏はタダハルと再会できるのか。そして、破里夫はファキイルに出会えるのか。破里夫に古田新太、銀杏に宮沢りえ、そして破里夫とともにファキイルを探し歩くフーテン少年に小出恵介。3人の舞台巧者がスペクタクル性と繊細な叙情性をあわせ持つ唐十郎作品に挑む。舞台は7月に東京・Bunkamura シアターコクーン、8月には大阪でも公演予定。
2013年02月05日みなさんは「ALD」(エイエル ディー)という病名を耳にしたことがあるだろうか?「ALD」とは「副腎白質ジストロフィー」という、先天性代謝異常症の難病である。この難病治療の未来について積極的に取り組んでいくNPO法人「ALDの未来を考える会」が、このたび発足された。理事長である本間りえ氏の今年22歳となる息子さんが「ALD」と診断されたのは、今から17年前のこと。当時、「ALD」という難病はあまり知られていないため、何をしてよいのかもわからず、孤独と闘っていたという本間氏。大きなショックを受けた本間氏は、「同じ境遇で苦しんでいる人と話がしたい!」という強い想いから、“ロレンツォのオイル”(※)の患者連絡網をもとに「ALD親の会」をスタートさせた。それから12年の歳月を経て、NPO法人化が実現された。※“ロレンツォのオイル”=ALDの治療薬。実話を映画化した ロレンツォのオイル/命の詩 (1992年公開)はアカデミー賞ノミネート作品ここまでの道のりは決して平坦ではなかったが、様々な出会いによって支えられてきたという。2010年1月、“もっとこの活動を広めていきたい!”と思っていた頃、本間氏は、日本ロレアル株式会社が新たな社会貢献活動として実施していた「100 LOVE HANDS」プロジェクトに出会う。このプロジェクトは、日本ロレアル独自のハンドマッサージなどの“タッチセラピー”プログラムを通じて、女性癌患者や難病の子供を抱える母親たちに、しばし癒しのひとときを提供する取り組みだ。昨年夏に行われた「ALD 夏の勉強会」においても “タッチセラピー”プログラムを通じて、患者や介護をしている家族のみなさんを癒したという。そんなご縁もあり、NPO法人設立式の司会進行は、本間氏と親交も深い日本ロレアルの安尾美由紀氏が登場した。発足当初は、会報からスタートした「ALD 親の会」も、いまでは本間氏による勉強会や大学や各所での講演会にまで広がった。また、雑誌「Story」に赤裸々に綴られた息子さんへの想い、家族への想い、介護で見失っていた“美容”に対する想いには、同じ母であり女性である読者たちに大きな影響を与えた。「愛」の反対は「無関心」だ、と語る本間氏。「今までは医療者が中心になっていた医療現場も、現在では「ALDの未来を考える会」をはじめとし、患者たち自身が中心となって考え、知識を増やして広めていくという活動が増えてきています。もっと皆さんにこの活動や現状について関心をもって頂きたい。「愛」を持って頂けたら…そのために、これからも幅広い活動を続けていきます」「ALD」という難病の存在をもっと知ってもらうため、本間氏による講演やセミナー等は、今後は関東のみならず西日本エリアでも開催していくという。もしもあなたのお子さんが「ALD」だったら…あなたはどう考え、どう行動し、どう家族とともに生きていくだろうか?一度想像してみて欲しい。 ALD 親の会ホームページ NPO法人A-Future/ALDの未来を考える会 facebookページ 日本ロレアル「100 LOVE HANDS」プロジェクト
2012年06月15日『謎解きはディナーのあとで』は、財閥令嬢である新人刑事・宝生麗子(北川)が遭遇する難解な事件を、慇懃無礼な執事・影山(櫻井)が見事に推理して解決に導くミステリー。作中に登場するユニークな台詞「お嬢様の目は節穴でございますか?」「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」が話題となり、多くの支持を得ている。劇場版では、アジア最大の客船・SuperStar Virgo号で撮影を敢行し、シンガポール行きの豪華客船を舞台に乗員乗客3000人の中から真犯人を探し当てるために奮闘する姿を描く。そのほかの情報ドラマ版に引き続き執事役を務める櫻井は、「連続ドラマとSPドラマを経ての映画化、再び影山を演じられること、ひとつの役を長く何度も演じられる機会は多くないので、とても嬉しいです。ずっと行きたいと思っていたシンガポールと豪華客船での撮影は、仕事とはいえ胸を躍らせています」と出演の喜びを語っている。北川は、「スタッフの方々と再会し、作品に帰ってきた! という感じです。