ドイツのお隣のフランスは長いバカンスで有名ですが、ドイツ人もフランス人に負けず劣らず働くのが嫌い。定時退社しても文句を言われることはないし、それどころか、お天気のいい金曜日にぐずぐず残っていると、定時前でも「早く帰りなよ」などと言われることもあります。 ■病欠と有休は別物私の前夫はドイツの最大手企業の1つに勤めていましたが、会社から奨励される「長期休暇」は3週間でした(といっても、実際は2週間取る人が多いようですが)。心と体をしっかり休めないと、仕事のためにはプラスにならないとの考えのようです。細かいシステムは会社によって異なるかもしれませんが、この会社の場合、有休1日につき100ユーロ近くの「お小遣い」まで出ていました。とにかく、会社としてはしっかり休んで、遊んで、リフレッシュしてから仕事に戻ってほしいということでしょう。そのせいか、有給休暇と病欠は別扱いで、もし長期休暇中に病気にかかった場合、その分の有休は病欠に振替となり、未消化有休として返還されていました。 ■ドイツの育休は3年?働く女性にとって気になる、産休や育児休暇はどうでしょう。ドイツでは男女かかわらず、法律的には子ども1人につき3年の育児休暇が認められています。2人うまく続けると6年休み、なんてことも(双子の場合は4年)。そして、この育児休暇は自分の子どもだけではなく、養子にも認められるそうです。すごいですね。ただ、どれだけ法律を遵守しなければならないかは、会社の規模や業種によっても変わってくるようです。給料は、数年前に産休を取った日本人ママの場合、出産前後の約3カ月分は全額支給、その後、育児休暇中は保険やいわゆる「ボーナス」などは支給されたそうです。現在は、産休期間は100%、育児休暇中は67%が国から保障されるとか。ドイツも日本と同じ少子化に悩む国。このような手厚い保護もその対策として適用されたようですが、ただし、法律はどうであれ、実際の復帰後はなかなか厳しいよう。たとえば、復帰後の時短などは年々難しくなり、産休取得前と同じ条件(たとえば週40時間以上、長期出張あり、など)をこなせないなら降格されたり、さりげなく退職を促されたり、あるいは復帰さえできないところも。復帰後の待遇がどうであれ、やめるなら休暇中のメリットは使い切ってから、という人が多く、「出産を機に退社」というパターンはあまりないようです。
2016年05月23日こんにちは。キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休業から復帰したママたち! お疲れ様です。ほんと、日本の中で今一番疲れている人、それがまさしくあなた!ですね。心から労いの言葉を贈りたいと思います。よくがんばっていますね。よくぞ、子どもを産みました! そして仕事も続けている。これはもう賞賛の嵐です。子育てだけでも大変なのに。仕事だけでも疲れるのに。それを両方やろうというのは、素晴らしいチャレンジです。この少子化の日本で、次世代を産み育てるということは、国家をあげての一大事業。労働力の減少も問題になっている今、経済活動にもどってきたあなたは本当に貴重な存在です。もっともっと世の中すべての人があなたを労い、賞賛してくれてもいいはずなのに。手助けしてくれてもいいはずなのに。現実は肩身の狭い思いをして、会社でも、保育園でも、電車の中でも、「すみません、すみません」と謝り通し。家に帰れば、泣く子に「ごめんねー」と言いながら、泣きたいのはこっちの方だわ、と思ってママまで半ベソ。私にもそんな思い出が山のようにあります。それはもう、ここには書ききれないくらい。私は三人の子どもを産み育てながら、このキャリアコンサルタントの仕事をしてきましたので。■子育ては「宅急便」のようにはいかないたくさんの私の “新米ママ時代” の記憶の中からひとつエピソードを披露すると、つくづく「子どもは宅急便のようにはいかないなー」と思ったことです。あたりまえでしょ?でも当時、新米ママの私は赤ちゃんを、宅急便を荷造りして朝はポンとコンビニに預け、夕方またハイと受け取ればいいくらいに考えていたのです。本当にあさはかでした。赤ちゃんは生きています! いろいろとこちらの思い通りにはいきません。まず、準備が時間通りに進まない。それでもなんとか機嫌をとってようやく準備をし、さあ、出かけようと抱き上げたら、替えたばかりのオムツがぬれている。あら、それが服にまで浸みていて、着替えさせなきゃ! あー、いつになったら保育園に着くの? 電車に乗れるの? と慣れるのに数ヵ月はかかりました。 正直言って、一日の労力の7割くらいを朝、子どもを預けるところまでで使い果たしていましたね。仕事は残りの3割くらいでやるしかない。私はお迎えは頼める人がいたので、預ければあとは少しホッとでき、仕事に打ち込めました。まあ、3割ですが。でも仕方ないのです。そんな時期もあります。なにしろ新米なのですから。うまくいかないであたりまえ。子どもにしても、小さいとはいえ、いろいろと意志や希望があるのに、相手が納得しないままに、新生活に入ったのですから。それはそうです。日本語がまだ通じないので。ここは少し、慣れるまでの辛抱です。 ■罪の意識を持たない!だからといって、子どもに対して、罪の意識を感じることはないと、私は思います。保育園に預けるということは、親だけでなく子どもにもプラスの面がたくさんあるのです。1. 生活面早寝早起き、規則正しいものになります。充分に運動して、夜もぐっすり眠るようになるということもあります。2. プロが見てくれる保育士さんというプロがいつも見てくれていますから、ちょっとした子どもの変化に気づいてくれたり、少し大きくなると、栄養満点のものを食べさせてもらえたり。お母さんの悩みの相談にも乗ってもらえて、支えてもらえます。孤独な子育てをしないですみます。3. ママの笑顔 子どもと離れ、一個人の時間を取り戻すと、精神的に安定してくるママが多いように思います。子どもとの時間がさらに大切にものになる。そんな笑顔のママと一緒に過ごせることは子どもにとってもプラスですね。■外野からの「雑音」に、耳を貸さないこの時期大切なのは、自分が罪の意識を持たないことと、外野からの雑音に耳を貸さないということです。まだまだ一世代上の人たちには、乳幼児を預けることに対して「かわいそう」「三歳までは自分で育てるのがいい」といった価値観を持っている人も多くいます。あなたのそばにそんな価値観を押し付けてくる人がいないといいのですが。そんな外野からの声に、めげないで。だったら少しは手助けしてほしいですよね。でもそれぞれの価値観ですから、仕方ありません。反論しても手伝ってはもらえないので「経済的に苦しい」とだけ言っておきましょう。さあ、少しの辛抱です。もう少し慣れるまで、やってみましょう。働くママたちを応援しています!
2016年05月23日働くママたちにとって、育休中は「子どもと一番長く一緒にいられる期間」と言っても過言ではありません。復職後に待つ怒涛の日々を思うと、悔いの残らないよう過ごしたいですよね。しかし実際には、復職してはじめて気づく「やっておけばよかった!」ということがたくさんあるといいます。そこで今回は、育休・復職を経験した働くママたちの「やっておけばよかった!」体験談を紹介します。家事分担、育児のやり方などを 家族でじっくりと話し合っておくまずは、アパレル関連の会社に勤める、Cさんの体験談です。「長女を出産後、育休を終えて復職すると、目がまわるほど忙しい日々が待っていました。仕事・育児・家事に追われ、1日24時間ではまったく足りない! という状態。夫も協力すると言ってはいたのですが、分担などをきちんと話し合わないまま復職してしまったため、うまく回らず。夫が家事を手伝ってくれても、そのやり方にイライラしたり、二度手間になったり。きちんと話し合っておかなかったことを後悔しました」復職後は、毎日をなんとか乗り切ることで精一杯。復職後に夫の協力を得るためには、家事分担や家事・育児のやり方などについて、じっくりと話し合っておいた方が良さそうです。 予防接種を受けておく続いては、まだ復職して間もないという、商社で働くHさんの体験談です。「復職して数週間後に、息子のインフルエンザがうつってしまい、会社を休むハメになってしまいました。しかも、夫にまでうつり、一家全滅。自分も高熱でキツイ中、看病しなくてはならなくて、かなりつらかったです。それに、復職して間もないのに、数日間出勤できなくなったことも申し訳なくて。きちんと予防接種を受けておけば防げたかも…と、反省しています」復職すると生活が一変するため、疲れで体調を崩すことも。復職後に備えて予防接種を受けておくなど、育休の間にしっかりと体のことを考えておきたいですね。子どもの写真や動画はたくさん撮っておく最後は、印刷会社に勤務するKさんの体験談です。「職場復帰初日。自宅で息子を見てくれている母から届いた息子の写真を見て、思わず涙があふれてしまいました。覚悟はしていたものの、やっぱり息子と長い時間離れるのは寂しくて。復職後に息子が寂しい思いをしないよう、せめて育休中は……と思いきりかわいがったつもりでしたが、離れて寂しい思いをするのは親の方でした」子どもとの思い出を写真などの形に残し、それを通勤中や仕事の合間に見て元気をもらっているという先輩ママは多いようです。長く子どもと一緒にいられる育休中に、写真や動画をたくさん撮っておくと、職場復帰後の癒しになるかもしれませんね。育休・復職を経験した働くママたちが揃って口にするのは、「想像の何倍も忙しくて大変だった」ということ。育休中は子どものことだけに集中して過ごしたいところですが、復職後の生活について考えることもお忘れなく!
