元SKE48のメンバーでタレントの須田亜香里(32)が1日、自身のインスタグラムを更新。「久しぶりのグラビア」に挑んだことを明かし、“美バスト”際立つ撮影カットを公開した。須田はアイドル誌『BOMB(ボム)』5月号(ワン・パブリッシング/9日発売)の裏表紙を担当。誌面では、よゐこ・有野晋哉(52)による同誌連載「よゐこ有野のアイドル妄想日記『棚からボム餅』」の連載300回を記念したスペシャル企画も展開され、有野がカメラマンとなり須田の水着グラビア撮影を行った。なお、須田の同誌での水着グラビアは、SKE48時代に1st写真集『須田亜香里写真集可愛くなる方法』(Gakken)を発売した2018年8月号以来、6年ぶりとなる。久々のグラビア披露に、ファンからは「グラビアわーい」「素敵なお写真」「凄い体」「めちゃセクシー」「スタイル最高ですね」「亜香里ちゃんはどんどん綺麗で可愛くなっていくから、だから最新のグラビアが見られるのはとても嬉しいんだ」「永遠のアイドルだなぁ」など、歓喜の声が寄せられている。
2024年04月02日資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ」は2月29日の20時より、小松菜奈さんが出演する新WEB動画「SHINE YOUR FUTURE」篇を特設WEBサイトで公開しました。■4月からは2本の新TVCMも公開予定同ブランドは今年2月、中心商品であるゴールドシリーズの日焼け止めを“美肌育成UV”に進化させる形でリニューアルしました。今回は、WEB動画や新TVCMプロモーションを通じて同ブランドの進化を表現する「ANESSA Global Campaign」のキャンペーン第1弾として、ブランドミューズの小松菜奈さんが出演する新WEB動画を公開。テーマは、“「SHINE YOUR FUTURE~その指先が、未来を輝かす”」。エネルギーに満ち溢れる人々と小松さんが登場し、“進化した「アネッサ」”をぬることで、自信に満ちた輝かしい未来が始まっていく様子を表現しています。また、キャンペーン第2弾として、4月から2本の新TVCMを全国で順次放映。1日より「隙なく守り、未来のシミまで作らない。オートリペア技術 金ミルク」篇、15日より「未来のシミまで防ぐ。シミ予防保水UVヴェール 金ジェル」篇の公開を予定しています。第1・2弾ともにキャンペーンソングには、新世代アーティストのimaseさんを初起用。用いられる楽曲「Shine Out」は、新CMのために書き下ろされた作品となっています。■動画概要アネッサ「SHINE YOUR FUTURE」篇(51秒)出演者:小松菜奈タイアップ楽曲:imase/Shine Out特設WEBサイト:(フォルサ)
2024年03月16日2024年3月9日、芸能事務所である株式会社TopCoatと、株式会社スターダストプロモーションがウェブサイトを更新。各事務所に所属する、俳優の菅田将暉さんと小松菜奈さんの間に、第1子が誕生したことを発表しました。菅田将暉&小松菜奈に第1子誕生!2021年11月に結婚を発表した、両名。有名俳優同士の大物カップル誕生に、多くの人から祝福する声が上がりました。菅田さんと小松さんは、直筆のメッセージでこのように想いを明かしています。この度、私たち家族に新しい命が誕生したことをご報告いたします。沢山の方に支えられて平穏な日々を過ごせていることに感謝です。今後も家族三人の生活を温かく見守っていただけますと幸いです。株式会社トップコートーより引用近年は、子供のプライバシーを考慮して、性別や誕生日などを伏せる著名人も増えています。きっと菅田さんと小松さんも、我が子を想う気持ちから、最低限の情報のみ公表することにしたのでしょう。結婚後も俳優としてキャリアを積み、お互いを高め合っている両名。夫婦としてだけでなく、同じ俳優としてもリスペクトする心があるからこそ、良好な関係を築くことができているのでしょう。菅田さん、小松さん、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年03月09日ねぐせ。の1stフルアルバム『ファンタジーな祝日を!!!』は失恋ソングとしてTikTok等でロングヒットした「日常革命」を含め、ほとんどが恋愛ソングだ。みんな恋しているので、恋愛ソングが一番共感できる。「みんな恋しているので、恋愛ソングが一番共感できる。作っていて楽しいですし、悲しい恋愛だったとしても、曲に昇華しないとむずむずしてくるんです(笑)。僕は恋愛体質ですし、人に情が湧きやすくて、仲良くなればその子を題材に曲が書けますし、バンドメンバーのことを書いた曲もあります」(りょたち・Gt&Vo)「特に『愛してみてよ減るもんじゃないし』に共感します。“みんなもっと自由な恋愛をしようよ”って思いました」(なおと・Dr)「『猫背と癖』は歌詞だけ読むと照れちゃうんですけど、りょたちの優しい歌声で歌われるとすごくほんわかして、少女漫画を読んでいるような感覚になります」(なおや・Gt)「なよなよしている歌詞だよね(笑)。それが俺っぽい」(りょたち)「〈染み付いた癖と服の汚れをとるのには君かコインランドリーか〉って改めて見るとすごい歌詞だな。この時期のりょたちは特になよなよしてたよね(笑)。恋愛に対して自信がなくて不安がってた」(なおと)ねぐせ。史上一番テンポが速い新曲の「あの娘の胸に飛びこんで!」はクラスのマドンナへの憧れが綴られている。初めてフィクションに挑戦した曲だ。「ほぼ男子校みたいな高校に通っていたので、“こういう青春したかったな”と思って書きました」(りょたち)「僕は男子校出身なので、すごく共感しますね」(しょうと・Ba)「屋上で告白してみたかった」(りょたち)「ライブでは音源よりテンポを速くして演奏しています」(なおと)「ライブ中はアドレナリンが出ているので大丈夫だけど、リハはすごく疲れる(笑)」(しょうと)「なおとはライブでこの曲を演奏した後、袖に行ってそのまま倒れこんでたよな(笑)」(なおや)結成から4年、6月には初の日本武道館単独公演を開催する。「いろいろな場所でライブをして身につけてきたものがあるので、武道館だからといってねぐせ。らしさを変えず、レベルアップした姿を見せたいです。観に来てくれた人と一緒になって楽しみたい」(なおと)「僕たちは張り切りすぎずにいつも通りやらないとダメだと思うんです。僕たちが硬かったらお客さんも硬くなっちゃう」(しょうと)「殻を破れたらこっちのもんだよね」(りょたち)1stフルアルバム『ファンタジーな祝日を!!!』。TikTok9億回再生の「グッドな音楽を」、MV1500万再生超の「日常革命」など全10曲。【通常盤(CD)】¥3,300【初回生産限定盤(CD+DVD)】¥5,500(Ki/oon Music)左上から時計回りに、なおや(Gt)、しょうと(Ba)、りょたち(Gt&Vo)、なおと(Dr)。2020年、名古屋で結成。’22年、「グッドな音楽を」が「TikTok流行語大賞2022」30選にノミネート。6月13日には、初の日本武道館単独公演を開催予定。※『anan』2024年2月21日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)インタビュー、文・小松香里(by anan編集部)
2024年02月20日アイドルグループ『SKE48』の元メンバーで、現在はタレントとして活躍する須田亜香里さんが、2024年2月7日に自身の公式Instagramを更新。『ある人物』とのツーショット写真を公開し、ファンから「偶然!」「楽しそう」などの声が寄せられています。須田亜香里が新幹線で居合わせたのは…ある日、すっぴんで新幹線に乗車したという、須田さん。同じ車両に、須田さんが「私の東京のお父さん」と慕う、ある芸能人に遭遇したようです。須田さんが遭遇した人物とは…。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 須田亜香里(@akarisuda)がシェアした投稿 須田さんと隣り合って写るのは、人気お笑いコンビ『よゐこ』の、有野晋哉さん!須田さんの満面の笑みと、ピースサインを作る有野さんの様子から、楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。2人は、ラジオ番組『オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~』(MBSラジオ)で共演中で、普段から親交が深いようです。まるで実の親子のように見えるツーショット写真を見ると、須田さんが有野さんを「私の東京のお父さん」と呼ぶのも、うなずけますね。投稿を見て、仲がよさそうな2人に心を和ませたファンから、多数のコメントが寄せられました。・すごい偶然!楽しそうですね!・グリーン車の券をペアで買ったのかと思えるような奇跡。・あかりんのすっぴんを間近で見られる、有野さんがうらやましい…。投稿内で「今日も宝物のような言葉をボソッとくれました」と、有野さんを心から慕う様子を表した須田さん。偶然同じ車両に乗る奇跡を通じて、2人の仲がより深まったのではないでしょうか![文・構成/grape編集部]
2024年02月08日小山田壮平さんのセカンドアルバムは『時をかけるメロディー』。初のソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』から約3年。表題曲が生まれたことにより、アルバムができるという手応えが芽生えたという。「日常的に曲を作っている中で、2021年の10月頃にスタジオでギターを弾いていたら、『時をかけるメロディー』っていう曲のなんとなくのメロディと歌詞が出てきて。その後、いま僕が住んでる福岡市から実家がある飯塚まで車で1時間弱くらいなんですが、その往復の中でどんどん曲ができていった記憶があります。それで、“自分が落ち込んでいる時や悲しい気持ちになった時に気持ちを持ち上げてくれるメロディ”について歌っているんだと自分で気付きました。最高のメロディはどこかに存在していて、自分がそれにアクセスできる時を待っている感覚があるんです。そんなふうに時を超えてくるような不思議な歌が書けたので、『これはアルバムのテーマになるな』って思いました」まるでヒーローのようにどこからかやってくるメロディ。そこに様々な記憶や思い出が付随し、蘇ってくる感覚があるかどうかが大事だそう。「良いメロディに加えて、自分の時間とか、いろいろな側面が内包できていると『良い曲だな』という充実感があるし、単純に幸せな気持ちになれるんですよね」ネパールを旅した思い出から生まれた「マジカルダンサー」や、沖縄でのゲストハウスでの一夜を描いた「月光荘」など、音楽を通じた交流が曲にとじ込められている。「2018年にネパールを旅した時に日本人のダンサーとインド人のロイプラジャパティーくんという二人と仲良くなったんです。そのダンサーの踊りを観たり、一緒にダンスを踊る中で、『音楽とダンスは言葉や文化を超えていくな』って改めて思った時のことを書きました。踊っている人がいると子供たちも喜ぶし、世界中にいろいろな人がいるけれど、ダンスでコミュニケーションがとれる。『月光荘』は沖縄のゲストハウスに行った時のことを歌っているんですが、心が自由になれるような宴の音楽だと思います。アルバム全体を通して、生活の中でふと湧いてくる音楽の楽しさが詰まっていると思うので、ぜひいろいろな人に聴いてもらいたいですね」曲を作り始めてから20年以上が経つ。年々曲を作るペースが落ちているのは、自分がOKとするラインが上がっているから。「テクニックで書こうとすると、これまで聴いたことのあるような曲になっちゃうんですよね。そういう曲はボツにするので、新しい書き方を発見できた曲だけが残っているんだと思います。いつもとは違う場所に行くと、新たな気持ちになって曲が生まれやすいんです」2ndアルバム『時をかけるメロディー』。初のドラマタイアップ曲「恋はマーブルの海へ」を含む全12曲収録。【初回限定盤】2022年の弾き語りツアーのライブ音源を収録したライブCD付き。¥4,400【通常盤】¥3,300(SPEEDSTAR RECORDS)おやまだ・そうへい1984年生まれ、福岡県出身。2007年、andymoriのボーカル&ギターとして活動開始。’16年からソロで弾き語りツアーをスタート。’20年、初のソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』発売。※『anan』2024年1月24日号より。写真・玉村敬太取材、文・小松香里(by anan編集部)
