ドキュメンタリー映画『アートのお値段』が2019年8月17日(土)より、全国で順次ロードショー。アートの値段はどうやって決まるの?バンクシーのアートが都庁に飾られ、企業の社長はこぞって買い求め、ジェフ・クーンズの作品「ラビット」は9000万ドル(約100億円)以上、ダ・ヴィンチ(?)の絵は500憶円以上の値段で落札された。そう、今アート作品が高騰しているのだ。株や不動産のような投資対象としての熱が年々高まっている。日々ニュースに流れる高額落札を聞くと、誰が何のために買っているのだろう?と疑問を持つ人もいるはず。そんな疑問を、美術界の人々に投げかけていく。最も高く売れるアーティスト、ジェフ・クーンズも出演映画には、もっと高く作品の値段がつくと言われるジェフ・クーンズ、現代アートにおいてもっとも重要な画家と呼ばれるドイツのゲルハルト・リヒター、若くして成功したナイジェリア出身の女性アーティスト ジデカ・アクーニーリ・クロスビーらが登場。サザビーズも紹介オークションハウスのサザビーズは、2018年に総売上64億ドル(約7000憶円)を記録した。映画では、そんなニューヨークのサザビーズ・オークションで、アート作品が売買されるオークションの様も紹介される。そこにはアートバブルだという評論家や、熱狂的なコレクターなど様々な思惑が入り混じっていた。なお、『マイ・アーキテクトルイス・カーンを探して』でアカデミー賞にノミネート経験のあるナサニエル・カーンが監督する。ZOZO社長の前澤友作のバスキアが落札される瞬間も2019年9月に開催の森アーツセンターギャラリー「バスキア展 MADE IN JAPAN 」で展示れる予定の、ジャン=ミシェル・バスキアの「 Untitled 」がサザビーズ で落札される映像に収められている。作品情報映画『アートのお値段』公開時期:2019年8月16日(土)原題:THE PRICE OF EVERYTHING監督:ナサニエル・カーン出演:ジェフ・クーンズ、ゲルハルト・リヒター、ラリー・プーンズ、マリリン・ミンター、ゲルハルト・リヒター配給:ユーロスペース
2019年05月24日ついにスタートした10連休の長いお休み。展覧会やギャラリーを巡って、アートにどっぷり浸かって感性に磨きをかける過ごし方もおすすめ。国際的なアート展や話題の展示など、開催中の様々なアートスポットから、ゴールデンウィークに楽しめる情報をピックアップしてご紹介!国際的なアート展◆3年に1度の瀬戸内国際芸術祭、2019年春に開催! 田根剛×塩田千春の作品やレアンドロ・エルリッヒのコインランドリーなど(4/26〜5/26、7/19〜8/25、9/28〜11/4)妹島和世+西沢立衛 / SANAA 「海の駅『なおしま』」◆「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019」、京都の歴史的建造物にフォトグラファーの新作を展示(〜5/12)ヴェロニカ・ゲンシツカ《Untitled #1》from the Traces series, 2015–2017. Courtesy of the artist and Jednostka gallery話題の展示をチェック◆奇抜な作品で知られるトム・サックスが茶道をテーマにした企画展を東京オペラシティで開催(〜6/23)◆クリムトやシーレ、ウィーン世紀末美術を紐解く待望の展覧会が東京&大阪で開催(東京:〜8/5、大阪:8/27〜12/8)メゾンのギャラリーも見逃せない◆銀座メゾンエルメスでアーティスト湊茉莉の日本初個展、鮮やかな色彩で描かれる移ろいゆく時間と文明の痕跡(〜6/23)Utsuwa * The preparatory study of the facade painting | 2018 | © Baptiste François◆エスパス ルイ・ヴィトン東京で今は亡きアーティスト、ヘスス・ラファエル・ソトのインスタレーション展示(〜5/12)アニメやキャラクターの展示も要チェック◆ジブリの“言葉”に焦点を当てた「鈴木敏夫とジブリ展」が神田明神にて開催(〜5/12)◆ムーミンの原画やスケッチなど約500点を展示する「ムーミン展」が六本木で開催(〜6/16)
2019年04月28日アザラシの合同写真展&イラスト展&物販展「あざらしラッシュ!!展」が、名古屋のTODAYS GALLERY STUDIO NAGOYAで2019年6月29日(土)から7月21日(日)まで、静岡パルコで2019年7⽉21⽇(⼟)から8⽉12⽇(⽉・祝)まで開催される。アザラシと言えば、アニメにもなって人気を博した"ゴマフアザラシ"や水族館でも見ることができる"アゴヒゲアザラシ"を思い浮かべる人も多いだろう。諸説あるが、実は全世界には18種のアザラシが存在するとも言われている。「あざらしラッシュ!!展」は、そんなアザラシにフォーカスした合同写真展&イラスト展&物販展。写真とイラストの融合展示や立体物販物、アニメーション作品などを楽しむことができる。出展する写真作家は、カナダなどでアザラシの赤ちゃんを撮り続ける動物写真家・小原玲など。会場では小原玲が過去30年間撮り溜めた作品を厳選して展示する予定だ。見るものを圧倒するほど美しく、愛らしいアザラシの姿を目にすることができる。イラストレーションは、インスタグラムでフォロワー数3万人を誇るぽんたによる“流氷からアザラシたちが昇り立つような大型作品”をはじめ、癒し系イラストが人気を博す植月えみりによる新作展示、初のアニメーション作品も公開予定。また、静岡会場では特設ブースを設置し、植⽉えみりの会場限定アニメーションやほわころくらぶのほっこり映像を公開する。約1,000種以上のグッズ販売にも注目。日本キャンドル協会認定キャンドルアーティスト作家による「流氷ごまキャンドル」、羊毛フェルトハンドメイドの「アザラシさんのパンケーキタワー」、食べ物とアザラシがコラボレーションした「あざらし寿司マスキングテープ」などが展開される。会場限定の新作グッズも並ぶのでファンは要チェックだ。【詳細】あざらしの合同写真展&イラスト展&物販展「あざらしラッシュ!!展」■名古屋開催日時:6月29日(土)~7月21日(日) 11:00~18:00休館日:月・火曜日(但し、7月15日(月)海の日は開館、17日が振替休日)会場:TODAYS GALLERY STUDIO NAGOYA(愛知県名古屋市中区新栄1-17-12-1F)入場料:600円/3歳以下は入場無料出展者:25組※来場者には先着2,000名限定で、イラストレーター・ぽんたが無数のアザラシを描いた特製オリジナルポストカード「ぎゅうぎゅうあざらし」をプレゼント。■静岡開催日時:2019年7⽉27⽇(⼟)〜8⽉12⽇(⽉・祝) 10:00〜20:00休館⽇:なし会場:静岡パルコ 3階特設会場(静岡県静岡市葵区紺屋町6-7 静岡パルコ3F)⼊場料:400円/⾼校⽣以下300円/ペア⼊場700円/3歳以下⼊場無料出展者:23組※来場者には先着1,000名限定で、⾬宮菜々⼦特製のオリジナルポストカード「ぽよざらしのポストカード」をプレゼント。グッズ例:・流氷ごまキャンドル 1,600円+税・アザラシさんのパンケーキタワー 2,500円+税・あざらし寿司マスキングテープ 580円+税・コッペパン列車マスキングテープ 580円+税<新作・会場限定>・あざらしクリームソーダトートバッグ 1,600円+税<新作・会場限定>
2019年04月27日世界から注目を集めるアーティスト、トム・サックス(Tom Sachs)の企画展「トム・サックス ティーセレモニー」が、東京オペラシティアートギャラリーで、4月20日から6月23日まで開催される。《Bonsai》 2016 /《Stupa》 2013 ©Tom SachsCourtesy of Tomio Koyama Galleryニューヨーク在住のトム・サックスは、プラダ(PRADA)のロゴで作られた便器、エルメス(HERMÈS)の包装紙によるマクドナルドのバリューセットなど、「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」とも評される作品を制作し、世界各地で数多くの展覧会に参加。日本ではハローキティ誕生30周年記念「KittyEX.」に巨大なキティ像を出品して話題になった。ミラノサローネやヴェネチア・ビエンナーレ建築展への出品や、ナイキ(NIKE)とのコラボレーションでも世界中から注目を集める。本展は、独自のまなざしで日本の文化に深いリスペクトを向ける彼が、ティーセレモニー(茶会、茶道)に本格的に取り組む展覧会。外国人の彼の目に真新しく映る、楽しい日本の姿は、私たち日本人が見落としてきた価値観や世界観にあらためて気づかせてくれる貴重な機会となる。【展覧会情報】トム・サックス ティーセレモニー(Tom Sachs: Tea Ceremony)会期:4月20日〜6月23日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)料金:一般1,400円(1,200円)、大・高生1,000円(800円)、中学生以下無料※()内は15名以上の団体料金、障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料、割引の併用および入場料の払い戻しは不可
