SMAP解散の原因を作った張本人とも言われる木村拓哉さん(44)が主演のドラマ『A LIFE~愛しき人~』のキャストが報じられ、豪華共演陣に注目が集まっています。解散後初めてのドラマということで絶対に失敗できない状況であると思われますが、 『アサ芸プラス』によると、木村さんは共演者の一人である俳優の松山ケンイチさん(31)が、「低視聴率男」であることを不安視しているということです。松山さんは、2012年に主演したドラマ『平清盛』でNHKの大河ドラマ史上最低の視聴率を記録してしまったことで、ドラマの仕事から遠のくという結果に。その後に出演したドラマでも低視聴率が続いたことから、木村さん側が、松山さんに対して難色を示していたとされています。このことから、木村さんに対して「相手を選べる立場なのか?」といった声も出ているようです。●松ケン批判はドラマ失敗の予防線?木村さんが、ドラマの共演者である松山さんの低視聴率ぶりを不安視しているという報道に対しネット上では、『別に出演者だけで視聴率が決まるわけじゃないからね』『これまでの低視聴率は松ケンのせいじゃないだろ。脚本とかいろいろな要素がからみあってのこと』『とうとう人のせいにし始めたか。爆死する可能性があるから、今からその予防線を張るのに必死なんだろうな』『むしろ世間はキムタクを不安視してるんですけど?』『私はキムタクが出るから見ません。そういう人の方が多いと思います』『大根役者アイドルが実力派俳優に向かってなんてこと言うんだ!』『こんな批判されてるなかで共演を引き受けてくれたのに、文句言うとか失礼にもほどがある』『これで視聴率が悪くても言い訳できますね』『まだ始まってもいないのに共演者を叩くとかありえない。で、もし結果が出たら俺のおかげって言うんでしょ?』『そんなに心配なら主演しなけりゃいいのに。おとなしく脇役やってれば少しは叩かれなくなるんじゃないかな』など、ドラマが失敗したときの予防線を張っているのではという声が多く見られました。SMAP解散による世間の批判が大きいことからヒロイン探しに難航し、ようやく竹内結子さんが決定したとされているなかでのこの報道に、木村さんに対するバッシングは一層強まっている様子。果たして、世間の声をはねのけ、ドラマで結果を残すことはできるのでしょうか。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2016年11月14日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。最終回となる第20回は、10年間シリーズと共に歩んできた佐藤プロデューサーからのラストメッセージ。○今だから"語れない"こと――今回、長時間お話しをうかがって、プロデューサーの仕事内容が多岐にわたることがよく分かりました。精神的な負担も相当なのでは?そうですね。映画事業部から今年6月にインターネット事業部へ異動になり、正直、ちょっとホッとしてしまった部分もあります。映画を作り続けることのプレッシャーって、こんなに大きかったんだと気付きました。映画を完成させるまでに、何度も心を折られそうになりますし、完成させても、そこからはビジネスとして成功に導かねばならないので、そのプレッシャーは日々重くなり、のしかかってくるんです。――そのプレッシャーはやはり、不安?うーん、そうですね、ずっと不安でいっぱいです。ほとんど自分の企画した映画を引っ張ってきているので、自分が諦めたら止まってしまうという恐怖。原作を預かり、多くのスタッフ・キャストに対して、絶対成立させなければならないというプレッシャーを抱えていつも走っています。本当にギリギリのところを渡っていることもあり、周りのスタッフに言えない心配事も山ほどあります。でも麻薬的というか、成功した時の喜びはその分大きくもあります。それこそ、『デスノート』後編の初日の大爆発は本当に幸せで、超満員の観客の拍手に何度も涙を流しました。一方で、『桐島、部活やめるってよ』(12年・以下桐島)のように興行的には大成功とは至らないけれど、評価される喜びというのも大きくあります。『桐島』は本当に沢山の映画賞をいただきましたが、それ以上に、いろんな人が『桐島』のことを熱く語ってくれること。あんなに自分の人生と重ね合わせて語ったり、映画が愛されていることを実感出来たことは、それまでは無かったので、本当に感動しました。メガヒット作品と反対の方向にある作品かもしれませんが、だからこそ、僕にとっての大きな看板となった作品でもあります。そして、神木隆之介、橋本愛、東出昌大、松岡茉優、大後寿々花、落合モトキ、太賀、清水くるみ、山本美月、藤井武美、浅香航大、鈴木伸之……あの作品で出逢った若き才能を本当に愛していますし、今でもつながっている大事な役者たちです。『デスノート』は……(藤原)竜也くん、松ケン(松山ケンイチ)、(戸田)恵梨香ちゃんについても話せること、まだまだありますよ。もちろん、話せないこともたくさんあります(笑)。○「映画事業部に戻りたいとは思わない」――1994年に入社されて、2003年に映画事業部に。映画と関わった13年を振り返っていかがですか。このタイミングというのも不思議ですね。本格的な映画プロデューサーデビュー作である『デスノート』に始まって、『デスノート』で一旦の区切りとなる。僕にとって大事な作品であり、縁深い作品なんでしょうね。今回の本ポスターのコピー「これですべてを終わらせる」は僕がつけたものですが、終わりというよりも、ケジメをつけることを意識したものです。昨今の日本で問題となっている事件や不祥事は、みなケジメをつけられない大人たちの問題のような気がして。ちゃんとケジメというか決着をつけようぜ! という宣言のつもりです。それだけの作品になったと自負しています。映画事業部で13年間。20本を越える映画を作ることができました。2年前に管理職になっていたので、一度は異動しなければならないことは感じていました。ただ、インターネット事業部というコンテンツに近い場所で、映画作りとは密接に関係している部署なので、相変わらず運がいいなあと思っています(笑)。テレビ局として放送と通信の垣根はどんどん無くなっていますし、コンテンツを楽しむ方法も動画配信だけでなく、いろんな進化が日々起こっています。「映画」というものは無くならないと思いますが、どうやって観られるのか? 楽しまれるのか? は大きく変わっていくでしょう。だから、この部署でしっかりと「未来」を見据えて、走っていきたいなあと思っています。「映画事業部に戻りたい」とは思っていません。「映画」自体の楽しみ方もドンドン変わっていくでしょうから、どこの部署ということではなく、自分で「映画」を引き寄せられるような仕事をしていきたいなあと考えています。いろいろと新しい仕掛けを狙っていきたいので、お楽しみに(笑)。○デスノートに人生を捧げた男の選択――さて、長時間のインタビューもそろそろ締めくくりたいと思います。公開前の心境としては?※2016年10月に取材僕はこういう展開を妄想しています。『君の名は。』が週末ランキング9週連続でトップになる。そして、10週目に『デスノートLNW』が公開となりますので、我々が『君の名は。』の10週連続トップを阻止します!! 東宝の川村元気プロデューサーを止めるのはこの僕、佐藤貴博プロデューサーだ! まぁ、「10週目に勝っても……」というツッコミは入ると思いますが(笑)。―― そうなることを願っています(笑)。最後に1つだけ。一人で部屋にいて、デスノートが降ってきたら。佐藤さんは、どうしますか?……書いてみると思います。たぶん、自分の名前を。――試しに?はい(笑)。――あんな映画を作っていて、使っちゃうんですか?いやあ10年間も「デスノート」のことを考え続けてきたので、いわば「デスノート」のトリコですよ(笑)。絶対、「デスノートを使う」という魅力に勝てないと思います。でも、誰かを犠牲にするわけにはいかないので、まあ自分の名前を書くかなと。「デスノート」の凄いところは、自分で死ぬタイミングを決められることでもあると思うんです。なかなか好きには死ねないですから。なので、自分で死ねることを決められるのであれば、それは使うでしょ。あっさり死ねる幸せというか。……なんか自殺志望者みたいですが、違いますよ(笑)。でも、こんなことを考えてしまう魔力が「デスノート」にはあるんです。デスノートって、本当に面白いですね。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。
2016年11月11日2016年カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した巨匠ケン・ローチ監督の『I, DANIEL BLAKE』が、『わたしは、ダニエル・ブレイク』として2017年3月、日本公開されることが決定した。舞台は、イギリス北東部ニューカッスル。大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは心臓の病を患い、医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするダニエルだったが、複雑な制度が立ちふさがり、必要な援助を受けることができない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと彼女の2人の子どもを助けたことから、交流が生まれる。貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく――。前作の『ジミー、野を駆ける伝説』を最後に、映画界からの引退を表明していた社会派の巨匠ケン・ローチが、現在のイギリス、そして世界中で拡大しつつある格差や貧困にあえぐ人々を目の当たりにし、どうしても最後に伝えたい物語として引退を撤回してまで挑んだ本作。複雑な国の制度に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ、貧困に苦しみながらも、助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子との心の交流は、世界中に感動と涙を届け、カンヌ国際映画祭では見事、『麦の穂を揺らす風』(’06)に続く2度目のパルムドールを受賞した。今年6月、EU離脱を決めたことも記憶に新しいイギリスでは、10月21日より公開されており、ケン・ローチ作品史上最大のヒットを記録。常に労働者や社会的弱者に寄り添い、彼らを取り巻く厳しい現実と、それでも明日を懸命に生きようとする人々の明るさや温かさ、底力を描き続けてきた監督の集大成であり、最高傑作との声が相次いでいる。そして、衝撃的な大統領選を終えたばかりのアメリカでは、12月25日に公開を控えている。早くもアカデミー賞ノミネートを確実視する声が続出するなど、作品への賞賛はとどまるところを知らない。また、2017年は『夜空に星があるように』(‘67)での長編映画デビューから50周年を迎えるケン・ローチ記念イヤーでもある。決して遠い国の出来事ではない本作の、満を持しての日本公開を楽しみにしていて。『わたしは、ダニエル・ブレイク』は2017年3月18日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月10日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第19回は、東出昌大を俳優の道へと導いた"陰の恩人"が明らかに。○オーディションでは「迷わず」落としていた――東出昌大さんにお話をうかがったところ、佐藤さんを「恩師」とおっしゃっていました(2016年10月28日にインタビュー記事を掲載)。そんな「恩師」とは大げさな(笑)。映画『桐島、部活やめるってよ』(12年・以下『桐島』)という彼にとって人生のターニングポイントとなった作品をプロデュースしたのは事実ですが、『桐島』は僕にとっても大きくて大事な作品なので、彼のことを僕は同志だと思っていますよ。東出くんとの出会いは『桐島』オーディションのエントリーシートです。500人近い資料をまず僕が選別しました。さすがに吉田大八監督に何百人にも会ってもらうわけにもいかないので。100人以下に絞りましたが、実はその段階で東出くんを僕は落としています。