2016年04月21日先日とある企業の人事担当者からこんなお話がありました。「エース級と呼ばれていた女性社員が、出産後に復帰したら働きぶりがガラリと変わってしまって……」。このエース級と呼ばれていた女性は、指示がなくとも率先して動いて、同僚の仕事が遅れていたらカバーし、自分がコミットした成果を着実に上げる。そんな働き方を出産前までしていました。産後は予定通り復帰したものの、以前ほど仕事への意欲が感じられないというのです。彼女の働く意欲が本当に減退したのかはさておき、周囲は「以前の彼女とは違う」と感じて少なからず困惑している状況です。きっと彼女自身も、周囲のそんな空気は察知していると思います。○仕事への意欲低下は本当?私たちの働き方、いわば「スタイル」はそれぞれ異なります。そのスタイルは外からも見えやすいので、周囲の人は相手のスタイルを見て「あの人は仕事が好きだよね」といった風に勝手に位置付けていくものだと思います。これとは別に、同じく一人ひとりが持っているものとして、何のために働くのかという仕事における「目的」があります。これはスタイルとは違って、外からは非常に見えにくいもので、基本的には本人が口に出して言わなければ分からないものです。この「目的」が見えないので、周囲はスタイルからその人の目的を勝手に推測します。いわゆるバリキャリ・ゆるキャリと言われる分け方も、外から見た誰かが勝手に分類したものではないでしょうか。このように他人から見えるのは仕事のスタイルでしかないので、産育休から職場復帰したものの、これまでより早く退社するようになったり、今まで1人で完結していた仕事を同僚に振ったりするようになると、周囲は「あの人なんか変わった……」と違和感を感じるようになるのです。実際には「スタイル」だけでなく「目的」も同時に変化していることが多いのですが、ここで問題なのは、スタイルの変化だけが目立って、目的が変化したことに周囲の誰も気づいていないことです。そうこうしている間に、周囲は仕事のスタイル変化から勝手にネガティブな推測を始めます。その結果として、冒頭の人事担当者の発言のように「以前は意欲的だったのに、最近やる気が感じられないなぁ」などと捉えられてしまうのです。○職場では、出産後の価値観の変化を伝えよう出産というライフイベントが母親に与える影響は大きく、価値観がガラリと変わることだって珍しくありません(むしろ、変化して当たり前だと筆者は思っています)。そんな中では、仕事に対する目的だって当然変わるでしょう。そこでオススメしたいのが、出産を経て職場に復帰する際には、産休前から変化した部分を自分自身で捉えて、「今後、私はこんな風に働いていきたいんです」と自分から口に出して伝えることです。そして、そんな女性社員を迎える側の上司や同僚も、以前と同じではない・変化してしかるべきという視点に立って、その変化を知る努力をするべきです。最近では、復帰前に面談をする企業が増えてきました。この面談では、単に条件や業務内容について話して終わるのではなく、この重要な変化について話し合う時間にしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年04月13日【パパからのご相談】現在、育休中で、転職を検討しています。もともと会社側は育児休業への理解が乏しく、育休取得の希望を告げると、「戻る場所はないかもよ」と宣告されました。それから、育休の取得はできましたが、会社への不信感がぬぐえず、転職を考えています。「育休中に転職なんて……」と気が引けてしまうのですが、実際にはどうなのでしょうか。問題点やアドバイスがありましたらお願いします。●A. 転職市場での扱いは、基本的には他の休職とあまり変わりません。こういったご相談が増えたな、と常々思う、パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休中に復職できなかったケースについて、その理由を比較したとき、ママの場合は“退職”が多く、パパは“転職”が多いです。ママの場合、「子どもが病気がち」「自分の産後の体力の戻りが思わしくない」「どこの保育園にも入れなかった」という理由での退職がある分、退職>転職となっているようです。●パパママ共通している転職の理由では、転職の場合、パパとママで理由に違いがあるのでしょうか。よく耳にするのは、「戻る場所がなかった」「正社員だったのに、復職後はパートだと言われた」という、“会社との間の問題”で、パパママの違いはない ようです。ご相談を受ける中で感じたのは、育休取得社への会社からの冷遇に関して、「どこかでそんな気はしていた」「復職したママや、復職できなかったママを見てきたので、予測ができた」と、諦めの姿勢でいる人が少なくないという印象でした。なんだかやるせない状況ですね。●“育休中の転職”についての、転職エージェントの見解ご相談者さまが「育休中に転職しても大丈夫なのだろうか」「休職は転職に不利と聞くが、育休も同じだろうか」と思われる気持ちも、同じ育休中の身として、とてもよくわかります。そこで今回は、“育休中の転職”について転職エージェント各社の担当者にお伺いしました。●「育休中」と正直に伝えるべき?『必須ではない。こちらとしては別にどうでもいい情報。問題なのは“休み中に仕事のカンが鈍ることなく、転職先できちんと働けるのかどうか”なので』(33歳、経験8年)『源泉徴収票などであとからバレて心象を悪くしたり、最悪は「職歴を偽った」と退職になることもあるので、正直に告げた方が先方企業に対しても親切』(40歳、経験10年)『こちらから言われなければ、バレることはない。言わないほうがいいのでは』(28歳、経験5年)履歴書などに記載しない限り、面接担当者から「休職したことはありますか?」「休職中ですか?」と聞かれることはまずありません 。ですから、“言わない”という選択肢も考えられます。●育休中は勤務年数に含めてもよい?『労務の考え方では、休職期間を勤続年数に通算するかどうかは“企業側の判断”になるので、転職の場合も、面接官や企業側の判断となるかと』(37歳、経験10年)『病気やケガでの休職も同様ですが、「◯◯の経験3年以上必須」などの年数に引っかかりそうな場合、確認した方が良いかも』(42歳、経験8年)休職中も企業に在籍しているので、基本的には勤務年数に含めて良いようですね。ただし、職務経験の年数 については、ボーダーギリギリで不安な場合、前もって確認したほうが無難でしょう。●“育休中の転職活動”はイメージが悪い?『育休にかかわらず、“休職”という単語がすでにイメージが悪い 。そのため、大きな声では言えないが、ダンマリを決め込むことを推奨している』(33歳、経験6年)『字面としては悪いかも。特に女性は、「子どもができたらまた産休取って転職してしまうのでは」と思われる可能性あり』(39歳、経験12年)『傷病での休職中の転職と変わらないと思いますよ。だから、わざわざ告げない人がほとんどじゃないでしょうか』(30歳、経験2年)どうやらイメージという点では、“休職”の時点であまり芳しくないようです。個人的には、休職及び休職中の転職の理由が正当なものであるのならば、面接時に口頭ベースで伝えても良いと思います。その際、在籍中の企業の悪口にならないように気をつけましょう。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月24日会社員と違って、産休育休の手当てがないフリーランスママが、スムーズに仕事復帰するためにはどうすればいいのか? 自分や周りの体験談を元にまとめてみました。保育園探しはできるだけ早めに残念ながらフリーランスの保活は本当に厳しいです。特にライターやイラストレーターなど、在宅作業が中心の職種は「家で子どもの面倒を見ながらできる」と思われてしまうことが多く、かなり不利なのが現状です。わが家の場合は早々に諦め、一時保育で乗り切る方法を選択しましたが、通常保育を選択したママさんたちは「打ち合わせで日中外出することが多い」「自宅とは別に事務所を借りていて仕事をしている」「個人事業主である」などのポイントをアピールし、かなり早い時期から保活を行っていたようです。一方、一時保育は出産後、復帰の目途が立ってから申し込んでも間に合いますが、直前だと予約が取れないことも多いので、先に何日か予約をいれておき、そこに合わせて打ち合わせを組んでいくのもひとつの手だと思います。万が一、打ち合わせがなかった場合も、その分の時間で自宅作業などをすることができます。仕事量は最小限にし、そこから徐々に増やしていくフリーランスママが一番恐れているのは、産休・育休の間に長く付き合ってきたクライアントを失ってしまうこと。しかし、連絡をきちんと取り続けていれば、多少休みを取っても復帰は十分に可能です。それよりもむしろ怖いのは、無理をして仕事を入れ過ぎて体調を崩し、仕事をドタキャンして、クライアントの信頼を失ってしまうこと。最初は打ち合わせ不要の仕事や締め切りまで余裕がある仕事などから少しずつ始め、そこから徐々に増やしていくとよいでしょう。在宅作業の場合、子どもが寝ている間に仕事をするかたちになりますが、1日にできる仕事量は月齢×0.5時間、つまり生後2ヶ月なら1時間、10ヶ月なら5時間くらいが目安です。6時間を超えると睡眠時間が足りなくなってしまうので、その場合は保育園などを検討したほうがいいかもしれません。(この辺りは個人差があると思うので、あくまでも参考程度に)周りの人の力を借りるフリーランスママが仕事を続ける上で大切なのは、1人で頑張りすぎないこと。たとえば出産のときもギリギリまで自分で仕事をするのではなく、早めに信頼できる仲間に引き継ぎをしておいたほうが、いざという時に周りに迷惑をかけずに済みます。また、子どもが風邪をひいて保育園に預けられなかった時や、一時保育の予約が取れなかったときには、近くに住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんの助けを借りるのもよいでしょう。大変な点も多々あるものの、時間の調節が効くなどメリットも多いフリーランス。無理をせず、細く長く続けていくつもりで頑張りましょう。
2016年03月23日桜の季節である4月は、周囲や生活環境が変化する時期。産休明けで、仕事復帰する人も多いのではないでしょうか。大事な仕事復帰の前は、さまざまな準備をしておくと変化にもすんなり対応できるはず。そこで、産休明けに備えて準備しておきたいことをまとめてみました!強力な戦力! パパとの作戦会議共働きの家庭では「誰が何をするのか」という担当をあらかじめ決めておくと、連絡ミスや思い違いなどのトラブルを未然に防ぐことができます。子どもの朝の送り迎え、洗濯物干しはパパ。食事の準備、園に必要なものの準備はママなど、家と子育ての仕事をそれぞれ分担しておくと、忙しい朝もお互い「何をすべきか」がわかり、スムーズに流れるようになります。今まで家のことを1人で担っていた人はこの機会に夫を巻き込んで、家事の一端を担ってもらうというメリットもありますね。子連れ移動を意識したアイテムの新調子どもの送迎ありきの仕事復帰を考えた際、子どもが産まれる前に使っていた通勤用アイテムでは不具合がでることもあるかもしれません。たとえば、子どもを抱っこしたとき、片方の手でバッグを持つのはしんどいですよね。そんなときは斜めがけができる2Wayタイプのバッグが便利。トートバッグの場合はだっこ中にひもが肩からずり落ちない仕様になっているか、収納力があるかどうか、雨の日でも染みない素材かどうか、などをチェックしましょう。また、走り回ってしまう子どもを追いかけることや、抱っこしてもふらつかないようにすることに備えて、安定感があって痛みを感じにくいパンプスを新調しておくのもいいですね。また、雨でも自転車で子どもの送り迎えをしなければならない人は、頭から足元まで全身をおおうポンチョ型のレインコートが便利。頭からすっぽりかぶれるのでボタンの開け閉めの手間がなく、顔部分は透明になっているフルフェイス型のつば付きフードを選べば、顔や髪の毛が濡れる心配もありません。宅配スーパー、ベビーシッターなどの登録毎日の買い物時間を省きたいなら宅配スーパーが便利です。仕事復帰の1~2ヶ月前から宅配スーパーの利用登録をし、実際に食材を自宅に届けてもらいましょう。また、半調理、お弁当タイプに対応できる食事の宅配サービスも併用すると「この日はパパも飲み会だし、私も作るのが面倒だからすぐに食べられるお弁当を届けてもらおう」など、ピンポイント使いにおすすめです。そのほか、子どもが病気になったとき、何かあったときのサポート登録をしておくのもいいですね。ベビーシッターと子どもがいる家庭をつなぐマッチングサイトや、ベビーシッター紹介サイトなどに登録しておくと安心できます。事前に面接を設け、シッターさんの人柄や相性を確かめるといった時間もかかるので復帰の2~3ヶ月前から登録しておくといいでしょう。1年、2年、場合によっては3年ぶりの人もいる産休明けの仕事復帰。緊張する人も多いはずです。仕事始めに余計な心配やストレスを抱えないように、事前の準備にも力をいれてみてくださいね。