2019年04月19日六本木の街を舞台にしたアートの饗宴「六本木アートナイト 2019」が今年も開催される。会期は、5月25日と26日の2日間。10回目の開催を迎える「六本木アートナイト」、今年は“夜の旅、昼の夢”をテーマに、メインプログラムに起用したアジアの現代アート界を代表する韓国のアーティスト、チェ・ジョンファ(崔正化)を始め、様々なアーティストが六本木の街中に現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスといった広域に渡るプログラムや作品を点在させ、非日常的な体験を作り出す。チェ・ジョンファは、六本木ヒルズアリーナにカラフルなバルーン彫刻《フルーツ・ツリー》を展示する。枝から落ちたような果物や野菜の形をした合成ビニール製の彫刻がアリーナに配置され、辺りは魔法の庭へと変貌する。六本木ヒルズアリーナ 完成イメージ東京ミッドタウンのプラザ1階 キャノピー・スクエアに展示される同氏の作品《ライフ・ライフ》は、約1万個のくねくねと波打つバルーンを用いた作品。60年代のポップアートを想起させるような巨大な色彩の塊となって空間を覆い尽くす。日常にありふれたものをモチーフとするチェ・ジョンファ。国立新美術館と、TRI-SEVEN ROPPONGI 龍土町美術館通り沿いのブルーボトルコーヒー前に展示される《みんなで集めよう》は、プラスチック製の大量生産品や一般の台所用品の寄付を募り、素材とした作品。それらを積み重ね形作った、彫刻や寺院の柱のような独特なフォルムと色彩に人々は魅了されるだろう。5月20日から26日までは、日本初上陸となるアメリカ人アーティストのカート・パーシキーによる《レッドボール・プロジェクト》が、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館など六本木の街なかを巡回する。これまで32都市で実施されてきたこのプロジェクトは、ゴムボールで出来た巨大な赤玉を、ある場所から別の場所へと移動しながら、街の地図を描き直す。《レッドボール・プロジェクト》シカゴでの展示風景Photo: Kurt Perschke六本木ヒルズ 毛利庭園 ヒルサイド側では、「FUROSHIKI PARIS」報告展を開催。東京都とパリ市の文化交流事業「パリ東京文化タンデム2018」の一環として、アートディレクターに田根剛を迎え、2018年秋に行われた「FUROSHIKI PARIS」では、北野武、草間彌生、コンスタンス・ギセ、ジャンポール・ゴルチエ、ニコラ・ビュフ、蜷川実花、細川護熙などが参加し、パリの市庁舎前で風呂敷の展示やインスタレーション、ワークショップなどを行い風呂敷の魅力を世界に発信した。今回の六本木アートナイトでは、パリで展示された各アーティストによるオリジナル風呂敷を日本初公開。またインスタレーションなども行う予定だ。2018年「FUROSHIKI PARIS」の様子Photo: Takuji Shimmuraその他にも、チーウェイ・チョアン、WOW、さわひらき、高山明、和田永+Nicos Orchest-Lab、スプツニ子!+西澤知美、アンドリュー・ビンクリー、和田山真央、牧野永美子、志茂浩和、田中誠人、鈴木ユキオ、つちやあゆみ、セドリック・ル・ボルニュ、林剛人丸、大西康明、ジョシュア・オコンなど様々なアーティストが参加。5月25日の19時からは、東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン 芝生広場にて、バンクシーが初監督を務めた作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』の上映も。また、当日は各美術館やギャラリー、施設で開催されている展覧会の特別プログラムや、開館延長など連動企画も満載。アート作品を見て、感じて、触れて、心ときめくアートな週末をぜひ楽しんで。プロジェクト詳細はオフィシャルサイト()をチェック。【イベント情報】六本木アートナイト2019会期:5月26日10:00~26日18:00(コアタイムは26日18:00〜 26日6:00)場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース入場無料(一部のプログラム及び美術館企画は有料)
2019年04月16日横浜赤レンガ倉庫で、“スヌーピー”と“サイエンスアート”がコラボレーションする、スヌーピ×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」が、4月18日から5月12日まで開催される。© 2019 Peanuts Worldwide LLC20世紀のアメリカを代表する漫画家チャールズM.シュルツによる新聞連載コミック『ピーナッツ』のキャラクター、スヌーピー。コミックは現在も75ヵ国21の言語、2,200紙で掲載されており、60年以上にわたって世界中の人々に愛されている。本展は、1993年に大阪の商業施設「スヌーピータウン」プロジェクトに参加しピーナッツに携わるようになり、シュルツと親交を深めた日本人アーティスト・大谷芳照が仕掛け人となり、サイエンスとコラボレーションさせた新たなスヌーピーの世界を紹介する展覧会。タイトルの「ファンタレーション(FANTARATION)」とは、「素敵な直感」を意味する“fantastic”と“inspiration”の造語。本展では、その「素敵な直感」から生まれた作品計約80点を展示する。愛知工業大学の協力によるロボット「スヌーピーダンスロボ」や、画用紙に描いた絵が映像の中で動くインタラクティブな「不思議なスケッチブック」、木工作家や造形作家などそれぞれのジャンルで活躍するアーティストが制作した新しいスヌーピー作品を展示する他、大谷がシュルツ監修のもと「スヌーピータウン」プロジェクトのために制作し、その後アメリカに寄贈された「からくりオブジェ」を特別展示。またグッズコーナーでは、ぬいぐるみやマスコット、キーホルダー、スマートフォンケース、トートバッグなど、会場でしか買えない展覧会オリジナルグッズなど約350アイテムを販売する。前売りチケットは4月17日まで販売中。“斬新かつ新鮮なスヌーピーの世界”を楽しんでみては?【展覧会情報】スヌーピー × おもしろサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」会期:4月18日~5月12日会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース時間:11:00~19:00(入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,000円(900円)、高校生800円(700円)、中学生600円(500円)、小学生400円(300円)※()内は前売り料金
2019年04月12日鈴木親の写真展「わたしの、東京」が、東京・天王洲のアートコンプレックスにあるギャラリーKOSAKU KANECHIKAで、4月20日よりスタートする。鈴木親 Roppongi, Tokyo 2018 C-print 126.0 x 100.0 cm© Chikashi Suzuki1972年生まれの鈴木親は、パリの雑誌『Purple』にて写真家としてのキャリアをスタート。90年代よりエディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍し続け、今や日本を代表するフォトグラファーの一人として世に名を馳せる。本展では、ミディアム・フォーマットやポジフィルムで撮影された新作のポートレートや東京の風景に加え、2018年の個展「晴れた日、東京」に続き近作の花を主体とした作品をセレクトし直して展示する。Kudanshita, Tokyo 2008 C-print 100.0 x 126.0 cm© Chikashi Suzukiデジタル・ネイチャーともいうべき現代に氾濫し、消費されては消えていくイメージとしての写真。それに対し鈴木親は、フィルムカメラで三脚を使用して撮影し、丁寧にプリントするというあえてアナログな方法を選ぶ。それにより写真は、“写真らしさ”を取り戻す。その一枚の写真が持つ凝縮された豊かさや、情緒を感じさせることで、鈴木は写真というメディアがなぜこれまで撮る人、そして見る人を魅了してきたのか? そしてテクノロジーの進化によって人間の認識がどのように変化したのか? ということについての再考を促す。【イベント情報】鈴木親「わたしの、東京」会期:4月20日〜6月1日会場:KOSAKU KANECHIKA住所:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F時間:11:00〜18:00(金のみ11:00〜20:00)休廊日:日・月・祝日
2019年04月11日リーバイス(Levi’s)は、"カスタマイズ"をテーマにしたアート展「LEVI’S CUSTOMIZATION ART EXHIBITION “THERE IS NO WRONG”」を、東京・表参道のThe Mass Galleryにて開催する。期間は2019年4月6日(土)から4月8日(月)まで。会場では、ニューヨーク・ブルックリンの一室でスタートしたデザイン集団・ルック スタジオ(LQQK STUDIO)をはじめとする総勢27名のコンテンポラリーアーティストによる作品や、彼らがカスタマイズしたリーバイスなど、様々なアートピースを展示・販売。また展示の目玉として、サンフランシスコ本社のアーカイブ室より、ダミアン・ハースト、アンディ・ウォーホル、キース・へリングらによるカスタムジーンズなど、秘蔵アーカイブ5点が並べられる。「Damien Hirst Bondage 501 Jeans」は、ダミアン・ハーストが、リーバイス 501をボンデージジーンズにカスタマイズしたもの。ジッパーポケット、ベルクロ、ストラップをあしらったデニムパンツに、ペイントを飛ばした。「Warhol Factory x Levi’s Illumination Jeans」は、アンディ・ウォーホル晩年の2作品「最後の晩餐(The Last Supper)」シリーズと「天国と地獄は紙一重(Heaven and Hell Are Just One Breath Away)」シリーズを組み合わせたグラフィックが印象的。ブラックライトを照射するとグラフィックが浮かびあがる幻想的な作品となっている。「Keith Haring Print 501」は、ホワイトの501に、キース・へリングのアートワークを大胆にプリントした。2Fのギャラリースペースは、この展覧会のために来日したアーティストのサテライトスタジオとしてオープン。デニムジャケットや501、502、511、スウェット、シャツ、Tシャツなどのリーバイスプロダクトが、ここで1点1点カスタマイズされ、併設のギフトショップで販売される。また4月9日(火)にはトランク ホテル内でも販売される予定だ。【詳細】「LEVI’S CUSTOMIZATION ART EXHIBITION “THERE IS NO WRONG”」場所:The Mass Gallery(東京都渋谷区神宮前5-11-1)日時:2019年4月6日(土)~4月8日(月) ※アーカイブの展示は土・日のみ時間:12:00~18:00入場料:無料