たくさんの人に愛された作品だったんだなと実感しました。ドラマから映画化される作品が初めてなので本当に嬉しいです。スケールアップした“謎解き”をぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。また、ドラマ版で麗子の上司・風祭を演じた椎名桔平に加え、客室支配人を中村雅俊、船内のステージシンガーを桜庭ななみ、船長を鹿賀丈史、福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客を宮沢りえが演じるほか、映画監督に竹中直人、船の見習いコックに要潤、ギャンブル好きな社長に生瀬勝久など、豪華キャストが脇を固めている。毒舌執事・影山と令嬢刑事・麗子の名コンビが、スクリーンではどのように“謎解き”するのか注目したい。『謎解きはディナーのあとで』2013年全国公開
2012年06月04日2011年の年間ベストセラー第1位を記録した東川篤哉原作の本格ミステリー小説を「嵐」の櫻井翔と北川景子を迎えて実写ドラマ化した「謎解きはディナーのあとで」。昨年10月よりフジテレビ系列にて放送され最高視聴率18.1%という記録を叩き出した本作がこのほど映画化されることが決定した。世界有数の大企業の令嬢である新人刑事・麗子が遭遇する難解な事件を、慇懃無礼な毒舌執事・影山が概要を聞いただけで見事に推理し、解決に導いていくというユニークな設定が話題を呼び、そのあまりの人気ぶりから今年3月にはスペシャルドラマも放映された本作。特に、北川さん扮する“お嬢様”麗子の推理力のなさを「お嬢様の目は節穴でございますか?」、「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」などという暴言スレスレの毒舌で指摘しながらスラスラと謎を解いてしまう、櫻井さん扮する毒舌執事・影山は、そのツンデレキャラで多くの女性を魅了した。映画版となる本作でも、影山と麗子のコンビの見事な掛け合いはもちろん健在。シンガポール行きの超豪華客船「プリンセス・レイコ号」に舞台を移し、何と乗客3,000人の中から真犯人を探し当てるという壮大なスケールで推理劇が展開する。また、彼らを取り囲む豪華ゲストキャストたちの乗船も決定した。麗子の上司刑事・風祭役の椎名桔平に加え、プリンセス・レイコ号の客室支配人に中村雅俊、船内のステージシンガーに桜庭ななみ、豪華客船の舵をとる船長に鹿賀丈史。そして福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客に、宮沢りえが扮する。そのほかにも映画監督役に竹中直人、船の見習いコックに要潤、ギャンブル好きな社長に生瀬勝久など、撮影舞台だけでなく登場キャストもより一層豪華になってのカムバックとなる。待望の映画化について櫻井さんは「連続ドラマ、スペシャルドラマを経ての映画化と、再び影山を演じられること、一つの役を長く、何度も演じられる機会は多くはないため、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。今回、実際にアジア最大の豪華客船である「スーパースター・ヴァーゴ号」内での撮影、シリーズ初となるシンガポールロケが敢行されるということで「ずっと行きたいと思っていたシンガポールでの撮影。そして豪華客船での撮影と、仕事とはいえ、胸を躍らせています(笑)」と、その胸中を明かした。一方、北川さんは「スタッフの方々と再会し、『作品に帰ってきた!』という感じです。元々の良さは活かしつつ、映画として新しい風が吹き込まれる気がします!スケールアップした『謎解き』をぜひ楽しみにしていてください」と自信の程をのぞかせた。麗子、影山、風祭のお馴染みの3人が映画版ではどのような形でスクリーンを駆け回ることになるのか?5月末にクランクインを迎えたばかりの本作は、7月末にクランクアップ予定。映画『謎解きはディナーのあとで』は2013年、全国東宝系にて公開予定。■関連作品:謎解きはディナーのあとで 2013年、全国東宝系にて公開
