タレントのアレクサンダー(41)と川崎希(36)夫妻が17日までに自身のインスタグラムを更新。長男(6)が上手にピアノを弾く様子を紹介している。アレクサンダーは「この曲は3週間くらい練習してます」とつづり、長男が「千本桜」を両手で弾く様子を収めた動画をアップ。「まだまだだけど少しずつ頑張ってます可愛いカゲカゲです。褒めるとやる気が出ます」と、愛息子の奮闘っぷりに目を細めた。アレクサンダーは、長男がピアノを弾く様子を定期的にインスタグラムで紹介。上達スピードの速さにコメント欄では「はー天才!」「メキメキ上達しててビビる」「上達が天才的ですね」「すげえええええ」「こんなに上達したの!?凄いね」「6歳でここまで弾けたら本当にすごいです!」などとコメントが寄せられた。川崎の投稿では「ピアノの習い事はじめてもうすぐ1年半年前にうちにピアノが来てからは毎日コツコツ練習して両手で好きな曲が弾けるようになったよ」としみじみ。「課題曲→ベートーヴェン、シューベルトとかを基本練習しながらカゲトラの好きな曲→ターミネーターの曲やハロウィンの曲を並行して自主練してるみたい(ピアノの習い事に関しては自主練を含めて全部アレクが見てくれてる)」と記した。また、以前の投稿でスタインウェイのグランドピアノを購入したことを報告。「ショールームで一目惚れして決めた」と明かしている。
2024年04月17日2021年のショパン国際ピアノ・コンクールにて反田恭平と2位を分かちあい、またクリスティアン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞したアレクサンダー・ガジェヴ。昨年6月~7月のリサイタルではソールド・アウト続出、また「題名のない音楽会」などへの出演でさらにファン層を広げた。ショパン・コンクール後もイタリアで最も権威ある「フランコ・アッビアーティ賞」の2022年ベスト・ソリスト賞を受賞、同年には優れたピアニストに与えられるイギリスのテレンス・ジャッド賞を受賞。また2025年欧州文化首都ノヴァ・ゴリツァの文化大使に選出されるなどなど多彩な活動と芸術性が高く評価されている。ガジェヴの音楽は常に文化的背景や思想を感じさせるもので、新しさと発見に満ちており、とはいえ難解ではなく、常に心をキュンとさせるガジェヴ節でファンの心を捉えて離さない。アレクサンダー・ガジェヴ チケット情報はこちら今回のソロ・リサイタルは11/7(火)東京オペラシティ コンサートホールほか各地で開催。“「心の動き」を巡るプログラム”と題し、バッハの変ホ長調のフランス組曲第4番、フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」、ショパンのノクターン(夜想曲)とスケルツォ第3番、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」をお届けする。全国ツアー以外にも大阪フィルハーモニー交響楽団との共演の公演もあるので、そちらもぜひお見逃しなく。チケットはいずれも好評発売中。【アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル】2023/10/23(月) グランシップ 中ホール・大地 (静岡)2023/11/1(水) 札幌コンサートホールKitara 大ホール (北海道)2023/11/4(土) 北九州市立響ホール (福岡)2023/11/7(火) 東京オペラシティ コンサートホール (東京)2023/11/11(土) 住友生命いずみホール (大阪)2023/11/12(日) 東広島芸術文化ホールくらら 大ホール (広島)【大阪フィルハーモニー交響楽団 京都特別演奏会】2023/10/29(日) 京都コンサートホール 大ホール (京都)[指揮]秋山和慶 [ピアノ]アレクサンダー・ガジェヴ
2023年09月19日ディズニープラスにて配信が開始された『ピーター・パン&ウェンディ』より、ピーター役アレクサンダー・モロニーのコメントが到着した。ディズニーが創立100周年の節目に、ネバーランドを舞台に新たな物語を作り上げた本作。幼いころから大好きなおとぎ話の中に登場する少年ピーター・パンと、彼の住む“ネバーランド”に憧れを抱いていた少女ウェンディの大冒険が描かれる。本作でピーター・パンを演じたのは、16歳のアレクサンダー・モロニー。CMやテレビドラマで活躍をしていた彼を、ピーター・パン役に起用したことについて、本作の製作総指揮を務めるトビー・ハルブルックスは、「アレクサンダーには、無邪気さと自信があります」とその魅力を語る。続けて、「彼は、子供たちがついて行きたくなるんだけど、行き過ぎないようなリーダー像にぴったりな、ずる賢さと楽しさの間のスイートスポットを見つけたのです」とアレクサンダーを称賛。ピーター・パンの純粋さと奔放さ、さらには彼特有の悪戯っぽさまで、アレクサンダーは見事に自分のものにしたようだ。アレクサンダー・モロニー&エヴァー・アンダーソンそんなアレクサンダーは、自身が演じたピーター・パンについて、「彼のモットーは"成長しないこと"です。でも、"挑戦する者が勝つ"ということも彼のモットーなんだ。ピーターがいつもフックと戦っているのは、子供っぽさではなく、勇気の表れだとピーターは考えています。フックは背の高い大人の男で、剣を振るってくる。ピーターの中では、戦うことは勇気の証なのです」とコメント。彼が胸に秘める“勇気”が、ピーター・パンの大きな魅力といえそうだ。『ピーター・パン&ウェンディ』はディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2023年05月04日2023年1月20日(金)より公開が決定した、アレクサンダー・スカルスガルド主演、ロバート・エガース監督作『ノースマン 導かれし復讐者』より本予告とメインビジュアル、場面写真が解禁された。本作は、『ライトハウス』『ウィッチ』のロバート・エガース監督が手掛けた初のアクション大作。先日第35回東京国際映画祭でジャパンプレミアが行われ、SNS上では「傑作!」「劇場で観るべき!」など絶賛の嵐が巻き起こった。この度解禁となった本予告では、「お前はいずれ国王になる」と旅から帰還した父オーヴァンディル王(イーサン・ホーク)、そして母グートルン王妃(ニコール・キッドマン)に言い聞かされる幼きアムレートが映し出される。いずれは自分も父のような偉大な王になる! と目を輝かせたが、ある日、王に忠誠を誓っていたはずの叔父・フィヨルニルが暗殺部隊を率いて王に襲い掛かる。必死の抵抗むなしく囲まれてしまった王は首を打ち取られ、フィヨルニルは王妃も連れ去ってしまうのだった…。時は経ち、アムレートは屈強なヴァイキングに。復讐の旅路へと踏み出す。無残にも蹂躙される国を横目に命からがら逃げるアムレートは、極寒の海に一人ボートを漕ぎだし故郷から脱出し、「父上の仇を討つ! 母上を救い出す! フィヨルニルを殺す!」と強い復讐心を魂に刻む。そして数年後、成長したアムレート(アレクサンダー・スカルスガルド)は屈強なヴァイキングへと変貌を遂げる。預言者(ビョーク)と出会い己の使命“復讐”を思い出したアムレートは、憎きフィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知り、奴隷に変装しアイスランドに向かう。そして道中で親しくなったオルガ(アニャ・テイラー=ジョイ)の「あなたは敵の骨を砕く。私は敵の心を打ち砕く」という言葉が表すように、強い絆で運命に立ち向かうことを決意。こうして、アムレートの心震える復讐の旅路が始まるのだった。「運命を逃れることはできない」というメッセージの通り、アムレートにとっての“運命“とは何か、果たして復讐を成し遂げることはできるのか?エガース監督こだわりの映像美とともに、復讐の行く末に手に汗握る予告編となっている。併せて解禁された場面写真では、少年時代のアムレートや神秘的な雰囲気をまとったオルガ、そして炎の中で雄たけびをあげ、アムレートが闘志をみなぎらせるシーンなどが切り取られている。さらに、スカルスガルドの眼が復讐へと静かに燃える姿をとらえた豪華キャスト集結のポスタービジュアルも解禁。泥と血にまみれたスカルスガルド演じるアムレートが武器を両手に、野獣のように眼光鋭くこちらを睨む、リベンジに燃える熱い気持ちが伝わるビジュアルとなっている。アニャ・テイラー=ジョイをはじめ、ニコール・キッドマン、イーサン・ホーク、クレス・バング、ウィレム・デフォー、そして歌姫ビョークも登場し、各キャラクターの活躍にも注目が集まる。ムビチケデザインまた、11月11日(金)より、「てぬぐい」特典付き【ムビチケカード券】が上映劇場にて販売が開始される(数量限定)。また、ムビチケサイトからは【ムビチケオンライン券】(特典なし)も購入可能だ。『ノースマン 導かれし復讐者』2023年1月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノースマン 導かれし復讐者 2023年1月、全国にて公開© 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年11月10日アレクサンダー・ペイン監督、ポール・ジアマティ主演の『The Holdovers』を、フォーカス・フィーチャーズが獲得した。買収価格は3,000万ドルとのこと。トロント映画祭で密かにバイヤーに向けて行われた試写を見て、気に入ったようだ。『The Holdover』は、2005年の『サイドウェイ』以来、ペインとジアマティが初めて組む期待作。ペインはジアマティをイメージして脚本を書いたとのこと。舞台は70年代の寄宿制の学校。クリスマスで生徒たちが帰省する中、みんなから嫌われている先生(ジアマティ)が、ただひとり残った生徒、クックの女性と時間を過ごすことになるというコメディだ。フォーカスは来年後半の北米公開を狙っているという。ジアマティの次回作は、来月北米公開予定の『A Mouthful of Air』。文=猿渡由紀