2016年03月21日【パパからのご相談】育休中のパパです。復職面談時に「元のポジションには戻せない。こちらが指定した部署以外には戻るところがない」と一方的に言い渡されました。産育休に入ったママたちの話を聞いていたので、ある程度は予測していましたが、想像以上でした。転職も視野に入れていますが、一度は会社と戦ってみるべきなのでしょうか。●A. 戦ったところで、その会社で、ストレスなく働き続けられますか?パパライターの矢山ユースケ@育休中です。半年を超えるような長い育休を取得できた場合に顕著なのが、この“復職問題”です。ご相談者さまのように、「元のポジションに戻せないと言われた」「育休前より低い職位や賃金を提示された」「社内待機を命じられた」など、育休取得者に対して不利益な条件を突きつける事業者が、残念ながらまだまだ存在するのです。これは誠に遺憾な状況なのですが、働くママの間では過去より常態化している出来事であり、私たちパパ陣はまたひとつ、「働くママの復職とは、こんなに大変なことだったのか」と身をもって知ることになりました。●育休取得者を元のポジションに戻すことは企業の“努力義務”育児介護休業法では、必ずしも法律で原職での復帰が義務付けられているわけではありません。ただ、育児休業取得後の配置その他の雇用管理等に関し、必要な措置を講ずるように努力義務を課しています。また、育児休業をしたことを理由とする不利益な取扱いを禁止しています。しかし、原職への復帰が義務付けられていない以上、復職後に別の部署や職位への異動を言い渡すことも、違反ではない のです。あくまで“努力義務”なので、「努力したができなかった」ということであれば、“仕方ない”と見ることも可能です。とはいえ、「違法でないから」という理由で、原職復帰を果たせないような会社と戦い居残ることは、長い目で見たときにプラスになるのでしょうか。●従業員満足なくして、顧客満足なし企業はよく“お客様第一”と言い、顧客満足度(CS)に力を入れているとアピールします。私は常々、「従業員がその会社や仕事に満足していなかったら、お客様を満足させることなどできるわけがない」と考えています。つまり、「従業員満足なくして、顧客満足なし」ということです。考えてもみてください。常に不満を内に抱えている人が、他人を幸せな気持ちにできますか?もちろん、「仕事だから」とにこにこしながら接客や交渉もできるでしょう。しかし、心からの笑顔をもって対応ができるでしょうか?不満を抱えつつ、その不満を押し込めて働くことが、メンタル面によい影響を及ぼすとも考え難いです。そんな環境で働き続ることでたまったストレスが、本人の心身をむしばみ、さらにはママやお子さんにも悪い影響を与えてしまう可能性さえ考えられます。そう考えると、従業員のことをきちんと考えられないような会社に、戦ってまで居残ることはないように思えます。●育休から転職・退職をするのは必ずしも“悪”ではないもちろん、会社にも事情はあります。半年以上も不在でいると、よほど密に連絡を取り合っていないと、内情は見えてきません。復職前の事前面談で、原職復帰できないことへの理由や、復職・異動後のサポートなどについての説明がきちんとあり、それが納得できる内容なのであれば、復職しても問題ないでしょう。ここでのポイントは、会社側の説明に対して“納得できるかどうか”ということです。もやもやしたまま復職することなく、すっきりした気持ちで戻れるのかどうか、です。ご相談者さまのように、会社側から一方的に想定外の条件を突きつけられて、納得のいく結果が得られなかった場合は、転職を視野に入れてもよい と思います。会社の制度として、「育休中の給与保障」などのサポート制度があった場合は別ですが(そのような従業員思いの会社であれば、一方的な通告などしてこないと思いますが)、そういった制度がなかったとしたら、育休中の転職や退職は、別に悪いこととは思えません。----------家庭で良いパパとして過ごすためにも、余分なストレスを感じることのない選択を心がけましょう。【参考リンク】・育児・介護休業法のあらまし | 厚生労働省都道府県労働局雇用均等室(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月17日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで政治のコラムを担当させていただくことになりました、政治ジャーナリストの細川珠生です。私生活では一児の母として、子育てに悩み、苦しみ、笑いながら毎日を過ごしています。突然ですが「政治」と聞くと、ちょっと戸惑ってしまいますよね。政治のニュースは小耳にははさむけれど、なんだかよくわからない…、なんてついつい縁遠くなってしまっているのではないでしょうか。お金の問題、女性問題、失言でもめてばかりいるし…と、政治の印象って、あんまりよくないですよね。そうはいっても、確か、「国会は国権の最高機関」なんて学生時代に勉強したことを断片的に思い出しては、政治のことがわからないままでいいのかしらとか、突然不安になったりもするでしょう。しかし、子どもを前に「政治のことはよく分からない!」と声を大にしては言うのもちょっと恥ずかしいと感じる人も多いのでは。子どもを育てる環境がどう変化しているのか、政治を通して知っていくことはとても大切です。そういえば、「主権在民」なんていう言葉も習った記憶がありますね。つまり、国会は国権の最高機関ではあるけれど、そこには国民から選ばれた代表者が、国民に代わって議論をし、さまざまなルールや制度をつくっているということ。だから私たち国民がどんな代表者を送り込むのかがとっても大事なんです。特に今年から、選挙権が18歳以上になって、高校では、いわゆる「主権者教育」というものが行われるようになるのに、気がついたら、「ママだけ何にも知らなかった!」なんていうことになったら大変! そうならないためにも少しずつお勉強を重ねていくことをおススメします。この連載では、ママ目線で気になる政治の話題をみなさまにお伝えしていきますね。気が付けば「あなたも政治博士!」となるのを目指して頑張りますので、引き続きこのコラムを読んでいただけたらと思います。育休制度は今後良くなるの?さて、記念すべき第一回目のテーマは、「男性の育休」について。「育休宣言」をした(今となっては“前”となってしまった)国会議員が出てきて、「いよいよ国政も!」風穴が開くことを期待したのも束の間、自身の女性問題で、「男性の育休」「国会議員の育休」ということ自体、すっかり吹っ飛んでしまったかのような感があります。しかし、女性側からは期待大だったのですよね。私は、英国のウイリアム王子が、シャーロット王女の誕生の時に、6週間の育休を取るということで大いに注目をしました。日本で育休というと、何か1年単位の長期間を想定してしまいますが、いえいえ、そんなに長くなくてもいいのです。出産直後に1ヶ月でも良いからお休みをとってくれた方が、出産直後のママには何かとありがたい。初めての子であれば、不安いっぱいの中、長時間眠れないママの大変さをわかってもらえるだろうし、第二子、第三子であれば、上の子たちの育児に大きな助っ人となります。例えば幼稚園や習い事の送迎など、それから買い物にだって行ってもらえます。以前は、実家の母親や、お姑さんがやってくれていたことも、核家族化、出産の高齢化の流れの中では、自分たちで何とかするしかないのに、パパは相変わらず、残業や飲み会三昧では、ママとしては、「いくら仕事だから」と言われてもやり切れない思いがフツフツとつのるものです。ちなみに、現在、日本の男性の育休取得率は2.8%(厚労省調べ、2012年10月~2013年9月までの一年間)。女性の86.6%に比べるとあまりの少なさです。 そこで、政府も「女性の活躍」を掲げる以上、男性の育休取得率向上に本腰を入れています。以前からあった「育児休業・介護休業法」で、ママが専業主婦でも取得できるようになり、男性が産後8週以内に取得しても、再度取得することができるようにするとか(合算して1年以内)、中小零細企業では、代替従業員の確保などで経済的負担が大きかったことから、男性社員が育休を取った場合、最大で120万円の助成を行うなど、4月から雇用保険法施行規則の変更を行う予定です。「育休議員」で注目された国会議員の育児休業については、現在は制度としては男女共にありません。あるのは女性議員の産休制度だけ。産休明けには、委員会や本会議などその都度、欠席届を出さなければなりません。国会議員は、朝の8時ごろからの部会に始まり、夜の会合をはしごするなど、育児との両立はほとんど不可能といってもいい「勤務実態」があります。「女性の活躍」のためには、国会だけでなく、社会全体の長時間労働の是正なども行わない限り、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、良い夫婦関係を築くためにも、男性も取得を工夫しながら思い切って「育休」にチャレンジしてほしいですね。
2016年03月17日前回の連載で紹介した、育休中の母親たちがスムーズな職場復帰に向けて学ぶ「育休プチMBA勉強会」。私は自分の意見をどんどん発する参加者の姿に、衝撃を受けました。というのも、特に乳児と暮らしていると非言語でのコミュニケーション(泣き声から要求を判断する、表情から察する等)が中心になるため、どうしても母親は自分の言葉を失いやすい傾向にあります。そんな状態で、さらには初対面の人どうしが集まって、いきなり議論させるのは実はとてもハードルの高いことだからです。その視点に立つと、育休プチMBA勉強会では、有効なディスカッションを生み出すための精巧な仕組みがきちんと存在していることに気づきます。そこで本編では、代表者の国保祥子さんへのインタビューを通して、この勉強会がどのように母親たちの学びを最大化しているかについて掘り下げていきたいと思います。○初対面の母親たちが議論しあえる理由まずは会の進行役でもある「ファシリテーター」の存在。ファシリテーターは、過去の勉強会参加者の中から立候補し事前にトレーニングを受けた人が、各回1名配置されます。ファシリテーターの育成は、代表者である国保さんが直接担当する形をとっており「Teaching noteと呼んでいる進行計画を各自作成してもらい、それに対するフィードバックを繰り返してブラッシュアップしていきます」とのこと。育休中にその作業をこなすのは容易なことではなさそうですが、「育休中でもファシリテーション手法の勉強や自己研鑚(けんさん)に意欲のある人が、毎回手をあげてくれている」といいます。「ファシリテーターとは別に、勉強会の運営に携わる運営チームのスタッフが3名程度存在することに加えて、ディスカッションをする際に各テーブルでの議論を見るディスカッションリーダーが配置されます」と国保さん。このように比較的小さく明確なミッションを担う人材を適所に置くことで、ファシリテーターを補強する複層的な運営体制となっていることが特徴的です。そしてこのことが、はじめましての母親同士でもきちんと議論し合える環境を作っているのでしょう。○「両立は無理」の諦めムードをなくしたい勉強会で用いられるケースは、その場ですぐに読めるよう作成した国保さんオリジナルの資料が中心。労働時間や場所に制約を抱える制約人材(=参加者)のマネジメント思考をトレーニングすることに特化して編さんされたもので、母親自身にマネジメント視点に立った解決策を考えさせる内容のものが多くなっています。最終的には「あなたはどう行動しますか? と投げかけ議論に落とし込む」ことで、自分自身の足りないものに気づかせることを意識しているとのこと。インタビューの最後では意外にも「この勉強会は、今育休中の人のためにやっているというより、実はこれから出産・育児・復職する人のためにやっている」と語ってくれた国保さん。2つの大学で経営学を教える国保さんにとって最も身近な存在である20代の若者の間に「将来育児と仕事を両立したいけど、無理だろうな」と諦めムードが広がりつつあることに危機感を感じたそうです。そういった意味でも、今子育てをしている世代が育休プチMBAのような場で学ぶことで、また違った背中を後輩たちに見せていくことができるのではないでしょうか。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年にここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年03月16日【パパからのご相談】6か月間の育休を取得し、そのうち半分が過ぎました。そろそろ復帰に向けて動き出そうかと思っています。会社とは定期的に連絡を取り合っていますが、復帰に向けての話し合いをする以外で、必要な準備があるようでしたら教えてください。●A. 育休の後半は、復職後をイメージして日々を過ごすようにしましょう。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休期間が折り返しに差し掛かると、そろそろ職場復帰後の生活について考え始めるタイミングになりますよね。私もそうでした。