俳優の小池徹平が24日、東京・渋谷MODIのHMV&BOOKS TOKYOで行われた「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」BEST30お披露目イベントに出席した。若手俳優の登竜門的なコンテストとして1988年にスタートした「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。過去には武田真治や菅田将暉など数々のスターを世に送り出し、ファンはもちろん芸能関係者からも注目を集めている。11月26日に最終選考が開催される今年は、30回目という節目の大会で、過去最高となる17,293人が応募。段階的に審査を行い、勝ち残った10人のファイナリストが最終選考に駒を進め、グランプリを始め各賞が決定する。この日は2001年に行われた第14回の同コンテストでグランプリに輝いた小池徹平が登壇し、今大会のベスト30と敗者復活となる蘇生組の6人がお披露目。小池は「目がみんな輝いているし、夢を見ている感じですよね。眩しすぎますよ」とフレッシュさに目を丸くしながら、「自分をさらけ出す場はなかなかないので、緊張してもいいから悔いが残らないように頑張ってください」とエールを送った。同コンテストでグランプリを獲得し、その後は芸能界で大活躍の小池。応募のきっかけを「その頃から芸能界に興味があり、親に薦められて自分から応募しました」と明かしつつ、グランプリを獲得した同コンテストは「ほとんど覚えてないぐらい緊張していました。とにかく他の受けているメンバーが格好良く見えて、その場にいるのが信じられないぐらいの気持ちでした」と回顧。今回お披露目された36人の中で、1番若いのが中学1年生の男の子だったが、「親子役はありえますね。そういうお仕事がきたらやりたいですよ。子どもはめちゃ可愛いし、友だちの子どもも抱いていますから、慣れていると思いますよ」とその気だったが、自身の結婚について問われると「今はないですね。(時期については)その時が来たらタイミングだと思うので、細かくは決めてないです」と言葉少なに回答していた。
2017年08月24日「原作は愛読していて、登場人物の中でL(エル)がいちばん好きですね。出てくるとたちまちヒーローに思えて」(小池徹平・以下同) ’15年にブロードウエーのスタッフとタッグを組んでミュージカル化され、日本・韓国で人気を博した『デスノート THE MUSICAL』が、再演されている。原作コミックは世界中にファンをもち、映画版も大ヒットした。死神と契約を結び、犯罪者のいない理想の世界を目指す高校生・夜神月(やがみライト)と名探偵Lの対決を描く。月と対峙するLを演じるのは、チャーミングなルックスの小池徹平(31)だ。 「ふだんの僕の明るいイメージとはかけ離れていて、面白いと思ったんです。暗くて内面に入り込まなきゃいけない分、演じがいがありそうで」 2年前の出演の動機をこう語った小池。Lの特徴は猫背と鋭い眼光から醸し出される、暗い中にも情熱を秘めた独特な雰囲気。小池は窮屈な姿勢のまま、フランク・ワイルドホーンが書き下ろした楽曲を歌いあげる。 「ストレートプレーだと独白が多いんだろうなと思っていたら、ミュージカル!?と、びっくり。発想が面白いし、楽曲も『ジキル&ハイド』などの名曲を生んだ作曲家の作品で、カッコいい。むしろミュージカルでよかったんです。月との心理戦を言葉をぶつけ合うだけじゃなくて、感情や思考を歌にのせて表現できるから。ゾクゾクする展開や世界観は見事ですよ」 作品が投げかけるのは“正義とは何か”という難しいテーマだがーー。 「国や人、それぞれに定義は違っても、誰もが自分の基準はもっているでしょうね。人間関係でも、ある人にとっては命の恩人でも、別の人にとっては自分を傷つける敵だったりして、複雑になる。人間って感情があるから、同じ価値判断の基準って……ないと思う。だからこそ面白いんじゃないのかな。ん〜、語りきれないよ、深すぎて」 初演時はプレッシャーでげっそり痩せてしまったとか。 「映像と違って舞台って、自分がセンターにいないシーンでもどう見られているかわからない。(Lは)ちょっとした所作がすごく大事な役なんで、頭から爪先までつねに意識しましたから。今回もとても気をつけていますよ」
2017年08月14日2017年1月24日、上西小百合衆院議員(33)がTwitterを更新し、前大阪市長の橋下徹さんに対し『反知性主義者の橋下徹。本当にクズだな』と批判しました。この発言は、橋下さんがトランプ大統領に対するデモに関して持論を述べたツイートを引用して行われたもので、 その後も、自らの投稿に対するコメントに反論する形で橋下さんや日本維新の会の議員に対する批判を続けました。“浪速のエリカ様”として注目を集めていた上西議員ですが、最近はTwitter上で過激な発言を繰り返し炎上することも少なくありません。今回の発言も不快に感じた人が多いようで、ネット上では上西議員に対するバッシングの声が多数あがっています。●上西議員の過激発言に嫌悪感を持つ人が多数Twitter上で橋下さんを批判した上西議員に対しネット上では、『お前の方が十分クズだけどな』『さっさと議員辞めろよ。いつまでこんなやつを政界に置いとくんだ?』『橋下さんはすでに政治家やめて一般人なんだから、公人のあんたが文句言うのはおかしい』『性格もブスだけど、それが顔にもにじみ出てるよ』『みんなこいつにかまっちゃダメ。無視するのが一番だよ。自分の言葉で語れないから人を批判してるだけ』『人の文句ばっかり言ってないで仕事しろよ!この税金泥棒が!』『この人もう病気としか思えない。治る気配もないけど』『次の選挙では落選確実だろうけど、それを待つのもつらい。一刻も早く消えてほしい』『「みんな私に注目してるでしょ?」っていうタレント気取りなところがムカつく』『目立ちたがりのかまってちゃん。ただただ不快』など、議員としてふさわしくないという批判が多く見られました。橋下さん以外にも、政治家、芸能人などに対し数々の暴言をふりまいてきた上西議員。果たして、上西議員が政治家本来の仕事で結果を出すことはあるのでしょうか。【画像出典元リンク】・上西(うえにし)小百合(@uenishi_sayuri)(Twitter)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年01月25日俳優の中村雅俊、馬場徹、森岡龍、女優の桜井美南が6日、東京・赤坂の赤坂サカスで行われた「ネスカフェ キットカット アイスリンク」オープニングセレモニーに登壇した。赤坂サカスで開催中のスケートリンク「ホワイトサカス2016-17」が、このたび「ネスカフェ キットカット アイスリンク」として装い新たにオープン。ネスカフェドルチェグストのコーヒーやキットカットショコラトリーの販売が行われるほか、貸し靴エリアでは、ネスレとスカイマークのタイアップから生まれたWEBドラマ『踊る大空港、或いは私は如何にして踊るのを止めてゲームのルールを変えるに至ったか。』を紹介する。オープニングセレモニーには、同作に出演する中村、馬場、森岡、桜井が登場。3人の上司を演じた中村が「3人は現場で大変な思いをしている」と言うと、馬場は「裸で壁に突っ込むとか、泥に突っ込むとかムチャクチャなことをやらされました」と告白し、森岡も「あんなに全身泥まみれになることはない。最初で最後だといいよね」と本音を漏らした。そして桜井は「初めて茨城弁に挑戦して、東京出身なので苦戦しました」と打ち明けた。中村は、部下役の3人の奮闘ぶりに「やれー!やれー!ばっかりで申し訳ない」と言うも、馬場が「この先もう一度泥に突っ込むことはあるのか?」と口にすると、「あると思います」とおもしろがり、馬場は「あるのであればやりたい。泥俳優として!」と覚悟。また、中村は「監督たちがいかに今までない映像やストーリー、カットを…今までの常識とはずれたものを撮ろうかと真剣に考えてやっているのがおかしかった。どう泥に入ろうか考えている監督を見るのは楽しかった」と振り返った。セレモニーでは、テープカットの後、平松愛理が歌うネスカフェのCMソング「LaLa、smile」に合わせたスケートショーも実施。4人は「おもしろい」「一緒にすべってみたい」「あのスピードを味わいたい」などと見入っていた。なお、「ネスカフェ キットカット アイスリンク」は2月14日まで開催される。撮影:蔦野裕
