資生堂ベネフィーク(Benefique)が、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンとコラボレーション。人気キャラクター「マイキー」「ベイビーマイキー」「ハリエット」のイラストを配した限定デザインのパウダリーファンデーションケースを2018年4月21日(土)より数量限定で発売する。資生堂ベネフィークは、現代女性へ向けて心地よいリセットタイムを提供する人気ブランド。今回はリサ・ラーソンとのタッグによってかわいらしいキャラクターを用意して、日々の仕事や自分磨きに忙しく過ごす女性に癒しを与える。フォーカスを当てたのは、素朴で温かみのあるイラストを提案するリサ・ラーソンの人気キャラクターだ。絵本『Baby number book』の表紙になったことをきっかけに瞬く間にブームとなった「マイキー」、ヴィンテージ作品のパターンから生まれたキャラクター「ベイビーマイキー」、優しい性格のハリネズミ「ハリエット」をピックアップして、パウダリーファンデーションケースの上にのせた。それぞれ背景にはピンク、イエロー、ライトブルーと鮮やかなカラーを使用し、星や足跡のモチーフを散りばめている。メーク時間を華やかにしてくれるパウダリーファンデーションケースは、数量限定での展開。さらに同日より、チークカラー・口紅・アイシャドーとして使える「ラッキーチャームカラー」 3色も登場する。【アイテム詳細】ベネフィーク×リサ・ラーソン発売日:2018年4月21日(土)<数量限定発売>・ベネフィーク パウダリーファンデーション 限定セットLL 2種 5,200円+税<編集部調べ>・ベネフィーク ラッキーチャームカラー LL 3種 1,800円+税<編集部調べ>【問い合わせ先】資生堂TEL:0120-81-4710
2018年03月23日現在、東京スカイツリー(R)では宝塚歌劇との限定タイアップ企画が開催中。「宝塚歌劇 in TOKYO SKYTREE(R)」と題された、この企画展。フロア350の天望デッキでは、今回のために撮り下ろした5組のトップスターの映像などが上映。さらに上の天望回廊に上がると、実際に舞台で使われた衣装や、100年以上に及ぶ宝塚歌劇団の歴史をひもとく展示なども充実。期間中には、カフェやショップで、ここだけの限定メニューやグッズの販売も。ファンならずとも興味深い企画になっている。美しい眺望とともに、宝塚の夢世界に足を踏み入れてみては。天望回廊 フロア445-450「宝塚歌劇 タカラジェンヌ◇輝きの軌跡展」と題し、天望回廊に向かう天望シャトル(エレベーター)から、歌劇を象徴する楽曲が流れ、気分を盛り上げる。回廊には、宝塚歌劇の魅力に迫る展示のほか、トップスターのパネルと撮れるフォトスポットも。天望デッキ フロア350窓ガラスを巨大スクリーンに仕立て、夜景をバックに映像を投影する「SKYTREE ROUND THEATER(R)」は、日没以降のお楽しみ。トップスターの撮り下ろしのダンスやメッセージに、各組の舞台映像をコラージュしたオリジナルスペシャル映像を上映。カフェやショップでも宝塚の世界を堪能!天望デッキの『SKYTREE CAFE』では、各組をイメージした限定カフェメニューを販売。天望回廊には『THE SKYTREE SHOP』特設ショップが開設され、ここでしか買えない限定グッズの販売も。宝塚歌劇をイメージした豪華な衣装をまとったソラカラちゃんグッズはファンなら欲しいアイテム。東京スカイツリー 天望デッキ、天望回廊東京都墨田区押上1-1-2開催中~5月13日(日)8:00~22:00(天望デッキへの入場~21:00。天望回廊は最終入場21:20)一般・天望デッキ2060 円、天望回廊1030円ほかTEL:0570・55・0634(9:00~20:00)※『anan』2018年3月14日号より。文・望月リサ(C)宝塚歌劇団(C)宝塚クリエイティブアーツ(C)TOKYO-SKYTREE
2018年03月13日マンハッタン ポーテージ(Manhattan Portage)とスウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソンのコラボレーションバッグが、2018年3月17日(土)に発売される。コラボレーションバッグは、メッセンジャーバッグやバックパック、ショルダーバッグ、トートバッグなど、全6型を展開。リサ・ラーソンと、グラフィックデザイナーである娘ヨハンナの初共作の絵本「BABY NUMBER BOOK」から生まれた、しましま模様の猫「マイキー」を随所にあしらっている。マンハッタン ポーテージのアイコニックなロゴに「マイキー」の刺繍を組み合わせたり、赤いライニングの一部に総柄プリントで「マイキー」を表現したりと、遊び心に富んだデザインが目を惹く。シンプルなバッグに刺繍が映え、愛らしい仕上がりとなっている。また、各モデルには、「マイキー」を描いたパスケースを1点付属。バッグとセットにして使用することができる。【詳細】マンハッタン ポーテージ×リサ・ラーソン発売日:2018年3月17日(土)■アイテム・カジュアルメッセンジャーバッグ(W29cm×H18cm×D11cm) 9,200円+税・カジュアルメッセンジャーバッグ(W34cm×H21cm×D12cm) 11,000円+税・Jefferson Garden バックパック 14,800円+税 ※直営店限定・トートバッグ 9,800円+税・Far Rockaway バッグ 8,600円+税・コロンブスサークルショルダーバッグ 10,500円+税© LISA LARSON
2018年03月10日大人の女性が語る“官能の本質”。さまざまな経験と卓越した感性を持つ女優の一人、寺島しのぶさんに“官能”について聞いてみました。想像することのいやらしさに、官能がある。官能とは、女性ホルモンを刺激するものだと思うんです。私にとっては、それをもたらしてくれるのが男性。つねに男性には興味を持っているし、私が「素敵だよねー」って話すのを、旦那さんはいつも何も言わずに黙って聞いてくれています。男性は、個人的な好みで言うとマッチョな人がタイプですし、筋骨隆々な背中に顔を埋めてみたいという願望もある(笑)。でも、それを実行に移すかといったら、それは少し違う。それじゃ単なる性欲を発散する行為になってしまって、情緒がないんですよね。私が男性に官能を感じるのは、女性とは決定的に異なっているからだと思うんです。私は男社会で育ってきて、メンタル面ではかなり中性的。女優という仕事も、男性目線で女性の見え方を考えて演じていたりしますし。ただ、どうあがいても自分の性は女で、男性には自分にはないものがある。でも持っていないものを持つ相手だからこそ興味が惹かれるし、わからない部分があるから想像を掻き立てるんです。だから私は女子会反対派。互いに慰め合うことはできても得るものはないと思っています。官能と似た意味の言葉に、エロティシズムがあると思うんですが、官能は淫靡なイメージ。エロティシズムは、肉体と直結して性欲を刺激する具体的なもので、もっとシンプルで単純な気がします。エロと官能の何が違うかといったら、官能はこの人と喋るのが楽しいとか、声を聴いているだけで嬉しいとか、仕草が美しいとか、性的なものとは直接的には結びつかないものが大事だということ。それが脳を通して心のひだに一枚一枚触れていって体が反応していく…ぞわぞわするような感覚。いやらしいことを頭で想像したり、妄想を掻き立てられたり。そっちの方が官能的だといえるんじゃないでしょうか。女優として作品のなかでエロティックなシーンを演じることがありますが、ヌードになることや、行為のシーンを演じることが官能を表現していると考えてはいないんです。これは完全に無意識でやっていたことですが、セクシーに見せる時に意識するのは、言葉を交わさない間の、相手に目線を送るタイミングだったり、ふっと触れるわずかな瞬間だったり。なかには、佇んでいるというだけの場面が、ものすごく色っぽく見えることもある。その時に大事にしているのは“間”。色気って間に宿るんです。逆に、セリフを喋っている時には、なかなか表現しづらかったりして。無言の間には、言葉以上にさまざまな感情が交錯していて、対峙する相手に、「一体何を考えているんだろう」って想像させる力がある。例えば、作品のなかで恋人同士を演じることがあります。その相手と実際に恋愛に至る方もいますが、私は、カットがかかったら現実に戻って、「じゃあ明日」と言ってそれぞれの家に帰る、その寸止め感が好き。その方が、演じている時の濃密度は増す気がします(笑)。それに、現実にしてしまうより、フィクションのなかに閉じ込めておく方が、想像を膨らませることができてよりエロティックな感じもしますし。自分のなかの官能を育てるには、想像力を広げること。それには、本を読むのがいいんじゃないでしょうか。いまって、調べればインターネットですぐに情報が得られる時代ですけれど、すぐに得られるものには想像の余地がないですよね。本はビジュアルがないぶん、いくらでも自由に想像を広げられます。そして本からいろんな人生や価値観を知ることで、想像力をさらに豊かにしていけるはずです。てらじま・しのぶ女優。4月7日より上演の舞台『ヘッダ・ガブラー』に主演。19世紀末、恵まれた環境に育ちながらも日々フラストレーションを抱える主人公・ヘッダを演じる。※『anan』2018年3月14日号より。文・望月リサ(C)Vladimir Vladimirov(by anan編集部)
2018年03月08日『リンネル』は、その充実した中身だけでなく、かわいいバッグやお財布など、コスパが良すぎる付録でも有名ですよね!そんな『リンネル』4月号の付録は〔リサ・ラーソン〕のインテリアトレー&コースターです♪今回は気になる付録のレポートをしていきますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。『リンネル』4月号の気になる付録は……?バッグやトレンドの小物など、付録とは思えない高クオリティのアイテムがゲットできる『リンネル』。今回は、気になる4月号の付録のレポートをしていきたいと思います!ではさっそく見ていきましょう。かわいすぎる〔リサ・ラーソン〕のセット♡●《インテリアトレー》3種大きめトレーが1枚と、小さめトレーが2枚入っています。大きめトレーはグレー地に猫ちゃんがたくさん描かれています。手のひら2個分くらいのサイズで、小物置きやティータイムのトレーとしてぴったりです。小さめトレーは、色違いで置くだけでその場を華やかにしてくれます。カギやアクセサリー入れとして活躍してくれそうですね♪●《コースター》2枚丸まって寝ている猫ちゃんの柄がとってもかわいい♡コルク素材が涼しげで、どんなインテリアにもなじみそうです。汚れは、水に濡らした布を固く絞り拭き取れば◎まとめ今回は『リンネル』4月号の付録をご紹介しました。インテリアに華やかさをプラスしてくれるおしゃれなアイテムでしたよね♡ぜひ書店に立ち寄った際にはチェックしてみてくださいね♪【書籍情報】●書名:『リンネル』●価格:900円(税込)●販売日:2018年2月20日(火)
