菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が母を演じる瀬々敬久監督映画『明日の食卓』から、親子のスーパーでの買い物シーンを切り取った本編映像が到着した。子を持つ親なら誰もが直面するであろう問題をリアルに描写した本作。今回到着した映像では、菅野さん演じるフリーライターの留美子が、スーパーでケンカを始める息子たちを必死になだめようとするシーンから始まる、どこかで見たことのある親子の日常が映し出される。息子たちはカートでほかの買い物客にぶつかってしまい、弟を叩く兄・悠宇を捕まえてゲンコツを落とす留美子。その様子に虐待を疑っているような訝しい視線を送る買い物客に思わず頭を下げてしまう。そして帰宅した留美子は、この様子を大人気の子育てブログ「鬼ハハ&アホ男児Diary」に書き留めるのだった。そんなブログこそが、本作で描かれる3つの石橋家を繋ぐ重要な架け橋になっている。先日行われた完成報告会でもそんなゲンコツシーンの話題になり、菅野さんから「最後に一発入ってしまって…。(外川が)“え…”となって目もウルウルしてきて」と撮影時をふり返っていた。『明日の食卓』は5月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年5月28日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年05月16日尾野真千子が厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現した主演映画『茜色に焼かれる』のメイキング写真が公開された。本作は、いまの世相に正面から対峙し、もがきながらも懸命に生きようとする“母の生き方”を捉えた圧倒的な愛と希望の物語。コロナ禍での撮影となった本作。到着したメイキング写真では、キャストやスタッフが万全の体制で撮影に挑んだ様子が写し出されている。『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などを手掛け、今回、人間の内面に鋭く向き合った石井裕也監督は「感染リスクを下げるため、まずは現場に出入りする人間を極端に削減しようとした」と撮影をふり返り、「スタッフはもちろん少人数体制で、エキストラもここぞという場面しか呼んでいないので、ただでさえ少ないスタッフが何度も何度もエキストラ出演している。あるスタッフは多分5シーンぐらい出演している」と苦労を明かした。そして「日に日に感染者や亡くなられる方が増えていくのを見ていて、事務所に“新しい仕事はちょっとできないです。今やっている仕事も考えさせてください”と伝えていました」と仕事をセーブしていたと語る主演の尾野さんだが、そんなときに今回の台本を受け取ったそうで「読んでみたら、いろんなものが押し寄せてきて、これはやらないとアカンな、と。女優を休んでいる場合じゃない、やりたい!もしこの作品で何かが起こっても後悔しないんじゃないかって。死ぬ気で頑張ります、と監督にも伝えました。それは冗談でもなくて、本気の“死んでもいいから頑張ります”でした」と並ならぬ覚悟があったと話している。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年05月15日第161回芥川賞を「むらさきのスカートの女」で受賞した今村夏子のデビュー作「こちらあみ子」が実写映画化。井浦新、尾野真千子が主人公・あみ子の両親役を演じることが決定した。「こちらあみ子」は第26回太宰治賞と第24回三島由紀夫賞をW受賞した、芥川賞作家・今村夏子のデビュー作。2021年7月に原作の舞台でもある広島オールロケにてクランクイン予定となっており、主人公・あみ子役をはじめ、あみ子の好きなのり君、同級生の坊主頭、あみ子のお兄ちゃんの孝太など、子どもたちの主要キャストはなるべく自然体で純粋さや素直さを表現するべく、演技経験の有無を問わずオーディションにて選考している。監督・脚本は、主に『まほろ駅前狂騒曲』『セトウツミ』『光』『日日是好日』などの大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めた森井勇佑。自身が映画化を熱望していた本作品で監督デビューを果たす。さらに、いつも家族を見守るあみ子の父役に井浦新、書道教室の先生で、お腹には赤ちゃんがいる母役に尾野真千子が決定。実力派の2人が、オーディションで選ばれる子どもたちと共に本作の繊細で色彩豊かな世界観を創り上げる。なお、本作の製作応援を目的としたクラウドファンディング(MOTION GALLERY)も実施。森井監督は柔らかなリズムを持つ広島弁にも惚れ込み、作者・今村さんの出身地であり、原作の舞台でもある広島で撮影することを目指している。森井監督とスタッフに縁のある大森立嗣監督、野尻克己監督、今泉力哉監督からも応援コメントが到着した。本作で監督デビュー、森井勇佑監督コメント僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。友達3人くらいと「男プロダクション」と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。縁ある大森立嗣監督や今泉力哉監督から応援コメントも大森立嗣監督森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。野尻克己監督森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。純粋と天才の掛け算。デビュー作とデビュー作の掛け算。誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。今泉力哉監督小説「こちらあみ子」が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画『星の子』で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。『こちらあみ子』第2回目のオーディションは5月下旬にロケ地広島にて開催予定。7月、広島オールロケにてクランクイン予定。(text:cinemacafe.net)
2021年05月11日俳優の井浦新、尾野真千子が、映画『こちらあみ子』に出演することが11日、明らかになった。同作は『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞した今村夏子のデビュー作で、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞をW受賞した同名小説の実写映画化作。ちょっと風変わりな女の子・あみ子の純粋で素直な行動を通し、奇妙で滑稽で、でもどこか愛おしい人間たちのありさまを生き生きと描く。本作は2021年7月に原作の舞台でもある広島オールロケにてクランクインを予定。主人公、あみ子役をはじめ、あみ子の好きなのり君、同級生の坊主頭、あみ子のお兄ちゃんの孝太など、子どもたちの主要キャストは純粋さや素直さをなるべく自然体で表現するべく、演技経験の有無を問わずオーディションにて選考しており、第2回目のオーディションは5月下旬にロケ地・広島にて開催を予定している。監督・脚本は、主に大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めた森井勇佑。自身が映画化を熱望していたこの作品で監督デビューを果たす。今回明らかになったのは、いつも家族を見守る父役の井浦新と、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母役の尾野真千子。日本映画界を牽引する実力派の2人が、オーディションで選ばれる子どもたちと共に本作の繊細で色彩豊かな世界観を創り上げる。また、今作の製作応援を目的としたクラウドファンディング(MOTION GALLERY)の実施も決定した。○森井勇佑監督 コメント僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。友達3人くらいと『男プロダクション』と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。『こちらあみ子』をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。『こちらあみ子』が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。○大森立嗣監督 応援コメント森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。○野尻克己監督 応援コメント森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。純粋と天才の掛け算。デビュー作とデビュー作の掛け算。誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。○今泉力哉監督 応援コメント小説『こちらあみ子』が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画「星の子」で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。
2021年05月11日映画『明日の食卓』の完成報告会が5月5日よみうりホールにて行われ、主演の菅野美穂をはじめ高畑充希、尾野真千子、柴崎楓雅、外川燎、阿久津慶人、瀬々敬久監督が登壇した。椰月美智子の2016年に出版された同名小説を原作とした本作は、子を持つ親なら誰もが直面するであろう問題をリアルに描いたエンタテインメント作品。今回イベントに参加した菅野さん、高畑さん、尾野さんは母親を演じ、外川さん、阿久津さん、柴崎さんは、彼女たちの息子役をそれぞれ演じている。フリーライターで2人の息子を育てる留美子を演じた菅野さんは、実生活でも2児の母であり「子供が生まれ、今回母親役をいただき、原作を読んで“これは世の中のすべてのお母さんが自分を重ねる役だ!”と思った」と出演は即決だったようで、「コロナ禍となり、緊急事態宣言もあって子供と向き合う時間を経ての撮影だったので、運命的なタイミングでの出会いだと思いました」と今回のオファーをふり返る。そんな留美子の息子・悠宇を演じた外川さんは「いつも怒ってばかりの怖いお母さんでしたが、撮影後にはフォローしてくれたり、明るく接してくれたり、とてもいい人でした」と菅野さんについて話すも、菅野さんは「私に言わされているみたいな感じになっている」と苦笑い。またゲンコツをする場面の撮影をふり返り「最後に一発入ってしまって…。(外川が)“え…”となって目もウルウルしてきて」と菅野さんが明かすと、外川さんも「痛かったです!」と告白した。一方、若くして母となり、シングルマザーとして働きづめの中、息子を育てる加奈を演じた高畑さんは「大阪の町工場で働いている設定で、私自身も東大阪育ち。