松尾スズキさん作・演出の舞台『キレイ―神様と待ち合わせした女―』に出演する皆川猿時さんに、作品のみどころを伺いました!松尾スズキさん初のミュージカルにして、傑作との呼び声も高い舞台『キレイ』が4度目の上演を迎える。「ミュージカルですから、歌と踊りが盛りだくさん。しかも、松尾さん独特の笑いもあって贅沢です。戦争に翻弄される人々を描いたシリアスな話ではありますが、主人公のケガレが挫けずに自分の力で再生していこうとする姿は、とっても切ないけど勇気づけられます。普遍的な作品だと思います」そう話すのは、初演から全作に出演している皆川猿時さん。前回から引き続き演じるのはカネコキネコ役。息子たちとともに、大豆で作られた兵士・ダイズ兵の死体を回収し生計を立てるカネコ組を率いる女性だ。「子供や仲間たちへの愛情や生きていくことへの気持ちは強いけれど、あまり悩まずに進んでいけちゃう人だろうと思うんです。深く考えないところは共通していますが、キネコさんが持っている心に深く熱いものは僕にはないんですよね(笑)」しかし、前回は幕が開く直前までこのキネコ役に苦しんだようで…。「宮藤(官九郎)さんの作品やコントでも女性役はやってますし、グループ魂のライブで女子高生の格好で出たり、わりと馴染みはあったんですけど、一本通して女の人っていうのは初めてだったんです。ずっとふざけていられたらいいんですけど、そうもいかないし(笑)。ちゃんとやるのがものすごく恥ずかしくて…。吹っ切れたのは、ある舞台で水川あさみさんのハジけた演技を観た時に、“これじゃん!面白くやればいいんだ”って気づきまして。助けられましたぁ。その後、宮藤さんの映画で女子高生役をやりましたが、たぶんこの作品をやってなかったらできなかったんじゃないかな」皆川さんといえば、一風変わったユニークな役を演じることが多いけれど、一昨年の舞台『流山ブルーバード』では、地方都市に暮らす冴えない中年男を、笑いを封印した芝居で好演した。「赤堀雅秋さんの演出も刺激的でしたし、とにかく評判がよかったんです(笑)。でも僕、大声出してふざけるのも大好きなんですよ。今回の稽古が始まる前に松尾さんからメールで“前回のあなた、全部のセリフ叫んでるな。そこ気をつけてな”といきなり注意されたんですが、すり抜けながら騒ぎたいです(笑)」『キレイ―神様と待ち合わせした女―』民族紛争が続く“日本”。民族解放軍を名乗る連中に10年間監禁されていた少女・ケガレ(生田)が外の世界に脱出し、さまざまな人と出会い…。12月4日(水)~29日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作・演出/松尾スズキ出演/生田絵梨花、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、皆川猿時、橋本じゅん、阿部サダヲ、麻生久美子ほかS席1万2000円A席9000円コクーンシート5500円(すべて税込み)Bunkamura TEL:03・3477・3244(10:00~19:00)福岡、大阪公演あり。みながわ・さるとき1971年2月1日生まれ。福島県出身。大人計画のメンバーで、グループ魂では港カヲル名義で活躍。現在放送中のNHK大河ドラマ『いだてん』などに出演。※『anan』2019年12月11日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年12月08日KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)』に出演する女優・白石加代子さんに、稽古場の様子や作品への思いを聞きました。インタビュー当日、取材前に舞台『常陸坊海尊』の稽古場を少しだけ覗かせてもらった。演出の長塚圭史さんと出演者たちが車座になって作品について意見を交わし合うなか、時に自ら質問し、若い共演者の言葉に楽しげに、そして熱心に耳を傾ける白石加代子さんの姿があった。「すごく奥が深い作品だから、みんなで膝を突き合わせて話すことが大切になってくると思うのね。とくに圭史さんは、非常に具体的で緻密な演出家で、携わる全員に共通した解釈や認識を持って稽古に臨んでほしいという考えを持っていらっしゃる方。あんなに戯曲を細かく噛み砕いてくださる演出家、なかなかいません。蜷川(幸雄)さんの現場では、稽古初日からセリフはもちろんある程度のレベルにいなきゃいけなかったけれど、圭史さんは優しいから待ってくれますし(笑)」そして、いたずらを告白するかのように、「私ひとりだけズルいのよ」と小さく笑う。じつは白石さん、舞台『常陸坊海尊』への出演は2回目。22年前にも同じ役を演じている。「当時、自分の拙さもあって掘り下げが足りなかったという思いが残った作品だったんです。少し読み違えをしていた気がしてならなくて。ただ、大変な作品だけに、もう演出しようとする方は現れないのではと思っていたら、風の便りで圭史さんが演出するかもしれないと聞いて、居ても立ってもいられなくて押しかけちゃったの(笑)。圭史さんならぜひやりたいと思ったし、他の人に役を取られちゃうのが嫌だったのね」その“読み違え”とは…。「どんなに暗いお話でも楽しいところがないとダメだと思うの。これは日本が貧しい時代の東北が舞台で、不思議な部分もあるから、取っつきにくそうに思うかもしれません。でも、その時代の人間の“性”が開けっ広げで、それがとても豊かに描かれていたりして面白いの。圭史さんととくにその話はしていないのだけれど、作品に描かれた人としての俗な部分と楽しい部分を探っていらっしゃるのがわかるし、同じ方向を向けているのが嬉しくて…。このカンパニーなら、思いもよらないエンターテインメント性が深さとともに出せるかもしれないと思っています」白石さんといえば、厳しいことで知られたあの蜷川さんから厚い信頼を受けた女優であり、古田新太さんをして“伸びていた鼻をへし折られた”と語るほどの演技派。にもかかわらず、この謙虚さに頭が下がる。「毎回、白石加代子がやったらこうなるだろうというところに近づけようとは思っているの。長くやっていれば、ある種のそういう回路はできているものだし。でも、見当がつくようなものをそのままやっているだけでは、すぐに飽きられるだろうし自分も飽きるし、それはお客様にも伝わっちゃうのね。だから、前とは違う私じゃなきゃ見つけられない道を、そのつど探していきたいと思っています。そうやって道を探りつつ生きてきたら、こんな特殊な女優になっちゃったんだけど(笑)」演じるのは“おばば”と呼ばれるいたこ。今回、どんな異界へと観客を誘ってくれるのか楽しみだ。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)』源義経を裏切った罪の意識から不老不死となり、義経の伝説を語り歩いたといわれる常陸坊海尊。都会から疎開してきた少年たちは、森の中で、その妻を自称するおばば(白石)と雪乃(中村)という美しい少女に出会うが…。12月7日(土)~12月22日(日)KAAT神奈川芸術劇場 ホール作/秋元松代演出/長塚圭史音楽/田中知之(FPM)出演/白石加代子、中村ゆり、平埜生成、尾上寛之ほかS席7500円A席5500円ほか(12月7、8日はプレビュー公演5000円ほか)*すべて税込みチケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)兵庫、岩手、新潟公演あり。しらいし・かよこ1941年12月9日生まれ。東京都出身。‘67年に早稲田小劇場に入団し、舞台女優として高い評価を受ける。近年はドラマ『ひよっこ』『いだてん』など映像でも活躍。※『anan』2019年12月4日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年11月27日二兎社公演43『私たちは何も知らない』に出演する藤野涼子さんに話を聞きました。初舞台の重圧と格闘中!?「自分を追い詰めるのも楽しい」まだ女性が封建的な家制度に縛られていた時代に、世間の批判をものともせず自らの考えで行動していた人たちがいた。雑誌『青鞜(せいとう)』は、当時、そんな女性たちが自らの言葉を発信していた場所。舞台『私たちは何も知らない』は、平塚らいてうを主人公に、『青鞜』編集部を軸に描いた女性たちの青春群像劇だ。「個性が大事にされる現代とは違い、彼女たちが活躍した明治から大正は女性が控えめであることが美徳でした。そんな時代にあって、自分たちの自由や個性を前面に出し、世の中と戦った女性たちが描かれています。私は普段、大勢の人の前であまり発言せずに内側にこもってしまうタイプなのですが、今回は自分を前面に出していこうと思っています」これが初舞台となる藤野涼子さん。「稽古初日の前日は不安で眠れなくて…」と言った後、「じつはいまもまだ緊張しています」と苦笑い。その藤野さんが演じるのは、平塚の後に『青鞜』を引き継いだ伊藤野枝。「作・演出の永井愛さんから資料としていただいた、野枝が『青鞜』に発表した作品を読み、その文章力に圧倒されました。いまの私と同じ19歳で物事をここまで深く考えて、書いていたのだと驚きました」自由恋愛を貫いたことで、世間から批判もあった人物だけれど…。「勉強にも青鞜社にも恋愛に対しても、嘘がつけないというか…。自分がやりたいことや思ったことに対してまっすぐな、ある意味でピュアな人だったのだと」15歳で映画『ソロモンの偽証』の主演でデビューを果たして4年。「普段の自分とは違う役の人物になる楽しさはもちろんですが、プレッシャーを感じる状況で、自分を追い詰めながらお芝居をしていくことにも楽しさを感じています」おとなしい印象だけれど、「マイペースで、やりたいことがあったら後先考えずに動いてしまって驚かれることもある」という。じつは結構“野枝っぽい”のかもしれない。二兎社公演43『私たちは何も知らない』20世紀初頭に、その先進的な思想が多くの女性たちに影響を与えた雑誌『青鞜』。その中心人物の平塚らいてう(朝倉)ほか、当時の女性たちの生き様を描き出す。11月29日(金)~12月22日(日)池袋・東京芸術劇場シアターウエスト作・演出/永井愛出演/朝倉あき、藤野涼子、大西礼芳、夏子、富山えり子、須藤蓮、枝元萌一般6000円25歳以下3000円(枚数制限あり。要証明書)ほか*すべて税込み二兎社 TEL:03・3991・8872(月~金曜10:00~18:00)地方公演あり。ふじの・りょうこ2000年2月2日生まれ。神奈川県出身。映画『ソロモンの偽証』でデビュー。近作にドラマ『ひよっこ』『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』、公開中の映画『影踏み』など。ワンピース¥155,000(ANTEPRIMA/ANTEPRIMA JAPAN TEL:0120・03・6962)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年11月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・嶋岡 隆(Office Shimarl)ヘア&メイク・望月香織インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年11月20日陶芸家リサ・ラーソンの展覧会「リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅」が、2020年2月23日(祝・日)から3月4日(水)まで、東京・松屋銀座にて開催される。松屋銀座に「リサ・ラーソン展」再びスウェーデンを代表する人気陶芸家、リサ・ラーソン。コケティッシュな動物や素朴で温かみのある表情豊かな作品で世界中に多くのファンを持ち、2019年に米寿を迎えた現在も、芸術一家という創造的な環境の中、自分のペースで楽しみながらユニークピース(一点もの作品)の制作を続けている。彼女と日本との関係性は深く、松屋でもこれまでに2回の展覧会を開催。東京・松屋会場を皮切りに全国7会場を巡った2017年の展覧会では、累計15万人以上の観客を動員している。創作と出会いの旅路をたどる約220点の作品を展示今回の会場には、リサ・ラーソンの初期から近年に至る約200点の作品に加え、彼女を見出した北欧を代表するデザイナーのスティグ・リンドベリをはじめとする他作家たちの作品約20点を合わせて展示。幼少時代からヨーテボリでの学生時代、グスタフスベリの工房時代と年代を追いながら、彼女が創作において影響を受けた諸文化や作家たちとの出会いと、そこで培われた想像豊かな作品群を通して、その魅力に迫る。会場には、リサ・ラーソン初期の動物モチーフであるトリの作品や、自宅アトリエで制作された最新作のイヌの作品、日本の文化からインスピレーションを得た作品などが登場。また、リサ・ラーソンが旅行先で購入した動物の人形や塑像、おもちゃのコレクションの一部も公開される。陶器の先行発売や展覧会グッズもスウェーデンより、同展から先行発売となる陶器が登場。その他、展覧会グッズや新作グッズなど、物販も充実。チャーミングなぞうのティーポットなども揃える。全国を巡回予定なお、同展は約2年間をかけて全国を巡回予定。2020年3月に滋賀県立陶芸の森、2020年7月にいわき市立美術館での開催が決定している(2020年1月現在)。開催概要「リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅」開催期間:2020年2月23日(祝・日)〜3月4日(水)時間:10:00〜20:00※入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場。※一部開場時間が変更になる日あり。会場:松屋銀座8階イベントスクエア入場料:一般1,000(700)円、高校生700(500)円、中学生500(400)円、小学生300(300)円※( )内は前売料金。前売券は、ヤフーパスマーケット、ローソンチケット(Lコード:31442)、セブンイレブンにて2020年2月22日(土)まで販売。<問い合わせ先>松屋銀座TE:03-3567-1211(大代表)<今後の巡回先>2020年3月 滋賀県立陶芸の森2020年7月 いわき市立美術館※約2年間で全国を巡回予定。
