ディズニー最新作『ウィッシュ』の日本版声優が発表され、アマヤ王妃役に檀れい、さらに鹿賀丈史、蒼井翔太、岡本信彦、竹達彩奈らが出演することが分かった。また劇中楽曲の特別映像も解禁された。ディズニー100周年記念作品となる本作は、魔法の王国を舞台に、願いの力を信じる少女アーシャの活躍を描く、世紀のドラマティック・ミュージカル。この度、主人公アーシャの良き理解者であり、マグニフィコ王とともにロサス王国を治めるアマヤ王妃役の日本版声優を、女優・檀れいが務めることが決定。檀さんが演じるアマヤは、どんな願いも叶う魔法の王国の王妃。魔法の力でロサス王国の国民の願いを叶える偉大な王・マグニフィコ王とともに、この王国を建国した女性で、常にロサスの国民のことを思っているキャラクター。主人公アーシャの良き理解者でもあるアマヤ王妃は、魔法使いでもあるマグニフィコ王の弟子にアーシャを推薦し、2人をひき合わせる重要な役どころとなる。檀さんは「私にとってディズニーは憧れの世界であり、いつかお仕事したいと思っていました」と語るほど、ディズニー作品への愛も深く、アマヤ王妃役の日本版声優に決まった時は「本当に嬉しくて、嬉しくて、世界中に叫びたいぐらい嬉しかったのを覚えています」と、その大きな喜びを表現。アマヤ王妃については、「マグニフィコ王に寄り添い、また聡明であり、常に国民の幸せを願う、そんな女性です。でもその中にも、やはり王妃としての凛とした心の強さを持ち合わせている人だと思っています」と彼女の魅力を教えてくれた。そして本編では、アマヤ王妃が歌唱するシーンもあり「今回、普段私が歌を歌う時に使っている声ではない、とても強い地声をアマヤ王妃の歌う歌では使いました。彼女のその時の心情に伴い使ったんですけれども、やはりそこは私にとっての一つの挑戦でもありました」とアマヤ王妃に寄り添い、歌唱したことを語った。そして、主人公アーシャを取り巻くキャラクターたちの日本版声優陣も決定。100才の誕生日を迎える優しく愛に溢れたアーシャの祖父で、王に捧げた願いが叶うことを楽しみに待ち続けているサビーノ役を、ミュージカルや映画・ドラマなどで活躍する俳優・鹿賀丈史。『白雪姫』に登場する“七人のこびと”からインスピレーションを受けているというアーシャの七人の友達<ティーンズ>の面々には、アーシャの大親友でメガネがトレードマークのリーダー的ポジションのダリア役に、『ミラベルと魔法だらけの家』のドロレス役などの声優・大平あひる。現実主義で少し皮肉屋なところがあり気難しい顔をしがちなガーボ役には、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの美風藍役など、声優そして歌手としても活躍する蒼井翔太。明るい性格でいつもご機嫌なムードメーカー、ハル役には、歌手でありミュージカルなどでも活躍中の青野紗穂。いつも眠そうで、あくびをしているサイモン役には、「火ノ丸相撲」などの人気作で声優を務める落合福嗣。くしゃみに悩まされているサフィ役には、「僕のヒーローアカデミア」シリーズの爆豪勝己役、「葬送のフリーレン」の勇者・ヒンメル役などでお馴染みの人気声優岡本信彦。いつもとぼけた様子で、ときおり、みんながびっくりするような行動をとる、頬が赤く大きな耳がトレードマークのダリオ役には「ヒックとドラゴン」シリーズなどで声優を務める宮里駿。シャイだけど、陰でみんなを見守っているバジーマ役には、「五等分の花嫁」で中野二乃役、「けいおん!」で中野梓役などの声優に加え、歌手としても活躍中の竹達彩奈。演技力、そして歌唱力にも秀でた豪華声優陣が、本作のドラマチックな世界へと観客を誘う。さらに日本版声優の解禁に加え、アーシャとティーンズが劇中で歌う楽曲「真実を掲げ」の特別映像も合わせて解禁。ロサス王国の国民はマグニフィコ王に魔法で願いを叶えてもらうため、自分たちの大切な“願い”を捧げてきたが、実は全ての“願い”は王様に支配されていたという衝撃の「真実」をひとり知ってしまったアーシャ。この楽曲は、そんなアーシャがみんなの願いを取り戻すため、仲間に自身の決意を訴えかけ、ティーンズが共に立ち上がる物語の中でも重要なシーンで歌われる楽曲。アーシャ役の生田絵梨花はじめ、ティーンズの日本版声優陣によるエネルギッシュな歌声が、新しい一歩を踏み出そうしている人々を鼓舞するような力強いミュージカルナンバーとなっている。『ウィッシュ』は12月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ウィッシュ 12月15日(金)全国公開© 2023 Disney. All Rights Reserved.
2023年11月24日ディズニー最新作『ウィッシュ』が12月15日(金) に公開される。このたび、アマヤ王妃役の日本版声優を檀れいが務めることが発表となった。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまったヒロイン・アーシャの活躍が描かれる本作。アマヤ王妃は、魔法の力でロサス王国の国民の願いを叶える偉大な王・マグニフィコ王とともに王国を建国した女性で、常にロサスの国民のことを思っているキャラクター。アーシャの良き理解者でもある彼女は、魔法使いでもある王の弟子にアーシャを推薦し、ふたりをひき合わせる重要な役どころとなる。檀は「私にとってディズニーは憧れの世界であり、いつかお仕事したいと思っていました」と語るほどディズニー作品への愛も深く、アマヤ王妃役の日本版声優に決まった時は「本当に嬉しくて、嬉しくて、世界中に叫びたいぐらい嬉しかったのを覚えています」と、その大きな喜びを表現。アマヤ王妃については、「マグニフィコ王に寄り添い、また聡明であり、常に国民の幸せを願う、そんな女性です。でもその中にも、やはり王妃としての凛とした心の強さを持ち合わせている人だと思っています」と彼女の魅力を語った。また本編ではアマヤ王妃が歌唱するシーンもあり、「今回、普段私が歌を歌う時に使っている声ではない、とても強い地声をアマヤ王妃の歌う歌では使いました。彼女のその時の心情に伴い使ったんですけれども、やはりそこは私にとっての一つの挑戦でもありました」とアマヤ王妃に寄り添い、歌唱したことを明かした。そして、アーシャを取り巻くキャラクターたちの日本版声優陣も発表。愛にあふれたアーシャの祖父で、王に捧げた願いが叶う事を楽しみに待ち続けているサビーノ役を鹿賀丈史が演じる。さらに、『白雪姫』に登場する“七人のこびと”からインスピレーションを受けているというアーシャの七人の友だち<ティーンズ>の面々には、アーシャの大親友でメガネがトレードマークのリーダー的ポジションのダリア役を大平あひる、現実主義で少し皮肉屋なところがあり気難しい顔をしがちなガーボ役を蒼井翔太、明るい性格でいつもご機嫌なムードメーカー・ハル役を青野紗穂、いつも眠そうであくびをしているサイモン役を落合福嗣、くしゃみに悩まされているサフィ役を岡本信彦、いつもとぼけた様子で、ときおりみんながびっくりするような行動をとる、頬が赤く大きな耳がトレードマークのダリオ役を宮里駿、シャイな性格だが陰でみんなを見守っているバジーマ役を竹達彩奈が担当する。併せて、アーシャとティーンズが劇中で歌う楽曲「真実を掲げ」の特別映像も公開。「真実を掲げ」は、アーシャがみんなの願いを取り戻すため、仲間に自身の決意を訴えかけ、ティーンズがともに立ち上がる物語の中でも重要なシーンで歌われる楽曲。アーシャ役の生田絵梨花はじめ、ティーンズの日本版声優陣による、新しい一歩を踏み出そうしている人々を鼓舞するような力強いミュージカルナンバーとなっている。『ウィッシュ』特別映像「真実を掲げ」<作品情報>映画『ウィッシュ』12月15日(金) 公開公式サイト: Disney. All Rights Reserved.
2023年11月24日9月から10月にかけて東京・大阪で上演されるミュージカル『生きる』の製作発表が都内某所で開催。市村正親、鹿賀丈史、村井良大、上原理生、高野菜々、実咲凜音、福井晶一、鶴見辰吾が登壇し、劇中より6曲を披露した。『生きる』は、黒澤明監督の名作をミュージカル化した意欲作で、再々演となる今回は新たなキャストも迎えて上演される。残りの人生をかけて市民のために公園を作る主人公・渡辺勘治を市村と鹿賀が演じるほか、男手ひとつで育ててくれた渡辺勘治とうまくコミュニケーションがとれない息子・光男役を村井、本作の語り手で重要な小説家役を平方元基と上原が務める。また、渡辺勘治に再び生きる力を与える女性・小田切とよ役で高野、光男の妻・一枝役で実咲、公園作りを妨害するヤクザ組長役で福井、本作の登場人物の中でもっとも腹黒い人物の助役役で鶴見が出演する。製作発表の冒頭では、劇中より「人生の主人になれ」「ワクワクを探そう」「二度目の誕生日」「あなたに届く言葉」「金の匂い」「最後の願い」の6曲が続けて披露された。■人生の主人になれ/上原理生:小説家役(ダブルキャスト)自らの余命が短いと知った渡辺勘治は、自暴自棄になり向かった小さな飲み屋で、売れない小説家と出会う。小説家は、金の使い方も遊び方も知らないという勘治に対して、自分が金の使い方を教えてやろうと、勘治を夜の街に誘い「もっと人生を楽しむべきだ」と説く、小説家のソロナンバー。■ワクワクを探そう/高野菜々(音楽座ミュージカル):小田切とよ役渡辺勘治は、夜の街で遊び回ってみたものの、人生の楽しさを見つけられずにいた。そんな時に偶然出会ったのは、同じ部署で働く部下の小田切とよ。彼女は、退屈な時には、同僚にあだ名をつけて楽しんでいたのだと、明るく語る。「ワクワクを探せば毎日が楽しくなる!」心が元気になる、溌剌としたナンバー。■二度目の誕生日/鹿賀丈史:渡辺勘治役(ダブルキャスト)渡辺勘治は、エネルギーに溢れる小田切とよからのある言葉を聞き、残りの自分の人生でまだ何かできるのではと考えはじめる。まだ遅くはない、今日から生まれ変わるんだと、新たな人生への決意を誓うナンバー。■あなたに届く言葉/村井良大:渡辺光男役勘治の1人息子・光男。勘治の病気のことを知らない光男は、毎日遅くまで帰らずどこで何をしているかも分からない父親に、混乱の中で怒りをぶつける。どうすれば届くのか、昔のように戻れるのか。息子が父親への想いを吐露する1曲。■金の匂い/福井晶一:組長役勘治は市民のために公園をつくると決意し奔走するが、ヤクザたちは、その場所に赤線をつくって金を儲けようと、勘治たちを阻止しようとする。危険な香り漂う、迫力の1曲。■最後の願い/市村正親:渡辺勘治役(ダブルキャスト)公園を創るという夢の実現まであと一歩というところで、勘治は再び、身体に強い痛みをおぼえる。人生の意味をやっと見つけた今、最後までこの命を生きぬいてみせる。「生きる」ことへの喜び、強い想いが込められた1曲。演出・宮本亞門&登壇者のコメント■演出:宮本亞門(※映像より抜粋)いよいよ、再再演、ミュージカル『生きる』が始まります。私は本当にこの作品が好きで、毎回心が洗われる、生きるための根源が詰まっている作品だと思っています。今ようやく、コロナ禍も明けてきました。次の未来へ向けて、何を大切に、何を軸に生きていくか、そんなテーマも入っている作品です。そして勿論、今回も主役は、市村正親さんと鹿賀丈史さんです。再演ごとに深くなっていくお2人、今回はどんなアプローチでくるのか。見逃すことのできない、一瞬一瞬感動にみちたドラマが繰り広げられると思います。新しいキャストも増え、新たな生きるが生まれます。劇場でお待ちしております。■市村正親:渡辺勘治役(ダブルキャスト)2018年の初演時は毎日少しずつ台本が上がってくるようなスリリングな稽古をしていて、いざ本番が開いてみるとお客様から爆発的な拍手をいただき、ああやっぱりこれは素晴らしい作品なんだなと思いました。20年はコロナ禍でしたが、コロナに痛めつけられている状況の中で上演するのも、それはそれでまたこの作品に合っているような気がしました。今年はまた新しく濃いキャストの皆さんが揃っていますので、僕も霞まないようにやっていきたいと思います。■鹿賀丈史:渡辺勘治役(ダブルキャスト)オリジナルミュージカルの三度目の上演という喜びに浸っております。一度目は初演ということで緊張感もあり、台本の直しも多く大変な稽古場でした。二度目はコロナの最中でしたが、我々は運よく中止にならずに上演することができました。それから3年、世界の勢力地図というものもずいぶん変わりまして、我々はまさに直面する「生きる」ということに戸惑っている時期だと思います。これ以上シンプルで深いテーマはありません。ぜひ皆さん、感動と生きる力というものをお持ち帰りいただければと思います。