弊誌で「妄想スイッチ」を連載中の根本宗子さん。劇作家・演出家として活動を始めて来年10周年。演劇界のみならず、ミュージシャンやアイドルなどからも支持される、その創作の泉とは。演劇は、人の人生に訴えかけることができるものなんだ。友達だと言いながら、格付けしたり、マウンティングしたり。恋愛に対する執着から、とんでもない行動に出たり。女子の嫌な部分や痛々しい“あるある”を、ポップな演劇に仕立てる根本宗子さん。いまその作風が幅広い年齢層に支持され、自らの名前を冠した劇団、月刊「根本宗子」は、年々観客動員を増やしている。―― 19歳で劇団を立ち上げ、2年前には本多劇場に進出。近年はドラマや映画の脚本を手がけたり、活動の幅を広げていますね。根本:よく“いま話題の”とか、“ノリに乗っている”と紹介していただくんですが、私自身は極めて自己評価が低い人。ただ、以前は出演をオファーしてもなかなか叶わなかったのが、いまはやりたいと思った俳優さんとお仕事ができる状況にはなっています。あと、一昨年に事務所に入り、それまで完全にひとりでやっていたのが、いまは私が企画したことをどう実現させ、規模を大きくしていくかを一緒に考えてくれる人ができました。ただ、クリエイティブの部分を担うのはあくまで私で、そこは変わっていません。逆に、外部のプロデュース公演で作・演出をさせていただく機会が増えたので、自分のなかでは月刊「根本宗子」では劇団公演でしかやれないことを意識するようになっています。――実際に、創作する上でどんな違いがあるんでしょう?根本:自分のなかでは作品の組み立て方から違うんです。戯曲を書く時って、いつでもお客さん視点を入れて書くんです。それは私の強みでもあり、弱点でもあるんですけど…。例えば、昨年、KAT-TUNの上田竜也さんが主演の『新世界ロマンスオーケストラ』という舞台をやらせていただきましたが、その時に考えたのは、上田さんのファンの方々が何を観たいかでした。私がファンなら、舞台から1秒たりともハケてほしくない。それなら…というところから物語を作っていったんです。でも劇団公演に関しては、劇団についてくださっているお客さんに向けて書いています。主役の人ありきで書くのがプロデュース公演で、自分の視点で書くのが劇団公演、というのが大きな違いだと思います。――以前は、主人公を取り巻く恋愛を主軸にした物語が多かったですが、ここ最近は、家族や外の世界も描くなど、作品のテーマも広がっているように感じます。根本:単純に、以前は自分や自分の周りで起きたことを書いてきたんです。まったくそのままではなく、何かに置き換えることはしていますが。でも、昨年手がけた『皆、シンデレラがやりたい。』で書いたのは、若いアイドルにハマる40代の女性たち。自分もアイドル好きなので、反映されている部分はありますけれど、自分のことじゃない話を書いたのは大きな変化でした。いま、自分の視点から見た40代、50代の人を描くことに面白さを感じています。――次回作『愛犬ポリーの死、そして家族の話』も、そんな近年の根本さんの変化を感じられる作品になっているんでしょうか。根本:今回は、昔自分が思っていたことと、いまの自分が思っていることの両方を交ぜて書いています。若い青山美郷さんが演じるキャラクターには、昔の自分が考えていたようなことを、50代の村杉蝉之介さんには、いまの自分から見たその世代を描かなければいけない。お客さんからどんなリアクションが返ってくるか想像がつかない部分が多い公演なので、私自身、どうなるか楽しみなんです。――根本さんにとっては挑戦的な公演でもあるんですね。根本:今回、3組の夫婦が登場しますが、それぞれ夫婦の関係性も、空気感も違うんです。私は結婚したことがないので、自分ではわからないけれど、実際にあるさまざまな夫婦のケースを投影させました。いままでは、この人のこの時の感情はこうだろうというのが自分のなかに明確にある形で書いてきて、演じる役者に対しても、こう演じてください、とはっきり言えたんです。でも今回は、書いている私にもわからない…私の物差しでは測れない感情とか思考回路というものも描いている。役者さんに委ねる部分もあるだろうし、お互いに稽古場でコミュニケーションをとりながら作っていく部分が多くなるのかなと思っています。――役者に委ねられるようになったのは、なぜなんでしょう?根本:役者さんを信じてなかったわけじゃないけれど、全部を自分で決めていないと不安だったんです。それが年々変わって、少しずつ自由度が増してきています。とはいえ、アドリブをどんどん入れてください、ということではなく、役者さんが、私が考えていたものと違う芝居を提示してきた時、それもありと思えるようになったというか。私のキャパシティが広がったということなんでしょうね。今回、村杉さんに出演をお願いした理由もそれなんです。これまで村杉さんがやられてきた芝居とは全然違うタイプの作品ですし、この時に村杉さんならどう演じるかを、作品のなかに反映させていけたらなと思っているんです。ねもと・しゅうこ1989年生まれ、東京都出身。‘09年に劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げし、すべての公演の作・演出を手がける。女優としても、自作のほか岩松了さんや赤堀雅秋さんの舞台などにも出演。現在、毎週月曜日の深夜にOAされているラジオ『根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に出演中。月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』は、12月20日(木)~31日(月)下北沢・本多劇場にて上演。物語のキーとなる“愛犬ポリー”を演じるのは、大人計画の村杉蝉之介さん。「村杉蝉之介が、犬になるまでの過程」を、気鋭の映像ディレクター・山岸聖太監督が完全密着した映像が公式サイトにて公開中。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月20日平成30年の今年は、松尾スズキさんがその名を名乗り大人計画を旗揚げして30周年のメモリアルイヤー。それを記念し、「30祭(SANJUSSAI)」なるイベントが開催される。このイベントの見どころ、そして、いまや多方面で大活躍する劇団員の方々の推薦コメントを、旗揚げ3年目から27年間を共に歩んできた社長の長坂まき子さんに伺ってきました。「口火を切ったのは、松尾さんの、30周年を記念したゴージャスでダンディなコンサートがやりたい、との言葉。そこから劇団員にやりたいことを募り、面白そうな企画を考えていたら、こんなお祭りになりました。そもそも大人計画は、松尾さんを筆頭に、演劇だけで生きてきた人たちの集団じゃないし、それも“らしい”のかな、と(笑)。我々が面白がって考えた企画の数々、一緒に楽しんでいただけたら幸いです」大人計画大博覧会12月18日(火)~ 27日(木)入場料2500円音声ガイド付入場券3000円大人計画と松尾さんの軌跡を展示で振り返る。舞台写真や、所属メンバーの歴代アーティスト写真などの展示で30年の歴史を振り返るほか、突如、劇団員が登場して行われる出し物も。「目玉は松尾さんの原画展。初期作から描き下ろしまで見応えあります」松尾スズキ30周年記念ファミリーコンサート“なんとかここまで起訴されず”12月25日(火)・26日(水)指定席9000円立見8500円上手いのに、松尾さんが歌うと途端に面白い。「わちゃわちゃしていない…結局するんでしょうけれど(笑)、ドリンク片手に、ゆったりと歌とトークを楽しんでいただきます。6人編成の生バンドをバックに、松尾さんがミュージカルナンバーなどを披露予定」名作上映会と愉快なトーク12月28日(金)・29日(土)全席指定3500円大人計画のエポック的舞台、全5作品を映像で。社長自ら「これを観せずして何を観せるというくらいの初期の代表作」と語る『愛の罰』をはじめ、松尾さんセレクトの『サッちゃんの明日』など過去作品5作を上映。上映後には出演者たちのトークも。「いまのお客さんにお見せしたい作品ばかり。臨場感のある大きいスクリーンで、若い松尾さんや劇団員をご堪能ください」宮藤官九郎と伊勢志摩の感動ドキュメント“伝説の先輩を訪ねて”12月29日(土)・30日(日)全席指定5500円意外に感動!? 大人計画版「あの人は今」。宮藤さんと伊勢さんが、大人計画を辞めたメンバーに会いに行く様子を映像で上映。「会いに行った側も来られた側も、嬉しくなっちゃってる感じが最高です」エンディングセレモニー“また逢う日まで、生きてたら”12月30日(日)全席指定5800円大人計画の天才ふたりがトークする貴重な機会。松尾さんと宮藤さんのふたりを中心に、思い出話などで繰り広げるトークイベント。「詳細はまだ秘密。劇団員もそこそこ登場しての企画も用意しています」「30祭」12月18日(火)~30日(日)表参道・スパイラル大人計画 社長長坂まき子さん1964年生まれ。’91年より大人計画に携わる。現在、所属俳優のマネジメントと舞台制作の両輪で活躍する。※『anan』2018年12月19日号より。写真・土佐麻理子(長坂さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月18日北欧の人気陶芸作家リサ・ラーソン(Lisa Larson)とのコラボレーションカフェ&ショップ「港の見えるフィーカ」が、大阪・阪急うめだ本店4Fチアーズ カフェ&ダイニングに、2018年12月12日(水)から2019年1月15日(火)までオープンする。リサ・ラーソンが手掛ける人気陶器やキャラクターたちが、カフェメニューになって登場。北欧のエッセンスを取り入れた美味しいフードとともに、リサ・ラーソンの世界観が存分に楽しめる空間となる。メニューは全7種類。「自家製ミートボールと北欧のごちそうプレート」には、ホワイトソースとブルーベリーソースをあしらったミートボールを中心に、野菜をたっぷり使ったスモークサーモンのクリームスープ、スウェーデンの国民的スイーツ「セムラ」を添えて。リサ・ラーソン作品の中でも人気の高い猫モチーフの「マイキー」は、ロメインレタスの上に、じゃがいも・ベーコン・ビーツを炒めた北欧の家庭料理の定番「ピッティパンナ」をのせたサラダから顔を出している。ハリネズミ3兄弟イギー・ピギー・パンキーをモチーフにした、ホットドリンクも注目。キャラメルを使ったあたたかなキャラメルラテは、寒い季節にぴったりだ。また、カフェに併設したショップでは、リサ・ラーソングッズを多数取り揃える。猫の形をしたティーポットが復刻。「ねこのティーポット くろねこのPIA」は、どこよりも早く先行販売となる。なお、2019年1月23日(水)から2月26日(火)までは、猫の「マイキー」に特化した「マイキーコラボカフェ」が同会場でオープン予定だ。【詳細】リサ・ラーソンカフェ&ショップ「港の見えるフィーカ」開催期間:2018年12月12日(水)~2019年1月15日(火)会場:阪急うめだ本店4F チアーズ カフェ&ダイニング住所:大阪府大阪市北区角田町8-7TEL:06-6313-1573営業時間:日~木 10:00~20:00(L.O. FOOD 19:00 / DRINK 19:30)金・土 10:00~21:00(L.O. FOOD 20:00 / DRINK 20:30)<メニュー例>・自家製ミートボールと北欧のごちそうプレート 1,580円(税込)・ヤンソンさんの誘惑ポテトグラタン~アンチョビ風味~ 1,380円(税込)・ロメインレタスとピッティパンナのシーザーサラダ~マイキーと一緒~ 1,280円(税込)・ハリネズミ3兄弟のほかほかキャラメルラテ 850円(税込)<グッズ例>・CAT ティーポット(くろねこのPIA) 5,400円(税込)
