伊藤英明が主演するWOWOWの連続ドラマW「罪人の嘘」と、大ヒット海外ドラマ「SUITS/スーツ3」のコラボ企画が決定。伊藤さんが、「SUITS/スーツ3」第11話に登場する水泳選手マイケル・フェルプスの日本語版吹き替え声優としてアフレコに挑戦したのだ。連続ドラマW「罪人の嘘」は、躍進し続ける悪名高い高級弁護士の栄光と闇を描いたリーガルサスペンス。主演の伊藤さんのほか、滝藤賢一や木村佳乃、中村蒼、松重豊、筒井道隆、仲代達矢など豪華キャストが脇を固める本格社会派ドラマだ。一方の人気海外ドラマ・シーズン「SUITS/スーツ」は、ニューヨークの大手法律事務所を舞台に、ハーバード・ロー・スクール卒で自信家のカリスマ弁護士ハーヴィー・スペクターと、そのアソシエイト(助手)になった驚異的な記憶力を持つ青年・マイクのコンビが、困難な訴訟に挑んでいくスタイリッシュ・サクセスストーリー。全米USA局で昨年より放送された第3シーズンをWOWOWが日本初放送する。“法律”というテーマを描いた、この日米の2作品。「罪人の嘘」で悪名高き高級弁護士を演じる伊藤さんが、法律事務所を舞台にした海外ドラマ「SUITS/スーツ」の大ファンということから実現した今回のコラボ企画。伊藤さんは、「SUITS/スーツ3」第11話(8月25日放送)に登場することで話題の水泳選手マイケル・フェルプス役(本人役の出演)の日本語吹き替え声優として特別ゲスト出演する。すでに、カリスマ弁護士ハーヴィー(声:桐本琢也)と同僚のデーナ・スコット(声:甲斐田裕子)、マイケル・フェルプス(声:伊藤英明)が一堂に会するシーンのアフレコも収録済みだとそう。また、本企画と連動したスペシャルWEBページも本日からオープンし、番宣映像も7月20日(日)から放送予定とのこと。連続ドラマW「罪人の嘘」は8月31日(日)スタート/毎週日曜22:00~(全5話)※第1話無料放送海外ドラマ「SUITS/スーツ3」は毎週月曜23:00~(吹替)/毎週火曜0:00(字幕)※伊藤さんが出演する第11話「父への思い」は、8月25日(月)放送予定。(text:cinemacafe.net)
2014年07月17日新作映画『白ゆき姫殺人事件』の公開を控える中村義洋監督が3月21日、アップルストア銀座にて行われたトークセッションに出席。本作についてはもちろん、自身のキャリアやキャスティングの妙などについても語った。トークセッションの模様映画は、過熱報道、ネット炎上、口コミの衝撃といった現代社会が抱える“闇”に焦点を当てた湊かなえの同名小説を基にしたサスペンス。同僚の美人社員・三木典子を殺害した容疑で“疑惑の人”となった主人公・城野美姫(井上真央)を中心に、噂が噂を呼び、多くの関係者が翻ろうされる姿が描かれる。監督は本作の仕上がりに自信を持っているようで「ここ数年の“元気を与える”といった優しい言葉は置いといて、とにかくおもしろいものを作ろうと思った」と力強く語る。井上真央、綾野剛、菜々緒など旬のキャストが顔を揃えるが「みんな、これまでこういう役をやってないというおもしろさがあった」と監督自身も意外性を楽しんだよう。特に映画初出演の菜々緒については「オーディションなのに、いきなり『この役をやらせてもらうわけですけど』という感じで(笑)、据わってましたね、度胸が」と感嘆する。ちなみに中村監督自身、映画作りにおいて「名匠の方々も言ってますが『演出の8割はキャスティング!』と思ってるし、そこに時間をかけている」と明かす。堺雅人に鈴木福など、中村作品への複数の出演を経てからブレイクする例も数多く、この点については自身の“慧眼”に複雑な思いも?「堺雅人も『ジャージの二人』の時はまだまだで、プロデューサーから『もうちょっと名のある人に…』と言われたんですが公開の頃にNHK大河ドラマ『篤姫』の家定役が話題を呼んだ。被害妄想じゃないけど、『半沢直樹』なんて、堺雅人、香川照之、滝藤賢一も出てて『ゴールデンスランバー』でしょ(苦笑)!起用が早すぎるんです。損してる」と語り笑いを誘った。いまでこそ売れっ子監督として引っ張りだこだが、下積みと言える時代も長く、監督ではなく脚本家として過ごした時期も。「自分が監督するつもりで脚本を書くと『監督は誰にしましょうか?』という話になり、傷ついた(笑)。でも脚本生活が楽しくなって、それを極めようと思ったら、仕事がなくなったり、人生は望んだ通りにならないと学んだ」と語る。「小説の映像化の名人」と称される点についても言及。特に称賛を浴び、注目を集めるきっかけとなった出世作『アヒルと鴨のコインロッカー』について「原作を読んで、これに全てを捧げようと思った」と強い思いを語り、あくまで原作の素晴らしさがあってこその映画化の成功であると持論を口にした。『白ゆき姫殺人事件』3月29日(土)全国ロードショー
