深夜、抱っこをしても子どもがなかなか寝付いてくれない……という経験をしたことありませんか? 生後4カ月になるわが家の息子も、抱っこが生まれたときからだーい好き! でも、ずっと抱っこをしながら寝かしつけるのは大変です。そんなときに、私を救ってくれたバランスボールの寝かしつけについてご紹介します。 抱っこのしすぎで腰が崩壊寸前抱っこが大好きな息子は、昼夜問わず抱っこじゃないと寝てくれず、1時間以上抱っこをするなんてザラ。しかも縦揺れが気持ちいいらしく、抱っこをしながらスクワットを要求してきます。夜は長時間のスクワットで夫婦共々、腰を痛めてしまいました。 そんなとき、産後ケアで訪問してくれた保健師さんにすすめられたのが、“バランスボール”でした。私たち夫婦の腰も限界に達しており、藁にもすがる思いでバランスボールをネットで注文しました。 バランスボールで人生変わった!バランスボールが届いた日に早速試すと、いつも長時間立ちながらユラユラしても寝ない息子が、ものの10分程度で寝息を立てているではありませんか! その日からバランスボールなしでは生きていけない生活に変わりました。 時々、眠くないけれど抱っこをしてほしそうなときには、テレビを見ながらバランボールに乗って抱っこ。気張らずにテレビなどを見ながら揺らすぐらいが、息子も逆に落ち着くようでした。 長く使えるマストアイテムバランスボールを使用する際には、周りに障害物がないスペースを確保してください。ママが体勢を崩すと危ないので、しっかり子どもを支えながら自分の姿勢を維持することも大切です。子どもの首がすわっていない時期は、さらにしっかり支える必要があります。 わが家では、生後4カ月を過ぎた今でもバランスボールは欠かせません。産後の体操にも使えるので、本当に買ってよかったと思っています。 もしバランスボールがなかったら……と思うと、毎日全身疲労で育児が嫌になっていたかもしれません。抱っこで疲れ切っている方にバランスボールは本当に救世主です! 決して高価なものはないので、一度は試してみる価値はあると思います。著者:笹塚みおな子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、バランスボールを使用する際は転倒しないようにくれぐれもご注意ください。
2019年05月02日夜の寝かしつけも大変ですが、子どもがなかなかお昼寝してくれないのも困りますよね。 私は「お昼寝してる間にごはんの下ごしらえをしたいのに!」などとイライラしてしまうことが多かったです。 試行錯誤の末にたどり着いた「わが家流お昼寝寝かしつけ術」をご紹介します。 1日のスケジュールを固定1歳半くらいから、体力がついたのか、午前中しっかり遊ばせたつもりでも、なかなかお昼寝してくれないことが増えてきた娘。 育児本や保育園での過ごし方を参考に、まずは「1日のスケジュールを固定する」ことから始めました。 午前中は外遊び、11:30ごろにお昼ごはん、お昼寝、午後からは買い物や室内遊び、というようにスケジュールを決め、それをできるだけ崩さないようにしました。 もちろんイベントへ参加する日、遠方へお出かけする日、おじいちゃん・おばあちゃんが遊びに来る日など、スケジュール通りにできない日もありましたが、それ以外の日はスケジュールを守って、「お昼ごはんを食べたらお昼寝」という習慣づけをしました。 ちなみに、雨や猛暑で外遊びができないときには、お風呂での水遊びや、室内でソファを使ってトンネル遊びをして体を動かしていました。 おんぶひもが大活躍!習慣づけでお昼ごはん後に寝てくれるようにはなったのですが、ダラダラと寝かしつけに時間がかかることも多々ありました。 そんなときに活躍したのがおんぶひも! お昼ごはん後に娘をおんぶしながら洗い物していると、スーッと寝てくれるんです。 おんぶでピトッとくっついているのが、安心するのかもしれませんね。 私じゃなくて夫がおんぶした場合でも、スムーズに寝てくれました。 ベビーカーでお散歩♪15分くらいおんぶしても寝ないときには、最終手段としてベビーカーでのお散歩をしていました。 家の周辺をグルグル歩き回って、ゴトゴト揺れているうちに気持ちよくなって寝てしまうというパターンでした。寒いときでも寝てくれましたよ。 たまにベビーカーでも寝ないことがありましたが、その場合はもう寝かしつけを断念。「夜は早く寝るだろう」と、気持ちを切り替えてあきらめていました。「車でドライブすると寝る」というのもよく聞きますが、娘の場合はバックで駐車するときの「ピ、ピ、ピ」という音で結局起きてしまうので使えませんでした。 1日の過ごし方を固定する、おんぶひも、ベビーカーの3つで、ずいぶん寝かしつけのストレスが減りました。 著者:矢野あい子2歳の女の子、0歳の男の子の母。子どもは2人とも体外受精で授かる。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月30日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、3つのプチ時間でストレスが解消され、気持ちがラクになったというママの体験談です。 初めての子育てで毎日子どもとべったり過ごしていると、自分だけの時間がまったくなく、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていました。子どものことは無条件にかわいいと思いながらも、どうしてもイライラしてしまうことがありました。私の育児をラクにしたのは、自分のためのプチ時間を持つことでした。どんなことをおこなったか、その内容をお伝えします。 その1.ひとりお風呂タイム子どもが生まれてから、ひとりでゆっくりお風呂に入る時間がありませんでした。そこで、夫に子どもを見てもらってひとりでお風呂に入る時間を設けてみたのですが、これがとても良かったのです! 週に1度のたった20分くらいの時間ですが、自分のためだけに使えるお風呂タイムはとてもリラックスでき、リフレッシュにもなります。 子どもが1歳を過ぎたころには、一緒に入ってもある程度ゆっくりお風呂タイムを満喫できるようになりました。しかし、ひとりお風呂タイムはその後もずっと続けさせてもらっています。 その2.ひとり趣味タイム私のひとり趣味タイムは、読書です。子どもが寝ている時間はとても貴重で、今のうちに家事を済ませておかなくては!と思っていましたが、そのうちの数分~十数分を自分の趣味にあてると、驚くほど充実した1日になることがわかりました。 じっくり読書するのもいいですが、短い時間に少しずつ読んでいくのもメリハリがあってなかなかいいものです。1カ月で文庫本1冊を目標に、無理せず気楽に楽しんでいます。 その3.自宅で“ながらカラオケ”わが家の場合、誰かに子どもを預けてひとりで外出できない状況だったため、出産前までのストレス発散法だったカラオケにもずいぶん行けていませんでした。そこでやってみたのが、スマホアプリを使って自宅で“ながらカラオケ”をすることです。 カラオケ屋さんほど大きな声を出すことはできませんが、抱っこで子どもを寝かしつけながら子守歌代わりに歌ってみたり、家事をしながら歌ってみたり、採点もできて大満足! 予想以上にストレス発散になりました。 子どもとの時間はかけがえのないものですが、自分の時間が持てなかったことで知らず知らずのうちに心に余裕がなくなっていました。ほんの少しですが、自分のための時間があること、自分の心を穏やかにできる時間があることは、子育てするうえでも大切なんだということに気付きました。著者:長濱 ともこ一女の母。妊娠・出産を機に保育や児童教育を勉強。現在第二子妊娠に向けて妊活中。育児や子どもの成長、二人目妊活に関する体験談を執筆中。
2019年04月29日4月14日、アメリカのベビー用品大手のフィッシャープライス社が販売するベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」をリコールするというニュースが日本でも流れました。 フィッシャープライス社のベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」って?フィッシャープライス社は1930年にアメリカで誕生し、乳幼児玩具部門では世界No.1の売り上げ、シェアを誇るといわれている会社です。 フィッシャープライス社の製品である「ロックンプレイスリーパー」は簡易的なベビーベッドのような製品で、赤ちゃんを寝かせるとゆらゆら揺れる機能があるそうです。組み立てが簡単で折りたたむこともでき、赤ちゃんを寝かせるシートも洗濯機で洗濯も可能などの特徴があり、日本でもネット通販などで流通していたようです。 リコールの原因は?米国消費者製品安全委員会(CPSC)によると、「ロックンプレイスリーパー」に寝ていた幼児が寝返りを打った際に事故が起き、2009年の発売以降、30人を超える幼児が死亡しているということです。そのため、フィッシャープライス社は4月12日に「ロックンプレイスリーパー」のリコールを発表しました。 フィッシャープライス社の発表を受け、日本でもリコールの報道がなされたほか、消費者庁や経済産業省で「ロックンプレイスリーパー」が手元にある人は直ちに使用を中止するよう、注意喚起をしています。 その使い方合ってる!?今回の死亡事故は、取扱説明書の使用方法に従わなかったことが原因にあるようです。「ロックンプレイスリーパー」の使用時期は、寝返りを打てるようになる前まで、また、使用する際には赤ちゃんを固定するベルトを使用することになっていたとのことです。 赤ちゃんが寝返りできるようになる時期の目安は、生後5〜6カ月ですから、明らかに「ロックンプレイスリーパー」の使用時期(寝返りを打てるようになる前まで)から外れていたことがわかります。たとえ赤ちゃんが寝返りを打てたとしても、固定ベルトを使用していれば防げていたかもしれません。また、寝返りができる赤ちゃんが窒息のため死亡した要因には、「ロックンプレイスリーパー」の赤ちゃんを寝かせる部分の素材が柔らかく、ハンモックのようになっていたため、寝返りがえり(うつぶせから仰向けの状態に戻ること)ができなかった可能性も高かったのではないでしょうか? 今回の事故に限らず、本来の使用方法から逸脱したことで起きてしまった事故は少なくありません。赤ちゃんに使用するものだからこそ、対象年齢や使用方法をきちんと守って使わないといけませんね。 ベビー用品は使用期間が短いものもあり、おさがりでもらったりやフリマサイトから購入するという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その際に取扱説明書がない……というケースもあります。その際には必ず販売元のHPで製品の取扱いについて確認することや安全基準を満たしたマークが付いている製品を選ぶことが大切です。 【出典】・NHK NEWS WEB・経済産業省 ニュースリリース 改めて確認! 赤ちゃんを寝かせるときの注意点赤ちゃんが眠っているときは大人も一緒に寝ていたり、他のことをしていたりして、赤ちゃんから目が離れてしまうことが多くなります。そのため、寝返りや吐き戻しによる窒息、ベビーベッドからの転落などの事故に赤ちゃんが合うことも少なくありません。今一度ここで赤ちゃんを寝かせるときの注意点を確認してみましょう。 赤ちゃんの窒息を予防するために1)うつぶせに寝かせない乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝によってリスクが高まるという報告があります。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、、生後2カ月から6カ月に多く、稀に1歳以上で発症することがあるため、厚生労働省では医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、1歳までは仰向けに寝かせるよう勧告しています。赤ちゃんのうつぶせ寝を避けるために、寝返り防止専用のクッションを使用したり赤ちゃんの左右に分厚い布団を敷き、赤ちゃんを仰向けに固定しておくというというのも1つの方法です。 2)ふかふかの寝具は使わないふかふかの寝具だと赤ちゃんの顔が埋もれてしまうおそれがあります。敷き布団やマットレスは、アイロン台と同じ程度の硬さのもの使いましょう。掛け布団は子ども用の軽いものにしましょう。 3)赤ちゃんの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いてしまったりする物(枕、タオル、衣服、スタイ、 ぬいぐるみ、ひも状のものなど)は置かない小さい赤ちゃんは自分の顔にかかったものを払いのけることがまだできません。赤ちゃんの顔の周りに余計なものは置かないようにしましょう。また、掛け布団を顔の上まで掛けないように注意しましょう。 4)ベビーベッドとマットレスのすき間に注意赤ちゃんをベビーベッドに寝かせている場合、ベッドの柵とマットレスの間にすき間があいていると、すき間にちょうど顔がはさまって窒息してしまうことがあります。ベッドとマットレスのサイズはぴったり合っているものを選びましょう。 5)添い寝授乳をする際には、赤ちゃんを圧迫しないよう十分注意する赤ちゃんを寝かしつける際、添い寝授乳(添い乳)をおこなっているママもいらっしゃると思いますが、授乳しながらママもウトウトしてしまい、おっぱいやママの体で赤ちゃんを圧迫してしまうおそれもあります。赤ちゃんが寝入ったら必ずおっぱいを外すようにしましょう。 そのほか、赤ちゃんが転落してうつぶせになってしまう可能性もあります。大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵を常に上げておくようにしましょう。またソファでのお昼寝なども避けましょう。 【参考】ベビーカレンダー・赤ちゃんを寝かせるときの注意点・うつぶせ寝はいつごろから大丈夫?注意点とメリットデメリットについて 今回の「ロックンプレイスリーパー」のリコールの背景には、正しい使用期間や方法から逸脱したことによって死亡事故が起きていたということがありました。赤ちゃんの成長は目まぐるしく、昨日までできなかったことが急にできるようになることもあります。ちょっとした油断によって赤ちゃんが危険に晒されないように十分注意したいですね。
