彩の国さいたま芸術劇場が、開館30周年を迎える2024年に芸術監督・近藤良平率いる新しいシアターグループ「カンパニー・グランデ」を立ち上げ。そのメンバーを一般から募集する。「グランデ」はスペイン語で“大きい”を意味し、「カンパニー」には“仲間”という意味がある。年齢、性別、国籍、障がいの有無、プロ、アマ、などの垣根を越えて、様々な創造性をもった人々が集い、そこから生まれる表現を探求することを目的とした、大きな船のようなカンパニーとなる。舞台芸術には日常生活のあらゆる要素が含まれている。「カンパニー・グランデ」では舞台芸術を軸としてジャンルを超えた様々な学びを得ながら、メンバー同士がそれぞれの人生や生活からアイデアを持ち寄って、対話を重ね、ともに実験を繰り返しながら、作品の創作に向かっていく。劇場という創造・発信する空間で、ここでしか出会えない仲間とともに感性を磨き、表現の世界を深め、未来に向けた新しい創作のありかたを模索する。募集するのは16歳以上で性別・国籍などは不問。「表現意欲がある」「探求心・好奇心旺盛に新しいことに取り組む」「自分とは違う意見や考えを受け入れる」という志向があれば、応募可能。表現活動の経験やジャンル、コミュニケーションの得意・不得意も不問としている。応募の締め切りは6月9日24時。応募の方法は公式サイトおよびオーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている。【カンパニー・グランデとは】・舞台芸術を軸とした様々な学び・実験の場・知識・技術よりも、感覚・感性を磨き、深め、開いていく場・様々な属性の人々同士の交流を通して、劇場を中心とした緩やかなコミュニティを創出する場■彩の国さいたま芸術劇場 芸術監督・近藤良平コメント「カンパニー・グランデ」は「集いの場」と考えます。いつ来ても誰かがいて、絵を描いたり人形をならべたり寝そべったり、そんな部屋を思い浮かべています。「人生のちっぽけな疑問」「花の美しさ」について語ったりもします。誰のためでもなく、自分のためでもなく、巡るように空想にふけったり、試みたり、大合奏になったりしながら「楽しみ方」を見つけていこうと思います。ギジュツやタテマエやミブンはいらないです。劇場にある集いの場で、ぜひそんな旅をしたいと思います。■近藤良平プロフィール振付家・ダンサー。1996年にダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げ。全作品の構成・映像・振付を手がける。これまでに 世界約30ヶ国で公演 を行い、NYタイムズ紙で高く評価される。渋谷公会堂公演やNHKホール公演が即日完売など、日本のコンテンポラリーダンスでは異例の躍進を遂げる。 TBS系列『情熱大陸』、NHK総合『地球イチバン』、『AERA』表紙 などで脚光。NHK教育『からだであそぼ』内「こんどうさんちのたいそう」、『あさだ!からだ!』内「こんどうさんとたいそう」、NHK総合『サラリーマンNEO』内「テレビサラリーマン体操」振付出演、 NHK連続テレビ小説『てっぱん』、NHK大河ドラマ『いだてん』振付 など、親しみやすい人柄とダンスで幅広い層の支持を集める。野田秀樹作・演出による演劇作品や前田哲監督、三池崇史監督の映画、テレビCMなど、多方面で表現者として活躍。0歳児からの子ども向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や埼玉県との共働による障害者によるダンスチーム「ハンドルズ」公演など、多様なアプローチでダンスを通じた社会貢献にも取り組んでいる。多摩美術大学教授、東京大学、立教大学などでも講師を務めるほか全国各地で公演やワークショップを行っている。2022年4月から彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任。第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞、第67回芸術選奨文部科学大臣賞受賞、第67回横浜文化賞受賞。愛犬家。【講師陣】(予定) ※各分野50音順ディレクター:近藤良平スタジオワーク講師音・声:内橋和久、武徹太郎、中納良恵、森洋久身体・動き:川口隆夫、島崎麻美、目黒陽介美術:川村亘平斎、日比野克彦言葉:DJみそしるとMCごはんほか
2024年05月01日【自分で食べる】を楽しめるように柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産。昨年4月に長女が脳性まひであることを公表し、様々な発信を続けています。柳原さんは27日、Instagramに子どもたちの食事メニューの写真を投稿。「自分で食べたいお年頃になってきた次女」は手づかみ食べやフォークで食べる練習中で、お皿には一口サイズのパンやおにぎり、いちご、卵焼きなどが美味しそうに並んでいます。しかしまだまだ成長中の1歳児。離乳食~幼児食の時期は、食べ物をこぼしたり床に落としてしまったり、日常茶飯事ですよね。柳原さんのおうちも例外ではないようで、「おーい、床の方が多く食べてないか〜なんてぼやきながら、母ちゃん日々研究中です」と綴っていました。また、長女の食事は「体調に合わせて食形態を変えている」といい、雑炊やポタージュの日もあれば、次女と同じご飯を一緒に食べられる日もあるそう。ポタージュには「天然のとろみ剤」になるじゃがいもが大活躍。じゃがいもをとろみ剤代わりに使う方法はInstagram投稿のコメント欄で教えてもらい、「ほうれん草のポタージュにもじゃがいもバッチリ合います」と活用しているようです。次女が手づかみ食べやフォークで食べる練習中である一方、長女も外出先でのお弁当などを【フォークでさして口に入れる】一連の動きがどんどんうまくなってきたそう。ただ、家では「ご飯イヤイヤモード」になってしまうこともあり、「機嫌良いうちに私がササササッと口に入れてしまうことが多くて反省」という柳原さん。どうしても時間がないときなど、親がササッと食べさせてしまうこともあるのが育児のリアルですが、柳原さんは「良い機会だから、次女とともに【自分で食べる】を楽しめるように」なることを大切にしたい気持ちがあるといいます。とはいえ、毎日余裕を持って取り組むことが難しいのもまた育児のリアル。柳原さんも「なにより私が怒らないように心の余裕を持たないとだわ〜『食べないのねっ!?もういらないのねっ!?ごちそうさま!?!?!?』なーんて言われたら、イヤになっちゃうよね〜笑」と、つい子どもを急かしてしまうとも明かしていました。実は大事な「手づかみ食べ」(※画像はイメージです)手づかみ食べを盛んにするようになると「テーブルや服が汚れる」「遊び食べを覚えてしまうのでは」など懸念する人も少なくないかもしれません。でも「手づかみ食べ」はチャレンジ精神、自立心、好奇心をもつこと、達成感などを得ることにもつながり、今後の生活にとても役立つ大切な要素が含まれています。「食べ物を触る・握る」ことで、食べ物のかたさや感触を体験できます。それが食べ物への関心、ひいては「自分の意思で食べる」という行動になっていきます。食べ物をつかむという動作は赤ちゃんにとって簡単ではありません。指をどのように使えば上手につかめるか、どのくらいの力の強さなら崩さずに口に運べるか、右手と左手どちらのほうが使いやすいかなどいろいろな動作からたくさんのことを発見し学びます。手づかみ食べという手先の運動により、できることが増えていくのです。それまで大人に食べさせてもらっていた食事を、自分で食べられるという自信がつき、「自分でできる」という楽しみにもつながっていきます。温かく見守ってあげたいですね。参照:離乳食の手づかみ食べはいつから?おにぎりなどおすすめメニューを紹介
2024年03月28日桃の節句ムード高まるピンク色のポタージュ柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産。昨年4月に公式Instagramを開設し、長女が脳性まひであることを公表しました。現在、長女は4歳3ヶ月、次女は1歳2ヶ月に。子どもたちの健やかな成長を祝って、祖父母も集まれる日に……と、三連休を利用して少し早いですが「ひな祭りパーティー」を開催したといいます。柳原さんは、夫の祖母のふるさと・岡山の郷土料理である「岡山ばら寿司」に挑戦。エビ、お花のように飾り切りしたレンコン、桜でんぶや錦糸卵などで華やかに彩られたすてきなちらし寿司です。手まり寿司のように小さなおにぎりにしたら、次女もよく食べてくれたそう。長女の食事はとろみをつけて食べやすくすることが多く、ポタージュは大好物だといいます。桃の節句ということで、柳原さんはビーツを使ったピンク色のポタージュに初めて挑戦。また、「長女は口どけの良いものが好きなので菱餅風プリンも作りました」と、抹茶・バニラ・いちごのアイスと牛乳を混ぜてゼラチンで固めた手作りおやつも紹介していました。厄払いの節句が桃の節句に日本には、五節句と呼ばれる季節の節句が5つあり、季節の変わり目である1月、3月、5月、7月、9月の奇数月にそれぞれ行事があります。ひな祭りは、3月3日の上巳(じょうし)の節句。上巳とは、中国の陰陽五行説にもとづいた暦のうえで、3月の最初の巳(み)の日という意味です。もともと中国では、上巳の節句に厄払いの行事をおこなっていました。水辺に集まって宴会を開き、日常の穢れ(けがれ)をはらう禊(みそぎ)をおこなっていたのです。一方、昔の日本にも、病気や災厄を紙で作った人形(ひとがた)にうつして川に流し、病魔をはらう風習がありました。また、こうした風習とは別に、幼い女の子がお人形で遊ぶ「ひいな遊び」という遊びも存在していました。江戸時代に幕府が五節句を定め、それぞれの節句にお祝いの行事をおこなうようになり、3月3日にはひな人形を飾って厄をはらい、女の子の成長を祝う桃の節句の風習が定着していったといわれます。ちなみに、ひなまつりに食べる「菱餅」も厄ばらいの意味を持ちます。菱餅は上から、桃・白・緑の順になっているひし形のお餅で、桃の花・雪・新緑を表し、春の情景を思い描く色の重ねとなっていますが、それぞれの色は次のような意味もあります。■桃:魔よけ・厄除け(桃の木)、健康(クチナシの解毒作用から)■白:清浄、長寿・子孫繁栄(菱の実の血圧を下げる作用から)■緑:健康・長寿・魔よけ(ヨモギの香りや増血作用から)菱の実は仙人が長寿のために食べるものと言われ、菱の実の形は健康と長寿を願うもの、などの説もあります。諸説あるようですが、菱餅は色も素材も形もすべて、女の子の健康や幸せを願う思いが込められたひな祭りには欠かせないものであることは間違いありませんね。
2024年02月26日「絵本を好きになってもらうんじゃなくて……」柳原さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子となる長女、2022年11月に第二子となる次女を出産。2023年4月より公式Instagramを開設し、長女が脳性まひであることを公表しました。以降は、同じように障害を持ちながら成長するお子さんの親御さんたちとSNSで交流もしています。お子さんに絵本の読み聞かせをするなかで、どうしたら絵本をもっと楽しんでくれるかなと疑問を抱いていたという柳原さん。まず、てぃ先生に聞いたのは「親子のコミュニケーションに絵本の読み聞かせは大事なのか?」という、そもそものお話でした。てぃ先生は、「効果的だと思いますし、余裕があれば取り組むのはいいかなと思いますが、無理やり読まなきゃと頑張ってやることではないとお伝えしたい」と提言。もし子どもに絵本に興味を持ってほしいなら、「子どもは絵本が楽しいのではなく、絵本を介して大好きなパパやママとくっつける時間が楽しい。絵本を好きになってもらうんじゃなくて絵本の時間を好きになってもらうことが大切。お膝に座って読むでもいい、パパとママとくっつける、だから絵本が好き、に変わっていく」と話します。柳原さんは普段、寝る前に2冊ぐらい読み聞かせすることが多いそうですが、読み聞かせのタイミングについて、てぃ先生は「何でもいいんです」と前置きしたうえで、効果的なタイミングについては「着替えてほしい、ごはん食べてほしいなど、何かしてほしいタイミング」だとアドバイス。早く着替えて、ごはんを食べて、と促してもなかなか子どもに伝わらないとき、絵本を活用して、ごはんをおいしそうに食べているような絵本をまず読んだり、お着替えが楽しそうに見える絵本を読んだりすると、自ら「したい!」と思えるようなフックになるといいます。ページをどんどんめくってしまっても、子どものペースでOK柳原さんが日々感じている葛藤は、「新しい絵本を買ってきても(子どもが)あまり興味を示さず、同じ絵本を毎日読みたいタイプ」「まだ読んでる途中にどんどんページをめくりたがる」ということ。共感する親御さんも多いのではないでしょうか。せっかく買ってきた新しい絵本に子どもが興味を示してくれないと、ちょっとがっかりしてしまいますよね。てぃ先生は、子どもに興味を持ってもらうには、「読まないこと」だと逆説的な方法を繰り出します。てぃ先生が保育園で実践しているのは、「新しい絵本を子どもの見えるところに飾っておく」こと。絵本が好きな子は登園してすぐ気づいて「先生あれなに? 読みたい」と言ってきますが、「もうちょっと、お昼の時間になったら読もうか」と焦らします。すると、「なんだか気になる」の輪がだんだん広がっていき、お昼ごろには全員が「読みたい」気持ちになっているのだとか。絵本を読むタイミングでわざわざ声掛けしなくても、絵本に手を伸ばした瞬間に全員が寄ってくるというわけです。家でも同じように、まず置いておくだけにしてみてはどうか、と、てぃ先生。「子どもによっては1週間ぐらい何も言ってこない子もいるかもしれないけど、それまではほっておくのが1番いい。いつか興味を持つから」といいますが、これは絵本に限らずいろいろなものに当てはまるかもしれませんね。また、親が読み聞かせていても子どもがどんどんページをめくってしまうことについて、「それも大事なこと」といいます。シナリオを楽しむお子さんもいれば、絵を楽しむお子さんもいますし、お気に入りの絵本の好きなページを早く見たいこともあります。それを大人が「ちゃんと読まなきゃいけない」と思い込んで抑えつけたら、絵本がおもしろくなくなってしまうのです。ページをめくるタイミングも好きなようにさせるのが、絵本を楽しめる秘訣なのだと話します。これには柳原さんも思い当たることがあるようで、「娘が『しろくまちゃんのほっとけーき』の絵本が好きなんですけど、ホットケーキを焼く場面が子どもは好きで早くいきたいのに、私が1ページずつ、卵2個ね……なんて言ってきちんと読みすぎちゃってるから……」と振り返っていました。また、寝る前の読み聞かせでは、布団に横になった状態で読むより、座って読んで、読み終わってからじゃあ寝ましょうと横になるのがおすすめだそう。柳原さんは無意識にその方法を実践しており、「布団入って読み始めると逆に目が冴えちゃうから、まだ電気がついてるぐらいの薄暗いなかで座って読んでから寝かせてました。そうしたほうが寝付きがいい」のだとか。でも一番大事なことは、絵本が役に立つかどうかではなく、「子どもも楽しんで大人も楽しんで、これ以上に大事なことは絵本を読むうえで1個もない」と、てぃ先生は明言。柳原さんも納得し、「絵本読み聞かせって大人のほうがガチガチになってるけど、そんなのなんでもいい!っていうのが胸に響きました。絵本の読み聞かせの呪縛から解くっていうのが大事かもしれないですね」と心に響いたことがたくさんあったようです。