2022年09月13日海外ドラマ『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』(全5話)が現在「スターチャンネルEX」にて全話独占配信中だ。この度、主演のオリー・アレクサンダーが日本のためにオンラインで応じてくれた、貴重なインタビューを初公開となった。本作は1980年代のイギリスを舞台にHIV/エイズに翻弄されるゲイの若者たちの10年を描いた物語。先日発表された英エンパイア誌、英ガーディアン紙それぞれが選ぶ2021年テレビ作品第1位という2冠に輝き、米ニューヨーク・タイムズが選ぶ2021年テレビ作品ベスト10にも選出されるなど高い評価を獲得。その勢いは留まるところを知らず、世界中に拡大している。さらに、先日1月21日にはオリーの音楽アーティスト名義であるYears & Yearsが3年ぶりとなる新アルバム『Night Call』を発売。SIRUPを迎えた『スターストラック(SIRUPリミックス)』も収録され、日本でも大きな話題だ。本作への出演経験からも大きな影響を受けたという待望の新作に、熱い視線が止まらない。解禁されたインタビューは、本作の舞台となる1980年代が1990年生まれのオリーにとってどのような時代だったか、という質問から始まる。「90年代から00年代前半に子ども時代を過ごした私個人的には、自分が体験できなかった時代ということもあり、80年代はスーパークール(=とってもかっこいい)だと思っていました。電子音楽やシンセサイザーなどぶっ飛んだ文化が主流でしたし、インターネットが普及する前、本格的なデジタル時代が始まる前ですから、そういった意味でもノスタルジーを感じますし、愛着を感じます」と80年代に対しての前向きな印象を語る。そして「ゲイのコミュニティにとって80年代はHIVの蔓延もあって、非常に重要な時代だったと言えます。80年代の当初、HIVという病気に対して一般社会は誤解や偏見を持っていましたし、ゲイやクィアであることの意味を知ったり、彼らに対する理解もまだ進んでいませんでした。“恐れ”が時代を包んでいた、と言えます。LGBTの人々に対する保護というものは殆どありませんでした」と80年代の実情を明かした。英国で放送開始されてからHIV検査数が記録的に伸び、社会現象を巻き起こした本作が、今の世の中で放送、配信される意味については「社会現象が起こることや、実際に放送される時期に今のようなコロナの状況になっているなんて、撮影段階ではキャスト・スタッフは誰も予想できませんでした。コロナという社会状況があってもなくてもこのドラマが伝える本質は変わりませんが、放送がコロナ禍と重なったことで、英国人はこのドラマをより自分事として受け入れることが出来たと思っています。今、皆が死に至るウイルスの蔓延を体験しているからです」とコメント。さらに「このドラマは英国内で大きな反響を呼び、様々な意見も交わされました。HIV検査キットの1週間の注文数が史上最高を記録したり。とにかく、これだけの反響があったというのは、信じられないことですね」と本作がもたらした影響の大きさに自身でも驚きを見せる。演じたリッチーという役柄については「私自身は似ている部分が多いと思います。役者を目指している点、18歳の時にロンドンに移住した点、大きな夢を持っている点など、まさにリンクしています。また、リッチーは常に隠し事を持っていて、自分のセクシャリティを家族に隠していたり、HIV陽性診断を受けた時はそれを隠していました。そういった傾向の大きな原因は、自分のセクシャリティに対する恥の感情だと思います。だから、自分をオープンにすることができない。その感情は、私が若い頃に持っていたものと同じで、私自身もゲイである自分が嫌で、自分ではない他の誰かになろうとしていました」と、自身の役柄へ深い共感を寄せた。また「Years&Years」として約3年半となる新作アルバム『Night Call』を発売したが、オリーはリッチーを演じた経験を通してアーティスト活動にも影響があったことを明かしている。「このドラマでリッチーを演じることは、アーティストとして、これまで持っていなかった創作プロセスを与えてくれました。陽気で人生を謳歌したいという彼の役作りは簡単ではありませんでしたが、とても楽しかった」。そして撮影現場では80年代の素晴らしい音楽をよく聴いていたのですが、そこからインスピレーションややる気を得ることができました。このドラマが持つ強力なメッセージ性にも影響を受けましたし、とても素敵な撮影チームや共演者からの影響ももちろんあります。ドラマの様々な要素から、とてもいい影響を得ることができました」とリッチー役を通して俳優だけでなくアーティストとしても成長したことを明かした。■配信情報海外ドラマ『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』(全5話)スターチャンネルEXにて全話独占配信中公式サイト:
2022年01月24日誰にでもある子ども時代の忘れられない思い出。その当時の経験がいまの自分を形作っていると感じることも多いのでは?今回は、そんな気持ちが蘇ってくる注目作をご紹介します。『スウィート・シング』【映画、ときどき私】 vol. 424普段は優しいがお酒を飲むと人が変わってしまう父と、家を出てしまった母を持つ15歳のビリーと11歳のニコ。頼る大人がいない姉弟は、お互いに支え合いながら暮らしていた。クリスマスの日、父がくれた思いがけないプレゼントに幸せを感じていたビリーだったが、両親が大ゲンカとなり、散々な1日となってしまう。その後、父の入院をきっかけに母と恋人が暮らす海辺の家へと向かったビリーとニコは、少年マリクと出会い、友達になる。そして、ある出来事をきっかけに、3人は逃避行を始めることに……。本作を手掛けたのは、米インディーズ映画の象徴的存在とされているアレクサンダー・ロックウェル監督。日本では、25年振りの新作公開となっており、話題となっています。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。アレクサンダー・ロックウェル監督 & ラナ・ロックウェル本作で、主人公のビリーを演じたラナ(写真・右)さんは、ロックウェル監督(同・左)の娘であり、監督の作品に出演するのは2度目。高校を卒業した現在は、音楽の勉強に取り組むなど、今後の活躍が期待される存在でもあります。今回は、監督自身のポケットマネーをつぎ込んで完成させた意欲作にかける思いや親子で挑んだ映画制作の裏側、さらに日本から受けた影響などについて語っていただきました。―この映画は物語から生まれたのか、多感な時期のお子さんの姿をとらえたいという気持ちから生まれたのか、どちらが先でしたか?監督おそらく、両方同時だったと言えると思います。そのなかでも、ラナが子どもから大人への階段を上り始めている時期に差しかかっていたこと、さらにコロナ禍で学校や友達との関係に苦労していた頃でもあったので、そういう姿を撮りたいという思いは強くありました。そういった意味でも、この物語を語るにはパーフェクトなタイミングだったと言えるかもしれませんね。あとは、2度とやってこない魔法のような子ども時代と型にはめられて構築されている大人の世界、子どもの純真無垢さと大人の荒々しい暴力というのをそれぞれ対比させたかったというのもあったかなと。さまざまな苦労を経験するなかで、子どもたちの力がぐんと伸びて花が開いていくような様子をとらえたいという思いで作りました。ビリーの視点は、自身の幼少期と共通している―監督自身の子ども時代も影響しているとのことですが、ご自身の経験も反映されている部分もあるのでしょうか。監督それはけっこうありますね。実際、僕の両親は早くに離婚していて、父親はアルコール依存症でしたから。僕の場合は、3人の姉が半分母親のように僕のことをしっかりと育ててくれました。当時はつらいこともありましたが、いま振り返ると、その状況をどこか客観視しているようなところがあったので、何とか自分のなかにある希望や喜びを失わずにいられたのかなと。子どもというのは、大人たちの大変な世界を俯瞰することができ、すべてが平和であってほしいと願っている存在のようにも感じています。ラナはビリーを演じるうえで、そういった雰囲気をうまく出してくれていましたよね。そのあたりの視点が僕の幼少期との共通点と言えると思います。―ラナさんは本当に素晴らしい演技でしたが、演じてみていかがでしたか?ラナさん家庭環境など、ビリーと状況は違うものの、キャラクターに共感する感覚を得られたのは、私にとってひとつの発見でした。ビリーを通して、自分自身の心について学ぶことができましたし、演技についてもいろいろと習得できたのではないかなと。自分が好きなものや情熱を注いでいるものが何なのか、ということを改めて知るような瞬間も何度かありました。あとは、家族との関係性も深めることができた気もしています。―映画監督としてのお父さんを現場でご覧になって、どういった印象を受けたのかについて教えてください。ラナさん撮影のために友達との付き合いなどを一旦中断しなければいけなかったので、正直に言うと、実はいろいろと文句もありました(笑)。それは10代の娘と父親の典型的な関係でもあるので、ケンカをすることもしょっちゅうでしたが、そこには自分の父親を父親以外の者として認めたくないという気持ちもあったのかもしれません。ただ、父親がどういったプロジェクトを手掛けていて、そのなかでもどういった役割を務めているのか、さらに映画監督としてどういう存在なのか、といったことを客観的に見ることで、父に対するリスペクトの気持ちは芽生えました。