ロケ地の土地や空気の懐かしさがかつて住んでいたところとリンクした」と話し、息子・勇役の阿久津さんは「僕は関西弁がド素人で、それを現場で練習していたら、高畑さんが一緒に練習をしてくれました」と感謝。そして、年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見なに不自由なく幸せを手に入れているように見えるあすみ役の尾野さんは「私の役は悪い要素がてんこ盛り」と役柄を説明しながら「でも現実のお母さんの方がもっと辛いんだと言い聞かせて前向きに演じました」とハードな熱演だった様子。一方で息子・優役の柴崎さんから「撮影外の時間で尾野さんが全力でトランプで遊んでくれたので、毎日楽しく過ごすことができました」とエピソードが語られ、「100点!」と尾野さんは愛息子のコメント力に太鼓判を押す場面も。そんな親子3組が揃った今回のイベントだが、映画の構成上、女優陣の共演シーンは皆無だという。菅野さんは「お二人のお母さんとしての姿が素晴らしくて引き込まれた」と感想を語り、高畑さんも「お二人のシーンにはすごい瞬間も多く、のめり込んで見ていました」、尾野さんも「お二人がどのようなことをしていたのかを聞いていたので、私は私らしい家族をお届けできればというプレッシャーとワクワクした感情で撮影に臨みました。そして本編を見て、それぞれの大変さを目の当たりにして感動しました」と完成作を観た印象を明かした。さらに最後に菅野さんは「コロナ禍で物語が人を励ます力を改めて感じているので、できることならば無事に公開日を迎え、世のお母さんたちには旦那さんを誘って映画館に行ってもらいたいです」とアピールし、瀬々監督は「壊れそうな状況で希望と再生に向かう三組の家族を描いています。お母さんの目線から見た物語だけれど、同時に上手くいかない時点でどうしていこうか?という物語でもある。女性はもとより、かつて子供だったすべての人に観ていただきたい」と力を込めた。『明日の食卓』は5月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年5月28日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年05月06日映画『明日の食卓』(5月28日公開)の完成報告会が行われ、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、柴崎楓雅(子役)、外川燎(子役)、阿久津慶人(子役)、瀬々敬久監督が登場した。同作は椰月美智子による同名小説を実写化した、瀬々敬久監督の最新作。同じ「石橋ユウ」という名をもつ息子の3人の母親たちの物語となり、元フリーライターでやんちゃ盛りの息子2人を育てながら仕事復帰を目指す留美子(菅野美穂)、大阪でシングルマザーとして非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈(高畑充希)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみ(尾野真千子)の姿が描かれる。10年ぶりの主演となった菅野は「もうそんなに経ってしまったんだ、10個年をとったんだ、という気がしたんですが、その間に私も子供が生まれて、母親の役をいただきまして、原作も読ませていただいて、これはもう本当に世の中のお母さんみんな自分を重ねてしまう役だなと思いました」と心境を明かす。息子を演じた外川は「いつも怒ってばっかりの怖いお母さんの役なんですけど、でも撮影が終わった後フォローしてくれたり明るく話しかけたりしてくれて、とても優しい人でした」と菅野について表し、菅野は「言わされてるみたいな感じでしたけど」と笑いを誘う。「時間が限られた撮影で、なかなかうまくいかなくてどうしようとなっていたところに、ゲンコツをする振りだったんですけど、最後の1回だけ入っちゃって。目がうるうるしてて、悪かったなと思って……」と謝罪すると、外川は「痛かったです」と苦笑していた。2人の子供を育てる菅野は「以前は子供さんと歩いてらっしゃる親子の姿を見ると、微笑ましいなと思っていたんですが、今は『違う、1日の中のほんのわずかなほのぼのしてる時間なんだ』と。こんなに命を育むのが大変なのに出来て当たり前みたいに思われて、『子供が生まれたんだから当然でしょう』と、こんなに大変でこんなにすごいことをしてるのに誰にも何も褒められないってなんてひどいんだ、辛いな」と実感しているという。菅野は実際に「一昨日、洗い物をしてたらダイニングテーブルの上がボンドで真っ白になってて……『なんでこんなちょっとした隙間にこんなにひどいことになるの!』と。掃除にすごい時間かかるじゃないですか。このつらさ!? 涙目になりながらウェットティッシュを水に浸してきれいに拭き取って、次、乾いたやつで」とエピソードを披露。「手の届くところに置いた私が悪いという気持ちと、私『今、世界で一番不幸』って気持ちと、その両方です」と語った。高畑も「私はシングルマザーの役だったので元々夫がいない状態での子育てという撮影だったんですが、映画全体を見て男性が子育てにいないことって結構多いんだろうな、と。男性が本当の意味で参加するって難しいんだろうな。全国のパパに見て欲しいと思いました」とアピールする。作品に出てくる男性陣について「どうしようもない」とバッサリ切っていた。
2021年05月05日女優の菅野美穂が主演を務める、映画『明日の食卓』(今春公開)の場面写真が19日に公開された。同作は椰月美智子による同名小説を実写化した、瀬々敬久監督の最新作。同じ「石橋ユウ」という名をもつ息子の3人の母親たちの物語となり、元フリーライターでやんちゃ盛りの息子2人を育てながら仕事復帰を目指す留美子(菅野美穂)、大阪でシングルマザーとして非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈(高畑充希)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみ(尾野真千子)の姿が描かれる。このたび解禁された場面写真では“3人の母親”たちが母親、そして女性として三者三様に懸命に生きる姿が切り取られている。2人の息子を持つ留美子は、慌しい朝に息子たちを学校へと送り出し、母親らしい姿を見せる一方、息子である悠宇は暗い部屋で耳を閉し何かに怯えているようで、この一家に降りかかる問題を予感させる。また生活費を切り詰め懸命に暮らすシングルマザーである加奈が、息子に真剣な表情で向き合い、そして小さな体で息子をしっかりと抱きしめる姿からは、2人の温かくも厳しいリアルな日常が伝わってくる。さらに一見優雅な暮らしを送るように見えるあすみだが、息子・優を不安げな表情で見つめ、一人呆然と立ち尽くす姿も写し出されており、降りかかる事件を予感させる。自分なりに注いできたつもりの愛情も、子供たちには思うように届かない。ワンオペ育児や困窮するシングルマザー、世の母親たちを取り巻く環境は過酷で「こんなはずじゃなかった」と理想と現実の狭間で揺れ、息子への愛と憎しみを行ったり来たりする母親たちと、そんな母親の感情を複雑な気持ちで受けとめる息子たちとの間で、思いはすれ違っていく。決して他人事ではないリアルな現実を感じさせる場面がとらえられた。
2021年04月19日菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が母親たちを演じ、椰月美智子の2016年出版の同名小説を原作に瀬々敬久監督が映画化した『明日の食卓』。この度、三者三様の“母親”像に注目の場面写真が解禁された。神奈川県在住の仕事復帰を目指す43歳のフリーライターの石橋留美子(菅野美穂)、大阪府在住の30歳のシングルマザーで息子を愛情深く育てながら懸命に生きる石橋加奈(高畑充希)、静岡県で優しい夫と自慢の優等生の息子に囲まれ幸せそうに暮らす36歳の専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)、同じ「ユウ」という名前の小学5年生の10歳の息子を育てる“3人の母親”たちの三者三様に懸命に生きる姿が切り取られている。2人の息子を持つ留美子は、慌しい朝に息子たちを学校へと送り出す一方、息子である悠宇は暗い部屋で耳を閉し何かに怯えているようで、この一家に降りかかる問題を予感させる。また、生活費を切り詰めながら懸命に暮らす加奈が、息子に真剣な表情で向き合い、そして小さな体で息子をしっかりと抱きしめる姿からは、2人の温かくも厳しい日常が伝わってくる。さらに一見優雅な暮らしを送るように見えるあすみだが、息子・優を不安げな表情で見つめ、さらには1人呆然と立ち尽くす姿も写し出されており、果たして彼女に何が起こるのか…降りかかる事件を予感させる。ワンオペ育児や困窮するシングルマザーなど、「こんなはずじゃなかった」と理想と現実の狭間で揺れ、息子への愛憎を行ったり来たりする母親たち。そんな母親の機微を感じとる息子たちとの間で、すれ違っていく思い…。それぞれの母親の姿は、どこか「見たことがある」ようで決して他人事ではないリアルさを感じさせることだろう。『明日の食卓』は5月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。6月11日(金)よりWOWOWオンデマンド、auスマートパスプレミアム、TELASAにて配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年5月28日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年04月19日子を持つ親なら誰もが直面するであろう問題を社会派エンタテインメントの旗手、瀬々敬久監督が映画化した『明日の食卓』が5月28日(金)に劇場公開。この度、その2週間後の6月11日(金)より配信されることが決定した。10年ぶりの映画主演となる菅野美穂、ドラマ「にじいろカルテ」も話題となった高畑充希、『茜色に焼かれる』の公開を控える尾野真千子が母親を演じ、母と子の壮絶なドラマを描いた本作。今回本作の配信が決定した配信プラットフォームは、今年1月から提供開始となった「WOWOWオンデマンド」や、「auスマートパスプレミアム」、「TELASA」の3つ。これにて、映画館だけでなく、場所を選ばずどこでも鑑賞が可能となる。瀬々監督は本作の原作について「語り口はミステリー的でありながら、その中で描かれていることは極めて家庭的な話」と言い、「一見よくできた親子関係で、互いが互いを思い合っているようでも、母親も息子も実は相手の本当の姿が見えていなかったりする。微細な感情の流れからボタンの掛け違いが起こってしまうところに興味を引かれました」と語る。また「女性の働き方、貧困、親子関係など、今の日本社会が抱える重要なテーマが随所に散りばめられているので、これは現代日本の縮図を描いた映画でもあるんです」と説明。すでに行われているマスコミ試写では、特に女性たちに高い共感を得ている。『明日の食卓』は5月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。6月11日(金)よりWOWOWオンデマンド、auスマートパスプレミアム、TELASAにて配信。(cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年5月28日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年04月15日5月28日(金)より公開される瀬々敬久監督作『明日の食卓』が劇場公開から2週間後、6月11日(金)よりWOWOWオンデマンドとauスマートパスプレミアム、TELASAの3つのプラットフォームにて配信されることが決定した。本作は第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』で作家デビューし、数々の受賞歴のある椰月美智子の2016年に出版された同名小説を原作に、子を持つ親なら誰もが直面する問題を社会派エンタテインメントの旗手である瀬々監督が豪華女優陣を迎え映画化したもの。主演を務めるのは、2011年公開の『ジーン・ワルツ』以来10年ぶりの映画主演となる菅野美穂。フリーライターでふたりの息子を育てる留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す母親を、タフな存在感と未来への希望をうかがわせる朗らかさを滲ませながら熱演する。またシングルマザーで大阪に暮らす加奈役を高畑充希が演じ、若くして母になり、パートの仕事を掛け持ちして働きづめの毎日ながら息子の成長だけが生きがいの肝のすわった母親像をリアルに体現。そして年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見なに不自由なく幸せを手に入れているように見えるあすみ役を、尾野真千子が丁寧に演じた。マスコミ試写では既に女性たちの高い共感を得ている本作。社会や育児、仕事の狭間で揺れ動く女性たちの決して他人事ではないリアリティのあるサスペンスを紡ぎだした瀬々監督は原作について「語り口はミステリー的でありながら、その中で描かれていることは極めて家庭的な話」であるところに惹かれたそう。さらに「一見よくできた親子関係で、互いが互いを思い合っているようでも、母親も息子も実は相手の本当の姿が見えていなかったりする。微細な感情の流れからボタンの掛け違いが起こってしまうところに興味を引かれました」、「女性の働き方、貧困、親子関係など、今の日本社会が抱える重要なテーマが随所に散りばめられているので、これは現代日本の縮図を描いた映画でもあるんです」とも語る。ワンオペ育児や困窮するシングルマザー、世の母親たちを取り巻く環境は過酷だが、それは決して母親だけの問題ではない。にもかかわらず、その多くを彼女たちが背負わざるを得ない現実がある。それぞれが子育てに奮闘しながらも、息子を心から愛する幸せな家庭を築いていたはずだったのに、どこで歯車が狂ってしまったのか……。なお本作の「ナビ番組」も4月~6月にかけてWOWOWで放送&配信が開始される。『明日の食卓』完全ガイドと題した、こちらの番組もお見逃しなく。映画『明日の食卓』5月28日(金)より公開■番組情報「WOWOW『明日の食卓』完全ガイド」(無料放送)3人の女優、渾身のキャラクター編:4月15日(木)午後0:453つの家族のカタチ、ストーリー編:4月16日(金)午後1:25母として駆け抜けた現場、メイキング編:4月19日(月)深夜2:45菅野美穂×高畑充希×尾野真千子、豪華トーク編5月20日(木)よる10:50※上記の初回放送以降はプライムchとシネマchにて随時リピート放送。WOWOWオンデマンドでも配信。作品の魅力を様々な角度から徹底解剖。出演者たちの貴重なコメントも収録。「映画『明日の食卓』公開記念特集」5月28日(金)全4本WOWOWシネマchにて『そして父になる』5月28日(金)よる6:45『DESTINY 鎌倉ものがたり』5月28日(金)よる9:00『ジーン・ワルツ』5月28日(金)よる11:15『楽園(2019)』5月28日(金)深夜1:15※劇場公開にあわせ、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、それぞれの出演作と瀬々敬久監督作4本をWOWOWシネマchで特集。
2021年04月15日女優の菅野美穂が主演を務める映画『明日の食卓』が、劇場公開日・5月28日の2週間後である6月11日から、WOWOWオンデマンド、auスマートパスプレミアム、TELASAで配信されることが決定した。同作は椰月美智子氏による同名小説を実写化した、瀬々敬久監督の最新作。同じ「石橋ユウ」という名をもつ息子の3人の母親たちの物語で、元フリーライターでやんちゃ盛りの息子2人を育てながら仕事復帰を目指す留美子(菅野)、大阪でシングルマザーとして非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈(高畑充希)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみ(尾野真千子)の姿が描かれる。それぞれの「石橋家」が交錯し、明るく幸せな生活が思いもよらない方向へと向かっていく様は、女優たちのリアリティあふれる演技と、鬼気迫る演技が臨場感をもたらしている。菅野は『ジーン・ワルツ』(2011年/大谷健太郎監督)以来10年ぶりの映画主演となった。すでにマスコミ試写では、女性たちの高い共感を得ている本作。瀬々監督は、原作の「語り口はミステリー的でありながら、その中で描かれていることは極めて家庭的な話」であるところに惹かれたといい、「一見よくできた親子関係で、互いが互いを思い合っているようでも、母親も息子も実は相手の本当の姿が見えていなかったりする。微細な感情の流れからボタンの掛け違いが起こってしまうところに興味を引かれました」と魅力を語る。映画については「女性の働き方、貧困、親子関係など、今の日本社会が抱える重要なテーマが随所に散りばめられているので、これは現代日本の縮図を描いた映画でもある」とアピールした。(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年04月15日菅野美穂が10年ぶりに映画主演、高畑充希、尾野真千子と“母親”役を演じる映画『明日の食卓』。この豪華女優陣が魅せる、魂を揺さぶる本予告映像が解禁された。神奈川県在住の仕事復帰を目指す43歳のフリーライターの石橋留美子(菅野美穂)、大阪府在住の30歳のシングルマザーで息子を愛情深く育てながら懸命に生きる石橋加奈(高畑充希)、静岡県で優しい夫と自慢の優等生の息子に囲まれ幸せそうに暮らす36歳の専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)。解禁となった本予告映像では、同じ「ユウ」という名前の10歳の息子を育てる、この3人の母親たち三者三様の“石橋家”の平和な日常が描かれていく。しかし、「ある日、ひとりのユウ君が母親に殺された――」という衝撃の言葉と共に急展開へ。子育てや家事に非協力的な夫に対し「協力し合おうって思えないの?」と問い詰める留美子の姿や、加奈に対し「僕のことはもう嫌いなんや!」と叫ぶ息子・勇(阿久津慶人)、そして「僕はいい子じゃない!お母さんもいいお母さんじゃない!」と取り乱す、あすみの息子・優(柴崎楓雅)を捉えたカットなど、それぞれのリアルなやりとりが映し出されていき、3つの石橋家がたどり着く運命は、私たち観る者の運命そのものかもしれないというメッセージを投げかける。また、主題歌は、瀬々敬久監督の『菊とギロチン』で大杉栄を演じた、ミュージシャンでもある小木戸利光が実弟の小木戸寛と組むバンド「tokyo blue weeps」の「Motherland」。2012年リリースのEPに収録されている「dear grandma」を瀬々監督が気に入り、本作のためにアレンジを加え、本編が終わった後に続く“明日”への望みをつなぐ。併せて解禁となった本ビジュアルでは、菅野さん、高畑さん、尾野さんが演じる3人の母親たちが見る者を覗き込むような構図となっており、一見、光に包まれた幸せな雰囲気に見えるものの、中央には「息子を殺したのは、私ですか―?」という衝撃のコピーが添えられている。それぞれが子育てに奮闘しながらも、息子を心から愛する幸せな家庭を築いていたはずだったのに、どこで歯車が狂ってしまったのか…。瀬々監督は、決して他人事ではないリアリティあるサスペンスを紡ぎだした。『明日の食卓』は5月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年5月28日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年04月09日尾野真千子主演、『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』の石井裕也監督最新作となる『茜色に焼かれる』から、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。多難の時代に逆風を受けながらも、自身の信念の中でたくましく生きる母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く、実力派女優の尾野さんが厳しい社会を生き抜く母親を圧倒的な存在感で体現。13歳の息子・純平には『ミックス。』でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』の新進女優・片山友希、そして交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じている。解禁されたポスタービジュアルでは、夕焼けの中、自転車に乗る親子の後ろ姿と、明日への希望を携えながら力強く微笑む尾野さん演じる母親・良子の姿が切り取られている。「悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で、母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。」というコピーが並び、次から次へと押し寄せてくる難題に対して、哀しみと怒りを心に秘めながらも前向きに生きる良子の姿を通したメッセージを予感させるポスタービジュアルが完成した。また、場面写真も、中学生の息子・純平をひとりで育てる良子の姿、経営していたカフェはコロナ禍で破綻し、夜の仕事と花屋のバイトを掛け持ちする姿など、たくましく生きる彼女の姿が印象的なものとなっている。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年04月05日尾野真千子主演、石井裕也監督の最新映画『茜色に焼かれる』から、尾野さんがたくましく生きる母親を熱演する予告映像とイメージビジュアルが解禁となった。尾野さん演じる主人公・田中良子の13歳の息子・純平を演じるのは『ミックス。』でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』の新進女優・片山友希、そして、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じる。この度解禁となった予告映像は、尾野さんが「田中良子です」と力強く名乗るシーンから始まる。