2018年02月28日スリリングなアクロバットや、観客を巻き込み笑いを起こすクラウンのパフォーマンスを洗練させ、アートの域にまで昇華させた世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ(以下、シルク)。いまやその名は日本でも有名だけれど、まだ観たことがない人、過去に観たけど記憶が朧げなんて人が少なくないはず。そんな人にこそオススメしたいのが、今回日本初上陸のツアーショー『ダイハツ キュリオス』だ。この演目、シルク創設30周年を記念して作られた作品で、これまでのツアーショーのなかでも、とりわけ世代を問わず多くの人が楽しめる内容になっている。作品のテーマになっているのは、欧米で願いが叶うといわれている魔法の時間“11時11分”。「11時11分から12分を刻むまでの1分間の束の間、子供のような好奇心を持った主人公・シーカーが夢見た世界が現実になるんです」と話すのは、アーティスティックディレクターのレイチェルさん。そして目の前で繰り広げられるのは、思いっきりファンタジックで豪華なショーだ。ショー全体のビジュアルイメージは、産業革命時代をイメージしたスチームパンクの世界。その洗練されたセットや衣裳は、眺めているだけでも楽しめるし、使われるアンティーク調の小道具は、シルクツアーショー史上最大数という豪華版。もちろん、ロシアン・クレードルやアクロネットなどの高度なアクロバットもたっぷりで、そこに荘厳さやキッチュさ、ユーモアが加味されて見飽きることがない。「メインの演目の周りでも、パフォーマンスが行われていたり、いろんなドラマが展開していますから、観賞する度に新しい発見があるはずです」。全方位に見どころが詰まっているから、一度では観きれないほど。何度も楽しめ、何度も観たくなるショーなのだ。「何かを信じて挑戦し続けるならば、すべてのことが可能になる。そんなメッセージを込めています」ミニマムで美しいショーの中のショー。新作の度に演出家を招聘し創作するシルクでは、作品によって構成もパフォーマンスの内容もさまざま。今回の『キュリオス』では、演目のひとつとして、短いショーが組み込まれているのが特徴だ。「透明サーカス」は、照明と音を駆使し、目に見えないアーティストが綱渡りや空中ブランコを披露する様を表現。「シアター・オブ・ハンズ」は、指を使ったキャラクターが冒険する物語性のある演目。人間の肉体の極限を見せるど迫力のアクロバットと、美しく詩的に展開されるミニマムな世界。そのふたつの緩急が、より作品を豊かにしてくれている。2月7日(水)~7月8日(日)お台場ビッグトップ大阪、名古屋、福岡、仙台を巡演予定。平日大人SS席1万2500円、S席1万円、A席6500円、SS席(オリジナル特典付き)2万円(土・日・祝日公演は+1000円*すべて税込み学生、子供席、車イス席あり※車イス席はへ)※都合により公演の内容を一部変更する場合あり。※演出機材により舞台の一部が見づらい席あり。インフォメーションデスクTEL:0570・020・520(10:00~18:00)【アクロネット】トランポリンを使い、軽快なテンポで跳びはねる。思わずクスッとさせる場面も。Photos:Martin Girard, Pierre Manning/shootstudio.ca(C)2014 Cirque du Soleil※『anan』2018年2月14日号より。取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年02月09日いま演劇界の枠を超えて注目されるマームとジプシーの藤田貴大さん。その藤田さんが紡ぐ詩的で繊細な言葉の数々は、この人の身体を通すことで、圧倒的な切実さや重量感をもって我々観客の元に届く。その身体に少女性と少年性を同居させながら、内には激しさや屈強さを感じさせるのが、青柳いづみさんという女優。「私、演劇がやりたいわけではないんです」と、青柳さんは言う。「演劇をやりながら、演劇ではない…私が本当に見たい、知りたいと思っている世界を作ることができるのが藤田君という存在。私が演じることで、観客にも、さらにはもっと遠くまで、それを見せることができたらと思っています」学生時代から活動を共にする藤田さんからは、「お前も俺と同じ、自分の才能にしか興味のない青い血の人間だから、そこから逃げるな」と言われているのだとか。「自分でも自覚があるからいいんですが(笑)」そんな青柳さんの次回作は、小説家の川上未映子さんと藤田さんとの共作となる舞台『みえるわ』。前回の公演『まえのひ』に引き続き、出演者は青柳さんひとりのみだ。「未映子さんの詩は誰のものでもない言葉なのに、発語してみると、まるで私自身も知らない本当の“わたし”を一番言い表しているように感じる。なかでもいっとう好きなのが“どうして?”という言葉ですが、大人になると誰もが通り過ぎてしまうような疑問を、未映子さんは無視できずに“どうして?”と問いかける。まだ言葉になっていない何かを、言葉を通して探し続けている。それは藤田君や私の中にもある感覚だと思います」ただ、’14年の公演と比べると、青柳さん自身、変化したこともある。「以前は言葉本来の持つ美しさをそのまま見せたいと思って演じていたところがありました。でも昨年末に、藤田君が歌人の穂村(弘)さんと装丁家の名久井(直子)さんと共作した舞台で、言葉そのものは穂村さんや名久井さんや藤田君のものなのに、私が発語することでその言葉が生まれ直すという感覚があったんですね。今、再び未映子さんの言葉を発語した時に、一体何が見えるのか、見せられるのかを考えています」あおやぎ・いづみ女優。マームとジプシーとチェルフィッチュの両劇団を中心に、近年、現代美術家とのコラボなどもおこなっている。テキスト/川上未映子演出/藤田貴大出演/青柳いづみ1月31日(水)~2月3日(土)渋谷・WWW予約4000円当日4500円(共にドリンク代別途500円。税込み)宮城、長野、福島、北海道、神奈川、山口、大阪、熊本、沖縄で公演あり。※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月24日転職先、結婚相手、住む場所…。人生を左右する選択に「総合評価法」を取り入れてみてはいかがでしょうか?今回は、この「総合評価法」について、選択のプロ・印南一路先生にお話をうかがいます。重要度の高い選択を決めるのに最適なのが、総合評価法。「例えば、仕事を選ぶ際に重視すべき項目には、給与や福利厚生、将来性など多くの条件が考えられます。ただ、ほとんどの場合、選択肢はどれも条件ごとに一長一短で、総合的な評価が下しづらい。総合評価法は、まず複数ある選択肢を条件ごとに評価して、点数をつける。さらにその点数に比重をつけることで、自分がどの条件をどれだけ重視しているかも反映できて、より自分の肌感覚に近い選択が可能になる選択方法なのです」(慶應義塾大学総合政策学部教授・印南一路先生)一見パッとしない選択肢の総合評価の高さが判明することも。「ただ、事前に丁寧で的確な情報収集が必要。熟慮が必要な選択に向いています」総合評価法の使い方。明らかに突出した選択肢がある場合には、それを選べば問題なし。ただ、どれも一長一短で決めかねている場合に、総合的に優れた候補を選び出すのに最適なのがこの選択方法です。この選択法を使う場合、時間と労力をかけて、選択肢をフラットに評価するための情報の収集と、それを分析する力、自分にとって重要なものは何かを慎重に見極めることがポイントに。STEP1:会社を比べるための条件を考える!仕事を選ぶ際に大事にしたい条件を思いつくだけ挙げていく。給与はもちろん長く勤めたいと思っているならば会社の安定性は必須だし、将来的に子供を持つことを考えるならば立地や、産休や育休制度などの福利厚生面、キャリアアップを求めるならば出世面など。基本的に、ここに何を挙げるかは自分が仕事に望むもの次第。ただ、評価基準として本当に適切か、他にはないか、何度も吟味しよう。STEP2:良いと思う会社をすべてピックアップ!選択肢に入れるのは、比較したい進路すべて。この場合、転職先候補の会社に加えて、転職が本当に正しいのかを判断するため今の会社にとどまることを選択肢のひとつにするのも手。いずれはフリーランスの道をと考えているならば、それも加える。総合評価法は、納得のゆく選択をするためのもの。最初から無理だと自分で判断せず、進路として考えられるもの全部を比較検討しておけば、後悔は少ないはず。STEP3:それぞれの会社に、自分なりに点数をつける!それぞれの選択肢に対して、各評価基準ごとに自分にとってどれだけ望ましいかを5点満点で評価していく。自分にとって文句なく望ましいと思える場合は5点、望ましくない場合は1点に。比較した時、ほぼ同等だけどわずかに上回っている場合は、0.5を加えるのもアリ。安定性や出世の見込みなどに関しては、できれば単なる印象のみで判断せず、事前に情報収集や分析を行っておこう。STEP4:大事な条件が優先されるよう、比重をつける!各評価基準に対して、自分のなかでの重要度を考えてみる。アン子の場合、仕事を選ぶうえで特に重視したいのは収入なので30%に。次に大事なのが福利厚生面の充実、立地、出世の見込みなので、それぞれ20%に設定。残りを10%に。このウェイトを、STEP3で付けた点数に、それぞれ10%の項目なら1倍、30%なら3倍、40%なら4倍……として掛け合わせ、合計点を算出する。STEP5:比重をいろいろ変えてみる!評価基準のウェイトを、例えば収入を40%、福利厚生を10%に変更するなど、比率を変えて何度か計算し直してみよう。そこで結果が変わらないようであれば、STEP4で出した選択への自信によりつながる。また、比重を変えるということは、自分が仕事に何をどれくらい重視しているかを繰り返し考えることでもある。結果的に自分の考えを整理することになり、より明確な選択が行えるようになるはず。いんなみ・いちろ慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野は意思決定論、交渉論、組織論と医療福祉政策で、著書に『人生が輝く選択力 意思決定入門』(中公新書ラクレ)、『意思決定トレーニング』(ちくま新書)などが。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・菜々子文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月24日人生の選択は、どれだけ悩んでみても正解が見えないことがほとんど。重要なのは、その選択を後悔しないために、必要な準備をし、適切な手順を踏んでから選択を行うこと。そこで今回は、選択のプロ・印南一路先生に選択の極意を教わります。少しでも後悔をなくすためには、“最良”を選択する方法を知ること。人生は選択の連続。後悔しない未来のために、できるだけ最良といえる選択をしたいもの。とはいえさまざまな状況や条件を考慮したうえで、時には膨大な選択肢からひとつを選び出すのは至難の業。「多くの人は、選択に迷うのは優柔不断な性格ゆえだと思っているかもしれません。でもそれは“選択の方法”を知らないせい。場合に応じた最適な選択方法を知ることで、選択の質をぐんと上げることは可能なんです」そう話すのは、選択に関する数多くの著書を持つ印南一路先生。「まず知っておきたいのは、選択には“重要度”の差があるということ。例えば昼に何を食べるかと就職や結婚に関する選択とでは、人生の中での重みは全然違いますよね。選択方法もその重要度によって使い分けることが必要です」ここで言う重要度とは将来的なリスクの大きさや、お金や時間、労力などのコストの大きさのこと。「例えば、今日のお昼に何を食べるかという選択の場合、近辺のランチ情報を収集するのに念入りに時間をかけていたら、貴重なランチタイムが終わってしまいますよね。でも、英会話習得のためのスクール選びなどであれば、それなりに費用も時間もかかるぶん、さまざまな英会話スクールの情報を集めて比較検討したり、慎重に選択を行いたいもの。ましてや一生を左右する選択ならばなおのこと。また、できる限り失敗の少ない最良の選択をしようとすれば、どうしてもそれぞれの選択肢を比較検討するための情報収集が重要になりますが、情報収集には時間や労力がかかる。その選択はどれだけの時間や労力をかけるに値するのかも重要度を決めるヒントです」「知っておいてほしいのは、未来が誰にも予測不可能なものである以上、“絶対に失敗がない完璧な選択”というのは存在しないということ。でも、これらの選択のテクニックを知ることで、“できるだけ後悔の少ない選択”をしていくことはできるはずです」いんなみ・いちろ慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野は意思決定論、交渉論、組織論と医療福祉政策で、著書に『人生が輝く選択力 意思決定入門』(中公新書ラクレ)、『意思決定トレーニング』(ちくま新書)などが。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・菜々子文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月24日明けましておめでとうございます。