映画の現場よりも、子どもと向き合う毎日のほうが挑戦―今回、ニコを演じたのも実際にラナさんの弟で、母親役も監督の奥さまでラナさんのお母さまでもあるので、ご家族で挑まれた現場でもあったかと思います。とはいえ、親子だからこそできることもあれば、親子だからこその難しさもあったのでは?監督僕としては、不便な点はまったくなかったですよ。もちろん、役者を演出するのは、さまざまな困難がつきものではありますけどね。ただ、自分の子どもの場合、そもそも毎日子どもと付き合っていること自体がチャレンジですから(笑)。あくまでも映画はその延長線上にあったので、特に不自由を感じることはありませんでした。それよりも、「この子にはこんな才能があるのか」と知ることができて、アーティストとしても新たにリスペクトする気持ちにもなったほどですよ。ただ、子どもにとってはつらかったかもしれないですね。なぜなら、監督という“仮面”をかぶって、父親だったら指図しないようなこともしていたわけですから。すごく寒い状況のなかで厳しく演出することもあったので、そういう部分で子どもは大変だと感じていたかもしれません。―ラナさんはそれを聞いていかがですか?ラナさんそうですね、ある意味では非常にほろ苦い経験になりましたね(笑)。でも、心を裸にして演技をするうえで、監督と一から信頼関係を築かなくてよかったのは、心強かったです。父とは普段から非常によくコミュニケーションが取れているので、それは力になりましたし、一番の利点だったと思います。あとは、父が私を何よりも大切にしてくれていることがわかっていたので、失敗しそうなプロジェクトに私を起用するわけがないという安心感もありましたね。ただ、ときおり何か文句を言いたいときに父親が監督だと相談しにくいときもありましたが……(笑)。でも、難しいシーンのときはどんな監督を前にしても、難しいものは難しいので、監督が父親だから余計難しくなるというのはありませんでした。結果的には、父に監督をしてもらえてよかったと思っています。「スウィート・シング」とは、子どもたちみんなのこと―タイトルには、「愛しい存在」という意味のある『スウィート・シング』が使われています。おふたりが「スウィート・シング」という言葉から思い浮かぶものは何ですか?監督僕はやっぱりタイトルの基になっているヴァン・モリソンの楽曲「SWEET THING」です。歌詞のなかに「僕たちは年を取ることはないさ」みたいな下りがあって、現実的にはあり得ないことですが、とても感情に響くフレーズなんですよね。それこそが、子ども時代の純真さや甘さを象徴しており、この映画のエッセンスでもあると言えるのではないかなと。ビリーというキャラクターがそれを体現してくれていますが、このフレーズにはすべてが内包されていると思います。実は、最初にこのタイトルにしようとしたとき、「ビリーが性的対象として読み取られる可能性がある」といった懸念の声が周囲から上がり、一時は僕もやめようと考えていました。でも、どうしてもこのフレーズが僕のなかに響いたので最終的には、このタイトルに決定しましたが、いまではその思いを貫き通してよかったなと感じています。ラナさん私もこの映画に出演した影響を大きく受けているので、子ども時代の天真爛漫さや純真無垢さ、そしてヒューマニズムといったものを連想しますね。監督あと、付け加えるなら、ビリーがマリクと一緒にいるシーンこそがこの映画の精神を体現しているとも思いました。ビリーが彼に語りかけるように「SWEET THING」を歌っているシーンなんか、特にそれが伝わってきますよね。なので、「スウィート・シング」とは、ビリーであり、マリクであり、ニコであり、子どもたちみんなのことを指しているのかもしれません。日本の映画は、潜在意識に刷り込まれている―まもなく公開を迎える日本についてもお伺いしますが、お好きなものや影響を受けているものはありますか?監督やはり小津安二郎監督、溝口健二監督、黒澤明監督からは、非常に強い影響を受けています。僕はあまり学校の成績がよくなかったので、学校から逃げるようにして映画館に駆け込んでは、『雨月物語』や『七人の侍』をはじめとする彼らの作品を観ていました。その後、パリに住んでいた時期もありましたが、そのときもずっと彼らの作品は観続けていたほどですから。ちなみに、ラナはお父さんの学業がふるわなかったことと、学校をさぼっていたことは、聞かなかったことにしてね(笑)。ラナさんあはは!監督あと、現代の監督で挙げるなら是枝裕和監督。『万引き家族』だけでなく、ほかの過去作も観ていますが、彼のことは“映画の兄弟”のように感じているので、彼の作品を観ると、まるで心の友が僕にいろいろと教えてくれているような感覚に陥ってしまうほど。日本の映画は、映像の構図にしても、キャラクターの人間性にしても、ドラマの描き方にしても、僕が映像作家として形成されるうえで、要素のひとつになっていると思います。ラナさん私は父のように具体的な名前は挙げられないですが、幼少期から父といろいろな日本の名作を見て育ったので、そういったものが潜在意識として刷り込まれているように感じています。監督確かに、おとぎ話を語り聞かせるように、日本の映画をずっと見せていましたからね。子ども心や喜びを再燃させてくれる作品になっている―日本での劇場公開作品は25年振りとなりますので、待ち望んでいた日本のファンに向けてメッセージをお願いします。監督「日本のファンに向けて」ということですが、ファンではない方にはまずこの映画を気に入ってもらって、ぜひ僕のファンになってもらいたいですね(笑)。この映画をご覧になってくださる方に伝えたいのは、「みなさんが映画を観ているとき、僕はあなたたちのそばに一緒にいますよ」ということです。日本で公開されるのは本当に光栄なことでもあるので、ぜひみなさんの感想をお待ちしています。僕は宇宙飛行士のような特別な存在のためではなく、みなさんのために映画を作り、そして対話をするために作っているので、ぜひ日本のみなさんがどう感じたのかフィードバックをもらえたらうれしいです。ラナさん私はキャストとスタッフ全員を代表して言いますが、日本でこの映画が公開されることにとても興奮しています。そして、この映画を支えてくれるみなさんにも改めて、感謝の気持ちを伝えたいです。ぜひ、みなさんのなかにある子ども心や喜びを再燃させてくれるような作品になってくれたらいいなと願っています。悲しみと幸福が入り混じったファンタジー!子どもの頃にしか味わえないきらめきと、かけがえのない一瞬をとらえた本作。そのなかで描かれる幸せと悲しみ、そして愛情の深さに心が動かされるのを感じるはずです。ラナさんの繊細で瑞々しい演技も、ぜひお見逃しなく。取材、文・志村昌美愛の詰まった予告編はこちら!作品情報『スウィート・シング』10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国順次公開監督メッセージ動画+スペシャル Q&A 動画の限定上映が決定(映画館によって上映⽇・上映回は異なります)<『スウィート・シング』公開記念>ロックウェル監督作『イン・ザ・スープ』(1992)が新宿シネマカリテにて10月29日(金)~11月4日(木)1⽇1回上映、他全国にて上映予定配給:ムヴィオラ©2019 BLACK HORSE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED
2021年10月28日米インディーズのアイコン、アレクサンダー・ロックウェル監督、25年振りの日本劇場公開作『スウィート・シング』が、いよいよ10月29日(金)より全国順次公開。この度、コロナ禍で直接会えない日本の観客へ向け、監督からの愛が込められた<メッセージ動画>とファンの質問に答える<スペシャルQ&A動画>を映画館で限定上映することになった。本作は、頼る大人がいない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語。主人公を監督の実の娘ラナと息子ニコが演じ、スーパー16ミリフィルム撮影のモノクロとパートカラーの映像をはじめ、一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督らしい映画愛溢れる作品が完成した。久々の日本公開ということで来日を願っていたロックウェル監督だが、コロナ禍で来日もできず、また現在住んでいるニューヨークとの時差の関係でライブでのオンラインQ&Aも不可能。「それでも何か日本のファンのために」と、監督から<メッセージ動画>と<スペシャルQ&A動画>が到着した。映画館での上映に先駆け、ひと足早くWEB限定公開する<メッセージ動画>では、「これは真のインディペンデント映画です」「僕らの中にもまだある子供時代の魔法を祝福するため、この映画を撮りました」と、監督が作品に懸ける思いをコメント。「瓶に入った手紙のように、アメリカから日本の観客へ届けたい」という言葉からは、本作へ注がれた愛情の深さがうかがえ、背景に飾られた本作のポスター、撮影に使用したAATONのカメラ、ギター、そしてお酒をユーモア交えて紹介するなど、監督の自宅からの親密なメッセージ動画になっている。なお、映画館限定の<スペシャルQ&A動画>は事前にオンラインで募集したファンからの質問に答えるもので、本作の撮影秘話をはじめ、監督の伝説的作品『イン・ザ・スープ』について、ジョン・カサヴェテスとの知られざるエピソードも語られ、貴重な内容となっている。<メッセージ動画>は1週間限定、<スペシャルQ&A動画>は10月29&30日の両日のみの限定上映の予定(映画館によって上映日・上映回が異なる。詳しくはHPにて)。また、本作『スウィート・シング』オリジナルTシャツの販売も決定。本作の製作費を集めるクラウドファンディングのために作成されたTシャツで、今回特別に監督から日本側にデザインが提供され、日本でプリントされた。販売の収益は、Tシャツ製作費をのぞき、監督の次回作に活かされるという。