2024年01月22日2023年11月26日、お笑いタレントの柳原可奈子さんがInstagramを更新。2人の娘さんが誕生日を迎え、家族で祝った時のことを写真とともに振り返りました。柳原可奈子、脳性麻痺公表の長女がいった言葉に「じーんときた」柳原さんは、生まれつき脳性麻痺を患う長女が4歳、昨年生まれた次女が1歳の誕生日を迎えたことを報告。「じいじとばあばも来てくれて、賑やかにお祝いできました」と家族で誕生日パーティを楽しんだことを明かしました。1歳の次女には『一升餅』を背負わせたり、柳原さんの夫が作った絵本を読んだり、ケーキを食べたりして、盛りだくさんのパーティになったとのこと。写真には、幸せそうな笑顔を見せる柳原さんや、子供たちの姿が収められていました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 柳原可奈子(@yanagihara_kanako_)がシェアした投稿 誕生日パーティが終わり、眠りにつく時、柳原さんは2人の娘さんに「幸せだね~」と声をかけたといいます。すると、長女がこんなふうに答え、柳原さんを驚かせました。眠りにつく時布団の中で「幸せだね~」と2人に言ったら長女が「しゃーせ」と答えました私が目を丸くし、喜んだら長女は「しゃーせ、しゃーせ、しゃーせ、しゃーせ」とニコニコ笑い何度目かの「しゃーせ」ですーっと眠りましたとっても嬉しかったあなたたちがいてくれるからずっとずっとママはしゃーせよお誕生日おめでとうyanagihara_kanako_ーより引用柳原さんの想いが長女にも伝わったのか、何度も「しゃーせ(幸せ)」と繰り返したとか。愛する我が子からの嬉しい言葉に、柳原さんは胸がいっぱいになったのでしょう。「あなたたちがいてくれるから、ずっとずっとママは『しゃーせ』よ」とつづったのでした。柳原さんの投稿には、娘さんたちを祝うコメントなどが多数寄せられています。・お誕生日おめでとうございます!本当に「しゃーせ」な気持ちが伝わってきました。・娘さんの言葉に涙が出ました。「幸せ」っていって、ママが喜んでくれるのが嬉しかったんだね。・可奈子さんの笑顔が本当に素敵。これからも「しゃーせ」な毎日を過ごせますように。投稿の最後には、ファンに向けて「いつも娘たちを応援してくれて、どうもありがとう」と伝えていた、柳原さん。そんな柳原さんに対し「こちらこそ『しゃーせ』のおすそ分けをありがとう」と、多くの人が思ったはずです。[文・構成/grape編集部]
2023年11月28日宴の後、布団の中で……柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産。今年4月公式Instagramを開設し、長女が脳性まひであることを公表しました。先日は「Happy Birthday長女が4歳、次女が1歳になったよ」と、長女と次女の誕生日をあわせてお祝いしたことをInstagramで報告。じいじ・ばあばも来てくれて、賑やかにお祝いをできたといいます。さらに意外な人からもサプライズが!柳原さんは「なんと‼️ ドラミちゃんから2人に『お誕生日おめでとう!』と電話がかかってきたの〜」と、まさかの“ドラミちゃん”からの祝電があったと明かし、ドラミちゃんから「いっぱい名前を呼んでもらって最高の思い出になりました」と綴りました。ドラミちゃんに電話をつないでくれたのは、アニメ『ドラえもん』でドラミちゃんの声優を務めているタレントの千秋さんで、以前から「お誕生日の時は言ってね」と気にかけてくれていたそうで、「本当に嬉しかったです」と柳原さん。素敵な思い出になりましたね。次女は初めてのバースデーということで、一升餅を背負ったり、選び取りカードをしたりと1歳誕生日の定番イベントも実施。一升餅はその重さに泣いてしまいましたが、選び取りでは「食べ物関係」をチョイスしていたのだそう。最後には、パパが手作り(!)した絵本「おべんとうバスのかくれんぼ〜我が家のみんなが登場バージョン〜」を読んで、パーティーは終幕。その晩、柳原さんが子どもたちと布団の中で「幸せだね〜」と言うと、長女から「しゃーせ」と同じ言葉が返ってきたそう。目を丸くして喜ぶ柳原さんに、長女はニコニコ笑顔で何度も「しゃーせ、しゃーせ」と繰り返し、スーッと寝付いたといいます。この日のことを「とっても嬉しかったあなたたちがいてくれるからずっとずっとママはしゃーせよ」と綴った柳原さんの投稿には、たくさんの祝福コメントとともに「読んでいてこちらまでしゃーせになりました」「しゃーせ、その言葉で涙出るほどこちらもしゃーせのおすそ分けいただきました」と温かい声が寄せられています。一升餅ってなに?一升餅(※画像はイメージです)赤ちゃんの初めての誕生日となる1歳のお祝いは特別なもので、「一升餅」「選び取り」などの儀式が定番となっています。しかしそもそも、なぜ赤ちゃんに餅を背負って歩かせるのでしょうか?「一升餅」には、容積の単位である「一升」を「一生」にかけて、「"一生"食べ物に困らないように」「"一生"健康に育つように」「丸いお餅のように、円満な人生を送ることができるように」といった願いが込められています。一升餅の儀式の行い方は地方によって違いがあり、「餅に子どもの名前を書き、背負わせて歩かせる」といったものもあれば、「餅の上に子どもを立たせる」といったものも。一升餅を赤ちゃんに背負わせる場合は、風呂敷やリュックなどにお餅を入れますが、重さはおよそ2kgにもなるので、重くて泣いてしまう赤ちゃんも多いですよね。あくまで縁起ものなので、背負うことができなくても大丈夫です。一升餅は「寿」や子供の名前が書かれた大きな丸餅が一般的。中には大きな丸餅ではなく、皆で分けやすいように一升分のお餅を小さな丸餅にしたものや、キャラクターやイラストが付いたものも。和菓子店さんやお米屋さんなどで注文することができますし、ネット通販でも購入できます。背負ったお餅は、儀式に参加した家族や親類で切り分けていただきましょう。
2023年11月27日子供の成長を祝う行事である、七五三。その名の通り、一般的に子供が3歳、5歳、7歳になったらお祝いをします。一説によると、寿命が短かった時代が発祥であり、「この歳まで生きることができた」という喜びをかみしめ、長寿を願っていたといいます。医療技術が発達し、子供の死亡率が下がった現代も、我が子の成長を喜ぶ親の気持ちは変わりません。柳原可奈子、脳性麻痺の長女の七五三に感動2023年11月1日、お笑いタレントの柳原可奈子さんがInstagramを更新しました。柳原さんは、私生活で2児の母親。Instagramを開設するにあたって、長女が脳の損傷が原因とされる、脳性麻痺を患っていることを明かしています。運動機能に障がいが生じることが多い、脳性麻痺。重症度にもよりますが、余命が短いケースもあるといわれています。長女が無事に初めての七五三を迎えられた喜びをかみしめ、柳原さんはこのように想いを明かしました。当日の朝は雨が降っていました皆が心配して見守るなかお昼にむけてぐんぐん晴れていく空はまるで私と長女のこれまで、のようでしたじいじばあばもお家に集まってくれて、大興奮の次女パパも出発前からカメラをかまえます古くからの友人にヘアメイクしてもらいにぎやかに支度しながらこの3年11ヶ月をそっと思い出していましたこの日を無事に迎えられたこと、本当に嬉しかった♥ここまで来られた!という大きな自信と安心感長女を応援してくれる周りのみなさんへの感謝胸いっぱいの特別な節目となりました七五三おめでとう‼️これからも元気に育ってね♥yanagihara_kanako_ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 柳原可奈子(@yanagihara_kanako_)がシェアした投稿 写っているのは、1人の母親としての柳原さん。輝く笑顔からは、我が子への深い愛が伝わってきます。柳原さんによると、長女の着物は脇腹の部分のマジックテープで着脱する仕様なのだとか。これならば、長女が横になっていても簡単に着つけることができたのだそうです。大好きな母親と同じ、ピンク色の着物に身を包むことができ、きっと長女も心から喜んでいることでしょう。愛が詰まったメッセージと柳原さん親子の写真に、多くの人が心打たれた模様。長女の七五三を祝福する声が相次いでいます。・写真を見ただけで涙が出た。柳原さんの優しい笑顔に、たくさんの愛が詰まっている。・七五三おめでとうございます!自分も脳性麻痺ですが、これからも前向きに頑張りたいです!・なんていい写真…。幸せいっぱいなのが伝わってきて、泣けてきた。子育ては、誰もが大きな壁にぶつかります。いつも元気で前向きな柳原さんも、時には涙を流すことがあったでしょう。それでもひたむきに頑張ることができるのは、我が子への愛あってのもの。「元気で生きてほしい」という親の想いは、子供にも伝わっているはずです。[文・構成/grape編集部]
2023年11月02日とっても華やか!柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産。今年4月に産休から復帰し、あわせて公式Instagramを開設。3歳の長女が脳性まひであることも公表しました。長女の七五三に際して「着物は無理かなぁ?」「どうしよう」と思いながら衣装を探していたところ、「寝たまま3分で着られる晴れ着レンタル」を見つけたという柳原さん。サイドがマジックテープでガバッと開くので、長女を寝かせたまま着せることができ、テープを止めるだけで簡単に華やかな晴れ着になるのだそう。そんなピンクの晴れ着をまとった長女の写真も公開。着物に合わせてヘアスタイルも髪飾りをつけてゴージャスに、そして子ども用車いすも造花でデコレーションされており、とっても華やかです。「可愛らしい晴れ姿、見られてよかった〜!!」と喜びを綴っていました。七五三の写真を撮影した日、朝は雨が降っていたそうですが、空はだんだん晴れていいお天気に。明るくなった空模様を見て、柳原さんは「皆が心配して見守るなかお昼にむけてぐんぐん晴れていく空はまるで私と長女のこれまで、のようでした」と感じたといいます。「この日を無事に迎えられたこと、本当に嬉しかったここまで来られた!という大きな自信と安心感長女を応援してくれる周りのみなさんへの感謝胸いっぱいの特別な節目となりました七五三おめでとう‼️これからも元気に育ってね」(柳原可奈子さんオフィシャルInstagramより)モダンな着物が可愛い!七五三とはどんな行事?七五三は子供の成長のお祝いとその後の健康をお祈りする儀式です。行事に付けられた名前の通り、3歳・5歳・7歳を節目にお祝いをします。七五三は男女でお祝いする年齢が違い、地域にもよりますが一般的には男の子は5歳(もしくは3歳と5歳)、女の子の3歳と7歳でお祝いをします。昔は数え年でその年齢になる年にお祝いをしていましたが、最近では満年齢でお祝いをしているケースも多々あります。どちらが正解、不正解というものはないので、家族の状況に応じてお祝いできるといいですね。七五三のお参りの日も、以前は11月15日と決まっていましたが、最近では家族のスケジュールや六曜などを考慮して10~11月ごろに行うケースが多いようです。お参りと写真撮影を同日に行う場合は、子どもの負担も考慮し、着付けをしたらスタジオなどで写真撮影を行い、そのまま神社へお参り……など、なるべく効率的に動けるようにするのがおすすめです。
2023年11月02日2023年4月にInstagramのアカウントを開設した、お笑いタレントの柳原可奈子さん。開設と同時に、柳原さんは2人の我が子との家族写真を投稿し、長女に生まれつきの脳性麻痺があることを公表しました。脳の損傷が原因とされる、脳性麻痺。人によって症状は異なりますが、運動機能に障がいが生じることが多いといいます。柳原さんは、Instagramを通して長女のリハビリの様子を発信していく意図を明かしています。柳原可奈子、脳性麻痺の長女らと行った『水族館』2023年7月17日に投稿したのは、柳原さんと2人の娘さんのほほ笑ましい写真。この日、柳原さんは家族で水族館に遊びに行ったのだそうです。抜けるような青空の下、車いすに乗った長女と、1歳になったばかりの次女を連れて、水族館で楽しいひと時を満喫した、柳原さん。素敵な思い出になった1日について、このようにつづっています。長女はお歌が大好きなので、「サメさんサバさんこっかくホネホネ」だよ〜とか「おいっちにおいっちにペンギンだ」だよ〜と説明しながら館内を回りました次女もキョロキョロ楽しんでたよ写真の通り長女はいまボタン押しブームなので、次はバギーに乗りながらボタン押し放題の遊び場を探してみるわ(今日バギーから降ろして抱っこでタッチプールをのぞかせてみたら、興奮のあまりのけぞり、ママへなへなの腰で落とすまいと鬼の形相w)yanagihara_kanako_ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 柳原可奈子(@yanagihara_kanako_)がシェアした投稿 この日の外出で、柳原さんはデジタル障がい者手帳のアプリである『ミライロID』を使ったといいます。各自治体もウェブサイトなどで紹介している、同アプリ。障がい者手帳の情報を登録すると、公共機関や商業施設でアプリの画面を提示することで、障がい者割引や必要なサポートを簡単に受けることができるのだとか。柳原さんは、障がいを持っている人や、家族に障がい者がいる人たちに向けて、「登録申請には数日かかるから、余裕を持っての登録をおすすめします」と助言しました。これまでも、賑やかな日常の投稿だけでなく、障がいを持つ当事者や、その家族に役立つ情報を発信してきた、柳原さん。楽しそうな様子が伝わる投稿に、多くの人からコメントが寄せられています。・障がい者手帳のアプリを初めて知った!子供が元気すぎて手帳を出すのに手間取っていたけど、これなら簡単に提示できそう!・柳原さんの笑顔は、いつも見ている人も笑顔にしてくれますね。みんな楽しんでいるのが伝わってきました。・子供が障がいを持っているので、いつも参考にしています!障がい者手帳のアプリ、もっと広まってほしい。子供が車いすユーザーだったり、多動の特性を持っていたりする場合、親は障がい者手帳を取り出すのもひと苦労。そのため、障がいを持つ子供の親は、柳原さんの情報発信を受け、「これは助かる!」と思ったようです。[文・構成/grape編集部]
2023年07月18日「夢のようなひと月でした」柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産しました。4月に産休から復帰し、あわせて公式Instagramを開設。3歳5ヶ月の長女が脳性まひであることも公表しました。25日、柳原さんは自身のInstagramを更新し、次女が生後6ヶ月を迎え、「ハーフバースデー」を祝福したときの写真を投稿。「おじいちゃんおばあちゃんが泊まりに来てくれて、皆でケーキを食べてお祝いしました」と、娘たちにとっては祖父母である夫の両親が駆けつけてくれたそうです。しかも「お義母さんがサプライズでインスタ21万フォローのお祝いもしてくれました」と、粋なサプライズもあったそうで、義母が用意してくれたイチゴのホールケーキには2枚のプレートが。1枚は次女のハーフバースデーを祝うメッセージがあり、もう1枚には「CongratulationsINSTAKANAKO210,000」と書かれていました。Instagramのアカウントを開設してから一ヶ月、柳原さんは「夢のようなひと月でした。みんな本当にありがとう!!」とフォロワーにも感謝。「次女はなんだかもっと昔から一緒に暮らしているようです我が家に来てくれてありがとうすくすく育ってね!」と、元気に成長している次女への言葉も綴りました。生後6ヶ月ってどんな時期?ハーフバースデーとは、生後6ヶ月をお祝いするイベントのこと。赤ちゃんは日々成長するので、1歳の節目を待たずハーフバースデーとしてお祝いし、成長を記録する家庭も増えています。お祝いといっても赤ちゃんはまだケーキなどを食べることはできません。ただ、生後6ヶ月頃に離乳食をスタートすることが多いため、おかゆににんじんなど色鮮やかな野菜のペーストを使った離乳食ケーキを作ってお祝いする人もいます。生後6ヶ月頃になると、寝返りをしたり乳歯が生え始めたりと、著しい成長が見られます。すでに寝返りできている子は、うつ伏せからあおむけになる「寝返り返り」もできるようになるかもしれません。ただ、できることが増える分、寝返りによるベッドからの転落や、おすわり姿勢からの転倒、小さなものの誤飲など、家庭内事故のリスクも高まるので、十分注意が必要です。また、夜泣きが始まる子もいます。夜泣きの原因ははっきりしないものの、背景に脳の発達や睡眠サイクルが整う過程があると考えられています。この時期は乳歯が生え始める子も多いので、歯茎がむずがゆくて起きることもあるようです。夜泣きは多くの赤ちゃんに見られるもので、生活リズムの安定とともになくなっていく場合がほとんどですが、ママやパパにとってはかなりつらいもの。睡眠不足を補えるように、夜泣き対応を日替わりにしたり、各種サポートを利用したりして、この時期を乗り切っていきましょう。
