女優の市原悦子が、河瀨直美監督の映画『あん』(6月公開)で、主演の女優・樹木希林と初共演することが25日、明らかになった。原作は、作家、歌手、パーソナリティーとして幅広く活躍するドリアン助川氏の著書『あん』。初の劇場映画『萌の朱雀』(1997年)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞し、『殯の森』(2007年)で同映画祭にグランプリを受賞した河瀨直美監督がメガホンを取り、主演は、2008年に紫綬褒章を受賞し、2013年には『わが母の記』(2012年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた、女優・樹木希林が務める。市原が演じるのは、元ハンセン病患者・徳江(樹木)が暮らす療養所内の喫茶店で働く"佳子"。徳江と佳子は親友であり、長い年月をともに療養所で過ごした間柄という設定だ。市原の映画出演は『バルトの楽園』(2006年)以来9年ぶりで、河瀨監督作は初出演となる。市原は、本作出演に至った経緯について、「河瀨監督が奈良から出て来られて、私の家の近くのホテルでお会いしました。その時、樹木さんから佳子役は市原でどうかとすすめられたとおっしゃっていました」と説明。樹木との共演を、「楽しかったです。お互いに50年以上役者の仕事をしてきたのにこれまで1度も御一緒しませんでした。希林さんは年を経たこと、またお体の具合も万全ではないことが、より魅力的にしているのかなと感じました。撮影を待つ間も楽しかったです」と振り返った。また、河瀨監督については「自然との共生について、監督は地に根を張っていらっしゃると感じました」という印象で、「優しく、竹のようにしなやかな女性の力が心強かったです」と人柄を絶賛。自身の役どころを、「とことん疎外されて生きてきた女性なのに、あの優しさはどこから来るのか考えました」と捉え、「あこがれる女性像です」と明かした。本作は、小さなどら焼き屋「どら春」を舞台に、一人の老女とその周りの人間模様を通じて「人生とは」と問いかける物語。永瀬正敏演じる「どら春」の雇われ店長・千太郎のもとに、求人募集を見た老女・徳江が現れる。彼女の作る粒あんがきっかけで店は繁盛するが、かつてハンセン病を患っていたことが近所で噂に。潔く店を去った徳江の足跡を、千太郎は徳江を慕っていた女子中学生・ワカナと共に追う。
2015年02月25日「映画に裏切られたと感じたことは一度もないです」。映画にとり憑かれ、映画にその身を捧げてきた男はためらいなくそう言い切った。苦しいことはたくさんあった。時に壁にぶつかり、戦うこともあった。それでも常に「映画を信じていた」という。それは、10代後半で演技の経験もないままに、デビュー作『ションベンライダー』に参加したときから変わらない。永瀬正敏は、タバコをくゆらせながら懐かしそうに、30年ほど前の記憶を手繰り寄せていく。「相米慎二さんという鬼監督の下でね(笑)。1日目も2日目も3日目もリハーサルだけという日が続くんです。何十人もいるスタッフが『今日も本番は回んないのか…』と帰っていく。そりゃド素人でも、オレのせいだって分かりますよ(苦笑)」。どこが悪いのか?何をどうすればいいのか?相米監督は永瀬さんに対し、一切言葉で伝えようとはしなかった。「『教えろよ!』とずっと思ってましたよ(笑)。こんなド素人つかまえて、なんで何も教えようとしないんだ?って。でも、相米さんには『お前の役なんだから、お前が一番知ってるに決まってるだろ。オレだって知らねーよ』と言われました。いまになって思えば、何もできないヤツにあれこれ言っても上っ面の芝居になるだけだから、僕が役とリンクしていくのをただ待っててくれたんです。機械的なお芝居じゃなくて、人物に『なる』こと、役として『生きる』ということを教えてくれた。それはすごくリスキーなことでもあり、プロデューサーからもいろいろ言われたと思います。でも、自分が盾になって僕らを守ってくれた。いまではデビューが相米さんでよかったと感謝してます」。もちろん、当時はそんな思いには至らず、撮影が始まっても、監督の無茶な注文に文字通り体を張り続け「無我夢中だった」。だが撮影が終わりに近づくにつれ、永瀬さんの中でひとつの思いがはっきりと形になっていった。「クランクアップの時にね、『この現場にずっと居続けたい』って思ったんです。それがいまに繋がってる。別に元々、映画ファンだったわけでもないし、偶然出合ったのが映画だっただけで、親とも『青春の思い出に1本くらいなら』という約束だったんですけど、嘘をついたまま、ここまでやってきた感じですね(笑)」。30年前の思い出を尋ねたのにはワケがある。先日、公開を迎えた台湾映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』はちょうど永瀬さんがデビュー30年目を迎えるタイミングで撮影が行われた。その現場で永瀬さんは、若き俳優陣に30年前の自らの姿を重ね、強い感慨を覚えたという。「忘れられない作品になりました」――。これまでも数々の大作、海外の名匠の作品に出演してきた男は、決して予算も公開規模も大きいとは言えない本作への特別な思いを口にする。日本統治時代に台湾代表として日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民の混合チームで甲子園に出場し、決勝まで勝ち上がった「嘉義農林学校」の実話を映画化した本作。永瀬さんは野球部の“鬼監督”近藤を演じたが「脚本を読んでみると全てが初めて知ることばかりでした。嘉農というチームの存在、甲子園に台湾代表チームが出場していたこと、民族の壁を越え三民族混合で決勝まで進んだこと――僕らの先人にこんな素晴らしいことを成し遂げた方がいたことを知ってもらいたいと思った」と出演を決めたという。野球部員を演じた俳優たちは、野球の名門大学に在籍する現役プレイヤーをはじめ、あくまで迫真の野球シーンを撮るべく身体能力を優先して選ばれており、多くが30年前の永瀬さん同様に演技未経験者だった。「年齢的にも当時の自分と近いです。ただ、30年前の僕よりも彼らの方がずっと大変だったと思います。カメラの前に立ったこともない子たちが訓練をしてお芝居して、慣れない日本語を覚えて、いまでは現地でもそこまで使われていない台湾語も覚えなくてはいけない。何重もの苦労の中で5か月もの撮影をやりきった。中には学校を1年休学してこの作品に賭けてくれた子もいて、こんな純粋で良い子たちがいてもいいものなのか?と思いました。僕にとっては一緒に映画を作った仲間であり、年は離れていても尊敬しています」。本作への出演が、期せずしてこれまでの俳優人生をふり返るきっかけとなった。30年という月日の中で、変わったことはいくつもある。「現場で『さん』付けで呼ばれる気持ち悪さと言ったら…(笑)。僕にとっては監督やカメラマンさんはすごく偉い人なので、『おい!』とか『永瀬』でいいんですけどね」と年齢を重ねるたびに自然と増えていく年下のスタッフとのやりとりを苦笑交じりに明かす。常に戦い続けることは変わらない。だが、その“戦い方”が変わってきたことは自覚している。「昔はね、一人で攻めてたんです。そこでいろんなものを投げつけられても、オレに当たっていれば後ろは楽だろうという思いで『攻めていこう』と。いまは逆で、みんなでスクラム組んで進みたいと思うようになりましたね」。本作について語る際も「コラボレーション」という言葉がたびたび口をついて出た。若い俳優陣との交流、そして日本語セリフの言い回しに至るまで、監督やプロデューサーとじっくりと話し合いを重ねて映画を作り上げたことを何よりも誇らしげに語る。いま一度、時間を遡って話を聞いてみる。デビューから数年、1989年には『ミステリー・トレイン』でアメリカのインディペンデントの巨匠ジム・ジャームッシュ監督の演出に触れた。その後も現在に至るまで、幾度となくヨーロッパ、アジア各国と海を渡り、世界を舞台に活躍してきた。「若い頃に海外の作品にいっぱい出させてもらってよかったと思うのは、逆に『日本も海外も違わねぇや』と思わせてもらえたこと。そういう風に思わせてくれた海外の素晴らしい人達と出会えたんですね。80年代後半は、海外の映画人の方が日本映画をよく観て、日本の監督や俳優を評価してくれていた。ただ、実際に現場を経験して感じたのは、しゃべる言語は違っても、それを越えて映画という“共通言語”を持ってるということ。そこで肩の力も抜けたし、逆に日本映画で世界中の人に観てもらいたいと思えるようになりましたね」。「考えてみたら、あっという間だった気もしますね」。そんな言葉で走り続けた30年をふり返る。映画を愛し、映画に愛された男の夢はまだまだ終わらない。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:KANO~1931 海の向こうの甲子園~ 2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 果子電影
2015年01月28日「ぴあ」調査による2015年1月23日、24日のぴあ映画初日満足度ランキングは、永瀬正敏が主演する『KANO~1931海の向こうの甲子園~』がトップに輝いた。2位にブロードウェイ・ミュージカルの傑作を32年ぶりに映画化した『ANNIE/アニー』が、3位に孤独死した人を見送る民生係の主人公を通して“生”と“死”を描く人間ドラマ『おみおくりの作法』が入った。その他の写真1位の『KANO…』は、日本統治時代の台湾から甲子園に出場した嘉義農林学校野球部(KANO)の実話を日台混合キャストで映画化した作品。出口調査では、「漢人、現地の人、そして日本人がひとつの目標に向かって一丸となるという姿は今の時代にも通じるものがあり、調和の大切さを体現していると思った」「上映後に拍手が起きるというのを初めて経験した。混成チームが一丸となってプレーする姿に感動。良い映画だった」「野球が好きなので観に来た。約3時間と長いが、裏切られない良さがあり、周りの人たちがだんだん野球に興味を持っていく様子が印象的だった」「ダムを作る技術者と、台湾野球を発展させた監督、日本人の知らない日本人が登場し、台湾との関係を知るきっかけにもなる良作」「野球はひとりでは成立しないスポーツ。みんなで協調してひとつのことへ向かう姿に胸を打たれた」など、目頭を押さえて感想を話す観客の姿もあり、10代から80代までの幅広い世代からの支持を集めた。2位の『ANNIE…』は、溌剌とした孤児の少女アニーとワケありな大富豪の交流を、舞台を現代のニューヨークに移して描くミュージカル映画。観客からは「昔の作品と比較しながら観たが、今作もよかった。人と人が心を通わし互いを理解するというベースにあるテーマが伝わってきた」「同じ原作でも携帯やfacebookが出てくるなど時代に合わせていて、オリジナルの精神を受け継ぎ、現代の人の感覚やニーズをうまく反映させていたのがよかった」「観ていてとても楽しくて、明るい気分になった。知っている歌もたくさん出てきて、とにかく元気になる映画だった」「周りの人に対するアニーの愛がたくさんつまっていた。オリジナルも観たが、現代版もおもしろかった」などのコメントが寄せられた。