2019年11月17日これまで演じた役柄からか、テンション高めの人物像をイメージしていたけれど…。実際の間宮祥太朗さんは、たぎるような熱を秘めた、冷静でスマートな人でした。仲のいい女の子を雑に扱っちゃうの、身に覚えがあります。アクの強いキャラクターをはじめ、近年では爽やかな好青年まで幅広い役柄を演じている間宮祥太朗さん。デビューから11年。着実に役者としての存在感を増しつつあるいま、目指す俳優像とは?――最新作の映画『殺さない彼と死なない彼女』で間宮さんが演じた小坂は、周りの人間に興味が持てず、厭世的に生きる高校生です。なかなか屈折した一筋縄ではいかないキャラクターでしたが…。間宮:そうですか?自分のなかでは小坂はわりと一筋縄でいく…というか、共感できるキャラクターだったんです。まあ、口癖が「殺す」っていうのはどうかと思いますが、自分もどちらかというと口が悪いほうだし、仲のいい女の子に対して雑に扱っちゃうというのも身に覚えのあることで…。ただ、面白いなと思うのは、色のない毎日にうんざりしていた小坂が、同級生の鹿野の姿を見て思い立って話しかける。彼にとっては、このタイミングでそれがあったことが必要だったのかなって思うんです。――映画で小坂は、ハチの死骸を拾う鹿野を目撃して彼女に声をかけますが、鹿野の何が小坂を動かしたんだと思われますか。間宮:映画のなかで他のクラスメイトたちがそんなに描かれているわけではないんで、僕の印象ではあるんですけれど、同調圧力ってあったりするじゃないですか。クラス内で何人かが「あれが面白い」ってなると、それほど面白いと思っていない人もそこにのっかっていって、いつしか全員が「面白い」って言わないといけなくなる、みたいな。小坂はそういう同調圧力に囚われている同級生たちを見ていて、それでいいのって、思ってたんだと思います。僕もそうだし。だから、鹿野に心を開いたというより鹿野以外の人に心を開く必要性を感じなかったのかな、と。――間宮さんも学生時代、小坂のようなところがあった、とか。間宮:ありましたね。一時期。――いつ頃?間宮:14歳くらいの時に野球をやめたんですけれど、それまでは、通っていた男子校のなかで一番ヤンチャなメンバーが集まるなかにいたんです。でも部活をやめてからは、学食行っては内容のない会話をしているのが徐々に意味なく感じるようになって、映画の小坂みたいな時期がありました。たぶん、最初はちょっとスカしてる部分もあったと思うんです。でも、だんだんクラス全体を客観的に見るようになってくると、いっつも教室で誰ともツルまずに何かを読んでる奴がいるな、って気になり始めて、そいつと話すようになったり。だから、小坂のことがちょっとわかるというか。――そういう時期が、どれくらい続いたんですか?間宮:1年くらいですね。――わりと精神的に大人びたところがあったんですね。間宮:僕、小学校の頃から先輩と仲が良くて、中学の時も2つ上の先輩と遊びに行っていたんです。2年の差って大きくて、同級生たちとのギャップがあるのを感じていました。――中学生の時に芸能界に入ったのも影響していたんでしょうか。間宮:そこはあまり関係ないかもしれません。最初の仕事で、セリフがほとんどないようなクラスメイトのひとりをやったんですが、周りの子たちを普通に子供っぽいなって思っていましたし。――先輩と仲が良かったのは、なんでなんですか?間宮:昔から見た目がこんなんなんで、僕が先輩の目に付きやすかったんだと思うんです。それで、生意気そうだと思われたのか、向こうから話しかけられて仲良くなるみたいな。しかも僕も、先輩たちを相手に、必要以上に後輩を演じるようなこともなかったんで、面白がられていたのかもしれません。――では、いわゆる男子高校生的なワイワイしたノリみたいなものは、あまりなかったんですか?間宮:それもありましたよ。同級生とは同級生同士のノリも楽しんで、授業中にふざけたりもしてました。――当時の間宮さんが面白いと思っていたことってどんなこと?間宮:映画は好きでしたね。いまもそれは変わらないですけれど。あとは…音楽。それも変わらず(笑)。間宮さんが桜井日奈子さんとW主演した映画『殺さない彼と死なない彼女』は、11月15日に公開。退屈な高校生活を送る小坂れい(間宮)は「殺す」が口癖の青年。そんな彼がある日、リストカット常習者の“死にたがり”鹿野なな(桜井)に出会う。いつしかふたりは心を通わせ合うが…。漫画家・世紀末による同名漫画が原作。監督は小林啓一。まみや・しょうたろう1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年にドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』で俳優デビュー。初主演映画『お前はまだグンマを知らない』のほか、映画『帝一の國』やドラマ『半分、青い。』などで存在感を発揮。近作にドラマ『べしゃり暮らし』、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』。ジャケット¥58,000パンツ¥28,000(共にヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)Tシャツ¥20,000(リヴォラ/スタジオ ファブワーク)シューズ¥58,000(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2019年11月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・津野真吾(impiger)ヘア&メイク・三宅 茜インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年11月13日毎年メンバーが入れ替わる学生スポーツの世界で、驚異のインカレ18連覇を成し遂げているチームがある。それが青森大学(以下、青大)男子新体操部だ。6人の息を合わせる団体競技における、絆の作り方とは。青大の練習場を訪問。常勝チームの秘密とは。常勝チームには名将の存在が不可欠なもの。青大にも創部以来、部を率いる中田吉光監督という存在がいる。しかし青大の練習場を訪ねてみると、選手たちが粛々と練習を進める様子を、監督は黙って椅子に座ってじっと見つめるのみ。これってどういうこと…?練習に区切りがつくたびに、選手たちが一斉に集合し、タブレットを覗き込む。どうやら、いまやっていた練習を録画し、それを見直しているらしい。画面を指差しては、ここはもう少しこうしたほうが…と意見を交わし合う。驚いたのは、下級生からも活発に意見が出ていたこと。上級生にも遠慮なく、指摘された先輩の側もまた真摯に耳を傾け、時にアドバイスを求める姿もあった。そんな意見交換が落ち着くと、選手たちの目線が自然と監督に注がれた。監督はそこでも声を荒げることはなく、ただ熱のこもった口調で細かな修正点を指摘するのみ。時には冗談も交え、心地いい緊張感と、のびのびとした自由な空気とを差配しているようにも見える。どうやらここに常勝の秘訣がありそうだ。‘02年の創部以来、青大新体操部を率い優勝へと導いてきたのが中田吉光監督だ。毎年メンバーが入れ替わるチームの絆を、どう生み出しどう育ててきたのか、監督のチーム論を伺いました。――青大は学年関係なく意見を言い合える雰囲気があります。監督のチーム作りが成功しているのかなと感じているのですが。中田監督:チームには縦のつながりと横のつながりが大事だと思っていて、そこは部を作る時から意識しました。横をしっかり統制するのが学年リーダーの存在です。そして、マットの上では上も下も関係なく意見を言い合うようにしました。ほかにも、トイレ掃除は4年生がやる。お風呂は1年生から順番に入る。下の学年に問題があれば上の学年の指導不足を怒る、などいわゆる体育会系の上下関係の図式とは逆のことをしたんですね。そうすることで下は上を自然と敬うようになりますし。――青大に来る前から、そういうチーム作りをされていたんですか。中田:青大に来る前は四国で高校生たちを指導していたんですが、そこで失敗してるんです。強くなっていく時は生徒たちの士気も高いんですが、徐々にチームが勝ち続けることが彼らの重荷になっていって、ある日、合宿中に生徒に逃げられました。後でその理由を聞いたら練習が厳しすぎる、と。それでいったんチームを壊して、生徒に自分たちで目標を決めさせたんです。全国優勝したいのか、ブロック大会で勝てればいいのか、決めたら俺はそれに合う指導をしていくからと。青大に来てからはその苦労がないのはいいですね。ここへはみんな日本一になりたいという強い覚悟を持って入ってきていますんで。――でもそれもいまのような常勝校になったからですよね。創設当初は、どのように学生たちを引っ張っていかれたんでしょうか。中田:3人の同好会から始まり、翌年に8人入って部に昇格して、初めて大会に出たんです。でもうちは1~2年だけのメンバー。その時“自分たちが目標にしてきた上級生たちと戦うのは無理だ”と言われてカチンときちゃって、2年後、3年後に勝とうと思ってるようじゃダメだ、いま勝つんだって気持ちにならないとって、まずは意識改革から始めました。僕は選手たちに「俺はあの学校に勝つよ」とはっきり宣言しました。――それがいまやインカレ18連覇。プレッシャーもありますよね。中田:それは毎年あります。でも、自分以上に選手たちには重いものがあると思います。こまめに声をかけるようにはしていますけれども、試合が始まれば見ていることしかできない。何もできない無力な監督だなといつも思います。そのプレッシャーをはねのけるには、結局は練習しかないんです。これだけ練習したんだから大丈夫だって自信を、少しでも与えられたらと思っています。――青大の強さは、選手が自主性を持って強くなろうとしているところだと思います。そういう関係性を築けた理由は何だと思いますか。中田:求めているものが一緒だからですよ。みんな日本一になりたいし、うまくなりたいってところで同じ方向を向けている。僕は、どの試合もレギュラーだけが戦っているとは思っていません。練習を見ている選手を含めてひとつのチームで、全員で勝ちにいくんだって思わなければ、やっぱりダメなんです。――理想とするチーム像とは?中田:とても地味な競技ですが、3分間だけどパッと花開く瞬間があって、その時にすべての苦労が吹っ飛ぶくらいの感動や達成感がある。でもそこに至るまでは地道な作業の連続。それでも上を目指していける人を育てたいですね。なかた・よしみつ青森県出身。新体操の選手として活躍した後、高校教諭を経て指導者に。2002年に青大の新体操部を創設し監督に就任。※『anan』2019年11月13日号より。写真・岡本隆史取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年11月12日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、北欧気分に浸れる「リサ・ラーソン フィーカ トウキョウ」へ行ってきました!■「リサ・ラーソン フィーカ トウキョウ」2020年1月27日(月)までマロニエゲート銀座14階にて開催北欧スウェーデンの人気陶芸作家リサ・ラーソンといえば、縦じま猫のキャラクター、マイキーが有名。このマイキーなどをモチーフにしたフード&スイーツをこちらのカフェで楽しむことができます。店名にあるフィーカとは、スウェーデン語で“大切な人とのコーヒーブレーク”を指すそう。まず店内へ入ると、真っ先に物販コーナーが目に入りました。マイキー、ハリネズミ、ライオンとおなじみのキャラクターが手ぬぐい、タンブラーなどに変身。それらを前に「かわいい~っ」「これ、欲しい~っ!」と心の中で叫び続けます。その後着席し、料理をオーダー。5種のフードから一番人気というマイキープレート(税込み1,848円)をチョイス。待つこと数分、やってきた料理に「見て!マイキーそのまま!」と、忠実な再現力に感動の声をあげました(心の中で)。デザートには15時以降限定メニューのミアトライフルパフェ(税込み2,090円)を選択。こちらは猫のミアが載っていました。見た目が華やかで、2人分はあるであろうボリュームです。ベリーに、コーヒー風味のスパイスケーキに、抹茶ショコラ……と豪華なこと!見て食べて楽しむのがコラボカフェの魅力。心はいざ北欧へ!満足のひとときでした。