2019年04月05日いよいよ桜の季節が到来。今回は、この時期ならではの桜と一緒に楽しめる展覧会にフォーカス! 六本木エリアで開かれている楽しい企画展『ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR』と美しい工芸品などが揃う『トルコ至宝展』をご紹介します!『ユーモアてん。』って…?【女子的アートナビ】vol. 143まずは、企画展『ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR』。東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデンにある21_21 DESIGN SIGHTで開催中の同展では、国内外の現代作家たちによるユーモラスな作品を展示。展覧会ディレクターは、広告史に残るポスターやコマーシャルを多数手がけてきた浅葉克己さん。世界各地を旅して、多くの人たちとの出会いを経験している浅葉さんにとって、ユーモアはコミュニケーションをとるのに欠かせない大事なもの。プレスプレビューでは、浅葉さんが海外でもたびたび披露している大道芸、南京玉簾(なんきんたますだれ)を見せてくれました。そんなユーモアあふれるディレクターが手がけているので、会場内の雰囲気はなかなかユニーク。とはいえ、一見して「おもしろい!」と理解できる作品ばかりではありませんので、お話を伺った作家さんの作品をピックアップしてご紹介します。指と卓球台と…こちらはニュージーランドを拠点に活躍しているディーン・プールさんの《Fingers》(2018年)。指の彫刻を写真に撮った作品です。プールさんによると、「どうすれば浅葉さんを笑わせることができるだろうかと考え、自分の指で不可能な指の彫刻をつくってみた」とのこと。「この指で、みなさんを笑わせることができればと期待している」と語っていました。こちらは、フランス出身のダミアン・プーランさんの作品《Disruptive Thought》(2019年)。卓球台ですが、あえて大きな円を台の上に描き、錯覚を起こすことによって遊びにくい状態にしているとのこと。プーランさんは、仕事柄旅をすることが多いそうで、「言葉が通じない人とつながるためには、ユーモアや冗談が重要なツールになる」と語り、「ユーモアをひとつのツールにして、さまざまな障壁を乗り越えていくことをテーマにしている」と話していました。ほかにも、展示室内にはさまざまな作品が並び、けっこうカオスです。素直に笑いを誘うものから、苦笑したくなるものまで人によっていろいろな感じ方ができる『ユーモアてん。』。ぜひ、のぞいてみてください!続いては、トルコのお宝!もうひとつの展覧会は、国立新美術館で開かれている『トルコ至宝展チューリップの宮殿 トプカプの美』。ヨーロッパとアジアが交わる国、トルコの知られざる美の世界がたっぷり紹介されています。同展では、600年以上も続いたオスマン帝国の華麗な宝飾品や工芸品など約170点が、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館から来日。また、日本との友好関係を示す貴重な品々も見ることができます。チューリップがかわいい!展示作品で特に目を引くのは、チューリップがデザインされた美術工芸品の数々。チューリップといえばオランダのイメージがありますが、もともとの原産地はオスマン帝国領内。そこからオランダに伝えられました。チューリップはトルコ語で「ラーレ」。アラビア文字で「ラーレ」のつづりを入れ替えると、イスラム教の神「アッラー」となる等いくつかの理由により、チューリップはオスマン帝国の象徴としてさまざまな品にデザインされるようになったそうです。会場では、チューリップがあしらわれた豪華な宝飾品やかわいい工芸品、書籍なども見ることができます。さらに、オスマン帝国のスルタン(君主)と日本の天皇家との交流を伝える品々や、1890年に和歌山県沖で起きたエルトゥールル号遭難事件での救出活動による日本とトルコの友好を表す資料なども展示。トルコがとても身近に感じられる展覧会です。お花見も楽しめる!国立新美術館の敷地内や、東京ミッドタウンエリアには桜が多く植えられているので、今の時期は展覧会に行く途中でお花見を楽しむこともできます(写真は過去に撮影したものです)。ぜひ、春デートには六本木エリアでアートと桜を一緒に楽しんでみてくださいね!Information企画展『ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR』会期:〜6月30日(日)開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)※六本木アートナイト特別開館時間:5月25日(土)10:00 - 23:30(入場は23:00まで)開催場所:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2休館日:火曜日(4月30日は開館)入場料:一般¥1,100 、大学生¥800、高校生¥500、中学生以下無料『トルコ至宝展チューリップの宮殿 トプカプの美』会期:~5月20日(月)開館時間:10:00 ~ 18:00※毎週金曜日・土曜日は 20:00まで※2019年4月26日(金)~5月5日(日)は20:00まで※入場は閉館の30分前まで開催場所:国立新美術館 企画展示室2E休館日:火曜日※ただし4/30(火)は開館入場料:一般¥1,600 、大学生¥1,200、高校生¥800、中学生以下無料※4月27日(土)~29日(月・祝)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
2019年03月29日日比谷図書文化館の特別展「アートになった猫たち展〜今も昔もねこが好き~」が、2019年4月26日(金)から6月23日(日)までの期間で開催される。空前の猫ブームが続く昨今、アパレルから雑貨、コスメ、グルメに至るまで、生活のあらゆるところに愛らしい猫の姿が溢れている。しかしその流行は現代に始まったものではなく、200年も前、実は江戸の時代から存在している。当時の江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が様々な絵師の浮世絵に描かれた。その愛らしく、時に神秘的な姿は、時に美人画や戯画にも登場し、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、あるいは猫顔で人気役者になりきって愛嬌たっぷりの姿を披露する猫など、姿を変えては江戸の庶民に広く親しまれていた。本展は、浮世絵蒐集家・中右瑛が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品を紹介するもの。猫を愛し、好んで描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家たちまで、後期展示入れ替えを含めて約100点が展示される。【開催概要】日比谷図書文化館 特別展「アートになった猫たち展〜今も昔もねこが好き~」開催期間:2019年4月26日(金)〜6月23日(日)※5月20日(月)、6月17日(月)は休館日。※5月21日(火)より一部作品が展示替えとなる。観覧時間:月曜~木曜 10:00~19:00金曜 10:00~20:00土曜 10:00~19:00日・祝 10:00~17:00※入室は閉室の30分前まで会場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室観覧料:一般300円、大学・高校生200円※千代田区民・中学生以下、障害者手帳の所持者および付添の1名は無料。※住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳など要提示。
2019年03月18日体験型展示イベント「カブキノヒカリ展」が、2019年3月9日(土)から3月31日(日)までの期間、モディ渋谷のhmv museumにて開催される。「カブキノヒカリ展」は、歌舞伎演目を基に、最新テクノロジーを用いたメディアアートを取り入れた体験型の歌舞伎展。歌舞伎の人気演目「義経千本桜」から「鳥居前」「道行初音旅」「川連法眼館」の三幕をイメージしたメディアアートと、歌舞伎を構成する「音楽」「踊り」「芝居」が融合した、新しい歌舞伎体験を楽しむことができる。会場には、4つのコンテンツを用意。灯篭を近づけると物語が始まる「不可視演舞」は、まるで目の前で舞台を見ているような臨場感ある影の世界が広がる。歌舞伎の“音”にフォーカスした空間「光景の奏」では、CGによって再現された本物の様な楽器に触れると不思議な現象が。また、吉野山に広がる桜をイメージし華やかな道中を表現した「吉野の花道」は、歩くたびに桜が美しく舞い上がる。さらに「桜の下で舞う」では、踊っている登場人物たちと自分がシンクロする演出が施されている。【詳細】カブキノヒカリ展日時:2019年3月9日(土)~3月31日(日)場所:hmv museum住所:東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷MODI 6F時間:11:00〜21:00(最終日のみ17:00まで)料金:大人800円(大学生以上)、中高生500円(学生証提示)、小学生以下無料(小学生以下は保護者の同伴が必要)※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳の持参者は無料