■村井良大:渡辺光男役前回はキャストも舞台袖でギリギリまでマスクをしていたり、客席も50%の収容人数で始まったりと、毎日公演ができる喜びを感じながら、まさに一公演ごと「生き切る」ように演じていました。無事ひとりも欠けることなくゴールできた感動を今でも覚えています。僕の演じる渡辺光男は、その後の日本の混沌の中でも力強く、家族の幸せを願いながら生きていく青年です。本当に老若男女、すべての皆さんに響くメッセージのある作品ですので、ぜひ2023年版の『生きる』をお客様の心に届けたいと思います。■上原理生:小説家役(ダブルキャスト)再演を拝見した際に、あの黒澤明監督の作品を見事三次元の舞台に作り上げられていることと、オリジナルミュージカルとしてのクオリティの高さに感動し、素晴らしい作品だなと思いました。戦後7年の日本、まだ復興の途中でもっと豊かになっていきたいという中で本当に大切にしなくてはならないことは何かを投げかけてくれる作品だと思います。小説家は渡辺勘治とは180度違う人生を歩んできた役だと感じていますので、勘治の生きる姿勢を浮き彫りにするような、光と影の影の部分を描いていければと思います。■高野菜々(音楽座ミュージカル):小田切とよ役私はオリジナルミュージカルを上演する音楽座ミュージカルに15年所属しています。今回音楽座ミュージカル以外の作品に初めて出演させていただくこととなり、オファーをいただいた時はすごくびっくりして身が引き締まる思いでしたが、物語の一部になっていけるよう精一杯頑張ります。死生観がテーマの作品でありながらも、歌ありダンスありのエンターテイメントにあふれた華やかな世界になっているのがこの作品の魅力だと思います。とよは渡辺勘治に大きなきっかけを与える女性ですが、大切なものは日常にこそ転がっているんじゃないかということを自分自身大切にしながら演じさせていただければと思います。■実咲凜音:渡辺一枝役日本の名作を原作にしたこの作品に参加させていただけることを光栄に思います。こうして初めての作品に向き合う時は、新しい役、新しい共演者の皆さん、新しい自分の課題に出会えることにいつもワクワクします。初演を拝見した際、観終わった後に自然と涙が流れていて、私は毎日一生懸命生きているのかなと自分自身に問いかけたのを覚えています。渡辺一枝はしっかりと自分自身を持っている意思の強い女性だと思います。個人的にはとよ役の高野さんとは同い年なので仲間がいてすごく嬉しいなと思いますし、対照的な女性像を作っていけたらと思います。■福井晶一:組長役役者仲間の評判を聞いて初演を拝見しましたが、評判通り素晴らしい作品でした。黒澤明監督の映画がミュージカルになると聞いた時は驚きましたが、エンターテイメント性と同時にしっかりとしたテーマ性もあり、こんなにもミュージカルに適した題材だったんだと思いました。個人的には市村さんと鹿賀さんという、劇団時代の大先輩と初めて共演させていただけることを本当に嬉しく思いますので、色々なことを学びたいです。命を燃やして生きる、というすごく温かいメッセージが込められている作品だと思いますので、たくさんの方にお届けできればと思います。■鶴見辰吾:助役役初演時には市村さん版を、再演時には鹿賀さん版を拝見しました。関係者席に座らせていただいたのですが、その席にいながら涙が止まらず、それが恥ずかしくて、カーテンコールになってからタイミングをずらしてそっとハンカチで拭きました。それくらい感動的な作品でした。黒澤明監督が亡くなられて、ああ自分はもう黒澤作品には出演できないんだなと寂しく思いましたが、いまこうやってミュージカルという形で携わることができるのは、自分の夢が叶ったようですごく嬉しいなと思っています。市村さん鹿賀さんのパワーに負けないようにしっかり悪役を演じたいです。ミュージカル『生きる』宮本亜門 コメント撮影:引地信彦<公演情報>ミュージカル『生きる』原作:黒澤明監督作品『生きる』(脚本:黒澤明 橋本忍 小國英雄)作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド脚本&歌詞:高橋知伽江演出:宮本亞門【キャスト】渡辺勘治:市村正親/鹿賀丈史(ダブルキャスト)渡辺光男:村井良大小説家:平方元基/上原理生(ダブルキャスト)小田切とよ:高野菜々(音楽座ミュージカル)渡辺一枝:実咲凜音組長:福井晶一助役:鶴見辰吾佐藤誓重田千穂子田村良太治田敦、内田紳一郎、鎌田誠樹、齋藤桐人、高木裕和、松原剛志、森山大輔あべこ、彩橋みゆ、飯野めぐみ、五十嵐可絵、河合篤子、隼海惺、原広実、森加織、安立悠佑【東京公演】9月7日(木)~24日(日) 新国立劇場 中劇場チケット料金:S席:14,000円/A席:9,800円(全席指定・税込)【大阪公演】9月29日(金)~10月1日(日) 梅田芸術劇場メインホールチケット情報:関連リンク公式サイト::
2023年06月22日9月に新国立劇場 中劇場で上演されるミュージカル『生きる』の公演詳細とメインビジュアルが公開された。『生きる』は黒澤明監督の名画を世界で初めてミュージカル化した意欲作。今回は新たなキャストを迎え、3度目の上演となる。今年役者生活50周年を迎えるミュージカル界のレジェンド・市村正親と鹿賀丈史が、残りの人生をかけて市民のために公園を作る主人公・渡辺勘治を演じる。また、男手一人で育ててくれた渡辺勘治とうまくコミュニケーションがとれない息子を演じるのは、再演から引き続き好演だった村井良大。本作の語り手で重要な小説家役を平方元基と上原理生がダブルキャストで担当する。さらに渡辺勘治に再び生きる力を与える女性・小田切とよ役を高野菜々、光男の妻・一枝役を実咲凜音、渡辺勘治の公園作りを妨害するヤクザ組長役を福井晶一、登場人物の中でもっとも腹黒い人物の助役を名優・鶴見辰吾が務める。東京公演は9月7日(木) から24日(日) まで。その後9月29日(金) から10月1日(日) に梅田芸術劇場メインホールで上演される。<公演情報>ミュージカル『生きる』原作:黒澤明監督作品『生きる』(脚本:黒澤明 橋本忍 小國英雄)作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド脚本&歌詞:高橋知伽江演出:宮本亞門【キャスト】渡辺勘治:市村正親/鹿賀丈史(ダブルキャスト)渡辺光男:村井良大小説家:平方元基/上原理生(ダブルキャスト)小田切とよ:高野菜々(音楽座ミュージカル)渡辺一枝:実咲凜音組長:福井晶一助役:鶴見辰吾佐藤誓重田千穂子田村良太治田敦、内田紳一郎、鎌田誠樹、齋藤桐人、高木裕和、松原剛志、森山大輔あべこ、彩橋みゆ、飯野めぐみ、五十嵐可絵、河合篤子、隼海惺、原広実、森加織【東京公演】9月7日(木)~24日(日) 新国立劇場 中劇場チケット料金:S席:14,000円/A席:9,800円(全席指定・税込)【大阪公演】9月29日(金)~10月1日(日) 梅田芸術劇場メインホール関連リンク公式サイト::
2023年04月20日妻夫木聡主演の日曜劇場「Get Ready!」の8話が2月26日放送。明かされたエースの過去…天野を陥れた剣持に怒りの声が続出、「想像以上に厄介で酷い」などの反応がネットに溢れる事態となっている。仮面ドクターズと呼ばれる闇医者チームが、治療困難と思われる患者たちを高額な報酬と引き換えに救っていく。しかしチームの執刀医には患者を選ぶ基準があった…それは「お前に生き延びる価値はあるのか?」というものーー。“生きる意味を問う”異色のダーク医療エンタテインメントとなる本作。かつて千代田医科大学附属病院で勤務していたが、今は名前を変え、表向きはパティシエをしながら仮面ドクターズの執刀医を務める波佐間永介=エースを妻夫木さんが演じ、どん底時代のエースに命を救われ、仮面ドクターズを立ち上げることになった国際弁護士の下山田譲=ジョーカーに藤原さん。過去に人工ダイヤの開発で命を狙われ、整形してエースの超一流オペナースとなった依田沙姫=クイーンに松下奈緒。初恋の人が教師にいじめられていた最強ハッカー白瀬剛人=スペードに日向亘。仮面ドクターズに患者を奪われ続ける千代田医科大学附属病院の院長兼理事長・剣持理三に鹿賀丈史。仮面ドクターズに興味を持ち、院長に無断で警察に情報を流した外科医の染谷慈恩に一ノ瀬颯。染谷が仮面ドクターズに興味を持つことを快く思わない剣持の娘・玲於奈に結城モエといったキャストも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。落ち込んだスペードをクイーンが慰めていた頃、エースはジョーカーに促され、自分の過去について語り始める。かつて外科医として自信に満ちていた若かりし天野(妻夫木さん)は、「オペは完治の入り口でしかない」と語る恩師・真田(榎木孝明)に反発。オペ技術こそ全てだと信じる天野は真田のもとを離れ、千代田医科大学附属病院に転職する。自分と同じ価値観を持つ剣持のもとで、その凄腕ぶりを存分に発揮する天野だったが、真田のもとから転院してきたVIP患者が、自分ではなく天野を執刀医に指名してきたことで、剣持は天野、さらには真田までも罠にかける…というのが今回の展開。「終始剣持と言うキャラに腹立ってた」「遂にエースの過去が分かって良かった。剣持が想像以上に厄介で酷い」「もう剣持はどこかの病院みたく沢山の鬼に占領されて罪を償え」など、剣持への怒りをたぎらせた視聴者からのコメントでタイムラインがあふれるとともに、「鹿賀丈史さんのあの醜い表情は鬼気迫りますね」「鹿賀丈史さん悪い顔するよね~wホント胸糞悪くなるくらい演技上手いわ」など鹿賀さんの演技にも注目が集まる。その後、VIP患者に移植された肺が本来は別の少女に移植されるはずだったことが判る。警察の捜査が天野に及んだことで彼は病院を追われ、少女が亡くなったことを知った天野は号泣。真田も病魔に侵され死亡。そしてラストでは玲於奈が激痛と共に倒れ…という展開に。一方、エースたちに警察の捜査の手が及び始めるのだが、副総監の高城秀和役で登場したのが沢村一樹だったことに「えええ!!ここで沢村一樹出してくるか!」「警察に沢村一樹登場させるとか急に本気の捜査になりすぎじゃない??」などの反応とともに、「沢村一樹さんVS藤原竜也さんの場面もありそうで、ワクワク」「藤原竜也と沢村一樹の絡みが見れる世界線に生まれて良かった」と“ジョーカー対高城”の対決に期待するコメントも寄せられている。【第9話あらすじ】剣持の娘・玲於奈がもはや手の施しようのない病状であることが判明。玲於奈を救うべきか…正体が暴かれるリスクを恐れ反対するジョーカーと、因縁の相手との直接対決に燃えるエースの意見は真っ向から対立する。チーム解散の気配が漂うなか、警視副総監・高城の指揮の下、警察の捜査が闇医者チームに迫り始めていた…。「Get Ready!」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年02月27日黒澤映画を世界で初めてミュージカル化した意欲作、ミュージカル『生きる』が、再び上演されることが決定した。2018年の初演、2020年の再演に引き続き今回が3度目の上演となる。初演以来、主演の渡辺勘治を演じ続けるのは、日本ミュージカル界のレジェンド、市村正親と鹿賀丈史。役所の市民課に30年休まず勤め続ける課長・渡辺勘治をダブルキャストで演じる。2020年舞台写真 渡辺勘治役 鹿賀丈史演出を手掛けるのは、世界の舞台で活躍する演出家の宮本亞門。脚本と歌詞は『アナと雪の女王』などのディズニー映画の訳詞を多く手掛けるほか、劇団四季ミュージカル『バケモノの子』やミュージカル『COLOR』などのオリジナルミュージカルを次々と発表している高橋知伽江。作曲と編曲は、ブロードウェイで今年上演されたミュージカル『Paradise Square』の作曲で本年度のトニー賞優秀作曲賞にノミネートされた作曲家、ジェイソン・ハウランドが手掛ける。今回の公演では、2020年の再演時に勘治の息子・光男を好演した村井良大以外のメインキャストを一新。物語の語り手として重要な役どころである小説家をダブルキャストで演じるのは、平方元基と上原理生。 渡辺勘治に再び生きる力を与える女性・小田切とよ役には、音楽座ミュージカルのヒロイン・高野菜々が挑む。光男の妻・一枝に実咲凜音、渡辺勘治の公園作りを妨害するヤクザ組長に福井晶一など、ミュージカル界の豪華な面々集結。そして、本作の登場人物の中でもっとも腹黒い人物の助役を鶴見辰吾が演じる。そのほか初演から出演し、独特な存在感で本作の世界観を体現している佐藤誓、重田千穂子も続投する。ミュージカル版の見どころは音楽。