2023年05月26日お笑いタレントで2児の母親でもある、柳原可奈子さん。2023年4月25日にInstagramのアカウントを開設し、3歳の長女が生まれつきの脳性麻痺であると公表したことが大きな反響を呼びました。柳原可奈子、3歳長女の脳性麻痺を公表「本当にえらい」「勇気付けられました」同年5月1日、柳原さんは座位を保持するのが難しい長女との飛行機の乗り方について、Instagramに投稿。具体的な情報発信に、称賛の声が相次いでいます。柳原可奈子『娘たちの飛行機デビュー』投稿に、感謝の声柳原さんは、この日がゴールデンウィーク期間ということもあり「我が家の娘たちも飛行機デビューすることになりました」と報告。脳性麻痺の長女については、座位を保持することが難しいため、どうすれば飛行機に乗ることができるのかを、作業療法士に相談したといいます。その結果、全日本空輸株式会社(通称:ANA)や日本航空株式会社(通称:JAL)などの航空会社では、座位保持補助具・チャイルドシートの貸し出しがあることを知ったそうです。柳原さんは早速航空会社に問い合わせをし、予約することができたのだとか。搭乗口までは自身のバギー(子ども用車いす)で移動し、バギーを預けた後、事前に予約したチャイルドシート付きの席まで抱っこで移動するという流れも、詳しく伝えています。取り付けできる席とできない席があるため、柳原さんは「事前に聞いてみてください」とつづっていました。また、旅先などで活躍しそうだという、ポータブルチェアも紹介。「バッグのように持ち運べる」とポータブルチェアを肩掛けする、自身の姿も投稿しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 柳原可奈子(@yanagihara_kanako_)がシェアした投稿 具体的で的確な情報が書かれた柳原さんの投稿には、多くの人が感激!感謝や応援の声が、多数寄せられていました。・こんなにも具体的に教えてくださるなんて、感動します。発信してくださって感謝です。・ポータブルチェアを初めて知りました!有力な情報をありがとうございます。・可奈子さんの投稿にかなり励まされてます!息子を連れて、飛行機に挑戦してみようかなぁと勇気が出ました。・とても勉強になります。旅行、楽しんでくださいね!お笑いタレントとして活躍し、影響力のある柳原さんが発信することで「勇気をもらった」という人もいる様子。柳原さんの娘さんたちが無事に飛行機に乗り、素敵な旅行ができるよう、多くの人が願っていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年05月03日お笑いタレントの柳原可奈子さんが、Instagramを開設。2023年4月25日に初めて写真と文章を投稿しました。柳原可奈子「インスタはじめました!」2019年に一般男性と結婚し、2023年4月現在、2児の母親でもある柳原さん。今後Instagramで、仕事のことはもちろん、育児やファッション、メイクなど、さまざまなことを紹介していくといいます。初めての投稿に選んだのは、最近お気に入りだという、娘さんたちとの3ショット。 この投稿をInstagramで見る 柳原可奈子(@yanagihara_kanako_)がシェアした投稿 長女と手をつなぎ、次女を抱っこしている柳原さんの笑顔からは、幸せいっぱいな様子が受け取れますね。柳原さんは、2人の娘さんの近況もつづっていました。長女は3歳5ヶ月いつもゲラゲラ我が家のムードメーカー生まれつきの脳性麻痺で毎日リハビリを頑張ってますそんな様子ものせていくね!次女は0歳5ヶ月最近寝返りができるようになったよyanagihara_kanako_ーより引用3歳長女に生まれつきの脳性麻痺があることも公表し、今後はリハビリの様子なども載せていく予定だといいます。柳原さんのInstagram開設には、多くのファンが喜んでいる模様。「嬉しい!」といった声のほか、柳原さんの長女と同じく脳性麻痺の症状を持つ人や、その親たちから多数のコメントが寄せられていました。・SNSをやってほしかったから嬉しい!無理せず更新してくださいね。・私自身も脳性麻痺で車イスユーザーです。親近感が湧き、コメントを書かずにはいられませんでした。娘さん、リハビリを頑張っていて本当に偉いですね。・Instagramを通じて娘さんたちの成長も楽しみにしています。・うちの娘も脳性麻痺です。可奈子ちゃんの発信で勇気付けられました!私もまわりの友人や知人に胸を張って娘を紹介したくなりました。なお柳原さんは、今後Instagramでのライブ配信も「やってみたいな」と伝えています。同月28日時点で、すでにファッションやメイクに関する投稿もされており、Instagramを楽しんでいる様子の柳原さん。今後もSNSを通じてファンと交流しながら、持ち前の明るさで多くの人に元気を与えてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年04月28日西岸良平画業50周年記念展実行委員会は、『三丁目の夕日』や『鎌倉ものがたり』をはじめ、名作を生み出し続ける西岸良平先生の画業50周年を記念して、大規模展覧会「三丁目の夕日と鎌倉ものがたり ~昭和レトロとSFミステリー~」を11月18日(金)より、東京スカイツリータウン・ソラマチ(R) 5階 「スペース634」にて開催します。昭和の懐かしさを感じさせる素朴な絵柄と、SFミステリー漫画の名手として名高い西岸良平先生。本展覧会では、映像化もされた『三丁目の夕日』、『鎌倉ものがたり』を中心に、これまで発表された短編作品の原画展示をはじめ、西岸先生の愛用品や、昭和の街並みを感じさせるライスカレーの匂い、作中に登場するキャラクター・猫王と一緒に撮影できるフォトスポットなど西岸良平の世界観をお楽しみいただけます。物販コーナーでは貴重な直筆サイン入り複製原画をはじめ、オリジナル商品の販売や、レトロ雑貨やプロマイド写真など昭和にまつわる商品を取り扱う店舗が出店する「夕日町商店街」を併設します。また、開催に先立ち実施された関係者向け内覧会での様子を公開します。<西岸良平画業50周年記念展 三丁目の夕日と鎌倉ものがたり ~昭和レトロとSFミステリー~> <チケット販売ページ> ■西岸良平画業50周年記念展「三丁目の夕日と鎌倉ものがたり ~昭和レトロとSFミステリー~」【開催概要】催事名:西岸良平画業50周年記念展 三丁目の夕日と鎌倉ものがたり ~昭和レトロとSFミステリー~会期:2022年11月18日(金)~11月27日(日)会場:東京ソラマチ(R) 5階 スペース634住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「スペース634」入場時間:10:00~20:00(最終入場は閉場の30分前まで) ※最終日は18時閉場入場料金:前売券 大人1,300円 子供(小中高生)700円当日券 大人1,500円 子供(小中高生)900円・公式サイト: ・公式Twitter:@saiganryohei_50( )・お問い合わせ先:西岸良平画業50周年記念展事務局TEL:03-6260-4818(平日10:00-17:00) ※会期中のみ土日祝も対応・主催:西岸良平画業50周年記念展実行委員会・協力:小学館/双葉社【物販情報】西岸良平画業50周年記念展オリジナルグッズ、直筆サイン入り複製原画、書籍ほかレトロ雑貨をはじめとした懐かしい商品を取りそろえた出展店舗が集う「夕日町商店街」を併設。※物販スペースはどなたでもご覧いただけます。■夕日町商店街出店店舗※一部店舗は、期間限定の出店です。・昭和レトロ雑貨『小熊山雑貨店』・昭和ビンテージ洋品店『スミックス』『すみれ』・ビンテージラジカセ『DESIGN UNDERGROUND』・プロマイド写真『浅草マルベル堂』※27日(日)のみ出張プロマイド撮影実施・ホーロー風ミニプレート制作『D-CAN金澤』※11月19日(土)・20日(日)のみ出店■情報の掲載及び画像掲載の際は、下記のコピーライトの記載をお願いいたします。(C)西岸良平/小学館 (C)西岸良平/双葉社■会場の様子開催に先立ち実施された関係者向け内覧会での様子を公開します。貴重なネームと原画の比較展示や、昭和の家電・玩具などがご覧いただけます。物販コーナーでは、オリジナルグッズのほか、先着で貴重な西岸先生直筆サイン入り複製原画の販売を行います。■エントランス■西岸先生の部屋展示は、西岸良平先生の紹介から始まります。壁には50周年を迎えファンの皆様へ向けた西岸先生からのメッセージが皆様をお出迎えします。ガラスショーケースには先生が所蔵する鉄道模型や蓄音器、懐中時計やステレオカメラなど、物語にインスピレーションを与えた品々が展示されています。■三丁目の夕日原画ギャラリー夕焼けを思わせるオレンジ色の壁と、影で描かれた街並みがノスタルジックな「三丁目の夕日 夕焼けの詩」コーナー。まず目に飛び込んでくるのは、物語に出てくる架空の街「夕日町三丁目」の巨大イラスト。古き良き、作品世界を思い出させてくれます。続いて、本作の創作のプロセスに迫る「比較展示」コーナーが登場。ネーム(著者直筆)、原画、雑誌・単行本掲載と、漫画が出来上がっていく過程を楽しむことができます。貴重なカバーイラストの複製原画展示も見逃せません。■三丁目の夕日ワールド~夕日町三丁目~ここでは、昭和の夕暮れどきを連想させる「ライスカレー」の匂いを巨大イラストとともに楽しめるコーナーも。ぜひボタンをポチッと押して、鼻を近づけてみてください。また、鈴木トモエが家の前でサンマを焼くイラストにも仕掛けが。横の覗き穴を見てみると……? さらに、昭和の玩具や家電が展示されています。登場人物たちが作中でどのように使用していたか、原稿と併せてご覧ください。当時の街頭テレビを想起させるコーナーで、夕日町三丁目の人々と一緒に映像を眺めてみてはいかがでしょうか。ほかにも、懐かしのダイハツ・ミゼットに乗った鈴木則文と一平と一緒に写真が撮れるフォトスポットも用意されています。■鎌倉ものがたり原画ギャラリー暗い青色の壁に、海から顔を覗かせる妖怪の姿が描かれています。ここからは「鎌倉ものがたり」の展示が始まります。こちらのコーナーでも、鎌倉ものがたりの比較展示やカバーイラストの複製原画展示を楽しむことができます。一色先生と亜紀子の仲睦まじい様子や、ひょうきんな妖怪たちの姿に思わず頬が緩みます。■鎌倉探訪こちらでは、作品の舞台となった鎌倉の「江ノ電」の鉄道模型やジオラマ模型が並んでおり、鉄道ファンも楽しめる展示コーナーとなっています。西岸先生が紫綬褒章を受章した際の「鎌倉ものがたり号」のパネルにもご注目ください。また、一色先生と亜紀子の横に並んだり、鎌倉の猫の総大将「猫王」の隣に座って記念写真が撮れるフォトスポットも用意されています。■SFミステリー原画ギャラリーさらに、西岸先生がこれまで発表してきた、心温まるノスタルジックな作品の数々が見られるギャラリーも。特に、単行本未収録の幻の読み切り作品「ラドン」の原画を一話分まるごと展示したコーナーは必見です。他にも「ヒッパルコスの海」「地球最後の日」「たんぽぽさんの詩」など、さまざまな名作の原画や、タペストリーの展示を楽しめます。■実写映画コーナー展示のラストは、大好評を博した実写映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と「DESTINY 鎌倉ものがたり」のコーナーです。胸を熱くさせる予告映像集を見られるほか、映画ポスター、映画グッズなどが展示されています。また、両作品の映画監督を務めた山崎貴監督が、本展示会に寄せた直筆サイン入りコメントも読むことができます。■夕日町商店街(物販コーナー)「夕日町商店街」と題した物販コーナーでは、「三丁目の夕日」と「鎌倉ものがたり」の単行本や、ポストカード、マグカップ、クリアファイルなどオリジナルグッズのほか、今流行りの「昭和レトロ」グッズの数々が販売されています。昭和ビンテージのファッションアイテムや、昭和の大スターたちのプロマイドや木製パネル、ビンテージラジカセなど、昭和レトロマニアにもたまらない物販コーナーとなっています。さらに、西岸先生の直筆サイン入り複製原画も販売。ここでしか購入できない貴重な原画なので、お見逃しなく。■プロフィール■西岸良平1972年、立教大学在学中、「夢野平四郎の青春」で第8回ビッグコミック賞佳作第一席に入選。9月、同作品で本格的に漫画家デビューを果たす。その後「三丁目の夕日」を発表。1984年2月「鎌倉ものがたり」をWeekly漫画アクション(小社刊)にて開始。同作品で2009年、第38回 日本漫画家協会賞・大賞を受賞。2010年春の叙勲で紫綬褒章を受章。2022年9月、画業50周年。郷愁的な時代の風俗だけではなく、人間の普遍的な生き方や生活をテーマとして多くの読者の共感を得る。ほのぼのとしたメルヘンチックな世界は他の追随を許さない。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月18日一般社団法人黒田育世事務所主催、近藤良平・黒田育世デュオ作品『私の恋人』が2022年11月10日 (木) ~2022年11月13日 (日)に吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 近藤良平と黒田育世の伝説のデュオ作品吉祥寺シアターこけら落としで上演された「私の恋人」が16年ぶりに吉祥寺シアターに登場!コメント<近藤良平>この作品にむかうには、それなりに「振り切った気分」と「無駄な体力」が必要です。どちらも今の時代なんか欠けてるなあ!と思いつつ、踊らない理由はないのでやりたい!と思います。そこそこの年齢ではありますが清く正しく「わたしの恋人」に出会えますように。「だいじょうぶよ!」と言ってください!育世さん。<黒田育世>20年近く前に良平さんときちんとせずに創った作品で、いつだって踊りたい程大好きな作品です。きちんとしなかっただけに、この作品は私を「楽」にするという現象もあります。久しぶりの再演で心底楽しみですが、ミドルエイジな二人になりまして、少々照れてもおります。が、ここは一つご愛嬌とお許し頂き、ピンクのドレスもひらひらと「楽」の向こう側まで行ってしまえ、で良いですよね?良平さん。16年前の映像を見ながら、二人で復習。「若いね〜」「こんな事やってたんだね」と盛り上がりながら絶賛稽古中です。プロフィール近藤良平(コンドウリョウヘイ)ペルー、チリ、アルゼンチン育ち。現在、豊島区在住。振付家・ダンサー、コンドルズ主宰。NHK「サラリーマンNEO」「からだであそぼ」などに振付・出演として携わるほか、連続テレビ小説「てっぱん」NHK大河ドラマ「いだてん」振付など親しみやすい人柄とダンスで幅広い層の支持を集める。第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞、第67回文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。第67回横浜文化賞受賞。女子美術大学、立教大学などで非常勤講師としてダンスの指導にあたる。現在、子供向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や、埼玉県と組んで行う「近藤良平と障害者によるダンス公演」ハンドルズ公演など、多様なアプローチでコンテンポラリーダンスの社会貢献に取り組んでいる。22年4月1日より、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任。愛犬家。黒田育世(クロダイクヨ)6歳よりクラシックバレエを始め、97年渡英、コンテンポラリーダンスを学ぶ。02年BATIKを設立。バレエテクニックを基礎に、身体を極限まで追いつめる過激でダイナミックな振付は、踊りが持つ本来的な衝動と結びつき、ジャンルを超えて支持されている。 