(本ランキングは、1月23日(金)、24日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2015年01月26日台湾映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』の初日舞台挨拶が1月24日(土)に行われ、主演の永瀬正敏と共演する坂井真紀が出席。台湾からマー・ジーシアン監督とチェン・ビンホンが急遽駆けつけると、永瀬さんは「暖かいですね」と感無量。坂井さんは感涙していた。日本統治下の1931年、台湾代表として夏の甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描く台湾映画。この日、永瀬さんと坂井さんには、ジーシアン監督らの来場は一切秘密だったといい、舞台挨拶の冒頭で永瀬さんは「本当は台湾のスタッフと一緒に舞台に立ちたかったが、叶わなかった。きっと僕らの思いは(台湾に)届いていると思う」と監督の不在を残念がる場面も。それだけに「永瀬さ~ん」とジーシアン監督が姿を現すと、永瀬さんはまず驚きの表情。劇中では「泣くな!」が口ぐせの日本人監督・近藤兵太郎さんを演じており、「いや、泣いてないっすよ」と感動的なサプライズに照れ笑いも浮かべていた。一方、近藤の妻を演じる坂井さんは涙をこぼしながら、「永瀬さんや監督をはじめ、常に現場が作品に対する情熱にあふれていた。私もその情熱に触れて、エネルギーをもらったし、幸せだった」と感慨深げだった。また、ジーシアン監督は「人間は未来を見つめる生き物ですが、そこで過去を忘れてはいけないと思います。この映画を観て日本と台湾の過去から学んで、パワーを受け取ってもらえれば」と日本での“凱旋公開”に感激していた。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には永瀬さんと坂井さん、ジーシアン監督らに加えて。大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、青木健、主題歌を歌うRakeと中孝介が登壇した。台湾では昨年2月に封切られ、公開60日間で興行収入3億台湾ドル(約10億円)を超える大ヒットを記録。いったん劇場公開を終えたが、9月から台湾映画史上初となるアンコール公開が行われ、“台湾版アカデミー賞”といわれる第51回金馬奨で「観客賞」「国際映画批評家連盟賞」を受賞した。『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:KANO~1931 海の向こうの甲子園~ 2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 果子電影
2015年01月25日映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』の初日舞台あいさつが、1月24日に新宿バルト9で開催。永瀬正敏、坂井真紀、大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、青木健、主題歌「風になって~勇者的浪漫~ 」を歌ったRakeと中孝介が登壇した。サプライズでマー・ジーシアン監督と、台湾人キャストのチェン・ビンホンも登場し、永瀬と熱いハグをし合った。『KANO 1931海の向こうの甲子園』は、台湾の弱小チームが、台湾代表として甲子園を目指すという、実話を描く感動作。2014 年に台湾で公開され、空前の大ヒットを記録。台湾映画史上初のアンコール上映が開催されるなど、社会現象を起こした話題作だ。永瀬は監督たちの登場に「驚きました。本当に全く知らなかったので」と興奮しながら、監督と熱いハグ。また「泣いてないです」と、必死に涙をこらえている様子だった。「ちょうど今年、全国の高校野球が100年を迎えます。84年前、実際に台湾やいろんな民族を超えたチームで頑張ったこの映画を、今年公開できて感慨深いものがあります。 台湾のみなさんにも感謝しています」と、永瀬は語った。坂井は「永瀬さんをはじめ、スタッフキャストの皆さんの揺るぎない情熱があったので、現場にいるだけで幸せでした。永瀬さんの隣にいさせていただくだけで妻になれました」と、夫役の永瀬に感謝。また、 監督たちのサプライズ登場では、大粒の涙を流した坂井。最後は笑顔で「この映画は本当に魅力的な映画だと強く思います。見るとたくさんのエネルギーをもらえる映画だと思います」と、しっかり映画をアピールした。来日したマー・ジーシアン監督は、本作に込めたメッセージを「いつも思いますが、我々人間は常に未来を見ようとするけど、実は過去から力をもらえるし、学ぶことができる。これは台湾の歴史の一部でもあり、日本の歴史の一部でもあります。ぜひ過去から学び、力をもらってくださいと」力強く訴えかけていた。
2015年01月25日日本統治時代の台湾で、台湾人(漢人)、台湾原住民、日本人の三民族の混合チームで甲子園に出場し、決勝戦まで進んだ嘉義農林学校の実話を映画化した台湾映画『KANO~ 1931海の向こうの甲子園~』。主演で野球部の鬼監督を演じた永瀬正敏が、日本での公開を前に本作への思いを語った。その他の画像撮影が行われたのは永瀬にとってはちょうどデビュー30年目の時期。当初はスケジュールの関係で参加するかどうか悩んでいた。本作のプロデューサーで脚本を務めるウェイ・ダーションの古くからの友人で、永瀬とは『私立探偵濱マイク』などで縁の深い林海象の後押しもあって出演を決めた。「海象さんから『僕の友人なので一度、台本を読んで決めてほしい』と連絡をいただきました。届いた台本を読んでみたら、すべてが初めて知ることばかり。甲子園に台湾代表が出ていたことも、嘉農(KANO)というチームのことも知らなかったです。日本も他の国も大変な時代に僕らの先輩でこんな素晴らしいことを成し遂げた方がいるんだということを、多くの人に知ってもらいたくなって『やりましょう!』となりました」。まさに30年の人との繋がり、縁に導かれて参加した作品と言える。「不思議でしたね。ウェイさんは、僕が過去にお世話になった台湾のエドワード・ヤン監督の下で助監督をされていた人でもあり…僕にとっても忘れられない作品になりました」。永瀬が演じた近藤兵太郎も実在の人物。すでに亡くなってはいるが「現地に体温はまだ残ってる」と語る。「実際に近藤さんの指導を受けた方や、孫弟子の方もいらっしゃって、その方々を介して、人となりや練習方法などを伺いました。そうしたら、ものすごい長文のメールをいただいて…。実際、野球に関しては映画で描かれるようなスパルタの鬼監督だったんでしょうが、ひとりの人間についてそれだけの長い文でかけるような、どこか魅力のある方だったんでしょうね。根性論で突っ走るだけの人ではないとその時に感じました」。生徒を演じた若き俳優たちは、野球の能力を優先して選ばれており、多くが演技未経験だった。彼らはいまでも永瀬を“師”と仰ぎ、慕っているという。「30年前の僕と同じなんですよ。演技の勉強を一切したことなくて、僕は相米(慎二/故人)さんという鬼監督の下でしたが(笑)。彼らを見ていて感慨深いものがありました。ただ、彼らは当時の僕よりもずっと大変だったと思います。カメラの前に立ったこともない中で訓練して、慣れない日本語やいまではあまり使われない台湾語も覚えなくちゃいけなくて、野球もあって…。僕にとっては姉弟関係というより、年は離れていても尊敬できる仲間だし、いまもあの子たちに会いたくてしょうがないんです(笑)」。『KANO~ 1931海の向こうの甲子園~』1月24日(土)全国公開※取材・文・写真:黒豆直樹
2015年01月23日初の劇場映画『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭「新人監督賞」を史上最年少で受賞し、『殯の森』で同映画祭にグランプリを受賞するなど世界が認める河瀬直美が、日本を代表する女優・樹木希林を主演に迎えて手がけた最新作『あん』。このほど、樹木さん演じる主人公・徳江を雇うことになる店長役を永瀬正敏が演じることが決定。これに併せ、特別映像も解禁となった。あることがキッカケで刑務所暮しを経験し、縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。ある日、その店で働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れる。彼女の勢いに押されるように、どら焼きの粒あん作りを任せた千太郎だが、彼女が作る粒あんがあまりに美味しく、次第に来客数も増え、店がみるみるうちに繁盛していく。いつも、潰れたどら焼きだけをもらいに通っていた近所の女子中学生・ワカナも次第に徳江と心を通わせていく。だがある日、徳江が昔ハンセン病を患っていたことが近所のうわさになる。一気に客足が遠のき、千太郎も徳江を辞めさせなければならないこと状況になる。この状況を察した徳江は、潔くその店を去り、それ以来徳江は千太郎やワカナの前に姿を見せることはなかった。それぞれの想いを抱えて、徳江の足跡を探す千太郎とワカナ。そして、2人が対面したものは…。作家、歌手、パーソナリティーとして幅広く活躍するドリアン助川の著書「あん」を映画化した本作。今回、暗い過去を持ちながらも、どら焼き屋の雇われ店長を任され単調な日々を過ごしている千太郎役に、『KANO 1931 海の向こうの甲子園』でも主役を務め世界を舞台に活躍する永瀬さん。働きたいと懇願する徳江と出会い、彼女と過ごすうちに心を開き“生きる”事に真剣に向き合い前に進み始める。そんな千太郎を永瀬さんは男の悲哀たっぷりに好演している。河瀬監督からの熱烈オファー受けたという永瀬さんは、「まさか、自分にお声掛けしてもらえるとは思いもしなかったので大変嬉しかったです。映画の枠を越えた何かが作品の中に息づいている気がしていました」と喜びを語った。またカンヌ出品については「それはまだなんとも…。ただフランスとドイツが制作に入っていると聞いているので、両国のみなさんにも観て頂ける機会があればいいな、とは思っています」と海外も視野に入れていることを明かした。永瀬さんは、主演の樹木さんと2001年公開の映画『ピストルオペラ』以来14年ぶりの共演。カンヌ国際映画祭でも常連となった河瀬監督と海外作品にも多数出演経験を持つ永瀬さん、日本が誇る大女優・樹木希林のタッグで、世界での評価に期待したい。『あん』は6月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月22日俳優の永瀬正敏が1月15日(木)、都内で行われた主演作『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』のジャパンプレミアに出席。生徒役で共演した台湾人キャストが感謝の手紙を読み上げると思わず感涙していた。1931年、日本統治下にあった台湾を舞台に、台湾代表として夏の全国高校野球選手権に出場し、準優勝した実在の嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部を描いた台湾映画。永瀬さんは日本人の監督・近藤兵太郎さんを演じ、「映画のなかでは生徒たちに『泣くな』と言い続けていたので、今日ここで泣くわけには…」と強がりを見せていた。実在の人物を演じるにあたり、「近藤監督の教え子さんやお弟子さんから、人となりと練習法をうかがった」と役作りを語る永瀬さん。