2018年12月10日「今年一年、これを楽しみに生きてきたようなもの。稽古が始まった時点から、“終わっちゃうんだ”って寂しくなっているくらい」そう蒼井優さんが話すのは、数々の俳優から“いま一番仕事のしたい演出家”として名前が挙がる小川絵梨子さんが手掛ける舞台『スカイライト』。妻を亡くした男・トムが、かつて不倫関係にあった女・キラの元を訪れ、繰り広げられる濃密な会話劇だ。未練や愛情、不信感や罪の意識など、ふたりの口に出せない想いが水面下で激しく交錯し合う。不倫関係のふたりが3年ぶりに再会。夜通し語り合った会話の行方は――?「人生の肉離れみたいな時期に入っているトムと、本人は走っているつもりだけど客観的には膠着しているように見えるキラ。そんなふたりの姿は見ていて苦しいけれど、愛おしくもある。彼らの会話だけで物語が動いていくんですが、この戯曲には、ふたりがそれぞれに声に出して語っている言葉と、腹に抱えている言葉というのが存在している。稽古場で、話している言葉の内容が大切なのはどのセリフで、音として必要なのはどのセリフかを見極めて自分の整理をつけているところなんですが、その作業がとても面白いんです」小川さんの稽古場は、「全員が円になっていて、その真ん中に台本やステージがある」イメージ。「先頭に立って、自分の解釈についてこいっていうのではなく、この舞台に携わる全員が等間隔で作品と向かい合って、みんなで一緒に作っている感覚。そのうえ、役者の生理的な感覚も大事にしてくださるんです。そのぶん、疲れから無意識に出てしまう役者の甘えや自我は、どんどん削がれる。私にとって無意識に出てしまう緩みほど恥ずかしいものはないので、逆に安心できる現場です」その小川さんは、蒼井さんありきでこの戯曲の上演を決めたとか。意志の強さや、不器用にも思えるまっすぐさは役と通じている。「泥くさいんです…生き方が(笑)。20代の頃は、スマートな生き方に憧れて、おしゃれな自分を匂わせようと振る舞っていたんです。でも、自分を演じているような違和感があって、30歳くらいの頃に、そっちの器じゃないと気づいて。近頃はそんな自分を楽しんでいます」キャリアを重ね、純粋に「いま、稽古が一番楽しい」と笑顔で語る蒼井さんのまっすぐさが眩しい。「舞台って、本当に毎日全然違うんです。時どき、お客さんが作品を押し上げてくれる日があって、その日の本番は格別ですけどね」『スカイライト』ある夜、キラ(蒼井)が暮らす質素なアパートに、3年前に別れた不倫相手のトム(浅野)が訪ねてくる。ふたりは夜更けまで語り合うが…。12月6日(木)~24日(月)初台・新国立劇場 小劇場作/デイヴィッド・ヘア演出/小川絵梨子出演/蒼井優、葉山奨之、浅野雅博A席6480円B席3240円Z席1620円(すべて税込み)12月1日・2日にプレビュー公演あり。新国立劇場ボックスオフィスTEL:03・5352・9999(10:00~18:00)あおい・ゆう1985年8月17日生まれ。福岡県出身。ナビゲーター役で出演するドラマ『このマンガがすごい!』(テレビ東京系)が放送中。出演映画『斬、』も公開中。ワンピース(プルオーバー付き)¥49,000(エンフォルドTEL:03・6730・9191)トップス¥59,000(ペレック/タク&コーTEL:03・6712・2709)ブーツ¥36,000(ライラ ヴィンテージTEL:03・3406・4088)※『anan』2018年12月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・田畑アリサヘア&メイク・草場妙子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月03日ドラマ『半分、青い。』をはじめ、さまざまな作品でただ笑えるだけじゃなく、妙に気になる存在感で、スパイス的な役割を果たしている矢本悠馬さん。自らバイプレイヤーと称する、その人とは。才能がないことに早いうちに気づけたことが、自分の強さだと思います。いまにも雨が降りだしそうな曇天。撮影のため、通りから一本入った細い路地裏に矢本悠馬さんを連れ出した。てくてく歩きながら、スタッフと軽口を交わしていたが、カメラマンから「ちょっとクールな表情で」と声がかかると急に照れだして、困り顔で「そういうの、あんまやったことないんで…」と苦笑い。けっしてイケメンとはいえないけれど(失礼!)、何気ないその瞬間の表情や仕草が妙に愛らしい。映画やドラマに出ている矢本さんに思わず惹きつけられてしまうのは、もしかしたらそのせいなのかもしれない。――連続テレビ小説『半分、青い。』のブッチャー役をはじめ、最近、活躍の幅が広がっています。矢本:この間、バイプレイヤーっていう言葉をネットで調べたんですけれど、まさに僕のことだな、と思いました(笑)。――主役願望はありますか?矢本:やらせてもらえるならやりたいですけれど、このご時世、美しいものへの需要が高いですからね。僕みたいな俳優が、最初から恵まれて、バイトをすることもないまま続けてこられたのって、奇跡に近いと思っています。そういう意味では、自分を誇っているし、恵まれているなと感謝しています。――でも実際、ブッチャー役も、映画『ちはやふる』の肉まんくんこと西田役も好評でしたよね。それは、矢本さんが製作側から求められている以上のものを役にプラスしていたからだと思うんです。矢本:そんな才能はないですよ。僕はもっと冷静に、大人の人たちがどういう人と仕事をしたいかを考えて、そう思われる人になろうとしています。僕らにとって、最初のお客さんは監督やプロデューサー、キャストさんたち。まずは、現場にいる方々に楽しんでもらったり、泣いてもらったり、感動させないとマズいな、と思っていますし、しゃべる時もサービス精神は欠かしません。目立ってナンボです。――そういう意識を持つようになったのは、いつ頃から?矢本:最初っからあったかもしれない。自分には何もない、って気づくのがわりと早かったんですよ、僕。最初、研究生として大人計画(松尾スズキさんが主宰する劇団)に入ったんですけれど、舞台稽古の初日に、ヤバい、才能ないって思い知らされました。あんな天才や変人たちと自分のような何にもない凡人が渡り合えるわけがないって。もちろん、若かったし、そんなことないってつっぱりたかったですけれど、努力でどうにかなるような壁の厚さじゃない。完全に戦い方を変えないといけないなと、逆に冷静になりましたし、そこに早く気づけたことが自分の強さなのかなってポジティブに(笑)。――そもそも、なぜ大人計画に入ろうと思われたんですか?矢本:両親が大人計画が好きだったんです。ふたりはずっと僕を俳優にしたいというのがあって、オーディションの告知があった時に、勧められたんで、軽い気持ちで。ただ、当時通っていた専門学校で落ちこぼれだったんで、受かって先生や同級生を見返したいというのはあった気がします。――で、合格されたわけです。矢本:僕の番が来る頃には、審査員も飽きてるだろうと思って、演技力とか面白さがどうこうより、とにかくインパクトを残そうと悪目立ちするようにしたんです。めんどくせー奴いたなって話題になって、奇跡起こんじゃねーかって(笑)。実際、起こりましたし、二次も三次もめちゃくちゃ怒られたけれど、受かっちゃいました。――どんなことを?矢本:雑誌に載せられるようなことじゃないです。黒歴史です。審査のなかに、将来の自分へ、という作文もあったんですけれど、その時は遠距離だった彼女と別れたばっかり。辛すぎて書くことがなくて、スペースが余って「直接会え」ってでっかい文字で書きました。芝居とか笑いのセンスでは一切勝負しなかったです。――でも、せっかく人気劇団に入れたのに、やめてしまいます。矢本:すごすぎたんです。あまりにも大人計画の世界がかっこ良すぎて、その価値観に囚われてしまいそうで…。ここが自分のすべてじゃない、もっといろんな考え方に触れないとって思ったんです。ただ、DNAは確実に残ってはいます。よく、宮藤(官九郎)さんや阿部(サダヲ)さん、荒川(良々)さんに飲みに連れていってもらっていましたが、話していると、皆さんのユーモアとか笑いに対する貪欲さがすごい。学生の頃って、ちょっと面白いだけで注目されるじゃないですか。でも、プロの中に入ると、全然通用しない。一体この人たちはどういう視点を持っているのか、これまで何を観てきたのかって疑問が湧いて、レンタル店で、ア行から順番に借りて観たり、舞台もできるだけ観に行って、知識の引き出しを増やすようにしました。あとは、性格悪くなってやろうって思ったり。――性格を悪く、ですか?矢本:大人計画って、人のコンプレックスを笑いに変えていくようなところがありますよね。結局、芝居って全部そうだと思うんです。どんな人にもコンプレックスがあって、それがユーモアとか人としての深みになる。だから、とにかく人のコンプレックス…癖から何から、変なところやダメなところをたくさん見つけるようにしました。普通の人が気にならないところに、イラついたり面白がったり。それを役にあてがっていったりもして、どんどん自分の武器にしていくようになってから、ちょっと評価されてきた気がします。だから、人を傷つける目的ではなくて、人を喜ばせるために性格を悪くしていったというんですかね。そういう視点で周りの人を見るようになってから、逆にたいていのことは許せるようになったし、他人にイラつくことがなくなりました。――先ほど、ご両親が矢本さんを俳優にさせたかったっておっしゃっていましたけれど、親の敷いたレールには乗りたくない、というような反抗心はなかったですか?矢本:弟はそっちでした。僕は自分に期待してなかったし、やりたいこともなかったんで。あと、小さい時から、お前は役者に向いてるって言われてきて…完全に親バカですけど、僕も、それ以外に道がないと思っていたんだと思います。もう洗脳です(笑)。だからいま、両親はすげー嬉しそうです。やもと・ゆうま1990年8月31日生まれ。京都府出身。映画『ぼくんち』で映画デビュー。大人計画出身。近作に、ドラマ『半分、青い。』『フェイクニュース』『ルームロンダリング』、放送中の『今日から俺は!!』のほか、2019年の映画『賭ケグルイ』『アイネクライネナハトムジーク』や、1月期の連続ドラマなど多数の作品が待機している。矢本さんが出演する映画『レディ in ホワイト』は11月23日より、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほかで順次公開。裕福な家庭で何不自由なく育ってきたヒロイン・如月彩花(吉本実憂)が、理不尽な仕事を押し付けるパワハラ上司に立ち向かっていくお仕事コメディ。矢本さんは如月の先輩社員を演じている。シャツ¥46,000(スタジオ ニコルソン/キーロTEL:03・3710・9696)パンツ¥16,000(バージスブルック/プーオフィスTEL:03・6427・7081)usedのシューズ¥12,000usedのチェーンブレス¥6,000(共にラムホール ベルーフTEL:03・5489・6567)※『anan』2018年11月28日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・市野沢祐大(TEN10)ヘア&メイク・Reina(TRS)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年11月22日何気ない瞬間の表情や仕草が妙に愛らしい。ドラマ『半分、青い。』をはじめ、さまざまな作品でスパイス的な役割を果たしている矢本悠馬さんに、お話を伺いました。役者って、言葉にできない気持ちを表現するのが醍醐味だと思うんです。――たくさんご覧になった映画やドラマで、こういうものに出てみたいと思うものはありました?矢本:なかったですよ。ただ、出たいというより、羨ましいなという役はありました。できないけれど、『マスク』のジム・キャリーの芝居はヤバかったですね。外見だけじゃなく中身も役が憑依しちゃっているようで、世界にはこんな人がおるんやって。あとは、映画『ゆれる』の香川照之さんかな。役者って、嬉しいとか悲しいとかじゃなく、もっと複雑な言葉にできない気持ちを表現するのが醍醐味だと思うんです。香川さんは、あの役の人生を経験していないのに、あのラストカットの表情は、まるで本当に経験した人の顔で、ゾッとしました。衝撃でしたね。――自分が経験していない人生を演じるのがお仕事ですが、矢本さんはどうされていますか?矢本:すごいピュアな人も、大量殺人を犯すような人も、この世には存在するわけで、遠い別次元のところにいるとは思っていないんです。僕は、親にも友達にも恵まれたけれど、違う環境に育っていたら、どうなっていたかわからないわけです。人殺しにも、仏心の持ち主にもなっていた可能性はあるわけで。だから、あまり役作りとかは考えていないかも。見せ方というのは考えますけどね。――テストを見て変える、とか?矢本:僕、テストとリハーサルと本番で、全然芝居が違うんですよ。自分のセリフをどこまで面白くできるかをつねに考えていて、思いついたら試すんで、本番で全然違うものになることも多いです。――矢本さん自身が面白がれる役とは、どんな役なんでしょう。矢本:ぶっちゃけ、出番が多いとモチベーションも上がりますし、計算してやれますから面白がれる。とはいえ、ワンポイントでオイシイ役もありますからね~。…ただ、誰がやってもいいじゃん、っていう役はあまりやらないかもです。――ラブロマンスとかは?矢本:えーっ、それはやりたくないかも。普段、NGをほとんど出さないんですけれど、恋愛的なシーンがあると、照れて、めっちゃ出すんですよ。自分にイラつくくらい。壁ドンを初めてやった時、28回出しましたからね。カッコつけるっていう引き出しがマジで欠けちゃってるんです。――コメディリリーフ的役柄が多い印象ですが、映画『レディ in ホワイト』では普通の会社員役。失礼ですが、リアルなお芝居も上手な方なんだなと思いました。矢本:じつはストレートな芝居って一番難しいんですよ。嘘がつけないんで。今回は自分でもあまり見たことない顔をしていて、ちょっと恥ずかったです。ああいうリアルな芝居は、もうやりたくないです(笑)。僕は、作られたもので人を感動させたいんですよ。計算して、技術で作り上げたもので騙したい。それが気持ちいいんです。やもと・ゆうま1990年8月31日生まれ。京都府出身。映画『ぼくんち』で映画デビュー。大人計画出身。近作に、ドラマ『半分、青い。』『フェイクニュース』『ルームロンダリング』、放送中の『今日から俺は!!』のほか、2019年の映画『賭ケグルイ』『アイネクライネナハトムジーク』や、1月期の連続ドラマなど多数の作品が待機している。