映画館と通販で販売予定。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月27日ジョン・カサヴェテス、ジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、クエンティン・タランティーノらを輩出した米インディーズ界の代表的存在アレクサンダー・ロックウェル監督による『スウィート・シング』が、10月29日(金)より順次公開。この度、公開を前に、監督がこだわったスーパー16ミリフィルムでの撮影風景や、インディーズ映画ならではのメイキング写真が解禁となった。頼る大人がいない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語を、監督の実の娘ラナと息子ニコを主人公に描き、スーパー16ミリフィルム撮影したモノクロとパートカラーの映像の質感など、一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督の映画愛溢れる一編となっている。この度公開されたメイキング写真では、16ミリフィルムカメラで有名なAATONのカメラを担ぐロックウェル監督自身のカットもあり、インディーズでなければできなかった本作の魅力の一端が見えてくる。撮影の合間に何やら真剣な表情で雪玉を作るニコ役のニコ・ロックウェルは、ロックウェル監督の実の息子、当時11歳。演出中のロックウェル監督を、撮影で使ったプロレスラーのマスクをつけて見つめるニコ。主演のラナ、ニコ、そして父親役のウィル・パットン(『ミナリ』)が写っている本編ではモノクロのシーン。監督と、実の娘でビリー役のラナは当時15歳。マリク役のジャバリ・ワトキンスと監督。ジャバリは、スタッフがスケートパークでスカウトした少年で本作が映画デビュー。そのほか、娘ラナの演技を見守るロックウェル監督のメイキング写真が到着している。なお、そんな本作を絶賛する各界の著名人からコメントも到着した。なかでも、ロックウェル監督の『イン・ザ・スープ』を愛し、シーモア・カッセル演じる“ジョー”から名前をとったという俳優のオダギリジョーは「どんな業界、仕事にも言える事だと思うが、『お金の為』なのか『本質を極める』ことなのか? その意思がはっきり見える映画は、真に心を打つ。『映画』に立ち向かっている人。やっぱり憧れる」とコメント。また、尾崎世界観(クリープハイプ)は「この映画の中にある子供のまなざしに心を打たれた。久しぶりにあんな風に世界を見ることができて、とても嬉しかった」と語り、役者・映像作家・執筆家の小川紗良は「世界が色づくのは夢の中ばかりでも、ビリーのまぶたのきらめきや、ファーストピアスの血液に、彼女の祈りの色が確かに見えた」と、ラナが演じた長女ビリーに思いを重ねるコメントを寄せている。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月08日アレクサンダー・ロックウェル監督25年振りの日本劇場公開最新作『スウィート・シング』の公開を記念して、ロックウェル監督の1992年の代表作『イン・ザ・スープ』が1週間限定上映されることが決定した。『イン・ザ・スープ』は個性派俳優スティーヴ・ブシェミと、一昨年に亡くなった米インディーズ界の名優シーモア・カッセルを主演に迎え、映画作りに没頭する青年アルドルフォ(ブシェミ)と彼に資金援助を申し出る怪しい男ジョー(カッセル)との奇妙な交遊をコミカルに描いた、ロックウェル監督初期の傑作コメディ。1992年のサンダンス映画祭ではグランプリを受賞した。当時ロックウェル監督の妻だったジェニファー・ビールスがアルドルフォの隣に住むヒロイン・アンジェリカを演じ、盟友ジム・ジャームッシュも映画監督役で出演。日本では公開当時大ヒットし、いまでも米インディーズの重要な作品の一つとして人気が高い。また、今回、上映に使用される35mmフィルムは、『イン・ザ・スープ』の製作総指揮を務めた鈴木隆一氏の映画会社フイルムヴォイスに保管されていたもので、貴重な上映機会となる。併せて、『イン・ザ・スープ』記念上映に寄せてロックウェル監督と鈴木隆一氏から喜びのコメントも到着した。アレクサンダー・ロックウェル監督メッセージ『イン・ザ・スープ』の35mmフィルムはアメリカの UCLA のアーカイブに収蔵されている他は、日本にあるものだけです。その貴重なフィルムで上映されるなんて、とても素晴らしいことです!『イン・ザ・スープ』と『スウィート・シング』には、隠れたつながりがありますので、ぜひ2作品併せて観てほしいと思います。鈴木隆一(製作総指揮)メッセージ『イン・ザ・スープ』は、1993年当時単館ロードショー12週間連続のロングランになりました。今年は国立映画アーカイブでも上映され、また改めてこの映画が評価され、今回も多くの方に観ていただけると幸いです。なお、本映画は宮沢りえさんのイチオシで、オダギリジョーさんはこの映画を観て主人公から名前をとりました。『イン・ザ・スープ』は、10月29日(金)から11月4日(木)まで新宿シネマカリテにて公開。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月02日ジョン・カサヴェテス、ジム・ジャームッシュらに連なる米インディーズ界の雄として一世を風靡したアレクサンダー・ロックウェルの25年ぶりの日本劇場公開作『スウィート・シング』より、予告編と新たな場面写真が解禁となった。本作が描くのは、親に頼ることができず自分たちで成長していかなくてはならない、15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語。タイトルの由来でもあるヴァン・モリソン「Sweet Thing」や、主人公ビリーの夢の中のゴットマザー、ビリー・ホリデイの「I’ve Got My Love to Keep Me Warm」など、音楽ファンにはたまらない数々のサウンドトラックが詰まった本作。この度解禁された予告編では、本編で強い印象を残す楽曲の一つ、数奇な運命を辿った60年代アメリカのシンガー カレン・ダルトンの「Something On Your Mind」が使用されている。酒に溺れる父アダム。家出して、子どもたちはそっちのけの母イヴ。そんな両親との暮らしの中で、ビリーとニコは少年マリクに出会う。逃走の旅を始める3人の子どもたちの姿は活き活きとした表情に溢れ、どのカットも宝石のような輝きを放っている。幻想的なパートカラーの映像やユニークな英字テロップなど、ロックウェル監督のチームが手掛けたオリジナル予告編が最大限に活かされているのも魅力的だ。映画監督クエンティン・タランティーノは「この数年に観た新作で、最もパワフルな作品の一つだ」と絶賛のコメントを寄せている。さらに新たな場面写真も解禁。『スタンド・バイ・ミー』へのオマージュのような線路上を歩く3人のモノクロ写真や粒子の粗いカラー写真など、作品世界を彩る印象的なショットが、全ての大人に子ども時代のきらめきを思い起こさせる。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年09月18日8月20日(金)より配信が開始された新「ゴシップガール」より、ジュリアン役のジョーダン・アレクサンダーと、「ゴシップガール(2007~2012)」より続投する衣装デザイナーがスタイリングの秘話を明かす特別映像が到着した。2007年~2012年に放送され、全世界を虜にした「ゴシップガール」がキャストを大胆に刷新し、新「ゴシップガール」として帰ってきた。日本でも配信がスタートすると、SNSでは「やっぱり最高!」「ナレーションを聞いて鳥肌」「幸せな58分だった…!」と、お馴染みの「XOXO」のナレーション、懐かしのキャラクターの名前やロケーションの登場に興奮と感激の声が溢れかえった。この度公開されたのは、ハイセンスなスタイリングで作品を彩る衣装デザイナーのエリック・デイマンが登場する特別映像。エリックは、前回の「ゴシップガール」から続投し、『セックス・アンド・ザ・シティ』などで世界中を虜にした名デザイナーだ。映像の中でエリックと主演のジョーダン・アレクサンダーは、各キャラクターに似合う服を探すためヴィンテージショップへ。ショッピングをしながらジョーダンが「衣装はゼロから思いつくの?それか服や柄を見てイメージを膨らませる?」と尋ねると、エリックは「特にこのシリーズではインスタなんかのSNSを見るところから始めた」と物語のキーとなるSNSを研究したことを述べ、続けて「前作ではカメラ片手に私立学校に通い詰めたよ」と過去には実際に学校へ赴きインスピレーションを受けたことを明らかに。ジョーダンが「前作はファッション全体にとてつもない影響を与えたよね」と述べると、エリックは「恐れ多いよ。セリーナやブレアをマネる姿を見るなんてすごいことだ」と、その反響に自身も驚いたことを明かした。前作でも大きな注目を集めたのがキャラクターたちの制服アレンジだ。本シリーズの制服に関して、エリックは「今までにないバランスを意識して刷新した。それから既存のブランド製品に学校の紋章や文字を加えたのも新しい試みだ」と新たなアレンジを加えたことを述べている。その後も2人は、「モネが着そうな服だ。ツイードとシャネルが好きで古き良きレディとお金持ちが融合した感じ」「これはアキっぽい。アキは自分をつかみきれずにいてその性格が格好にも現れてる」とキャラクターを連想するファッションを見つけながらショッピングを満喫。最後にジョーダンは「『ゴシップガール』をぜひ見てね」と視聴者にメッセージを送り、エリックは「トレンドのすべてがわかるよ」と自信を見せている。若いセレブたちのスキャンダラスな物語だけでなく、エリック・デイマンが魅せる最新ファッションの数々とキャストのスタイリッシュな着こなしにも注目だ。「ゴシップガール」は U-NEXTにて見放題で独占配信中。※毎週1話ずつ前半6話を配信。後半6話の配信日は未定(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴシップガール [海外TVドラマ]TM & © Warner Bros. Entertainment Inc