キャスト陣との絆も深まったそうで「映画が公開されてしまうと、こうやってみんなに会える機会が減るので寂しい。とにかく台湾のスタッフ、キャストに感謝です」と感無量の面持ちだった。ジャパンプレミアには永瀬さんをはじめ、妻役で共演する坂井真紀、ピッチャー役で現役野球選手のツァオ・ヨウニン、強打者役を演じるチェン・ジンホン、『セデック・バレ』の出演者で今回監督デビューを飾ったマー・ジーシアン、プロデューサーのウェイ・ダーション(『海角七号君想う、国境の南』)、主題歌を歌うRakeと中孝介が出席した。坂井さんは「みんなが同じ方向を向いた、勢いがある現場。まるで映画のストーリーそのままだった」と現場をふり返り、「公開は泣きたいくらい嬉しいです」と永瀬さん同様、感激しきりの様子。ジーシアン監督は「テーマが野球である以上、試合や練習シーンをしっかり描写しなければ『野球をやっている』と信じてもらえない。それだけキャスティングにこだわった」と、現役プレイヤーを起用した理由を説明し、「永瀬さんも少年野球をやっていたとうかがった」と明かすと、当の永瀬さんは照れ笑いを浮かべていた。映画は“台湾版アカデミー賞”といわれる第51回金馬奨で「観客賞」「国際映画批評家連盟賞」を受賞。俳優の大沢たかおが、台湾の農業発展に大きな貢献をした水利技術者・八田與一役で出演している。『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』は1月24日(土)から新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日永瀬正敏が主演する映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』のキャストとスタッフによる初日舞台あいさつが、1月24日(土)に新宿バルト9で開催される。その他の写真本作は、日本統治時代の台湾から甲子園に出場した嘉義農林学校野球部(KANO)の実話を日台混合キャストで映画化したもの。日本人、台湾人、台湾原住民の3民族からなる弱小野球部が、甲子園で快進撃を繰り広げていく様を描く。チームを率いる監督・近藤兵太郎を永瀬が演じるほか、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、大沢たかおらが出演する。新宿バルト9で行われる初日舞台あいさつには、永瀬、坂井のほか、主題歌を担当したRakeと中孝介も登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が1月10日(土)より受付開始。一般発売は、1月17日(土)午前10時よりスタートする。『KANO~1931海の向こうの甲子園~』初日舞台挨拶1月24日(土)会場:新宿バルト99:00の回上映後/舞台あいさつ登壇者(予定):永瀬正敏、坂井真紀、Rake、中孝介料金:2000円(税込)プレリザーブ:1月10日(土)11:00AMより16日(金)11:00AMまでチケット発売:1月17日(土)10:00AMより
2015年01月08日永瀬正敏が主演する映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』のポスタービジュアルが公開された。映画は、甲子園に出場した台湾代表の弱小チームが起こす奇跡を実話を基に描いた作品で、ポスターには栄誉顧問として王貞治氏と郭源治氏の名がクレジットされている。その他の画像本作は、日本統治時代の台湾から甲子園に出場した嘉義農林学校野球部(KANO)の実話を日台混合キャストで映画化したもの。日本人、台湾人、台湾原住民の3民族からなる弱小野球部が、甲子園で快進撃を繰り広げていく様を描く。チームを率いる監督・近藤兵太郎を永瀬が演じるほか、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、大沢たかおらが出演する。本作は、台湾で今年の2月に公開され大ヒットを記録。先日行われた台湾のアカデミー賞と呼ばれる金馬奨では、批評家が選ぶ国際映画祭批評家連盟賞と、観客が選ぶ観客賞をダブル受賞した。日本と台湾の野球界に多大な貢献をした王氏と郭氏は“日本と台湾の野球の架け橋となる映画に”という願いを込めて栄誉顧問に就任。このほかポスターには、総顧問に嘉義農学校野球部OB会会長の蔡武璋氏、脚本顧問として脚本監修をつとめた林海象氏の名も書かれている。『KANO~1931海の向こうの甲子園~』2015年1月24日(土)新宿バルト9ほか全国公開
2014年12月19日三浦しをんの人気小説を、瑛太と松田龍平を迎えて映像化した、映画第2作目『まほろ駅前狂騒曲』の初日舞台あいさつが18日、都内で行われ、瑛太、松田龍平、高良健吾、真木よう子、永瀬正敏、大森立嗣監督が登壇した。架空の街・まほろ駅前で、便利屋を営む多田啓介(瑛太)と行天春彦(松田龍平)の奮闘を描く本シリーズ。2011年の映画『まほろ駅前多田便利軒』、2013年の連続ドラマ「まほろ駅前番外地」に続いて、2作目の映画となる『まほろ駅前狂騒曲』では、行天の実娘・はるの子守り代行や、謎の元新興宗教団体の隠密調査など、やっかいな依頼に2人が大苦戦を強いられる。大森監督から、瑛太と真木がやったキスシーンの失敗談の話題が振られると、瑛太が心配そうに「みなさん、爆笑できました?」と会場に尋ねる。観客の拍手のリアクションを聞いて安心した瑛太は「台本ではキスすると書いてあったんですが、シートベルトで引っかかってしまって」と説明。松田が「いや、キスした方が良かった」と突っ込むと、真木も「私もキスされるものだと思っていた。でも、爆笑してもらったのならいいんじゃないかと」と笑顔を見せた。真木は、瑛太と松田の印象について「怖い。凶器みたいな2人だから、懐に入っていったらボコボコにされそう」と脅威を口にすると、松田は「ボコボコにしないですよ」と苦笑い。真木は笑いながら、『さよなら渓谷』(2013年)でも組んだ大森監督の現場ということで「安心して入れました」とも語った。大森監督は、瑛太たち豪華キャストについて「良いものを作ろうとしている人たちなので、撮影は楽しかったです」と感想を述べた後「来週(台湾・高雄映画祭で)台湾にも行ってきますので、本作を日本から世界に広げていきましょう」と、力強く宣言した。
2014年10月19日映画『まほろ駅前狂騒曲』が10月18日(土)に公開を迎え、主演の瑛太、松田龍平を始め、高良健吾、真木よう子、永瀬正敏、大森立嗣監督が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。三浦しをんの直木賞受賞の小説を原作に映画化された『まほろ駅前多田便利軒』、その後、連続ドラマとして放送された「まほろ駅前番外地」に続く『まほろ』シリーズの第3弾。30代バツイチの元同級生コンビの多田と行天が本作でも気の進まない依頼に翻弄され、事件に巻き込まれていく。この日は観客がサプライズで一斉に「おかえりなさい!」と声をかけ、登壇陣を迎えたが、瑛太さんは「ただいま!」と力強く挨拶。松田さんは「ビックリしました(笑)。帰ってこられて嬉しいです」と笑顔を見せた。3作にわたって多田を演じてきて、瑛太さんは「龍平とはデビュー(『青い春』)から何度も共演してきてるし、『まほろ』という作品も僕の人生においても大事な作品になりました」と語り、「今後、続けられるかはお客さんにかかっていると思います」とさらなるシリーズの続行に意欲を見せる。松田さんも「この流れだと次はまたドラマかな?」とファンの期待を煽る。行天役に対して、松田さんは瑛太さんとは対照的に「仕事ですね」とそっけない口ぶりで語り、笑いを誘いつつも「客観的に見れないところもあるけど、それだけ思い入れのある役です」と飄々とした口調の中にも強い思いをうかがわせた。1作目の映画から出演している高良さんにとって、瑛太さんや松田さんは先輩であり兄貴分的な存在だが「僕は瑛太さんとは17歳、龍平さんとは20歳の時に出会っていて、おふたりとも先輩なんですけど“後輩感”を出すと『何、お前?』って感じになるんです(苦笑)。でも、今回はクランクイン前に瑛太さんが“喝”を入れてくださって嬉しかったです」と笑顔で語る。真木さんは連ドラからの参加となったが、以前からよく知る瑛太さん、そして松田さんとの共演について「凶器みたいな2人だから、懐に入ったらボコボコにされるので、距離を持ってやらないとと思った」と独特の表現で述懐。松田さんは「ボコボコにとかしないし…」と苦笑交じりに抗議するも、真木さんは「絶対する!」と譲らず、会場は笑いに包まれた。舞台挨拶の最後に瑛太さんは、改めて『まほろ』の持つ独特の空気感を強調。「こういう映画が日本でたくさん見られるようになってほしいです。分かりやすくないものが受け入れられないようになってますが、『まほろ』のこういう世界観、人それぞれ捉え方が違う世界を描く映画を作れる日本であってほしいと俳優部として思ってます」と力強く語り、会場は温かい拍手に包まれた。『まほろ駅前狂騒曲』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:まほろ駅前狂騒曲 2014年10月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会
2014年10月18日映画『まほろ駅前狂騒曲』が10月18日に公開を迎え、主演の瑛太と松田龍平、高良健吾、真木よう子、永瀬正敏、大森立嗣監督が新宿ピカデリーで行われた舞台あいさつに登壇した。『まほろ駅前狂騒曲』舞台挨拶その他の写真本作は、元同級生の三十路の便利屋コンビを描く三浦しをんの小説を原作にした人気シリーズの第3弾。行天(松田)の遺伝子上の娘をしばらく預かるという無謀な(?)依頼に加え、まほろ市に進出してきた謎の団体との関係でふたりはまた事件に巻き込まれていくことに…。2011年の劇場版第1作、連続ドラマに続く劇場版の公開を祝し、観客が「おかえりなさい!」で出迎えるサプライズ演出があり、瑛太は「ただいま!」とニッコリ。松田も「ビックリしました(笑)。帰ってこられてうれしいです」と喜びを口にした。舞台あいさつでの瑛太と松田のやりとりは劇中の多田と行天の掛け合いそのもの。公開前のプロモーションで170もの媒体の取材をふたりが受けたことが明かされると瑛太は「今回は凄かったです。ここまでやったのは初めてです」と充実した表情で語るが、そんな瑛太をよそに松田は「“たくさんやりました”アピールって意味あるのかな…? すいません、水差して(笑)」とマイペースに思ったことを口にし会場は笑いに包まれた。足かけ3年にわたりシリーズを紡いできたことについても、瑛太が「龍平とはデビューでも一緒で、その後も共演してきたし、『まほろ』は人生においても大事な作品」としみじみと感慨深げに語るが、松田は対照的に「行天はどんな存在か?」という問いに「仕事ですね」とあっさりした答え。とはいえ、やはり特別な思いもあるようで「(行天という役に対して)客観的になれないところもあるけど、それだけ思い入れがある役ということ」と少し照れくさそうに明かした。さらなる続編を期待しているのはふたりに共通する思いのようで、瑛太が「今後、続けられるかはお客さんにかかっている」と言えば、松田は「(映画、連ドラ、ふたたび映画ときて)この流れだと次はまた連続ドラマかな?」と意欲を口にし、会場は期待を込めた拍手に包まれた。最後に改めてマイクを握った瑛太は『まほろ』シリーズが持つ独特の空気に触れ「こういう映画が日本でたくさん観られるようになってほしい。わかりやすくないものがなかなか受け入れられないところがあるけれど、『まほろ』のようなこういう世界観、人それぞれ捉え方が違う世界観を持つ映画を作れる日本になっていけたらと、俳優部として思っています」と語り、再び会場は拍手に包まれた。『まほろ駅前狂騒曲』公開中