矢本さんが出演する映画『レディ in ホワイト』は11月23日より、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほかで順次公開。裕福な家庭で何不自由なく育ってきたヒロイン・如月彩花(吉本実憂)が、理不尽な仕事を押し付けるパワハラ上司に立ち向かっていくお仕事コメディ。矢本さんは如月の先輩社員を演じている。シャツ¥46,000(スタジオ ニコルソン/キーロTEL:03・3710・9696)パンツ¥16,000(バージスブルック/プーオフィスTEL:03・6427・7081)usedのシューズ¥12,000usedのチェーンブレス¥6,000(共にラムホール ベルーフTEL:03・5489・6567)※『anan』2018年11月28日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・市野沢祐大(TEN10)ヘア&メイク・Reina(TRS)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年11月21日頭では理解していても、心がついていかず、そのもどかしさにどうしようもない気持ちになる。そんな経験はないだろうか。映画『生きてるだけで、愛。』は、そんな思いを抱えた男女を生々しく描いた映画。趣里さんが演じるのは、感受性が豊かすぎるゆえにメンタルに問題を抱える寧子。菅田将暉さんは、そんな彼女と同棲中の恋人・津奈木を演じている。趣里:脚本を読ませていただいた時、自分自身先が見えなくて辛かった時期に、エンタメに救われたように、もしかしたらこの作品も、そうやって誰かの心に寄り添えるのかもしれないって思ったんです。寧子は精神的に不安定な自分を自覚しながら、不器用でも必死に前に進もうとしている人。そこがすごく愛おしくて…。菅田:僕は、趣里ちゃんがすごく気合入っているって聞いたんで、それならぜひやりたいって思ったんです。趣里:ちょっとちょっと…(笑)。菅田:いや本当に。それにこの作品が白でも黒でもないグレーなものを描いているのもいいなと感じていて。趣里:自分とはアプローチの仕方は全然違うけれど、寧子のもどかしさや葛藤はすごく理解できるよね。菅田:うん。ただ、同棲してから3年が経っていて、津奈木はどこかで寧子に期待しながらも、真っ正面から向き合うことを諦めているんです。だから、津奈木が変に優しく見えなければいいなとか、毎テイク考えることの多い作品ではありました。趣里:寧子としても、強く出てみたり、引いてみたり…菅田さんのお芝居に影響される部分も多くて、演じていて楽しかったです。あと、撮影に入ってすぐ、菅田さんが「自由にやってね」って言ってくれた言葉も本当にありがたかった。菅田:そんないいこと言ってたんだ(笑)。でも、この作品では寧子が自由でいることが一番だから。やりながら思ったのは、津奈木が結局どんな人かはわからないけれど、寧子と一緒にいれば、想定していない未来が見える気がしたのかもな、と。趣里:寧子は津奈木といると自分のダメな部分を自覚させられる一方で、それでも受け入れてくれる彼に依存してもいる。人間関係って、そういうところがあるなって思いました。菅田:多くの人が身に覚えがあるけれど、目をつぶっていた部分を描いているよね。友達の石崎ひゅーいは、津奈木と自分が似すぎていて、観ていて苦しくなったって言ってたけど。趣里:自分に置き換えて観ることもできるし、観た後に、友達といろいろ話し合える作品だと思います。『生きてるだけで、愛。』部屋に引きこもり、時にエキセントリックな言動をとる寧子(趣里)。そんな彼女と同棲する津奈木(菅田)は、仕事への夢も情熱も失い、寧子の理不尽な怒りを、ただやり過ごすばかりで…。11月9日より全国公開。©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会しゅり1990年9月21日生まれ。最近の出演作にドラマ『ブラックペアン』、舞台『マクガワン・トリロジー』など。現在放送中のドラマ『僕とシッポと神楽坂』に出演している。すだ・まさき1993年2月21日生まれ。近作にドラマ『dele』。主演映画『アルキメデスの大戦』は来年夏に公開予定。現在放送中の朝ドラ『まんぷく』への出演も決まっている趣里さん・フリンジセーター¥137,000(PORTS1969/MAISON DIXSEPT TEL03・3470・2100)メッシュスエードスカート¥39,000(IHNN/ブランドニュース TEL03・3797・3673)チェーンリング¥50,000(MARIHA/showroom SESSION TEL03・5464・9975)※『anan』2018年11月14日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・天津亜紀(趣里さん)猪塚慶太(菅田さん)ヘア&メイク・笹本恭平(趣里さん)AZUMA(M-rep by MONDO-artist/菅田さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年11月11日大ヒットしたスーパー歌舞伎II『ワンピース』で、市川猿之助さんと共に主役のルフィを演じた尾上右近さん。若手歌舞伎俳優として注目される存在だが、今年2月、清元栄寿太夫を襲名した。清元とは古典音楽の一流派。歌舞伎の舞台で「物語の人物の心の声を節にのせて歌う、ナレーションのような」役割で、右近さんはその家元の家の出身だ。「清元は小さい頃から聴いて育ってきていますから、一番身近な家族のような存在。役者は、歌舞伎役者だった曽祖父・六代目尾上菊五郎の映像を3歳の時に観てからずっと取り憑かれ続け、人生を共にすると決めたパートナー。ふたつにひとつの覚悟で役者をやってきましたが、清元の家元である実家の後継問題もあり、各方面に相談して、ふたつの道を歩ませていただくことになりました」とはいえ、厳しい伝統の世界。この選択には葛藤もあったはず。「ひとつの道だけでも、生涯をかけて追究して大成できるかどうかという世界なわけです。それを両方やるとなれば、2倍速で進んでいかなきゃいけない。それでも、どちらの道も諦めたくなかったんです」失敗は恐れない。むしろ、「失敗したらいいと思う」と話す。「かいた恥も利用していかないと成長のない世界です。そもそも六代目菊五郎も高祖父の五世清元延寿太夫も、伝統の世界で批判覚悟で新しいことを切り拓いていった人。新しいことを平気でやる血が、僕には流れているんだと思います(笑)」11月の歌舞伎座では、清元と役者、両方での出演が決定している。「本来歌舞伎は、大衆を楽しませるために、ぶっとんだことをやって人気を得てきた演劇集団です。知識なんかなくても絵画を楽しめるのと同じように、理屈なしに楽しんでもらえるもの。ぶっとんだ世界を面白がってもらえたらと思います」『歌舞伎座百三十年 吉例顔見世大歌舞伎』東銀座・歌舞伎座11月2日(金)~26日(月)昼の部11時開演、夜の部16時30分開演1等席1万8000円~3階B席4000円ほか(すべて税込み)チケットホン松竹TEL:0570・000・489役者としては、昼の部の一幕目『お江戸みやげ』と夜の部の『法界坊』に娘役で、清元としては、昼の部の三幕目『十六夜清心』に出演する。「こんな日が、こんなに早く来るなんて夢のようです」おのえ・うこん1992年生まれ。初舞台は7歳。芝居心のある子役として評判を得、七代目尾上菊五郎の元で研鑽を積み、’05年に尾上右近を襲名。写真は『石切梶原』の梢(’17年5月歌舞伎座)。©松竹※『anan』2018年11月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・白石義人(ima.)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年11月01日東京・松屋銀座にて、「ムーミン STORY ~リトルミイのひみつ~」「リサ・ラーソンのクリスマス」など、北欧の人気作品や雑貨を取り扱う3つの展示販売会が、2018年11月28日(水)から順次開催される。世界初!“リトルミイ”をテーマにした公式イベント注目は、北欧生まれの人気キャラクター・ムーミンの仲間である"リトルミイ"にフォーカスした「ムーミン STORY ~リトルミイのひみつ~」。実は、リトルミイをテーマにした公式イベントを開催するのは、世界初となる試み。会場には、キッチン棚のミルクボトルの中にすっぽりと隠れてしまう程のミイの身体の小ささを体感できるフォトスポットや、鋭い観察力で核心をつく“名言”などを紹介した特別展示をはじめ、イベントオリジナルアイテムなど約300点を取り揃えたグッズコーナーを用意。会場一体を通して、ミイの世界観を堪能することができる。リサ・ラーソンの限定ショップ - クリスマス限定アイテムやヴィンテージ品も「リサ・ラーソンのクリスマス」は、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの期間限定ショップ。お馴染みの“しましま猫”のマイキーや、はりねずみをモチーフにしたアイテムをはじめ、クリスマス限定デザインのグッズを販売予定。リサ・ラーソンの独特の丸みのフォルムで象られた動物たちの陶器には、貴重なヴィンテージ品もラインナップする。約1000点を取り揃える予定なので、ファンの人は是非会場に足を運んでみて。北欧デザイナーユニット“ベングト&ロッタ”の人気作品が勢ぞろいそのほかにも、アイアンのキャンドルスタンドなどのクリエーションで人気を博す、スウェーデン出身のデザイナーユニット ベングト&ロッタの作品約200点を展示販売する「ベングト&ロッタクリスマス・フェア」を開催。会場では、人気グッズはもちろんのこと、iPhoneケースやクリスマス柄のマグカップ、ピアスなどのアイテムが販売される。なお会期中、全てのイベントは入場料無料となっている。【詳細】松屋銀座 北欧にまつわる展示販売会会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1■「ムーミン STORY ~リトルミイのひみつ~」会期:2018年11月28日(水)~12月10日(月)時間:10:00~20:00 ※会期中の日曜日は19:30、最終日は17:00閉場入場料:無料■「リサ・ラーソンのクリスマス」会期:2018年12月12日(水)~12月25日(火)時間:10:00~20:00 ※12月16日(日)は19:30、12月21日(金)、22日(土)、23日(日)は20:30/最終日は17:00閉場入場料:無料■「ベングト&ロッタクリスマス・フェア」会期:2018年11月28日(水)~12月25日(火)時間:10:00~20:00 ※12月2日(日)、9日(日)、16日(日)は 19:30、12月21日(金)、22日(土)、23日(日)は20:30/最終日は17:00閉場入場料:無料
2018年10月19日スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン(LISA LARSON)のウォッチコレクションが、2018年10月19日(金)に発売される。展開されるのは3つのコレクション。くねくねと曲がった秒針にマイキーのしましま柄があしらわれた「ジグザグ」、リサ・ラーソンと娘のヨハンナが生み出した代表的なキャラクターたちを描いたカラフルな「キッズ」、そしてダイヤルにハリネズミ3兄弟を描いた数量限定コレクションが登場する。プレイフルなデザインは、冬のお洒落をより一層楽しませてくれそうだ。【詳細】LISA LARSON SEASON COLLECTION 2018発売日:2018年10月19日(金)取り扱い:ノルディックフィーリング 表参道ギャラリー、新宿、有楽町、名古屋、天神、オンラインサイト価格:・ZigZag Collection 全2色赤ストラップ18,000円+税、イエローストラップ17,500円+税・Kids Collection 全6色 各6,000円+税・Limited Edition 全1色 21,000円+税 ※カーキと赤の付替えレザーストラップが付属。
