インディーゲームサークル「松島研究室」は、2023年5月24日に新作フリーノベルゲーム『僕らはそれでも恋をする』の配信がノベルゲームコレクションにて開始されたことをお知らせします。タイトル【ノベルゲームコレクション 配信ページ】 ■あらすじ高校生だというのに浮いた話は一つもなく、勉学に励むわけでもなく、労働に勤しんでいる少年、渡辺隼人。彼には学校を休んでまでバイトに明け暮れる理由があった。そんな渡辺の前に、いつか交わした約束を果たすために、ある少女が現れる。「私と結婚しましょう!」少女は他の生徒の前で堂々と宣言する。突如始まるラブコメ。しかし、渡辺に湧き上がった感情は、嫌悪感であった。そう、彼は恋愛が苦手だったのだ。■作品情報『僕らはそれでも恋をする』は、3人の女の子をヒロインとする恋愛アドベンチャーゲームになります。メインキャラクターには、全台詞にボイスが入っております。本作はヒロインの1人、赤池茜が主人公である渡辺隼人の住む街に引っ越してきたことをきっかけに物語が始まります。赤池茜は、渡辺隼人に再会するのと同時に求婚しますが、雑に扱われ断られるのでした。渡辺隼人が断ったのは突然の求婚に戸惑ったことも要員の一つでしたが、それとは別に隼人の身に起きた過去のある出来事が原因でした。それは隼人の父親の不貞行為です。隼人は幼い頃、父親の不倫現場を目撃してしまい、それ以来、隼人は人と付き合うこと、そして性に抵抗感を覚えるようになってしまうのでした。本作の物語は、各キャラクターが抱える悩みをクローズアップし展開されていきます。家庭の悩み、性についての悩み、病気についての悩み…それぞれのキャラクターが持つ悩みに対してどのような解決策を見せるのか、が本シナリオのキモとなっています。■登場人物・赤池茜(あかいけ あかね)CV:恋摘もなか小学生の頃、主人公と仲が良くどんな時も一緒にいた。しかし、小学6年生の時に転校することになり離れ離れになってしまう。それから数年が経ち、もう一度主人公に会うために帰ってくる。CG1・青山唯(あおやま ゆい)CV:天音玲主人公の幼馴染の一人。主人公のよき理解者として、どんな時も近くから見守っている。清楚な見た目にクールな性格から学内で密かに狙っている男子も少なくない。CG2・浅黄薫(あさぎ かおる)CV:柚春マツリ幼稚園の頃から主人公を兄のように慕い、ついて回っていた一つ下の女の子。しかし、中学の頃とある事件をきっかけに主人公と疎遠になってしまう。CG3■キャスト赤池茜:恋摘もなか青山唯:天音玲浅黄薫:柚春マツリ百瀬 :みたらしうにに一ノ瀬:日和みか子二宮 :木下アルヴィン三井 :岡田寄太郎四谷 :荘司哲也白石 :西玲子教祖 :如月彩葉■ゲーム概要タイトル : 『僕らはそれでも恋をする』ジャンル : 恋愛アドベンチャーゲームリリース日 : 2023年5月24日シナリオ : 幹下グラフィック: 水無瀬ノア( @Noa_eaka )・元宮参緒( @honeyprn0141 )企画・制作 : 松島研究室公式サイト : Twitter : 配信ページ : ■松島研究室についてフリーゲームを制作するインディーゲームサークル。これまでに「ノベルゲームコレクション」にて『スクールシャーク』『僕と君と彼女の話』を公開中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月25日世界的ゲームクリエイター・小島秀夫さん。そのクリエイティブマインドに触れられるドキュメンタリー映画『HIDEO KOJIMA - CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭でワールドプレミア上映されることが発表された。小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が公開決定!ゲームクリエイター・小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が完成。イギリスで製作された『HIDEO KOJIMA – CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭にてワールドプレミア上映されることが決まった。トライベッカ映画祭は、2001年に俳優のロバート・デニーロ、ジェーン・ローゼンタール、クレイグ・ハトコフによって設立され、現在では米国を代表するインディペンデント映画祭のひとつ。創り出してきた唯一無二のゲームの数々が世界中の人々に愛されている小島監督。このドキュメンタリー映画は、これまであまり語られることのなかった小島監督の幼少期のエピソードや、独立スタジオの設立、『DEATH STRANDING』を完成させるまでの創造過程に迫る映像作品だという。海外のクリエイターとの親交の深さも話題に上ることの多い小島監督だが、今作にも、ギレルモ・デル・トロ、ニコラス・ウィンディング・レフン、ジョージ・ミラー、ノーマン・リーダス、グライムス 、ウッドキッド、チャーチズなど、映画や音楽のシーンで活躍する、さまざまなアーティストやクリエイターがコメンテーターとして登場するとのこと。6月17日に行われる上映会では、スペシャルイベントとして小島秀夫監督が登壇し、映像に関するトークや来場者とのQ&Aセッションも行う予定だ。小島秀夫ビデオゲームの枠を超えた作品を生み出す、シネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価を集める。2015年12月16日、「From Sapiens to Ludens」の旗印のもと、独立インディーズゲームスタジオKOJIMA PRODUCTIONSを設立。2019年11月8日、スタジオ初のゲームタイトル『DEATH STRANDING』をリリース。発売以来、数々のゲームアワードを受賞し、今なお世界中で高い評価を得ている。雑誌『anan』ではゲーム特集などにもたびたび登場し、「anan award2022」も受賞した。同誌での月一エッセイ連載が始まったばかり。Photo by Hiromichi Uchida (The Voice)information上映日時:6/17(土) 17:00より ※北米時間会場:Spring Studios内 Indeed Theaterにて開催予定