2012年06月04日東京・赤坂ACTシアターにて今秋上演される『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の製作発表が都内で行われ、出演者の坂東玉三郎、檀れい、松田悟志らが記者会見を行った。有吉佐和子が劇作を手がけ、杉村春子の主演で『ふるあめりか~』が初演されたのは、1972年のこと。杉村の当たり役となった芸者・お園役は、1988年に玉三郎に受け継がれた。今回が10度目の出演となる玉三郎は、「新しい顔ぶれならではの新しい舞台ができれば。赤坂ACTシアターという空間の使い方を意識して、この戯曲をできる限りお客様に身近に感じていただけるようにしたい」と意欲を見せる。物語は、開港まもない幕末の横浜を舞台に展開する。通辞・藤吉(松田)とのかなわぬ恋に身を焦がす遊女・亀遊(檀)。彼女が自害すると、やがて、“外国人から操を守るためだった”という説が流れるように。亀遊の最期に居合わせたお園は、事実は違うと知りながらも、攘夷派の思惑にのせられ、そのプロパガンダに加担させられてしまう。檀が「すばらしい女優さん(波乃久里子、宮沢りえ、寺島しのぶら)が演じてこられている役なので、私もそれに負けないように、一生懸命取り組んでいきたい」と緊張気味に語る一方で、松田は「お話をいただいたとき、まず“どうして僕なのか”と思った。それで玉三郎さんに“僕に出来ますか?”とお訊きしたら、“大丈夫です”とのことでしたので、それを鵜呑みにしてがんばることにしました」とどこまでも屈託がない。玉三郎はそんなふたりについて、「檀さんは、劇団(宝塚歌劇団)で十分に経験を積んでいらっしゃる。優しいイメージの奥にある芯の部分が本番では出てくると思う。松田くんは、この記者会見で皆さんが持った印象どおりの人。そこをあの時代(幕末)にうまく持っていくことが大事だと思う」と語った。すでに玉三郎と松田は、5月3日から6日まで愛知・御園座、5月12日から27日まで京都・南座にて同作品を演じており、檀のみが東京公演からの参加となる。公演は赤坂ACTシアターにて、9月28日(金)から10月21日(日)まで開催。チケットぴあでは、6月1日(金)23:59までインターネット先着先行プリセールを受付中。一般発売は6月2日(土)より。
2012年05月28日宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『風の又三郎」』を原作とした映画、『グスコーブドリの伝記』が7月7日より全国公開される。『あらしのよるに』の杉井ギサブローが監督、声の出演は小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之助など実力派が勢ぞろい。その『グスコーブドリの伝記』とコラボして絵本を制作したのが清川あさみ。「Zipper」「CUTiE」などで人気雑誌のモデルを務めながら、女優たちに刺繍をほどこし動物に変身させる「清川あさみの美女採集」など、アーティストとして人気を博している彼女。その華麗で繊細な世界観が、若い女性を中心に大きな支持を集めている。今回、映画を清川あさみ流に絵本にした「宮沢賢治作『グスコーブドリの伝記』」は、彼女の第五作目にあたり、6月27日(予定)に発売される。これを記念して、絵本の原画を展示した“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”が同時開催されるので注目したい。“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”では、清川の絵本の原画だけでなく、映画の原画も公開される。また、清川は映画をイメージした限定コラボビジュアル『budori』も制作。美しい繊細な刺繍が、映画の世界をより魅力的に引き出してくれる。映画『グスコーブドリの伝記』を観て、清川は次のコメントを寄せた。「この物語はひとりの小さな勇気あるブドリという男の子が立派に成長していくお話。自然というものは最も美しく、最も厳しいという事をこの物語に教えられました。このようなタイミングで日本の美学を表現出来た事を嬉しく思います。イーハトーブの森と幻想的な美しい日本の風景を愛に溢れるブドリと一緒に体感して下さい」【ストーリー】イーハトーヴ森の木樵りの息子として両親と妹と穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を失くし、一人ぼっちに。それでもブドリは、生きるために一生懸命働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこに再び襲ってきた大きな冷害。あの悲劇を繰り返さないため、ブドリは決心する。みんなのために、自分ができることを行いに―。作品情報声の出演:小栗 旬、忽那汐里、柄本 明ほか原作:宮沢賢治監督・脚本:杉井ギサブロー主題歌:小田和正「生まれ来る子供たちのために」公開:7月7日(土)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 映画公式サイト