2018年10月18日春に発売され好評だった、資生堂「ベネフィーク」と北米を代表する陶芸家「リサ・ラーソン」とのコラボレーションアイテムの第2弾がこの秋登場。日々の仕事や自分磨きに忙しく過ごす女性を癒すアイテムに、人気キャラクター「マイキー」がかわいらしく描かれたスペシャルなセット4つが数量限定にて発売します。今回はコラボアイテムの中から、『パウダリーファンデーション』、『ボディークリーム&グローブ』の2セットを詳しくご紹介。資生堂ベネフィークとリサ・ラーソンのコラボ第2弾!《10/21限定発売》出典:byBirth2018年10月21日に数量限定発売する、「ベネフィーク×リサ・ラーソン」のコラボレーションアイテム。春に発売したコラボレーションアイテムは、メイクアップ商品を中心としたセットでしたが、今回新たに発売されるアイテムは、前回のファンデーションセットに加え、秋冬の必須アイテム、ボディークリームを中心として組み合わされたボディーケアセット3種。日々、疲れやストレスを感じている女性たちに、『お疲れさま』の気持ちを込めて作られたベネフィークのアイテムは、心地いいリセットタイムをもたらしてくれます。人気キャラクター、ネコの「マイキー」がプリントされた可愛らしいデザインは、忙しい女性たちを癒してくれること間違いなし。メイクも気分も楽しく、毎日を過ごせたら良いですよね!新登場コラボアイテムから2セットをご紹介ベネフィークパウダリーファンデーション 限定セット LL II限定デザインファンデーションケース出典:byBirthネコの「Mikey(マイキー)」の可愛らしい肉球が全体にあしらわれていて、マイキーとお出かけしている気分を楽しめちゃうデザイン。赤と青の可愛すぎないカラーのデザインなので、大人の女性でも気にせず持ち歩けます。「ベネフィークパウダリーファンデ―ション(オーラドリーム)」商品特長出典:byBirth水あり・水なし両用使えるオールシーズン用パウダーファンデーションに、スポンジ1枚付き。カラーは、「オークル 10」と「オークル 20」の2色展開(※画像は「オークル 10」)で、肌色に合わせて選べます。独自のパウダーにより、ひと塗りでキメ・毛穴をカバーし、透明感がある明るいつや美肌へ。保湿成分・紫外線防御効果(SPF20・PA++)配合で、乾燥とシミ、ソバカスも防いでくれる万能ファンデーションです。ベネフィークボディークリーム&グローブセット限定パッケージ出典:byBirthボディクリームのセットは、心地よいお手入れ時間“リセットタイム”に自分磨きができちゃうアイテム。出典:byBirth数量限定のBOXは、クリスマスを連想させるマフラーを巻いたマイキーと、ツリーや結晶、スターが散りばめられた可愛らしいパッケージです。「ベネフィークボディークリーム(フォルミング)」商品特長出典:byBirth日中も、寝ている間もカラダ全体に使える万能クリーム。みずみずしいテクスチャーで、肌によく馴染み、べたつかず、乾燥による手荒れ、指のかさつきをいたわり、透明感のある美しい手元へ。心地良く甘すぎないすっきりとした安らぎ感溢れる香りで、極上のリラックスタイムにぴったり!秋冬のカサつく季節にも、潤環美容成分(ケイヒエキス、サイコエキス、カスムナールエキス、グリセリン:保湿)が配合されているので、透き通るような血色感のある肌に導いてくれますよ。デザインも、ピンクをベースにマイキーと肉球が描かれた可愛い見た目に癒されます。「ベネフィークグローブ」出典:byBirthクリームを塗ったあと、グローブでたっぷりのうるおいをぴったり閉じ込めて。セットのクリームはもちろん、お手持ちのハンドクリームなどを肌になじませた後にも使えます。グローブの長さは、指先から手首まで31cmあるので、手首までしっかり包み込み、就寝中も脱げずに快適。さらに、両手とも親指、人差し指、中指の部分はスマートフォン タッチパネル対応しているのも嬉しいポイント。グローブのデザインも、クリスマス仕様になっていてワクワクな気分になれちゃいます。可愛いマイキーに癒されながら美肌を手にいれて出典:byBirthネコの「マイキー」の可愛いデザインで、メイクもスキンケアも楽しくできちゃう、ハッピーが溢れた今回のコラボレーションアイテム。毎日忙しい女性の皆さん、外でも自宅でも使えるアイテムで透き通るような美肌を手にいれてみて。自然と楽しく笑顔になれちゃう、「ベネフィーク」×「リサ・ラーソン」のコラボレーションアイテムを是非チェックしてみてくださいね!新発売商品概要(数量限定)2018年10月21日(日)数量限定発売/ノープリントプライスベネフィークパウダリーファンデーション 限定セット LL IIベネフィークボディークリーム&グローブセットベネフィークボディークリーム&ソックスセットベネフィークボディークリーム&カッサセット
2018年10月06日男女ふたりの朗読劇というスタイルで上演される、恋を読む『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。出演する俳優・鈴木拡樹さんに、お話を伺いました。30日間の切ない運命の恋を“読む”。いま人気の俳優たちによる朗読劇。一昨年に福士蒼汰さん&小松菜奈さんにより映画化された『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。互いに愛し合い、互いを運命の相手だと知りながらもすれ違っていく、わずか30日間の運命の恋を描いた物語。このファンタジー色満載のラブストーリーが、男女ふたりの朗読劇というスタイルで上演されることに。演出を手がけるのは、自ら主宰する劇団・ロロでも、“ボーイ・ミーツ・ガール”をテーマにした作品を手がけている三浦直之さん。出演者には、鈴木拡樹さん、黒羽麻璃央さんをはじめ、人気俳優たちがずらりと顔を揃える話題作です。「中盤以降の謎がわかってきてからも印象的なシーンはたくさんあるんですけれど、僕はどうしても冒頭のシーンが頭に残るんです。主人公の高寿は、愛美に電車の中で一目惚れをするんですけれど、シチュエーションがシチュエーションだけに、ここで声をかけなかったら、また再会できるかわからない。それで、同じ駅で降りたら声をかけようって自分に言い聞かせるとか…そういう情景の描き方に、恋愛って素敵だなって思わされるんですよね」脚本を読んだ第一印象についてそう語った後、「僕だったら、結局、声をかけられずに終わるんだろうな」と、茶目っ気のある笑顔を見せた鈴木拡樹さん。これまでさまざまな舞台を経験してきているけれど、恋愛モノへの出演はかなりレア。「男性目線でも、胸キュンする物語だと思います。ファンタジーの要素はあるけれど、導入のシーンがリアルだから、すんなりと入っていけますし。僕は、恋愛モノをあまりやってきていないぶん、その慣れない感じが、意図せずに、冒頭のちょっとぎこちない感じのダサさに出てくるんじゃないかと思うんです」どうやらすでに、鈴木さんのなかで思い描く高寿像があるよう。ただ、「稽古しながら、どんどん壊していきたいと思っている」という。「僕は、そんなに器用にできるほうじゃないので、事前に台本を読み込んで、わりとロジカルに役のベースを作って稽古に臨むタイプなんです。でも、基本的にお芝居って会話であって、相手がいて成立するものですよね。最近は、自分のスタイルに固執するんじゃなく、相手のお芝居を受けてどう返していくか、その日の息遣いでお芝居も変えていくようにしています。全然違うものになる場合もあって、面白いですよね」緻密な役作りに定評がある鈴木さん。普段はふんわり穏やかな雰囲気なのに、狂気を孕んだ凄みのある悪役や、荒々しく皮肉なキャラクターなど、ひとたび役を纏えば、まるで役が憑依したようにすら見える。「ありがたいことに、これまでいろんなタイプの役をふっていただいてきたんですよね。僕自身は小柄で痩せているんですが、大きくて貫禄のあるような、自分よりもっと向いている人がいたんだろうなと思う役も多くて…。ただ、体の使い方や佇まいだったりで、観ている方に大きい人だと刷り込むことはできるんじゃないかと思うんです」そんな挑戦こそ楽しいと話す。「役だけでなく、今回の朗読劇も含め、いろんなジャンルの作品に挑戦していきたいと思うんです。こんなお芝居の楽しみ方もあるんだって知っていただく機会になればと思っています」すずき・ひろき1985年6月4日生まれ。大阪府出身。11月11日からの舞台『No.9 -不滅の旋律-』に出演。三日月宗近役で出演している映画『刀剣乱舞』は来年公開に。「この間、麻璃央君が僕の舞台を観に来てくれました。近いところにいるのに、まだ共演したことがないんですよね。ある意味ライバルではありますが(笑)、彼の美しさや雅さは僕にはない部分なので、憧れもあります」シャツ¥3,999*税込み(H&M/H&M カスタマーセンターTEL:0120・866・201)パンツ¥14,000(Sy32 by SWEET YEARS/ロンヨンジャパンTEL:03・6712・2226)靴¥5,463(mobus/ヒーローインターナショナルTEL:078・252・3439)ソックスはスタイリスト私物恋を読む『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』大学生の高寿は、電車で一目惚れした女の子・愛美に声をかける。ふたりは間もなく交際をスタートさせるが…。8月24日(金)~29日(水)有楽町・オルタナティブシアター脚本・演出/三浦直之(ロロ)出演/鈴木拡樹×山崎紘菜、梶裕貴×高月彩良、木村達成×清水くるみ、黒羽麻璃央×戸松遥、鳥越裕貴×梅田彩佳、松田凌×内田真礼、三浦宏規×福原遥(公演順)全席指定5400円(税込み)※『anan』2018年8月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中村美保ヘア&メイク・大宝みゆきインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年08月28日一昨年に福士蒼汰さん&小松菜奈さんにより映画化された『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。わずか30日間の運命の恋を描いた物語が、朗読劇というスタイルで上演されることになりました。出演する俳優・黒羽麻璃央さんに、お話を伺いました。「朗読劇は、声だけで感情を伝える技量が試される場」黒羽麻璃央さんにとって、朗読劇はこれまでにも何度となく挑戦してきたジャンル。「僕のなかで、朗読劇って役者の技量が試される場、という印象なんです。舞台や映像ならば、立ち居振る舞いや動きでお芝居を補完できるけれど、朗読劇は基本的に声で状況や感情を伝えなきゃいけないだけに、ごまかしが利かない。やるたびに声の芝居の難しさを感じて、声優さんってすごいなって思います」今回の作品について伺うと、少し照れつつ、「僕自身も読みながら、キュンキュンしました」と語る。「高寿と愛美のふたりが、家で並んで映画を観ている時に、高寿が『やばい、抱きしめたい』って言いだす場面があるんですけれど、そこはとくに好きでした。ただ、恋愛モノにまだ慣れてないので、自分が演るとなると恥ずかしいんですけれど…(笑)。王道のラブストーリーのようで、意外にも裏切る展開があったり、普通ではありえないようなSF的な展開が面白い作品だと思います。最初が一目惚れで始まるところとか、いいなって思いますし、終盤に全部が明らかになった時、ふたりの気持ちが全部繋がっていく感じがあるのも心地いい。一度読み終わって、全部がわかってから読み直すと、また違う見方ができて…いろいろ研究したくなる作品ですよね」高寿に共感するポイントは?「デートする前に下見をしちゃうところ、わかる気がするんです。僕もデートに限らず、友達と旅行する時でも、美味しいお店とかを事前に下調べをしておきたいタイプなんで。とくに相手が好きな女性だったとしたら、『頼りになる』とか、『安心する』とかって、一番言われたい言葉。絶対嬉しいはずなので」ミュージカル『刀剣乱舞』など、2012年のデビュー以来、数多くの2.5次元作品で活躍してきた黒羽さん。近年は、ドラマ『監獄のお姫さま』や映画『アヤメくんののんびり肉食日誌』など、映像でも活躍の場を増やしている。「いま25歳なんですが、ここからを自分がどう進んでいくか、すごく考えるんです。若手俳優という括りに入らなくなったその先、この世界で残っていけるのは、本当にすごい人だけなんですよね。いま、いろんなジャンルでお声がけをいただけていますが、今回の朗読劇も含め、一作一作、ちゃんとお芝居で結果を出していかないと、と思っています」そう言った後、「調子に乗るのが怖いんですよね」と付け加えた。「仕事の幅が広がり、いろんな方とご一緒する機会が増えると、すごい方ほど謙虚だったりするんですよ。そういう姿を見ちゃうと、自分もそうありたいなって思うんです」くろば・まりお1993年7月6日生まれ。宮城県出身。近作にミュージカル『刀剣乱舞』~阿津賀志山異聞2018 巴里~。出演映画『耳を腐らせるほどの愛』『鹿沼』が来年公開。「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰の、拡樹君の完璧な役作りは、純粋にすごい。僕は、そのいいところを盗ませてもらえるからラッキー(笑)。三日月宗近の目線で観られたのも楽しかったですね」シャツ¥4,990(リファクトリー/ジェイフェリーTEL:03・5524・3725)パンツ¥27,500(Mason’s/LCR テリット事業部TEL:03・6418・0501)靴¥11,800(VARISISTA GlobalStudio/EARTH MARKETING CORPORATIONTEL:03・5638・9771)カットソーはスタイリスト私物恋を読む『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』大学生の高寿は、電車で一目惚れした女の子・愛美に声をかける。ふたりは間もなく交際をスタートさせるが…。8月24日(金)~29日(水)有楽町・オルタナティブシアター脚本・演出/三浦直之(ロロ)出演/鈴木拡樹×山崎紘菜、梶裕貴×高月彩良、木村達成×清水くるみ、黒羽麻璃央×戸松遥、鳥越裕貴×梅田彩佳、松田凌×内田真礼、三浦宏規×福原遥(公演順)全席指定5400円(税込み)※『anan』2018年8月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中村美保ヘア&メイク・大宝みゆきインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年08月28日資生堂「ベネフィーク(Benefique)」が、北欧の陶芸家リサ・ラーソンと再びコラボレーション。ベネフィーク×リサ・ラーソン人気キャラクター限定デザインアイテムが、2018年10月21日(日)より数量限定で発売される。ベネフィークとリサ・ラーソンとのコラボレーションデザイン第2弾では、ファンデーションとボディケアに着目。「パウダリーファンデーション 限定セット LL Ⅱ」では、肌の透明感を引き出す人気の美白パウダリーファンデーションが限定パッケージになって登場する。リサ・ラーソンの人気キャラクター猫のマイキーが、絵本の世界を飛び出しパッケージから顔を出す。ホワイトベースのパレットには、マイキーの足跡を散りばめ、プレイフルなデザインに仕上げた。また、肌をすっきりひきしめてくれる「ベネフィークボディークリーム(フォルミング)」も限定パッケージに。ソックスやグローブ、カッサなどのボディケアアイテムとセットになって発売される。こちらもファンデーション同様に、パッケージを彩るのは猫のマイキーだ。【詳細】ベネフィーク×リサ・ラーソン人気キャラクター限定デザインアイテム発売日:2018年10月21日(日)数量限定発売・ベネフィークパウダリーファンデーション限定セット LL Ⅱ 全2色 各5,200円+税<編集部調べ>・ベネフィーク ボディークリーム&ソックスセット 1種 3,700円+税<編集部調べ>・ベネフィーク ボディークリーム&グローブセット 1種 3,700円+税<編集部調べ>・ベネフィーク ボディークリーム&カッサセット 1種 3,700円+税<編集部調べ>【問い合わせ先】資生堂TEL:0120-81-4710
