長男を出産する前に、チャイルドシートを準備しておきました。このチャイルドシートに乗せる前の確認が不十分だった私たち夫婦。それにより、かわいい息子を危険な目に遭わせてしまった失敗談と、学んだことを伝えたいと思います。新米のママとパパの不安出産後の移動は、息子を抱っこひもで抱え、徒歩で行動していました。しかし季節が夏に変わるころ、徒歩での移動が難しくなり、車を使うことを考え始めました。そこで必要になるのがチャイルドシート。 私たちは出産前にチャイルドシートを準備をしていましたが、なかなか使えずにいました。というのも、新米のママとパパである私たちは、子育てをする上で、初めての経験すべてにドキドキしがち……。抱っこからおろすとすぐに泣いてしまう息子を、正しくチャイルドシートに乗せられるのか不安だったのです。 乗せたら、息子に異変!?チャイルドシートへの乗せ方を何度も予習し、いよいよ息子を乗せてみることに。布団に寝かせるのとは少し違う体勢で、「苦しくないか、正しくできているか」と何度も確認しながら、ようやく乗せることができた!と思ったところで息子が泣き始めました。 「どこか痛いのか?」と不安になり、一度ベルトを外して抱っこすると、なんと息子の背中が汗でびっしょり。ハッとしてチャイルドシートの座面を触ってみると、熱くなっています。私たちがまだ座っていない車のシートも触ってみると、座ったときに少し不快に感じる程度ではありますが、熱さがありました。 確認不足だったことを反省…私たちは息子をチャイルドシートに正しく乗せることばかりに気を取られ、車の中の温度やシートの状態を確認できずにいたのです。 車のシートの場合、大人の私たちの肌に触れる面積は一部。それでも少し不快に感じるほどの熱さなのに、赤ちゃんは体の肌の半分以上がチャイルドシートに触れるため、大人よりも熱を感じたはずです。 さらに、体温調節が未発達な乳児なので、「もしこんな状態が長く続いたら、脱水や熱中症を引き起こしたかもしれない……」。そう思うと恐ろしく、今後の対策について夫と話し合うことにしました。 その後、サンシェードやチャイルドシート用の冷感シートを追加したり、シートに触れて熱さを感じたら保冷剤で少し冷やしたりしました。調べてみるとできることはたくさんあったのに、未熟な私たちのせいで息子を危険な目に遭わせてしまったことをとても反省しています。 監修/助産師 松田玲子著者:山下亜衣10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。
2023年06月19日私は3歳と1歳の男の子を育てています。子どもたちは朝起きてごはんを食べたら、すぐに遊びだし、ものの10分で家の中はぐちゃぐちゃ。朝ごはんの片づけをしている最中には、長男は次男にいたずらをして次男は大泣きし、私は足元に散らばったおもちゃで足を痛めたりすべったりと大変です。「この朝の忙しさ、なんとかならないか」と思っていた私は、ある日、怒りに任せた行動をとってしまったのですが……。毎朝、お祭り騒ぎのわが家夫が出勤し、子どもたちが起きると、静かな朝からお祭り騒ぎに一変します。長男はぐずって大泣きが始まり、その様子を見て次男も泣きだす始末。 そして、やっと朝ごはんが終わったかと思うと、長男は次男にいたずらしたり、次男が遊んでいたおもちゃを奪ったりするので、今度は次男の大泣きが始まるのです。 また、長男は家の中のありとあらゆる物で遊びだし、あっという間に家の中がぐちゃぐちゃ。毎朝、起床して1時間で私はどっぷり疲れてしまいます。 我慢の限界!怒りに任せて…ある日、そんな毎朝に疲れ、パソコンでの仕事や家事がまったく進まない私は子どもたちに大激怒! 子どもたちの泣き声を聞きたくない私は、「もう外へ出なさい!」と怒りに任せて泣きわめく子どもたちを急ピッチで着替えさせ、朝の8時に庭へ出したのです。 様子を見ていると、最初の5分は機嫌が悪く泣いていた2人。しかし、その日は朝から天気が良く、長男は早速、庭にある物で勝手に遊びだしました。次男はベビーカーの上で、風に揺れる木を眺めてウトウトし始めたのです。 親子にとって良い解決策に!?このとき私は、「家の中は空間が狭いけど、庭は花が咲いていたり、飼っているニワトリがいたり、退屈しないんだ」と気づいたのです。それから、私は天気が良ければ朝から子どもたちを庭へ出し、子どもたちの様子を見ながら家事や仕事を進められるようになりました。 長男は遊び疲れると家の中に戻ってきて、おもちゃでひとり遊び、次男は誰にも邪魔されず、再びゆっくり朝寝をしています。私は「家族でもお互いの距離を保つことは大切だ」と気づきました。 朝から2人の幼い子どもたちの対応に追われて疲れていた私。怒りに任せた行動が、ひとつの解決策になりました。幸い私たちは田舎に住んでいるので、庭は広く、車も通らない安全な環境。そのため、“朝から子どもたちを外へ出す”ことは、私たちにとって良い方法でした。これからも子どもが過ごしやすい環境を作り、私も家事や仕事がスムーズにできるよう行動していこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年06月16日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、初夏に乳幼児とお出かけする際の注意点ついて教えてくれました。徐々に暑さが増してくるこれからの時期。服装の工夫や暑さ対策などをしっかりと行うことが大切です。子どもと安全に楽しく過ごすためにもぜひ、確認しておきましょう。 夏になり、暑い時期が続くようになりました。この時期の乳幼児とのお出かけで、注意することについてお話ししていきます。 乳幼児の服装、どうする?暑い時期の外出時、子どもの服装は迷うことも多いかと思います。屋内か屋外かでも対応が変わってくるかと思います。汗をかいた時にこまめに着替えられるように、お出かけする際には着替えも用意しておくとよいでしょう。 屋外で過ごす場合屋外でのお出かけの際には、子どもの頭に直射日光があたらないように、帽子をかぶるようにしましょう。帽子をかぶるのが難しかったり、嫌がる場合には、抱っこでのお出かけの時には日傘、ベビーカーでのお出かけの時には日差し避けなどで直射日光を避けるようにしましょう。夏のお出かけの服装は脱ぎ着がしやすい薄着のものが調整しやすいのですが、ロンパースやベビードレス1枚だと汗の吸収などが十分できません。服の下には肌着を着せるようにするとよいでしょう。肌着は綿素材やメッシュ素材のもので、ノースリーブタイプのものより、脇の汗が吸えるように袖付きのものがおすすめです。 室内で過ごす場合スーパーやショッピングセンターなどの室内施設へのお出かけの際は、空調が効いていることが多いです。外は暑くても、急に寒くなったり、汗をかいた後で冷えやすくなることがあります。脱ぎ着しやすいものを選び、温度の変化に合わせて対応できるようにしましょう。カーディガンやケープ、薄手のレッグウォーマー、ガーゼタイプのおくるみがあると便利です。ベビーカーの場合はおくるみなどの掛け物で調整しましょう。 参考サイト:「良かれと思ってやってた!」実は蒸れや冷えの原因に!夏の服装のやりがち間違い、助産師が教えます|ベビーカレンダー 紫外線対策はどうする?悪影響が注目されがちですが、紫外線には、カルシウムのバランスを整え骨の健康を保つのに不可欠な栄養素であるビタミンDを作る働きがあります。小児科皮膚学会によれば、1日に15分程度当たる程度で十分とされています。紫外線対策をした方が良い目安は、この15分です。15分以上の移動や屋外で過ごす場合は、石鹸で落とせる肌への負担の少ない日焼け止めなどのUV対策がおすすめです。紫外線は、時間帯や地域によって強さが異なるので、日焼け止めを塗るだけではなく、さらに紫外線対策が必要になります。1日の変化では、午前10時~14時までが紫外線の量が多い時間帯です。可能であれば、この時間帯の外出を避けるようにしましょう。 5〜10分程度の短時間のお出かけ(保育園や幼稚園の送り向かえ、買い物などの外出)は、以下の対策をしてみましょう。 ・洋服やおくるみ、帽子などで肌の露出をできるだけ避ける。・抱っこ紐使用時は、日傘をさす。・ベビーカーの日差し避けを使う。 参考文献:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「保育園・幼稚園での集団生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会統一見解(2015.09) 出かける時間帯は?暑さ対策について午前10時~14時までが最も気温が上がる時間帯です。この時間帯は、可能であれば外出は避けるようにしましょう。抱っこ紐でお出かけする場合は赤ちゃんと密着するので、熱がこもりやすくなります。また、ベビーカーでお出かけする場合も、地面からの照り返しがあるため暑くなりやすくなります。どちらでお出かけする場合も、頭や背中に保冷剤などを忍ばせておくなどの対策をしてあげると良いでしょう。最近では専用の商品も販売されているので、上手に活用してみてくださいね。 ハンディファンを使用する際の注意点ハンディファン(扇風機)は、暑い屋外で使っていると、逆に熱中症を招く危険もあるといわれているので、使用する際は注意も必要です。汗は蒸発するときに、体から熱を奪い、体温を下げる役目をしますが、高い外気温のなかで扇風機だけを使うと、熱を奪う前に汗だけが乾き、体温は上がったままになってしまうからです。ハンディファンを使うときは濡れタオルや霧吹きなどで肌を濡らしながら使うと効果的ですよ。 お出かけ時の乳幼児への水分補給は?水分補給は、生後6カ月未満の乳児の場合は、母乳や育児用ミルクを飲ませてあげましょう。母乳やミルクの中には、水分や塩分や糖分など、赤ちゃんに必要なものがすべて入っていて、身体に水分を取り込みやすいと言われています。いつもの授乳間隔よりあけないように注意したり、可能であれば短い間隔や多めにあげてみましょう。生後6カ月以降でも1歳未満であれば同様の対応ですが、離乳食が始まっている場合は、白湯・麦茶などでもいいでしょう。 参考サイト:夏の強い紫外線が心配! ママが知っておきたい赤ちゃんへの日焼け予防|ベビーカレンダー参考サイト:ハンディファンで命の危険も!?意外と知らない赤ちゃんの熱中症対策|ベビーカレンダー まとめ段々と暑くなってくる今の季節だからこそ、暑さ対策は必要不可欠になります。しっかりと暑さ対策をしながら、子どもとの初夏のお出かけを楽しみましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年06月15日現在生後11カ月の息子はコロナ禍に生まれました。そして高校時代の友人が私と同じ時期に出産。最初は「ママ同士でいろいろ話せてうれしい!」と言い、定期的に子どもの成長を報告し合っていたのですが、あるときから友人のメッセージがそっけなくなってきて……。息子と同級生の赤ちゃんその友人とは定期的に会っていました。そして友人の第1子とわが家の第2子が同じタイミングで生まれることに。「生まれたら一緒に遊ばせようね!」と楽しみにしていました。 しかしコロナ禍ということもあり、わが家から少し遠いところに住む友人と赤ちゃんにはなかなか会えず。それでも「会えない分たくさん連絡すればいいじゃない!」