ご相談者様はすでに会社側と復帰についての相談を始めているとのことなので、今回は、“家庭での復帰準備”について、先輩パパママのコメントを紹介していきます。●“育休からの復帰準備”のポイント3つ●(1)生活リズムを組み直す『新生児のころよりは減りましたが、夜中に2〜3回は授乳していたので、復帰直後は午前中眠くて大変でした。育休中は、日中に子どもと一緒に眠っていることもあったので』(ママ32歳・生後7か月で復職)『育休中はなんだかんだ夜更かししてしまっていて、寝るのがいつも2、3時だった。復職の少し前から、7時間は眠れるよう、寝る時間を早めた』(パパ30歳・生後3か月で復職)『子どものお風呂を夕方に入れて、お風呂→晩御飯の順番でずっとやってきましたが、復職後はそうもいかないので、事前に晩御飯→お風呂の順番に子どもを慣らしました。大人たちの慣らしにもなっていたかもしれません』(パパ35歳・生後6か月で復職)育休中は、完全に子どものリズムに合わせて日々を送ってあげることができますが、復職後はそうもいかない場合が多いです。食事や睡眠、お風呂のタイミング など、復職後に慌てないように事前の準備をしておいたほうが、パパママとしてもスムーズにいきます。●(2)体力を戻す『デスクワーカーなので、そこまで影響ないだろうと思っていましたが、想像以上に体力が落ちていてびっくりしました』(パパ37歳・生後9か月で復職)『育休中は、ほとんど自宅か自宅の近所で過ごしていたので、復職直後は満員電車 にヤラれましたね……。あれに乗っていられるだけの気力と体力を整えておくと楽かも』(パパ35歳・生後5か月で復職)『産後の回復が思わしくなく、なかなか体調が戻りませんでした。夫の支えでどうにか日々を過ごし、時短で職場復帰しましたが、フルタイム勤務できる体力が戻るのかどうか、今でも不安です』(ママ40歳・生後12か月で復職)体力の減退は、私も感じています。子どもの成長につれて外出も可能になってくるので、一緒に散歩をするなど、少しでも体を動かすよう心がけたほうがよいでしょう。●(3)家事や育児の分担を確認する『僕も妻もほぼ同じタイミングで復職したので、事前に役割分担を決めました。例えば、保育園の送りは僕で、迎えは妻。朝食の支度は僕で、子どもの支度は妻。共働きの場合 は特に、先に決めておいたほうがいいと思います』(パパ34歳・生後10か月で復職)『私の育休中は、パパはほとんど家のことをしてくれませんでしたが、復職のタイミングでいくつかのことをやってもらうようお願いしました。ゴミ捨てとお風呂掃除と、子どものお風呂くらいですけど、それでも助かりますね』(ママ30歳・生後11か月で復職)復職後は、夫婦の役割分担がさらに重要になってきます。うまく連携プレーを行うためにも、事前に分担を確認しておくとよいでしょう。●いきなり戻す荒療治もアリかも?『うちは、なにも準備しませんでしたよ。習うより慣れろですよ。どうにかなりますよ』(ママ36歳・生後12か月で復職)“習うより慣れよ” の精神であれば、それはそれでシンプルでよいかもしれませんね。----------残り3か月、きっと、あっという間に過ぎてしまいます。復職後の準備ももちろん重要ですが、お子さんと長時間触れ合える貴重な時期を、どうか大切に過ごしてくださいね。ある意味では、それが一番の“心の準備”になるのかも……。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月07日東京都杉並区の保育園待機児童問題に取り組む保護者の集まり「保育園ふやし隊@杉並」は2月5日、「3歳の壁」についての保護者アンケート結果を発表した。対象は現在または過去に、2歳までしか預けられない保育施設を利用したことがある保護者(未就学児の子どもを持つ)。同アンケートは、2015年11月18日~12月31日の期間にインターネット上で行われ、63名から回答を得ている。○入園決まらない子ども、約2,000名現在都内では、続々と2016年4月入園の認可保育所申し込み状況が発表されている。同団体によれば、杉並区の発表では区内での入園申込者数が3,797名(第1次)。一方、入園可能数は1,943名となっていて、その差は1,978名となっている。同団体は「環境のよさや利便性などから、共働きの子育て世代の流入が続き、保育需要が増加したことが多くの待機児童を生むことになっていると推察される」と指摘。その上で、「これに対する保育施設は不足しています」とコメントした。さらに課題としてあげているのが、「3歳の壁」問題だ。「3歳の壁」とは、2歳までの受け入れを行っている保育施設を利用していた保護者が、3歳以降の預け先を再び探す際に困難をきたす状況のことを指す。同団体は、同区が「0~2歳までの児童を多く保育する保育施設の増設に力を入れてきた」と評価した一方で、「3歳以降は幼稚園という選択肢もある」と想定していた区と、「3歳以降も継続して認可保育所での保育を望む」という保護者の意識に隔たりがあったと指摘。「3歳からの行き場を失う児童が出る可能性があります」と主張した。○84%が「3歳以降も認可保育所を利用したい」「3歳の壁」問題が今後の待機児童問題や、少子化問題にも大きな影響を与えるとした同団体。実態を調査するために、2歳までの受け入れをしている保育施設の利用者(現在または過去)を対象にしたアンケートを実施し、2月5日に公表した。はじめに保育園増加の実感について尋ねると67%が「少し増えてきているがまだまだ足りない」と回答。「全く増えていない」と答えた人も25%いた。次に3歳以降の預け先に不安があるか(あったか)聞いた。結果、59%が「かなりある」と回答。次いで「少しある」(24%)、「不安で眠れないくらいだ」(13%)が続いている。また「3歳以前の預け先」についても調査したところ、最も多かったのは「区立保育室」で31%。2位は「認証保育所」(24%)となった。一方で、3歳以降の預け先についてどの施設を希望するか(希望したか)については、「認可保育所」が84%を占めている。○「仕事はやめざるを得ない」「保活続けるのが苦しい」アンケートでは、認可保育所に入れない場合、仕事にどんな影響があるかという質問もしていて、28%が「仕事は続けられるが、延長がきかないので時短のまま働かざるを得ない」、19%が「今の仕事はやめざるを得ず、再就職も厳しい」(19%)と答えている。さらに働きながらの保活については、「希望の園に入れなかった場合、来年も保活をしなければならないと思うとつらい」(49%)、「認可以外の施設では3歳以上の人数が激減するケースもあり、年齢に応じた団体行動が学べるか不安」(44%)、「有給休暇が思うようにとれず、見学に行きにくい」(36%)という回答が上位に入っている。ほかにも、3歳以降の保育についても求めることとして、「保育室等、2歳までの保育が確保された人たちが全員、3歳以降は認可に入れるという仕組みを作ってほしいです」「3歳以降の定員が確保されていればいいというわけではなく、転園しなければならない子どもの負担も考えてほしい」「1歳からずっと保活し続けていて苦しい」などの声が寄せられた。同団体はこれらの結果を受けて、「3歳以降の認可保育所の受け入れ枠を増やすとともに、認可保育所への入所を可能とする連携システムを確立すべき」と訴えている。行政には待機児童や「3歳の壁」における実態を受け止め、保育環境の整備につとめてほしい。
2016年02月05日引退宣言をしたスティーヴン・ソダーバーグが、監督に復帰をするという噂が出ている。その他の情報Variety.comが伝えるところによると、『Lucky Logan』という脚本を読んで、たちまち気に入ったということだ。主演には、ソダーバーグが『マジック・マイク』で組んだチャニング・テイタムが決まっているようだが、マット・デイモンが出演するという別の記事や、映画のタイトルは『Hillbilly Heist』だとするものもある。一方で、ソダーバーグは、それらの記事を間違いだとするツィートをしている。ソダーバーグが最後に監督した劇場用映画は、2013年の『サイド・エフェクト』で、昨年の『マジック・マイクXXL』では、製作総指揮を務めたほか、仮名でカメラと編集を担当している。文:猿渡由紀
2016年02月05日●男性議員の育休に批判が出る「窮屈な国」NPO法人ファザーリングジャパンは1月18日、「どうなる? 議員の育休~永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる~」と題した緊急フォーラムを東京都・日本橋にて開催した。フォーラムには、育休の取得を宣言している自民党・宮崎謙介衆議院議員をはじめとして、過去に男性として育休を取得してきた成澤廣修・文京区長、青野慶久・サイボウズ代表取締役社長らが出席。国会議員の育休取得が社会にどのような変化をもたらすのかについて議論を交わした。○目立つ人が育休を取得すれば空気が変わる「少子化が進んで、女性の社会進出も進む中で、男性の育児参加をやっていかなくてはいけない。私が目指すものは、日本の風土を変えること、雰囲気を変えること、制度を充実させていきたいということ」。冒頭の宮崎議員のあいさつを皮切りに、この日開かれた緊急フォーラムは始まった。「国会議員の育休の是非を問う会ではない」という今回のフォーラムでは、参加者が、宮崎議員の育休取得宣言とその反響から読み取れる社会の現状や課題について語った。司会者からはじめに意見を求められたのは、2010年に育児休業を2週間取得した経験を持つ成澤廣修・文京区長だ。成澤氏は「育休の取得を宣言したとき、"男は外で仕事、女は家を守るべき"と批判されたことがあり、性別役割分担意識がまだこの国に根付いているのかと思った。宮崎さんの問題提起については大賛成で、子どもとママにしっかり向き合ってほしい」とエールをおくった。一方で、「大事なのは、男性議員の育休を制度化することが目的ではなくて、働き方の見直しをしっかりやって、どうしたら男性も女性も家事に取り組むことができるのか議論をすること」とも提言。子育てしやすい柔軟な働き方を考えることが大事だと訴えた。また、これまでに3度の育休を取得しているサイボウズの青野慶久・代表取締役社長は「目立つ人が育休を取得すれば空気が変わる」と自らの経験をもとに、宮崎議員の育休取得宣言を評価。「3人目の子どもがうまれた去年、半年間16時退社をしていた。社長が最初に帰宅するので、時短で働いている社員も元気良く退社できる。この会社では子育てをしてもいいんだという空気ができる」とその効果を語った。○女性はずっと直面してきた問題だ会場では、野党である民主党の議員も議論に加わった。選挙で落選し、浪人中に育児を経験したという民主党の寺田学衆議院議員は、「宮崎さんが育休を取りたいと言ったことに国会内や世の中から批判が来るのをみて、窮屈な国だなと思った。その根底に何があるのかと思うと、育児に対する社会的な地位がものすごく低くて、男性が取りたいなんていうと、そんなの女性にやらしとけばいいだろうっていう全体の空気があると思う」と分析。その上で「1カ月どっぷり育児に専念してほしいし、歳費は堂々ともらってほしいと思う。歳費をもらわなかったら、育休を取ることに対する後ろめたさの現れになってしまう」と主張した。これらの男性の意見を受けて、女性の立場から発言したのが経済ジャーナリストの治部れんげ氏だ。「日本はこれから人口を増やしたいんでしょ? 子どもを育てることが大事なことだと認められるべき。国会議員という大事な仕事より、自分の子どもの方が大事に決まっている。こんな簡単なことを議論しなければいけないということに腹が立った」と憤りをぶつけた。そして、「女性はずっと直面してきた問題だ。私より少し上の世代は、産むか仕事かの選択を迫られた。仕事を辞めるか、マタハラにあうか、子どもを産まない、家族を持たないという選択をしてきた。その立場に今、男性がさらされるようになってきた。だから男性にがんばっていただきたい。絶対に育休を取ってください」と訴えた。さらに、病児保育サービスなどを運営しているNPO法人フローレンスの駒崎弘樹・代表理事は、「試されているのは宮崎議員だけじゃない。ここで、宮崎議員の苦闘を高みの見物をして面白いねと笑っているだけでは社会はアップデートされない。男性も子育てに参加し、社会で子どもを育むことができる未来がほしいんだということを高らかに言っていきたい」と、この出来事を人ごととして捉えるのではなく、当事者意識を持ってほしいと語った。●議論を受けた宮崎議員の決意とは○育休取得は乗り越えられるリスク議論の中では、男性議員の育休取得に対するバッシングについて、登壇者から多くの意見が寄せられた。経営者としての目線でサイボウズの青野氏は、「今回の問題について批判している経営者がいるが、勘のいい経営者は(育休に理解を示す)方針転換をしている。子育て環境を整備することで人を採用しないと、事業を縮小しないといけないって気づいている。これからは頭の切り替えられなかった会社が沈没していくのをみていくことになると思う。だから今育休を取得することは、乗り越えられるリスクであると確信しています」と理解を示した。