2018年08月06日演じていることを感じさせない、自然体な表情に惹き込まれる。一見“ゆるふわ”な、中村倫也さんの素顔を追いかけました。中村倫也さんは、ふんわりとした穏やかな空気を纏ってふらりとスタジオに現れた。その立ち居振る舞いには気取りがなく余裕すら感じさせながら、W杯の話題を楽しげに語る姿にはやんちゃさものぞかせる。――俳優という道を選択された時、世間をザワつかせるような存在にとか、職人的な堅実な方向にとか、何か目指した形はありました?中村:両方ありましたよ。でも、当時、僕への需要がなかったんで、自分はしっかり下積みをやらなきゃいけないタイプなんだなって気づかされました。僕らの世代には、『ごくせん』とか『花ざかりの君たちへ』とか、若手の登竜門的作品がありましたが、かすりもしなかった。23~24歳の頃、河原雅彦さんと飲んでいた時に「キャスティングに倫也の名前を出しても、動員がないから通らないって言われるから、早く売れて」って言われたんです。やりたいことをやりたい人とやるには、ある程度の影響力が必要だと自覚した出来事でした。それで、そこからはちゃんと二兎を追おうと。20代の初め頃から、舞台では難しい役を振られることも多く、メインを張らせていただいたこともありますが、世間に広く知ってもらうためにはテレビドラマにも出ていかなくちゃと思ったんです。いまは、演技派俳優みたいに言っていただけるようになりましたが、それも一過性なんだろうなと思ってるところがある。そういう脳みそなんです。――評価されて、浮かれるみたいなことはないんでしょうか?中村:最近はもうないです。若い頃は、謎の野心と自信がありましたけど、いろんな通過儀礼でへし折られましたんで。大事なのはそこから何を積み重ねていくかだと思うんですけれど、その都度、向き合うべきことをやってきたら、たまたまいろんな人に面白がってもらえて、こんな感じになりました(笑)。僕は自分の成功体験をあてにしないというか…やったことのないことをやって、そこでいっぱい失敗したいんです。――失敗は、恐れない?中村:死にはしないですから。次の仕事で5倍取り返せばいいだけで。どんな経験も、それが傷になるか糧になるかは本人次第な気がするんです。自分自身が地面にしっかり根を張って立って、関わり合ってきた人としっかりコネクトしていれば、屋根を設えてもらえたりもするわけで。――ドラマ『半分、青い。』『崖っぷちホテル!』、映画『孤狼の血』と、近作だけでも役の幅が広いですが、これまでの仕事で、「この役が自分に来るなんて」と思った役はありましたか?中村:たいがいは驚かないんですが、『孤狼の血』は驚きました。まず、自分が演っている画が浮かばなかったです。白石(和彌)監督のなかで、いけるっていう目処が立っていたんだとは思いますが、見た目もこんなツルンとしていますし、人を殴ったこともないし、こんなペースでしゃべりますし、ヘラヘラしてますし…。――中村さんの場合、どんな役を演じていても、現実と地続きのリアルな手触りを感じます。中村:作品によっても、役柄によっても求められているものは違いますからね。なかには腕力で持っていかなきゃいけない時もあるし、共演者とのバランスを見て調整して。中村倫也が頑張っている、というのは絶対にバレちゃいけないとは思っています。――月並みですけれど、転機になった作品というと…?中村:よく聞かれるんですけれど、無数にあるんで本当に困るんです。やってない作品を出そうかな?(笑)――(笑)。では、こういう作品、こういう役のオファーを待ってます、というものはありますか?中村:いろいろやってきたなかで、恋愛ものは楽しいなと思います。恋愛すると、ちゃんとダサくなれるんですよね。ダセー奴って楽しいんです。感情移入しやすいし。――憧れのシチュエーションは?中村:(ドヤ顔の笑顔で)美女11人とのシェアハウス、でしょ。――オファー来たらどうします?中村:もしやったら、誰にも観られたくないです。ただ鼻の下を伸ばしているだけになりそうで…。――では、憧れる恋愛シチュエーションも伺っていいですか?中村:安心と安全の…『D-room』のような恋愛ですよ。…ってもう逃がしてよ。恥ずかしいんだから(笑)。――では、お仕事のない時はどんなことをされていますか?中村:…教えずにいたら、みなさんに気になってもらえますかね?――…では趣味とか?中村:あったら目をキラキラさせてしゃべってると思います。普通なんで内緒ぶってるだけなんです。八百屋行って、肉屋行って、家に帰って、台本を読んで寝る。ほんと普通なんです。芝居以外、何もないんですよ。なかむら・ともや1986年生まれ。東京都出身。俳優。’05年、映画『七人の弔』でデビュー。10月26日公開の映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』や『美人が婚活してみたら』(’19年公開)などの出演作が控える。シャツジャケット¥32,000(カベル/HEMT PRTEL:03・6721・0882)シャツ¥6,480中に着たTシャツ¥7,560(共にブラケットTEL:03・6416・8079)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年8月8日号より。写真・尾身沙紀(io)スタイリスト・壽村太一ヘア&メイク・松田 陵(Y’s C) インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年08月05日貧しい片田舎で育った愛人の子が、やがて民衆からの絶大な人気を勝ち取り大統領夫人にまで上り詰める。20世紀半ばに活躍したアルゼンチン大統領夫人、エヴァ・ペロンの生涯を題材にしたミュージカル『エビータ』といえば、マドンナとアントニオ・バンデラスの主演で映画化されたことでご存じの方も多いはず。ミュージカル界の巨匠たちが集結。伝説のオリジナル演出版が初来日。この時に大きな話題になったのは、マドンナが自らエヴァ(エビータ)を演じることを熱望し、製作陣に激しく売り込みをかけていたということ。世界屈指のポップスの女王を惹きつける魅力がこの作品にはあるのだ。何より一番の魅力は、その力強くドラマティックな楽曲にある。作曲は、『オペラ座の怪人』や『キャッツ』『ジーザス・クライスト=スーパースター』を手掛けたアンドリュー・ロイド・ウェバー。これだけでもすごいけれど、作詞は『ジーザス~』のほか、『美女と野獣』や『ライオン・キング』のティム・ライス。最も有名なのは、エヴァが大統領官邸のバルコニーから民衆に向けて歌う「Don’t Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ、泣かないで)」。優しく語りかけるように始まる導入部分は美しく、次第に民衆の心を掴み、熱狂をもたらしていくまでの展開は壮大でドラマティック。オリビア・ニュートン=ジョンやサラ・ブライトマンなど、多くのシンガーがカバーしていることからも、いかに名曲かがわかる。この他にも、耳に残る素晴らしい楽曲がちりばめられている。しかも、初演の演出を手掛けたのは、アメリカミュージカル界で最も尊敬を集めるプロデューサーであり、『オペラ座~』をはじめ、『キャバレー』や『蜘蛛女のキス』なども演出するハロルド・プリンスだ。’78年にロンドンで初演以降、NYはもちろん、世界各地でいまも上演され続けている。今回、その名作ミュージカルが、日本で上演される。しかも演出は、日本初上陸となるハロルド・プリンスによる’78年初演時のオリジナル版。さらに、日本公演限定で、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンなど、ロンドンやNYで数々の大役を演じてきたミュージカル界の大スター、ラミン・カリムルーが出演。ラミンが演じるのは、アルゼンチン生まれの革命家チェ・ゲバラをモチーフにした狂言回し的な役どころ。クリエイターからキャストまで、これでもかとビッグネームが揃った来日公演。もはや行かない理由が見つからない注目作だ。ミュージカル『エビータ』7月4日(水)~29日(日)渋谷・東急シアターオーブS席1万3500円A席1万1000円B席9000円(すべて税込み)ほかBunkamura チケットセンターTEL:03・3477・9999写真・The 2017 Evita International Tour CompanyPhotographs by Pat Bromilow-Downing and Christiaan Kotze ©DIP 2017※『anan』2018年7月11日号より。文・望月リサ(by anan編集部)
2018年07月07日Zoff(ゾフ)から、スウェーデンの陶芸家「リサ・ラーソン(Lisa Larson)」とコラボレーションしたサングラスコレクション「ゾフ ミーツ リサ・ラーソン(Zoff meets LISA LARSON)」が登場。2018年6月22日(金)より全国のZoff店舗にて販売される。2016年に第1弾が登場し、人気を博したコラボレーション「ゾフ ミーツ リサ・ラーソン」。今回は、UV99.9%をカットしてくれる夏にぴったりなサングラスのコレクションが登場する。デザインは、猫のキャラクター「マイキー」柄と、仲良く行列する「はりねずみ」柄の2パターン2色を用意。「マイキー」は、トレードマークのボーダー柄をテンプルに配し、夏らしいデザインに。テンプルの内側にはサングラスをかけて、すました表情をするマイキーを描いた。「はりねずみ」は、テンプル部分にウッド調の素材を採用した北欧らしいデザイン。はりねずみ3匹並んで歩く愛らしい姿を刻印した。また、本コレクションのメインブジュアルには、サングラスをかけた「サングラスマイキー」が登場。サンフグラスには、「サングラスマイキー」をプリントしたメガネケースとメガネ拭きがセットになっている。【詳細】ゾフ ミーツ リサ・ラーソン発売日:2018年6月22日(金)販売店舗:全国のZoff店舗(アウトレット店を除く)、Zoffオンラインストア価格:7,500円+税 ※有料で度付きレンズに交換可能【問い合わせ先】ゾフ カスタマーサポートTEL:0120-013-883