2012年05月25日すれ違い生活が原因か女優の宮沢りえが元プロサーファーで実業家の夫と離婚することが分かった。2人は2009年4月に結婚、子どもも設けていたが、その生活は3年でピリオドが打たれることとなったようだ。近しい関係者の証言によると、互いに多忙な生活を送っていたため、すれ違いが生じたことが原因という。夫はサングラスメーカーの責任者として、ハワイを拠点に活動しており、女優活動を行う宮沢とのあいだには、互いに距離が生じてしまったとみられる。(出演中の舞台「THE BEE」より参考画像)新たな一歩で前向きに女優業へ所属事務所は、離婚報道について否定しなかったものの、8日昼現在のところ正式なコメントは出していない。近く本人による会見があるのではともいわれている。長女出産後、CMに、ドラマに、舞台にと、積極的に女優として再び活躍している彼女。現在も舞台「THE BEE」で警官、リポーター、ストリッパーというそれぞれ大きく異なる3役を体当たりで演じている。変わらぬ美しさはもちろん、その演技力には定評がある。離婚は彼女から提案したとも報道されており、ひとつの節目となる決断として、新たな一歩を踏み出したのではないだろうか。女優として、前向きに挑み続ける今後の彼女に期待したい。元の記事を読む
2012年05月09日水の中にしろ地面の下にしろ、潜ると人間の体の自由は制限される。というのは、常識の世界の話。演劇の世界では、俳優が役に深く潜るほど自由を得るという現象が起きる。ただしそれが起きるためには、並外れた技術と勇気を伴った想像力を持つ俳優、芯がきちんと書かれつつ余白のある役が必要で、両者の邂逅はめったにない。「THEBEE」JapaneseVersionジャパンツアーチケット情報野田秀樹が俳優としてどっぷり役にハマり、役の輪郭線をぐいぐいと押し広げている姿を久々に観た。『THE BEE』のジャパニーズ・バージョンでのことだ。野田が演じるのは、脱獄犯・小古呂(おごろ)に妻子を人質に取られ、自宅に籠城されたサラリーマン・井戸。平凡な一市民だった彼は、自分を類型的な被害者に仕立てようとするマスコミや、乱暴で権威主義の警察に抗い、被害者から加害者へと変容していく。野田はこの作品の作・演出家であり(脚本は共作)、イングリッシュ・バージョンで小古呂の妻を演じており、また『THE BEE』自体が2006年以来上演を重ねてきたから、この作品に対する筋肉が充分に温まっているのは当然だが、それにしても、知的で優しい男が暴力に目覚め、自分を正当化して残虐になっていく一連の演技には息を飲んだ。小柄な野田の体は、井戸の内側に生じた暴力性が化け物のように大きく、しかし静かに膨らんでいく過程を、はっきりと刻む。井戸が人質に取る小古呂の妻を演じる宮沢りえがまた凄い。ストリッパーをしながら子供を育てている“女”と“母”の事情が生々しく入り混じる。集中力がすさまじく、舞台上の音や動きに敏感に反応するから、彼女が動くと、観客は否がおうにも狭いアパートの一室に引きずり込まれ、事件の遭遇者となってしまう。ただのエロスではない、物語を推進し、会場を飲みこむエロスがあふれているのだ。百百山(どどやま)警部を演じる池田成志は、前半に強い存在感を残すことで、終盤、権威もニュース性も失墜した警察の空虚感を際立たせる。その緩急は、シンプルに見えて繊細な“受け”の演技の積み重ねだ。コンドルズのリーダーである近藤良平は初演からの続投で、複数の役をこなすが、白眉はダンサーの本領が発揮される5歳の小古呂の息子役。儀式化する暴力の流れの中で生命力を失っていく儚さが、最小限の動きから伝わって来る。『THE BEE』は暴力を扱っているが、それがスキャンダラスなモチーフにならず、大きなテーマとして観客に伝わるのは、やはりこの4人の力が大きい。この役でなければ、この組み合わせでなければ生まれなかった俳優達の練度、緊張感、伝達力に出合えたことに、少し震えながら感謝した。公演は5月20日(日)まで東京・水天宮ピットにて上演される。その後、5月25日(金)から6月3日(日)まで大阪ビジネスパーク円形ホール、6月7日(木)・10日(日)に福岡・北九州芸術劇場、6月15日(金)から17日(日)まで長野・まつもと市民芸術館と各地を回る。なお、大阪公演はチケット発売中。取材・文:徳永京子(演劇ジャーナリスト)