高校生たちの生々しい青春を描きたいと思っていたので、当時現役高校生だった神木隆之介くんと橋本愛ちゃんを既に決めていました。その主演とヒロインに合わせて基本は10代、少し上でも22歳までで切ろうと思っていたので。その時、東出くんはもう23歳だったし、年齢よりさらに大人びて見えるアーティスト写真だったので、迷わずに落としてました(笑)。そんな足切りから東出くんを救ったのは、枝見洋子プロデューサーです。『桐島』の企画を僕に提案してきた若手Pで、僕について『桐島』でプロデューサーデビューをしようとしていたところでした。枝見は最初から東出くんに目をつけていたみたいで、僕にどうしても会って欲しいというので、そこまで言うならと繰り上げ当選させて、オーディションに呼びました。だから「恩師」というなら枝見Pじゃないですかね(笑)。そこからオーディションを重ねていくわけですが、僕の中でなかなかゴーサインを出せませんでした。都合6回くらい東出くんを呼んでいるはずです。ただし、東出くん以外にもイイと思える人間もいなかったのも事実で、悩みましたね。もうスケジュール的に決定しなければならない段階のオーディションが終わったところで、吉田大八監督が「佐藤さん、宏樹役は東出昌大しかいないでしょう。僕は彼と心中してもいいと思ってます」と覚悟の発言をされました。監督にそこまで言われたら、僕もノーとは言えません。その場で東出くんに決定の連絡を入れました。まあ、吉田監督はこの「心中発言」について、いつも「僕はそんなこと言ってません」と否定するんですけどね(笑)。○勝負作を任せる意味――先程、今回の起用のエピソードでもありましたが、舞台をご覧になって即決したと(連載第13回より)。今回は迷わなかったんですね。はい。東出くんが数々の経験を積んで、大きく飛躍しているのを感じましたし、何より今回の映画の役柄が彼にバッチリとはまっていたからです。松ケンもLという、松ケンにしか出来ない「役」に最高のタイミングで出逢う縁を持っていた。そしてLからスターになった。スターになる人は、そういった「ハマリ役」と出逢える運と縁を持った人なんだと思います。東出くんは『桐島』の宏樹役でデビューのきっかけを掴み、そしてまた更なる高みを目指すであろう今回の主役の座を射止めた。そしてこれは僕の中だけのことですが、僕の勝負作の主演を東出昌大に任せるというのは、とても意味あることなという思いもあり。とにかく、映画を観ていただければ、今回の主役が東出昌大でなければならなかった意味を分かっていただけると思います。久しぶりに一緒に仕事をして、彼の座長気質な一面も垣間見ることができました。デスノート対策チームに、池松くんを加えたメンバーで「反省会」という名の飲み会を毎晩開催していたそうです。その飲み会は常にホテルの東出くんの部屋だったそうで(笑)。毎日、自分の家に帰ることなく、仲間たちとずっと一緒にいられる地方ロケの醍醐味ですね。映画『桐島』も高知で1カ月ほどのオールロケ。キャストもスタッフも同じホテルに泊まり、もはや修学旅行のようでした(笑)。キャストはほぼ高校生役の若い俳優たち。まあ濃厚な時間を過ごしたんだと思います。東出くんはデビュー戦ですから、俳優としての経験が全く無い中での長期ロケ撮影でしたは、その時から彼の周りに人が集まっている感じでした。撮影を終えて、東京に戻ってからも、彼の家が「桐島メンバー」のたまり場だったそうです。そして今でもその関係性は続いているみたいですよ。愛されキャラで、みんなが集まるところの真ん中にいる人。それが東出昌大です。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年11月09日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた映画『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「スクープ連載」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第17回は、『デスノート』シリーズで夜神月・藤原竜也と並んで語り継がれるL・松山ケンイチ。その復活劇の裏側とは?○10年ぶりLは「声だけではない」――Lでの大ブレイク以降、松山ケンイチさんは幅広い役柄を"憑依型"と評されるような渾身の役作りで確固たる地位を築いています。今回の8年ぶりのL再演はいかがでしたか?今回は前作の月とLの対決から10年後の世界を描くと決めていたので、夜神月と同様に、普通に考えればLが登場することはありません。でも、やっぱり僕自身がLを見たいと思った……というか観客の皆さんもLを感じたいに違いないと思ったので、松ケンに「再びのL」をお願いしました。松ケンはインタビューで「ワイは、『聖の青春』の撮影中でかなり太っていました。だからプロデューサーが、映像としての新撮をしてくれなかった」と言ってますが(笑)、『聖の青春』に入る前から既に10年前のLとは体格が全く違っていたので、そもそも僕の中には新撮のつもりはなかったですけどね(笑)。Lは外見が非常に大事なので、そこはLのイメージを守らなければなりませんから。そのことは松ケンも分かっていて、昨年この企画の話をしたときに自分で「さすがに今のワイではLのルックスは無理ですよね。でも声だけならLになれると思います」と言ってましたよ。ただ、竜也くんの新規撮影よりも後に松ケンの収録は行ったので、「竜也さん、どうでした?」と、さかんに気にしてましたね(笑)。でもまだ観ていない方に詳しくは言えませんが、「松ケンのLは声だけではない」とはお伝えいたします。ぜひ劇場でご確認ください!○『L change the WorLd』後の出来事――実際、再びLを演じてもらう現場ではどんなことを伝えたんですか?映画劇中および脚本でも、はっきりとは説明していない時系列についてまず説明しました。今回あらためて演じてもらうLは、『デスノート the Last name』の夜神総一郎さんに笑顔を見せた最期の時の少し前、『L change the WorLd』のラストの夕暮れに向かって歩いていった後の出来事だと思ってくれと伝えました。あの「笑顔の意味」を池松壮亮演じる竜崎へのメッセージに込めてくれとお願いしました。さらに無茶な要求ですが、その芝居の裏側に、今回の後継者を演じる池松くんに俳優として、事務所の先輩として後輩にバトンを渡すような思いも込めてくれとお願いしました。「なんなんですかそれは!」と本気では受け取らない風にしていましたが、実際の松ケンの芝居には十分その思いが込められているように感じました。僕は現場に行けなかったんですが、やっぱり松ケンも竜也くんと同じように「どんなんだっけ」みたいな感じで探り探りだったみたいで。でも、信介監督にとっては、「L=松山ケンイチ」みたいに思ってるところもあるので、演出するというよりも、松ケンの中から出てくるものを待つ……という雰囲気だったそうです(笑)。Lは喋り方にもかなり特徴がありますからね、難しかったとは思います。姿勢をLっぽくしたり、仕草を再現したりしながら、自分の中のどこかに眠っている「L」を呼び起こしに行ってたんでしょうね。○役者として至福の時間「どんなんだっけ」――なかなか印象深い場面ですね。竜也くんも松ケンも、脚本を読んだ段階で、出番は少ないけれど、二人それぞれが後継者に託す大きなテーマを背負っていることは分かったはずです。伝説化してしまったキャラクターを再び取り戻し、その影響力をしっかりと表現しなければならないのはそれなりにプレッシャーもあったと思います。ただ、二人とも数々の作品で主演を張り、作品を背負ってきているので、今回については作品を背負うのは後継者たちで、自分たちは与えられた役割をしっかり果たせばいいだけだから、主演作品よりはだいぶ気楽だったはず。大きなものを背負うことなく、久しぶりに夜神月とLを純粋に演じることに集中できる。きっと幸せな時間だったんじゃないですかね。――10年後の弥海砂を演じた戸田恵梨香さん。2人と比べて、負担は相当なものだったでしょうね。そうですね、弥海砂は10年の経過を表現しなければならないし、今回の後継者たちとも地続きで対峙しなければならない。そこは竜也くん&松ケンとは全く次元の違うプレッシャーが恵梨香ちゃんにはかかっていたと思います。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年11月05日大人気アニメ「おそ松さん」を舞台化した「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~」。先日千秋楽を迎えたばかりの本舞台が、本日11月1日(火)より「dTV」にて独占配信されている。櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由ら大人気声優陣が“6つ子”を演じるテレビアニメ「おそ松さん」。本作は、そんな一大ムーブメントを巻き起こしたアニメ初の舞台作となっている。舞台化発表直後から注目を集め、チケットの応募が殺到し即日プレミアチケット化したという本舞台だが、今回は千秋楽公演から約1週間という異例のスピードで独占配信!この度配信するのは、10月23日(日)に東京で行われた千秋楽公演。ショートコント風にいくつものストーリーが重なりながら、個性豊かな6つ子の日常が描かれ、舞台のために書き下ろされた完全オリジナルの新作となっている。また本作には、「ミュージカル・テニスの王子様」青学5代目・菊丸英二役など様々な作品に出演する高崎翔太(おそ松役)や、「ミュージカル『薄桜鬼』」の柏木佑介(カラ松役)など、舞台ファンも納得の実力派俳優が集結。舞台ならではの歌やダンスによるパフォーマンスが満載で、ライブのような雰囲気で楽しめる舞台に仕上がっている。「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~」はdTVにて配信中。(cinemacafe.net)
2016年11月01日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第14回は「菅田将暉と池松壮亮、なぜ"ヤバイ"存在なのか?」。○"映画界で愛される男"のコミュニケーション力――菅田さんの印象は?とても人懐っこいです。無防備で天真爛漫。初対面からフルオープンです。垣根を作らずに誰とでも仲良くなれるし、年上の人にもかわいがられやすいタイプだと思います。そういう現場での立ち振舞がすばらしいんです。撮影現場では彼の味方、ファンがどんどん増えていきます。さすが「映画界で愛される人」だなぁと。自分にとって良い環境を作り上げることで、より俳優としてベストなパフォーマンスを出せる状態に持っていく。そういう計算はしていないでしょうが、自然と自分が緊張しないで臨める空気を作り上げています。これは本当にすごいことです。――演技の面では?(佐藤)信介監督が言っていましたが、こちらの要望に対していろいろな引き出しで答えてくれると。感覚的な指示しかできなくても、ちゃんとそれに対して答えてくれる。演出家にとっては非常にありがたい存在だと思います。オーダーにきちんと答えながら、自らもアイデアを出す。監督のやりたいことを全うし、コミュニケーションを取りながら自分なりのオリジナリティもさりげなく加えています。○松山ケンイチと池松壮亮の共通点――先程は池松さんを「ヤバイ」とおっしゃっていましたが、どちらにもその表現が当てはまりそうですね。池松さんのどのあたりが「ヤバイ」のでしょうか。池松くんの手のひらの上で、みんな転がされていました(笑)。そんなにしゃべるタイプでもないんですが、その場を掌握しているというか。彼は直接的なことは言わない。でも彼の思い通りに事が運んでいく。本当にヤバイやつです(笑)。ある時、みんなで主題歌の話題になって。安室奈美恵さんの予定ではありましたが、まだ決定ではなかったので伏せていたんです。すると「決まってるんですよね?」と探ってきて、自然とみんなでアーティストの予想合戦。結局正解が出てしまい、その場で急きょ発表することに。彼の思い通りに秘密を告白してしまいました(笑)。――魅力的な方です(笑)。現場ではアドリブも多かったそうですね。アドリブというか、その現場の空気感だったり、相手とのその時の感覚を大事にするという感じでしょうか。竜崎だったらこの場面で何をするか? 竜崎として現場に入って、その現場で常に竜崎として考えて行動していました。