2021年08月28日米インディーズ映画の『イン・ザ・スープ』や『フォー・ルームス』などで知られるアレクサンダー・ロックウェル監督の新作『スウィート・シング』より、日本版ポスタービジュアルおよび場面写真が到着した。親に頼ることができず自分たちで成長していかなくてはならない、15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族を描く本作。スーパー16ミリフィルム撮影の美しいモノクロとパートカラー、ヴァン・モリソンやビリー・ホリデイなどの音楽、『地獄の逃避行』や『スタンド・バイ・ミー』へのオマージュなど、一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督らしい映画愛に溢れた一作だ。解禁となった場面写真には、父アダムと一緒に母イヴを待っている2人や、ある日出会 った少年マリクと3人で外を駆け抜ける姿が写し出され、子ども時代のきらめきを思い起こさせるカットとなっている。また日本版ポスタービジュアルでは、主人公の少女・ビリーの微笑みを捉えたモノクロ写真が全面に使われている。これは、ビリーとニコがマリクと逃避行に出る場面から切り取られたもの。酒のトラブルが絶えない父と、身を寄せた母とその恋人の家でも居場所がないビリーが、心から幸せな笑みを浮かべた瞬間だ。「宝物のような1日だった」というキャッチコピーは、彼らが冒険の中で出会う美しい景色や出来事を予感させる。『スウィート・シング』は、10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年08月27日映画『スウィート・シング』が、2021年10月29日(金)より順次、全国の劇場で公開される。監督はアレクサンダー・ロックウェル。日本では“25年ぶり”に公開、アレクサンダー・ロックウェル最新作映画『スウィート・シング』は、ジム・ジャームッシュらとともにアメリカ・インディーズ界を代表する監督、アレクサンダー・ロックウェルの最新作だ。スティーヴ・ブシェミ、シーモア・カッセル主演の『イン・ザ・スープ』や、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲスらと共同監督した『フォー・ルームス』などで知られるが、日本では1995年の『フォー・ルームス』以来、ロックウェル監督作品の劇場公開は行われていない。その後もスティーヴ・ブシェミ、ジェニファー・ビールス共演の『13 rooms』や、『ピート・スモールズは死んだ!』などの人気作を制作するも日本では公開されておらず、ロックウェル自身がニューヨーク大学で教鞭をとっていることから寡作となり、『スウィート・シング』は日本では“25年ぶり”の新作公開となる。待望の新作は姉弟2人の“悲しいけれど幸福な旅”そんな待望の新作『スウィート・シング』は、親に頼ることができず、自分たちで成長していかなくてはならない15歳の少女と、11歳の少年の物語。子育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせる子どもたちの幸福感あふれる冒険を映し出す。16ミリフィルムで撮影されたモノクロとパートカラーの映像も、詩的で美しい。監督の“実の子ども”が主役の姉弟役に主役を演じるのは、アレクサンダー・ロックウェル監督の“実の子ども”たち。姉ビリー役を娘のラナ・ロックウェル、弟ビリー役を息子のニコ・ロックウェルが務める。また、実際のパートナーであるカリン・パーソンズが母親イヴを、『イン・ザ・スープ』からの盟友で、近年は『ミナリ』への出演でも注目を集めたウィル・パットンが父親アダムを担当した。全編を彩る音楽にも注目全編を彩る音楽も、映画『スウィート・シング』の魅力。タイトルにもなっているヴァン・モリソン『Sweet Thing』や、ビリー・ホリデイ、テレンス・マリック『地獄の逃避行』のサウンドトラックの引用など、ロックウェルの音楽センスが光る。なお、映画『スウィート・シング』は2020年2月のベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にてワールドプレミア上映され、最優秀作品賞を受賞。2020年東京国際映画祭でも『愛しい存在』というタイトルで上映された。<映画『スウィート・シング』あらすじ>世界は悲しいけれど、幸福な1⽇はある。15歳のビリーと11歳のニコ、その家族の物語。普段は優しいが酒を飲むと⼈が変わる⽗アダム。家を出て⾏った⺟親イヴ。頼る⼤⼈がいないビリーとニコの姉弟。ある⽇出会った少年マリクとともに、彼らは逃⾛と冒険の旅に出る! 世界はとても悲しい。でも、幸福な1⽇はある。その1⽇がずっと⻑く続きますように。すべての⼤⼈に⼦供時代のきらめきを思い起こさせ、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部⾨で最優秀作品賞を受賞した。【詳細】映画『スウィート・シング』公開日:2021年10月29日(金)よりヒューマントラスト渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国順次公開原題:Sweet Thing監督・脚本:アレクサンダー・ロックウェル2020年|アメリカ|91分|DCP|モノクロ+パートカラー
2021年08月19日ジム・ジャームッシュらとともに米インディーズ界の雄として一世を風靡した、アレクサンダー・ロックウェル監督の『スウィート・シング』(原題:Sweet Thing)が10月29日(金)より公開決定。日本では25年ぶりの劇場公開新作となる。スティーヴ・ブシェミ、シーモア・カッセル主演の『イン・ザ・スープ』(1992)やクエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲスらと共同監督した『フォー・ルームス』(1995)などで知られ、ジム・ジャームッシュと並んで米インディーズ映画のアイコンであるアレクサンダー・ロックウェル。ロックウェル監督の日本での最後の劇場公開作は『フォー・ルームス』。その後もブシェミやジェニファー・ビールス共演の『13 rooms』(2002)や日本では配信のみの『ピート・ スモールズは死んだ!』(2010)など人気作ながら劇場公開されず。ロックウェル自身がニューヨーク大学で教鞭をとっていることもあって寡作になり、本作は待望の新作となった。本作で描くのは、親に頼ることができず、自分たちで成長していかなくてはならない15歳のビリーと11歳のニコの物語。子育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの映像は詩的で美しく、『スタンド・バイ・ミー』も彷彿とさせる子どもたちの冒険は幸福感に満ちる。主役を演じるのは、監督の実の子どもたち。姉ビリー役を娘のラナ・ロックウェル。弟ビリー役を息子のニコ・ロックウェル。実際のパートナーであるカリン・パーソンズが母親イヴを、『イン・ザ・スープ』 からの盟友で、近年は『ミナリ』にも出演したウィル・パットンが問題を抱える父親アダムを演じる。また、 全編を彩る音楽も本作の魅力の一つ。タイトルにもなっているヴァン・モリソン「Sweet Thing」やビ リー・ホリディ、テレンス・マリック『地獄の逃避行』のサウンドトラックの引用など、ロックウェルの音楽センスにも注目。なお本作は、2020年2月ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にてワールドプレミア上映され、最優秀作品賞を受賞。同年、東京国際映画祭でも『愛しい存在』というタイトルで上映されている。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年08月03日「ドリームワークス・アニメーション」が、長編アニメ『The Bad Guys』(原題)の豪華声優キャストをツイッターで発表した。サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)、オークワフィナ(『フェアウェル』)、アンソニー・ラモス(『イン・ザ・ハイツ』)、マーク・マロン(「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)がメインキャラクターの声を担当。また、ザジー・ビーツ(『デッドプール2』)、リチャード・アイオアディ(「マンダロリアン」)、クレイグ・ロビンソン(「ジ・オフィス」)、アレックス・ボースタイン(「マーベラス・ミセス・メイゼル」)、YouTuberのリリー・シンも声優を務める。『The Bad Guys』はアーロン・ブレイビー著の絵本で「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーとなった「バッドガイズ」をアニメ映画化した作品。嫌われもののウルフ、スネーク、ピラニアらが、そのイメージを払しょくするヒーローになるため奮闘するアクションコメディ。「ドリームワークス」の『カンフー・パンダ』シリーズなどにアニメーターとして携わってきたピエール・ペリフェルが、初めてメガホンを取った。2022年4月15日全米公開予定。(Hiromi Kaku)
