日本の“和のあかり”を一堂に集めた「アートイルミネーション『和のあかり×百段階段』展 〜日本の色彩、日本の祭り〜」が、2016年7月1日(金)から2016年8月28日(日)まで、東京・目黒雅叙園で開催される。2015年の開催時には、6万人を動員した夏の人気イルミネーション企画『和のあかり×百段階段』展 。東京都の指定有形文化財「百段階段」を舞台に、全国から「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に、30を超える出展者が一堂に集結。文化財をやさしく照らし出すイルミネーションで、日本ならではの色彩感覚や、あかりの持つ魅力を楽しめる。東北三大祭りである「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「仙台七夕まつり」の展示は必見。今回のねぶたは、通常の2倍のサイズとなっており、文化財の華やかな部屋一面に広がる、迫力のある赤鬼や青龍は見る者を圧倒させる。また「仙台七夕まつり」は春夏秋冬を巨大な七夕飾りで表現、伊達正宗をあしらった吹き流しもポイントだ。秋田県「秋田竿燈祭り」の高さ12mにも及ぶ提灯や、都内過去最大展示数となる300匹の金魚ちょうちんが並ぶ、山口県・柳井市「柳井金魚ちょうちん祭り」など、日本各地の祭りが文化財に集うのはこの『和のあかり展』だけ。さらに期間中は、全時間帯で「百段階段」の撮影も出来る。ここでは、妖怪絵師/日本画家・満尾洋之が描く数々の妖怪たちが立体的に展示されるほか、「浦島太郎のアクリル下駄」と名付けられたユニークな下駄や、暗闇に浮かび上がる“和の衣装”も登場。歌舞伎で使用される「連獅子」の衣装は赤と緑の色彩を楽しめる。また、島根県の伝統芸能「石見神楽」で使用されるインパクトのある衣装は、艶めく龍とともに現れ、まるで神話の世界に誘われそうな迫力となっている。【開催概要】「和のあかり×百段階段」展 2016開催期間:2016年7月1日(金)〜2016年8月28日(日)開催時間:・日曜日〜木曜日10:00〜18:00(最終入館17:30)・金曜日・土曜日10:00〜19:00(最終入館18:30)・夜の文化財ガイドツアー 18:15(受付)18:30〜19:30(見学) その後食事入場料:当日券 1,200円/前売券 1,000円(園内前売 800円)、学生600円会場:目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」住所:東京都目黒区下目黒1-8-1チケット販売窓口:【店頭】目黒雅叙園、ローソンチケット(L コード:35835)、セブンチケット(セブンコード:045-966)、JTB 各店、JTB レジャーチケット(商品コード:0243019/セブン・イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス)【問い合わせ先】TEL:03-5434-3140(10:00〜18:00 イベント企画)
2016年05月23日重松清の小説『希望ヶ丘の人びと』が、WOWOWの“ドラマW”で連続ドラマ化されることが決定した。沢村一樹が主演を、連続テレビ小説『おひさま』の岡田惠和が脚本を、『神様のカルテ』の深川栄洋が監督を務める。その他の:情報本作の主人公・田島は、妻の圭子、娘の美嘉、息子の亮太と都内で幸福に暮らしていたが、圭子に末期がんが見つかり、3か月でこの世を去ってしまう。そこで、田島は圭子が育った希望ヶ丘に行き、そこで圭子の思い出をたどりながら暮らすことを子どもたちに提案し、現在は空き家になっている圭子の旧家で新生活を開始する。沢村が主人公の田島を、和久井映見が亡き妻を、桜田ひよりと『そして父になる』の二宮慶多がふたりの子どもを演じるほか、平泉成、寺脇康文、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太らが出演する。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2016年05月09日「とんび」「流星ワゴン」など、人々を魅了し続けるヒューマンドラマ小説の名手・重松清の秀作「希望ヶ丘の人びと」が、WOWOWにて連続ドラマ化されることが決定。主演を沢村一樹、脚本を岡田惠和、監督を深川栄洋が務めることが分かった。東京都内に住む田島(沢村一樹)は、妻・圭子(和久井映見)と、この春で中学2年生になる美嘉(桜田ひより)、小学3年生になる亮太(二宮慶多)とともに、幸せな日々を送っていた。しかしある日、圭子の体に末期がんが見つかり、圭子は家族に見守られながら、その3か月後、この世を去ってしまう。家族の“太陽”だった妻を失い、心にぽっかり穴があいてしまった田島家は、これまでと変わらない日常を過ごそうと無理して笑顔を作っていた。しかし田島は“忘れようとしたって、無理なんだ”と気付く。そこで、圭子が育った町である「希望ヶ丘」に行き、圭子の思い出をたどって生きていこうと子どもたちに提案。田島はそこで偶然、圭子の同級生・藤村香織(伊藤かずえ)に会い、今は空き家となっている圭子の旧家で新生活を始めるのだが…。脚本は、「最後から二番目の恋」やNHK連続テレビ小説「おひさま」でも知られる岡田惠和、『神様のカルテ』の『トワイライト ささらさや』の深川栄洋監督が演出を務める。沢村さんは、今回が連続ドラマW初出演。ときには空回りしながらも、母を亡くした子どもたちのために奮闘する“ちょっと駄目”な父親を魅力たっぷりに演じる。その妻役には、同じく連続ドラマW初出演の和久井さん。また、沢村さん演じる主人公とは対照的な、妻の初恋の人である伝説の不良を演じるのは寺脇康文。主人公の娘・美嘉役には、期待の若手女優・桜田さん、愛らしい息子・亮太役には『そして父になる』の二宮さんが抜擢され、希望ヶ丘のユニークな住民たちに、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太、やついいちろう、平泉成といった個性豊かな俳優陣が顔をそろえる。「子どもの『もしも』は未来に向いている。でも、おとなの『もしも』は過去にしか向かわない」という、原作の言葉にあるように、本作のテーマとなるのは、未来に希望をなくした大人たちに必要な“勇気”と“純粋な心”。明日への元気をもらえる、笑いあり、涙ありの心温まる爽やかな物語に、期待していて。<以下、コメント>■主演・沢村一樹田島という男は、このゆったりとした希望ヶ丘での時間の中で、唯一突拍子もない人物なのかもしれません。何でも思いつきですぐ行動し、ダメだったら潔く止める。そこには、彼の良さとダメさが混じっていて、そんな彼の行動について、見てくださる方が一緒に悩み、考えながらドラマを見続けていく、そこがこのドラマの面白さかもしれません。田島は自分自身とは全く違うタイプで、“共感”というと違うかなと思います。でも、田島という男の存在があると、なんとなく周りが落ち着き、安心する、そんな人物に演じられたら、と思っています。(視聴者へメッセージ)考えながらというよりは、1つ1つ、感じながら見ていただきたいドラマです。そしてふと気付くと、目から、耳から、体中から何かが浸み込み、心に届いていく…そんな作品です。希望ヶ丘の住民たちは、それぞれみんな、うまくいかないことも抱えながら一生懸命生きているんだなぁ、と感じていただき、時に自分や周りの人と重ね合わせたり、そこから勇気をもらったりしてくださったら嬉しいです。■原作・重松清(『希望ヶ丘の人びと』(下)「講談社文庫版のためのあとがき」より抜粋)あと何年かはこの仕事をやらせてほしいと切に(まったくもってココロから)願っているのだが、その際、おそらく本書『希望ヶ丘の人びと』は、ある種の目盛りのような作品になるはずである。分水嶺かもしれない。街と、家族と、学校――僕がずっと追いかけている主題を「こういう形で描いたお話」は、おそらく、これが最後になるだろう。■脚本・岡田惠和初めての、そして念願の重松清さんの原作でした。ずっと読者として尊敬していたのでとても光栄なことです。ドラマとしての脚色はされていますが、精神はしっかり受け継いだと思っております。信頼する深川演出で、面白く、心に染みるホームドラマになると確信しています。そして沢村さんを中心に豪華でユニークで実力派ばかりの俳優陣。どの場面も見逃せません。ご期待ください。■監督・深川栄洋35年ほど前、高度成長経済で横浜に作られた希望ヶ丘という架空のニュー・タウンがこのドラマの舞台。当時の大人たちは夢を持ち、幸せを祈って、山を削り、谷を埋めた開発地区に住み始めました。時代は流れて、そこで育った子供たちも今や50歳を迎えようとしている。人生の折り返しを迎えてみると、この街に住む人々にも様々な苦悩があるようです。今度のドラマでは、悲しくも可笑しい個性的な住人がたくさん登場します。週に一度、そんな彼らに会いに来てはいかがでしょう。彼らも私たちと同じように、一生懸命に生きています。連続ドラマW 「希望ヶ丘の人びと」は7月16日(土)より毎週土曜22時~WOWOWプライムにて放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日V6の岡田准一主演の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の初日舞台あいさつが12日、都内の映画館で行われ、主演の岡田と、共演の阿部寛、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介、平山秀幸監督が出席した。