03年トヨタコレオグラフィーアワード 「次代を担う振付家賞」「オーディエンス賞」、04年「朝日舞台芸術賞」、06年「舞踊批評家協会賞」、10年「第4回日本ダンスフォーラム賞」、15年「第9回日本ダンスフォーラム賞」を受賞。BATIKでの活動に加え、金森穣率いるNoism05、飴屋法水、古川日出男、笠井叡、野田秀樹、串田和美など様々なアーティストとのクリエーションも多い。公演概要近藤良平・黒田育世デュオ作品『私の恋人』公演期間:2022年11月10日 (木) ~2022年11月13日 (日)会場:吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)■出演者演出・振付・出演:近藤良平/黒田育世■スタッフ照明:中山奈美音響:牛川紀政舞台監督:寅川英司宣伝イラスト:ハト記録映像:高橋啓介宣伝美術:横山彰乃制作:瀧本麻璃英制作アシスタント:関あゆみ■公演スケジュール11月10日(木) 19:3011月11日(金) 19:3011月12日(土) 15:0011月13日(日) 15:00※開場は開演の30分前■チケット料金前売:4,000円当日:4,500円(全席自由・税込)協力:公益財団法人武蔵野文化事業団主催:一般社団法人黒田育世事務所文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月05日埼玉・彩の国さいたま芸術劇場(以下:埼玉)の芸術監督に就任した近藤良平が構成・振付を手がける、コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』。2006年以降、ほぼ毎年埼玉で創作・発表してきた彼らにとって15作目の舞台作品となる。ジョン・レノンのラストシングル「(Just Like) Starting Over」から想を受けて冠したタイトルには、「やり直そう、新しくはじめよう」という前向きなメッセージが込められている。本作の構想をはじめ、昨年の振り返りや“コンドルズと音楽”について、近藤と若手メンバーのスズキ拓朗・黒須育海の3人に語ってもらった。「鳥のような自由」を真っ白な劇世界で体現した、2年越しの埼玉新作──昨年6月に上演された『Free as a Bird』は、コンドルズにとって2年ぶりの埼玉新作でした。「埼玉アーツシアター通信」(VOL.97 2022.2-3)に掲載されているインタビューで、プロデューサーの勝山康晴さんが「帰りの車でみんなウルっとした」とおっしゃっていましたが、どんな想いが胸に去来していたのでしょうか?近藤去年の6月って今よりコロナ禍どっぷりだったんです。2020年の埼玉新作『Golden Slumbers』が中止になって、「今年は無事にやれるかな」と不安に思いながら稽古していた気がするな。でも、ちゃんと2日間の公演期間を終えることができました。自分たちのメッセージを前面に打ち出して、まっすぐステージに立てたことに達成感があったんですよね。(前後左右を空ける)千鳥格子状の客席ではなくて、2年越しにほぼ満席の客席だったことも大きい。「フルだよ!」ってたぶん拓朗あたりが最初に泣き始めたんじゃない?スズキ僕、良平さんが芸術監督になった時も泣いて……泣きキャラみたいじゃないですか(笑)。でも、そうだったかも。バラシの時もみんなボーッとしていましたしね。黒須放心状態で、みんな頬に涙が伝ってる……みたいな。スズキリノ(リノリウム:演技面のステージ床に敷く長尺のマット)を巻くのも久しぶりで、いちいち感激しちゃってました。コンドルズ 埼玉公演チラシより、左から)中止となった2020年の公演『Golden Slumbers』、2年ぶりに彩の国さいたま芸術劇場の舞台に立った2021年の公演『Free as a Bird』黒須(公演中止になった2020年の『Golden Slumbers』チラシを手にして)これ、初めて見ました! Webに載ったのは知っているけど、手に取れる紙媒体で見るのは初めてですね。埼玉の劇場外壁に大型ポスターが出ている様子も見てたから、2020年の公演中止は寂しかったです。だから去年、『Free as a Bird』ができたのは余計に嬉しくて!近藤上演できなかった『Golden Slumbers』の構想も残しておこう、って話があってね。「いつかやれたら」と思っています。──『Free as a Bird』では、真っ白な舞台美術の中に白い学ランやカラフルなTシャツをまとったコンドルズメンバーの姿が際立ちました。タイトルに謳われている“自由”について観客の想像力をかき立てるステージだと感じたのですが、どういった想いがあってあの白い劇世界に行き着いたのでしょうか?コンドルズ埼玉公演2021『Free as a Bird』より(c)HARUコンドルズ埼玉公演2021『Free as a Bird』より(c)HARU近藤メンバーと「真っ白な世界を一度つくってみたいね」「鳥のような自由ってテーマにも合うんじゃない?」って話になって。各地を回るツアー公演には舞台美術にも制約があって、セットについてじっくり考えることは少ないんです。でもコンセプチュアルな埼玉の新作公演なら、セットを含めた創作が存分にできる。それで「お金かかるかもしれないけど挑戦だ」って。黒須実際、お金かかりましたよね!(笑)近藤めちゃくちゃ真面目に「仕方ない、電柱1本減らすか」とか考えてた(笑)スズキ良平さん、去年あの時期にパネル系の美術にハマってませんでした?近藤そうそう! 僕の娘が美術系に進学して、幾何学模様を円錐や円柱みたいな立体で形づくる課題があったんです。で、持ち帰って家に置いてある娘の作品を見たら……「こういうの、舞台でもできないかな」って。あの白い劇世界、身近なところから見つかったんだよね。白は僕たちを浄化させたし。スズキ唐突な名言どうしました(笑)黒須(爆笑)「やり直す」「新しくスタートしよう」が時代とコンドルズの空気──今回の『Starting Over』には「やり直そう、新しくはじめよう」という想いが込められているそうですね。止まっていた何かを前向きに再始動させる楽曲はこれまでいろんなアーティストが発表していますが、なぜジョン・レノンのラストシングル「(Just Like)Starting Over」だったのでしょうか?スズキジョン・レノンには我々みんな思い入れがあって。勝山さんを筆頭にビートルズも大好きだから、タイトルは彼らの楽曲から想を得て冠することが多いですよね。今回もしかり、で。近藤『Starting Over』というタイトルについては、4〜5年前くらいから勝山と温めていました。そこにコロナ禍がやって来て、「もとの生活をやり直す」「新しくスタートする」って英語の意味が「時代にフィットするのでは」と思って今回の埼玉新作タイトルに据えた。でもタイトルを決めたあと、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって。ジョン・レノンの考えていた“平和”に対する想いを受けると、いまは「やり直そう」ってニュアンスの方が大きくなっている気がします。──スズキさん・黒須さんは、近藤さんや勝山さんのコンセプトを受けて、どんな想いを観客に届けたいと考えていらっしゃいますか?黒須いま良平さんから出た「やり直す」って言葉が、いまの空気にぴったり合うなと感じていて。コロナ禍もまだ現在進行形という中で「一歩踏み出さなきゃ」って想いもあるし、深刻なウクライナ情勢も「早く終わらないかな」と感じています。そういった時代の空気を踏まえて「日々の暮らしをやり直そう」って、すごくいいメッセージだと思いました。鬱屈した何かを抱えて劇場にいらした皆さんが、コンドルズのステージを観て「明日からがんばろう」と思ってもらえたら嬉しいです。僕自身、観客としてコンドルズを観ていた時にそういう前向きな感情になれたので。コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』スズキ僕は、良平さんの芸術監督就任1年目に、この『Starting Over』を打ち出す意味は大きいと思いました。良平さんが「やり直す」というか……生まれ変わっちゃったんで!近藤芸術監督になったからって、僕自身の人間性や作品に対するスタンスは何も変わらないよ(笑)スズキというより、僕らもがんばって良平さんについていくというか、追い抜いていかないと……コンドルズが生まれ変わらない。いつも新作をつくる埼玉で、芸術監督になった良平さんと何ができるか──。僕の場合、「新しくスタートする」という文脈での『Starting Over』に使命を感じています。ジョン・レノンと同じ舞台で「共生」します──「埼玉アーツシアター通信」(VOL.98 2022.4-5)に掲載されている勝山さんの寄稿文には、「コンドルズが大切にしたいのは、ダンスと音楽が、対等かつ同価値で舞台空間に“共生”していること」といった内容が書かれています。これを受けて御三方は「コンドルズと音楽の“共生”」についてどのように考えていらっしゃいますか?近藤結成当時のコンドルズって、ロックの持っている音楽性に着目して大きな音を上げてガンガン踊っていたのね。ロックと同じように、ワールドミュージックもクラシックも扱っていて。だから勝山の大好物であるブルーハーツや僕が好きなエレカシ(エレファントカシマシの愛称)は、ベートーヴェンと同じ名盤扱いなんです。そういう音楽をかけてエネルギッシュに踊るのって、コンテンポラリーダンスの世界では当時誰もやっていなかったんだよね。名アーティストと呼ばれる人たちのつくる音楽に、正々堂々と立ち向かう──。これがコンドルズと音楽の「共生」だと思っています。──勝山さんも、寄稿文のラストで「僭越ながら言わせてください。この6月、コンドルズはジョン・レノンと同じ舞台に立ちます」と覚悟を述べていらっしゃいました。一同勝山さんらしいですね(爆笑)スズキ多くの場合、ダンスって音楽が最初にあって、メロディやリズムに対していかに振付をはめるか。これが普通なんだけど、コンドルズや良平さんはその反対を行ってるんですよね。音楽に合わせるのではなく、僕らが興味のあること・僕らがいま持っている身体が先にあるんです。だから昔、良平さんは「お前の好きな音楽で振り付けるぞ」ってCDを持って来させた。──コンドルズと音楽は「対等」なんですね。スズキまさに。音楽に追いつこうとするんじゃなくて、コンドルズと音楽が出会って何が生まれるか。これが大切で。勝山さんは、その状態が成立している様子を「共生」と呼んだのかもしれません。僕らがいきいきしていないと、音楽と一緒に生きることはできないんじゃないかな。そういう稽古場の雰囲気をいつも感じますし、コンドルズはそうやってダンスをつくっています。……だからカウントがいつも音楽とズレる(笑)黒須拓朗さんの言うこと、すごくわかります! 良平さんがつくる振付を、コンドルズのメンバーで踊る時に発されるエネルギーって不思議で。振付をつくったあと、いろんな楽曲で試していくんですが……どの曲でもメンバー全員がカッコよくポップに見えるのが不思議なんですよね。コンドルズ埼玉公演2018『18TICKET』より(c)HARU──ダンススキルやそれぞれのルーツは異なるのに、皆さんが同じようにカッコよくポップに見える瞬間、たしかにありますね!黒須そうなんですよ。すごい踊れる人から微妙な人まで(笑)コンドルズには多様なメンバーがいますけど、そういう個性豊かな踊り手が揃っているエネルギーが前面に出てくる。そういうステージを生み出している状態が、コンドルズと音楽の「共生」なんだと思います。だから、カウントはズレます(笑)一同(笑)芸術監督になったら稽古の出席率が上がった(笑)──去年のインタビューで「スズキさんが近藤さんの芸術監督就任を泣いて喜んだ」とお聞きしました。活動が本格化しているいま、スズキさんは近藤さんの横顔や後ろ姿をどんな想いで見つめていらっしゃいますか?スズキ僕、蜷川さんが埼玉の芸術監督をやっている時に師事したんですよね。そうしたら次は良平さんが……。背中を追いかけたふたりが、同じ芸術監督になるって運命感じちゃうじゃないですか。だから嬉しくて! 長塚圭史さんとの『新世界』も観に行ったし、今度やる松井周さんとの『導かれるように間違う』も拝見しようと思っています。この一年はもう、良平さんの手がけた作品はすべて目撃したい!──近藤さんの芸術監督就任って、コンドルズにどんな良い影響をもたらしていますか?黒須就任して間もないので明確な反応はわからないですが……稽古の出席率が上がっています(笑)近藤事情があってもなくても、稽古を休む人が減ったんだよね。スズキちょっとピリッとする言い方やめましょう(笑)黒須これまで稽古初日は少人数で迎えていたんですが、今回は10人以上揃っていて! 良平さんもアクセル踏んで、初日からいきなり創作が進みましたもんね。──みんなの本気度がこれまでと違った?黒須強く意識しているわけではないと思うんです。「良平さんが芸術監督になったから気合い入れよう」ってことは決してなくて(苦笑)。でも気づかぬところで、無意識下にはあるんじゃないかな。──2022年度ラインナップの記者会見で打ち出したテーマ「クロッシング!」の取り組みが、「ジャンル・クロス」シリーズで形になろうとしています。その一作目である『新世界』の上演を終えたいま、近藤さんは現時点でどんな手応えを得ていらっしゃいますか?近藤「クロッシング」というテーマを打ち出すことは簡単だけど、舞台はやっぱりナマモノですからね。自分なりに「やるべきことはできたかな」とホッとして、「次はどうしようか」って考え始めたところです。──パフォーミングアーツの世界は「点の熱狂」と見なされがちで、ダンス好きはダンス、演劇好きは演劇しか観ないなど越境しないジレンマが現状あると思います。『新世界』でその壁が薄くなるような手応えを受けることはありましたか?近藤まだコロナ禍だから、お客さんと直に触れ合う機会がないんです。舞台上で完結できる取り組みしかできないのが、もどかしい。でも「これから徐々に」かな。「クロッシング」の中には地域との交流も含まれているんだけど、『新世界』を劇場のあるさいたま市中央区の区長が観に来てくださって。──区長が舞台作品をご覧になる世界、いいですね!スズキ仲良いんでしたっけ?近藤苗字が同じ近藤なんだよ。スズキ・黒須まさかの(爆笑)近藤ワークショップにもご参加いただいて。区長が興味を持ってそういった姿勢を取ってくださると、より地域との交流が盛んになるようなきっかけが生まれるかもしれないので嬉しいです。──区長をはじめ、あらゆるエンタメファンの越境(クロッシング)に期待しつつ、最後に近藤さんからメッセージをお願いします。近藤埼玉の大ホールで上演する、フルパッケージの作品としては15作目になります。けっこうな数ですよね。贅沢な稽古場の環境もあって、舞台をつくる条件としては申し分ありません。その中で明確なメッセージを打ち出せる『Starting Over』を届けることができる幸せを噛み締めながら、いま創作しています。埼玉でしかつくれない作品を楽しんでもらえたら。取材・文=岡山朋代<公演情報>コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』2022年6月4(土) 14:00 / 19:00・5日(日) 15:00彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2022年05月27日今年4月、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任した、近藤良平。就任後第1作となるのが、この「ジャンル・クロスⅠ 近藤良平 with 長塚圭史『新世界』」だ。かつては近藤が主宰する「コンドルズ」の舞台に立ったことがあり、近藤とは長年信頼を寄せ合う仲である長塚。昨年からは、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督を務める。そんな旧知の仲のふたりが作る、ジャンルを超えた“新世界”とは?まるでおもちゃ箱をひっくり返したような感覚――創作の起点となったことは?近藤芸術監督として今後のラインナップを考えた時、“クロッシング”って言葉をテーマにしたい、という思いがじわじわと湧いてきたんです。