と友人が言うので、私も友人も今まで以上に連絡をとるようになり、子どもの成長を送り合っていました。 メッセージがそっけない?最初こそ「昨日、初めて寝返りした」「泣かれ過ぎてつらい」など日々の子育てで、うれしかったことや愚痴を送り合っていました。私としては「友人は初めての子育てだし、この定期連絡で友人を支えられればいいな」という思いも。実際、友人から質問されることも多く、そのたびにわかる限りのことを答えていました。 しかし、あるときから急に友人からのメッセージがそっけなくなったように感じました。送られてくる写真もどんどん減っているように感じます。私はそんな変化が心配で「大丈夫?」「しんどいことある?」と折に触れて送っていたのですが……。 そんなつもりじゃなかった…私が心配しても「何でもないよ」と返していた友人。しかしある日、長文が届きました。その内容は「定期連絡をやめたい」「自分の子と比べてしまってつらい」「私は近くに頼れる人がいなくてつらい」「自慢されているみたいに感じる」とのこと。 友人にとっては私が送った「○○ができたよ」「○○みたいにしたらいいよ」などの内容がマウントをとられていると感じたようでした。これを受けて私は大反省。「そんなつもりはなかった。本当にごめん」と謝り、話し合った末、友人の気持ちがこちらに向くまで連絡のやりとりは一旦やめることになりました。 私は「産後はメンタルが不安定になるだろうから」と友人に気を使っているつもりでいました。けれど、昔から仲の良い友人ということもあって、配慮に欠けてしまったところがあったのかもしれません。気づかいの足りない言い方をしてしまったと反省し、今は友人の負担にならないよう連絡はしていません。 監修/助産師 松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年06月15日ある夏の暑い日のお出かけ。道端ですれ違った高齢の夫婦が、こちらを指さして何やら話している様子。その会話が聴こえてきて、私はとても悔しい気持ちに……。真夏日にパーカーを着ると言い張る娘これは、娘が2歳のころのお話です。ある夏の日曜日、最高気温が20度後半ととても暑い日でしたが、娘が外に行く際に「パーカーを着る!」と譲りませんでした。私が「今日お外あっちっちだから、いらないよ。これ着たら、ふらふらになっちゃうかもよ」と説明しても、娘は譲らず……。 床に寝転がって泣き叫ぶ娘を見て、私は「まぁ薄手のパーカーだし、建物内に入ったらクーラーが効きすぎて寒いこともあるから、いいか」と、娘にパーカーを着せて出かけることに。 私の娘はかわいそう?家から駅まで向かう道を歩き、アスファルトからの跳ね返りが熱いので娘を抱っこしようとすると、これも拒否。パーカーを脱ぐことは、もちろん拒否。だんだん眠くなってきた娘がぐずぐずし出したところに、高齢の夫婦が反対側から歩いてきました。 高齢の夫婦の女性が、隣にいる男性に向かって「あれ見て。あの子、こんな暑い日にあんな恰好させられてかわいそう。ぐずぐずしてるんだから、抱っこしてやればいいのにね」と私たちのほうを指さして言い、男性も「本当だ。かわいそうだね」と返していました。 私は「何にも知らないのに、好き勝手言われた」と、とても悔しい思いで、家に帰ってからもしばらくモヤモヤしていました。ですが、この出来事を後日ママ友に話すと「え? 直射日光を肌で直接受けるより、薄手のパーカー着てたほうが、体温が上がりにくいこともあるんだから、結果オーライだよ」と言ってくれました。ママの言葉を聞いて、私の気持ちはとてもラクになりました。また今回の経験から、私自身も誰かのことを勝手な判断をして傷つけることのないようにと、心に留めています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年06月14日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医から見た「親のNG行動」についてお話ししたいと思います。そのうちの1つが、予防接種などお子さんが痛かったり、嫌がることの多い処置をするときの親御さんの対応です。お子さんの予防接種をするときの親御さんのNG対応について、紹介したいと思います。 NG行動1:子どもに伝えない予防接種は元気なときに病院に行っておこなうものなので、「あらかじめわかっている受診」ですよね。 そんな受診のときに「なぜ病院に行くか」をお子さんに伝えずに病院に連れて来る親御さんがいらっしゃいますが、これはなるべく避けてほしいなと思います。「〇〇に行くよ」など病院ではない所へ行くと騙して連れ出すのも避けたほうがいいです。もちろん、その子の特性などに合わせて対応するのは大切ですが、不意打ちで痛いことをされるのは誰でもびっくりしますし、傷つきます。 国立成育医療研究センターでは、目安として2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前に伝えると良いでしょう、とアドバイスしてくれていますので、参考にしてみてください。 NG行動2:「痛くないよ」と言う注射は、多かれ少なかれ痛いものです(インフルエンザワクチン、私も痛いので嫌ですが毎年打っています)。接種の前に「痛くないよ」など、ほぼウソになってしまうことは言わないようにしましょう。これは病院だけでなく、どこでも同じです。 「ちょっと痛いんだけど、病気にならないようにするために大切なんだよ」と伝えることが大切です。 ちなみに、接種後泣くお子さんに対して「泣かないの!」と言う親御さんもいますが、小児科医としては全然泣いてOKです。だって痛いんですから。 大事なのは痛いことを共感してあげることが大切です。その上で「痛いから泣いちゃうよね」と理解してあげるほうが良いと思っています。もし、泣かなかったときは「痛いのに泣かなかったね」と褒めてあげましょう。 事前の準備で「見通し」を!子どももれっきとした1つの人格なので、何か子どもが嫌なこと、慣れていないことをするときは、注射に限らず事前説明をするようにするといいでしょう。きちんと説明し、納得まではいかずとも、しっかり予防接種をする意図を伝えてから接種に臨めるといいですね。 伝える方法としては、子どもは目で見たほうが理解できることが多いので、ひらがなが読める子には、このメモのような「目で伝えるツール」なども使えますよ。 ▲保田先生が実際に使っているメモ 病院では、「プレパレーション(準備)」と言って、これからおこなう手術や治療の手順を、画像や人形などを使ってごっこ遊びのように説明をすると、子どもの心の準備ができるので、泣くことが減ったりすることもあります。▲保田先生が実際に使っているメモ 予防接種なら、病院の受付のところから手順を遊びつつ説明できるといいですね。例えば予防接種なら、「受付→待合室で待つ→診察室に入る→問診する→診察する→消毒する→注射する→絆創膏を貼る」という感じです。 やったあとには「褒める、認める」を!今回の小児科NGは予防接種についてでした。病院はお子さんにとって嫌なことをすることが多い場所ですが、とても大切なことをする場所でもあるので、少しでも安心して受診できるといいですね。 どんなことでも、「見通し」がたつと人は安心します。もちろん、痛いことなので見通しを立てれば必ずうまくいく訳でもないのですが、親が病院での見通しを教えてくれると思うと、他の新しい場所へ行くときでも、見通しを教えてあげることでグズグズが減ることがあるかもしれません。そして、お子さんが嫌なことを頑張ったあとは、しっかり褒めてあげてください。「痛いのにがまんしたね」「あまり動かず頑張れたね」など、お子さんの頑張りをしっかり認めて、声をかけてあげてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年06月14日わが家は仕事の都合上、上の子を幼稚園、下の子を保育園に入れていました。上の娘には、長い期間登園渋りがあったのですが、そんな娘を救ってくれたのは、まさかの息子の保育園の先生でした……。 2年以上続いた登園渋りが…上の娘は、2歳になってすぐに幼稚園のプレ保育に通いだしました。最初は楽しく通っていたのですが、段々と登園渋りをするように。年少に上がってからはギャン泣きするほどになりました。幼稚園に着くまではよくしゃべりニコニコしているのですが、先生に引き渡す場面になると途端に泣き出すのです。 2歳違いの下の息子は、そのころ保育園に通っていました。息子を保育園に送ってから娘を送る生活をしていたので、毎朝、娘とともに保育園へ登園していました。ある日、息子の担任の先生に「毎日、娘を幼稚園に連れていくと、引き渡しのときだけ泣くんですよ」と、少し愚痴をこぼしたことがありました。すると、翌日から息子の担任の先生が毎朝、娘と向き合って会話をしてくれるようになったのです。 今までは挨拶と一言、二言ぐらいだったのですが、毎朝娘と同じ目線に立ち、「制服似合ってるね!」「今日の髪型かわいいね!」などと褒めてくれました。「幼稚園、楽しんできてね!」「また弟くんのお迎えに来るの待ってるよ!」といろいろな話題を毎日のように振ってくれ、娘もとてもうれしそうでした。 さらにびっくりしたのは、ほかの先生までも出会い頭に一声かけてくれるようになったのです。その後、娘の登園渋りは、私が愚痴をこぼしてからたった1週間で克服してしまいました。 長きにわたる娘の登園渋りは、息子の担任の先生によってあっさり終わりを迎えました。朝の忙しい中、ほかの幼稚園に通う娘に、園全体で真摯に向き合ってくれた保育園の姿勢に感激した出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:横山こなつ地方在住の3児ママ。夫、小4、小2、2歳、犬2匹の5人家族。 美容の仕事をしながら育児、美容、ショッピング情報を主に執筆中。
2023年06月11日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「貧乏な母娘を塾に行けないと馬鹿にしてきた見栄はりママ」を紹介します。42歳のパニ子は、中学3年生の娘パニ美と2人暮らし。パニ美が3歳の時に夫を亡くして以来、女手一つで生活しています。パニ美はとても成績優秀で、小さなころから家事もしてくれていたので家のことも完璧です。 高校の入試説明会で出会った傲慢な母ある日、人気校・パニ高の入試説明会で、パニ美の同級生ショウコの母・ミヤコと会いました。会話をしていくうちに、ミヤコは自分の見栄のためにショウコに厳しい受験生活を強いており、ショウコの意見を聞こうとすらしていないことが分かりました。 それどころか、「パニ美ちゃんは、どんな塾に通っているのかしら? あ、でもパニ美ちゃんのお家じゃ無理かしら…w」と、優越感を見せつけてきます。 しかし、パニ美はいたって冷静です。自分で勉強できるからと塾の必要性を否定し「どの高校を受けようと、別に塾が絶対って訳じゃないし、通わなくっても問題ない。特に教えてもらわなくても、私今のところ自分で理解できているから」と言いました。 見下してくる母親に見事な逆転劇卒業式の日、再びミヤコと遭遇。ミヤコはショウコがパニ高に合格したことを得意げに話してきました。「それで? パニ美ちゃんはどうだったのかしら?」と聞いてきたため、パニ子が「本当は受けたかったんですけど、パニ高を受けることができなかったんです…」と答えると、パニ美が事前テストをクリアできなかったと思い込んだミヤコは満面の笑み! しかし実は、パニ美はパニ高の事前テストを満点でクリアしていましたが、本命の超難関校・コレ高との受験日が重なったためパニ高を受験できなかったのです。パニ美はコレ高に見事合格し、特待生として学費も免除され、新入生代表の挨拶も任されることになっていました。 この事実を伝えると、ミヤコは「そ、そんな…信じられない…!」とワナワナ震えています。パニ子たちは満足げに家路につきました。 ショウコとパニ美の成長に感慨2年後、パニ子は近所のスーパーで働くショウコに再会。受験前と違って、明るく元気そう♪ 話を聞いてみると、高校への進学が家計の負担となり、ショウコはアルバイトを始めたそうです。金銭的に厳しく、勉強も苦労しているようですが、毎日が楽しく、家族との絆も深まったとのこと。将来の夢は保育士だと生き生きと語るショウコを見て、パニ子は安堵しました。 一方、パニ美も弁護士になるという夢を追い続け、法律の勉強を始めました。高校でも毎日楽しそうに勉強し、充実した日々を送っています。子どもの進路は親の見栄ではありません。子どもの人生は子どものもの。子どもの考えを理解し、応援できるような親でありたいものですね。著者:ライター パニコレ