同作は夢枕獏の小説『神々の山嶺』(角川文庫・集英社文庫)を映像化したもので、標高8,848m、氷点下50℃という過酷な環境を舞台に、エヴェレストの謎を追う山岳カメラマン・深町を岡田准一、天才クライマー・羽生を阿部寛、2人の男性に運命を翻弄される女性・涼子を尾野真千子が演じる。作品のストーリーにちなみ、「たとえ大切なものを犠牲にしてまでも何かにのめりこんで挑んだ経験は?」と質問されると、キャスト一同困惑の表情に。岡田が「これは、阿部さんが答えてくれると思います。相当なお答えを持たれている」と振ると、阿部は「最悪の振りしてくれたね」と苦笑し、まったく答えが思いつかない様子だった。見かねた岡田が「風間君からにしますか」と後輩の風間に振ると、風間も困って「蔵之介さんって何かを犠牲にして、命をかけてるんじゃないですか?」とリレーのように質問が他の出演者をまわっていき、最終的に尾野が「この映画に、命をかけて挑戦しました」と答えると会場からも拍手が起こっていた。また、映画を撮るにあたって「支えてもらった、感謝をしたい相手」について、岡田はネパールの方々や、20年応援してくれているファンの人たち、そして阿部の名前を挙げた。阿部も「これは岡田君を泣かせようかなと思って」と前置きをしながら、「山、ほんと大変だったんだけど、岡田君が前を歩いてくれて、雰囲気も読んで盛り上げてくれたんですよ。僕より16歳も下だったんだけど、すべてのスタッフにも優しいし、気がまわるし、過酷な現場を支え合って行けたので。若い岡田君、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べた。阿部の言葉をきいた岡田は「今日、俺泣いてもいいですか?」と感動した面持ちで見上げた。風間は、一昨年亡くなったという祖父の名前を出し、「すごく僕を応援してくれた祖父が亡くなったんですが、高い高いところの撮影で、天国に近いところだと思ったので、この映画をぜひ祖父に見てほしいなと思います」と結んだ。紅一点である尾野には、「映画の中で誰が一番かっこよかったか、そしてダメだったか?」という質問が向けられ、男性陣に緊張が走る中、尾野は「深町ですかね」と岡田が演じた主役の名前を挙げた。作中では阿部演じる羽生と愛し合っていたが、「ついていけないし、放っておかれたので」と否定。岡田も、羽生の超人ぶりに「まあ、人間の役じゃないですもんね」と納得していた。最後に、ホワイトデーが近いということで、男性陣から尾野にサプライズの「エヴェレストケーキ」がプレゼントされた。エヴェレストの1万分の1のスケール、88.48cmのケーキに尾野は驚きの表情。岡田は「すごく元気をいただいて感謝しています。その思いをこめて、ホワイトデーのお返しということで」と言葉を贈った。
2016年03月12日「鏡」、私たちは一日何回目にするでしょうか? 朝起きて顔を洗うとき、化粧ポーチの手鏡、お手洗いにある洗面台の鏡、お店の姿見、駅のホームなんかにもありますね。様々な場面で身だしなみを整えるのに普段から使っている鏡ですが、日本では古来より信仰の対象でした。今回は「和鏡」と「魔鏡」の不思議な歴史と秘密を紐解いていきます。「鏡」の始まり童話『白雪姫』では女王が「鏡よ鏡、世界中で一番美しいのは誰?」と魔法の鏡に語りかける場面がありますね。魔力さえも持つと思われてきた鏡は古くから我々の生活の中で様々な使われ方をしてきました。そんな鏡、起源はどこなのでしょうか?最初に作られた鏡はさすがにまだわかりませんが、確認されているもので最も古い鏡はトルコ中部の遺跡で発見された黒曜石を磨いた6000年前の鏡だと言われています。そして古代メソポタミア、エジプト、ギリシャなどでは銀や銅を磨いた鏡が作られました。その貴重さから鏡は神聖で霊力が宿るものとして昔から世界中で大切にされてきました。また、「mirror」(鏡)の語源は、「mirari」(英語: miracle)奇跡、不思議という意味のラテン語に密接に関連していると言われ、いかに鏡が人々を驚かせていたのかがわかります。 古事記にも登場する「和鏡」とは?日本には弥生時代前期に中国から鏡がもたらされ、当時は宗教・祭祀用具としての意味合いが強かったとされています。皆さんが学校の教科書で見た卑弥呼の鏡「三角縁神獣鏡」(さんかくえんしんじゅうきょう)もそのひとつです。その後、古墳時代には日本でも製造できるようになり有力者の埋葬品として多く使われるようになりました。平安時代後期には、中国からもたらされた唐鏡をもとに製作した鏡「和鏡」が確立しました。そして、日本流の文様の山吹や桜、萩、長尾鳥や鶴、千鳥、雀など自然の動植物が描かれるようになりました。しかし、鎌倉時代に入ると鏡の信仰が薄れ、江戸時代になると細密な図案の描き込まれた鏡や柄のついた鏡、懐中鏡が大量生産され婚礼道具の一部など庶民にも使用が広がりもっと実用的な用途で使われるようになりました。古事記や日本書紀にも登場し、古くから鏡は剣や勾玉とともに祭具として、重要な意味を持って扱われていました。そんな鏡を現在一番身近にみられるところは「神社」です。もともとは、神社にお祀りされる神様には具体的な姿や形は無く、岩や木などに神様が宿ると考えられていて、またその中で鏡も神様が宿る“依代(よりしろ)”の一つと考えられています。 信仰を秘めて守った「魔鏡」神社では神の依代だった鏡ですが、実は江戸時代は、「魔鏡」(隠れ切支丹鏡)が迫害を受けていたキリスト教信者の心のよりどころになっていました。フランシスコ・ザビエルが来日した1549年以降、キリスト教の布教がおこなわれて改宗した(キリシタン)が国内では増えていましたが、1614年に徳川家康による禁教令でキリスト教信仰は禁止されることになりました。続いて1637年に起きた島原の乱の前後からは幕府によって徹底したキリシタンの取り締まりが行われました。当時のカトリック信徒(キリシタン)やその子孫は、国内にカトリック司祭が一人もいなくなった1644年以降、表向きは仏教徒として生活しながら密かにキリスト教の信仰を代々伝えていきました。そんな中でキリシタンたちは慈母観音菩薩を聖母マリアに「見立て」、また一見、普通の鏡にしか見えない鏡に光を反射させることによって、内部に隠されたキリスト像を光で投影することができる「魔鏡」などを使って、明治維新後の宗教の自由まで200年以上も信仰を守ってきました。しかし、キリスト教を信じることが許されると「魔鏡」も必要ではなくなり、ガラス製の鏡が普及したことで、銅鏡自体が衰退し、魔鏡も姿を消し作れる職人もいなくなってしまいました。消えた「魔鏡」を再び 親子が引き継ぐ技術2014年1月、京都国立博物館の発表で、「卑弥呼の鏡」とも言われている古代の青銅鏡「三角縁神獣鏡」の精巧な金属製レプリカを3Dプリンターで製作をしたところ、鏡の背面に刻まれた文様が、光の反射で浮かび上がる「魔鏡」と呼ばれる現象が起きることが分かり、世間を驚かせました。しかし、この再発見よりも前から国内で唯一手作りで魔鏡を作る父と息子が京都にいます。江戸末期の創業で、神社や寺に納める金属製の和鏡を製作する「鏡師」を代々継承してきた山本合金製作所では1974年に3代目山本真治さんが復元に成功しました。その技を受け継ぐ「日本最後の鏡師」と呼ばれる5代目の山本晃久さんに作り方や職人としての思いを伺いました。【山本晃久Akihisa Yamamotoプロフィール】鏡師。1975年生まれ。大学卒業後,国内では数少ない古来製法による手仕事で和鏡・神鏡・魔鏡を製作する山本合金製作所に入る。祖父山本凰龍に師事し,伝統技法を受け継ぎ,神社仏閣の鏡の制作や修理,博物館所蔵の鏡の復元に携わる。平成26年には,安倍首相がバチカン訪問時に,ローマ法王へ贈呈した隠れ切支丹魔鏡を制作。京都神祇工芸協同組合。 「魔鏡」の作り方魔鏡はヘラで模様を施した鋳型に地金(青銅・白銅・銀等)を流しこみ反射させる背面の文様を作り、鏡面側を専用の道具で一か月かけて鏡面を4ミリメートルから1ミリメートルまで薄く削り、硬さの異なる炭を使い丁寧に磨いていくと微細な凸凹が生まれ、そこに光を当てると乱反射して背面の模様を映し出されます。とても緻密で集中力のいる繊細な作業です。削り足り過ぎても魔鏡現象は起こらなくなってしまいます。「魔鏡はなかなか見ることが出来ないかもしれませんが、和鏡は神社などに行けばみることができます。こうして伝統産業にたずさわっていると、よく人に『残してほしいわね』って言われますが、では残すためにどうアクションをするかがすごく大事だと思うんです。だから “伝えたい” んです。必要とされないと絶対に残らないから。必要とされないものは消えていくから、必要であり続けないといけない。残したいと思ってくれる人がいてくれなくては消えてしまう。だから残すにはどうすればいいのか考えます。つまり、人に思ってもらえるようにならないといけないと思う。どうやって儲かるかを考えるのではなくて、どうやって本当に良いものを作るかを考える職人でありたい。工場にはよく修理に昔の鏡が持ち込まれます。作り手の思いや、持ち主が大切に残したいという気持ちをしっかりと汲み取りたい。きっとその時に僕らの技術が生きてくるのだと思う。残したい思い出がある人のために、それを残してあげられる職人でありたいと考えています」山本さんは手作りの鏡の技術を多くの人に見てもらえるようにペンダントの魔鏡作りを始め、色々な場所での実演や工場見学の機会などを作り職人の思いを「伝え」続けています。鏡は古くから不思議な力を持つと世界各地で信じられてきました。様々な歴史や伝承、言い伝えがあります。これから神社や博物館で鏡を見る時、その鏡が何を映し、何を伝えようとしていたのかを考えてしまいます。取材協力/山本合金製作所住 所:京都市下京区壬生川通七条上る連絡先:tel.075-351-2338神具製造,仏具製造,仏壇製造