倒産したカフェの営業再開を目指しつつも、新たなパート先でのきつい仕事や義父の介護など、様々な問題が押し寄せてくる。家計簿をみた同僚のケイには「こんな真っ赤でどうして平気でいられるんですか?」と尋ねられ、ギリギリの生活に追われている良子の姿を映し出す。永瀬さん演じる店長から「取り返しつかないほどボロボロなのに、なんで生きようとするのよ?」と問われた良子。もがきながらも懸命に生きてきた良子は、ついに心にためた本音を吐き出す。「そんなのわかりませんよって話でしょ!」。息子の純平もケイも、ときに泣きながら必死に日々を過ごす中で、ついに良子の感情が爆発する。傷つきながらも、信念を貫き、たくましく生きる良子の姿を通して、今日を生きる私たちにも問いかける予告映像となった。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年03月23日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の川島鈴遥さんです。「明るい役にあまり縁がなくて…。挑戦したいです!」と語る川島さんの素顔に迫りました。人前に出るのは得意じゃないのに、カメラの前だと安心できるんです。芸能界に入ったのは8歳の時。「最初は演技に今ほど興味を持ててなくて。でも中学生の時に尾野真千子さんと共演して“私もこんなふうに演じられるようになりたい!”と思い、仕事が楽しくなりました。その共演がなかったら、今の私はいなかったのかも」。芸歴10年を超える今も、人前に出るのは得意ではないとか。「人前で話すと、顔が真っ赤になっちゃう。ただ、カメラの前だとまたちょっと違うんですよね。緊張するけどありのままでいられる。“ひとりじゃないんだ”って安心できるんです」甘いものが大好き。週に1度はがっつりと。我慢していると、食べたい思いで頭がいっぱいになってしまいます(笑)。役と向き合うための必需品、演技ノート。その人物の生活など、台本に書かれていないことを想像して書いています。映画館で自分だけの世界に入る時間が好き。映画館にはよく行きます。この時は『前田建設ファンタジー営業部』を。かわしま・りりか2002年生まれ。’10年にドラマ『特上カバチ!!』(TBS系)でデビュー。’19年公開のオダギリジョー初長編監督作品『ある船頭の話』ではヒロインに抜擢され話題に。※『anan』2021年3月24日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2021年03月19日『舟を編む』や『町田くんの世界』『生きちゃった』などの石井裕也監督が尾野真千子を主演に迎えた最新作『茜色に焼かれる』が、5月21日(金)に公開決定。和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏が共演する。圧倒的な存在感で尾野真千子が魅せる!この世界には、誰のためにあるのか分からないルールと、悪い冗談みたいなことばかりがあふれている。誰もが自身を偽り、まるで仮面の生活を強いられているかのように。そんな、まさに弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄されている1組の母子がいた。哀しみと怒りを心に秘めながらも、わが子への溢れんばかりの愛を抱えて気丈に振る舞う母。その母を気遣って日々の屈辱を耐え過ごす中学生の息子。果たして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?もがきながらも懸命に生きようとするその勇気と美しさ。社会のゆがみが表面化している現代だからこそ生まれた、激しくも深い魂の軌跡。今日を生きる私たち自身の物語が誕生する。石井裕也監督が現代に放つ人間賛歌あえていまの世相に正面から対峙することで、人間の内面に鋭く向き合ったのは、『舟を編む』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『生きちゃった』、さらに初めて韓国の映画スタッフとチームを組んだ『アジアの天使』(2021年公開予定)など、毎年のように質の高い作品で映画界を牽引する石井裕也監督。傷つきながらも、自身の信念の中でたくましく生きる主人公の母親・良子の姿を通して、観るものに時に衝撃を、時に温もりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、どこまでも優しい世界を作り上げた。多難の時代に逆風を受けながらも前向きに歩もうとする母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。河瀬直美監督の『萌の朱雀』で映画主演デビュー、その後も『クライマーズ・ハイ』『そして父になる』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』など多くの代表作を持ち、さらに2020年は『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く尾野さんが、厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。尾野さんは「私は、この度、どうにもやりにくいこの世の中で、映画の登場人物達が戦うように私ももがき、あがき、力の限り戦ってみました。どうぞごらんください」とコメントする。共演陣にはフレッシュかつ充実の面々が集結13歳の息子・純平を演じるのは『ミックス。』(17)でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』(21)の新進女優・片山友希、そして交通事故で命を落とす良子の夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じ、それぞれ確かな人間力を見せる。和田さんは「監督の良い映画を作りたいという強い想いが現場全体に伝わり、僕も拙いながら『このチームの一員として良い作品を作りたい』と意欲が湧きました」と頼もしくコメント。尾野さんと演じた親子の姿は「皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています」と語る。ケイ役の片山さんは、完成した作品に触れ「映画ってかっこいい! 映画を作ってる人達ってかっこいい! まだまだ私の熱は冷めません!」と熱く語り、「今になって監督は私を信じてくれたんだと気づき涙が出ました」とふり返る。さらにオダギリさんは、「一生懸命に生きることって、何よりも大事だと思う。そして時には、闘うことも必要だ。自分の為にも。大切な人の為にも」と思いを込めてコメント。永瀬さんは「石井裕也監督の世界に触れさせていただきたい、、、その想いだけでした。素晴らしい体験、感謝しています」と石井監督とのタッグに触れる。その石井監督は、「とても生きづらさを感じています。率直に言ってとても苦しいです。悩んでいるし、迷っています。明らかに世界全体がボロボロになっているのに、そうではないフリをしていることに疲れ果てています。コロナ禍の2020年夏、しばらく映画はいいやと思っていた矢先、突然どうしても撮りたい映画を思いついてしまいました」と本作の始まりを語る。描き出したのは母親についての物語であり、「我が子への溢れんばかりの愛を抱えて、圧倒的に力強く笑う母の姿。それは今ここに自分が存在していることを肯定し、勇気づけてくれるのではないかと思いました」と明かし、「尾野真千子さんがその身体と存在の全てを賭して見事に『愛と希望』を体現しています。尾野さんの迫力とエネルギーに心地よく圧倒される映画になっている」と自信を込めている。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月26日今回ご紹介するのは、『心の傷を癒すということ《劇場版》』。阪神・淡路大震災時、被災者の心のケアのパイオニアとして奮闘し続けた実在の精神科医をモデルにしたヒューマンドラマです。主役の精神科医・安和隆を演じた、柄本佑さんにお話をうかがいました。写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・TAKAFUMI KAWASAKI ヘアメイク・KANAKO HOSHINO【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 74「いまの時代だからこそ、心に響く言葉だと思います」2020年1月にNHKで放送され、多くの感動を呼んだ『心の傷を癒すということ』(全4話)。このたび、劇場版として再編集され、全国の劇場で公開されることとなりました。本作の主人公のモデルとなったのは、阪神・淡路大震災発生時、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した若き精神科医・安克昌氏。志半ばの39歳でこの世を去った彼の遺族関係者への取材をもとに、険しい道をともに歩んだ妻との夫婦の絆、彼が寄り添い続けた人々との心の絆を中心とした、オリジナルストーリーに心を揺さぶられます。ーー人気ドラマ『心の傷を癒すということ』が劇場版として公開されると知ったとき、どう思いましたか?柄本さん 僕は安家のみなさまへプレゼントを贈る気持ちで、ドラマの撮影に挑んでいました。劇場で公開されると聞いたときは、安家のみなさまへのプレゼントがまたひとつ増えたなと思いました。ーー役作りで苦労したところを教えてください。柄本さん ピアノですね。僕はまったく弾けなかったので、撮影に入る3か月前から練習をはじめました。おたまじゃくしを習っていると絶対に間に合わないので、指の位置の景色だけで覚えました。とっても大変でしたが、少し弾けるようになると楽しさを感じるようになりました。そのほかで大変だったのは、安先生が実践されていた、患者さんに寄り添うということ。患者さんに圧力を与えても強制してもいけない。患者さんの隣にいて、しゃべりだすのを待つ。その待ち方を考えながら演じました。ーー安先生の妻・終子を演じた尾野真千子さんとは、ほかの作品でも共演されていますね。柄本さん 尾野さんと初めて共演したのは、2007年のテレビドラマ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』なんです。それ以降、何度も共演させていただいているので、いまさら夫婦役を演じるのかという恥ずかしさも少し感じました。尾野さんは繊細かつ大胆、それでいて絶対に間違えないんです。セリフの出し方、声量など、あらためてすごいなと思いました。批評的な目もお持ちだから、一緒に仕事をしていて楽しいし、怖さや安心感もありました。終子さんを尾野真千子さんが演じてくださってよかったです。ーー劇中、安先生と終子の出会いのシーンが初々しくて素晴らしかったです。そんなシーンを演じたおふたりですが、旧知の仲だったんですね。柄本さん そうなんです。実のところ、僕は尾野さんが自分と同い年だと思いこんでいて。『令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear』(2019年)で共演したときに、彼女が年上だと気づいたんです。