2019年02月24日伊勢丹新宿店メンズ館2階にアートスペース「ART UP」が2月27日オープン。記念すべき第1回目の展覧会には、アーティストbaanai(バーナイ)を迎え、作品展 「inaiinaibaanai」を開催する。3月に控える伊勢丹新宿店メンズ館リモデルオープンに先駆け、先行オープンする伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズ。先進先鋭のファッションをこれまで発信し続けてきた同フロアに、アートを中心とした、作品の展示・販売を行う新たなスペース「ART UP」が誕生する。担当バイヤーが独自の視点でキュレーションしたさまざまなアーティストとその作品を紹介していくスペースとなっている。©Hideyuki Seta記念すべき初回のアーティストには、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)のアートワークで知られ、RVCA、audio technica、MINE DENIM、CONVERSE SKATEBOARDINGなどとのコラボレーションでも話題となったペイントアーティストbaanaiを招致。描き下ろしの新作から未発表のアーカイブ作品まで、 合計100点以上を展示・販売する。近年、「『ARIGATOUGOZAIMASU』をアートとして1日も休まず描き続けたらどのような事が起こるのか?」という実験芸術を行っているbaanai。ISETAN MEN’S netでは、baanaiがこれまでたどった道のりと絵に対する想いを語ったインタビューも読むことが出来る。【展覧会情報】Baanai 作品展「inaiinaibaanai」会期:2月27日~3月26日会場:伊勢丹新宿店メンズ館2階 メンズクリエーターズ内「ART UP」住所:東京都新宿区新宿3-14-1時間:10:30〜20:00
2019年02月22日三越伊勢丹グループでは、春の訪れによる高揚感を感じられるキャンペーン「花々祭2019」を2月20日から3月26日まで開催。今年は、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越の3店舗に、参加型フォトジェニック・アート展「VINYL MUSEUM」とコラボしたフォトジェニックなスポットが登場する。伊勢丹新宿店本館2階=リ・スタイル TOKYO2019年のメインビジュアルは、期間中の3月8日に訪れる国際女性デーにちなんで、伊勢丹新包装紙を手掛けたフィリップ・ワイズベッカーによる、国際女性デーのモチーフであるミモザの花をもとにしたデザイン。このミモザをキービジュアルに、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越の基幹3店舗にて、春の訪れを感じさせるフォトスポットやミモザイエローに彩られたウインドーが登場する。フォトスポットは、観て楽しむアートではなく撮影者自らがその一部となる参加型フォトジェニック・アート展「VINYL MUSEUM」と初のコラボレーション。アートディレクターに加藤ちあきを迎え、3店舗それぞれの空間を活かしたフォトジェニックスポットが楽しめる。日本橋三越本店1階=ライオン口、本館3階=連絡通路3月8日と9日の各日11時から18時には、花々祭2019 × VINYL MUSEUM「アイシングクッキー・プレゼントキャンペーン」supported by 国際女性デーを開催。数量限定でアイシングクッキーがプレゼントされる。プレゼントの受け取り方法は、伊勢丹新宿店では、リ・スタイル TOKYO公式アカウント(@restyle_tokyo_isetanmitsukoshi)の対象投稿を「いいね」、日本橋三越本店と銀座三越では、各店の公式アカウント(@mitsukoshi_nihombashi)と(@ginza_mitsukoshi)をそれぞれフォローまたは、#花々祭を記載の上、投稿。プレゼントの配布場所は、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYOクローゼット/リ・スタイル TOKYO、日本橋三越本店本館1階=ライオン口、銀座三越 9階 銀座テラスにて。また、今回の「花々祭」では、フルカラー電子ペーパーによる世界初のデジタルPOPを店内装飾へ試験的に活用し、色鮮やかに「花々祭」を盛り上げる他、伊勢丹新宿店では、2月20日から3月5日までコミュニケーションロボット“ロボピン”が登場し、2月20日より始まる伊勢丹新包装紙のコンセプトやイベント紹介、商品の紹介など販売員に代わって新たな顧客体験を提供する。【イベント情報】花々祭2019会期:2月20日~3月26日※銀座三越は3月19日まで会場:伊勢丹新宿店本館2階=リ・スタイル TOKYO、日本橋三越本店本館1階=ライオン口・3階 連絡通路、銀座三越 9階 銀座テラス
2019年02月14日“ネイルアート”を軸に、アート・テキスタイル・イラストレーションから、アートディレクションまで、国内外問わず幅広く活動するアーティストHana4がアート展「NEW me」をルーカ シブヤ ギャラリー(RVCA SHIBUYA GALLERY)にて開催中。会期は2月17日まで。同展では、キャンバス作品や新たな試みとなる壁画制作を展示。ネイルアートを原点に、繊細な技術で人々を魅了する彼女が切り開く新しい芸術の形を垣間見ることが出来る。なお、展示会場となるルーカ シブヤ ギャラリーは、様々なアイディアと思考の交流を行うプラットフォームを提供し、ユニークなプロジェクトやアーティストとのコラボレーションを行うルーカ ストア(RVCA STORE) の2階に併設するギャラリー。入場無料で楽しめるアートやサブカルチャーの発信スペースとなっている。【展覧会情報】Hana4「NEW me」会期:2019年1月23日〜2月17日会場:RVCA SHIBUYA GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前5-27-5 TOLDAビル2階時間:11:00〜20:00入場無料
2019年02月09日九段下駅から歩いて程なく見えてきたのは、1927年に建てられた旧山口萬吉邸。2018年に国の有形文化財にも指定されたこの場所は、改築を経て、現在は会員制サロン「九段ハウス」として利用されています。この九段ハウスにて1月24日〜26日の3日間、アートサロン企画第一弾「森山大道展」が開催されました。展示作のキュレーションを担当したのは、アマトリウム株式会社とアート・コレクターの宮津大輔さん。大道さんが50年にわたって撮影された20点あまりの名作を選りすぐり、作品を囲いながらアートについて気軽に話し、学べる場をご用意いただきました。■DRESS部員の皆さんをご招待今回の展示会に特別に招待されたのは、DRESSアンバサダーの神吉さんとDRESS部員の伊原さん、國谷さん。みなさん美術館巡りも好きで、今回の森山大道展もとても楽しみにされていたそう。作品の解説をしてくださるのは、東京藝術大学大学院にて研究助手をしている加藤杏奈さんと、本展示会の企画を担当するアマトリウム株式会社の丹原健翔さんです。参加者に解説をする加藤さん(一番右)今回の展示会では、今までアートに興味があったものの、あまり触れてこなかった方でも気軽に楽しめるような工夫が散りばめられています。例えば美術館でよく見られる、作品前に置いてある立ち入り禁止のロープ。ここにはそのような境界線はありません。また、完全招待制のため人混みで作品が見えない、といったこともなし。作品を間近で鑑賞することができます。作品名の記載がないところも、見ている人の想像力を掻き立てます。シャンパンを片手に、来場者の方は会話を楽しんでいました。■写真に現れる、光と陰の世界今回展示されている作品はすべて白黒写真。写真の現像は大道さん自身でおこなっているのですが、印刷用の特殊な薬品を調合し、色を出すのがとにかく至難の技だそう。大道さんが見せたい色を突き詰めて出した「鮮明な黒」こそが、作品の美しさを形作っています。今回ご紹介したいのは「Osaka, Daido hysteric no. 8」シリーズからの作品。Osaka, Daido hysteric no.8 (1997)© Daido Moriyama Photo FoundationCourtesy of Taka Ishii Galleryどこまでも続くかのような真っ直ぐな線路に、引き込まれそうになります。最近の大阪の駅にも見えるし、どこか懐かしい風景にも見えるこの写真について、加藤さんからは「白黒だからこそ、時を超えることができるのかもしれないですね」との解説が。作品を囲んで、それぞれ感じたことが言葉で溢れます。また、ボケ写真の先駆けとも言われる大道さんの作品の中には、あえてピントを合わせない写真も並びます。DOCUMENTARY 78(’86.4 Setagaya-ku, Tokyo) (1986, printer later)© Daido Moriyama Photo FoundationCourtesy of Taka Ishii Gallery■展示されなかった作品を見せてもらう展示は、どの作品をどこに飾るか、見る人のリズムを考えた上で構成されています。そのため、今回どうしても展示することができなかった作品もあります。解説をする丹原さんその作品の一部を、丹原さんが特別に見せてくださいました。会場には展示できなかった作品がこちら特別な機会に、さらに本来見ることができなかった別の作品まで見ることができ、参加者の皆さんは感動していました。展示されている作品は、購入も可能だそうです。アートのある生活は、心を豊かにしてくれますね。今回の森山大道展を皮切りに、今後も現代アート推進活動の一環として、継続的にアートサロンを開催予定です。開催情報はDRESS読者の皆さんに、いち早くお届けします。アーティスト・プロフィール森山大道1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。近年では、サンフランシスコ近代美術館(1999年・メトロポリタン美術館、ジャパンソサイエティー(ニューヨーク)巡回)、国立国際美術館(2011年)、テートモダン(ロンドン)で行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センター(ニューヨーク)Infinity Award功労賞を受賞(2012年)するなど、世界的に高い評価を受けている。写真集『新宿』(2002年、2003年 第44回毎日芸術賞受賞)、『モノクローム』『カラー』(2012年)、『犬と網タイツ』(2015年)等多数。