「新年は気分も新しく、食器を新調したいな」と思われている方は必見!なんとあの人気キャラクター〔リサ・ラーソン〕の六角豆皿と箸置きが雑誌の付録になっていますよ☆まだ間に合うかも?!雑誌の豪華付録は要チェック☆新しい年は、なんとなく身の回りの物を新しくしたい気分になりますよね。食器が欲しいけど、食器を新調したいけど、どんなものにしようかと迷っている方におすすめ!2017年12月27日(土)に発売された『GLOW2月号』の付録をご紹介します。六角豆皿に箸置き、折り紙までもらえちゃう!『GLOW2月号』の付録は、北欧雑貨好きなら知らない人はいないほど大人気な〔リサ・ラーソン〕の陶器と折り紙☆猫のキャラクター、「マイキー」「ミンミ」「ルドルフ」が3匹とも登場しています。六角豆皿は白と紺の組み合わせがとてもおしゃれで、ちょっとしたおつまみを乗せれば色もよく映えそう。箸置きはルドルフの眠る姿に癒されること間違いなし!どちらも和風と北欧雑貨のいいとこどりなので、お手持ちの食器と合わせて普段使いするのにぴったりです。折り紙は3種類のデザインが3枚ずつ入っています。今回はせっかくなので、お正月らしく祝箸の箸袋を作ってみました♪とても簡単にできるので、来客があるときにもってこいですね。▼参考にしたアイデアはこちら▼【セリア】知ってると得する♡便利で可愛い「折り紙」の折り方まとめ『GLOW2月号』は付録のほかにも、〔リサ・ラーソン〕のアイテムを紹介していたり、新年にぴったりな内容となっています。昨年の年末に発売されましたが、本屋さんが新年の営業を始めたばかりの今ならまだ間に合うかもしれません!買えたらラッキーの気持ちでお近くの本屋さんをのぞいてみてくださいね☆【書籍情報】●書名:『GLOW2月号』●発売日:2017年12月27日(水)●価格:920円(税込)●出版:宝島社
2018年01月04日いまのプロレス人気を牽引するのが、個性溢れるレスラーがひしめく新日本プロレス。その一年で最大の大会が、東京ドームで1月4日(通称イッテンヨン)に行われる「レッスルキングダム」だ。世界中のプロレスファンが注目する、その「新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム」で、’18年最初のメインイベントに立ち、新日本最高峰のベルト“IWGPヘビー級王座”に挑戦するのが、いま熱狂的人気を博す内藤哲也選手。「中学3年生の時に立てた目標のひとつが、東京ドームのメインの花道を歩くことでした。ようやく見られる夢の景色にワクワクしていますし、目標がすべて叶ったあと、次に一体何が見えてくるのか、また楽しみなんですよね」対戦相手は、現在IWGPヘビー級のベルト最長保持記録を更新中の王者、オカダ・カズチカ選手。「素晴らしい選手ですし、実績も運動能力も、彼には敵わないかもしれない。でも、レスラーにとっての一番の武器であり最も重要な、『観客の共感』という部分に関しては、自分が上回っていると断言できます。不本意ではあったけれど…内藤哲也という選手は、ものすごく浮き沈みがありましたからね。沈んでいた時期を知っているから、お客様はいまの自分に感情移入してくださっているんだと僕は分析しています」4年前、試合内容も成績も高く評価されながら、観客の支持を得られずブーイングにさらされていた内藤選手。そしてドームのメインに立つ夢が叶うと思われた直前、ファン投票によって試合順が降格となった。「あの時の悔しさは忘れないし、俺にNOを突きつけた人たちに対して『どうだ』という気持ちもあります」その時の対戦相手もオカダ選手だ。「当時、沈んでいく自分とは逆に上がっていくオカダに焦っていました。でも、巨大に見えたオカダがいまは小さく見えるんです。ドームでは、かつてのようにオカダが僕を焦らせてくれるのを期待していますよ」そんな内藤選手に、プロレス初心者からの質問を投げかけてみました!Q. プロレスのルールをよく知らないのですが、楽しめますか?A. 「入場や映像など、楽しみどころは満載ですよ」ファン時代、試合と同じくらい楽しみだったのが選手の入場シーン。とくにイッテンヨンでは一年で最も派手な演出がされますから、試合以上に熱狂する瞬間もあるくらいです。Q. プロレスの一番の魅力って、何?A. 「お客様とリング上の選手たち、ふたつが織りなす一体感ですね」お客様とリングの一体感が生み出す熱だと思います。まだ観たことのない方、ここを読んだこともDestino(運命)ですよ。ぜひ自分の目と耳で確認し、魅力を味わってください。Q. プロレス会場って、すごく怖そう…。A. 「ひと昔前とは一変して、女性やお子さんもいっぱいですよ」テレビやWebで試合を観ていただけば、かつてのプロレス会場の雰囲気と全然違うのが分かると思います。いま新日本プロレスの会場には、女性や子供のお客様も多いですよ。Q. 内藤選手の試合の見どころは?A. 「ドームの一番後ろでも手に汗握る試合をします」全部(笑)。ただ、僕自身、ファン時代に一番安い席で試合を観ていただけに、いまも試合前に会場の一番後ろの席を確認し、そこまで届く試合をしようと思っています。ないとう・てつや1982年6月22日生まれ、東京都出身。’05 年に新日本プロレスに入門、’06年デビュー。’15 年にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し大ブレイクを果たした。2018年1月4日(木)17:00試合開始水道橋・東京ドームロイヤルシート5万円、アリーナA席2万2500円(2万3000円)、アリーナB席1万2500円(1万3000円)、1Fスタンド席9500円(1万円)、2FスタンドA席7500円(8000円)、2FスタンドB席4500円(5000円)※( )は当日券。ロイヤルシート、アリーナA席は完売。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月31日今年も開催される、アミューズ所属の若手俳優たちによるファン感謝イベント「ハンサムフィルムフェスティバル」。去年は神木隆之介さんとともに寸劇「君の名は。」を披露、話題をさらった吉沢亮さんが、今年のイベントについて語ります。去年のハンサムライブは、ネット配信があったり、過去最大規模の会場で追加公演もやれたりして、これまでで一番多くの人に観てもらえましたし、自分としても、すごく激しいダンスを踊らせてもらったりして充実感もあって、すごくいい形で終われた感じがしているんです。そんななかでも、神木とやった『君の名は。』は楽しかった。あの場に出たら、普段の自分とは違うよくわからないテンションになって、何でもいいやってくらい楽しくてふざけてしまって。おかげで、普段言ったこともない「バイブス」なんて言葉を連発しちゃいました(笑)。でも、このイベントを毎年待ち望んでくださっている方々がいるという事実、実際にステージに出た時のすごい熱狂は、僕の気持ちをそれくらい盛り上げてくれるんですよね。じつは僕、出演し始めた頃は、神木も含めて、他のハンサムメンバーとそんなに仲が良くなかったんです。同じ事務所に所属していても、俳優同士だとあまり顔を合わせる機会もなく、言ってみれば、年に一度、ここで会うだけ。当時はものすごい人見知りだったし、先輩後輩みたいなものも苦手で、皆と距離を置いていたと思います。意識が大きく変わったのは去年。自分より下の新人ハンサムがたくさん入ってきた時、打ち解けない先輩がいたらやりづらいだろうなと思って、これまでにないくらい、いろんな人と話したし、稽古終わりに皆で食事にも行ったりして。神木とも、その頃から仲良くなりました。去年のいま頃は、ふたりで取材を受けてもぎこちなかったけど、いまはめちゃくちゃ楽しくて、自分でもすごく変わったなと思っています。今回は僕と神木が最年長。ふたりともリーダーシップを発揮するタイプでもないので、後輩たちがやりやすいような雰囲気作りくらいはしなきゃと思っています。今年は映像を披露することになります。普段、他のメンバーの芝居する姿を見る機会がそんなにないだけに、結構楽しみにしているんです。それに、お目当てがあって来てくれたファンの方たちが、他のメンバーの芝居を観て、そっちのファンにもなってくれるかもしれない。そうやって輪が広がっていくのっていいですよね。最上級生となった僕らは、後輩の魅力を少しでも伝えられる役割を担えたらと思っています。よしざわ・りょう1994年2月1日生まれ、東京都出身。近作に、舞台『百鬼オペラ 羅生門』、映画『斉木楠雄のΨ難』、ドラマ『恋する香港』など。‘18年には『リバーズ・エッジ』『悪と仮面のルール』『ママレード・ボーイ』など出演映画の公開が相次ぐ。カットソー¥8,000(UNITED ARROWSTEL:03・3562・7798)その他はスタイリスト私物※『anan』2017年12月20日号より。写真・中野修也(TRON)スタイリスト・野友健二(um)ヘア&メイク・菅野綾香(ENISHI)取材、文・望月リサ
2017年12月16日近年、数々の演劇賞を受賞し、注目を集めている「劇団チョコレートケーキ」。その甘く可愛い劇団名からは想像できないような、歴史的事件や社会的テーマを扱った、硬質で濃密な作品を作り続けている。その中核を担うのが脚本担当の古川健さんと、演出担当の日澤雄介さんだ。ひとつの歴史の裏と表を描いた2作。「もともとは脚本のネタに苦しんで、どうしたら苦しくなくなるかを考えたときに、自分の興味のあることを書いてみようと思ったのが発端でした」(古川さん)あさま山荘事件や大正天皇など、歴史や社会的な事象を扱いながらも、古川さんが描くのは、「そこに関わる個の人間の感情の機微。あくまでも等身大の人なんです。自分の感性に落とし込んで観られるからこそ、多くの人に支持してもらえたんだと思います」(日澤さん)そこに、「演劇はやっぱり娯楽だと思うんです」と古川さんも続ける。「そのために、もっともらしい嘘を入れることもたびたび(笑)。ただ、僕自身の主張を語らせるような嘘はつきたくないと思っています。モチーフに対するリスペクトを失ったら、作品が途端に胡散くさいものになりますから」(古川さん)それを演出する日澤さん側は、「あえて知識を入れないようにしている」という。「もともと本をあまり読まないのもあるんですが、基本的に、脚本に書かれたものがすべてだと思うようにしています。僕のような史実を知らない人間が観たとき、ちゃんと枠組みを理解して楽しめるのかが大事だと思うので」(日澤さん)社会派劇というとなんだか小難しそうに感じるけれど、この完全分業システムが、題材について何も知らずに観ても、わかりやすく、楽しめる舞台を生み出している。そんな彼らの次回作は、初演時から2本同時上演されてきた『熱狂』と『あの記憶の記録』の再々演だ。「そもそものコンセプトは、第二次世界大戦を直接描かずに表現したいというもの。この2本はいわば、そのプロローグとエピローグに位置しています」(古川さん)『熱狂』ではヒトラーが国民の心を掌握していく過程を、『あの記憶~』では戦後25年を経た中東の家族を軸に、過去の記憶が描かれる。「ひとつの歴史の表と裏で、全然カラーが違う作品です」(古川さん)「1本だけでも楽しめる強度を持っている作品ですが、2本観ていただけたら、我々が伝えたいものが明確に伝わると思います」(日澤さん)『熱狂』『あの記憶の記録』初演は’12年。その翌年、劇場との特別提携公演として再演。第二次世界大戦というどっしりと重い題材を、まったく違う時代や国を舞台にした2作で描くという企画の面白さとドラマの重厚さで、観客の大きな支持を得、CoRich舞台芸術アワード!を受賞。撮影・池村隆司(共に2013年の公演より)12月7日(木)~19日(火)池袋・東京芸術劇場前売り3800円当日4000円2作品共通チケット7000円初日割3500円U25(25歳以下、要証明書)3000円*すべて税込み劇団チョコレートケーキTEL:080・9080・1861(月~金曜11:00~18:00)ふるかわ・たけし、ひさわ・ゆうすけ’00年に劇団チョコレートケーキを結成。’