2014年03月22日乱交パーティでの一晩という過激な設定ながら、池松壮亮×門脇麦というフレッシュな主演コンビや新井浩文、滝藤賢一ら人気個性派俳優たちが織りなす、日本映画史上もっとも“ハダカ”なドラマに、公開前から圧倒的な関心を集めている『愛の渦』。シネマカフェでも、一部劇場で“上映自粛”となった予告編ロングバージョンの再生回数は28万回に迫るほどアクセスが殺到中だ。いよいよ3月1日(土)より劇場公開となる本作だが、配給元や宣伝会社、オフィシャルSNSには「劇場が男性ばかりだったらどうしよう…」「ひとりでは観に行きにくい」「女性だけで気兼ねなく観たい」「友達を誘いづらい」という問い合わせやコメントが相次いだことから、急遽、通常興行としては異例の女性限定の上映回が設けられることになった。人気劇作家・三浦大輔が、自身の主宰する演劇ユニット「ポツドール」による「岸田國士戯曲賞」受賞の舞台を自ら映画化。午前0時~5時まで、都会のマンションの一室で営まれる乱交パーティで、欲望とともに、文字どおりむき出しになっていく人間の本質を、切なくもおかしく描き出していく。いち早くマスコミ試写を鑑賞した女性記者からは「笑えて切ない、良い映画だった」「女性も絶対楽しめる」という感想が多数上がっており、観終わった後はロビーでワイワイ盛り上がっている姿も見られたという本作。さらに、SNSなどでの熱い要望を受ける形で、ヒューマントラストシネマ渋谷では、拡大公開となる3月8日(土)から毎週(日)(月)(火)の上映回が女性限定に。また、チネチッタ川崎では初週3月1日(土)・2(日)の2日間のみ、各回10席限定でレディースシートを設置する。いずれも、劇場としては初の試みとなる。丸裸で繰り広げられるのはそれぞれのセックスだけでなく、人間関係の最も基本的なやりとり。女性ひとりでも、女性同士で観ても、誰かと語り合いたくなる要素が満載なのだ。『愛の渦』は3月1日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛の渦 2014年3月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014映画「愛の渦」製作委員会
2014年02月28日一夜の乱交パーティの模様を描いた映画として注目を浴びる『愛の渦』の完成披露試写会が2月18日(火)に開催。主演の池松荘亮、門脇麦に滝藤賢一、柄本時生、三浦大輔監督らが作品の魅力を語った。三浦監督が舞台で上演した自らの戯曲を映画化。ただセックスだけを目的に集まった男女のむき出しの人間模様を描き出していく。123分の本編中、着衣時間はわずか18分という過激さが話題となっているが、池松さんは見どころを問われると「卑猥なことしか思い浮かばない!」と苦笑いしつつ、「女性陣の体じゃないでしょうか(笑)?」とストレートに語る。昨年のドラマ「半沢直樹」で人気が急上昇した滝藤さんは、開口一番「4月クールのドラマの主役が決まりました!だからなんだって…(笑)?」と映画と全く関係ないアピールで笑いを誘い、作品について「金メダルの羽生(結弦)くんのような美しさがあり、銅メダルのラージヒル日本チームのようにチームワークの良かった作品です。僕たちにとっては間違いなく金メダル」とソチ五輪にちなんだノリノリのコメント。これから映画を鑑賞する観客に「ムラムラすると思うけど、ここでヘンなコトするとヘンなコトになるので(笑)、家に帰ってから自分で処理してください!」と映画開始前から卑猥な言葉で会場を沸かせていた。柄本さんはまだ完成した映画を観ていないと前置きしつつ、「女の人たち(三津谷葉子&中村映里子)が裸で罵り合ってるのを予告編で見ました。バカみたいで笑えそう」と楽しそうに語っていた。ぽっちゃり体型の信江勇は見どころとして「男性キャストとスタッフを魅了した私のヌード!」と自信満々に語り喝采を浴びる。三浦監督は映画について「『テラスハウス』みたいな映画ですって言えと言われてるんですが…(苦笑)」と明かし、「過激な言われ方をしてますが、人が本質的に持ってる“スケベ心”を描いただけ。デートムービーと思ってます。ちょっとでもこの作品が爪跡を残すことができれば、面白いことになるなと思ってます」と観客の反応を心待ちにしていた。最後に、マイクを握った門脇さんは「撮影が終わった後、私も乱交パーティに参加していたかのような変な感じがありました。ドキュメンタリーのようにみんな、むき出しになっていき、乱交パーティを覗いたり、参加したりしているような気持ちで見られる面白さがあると思います」としっかりと作品の魅力を訴えた。『愛の渦』は3月1日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛の渦 2014年3月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014映画「愛の渦」製作委員会