いろんなジャンルが混じった、クロスしたものを創作したいなと。そこで(長塚)圭史に声をかけた理由はふたつあって、まずはよく知った仲なので、なにか一緒にやれないかなってことと……。長塚使いやすさね(笑)。近藤そう(笑)。ふたつ目は、お互い芸術監督として、今後埼玉と神奈川でなにかやるためのきっかけになるかなと。まぁ理由としてはひとつ目のほうが大きいですけど(笑)。長塚良平さんから「オープニングやるよ」って連絡があって、やるよってなんだろう?と思いました(笑)。どういう関わり方かもまったくわからなかったですけど、良平さんとの関係上、僕としてはもちろんオッケーしました。なおかつ芸術監督同士、東京を挟んで埼玉と神奈川でキャッチボールをし合う。そういうことが少しずつ始められたら、なにか面白くなる可能性があるなと。あとはもう、長年のしがらみですよね(笑)。近藤しがらみってすごいね。取っても、取っても離れない(笑)。――稽古は順調に進んでいるそうですね。近藤サーカスにダンサーに音楽に切り絵と、今回本当にいろんな素材があるんですよね。今はそれをぶちまけた状態なので、結構バテバテです(笑)。長塚なんかおもちゃ箱をひっくり返した、みたいな感覚ですね。プラレールもぬいぐるみも全部が混じり合っている。近藤プラレールとぬいぐるみって相性悪いよね(笑)。長塚うん、悪い(笑)。だからといってそのふたつを離すとちょっと悲しい感じもするし、それでまた近づけると、もうぐっちゃぐちゃで。近藤圭史のことも、そのぐっちゃぐちゃの中に追い込んじゃっているのかもしれないですね。今回は“言葉”っていうのも大事なジャンルのひとつで、この遊びの中でどう同時に使えるのか。今はそこを探っている状態です。すべてを鮮やかにし、もう一度新たに発見する――近藤さんの身体的な表現に、言葉はどう絡んでいくのでしょうか?近藤ね?僕もそれを教えて欲しい(笑)。長塚シェイクスピアの『テンペスト』が、ひとつ起点にはなっています。一部の台詞を抜き出したりして、この物語を裏面に持ちつつ、近藤良平の“新世界”が進んでいく。それをどうやるかって言うと、やっぱり難しくて。ジャンルはないですし、僕が舞踊に寄せた思考で「言葉を削ろう」と提案すると、良平さんはぶんぶん頭を横に振る(笑)。言葉はなきゃダメだ!って。もうどうすればいいんだよ!みたいな(笑)。近藤ハハハ!長塚あと音楽もありますしね。近藤言葉と音楽が合わさると歌が生まれるんですけど、歌うわけでもなくて……。長塚僕は提案したんですけどね(笑)。でも出来ちゃうことはやりたくないみたいで。近藤そこで消化されちゃうからね。歌って踊ったら、完全にミュージカルだし(笑)。長塚とにかく良平さんは、言葉を発する、音楽を奏でる、切り絵で紙からなにかが生まれる、そういったものすべてを鮮やかにしたいんだと思います。しかも当たり前のことじゃなく、もう一回新たに発見したいと思っているんですよね。――長塚さんに言語化していただけると、非常にわかりやすいです。近藤本当にそう!長塚だいたいこういう取材の時、僕は通訳なんですよ(笑)。近藤やっぱり言葉って大事だよね。長塚でも言葉は直接的だから、もうちょっと体に響くようなものにしていかないといけないですよね。劇体験ってそういうものだから。普通に明るく生きることが、強く訴えるものに――これだけ多ジャンルの素材がある中で、近藤さんの中ではどんなことが指針になっているのですか?近藤指針?なんだろう、よくわかんないな。長塚近藤良平に指針とか聞いちゃダメですよ(笑)。指針というか、良平さんの頭の中にはすでに形があって。稽古初日、ひとり芝居として全部見せてくれましたから。で、これじゃないってところからスタートしている。つまり“リボーン”なんですよね。しかも今、世界がどんどん動いていっていて、そこからの“新世界”を作ろうとしているので。近藤2月以降、寝ても覚めてもプーチン、みたいな感じですからね。でもアーティストは今、みんなそうなんじゃないかな。3月にコンドルズの映像配信があったんですけど、『武器よさらば』ってタイトルに決まった途端、どんどんアイデアが出てきたんです。――それも“言葉”の力ですね。近藤うん、そう思う。長塚でも同時に言葉は、対立や揚げ足しか生まないこともありますからね。今の社会の状況を批判しようと、言葉を尽くしても尽くし切れない。言葉を失った世界でこそ訴えられるものがあって。でもそれは、言葉のある世界の中で起きなきゃいけないとも思うんです。――では最後、読者にメッセージをお願いします。長塚それでもやっぱり、今回の公演はある種祝祭的なものではあると思っています。良平さんの作り方って、すべてを鍋に入れてかき回しちゃうんですけど、そうでなければ生まれない色彩がある。そしてそれは本当に強くて、魅力的なものになると思います。近藤今って日常がすごく尊いものになってしまっただけに、普通に明るく生きるということが、ものすごく強く訴えると思うんです。とはいえ皆さんはあまり囚われず、なにか面白いことがありそう、くらいの気持ちで観に来て欲しいですね。取材・文:野上瑠美子撮影:塚田史香ジャンル・クロスⅠ<近藤良平 with 長塚圭史>『新世界』2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)各日15:00開演会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2022年04月23日4月より「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督に就任するダンサー、振付師でダンスカンパニー「コンドルズ」主宰の近藤良平が2月14日に行われた記者会見に出席。「クロッシング!」をテーマにジャンルを超えた交流を目指していく方針を掲げた。同劇場の芸術監督は作曲家・音楽評論家の故・諸井誠、演出家の故・蜷川幸雄に続く同劇場3代目となる。2016年の蜷川氏の逝去後は空席となっていたが昨年、近藤良平が時期芸術監督に就任することが発表されていた。近藤は、諸井氏、蜷川氏の名をあげつつ「遺してきたものが大きく、素敵な作品、記憶を与えてくださったので、そこはぜひ心に受け止めて、この劇場から発信していきたい」と語る。世界的な巨匠の後を引き継ぐということでの重圧について問われると「“プレッシャー”と言われても意味が分からないし、そういうことで悩みたくはないんですが、蜷川さんがやってきたこと、考えたことをつなげていこうという思いはあります」と意気込みを口にした。特に「僕はダンスが専門で、ダンスには社会を変えていく力があると真剣に向き合っています。ダンスの力で楽しい芸術文化を届けたい」と語る一方、就任にあたっては「クロッシング!」とテーマに掲げ、枠組みにとらわれずにジャンルや人々を交差させたいとも。「まずひとつには、アーティストが行き交い、考えを交流させて、そこから創作物を作っていくということ。もうひとつは、この場所。人々が出会う場所として劇場の存在を知ってほしい。それから、地域のつながり。埼玉から日本全国、さまざまな劇場や場所とつながってクロスしていきたい」と語った。彩の国さいたま芸術劇場 芸術監督就任会見の様子撮影:宮川舞子具体的なラインナップに関しては、<ジャンルクロスI>として4月の終わりから5月にかけて近藤良平with長塚圭史による『新世界』が上演される。詳細は不明ながら近藤によると「キャストはサーカスの人やダンスの人、ミュージシャンもいて、音楽の生演奏もあります。シェイクスピアの『テンペスト』も下敷きに使用している」とのこと。また7月には<ジャンルクロスII>として、松井周の脚本、近藤の演出による『導かれるように間違う』が上演される。演劇に関しては、蜷川氏の後を引き継いで、吉田鋼太郎が芸術監督を務める「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の継続を明言。2020年に公演が途中で中止となった『ヘンリー八世』が再演されるほか「吉田鋼太郎さんともいろいろ相談しています」と新たな展開についても模索中であることを明かした。10月からは、大規模な改修に伴い、約1年半の休館を挟むことになる(2022年10月3日~2024年2月29日予定)。休館中の期間を利用し、キャラバン企画「埼玉回遊」を行なうことになっており、近藤自身をはじめ、県内各地をアーティストが訪れてワークショップを行うなど、地域文化の掘り起こしやその土地の人々と一緒に作品を発表する企画などを考えているという。コロナ禍にあって、特に劇場、演劇公演が厳しい状況に置かれているが、近藤は改めて劇場という場所の重要性について強調。「人が行き交わないと劇場は存在しない。用がなくとも人々が行き交う――それくらい劇場というのは人々にとっての財産であり、日常の中で当たり前のように劇場という存在を知ってもらい、子どもたちにとっても『そんなに遠いところじゃない』という思いが生まれる場所であってほしい」と語り「みなさんの人生にアートがあるということを共有したい」と熱い思いを口にしていた。取材・文:黒豆直樹彩の国さいたま芸術劇場 ・埼玉会館2022年度ラインナップ◎ジャンル・クロスI近藤良平with長塚圭史『新世界』2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)◎【共催】加藤訓子『META-XENAKIS~クセナキス生誕100年を祝う』2022年5月12日(木)・13日(金)◎イレブン・クラシックスVol.5 大萩康司(ギター)&江戸聖一郎(フルート)2022年5月18日(水)◎コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』2022年6月4日(土)・5日(日)◎ディミトリス・パパイオアヌー『TRANSVERSE ORIENTATION』2022年6月30日(木)~7月3日(日)◎大塚直哉レクチャー・コンサートバッハ“平均律”前夜~月明かりのもと書き写した楽譜たち~2022年7月3日(日)◎Noism×鼓童『鬼』2022年7月8日(金)~10日(日)◎ジャンル・クロスII近藤良平×松井周『導かれるように間違う』2022年7月8日(金)~18日(月・祝)◎ピアノ・エトワール・シリーズVol.44 三浦謙司ピアノ・リサイタル2022年7月18日(月・祝)◎さいたまダンス・ラボラトリ企画Vol.62022年7月26日(火)~8月7日(日)※ワークショップ・公開リハーサルあり◎ユナイテッド・ユーロ ブラス・クインテット2022年7月30日(土)◎【共催】ピアノデュオ ドゥオール デュオ・セミナー2022年8月3日(水)~6日(土)◎オープンシアター『ダンスのある星に生まれて2022』2022年8月20日(土)・21日(日)◎さいたまダンス・ラボラトリ企画岡田利規×湯浅永麻『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』2022年9月◎【共催】マームとジプシー『cocoon』2022年9月◎彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』2022年9月16日(金)~25日(日)◎ピアノ・エトワール・シリーズVol.45松田華音ピアノ・リサイタル2022年9月17日(土)◎クロノス・クァルテット『ブラック・エンジェルズ』2022年9月30日(金)◎NHK交響楽団(埼玉会館)2022年10月2日(日)◎マギー・マラン『MayB』(埼玉会館)2022年11月19日(土)・20日(日)◎バッハ・コレギウム・ジャパン ベートーヴェン『第九』(埼玉会館)2022年12月3日(土)◎日本昔ばなしのダンス(埼玉会館)2023年3月25日(土)・26日(日)◎彩の国さいたま寄席 四季彩亭2022年4月16日(土)/8月6日(土)2022年12月4日(日)(埼玉会館)2023年2月4日(土)(埼玉会館)◎光の庭プロムナード・コンサート2022年4月23日(土) 第130回2022年5月21日(土) 第131回『ばらまつりスペシャル』2022年6月25日(土) 第132回ほか、夏休みスペシャルを予定◎埼玉会館ランチタイム・コンサート2022年6月24日(金) 第53回NHK交響楽団メンバーによるヴィオラ十重奏2022年10月26日(水)第54回佐藤采香(ユーフォニアム)2023年2月3日(金)第55回坂本彩&坂本リサ(ピアノデュオ)2023年3月30日(木)第56回春休みスペシャル 東京交響楽団メンバーによるアンサンブル※各公演の最新情報は、劇場公式サイト にてご確認ください。
2022年02月15日埼玉・彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)の次期芸術監督に就任した近藤良平が構成・映像・振付を手がける、コンドルズの新作『Free as a Bird』。2006年以降、新型コロナウイルスの影響で上演中止となった昨年を除き、毎年同劇場で創作・発表してきた彼らにとって待望のさいたま公演となる。ビートルズへのオマージュとして、ジョン・レノンの未発表曲「Free as a Bird」をタイトルに冠した本作では、“鳥のように自由に、空飛ぶ夢の続き”を届けるという。作品の構想と芸術監督就任に向き合った思いを、近藤とコンドルズプロデューサー・出演者の勝山康晴に語ってもらった。芸術監督就任で「舞台芸術の世界に明るい未来を」――彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)におけるコンドルズの新作発表は毎年恒例ながら、今回が例年と異なるのは何といっても近藤さんの次期芸術監督就任です。このトピックから話を聞かせていただきたいのですが、コンドルズとさいたまのご縁は2006年に遡るんですね。近藤2006年に蜷川(幸雄)さんがさいたまの芸術監督に就任されたのと同じタイミングでいらしたのが、プロデューサーの佐藤まいみさん。彼女がコンドルズを呼んでくれた2006年から、毎年新作をさいたまで上演しています。さいたまってピナ・バウシュやローザスといった海外のダンスカンパニーを、まいみさん経由でよく招聘していて。彼らと同じような文脈で、コンドルズも主催で上演してくださったんですよ。そんな劇場、他にありません。勝山現在もそのつもりですけど、2006年当時も、僕ら何気に「日本代表」でしたよね?近藤そうそう!当時のチラシを見直したら「日本代表」って書いてあるの。超おもしろい!勝山ドイツで開催されるサッカーW杯(FIFAワールドカップ)をイメージしたアイデアを入れましたね。近藤懐かしいね!そんな感じで、さいたまとは順調にご縁を重ねていて。去年は一度目の緊急事態宣言下でリアルな公演はできなかったんだけど、オンライン配信をやりました。全国各地の方にご覧いただいてね。「コンドルズ観るの10年ぶりで嬉しい」って方もいらっしゃって嬉しかったです。――今回の『Free as a Bird』も近藤さんの次期芸術監督就任を機に「また観に行ってみよう」って方もいらっしゃるんじゃないかなって。就任にあたってどんな役割を期待されていると感じていらっしゃいますか?近藤4月から頭に「次期」をつけて活動を始めました。来年からその冠が取れるわけですが、就任にあたってありがたいことに、ものすごい数の取材を受けたんですね。周りの皆さんがよく反応してくださって。で、いちばんおもしろいと思ったのが……僕が「新しい劇場の在り方」みたいな話をするより、周りの人がいっぱい喋ってくれるんですよ!要は「私だったらこんな劇場にしたい」みたいな期待を寄せてくださる。もしくは「こんなことしてみたら?」って提案をいただいたりして。――近藤さんご自身は、動画で3つの方針を打ち出していらっしゃいましたよね。近藤「次期」になる前に関係各所と話し合いがあったので、その場で発言した内容をまとめてみたんですよね。アートジャンルの垣根を取り払って、国内外を問わず発信して、老若男女が足を運びやすい“No Border”の考え方を「新しい劇場の在り方」として。――勝山さんをはじめ、コンドルズのメンバーは近藤さんの芸術監督就任をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山もうね、大応援状態ですよ!