2019年04月18日生後5カ月になるまで、わが家では赤ちゃんを寝かせる時間についてあまり考えていませんでした。入浴は夫が仕事から帰ってくる時間に合わせていたので、寝かせる時間はバラバラ。遅いときには23時ごろになるときもありました。遅くまで起きていると赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあり、私たちにも疲れが……。これではダメだ! と思い、わが家で試みた生活習慣の改善について紹介します。 入浴や就寝の時間を決める まずは入浴時間、就寝時間を決め、19時半ごろに入浴、20時半には赤ちゃんを寝かせるようにしました。この流れを基本にして生活すると、なんとその時間になると赤ちゃんが眠たそうにしているではありませんか! 続けていくうちに、だんだんと生活リズムが身についてきたことを感じました。また、赤ちゃんを早く寝かせることにより、21時ごろからは自分たちの時間を持つことができ、気持ちにも余裕が持てるようになりました。 寝る前には絵本の読み聞かせ 入浴後の20時過ぎには、絵本の読み聞かせをして、親子のコミュニケーションの時間を設けました。なるべくゆったりとしたお話の絵本を選ぶのがポイント。安心して眠りについてほしいという思いから始めました。 また、入浴時間や就寝時間を決めたことと同様に、絵本の読み聞かせに関しても毎日繰り返すことによって、「絵本を読んだら眠る」という習慣が身についていったように感じました。 オルゴールを聴きながら授乳 絵本の読み聞かせのあとは、オルゴールを聴かせながら授乳するようにしています。わが家でいつも流しているCDは『森のオルゴール2〜ジブリ&ディズニー・コレクション』(Della)。ジブリやディズニーの有名な曲のバックに、森の自然音や鳥のさえずりなどが入っていて、リラックス効果抜群。 このCDを聴かせながら授乳すると、飲みながら自然と眠りにつくこともしばしば。赤ちゃんを寝かせながら大人も気持ちが落ち着く、そんな素敵な入眠儀式になりますよ。 毎日同じことを繰り返すことで、はじめは3時間おきに起きていたわが子もだんだんと続けて眠れるようになりました。わが子の成長をうれしく思うとともに、生活習慣の改善や入眠儀式を取り入れてみてよかったと感じています。著者:春野心花子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年04月15日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんを寝かしつけのために抱っこし、やっと寝たと思って布団におろすとすぐに起きて泣き、また抱っこをする。そんな経験があるママも多いはず。赤ちゃんの背中は、「スイッチがあるんじゃない?」と思うくらい敏感です。私の息子も生まれてから1カ月はセンサーが強く、私の腕枕がないと寝てくれない子でした。 どうして赤ちゃんには背中スイッチがあるの?どうして背中スイッチが発動するのか?その理由をその時に知っていれば、私の子育ては少しラクだったのになと思います。そこで、赤ちゃんに背中スイッチがあるいくつか原因をお伝えします。 モロー反射の影響生まれて数カ月の赤ちゃんには、モロー反射という生まれ持った反射があります。モロー反射は大きな音がしたときや上体が不意に傾いた時に手がパッと開く反射です。この反射は大昔に人間が木の上で生活してきた時、母親や木から落ちそうになった際にしがみつこうとした名残だと言われています。抱っこから降ろそうとするそのちょっとした振動でこのモロー反射が起きてしまうことがあるのです。 姿勢の変化新生児の赤ちゃんの手足を見ると、足はM型、腕はW型になっています。そして、背中はCの形をしています。この形の姿勢がこの時の赤ちゃんの安心できる姿勢。布団に寝たことで、安心できる姿勢ではなくなり起きてしまうことがあります。 ママの抱っこが安心ママの抱っこが安心という子がいます。ママの体温やにおい、声を聞くことで安心して寝ているのです。ママが離れることに気づいて起きてしまうこというがあります。 敏感な背中スイッチをOFFにする方法では、具体的にどうすれば背中スイッチのセンサーをOFFにすることができるでしょうか? ■頭から降ろす背中が急に伸びないように頭から順にゆっくりと床におろします。 ■ママの体ごと布団に寝かせる赤ちゃんを布団に寝かせるときに、ママの体と赤ちゃんをくっつけたまま布団に寝かせて布団におろしたら、そーっと手を引き抜き、ママの体も離していきます。 ■おくるみに包むおくるみに包んであげると赤ちゃんんは安心して寝てくれます。手足をおくるみやバスタオルで包んであげましょう。寝かしつけの抱っこの時からおくるみで抱っこし、寝たらおくるみのまま布団に寝かします。赤ちゃんが寝たらそのまま布団に寝かせます。布団に寝かせたらおくるみを少し緩めてもOKです。おくるみはきつく包みすぎないようにしましょう。 ■赤ちゃんの安心する体制で寝かせる前にも書きましたが新生児の赤ちゃんの脚はM、腕はW、背中はCの形。この姿勢を崩さず寝かせてあげると不安にならずに寝ます。ですので、敷布団の形を工夫してみましょう。以下の方法などがあります。 ・敷布団の頭と脚の高さをあげて背中をCになるように寝かせる・バスタオルを棒状にして円を作り、その中に赤ちゃんを寝かせる 背中スイッチはいつまでも続くものではありません。その子その子によって背中スイッチをOFFにするコツも違います。赤ちゃんの特徴にあったコツを見つけて、ストレス少なく乗り越えられるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年04月10日子どもの寝かしつけって、時間もかかるし家事はできないし、なかなか大変ですよね。パパに寝かしつけを頼もうにも、子どもがママを選んでしまうということも多く、そううまくはいきません。では、スムーズに寝かしつけをするには、どう夜を過ごすのが良いのでしょうか。1. ゆっくりお風呂に入るカラダが温まり、リラックスできるお風呂。1日の疲れをとるために入っていたのだとしても、お湯に浸かっているだけで体力は消耗しています。それは子どもも同じ。ゆっくりお風呂に浸かりカラダを温めることで、昼間遊んだ疲れを癒すとともに、体力をつかい、寝付きを良くするのですね。多少めんどうに感じていたとしても、子どもの寝付きを良くするためには湯船は欠かせないものなのです。2. 静かに遊ぶ気持ちを高ぶらせてしまうと眠りにつきにくくなってしまいます。そのため、夕食後は静かに遊ぶように誘導してあげましょう。絵本を読む、手遊びをする、お話をする…、そうしてあげることで、気持ちが落ち着きスッと眠れるようになるのです。とは言え、昼に大人しくしすぎて体力が余っているようなら思い切り遊ばせるというのも手。その場合、お風呂から上がって寝る1時間前ぐらいから落ち着かせるようにしてみましょう。子どもは、満足させることで良い眠りにつけるようになるのです。3. 毎日同じ行動をする子どもは生活のリズムが整うまで、毎日同じ時間に同じ行動をするのが良いと言えます。大人だって、毎日22時に寝ていれば、自然と22時に眠たくなりますよね。子どもにもそのリズムを植え付けるために、毎日20時になったら寝かしつけ、と決めてしまうのです。それを親が守っていれば、子どもは自然と20時になると眠くなり、毎日似たような時間に眠りについてくれるようになりますよ。いかがでしたか?子どもは眠るタイミングがズレると自分でどうやって眠るのかがわからなくなってしまうことがあります。そのため、親がある程度入眠の手助けをしてあげることが大切です。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
2019年03月29日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。「ここが変だよ!オトンの育児」というわけでうちのオトンの「変…変だよコレ。なんでなんだよオイ!」ってついつい突っ込みたくなる育児風景をご紹介するシリーズです!今回は寝かしつけ中にあった、オトンの変な所。詳しいことはブログでも何度か書いてきましたが、長男が産まれてから三男を妊娠するまでオトンだけ自分の部屋で一人で寝ていた我家。しかし、夜中のダブルギャン泣きや三男の授乳、その他もろもろの事を考えて三男妊娠を期に家族全員同じ部屋で寝ることに決まった。それから三男が産まれた現在、たったの四畳半の和室に5人の家族がキチキチになって寝ている。その配置がこうだ。長男次男は私が寝かし、三男をオトンが担当する役割だ。夜中誰か子どもが起きた場合近くにいる大人が対処することになっている。といいつつ母親って子どもが「ふにゃっ……」て言っただけでも起きちゃうんだよねー! なので夜中三男が起きると必然的に目を覚ます私。この日も、オトンの横で寝ている三男が夜中に泣きながら目を覚ました。三男寝かしつけ担当オトン。一体どうするのかじっと観察してみた。起きねえな。けっこう泣いてるんだけどな、気づかないのかしら。ヤキモキしながらもオトンが目を覚ますと信じてじっと我慢。その時……さすがに起きろ。三男がオカンのことに気づきこちらに近づいてきた。しかもオトンの顔面を乗り越えて。それでもいびきをかいて寝ていられるオトン、逆にすごい。家事も育児も何でもできちゃう男、けど夜中赤子が顔の上にのっても起きない。そんなオトンなのでした。
2019年03月18日赤ちゃんが生まれた喜びを噛みしめたのも束の間、なかなか寝ない赤ちゃんの寝かしつけ問題に直面しているママは少なくありません。そんなママにおすすめしたい寝かしつけ方法の一つが添い乳です。しかし、メリットもあればデメリットも耳にするのが添い乳。いつから初めていつまで続けていいのか悩みどころですよね。添い乳のおすすめの体勢とやめ方など、添い乳との上手な付き合い方をご紹介します。添い乳で過酷な出産~新生児~乳児育児を乗り切る帝王切開はもちろん、自然分娩であっても母体は深刻なダメージを受けます。しっかりと寝て回復に努めたいところですが、新生児や乳児期(生まれて一年くらい)は寝かしつけがスムーズにいかず、夜間の授乳もあるせいでなかなかまとまった睡眠がとれません。そんなママと赤ちゃんにとって、添い乳には大きなメリットが2つあります。1つは寝たままで授乳ができるという点。日中は一日中ずっと抱っこしたりあやしたりと、腕や腰が悲鳴を上げている、ママの体を休めることができます。2つ目はママの匂いや体温を感じられるため、赤ちゃん自身も安心して自然と眠りにつきやすくなるという点です。 添い乳を始める時期とやり方とは添い乳には、いつから始めてよくて、いつまでに終わらなければならないという明確な決まりはありません。産院によっては添い乳を推奨しているところもあり、生まれて間もない赤ちゃんでも添い乳をしているという場合もあるようです。添い乳を始める前にあると便利なグッズとママの服装添い乳は赤ちゃんとママが向かい合って寝る体勢になって行い、赤ちゃんが眠って乳首を離してくれるまで続きます。つまり、何分経てば寝る!というより、赤ちゃんもママも授乳をしたまま寝るスタイルになるのです。そのため、長時間横向きで寝ていてもしんどくない体勢を作ってくれるグッズは必要不可欠です。ママにとってあると便利なのは、枕、横向きになって寝ても脚に負担がかかりにくいよう膝の間に挟むクッション、体全体を支えるクッションなどがあげられます。赤ちゃんにとっては、最初のうちは背中を支えてくれるクッションや、同じ向きで寝やすい楕円形の赤ちゃん用枕があるといいでしょう。また、季節にもよりますが、ママは片方のおっぱいをさらけ出して寝ることになるので、添い乳がしやすい服装にも気を配るといいですね。例えば、肩紐があるブラトップのようなものであれば、片方だけ脱ぎ着しやすいサイズや形のものを用意しておきましょう。寒い季節であれば、ママの肩にかけられる、布団とは別の薄いブランケットのようなものがあると重宝します。添い乳をする時の体勢まず赤ちゃんと向い合せになって布団に横になりましょう。この時、ママの下側にあるおっぱいを赤ちゃんにくわえさせます。