2014年02月18日藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が映画初主演を飾った『劇場版仮面ティーチャー』の完成披露プレミア上映会が22日に東京・新宿バルト9で行われ、藤ヶ谷をはじめ、共演する斎藤工と遠藤憲一が登壇。ヒットを祈願し、鏡割りならぬ“仮面割り”が行われ、本作完成の喜びをファンと分かち合った。その他の画像昨年7月から放送された同名ドラマの劇場版。荒廃した近未来の教育現場を舞台に、生徒を更正するためなら体罰も許された特別教師・仮面ティーチャーこと主人公の荒木剛太(藤ヶ谷)が、生徒たちと“心”でぶつかり合う姿を描いた学園アクションだ。藤ヶ谷にとって、ファンを前にした映画の舞台あいさつは「初めての経験」だといい、「それが『仮面ティーチャー』で良かった。熱い作品がみなさんに届き、全力で受け取ってもらえるとうれしい」と思い入れたっぷり。さらにファンに「みなさん“宣伝部”として、しっかり仕事をこなしてください」と呼びかけると、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。そんな歓声を目の当たりにし、「やっぱりすごいっすね、ジャニーズさんは」(斎藤)、「この声援はヤバイな。これだけ熱いのは初めて」(遠藤)と共演陣はすっかり圧倒された様子。斎藤が演じるエリート官僚は、ドラマ版で剛太と敵対していたが、今回の劇場版ではある共通の敵を相手に、タッグを組んでおり「藤ヶ谷君と一緒だと頼もしい」と手応え十分。自身にも「仮面願望がある」と明かし、「俳優は役という仮面をつけて、強くなれる面がある」と持論を展開した。一方、遠藤は剛太と敵対する高校時代の恩師を演じ「ファンのみなさんには憎まれそうだね」と苦笑い。「積極的に話しかけてくれて、先輩の僕が暖かく包まれた」と藤ヶ谷の人柄を語っていた。『劇場版仮面ティーチャー』2月22日(土) 全国ロードショー
2014年01月23日映画『バイロケーション』の完成披露試写会が14日、都内で行われ、キャストの水川あさみ、滝藤賢一、酒井若菜、浅利陽介と安里麻里監督が出席した。法条遥の同名小説が原作の同作は、"もう1人の自分"であるバイロケーションに命を狙われるサスペンス・ホラー作品。覚えのない偽札使用の容疑をかけられた桐村忍(水川)は、刑事の加納(滝藤)からバイロケーションの存在について聞かされる。突如現れ凶暴化していくバイロケーションに、忍たちは追い詰められていく――というストーリーで、映画はエンディングが異なる2作品("表"は18日~、"裏"は2月1日~)が全国公開される。オリジナルとバイロケーションの2役を演じた主演の水川は、「1人の役を演じ分けるので、私が私と対峙する時も、1人でやらなきゃいけない。複雑だったけど、貴重な体験でした」と初体験に刺激を受けた様子。また、狂気じみた役を熱演している滝藤は、「普段は3人の親なのでとても穏やかなんです」と釈明しつつ、「(狂気を)見るのも演じるのも好きなので、とても楽しくやらせてもらいました」と満足げに語った。イベントでは、「痩せすぎ!」と水川に突っ込まれた滝藤が、「病気じゃない。役づくりだから心配しないで!」と返して笑いを誘い、巨大なマイクに「ツボにはまっちゃった」と笑いが止まらない酒井につられて水川も爆笑するなど、和気あいあい。最後は、集まった観客の多数決で"表"と"裏"のどちらかを上映するという企画も行われ、「観終わった後の気分が全然違う。個人的には"表"が大好き」(安里監督)、「終わってもモヤッとする"表"が好き」(水川)というアピールによって、試写会では"表"が上映された。
2014年01月15日舞台『唐版 滝の白糸』が10月8日、東京・シアターコクーンで開幕。開幕にあたり、出演者の大空祐飛、窪田正孝、平幹二朗からメッセージが寄せられた。舞台『唐版 滝の白糸』チケット情報片心中の生き残り、水芸人のお甲。彼女の心中相手の弟・少年アリダ。ふたりはゴーストタウンと化した長屋で出会い、ふたつの孤独な魂を通わせ合う。抒情あふれる唐十郎の傑作戯曲を蜷川幸雄が13年ぶり4度目の演出に挑む舞台だ。お甲を演じるのは大空祐飛。今回が宝塚歌劇退団後、初の舞台出演。「生命そのもののような激しい女・お甲。彼女が自身を昇華して魅せる『奇跡の芸』で劇世界を染め上げられるよう、私のエネルギーを全てこの舞台に解放したい」。少年アリダを演じるのは窪田正孝。「冒頭では何者でもなかったアリダがお甲さんたちと出会い変化、成長していく。僕自身、作品を通してどこまで変化できるか、精一杯頑張りたい」。そして、過去を追い求める謎の男・銀メガネを平幹二朗が演じる。「前衛作品と対峙する機会が少ない僕にとって、この舞台は大いなる挑戦の場。台詞を「てにをは」まで正確に頭と身体に叩き込み、戯曲の求めるスピードとリズムで、まるで今生まれた言葉のように舞台上に再現する。原点に戻って取り込むしかない」とそれぞれ、意気込みを話している。公演は10月29日(火)まで東京・シアターコクーン、11月12日(火)から11月16日(土)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケット発売中。