2019年11月04日ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの舞台『陥没』に続き、舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』にも出演する瀬戸康史さんに話を聞きました。自分が演じる姿が想像できないものに挑戦していきたい。こんな瀬戸康史見たことない。そんな声が各所から聞こえてきたのが、一昨年のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)さんの舞台『陥没』。演じていたのは、突拍子もない言動を連発する自由奔放で風変わりなキャラクター。いい意味で場をかき乱していく瀬戸さんのユーモラスな演技は、大きな話題になった。「以前からKERAさんの舞台が好きだったので、作品の面白がり方とかは知っていて、そこは合うのかなとは思っていたんです。ただ、僕が演じた清晴という役は芝居が始まって1時間出てこないうえ、そこまでにいろんな登場人物が清晴のことを話すので、観客の期待値のハードルが上がったなかでの登場で、出てきただけで謎の拍手(笑)。最初は不安でしたけど、いまはKERAさんに、自分の知らない自分を見つけてくれた恩のようなものを感じています」その恩人との再びの邂逅となる舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム』は、カフカの長編小説の遺稿が発見されたという“てい”で上演されるKERAさんの新作。「カフカの小説って、途中が欠落していたり、ラストも完結してなかったりする。そういう雰囲気は大事にしているんじゃないかな。物語としては、発見されたカフカの小説のなかの世界と現代の世界の2つがあって、それがシンクロしたり馴染んできたりする…らしいです」“らしい”とは、なんとこの取材時点で結末の台本が上がっていないそう。とはいえ、焦った様子はなく…。「KERAさんは、自信を持って出せるものだけを僕らに見せようとしているからで、作品に関しては大丈夫だっていう信頼もある。僕はもともと心配性で、本番前も舞台袖ではめちゃくちゃ緊張してるタイプなんですよ。でも板の上に出た途端、それが飛んで、なんとかなるでしょ、っていう気持ちになるんですよね」年を重ねて余裕も生まれ「いい意味でテキトーさを手に入れた」とも。「道草を食えるようになってきたんですよね。僕は真面目な性格だと思いますが、表現の世界では真面目にやっているだけが正解ではないんじゃないのかなと」そのせいか、近年の瀬戸さんの活躍ぶりは目覚ましい。ドラマ『海月姫』のポップな女装男子から、『透明なゆりかご』の誠実な産婦人科医まで縦横無尽に演じ、『ルパンの娘』では見事なアクションも披露するなど、その役の幅の広さがあらためて注目されている。「作品との出合いに関して、僕は運がいいなと感じています。ただ、自分が演じる姿が想像できるものより、そうじゃないものをやっていきたい気持ちはあります。目の前に乗り越えるべきもの…壁みたいなものがある方が燃えるのかもしれない」『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』『失踪者』『審判』『城』に続くカフカ4作目となる長編小説の遺稿が発見された。そしてその誰も知らない未発表長編が舞台化されることになるが…。11月7日(木)~24日(日)KAAT 神奈川芸術劇場 ホール作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/多部未華子、瀬戸康史、音尾琢真ほかS席9500円A席7500円ほか(すべて税込み)チケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)兵庫、北九州、豊橋公演あり。せと・こうじ1988年5月18日生まれ。福岡県出身。ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍。近作に、ドラマ『ルパンの娘』『まんぷく』など。公開中の映画『人間失格 太宰治と3 人の女たち』にも出演。ブルゾン¥60,000 パンツ¥42,000(共にKAZUYUKI KUMAGAI/アタッチメント代官山店 TEL:03・3770・5090)シャツ¥24,000(JUHA TEL:03・6659・9915)※『anan』2019年11月6日号より。写真・的場 亮スタイリスト・小林洋治郎(Yolken)ヘア&メイク・小林純子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年10月30日リサとガスパールの20周年を記念して、富士急ハイランド内にある「リサとガスパール タウン」で、パンフェスが開催されます。またタウン内のベーカリーでは、パン野ゆりさんこと、山野ゆりさんとのコラボ企画も実施されます。リサとガスパールのパンフェスリサとガスパールの誕生20周年を記念したイベント、「リサとガスパールのパンフェス」が開催されます。開催される10月12日(土)~14日(月)の3日間にわたり、「リサとガスパール タウン」では首都圏から集まった人気ベーカリー約20店舗がパンの販売を行います。お気に入りのパンを見つけてインスタ映え間違いなしのレインボーカラーベーグルを販売している「NEW NEW YORK CLUB」や、見るだけでハッピーになれるパンを提供している「パリット フワット」などが出店します。人気の店舗はもちろん、知る人ぞ知るベーカリーが一度に楽しめます。お気に入りのパンを探してみてはいかが。パン野ゆりさんとのコラボパンも発売!タウン内の「カフェ ブリオッシュ」では、11月4日(月)までの間、パン好きモデルの山野ゆりさんとのコラボ企画が実施されます。フランスではポピュラーなパン5種類が、期間中に日替わりで販売されます。富士急ハイランドも楽しんで「リサとガスパールのパンフェス」に出展している店舗1店舗につき1,500円以上購入すると、「特別優待クーポン」がプレゼントされます。タウン内の店舗や、アトラクションでも利用できるので、パンフェスと一緒に富士急ハイランドも楽しんでみては。スポット情報スポット名:富士急ハイランド住所:山梨県富士吉田市新西原5-6-1電話番号:0555-23-2111
2019年10月09日スウェーデンの陶芸作家、リサ・ラーソンとのコラボレーションカフェ「リサ・ラーソン フィーカ トウキョウ(LISA LARSON Fika TOKYO)」が、2019年10月4日(金)から2020年1月27日(月)までの期間、東京・銀座のサンデーブランチ マロニエゲート銀座1店にオープンする。「リサ・ラーソン フィーカ トウキョウ」では、リサ・ラーソンの愛らしい作品をモチーフにしたフード&スイーツが勢揃い。まるでアート作品を食べているような気分になる、彩り豊かなメニューを提供する。リサ・ラーソン作品を代表する人気の猫キャラクター“マイキー”は、優しい味わいの「アーモンドミルクライス」になって登場。そのほか、作品そのものを型取りした立体ご飯を盛り付けた「ライオンプレート」や、胡麻入りガナッシュやココアパウダーで仕上げた「ベビーマイキーのガトーショコラ」などをラインナップする予定だ。また、スウェーデンの家庭料理であるミートボールや国民的スイーツ「セムラ」をアレンジしたメニューも。さらにスペシャルメニューとして、スイーツを盛り合わせたプレートや時間帯限定パフェが登場する。【詳細】リサ・ラーソン フィーカ トウキョウオープン期間:2019年10月4日(金)~2020年1月27日(月)営業時間:11:00~21:00(L.O.20:00)場所:サンデーブランチ マロニエゲート銀座1(4階)住所:東京都中央区銀座2-2-14※9月26日(木)11:00より公式ホームページにて予約受付開始。<メニュー例>・フードマイキープレート、ライオンプレート、ミンミプレート、ボブプレート、リテンキャットプレート・スイーツベイビーマイキーのガトーショコラ、ハリネズミのキャラメルバナナチーズケーキ・スペシャルメニューマイキープレート(スイーツの盛り合わせ)、ミア トライフルパフェ(15:00~限定メニュー)
2019年09月29日スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン(LISA LARSON)の新作ユニセックス腕時計が、2019年9月20日(金)より発売される。リサ・ラーソン人気キャラのウォッチリサ・ラーソン(LISA LARSON)の新作ウォッチは、マイキーをはじめリサ・ラーソンが手掛けるかわいいキャラクターたちをモチーフにしたもの。身に着けるだけで気分が上がるキュートなデザインが特徴だ。マイキー型のデイト窓リサ・ラーソン約1年ぶりとなる新ケースは、シンプルな仕上がり。爽やかなホワイトの文字盤に、ブラックカラーのインデックスをコンビネーション。中央にあしらったのはデイト窓だ。よく見ると、人気キャラクター・マイキーの顔のシルエットになっている。猫&ハリネズミ3兄弟のストラップ付ストラップは、ブラックとネイビーのベーシックなレザーストラップに加えて、リサ・ラーソンの世界観が楽しめる総柄デザインも用意。グレーのレザーバンドには、リサが陶器をつくる前に実際に描いたアイデアスケッチからピックアップした猫たちを散りばめた。文字盤とリンクしたホワイトカラーで、表情豊かに描かれている。また、ポップなイエローのレザーストラップには、ハリネズミ3兄弟のモチーフをオン。しっかり者でお兄ちゃん的な存在のイギー、カールヘアーの 女の子はのんびり屋さんのピンキー、モヒカン頭のパンキー、それぞれ毛並みが違うのがポイントだ。付替えアレンジOKな2本セット総柄ベルトは、シンプルなレザーストラップとセットで販売。猫柄グレーのストラップは、黒色ストラップと、ハリネズミ柄のイエローストラップはネイビーストラップとセットで展開される。どちらも、その日の気分に合わせてストラップを付け替えて楽しむことができる。【詳細】リサ・ラーソン ウォッチ 19AWコレクション 全2種 各20,000円+税発売日:2019年9月20日(金)仕様:ケース ステンレススチール、レザーストラップサイズ:径34mm/厚8.0mm/重27.0g取扱店舗:ノルディックフィーリング(NORDIC FEELING) 表参道ギャラリー、新宿、有楽町、名古屋、天神、オンラインサイト、全国のチックタック