そういった意味では松ケン(松山ケンイチ)と似ているところでもあると思います。松ケンのLも、セットの脇にたくさんのお菓子を用意して、その場の流れで選んでいました。現場に行き、カメラの前に立って相手を見て考える。台本を自分の頭の中だけで考えて練り上げたものを披露するというのではなく、その場その場での「人間としての反応」を2人は意識していました。池松くんは現場に行かないと分からないと言いますし、その場にあるものは何でも使おうとするとも言っていました。竜崎はその点でいえば、役者としては自由にできる幅、面白みがある。一方で、東出(昌大)くんが演じた刑事・三島はそうもいかず。東出くんも現場で刺激されたと思いますが、そこはグッとこらえていました。池松くんが東出くんをリスペクトしていたのは、そういう部分もあったんだと思います。何をやっても受け入れてくれる懐の深さのようなものがあって、さらにきちんと返してくれる。東出くんの魅力の1つです。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年11月01日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第12回は、元AKB48で女優の川栄李奈が演じた愉快犯・青井さくらの話。デスノートを無造作に使い、繁華街で人々を恐怖に陥れる。○続編の"つかみ"を担う役――あえて「青井さくら」という無差別凶悪犯を登場させる狙いは?あのキャラクターを出すことは、かなり早い段階から決まっていました。6冊のデスノートが登場する続編なので、これまでのデスノートには登場しなかった「デスノート所有者」を出したかった。映画オリジナルストーリーなので、映画の"つかみ"となるような映像的に派手なシーンが欲しかったので、そこを「青井さくら」に担ってもらおうと。思想を持たない「バカがデスノートを使うとどうなるか」という今までにないパターンで引き込みを狙いました。派手なシーンという意味で、渋谷での大パニックも、早い段階から考えていたシーンでした。渋谷のスクランブル交差点での撮影は警察の許可が絶対下りないので、全国をロケハンして、渋谷に見せることができて、かつ警察など街が全面協力してくれる場所を見つけました。そこが神戸元町の中心街にあるスクランブル交差点でした。東京は世界でも有数のロケが難しい場所です(警察の許可が下りないという意味で)。パニックシーンを神戸で撮影することが決まり、大きな撮影隊を神戸まで動かすならば、できるだけそのまま神戸で撮影する方が効率的なので、それ以外のシーンも神戸周辺で撮影しています。デスノート対策本部は、神戸ポートアイランド水処理場の地下にコンクリート打ちっぱなしの巨大な空間があったのでそこにセットを組んだものです。廃ホテルも麻耶山だったり、パイルトンネルでも撮影しています。佐藤信介組としては『GANTZ』も1か月以上に渡る大規模ロケを神戸で撮影しています。私としては、『GANTZ』以外にも何作も神戸で撮影してまして、ロケハン手配や撮影協力を仕切ってくれる神戸フィルムオフィスには本当に感謝しています。――ロケをやっていて、一般の人に気づかれなかったんですか? 最近は情報解禁前に、ツイッターなどで目撃情報が話題になることもあります。スクランブル交差点の撮影は基本夜中でしたが、繁華街ではあるので、もちろん気づかれることも。なぜか東出(昌大)くんを松ケン(松山ケンイチ)と勘違いしたのか、デマがツイッターで拡散されていました。その場に松ケンはいなかったんですけどね(笑)。菅田(将暉)くんはすぐに女子高校生に気づかれていましたね。ただ、死神の目を持つデスノート所有者から見られないように顔を隠している設定なので、そういった意味で丁度良かったです。池松(壮亮)くんの竜崎なんて、ひょっとこのお面ですからね(笑)。誰だか全く分からなかったでしょうね。○"アイドルではない顔"を持つ役者――川栄さんの出演が発表された時は、かなり話題になりました。無差別殺戮を行う所有者とのギャップがある女優がいいなと思っていました。「渋谷にいそうな普通の女の子の凶行」を描きたかったので、AKB48の頃から役者として注目していた彼女にオファーしました。当時から「アイドルでありながら、アイドルではない顔」を持っていたので。その役が本当に存在しているように見せられる、素晴らしい役者だと思います。これは映画では結果使われなかったカットですが、池松くん演じる竜崎が青井を蹴る場面がありました。池松が信介監督に提案し事前に本人にも確認を取っていたみたいで、川栄も「全然大丈夫です」としっかり覚悟を決めていました。本番で微動だにしなかったのを見て、池松は「すごいですね」と女優魂を褒めていました。自分が蹴ったくせに(笑)。○"テロの恐怖"を表現できる世界観と歴史――映画『デスノート』から10年、現実世界ではこの青井さくらのように突発的な凶行やテロなどが、大変悲しいことですが珍しくなくなってしまいました。そうですね。とても怖いシーンなのですが、そこがデスノートという作品ならではというか。「ノートに名前を書いて人が死ぬ」というのは現実ではあり得ないこと。だからこそ、エンターテイメント作品として見せやすい。本来フィクションの映画であれば、銃を乱射して大量に人が死ぬシーンを入れることは可能なことです。でも現在はそのようなことが起こりうるかもしれないので、銃の乱射や人が殺されるシーンの表現には規制がかかりやすい。「デスノート」はあきらかに「フィクション」なので、見せやすい。人が死ぬといっても血が流れるわけではないので。『デスノート』は、過剰な表現で人が死ぬところを見せる話ではありません。「デスノート」という明らかにファンタジーな存在が、作品のフィクション度を上げて、それで表現の規制を気にしなくていいというのは素晴らしいことですね。――メディアミックスとしての盛り上がりがあるのもうなずけます。そうですね。ただ、『デスノート』も10年前と今とではそういうことでも人々の印象にはだいぶ変化があると思います。10年前は映画でありながら、日テレ社内の考査部にいろいろ確認を取らざるを得ませんでした。今では映画が大ヒットして、さらにテレビ放送しても一切苦情のようなものはこなかったので10年前のような基本的なところまでの確認する必要はなくなりました。「デスノート」も時間がかかって、あくまでフィクションであり、エンターテイメントであるという認識が広まったんです。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月31日SF映画の原点にして頂点と言われる作品を原作として作られる舞台『メトロポリス』。佳境に入った稽古場を訪ね、キャストの松たか子、森山未來、演出・美術を手がける串田和美に話を聞いた。90年前の映画が描いた100年後は、今どう表現されるのか。稽古場からは、想像し創造する演劇の豊かさが感じられた。舞台『メトロポリス』チケット情報描かれるのは未来都市メトロポリス。支配者階級と労働者階級に二極化した世界で、支配者の息子フレーダー(森山)と労働者階級の娘マリア(松)が出会い惹かれ合う。やがて、ふたりの交流に危機感を抱いた支配者が、マリアに似せたアンドロイドを作り、労働者たちのもとへ送り込むのだが──というのがとりあえずのあらすじである。が、この舞台で見せようとしているのは話ではないようだ。何しろ冒頭のシーンから、キャスト全員でダンスとは言い切れない不思議なパフォーマンスを見せていく。山田うんの振付で、それぞれが、歩いたり、転がったり、つながったり、人に登ったり。全員で作り出す複雑で意味ありげな動きにただただ見入るばかりである。その舞台ならではの表現について森山は言う。「映画の摩天楼の壮観さとか労働者の数とかをそのまま舞台で見せるのは不可能。じゃあ、ひとりでも群衆を感じさせるとか、舞台上と客席がお互いに想像力を広げられる描写はどうしたらできるのか。それを模索をしている状態なんです」。松もその模索を楽しんでいる。「(森山)未來をはじめ、身体能力という具体的に優れたものを見せてくれる人たちもいれば、どんなことでも何とかするぞっていう頼もしい先輩たちもいて、それぞれがとことん掘っていくのを見ているだけでも面白いんです。そしていつか“これだ”っていう瞬間がくるのを楽しみにしています」。演出の串田自身、どこに辿り着くかまだ見えていない。いや、あえて決めていないのだ。「自分も含めてですけど、演劇ってもっと可能性があるのにここまでしかやれていないっていつも思うんです。だから今回も、限りない表現を探してます。たとえば、言葉と歌の間にあるものとか、もっと突き抜けた先にあるものを。そうして、“これって何だろう”と楽しんでもらえるものを表現できたらというのが、僕の望みなんです」。まさに見たことのないものが、舞台の上で繰り広げられることだろう。最後に「そこで人が何かやってるのを目撃するっていう面白さが舞台にはあると思うので、別にお芝居が大好きじゃなくても、観に来てもらえたらなと思います」と松。本来の観る楽しさが堪能できるに違いない。公演は11月7日(月)より東京・シアターコクーンにて開幕。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2016年10月27日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第8回は「映画関係者が度肝を抜かれた」話。○周囲の予想「後編は間違いなく下がる」――前編の興行収入が28.5億円、後編が52億円。後編の興収が倍近く伸びるという異例の大ヒットとなったわけですが、反響の広がりを感じることはありましたか。後編初日の異常な熱狂は今でも覚えています。ただ、前編の時には正直「こんなはずじゃない」という思いの方が強かったです。前編も公開初日週末興収4億円を記録してランキングも第1位スタートでした。最終的にも興収30億近くまでいっているので、十分成功でもちろん黒字で大きな利益もでていました。ただ、『デスノート』というタイトルに僕らが懸けていた思いや想定には届いていなかった。このままではダメだ、なんとかしないと。前編公開中には、そんなプレッシャーを常に抱えていました。二部作ものの常識というか実績として、まず間違いなく後編の興収が下がるというのは、当時も言われていました。どんなに前編・後編それぞれ楽しめるように作っていたとしても、観客の心理として、前編を観ていなければ後編はついていけないと思い、後編だけを観に行こうとは思わない。だから自然と後編の方が下がってしまうものなのです。だから、何か起爆剤というか後編を想定外に伸ばす作戦が必要だったのです。そこで繰り出したのが、当時の映画業界的には奇策というか反則技と言える、後編公開前に前編を地上波ゴールデンタイムで放送してしまうことです。――邦画史上でもなかなか聞かない宣伝手法ですね。ええ、もちろんありません。6月に公開した映画を、10月末に放送してしまうという、公開から4カ月ちょっとでの放送ですから、映画業界の掟破りと言われるのも当然ですね。映画業界の掟というか、法律で定められている訳ではありませんが、業界のルールとして「ウィンドウコントロール」を守りましょうというものがありました。映画業界の健全な成長のために、映画が公開されてから半年後以降にビデオグラムの発売、そして公開から1年後以降にテレビ放送、という順番を守りましょうというものです。劇場公開の一次利用、それ以降の二次利用をキチンと住み分けて進めましょうといことです。○帰国後に声掛けられ「やっぱりおかしい」――どなたが思いついたアイデアなんですか。スタジオジブリから日本テレビ映画事業部に移籍してきた高橋望が「前編を放送しちゃえばいいんじゃないですか?」とフッと言ったことからではあります。奥田映画事業部長からそのことを聞かされた私はすぐに「それしかないです。放送しましょう!」と決意したことを覚えています。高橋も映画事業部に来て間もない時期でしたし、特に実写映画への関わりは薄かったので、門外漢の気軽な意見だったと思いますが、そんな外野の意見に背中をおしてもらったという感じでしたね。一応、こちらのロジックとしては「2本で1本分の映画を途中まで見せるだけ」だと。ウィンドウコントロールが業界として盛り上がっていくためのルールなのであれば、放送後にさらなるヒットが見込めるのであればなおさらだと。実際、DVDもすごく売れました。