2023年06月11日2歳半の長男は、生後7カ月の次男の離乳食に興味津々。私が次男の離乳食をテーブルの上に用意していると、知らないうちに椅子に座ってその離乳食を勝手に食べてしまうのです。落ち着いて次男に離乳食を与えられず、毎回邪魔をする長男に私は「弟のでしょ! 意地汚いからやめなさい!」と叱っていました。しかし、夫の言葉であることに気づき、猛反省したのです……。離乳食が食べたい長男次男の離乳食を始めたときから、長男は次男の離乳食が食べたくて仕方ありません。最初は、普段から自分の要求を口に出したり態度に出したりすることがないため、「おなかがすいているのかな」と思い、離乳食の時間帯になると長男にパンや軽食を与えたり、長男の食事の時間に合わせて離乳食を次男に与えたり工夫をしました。 しかし、長男は次男の離乳食が欲しいようで、自分の食事が目の前にあるにも関わらず次男の離乳食を欲しがってぐずりだす始末。私は落ち着いて次男に離乳食を与えることができないほどでした。 夫の言葉長男がさんざん自分の食べたい物を食べても次男の離乳食を欲しがり、離乳食介助が落ち着いてできない私は苛立ちがつのりました。「いっぱい食べたでしょ! 人の物を欲しがらないの!」と長男に叱ることも増え、どうしたらゆっくり次男に離乳食を与えられるのか悩み始めました。 そんな私の姿を見て夫は、「長男は自分が離乳食を食べていたときのことを思い出して味が懐かしいんじゃない?」とちらっと言ったのです。私は我に返る思いでした。 大満足の長男を見て夫の言葉を聞いてから私は、「離乳食なんておいしくないのに、人の物ばかり欲しがるなんて良くない」と勝手に長男の行動を否定していて、気持ちをわかってあげることができていなかったことに気づいたのです。 それから、離乳食を少し多めに作っては、離乳食の時間帯に長男にも少し与えるようにしました。すると、長男は大満足の笑顔で少量の離乳食をゆっくり味わうように食べていたのです。私はそんな長男の姿を見ると愛おしくてたまらなくなりました。 自分の物があるのにもかかわらず、人の物を欲しがる長男を「意地汚い子」と私は勝手に決めつけて叱っていたことに気づき反省しました。まだ小さい長男が赤ちゃんのときのことを思い出し、懐かしみながら幸せそうに離乳食を楽しんでいる姿を見て、私は「感情を決めつけて叱りつけてはならない」と改めて学びました。今後も、長男の心の成長を尊重しながら育児を楽しんでいきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年06月11日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「何もしない夫と家事をする夫、どっちがおかしい!?」を紹介します。パニ子は30歳の兼業主婦。夫のトオルと一緒に、娘の育児や家事を分担しながら、3人で仲良く暮らしています。 「旦那は家事も育児もしないもの」というママ友保育園のママ友・カオリが最近疲れている様子。笑顔は引きつっているし、どう考えても無理しているようにしか見えません。ある日、ついに体調を崩してフラフラ……目の前で倒れてしまいました。 話を聞いてみると最近パートを始めたようで、家事も育児もすべて1人で頑張っていると話してくれました。 パニ子は「旦那さんも家事や育児を一緒にするべき」とアドバイス。すると、カオリは「あなたの旦那さんおかしいわよ……旦那は家事や育児をしないものじゃないの?」と、とても驚いています。 妻の鞄にGPSを潜ませていたモラ夫疲れ切って今にも倒れそうなカオリ。そんなカオリを見たパニ子は、半ば無理やりカオリと息子のユウキを家に連れてきて、休ませて一緒に夕飯を食べることにしました。 すると、カオリの夫・フミヤが突然訪ねてきました。どうして場所が分かったのかを聞いてみると、なんとカオリのカバンにGPSを仕込んでいるとのこと! まるで監視しているかのよう……。 パニ子は衝撃を受け、フミヤに「倒れそうになるまでカオリさんに無理させるなんておかしいです!」と非難しました。しかし、フミヤは「嫁が旦那のこと放ったらかして、外で夕飯を食べるなんておかしいでしょ」と全く聞き入れてくれません。そして、カオリとユウキを無理やり連れて帰ろうとしました。 妻子を無理やり連れて帰ろうとする夫に激怒!ついに我慢の限界が訪れたカオリは、フミヤに対して「もうやめて!」と強く声を上げました。カオリは、ユウキが自宅では笑わないのに、パニ子の家では楽しそうにしていることに気付き、自宅に帰らない決断をしました。 焦ったフミヤは口先だけで謝り、ごまかして連れて帰ろうとしています。その態度にパニ子は苛立ちを隠せず、フミヤがしていることはモラハラだと伝えると「か、勝手にしろぉ!」とすごい勢いで帰っていきました。 子どもの笑顔を優先し、新しい生活へその後、カオリはユウキが笑顔になれる環境を優先し、フミヤと離婚。カオリは心身ともに過労であることが認められ、診断書をもとに慰謝料をもらえることに。もちろん、親権はカオリなので養育費も請求。フミヤは生活が苦しくなり借金ができただけでなく、家のことを一人でできないせいで会社を遅刻・欠勤することが多くなり、結局クビになったのだそう。一方、笑顔と元気を取り戻したカオリとユウキは、新しくアパートを借りて新生活へと一歩踏み出しました。 身体的な暴力を受けてなくても、精神的に追い詰められるのはとてもつらいものです。一番大切なのは自分自身。自分の感情を大切にし、身の安全を第一に考えましょう。そして、信頼できる家族や友人、専門家などに自分の状況を話し、支えになってもらいましょう。著者:ライター パニコレ
2023年06月09日現在、6歳と2歳のやんちゃな男の子2人を育てています。私は長男の幼稚園を選ぶときに、園の基本情報を見ながら探しました。しかし、実際に長男を3年間通わせてみて、当初は考慮していなかったポイントが実は幼稚園選びで大切だったことに気が付きました。理由も含めてご紹介します。基本情報はもちろん大切私が長男の幼稚園を決めるとき、「家からの距離はどのくらいか?」「バスは出ているか?」「給食は週何回か?」「午前休は週何回か?」「預かり保育はおこなっているか?」などの、園のホームページでわかる基本情報を頼りに検討していました。そして、候補の幼稚園を一覧表にして、各項目に〇や×を付けて通いやすい園を探しました。 最終的に、給食は週2回で、預かり保育もあり、バスも出ている現在の幼稚園に決定しました。ただ、卒園が近づくにつれ「ここも見ておけばよかった……」と思うことが多くなったのです。 卒園後の小学校も考慮家から幼稚園までは少し距離があるので、長男はバス通園をしています。そのため、卒園後に通う予定の小学校に進学するお友だちが少ないのです。もちろん知り合いがいない状況で小学校に入学する子もいるでしょうし、小学校で新しいお友だちとの出会いもたくさんあると思います。 ただ、長男は引っ込み思案で不安感が強い性格なので、顔見知りがほとんどいない小学校に入学するのは大丈夫なのか心配ではあります。ただの杞憂(きゆう)に終われば良いのですが、ふと「学区内の小学校に近い幼稚園にすればよかったかな?」と思うときがあります。 保護者の活動が盛んだった!現在長男が通っている幼稚園は、園と保護者の関わり合いが深く、運動会やお遊戯会はもちろん、バザーやお餅つき、芋煮会などでも保護者が手伝いに行く機会が多いです。行事のお手伝いは楽しくやりがいもあります。しかし長男だけなら良いのですが、乳児の次男を連れてのお手伝いや行事の参加は大変だったことも多く、もう少し保護者の負担が少ない園をリサーチすればよかったかなと後悔することも……。 さらに、少し遠くても利点だと思ったバス通園も、行事やイベントでは運行しないため、下の子を連れて歩いて通うのは大変でした。徒歩だと往復で1時間以上もかかる園だったので、特に天候の悪い日にはタクシーを使ったことも。 今思えば目に見えるホームページの情報だけでなく、実際に通われたママさんにお話を聞くことができればよかったのかなと思いました。ただ、長男が3年間楽しく通わせてもらった幼稚園に後悔はなく、本当に感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて地域の保育課や幼稚園などに相談・確認するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実6歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年06月09日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「専業主婦を見下す義姉が大暴走した末に……」を紹介します。パニ子は28歳の専業主婦。半年前に双子の女の子を出産して子育てに奮戦しながら、夫のリョウタと4人で暮らしています。 専業主婦を見下す義姉忙しい毎日ですが、リョウタは可能な限り家事をし、義両親も協力的。特に義母は子育ての大変さを知っているからか、お惣菜を届けてくれたり、子どもたちの健診に同行してくれたり、本当に大助かりです。 しかし、義姉ハルナだけは、パニ子が専業主婦であることを快く思っていない様子。「今の時代、女もバリバリに働かなきゃダメよ! 専業主婦なんて夫の寄生虫!」と言いたい放題です。 リョウタは「俺とパニ子は2人で話し合ってこの生活を選んでるんだよ!」、義母も「家庭にはそれぞれの事情ってものがあるのよ」と言ってくれるものの、ハルナは納得いかない様子。パニ子とリョウタは、ハルナとしばらく距離を置くことにしました。 義妹の仕事を勝手に決めてきたという義姉に反論数カ月後、ハルナが急にパニ子たちの家に訪問してきました。そして、「私、パニ子さんの仕事を見つけてきてあげたわ!」と勝手に仕事を決めてきたと言うではありませんか! リョウタとパニ子が驚く中、偶然おかずを持ってきてくれた義母が登場。 「あんた、私も専業主婦だって事を忘れたのかい? それとも、専業主婦だからって実の親まで見下してるのかい?」と義母がハルナに説教!そしてパニ子は「自分の身と時間を削って、無償で自分以外の家族の生活を支えているんです」と反論しました。 それでもハルナの考えは変わらないようで、この日以降パニ子はハルナと会うことはありませんでした。 義姉が倒れて義実家で休養中そして数年後、パニ子の子どもたちはすっかり成長し、穏やかで幸せな日々を過ごしています。ハルナは1年前に出産したとのこと。ただ、疎遠だったので出産祝いを送ったきりです。 そんなある日、義母から「ハルナが仕事中に倒れて、ハルナと子どもが実家にいる」という連絡を受けました。しかも、明日は義母が用事で不在なので、義姉の子どもの面倒を見て欲しいとのこと。 義姉には極力会いたくないパニ子でしたが、義母にはお世話になっているし、子どもには罪がありません。数年ぶりに義姉と対面すると……。 義姉からの涙の謝罪と和解「パニ子さぁん! ごめんなさい!」と泣きながら謝ってきたのです。久しぶりに会った義姉はすっかりやつれて、かなり体調が悪そうでした。どうやら、出産後何もかもが思い通りに進まず、子育ての大変さや責任を痛感したようです。「子どもが一人でもこんなに大変なのに、双子を育てるパニ子さんにひどいことを言ってしまって……」と反省している様子。 パニ子はハルナのことを許し、先輩ママとしてこれから仲良くすることを約束。今では子どもたちと一緒に出掛けるほどの仲になりました。 専業主婦になるか、働きながら子育てをするか……家庭の事情は人それぞれ。価値観や家庭の状況によっても大きく異なるもの。正解はありません。自分の意見が正しいと思い込み相手に押し付けてしまうと、ハルナのように相手だけでなく自分自身もつらくなってしまうかもしれませんね。著者:ライター パニコレ