2024年01月23日約3年ぶり、2人体制になって初めてのアルバムタイトルは『(まる)』。たくさんの人を鼓舞するような肯定的なメッセージが乗った、華やかで多彩なポップスがたっぷりと詰まっている。新たな気持ちですべてを後押ししたかった。「収録曲の中で最初に録った『ときめき』という曲の歌詞に、〈世界はいまきらめくよわたしがそう決めたから〉というフレーズがあって、『肯定や祝福に繋がる言葉をアルバムタイトルにしたいね』っていう話になりました。そこでリーダー(水野)がホワイトボードに“”って書いたんです」(吉岡聖恵・Vo)「円環って寛容に何かを受け入れる感じがあって、というタイトルがしっくりきました。吉岡が言っていたのは、完璧なまるではなく歪んでてもいいし、ずれててもいい。すべてをOKって言えるような、おおらかなのイメージがありました。吉岡の出産を経たり、メンバーが3人から2人になったり、いろいろな変化があったタイミングだったので、新たな気持ちですべてを後押しできるような言葉が自然と出ていった印象があります」(水野良樹・Gt&Piano)歌や音楽の力を描写するフレーズが頻繁に出てくるところも、新たなスタートを切ったいきものがかりの姿と重なる。「日々を過ごしていると、嫌なことや信じられないニュースが飛び込んでくることもあって、どこか止まってしまいそうになる瞬間がありますよね。でもメロディを歌うとひとつの流れが生まれて、止まらない印象があるんです。『動いていかなきゃいけない』っていう意識がずっとあります」(水野)初めてタッグを組むアレンジャーが参加していたり、新たなアプローチがいくつもある作品だ。「『うれしくて』は60名くらいのミュージシャンに参加してもらって、ポップスの範疇から逸脱した量の菅楽器や弦楽器が入っています。その中で吉岡が歌ってポップスに仕上がっているのはチャレンジングですよね。一方で『やさしく、さよなら』はすごくシンプルなジャズトリオみたいな編成で、吉岡に歌ってもらったらどうなるかっていうアプローチの曲。そこまで意識はしてなかったんですが、結構挑戦的な曲が多いんです。『喝采』もジャンルとしてはミディアムバラードですが、軽やかさがずっと残っているのが新鮮ですね」(水野)「『喝采』は軽やかなんだけど、しっかり重みがあるし、明るいんだけど悲しいことも歌っていて、絶妙なバランスがある曲。だからこそ歌でそのバランスをどう表現するかが難しかったです。重さもあるけれど、微笑みを湛えながら歌うことで歌が届きやすくなるんじゃないかと思いました」(吉岡)アルバムを引っ提げ、2月からは12年ぶりとなるホールツアーを開催する。初日はふたりの地元である神奈川県・海老名市文化会館公演だ。「地元はいつも温かく迎えてくれるので、どこか依存しているところがあります(笑)」(水野)「すぐ地元に帰って歌いたがるよね(笑)。いきものがかりは地元の路上ライブから活動が始まっているので原点ではあります。最近改めて、高校1年と2年の時に地元で知り合ったふたりが、20年以上ずっと一緒に仕事をしているのって面白いなって思いました(笑)」(吉岡)「ときめき」には〈ときめくちからはずっと消えないよ〉というフレーズがある。結成から24年、いきものがかりのどんなところにときめきを感じるのだろうか。「3人で活動を始めて、メンバー全員が“3人だけがいいと思っている”というところで満足しなかったんですよね。その頃から一人でも多くの人に喜んでもらえることが嬉しいんです。そこは変わってなくて、今も『自分たちが良いと思うものを作りたい』という気持ちが強くありながら、それを外に飛ばしていくことにときめき続けています」(吉岡)発売中の10thオリジナルアルバム『』。『映画プリキュアオールスターズF』主題歌「うれしくて」など、全12曲収録。【初回生産限定盤(CD+Blu‐ray)】¥5,478【通常盤(CD)】¥3,300(Sony Music Labels)写真左から、吉岡聖恵(Vo)、水野良樹(Gt&Piano)。1999年結成。2006年にメジャーデビューし、数々のヒット曲を生む。’21年、2人体制での活動をスタートさせた。’24年2月から12年ぶりのホールツアーを行う。衣装協力・JUN OKAMOTOPANORMO※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・小笠原真紀取材、文・小松香里(by anan編集部)
2024年01月07日元SKE48の須田亜香里が6日、都内で『須田亜香里フォトエッセイ「がんこ」』(扶桑社)の発売記念イベントを開催。イベント前に囲み取材に応じた。本書では、リアルな須田を表現するため、東京と愛知の2つのエリアを中心に撮り下ろした写真に加え、彼女の魅力や素の部分にフォーカスしたエッセイを書き下ろした。撮り下ろしグラビアでは、室内や街中での生活感を溢れるカット、デートや旅行をともに楽しんでいるような親密なカットが満載で、彼女との近い距離感が堪能できる作品に。加えて、仕事や家族、髪やファッションのほか、恋愛結婚観まで、彼女のパーソナルな部分について綴った文章も掲載するなど、今の思いを赤裸々に明かしている。撮影で思い出に残っていることを聞かれると、日間賀島での撮影を挙げ「一緒に須田亜香里と旅行を楽しんでいるような感覚を味わってもらえるようなシチュエーションで、美味しいタコと美味しいふぐのひれ酒を飲んで顔がポッてなりながら、素で旅行を楽しんでそのまま寝て、次の日の朝に撮影してとか、リアルな旅行を楽しんでいる感じがみなさんに伝わって、いろいろ妄想してもらえたらうれしいなと思います」とアピールし、“まだ誰にも見せたことがない須田亜香里”も見せられたそうで「アイドルだったら話すことがなかった思う金銭感覚のお話を書いているところや、2月と8月くらいに撮影をしたんですけど、(SKE48)を卒業して間もない頃の冬には醸し出せなかった生っぽい色気を、半年かけて少し出せるようになっているのかなと思います」と胸を張った。また、お気に入りにはメガネをかけた写真を挙げ「日常を過ごすときに軽い変装として伊達メガネをチョイスすることが多いんですけど、意外と伊達メガネの姿ってファンの方に見せてなかったなと思って選びました。ちょっとだけ変装して須田亜香里とお忍びデートみたいな感じを味わってもらえる非日常なカットです」と紹介。その後、須田がそのページを見せている写真を報道陣に撮ってもらうと「もっとエロいほうがよかったかな(笑)」と後悔しつつ、「(同書には)もっとすごいのがあるので楽しみにしていてください」と強調した。さらに、タイトルにちなみ“がんこエピソード”を聞かれた須田は「“この日までにこれをやる”って決めたら絶対に実現させないと気が済まない性格で、まだメディアではどこでも言っていないことなんですけど、車の免許をお誕生日の前日に取ってきました」と告白したが、免許取得日から3回目の誕生日の前後1カ月で更新をしないといけないことを後から知ったそうで「次の日に取っていたらもう1年、更新までゆっくりできたのに…。自分の頑固さで学びました(笑)」と悔しがっていた。なお、アイドル時代は“握手会の女王”の異名を誇っていた須田だが、次は何の女王を目指したいか質問されると、“ロケ”答え「ロケで一般の方とお話をする機会がすごく多くて、お相手の方が楽しそうにいろんな話をしてくださったりするのがうれしかったりするので、一般の方と関わる中でみなさんのよさをみんなに伝えるような人になれたら素敵だなと思って“ロケ”という言葉が思い浮かびました」と目を輝かせ、「もう1ついいですか」と言って“ラジオ”も追加し「これからもずっとやりたいなと思うお仕事がラジオのお仕事で、中でも生放送がすごく好きで、リスナーさんとリアルタイムで一緒に番組を作れて、何が起こるかわからない、終着点は誰も想像ついていないあの感じがすごく好きなので、生放送のラジオの女王になりたいです」と力を込めた。
2023年11月06日総勢15人による現代版フィルハーモニック・ポップ・オーケストラ、蓮沼執太フィルをコンダクトし、国内外で活躍している蓮沼執太さん。15年ぶりのソロインストアルバム『unpeople』には5年間にわたって自身が奏でた音、集めた音が中心に収められている。映画や演劇やCM音楽を作ることも多い蓮沼さんだが、今作を「自分のための音楽」と位置付ける。ルールを設けず、自由にあっちに行ったりこっちに行ったりすることを楽しみながら作る。「僕は毎日のようにライブをしているようなミュージシャンではなく、楽曲制作を中心に活動しています。世の中の“音楽”は、例えば映画音楽だったり、様々なメディアのために作られている音楽がほとんど。僕も嬉しいことにそういった類いの音楽を作る機会をいただくことが多いのですが、ふと『昔は自分のために音楽を作ってたじゃないか』と思うことがありました。それで、プロジェクトの合間にセラピー的に音を作っていって、その制作を振り返ると、『これは純粋に自分のための音楽だな』と。僕にとって曲を作ることは日常生活の一部で、自分の音で自分自身を見つめ直すことができます」生楽器、電子音、フィールド・レコーディングといった多岐にわたる音が聞こえる。その時どきのムードや感情の赴くままに奏でられた音楽に聞こえるが、曲制作の際に設計図は作るのだろうか。「自分のために作る楽曲の場合は青写真は作りません。一番大切なのは楽曲の命を吹き込む瞬間である一音目。それが曲の核になるので、決まったルールを設けないで、いつも異なるアプローチで作ります。例えば今この部屋に鳴っている“カチカチ”という音が良いなと思ったらそれをリズムにしてみたり、旋律を乗せてみたり。そういうふうにして自由にあっちに行ったりこっちに行ったりすることを楽しみながら作ります」本作の収録曲もすべて違うアプローチから生まれた曲だという。「1曲目の『unpeople』はギターをカッティングしながら心臓の音をループさせたところから作り始めて、最終的にニューウェーブっぽい音になったのが面白かった。『Postpone』はとりあえずワインボトルをポンポン叩いてみたところから制作が始まりました」コーネリアス、KOM_I、ジェフ・パーカー、グレッグ・フォックスといった縁の深いアーティストが多く参加しているが、「コラボレーションは予期せぬ音との出合いを生み出す」と嬉しそうに話す。「ゲストで参加していただいた方々のことは全員リスペクトしていますし、『こういう球を投げたらこう返ってきた』という感覚にとてもワクワクします。自分だけでは生まれない、想像の上をいくものができることにコラボレーションの喜びがある。蓮沼フィルも僕以外に14人の演奏家がいますが、その方たちを踏まえて旋律を作ります。だから、蓮沼フィルも“みんなで作っている音楽”という認識ですね。フィールド・レコーディングも、『こういう音が録りたい』という目的よりも、『どんな音と出合えるのかな』という発見の気持ちで音を録りに行きます。何せよ予期せぬ出合いを求めている感覚が強いですね」アルバム『unpeople』。コーネリアス、KOM_I、ジェフ・パーカー、グレッグ・フォックスなど国内外の縁の深いアーティストがゲスト参加。全14曲収録。【CD】¥3,300(Virgin Music Label&Artist Services)【LP】¥5,500(SHUTAVINYL002)はすぬま・しゅうた1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織し、国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、CM楽曲、音楽プロデュース等を手掛ける。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。※『anan』2023年10月18日号より。写真・玉村敬太取材、文・小松香里(by anan編集部)