2017年01月06日川本成が主宰の劇団「時速246億」の最新作『バック・トゥ・ザ・ホーム』が、11月18日に開幕した。時速246億『バック・トゥ・ザ・ホーム』チケット情報毎回、バラエティ豊かな作家、演出家、出演者を招く「時速246億」の公演。今作は、作・演出に“見た後に何も残さないバカにこだわったコント”を続ける「男子はだまってなさいよ!」の細川徹とタッグを組んでのSFコメディだ。さらに出演は、和田琢磨、高橋良輔、平子悟、アイアム野田(鬼ヶ島)、小野坂昌也、そして川本と、舞台はもちろんお笑い、声優と幅広いジャンルのキャストが集結。この作品でしか見られない顔ぶれとなった。物語は、道路に飛び込もうとする和田(和田)に川本(川本)が思わず声をかけるところから始まる。「死なせてくれ」と暴れる和田に仕方なくビールを手渡す川本……翌朝、ふたりが二日酔いになりながらも目を覚ますと、なんと宇宙船の中だった!あっという間の2時間。むちゃくちゃな展開に、とにかくゲラゲラ笑ってしまう。それぞれの役柄も絶妙で、和田は暗いし、高橋はチャラいし、宇宙人のふたり(平子、野田)は気弱でかわいい。普段のイメージとのギャップが楽しく、けれどしっかりハマっている。さらに、舞台以外でも共演の機会が多い小野坂と川本のコンビネーションも抜群!コメディのテンポや間合いの良さは言う間でもなく、なにより最初から最後まで出演者がみんな楽し気で、劇場にその空気が充満している。要所要所で入る根本宗子の声もスパイスだった。観劇後も楽しい余韻が続く作品。ぜひ劇場で体感してほしい。時速246億『バック・トゥ・ザ・ホーム』は11月27日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:中川實穗
2016年11月22日公開中の映画『オケ老人!』の舞台あいさつが12日、都内で行われ、杏、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平、小松政夫、茅島成美、萩原利久、細川徹監督が出席した。公開2日目となったこの日は、上映1回目の前に舞台あいさつが行われ、主演の杏らキャスト陣と細川監督が勢揃い。主演の杏は「撮影が終わったのがちょうど去年の今ごろでした。それから1年が経ち、皆さんに見ていただけることになってとても嬉しいです。本当にほんわかとした笑いが詰まった映画になっています」とアピール。左とん平や小松政夫ら大先輩との共演について「まだ私は30歳の若輩者で倍生きたとしてもたどり着けない方々。本当にこんな風に年を重ねていきたいと思いました。私にとっては人生の指針であり目標です」と話すと、笹野扮する野々村の孫を演じた黒島結菜も「クランクアップの日のシーンは笹野さんと左さん、杏さんとのお芝居でしたが、素で笑ってしまうぐらい面白くて楽しく撮影を終えることができました。自分が出た作品は素直に見られなかったりしますが、今回は素直に笑って泣けました。自分が出ている作品ですが、感動しましたね」と充実した表情を見せた。撮影前からクランクアップまでの半年間、ずっとバイオリンを練習していたという杏は「弦は平行に弾かないとすぐNGが出ちゃうんです。本当に難しかったし、皆さん頑張りました」と振り返ると、坂口が「撮影の合間に杏さんがバイオリンの練習をされていたんですけど、ずっとバイオリンをやっていた方なんだなと思っていました」と褒めた。杏にとっては映画初主演となった本作は、荒木源の同名小説を本作で映画2作目となる大人計画の細川徹監督が映画化。今やすっかり年寄りばかりのダメダメなアマチュア・オーケストラ「梅が岡交響楽団(通称・梅響)」に誤って入団してしまった高校教師・千鶴(杏)が、そこで出会った老人たちと成長していく姿を描く。
2016年11月12日映画『オケ老人!』の公開を記念し、11月12日(土)に都内劇場で、主演の杏をはじめ、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平、小松政夫、茅島成美、萩原利久、細川徹監督が舞台挨拶に登壇し、映画さながらの和気あいあいとしたトークを繰り広げた。『ちょんまげぷりん』『探検隊の栄光』など次々と著作が映像化されている荒木源の同名小説を映画化。楽団名を間違えて、老人ばかりのアマオーケストラに入団してしまったヒロインの奮闘を描く。この日は朝9時から舞台挨拶がスタートしたが、満員の劇場に登壇者一同、笑顔。杏さんは「撮影が終わったのがちょうど去年のいまごろで、1年経ってやっとみなさんに観ていただけるのが嬉しいです」とニッコリ。ベテラン俳優陣との共演について「30歳の私はまだ若輩者。あと倍生きてもたどり着けないですが(笑)、こんなふうに年を重ねられたら…という素敵なモデル、人生の指針、目標ができました」と語る。その“人生のモデル・指針”である笹野さん、左さん、小松さん、茅島さんら“オケ老人”たちは、この日の壇上でもあれやこれやと好き勝手に会話に花を咲かせる。笹野さんは「坂口健太郎です!」と挨拶し、左さんは司会者に「クラリネットを担当されましたが…」と話題を振られて「あぁ、そうでした…」とどこまで本気でどこまで冗談かわからないような口調で、いまになって思い出したかのようにうなずく。小松さんは妻役の藤田弓子さんの欠席について「海外旅行に行ってるから」と明かし「私たちが朝から働いてるのに…」と不満そうに語り、坂口さんが、発言の中で「オーケストラで演奏する老人たちが…」と語れば「老人?」と一斉にジロリ。まさに映画さながらにわいわいと盛り上がるが、現場で彼らをまとめた監督は「ひとことで言うと…大変でした」と苦笑い。杏さんは「メイキングも映画本編も同じテンション。ホント、こんな感じの映画です(笑)」と語っていた。いや、気ままなのはベテラン勢のみならず?坂口さんは、杏さん演じるヒロインと同じ学校に勤める同僚教師で天然の男性を演じたが、初共演の杏さんは「私生活はかなりストイックみたいで、家に家電がほとんどないそうです」と坂口さんとの会話を明かす。坂口さんは「最近、文明人になりました」とのほほんとした口調で、当時よりは家電が増えたと報告。また、監督は坂口さんについて「撮影の最後のほうになって『僕、実は昔からクラシックが好きで』と言われたんだけど、最初に言ってよ!クラシックの映画作ってるんだから(笑)」とあきれ気味に坂口さんの天然ぶりについて明かしていた。『オケ老人!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オケ老人! 2016年11月11日より全国にて公開(C) 2016荒木源・小学館/「オケ老人!」製作委員会
2016年11月12日11月11日公開の映画『オケ老人!』のプレミア試写会が26日、都内で行われ、杏、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平、小松政夫、石倉三郎、藤田弓子、茅島成美、細川徹監督、原作の荒木源が出席した。杏にとっては映画初主演となった本作は、荒木源の同名小説を本作で映画2作目となる大人計画の細川徹監督が映画化。年寄りばかりのダメダメなアマチュア・オーケストラ「梅が岡交響楽団(通称・梅響)」に誤って入団してしまった高校教師・千鶴(杏)が、そこで出会った老人たちとともに成長していく姿を描く。本作でバイオリンと指揮を担当した杏は「バイオリンは半年練習しました。指揮はもうちょっと短かったですが、難しさはどちらもそれなりにありました」と振り返り、オーボエを担当した藤田は「杏ちゃんの指揮は本当に素晴らしかったです。杏ちゃんの一生懸命な姿を見ていたので、ぜひ見ていただきたいですし、安心してできました」と杏を絶賛。また、コンマス担当で黒島結菜扮する野々村和香のお祖父ちゃん役を演じた笹野は「この映画のためにみんなが集まったのが去年の9月。その時から素敵な先輩方と一緒に映画が出来るんだと喜びに満ちてましたが、完成して試写の時に全員揃っているのか、誰かが欠けているに違いないって思っていました。今日、元気に揃っていてホッとしています」と会場の笑いを誘った。最後に主演の杏が「オンとオフがなくても入っていけるような作品になっているので、親子三代で見られる映画だと思います。できれば文部省推薦みたいなのが欲しいなって思うぐらい、笑いと涙に溢れた作品になっていますよ」とアピールしていた。映画『オケ老人!』は、11月11日より全国公開。
2016年10月27日映画『オケ老人!』のジャパンプレミアが10月26日(水)、都内で行われ、本作が映画初主演となる杏をはじめ、共演する黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平、小松政夫、石倉三郎、藤田弓子、茅島成美、細川徹監督、原作者の荒木源が勢ぞろいした。ヴァイオリン演奏の経験をもつ数学教師の千鶴(杏さん)が、とある勘違いが原因で、お年寄りばかりのアマチュア・オーケストラ「梅が岡交響楽団(通称・梅響)」に入団してしまい、クセがすごい楽団員たちに翻ろうされる音楽エンターテインメント。楽団存続のピンチを前に、千鶴はかつての“名門”梅響を復活させることができるのか?「こんな風に、すてきに歳を重ねられたら…、というお手本のような映画。芸術の秋ですし、ぜひ映画館でご覧ください」とアピールする杏さん。その最中にも、平均年齢が優に70歳を超える梅響の面々は、自由なトークを繰り広げ、杏さんは「いいですか?しゃべって?」と役柄同様、翻ろうされっぱなし!「ご覧の通り、こんなチームです」と笑いを誘った。また、ヒロインが思いを寄せる同僚教師を演じた坂口さんは、「皆さんとご一緒するシーンでは、こっちで声が聞こえたかと思えば、あちらでワーワー聞こえて、どこまでがセリフで、どこまでがアドリブなのか分からなかった」と現場でベテラン勢に圧倒された様子。「そうですね。ときどき、(パワーを)吸い取られる…じゃないですけど、押されることはありました」とふり返った。片やベテラン勢を代表し、笹野さんが「撮影したのが去年の9月。当時は公開される頃に、全員が揃っているのか、きっと誰か欠けているに違いないと思っていたので、ホッとしている」と貫録のブラックジョーク。すかさず、最年長79歳の左さんが「お前、おれの顔見て言わなかった?」とツッコミなど、シニアの底力を見せつけた。『オケ老人!』は11月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オケ老人! 2016年11月11日より全国にて公開(C) 2016荒木源・小学館/「オケ老人!」製作委員会