2023年06月08日ブラジル人と結婚し、ブラジルで出産をしました。欧米諸国ではよくあることですが、ブラジルも女児には新生児時期、もしくは遅くとも生後半年くらいまでにピアスをあける習慣があります。当然のように義母や周りの人はピアスをあけるようにプレッシャーをかけてきましたが、私はある理由から娘にはあけさせたくありませんでした。赤ちゃんにピアスをあけたがる義母と、あけたくない私の闘いについてお話しします。※画像はイメージです 新生児にピアスが当たり前の環境でブラジルでは女児が生まれた場合、早めにピアスをあけることが習慣になっており、私もそのことはわかっていました。義母も「ピアスをあけないなんてかわいそう。大きくなってからだと痛みを感じるわ」と、とにかくあけるのをすすめてきました。 義母がピアスをあけたがったのは、もう1つ理由があります。貧富の差が激しいブラジルでは、ピアスをあけていないのは「ピアスをするお金がないから」と思われる可能性があり、娘が貧しく思われるのを気にしたのです。 子どもの体は子どものものブラジルの風習はリスペクトしますが、私は娘にピアスをあけたくありませんでした。子どもの体は子どものもので、ピアスをあけるあけないは子どもが決めるべきだと思っているからです。なにより、赤ちゃんはピアスの痛みを感じないという、一部のブラジル人が持っている意見にも正直同意できなかったのです。 赤ちゃんであっても1人の人間です。子どもの意思を尊重してピアスをあけるべきということ、(高校生でピアスをあけた私の経験を元に)大人になってからピアスをあけてもそこまで痛くないことを何度も義母に伝え、最終的には納得してもらいました。 4歳でピアスをあけた娘そのままピアスをしないでいた娘ですが、4歳になったころ状況が変わりました。娘が「どうして私はピアスがないの?」と私に聞いてきたのです。そこで自分の体は自分のもの、だからピアスをあけるかどうかは娘に決めてほしかったことを伝えました。そのうえで「どうしたい?」と聞いたところ、娘が「ピアスをあけたい」と言ったので病院に連れていきピアスをあけました。 病院では少し痛がりはしましたが落ち着いており、娘の成長を感じたものです。病院からの帰り道、赤ちゃんのころにピアスをあけなかったことをどう思うか娘に聞いたところ、「ママが私のことを考えてそうしたんでしょ? ありがとう!」と言ってくれました。 国際結婚はもちろん日本人同士の結婚でも、家庭や個人の風習・考え方の違いでいろいろな衝突があると思います。そんなとき、相手をリスペクトして意見や考えを受け入れるのはもちろん大事です。そしてそれと同じくらい、自分の意見をリスペクトしてもらうのも大事だと思います。譲れないところはしっかり意見を伝えるべきだと学んだ出来事でした。 著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
2023年06月07日娘が幼稚園の年長のころ、頻尿になってしまったことがありました。ちょうど発表会の練習が始まった時期だったので、精神的なものから来るのだろうと思いました。というのは、発表会の先生は厳しいことで有名だったのです……。私はかかりつけの医師にも相談することにしました。頻繁にトイレへ行く娘娘は普段から、周りを気にする繊細な性格です。娘の幼稚園は年長になると太鼓の発表会があるのですが、その練習は先生の指導が厳しく、かなりハードだとは聞いていました。 娘は練習が始まってしばらくすると、頻繁に「トイレに行きたい」と言うようになりました。しかし、トイレに行っても少ししか出ません。そしてまた、しばらくすると「トイレに行きたい」と……。私は、これは精神的なものから来ていると思い、担任の先生に相談しました。 かかりつけの医師に相談担任の先生曰く、練習しているとき、娘は何も注意を受けたりはしていないのだそう。けれども隣の子が注意を受けることがあるので、もしかすると自分も言われているように感じてつらくなっているのかもしれない、とのことでした。私はもともと太鼓の練習を担当している先生が厳しいと聞いていたため、娘は委縮しているのだと感じました。 娘は発表会が近づくにつれ、「発表会で漏らしてしまったらどうしよう……」と不安になり、ますます頻尿に。かかりつけの医師に相談したところ、娘にしっかり寄り添ってくださり、プラシーボとして整腸剤を処方してくれることになりました。 プラシーボとは偽薬の意味で、成分としてはほとんど薬理的影響のない偽物の薬なのだそうです。医師は薬を飲んだことで安心するかもしれないと言いました。私は不安を少しでも取り除けたらと、「これはトイレに行きたいと思わなくなる薬だよ」と言って数日間、娘に飲ませました。すると娘は、発表会で無事、素敵な太鼓を披露してくれたのです。 今回の悩みは、担任の先生とかかりつけの医師、周りの協力があってこそ解決したと思っています。発表会の最中も頻繁に声かけをしてくれた担任の先生や、精神的な悩みにも寄り添ってくれたかかりつけの医師には感謝してもしきれません。私はいつも、子どもに関する悩みは家族内で解決できないかと考えてしまいがちでしたが、この出来事をきっかけに「もっと第三者に頼っていいんだ」と思うようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:横山こなつ
2023年06月05日5歳の息子には、同じクラスに仲の良い友だちA君がいます。A君のママと私は気が合い、仲の良いママ友です。そんなママ友から相談を受けました。「AがB君から毎日意地悪をされていると言っているの。悪口を言われたり叩いたりされるみたい……」とのこと。相談を聞いたときは心配でしたが、新事実が判明して――!? 喧嘩の真相は…!?ある日の保育園の帰り道、息子が「A君とB君ね、今日も喧嘩してたよ。いつもA君がB君を叩くから、B君が怒るんだよ」と言いました。ママ友はA君の話をすべて信じているので、B君から一方的に意地悪をされていると思っています。もし息子の話が本当であれば、先に攻撃をしているのはA君です。ママ友に息子の話を伝えるかどうか悩みましたが、息子が話している内容も正確とは限りません。そこで、ママ友へ「B君について、先生にA君が言っていることを伝えたほうがいいと思う。B君がいじわるをする理由も知りたいし。ね!」と伝えました。ママ友は、子ども同士で解決してほしい気持ちがあったようでしたが、今回は先生と話をすると言ってくれました。それから数週間後。ママ友は先生と話をしたそうです。やはりA君とB君のトラブルはA君から手を出すことが多く、それから喧嘩になるのでお互い様であり、保育園ではどちらにも注意をして解決していたようです。 ママ友は、A君が実際とは違うことをママに伝えていたことに少しショックを受けていました。でも「Aとしっかりコミュニケーションをとって向き合っていく!」と前向きです。 私は、事実が明らかになり、そしてママ友がきちんと受け止めてくれたのでホッとしました。また、今回のことは私自身も勉強になりました。私もママ友と同じ立場なら息子を信じると思います。けれど、話を客観的に聞いたり先生と話したりして、冷静に判断して対応していくことが大切なのだと感じました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:海原えめ5歳息子と0歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
2023年06月03日自分が体調不良のときは子どもを見守ることで精一杯。そんなとき、夫にごはんを作れないことを伝えると、「外食してくるよ」と返事がきて……?頼れない環境両親や知人のいない土地で子育てをしていた私は、体調不良になっても誰かに頼ることができず、とにかくわが子にごはんを食べさせて危険のないように見守り、無事に1日を終えることしかできない日もありました。 夫は洗濯や掃除などの家事には協力的でしたが、料理は絶対にしない人だったので、私が体調不良のときに掃除はお任せできても料理は無理して作っていました。胃腸炎の際はさすがに無理だ!と仕事中の夫に状況を説明するメールを送ると、「晩ごはんは食べて帰るからいらないよ。ゆっくり休んでね」と返信が。夫に申し訳なく思いつつも食事を作らなくていいことに安堵し、うちの夫はやさしいなぁなんて思っていました。 子どものお世話は休めない体調不良がただの風邪くらいであれば、多少無理をしてもお出かけや買い出しに行っていましたが、親子ともに胃腸炎になった際は外出することもままならず、いつもより多い夜泣きに寝不足になりながら、無理をしてでも汚れたシーツの洗濯や家事をしていました。 しかし、なかなか症状が治まらず買い出しにも行けず、ぐずる子どもを抱いていて料理できない日が長引き、ついには食料も底をつきてきたころに、ふと気がつきます。こんな状況でも夫は毎日おいしいものを外で食べているのだ!と。私は頭をハンマーで殴られたかのような衝撃を受けました。 察してもらうのは難しい!食事を作れないことに罪悪感をもっていたので、夫からの“ごはんいらないメール”はやさしさだと思っていた私は、その間違いに気がつきませんでした。一見、体調不良の妻を気づかうようでいて、同居する家族の状況がまるで見えていないのでは!?とも感じたのです。 料理ができないほどの体調不良なら、妻がまともな食事を食べられていないことは想像に難くありません。外出もできていないなら食材だってない。気付いた際には一瞬怒りが湧いてきましたが、単に知らないだけかもと思い直し、すぐさま夫に買い出しリストと簡単で良いので何か作ってほしい旨のメール。その日の夕食は私が教えながら作ってもらった温かいお味噌汁にありつけました。 言わなくても察してもらうということは難しいことなので、体調不良のときはどんな状況になって何が困るのかを夫に説明しました。ちなみに夫は、今ではごはんやスープ、カレーなど簡単なものは作れるように! あのときのことは笑い話になり、私の体調が悪いときには「何を買っていく?」とメールをくれるようになりました。 監修/助産師 松田玲子 著者:ライター 横山まい