2018年06月25日昨年上演され、読売演劇大賞の優秀作品賞や最優秀演出家賞などを受賞した二兎社の舞台『ザ・空気』。報道の現場を舞台に、世の中に蔓延する“自粛”や“忖度”といった奇妙な空気の正体に迫ったこの作品。その第2弾となる『ザ・空気ver.2』の舞台は官邸記者クラブだ。世をザワつかせた傑作の第2弾。官邸記者クラブを覆う“空気”を描く。「前作を観た時、世に流れるニュースの信憑性について考えさせられましたし、あらためて恐ろしさを感じてゾワゾワしました。今回は、記者ならば本来、重視しなければいけない“ある問題”が発覚するけれど、タイミング的に記者クラブでようやく総理のインタビューが実現しそうという状況で、さてどうするかという物語。現場を知らない僕らの視点では、当たり前に思えることが記者クラブの慣例ではそうではなかったり、いろんな問題提起を含んでいて、観終わった後に持ち帰って考えられる作品になっていると思います」眞島秀和さんの役柄は、リベラル系の新聞社の政治部キャップ。「周りとのバランスをとろうと“空気を読む”キャラクターです。記者クラブには保守系の記者もいて、それぞれの社風や立場の違いから右往左往する。その人間の様が、引いた目線で見ると滑稽に感じられたりもする。松尾(貴史)さん演じるベテランが、柳下(大)さん演じる若手に、自らの信念を滔々と語る場面があるんですが、話の内容はシリアスなのに、聞いていると、おかしくて仕方なかったりするんですよ」眞島さんは、「現場がスムーズに進むにはどうしたらいいかを考える」典型的な空気を読むタイプとか。「自分の芝居をこうしたいとか、作品をこんなふうにしていきたいなんて、自分にはおこがましいというか。…本当に薄っぺらい人間なんですよ(笑)。あまり趣味もありませんし。ただ、やっぱり仕事が生きがいになっているところがあって、監督や演出家のアイデアを形にする一助を担いたいという思いはある。今回も、永井さんの考える世界観をきちんと体現していきたいと思っています」二兎社公演42『ザ・空気ver.2誰も書いてはならぬ』報道各社の政治部が入居する国会記者会館。大手新聞社のエリート記者たちが出入りする官邸記者クラブで、ある出来事が発覚。その公表を巡り、抜き差しならない状況に陥り…。6月23日(土)~7月16日(月)池袋・東京芸術劇場 シアターイースト作・演出/永井愛出演/安田成美、眞島秀和、馬渕英里何、柳下大、松尾貴史一般6000円25歳以下割引3000円(要証明書)*すべて税込み二兎社TEL:03・3991・8872(月~金曜10:00~18:00)地方公演も。ましま・ひでかず1976年11月13日生まれ。山形県出身。惜しまれつつ最終回を迎えたドラマ『おっさんずラブ』で演じた武川主任役が話題に。現在、ドラマ『ダブル・ファンタジー』(WOWOW)が放送中。※『anan』2018年6月27日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年06月22日舞台『フリー・コミティッド』は、NYにある四つ星の超人気レストランを舞台にした一人芝居。主人公のサムは売れない俳優で、その店の予約係。彼の働く地下の事務所に、金持ちの夫人や日本人観光客などからの予約の電話と、支配人やカリスマシェフ、ドミニカ人コックらからの内線が引っ切りなしにかかってくる。なんとサムに加え、電話の相手37役もひとりで演じることになるが、「問題なのは38役じゃないんです」と成河さん。ひとりで38役を演じ分ける!?都会の生きづらさを描いた喜劇。「いろんな人種のいろんな立場の人が登場するんですが、それぞれの人の訛やしゃべり方を特徴的に描いていて、それを見て笑うっていう構造の芝居なんですよね。ただ、それを日本でやってわかるのか、面白いのかという問題があります。たとえやれたとしても、芸人さんの“あるある”のモノマネ芸になってしまうのは本意じゃない。でも、戯曲を何度か読み込んでいくうちに、その根底にあるテーマに気づいて、それで引き受けさせていただきました」そのテーマとは、“多くの情報が交錯する大都会で、自分で選ぶことがいかに大変か”ということ。「都会って、人の要求に振り回されすぎて、自分が一体何を望んで何を選択したらいいか、見えなくなってしまうことが往々にしてある。作者のベッキーさんはテレビ出身の脚本家ですから、都会に生きる人のジレンマをけっして難しくなく、すごく上手に描いていると思います」演出は、これまで俳優同士としても共演経験の多い千葉哲也さん。「千葉さんがすごいのは、役者の時と演出をやる時の動機が変わらないこと。よく『コミュニケーションに興味があるんだ』とおっしゃるんですが、だからこそ役者同士だと、ものすごく面倒くさい(笑)。でも演出家としては、役者が気になること全部を丁寧にすくいとってくれるんです。この間の稽古では、僕がサムを、千葉さんが他の37人を演じてくれました。お互いの脳味噌と技術を持ち寄って、一緒にこの作品を作り上げている感じが面白いです」今回上演する劇場は、客席数が約200。観たいと思った時に誰もが気軽に立ち寄れる、そんな小劇場空間も大切にしたい、と話す。「学生時代はパンクバンドをやっていたんですが、高校の文化祭でお芝居をやることになって、それが初めての演劇体験でした。その時に味わった、観客が舞台に集中した時の一瞬の静寂…それにシビれてしまった。僕は、いまもその瞬間を求めて、演劇を続けているようなものです」『フリー・コミティッド』超人気レストランの地下の事務所では、俳優のサムが予約係を務めている。責任者のボブの出社がトラブルで遅れ、次々とかかってくる電話にひとりで応対することになるが…。6月28日(木)~7月22日(日)渋谷・DDD 青山クロスシアター作/ベッキー・モード翻訳/常田景子演出/千葉哲也出演/成河全席指定6900円(税込み)チケットスペースTEL:03・3234・9999ソンハ1981年生まれ。東京都出身。舞台を中心に活動し、’11年に読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。近年はドラマ『マッサン』など映像にも出演。映画『チワワちゃん』は来年公開。※『anan』2018年6月27日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年06月21日コンテンポラリーダンスと聞くと、高尚で少し難しい印象を受けるかもしれない。しかし、それがサーカスであれば、なんだか楽しくてワクワクするような響きに変わる。フィリップ・ドゥクフレの作る舞台には、そんな、次に何が起こるかわからないサーカスの持つワクワク感と賑やかさが詰まっている。ユーモアと驚きと美しさが詰まった、まるで魔法のような小品集。ドゥクフレは、フランス生まれの振付家で演出家。これまでにもフランスでおこなわれた‘92年のアルベールビルオリンピックの開会式と閉会式をはじめ、シルク・ドゥ・ソレイユの公演やパリの老舗キャバレーのショーなどの演出を幅広く手がけ、世界中にファンを持つ人気クリエイター。その人気の理由はたくさんあるけれど、何よりも飽きっぽい子供でも惹きつけられる楽しさとユーモア、さまざまなエンタメを知り尽くした大人でも驚くようなアイデアあふれる仕掛け、そして洗練されたビジュアルセンスで、観客層を問わず楽しませてくれるのが魅力だ。上の舞台写真をよーく見てほしい。逆光にひとりの女性の影が浮かび上がる。美しく均整のとれた体がしなやかに動き出したかと思うと、次の瞬間、頭の影がふたつになる。思わぬ不意打ちに、一瞬はギョッとするけれど、次第にその不可思議な世界に引き込まれ釘付けになってしまう。照明や映像、セットや小道具など、他にもさまざまな舞台効果を使った作品は多く、どれも次々と見たこともないようなトリッキーなシーンが展開されるけれど、一番の見どころは、ダンサーたちの肉体の美しさと、そのテクニックの高さだ。CGが当たり前の時代、どんな超絶的な場面も映像でならば形にできてしまい、そこに驚きはない。けれど、ハイテクな仕掛けや映像だと思って見ていたものが、じつは人の体だったとわかった瞬間の驚きと感動といったら!そんな楽しさがあらゆるところにちりばめられているのだ。今回は、昨年フランスで初演された新作をいち早く日本で上演するオムニバス公演。前述の幻想的な影絵の場面もあれば、架空の部族のダンスや、ダンサーたちが空中で繰り広げるパ・ド・ドゥ(男女2人のダンス)なども。なんとそのなかには、日本好きとして知られるドゥクフレが日本文化にインスパイアを受けた作品もあり。それぞれ違うアイデア、違うテイストで繰り広げられる全5作の短編集だけに、初のドゥクフレ体験にぴったり。舞台全体を使って目の前で繰り広げられる魔法のような作品をぜひ堪能したい。フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA『新作短編集[2017]』6月29日(金)~ 7月1日(日)与野本町・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールS席6500円A席4000円ほか(すべて前売り、税込み)SAFチケットセンターTEL:0570・064・939北九州、びわ湖公演あり。TOP画像/©Charles Fregerその他3点/©Laurent Philippe※『anan』2018年6月20日号より。文・望月リサ(by anan編集部)
2018年06月16日劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』は、今までのディズニーミュージカルとは一味も二味も違う作品になっている。ディズニー製作のミュージカル。これだけで、作品の質はある程度保証されていると言っていい。一目で作品の世界観に引き込む舞台装置に、耳に残る楽曲。エンタメ性と同時に深いテーマ性もあり、全方位的に楽しめる作品ばかりだ。ただ、ディズニーミュージカルのすべてが華やかでファンタジックな作品だとは限らない。『ライオンキング』や『アラジン』のような気持ちで『ノートルダムの鐘』に足を運べば、きっとポカーンとしてしまうに違いない。舞台の上に広がるのは、陽の差し込む寺院のセット。静謐さの漂う雰囲気だけで、このミュージカルが、これまでの作品とはカラーが違うことがわかる。そしておもむろに、静かで美しく荘厳なコーラスが流れて物語が始まる。主人公は醜い容姿に生まれた青年で、ヒロインは妖艶で美しいけれど貧しいジプシー。そこで繰り広げられるのは、容姿や生まれ育ちによって迫害される人々と、醜い欲望を抱いた聖職者との対立だ。うっとりするラブロマンスも陽気なダンスも、わかりやすいヒーローもプリンセスも、ここには登場しない。主人公もヒロインも人間の弱さと強さの両方を抱え、その矛盾のなかで悩み惑い、時に間違いを犯しながら、自らの頭で考え、必死に自らの生き方を探していく。そのひたむきなドラマに、気づけばのめり込み、彼らの動向から目が離せなくなっている。ラストに、思い描くようなハッピーエンドではないけれど、清々しいエンディングが待っていて、感動がじわりと染み入る。重厚感のある大人なミュージカルなのだ。『ノートルダムの鐘』上演中~8月28日(火)横浜・KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>S席1万1880円~サイドC 席3240円ほか(すべて税込み)劇団四季予約センターTEL:0120・4894449月22日(土)からは名古屋四季劇場で上演。©Disney撮影:上原タカシ※『anan』2018年6月13日号より。文・望月リサ
2018年06月08日スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン(LISA LARSON)のウォッチコレクションが、2018年5月25日(金)から、ノルディックフィーリング(NORDIC FEELING)各店にて販売される。リサ本人と娘のヨハンナ・ラーソンの監修のもと作られた腕時計は、全5型。文字盤下部のスモールセコンドに飾られた猫の"マイキー"、ハリネズミの"イギー"、ライオンといったリサ・ラーソンを代表するキャラクターが、時を刻むたびに回る愛らしいデザインとなっている。いずれも裏蓋には「あなたに時間をあげましょう」というリサからのメッセージが、「Tag dig tid」というスウェーデン語で記された。また、5月25日(金)から、ノルディックフィーリングにてリサ・ラーソンウォッチを購入した人を対象に、先着でミニチュアファブリカvol.2のガチャを1回無料で回せるキャンペーン「回る回るリサ・ラーソンフェア」も実施される。【詳細】リサ・ラーソン ウォッチコレクション発売日:2018年5月25日(金)販売店舗:ノルディックフィーリング 表参道ギャラリー、新宿、銀座、有楽町、名古屋、天神、オンラインサイト価格例:「MIKEY/マイキー」18,000円+税、「HEDGEHOG/ハリネズミ イギー」17,500円+税■回る回るリサ・ラーソンフェア期間:5月25日(金)~数量限定、無くなり次第終了。場所:ノルディックフィーリング各店・オンラインサイト ※オンラインサイトの購入者には、ガチャを1個プレゼント。