現場作業は私が進めていきましたが、他の映画各社との政治的な交渉は奥田映画事業部長が調整に奔走しました。――そして、視聴率は24%と大成功を収めます。放送後の風向きは変わりましたか。10月27日に金曜ロードショーが放送されて、翌日の10月28日(土)早朝からすぐ香港キャンペーンに飛びだしたので、実は2日間、日本にいなかったんです。香港は香港で、トンデモナイ大熱狂だったのですが、何だか逆に海外の方が凄いのかもな……と思ったりしていました。(藤原)竜也くんは舞台の関係で29日早朝の便で帰国。松ケン(松山ケンイチ)と我々は、ゆっくりと午後便で帰国しました。それまでは松ケンには誰も気づかなかったのに、成田空港に到着すると、松ケンに気づいて人が写真を撮りはじめて(笑)。彼も「あれ? なんかおかしいな」と(笑)。成田エクスプレスで品川まで帰って来て、山手線に乗り換えると、どんどん声を掛けられる。やっぱり何かおかしい。そこで、「テレビ効果だ!」と気づいたんです。そこからは、本当に状況が変わりました。電車に乗ると、自然と『デスノート』の会話が聞こえてくる。そして11月3日祝日金曜日に公開となるわけですが、そこから金土日の3日間で観客動員100万人を突破していました。本当にイッキに爆発した感じでしたね。○映画大ヒットも妻から雷――その後のスピンオフ作も興収31億円という好成績でした。撮影は2007年の8月9月。公開は翌年2月。映画業界で「観客が集まらない」と言われているのが2月です。今さらですが、何でそんなタイミングで公開しちゃったんだろうと(笑)。2月公開の映画では最高記録だったはずです。その時はもう松ケンのある意味アイドル的な人気も爆発していて、どこへ行っても追っかけが凄くて、もう嬉しい悲鳴でした。今で言えば、連続ドラマ版でⅬを演じた山崎賢人くんぐらいの熱狂だったんじゃないですかね(笑)。同年8月の『デトロイト・メタル・シティ』も興収23億円を超える大ヒット。Lも白塗り、DMCのクラウザーさんも白塗り(笑)。美形で格好良い役柄では決してないのに、あんなに女性からの支持を集めていたのが信じられないですね(笑)。――前後編の大ヒットを受けて、打ち上げなどは?後編公開後、3日間で観客動員100万を突破記念として、翌月曜日の真昼間に渋谷で、竜也くんと松ケンのサプライズの舞台挨拶を行いました。平日でサプライズにも関わらず、超満員で本当に驚きました。舞台挨拶後、お祝いということで15時くらいから渋谷の中華料理屋で、ひたすら飲みました。宴は翌朝まで続き、気づけばベロベロ。途中寝ている間に、松ケンにおでこに「肉」と書かれて、そのまま気づかずに家に帰って奥さんにすごく怒られました。「あんた、プロデューサーでしょっ!」と(笑)。その奥さんの言葉をいまだに松ケンはモノマネするんです。まあ青春でしたね(笑)。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月26日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第6回は「スピンオフ作とLの"終活"」秘話。○Lよりワタリの方が人気――スピンオフはどういうきっかけで作られることになったのでしょうか。『デスノート』の公開前キャンペーン、『デスノート the Last name』の撮影前に私の中ではやろうと決めていました。2部作で夜神月の物語は語りきったけれど、Lについてはまだ語るべきことがあるのかもしれないなと。松山ケンイチのLが魅力的だったことも大きかった。前編のキャンペーンで僕、ワタリ役の藤村俊二さん、松ケンの3人で行った札幌キャンペーンはとても印象深かったです。当時、まだ実写のLを誰も見たことがない状況ですから、松ケンのことをほとんどの人は知りません。彼が登壇しても拍手はまばらで、藤村さんの方が大拍手を浴びてました。そのときに、松ケンに対して「Lは絶対に大丈夫。必ず爆発する。Lが主演のスピンオフ映画を俺はやるつもりだから!」と伝えていました。もちろん、まだ原作サイドにも何の確認も取ってなかったですけど(笑)。――『デスノート the Last name』で、Lの「最期までの猶予」が描かれていたおかげで、スピンオフも可能に。『L change the WorLd』は、Lの終活のような話でした。世界的に有名な探偵でありながら、その全世界での活躍は原作でも映画でも描かれていなかったので、最初はデスノート事件に至る前の活躍冒険譚にしようかなとも思っていました。しかし、「23日ルール」(デスノートで操れるのは人間界単位で23日以内)という最終手段を使って、キラ=夜神月を食い止めたLが、最期に総一郎に見せた笑顔が堪らなかった。あの笑顔に至る物語を見せたくなったのです。――「自転車に乗るL」など、挑戦的な演出もありました。やっぱり作品は監督のもの。中田秀夫監督が描こうとしたLの世界です。松山ケンイチと共に作り上げたLの最期をしっかり描くという意味では、原作でも描かれていない「人間臭さのあるL」を伝えられたのは、実写ならではだったのかなと。きっと批判もあると思いますが、「人間としてのL」を描くことができたという意味では間違いなかったと今でも思っています。――そして「笑い」の要素も散りばめてありました。「ひょっとこ」お面が、Lのユーモアの根幹となったのではないかと。南原清隆さんとの掛け合いも、個人的には好きです。Lのおもしろい、ファニーな部分。「松山ケンイチが作り上げたものが膨らんだのがL」ということもできます。南原さんとのシーン、実はほかにもたくさんあったんですよ。でも、カットしました(笑)。中田秀夫監督が「さすがに笑いに走らせすぎました(笑)」と自らカットしてました。『L change the WorLd』で描いたLの人間的な部分が、実は最新作に生きてきます。あれがないと、竜崎というキャラクターは生まれなかった。竜崎はLとは全然違うキャラクターになっていますが、『L change the WorLd』のLの遺志を受け継いでいます。ひょっとこお面は新しくなっていますけどね(笑)。○夜神月のポテチトリックに気づいていた可能性――そういえば、『デスノート』(前編)のLと月が初めて対峙するシーンで、コンソメ味のポテトチップスをLが食べてますよね。原作にはなかったシーンですが、どういう狙いがあったのでしょうか。そして、『L change the WorLd』でもポテチは登場します。原作同様、映画でも、監視カメラを仕掛けられていることに気づいていた夜神月は、机の上でポテトチップスを食べたふりをしながら、中に仕込んでいた液晶テレビとデスノートの切れ端で犯行に及びます。Lはその時点では証拠を押さえられなかった。しかし、ポテチに何かあるはずだと推理して、初対面の挑発としてそのポテチを見せ付けた。そうでなければ、あんな塩辛いものをLは食べません(笑)。それに対して動揺することなく、余裕の笑みを返す月。Lも月もとんでもない負けず嫌いであることを表現できた、初対峙にふさわしいシーンになったと思います。原作ファンの方でも、私と同じような気持ちになった方もいたのではないでしょうか。Lと夜神月の独特な関係性。お互い腹の内を分かっていながら、まさにチェスのような闘いを2人は繰り広げていく。『L change the WorLd』で、Lは月との思い出としてコンソメ味のポテトチップスを常備していた。それを子どもが、無心にバリバリ食べてしまうシーンがありましたね(笑)。――そして終盤、Lは命についてこれまでとは違った発言をする。これがまた切ないですね。夜神月を食い止めるためには、合理的に考えてそうすることが最善策だと思ったから、Lはデスノートを使用した。他人の命だけでなく、自分の命をどうとも思ってないかった。前編でもリンド・L・テイラーを影武者として躊躇なく使っていた。ところが、最期の時間の中で出逢った人々や出来事の中で、もっと生きたいと思ってしまった。松山ケンイチのLだからこそ成立した最期でした。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)2008「L」FILM PARTNERS(C)2008「L」PLOT PRODUCE
2016年10月25日シリーズ最新作『デスノート Light up the NEW world』の公開を前にした10月24日(月)、都内でイベントが行われ、かつて究極の頭脳戦を繰り広げた藤原竜也(夜神月役)と松山ケンイチ(L役)がサプライズ登壇。公の場で10年ぶりの2ショットが実現した。この日、東京・新宿ピカデリーで開催された『デスノート』『デスノート the Last name』(ともに2006年公開)の2本立てイッキ見上映の終了後、ファンの前に現れた“キラとL”にファンは騒然!デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月と、暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵・Lのバトルから、10年後の“現代”が舞台となる新作『デスノート Light up the NEW world』では、藤原さんが10年ぶり、松山さんがスピンオフ作『L change the WorLd』以来8年ぶりにそれぞれのキャラクターを演じており、「新作ってノートが6冊あるんでしょ?」(藤原さん)、「どんだけ増えるんだって!」(松山さん)と最新作へのツッコミも披露していた。10年前をふり返り、松山さんは「当時、僕は新人で、竜也さんは百戦錬磨。存在感がものすごくて、対峙できるか悩みやプレッシャーもあった」と本音を告白。実際に「あの宝石のような、狂気じみた演技が忘れられない」そうで、「僕にとっては追いつきたい存在であり、目標にしている」と先輩に最大級のリスペクトを示した。一方、藤原さんも「松ケンはこの10年で、本当にいい作品に出演しているからなあ」と後輩の活躍ぶりに喜びと羨望のまなざし。今後の共演について話題があがると、松山さんは「そういえば、『ザ・ワールド・イズ・マイン』をやりたいって話をしていましたよね」と新井英樹氏の人気コミック実写化の構想を語り、藤原さんは「まあ、そうは言っても僕らだけじゃなかなか…。周りが動いてくれないとね」。仮に別キャストで映画化されたら「デスノートに名前書くでしょ?」(松山さん)、「そんなことしない」(藤原さん)、「僕は書きますよ」(松山さん)と息の合ったトークを繰り広げていた。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月24日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた映画『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)が、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第2回は「藤原竜也」の天才的な演技と行動について。――夜神月役の藤原竜也さんは、どのような経緯で決まったのでしょうか。(藤原)竜也くんは、かなり最初の方から決まっていました。当時ホリプロのマネージメントの部長だった鈴木基之さん(現在は専務取締役)が、「夜神月は藤原竜也だ!」と日本テレビだけでなくいろいろなところにプレゼンしていたそうで(笑)。だからというわけではありませんが、我々も竜也くんしかいないと思っていました。イメージだけであればほかに合っている人もいたかもしれませんが、「狂気」を演じられる俳優はそう多くはありません。そして、主演としてしっかり真ん中に立てる人も。「夜神月役は藤原竜也しかいない」という結論は、こうしてかなり早い段階から決まっていました。何もないと物事はなかなか進まないものですが、「藤原竜也がいる」ということはわれわれにとって大きな支えとなりました。そして彼は天才型の俳優なんだと思います。努力しているようなところを全く見せない。何にも考えてないように見せて、現場にふら~っと入ってきて、本番でスイッチが入るとガラリと雰囲気が変わる。普段はフラットで、本当に普通な感じ。究極にスイッチが入る。松ケン(松山ケンイチ)は、撮影中はずっとその役として生きている感じ。(戸田)恵梨香ちゃんはどちらかというと竜也くんに近い感じだと思います。いろいろなタイプの役者さんがいますが、演技力を認められている方々はみなさん真面目です。