2023年06月01日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの注射」についてお話をお聞きしました。こんにちは。小児科医の保田典子です。先日、「注射を脅しに使う」件で世間的に話題になりました。私のクリニックでも、「いい子にしてないと注射するよ!」と子どもに言う親御さんがたまにいらっしゃいます。 でも、お子さんには注射に恐怖心を持ってほしくありません。今回は、私が思うことをお伝えしたいと思います。 子どもの脅しに「注射」は使わないでください私は、「良い子にしていないと注射する」には2つの意味があると思います。① 良い子にしていないと「痛い注射」という罰則がある② 良い子にしていないと「いい子にしてもらう注射」で良くなってもらいたいという気持ちおそらく、親御さんとしては②の要素も強いのかもしれませんが、子どもは100%近く①の意味でその言葉を捉えるでしょう。そうすると、注射に恐怖心を感じやすくなったり、怖がるようになる可能性があります。 ワクチンの注射は病気を予防してくれて、点滴の注射は病気を治してくれる、いずれもお子さんにとって「良いもの」です。少し痛みはありますが、医師が考えてメリットがあるものを提供してくれているので、痛みよりも「良いこと」があると考えられるのです。 それを恐怖の対象にしてしまうのはもったいないですよね。なるべく多くのお子さんに「これをすると良いことがあるから頑張ろう」という気持ちになってもらいたいと思います。 注射の前には「プレパレーション」をしてみよう!プリパレーションは、準備、予習、心構えを意味する言葉です。小児医療のなかでは、「子どもの不安や恐怖を最小限にし、子どもの対処能力を引き出すために、その子どもに適した方法で心の準備やケアを行い、環境を整えること」と定義されます。 たとえば、これから入院するお子さんに対して、なぜ入院するのか、入院中にどんなことをするのか事前にしっかり伝えます。このプリパレーションを通して、子どもたちはこれから起こる出来事を正しく理解することで、不安や恐怖心を和らげることができるのです。具体的には、「病院に行くとこんな手続きをして(受付をして診察室に入る、診察をされる)、それから注射をこのあたり(場所をだいたい教える)にします。この注射には病気になりにくくするお薬が入っていて、あなたが病気にならなくなったり、病気がすごく軽くなったりします」と説明します。 保育園・幼稚園生より前のお子さんの場合は、病院ごっこの遊びを通して「注射したら元気になったねー」という遊びを取りいれるのも良いでしょう。 注射の前に心がけたいことお子さんの性格によるので一概には言えませんが、注射を打つ予定があることは一般的に、小学生では1週間前くらい、保育園・幼稚園生では2~3日前くらい、それ未満の子では当日の病院に行く前に予告をすると良いと言われています。 できれば、ワクチン接種の意義を説明してあげると良いでしょう。例えば、インフルエンザはワクチン接種しないで罹患すると本当につらい症状が出るうえ、子どもは重症化しやすいと言われています。重症化するとインフルエンザ脳症になったり、後遺症が残るおそれもある病気です。 予防接種は少し痛いですが、十分接種するメリットがあると考えられます。未就学児のお子さんでも理解できる子はいますので、お子さんの成長や理解度に合わせて、注射を打つ意味をやさしい言葉で伝えてあげてください。今は小児がんなどの重い病気であっても、お子さんにもしっかりする時代です。子ども自身にはつらいことも、なるべく本人にしっかり説明して、できる限り同意を得られるといいと思います。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年05月31日3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの五月病」について解説してもらいます。こんにちは。小児科医の保田典子です。今日は「子どもの五月病」についてです。5月から6月は大人も子どもも体調不良が出やすい時期です。そのような兆候があれば参考にしていただけると幸いです。 子どもの五月病って?五月病とは病名ではなく、4月に新年度が始まってしばらくたってから現れる心身の不調の総称です。特別な診断基準があるわけではありません。また、子どもの五月病といっても大人と変わりがあるわけではありません。大人があるように、子どもにも体調不良が出やすい時期ですよ、ということです。 五月病に限らずですが、夕方だけ微熱がでる、木曜日や金曜日になると熱がでる、食欲が減ってくるなどは疲れがたまってきている兆候です。 特に、4月から保育園や幼稚園に新しく入園した子は、最初緊張しながら頑張って体調を維持していたのが、5月ごろには疲れがたまってしまい、体調不良が出ることがあります。4月は風邪症状のみで熱を出すことはなかったのが、熱を頻繁に出したり、悪化すると肺炎になったりもします。 大人は集中力の低下など精神症状が前面に出ることが多いようですが、子どもは身体症状に出ることが多いです。朝に腹痛が出たり、頭痛などを訴えたりする子もいます。症状が出た場合は、受診しましょう。 五月病の予防と対処法五月病は心身の疲れなので、特別な治療法があるわけではありません。その代わり、当たり前の生活習慣を整えることが最大の予防であり対処法です。 ① 早寝(早起き)特別早寝をする必要はありません。いつもの時間より早寝をするのは睡眠学上難しいともいわれています。いつもの時間に、いつものように寝る習慣を心がけましょう。 ② 入浴:湯船に入る熱のない子は湯船に入りましょう。湯船に入ると自律神経も整いやすく、体の循環にも良いです。入浴後1時間から1時間半後に寝ると睡眠が深くなり良質な睡眠が得られると言われています。鼻水がある子は入浴によりすっきりしやすいというメリットもあります。咳がひどい子は長湯をしないほうが良いでしょう。 ③ 食事の栄養バランスに気をつける食事の栄養バランスも大切ですが、疲れているときは胃腸も弱っているので、脂っこいものを避けたほうが体にも良いでしょう。食欲がないときのおやつは、スナック菓子など脂っぽいお菓子を食べさせないほうがベター。補食はおにぎりなどが理想的です(が、食べられるものを食べましょう)。 理想の生活はありますが、無理せずに!5月は大人も子どもも疲れがでやすい時期。「無理なく、大人も子どももラクな生活」を目指しましょう。理想の生活を目指して子どもにつらく当たってしまっては本末転倒です。 4月に環境が大きく変わった家庭は、週末は遠出ではなく、お家の近くで遊ぶなど週末に体調を整えるのも良いですよ。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年05月30日1人目の子どもである娘が小学校へ入学したばかりのころ、登下校で毎日会う子がいました。その子は大人の目を盗んでいろいろなイタズラをする子だったのです。まだ慣れない登下校の最中にケガなどしないかヒヤヒヤする毎日。そんな中、事件は起こったのです……。新1年生、親も子も手探りの毎日娘が小学校へ入学したばかりの4月は、登下校中の事故が心配で毎日送り迎えをしていました。そこで出会った友だち親子と一緒に行くようになり少し安心していたのですが、新たに出会ったAちゃん親子がちょっと変わった方だったのです。 集合時間には来ない、学校へ間に合わなくなってしまうため先に出発すると怒る、友だちのランドセルを押す、傘を振り回し当たりそうになる……などたくさんの出来事があり、親子共々頭を悩ませることになりました。 誰かがケガをしてしまってからでは遅いので、AちゃんママにAちゃんがしていることを報告したのですが、「あーそう。まだ1年生だし仕方ないよね」とあまり取り合ってもらえず……。他のママ友とちゃんと登下校できるか見守ることしかできませんでした。 ママ友が怒りの直談判!しばらくはママ友と交代しながら見守っていたのですが、あるときAちゃんがBちゃんのランドセルを引っ張り転倒させ、その拍子にBちゃんがケガをしてしまいました。そこで怒ったBちゃんママはその場でAちゃんママへ怒りの抗議! 「あなたの娘は毎日いろいろなことをして周りを困らせている。確かにまだ1年生だから仕方のない部分もあるけれど、それを見守りながら注意してあげることが親の役目じゃないのか!」とはっきり言われてAちゃんママもさすがに響いたのか、それ以降は危ないことがあると注意をしてくれるようになりました。 小学生になると親の目の届かない場所へ行くことが多くなり、トラブルも増え、1年生のうちは親が間に入ることも多かったです。たとえ子どもであっても間違っていたら声をかけていかなければいけないと、改めて感じた出来事でした。 著者:高山ななみ2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。
2023年05月29日もともと母乳育児に憧れを持っていた私は、「絶対に母乳で育てるぞ」という強い思いを持つようになったのですが、現実は理想とはほど遠く……。そんな授乳に疲れ果てていたときに、友人のひと言が私を救ってくれたのです。母乳育児の現実を知る…母乳育児に憧れ、子どもは絶対に母乳で育てたいと強く思っていた私。しかし、母乳育児の現実は過酷でした。まず、慣れない体勢で腰や首、肩が痛くなりました。そして私は母乳が出にくく、頑張って吸わせたあとに赤ちゃんの体重を測ると、なんと2gしか増えていなかったのです。 それでも吸わせないと母乳が出なくなるし、育児用ミルクを足し過ぎると赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれなくなると本に書いてあったので、とにかく必死でした。母乳が足りないせいで授乳間隔も2時間半、2時間とどんどん短くなり、乳首が切れて痛みも強くなるばかり。寝不足も重なり、授乳時間は私にとって苦痛な時間になってしまいました。 私を救った友人のひと言そんなある日、友人に母乳育児の大変さを話したときのことです。友人から言われてハッとしました。 「母乳とミルク、どっちで育ったかとか、大人になってから関係ある?」 この言葉に、大事なのは母乳か育児用ミルクかということではなく、きちんと授乳して育てるということだと気付かされた私。 それからは思い切って育児用ミルクを足すようにしました。すると、赤ちゃんはしっかり寝てくれるようになり、私も睡眠をとると母乳の出が良くなったのです。両親に預けるときも、育児用ミルクがあるので授乳時間を気にせずに出かけることができました。 その友人は保育園に赤ちゃんを預けるため、哺乳びんに慣れさせる必要があり、大変だったそうです。完全母乳だったときは育児用ミルクを作る手間は省けますが、母親しか授乳できないというデメリットもありました。しかし、母乳でも育児用ミルクでも、自分に合った授乳法を見つけることで、授乳も苦痛ではなく幸せな時間となることを学んだ出来事でした。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:桃野ゆか