2014年10月18日瑛太と松田龍平が主演する映画『まほろ駅前狂騒曲』が18日(土)より公開されるのを記念して、日本映画専門チャンネルで放映されている特別番組『メイキング・オブ・『まほろ駅前狂騒曲』~俳優 新井浩文×監督 大森立嗣が熱く語る~』の冒頭5分が公開された。特別映像本作は、累計120万部を突破した三浦しをんの小説『まほろ駅前』シリーズが原作。架空都市・まほろで“多田便利軒”を営む便利屋の多田(瑛太)と行天(松田)がやっかいな依頼に悪戦苦闘する姿を描く人間ドラマ。劇場版第1作目を手がけた大森立嗣が監督を務め、高良健吾、真木よう子、永瀬正敏らが出演する。このたび公開された特別映像では、ドラマ『まほろ駅前番外地』(第5話)に北村役でゲスト出演し、本作では、岡山組若頭飯島幸三役で出演している新井と、大森監督が映画の舞台裏などディープな『まほろ』トークを繰り広げている。新井は、大森監督の長編デビュー作『ゲルマニウムの夜』で映画初主演を飾り、瑛太と松田とは『青い春』での共演をきっかけに交友を深めている。本映像では、「(瑛太と松田龍平が主演を務めている作品に)ちょい役で出るのはすごく嫌だった」と赤裸々な心境を明かす一方で、大森監督のあるひと言が自身の映画人生を支えていると語っている。日本映画専門チャンネルでは、『まほろ駅前狂騒曲』の公開を記念して、『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』をはじめ、『ディア・ドクター』『御法度』など、瑛太と松田の出演作全9作を放映。また、公開初日の18日(土)は、夜8時から翌日・夜11時30分まで全9作(『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』『恋の門』『サマータイムマシン・ブルース『ナイン・ソウルズ』『アヒルと鴨のコインロッカー』『青い春』『ディア・ドクター』『御法度』)を一挙放映する。“メイキング・オブ・『まほろ駅前狂騒曲』~俳優 新井浩文×監督 大森立嗣が熱く語る~”日本映画専門チャンネルにて10月、11月放送『まほろ駅前狂騒曲』10月18日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー
2014年10月10日映画『彌勒MIROKU』の舞台あいさつが22日、東京・池袋鬼子母神の唐組紅テントで行なわれ、キャストの永瀬正敏、佐野史郎、林海象監督らが出席した。同作は、稲垣足穂の自伝的小説『弥勒』を、京都造形芸術大学映画学科長の林監督が学生たちと映画化した哲学的作品。『第一部 真鍮の砲弾』では小説家になることを夢見る主人公・江美留の少年時代を、『第二部 墓畔の館』ではどん底の生活にいる江美留の青年時代を描いている。また、同作は通常の映画版と生演奏版の2種類があり、生演奏版では作曲家の渡邊崇が率いるオーケストラが音楽を担当している。唐組紅テントで行われた上映会では、オーケストラの生演奏が響き渡る中、夢見る少年たちを演じた土村芳ら同学科の女優たちが演技を披露するシーンもあり、集まった約250人の観客は拍手喝采。上映後の舞台あいさつで、林監督は「生演奏版を上映したことは一生忘れない。スペシャルなオープニングになった」と感激し、「この映画は私たちと学生で作った小さな映画。学生がとても良くやっているので、少しでも多くの人に知って欲しい」とアピールした。また、林監督とは『私立探偵 濱マイク』シリーズ以来、約17年ぶりのタッグとなった主演の永瀬は「僕みたいな俳優がここに立つなんてと恐縮していますが、とても光栄です。特別な公演になったので、唐十郎さんや唐組に感謝したい」と紅テントでの上映に大感激。一方、約30年前に唐十郎主宰の状況劇場で活動していた佐野も「この紅テントから逃げ出したのに戻って来た。何とも複雑だけどうれしいです」としみじみ語っていた。同舞台あいさつには、永瀬、佐野、土村、林監督のほか、キャストの近衛はな、水上竜士、同学科でキャストを務めた中里宏美、大西礼芳、水本佳奈子、土居志央梨が出席。映画は、26日から神奈川・横浜ジャック&ベティで、来年2月からは東京・渋谷オーディトリウムほか全国順次公開予定。
2013年10月23日ベストセラー作家・高村薫のデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞を受賞した最高峰のミステリー小説を、鬼才・井筒和幸監督の指揮の下、妻夫木聡、浅野忠信ら豪華キャストを迎えて実写映画化した『黄金を抱いて翔べ』。このたび、本作とカルチャー誌「BARFOUT!」がコラボレーションし、俳優の傍らカメラマンとしても活躍する永瀬正敏が主演の妻夫木さんを激写したスペシャル企画が実現!その貴重なメイキング写真がシネマカフェに到着した。過激派や犯罪者相手の調達屋として生計を立ててきた幸田はある日、大学時代の友人・北川から240億円の“金塊”強奪計画を持ちかけられる。最初は渋る幸田だったが、悩んだ挙句北川の計画に乗ることに。さらに、銀行システムエンジニアの野田や自称・工学部留学生で国家スパイという裏の顔を持つモモら4人の男が仲間に加わり、大阪の街を舞台に大胆不敵な奪取作戦が始まる――。本企画の実現に際し、自らビジュアルストーリーを作成するほどの熱の入れようだった永瀬さん。演技派俳優としての凛々しく、爽やかなイメージを持つ妻夫木さんを、絵画的な美しさを持った男性へとみるみるうちに変身させていくさまは、「さすが」のひと言に尽きる。編集部との打ち合わせを何度も重ねて撮影イメージやコンセプトを固めていき、セットや小物、照明の角度など細部にわたる微調整を自身で行うという徹底ぶりを見せた永瀬さん。撮影にあたり、イメージしたのは「失われた言葉」なのだそう。劇中で描かれる主人公・幸田(妻夫木さん)からインスピレーションを得て、「自分の前から姿を消した愛しい女と妄想の中で生きていた男の狂気を表現した」という。襟元が引き裂かれたように伸びた服から胸をはだけた妻夫木さんが、うつろな目で立ち尽くすポーズをとったメイキング写真からも、永瀬さんのその狙いは十二分にうかがえるはず。映画とはまたひと味違った世界感が漂う今回の特集では、妻夫木さんのロングインタビューも掲載。本作への意気込みや俳優という仕事への情熱などをたっぷりと語っている。俳優・妻夫木聡の素顔だけでなく、フォトグラファーとしての永瀬さんの姿も垣間見える本特集を見逃すのはもったいない!売り切れになる前に、ぜひ書店へ足を運んでみて。「BARFOUT!」10月号は全国書店にて発売中。『黄金を抱いて翔べ』は11月3日(土)より全国にて公開。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開
2012年09月19日スタイリッシュな次元に期待!!テレビや劇場版アニメで多くのファンの心をつかんでいる『ルパン三世』。テレビを見ていて、「この俳優はルパン、この女優は不二子ちゃんに似ているな」なんて考えたことがありませんか。中でも渋くてミステリアスな次元は、誰に似ているか気になるところです。そこで女性547名に「たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優は?(複数回答)1位オダギリジョー19.6%2位松田翔太15.9%3位浅野忠信14.8%4位永瀬正敏12.6%5位阿部寛11.2%※敬称略■オダギリジョーは次元に似ている!?・「ちょっとひねくれたような感じがいい。細身なスタイルも似ている」(26歳/機械・精密機器/機械・精密機器)・「ヒゲも雰囲気もぴったりだと思う」(29歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「顔の輪郭が似ているような気がするから」(25歳/学校・教育関連/専門職)・「ほどよく落ち着いていて、顔が細長いから」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・「ちょっと変わった雰囲気が似ている」(25歳/商社・卸/販売職・サービス系)■松田翔太は次元に似ている!?・「見た目と内面にギャップがある役をうまく演じてくれそうだから」(29歳/金融・証券/事務系専門職)・「この人しか考えられない!!かっこいい現代版の次元になってくれそう」(27歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「ヒゲを伸ばせば、セクシーな雰囲気が似ていると思う」(22歳/生保・損保/事務系専門職)・「クールでスマートな感じがすてき」(27歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)■浅野忠信は次元に似ている!?・「落ち着いているのにコミカルな雰囲気が出せそうだから」(31歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「渋さの中にちょっとしたダメさ、面倒見のよさを兼ね備えていそう」(23歳/農林・水産/事務系専門職)・「優しい目をした俳優の方が合うと思う」(25歳/医療・福祉/専門職)■永瀬正敏は次元に似ている!?・「次元といえば、体は細身、顔はしょうゆ顔&ヒゲ。該当するのは永瀬さんです」(25歳/警備・メンテナンス/営業職)・「足の細さやもみあげの感じが似ている気がする」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「見た目の背格好と、渋い感じがぴったり」(27歳/通信/秘書・アシスタント職)■阿部寛は次元に似ている!?・「冷静でいて、かつルパンと一緒にむちゃやバカなこともできる人がいい」(21歳/建設・土木/技術職)・「クセのある役に定評があるというか、彼なりの次元を演じてくれそう」(28歳/機械・精密機器/営業職)・「多くを語らず寡黙でもOKで、ドジった姿も想像できるから」(27歳/生保・損保/事務系専門職)■番外編:この俳優は次元に似ている!?・大泉洋:「次元はクールな感じなのにルパンのむちゃぶりにもついていくので、陽気な部分もある人がいいと思う」(26歳/人材派遣・人材紹介/技術職)・寺脇康文:「ある程度の年齢が必要。ヒゲを生やしても抵抗がなく、少しふざけた部分も必要だから」(30歳/商社・卸/事務系専門職)・松山ケンイチ:「面白いけど、陰のあるところが似ている気がする」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・木村拓哉:「ヒゲを生やせば、ワイルドですっきりした顔が次元に合っていると思う」(30歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・伊勢谷友介:「クセのあるニヒルな笑い方が似合うと思うから」(26歳/医薬品・化粧品/専門職)総評ヒゲにロン毛、さらにハットをかぶったスーツ姿がまさに次元!!