2021年07月29日「Years & Years」オリー・アレクサンダーが主演、1980年代のロンドンを舞台にHIV/エイズに翻弄されるゲイの若者たちを描いたドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」がAmazon Prime Videoチャンネル「スター チャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で8月17日(火)より国内独占で初配信。鮮烈な予告編と場面写真が解禁となった。■ 米TIME誌「2021年1番にチェックすべきドラマ」が早くも日本初上陸1980年代ロンドンに生きるゲイの若者たちが、HIV/エイズに関する正しい情報と理解が少ない当時の社会に翻弄されながらも、お互いを支えあいながら生きる様を描き、空前の大ヒットを引き起こした本作。先鋭的&革新的な作品ラインアップで知られるイギリスの放送局・チャンネル4で公開されるやいなや、同局史上“最も一気見(ビンジ)されたシリーズ”に。なんと、イギリスでは本作の放送・配信後の1週間でHIV検査数が記録的な回数に達するという社会現象へと発展、空前のムーブメントを引き起こしている。さらにHBO MAXが製作に参加し、北米での配信も行ったことからその勢いは世界中へ波及。米誌「TIME」は「2021年1番にチェックすべきドラマ」と賞賛し、米紙「USAトゥデイ」も「2021年のベストドラマ」と称えた。そんな話題作が早くも日本に上陸する。■ 「Years & Years」のオリー・アレクサンダーをはじめゲイを公表している役者を起用主人公リッチーを演じるオリー・アレクサンダーは世界的人気ミュージシャン「Years & Years」としての活動でも知られ、LGBTQ+アクティビストとしても活躍。『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』『ライオット・クラブ』など映画出演の経験もあるオリーが、音楽同様に豊かな表現力で魅力たっぷりの演技を見せている。さらに「恋人、敵、犯罪者、聖人などは演じるものだが、ゲイというものは演じるものではない」という製作総指揮ラッセル・T・デイヴィスの信念のもと、ゲイのキャラクターには実生活でもゲイを公表している俳優を起用、ゲイ・コミュニティに集う若手のキャスト陣の好演も必見だ。そして脇を固めるのは『ゴーン・ガール』のニール・パトリック・ハリスや『ホビット』シリーズのスティーヴン・フライらベテラン俳優陣も揃う。■「クイーン」「ワム!」ほか80年代音楽にも大注目、エルトン・ジョンとのコラボも本作の原題「IT’S A SIN」は劇中にも流れる「ペット・ショップ・ボーイズ」の同名曲(邦題「哀しみの天使」)が由来になっており、オリーによる「Years & Years」も同曲をカバーし、リリースしている。放送後には本作を見て感動したエルトン・ジョンが、オリーに連絡しイギリスのグラミー賞ともいわれる「ブリット・アワード」においてコラボパフォーマンスを披露したことでも大きな話題になった。また、BGMには「クイーン」「カルチャー・クラブ」「ワム!」「ユーリズミックス」など当時のゲイ・コミュニティでも特に支持されていた80年代の人気ポップスが満載。それぞれのシーンに合った楽曲が流れ、ドラマを痛快に盛り上げるなど、音楽にも大注目。解禁となった「IT’S A SIN」が彩る予告編映像には、リッチーほか、メインキャラが希望を胸にロンドンへ向かう姿や、HIV/エイズの到来に困惑するシリアスな場面、彼らの友情などが詰まった期待が高まる映像となっている。■「ドクター・フー」のクリエイター、ラッセル・T・デイヴィスが実体験をもとに脚本化製作総指揮・脚本はイギリスの人気長寿ドラマ「ドクター・フー」でもシーズン初期から脚本・製作総指揮を務め、ヒュー・グラント&ベン・ウィショー出演の傑作「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件」でエミー賞にノミネートされた名匠ラッセル・T・デイヴィス。これまでに「Queer as Folk」(原題/99)、「Cucumber」(原題/2015)など多くの作品で同性愛をテーマにしてきた彼が、80年代当時の謎の病HIV/エイズが席巻するロンドンを舞台に、ゲイの若者たちが偏見、恐れ、不安、死に共に立ち向かう姿を描いた。彼自身1981年当時は18歳で、日に日にエイズが身近に迫ってくる恐怖を感じたという実体験をベースにリサーチを重ねたことで生まれたドラマに注目だ。(text:cinemacafe.net)
2021年07月08日アレクサンダー・ペイン監督の次回作に、ポール・ジアマティが主演することになった。タイトルは『The Holdovers』。1970年のクリスマス時期の私立学校を舞台にしたコメディで、ジアマティの役は嫌われているポール・ハナムという名の先生。生徒たちも先生たちも帰省するこの時期、家に帰ることができない数少ない生徒のために当番で残ることになったハナムは、やや問題児の15歳の生徒、給食シェフの女性と時間を過ごすことになる。撮影は来年1月、ニューイングランド州でスタートの予定。ペインとジアマティが組むのは2004年の『サイドウェイ』以来。今作は5部門でオスカーにノミネートされ、ペインはオスカー脚色賞を受賞した。文=猿渡由紀
2021年06月29日第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ドイツ映画賞では作品賞はじめ5部門を受賞した映画『ベルリン・アレクサンダープラッツ』から予告編が解禁された。本作は、1920年代に出版された現代ドイツ文学の金字塔「ベルリン・アレクサンダー広場」を、新進気鋭の才能溢れるブルハン・クルバニ監督が不法移民の黒人青年を主人公に貧困・人種・難民の問題として、スタイリッシュな映像美で描いた衝撃作。予告編では、難民として必死にもがきながら善人になることを誓う主人公・フランシスの懸命な姿と、彼に忍び寄るダークな魅力をもつ“悪魔”のような男・ラインホルトが対比的に描かれる。フランシスとミーツェは友人を通して出会い引き寄せられるが、ミーツェがフランシスに“愛”を与え求める一方で、ラインホルトの魔の手が2人の背後に迫っていく。そんな本作で監督・共同脚本を手掛けたブルハン・クルバニから、5月20日(木)からのオンライン上映に先駆けてコメントが到着。原作の「ベルリン・アレクサンダー広場」を読んで育ったと語るクルバニ監督は、アフガニスタン難民の2世。「ベルリンに引っ越したとき、近くの公園には金持ちも黒人もいて、ただ麻薬のコミュニティは黒人の難民がほとんどでした。格差を目の当たりにし、僕は彼らに焦点を当てた物語を作りたいと考え、頭の中で難民の物語とフランツ・ビーバーコップ(『ベルリン・アレクサンダー広場』の主人公)の物語が重なりました」と明かす。「自慢のチームと役者たちが作った、旅をするような映画」と紹介しながら、「本作はドイツ人社会と難民の話で、そこには闇が存在する。しかし結末には希望の見える話になっています。楽しんでください」とコメントを寄せている。『ベルリン・アレクサンダープラッツ』は5月20日(木)よりMIRAIL(ミレール)、Amazon Prime Video、U-NEXTにてオンライン上映。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルリン・アレクサンダープラッツ 2021年5月20日よりMIRAIL、AmazonPrimeVideo、U-NEXTにて配信© Frédéric Batier, Sommerhaus Filmproduktion
2021年05月07日サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日0.001 秒の短縮に一生を懸けた熱き男たちの物語『ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち』が全国公開中だ。この度、出演者のアレクサンダー・スカルスガルドが役柄について語るインタビュー動画が公開された。本作は、『マネーボール』や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』など数多くの映画化原作を持つマイケル・ルイス著『フラッシュ・ボーイズ 10 億分の1秒の男たち』にも記されている、株式の高頻度取引に絶対的勝利をもたらすため、カンザス州からニューヨーク証券取引所までの約 1,600 kmを一直線のネットワークでつなぎ、0.001秒の時間短縮を目指した熱き男たちの実話を基にした物語。プロジェクトを発案する主人公ヴィンセントに『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグ、そのバディであり、従兄弟の天才プログラマ―アントンに『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドを迎え、ベンチャー企業のを人間ドラマを描いていく。公開されたスペシャルインタビュー映像では、役のため髪の毛を剃り落としたアレクサンダー・スカルスガルドが、主人公ヴィンセントとともに野望へと突き進む天才プログラマ―を演じる様子のほか、入念に頭皮にもメイクを施す姿や、役作りについて満足げに語るスカルスガルドが映し出される。スカルスガルドは「脚本が届いたとき、魅力的なアントンを演じることにワクワクしたよ。自分自身とは大きく違う役だ」「外見を気にするタイプではないと思った」と語り、そして俳優の思い描くアイディアを広く受けいれてくれるキム・グエン監督のもと自らがイメージしたアントンを生み出すことができたと述べている。『ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち』全国公開中