2023年10月17日imaseさんは2020年、二十歳の時にギターを手にし、作曲を始めたところから音楽活動をスタート。その半年後にTikTok に投稿した「Have a nice day」が話題に。代表曲「NIGHT DANCER」はStray Kidsによる踊ってみたやBTSのジョングクによるカバー歌唱もあり、グローバルなヒットを記録。トレンドを軽やかに取り入れたサウンドと特徴的なファルセットボイスで支持を拡大中の、新世代アーティストに迫る。海外でもバズを起こす、気鋭のポップシンガー。幼い頃から歌うことが好きだったというimaseさん。学生時代はサッカー少年だったと話す。「小中学生の頃はサッカー漬けで、プロサッカー選手を目指していました。ゲームもよくやっていましたね。高校を卒業してからは就職しようと思っていたので、大学進学は考えていませんでした」楽曲を作り始めたのは二十歳の時。友人の影響でギターを手にしたことがきっかけだった。「2020年の秋に友達がギターを購入しているのを見て、僕もやってみたいなと思いギターを購入しました。翌年の春頃、TikTokにショート尺で曲を投稿している人を見て、自分も挑戦してみたいと思ったんです。当時はフル尺で楽曲を作る能力がまだなかったので、ショート尺を投稿できるプラットフォームはありがたかったですね」2022年8月に配信した「NIGHT DANCER」が大ヒット。名だたるK‐POPアーティストの踊ってみた動画により、特に韓国で大きなバズを記録した。「バイラルの要因として、韓国で日本のシティポップが流行っていることは大きいと思います。僕の歌声は、母音の発音を少し崩したほうが曲に合うと思っているのですが、日本語の発音は英語や韓国語と比べて母音が硬いんです。なので、曲を作る際は母音を柔らかく発音して日本語っぽくしすぎないことを意識しています。もしかしたら、それが海外の方の耳に馴染む要因の一つになっているのかもしれません。また、メロディが細かすぎないので歌いやすいというのもあると思います」初めての有観客ライブは今年3月のことだった。「ライブをするまではファンの方の存在をSNS上でしか感じられなかったですし、経験がないので僕自身ライブが好きなのかもわからず、様々な不安がありました。でも、実際にライブでファンの方々に会うことができ、僕はライブが好きなんだと気づきました。僕の曲を好きでいてくださる方々と同じ空間で過ごすことってすごく素敵だなと思いました」その後、韓国とタイでショーケースを開催。言葉が通じなくとも、音楽で通じ合えるということを実感することとなった。「韓国の方々もタイの方々も、日本語で僕の楽曲を一緒に歌ってくれたんです。すごく不思議な感覚を覚えつつ、一緒に音楽を楽しむためには必ずしも英語詞である必要はないんだなと感じました。岐阜の実家でベッドルームミュージックのような雰囲気で作った曲が、SNSを通し、言語の壁を越え、様々なところに届いているという実感が湧きました」新世代を代表するアーティストとなった今でも、リスナーとしての嗜好がダイレクトに曲作りに反映されるスタイルは変わらない。「リスナーの方との距離感が近いのは僕のいいところだと思っています。自分の好きな音楽を作るという根底は大事にしながら、音楽的にアップデートしたり、ライティング能力をもっと上げて進化していきたいです」一番音楽を聴くのは曲を作るタイミングなのだとか。最近はどんなモードなのだろうか。「最近はTommy heavenly6のインディーロックっぽい曲にハマっています。でも、このような楽曲を作りたいというよりは、あくまでリスナーとして聴いています。音楽にはリバイバルのサイクルがあると思うので、過去に聴いていた曲のエッセンスが無意識に自分が作る曲に入っていることはあると思います。自分のルーツではないジャンルの曲を作る時は、そのジャンルのプレイリストを聴いたり、タイプビートで調べて聴き漁ったりしています」最後に、最近ハマっているものは何か聞いてみた。「音楽もそうなんですが、一度ハマるととことんハマるタイプなんです。食生活もそうで、今はUber Eatsで頼めるオレンジと柚子のソーダにハマっています。そのお店と同じ系列のお店でオーダーした、ナタデココが入ったグレープフルーツジュースもすごく美味しかったんです。フルーツ系のジュースは毎日のように飲んでいますね。食べ物は中華料理にハマっていて、最近はチンジャオロースをよく食べています。数か月前はタピオカブーム期で、その次が韓国料理ブーム期。スンドゥブを毎日食べていたらUber Eatsのスンドゥブが売り切れになってしまったので、ラーメンブーム期に入って今は中華料理ブーム期、という流れです(笑)」これまでの代表的な楽曲。「Have a nice day」TikTokに投稿し、最初にバズを記録した楽曲。「キャッチーなメロディと、ドラムパッドを叩きながら歌っていた動画が物珍しかったのかなと思います。ファルセットへの反応も多かったですね」「NIGHT DANCER」2022年8月に配信され、世界各国でヒット。「リリースした時から、国内ではたくさんの方が動画を投稿してくださっていました。今年に入ってからENHYPENさんやTOMORROW X TOGETHRさん、LE SSERAFIMさんなど多くのK‐POPアーティストの方々が踊ってくださり、ダンスがきっかけで海外にも広がったことをとても嬉しく思っています」「ユートピア」鳥山明の名作『SAND LAND』のアニメ映画主題歌として書き下ろした新曲。「鳥山先生がデザインを手がけた『ドラゴンクエスト』の劇伴を意識して、間奏にバイオリンのピチカートを入れました」イマセ2000年生まれ、岐阜県出身。アーティスト。’20年に音楽活動を始め、わずか1年でTikTokでバイラルヒットを生み、’21年メジャーデビュー。’22年8月に配信した「NIGHT DANCER」が韓国配信サイト「Melon」でJ‐POP初のTOP20入りを果たす。※『anan』2023年8月9日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・向井大輔取材、文・小松香里(by anan編集部)
2023年08月02日女優の小松彩夏が23日、SNSを更新し、一般男性と結婚したことを発表した。この日、37歳の誕生日を迎えた小松。「本日7月23日私の誕生日に皆さまへご報告がございます」の書き出しから、「この度、私、小松彩夏はかねてよりお付き合いしていた一般の方と入籍いたしました」と報告した。そして、「お相手の方のお仕事の関係で、仙台へ拠点を移すことになりました」と明かし、「これからも東京でのお仕事はもちろん、大好きな岩手や仙台でのお仕事も頑張っていきたいです」と新たな生活への展望も。「皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、より一層精進してまいります」と決意を新たにし、「変わらず温かく見守っていただけたら嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。小松のもとには多くの祝福の声が寄せられ、2003年放送のCBC・TBS系ドラマ『美少女戦士セーラームーン』で共演して以来の“セーラー戦士”仲間からも、沢井美優「大好きな大好きな彩夏ちゃん」「これからも末永くお幸せに」、泉里香「おめでとう~」「可愛い」、北川景子「いつも優しくて温かいこまっちゃん。20年共に歩んできたベストフレンドの結婚、我が事のように嬉しいです」、安座間美優「本当に世界一可愛い花嫁さん」とメッセージが届いている。
2023年07月24日ファブリックメーカーの小松マテーレが、石川県金沢市東山に新店舗「まてーれ」をオープン。新店舗「まてーれ」が石川県にオープンファブリックメーカーの小松マテーレが石川県金沢市東山の茶屋街にオープンした新店舗「まてーれ」。“Art in Technology(=芸術の工業化)”をテーマに、小松マテーレの創業地でもある石川県の文化を融合させながら、繊維と伝統工芸の魅力を体感できるようなアイテムを取り揃える。限定ファッション&ライフスタイル雑貨限定カラーのスカーフ「天女の羽衣」店内には、日常を煌びやかに彩る約100点のファッション・生活雑貨が集結。例えば極細の糸で繊細に織られた小松マテーレの人気スカーフ「天女の羽衣」は、“日本海”から着想したディープブルーや、九谷焼の五彩をテーマにした限定カラーで展開される。「マテモノ」のバッグ小松マテーレが展開するブランド「マテモノ(mate-mono)」のアイテムも充実。本来捨てられる素材の活用や、製造過程でロスを生み出さない工夫を施したバッグなどがラインナップする。火を使わないお香「g-cube×九谷焼」や観葉植物も「g-cube×九谷焼」は、リサイクル素材“グリーンビス”と九谷焼の器を組み合わせた、火を使わないお香。たくさんの空気やオイルを含みながらゆっくりと芳香するマテリアルで、安らぎのひとときを演出してくれる。そのほか、植彩インテリア「Buddy」などが登場する。【詳細】新店舗「まてーれ」オープン日時:2023年6月21日(水)13:00住所:石川県金沢市東山1-27-5■オープン記念「まてーれ」商品購入で、オリジナル落雁をプレゼント。
2023年07月02日女優の小松菜奈が1日、都内で行われたシャネルのファッションショー「2022/23年メティエダール コレクション CHANEL-DAKAR」に来場した。シャネルのアンバサダーである小松は、レザージャケットと同素材のスカートを着用し、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドの「コメットコレクション」リングなどをコーディネート。鼻ピアスもつけ、クールな装いで魅了した。メティエダール コレクションは、CHANELの無限のクリエイティビティを現実のものにする職人たちへオマージュを捧げるもの。今回のコレクションでは、躍動感溢れる色彩にビーズやスパンコールの華やかな刺繍、ツイードの風合いを活かしたフレアパンツのセットアップ、花々を描いた軽やかなドレスといった1970年代のスピリットを讃えている。