またNPO法人マタハラネットの小酒部さやか・代表理事は、「マタハラの被害者として顔や名前を出したときもすごいバッシングがあった。しかしそれ以上に応援メールも届いたし、無言の賛同がたくさんある。黙っているけれど心の中で賛同している人がたくさんいると思うので、バッシングをばねにがんばってほしい」と励ました。同じ衆議院議員である寺田氏は本質的な国会議員の仕事について意見を述べ、「国会議員はそれぞれが抱えた問題意識を解決することが求められていると思う。宮崎さんが育休をとって、育児のつらさや当事者意識を持って、制度を考えていこうと進めていくのが本質的な議員の役割だ」と訴えた。○育休取得は働き方改革の中の1つ最終的に、育休取得の議論は「子育てをしやすい働き方を考えるべき」という方向へと移っていった。少子化ジャーナリストの白河桃子氏は「日本は進撃の巨人の世界のように、3つの壁に囲まれている。性別役割分業、長時間労働、仕事こそが一番尊いという3つがあって、その中で窒息しそうになっている」と指摘。成澤文京区長は「東京都の認証保育所は13時間以上保育。そういう子育てを日本は引き続き求めていくのか。延長保育や早朝保育を使わなければ、結果的に可処分所得も増える。子育てにとって幸せな社会になるように、働き方の見直しが必要だ」と訴えた。これらの議論を受けて、駒崎氏は「男性の育休は、働き方改革のコンテクストの中の1つ。多様な働き方ができる社会を考える上で育休がある。時代時代に合わせた働き方をデザインしていくという発想がすごく必要だし、あるべき働き方は何なのかっていう議論につなげていきたい」と話をまとめた。最後に「育休を取得すると宣言したという中で、知らないこともいっぱいあった。多くの方からいろんな意見をもらい、重たい議席を預かっているということを再確認しつつ、どんな仕事をしなければいけないのかっていうことはしっかり考えてやっていきたい。皆さんと共に日本の未来につながることをやりたい」と話した宮崎議員。今回の問題が1つの騒動として終わるのではなく、子育てしやすい環境づくりにつながる機会になることを切に願う。
2016年01月20日前回に引き続き、復帰前のママのお悩みについて見ていきます。復帰を控えたママの多くが頭を悩ませるパターンとして、最後に紹介するのはこちら。○「まだやったことが無いから」と判断できないパターン「仕事と育児、ちゃんと両立できるかしら」といったお悩みに代表されるように、自分がまだ経験したことが無いので判断できずに思い悩むパターンです。こんな風に、育児と仕事復帰、そして両立生活など、未経験なことが多すぎて思考停止状態になっている人は案外多いのではないでしょうか。このパターンの特徴は、悩む(問題を解決できない)理由として「未経験だから分からない」と捉えているところです。逆の見方をすれば、「一度経験すれば判断できるはず」と考えていると言えます。でも、経験してから判断するのでは間に合わないことだらけなのが復帰を控えたママの現実ですから、どうにかして決断していかなければいけません。では、どうすれば良いのでしょうか。もう、とにかく「やってみる」しかありません。少し乱暴な言い方に聞こえるかも知れませんが、どうやらこれが一番効くようです。これまでにもたくさんの働くママたちと会う機会がありましたが、両立がうまくできている人の共通点として「なんとかなるさ、やってみよう! 」というマインドを持っていることが分かりました。もし、あなたから見て完璧な先輩ママがいたとしても、必ずその過去には失敗し、みんなと同じように悩んだ経験があるものです。でもその先輩ママは、そこで進むのを止めず、「きっと何とかなる! 」と言いながら(と同時に自分に言い聞かせながら)歩み続けてきて、その結果としてうまくなれたのではないでしょうか。事前の情報収集や計画が重要なことは言うまでもありませんが、とはいえ未経験のことをはじめからうまくできる人などいません。慎重になり過ぎて立ち止まっていては、せっかくの「うまくなれる機会」も逃してしまいます。「何とかなる! 」と心の中でつぶやきながら、動き出してみることも大切です。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立てた理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年10月21日保活を進めていくと同時に、だんだん近づいてくるのが職場復帰の日。頑張って保活を進めつつも、いざ復帰が現実的になってくると、復帰に迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。筆者がこれまで相談を受けた中でも、保活の悩みを紐解いていくとその根っこには復帰に対する不安や迷いが渦巻いていて、それが保活の大変さと相まってとても複雑で大きな問題に見えてしまっているケースがよくあります。悩みのポイントは細かく見れば人それぞれ違いますが、ちょっと俯瞰して見ると結構みんな似たようなことで悩んでいるもの。私はこれまでたくさんの復帰前ママを見てきた中で、そう思うようになりました。では、具体的にはどんな事で悩んでいるママが多いのでしょうか。○「知らない」、だから「分からない」と思い悩むパターンこれは復帰前ママに最もよくあるパターンの1つで、「私、いつ復帰するのがベストなの? 」といった声がその一例。自分は知らないけれど、誰か(専門家や子育て経験者などをイメージしていることが多い)が正解を知っていると思っていて、その正解を教えてもらえば悩みは解けるはずと模索するパターンです。しかし、育児書を読んでもあなたにベストな復帰時期は分かりませんし、先輩ママに相談しても人によって意見はバラバラで、それ自体が答えにはならない事の方が多いでしょう。結局のところ、専門家や経験者の情報を判断材料として自分で答えを導き出すしかありません。自分で考えて自分で決めるという行為は、当たり前のようでいて慣れるまでは難しいかもしれません。それでも復帰に向けたトレーニングだと思って苦手でもトライしてほしいと思います。○重要な「あの人」が不在のまま悩み続けるパターン「朝、保育園に送っていくのは夫にやってもらいたいけど……」といった風に、パートナーや家族に協力してもらいたいけれど、その相手と話をする前から「協力してもらえないかも」と及び腰になって、結局何も言わないまま悩み続けるパターン。パートナーや家族は、子育てと仕事を両立していくには欠かせない味方ですので、彼らが何にどう協力してくれるかでママ自身の行動も大きく変わります。上記の例で言えば、保育園への登園は毎朝パートナーが担当すると決まれば、出社時間や職場での時間の使い方を復帰前から考えておくことができます。逆に言うと、そこが不確定なままだと、ママが登園するパターンとそうでないパターンの2通りを想定して復帰準備を進めることになり、シミュレーションが複雑になります。実際には登園だけでなく、降園時や急なお迎えの際の対応、帰宅後の家事分担など様々な事について考えていかないといけませんので、いちいち複数パターンに分けて想定しておくのは不可能です。「あの人に協力をお願いしても聞き入れてもらえないかも」「お願いして拒否されたらどうしよう」と考えて、言い出せずに悩むママは本当に多いのですが、復帰する前に少しでも話し合う時間を持つようにしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立てた理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年10月14日産休後、極力早い職場復帰を望んでいるママも多いことでしょう。しかし、無理な職場復帰は、トラブルのもと。自分にも職場にもマイナスにしかならなかった、なんてならないように職場復帰できる態勢・体調を整えておくことをおすすめします。かわいい赤ちゃん!でも夜は……待望の赤ちゃんが生まれて、この子のためにも子育て、家事、そして仕事を頑張ろう!と張り切るママもいるでしょう。しかし、最初にママを待っているのは、仕事ではなく育児。産休・育休中、夜泣きする赤ちゃんにおっぱいやミルクをあげるのは通常、ママの仕事。パパが会社に行っている以上、パパの睡眠を妨げないようママが面倒を見なくてはいけません。新生児というのは、思ったほど眠り続けてくれないものです。夜、寝かしつけたと思ったら泣き出し、抱っこをしてあやしたり、授乳やオムツを変えたりと一晩中対応に追われて、ほとんど眠れずに朝を迎えることも珍しくありません。ママに必要な睡眠時間は?育児中のママの生活の中心は、自分ではなく赤ちゃん。そのため、自分のペースで眠ることができず、赤ちゃんに合わせた細切れの睡眠しかとれないという人が多くいます。なかには、合計しても1日に3~4時間しか眠れなかったという人もいます。厚生労働省の睡眠に関する資料によると、成人の標準的な睡眠時間は6~8時間とされているので、健康的な20~40代女性の睡眠時間として、育児中の睡眠時間は明らかに足りていません。このように、育児中はどうしても睡眠不足になりかねません。それも踏まえたうえで本当に職場復帰をできるのか考え、対策を練っておく必要があるでしょう。職場と家庭のバランス早く職場に復帰したいという気持ちも大切ですが、無理に復帰しても、結局は効率の良い仕事ができませんし、育児に追われて休まる時間が取れず、疲ればかりがたまってしまいます。ただでさえ職場復帰は長い休みのあと。働いていた頃の勘を取り戻そうとするだけで、時間も体力も使います。職場復帰をするためにただ焦るのではなく、ある程度自分の体を休めることができる環境が整ってから復帰するという気持ちの余裕が大切です。まずは赤ちゃんとの時間を重視して、自分と家族が健康に笑顔で暮らせるスケジュールを考えてみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年08月22日出産してから価値観が変わった。今の会社で育休を取得してそのまま働き続けていていいのだろうか。夫の転勤で働き方を見直せざるを得なくなった。育休から復帰した後、時短でなんとか成果を出そうと頑張ったけれど、キャリアは明らかに同僚から遅れている…。こんな風に考えるママやプレママはいることでしょう。筆者自身も上の子どもたちの出産を機に辞めることになり、それまで考えていたようなキャリアがすべて崩れ去った経験も持っています。子どもを持ったことで働き方が変わっていないママはほぼいないといっても過言ではありません。今回は、筆者が運営する「東京ワーキングママ大学」などを通して感じた、子育てしながら働くママたちの「ママになってからのキャリア」についてさまざまなケースを盛り込み、ご紹介します。自分の働き方に悩む女性たちの次なるステップを考える一つの情報としてお役立てください。○出産後の働き方のパターンは?筆者が最近感じているのは、出産後の働き方のバリエーションが多くなってきているのではないかということです。女性活躍のトレンドにも後押しされて、以前はハードルが高かった転職や起業への道も徐々に変わってきていると感じています。まずは、出産後の働き方のバリエーションを見てみましょう。大きく分けて4つに分類できます。1.同じ会社に属して働く2.別の会社に属して働く(正社員、契約社員、派遣、パート・アルバイト)3.フリーランスになる4.起業するちなみに筆者の場合、現在6歳になる双子の妊娠時に単身赴任をしていたため、仕事と育児の両立が難しくなり、長く勤務していた会社をやむなく退職し、フリーランスとして独立しました。その後、子育てしながら働くことが当たり前でない社会に愕然とし、働くママのための支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げ、2011年にはママ・子どもを基軸としたPR / マーケティング会社「グローバルステージ」を創業。2013年には「東京ワーキングママ大学」の母体となる一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ今に至ります。もともと起業家志望でもなく、ごく普通のサラリーマンだった状態から妊娠を経て、上記の3→4と働き方を変えました。ただ、このようなケースは一般的ではありません。全体からすると数%の世界です。何らかのビジョンとミッションを持ち、実現したいことがある方向けです。最もオーソドックスな形は1でしょう。同じ会社で働くという方法です。ただ、必ずしも同じ部署で働き続けられるわけではなく、育休を経て別の部署に異動になる方もいらっしゃいます。この部署異動がプラスに働いたり、逆にマイナスに働いたり、さまざまなケースを見てきました。異動を打診されてモチベーションを落とし、育休中に転職先を探して転職された方などもおられます。あるいは出産後、まず1を選択したが、数年後に2を選択するというセカンドキャリアのあり方も。キャリアビジョンがしっかりしていればありうるという意味で、新しい可能性を感じるケースです。2の具体的な事例としては、長時間労働や土日出勤が求められる不規則勤務な職場に勤めていて、そのままの働き方が難しくなり、中小企業へ転職し、管理職として活躍されている方などが挙げられます。