(ママの右側を下にして寝るなら右のおっぱい、左側を下にして寝るなら左のおっぱいになります)寝そべっている方の手を、赤ちゃんの頭の下や横に伸ばしておくと楽です。そのまま寝てしまう場合も考慮して、曲げたり負荷がかかるような位置に置くのはやめましょう。赤ちゃんはママのおっぱいを無理なくくわえられる、ママの脇の下あたりの位置に寝かせてあげましょう。赤ちゃんによっては枕やタオルを畳んだものを頭の下に敷いてあげた方が、頭が安定する場合もあります。添い乳をする時間と頻度前述したとおり、添い乳に明確な時間設定はありません。答えは赤ちゃんが自然に眠るまでなので、ママも赤ちゃんもそのまま寝入ってしまうケースがほとんどです。気を付ける点があるとすれば、ママのおっぱいを左右まんべんなく授乳させることです。右のおっぱいで授乳をしたら次の授乳は必ず左……と、しっかりカウントしておくと安心です。添い乳をする時の注意点体勢的にママも赤ちゃんも横向きで寝る形になりますが、眠りについたときには注意が必要です。ママが寝返りをして赤ちゃんに覆いかぶさってしまうようなことがあると危険なので、添い乳の間はできるだけ、完全に眠りについてしまわないようにするのがベストです。起きておくのが難しいようであれば、旦那さんや家族に起こしてもらえる状況を作っておくのも一つの手です。 添い乳しないと寝ない子になる?添い乳を一度してしまうと、「添い乳じゃないと寝ない子になる」という話を耳にします。しかし、添い乳をして横になったままスッと眠ってくれる赤ちゃんを見ていると、そんなデメリットも気にしてられないというママの気持ちも分かります。実際のところはどうなのでしょうか?添い乳以外の入眠儀式を見つけてあげよう添い乳しないと寝ない子になるというのは、添い乳が入眠儀式になってしまっている場合が大半です。そんな時は寝る前の行動を見直してみましょう。「お風呂に入って歯を磨き、絵本を持って布団に入ったら眠りにつく時間」「人形や手触りの良いブランケットを用意してあげる」など、赤ちゃんが『今から寝る時間なんだな』と分かるルーティーンを作ってあげたり、ママ以外に安心できるものを見つけてあげたりしてください。ママにも、添い乳さえしていれば泣いていても落ち着かせられる、寝かしつけができるという安心感があるので、しっかりと添い乳を活用しながら、他の入眠儀式を見つけてあげましょう。歯が生えはじめると虫歯のリスクが気になる添い乳に対するデメリットとしてよく聞くのが虫歯になりやすいという話です。しかし実際には、乳児で虫歯になっている子は、その子の歯質・体質や口内に虫歯菌がいるかどうか、母乳以外の飲食物(離乳食やジュースなど)が口内に残っているかなどが大きく関係しているようです。添い乳が虫歯の直接的な原因ではなくとも、、ここはしっかりとママが対策をしておきたいところですね。添い乳が終わった赤ちゃんの歯をガーゼで拭いてあげたり、人肌程度の温もりに調節したお湯を指にとって口の中をそっと拭ったりしてあげるだけでもいいのではないでしょうか。 添い乳はやめたいなと思った時がやめる時赤ちゃんとママの添い乳ですが、やめるタイミングはいつがいいのでしょうか?続けていい場合とそうでない場合があるようです。妊娠したら添い乳はすみやかにストップ基本的には、添い乳を存分に活用しながら赤ちゃんが自発的に眠れる方法を探っていく中で、自然と卒業を迎えられるのがベストです。ただし、次の子を妊娠したことが分かったら、その時点で早急にやめる必要があるようです。授乳中は、産後の子宮の収縮を助けたり母体をリラックスさせたりするホルモンが分泌されるほか、赤ちゃんもママとの幸せなスキンシップがはかれる最高の時間です。しかし、妊娠中のママにとって子宮の収縮は避けるべきです。後ろ髪をひかれる気持ちになるのも分かりますが、次の赤ちゃんを妊娠できるということは、赤ちゃんも確実に成長しているという証。赤ちゃんを信じてあげましょう。やめると決意したのであれば迷わない!添い乳をやめると決めたものの、いざ泣きわめく赤ちゃんを目の前にするとどうしてもおっぱいを差し出してしまいそうになります。しかし、そこはママがぐっと気持ちをこらえましょう。激しく泣けばママがおっぱいを出してくれると赤ちゃんが認識すると、負のループから抜け出せなくなります。ママの乳首に絆創膏を貼るなどの方法でいつもと違う見た目にして、赤ちゃんに見せてあげるのも効果があるようなので、試してみて下さい。 赤ちゃんとママがハッピーになれる添い乳を赤ちゃんにとってママは、大変大きな存在です。眠っている間も変わらずママを近くに感じていたいからこそ、赤ちゃんも添い乳が大好きになってしまうのでしょう。まずは、赤ちゃんとそれだけの信頼関係が築けているママ自身を褒めてあげましょう。無理して添い乳をやめなくても、いつまでもおっぱいを飲んでいる子どもはいません。しっかりと添い乳を活用しながら、ママの体やメンタル面の負担を減らしつつ、赤ちゃんが安心できる睡眠環境を整えていってあげましょう。 参考:大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座(小児歯科学教室)母乳が出るしくみ|母乳のはなし|和光堂わこちゃんカフェ
2019年02月26日添い寝、抱っこ、読み聞かせ…。寝かしつけはその子どもによって求めてくるものが違いますよね。しかし、子どもが寝たあとにもやることがたくさんある母親にとって、長い寝かしつけは正直キツい…。そんなあなたに、子どもがすんなり寝てくれるために行う、就寝3時間前の行動をそれぞれご紹介いたしましょう。就寝3時間前は…みんなでわいわい夜ご飯夜ご飯は家族で食べる人が多いですが、お父さんが仕事で帰って来るのが遅く、お母さんと2人で食べるという家庭もありますよね。しかし、お母さんは食事を出したり先に大きい物を洗いたかったりと大忙し。ゆっくり座って食事をするということはあまりないかもしれません。子どもはそんな状況にも慣れてしまいすが、心のどこかで「一緒に食べたい」という気持ちが募っていくのです。後のことを考えて、片付けをしながら料理をしたほうがラクだというのは重々承知ですが、食卓に食事が並んだら一旦片付けもやめて一緒にご飯を食べましょう。たったそれだけで、子どもの気持ちは満足するのです。就寝2時間前は…一緒にお風呂に入る夕食が済んだらお風呂の時間ですよね。お父さんと一緒に入る、お母さんと一緒に入るなど、そのときの気分によって変わることでしょう。誰とお風呂に入るかが決まったら、一緒に入って遊んであげてください。ただボーっと入り、頭を洗ってあげて体を洗ってあげて…そんな入浴タイムは、子どもにとって楽しくともなんともありません。 手ぬぐいでタコを作ったり、お風呂のおもちゃで一緒にはしゃいだり、子どもの話を聞いてあげたり…。お風呂の時間は、子どもと接する時間にしてあげるのです。就寝1時間前は…イチャイチャするお風呂から上がったら、なんでもいいのでとんかくイチャイチャしてあげましょう。バスタオルを持って追いかけまわす、パジャマを着替えるときにこちょばしてみる、特に用事はないのに急に抱っこしてみるなど、子どもがキャッキャ言えるようなことをしてあげます。普段、5分でも10分でも、100%子どもの時間を作れるという人はほとんどいません。 子どもが話かけていても、料理を作りながら、掃除をしながら、買い物をしながら…となってしまいますよね。そのため、お風呂上りの今の時間帯は、子どもと思い切り遊ぶ!とルールを決めてしまうのです。毎日その時間になれば遊んでくれると子どもも分かってきます。子どもは、精神的に満足するとスッと寝入りやすくなるのですよ。就寝30分前は…ゆっくりお話しする寝かしつけ直前は、あまり気持ちを高ぶらせてはいけません。今日あったこと、どんなことが楽しかったか、イヤなこともあったのか、ゆっくりとお話をする時間にしましょう。5分経ったら「目をつぶって話そう」とお願いしてみます。目をつぶると、脳が寝ようとするため、自然と眠たくなるようにできているのです。とは言え、子どもが元気だと素直に目をつぶってくれません。子どもが自分から目をつぶってくれるように、心を穏やかにしてあげましょう。そうすれば、寝かしつけの時間をグッと短縮することができますよ。いかがでしたか?寝かしつけを求める子どもは、心が安心することで眠ることができるのだといえます。自分の子どもが寝るときに何を求めているのか。腕枕が入眠の儀式であったとしても、寝る前の行動を一本化することによって、次はこれをすると脳が働いてくれるのです。寝かしつけの時間が短くなれば、それだけ自分の時間が増えますよね。ぜひ参考にして、試してみてくださいね。
2019年01月25日長女ムスメはおっぱい大好き赤ちゃんでした。寝かしつけも添い乳で、その影響なのか断乳後も寝かしつけはママ(私)の担当。眠くなるとパパではダメな時期が長かったです…。そんなムスメを、パパが寝かしつけようとしてくれたお話。とある平日の夜。ムスメをお風呂に入れてくれたパパがある提案をしてくれました。お風呂から出ると、パパもムスメもいない…。どうやらすでに二階の寝室に行ってくれた模様。パパが初めて寝かしつけにチャレンジしようとしてくれている!!一見静かな様子の寝室のドアに、忍び足で近づき、耳をすましてみると…?ムスメの、ママを求めるめちゃくちゃ可愛い甘えた声が!…伝わりましたでしょうか!? この可愛さ…(笑)必死で泣くのをこらえつつ、パパに慰められつつ、しくしくと忍び泣きながら私を呼んでくれているんです。頑張ってくれたパパにも、私を待ちわびているムスメにも申し訳ないけれど、この声がすっごく可愛くてニヤニヤが止まらない…。そして、その場で動画を撮影して録音してしまいました。(ママを許して)この動画、今でも宝物です♪
2018年12月25日こんにちは。4歳の双子と1歳の末っ子の三姉妹を育てている母、田仲ぱんだです。■とある冬の夜、寝かしつけ後に起こった事件これが、わが家の夫婦喧嘩史上、もっともくだらない「ヤカンの水入れたくない事件」です。思い返してもくだらない。ただ、ヤカンの水を入れるだけ。入れるだけなのに、私、それをやるのもイヤになってしまうぐらい、双子が寝るまでずっと育児に気を張っているのです。2歳の子どもは一瞬でも目を離すと、テーブルに乗ったり小さなものを口にいれたり。一緒にいる母親は気を抜けません。そんな2歳の子どもが、わが家は2人いたんです。休めるのは双子が寝たときだけ。それも子守歌を歌ったり、背中をトントンしたりして30分。長くて1時間かけてやっとこさ寝かせるのです。「あぁ~~やっと、終わった~~~~~~!!」ほっと気を抜いた途端、パパからの「ママ~」という声かけは、私の休息の時間をすべてぶち壊したのです。というか、パパ、あなたね。スマホいじってたでしょ。ゲームしてたでしょ。その間に水ぐらい入れてくれ~。たかが水を入れる。主婦の仕事はそういう、細かい、小さな仕事の積み重ねです。積み重なって積み重なって、終わらない。「やっと終わった~」というところに、新しい小さな仕事を持ってこられたら、そりゃあ怒っても当然…! って、私は思うのですが、いかがでしょうか。その後はヤカンに水をいれるのはパパの仕事になりました。私はまったくノータッチ。でも入ってないなと気づいたときには「パパ~! 入ってないよ!!」なぁ~んて言わずに、黙って入れます。それが優しさです(笑)。
2018年11月19日いつもの寝かしつけタイム。3歳児三男がうとうとしながら急に呟きました。『ぱんたろうってちってる?』いきなりどうしたんだろう、と思いながら『ううん。知らない。ぱんたろうって何?』と聞くと、突然…『ぱんたろう!! ぶれいもにょ!!』と叫びだした三男。母、困惑。(ん…無礼者?? どういうこと?? なんで急に江戸口調??)困惑する母をよそに、次は歌いだした三男。そして急に黙ったかと思ったら、『ぶれいもにょってちってる??』最後にそれだけ呟き、多くのなぞを残したまま眠ってしまった三男。そして、話の一部始終を聞かされ、耐えきれず爆笑しながら起きてしまった長男。気になりすぎるので翌朝聞いてみたんですが、まさかの『え? なんのこと?』っていう反応でした。事の真相は謎のままです。なんだったんだろう…ぱんたろうって…。