ということで、1位はオダギリジョーさんでした。身長178cmの次元と176cmのオダギリさんはスラッとしたスタイルも似ていますよね。また、一筋縄ではいかないルパン一味には「ちょっとひねくれたような感じ」も必要。ビジュアルだけでなく、雰囲気も似ていることから見事1位を獲得しました。「現代版の次元を演じるならこの人!!」という意見が出た松田翔太さんは2位にランクイン。クールでスマート、ときにおちゃめな『花より男子』の西門総二郎を演じた松田さんなら、次元になりきる演技も期待できそう。あまり見ることのないヒゲを生やした姿も見てみたいですね。渋い大人の色気が漂う浅野忠信さんは3位、永瀬正敏さんは4位。細身の2人ならスーツもばっちり着こなせそうです。容姿や雰囲気が似ているというより「彼なりの次元を演じてくれそう」なのは5位の阿部寛さん。低くて深みのある声も違和感なく受け入れられそうです。セクシー系、クール系、大人渋い系と、さまざまな次元のイメージを表現できそうな俳優がそろった今回のランキング。それぞれが次元を演じたら、どんな『ルパン三世』になるか、想像してみるのもオススメです。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年1月27日~2月1日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性547名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】ルパン三世を演じてほしい芸能人【ランキング女性編】『CITY HUNTER』の主人公、冴羽リョウを演じてほしい芸能人【ランキング女性編】『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』の主人公、緋村剣心を演じてほしい俳優完全版(画像などあり)を見る
2012年03月14日渋いヒゲ姿がイメージぴったり!?お調子者のルパンやクールな五ェ門、セクシー美女の不二子ちゃんなど個性的なキャラが魅力的な『ルパン三世』。中でも、ルパンの頼れる相棒、次元の渋さにあこがれている男性は多そう。でも現実に次元のような人はいるのでしょうか……?。そこで今回は男性394名に「たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優は?(複数回答)1位オダギリジョー16.8%2位阿部寛15.0%3位浅野忠信10.9%4位松田翔太7.6%5位永瀬正敏7.1%※敬称略■オダギリジョーは次元に似ている!?・「物静かなイメージが合っていると思うので。帽子をかぶったら1番似合うと思います」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「線の細いニヒルな感じが似合いそうだから」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「髪が長く、ヒゲが生えているときの姿がそっくりだから」(25歳/学校・教育関連/営業職)・「コミカルな感じの演技もできそうだから」(26歳/マスコミ・広告/技術職)・「渋くて軽妙な芝居ができそう」(29歳/マスコミ・広告/事務系専門職)■阿部寛は次元に似ている!?・「役になりきってくれそうだから。渋い!!」(33歳/その他/販売職・サービス系)・「声の質が似合いそうな感じがするから」(28歳/情報・IT/技術職)・「物静かでストイックな感じがぴったり」(44歳/医療・福祉/専門職)・「顔の輪郭が似ている気がする」(38歳/団体・公益法人・官公庁/その他)■浅野忠信は次元に似ている!?・「キレのある動きと、陰のある感じ、あとやせているという点もぴったりかな」(42歳/その他/販売職・サービス系)・「寡黙でダンディーなところが似合いそう」(32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「表情が読めない感じが似ている」(23歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■松田翔太は次元に似ている!?・「物静かで、まさに『相棒』という感じがする」(30歳/小売店/販売職・サービス系)・「目つき。キリッとした感じが似ている」(29歳/電力・ガス・石油/技術職)・「父親譲りの貫禄が次元に似ている」(25歳/情報・IT/事務系専門職)■永瀬正敏は次元に似ている!?・「クールながらもおちゃめな次元の雰囲気を表現できそう」(24歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「シュールな感じがキャラクターのイメージに合っている」(26歳/その他/技術職)・「渋い雰囲気が似ている。ハットも似合うから」(29歳/運輸・倉庫/技術職)■番外編:この俳優は次元に似ている!?・大泉洋:「クールだけど笑いも取れる。そんなキャラがハマりそう」(29歳/食品・飲料/技術職)・松山ケンイチ:「雰囲気と、品のよい汚さが似ている気がする」(33歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・坂口憲二:「帽子をかぶって下を向き、笑うと1番しっくりくる」(23歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・竹野内豊:「少し陰のある雰囲気のかっこいいキャラが似合う」(30歳/学校・教育関連/専門職)・伊勢谷友介:「『あしたのジョー』のときの演技がよかったため」(25歳/建設・土木/技術職)総評1位のオダギリジョーさんには、ロン毛と無精ヒゲ姿が次元に似ているという意見が出ていました。舞台あいさつなどではスーツにハット姿をよく見かけるので、次元の格好もまったく違和感がなさそうですね。渋さの中にコミカルな表現を織り交ぜ、次元を演じてくれそうです。阿部寛さんは渋い低音ボイスが似ていることから支持され、2位に。面長な輪郭も次元とそっくりです。実写版『テルマエ・ロマエ』で古代ローマ人を演じている阿部さんなら、きっと次元も自分のものにしてしまうでしょう。何を考えているのか分からない、つかめない感じも次元の魅力の一つ。そこをうまく表現できそうなのが3位の浅野忠信さん。「表情が読めない感じが似ている」という意見が出ているように、浅野さんには次元独特の雰囲気がよく似合いそうです。4位は、目元が似ているという理由で松田翔太さんが選ばれました。次元は帽子を目深にかぶっているため、目を見たことがない人も多いかもしれません。ルパンのようなクリクリの目ではなく、キリッとした目元なので松田さんによく似ています。5位の永瀬正敏さんはクールで渋く、さらにおちゃめな雰囲気があるところに支持が集まっていました。1974年に実写化された際、次元を演じていたのはなんと田中邦衛さんでした。今回ランキングで選ばれた俳優が次元を演じたらどんな『ルパン三世』ができるのか、想像してみるのも楽しいかもしれません。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年1月27日~2月1日調査対象:マイナビ ニュース会員会員調査数:男性394名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】ルパン三世を演じてほしい芸能人【ランキング男性編】『CITY HUNTER』の主人公、冴羽リョウを演じてほしい芸能人【ランキング男性編】『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』の主人公、緋村剣心を演じてほしい俳優完全版(画像などあり)を見る
2012年03月14日映画『スマグラー おまえの未来を運べ』が10月22日(土)に公開初日を迎え、主演の妻夫木聡を始め永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、阿部力、我修院達也、石井克人監督が都内で行われた舞台挨拶に登壇した。「闇金ウシジマくん」で知られる人気漫画家・真鍋昌平の初期の作品を映画化した本作。借金を背負って闇の運送屋の一員として働くことになった青年が、やくざやチャイニーズ・マフィアも絡んだ抗争に巻き込まれていくさまを描く。この日は初回上映前の舞台挨拶ということで朝9時半からスタート。妻夫木さんは「初日ってこんなに早いものでしたっけ?何かどんどん早くなってますね」とボヤきつつも劇場に足を運んだ観客への感謝を述べた。石井監督は自らの作品であるにもかかわらず「前半は面白いので…」と中途半端に作品をアピール。妻夫木さんから「全部面白いでしょ!」としっかりとツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。劇中、闇の運送屋やマフィアなど危険な生業に手を染める者たちが続々登場するが、これまで危険な仕事を経験したことは?と尋ねられた永瀬さんは「若い頃、アジアを回っていろんな国の映画に参加していた頃、警官だと思ってた人が実はゲリラで、一緒に車に乗ってる監督がマグナム(銃)を抱えていたということがありました」と驚きのエピソードを披露。一方、安藤さんは「小学生の頃に車にはねられて…」と語り、すかさず妻夫木さんから「それ、危険な目に遭ったというよりもうはねられてるじゃん(笑)!」と突っ込まれていた。また、女性陣2人に劇中の登場人物の男たちの誰とならパートナーを組みたいか?と尋ねると、松雪さんは「冷静で仕事もキッチリしてる」と永瀬さん演じる運送屋のリーダーのジョーを選択。これには永瀬さんも「嬉しいです」とガッツポーズを見せた。満島さんが選んだのは、運送屋のメンバーのひとりで我修院さん演じるジジイ。「ふざけてても温かい心を持ってる人がパートナーだったらいいなと思います」と笑顔を見せた。妻夫木さんはこれから映画を観る観客を前に「気に入ってもらえると思う!」と自信のコメント。「来週は三谷組の作品(『ステキな金縛り』)があるので、今週がっつり取っとかないと」と猛アピールし、会場は笑いに包まれた。『スマグラー おまえの未来を運べ』は全国にて公開中。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会■関連記事:安藤政信インタビュー10代20代を経ていま、感じる「生の感覚」高額の運送バイトの実態は…『スマグラー』手ぬぐいを5名様にプレゼント「三谷幸喜映画祭」に深津絵里、綾瀬はるか、妻夫木、佐藤浩市ら14名がズラリ鈴木えみ、人生初ゴスロリ衣裳に「上がりました!」三谷幸喜が贈る、“笑えて泣ける”『ステキな金縛り』試写会に20組40名様ご招待