驚くほど役のことを考え続けている。タイプの違いは、その出し方が違うだけ。活躍している(いろんな作品に出演している)役者さんは、「役と脚本をとてつもなく考えている人たち」とも言えると思います。――死神との絡みなどで、藤原さんの演技力が光った瞬間は?竜也くんは、完成した映像を見ても分かるとおり、死神への視線の送り方が完璧だったり、CG合成のためには何度も同じ芝居を繰りかえさなければならないのですが、それをいともたやすく実行できたりと、テクニック的なところもすばらしいと思います。『デスノート』の世界観が実写で成立し、ここまで受け入れられたのは彼がいたからこそ。また、その状況に合った感情をリアルに表現できるような演技力はもちろんですが、「同じことを何度もできる」のは役者・藤原竜也のすごさ。舞台を何度も経験しているだけあって、全く同じ動きを何度もできるんです。さらに、同じ動きが出来る人は沢山いるかもしれませんが、同じテンションと観客に与えるエモーションを毎回ハイレベルで出せるのは竜也くんの凄いところです。Lという極端に異常な存在というのは、もしかしたら役者にとってはアプローチしやすいキャラクターかもしれません。でも、夜神月は天才ではあるけれど外見はいたって普通の大学生です。竜也くんは役者としてネタバラシをしないという美学を持っていると思うので、いつも役作りについて語りませんが、相当、夜神月のことを考えに考え抜いて挑んだはず。でも、何事もなかったかのように演じている。そこが竜也くんのカッコいいところです。自分の芝居については、演じたものを見て判断してくれと。それを自ら説明しようとしない。飲んでいても、演技論とか芝居論とか本当にしゃべらないんです。テレてるのか、(そういった演技論とかを話すのが)かっこ悪いと思っているのか(笑)。僕が松ケンと比較するとあまり竜也くんのことを話さないのは、本人があまり言ってほしくないのかなという配慮です(笑)。だから、自然とLの話が多くなっちゃったりするんですよね。そんなわけで竜也くんと飲んでいる時は、バカ話だけ(笑)。ある意味で、プロフェッショナルな俳優だと思います。――そんな彼がきっかけとなり、新宿ジョイシネマが"聖地化"してしまったそうですね(笑)。もちろんそれだけではないんですが(笑)。新宿ジョイシネマは2009年に閉館した映画館。キャパは200~300人ほどですが、『デスノート』シリーズでは全国の劇場で観客動員第一位の成績を残しています。当時、新宿ピカデリーも、TOHOシネマズ新宿もなかったからといっても、あのキャパで全国ナンバー1を獲るにはずっと満員御礼じゃないと難しいです。聖地化するのは異例のことだと思います。きっかけは、竜也くんの"思いつき"でした。前編の公開初日舞台挨拶行脚は、川崎のチネチッタで終わり、少しの休憩時間を取って、日本テレビ系『スポーツうるぐるす』の生放送に番宣出演して初日プロモーションは終了する予定でした。すると、その少しの休憩時間に竜也くんが「もっとどっか(舞台挨拶)行きましょうよ」と(笑)。その突然の舞台挨拶オファーを受けてくれたのが新宿ジョイシネマだったわけです。結構夜遅めの回でしたが満席で、みなさん普通に映画を観に来られた方々。そこに突然、藤原竜也と松山ケンイチが現れるわけですから、場内が騒然とするのは当たり前ですよね(笑)。以後、そんなノリでサプライズ登壇を繰り返していたので、自然と聖地化していきました。――その"思いつき"というのは、完成後も作品に貢献したいという熱い思いの現れとも受け取れます。なんとしてもヒットさせたいと。そうですね。普段は普通の田舎の兄ちゃんのような飾らない雰囲気で、いたずら好きなノリの良さで周囲を盛り上げてくれます。サプライズ登壇して、司会者が観客に写真を撮らないように注意をしても、「いいよ。撮って撮って」とファンサービスも。天才型の俳優にはそんな一面もあります。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月22日映画『デスノート Light up the NEW world』のジャパンプレミアが10月20日(木)に開催され、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、川栄李奈、船越英一郎、佐藤信介監督が上映前の舞台あいさつに登壇した。『デスノート』ジャパンプレミアその他の写真大人気漫画を原作に、名前を書かれた者は死ぬという“デスノート”を巡る戦いを描き、大ヒットを記録した10年前の映画の正統派続編。キラの遺志を継ぎ、ノートを使って大殺戮を起こす者、Lの遺伝子を継いで、それを阻止しようとする者たちの戦いを描き出す。ノートに触れた者は、死神を見ることができるという設定に沿って、この日の観客は、入り口でノートの切れ端に触れて会場へ入場。すると、巨大な死神のリュークがクレーンで登場するというど派手な演出でイベントはスタートした。東出はデスノートを知り尽くした捜査官・三島、池松はLのDNAを継ぐ探偵・竜崎、そして菅田はキラの信奉者でテロリストの紫苑を演じており、スクリーンの中では緊張感あふれる戦いを繰り広げるが、舞台あいさつはグダグダ!?それぞれの役柄の魅力を聞かれても、東出も池松もほとんど、役の設定の紹介をする程度で、戸田から「説明じゃん」とツッコミが飛ぶ。トリを務めた菅田は「前のふたりがふがいないので!」と意気込んで話し始めるも、自身の役とは関係ない作品に関する思いを延々と述べるだけで、池松は苦笑を浮かべ「誰ひとり、質問に答えてない…。入場からもう1回、やり直していいですか」と申し訳なさそう。映画の中で、菅田はサイバーテロリストを演じているが、東出は菅田が原因で「ウイルスをもらっていま、ここに立ってます」と大観衆を前に不穏な発言!?菅田いわく「ただの風邪の話(笑)」とのことで、要は3人で全国をプロモーションで巡る中で、風邪をうつし合ってしまったらしい…。東出は「ダブルミーニングになってて、おれ、いまウマいこと言った(笑)?」とご満悦だった。10年前の映画公開時、11歳の小学生だったという川栄は「もしかしたら家のノートでもイケるんじゃないかと…文房具屋で黒めのノートを買った」と告白し、菅田から「誰かを殺そうとしたってこと!?」と驚愕されていた。今回、念願かなって(?)ノートを使って大量殺戮を行なう少女を演じ「興奮しました」と満面の笑み。前シリーズで映画初出演を果たした戸田は、久々に人気キャラのミサミサを演じたが、本シリーズを「かけがえのない大きな存在で改めて、同じ役を演じるプレッシャーも大きかった」と振り返った。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国拡大ロードショー
2016年10月20日11月7~30日(10、17、24日は休演)に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで公演される舞台『メトロポリス』の取材会が11日、都内で行われ、松たか子、森山未來、演出家の串田和美が出席した。SF映画の原点とも呼ばれているフリッツ・ラング監督の名作『メトロポリス』(1926年公開)を90年の歳月を経て串田和美ならではアイデアでアレンジした同舞台。ゴシック調の摩天楼がそびえ立つメトロポリスと呼ばれる未来都市を舞台に、指導者階級と労働者階級の姿を描きだす。松は「映画を見ましたが、当時これを作ろうとした現場の熱気がすごかったのでは、と想像しながら見ていました。当時の人たちのパワーをいただきながら臨んでいきたいですね」と話し、森山も「僕は手塚治虫さんが描いた漫画の印象が強いです。その原点がこの映画でSF映画の金字塔とも言われているぐらいですから、それから90年後の2016年にどうできるのか、チャレンジでもあり楽しみでもあります」と意欲を見せた。これまで何度か共演している松と森山。現在は同舞台の稽古中だが、松について森山は「松さんはマリヤとアンドロイドの二役をやられるんですが、本当に君臨していて、都市の上に君臨するイメージそのままですね(笑)」と何度も"君臨"というワードを連発して松は苦笑い。続けて「すごく柔らかいんですけど、ずっしりしているので、その象徴としてそこに彼女が居てくれるんですが、僕らが動いていても説得力があります。そういったものを日々感じていますね」と存在感に太鼓判を押していた。
2016年10月11日東出昌大&池松壮亮&菅田将暉共演で贈る『デスノート Light up the NEW world』。この度、伝説となった世界的名探偵・L役の松山ケンイチが本作でも続投していることが分かった。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で一冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!今回の正統続編では、なんとあの“L”を、松山さんが再び演じていることが明らかに!LはICPOの要請を受けて、日本の警視庁にキラ事件を解決するために送り込まれた人物で、世界中の迷宮入りしていた数々の難事件を解決してきた天才的な推理力を持った名探偵。Lは真っ白な肌に隈取ったかのようにギョロッとした目、ボサボサの黒髪に痩身猫背で裸足にジーンズ、そして白い長袖のシャツしか着ないという外見。さらにどんな椅子にも膝を抱える独特の姿勢で座り、常に甘いモノを食べ糖分を異常摂取しているまさに異形の存在。本名・経歴ほか全てが謎に包まれ、日本の警察はもちろん、ICPOや各国の諜報機関も制御できない特別にして唯一の男、というキャラクターだ。松山さんのその怪演ぶりで、第30回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞(『DEATH NOTE』)を受賞。Lはファンのみならず、松山さん自身も思い入れの深いキャラクターとなっているそう。今回、松山さんがLを演じるのは、Lを主人公としたスピンオフ作『L change the WorLd』以来8年ぶりということで、「また久しぶりにLを演じる事が出来てとても嬉しく思っています」と松山さんは喜び、「なれたのは3分だけでしたが。でもそれ以上なれない位自分にとって心身ともに遠い存在になっていました。このように自分の中のLを探す旅みたいな事が出来たのもこの作品のおかげだと思って感謝しています」とコメントした。本作の舞台は夜神月(藤原竜也)とLの「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート“デスノート”を巡る壮絶な戦いから10年の時を経た世界。池松さんが演じる竜崎は、Lが生前残した遺伝子から生まれた正統後継者にして世界的名探偵で、“竜崎”はLが偽名として使っていた名前でもある。前作でLは、難敵である月を食い止めるための最期の手段としてデスノートを使用。いままで語られなかった、Lがデスノートを使用したことへの思いが、松山さん演じるLの言葉として、後継者である竜崎に語られる。それを受けて竜崎はLを超えることを誓う。Lが竜崎に遺した言葉とは何なのか、そして竜崎はLを超えることが出来るのか?松山ケンイチさんが新たに演じたLの言葉にも注目だが、それだけではない“Lの登場”も!?一体どんな形となっているのだろうか。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日常盤貴子と池松壮亮を迎え描く映画『だれかの木琴』。公開を間近に控えた本作から、池松さんのメイキング写真が到着した。夫と娘と郊外に引っ越したごく普通の主婦の小夜子(常盤貴子)は、新しく見つけた美容院で少し髪を切る。海斗(池松壮亮)と名乗った若い美容師からその日のうちにお礼の営業メールが届き、それに返信したことから小夜子の日常は一変する。自分でも訳がわからない衝動に駆られ、何度もメールを送っては頻繁に店を訪れ海斗を指名する小夜子。ついには海斗のアパートを探し当て、呼び鈴を押してしまう…。海斗へのストーカー行為がエスカレートするほどに、小夜子は生き生きと輝き美しくなっていく。やがて、家族や海斗の恋人(佐津川愛美)を巻き込んで、2人がたどり着いた思わぬ結末とは――?『もう頬づえはつかない』『絵の中のぼくの村』『わたしのグランパ』などを手掛け、「ベルリン国際映画祭銀熊賞」を始め世界中で多くの映画賞を受賞している名匠・東陽一が、監督・脚本・編集を手掛ける本作。