2018年11月14日こんにちは、ねここあんなです。我が家では息子が産まれてから、「寝かしつけは母親の役目 」というのが当たり前のように根付いていました。授乳できるのは私しかいないので私も理解しているし、この仕事だけは夫には難しいのだろうと思い任せることはありませんでした。ママの孤独な仕事「寝かしつけ」でも寝かしつけは暗い部屋でひたすら授乳、抱っこ、授乳、抱っこ…の繰り返しで孤独な仕事 です。日中の過ごし方によっては息子は覚醒してしまって、なかなか眠ってはくれません。そんな中、隣の部屋で夫がテレビを見て笑い声をあげているなんてことがあれば、息子は「まだ遊んでいたい!」と隣の部屋へ行きたがる んですよね。「もう少しで寝そうだったのに!」なんてことがよくあり、私も不満が募りました。私たちは、どうしたらもっと息子がスムーズに眠ってくれる か 考えてみました。隣の部屋でテレビを切ってみたのですが、電気がついていれば戸を開けてしまうんです。つまり息子は「お父さんは起きているなら僕も遊ぶ!」と考えているようなんですよね。夫婦でのチームプレーにしてみたら…そこで夫が「じゃあ、家族みんなで眠ることにすればいい んじゃないか」というシンプルな考えを提案してくれました。つまり息子の寝る時間にみんな寝床に着くということなんです。息子は、私たちも川の字で布団に並ぶのが嬉しそう でした。とはいえ、これは息子に「みんな眠る時間だよ」と教えるために始めたことなので、私たちは寝る気はありません。なので、この時間に授乳をしながら私たちはお話ししていました。この時、「今日何があった」とか「息子の成長について」や「今抱いている悩み」など、ゆっくり話すことができました。暗いから余計話すことだけに集中 でき、いつも以上に「息子への考え」を交換 することができました。そしてなんと!不思議なことにこの日、息子はいつもよりもかなり早めに眠りについたのでした!!!このボソボソと小さな声で話すというのが子守唄のような役割になっていたのかもしれません。一緒に取り組めたことで深まった、夫婦の絆深く眠ったことを確認してから、私たちはリビングに戻って「寝かしつけ成功の乾杯」をかわしました。寝かしつけに夫が参加してくれたことで、息子は早めに眠り、私はいつも以上に息子について夫婦で話すことができスッキリ☆さらには一緒に寝かしつけをしたという達成感から夫婦の絆を感じる ことができました♪いつも以上に夫は私へ気遣ってねぎらいの言葉をかけてくれました。毎日は難しくとも、たまにはこんなふうに「寝かしつけ時間」を「夫婦で話し合う時間 」に変えてみるのはどうでしょうか。親たちの話声は、子どもにとっては一番落ち着くのかもしれませんね。●ライター/ねここあんな
2018年10月12日断乳してからというもの、すっかり寝つきが悪くなったハル。こんな風にゴロゴロ転がるので、毎日キック、パンチ、頭突きの被害にあっています。この、ゴロゴロ入眠儀式の抑制に保育園の参観日で知った”アレ”が効果を発揮しました!定番中の定番の寝かしつけ方法ですが、赤ちゃんのころはほとんど効果がなく、すっかり忘れていました。保育園で毎日聞いているので、「オルゴールの音楽=寝る時間」というのが刷り込まれているんだなと驚きました。本当に保育園さまさまです…!入眠までゴロゴロするのは相変わらずですが、子供たちが寝てから仕事をすることが多々ある身なので、時間が短縮されたのはとても助かりました。
2018年10月03日早く寝かせたいけれど、子どもが元気すぎて、なかなか寝てくれない…。寝かしつけが大変で、ストレス溜まってるママも多いのでは?我が家も3人兄弟の寝かしつけは本当に大変!我が家の兄姉は寝る前に、ものすごくはしゃいでしまいます。日中保育園でお昼寝をしてきているため、早く寝かせたくても、どうしても寝る時間が10時を過ぎてしまうことも…。だからといって、毎日遅くまで起きてると成長にも悪影響だし…。なかなか寝てくれないと「早く寝かさなきゃ!」と寝かしつけも焦ってしまいますよね。秋は陽が昇ってから、落ちるまでの時間が四季の中で一番短いため、夜の時間が一番長いと言われています。秋の夜長は生活リズムを見直すチャンス!皆さんも一緒に見直してみませんか?子どもは何時に寝るのが理想なの?年齢によっても違うようですが、目安としては1歳までは11~13時間ぐらいの睡眠がベスト。1歳半~3歳は9時就寝、7時起床を目標とされていて、目標睡眠時間は約10時間と言われています。寝かしつけで苦労していたり、お昼寝が定まらず日中ぐずぐず続きで悩んでいるママはまず、昼間の子どもたちの様子をチェックしてみて。【ちゃんと寝られている? 子どものぐっすりチェック】◻︎朝、ぼ〜っと起きてくることが多い◻︎日中、ぐずって不機嫌なことが多い◻︎食欲がなく、朝ごはんはあまり食べない◻︎寝るのは21時以降である◻︎睡眠時間が10時間未満である目をこすって眠たそうにしてたり、ぐずりがちだったり、機嫌悪いのが目立つようであれば、もしかしたら睡眠不足かも?! 寝かしつけの方法ばかり実践しても、原因は昼間の生活やごはん、お風呂時間のタイミングにあるのかもしれません。睡眠時間が減るとどうなる?寝不足で寝起きが悪いと朝の食欲も落ちてしまいます。子どもにとって睡眠と食事はからだの成長には欠かせません。早く寝ると、成長ホルモンというからだにとても大切な成長の素がでてきます。からだの成長だけでなく、脳や心の成長、言葉の発達のためにも1~4歳の睡眠はとても重要だそう。起きる時間を決めよう!今日からすぐ早寝というのは難しいと思うので、まずは早起きから始めるのがおすすめ!とは言っても、これもなかなかできない…というお家は、まず、いつもより10分早起きすることから始めてみて。朝の光を浴びることで自然と体内時計が、リセットされて脳が目覚めてくれます。また、遅寝してしまった翌朝はかわいそうだからと、ゆっくり寝かせてしまうと生活リズムがどんどん狂ってしまいます。遅く寝てしまっても、早く起きる習慣をつけてあげましょうね。我が家のぐっすり睡眠術いろいろ我が家が日頃から気をつけている睡眠のとり方は、下記の通り。3兄弟、まだまだ小さな生後半年の赤ちゃんも含め、みんながぐっすり質の良い睡眠を取れるように、日頃から心がけています。朝の光を浴びる朝は、カーテンを起きる時間の30分前に開けて、朝の光を部屋に取り込みます。太陽の光を浴びて徐々に目を覚ましていくことですっきりのした目覚めに。朝ごはんで、目覚めのスイッチオン朝ごはんをきちんと食べることで内臓が動き、からだを動かすエネルギーになります。しっかり食べれなくても、おにぎりや果物など何かしら食べさせるようにしています。お風呂は寝る2時間前にお風呂に入った後、温まった身体の体温が下がることで自然と眠くなるそうなので、入浴後2時間後くらいが入眠できるベストな時間。7時ごろにお風呂に入るようにすると9時ごろには眠くなってくる、という計算をして、お風呂時間を逆算してみて。しかし、我が家はどうしても保育園後に公園で遊んで汗だくになり、帰ってすぐにお風呂が毎日のルーティン。睡眠2時間前のお風呂がなかなか難しいというお家は、夕食とお風呂の時間をなるべく定時にすると、眠りのリズムが一定になりやすいと思います。寝るときはママもリラックス眠りにつくときは、1日の楽しかったことを思い出したり、明日の楽しみを考えながら幸せな気分で眠りにつきたいもの。私もよくやってしまうのですが…、どうしても寝る前ってバタバタとしてしまうもの。なかなか寝なかったり、遊びに夢中だったりすると、ついつい叱ったり焦ったりしがちです。そうすると、ママの気持ちが子どもに反映して、興奮して余計に眠れなくなります。最近では、リラックスできる音楽をかけて、私もリラックスできるように心がけることに。子どもが遊んでいる束の間にマッサージしたり、ケアしたりして、隙間時間を自分のために有効活用しています♡ママは子どもが寝てから家事をしたり、自分時間を楽しみたかったりするので、寝かしつけ成功からの夜の時間って、とっても貴重。でも寝かしつけ時間にママ自身がリラックスすることで、子どものより良い睡眠にも繋がるのかなぁと。子どもと今日あったことを話したり、絵本を読んであげたりと、ゆったりした穏やかな時間を過ごすと、ママの心も休まるものですよ。寝つきを良くするのには、まずは早起き!秋の夜長に生活リズムを整えて、ママも子どももたくさん良い睡眠をとって元気に過ごしたいですね♡
2018年10月02日規則正しく生活させたいのに寝ない。明日は早いのに寝ない。寝ても1時間で起きる。23時を過ぎてるのに元気いっぱい…などなど、寝かしつけに苦戦しているママたちは多いのではないでしょうか。今回は、寝ないタイプの子どもを育てた先輩ママ3人に、寝かしつけの苦労と寝かせるコツを聞いてみました。寝つきの悪い子どもを持った先輩ママたちのあの手この手「昼寝は1時間で起こす」美雪さん(40代・2児の母)「かならず外遊びに連れて行き、思いっきり走らせる。雨の日は児童館に連れて行く。毎日外出して疲れさせる」久美さん(50代・3児の母)「寝ないとおばけになるよと怖がらせる」優子さん(40代・1児の母)「朝になったらトーマスの続きを観ようとお楽しみを話す」美雪さん「寝るのが早い人が勝ち!と競争させる」久美さん「お気に入りじゃない絵本をひたすらに読む」優子さん「朝6時に起こす」美雪さん「それでも代わる代わる子どもが起きて、4時間かかったときは疲れて泣いた(自分が)」久美さん最後の手段はあきらめる(笑)それでも寝ないときは?「あきらめて録画したドラマを観る。子どもは遊ばせておく」美雪さん「寝室に危険がないか確かめたうえで、自分だけ寝る」久美さん「夫に運転してもらい、後部座席で少し眠る。チャイルドシートの子どもも車に乗るとすぐ寝てしまう。家に着くと起きてしまうときは夫婦で笑ってしまった」優子さん「寝なくても元気ならいいかと思えたらイライラしなくなった。すると子どもも不思議とリラックスしたのかよく眠るようになった」美雪さんいかがでしたか?参考になったでしょうか。焦るほどイライラが加速して子どもに伝染。ますます寝ないという悪循環になりがちです。いっそのこと、寝ないのも子どもの個性と受け止めて、ダラダラ遊んでみたり、横になってテレビを観たりするのもいいかも知れませんよ。ゆるーく楽しむ余裕が持てたら“寝かしつけ勝利”なのではないでしょうか。PHOTO/Fotolia
2018年08月23日赤ちゃんのお世話で大変なことといえば、「寝かしつけ」。1歳4ヶ月を迎える息子も、まだまだ寝かしつけが必要です。最近は、わたし自身が慣れてきたことや、授乳の回数も減ってきて、ずいぶん楽になりました。今回は生まれたてから現在に至る、****お伝えしようと思います。生後すぐ~1ヶ月は、頻回授乳で常にうとうと…産まれてすぐは、数時間で起きて授乳してお腹いっぱいになったら寝る、というリズムが一般的。息子は産まれてすぐの時はお口が小さく、おっぱいも張りに張っていたため、うまく直飲みできませんでした。無理やり練習しても泣いてしまうだけだったので、どうしたものかと看護師さんと相談した結果、搾乳機で搾乳→哺乳瓶で授乳することに。退院後は夜間3時間おきの搾乳・授乳に加えて、使用後の哺乳瓶と搾乳機も自分で洗わないといけなかったため、今思うと本当に大変でした。哺乳瓶で母乳をあげてお腹いっぱいになってスヤスヤしてきたら、背中スイッチが発動しないようベビーベッドにそーっと置く、というパターン。夜中は本人も眠いのか、そこまで背中スイッチは発動しなかった気がします。しかし、生後2週間頃になると、夜中にギャン泣きして止まらなくなるときがたまにありました。授乳してもあやしてもなかなか寝ない!抱っこで1時間くらい廊下を行ったり来たりして、やっと寝てくれることが多かったです。息子の場合、魔の三週間目というジンクスが少し早くきたんだと思いますが、これは一週間程でおさまりました。まだまだ生まれたばかりの赤ちゃん。ママも産後、慣れない授乳や寝かしつけに気持ちが高揚していて、なかなか落ち着かない時期です。ど〜うしても赤ちゃんが寝ない時に試してほしいのがお雛巻き。おくるみでキュっと姿勢を固定するこの方法は、産院で習ったのですが生後3ヶ月頃までならかなり効果的でした。産院ではバスタオルを使っていましたが、自宅ではエイデンアンドアネイのおくるみを使用。大判なのでくるみやすいし、柔らかいところも寝心地良さそうで◎。生後1ヶ月からは、添い寝が増えて…生後1ヶ月を過ぎると、産まれたてと比べると体つきもずいぶんしっかりしてきた息子。ある日、おっぱいを直飲みさせてみようと試してみたら、グングン飲めている!ここで搾乳しての授乳は卒業になりました。このあたりから添い乳・添い寝で寝かしつけることが増え、生後2ヶ月過ぎた頃には完全にこの寝かしつけ方で大人ベッドで一緒に寝るようになりました。搾乳して哺乳瓶での授乳がなくなり、おっぱいを直に飲んでくれるようになると寝かしつけはすごく楽に。しかし、添い乳・添い寝の怖いところは窒息の可能性が高まるということ。そのことを常に頭において、鼻がおっぱいで潰れていないかを確認したり、大きなクッションなど圧迫されて動けなくなるようなものを周りから排除したり、自分が寝ないようにするなどの工夫をしていました。昼間のお昼寝は、電動スイングのゆらゆら&オルゴールサウンドでいつの間にか寝てしまうということもありました。リビングで息子の定位置だった電動スイングは、とっても重宝しました!家事をやりたいけれどグズっていてなかなかできない…という時は、まず電動スイングに寝かせてみるというパターンが定番でした。無茶な体勢で授乳からの寝てしまうことが増えた、生後3ヶ月電動スイングではなかなか寝なくなってくると、お昼寝もすべて添い乳・添い寝が定番に。生後半年頃になると、ベッドで仰向けになっていた私のもとに乗っかってきて、かなり無茶な体勢で授乳してそのまま寝てしまうこともありました。この頃にはだいぶ寝かしつけのコツもつかめるように。何より、眠くてグズっている時が分かるようになってきて、こちらもそれに合わせて授乳したり、行動したりして、少しだけ肩の荷が下りました。1歳前後で、ママじゃなくても自然と寝られるように!生後10ヶ月ほどから1歳4ヶ月の現在は、お昼寝は、その日の朝起きた時間や活動量によって1~2回で、2、3時間程しています。おっぱい大好きな息子は私といる時は必ず添い乳を要求してくるのですが、パパが膝の上に乗せて一緒にくつろいでいたりすると、そのまま寝ちゃうことがあるそう。おっぱいは、パパにはないものだって分かっているんですね。もちろん、保育園でもおっぱいや添い寝なしでしっかり寝ているそうです。おっぱいがなくても、きちんと寝られるんですね(笑)夜の寝かしつけは変わらず、2〜3度は起きるので、その都度添い乳で寝かしつけています。夜間断乳はいつ? 寝かしつけが楽になる?1歳を過ぎたときや、保育園生活を始めた頃は、「そろそろ夜間断乳をしないとかなぁ」などと考えたりすることも。しかしおっぱいを飲めるのは今だけだし、こんなに欲しがるならいいかな、と保留中。夜間おっぱいを飲まなくなると、通しで朝までぐっすり睡眠するようになる…という話もよく聞きます。わたし自身も育休を明けて仕事に復帰したので、夜はぐっすり寝たいなぁと思うこともあるのですが、まだまだ卒乳はできなさそう。あまりにおっぱいが好きで、食事中も2回は要求してくることもしょっちゅう。ママ友には3歳位までやめないかもねと言われました。いつか必ず卒業がきてしまうので、それまで仲良く楽しく授乳ライフを送りたいと思います。