2016年03月06日累計発行部数100万部を記録した川村元気の同名小説を原作に、佐藤健、宮崎あおいを迎え贈る『世界から猫が消えたなら』。この度、本作の新予告編とポスタービジュアルが解禁された。主人公は30歳の郵便配達員。愛猫・キャベツとふたりぐらし。母を病気で亡くしてから、実家の父とは疎遠になってしまった。別れてしまった彼女のことをまだ想い続けている。趣味は映画鑑賞。友だちは映画マニアの親友が1人だけ。そんな彼はある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまう。ショックで呆然とする彼の前に、突然自分と同じ姿をした悪魔が現れてこう言った。「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」。悪魔のささやきに乗せられた主人公は、次々とものを消していく。電話、映画、時計、そして、猫。ところが、何かを消すと、大切な人たちとの思い出も一緒に消えてしまうのだった――。本作は、『告白』『悪人』などを手掛ける映画プロデューサー・川村氏によるLINE連載という世界初の形態で発表された同名感涙小説。2013年には本屋大賞にノミネートされ、その後文庫化・コミックス化、そして中国・韓国・台湾で出版もされるなど、大きな注目を集める本作の実写化に挑んだのは、「サントリーBOSS ゼロの頂点」「カロリーメイト とどけ、熱量。」など数々のCMで広告賞を受賞し、映画デビュー作『ジャッジ!』が高い評価を得た映像界の鬼才・永井聡。脚本には「君の手がささやいている」「泣くな、はらちゃん」など、次々と傑作を生み出す名手・岡田惠和が名を連ね、日本のトップクリエイターたちが集結する。先日、「earth music&ecology」とのコラボCMの情報も解禁となり、さらに話題を呼んでいる本作から、今回、新予告編が解禁。映像は、公開に先駆けて実施されたモニター試写会で、号泣する女性が続々と登場するところから始まる。続けて、各キャストと主人公とのつながりが映し出され、映画の大きなみどころのひとつとも言える壮大なイグアスの滝も現れる。絵画のように美しいロケーション映像の数々はまさに圧巻の迫力だ。また5月11日(水)に本作の主題歌でデビューが決定したHARUHIが歌い上げる「ひずみ」が、予告映像をドラマチックに盛り上げている。今回同時に解禁されたポスタービジュアルでは、イグアスの滝前に佇む宮崎さんの姿や、猫を抱きしめどこか遠くを見つめる佐藤さんの姿が見られ、作品の世界観が伝わってくるビジュアルに仕上がっている。また、佐藤さんが猫を抱き顔を寄せるファン垂涎のビジュアルはチラシとなり、予告映像と新ポスターと同時に今週末の3月5日(土)から全国の映画館にて上映・掲出される。『世界から猫が消えたなら』は5月14日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月02日岡田准一主演で『永遠の0』チームが再結集した映画『海賊とよばれた男』の製作発表会見が11月28日(土)、撮影中の東宝スタジオで開催され、岡田さんをはじめ、吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、小林薫、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧に山崎貴監督が出席した。『永遠の0』の原作者でもある百田尚樹が2012年に上梓し2013年の本屋大賞に輝いた360万部超のベストセラーを映画化。実話を元に、戦前から戦後にかけて、れから石油の時代が来ることを見越して事業を興し、国内の反発、既得権益を持った海外メジャーと戦っていく男の一大叙事詩を綴る。キャスト陣は役柄の衣裳で登場し、主人公・国岡鐵造が創業した国岡商店のセットも公開された。現在は鐵造の若き日のシーンの撮影が行われており、岡田さんは「國岡商店」「石油販賣」と書かれた半纏にメガネ着用で現れ「この豪華なキャスト陣と一緒にこの作品に取り組めることが嬉しいです」と笑顔を見せた。岡田さんにとっては、日本アカデミー賞最優秀賞(作品賞、監督賞、主演男優賞ほか)を獲得した『永遠の0』がライバルにもなるが「(『永遠の0』を)超える感動を届けられるんじゃないかと頑張っている最中です」と力強く語った。メガホンを握る山崎監督は『永遠の0』の岡田さん、『寄生獣』の染谷さん、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの吉岡さんと、自身の実写作品の3人の主人公がそろったことに触れ「山崎組アベンジャーズみたいになってる(笑)。心強い味方を得ました」と語る。吉岡さんは「三丁目から駆け付けました!」と語り、染谷さんは「普段、『死んだ目をしている』と言われること多いですが、今回は生き生きとした目でハツラツとやってます」とコメント。山崎組初参加の鈴木さんは「山崎組『アベンジャーズ』に新加入したヒーローのつもりで頑張ります!」と語っていた。鐵造の妻を演じる綾瀬さんは、まさに“紅一点”だが、男性陣の撮影の様子を振り返り「男気あふれる熱い映画になると確信しています」と語った。会見の様子からも和気あいあいとした現場の空気が伝わってきたが、特にキャスト陣の中でイジられていたのが野間口さん。小林さんから「気配を消したら日本一と言われている野間口くんが、喫煙所や裏で存在感を発揮している(笑)」と評したが、野間口さんは自身の存在感のなさについて「みなさんの資料にもしかしたら『山崎組初参加』と書いてあるかもしれませんが、『ALWAYS』にも出てます。吉岡さんも監督も覚えてなかったんですが…」と苦笑交じりに暴露し、吉岡さん、山崎監督は「失礼しました…(笑)」と平謝り。ちなみに『ALWAYS』では吉岡さんに呼びかける記者役とのことだが、吉岡さんはそのシーンでの野間口さんについて「(記憶が)全くありません!」と苦笑。この日、ちょうど野間口さんのインタビュー記事がYahoo!のトピックで取り上げられており、ピエールさんからは、それをネタに「35歳までバイトをしてた人(笑)」と呼ばれるなど、会見中、何度も野間口さんが話題に上がり、笑いを誘っていた。10月上旬にクランクアップし、この先も撮影は続くが、岡田さんは「信頼感がある現場になっています。鐵造は店員を愛し、国を愛し、ひとりもクビにすることがなかった男ですが、見ていただくみなさんの信頼を得られるように、作品を撮影しています」と語り、会見は幕を閉じた。『海賊とよばれた男』は2016年冬公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月28日リーガロイヤルホテル(大阪)のメインラウンジが9月より、新メニュー「和・アフタヌーンティー」と「ロイヤルハイティー」の提供を開始した。「和・アフタヌーンティー」(税込3,500円、10月31日まで限定提供)は、ホテル館内の寿司専門店「すし萬」の押し寿司やひと口サイズの赤飯、黒豆寒天、わらび餅、抹茶マカロンなど、和の食材を用いたメニューの数々を揃えた一品。セットのドリンクは、抹茶、冷抹茶、和紅茶の3種からセレクト出来る。また、17時から提供される1日20食限定の「ロイヤルハイティー」(税込4,800円)では、コーヒー、紅茶に加え、夕食前のアペリティフ(=食前酒)としても楽しめるようワインやシャンパン、ウイスキーなどのアルコール類が揃えられ、トレーの上段には酒に合う日替わりのタパスメニューが用意されている。
2015年09月14日新垣結衣×岡田将生のコンビで人気作家・西尾維新の小説を実写化する10月放送開始の日本テレビの連続ドラマ「掟上今日子の備忘録」。9月2日(水)、新垣さんと岡田さんが劇中の衣裳のまま、撮影現場で報道陣の取材に応じた。新垣さん演じる主人公・掟上今日子(おきてがみ きょうこ)は探偵だが、寝てしまうとその日の記憶がリセットされてしまい“忘却探偵”の異名をとる。そんな彼女に惹かれたのが、毎回、事件のたびになぜか犯人に間違われて彼女の推理にお世話になることになる、岡田さん演じる隠館厄介(かくしだて やくすけ)。今日子が不思議な事件を1日で即解決してしまう一方、厄介はどんなに今日子と仲良くなっても次の日には「はじめまして」と言われてしまうという切ない恋模様が展開する。総白髪のウィッグを着けた状態で報道陣の前に登場した新垣さん。自身でその姿を見た時の印象を問うと「意外と大丈夫だなと思いました」明かす。「総白髪を自然に見せるのは難しいし、コスプレになってしまったらと不安があったけど、スタッフの反応も思ったより良くて、ホッとしました」と語った。岡田さんはとことん運のない厄介という役について「新垣さんから『ピッタリだね。こんなにピッタリな役はない!』と言われてます」と苦笑交じりに告白。新垣さんはその真意について「(岡田さんは)自虐を受け入れるんですよ(笑)。こんなにキレイな顔しているのにいじられる側なんです。(岡田さんが厄介を演じると)聞いて、スムーズに想像できました」と太鼓判を押す。逆に岡田さんは、新垣さんが演じる今日子について「このビジュアルをできる人はなかなかいないですが、この姿がステキです。目が離せないですね。3か月間、この姿を一番近くで見させてもらいます!」と嬉しそうに語っていた。毎回起こる不思議な事件と共に、毎回、記憶がリセットされてしまう今日子と、それでも彼女に想いを寄せる厄介の関係がどうなっていくのかも気になるところ。岡田さんは、毎回、事件に巻き込まれて今日子の世話になることから「(今日子は)僕がいれば探偵として儲かる。