直木賞受賞作家の井上荒野氏の同名小説を原作とし、ふとした心の隙間に入って来た美容師の男に、常軌を逸した強い“執着”を感じるごく普通の主婦と、そんな女の飢餓感を見つめる男の“想い”が重なり合いねじれていく、男と女の関係をスリリングに描いた大人のサスペンスだ。このほど到着したのは、美容院で常磐さん演じる小夜子が池松さん演じる海斗に髪を切られるシーンのメイキング写真。この美容室のシーンは、全て吹き替えなしで実際に池松さんが常盤さんの髪をカットするということで、入念なリハーサルを重ねて多くのスタッフが大緊張で見守る中、撮影が行われた。実際撮影では、周りのスタッフが緊張しすぎて逆にあまり緊張はしなかったという池松さん。そんな池松さんの度胸と、うっとりとも見える表情で髪を切られる常盤さんの役者魂が垣間見える写真となっている。物語冒頭、海斗が働く美容院に偶然小夜子が訪れたことから、足繁く通うことになる小夜子と思いを押し殺して髪の毛に触れる海斗は、美容室でどのような物語を繰り広げるのか…。ますます公開が待ち遠しい。『だれかの木琴』は9月10日(土)より有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月06日俳優の池松壮亮が、日本映画界の重鎮である東陽一監督の6年ぶりの新作『だれかの木琴』に出演。今年だけで本作をはじめ、8本の出演作が公開される池松は「東監督の作品に出演できるなんて、最初はウソじゃないかと思いましたし、大きな夢が実現してしまった気分です」とオファー時の胸の高鳴りを振り返る。その他の画像初めて東作品に出合ったのは19歳のとき。当時、日本大学藝術学部映画学科に在籍し、講義の一環として代表作『絵の中のぼくの村』を鑑賞したといい「とにかく言葉が見つからないほど、衝撃を受けましたね。こんなに豊かな映画を撮る人がいるんだと驚きましたし、俳優として『いつかこの監督に会わなくてはいけない』と思った」と“伝説”へのあこがれを募らせた。それだけに本作の撮影は「とんでもなく幸せな日々でした。バレないように、喜びを噛みしめていましたけど」と思いは格別だった。井上荒野の小説を原作に、平凡な主婦(常盤貴子)が偶然出会った池松演じる年下の美容師への思いを募らせ、やがて暴走する姿をスリリングに描く。ドロドロの不倫劇、ストーカーの異常心理…そんな安易な枠組みに囚われず、“行き場を失った名もなき感情”を豊かに描く東監督流の男女のサスペンスに仕上がった。「実際に美容師として常盤さんの髪の毛に触れる機会がありましたが、それはイコール人の心に触れることだとわかりましたね。髪の毛を通して、心の変化が敏感に伝わるんです」同世代の俳優の中でも群を抜く演技力。それゆえ“クセが強い”役柄も多く「普段から自分の演技は、自分でコントロールしたいタイプ。人からどうこう言われるのが好きじゃなくて(笑)」。ただ、今回は「東さんが、まるで神様のような視点で現場も作品も見つめているので、僕は東さんが用意してくれた世界を信じて、ただ身を預けていた」のだとか。「東さんから言われたのは『好きにやっていいよ』という言葉くらいで。正直、最初は役者としてラクをしている気分で不安にもなりましたけど(笑)、せっかく東さんの“世界”があるんだから、そこからはみ出なければOKかなと。今は個人的にも現状を壊したい、新しい何かに踏み出したいという気持ちが強いので、東さんとの出会いは大きな刺激になりました」『だれかの木琴』9月10日(土)有楽町スバル座、シネマート新宿ほかにて全国公開取材・文・写真:内田涼
2016年09月06日赤塚不二夫生誕80周年を記念して2015年10月より放送されたTVアニメ「おそ松さん」の舞台化「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」。この度、イヤミほか人気サブキャラクターのキャスト&ビジュアルが公開。さらに劇中ではキャスト陣によるオリジナル曲のライブパフォーマンスが行われることも決定した。TVアニメ「おそ松さん」は、名作ギャグマンガ「おそ松くん」の舞台を現代に移し、ダメな大人に成長した個性豊かな6つ子たちの日常を描いたギャグコメディ。2015年10月から2クールにわたりテレビ東京系列にて放送され、魅力的なキャラクター性と、櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、 福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一ら人気声優陣の起用でも話題に。テレビアニメ放送終了後のいまもグッズ展開や雑誌特集が行われ根強い人気を誇る。初の舞台化となる本作では、舞台のために書き下ろされた完全オリジナルの新作ストーリーが展開。出演キャストには、高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎に加え、通称「F6」と呼ばれる6つ子のイケメンバージョンに、井澤勇貴、和田雅成、小野健斗、安里勇哉、和合真一、中山優貴ら、いまをトキメク人気2.5次元俳優たちが勢ぞろい!ふざけたり、喧嘩したり、時には語り合ったり…いつもと変わらない、6つ子たちの1日が描かれるという。そして今回、新たにサブキャラクターのキャストが発表。イヤミ役には、舞台「弱虫ペダル」御堂筋翔役や舞台「東京喰種」ウタ役など数々の舞台で個性派俳優として知られる村田充。チビ太役に、舞台界で実力派としてその名を知られるKimeru(きめる)。トト子役に、小学生から大人の女性まで、幅広い役柄をこなすことが出来る酒井蘭。ハタ坊役に映画やドラマでも活躍する注目の若手・原勇弥ら、キャラクターに負けず劣らず個性溢れる4人が出演。さらに劇中では、キャスト陣によるオリジナル曲のライブパフォーマンスが行われることも決定。ポップな楽曲にのせてキャラクターたちが繰り広げるユーモア溢れる世界観がプラスされ、ファンのみならず楽しめる演出に期待が高まる。また、10月23日(日)にZeppブルーシアター六本木で上演される千秋楽公演の模様を全国約70館の映画館にて生中継されるライブビューイングのチケットは本日8月27日(土)18時より2次抽選受付を開始。さらに本舞台のCM映像も、舞台「おそ松さん」公式サイトにて本日18時より公開。「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME」は9月29日(木)~10月3日(月)梅田芸術劇場、10月13日(木)~23日(日)Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年08月27日アニウェアはこのほど、アニメやゲームとコラボしたアパレル通販「SuperGroupies(スーパーグルーピーズ)」にて、『おそ松さん』のコラボ下着とチョーカーの予約受付を開始した。コラボ下着は、6つ子が履いているブリーフをイメージしたノンワイヤーブラとガールズブリーフのセット。松モチーフがワンポイントの巾着も付いている。サイズは、Sがバスト72~80cm、ウエスト約57cm、ヒップ82~90cm、Mがバスト79~87cm、ウエスト約62cm、ヒップ87~95cm、Lがバスト86~94cm、ウエスト約65cm、ヒップ92~100cm。価格は各7,800円。チョーカーは、どのようなコーディネートにも合わせられるよう、スポーティーでガーリーなデザインとした。サイズはフリー。価格は各3,800円。両商品とも、おそ松モデル、カラ松モデル、チョロ松モデル、一松モデル、十四松モデル、トド松モデルの全6モデルを用意する。予約受付は8月28日まで。準備数に達し次第、受注受付は終了する。商品の発送は10月下旬頃を予定している。※価格はすべて税別(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2016年08月15日TVアニメ放送終了後も、様々なコラボレーションが社会現象を巻き起こし、舞台化も決定しているTVアニメ「おそ松さん」と、史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション 2016 AUTUMN/WINTER」とのコラボが決定!松野家の6つ子たち(着ぐるみ)がランウェイ・ウォークを披露することが分かった。TVアニメ「おそ松さん」は、赤塚不二夫生誕80周年記念作品として2015年10月から半年に渡りテレビ東京系列で放送されたギャグアニメ。名作マンガ「おそ松くん」の6つ子たちが、個性豊かな大人になって現代に甦り繰り広げるドタバタではちゃめちゃな日常が描かれ、櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、 福山潤、小野大輔、入野自由、鈴村健一ら超人気声優のキャスティングでも大きな人気を博した。TVアニメ放送終了後も、「anan」をはじめ多数の雑誌表紙や特集に登場し、数々の記録を樹立。そのほかにも多方面でコラボを実現し、この秋には高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎ら人気2.5次元俳優勢揃いで舞台化が控えている。そして、9月3日(土)にさいたまスーパーアリーナにて、史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション 2016 AUTUMN/WINTER」の開催が決定。今年で23回目を迎える「東京ガールズコレクション」では、人気モデルが集結するファッションショーをはじめ、アーティストによるライブや豪華ゲストが登場するスペシャルステージなど、盛りだくさんの内容で、東京のガールズカルチャーを世界に発信。毎回、多くの来場者が詰めかけ盛り上がりを見せる。今回、TVアニメ「おそ松さん」の松野家の6つ子(着ぐるみ)たちが、「東京ガールズコレクション」のショーに出演することが決定!いつもはパーカー姿の冴えない6つ子たちが、どんな衣装で登場するのか注目だ。さらに、キャラクターデザインの浅野直之によって、「東京ガールズコレクション」のために描きおろされたイラストが解禁。6人6様のオシャレな衣装に身を包んだ6つ子が、モデルになりきってポーズを決めている姿はファン必見だ。イベント当日には、特設会場にて「松の市 in TGC」も開催される予定。また、今回のコラボ解禁に先立ち、6つ子たちが「東京ガールズコレクション」出演に至るストーリーが、TVアニメ「おそ松さん」公式サイトにて公開中。果たして、“暗黒大魔界クソ闇地獄カースト”に属する6つ子が、華やかな「東京ガールズコレクション」の舞台で伝説を残せるのか?本番当日の彼らの雄姿をその目で確かめて。「東京ガールズコレクション 2016 AUTUMN/WINTER」は9月3日(土)、さいたまスーパーアリーナにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年08月10日一大ムーブメントを巻き起こしたテレビアニメ「おそ松さん」を舞台化する「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME」の制作発表記者会見が7月28日(木)に行われ、出演する高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎が出席した。会見は、TVアニメでもお馴染みの6つ子が足繁く通う居酒屋で和気あいあいとした雰囲気の中行われた。「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME」は稀代の漫画家・赤塚不二夫が手掛けた作品「おそ松さん」の舞台版。大人になってもマイペースでニート生活を謳歌する、個性豊かな6つ子たちの日常を描いたギャグ・コメディ。役衣装の松パーカーで現れた6人は、社会現象になった作品の出演ともあって気合い十分。出演の話がきたときのことをふり返り、十四松役の小澤さんは「人気の原作なので『こわいこわいこわい』と思いましたが、楽しみにしてくださる皆さまのために頑張ります。プレッシャーを感じつつ、いい方向にもっていこうと思います」と話し、一松役の北村さんも「これだけ人気もあるし、作品も面白いし、やってやろうってすごく思いました」と意気込んだ。物語のまとめ役的存在・チョロ松役の植田さんは、「唯一のつっこみ役なので忙しくなるなと思いました。ゆるいものを自分たち自身がゆるくやっててもいいエンターテインメントにはならないと思うので、しっかりと立ち向かいたいです」と、作品の魅力を具現化するための秘策を真面目に語った。さらに、6つ子の魅力については「最初は正直なぜ女性受けしてるか分からなかったんですけど、個性の強さとか養いたいと思わせるくらいのダメさや、かわいさが魅力なのかなと思います」と分析。自分以外で好きなキャラクターを聞かれると、おそ松役の高崎さんは、「僕はトト子ちゃんが好きです。昭和のアニメだからか、すごくヒロインがはっきりしてて。もし共演できたらうれしいなって心から思っています」と、まだ見ぬトト子ちゃん役にラブコールを送った。小澤さんは、「同じ口が開きっぱのキャラクターなので、ダヨーンが気になってて。ダヨーンが舞台に出るか分からないですけど」と言うと、5人から「まず輪郭どうするんだろうね」などと突っ込まれ、笑いが起こっていた。また、この日は追加公演ならびに東京公演の千秋楽ライブビューイングが発表された。さらに、通称「F6」と呼ばれる6つ子のイケメンバージョンのキャスト出演も解禁となった。それぞれの配役は、井澤勇貴(おそ松役)、和田雅成(カラ松役)、小野健斗(チョロ松役)、安里勇哉(一松役)、和合真一(十四松役)、中山優貴(トド松役)。「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME」は9月29日(木)~10月3日(月)梅田芸術劇場、10月13日(木)~23日(日)Zeppブルーシアター六本木にて上演。(cinamacafe.net)