2023年06月01日Ayumu Imazuさんの新曲「HONEYCOMB」は人気コミック『クールドジ男子』の実写化ドラマのオープニングテーマ。さまざまな“ドジエピソード”がちりばめられながらも、現代社会のストレスを癒すような洒脱なR&B調のポップソングだ。「アニメを見て感じたふんわりとした印象を崩さないよう、歌詞の世界観をこだわって作っていきました。『自分のダメなところも含めて好きでいてほしい』という願いを込めて書きましたね。かわいいイメージのある“ハニカミ”っていうワードを使いたくて、タイトルも含めて言葉遊びを結構やりました」「君の存在のせいで余計ダメになってしまう」という“ドジ男子”ならではの描写もこだわったポイント。「ありきたりに書くと、『君がそばにいるから成長できる』っていうアプローチになると思うんですが、余計ダメになる方が作品の世界観に合っていると思いました」ダンサーからキャリアをスタートさせ、歌と楽曲制作に加え、コレオグラフィーも担うAyumuさん。マルチな活躍ぶりについて聞くと、「僕にとってはすべてがリンクしているので、別々のことをやっている感覚はないんです」という答えが返ってきた。「音楽の表現をする上で歌がいちばん多くの人に伝わりやすい。歌が入った音楽を作るのが単純に好きですし、それに歌詞を乗せるのもダンスを乗せるのも僕にとってはごく自然なこと。でも、一人で全部をやりたいという頑ななこだわりがあるわけではなくて、ダンサーともサポートし合いながら作ることが多いです。一人でステージに立つよりも、何人ものダンサーと一緒に立っている方がシナジーの高まりを感じます」圧倒的なダンスパフォーマンスと日本語と英語が混在したハイクオリティな楽曲で支持を広げるなか、日本とニューヨークを行き来しながら精力的に活動する。「デビューしてからの一年間は自分のアーティスト像をすごく考えたんですが、最近は深く考えずに作ってもちゃんとAyumu Imazuの作品になっている感覚があります。アルバムを出して、ライブをして直接オーディエンスの反応を見られたことが大きかった。自分のやりたいことも求められていることも理解できている手応えがあります」デジタルシングル「HONEYCOMB」。NCT 127の中本悠太やJO1の川西拓実などが出演するテレビ東京ドラマ25枠『クールドジ男子』のオープニングテーマ(第1話~6話)として書き下ろし。(Warner Music Japan)アユム・イマヅ2000年5月12日、大阪府生まれ。6歳よりダンスを始め、14歳でアメリカに単身留学。’20年リリースの2ndEP「Waves」はiTunesチャート11位にランクイン。’21年8月、「Juice」でメジャーデビュー。ピアス¥24,200イヤーカフ¥16,500(共にJUSTIN DAVIS/JACK of ALL TRADES PRESS ROOM TEL:03・3401・5001)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・荒木大輔ヘア&メイク・いたつ取材、文・小松香里(by anan編集部)
2023年05月06日平均年齢20歳のギターロックバンド、ヤングスキニー。「本当はね、」が、歌詞のいじらしい恋心が共感を呼び、SNSを基点にロングヒット中だ。4人の音楽の趣味は割とバラバラということだが、共通点は?「かやゆーくんが作る曲が好きってところですね」(しおん・Dr)「かやゆーの曲のどの要素が好きかはみんなバラバラだよね。僕は恋愛経験値が少なすぎて、恋愛の曲の歌詞に共感はできないんです(笑)。キャッチーなメロディに惹かれます」(ゴンザレス・Gt)「でも『本当はね、』は恋したことがあればわかるんじゃない?この歌詞は女の子目線だから好きな人のためにメイクやヘアセットを頑張ってるわけだけど、男目線に置き換えると、好きな人に対してカッコつけたいから徒競走で頑張ったみたいなノリじゃない?」(しおん)「そうそう。俺は中学で部活のサッカーやってる時、女の子が校舎からこっちを見ていたら、好きな子じゃなくても『カッコいいところ見せてやろう』って思ってた。そういう強がりを描いてる」(かやゆー・Vo/Gt)「そう言われると確かにわかる!今までは恋愛ソングだから『俺にはわからない』と思って歌詞を意識してなかった(笑)」(ゴンザレス)「それ、食わず嫌い(笑)」(しおん)「僕は歌メロがキャッチーなところと、普段僕が使わないような言葉が歌詞に入ってるところにはっとさせられます」(りょうと・Ba)「刺さる歌詞が多いところが好きです。『コインランドリー』を初めて聴いた時、すぐに歌詞で描かれているカップルが他の人のTシャツを取り出してふざけてる光景が浮かんだのがすごいと思いました」(しおん)初のフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』は、葛藤を描いた恋愛ソングや、バンドマンとして世界を回していくんだという決意がしたためられたメジャーデビュー曲「らしく」が収められている。どの曲も、主人公の感情がありありと伝わり、とても生々しい。「小さい頃からback numberやMr.Childrenの恋愛ソングを多く聴いてたんです。僕自身恋愛経験が多いわけじゃないんですが、曲として書きやすい。そして、聴いててジーンとくる恋愛ソングはハッピーな曲より失恋曲なのでそういう曲が多くなるんだと思います。でも、メジャーデビュー曲はどういう曲がいいのかなって思った時に、『らしく』は恋愛ソングではないけれど、『僕は僕だ』というメッセージが前に出ているし、ヤングスキニーらしい決意表明になるんじゃないかなと思って選びました。この曲はできた当時と比べて、自分たちが成長していってる今の方が刺さる気がしてます」(かやゆー)どんなバンドになりたいかを聞くと、バンド愛&音楽愛が詰まった答えが返ってきた。「ずっと『音楽を好き』って胸を張って言えるバンドマンでありたいですね」(かやゆー)1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』。「本当はね、」を含む全10曲収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,400【通常盤(CD)】¥2,970(Victor Entertainment/SPEEDSTAR RECORDS)写真左上から時計回りに、りょうと(Ba)、ゴンザレス(Gt)、かやゆー(Vo/Gt)、しおん(Dr)。2020年結成。’22年10月にリリースした「本当はね、」がTikTokなどのSNSを中心にヒット。’23年2月シングル「らしく」でメジャーデビュー。※『anan』2023年3月22日号より。写真・小林真梨子取材、文・小松香里(by anan編集部)
2023年03月21日2023年1月15日、声優の小松未可子さんが第1子の出産を報告しました。およそ2年前の2020年5月に、同じく声優の前野智昭さんとの結婚を発表した、小松さん。2022年8月には第1子の妊娠を報告しています。小松さんの投稿によると、出産後は幸い母子共に健やかとのこと。出産を振り返り、このように想いをつづりました。お産は本当に未知数なことばかりで、凄まじい経験でした。命が産まれるというエネルギーは自分の想像を遥かに超えた大きさで。目の前の命はまだとってもとっても小さな体で。まだ出会ったことのない感情で、たくさん満たしてくれました。母として、人として、共に成長していけたらと思います。mikako_komatsuーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 小松未可子(@mikako_komatsu)がシェアした投稿 生まれたばかりの小さな我が子の手足に触れる、小松さん。そして赤ちゃんは、小松さんに返事をするかのように指を握っています。公開された写真と動画に表情は写っていませんが、その姿からはあふれんばかりの幸せが伝わってきますね。また、父親になった夫の前野さんも、自身のTwitterアカウントで感謝の言葉を述べています。ご報告です。 pic.twitter.com/QqJidDvmQX — 前野智昭 (@Tomoaki___Maeno) January 15, 2023 結婚発表時、人気声優同士の結婚として多くの人から注目された、小松さんと前野さん夫婦。新たなおめでたい報告に、ネットからは「素敵な動画でこっちまで涙が出た」「今後もお幸せに!」といった祝福の声が相次いでいます。小松さんは声優としてだけでなく、今後は前野さんとともに1人の親としても活躍していくのでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年01月15日’22年夏、フジロックにも出演したKroi。R&Bやソウル、ロック、ヒップホップなどからの影響を昇華したミクスチャーサウンドで支持を集める彼らに迫ります。幅広い音楽を聴くミュージックラバーである5人からなるKroiはインスタグラムを通じて2018年2月に結成。音楽シーンに新たな風を吹き込む5人に話を聞きました。――’22年は、アルバムのリリースツアーや様々なフェスで大忙しだったと思いますが、バンド活動の転機は覚えていますか?長谷部悠生(G):結成から約2か月後にオーディション「出れんの!?サマソニ!?」に応募したのは自分たちの中では大きかったよね。関将典(Ba):持ち曲がまだ2曲しかなかったんですが、事前アンケートに10曲あるって書いたりして勢いで応募したら最終審査までいっちゃって。でも世間はそんなに甘くなくて最終で落ちて、そこから2か月ぐらい無気力な時期がありました。「これじゃ駄目だ」と全員で話し合ったタイミングで、渋谷のライブハウスLUSHからライブのオファーをいただいたことをきっかけに、たくさんライブができるようになった。その経験があったから、翌年の「出れサマ」では自信を持って選出されることができてサマソニに出られた。それがメジャーデビューにも繋がってると思っています。内田怜央(Vo、G):LUSHに気に入ってもらえてライブが増えたことで、ライブハウスでどんどんKroiを知ってもらえた。LUSHは未だにホームですね。――デモを作る内田さんは、どのように制作をされていますか?内田:メンバーとの日々の会話で「こういう方向性の曲がやりたい」って話が出ると、それを踏まえてデモを作ったりします。例えば、今年出したアルバム『telegraph』に入っている「Funky GUNSLINGER」は、益田さんが「アラバマ・シェイクスみたいな曲が欲しい」って言ってて、そこから俺の頭の中でいろんなところを行ったり来たりしてできた曲。リクエストに応えられてるかどうかはわからないですが。益田英知(Dr):アラバマ・シェイクスって、言われるまでわからなかった(笑)。内田:(笑)。リファレンスをそのままやることは絶対にできない体質なので。自分の曲ではなく、Kroiの曲を作っているっていう絶対的な意識があるのが大きいと思っています。関:怜央は混乱することなく、良いバランス感で昇華してくれるから、安心して「最近こんなの聴いてるよ」って言えるんですよね。クロイ左から、益田英知(Dr)、内田怜央(Vo、G)、関将典(Ba)、長谷部悠生(G)、千葉大樹(Key)。2018年2月結成、同年10月に1stシングル『Suck a Lemmon』でデビュー。’21年6月、1stアルバム『LENS』でメジャーデビュー。’22年にFUJI ROCK FESTIVAL出演。音楽活動だけでなく、ファッションモデルやデザイン、楽曲プロデュース等、メンバーそれぞれが多様な活動を行う。’23年4月からライブハウス公演とホール公演の全15公演の「Kroi Live Tour 2023“Magnetic”」を開催予定。