2019年02月08日アートディレクター・浅葉克己による企画展「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」が、2019年3月15日(金)から6月30日(日)まで、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2にて開催される。浅葉克己は、長野オリンピック公式ポスターやサントリー「夢街道」、武田薬品「アリナミンA」といった数多くの名作ポスター、コマーシャルを制作しているアートディレクターだ。世界各地で様々な人やモノに出会ってきた浅葉克己にとって、「ユーモア」はコミュニケーションの最も大切な感性のひとつである。「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」では、浅葉克己が国内外から集め、インスピレーションを得てきた資料やファウンド・オブジェとともに、「ユーモア」のシンパシーを感じているデザイナーやアーティストの作品を紹介。時代や国を超えた、心和むユーモアからブラックユーモアまで、様々な「ユーモア」のかたちと表現を一望できる。国内からは、福田繁雄の立体作品《アンダーグランドピアノ》、90歳でもなお精力的に活動するクリヨウジ(久里洋二)の挑戦的なアニメーション《LOVE》、和田誠の似顔絵などを展示する。また、海外からの出品作品には、ニュージーランドのディーン・プールの《Fingers》や、イギリスのジョン・ウッド&ポール・ハリソンによる映像作品《The Only Other Point》など世界で活躍するアーティストが名を連ねる。さらに、浅葉克己本人からは、年賀状10年分や、50年分のブチューン(ワイドラックス)カメラで撮影したモノなどを展示する。【詳細】企画展「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」開催期間:2019年3月15日(金)~6月30日(日)開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)※5月25日(土)は、六本木アートナイト2019開催にあわせて23:30まで開館延長(入場は23:00まで)休館日:火曜日 ※4月30日(火)は開館会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン入館料:一般 1,100円/大学生 800円/高校生 500円/中学生以下無料■オープニングトーク開催日:2019年3月23日(土)会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2出演:浅葉克己、他
2019年01月27日猫クリエイターによる合同写真展&物販展「ねこ休み展」冬の本祭が、2019年1月25日(金)から2月24日(日)まで、東京・浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIOにて開催される。これまで55万人以上を動員してきた、人気の猫クリエイターによる、ねこの合同写真展&物販展「ねこ休み展」。SNSで人気のスター猫の写真をはじめ、キャットモチーフのグッズ販売などを行っている。「ねこ休み展」冬の本祭では、過去にふーちゃん、うらちゃん、ホイちゃんなどのスター猫を描き下ろした福嶋吾然有が、無防備な寝姿で人気の猫“どんぐり”とコラボレートした作品を展示。サイン・シリアル⼊りの複製ポスター、ミラー、マウスパッドなどのグッズも限定販売される予定だ。また、北海道で過ごすスター猫「ももとみらい」も初参戦。北国の四季の移り変わりとともにのびのびと過ごす猫たちの自由な姿を映した写真を展示予定だ。開催期間中の2月22日(金)の“猫の日”には、営業時間を22時まで延長。19時よりから「ミッドニャイトパーティー&ワークショップ」として、Mai Yamamotoによるオリジナルザビエルの作り方を初公開。通常つけていない鈴やリボンなどのデコレーションも、最大2個まで施すことができる。【詳細】「ねこ休み展」冬の本祭開催期間:2019年1月25日(金)~2月24日(日)11:00〜19:00※2月22日(金)猫の日のみ、22:00まで開館。会場:TODAYS GALLERY STUDIO住所:東京都台東区浅草橋 5-27-6 5F休館日:月曜日入場料:500円※3歳以下は入場無料出展者 : 34組■ミッドニャイトパーティー&ワークショップMai Yamamoto<オリジナルザビエルの作り方>参加費:1,800円+税日時:2月22日(金) 19:00〜 先着30名
2019年01月21日特別展「息を呑む繊細美 切り絵アート展」が、神戸ファッション美術館で2019年1月12日(土)から3月24日(日)まで開催される。特別展「息を呑む繊細美 切り絵アート展」では、切り絵にフォーカス。はさみやナイフで紙を切ることによって人物や風景などを表現する切り絵は、職人たちの“カミワザ”が感じられる繊細なアート作品だ。今回は、蒼山日菜(あおやま・ひな)、倪瑞良(にい・みずよし)など国内外で高い評価を得ているアーティストたち11名が参加。平面的、モノトーンといった従来の切り絵のイメージから解き放たれた、自由で個性的な作品110点が集結する。【詳細】特別展「息を呑む繊細美 切り絵アート展」会場:神戸ファッション美術館住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1開催期間:2019年1月12日(土)~3月24日(日)時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日※1月14日、2月11日は開館。翌1月15日、2月12日は休館。入館料:一般 1,000円(800円)、大学生・65歳以上 500円(400円)、高校生以下無料※カッコ内は30人以上の団体料金※特別展期間中は特別展料金で特別・常設展の両方観覧可。なお、特別展期間中は常設展のみの観覧は不可。※神戸ゆかりの美術館の当日入館券持参者は割引。参加アーティスト:蒼山日菜、井出文蔵、酒井敦美、関口コオ、辰己雅章、筑紫ゆうな、倪瑞良、林敬三、百鬼丸、福井利佐、柳沢京子【問い合わせ先】神戸ファッション美術館TEL:078-858-0050
2019年01月12日企画展「トム・サックス ティーセレモニー」が、2019年4月20日(土)から6月23日(日)まで、東京オペラシティアートギャラリーにて開催される。トム・サックスは、ニューヨークの現代アーティスト。エルメス(HERMÈS)のオレンジ色の包装紙で製作されたマクドナルドのバリューセットや、プラダ(PRADA)のロゴで模られた便器など、彼の“手作りの既製品”と評される作品は、世界的な有名ブランドなどから高い評価を得ている。日本においては、2004年に開催されたハローキティ誕生30周年記念展「KittyEX.」にて出品された巨大なキティ―像や、ナイキとのコラボレーションなどで広く知られている。日本の文化に深いリスペクトを向けるトム・サックスによる同展は、「ティーセレモニー(茶会、茶道)」をテーマに、彼の目に映る楽しい日本の姿を紹介。日本人が見落としてきた価値観や世界観を改めて気付かせてくれる展示になる予定だ。【詳細】トム・サックス ティーセレモニー会期:2019年4月20日(土)~6月23日(日)会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号開館時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)入場料:一般1,400円(1,200円)、大・高校生1,000円(800円)、中学生以下無料※()内は15人以上の団体料金※障害者手帳を持参者および付添1人は無料※割引の併用および入場料の払い戻しは不可【問い合わせ】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年01月07日2019年に開催を予定しているアート展のラインアップがすでに楽しい。約3年にわたる休館を経て3月にリニューアルオープンする東京都現代美術館、2020年に閉館することが発表された原美術館でのソフィ カル「限局性激痛」展、クリムトやシーレの大型展、夜通し行われる銀座メゾンエルメス フォーラムでの向井山朋子 「ピアニスト」 展、ル・コルビュジエ展、3年に一度の瀬戸内国際芸術祭も春から秋にかけて開催される。ヴェロニカ・ゲンシツカ 《Untitled #5》 from the Traces series, 2015–2017. Courtesy of the artist and Jednostka galleryアート展だけでなく、ヴィヴィアン・ウェストウッド、マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画も控えた2019年、見逃せないトピックスが目白押し!―2019年、注目のアート展・映画まとめ―