2023年05月22日メジャータイトルはもちろん、世界中のインディーゲームもプレイしている、大人気実況者のポッキーさん。インディーゲームの扉を開けたのは、世界的に有名な実況者であるピューディパイ氏がきっかけだった。ポッキーさんが語るインディーゲームの魅力。「彼のインディーゲームとかフリーゲームの実況を見て、僕もやってみたいと思って始めました。彼に限らず海外の実況者は、誰かが作ったちょっと面白いゲームをプレイしたものをネタっぽく紹介している方が多くて。それを見て、インディーゲームの面白さを知ったんです」魅力を尋ねると、「着眼点がすごいんです」という答えが。「“なぜそこに焦点を当ててゲームを作るんだろう”みたいな作品がめっちゃ多くて、そこに良さを感じます。主人公が人間ではないパターンが多いところも、インディーゲームならではなのかなと。たとえば、始めてすぐの頃にプレイした『ゴートシミュレーター』は、プレイヤーがヤギになって街中を暴れまくるという単純なものなんですけど、すごく面白かったです。販売ページを見た時に、ゲームってこういう形もアリなんだと衝撃を受けました。あと、『I am Bread』は、プレイヤーがパンになって、家の中を転がったり家具の上を渡りながらトースターに焼かれに行くというもの。地面に落ちちゃうとバイ菌がついて体力が減るんですけど、結構難しくて10時間くらいはプレイしました」そんなふうに驚くほど難易度が高く、クリアできないものがあることも、インディーゲームの面白さに。また、実況にも向いているのだそう。「すぐに死んじゃうような鬼畜ゲームも結構あるんですけど(笑)、でも、動画であれば、たとえ何度も挑戦して死んでいたとしても編集ができるし、むしろ何度も死んでクリアできず壊れていく姿が面白くてエンタメになったりもするんです。難しいインディーゲームと実況の相性はいいと思いますよ。あと、YouTuber目線ですが、サムネイルにした時に映える面白いシーンが多い。これは大事なことで、ただ切り抜いただけなのに、引きになってくれますから。僕の動画に作者の方がコメントしてくださったり、Twitterで反応してくれることも結構あって、それはすごく嬉しいです」実況動画を撮るため、週に平均3本はインディーゲームをプレイするというポッキーさん。遊ぶタイトルは、どのように選ぶのだろうか。「Steamをはじめ、国内外のインディーゲームサイトを毎日のようにチェックし、内容やスクリーンショットを見て、面白そうなものをやります。日々、新しいゲームが上がってきて、なかには、2~3分で終わるような短いものも。でも、そういうゲームがどんどんアップデートを重ねて、ものすごい長編になるなど進化していく姿もたくさん見ていて。ユーザーさんの意見を取り入れるなどして、最初はバグだらけだったのが、神ゲーになることも。初期からプレイしていると、成長を見届けるような面白さを味わえるところも好きです。あと、良い意味で雑だったりとツッコミどころのあるものは、実況として面白い形になりやすいです」さまざまなジャンルを遊ぶポッキーさんだが、「ただ、ホラーゲームを選ぶことは多いかもしれません」と言う。それも実況を意識してのこと。「インディーのホラーゲームは、1時間くらいで完結するものが多いので、単純に面白いのはもちろん、視聴者の方が見やすいんです。僕は結構、怖がらずにサクサク進んでいっちゃうけど(笑)、全然ビビっていない人がプレイすると怖くなくなるからか、『普段ホラーゲームの実況は見ないけどポッキーさんのは見ます』というコメントをいただくことも多いです。実況がつくことで面白い要素が追加され、怖がらずに見られるという声もあり、ホラーと実況も相性がいいようです。いま注目しているクリエイターはChilla’s Artさん。『夜勤事件』をはじめ、めちゃめちゃプレイしています!」ちなみに、ゲームを作ってみたいと思ったことは?「企画の中で原案を出して、プロに作ってもらったことはあるのですが、それでも難しかったです。プレイヤーが取る行動パターンをある程度理解していないとできないなと。だからこそ、迷うことなく快適に遊べるゲームを作れる人はすごいなと、あらためて感じました」最後に、anan読者がインディーゲームを選ぶ時におすすめの方法を教えてもらった。「手軽にインディーゲームが買えるのはマイニンテンドーストアだと思います。いろいろなタイトルが販売されているし、パソコンゲームはキーボードとマウスの操作になるので、最初はコントローラーで遊ぶニンテンドースイッチのほうがやりやすいはず。特に有料のものは、きちんと作られているものが多いので、気になるものがあったら試しに買ってみてください。想像以上に楽しめると思います」ポッキーさんおすすめインディーゲーム6選1、敵キャラのハギー・ワギーはグッズが作られるなど大人気。『Poppy Playtime』PC、iOS、Android etc廃玩具工場を訪れた元従業員となり、人形のハギー・ワギーなどおもちゃが襲いかかる中、パズルを解きながら進んでいくサバイバルホラーゲーム。「追いかけてくるキャラは怖いんだけど愛嬌があり、こんなに敵が人気になることは珍しい。実況でも人気で、突如現れて瞬く間に人気になった、インディーゲームの成功例だと思います」© 2023 MOB ENTERTAINMENT, INC. ALL RIGHTS RESERVED2、独特のテクスチャーに驚き!無限に遊べます。『Human:Fall Flat』Nintendo Switch、PS4/5、Xbox One/Series X|S、PC etc白くふにゃふにゃした「ヒューマン」を操作し、オブジェクトを掴んだり、押したり、運んだりして物理パズルを解いていく。「独特のふにゃふにゃ感や、いきなり落下するところからのスタートなど、いろいろ衝撃でした。マルチプレイだから友だちとやっても面白いし、ユーザーが作ったコースを遊べるので楽しみ方が無限大です」No Brakes Games © Copyright 2021. All Rights Reserved.3、高いストーリー性で、映画を観ているような感覚に。『つぐのひ』PC、iOS、Android etc主人公がさまざまな道を左に進んでいくことで、日常が次第に恐怖に侵食されていくジャパニーズホラーゲームシリーズ。1回のプレイ時間は15~30分ほど。「主人公はひたすら横に歩いていくだけですが、ストーリーが面白くてホラー映画を観ているような没入感があります。最新作の『つぐのひ‐忌み夜の喰霊品店‐』も最高でした」©ImCyan / vaka, Inc. All Rights Reserved.4、無事に生き残れるかドキドキ。アプデでどんどん面白く進化。『Raft』PC破片や藻類、箱など海の漂流物を使って避難所となる筏を作り、喉の渇きや空腹と闘いながら生き延びるサバイバルシミュレーター。「配信当初はただ漂流するだけしかできなかったのに、アップデートを重ねて物語が生まれるなど神ゲーに。海にはサメがいて、プレイヤーが海に落ちると襲ってくるなどハラハラできて面白いです」© 2020 Redbeet Interactive AB5、トラップだらけの家に住むおじさんの秘密とは…!?『Hello Neighbor』Nintendo Switch、PS4、Xbox One/Series X|S、PC etc不思議な隣人の隠し事を暴くため、地下室にこっそり侵入するステルスホラーゲーム。ゲーム内のAIがプレイヤーの行動を学習、捕らえようとする。「謎のおじさんが住んでいるギミックだらけの家で行う謎解きが、しっかりした内容でとても面白いです。めちゃくちゃ怖いわけではないけど何か不穏な空気が漂う、微ホラー系」© Dynamic Pixels&tinyBuild 20206、複数に、筋肉質に!不気味な怪生物・青鬼に夢中。『青鬼』PC、iOS、Android肝試しに訪れた洋館に閉じ込められた主人公たちが、謎解きをしながら脱出を目指す。プレイヤーを追いかける青鬼は鋭い牙があったり、複数体出現したり人型でないものになるなど、様々な種類が存在。「有名な日本の2Dゲームで、インディーゲームのレジェンド的作品。実況生配信でプレイし、完成度の高さをあらためて感じました」© nopropsポッキーさんゲーム実況者。2013年に開設したYouTubeのチャンネル登録者数は337万人。グループ「ぽみそしる」としても活動する。