2023年05月28日何時間抱っこしていても大泣きしたまま眠ってくれないわが子。おまけに、夫は多忙でワンオペ状態。実家は遠く、転勤してきたばかりだったため周囲の誰にも頼ることができない毎日。夜中まで泣き続ける子どもの声は寝不足の私にはきつく、身も心も追い詰められていったのです……。 なんでうちの子だけ寝てくれないの!?わが子は生まれたときから音や振動に敏感で、とにかく眠るのが下手な子でした。抱っこが大好きで、抱っこしていないとずっと泣き続けます。2時間以上抱っこしながらスクワットしていることもありました。 抱っこのしすぎで手は腱鞘炎になりかけ、腰痛も激しくなりました。寝不足と疲労で体が悲鳴をあげ、やがて、限界を感じるように。抱っこですぐに眠ってくれる赤ちゃんや、ネントレしてひとりで寝てくれるようになった赤ちゃんの話を聞くたびに、「なぜうちの子だけ寝てくれないの!?」とイライラがつのっていきました。 え、うそでしょ…そんなある日、私が掃除機をかけようとしたら、泣いて抱っこをせがむ子どもの姿。仕方がないのでおんぶしながら掃除機をかけることに。すると、数分後、背中から「すう〜。すう〜」と子どもの寝息が聞こえてきたのです! 「まさか! 眠っているの!?」 どうやら、わが子は掃除機のゴーという音が子守歌となって、おんぶの安心感とともに寝てくれたようです。あんなに寝かしつけに時間がかかっていた子が、一瞬で寝てくれるなんて!と、私は抱っこしなくても眠ってくれたことに感動し、それ以来、抱っこに頼らないラクな寝かしつけ方法を模索するようになりました。 寝かしつけを楽しくする方法が見つかった!バランスボールを使って寝かしつけをしてみると、体の負担が軽減されるだけでなく、エクササイズも兼ねて楽しみながらできました。また、なかなかお昼寝をしてくれず、家の中で煮詰まってしまうときは、気分転換に車に乗せてドライブで寝かしつけをすることに。子どもが眠ったら、ドライブスルーでコーヒーを買って休憩です。子どものかわいい寝顔を見ながらのコーヒータイムは私にとって至福のときとなり、笑顔で家に帰ることができました。 また、どうしても寝てくれなくて、寝かしつけに時間がかったときはいったんあきらめたり、翌日は、頑張った自分をとことん甘やかしたりしました。ごはんはデリバリーで済ませ、買い物はネットスーパーを活用、そして大好きなケーキを食べてOKと、自分にご褒美です。なかなか寝てくれなくても、次の日にご褒美が待っていると思うことで、苦痛でしかなかった寝かしつけの時間は少しずつ楽しい時間に変わっていきました。 理想の母親像を追い求め、子どもの要求通りに抱っこで寝かしつけをしていたときは、「こんなに頑張っているのになんで寝ないの!」と、いつもイライラしていました。子どもの要求とは少し違うものの、私自身が楽しみながらできる寝かしつけをすることで、子どもの前で笑っていられるようになったので結果的によかったと思っています。これからも、無理しすぎず、子どもだけでなく私自身もハッピーになれる子育てを続けていきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/しおん著者:斉藤菜々子
2023年05月26日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの水分補給について教えてくれました。これからの季節、水分補給は欠かせないですよね。月齢ごとのポイントや水分補給の際の注意点についても詳しくお話ししてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。気温が高くなるこの時期、赤ちゃんの水分補給に迷うこともあるかと思います。今回は、月齢ごとに水分補給のポイントについてお話ししていきます。 生後6カ月未満の赤ちゃんの水分補給生後6カ月未満の赤ちゃんへの水分補給は母乳か育児用ミルクが最適で、その他の水分は不要と言われています。お茶や白湯などの水分は赤ちゃんの未熟な消化機能では水分として取り込みづらく、その他の水分をとることで必要な母乳や育児用ミルクを飲む量が減ってしまうことがあり、必要な栄養が取れなくなってしまうリスクがあるからです。 そのため、生後6カ月未満の赤ちゃんが外出先や野外でなどで汗をたくさんかいた場合には他の水分をあげるのではなく、授乳間隔を通常よりあけないようにするなど、こまめに授乳をすることが大切です。 生後6カ月〜1歳未満の赤ちゃんへの水分補給生後6カ月〜1歳未満の赤ちゃんは、離乳食を食べるようになってきて、母乳の授乳回数や育児用ミルクの量が減ってくるかもしれません。基本的には生後1歳未満であれば、水分補給の中心は母乳や育児用ミルクがメインなので、無理してその他の水分で水分補給する必要はありませんが、お茶や白湯などの他の水分も離乳食や授乳に影響しない程度に進めても良いでしょう。 最初は、麦茶や白湯をあげるようにすることをおすすめします。ミネラルウォーターをあげる場合は、赤ちゃんの胃腸に負担の少ない軟水にしましょう。 また、赤ちゃん用のイオン飲料やジュースは、あげすぎるとそれだけを好んで飲むようになることがあり、糖分のとりすぎに繋がってしまいます。発熱などの病気の際にもなるべく、母乳や育児用ミルクを与えるようにしましょう。 一気に飲ませるのはNG! 与え方のポイントは?麦茶や白湯の赤ちゃんへの与え方のポイントは、いっぺんにたくさん飲ませるというよりは、少量を数口程度にこまめに分けてあげる感じがおすすめです。基本的には、コップやスプーン、ストローなどであげるようにします。哺乳瓶で慣れている場合は、哺乳びんであげても大丈夫です。 しかし、生後1歳未満であれば、水分補給の中心は母乳や育児用ミルクがメインなので、基本的には、無理してその他の水分で水分補給する必要はありません。母乳や育児用ミルクは、通常の授乳間隔よりあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにすることが大切です。 1歳以降の水分補給のポイントは?1歳以降の赤ちゃんは離乳食も進んできて、母乳や育児用ミルク以外にも、麦茶や白湯を水分補給に取り入れる家庭も多いことでしょう。外出する際にもベビー用の麦茶などを携帯しておくのがおすすめです。 母乳を飲んでいる場合には、基本的には欲しがるときにお子さんにあわせて与えれば問題ありません。育児用ミルクの場合も、通常の回数や間隔であげてください。 水分補給をおこなうタイミング水分補給のタイミングは、通常のお世話のタイミングや遊んだあと、お風呂上がりなどがよいでしょう。春夏の季節の外遊びは気温も高く熱中症の心配も出てくるので、こまめな水分補給を心がけてくださいね。 水分補給は、飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないというお子さんがいたり、反対に、水分を欲したときに一気にたくさんの量を飲んでしまうこともあるでしょう。効果的な水分補給のポイントは、一気に飲ませるのではなく、少量ずつこまめに飲ませてあげること。 1歳を過ぎると、赤ちゃん用のイオン飲料やジュースなどを好んで飲む子も多く、水分補給が気になるママとしてはついつい与えてしまいがちにもなりますが、糖分のとり過ぎや虫歯の原因となることもあるので注意しましょう。 このころの水分補給は、ストローマグなどであげることも多くなるかと思います。逆流防止機能のあるストローであっても、口をつけた物を長時間常温に置いておくのは雑菌が繁殖しやすいので避けるようにしましょう。 別の容器で用意しておき、少量ずつ新しい物を入れてあげるのも良い方法です。1回に入れる量は、1〜2時間で飲み切る量を目安にして、それ以上の時間になったら破棄するようにしましょう。 まとめ水分補給のポイントをおさえて、赤ちゃんの成長や様子に合わせて対応していけると良いですね。 引用参考文献:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会編集、『母乳育児支援スタンダード』 医学書院、2009参考サイト:やってる人多し!体調の急変にもつながるので要注意!乳幼児への熱中症予防対策を現役助産師が教えます|ベビーカレンダー参考サイト:実はお茶や白湯はNGなことも!?助産師が教える暑い季節の体に負担をかけない「水分補給」とは?|ベビーカレンダー 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年05月26日シングルマザーのハナさんが運営するYouTubeチャンネル「なないろfamily」。ハナさんは1LDKの家で、娘のメイちゃん(6歳)と独身アラフォーのお姉さんと、3人で暮らしています。普段は、3人で仲良く暮らす様子を配信している「なないろfamily」。今回はハナさんがシングルマザーになるまでの経緯についてご紹介します。 娘が2歳のときに離婚 ハナさんが離婚したのは、メイちゃんが2歳のとき。メイちゃんに、パパの記憶はないそうです。離婚後に、元旦那さんはうつ病で他界しました。 お金はすべて元夫が管理、厳しい倹約生活結婚前の元旦那さんは、穏やかで誠実。「真面目」という言葉がぴったりの人だったそう。金銭面も倹約家で、コツコツと貯金するタイプだったそうです。 対して、ハナさんはどちらかというとズボラで面倒くさがり。金銭面でも計画性のないタイプでした。 2人の夢は「マイホームを建てること」。結婚前から話し合いをして、ハナさんが浪費しないように通帳を元旦那さんに預けていました。結婚後、お金はすべて元旦那さんが管理し、厳しい倹約生活をしていたそうです。 妻が妊娠中、転職を繰り返す元夫結婚してから、約1年でメイちゃんを妊娠。幸せいっぱいと思った矢先、つわりで水すら飲めずに体重が減ってしまい、入院することになりました。ほぼ寝たきりの状態が続いたハナさんは、当時勤めていた会社を退社。 そんな中、元旦那さんが急に転職を繰り返すようになってしまったのです。ハナさんに、事前に相談はありませんでした。何度、相談して欲しいとお願いしても、同じことを繰り返す元旦那さん。 経済的にも不安を抱える中で、無事に出産。産後も体調が優れなかったハナさんは、しばらく育児に専念することになりました。 そんな中、また元旦那さんが突然会社を辞めてしまいます。 出産後、勝手に起業!?ある日、元旦那さんは「起業して店を始める。もう場所は借りている」と言い出しました。びっくりして固まるハナさん。当時のハナさんは、妊娠中からの体調不良に加えて、娘さんが早産&未熟児だったため、毎日NICUに通っていました。 娘さんが退院してからも、夜泣きや慣れない育児でノイローゼ気味に……。自分が1日を無事に過ごすのがやっとの状態で、夫のことは何も考えられない状況だったそう。 元夫がうつ病に……お店を始めた当初は、ハナさんもビラを配るなどできる範囲で手伝いました。その後、お店が繁盛しはじめ、ハナさんの体力も少しずつ回復。順調だと思った矢先、元旦那さんがうつ病を発症したのです。 元旦那さんは、自営業の重圧や先の見えない不安にかられて「なんで会社を辞めてしまったのだろう」と頭を抱え、悩むようになりました。情緒不安定になり、夜は眠れず、食欲は減り「何もかも怖い。消えてしまいたい」と、泣きながらつぶやくようになりました。 