09年より古川さんが脚本を、’10年より日澤さんが演出を手掛けるようになり現在に至る。’15年に紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞。※『anan』2017年12月13日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月11日映画『鋼の錬金術師』の“ここがスゴイ”。今回は、ロイ・マスタング大佐を演じるディーン・フジオカさんにお話をうかがいました。迷いなく信念を貫く姿を魅力として伝えられたら。ディーン・フジオカさんが演じたのは、聡明でつねに冷静沈着なロイ・マスタング大佐。軍のトップに上り詰める野望を抱き、エリート街道を突き進んでいく男だ。「強い決意を持って信念を貫こうとしている人ですよね。目的達成を最優先にして決断を下す厳しい面もありますけれど、その根本には人としての良識だったり愛というものがある。善や悪では測れない人物ですけれど、彼の迷いのないあり方を魅力のひとつとして伝えられたらと思っていました」マスタングといえば、錬金術で焰を錬成する錬金術師でもある。実際に焰を操る場面では、「目の前の見えない“焰”を、あるように演じるのは難しかった」と語る。「シーンに説得力を持たせるためにも、監督が思い描くイメージをどれだけ感じ取って表現できるかが俳優としての勝負。頭で理解するだけでも、想像力だけでもダメでした。でもすごいのは、曽利監督の頭の中には、すでにこの作品の世界がすごく明確にあったんですよね。僕がどうしたらいいかわからなくなっている時にも迷いなく道を指し示してくださる。瞬間瞬間が学びの連続の現場でした」エドを演じた山田さんから受けるものも大きかったよう。「山田君のエドと対峙した時、彼自身の中から、どんな状況でも弟を思って諦めずに前に進もうとする強い意志が発せられているように感じたんです。そのあまりの力強さに、自然とマスタングとして居続けることができました。最後の二人のタッグは、映画の見どころのひとつではないかと」CGを駆使した作品ではあるけれど「現実のメタファーになっている場面がたくさんあり、単なるファンタジー作品では終わらない魅力がある」と強調する。「家族愛や自己犠牲、無償の愛だったりがさまざまな形で描かれていて、そこにたくさんのメッセージがある。考えさせられることの多い、深い作品なんですよね」ディーン・フジオカ1980年8月19日生まれ。福島県出身。俳優・ミュージシャンとして活躍中。現在放送中の主演ドラマ『今からあなたを脅迫します』では主題歌も手がけている。スーツ¥290,000シャツ¥50,000ネクタイ¥20,000チーフ¥15,000ベルト¥58,000(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)※『anan』2017年12月6日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・カワダ イソン(impannatore)ヘア&メイク・shibuya(vitamins)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年11月30日「リサ・ラーソン展」が、大阪の阪急うめだ本店の9階・阪急うめだギャラリーにて、2017年11月29日(水)から12月11日(月)まで開催される。豊かな自然に恵まれたスウェーデンの陶芸作家、リサ・ラーソンは、表情豊かな動物などの作品を生み出し、世界中で人気を集めている。本展では、2016年にスウェーデンのロェースカ美術工芸博物館で展示された初期から近年に至るまでの代表作と、彼女が所蔵する日本未発表の作品を含む約190点が集結する。丸々とした独特のフォルムと、素朴で愛らしい表情が特徴的な「ネコのミア(大きな動物園シリーズ)」や「ブルドッグ(大きな動物園シリーズ)」、胴体の水玉模様が目を惹く「水玉スパニエル(ケンネルシリーズ)」など、温かみのある魅力的な作品たちが会場を彩る。その他、リサ・ラーソンの良き理解者である夫との共作の展示や最新の特別インタビューの紹介なども行われる。また、同フロアのアートステージでは「リサ・ラーソンSHOP」を同時開催。展覧会の公式グッズや、初登場となる新作アイテムが店頭を飾る。【詳細】リサ・ラーソン展会期:2017年11月29日(水)~12月11日(月)場所:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー ※催し最終日は18:00閉場※入場は閉場30分前まで住所:大阪府大阪市北区角田町8-7入場料:一般 800円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料※阪急阪神お得意様カード、各種ペルソナカード、エメラルドSTACIAカードを提示すると、本人に限り100円割引※障がい者手帳(身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、被爆者保健手帳)提示の本人及びその同伴者1名まで無料。■リサ・ラーソン展グッズショップ会期:2017年11月29日(水)~12月11日(月)場所:阪急うめだ本店 9階 アートステージ(C)Lisa Larson/Alvaro Campo
2017年11月20日ドラマ『ひよっこ』で米子を演じた伊藤沙莉さんが次に挑むのは、鄭義信さん作・演出の舞台『すべての四月のために』。稽古での苦労や楽しみについて語っていただきました。毎日打ちひしがれながらも、稽古場にいる幸せを感じています。思わず「米子っ!」と声を掛けたくなる。ドラマ『ひよっこ』で、気の強い米屋の娘・米子を面白く魅力的に演じていたのが伊藤沙莉さん。その次回作は、鄭義信さん作・演出の舞台『すべての四月のために』だ。「舞台出演は3作目になるんですが、演出家も共演者も、これだけガッツリ舞台の方とやるのは初めてで…お芝居の現場に来た、って感じです。皆さん、演出がつく前から、その場でセットの中で自由に動いて芝居をしていくんです。一方の私はといえば、動線を決められないと動けなくて、一度座ると座りっぱなし。難しいって言うのは嫌なんですが、自分だけ全然できていなくって…」稽古当初は「経験豊富な先輩方を前に緊張で吐きそうだった」と苦笑。「最初の頃は、私の恐縮する気持ちが芝居に出ちゃっていたんですよね。そんななか、2日連続の稽古休みが入って、いい意味で開き直れたんです。いまも毎日打ちひしがれることばかりですけれど、鄭さんから言われたことを一個一個クリアしていくのが楽しいし、自分の芝居をこんなに丁寧に見て演出してくださることに幸せを感じているんです」第二次世界大戦下、朝鮮半島近くの小島に暮らすコリアンの夫婦と4人の娘たちを軸に物語は展開していく。伊藤さんが演じるのは、明るくも強い意志を持つ四女の春子。「すごく真っすぐな女の子で、世の中を自分たちの手で変えていくんだと信じている人。春子を演じていると心が浄化される感じがあります」刻一刻と戦況が変わる状況下、島に暮らすコリアン家族と駐留の日本人軍人たちの交流や葛藤が描かれる。「いろんな悔しさや悲しさを、鄭さんは家族の日常の話として、冗談を交えた笑いで描いている。でも、だからシンプルに胸に刺さるんです」いとう・さいり1994年5月4日生まれ、千葉県出身。‘15年『TRANSIT GIRLS』主演に抜擢。以降、ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』『ひよっこ』等人気作への出演多数。第二次世界大戦下、日本の植民地である朝鮮半島近くの島の理髪店では次女の秋子(臼田あさ美)と萬石(森田剛)の結婚式が行われていた。そんななか店に日本軍の辞令が下る。11月11日(土)~29日(水)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス作・演出/鄭義信出演/森田剛、臼田あさ美、西田尚美、村川絵梨、伊藤沙莉、麻実れいほか全席指定9500円(税込み)パルコステージTEL:03・3477・5858※『anan』2017年11月15日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年11月14日近年、少子化問題が取り沙汰されているけれど、なんと危機感を持った政府が強硬策に乗り出した。30歳以上の性経験のない男女を集め、恋愛の英才教育を受けさせることに。ドラマ『オトナ高校』で、ハイスペック童貞の荒川英人を演じるのは三浦春馬さん。松井愛莉さんは、三浦さんの先生役。清純な外見とは真逆で経験豊富なビッチ・姫谷さくらだ。三浦:企画を聞いた時点で「やりたい!」って思ったんだよね。絶対に面白くなるって思ったし、チャレンジングな役柄や作品に出合いたいという気持ちもあったし…。松井:私も面白いとは思いましたけど…不安の方が大きくて…。三浦:でも体当たりでやってると思うよ。自分も経験があるけれど、教壇に立って何十人の生徒と対峙するだけでもすごい圧があるじゃない。しかも、自分より年上の僕らに対して過激なセリフを発するんだから、すごいなって思います。松井:確かに過激なセリフは多いんですけれど、躊躇するより、やらなきゃって気持ちの方が強くて。台本を読んでいるうちに、感覚がだんだん麻痺してきていて、読み合わせで皆さんが笑って我に返ったりして。三浦:(笑)。だって面白かったよ。松井:英人の「ヤらせてくれよ!」っていう場面も素晴らしかったですよ。あんな野外で、大声で。もう、ガチで引いちゃいました(笑)。三浦:それは現場で感じてた(笑)。自分でも、あんな横浜の街中で「頼むよ~。ヤらせてくれよ」なんて叫ぶ経験をするとは思わなかったし。松井:でも、一緒にお芝居していると三浦さんの演技の熱がすごくて、ハッとさせられることが多いです。三浦:正直、すっごいカロリー消費する(笑)。「童貞!」とかキツいセリフを浴びせられて演技をするのって、こんなに大変なんだって。松井:それでも現場で、誰より周りに気遣いされるのがすごいです。三浦:(照れつつ)なぜ英人がここまで未経験だったかを想像するんだけど…彼のなかでは優先順位を学力や学歴が占めていて、一番下にあったのが性だったのかなって。根底には人に愛されたいって思いがあるんだけれど、他人とのコミュニケーションを怠ってきた彼は、人と繋がって傷つくのが怖いのかもしれない。そう思うと、味わいあるなって。松井:さくらはそんな英人がなぜか気になってしまうんですよね。でも、自分のプライドが許さないから、強気に出ちゃうんですけれど。三浦:恋愛経験が少ないぶん、キスしたり触れ合ったりするのは、英人にとって特別なことなんだと思う。本当に心が繋がってなかったらしちゃいけないって…真面目なんですよ。松井:さくらが付き合ってきた男性たちにはいなかったタイプ。彼女が誰とでもすぐに関係を持ってしまうのは、心から好きな人に出会っていないからなんですよね。それが英人と出会ってどう変わっていくのか、私自身も楽しみなんです。三浦:それは英人もそうで、彼は職業や学歴やキャリアで人を測っているけれど、それとはまったく別の価値基準で存在しているオトナ高校に入ることで、本当に人と繋がるとはどういうことなのかっていう大切な部分を学んでいくんだよね。松井:セリフは過激ですが、考えさせられることの多い作品です。「オトナ高校」への入学を余儀なくされた荒川英人(三浦)。卒業の条件は童貞からの脱却!毎週土曜23時5分~、テレビ朝日系にて放送中。脚本/橋本裕志出演/三浦春馬、高橋克実、竜星涼、松井愛莉、黒木メイサほかみうら・はるま1990 年生まれ、茨城県出身。昨年出演したブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』のドラァグクイーン役で読売演劇大賞杉村春子賞を受賞。近作に大河ドラマ『おんな城主 直虎』。まつい・あいり1996 年生まれ、福島県出身。雑誌のモデルとしてデビューし、ドラマや映画でも活躍。近作に映画『青空エール』『新・ミナミの帝王』、ドラマ『ラブホの上野さん』『三人のパパ』など。※『anan』2017年11月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・有馬妙美インタビュー、文・望月リサ