2018年08月18日育児をするうえで避けては通れない寝かしつけについて、これまで3回にわたり、子どもの睡眠コンサルタント・愛波文さんにお話をうかがってきました。最終回となる今回は、ママの悩みにお答え! お子さんの保育園・幼稚園の入園、ママの仕事復帰などで生活が変わると、子どもがなかなか寝てくれなくなったというお悩みをよく聞きますね。そんな時に応用できる、スムーズな寝かしつけのヒントやコツを教えてもらいました。お話をうかがったのは…愛波 文(あいば あや)さん子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社)がある。 ・ホームページ(Sleeping Smart) ・オフィシャルブログ ・Instagram ・Twitter ■子どもが不眠? 生活が変化しても「トータル睡眠時間」は確保――例えば、子どもが保育園・幼稚園に入園し、ママも仕事復帰。そういった時の子どもの寝かしつけには、どんなアドバイスがありますか?愛波さん:ママが仕事に復帰すると、これまでのお子さん中心の生活から、仕事と育児の二本立ての生活に激変しますよね。ママはもちろん、お子さんの心境にも変化が出て当然。夜泣きなど、睡眠トラブルが出てもおかしくありません。もし現在、トラブルに悩まされているようでしたら、まずは、睡眠時間をしっかり確保することから始めてみましょう。――大抵の保育園では昼食後、お昼寝の時間がたっぷり設けられていますよね。愛波さん:そうですね。ですから、担任の先生にお子さんの普段のお昼寝状況を確認して、十分睡眠がとれていないようでしたら、帰宅後の就寝時間を早めるようにしましょう。復帰前と復帰後、昼寝の時間を含めた1日のトータル睡眠時間が同じになるのが理想です。週末もしっかりお昼寝の時間を設けましょうね。■お迎えが遅くなった時の奥の手「とりあえず、おにぎり」――お迎えが遅くなる場合はどうでしょう? 夕食の時間もずれ込み、就寝時間もその分、遅れてしまいそうですが…。愛波さん:子どもは疲れすぎると癇癪(かんしゃく)を起こしたり、寝ぐずりしたり、夜泣きにつながるケースがあります。例えば、お迎え時におにぎりやパンなどを用意して、帰宅途中にベビーカーなどで食べさせてしまうのもおすすめです。これなら子どもも空腹になりすぎず、機嫌も損ねません。帰宅後の夕食は具だくさんみそ汁などの簡単なものでフォローすれば、就寝時間を早めることができ、寝かしつけもスムーズにいくはずです。子どものリズムが整うまでと割り切って、最初のうちは適宜対応してください。お子さんも、徐々に保育園のリズムに慣れてくるはずです!――確かに、子どもが保育園に慣れるまでの数カ月と思えば、ママも乗り切れそうですね。愛波さん:そして特に大切なことは、ママ自身があせったり無理しすぎないこと。仕事復帰直後、ママも緊張するのは当然ですが、子どもはそんな気持ちをすぐ察知します。ママの心が不安定だと、子どももぐずることが多くなり、睡眠トラブルにつながることも。仕方のないことですが、できることならママも子どももご機嫌でいたいですよね。そのためにも、もしママ自身がイライラしていると感じたら、まずは深呼吸をして。心を落ち着かせてから、子どもに接しましょう。日中一緒にいられなかった分、帰宅後はギューっとハグをしてあげたり、「大好きだよ」と声をかけてあげて愛情表現をしてあげてください。私もワンオペ育児時代に痛い思いをしているので、ママたちの気持ちはよくわかります。ぜひとも無理をしないで。そしてママ自身もたっぷり睡眠をとって、心と体をしっかり休養させてあげてください! ■お昼寝や夕方のちょい寝…夜なかなか寝てくれない時はどうすれば?――「保育園で長時間お昼寝をしてくるため、逆に夜寝てくれなくて困る」という声をママたちからよく聞きます。愛波さん:アメリカの保育園では、年中〜年長さんクラスになるとお昼寝はなくなるのですが、日本の保育園はお兄さん、お姉さんでもお昼寝はあるんですね。私もよく相談を受けますが、これに関しては私も頭を抱えてしまいます…。対策としては、就寝までにたくさん体を動かすこと。保育園から寄り道をしながら帰ったり、帰宅後、家族でお相撲ごっこをしたり、適度な運動をすると、自然と眠気も生じてくるでしょう。――逆に、2〜3歳くらいのお子さんで、保育園ではまったく寝ず、帰宅したとたん、夕ごはんも食べずに寝てしまう子もいるようです。愛波さん:このケースに関しては、保育園のお迎えの帰路で寝かしつけをして、30〜40分くらい仮眠させてあげましょう。中途半端な時間に寝てしまうと、夜寝てくれないのでは? と心配になるママもいますが、以前お話したとおり、疲れすぎが寝ぐずりや夜泣きの原因になってきます。短時間の適度な睡眠は脳をリフレッシュするので、かえって夜の寝かしつけがスムーズになりますよ。ただし、3歳以降の場合、保育園の帰りに仮眠してしまうと、夜なかなか寝てくれなくなってしまうことがあります。その場合は、先でご紹介した“おにぎり作戦”を応用しましょう。保育園の帰路でおにぎりや軽食を与えて気をまぎらわし、帰宅後に具だくさんみそ汁でフォローし、早く就寝させるといいでしょう。■バナナや牛乳がおすすめ「睡眠と食べ物の関係」――ちなみに、子どもの睡眠にあまり良くない食べ物ってあるのでしょうか?愛波さん:アイスクリームやチョコレートなど、甘いものは消化に時間がかかるのでおすすめしません。揚げ物などの脂っこいおかずも、胃に負担がかかるのでなるべくなら避けたいところですね。逆に、バナナや牛乳などは良い睡眠をうながすので、おやつなどに最適。また、しらす干しや大豆製品、海藻類など、鉄分やマグネシウムを豊富に含む食材も、良い眠りにつながる食材といわれています(※)。こちらも意識してとりたいですね。――まだまだうかがいたいことはたくさんありますが、最後に一言。ママたちにメッセージをお願いします。愛波さん:日本のママたちは、本当に毎日頑張っていると思います。特に小さなお子さんをお持ちのママにとって、寝かしつけはひと苦労だと思いますが、ほかのママたちも同じ悩みを抱えています。あせらず、私の提案する改善法を実践してみてください。そして肩の力を抜いて、毎日をハッピーに過ごしてくださいね。愛波さんのお話はいかがでしたか? ママたちにとって、夜の寝かしつけは毎日が真剣勝負ですよね。子どもがぐっすり眠らないのには、ちゃんと原因や理由があります。わが子の寝かしつけについて、これまでひとりで頭を抱えていたママたちも、愛波さんのアドバイスにホッと心が軽くなったのではないでしょうか。ぜひ日々の寝かしつけに取り入れてみてください!参考図書: 『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』 (講談社)愛波 文著/西野精治監修 1,200円(税別) これまで経験値でしか語られてこなかった赤ちゃんの睡眠対策。日本人で初めて子どもの睡眠コンサルタント国際認定資格を取得した著者と睡眠研究のエキスパート西野精治先生が、科学的エビデンスに基づいて日本人の生活スタイルに合わせた解決方法を紹介。夜泣き、寝ぐずり、早朝起きなど、ママやパパを悩ませる赤ちゃんたちの睡眠トラブルを解決します。※参考文献:1.Dawn M Richard,1 Michael A Dawes,1 Charles W Mathias,1 Ashley Acheson,2 Nathalie Hill-Kapturczak,1 and Donald M Dougherty1Int J Tryptophan Res,L-Tryptophan: Basic Metabolic Functions, Behavioral Research and Therapeutic Indications 2009; 2: 45–60.2. Yawen Zeng,1,* Jiazhen Yang,1,2 Juan Du,1 Xiaoying Pu,1 Xiaomen Yang,1 Shuming Yang,1 and Tao Yang1Strategies of Functional Foods Promote Sleep in Human Being; Curr Signal Transduct Ther. 2014 Dec; 9(3): 148–155. 取材・文/長谷部美佐
2018年08月09日子育て中のママを悩ませる毎晩の寝かしつけ。夜中に何度も泣きぐずったり、早朝起きをしたり…。子どもの睡眠トラブルの多くには原因があることを、 前回 までのインタビューで睡眠コンサルタント・愛波文さんに教えていただきました。今回は、愛波さんが著書を出版するきっかけとなったニューヨークの子育て事情をお聞きします。日本とアメリカ、ママたちの意識やライフスタイルに違いはあるのでしょうか?お話をうかがったのは…愛波 文(あいば あや)さん子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社)がある。 ・ホームページ(Sleeping Smart) ・オフィシャルブログ ・Instagram ・Twitter ■子どもの眠り「添い寝か、親と別々か…どっちがいいの?」――日本では添い寝をしているママが多いですが、アメリカではいかがでしょう? 幼い頃から子どもは自分の部屋で寝ているイメージがありますが。愛波さん:やはり夫婦と子どもは別々に寝るのが一般的ですね。親子が別々に寝るメリットは、夫婦間のプライベートスペースが保たれることです。親の気配で子どもを起こしてしまう心配もありません。デメリットとしては、授乳や泣いた時に、親がその都度子どものところに行かなくてはいけないことでしょうか。ただ、赤ちゃんのうちは別の寝床でも、同じ部屋で寝ることが多いです。アメリカの小児科学会でも1歳までは「親子同室、寝床は別」をすすめているのですが、これは乳幼児突然死症候群のリスクを考慮してのこと。同室なら、赤ちゃんに何か異変が起きてもすぐ対応できますからね。一方、添い寝の場合は、ママの隣で寝ているので安心して眠れる、子どもの要求にすぐ対応できる、授乳が簡単にできる、などのメリットがあります。ただ、窒息やベッドから落ちてしまうなどの危険性もありますから、安全面に注意を払う必要がありますし、添い寝や添い乳をしている場合、夜中に頻繁に起きてしまう確率が上がりますので、親が睡眠不足になるデメリットも否めません。――それぞれにメリット・デメリットがあるのですね。アメリカでは別室が支持されているのはどんな理由からでしょう? 愛波さん:前述のとおり、安全面のこともあると思いますが、何よりアメリカのママたちは、母親であると同時に、一人の女性としての意識がすごく高いんです。つまり、四六時中子どもの面倒を見るのではなく、育児と仕事、それにプライベートの時間を分けて考えているため、自然と親子別室が当たり前になるのだと思います。そのため、2週間くらいかけて子どもがひとりで寝られるように、ねんねトレーニングをする親が多いですね。ねんねトレーニング中に子どもが泣いてしまうこともありますが、睡眠の土台が整っていれば自信を持ち続けることができます。一貫性をもって続けることで、「大好きだよ、おやすみ」と言うだけで子どもは1人で朝までぐっすり寝てくれるようになるんですよ。そうやって、アメリカのママたちは、子どもを寝かしつけた後、プライベートの時間を楽しみます。ベビーシッターに子どもをみてもらい、夫婦で映画を観に行ったり、パパにお願いして自分一人でヨガに行ったり。自分の時間がきちんと毎日あり、心が満たされているから、育児疲れになることも少ないのでしょうね。■「子どもの眠りってなに?」マタニティ時期から予習――日本だと、家族や子どもを残して自分だけが楽しむなんて、なんだか負い目を感じてしまいそうですが、そんなネガティブな意識はないのですか?愛波さん:ありませんね(笑)。育児に関しては「ママがハッピーなら家族もハッピー」という考えなので、自分を犠牲にしてまで育児をするなんて発想はあまりないような気がします。できないものはできないときっぱり割り切り、その分、民間のサービスを利用するなどしてフォローをします。