2016年10月26日杏が初めての映画主演を務め、お年寄りばかりのアマチュア・オーケストラの奮闘と“青春”を描いた物語『オケ老人!』。このほど、杏さんとベテラン俳優陣たちによる、一風変わった練習風景の場面写真がシネマカフェに到着した。アマチュア・オーケストラ、通称「アマオケ」の数が世界一の日本。本作では、おそらく平均年齢が世界最高齢のアマオケ「梅響」に間違えて入団してしまった高校教師・千鶴を主人公に、笑いと涙の彼らの大奮闘を描き出す。杏さんが初のバイオリン演奏と指揮者に挑戦したことでも話題の本作から、今回到着したのは、杏さんと“オケ老人”たちのユニークな練習風景の様子をとらえた2枚の場面写真。楽器の演奏は意外と体力を使うもの。まずはラジオ体操で体をほぐすのが美しい音色の秘訣(!?)とばかりに、1枚目は、杏さん演じる千鶴と“オケ老人”たちが輪になり、ラジオ体操をしている場面。実はこのシーン、もともと脚本にはなかったもの。撮影が始まる前にメイク部屋で、杏さんを筆頭に俳優陣が体操をしているのを見た細川徹監督が「これはいい!」と思い、本番に組み込んだそう。杏さんの伸びやかな長い手足が印象的で、このあとには、元気に指揮棒を振る姿が期待できそう。そしてもう1枚は、鍵盤ハーモニカを吹き、やさしくメロディーを教える千鶴と、彼女をとり囲み、耳を澄まして聞いている“オケ老人”たちの写真。その表情に音楽と向き合う真剣さがうかがえる一方、まるで音楽教室の先生と子どもたちのようにも見える(?)愛らしい1枚となっている。はじめはやる気がなくバラバラな音楽を奏でていたオケ老人たちが、必死の練習の末、いったいどんな音楽を紡いでいくのか!?年齢に関係なく、どんどん成長をしていく“オケ老人”たちのユニークな練習風景にも注目してみて。『オケ老人!』は11月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オケ老人! 2016年11月11日より全国にて公開(C) 2016荒木源・小学館/「オケ老人!」製作委員会
2016年10月18日発達障害の治療、お薬はどんなときに使われる?出典 : 発達障害に対してお薬が使われるとき、それは全て対症療法として投与されます。対症療法とは症状を和らげることが目的の治療で、根治、つまり障害を治すための治療でありません。残念ながら現在の医学の水準では、発達障害を根治する治療はありません。ただ、適切なタイミングと種類、量のお薬を使うことで、その症状を緩和できる場合があります。どんな症状に対してお薬が使われるの?出典 : では主にどんな症状に対して、お薬が使われるのでしょうか。自閉スペクトラム症の場合には最も効果が確かめられているのは、その易刺激性、つまり刺激に対して反応しすぎる状態に対する投薬です。日本でもいくつかの抗精神病薬が、厚生労働省からその適応を正式に承認されています。こうしたお薬は自傷や他害といった攻撃的な行動がある際に用いられますが、その効き目の見極めには大事なポイントがあります。易刺激性に基づく攻撃的な行動、例えば嫌いな音を聞いた後のパニックやイライラする状況から逃れるために人を突き飛ばすなどの行動には、ある程度効果が期待できることがあります。一方で、遊びの目的、つまり「窓ガラスを叩くといい音がして楽しいから」とか、コミュニケーションや交渉の目的で「冷蔵庫を開けさせるために家族を叩く」とかの行動には、お薬の効果は期待しにくいのです。ここを上手く見極めて使わないと、無効なお薬を飲むことになったり、大量にお薬を使って、効果よりむしろ副作用が問題になったりすることが起こってきます。結局はお薬を使う場合にも、その標的となる行動の分析が必ず必要となるのです。著しい反復的な行動に対してもお薬が使われることがありますが、この場合もその背景が重要になります。遊びの性格が強い反復的な行動にはお薬はほとんど効果がありません。もしこれを薬で止めようとすると、大量のお薬を使って、眠くてだるくて遊ぶ元気もないという状態を作ることになってしまいます。一方で不安や強迫といった、「やらないと心配」「やらないと落ち着かない」からやむを得ずやっているという、繰り返しの行動には時にはお薬が有効な場合があります。その他、睡眠の障害やカタトニアなどの症状に対して、それぞれの状況にあったお薬が使われることがあります。これらの場合にも有効な場合とそうでない場合の見極めが必要ですので、主治医にご相談いただくとよいでしょう。また注意欠如多動症(ADHD)に対しても、お薬が使われることがあります。実はADHDの治療薬は、あらゆる精神科のお薬の中でも一番効き目が確かなお薬の一つです。投与するとかなり高い割合で効果を発揮します。しかしこれも対症療法に留まり、一方で副作用もしっかりあるので、使いどころを見極める必要があります。どんなときに「薬を使う」という決断をすれば良い?出典 : さてそれでは、どんなときにお薬を使うことを考えればよいのでしょうか。発達障害そのものへの投薬は常に対症療法であるため、発達障害があること、それだけでは投薬の対象にはなりません。必要な対応や環境の調整をして、それでも本人の苦しさが続くとき、またいろいろな対策を講じていてもどんどん環境との不適合が増しているときは、お薬をつかうことを考えても良いでしょう。自分の場合には、「人生の中で嫌いなもの・ことがどんどん増えているとき」というのを一つの基準にしています。またお薬以外の方法をとることがそもそも難しい場合も、投薬を考えることになります。家庭の状況に全く余力がないとき、家族に他の危機が訪れているときなどには、時期を限ってお薬を使うこともあります。もう一つ、これは発達障害に対する投薬ではありませんが、併存する他の精神疾患がある場合には、当然その治療薬を使うことになります。また最も大切で難しいのはお薬のやめどきです。これについては、常に止めることを考えながらお薬を使う、というのがおそらく正解であると思います。減薬や中止のチャンスを常にうかがっていないと漫然とお薬を使うことになってしまいます。・標的となっていた症状が改善してきたとき・環境との不適合が小さくなってきたと感じられるとき・他の支援がうまく回り始めたときなどが、お薬を減らす・止めるチャンスです。ただし急な中止や減量によって逆に有害な症状を来すお薬があるので、減量、中止の際には必ず医師と相談してください。
2016年10月14日俳優の三浦春馬と小池徹平が、ブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』来日版の初日レッドカーペットイベントに登場した。同作は、2005年公開のイギリス映画を2013年にミュージカル化した作品。トニー賞最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、オリジナル楽曲賞など6部門を受賞した。経営不振の靴工場の息子・チャーリーが、ドラァグクイーン・ローラのアドバイスを受け、工場を立て直していく。三浦と小池は、8月から9月まで行われた日本人キャスト版をW主演で好演。連日当日券に人が並ぶほどの人気を博した。レッドカーペットに登場した2人はボードにサインを書き込み、三浦は「本当に楽しみにしてました! 僕たちが先陣を切って楽しんできたいと思います! 今日はよろしくお願いします」とガッツポーズを見せた。また、三浦&小池の次に現れたはるな愛は「もうキンキーブーツ大好き~! みなさん絶対に見逃せないよね~」と自身の持ちフレーズに合わせてアピール。他、岸谷五朗&森雪之丞、日米子供役チーム、玉置成実ら日本人版キャスト、石田ニコル&八木アリサ&立花恵理、新日本プロレス本間朋晃&道標明(田口隆祐)、新宿二丁目のドラァグクイーンチームが登場した。ブロードウェイ・ミュージカル 『キンキーブーツ』<来日版>東京公演は東急シアターオーブで10月5日~30日、大阪公演はオリックス劇場で11月2日~6日。