2011年10月22日映画『スマグラー おまえの未来を運べ』のスピンオフドラマ「スマグラー おまえの役はどれ?」(LISMOドラマ!)の撮影が10月8日(土)に行われ、鈴木えみがゴスロリファッションの高利貸しを怪演するさまが公開された。映画は「闇金ウシジマくん」で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の代表作を実写化。借金を背負った青年が裏社会のワケありの運送屋となり、事件に巻き込まれていくさまが描かれる。LISMOドラマ!として配信されるスピンオフドラマでは、映画以前の物語が展開。妻夫木聡を始め、永瀬正敏、我集院達也、テイ龍進らが演じる登場人物たちの過去が描かれる。鈴木さんは映画の中で松雪泰子が演じる闇社会の便利屋の社長・山岡の妹・白羽(しらはね)役で、ゴスロリファッションに身を包んで高利貸しに精を出す。事前に映画本編を鑑賞し「松雪さんの演技に注目して、そのDNAを引きずるイメージで演じました」と明かす。「元々、コスプレが好き」と言う鈴木さん。ファッションモデルとして活躍するが、実はゴスロリは初体験ということで「メイクさんと相談して口紅も黒寄りの赤にしてもらって、ダークな気持ちになりました。普段、なかなかできないので(テンションが)上がりましたね」と笑顔を見せた。女優、モデルとしての活動に加え、自身が編集長を務める「s’eee」(SDP刊)が発売されるなど活躍は多岐にわたるが「モデルはやれるところまではやりたいです。今回、久しぶりにお芝居をやりましたが、機会があればやりたい。すごいラブストーリーもやってみたい」と野望を口にする。映画について「安藤(政信)さんがとにかく強い。ときめく…というより感動に近いです。最後の38分間の拷問、タイマンは、こっちの頭がおかしくなりそうなくらいすごかったです」と強い男たちが繰り広げる壮絶シーンを絶賛。一方でスピンオフドラマに関しては「私は(映画)本編に出てないので、ぜひドラマで私を見てください!」としっかりと自らをアピールした。「スマグラー おまえの役はどれ?」は毎週金曜日、LISMOドラマ!で配信中。『スマグラーおまえの未来を運べ』は10月22日(土)より公開。「LISMOドラマ!」PCサイト■関連作品:スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会■関連記事:安藤政信、肋骨を骨折するほどの熱演!4年ぶり邦画への強い思いを語る妻夫木聡、石井克人監督と念願タッグも「観終わったら、ご飯食べづらい映画」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第18回)“理想の上司”俳優は?ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!妻夫木永瀬正敏と本格初共演長年の絆で「拷問シーンもクリアできた」
2011年10月11日映画『スマグラー おまえの未来を運べ』で4年ぶりの邦画出演を果たした安藤政信が10月3日(月)、日本外国特派員協会(有楽町)で行われた記者会見に出席し外国人記者たちの質問に答えた。「闇金ウシジマくん」で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の代表作を原作に、多額の借金を背負った主人公が闇の運送屋の一員として働く中で、中国マフィアやヤクザの争いに巻き込まれていく姿を描く。「石井(克人)監督を敬愛していた」と語る安藤さんは、「新たな自分の代表作になった」と本作を自信を持って送り出す。演じたのは“背骨”という名の中国人の殺し屋で、その名の通り背中には背骨の入れ墨が入っており、激しいアクションも披露している。安藤さんは「石井監督と初めて会ったときに『凄まじいアクションが大事なシーンになるので、壊れない体を作ってくれ』と言われた」明かし、「1か月くらいしかなかったのですが、パーソナルトレーナーをつけて、中国語とアクションの2つの役作りを同時に行っていきました。(演じるときは)裸なのでごまかしが効かないし、シーンごとに傷も増えていった。実際にあばらも折りました」と苦労をふり返った。一方で「5年前の『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』からファンの中での僕についての思考は止まったまま。それを戻したくて、どんな痛みがあっても背骨という男を理解し、彼に光を当てたかった。何より僕自身、石井さんに光を照らしてほしかったので、何があってもやり抜く覚悟でした」と役者魂を見せつけた。この4年間、中華圏の作品で映画出演を重ねてきたが、邦画から離れたその歳月は本人も長いと感じているようで「石井さんがもっと早くオファーくれてたら…」と苦笑する一幕も。一方で「『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』の後、日本を離れて違う風景を見たいと思っていたときにチェン・カイコー監督からオファーをいただいた。その後、彼の作品に出たからこそ、中華圏の作品のオファーをいろいろいただいた。4年は離れすぎたとも思いますが、無駄ではなかった。この4年があったからこそ石井さんとも出会えたし、この役にも出会えた」と充実した表情。「痛みや挫折があっても、一歩踏み出せば光が見えてくる」と映画が描き出すテーマを自らに置き換えて語った。改めて本作について「日本にも海外にも自信を持って発信できる」と語り「これをきっかけにいろんな仕事をして、また海外に発信したい」とさらなる飛躍を誓った。詰めかけた外国人記者からは映画はもちろん、“背骨”というキャラクターを絶賛する声が寄せられた。『スマグラーおまえの未来を運べ』は10月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会■関連記事:妻夫木聡、石井克人監督と念願タッグも「観終わったら、ご飯食べづらい映画」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第18回)“理想の上司”俳優は?ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!妻夫木永瀬正敏と本格初共演長年の絆で「拷問シーンもクリアできた」妻夫木、永瀬、満島らで漫画「スマグラー」映画化!松雪泰子のゴスロリ姿も!
2011年10月04日エンターテインメント性豊かな演出が国内外から高く評価されている石井克人監督の最新作『スマグラーおまえの未来を運べ』の完成披露試写会が9月22日(木)、東京・新宿バルト9で開催され、石井監督を始め、妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、安藤政信、高嶋政宏、我修院達也、テイ龍進という豪華キャスト陣が舞台挨拶を行った。妻夫木さんは長年、石井監督とのタッグを待ち望んでいたといい「もう最高ですね!今回はオファーをいただいた瞬間に『やる』と決めました。とにかく五感で感じてもらえれば…。スカッとしますが、観終わったらご飯は食べづらい映画かも」とアピール。一方の石井監督は「基本、アクションエンターテインメントですが、ある種ホラー。心の準備をしてもらえれば」と意味深に語った。主人公は妻夫木さん演じるフリーターの涼介。誘われるままに儲け話に乗り、逆に多額の借金を背負ったために“日給5万円”という危険な裏稼業に手を染める。“スマグラー”と呼ばれるその仕事は、死体の運搬処理だった。たった一度のミスすら命取りになる、死と隣り合わせの世界に飛び込んだ涼介の身にさらなるトラブルが襲いかかり…。原作は「闇金ウシジマくん」(小学館刊)で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の連載作品「SMUGGLER(スマグラー)」。妻夫木さんは「冒頭は『こいつ、ダメだなぁ』という第一印象を抱いてもらいたかったので、役作りはとにかく不摂生すること。毎日眠らずダラダラ過ごして、食事のバランスも悪くしました。おかげでいい具合に顔がむくんで(笑)」と仰天エピソードを披露。スマグラーのリーダー的存在を演じる永瀬さんとは10年来の友人ながら、今回が初めての本格的な共演で「やっと実現できてうれしいですね」と大喜び。一方の永瀬さんも「ずっと努力を見てきたので、感慨深いですね」と少し照れくさそうだった。松雪さんはゴスロリファッションに身を包む闇社会の便利屋の社長・山岡役で「楽しませていただきました」とご満悦。また、妻夫木さんと安藤さんは『69 sixty nine』以来の共演で「妻夫木とはいい関係ができていたので、『今回もいい映画にしようぜ』的なメールを送った」(安藤さん)、「してないでしょ!」(妻夫木さん)と丁々発止のやり取りで会場を沸かせた。高嶋さんは妻夫木さんを相手に、拷問シーンを怪演!「妻夫木さんの表情がいいんですよ〜。だから僕もどんどんのめり込んで、遠慮せずバンバンやらせていただいた」と妻夫木さんにホレボレ(!?)していた。『スマグラーおまえの未来を運べ』は10月22日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第18回)“理想の上司”俳優は?ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!妻夫木永瀬正敏と本格初共演長年の絆で「拷問シーンもクリアできた」妻夫木、永瀬、満島らで漫画「スマグラー」映画化!松雪泰子のゴスロリ姿も!
2011年09月22日シリーズ計170万部突破の西原理恵子の人気漫画を原作に、家族の絆を描いた映画『毎日かあさん』が、日本でのヒットに続き、5月に台湾と香港で劇場公開されることが決定した。中国語字幕による上映となる。原作者・西原理恵子の実話を基に、仕事と育児に奮闘する漫画家・サイバラと、アルコール依存症の夫・カモシダの離婚と復縁、そして別れを描いた本作。実生活でも夫婦だった小泉今日子と永瀬正敏が夫婦を演じたことが話題となり、国内では2月5日の全国公開以来約50万人を動員、現在もロングラン上映中だ。現在テレビ東京系で放送中の同TVアニメシリーズが今年1月より放送されている台湾では、アニメと同じタイトル『元氣媽媽』(「媽媽」は中国語で「母」の意味)で劇場公開。5月13日(金)より台北、台中、高雄などを中心に全台湾、計17館で封切られる。一方、香港では5月12日(木)より『毎日媽媽』とのタイトルで、1館での劇場公開となり、5月7日(土)からはTVアニメシリーズも、TVB(地上波放送局)にて同タイトルで放送スタートが決定している。台湾と香港、採用されているビジュアルは異なるものの、いずれの現地ポスターでも「泣いてるヒマがあったら、笑おう。」という映画のメッセージを継承しているのに加え、東日本大震災への支援メッセージが記されている。香港では1週目興行収入の全額が、香港救世軍を通じて日本の震災復興費用として寄付されるという。また、台湾での公開に際して、西原さんが現地でプロモーションイベントに参加することも決定、台湾のお母さんたちとの交流会などが予定されている。日本のお母さん代表として、作品メッセージを世界に伝えていく、また新たな足がかりとなりそうだ。『毎日かあさん』は全国にて公開中。■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:永瀬正敏涙声で追悼メッセージ「鴨志田さん、ありがとう」撮影の合間も父・永瀬&母・小泉!『毎日かあさん』家族のメイキング映像到着永瀬正敏インタビュー“戦友”小泉今日子との共演は「目指すゴールが同じだった」西原理恵子の娘『毎日かあさん』観て号泣、そのとき息子は…まさかの行動!小泉&永瀬16年ぶりの子連れ“ツーショット”披露