閉塞感漂う戦後直後の日本、そこに流れ込んでくる開放的なアメリカ文化、未来に向かって日本が立ち上がろとする民衆の力、そして渡辺勘治という無骨な男の生きざまをブロードウェイの鬼才によるさまざまなタイプの音楽で表現。1幕ラスト、渡辺勘治が残りの人生を悔いなく生きることを誓う曲「二度目の誕生日」はミュージカル史上に残る名曲となっている。ミュージカル『生きる』は、2023年9月に東京公演を新国立劇場中劇場にて上演後、大阪公演を予定。チケットは来年6月に発売予定だ。■演出:宮本亞門 コメント『生きる』を演出して、私自身、生きている今を大切に輝くものにしようと思いました。コロナ禍を経て、生きる大変さや素晴らしさを感じた方も多いでしょう。そんなあなたに、この作品はミュージカルの枠を超え、人はいつになってもリセットができると背中を押してくれます。今回の再演は新たな素晴らしいキャストも参加して一段と深くなります。ぜひ劇場に足をお運びください。必ずや今までにない体験、体感をお届けします。<公演情報>ミュージカル『生きる』ミュージカル『生きる』メインビジュアル■東京公演期間:2023年9月会場:新国立劇場 中劇場※大阪公演あり【キャスト】渡辺勘治:市村正親/鹿賀丈史(Wキャスト)渡辺光男:村井良大小説家:平方元基/上原理生(Wキャスト)小田切とよ:高野菜々(音楽座ミュージカル)渡辺一枝:実咲凜音組長:福井晶一助役:鶴見辰吾佐藤 誓重田千穂子田村良太治田 敦/内田紳一郎/鎌田誠樹/齋藤桐人/高木裕和/松原剛志/森山大輔/あべこ/彩橋みゆ/飯野めぐみ/五十嵐可絵/河合篤子/隼海 惺/原 広実/森 加織【ストーリー】市役所の市民課に30年休まず勤め続ける渡辺課長は、早くに妻を亡くし息子夫婦と同居している。そんなある日、胃がんが発覚し、自分の人生が残り少ないことを知った渡辺は、生まれて初めて自分の人生の意味を探し始める。そして彼は市民のために小さな公園を作ろうと奮闘する。公式HP:公式Twitter:
2022年12月17日Thanks Musical Concert『A Gift For You』が、12月27日、28日に東京・日生劇場で開催されることが決定した。『A Gift For You』は、同劇場ゆかりのミュージカルを中心に、選りすぐりの名曲や2023年の注目作の楽曲がたっぷりと披露されるコンサート。出演者はミュージカル界を代表する、鹿賀丈史、濱田めぐみ、笹本玲奈、柿澤勇人、大貫勇輔、唯月ふうか、小野田龍之介らに加え、各回ゲストとして、安蘭けい、木村達成 / 石川禅、堂珍嘉邦、松下優也 / 上原理生、May’nが参加する。また、本公演で聞きたい楽曲のアンケートが10月3日23時59分まで実施されている。■楽曲アンケートの応募はこちら:<公演情報>Thanks Musical Concert『A Gift For You』会場:日生劇場12月27日(火) 開演13:30 / 18:3012月28日(水) 開演12:30【出演者】鹿賀丈史、濱田めぐみ、笹本玲奈、柿澤勇人、大貫勇輔、唯月ふうか、小野田龍之介27日(火)13:30公演ゲスト:安蘭けい、木村達成27日(火)18:30公演ゲスト:石川禅、堂珍嘉邦、松下優也28日(水)12:30公演ゲスト:上原理生、May’n【チケット料金】全席指定:10,000円(全席指定・税込)Yシート(20歳以下限定チケット):2,000円※Yシートの販売期間は11月25日(金) 18:00~12月1日(木) 23:59まで。詳細はこちら:【チケット発売スケジュール】■ホリプロステージ プレミアム会員抽選先行:10月11日(火) 11:00~10月17日(月) 23:59セット券販売:11月10日(木) 18:00~11月21日(月) 23:59先着先行:11月14日(月) 19:00~11月21日(月) 23:59■ホリプロステージ 無料会員セット券販売:11月10日(木) 19:00~11月21日(月) 23:59先着先行:11月14日(月) 19:00~11月21日(月) 23:59■一般発売:11月24日(木) 11:00~【チケット購入特典】■特典1:2公演以上の観劇がオススメ!お得なセット券販売・2公演セット購入:20,000円⇒19,000円(1,000円引き)・3公演セット購入:30,000円⇒27,000円(3,000円引き)※先行期間中の期間限定販売となります。※同じ公演を複数枚同時に購入される場合は、定価販売となります。※セット券は各回、同じ人数のみお申し込みが可能となります。例)9月27日(火) 13:30公演2枚お申し込みの場合9月27日(火) 18:00公演 / 28日(水) 12:30公演ともに2枚のみご購入いただけます。詳細はこちら:■特典2:ホリプロステージ先行特典ホリプロステージ先行販売での購入者限定で、非売品特製セットリストをプレゼント【受取方法】“非売品特製セットリスト”のお引換は劇場の特典引換所にて、チケット券面をご提示の上、お受け取りください。※チケットに済印を押させて頂きます。【対象購入先】ホリプロステージ(プレミアム会員、無料会員)※特典は1枚のチケットにつき1枚お渡しいたします。関連リンク公式HP:公式Twitter:
2022年09月28日秋元康企画原作「赤いナースコール」の8話が8月29日放送。榎木田が持っていた写真に映っている少女はアリサによく似ていて…「アリサは院長の孫で、アリサはそれを知らないのか?」など、SNSではアリサと榎木田との関係に様々な憶測が飛び交っている。ひと組のカップルが事故を起こしとある病院に入院。だがその病院では入院患者がどんどん殺されていく。最初は患者だけだったが、関係者や事件を捜査する刑事までがその犠牲に…様々な人間ドラマと恐怖を伴うミステリードラマが繰り広げられる本作。榎木田病院の313号室に入院、同室の患者が殺され、仕事仲間が殺されと周辺で殺人が続いていく春野翔太朗を佐藤勝利が演じるほか、別の棟に入院している翔太朗の恋人で、ケガをしたと右目に包帯を巻かれていたが、実際は無傷だった三森アリサには福本莉子。腎機能障害で翔太朗と同じ313号室に入院する津田八郎に山本浩司。肝硬変で313号室に入院中の後藤田健斗には森田甘路。連続殺人を捜査している刑事の工藤文世に池田鉄洋。時折鋭い目線になる看護師の山根ミクにベッキー。院長のスパイだった西垣小百合に浅田美代子。アリサの主治医で得体が知れない存在の医師・石原祐二に板尾創路。たくさんの被害者が出てもあまり動じた様子をみせない榎木田病院の院長・榎木田誠に鹿賀丈史といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。看護師の野田千鶴子(上地春奈)が転落死。事故かと思われたがヘッドホンでチャイコフスキーを聴かされ、歯を全部奪われていた。翔太朗は工藤に共同戦線を張ろうと提案する。工藤はなんで違う病院に転院しないのかと反論するが、翔太朗は自分たちが退院できないよう病院側が巧妙に工作してることや、アリサが両親に連絡しても連絡がつかないことなどを伝える。すると工藤はともに事件を解決しようという翔太朗の提案を受け入れる。工藤は病院の監視カメラの映像が改ざんされていることに気づき、オリジナルを探すが、それは院長が持ちだしていた…というのが8話の展開。酒を飲みながら榎木田が見つめていた写真、そこには自分と妻と少女と男性が映っており、その写真を見つめた後、榎木田は憤るような表情を見せるのだが、SNSには「院長が見てた家族写真の女の子、アリサに似てたけど関係あるのかな??」「院長の家族写真にアリサが写ってたような気が。。。」「院長が見てた写真。アリサは院長の孫で、アリサはそれを知らないのか?」などの投稿が。写真に映っていた少女がアリサなのか、気になる視聴者が続出している模様。さらにラストでは院長の母親だとされる老婆を轢いたトラック運転手が、工藤に包丁を突き立てるという展開に…「工藤さん…ショックすぎる…」「嘘だろ。私の中では 工藤さん心強かったのに」などの反応が上がる一方、「チャイコフスキー野郎に殺られてないので工藤刑事は無事」だという声も上がっている。【第9話あらすじ】「工藤を刺した人間はまだ病院の中にいるかも」と考える翔太朗。アリサは包帯を取る。翔太朗と榎木田の関係とは…!?「赤いナースコール」は毎週月曜23:06~テレビ東京にて放送中。(笠緒)
2022年08月30日佐藤勝利主演、秋元康企画原作の「赤いナースコール」第5話が8月8日放送。鹿賀丈史演じる榎木田院長に対するSNSコメントに「世代わかっちゃうやつ」などSNSが沸くなか、「足を怪我しているのは本当なのか」など翔太朗への疑念の声も巻き起こっている。佐藤さんが演じる脚本家と福本莉子演じる恋人が自動車事故を起こしてとある病院に入院。だがその病院は何かがおかしく、同室の入院患者たちが次々死んでいき、ケガをしているはずの右目は無傷で…様々な人間ドラマと恐怖を伴うミステリーが展開する本作。榎木田病院の313号室に入院することになったが、同室の患者がどんどん殺されていく春野翔太朗を佐藤さん、翔太朗の恋人で同じ病院の別の棟に入院、右目をケガしているはずだったが実は無傷だった三森アリサを福本さんがそれぞれ演じる。また翔太朗と同じ313号室に入院する津田八郎に山本浩司。後藤田健斗に森田甘路。連続殺人を捜査する刑事の工藤文世に池田鉄洋。工藤のバディ役の加藤桜に堀口紗奈。看護師の山根ミクにベッキー。21歳だと言うが明らかにそうは見えない西垣小百合に浅田美代子。アリサを担当する医師・石原祐二に板尾創路。榎木田病院院長の榎木田誠に鹿賀さんといったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。翔太朗はテレビ東洋のプロデューサー・山之内優馬(小堀裕之)に身代わりを頼み、こっそり病室を抜け出すとアリサと再会する。しかし2人に電動ノコギリを持つ何者かが襲いかかる。だが突然館内放送から大音量でチャイコフスキーが流れ、音が鳴り止むと何者かの姿はなかった。病室に戻った翔太朗は感電死した山之内を発見する。犯人は翔太朗を狙い山之内が代わりに殺されたらしい。313号室の患者たちの病院食に睡眠薬が盛られたことで、彼らも犯行に気づくことはなかった…というのが今回の展開。院内で連続殺人事件が発生したことで、記者会見を行うことになる榎木田。榎木田は記者からの質問に逆ギレしSNSが炎上状態になるが、SNSのコメントのなかに「院長パプリカ好きそう、知らんけど」というものが。「意味わかる人居るのかな?笑世代わかっちゃうやつよね」「院長パプリカ好きそう、に笑っちゃったw 料理の鉄人!」「院長パプリカ好きそう、は料理の鉄人ネタだったのかww」など、榎木田院長役の鹿賀さんがかつて出演していた「料理の鉄人」にちなんだネタの登場にSNSが沸く。また翔太朗と間違われて山之内が殺されたことに「翔太朗くんの脚はギプスあるからバレるのでは?」「犯人は翔太朗くんが足怪我してること知らないの?」など疑問を感じる視聴者からの反応も。「黒幕は翔太朗か工藤刑事?」など翔太朗犯人説を唱えるツイートも多数で、「二丁拳銃が死んでも全く悲しんでない アリサ同様足は怪我してないとみてる」「足を怪我しているのは本当なのかな。案外、すたすた歩けちゃったり?」などと、そもそも足のケガ自体にも疑いの目が向ける声も上がっている。【第6話あらすじ】アリサに病院から逃げるように促す老婆の正体とは!?同室患者たちが「俺たちがこの病院を出ていかないのは、出ていけない事情がある」と話す理由とは?そして、徐々に明らかになっていく病院サイドの人間関係…。「赤いナースコール」は毎週月曜23:06~テレビ東京にて放送中。(笠緒)