エッセイ『エンディングにはまだはやい』(KADOKAWA)が発売中。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・小宮四海(CharmeR)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月16日大人から子どもまで誰もが遊べる国民的ゲームである『桃太郎電鉄』シリーズ。生みの親であるさくまあきらさんと、一緒にゲームを作ってきた桝田省治さんを直撃。さくまあきら×桝田省治:直感的に遊べるわかりやすさを大事に。――ゲームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。さくまあきら(以下、さくま):堀井さん(『ドラゴンクエスト』シリーズのゲームデザイナー・堀井雄二)が『ドラクエ』を当てちゃったから(笑)。「堀井さんの友達だから作れるに違いない」と代理店の人が依頼してきて。桝田省治(以下、桝田):あと、みんな『ドラクエ』がやりたかったけど、堀井さんが知り合いで、新作がいつ出るか知っていたから、発売までの間に遊ぶものが欲しかった。さくま:ハドソンを選んだ理由は、どこのゲーム会社から出そうかとなった時に、「カニ食べ行こう」っていうPUFFYの歌みたいな気分で、札幌にあったハドソンに決めたんです(笑)。桝田:ハドソンの人たちは優秀で。ゲームをよくわかってない人が言ったことを本気で作ってくれて。さくま:「こんなことできる?」って聞いて。悔しいからか絶対「できない」と言わないんだよね。「これだったら」と提案してくれて。――『桃太郎伝説』の発想のきっかけを教えてください。桝田:当時『少年ジャンプ』の読者が700万~800万人いて、その読者ページで人気を博しているさくまあきらが、いつものメンツでRPGを作ると言えば100万本売れるから、どこでも企画書通るんだよ…っていうのが代理店の発想(笑)。さくま:もし売れなくても「失敗しちゃった~」って『ジャンプ』でネタにできるからいいや、って。桝田:あと、日本を舞台に、ユーモアたっぷりにします、っていうのはわかりやすいよね。『ドラクエ』にないところを売りに立てて、かぶっていないし。さくま:お供を連れて鬼退治をする『桃太郎』の話自体がRPGだよねと話していたよね。――そこから『桃太郎電鉄』に移行されたのはどうしてですか?桝田:RPGを作るのは大変なんだよ!誰もやりたくないよ(笑)。あとは、やっぱりさくまさんが鉄道大好きだったから。さくま:大変な思いをしたんだから、次は自分の好きなことをやろうってね。あと、RPGはテストプレイがつまらなくて(笑)。何歩歩いたら敵が出てくるとか全部わかってるから。『桃鉄』は人によってプレイ内容が変わるから毎回面白い。――システムを考える際、影響を受けたものはありますか?さくま:『信長の野望』ですね。その頃やりすぎて、お互いに仕事ができないからやめようって堀井さんと協定を結んだほどだった。あと、『桃鉄』の前に『スタートレイン』っていう企画も考えたんだけど。桝田:山手線に乗るところから始まって、東京から出るだけで3時間くらいかかる(笑)。それやりたい?絶対売れないよって(笑)。さくま:それで『桃鉄』に。最初は模造紙を2~3枚つなげて畳より大きい紙を作って、ほんとにすごろくを書いてやってたんです。サイコロ振って確率を電卓で計算して。桝田:改造するたびに上に紙を貼り付けるからぐしゃぐしゃになって。「これ、コンピューターで処理したほうがいいよ」ってなった。――シナリオを書く際に大切にされていることはありますか?さくま:わかりやすさですね。説明書もいらないくらいで、直感的に遊べるような。『ジャンプ』で小学生を相手に仕事していたから。――新作のたびに細かい部分をアップデートされているそうですが。桝田:遊びやすいほうがいいから。ボタンを押しているということに気づかせちゃダメなんだよね。さくま:最初は操作の説明が入っても、2回目、3回目になるとどんどん説明がなくなるようにして。桝田:さくまさんは、面白いイベントだとしてもボタン操作が一つ増えるとなると、「やめましょう」と平気で捨てちゃう(笑)。――『桃鉄』を盛り上げる存在といえば、容赦なく資産を減らす貧乏神です。さくま:「ジャンプ放送局」のえのん(榎本一夫)さんがデザインのモデルになっているんです。桝田:目的地に着いたら得をする、だけじゃなく、目的地に行かなかったら痛い目に遭うというルールを作るために、その象徴として貧乏神を設けたんです。さくま:周りからはすごい反対されましたけど「俺はやる!」って。桝田:これが70時間とかかけてたった1回遊ぶゲームで、あんなひどい目に遭ったら嫌だけど、3時間とかが普通に遊ぶ単位だから、めちゃくちゃになってもそれはそれで面白い。ゲームのサイズ感によるんだよね。コミュニケーションツールなんです、『桃鉄』は。だから、「多少荒れても、見て笑ってる人がいればプラマイゼロだ」ってさくまさんが言うからさ。さくま:たとえば3人でやって1人がひどい目に遭っても、他の2人が笑えばプラスだからね。――35年間愛されている秘密は何だと思いますか?桝田:今回ヒットしたのは(コロナ禍による)自粛期間があったこと、ネット対戦を丁寧に作ったこと。それと、実況OKにしたから。さくま:YouTuberの皆さんがたくさんやってくれて。――ネット対戦について考え始めたのは、コロナ禍の前ですか?桝田:そうですね。さくま:対戦中にプチッと誰かが電源を切ったら、その瞬間に、その代わりになるNPCが立ち上がってくれたりとか、わざと遅くしてみんなが降りるように仕向ける人がいたら、すかさずカウントダウンが始まるようにしたり。同窓会代わりにネット対戦で遊んだりもしているみたいだね。――『桃鉄』の新作であるワールド版の発売も控えています。さくま:大変なんですよ。日本人って、日本地図は誰もがぼんやり知ってるんです。北海道は北にあるとか。天気予報で、日本地図の形を毎日見てるしね。桝田:なんだけど、世界は知ってる地名が少なくて。そこに連れていくための方法を日本版の『桃鉄』よりも充実させないと、「どこ??」って毎回言われちゃう。さくま:あと、到着した駅にいる人の人種の割合を、その国の本当の割合に合わせるために調べたり。桝田:でも一番大変だったのが、地球って海ばっかりなこと!(笑)『桃鉄』の今までのマップの作り方が通用しないからね。ワールドをやれば世界のいろんなところに行けると思っていたら、コロナ禍になって日本から出られないし。さくま:おかげでネットで情報検索するのが上手くなった。旅日記もたくさん読んだけど、なぜかスペイン語で書かれたものが一番面白いんだよね。『桃太郎電鉄ワールド~地球は希望でまわってる!~』前作は日本全国が舞台だった『桃鉄』だが、現在、制作中の最新作では世界が舞台に!サイコロを振って目的地を目指しながら資産を増やすというおなじみのルールはそのままに、マップが球体の地球になっていたり、ジャンヌ・ダルクをはじめとする世界の偉人が登場するイベントが用意されているなど、すべてがワールドクラスに。総資産世界一を目指そう。2023年発売予定。©さくまあきら ©Konami Digital Entertainmentますだ・しょうじ(写真右)ゲームデザイナー。『桃太郎伝説』シリーズ、『桃太郎電鉄』シリーズに携わる。