ハナさんは、嫌がる元旦那さんを無理やり病院へ連れて行くと、症状が重く、そのまま緊急入院となりました。 高額セミナーに生活費をつぎ込んでいたことが発覚元旦那さんの入院中に、ワンオペ育児、片道1時間かけてのお見舞い、お店を畳む準備をするハナさん。当時2歳になったメイちゃんと税理士事務所へ手続きに行くなど、毎日大変でした。 しんどい日々を送る中で、元旦那さんのパソコンのメールや書類、すべての通帳をチェックしていると、とんでもないものを発見! 元旦那さんは、ハナさんに内緒で高額な起業セミナーに通っていたことが発覚したのです! 総額で、車を1台買えるくらいの金額をつぎ込んでいました。 ジュース1本を自動販売機で買うことすらためらうような夫が、こんな高額セミナーに!? 衝撃事実を知り、冷や汗をかきながら、急いで解約。元旦那さんにお金の管理を完全に任せていたことを反省しつつ、趣味やささやかな娯楽まで我慢して、マイホームやメイちゃんのために貯めていたお金をこんなことに使ったの? と、怒りがわいてきました。 この一件で、元旦那さんに対する気持ちが、急激に冷めてしまったハナさん。しばらくして、元旦那さんは退院しましたが、退院後も体調が優れなかったため、お互い自分の実家で暮らすことに。 怒涛の店じまいもひと段落したため、ハナさんは就職活動を始めました。 義両親からの衝撃的な言葉 それから、程なくして元旦那さんの実家へ行き、離婚の話をしました。義父母は「息子を捨てるのか」と言わんばかりにハナさんを叱責したそう。ハナさんは「もう夫を信頼することはできない」と正直に話しました。 メイちゃんもまだ小さく手がかかる時期で、元旦那さんの面倒を見ながら、ハナさんがひとりで家計を支えていける状態ではありませんでした。 「養育費は元気になって働けるようになってから、少しずつ支払ってくれたら良い」と、伝えると、義父母はとんでもないことを言い出します。 「養育費なんて払う必要はない。ひとり親になれば手当も出るだろう。子どもは女の子なんだから大学に行く必要もない。そんなにお金もいらないはずだ」 信じがたい考えと言葉に衝撃を受けたハナさん。その後もいろいろ言われたものの、なんとか離婚が成立しました。 元夫が他界したと知り……ハナさんは、就職先とメイちゃんの保育園が決まり、実家で暮らしながら忙しい日々を過ごしていました。メイちゃんのことで元旦那さんに連絡をしましたが、連絡は繋がらず音信不通。 離婚してから半年以上たったころ、共通の知人から元旦那さんが1カ月前に亡くなったことを知ったハナさん。義父母からは、何の連絡もなかったそうです。 元夫の他界を知り、自分を責めて泣き明かしたハナさん。お姉さんに電話すると、すぐに駆けつけて抱きしめてくれました。 このころから、実家で両親と折り合いが悪くなったハナさんは、お姉さんに相談すると「うちにおいで。一緒にメイちゃんを育てよう」と言ってくれてたそう。そして、3人での生活が始りました。 今思うことハナさんは、今だに「あのときこうすればよかった」という後悔があるそう。 「ただ、当時は自分なりに精いっぱい過ごしていました。自分の行動や選択が正しかったとは思いません。でも、どんなに悔やんでも過去は変えることができません。目の前のことに向き合って、少しずつ進んで行くしかないのかなと思います」と、語っています。 離婚、元夫の他界、義父母の理解しがたい対応……これまでたくさんつらいことがあったハナさんですが、素敵なお姉さんがいてくれてよかったですね。子育てを一緒にしてくれる人がいるだけで、すごくありがたいと思います。 この動画には、励ましのコメントや、同じような境遇の方から「勇気づけられました」とのコメントが多数寄せられていました。 ハナさん・お姉さん・メイちゃんの3人が出演するYouTubeチャンネル「なないろfamily」では、和やかな日常の動画がメインで投稿されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。 【離婚した理由】私がシングルマザーになるまでの壮絶な過去前編|なないろfamily 著者:ライター 廣瀬尚子
2023年05月26日2人目を出産後、育休を取って復職すると、もともと仲がよかった職場の先輩も1人目の子を出産して、復職。慌ただしく時を過ごす中、先輩からかけられた言葉にとてもモヤモヤしました……。 職場の先輩から言われたこと…2人目を出産し、育休明けで仕事に復帰後、しばらくすると1人目の子どもを出産した4歳年上の先輩が育休を終えて復帰してきました。もともとはとても仲がよかった先輩でしたが、結婚と出産をきっかけになんとなく関係に変化が出てきました。 先輩は職場復帰後、「なんかね、うちの子全然手がかからないのよ。だから他のお母さんたちっていつも大変って思うの」と言いました。このひと言に私は「え? マウント??」と感じて何も言い返せずモヤモヤ……。先輩の子どもは本当に育てやすいと感じる子だったのかもしれませんが、当時の私は年子を育てている最中で、慣れない2人目育児に疲弊している状態でした。 おまけに夫と私の両親共に介護中で、あまり両親のサポートが受けられない状態。さらに当時2歳だった長男は、自治体の都合上、2人目の育児休暇中に保育園を退園になりました。私は家で1年近くほぼひとりで2歳と0歳の子ども2人の育児をしていたので、産休中も育休中もなかなかハードな日々を送っていました。 夫のほうが仕事が終わる時間が遅く、私は仕事から帰宅後はワンオペで家事と育児をこなしていました。2歳と0歳の世話はとても大変だったので、先輩のこのひと言は私を何とも言えない気持ちにさせました。育児が大変なのは共通の認識として、「お互い親として大変だけど頑張ろうね」と、先輩とワーママとして共感して仕事に取り組みたかったからです。 3人目を妊娠したあとに私は退職したので、それ以来先輩とは疎遠になりました。出産や育児の経験や大変さ、子どもの育てやすさには個人差があるので、関わる人との会話で自分の経験を話すときは気を付けようと思った出来事でした。 著者:小川 朝美
2023年05月25日次男の妊娠が判明したとき、当時1歳10カ月だった長男は非常に活発で落ち着きがなく、言葉の発達も遅かったため、私は非常に手を焼いていました。このままでは、次男が生まれてきたらキャパオーバーになってしまう……。そんな不安を抱えていた私は、里帰りする実家近くの保育園に長男を預けることにしました。その結果……。妊娠した私の不安次男の妊娠が判明したとき、喜びの次に私の頭に浮かんできたのは長男のことでした。当時1歳10カ月で、非常に活発で落ち着きがなかった長男。外でも中でも常に走り回っており、捕まえようとする私の手を振りほどいて、どこまでも全力でダッシュするような子どもでした。また、言葉の発達が遅く、当時は単語を発することはありませんでした。 もちろん望んでいた第2子の妊娠でしたが、このように意思疎通が難しい長男と、生まれてくる赤ちゃんの子育てをうまく両立できるのだろうかと、私は不安を感じていたのです。 里帰り先の保育園の一時保育へ私は当時地元から遠く離れた県に住んでいました。そして、長男の出産のとき同様、里帰り出産をすることに。私の両親は働いているため、次男の妊娠が判明した数週間後、実家から歩いてすぐの保育園に長男の一時保育を申し込みました。 その保育園は私たちが里帰りしている間、平日はほぼ毎日長男を預かってくれるとのことで、ほっとひと安心。長男は預け始めて数日間は泣いていたもののすぐに慣れ、保育園生活を楽しんでいました。 長男に起きた変化保育園に通い始めて1カ月が経ったころ、私は長男のある変化に驚かされました。それは少しずつ単語が出始め、なんと2語文まで話すようになっていたことです。言葉の爆発とはこのことか、と私は思いました。私と両親は長男とようやくまともにコミュニケーションがとれるようになり、とても喜びました。 うれしい成長は他にもあります。あれだけ落ち着きがなく常に走り回っていた長男が、人と手をつないで歩けるようになったのです! ほかの親子が当たり前のようにしているこの行動を、私は長男が2歳半のときに初めて実現することができました。これは保育園の集団生活の賜物だと、私は感じていました。 ママ友の反応私たちが約3カ月の里帰りを終えるころには、長男はたどたどしくではあるけれど、3語文を話せるようになっていました。そして里帰りから帰ると、長男のことをよく知っているママ友たちに「◯◯(長男)ちゃんがしゃべってる!」「座ってる!」「手をつないで歩いてる!」とびっくりされました。 私はママ友たちのその言葉を聞いて、「長男を一時保育に通わせていなかったら、今ごろ次男を抱っこしたまま、走り回る長男を追いかけ回して大変だったかもしれない……」と思わずにはいられませんでした。 私は長男を一時保育に預けて、集団生活の力を改めて感じました。集団生活には良い点もあれば悪い点もあるのかもしれません。しかし、私は長男を成長させてくれた先生方やお友だちにとても感謝しています。長男の言葉や社会性の発達に悩んでいた私ですが、今は集団生活を経験させて本当によかったと思っています。今後も集団の中で、たくさんのことを吸収していくことを願っています。 監修/助産師 松田玲子著者:今岡めい6歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2023年05月25日現在、婿養子の夫と2人の子ども、そして高齢の両親とともに暮らしています。私の父は口が悪く、汚い言葉を使うのは日常茶飯事。私は、いずれ子どもたちが父の言葉をまねるのではないかと懸念していました。いろいろな言葉を覚えているなか、かわいい言い間違いをする息子。しかし、4歳になったころ、懸念していたことが起こってしまったのです……。長男のかわいい言い間違い長男が3歳のころ、かわいい言い間違いをしていました。「先生のおうち行ってきた」「先生のおうちで遊んだ」と言っていて、最初は何のことかわかりませんでした。しかしある日の朝、「先生のおうちやだ!」と発した言葉で「先生のおうち」が「保育園」のことだとわかりました。 朝から夕方まで保育園には先生たちがいるので、長男は保育園を先生たちが住むおうちだと勘違いしていたようです。それからしばらくは「先生のおうち」と言っていましたが、ある日を境に言わなくなりました。もうあの言葉は聞けませんが、今ではなつかしい思い出です。 乱暴な言葉を発する父…長男はかわいい言い間違いをする一方で、使ってほしくない言葉まで覚えてしまいました。原因は一緒に住んでいる父です。80歳間近の父は、何かとすぐに「ボケ!」「アホ!」などの乱暴な言葉を使います。前々から荒々しい性格でしたが、特に近年は乱暴な言葉を発する機会が増えました。 そんな父ですが、実は大の子ども好き! 長男も「じぃじー!」と父に懐いていて、2人で遊びに出かけることもしばしば。ついに長男が4歳になったころ、いつの間にか「アホ!」と父の言葉をまねるようになってしまいました。 父には厳重注意!頻繁ではないものの、2歳の妹とおもちゃの取り合いで喧嘩するときに「アホ!」と言うように……。すぐに父には「子どもたちがまねるから、乱暴な言葉は使わないで」と注意し、「お友だちにもアホとかバカとか言ったらどうするの」という問題点も伝えました。 父はすぐに納得してくれましたが、癖のように発していた乱暴な言葉づかいはなかなか直らず。今後は、父が乱暴な言葉を発するたびに注意し、徐々に減らしていく必要があると思っています。同時に長男にも「使ってはいけないよ」と伝えました。 長男はまだ4歳。これからさまざまな場所で、新しい言葉に触れていくでしょう。今後は、使っても良い言葉と使ってはいけない言葉を学ばせる必要があるのかな、と思いました。乱暴な言葉を使うと「相手が悲しむかもしれない」ということを、いかに理解してもらえるかが課題だと感じています。さらに、子どもの良いお手本となれるように、父だけでなく私や夫の言葉づかいも気をつけたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:華彩 あんず4歳男児と2歳女児の母。婿入り婚で、両親と同居中。趣味は美容やコスメ集め。最近は2歳の娘もオシャレに興味を持ちはじめ、「早く一緒にショッピングを楽しみたい」と期待を膨らませる日々。美容や育児をはじめ、ブライダルや暮らしなど幅広いジャンルを執筆中。