一緒にいて仕事に困ることはないし、こんなにピッタリな2人はいないですよ」と猛アピール。新垣さんは厄介について「こんなにいい男はいないと思うけど、残念なんですよね…(苦笑)」と首をかしげる。2人は共演経験があるものの、前回は恋愛関係には至らなかったそうで、岡田さんは「今回、新垣さんとちゃんと恋をします。全力で恋します!」と力強く宣言していた。「掟上今日子の備忘録」は10月放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日和コスメショップ「よろし化粧堂」がオープンコスメに関心の高い女性なら、和コスメに興味津々に違いない。7月28日、よろし化粧堂は、和コスメを取りそろえた「よろし化粧堂」が浅草にオープンしたと発表した。日本人の肌にあった日本人のための商品作りにこだわり、和の原料で作られたハンドクリームやリップバームをはじめ、フェイスパックや入浴剤までそろう。注目したいのが「米ぬか洗顔粉」。米ぬかは昔から日本人に愛されてきた美容原料で、「敏感肌の方にも好評です」と店長もイチオシだ。和柄のパッケージも素敵で、雅な雰囲気が漂う。和装袴で記念撮影が人気また、商品を購入した人には特別サービスが。和装袴での記念撮影が楽しめる。和装と聞くと「着付けに時間がかかりそう」と尻込みしがちだが、同店では、わずか3分で着替えが完了!観光客に人気を呼んでいる。店内には商品だけでなく、大正時代を満喫できるコーナーもあり、ちょっとしたアミューズメント感覚で買い物ができるのも嬉しい。プロ用化粧品メーカーの子会社ならではの高品質なのに、お値段はお手頃。自分へのご褒美、また、気の利いた浅草土産を買いに、「よろし堂」に立ち寄ってみてはいかがだろう。(画像はプレスリリースより)【参考】・よろし化粧堂 プレスリリース(@Press)
2015年08月01日フジテレビの水曜10時の新ドラマ「心がポキっとね」の記者会見が3月31日(火)に開催され、主演の阿部サダヲをはじめ、水原希子、藤木直人、山口智子が出席。同じ水曜10時で日本テレビで放送となる堺雅人主演「Dr.倫太郎」への対抗心をあらわにした。脚本・岡田惠和×監督・宮本理江子という「最後から二番目の恋」コンビによる大人のラブコメディ。デキるサラリーマンだったが、心が折れて閉じこもってしまうようになった主人公をはじめ、それぞれに問題や事情を抱えた“めんどくさい”大人たちの恋模様を描き出す。阿部さんは「最後から二番目の恋」を楽しんで見ていたそうで「大人の会話があって、ああいうのがやりたかった」と岡田脚本作品への出演を喜ぶ。だが、心の調子を崩して閉ざしてしまった役柄とあって「あんまりしゃべんない(苦笑)。『あ、いや…』ばっかり。(治療のための)メンタル相談所に行くと5~6ページくらい一人で喋ってて、それも初めてなんですけど『会話がしたいんだよな…』と思ってます(苦笑)」首を傾げつつも楽しそうに語る。阿部さんだけでなく、一人ずつに長ゼリフや独白シーンが待っているようで「いま、私は人生で一番大変な時期(苦笑)」(水原さん)、「いままでそんなに悩んだことはないんだけど、いまは心が折れそう(苦笑)。こんな苦しいことないなとゼェゼェハァハァ言ってます!」(山口さん)とそれぞれに岡田脚本と格闘しているようだ。普段、心が折れてしまう瞬間は?という質問に阿部さんは「そんなに大きく折れることはない」と言いつつ「“絶対に『Dr.倫太郎』見るわ”という言葉を聞くと軽く心が折れますね(笑)」とやはり、“水10対決”を意識しているよう…?改めて「Dr.倫太郎」への対抗心を問われると阿部さんは「悩んだら、あちらも精神科医だそうなので、診てもらえないかと思います。こっちのメンタル相談所の先生は何も喋ってくれないので…」と語り笑いを誘う。山口さんは、“元夫”役の阿部さんを励ますように「どっからでもかかってこい!という感じです。命賭けてますから!」と自信満々で力強く語り、メラメラと対抗心を燃やしていた。「心がポキっとね」は4月8日(水)より放送開始(第1話、2話は15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2015年03月31日フジテレビの4月の番組改編の記者発表会が3月6日(金)に開催され、ドラマ枠に関して土曜の深夜ドラマ枠の復活、およびそれに伴う火曜9時枠のドラマ(火9)が消滅することとなった。フジテレビでは過去に2012年4月から2014年9月まで、毎週土曜の23:10~23:55で“土ドラ”枠としてゴールデンの時間帯とはひと味違ったドラマを放送しており、昨年4月から放送された、沢尻エリカ主演の「ファーストクラス」は平均視聴率8%を記録するなど話題を呼んだ。2014年10月の改編で廃枠となっていたが、今回23:40~24:05で復活。現時点でドラマの内容は明らかにされていないが、“若手の登竜門”とすべくキャスト、脚本家、スタッフもフレッシュな人材を登用し、若年層に訴えかけていく作品になるという。この土ドラ復活に伴い、現在は火曜の夜9時~、夜10時~(※関西テレビ制作)でドラマが放送されているが、このうち“火9”枠が消滅。過去には「救命病棟24時」シリーズや「神様、もう少しだけ」、「踊る大捜査線」などを送り出してきた伝統枠がなくなることになった。同局の編成部長は会見で今回の土ドラ復活について「9時、10時、11時と(曜日ごとのドラマ放送の)時間を分けて、キャストやジャンルの幅などを広げて多種多様に新たなドラマを作っていきたい」と説明した。ドラマ枠では水曜10時の枠で日本テレビもドラマを放送しており、昨年放送された「ファーストクラス」(第2期)が日本テレビの綾瀬はるか、福士蒼汰らが出演した「きょうは会社休みます」に視聴率で引き離されるなど苦しい戦いを強いられた。これを踏まえて会見では“火9”ではなく“水10”を廃枠とする選択もあったのでは?という質問も飛んだが、夜10時という遅い時間帯の方が見やすいという視聴者の声を考慮したとの説明があった。“土ドラ”以外のフジテレビ制作の3枠(月9・水10・木10)に関しては、すでに内容が報じられているが、月9は「半沢直樹」の原作者・池井戸潤の同名小説を相葉雅紀(嵐)主演、有村架純共演で実写化する「ようこそ、わが家へ」。ストーカーの恐怖と戦う一家の姿と共に、池井戸ドラマの真骨頂とも言える企業の不正との戦いを同時並行で描いていく作品で、月9史上初のサスペンスタッチのホームドラマとなっている。水10では阿部サダヲ主演で、水原希子、藤木直人、山口智子らが共演する「心がポキっとね」。岡田惠和によるオリジナル脚本で、現代社会のストレスを背景に、キレちゃった男、ストーカー女、悩めない男、いい歳して自分探し女という究極のめんどくさい四角関係が展開する。木10は、昨年の同枠放送の「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で高い支持を集めた斎藤工・主演による「医師たちの恋愛事情」を放送。大学病院を舞台に医師たちがそれぞれに秘密を抱えつつ、出世や不倫、恋愛に三角関係と様々な欲望が渦巻く世界を生きていくさまを描く。斎藤さんは年下の外科医として、恋をあきらめた年上の女医に恋愛を思い出させるという役柄で、本作でもセクシーな魅力を存分に発揮してくれそうだ。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日誰もが心に不安とストレスを抱えて生きる現代…そんな過去の失敗や心の傷のせいで、不器用にしか生きられず、究極に面倒くさい存在となっている「病んでるオトナ」たち4人が織り成すラブコメディー「心がポキッとね」が、フジテレビ4月期の水10枠で放送されることが決定。主演には「マルモのおきて」以来、民放連ドラ主演4年ぶりとなるの阿部サダヲ、共演者に水原希子、藤木直人、山口智子の出演が決定した。物語の舞台は東京。大手企業をオーバーワークと過度のプレッシャーで心を病んで退社した小島春太は、仕事も家庭も失いホームレス生活に。そこを、アンティーク家具店のオーナー、大竹心に拾われ、その家具店で一人ひっそりと修理を担当して暮らしている。そんな春太の閉ざされた世界に突然飛び込んできた葉山みやこ。彼女はストーカー気質で、恋愛がらみで警察沙汰になり会社を退社。偶然街で窮地を救ってくれた心に心惹かれているが、心には美しく知的な彼女、鴨田静という彼女が。しかし静には、春太の元妻であるという事実を心に言えずにいて…。それぞれが悩みを抱えながらも、心の奥深くで繋がろうと奮闘する姿を、軽やかに明るく、時にブラックユーモアを交えて描き出す本作。登場人物たちの心の問題に思わず共感し、涙と笑いがこみ上げる、悩める現代人に贈る応援歌的ストーリーとなっている。主演を務めるのは、2011年にフジテレビ系で放送され、最終回は23.9%という高視聴率を獲得した大人気ドラマ「マルモのおきて」以来4年ぶり、さらに民放恋愛ドラマとしては本作が初主演となる阿部さん。心に傷を持ち、性格的にも厄介な難しい役どころにも「心を閉ざすのは得意です(笑)」と告白し、いままで明るい役のイメージが強かった阿部さんとは違った新境地を見せている。男性にほれるとのめり込み過ぎてしまうストーカー気質な女性・葉山みやこ役を演じるのは、「失恋ショコラティエ」「信長協奏曲」とフジテレビ系ドラマで大活躍、今年は超話題作『進撃の巨人』ミカサ役での出演が控えている水原さん。阿部さんとは初共演ながらも、「阿部さん(が演じられる春太)のちょっと不安定なキャラクターと私(が演じるみやこ)の不安定なキャラクターが合わさって、そこからどういう形の愛が芽生えていくのかということが今後すごく楽しみだなと思いました」とコメントし、役柄としても役者とても面白い化学反応が起きることへの期待を覗かせた。