2011年05月06日俳優、永瀬正敏が2月5日(土)、東京・新宿の新宿ピカデリーで行われた映画『毎日かあさん』(小林聖太郎監督)の初日舞台挨拶で、演じた役のモデルで漫画家・西原理恵子さんの元夫の戦場カメラマン、故・鴨志田穣さんに涙声でメッセージを送った。西原さんが、2人の子供とアルコール依存症と闘う夫・鴨志田さんと過ごした日常生活を描いた同名漫画の実写化。鴨志田さんになりきるため撮影時、12キロ減量するなど入魂の演技で挑んだ永瀬さんは、舞台挨拶の最後の場面でキャスト、スタッフのほか「もうひとりどうしても感謝したい人がいる」と真摯な表情。「それは天国の鴨志田さんです。どうしても一緒に初日を迎えたかったので、さっきお墓参りに行ってきました」と明かし、一緒に登壇した西原さんにチラッと目線を送りながら「西原さんの横で、鴨志田さんも喜んでいると思う。その感じがみなさんに伝わればいいな…鴨志田さん、ありがとう」と涙を見せるのをなんとか堪えながら涙声で語った。その様子を見守っていた小泉さんは「泣き虫の夫を育てた気分」と母性を感じさせる優しい笑み。言い終わって永瀬さんと2人で一瞬見つめ合い、頷き合ってみせ、実生活での元夫婦という深い信頼関係をうかがわせた。一方、劇中で2人の長男を演じた子役、矢部光祐くんが「クランクアップの日、おかあしゃん(=小泉さん)が、おとうしゃん(=永瀬さん)におかゆを温めてあげて、それをおとうしゃんが嬉しそうに食べていました」と暴露するひと幕があり、小泉さんは爆笑。関係者によると、減量した永瀬さんのために、小泉さんが自らおかゆを用意し、現場でふる舞ったという。『毎日かあさん』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:撮影の合間も父・永瀬&母・小泉!『毎日かあさん』家族のメイキング映像到着永瀬正敏インタビュー“戦友”小泉今日子との共演は「目指すゴールが同じだった」西原理恵子の娘『毎日かあさん』観て号泣、そのとき息子は…まさかの行動!小泉&永瀬16年ぶりの子連れ“ツーショット”披露小泉今日子元夫・永瀬正敏との共演に「同業者としてがっつり戦えた」
2011年02月07日まもなく公開となる映画『毎日かあさん』。劇中で家族を演じている小泉今日子、永瀬正敏、そして子役の矢部光祐、小西舞優の撮影現場での様子を捉えた貴重なメイキング映像がシネマカフェ独占で到着した。漫画家・西原理恵子の人気エッセイ漫画を映画化した本作。小泉さんと永瀬さんという、かつて実際に夫婦だった2人が夫婦役を演じることで製作当初より大きな話題を呼んできたが、今回、到着した映像からは、4人が撮影を通じて本当に“家族”だったことがうかがえる。小泉さん、永瀬さん共に撮影の合間も自分の控室に戻らずに、子供たちと一緒に昼食を食べたり一緒に遊んだりすることが多くあったそう。この日も、“お母さん”小泉さんが光裕くん、舞優ちゃんとじゃんけんをして遊び、“お父さん”永瀬さんが横からその様子を撮影する、というホームビデオさながらの映像から和気あいあいとした様子が伝わってくる。撮影の期間を通じて自然と培われてきた絆があったからこそ、劇中のサイバラ家…少し変わっているけれど、どこよりも温かく、強く結ばれた家族が生まれたと言える。本作の劇中でも愛らしい笑顔で観客を魅了すること間違いなしの子役の2人だが、共に映画やCM、ドラマでも活躍中。映像の中では小泉さんを相手にはしゃぎ回っている2人だが、劇中では思わずホロリとさせてくれる場面も…。今回の映像の最後にも出てくる写真は永瀬さん撮影によるものなので、こちらも注目!『毎日かあさん』は2月5日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:永瀬正敏インタビュー“戦友”小泉今日子との共演は「目指すゴールが同じだった」西原理恵子の娘『毎日かあさん』観て号泣、そのとき息子は…まさかの行動!小泉&永瀬16年ぶりの子連れ“ツーショット”披露小泉今日子元夫・永瀬正敏との共演に「同業者としてがっつり戦えた」【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人
2011年02月04日どういう神経をしているのか?と言うと言葉が悪いが、かつて妻だった女性と映画の中で夫婦役を演じるというのはどういうものなのだろう?永瀬正敏が(そしておそらく小泉今日子も)そんな周囲の喧騒を全く意に介さないタイプであろうことは予想がつくが、それでも問わずにはいられない。映画は西原理恵子の人気エッセイ漫画を実写化した『毎日かあさん』。つまり2人は、実際に夫婦であった西原さんちの2人(※夫の鴨志田譲氏は故人)を演じているのだが、なぜだか観ている内に、この物語が見たこともない「永瀬―小泉」家の物語のようにさえ見えてくるから不思議なもの…。もちろん、映画の見どころはそれだけではない。さて、永瀬さんの見解は?鴨志田さんの墓参りで許可取り永瀬さんが演じているカモシダは、アルコール依存症の元戦場カメラマン。永瀬さんの演技からは、彼のどこか憎めない人柄はもちろん、見ているこちらが辛くなるような人間の弱さや、業の深さというものが伝わってくる。永瀬さんは彼を「いろいろな“想い”を落としながら生きていかれた方」という独特の言葉で表現し、演技についてこう語る。「今回に関しては、上手いお芝居をしようとかではなく、なりたかったんですよね、鴨志田さんご本人に。普段は基本的に、頭の中の宇宙で作り出す人物像だけでなく、現場で動いて、監督の世界観も入れた上で膨らましていった方が面白そうだな、とか考えつつ、でもあれこれ考えすぎてしまうので、現場に入ったらできるだけゼロにする、という感じです。でも今回はそういう構築の仕方ではなく、まず皮膚感覚や空気感を大切にしたかった。実際に鴨志田さんが撮られた写真やご自身やご家族が写っている写真をあちこちに貼って、見るというでもなく、目に入るようにしたり。それから、クランクイン前にはひとりでこっそり鴨志田さんのお墓参りに行って“許可”を取ってきましたね。30〜40分くらい話しましたよ。内容?最初は『俺でいいすか?』って(笑)。それから『力を貸してください』ってお願いしたり、『そっちはどうすか?』とか普通の会話をね。カップ酒持ち込んで『もう、さんざん飲んでも大丈夫ですよ』って言いながら」。具体的に、カモシダの内面的な部分を表現する上で、どのような部分に取っ掛かりを見つけ、演じたのだろうか?「鴨志田さんが書かれたエッセイも読んだんですが、前半部分は西原さんが描かれる世界観の文章版という感じでよく似てるんです、表現するものが。この2人はものすごくガッチリとコネクトして生きてるんだなって思う。でも2人が離婚して、ある瞬間に文章が変わるんですよ。そこにはやはり大きな何かがあったんだな、と感じさせられて、演技の上でのひとつの大きなきっかけになりましたね。映画の中では編集でカットされてしまったんですが(苦笑)、離婚のシーンでカモシダは『まあしょうがねぇか』って感じのへっちゃらな顔してるんだけど、離婚届に判を捺すときだけ指が震えてるんです。そこから何かが少しずつ変わっていったんだろうな、という思いはありました」。では冒頭の問いに。映画の製作が発表された当初より、小泉さんとの共演については期待と驚きと好奇心でもって大きく報じられてきた。演じる側として、特別な思いはあったのだろうか?「大前提として知らない方ではないからね…“方”って言い方も変だな(笑)。ある時期を一緒に過ごした人だから、『はじめまして』って会って、『この人、どういう人なのかな?』と勘ぐり合いながら入っていくのとは違いますね。でも、何より一緒に現場に立ってみて、彼女は女優として素晴らしいんですよ。お互いいろいろな過去はありますが、何を置いてもそこですね。だから、最初に衣裳合わせで久々に会ったときくらいですね、『どうしようかな…?』って感じでちょっと恥ずかしかったのは(笑)」。「一本でも良い映画を遺したい」プライベートで一緒に過ごした時間があったからこそ、映画の中で夫婦を演じる上でそれが活かされた、という感覚は?「いや、それはどうだろう…。僕らとは過ごしてきたシチュエーションが違うから。繰り返しになりますが、それよりも小泉の女優としての素晴らしさによるところが大きいと思います。たぶん、僕らがこの映画で目指していたゴールは一緒で、演技の“色合い”や“濃度”が同じだったんでしょうね。それは、夫婦だったということとは関係ないと思います。だから少し残念な気もするんです。お互いもっと若いときに、俳優と女優としてもっともっと一緒に仕事ができていれば面白かったなって」。いやいや、共にまだ40代。夫婦役にとどまらず、これからもいろんな関係性の中での2人の絡みを見てみたいところ。ちなみに“若い頃”という言葉も出たが、永瀬さんは20代だった1980〜90年代の頃から、常にこれまでにない新しい俳優の在り方を体現してきた存在。30年近くにわたる俳優人生の中での自身の“変化”について尋ねるとこんな答えが返ってきた。「20代の頃はひとりで戦ってるという感覚が強かったですね。何とか面白い映画をいっぱい作って、映画館をいっぱいにしてやろうって。いろいろな“槍”や“言葉”で突かれて、傷つけられても、何でもいいから走ろうという気持ちでやってました。いまは、みんなが好きで、みんなでひとつの作品を作ろう、という思いが強いです。そう考えるようになったきっかけは、デビュー作(『ションベン・ライダー』)の相米慎二監督が亡くなられたことですかね。それまでは自分ひとりで行こうって気持ちが強かったけど、相米慎二という存在が映画界から失われたときに、自分の寿命がどれくらい残ってるのか分からないけど、一本でも良い映画を遺したいって思ったんですね。でも、立ち返ってみると、映画はひとりじゃできない。だから、確信的な“共犯者”をいっぱい作っていきたいんです(笑)」。(hairmake:KATSUHIKO YUHMI<THYMON>/stylist:yasuhiro watanabe/photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:西原理恵子の娘『毎日かあさん』観て号泣、そのとき息子は…まさかの行動!小泉&永瀬16年ぶりの子連れ“ツーショット”披露小泉今日子元夫・永瀬正敏との共演に「同業者としてがっつり戦えた」【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人小泉今日子と永瀬の共演シーンがついに解禁!『毎日かあさん』予告編が到着