2017年11月04日さまざまなアーティストやクリエイターとのコラボレーションで話題の男子新体操。じつはこれ、日本発祥の競技なのだ。音楽番組のステージで青森大学の選手たちと共演した三浦大知さんが、男子新体操に惹かれた理由とは?その魅力を教えていただきました。三浦大知さん「自分のダンススタイルとの相性の良さを感じました」以前、ダンスのイベントでBLUE TOKYO(青森大学・青森山田高校男子新体操部出身メンバーで結成されたアクロバットダンスユニット)とコラボレーションをしたことがあり、男子新体操の存在を知りました。厳密にはダンスとは違いますが、フォーメーションやダンサーたちのシンクロ性で魅せるスタイルは、自分のダンススタイルにも通じるものがあり、当時からその相性の良さは感じていました。今年7月のTBSで放送された『音楽の日』で、青森大学男子新体操部の皆さんと共演したのも必然といえば必然。あの時に披露した僕の曲「Cry&Fight」の振付をしたShingo(Okamoto)君が、リオオリンピックの閉会式に携わっていたこともあり、「三浦大知と男子新体操の組み合わせっていいよね」って、周りのスタッフたちも満場一致でお願いすることになりました。彼らが大会前だったこともあり、前日のリハーサルまでは、互いに映像を送り合う形で練習を重ねていきました。本番に向けてつねにお互いを高め合い、ひたむきに真摯に取り組んでくれる姿には、本当に頭が下がる思いでした。しかも、本番は生放送でしたが、大会という失敗の許されない場で戦っているからか、皆、肝が据わっていて緊張しない。さすが常勝校。その後のインカレ16連覇のニュースは、嬉しかったです。みうら・だいち1987年生まれ、沖縄県出身。’97年にFolderとしてデビューし、’05年よりソロに。抜群の歌唱力とリズム感、世界水準のダンスが高い評価を受けている。現在、自身最大規模となる全国ツアー中。来年1月に大阪、2月東京での追加公演も決定した。※『anan』2017年11月1日号より。取材、文・望月リサ(C)Kyodo/Getty Images(by anan編集部)
2017年10月29日『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』にて、3年ぶりに舞台出演を果たす菅田将暉さん。大河ドラマや映画に出演するなど幅広く活躍中の菅田さんだが、この作品は「お芝居の原点に立ち返っているような感覚」なのだと述べる。世界的に有名なシェイクスピアの『ハムレット』。そこに名前が登場しながらも、舞台にほとんど登場することなく死んでゆく、哀しき運命を背負う脇役ふたり。そんな彼らを主人公に描いたのが『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』。「イギリスの作品ですが、向こうでは『ハムレット』って日本での『水戸黄門』くらい誰もが知ってる作品なんですよね。僕らの身近な感覚で言えば、助さんと格さんが出てきて、ふたりでグダグダと『今日、印籠出すの遅くね?』とか喋っているようなもの。そう考えると、初演でウケたというのもわかります」50年前に書かれた当時、演劇界に革新を起こす不条理劇といわれた戯曲を、清々しいまでに明瞭に説明してくれた菅田将暉さん。この作品で3年ぶりに舞台出演を果たす。「自分たちのどっちがローゼンクランツで、どっちがギルデンスターンなんだかもわからないふたりが、ただ、自分たちの存在価値を必死に探しながら暇潰ししているっていうだけの話なんです。それでも彼らは、自分たちにも何らかの使命があるはずだと信じてそこにいる。それってどこか人生とリンクしてもいて、切なさがありますよね」演出を手掛けるのは、小川絵梨子さん。戯曲を丁寧に読み解き、感情を緻密に積み上げていく演出で、いまや引っ張りだこの人気演出家だ。「小川さんは、誰よりもまっとうというか、普段当たり前にやっていることをきちんと体感として形にできる方。例えば、『へぇ~っ』って相槌を打つとします。その裏に『よくわかんないので詳しく説明してください』だったり、シチュエーションによっていろんな意味がある。会話って、本来そうじゃないですか。でも、小川さんに説明された時、僕、いままで芝居でちゃんとやれていたのかなって考えちゃいましたよね」一見淡々とした会話劇から笑いを生み、ドラマを紡ぐのは、菅田さんと生田斗真さんというふたり。この豪華な顔合わせはすでに大きな話題。「生田さんは、お芝居がすごく好きで、場数もたくさん踏んできて、何をしても返してくれるんです。稽古しながらも、普通に生田さんの芝居に笑っちゃうんです。それ以上に信頼をおけることってないですよね」稽古場を反芻するかのように少し間を置いて、「今回、自分にとってはチャレンジのような気持ちでいたんですけれど、稽古に入ってみると原点回帰に近いんです」と続けた。「お芝居をする感覚として忘れそうになっていた…何か基礎のようなものにいま立ち返っている気分です」すだ・まさき1993年生まれ、大阪府出身。現在、大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演中。公開中の『あゝ、荒野』のほか、11月23日には『火花』、来年には『となりの怪物くん』と、主演映画の公開が相次ぐ。シャツ¥55,000ロングTシャツ¥19,000パンツ¥37,000(以上アワー レガシー/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)シューズ¥7,800(ヴィンテージ/ラボラトリー/ベルベルジン(R) TEL:03・5414・3190)その他はスタイリスト私物デンマーク王子のハムレットが、自国で何やら問題を起こしたらしい。彼の真意を探るため呼び寄せられた学友のローゼンクランツ(生田)とギルデンスターン(菅田)のふたりだが…。10月30日(月)~11月26日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/トム・ストッパード翻訳・演出/小川絵梨子出演/生田斗真、菅田将暉、林遣都、立石涼子、小野武彦ほかS席1万円A席8000円B席6000円*すべて税込み、当日券ありシス・カンパニー TEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)※『anan』2017年11月1日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・AZUMA(M‐rep)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年10月28日昨年、劇団公演で初の本多劇場進出を果たしたかと思えば、今年に入って2作立て続けにプロデュース公演をおこなったり、ドラマ『下北沢ダイハード』の脚本を手掛けるなど、活躍の幅を広げている根本宗子さん。最新作についてお話を伺いました!題材は、いま話題のTinder。「新たな演劇との出合いを作りたい」「大きな劇場での公演が続きましたから、今回は少人数の出演者で、細かなリアクションが客席にきちんと伝わる小さな劇場で、濃密でキャッチーな作品を作りたいと思って」新作『スーパーストライク』で描くのは、海外発の出会い系アプリとして話題の「Tinder」を介したひとりの男性と3人の女性たち。「スマホの画面に次々映し出される異性の写真を、アリかナシで選り分けていくんですけれど、女子高生までもが友達同士でアリとかナシとか言いながら見ている。これを演劇にできないかと思いました。ただ、そのために前半はほとんど電話のシーンで、出会うまでにだいぶ時間があるんです。別々の空間にいる設定だけに、役者の動きが限られるなか客席を舞台に引きつけておくには、セリフ自体ややり取りの面白さで見せていくしかない。それは私にも役者にとっても挑戦になるのかな、と」物語の中心に配されるのは、「自身の確立した演技体を持つ」田村健太郎さん。そこに「存在感のポップさゆえに痛々しいシーンでも軽やかに演じられる」長井短さんとファーストサマーウイカさんという布陣。「男性はごく普通のいい人なんだけれど、一生懸命さの方向が少し間違っている。その彼が、アプリをきっかけに全然思いもよらないところに行ってしまうお話です。これまでは、アテ書きをしていましたが、役者さんが自分で味付けできるよう、今回の脚本は敢えて少しラフにしているんですよ。自分の不得意なことも書いて、もっと演出で魅せることができないかとも考えています。去年と今年で演出力もつきましたし、作品が変容していくことを恐れずに、稽古場で作り上げられたら」言葉の端々から受けるのは、自らのテリトリーを越え、新たな一歩を踏み出そうとする根本さんの覚悟。「自分自身もお客さんにも、新たな演劇の発見になればと思います」ねもと・しゅうこ1989年生まれ、東京都出身。19歳の時に劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。すべての作品の作・演出を手掛けるほか女優としても活躍中。弊誌連載「妄想スイッチ」も好評。10月12日~25日下北沢ザ・スズナリ作・演出/根本宗子出演/田村健太郎、長井短、ファーストサマーウイカ、根本宗子指定席4500円(当日4800円)、前方自由席4200円(税込み)(お問い合わせ先)ヴィレッヂTEL:03・5361・3027(土・日・祝日を除く11:00~19:00)※『anan』2017年10月18日号より。写真・山田 薫インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年10月17日藤田貴大さんの「マームとジプシー」10周年企画第3弾として上演する『IL MIO TEMPO -わたしの時間-』。イタリアの同世代俳優たちとともに3年にわたりクリエイションを続けてきたプロジェクトがここに!文・望月リサ日本人俳優4人+イタリア人俳優4人の出会いが生み出す。3年という時間をかけ熟成させた藤田貴大さんの最新作。田んぼに囲まれた田舎道を歩く時の頰に触れる風。古い納戸を開けた時の、埃っぽいのにどこかワクワクした気持ち――。藤田貴大さんが紡ぎ出す、マームとジプシーの舞台を観ると、体験していないはずの知らない記憶がくすぐられ、昔からずっと知っていたような懐かしさに、なんだか泣きたくなるような、そんな思いに駆られる。弱冠26歳にして岸田國士戯曲賞を受賞し、早くから故・蜷川幸雄さんをはじめ、野田秀樹さんなどの演劇人から高い評価を受けてきた藤田貴大さん。その藤田さんが主宰し、作・演出を手掛けるマームとジプシーが、今年10周年を迎えた。この節目に、マームとジプシーが企画したのは、過去に作り上げた作品群の再演。再演といっても藤田さんは、かつての作品を、ただそのまま板の上に乗せたりはしない。かつて紡いだ言葉をもう一度自らの体内に取り込み、時により洗練された形で、時により強度を増した演出で、新しいものにして魅せたのだ。それは、藤田さんという人自身が、過去の劇作をなぞるノスタルジー的演劇に興味がないからだろう。まさにそれこそが、岸田戯曲賞を獲ったあの頃から、変わらずずっとマームとジプシーが新しい存在でいる理由なんだろう。そのマームとジプシーが、10周年の第3弾としてこのたび上演するのは、15年よりイタリアの同世代俳優たちとともに3年にわたりクリエイションを続けてきたプロジェクト『IL MIO TEMPO -わたしの時間-』。13年のイタリア・フィレンツェで行われた初の海外公演以来、さまざまな国、さまざまな土地で公演と同時に現地ワークショップを開催してきた藤田さん。この作品は、そんななかで出会った4人のイタリア人俳優たちと、日本から参加した4人の俳優たちとで、時間をかけて作り上げてきたものだ。はじめは、個々の俳優たちにインタビューを行うところから。そこで語られた彼らパーソナルな記憶を断片化し、それをホテルというシチュエーションに置き換えて、ひとつに構成したもの。15年にイタリアの劇場を拠点に始まったこのプロジェクトは、昨年、イタリア人俳優を彩の国さいたま芸術劇場に呼び、さらにブラッシュアップさせてきた。3年の時をかけて(その間にも、藤田さんはさまざまな俳優、さまざまなクリエイターとのコラボレーションを形にしていきながら)、ゆっくりとじっくりとクリエイションを行ってきた『IL MIO TEMPO -わたしの時間-』。それが今回、公演としてようやく日本で上演されることに。熟成を重ねた作品でありながら、現状に止まることをせず、つねに進化し続けているマーム、そして藤田さんの〝いまこの時〟が詰まった最新作となるのは間違いない。また新しい感動と驚きを観客にもたらしてくれるはずだ。Informationマームとジプシー『IL MIO TEMPO-わたしの時間-』10月17日(火)~22日(日) 彩の国さいたま芸術劇場 NINAGAWA STUDIO(大稽古場) 作・演出/藤田貴大 衣装/suzuki takayuki 宣伝ビジュアル/名久井直子 出演/荻原綾、川崎ゆり子、成田亜佑美、波佐谷聡、Andrea Falcone、Giacomo Bogani、Sara Fallani、Camillia Bonacchi 前売り3500円 当日4000円(ともに税込み) 問SAFチケットセンター☎0570・064・939『おんなのこはもりのなか』以前、ananで連載していた藤田さんのエッセイが書籍化。又吉直樹さん曰く「透きとおった変態性と切なさが最高でした」という、女子のことを微に入り細に入り、藤田さんが探求し尽くした日常と妄想の入り混じった世界…。好評発売中です。マガジンハウス刊 1300円(税別)