内田さん・フーディー¥64,900(NEEDLES×ts(s)/NEPENTHES TEL:03・3400・7227)ベスト¥43,400シャツ¥31,000(共にFINALS TEL:080・1687・0445)パンツ¥15,400(SUNNY SPORTS/C.E.L STORE TEL:03・6459・3932)アイウェア¥36,300(I iro tokyo/Eye’s Press TEL:03・6884・0123)その他はスタイリスト私物長谷部さん・カーディガン¥28,600(NEEDLES/NEPENTHES)ニット¥46,200(COGNOMEN/SakasPR TEL:03・6447・2762)パンツ¥89,100(SEVEN BY SEVEN/SakasPR)その他はスタイリスト私物関さん・ジャケット¥50,600(BRU NA BOINNE/BRU NA BOINNE DAIKANYAMA TEL:03・5728・3766)フーディー¥38,500(REBUILD by NEEDLES/NEPENTHES)パンツ¥68,200(WILLY CHAVARRIA/JETTON SHOWROOM TEL:03・6804・1970)アイウェア¥37,400(BJ CLASSIC COLLECTION)その他はスタイリスト私物益田さん・ジャケット¥71,500(NEEDLES×NOMA td./NEPENTHES)フーディー¥27,300(FINALS)パンツ¥36,300(EFILEVOL TEL:03・6416・0634)その他はスタイリスト私物千葉さん・セーター¥31,900(REBUILD by NEEDLES/NEPENTHES)パンツ¥38,500(EFILEVOL)アイウェア¥37,400(BJ CLASSIC COLLECTION)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・菅原 稔ヘア&メイク・上野知香インタビュー・文・小松香里(by anan編集部)
2022年12月25日俳優の菅田将暉と女優の小松菜奈がW主演を務める映画『糸』(20)が、dTVで配信開始した。1998年にリリースされた中島みゆきの名曲「糸」を映像化した同作。13歳の夏に花火大会で出会った高橋漣(菅田)と園田葵(小松)は、互いに惹かれ合っていたが、葵は母親と共に失踪してしまう。漣は、ようやく見つけ出した引っ越し先で、養父からの暴力に耐える葵を見て衝動的に駆け落ちを決行するも、すぐに警察に保護され、2人は離れ離れに。そして7年後、20歳になった漣は同級生の結婚式で葵と予期せぬ再会を果たす。同作で、第44回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞と優秀主演女優賞を受賞した菅田と小松。共演作品も多い2人が、ピュアで不器用な漣と、儚げながらもたくましく生きる葵を熱演している。また、共演には成田凌、榮倉奈々、斎藤工、山本美月、高杉真宙、二階堂ふみなど豪華キャストが脇を固めている。
2022年12月02日第78回ヴェネチア国際映画祭にて、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督率いる審査員が全員一致で金獅子賞に決めたのが、本作『あのこと』だ。2022年のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーによる小説「事件」を原作に、今作が監督2作目となるオードレイ・ディヴァンが監督と脚本を務めた。1960年代のフランス。大学の寮で暮らすアンヌは、貧しい労働者階級の家庭に生まれたが、努力と知性によって教授から特別扱いされるほどの成績を収めており、学位を取って教師になる夢に近づいていた。しかし、ある日妊娠が発覚する。夢に向かって日々勉学に勤しむアンヌにとって、今出産することはその夢を諦めることにも繋がる。動揺したアンヌは、医師に「何とかして」と哀願するが、当時は人工中絶は法律で禁止されており、当の女性、処置を施した医師や助産婦だけでなく、助言や斡旋をした者にも罰が課されるという時代だ。医師は当然のように拒絶し、「そんなことをしたら僕も君も刑務所行きだ」と突き放す。そこからアンヌの一人きりの戦いが始まる。電話帳で調べた別の病院に行き、同じく医師に拒絶されるが、粘った挙げ句注射液を処方してもらう。しかし、体にはなんの変化も起きない。女友達が多い同級生に何らかの情報を持っていないかと近づくが、「妊娠中ならリスクはない」と、体の関係を求められてしまう。何の解決の糸口も見つからないまま、どんどんお腹は大きくなっていき、勉強に集中できず成績は落ちていく。ついに友人に打ち明け助けを求めるが、「巻き込まないで」と冷たくされる。子供の父親にも真実を伝えるために久々に会いに行くが、いい加減な態度で応対されてしまう。でもアンヌは諦めない。自らの未来のために、ひたすら戦い続ける。画面には妊娠週の経過がテロップとして表示される。その数字が増えれば増えるほど、アンヌがどれだけ追い込まれている状況なのかがわかる。アンヌが望まぬ妊娠をしたのは、自らの行為が招いたことかもしれない。しかし、相手の男性は何のダメージもなく、以前と変わらずに学生生活を謳歌している。アンヌだけが一人苦しみ、戦い続けている状況が描かれる。折しも今年6月、アメリカの最高裁が「中絶は憲法で認められた女性の権利」と定めた判決を半世紀ぶりに覆し、中絶を規制する州が増加するという動きが始まった。妊娠をした背景、中絶を望む背景は千差万別だ。しかし、アンヌの目線でもって、「何が起きているか」をひたすら描く本作は、子供が宿るのは女性の体であるという絶対的な事実を突きつける。カメラとアンヌを完全に同期させるためアスペクト比が正方形に近い1.37:1となっており、観客はアンヌとともに様々な出来事を経験し、アンヌの心情に没入する。「なぜ、アンヌはここまで一人で苦しまなければいけないのだろうか」。物語が進むにつれてそのような問いが湧き上がり、自分の体をどうするか、その権利の所在についての考えが巡っていく。さらに、自由に生きる権利はどこにあるのだろうか、とも考える。舞台は約60年前のフランスだが、『あのこと』で描かれている問題は、今も世界中に存在しているあらゆる問題と重なるのだ。『あのこと』1960年代のフランス。頭脳明晰な学生、アンヌは教師になる夢のために勉学に励んでいるが、望まぬ妊娠が発覚する。監督・脚本/オードレイ・ディヴァン出演/アナマリア・ヴァルトロメイほか12月2日より全国公開。©2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – FRANCE 3 CINEMA – WILD BUNCH – SRAB FILMS※『anan』2022年11月30日号より。文・小松香里(by anan編集部)
2022年11月28日桑田佳祐がベストアルバム『いつも何処かで』をリリースする。ソロ活動35年のタイミングということで収録曲は2枚組35曲。「今、この時代に聴いてほしい楽曲」と「未来への希望を詰め込んだ新曲」を桑田自らがこだわり抜いて選曲したという。驚くべきは、国民的バンドであるサザンオールスターズの活動を精力的に行う中で、ソロでも各年代で時代を彩るヒット曲を生み出し続けているということだ。ソロ名義初のシングル曲「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」(’87年)、コカ・コーラのCMソングとして夏冬を盛り上げた「波乗りジョニー」と「白い恋人達」(共に’01年)、山下智久と長澤まさみ主演の月9ドラマ『プロポーズ大作戦』エンディング曲「明日晴れるかな」(’07年)、永山瑛太主演のドラマ『最高の離婚』エンディング曲「Yin Yang(イヤン)」(’13年)――。桑田佳祐しか生み出せない黄金律の数々が至るところで流れ、多くの聴き手の心を震わせ、多くのミュージシャンに影響を与えてきた。その珠玉のメロディと情感たっぷりの歌、巧みな言葉回しと情景描写は、当時の景色を鮮烈に蘇らせる。最新曲として収められている楽曲群もまた強い輝きを放っていることを特筆したい。本作のために書き下ろされた新曲であり、自身も出演するユニクロCMソング「なぎさホテル」がDISC2の最後に収録されている。神奈川県逗子市の海辺に実在した「なぎさホテル」から着想を得た楽曲で、桑田の故郷である湘南の薫りが匂い立つようなドリーミーなミドルバラード。時代は移ろうが、その中でも変わらず大事なものを浮き彫りにする―本作、ひいては桑田佳祐のクリエイティブを象徴するような楽曲に聴こえてくる。11/23リリースのベストアルバム『いつも何処かで』。新曲の「なぎさホテル」他、全35曲収録。【完全生産限定盤(2CD+Special T‐Shirt)】¥7,150【通常盤(2CD)】¥3,740(タイシタ/ビクターエンタテインメント)くわた・けいすけ1978年にサザンオールスターズのボーカルとしてメジャーデビュー。’87年、ソロ活動開始。多くのヒット曲を生み出す。2022年ソロ活動35年を迎え、5大ドームを含む全国ツアー中。※『anan』2022年11月30日号より。文・小松香里(by anan編集部)
2022年11月27日福岡から上京し、メンバー4人で暮らすスタジオ「Yonawo House」の名前を冠したアルバム『Yonawo House』は、yonawo特有のメロウでビターなグルーヴが心地よいアルバム。いろんなミュージシャンと交流が広がったからこそできたアルバム。「福岡を拠点に音楽活動はできるけど、今の24~25歳のタイミングでしかできないことがたくさんあると思ったので上京しました。4人でシェアハウスをしていて、スタジオも兼ねてます。(斉藤)雄哉の部屋が機材がたくさんある作業部屋みたいな感じで、雄哉主導でレコーディングを進めていきました」(荒谷翔大/Vo)大半の楽曲のアレンジに関わっているのが、元never young beach、PAELLASの阿南智史さん。「歳も近いしフィーリングも合いそうなので当初はミックスをお願いしようと思っていたんですが、うちで一緒に制作を始めたらめちゃくちゃ楽しくて、その流れでがっつり一緒にやることになりました」(斉藤雄哉/Gt)「いろんなミュージシャンが近くにいる状況ができて、交流が広がったからこそできたアルバム。前作は、亀田誠治さんや冨田恵一さんといった外の人の力を借りて間口を広げたところがありましたが、今回はYonawo Houseを中心に、よりポップなものを追求した」(荒谷)ヒップホップ感のあるビートや多彩なボーカリゼーション、“あなた”をストレートに求めるラブソングなど、様々な面で新たな挑戦をした。「元々好きだけど、今まで取り入れてなかったUSとかUKの歪んだインディーロックのサウンドが今回形になったりしています」(田中慧/Ba)「阿南さんに自分では考えないドラムのフレーズを提案してもらうことでいろいろと新しいことができました。あと今回ミックスがめちゃくちゃ良くて、生音も打ち込みも全部の音色が気に入ってます」(野元喬文/Dr)「これまでも歌詞では愛について自分なりに表現してきましたが、今回はストレートな歌詞も書きました。恋愛における“愛”にフォーカスしたつもりです」(荒谷)元々仲の良い友人関係の延長でバンドが生まれた。今や住まいも一緒になったことについては?「インディーズ時代は俺の家に集まって曲を作ってたので、原点に戻った感じがします。家と仕事場が一緒なのはやりやすいです」(斉藤)「それぞれが自分の部屋で作業してて、一か所に集まることもあるので、蟻の巣みたいだなって(笑)」(田中)「わかる!家の外に出た時は巣から出た感じがする(笑)」(野元)「わかるんだ?