2016年07月28日赤塚不二夫生誕80周年を記念して、名作マンガ「おそ松くん」の未来を描き、社会現象を巻き起こしたTVアニメ「おそ松さん」の秘蔵エピソード3.5話が、この度、映像配信サービス「dTV」にて独占先行配信されることが決定した。「おそ松さん」は、2015年10月から2クールにわたりテレビ東京系列にて放送されたテレビアニメ。二十歳を過ぎてもニート生活を続けるどうしようもない6つ子たちの個性的で愛嬌あるキャラクターや、予想をはるかに超えた奇想天外なストーリー、そして櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、 福山潤、小野大輔、入野自由をはじめ遠藤綾、鈴村健一ら超豪華声優陣の起用などでも大きな話題に。関連グッズや特集した雑誌は軒並み売り切れ、「アニメージュ」2月号がおそ松さん特集の効果で36年ぶりに重版決定。今秋には、高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎ら人気2.5次元俳優で舞台化されることも発表され、アニメ放送終了後も一大ムーブメントを巻き起こし続けている。そんな「おそ松さん」の秘蔵エピソード3.5話「松汁/童貞なヒーロー」が、7月13日(水)より「dTV」にて独占先行配信されることが決定。これまでも「dTV」では「おそ松さん」の見逃し配信を実施しており、最終回の配信以降も人気は続き、アニメジャンルの月間視聴ランキングで常に上位にランクインしている。今回、配信される3.5話「松汁/童貞なヒーロー」は、本作のBlu-ray&DVD第1巻に収録されたもので、地上波テレビでは放送されていない内容だ。「松汁」ストーリーでは、人気の「F6」が登場。赤塚不二夫財閥の6つ子たち、通称「F6」。誰もが羨む美貌と才能、そして圧倒的な資産を持つ彼らは、今日も歌って踊って恋をして世界中を虜にしていた。ところが、そんなカリスマ&レジェンドな彼らにはある秘密があって…。「童貞なヒーロー」では、アイドルライブの帰り際、バーベキューをするリア充大学生を見かけたチョロ松。その眩しさから目をそらそうとすると、彼の前に「童貞自警団」を名乗る者たちが現れる。彼らの使命は、自分たちより上に立つ人間を引きずり下ろすこと。童貞たちの階級闘争が始まる!また「dTV」では、7月から放送開始となる夏アニメ全12作品の見逃し配信も実施決定。ダークファンタジー「ベルセルク」や高校のダイビング部を舞台にした「あまんちゅ!」、「甘々と稲妻」「クオリディア・コード」「タブー・タトゥー」「DAYS」「初恋モンスター」「ばなにゃ」「B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~」「不機嫌なモノノケ庵」など、多彩なジャンルがラインナップされている。「dTV」では、「ワンピース」や「ジョジョの奇妙な冒険」といった往年の大ヒット作から、「暗殺教室」dTVオリジナルエピソードなど多彩なアニメ作品を展開。今後も、様々なコンテンツの拡充に期待が集まる。「おそ松さん」3.5話「松汁/童貞なヒーロー」の 「dTV」配信は、7月13日(水)12時より開始。(text:cinemacafe.net)
2016年07月01日赤塚不二夫生誕80周年を記念して、名作マンガ「おそ松くん」の未来を描き人気を博し、社会現象を巻き起こしたTVアニメ「おそ松さん」の舞台化が決定!「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」と題して、第1弾キャストに、高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎ら人気2.5次元俳優の6名が発表された。TVアニメ「おそ松さん」は、2015年10月から2クールにわたりテレビ東京系列にて放送。名作ギャグマンガ「おそ松くん」の未来を描いた本作は、二十歳を過ぎてもニート生活を続けるどうしようもない6つ子の日常、時には奇想天外な非日常がユーモアたっぷりに描かれ、彼らの個性豊かなキャラクター性も相まって大人気に。3月に惜しまれつつ放送が終了してからも、各種イベント、タイアップの実施、グッズ商品の販売などその勢いはとどまるところを知らず、TVアニメ2期放送を望む声も止むことがない。そんな中、本作が「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」として舞台化される決定。岸谷五朗と寺脇康文の演劇ユニット「地球ゴージャス」の演出助手などを務める小野真一が演出を手掛け、東京と大阪の2都市で公演予定だ。また、第1弾キャストも発表。TVアニメでは櫻井孝宏が演じた長男・おそ松役には、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」鳴子硫黄役、「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」瀬名泉役、「ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚」山崎烝役など舞台で活躍する高崎さんがキャスティング。「長男としてゆるーく6つ子をまとめて、愛される6つ子をつくれるよう頑張ります」と意気込みを寄せた。中村悠一が演じた次男・カラ松役を演じるのは、「ミュージカル『薄桜鬼』」シリーズで不知火匡役を務めた柏木さん。「ほかの兄弟みんなに気持ちよく突っ込めるように全力でかっこつけていきます」と意欲十分の様子。三男・チョロ松役には、舞台「弱虫ペダル」シリーズ・真波山岳役、舞台「曇天に笑う」曇空丸役で知られる植田さんが配役され「ミスター突っ込みとして頑張ります」と、アニメで声優・神谷浩史が確立した突っ込みキャラを継承するとのこと。そして福山潤が演じた四男・一松役を、舞台「弱虫ペダル」東堂尽八役、舞台「刀剣乱舞」薬研藤四郎役など話題作に立て続けて出演する北村さんが務め、「大変だけどとてもやりがいのある役なので、キャラに沿って良い意味で無気力に頑張っていきたいです」とコメント。小野大輔が演じた五男・十四松役には、「仮面ライダー鎧武/ガイム」ラット役でテレビ初出演を果たした小澤さん。「おもしろいアニメの原作なので、見ている皆さまがいっぱい笑って笑顔になってもらえる舞台をつくっていきたいです」と観客への思いを明かした。最後に、入野自由演じる六男・トド松役に、舞台「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」大神晃牙役の赤澤さんがキャスティングされ「6つ子の仲の良さをうまく演じられるように頑張っていきたいです」と語った。本日公開されたメインビジュアルにも、6つ子のトレードマークとしてお馴染みのパーカーを着用したキャストが登場。そのポージングや表情に、それぞれの個性が滲み出ており、いまから舞台本番で動き、話す6つ子の姿に期待が高まる。本舞台には、アニメに登場していた6つ子以外のキャラクターたちも登場予定とのこと。テレビ画面を飛び出した6つ子が、今度は舞台上でどのようなドタバタ劇を繰り広げるのか、舞台でしか観られない「おそ松さん」はファン必見となりそうだ。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」は。9月29日(木)~10月3日(月)まで大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、10月13日(木)~10月23日(日)まで東京公演はZeppブルーシアター六本木にて、上演予定。6月25日(土)よりチケットのオフィシャルHP抽選先行開始。(text:cinemacafe.net)
2016年06月23日社会現象ともなった『おそ松さん』は、赤塚不二夫原作の『おそ松くん』をもとにしたオリジナルアニメ。「成人した6つ子全員がニート」という設定なので、ファンがグッズや関連商品にお金を使うことを「養う」と表現することをみなさんはご存知でしょうか。アニメ放送終了後も人気は加速するばかりですが、実際に6つ子を養うとしたらいくらかかるのでしょうか?住居費、水道光熱費と項目はさまざまですが、わかりやすい食費について考えてみました。算出・アドバイスをいただいたのは、ファイナンシャル・プランナーのヨースケ城山さんです。■6つ子の食費は月52万円以上まず8人家族の食費は、いくらぐらいで考えるのでしょうか。「通常食費の目安に関しては1人2万円/月として想定します。父母と6つ子の8人で通常ならば16万円あれば充分です」(ヨースケさん)食費が16万円という数字だけでもオドロキですが、大家族ですから仕方がありません。問題なのは、6つ子の食生活。朝食こそ6人そろって自宅で食べるシーンがありますが、その他は居酒屋を中心とした外食の割合が高くなっています。おやつもよく食べていますし、嗜好品のコストが気になりますね。これらを踏まえて松野家の食費を算出すると、なんと合計で6つ子1人あたり2,300円/日となることがわかりました!朝食費(自宅):200円昼食費(自宅):300円夕食費(外食):1,000円お菓子(嗜好品):300円飲料代:500円両親は外食をしている様子がないため、夕食費を自宅500円で計算します。よって松野家での1日の食費は、2,300円×6人+1,800円×2人=17,400円。月30日計算すると、522,000円!とんでもない金額ですよね。食べ盛りのころはどうしていたのでしょうか……。食費だけでこの金額ですから、生活費も考えると「早く働け」といいたくなりますね。■単身世帯なら月平均5万円未満次に、家計における平均的な食費を見ていきましょう。家計調査報告(家計収支編)平成27年(2015年)平均速報によると、以下の調査データが出ています。<2人以上の世帯>年額:937,712円月平均:78,142円※2人以上の世帯については3人、4人、5人と増えていくごとにこれ以上の金額がかかります<単身世帯>年額:542,443円月平均:45,203円「平均とくらべて、我が家の食費はどうだろう?」と見なおしをしてみましょう。特にチェックすべきは、外食の割合です。■食費は外食を減らして抑えよう家計調査報告(家計収支編)平成27年(2015年)平均速報によると、単身世帯の外食費は平成25年(2013年)~27年(2015年)年で年平均142,200円、月あたり11,850円となるそう。2人以上の世帯の場合は、平均167,203円になります。しかし、大都市圏ほどこの金額が高い傾向があるのだとか。東京都区では年243,890円と平均を多く上回っており、家族で月2万円の外食費がかかっている計算になります。単身世帯での外食費は年平均142,200円、月あたり11,850円となるようです。ヨースケさんいわく、家計のやりくりを考えるなら「外食回数を見なおすべき」だそう。お弁当をつくっていったり、食べ歩きが趣味の人なら、ディナーよりもコスパのよいランチにしたりする工夫もできますね。また、アルコールメインの外食が多い場合、“家飲み”に変更するという手も。うっかり飲み過ぎ、終電を逃してしまってのタクシー代が浮く……などの効果があるかもしれません。*松野家の食費が月52万円以上かかってしまうのは、外食回数が多いから。自宅で食事していれば、6つ子でも月16万円で済むはず。3倍以上もかかっているなんて、大問題ですよね。しかし、アニメのなかでは行きつけの“チビ太のおでん屋”には未払い、ほとんどがツケている状態。ということは、松野家の食費はチビ太が支えているといっても過言ではなさそうです。6つ子の父母は、チビ太に感謝したほうがいいのかもしれませんね。(文/マチコマキ) 【取材協力】※ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。ブログ『節約アドバイザーヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。