2017年10月16日東京スカイツリータウンで、クリスマスイベント「東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2017」が2017年12月25日(月)まで開催される。リサとガスパールと過ごすフランスのクリスマス in TOKYO SKYTREE東京スカイツリーでは、フランス生まれの大人気絵本「リサとガスパール」とコラボレーションしたイベントが開催される。地上450メートルの天望回廊でのオリジナルアートフォトスポットや複製原画などの展示で、リサとガスパールが暮らすフランスのクリスマスを演出する。また、地上340メートルの天望デッキ フロア340にあるSKYTREE CAFEでは「リサとガスパール」の限定メニューを販売する。ローストビーフプレートやブッシュドノエルなどクリスマスにぴったりの料理を、まるでフランスのカフェに来たかのような演出の店内で楽しみたい。東京スカイツリータウンを彩るイルミネーション期間中は、東京スカイツリータウン各所で、温かみのある約52万球のキャンドルカラーイルミネーションが点灯。花のクリスマスツリーを中心にイルミネーションで輝く花壇を設置した「光ガーデン」などが、幻想的にクリスマスを彩る。「限定ライティング」スカイツリーを眺めてクリスマス気分に東京スカイツリーでは、2種類のクリスマス限定ライティングを点灯。もみの木をイメージした「シャンパンツリー」と、力強く燃え続けるキャンドルの炎に見立てた「キャンドルツリー」が期間中、毎日交互に点灯する。プロジェクションマッピング東京スカイツリータウンの壁面がスクリーンとなるプロジェクションマッピングも楽しめる。クリスマスカードやデパートのウィンドウデコレーション、マーケットやプレゼントなどのテーマが設けられ、クリスマスソングに合わせて楽しい映像が動き出す。クリスマス限定ディナー、地上345メートルからの夜景と一緒に東京スカイツリー Sky Restaurant 634では、クリスマス限定のディナーコースが登場。江戸の粋とフランス料理を融合した「東京キュイジーヌ」料理が堪能できるコースだ。地上345メートルからきらめく光の夜景を眺めながら、落ち着いた雰囲気の中で特別な夜を過ごせそうだ。詳細東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2017期間:2017年11月9日(木)〜12月25日(月)※東京スカイツリータウンプロジェクションマッピングは2017年12月1日(金)〜25日(月)のみの期間開催。場所:東京スカイツリータウン住所:東京都墨田区押上1-1-2■リサとガスパールと過ごすフランスのクリスマス in TOKYO SKYTREE場所:東京スカイツリー展望台内料金:東京スカイツリー展望台への入場料カフェメニュー:・おいしいもの大好き!リサとガスパールのローストビーフプレート 1,500円(税込)・永遠の友達トワトモとサンテ!ベリースパークリング(ノンアルコール) 1,000円(税込)・ふわふわツリーのフォンダンショコラ 魔法のソースをそえて 単品 1,200円(税込)、ラテセット 1,500円(税込)・ボナペティ!ふたりの特製ブッシュドノエル 単品 1,200円(税込)、ラテセット 1,500円(税込)■東京スカイツリータウンイルミネーション期間:2017年11月9日(木)〜12月25日(月) ※一部のイルミネーションは2018年3月11日(日)まで点灯。時間:16:00〜24:00■東京スカイツリークリスマス限定ライティング時間:11月9日(木) 18:30(予定)〜22:00、10日(金) 17:45〜22:00、11月11日(土)〜12月25日(月) 17:30〜22:00※11月9日(木)は点灯セレモニーを開催。※11月10日(金)16:45〜17:45および11月11日(土)〜12月25日(月)の16:30〜17:30は、LED照明器具を最大限に近い明度で白色に点灯させ、輝くように明滅する交点照明と展望台の赤がアクセントとなるシンプルな演出を行う。また、点灯期間中の22:00〜24:00は「粋」「雅」「幟」のいずれかを点灯。※11月12日(日)は除く。都合により点灯時間を変更する場合あり。■東京スカイツリータウンプロジェクションマッピング期間:2017年12月1日(金)〜25日(月)場所:東京スカイツリータウン6、7階 壁面部※荒天等により中止の場合あり。■ソラマチ クリスマスマーケット 2017期間:2017年11月9日(木)〜12月25日(月)時間:11:00〜22:00(ラストオーダー フード21:00、ドリンク21:30)場所:東京スカイツリータウン4階 スカイアリーナ※11月9日(木)は、点灯セレモニー終了後にオープン。※天候などの状況により変更となる場合あり。■クリスマス特別ディナーコース価格:25,000円(税・サービス料込/1名)場所:東京スカイツリー Sky Restaurant 634期間:12月22日(金)〜25日(月)時間:17:00〜23:00(最終予約時間20:00)問い合わせ・予約:03-3623-0634(10:00〜18:00)※別途、天望デッキへの入場券が必要。※クリスマスコースは中学生以上が対象。※その他鉄板特別コースなどもあり。※ドレスコードでスマートカジュアルを設定。©2017 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre ©TOKYO-SKYTREE【問い合わせ先】東京スカイツリーコールセンターTEL:0570-55-0634
2017年09月29日昨年逝去した蜷川幸雄さんが率いていた高齢者劇団、さいたまゴールド・シアター。巨星を失った劇団の新たなスタートとなる次回作さいたまゴールド・シアター第7回公演『薄い桃色のかたまり』は、過去に2作の戯曲を書き下ろした岩松了さんが作・演出を手がける。「台詞をスラスラ言うのだけが演劇の面白さじゃないと思う」「蜷川さんという人は、演劇のなかで、人がどの立場に立っているかという“場”を重視していた方だと思います。僕はこれまで家庭の中のいびつな世界を描いてきましたが、蜷川さんに託す戯曲に関しては、あえて社会的な問題を意識して書いてきました。そこでなら、お互いが繋がれるような気がしていたんです」その蜷川さんと話していた次回作のモチーフが福島だったという。「いま避難指示解除地域では、家の中にイノシシが入り込んでいるっていう状況があるんですよね。福島が抱える一番の問題は放射能だと思うのですが、放射能を直接的に描くのではなく、イノシシの問題に置き換えて物語にできたらと思ってます」福島を舞台に、住民と、東京から恋人を捜しに来た女、事故を起こした会社側の人間…さまざまな立場から震災後の様子が描かれていく。「今回は、被害者を中心とした話ではありません。被害者側から書けば、どうしたって善悪の話になりますが、それは演劇の役目じゃない。あくまで演劇として、被害者、加害者双方を等価に書くことで、渦中で軋轢を感じている人たちの間に起きているドラマを表したいんです」取材前、稽古を見学させてもらった。言葉の一文字一文字に含まれた微妙なニュアンスが対話に緊張感をもたらしていく岩松戯曲は、台詞を覚えるのもままならないゴールドのメンバーにとってかなり手ごわい。それでも何度も根気強く丁寧に演出をつける姿が強く印象に残った。「確かに台詞を覚え切れないことにジレンマは感じますが、スラスラ言えれば面白いかといったら、そうじゃないですよね。いろんな要素が絡み合って、ある空気が醸し出される。それが演劇だと思っています」いわまつ・りょう劇作家、演出家、俳優。今年5月に上演した舞台『少女ミウ』でも福島をモチーフに。「ひとつの世界をふたつに分けて書いたつもりです」’06年創設時の平均年齢は66.7歳。フランス、香港でも公演し、高い注目を集めた。現在平均年齢78.0歳。『船上のピクニック』(’07年)、『ルート99』(’11年)。共に岩松さんの脚本。さいたまゴールド・シアター第7回公演『薄い桃色のかたまり』9月21日(木)~10月1日(日)与野本町・彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)作・演出/岩松了全席自由4000円(税込み)SAFチケットセンターTEL:0570・064・939※『anan』2017年9月27日号より。写真・土佐麻理子(岩松さん)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年09月26日こんなリサ・ラーソン知らなかった! 「リサ・ラーソン展」で作品を満喫♪1931年にスウェーデンで生まれ、今年の9月で86歳を迎えたリサ・ラーソン。国内のみならず、日本をはじめとした世界各国で活躍している彼女は、現在も独特の自由な発想で、一点ものの作品(ユニークピース)を制作し続けています。同展では、彼女の代名詞ともいえる可愛らしい動物作品はもちろん、丸みを帯びた体のラインが特徴的な人物作品など、約190点の作品が鑑賞できます。芸術一家であるラーソン家のコラボレーションゾーンや、ユニークピースの展示、さらに夫のグンナル氏による初展示作品もあり、リサ・ラーソンの知られざる一面が明かされる展覧会です。北欧陶器の温かさと、ユーモラスな世界観に酔いしれてみては?過去最大級のボリューム! 先行販売陶器や大人気の定番商品&新作アイテムが大集合 「リサ・ラーソンショップ」展覧会の興奮と余韻を残し、続いて向かうのは物販コーナー「リサ・ラーソンショップ」。先行販売陶器の他、定番商品から展覧会公式グッズ、新作アイテムまで、およそ250種類のグッズが立ち並ぶショップ内は、まさにリサ・ラーソンランド!北欧モダンなデザイングッズの数々に、コレクター魂がくすぐられます!※限定陶器「コーギー」は受注販売ですその中でもオススメなのが、展覧会限定販売陶器「コーギー(税込・26,460円)」。体全体のやさしい色合いとつぶらな瞳、細く小さな足が可憐な、素朴で味のある一品です。お気に入りをいち早くゲットして! 胸キュン必至の先行販売グッズも必見同展では、松屋会場先行販売となるオリジナルグッズも充実。豊富なラインナップに、思わず目移りしてしまいそう!猫好きにはたまらない、気まぐれな表情が愉快な猫の陶器は、3種7色展開で販売されており、1体1体じっくりと選んでお買い求めいただけます。人気キャラクターの大人カワイイデザインがオシャレなエコバッグは、普段使いにピッタリ。お買い物だけでなく旅行にも持って行けちゃいます!さらに、リサ・ラーソンの陶器をいつでも持ち歩ける定番キーホルダーや、スウェーデン製の食器など、新柄や新キャラづくしの先行販売グッズが目白押し。展覧会のお土産や思い出に、あなただけのお気に入りを見つけましょう。癖になる魅力たっぷりの「北欧を愛するすべての人へリサ・ラーソン展」。ぜひ一度お立ち寄りください♪文/千祈(Kazuki)©︎Lisa Larson©︎Lisa Larson / Albaro Campo©︎LISA LARSON ©︎Tonkachiイベント情報イベント名:北欧を愛するすべての人へリサ・ラーソン展催行期間:2017年09月13日 〜 2017年09月25日住所:東京都中央区銀座3-6-1電話番号:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