2013年10月09日四季の変化によって雨期があり、また険しい山々が連なる日本には、「滝」が無数に存在する。その高低差もさまざまなら形状もバリエーションに富んでおり、1990年に環境省と林野庁が後援し「日本の滝百選」が選定された。南面に立山連峰を控える富山県でも、険しい山々がたくさんの滝を生み出した。中でも「称名滝」はこの100選に入り、水の落差350m、日本一を誇るという。先のジップラインで心地良い汗をかいた取材班、次なる目的地はこの「称名滝」。立山連峰を源流とし、弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ちる絶景で知られる滝なのだ。ゆったりとうねる称名川に沿い、上流にある目的地を目指す。「途中、一枚岩で出来た岸壁があるんです。悪城の壁(あくしろのかべ)と呼ばれる絶壁なんですが、富山が誇る日本のグランドキャニオンというイメージですよ。お見逃しなく」という富山県観光課の方のアドバイスを頭に、徐々に険しくなっていく山道を、なれない運転のロケ車が進む。それはあまりにも突然だった。どこにでもある山間の川に沿った道を、大きな、そして広く、天まで届かんばかりの絶壁が遮ったのだ。それは、山に入ろうとする人たちを隔てるかのごとく、それこそ立山黒部アルペンルートの門番ともいわんばかりにそびえ立っていたのだ。眼前に広がるスケールのデカさ。ここは果たして日本なのか。かつてアメリカで見たグランドキャニオンとは、その風体こそ違っているが、スケールでは引けをとらないといってもいいだろう。下から見上げる取材班を、まるで押し潰さんといわんばかりに大地と一体化しているのだ。さらに圧巻なのは、岩肌にできた筋道から流れ落ちる水。それは、とくに川の一部が滝になったのではなく、岸壁の頂上部に溜まった雨水が作る水流なのだ。あたかも誇らしげに、その自然美の象徴ともいうべく眼下の称名川へと流れ落ちている。これぞ国内に残された秘境の入り口に他ならないのだ。この大自然が生み出した絶壁を右手に、ロケ車は山深い道を分け入っていく。吸い込まれるような緑色の深さに息を飲むしかない取材班。右下の称名川も、その様相を次第に変えていく。ゆったりとした流れから、次第に大きな岩が目につくようになっていくのだ。長い年月をかけて、深き山々から押し出されたのであろう巨大な岩。この大きな岩すら、ここまで押し流してきた水の力というのは、もはや人知を超えているとしかいえまい。やがて、「称名滝」の看板が掲げられた駐車場が見えてきて、ロケ車移動はそこまでとなった。ここからは目的地を目指し、川沿いの遊歩道を進むのだ。川を遡ること約20分。額には大粒の汗が浮かび上がる。間もなく取材班の眼前に、またもや突然、広大な自然の雄姿が現れた。そこには、ごう音とともに流れ落ちる巨大な滝の姿が。ドォォォっという雄たけびに、我々が掛け合う声はお互いに届かない。耳打ちするくらいそばまで行かなければ聞き取ることすらできないのだ。しかし、その割には水の筋が細い。落差が大きいだけに、このごう音がとどろくのだろうか。我々はもっとそばまで足を進めることにした。すると、そこには、あたかも文明の利器へ牙をむき出した自然神が鎮座していたのだ。近づく取材班を拒むように、滝壺からは突風が吹き続ける。手で口を覆わなければ、呼吸することもままならない激しさだ。「神域に近づくべからず」。あたかも「称名滝」が訴えるような大自然の怒れる雄叫び。水の落ちるごう音と生み出された突風を、そう感じずにはいられなかった。日本の滝百選に選ばれし「称名滝」。その姿は、広大な立山連峰だからこそ生み出すことのできた国内のどんな滝も及ばない圧巻の雄姿。それはまるで、古の時よりこの地を守り続けてきた、神の息吹のようだ。なお、写真では「称名滝」と同じ滝つぼの反対側に「ハンノキ滝」が見えている。今回は前日の大雨でわずかに現れていたが、豊水期(4月~6月)には落差500mの滝になるという。公式記録にならないのは渇水期があるからだ。日本の滝が同時に流れ落ちる様子は迫力満点だろう。●information富山観光情報の詳細はこちらから大人の遊び、33の富山旅。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月19日東海エリアのハイキング好きに大人気の「赤目四十八滝」。しかし他の地方の方々で、名前を聞いてすぐに場所が分かる人は少ないのでは?でも、「伊賀の忍者の里あたり」といえばピンとくる?そう、あの忍者の里・伊賀市のすぐ近く名張市に隣接しているのが、この絶景の滝スポット「赤目四十八滝」だ。古代には修験道の修行場として、そして中世以後は伊賀の忍者たちが山中深く修行したところとして有名な場所が、「赤目四十八滝」である。清らかな流れと深い森がつくる深山幽谷で、滝をつなぐ約4kmの回遊路は遊歩道となっている。桜に新緑、紅葉と、四季折々の鮮やかな風景の中で、滝の美しさを楽しむことができるのだ。めずらしく仕事がオフの平日昼間、友達を誘って3人でこの地を訪れてみた。ここにはB級グルメとして有名な伊賀牛の牛汁や、地元の食材をふんだんに使った「滝見弁当」などもある。ゆたかなローカル食も備えてあるが、到着した時刻は午後3時半……。食事モードというよりもおやつモードの女3人。目がくぎ付けになったのは、施設の入り口付近にある「上田屋」の、天然よもぎたっぷりの草餅(100円)である。これを嫌いな女子なんているのだろうか!天然のよもぎを摘んで蒸したという草餅は、大きさも手ごろ。笑顔で頬張りながら、いよいよ滝の待つ敷地内へと入っていく。滝に近づくにつれて、はっきりと分かるほど空気が澄んでくる。渓流が岩に当たってしぶきを散らす時、大量のマイナスイオンを発生しているという。深く呼吸すると、実に気持ちよい。ふと周囲を見渡すと、中高年のひとり客が滝の近くでぶらぶら散策したり、軽くストレッチ体操したりしている姿が。彼も筆者たちと同じく、町の騒がしさからちょっと離れて、自然に癒やされにきたのだろうか。