2016年06月07日第69回カンヌ国際映画祭授賞式が5月22日夜(現地時間)に開催され、イギリスの名匠ケン・ローチ監督の『I,Daniel Blake』(原題)が最高賞パルムドールに輝いた。2006年の『麦の穂を揺らす風』以来、10年ぶり2度目のパルムドール受賞となったケン・ローチ。『I,Daniel Blake』は、心臓病で失業した木工職人ダニエルと、貧困にあえぐシングルマザーのケイティが生活保護を求めるものの拒まれ、窮地に陥る姿を描く。社会主義者として知られるケン・ローチは「貧困にあえぐ人々に取材した作品で、このような豪華な場にいるのは、やや違和感がありますが」と前置きしつつ、「カンヌ映画祭を支える労働者の人々に感謝します」とスピーチした。社会保障システムの欠陥を告発しつつも、『天使の分け前』に通じるユーモアもあり、観客、評論家の評価も高く、納得の結果となった。次席にあたるグランプリは、カナダの若き天才グザヴィエ・ドランの『It’s Only The End of the World』(原題)に贈られた。一昨年『Mommy/マミー』で審査員賞を受賞したグザヴィエは、さらなる名誉に感激の涙をぬぐった。本作はギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセルらフランスのオールスターで描く、秘密を抱えた家族のドラマ。受賞者会見でグザヴィエは「いままでは観客はどう思うのか、ということを考えていたが、これからは自分に忠実でありたい」と語った。監督賞はクリスチャン・ムンジウとオリヴィエ・アサイヤスの同時受賞。アサイヤスが『アクトレス~女たちの舞台~』に続いてクリステン・スチュアートを起用した『Personal Shopper』(原題)は心霊映画だったためか現地での評価が低く、『マッドマックス怒りのデスロード』のジョージ・ミラー率いる審査員団の意外な選択に記者席からはブーイングが起きた。このほかの主な受賞作は以下の通り。パルムドール『I, Daniel Blake』ケン・ローチ(イギリス)グランプリ『It’s Only The End of the World』グザヴィエ・ドラン(カナダ)監督賞『Graduetion』クリスチャン・ムンジウ(ルーマニア)監督賞『Personal Shopper』オリヴィエ・アサイヤス(フランス)脚本賞『The Salesman』アスガル・ファルハーディー(イラン)審査員賞『American Honey』アンドレア・アーノルド(イギリス)男優賞『The Salesman』シャハーフ・ホセイニ(イラン)女優賞『Ma’ Rosa』ジャクリン・ホセ(フィリピン)(photo / text:Ayako Ishizu)
2016年05月23日アニメ『おそ松さん』とセヴシグ(SEVESKIG)のコラボレーションウェアが登場。2016年5月15日(日)から予約が開始され、7月末より発売予定だ。展開されるのは『おそ松さん』のキャラクターを取り入れたTシャツ全4型。各ホワイト、ネイビー、ブラックの3色が用意される。セヴシグが得意とするヴィンテージ加工で独特の風合いを出し、ポップなキャラクター達と合わせたスペシャルな仕上がりとなった。素材は柔らかな風合いの4.6オンスコットンを100%使用。サイズが豊富に揃えられているので、メンズレディス兼用で着用できる。【商品詳細】おそ松さん セヴシグ コラボレーションTシャツ予約期間:2016年5月15日(日)~5月29日(日)販売開始日:2016年7月末予定価格:各6,900円+税カラー:ホワイト、ネイビー、ブラックサイズ:XS、S、M、L、XL展開型:エスパーニャンコ、隠れ聖澤庄之助、おそ松さんセヴシグ、シェーポーズ影©apartment.co.,ltd
2016年05月14日『おそ松』さんでスキンケア?!深夜アニメにも関わらず世代を問わないファンを獲得し、社会現象とも言えるブームとなったアニメ『おそ松さん』。今年3月の最終回放送後には「松ロス」「松鬱」という言葉さえ広がり、その人気と影響力は未だ衰えない。そんな『おそ松さん』が、累計出荷枚数870万枚という人気アイテム・アートマスクと待望のコラボレーション。5月26日に、『おそ松さん アートマスク』として発売される。推し松で選ぶ?香りで選ぶ?ヒアルロン酸やコラーゲンを配合し、たっぷりの美容液で肌をしっかり保湿するフェイシャルパック。松野家の六つ子が1人ずつプリントされていて、顔に貼り付ければスキンケア中も“推し松”へと変身できる。長男・おそ松はローズ、次男・カラ松はマリン、三男・チョロ松はグリーンティーと、それぞれのイメージに合わせたカラーと香り。パッケージにも、キャラクターを反映したユニークな台詞が入っている。おそ松女子のマストバイアイテムとなりそうな『おそ松さん アートマスク』は、全6種類。各1枚入りで税抜500円。全国のドラッグストア・バラエティショップで順次発売予定となっている。(画像はプレスリリースより)(C)FA/O【参考】※株式会社サンスマイルプレスリリース
2016年05月12日「anan」2003号5/11発売は「おそ松さん」松野6兄弟が表紙の「教えて、手相!」特集。今週の表紙作成ストーリーを紹介します。構想&製作期間、約6か月。「おそ松さん」表紙実現の舞台裏を編集長が語ります。1月のとある日。「おそ松さん」のキャラクターデザイン・浅野直之さんと表紙の打ち合わせをさせていただくため、編集部3人(私、担当デスク、担当編集)で制作会社「ぴえろ」にお邪魔しました。社会的大ブームになったこのアニメ。松野家の6つ子たちにananの表紙を飾っていただく…という壮大なプランを現実にできる期待感にワクワクしつつ!私たちには夢がありました。「おそ松さん」のポップで可愛いオープニング『はなまるぴっぴはよいこだけ』『全力バタンキュー』で6つ子たちが、松野家の居間で、銭湯で、「はぁ〜」と緩んだ絵で終わるラスト。何とも言えない、可愛らしい「あの」カンジを、なんとか表紙&誌面のグラビアで表現できないか!!!と。初対面の浅野さんに、「この人、ガチにハマってる?」と思われているだろーなーと気を揉んでみたり、「大の大人が何を…」と自分で自分を突っ込んでみたり、もう“自意識ライジング”がはなはだしく。最初はおそるおそるご相談していたのですが、構想(妄想)を話し込むうちにだんだん熱くなり、自意識はおかまいなしに。汗。いかに「おそ松さん」にヤラレているか、心を打ち抜かれているか、好きか!LOVEか!を語り出し、前のめり。その、あまりの熱さ(=イタさ)に、浅野さんは後ずさり。それをヨコでみていた担当編集2人は生温かく傍観。という、なんともぶっとんだ打ち合わせに。そのイタさに同情してくださってか、共感してくださってか、「…やってみます」と浅野さん。無事にご快諾してくださいました。そして、そこからが奇跡の連続!6つ子がソファでキメ撮影→十四松アタック→撮影に疲れて寝てしまう…まで。まさに、『ニートたちの撮影風景 by anan』のラフが続々。浅野さんからのラフをいただくたび、編集部スタッフは悶絶!歓声と絶叫、狂喜乱舞!全国のファンの皆様に喜んでいただける6つ子たちのナマなコンテンツを、いかにしてお届けするか?語り合い、考えて…と、日々が過ぎていきました。かくして、「6つ子たちがananにリアルに登場したならば!?」という、とっても手前味噌で勝手なコンセプトの表紙、中面特集扉絵、グラビアインタビュー…と、豪華描き下ろしが完成!感涙。藤田陽一監督、シリーズ構成・松原秀さん、キャラクターデザイン・浅野直之さん、それにキャストの皆様。「おそ松さん」の根っこのクリエイティブの方々と、ご一緒に特集を作成させていただけるというこの贅沢さ。本当に貴重な「おそ松さん」特集です。かわいくて、面白くて、ポップで、毒があって、くだらない…6つ子たちの魅力を誌面で楽しんでいただけたら幸いです。(編集長K)
2016年05月10日社会現象を巻き起こしたTVアニメ「おそ松さん」のスペシャルイベント「フェス松さん’16」が、5月8日、昼夜2部構成で幕張メッセイベントホールにて開催。六つ子を演じた櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、 福山潤、小野大輔、入野自由をはじめ、 遠藤綾、鈴村健一ら総勢12名もの主要キャストが登壇し、会場と全国各地のライブビューイングに集まった約7万人を熱狂させた。3月末に2クールの放送を終えたTVアニメ「おそ松さん」。赤塚不二夫生誕80周年記念として、名作ギャグマンガ「おそ松くん」の未来を描いた本作は、個性的なキャラクターたちが繰り広げるハイテンション展開で瞬く間に大人気作品に。多数の雑誌表紙や特集に登場し、数々の記録を樹立。そのほかにも多方面でコラボを実現するなど、放送終了後もなお注目を集め続けている。この日、本会場の幕張メッセイベントホールには昼夜あわせてファン約13,000人が大集結。 さらに、全国各地の映画館ではライブビューイングが開催され、イベントの模様を生中継。本会場を含めてると約7万人が参加した本イベントは、“タイトルコール権を奪うために兄弟げんかをはじめるも、そのスキにイヤミに奪われる”という彼ららしい展開で開幕!また、6つ子を演じる櫻井さんら6人のキャストがステージに現れると、手脚にティッシュを装着した神谷さん、野球マンになった小野さんなど、それぞれのキャラクターになぞらえた格好に場内は騒然。遠藤さん(トト子)、鈴村さん(イヤミ)、そして國立幸(チビ太)、 上田燿司(デカパン)、飛田展男(ダヨーン)、斎藤桃子(ハタ坊)ら全出演者12名が揃ったときには、一際大きな拍手がわき起こった。本編では、3つの企画を実施。本作エピソードを語り合う「全話ふりかえり松!」では、第13話「実松さん」など演者の印象に残ったシーンについてトーク。櫻井さんや遠藤さんがその場でセリフを熱演する贅沢な場面もあった。キャスト陣がかわるがわる登場する朗読劇「シャッフルこぼれ話集」では、本作シリーズ構成・松原秀の書きおろしによる10本もの新作ショートエピソードを披露。放送終了から1か月以上経ったいま、彼らが再びハチャメチャ展開で見せる会話劇に、「またあの6つ子たちに会えた!」と感じたファンも大勢いたようで、演者たちの一挙手一投足に観客からは大歓声が上がった。そして「デリバリーコント in 幕張」は、キャスト陣8名がペアになって即興コントに挑戦!「スベリたくない」という恐怖心に襲われながらも、各ペアが体を張って笑いを取るべくステージを右往左往。エンディングでは「四銀校歌斉唱(本作最終話参照)」を観客もまじえ大合唱。会場に一体感が生まれるフィナーレを迎えた。ちなみに「フェス松さん 夜の部 ~四銀ロスにもまだ早い~」はトークテーマやコントの相方が変わり、中身も一変。「全話ふりかえり松!」では、最終話「おそまつさんでした」について、台本を受け取ったときの心境に至るまでじっくりと語られたという。TVアニメ「おそ松さん」は現在Blu-ray&DVDが発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日