でもいまさら後には引けないので(笑)。ずっとタメ口で通しています。尾野さんは『心の傷を癒すということ』で年齢のふり幅がある役を演じていらっしゃいますが、若いシーンでは本当にかわいらしく見えました。ーー劇場版ならでは見どころを教えてください。柄本さん 安先生の兄を演じた森山直太朗さんが書き下ろした楽曲(主題歌『カク云ウボクモ』)が見事で。新しい作品に生まれ変わったような印象を受けました。精神科医が主役のヒューマンドラマは専門的で難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはなくて。ひとりの精神科医が成長していく姿が、エンターテインメント作品として楽しめる内容になっています。そして、人の心と向き合ってきた安先生の、心のケアとは「誰も、ひとりぼっちにさせへんってことや」というセリフ。いまの時代だからこそ、心に響く言葉だと思います。これほどまでに人の心を考える作品はほかにありません。本作を観て、前向きに考えごとをするきっかけにしていただけたら、嬉しいです。インタビューのこぼれ話『心の傷を癒すということ』で、放送文化基金賞(番組部門)・演技賞、ギャラクシー賞(テレビ部門)の2020年2月度月間賞などを受賞した柄本佑さん。現在、TBS系列で放送中の人気ドラマ『天国と地獄~サイコな二人』では、『心の傷を癒すということ』の安先生と全く別人の、自由すぎる同居人を好演。変幻自在の輝きを放つ、柄本佑さんから目が離せません!Information『心の傷を癒すということ《劇場版》』1月29日(金)より新宿武蔵野館、2月12日(金)シネ・リーブル梅田ほか、全国順次公開出演:柄本佑、尾野真千子ほか配給:ギャガ©映画「心の傷を癒すということ」製作委員会衣装協力:ジャケット ¥54,000&パンツ ¥34,000(AURALEE/オーラリー 03・6427・7141)、そのほかのアイテムは、スタイリスト私物写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・TAKAFUMI KAWASAKI ヘアメイク・KANAKO HOSHINO
2021年01月28日映画『明日の食卓』(今春公開)の特報映像とティザービジュアルが27日に公開された。同作は椰月美智子による同名小説を実写化した、瀬々敬久監督の最新作。同じ「石橋ユウ」という名をもつ息子の3人の母親たちの物語となり、元フリーライターでやんちゃ盛りの息子2人を育てながら仕事復帰を目指す留美子(菅野美穂)、大阪でシングルマザーとして非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈(高畑充希)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみ(尾野真千子)の姿が描かれる。解禁された特報映像では、同じ「石橋ユウ」という名前の息子を持つ3人の母親が、それぞれの息子と生き生きと暮らす様子が映し出される。しかし「ひとりのユウ君が母親に殺される」ことで映像は一変。「全部全部全部ゲームなんだ」と、ある息子の思いが暴かれ、3人の母親は前半の映像とは全く異なる表情を見せる。そして最後には激しく声を上げる菅野美穂演じる留美子と、豪華女優陣の鬼気迫る演技が見られる。ティザービジュアルは、3人の母親一人一人を収めた3種類となり、「息子を殺したのは、私ですかー?」という言葉とともに、母親達は切り取られた部分によって全く異なる表情をしている。育児、仕事、交友関係、様々な場における顔を持つ母親の多面性を表し、この壮絶なドラマが“誰にでも起こりうる”ことを訴えかける。(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年01月27日菅野美穂が『ジーン・ワルツ』以来10年ぶりの映画主演、高畑充希、尾野真千子と母親役を演じる『明日の食卓』。この度、特報映像と3者3様の母親たちのティザービジュアルが解禁された。解禁された特報映像では、同じ「石橋ユウ」という名前の息子を持つ3人の母親が、それぞれの息子と生き生きと暮らす様子が映し出される。しかし、“ひとりのユウ君が母親に殺される”ことで映像は一変。「全部全部全部ゲームなんだ」と、ある息子の思いが叫ばれ、3人の母親は前半の映像とは全く異なる表情に…。そして最後には激しく声を上げる菅野さん演じる留美子。それぞれの豪華女優陣の鬼気迫る演技、また息子役たちの演技も観る者を圧倒させる。3人の母親一人一人を収めた3種類のティザービジュアルも解禁。「息子を殺したのは、私ですかー?」という言葉とともに、笑顔に見えるが、切り取られた部分によって全く異なる表情をしている母親たち。育児、仕事、交友関係、様々な場における多面性を表しつつ、この壮絶なドラマが“誰にでも起こりうる”ことを訴えかける。『明日の食卓』は2021年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:明日の食卓 2021年春、全国にて公開予定(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2021年01月27日映画『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の完成報告生配信トークイベントが11日に都内で行われ、綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、舘ひろし、藤井道人監督が登場した。本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の、3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。自暴自棄になっていたとき、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結ぶ少年期。時は移り、ヤクザとして名を上げていく男にも愛する自分の家族ができる。一方、暴力団対策法の施行はヤクザの有り様を一変させた。男の選んだ生き方は様々な矛盾を起こし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくが……。右手人差し指に包帯を巻いて登場した尾野だったが、綾野が「皆さん、手が気になってると思いますけど、突き指をしまして、ニコちゃんマークを描いております」と説明。「皆さんにピースな願いが伝わればと思いますので、ご容赦ください」という綾野に合わせ、指をアピールしていた。共演経験の多い綾野について、尾野は「私が知っている剛というのはまあ天然で、宇宙人みたいな人だったんです」と表し、綾野は「そんな風に思ってたの!?」と驚く。尾野はさらに「それが今回ご一緒させていただくことになりまして、現場に入ると、みんなのことを見て『大丈夫?』とか言ってちゃんとケアし、監督とも長い時間かけてコミュニケーションをとり、現場の話をし、役についてすごく愛情深くやってる。そんな姿を見て、ちょっと上から目線で言ってもいいですか? 『こいつさあ……でかくなったなあ!』って」と語り、綾野も大爆笑。尾野が「頼りになる人になってるんだと思って、私も乗っからせてもらおう、と。久しぶりに会って、前のただ笑わせるだけの剛じゃない! みたいな。感心いたしました、剛さん」と話しかけると、綾野は「いやもうね、真千子ワールドはすばらしいですよ、やっぱり」と称賛する。綾野が「付き合いも長いですし、同い年ですし、いろんな縁がありますからね。意外とこう見えて映画の共演はなく楽しみだったので。今日もきれいだよ、とても」と褒めると、尾野は「でしょう〜。(顔を)作ってくれたの〜」と答え、和気藹々とした様子を見せていた。
2021年01月11日映画『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の完成報告生配信トークイベントが11日に都内で行われ、綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、舘ひろし、藤井道人監督が登場した。本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の、3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。自暴自棄になっていたとき、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結ぶ少年期。時は移り、ヤクザとして名を上げていく男にも愛する自分の家族ができる。一方、暴力団対策法の施行はヤクザの有り様を一変させた。男の選んだ生き方は様々な矛盾を起こし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくが……。同作を一言で表すとしたら? というお題について、舘は「愛」、尾野は「今」、北村は「決意」、市原は「時代」、磯村は「紡ぐ」、藤井監督は「証」、そして綾野は「愛」と、舘と同じ回答に。舘は「ヤクザがテーマですが、愛がいっぱい溢れております」、綾野は「最初に舘さんが『愛』と出した時には、ドキドキしました。このチーム一丸となって愛をもって、愛にはリスペクトも思いやりも含まれていて、たくさん育んだ」と理由を説明した。まったく打ち合わせもなく回答が一緒になったという2人だが、舘が「愛し合ってますから」と言うと、綾野は「聞きました!? 嬉しいですね」と喜んでいた。舘は綾野との共演について「大変勉強させていただきました。この映画は本当に綾野くんが引っ張っていったという感じがするんですね。とにかく綾野くんが、役を演じるというよりも役を生きたという印象を受けました」と明かす。「最初に拉致されて、組の事務所に来て、それまでつっぱっていた山本が『行くところがあるのか』と言われて、子犬のような目をして僕を見るんですね。そういうところとか、本当に素晴らしいですね」と絶賛した。綾野は今回のイベントについて「どんな時も、エンターテインメントというのは不屈で不要ではないということを届けていくべきだと思うので、今、僕たちはこういう機会が許されて、映画館も今のやり方で映画館を運営していくというところも含めて、少しでもエンターテインメントがまだ終わってない、残ってる、存在しているということが皆様のお心に花を添えるのではないかという思いで、ここに座っています」と心境を吐露。「ぜひ劇場へ、というニュアンスとはまた違ったものになってくると思うんですけど、映画が流れ続けて公開し続けているということが、少しでも支えになればいいのかなと思っております」と語った。さらに、綾野は配信後のフォトセッションへのセット転換中も1人ステージに残り、異例の1人トークも。スタッフの転換を見守りながら、距離をとった形の取材とはなっていたが「めちゃめちゃ(取材陣の)体温が伝わってくるので嬉しいです」と喜びを表していた。