顔よし、性格よし、スポーツマンで、完璧ないい人…なのに「悩むことができない」ことに悩む大竹心役を演じるのは、今年で役者デビュー20周年を迎える藤木さん。「役者としても成人式。少しでも大人の演技ができれば…」と抱負と意気込みを寄せている。そんな藤木さん演じる心の彼女にして、実は阿部演じる春太の元妻という鴨田静役を、連ドララブストーリーへの出演は、1996年の大ヒットドラマ「ロングバケーション」以来なんと19年ぶりとなる山口智子が演じる。現代女性に見られがちな悩みを抱えた静という役に対し、山口さんは「現状に甘んじない向上心と、さらなる幸福への渇望は、女性の本質ですよね。自分への自信のなさに戸惑いながらも、必死に自己実現への道に突進する静のエネルギーに、同じ女性として共感します」と共通点を見出している様子。豪華共演陣に対し阿部さんは、「(初共演の)水原さんはとても開いている印象がある方なので、共演したらどうなるかとても楽しみです!(共演したことはあるものの、)藤木さん、山口さんもがっつりお芝居で絡んだことがないので、今回思いっきりやらせていただけそうなのでうれしいです。お願いします!!」と力一杯に語り、「世代ごとに共感できて、笑えるドラマになったらいいなぁと思います! よろしくお願いします」と、ドラマに向けて気合いの入った様子をにじませた。本作で個性の強いキャラクターたちを描き出すのは、「最後から二番目の恋」で世の大人たちの共感を一身に集めた魅力的なキャラクターを誕生させた脚本家・岡田惠和。「最後から二番目の恋」で演出を務めた宮本理江子が本作では監督となり、最強の“大人ラブコメ”タッグが実現。実力派俳優たちと、最強の“大人ラブコメ”タッグが織り成す、病んでるオトナたちの究極にめんどくさい大人のラブコメディーに、期待が高まる。ドラマ「心がポキッとね」は4月より毎週水曜22時~フジテレビにて放送スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年02月13日江崎グリコは2月10日、大人のためのチョコスナック「和織り抹茶」「和織りさくら」を発売する。○抹茶や桜の焼き菓子をチョコレートでコーティング同商品は、和素材の上質な味わいを楽しむ大人のためのチョコスナック。愛知県西尾産のほろにがい抹茶や、ほんのり香る桜葉エキスパウダーを使用した焼き菓子を、優しい甘さのチョコレートで全面コーティングした。各3袋入。「和織り抹茶」は通年販売。「和織りさくら」は3月頃までの限定発売。価格は各オープン価格(希望小売価格各200円・税別)。
2015年02月01日江崎グリコは1月27日、「ポッキー和ごころ<北海道あずき>」を全国で発売する。同社は2014年秋、和のおいしさにこだわったポッキーのシリーズとして、「ポッキー和ごころ<宇治抹茶>」を発売した。今回、同シリーズの第2弾として、日本では古くから親しまれている和の素材「あずき」を使用した同商品を発売する。北海道産あずきを使用したプレッツェル、クッキークランチを、まろやかなミルクチョコレートでつつんだ。かむほどにあずきのコクと香りが広がり、深みのある味わいが楽しめる。パッケージも和をテーマに、質感のあるシンプルでスタイリッシュなデザインとした。価格はオープンで、希望小売価格は280円(税別)。
2015年01月22日人気脚本家・岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、堤幸彦が演出を務める舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』が1月12日、東京・シアタークリエにて開幕した。主な出演者はミムラ、戸次重幸、真飛聖、勝村政信。同日、初日を控えたキャストと演出の堤が会見を開いた。舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』チケット情報雪の山荘を舞台に、アクシデントからそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになったふた組の夫婦が巻き起こす大騒動。アクの強い、変わり者の登場人物だらけではあるが、見栄を張って話を大きく盛ってみたり、内心抱いていた伴侶への不満を愚痴るうちに意気投合してみたり…と、その行動は誰しもが共感できる人間味溢れたものだ。実力派キャストがぶっとんだキャラクターをコミカルに楽しそうに演じ、客席は爆笑に次ぐ爆笑に。だが笑いの中に「夫婦とは何か」「幸せとは何か」といった人生の深淵なテーマをしっかりと浮かび上がらせ、温かな後味の、ハートフルな舞台となっていた。会見では主演のミムラが「なぜ他人と他人が一緒になって、その後ずっと一緒に生きていくのか。夫婦という関係性の不思議についてそれぞれの世代で疑問に抱くことの一端を紐解いた作品となっています。人生にぽっと花が咲くようなそんな作品になっています」とアピール。堤監督は「仕上がりは完璧です!…と、思いたい(笑)。会話劇であり、ミュージカルのようでもあり、コメディでもあり、じわっとくるところもある。役者さんは大変ですが、皆さんのおかげでなんとかいけるぞと確信を持ちました」と自信の発言。さらにそれぞれのキャストを褒めちぎり、特に肉食系女子・愛子を演じる真飛には「(元宝塚トップらしい)きれいな佇まいにも関わらず、ものすごい役どころをやってもらっています。笑い中心のものに今後お呼びしたい! コントやりませんか?」というお誘いまで飛び出していた。他に出演はモト冬樹、広岡由里子、馬場良馬。公演は1月27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月14日かたや草食系の妻に肉食系のダンナ、かたや草食系のダンナに肉食系の妻。ふた組の夫婦がひょんなことから相手を入れ違え、タイプが似ている同士で意気投合、しかも一夜を共にしてしまい…。人気脚本家、岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、堤幸彦が演出を務める注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』が1月12日に開幕した。ふた組の夫婦のうち、“草食系妻・肉食系夫”ペアの藤沢夫妻に扮するのはミムラと戸次重幸。初日を目前に控えた1月上旬、ふたりに見どころと心境を聞いた。チケット情報はこちら稽古場の状況を尋ねると、息もぴったりに「本当に楽しい!」という言葉が返ってきた。「毎日毎日、堤さんから“小ネタ”が5つずつくらい増やされていくんですよ。それにどう対応していくかというのをみんなが楽しみながらやっています」(戸次)、「大きな流れや感情面のことも少しは出ますが、基本小ネタですよね(笑)。堤監督は、あまりにご自分が毎日違うことを追加していくので、台本に書き込みをするのに12色の色鉛筆を使っていらっしゃるんです」(ミムラ)。そう話すミムラは実はこれが初舞台。「もともといつか舞台をやりたいと思っていたんです。観客として舞台を観ていますと、もちろん役者としての技量が必要なのはわかっていますが、少人数の会話劇が一番面白いな、やるならそういう作品に…と思っていた。今回の作品はまさにそういうタイプの作品。出演が叶って嬉しいです」と満面の笑顔だ。舞台出身の戸次はそんなミムラを「とても初とは思えない! そこに居る姿勢が、何回か舞台を踏まれている方みたい。地に足が着いています」と見つめる。それに対しミムラは「恐縮です…。でも戸次さんはやっぱり監督が信頼を置かれてるんだなって思いますよ。“小ネタ”にしても、任される度合いが高い。足されたものをどんどん消化し、どんどん変わっていくのを見ると羨ましいんです。でも初心者の私が羨ましがってもいけないと思いますので、感じている「とにかく楽しい」というエネルギーをちゃんとお客さまに伝わるようにしたいですね」。両極端なふた組の夫婦の姿を通し、「結婚とは」「夫婦とは」といったものを見つめ直すきっかけにもなりそうな作品。現在独身の戸次は「もし結婚後、相手に対し不満を持ったとしても「待てよ『スタンド・バイ・ユー』でこんなセリフがあったぞ」ということを思い出したら乗り越えていけそうな気がする。今回の舞台が僕にとっての教科書、教訓になりますよ(笑)」。ミムラも「当たり前のことこそ普通に生活していると忘れがちなので、そういうことをもう1回認識してもらえるといいですよね」としみじみ。結婚生活を円滑に送る秘訣も隠されている、かもしれない『スタンド・バイ・ユー』。既婚者はもちろん、未婚の方も予習にいかが?もうひと組の夫婦に、勝村政信&真飛聖。ほか、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬が出演。公演は1月27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月13日『ちゅらさん』等、数々のヒットドラマを生み出している人気脚本家、岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、『トリック』『SPEC』といった話題作を連発する堤幸彦が演出を務める注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』。映像界のヒットメイカーふたりが、新春の舞台作品に選んだ題材は“夫婦”。ふた組の夫婦が入り乱れての喧嘩バトルを、あるある感満載で描き出すコメディだ。この舞台で夫婦役を演じる勝村政信と真飛聖に話を聞いた。