他にも、『天外魔境』シリーズ、『メタルマックス』シリーズ、『俺の屍を越えてゆけ』シリーズなど、さまざまなタイトルのプロデュースやゲームデザイン、原案などを担当している。さくまあきら(写真左)ゲーム作家。ライター、編集者として『週刊少年ジャンプ』の読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」の構成を担当。その後、ゲームを手がけるようになる。『桃太郎伝説』シリーズ、『桃太郎電鉄』シリーズ、『怪物パラダイス』『さくま式人生ゲーム』などのディレクションを行う。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月15日『SILENT HILL』や『SIREN』など美学を感じるホラーゲームで、世界中のファンを魅了してきた外山圭一郎さん。外山圭一郎:世界の誰もが怖いと感じる暗闇をゲームのコアに。――ゲームを作り始めたきっかけを教えてください。外山圭一郎(以下、外山):僕は1970年生まれで、幼い頃にゲームセンターやテレビゲームが登場し、衝撃を受けた最初の世代。ゲームは大好きでしたが、作り手の世界は雲の上という感じでした。それが、美術系の大学に進学した時、ちょうど日本のゲーム業界が拡大期に入る時期で、大学に大手企業が説明会に来て。ゲーム業界に入る接点があったことを知り、コナミデジタルエンタテインメントに入社しました。そして初めてマッキントッシュを触り、その時にやっと“自分にも何かできるかも”と感じて。実際にやってみるとゲーム作りは自分に向いていることもわかりました。――『SILENT HILL』を作り始めたのが26歳の時です。外山:当時、『バイオハザード』が大ヒットしたこともあり、ホラー系のアクションアドベンチャーを作ることに。これまでとは違うジャンルなので新しい人にやらせようという方針なのか、入社3年目でディレクターになり、同期か1~2つ下の後輩が集められました。――若手ばかりだったからこそ生まれた作品だと思いますか?外山:本当に良くも悪くも考えすぎてないというか(笑)。“こうしてみたいね”というところから始まり、行き詰まると、“いったん『バイオハザード』みたいにしておいて後で考えよう”とかやってました。――具体的に、どのようにして作っていったのでしょう。外山:ゲームのコアになるところとしては、なるべくシンプルなエモーションに注力します。『SIREN』にも共通していますが、単純に暗いところが怖いみたいな幼少期の記憶をもとにしようという発想が最初にありました。海外で売らなければいけないことも考えると、たとえば幽霊などは文化が違うと通用しない場合もありますし。今作では3Dの街の中をライト一つを持って歩きますが、テストで見た時に他では見たことがないものになっていていいなと思ったものの、プレイステーション2(PS2)の処理負荷が重すぎて、リッチな街を作ることができなかったんです。そこで、極端な闇にして中遠景を描かないことに。色に関しても、メモリ消費を減らすために色の数を減らさないといけなくて、すると絵がガビガビになるんですね。そのノイズをあえて整えないのがホラーと相性が良かったんです。ノイズインダストリアルという音楽ジャンルに影響されてまして、実際に音楽でも容量が足りなかったことでミニマルループを作ることに。制約を逆手に取って生まれたアイデアがホラーと相性のいい要素となっています。――ビジュアルでいうと『SIREN』に登場する人の顔の怖さも話題になりました。外山:リアルな顔を描くほどのパワーはPS2にもなく、そこで『パーフェクトダーク』というゲームのモブ敵の気持ち悪さを思い出しました。実際の人の顔写真をテクスチャーにして、表情変化をブレンドしたらリアルになるかと思ったら、すごく不気味に(笑)。『SIREN2』のキャラになるとだいぶ整っているのですが、少し歪なほうがお客さんの心に残っていて、ゲームの面白さであり難しさでもあると思っています。――それぞれの作品の世界観は、どのように構築していきましたか。外山:まずホラーでいうと、子どもの頃に見ていた横溝正史シリーズの、フィルムの質感とテレビのおぼつかない感じが合わさった恐ろしさとか、心霊やUFO特番を見て感じた変なところにつながっていくような怖さの影響はあると思います。『SILENT HILL』に関しては、何かとそっくりでもなく、誰も知らないものでもない、みんなが見落としているようなものがないかと考え、思い出したのがスティーヴン・キングです。学生時代、ビデオ屋でバイトをしていた時、彼の原作コーナーにある『キャリー』や『シャイニング』が、地味だけど人気があるという印象が残っていて、ゲームであんな感じのものはないかもなと。何者でもない普通のおじさんが主人公とか、影響がモロに出ています。『SIREN』は、ラヴクラフトの小説を日本を舞台に翻案した『インスマスを覆う影』を起点に、『屍鬼』『バトル・ロワイアル』などの群像劇の影響で生まれました。『GRAVITY DAZE』の場合は、少し違って。ホラーを手がける前に憧れていたバンド・デシネ(フランス語圏独自の漫画)の作家メビウスのような作品を作りたいという思いがありました。――なかでも『SIREN』はシナリオが複雑ですが、どのように物語を構築したのですか?外山:まずはキャラクターで、当時の2ちゃんねるの怖い話で話題になっていたマウンテンバイクというハンドルネームの少年などをモデルに。そして、年表というかタイムテーブルを書きました。劇中以前のことも含め、“この人は何年に何をしているか”と遡って書き出していくと、“この二人はすでに出会ってるかもしれない”“こういう決定的な出来事があったのかも”など、発見があるんですね。エクセルで作っていて、少しいじると矛盾が出てきたりと難しく、すごく時間がかかる作業でしたが、面白かったです。今作に関しては、一人で家でやっていても全く解けない、2ちゃんねるなどで“俺はこれを見つけたぞ”とわいわい言い合う、集合知的なもので解けるゲームが面白いんじゃないかと思って作りました。発売当時は、難易度設定がおかしいとかボロクソ言われましたね(笑)。でもシリーズが一度終わった後に、一見理不尽な部分が実況文化との相性が良く、実況を含めてのエンタメになったんです。作り手側から仕掛けるのではなく、ユーザーベースで盛り上がり、毎年「異界入り」という言葉がトレンドに入るようにもなって(ゲーム内で8月3日0時に舞台となる村が外界から隔離されることから、毎年この日を「異界入り」記念日として実況が行われる)。本当に嬉しいです。『SILENT HILL』主人公のハリーは娘のシェリルとドライブ中、誤って崖下に転落。姿の見えないシェリルの消息を追って濃い霧が立ち込めるサイレントヒルと呼ばれる街へ。視界の悪さや不気味なクリーチャーが恐怖を煽るサイコロジカルホラーゲーム。数々の続編や映画も作られた伝説のタイトル。PlayStation(R)用ソフトウェア。1999年発売。©Konami Digital Entertainmentとやま・けいいちろうBokeh Game Studio代表。『SILENT HILL』、『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE』シリーズなどのタイトルで高い評価を得る。2021年に発表された新作『野狗子: Slitterhead』に、ゲームファンからの熱い視線が集まっている。