2021年01月11日「本能寺の変」に向けて盛り上がってきたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。だが、ネット上では、「架空の人物が出過ぎ」「史実とファンタジーのバランスが偏りすぎていて見ていて退屈」「一体誰を主人公とした話か解らなくなる時がある」などなど、一部の視聴者からの不満の声も少なくない。なぜか?戦国時代に詳しい歴史学者の渡邊大門さんはこう語る。「そもそも明智光秀に関する史料は永禄11年(1568)10月、信長が義昭を推戴して京に上洛したころぐらいからしか残っていません。ドラマの前半では斎藤道三(本木雅弘)に仕えていたとか、越前に行ったことが描かれていましたが、これらはほとんど想像の話なのでわかっていません。このような話は“二次資料”といって、江戸時代以降にできた系図や編纂物に書かれたことを基にして作られているのでしょう」たしかに今回の大河ドラマでは名だたる戦国武将たちよりも、医師・望月東庵(堺正章)をはじめ、東庵の助手・駒(門脇麦)、旅芸人一座の女座長・伊呂波太夫(尾野真千子)といった架空の人物が重要な場面に深く関わりながら、ストーリーをつなげているようにもみえる。そして“あり得ない史実”の当事者としてもたびたび登場してくる。「第36回『訣別』では明智十兵衛(後の光秀、長谷川博己)が三条西実澄(石橋蓮司)の付添人として、帝である正親町天皇(坂東玉三郎)と言葉を交わすシーンがありました。普通に考えれば、あり得ません。ましてや町医者の東庵が天皇と碁を指していましたが、これはもっとあり得ない(笑)。公家の中でも五位以上の位の人しか昇殿できませんから。仮に言葉を交わすとしても、庭中でひざまずいて顔を上げられない状態での接見ぐらいでしょう」(渡邊さん)いっぽう大河ファンから高評価だったのが、『訣別』のラストシーン。織田信長(染谷将太)と対峙することを決めた足利義昭(滝藤賢一)の前で、十兵衛が涙ながらに決別を告げる。その鬼気迫る演技が感動を呼んだ。ところが、史実はかなり違うようで……。「じつは所蔵されている明智光秀書状には、その1年ぐらい前の元亀2年(1571)に十兵衛は出家をする覚悟で義昭のもとを離れたがっていたことが記されています。ちょうど坂本城の城主になったころです。京に上洛した当初、十兵衛は信長にも義昭にも仕える立場で両者の調整役でしたが、途中から義昭に対して嫌気がさしていたと思われます。つまり、書状を出した時点で、義昭に対して命がけで忠誠を誓うほどの主従関係ではなかったということです」(渡邊さん)こうした批判が飛び交うのも、大河に期待する視聴者が多い証拠でもある。残り8話。史実とフィクションがどのような演出で展開されていくのか、しっかりと見届けたい。
2020年12月20日映画『明日の食卓』が2021年5月28日(金)に全国ロードショー。菅野美穂が主演を務めるほか、高畑充希、尾野真千子が共演を果たす。椰月美智子の衝撃作を、瀬々敬久が映像化原作は、椰月美智子による小説『明日の食卓』。住む場所や環境は全く違うけれど、同じ“石橋ユウ”という名の息子を持つ3人の母親たちに起きた、母と子の壮絶なドラマ作品だ。そんな衝撃作を映画作品へと昇華させたのは、『糸』『8 年越しの花嫁 奇跡の実話』『楽園』など、数々の話題作を手掛けてきた瀬々敬久監督。子を持つ親ならだれもが直面する社会問題を、社会派エンタテイメントの旗手である瀬々が、希望の光を灯しながら映像化に挑む。同じ名前の子を持つ、3人の母親役に豪華キャスト物語を担う“3人の母親”に選ばれたのは、日本を代表する豪華女優陣。『ジーン・ワルツ』以来、10年ぶりの映画主演を菅野美穂が務めるほか、『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開を控える高畑充希、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の尾野真千子が、同じ“石橋ユウ”という名の息子を持つ、母親役を演じる。主人公・石橋留美子役(菅野美穂)…神奈川在住、元フリーライターで二人の息子を育てる母親。夫はフリーカメラマン。やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す。石橋加奈役(高畑充希)…大阪に暮らすシングルマザー。若くして子供を産だ加奈は、日々非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きている。石橋あすみ役(尾野真千子)…静岡在住の専業主婦。東京に勤務する年下の夫と、優等生の息子と暮らす。一見何不自由なく幸せを手に入れているように見えるが…。3つの家族が行きつく運命とは…?時に子育てに悩みながらも、明るく幸せな生活を送っているように見える、それぞれの“石橋家”。しかしそれは些細なことがきっかけで、徐々にその生活は崩れていく。無意識に子供に向いてしまう苛立ちと怒り。一見接点のない“3つの石橋家”が辿り着く運命とは――?!どこか見たことがあるようで決して他人事ではない、“母と子の壮絶なドラマ”を劇場で鑑賞してみてはいかがだろう。【詳細】映画『明日の食卓』公開時期:2021年5月28日(金)監督:瀬々敬久脚本:小川智子原作:椰月美智子『明日の食卓』(角川文庫刊)主題歌:「Motherland」tokyo blue weeps出演:菅野美穂高畑充希尾野真千子柴崎楓雅 外川燎 阿久津慶人/和田聰宏 大東駿介 山口紗弥加 山田真歩 水崎綾女 藤原季節真行寺君枝/渡辺真起子 菅田俊 烏丸せつこ製作幹事:WOWOW制作プロダクション:トラヴィス配給:KADOKAWA/WOWOW映画『明日の食卓』〈あらすじ〉同じ「石橋ユウ」という名前の小学5年生の息子を育てる3人の母親たち。神奈川在住・フリーライターの石橋留美子(菅野美穂)43歳、夫・豊はフリーカメラマン、息子・悠宇10歳。大阪在住・シングルマザーの石橋加奈(高畑充希)30歳、離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日、息子・勇10歳。静岡在住・専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)36歳、夫・太一は東京に通い勤務するサラリーマン、息子・優10歳。それぞれが息子の「ユウ」を育てながら忙しく幸せな日々を送っていた。しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が崩れていく。無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。住む場所も家庭環境も違う「3つの石橋家」の行き着く運命は…?
2020年12月13日柄本佑主演で今年1月にNHKで放送されたドラマ「心の傷を癒すということ」が、視聴者からの反響を受け再編集されて映画化が緊急決定。この度、予告編映像とポスタービジュアルが完成した。本作は、阪神・淡路大震災時、被災者の“心のケア”のパイオニアとして奮闘しつづけた精神科医・安克昌氏の半生を描くヒューマンドラマの本編を再編集し、映画化。当時の記録を安氏が綴った著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」(第18回サントリー学芸賞受賞)が原案となっている。■“寄り添う”ということを広く伝えたい…医師の思いが映画に解禁された予告編は、精神科医の道に進みたい和隆と父・哲圭(石橋凌)との口論、最愛の人・終子(尾野真千子)との出会い、新しい家族の誕生、そして発生した阪神・淡路大震災。被災地で“心のケア”に奔走していくなかで“心のケア”とは何か彼なりに理解した和隆の柔らかな笑顔が印象的。そして主題歌は、自身が出演した映画に初めて書き下ろし曲を提供、和隆の兄役として出演もしている森山直太朗の「カク云ウボクモ」。一度聴いたら思わず口ずさんでしまうオノマトペのフレーズが印象的な楽曲となっている。ポスタービジュアルは、白衣に身を包んだ若き精神科医・安和隆(柄本佑)の姿が。阪神淡路大震災の際に自ら被災しながら、手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続ける。そんな誰からも愛され、頼りにされた安先生に会いに行ったかのようなビジュアルとなった。実在の人物をモデルに描く安和隆に扮するのは、高い演技力に定評のある柄本佑。その彼を支え続ける妻・終子役には、海外での受賞歴もあり数々の映画・ドラマで活躍中の尾野真千子。また、和隆の父を石橋凌、母をキムラ緑子、兄を森山直太朗、弟を上川周作が好演。さらに濱田岳、浅香航大、清水くるみ、濱田マリ、近藤正臣と実力派俳優たちが集結した。柄本さんは「劇場版として生まれ変わることとなりました。二時間になった事でオリジナルとは違った新たな魅力を発見していただけると思います。しかもスクリーンでっ!! 逞しく、人間の底力と生きる力に溢れた今作をぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです」とコメントを寄せている。『心の傷を癒すということ≪劇場版≫』は2021年1月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月11日瀬々敬久監督の最新映画『明日の食卓』に、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が出演することが10日、明らかになった。同作は椰月美智子による同名小説の実写化作。同じ「石橋ユウ」という名をもつ息子の3人の母親たちの物語となり、元フリーライターでやんちゃ盛りの息子2人を育てながら仕事復帰を目指す留美子(菅野美穂)、大阪でシングルマザーとして非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈(高畑充希)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみ(尾野真千子)の姿が描かれる。それぞれの「石橋家」が交錯し、明るく幸せな生活が思いもよらない方向へと向かっていく様は、女優たちのリアリティあふれる演技と、鬼気迫る演技が臨場感をもたらしている。菅野は『ジーン・ワルツ』(2011年/大谷健太郎監督)以来10年ぶりの映画主演となった。○菅野美穂 コメント私自身が育児中という事もあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子どもへの愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました。瀬々監督の作品に参加させて頂くのは今回が初めてだったのですが、寡黙なお人柄ですが熱い思いでお芝居を受け止めてくださいました。瀬々組の阿吽の呼吸のスタッフの皆さんのお陰で、集中して取り組む事ができたのだと思います。毎日抜け殻になるまで撮影をした、という気がします。高畑充希さん、尾野真千子さんという素晴らしい女優さん達と一緒にこの作品に参加させて頂けてとても幸運に思っています。○高畑充希 コメントはじめての瀬々組。とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎてゆきました。1日1日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません。笑でも、スタッフさん達の瀬々監督作品への愛を毎日肌で感じていた事だけは覚えていて、きっとその愛情が、出来上がる映画からも溢れているんだろうなと思います。自分自身が生まれ育った大阪の、空気とか匂いとかを思い出しながら懐かしみながらこの加奈という役をやらせていただけて、本当に幸せでした。○尾野真千子 コメント母を演じる事はやはり難しいです。母の気持ち、子の気持ち、まだいくら考えてもわかりません。いくら歳をとっても経験者当事者でないとわかりません。この役を演じて怖くもありました。でも繋がりとは素敵で美しい大切なものなのですね。○瀬々敬久監督 コメント一見平穏で楽しそうな子育て中の三つの家族がゆっくりと崩壊していく様子を、決して悲観的にならず最後は希望を持って描いている原作にまず惹かれました。それはどんな家族にも訪れうる悲劇で、他者の身になって想像するという、今の分断化された世界の中で一番必要なテーマだと思えました。より広い世界観につながる映画にしたい、そう思いました。3人の母にはこの上ない方たちに集まって貰えました。菅野美穂さんは実際に子育て中であり、ご自身の経験を生かしてチャーミングなお母さんを演じてくれました。そしてラストは一線を超えた迫力です。高畑充希さんが演じるのは大阪のシングルマザー、これも高畑さん自身が大阪出身ということもあり、頑張るオカンを等身大で気丈に演じていただき感動的です。尾野真千子さんが演じるのは、ちょっとサイコな小学生の母親です。複雑な性格の彼の暴走を食い止めるには体当たりの魂の叫びしかなく、まさにそこに至っています。映画の中では、やがてこの三人の姿が微妙に繋がっていきます。映画ならではのその醍醐味も楽しんでもらえたらと思います。○椰月美智子さん(原作) コメント『明日の食卓』が映画化されると聞いたとき、これほど映像化にぴったりな小説はないんじゃないかと、自身はじめての映像化に胸が高まりました。そして、瀬々監督! 主役の三人である菅野美穂さん、高畑充希さん、尾野真千子さん! のお名前を耳にし、この映画は成功するに違いないと確信しました。「三人の母親」と「虐待」は、どのような経緯をたどって、どのような結末になるのでしょうか。いろいろな意味で問題作となるはずです。期待しかありません。(C)2021「明日の食卓」製作委員会
2020年12月10日菅野美穂、高畑充希、尾野真千子といった豪華女優陣が、瀬々敬久監督の最新作『明日の食卓』に出演決定。菅野さんは『ジーン・ワルツ』以来10年ぶりの映画主演を果たす。原作は、2002年に第42回講談社児童文学新人賞を受賞した「十二歳」で作家デビュー後、「しずかな日々」で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞を受賞、「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」で第69回小学館児童出版文化賞を受賞した椰月美智子による「明日の食卓」。本作に挑んだのは、菅田将暉と小松菜奈W主演の『糸』や綾野剛主演の『楽園』、そして『8年越しの花嫁奇跡の実話』を生み出した佐藤健と再びタッグを組んだ『護られなかった者たちへ』の公開が控え、精力的に作品を生み出している瀬々敬久監督。物語に登場するのは、同じ“石橋ユウ”という名前の子どもを持ち、住む場所も環境も全く違う母親3人たち。10年ぶりの映画主演となる菅野美穂が元フリーライターで2人の息子を育てる留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す母親をパワフルに演じる。また、シングルマザーで大阪に暮らす加奈には高畑充希。若くして子どもを産み、日々非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる姿を体現する。そして年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみを尾野真千子が丁寧に演じている。それぞれの「石橋家」が交錯し、明るく幸せな生活が思いもよらない方向へと向かっていく様は、女優たちのリアリティあふれる、鬼気迫る演技が臨場感をもたらす。3人の女優たちはいずれも、瀬々監督とは初タッグ。子を持つ親なら誰もが直面する社会問題をエンターテインメントに昇華する。あらすじ同じ「石橋ユウ」という名前の小学3年生の息子を育てる3人の母親たち。神奈川在住・フリーライターの石橋留美子(菅野美穂)43歳、夫・豊はフリーカメラマン、息子・悠宇10歳。大阪在住・シングルマザーの石橋加奈(高畑充希)30歳、離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日、息子・勇10歳。静岡在住・専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)36歳、夫・太一は東京に通い勤務するサラリーマン、息子・優10歳。それぞれが息子の“ユウ”を育てながら忙しく幸せな日々を送っていた。しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が崩れていく。無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。住む場所も家庭環境も違う“3つの石橋家の”行き着く運命は…?菅野美穂「運命を感じる役との出会い」私自身が育児中という事もあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子どもへの愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました。瀬々監督の作品に参加させて頂くのは今回が初めてだったのですが、寡黙なお人柄ですが熱い思いでお芝居を受け止めてくださいました。瀬々組の阿吽の呼吸のスタッフの皆さんのお陰で、集中して取り組む事ができたのだと思います。毎日抜け殻になるまで撮影をした、という気がします。高畑充希さん、尾野真千子さんという素晴らしい女優さん達と一緒にこの作品に参加させて頂けてとても幸運に思っています。高畑充希「1日1日の密度があまりにも濃すぎて」はじめての瀬々組。とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎてゆきました。1日1日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません。笑でも、スタッフさん達の瀬々監督作品への愛を毎日肌で感じていた事だけは覚えていて、きっとその愛情が、出来上がる映画からも溢れているんだろうなと思います。自分自身が生まれ育った大阪の、空気とか匂いとかを思い出しながら懐かしみながらこの加奈という役をやらせていただけて、本当に幸せでした。尾野真千子「役を演じて怖くもありました」母を演じる事はやはり難しいです。母の気持ち、子の気持ち、まだいくら考えてもわかりません。いくら歳をとっても経験者当事者でないとわかりません。この役を演じて怖くもありました。でも繋がりとは素敵で美しい大切なものなのですね。瀬々敬久監督「分断化された世界の中で一番必要なテーマ」一見平穏で楽しそうな子育て中の三つの家族がゆっくりと崩壊していく様子を、決して悲観的にならず最後は希望を持って描いている原作にまず惹かれました。それはどんな家族にも訪れうる悲劇で、他者の身になって想像するという、今の分断化された世界の中で一番必要なテーマだと思えました。より広い世界観につながる映画にしたい、そう思いました。3人の母にはこの上ない方たちに集まって貰えました。菅野美穂さんは実際に子育て中であり、ご自身の経験を生かしてチャーミングなお母さんを演じてくれました。そしてラストは一線を超えた迫力です。高畑充希さんが演じるのは大阪のシングルマザー、これも高畑さん自身が大阪出身ということもあり、頑張るオカンを等身大で気丈に演じていただき感動的です。尾野真千子さんが演じるのは、ちょっとサイコな小学生の母親です。複雑な性格の彼の暴走を食い止めるには体当たりの魂の叫びしかなく、まさにそこに至っています。映画の中では、やがてこの三人の姿が微妙に繋がっていきます。映画ならではのその醍醐味も楽しんでもらえたらと思います。原作・椰月美智子「いろいろな意味で問題作となるはず」『明日の食卓』が映画化されると聞いたとき、これほど映像化にぴったりな小説はないんじゃないかと、自身はじめての映像化に胸が高まりました。そして、瀬々監督!主役の三人である菅野美穂さん、高畑充希さん、尾野真千子さん!のお名前を耳にし、この映画は成功するに違いないと確信しました。「三人の母親」と「虐待」は、どのような経緯をたどって、どのような結末になるのでしょうか。いろいろな意味で問題作となるはずです。期待しかありません。『明日の食卓』は2021年春、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月10日綾野剛と舘ひろしの初共演、『新聞記者』スタッフ再集結で贈る、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー『ヤクザと家族 The Family』の日本公開日が2021年1月29日(金)に決定。併せて、場面写真が解禁となった。変わりゆく時代の中で、様々な問題をはらんだ「ヤクザ」というテーマを、1999年、2005年、2019年と変わりゆく3つの時代の価値観で切り取ることで、男たちの生き様を描く壮大なヒューマンストーリー。日本アカデミー賞主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く本作で、綾野さんと舘さんが初共演を果たす。この度、場面写真が解禁。メイン写真では、綾野さん演じる山本と、山本を我が子の様に気に掛ける舘さん演じる柴咲組組長・柴咲のお互いを見つめる眼差しから、血は繋がらずとも、家族の絆の強さがひしひしと伝わってくる。このほか、山本と北村有起哉演じる柴咲組の若頭・中村が睨み合う姿や、寺島しのぶ演じる柴咲組の元頭の妻・愛子、磯村勇斗演じる愛子の息子・翼、市原隼人演じる山本の悪友・細野、尾野真千子演じる山本の恋人・工藤ら、山本を取り巻く人々の姿も確認できる。なお、本作は“台湾版アカデミー賞”と呼ばれる、第57回台北金馬映画祭(現地時間11月5日(木)~22日(日)開催)において、アジアの才能ある監督の作品を上映する「WINDOWS ON ASIA」部門への出品が決定。ワールドプレミアとして上映される。『ヤクザと家族 The Family』は2021年1月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヤクザと家族 The Family 2021年1月29日より全国にて公開©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020年10月15日今でも時々、2004年放送のフジテレビ『僕と彼女と彼女の生きる道』のDVDを見る。親子関係、そして家族を描いたテレビドラマとしては、21世紀屈指とも言える傑作だろう。