(メンバーの)スズキ拓朗なんて号泣していましたから。泣き崩れてたから!アイツはほら、蜷川さんのところ(蜷川幸雄が学長を務めていた桐朋学園大学短期大学出身、さいたまネクスト・シアターにも所属)にいたから「僕が信じてついていった蜷川さんに次いで、良平さんまで芸術監督に!」って1時間くらい嬉し泣きで。「僕はあなたについて行ってよかった〜!」って(笑)――「この人」と決めて師事したお二人が芸術監督になることは本当に喜ばしいですよね。近藤さんの芸術監督就任は、今後どんな影響を与えると感じていらっしゃいますか?勝山演劇やダンスの世界全体への余波を期待したいですね。コンテンポラリーダンス業界でも、Noismの金森くん(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の舞踊部門芸術監督・金森穣)や勅使河原さん(愛知県芸術劇場の芸術監督・勅使川原三郎)はいるけど、インディペンデントを貫いて、ハチャメチャな感じでやってきた、叩き上げのパンクバンドみたいなチームがこういうところに辿り着くことって今までなかったんじゃないかと。だから良平さんの事例があれば、これからダンスの世界でがんばっていこうという若手に「続けていればこういう道もあるんだ」って可能性を示すことができる。この世界をよく知らない人にとっても「コンテンポラリーダンスって芸術監督になるくらい、社会的に価値のある芸術なんだ」って思ってもらえたら嬉しいです。近藤僕もその意見とほぼ同じです。やっぱりダンス出身だから、この世界に明るい未来を見ていたいんですよ。でも舞台芸術ってやけに細分化されていて「一緒にやっていこう」って機運はあまりないですよね。――そんな舞台芸術の世界に風穴を、と近藤さんが打ち出したのが、3方針のひとつである「アートジャンルの垣根を取り払う」に繋がるんでしょうか?近藤そうですね。言葉でいうのは簡単だけど、発想をどんどん変えていかないといけないから大変だと思いますよ。でもさ、ダンス好きがダンスだけ追っている、演劇好きが演劇だけ観ている状態にこれ以上の広がりはないし、豊かじゃないよね?――そう思います。近藤さんのご采配で、どんなアートジャンルの融合が生まれるか楽しみです!さいたま新作は「独自ネタだぞ!」と思いながら創作してる――さいたまでの創作について、劇場が持つ空間の魅力や独自性をお二人はどんな点に感じていらっしゃいますか?近藤稽古場が広くて、実際のステージである大ホールと同じ舞台面を取れるんですよ。体育館の2/3くらいあって、すごく大きいの。東京ではそんな練習まずもってできないからね。その贅沢なスペースに集まって、大きいサイズのまま稽古するから……自然とダイナミックな空間や機構を積極的に利用した、大掛かりな美術セットになるんですよね。――2017年の『17’s MAP』では、舞台中央奥から下手手前まで斜めに走っている高い壁に驚きました。勝山さんは、さいたまの創作環境をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山都内からの距離が絶妙ですよね。東京公演の練習ってだいたい高田馬場でやるんですけど、メンバーが都の西北に集まってくる。でもさいたまって全員が同じ動線で与野本町に辿り着くでしょう?僕ね、それがみんなの気持ちをひとつにしてる気がするんですよ!(笑)――誰もが埼京線で赤羽を経由するからこそ生まれる団結力ですね。近藤わかる!いい意味で諦めがつく(笑)。移動することで「さ、やるぞ!」って吹っ切れるんだよ!勝山鉄路だったら赤羽あたりで踏ん切りつきそうですよね(笑)あと良平さんが挙げた稽古場の特徴を補足すると……いい稽古場って人を変えますよね。飲み屋でも、安いチェーンと格式高い店を比べたら会話の内容が変わる。もちろんそれぞれにいいところはあるけど、公民館とさいたまでは練習の質が変わるんです!勝山康晴(c)HARUコンドルズは公民館寄りの人間が集まったチームですが、年に一度さいたまの公演が近づくと……あの移動を通じて心が浄化されていくんです(笑)。参加するメンバーの集中力も、さいたまの方が高い気がする。都内だとノイズが多くて。近藤そうかもしれないね!――個人的に、コンドルズの東京公演は“ザ・王道”で、さいたまで創作する新作はもっとコンセプチュアルで“尖っている”イメージを抱いています。近藤まさに。東京公演は多くの人に観てもらえるから、自然と万人に刺さるネタを選ぶんですよ。それを地方ツアーにも持って行っていますし。でも、さいたまではもっと冒険してる。「さいたま独自ネタだぞ!」って思いながらつくっています(笑)勝山さいたまの新作は、より舞台芸術鑑賞に貪欲な皆さんに観てもらうイメージですよね(笑)――日ごろ感じていらっしゃるさいたまの強みを、今回の『Free as a Bird』にどう活用していかれるのでしょうか?近藤夏にやる東京公演が「王道ラインなのでは」というあなたの読みは確実で、たしかに「どういう風に見せると多くのお客さんが喜んでくださるか」ってフォーマットがあるんですね。ロックの率とか、コントのぐだぐだ率(笑)とか、僕たちが広く知られるようになったサラリーマン体操っぽい雰囲気とか。一方、さいたま公演にこうしたフォーマットは存在せず、毎回コンセプトを変えて創作しています。「じゃあ今年のさいたまはどうする?」って話し合いは僕たちにとっても重要で、毎年必ず考えることです。――「今年はどんなコンセプトの公演になりそうか」は、次にしようと思っていた質問です。近藤だよね。でも教えない!(笑)――え、そんな!今の時代に欲しい言葉をタイトルに据える――タイトルに着目すると、去年のオンライン配信もビートルズの楽曲(『I Want To Hold Your Hand』)でしたし、今年の『Free as a Bird』はジョン・レノンが1980年に亡くなったあと25年ぶりに発表された彼らの新曲ですよね。コンドルズにとって、ビートルズが今の“気分”なんでしょうか?勝山ビートルズにこだわってはいません。僕らはオリジナルの公演タイトルをあえてつけないようにしてるんです。お客さんの間口を広げて、敷居を下げて、気軽に見に来てもらいたいので。もちろん、発想元として彼らの楽曲タイトルには普遍的なパンチ力があるのを感じてますけど。たとえば密や接触を避けるコロナ禍に突入したタイミングで『I Want To Hold Your Hand』(あなたの手を握りたい)って……ジャストフィットじゃないですか?時代が欲しい言葉をつかんでるんですよ。近藤うん、今回は「Free」も「Bird」も素敵なワードだから。“鳥のように自由に”って、やっぱり移動が制限されている今このタイミングで欲しくなる言葉でしょ?どこかへ飛んでいってしまいたい。近藤良平(c)HARUこれまで僕たちは映画や音楽から、いろんなイメージを受け取って公演タイトルに反映させてきました。「Time」しかり「Open」しかり。候補としていろんなキーワードが並ぶ中で「Free」も「Bird」も生半可な気持ちじゃ付き合えないというか。大切に取っておきたい、いつ向き合おうかっていう言葉でした。公演を通じてコロナ禍の“向こう側”を見せたい――歌詞に着目すると、ビートルズは『Free as a Bird』とタイトルに掲げながらも「鳥のように自由でいられるのは、人生において“二番目”によいこと」と歌っています。彼らがこのナンバーの中で訴える人生の“ベスト”とはいったい何だとお二人は考えますか?近藤今いる居場所がいちばん素晴らしい、ってことを言いたいんだと思う。その上で二番目が「鳥のように自由であること」って僕は捉えた。勝山それ以外の回答があったら聞きたい!って感じ。歌詞もですね、今のコロナ禍にぴったりだと感じたんですよ。パフォーマンスに影響するといけないから歌詞も精査するんですが、ばっちりだと思いました。――じゃあ『Free as a Bird』の歌詞になぞらえるなら、お二人にとってこの公演の“ベスト”な着地点は何で、“二番目によいこと”って何になりますか?近藤このご時世の中で、お客さんが劇場に足を運んでくださること、リアルに上演できることがもはや“ベスト”ですよね。お客さんと時空間を共有できることが何よりも喜ばしい。勝山本当にそうですね。僕がコンドルズのプロデューサーとして今回成し遂げたいのは、とてもあたりまえですが、お客さんに「舞台芸術を観に来てよかった」と感じてもらうこと。そのあたりまえをちゃんと届けること。コロナ禍ではチケットを取ったとしても上演日に劇場へ行けるかどうか誰もわからない。埼玉県だって、いつ(まん延防止等重点措置から)緊急事態宣言に切り替わるかわかりません。もしギリギリ行けたとしても、皆さん相当な葛藤があってさいたままでいらしてくださるわけで。だからこそ「そこまでして観に行ってよかった」「自分にとって舞台芸術って、やっぱり必要なものだったんだ」って感じてもらいたいですね!どんな卑怯な手を使っても!近藤卑怯な手(笑)勝山お客さんと時間と空間を共有して「生だからこそグッときたでしょ?」って公演にしたい。だって今回やれたとしても、次にいつリアルにできるかわからないから。その一点突破ですよ。しっかり号泣させて気持ちよく帰ってもらいたい。100%、泣かす!いや、泣いてお帰りいただく!――あれ?コンドルズっていつも笑って劇場をあとにするイメージが。勝山喜びの泣きですよ。笑い泣きでもいいです。「ホント舞台芸術っていいなぁ」って泣きながら与野本町駅まで向かったお客さんたちが、ホームで「あんたも泣いてるね、わたしもよ」って無言で視線を交わし合う感じの作品にしたい。それが僕たちの使命だと思っていますから。――勝山さんに熱意をお見せいただいたところで、近藤さんが『Free as a Bird』で二番目に大切にしたいことは?近藤今って「マスク取りたい」とか「向き合って語りながらお酒を飲みたい」とか、いろんな欲求がありますよね。取材を受けていても「去年と比べて何がどう変わりましたか?」と聞かれて真面目に答えているけど、本当はもうそんな次元を超えたくて。その向こう側へ行きたい。だから僕はこの公演を境にして、“向こう側”の居心地のよさを伝えたいんですよ。またいつかマスクなしで人と向き合える日々が来ると思いますけど「今は無理だよね」って諦めて耐える精神状態から、向こう側へ飛び出せたら絶対に楽しいことが待っているってキラキラした方向へシフトしていきたい。――ご覧になったお客さんが、明るい“向こう側”を想像できるような作品に?近藤「そうなれたら」と常に考えながら創作しています。間違ってもツラい現実を投射するような作品ではない。明るいイメージを持たせることって、ダンスは比較的得意だと思うから。――たとえばその姿勢は、どんな風に今回のステージに現れるんでしょうか?近藤やっぱり僕らが必死に踊ることじゃない?勝山そう、僕らが汗をかくだけです!(笑)「自由」の意味を履き違えずに――コンドルズのトレードマークである学ランは、本作のテーマである“自由”からかけ離れたイメージがあります。近藤いや、僕たちはそう捉えていなくて。シーンごとに衣裳を考える手間から解き放たれているんです(笑)勝山僕、中学で生徒会長をやっていて、新しい校則を考える時に「制服をなくす」と打ち出したら女子から猛反発されたんですよ。「私服だと毎朝服を選ぶのに気を遣わなきゃいけないからイヤだ」って。逆に「不自由になるからやめて」って話だったんですよね。速攻で「撤回しま〜す」って(笑)近藤個性を縛られる制服によって、時間的な自由が生まれていることに気づいたわけね。勝山おもしろいですよね。あと、さっきのみんな同じ動線でさいたまに行くと心が浄化してよい意味で諦めがつく……の話じゃないけど、学ランに袖を通すことで気持ちがフッと切り替わるところはありますね。近藤たしかに。無意識のうちにシフトチェンジする。勝山アスリートもさ、試合ごとにユニフォーム変えていたら気合い入らない気がするんですよ。同じものを身につけるって大切な儀式なんじゃないかと。――制約の中に生まれる自由ならば謳歌せよ、ということでしょうか?勝山僕自身は正直、“自由”って言葉にポジティブな印象を持てないんですよ、21世紀が始まったくらいから。人類が自由にやりすぎた弊害が出ているじゃないですか、世の中に新自由主義が浸透して。格差社会も自然破壊も。だから「もうここらへんでいい加減にした方がよくない?」って思いが腹の底にはあります。『Free as a Bird』ってタイトルが絶妙だと感じるのは、僕としては「鳥ぐらいの自由でいいんじゃないの?」って想いが込められるとこですね。何の制約もない無限の自由じゃなくて。近藤歌詞の「二番目によいこと」ってそういう意味かもしれないね。制約ある中での自由。勝山そういう解釈もできますね。鳥は自由気ままに生きたって、彼らは自然環境を大きくは壊しませんよね?そういう何らかの節度がある自由に、もう一度目を向けてみたいなって思います。制約っていうより、節度かな。近藤いいね!闇雲で勝手な自由じゃないんだね。メンバーの山本光二郎が「鳥は飛んでる時が一番運動してて、大変な時間なんじゃないの」って言ってて。確かに人は鳥が飛んでると「自由」って思うけど、鳥にとっては「不自由」なのかもしれない。今回の作品でも「不自由」からシーンを着想しています。勝山そうですね、でも自然の摂理にのっとった自由って、本能が壊れている人間という生き物には無理なんですよね。それで自由を謳歌しすぎたから弊害が出て、正直ちょっと怖いんですよ。そのせいで子どもの世代が不自由を強いられる危険性が大きくて。それは未来に対して非常に失礼な話じゃないですか。だからコロナもあるし、このタイミングで「大人の皆さん、自分から率先してちょっと立ち止まってみようぜ」って。その思いは今回の公演で、僕は伝えていきたいですね。着陸を知らないコンドルズ――そういえば、グループ名は「コンドル」って鳥の名前から来てるんですか?近藤そう、コンドルは南米の鳥で、ハゲワシみたいなもんですね。2m以上羽根が広がって、ものすごく大きくて重たいの。そのぶん不器用な鳥で、地面に降り立ってしまったら二度と飛ぶことはできない。木から木に移動することしかできないんだって。勝山離陸が難しいんだ。落ちていくような飛び方はできるけど。近藤そうそう。だからカッコよく言うと、コンドルは「着陸を知らない鳥」なんだよね。――その鳥に、今も昔もこれからもご自身たちをなぞらえるんでしょうか?近藤そう、勝手にね(笑)。僕たちはそうやすやすとは着陸しませんよ!取材・文:岡山朋代コンドルズ埼玉公演2021新作『Free as a Bird』■日時:2021年6月5日(土) 14:00 / 19:00開演2021年6月6日(日) 15:00開演※開場は開演の60分前です。※本公演は出演者との距離を確保した上で通常通りの配席にて販売します。ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては変更となる可能性がございます。※演出の都合により、開演時間に遅れますと入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。■会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール■チケット(全席指定・税込):S席5,000円A席3,500円U-25 S席3,000円A席2,000円※公演時25歳以下対象。入場時要身分証。■構成・映像・振付:近藤良平■出演:石渕聡オクダサトシ勝山康晴香取直登鎌倉道彦黒須育海古賀剛小林顕作(声の出演)ジントクスズキ拓朗田中たつろう橋爪利博藤田善宏安田有吾山本光二郎近藤良平■主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団■企画制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ROCKSTAR有限会社■詳細: <コンドルズ東京公演予定!>■日程:2021年9月4日(土)13:00 / 17:00■会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)7月上旬チケット発売予定!