チケット情報はこちら連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによりそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことに。しかもお互い性格のあわないパートナーへの不満を愚痴るうちに意気投合してしまい…。物語は「映像の脚本を書いている岡田さんならではで、読み物としてすでに面白い」と勝村も絶賛する面白さ。だが「誰もが日常で交わしたことがあるような会話劇。登場人物が張るちょっとした見栄や、話を盛ってしまうところなど、すごくよくわかるんです。でもコメディですしテンポが早いし、ちょっと手ごわいですね」(真飛)、「面白い脚本は、読んだだけですべて成立してしまう。演じる側としてはちょっとやっかいです(苦笑)」(勝村)と、面白さゆえの苦労にも直面しているよう。そしてその苦労を倍増しているのが堤演出だ。「堤さんの演出には僕は“ジャブ”というあだ名をつけました…(笑)。とにかく細かい。でもその場の思いつきのようで、堤さんは実はものすごく考えている。わざと昭和っぽさを入れたりとかね。そのくすぐり方が面白い」と勝村。真飛も「堤さんの演出もどんどん変わっていきますし、気が抜けないのですが、楽しいです」と話す。苦労は手ごたえの証、なのだろう。この日の取材現場には劇中で使用される写真の撮影用衣裳で登場、率先して“榊夫妻の家族写真”らしいポーズを取ってくれたふたり。演じる榊夫妻は、肉食系の妻に草食系の夫という組み合わせだ。「こういうタイプの夫婦、最近は多いんじゃないかな?」と勝村が言うように、いわゆる夫唱婦随ではない現代的な夫婦像とも言えそうだが、「一見女性が強そうに見えて、本当は旦那さんが守ってくれている。女性がガミガミ言っても、それを受け止め、受け流すのも男の役目だというのを、男性が認識しているからこそ成立しているんじゃないかな」と真飛が分析。最後は「いろいろある夫婦の形のうちのひとつですよね。自分とは全く関係ないなと思う人はそういうものを見ながら笑ってくれればいいし、もちろん身につまされる方もいると思いますよ」(勝村)、「面白いものになりますので、初笑いにぜひ!」(真飛)と息もぴったりにアピール。ふたりがどんな夫婦像を描き出すのか、お楽しみに。もうひと組の夫婦に、ミムラ、戸次重幸。ほか、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬が出演。公演は1月12日(月・祝)から27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月05日連続テレビ小説『ちゅらさん』や映画『県庁おもてなし課』など、映像作品で数々のヒット作を放ってきた脚本家・岡田惠和が初めて舞台の脚本を手がける『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』が2015年1月に上演を果たす。演出は映像で活躍する傍ら、自ら劇団も率いる堤幸彦。この作品に出演する戸次重幸に話を聞いた。舞台『スタンド・バイ・ユー』チケット情報連れだって貸別荘に出かけた二組の夫婦。一組の妻ともう一組の夫が買い出しに出かけたところ大雪に帰り道を閉ざされてしまい、4人の男女はあべこべの組み合わせで一晩を過ごすことになる――。「脚本を読んで、なんてリアルな話だろうと思いました。僕も舞台の脚本を書くことがありますが、このままでいくと一生この作品は書けない。だって結婚してないですから(笑)。それくらい、経験者だからこそ紡ぎだせるエピソードやセリフの応酬がふんだんに入っているんです」と岡田の脚本を絶賛する戸次。本作で彼が演じるのは、見栄っ張りで肉食系の男・藤沢。地味で草食系な妻・ハルカ(ミムラ)に対して文句を言うことも多いという役柄。「藤沢はすぐに虚勢を張る、中身スッカラカンのチャラい男。まるで自分のことのよう(笑)。ノンストレスで演じられると思います」と笑う。共演者との顔合わせは5月にあったとのこと。「こんなに早く顔合わせをする舞台も珍しい。この事実からしても、制作陣の情熱を感じ取れますよね。百戦錬磨の方々がこんなに長い期間をかけて作る作品が面白くならないわけがない」と稽古を楽しみにしている様子だ。演出の堤とも事前に話す機会があったという。「『戸次さんに任せます』とおっしゃられたんです。僕はどちらかといえば0から100まで演出をもらって、それを再現するという芝居の作り方がしっくりくる方なので、あまり泳がせてほしくない(笑)。でもそうおっしゃるなら精一杯泳ごうと。ただ、やはり笑いについてはとても細かく演出されるようで、それはすごくうれしいし、心強いです」。今年初め、自ら執筆した小説をもとにした一人芝居『ONE』を上演した戸次。「舞台に出るのは自分一人だから、誰にも頼れない。あんなにもプレッシャーを感じた作品はなかった。だからこそ『ONE』を経験して、今後どんな舞台もやる自信ができました。この作品で得たものについては、6月にリリースされた『ONE』DVDの特典映像でさらにたっぷりしゃべっていますので、ぜひ観てください(笑)」。冗談交じりに宣伝を挟みつつ、「みなさんが『スタンド・バイ・ユー』を観るためにかけてくださる時間とお金も、絶対に損はさせません」ときっぱり言い切る姿に、今作への自信が垣間見えた。1月12日(月・祝)から27日(火)まで東京・シアタークリエで上演。その後、大阪、静岡、愛知、福岡でも公演。福岡公演のチケットは12月8日(月)午前10時より発売。そのほかの公演はチケット発売中。取材・文/釣木文恵
2014年11月14日キリンビールは同社のチューハイ・カクテルブランド「氷結」シリーズにおいて、「和梨」「アップルヌーヴォー」を11月4日(火)より期間限定で発売開始した。「和梨」は福島県産の和梨果汁を、「アップルヌーヴォー」は東北産りんご果汁を使用している。なお、新商品の発売に先立ち、和梨の産地である福島と東京の2会場でサンプリングイベントを実施。合計約4,000名の方に新商品のテイストを味わってもらったという。出発式となる福島のイベントでは福島県農林水産部長 畠利行氏が登壇。「風評被害払拭にはまだ至っていない所もあるが、とてもおいしく出来上がっているので、氷結を通じて福島県のPRとなれば」と、同商品への期待を語った。一方、東京のイベントでは商品サンプリングのほか、福島県の和梨生産農家に対するメッセージを収集。「美味しい梨をありがとう!」「上を向いて歩こう!東北の皆様!」といったメッセージを、11月6日(木)に福島県庁に届ける予定だという。同社によると、各地域のこだわりの果実でつくった氷結の発売により、地域の活性化を支援し、ブランドを通じて果実の魅力を全国へ伝えていくとしている。
2014年11月04日赤坂エクセルホテル東急は11月1日より、レストラン「赤坂スクエアダイニング」にて提供の「和 アフタヌーンティー」メニューのリニューアルを実施する。○より"和"にこだわり、洗練された透明な三段重に盛り込んで提供これまでも、繊細な和食・スイーツを盛り込んだ内容で女性を中心に好評を得ていた同メニューを、さらに"和"に特化した内容とすることで、一般的なアフタヌーンティーとの差別化を図った。手まり寿司、和素材のロールサンドや、マカロン、プリン、フィナンシェなどを取りそろえ、1人分を三段重に盛り込んでいる。また紅茶にもこだわり、TWG(本店:シンガポール)の茶葉を使用。スタッフが試飲を重ね、これらの料理やスイーツに合う紅茶を用意するという。提供期間は、11月1日より。提供時間は14時~17時で、要予約。場所は、赤坂エクセルホテル東急3階「赤坂スクエアダイニング」(東京都千代田区永田町2-14-3)。料金は1人2,900円(税・サ込)で、オーダーは2名より。
2014年10月23日優れたTVドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2014」が10月23日(木)に開催され、昨年、最高視聴率42.2%を記録し「倍返し」という流行語を生んだ「半沢直樹」がグランプリに輝き、同作に出演した堺雅人が主演男優賞に輝いた。対象となる作品は昨年7月から今年6月までの1年で放送されたTVドラマで、1次審査を経て残った34作品の中から、新聞やTV誌のドラマ担当者、TVプロデューサーら15名の審査員の投票により作品および個人賞が決定する。池井戸潤の小説を原作に、バブル入社の主人公が、失敗すれば即出向で出世レースから脱落という状況で、理不尽な戦いに勝利していくさまが視聴者の喝采を浴びた「半沢直樹」。見事、満票でグランプリに輝いた。主演の堺さんは「監督、スタッフ、キャストの熱意にあてられて、夢中になって暑い夏を過ごしました」と述懐。撮影中も視聴者の反響の大きさを現場は感じていたようで「視聴率が知らされると現場がどよめいて『やるぞ!』と戦う男たちの集団になっていった」と語る。さらに堺さんは「日本のあちこちで、似た戦いがあり、小さな半沢直樹がたくさんいて、熱い、クサイことをやっていて、そのおかげで僕らもできたんだと思います」と働く人々へのエールを口にしていた。演出の福澤克雄は個人部門の「演出賞」も受賞したが「ホントに全くヒットするつもりじゃなかった(笑)。TVのヒットの常識から全てが外れていて、企画も通りにくかった。ヒットや視聴率といったことを無視して作ったのが良かったと思います」と述懐。「ハズレを覚悟で出てくださったキャストのみなさんに感謝です」と語った。このほか、個人賞では主演女優賞に「Woman」で子ども2人を抱えたシングルマザーを演じた満島ひかり、助演男優賞はNHKの連続テレビ小説「花子とアン」の伝助役でお茶の間の人気を獲得し、「MOZU」では全く違うタイプの殺し屋を熱演した吉田鋼太郎に贈られた。