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月15日音楽やビジュアル、振動などを巧みに使い、人の視覚や聴覚、触覚を統合する“共感覚”的体験を味わえるゲームを生み出している、水口哲也さんと石原孝士さん。石原孝士×水口哲也:長く抽象的な議論からゲーム作りがスタート。――お二人はなぜ、ゲームという媒体を選んだのでしょうか。水口哲也(以下、水口):世の中にあるさまざまなクリエイティブの中で一番新しいと思ったからです。ゲームって体験のクリエイティブなんですよね。ビジュアルや音、場合によっては触覚などを使って自由に制限なく作れて、しかも世界中の人にリーチできる。未だに変わらない魅力ですね。石原孝士(以下、石原):幼少期からゲームに触れていましたが、中高生の頃にグラフィックデザインに興味を持ち始め、アート全般を学ぶようになりました。あと、’90年代のダンスミュージックが流行っていて、そういった音楽を聴きながらそのイメージを絵にする、みたいなこともやっていたんですよね。そんな中、水口さんの『Rez』や『スペースチャンネル5』といったゲームを知り、自分とシンクロする部分があるなと感じていました。水口さんの作品には、一般的なゲームの体験ロジックとはまた違うアートと音楽の力もふんだんに活かして物語を進めていくような独特なスタイルを感じて、「これは新しい、今自分が学んでいること、やっていることも、そのまま活かせるのでは?」と思いクリエイターを目指すようになりました。―― 一番最初のゲーム体験を教えてください。水口:小学校4年生の時におもちゃ屋さんの友達の家でやった家庭用ゲームの『PONG』ですね。なんじゃこりゃって(笑)。石原:僕はファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』です。ただ、今思い返すと、小さい頃に父の自作のゲームとコントローラーで遊んだ記憶がありますね。水口:石原くんのお父さんもゲームクリエイター?すごいね。――水口さんに憧れていた石原さん。二人が一緒にゲームを作るようになった経緯を教えてください。石原:先ほどの話の続きになりますが、水口さんのいるセガに入社するものの、そのタイミングで水口さんが独立されてすれ違いになり、結局、数年後に水口さんのスタジオに移りました。一番最初に会ったのはスタジオ近くのコンビニでしたね(笑)。水口さんの作品に近い印象のアートをたくさん描いていたので、自然と興味を持っていただいたのか、わりとすぐに一緒にプロジェクトをやろうかという話になりました。水口:それで、4年くらいかけて『チャイルド・オブ・エデン』を作ったんです。ゲームは構想やコンセプトを作るプリプロダクションから始まるんですけど。僕らの場合、最初に僕が物語を書き、それを基にして石原くんがアートを手で描いていきます。ただ、なかなかイメージの共有が難しく、最初は二人の間でフォーカスが合わない。そこから何度も、何時間も議論をします。“そのシーンはどんな効果音が鳴って、どんな音楽が流れて、どんなビジュアルエフェクトが生まれて、こんな体験になっていくのはどうだろう”のような感覚的なユーザーストーリーの議論を続けます。そうして時間を使うことで、だんだんとフォーカスが合うようになり、たとえば、10枚描いて1枚しかピンとくるものがなかったのが、3枚、5枚と増え、確度が上がっていく。結果的に、このプロジェクトでは、3000枚くらいは描いたんじゃないかな。操作と音、映像などの連鎖反応が感覚を刺激。――とんでもない枚数です…!水口:最初と最後を比べると、完成度はもちろん、石原くん自体のスキルも上がり、出来上がる頃にはかなり才能が花開いていましたね。また、アートと同時に、使う音楽を最初に決めていきます。僕らのゲームは特に音楽が重要で、全部自分たちで作るのですが、作った音楽を一度バラバラにして、一つ一つのプレイヤーのアクションや操作に割り当てるんです。そして今度は音からビジュアルが変化するという連鎖的な表現を試みるのですが、すると、プレイヤーが自分で音楽を生み出している、演奏しているような気分がちょっと混ざってくるなど、体験に新しい化学反応が生まれるんですね。そうした体験が連続することで、だんだんと大きなうねりになると、結果的に感情や感覚が刺激されるんです。言葉からくるドラマ性とは違う、体験としての気持ちよさが生まれてくる。この体験を、僕らは「シナスタジア(共感覚体験)」と言っています。――石原さんはどのようにビジュアル作りをされていますか?石原:成長とともに変わっていく自分の気持ちとか、旅先で見た風景や印象的だったシチュエーションなど、実体験をもとに絵を起こしていきます。きれいなアートを描けばいいというわけではなく、説得力のある、その体験をしたからこそ描けるリアル感や生感みたいなものを意識するようにしていますね。そうすることで、絵を見る方の心を揺さぶるものになると思っています。――感覚のような目に見えないものをお二人で、またプレイヤーと共有できるものにしていく作業は、とても大変なように感じます。水口:難しいんだけど、一番楽しいところでもあって。全員が面白く感じるものを作るというのはゲームデザインの醍醐味ですが、人種や世代、性別関係なく多くの人が面白いと感じるものには絶対に理由がある。ゲームという体験作りをしていると、だんだんわかってくることがあるんですね。たとえば音楽を聴いて癒されるとか泣くなどの感情の刺激を体験に織り込んだ時に、どんな新しい感動が作れるのかということが、僕らの最大の興味なんです。『テトリス エフェクト』が一番いい例で、オリジナルの『テトリス』で感情が刺激されることはあまりないと思います。でも『テトリス』をプレイして、感情が刺激されたり、もし感極まって泣くことがあるとすれば、それはどういう体験設計なのかということを、ずーっと話していました。僕たちが音楽好きというのもありますが、音楽のプレイリストを作るような感覚で、“最初は優しくて、だんだん難しくなって突き落とされて、でもまた救われて、最後は多幸感あふれる幸せの世界に到達するようにするには、どうすればいいかな”みたいなことをね。――プレイヤーの感情に訴えかける作品を作るために、ヒントとしているものはありますか?水口:音楽ライブはいつも研究対象になり続けていますね。世界のいろんなフェスに行っては人間観察をしていました。あとは二人でよく旅もするよね。パンデミックの前にはギリシャとかに。石原:僕はミャンマーにも行って音を収録したりしましたね。水口:『テトリス エフェクト』を作る時は、『テトリス』の作者の一人、ヘンク・ロジャースさんが住んでいるハワイ島に行き、しばらく家に泊まって話をしたよね。石原:そうでしたね。先ほど、実体験をもとに絵を描き起こしていくと言いましたが、『テトリス エフェクト』には、その時身体で感じたハワイ島のスピリットみたいなものが入っているんですよね。ジャケットにマーメイドがいたり一緒に泳いだイルカが出てきたり。水口:そういう実体験や会話からイメージを出す作業を続け、少しずつ形にしていきながら、焦らずじっくりとやり続けていくパターンが多いです。僕はそれを“スローモーション・マルチタスキング”と呼んでいるんですけど。同時に複数のプロジェクトを進行しながら、“これは世に出てもいいね”という状態になるまで時間をかけて考え続けて作っています。