2018年05月28日連続テレビ小説『ひよっこ』の三男(みつお)役など、その高い演技力で注目を集める泉澤祐希さん。この日は、下北沢・本多劇場での公演後、カメラマンの前康輔さんと合流。注目俳優・泉澤祐希さんとカメラマン・前康輔さんの出会いが生んだときめきの瞬間。泉澤:あまり街の中で撮られる経験がなかったので楽しかったです。前:最初にご挨拶した時に、写真が苦手でポーズが取れないっておっしゃっていたじゃないですか。泉澤:そうなんです。自由にやってって言われると、どうしていいのかわからなくて…。前:役柄があったほうがいいだろうと思って、衣装の雰囲気から直感的にチンピラっぽい感じでやっていただくことにしました。泉澤:普段演じるのは、真面目な役が多いので新鮮でしたね。前:だって… 24 歳という若さで、真面目一辺倒なわけがない(笑)。ただ、だからといって、いきなりラフな素の一面を出せと言われても、できないとは思うんですが。泉澤:ばれてますか(笑)。確かに、そこまで真面目ではないし、たまに変なことをしたくなるし。前:写真って正直なんで、撮っていると、何となくだけど、どういう人なのかわかるんです。(撮った写真を見返しながら)撮り始めは、まだ俺に気を許していない感じがありますよね。こっちはわかってて、あえてそれを撮ろうとしていたんですけれど。泉澤:最初は緊張しましたが、前さんが遊んでいるような雰囲気を作ってくださるので助かりました。前:俺、適当な感じですからね。泉澤:僕もわりと適当なんで、ちょうどよかったです(笑)。前:こちらが言うと、サッとその通りの気持ちになってくれて、こんなにカメラの前で素直に演じてくれるんだって思いました。撮っていて思ったのは、泉澤さんって、繊細でシャイで正直な人なんだろうなと。俺の勝手な見解ですけど。泉澤:本当はすごい恥ずかしがり屋で人見知りなんです。前:そのシャイで繊細で正直なところが、女性には魅力的に映るんだろうと思います。いずみさわ・ゆうき1993年6月11日生まれ。千葉県出身。俳優。出演作に映画『サバイバルファミリー』などが。現在、ドラマ『記憶』がフジテレビNEXTほかで放送中。シャツ¥32,000パンツ¥53,000(共にTAAKK/Sian PRTEL:03・6662・5525)シューズ¥59,000(SOLOVIERE/TOMORROWLANDTEL:0120・983・522)その他はスタイリスト私物まえ・こうすけ1979年生まれ。広島県出身。高校時代から写真を撮り始め、現在、雑誌や広告などでポートレート、旅の写真を中心に活躍。個展も定期的におこなっている。※『anan』2018年5月30日号より。スタイリスト・山本隆司ヘア&メイク・後藤 泰(olta)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月24日末期ガンの母親を持つ兄弟と、望まぬ子供を授かった夫婦の2組を軸に、命や家族のあり方を描いた、演劇ユニット・iakuの舞台『粛々と運針』。昨年初演の今作は、正解のない複雑な題材に、さまざまな視点からリアルに迫りつつ、時に笑いを交えて綴った、出色の舞台だった。「これまで僕は、固定した場のみで物語を展開させる戯曲を書いてきたんです。でももし、人間関係や場所、空間を超えて、他人同士の2組が議論を重ねたとしたら…。これまで課してきた枷を外して、いまの自分の筆致でどんなことがやれるのかチャレンジしたのがこの作品。ときどき、書きながらある種の手応えを感じる時があるんですが、これにもまさにそんな感触がありました」とは、脚本・演出を手がけた横山拓也さん。この傑作を含め、横山さん脚本の過去4作が「iaku演劇作品集」として一気に上演される。「ユニットの立ち上げ当初からの方針は、戯曲を使い捨てにしないこと。作家として、新作を次々やるより、寡作でも先々にまで残っていく強靭な作品を書いていきたいし、それを繰り返し上演していくことで、多くの人に届けたい。今回の試みが、作品をレパートリー化させていく第一歩になればと思っているんです」せっかくなので、横山さんに他の上演作品の紹介をお願いした。「『梨の礫の梨』は、パートナーの不在や親子の確執など、現実に生きづらさを感じている女性たちの物語です。母娘の会話劇である岸田國士の『葉桜』に触発されて書いた『あたしら葉桜』は、岸田作品と同時上演することで、近代と現代の母娘の関係性や恋愛観、結婚観を照らし合わせながら観ていただけるのではと思います。右腕を欠損した同僚を見舞った後の女性の会話劇『人の気も知らないで』は、女性同士ならではのあるあるが詰まった作品です」なんと同じ時期に、老舗劇団の俳優座から依頼を受けて書き下ろした『首のないカマキリ』も上演される。「それぞれテーマは違えど、人と人とが互いの主張を貫き通そうと言い合ううち、正論の裏の本音が見えてくる。ごまかそうと必死になる人間くささを僕はつい観察しちゃうし、そこを面白く描きたいんです」よこやま・たくや演劇ソロユニットiaku代表。劇作家、演出家。昨年、文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。『首のないカマキリ』は、5月18日より上演。5月16日(水)~28日(月)こまばアゴラ劇場一般前売り3000円一般予約3300円一般当日3500円(すべて税込み)ほかライトアイ TEL:080・9759・2383地方公演あり。『粛々と運針』撮影:堀川高志※『anan』2018年5月23日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月18日今年のアカデミー賞で大きな話題をさらった映画『スリー・ビルボード』。滑稽で残酷な物語を、ヒリヒリするほどの生々しさとユーモアで描き出したこの作品で監督・脚本を手がけたのは、劇作家として世界的な評価を受けるマーティン・マクドナー。その最新作『ハングマン』が、長塚圭史さん演出で日本初上陸。「マクドナーの戯曲を読むと、すべての登場人物の造形が本当に素晴らしく、おかしみを感じさせると同時に、辛辣な皮肉が込められているんですよね。しかも、その人間模様が織りなす様を面白がりながらも、結末まで辿り着くと僕らの心にアイロニカルなものを残していくんです」日本でマクドナーの名前が広く知られたのは、’03年の舞台『ウィー・トーマス』。自身も過激で凄惨な場面を喜劇的に描いてきた長塚さんの演出は、その戯曲と親和性が高く大評判に。以降’07年までの間に3作の演出を手がけたが、なんと今回、約10年ぶりの邂逅。「マクドナーが5年ぶりに書いた新作戯曲で再会させてもらえたのはありがたい」と話す。「僕自身、しばらく別の方向性の作品に夢中になっていたので、こういうタイプの芝居を作るのが久しぶり。稽古が始まって、いま、非常に鮮度高くやれています(笑)」舞台は、イングランドで死刑制度廃止が施行された1965年前後。絞首刑執行人(ハングマン)のハリーを巡り、物語が展開されていく。「初演されたイギリスでは、死刑制度はすでに博物館的な遺物なんですよ。ただ、歴史的には死刑を進んでおこなってきた国なわけです。倫理的にどっちにつくのか…僕には、マクドナーが、芝居を観て笑っている観客のことも皮肉っているように思えるんです。さらにブラックなのは、この作品が、死刑制度が存続する日本で上演されることですけど(笑)」毒々しさと笑いとをブレンドし、巧妙に構築された「非常に頭のいい戯曲」ではあるけれど、「あまり理知的に作りたくない」と話す。「戯曲を正確にやると、英国的なスマートな芝居になりすぎちゃう気がしているんですよね。僕はもっと大真面目に馬鹿やってる作品にしたいんですよ。もっと過剰にいろんなものを盛り込んで、グチャグチャになればいいなと思うんです」ながつか・けいし1975年生まれ。劇作家、演出家。旗揚げ以来、ユニットとして活動してきた阿佐ヶ谷スパイダースを昨年、劇団化。新作公演『MAKOTO』は8月9~20日に上演。絞首刑執行人のハリー(田中哲司)は、冤罪を訴える容疑者の刑を執行した。2年後、死刑制度は廃止されたが、かつての事件の真犯人らしき男がハリーの前に現れて…。5月16日(水)~27日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/マーティン・マクドナー翻訳/小川絵梨子演出・出演/長塚圭史出演/田中哲司、秋山菜津子、大東駿介ほか全席指定8500円(税込み)ほかパルコステージTEL:03・3477・58585月12日~13日に埼玉公演が、6月には豊橋、京都、北九州公演あり。※『anan』2018年5月16日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月14日以前、anan本誌でエッセイ「おんなのこはもりのなか」(書籍になって好評発売中)を連載していた「マームとジプシー」主宰の演劇作家・藤田貴大さん。公演のたびに大きな話題を呼ぶ藤田さんの最新作は、なんと“子どもも大人も一緒に楽しめる”作品とのこと。どんな舞台になるのか、稽古場で藤田さんにインタビューしてきました。写真・小笠原真紀 文・望月リサ“子ども向けの演劇” ではなく、“子どもも楽しめる演劇” を創造したい。多くの言葉を重ねて饒舌に語るよりも、シンプルで研ぎ澄まされたひと言が、強く深く心を惹きつけることがある。マームとジプシーの藤田貴大さんが作るのは、そんな演劇だ。シェイクスピア劇が言葉を尽くして描写を重ねる演劇ならば、藤田さんのそれは、洗練を重ねて綴られた、まるで一編の詩のよう。普段、演劇を観ないような幅広い層の観客たちを惹きつけるのは、そんな理由からなのかもしれない。その藤田貴大さんが、今回、初めて4歳の子どもから大人まで一緒に楽しめる演劇作品の創作に挑戦する。タイトルは『めにみえない みみにしたい』。しかし、「当初は、子ども向けの演劇を作ることにけっこう抵抗感があった」と話す。藤田さん そもそも、自分の作品自体をカテゴライズして考えたことはなく、どの作品であっても、観る方に年齢制限はないと思ってきたんですね。ただ、僕の作品では、子ども時代やティーンの頃というのは、わりと頻繁に扱われてきたモチーフではある。『cocoon』(今日マチ子さんの同名漫画を舞台化した作品で、’13年に初演。’15年に再演された)では、出演者に中学生がいましたし、最近までやっていたプロジェクトでも、福島の中高生と作品を一緒に作っています。そうやって、作品の中に子どもを取り込んでいく作業をしていくうちに、自然と、この子たちに演劇を見せるってどういうことなんだろうと興味が湧いてきたんです。これまで僕が描いてきた作品では、過去の記憶を多く扱っています。それが、僕の作品がノスタルジックだとときには評されてきてしまった理由だと思うんですが、懐かしむ過去の記憶を持たない子どもたちが観たら、きっと大人の観客が抱くような感情にはならないはずですよね。それがいま、僕にとってはすごくおもしろい。今回、そのことが作品のキーになるような気がしているし、これからのマームとジプシーのキーにもなるのかもしれない。ーー目指しているのは、子どもの観客まで意識して創作する舞台。しかし、「子ども向けの作品に新たに挑戦するというのではなく、これまでやってきたことと地続きで、4歳の子どもも楽しめる世界を描くことができるかを考えている」のだそう。藤田さん 僕としては、“子ども向けの演劇を作る” ということ自体に抵抗があるんですよね。その言い方だとどこか “子ども” という対象を下に見ているように感じてしまって……。イタリアの俳優たちと交流が深いこともあって、向こうの演劇事情も耳に入ってくるんですが、イタリアって子ども向けの演劇が多いんだそうです。多くの俳優は、そこに携わることで食べていっているみたいで、彼らのインスタグラムを見ていると、着ぐるみを着ている写真が多く上がっているんです。子ども向けといえば、着ぐるみみたいな感覚ってありますよね。もちろんそれってサーカスみたいなものだから、そういう姿で俳優が出てくれば子どもたちは喜ぶだろうし、作品としても成立しやすいとも思う。でも、これを見せれば子どもは喜ぶだろうって思って大人が作るものって、子どもにもわかっちゃうと思うんです。僕はそういうものにはしたくない。数年前から放送している子ども番組で、『いすのまちコッシー』(NHK Eテレで放送中の子ども番組『みいつけた!』内のコマ撮りアニメーション)というアニメがあるんだけど、そのテーマソングが、僕らが子どもの頃に聴いていた音楽の倍くらいのテンポなんです。そのことに驚いたんですけど。YouTubeが当たり前の時代に育っているわけですから、映像に対する感覚も違っているだろうし、日常に英語を耳にする機会も多いはず。そんな彼らに対して、僕らの世代の思う “子どもの演劇” を目指しても、きっと飽きられてしまうし、いつもの僕らのテンポで作ってもついてこられる気がするんですよ。大人も観られる子ども向けを作りたいわけでも、子どもにべったりな子ども向けを作りたいわけでもなくて、質感も言葉遣いもいつも通りだけれど、対象である小さな子どもたちのことをめちゃくちゃ考えて作っている。そういうものにしたいと思っています。ーー衣裳はファッションブランドのsuzuki takayukiが担当。音楽にはクラムボンの原田郁子さんが参加する。キャストも含め、いつも通りのマームの布陣だけれど、そこに安住するつもりは一切ないよう。藤田さん 子どもって、隙のある大人に絡んでいくようなところがありますよね。たぶん子どもは隙を好むんだと思います。逆に、大人になればなるほど、隙のないものが好きになってくる。それが、クオリティの高さや洗練ということに繋がるんだろうけれど、今回は、あえて隙を作っていこうと話しています。絵本なんかを見ていると、対象年齢が上がるに従って物語は複雑になり、描写も細かくなっていきますよね。僕は『ねないこだれだ』(せなけいこ作の、おばけが登場する絵本。福音館書店刊)という絵本が好きなんですが、あの作品には、少ない言葉で綴られているからこその魅力とか強度があると思うんですよ。演劇作家というのは、つい物語りたくなってしまう人種だと思うんですが、今回は、物語ろうとすればするほど離れていくものもある気がしますので、できるだけ具体的になっていくことを避けていければと思います。僕が音楽に憧れるのはまさにそこで、音楽って、具体的に描写し過ぎないからこそ、想像力を膨らませることができるんですよね。