ところで、ここは滝の名前も実に個性的。赤目四十八滝のうち、比較的大きな5つ滝は「赤目五瀑(あかめごばく)」と呼ばれている。それぞれの滝は、不動滝(ふどうだき)、干手滝(せんじゅだき)、布曵滝(ぬのびきだき)、荷担滝(にないだき)、琵琶滝と名が付いている。赤目五瀑以外にも、雨降滝(あめふりだき)や雛段滝(ひなだんだき)、いわくありげな骸骨滝(がいこつだき)、霊蛇滝(れいじゃだき)など、ちょっとオドロオドロしい名前の滝もあるのだ。滝の名前となっている「赤目」の由来は何か?古代の有名な修験道の開祖、役の小角(えんのおづぬ)が滝に向かって修行していると、不動明王が赤い目の牛に乗ってここに現れたという伝説から来ているらしい。滝だけでなく、エリアには由緒ある寺社仏閣や修行の場所も多いので必見だ。入山口には天台宗の「延寿院(えんじゅいん)」がある。安置されている霊験あらたかな赤目不動尊は、目黒不動尊、目白不動尊と共に、日本不動三体仏のひとつに数えられているという。休日に街中のアロママッサージに数千円を払っていくのは、確かに簡単なリフレッシュ法だ。でも、もし少しでも時間があるなら、ぜひこの「赤目四十八滝」へ出掛けてほしい。ここは入場料300円だが、まるごと天然のぜいたくなアロマセラピー空間といえるだろう。「平成の名水百選」「日本の滝100選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」と、数々のセレクションにも名を連ねる赤目四十八滝は、滝の全てを楽しんでも往復3時間程度。その間、目で確認できるだけで滝壷を含めて23瀑もの滝を楽しむことができる。心身ともにリフレッシュできること、間違いなしである。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日滝が好きだ。滝を見ると修行がしたくなる。滝には霊的ななにかを感じる……。そんな滝好きなら絶対に、そうでなくてもかなりおすすめなのが冬のナイアガラである。今年はもう春になってしまったが、次の冬はぜひナイアガラを旅行先に選んでもらいたい。その魅力をここでは紹介する。世界三大瀑布の1つにも数えられるナイアガラの滝はカナダ東部のオンタリオ州とアメリカ合衆国の境目に位置し、4つの湖から水が流れ込むため北米最大の水量を誇る。高さはそれほどではないが、とにかく広い! 水の勢いもすさまじく、年々数cmずつ浸食を続けているといい、そのうち(といってもあと2万年以上かかるそうだが)上流のエリー湖を飲み込んでしまうのでは、と懸念されるほどである。そんなオンタリオ州観光の顔、ナイアガラの滝は言うまでもなく大人気スポット。だが、冬場は寒いうえに滝つぼ間近まで行ける観光船「霧の乙女号」が運休となるため、観光客はまばらだ。逆にこれは、滝をじっくり心行くまで楽しむ大チャンスである。冬場にしか見られない幻想的な景色もあるといい、完全防寒の重装備をして出かけてみた。ナイアガラに着いたのは夕刻。滝の真ん前に位置する「シェラトン オン ザ フォールズ」にチェックインし、暖かい部屋の窓から滝の写真を撮りまくる。夜間は22時までライトアップされるので、真っ暗になっても滝を見放題だ。窓を閉めてもかすかに滝の轟が聞こえ、滝づくしの明日に備えて滝パワーが注がれるようである。そして翌朝。まずは滝について詳しく学べるナイアガラIMAXシアターへ。巨大かつ鮮明なスクリーンで見る滝が壮観だが、それだけではなく、滝の歴史や言い伝えを再現。発見されてから現代に至るまでの滝の変遷を知るのだが、これがなかなかおもしろい。樽の中に入って滝つぼに落ちて生還できるかどうか実験した教師アニー・テイラーの話など、手に汗握るリアルな話に夢中。毎朝10時の放映回は日本語、それ以外の回はヘッドセットで日本語訳を聞くことができるので安心だ。シアターの外には小さなミュージアムもあり、こちらにはアニーに続けと滝つぼダイブに挑戦した猛者たちの”乗り物”が展示されている。アニーのオーク樽以外はすべてホンモノだそうで、かなり頑丈そうなものでもボコボコにへこんでいる様子から、滝つぼに落ちたらどれだけの衝撃があるかがうかがえる。現在は滝つぼダイブをした者は永久国外追放となるそうなので、これ以上この記録は増えないはずだ。お次はナイアガラファリーへ。入口でスタッフに「はい」とレインコートを渡される。霧の乙女号に乗船するとき、しぶきがかかってずぶ濡れになるため簡易レインコートを渡されるが、それと同じようなものである。「屋内アクティビティなのになぜ? 」と思いつつもとりあえず着用。滝の成り立ちを紹介した子ども向けアニメを鑑賞したあと、隣の部屋に移動する。こちらは360度の円形シアターに立って映像を鑑賞する、といったこれまたリアルで迫力満点のアクティビティ。小舟に乗って川の流れに翻弄される体験を、サバ~ッと水が思いっきりかかるところまでリアルに再現。「レインコート、サンキュー」と思うことは請け合いだ。こうしたアクティビティも冬場はとても空いており、待つことなくスムースに入れるのがうれしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日太宰治賞を受賞した辻内智貫の小説を、俳優としても活躍している伊勢谷友介が映画化した『セイジ-陸の魚-』のトークイベントが17日にテアトル新宿で行なわれ、森山未來、渋川清彦、滝藤賢一、伊勢谷監督が登壇。