2021年05月28日舞踊家の近藤良平が彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督に決定したことが発表された。彩の国さいたま芸術劇場は、優れた舞台芸術等の芸術文化に身近に接する機会を提供し、及び埼玉県民の芸術文化活動を支援すること等により、芸術及び文化の一層の振興を図り、真に豊かさとゆとりを実感できる県民生活の実現に寄与することを目的とした劇場。2006年からは蜷川幸雄芸術監督の下で、演劇、ダンス、音楽を中心に芸術性の高い作品を創造・上演してきたほか、「さいたまゴールド・シアター」や「さいたまネクスト・シアター」など公共劇場ならではの取り組みを実施するなど、「創造する劇場」として埼玉から日本全国、世界に向け芸術文化の発信を行ってきた。この度、蜷川幸雄前芸術監督の後を引き継ぐ新しい劇場のリーダーとして選任された近藤は、1996年に自身のダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げ。以降、振付家・ダンサーとして舞台や映像の分野で幅広い支持を集めている近藤はこれまで、コンドルズ埼玉新作公演や障がい者ダンスチーム「ハンドルズ」公演などを通じて、埼玉県の芸術文化に貢献したことを評価され、次期芸術監督の決定に至った。今後は近藤次期芸術監督の下、彩の国さいたま芸術劇場が次代の芸術表現を果敢に切り拓く創造拠点として、また社会や地域に開かれた広場として、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する劇場を目指していく。 また、近藤は2022年4月の芸術監督就任に先立ち、2021年4月1日から次期芸術監督として、2022 年度以降の劇場の新たな創造発信の方向性やプログラムの策定にあたる。なお、彩の国シェイクスピア・シリーズは吉田鋼太郎が「シリーズ芸術監督」として続投するとのことだ。近藤良平コメント令和3年となり、未だ続く安心できない時代の中、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督就任のお話をいただきました。その驚くべき任命と決定に心から謝意を申し上げます。大学で「ダンス」に出会い「舞台」という場所を知り「コンドルズ」をはじめました。たくさんのダンサー、役者、舞台関係者に出会い、そして蜷川幸雄さんにここ彩の国さいたま芸術劇場で出会い、転がるように時間が過ぎ今この場所にいます。思いかえすと劇場には、人が人を呼びさらに人へと繋いでいくそんな景色が見えます。僕も決して一人でかけあがってきたわけではありません。みんなと共にやってきました。劇場の扉をあけるとそこは楽しいところです。間違いありません。様々な人が行き交う場所、風が気持ちよくぬける劇場に、僕はしてゆきたいと思います。まずは次期芸術監督として、この彩の国さいたま芸術劇場と一緒に動き出したいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。 近藤良平※財団HPでは近藤の動画コメントも公開中www.saf.or.jp<次期芸術監督に関連する事業予定(2021年度)>●「コンドルズ埼玉公演 2021新作」公演日:6月5日(土)・6日(日)
2021年02月16日企画展「開館30周年記念 柳原義達展」が、神奈川の平塚市美術館にて、2021年4月24日(土)から6月13日(日)まで開催される。柳原義達が手掛けた彫刻や素描を展示柳原義達は、日本を代表する彫刻家のひとりだ。戦前、フランスのロダンやブールデルに触発されて彫刻制作を始めた柳原は、1953年に渡仏し、新たな具象彫刻を展開。緊張感を湛えた造形性より具象彫刻の可能性を切り拓くとともに、生命感あふれる作品でもって戦後日本の彫刻界に大きな足跡を残した。そこには、“生命の力”が動くことで構成される芸術は彫刻のみに可能なことであり、そしてそれこそが具象彫刻の美点であると捉える柳原自身の考えがあったのだ。企画展「開館30周年記念 柳原義達展」は、柳原の業績を約90点の作品から紹介する展覧会。《風の中の鴉》や《坐る》、《道標・鳩》といった代表的な彫刻、そして素描を通して、柳原彫刻の魅力に迫る。展覧会概要企画展「開館30周年記念 柳原義達展」会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)会場:平塚市美術館住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)観覧料:一般 400円(320円)、高大生 200円(160円)※( )内は20名以上の団体料金※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料※各種障がい者手帳の所持者および付添者1名は無料※65 歳以上で平塚市民は無料、市外在住者は団体料金(年齢・住所を確認できるものを要提示)■同時開催企画展「開館30周年記念 荒井寿ーコレクション川瀬巴水展」会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)【問い合わせ先】平塚市美術館TEL:0463-35-2111
2021年02月06日映画『ぐらんぶる』(8月7日公開)の公開記念前夜祭が6日にYouTubeで生配信され、竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希、木村良平、sumika(片岡健太、小川貴之)が登場した。同作は講談社原作:井上堅二、漫画:吉岡公威による同名人気漫画の実写化作。ダイビングサークルを舞台にした漫画ながら、なぜかほぼダイビングをしないという型破りな青春コミックで、既刊14巻で440万部を突破、2018年にはアニメ化され高視聴率を記録した。TVアニメ版で今村耕平を演じた人気声優の木村良平は、実写版・耕平役の犬飼の演技について「めちゃくちゃ耕平がいて、嬉しいです。チラッと袖でお話しした時も『不安だった』とおっしゃってたんですけど、久しぶりにみんな(キャラクター)に会ったという気分がすごくして、『相変わらず馬鹿だな、こいつらは』と思いながら観させてもらいました」と称賛する。「本当に面白かった。部屋で男たちの裸を見ながらゲラゲラ笑った」という木村。改めて会ったW主演の2人について、「こんなに綺麗な顔してるのに、お二人が服着ているところをあんまり見たことないからドギマギしてる。素敵だと思います。脱いでても素敵でしたよ」と笑顔を見せた。犬飼は「僕もアニメ・漫画が好きで、出演のお話をいただく前から『ぐらんぶる』のアニメを見ていたので、プレッシャーがすごかったです。結構ビクビクしながらご挨拶させていただいたんですけど、『よかったよ』という言葉をいただけたのでほっとしてます」と安堵の表情に。「声でお芝居されてる所を少しでも吸収できるようにということで、アニメを見返したりしてたので、褒めていただいた時はほっとしました。なのであんま叩かないで欲しいですね、耕平のことは」と本音をのぞかせた。竜星も、参考のためにアニメを見たと明かし、「僕の中での今村耕平は木村さんなんですよね」としみじみ。犬飼はその言葉に「えっと……一緒にバディを組んだ俺は何なんですか?」と尋ねる。竜星が「犬飼貴丈」と答えると、犬飼は「僕、犬飼貴丈として『ぐらんぶる』出てないよ!」と苦笑し、竜星から「あれ、素だと思ってたよ?」といじられていた。
2020年08月06日個性溢れるイラストレーターやカメラマンの作品が、ギフト界に続々参入。かわいいデザインは、手にするだけで気持ちが明るく。今回は、お菓子やドリンクなど、様々なシーンに対応できる品を雑貨コーディネーター・オモムロニ。さん、スタイリスト・中根美和子さん、『IDEE』のVMDである小林夕里子さんがセレクト。ユニークなビジュアルに、会話も弾みそう!伊藤軒/SOU・SOU SO‐SU‐U 羊羹カステイラ〈和三盆・抹茶〉各10個入り¥1,296(税込み)。誰もが笑顔になるキュートなルックス。人気のテキスタイルデザインがお菓子に!独自のテキスタイルで和装を提案する、京都のブランド『SOU・SOU』がデザインした数字型が、ポップなカステラに。素朴なカステラ生地に羊羹をトッピング。「カステラといえば長方形やキューブ型という固定観念が崩される癒し系のルックス。箱を開けた瞬間に、歓声があがります。周年記念など、数字にまつわるお祝いごとに差し上げたい」(オモムロニ。さん)。和三盆味、抹茶味のほか、黒糖味もあり。京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町JR 京都伊勢丹B1TEL:075・352・1111(代)10:00~20:00不定休廣榮堂武田『きびだんご プレーン』9個入り¥410(税込み)。登場人物が描かれたパッケージに注目!岡山みやげの定番、きびだんご。国産のもち粉ときび粉を使った、柔らかな食感のきびだんご。「岡山出身のイラストレーター・Noritakeさんのイラストと、桃を思わせるピンク色がかわいい、というだけではなくて、15個入り、24個入りと箱が大きくなるにつれてパッケージにデザインされるキャラクターの数が増えて、きびだんごが仲間をつなぐという意味が込められているのがギフトとして素敵ですよね」(オモムロニ。さん)。色違いで、みるく味、きなこ味も。岡山県岡山市中区中納言町7‐33TEL:086・272・22658:00~19:00(土・日・祝日8:30~18:00)無休48゛牧場(シバぼくじょう)『48゛クリーミーヨーグルト』大(900ml)2本、小(150ml)4本¥2,750(税込み・送料別)。カラフルな牛のキャラクターが目をひく、香料や安定剤不使用の飲むヨーグルト。地元長野・上伊那の酪農をもっと身近に感じてほしいとの思いから生まれた飲むヨーグルト。こっくりと濃厚でキレのあるあと味は、子どもから大人までファンが多い。「牛のかわいらしさがポップに表現された、ほかにはない飲むヨーグルトのパッケージが印象的。季節を問わず喜ばれます」(中根さん)。イラストレーターの山内和朗さんが手がけたパッケージは、絵本からキャラクターが飛び出したように鮮やか。購入はメールや電話で可能。長野県上伊那郡箕輪町大字中曽根307TEL:080・5069・433248creamyyogurt@gmail.com9:00~18:00不定休ありあけ『横濱ハーバー ダブルマロン』1個¥178(税込み)。ほっこりとするイラストに癒される、船をかたどったマロンケーキ。口あたりがソフトなカステラ生地で、刻んだ栗を混ぜた栗餡を包み込んである。「ウイスキーのキャラクターも手がけた柳原良平さんのイラストがかわいくて、お客様にお渡しすると、パッケージでまずひと盛り上がりします。優しい甘さでコーヒー、紅茶、ミルクなど、何にでも合わせて楽しめます」(小林さん)。ありあけ本館ハーバーズムーン神奈川県横浜市中区日本大通36TEL:0120・421・900(ありあけ お客様相談室)10:00~20:00不定休横浜タカシマヤ、マークイズみなとみらいにも店舗あり。foo CHOCOLATERS(フー チョコレーターズ)『3種ギフトボックス』3枚入り¥2,700(税込み)。有機砂糖や植物性の材料のみで作る、ヴィーガンチョコレートを空港から発信。各国の農園から直接カカオを仕入れて作る、ヴィーガンチョコレート。「風景写真を用いたパッケージは、思わず手に取りたくなります」(中根さん)。20代の気鋭の写真家・石田真澄さんが撮り下ろした作品を使用。「広島空港内に工房があり製造工程が見られます。コンセプトや商品名など、こだわりがぎっしり」。カシューミルクチョコレートやホワイトチョコレート、ほうじ茶チョコレートなど3種のフレーバーが。広島県三原市本郷町善入寺64‐31広島空港ターミナルビル3FTEL:0848・51・40179:00~17:00無休オモムロニ。さん雑貨コーディネーター。『& Premium』など女性誌で活躍。著書に『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(文藝春秋)が。中根美和子さんスタイリスト。ファッションからインテリアまで幅広く活躍。本誌連載「Food news」も担当。年に数回は海外渡航し、情報をキャッチ。小林夕里子さんオリジナル家具や国内外からセレクトした雑貨を扱う『IDEE』のVMDとして、全国にあるイデーショップのディスプレイを監修。※『anan』2019年12月4日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・池田沙織取材、文・池田祐美子撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2019年12月03日柳原可奈子(33)が2月5日「バイキング」(フジテレビ系)に生出演し、結婚を報告した。お相手は1つ年上の一般男性だという。友人の紹介で出会い、約1年間の交際期間だったと明かした柳原。「一緒にいるとご飯がおいしい。隣りにいても寝れました。2週間前から一緒に暮らしています」と笑顔で話した。さらにプロポーズについて「ロマンチックで、指輪(の箱)をパカっとして『結婚してください』と言っていただいた」と明かし、「指輪をはめたら爪の下までしか入らなくて。いまサイズを直してもらっていて、3ヶ月くらいできます」とも告白した。幸せいっぱいの柳原だが、いっぽうでは悲しいできごともあった。19歳のころに肝臓がんで母を、さらに約6年前には父を亡くしていたのだ。「柳原さんは勉強ができたので、お母さんは薬剤師になって欲しかったそうです。しかし最終的には『あなたが決めた道でしょ!』とお母さんはその肩を押しました。可奈子ちゃんにとって、いちばんの理解者でした。だからお母さんが亡くなられたとき、その死をどうしても受け止めることができなかったそうで……。ショックで泣き崩れる毎日だったといいます」(柳原の知人)また父は寿司職人だったため、母の死後は柳原の食生活をいつも気にかけていたという。「毎日のご飯は、お父さんが作っていました。さらに『現場のお弁当は野菜が少ないから』と、お父さんは柳原さんにいつも特別なお弁当を持たせていました。お茶目なお父さんだったらしく、柳原さんは親しみを込めて『清』と名前で呼んでいました」(前出・柳原の知人)母は亡くなる直前、父に「娘をよろしく頼みます」と託したという。「晩年のお父さんはかなり痩せていましたが、自分以上に娘の可奈子ちゃんのことを心配していたといいます。お母さんの分まで、最期まで柳原さんを幸せにしたいという一心だったのでしょう。だから柳原さんは『2人のためにも幸せにならないと!』と誓っていたそうです」(前出・柳原の知人)「バイキング」では「向こうのご両親が『娘が出来た』と喜んでくださった」と語っていた柳原。家族とともに、新たな道を前進する――。
2019年02月05日デザイナー、クリエイティブディレクターの柳原照弘の個展「Layerscape」が、7月4日から8月7日まで、東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開催される。1616/ arita japan TY “Standard” Photo:Kenta Hasegawa柳原照弘は、家具やプロダクトのデザイン提供やインテリアの設計など中心に活動してきた。佐賀県とオランダ共同の有田焼プロジェクト、佐賀県有田焼創業400年事業「2016/」のディレクターを務め、ミラノサローネへの参加など、有田焼の伝統と革新的なデザインを融合させ、広く世界にアピール。また、海外ブランドへのデザイン提供や、家具・革小物・陶磁器などの分野で国内ブランドの設立に携わるなど、国境やジャンルを横断したプロジェクトを多数手がけている。常にベースにあるのは“デザインする状況をデザインする”という考え方。“どうデザインしたいか”ではなく、関わるひとと一緒に、求められているものは何か、本当に必要とされているものは何か、“だれが、何のために、どう使いたいか”ということに徹底的に向き合い、共に考え、その状況をデザインし、発信していく。そこからは、クライアントワークだけでない協同者との信頼関係の構築がうかがえる。Bijuu Photo:Takumi Otaひととものと空間が結びつき、どのような状況が生まれるか、それらの状況をまるごとデザインしたい、という柳原の考え方は、本展で、布を使用したインスタレーションによりアプローチされる。普段あたりまえにある光や風の揺らぎ。布によって作り出されたレイヤー。そこにひとが入ったとき、どのような表情の変化をみせるのか。来場者が存在することではじめて成立する、またその状況によって空間が刻々と変化する、実験に満ちた展覧会だ。会期中には柳原とゲストとのトークショーも開催。7月20日の19:10からは服部滋樹と原田祐馬、8月3日の19:10からは三木健を招く。入場無料、要予約で、予約はギャラリーのウェブサイト()にて受付けている。【展覧会情報】柳原照弘展「Layerscape」会期:7月4日〜8月7日会場:クリエイションギャラリーG8住所:東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F時間:11:00〜19:00休館日:日曜・祝日入場料:無料