(笑)でも家族って感じだなとは思いますね」(荒谷)3rdアルバム『Yonawo House』。「tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai」など全11曲収録。【初回限定盤 映像(CD+DVD)】¥3,960【初回限定盤 音源(CD+CD)】¥3,960【通常盤(CD)】¥3,080(Warner Music Japan)ヨナヲ左から、斉藤雄哉(Gt)、田中慧(Ba)、荒谷翔大(Vo)、野元喬文(Dr)。2017年、福岡で結成。’19年メジャーデビュー。今夏、SUMMER SONIC 2022をはじめ各地の夏フェスに多数出演した。※『anan』2022年11月16日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年11月14日女優の小松菜奈が出演する、ユニクロの新CM「22FW Life と Wear/フリース 小松菜奈編」が17日より放送される。小松は今回、夕暮れ時の隅田川を下る船上で撮影。心地よい風に吹かれながらクルーズを楽しんだ、自然体な表現が印象的なCMに仕上がった。インタビューでは、フリースを着た印象を「ふわふわで着心地が良い、着た時に暖かさに包まれる感じ」と語った小松。着てみたい色は「オレンジ!」と即答し、「寒くなるとモノトーンのカラーになりがちなので差し色で映えるから」とその理由を説明した。なお「Life と Wear/フリース編」は小松のほか、モデルのUTA、歌舞伎俳優の片岡千之助、今年7月に米国ロサンゼルスで開かれたダンスの世界大会「Showstopper」のソロシニア・ジャズ部門で日本人初となる優勝を果たした一条未悠さんが出演したCMが放送される。
2022年10月12日8枚目のアルバム『ReLOVE&RePEACE』はコロナ禍で生まれた楽曲を中心に構成され、タイトルにも表れている通り、“再会”が軸になっていると話す高橋優さん。人が生きてることを美化する必要もないと思って「雪の筆跡」を書きました。「再びフェスが開催されるとか、再びツアーができるとか、再び会えるといったことを意識して作った曲が多いなと思いますね」ただ、何を書くべきかわからなくなった時期があったという。「コロナ禍でみんなが何を信じていいのかが曖昧になった気がしました。誰かにとっての希望が誰かにとっては悪になったり、良かれと思って発した言葉が誤解を生んだり。音を奏でるべき方向性がわからなくなったんですが、そのまま『新しい希望が何かわからない』って歌うのがいいんじゃないかと思ったんです」1曲目に収められた激しいギターのカッティングから始まる「あいのうた」では、コロナ禍で感じた矛盾や、困難な時代において鳴らす音楽の意義について歌っている。「半ば突発的に部屋でギターを持って吐き出したような音源を元に作りました。『世界平和を祈って歌うような柄ではないので』という歌詞がまず出てきて。僕はまっすぐにラブ&ピースを歌える人を眩しいと感じるタイプ。戦争していない人類を知らないし、クラス内でいじめもありました。手放しに今の世の中を素晴らしいと歌おうとは思わなかった」特にアルバムに入れたいと強くプッシュしたのが「雪の筆跡」。雄弁なアコギの旋律とともに、市井を生きる人々の生き様を歌った楽曲だ。「レギュラーラジオ番組の中で、手書きの手紙を見る機会があったんです。僕は文字を消した跡が残ってるお手紙が好きなのですが、今は手書きが少なくなったこともあって、綺麗になったものをみんな見ているなあと。あと僕は秋田出身で、雪が降ると白銀世界といわれたりと美しい景色を浮かべることも多いと思うんですが、人間が生活している場所の雪は時間が経つとともに踏まれて汚くなっていく。人間が生きてる証しっていうのは、雪景色でいうと汚しにあるのかなって。人が生きてることを美化する必要もないかなと思って書きました」生々しく社会の今を歌うシンガーソングライターとしての存在感を高める高橋さん。今作から楽曲の作り方に変化があったそう。「これまでは作詞作曲をしてそれを録音するというアナログなデモ作りをしていたんですが、アレンジ部分もできるだけ自分でやろうと思って機材も増やしました。自分の人生が何歳まであるかわからないですが、できるだけ長く伸び伸びと音楽を楽しんでいたいと思っていて。いろんな人と一緒にやることも楽しいと思いますけど、高橋優としてやっていく以上はどこかで曲を聴いてくれる人以外に理解者がいないくらいの気持ちでやっていく方が、自分の足でしっかりと立てるんじゃないかと思ったんですよね」8thアルバム『ReLOVE&RePEACE』。JICA海外協力隊CMソング「Piece」など複数のタイアップ曲含む全12曲収録。【初回限定盤A~C(CD+DVD)】¥4,950【通常盤(CD)】¥3,300(Warner Music Japan)たかはし・ゆう1983年生まれ、秋田県出身。2010年、シングル『素晴らしき日常』でメジャーデビュー。’13年、日本武道館公演を開催。’22年、10周年記念の弾き語りライブを日本武道館で2日間にわたって開催。12月23日から全国ツアーを開始。※『anan』2022年10月12日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・上井大輔(demdem inc.)ヘア&メイク・中込奈々(Octbre.)取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年10月05日宮崎県在住の23歳のシンガーソングライター/ラッパー、クボタカイさん。新曲「ピアス」は藤井風さんのサウンドプロデュース等で知られるYaffleさんとタッグを組んだ、キャッチーな歌メロとストレートな歌詞が印象的な楽曲だ。「この曲を書いたきっかけは、ピアスとタバコって面白いなって思ったからです。歌詞の最初の1行で“身体に傷や穴を空けるのは心に傷や穴があるから”って書けた時に、この傷を負った二十歳前後の女性の物語の続きが知りたくなって。タバコを吸い始めるのって何かきっかけがあると思うんです。彼氏が吸ってたとか、もうやってられなくて思わず吸ってみたとか。“わけあり感”があるんだけど、その要因を聞かれたくなくて、『そばにいてくれるだけでいい』って言ってる。大人になりたての年齢で、自分以外の何かに振り回されて傷ついて……最後は幸せにしてあげたいなあと思いながら書きました」巧みに韻を踏むラップと叙情的な歌が混在した楽曲スタイルで広く支持を集めている。音楽活動を始めたのは、高校3年生の時にフリースタイルラップにハマり、ラップを始めたところから。「フリースタイルバトルに出場していた頃に失恋したんです。その時に、『この気持ちを曲にしないともったいない』と思ったんです。ショックを受ける出来事から作品を生み出せるのってミュージシャンか執筆業ぐらいだと思ったんですよね。でも、ゴリゴリの日本語ラップの曲を作ってもしっくりこなくて、メロディを乗せてみたら“楽しい!”って感じたんです」影響を受けたアーティストは様々だ。「ラップ面ではEVISBEATSさんやサイプレス上野とロベルト吉野さん、ポップス面ではクリープハイプさんやゲスの極み乙女。さんとかに魅せられて、自然と頭の中でいろいろな音楽がブレンドされてメロディが生まれている。だから、ヒップホップなのかポップスなのかバンドマンなのか、どんなふうに捉えられてもいいんです」そして、様々なジャンルの“入り口”になりたいと言う。「いろんなジャンルを僕のフィルターを通して“ポップス”として成立させたい。僕をきっかけにヒップホップを聴き始めるとか、ファンクを聴き始めるとか、そういう存在になりたいんです」デジタルシングル「ピアス」。文学的で叙情的な歌詞とキャッチーなメロディに胸を締め付けられる切なく強いラブソング。Yaffleがサウンドプロデュースを手掛けた。7/6配信開始。(Warner Music Japan)クボタカイ1999年生まれ、宮崎県出身・在住のシンガーソングライター/ラッパー。2017年よりフリースタイルラップ、楽曲制作を開始。’19年12月、EP『明星』でデビュー。「せいかつ」「春に微熱」といった楽曲がYouTubeで300万再生。※『anan』2022年7月6日号より。写真・本間加恵取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年07月06日“個性や自由ではみ出していく”。グループのコンセプト自体がボーダレスな新しい学校のリーダーズ。だが、最初から思うようにはみ出せていたわけではなかったという。海外から逆輸入の超個性派ユニット“新しい学校のリーダーズ”MIZYU:結成2年目ぐらいまでは、取材で「リーダーズとは?」とか「はみ出していくとは?」って聞かれてもはっきりと答えられなかった。それで自分たちのことをわかってないんだなって思って4人で話し合うことがめっちゃ増えた。そこで進むべき道が見つかった感じがするよね。KANON:コンセプトに縛られていたところから、個性や自由っていうものを本質的に噛み砕けるようになった。そこから本当の自分たちになれていった気がする。RIN:メジャーデビューのタイミングからH ZETT Mさんに楽曲を作っていただいて。生バンドのサウンドになって、そこで背伸びしながら、自分たちが表現できることと向き合ったのも今に繋がってるよね。MIZYU:そこからすごく変わったと思う。生バンドの音って、いわゆるダンス&ボーカルグループ的な振り付けをしても全然合わなくて。そこで試されて、自分たちなりの振り付けの表現ができるようになっていったと思います。SUZUKA:全力でやることがはみ出していくことじゃないって気づいたんですよね。そこから冷静に、この曲の振り付けはこれぐらいやらないとインパクトないな、っていう感覚が身についていった。――昨年、アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル「88ライジング」から全世界デビューを果たした。楽曲制作のためロスに2か月半滞在。そこでまた大きな変化があったという。KANON:世界デビューって日本で売れてからするイメージだったので、「先に世界に行くの?」っていう不思議な感覚でした。RIN:プロデューサーの(マニー・)マークとの制作では、英語が喋れないので、その辺にあったものを叩いて音を出して「これ使えるね?」「Good!」みたいな感じでやりとりしてました。良い音が生まれたらみんなと波長が合ってる感じがしたり、みんなでビートを感じて踊ったり、音楽には国境がないってこういうことなんだ、って思った。KANON:パフォーマンスを見て「面白い!」って言ってくれた人もいっぱいいたし、言葉がなくてもこんなに伝わるものなんだ?って思ったよね。MIZYU:何にも代えられない時間をロスで過ごしてこの4人に対する愛がすっごい深まりました。その後のライブ映像を見たら4人の顔が全然違った。それまでは「私たちが作ったものを見て!」って感じだったけど、「私たち楽しいよね?」って4人がお互いに言ってる感じ。すごくハッピーなマインドになりました。SUZUKA:気持ちも変わったし、楽曲も88ライジングから出すことを意識し始めた。わしらの可能性は無限大で、わしらが楽しめば何でも正解。だからヒップホップもハードテクノも何でもできる。MIZYU:私たちと掛け算したら何でも面白いって感じだよね。KANON:いろんなことに挑戦したいなと思うようになったし、全部に対するスピード感がすごく速くなった。SUZUKA:アメリカってスピードが遅いとみんなすぐに他に行っちゃう。