2019年09月22日歌舞伎の演目のひとつに『桜姫東文章』という作品がある。盗賊に襲われながら、その男の肌を忘れられない桜姫と、当の盗賊である権助、そして桜姫を死んだ恋人の転生と信じる僧の清玄という3人の、奇妙な縁と因果を描いた物語だ。長塚圭史さんは10年前、この題材を現代の南米に変えた戯曲を、コクーン歌舞伎のために書き下ろした。公演は成功を収めたが、じつはそこで発表された南米版の前に、陽の目を見ることなく忘れ去られた戯曲がもう一本あった。それが今回上演される『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡(もえてこがれてばんどごろし)~』だ。どんな荒唐無稽も真実に見せる演劇の無茶を楽しみたい。「たまたまこの戯曲を見つけた劇団スタッフに、上演しようと言われて10年ぶりに読み返したんです。当時、(故・中村)勘三郎さんたちを想定して書いたので劇団で演じるにはハードルは高くはある。でも、これを楽しめたらきっと僕らにとって大きな前進になると思ったんです」こちらの舞台は敗戦後の日本。「それまで信じてきたものが崩壊して、何を信じていいかわからない朧(おぼろ)のような時代。それでも人々は貧しいなか生き延びようとしていて、こういう時代なら『~東文章』のような荒唐無稽な物語が生まれても不思議じゃないと思ったんでしょうね」長塚さんにとっては、10年前の自分と向き合う作業でもある。「当時考えていたのは、歌舞伎を知らない人でも楽しめるようにということ。それで、どんな荒唐無稽も演劇的ミラクルとして取り入れられる仕掛けとしてメタ的な構造を用いています。生に執着するあまり心中できなかった『~東文章』の物語の中にいる清玄と、ヒロインになりたくてその物語に縋りつき桜姫になろうとする女、そして彼らと関係のない戦後という時代に、どうにか生き延びようとする権助の3人が、ある瞬間に重なり合う。俺、面白いことやろうとしていたんだなって(笑)」その“荒唐無稽”こそ、長塚さんが信じている演劇の醍醐味でもある。「僕がピーターだと名乗れば、観客がそう信じてくれるのが演劇の魔法。僕が『~東文章』を好きで嫌いなのは、作者と観客の都合で物語の整合性がどんどん無茶苦茶になるところなんですが、いまは、信じて語れば真実を引き寄せる演劇の無茶をとことん楽しみたいと思っています」ながつか・けいし1975年5月9日生まれ。東京都出身。阿佐ヶ谷スパイダースを主宰し、脚本・演出を手掛けるほか、俳優としても活躍。今年4月にはKAAT神奈川芸術劇場の芸術参与に就任。『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡(もえてこがれてばんどごろし)~』一昨年、演劇ユニットから劇団へとリスタートした阿佐ヶ谷スパイダースの第2弾作品。戦後の日本、僧の清玄が支援する孤児院に、自分の生きる場所を疑うひとりの女がいた―。9月10日(火)~28日(土)吉祥寺シアター原作/四代目鶴屋南北『桜姫東文章』作・演出/長塚圭史出演/大久保祥太郎、木村美月、坂本慶介、志甫真弓子、伊達暁、ちすん、富岡晃一郎、長塚圭史、中山祐一朗、中村まこと、藤間爽子、村岡希美、森一生、李千鶴前売り5500円当日5800円ほか(すべて税込み)阿佐ヶ谷スパイダース TEL:070・4136・5788(月~金曜12:00~18:00)※『anan』2019年9月11日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年09月10日舞台『死と乙女』に出演する堤真一さんに、物語や役どころについて聞きました。「ある種のサスペンスとして観ていただければ」いま、堤真一さんは悩みの淵にいる。目前に控えるのは、舞台『死と乙女』。日本はもちろん世界各地で上演が繰り返される、登場人物たちの心理戦が見どころの傑作戯曲だ。「たいていどんな舞台でも、稽古が始まった段階では、まだ役を固めきれてない状態ではいるんですが、今回の役ほどどういう居方をすればいいかわからない役っていうのは、あまりないんです。稽古が停滞する時もあるかもしれないけれど、その時間も大事にしながら、役を探っていければと思います」舞台は、独裁政権が崩壊し、新たな政権が立ち上がったばかりの、とある国のとある夜。弁護士のジェラルドと妻のポーリーナが暮らす家に、ロベルトと名乗る医師が偶然立ち寄ることになる。その男の声を聞いた瞬間、ポーリーナはロベルトこそが過去に自らを監禁し凌辱した男だと確信。そして彼を監禁し、復讐を始める。堤さんは、ロベルトこそ復讐の相手だと信じて疑わない妻と、必死に潔白を訴えるロベルトとの間で右往左往するジェラルドを演じる。「どっちが本当のことを言っているかわからない。僕はその間に挟まれるわけで、ある種の謎解きのサスペンスとして観ていただくこともできると思います。ただ、僕自身がお客さん目線で悩んだままでいいのかといったら違うと思うし、台本に書かれたセリフが役の心理とも限らない。そこは演出の小川(絵梨子)さんの解釈にもよるし、相談しながらやっていくしかないのかなと」共演は、宮沢りえさんと段田安則さんという「ものすごく頼もしい人たちばかり」の鉄壁の布陣だ。「段田さんは、ひとつの役のなかでも、いろんな顔を見せてくださる方だし、りえちゃんは、折れそうな繊細さがありながら、折れないしなやかさと強い芯を持った女性を演じられる稀有な女優さん。おふたりから教わることも多いと思うので、『やりづらいことがあったら言ってください』とお願いしました」そう言いながら、「そもそも頭のいい役を、自分みたいなアホがやるのが難しい」と笑いを交ぜる。この関西人的サービス精神と謙虚さ、ピュアな生真面目さと不器用さとが、堤さんという役者の根幹にある。「僕自身、そりゃ気楽な作品の方がいいですよ(笑)。でも、こういう作品を経験しておくことで、何年後かに演じられる役というのがあるかもしれない。結局役者は、目の前のものを一生懸命やるしかないんです。それに、こういう優れた脚本って難解ではあるけれど、読んでいて楽しいんです。何も考えずに笑える作品も好きですが、考えながら読み解いていくうちに魂が揺さぶられていくような作品も必要なんです」『死と乙女』独裁政権下、反政府運動に携わったことで監禁され陵辱を受けたポーリーナ(宮沢)。その忌まわしい記憶に残る声と匂いを持つ、ロベルト(段田)が現れ、彼女は復讐を始めるが…。9月13日(金)~10月14日(月)三軒茶屋・シアタートラム作/アリエル・ドーフマン翻訳/浦辺千鶴演出/小川絵梨子出演/宮沢りえ、堤真一、段田安則全席指定8000円(税込み、当日券あり)シス・カンパニー TEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)大阪公演あり。つつみ・しんいち1964年7月7日生まれ。兵庫県出身。主演を務める映画『決算!忠臣蔵』は11月22日公開。来年には出演する映画『一度死んでみた(仮)』の公開も控える。※『anan』2019年9月11日号より。写真・井手野下貴弘(HITOME)スタイリスト・中川原 寛(CaNN)ヘア&メイク・片桐直樹インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年09月04日高校時代に年上ばかりの地元劇団で演劇を学び、上京後は、親の反対を押し切って大学を中退してまで俳優への道を模索し続けた磯村勇斗さん。その夢を叶えたいま、彼の思うこととは。自分の夢はもっと上。いまはまだその途中です。朝ドラ『ひよっこ』での優しく爽やかな好青年から一転、ドラマ『今日から俺は!!』では、目つきが悪く非道な不良高校生を演じ、そのギャップに驚いた人も多かったはず。最近では、『きのう何食べた?』で演じた、マッチョな彼氏を振り回す小悪魔“ジルベール”役も話題に。作品ごとに違う顔を見せる磯村勇斗さん。次回作は、なんと初のミュージカル。舞台『プレイハウス』で演じるのは、幼少期からモテまくってきたカリスマホスト。――まずは、目前に控える初のミュージカルについて伺えますか。磯村:自分がミュージカルをやるイメージがなかったので驚きましたけれど、ひとつ挑戦の場所だなと思っています。作・演出の根本宗子さんとは今回が初ですが、何を考えているか読めない、独自の世界観を持っていらっしゃるように感じます。隙を探られているような、見透かされているような…。――歌はお好きだったんですか。磯村:全然。好きでもないし、嫌いでもなくて。友達とカラオケに行くことはありますが、人前で歌うということはしてこなかったので、どういうことになるのか、いまはまったくわからない状態です。――今回演じる役が、モテてモテて仕方ない男だそうですけど…。磯村:僕が根本さんに幼稚園の頃のモテエピソードを話したので、そこから繋がっているのかもしれません。僕のモテ期のピークが幼稚園時代で、園の女の子を全員並ばせてキスしてたっていう(笑)。いまじゃ味わえないような、まさにホスト状態ですよね。――きっと「そんなことないです」とおっしゃられると思うのですが、幼稚園がピークと言いつつ、ずっとモテ人生でしたよね。磯村:そんなことないです(笑)。小学生の時に、イケメンの男の子がいて、その子と張り合っていた記憶はあります。誰々と誰々は、くんのことが好きだけど、あの子は俺のことが好きだから、俺の方がひとり多いな、とか考えたりして。小5~6くらいの頃ですけど。――中高の頃は?磯村:その時期はバスケットに夢中になっていたんで…。でもまあ、中学生の頃は、試合があると他校の女子から黄色い声援はもらっていました。ただ、中高になると、幼稚園や小学校の頃のモテとは感覚が変わってて、ちょっと照れもあったりして。気になる子がいても、自分からオラオラ行けるような感じではなかったので、どうやって話しかけようかとか、連絡先を交換するのにも躊躇したりして。――でも、磯村さんの存在は、他校にまで轟いていたんですね。磯村:そうですね…すみません(笑)。――俳優を目指したのは、そういったことも理由に?磯村:それはなかったですね。僕、モテるから俳優になろうっていう気持ちはまったくなくて。中学の時に友達同士で映画を作ったことがすごく楽しくて、純粋に俳優って面白いな、もっとやってみたいなって思って。その時はまだ軽い気持ちでしたけど。――でも、そこから俳優への夢を諦めることなく切り拓いていったわけです。ここまで順風満帆ではなかったのに、その夢を持ち続けてこられたのはなぜなんでしょう。磯村:なんでしょうね…。デビューして5年になりますが、それより前… 10何年ずっと思い続けていたわけです。この世界を見てみたい気持ちと、もちろん有名になりたいというのもあったと思います。マイケル・ジャクソンのライブ映像を見た時に、あれだけの影響を与えられる人にどうしたらなれるんだろうって思ったのは覚えています。もともと、こうと決めたら、とことんやらないと気が済まないっていうところはありましたけど熱しやすくて冷めやすい。でも、この俳優だけは、冷めることなく突き通してきたんですよね。――いまその夢が叶えられている状況をどう思っていらっしゃいます?やったー、みたいな…。磯村:やったーっていうのはないですね。当時の自分が見ていた夢はもっと上のすごいところにあって、いまはまだその途中なので、まだまだがんばらなきゃなっていう。この仕事にはゴールがないし、正解もないんです。この仕事を続けている限り、その状況は変わらないし、やり続けなきゃいけないですし。もちろん、作品が撮り終わって、放送を見て解放感に満たされるみたいなことはありますけど。――ここまで本当に役の振り幅が大きいですよね。磯村:どんな役でも挑戦したいっていう気持ちなんです。――とくにやっていて面白かった役はありますか?磯村:どの役も、役作りしている間が面白いし楽しいですね。だから、そういう意味でいうと、役作りが必要な役ほどやり甲斐を感じているのかもしれません。――これまでに役作りが難しかった役はありますか?磯村:ジルベールに関しては、同性愛者の役が初めてだったので、その感覚がどういうものか、調べたり、人から聞いたりして、結構勉強しましたね。あと、『今日から俺は!!』では、極悪な人物ってどういう人なんだろうって思って、そういう資料を結構漁ってました。――映画やドラマを参考にされることが多いんですか?磯村:作品も好きですけれど、どちらかというとリアルを知りたくて、役作りに関しては、本とか新聞とか、映像でもインタビューとかドキュメンタリーを見るようにしています。実際に、どういう表情で、どういうしゃべり方をするのか、そこに興味があるんです。――役作りは、普段からそうやってされているんですか。