そういう余地を残しておきたいな、と。ーー自ら、「いままでのマームでは、考えもしなかったこと」と語る通り、“隙のある作品に” とは、セリフはもちろん、演出の細部に至るまで洗練を重ねて舞台を構築してきたこれまでの藤田さんならば、言わなかったであろう言葉だ。藤田さん これまでずっと、クオリティばかりを追求してきて、作品がどんどんシャープになってきていたと思うんです。でも、自分でも良くできているのかわからないような、ノイズというのかな……そういうものを、いまの自分ならばおもしろく取り入れられる気がする。そうやってあえて作った隙に、子どもたちを誘っていくものにしたいと思っています。ーーこの日の取材は、稽古が始まったばかりのタイミング。インタビュー後に始まった稽古では、藤田さん主導で、スタッフ、キャストが揃ってのディスカッションが中心におこなわれていた。藤田さん 現時点では、『めにみえない』という30分の作品と、『みみにしたい』という30分の作品の2部構成で、全体で1時間くらいのものにしようと考えています。両方観て、ちゃんと1本の作品として成立するのはもちろんですが、小さな子どもの場合、じっと座って観ていられるのって30分が限界かなとも思うので、30分でちゃんとオチがきて、全部を観切れなくても楽しめるようにするつもり。最近は託児サービスが整備されてきていますが、それでも子どもができたことで劇場から遠ざかっている人って多いと思うんです。そういうお母さん、お父さんたちも、普通に子どもと楽しめるような場にできたらいいし、舞台を俯瞰して観た時に、子どもたちも作品の風景の一部になっているような、そんな公演にしていきたいですね。ーーなんと今回、「作品のなかに、ゲームの要素も取り入れていきたい」とも。藤田さん 今年、福島の中高生たちと作った『タイムライン』という作品でもそういう挑戦はしていたんですが、その日その場での偶然性のなかから生まれるものを演劇に取り入れたいんですよね。今回の公演では、いくつか用意されたテキストから、なにかのルールにのっとって、その場で選ばれたものを演るというようなことを考えています。あえて物語を饒舌に語らないことで、隙が生まれるような気がするんですよ。きっと、役者も僕も、冷や汗をかくことになるんだろうとは予測がつくんですが、そこで生まれる思いもよらない何かを楽しめたらと思っています。ーー2012年に、26歳という若さで岸田國士戯曲賞を受賞し、演劇界に現れた新星として注目を浴びた藤田さんも30代となり、まさにいま、新たなフェーズを迎えている。子どもたちや、子どもを持つ親だけでなく、演劇ファン、そして藤田作品やマームとジプシーのファンにとっても見逃せない公演になるのは間違いない。藤田さん 公演を観た子どもたちが大人になった時、作品のことを覚えていなくてもいいと思っているんです。ただ、なんか楽しかったとか、この時間のことだけは覚えているとか、何らかのいい記憶として残ってくれたらいいなと思っています。Information『めにみえない みみにしたい』4/29(日・祝)〜5/6(日) 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール5/12(土)・13(日) 吉川市⺠交流センターおあしす 多目的ホール
2018年04月26日フランス発の人気キャラクター「リサとガスパール」と「ハローキティ」のコラボレーショングッズが、全国のサンリオ直営店、百貨店のサンリオコーナーにて発売。コラボレーションアイテムでは、「リサとガスパール」の作者であるアン・グットマン、ゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻と「ハローキティ」のデザイナー・山口裕子がパリをテーマにフランスで共同制作した油絵をデザインしたバッグ、タオル、文具など22アイテムがラインナップ。また、東京、名古屋で行われる期間限定ショップでは、全19種類のリサとガスパールとハローキティの限定アイテムも発売される。西武池袋本店会場では、購入者各日先着50名限定でオリジナルペーパーバックに商品を入れてもらえるほか、2,160円以上の購入者各日先着50名にはミニクリアファイルがプレゼントされる。【詳細】■リサとガスパール×ハローキティ コラボレーショングッズ発売中販売店舗:サンリオ直営店、百貨店のサンリオコーナーほかグッズ例:ぬいぐるみセット 6,480円(税込)、マスコットホルダー(ハローキティ、リサ、ガスパール)各2,700円(税込)、パネルアート(飛行機)1,620円(税込)、トートバッグ 2種 各3,240円(税込)、ハンドタオル 756円(税込)など■リサとガスパール×ハローキティ 期間限定ショップ・西武池袋本店会期:2018年5月16日(水)~5月29日(火)会場:西武池袋本店 3階婦人服フロア特設会場住所:東京都豊島区南池袋1-28−1※購入者各日先着50名にオリジナルペーパーバッグをプレゼント。(1人1枚)※2,160円以上の購入者各日先着50名に、6階サンリオ ラブプラザに持参するとミニクリアファイルが貰えるチケットをプレゼント。・ジェイアール名古屋タカシマヤ会期:2018年6月6日(水)~6月19日(火)会場:ジェイアール名古屋タカシマヤ 8階ローズパティオ住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4<期間限定ショップ限定グッズ例>ウォッチ 5,400円(税込)、手さげバッグ 2,160円(税込)、2Pフラットポーチ 1,620円(税込)、チケットホルダー 324円(税込)、ポストカードセット 1,512円(税込)、ミニパネルアート 1,080円(税込)【問い合わせ先】・サンリオお客様センターTEL:03-3779-8148(土日祝日を除く平日10時~17時)・ジェイアール名古屋タカシマヤ ベビー・こども服売り場TEL:052-566-8706
2018年04月20日人を恐れるが故に道化を演じ続けてきた男を描いた『人間失格』に、失敗作の植物たちが自らの不遇を嘆く『失敗園』。太宰治の2作が“踊る小説”として『ERROR ~踊る小説4~』というダンス作品になる。オモシロをこれでもかと詰め込んで、太宰治の『人間失格』をダンスに!?「失敗作の植物たちが、太宰の有名な『生まれて、すみません』という言葉を発して始まり、『人間失格』を演る。この作品で、太宰さんはかなり人間について考えているわけで、その人間のことをわかるには、人間じゃない客観的な視点を入れた方がいいんじゃないかと思ったんです」そう話すのは、本作を手がけるCHAiroiPLIN主宰のスズキ拓朗さん。蜷川幸雄さんの元で俳優として活動していた時にコンテンポラリーダンスの魅力に触れ、現在は、学ランダンスカンパニー・コンドルズのメンバーとしても活躍する。「蜷川さんの元でいろんな文学を学びましたが、難解でわからないものが多いんです。僕は絵本が好きだし、チャップリンの『モダン・タイムス』に影響を受けていることもあり、文学もあんなふうに見てわかりやすくできたらいい。太宰さんの傑作といわれる『人間失格』の面白さを僕自身があまり理解できていないからこそ、ちゃんとわかりたくて挑戦するんです」これまでも、シェイクスピアや芥川龍之介などの小説を題材にしてきた。作中のモチーフやオノマトペを、リズムに乗せて言葉遊びにしたり。ふたつの家の対立を、紅白の運動会に模してみたり。さまざまな趣向がこれでもかとてんこ盛り。音楽や演劇、パントマイムの要素も加え、ダンス作品の枠を超えた、賑やかで無条件に楽しい舞台を生み出している。「思い付いたアイデアも現場の意見も、面白いと思ったら何でも盛り込む。全部入れ込んで、持ち上げた時に溢れ出たら、それは多分必要のないものだと思うから。小道具も過剰な数を登場させるし、出し惜しみナシ。だって、過剰なものって、それだけでも面白くないですか?(笑)」すずき・たくろう1985年生まれ。演劇的要素を取り入れたダンス作品が高く評価され、舞踊批評家協会新人賞など数々の賞を受賞。現在、舞台や映像作品で振付家としても活躍する。4月21日(土)~30日(月)三鷹市芸術文化センター 星のホール振付・構成・演出/スズキ拓朗一般前売り3000円(当日3300円)、学生2000円、高校生以下1000円(すべて税込み)※早期観劇・平日マチネ割引あり三鷹市スポーツ文化財団TEL:0422・47・5122※『anan』2018年4月18日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月13日華やかなメジャーリーグの世界。そのバックステージを舞台に、根強く残る社会的、民族的マイノリティへの偏見や差別を描いた舞台『Take Me Out 2018』。人種やLGBT問題に切り込んだ傑作が再演。日本ではなかなか理解しづらい人種や宗教間の問題。しかし‘16年の日本初演時、それを映像や字幕、国旗といった舞台装置を駆使したり、各キャラクターの出自や民族性を俳優の声のトーンや立ち居振る舞いで見せるといった緻密な演出により、明快に描き出した藤田俊太郎さん。高い評価を受けた本作が、再びその手で再演される。「格差も貧困も人種も関係なく、誰もがスター選手になれるのがスポーツの世界。普通なら出会わないはずの出自も価値観も違う人々が、野球の名の下に集まりロッカールームという場を共有する。僕らが実感するのは難しいシチュエーションですが、脚本自体が素晴らしいのはわかっていましたから、そこに込められた面白さをちゃんと全部伝えたかったんです」作品は‘03年3月にアメリカで初演されたもの。そこから15年が経ち、LGBTなどのマイノリティへの理解が深まってきている。そんないまだからこそ、初演を踏まえつつも、「戯曲の書かれた時代性を明確にして描きたい」そう。「‘03年3月は、まさにイラク戦争が開戦した時期。アメリカには同時多発テロの不穏な空気が残っていたし、まだ同性婚も認められていなかった。そこをきちんと描くことで、それぞれの人物の立場や関係性がくっきりし、セリフがより芯の通ったものになる気がしています」さまざまな社会問題にクローズアップしながらも、「これは愛の物語だと思うんです」と話す藤田さん。「作品は時代を映す鏡だという言葉がありますが、多様性が叫ばれるいま、違う価値観を持った他人同士が出会い、愛を育むことがどんなに大変か。それがこの作品の中にはあらゆる形で織り込まれているんです」丁寧に戯曲と向き合おうとする姿勢の根本には、引きこもりから、高校を中退したかつての経験がある。「ある時、突然、友達とどう話していいかわからなくなってしまって…。でも、社会復帰して、いろんな道を模索した結果、演劇ならば他者と繋がれるんじゃないかと気づいたんです。だからこそ、台本や翻訳の意図が観客にきちんと伝わっているか、つねに敏感でありたいんですよね」‘16年の初演舞台より。撮影:岡千里周囲から高い尊敬を集めていたメジャーリーグのスタープレーヤーが、シーズン開幕前に自らゲイであることをカミングアウトした。そこからチームに不穏な空気が流れ始める。3月30日(金)~5月1日(火)渋谷・DDD 青山クロスシアター作/リチャード・グリーンバーグ翻訳/小川絵梨子演出/藤田俊太郎出演/玉置玲央、栗原類、浜中文一、味方良介、小柳心、陳内将、Spi、章平、吉田健悟、堅山隼太、田中茂弘全席指定8800円(税込み)チケットスペースTEL:03・3234・9999ふじた・しゅんたろう1980年生まれ。秋田県出身。故・蜷川幸雄の下で演出助手を経て演出家に。‘16年に演出したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。※『anan』2018年4月4日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月01日フランス生まれの絵本「リサとガスパール」の原画展示&アニメーション上映が楽しめるイベント「リサとガスパールと遊ぶゴールデンウィーク」が、2018年4月27日(金)から5月6日(日)まで、玉川高島屋ショッピングセンターにて開催される。フランス発の絵本「リサとガスパール」は、2000年に日本で刊行されて以降、累計200万部を突破する人気シリーズ。会場では、約100点におよぶ原画が展示されるだけでなく、アニメーションの上映、ワークショップなどが設けられ絵本の世界観を存分に体感することができる。また、絵本の世界をより楽しんでもらうためスペシャルショップも用意。詳細は開催に向けて2018年4月上旬頃公開される予定だ。【イベント詳細】「リサとガスパールと遊ぶゴールデンウィーク」日時:2018年4月27日(金)~5月6日(日)10:00~19:00※最終入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00まで。会場:玉川高島屋S・C西館1F アレーナホール料金:大人(高校生以上) 500円、こども(3歳~中学生) 300円※3歳未満は無料、65歳以上は200円割引。※障害者手帳を提示すると本人と同伴者1名が無料。(C) 2018 Anne Gutman & Georg Hallensleben Hachette Livre
2018年03月26日