だから作ったらすぐにアウトプットして、「もう作ったから見て!」みたいな。RIN:最初はそのスピードについていかないと!って感じだったけど、今は追い抜かして「こっちに来い!」っていう感じになったよね。――7月には再び渡米する予定の彼女たち。今のビジョンとは?SUZUKA:いろんな国に行きたいです。日本のカルチャーがあるように、国それぞれのカルチャーがある。私たちは良い意味でどこでもアウェイ。でもどこにでもぶっ刺せるって思ってます。KANON:他の国のカルチャーとリーダーズを掛け合わせたらいろんな可能性が生まれると思うから、それをどんどん見つけていきたい。MIZYU:国によって刺さるポイントも違うだろうしね。――では、新しい学校のリーダーズが思う“ボーダレス”とは?SUZUKA:セーラー服を着てるけど女の子らしくかわいくっていう方向性じゃなく、当たり前のようにボーダーを吹っ切って、むしろ男よりかっこよくパフォーマンスしてる。MIZYU:“女子力”っていう言葉を絆創膏とか持ってる力じゃなく、馬鹿力がある女子の力みたいに思ってるよね。RIN:4人でセーラー服着てるっていうだけで、性別の壁も年齢の壁もなくて、「今の私たちを見て!」っていう気持ち。SUZUKA:ファンの方もいろんな年齢層がいらっしゃって。青春って学生だけのものじゃなくて、夢中になるものがあればいつも青春。私たちのライブでは、いろんな邪念を取り除いてピュアに夢中にさせる。一種の解放が味わえると思うので、「ライブにおいで!」っていう感じです。KANON:私はリーダーズの活動してない時はそれこそ「女子!」って感じだけど、リーダーズでは頭振りまくってるし(笑)。別の自分を解放できるのもこのグループのすごさだと思う。SUZUKA:お客さんにもリーダーズのライブでめっちゃ首振って解放してほしいよな(笑)。KANON:ボーダレスって解放かもね。見た目やいろんな枠に囚われない。新しい姿を見つけるっていう。MIZYU:「楽しいな」って思ってやってたら、いつの間にかいろんなものがぶち壊れてた(笑)。SUZUKA:でもルールは破らないよな。越えちゃいけない一線は絶対に守るよな。MIZYU:スカートの丈も守った上で自分を解放する…!KANON:そこは絶対的なお互いの信頼関係があるからね。あたらしいがっこうのりーだーず右から、RIN、MIZYU、KANON、SUZUKA。「歌い踊るセーラー服、青春日本代表」と称し、2015年7月から全国各地でライブ活動をスタート。’21年1月、NYを拠点にするレーベル「88ライジング」から「NAINAINAI」で世界デビュー。新しい学校のリーダーズ OFFICIAL WEBSITEYouTubeATARASHII GAKKO! – 新しい学校のリーダーズTwitter ATARASHII GAKKO! – 新しい学校のリーダーズInstagram japan_leaders※『anan』2022年6月22日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・youca取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月17日ヒップホップ、エレクトロ、テクノ、ハウス、ソウル、R&B…多彩なジャンルを自由自在に横断する群馬県桐生市在住の幼馴染みふたり組、どんぐりず。曲の制作で意識していることはあるのだろうか。曲作りから、アートワークやMVまで手がける新鋭コンビ“どんぐりず”チョモ:特に枠組みを意識せずに曲を作っている結果、いろんなサウンドが生まれます。だから、今リリース中のジャンルが違う4作のEP連作シリーズも、俺らなら作れるなと思ってやり始めたんですよね。気がコロコロ変わっちゃうのでコントロールはできないけど(笑)。森:うん。確かに何も意識していないのが大きいかもしれないです。チョモ:最近、周りから「これ、チョモっぽい音だね」って言われることが増えてきたんですが、自分では何が自分ぽいかわからない。でも、森と一緒に「こんな曲作ろうか」っていうところから始まって、そもそものイメージの振り幅が広がってきてるとは思います。お互い、「今これにハマってる」っていうふうに好きな曲を教え合ったり、日々高め合っています。森:かっこいい(笑)。でも基本“なんでもあり”ですね。チョモ:バンドだとバンドの枠組みがあるけど、どんぐりずはそういう固定の形がないのも大きい。やんわりとした括りくらいで。だから、あんまり“界隈”を意識しなくて済むんですよね。つい最近、「踊ってばかりの国」とのツーマンをやった翌日に、MONDO GROSSOのイベントに出演したんです。それは振り幅があったので、特に嬉しい2日間でした。でも対バン相手に大きく寄せるっていうことはしないです。その時は、『4EP3』っていうダンスミュージックをテーマにしたEPを制作中だったので、電子音をガチガチにしたアプローチが面白いかなって思ってやってた。そうやっていつもやりたいようにやっているんですけど、謎にいろんな方に呼んでもらえています(笑)。――対バンだけでなくフェスやイベントも様々なジャンルに出演。どこにいても違和感のない存在になってきている。チョモ:ありがたいことですね。2022年はできるだけ楽しそうなところに行こうと決めてるんです。おかげさまでかなりいろんなところから声をかけてもらっているので「遊べるな」と。来年も声がかかるように、遊びすぎないように頑張りたいです(笑)。森:遊べるか遊べないかは大事ですから。チョモ:「あいつら呼ぶと遊んじゃうから、来年呼ばないようにしよう」ってなっちゃわないようにしないとね。今年初めて出るフェスやイベントがほとんどなので、どこでどういう遊び方ができるのかを試したいですね。――“ボーダレス”なサウンドを生み出す上でのこだわりとは。チョモ:自分がアガるかですね。地元の遊び場兼スタジオで、あらかたトラックを組んでからリリックを乗せて、「これアガる!」って思ったら本格的に作り始めます。そのアガり方を詰めている時が楽しい。俺ひとりでちまちま画面とにらめっこしながら作業して「どんどん良くなってんじゃない?イエーイ!」みたいなことを繰り返してゴールします。森:俺がチョモに言うのは、「このバージョン聴いてみたい」とか「これ足したらどうなる?」とかぐらいですね。チョモ:森は感度がめちゃめちゃいいんです。トラックを組んで、ずっとループさせて、そこで森に何か歌ってもらうと割とそこから引っ張れる。森:それでどんどん繋げていくみたいなね。グルーヴは大事にしてます。――映像やアートワークもセルフプロデュースしているが、その理由を聞くと、シンプルに「面白いから」という答えが返ってきた。チョモ:MV含めて、自分たちで全体の出し方を考えるのも好きなんです。森:イメージを考えるのが楽しいですね。昔はデザインを溜めて、曲ができたら「これが合いそうだな」って感じで決めていたんですけど、今は曲ができてから音の感じでイメージを膨らませて作っています。そこには何のこだわりもなく、気分です(笑)。チョモ:アートワークに関して、俺が何か言うこともないですね。大体「いいじゃん」ってなりますし。俺らは個人個人でやってる感じなのでユニット感はあまりないかもしれない。森:でも、バランスはすごく良いと思います。俺はバチバチのラップをかますし、チョモはヤバい音を作る。ファッションもアートワークのひとつだと思うので、俺はファッションも好きで。でもチョモはそこは無頓着。ただ、それもチョモの味に繋がってると思うんですよね。俺は影響を受けやすいので、ファッションがその時どきでかなり変わります。’70年代のブラックカルチャーの映画、『スーパーフライ』や『コフィー』を観た影響で、今は’70年代のちょいドレッシーなスタイルが好き。あと、『サマー・オブ・ソウル』のファッションもすごく良くて、あれがきっかけでスクエアのサングラスを買いました。わかりやすく“絵”みたいなファッションに惹かれます。「森だ!」って感じでわかりやすい絵みたいな男になりたい。チョモ:森は本当に自分のことが好きなんです。森:かっこつけることが好きなんですよ。チョモ:自分の名前の歌を最近作ってました(笑)。それぐらい自分が好きって「すげえな!」って思いましたね。森:びっくりするぐらい自分好きなんで(笑)。どんぐりず右から、チョモ(トラックメイカー/プロデューサー)、森(ラッパー)。群馬県桐生市を拠点に、音楽、映像、アートワークをセルフプロデュースする幼馴染みふたり組。2021~’22年にかけて、ジャンルの異なる4作のEPを展開。最新作の『4EP3』が発売中。どんぐりず(DONGURIZU) – official siteTwitter どんぐりずInstagram dongurizu※『anan』2022年6月22日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・上野知香取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月16日今、日本のヒップホップシーンを最も沸かせるAwichさん。アーティスト、1児の母、経営者と彼女には様々な“顔”があるけれど、まずはアーティストとしての信念や目標、マイルールについて聞きました。性別は関係なく、やりたいことをやる。女性をエンパワーメントするファイトソングを何曲も発表しているAwichさん。「今、私が女性という存在を楽曲でよく取り上げているのは、声を上げられなかったり、進みたいと思ってる道に進めない女性が多いから。この状況が変われば、男性も女性も関係なくなっていくと思います。例えば、『どれにしようかな』という曲では“女は女らしくとかうるせぇんだよ”っていう歌詞がありますけど、“男は男らしくとかうるせぇんだよ”とも言えるということです。私は性別関係なく、自分がやりたいことを大事にできる人間がかっこいいと思っていますし、そういう人間を目指しています」そして今、日本のヒップホップシーンで“女性”ラッパーの立ち位置の変化を感じているそう。「以前は“女性ラッパーの中で一番がAwich”って言われることが多くて、それって女性の枠を取り払って勝負ができていないということだと思っていました。でも最近、私のMVのコメントで『男性ラッパーの中ではが一番だけど、ラッパーの中ではAwichが一番』という書き込みがあって、ハッとしました。状況が変わってきている、と。ただ、今でも社会的に地位が高いとされている職業、“社長”や“医者”と聞くと男性を思い浮かべる人が多いと思うんです。女性だと“女社長”や“女医”と言われる。そこにはまだボーダーはありますよね」ところが、そういった状況を逆手にとり、「私は女であることを乱用しています(笑)」と笑みを浮かべる。「ラッパーの世界では、先輩後輩のしがらみがあるんですが、女の私はそういったものをすり抜けて、男性のラッパーに『お願いお願い~!』って言って(笑)、客演を頼んだりしています。相手も『姐さんが言うなら聞くしかない』って感じでOKしてくれる。一方で、女性ラッパーたちとはギャルのノリで楽しくやっています。それが乱用です(笑)」“ボーダレス”について今後の見通しを聞くと、「性別だけでなく、あらゆる分野でボーダレス化が進む」と考えているのだとか。「性別が司る共同体は消滅していくと思っています。それに加えて、このグローバルな情報化社会において、例えば『日本はこれ』とか『アメリカはこれ』っていうふうに場所で分けられたカルチャーっていうのもどんどん消滅していく。そういう様々な動きに対して、『ここは変わってほしくない』と、変化を恐れる人もいると思います。