2019年01月05日ねこの合同写真展&物販展「ねこ休み展」のスピンオフ企画「まるごとホイちゃん展 in ⼤阪」が、ルクア大阪にて開催。期間は、2019年1月16日(水)から21日(月)まで。「ねこ休み展」史上初の単独展開催となる本展。記念すべく第1回目の主役に選ばれたのは、「ねこ休み展」で⼈気の⽢えん坊猫“ホイップ”こと、通称“ホイちゃん”だ。まるで「チクワ」のようなユニークな模様の毛並みを持つホイちゃんは、その愛らしい姿からSNSで25万人超えのフォロワーを持つアイドル猫でもある。今回は、そんなホイちゃんに焦点をあてた新作や未公開作品を展示。また2.5メートルを超える超巨⼤化したホイちゃんと写真が撮れるフォトスポットも設置予定など、会場全体がホイちゃん一色に彩られる。ファンにはたまないグッズコーナーには、「ねこ休み展」ゆかりの作家陣とのコラボレーションアイテムも登場。<灯さかす>とタッグを組んだステッカーや、<marucoro chan>とコラボレートした「ホイちゃんこけし」など、会場でしか手に入らない限定グッズが並ぶ。さらに期間中は、先着入場者1000名に、ホイちゃんの姿を捉えたオリジナルポストカードを配布する嬉しい特典も用意。なお1月19日(土)と20日(日)には、ホイちゃんの飼い主である“ホイ主”も在廊する予定だ。【詳細】「まるごとホイちゃん展 in ⼤阪」期間:2019年1月16日(水)~21日(月)10:00〜21:00 ※最終⽇のみ19:00閉場休館日:なし場所:ルクア大阪 9階 LUCUAホール住所:⼤阪市北区梅⽥3-1-3⼊場料:300円 ※3歳以下無料※上記は予定の為、内容が変更になる可能性有り■アイテム例<灯さかす>ステッカー 2種 各700円<0313>オリジナルトートバッグ 2,400円<marucoro chan>ホイちゃんこけし 2,500円■入場者特典先着入場者1000名に、ホイちゃんのオリジナルポストカードがプレゼント
2018年12月28日世界的に浸透しているアートを日常に取り入れた暮らし。日本でも生活の中にアートを取り入れる人が増えているそうです。来年はアートで彩りのある生活を始めてみようかな?でも、アート作品を選ぶのって難しいし、価格も高いイメージだし、ハードルが高め。。なのが本音。ならばぜひとも足を運んでほしいのが、来年京都で開催される「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」。タイトル「A luminescent box」/和田直祐 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」は、アーティスト自らが展示会場に立って作品の説明から販売まで行うというユニークな取り組み。今年の2月に開催されていて話題となり、来年が2回目の開催です。オシャレで素敵な作品を作家本人から買えて、しかも手の届く価格帯の作品も多いのでかなり本気で見ちゃいます。これまでアートに敷居の高かった人にもオススメです。 京都文化博物館別館:「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」の会場の一つ ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019日 程:2019年3月2日(土)、3日(日) ※1日(金)は特別内覧会を開催会 場:京都府京都文化博物館別館 / 京都新聞ビル印刷工場跡時 間:10時00分~18時00分入場料:1,000円(学生無料 要・学生証) ※京都新聞ビル印刷工場跡は無料[URL] さらに、「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」開催にあたりサテライトイベントとして、京都府内のホテルや飲食店などが展示会場になるイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO2019: BLOWBALL」が開催されます。 ■ 会場のご紹介(一部) 京都、錦市場からほど近い、築約100年の町屋をリノベーション。最先端のクラフトビ ールを生み出す醸造所を併設した、“和クラフト”料理が楽しめるレストラン。 創業安政三年(1856年)。変わるものと変わらないものを見極めながら、京都だけが持 つ独自の文化や美しさを、お料理やおもてなしの心を通じて、世界中に発信している。 「下鴨プレアデス」 下鴨茶寮と若手アーティストがコラボレーション"アート"と"ホステル"を合わせ、展覧会の中に宿泊し、美術を“体験”として深く味わっていただくための宿泊型のアートスペース。 さらに、2019年春にオープン予定の宿泊型ミュージアム「BnA Alter Museum」では、制作中の宿泊アート空間をはじめ施設全体を特別公開する、「ナイトミュージアムツアー」を開催。食事を楽しむ人や宿泊する人も、注目の若手アーティストたちの作品が想像を超える展示空間で楽しめます。 アートに染まる早春の京都。美味しいものを食べてアートを楽しんで、街をめぐる。伝統とモダンが同時に存在する文化の街、京都でしか味わえないアートとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょう。さぁ、京都へGo! 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019: BLOWBALL」※ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019のサテライトイベント。日 程:2019年2月初旬~3月下旬 会 場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku、スプリングバレーブルワリー京都、下鴨茶寮、BnA Alter Museum、ワコールスタディホール京都 [URL] ※各会場によって開催時期が異なります。詳細はWEBでチェック!
2018年12月22日ゆずの新曲『マボロシ』の楽曲世界観の深層に迫るアートワーク展「ゆず マボロシ展」が、12月7日から12日まで、東京・目黒のCLASKA The 8th Galleryで開催中。11月16日に配信リリースされたゆずの新曲『マボロシ』は、近年のゆずが背負ってきた“陽”のパブリックイメージを手放し、現在のゆずが表現できる“陰”の部分を表現したミディアムバラード。北川悠仁が「ゆずを俯瞰し、プロデュースする」感覚で制作を行い、岩沢厚治の唯一無二の歌声をより昇華させた意欲作だ。今回のアートワーク展は、同作のメインビジュアル、ジャケット写真を手掛けた写真家・北岡稔章が撮影した、楽曲世界観の深層に迫るアートギャラリーとなる。“光と闇”“表と裏”“感情の揺らぎ”“水”“重なり”…さまざまな切り口から楽曲を捉え、見る者を新たな境地へと誘っていく。空間デザインは山家章宏、グラフィックデザインは鳴尾仁希が担当。これまで数々のアーティストとコラボレーションを行い、従来のJ-POPの枠を越えた表現を続けてきたゆずの、最新のアートワークが並ぶ。【イベント情報】ゆず マボロシ展会期:12月7日~12月12日会場:CLASKA 8F “The 8th Gallery”住所:東京都目黒区中央町1-3-18時間:12月7日~11日 12:00~20:00(最終受付19:40)、12月12日 12:00~17:00(最終受付16:40)※最終日のみ17:00クローズ入場無料
2018年12月10日広島城を舞台にしたアート展「チームラボ 広島城 光の祭」が、2019年2月8日(金)から4月7日(日)までの期間限定で開催される。本展は、デジタルテクノロジーを駆使し、街を物質的に変えることなく“街を街のままアートにする”というチームラボのアートプロジェクト「Digitized City」の新作。初代広島藩主浅野長晟が広島城に入城して400年を迎える2019年に、街の象徴である広島城を、人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間に変える。注目作品は、旧天守閣に使われていた礎石に置かれた立物体が光り輝く「忘却の礎石にたちつづけるものたち」。それぞれ自立した物体は、強く輝いたり消えたりと、まるでゆっくりと呼吸しているかのように光り輝く。人に押されて倒れかけると、それぞれ光の色が変化。各色特有の音色が響くと、近隣の物体も呼応して同じ光の色に変化し、音色を響かせながら連鎖していく、というコンセプチュアルな作品となっている。広島にゆかりのある歴史上の武将らが登場する作品「お絵かき武将たち」も必見。毛利元就、毛利輝元、浅野長政、浅野長晟、ねねなどを紙に描くと、描いた絵がスクリーン上で動き出し、触れるとその人物の名言が吹き出しで現れる。そのほかにも、様々な“光”を表現した作品の数々を展示。人々が作品に触れることで反応したり、作品同士が共鳴したりと、参加者の介入があって初めて成立するチームラボならではのインタラクティブアートが楽しめる。【開催概要】RCCテレビ60年「チームラボ 広島城 光の祭」開催期間:2019年2月8日(金)~4月7日(日)時間:18:30〜21:30(最終入場 21:00)会場:広島・広島城(広島県広島市中区基町21−1)入場料:■通常チケット大人(16歳以上) 前売り800円、当日1,000円小人(小学生以上、中学生以下) 前売り500円、当日700円※6歳以下無料※障がい者手帳の所持者は本人のみ無料■前売りペアチケット(枚数限定のお得な前売りペアチケット)大人ペア券 1,000円(限定2,000枚)※1枚で2名入場可。※12月15日(土)~2月7日(木)予定 ※売切れ次第終了※使用期限は2月8日(金)~2月22日(金)※RCCオンラインチケット、セブンチケットのみで販売チケット販売場所:RCCオンラインチケット、セブンチケット、ローソンチケット、ぴあほか※前売り券は12月15日(土)より販売開始※当日券のみ広島城の会場にて販売