また「失恋ショコラティエ」でキュートな魅力に満ち溢れた魔性のヒロインを好演した石原さとみが助演女優賞を受賞した。また特別賞が「三匹のおっさん~正義の味方、見参!」で主演を務めた北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎と「MOZU」のロケ地となった北九州フィルム・コミッションに贈られたが、泉谷さんは「特別賞だろ?同情か?」と壇上で悪態をつき、会場は笑いに包まれた。【主要賞一覧】<作品賞(連続ドラマ部門)グランプリ>・「半沢直樹」<作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞>・「ごちそうさん」・「Woman」・「BORDER」・「MOZU」(Seazon1 ~百舌の叫ぶ夜~/Season2 ~幻の翼~)・「ファーストクラス」<作品賞(単発ドラマ部門)グランプリ>・「時は立ち止まらない」<作品賞(単発ドラマ部門)優秀賞>・「足尾から来た女」・「今日の日はさようなら」・「最高の離婚Special 2014」・「チキンレース」<個人賞>主演男優賞:堺雅人「半沢直樹」主演女優賞:満島ひかり「Woman」助演男優賞:吉田鋼太郎「花子とアン」「MOZU」助演女優賞:石原さとみ「失恋ショコラティエ」脚本賞:岡田惠和「続・最後から二番目の恋」演出賞:福澤克雄「半沢直樹」<特別賞>「三匹のおっさん~正義の味方、見参!」主演:北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎と北九州フィルム・コミッション(text:cinemacafe.net)
2014年10月23日映画『想いのこし』のスペシャルイベントが10月20日(月)、都内で開催され、主演の岡田将生に子役の巨勢竜也、平川雄一朗監督、劇中の岡田さんらのポールダンスを指導したポールダンス世界チャンピオンのREIKO、同じくダンサーのeMy、MOMO、主題歌を歌う「HY」が来場した。岡田さん、共演の広末涼子が劇中で激しいポールダンスを披露することで、制作時から話題を呼んでいた本作。金と女に目がないガジロウは事故に遭い、軽いケガを負うが、その事故で死んでしまったポールダンサーのユウコと彼女の仲間たちがなぜか彼にだけ見える形で現れる。ユウコらが提示する金に釣られ、ガジロウは彼女らのこの世への未練となっている想いのこした願いをひとつずつ叶えていくことになるが…。この日のイベントは、REIKOさん、eMyさん、MOMOさんの華麗で力強いポールダンスショーで幕を開けた。日本ではあまり知られていないが、ポールダンスはオリンピック競技の候補としてエキシビジョンマッチが行われる“スポーツ”の側面を持つかなり激しいダンスであり、彼女たちの華麗な舞に観客は圧倒された様子だった。その後、監督と共に登壇した岡田さんも「ホントにすごいですね!力強くてエロい!」と興奮気味。岡田さんも劇中で披露しているが「僕もエロくできたか心配になってきました…」と苦笑を浮かべる。だが実際には岡田さんは、普通は1年で覚える大技を、撮影スケジュールもあって猛練習の末に1か月半でマスターしなくてはならなかったそう。「練習できる時間が限られていて、広末さんと一緒にREIKO先生に教えてもらったんですが、最初は(ポールに)のぼることすらできなかったんですよね…」とふり返る。体を支えてポールに密着する内股は擦り切れてボロボロになったそうで「『もののけ姫』の(呪いを受けた)アシタカの腕みたいになってました(苦笑)。『やる』と言ったけど、軽かったなぁ…何でこんなことに…って思っちゃうくらいだった」と苦労をのぞかせた。そんな、岡田さんの過酷な撮影での“支え”となったのが、広末さん演じるユウコのひとり息子を演じた子役の巨勢くんの存在。岡田さんは「ホントにかわいいんですよ!子ども大好きです」と語るが、平川監督曰く「広末さん以上に巨勢くんのことを好きになっちゃって、広末さんに嫉妬してた。めんどくさい奴だった」とのこと。この日はその巨勢くんも来場したが、岡田さんはひと目見るなり相好を崩す。巨勢くんの大人びた口調に岡田さんはタジタジで「お前、大人だな。すごいな…」、「(自分と)同い年だろ?」とどっちが年上か分からないようなやりとりを見せて笑いを誘っていた。クランクアップ後に、岡田さんが巨勢くんを誘って後楽園ゆうえんちに遊びに行ったこともあったそうだが、巨勢くんが「岡田さんはリードしてくれて、頼れるお兄さんでした」と語るとさすがに岡田さんは「そりゃそうだろ!オレ25歳だぞ!」と苦笑交じりに語り、会場は笑いに包まれた。この日は、本作のために映画を観て主題歌「あなたを想う風」を書き下ろした「HY」も駆けつけ、舞台挨拶後には同曲を生で披露し、会場に詰めかけた観客は彼らの演奏と歌声にうっとりと酔いしれていた。『想いのこし』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月20日俳優の役所広司と岡田准一が10月1日、共演作『蜩ノ記』の特別試写会に出席した。岡田さんが「試写を観ていたら、横で役所さんが号泣されていた」と暴露すると、役所さんは「岡田君だって泣いていましたよ」と反撃。劇中同様、強い師弟愛(!?)を披露した。前代未聞の不祥事を起こした戸田秋谷(役所さん)は、10年後の夏に切腹し、その日までに藩の歴史である「家譜」を完成させることを命じられる。一方、城内で刀傷沙汰を起こした藩士の檀野庄三郎(岡田さん)は、秋谷の監視役を命じられるが、そのひたむきな生きざまに心揺さぶられる。第146回直木賞を受賞した葉室麟の小説を原作に、役所さんと岡田さんが初共演を果たした。この日、役所さんと岡田さんに加えて、共演する堀北真希、原田美枝子、小泉堯史監督が出席し、「涙活(るいかつ)試写会」と銘打って開催された試写会。 涙活とは、意識的に泣くことで心のデトックスを図る活動だといい、涙活プロデューサーの寺井広樹さんが提唱するもの。このたび、『蜩ノ記』が世界に涙活を広める「全米感涙協会」認定映画第1号となったことを記念し、役所さんに涙のしずくをモチーフにした特製トロフィーが授与された。「今日、(イベントの進行)台本を読んで『これ、ギャグかな』と思った」と役所さん。それでも寺井さんから実際にトロフィーを受け取ると、「結構重いですね。今日映画を観てくださったみなさんの涙とどっちが重いかなあ…。とにかく認定第1号ということで光栄です」と涙、ではなく笑みを見せていた。涙といえば、岡田さんは先日、主演を務めたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮了会見での“男泣き”が大きく報じられたばかり。岡田さん本人も「つい最近、泣いてしまって」と照れ笑いを浮かべた。また、本作に関しては「小泉監督のために、日本映画界のベテランスタッフさんが集まった。まるで日本映画の歴史を目の当たりにするようで、現場にいるだけで泣ける思いだった。本当に、すごい人ばかりだったんですよ」と涙のエピソードをふり返った。『蜩ノ記』は10月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜩ノ記 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「蜩ノ記」製作委員会
2014年10月01日三谷幸喜や倉本聰ら10人の脚本家と、大泉洋に役所広司、満島ひかりら10組の豪華俳優陣が10の物語を紡ぐドラマ「おやじの背中」(TBS)。このほど、堀北真希が本作で女性警察官役に初挑戦し、制服姿を披露することが明らかとなった。本作で堀北さんが出演するのは、「野ブタ。をプロデュース」(’05)や「Q10」(’10)などをヒット作を手がけてきた木皿泉が脚本を務める一篇「ドブコ」。物語は、堀北さん演じる女性警察官・三冬が同僚で幼なじみの男性警察官から披露宴を欠席するよう頼まれるところから始まる。婚約者が嫉妬するほど親しかった幼なじみから断られ、釈然としない三冬だったが、父親の正(遠藤憲一)がこのことを知り、頼まれもしないのに仲裁に入り、話がこじれてしまうというもの。堀北さんが木皿作品に出演するのは、「野ブタ。をプロデュース」以来9年ぶりとなるが、コミカルな展開も木皿作品でどんな演技を見せてくれるのか。そのほか、本作以外に脚本を担当するのは、池端俊策(出演:大泉洋)、井上由美子、岡田惠和(出演:田村正和&松たか子)、木皿泉、倉本聰(出演:西田敏行・演出:石橋冠)、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一。数々のヒット作、話題作で時代を切り取ってきたドラマの達人たちが顔を揃えている。日曜劇場「おやじの背中」の一篇「ドブコ」は、7月5日(土)よりクランクインを予定。(text:cinemacafe.net)
2014年07月01日(画像はニュースリリースより)「ファミリーメディカルチェア和(なごみ)FMC-X500」2014年6月、ファミリーイナダ株式会社は「ファミリーメディカルチェア和(なごみ)FMC-X500」(以下「和」)を販売開始します。「和」には、マッサージチェア専業メーカーの同社が日本が生んだ和の心、ぬくもりのあるおもてなし、感謝の気持ちを具現化したさまざまな機能が搭載されています。最新メカ「アクティブエアサスペンション」とシリコン素材のもみ玉の採用により、身体に沿ったより深い体感と、人の指のような粘りのあるもみ感を追求。また新開発の「アジャストセンサー指圧点自動検索システム」により、使用者の指圧点を的確に自動で検索し、35種の多彩な手技からなるメディカルプログラムが指圧機能を制御します。実売価格は20万円前後となる予定で、同社は初年度販売目標を2万台としているとのこと。コンパクト化、軽量化にも成功広範囲に首、肩、背、腰をもみほぐせる機能をもちながら、サイズにおいては幅67cm、奥行き126(173)cm、高さ98(66)cmとマンションにも設置可能な大きさを実現しました。また同社の従来機種の重さ75kgと比べて約50㎏と、大幅な軽量化にも成功しています。【参考リンク】▼ファミリーメディカルチェア和(なごみ)新発売!▼ファミリーイナダ株式会社ホームページ