最高に楽しいですよ。石原:楽しさの中に苦しさもある気はしますけどね(笑)。ゲーム開発って、大きいパズルを作っているような感覚があって。パズルって、完成が見え始めたくらいの後半以降が楽しくて、それまでは結構、辛いじゃないですか。それと同じように、アイデアをゲームの体験にはめてみては外す…といった作業の繰り返しで、楽しさは後半に一気に押し寄せてくる感覚があります。水口:確かに最初は、自分で自分の背中を蹴っているような感じがあるね。『テトリス(R) エフェクト・コネクテッド』不朽の名作パズルゲーム『テトリス(R)』に、幻想的なビジュアルと音楽、時間を止める「ZONE」システムなど新しいエッセンスをプラス。音楽、背景、テトリミノの落下など、すべてがプレイヤーの操作にシンクロする体験はあらゆる感覚に訴えかけ、想像を超えた快感を生む。VR、マルチプレイモードでも楽しむことが可能。2020年発売。Tetris(R)& ©1985~2020 Tetris Holding.みずぐち・てつや(写真右)エンハンス代表、シナスタジアラボ主宰。慶應義塾大学大学院特任教授。『Rez』『スペースチャンネル5』『ルミネス』『チャイルド・オブ・エデン』、VRに対応した『Rez Infinite』『テトリス(R) エフェクト・コネクテッド』などをプロデュース。また、共感覚を体感する「シナスタジア・スーツ」や、共感覚体験装置「シナスタジア X1」を開発。いしはら・たかし(写真左)ゲームディレクター、アートディレクター。『ルミネス』『チャイルド・オブ・エデン』、VRタイトル『Rez Infinite』『テトリス(R) エフェクト・コネクテッド』に携わる。アプリケーション開発やシンセサイザーのプロトタイプ制作などゲーム以外のフィールドでも活動。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月14日登場人物はみんな容疑者。会話をしながらその中にいる真犯人を探す〈マダミス〉。専門家に、人気の秘密を聞きました。没入感、ハンパなし!物語の中で推理を楽しむ「マーダーミステリー」の魅力とは?「マーダーミステリーとは、参加者全員が殺人など事件の容疑者になり、話し合いながらいったい誰が真犯人なのかを当てる、いわゆる推理ゲーム。アニメやドラマ、映画のミステリー作品を楽しむ場合、あくまでも自分は事件を外から眺める“傍観者”ですが、マダミスの場合は物語の中に入り、ストーリーを体験しながら推理ができる。そこが一番の魅力です」と言うのは、これまで1000以上のマダミスをプレイしてきた、にっしーさん。中国で人気だったマダミスが日本に入ってきたのが2018年の春。人気に火がつき、その年の秋には東京に専門店が誕生。コロナ禍ではオンラインでできるマダミスが大流行。それを経て、今は店舗型、スマホなどのオンライン、そしてパッケージでのプレイなど、楽しみ方も拡大中。「プレイヤーは割り振られたキャラクターになりきって会話を進めるのですが、なぜ事件現場にいたのかといった事情や、過去の因縁など、会話を進めるほどに絡み合う事情が解けていくのが快感。また、最後に明かされる犯行の理由などにエモさを感じ、感動で泣いてしまう人もいます。ストーリーエンタメが好きな人なら、きっと楽しめるはずです!」マダミス初心者でも楽しめる!にっしーさんおすすめはこの4作1、イタリア人になりマフィアのボスの殺害犯人を探せ!「何度だって青い月に火を灯した」プレイ人数:6~7人(GM不要)、プレイ時間:約150分舞台はイタリア。マフィア一家の屋敷でボスが殺された。ボスの死体の横には椅子に縛り付けられた男が…。容疑がかかったのは、ボスの妻と弟、マフィア、占い師や娼婦たち。「これはストーリーが本当によくできていて、エンディングを知ると思わず感動してしまいます。展開が良い意味でシンプルで複雑すぎず、でもマダミスの魅力を味わうには最適な一作です」。¥3,520(グループSNE公式アンテナショップ)2、一見バラバラなキャラたちにどんな関係性が?!「ウェンディ、大人になって」プレイ人数:4~5人(GM不要)、プレイ時間:約120分AIのウェンディの「私は殺されてしまいました」という衝撃の告白からゲームがスタート。登場人物はとある天才科学者の助手に夫、医師と記者、そして破壊されたアンドロイドに搭載されていたAIのウェンディ本人。実験施設に閉じ込められた容疑者たちは、脱出を目指し会話を始める。「ネタバレになるので言えませんが、結末のサプライズを言いふらしたくなるSF作品」。¥2,200(グループSNE公式アンテナショップ)3、金田一と一緒に連続殺人の犯人を追いかけろ。「マーダーミステリー 金田一少年の事件簿 夢見島殺人事件」プレイ人数:4人(GM不要)、プレイ時間:210分金田一と美雪、4人の同行者が訪れた〈夢見島〉で女性が転落死。それは〈血染めのピーターパン〉による連続殺人の始まりだった!!「残念ながら金田一になれないのですが(笑)、彼も物語に登場するので、一緒に謎解きをする感覚は味わえます。プレイ人数が4人とマダミスにしては少なめなので、簡単かな?と思いきや、意外と奥深い」。¥3,300(マーダーミステリー金田一少年の事件簿)©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社 (R)KODANSHA4、大正ロマンな世界に浸って謎解きを楽しむ。「大正浪漫マーダーミステリイ 鬼哭館の殺人事件」プレイ人数:6~7人(GM不在でもプレイ可能)、プレイ時間:4~5時間ときは大正時代、死人の芸術を揃えると噂される〈鬼哭館〉を訪れた6人の前に、1体の死体が現れる。不可解な現場に、どんな秘密と物語が隠されている?「書生、将校、女性の新聞記者や、袴姿のお嬢さんなど大正ロマン感が味わえるのが楽しいです。登場人物の6人と被害者との人間関係が最後に明らかになるのですが、なかなかに唸らされます」。¥4,500(週末倶楽部Twitter@weekend_club_)にっしーさんマーダーミステリー評論家。市販の作品はオンライン、オフラインともにすべて購入しており、年間プレイ回数は400回程度。noteにて執筆しているレビューが好評。本業はゲームプロデューサー。※『anan』2023年5月17日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2023年05月14日続々おもしろいゲームが登場しているボドゲ界隈。だからこそ、どう選べばいいのかわからない。そんなみなさんに贈る、作品ガイドです!遊びたい!でも何を選べばいい?ボードゲーム王に聞く、今プレイすべきゲームはコレ。ますます盛り上がりを見せているボードゲーム。ボードゲーム誌の編集長を務める河上拓さんに、改めて魅力を聞いてみると、「進行状況やプレイヤーの戦況などを、一覧で眺めることができるのが、アナログゲームの最大の特徴。デジタルでも戦況確認はできますが、画面を切り替える必要があるので、そこがかなり違います。さらにゲームにおいて対戦相手の心理観察は必須ですが、ボドゲの場合は実際に相手の顔色を見ることができる。そして、コマやアイテムを物理的に触れること。このあたりはアナログならではの楽しさなのでは、と思います。