2016年10月05日杏が初主演を務めた映画『オケ老人!』の完成披露試写会が9月19日(月)、ニッショーホールにて行われ、出演する杏、笹野高史、黒島結菜、坂口健太郎ら総勢8名が登壇した。なお、杏さんが公のイベントに登場するのは出産後初となったが、変わらぬスリムな姿とあふれる幸せオーラをまとっていた。『オケ老人!』は平均年齢、おそらく世界最高齢のアマチュア・オーケストラに間違えて入団し、指揮をとることになった主人公・小山千鶴(杏さん)が奮闘する姿を描く痛快ストーリー。老若男女問わず、世代を超えてぶつかり合い、刺激し合い、人生を謳歌する姿から元気をもらえる作品に仕上がっている。5月16日に双子の女児を出産した杏さんは、「新しい発見の毎日で、久しぶりに今日来て、そういえばこういう世界にいたなあって。ずっと家の中にいたので、皆さんに会えてうれしいです」と、やや緊張の面持ちを見せた。作品については、「老人という言い方をしちゃうとあれなんですけど(笑)、皆さんが誰よりも元気だから、負けないようにと逆に元気をもらった現場でした」とまとめると、隣にいた小松政夫が「上手だねえ」と誉めそやした。杏さんとの共演シーンが多かった笹野さんは、すっかり打ち解けた様子。笹野さんは、「杏お母さんと朝ご挨拶しました。双子をどうやって抱いてるのと聞いたら、一人が膝で一人を抱えてるって!」と感心しきり。さらに、「杏さんはお父さんがすごい人ですからね。お父さんと一緒に仕事をしている気持ちで、とても緊張しました」と、父親の渡辺謙さんを引き合いに出し、チャーミングにおどけた。千鶴が想いを寄せるも、その気持ちに気付いていないという罪でピュアな男・坂下を演じたのは、坂口さん。「何となく演じていても、先が読めないんです。天然なのかわからない男の子なんですけど、プロデューサーから『坂口くんにすごい合っているキャラクターだよ』と言われて、そんなに似てるかなと思いながら…」と、自身は天然ではないと話し出すと、笹野さんが身を乗り出してニヤニヤ。「本人、地でやってるんだなって(思った)」と坂口さんに声をかけると、坂口さんは「地も出しつつ、やらせていただきました」とタジタジになりながら話を合わせていた。完成披露試写会には、そのほか、石倉三郎、藤田弓子、細川徹監督も出席した。『オケ老人!』は11月11日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年09月19日俳優・小池徹平と三浦春馬が21日、都内で行われた主演舞台『キンキーブーツ』の囲み取材に登場した。同作は、2005年公開のイギリス映画を2013年にミュージカル化した作品。トニー賞最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、オリジナル楽曲賞など6部門を受賞した。経営不振の靴工場の息子・チャーリー(小池)が、ドラァグクイーン・ローラ(三浦)のアドバイスを受け、工場を立て直していく。小池は第一声から「春馬の変わりっぷり、驚かれるんじゃないですかね」と三浦の姿を紹介。光を受けて輝く真っ赤なドレスに身を包み、作中で”一番低い”と言われる約12cmのヒールを履いて登場した三浦は「生でこの姿を見ていただきたいです。ぜひ」と自信を見せた。豪奢な衣装について三浦は、「日本中や海外から取り寄せた素材を集めて奮闘してくれました」とスタッフに感謝し、ターンして全体を見せると、取材陣からも「フゥ~」と歓声が上がった。「自分の体型を採寸して、より魅力的に見えるように考え抜いてくださった衣装の数々を、披露できるのが楽しみです」と意気込みを語った。毎日ヒールを履き続けたという三浦は、「ヒールに適した筋肉になりつつあったんじゃないかなと思います」と語り、「専属トレーナーの方に『ヒールを履いてるおしりになってきたね』と言われた」と明かす。小池も「女の人に思えてくるというか、変な錯覚に陥ってくるくらい。管理は相当大変だと思いますね」とうなずいていた。同舞台は8月6日まで東京・新国立劇場、8月13日から22日まで大阪・オリックス劇場で上演され、8月28日から9月4日まで東急シアターオーブでの東京凱旋公演を予定している。
2016年07月21日俳優・小池徹平と三浦春馬が30日、都内で行われた主演舞台『キンキーブーツ』の公開稽古に、共演のソニンとともに登場した。同作は、2005年公開のイギリス映画を2013年にミュージカル化した作品。トニー賞最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、オリジナル楽曲賞など6部門を受賞した。経営不振の靴工場の息子・チャーリー(小池)が、ドラァグクイーン・ローラ(三浦)のアドバイスを受け、工場を立て直していく。稽古では「Step One」「Sex Is In The Heel」の2曲を披露。三浦は12cmのヒールを履いて腰をくねらせ、セクシーなポーズも随所に盛り込まれた激しいダンスを見せた。三浦のセクシーな様子について、小池は「かっこいいんですよ、本当に」と称賛。「絡むシーンが多いので、触られると、ハッとはなりますね。ヒールを履くと、これよりさらにでかくなるので、迫力が。圧倒される感じはありますね」と印象について話す。三浦は「歩き方が1番、粗が出るところで、まだまだ課題の一つ」と謙遜しながらも、「女性の仕草を細かく見ています。ヒールを履いているとなおさら。目線が強くなりましたね」と、意識の変化を語った。2人は初共演となるが、小池は「めっちゃ楽しいですね。初めてな感じがしない」と笑顔に。三浦は小池について「実はみんなのことを見てくれている」と感謝。そして「(小池が)『そんなに頑張んなくていいんだよ春馬』と。『お前の役どころは難しいんだから、プライベートでみんなを引っ張ろうという気持ちは嬉しいけど、余計なことを考えないで頑張れ。もっと体の力を抜きなさい』と言ってくれた」と、稽古中のエピソードを明かした。ソニンも「その2人が熱く語ってるのを、遠目でちょっと見ています」と言うと、小池は俯いて照れた様子を見せた。東京公演(新国立劇場)は、7月21日~8月6日、中劇場、大阪公演(オリックス劇場)は8月13日~22日、東京・凱旋公演は8月28日~9月4日を予定。さらに、10月には来日版の公演も予定している。
2016年06月30日稽古場の一角のワクワクさせる2ショットは、大人計画の皆川猿時さんと荒川良々さん。しかも、ふたりが共演する舞台のタイトルが『あぶない刑事にヨロシク』だ。脚本・演出を手掛けるのは「男子はだまってなさいよ!」でバカバカしい笑いを作り続ける細川徹さん。…で、どっちがタカで、どっちがユージなの?共演のお二人にお話を聞きました。***荒川:皆川さんがユージで僕がタカって聞いてたんですが…台本を見たら関係なくなってました(笑)。皆川:まあ、僕の役は『あぶ刑事』に憧れているっていう設定にはなってるんですけど。荒川:逆に僕は『あぶ刑事』を知らないっていう設定で、皆川さんがビデオを貸してくれるっていう。あと、一応、横浜署の刑事ってことにはなってます(笑)。皆川:そんなふたりが、事件を追ううちケンカしたり仲直りしたり(笑)。荒川:ふたりでお茶して終わり、ってことはないと思います。皆川:まあでも、どこまでいまの台本のままいくか、わからないよね。そもそも細川さんの舞台で稽古初日に台本が上がっているってことが珍しいし。荒川:だからか、稽古2日やって、ちょっと違うなって思ったんでしょうね。3日目の稽古は、稽古着のジャージに着替えて皆でただ雑談だけして、私服に着替えて帰りました。皆川:いつもは台本がないから、稽古序盤は雑談だけして帰る!みないな感じだからね。でも、昨日の雑談でお互いにどんな人かよく知っておくのって、本当に大切なんだなって改めて思ったよ。まあ、普通に稽古した後に居酒屋でやれよって話なんだけど(笑)。でもさ、映画を観ると、今回は明らかに人数が足りてないんじゃないかなあ。荒川:あの映画では、敵が嘘みたいに大勢でてきてましたから。皆川:その状況のなかでふたりきりだから“あぶない”わけで(笑)。荒川:そもそも皆川さんの役は、あぶない目に遭いたくない人なのに…。皆川:あぶない目に遭わないようにしているのに、相棒の荒川君のせいでどんどんあぶない目に遭っていく(笑)。しかし…見事に何も残らない舞台だなぁ。荒川:その何も後に残らないのが細川作品の面白さ。何も考えずに笑えるから、子供でも楽しめるし。皆川:だから頭の中だけで作った台本じゃなく、稽古場での雑談から生まれる面白い何かを大事にしてるんだろうね。でも、そういう笑いって、何が面白いのかわかんなくなっちゃうんだよ。松尾(スズキ)さんや宮藤(官九郎)さんの作品は、ある程度お客さんを突き放した笑いだけど、細川さんのホンは、お客さんを巻き込んでいくタイプの作品だから難しいよね。荒川:お客さんが入ってから完成するようなところはあります。皆川:そういう意味でも、荒川君は頼れる相棒です(笑)。荒川:それはお互いさまです。皆川さんなら、どんな球を投げても返してくれる安心感がありますから。◇みながわ・さるとき(写真左)1971年生まれ、福島県出身。’94年より大人計画に参加。グループ魂の港カヲルとしても活躍。出演映画『TOO YOUNG TO DIE!』が6月25日公開。あらかわ・よしよし1974年生まれ、佐賀県出身。’98年より大人計画に参加。現在、連続ドラマ『重版出来!』(TBS系)に出演中。出演映画『TOO YOUNG TO DIE!』は6月25日公開。◇4月14日(木)~24日(日)下北沢・本多劇場作・演出/細川徹出演/皆川猿時、荒川良々、池津祥子、村杉蝉之介、近藤公園、上川周作、早出明弘、本田ひでゆき(本多兄妹)生演奏/TUCKER前売り・当日5800円ヤング券3500円(22歳以下)大人計画TEL:03・3327・4312(月〜金曜11:00~19:00)※ 『anan』2016年4月20日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2016年04月18日松尾貴史と演出家のG2が結成した演劇ユニット“AGAPE store”が5年ぶりに活動を再開して1年。