2017年09月20日劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人』で一人二役に挑む松山ケンイチさんが、舞台への思いを明かしました。今年3月にオープンした回転型劇場・IHIステージアラウンド東京。観客席が回る斬新な舞台機構とともに話題なのが、キャスト・脚本・演出を変えながら上演される劇団☆新感線『髑髏城の七人』のロングラン公演だ。第3弾となる今回、小栗旬さんや阿部サダヲさんが演じてきた捨之介に松山ケンイチさんが扮する。「再演とかリメイクって、僕のなかには前作をどうしたって超えられないイメージがあって、普段は腰が引けてしまうんです。でも今回は新感線の舞台にもう一度立たせてもらえる嬉しさの方が強くて、後のことはその時に考えればいいや、と」松山さんを捉えるのは、新感線の舞台の持つポジティブなエネルギー。「僕自身は冷めたところがある人間なんですが、新感線を観ると気分が持ち上げられて、頑張るぞって思える。自分もそっち側になりたいって気持ちにさせられるんです。そのぶん、演じる側にも魂が口から出るくらいのパワーが必要なんですが」『髑髏城の七人』は、天下を手中にしようと暗躍する髑髏党の野望を阻止すべく立ち上がる七人の男女を中心に描く新感線的時代劇。松山さんは、素朴な捨之介役と同時に、冷徹な髑髏党の党首・天魔王という真逆の役の、一人二役に挑む。「自分のなかでそれぞれ役のイメージはできてきているんですが、早替えと同時に、捨之介から天魔王に表現も脳味噌も一瞬にして切り替えないといけないのが難しいです」‘14年の新感線の『蒼の乱』を含め、舞台出演は3作目だが、「一度出てしまったら逃げ場がない」だけに「修行みたいな場」だと語る。「僕は普段カメラに向かって演技していますが、舞台では、お客さんの目ひとつひとつがカメラ代わりなんですよね。こっちに目を向けてもらいたいと思ったら、自分の演技で引き付けるしかない。それだけ技術を必要とする場だと思っています。表情や目線で演技しても、客席からはほとんど見えませんけれど、だからといって細かな芝居をおろそかにすれば空気や佇まいに出てしまうと思うんです。とはいえ、立ち回りのように、映像に比べて大きさを意識しないと伝わらない部分もある。そのさじ加減をどうするかが、いま課されている課題なのかな、と」松山さんは自身を「冷めている」と評するけれど、語る言葉の端々から受けるのは芝居への静かな熱。「仕事において、自分も充実しているという実感を得ることって、すごく大事だと思っているんです。そのためにも真剣にやらないと」まつやま・けんいち1985年生まれ、青森県出身。近作にドラマ『A LIFE~愛しき人~』、映画『聖の青春』。公開中の映画『関ヶ原』のほか9月23日公開の『ユリゴコロ』にも出演。城の絵図面を持っていることから髑髏党に追われていた沙霧(岸井ゆきの)は、通りがかりの浪人・捨之介(松山)に助けられる。傷の手当てのため色街・無界の里を訪れるが…。9月15日(金)~11月3日(金)豊洲・IHIステージアラウンド東京作/中島かずき演出/いのうえひでのり出演/松山ケンイチ、向井理、田中麗奈、橋本じゅん、山内圭哉、岸井ゆきの、生瀬勝久ほかS 席1万3000円サイド席1万2500円(共に税込み)ステージアラウンド 専用ダイヤルTEL:0570・084・617(10:00~20:00)※『anan』2017年9月13日号より。写真・網中健太スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年09月09日サンリオの「ハローキティ」と、フランス生まれの人気キャラクター「リサとガスパール」の初のコラボレーションが実現。「リサとガスパール」の作者であるアン・グットマン、ゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻と、サンリオのハローキティ・デザイナーである山口裕子が油絵を共同制作した。「リサとガスパール」がキャラクターとコラボーレションするのも、山口裕子が油絵で「ハローキティ」を描くのも今回が初の試み。両者はパリと南仏を制作拠点とし、ハローキティ、リサ、ガスパールがパリのカフェで佇んだり、ブーランジェリー(パン屋)で買い物をしたりする様子を描いた7点を完成させている。2018年には、これらの油絵をデザインの元にしたサンリオの商品リリースをはじめ、様々なカテゴリーで幅広い展開が行われていく予定だ。(C)2017 Sony Creative Products Inc. / Hachette Livre, Anne Gutman and Georg Hallensleben(C)1976,2017 SANRIO CO.,LTD.
2017年09月04日『レ・ミゼラブル』など数々のグランドミュージカルに出演してきた山崎育三郎さん。近年、ドラマやバラエティで独特の存在感を放っている彼が、ついに『あいの結婚相談所』でドラマ初主演、結婚相談所の所長・藍野役を演じる。そんな山崎さんに、ミュージカルのことから自身の性格についてまでお聞きしました!中性的に思われるんですが実際の僕は、結構男っぽい。――バラエティ番組でも“ミュージカル調で”ということを求められることが多いですよね。山崎:そうですね(笑)。大抵、台本にミュージカル風に登場してください、とか、ミュージカル風に答えてくださいと書いてあることが多いですね。お任せな感じで振られるんですけれど、そういう時は、現場にいる方々が観客だと思って、皆さんを楽しませようと思ってやっています。僕は普段、お客様に向かって演じることに慣れているので、ドラマでは監督さんやカメラさんが楽しそうにしてくださっているのが励みになっています。――サービス精神が旺盛な、面白い方だというのは伝わってきます。山崎:求められていることに応えたいし、自分もその場を楽しみたい、というのはありますね。――ミュージカルを面白おかしく取り上げられることに対しては?山崎:それは、ミュージカルの表現が、テレビサイズで見ると面白く見えるっていうことだけなんで。そういうことからでもいいから、自分やミュージカルを知ってもらったり、興味を持ってもらえればいいと思う。ミュージカルっていうワードがテレビに取り上げられることは、むしろうれしいくらい。だって僕が素のままバラエティに出てたら、見てる人は笑っていいのか、どう見ていいのかわからなくて戸惑うと思うんですよ。僕はむしろ笑ってもらった方が、結果ありがたいです。だから今回の藍野さんも、やってる僕は真剣ですけれど、ちょっとクスッと笑って見ていただければと思います。――今回の役もですが、ミュージカルの舞台でも暗殺者の役を演じるなど、これまでのプリンスのイメージとは違った濃いキャラクターの役が続いていますね。山崎:楽しいですよ。ずっとやりたかったんです。20代の頃は、誰かに恋をする王子様役が多かったんですけれど、これから40代、50代になっていくなかで、ずっとプリンスではいられないわけです。いろんな経験をして幅を広げていかなきゃいけない。いま、そういう役をいただけて楽しんでいます。――前クールの『あなたのことはそれほど』の役も衝撃的でした。山崎:僕はクランクインの時から聞いていたので、涼太(東出昌大さん)への告白シーンに向かってずっと芝居を作ってきたんですけど、ご覧になった方は驚いたみたいですね(笑)。もともと僕は中性的なイメージを持たれることが多かったし、普段からそうなんじゃないかと思っている方もいるようです。――ミュージカルの俳優さんは、上品で物腰が柔らかいから…。山崎:昔、先輩にミュージカルでは中性的でいた方がプラスになると言われたんです。舞台の上では、男っぽさだけではなく、品の良さや美しさもないと魅力が出ない、と。それで意識的に中性的に振る舞っているところもありますね。ただ、僕自身の性格は、どっちかというと男っぽいんですけれど。――そうなんですか!?山崎:同級生たちといる時は…山崎軍団って呼ばれているんですけれど、僕が仕切って皆を集めて、その場ではエラそうにしゃべっていたりします。もともと男4人兄弟で育っているので、男同士の方が落ち着くんですよ。同じミュージカル俳優の(井上)芳雄君や健ちゃん(浦井健治さん)といても、僕が一番男っぽいねって言われます。――そういえば、井上さんもバラエティ番組でWキャストの相手をライバル視しているとか、かなり本音をぶっちゃけていますよね。まさにその相手である山崎さんは、井上さんの話をどんな気持ちで受け止めているんでしょう。山崎:どうもこうもないですよ。それを言えばテレビでウケると思っているでしょ、と(笑)。でも、井上さんの方が先輩なんで、後輩の僕はおとなしく聞いてるだけです。――では、山崎さんはライバル視したりはしない、と。山崎:僕はたぶん、性格的なものもあって、他人のことをそこまで意識したりしないんですよね。――年齢を重ねてできるミュージカルの大役もありますが、そういう目標はあったりしますか。山崎:いまは、そういうのはないですね。時代も変わってきて、映像で活躍されている方も大勢舞台に進出しています。願わくば、ミュージカル俳優ではなく、山崎育三郎として映像でも舞台でも、存在できるようになれればと思います。やまざき・いくさぶろう1986年1月18日生まれ、東京都出身。12歳の時にミュージカルデビュー。その後、留学などを経験し、’07年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格的に俳優としての活動をスタート。’15年より映像作品にも活躍の幅を広げるほか、歌手としても6月にカヴァーアルバム『1936~your songs II~』をリリース。コート¥58,000ロングシャツ¥33,000(共にイロコイ/イロコイ ヘッド ショップ TEL:03・3791・5033)ドラマ『あいの結婚相談所』は、毎週金曜23時15分~テレビ朝日系にて放送中。山崎さんが演じている藍野は元動物行動学の准教授で、現在は200万円という法外な入会金をとるが成婚率100%を誇る結婚相談所の所長。劇中、歌やダンスも披露。山崎さんが歌う番組テーマソング『Congratulations/あいのデータ』も好評発売中(ユニバーサルミュージック)。※『anan』2017年9月6日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・尾後啓太インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年09月03日「北欧屋台」を新宿・京王百貨店で2017年9月3日(日)から13日(水)まで開催。「北欧屋台」では、北欧のさまざまなブランドやショップが屋台のように集まる。人気のリサ・ラーソンをはじめ、北欧の伝統が感じられる温かいヴィンテージ雑貨や地元フードを展開。北欧の特有の色味や空気感に包まれた会場は、まるで賑やかなヨーロッパのお祭りに来たよう。スウェーデン発「リサ・ラーソン」のアイテムも勢揃いする。赤の白の縞模様のキュートなネコ・マイキーのお皿やこけしが登場。マイキーのお皿で食卓を彩れば、毎日の食事が一層楽しくなりそう。他にも、ライオンやハリネズミなど独特のタッチで描かれた愛らしい動物たちのトートや雑貨が販売される。前回3日間で1,000個を売り上げた、北欧ライフスタイルブランド「キッピス(kippis)」特製の北欧ソースシリーズが今回も登場。いつもの料理に、北欧の味つけを楽しんでみて。しろくまやリンゴの模様が描かれた小瓶は、食べ終わった後に調味料やアクセサリー入れとしても使える。【詳細】北欧屋台開催期間:2017年9月3日(日)〜13日(水)会場:京王百貨店 新宿店 1F 婦人洋品売場 特設会場住所:東京都新宿区西新宿1-1-4開催時間:10:00〜20:30 (日・祝は20時まで)■出店店舗例フルーシュ、フィンレイソン、アルメダールス、ベルソデザイン、キッピス、リサ・ラーソン、ルイーゼ・クラー