日本ではサービスにお金を払うことに対して抵抗を感じる方が多いようですが、アメリカでは普通のことです。私がサンフランシスコでワンオペ育児をしていた頃、地域のコミュニティセンターのママたちがみんな輝いて見えたと以前言いましたが、あれは間違っていなかったんですね。心の余裕が表情に出ていたんです。――自分の時間を確保してリフレッッシュするためにも、子どもの寝かしつけはとても重要なんですね。愛波さん:そうだと思います。だから、アメリカのママたちはみんな、寝かしつけの知識を出産前にある程度身につけておきますし、子どもの睡眠に関する本も、日本とは比べものにならないくらい出版されています。おかげさまで、私もママ友から紹介してもらった一冊を機に、子どもの睡眠トラブルを改善することができました! ■「ママがハッピーなら家族もハッピー」人やサービスに頼るのもアリ――ちなみに、アメリカのママたちも働いている方は多いのでしょうか?愛波さん:もちろん! 私の周りのママたちもバリバリ働いていますよ。みなさん向上心が高く、話しているとすごく刺激になります。育児と仕事、それにプライベートの時間の使い方がうまくて。生活にバランスが取れていて、私も見習うことが多いです。――まずはママの幸せを優先。すると寝かしつけもスムーズになり、結果として家族みんながハッピーになる。理想的な考え方ですね。愛波さん:本当にそう思います。日本のママたちも、まずは肩の力を抜いて、時には人の力も借りながら育児を楽しんでみてください。そうすれば寝かしつけも以前よりスムーズになり、結果としてママもラクになるはずです。日本とアメリカ、それぞれに育児のスタイルや考え方があると思いますが、共通して言えるのが、ママ(保育者)の幸せがとても大事。これだけは断言できます。以前、アメリカ映画を観た時に、子どもを寝かしつけてから夫婦でデートにでかけるワンシーンがありましたが、あれは間違っていなかったのですね。日本では子どもをベビーシッターに預けて夫婦で外出する光景はあまり見かけませんが、子どもができたとたん夫婦仲が悪くなった…なんて悲惨な話もあるくらいですから、アメリカの育児スタイルを参考にしてみるのも一案かもしれません。参考図書: 『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』 (講談社)愛波 文著/西野精治監修 1,200円(税別) これまで経験値でしか語られてこなかった赤ちゃんの睡眠対策。日本人で初めて子どもの睡眠コンサルタント国際認定資格を取得した著者と睡眠研究のエキスパート西野精治先生が、科学的エビデンスに基づいて日本人の生活スタイルに合わせた解決方法を紹介。夜泣き、寝ぐずり、早朝起きなど、ママやパパを悩ませる赤ちゃんたちの睡眠トラブルを解決します。取材・文/長谷部美佐
2018年08月02日育児をしていると、どんなにかわいいわが子でも、思うようにいかずイライラしてしまうことがたくさん! 人によって悩みのタネは違いますが、多くのママが口をそろえて訴えるのが、子どもの寝かしつけ。日中、たくさん遊んだからよく寝てくれると思いきや…深夜に何度も起きて泣きぐずったりと、大人では理解できない行動をとるのが子どもです。どうして子どもはなかなか寝てくれないの? そのメカニズムと解決策を、子どもの睡眠コンサルタント・愛波文さんにうかがいました。お話をうかがったのは…愛波 文(あいば あや)さん子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社)がある。 ・ホームページ(Sleeping Smart) ・オフィシャルブログ ・Instagram ・Twitter ■寝ぐずり、夜泣き…子どもはどうして寝るのが下手なの?――寝つくまでに時間がかかったり、早朝起きてしまったり、子どもの睡眠トラブルが絶えません。そもそもどうして、子どもは上手く眠れないのでしょう?愛波さん:大人は疲れたらその晩はぐっすり眠れますが、子どもはその逆で眠れなくなってしまうんです。というのも、疲れすぎると目覚めをうながすホルモン、コルチゾールが過剰に分泌されてしまうため、興奮してしまうんですね。こうなってしまうと大変で、なかなか寝つけなかったり、早朝起きしてしまうなどの結果を招くんです。――ということは、疲れすぎないようにすればいいのでしょうか?愛波さん:すこしニュアンスが違いますね。疲れすぎないようにするのではなく、疲れすぎる前に眠らせるのがコツです。ただ、小さなお子さんはまだ言葉がしゃべれませんので、疲れているかどうか判断するのは難しいですよね。そこで注意して見て欲しいのが、以下に挙げられる子どもの眠い時のしぐさです。・あくびをする・目をこする・目を大きく開ける・おもちゃに興味を示さなくなる・転ぶ・ぐずる・背中をそらせるほかにも、子どもによっていろいろなパターンがありますが、こんなしぐさをし出したら眠くなってきた証拠。理想としては、このようなしぐさをする前に寝かしつけることですが、そのサインを見逃さずに睡眠へ誘導できるといいでしょう。特に就寝前は興奮させすぎないでくださいね!――なるほど。疲れすぎる前に寝かせる。まずはこのキーワードを頭に入れて寝かしつけをすれば、ある程度、睡眠トラブルは改善できそうですね。愛波さん:ただ、寝ぐずりの原因はいろいろありますので、疲れすぎる前に寝かせれば大丈夫、とは言い切れません。これを踏まえたうえで、睡眠の質を上げる“睡眠の土台”を整える必要があります睡眠の土台には下記のとおり、3つの要素があります。【睡眠の土台】1) 寝室など睡眠にかかわる環境(睡眠環境)2) 子どもとのコミュニケーションやママなど保育者の心の安定(幸福度)3) 生活リズム(ねんねルーティン)睡眠の土台について、一つずつ解説していきましょう。 ■「子どもの眠り」土台つくり1:明るさ・温度・音楽愛波さん:まず、1)の「睡眠にかかわる環境」ですが、子どもが朝までぐっすり眠るためには、寝室の環境が重要になってきます。就寝時の照明はすべて消すのが基本。遮光カーテンをつけて、真っ暗な状態で朝まで眠らせるのが理想です。ただ、真っ暗だと夜中の授乳やおむつ替えが困難な場合は、足もとを照らす おやすみライト を利用してみましょう。音に関しては、無音の方が睡眠には良さそうですが、なかには不安を感じる子もいます。特に月齢の低い赤ちゃんにその傾向が強く、そのような場合は、安心して眠れる ぐっすりノイズ を流すのがコツ。テレビやラジオの砂嵐の音や波の音などが該当するのですが、換気扇の音や専用のCDなどを代用するのも手。流す時は、寝かしつけから朝起きるまで流しっぱなしにすると、たとえ夜中に起きたとしても、子どもは安心してまた眠りにつく確率が上がります。また、室温は一年を通して20〜22度を目安に、子どもの様子を見ながら適宜エアコンの温度を調節してください。私のところに相談に来られるママたちからも、「室温を下げて涼しくしたら夜泣きがなくなった」という報告をたくさんいただいています。――少し寒いぐらいのほうが子どもにはちょうどいいとは意外です! これもすぐ実践できそうですね。愛波さん:睡眠環境はほかにも整えるべきことはありますが、まずは身近な照明と音、室温の改善を実践してみるのがいいでしょう。■「子どもの眠り」土台つくり2:ママの幸せ愛波さん:続いて、2)の幸福度について話をすすめますね。幸福度とは、心がどれだけ満たされているか、その度合いのことです。 前回の記事 でも触れましたが、私自身、心が満たされていない時は育児に対しても消極的でした。それが寝かしつけの改善を機にハッピーになり、子どもにも優しく接することができるようになったのです。つまり、ママの心が満たされていれば子どもの心も安定して、結果として寝かしつけがスムーズになるというのは科学的にも証明されています。(参考文献: Wendy A. Hall, Melissa Moynihan, Radhika Bhagat and Joanne Wooldridge, Relationships between parental sleep quality, fatigue, cognitions about infant sleep, and parental depression pre and post-intervention for infant behavioral sleep problems,BMC Pregnancy and ChildbirthBMC series – open, inclusive and trusted201717:104 )逆に、ママ自身が疲れていたり忙しすぎると心に余裕がなくなり、その気持ちが子どもにも伝わり、ぐずったり睡眠トラブルが起こりやすくなると言われています。そのため、睡眠不足になり、悪循環におちいることも…。親子にとってどちらが幸せなのか、言うまでもありませんね。――では、ママの幸福度を上げるにはどうしたらいいでしょうか?愛波さん:日頃、頑張りすぎているのですから、時には、ママや妻をお休みしてはいかがでしょうか。家事の手抜きをしたり、パパや公共のサービスに育児を助けてもらうなどして、ママ自身がリフレッシュする時間を設けてみましょう。ママがご機嫌なら、子どもも安心して眠れるのではないでしょうか。■「子どもの眠り」土台つくり3:生活リズム――仕事や育児に没頭しすぎると、いつの間にか心も体も疲弊してしまいますからね。もっと気楽に過ごすことも大切ですね。愛波さん:土台1)、2)が理解できたら、最後は3)の生活リズムの見直しです。子どもは、次に何をするのかわかっていると安心しますし、体もその流れに慣れて、リズムができます。つまり、寝るまでの流れ(ルーティン)をつくっておくことが大事なのです。例えば…お風呂に入る→パジャマに着替える→絵本を2冊読む→ぐっすりノイズをつける→電気を消す上記のような流れはいかがでしょうか? このルーティンは新生児からでも始められます。とにかく一貫性をもって毎日続けることで、いつのまにかママと子どもの寝る前の“儀式”になり、寝かしつけもスムーズになるでしょう。こちらもぜひ、毎晩意識してトライしてみてください!睡眠には精神を活発にしたり落ち着かせる作用があるほか、疲労回復、記憶力アップ、ストレス解消、肥満を防ぐなど、さまざまなメリットがあるそうです。逆に睡眠不足は集中力の低下、イライラして短気になる、自主的に遊ぼう・学ぼうという能力の低下などを招くそうです。大切なお子さんの将来のためにも、あらためて普段の睡眠を見直してみてはいかがでしょう。もしトラブルを抱えているようでしたら、まずは睡眠の土台づくりから試してみてもよさそうですね。参考図書: 『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』 (講談社)愛波 文著/西野精治監修 1,200円(税別) これまで経験値でしか語られてこなかった赤ちゃんの睡眠対策。日本人で初めて子どもの睡眠コンサルタント国際認定資格を取得した著者と睡眠研究のエキスパート西野精治先生が、科学的エビデンスに基づいて日本人の生活スタイルに合わせた解決方法を紹介。夜泣き、寝ぐずり、早朝起きなど、ママやパパを悩ませる赤ちゃんたちの睡眠トラブルを解決します。取材・文/長谷部美佐
2018年07月18日新米ママの毎日は、すべてが赤ちゃんペース。自分の時間なんて皆無に等しいですよね。なかでも、多くのママが頭を抱えるのが寝かしつけ。やっと寝たと思ったら、数時間後に起きてぐずったり、夜泣きを繰り返したり…。育児の中でもとくにママを悩ませる寝かしつけの改善法について、日本とアメリカで子どもの睡眠コンサルタントをしている愛波文さんにお話をうかがいました。お話をうかがったのは…愛波 文(あいば あや)さん子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社)がある。 ・ホームページ(Sleeping Smart) ・オフィシャルブログ ・Instagram ・Twitter ■赤ちゃんの寝かしつけに疲弊する日本のママたち――愛波さんのところへ相談にくるママは、アメリカと日本で違いはあるのでしょうか?愛波さん:まったく違います! アメリカでは寝かしつけ本はとてもポピュラーで、ママたちも子どもの睡眠について、ある程度、予備知識があります。そのため、彼女たちは今後、寝かしつけに悩まないための“予防策”として、私のところに相談に来られます。ママ達も知識を身につけることに対して意欲的で、全体的にポジティブな印象を受けますね。一方、日本のママは、育児も家事もすべてひとりでこなし、そのうえ寝かしつけも思うようにいかない…。そんな心も体も極限の状態で来られる方が目立ちます。最後の砦(とりで)のような感覚で私のところに来られるので、お子さんの寝かしつけ以前の問題として、まずはお母さんの心のケアから始めることが多いですね。少し話を聞いてあげただけでも、みなさんホッとするのか、その後「寝かしつけが思うようにいった」なんて声を聞くこともよくあります。――今回、 『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』 を出版されようと思ったのも、そんな日本のママたちの育児事情も少なからず関係しているのでしょうか?愛波さん:そうですね。