磯村:役にもよりますけれど、自分にないものはインプットするしかないなって思って。それは高校…じゃないな…小劇場をあちこち回っていた時に見つけた方法です。主演舞台PARCOプロデュース2019『プレイハウス』は、8月25日(日)~9月1日(日)東京芸術劇場 プレイハウスで上演。作・演出は根本宗子さん。磯村さんと主演を務めるのは、異色アイドルグループ・GANG PARADE。磯村さんにとっても根本さんにとっても今作が初のミュージカルに。パルコステージ TEL:03・3477・5858いそむら・はやと1992年9月11日生まれ。静岡県出身。2015年に『仮面ライダーゴースト』で注目され、‘17年の朝の連続テレビ小説『ひよっこ』のヒデ役で人気に。近作に、ドラマ『今日から俺は!!』『きのう何食べた?』など。現在、出演ドラマ『サ道』(テレビ東京)、『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)が放送中。シャツ¥32,000(フランク&アイリーン/サザビーリーグ TEL:03・5412・1937)パンツ¥14,800サンダル¥18,000(共にアバハウス/アバハウス 原宿 TEL:03・5466・5700)※『anan』2019年8月28日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・齋藤良介ヘア&メイク・佐藤友勝インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年08月24日フランス生まれの人気絵本キャラクター「リサとガスパール」の世界を再現したお部屋に泊まれることを知っていますか? 今回は、ハイランドリゾート ホテル&スパの「リサルーム」と「ガスパールルーム」の2部屋を紹介します。 リサルームはパイプの家を再現!主人公のリサが住むパリの総合文化施設「ポンピドゥーセンター」のパイプの中にある家を再現したお部屋が「リサルーム」。油絵風のタッチに加工された内装はとても本格的! 家具やリサの人形など細部にわたり絵本の世界観を再現しています。 何と言ってもこのお部屋の注目ポイントは、滑り台にいる大きなリサ。立体的なリサと一緒のお部屋にいると、絵本の中に迷い込んだような不思議な気分になります。 ベッドやバスルームも世界感たっぷり! 60平方メートルある広めのお部屋は赤と黄色を基調とした明るめの色合いのお部屋で、最大4名まで宿泊可能です。お風呂も油絵タッチの壁で統一されています。ポップでカラフルなので、子どもはもちろん大人も楽しくなっちゃいそう。 ガスパールルームはアパルトマン風 青と緑を基調にした「ガスパールルーム」は、ガスパールが住むパリのアパルトマン(アパート)を再現したお部屋です。絵本の世界観を表現した内装や家具に加え、お部屋のライトを消すと天井や壁にいたずら好きなガスパールの落書きが登場するしかけも楽しめます。昼間だけでなく、夜になるのがワクワクするお部屋です! こちらのお部屋には椅子に座りながら本を読むガスパールと、ガスパールの家に遊びに来たリサがいます。60平方メートルあるお部屋は最大5名まで宿泊可能です。 ホテル直結のリサとガスパールタウンには、エッフェル塔や花々が咲く噴水庭園が広がり、夜にはイルミネーションが輝きます。アトラクションやカフェ、ショップもあるので、まるでパリに来た気分になれそう♪ リサとガスパールルームと、リサとガスパールタウン、両方でたくさん写真を撮って思い出も作れそうですね。ぜひ、赤ちゃんとお泊まりに行ってみてくださいね。 <「リサとガスパールルーム」ご予約について>ハイランドリゾート ホテル&スパの公式WEBサイトにて予約受付中。※公式WEBサイトのみのご予約となっています(電話予約は不可)。著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2019年08月07日大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドの別荘に集う女たちを描いた密室劇『フローズン・ビーチ』。’98年に初演され、岸田國士戯曲賞を受賞したケラリーノ・サンドロヴィッチさんの傑作、KERA CROSS 第一弾『フローズン・ビーチ』で、初舞台を踏むブルゾンちえみさん。友情と愛情と憎しみが絡み合う女たちの16年間の結末とは。「まだ稽古段階で本番も始まっていないのに、終わっちゃう時のことを考えると寂しくて仕方ないんです」それほどにいま充実している模様。「毎日がトライ&エラーの連続で、昨日できなかったことが今日できるようになっていたり、何かしらの経験値が上がっていたりする。私は性格的に、自分が止まっているんじゃないか、何も成長できていないんじゃないかって思うと、モゾモゾと焦ってしまうタイプなので、いまの自己肯定感を持てる環境が、すごく健全というか、ありがたいです」じつは演劇経験者のブルゾンさん。芸人を目指す前、大学中退直後、地元岡山の劇団に所属していたことが。「小中高大ずっとベーシックなレールの上を走ってきたのが、突然、エンターテインメントの世界に携わりたいと思って、最初に始めたのが演劇でした。その後に歌とダンス、そして芸人の勉強をして、いま再び演劇に出合えている。いろんなことに挑戦し続けてきたここまで、全部無駄じゃなかったのかなと思います」本作で演じるのは、鈴木杏さん演じる千津に崇拝に近い感情を抱く、エキセントリックな性格の市子。「最初は全然理解できなくて、冒頭からマックスなテンションの市子に自分をどう持っていくかすごく悩んだんです。でも、(演出の鈴木)裕美さんと話していたら、奇想天外だと思っていた行動が、千津を思うあまりのことなんだと腑に落ちて、市子を好意的に見られるようになりました。演出家ってすごいなって感動したりして」16年にわたる女たちの物語は、サスペンス的要素も加えながら複雑に絡み合い、予想外に展開していく。「性格的に嫌な部分がある人たちだけど、それが憎めない愛嬌になっていたりもするんです。この作品を観終わった後、コンプレックスがあったり、嫌な部分を持った自分を愛せるようになっている気がします」ブルゾンちえみ1990年8月3日生まれ。岡山県出身。2017年頃から、キャリアウーマンネタなどで数々の番組に出演し、人気を博す。近年はドラマ出演を果たすなど女優としても活動中。KERA CROSS 第一弾『フローズン・ビーチ』双子ながら、姉の萌(花乃)を疎ましく思っていた愛(花乃・二役)。ある日、愛の旧友の千津(鈴木)を崇拝する市子(ブルゾン)が、はずみで愛をベランダから突き落とし…。7月31日(水)~8月11日(日)日比谷・シアタークリエ作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出/鈴木裕美出演/鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブ全席指定9000円(税込み)ほか東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777(9:30~17:30)7/25に新潟、7/28に福島公演あり。東京公演後、大阪、静岡、愛知、高知、高松公演も。※『anan』2019年7月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月19日「リサとガスパール」がアフタヌーンティー(Afternoon Tea)とコラボレーション。アフタヌーンティー・ティールーム越谷レイクタウンKaze、ららぽーと横浜、テラスモール湘南、名古屋ラシックの4店舗限定で、2019年7月25日(木)から8月28日(水)までコラボレーションメニューを発売する。「リサとガスパール」とは?「リサとガスパール」は、フランスの絵本に登場するキャラクター。赤いマフラーをまとったリサと赤い鼻がチャーミングなガスパールは、うさぎでもいぬでもない、キュートなパリの住人だ。アン・グットマン、ゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻によって描かれ、絵本誕生から2019年で20周年を迎えた。現在までに40タイトルの絵本が発売され、累計部数は約200万部以上。フランスを飛び越え、世界で愛される名作だ。「リサとガスパール」コラボメニュー今回、アフタヌーンティー・ティールームとのコラボレーションでは、「リサとガスパール」をモチーフにしたキュートなメニューを限定展開。絵本に出てくるメニューをイメージしたスイーツなど、ファンにはたまらないラインナップだ。「おてんばリサのカツカレープレート」は、リサを表現したライスと欧風カレーの組み合わせ。ボリューミーなカツレツと栄養満点のキャロットマリネを添えている。「ピーチピーチのピエロパフェ~絵本『リサとガスパールのレストラン』より」は、絵本『リサとガスパールのレストラン』に出てくるパフェをイメージしたもの。ジューシーな桃に、桃のジュレとピーチシャーベットを合わせた“桃づくし”の贅沢スイーツに仕上がっている。「リサとガスパールのサンテ!ソーダ」は、カラフルなタピオカ入りの炭酸ドリンク。シュワシュワとはじけるソーダは、メロンとストロベリーの2種類のフレーバーを用意。どちらもバニラアイスをトッピングした。【詳細】『リサとガスパール』コラボレーションメニュー発売期間:2019年7月25日(木)~8月28日(水)・おてんばリサのカツカレープレート ドリンク付き1,491円(税込)・リサのトマトチキンカレー キッズドリンク付き1,005円(税込)※注文は小学生以下のお子様のみ。・ピーチピーチのピエロパフェ~絵本『リサとガスパールのレストラン』より ドリンク付き1,404円(税込)・リサとガスパールのサンテ!ソーダストロベリー/メロン 各864円(税込)取り扱い店舗:・アフタヌーンティー・ティールームイオンレイクタウンkaze住所:埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2 イオンレイクタウンkaze 2階・アフタヌーンティー・ティールームららぽーと横浜住所:神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1 ららぽーと横浜 1階 16110・アフタヌーンティー・ティールームテラスモール湘南住所:神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3-1 テラスモール湘南 1F・アフタヌーンティー・ティールーム名古屋ラシック住所:愛知県名古屋市中区栄3丁目6-1 ラシック B1【問い合わせ先】アフタヌーンティー・ティールームTEL:0800-300-3313(フリーコール)※受付時間10:00~18:00(土・日・祝および年末年始休業)