韓国公開の決定と台北で行われる第14回台北映画祭、ドイツで行われる第12回ニッポン・コネクションへの正式招待の決定が発表された。トークイベントの模様本作は、学生最後の夏休みを迎えた主人公(森山)が、一人自転車旅行に出かけた先で出会ったセイジ(西島秀俊)と、その個性的な仲間たちとの交流を通して成長していく姿を描く。映画の公開から、毎週末に伊勢谷監督のティーチ・インを実施したテアトル新宿では、リピーターが続出するほどのヒット記録をたたき出し、動員1万人を突破。最終回となるこの日のトークショーには森山と渋川が登壇し、伊勢谷監督とのトークショーを繰り広げた。森山は、今回監督としてメガホンを執った伊勢谷監督について「モノづくりでは、常にイメージを持って行動している人。何かあった時の対応もフレキシブル。受け皿が広い人ですね」と振り返り、渋川は「格好いい監督。瞬発力があるし、トラブルを結果うまく持っていく人」と、終始絶賛していた。また、この日発表された、韓国での上映決定、台北とドイツで行われる映画祭の正式招待について伊勢谷監督は、「海外で評価されて映画館に行くのではなく、みなさんがこの映画を支えてくれたから、他の方にも観なきゃいかんと伝わっていく映画になった。僕にとって一番嬉しい形になった」と、映画ファンへの感謝の気持ちを述べた。本作は29日(木)より、日本やヨーロッパの単館アート映画を韓国で多く配給する「SPONGE ENT」直営の映画館「SPONGE HOUSE」で公開。台北で行われる第14回台北映画祭は、6月29日(金)から7月21日(土)まで、ドイツで行われる第12回ニッポン・コネクションは、5月2日(水)から5月6日(日)まで開催される。『セイジ-陸の魚-』公開中
2012年03月19日7年務めた「めざまし」から卒業人気キャスターとして活躍する皆藤愛子が7年間出演したフジテレビ系朝の情報番組「めざましテレビ」を、3月いっぱいをもって卒業することが明らかとなった。後任は山崎夕貴アナとなるそうだ。2005年にお天気キャスターとしてデビューして以来、毎朝の顔として活躍してきた彼女。今後は「めざましどようび」のメインキャスターに専念することとなるそうで、平日朝からは卒業となるが、土曜日の朝には、またあの愛らしいスマイルが見られるだろう。彼女以外の入れ替えも多数、フルリニューアルの様相「めざましテレビ」としては、遠藤玲子アナが出産をもって卒業、三田由梨佳アナの新加入も発表されており、こちらも新しい朝の顔となる。ほんわかとしたキャラクターで人気を集めてきている三田アナだけに、新人だが注目度は高い。さらに、休養中の大塚範一キャスターに代わって、三宅正治アナがメイン司会就任となることも、先日発表されたため、春からの「めざましテレビ」はフルリニューアルの様相だ。フジテレビによれば、他のコーナーでも続々フレッシュな顔触れでキャスティングを進めているという。朝一番の元気とニュース、エンタメに美容情報など、さまざまなコンテンツを楽しく届けてくれる「めざましテレビ」は、今後もパワーアップを続ける。元の記事を読む
2012年03月06日うだるような暑さが残る9月某日。渡部篤郎、尾野真千子、滝藤賢一、山本浩司ら元警視庁公安部外事4課住本班――“外事警察”の面々は都内の一角に佇む廃ビルにいた。傍らには、スーツで身を固めた彼らとは対照的な赤い服と靴が印象的な真木よう子の姿も…。湿気と埃にまみれたこのビルの一室で、映画『外事警察 その男に騙されるな』の撮影が行われていた。対国際テロ捜査を専門とし、“日本版CIA”とも呼ばれる実在の組織、警視庁公安部外事課の面々がテロリストを追いかけるさまを描いたNHKの連続ドラマ「外事警察」。2009年のドラマ放送後、1年半もの期間を費やして脚本を練り上げ、満を持して製作された今回の劇場版で描かれるのは、核の脅威。震災の混乱のさなかに被災地の大学研究室から盗まれた原子力関連部品のデータを巡り、“公安の魔物”の異名をとる住本健司(渡部篤郎)を始めとする外事4課の面々に韓国の諜報員、朝鮮半島と日本の間にはびこる工作員、日韓の政治家たちの思惑が交錯する――。この日の撮影が行われたのは、奥田正秀――韓国名・金正秀(キム・ジョンス)――が社長を務める「奥田交易」の事務所。廃ビルの2階の一室にはデスクやイスに棚などの大道具が運び込まれ、年季の入った事務所に様変わり。韓国からの輸入品を扱う貿易会社とあって、ハングルの文字が印刷された段ボールが積まれているほか、壁にはハングル文字のカレンダーや朝鮮半島の地図、さらに天井からは巨大な魚の干物が吊り下げられており、韓国の文化を色濃く感じさせる小道具が散りばめられていた。捜査を進める中で、奥田交易の怪しい動きを察知した住本らは、正秀の妻、奥田果織(真木よう子)を協力者(=スパイ)として取り込むことに決める。徹底的な調査により、彼女の抱える弱みを握り、人情、怒りまでコントロールし、協力者として獲得することに成功する。この日は、この事務所での住本と果織の激しいやり取りが撮影された。住本はテロリストとの交渉に最後の賭けに出た。