2018年06月07日4月17日放送の「バイキング」(フジテレビ系)に出演した柳原可奈子(32)。財務省の福田淳一事務次官(58)の“セクハラ疑惑”についての発言が、話題となっている。 12日発売の「週刊新潮」によると、「森友問題」に関して取材を行っていた女性記者に対し「抱きしめていい?」「手、縛っていい?」などのセクハラ発言を福田事務次官が繰り返したという。その音声データを同誌では報道し、自社のニュースサイトで公開した。 騒動を振り返り、同番組のMCを務める坂上忍(50)は「女性記者からすると事務次官から情報を得られるとしたら、ある程度受け止めざるを得なくなってしまう」と女性記者の心情に配慮。しかし柳原は「もっとうまく切り抜けることはできなかったのか」と対応を疑問視した。 「私だったら、この流れで『おっぱい触っていい?』て言われたら「『どこがおっぱいでしょう』とか言って『それより森友の件どうなっていますか?』って」 続けて柳原は「切り返し、切り返しを学んで来たので、大変なセクハラだと感じなかった。私は(セクハラに)慣れてきちゃっているのかな」と漏らした。それに対し坂上は「福田さんの立場ってものは、絶対的権力の持ち主ですから、僕らと一緒にするべきではない」と芸能界と政界には“違いがある”と釘を差した。 Twitterでは、柳原の発言に対し賛否がわかれている。賛成派の意見は「普段からそんな発言が許される間柄だったのでは」というものだ。 《例えば、はじめて会ったひとにこんなこと言うかな?どんな関係でも言っていいことと悪いことがあるのは承知だけど、ある程度「こういう人だから」と受け入れなくてはならないってのもある気が》《軽口を聞ける間柄だから得られたものもあり、取引として等価交換で納得できるレベルじゃない?》《世の中のセクハラに真剣に対処しようとするなら、このような政治的な状況で(今回の事務次官の発言を)持ち出すのは、かえってセクハラの一般的な認識が後退してしまう恐れはないでしょうか?》 否定派からは「切り返しができるか否かの問題ではない」といった声があがっている。 《相手への取材で誰にも救ってもらえない状況で自分も同じ目にあって笑顔で仕事をしながら対処出来るかな?》《絶対的権力で性的圧かけられるのと、その辺の居酒屋にいそうなおっちゃんのエロ会話とは質が違うから!切り返しとかいう問題じゃない》《柳原可奈子も、自分の身をもっと大事にしてほしい》 17日の「ビビット」(TBS系)では、今回の音声データを解析。複数の音声が合成された「可能性もある」という指摘があり、再び波紋を呼んでいる。
2018年04月17日3月30日、お笑いタレントの柳原可奈子(32)が9年間務めた日本テレビ系情報番組『スッキリ』の天の声を卒業すると発表した。視聴者から惜しまれる声も上がり、番組終了後にはYahoo!トレンドランキングにランクインするなど話題となった。 柳原は、番組内のコーナー「クイズッス」の金曜日の天の声を担当していた。この日は「私、金曜日の天の声、2009年からおよそ9年間務めていただきましたが、本日卒業させていただきます」と卒業を発表。MCの加藤浩次(48)も「あらー」と残念がった。 番組では9年前の初登場からのVTRを公開し、「私の声もなんだか生意気で」と懐かしがるシーンも。最後の出演ということでコーナーのクイズは柳原に関する問題が出題された。 エンディングでは、柳原が登場。9年間を振り返り「原稿を追うのに必死で、『もっとおもしろくなるのに』って反省しきりで」と吐露。 また「街でもたくさん声をかけてもらって。『あなたの声聞くと週末だわ』って言ってもらった」と視聴者への感謝の言葉を述べた。最後に「この番組を担当してからナレーションのお仕事が増えました。ありがとうございました」と挨拶した。 これに対し視聴者は「寂しいよー可奈ちゃんの声可愛くて大好きでした」「あまりにも突然すぎて…週1でもすごく良かったのに」「柳原可奈子の天の声好きだったなぁ。お疲れ様!」など惜しまれる声が多く見られ、また「金曜天の声さんも卒業かぁ。次は誰になるのだろう?」「次が気になる!」など柳原の後任に関心が高まっている。
2018年03月30日長塚圭史(作・演出)、近藤良平(振付・音楽)、首藤康之、松たか子の4人が、鏡のあちらとこちらで騒動を繰り広げる『かがみのかなたはたなかのなかに』。2015年の初演で評判をとった舞台が再演されることになり、12月5日(火)に新国立劇場で幕を開ける。2年前から何が進化し、どんな魅力が加わったのか? 開演まで2週間を切った11月下旬、稽古場に足を運んだ。新国立劇場演劇『かがみのかなたはたなかのなチケットかに』チケット情報兵隊の“たなか(首藤)”と鏡の向こうの“かなた(近藤)”。同じく鏡を挟んで向き合う美女“けいこ(松)”と彼女とは全てが正反対の“こいけ(長塚)”。鏡を通してそれぞれの恋心や対抗心が交錯するが……。鏡を挟んで対となるふたり(首藤×近藤/松×長塚)が、ぴったりと同じ動きを見せるのが本作の“肝”となる部分。再演とあって、基本的な動きは既に出来上がってはいるのだが、稽古場ではじっくりと丁寧にその動きの必然性や動機を探り、もう一度、構築し直していく様子が見られた。近藤や首藤の動きに対し、長塚から「そこに行くことが目的になってるのが見えちゃう」との指摘が飛び、ふたりは動きを合わせつつ、自然な動作を探求していく。長塚はこの“再構築”を「前作を踏襲しつつ、再演ではさらにディティールの精度を上げていきたい。初演時に勢いや高揚の中で何となくやっていた部分が気になってくるんですよ。よりロジカルに、そこにあったはずの“動機”をきちんと繋げていく作業が必要になる」と説明する。共に高度な身体性を武器としつつ、筋肉の付き方から発想まで異なる個性を持つ首藤と近藤。見た目からして全く異なる松と長塚。異質な4人が鏡によって“縛り”を受けて動きをシンクロさせていく様子は、セリフなど無くとも、ただ動きを見ているだけで楽しい。中でも、唯一の女性として他の3人とは明らかに違うキャラクター性を発揮しているのが“けいこ”を演じる松だ。“たなか”と“かなた”の両者から熱烈なラブコールを送られ、ふたりの間を行き来する中で、徐々にその奥に隠された恐ろしい一面が見えてくるのだが、松は小悪魔のようにキュートに軽やかに舞台を駆け巡り、明るく怖い悪女を体現! 長塚は「松さんは悪女が合う(笑)。自分がどう見えるのかしっかり研究してますよ。かわいいですね(笑)」と称賛する。この笑いを誘いつつも、ひんやりと背筋が冷たくなるような怖さこそ本作の見どころ。「未来のおとなと、かつての子どもたちへ」と銘打って、大人のみならず子どもにも楽しんでもらうために企画された舞台だが、長塚はわかりやすい“子どもだまし”の作品を作る気は毛頭ない。「劇場ってそれだけでちょっと怖いんですよ。だから面白い。明るくフワフワした優しさと安全に包まれた場所ではなく、ちょっと猥雑で『え? ここ入っていいの?』と思うような場所を作っているつもり」と見世物小屋の主人のような笑みを浮かべる。一流の大人たちが真剣に作り上げたコミカルでゾッとするような世界を楽しんでほしい。公演は東京・新国立劇場にて12月5日(火)より上演。その後全国を巡演。取材・文:黒豆直樹
2017年12月01日男性声優のみで構成された「TVガイドVOICE STARS」のvol.4が12月8日(金)に発売されることが決定。今回の表紙は、江口拓也、木村良平、代永翼の3人からなる音楽ユニット「Trignal(トリグナル)」が飾ることが決定し、彼らの先行ビジュアルが到着した。これまで計3冊が発売されている「TVガイドVOICE STARS」。表紙には、第1弾の梶裕貴をはじめ、宮野真守、蒼井翔太といずれも大人気の声優が飾り、また声優専門の編集部ではないからこそ、既存の声優誌とは一線を画したエッジの効いたその内容が業界内外を騒がせていた。そして今回、最新号「TVガイドVOICE STARS vol.4」の情報が一部解禁!表紙を飾る「Trignal」は、「俺物語!!」「虹色デイズ」の江口さん、「東のエデン」「坂道のアポロン」の木村さん、「Free!」「曇天に笑う」の代永さんからなるユニット。入野自由や神谷浩史らも所属する男性声優によるエンターテインメントレーベル「Kiramune(キラミューン)」に所属し、2012年にアーティストデビューを果たした。そんな彼らは今年デビューからちょうど5周年を迎え、12月20日(水)には待望の2ndフルアルバムを発売。本誌では、40ページにわたって彼らを大特集。今回到着した先行カットでは、揃いのライダースジャケットに身を包んだ彼らの姿が。実に大人っぽく、スタイリッシュなグラビアが期待できそう。また、本日11月9日(木)に発売された「TVガイドPERSON vol.63」では、別カットが掲載されており、こちらも超クールな3ショットとなっている。全40ページの詳しい内容は未定だが、綴じ込み付録は「Trignal」の超ワイド両面ピンナップ。さらにアニメ専門店・アニメイトの限定特典としてA4サイズの「Trignal」クリアファイル、amazon限定特典は4種類の「Trignal」オリジナル生写真セットが付いてくるという。「TVガイドVOICE STARS vol.4」は12月8日(金)発売(一部地域は発売日が異なります)。(cinemacafe.net)
2017年11月09日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載がスタート!■真壁刀義さんがおすすめする、9月の手土産おぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!俺様・真壁刀義の昨日は……毎度そうしているように、実家の親と兄貴の子供に、スイーツを買って帰ってやったんだッ!!俺様は今や「スイーツのおじさん」かッ!!DRESSから「秋の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のオータム・スイーツをお見舞いしてやるッ!!ありあけ「横濱ハーバー ダブルマロン」横濱ハーバーはガキの頃から、俺にとって身近なスイーツだったんだ。昔住んでいたところの近くにありあけの工場があったんだよな。そんなこともあって、うちにやって来るおばちゃんたちは、かなりの高確率で横濱ハーバーを手土産に持ってきてくれてたんだッ!今年で45歳の俺は、それこそ40年近く前から、横濱ハーバーに馴染みがあるんだよ。当時の横濱ハーバーは銀紙にくるまれてて、表面のカステラ生地が付くから、指ですくって食ってたわ。あの頃からマジで美味かった。でもよ、あるとき突然、横濱ハーバーがなくなったんだ。店で取り扱われなくなったのかな、って思って、気づいたら俺も大人になってたよ。そこから急に話が飛ぶけど勘弁なッ(笑)!!いつだったか、ありあけの公式Twitterアカウントが、俺のTwitterフォロワーになったんだ。いきなりだぜ。「横濱ハーバー、食ってます」ってつぶやいたら、「真壁さん、ありがとうございます!」ってリプライが来た(笑)。面白いよな。思い出深いスイーツの公式Twitterから、今になってフォローされるんだからよ。16年前のキツかった話横濱ハーバーと俺が“再会”を果たしたのは、ここ数年のことなんだよな。いつ復刻したのか調べてみたら、2001年、今から16年前だってよ。その頃、俺は何してたんだッ!?って思い出してたら、海外遠征から帰国したばかりで、毎日が苦しくてストレスしかなくて、もがいていた時期だったんだわ。心も荒んでて、家族にも友達にも胸を張って会えないくらい、プロレスラーとしてうまくいかない、上に上がっていけない時期だった。今みたいに実家に立ち寄って、みんなで飯を食うこともなかった。そんな心の余裕なんかなかったんだよ。愛犬にだけちょっと顔を見せて、「じゃあ帰るわ」って言ってたのを思い出したわ。家族に顔も見せず、愛犬にだけ会うって、どんだけ病んでたんだ、俺(笑)。まぁ、そんなこんなで、スイーツどころじゃなかったんだよな。心に余裕がないときだったから、まさか横濱ハーバーが復活を遂げてたなんて、知る由もなかったわけだ。和洋折衷スイーツの魅力は、大人だからこそわかる横濱ハーバーは昔と比べて、いろいろな種類が出てきたけど、俺がとくに好きなのはダブルマロンだ。当時からある定番商品で、薄くてやわらかいカステラ生地に、刻んだ栗と栗餡がたっぷり包まれてるんだよ。外は洋菓子なのに、中には餡が入ってんのが特徴だ。俺、ガキの頃、解せなかったんだよな。なんで中にクリームが入ってねぇんだ!?こういう場合はクリームだろッ!?って(笑)。なんで餡なんだよ、っていつも考えてたな。でも、大人になった今は、この和洋折衷が面白いし、美味いって感じるんだよ。和洋折衷の良さは大人にしかわかんねぇんだよな。■商品情報ありあけ「横濱ハーバー ダブルマロン」横浜で生まれて60年余のお菓子。船と港町横浜を愛してやまない柳原良平画伯でお馴染のオリジナルパッケージで、船の形をかたどった人気のマロンケーキ。単品では¥178(税込)。真壁 刀義(まかべ とうぎ)さんプロフィール1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「KING OF PRO-WRESTLING」日時:2017年10月9日(月・祝)15:30開場 17:00開始会場:東京・両国国技館構成/池田園子写真/小林航平
2017年09月11日映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(8月4日公開)で、俳優・國村隼(61)が演じる東方良平役の姿を捉えた場面写真が22日、公開された。良平は、山崎賢人演じる主人公"ジョジョ"こと東方仗助の祖父。市民を守るだけでなく、35年間守り続けてきた杜王町と娘の朋子、孫の仗助を深く愛する人物だ。共演した山崎は、現場でコミュニケーションを重ねる中で祖父のような距離の近さと、温かく優しい雰囲気を感じたという。國村といえば、今年3月に公開された映画『哭声/コクソン』での怪演が評価され、韓国の映画賞である第37回青龍映画賞で男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たしたばかり。今回公開された場面写真は正義感に溢れる警察官の姿と共に、役者としての鋭い眼光を捉える。本作のほか、今年は『忍びの国』(7月1日公開)、『鋼の錬金術師』(12月1日公開)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(12月9日公開)など注目作の公開を控えている國村。『哭声/コクソン』公開後、ツイッター上では「國村隼見るたびコクソンが頭に」「夢に出る」「怖すぎて直視できない」など、イメージを引きずってしまうほどの演技力をたたえる声が数多くつぶやかれている。(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2017年06月22日