中小企業の良さは、規模にもよりますが、制度が整っていないため、自分の希望する働き方を調整できるということです。以前の会社だったらできなかった時短勤務も、交渉しだいで手に入れることができたり、学校行事など、自分のライフスタイルや環境に合わせた働き方ができるという点でメリットがあります。3や4でよく見られるのは、夫が転勤族などで働く場所が変わるため、フリーランスとなる、あるいは起業するというケースです。独立志向の高いベンチャー気質のある企業出身者などにも見受けられます。最近はフリーランスとして独立して、「クラウドソーシング」を使って仕事を受注したり、業務委託でコネクションのある企業から複数の仕事を請け負ったりするママも増えました。インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行う「クラウドソーシング」の台頭もあり、フリーランスとなっても、仕事を手に入れやすい環境が整っています。特に3のケースで注目したいのは、一度家庭内の事情や子育てにある程度専念したいという思いからフリーランスを選択した後、子どもの成長に応じて、正社員に戻るというパターンです。これは、子どもの成長に合わせて、働き方を変えることができるという点で、「子どもが小さいうちはそばで成長を見守りたい」とか、「子どもが病気がちで正社員を続けるのが厳しい」など、様々な事情を抱えるママたちにとって、朗報ではないでしょうか。キャリアやスキルを途切れさせることなく、数年を経て正社員に戻れるという道ができつつあることは、「いったんやめてしまうと元に戻ることはできない」というこれまでの常識に風穴があいたとも言えそうです。これまで見たように、子育てママたちの働き方は少しずつ「状況に応じて変えられる」方向性に社会が向かっていることは間違いないと断言できます。しかしながら、ここで大事なのは、ご紹介したママたちはおおむね、キャリアや働き方について軸を持ち、過去に専門性やビジネススキルを培ってきたという背景があり、働き方を変えることができたという点です。ただ、専門性やスキルがないとだめだというわけではなく、いつでも自分自身を高め、到達したいポイントに向かうことはできます。すべては自分に向き合い、考えること、行動することから始まります。ママにとっても子どもにとっても心地よいセカンドキャリアのあり方とはどのような働き方なのか、考えるきっかけになっていればうれしく思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年05月26日この時期は、産育休から職場復帰するママが多い季節。新生活が始まり、「頑張るぞ! 」と意気込んでいても、自分自身の努力ではどうにもならないことでつまずくケースもあります。ここでは前回に引き続き、復帰直後のママが悩みがちなポイント3つについて解説します。○仕事へのモチベーション仕事関連の悩みとしてもう1つあげられるのが「モチベーションが上がらない」というものです。時短勤務者を受け入れたことがない、あるいは、時短勤務者には負荷をかけないなどの方針を持っている職場にありがちです。具体的には「時短勤務者は、作業的な業務が多く、育休前は主力となって仕事をしていたにもかかわらず、成長の機会を減らされている」などといった声が寄せられています。これについては1.自分が変わる2.周囲を変えるといった2つの方法があります。2は職場環境にもよりますが、1ができることで2にもつながると考えることもできます。自分自身がどのように職場で振る舞うかによって、チャンスを手にすることができるのです。具体的には、指示待ちをやめて、自分から主導権を取りに行くこと。期限よりも2割早く仕上げることで余裕を持った業務遂行をする。あるいは業務フローを見直して提案するなど、さまざまなアプローチがあります。「任せてください」と言葉で伝えたとしても、任せられるような体制ができていなければ、上司は不安になります。主体性を持って仕事に取り組み、任せてもらえる環境づくりを地道に行うことで、周囲からの見る目が変わります。くじけずに希望を持って、努力を重ねてみましょう。○子どもとのコミュニケーション2013年に行われた、働くママの悩みに関するWEB調査では、「子どもと過ごす時間が足りない」と答えたママが84%。高い割合を占めました。育休中は毎日一緒に過ごせた子どもたちも、復職後は日中ずっと離れ離れ。平日は、怒涛の忙しさの朝と、保育園のお迎えに行って寝かしつけまでの数時間が子どもと一緒に過ごせる貴重な時間となります。仕事をしている以上、一緒に過ごせる時間が少ないのは当たり前です。ここは「所与の条件」と割り切り、一緒に過ごす時間を濃密なものにしましょう。「子どもたちが寂しい思いをしているんじゃないか」という罪悪感を持っていたら、やはり子どもたちも実際に「自分は寂しい、ママが働いているからだ! 」と思ってしまいます。そうではなくて、「保育園って楽しいね」「おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に過ごせて楽しいね」など、ママと一緒ではない時間も子どもたちが幸せに過ごせることを願って言葉がけするだけでも違います。そして、一緒にいるときは抱っこしたり、頭をなでたり、スキンシップも大切にしましょう。親の想いは時間が短くても、しっかり伝わっていますよ。○家事などの負担最後に肉体的にも負担として重くのしかかってくるのが、家事です。毎日の食事作りと洗濯、子どものケアは逃れることができないもの。これに関しては、いかにして自分が手をかけずに乗り切るのか、がポイントです。我が家の場合は、夫が洗濯を干す担当で(どんなに夜中遅く帰って来ても……)、たたむのは子どもたち、食事については週に2回は実家のお世話になるなど、負担軽減のための方法を考え、実行してきました。諸外国などと比較すると、日本では「すべて完璧に、"自分で"」しようとするママが多いように見受けます。最も頼りになるパートナーとの分担は、なるべく育休復帰前から明確にしておくとスムーズです。「自分がすべてやらなければ」との義務感にかられて行った結果、体調を崩し、中には入院してしまったママもいます。出産後、体調を崩しやすくなったという声もよく耳にします。自分自身の健康がなければ、仕事も、子育ても何もできません。負担軽減のために、家事の一部だけでも有料の家事代行を使ってみるのもいいでしょう。精神的にも肉体的にも、ずいぶんと楽になります。使わないと決めつけず、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。育休から復帰した直後は、おそらく一番大変なときではないかと思います。これから、子どもの成長に従い、お手伝いしてくれるようになったり、言葉もたくさんしゃべれるようになったり、楽しみが増えていきます。大変な毎日のなかで見つめるわが子の成長を楽しみながら、両立生活を充実したものにしてくださいね。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年04月16日前回は「職場復帰を控えたママのための復職準備」について、前編・後編に分けてお伝えしました。復帰準備はどの程度できましたか。特に、第一子出産後の初めての復帰の場合は、育休後に起こることはあくまでも想像でしかないもの。実際に復帰してみると、予想外に大変なことがあったり、逆に想像していたほど大変ではなかったりとさまざまです。筆者が運営する「東京ワーキングママ大学」でも一番多いのが、育休から間もないママたちから寄せられる悩みの声です。そこで今回は、復帰後のママたちが悩むポイントに絞り、乗り越えるためのヒントをお伝えします。○職場での立ち位置多くのママたちが戸惑うことの一つとして、職場での自分の立ち位置があげられます。よくある悩みは、「仕事仲間とのコミュニケーションの取り方にもモヤモヤしている」といったもの。例えば時短勤務で復帰した場合、15時や16時など、他の人よりも明らかに早い時間に退社することになります。残業している方と比較すると、4時間~5時間くらい勤務時間が少ないため、どうしても自分ができない仕事を他の方にお願いして帰ることになります。出産前は残業も平気だったけれど、復職後はお迎えの時間があるのでできない。その部分を自分が効率化してなんとかこなすか、誰かにお願いするのか、二者択一を迫られるわけです。ここで大事なのは、無理して抱え込まないこと。周囲と連携しながら、仕事の負荷を減らしつつも、業務を遂行する方法もあります。とはいえ、責任感が強く、抱え込み体質のママが多いのも現実。では、どうしたらよいのでしょうか。職場によっては難しい面もありますが、2つの方法があります。1つは、自分ができる範囲をあらかじめ擦り合わせておくこと。もう1つは、「助けてあげたいな」と思わせる雰囲気を出すこと。実際には、できる努力した上で、できないことは頼むしかないのです。割り切りも必要です。「いつもありがとうございます」という声掛けを先にすることや、お世話になったお礼としてランチをごちそうするなど、先輩ママたちはコミュニケーションがスムーズになるように努力しているようです。自分なりに上司や同僚のタイプに合った「快く引き受けてもらう」方法を考えてみましょう。○子どもの病気最も多い悩みといっても過言でないのが、子どもの病気です。保育園に入ったら、病気のオンパレードになることは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。もちろん、ずっと続くわけではなく、最初の1年が大変な時期で、徐々に病気の回数は減ります。ただ、そうはいっても、子どもの病気によって仕事に穴があいてしまうのは会社全体として見ると、やはり問題です。そこで、上司が育休復帰者を受け入れたことがあるかどうかにもよりますが、最初の1年は子どもの病気で休む回数が増える可能性が高いことと、いざ病気になったときに病児保育などのセーフティーネットは準備することをあらかじめ伝えておきましょう。また、病児保育を使うことができない場合に、どのように仕事の穴を埋めるのかなど、さまざまなシミュレーションをして話し合いをしておきましょう。想定できていれば、上司も業務遂行のために代替手段を用意するなど、備えることができます。このように、何重も手を打っておくことが必要です。今回は、育休から復帰したばかりのママが悩みがちなポイントとして、「職場での立ち位置」「子どもの病気」といった2つについて解説・対策を紹介してきました。続く次回では、「仕事へのモチベーション」「子どもとのコミュニケーション」「家事などの負担」について解説します。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年04月02日新年度から子どもを保育園に預け、仕事復帰するママも多いことでしょう。そして、仕事復帰にあたり、おそらく誰もがこのテーマで悩んだはずです「育児・家事と仕事の両立をどうするか」――。そんな皆さんに最初に言っておきます。「両立しようと思わないでください。」こう言うと、「え、両立しなきゃ生活が成り立たなくない?」と、多くの人が疑問に感じるかもしれません。しかし、実際問題、「育児、家事、仕事、どれも完璧にしよう!」というのはほぼ不可能です。このような姿勢ですべてに臨むと、ママ自身が壊れてしまう場合がとても多く、かえって危険です。では、どのように育児、家事、仕事の3つに向き合ったらよいのでしょうか?■すべてを完璧にするのではなく、バランスを見て、足りないところを補えればOK! ママだって人間ですから、何かに向けて注げるエネルギーは限られていますし、感情や気持ち、体調に左右されることも多いです。育休明けの初仕事は、久々に満員電車に乗って仕事に向かうことから始まります。その瞬間を「待ってました!」と喜び、初日からフルスロットルで仕事のできる、本当のスーパーマンも中にはいますが、多くのママは仕事のペースや感覚を戻すのに必死なはず。最初のうちはそれだけで1日の大半のエネルギーを使ってしまうことでしょう。そして退社後も、疲れ果てた心と体で保育園にお迎え→買い物→夕食づくり→夕食→お風呂→寝かしつけとノンストップで動くことになります。「早く食べなさい」「早く寝て」と、自分の気持ちを子どもに押し付けるような小言を言ってしまうことだって、少なくないはずです。でも、それでいいのです。育休明けのママはまず、そんな自分を受け入れてください。そして、「明日は子どもに『早く食べなさい!』と、できるだけ言わないようにしよう」と思って明日を迎えればいいのです。私自身ワーキングママで、夜な夜なパソコンに向かって仕事をすることも多く、仕事が立て込むと気持ちに余裕がなくなって、子どもに向き合うのがついおろそかになることもありました。しかも、そうなると決まって子どもは体調を崩すのです。そして、自己嫌悪と反省をし、「翌週は子ども中心で生活しよう」と思う――この繰り返しでした。家事もそうです。仕事で忙しく、時間がなければ惣菜や外食などで済ますのもアリです。