2022年08月09日1993年から市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきたミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』。2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え上演を続け、(鹿賀・市村ペアとしては)今回は5度目の再演となる。見どころは、何といっても“『ラ・カージュ』史上最高のコンビ”と名高い、市村と鹿賀の息の合った名演技。かれこれ50年来の仲という盟友2人が、本作の魅力を語ってくれた。2人が演じるのは、南仏のゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナー、ジョルジュ(鹿賀丈史)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)。2人は、20年間同棲している事実上の夫婦でもある。ジョルジュには24年前の過ち(?)から生まれた実の息子がいて、アルバンは彼を母親のように愛している。そんなある日、息子が結婚を宣言。その相手がゲイクラブの取り締まりを主張する政治家ダンドン議員夫妻の娘だったことから家族に波乱が…というストーリー。「アルバンは少しわがままなところはありますが、ジョルジュにとってはそれさえも愛すべき存在。そんなアルバンを思う気持ちを前面に押し出して演じてきたのですが、今回は長年一緒に暮らし、深く知り合った間柄だからこそ生まれるルーズさも表現できればと思っています。一見、いい加減に見えるけれども、仕草や言葉の端々にアルバンへの愛や思いやりがにじみ出ている、そんなジョルジュを演じられれば」と役づくりについて語る鹿賀。市村も「初演のときは40代半ばで、僕が演じたアルバンも非常に元気で、華やいでいました。でも年を重ねた今では、年をとることは役を“よりリアル”にしてくれるものだと感じています。そして今鹿賀くんと夫婦役をやれることも運命的です。ジョルジュとアルバンには俳優としての僕らがダブってみえる場面もあるので、そのあたりも楽しんでいただきたいですね」と笑顔で応えた。“いっちゃん”“丈史”と呼び合う2人は、「いっちゃんの強い舞台愛と、表現することへの貪欲さは出会ったころからずっと変わらない。役者として、何ごとも“太く”進化している」、「丈史は昔から色気があって、華があって、大柄で、まるでステーキのような存在感」と、役者としても尊敬しあう仲。「ジョルジュとアルバンは20年一緒に暮らしてきた仲ですが、僕らは50年付き合ってきた仲。そんな2人にしか表現できない夫婦愛や、家族の絆をお見せしたい」と締めくくった。日本のミュージカル界を代表する2人が魅せる、華麗で楽しく愛にあふれるミュージカル。人を思いやる優しさが全編に詰まっていて、観れば元気になれること間違いなしだ。公演は、4月22日(金)~25日(月)福岡・博多座、4月29日(金・祝)~5月1日(日)大阪。梅田芸術劇場メインホールにて。その他、愛知、富山、埼玉を巡る。チケットは発売中。 ※博多座公演中の4月22日(金)・23日(土)17時公演は来場者イベントあり(詳細は博多座HP参照)。
2022年04月07日1983年にブロードウェイで初演され、初演版と2度のリバイバル版のすべてがトニー賞作品賞に輝くという快挙を成し遂げた作品であり、日本でも1985年の初演以来たびたび再演されている人気ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』。1993年からは市村正親がザザ役を、そして2008年からは鹿賀丈史がジョルジュ役を当たり役としており、不動のコンビとして観客に愛され続けている。今井清隆、森公美子、香寿たつきらお馴染みのキャスト陣に加え、新たに若手ホープの内海啓貴と小南満佑子を迎えた2022年版『ラ・カージュ』が3月8日、日生劇場で開幕。前日に行われたゲネプロを取材した。左から)鹿賀丈史、 市村正親舞台は南仏のゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」。オーナーのジョルジュと看板スターのザザことアルバンは、クラブとつながった家で20年にわたって事実上の夫婦として生活し、ジョルジュの息子ジャン・ミッシェル(内海)を手塩にかけて育ててきた。そんな最愛の息子が結婚相手に選んだのは、よりにもよって、ゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家を父に持つアンヌ(小南)。彼女がそのダンドン夫妻(今井&森)を家に連れて来ることになり、ジャン・ミッシェルは一晩だけでも“マトモな家族”に見えるよう、ずっと会っていない実の母親を呼んでほしいとジョルジュに頼み込むのだが――?左から)鹿賀丈史、 小南満佑子、 内海啓貴、 森公美子、 今井清隆、 市村正親、 香寿たつき左から)鹿賀丈史、 香寿たつき、 市村正親……と、ストーリーは至ってシンプル。その中にある“家族の絆”という普遍的なテーマを、鹿賀と市村が鮮やかに、色濃く描き出していく。軽妙洒脱でエレガントな鹿賀ジョルジュ、男性として振舞うシーンが“男装”にしか見えない市村ザザとも、まるであて書きでもされているかのよう。左から)鹿賀丈史、 市村正親本作で長年コンビを組んできただけでなく、劇団四季時代からの盟友でもあるふたりが演じると、夫婦のシーンに本物の“20年もの”感が漂って味わい深い。内海ジャン・ミッシェルも、その屈託のない笑顔がジョルジュとザザから受けてきた豊かな愛情を物語り、“家族の絆”の表出にしっかりと貢献。キャスト陣ではまた、音大出身の歌姫といった印象のあった小南の、バレリーナと見紛うほどに華麗な舞も印象に残った。左から)内海啓貴、 小南満佑子普遍的なテーマに加え、華やかなゲイクラブのショーシーンもまた大きな見どころ。特に一幕終盤に畳みかけられる、きれいに踊れるから踊るのではない、私が私であるために、踊りたいから踊るのだ!と言わんばかりのダンスは胸に迫るものがある。オーケストラピットが、本ミュージカルだけでなくクラブのものでもあるという設定上、舞台と客席の間に存在感たっぷりに陣取っていることも手伝い、生の迫力が存分に味わえる作品だ。取材・文:町田麻子写真提供/東宝演劇部ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』東京公演は3月30日(水)まで日生劇場にてその後、4~5月に名古屋、富山、福岡、大阪、埼玉の全国5箇所にて上演予定
2022年03月09日ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』の製作発表記念会見が25日に都内で行われ、鹿賀丈史、市村正親が登場した。同作は、南フランスのナイトクラブを舞台に、ゲイカップルの夫婦愛と一人息子への愛情を巡って巻き起こる珍騒動を通して、愛の尊さ、温かさをハートフルに描いたミュージカル。1985年の日本初演から30年以上も愛され続ける人気作品となっている。2008年からナイトクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」の経営者・ジョルジュを演じる鹿賀は「5回目の出演なんですけど、自分自身いい年になりましたから、前回までは黒いカツラをかぶってたりしましたけど、『カツラをかぶってる場合じゃないだろう』ということで今回は地毛で色々な芝居を考えている」と明かす。また1993年からナイトクラブの看板スター・ザザを演じる市村は「約30年前は非常に元気で、非常に美しく、非常に華やいでおりました。年が経つというのは役をもっともっとリアルにしてくれるなと最近は思ってます。今回また鹿賀くんと夫婦をやれるということは運命的なものを感じるし、30年前では出せなかったくらいの、よりザザに近いザザができるんじゃないかなと期待で胸がふくらんでいるところです」と期待し、「去りゆく美しさをどこまで自分の手元に置くことができるか。メイクの技術も発展しておりますので、色んな方からメイクの技を盗んで、つかの間の嘘の輝きを放っていけたら」と意気込んだ。ザザの魅力について、鹿賀は「けっこうわがままな奥さんなんですけど、そのへんがかわいかったり」と表し、役者・市村については「20代は一緒に劇団四季でやっていて、市村正親という俳優の魅力は最初から知ってます。1番言えるのは芸の幅が非常に広いということ。それと舞台ならではの芝居の押し出しが非常に強くて、的を外さない役者だなと思ってます。長く付き合ってると言うこともありますけど、息が合うというのはやってて非常に面白い、気持ちのいいものです」と称賛する。一方、市村は鹿賀ジョルジュの魅力について「やっぱりザザのわがままを全部聞いてくれるところ。それとダンディで品があって大人で、全部支えてくれるところに惚れてるんじゃないかな」とのろけ、鹿賀については「24で劇団四季のオーディションを受けた時から常に舞台のセンターに立っていた。『ジーザス・クライスト=スーパースター』でもセンター、『ウエストサイド物語』でもセンター、『ヴェローナの恋人たち』でもセンター、『カッコーの巣をこえて』でもセンター」と畳み掛け、会場を笑わせる。さらに市村は「(鹿賀は)常にセンターに立って、とてもいい声でいいファルセットでいい低音を出して、僕はいつもその横で小バエのようにぶんぶんぶんぶん言いながら生きてきた男。なんとか丈史と夫婦になって、最近ではWキャストもやって、市村もずいぶん頑張ってきたな、と。四季の最初の頃から僕にとっては憧れの丈史がいたからやって来れたかな」と振り返り、「ジョルジュとザザに鹿賀丈史と市村正親がダブってくるところがあるので、幕切れの2人が後ろで手を組んで歩く姿なんて、もう私らの若い頃を知ってるお客様には涙、涙の世界じゃないかな」と予想。鹿賀は「そんなに褒めなくていいですよ」と苦笑していた。東京公演は日生劇場にて3月8日~30日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月9日〜10日、富山公演はオーバード・ホールにて4月16日~17日、福岡公演は博多座にて4月22日~25日、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて4月29日~5月1日、埼玉公演はウェスタ川越 大ホールにて5月7日~8日。
2022年01月26日ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』の製作発表記者会見が1月25日、都内で行われ、“ラ・カージュ史上最高カップル”としてファンに愛され続ける鹿賀丈史(ジョルジュ役)と市村正親(ザザことアルバン役)が同コンビ5度目の公演に意気込みを語った。トニー賞に輝くブロードウェイミュージカルの日本版。南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」オーナーのジョルジュ(鹿賀)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村)の夫婦が、ジョルジュの実子であるジャンの突然の結婚宣言に翻ろうされる。結婚相手のアンヌは、ゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家ダンドン議員夫妻の娘だった。市村が1993年からザザ役を演じ、2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀を迎え、2008年、2012年、2015年、2018年と再演を重ねている。鹿賀は「こういう状況だからこそ、人と人とのつながり、大切な人への愛情、他人を思いやる気持ちといったお客様に訴えかけるものがある。問題提起もあり、それを楽しみながら考えてもらえる。いつも以上に上演することにインパクトがあるはず」と力強くアピール。一方、市村は「この作品に出会って約30年。月日の流れが役柄をリアルに見せてくれるので、期待に胸を膨らませている。去りゆく美しさを表現し、つかの間のウソの輝きを放てれば。鹿賀くんとまた夫婦を演じられるのは運命を感じるし、皆さんに愛と喜び、感動を与えられたら」と声を弾ませた。劇団四季時代から、50年近い親交がある鹿賀と市村。会見では「芸の幅が広いし、舞台ならではの芝居の押し出しが強く、的を外さない。何より表現することに非常に貪欲。長い付き合いというのもありますが、息が合うので非常に面白い」(鹿賀)、「僕が24歳で劇団四季のオーディションを受けて、その時から常に舞台のセンターにいたのは鹿賀丈史。自分はいつも横でコバエのようにぶんぶん飛び回っていたが(笑)、鹿賀丈史という憧れがいたから、ここまで来られた。そんな二人の関係性が、役にダブる瞬間もあるはず」(市村)と互いの魅力を再確認する姿も披露した。取材・文・写真=内田涼ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』作詞:ジェリー・ハーマン作曲:ジェリー・ハーマン劇作・脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン原案・原作:ジャン・ポワレ翻訳:丹野郁弓演出:山田和也振付:スコット・サーモン出演:鹿賀丈史 / 市村正親内海啓貴 / 小南満佑子 / 真島茂樹 / 香寿たつき / 今井清隆 / 森公美子 / 花井貴佑介 / 林アキラ / 日比野啓一 / 園山晴子 / 他【東京公演】日生劇場2022年3月8日(火)~30日(水)【27回公演】【愛知公演】愛知県芸術劇場 大ホール2022年4月9日(土)・10日(日)【2回公演】【富山公演】オーバード・ホール2022年4月16日(土)~17日(日)【3回公演】【福岡公演】博多座2022年4月22日(金)~25日(月)【5回公演】【大阪公演】梅田芸術劇場 メインホール2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)【4回公演】【埼玉公演】ウェスタ川越 大ホール2022年5月7日(土)~8日(日)【2回公演】