2018年11月24日女優・樹木希林さんを偲ぶ写真展「愛・樹木希林」が、東京・渋谷で開催中のアート・イベント「ARIGATO SAKURGAGAOKA Produced by ART PHOTO TOKYO」にて特別展示が行われている。9月15日、75歳で亡くなった女優の樹木さん。本写真展は、9月に行われた「なら国際映画祭2018」の会期に、奈良県で期間限定で展示されていたもので、東京では今回が初展示。会場となったのは、渋谷再開発につき今年末に取り壊されるビル一棟全てが丸々アートに染まったイベント「ARIGATO SAKURAGAOKA Produced by ART PHOTO TOKYO」。ここには50名以上のアーティストが集結している。会場では、2015年から樹木さんと親交があった世界的フォトグラファーのレスリー・キーが立案者となり、レスリー・キーがイベントや道端などで出会った樹木さんの自然な姿を捉えた写真を展示。さらに、映画『あん』に出演したときの現場写真や、娘・内田也哉子と孫の内田伽羅を加えた貴重な3ショットの撮りおろし作品など、多数のポートレートを展示中だ。なお、展示ブースには妻夫木聡、斎藤工、別所哲也、田中麗奈、風吹ジュン、松坂桃李、竹中直人、浅田美代子など、故人と親交のあった著名人から樹木さんへの「愛」が語られている特別映像も上映されている。スケジュールや参加アーティストなど、詳細はぜひイベントオフィシャルウェブサイトを確認してほしい。<著名人追悼映像メッセージ一部>レスリー・キー2015年、僕たちは「あん」の映画で一緒にカンヌ映画祭へ行きましたよね。初めて会った時に樹木希林さんが私を見て「あなたって日本人じゃないのね」と笑いながら優しい目で見てくれたは今でも忘れません。僕が初めて希林さんの作品を見たのは25年前、まだ日本に来る前のことでした。あれから私はずっと、いつか希林さんを撮影したいと思って、2015年に夢が叶いました。あれから4年間、希林さんとは撮影現場で会ったり、映画祭で会ったり、ばったりと会ったり、必ずいつも私といろいろな話をしてくれて、私にとっては全て大切な思い出になってます。あなたは私が日本で一番敬愛する女優さんです。あなたは素晴らしい女優さんです。素晴らしい母です。素晴らしい人間です。私は希林さんからたくさんのことを教えてもらいました。私にとっては今でも大切なものです。今回の「愛・樹木希林」という写真展、心から愛を込めて、、、天国から見てくれたらいいなと思います。希林さんは、本当に日本の誇りです。そして、映画界のミューズです。私は希林さんが教えてくれたこと全て、ずっと一生大切にします。この写真たちをたくさんの希林さんのファンたち、そして希林さんの愛する人たちが見て、希林さんの輝く姿を一生忘れません。浅田美代子女優って言われることは好きじゃなかったですね。「『女』が『優れる』と書いて、私は女として優れてないし、派手な感じで嫌だ」とよく言っていました。「自分は役者なんだ」と。私も昔、眉毛を整えたりしている時に、よく怒られましたね。「美代ちゃんはどうしてそうやって眉毛をいじるの。眉毛は大事なんだよ。ダメだよそんなことしちゃ」ってよく怒られてました。でも、もう抜いたりしてたから生えなくきちゃったので、書いたりしてますけども、それはすごく後悔してます。とにかく、人を見ることが大好きで、それは電車の中だったり、バスの中だったり、ワイドショーやニュースに映る人だったり、ドキュメンタリーだったり、そういう人たちを面白可笑しく見ているのが好きでしたね。だから、彼女の中の引き出しがいっぱいになって、お芝居をするっていう事じゃなくて、役、その人、そのものになりきれたんだなと思ってます。とにかく普通であること、特別じゃないんだっていうこと、それが彼女のポリシーだったんだと思います。情の深い人でしたね。こんな私の師であり、母であり、姉であり、親友でいてくれたことに本当に感謝しています。斎藤工樹木さんの存在感があまりにも強くて、今もこれからも、樹木さんの居た時間っていうものがなくなる事はないと思います。僕は映画ファンとしても、一俳優としても、樹木さんに多くのことを作品を通じて教え続けられていると思ってます。背伸びをしすぎるんじゃなくて、かかとをしっかり付けて、自分の目高で、自分の半径、自分の本当に大切にするべきものを見つめる、そういった僕たちの日本人の美徳を僕は樹木さんに教えられました。日本の誇りです。邦画のミューズであり象徴だと思ってます。僕らは樹木さんと新しい作品を共にすることはできませんが、そういった樹木さんの心や魂をしっかりとバトンとして引き継いで作品に踏襲する義務があると思います。あなたと同じ時代に、同じ世界に居れたことを心から誇りに思っています。安らかにお眠りください。お疲れ様でした。「ARIGATO SAKURAGAOKA Produced by ART PHOTO TOKYO」は12月2日(日)までヤマハエレクトーンシティー渋谷跡地にて開催中(※月・火・水曜は休館)。(cinemacafe.net)
2018年11月21日東京ドームシティ クリスタルアベニュー沿いに位置するギャラリー アーモ(Gallery AaMo)では、「バッドアート美術館展」を開催する。期間は、2018年11月22日(木)から2019年1月14日(月・祝)まで。米国・ボストンの「バッドアート美術館(MOBA)」は、他の美術館やギャラリーでは決して日の目を見ることのない“酷すぎて目をそらせない”アートを称え、収集・保存・展示する美術館。コレクションは、創作過程のどこかで道を踏み外してしまった作品ばかりだが、それらには、捨てられがちだけど捨てがたいと思わせるような魅力が潜んでいる。そして、それこそが“バッドアート”。選定基準は極めて単純で、誰かが真剣に描いた作品であること、そしてその結果生まれた作品が面白く、何か人を惹きつける力を持っていること。決定的な技術不足、キテレツな題材、度が過ぎた表現など、酷さの原因は問われない。「バッドアート美術館展」は、バッドアート美術館に収蔵される800点を超える作品の中から110点を日本初公開する。また、スペシャルサポーターとして現代美術分野でも活躍する漫画家のしりあがり寿を迎え、独自の視点で作品を紹介していく。なお、会場では展示作品のポストカード、クリアファイル、シール、トートバッグなどのグッズ販売も行う。【詳細】バッドアート美術館展期間:2018年11月22日(木)~2019年1月14日(月・祝)時間:10:00~18:00 ※17:30最終入館場所:ギャラリー アーモ住所:東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームシティ クリスタルアベニュー沿い料金:当日 大人(高校生以上)1,300円、前売 大人(高校生以上)1,100円、当日・前売一律 小人(小・中学生)200円※前売は各プレイガイドにて発売中、未就学児無料【問い合わせ先】東京ドームシティわくわくダイヤルTEL:03-5800-9999
2018年11月19日共感型フォトジェニック・アート展「マイナビ PRESENTS VINYL MUSEUM PRODUCED BY LIDDELL」が、表参道BANK GALLERYで開催される。会期は、2018年11月29日(木)から12月12日(水)まで。「ビニール・ミュージアム(VINYL MUSEUM)」は、鑑賞するだけでなく、”撮影者”となって参加できる新感覚の展覧会。ォトジェニックな写真が撮影できるさまざまなアートブースを舞台に、自分のアイデアを活かした投稿を創り上げることができる。2017年に銀座で開催され話題を呼んだイベントだ。今回のテーマは、”TRIP TO THE WONDER HOTEL”。クリスマスシーズンのホテルをイメージしたアート作品や空間演出で、非日常的な世界観を作り出した。【詳細】マイナビ PRESENTS VINYL MUSEUM PRODUCED BY LIDDELL会期:2018年11月29日(木)〜12月12日(水)会場:表参道 BANK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前6-14-5入場料:前売券 1,800円、当日券 2,300円時間:11:00〜21:20 (60分入替制・1回につき定員100名・1日8回転)■チケットに関する問い合わせ ローソンチケット(ローチケ) TEL:0570-000-777 受付時間:10:00~20:00