2012年05月08日未曾有の大震災から1年。現在も続く復興状況の中、“鎮魂と復興協力への新たな思い”を舞台から届ける朗読プロジェクト、朗読『宮沢賢治が伝えること』が発表された。『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』で知られる、詩人で童話作家の宮沢賢治の言葉を、朗読劇として上演する。プロジェクトに賛同したのは総勢38名の“舞台人”。舞台で活躍している俳優、演出家、劇作家らが1公演に3名ずつ、ステージごとに様々な組み合わせで出演する。出演者は蒼井優、麻実れい、伊藤蘭、内山理名、大竹しのぶ、貫地谷しほり、木村佳乃、黒木メイサ、小池栄子、小泉今日子、小林聡美、白石加代子、鈴木杏、鈴木京香、戸田恵子、広末涼子、宮沢りえ、本谷有希子、井上芳雄、浦井健治、江口洋介、風間杜夫、篠井英介、笑福亭鶴瓶、鈴木浩介、高橋克実、段田安則、堤真一、中川晃教、長塚圭史、野村萬斎、平幹二朗、星野源、松尾スズキ、松坂桃李、三谷幸喜、八嶋智人、山本耕史(男女別・50音順)。演出は栗山民也が務める。日本の演劇界を代表する錚々たるメンバーが顔を揃え、宮沢賢治の言葉の力をエネルギーに、舞台から被災地へ思いを届ける。公演は東京・世田谷パブリックシアターにて5月9日(水)から6月3日(日)まで開催。チケットは4月7日(土)より一般発売開始。キャストの組み合わせ・出演日詳細は、シス・カンパニーのホームページ(で追って発表される。なお、公演の収益の一部を東日本の被災地へ義援金として寄付する。
2012年03月13日本年1月5日より、NY、ロンドン、香港を巡る『THE BEE』ワールドツアーを行ってきた野田秀樹がついに帰国。2月24日(金)から東京・水天宮ピットにて行われる〈English Version〉〈Japanese Version〉の連続上演を前に、2月22日、都内にて両バージョンのキャスト6名と共に記者発表会を開いた。『THE BEE』公演情報『THE BEE』とは、同時多発テロに衝撃を受けた野田が、筒井康隆の短編小説『毟(むし)りあい』を題材に創作した舞台(共同脚本:コリン・ティーバン)。妻子を誘拐されたサラリーマンが、自らも犯人の妻子を人質にとり、犯人との心理戦を繰り広げるという衝撃作だ。2006年にロンドンで初演され、翌年にはロンドンバージョンと日本バージョンを東京で上演。“報復の連鎖”という本作のテーマと、現実の世界情勢とがリンクし、大きなセンセーションを巻き起こした。この度のワールドツアーを実現させたのは、「9.11事件から10年後のニューヨークで『THE BEE』を上演したい」という野田の強い思い。現地では高い評価を受け、野田は「この芝居が持っている、世界共通で抱えている問題に対し、興味を持ってもらえたことは大きな手ごたえ」とワールドツアーを振り返った。そして凱旋公演となる〈English~〉でサラリーマン・井戸役を演じるのは、英国の実力派女優キャサリン・ハンター。すでに野田作品には欠かせない存在であり、野田との舞台づくりを「私のキャリアにおけるハイライト」とまで言い切る。そして〈Japanese~〉で井戸に監禁される犯人の妻役を演じるのは、宮沢りえ。「野田さんを信じているので、何も不安はありません。この作品から自分の想像を超えるような自分に出会いたい」と、本作にかける熱い思いを語った。ほかに〈English~〉にはグリン・プリチャードとマルチェロ・マーニが、〈Japanese~〉には池田成志とコンドルズの近藤良平が参加。野田は、両バージョンに異なる役柄で出演する。また〈Japanese~〉はNODA・MAP番外公演として、国内ツアーも実施。東京のあと、大阪、北九州、松本、静岡の計5か所を巡る。NODA・MAPとしては初の試みであり、「自分が見失っていることというのは、必ず(地方など)そういったところで発見できるもの。だから今回のような企画をやれることは非常に幸せ」と、野田自身20年ぶりとなるツアーに大きな期待を寄せていた。取材・野上瑠美子ジャパンツアーのチケットは2月25日(土)10:00より一般発売する。なお、チケットぴあでは東京公演と大阪公演の先行抽選の申し込みを2月23日(木)11:00まで受付。