2019年07月14日盲目だった少年・ホタルの目が7時間だけ見えるように。それと同時に、目が見えていた人々の視力が失われ、町には正体不明の敵が襲来。母親と乗り込んだ電車で、ホタルは緑色の少女・ビビと出会う。そんな奇想天外でポップでダークな絵本『ビビを見た!』が舞台になる。ダークな伝説的絵本が舞台に。「生々しく演じられたらと思います」「このお話をいただいてから本を読んだのですが、怖くてしばらく呆然としてしまいました。物語の中にいろんなメタファーが使われていて、時代を問わず、社会への警告を発している作品だなと思いました」石橋静河さんにとって、演出の松井周さんとはこれが初の顔合わせ。「何かを最初から決めつけられるのでなく、まずは感じて自由に考えていく余白をもらっている気がします。松井さんから言われているのは『生々しくいてほしい』ということ。この物語にはビビや、ワカオと呼ばれる巨人が登場します。そういう役って、現実からかけ離れた存在だからこそ“フリ”で演じてしまいがちですが、それはしないでくれという意味だと考えています。役の感覚を自分の深いところまでいったん落とし込んだところで、作品の持っているファンタジーの軽さも入れていこうとされているのかなと思うんです」松井さんは、世の中の歪みや人間の奇妙さを、様々な実験的手法を用いて舞台にする演出家だ。石橋さんはビビを演じることになるが、一筋縄ではいかない予感。それでも「演じられて、すっごく嬉しい」そう。「だって、人間じゃない緑色の、触角が生えた、羽の破れた5歳くらいの女の子、ですよ。こんな役ができるのは、なかなかない機会。ただ、ビビを生々しい気持ちでやろうとすればするほど、残酷な役だなって思うんです。彼女のその残酷さを、ちゃんと受け止めて演じられたら」飾ることも力むこともなく作品の中に佇む。そんな石橋さんの自然な演技に魅せられる人は多い。「私の場合、まだ自分の手札がそれしかないというだけです。もともと嘘が下手で、演じる時に何ができるかといったら、役の気持ちを理解して寄り添うことだけ。今回、共演にいろんなキャリアの方がいるので、稽古場で様々な演技のアプローチの仕方を盗めたらと思っています」いしばし・しずか1994年7月8日生まれ。東京都出身。ヒロインを務めた映画『いちごの唄』が7月5日公開。その後も、『楽園』『ばるぼら』『37Seconds』と出演映画の公開が相次ぐ。『ビビを見た!』 7時間だけ目が見えるようになった盲目の少年・ホタル(岡山)は、盲目になった母を連れ、正体不明の敵から逃れて乗り込んだ電車で、緑色の少女・ビビ(石橋)と出会う。7月4日(木)~15日(月)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ原作/大海赫上演台本、演出/松井周出演/岡山天音、石橋静河、樹里咲穂、久ヶ沢徹、瑛蓮、師岡広明ほか前売り5300円、当日5800円(7/4、5、8、10は前売り4800円、当日5300円)ほか*すべて税込みチケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月02日富士急ハイランドの「リサとガスパールタウン」では、夏季限定イベント「フルーツフェスタ」を、2019年6月29日(土)から9月6日(金)まで開催する。タウンを“フルーツ”モチーフで装飾2018年7月に入場無料となった富士急ハイランドにある「リサとガスパール タウン」は、フランスの絵本生まれの人気キャラクター「リサとガスパール」をモチーフにした世界初のテーマパーク。「フルーツフェスタ」期間中は、人気のフォトスポット「フラワーカート」やウェルカムモニュメント、トワトモの鐘など、タウン全体がビタミンカラーのフルーツモチーフや鮮やかな花々でデコレーションされる。“フルーツ”を使ったかき氷やプリン「リサとガスパール タウン」の各店舗では、フルーツ王国・山梨の味覚を存分に楽しめるスイーツやドリンクを期間限定で発売。中でもひと際目を惹くのが、ティーサロン「レ レーヴサロン・ド・テ」で提供する、ホテルパティシエ特製の数量限定かき氷だ。富士山の天然水を使ったふわふわの氷に、新鮮な苺や生クリーム、スポンジケーキをトッピングし、まるでショートケーキのように仕上げている。その他にも、山梨県産の桃やぶどうを使用したフルーツプリンや、ピーチパインデニッシュ、鮮やかなピンクガーデンソフトクリームなどを販売。リサとガスパールのイラストをパッケージに描いたフルーツゼリー、林檎や桃のフレーバー紅茶といった、お土産にぴったりのアイテムも展開される。約2万株の花々が咲き誇る「ピンクガーデン」7月上旬から8月末には、エッフェル塔のあるメイン広場に、ペチュニアやインパチェンスなど4品種、約2万株のピンクの花々が咲き誇る花イベント「ピンクガーデン」も開催。雄大な富士山とエッフェル塔、ピンクの花々が共演する絶景を楽しむことができる。【詳細】■リサとガスパールタウン「フルーツフェスタ」開催期間:2019年6月29日(土)~9月6日(金)メニュー例:・<レ レーヴ サロン・ド・テ>夏のCold Sweets Collection ~シェフパティシエオリジナルかき氷~(全5種・数量限定) 1,300円~、季節のフルーツプリン(もも・ぶどう他4種) 各350円・<ショップ>リサとガスパール フルーツゼリー 680円、フレーバー紅茶(りんご・桃) 各600円※ドリンクメニューを購入するとイベント限定のオリジナルコースターをプレゼント。※ティーサロン「レ レーヴ サロン・ド・テ」では土日祝日限定でスイーツブッフェを開催。利用者にはリサとガスパール20周年記念原画デザインのクリアファイルをプレゼント。※コースター、クリアファイルは数に限りがある。■リサとガスパール タウン「ピンクガーデン」開催期間:7月上旬~8月末見頃:2019年7月下旬~8月下旬(予定) ※天候等により変動する可能性有会場:リサとガスパール タウン「エッフェル塔広場」■富士急ハイランド「リサとガスパールタウン」施設概要営業時間:夏期(7/20~8/31) 平日8:00~21:30 土休日・お盆7:30~22:30通常期 平日8:30~17:30 土休日8:30~17:30 ※季節により変動。休園日:2019年6月27日(木)、7月4日(木) ※8、9月は無休住所:山梨県富士吉田市新西原5-6-1入園料:無料【問い合わせ先】富士急ハイランドTEL:0555-23-2111※ティーサロン「レレーヴサロン・ド・テ」予約先TEL:0555-22-1000(ハイランドリゾートホテル&スパ)
2019年06月17日サンリオ「ハローキティ」と、フランス発の人気キャラクター「リサとガスパール」とのコラボレーショングッズ第2弾が登場。2019年6月12日(水)より、全国のサンリオ直営店、百貨店のサンリオコーナーなどで販売される。2017年に発表した油絵の共同制作からスタートし、2018年にグッズ販売を行った「リサとガスパール」とのコラボレーション。好評を受けて決定した第2弾では、新たな油絵を7枚制作し、その絵柄を採用した新しいコラボレーショングッズを発売する。新たな油絵のモチーフとなったのは、フランス・パリ。セーヌ川やエッフェル塔、凱旋門など、パリを象徴する情景の中に、「ハローキティ」と「リサとガスパール」が描かれている。アイテムは、日本から遠く離れたパリをモチーフにしていることもあり、旅行時などに活躍するグッズを多数ラインナップ。キャリーケースのハンドルにつけられる折りたたみトートバッグや、パスポートやカードを収納できるマルチケース、内側のポケットにコンパクトに折りたたむことができるエコバッグなどを取り揃える。もちろん日常使いできるグッズも用意。「ハローキティ」のリボンをあしらったリング付きiPhoneケースや、プチタオル、プラボトルなどが展開される。【詳細】「ハローキティ×リサとガスパール」コラボレーションシリーズ発売日:2019年6月12日(水)販売場所:サンリオ直営店、百貨店のサンリオコーナー他(※一部取扱いの無い店舗もある。)、サンリオオンラインショップ(本店、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店)アイテム例:・折りたたみトートバッグ 3,024円・マルチケース 2,700円・iPhone8/7 ケース 3,240円・プチタオル 648円※価格はすべて税込【問い合わせ先】サンリオお客様センターTEL:03-3779-8148(土日祝日を除く平日10:00~17:00)
2019年06月15日舞台で目を引く187cmの長身と、声量の豊かさと音域の幅広さ、深みのある歌声で、いまミュージカル界から注目を集めている東啓介さん。その東さんが挑むのは、偶然飛行機で隣り合わせたことから始まる恋を描いたNew Musical『Color of Life(カラー オブ ライフ)』。「誰しも日常に、見知らぬ人と言葉を交わすことってありますよね。その何気ない出会いが意図せずいい方向へと繋がっていく、出会いの奇跡を描いた物語です。小さな心の動きが大事な作品だけに、お芝居ではリアリティが必要ですけれど、ミュージカルとして心情を拡大して見せる必要もあり、これまでのミュージカルとは違う難しさを感じています」脚本・作詞・演出は、これまでも何度か舞台を共にしている石丸さち子さん。初演はなんとニューヨーク。石丸さんが現地で制作し、自らオフ・オフ・ブロードウェイの国際演劇祭に参加して高く評価された作品だ。「つねに上を目指し、稽古場で役者をかき立ててリアルな感情を引き出してくれる演出家さんです。今回はさち子さんの思い入れの強い作品だけに、新しい自分を見せたいですね」近年はグランドミュージカルなどでも活躍している東さんだけど、以前は「歌うのが嫌いだった」そう。「カラオケが苦手で、行っても歌わずに聞いているだけっていうタイプでした。でも、高校生の時に、学校の授業の一環で観たミュージカル『レ・ミゼラブル』の、最初の歌を聴いた瞬間、作品にのめり込んでしまったんです。その後に、この世界に入り、仕事を始めてみんなで作品を作り上げる楽しさに目覚めて、そこからもっと歌を磨きたいと思うようになりました」いまは歌に加え、あらためて芝居の大切さを実感しているという。「ミュージカルって、どんな大曲でも、綺麗に歌い上げるだけではダメなんですよね。昨年、三島由紀夫さんの『命売ります』という作品をやって、芝居…役作りって何だろうってあらためて考えるようになっています。今回の作品は、そんないまの僕が出合うべくして出合った作品かもしれない。役として気持ちのこもった歌を届けられたらと思います」この秋には念願だった帝国劇場の舞台に立つことも決まっている。「よっしゃー!っていう気持ちと同時に、もっと自分を磨かなきゃって、引き締まる気持ちもあります」『Color of Life』震災を機に創作の手が止まってしまった画家の和也(東)は、ニューヨークに旅に出る。その機内で、たまたま席が隣り合わせたレイチェル(青野)と意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。5月1日(水)~27日(月)DDD青山クロスシアター脚本・作詞・演出/石丸さち子作曲・編曲/伊藤靖浩出演/東啓介、青野紗穂全席指定8000円*税込みチケットぴあインフォメーション TEL:0570・02・9111ひがし・けいすけ1995年7月14日生まれ、東京都出身。7月には「中村雅俊45thアニバーサリー公演」、11月にはミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演予定。※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・谷口祐人インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月28日スペイン・バルセロナ発のアートキャンディショップ「パパブブレ(papabubble)」は、リサ・ラーソンとコラボレーションしたキャンディを、パパブブレ青山店、リサ・ラーソン直営店にて、2019年4月20日(土)から数量限定発売する。猫の「マイキー」を配した限定オリジナルパッケージには、ラズベリー、いちご、ピーチ、チェリー、洋ナシといったフレーバーのキャンディが詰め込まれている。キャンディの断面には、愛らしい「マイキー」の表情や足跡が描かれており、スウェーデンの国旗を模したカラーリングもラインナップ。遊び心に溢れたチャーミングな仕上がりとなっている。また、コラボレーションを記念して、ロリポップキャンディ「ペティ」が、青山限定オリジナルカラーで新登場。ユニークなフォルムと鮮やかなカラーが目を引く「ペティ」には、乳酸菌やカルシウムなど、サプリが配合されている。【詳細】パパブブレ×リサ・ラーソン発売日:2019年4月20日(土)取扱店舗:パパブブレ青山店、リサ・ラーソン直営店・「パパブブレ×リサ・ラーソン」コラボキャンディフレーバー:ラズベリー/いちご/ピーチ/チェリー/洋ナシ価格:40g BAG 700円(税込) ※オリジナルパッケージ※数量限定販売、なくなり次第終了。・「パパブブレ×リサ・ラーソン」ペティセット(キャンディ) ※パパブブレ青山店限定フレーバー:キウイ[乳酸菌入]/コーラ[カルシウム入]/ピーチローズ[食物繊維入]価格:1,500円(税込)/3本セット ※コラボオリジナルパッケージ※数量限定販売、なくなり次第終了。