2018年11月10日丸の内の「Café 1894」で『フィリップス・コレクション展』の開催を記念した限定のパフェが登場。2018年11月10日~12月16日の間、夜20時以降からしかオーダーを受け付けない“アートな夜パフェ”は、名前の通りのフォトジェニックなメニューです。注目を集めるパフェの情報をご紹介します。「Café 1894」に夜限定のパフェが登場東京・丸の内の三菱一号館美術館に併設されている「Café 1894」に、2018年11月10日~12月16日の期間限定で20時からのみしか食べられない“アートな夜パフェ”が数量限定で登場します。パフェの断面は14層になっているフォトジェニックなタワー型のパフェ。和栗やシャインマスカット、巨峰など秋の果物で贅沢に彩られています。期間中は『フィリップス・コレクション展』を開催中2018年10月17日~2019年2月11日の間、三菱一号館美術館では『フィリップス・コレクション展』が開催されています。今回の夜パフェは『フィリップス・コレクション展』の開催を記念して用意されたメニュー。2018年で創立100年を迎える歴史あるワシントンの私立美術館、フィリップス・コレクション。モネやドガ、セザンヌやピカソらの絵画の歴史を牽引する巨匠ばかりの作品75点が展覧されています。夜パフェを頼むとオリジナルトートバッグがもらえる期間中に夜パフェを注文すると、『フィリップス・コレクション展』の割引券が入ったオリジナルトートバッグをもらえます。『フィリップス・コレクション展』のロゴがあしらわれた、“アートな夜パフェ”企画限定の貴重なオリジナルトートバッグです。「Café 1894」店舗情報場所三菱一号館美術館営業時間11:00~23:00(ラストオーダー22:00)※夜パフェの注文は、期間中20時以降から受付定休日不定休問い合わせ先公式HP:三菱一号館美術館 オフィシャルサイト「Café 1894」へ夜パフェを食べに行こう期間限定でしか味わえない、「Café 1894」の“アートな夜パフェ”。ぜひこの機会に、限定の夜パフェを味わって『フィリップス・コレクション展』の芸術の世界に触れてみませんか。スポット情報スポット名:Café 1894住所:東京都千代田区 丸の内2−6−2 三菱一号館美術館内電話番号:03-3213-7156
2018年11月06日フォルクスワーゲンのアート展「ザ・ビートル グラフィティ(The Beetle Graffiti)」が、東京・虎ノ門の新虎通りCORE 1階「THE CORE KITCHEN/SPACE」にて開催される。期間は2018年11月1日(木)から11月28日(水)まで。「ザ・ビートル」モチーフの巨大アートを展示アート展「ザ・ビートル グラフィティ」は、2019年にフォルクスワーゲンの人気車種「ザ・ビートル」が販売終了するのにあたり実施。1960年代にアメリカ西海岸で大流行した「ザ・ビートル」と、時を同じくして西海岸で発達したグラフィティアートをコラボレーションさせることで、「ザ・ビートル」が愛された西海岸の自由で楽しい雰囲気を日本のファンに届ける。展示されるのは、日本を代表するグラフィティアーティスト集団「SCAcrew」による巨大アート。「ザ・ビートル」をモチーフに、横12.6m×高さ3.9mの壮大なアートを完成させた。自らもザ・ビートルのファンだという「SCAcrew」のPHiLとFATEは、作品について「モチーフはザ・ビートルの鍵を持って行っちゃったカブトムシを少年が追いかけるというもの。純粋な子供心を表現しました。あとは、感じるままに自由に鑑賞してもらえれば嬉しいです」とコメントしている。グラフィティボード&Tシャツのプレゼント企画もまた、展示終了後には、グラフィティボードとTシャツのプレゼントキャンペーンも実施。展示を終えたグラフィティから分割して額装したアートボードピースと、オリジナルデザインのTシャツが抽選でプレゼントされる。なお、展示が行われる新虎通りCOREは、新橋と虎ノ門を結ぶ新虎通りに10月18日(木)開業。「ザ・ビートル グラフィティ」は、イベントスペースとしても利用できる1階カフェ「THE CORE KITCHEN/SPACE」で初めて開催されるアート展となる。【詳細】「ザ・ビートル グラフィティ」展示日程:2018年11月1日(木)~11月28日(水) 11:00~23:00展示会場:新虎通りCORE 1階「THE CORE KITCHEN/SPACE」住所:東京都港区新橋4-1-1■グラフィティボード&Tシャツ プレゼントキャンペーン・グラフィティボード(90cm × 90cm 1ピース) 抽選で3名※サイズは変更になる可能性がある。・Tシャツ 抽選で50名※グラフィティボードとTシャツのデザインは仮のもの。実物とは異なる。申し込み期間:2018年11月1日(月)11:00〜2018年11月28日(水)23:59申込み条件:My Volkswagen会員登録が必要当選発表:キャンペーン終了後My Volkswagen会員登録情報のメールアドレス宛に連絡※詳細は公式サイトのキャンペーンページを確認。
2018年11月04日上野の東京国立博物館で『マルセル・デュシャンと日本美術』展が開かれています。便器をアートだといったり、女装して活動したりと異色のアーティストとして知られるマルセル・デュシャン(1887-1968)。20世紀美術に大きな影響を与えた彼の楽しい作品をご紹介します!トーハクにデュシャンが来た!【女子的アートナビ】vol. 130展覧会の会場は、東京国立博物館(トーハク)。日本と東洋美術の名品が並ぶこの場所で、なぜデュシャンの展覧会?と不思議に思いますが、同展の長~い正式タイトルにヒントがありました。東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展『マルセル・デュシャンと日本美術』トーハクの解説によると、過去に何度かフィラデルフィア美術館で開かれた日本美術展に協力をしたことがあり、そのご縁で今回の企画が実現したとのこと。アメリカ東海岸にあるフィラデルフィア美術館は、西洋の近代美術やアジア美術、そして20世紀美術など約24万点もの作品を収蔵。なかでもデュシャン・コレクションは世界随一ともいわれ、絵画や版画など200件以上、写真や直筆メモなどの関連資料を42,500件以上も所蔵しています。そして今年2018年は、デュシャン没後50年という節目の年。フィラデルフィア美術館のコレクションをもとに日本と韓国、オーストラリアの3カ国をめぐる国際展覧会を開くこととなり、その会場としてトーハクが選ばれたそうです。デュシャンと日本美術がコラボ3か国を巡回する国際展覧会ですが、トーハクで行われる『マルセル・デュシャンと日本美術』では、デュシャンだけでなく日本美術もあわせて楽しめる2部構成の企画展になっています。第1部では、デュシャンの作品と彼のユニークな人生を紹介。さらに、第2部では江戸時代を中心に、鎌倉から明治までの日本美術を展示しています。デュシャンは画家だったそれでは、会場に入ってみます。まず第1章では「画家としてのデュシャン」と題して、1902年から1912年までの絵画作品が展示されています。フランスで生まれたデュシャンは15歳のときにはじめて油彩画を制作。その後、印象主義や象徴主義、フォービスム、キュビスムなど、当時フランスで起こっていたさまざまな芸術運動から影響を受けた作品を描いています。展示室には貴重な絵画が並んでいますが、特に見逃せないのが《階段を降りる裸体 No. 2》。階段を降りていく人の動きを表現した連続写真のような油彩画です。この作品は、発表当時さまざまな理由で問題作とされていましたが、いまではキュビスムの重要作品として美術史の教科書にも載っています。便器がアートに…!つづく第2章では1912年から1917年までの作品や活動を紹介。ここで、アートの歴史を変えた超有名な便器の作品《泉》を見ることができます!《泉》は、既製品の磁器製男性用小便器にR.Mutt (リチャード・マット)という偽名のサインを入れただけの作品。デュシャンは当時これを芸術作品として展覧会に出そうとしましたが、「不道徳で創意がない」などの理由で拒否されてしまいました。20世紀初頭、日本ではまだ大正時代の1917年に便器をアートだ、としてしまったのですから、かなりセンセーショナルな出来事だったんでしょうね。デュシャンは便器だけでなく、自転車の車輪や雪かきシャベルなども芸術作品として提示。大量生産されている日用品から実用性を取り去ってつくりあげた作品を彼は「レディメイド」(既製品)と名づけ、伝統的な美術の価値観を壊していきました。それにしても、なぜ便器を選んだのか、この便器は使用したものなのか、などいろいろ気になります。展覧会の第1部出版物(上 写真、税込み¥3,000)で調べてみたところ、デュシャンは見た目の美しさや機能などで便器を選んだのではない、とのこと。そもそも、製品を選ぶ行為自体も重要な制作過程の一部なので、その選定方法をひとことでは説明できないようです。ちなみに、展示されている便器はレプリカで、1917年に制作されたオリジナル作品はデュシャンが製造元のショールームで購入したそうです。使用済みのものではありませんでした。1920年代に入ると、デュシャンはいったん芸術家をやめてチェスにのめりこみ、さらに女装をして別人格になりきりダジャレなど言葉の実験を試みるなど、さまざまな活動をします。その後ふたたび芸術活動にかかわり、1968年に81歳で亡くなりました。本会場では、晩年の作品や彼の写真なども含め、約150点もの作品や資料を見ることができます。デュシャンと日本美術を比べてみると…第2部では一転して日本の古美術が並んでいます。例えば、《竹一重切花入》は千利休が作ったといわれる作品をもとに作られたもの。ありふれた竹から美を生み出した利休の考え方は、400年前の「レディメイド」といえるのではないか…ということで展示されています。デュシャンの前衛的な作品を見たあと日本美術を見ると、表現方法の違いや日本人の美意識について気づくことが多々あり、刺激的な鑑賞体験ができます。トーハクでデュシャンと日本美術を同時に見られるのは、かなり貴重な機会です。ぜひぜひ足を運んでみてくださいね!Information会期:~12月9日(日)時間:9:30~17:00ただし、金・土曜日、10月31日、11月1日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館:月曜日会場:東京国立博物館平成館料金:一般¥1,200/大学生¥900/高校生¥700/中学生以下無料
2018年10月24日