2012年02月22日2011年秋に渋谷の中心地109隣のザ・プライムビル6階に新しく誕生した劇場「CBGK シブゲキ!!」。この劇場発の新しい企画としてリーディングドラマ『Re:』(アールイー)が3月に上演される。男優と女優がメールを読み上げるスタイルで、日本の劇作家によるオリジナルの新作書き下ろしとなる。リーディングドラマ『Re:』(アールイー)チケット情報この企画の第1弾となるキャストが発表された。藤木直人×ベッキー、竹中直人×中越典子、古田新太×宮沢りえ、生瀬勝久×仲間由紀恵という、日本の芸能界の第一線で活躍するトップ俳優たちが集結した。作・演出を担当するのは京都を拠点に活動している劇団MONO主宰の土田英生。劇団以外の外部公演の作・演出のほか、テレビドラマ『おかしなふたり』や『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』など、テレビや映画の脚本も手掛けている実力派だ。物語は1通の間違いメールから始まる。会社員、堂山参太郎はある日、心当たりのない女性から身に覚えのない強い抗議のメールを受け取る。それは取引先の女性社員、片山夏希からで、その後仕事を通じて知り合うふたりは、この最初の間違いメールをきっかけに交流を深めていく。長い期間を通して行き来したメールは、それぞれの人生の転機を語り、紆余曲折の物語が綴られていく大人の男女のドラマだ。公演は同劇場にて3月20日(火・祝)から25日(日)まで開催される。チケットは3月3日(土)10:00より発売開始。客席数242席のコンパクトなサイズの劇場で、各組1日だけの出演なので貴重なステージになりそうだ。『Re:』(アールイー)3月20日(火・祝)藤木直人×ベッキー3月22日(木)竹中直人×中越典子3月24日(土)古田新太×宮沢りえ3月25日(日)生瀬勝久×仲間由紀恵
2012年02月09日絶世の美女と合コンしたい!昨年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』では、上野樹里さん、宮沢りえさん、水川あさみさん、鈴木保奈美さんなど豪華女優陣たちの競演が話題になりました。実際のお姫さまたちもあんなにきれいだったのでしょうか。今回は、合コンしてみたいと思う戦国時代のお姫さまたちを男性242名に聞きました。>>女性編も見るQ.合コンしてみたいと思う戦国のお姫さまを教えてください(複数回答)1位市(浅井長政の妻)28.1%2位淀殿(茶々)16.1%3位まつ(前田利家の妻)15.7%4位江(市の娘)14.5%5位北政所(ねね)12.8%■市(浅井長政の妻)……・「絶世の美人だと聞いているから。お茶会のような上品な合コンになりそう」(27歳/運輸・倉庫/技術職)・「きれいな人だと思うので、合コンしてみたい」(36歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「どれほどきれいな人なのか見てみたい。きっとうっとり見とれてしまう合コンになると思います」(25歳/そのほか)・「信長の妹と信長の話をしてみたい」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「美人だったと評判なので。でも、緊張してしまって、あまり盛り上がらないかもしれません」(31歳/電機/営業職)■淀殿(茶々)……・「映画『GOEMON』で茶々を演じた広末涼子のイメージがあるから。上品なお茶会になりそう」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「美女だったらしいから。でも気位が高そうなので、多分すぐに淀殿は帰ってしまうと思う」(27歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「とても豪華な合コンになりそう」(37歳/建設・土木/技術職)■まつ(前田利家の妻)……・「気配り上手だと思う。和やかな合コンになりそう」(29歳/医療・福祉/専門職)・「夫をうまく出世させた経験談を聞きたい」(27歳/学校・教育関連)・「男の話に注意深く耳を傾けてくれそう」(22歳/商社・卸/営業職)■江(市の娘)……・「大河ドラマで話題の人物だから。これまでの人生を聞いて、こちらが彼女を慰めてあげる合コンになりそう」(30歳/学校・教育関連/専門職)・「積極的に引っぱっていってくれそう」(26歳/運輸・倉庫)・「何となくすてきだなぁと大河ドラマを見て思った」(28歳/学校・教育関連/専門職)■北政所(ねね)……・「頭がよくて楽しい合コンになりそう」(38歳/通信/営業職)・「性格がしっかりしていそうだから。会話がよく続く」(36歳/医療・福祉/事務系専門職)・「盛り上がりそう」(29歳/電機/営業職)総評昨年のNHK大河ドラマの影響もあったのでしょうか、『江~姫たちの戦国~』の主要キャラクター3名がランクインしました。