果織を使って、核兵器の軌道スイッチをテロリストに運ばせようというのだ。しかし、果織は敵意をむき出しにし、手段を選ばない住本を激しく罵る。堀切園健太郎監督からの説明を受けてのリハーサル後、スモークが立ち込める事務所の一角で本番がスタート。テロリストから届いた脅しのメールを読み上げ、住本は果織に協力を求める。その傍らに立つ松沢陽菜(尾野真千子)が「やめてください」と制止しようとするも、住本は「黙れ」と一喝し、これまで以上の報酬を果織に提示する。国益のためには手段を選ばず民間人を巻き込むことも、他人の弱みにつけ込むことも厭わない“公安の魔物”の迫力!一方の果織もひるむことなく住本をにらみつけ「あんたが来なければこんなことにはならなかった」と感情を爆発させ、制止を振り切って事務所を飛び出していく。捜査員の大友(山本浩司)が起動スイッチについて住本に説明するところから、果織が部屋を飛び出すまでこれら全てがワンカットで撮影されたが、住本と果織のキャラクターの内面を色濃く反映した対決シーンとなった。渡部さん、真木さんらはセット脇に設置されたモニターを真剣なまなざしで見つめ、自らの演技をチェック。緊迫した空気の中で熱のこもったやり取りを数テイク重ねたのち、監督の「OK」の声が事務所中に響き渡った。クランクインは8月下旬で、この日はようやく撮影も中盤に差し掛かろうかという時期。この後、10月には住本(渡部さん)、果織(真木さん)、そしてウラン流出のうわさと共に姿を消した、徐昌義(田中泯)は韓国へと渡り、日本では撮影できないソウルロケに臨んだ。ドラマ版でも見られた協力者や様々な情報を駆使しての“静”なる秘匿捜査シーンだけでなく、映画ならではの大規模なロケ、爆破シーンといった激しいアクションを含んだ“動”の部分も本作の見どころ。その波乱の中を、これまでの日本映画にない渡部篤郎扮する“公安の魔物”住本はどのように歩み、何を考え行動するのか――?全てが謎に包まれ、映画のラストは予想外の展開に発展し、観るもの誰もが騙されるエンディングへとつながる。『外事警察 その男に騙されるな』は6月2日(土)より全国にて公開。■関連作品:外事警察 その男に騙されるな 2012年6月2日より全国にて公開© 2012「外事警察」製作委員会■関連記事:岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表“公安の魔物”が海を渡る!渡部篤郎主演『外事警察』漆黒のポスター&特報公開渡部篤郎主演「外事警察」映画化!真木よう子らが加わり韓国ロケも敢行
2012年03月05日優雅に美しい、日本の藤を分析コスメメーカーとしても知られるコーセーが、日本で古くから親しまれている藤の花の香り解析を実施、再現することにも成功したと25日、発表した。目にも上品で美しく、香りも華やかな藤だが、開花時期が短いこともあって、これまで香り等の研究報告はごく少なかったといわれている。毎年、4~5月頃に開花する藤。古来、古事記や万葉集にも詠みこまれ、気品ある流麗な姿と淡い青みもある紫の色、かぐわしい香りが特徴の花だ。和柄のモチーフとしてもしばしば用いられるので、なじみ深い。香気成分を発見!抗酸化効果もありコーセーでは、日本固有種のヤマフジ系とノダフジ系の2種に着目して解析を進めたそうで、研究の結果、ヤマフジ系からは華やかさのあるホワイトフローラルの香り、ノダフジ系からはさわやかなグリーンフローラルの印象をあたえる香気成分が検出されたという。この成分情報を元に、これまでなかった藤の花の香りの再現にも成功したという。また、この藤の香気成分が抗酸化効果を有していることも発見されたそうだ。高貴な香りとうれしい抗酸化効果とくれば、将来のコスメなど美容アイテムにぜひ活かしてほしいところだ。今後の開発が期待される。元の記事を読む
2012年01月28日アンジェリーナ・ジョリーがパートナーのブラッド・ピットの誕生日に、敷地内に滝のある土地をプレゼントしたという。先月18日はブラッドの48回目の誕生日。アンジーはカリフォルニア州の人里離れた場所にあるその土地が昨年売りに出されたとき、すぐに彼のために購入したという。建築マニアのブラッドが、敬愛するフランク・ロイド・ライトが1935年に造った邸宅に似た家を建てられるように、と考えてのプレゼントらしい。20世紀を代表する建築家であるフランク・ロイド・ライトがペンシルヴァニア州に建てた邸宅には滝がすぐそばにある。「New York Post」紙によると、ブラッドとアンジェリーナは2006年にそこを訪問したこともあり、関係者は「ブラッドは滝の水音が聞こえる家を自分で設計して住みたいと以前から考えていました。様々な自然を採り入れたコンセプトにしたいそうです」と同紙に語っている。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、コスタリカに新居購入を計画中アンジェリーナ・ジョリー、初監督作のプロットをめぐりクロアチア人記者に訴えられるブラッド&アンジェリーナ、マリブの自宅を売却へブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅アンジェリーナ・ジョリー、ボスニアの映画祭で表彰され、温かい拍手に感激の涙