2022年01月26日鹿賀丈史と市村正親が“夫婦”を演じるミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が2022年3月、日生劇場で上演される。ゲイクラブオーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と看板スターのザザ(市村正親)は、事実上の“夫婦”として生活していた。ジョルジュには、過去の過ち(?)から生まれた最愛の息子ジャン・ミッシェルがおり、アルバンが母親代わりに育ててきた。そんな息子が突然結婚を宣言してーー。今回、ジャン・ミッシェルを初めて演じる内海啓貴に話を聞いた。「やはり緊張しましたが、今はそれを上回る楽しみの気持ちでいっぱいです。歴史ある作品に出演できること、偉大な先輩方と共演できることがとても楽しみ」と出演にあたっての思いを語る内海。2016年に上演された映像を観たことがあるといい「華やかで視覚的にも楽しめる作品。話が進めば進むほど、いろいろな愛の形が詰まっていて。メッセージ性がありつつも、明るく面白い作品だなと思いました」という。主演の鹿賀と市村は劇団四季からおよそ50年の付き合いで、本作では08年から共演し、“最高のコンビ”と称されている。内海は「セリフを喋らなくても、立っている佇まいだけでその役が存在するし、役の年輪を感じさせますよね。本当に素晴らしい。勉強になります」と2人の印象を語った上で「緊張はしますが、舞台上では“親子”なので。ジャン・ミッシェルとしての思いを素直にお芝居でぶつけたいです。お二人の掛け合いや仕草の一つひとつを間近で何度も観られるのは貴重な時間。たくさん学びたいですね」。ちなみに、内海にとっての“戦友”は、ミュージカル『GREASE』でも共演した三浦宏規だという。「ミュージカル『テニスの王子様』からの付き合いなので、もう5、6年になりますか。僕の芸歴の半分以上、一緒にいる(笑)」。1月16日で27歳。今後の俳優としての目標を尋ねると「本当にいろいろな役をできることが役者冥利だなと思っています。30歳に向けて、『ラ・カージュ〜』もそうですが、いろいろなことを、いろいろな人や作品から吸収していけたら」と話す。今までは「素直な好青年」の役柄が多かったが、今後は「舞台上に出た瞬間に緊張感が張り詰めるような役をやってみたい」とも。最後に観客へのメッセージとして、内海は「『ラ・カージュ〜』は僕も元気づけられたミュージカル。本当にハッピーな作品なので、楽しんで帰っていただけたら嬉しいです。ぜひ劇場の方へ足を運んでいただけらと思います観て頂きたいです!」と語った。東京公演は3月8日(火)〜30日(水)。そのほか愛知、富山、福岡、大阪、埼玉を巡る予定。取材・文:五月女菜穂
2022年01月13日企画・製作:東宝・ホリプロによる、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』が2022年3月8日 (火) ~3月30日 (水)に日生劇場(東京都千代田区)にて上演されます。【公演オリジナルグッズ付チケット】はカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて12⽉12日(日)まで販売中です。公演オリジナルグッズ付チケット2021年12月12日(日) 23:59まで発売中! 公式ホームページ 鹿賀ジョルジュ&市村ザザ ラブフォーエバー!永遠の夫婦愛で導く、固く結ばれた家族の絆!日本では1985年、青井陽治演出、リンダ・ヘイバーマン振付で近藤正臣のザザ、岡田真澄のジョルジュのカップルで初演。その8年後の1993年から市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきた。そして2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え、「ラ・カージュ」史上最高のコンビとして、2008年、2012年、2015年、2018年公演とも、初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションという大成功を収め、今なおその人気は衰えを見せない。公演概要ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』公演期間:2022年3月8日 (火) ~2022年3月30日 (水)会場:日生劇場(東京都東京都千代田区有楽町1-1-1)◆STORY愛があれば性別なんて・・・・!?異色の“愛”で大笑い!南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)は20年間同棲し、事実上の夫婦として生活してきた。アルバンはこのところふさぎこんでいて、ショーの出番に遅れることもしばしば。愚痴をこぼすアルバンとそのご機嫌をとるジョルジュ―いわばふたりは倦怠期なのだ。ジョルジュには、24年前の過ち(?)から生まれた最愛の息子ジャン・ミッシェル(内海啓貴)がいるが、アルバンが母親代わりとなって手塩にかけて育ててきた。そんなある日、ジャン・ミッシェルが突然結婚を宣言。その結婚相手が、よりにもよってゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家ダンドン議員夫妻(今井清隆&森公美子)の娘アンヌ(小南満佑子)で、家族揃って挨拶に来ることになったので、さあ一大事!ジャン・ミッシェルはジョルジュに、一晩だけマトモな家族に見えるよう取り繕ってくれるよう懇願し、そのうえ、ずっと会っていない実の母親を呼んで欲しいと頼みこむ。それを聞いたアルバンは深く傷つくが、ジョルジュの説得によりジャン・ミッシェルの頼みを受け入れ、叔父として同席するために慣れない“男装”の訓練をするハメに。ところが、実の母親が急きょ来られなくなってしまい自体はさらに複雑に!アルバンはついに、女装して母親としてダンドン一家と対面することを決意、馴染みのジャクリーヌ(香寿たつき)の店での食事会はひとまず大成功に終わるはずだったのだが…。■出演鹿賀丈史 / 市村正親 / 内海啓貴 / 小南満佑子 / 真島茂樹 / 香寿たつき / 今井清隆 / 森公美子 / 花井貴佑介 / 林アキラ / 日比野啓一 / 園山晴子 / 附田政信 / 佐々木誠 / 高木裕和 / 松谷嵐 / 渡辺崇人 / 榎本成志 / 丸山泰右 / 鯨井未呼斗 / 齋藤信吾 / 佐野隼平 / 澤村亮 / 島田連矢 / 瀬沼真幸 / 出口栄一 / 中川賢 / 山科諒馬 / りんたろう / 岡久直哉 / 中島 裕太 / 髙橋桂 / 多岐川装子 / 浅野実奈子 / 篠崎未伶雅■スタッフ作詞・作曲: ジェリー・ハーマン / 脚本: ハーヴェイ・ファイアスタイン / 原作: ジャン・ポワレ / 翻訳: 丹野郁弓 / 訳詞: 岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治 / 演出: 山田和也 / オリジナル振付: スコット・サーモン■公演スケジュール3月09日(水) 13:00 / 18:003月11日(金) 13:003月12日(土) 13:003月14日(月) 13:003月15日(火) 13:00 / 18:00★3月16日(水) 13:003月18日(金) 13:003月19日(土) 13:003月20日(日) 13:003月21日(月・祝) 13:003月22日(火) 13:00 / 18:00★3月23日(水) 13:003月26日(土) 13:00 / 18:003月27日(日) 13:003月29日(火) 13:00 / 18:00★★抽選会実施決定!★対象公演に来場すると、オリジナルカンパニーグッズ(非売品)がもらえるチャンス!!抽選会を実施致します。対象日:―3月15日(火)18:00―3月22日(火)18:00―3月29日(火)18:00※受け取り方法、当選人数などは当日劇場にてお知らせ致します■チケット料金S席:14,000円(全席指定・税込)★特典★公演オリジナルグッズ付(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月08日俳優の鹿賀丈史と市村正親が主演を務める、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が上演されることが7日、明らかになった。同作は、南フランスのナイトクラブを舞台に、ゲイカップルの夫婦愛と一人息子への愛情を巡って巻き起こる珍騒動を通して、愛の尊さ温かさをハートフルに描いた傑作ミュージカル。1985年の日本初演か30年以上も愛され続ける人気作品となっている。2008年以降、鹿賀丈史&市村正親が最強のコンビを組み、公演初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションで迎えられ、客席にたくさんの愛を届けている。2022年3月、東京・日生劇場での公演を予定している。写真提供/東宝演劇部
2021年07月07日黒澤映画をミュージカル化した『生きる』が10月9日(金)、東京・日生劇場にて開幕。それに先駆け、主演の市村正親と鹿賀丈史、演出の宮本亞門がコメントを寄せた。本作は、’18年に主演を市村正親・鹿賀丈史(Wキャスト)、音楽をジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞を高橋知伽江、演出を宮本亞門というタッグで初演された作品で、今回が2年ぶりの再演となる。自らの余命がわずかと知り、初めて生きようとする主人公・渡辺勘治を演じるのは、初演に続き市村と鹿賀。その息子・光男は新キャスト村井良大が演じる。さらに、新納慎也と小西遼生(Wキャスト)、May’n と唯月ふうか(二役をWキャスト)、山西惇が初演に引き続き出演する。市村が「初演では、あんな耳をつんざくような拍手をもらえるとは思っていなかったのでびっくりしました」、鹿賀が「静かなものすごい熱のあるスタンディングオベーションの光景を目にして、いい仕事ができたなと感じました」と振り返った本作だが、今回の再演はさらに「すごく作品がよくなっている」と宮本。そこには宮本自身の経験も反映されているといい「コロナ禍だから観てほしい作品になった。“生きる”ということをストレートに伝えられる作品になったなと思います」と明かす。市村も「今回の演出は2年前と随分違うんです。渡辺勘治の人間ぽさが出てきたなと感じています。勘治の『今、生きている。生かされている』という台詞があるけど、僕自身も今回すごく『舞台に立たされている、立つことができている』と実感を持って言えるので、とてもしあわせ。だからこそ、この『生きる』の感動をたくさんの人に伝えたいです」、鹿賀は今回「この作品を上演できると聞いた時はすごく嬉しかったです。これ以上の舞台に立つ喜びはなかなか経験できなかったと思います」と明かし、「今回僕が一番気にしているのは“リアリティ”です。台詞も歌も踊りもある中で、どこかに一本、すっと気持ちがつながっていないとと考えました。だから歌も、上手に歌えば十分なのか?と思いまして、普通の音楽監督だったら怒るかもしれないような歌い方もしています。今までのミュージカルとは一味違う、僕は新しいミュージカルだと思っています」と語る。宮本が「これはお芝居なんです。芝居としても、ミュージカルとしても楽しんでいただける作品。映画と違う新たな感動もあると思います。必ずあなたの人生に光が差す瞬間がある舞台だと、大げさじゃなく思います。市村さんと鹿賀さんが凄まじいです。今回の『生きる』は観ないと損です」と語る本作は、10月28日(水)まで東京・日生劇場にて上演後、富山、兵庫、福岡、愛知を巡演。文:中川實穂