2017年08月29日劇作家・演出家+俳優の、刺激的で新たな出会い。シアターコクーン・オンレパートリー2017『プレイヤー』に出演する藤原竜也さんに話をうかがいました。昨年の映画『太陽』、今年9月公開の『散歩する侵略者』と、いまや演劇界のみならず、その作品が高く評価されている前川知大さん。その前川さんの戯曲を、これまた傑出した才能で新たな演劇の可能性を開拓し続けている長塚圭史さんが演出。このふたりの劇作家・演出家の刺激的なタッグに出演する藤原竜也さん。「僕のなかで、昨年、蜷川(幸雄)さんが亡くなったのはすごく大きいことなんですよね。それこそ、まだ自分が何者でもない時からずっと存在していた正確な秤を失って、これからどっちに進んでいったらいいのか、自分で考えていかなければいけなくなった。もっと広い世界、いろんな演出を見て吸収した方がいいと思う、そんなタイミングで長塚さんや前川さんという才能を持った方々とやらせてもらえる。僕がこれまでやったことがなかったようなタイプの作品ですし、35歳になって新しい気持ちで挑戦できることがありがたいし、ワクワクしますよね」同じ演劇というジャンルではあるけれど、長塚さんの稽古場は、戯曲へのアプローチの仕方から時間の使い方まですべてが新鮮だと話す。「蜷川さんの現場では、稽古初日までにみっちり台本を読み込んできて、集まった日からすぐに立って動いて、というのが当たり前だったんですが、今回は、最初の2週間ほどはテーブル稽古で、ここのセリフを発する意味は…と話し合ったり、皆で戯曲の答えを見つけていく時間がありました。そこには前川さんも同席していたんですが、作家の目の前で戯曲の解釈を話し合うのは長塚さんにとっても挑戦なんじゃないかな。それに、稽古の前のゲーム(形式の稽古)というのもとても新鮮でしたね」また、「僕が背負ってきた世界観や演劇的な技術を取り除いて、いい意味で楽にさせてくれている」とも。「長塚さんは『ご主役をいろいろやられてきた方ですけれど、そういう責めたり当てたりする芝居はしなくていいです』とか、『王室のシーンをたくさん演じてこられたとは思いますが、ここはいわゆる地方の公共劇場で、売れかけの俳優という設定ですので、ご理解ください』とかおっしゃるんですよ。言われるたびに、言い方…って思ってますけど、稽古場を盛り上げてくれてます(笑)」物語の舞台は、地方の公共劇場。そこで上演される舞台の稽古のために集められたメンバーが、とある戯曲を演じていくうち、その劇中の世界に取り込まれていくというもの。「僕らの仕事って、劇作家の言葉を自分の肉体を使って現代のお客さんに伝える役割。寺山(修司)さんの言葉を肉体化させることに必死になっていた若い頃には、戯曲の世界に自分自身を没入させるしかなくて、それは、どこか死者の言葉に取り込まれていくのと近い感覚だったのかなと思うんですよ。ただ、少しずつ経験を積んで、いまは役に没入しながらも、同時に冷静に見つめる自分もいる。そういう僕らの日常と、劇世界とをリンクさせながら、最終的に思いもよらない世界を見せてくれるのが今回の作品。稽古をすればするほど、面白くなっていってます」ふじわら・たつや1997年に蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』でデビュー。現在、主演映画『22年目の告白‐私が殺人犯です‐』が大ヒット中。主演ドラマ『リバース』のDVD&Blu-rayは10月25日発売。地方都市の公共劇場で、『PLAYER』という戯曲が上演されることになった。劇中劇と稽古場の2つの世界が行き来するうち、次第にその境目が曖昧になって…。8月4日(金)~27日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/前川知大演出/長塚圭史出演/藤原竜也、仲村トオル、成海璃子、シルビア・グラブ、峯村リエ、高橋努、安井順平、村川絵梨、長井短、大鶴佐助、本折最強さとし、櫻井章喜、木場勝己、真飛聖S席1万500円A席8500円コクーンシート5500円*すべて税込みBunkamuraTEL:03・3477・3244大阪、静岡公演あり。※『anan』2017年8月9日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・赤塚修二(メーキャップルーム)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月12日父も母も兄も俳優という俳優一家の生まれ。子供の頃から、当たり前のように映画や演劇に触れて育ってきた青年。力まず、こだわらず。飄々としながら、俳優街道をばく進中です。兄ちゃんは世界一カッコいい。でも、興味はないです(笑)。カメラのレンズが向けられると、最初は困ったような恥ずかしそうな。でも、途中から肚を括ったのか、諦めたのか、されるがまま、なすがままといった表情に。そんな一挙手一投足を見ていると、何だか妙に和んで笑ってしまう。いま、そんな柄本時生さんの不思議な魅力にハマる女子が増加中です。――今回、ドイツで何度も上演さている『チック』という舞台への出演が決まっています。出演の決め手となったのはなんですか。柄本:僕は、声をかけていただいた仕事なら、なるべくなんでもやります…って感じなんだと思います。――でもきっと、やりたい作品や役柄というのはあるんですよね?柄本:ないです、ないです。むしろ、やっちゃいけないというか…。やりたいものをやっていたら、楽しいだけじゃないですか。それって結局は楽しくないなって。――楽しいだけでは俳優として成長しない、という意味ですか?柄本:じゃないです。じゃないです。ただ、何かしら引っかかりがあって、考えさせられたりするようなお仕事の方が好き、というか。――では、柄本さんの『チック』への引っかかりはどこでしょうか。柄本:14歳の役っていうところですかね。もう14歳じゃないですから。――大人が14歳を演じるのは、舞台ならではの面白さですよね。柄本:こういう時、演劇の嘘ってすっごい面白いなと思うんです。僕は。――では、台本を読んで、面白いと感じたポイントを伺えますか?柄本:14歳ですね。例えば『スタンド・バイ・ミー』のように、子供と大人の境のような時期を描いたものってどれも面白いんですよね。大人は観て懐かしく思うし、子供は憧れる年頃なんだと思います。――その年頃の役をどう演じようと思っています?柄本:そういうのはない…です。演出家さんに言われたことをやるだけで、あとは面白い作品になるように頑張ります、っていうだけです。――自分の意思は必要ない、と?柄本:はい。僕はそうなんです…。――俳優になろうと思われた時には、こういう作品に出てみたいという気持ちはあったんですよね。柄本:僕の場合、兄ちゃん(柄本佑さん)に来た仕事が(年齢的に)兄ちゃんができなくて、僕に来たってだけですから。――でも、引き受けた時には、やってみようと思われたわけで…。柄本:詳しいことは何も説明されずに、とりあえず行ってほしいんだよねって言われたんです。で、駅からの道すがら、これからオーディションだからって言われるっていう(笑)。すでに向かっちゃっているし、さすがに回れ右はできないですよね。でも、そりゃあ興味なかったって言ったら嘘ですよ。――最初のきっかけはそうかもしれませんが、続けていくには、それなりの意志が必要ですよね。柄本:はっきり言ったら、高校生の時に大学受験を失敗して、社会人にならなきゃいけなくなったんです。そこから意識しましたね。まあ、その時にうまくいっていた方に流れていったって感じなんですけど。――その選択に関して、ご両親の助言や反対などはありました?柄本:うちの家族って変なんですよ。そもそも、親は共働きで家にいなかったし、最初っから親離れしてたみたいなもんでしたし…。――それと関係しているのか、以前のインタビューで、お兄さんが大好きだと話していましたよね。柄本:はっきり言ってブラコンです。大好きです。僕んなかでは、兄ちゃんが世界で一番カッコいいです。――同性同士の兄弟って、憧れと同時にライバル心も芽生えたりするものだったりしませんか?柄本:うーん…ないですね。だってあの人、運動神経が本当に悪いんですよ。僕の方が運動できますし。――えっと…では、お兄さんがカッコいいと思うポイントとは?柄本:ないですよ。なんかもう、理屈じゃないんですよね。…あと、こういうことを言えるのも、あの人に興味ないからなんです。普段何しているか全然知らないですから。――仲、いいんです…よね?柄本:すっごいいいんですけど、その理由は、お互いがお互いに興味がないからなんですよ。たぶん、興味を持ったら喧嘩するんだと思います。そもそも、家族全員、普段何してるかなんて興味ないです。――お父さん(柄本明さん)やお母さん(角替和枝さん)は、カッコいいとはならないんですか?柄本:ないですね。オヤジをカッコいいなんて思わないですよ。――でも、素晴らしい俳優さんなわけじゃないですか。柄本:だって…本当に面倒くさい人なんです。でも、そういう意味で言うと、和枝さんは面白いです。変なんです。すっごい感情的な人で、突然、「それは私に死ねって言ってるの?」とか言いますからね。笑っちゃいます。――どういう状況になると、そういう会話になるんでしょうか。柄本:僕もわっかんないんです(笑)。唐突に「ここに置いてあったものがない」って言いだす時があって、誰も知らないから、そう返すじゃないですか。そうすると「じゃあ、これに脚が生えて、どっか行ったっていうの?」って急に叫びだすんです。でもそれ、足元に落ちているんですよね。そんなオバさん、面白くないですか?――その面倒くさいお父さんと、面白いお母さんのDNAを受け継いでいるわけですけれど。柄本:すっげぇ恥ずかしかったのは、京都の東映と松竹の撮影所の間に喫茶店があるんですけど、その店に入った時にマスターが笑いながら話しかけてきて、「ホンマすごいなと思うんですけど、お兄さんもお父さんもそこ座りはるんです」って言われたんです。初めて入った店で、一番いい席だなと思って座った席だったんですけど。えもと・ときお1989年10月17日生まれ。’03年に映画『Jam Films S「すべり台」』でデビュー以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近作に、ドラマ『増山超能力師事務所』『愛してたって、秘密はある。』など。出演映画『彼女の人生は間違いじゃない』が公開中。10月に『関数ドミノ』、12月に『流山ブルーバード』と、この先も舞台出演が相次ぐ。シャツコート¥19,980ワイドパンツ¥20,952ロングシャツ¥17,820(以上CURLY/The WeftTEL:03・6450・5905)ニットTシャツ¥34,344(Handshake/The Weft)*全て税込み靴はスタイリスト私物ピアスは本人私物柄本時生さんが出演する舞台『チック』は、8月13日~27日までシアタートラムにて上演。退屈な学校生活を送っていた14歳のマイクの前に現れた変わり者の転校生・チック。ある日、チックが盗んだ車に乗って、彼を旅へと誘い出す。柄本さんは、風変わりな少年・チック役に。世田谷パブリックシアターTEL:03・5432・1515※『anan』2017年8月9日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・矢野恵美子ヘア&メイク・住本由香インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月04日