2023年05月24日イヤイヤ期が始まった2歳の冬、私は自転車で20分程の距離にある実家に娘を連れて来ていました。両親と遊ぶのが楽しい娘は、夕方になっても帰りたがりません。帰る時間になっても娘は動こうとはしなかったため、無理やり帰ろうとしたのですが……。 帰りたくない娘の最後の抵抗実家から帰りたがらない娘……。まずはお菓子で釣って両親との遊びを切り上げることに成功しましたが、今度はコートを着たくないと娘は言い出しました。しかし、季節は冬。私は別の話題で気を逸らしながら、コートをさっと着せ、素早く自転車の後ろに乗せました。とにかく家路につきたかった私は、乗せてしまえばこっちのものだと思っていましたが、出発してすぐに自転車の後ろで娘が泣き始めました。コートを着たくないと言ったはずなのに、着ていることに気付いたようです。私は娘に話しかけながら、自転車を必死に漕ぎました。さらに、自宅へ向かっていることにも気付いた娘の怒りは激しいものになり、「戻って!」と泣き叫びました。そして娘は家に着くまでの20分間、自転車の後ろで泣き叫び続けたのです。自転車を降りた娘は、最後の抵抗を見せました。 マンションのエントランスから動こうとしないのです。他の住民の目も気になる私は、なんとか家に入ろうとしましたが、娘の怒りは収まらず、マンションの周りを逃げ回りました。ついに私は折れ、実家には戻れないけど、ここから歩いて行けるところに行こうと提案すると、娘は「公園」と言いました。 日も暮れたころすっかり日も暮れたころ、私は娘を連れて近所の公園に行きました。夕飯の準備を諦めた私は、夜の公園で娘の気が済むまで過ごすことになったのです。 そして、しばらくすると娘の怒りは収まり、家に帰ることができました。こうして、娘と過ごした夜の公園は、イヤイヤ期の思い出として、忘れられないものになったのでした。 このとき、無理やり連れ帰ったことで、結果的に遠回りすることになってしまいました。やはり無理強いではなく、本人を納得させることが大事だと学んだ一件です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:矢飼ふゆ子4歳の娘と夫との3人暮らし。趣味は映画や海外ドラマを観ること。
2023年05月23日わが家の双子は、2歳の終わりごろまで一般的な育児スケジュールを参考に1日を過ごしていました。しかし、子どもたちのお昼寝の寝かしつけがストレスに。寝かせるために午前中は公園で体を動かさせますが、それでもなかなか寝てくれない双子たち。寝つく時間がズレることもしばしばあり、お昼寝時間に休憩をとりたい私はイライラ……。寝かしつけが苦痛になっていきました。すべてをお昼寝に合わせたスケジュール子どもたちが2歳の終わりごろまで、わが家ではお昼寝をさせる習慣がありました。昼食後に1時間ほど寝かせることで私自身の休息の時間になること、そして夕方の中途半端な時間に寝てしまうことを防ぐための習慣だったのですが、これが大きなストレスになることもしばしば。 スムーズにお昼寝できるよう午前中はなるべく公園で体を動かさせ、昼食も遅くならないよう気をつけ、すべてをお昼寝のために調整していました。順調にお昼寝をしてくれると良いのですが、そううまくいかない日も……。 なかなか寝ない子どもたちにイライラ早く休みたい私の気持ちにはお構いなしに、なかなかお昼寝をしない子どもたち。さらに2人のお昼寝のタイミングがズレることもよくあり、だんだんと私のイライラが募っていきました。また、それだけではなく、お昼寝の時間がズレることはその後のスケジュールにも影響を及ぼし、夜の寝かしつけの時間も遅くなっていってしまいました。 1人は順調に寝てくれたのにもう1人が起きていると、「いつまで遊んでいるの! 早く寝なさい!」と叱ってしまうことも。子どもたちは悪くないのに、自分の都合を押しつけてイライラしてしまう自分に疲弊していました。 逆転の発想そんなストレスをママ友に相談すると、「あえてお昼寝をさせないで、その分早くスケジュールを進めて夜早く寝かせたら?」というアドバイスをもらいました。模範的なスケジュールを意識していた私にとって、目からウロコの逆転の発想でした。試しにやってみると、なんてラクなんでしょう! お昼寝をカットした分、夕飯やお風呂を早め、就寝時間は大幅に繰り上がりました。また、以前の寝かしつけは1時間ぐらいかかっていましたが、お昼寝をなくしてからはすんなり寝てくれるように。寝かしつけにかかる時間は5分ほど! お昼寝がないので日中の休憩時間はありませんが、その分、夜の時間にゆったりと休めるようになりました。 お昼寝をなくしたことで、お昼寝をさせるために午前中ハードに動く必要もなくなり、自分の体もラクになりました。これまで何となく「夕飯は6時」と決めていましたが、今は日によって4時半だったり5時だったりまちまちです。生活リズムを一定にしたり、お昼寝をさせることは、大切なことかもしれません。しかし私にとってはイライラする毎日になってしまっていました。一般的な育児スケジュールに当てはめようとするのではなく、自分がラクできるように柔軟に変えることで、こんなにもストレスが軽減されるのだな、と実感した体験です。 著者:村上 素子4歳男女双子、0歳5カ月男の子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年05月23日電動自転車愛用者でペーパードライバーの私は、こども園まで坂道を登りながら毎日通っていました。しかし、雪国のため、さすがに冬の間は期間限定のバス通園に。運転手さんはとても無口な方なのですが……。 あいさつは大きな声で4歳の娘は、人見知りで恥ずかしがり屋。引っ越してきてから、こども園で先生にあいさつされても私の足によく引っ付いてまともにあいさつができませんでした。バス登園初日のバスに乗るとき、娘は恥ずかしくて 「おはようございます」とか細い声。バスの運転手のお爺さんは 「大きな声で元気よくあいさつ!」と一言だけ言って、正面を向いてしまいました。 それ以来、娘は運転手さんを怖がってしまい、あいさつが大きな声で言えない日々が続いていました。あいさつがじょうずにできなくて、少しバスに乗るのが憂うつになっていた娘。でも、バスを待っているときに知り合った犬と散歩をされているおばあさんととても親しくなり、ご機嫌で朝を楽しく過ごしていました。休日散歩をしていたら休日に娘と家の付近を散歩していたら、後ろから聞き覚えのある犬の鳴き声が。振り向くとなんといつもの朝のお婆さんとその隣にはバスの運転手さんがいました。世間は本当に狭いなと思っていたら娘はとっさに「おはようございます」と普段より大きな声であいさつしました。 運転手さんはとびきりの笑顔で「しっかりあいさつできたね」と初めて娘に言ってくれました。娘もその言葉がうれしかったようで笑顔で頷いていました。私は、運転手さんの笑顔のギャップに思わずほっこりしました。 バスの運転手さんのおかげで今では幼稚園の先生に対しても朝、大きな声であいさつするようになりました。バスの最終日、娘はなかなか降りずに涙を流して寂しいと言っていました。素敵な出会いに感謝です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:伊東理恵子
2023年05月20日初めての男の子育児。男の子の性器はわからないことだらけ。触ったら痛い? むきむき体操って何? やったほうがいいの? やらないほうがいいの?などなど、疑問がたくさん。小児科の医師に聞いたり、夫の体験談を参考にしたりして、わが家ではむきむき体操を取り入れてみることにしました。むきむき体操って何?私には13歳の娘と、3歳の息子がいます。息子を出産する少し前に、子育て相談掲示板アプリを見ていたときに「むきむき体操」という文字を目にしました。「Eテレでやっている体操かな?」と思い、そのときはあまり気に留めませんでした。後日、夫から「男の子のむきむき体操って知ってる? 新生児のころもやってあげたほうがいいのかな?」と聞かれ、初めてむきむき体操を調べてみることに。 むきむき体操とは、男の子の性器の亀頭を包皮からむいてあげる体操のことだそうです。調べてみても、「やるべき」という意見と「やる必要がない」という意見があり、まずは1カ月健診で小児科医に相談してみることにしました。 小児科医の意見は…無事に息子の出産を終え、1カ月健診のときがきたので、小児科医に「むきむき体操はやったほうがいいですか?」と聞いてみました。すると小児科医からは「やらなくていいです」との回答。専門家の意見を直接聞くことができ、息子と言えどデリケートな部分なので、必要以上に触らなくていいんだとホッとひと安心。 むきむき体操をまったくしないまま息子が1歳半くらいになったとき、夫から「俺は物心ついてから自分であそこを触って痛かった経験あるから、息子にも少しずつ慣らしていったほうがいいと思うんだよね。ずっと皮かぶったままだと不潔になるし、無理のない範囲で俺が洗ってもいい?」と聞かれました。正直、男性器のことは私にはわからなかったので「息子が痛がるようならしないこと」を条件に、承諾しました。 自分でむけるようにそれから、夫は毎日お風呂のときに少しずつやさしく息子の亀頭を包皮からむいてあげ、だんだんとスムーズに亀頭が出るようになってきました。幸い息子は痛がったり嫌がったりする様子もなかったので、「ちんちんの中もきれいにしようね」と言って、毎日洗うようにしました。 現在息子は3歳ですが、2歳半ごろからは自分で亀頭をむけるようになり、お風呂のときに「ちんちん洗うよ」と言うと、自分で包皮を下ろしてくれます。先日息子がかかった泌尿器科では、医師から「毎日お風呂のときにむいて洗うように」と言われたので、専門家の中でも意見が分かれていることなのかもしれません。 わが家の場合は、早めにむきむき体操を取り入れることで、痛がったり嫌がったりすることなく自分で包皮をむけるようにまでなりました。たまに、亀頭の部分に汚れがついていることがありますが、普段から毎日亀頭を洗っているので、息子も抵抗することなくスムーズに洗え、清潔を保つことができています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな13歳女の子と3歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年05月19日