2020年10月14日黒澤明監督の同名映画を原作に、宮本亞門(演出)と高橋知伽江(脚本・歌詞)がブロードウェイの作曲家、ジェイソン・ハウランドとタッグを組んで作り上げた日本オリジナルミュージカル『生きる』。2018年の初演は、日本ミュージカル界を支えてきたふたりの“レジェンド”、市村正親と鹿賀丈史(ダブルキャスト)の熱演も手伝い、大きな話題と感動を呼んだ。その再演の舞台が、本日10月9日(金)に日生劇場で開幕。たった2年で再演に至ったという事実が既に、初演の成功を物語っていると言えるだろう。主人公は役所の市民課長、渡辺勘治。早くに妻を亡くしてから男手ひとつで息子の光男を育て上げ、今は息子夫婦と同居しながら淡々と仕事をこなす毎日だ。そんなある日、自分が胃がんであり、余命が長くないと知る渡辺。振り返ると、そこにあるのは意味のあることを何ひとつ成し遂げていない人生だった。今からでも、何かできることはあるのだろうか――。定年間近にして新たな人生を歩み出す渡辺の姿が胸に迫る、シンプルで力強いストーリーだ。渡辺役の市村&鹿賀のほか、狂言廻しを兼ねる小説家役の新納慎也&小西遼生、光男の妻・一枝と役所の事務員・小田切とよを交互に演じるMay’n&唯月ふうか(各ダブルキャスト)、そしていわゆる“お役人気質”の上司役の山西惇は初演からの続投。そこに光男役として、日本ミュージカル界の未来を担う村井良大を加えた新生『生きる』カンパニーが、“ジャパニーズ・ミュージカル”のさらなる高みを目指す。日本にはここ数年、空前のミュージカルブームが到来中だが、上演が多いのはやはり海外産の、西洋人または人間ではないキャラクターが多く登場する作品。そこにきて本作は、日本の老人といういかにも等身大の人物が主人公という点で一線を画し、また音楽も、最初から日本語で歌われることを前提に書かれているため日本人の心に響きやすい。“ミュージカル=自分とはかけ離れた登場人物が華やかに歌い踊るファンタジー”といったイメージにとらわれてブームを遠目に見ている、アンチ・ミュージカル層にこそ観てもらいたい作品だ。ミュージカル『生きる』作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド脚本&歌詞:高橋知伽江演出:宮本亞門10月9日(金)~10月28日(水)東京・日生劇場11月13日(金)・14日(土)兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール11月28日(土)~30日(月)愛知・御園座他、 以下地方公演あり文:町田麻子
2020年10月09日若手俳優の小関裕太が、松本穂香や奈緒に加え、浅野温子、反町隆史、鹿賀丈史ら豪華俳優陣が出演する映画『みをつくし料理帖』に出演していることが分かった。役衣装写真、場面写真も到着した。『覆面系ノイズ』『曇天に笑う』『わたしに××しなさい!』などの話題作に出演し、3年ぶりのミュージカル「四月は君の嘘」への出演にも期待が高まる小関さん。そんな彼が今回演じるのは、下町から遊郭・吉原まで、幅広く評判が良い町医者・永田源斉。源斉は、「食は人の天なり」という本作のキーワードとなる言葉を、松本さん演じる主人公・澪に対し説く人物。澪を温かく見守る源斉先生は、全編に渡ってひそかに物語と関わっていく。本作は、角川春樹の生涯最後のメガホン作としても話題だが、小関さんが角川組に参加するのは、これが初となる。『みをつくし料理帖』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:みをつくし料理帖 2020年秋、全国にて公開予定Ⓒ 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
2020年03月11日2月1日公開の映画『七つの会議』の完成報告記者会見が16日、都内で行われ、野村萬斎、香川照之、及川光博、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、吉田羊、世良公則、鹿賀丈史、北大路欣也、福澤克雄監督が出席した。『陸王』や『下町ロケット』、『半沢直樹』といった企業の矛盾や働く人々の葛藤や絆を描いて人気を博している作家・池井戸潤の同名小説を、『半沢直樹』や『下町ロケット』(いずれもTBS系)を手掛けた福澤克雄監督が映画化した本作。中堅電機メーカーを舞台に、社内で起きたパワハラ騒動に隠された謎が明らかになると、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがす事件が巻き起こる、というストーリーとなっている。主人公の八角民生役を演じた野村萬斎は、本作で初のサラリーマン役に挑戦した。「サラリーマンの役がやっと回ってきたという純粋な喜びもつかの間、地に足がついてない役かと思いましたが、話が進行していくうちに大きな犯罪や真相が分かっていきます。とにかく総当たり戦でもありますので、スリリングに演じて楽しい毎日でしたね」と満足げ。八角というキャラクターは「ぐうたらな役でしたね(笑)。最後まで見るとそうとも言い切れませんが、僕自身もぐうたらなので役作りとしては入りやすかったです」と語った。本作で初共演となった香川は「全くそんなことはなくて、常に姿勢をよくしてましたよ。対極の役の挑戦だったと思います」とべた褒めだった。また、昨年末に自身のインスタグラムで長年所属していた事務所との契約終了を報告し、独立との報道もある吉田羊は、野村扮する八角と離婚するも八角の良き理解者の元妻・淑子役を演じている。「私は会社勤めの経験がないので、サラリーマンのご苦労をこの映画で知りました。もしこの方々が私の旦那であるならば、帰ってきた旦那樣に一品夕飯のおかずを増やして提供したいと思います」と話した。それぞれの立場は違えど、サラリーマンの姿を描いた本作。それにちなみ、「このキャストの中で会社員に向いている人は?」という質問を投げ掛けられた福澤監督は「及川さんは絶対に失敗します。雰囲気的に自由過ぎちゃって。音尾さんもちょっとついていけないんじゃないかな。後は皆さん大丈夫ですよ」と回答。その回答に香川は「電車乗れないでしょ」と同意し、当の及川も「切符の買い方が分かりません。あっ! 今は切符じゃないんでしたっけ?」と笑いを誘っていた。映画『七つの会議』は、2月1日より全国公開。
2019年01月16日『オペラ座の怪人』の10年後を描いたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』が2019年1月より東京・日生劇場にて上演される。市村正親とのWキャストで主人公ファントムを演じる石丸幹二に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、ミュージカル『オペラ座の怪人』の生みの親である作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自身が生み出し、2010年にロンドンで初演された作品。日本初演は2014年。それから5年ぶりの上演となる。1990年、劇団四季『オペラ座の怪人』のラウル役でデビューを果たした石丸。「こんなカタチでまたアンドリュー・ロイド=ウェバーの作品、それも『オペラ座の怪人』が透けて見えるような作品に挑戦できるのは、運命のようなものを感じます」と出演を喜ぶ。作品の舞台は『オペラ座の怪人』の10年後、ラウルと結婚したクリスティーヌが一児の母となり、“伝説のソプラニスト”としてオペラ座で活躍する世界だ。しかしラウルがギャンブルで多額の借金をつくるというまさかの展開。その事実を知ったファントムは正体を隠し、クリスティーヌがファンタズマ(見世物小屋)に出演すれば多額の報酬を払うとラウルに持ちかけ、物語が動き出す。「初演を観たときは、また(怪人の物語を)観れてよかったという思いと、ラウルがこんなになっちゃった…という複雑なものもありました(笑)。ただ、10年経ってこうなっているのは面白い描き方だなと思います。人生はわからないものですから」。舞台が“オペラ座”から“見世物小屋”に移ることも「どちらもショーをみせる場なんですけど、ドロドロとした人が覗き見たくなるようなものをやっている見世物小屋は、よりファントムの中身を見られるような場だと思います。彼がもともと檻に入れられ見世物になっていたことにもつながるし、自分が嫌いだったはずの環境を自らつくっていることに、すごく屈折したものを感じます」。Wキャストで演じるのは、本作日本初演に加え『オペラ座の怪人』日本初演でもファントムを演じた市村。「普通、横に並べるような先輩じゃないですから。嬉しいのと同時に、責任を果たさなきゃならないという意味では身が引き締まる思いです」。初演を観劇した際は、(市村とWキャストの)鹿賀丈史版だったそうで、「市村さんのファントムは稽古場で初めて観るとこになりますので、すごい衝撃を受けると思います。それがすごく楽しみ。市村さんの姿を見尽くして勉強したいです」。市村と鹿賀に挨拶をしたといい「“がんばれよ”と言ってくださいました。先輩方の築き上げた『ラブ・ネバー・ダイ』を引き継いでいけるように。バトンをひとつ渡してもらったつもりで走っていきたいです」。ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』は2019年1月15日(火)から2月26日(火)まで東京・日生劇場にて上演。取材・文:中川實穗
2018年11月30日斎藤工(37)が映画「麻雀放浪記2020」(来年4月5日公開)で主演をつとめると、一部スポーツ紙が報じた。同作は故・阿佐田哲也さんの小説「麻雀放浪記」が原作。戦後復興期を舞台に、博打打ちの青年・坊や哲がさまざまな勝負師と出会って成長していく姿を描く。84年に真田広之(57)主演で映画化。鹿賀丈史(67)や高品格さん(享年75)、大竹しのぶ(61)らが出演し不朽の名作となった。記事によると斎藤は、同映画を「生涯のベスト1」と公言するほどの大ファン。再映画化を熱望し、10年ほど前から原作者サイドにアプローチしていたという。2011年公開の映画「明日泣く」で阿佐田さんの半生を演じたことにより、思いはさらに強くなり「凶悪」や「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督(43)にラブコール。構想から10年をかけ、再映画化が実現したというのだ。「いま日本映画で一番“攻める”作品を撮ると言われているのが白石監督。映画マニアとして知られる斎藤さんの目利きはさすがです。白石版は主人公の哲が、1945年から東京五輪が中止になった2020年にタイムスリップ。全自動マージャン卓など最新のテクノロジーに戸惑いながら、AI(人工知能)と激闘を繰り広げるそうです。マージャンファンだけでなく、幅広い世代の集客を期待できそうです」(映画関係者)斎藤の“執念”には頭が下がるが、そこには確立した役者の新しい働き方があるようだ。「10年前といえば、まだ斎藤さんが役者としてブレークする前でした。多くの俳優は事務所にオファーが来た仕事をこなすことで精いっぱいですが、その間に斎藤さんはクリエイティブな部分にも進出。自ら監督をつとめ、映画も撮影していました。そうした作品作りへの真摯な姿勢が、今回の抜擢を生み出したのです」(前出・映画関係者)好きなことをとことん突き詰める。斎藤の働き方は、若い世代の役者に対して刺激となりそうだ。