2014年05月01日「V6」の岡田准一が主演する感動巨編『永遠の0』の完成披露試写会が2日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、岡田をはじめ、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督が舞台あいさつに立った。岡田は「命を削りながら、大切に撮影した作品。たくさんの愛が詰まっている」と胸を張り、駆けつけたファン5000人に作品をアピールしていた。その他の画像原作は現在までに累計発行部数400万部を突破している百田尚樹氏の同名小説。特攻により戦死した天才パイロット・宮部久蔵(岡田)の60年間封印された真実が、現代を生きる孫の健太郎(三浦春馬)によってひも解かれる。岡田が演じるのは天才零戦パイロットでありながら、“海軍一の臆病者”と呼ばれた謎多き男という役どころで「当時を生きた方々に認めていただきたいという気持ちもあり、しんどい役ではありました」と振り返り、「壮大な愛を受け継いでいく物語。皆さんにとっても大事な作品になれば」と語りかけた。片や、現代を生きる青年を好演した三浦は「すごく刺激を受けた」と、橋爪功、平幹二朗、今年5月に亡くなった夏八木勲らベテラン勢との共演に感激しきり。4年前に他界した祖父は、戦時中に多くの仲間を失ったと明かし「自分のルーツに触れる機会にもなった」としみじみ。久蔵の妻・松乃を演じる井上は「戦争ものを敬遠される方もいると思うが、誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる。ぜひ女性にも観ていただければ」と話した。人気コミック「寄生獣」の映画化でも話題を集める山崎監督は、「悔しいほどに感動して泣いてしまった。ぜひ映画化という形で“対抗”したかった」と原作との出会いを述懐。2012年夏、猛暑の中で撮影に臨んだスタッフ、キャストの労をねぎらっていた。『永遠の0』12月21日(土)、全国東宝系ロードショー
2013年12月03日黒澤明や小津安二郎と並び、現代でも数多くのファンをもつ日本映画界を代表する巨匠・木下惠介監督(『楢山節考』)。生誕100年を迎える記念すべき今年、記念映画となる『はじまりのみち』で、加瀬亮が主演を務めることがこのほど明らかとなった。戦時下、政府から戦意高揚の国策映画づくりが要求された時代。木下惠介(加瀬さん)が昭和19年に手がけた『陸軍』は、その役割を果たしていないとして、当局から睨まれ、次回作の製作も中止されられてしまう。すっかり嫌気が差した木下は松竹に辞表を提出し、脳いっ血で倒れた母・たま(田中裕子)が療養している浜松市の気賀に向かう。失意の中、たまに「これからは木下惠介から木下正吉に戻る」と告げる惠介。戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、気賀も安心できる地ではなくなり…。『映画 クレヨンしんちゃん』シリーズで知られる日本アニメ界の第一人者・原恵一監督の初実写映画作品となる本作。先日、本作『はじまりのみち』の製作が決定して以来、この一大プロジェクトのキャストには誰が選ばれるのか?と、各方面で注目を集めていたが、今回その主人公・木下惠介にいまや日本を代表する国際俳優となりつつある加瀬亮が大抜擢を受けた。このオファーに、加瀬さんは「時代の激しい流れに巻き込まれながらも、青年時代の木下惠介監督がどうしても手放せなかったもの、その大切なものを、原監督と一緒に同じ道をゆっくりと辿りながら、見つめていきたいと思っています」とコメントを寄せている。そのほかにも、母・たま役に田中裕子、惠介の兄・木下敏三役にユースケ・サンタマリア、そして次々と話題作で主演を務める濱田岳が、惠介と敏三と共に行動を共にする“便利屋”を演じることも明されている。手放しの人間讃歌ではなく、人間の美しさも醜さも、そして弱さと強さをありのままを肯定し、名もなき市井の人々の本当の姿を見つめ続けた木下惠介監督。その実像と木下監督の精神を、原監督がどのように描き出すのか、そして、日本映画界屈指の実力派俳優たちのコラボレーションに注目が集まりそうだ。本作は今年11月にクランクインし、撮影は浜松ほかにてオールロケを敢行する予定だ。『はじまりのみち』は2013年6月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:はじまりのみち 2013年6月1日より全国にて公開
2012年11月07日20世紀に実在したドイツの伝説的女優マレーネ・ディートリッヒの半生を、和央ようか主演で描く舞台『ディートリッヒ』が10月29日、東京・青山劇場にて開幕した。和央が主演した2010年の初演から2年ぶりの再演。演出や脚本、共演者、楽曲は一新され、新しい作品として生まれ変わっている。20世紀初頭、サイレント映画からトーキーへと、映画そのものが大きく変わっていった時代。『嘆きの天使』のヒロインに抜擢されたディートリッヒは、母と娘をベルリンに残して、ハリウッドへと進出。その挑発的な態度と妖しい魅力で、一躍映画界のスターへと上り詰める。アメリカで次々と成功を収めていく彼女だが、祖国のナチス・ドイツは彼女の影響力を利用しようと圧力をかけるようになる。表現の自由を奪うナチスに反発したディートリッヒは、愛する母を残してきたことに心を痛めながらも、祖国のためにあえて反ナチスを掲げることを決意。第二次世界大戦中はアメリカ国民として、自ら慰問団に志願して前線に赴き、そのとき兵士たちに歌った「リリー・マルレーン」は、多くの人々の心を揺り動かすことになる。激動の中にあっても、自分の選んだ道をひたむきに信じて真っ直ぐ生きていくディートリッヒを、宝塚で男役を極めた和央が強くしなやかに演じる姿が印象的な舞台だ。開演前に行われた記者会見で和央は「ディートリッヒはひとことでいうとカッコいい女性。その生き方とともに、裏にある彼女自身の葛藤や哀しみなども描き出したい。私もこの役を演じながら強くなれたと思う。観終わったあとに、勇気や希望そして温かいものを感じていただける作品」とコメント。ディートリッヒの女優としての輝きや信念の強さといった言葉では表しきれない部分を、生身の女優・和央ようかを通して体感できるのは本作の醍醐味だ。ディートリッヒの母、ヨゼフィーネを演じる今陽子が「テーマは“愛”。マレーネ役のたかちゃん(和央の愛称)とは本当の親子のように仲良しなのでステキな母娘を演じたい」と語ったように、娘のマリア役の新垣里沙を含めた親子3世代のドラマも見どころ。そのほか奔放なエディット・ピアフとの友情や、俳優ジャン・ギャバンとの恋など、さまざまな角度から見えるディートリッヒ像。その生き様からは、誰しも信念をもって強く生きていくことへの勇気をもらえることだろう。11月4日(日)まで青山劇場で上演した後、11月16日(金)から18日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて公演を行う。取材・文:大林計隆
2012年10月30日映画『二十四の瞳』や『楢山節考』など、数々の名作を世に送り出し、黒澤明と共に日本映画界の一時代を築いた映画監督、木下惠介。その木下監督の生誕100年を記念して、戦後の銀座を舞台にしたコメディ映画『お嬢さん乾杯』が2013年の初春新派公演で初めて舞台化される。10月18日、都内で会見が行われ、出演の水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、歌舞伎俳優の市川月乃助が登場した。1949年に公開された『お嬢さん乾杯』は、没落華族の令嬢と戦後成金の青年との不似合なふたりの恋を明るく軽快に描いた上品なコメディで、女優・原節子が唯一出演した木下作品としても知られている。また、今年5月に惜しくも世を去った新藤兼人監督が、映画脚本家としての地位を確立した作品でもある。今回の新派では成金実業家の青年・圭三を市川、没落華族の令嬢役で原節子が演じた泰子を瀬戸が演じる。また、本作が上演される来年は、新派にとっても創始から125年目を迎える節目の年でもある。劇団新派の要として長年劇団を支えてきた水谷と波乃は「来年も今年の続きとして、そのまんま走り続けていきたいです。『麥秋』『東京物語』(いずれも小津安二郎の名作を山田洋次が舞台初演出・脚本を手掛けた)に続いて戦後の昭和の姿を表現するという新しいジャンルを確立できれば嬉しいです」(水谷)、「その時代を感じさせるような劇団として、いい作品にできればと思います」(波乃)とそれぞれコメントした。物語の中心となる男女を演じる市川と瀬戸は「新派はまだ4度目ですが、新派125年の節目の公演に出させていただけて光栄です」(市川)、「劇団一丸となり必ず良い作品にしたいと思います」(瀬戸)と意気込みを見せていた。公演は2013年1月2日(水)から23日(水)まで東京・三越劇場で上演。チケットは11月30日(金)より一般発売開始。
2012年10月22日