銀行に勤める仕事一筋のアラサー男が、突然妻に出て行かれて、1人娘とふたりで暮らすことになる。これまで育児は妻に任せっきりで自分の子供なのにどう接していいかも分からない。だが家庭教師に相談しつつ、とまどいながら徐々に娘との距離を縮めていく。人生において、大事なのは仕事か、家庭か、ちきしょうこんな夜には牛丼だ……そんな現代人にとって永遠のテーマで主役の小柳徹朗を演じるのが、草なぎ剛である。○■違和感なく“普通”を演じられる男・草なぎ剛徹朗はノーマルだ。ヒーローでもなければ、悪役でもない。冷たさと温かさを併せ持ち、ときに嫌なヤツにもなればいいヤツにもなる。誰もが振り返るイケメンタイプではないし、身長が高いわけでも、筋肉ムキムキなわけでもない。どこにでもいる、いわゆる総武線の満員電車に乗ってそうな“普通の人間”だ。あえて格好良すぎない。そういう立ち位置のキャラクターが草なぎ剛は抜群に上手い。SMAP時代は国民的アイドルでありながら、違和感なく“普通”を演じられる男なのである。さて、そんな草なぎ剛が主演したのが映画『台風家族』(2019年)だ。10年前に銀行で2,000万円を強盗した両親の葬儀のために、鈴木家の4人きょうだいが10年ぶりに葬儀屋を営んでいた実家に集まる。とは言っても、逃走したまま行方は分からず、死体も盗んだ金も見つかっていないが、きょうだいで財産分与を行うための形式的な葬儀である。長男の鈴木小鉄(草なぎ剛)は妻・美代子(尾野真千子)と娘・ユズキ(甲田まひる)の3人で実家に帰る。長女の麗奈(MEGUMI)や三男の千尋(中村倫也)ら他のきょうだいに対して、「預金や保険もたいした金額じゃない。遺産はこの家と土地だけ」なんつって場を仕切り、少しでも多くの遺産を手に入れようと仕掛ける。そう、夢を諦めた小鉄はあらゆる仕事が長続きせず、交通事故でむち打ちになるくらいツイてなく、自分に卑屈で銭ゲバでナチュラルに“普通のクズ”である。別に躊躇なく人を刺すとか、日常的に強盗をやるとかそういういかにも映画的な分かりやすいヘビーなクズじゃない。どこにでもいる、普通のクズだ。でも、不思議と草なぎ剛が演じると不快感はない。実はちょっといい奴なんじゃねえかと観る側に絶妙に思わせるクズなのだ。ピアノの才能に恵まれ将来を嘱望される娘から「ちゃんと自分で稼いで、自立しなよ」なんて言われちゃうさえない父親。あのドラマ『僕と彼女と~』の父親と幼い娘の関係性とはまた違う、思春期のリアルなダメ出し。○■胸を打つ娘や父とのエピソード小鉄と娘・ユズキ、さらに小鉄と父・一鉄(藤竜也)のエピソードは中年男が部屋でひとり観ると、やたらと胸を打つ。正直、泣けた。だって、小鉄のダメさって、セコい欲や虚栄心という誰もが少しずつ隠し持つ弱さでもあるから。同時に小鉄のたまに見せるやさしさは、誰もが自身の子どもや親に持っている感情だから。役者・草なぎ剛が具現化する普遍的な、あらゆる普通の人生と隣り合わせの感情を通して、観客はそこに自分を見るのだ。映画の好みが分かれるラストの展開には個人的にまったく乗れなかったし、三男の千尋がユーチューバーという設定はあまりにイージーすぎじゃ……的な突っ込みどころも多々ある。それでも、草なぎ剛が演じる“究極の普通さ”は、我々の心のずっと奥の方に違和感なく心地良く入り込んで来るのである。
2020年08月28日綾野剛と舘ひろしが初共演する、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたるヒューマンストーリー『ヤクザと家族 The Family』。この度、本作の特報映像とティザービジュアルが公開。追加キャストも発表された。今回の特報映像では、本編映像が初披露。1999年代の山本(綾野さん)とヤクザの組長・柴咲(舘さん)との出会いを断片的に見せ、2005年代のヤクザとして男をあげていく山本の激動の人生に続く。街中を走るシーンや、血しぶきを浴びたような姿、そして最後には、2人が抱擁を交わし、柴咲が涙を流す姿も映し出されている。またこの映像と一緒に、追加キャストも発表。学費を払うために山本のクラブで働き、後に山本の恋人となる工藤由香を尾野真千子。山本の兄貴分にして柴咲組の若頭・中村努を北村有起哉。同じく柴咲組の組員で、山本の悪友・細野竜太を市原隼人。柴咲組の元頭・木村の妻で、親を亡くした山本を温かく見守る木村愛子を寺島しのぶ。愛子の息子・翼を磯村勇斗。ほかにも柴咲組の組員として、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎が出演。さらに、柴咲組と抗争を繰り返す侠葉会の組長・加藤雅敏を豊原功補。加藤の下で若頭補佐として何かにつけ山本につっかかる川山礼二を駿河太郎。裏で侠葉会と癒着する刑事・大迫和彦を岩松了が演じる。キャストコメント尾野真千子単なるヤクザ映画というわけではなく、色んな家族がある中で、こういった家族の描きかたをするんだなと撮影前から楽しみで、撮影中は心穏やかにいることが出来ました。年の近い若いチームだけれども、チームワークがすごく良くて、藤井監督の人柄なんだろうなと思いました。監督というリーダーと頼れるお兄さんになっていた綾野さんと本当に楽しい現場でした。ぜひ楽しみに待っていてください。北村有起哉このたび藤井監督にふたたびお招きいただきました。本当に素直に嬉しかったです。新聞記者の次はヤクザなんですね、役者冥利につきます。これまでに星の数ほどの任侠映画がありましたが、このヤクザ映画はタイトル通り、家族のお話です。怒鳴りあったり暴力シーンもあります。しかし、もがいてあがいていく時代おくれの登場人物達に少しでも愛着を抱き、そして束の間任侠映画というジャンルを忘れていただければ、この映画の本質が浮き彫りになると信じてます。市原隼人役者として自分と向き合う中でこの作品に出会えてよかったです。映画ってこうあるべきなんだなと。今回の現場に自分が求めていたものがありました。役者だけでは作れない環境と技術だけではなしえないものが、映像に必ず残っていると思います。自然と気負うことなくあふれ出てくる現場は後にも先にもないと思いますし、濃い充実した日々が送れました。生涯輝き続ける色褪せることのない作品ですので、楽しみにしていてください。磯村勇斗出演が決まった時、嬉しさと同時に目の前に一枚の壁が立ちはだかった感覚でした。この壁を乗り越えなければならない。そんな燃え上がる思いで挑みました。翼の役と向き合っていく中で、監督はシンクロする瞬間を大事にしていたと思います。役、相手、空気感と。だから毎シーン気が抜けない。でも気持ちのいい緊張感がありました。そして何より綾野剛さんが正面から向き合って下さったことで翼という人間が作れたと思います。映画の世界はこんなにも素敵な場所なんだと肌で感じました。俳優とは?お芝居とは?をもう一度考える機会を頂けた大切な作品です。寺島しのぶ3つの時代の中で変わりゆくオモニ食堂で撮影し、この場所にすごく愛着がわきました。時代ごとにセットや色も変わって、時を重ねる中で演じることができました。毎日監督と一緒に過ごして何とか監督の思っているように演じたいと思いました。難しいと感じながら演じていた日々でしたので、完成した映像でうまく表現されていたら嬉しいです。『ヤクザと家族 The Family』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ヤクザと家族 The Family 2021年公開予定©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020年08月24日「大学当時、すでに嵐としてデビューしていた櫻井さんとA子さんは共通の友人が多く、その仲間たちとよく一緒に食事などに行っていたそうです。A子さんは大学3年生のとき『ミス慶應』に選ばれ、卒業後は地元・関西のテレビ局に就職しました。2人は長らく友人関係でしたが、しばらくして交際することになったそうなんです」(A子さんの知人)1月16日発売の『週刊文春』で、慶應大学時代の同級生との“ベトナム婚前旅行”を報じられた嵐の櫻井翔(37)。『NHK紅白歌合戦』の司会を2年連続で務め上げた後、嵐のラストイヤーとなった1月4日に、櫻井はベトナムのリゾート地・ダナン近郊の5つ星ホテルのプールヴィラに連れ立って宿泊したという。ビーチではタンクトップに短パン姿でビーチベッドに寝そべり、海を眺めていた。その傍らにいたのが、女優の尾野真千子(38)似のA子さんだった。櫻井とA子さんは知り合って「20年来の仲」だという。いったい、どんな女性なのか。「関西出身のAさんは明るく気遣いのできる美女で、大学時代はテニスサークルに所属。米国・フロリダへ短期の海外留学も経験しています。“将来的にハワイかイタリアで自分のセレクトショップを持つことが夢”だと話していましたね。『ミス慶應』に選出された後は芸能界からスカウトされたことも。ですが、それを断って、希望だった関西のテレビ局に就職しました」(前出・A子さんの知人)彼女の就職後、2人は学生時代の友人から、同じ業界で働く“同志”のような関係になったという。「卒業後も定期的に連絡を取り合うようになって、さらに距離が縮まっていったといいます」(前出・A子さんの知人)A子さんは会社の人事異動のため、数年単位で大阪と東京を行き来する生活を送っていた。「長年の友人関係を経ての交際で、彼女の転勤もあり、2人はついたり離れたりを繰り返していました。ただ、彼女は学生時代から櫻井さんを慕っていて一途に彼のことを思い続けていました。ある時期に、彼女は多忙な番組制作部から比較的時間の余裕ができる宣伝部へ異動しました。櫻井さんと会う時間がなかなか工面できなくなったのも影響していたようです」(テレビ局関係者)だが’17年、櫻井は当時、テレビ朝日の社員だった小川彩佳アナ(34)との交際が報じられた。「このとき、A子さんが相当落ち込んでいたのが印象的でした。別れていた時期でしたが、心のどこかで、彼を待ち続けていたようですね」(前出・テレビ局関係者)実はA子さんは、昨年9月、15年以上勤めた関西のテレビ局を辞めていた。「彼女もまた、嵐のラストイヤーを駆け抜ける櫻井さんを、少しでもそばで支えたい、と心から思ったんだと思います。彼女は年末に単身で上京し、一人暮らしを始めました。いまは都内にある友達の会社を手伝っているそうです」(前出・テレビ局関係者)嵐の仲間である二宮和也(36)の結婚時、櫻井はお祝いのコメントを出している。「その文末は《より一層、嵐を全うしたいと思います》という言葉で締めくくられていました。ファンに向け、安心させるメッセージを発信したんですね。ですから、櫻井さんが今年結婚することはありえません。ただ、A子さんは櫻井さんの自宅にも出入りしており、今年1年、多忙を極める櫻井さんのことを、身近で支えていくことになるでしょう」(前出・テレビ局関係者)今回の報道によれば、ベトナムのビーチ近くのレストランでA子さんは櫻井の皿に料理を取りわけドリンクを取ってくるなど、かいがいしく世話を焼いていたという。20年間、嵐を愛し続ける櫻井。そしてそんな彼を一途に見守り続けるA子さん。2人には、ほかの誰もが近寄れない、絶大な信頼関係が築かれていた。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月21日