2019年04月22日富士急ハイランドの「リサとガスパール タウン」では、「フラワーフェスタ」を2019年4月20日(土)から6月23日(日)まで開催する。会期中は、ダッチアイリスやヒヤシンスなど4品種から成る、約2万株の黄色い花が、エッフェル塔のあるメイン広場に登場し、パリの街並みをイメージした「トワトモ広場」も色鮮やかな花々でデコレーションされる。さらに、たくさんの花を飾ったピンクの車両の新フォトスポット「フラワーカート」や、土日祝日限定の、リサとガスパールのグリーティングも展開。2019年3月から登場した新アトラクションの屋内型迷路「リサとガスパールのミラーメイズ~マジック・ショーへようこそ~」も併せてチェックしたい。また、タウン内の各店舗では、花にちなんだ期間限定メニューが登場。花をモチーフにしたパティシエ特製ケーキや焼き立てのパン、エディブルフラワー入りのドリンクなど、味も見た目も楽しめるメニューが勢揃いする。ショップでは、ギフトにぴったりなオリジナルグッズが販売される。【詳細】リサとガスパール タウン「フラワーフェスタ」会期:2019年4月20日(土)~6月23日(日)場所:富士急ハイランド「リサとガスパール タウン」住所:山梨県富士吉田市新西原5-6-1富士急ハイランド営業時間:平日9:30~17:00 土休日9:30~18:00※「リサとガスパール タウン」の営業時間は、富士急ハイランドの開園30分前~閉園30分後(施設により異なる)休園日:不定休 ※期間中は5月9日(木)、6月13日(木)入園料:無料フリーパス:おとな 5,700円、中高生 5,200円、こども 4,300円■新アトラクション「リサとガスパールのミラーメイズ~マジック・ショーへようこそ~」利用料金:1回800円(大人小人共通) ※富士急ハイランドフリーパス利用可所要時間:約15分利用制限:なし ※小学生未満は中学生以上の付き添いが必要【問い合わせ】TEL:0555-23-2111
2019年04月13日「リサとガスパール」の期間限定コラボレーションカフェが、2019年3月6日(水)から2019年4月9日(火)まで、大阪・阪急うめだ本店4階の「チアーズ カフェ アンド ダイニング(CHEER’S CAFE&DINING)」内にオープンする。白い体に赤いマフラーを付けたリサと、黒い体に青いマフラーを付けたガスパールの日常を描いた「リサとガスパール」。今回はその誕生20周年を記念して、フランス語で「乾杯」を意味する「SANTÉ!」をテーマに、“とびきりキュートなパリの住人”が来場者を迎えてくれる。店内では、グラスを持ったリサとガスパールが、バルーンやハート、カラフルな星を散りばめた小さなイチゴのホールケーキで乾杯するデザートプレートのほか、コンポートしたリンゴとベリー、バニラアイスをトッピングしたフレンチトースト、パリジェンヌ・パリジャン気分を味わえるクロックムッシュサンドやニース風クレープサラダなど、全8品のスペシャルメニューが楽しめる。【店舗情報】「Gaspard et Lisa Cafe meets CHEER’S」オープン期間:2019年3月6日(水)〜2019年4月9日(火)場所:大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店4F「チアーズ カフェ アンド ダイニング」席数:70席TEL:06-6313-1573営業時間:日~木 10:00~20:00(L.O. フード 19:00 / ドリンク 19:30)金・土 10:00~21:00(L.O. フード 20:00 / ドリンク 20:30)©2019 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre
2019年03月07日菅田将暉を主演に、永野芽郁ら若手俳優が集結した「3年A組―今から皆さんは、人質です―」も2月17日の放送で第7話を迎えた。今回のストーリーでフォーカスされた望月歩、富田望生コンビに注目したコメントが相次いで投稿されている。魁皇高校3年A組の担任の美術教師・柊一颯(菅田さん)が、卒業直前のA組生徒たちを人質に立てこもり、自殺した生徒の死の真相を解き明かしていく本作。菅田さんのほか“陰キャ”なA組学級委員の茅野さくらに永野さん、フェイク動画で追い詰められ自殺した水泳部のエース・景山澪奈に上白石萌歌、そのほかの生徒役で川栄李奈、片寄涼太、今田美桜、福原遥、大原優乃ら注目若手俳優が多数登場、一颯の元恋人・相楽文香に土村芳、大友康平、椎名桔平、細田善彦らが刑事役で、魁皇高校の教師役にベンガル、堀田茜、田辺誠一らも出演している。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。前回のラスト、一颯はフェイク動画の犯人を武智先生(田辺さん)だと名指し、ネットを中心に世間は武智に注目のまなざしを向ける。もちろんそんなものは一笑に付す武智だったが、一颯は「夜の8時までにすべての罪を自白するように」と言い、しなければ“一番大事なもの”を奪うと告げる。ネットには澪奈の自殺直前の映像が流れており、そこには武智とおぼしき男性の姿も。映像を見たA組の生徒たちも武智が犯人だと言うが、武智にスポーツ推薦をもらっていた生徒らは彼をかばう…というストーリー。8時になり一颯と一対一になった武智は、SNSにライブ配信されていると気づかず、生徒を推薦で入学させ評価に応じて金をうけとっていたことを認める。一颯は武智の一番大事な地位や名誉を奪う。一方刑事の郡司(椎名さん)は警視庁理事官・五十嵐(大友さん)が一颯らとグルであることを見抜く…というラスト。今回フォーカスが当たった生徒、瀬尾雄大を演じたのは『ソロモンの偽証』 「アンナチュラル」などへの出演で注目される望月歩。2000年生まれで現在18歳の望月さんに「かなり表現力高めたなぁ」「一気に望月歩沼に落ちた」などの投稿が相次ぐ。また瀬尾とともに武智に推薦をもらおうとしていた魚住華を演じた富田望生も『ソロモンの偽証』で望月さんと共演経験があり、「ソロモンコンビの演技良き…」「望月くんも富田ちゃんもすごいね」「なんかこの世代の演技派ぶつけてみましたよ!て感じ」など、若手ながら実力派な2人の演技を評価する声がネットに溢れている。(笠緒)
2019年02月18日富士急ハイランドの「リサとガスパール タウン」では、2019年2月25日(月)から4月19日(金)まで、苺をテーマにした期間限定イベント「ストロベリーフェスタ」を開催する。2018年7月をもって入場料が無料となった富士急ハイランドに併設する「リサとガスパール タウン」は、フランスの絵本生まれの人気キャラクター「リサとガスパール」をモチーフにした世界初のテーマパーク。本イベント期間中は、タウン内に巨大な苺モニュメントが設置されるほか、真っ赤な苺と緑の葉、ピンクのリボンなどで華やかに彩った春らしい特別な雰囲気が楽しめる。また、タウン内の各店舗にも、食べ歩きにぴったりのスナックやドリンク、お土産にオススメのケーキなど、見た目にも可愛らしい苺メニューが多数ラインナップ。中でも注目したいのは、スイーツショップの「レ レーヴ サロン・ド・テ」にて土日限定で開催されるスイーツブッフェで、旬の苺をふんだんに使用したパティシエ特製スイーツを思う存分堪能出来る。さらに、2019年3月8日(金)には、新アトラクション「リサとガスパールのミラーメイズ~マジック・ショーへようこそ~」がオープン。一見鏡の壁のように見える扉や、無限に続くステンドグラス風のアーチ、無数のボールに囲まれた不思議な空間など、いたずら好きのリサとガスパールがゲストを不思議な鏡の世界へ誘う、屋内型迷路だ。【開催概要】リサとガスパール タウン ストロベリーフェスタ開催期間:2019年2月25日(月)〜4月19日(金)場所:リサとガスパール タウン(リサとガスパール タウン)営業時間:平日 9:30~17:00、土休日 9:30~18:00※「リサとガスパール タウン」の営業時間は、富士急ハイランドの開園30分前~閉園30分後(施設により異なる)休園日:不定休(2・3月は無休)料金:入園料無料、フリーパス 大人 5,700円、中高生 5,200円、こども 4,300円■スイーツブッフェ ※土日祝限定場所:レ レーヴ サロン・ド・テ料金:大人 2,100円■新アトラクション「リサとガスパールのミラーメイズ ~マジック・ショーへようこそ~」オープン日:2019年3月8日(金)所要時間:約15分利用制限:なし※小学生未満は中学生以上の付き添いが必要。
2019年02月16日ゾフ(Zoff)から、「リサとガスパール」とのコラボレーションメガネが登場。2019年2月15日(金)より、全国の店舗で発売される。誕生20周年を迎える「リサとガスパール」と初コラボ2019年で誕生20周年を迎える「リサとガスパール」との初コラボレーションとなる今回は、パリで暮らすリサとガスパールをイメージした、「マカロンライン」と「エスプリライン」の2種類のアイウェアコレクションがラインナップ。キュートなカラーリングの「マカロンライン」「マカロンライン」は、マカロンのような淡いカラーリングと、テンプル部分に配したクリア素材がポイント。シェイプはアセテート素材のオーバル&ウェリントン、メタル素材はボストン&オーバルの全4型だ。また、ゴールドの芯金で高級感をプラスしたテンプルの内側には、リサとガスパールのイラストと「リサとガスパールは生粋のパリっ子だよ!」のメッセージをレーザー加工でデザイン。テンプルエンドにもさりげなく2人の顔があしらわれているなど、ディテール部分の遊び心が溢れる仕上がりとなっている。フレンチシックな「エスプリライン」一方、トリコロールカラーやボーダー柄、アンティーク風の加工でフレンチシックに仕上げたのが「エスプリライン」。オールメタルで高級感あるフォックス&クラウンパウント、異素材コンビネーションのボストン&ウェリントンと、こちらもシェイプは全4型。ディテール面では、七宝使いや白黒パーツでリサとガスパールを表現。全体的にクラシックにまとめた、フレンチシックでエスプリ漂うモデルが揃っている。オリジナルのメガネケース&メガネ拭きがセットに標準レンズ代込みの価格は「マカロンライン」が7,000円+税、「エスプリライン」が9,000円+税。いずれのモデルも、フランスの手紙をモチーフにしたオリジナルのメガネケース&メガネ拭きが付属する。商品情報「Zoff×Gaspard et Lisa」発売日:2019年2月15日(金)価格:・「マカロンライン」4型 14種類 / 各7,000円+税(標準レンズ代込み)・「エスプリライン」4型 12種類 / 各9,000円+税(標準レンズ代込み)※店舗により在庫状況が異なる。取扱店舗:ゾフ全店舗(アウトレット除く)、公式オンラインストア©2019 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre【問い合わせ先】ゾフ・カスタマーサポートTEL:0120-013-883(平日10:00〜18:00)