またコロナが収まりつつある中、以前のように再び人とコミュニケーションをとりたい人が増えていて、そこで実際に膝を突き合わせてプレイするボドゲのニーズが高まっているのでは」ここ数年日本のゲームの評価が海外で高まっているそうで、「海外から“日本のゲームはミニマリズム”と言われていて、ルールが簡単で気軽に楽しめるものが多いと高評価なんですよ」ということで、約15年以上ボードゲーム業界を見続けている河上さんに、読者へのおすすめゲームを選んでいただきました!今人気!タイル&カード配置ゲームタイルやカードを並べていき、プレイヤー一人一人が何かを作り上げるゲーム。「タイルなどのパーツを取って、それを各自が専用の個人ボードに置いたりはめたりして自分の世界を構築する。達成感もあるし、何より出来上がったものが美しい!対戦型ではありますが、戦っている感があまり強くないところが若い世代に人気です」魅力的なテーマパークを作れるのは誰だ?!「テンペニー・パーク」プレイ人数:1~4人、プレイ時間:45~75分テーマパークに誰が一番来場者を呼び込めるかを競うゲーム。「アトラクションを建設し、パークの開発を進めていきます。大きなメリーゴーラウンドのオブジェのまわりにコマを配置していくのですが、大きすぎて反対側が見づらい(笑)。そのへんの遊び心も素敵です」。¥8,250(アークライト)素敵な本を並べて、自分だけの本棚を作ろう。「マイシェルフィー 日本語版」プレイ人数:2~4人、プレイ時間:約25分立体の本棚に本やトロフィー、植物、写真などを模したタイルを配置していき、自分だけのディスプレイを完成させるゲーム。「目標パターンを達成する並べ方をすると点数がもらえ、高得点の人が勝利。物理的に本棚が出来上がっていくのが楽しいです」。¥5,720(テンデイズゲームズ)世界が注目する日本生まれのゲーム海外で話題になっている日本発のゲームを2つご紹介。「『スカウト』はカラーで紹介できないのが残念な、カラフルで美しいカードゲーム。昨年、ドイツ年間ゲーム大賞の最終選考3作にノミネートされました。『キャット・イン・ザ・ボックス』はドイツ開催の世界最大のボドゲイベントのファン投票で1位に。今年の受賞が期待されます」数字の駆け引きでメンバーをスカウト。「SCOUT」プレイ人数:2~5人、プレイ時間:約20分プレイヤーはサーカス団長。ライバルに勝つ魅力的なショーを作るためには、他の団からメンバーをスカウトしなければならない!!「いわゆる大富豪的なゲームなのですが、“手札を並べ替えられない”という縛りがあり、それが新しいおもしろさを生み出しています」。¥2,750(オインクゲームズ)キラキラのパーツとかわいい猫、それだけでアガる~。「キャット・イン・ザ・ボックス」プレイ人数:2~5人、プレイ時間:約30分有名な思考実験である“シュレーディンガーの猫”がテーマのトリックテイキングゲーム。「トリックテイキングはドイツでは誰でも一度は遊んだことがある定番ゲーム。そこに日本人デザイナーの画期的なアイデアが加わり注目を浴びました。モノとしてもかわいいですよね」。¥2,750(ホビージャパンcardgame@hobbyjapan.co.jp)©2022 Hobbyjapan co., Ltd. All Rights Reserved.短時間で遊べて、確実におもしろいカードをめくったり場に捨てたりするだけ。15分程度のプレイでなんでこんなに楽しいの?!というのがこの2つ。「いずれも日本生まれ、しかも同人ゲームから火がついた作品です。『音速飯店』はテレビのバラエティでプレイされたこともあり、2週間で5万個の大ヒット。いずれも仕事の合間など、ちょっとした息抜きにぴったりです」中華のメニュー名を大声で叫びましょう。「音速飯店」プレイ人数:2~6人、プレイ時間:約15分どんぶり型の容器にカードを投げ入れ、中華料理のメニューを完成させる。順番は関係なし、思いついた人からバンバン投げ入れる、スピード感あるゲーム。中華テイスト溢れるカードのデザインもかわいい。「ルールを読み込む必要もなく、ぱぱっと手軽に誰でも遊べます」。¥1,320(すごろくや)ウォンバット、かわいいけど憎い~!「ウォンテッドウォンバット」プレイ人数:2~5人、プレイ時間:1~15分裏返したカードをめくってそこに書かれた金額を当てる、坊主めくりのようなゲーム。「本当に単純なゲームなんですが、いざやると、ユルいウォンバットのイラストに一喜一憂させられるから不思議。1000ドルと言った後に1万ドルが出ると、競馬に負けた気分になります(笑)」。¥1,320(モブプラスTwitter@mobplus_mobgame)かわかみ・たく『本当に面白いボードゲームの世界』(太田出版)編集長。ボドゲの基礎知識を競う大会「ボードゲーム王選手権」で優勝した経験も。「でもゲームは弱い」とのこと。※『anan』2023年5月17日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2023年05月14日夢中になってゲームをした後、首や肩、腰など、体のいたるところがこわばり、疲れやダルさを感じるという人は多いはず。ここではゲーマーの体にアプローチする、椅子に座ったままできるストレッチやマッサージを紹介!プレイのすきま時間に取り入れてみて。教えてくれたのは、整体師のみやたけたつんど先生です。集中や緊張で血流が滞った体をほぐして快適にプレイ。ゲームは楽しいものだけど、長時間プレイを繰り返すうち体に負担がかかり、不調につながることも少なくない。「ゲームで一番酷使するのは目です。というのも、プレイ中は情報処理しなければいけないことが多く、上下左右に動くキャラクターや全体を見るなど、モニターを長時間、注視するからです。しかも目は首や肩の筋肉とつながっているため、眼精疲労は首や肩こりの原因にもなります。また、集中すると姿勢が前かがみになりやすく、上半身全体の血流が悪くなることで、コリやだるさを引き起こします」また、コリや疲れの要因の一つには、メンタル的なものもあるという。「“ミスしないようにしなきゃ”という緊張感によって肩が上がったり、筋肉がこわばるケースです。一人プレイならまだしも、最近はオンラインで複数で遊ぶ人が増えており、自分のせいで全員に迷惑をかけたらどうしようとプレッシャーを感じる場面も多いですから。たった10秒でも、体を動かしたりほぐすことで血流は良くなります。ゲームを長く楽しむためにも、プレイの合間にぜひ、やってみてください」目が乾燥&かすんだ時に目頭近くにあるくぼみを押して目元スッキリ。目頭と鼻の付け根の間にあるくぼみを、片手の親指と人差し指を使って挟みながら、10秒間優しくプッシュ。眼球を傷つけないよう目を閉じて行う。ちなみに目の疲れが酷い時は、濡れタオルを電子レンジで温めたホットタオルも有効。コントローラーを握り続けた時に縮こまった指の筋肉をストレッチ!ゲーマーズチェアの手すりやソファの座面に両手のひらをつける。指を開き、手のひらに圧をかけながら、指の付け根など指まわりを10秒間伸ばす。コントローラーやマウスを長時間握ることで溜まった、指の疲労にアプローチ。力が入った手を緩めたい時に強い力が入って緊張した手を優しくほぐす。左手の指を開き、右手で左手の甲側の指の骨の間を、親指と人差し指の間、人差し指と中指の間…というふうに順番に押す。次に手のひらを上に向け、甲側と同様に手のひら側の指の骨の間も順番に押していく。反対の手も同様に。