ニューヨークで暮らしていて思うのは、日本のママたちは頑張りすぎているんじゃないかなって。育児も家事も完璧にこなし、そのうえ仕事もしている。私も、辛い育児経験があるのでわかるのですが、もっと人やサービスに頼って、ママ自身が楽にならないとやっていけません! アメリカでは「Happy Mom,Happy Family」(ママがハッピーなら家族もハッピーになる)という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。まずは、ママ自身の心に余裕ができるように。そんな願いも込めて、今回寝かしつけ本を出版させていただきました。■アメリカでワンオペ育児「私も寝かしつけに悩む一人でした」――最初は、どうして子どもの寝かしつけに着目したんですか?愛波さん:現在、私は家族とともにニューヨークに住んでいるのですが、以前は主人の仕事の関係でサンフランシスコにいました。そこで長男を出産し、当初はこれから赤ちゃんとのバラ色の生活が始まるのだとひとり幸せに浸っていたのですが…それは想像に過ぎませんでした(笑)。主人は仕事が忙しく、また親族も日本にいるので頼る人が近くにおらず、まさに絵に描いたようなワンオペ育児をしていました。息子と私、1対1の生活に日に日に孤独を感じるようになり、さらに追い打ちをかけるように、生後7カ月頃から夜泣きがひどくなり始めたんです。当時は子どもの睡眠に関する知識がなかったので、ただひたすら抱っこをしてあやす日々。気づいたら、息子の泣き声に恐怖すら感じるようになっていました。パンク寸前になった私は、このままではダメだと思い、地域のコミュニティーセンターに顔を出してみたんです。そこで出会ったママたちは、とにかく元気で明るく、疲れ切った私とのギャップに衝撃を受けました。彼女たちに育児に関する悩みを打ち明けたところ、あるママから一冊の本を紹介されました。それが子どもの睡眠に関する本だったんです。 ■知ることで劇的に変わった「息子の睡眠」――睡眠本…専門書のようで、なんだか難しそうですね。愛波さん:いいえ、誰でも手軽に読める一般書ですよ。先ほどもお話したように、アメリカは日本と違って子どもの寝かしつけに関する本がとても普及しているんです。書店では壁一面に「寝かしつけ本」のコーナーがあるくらい! しかも内容もバラエティに富んでいて、なかでも科学的根拠に基づく理論的なものが定着しています。――ママ友から紹介された一冊も、理論的な内容だったのですか?愛波さん:そうなんです。科学的な視点からつづられているもので、私にはとても新鮮でした。その一冊をきっかけに、子どもの寝かしつけに関する知識をもっと身につけたいと思うようになり、関連する本を15冊ほど買って一気に読みあさりました。著者によっていろいろな考え方がありますが、自分なりに解釈したうえで、泣きぐずるわが子に、専門書のノウハウを実践してみたんです。――息子さんが生後7カ月の頃でしたよね。結果はいかがでしたか?愛波さん:まずはぐっすり眠れるように、土台となる寝室の睡眠環境やスケジュール、自分の幸福度などを2カ月かけてじっくり改善していきました。その時点で、すでに夜泣きの回数は減っていたのですが、なんと生後10カ月になった頃には、朝までぐっすりひとりで寝てくれるようになったのです。あの時の感動は今でも忘れられませんね。寝かしつけの呪縛から解放された私は、みるみる元気になっていきました。自分が満たされているから、息子にも主人にも、まわりのみんなにも優しく接することができる。心からそう思いました。わが子の寝かしつけができるようになった自信から、私はますます子どもの睡眠について興味を持つようになっていったのですが、そんな折に出会ったのがIMPI(International Maternity & Parenting Institute)でした。2009年にアメリカで設立された、子どもの健康的な睡眠習慣の確立を目的とした機関です。オンラインで勉強を始め、子どもの睡眠コンサルタントの資格、米国IMPI公認資格を取得。今ではアメリカと日本のママ向けに、子どもの睡眠に関する教育プログラム、コンサルティング、個別相談、セミナー等を提供しています。確かに、日本のママたちは朝から晩までフル回転しているイメージがありますよね。しかし、ママの心に余裕がなければ、寝かしつけも思うようにいかなくて当然。それでは、ママがハッピーになれば、わが子もぐっすり眠るようになるのでしょうか? 次回は、愛波さんに寝かしつけのノウハウをうかがいます。参考図書: 『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』 (講談社)愛波 文著/西野精治監修 1,200円(税別) これまで経験値でしか語られてこなかった赤ちゃんの睡眠対策。日本人で初めて子どもの睡眠コンサルタント国際認定資格を取得した著者と睡眠研究のエキスパート西野精治先生が、科学的エビデンスに基づいて日本人の生活スタイルに合わせた解決方法を紹介。夜泣き、寝ぐずり、早朝起きなど、ママやパパを悩ませる赤ちゃんたちの睡眠トラブルを解決します。取材・文/長谷部美佐
2018年07月08日梅雨が明ければ、いよいよ夏本番。キャンプや海水浴など、アウトドアを楽しむ計画を立てている方もいらっしゃるかもしれません。ところで、自然の中にいるとなんとなく落ち着いたり、ゆったりした気持ちになったりしませんか? 実は、それには理由があるそう。今回は、自然がもたらす癒し効果の中でも「音」にスポットを当てて、そのメカニズムと、日常のプチストレスなシーンに取り入れたいおすすめの音楽を、ヒーリングミュージックの専門家に教えていただきました。■人をリラックスさせる“自然界の3つの要素”心がちょっと疲れている時は、自然が多いところでのんびりしたい…そう考える人は少なくないのでは。でもそれって、なぜでしょう。生理学や心理学、睡眠学、メンタルヘルスなどさまざまな分野の医師とタッグを組んで音の癒し効果を研究されている池田邦人さんによると、自然に備わる3つの要素が大きく関わっていると考えられるそうです。「まず1つ目が、色です。木々や植物のグリーンにはリラックス、海や空のブルーは鎮静といった視覚効果があるといわれています。次に、適度な湿度。中でも、森林は人が快適に感じる湿度に保たれていることが多く、肌で心地よさを体感できます。そして、3つ目が音です。風で木々がそよぐ音、波の音など自然の中で耳にする音は、一定ではなく時間的にリズム(周期)が変化します。この計算されていない不定的なリズムを『1/f ゆらぎ』と呼びます。そして『1/f ゆらぎ』は私たちが最初に出会うリズムでもあります。そのため、心が落ち着くリズムとして、各分野で研究されています」(池田さん)■「1/f ゆらぎ」はおなかにいる時から聴いていた?人が最初に出会うリズム、というのはどういうことでしょうか?「胎内にいる時に聴こえる音、血の流れや心臓が動く音が持つリズムが『1/f ゆらぎ』なのです。試しに、手首で脈拍を測ってみてください。一定のリズムを刻んでいるように思えても、時計の針のように寸分違わず刻んでいるわけではなく、わずかにゆれがありますね。この絶妙なゆれが『1/f ゆらぎ』です。ママのおなかの中にいる時から聴いていて、そして自分の体にも備わっているおなじみのリズムを耳にすることで、リラクゼーションにつながると考えられています。上の図は、自然音を含む音源を聴く前後の脳波を測った検証結果です。左が試聴前、右が試聴開始から6分後です。試聴前は、グラフの右側に多く起伏がみられますね。これは、日中活動している時の状態にあらわれる『ベータ波』が活発になっていることを示しています。一方、試聴をはじめてしばらくするとグラフの左側、まどろんでいる時にあらわれる『シータ波』、眠っている状態の『デルタ波』に大きく振れています。音は主観でとらえるものですから個人差はありますが、自然音によるリラクゼーション効果の有意性は、さまざまな研究から科学的にも認められています。実際、医療の中でも睡眠やメンタルヘルスの分野では、代替療法としても取り入れられているんですよ」(池田さん) ■子どもの寝かしつけはこの曲「シーン別・おすすめミュージック」私たちの生体リズムと、自然が織りなすリズムがリンクしているからこそ、心地よく感じられ、ひいてはリラックスにつながるというわけですね。日々忙しく、自然がいっぱいの場所に出かける時間も取りづらいなら、癒しのエッセンスとして「1/f ゆらぎ」を取り入れた心地よい音楽の力を借りるのも良さそうです。せっかくなので、ママパパが快眠したい時、赤ちゃんをスムーズに寝つかせたい時…といったシーンごとに、どんな音楽がふさわしいかを池田さんに教えていただきました。シーン1:ぐっすり眠りたい時は…私たちの体は副交感神経が優位になると、呼吸がゆっくりになり、リラックスしたり、眠くなるようにできています。そこで、副交感神経へのアプローチとして「呼吸と同調するようなテンポの曲がおすすめです」と池田さん。さらに、同じメロディの繰り返しが多い、歌詞がない曲だとなお良いそう。「眠くなる方法として有名な羊数えのように、単調なことの繰り返しは、退屈でぼんやりして、眠気を誘います。そんな状況をあえてつくるように、シンプルなメロディを繰り返す曲がいいでしょう。歌詞があると脳の中でも言葉の理解などに関わる部分の刺激につながるのでインストゥルメンタルが好ましいです。例えば、スローなクラシック曲でも『シューベルトの子守歌』『ブラームスの子守唄』など、タイトルに『子守歌(唄)』がつく曲は、上記に当てはまることが多いですよ」(池田さん)もちろん、「1/f ゆらぎ」を感じられる自然の音も◎。梅雨時期なら、雨音をBGMに眠りにつくのも趣きがありますね。シーン2:赤ちゃんを寝かしつけたい、気分を落ち着かせたい時は…基本的にはシーン1と同じですが、おなかにいた時期が大人より近いこともあってか、胎内音(子宮血流音)に似た音で安心する傾向が強いそう。「昔のテレビでは放映後に砂嵐のような画面になりましたよね。その時のザーという音はピンクノイズと呼ばれ、そういった音を聴くと、赤ちゃんが泣きやんだり、うとうとしたりするとの報告が多くあるんです。また、『ゆりかごのうた』など、子どものためにつくられた童謡やディズニー映画の挿入歌なども、わかりやすいメロディの繰り返しで構成されていますので、寝かしつけ時にマッチすると思います」(池田さん)ちなみに、シーン1と2は、眠る前に体がリラックスモードに入りやすくなるよう、就寝の20分以上前から小さめのボリュームで流し始めるのがおすすめだそうです。シーン3:イライラを沈めたい時は…育児や仕事に追われていると、些細なことでイライラしてしまうことも。そんな時にも「1/f ゆらぎ」のリズムは心を落ち着かせてくれます。とはいえ、これはあくまで生理学上での話。池田さんは「自分が好きで、心地良く感じる音楽なら基本なんでもOK」とおっしゃいます。「副交感神経へのアプローチでいえば、眠りを誘う音楽のように単調である必要はありませんが、できれば呼吸を早めないゆったりした音楽が好ましいとはいえます。けれど、それにとらわれずロックでもJ-POPでも、好きな音楽を楽しんでいただくことも効果的だと思います」(池田さん)確かに、激しい音楽でストレスを発散できるケースもありそうです。好きな曲を思いっきり楽しむ時間そのものが、イライラ解消につながるのかもしれませんね。シーン4:オフィスで集中したい時は…仕事中に、周囲の雑音が気になることはありませんか? 実は、そんな場面でも自然音が応用できるそう。「例えば、同僚のキーボードのカタカタ音などが耳につく時は、同じくらいの周波数の自然音を流すと気にならなくなります。自然音で雑音を包み隠す=マスキングする、という考え方です。キーボードのカタカタ音やエアコンの音なら、さざなみ、せせらぎが同じくらいの周波数です。自然音は意識を傾けなくてもすっと耳に入ってきますので、仕事を邪魔せず、かつ雑音をマスキングしてくれます。また、演奏法にもよりますが、話し声はサックスの音色と周波数が似ていたりします。サックスが入ったジャズもいいですし、ボサノバ、ワールドミュージックなども程よく耳に入りつつも意識が向きすぎない"ながら聴き”ができるので、作業用BGMにおすすめですよ」(池田さん)静かな方が集中しやすいように思えるかもしれませんが、極度な静寂はかえって緊張感を高め、小さな物音でも気になってしまうことがあるそう。ながら聴きできる音楽は、カフェで流れているBGMをイメージするとわかりやすいですね。音の好みや感じ方は十人十色ですから、誰にも等しく効果があらわれるわけではありません。それでも、日常のちょっとしたお悩みをやわらげる方法のひとつとして「自然音」の力を借りる方法もあることを知っていると、いざという時に活用できそうです。今回、池田さんに教えていただいた音楽を参考にしながら、ご自身のお気に入りの音を探してみてくださいね。▼池田邦人さん株式会社デラ 音楽プロデューサー。1979年、東京都出身。ギタリスト、作・編曲家、サウンド・クリエイターを経て、ミュージック・セラピーを推進する企業、株式会社デラに入社。医療機関などとも連携しながら、心と身体にやさしい音楽を模索している。取材協力: 株式会社デラ 参考CD: ほら、赤ちゃんが泣き止んだ!