そこで、「今週は、ほとんど惣菜や外食で済ますことが多かったから、週末は子どもと一緒に食事作りを頑張ろう!」「来週は手作りの夕食を1日でも多くしよう」と思って実行すればよいのです。今日できなくても、明日やればよい。今週できなかったなら、来週やればよい。長いスパンで見て、トータルでバランスがとれていれば、それでOK。「バランスを見て補う」とはそういうことなのです。■余裕があれば、効率よく家事をこなすワーママの時短テクニックを真似しようとはいっても、ワーキングママの中には、効率よく家事をこなして子どもとの時間を極力取る、という器用な人もいます。そうした人はたとえば、1週間分の夕食を時間がある週末に作って冷凍しておいたり、朝ごはんを作る時に、夕食の仕込みも一緒にしたり、という工夫をしています。ほかにも、インターネットの時短メニューのレシピをストックしておいたり、宅配業者の時短メニューセットを上手に活用したりするママもいます。お掃除ロボや食洗機を導入し、できる限り家事のストレスを失くした!という声もありました。■周りに頼れる人がいるのなら大いに頼りましょう! ワーキングママの中では、社会復帰を考えて自分や夫の両親の家のそばに住む、という選択をする人も増えています。これも立派なワーママの知恵。おじいちゃんやおばあちゃんに頼ることのできる幸せな環境であれば、大いに頼ればよいのです。子どもの急病など、緊急時のお迎えはおじいちゃんおばあちゃんが!というケースも増えていますし、どうしても時間がない時は実家でごはんを済ませる、というママもいます。また、ご主人にも頼って、家事は分担するのも大切なこと。外国では、ワーキングシェア(=ワークシェアリング。1人当たりの労働時間を短縮して仕事を分かち合い、雇用人数を増やすという考え方)という概念が進んでいるため、家事や育児も夫婦でシェア、という考えが当たり前になってきています。まずはご主人に簡単にやってもらえそうな家事からお願いし、少しずつお願いすることを増やしていくとよいでしょう。■育児と家事をしながら仕事をするにはどうすればよいか、自分に合った方法を見つけよう育児と家事をしながら仕事をするにはどのような工夫をすればよいか、そして、どの方法なら自分にとって負担なくこなせそうかを何パターンかシミュレーションし、試してみて、最終的に自分に合ったパターンを見つけていってください。そして、時々自分の気持ちが今どこに向いているのか? 育児、家事、仕事のバランスを見た時に足りない部分はないかを確認し、あればそこを補う。無理してどれも完璧にしようとはせず、まずは、この方法を実践してみてくださいね。
2015年04月01日4月を目前に控えたこの時期は、産育休からの復帰が決まり、不安でいっぱいというママも多いことかと思います。「職場復帰を控えたママのための復職準備ライフハック」企画の後編となる今回は、子育て編と家族・家事編に分けて、"今やっておきたいこと"を紹介します。今のうちに準備をすることで、復帰後の混乱が軽減されるはず。ぜひ試してみてください。○1.子どもと一緒に備える復帰すると、特に大変なのが朝の時間のやりくり。子どもの身支度もそうですが、家事のほか、自分も身支度をしなければなりません。朝起きてから保育園へ行き、会社にたどり着くまでのシミュレーションを念入りにして、備えておきましょう。帰宅してからも食事の準備や寝かしつけなど、怒涛の勢いで時間が過ぎますので、同じくシミュレーションが必要です。○2.保育園用品を万全に子どもの年齢が小さいと着替えの回数が多く、服の数が足りなくなるもの。毎日洗濯はするものの、梅雨の時期などは次の日の着替え用の服がなくて困ってしまうことも。1日の着替えを3組~4組程度用意し、何日分備えておけばよいか考えて購入しましょう。それ以外の用品は、園によって指定が異なるので、保育園の説明資料をよく読んで数量を多めに準備しておきましょう。○3.安心感と楽しいイメージもう一つ大事なのが、子どもの心のケアです。親が「保育園でやっていけるかしら? 」と思っていると、それが子どもにも伝わり、預ける際に大泣きしてなかなか離れられないといったトラブルに。泣いているわが子を見ると、心が折れそうになります。「園で楽しんでおいで」という気持ちで送り出すことや一緒にいられる時間にぎゅっと抱っこしてあげるなど、安心して過ごせるような環境づくりに努めましょう。○1.夫婦で家の仕事=家事は分担「家事って『家の仕事』の略なんだよね、だから家族みんなで一緒にやるものだよね」と教えてくださったのは、日本誕生学協会代表理事の大葉ナナコさん。以来、わが家でも家の仕事は家族で分担だと子どもたちにも伝えています。育休中は家事をすべてママが担当していたとしても、復帰したらそうはいきません。パートナーと自分のタイムスケジュールを確認しながら、掃除や洗濯、食器洗いなどタスクごとにどう分担できるのか、あるいは任せるのかなど、大まかなルールを決めておきましょう。すべてを自分でと抱えてしまうと、あとで破たんするケースも……。○2.二重三重のセーフティーネット保育園に入ってから1年くらいは、あらゆる病気をもらってくる確率が高いのが通例。病気以外にも急な残業もあるかもしれません。自分がお迎えに行けない場合にどうするのか。二重三重のセーフティーネットをあらかじめ築いておきましょう。祖父母に頼るのか、シッターサービスや病児保育は契約したほうがいいのか、パートナーにも頼れるのか。1つ目のセーフティーネットがだめでも、次を当たれる体制を作っておくと、いざというときに安心です。○3.家事をあらゆる手段で効率化炊事や掃除、洗濯は毎日のことで、最低限やらねばなりません。ここで登場するのが最新の家電やサービスです。宅配食材サービスを使って買い物や調理時間を短縮したり、外出している間に勝手に掃除をしてくれる掃除機、乾燥までやってくれる便利な洗濯乾燥機なども心強い味方です。ただし、すべてを購入すると膨大な投資になります。自分のライフスタイルにあったものを取捨選択して取り込み、無理なく効率化を進めてみてはいかがでしょうか。振り返ってみると復職にあたってやることは膨大にあります。そして、復職すると、本当に時間もなく、追われているような毎日で、これでよかったのかとモヤモヤした気持ちを抱えるママも多くいます。すべてを一気にうまく回そうとするのではなく、一つ一つ柔軟に見直しながら、自分と子どもと家族に無理のないカタチで、肩の力は無理に入れずに両立生活を始めてみませんか。大変なときは一時のこと。長い目で両立生活を楽しんでくださいね。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年03月30日メデラは4日、「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」の結果を発表した。調査時期は2014年12月、インターネット上で実施。対象は末子が3歳未満、出産後1年半未満で再び働き始め、現在の就業中の女性。有効回答数は515名となっている。それによると、復帰後の母乳継続率は50%。「復帰後、仕方なく母乳を与える機会を減らした」は61%となり、「母乳育児継続のために復帰時期を延期」と回答した人は7%となっている。復帰後も母乳育児を継続した女性に仕事中の子どもへの栄養についてたずねたところ、「母乳育児は続けたが、仕事中は母乳を与えてない」が70%、「母乳育児を続け、仕事中は母乳と粉ミルク両方を与えた」が17%、「母乳育児を続け、仕事中も母乳のみを与えた」が13%となった。復帰後、母乳育児をやめた、もしくは継続したが仕事中に母乳を与えていなかった母親に、仕事中も母乳栄養の希望を質問したところ、68%が「母乳を与えたかった」と回答している。続いて、母乳育児継続の障壁について調べると、最も多かった回答が「職場と保育場所が離れている」で46%となった。2位は「母乳の出る量が減ってしまった / 母乳が出なくなってしまった」(31%)。また、仕事復帰した母親に職場でのさく乳経験を聞くと、15%がさく乳経験ありとなり、さく乳場所の1位は「トイレ」(59%)となっている。復帰後、職場の「さく乳室・さく乳専用の部屋・スペース」でさく乳した女性はわずか5%にとどまっている。
2015年03月05日産休・育休中、子育てに専念できるのはうれしいが、その間の家計が心配……という人も少なくないだろう。以前、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、出産前に目標としておきたい貯蓄額について解説していただき、「手取り給与の6カ月分~1年分」と教えていただいた。今回は、既に育休に入っている方やこれから育休に入ろうとしている方であまり貯蓄がない場合、また育休中に少しでも節約したいと思われる方向けに、育休中にできる節約術について伊藤さんに教えていただく。○まずは出費の洗い出しを産休前に貯蓄しておきたい額は「手取り給与の6カ月分~1年分」としましたが、すでに産休・育休に入っていて貯蓄額が少ない方は、育休中を何とか乗り切る必要があります。そのためのポイントは大きく2つ。まず、水道光熱費や通信費、生命保険料などの固定費に無駄があれば削ることです。育休中は多少時間に余裕はできると思いますので、こうした毎月かかる固定費に無理がないかどうかを確認してみましょう。まずは一度、1カ月にかかる費用を洗い出すことです。その中で金額の大きいものから、削れないかどうかを見るべきといえます。そしてもう一つのポイントは、仕事をしていなければかからないであろう費用をカットすることです。仕事をしていると、時間もない、面倒だということで、外食費やクリーニング代がかさんだりしていると思います。もしそうした費用がかかっている場合には、月に数万円浮く可能性も十分あるといえます。こうしたコストカットにより、収入が減った分とまではいかないと思いますが、ある程度無駄は削れることでしょう。それでも生活費が足りない場合には、身内から援助してもらう、お金を借りるといった方法があります。例えば、東京都内の中央労働金庫、各信用組合などにおいては、「すくすく・ささえ」という子育てや介護と仕事を両立する人を支援するための融資制度があります。融資限度は100万円、金利も1.5%(平成26年4月1日現在)と低いため、こうした融資を利用するのも場合によってはよいかもしれません。そして最後に、これら以外に重要視していただきたいことは、夫婦で育児を行うことではないでしょうか。育休中に限ったことではありませんが、どちらかがやるのではなく、一緒にやる。当たり前のようでなかなか難しいことだと思いますが、夫婦円満のためにもお互いに役割分担を決め、楽しい家族生活を送ることが何よりも生活をやりくりする大きな手段だと思います。
2014年10月01日産休・育休中の女性は、肉体的にも精神的にも忙しいものですが、職場復帰を考えているママは、この時期に仕事に戻りやすい環境を整えておくのは重要なポイントです。どんなことに気をつけて、産休・育休中を過ごせば、良い感じに職場復帰できるのかを先輩ママとしてピックアップしてみました。■職場の状況をリサーチする育児休暇や産後休暇中でも、同僚や上司とのコミュニケーションはきちんと取っておくことが大切です。企業によっては休暇中に社内報が届いたり、社内の行事のお誘いがある場合もありますが、まずは自分からアクションを起こす事が重要。仕事仲間には時々メールや電話をして、社内の状況を気にしておく必要があります。コミュニケーションを取ることで、職場との繋がりが途切れないので、復帰後も安心して仕事を再スタートすることができます。■「人との付き合いの勘」を鈍らせない赤ちゃんと1対1で過ごす時間が長くなると、人とのコミュニケーションの仕方が変わってしまう傾向があります。オフィスに戻ってみると、頭の回転が遅くなっていてびっくりすることも。仕事人としての勘を忘れないためにも、少しでもいいので育児以外のやり取りも大切に。赤ちゃんが少し大きくなれば外出することもできるので、意識的に外に出ることもオススメ。実際に「コミュニケーション能力が高い人は職場復帰も早い」という声もあるほど。イベントなどに足を運び、家族以外の人との交流を持つことで、人と関わる力を養うことができますよ!■骨盤ケアをする妊娠・出産によって骨盤は大きく開きます。産後1週間~10日で自然に閉じてくるとされていますが、閉じた時にゆがんでしまい、そのまま固まってしまうこともあるので注意。骨盤の歪みは、腰痛や太る原因にもなります。骨盤を矯正するための教室やサロンなどもありますが、まずは骨盤を戻す意識を忘れずに、足を組まないなどの姿勢を意識するだけでも改善します。さらに積極的な骨盤ケアのための体操、骨盤ベルトをなどは、自分の体調に合わせて正しく行ってください。 復職後は肉体的に忙しくなりますので、それを見据えて体調を整えておきましょう。■いろんな先輩ママと話をするこれまで仕事で適用してきた「段取り」は子育てには通用しません。分からないこと、想定外のことに対応する、臨機応変さが重要になるのですが、仕事ができる人は、これまでの成功体験が使えないために焦ってしまう傾向もあります。仕事と育児のストレスを溜めこまないことが、復帰を成功させる秘訣です。世代を問わず、いろんな働くママに話を聞くのもオススメです。考え方が近いママが見つかったり、子どもが中学生で手がかからなくなったママの話を聞いたりなど、気が楽になりますよ。産休に入る前にも、復職前にも意識するべきは「権利を主張しすぎないこと」。「穏便に」をモットーにすることが、戻りやすい環境を整える近道のようですよ! これから産休に入る人は、ぜひ念頭に置いておいてくださいね。