でも、現在はスタンダードだとされているものが昔は新しかったわけで、それを受け入れて変化を重ねていった延長に“今”があるわけですよね。そうやって、カルチャーは変容してきました」さらに、こう続ける。「『男はこうあるべき』とか『女はこうあるべき』っていう固定観念によって社会が回っていた時代もあったと思います。それぞれが好きに生きることが大事だと思うので、そういう生き方にロマンを感じるのであれば、もちろんそのままでいい。でも、『ボーダーを設けることに意味はあるの?』と自問自答した時に『ない』と感じる人や、ボーダーに囚われることに苦しさを感じているのであれば、取っ払えばいい。そうするといろんな縛りがなくなって、その代わりに自分と合う人たちと共感していく世界になっていく。これからは、いろんなものがボーダレスになっていく流れに、どうついていけるかが重要だと思っています」最新アルバム『Queendom』にも、その思想が通底している。「みんなが自分らしくいられる場所を作りたくて『Queendom』と名付けました。私が自分自身を音楽の中でさらけ出すことで、みんなも、『あ、これでいいんだ』って思える作品が作りたかった。私の王国があるとしたら、私はそこにいる人々にそういう生き方を許すような存在になりたかったんです。例えば“敵”みたいな存在が現れたとしても、その相手と直接勝負をするようなことはしたくありません。何か悔しさを感じる時には『なんで私は今悔しいんだろう?』って考えると、感情の矛先が誰か特定の相手ではなく、自分に向きますよね。そうすると勝ち負けの世界から抜けられて、広い視野でみんなのことが考えられるようになります。そうやって、“勝利を勝ち取る人”じゃなくて、“勝利を与える人”になりたいんです」『Queendom』を携えた初の日本武道館単独ライブを経た、今のビジョンとは?「武道館ライブをやったことで、『伝えられるんだ』っていう自信がつきました。だからもっと大きなことに挑戦していきたいと思ったし、自分の娘や周りの子供たちが、いろいろな挑戦ができるような環境を作りたいと思っています」メジャー1stアルバム『Queendom』。自らの半生を綴ったタイトル曲「Queendom」から始まり、女性をエンパワーメントする「どれにしようかな」や「口に出して」に加え、「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」「Link Up feat. KEIJU, \ellow Bucks」などの豪華客演を招いた楽曲も収録。エイウィッチ1986年、沖縄県那覇市生まれ。14歳で沖縄産ヒップホップのコンピアルバムに参加。2007年アトランタに渡り、翌年アメリカ人男性と結婚、長女を出産。夫の他界後、帰国。’20年メジャーデビュー。※『anan』2022年6月22日号より。写真・澤田健太スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・山田千尋取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月15日6年ぶりの4thアルバム『物語のように』は、坂本慎太郎さんの楽曲のひとつの特徴でもあるもったりとしたループ感からくる中毒性が更新されながらも、バンドメンバーでもあるAYAさんのボーカルやコーラスが多く聴かれたり、キャッチーなメロディも強く印象に残るポップなアルバムだ。“何だかわからない”のが一番面白い。「コロナ禍や社会情勢や老い、いろんなことが重なって、普通に作ると陰気な音楽になりそうだったので(笑)、自分ができる一番明るい音楽にしようと思いました。元々ポップなものは好きなんですが、重い要素が入ってきがちなので、なるべくうまくやろうと思いました」ただ、「それは違法でした」や「浮き草」といった楽曲には、何かしらの表現を行う際に窮屈さを感じることが多くなった今の空気が滲んでいるように聞こえる。「そういう感情はもちろん入っているんですが、曲を作り始める段階でそういった息苦しさについて歌おうとしたわけではなく、『それは違法でした』っていう言葉が譜割りにぴったりとハマったところから“これは何のことを歌ってる曲なんだろうな”というふうに広げていきました。この曲に限らず、曲ができたタイミングはその瞬間にわかるものなんです。リズムとメロディがぴったりハマっているだけでなく、文字だけで読んだ時に恥ずかしくなく読めるもの。一線を越えると、元からそこにあった言葉に思えるんです。そうすると、誰か他の人が作ったようにも思えて、あまり恥ずかしくなく歌える。そういう瞬間があったら完成です。そうでないと、自分の感情を歌ってるみたいに思えてくる。今まで出した曲は全部そのレベルまでいった曲ですね。でも年々“これならいいかな”と思える幅は狭くなっています」「ある日のこと」は特にキャッチーでありながら、以前から坂本さんが理想型としてあげていた童謡のような印象も受ける曲だ。「この曲は最後にできた曲で、曲も歌詞もすんなりできて、“これは何なんだろう?”と思いました。でも、そうやってぴったりハマった感じがあるともう動かしようがないので歌うしかない。“何だかわからない”っていうのが一番面白いというか。悩みながらこねくり回して作った曲より、簡単にできた曲のほうがよかったりしますからね。それは狙ってもできないし、考え込むと大体つまらないものができるので、なるべく考えないようにしてます。とっかかりとしては、例えば起きて歌い出しから歌い出してみて、ピンとくるものが出てこなかったら深追いせずに散歩をしたり別のことをして、忘れた頃にまた歌ってみる。なるべく無意識の状態に持っていき、言葉が浮かぶのを期待します。ワンフレーズハマると急に続きがスラスラ出てきたりもするんですよ」ゆらゆら帝国時代を含め30年以上音楽活動をする中で、音楽への探究心はどう変化してきたのだろうか。「自分が飽きないように、自分を騙しながらやってる感じかもしれない。全部つまらなく感じるともう終わりで、やりたいことがなくなってしまう。そうならないように自己暗示をかけてやっています。ライブもやりすぎてマンネリになってフレッシュさがなくならないように。慣れるとそういう部分はなくなりがちなので、いかにそこに行かないようにするかをずっと考えていますね」4thアルバム『物語のように』。「それは違法でした」など全10曲収録。全世界デジタル配信と国内CDにて発売中。CDはアルバム全収録曲のインストバージョン入りCDが付いた2枚組。¥2,860(zelone records)さかもと・しんたろう1989年、ロックバンド・ゆらゆら帝国のボーカル&ギターとして活動開始。2011年、ソロ活動をスタート。’17年、ライブ活動を再開。アーティストへ楽曲提供するなど、活動は多岐にわたる。※『anan』2022年6月15日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月12日音楽プロデューサー/DJのtofubeatsさん、4年ぶりのフルアルバム『REFLECTION』のテーマは“鏡”、“反射”。エレクトロ、ハウス、テクノといった多彩なダンスミュージックをベースに、コロナ禍での自分自身との対話が綴られている。ユースカルチャーは若者に自由に消費してもらいたい。「テーマはコロナになる前から決めてたんですけど、期せずして自分自身に向き合うようなテーマがばっちりの時代になってしまいました。反射っていうと、投げたものに何が返ってくるかわからないのも面白さだと思うんで、『恋とミサイル feat. UG Noodle』では神戸のシンガーソングライターのUG Noodleに歌だけじゃなく作詞もお願いしたんです。自分で歌詞を書くのってすごく大事だと思ってるんで基本、人にお願いしないんですけど。いつもと違う形で人の力を借りてみたいって思ったんですよね」ドラムンベース調のトラックと中村佳穂さんの歌が放つエモーションが絶妙に融合するタイトル曲の「REFLECTION feat. 中村佳穂」は、コロナ禍における緊急事態宣言中にアイデアがまとまったそう。「移動が制限される中、東京駅から日比谷に向かって音楽を聴きながら歩いてて、『こういうことができるんなら幸せだから大丈夫かも』って思ったんです。移動の自由が妨げられるっていうのは本来人間にとってかなり重いことだと思うんですよね。でも、こうやって音楽を聴きながら散歩するっていう行為はできる。その幸せを記録しておこうと思って作った曲ですね」今作は「tofubeats丸出しアルバム」だと分析する。「アルバムと同日に『トーフビーツの難聴日記』っていう初の書籍を出すんですが、そこにもめっちゃ本音書いてたりして(笑)、書籍含めて結構僕そのものって感じだと思います。でも、好き勝手やろうと思いながらも、人とコミュニケーションをとってちゃんとJ‐POPをやりたいっていう精神があるんだなとアルバムを聴くと思います」シティポップがブームになる10年近く前から「プラスティック・ラブ」のカバーを発表していたことで知られるが、音楽シーンにおけるトレンドと自身の表現とのバランスを、どう考えているのだろうか?「4枚ぐらいアルバムを出していて、『水星』や『LONELY NIGHTS』がたくさんの人に聴いてもらえたので、もうtofubeatsのことを説明する必要はないっていう楽さは感じています。今回も、自分の中でのブームはあるんですけど、世間一般のブームはそこまで意識しないで作ってみようと思いました。コロナ禍であまり遊びに行けなくなると、恥ずかしい話、昔好きだったものを体が欲したりするので、そういう雰囲気があるアルバムでもあると思います。TikTokとかで昔出した『水星』がシティポップとして流行ってますけど、自分としては『水星』はヒップホップR&Bであってシティポップではないんです。でもシティポップとして売れてるんだったらラッキーだなと(笑)。ユースカルチャーは若者のものなので、若い子に自由に面白く消費してもらいたい。そうやって上の世代の人がほったらかしてくれたから、今の僕があるんですよね」5thアルバム『REFLECTION』。「REFLECTION feat. 中村佳穂」含む全16曲収録。初回限定盤(¥4,180)はこれまでのアートワークを12枚のポストカードにまとめたスペシャルパッケージ。通常盤¥3,080(ワーナーミュージックジャパン)トーフビーツ1990年生まれ、兵庫県出身。「水星 feat. オノマトペ大臣」がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得しメジャーデビュー。最近は、テレビドラマや映画の主題歌・劇伴等も手掛ける。※『anan』2022年5月25日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年05月24日女優の小松菜奈が登場する、資生堂公式オンラインショップ「ワタシプラス」のスペシャルサイトが13日、開設された。2022年に資生堂が創業150周年を迎えたことを記念して開設された同サイト。「いま、いちばん好きな私を探す旅へ。BEAUTY TIME MACHINE」をテーマにした体験型コンテンツを年間を通して展開していく。第一弾は、長きにわたり「最高の美」に挑み続けた資生堂が培った“150年の美の歴史”を、「BEAUTY TIME MACHINE」 を通して行き来することで、さまざまな時代の美を体験することができる体験型コンテンツ。小松がタイムトラベラーに扮し、当時の時代背景やストーリーをふまえたヘアメイクやスタイリングを「今取り入れたいメイク」としてアレンジした“TIME MACHINE MAKE”を初披露する。
2022年05月13日