復活公演の第2弾が、2016年1月に上演される。多彩な顔ぶれで紡ぎ出すのは、とある会社で繰り広げられる、秘密を抱えた男女7人の物語。その内容を、松尾とともに、キャストの池田純矢、宮崎秋人が稽古場で語ってくれた。題して『七つの秘密』なる舞台は、ちょっと面白いことになりそうだ。AGAPE store『七つの秘密』チケット情報1998年に結成して以来、コメディ、翻訳劇、ホラーもの、時代劇など、あらゆるスタイルで上演を続けてきたAGAPE storeが、今回脚本に迎えたのは、コントユニット「男子はだまってなさいよ!」主宰の細川徹。松尾曰く、「僕もG2も年齢を重ねると知らず知らずのうちに重くなってしまうので、ポップでナンセンスでサブカルの匂いのする作風の方がいいなと」細川に依頼。でき上がったのは、それぞれに抱えている秘密が連鎖して、人間関係に大混乱が生じ、「いい大人がバカな状況に陥って、ただただ大人ってダメだなぁと思う芝居(笑)」(松尾)である。確かに、池田演じる“自分をカッコいいと思っている男”や宮崎の“真面目だが存在感が薄い男”など、キャラクター設定だけでもおかしみが漂う。だが、だから演じるのは難しいと池田と宮崎は声を揃える。「いい意味で何も考えずに表面的に楽しめる作品だからこそ、そこへ到達するまでには迷路がいっぱいあって。でも、お客さんにはその難しさは一切感じさせずにただ笑ってもらいたいので、役者としてはかなり頑張らないといけない」と池田が言えば、宮崎は「笑いというものに向き合うのも、こういう小劇場の芝居をやるのも初めて。これまでは熱くエネルギーを出して伝えるようなお芝居が多かったので、肩の力を抜いてその場にいられるようにならないと」と自らを鼓舞。松尾が「特筆すべきダメさ」と語る役をどう見せるのか楽しみである。AGAPE storeでは、「ゆるく楽しめるものを」と考えている松尾。今回も「社会的なメッセージもなければ、明日から頑張って生きようと思うようこともない(笑)」と強調する。「ただ、くだらないことで笑っていられるというのは、自由で平和な証。どんどん“物言えば唇寒し”になっていくなかで、こんなふうにいろんな価値観がある世の中っていいよねという認識が広がっていくことも、表現の役割のひとつじゃないのかなって、ぼんやりと思ってるんです」。年明けから笑える幸せを、ぜひ噛みしめてほしい。公演は1月15日(金)から24日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、1月29日(金)から31日(日)まで大阪・近鉄アート館にて。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2015年12月28日“ユニーク度”の高いイラストでおなじみの五月女ケイ子さん。ビビッドな原色を多用したカラーイラストは、どこかレトロで懐かしく。水墨画のようなモノクロの作品は、そのシュールさに思わずくすっと笑ってしまう。また、お姫様のような夢見がちな女の子の絵も印象的!そんな五月女さん、大学時代は編集者になりたかったそうで。お話をお聞きしました。***――ということは、入社試験を受けたんですか?五月女:いや、受けてない(笑)。私たちのときって超就職難の時代で、こりゃどうせ入れないだろうと思って、書類も出さなかった。でも、それまでまったり映画撮ってたような人たちも、みんなテキパキ就職活動して内定取ってて、「え、私どうするんだ?」って、初めて将来をリアルに考えたんです。そこでようやく、「イラスト描きたいかも…?イラストレーターになりたい…?なろう!」ってなりまして(笑)。それまでちゃんと絵を描いてなかったのに。――自信はありました?五月女:あったんですよね…。私は岐路に立ったときは、心の赴くままに進むほうなんですが、なぜかいつも妙な自信があるんです。自分でも、なんだそれ?って思うんですけど…。いや、思い込みが激しいのかな(笑)。でも、ものを作りたいっていう気持ちが本当に強かったし、こんなにもの作りがしたい人はいないだろうから、気持ちでは負けてない!って思ってた気がする。基本的には自分に全く自信がないので、強い気持ちに必要以上に頼っちゃうのかも…。とはいえ行動せねばと思って、それから毎日イラストを描いて、溜まったものをいろんな出版社に送って、初めてご連絡をいただいたのが、御社の『Hanako』でした。嬉しかったなぁ。――なるほど。その頃から、今みたいなシュールな作風でした?五月女:全然違います。頼まれるがままに、かわいい雰囲気のイラストみたいなのを描いてました。スタイルにはまったくこだわりがなかったので。でも、やっぱりそれって魅力がなかったみたいで、せっかくいただいた連載のイラストがすぐ終わっちゃったり、そんなにうまくいかなかったんです。それであるとき、当時まだ彼氏だった今の夫から、「<徹子の部屋の、他の部屋や屋敷の周囲がどうなってるのか>っていうイラストを描いてほしい」と頼まれたんです。おどろおどろしい、ちょっと怖い感じで描いてほしい、と。例えば、お菓子のルマンドの部屋があったり、地下で誰かが発電してたり、屋敷の外には野犬がいっぱい…みたいな。そのとき私はバイトしかしてなかったから時間もあって、3日くらいかけて描いたんですが、それが本当に楽しくて。――今まで描いていた絵と、何が違ったんですか?五月女:初めて、かわいくない絵を描いたんです(笑)。今まで、“かわいい絵”を求められることが多くて、なんかそれがしっくりきてなくて。それから、絵を通じて人を笑わせるっていうのも初めてだったし、それもすごく楽しかった。たぶん“こういう絵を描きたい”って、絵に対して自我を持ったのも、そこが初めてだったと思う。描き上げたときの満足感とやりきった感は、今でも忘れられません。――その絵は、結局どこかに掲載されたのでしょうか?五月女:二人でその絵を持って、マンガ雑誌の編集部に売り込みに行ったりしたんですけど、まあテーマがテーマなので、お蔵入り。しかし今思うとやってることが若いですねぇ。『バクマン。』とか、『まんが道』みたいだ(笑)。◇そおとめ・けいこ1974年生まれ、山口県出身。大学卒業後にイラストレーターとなり、現在、広告や雑誌、LINEスタンプなど、幅広いジャンルで活躍中。弊誌でも堀潤さんの連載「社会のじかん」の挿絵&一言コメントを担当。夫は放送作家・演出家の細川徹氏。1児の母。◇展覧会に向けての一枚。11/9~14まで、外苑前の<ギャラリーハウス マヤ>にて、「五月女ケイ子乙女の逆襲展」という展覧会を開催。“清く正しく美しく、コノヤローバカヤロー”な、ニュー乙女の決起集会、だそうです。イラストはもちろん、乙女の鉄アレイアクセサリー(?!)も販売。怒れる女子は大集合すべし。※『anan』2015年11月11日号より。写真・小笠原真紀衣装協力・東京ドレス
2015年11月09日俳優の細川茂樹が28日、東京・有明の東京ビッグサイトで行われた、英映画『007 スペクター』の特別トークイベントに出席した。12月4日から全国公開する本作は、ジェームズ・ボンドが活躍するスパイ映画『007』シリーズ最新作。30日から11月8日まで開催する「第44回東京モーターショー」では、ボンドの"相棒"とも言えるアストンマーティンの限定モデル「DB9 GT ボンド・エディション」を、WOWOWブースで日本初披露する。黒のタキシード姿で登場した細川は、世界限定150台生産&日本入荷10台というプレミアモデルを前に、「いつもは隣りに家電があるけど、今日は憧れのボンドカーと一緒なんて光栄中の光栄。かなりテンション上がってます!」と大興奮で、「かなり完成度が高い作品。男性はもちろん、女性も紳士的なボンドを楽しんで」とアピールした。『007』シリーズのDVDを全巻所持し、正月に必ず見直すほどの大ファンだと言う細川は、「憧れのヒーロー。ボンドがつけてるアイテムは、すべて身に付けたいと、オメガやアストンマーティンを買った。お酒はどこ行ってもマティーニを飲んでましたね」と告白。最後は、「(ボンド役は)俳優としてうらやましい……。日本版の『007』があれば、お金はいらないからやりたい」と熱い想いを吐露していた。なお、WOWOWでは、11月28日の放送イベント「TOUCH!WOWOW2015」内で、本作とコラボレーションした特集「ジェームズ・ボンドに愛をこめて」を実施する。