2019年09月30日ジョン・カサヴェテス監督の『アメリカの影』でデビュー。その後も同監督の作品にたびたび出演し、『フェイシズ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート経験もあるシーモア・カッセルが、アルツハイマーによる合併症のため亡くなった。享年84。1989年、59歳の若さでこの世を去ったカサヴェテス監督に対し、2006年にシーモアは「NPR」とのインタビューで「ぼくには兄はいないけど、兄みたいな存在だった。男友達の中で最も親しかった。ぼくのキャリアにすごく影響を与えた人で、導いてくれた人だった」と語っていた。「The Hollywood Reporter」によれば、本当の父親のことは全く知らず、養父とストリッパーの母に育てられたというシーモア。初めて舞台に立ったのは3歳半という芸歴の長さだった。90年代から2000年代は、ウェス・アンダーソン監督作で常連に。出演したアンダーソン監督作品は『天才マックスの世界』、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、『ライフ・アクアティック』。アンダーソン監督とは、シーモアが出演した『イン・ザ・スープ』のアレクサンダー・ロックウェル監督を通じて知り合ったという。この映画に主演したスティーヴ・ブシェミとも良好な関係を築き、スティーヴの初めての長編監督作『トゥリーズ・ラウンジ』にも出演している。一度仕事をすると再びラブコールを送りたくなるという俳優だったようだ。(Hiromi Kaku)
2019年04月09日アレクサンダー・スカルスガルドがハリウッド版『ゴジラ』シリーズ4作目となる『Gozzilla vs. Kong』(原題)の出演交渉に入っているという。「Variety」誌などが報じた。出演が決まれば、アレクサンダーは軍隊のリーダーを演じることになるようだ。ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ、日本の東宝が提携し、2014年の『Gozzila ゴジラ』から始まった「モンスターバース」シリーズ。昨年には2作目となる『キングコング:髑髏島の巨神』が公開され、ミリー・ボビー・ブラウンが主演する3作目の『Gozzila: King of the Monsters』(原題)は、2019年5月31日の全米公開に向けてすでに撮影を完了。アレクサンダーが出演交渉中で、ゴジラとキングコングの戦いを描く4作目の『Gozzilla vs. Kong』は、2020年5月22日に全米公開を予定している。監督は3作目のマイケル・ドハティからハリウッド版『デス・ノート』のアダム・ウィンガードが引き継ぐとのこと。「ビッグ・リトル・ライズ」で今年ゴールデングローブ賞、昨年エミー賞を獲得し、今年・来年と例年以上に出演作が増えているアレクサンダー。待機作にはキーラ・ナイトレイとの共演作『The Aftermath』(原題)、シャーリーズ・セロンとの共演作『Flarsky』(原題)などがある。(Hiromi Kaku)
2018年10月26日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞した。『スリー・ビルボード』ポスターサム・ロックウェルは「ありがとうございます。アカデミーに感謝です」と感激。「父と母が映画が好きだったので、映画への愛はそこから生まれました」と明かし、同作で主演を務めたフランシス・マクドーマンドやマーティン・マクドナー監督、助演男優賞にWノミネートされていたウッディ・ハレルソンをはじめとするキャストやスタッフ、関係者への感謝の言葉を語った。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。サム・ロックウェルは、警察官ディクソンを演じた。助演男優賞には、サム・ロックウェルのほか、『The Florida Project(原題)』のウィレム・デフォー、『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『All The Money In The World(原題)』のクリストファー・プラマーがノミネートされていた。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが「助演男優賞」を初受賞した。■人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男を好演本作でキャリア最高の演技と称賛されたロックウェルが、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞などに続き、アカデミー賞でも大本命として助演男優賞に輝いた。ロックウェルが演じるのは、アメリカの片田舎にある警察に勤務するデョクソン巡査。上司であるウィロビー署長(今回、ロックウェルとともに助演男優賞候補になったウディ・ハレルソン)を父親のように慕う一方で、人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男が、ある出来事をきっかけに、驚きの変化を遂げる姿を好演した。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ? ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。メガホンをとるのは、マーティン・マクドナー。2013年に公開した監督作品『セブン・サイコパス』では、ロックウェルがトラブルに巻き込まれる売れない役者を演じている。■受賞コメント初のノミネート、そして初のアカデミー賞となったが、「では時計を初めてください。スキージェットが欲しいです」とユーモアを交えてスピーチしつつ、一緒にノミネートされた俳優たちに「すごく刺激を受けました!ありがとう」と感謝を述べた。また、自身の映画愛を幼少時代の話を交えて語り、「私の映画好きは父や母のおかげです。ありがとう」とコメント。さらに、本作の主演を飾ったフランシス・マクドーマンドに「来ましたね!」と声をかけ、それを受けたフランシスも涙ぐんで応えていた。マーティン・マクドナー監督への思いを伝え「『スリー・ビルボード』に関わった全ての人に感謝です」。そしてレスリー・ビブへも「きみが僕を奮い立たせてくれる。愛しているよ」と日頃の感謝を送った。『スリー・ビルボード』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日1月30日、タレントのアレクサンダー(35)が自身のブログを更新。妻でAKB48出身のタレント兼アパレル会社社長の川崎希(30)から抜き打ち浮気チェックがあり、浮気メールがばれたと明かした。 アレクサンダーは、「浮気メールがばれた!!」と題したブログを更新。「のんちゃんの抜き打ちチェックで浮気メールがばれてしまった!!」と妻の川崎から浮気の抜き打ち検査があり、浮気メールが発見されたと告白。 また、ひろみという女性から「車内で待ってます」とメールが来ているスクリーンショットを掲載し、「ひろみってだれ?」「アレクまたやったな」と川崎が激怒していると明かした。さらに、みさきという女性からも「どしたのん??げんきなん!?至急返答してちょ」というメールが届いたという。 アレクサンダーは「いやいや、、、これは迷惑メールですから!!俺メアドなんて使った事ないからな」と釈明している。 翌日の31日にも「だからさ!ちがうんだよ」と題したブログを更新し、飼い猫たちからも自身の浮気を疑われ、怪しい目で見られている写真を掲載。アレクサンダーは罪の無実を訴えている。 アレクサンダーと川崎は、13年2月に結婚、仲良し夫婦として知られていたが、17年3月に写真週刊誌にアレクサンダーの浮気が報じられた。それ以後、川崎から抜き打ちで浮気チェックをこまめに受けていることをブログで報告しているが、昨年12月に、アレクサンダーは怪しい行動をとっており、妻の川崎からは常に疑われている状態だ。
2018年01月31日『ターザン:REBORN』で圧倒的イケメンぶり&美ボディを披露したアレクサンダー・スカルスガルドと『アントマン』で相棒役を務めたマイケル・ペーニャが、極悪警官コンビを演じるクライム・コメディ『War on Everyone』(原題)が『バッドガイズ!!』として、2017年2月、「未体験ゾーンの映画たち2017」にて上映されることになった。舞台は、ニューメキシコ州アルバカーキ。酒とカントリー音楽をこよなく愛する警官のテリーは、おしゃべりな相棒のボブと職務につとめていた。悪人を見つけては脅迫し、殴り、くすねたドラッグを嗜む…バッジを盾に、“独自の流儀”で仕事を行う彼らは、犯罪者顔負けのワル!あるとき、2人は怪しいストリップ・クラブの経営者をゆすりにかけるが、そのバックに裏社会を牛耳る謎の英国人がいたことで、事態は思わぬ方向に――!『ターザン:REBORN』で新時代のターザンを演じ、注目を集めたアレクサンダーと、『オデッセイ』『フューリー』などで妙演を見せるマイケルが、けんかっ早さと口の悪さがトレードマークの“悪人以上にワル”な警官コンビを演じる本作。なんと、アレクサンダーは中指を突き立て世界を挑発!ターザン以上にワイルドで(?)凶暴な、すぐ殴り、すぐ蹴る“Mr.脳みそ筋肉”というかつてない役柄をノリノリで演じており、これまでで一番クセになりそうな予感大。そして、『アントマン』での早口トークが大きな話題を呼んだマイケルは、過激なジョークを連発し、口の減らない“Mr.マシンガントーク”を好演。おしゃべりな役をやらせたら右に出る者はいないマイケルの真骨頂が発揮されている!性格も身長も凸凹だが、息はピッタリの最強バディの誕生だ。