2018年10月05日市村正親と鹿賀丈史がWキャストで主演を務める黒澤明 没後20年記念作品『ミュージカル 生きる』が10月7日(日)に開幕する。市村と鹿賀の2チームで上演される本作の、鹿賀チームの通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】本作は、黒澤明監督の代表作「生きる」(1952年)を初めて舞台化した作品。演出は宮本亜門、作曲・編曲は「デスノート THE MUSICAL」などのジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞はディズニー作品の訳詞でも知られる高橋知伽江。役所の市民課に30年休まず務めてきた主人公・渡辺が、定年退職を目前に病で余命半年であることを知り、生まれて初めて自分の人生を探し始める姿を描く。脚本や楽曲、芝居、歌、セットから小道具に至るまで、徹底的に詰められたであろうことが存分に伝わってくる通し稽古。キャスト陣の芝居もそれぞれが印象的で、ミュージカル初挑戦の市原隼人は父親の変化に戸惑いぶつかる息子を熱演。新納慎也が演じる小説家は本作ではストーリーテラーの役割も担うが、その独特な存在を新納が絶妙に溶け込ませる。渡辺の部下とよを演じる唯月ふうかは、次の時代を生きる女性の活発で生き生きとした姿が鮮やか。息子の妻・一枝役のMay’nも市原同様ミュージカル初出演だが、新しい時代を謳歌する女性を美しい歌声でみせる。そして山西惇が渡辺の意志を阻むヒール・助役をどっしりと演じる。しかしそのなかで、やはり鹿賀の圧倒的な存在感はなんとも言えないものがあった。ただただ判で押したような生活を続けてきた男が余命を知り、生きようともがき始める様を、繊細に豊かに、けれどときにお茶目に演じる。そして歌唱の一つひとつが強烈に胸を打つのだ。主人公は不治の病で亡くなってしまう。舞台上で必死に生きていた彼がもういないと知るのは寂しくなることなのだが、さまざまな場面で稽古場のスタッフたちが流していたのは、悲しみの涙ではなかったように思う。そこで沸き上がる感情はぜひ劇場で体感してほしい。66年前に発表された映画『生きる』は、世界のクロサワの代表作のひとつとして今なお愛される作品だ。映画を観たことがある人は、作品と“ミュージカル”という表現方法が結びつきにくいかもしれない。映画を観たことがない人は、静かで高尚で重い世界観をイメージするかもしれない。けれどそのどちらの人にも驚きと発見を届けるような、そんな作品になっている。一方のチームを観ると、もう一方のチームも観たくなること必至な本作。まずは早めの時期の観劇をオススメする。公演は10月7日(日)にプレビュー公演、本公演は10月8日(月・祝)から28日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて。取材・文:中川實穗
2018年10月02日黒澤明 没後20年記念作品ミュージカル『生きる』が10月に上演される。本稽古に先駆け行われた鹿賀丈史チームのワークショップに潜入した。【チケット情報はこちら】本作は、黒澤明監督の代表作『生きる』を初めて舞台化した作品。市村正親と鹿賀丈史がWキャストで主演を務め、演出は宮本亜門、作曲・編曲はブロードウェイ・ミュージカル『若草物語』や『デスノート THE MUSICAL』のジェイソン・ハウランド、脚本と歌詞は『アナと雪の女王』などディズニー作品の訳詞でも知られる高橋知伽江が手掛ける。ワークショップでは1作通しての読み合わせ(歌唱含む)が行われ、鹿賀をはじめ市原隼人、新納慎也ら出演者が揃って参加した。市村チームは4月に実施済み。毎日同じように淡々と生きてきた主人公・渡辺に不治の病が発覚し、生まれて初めて自分の人生の意味を探し始める物語。どこか静かで重いイメージもある作品だが、読み合わせを見学していて感じたのは「生」の鮮やかさだった。その大きな要素のひとつが楽曲。予想外とも言えるメロディが揃っており、映画のモノクロの世界に音楽で色をつけるような印象を受けた。登場人物ひとりひとりの存在は映画以上に際立っており、なかでも父親の突然の変化に戸惑いぶつかる息子(市原)や、渡辺が1歩踏み出す背中を押す小説家(新納)は、主人公の物語をより深くみせる大切な役割を果たしている。そこに川口竜也が演じる組長や、公園建設を求める主婦たちがのびのびとした演技で笑いを起こし、絶妙なバランスで作品を軽やかにみせていた。そのなかで鹿賀は、死を前にして懸命に生き始める主人公を、繊細に、ときにお茶目に演じ抜き、ワークショップでありながらラストでは思わず涙をこぼすキャストやスタッフも多数。お披露目イベントでも宮本が「市村さんと鹿賀さんがすごい。なにあの歌!なにあの演技!と今の段階で言えます」と絶賛したように、歌声に台詞に、渡辺が背負う“生”そして“死”が滲み出る素晴らしい芝居で、ミュージカル『生きる』の世界を体現する。ワークショップ後、対象チケット購入者を招き行われたイベントには、新納慎也と小西遼生(市村バージョンに出演)、May’n、唯月ふうか、川口竜也、そして演出の宮本が登壇。プロデューサーと宮本による制作裏話や、キャストによる歌唱披露なども行われ、世界初上演のミュージカル『生きる』の一部が公開される貴重な時間となった。ミュージカル『生きる』は10月7日(日)にプレビュー公演、本公演は10月8日(月・祝)から28日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて。取材・文:中川實穗
2018年08月31日仕事人間の市民課長・渡辺勘治が、胃がんを患ったことを機に、自らの人生を見つめ直していく黒澤明監督の傑作『生きる』。その初ミュージカル化が決定し、市原隼人が渡辺の息子・光男役でミュージカル初出演を果たす。【チケット情報はこちら】20代前半、ブロードウェイでミュージカルに興味をもちつつも、自らにはむかないとこれまでオファーを断ってきたという市原。今回そんな彼の背中を押したのが…。「30歳を超えたころ、自分が守りに入ったなと感じる瞬間があったんです。その時、すごく悔しくて、寂しくて、自分は何をやっているんだろうと。そこからもっと何かを掴みにいきたいという欲が出てきて。ただ実を言うと、これも1度はお断りしているんです。でも“俺また守りに入った!”と気づいて、追いかけるようにやることを決めました」その初ミュージカル作品が『生きる』であったことは、「素直に嬉しい」と市原は顔をほころばせる。「内容とは反するかもしれませんが、僕は見ていてとても興奮するんですよね。すべての人物が生き生きとしていて、映る世界がすべて楽しそうで、どの場面を見ても生活感や人間味が溢れんばかり。さらに一生懸命愛情を込めて息子を育て、その幸せを大切にし続けた父の想いが、胸の奥まで突き刺さってきて…。さらに今回はミュージカルということで、メロディという表現方法がより人の感情を動かすのだと、事前のワークショップを通して学びました」光男の父・勘治をWキャストで演じるのは、市村正親と鹿賀丈史のふたり。「それぞれ違う生き方をしてこられた方々だというのはすぐに感じられましたし、きっと出来上がる舞台もまったく違うものになると思います。ただ根本にあるものはおふたりとも同じで、ずっと何かを大事にし続ける、守り続けるものがあって、しかもその守り方がとても優しい。あと市村さんはとにかく楽しい方です。気がついたら市村ワールドに引き込まれていて、ずっと居たくなるほど(笑)。鹿賀さんは言葉は少ないですが、現場のすべてを見られている、とても真摯な方という印象です」市原にとってターニングポイントになりそうな舞台だが、観る者にとっても忘れられない感動の1作となりそうだ。「老若男女問わず、気軽に楽しめる舞台だと思います。それでありながら、生きることがより楽しく、より深くなる舞台。この機会を逃すのは本当にもったいないと思いますので、ぜひ劇場に遊びにいらしてください」ミュージカル「生きる」は10月8日(月・祝) から28(日)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は6月9日(土)午前10時より。なお、現在、プリセールを実施中。受付は6月8日(金)午後11時59分まで。取材・文:野上瑠美子
2018年06月08日「私の記憶が確かなら――」 司会を務めた鹿賀丈史の、この名調子を覚えている人も多いはず。’90年代、腕自慢の料理人たちが毎週、鉄人たちと料理バトルをし、空前のグルメブームを巻き起こした『料理の鉄人』(フジテレビ系)。 2月11日、その放送開始25周年を記念し、都内のホテルで“同窓会”が開かれた。鉄人や挑戦者たち、そして当時の番組スタッフなど参加者は100人にのぼる。開場2時間前の午前11時、ステージ正面では、かつてのキッチンスタジアムさながら、大量の食材や食器などのディスプレー作業が始まっていた。余興で行われる料理バトルのための準備である。 作業の手を休めず、忙しく手を動かしていたのは、白いワイシャツに黒いエプロン姿の結城摂子さんだ。肩書はフードコーディネーター。 「私は料理人ではないし、スタイリストでもない。つまり、食器選びや調理、レシピの考案、盛りつけ、素材探し、調理法にいたるまで、食にまつわることを、なんでもコーディネートするのが、フードコーディネーター……なのかな?」(結城さん・以下同) テレビ界のフードコーディネーターの草分けとして、結城さんは『料理の鉄人』をはじめ、『SMAP×SMAP』の人気コーナー「ビストロスマップ」も担当。また『王様のレストラン』『ザ・シェフ』『ソムリエ』『味いちもんめ』などのテレビドラマにも参加し、多いときには9本ものレギュラー番組を抱えて奔走。最近では、映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(主演・二宮和也)で、オリジナル料理の作成や監修に携わっている。裏方ゆえ、一般には知られていないが、業界では知る人ぞ知る、この道のカリスマ的存在なのだ。 結城さんが『料理の鉄人』の舞台裏を振り返る。 ’93年スタートの『料理の鉄人』の仕事が舞い込んだのは、テレビ業界に関わって5年のこと。きっかけをくれたのは、『料理の鉄人』で解説を務めていた服部学園理事長・服部栄養専門学校校長の服部幸應さん(72)だった。 それにしても『料理の鉄人」の現場は、結城さんの想像以上にすさまじかった。収録は1回に4本撮りのこともあり、食材や食器の調達で目の回る忙しさだ。 「市場から4回分の食材が届いたときは壮観です。野菜だけでも150種類。積み上げられた段ボール箱を見て、スタッフはぼうぜんとなります」 現場勝負ゆえのトラブルも続出。なかでも中華料理の調味料、豆鼓(トウチ)を巡る一件である。 「周富徳さんが挑戦者のときでした。本番は朝9時から。豆鼓は、大豆を発酵させた黒い豆なのですが、前夜、スタッフの1人が、ネズミのふんだと思って捨ててしまったんです。そのころは入手困難な調味料で、しかも早朝。周さんは、『こんなんじゃできない』とコックコートをスタッフに投げつけて帰ろうとして」 大騒ぎになった。なんとか近くの中華料理店で豆鼓を分けてもらえたのだが、のちに結城さんは考えた。「豆鼓の代わりに、納豆を醤油で煮て、みそを加えてオーブンに入れるとか、そういう提案もできたのでは」と。 それからは、「過酷な状況でこそ最高の一品が生まれる」という信条のもと、鉄人や挑戦者への結城さんのむちゃぶりが始まった。 「料理人たちのポテンシャルを最大限に引き出すのも、フードコーディネーターの仕事だと思ったんです」 たとえば、鉄人・陳建一さんの鮎対決のときだ。 「鮎は、すいかの風味に似ているんです。それを思いついて、対決中にもかかわらず陳さんにすいかを放っていました。『同じ香りだから、デザートでお願い』って。私、基本はおもしろがり屋なんです」 奇をてらった組み合わせに、陳さんは目をむいたが、それでもおいしく仕上げたのは、さすが鉄人の実力だった。 当初3カ月の放送予定だった番組は人気を博し、一時代を築いていく。スタジオには結城さんの、「こうして、こうして」というリクエストの声が響き、それに対応しようとする料理人たちの臨機応変な動きがライブ感を生み、人間ドラマとなって感動を呼んだ。 「じつは『料理の鉄人』は、味くらべではないんですね。1時間という限られた時間で引き出されるのは、料理人としての本質。できあがった料理には、その密度の差がはっきり表れます。ほんとに格闘技のような勝負なんです」 結城さんが、絶体絶命のピンチに陥ったのは、’96年10月の北京ロケだった。 紫禁城の中の宮殿に、『料理の鉄人』の広大なセットを組んだのだが、市場から大量の食材を運ぶ段になって、番組スタッフの手配したトラックは規制により、北京市内には入れないことが判明したのである。タクシーでは、宮殿を埋め尽くすほどの食材の搬入は時間的に不可能。ディレクターも「仕方がないね」とつぶやいた。 市外の駅前で、結城さんは途方に暮れた。そのとき視界の端に映ったのがマイクロバスだった。見れば何台もいる。「このバスなら市内に入れる」。すぐに駆け寄って直談判。 「乗っていた人たちにもお金を払って降りてもらい、もうバスジャックのようでした」 なんとか時間ギリギリに間に合ったのである。このピンチで得た教訓はいまも生かされているという。 「どんな人生、局面でも、どこかにラッキーカードは1枚あるってことだと思うんです。だからね、『料理の鉄人』のおかげで私、イヤな性格になりました(笑)。あきらめの早い粋な江戸っ子だったのに、あきらめの悪い粘る性格に……」 『料理の鉄人』は、’99年に放送を終了。バブル全盛期のなかで、フォアグラや黒トリュフといった高級食材の普及にも貢献し、計8億円もの食材を購入したという。