2014年07月24日育児は女性がするというのが、一般的な認識になっていますよね。確かに母親であることや、授乳という点からも仕方のないことかもしれませんが、一方で「イクメン」と呼ばれるパパが増えてきたのも事実です。朝の幼稚園へのお見送りはパパがするという家庭も増えてきたそうですよ。しかし「イクメン」として育児に協力的なパパは増えてきましたが、育休を取得してママの代わりに育児に専念する…というのはあまり聞かないですよね。それもそのはず、現状の男性育休取得率はなんと1.89%に留まっているそうです(※)。※厚生労働省「雇用均等基本調査」(平成24年度)より結婚・出産後の女性の復職を推進するとして、安倍政権では『2020年までに男性の育休取得率を13%にする』という目標を掲げたというニュースは、記憶に新しいですよね。しかし現状の数値を見る限り、あまり男性は育休に対して前向きではないのかもしれませんが、実はメリットもあるって知っていましたか?■男性が育休を取得するメリットって?実際に育休を取得したことのある男性と、取得したことのない男性にアンケートをとったところ、育休を取得したメリットとして「子育てに関われる」のはもちろんのこと、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」と答えた人が未取得者16.7%に対し、取得したことのある男性は22.2%と上回った答えをしたそうです。男性が育休を取得することにどんなメリットがあると思いますか?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)実際、育休中の1日の自由時間は1時間~2時間未満だったという人が多いようですが、その時間を自分磨きとして「資格取得に向けた勉強」にあてたという人が一番多かったという結果でした。育休中の時間を有意義に活用し、仕事に追われている日常ではできなかったスキルアップをするというのも育休を取得するメリットのようですね。育休中の自由時間に自分磨きをするとしたら何がしたいですか? (株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■本当のところ男性が育休を取得できるの?「メリットがあるのは知っているけど実際は育休を取得することができない」という男性も多いと思います。そもそも会社で男性が育休を取得できるような制度があるのかが疑問なところです。実際、育休の取得経験者に比べて、取得したことがない人が働く会社では育休を取得しづらいという結果もありました。また、制度以外でも様々な障壁があるようで「職場の理解が足りない」「育児休暇中の家計が不安」「出世に響きそう」など、クリアしなければいけない問題があるのも事実のようです。男性の育休の取得率を上げるための現在の障壁として感じるものについてお答えください(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■男性が育休を取得するためには?やっぱり男性が育休を取得するのは難しいことなのでしょうか。そんなことはありません。1)企業のイメージアップに繋がる! と会社を説得してみる男性が育休を取得できる企業って素敵な会社だな、という女性目線での意見はよく聞きます。実際に「男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?」というアンケートに取得経験者の58.4%が「企業・組織・団体のイメージが良くなる」と回答していました。男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」より)2)各種社会保障制度を利用する社会保険料の免除や、育児休業給付金、パパ・ママ育休プラスなど、国が定めている制度はいくつかあります。育休取得経験者はこれらの制度をうまく取り入れて仕事や家計などへの負担を軽減したようです。3)まずは1週間から始めてみる女性の育休のイメージから長期での育休を想像してしまいますが、36.8%の育休取得経験者の育休期間は「1週間未満」だったそうです。このくらいなら、会社にも言いやすく、ママの仕事復帰の最初の1週間をお手伝いするということもでき、負担なく取得できそうじゃないですか?子どもは欲しい、でも仕事は続けたい・復帰したい、という女性がスムーズに結婚・出産できるように、また、パパ自身も貴重な子どもとの時間をとるよい機会として、男性の育児休暇取得も積極的に考えてみてはいかがでしょうか?参考:
2014年06月13日家にいることが多くなる育休中は、家の掃除が気になる時期。でも、重い腰はなかなか上がらず、「あ~あ、今日も掃除しなかったなぁ」なんて気持ちになることありませんか?■一番パワーを使うのは、スタート時掃除は、「始める時」が一番パワーを使う。例えるならば、スポーツクラブに行く前のようなもの。行ってしまえばそれなりに気持ちいいし、終われば達成感もある。それがわかっていても、なかなか始められないのが掃除なのだ。とりわけ「毎日、家にいる」という育休中は、「後でやろう」という誘惑に打ち勝つのは難しい。■通勤時間分 掃除をするそこで私が考えついたのは、「通勤時間分を掃除しよう」ということ。育休中は、育児が仕事。でも、通勤はない。会社に行っていれば、通勤に使う時間だけは、仕事(育児)をせずに掃除をしようと思ったのだ。ゆえに、出勤する時と同じテンションで、掃除を始める。反対に言えば、「掃除を始める」ということは、「出勤する時」のと同じくらいのテンション、パワーが必要だと自覚した。■1日1回、0(ゼロ)地点に戻すちなみに。「通勤時間分だけ掃除をする」というのは、相当な仕事量だ。そんなの、毎日やっていたら、すぐに挫折する。あくまで気持ちの問題です、そこは。大切なのは、「1日1回、家の中を0(ゼロ)地点に戻す時間(キッカケ)を作る」ということ。乳幼児が家にいると、家の中がゴチャゴチャしているのは常。でも、そこで諦めてしまうと、散らかり&汚れは蓄積していくだけになる。だから、「キレイにする」というプラスの動きはしないまでも、「0(ゼロ)に戻す」という作業だけは続けたい。【これが我が家のゼロ地点】■白木屋傳兵衛の箒はいい!0(ゼロ)地点に戻したら、箒をかけるようにしている。掃除機ではなく、箒なのは掃除機よりも手軽だからだ。柄をサッと手にとれば掃除開始!我が家で使っているのは、白木屋傳兵衛の箒だ。使う場所によって、2本の箒を使い分けている。和室を掃く時は、江戸箒(草のほうき)。草が持つ「コシ」でゴミを掃き出す。フローリングエリアで使っているのは、シュロ箒。シュロ箒は、柔らかいモップのような箒なので、床 をなでるようにして使う。植物性油脂を多く含んでいるので、掃くことによって油脂が床に移り、天然のワックスがけの効果もある。【江戸箒(向かって左)、シュロ箒(右)。真ん中はハタキ】【箒なら、階段掃除も簡単】ひと通り掃き終わるのに15分程度かかるが、軽い運動をしているような感じで心地良い。「掃除=心地良い」というシナプスが脳にできたら、こっちのものだ。毎日の掃除が、「やらなければいけないこと」から、「日常の1コマ」となる。文章/楢戸ひかる
2013年08月21日毎日の食事を自分が作る・・。仕事中心の生活をしてきた人にとっては、かなり高いハードルだ。でも、子どもが生まれて育休中だもの。ごはんくらいは、毎日私が作らなくちゃ! と思って、苦しくなっていませんか? ■主婦歴16年、私の場合まず、私自身のことを言えば、長男の育休の時は、毎日ごはんを作らなかった。今、考えれば、「毎日ごはんを作れない自分」と向き合うのがイヤだったのだろう。理由をつけては、子どもをママチャリの前に乗せ、よく外食に行ったものだ。当時の私に言いたいのは、「毎日、何かしら作ろう。それは“料理”でなくてもいいんだよ」ということだ。そう思うには訳がある。■毎日、何かしら作ってみる今は毎日ごはんを作っているが、そのキッカケを思い出してみると、「料理とは呼べないシロモノを食卓に出していいんだ」と思えたことだった。私が思うに、世の中、素敵な情報が流れすぎている。かわいい子どもがいて、丁寧な生活をしていて・・的な? でも、子どもが生まれたからといって、仕事中心の生活していた私が、すぐに毎日の献立に困らないほどの料理のレパートリーがあるハズもない。加えて、始めての育児で疲労困憊。「毎日、素敵な食卓なんて無理だよな」と、当たり前の現実にやっと気がついたのだ。■献立の“へそ”を決める「でも、何かしらの“何か”も思いつかない」という場合は、献立の“へそ”を、まず決める。私の場合、それは野菜の梅酢あえ。【野菜の梅酢あえ】※作成時間5分強<材料>・キャベツ1/4個・キュウリ1本・人参1/2本・梅酢大さじ1・ゴマ大さじ2<作り方>キャベツは千切りにし、キュウリと人参は食べやすい大きさに切る。野菜をボールに入れ、ゴマと梅酢を上から回しかけ手で混ぜる。全体に混ざったら、浅漬用容器(ジップロックなどでも可)に入れる。すぐ食べても大丈夫だが、2~3時間置くと味が馴染む。これを作っておくと、すごく安心する。あとは肉を焼いたり、魚を焼いたりすればメイン料理は完成。ご飯を炊けば、とりあえず“食卓”ができあがる。余裕があって、味噌汁や小鉢をつけられた時は「あら、素敵!」と自分を褒める。ハードル低すぎですか!?(笑)■“できること”を増やしていくという気持ち家事のハードルをどこに設定するか? は、とても大事なことだと思う。「雑誌で見た素敵な暮らし」に憧れて、無意識に「憧れの暮らし」を「あるべき我が家の暮らし」だと設定してしまうと、苦しくなる。私はそういう失敗をしていたのだと思う。まずは、「今、できること」という地面にきちんと着地しよう! そして、そこから、“できそうなこと”を増やしていく、その積み重ねが我が家の暮らしとなり、自分の人生を作っていく。つまりは、今の私にがっかりしないで、自分で「できたこと」を喜び、自分を励ましてあげる。それが家事上手への第1歩だと思う。文章/楢戸ひかる
2013年08月09日久々復帰の“ママ”とは思えない!7月11日に芸能界復帰を発表した住谷杏奈。2006年にお笑いタレントのレイザーラモン・HGと結婚し、それを機に表舞台から去っていたが、6年の期間を経て、カムバックを果たした。ファッションモデルやタレント、グラビアアイドルとして活躍していた彼女。活動休止期間中には、2008年に第1子を、2011年に第2子をもうけている。育児に精を出しながらも、ファッションブランド「still ann...」やコスメブランド「Food Dream」を展開し、プロデューサー業での活躍を続けていた。そうした期間を経て、芸能界復帰を果たし、ふたたび活動を始めた彼女のスタイルがあまりにも美しいと話題になっている。パワーとくびれをもらってます!13日にオフィシャルブログに投稿された記事では、カーヴィーダンスによるボディメイクで話題の樫木裕実トレーナーのもとで、トレーニングしているようすも披露している。ウエストがしっかりと見えるトレーニングウェアで撮影されているが、そのくびれラインは2児のママとは思えない完璧ぶり。たしかに話題になるのもうなずける。本人もこのトレーニングに来ると、パワーもくびれももらえ、一石二鳥とコメントしている。相変わらずの美しさと美ボディで、カムバックを果たした住谷杏奈がこれからどんな輝きをみせてくれるのか、楽しみとされるところだ。元の記事を読む
2012年09月17日芸能界復帰宣言のマリエのお勧め水着が素敵!昨年9月から渡米し大学でファッションデザインを学んでいたタレント、マリエが帰国し芸能界への復帰を宣言したと8月3日のマイナビニュースが報じている。写真は8月5日にアップされたマリエのブログより。『マリリン7日間の恋』の記念イベントに出席マリエが芸能界復帰宣言したのは都内で開催された映画『マリリン7日間の恋』のブルーレイ&DVD発売記念イベント。マイナビニュースによると「2週間前に帰国しました。すごく迷惑をかけて出て行ってしまったので、『今は行かせてよかったな』と言われるように芸能界で頑張りたい」と、コメントし、アメリカでの恋は?の質問にお持ち帰りできるほどの恋は無かったとジョークで返答したという。お気に入り水着をブログで紹介ファッションリーダーでもあるマリエのブログには、お気に入りの水着や洋服も紹介されており、マラのブランドの洋服を『ちなみにマリエこれちょーーーほしいいいいいい泣』とコメントしている。マリエお気に入りの水着などをチェックしたい方は下記の外部リンク「マリエ公式ブログ」まで。元の記事を読む
2012年08月06日