さらに、2人を窮地に陥れる謎の英国人には『ダイバージェント』シリーズのイケメン俳優テオ・ジェームズが扮し、その部下役に“シックボーイ俳優”代表のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。そして、キュート&セクシーなヒロインを『クリードチャンプを継ぐ男』で一躍注目を集めたテッサ・トンプソンが演じている。まるで『スナッチ』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を彷彿とさせるような本作を手がけたのは、ガイ・リッチーや、『キングスマン』マシュー・ヴォーンに続く、ブラック&スタイリッシュな英国スピリットを受け継ぐ第3の刺客、ジョン・マイケル・マクドナー。豪華キャストが織りなす、ワルなやつらの痛快クライム・コメディに、これからも注目していて。『バッドガイズ!!』は2017年2月、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田他で開催「未体験ゾーンの映画たち2017」にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月07日なぜ、いま“ターザン”を映画化するのか?その問いにアレクサンダー・スカルスガルドは「ターザンがスーパーヒーローの原点だから」と答える。強いだけではない。思いやりがあって、ハートで人々を惹きつけ、リーダーシップの取れるヒーロー。それがターザンであり、世界がいま求めているヒーローだ。「子どもの頃、僕がターザンのことが大好きだったのは、ミュータントでもない、武器やガジェットも使わない、空も飛ばない、使うのは己の頭と身体だけ──という生身の人間であることだった。ジャングルで生きるために、より強くより素早く、ターザンは超人になっていく。そんな大好きなターザンを自分が演じることになるなんて。オファーの電話をもらったときはものすごく嬉しかったけれど、後でドッキリだったと連絡が来るんじゃないかって疑ったほどだよ(笑)。信じられないほどこのオファーは嬉しかった」。憧れのキャラクターを演じることの嬉しさに加え、新しい解釈を加えていることもスカルスガルドが惹かれた理由のひとつでもある。物語はターザンがジェーン(マーゴット・ロビー)と結婚し、イギリスで生活しているところから始まる。「冒頭、ターザンは3ピースのスーツを着た英国紳士ジョン・クレイトンとして登場するんだ。彼は首相とお茶を飲むような洗練された貴族だ。これまでのターザンは野生児からだんだん人間的になっていくストーリーだったけれど、この『ターザン REBORN』はその逆。ある出来事をきっかけに、人間の世界から自分のルーツであるジャングルの世界へ戻っていく。心理的にも外観的にも面白い解釈だと思ったよ」と語る。そして、ターザンとして存在するために厳しいトレーニングを積み、彫刻のような圧倒的な美ボディを手にした。最先端のVFXでどんな映像も可能な時代に、リアルな肉体で勝負する。そこには俳優としてのこだわりがあった。「モーションキャプチャーのスーツを着て撮影すれば、CGで理想のターザンの肉体になれただろうね。でも、そうしなかったのは理由があるんだ。何か月もかけてターザンを演じるための肉体を作る、そういう準備があるからこそターザンの気持ちになれる。大変だったけれど、とてもエキサイティングだったよ。ただ、撮影を終えてから半年後に1シーンだけ撮り直したいと言われてね。撮影後は食べたいだけ食べて太ってしまっていたから、また3か月間、お酒を断ち、ダイエットをして、トレーニングをしたんだ。撮り直しのシーンはムボンガとの闘いのシーンのひとつ。さすがに“CGでなんとかならないのか!”って、トレーニング中のジムで叫んでいたよ(笑)」。ジャングルのセットは14週間かけてスタジオに作られた。今回、美術監督を務めるのはスチュアート・クレイグ。『ハリー・ポッター』シリーズを手掛け、デイビッド・イェーツ監督とも4作一緒に仕事をしている。そのセットの素晴らしさにスカルスガルドは感嘆する。「あまりにセットが素晴らしくて、信じられない光景ばかりで、これは現実なのか?ってほっぺたをつねったよ(笑)。子どもの頃からのターザンのファンにとっては夢のような世界、僕たちだけのために“ターザンパーク”を作ってくれたようなものだからね。毎日現場に行くのが楽しかった。ツタからツタへ飛び渡るシーンはターザンの目線になって、観客もまるで自分もスイングしているかのようなリアリティを味わえると思う。ただ、ターザンはそれを軽々やってしまうけれど、そこで重要になってくるのがサミュエル・L・ジャクソンのジョージのキャラクターだ。彼はターザンのようにジャングルを走り回れないけれど、苦労することで重み(リアリティ)が生まれる。その重みが観客をジャングルにいる感覚にさせてくれるんだ」。役者としての挑戦には、そこにいないCGで描かれる動物たちとの共演もあった。たとえば、ターザンがジャングルに戻って来て、自分を育ててくれたゴリラと再会するシーン。目を見つめ合うだけで気持ちが通じ合うエモーショナルなシーンだが「僕の目の前にいるのはゴリラではなく(位置を確認するための目印の)テニスボールだけだからね(笑)。ボール相手にどうやって感情を出すのかが大変だった」。また、アクション映画に見られがちだが、実は「ラブストーリーに満ちている」と、ターザンとジェーンの愛がベースになっていると熱く語る。「観ている人が2人の愛を感じなければ、この映画は成り立たないからね。彼が殺されようが、彼女が水の中に落ちようがどうでもいい相手だったら、この物語は成立しない。愛する妻を救うために、ターザンは再びジャングルへ向かうわけだから。ジェーンが自立した女性、強い女性であることも大きなポイントだと思う。ジェーンはターザンの助けを待っているだけの乙女ではないんだ。1800年代の物語ではあるけれど、ジェーンを通して描かれる女性像はとても現代的だと思うよ」。女性はきっと、ジェーンのような女性に憧れるだろう。もちろん、スカルスガルドが作り上げたターザンの男らしさにも惚れるだろう。『メランコリア』『バトルシップ』『メイジーの瞳』『ザ・イースト』…作品ごとに違う顔を見せてくれる俳優アレクサンダー・スカルスガルドにとって『ターザン REBORN』は間違いなく大きなステップとなったが、そこに留まらないのがスター。「ターザンの撮影が終わってすぐに、インディーズ系の映画『War on Everyone』に主演したんだ。その映画で演じたのはスーパーヒーローとは真逆のキャラクター。メキシコのアルバカーキにいる非常に腐敗した警察官で、アル中でコカインもやる、悪党のお金もいただく役。ヒーローを演じた反動なのかな(笑)。僕は、役にどっぷり浸かるタイプだから、ひとつの作品が終わるとそれとは全く違う役を演じたくなるんだよ」。悪党役のスカルスガルドも気になるけれど、まずは『ターザン REBORN』。強くて、優しくて、正義感があって、たくましく美しい──パーフェクトな理想の男、ターザンを見ないことには始まらない!(text:Rie Shintani)
2016年07月27日『ターザン:REBORN』に主演、来日したことで人気沸騰中のアレクサンダー・スカルスガルドが意外なところでヘンリー王子と友情を育んでいた。数年前、ヘンリー王子と戦争などで負傷した兵士ら12人とチームを組み、国際的なチャリティー・イベント「Walking With the Wounded」に参加したアレックス。マイナス45度の中、何週間もかけておよそ330キロを進み南極点到達を目指す過酷な体験だったため、数年経ったいまも記憶に鮮明に残っているようだ。先日ラジオ番組「Andey Cohen Live」で司会のアンディ・コーエンにこのときの経験を聞かれたアレックスは、「ヘンリー王子は本当にいい人だった」とふり返った。「ああいう状況だと、とにかくみんなが一つになってがんばらないと、やってられないんだ。誰が王子か、誰が海兵隊か、誰が俳優かなんてのは忘れてしまう」。過酷な状況下ではみんなが平等だったということだろう。「みんながヘンリー王子を普通の人として扱ってたし、彼もまさに普通だったよ」と王子が特別扱いを要求することもなく、チームに溶け込んでいた様子を絶賛した。就寝時はテントで2人から4人が一緒になって寝たそうだが、アレックスはヘンリーと同じテントで寝たこともあると明かした。アンディは興味津々で、王子と寝るとき、王子と頭を同じ方向に向けて寝たのか、それとも逆さまになって寝たのかという突っ込んだ質問まで投げかけたが、アレックスは「その時々だった」と答えた。(Hiromi Kaku)
2016年06月21日主演映画『ターザン:REBORN』のプロモーションでオーストラリアを訪れたアレクサンダー・スカルスガルドが、ターザンさながらのワイルドさを見せつけた。「People」誌によると、シドニーの動物園「Wild Life Sydney Zoo」で開催されたイベントに登場したアレクサンダーは、動物たちに挨拶することも忘れなかったようだ。大きな蛇を肩に巻き付けても動じることなく見つめ合い、笑顔でハリモグラに餌をやり、積極的にキスを求めてくるカンガルーの赤ちゃんにも目を細めて応じる姿は、まさにジャングルの王ターザンそのものだった。日本にはすでに先週来日し、プロモーション活動を行ったアレクサンダー。世界一のハンサムとしてたびたび名前が挙がる北欧のイケメン俳優と、生まれつきイケメンを自称する芸人の狩野英孝の「イケメン対決」が実現し、話題を呼んだ。非の打ちどころがないルックスの彼だが、ターザンになりきるためさらに肉体改造に取り組み、涙するほど厳しい食事制限とワークアウトに励んだという。アレクサンダーが全力投球でターザンを演じた『ターザン:REBORN』の日本公開は7月30日(土)から。日本語吹き替え版にはターザン役に、実写声優初挑戦となる俳優の桐谷健太さんが起用されている。(Hiromi Kaku)
2016年06月15日