2018年04月07日現在、東京・日生劇場にて上演中の『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』。本作は、鹿賀丈史と市村正親が最強の夫婦愛で導く"家族の絆"を描いたミュージカルコメディで、鹿賀と市村は2008年の初タッグから4度目の夫婦役。さらに愛原実花、真島茂樹、新納慎也、香寿たつき、今井清隆、森公美子が続投で、新キャストとして夫婦の息子役に木村達成が出演する。演出は山田和也。【チケット情報はこちら】開幕に際しての囲み取材には鹿賀と市村が揃って登場。夫婦役10周年を迎えるふたりだが、女装した市村が「みんなに化け物って言われるんじゃないかと思って」と心配すると鹿賀が「大丈夫、きれいよ」と答え、変わらぬ仲を披露。そんなジョルジュ(鹿賀)とアルバン(市村)の夫婦について鹿賀は理想の夫婦像と重ね「アルバンがワガママを言ったりするのですが、ジョルジュはそれを半分聞き流してるというか。そういうところで、よくできた愛し合ってる夫婦だなと実感します。言いたいことは言ったほうがいいですよね」と語った。ふたりの付き合いは劇団四季以来45年。鹿賀は「いっちゃん(市村)がまたパワーアップしてるなと思いました。その力がどこから湧き出てくるかわからない。歌ってるときも、芝居してるときも、随所ですごいパワーを感じます。尊敬します」と語る。市村が「20代前半から一緒にやってますからね。いろんな作品で丈史の目を見てきていますが、今回は特にずーっと見る役なのでね。彼も45年、僕を見ているだろうし。20年連れ添った夫婦を演じるうえで、45年間知ってるというのは大きな強みだなと思っています」と語ると、鹿賀も「本当にそう」と頷き、「芝居も安心してできます。球を投げれば、それにちゃんと答えが返ってくるという関係ですので。毎日非常に新鮮で面白いですし、そういう相手役はなかなかいないと感じます」と感慨深そう。再演を重ね続投キャストも多い本作だが進化は止まらず、市村は「再演を重ねるごとに演出家もいろんなことに気づくので、それをどんどん増やして深めていく感じかな。でも、(ブラッシュアップは)日々のことです。今日発見があったら明日それをやってみるとかね」と話した。アルバンとジョルジュの倦怠期ながらも愛が滲み出る甘くかわいい姿や、そんな彼らに愛情たっぷりで育てられたジャン(木村)による騒動の顛末、そして彼らを取り巻く人々の温かで賑やかな愛と、さまざまな愛のカタチに心揺さぶられる本作。胸の奥まで沁みる歌唱、華やかで賑やかなショー、そして素晴らしい芝居と、演劇の楽しさが十二分に味わえる作品だ。ぜひ劇場に足を運んで!公演は3月31日(土)まで東京・日生劇場にて上演後、福岡、静岡、大阪を巡演。取材・文:中川實穂
2018年03月23日「最初のころと比べたら、2人の役の会話はスムーズかつ面白くなってると思いますよ」 そう話すのは、俳優の鹿賀丈史(67)。鹿賀と市川正親の2人が笑いあり涙ありのゲイカップル役を演じるミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』が再演される。ゴールデンコンビは10年目だ。 「劇団四季」時代からの朋友、鹿賀と市川。付き合いは45年にわたり、ふだんはたまにケータイメールのやりとりをしているそうだ。 「イッちゃんはまめにくれるけど、返信のしようがないたわいない文面で。今回も『またよろしくね』、だけ(笑)」(鹿賀・以下同) 南仏でゲイクラブを営むジョルジュ(鹿賀)と、看板スター・アルバン(市村)は事実上の夫婦。ジョルジュには24年前の過ちから生まれた息子のジャン・ミッシェル(木村達成)がいて、アルバンが母親代わりとして手塩にかけて育ててきた。 「この一人息子の結婚をきっかけに、なんとか“まともな家族”を装うためにあれこれ奮闘するんです。ジャンはゲイたちの中にいるわりにはストレートに育つんですよね。ここが本作の面白いところで。子どもってのは優秀で、親たちが何をしていようが、よく親を見て自分の生きる道を発見していく。素敵な物語です」 ジョルジュとアルバンは、どの家庭にもあるように、些細なことでけんかしたりすねたりしながら暮らしているが……。 「それも結局は仲がいい証拠なんだね。この10年で“ああ言えばこう言う”のコンビネーションが絶妙になってきましたよ(笑)。夫婦の根本的な愛情をもちながら、もめごとが起きると突っぱねるべきところでは突っぱねる。そのへんの演技はこなれてきて、愛情深さが伝わるはずです」 若手俳優たちが次々に台頭してきているなか、鹿賀は最近長続きしなかったジム通いを再開したという。 「現役でいるためには、仕事を継続し続けることがいちばん。張りあいがなくなるとダレてきちゃうからね。僕たち世代は、よっぽどちゃんとした芝居をしないと若い人は認めてくれないよね。45年の積み重ねの味が出ればいいな」 渋い味わいをまとった俳優だからこそ演じられる役はある。鹿賀と市村は今秋、黒澤明監督の名作『生きる』のミュージカル化作品でWキャストで主演を務める。
2018年03月05日「EXILE TRIBE」が所属する「LDH JAPAN」とショートフィルムの総合ブランド「Short Shorts」がタッグを組み、LDH楽曲の世界観を具現化するプロジェクト『CINEMA FIGHTERS』。その中の1作、Dream Amiの「ドレスを脱いだシンデレラ」から生まれた『色のない洋服店』は、身につけるすべての服が黒一色という、色を失った架空の世界で小さな洋服屋を営む主人公をAmiさん自らが演じている。本楽曲の歌詞から発想を膨らませ、見事に映像化したのは、マーティン・スコセッシやアン・リーなどを輩出したニューヨーク大学大学院映画学科で学んだ気鋭の映像作家・齋藤俊道監督だ。本作が映画初主演のAmiさんは齋藤監督のもと、どんな思いで作品に臨んだのだろうか。――まず「色は秩序を乱す、として排除された…」という「色のない世界」は、かなりショッキングですが、Amiさんはその設定にどんなことを感じられましたか?Ami:私自身、色が秩序を乱す世界は想像できないので、ファンタジーだなと思いました。ただ、心の中ではいまの時代もそうなりかけている部分もあるのではないかな? と思います。実際にいまの時代は個性も表現も自由になっていて、本当は自由な表現をしたいのに、批判を恐れてなかなか出来ない人も多いのではないかと思います。決められた枠の中でみんながもがいていて、その枠がどんどん狭くなっているんじゃないかなと。私自身がいまこうして表現するお仕事をさせて頂いているからこそ共感できる部分もあります。――とはいえ、主人公・由衣は秘密の仕事部屋で、人知れずカラフルな洋服を作っていましたね。まさに孤独なプリンセスのようなイメージが浮かびましたが、ご自身で初めての演技について参考にしたキャラクター、人物などはいますか?Ami:今回の由衣を演じるにあたって誰かに重ねることはありませんでした。撮影に入る前に監督から「Amiちゃんのままで良い。役作りらしい役作りはしないで良いから、ただひとつ、脚本を読んで由衣の気持ちに重なる過去の自分の経験を思い返してほしい」と言われて、自分の中にある感情で良いんだと思って、誰かになりきろうとか、あの人みたいにやろうなどとは思わず、あくまでも自分を演じるという感覚でした。――劇中での由衣は、なぜ、鹿賀丈史さん演じる謎の放浪画家の絵が好きだったのだろうと思われますか?Ami:秩序を乱すと言われている色をたくさん使っていて、その絵から自分の中にあるものと同じ感情を見つけたのではないかなと思います。――そんな由衣が“ありのままの自分”を表現しようと心に決め、初めて色を身につけて人前に出るときに選んだ色は【赤】でした。これは齋藤監督のアイデアでしょうか?Ami:あの赤い衣装は監督が選ばれました。衣装合わせのときは本当に沢山の衣装を着させて頂いたのですが、監督の中ではなかなかしっくりこなかったようで、すごくこだわりのある方なんだなと思いました。逆に言えば、監督の中にはしっかりとした由衣のイメージがあるんだなと思いましたし、監督の言った通りにすれば間違いないと信頼していました。――Amiさん自身の【赤】に対するイメージはどのようなものでしょうか?Ami:私の中では【赤】は情熱や熱いもの、強い気持ちを表現するときに使う色で、普段の衣装では【赤】はあまり選ばずに、柔らかい色を選びがちなのですが、ここぞというときに赤い服を選ぶ傾向があるなと思います。自分の意識していない部分で色の持つ力は関係していて、自分に影響を与えていたのだと思います。――では、Amiさん自身がありのままになる、素顔になる瞬間というのは、どんなときですか?Ami:普段のお仕事で人前に立つときと、お家でリラックスしているときは、もちろんそれぞれ違いますが、どちらかが本当の自分というわけではなく、どちらも本当の自分だと思います。お仕事で綺麗な服を着させて頂いている自分も自分らしいですし、逆に部屋着でゆったりしている自分も自分らしいと思います。どんなときも自分らしいと思える瞬間を、一秒でも多く過ごしていきたいと思います。自分らしく生きることが称賛される一方、枠からはみ出し、秩序を乱す者は徹底的に疎外されてしまう現代の映し鏡のような物語。劇中の由衣が“ありのままの自分”を表現するために、強い気持ちで1歩踏みだしたように、ソロアーティストとして躍進するAmiさん自身も新たな道を歩き始めている。(text:cinemacafe.net)
2018年01月24日ゲイカップルの夫婦愛と家族の絆を描いた傑作ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が2018年春、鹿賀丈史&市村正親のダブル主演で上演される。35年以上の歴史をもつ日本版で“史上最高のカップル”と称されるふたりがコンビ10周年を迎える節目の公演で、息子ジャン・ミッシェル役に抜擢されたのが期待の新星、木村達成だ。「ラ・カージュ・オ・フォール」チケット情報「作品について調べると、歴代のジャン・ミッシェル役を含め、名だたる方々が出演されてきた舞台だと知って驚きました。しかもトニー賞史上初となる2度の『ベスト・リバイバル・オブ・ミュージカル』賞に輝くなど、自分はとんでもない作品に出させて頂くのだなと、不安と緊張といろんな感情が混ざった気分です」ゲイクラブのオーナー、ジョルジュ(鹿賀丈史)と看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)は、公私ともに20年来のパートナー。ジョルジュが一時の気の迷い(?)から授かった一人息子ジャン・ミッシェル(木村達成)もアルバンが母親代わりに育ててきた。そんな息子が24才になり、結婚を決めたことから大騒動が巻き起こる。相手はゲイクラブ撤廃を主張する政治家ダンドン議員夫妻(今井清隆&森公美子)の娘アンヌ(愛原実花)。両家の顔合わせに呼んだ実母が急遽来れなくなり、女装したアルバンが母親として登場して…。「なかなかない家庭環境だとは思うのですが、僕も反抗期は経験済みなので、ジャン・ミッシェルの気持ちを理解できるところがあります。僕の母親も授業参観に少し派手な格好で来る人で、子供の頃は人と違う感じが単純に恥ずかしいんですよね。今となっては自慢の母親なんですけど。当時の自分の心情をふまえリアルに表現できるのかなと。僕も24才なので、役柄に自分の人生を絡めつつ等身大で演じたい」特技に英会話を掲げ、幼い頃から海外の映画作品に触れたことがミュージカルへの興味に繋がったという木村。役者となり、加藤和樹ら人気俳優を輩出する2.5次元舞台で頭角を現してきた。「好きなのは、例えばミュージカル『ヘアスプレー』。純粋にミュージカルの楽しさに触れた部分がありました。歌や音楽を聞くだけで、子供でも気分が盛り上がる所とか。楽しいことが大好きなので、舞台もまずは自分が楽しむことで、お客さんにもその気持ちが伝わると信じています。2.5次元舞台では稽古を積むことで自信に繋げてきたので、今回も諸先輩方から作品への取り組み方など、一から学ばせて頂きたいです」「運も実力のうち」と大抜擢の幸運を味方につけ、体当たりで挑むつもりだ。「本作で初めて木村達成を知る人もいっぱいいると思うので、その方たちも魅了できるよう、歌とダンス、お芝居を頑張りたい。華やかな舞台から生まれる家族のストーリーに胸を打たれたので、どんなジャン・ミッシェルになっているのか、ファンの方にも新たな一面をお見せしたいですね」東京公演は3月9日(金)から31日(土)まで日生劇場にて、大阪公演は4月20日(金)から22日(日)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演。福岡、静岡公演あり。取材・文:石橋法子
2018年01月17日