2015年10月29日「花咲舞が黙ってない2」で高視聴率をたたき出し、スペシャルドラマ「デート」でもコメディエンヌぶりを存分に発揮していた女優の杏。名実共に若手人気女優ナンバーワンである彼女が、最新映画『オケ老人!』で意外にも映画初主演を果たすことが決定!初のバイオリン演奏に挑み、老人だらけのアマチュア・オーケストラを率いる高校教師を演じることが分かった。梅が岡高校に赴任してきた数学教師の小山千鶴(杏さん)は着任早々、地元の文化会館でのアマチュアのオーケストラの演奏を聴き、入団を決意。千鶴は趣味で学生時代からオーケストラでバイオリンを弾いていたのだ。けれども、向かった「梅が岡交響楽団」は、老人ばかりのオーケストラ。どうやら、先日のコンサートはエリート集団の「梅が岡フィルハーモニー」という全く別のオーケストラだったらしい。ややこしいことに小さな町にはアマチュアのオーケストラが二つ存在していたのだ。ただ、こちらの「梅響」は年寄りばかり。けれども、千鶴のような若者の入団を大喜びする老人たちに自分の勘違いを言い出せないまま、「梅が岡交響楽団」に参加することになる千鶴。彼らの予想以上のダメダメ振りに、抜け出そうと奔走するも、なんだかんだと辞められず、ついには指揮棒を振るはめに…。そんなとき、フランスから世界最高と言われる指揮者ロンバールが来日、「梅フィル」を指揮することになるのだが…。やがて、さまざまな困難を経て、感動的な音楽を演奏するオケに成長していくパワフルな老人たち。また、老人集団「梅響」と音楽エリート集団「梅フィル」という二つのアマチュア・オーケストラの対立が、そのまま彼らの背景にある商店街と大型電器店との確執につながり、加えて、ライバル同士の男女の間に芽生える“ロミオ&ジュリエット”張りの恋物語も絡み、大騒動が起きていく本作。原作は、2010年に『ちょんまげぷりん』が錦戸亮主演で映画化され、さらに10月16日からは『探検隊の栄光』の公開を控えるなど、映像化が相次ぐ、荒木源の同名小説。日本はアマチュア・オーケストラ、通称アマオケの数が世界一ともいわれるだけあり、普遍的な人気を誇るクラシック音楽の世界を舞台に、平均年齢世界最高齢のアマオケ・メンバーが繰り広げるコメディ。原作では男性が主人公だが、「主人公を女性に書き換えようという発想が生まれた瞬間、全員が思い描いたのが杏さんでした。彼女の底抜けに明るい笑顔と伸びやかな四肢を活かしてタクトを振る姿こそが老人たちを叱咤激励していける唯一無二の存在であると確信したとき、この映画は動き出したのです」と本作のプロデューサーの前田氏が語るように、この映画のカギは杏さんが握っている。今回は、かなり上級のアマチュア・オーケストラのバイオリン部に参加するという設定であるため、杏さん自身、多忙なスケジュールを縫って、撮影に入る半年以上前から人生初のバイオリンの練習を始めた。その上達ぶりは1回目のレッスンから指導者を驚かせ、通常なら2~3年かかる基本的なボーイング(弓の扱い)に始まる演奏の基礎をわずか1か月で覚えてしまうほどだったという。できる限りリアリティを持たせようとする真剣さが伺える演出と、最高のアマオケ“オケ老人”たちを導いていく彼女のど根性スピリットは必見だ。<以下、コメント>■主演・杏楽器演奏に指揮に初チャレンジの多い作品ですが、愛すべきキャラクターが沢山いる原作です。本読みをしただけで笑いと涙が出てきました。初・主演という言葉は重いですが、人生の大先輩方のお力を借りて、頑張りたいと思います!■監督・細川徹初稿を書いたのが、4年前。あれから回を重ねて、いくつもの偶然も重なり、時間をかけたからこそ生まれたアイデアもたくさんあり、4年かかったから、主役の杏さんをはじめ、最高のキャストが揃ったのだと、いま、撮るべき映画だったんだなと思います。杏さんは様々な素敵な作品を拝見していましたが、実際、お会いしてみると、作品の魅力もさることながら、ご本人の魅力がすごく大きいんだと実感しました。そんな杏さんと仕事ができるのが最高に楽しみです。他のキャストの方々も衣装合わせやリハーサルから笑いが絶えません。おもしろくなる気しかしない最高のキャスティングです。そんなジャンルはないけど、老人音楽モノの最高峰となるでしょう。■原作・荒木源オケ老人たちの音楽が本当に聞こえてきたら――。映画化を心待ちにしていました。可愛くてカッコいい最高のキャストを得て、素晴らしい作品になることを確信しています。『オケ老人!』は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月10日細川徹が作・演出を手掛ける人気舞台シリーズ『男子はだまってなさいよ!』の最新公演『男子!レッツラゴン』が7月30日に東京・本多劇場で初日を迎えた。【チケット情報はこちら】同作は、赤塚不二夫が描いたマンガ『レッツラゴン』の初舞台化。細川徹は赤塚作品を敬愛しており、2010年には『天才バカボン』を舞台化。赤塚不二夫生誕80周年イヤーの今年は、赤塚自身が「自己最高傑作」と語った同作の舞台化に挑んだ。主人公、ゴンを演じるのはバンド黒猫チェルシーのボーカルで、俳優としても活躍している渡辺大知。渡辺は同作が舞台初出演となる。そのほか、中村まこと、荒川良々、スチャダラパーのANI、バッファロー吾郎のバッファロー吾郎A、ラバーガール、シソンヌの多彩なキャストが脇を固める。公演は『レッツラゴン』のNHK朝の連続テレビ小説化、ピクサー映画と『レッツラゴン』のコラボ、映画『マッドマックス』にゴンたちが登場など、シュールな世界観が盛りだくさん。実力派の個性派俳優&芸人たちが、どっぷりと作品の世界に入り込み、見事な演技力と持ち前のキャラクターを存分に活かし、観客を引き込んでいく。エンディングまでたっぷりとバカバカしい笑いが詰め込まれた『赤塚不二夫生誕80周年+男子はだまってなさいよ!10 「男子!レッツラゴン」』は8月9日(日)まで東京・本多劇場で上演。チケットは発売中。■赤塚不二夫生誕80周年+男子はだまってなさいよ!10 『男子!レッツラゴン』日時:7月30日~8月9日(日)全14公演会場:本多劇場(東京都)
2015年07月31日『天才バカボン』や『秘密のアッコちゃん』などで知られるマンガ家、赤塚不二夫。なかでも異色作といわれるのが、この『レッツラゴン』。シュール&ナンセンスの嵐である作品を、演出家の細川徹さんが舞台化。そこに2名のミュージシャンが出演します。渡辺大知さんは現在、NHK連続テレビ小説『まれ』に出演中。そして実はANIさんは6月29日放送の『水戸黄門スペシャル』で漁師役で出演…。“演技づいてる”二人が、満を持して細川作品に登場!* **渡辺:僕は本業はミュージシャンですが、音楽以外もいろいろやってみたい、というスタンスなので、今回もお話をいただいて、「ぜひ!」と参加させてもらいました。ANI:なるほどー。オレの場合は、ほらアメリカだと、ラッパーって結構俳優やってるんだよね、ウィル・スミスとか、ジェイミー・フォックスとか。オレもラッパーだから、その延長ってことで。ウィルに憧れて。ウィル・スミス感覚です(笑)。渡辺:…(笑)。ANI:いや、冗談だよ?オレは、まぁ、今回は荒川良々とか、それこそ渡辺くんとか知り合いもいたんで、なんとかなるかなって思ったんです。『水戸黄門』も、助さんと知り合いだったんで乗り切れました(笑)。渡辺:助さんと?!知り合い?!ANI:うん。原田龍二さん。渡辺:なるほど(笑)。でも、音楽と芝居に垣根はないという意味ではおっしゃるとおりだと思います!ANI:ありがとう(苦笑)。でも、なんか人と作品を作るって、やっぱり楽しいよね。普段はオレは3人で音楽をやってるけれど、舞台はその規模がもっと大きくて、自分がそのパーツの一つになっているっていうことが、なんかすごくおもしろい。渡辺:わかります。僕も、自分一人で作ったものって、ホントしょうもねえって思うんですけど、人と関わると化学反応みたいなものが起こるじゃないですか。特に舞台とかって、この作品のためだけに集結したチームだから、バンドとはまた違う魅力がありますよね。なので僕、今ホントすっごい楽しいんです!ANI:それにしても冷静に考えると、みんな演じることにはベテラン揃いだよなぁ。オレだけほぼ素人…。今この取材受けてて、初めてヤバいって思いました(笑)。頑張ろ…。◇(写真・左)渡辺大知わたなべ・だいち黒猫チェルシーのボーカル。映画『色即ぜねれいしょん』で主役を演じ、日本アカデミー賞新人賞を受賞。(写真・右)ANIアニラッパー。スチャダラパーのメンバー。日本のHIP HOP を語る上では欠かせない存在。◇7月30日(木)~8月9日(日)下北沢・本多劇場原作/赤塚不二夫作・演出/細川徹音楽/スチャダラパー出演/渡辺大知(黒猫チェルシー)、荒川良々、ANI(スチャダラパー)、バッファロー吾郎A 、ラバーガール(大水洋介、飛永翼)、シソンヌ(じろう、長谷川忍)、中村まこと全席指定7000円(税込み)イエロージャップTEL:0422・55・0587※『anan』2015年8月5日号より。写真・小笠原真紀