2012年01月04日2009年にNHKで放送され高い支持を集めたドラマ「外事警察」が映画化されることが決定!日本と韓国を舞台に、渡部篤郎、尾野真千子らおなじみのメンバーに加え、新たに真木よう子、さらに実力派の韓国人俳優キム・ガンウらが出演していることも明らかになった。通常の刑事警察とは異なり、対国際テロ捜査を専門とした“日本のCIA”とも呼ばれる警視庁公安部外事課。表立って行動することはなく、家族にさえも身分を明かさず、任務のためには民間人までも“協力者”として巻き込んでいく彼らの姿を描く。ドラマではジャーナリストとしても活躍する麻生幾による同名小説を原案に、渡部さん演じる住本が率いる外事4課の面々が、テロ対策国際会議を前に日本に潜入したテロリストを追いかけるさまが描かれたが、今回、1年半の歳月をかけてオリジナル脚本を完成させた。ドラマの最後で、事件の責任を取る形で表向きは外事課から外された住本が復職。震災の影響もあって社会不安が続く中で、大学施設から原子力関連の部品のデータが盗まれる。外事4課は怪しい動きを見せる「奥田交易」の捜査を開始し、社長の妻・果織を“協力者=スパイ”に仕立てようとする。その矢先、住本が日本に潜伏する韓国の諜報員に刺されるという事件が発生。それは彼らからの“警告”だった…。“公安の魔物”の異名を取る冷徹な主人公・住本を演じる渡部さんは「ドラマからスタッフ、キャスト一丸となって作ってきた作品ですので、 さらに作品が続いていくことをとても嬉しく感じております」と映画化の喜びを語る。さらに「日韓のコラボレーションによる、映像美や重厚感が随所に散りばめられた作品となっています。緻密なストーリーはドラマと変わらず素晴らしく、舞台が韓国にまで広がっていることでスケール感がさらにアップしています」と見どころを明かしてくれた。ほかにも尾野さんが演じた、所轄から外事課へと大抜擢されるも手段を選ばぬ住本のやり方に反発し衝突していた女性捜査官・松沢を始め、北見敏之、滝藤賢一、渋川清彦、山本浩司が演じる4課の面々もドラマに続き、映画版に登場。警視庁警備局長・倉田役の遠藤憲一、内閣官房長官・松村を演じる余貴美子、元警備局長で現在は内閣情報調査室長の有賀を演じる石橋凌もドラマに続いて劇場版に出演を果たしている。韓国の工作員・安民鉄を演じるキム・ガンウに、奥田交易の社長夫人である秘密を抱える果織を真木よう子、原子力研究のエリートであり、事件のカギを握る在日2世の徐昌義を田中泯が演じるなど、劇場版から出演となるキャスト陣にも実力派が多数!渡部さんにとって韓国語での芝居は初体験となったが、わずか1か月ほどの勉強で、現場でキム・ガンウらと通訳を介さずに話ができるほどマスターしていたとか。ソウルと釜山で3週間におよぶ撮影が行われ、特にSWATによる銃撃シーンは韓国屈指のアクション監督の指揮の下、2日で40時間を費やして撮影を敢行した。過去に渡部さんが出演したドラマ「ケイゾク」(TBS)などは韓国でも放送されており、街を歩いているときに観衆に囲まれてちょっとした騒動になったことも。中国のチャン・イーモウ監督による『Flowers of War』への参加も発表されているが、渡部さんにとってまた一歩、新たな世界へと踏み出す作品となった。渡部さん自身は韓国ロケを「非常に優秀なスタッフが加わり、素晴らしい環境の中で撮影をさせていただくことができ、とても貴重な体験となりました」とふり返っている。“スパイ天国”と揶揄される日本だが、多くの国民があずかり知らぬところで陰謀がうごめき、精鋭の捜査官たちが戦いを繰り広げている。“公安の魔物”が生み出すのは日本社会の平穏か?それとも――。『外事警察』は2012年6月2日(土)より全国にて公開。■関連作品:外事警察 2012年6月2日より全国にて公開© 2012「外事警察」製作委員会
2011年10月28日伊勢谷友介が、辻内智孝氏のベストセラー小説「セイジ」を5年の月日をかけて映画化した『セイジ-陸の魚-』の公開日が来年2月18日(土)に決定した。その他の情報本作は、太宰治賞を受賞した辻内氏の人気小説を、俳優の伊勢谷友介が『カクト』に続く監督第2作目として映画化。美しい自然を舞台に、若さゆえの自分探しの旅とその記憶を描写。大学最後の夏休みに自転車でひとり旅をしていた“僕”(森山未來)と、国道沿いのドライブインで純粋に生きる男セイジ(西島秀俊)とのひと夏の日々を描いた作品だ。セイジ役の西島と、物語の視点となる“僕”を演じる森山がダブル主演を務めるほか、新井浩文、渋川清彦、滝藤賢一ら、一癖ある顔ぶれが揃う。久しぶりの邦画復帰となる裕木奈江がヒロインを務めるのも注目したいところ。強烈な印象を残す盲目の老人役は、映画界屈指の名優・津川雅彦が演じる。今月22日(土)~30日(日)まで開催される東京国際映画祭では、特別招待作品として27日(木)に上映されるが、前売鑑賞券が1分で完売したということもあり、公開前からかなりの期待が寄せられていると言えるだろう。『セイジ-陸の魚-』2012年2月18日(土)、テアトル新宿他ロードショー(c)2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd
2011年10月14日