2018年06月21日寝かしつけが大変な子どもだったUpload By かなしろにゃんこ。ADHDの特性からか、起きている間は楽しいことに全力で活動したりワクワクすることを探したりと、休まず動きまわっている息子。また、うまくいかなくてイライラしていると、布団に入る時間になっても興奮して寝るどころじゃない…と、寝かしつけに手がかかる子でした。毎晩の夜泣き。真夜中に散歩に出かける日々…Upload By かなしろにゃんこ。赤ん坊のときは、夜泣きは毎日。寝かしつけても2時間おきに目を覚ましては泣くので、真夜中にふらふらになりながら散歩に出かけなければいけませんでした。その上、火がついたように大声で力いっぱい泣くので、まぁ近所迷惑!!体をこわばらせて、どこからこんな声が出てくるの?と思うくらい、全力で泣いてくれちゃいます…。小さな体のどこに、こんなエネルギーがあるのだろう?といつも思っていました。部屋中に張り巡らせた手づくりメリーで気づいたことUpload By かなしろにゃんこ。市販のメリーはすぐ飽きてしまい、見向きもしなくなった息子。部屋の中のかわり映えのしない景色にうんざりして、ぐずってしまいます。そこで、何か寝かせていても楽しめるものを用意しようと、部屋の中に何本ものロープを張って、そこにオモチャをぶら下げて揺らして眺められるようにしました。吊るすオモチャは息子が飽きないよう頻繁に取り替えて、ロープを伸ばして遠隔でおもちゃをゆすれるように工夫すると、息子は部屋中に張り巡らされた手づくりメリーを眺めて、ようやく落ち着くようになりました。このおかげで、私自身、家事と育児が楽になっただけでなく、精神的にも落ち着けた気がします。そしてまた、息子は好奇心が強く「新しいもの、揺れるもの、不規則な動きのあるもの」を見ると落ち着くのだとわかりました。光るものやキラキラしたものに癒される!?Upload By かなしろにゃんこ。幼児期から児童期にかけては、モーションライトという動きのある照明や、キラキラしたものなどを用意すると、喜んで眺めるようになりました。手に取ってカラーオイルの流れを自分で操作できるオイルタイマーなどは、特にお気に入りでした。それが、自閉症のある子が眺めて穏やかな気持ちになるアイテムだと知るのは15年後のことでしたが…。ある日のこと、保育園でイライラすることがあったのでしょう。家に帰ってきてオモチャに当たり散らすので、ストレスを和らげて穏やかに眠れるようにと、寝室で星型のライトを点けてあげました。すると、ぐずっていた息子が徐々に落ち着き、ライトをぼんやりと眺め始めたのです。最強の寝かしつけグッズに出合えた!Upload By かなしろにゃんこ。息子は、動く灯りを眺めているときは大人しくなるのだと実感しました。ぼーっとする時間は疲れた脳を休ませてストレス解消になったり、日中に体験した物事を整理することができていたのかもしれません。ぼんやりと一点を眺めている息子の姿を見て、今日あったことを振り返っているのか?またまた何か新しい空想の世界に飛び立とうとしているのか?落ち着いている様子から、心が鎮まっているのだと感じました。ようやく出合えた、息子にぴったりの寝かしつけグッズ!光るアイテムで特別な空間を演出して、イイ感じに眠りに誘導できた日は嬉しいものでした♪大人になった今も、癒されていた…!Upload By かなしろにゃんこ。息子が小さいころ使っていたモーションライトがまだ動くのか、久々に灯りを点けていたら、現在20歳の息子が居間にやってきて懐かしそうに眺め始めました。そしてパンを食べながら、久々にぼーっとしているではありませんか!あのころのかわいい寝顔はなく…アホ面でうっとりしています。幻想的なライトを灯して、久々に癒しの時間を楽しもうと思います。
2018年06月18日こんにちは!イラストライターのねここあんなです!息子は1歳3か月になり、日々わんぱくさが増しております…。皆様は寝かしつけ、順調にいっていますか?今は我が家の息子も21時~22時の間に寝かしつけていますが、かつては早くて23時。遅くて深夜の1時まで寝かしつけられないときも…。寝かしつけがうまくいかない時期は、不安定なリズムで生活していました。今回は、そんな私が息子を寝かしつけるまでの日々と、その時に意識していたことについてお話します。寝かしつけに失敗する日々通っているお医者さんに、「リズムの良い生活を心がけましょう」と指導されたのが、子どもの生後3か月頃でした。3ヶ月経つと、子どもは昼と夜を区別し始めるそうです。そのため、お母さんが子どもの生活リズムを管理する必要があります。まずは21時には寝てもらおうと、20時過ぎから寝かしつけを開始してみました。しかし部屋を暗くしてみても、オルゴールを流してみても、抱っこでゆらゆらしてみても、まるで寝る気配はありません。「部屋が暗すぎるのかな?」と思い、明かりをつけても効果なし。21時に寝かせるつもりが、23時まで抱っこと授乳を繰り返すことになってしまいました。体がフラフラになりながら、倒れながら眠りにつくという日が続いたんです。そして私は、夜が近づくにつれて憂鬱になるのでした。あまりの辛さに、息子生後6か月頃に私は挫折してしまいます。「もう眠くなるまですきにしてれば!」とやけくそに。やけくそになってから、ストレスは減りました。自然と眠くなるまで待つ、というスタイルでかなり気持ちが楽になったんですよね!ただしこのスタイルには、大きな落とし穴があったんです。寝かしつけ逃避は悪循環のもと!医者の言いつけを破り、寝かしつけをやめてから気づきました。朝と違って夜は、“仕事から帰ってくるお父さんと遊べる時間”だと子どもが気づき始めたことです。親子で楽しそうに遊んでいる姿を見ると微笑ましくて、「親子の貴重な時間を奪っちゃかわいそうだよね」と自分に言い聞かせて甘えていました。そうして私の「寝かしつけ逃避」は、続いていきます。気づいたときには、22時に寝かしつけても寝付かず、深夜2時まで寝かしつけをする日々に。つまり寝かしつけが後ろ倒しになっただけで、前よりも寝つきの悪さはひどくなっていたんです!深夜の2時に寝てしまっては、もちろん朝は起きられません。それにお昼寝の時間が、夕方の5時くらいにずれ込んでしまうようなことも。20時に行っていた寝かしつけから逃げた結果、リズムの良い生活から遠のいた生活スタイルになってしまいました。悪循環を打破!ここは保育園です☆作戦!夜更かしをしてしまう魔の悪循環を打破すべく、作戦を考えてみました。まず気づいたのが、「寝る前に子どもを疲れさせればいいのでは?」ということでした!重要なのは「夜の寝かしつけ」では無いんです。大切なのは、「1日が始まったときから寝かしつけの準備をする」ということ。さらに夫が、「保育園のように昼寝の時間を作り、リズムを作ってみては?」という提案をしてくれたので、試してみることにしたんです。まず朝の起床時間は、私たち夫婦と同じ時間に設定します。お昼は支援センターや買い物や公園に連れて行き、なるべくたっぷり遊ばせ疲れさせます。新生児では遊びの幅が少ないですが、視覚からだけでも刺激を与えるんです。そしてその結果、息子は21時には寝てくれるようになりました!夜中の授乳も(まだ少しありますが)激減!まとめて6時間眠れるようになって本当に本当にありがたく思える毎日です!!でも息子の生活リズムを整えようとすると、家事に使える時間がほとんどなくなります…。夕飯は冷凍に頼ったり、簡単なもので済ませてみたり、旦那が作ってくれたり…。夫の理解や協力がないと、難しいかもしれません。ポイントとしては…・朝は家族みんなが同じ時間に起きること・息子と遊ぶ時間増やすこと・夕方5時以降に眠らせないこと・寝かしつけのリズムが安定するまでは、家事が疎かになることを旦那に理解してもらうこの4つはとくに重要かなと思います。ぜひ皆さんもお子さんが寝てくれないと思ったら、ポイントを大切にまずは1か月チャレンジしてみましょう!きっと結果はついてくるはずです!●ライター/ねここあんな
2018年06月08日こんにちは。shirokumaです。 当時3歳になったばかりの幼稚園児の娘と、0歳の息子のお話です。 ある日、息子を寝かしつけていると…… 声のボリューム調節が、まだうまくできないおねーちゃん…! がんばって寝かしつけて、「やっと寝た……」と思ったところで、すぐに起こされちゃうきょうだいあるある(涙)! おねーちゃんが一緒にいるときの寝かしつけは、とってもスリリングです。 著者:イラストレーター イラスト作家 shirokuma2児の母。第一子の娘が1歳になった頃から子どもの日常を描きはじめる。第二子の息子が生まれた現在も、娘と息子との日常を描き続けている。
2018年05月12日先日、いつものようにTwitterを眺めていたら、知り合いのママ友・Yさんが「突然息子がひとりで寝てくれるようになって嬉しいけど、なんだかちょっと罪悪感」とツイートしているのを発見。「いきなりひとりで寝れるようになるものなの!?」と、驚きを隠せなかった筆者はさっそくYさんに詳しい話を聞いてみました。子どもに事情を説明したらわかってくれたネット上で「寝かしつけ」に関する情報を調べてみると、子どもによって異なるものの3~5歳くらいまでは、寝かしつけが必要だという内容も見受けられます。寝かしつけを卒業するまでには、一つひとつステップを踏んで、少しずつひとり寝ができるように導いてあげるようですが、Yさん親子は少し違う様子。「息子が1歳になるくらいまでは、添い乳をしながら寝かしつけていましたが、1歳をすぎたあたりから添い乳はせずに寝るようにしました。大人用のベッドで息子と2人で寝ているのですが、寝る時間になったら子どもを連れてベッドに一緒に入り、“おやすみ”と声をかけて、息子が寝るまで“寝たふり”をしていたんです。でも、息子が成長して体力がついてきたら、ベッドに入ってもなかなか寝てくれなくなりました。ベッドのなかで遊んだり、歌ったり、布団を叩いたりと、“いたずら”や“ふざけること”を覚えてしまったんです」(Yさん、以下同)言い方は悪いけれど、“さっさと寝てほしい”というのがYさんの本音。そんなYさんの気持ちとは裏腹に、寝てくれない我が子。そんな状況が続き…。「寝かしつけがうまくできず、すごくストレスがたまっていました。そこで息子に“ママは洗濯してくるから、ひとりで寝てね”と言ったら“うん”と返事をしたので、実行したら本当にひとりで寝てくれたんです。いまでは一緒に寝室に行き、布団をかけてあげて“おやすみ、バイバイ”だけで寝てくれています。もちろん、日によっては“ママ―!”と呼ばれることもあるので、そのときはちゃんと寝室に行き、少しだけ会話をして寝かせています」すんなりと寝てくれることもあれば、寝室からずっとひとり言や歌声が聞こえてくることもあるそう。ただし、「ママ―!」と呼ばれない限りは寝室にいかないようにしているそうです。最近では、息子さんから「もう洗濯に行っていいよ」と言われることもあるのだとか。なかなか寝てくれない我が子に“イラッ”としてしまっているママもいると思いますが、Aさんように、「●●したいからひとりで寝れるかな?」と相談すれば、意外と子どもはすんなりと寝てくれるようになるかもしれませんね。(文・山手チカコ/考務店)
2018年03月02日絶賛お父ちゃんっ子な2歳児・三男。寝るときも必ず一緒です。いつものように布団に入ったのですが、なかなか寝付けない様子。そこで、夫が優しく子守歌を歌いはじめました。すると、三男からまさかの一言(笑)そして謝る夫(笑)私はすぐ隣で末っ子を寝かしつけていたんですが、もう、笑いを堪えるのに必死でした(笑)
2018年02月21日最近娘のチッチは体力もついてきて、寝かしつけに手こずっておりました…。粘って粘って、チッチもウトウトしてきたかな~と思っても最後のひと押しが難しくて、結局何かの拍子で覚醒してしまったり…ということが何度かありました。そんなとき、私が小さい頃に母からしてもらっていた「あれ」を試してみたところ、効果てきめん!!そこで今回は、実際に私が使っている「寝かしつけで使える最後のひと押し術!」について書きたいと思います!小さい頃の記憶を元に再現しているので歌詞も曖昧ですが、リズムややり方は各ご家庭でアレンジしていただければと思います。要は「子守歌を歌いながら赤ちゃんのお顔を触って心地良くしてあげる」というのがポイントなのかなと思います。特に「めんぐりさんへ参って…」の所は確実に目を閉じてくれるので、寝る体勢に入る良いきっかけになってくれるのではないでしょうか。実際はこれを何周も繰り返すのですが、私にとってはじっと横になっていてくれるだけでも成果は大です。今では眠くなるとチッチ自ら私の手を掴んで自分の顔へ持って行くので、チッチも心地良いんだなと思います。寝かしつけとは言え、私もこの時間が大好きで、寝る前の親子の大切なスキンシップとなっています。
2018年01月31日保育園でたっぷり昼寝をしてしまい、夜なかなか寝てくれない…そんな悩みをよく聞きます。寝かしつけに時間がかかる→添い寝からの寝落ち→朝目覚めた時の絶望…という負のループから脱却し、自分の時間を失わないようにするには?!■夜寝ない子対策その1:「子どもをクタクタに疲れさせる!」筆者の子どもの保育園は、昼寝が必須。しかも、たっぷり2時間! 年長男子ということもあり、保育園がない日はここ数年、昼寝なんてしていません。それどころか、昼寝なしでも夜遅くまで起きていられるぐらいです。エネルギーがあり余るわが子が2時間も昼寝をしたら…そりゃあ、いつまでも寝ません!!そこで実践したのが、平日はまず、運動量を上げるために片道10分の自転車送迎を徒歩にチェンジ。これで彼は約3.5キロを歩くことになります(親は園と駅までの往復があるのでもっと歩いてます…)。行きは登園を急ぐことが多いので、親が荷物を持ちますが、帰りは子どもに持たせます。そう、少しでも負荷をかけて疲れさせる作戦です…。さらに時々「よーい、ドン!」とかけっこをして、ところどころ走らせることも。子どもにとっては、ただ自転車に揺られて帰るよりも楽しい時間になるようで、案外喜んでくれています。 ■夜寝ない子対策その2:「テレビ・スマホ禁止と満腹感」次は帰宅後。現代っ子らしくテレビだけでなくスマホの動画なども見たがるのですが、それは「夜ごはんまで」と決めています。以前は食後も見せていましたが、寝る寸前に「オレはウルトラマン! ママは気持ち悪い怪獣ね!」と戦いごっこが勃発したり、お気に入りのアニメソングで踊り始めたりと、就寝時間までハイテンションが持続しがちでした。そこで、興奮抑制のため、食後はテレビ・スマホを見せないルールに。実は、テレビやスマホの画面から発する光、ブルーライトには覚醒効果があるそうです。そのため、寝ないといけない夜に長時間見てしまうと、体内時計が狂うと言われています。夜にテレビ・スマホを子どもに見せないのは、理にかなっていたのです。また、ごはんの量を増やしました。これまでも成長に合わせて徐々に増やしてはいましたが、ある日試しにドンッ!と大盛りにしてみたところ、満腹になってコテンと寝たのです…。「ああ、光明がさした」と思いました。逆に嫌いなメニューを残した日は、いつもより寝付きが悪いこともあり、「ああ、おなかいっぱい!」と子どもの声が聞けるように、メニューや量を考えています。■夜寝ない子対策その3:「面白い話より、むしろ退屈なほうが…」お風呂はなるべく寝る1時間ぐらい前に。潜水したり水遊びしたりと大はしゃぎするので、体力消耗のためにもゆっくり時間をかけて入っています。お風呂から上がり、ちょうど体温が下がるタイミングでベッドへGo!意外と効いたのが、部屋のあかりを消して、オチのない創作話を延々してあげること。以前は寝たふりをしたり、ひたすら黙って寝るのをじーっと待っていましたが、お互いに緊張が走るのか余計寝つきませんでした。それより、とめどなくダラダラ話をする方が眠りに落ちやすいことを発見したのです(それほどに話が退屈だから?!)。ポイントは、時々あくびをしながら話すこと。これは大ヒット寝かしつけ絵本「おやすみロジャー」でも使われているテクニック。実際効くので、わが家でもよく使っています。寝かしつけがすんなりいくと、ママは夜の時間を有効に使えてうれしいですよね。あくまでもわが子のケースでしたが、ぜひ参考にしてみてください。
2018年01月28日