2015年07月29日累計発行部数320万部突破の大人気コミック「となりの関くん」と、業界で大注目の「るみちゃんの事象」が、この度実写ドラマ化することが明らかになった。ドミノ、将棋、ゴルフ、ラジコンなど…多種多様にしてその展開はナナメ上。謎の男子生徒・関くんの遊びは、なんでもない机の上を遊園地に変え、隣の席のマジメ女子・横井さんを魅了する…。授業中なのに。静かな授業中の教室という限定空間で展開する、ときどき超展開、ときどきシュール、ときどきほっこりな閉鎖空間コメディ「となりの関くん」。いかなる授業においても、独自の美学をもって奇想天外に遊ぶ関くんと、そんな関くんにハラハラしながらも見入ってしまう横井さん。毎回、授業中の教室という狭い空間で二人だけで繰り広げられる心理戦(?)が魅力だ。実写化に挑むのは阿部サダヲ主演の『ぱいかじ南海作戦』を手掛けた細川徹。一方、「るみちゃんの事象」は、友情、恋、勉強、バイト…という女子高生の青春ど真ん中を経験しつつも、普通のそれとは大きく異なり、まさかの方向に脱線し続けるるみちゃんの日常を描く。趣味・特技は脱臼、好きな男子のタイプは「ようすけ全般」。「My name is Nancy.」を「あたいの名は、あけみ」と訳し、カラオケでは「千葉真一や、ちばてつやを歌う」など…ふしぎな生態を持つるみちゃん。どこか憎めない“可愛げ“の部分も一応ぎりぎり持っている模様。 いま一番変わった勢いのあるヒロインなのだ。ドラマでは、「RADWIMPS」「SPEED」「SKE48」など多くのミュージック・ビデオを手掛ける月川翔が演出・脚本を務める。そんな話題の学園コメディ2作品が、豪華2本立てとして実写ドラマ化されることについて、「となりの関くん」原作者の森繁拓真は「ドラマ化の企画を頂いたとき、嬉しさとともにあった不安は、細川監督の様々な作品に触れてたちまち安心に変わりました。きっと夜の疲れを吹き飛ばす楽しいひと時が生まれると思います。また同枠作品のヒロインの名前が同じ偶然に不思議な縁を感じます。『すーぱーるみちゃんアワー』ご期待下さい!」とメッセージを贈った。「るみちゃんの事象」原作者の原克玄は「るみちゃんの事象ドラマ化、嬉しい限りです。ただ僕ん家はまだ箱形のブラウン管テレビでしてどうにかそこに放送してくれ、と頼んだのですが無理みたいなのでこれを機にどうせなら一番薄いテレビを買おうかと思います」とコメント。関くんとるみちゃんの個性たっぷりな学園生活がどのように実写化されるのか?キャストも気になるところ。続報を楽しみに待ちたい。ドラマ「となりの関くんとるみちゃんの事象」は、7月よりMBS、TBS深夜枠ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月28日クリエイティブディレクター、ニゴー(NIGO(R))と「ダブルタップス(WTAPS)」のディレクター、西山徹が手がける新アパレルブランド「ダウトフル アズ ダブル(DOUBTFUL AS DOUBLE(R)」が、東京・表参道にあるファッション複合ビル・ジャイル(GYRE)のギャラリースペース・アイ オブ ジャイル(EYE OF GYRE)にて展覧会を開催中。期間は12月13日から2015年2月15日まで。15SSコレクションをシーズン0として2015年3月よりスタートする「ダウトフル アズ ダブル」。同展覧会では、その先駆けとして、ものづくりの本来の形を表現したというコレクションやアートワーク、展覧会の舞台裏や80年代サブカル談義を収録したビデオプログラムなどを公開。更に、同展覧会限定で、15SSコレクションでリリースする5種類のグラフィックTシャツも先行発売する。【イベント情報】NIGO(R) & TETSU NISHIYAMA DOUBTFUL AS DOUBLE(R)展 ~2ドル札のように疑わしい~会場:アイ オブ ジャイル(EYE OF GYRE)住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 ジャイル(GYRE)3階会期:12月13日から2015年2月15日時間:11:00から20:00(12月31日は18:00まで)休館日:1月1日
2014年12月14日藤原ヒロシがディレクションする「ザ プール アオヤマ(the POOL aoyama)」(東京都港区南青山5-12-24シャトー東洋南青山1階)に、「ダブルタップス(WTAPS)」の西山徹をディレクターに迎えたテンポラリーショップ「オリーブ(OLIVE)」が9月13日にオープンする。「オリーブ」をテーマにインスパイアされた色や言葉を可視化し、緑のシェルターを設置した店内では、「フラグメント デザイン(fragment design)」と「エヌハリウッド(N.HOLLYWOOD)」がコラボレーションしたMA-1ジャケット「モディファイド(Modified)“V”」(18万円)を限定発売。「フライトジャケットの名品、MA-1で何か面白いことができないか」ということからコラボが開始し、実際に米軍が使用していたビンテージの「MA-1(8279)」の初期型(8279A)から最終モデル(8279F)までのラインアップを軍正式採用には存在しなかったダークブラックに染め上げ、ボディ以外の全パーツを外しオリジナルパーツにリビルトした。コラボレーションサインとして、エヌハリウッドのミリタリーカテゴリー「エヌハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.H. TPES)」のホワイトラベルと、フラグメントデザインのブラックピスネームをインサートし、左腕にハンドペイントによるカリグラフィーが施されている。
2014年09月12日本日、9月6日より東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!(渋谷109隣のビル6F)にて、熱血学園ミュージカル『続!!押忍!!ふんどし部!!』が開幕する。熱血学園ミュージカル『続!!押忍!!ふんどし部!!』 チケット情報同作は、脚本・細川徹&演出・河原雅彦のタッグによるパワフルナンセンスコメディ『押忍!!ふんどし部!』(2010年初演)の続編となる新作舞台。2010年の初演では、若者達のまっすぐなパワーと、バカバカしくも、ラストにはピュアな感動を呼び起こす青春群像劇で好評を得て、2012年再演、2013年春に再々演が行われた。そしてさらに今年、連続TVドラマ化もされ、TVK(テレビ神奈川)、TOKYO MX始め全国の放送局でオンエア、現在もBS フジで放送中(毎週日曜24時~)だ。舞台、ドラマ、どちらも、劇中でキャストは、歌い踊り、奇想天外な設定や展開を気合でギャグにし倒す、という、ナンセンスでハイブローな"おすふんワールド"が展開され、一度迷い込むとクセになる中毒性でファンを拡大している。シリーズの舞台は、とある高校「聖エルモス学園」。初演では、学園に転入してきた”何の変哲もないこと”が悩みの転校生・富永一郎太が、ある日「白ふん流し」という伝説の行事を復活させようと奔走する仲間達と出会い、いつしか強くたくましくなってゆく成長物語が描かれた。初演のラストで行われた「白ふん流し」は、見どころのひとつで、観客も物語の一員になり、舞台を盛り上げていた。その「白ふん流し」から1年後が今回の新作『続!!押忍!!ふんどし部!!』の設定。あれから1年経ち、「白ふん流し」復活に向けて一丸となったはずの「ふんどし部」は、ばらばらに。あれだけ純粋で一生懸命だったはずの富永一郎太がふんどしへの情熱を失い、まったく人格が変わってしまっている。メンバーがそれぞれの道を歩もうとしていたその時、聖エルモス学園には、羽鳥兄弟を越える、新たな強敵が……。富永は、ふんどし部メンバーは、どうなるのか!?前作からさらにパワーアップした奇想天外な展開。盛りだくさんの歌、ダンス、そして、今回初披露する、ある伝統芸能の技を盛込んだ新パフォーマンスも。富永をはじめ、おなじみのキャラクターが、生き生きと舞台上を動き回り、めまぐるしい程の衣装の早替え、躍動的な動きで、観客のテンションも上昇させていく。富永を演じるのは、初演と再演で主演を務めた木戸邑弥。昨年の怪我休養からの復活公演だ。木戸は初日に向け、「僕は今回、この舞台で復帰となりますが、舞台に帰ってくる事ができて嬉しいです。こうやってパフォーマンスができるくらいに回復できました。僕以外のふんどしメンバーも、個々に成長し、前回よりも面白い”おすふん”になっているので、期待して見に来て下さい!これからも、僕を含め「押忍!!ふんどし部!」の皆を宜しくお願いします!!」とコメントしている。公演は9月6日(金)から16日(月・祝)まで、東京・CBGKシブゲキ!!にて。チケット発売中。
2013年09月06日俳優で演出家の江守徹が、ローランド・エメリッヒ監督の最新作『もうひとりのシェイクスピア』を「これはもうひとつのシェイクスピア劇だ」と絶賛している。イギリスを代表する劇作家シェイクスピアによる名作の数々は、実際には別人が書いていた…。そんな大胆な仮説に切りこむ歴史ミステリー。江守は俳優として、舞台『オセロ』『マクベス』『リチャード三世』といったシェイクスピア作品に出演。また、初の演出作品に『ハムレット』を選ぶなどシェイクスピアに造詣が深い。その他の画像映画は現時点でシェイクスピアの名作を代筆した“最有力候補”と目される貴族作家・オックスフォード伯が自身の名誉を封印した物語を、エリザベス一世との愛憎、宮廷を舞台にした政治謀略の渦などを交え重厚に描く。江守は「エリザベス女王役のヴァネッサ・レッドグレイヴに先ずはびっくり」と現在75歳のベテラン女優にも賞賛の声を寄せる。江守をはじめ、各界の著名人も本作を絶賛しており、シェイクスピアの4大悲劇として知られる作品『リア王』『ハムレット』『オセロ』『マクベス』を全て演じた歌舞伎俳優の松本幸四郎は「“もうひとり”の存在によって、シェイクスピア作品はより魅力的に甦る。歴史、恋、政争…すべてにリアリティがもたらされた」と賛辞を送る。また、宝塚歌劇団出身の麻実れいは、「魅力的な歴史ミステリー。美しく華やかで面白く、この映画そのものがシェイクスピアでした!」とこちらも手放しの高評価。さらに、彩の国シェイクスピア・シリーズの企画委員長である河合祥一郎氏は、著書『謎ときシェイクスピア』(新潮社刊)で“別人説”を否定こそしているが、「シェイクスピア通をうならせる仕上がり。史実の奇想天外な解釈に仰天しつつ楽しみました」と映画そのものの完成度に舌を巻いている。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー文:内田 涼