中でもトップに立ったのは、織田信長の妹で戦国随一の美女とうたわれ、浅井長政に嫁いだ「市」でした。本当に美人なのか、その真偽を確かめたいという声が多数寄せられました。また、信長の話を聞いてみたいという声もありました。市の3人の娘のうち、「淀殿(茶々)」が2位に、「江」が4位にランクイン。二人とも母の美貌を受け継いだとされるだけあって、男性の期待は高いようです。淀殿は、映画では広末涼子さん、テレビドラマでは永作博美さん、深田恭子さんなどの美人女優が演じており、美人なお姫さまというイメージはしっかり定着しているようです。また、今回のアンケート結果では戦国時代のお姫さまは気が強い、気高いというイメージを持つ男性が多く、「盛り上がらないかもしれない」という声もありました。21世紀の男性にとって、戦国を生き抜く武将を支えたお姫様は自分では扱いきれないと心配になるのかもしれませんね。(文・ペンダコ)調査時期:2011年11月9日~11月20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性242名(その他と回答した129人を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】最も好きな戦国武将【ランキング男性編】どんな顔か見てみたい戦国武将【ランキング男性編】タイムマシーンを使って目の当たりにしたい歴史的瞬間完全版(画像などあり)を見る
2012年01月28日1月5日、東京・シアターコクーンで唐十郎作・蜷川幸雄演出の舞台『下谷万年町物語』の公開舞台稽古が行われ、出演の宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘、唐、蜷川が囲み取材に応じた。「下谷万年町」チケット情報蜷川は「わくわくします。今のところものすごく良くて、僕は泣きそうになりながら見てます」と宮沢、藤原、西島の芝居を絶賛。蜷川演出は初めてとなる宮沢、今回は演じる役も初の男装の麗人役。「エネルギーを必要とするとても魅力的な役です。稽古場で愛のあるゲキをいただいたのでそれを生気にしていきたい」と、蜷川への信頼をよせている様子で語った。また、稽古場での蜷川について、記者から何か飛んでくるハプニングはあったかと問われると「壁とか?」と笑わせながらも「ずっと稽古場で一緒にいると、そこには愛がまみれていると気づきました。とても気持ちよかったです」と話していた。唐戯曲は『唐版・滝の白糸』(2000年)で体験済みの藤原は「唐さんとの共演とは初めて。水の中に飛び込み、駆け回って空気を盛り上げていく役ですが、このメンバーがいるからこそ落ち着いて初日を迎えられと思います。不安もありますが、興奮してます」と気合い充分の様子。宮沢と同じく蜷川演出初の西島は「語り部の立ち位置などもありますので、いろんな形で観ているお客さんに伝えて(舞台の)中の世界を楽しみたいと思います」と抱負を語った。作者である唐十郎が幼年期を過ごした下谷万年町を舞台にした本作。本水を使った巨大な池、舞台を覆う長屋のセット、そして膨大な出演者の数。シアターコクーンの改修後、再オープンする記念すべき第1作となるが、蜷川は「久方ぶりに劇場を汚す喜びに溢れています。今後こういう芝居は20、30年は誰もやれないんじゃないかというくらい派手で楽しくて真剣で、劇場が汚れます(笑)。前方の席の人は合羽を持ってきてください。水と血が飛びます」と思う存分演出した満足感が伺えた。過剰ともいえるエネルギーに満ちた舞台の開幕を前に宮沢は「緊張感と興奮が体中をみなぎっています。観に来たお客さんにもものすごいもの観ちゃったという記憶を焼き付けて欲しい。あの舞台を観たんだよと自慢できるような芝居になれたらいいなと思います。この芝居が成功すればあとは怖いものはない」と意欲をみせた。公演は同劇場にて1月6日(金)から2月12日(日)まで上演。チケットは発売中。