2019年02月10日公園や街角に設置された“スイッチ”に書かれたお願い事を実行(=押す)すると、突如始まる短い演劇。スイッチを押した人をゆるやかに巻き込みつつ始まる“作品”を、さまざまな形で発表しているスイッチ総研が、なんとお正月の浅草に現れる。それが「江戸まち たいとう芸楽祭冬の陣オープニングステージ」に登場する『浅草新仲見世商店街スイッチ』。「最初は、横浜の公園で通りすがりの方にも気軽に観てもらえるような何かを作れないか、という話から始まったんです。ただ、俳優の身で言うのも何ですが、縁のない方にとって演劇って圧が強いイメージがあると思うんです。目の前で唐突に始まった場合、参加したくなくても無視しづらい雰囲気がある。そこに引っかかっていたので、スイッチという仕掛けをみんなで考えたんです。観たい方がいて、押してくれればお見せしますよ、という形が、押し付けがましくなくてしっくりきたんです」とは所長の光瀬指絵さん。そこに、副所長の大石将弘さんが「僕らも好きで演劇をやっているんで、嫌われたくないんで(笑)」と付け加える。これが大好評を博し、小豆島や六本木の街中など各所に招聘されて上演するようになった。そして現在までに、400個以上のスイッチが作られている。「毎回、上演する土地でしかできないことを考えています。その土地の歴史や名産、そこにある建造物をお借りして作ることも。その方が面白いと思うので」(光瀬さん)上演場所が決まったら、その地の特性を把握するため、街をひたすら歩いてロケハンし、アイデアを練る。「くだらないけれど、つい笑っちゃうようなスイッチが多いかもしれません(笑)。ただ、どんなに面白くても、不快に思う人が一人でもいるようなネタはNG。参加者は、あくまでも通りすがりの方。チケットを買って、自主的に足を運ぶ公演とは違いますから」(光瀬さん)となると、新年の浅草新仲見世商店街でのスイッチが気になるところ。「浅草ならではのお店が多いので、商品を手に取ると始まったりすると面白いなと思います」(光瀬さん)「スイッチを体験された方が、それをきっかけに、浅草という土地や地元の店まで興味を広げてくれたらうれしいですね」(大石さん)2019年1月6日(日)15:00~15:30会場/浅草新仲見世商店街各所作/スイッチ総研総合演出/光瀬指絵観覧無料予約不要江戸まち たいとう芸楽祭実行委員会事務局 TEL:03・5246・1328(月曜~金曜 9:00~17:00)所長の光瀬指絵さんはニッポンの河川という劇団、副所長の大石将弘さんは、ままごととナイロン100℃にも所属する俳優。「スイッチを体験して、演劇ってイケてるなと思ってもらえたら」※『anan』2019年1月2・9日号より。写真・中島慶子(光瀬さん、大石さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年01月01日劇作家・演出家として活動を始めて来年10周年の根本宗子さん。演劇界のみならず、ミュージシャンやアイドルなどからも支持される、その創作の泉とは。――演劇を始められたきっかけは、松尾スズキさんの舞台をご覧になったことだそうですね。いまもファンだと公言されています。一般的に、松尾さんのような作品を作りたい、と考えそうな気がしますが、作風は全然違いますね。根本:演劇を始めた最初の理由は、完全に、松尾さんに会ってみたい、話してみたい、松尾さんの芝居に出てみたい、でした。でも、いまさら大人計画に入るのは難しいだろうし、入れたとして、下積みからやるのは性格的に合わない。それなら、別の近道を行こう、と。でも、中学生の時に大怪我をして以来、動きに制限もあるので、役者として使ってもらうのは難しい。消去法で“自分で書く”ってことになったんです。だから最初は、何か訴えたいものがあって書き始めたわけじゃないんです。演劇を始める時、自分の立ち位置みたいなものをすごく考えたんです。当時、しっかりとしたストーリーラインがわかりやすくある芝居を作っている人があまりいなくて、自分が出ていくには、そっちをやった方がいいんだろうなって思ったんです。「若いんだから、好きなものを書け」って言われることが多かったんですが、そういう若手はたくさんいる。敢えてその逆を行った方が、早く上手くいくって信じていました。演劇自体が好きだったので、どんな形でも、自分が演劇をやれていることが楽しかった、というのもあります。いまは、そこはクリアできているんで、自分の芝居に飽きないように、劇団公演ではできるだけ新しいチャレンジをしていこうとしています。――そうなんですね。根本:ただ、演劇を始めた時から、別の選択肢を考えたことはなかったです。怪我をした時点で、モーグルという一番やりたいことは絶たれましたから、さらに新しい道なんて余裕もなかったです。じつは、怪我をして二度と競技には戻れないとわかって、一発目に観たのが松尾さんの『ニンゲン御破産』だったんです。その時、物語は全然理解できなかったけれど、松尾さんが私の気持ちをわかってくれているって、勘違いしちゃったんですよね(笑)。舞台を観に行っているのに、まるでカウンセリングを受けに行くような感覚。それまでも演劇はたくさん観ていたけれど、そんな気持ちになったのは初めてで、演劇は観て楽しむだけじゃなく、人の人生に訴えかけることができるものなんだとも思いました。作品を作る時、つねに考えるのは、あの時の私が客席にいたらどう思うかということ。その感覚は、ずっとなくしたくないなと思っています。――いま演劇をやっているモチベーションは何ですか?根本:自分じゃない話を書くのが楽しくなっている、というのがひとつ。そしてもうひとつは、自分が作ったものに対して、お客さんのリアクションが返ってくるということでしょうか。うちの芝居の最大の面白さは、男女でリアクションが全然違うこと。あるシーンで男性のお客さんが笑っていると、女性のお客さんが「ここは笑うところじゃない」って怒ったり。いまだに私が予想もしない反応がお客さんから返ってくることがあって。――戯曲を書かれる時は、役者さんにアテ書きされるんですか?根本:私のなかで、見た目の説得力ってすごく大事なんですね。昔から、小劇場の舞台で、さほどキレイじゃない人が、すっごいキレイでモテる役を演じていたりするのが嫌で仕方なかったんです(笑)。それは、キレイじゃないといけないということではなく、例えば、周りから可愛いともてはやされているけれど、自分ではそこまで可愛いとは思えなくて、周りの言葉をストレートに受け止められない女性…という役だったら納得できるのに、ということです。――ご自身にもアテ書きですか?根本:小劇場で活躍する女優さんって、ちょっと個性が強いというか、普通の会社員はやってないよな、って思わせる人が多いんです。そのなかで私は、普通に会社員をやっていそうにも見える。一時期は、自分も奇抜な服を着て、個性的なキャラクターに見せていたんですけれどやめました。いまは、この普通の感覚を大事にしていこうと思っています。――来年には30歳を迎えます。この先、人生のステージが変わっていくかもしれませんが、演劇を一生続けると思いますか?根本:続けていくと思います。それは、自分が演劇に救われた経験があるから。あの時の自分が客席にいる限りは、やめないと思います。ねもと・しゅうこ1989年生まれ、東京都出身。‘09年に劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げし、すべての公演の作・演出を手がける。女優としても、自作のほか岩松了さんや赤堀雅秋さんの舞台などにも出演。現在、毎週月曜日の深夜にOAされているラジオ『根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に出演中。月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』は、12月20日(木)~31日(月)下北沢・本多劇場にて上演。物語のキーとなる“愛犬ポリー”を演じるのは、大人計画の村杉蝉之介さん。「村杉蝉之介が、犬になるまでの過程」を、気鋭の映像ディレクター・山岸聖太監督が完全密着した映像が公式サイトにて公開中。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月23日弊誌で「妄想スイッチ」を連載中の根本宗子さん。劇作家・演出家として活動を始めて来年10周年。演劇界のみならず、ミュージシャンやアイドルなどからも支持される、その創作の泉とは。演劇は、人の人生に訴えかけることができるものなんだ。友達だと言いながら、格付けしたり、マウンティングしたり。恋愛に対する執着から、とんでもない行動に出たり。女子の嫌な部分や痛々しい“あるある”を、ポップな演劇に仕立てる根本宗子さん。いまその作風が幅広い年齢層に支持され、自らの名前を冠した劇団、月刊「根本宗子」は、年々観客動員を増やしている。―― 19歳で劇団を立ち上げ、2年前には本多劇場に進出。近年はドラマや映画の脚本を手がけたり、活動の幅を広げていますね。根本:よく“いま話題の”とか、“ノリに乗っている”と紹介していただくんですが、私自身は極めて自己評価が低い人。ただ、以前は出演をオファーしてもなかなか叶わなかったのが、いまはやりたいと思った俳優さんとお仕事ができる状況にはなっています。あと、一昨年に事務所に入り、それまで完全にひとりでやっていたのが、いまは私が企画したことをどう実現させ、規模を大きくしていくかを一緒に考えてくれる人ができました。ただ、クリエイティブの部分を担うのはあくまで私で、そこは変わっていません。逆に、外部のプロデュース公演で作・演出をさせていただく機会が増えたので、自分のなかでは月刊「根本宗子」では劇団公演でしかやれないことを意識するようになっています。――実際に、創作する上でどんな違いがあるんでしょう?根本:自分のなかでは作品の組み立て方から違うんです。戯曲を書く時って、いつでもお客さん視点を入れて書くんです。それは私の強みでもあり、弱点でもあるんですけど…。例えば、昨年、KAT-TUNの上田竜也さんが主演の『新世界ロマンスオーケストラ』という舞台をやらせていただきましたが、その時に考えたのは、上田さんのファンの方々が何を観たいかでした。私がファンなら、舞台から1秒たりともハケてほしくない。それなら…というところから物語を作っていったんです。でも劇団公演に関しては、劇団についてくださっているお客さんに向けて書いています。主役の人ありきで書くのがプロデュース公演で、自分の視点で書くのが劇団公演、というのが大きな違いだと思います。――以前は、主人公を取り巻く恋愛を主軸にした物語が多かったですが、ここ最近は、家族や外の世界も描くなど、作品のテーマも広がっているように感じます。根本:単純に、以前は自分や自分の周りで起きたことを書いてきたんです。まったくそのままではなく、何かに置き換えることはしていますが。でも、昨年手がけた『皆、シンデレラがやりたい。』で書いたのは、若いアイドルにハマる40代の女性たち。自分もアイドル好きなので、反映されている部分はありますけれど、自分のことじゃない話を書いたのは大きな変化でした。いま、自分の視点から見た40代、50代の人を描くことに面白さを感じています。――次回作『愛犬ポリーの死、そして家族の話』も、そんな近年の根本さんの変化を感じられる作品になっているんでしょうか。根本:今回は、昔自分が思っていたことと、いまの自分が思っていることの両方を交ぜて書いています。若い青山美郷さんが演じるキャラクターには、昔の自分が考えていたようなことを、50代の村杉蝉之介さんには、いまの自分から見たその世代を描かなければいけない。お客さんからどんなリアクションが返ってくるか想像がつかない部分が多い公演なので、私自身、どうなるか楽しみなんです。――根本さんにとっては挑戦的な公演でもあるんですね。根本:今回、3組の夫婦が登場しますが、それぞれ夫婦の関係性も、空気感も違うんです。私は結婚したことがないので、自分ではわからないけれど、実際にあるさまざまな夫婦のケースを投影させました。いままでは、この人のこの時の感情はこうだろうというのが自分のなかに明確にある形で書いてきて、演じる役者に対しても、こう演じてください、とはっきり言えたんです。でも今回は、書いている私にもわからない…私の物差しでは測れない感情とか思考回路というものも描いている。役者さんに委ねる部分もあるだろうし、お互いに稽古場でコミュニケーションをとりながら作っていく部分が多くなるのかなと思っています。――役者に委ねられるようになったのは、なぜなんでしょう?根本:役者さんを信じてなかったわけじゃないけれど、全部を自分で決めていないと不安だったんです。それが年々変わって、少しずつ自由度が増してきています。とはいえ、アドリブをどんどん入れてください、ということではなく、役者さんが、私が考えていたものと違う芝居を提示してきた時、それもありと思えるようになったというか。私のキャパシティが広がったということなんでしょうね。今回、村杉さんに出演をお願いした理由もそれなんです。これまで村杉さんがやられてきた芝居とは全然違うタイプの作品ですし、この時に村杉さんならどう演じるかを、作品のなかに反映させていけたらなと思っているんです。ねもと・しゅうこ1989年生まれ、東京都出身。‘09年に劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げし、すべての公演の作・演出を手がける。女優としても、自作のほか岩松了さんや赤堀雅秋さんの舞台などにも出演。現在、毎週月曜日の深夜にOAされているラジオ『根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に出演中。月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』は、12月20日(木)~31日(月)下北沢・本多劇場にて上演。物語のキーとなる“愛犬ポリー”を演じるのは、大人計画の村杉蝉之介さん。「村杉蝉之介が、犬になるまでの過程」を、気鋭の映像ディレクター・山岸聖太監督が完全密着した映像が公式サイトにて公開中。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月20日