2012年12月17日2010年、12年と上演された、脚本・細川徹、演出・河原雅彦による熱血学園ミュージカルcube neXt『押忍!!ふんどし部!』が、13年2月、東京・CBGKシブゲキ!!で再々演される(今回の演出は清水宏)。そこで新たに主人公の富永一郎太役を演じる白洲迅に、作品にかける思いを訊いた。『押忍!!ふんどし部!』公演情報白洲が「コメディなんですけど、ダンスや歌もある。すごく面白くて新感覚な舞台だと思います」と語るように、本作は近年多く見られる、いわゆる“イケメン舞台”とは一線を画する。ある高校の学園祭でかつて行われていた、伝統ある(?)演目“白ふん流し”。その復活を目指す高校生たちの奮闘が、ダンスや歌、さらにはくだらなさ満載の笑いをもって描き出されるのである。物語は、この高校にひとりの純朴な少年・富永が入学してくるところから始まる。その新入生さながら、今回“おすふん”メンバーに新たに加入したのが白洲だ。「出演が決まった時は、信じられないのと同時に不安もよぎりました。コメディはやったことがありませんし、とにかくフツーな富永に比べて周りのキャラクターたちが個性的過ぎて…(笑)。その中で埋もれないようにするためにも、ひとつひとつのボケに対して、新鮮味をもってツッコんでいかないといけないなと思います」。舞台終了後の4月からは、白洲主演(舞台と同じ富永一郎太役)で連続ドラマとしての放映も決定。舞台版にはない、登場人物それぞれのバックグラウンドがドラマ版では描かれるほか、同じ役をドラマ版と舞台版で異なる役者が演じるなど、また違ったアプローチから“おすふん”を楽しむことが出来そうだ。「撮影の時は、本当キャストのみんなに助けてもらいました。すでに初演、再演の舞台をやっている人も多かったので。また僕自身、ドラマ版をやったことで富永って役をより深く知ることが出来ましたし、舞台版では座長として、みんなを引っ張っていくくらいの強い気持ちで臨んでいけたらなと思います」。“おすふん”の見どころといえば、やはりイケメンたちが見せる白いふんどし姿。白洲もドラマ版ですでに経験済みということで、自分の白ふん姿の感想を訊いてみると…。「やっぱり不思議な、心許ない、落ち着かない気持ちになりました(笑)。でも舞台版では直接お客さんに見ていただくので、もっともっと鍛えていきたいなと。またこの舞台は観客参加型で、みんなで“白ふん流し”をやってもらいます。楽しみながら、一緒にこの舞台を盛り上げてもらえたら嬉しいなと思います!」なお、白洲迅の動画配信チャンネル「シラステレビ」()が12月15日(土)22時よりスタート。さらに月1回は拡大版としてニコニコ動画公式生放送「生シラステレビ」として放送する。舞台版チケットの一般発売は12月22日(土)午前10時より。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを12月6日(木)11:00まで、プレリザーブを12月10日(月)11:00まで受付。取材・文:野上瑠美子
2012年12月05日“現代版ロビンソン・クルーソー”と評された椎名誠の小説を映画化した『ぱいかじ南海作戦』が7月14日(土)に初日を迎え、都内劇場にて行われた舞台挨拶に主演の阿部サダヲを始め、永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希、細川徹監督が登壇し、爆笑トークを繰り広げた。失業と離婚を同時に迎え南の島に旅行で訪れた男・佐々木(阿部さん)が、ホームレスに騙され持ち物を全て奪われたことをきっかけに、バックパッカーのオッコチ(永山さん)に関西弁の女子2人組アパ&キミ(貫地谷さん&佐々木さん)らとの島での共同生活を始めるという奇妙な冒険物語。阿部さんは登壇早々、「朝からず~っともう2時間くらいほぼ僕が(映画に)出てて、すみません(笑)。お腹いっぱいでしょう?」と、恐縮ぎみに挨拶。本作の撮影は沖縄・西表島で行われ、阿部さんは海辺での全裸シーンにも臨んだが、「ホントにふわ~っとした、いい撮影現場でしたね。同じヌードになるにしても、気持ちよく脱げました!脱ぎごたえが違う(笑)」と満足げにふり返った。永山さんは阿部さんと行った魚の追い込み漁のシーンが思い出深いものとなったようだが「ホントに長く(カメラを)回していて、ずっとやっている間に面白くなってきてしまって、海に潜って誤魔化したりして大変でした」と島での思い出を語った。一方、南の島が舞台ということで、貫地谷さんと佐々木さんの女優陣は日焼け対策が大変だったそう。「頑張って対策をしてたつもりだったんですけど、結構焼けましたね」という貫地谷さんの言葉に佐々木さんも「うん、もう帰ったら真っ黒でした」と乗っかるも、貫地谷さんと監督からすかさず「いや、それは嘘でしょ(笑)!」とツッコまれていた。これには「うそでした…(笑)」と素直に認める佐々木さん、姐御・貫地谷しほりに「希ちゃんはそういうところがあるんですよ」とたしなめられる一幕も。ちなみに、意外にも(?)阿部さんは美肌パックに勤しんでいたとの暴露も。本作には「一歩踏み出せば、人生は変えられる」というメッセージが込められているが、ハイテンションな雰囲気から一転、「俳優になる前はずっとボ~っとしてましたけど、一歩踏み出して役者になって、主演で出させていただいてありがたいです」と、真面目なトーンで話す阿部さん。ただ奇しくも同日に沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』や森山未來主演の『苦役列車』などの強豪作が公開を迎えたことを意識しているのか、「今日はほかにもいろいろやってるんでしょ?そういう中でこういう作品を選んでもらってホント嬉しいです」と恐縮モードに。MCから今後挑戦したいことを聞かれると、沢尻さんを意識して「別に…」と即答し、客席を大いに沸かせた。これに火が付いたのか、細田監督も最後の挨拶では「『ヘルタースケルター』に対抗し、阿部さんに全裸になっていただきまして、そして『苦役列車』に対抗して森山未來にちょっと似ている僕が監督を務めました(笑)。よろしくお願いします!」と熱烈アピール。さらに負けじと阿部さんが「この夏、話題作がいっぱいありますけど、こういう『アベンジャーズ』もあるぞってことをみなさんに伝えてもらえれば」と、最後まで強豪作を意識してのアプローチで、爆笑を巻き起こしていた。『ぱいかじ南海作戦』は新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:ぱいかじ南海作戦 2012年7月14日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012 「ぱいかじ南海作戦」製作委員会
2012年07月16日椎名誠の人気小説を西表島完全ロケで映画化した『ぱいかじ南海作戦』。公開を前に、主演の阿部サダヲと本作で初めて長編映画のメガホンを執った細川徹監督に話を聞いた。離婚と失業を同時に味わった中年男が、心地よい“ぱいかじ(沖縄の方言で南の風)”が吹く南の島で繰り広げるサバイバル生活を描く。共に「大人計画」事務所の所属だが、本格的に仕事を共にするのは初めて。監督は当初、主役の佐々木にはもっと年配の俳優を考えていたそうで「僕の中では岩松了さんのイメージでした」と明かす。だが阿部の名が挙がった時点で「阿部さん以外に考えられなくなった」という。原作の一人称による独特の世界観を重視し、語りを含め阿部は2時間出ずっぱり。「それで退屈させないところがすごい。サモ・ハン・キンポーで2時間はキツいしユンピョウでも無理だけど、ジャッキー(・チェン)やブルース・リーならイケる。阿部さんも2時間見ていたいと思わせる俳優」と信頼を口にする。一方の阿部は「舞台はいつも観に行ってるけど『何で出してくれないのかな?』と思ってました。だから今回、初めての映画で呼んでもらって嬉しかったです」と喜びを語った。阿部単独で撮影が始まり、共演陣が徐々にやって来るという、映画と同じ流れで撮影は進行。特に永山絢斗とのやり取りが楽しかったそうで「永山くんが来て、佐々木のキャラクターを自然と壊していくことができた。逆に僕も永山くんを崩したかった。ああいうイイ男がウンコを我慢したりするのは素晴らしい」(阿部)。「最初は『ちょっと我慢し過ぎ』って注文付けたけど、東京帰って観たらそれがよくて永山プランを採用した(笑)」(細川監督)と揃って絶賛。また、雨による待ち時間もかなり長かったようだが、阿部は「雨が打ちつける音が都会にはない感じで待つのが苦にならなかった」と、都会とは異なる時間の流れに身を任せていたよう。さらに「島を出るときはお世話になった人たちに見送られて、そんなにってくらい大泣きしちゃいました」と告白。1か月におよぶ島での生活が、作品にもたらしたものの大きさをうかがわせた。『ぱいかじ南海作戦』7月14日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹
2012年07月12日