2012年01月06日唐十郎の傑作戯曲を蜷川幸雄が演出する舞台『下谷万年町物語』の製作発表会見が11月19日、都内で行われた。会見には唐、蜷川と共に出演者の宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘が登壇した。「下谷万年町物語」チケット情報この作品は1981年、西武劇場(現・パルコ劇場)にて初演され、唐十郎が幼年期を過ごした<下谷万年町>を舞台に描いた幻想的な超大作。膨大な出演者数と本水を使った大きな池や、舞台を覆う長屋のセットで当時話題となり、その後再演は実現不可能と言われてきた。それから31年後の2012年に、東京・Bunkamuraシアターコクーンのリニューアル・オープン公演として上演される。会見で蜷川は「何度か再演しようかと思っていた。今回、夢のようにいいキャストが揃ったのでじゃあやろうと。傑作間違いない」と出席した3人への期待も込めてコメント。蜷川組に初参加となる宮沢は「念願だった蜷川さんの演出で自分が舞台に立つのが夢のようです。プレッシャーの大きい役ですが、他の女優さんがやっていたらきっと悔しくなるだろうと思って」と本音を漏らし、稽古については「どうせなら檄を飛ばしていただきたい。なんなら灰皿飛んで来い」と気合いも充分。反対に蜷川は「何で俺以外の演出家とやってばっかりいるんだよ」と思っていたそうだが、(宮沢が)オファーを受けると聞いて「わー」と喜んだことを明かした。同じく初参加の西島は「蜷川さんからお話をいただけるなんて思ってもいなかったので、今も手が震えるほど緊張しています。最近は靴をいっぱい投げると聞いているので(靴が)なくなるくらいいっぱい投げて欲しい」と意欲を見せた。蜷川組常連の藤原は「最近は椅子も飛んできますからね。殺されるんじゃないかと」と笑いを誘いつつ「今まで自分が体験した事のない世界を体感させてくれる蜷川さんの稽古場で、厳しいことを言われながらもいろいろ発見したい」と蜷川への信頼を寄せていた。公演は同劇場にて1月6日(金)から2月12日(日)まで上演。指定席のチケットは発売中。11月27日(日)午前10時より中2階立見券を発売。
2011年11月21日9月公開の映画『のぼうの城』において、鈴木保奈美が榮倉奈々演じるヒロインの母親の役で11年ぶりの映画出演を果たしていることが明らかになった。秀吉の天下統一の総仕上げとなる小田原征伐において、武州の忍城(おしじょう)が、石田三成率いる2万の大軍にわずか500人で対抗し、見事、城を守りぬいたという史実を描く本作。勇も智もないながらに不思議な魅力で領民から慕われる“のぼうさま”をはじめ、個性的なキャラクターが数多く登場するが、野村萬斎に佐藤浩市、山口智充に成宮寛貴、榮倉奈々、さらには山田孝之、上地雄輔など超豪華キャストが集結し、壮大なスケールで戦国絵巻が展開される。鈴木さんが偶然、小説「のぼうの城」(小学館刊)を手に取り、他の歴史小説とは一線を画したオリジナリティあふれる世界観に共感したことで、2000年公開の『いちげんさん』以来11年ぶりとなる映画出演が実現した。1月より放送中のNHK大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国」では織田信長(豊川悦司)の妹にして、茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)、江(上野樹里)の“浅井三姉妹”の母親である“市”を演じている鈴木さん。乱世に翻弄されながらも強く生きる母親役で存在感を見せつけているが、同じく戦国時代を舞台にした本作で演じるのは、忍城の当主・成田氏長の妻・珠(たま)。昨年秋に行われた撮影では、眉毛を消した“麻呂”風の特殊メイクにも初挑戦し、美しさと“狂気”を感じさせる珠を外見、内面共に見事に体現した。犬童一心&樋口真嗣両監督は「『乱』の原田美恵子、『蜘蛛巣城』の山田五十鈴のように、現代とかけ離れた時代の女性をリアルに体現できる気品を持ち合わせている」と鈴木さんを絶賛している。鈴木さんからは「原作の大ファンでしたので、映像の片隅にでも参加することができて嬉しく思っています。壮大な水攻めシーン、賢くもしたたかな百姓たちとユニークな武士の掛け合いといった、原作の魅力がどのように映像化されているのか、愛読者のひとりとして完成が本当に楽しみです」というコメントが到着。「江」の市とは生い立ちや境遇は違えど、美しく、そして強い母という点で共通する珠ををどのように演じているのか?榮倉さん演じる甲斐姫との“母娘”関係にも注目が集まりそう。『のぼうの城』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年9月17日より東宝系にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ■関連記事:成宮寛貴インタビュー「セリフなしでちゃんと愛してるって表現した」究極の純愛豪華9人!『のぼうの城』対照的な2種類のポスターが解禁水攻めを暗示?山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!
2011年02月17日