2011年02月01日西原理恵子の実人生を基にしたベストセラー漫画の映画化『毎日かあさん』の女性応援試写会が1月26日(水)、東京・スペースFS汐留で行われ、西原と主人公の“ママ友”役で映画デビューを飾った北斗晶が出席。共に仕事と母親を両立させている2人は、「何もかも完璧にこなす必要はない」と口を揃え、「今夜は夕飯作らず、なまけてください」(西原さん)、「うちは芸能人だから特別、なんてことは一切ない。一緒に頑張りましょう」(北斗さん)と会場に集まったお母さんたちを応援した。主人公の漫画家サイバラ(小泉今日子)と元戦場カメラマンの夫・カモシダ(永瀬正敏)、6歳の息子と4歳の娘が織りなす驚きと喜びに満ちたエピソードをつづる本作。西原さんは「私しか知らないカモシダの笑顔を演じてくれた」と永瀬さん渾身の役作りに驚いた様子。そして西原さんの娘は本作を観始めると、すぐに泣き出してしまったのだとか。一方、「息子はすぐに居眠りしちゃって(苦笑)。本当やってくれますよ」と西原さんも呆れ気味だった。しかしそんな肩の力を抜いた子育てこそが、西原流。「最初から勉強もしなくていい。片付けもしなくていいって考えれば、子どもを叱らなくて済む。絶対譲れない部分だけイヤだといえる“野村沙知代”が心の中にいれば。何でもこなすいい嫁なんて、ただの女中」と西原節が炸裂だ。娘にはしっかり働くように教育し、息子には「家庭的な女性は求めちゃダメ。あなただけが頼りなんて言う女の子もダメ」と言い聞かせているそうだ。その心はずばり「何かあったとき、母親が明るく元気でなければいけないから」(西原さん)。これには北斗さんも大いにうなずき、「母親が笑顔じゃないと、家の中も暗くなるもんね。うちも(夫の佐々木)健介が無職になったときがあるけど、そんときは『私の出番だな』と思ったね」。小さな子どもを残し、仕事に出かけなければいけないときも「寂しい思いをさせて辛いけど、悩みは一時(いっとき)」と笑い飛ばした。この日は厚生労働省の小宮山洋子副大臣も来場。この度『毎日かあさん』と同省が実施する「子育て支援・児童虐待防止キャンペーン」の啓発ポスターと特別タイアップすることになったのだ。小宮山副大臣は「本当にお母さんへの応援のような映画」と太鼓判。「子どもが減り、高齢者が増えている日本は草食系男子では維持できない。女性が能力を発揮し、働きやすい環境ができるよう法案作りを呼びかけている」と会場を勇気付けるメッセージで、西原さん&北斗さんも頼もしい援軍を得たようだ。『毎日かあさん』は2月5日(土)より全国にて公開。■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:小泉&永瀬16年ぶりの子連れ“ツーショット”披露小泉今日子元夫・永瀬正敏との共演に「同業者としてがっつり戦えた」【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人小泉今日子と永瀬の共演シーンがついに解禁!『毎日かあさん』予告編が到着小泉今日子×永瀬正敏『毎日かあさん』試写会に350組700名様ご招待
2011年01月26日女優の小泉今日子と俳優の永瀬正敏が1月20日(木)、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われた夫婦役を演じる映画『毎日かあさん』(小林聖太郎監督)の完成披露試写会に出席。約16年ぶりに公の場でツーショットを披露した。人気漫画家、西原理恵子さんが、夫で戦場カメラマンの鴨志田穣(ゆたか)さん(2007年逝去)と2人の子供との日常生活を綴った同名漫画の実写化。実生活で元夫婦の小泉さんらが、夫婦役で離婚以来初共演することで話題を呼んでいる。本作は昨年夏に撮影。小泉さんは「子供たちが自然に笑ってくれるのが目標だったので、ずっと一緒にいました」と“一家団欒”を楽しんだ様子。隣の永瀬さんは、アルコール依存症とガンに苦しむ役どころに12キロ減量して臨んだが「必要なことだったので役者として当たり前のことをしただけ」と表情を変えずに謙虚な言葉。だが子役の小西舞優が「お弁当を食べるとき、みんなご飯を食べていたのに、お父しゃん(=永瀬さん)だけ水を飲んでいてかわいそうでした」と話すと、恥ずかしそうに顔をほころばせた。ほかに、原作者の西原さんも出席。映画の感想を司会者から聞かれると、「1番ビックリしたのは永瀬さんが、私しか知らない鴨志田の表情や仕草を演じられていたこと。彼はいろんなことがあってやっと家に帰ってきたんですけど、またすぐ出て行かないといけなくて、困った表情をしたり、息子の靴下を写真に撮ったりしていたんですが、それが映画に出ていた」と大絶賛。小泉さんについても「私の知っている輝けるキョンキョンじゃなく、すっかりオカンになっていた。役者さんはばっちいヨゴレの役もできるんだなぁ、と」と感心しきりだった。小泉さんは、西原さんについて「本当に大好きでほとんどの作品を読んでいた。演じることになり、絶対かなわないので1つずつ組み立て直して役作りをした。それくらい素敵な人」と思い入れタップリに話していた。『毎日かあさん』は2月5日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:小泉今日子元夫・永瀬正敏との共演に「同業者としてがっつり戦えた」【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人小泉今日子と永瀬の共演シーンがついに解禁!『毎日かあさん』予告編が到着小泉今日子×永瀬正敏『毎日かあさん』試写会に350組700名様ご招待『毎日かあさん』に大森南朋ら出演!母・小泉今日子、父・永瀬の姿も明らかに
2011年01月20日妻夫木聡が石井克人監督と初タッグを組む映画『スマグラー』(仮題)の撮影現場がこのほど、初公開された。ドラマ化もされた「闇金ウシジマくん」などで知られる人気漫画家・真鍋昌平が2000年に発表した同名作品の映画化で、借金を抱えた役者志望のフリーター・砧涼介(妻夫木さん)が借金返済のため、死体や法律に触れるものばかりを扱う運び屋・スマグラー(smuggler=密輸業者、密入出者)のバイトを紹介され、死と隣り合わせの世界に踏み込む物語。スマグラーは砧を含む3人組で行動し、ほかに仕事を取り仕切る通称“ジョー”こと花園を永瀬正敏、花園と長く行動している相方の通称“ジジイ”を、石井作品常連の我修院達也。ほかに裏社会の女社長役に松雪泰子、やくざの田沼組組長の若妻役で満島ひかり、チャイニーズマフィアの最強の殺し屋・背骨役で安藤政信らが出演する。撮影は、11月から今月6日(月)までに、千葉・木更津市内を中心に関東近郊で行われた。撮影中盤の11月26日(金)、ロケ現場が初公開された。妻夫木さん、永瀬さん、満島さん、我修院さんが蕎麦屋で食事をするシーンを収録。蕎麦をすすりながら、「前向きに…」と更生への思いをにじませる妻夫木さん演じる砧に、永瀬さん演じるジョーが「どっちが前か分かっているのか!」とぶっきらぼうながら温かみを感じさせる言葉を浴びせる。さらに砧はジョーから七味唐辛子を大量投入されながら食べてむせる、という場面。何回目かのテストと本番を合わせて、妻夫木さんは相当量の蕎麦をキッチリ美味しそうにすすり、大量の唐辛子を躊躇せず摂ってむせる迫真の演技を繰り返した。撮影を終え、妻夫木さんは、念願の初タッグが実現した石井監督について「現実的ではない中に現実的なものがある。ならではの世界を確立している。コミカルでファンタジックで心にくる…いろんな要素のあるおもちゃ箱のような映画を作る人」と寸評。「頭の中は理解できないけど、石井監督というおもちゃ箱の中で、僕というおもちゃを遊んでもらっている感覚」と恍惚の笑み。石井監督は妻夫木さんについて「すごく細かいことに気づく人で、すっごい助かりますね」と温かい視線を送りながらお返しした。さらに妻夫木さんは、10年近くにわたる親交があるという永瀬さんについて「2002年のJRAのCMで共演させていただいて、その前から共通の知人がいて仲良くさせていただいていました。ちゃんと本編でやるのは初めてです。今回、最初に拷問シーンがあったりと順撮りじゃなくて大変でしたが、なーさん(=永瀬さん)との関係性があったからイメージしやすく、クリアできた」と全幅の信頼を寄せた。永瀬さんも「男気があって柔らかなナイスガイ。現場を引っ張っていく感じ」と愛らしそうに見つめ、さわやかな男の絆をうかがわせた。『スマグラー』(仮題)は現在、編集作業中。来秋全国にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:スマグラー (仮題) 2011年秋、全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会■関連記事:妻夫木、永瀬、満島らで漫画「スマグラー」映画化!松雪泰子のゴスロリ姿も!
2010年12月21日西原理恵子さんの傑作ベストセラーを実写映画化した『毎日かあさん』に主演する女優・小泉今日子が、現在テレビ東京で放送中の同名アニメに本人役でゲスト出演することになり、12月20日(月)に都内スタジオでアフレコを行った。実写版では元夫である永瀬正敏との“夫婦役”共演も話題を集めており、小泉さんは「どのツラ下げて共演してるんだという状況なんですけど(笑)、同業者としてがっつり戦えた」と誇らしげに語った。原作は2002年10月より「毎日新聞」朝刊に毎週日曜日、連載されている漫画で、単行本はシリーズ累計発行150万部を超えるベストセラー。西原さんの実人生を基に、主人公の漫画家と元戦場カメラマンの夫、6歳の息子と4歳の娘が織りなす驚きと喜びに満ちたエピソードをつづる。主人公のサイバラ役に小泉さん。永瀬さんは夫・カモシダを演じており、「以前から『いつかまた同じ現場に立てるといいね』と彼女(小泉さん)と話していたことが、この素敵な物語で実現することを、嬉しく思ってます」とコメントを寄せている。今回、“かあさん”役にチャレンジした小泉さんは「親になったことはありませんが、お母さんって本当に大変なんだなと疑似体験できた。一生をかける仕事なんですね」。サイバラを演じるにあたり、西原さんとはあえて会っていないそうで「もともと西原さんの漫画は大好きで、勝手に分かったつもりで演じました。漫画のキャラクターを演じる、といった難しいことは考えなかった。大切にしたのは、西原さんの気持ちを考えること」と役作りをふり返った。現場では小泉さん、永瀬さん、そしてメガホンをとる小林聖太郎監督が積極的にディスカッションを交わしたといい「永瀬さんが『それ、監督に言った方がいいよ』って言うんで、『えっ、私が言うの?』みたいな(笑)。3人で話し合って作り上げたし、私と永瀬さんの意向も反映されている」。控室では小泉さんが子供たち(子役の矢部光祐と小西舞優)をガミガミ叱りつけ、その様子を永瀬さんが静かに眺める場面もあったとか。「撮影が進むにつれ、自然なアドリブができるようになった」と小泉さん。スクリーンに投影される“ありのまま”の家族像も大きな見どころとなりそうだ。小泉さんは、永瀬さんとの共演について「がっつり共演したのは実は初めてで。結婚して共演のチャンスがなくなり、離婚してさらに機会がなくなった。正直、すごく残念でしょうがないなと思っていた。でも時間は過ぎるもの。時間が過ぎたからチャンスが回ってきた」としみじみ語っていた。ちなみにアニメ版に登場する自分の姿は「似てないっちゃ、似てない。もうちょっとやせてるかな」とダメ出し!?「本人役なので楽しんでアフレコできました」と笑顔を見せた。小泉さんが本人役でゲスト出演するアニメ「毎日かあさん」は2011年2月2日(水)に放送される予定。『毎日かあさん』は2011年2月5日(土)から全国公開。■関連作品:毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会■関連記事:【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人小泉今日子と永瀬の共演シーンがついに解禁!『毎日かあさん』予告編が到着小泉今日子×永瀬正敏『毎日かあさん』試写会に350組700名様ご招待『毎日かあさん』に大森南朋ら出演!母・小泉今日子、父・永瀬の姿も明らかに小泉今日子&永瀬正敏が西原理恵子原作『毎日かあさん』で夫婦役!
2010年12月20日