緊張感で首まわりが疲れた時に頭痛や首こりなどつらい血行不良をツボ押しでケア。首の後ろ、付け根あたりに位置するくぼみを、両手の人差し指と中指を使って10秒間、優しく押す。これは「風池」と呼ばれるツボで、首や肩のコリ、眼精疲労、頭痛など、ヘビーゲーマーの抱えやすい悩みにアプローチできる。前かがみ姿勢が続いた時に上半身を伸ばして背中や腰のつらい痛みを解消。ゲーミングチェアやソファなどの椅子に深く腰掛け、両足を揃える。両手を組んで上げ、体をしっかりと上に伸ばした状態で、10秒間キープする。余裕がある人は、そのまま左右に体を傾けて体側を伸ばすと、さらに効果があり。座りっぱなしで脚がダルい時にむくんだ脚の血の巡りを促進&スッキリ。激しく体を動かす音ゲーマー以外は、基本的に座りっぱなしでプレイすることが多いため、脚の血流が悪くなりがち。内くるぶしの膨らんだ部分から、指4本分上の位置にある場所を親指でしっかりとプッシュ。片脚5秒ずつ行う。長時間プレイで脚がパンパンな時にお尻や太ももの圧迫による血行不良を解消。ゲーミングチェアやソファなどに腰掛け、両足を揃えて床から離す。両足を揃えたまま、両つま先を一緒に上下に動かす。10秒間、上げ下げを繰り返して。第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を動かすことで、血流が良くなる。みやたけたつんど先生整体師。『整体ケアルラ』店長。メニューに「音ゲーマー専用コース」などを用意しており、プロも含め数多くのゲーマーの癒し処となっている。好きなゲームは『ファイナルファンタジー』『真・女神転生』など。※『anan』2023年5月17日号より。イラスト・德永明子取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月14日ますます注目されているeスポーツ。ここでは、ゲームキャスターの岸大河さんに今年注目の大会についてお聞きしました。オフラインでもオンラインでも楽しめる!観戦してみよう。eスポーツの大会にはオンラインとオフラインの両方があるのですが、最近はコロナ禍を経て初めてオフラインの大会を観戦しに来たという初心者の方も増えています。ゲームのルールを詳しく知らなかったり、自分ではゲームをプレイしない人がいらっしゃることも多いですね。YouTubeやTwitchの配信などを通じてゲームや選手に興味を持ち、大会にも足を運ぶようになるようです。eスポーツの観戦は、基本的にサッカーや野球の試合と同じです。何が起きているのか細かくわからなくても、選手の姿勢や僕たちゲームキャスターの言葉を通じて試合のわくわく感を味わうことはできます。ゲームを舞台に選手たちが繰り広げる熱い戦いを一緒に見届けたいと思う人が増えているようですね。今年見逃せないタイトルやイベントは、こちらの5つ!2023 オーバーウォッチ ワールドカップタイトル:オーバーウォッチ 2日程:6月からグループ予選開始、秋頃に上位16チームによるファイナル開始オーバーウォッチ日本代表公式Twitter:@OWWCTeamJapanリニューアルを経て4年ぶりに復活するワールドカップ!近未来が舞台のチーム制アクション・シューティングゲーム『オーバーウォッチ 2』。「その公式大会が4年ぶりに開催されるんです。各地域の代表チームが勢ぞろいします」(岸さん)。全世界から40のチームが戦い、上位16チームが2023年秋に開催されるオフライン大会で競います。DreamHack Japan 2023タイトル:リーグ・オブ・レジェンド、ファイナルファンタジーXIVなど多数日程:5月13日・14日eスポーツもライブも楽しめる大型フェスが日本初開催!1994年にスウェーデンで始まって以来、世界中で人気を博してきた複合型エンターテインメントゲーミング・フェス「DreamHack」が、ついに日本で初開催。公式大会はもちろん、坂道グループ対抗の『スプラトゥーン3』対決などのエキシビションマッチのほか、ライブやコスプレも楽しめる何でもありの大会です。「国内初開催なのでどんなイベントになるのか注目しています」VCT 2023 Masters Tokyoタイトル:VALORANT日程:6月11日から6月25日まで場所:TIPSTAR DOME CHIBA(11~21日)幕張メッセ(24~25日)アジア初の世界大会が日本を舞台に開催予定!5対5のチームで攻守を交代しながら戦う『VALORANT』。銃撃の精度だけでなく、戦略の創造性も追求されるこのゲームの世界王者を決める「VCT 2023 Masters」が日本で開催。北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アジアの厳しい予選を勝ち抜いた選手たちがぶつかるこの大会。「VCT Mastersがアジアで開催されるのは初めてなので、早く観たいという声が特に多いですね」と岸さん。Fortnite Champion Seriesタイトル:Fortnite公式Twitter:@FNCompetitiveJP人気ゲームで競う、賞金総額約13億円の巨大大会!ゲームの発表から約6年経った現在も世界で毎月約7000万人のプレイヤーが遊んでいる人気シューティングゲーム『Fortnite』。その公式大会である「Fortnite Champion Series」は、グローバルで約1年間トーナメントが続き、賞金総額は、なんと1000万ドル(13億円相当)!「1年かけて進行していく世界大会で、その様子はFortniteの公式サイトで配信されているので、初心者にも楽しみやすいと思います」Apex Legends Global Seriesタイトル:Apex Legends公式Twitter:@ALGS_JP79の国と地域の選手が戦ったグローバル大会、第3弾!3人1組でチームを組み、20組60人が同時に巨大なフィールドに飛び出し生き残りをかけて戦うシューティングゲーム『Apex Legends』。「配信から約2年で累計1億人以上が遊んだこのタイトルの世界大会が『Apex Legends Global Series』。第2回の2022年大会では世界79の国と地域のチームが参加。『Fortnite Champion Series』と同様ほぼ通年で試合が開催されており、賞金総額も500万ドル(約6.6億円)と高額です」岸 大河さん1989年生まれ。FPSタイトルの元トッププレイヤーであった自身の経歴を活かした、選手の目線の実況が人気。eスポーツ番組『eGG』(日本テレビ系)に出演中。※『anan』2023年5月17日号より。写真・土佐麻理子取材、文・川鍋明日香(by anan編集部)
2023年05月13日世界的なゲーム人口が37億人を突破し、ゲーム関連のコンテンツは日進月歩で進化している。そこでここでは、ゲームの世界における今ホットなトピックスをご紹介!eスポーツや巨大クレーンゲームも!最先端ゲーム体験施設。ゲーム好きを魅了する最先端の体験スポットがこちら。4月に完成した東急歌舞伎町タワーにオープンしたのは“アソベル・ノメル・ツナガレル”をコンセプトに、アミューズメントやフード、イベントなどを融合した「namco TOKYO」。東京タワーフットタウンには、日本最大規模のeスポーツパーク「RED° TOKYO TOWER」が。どちらも最新テクノロジーを結集して作られた次世代型テーマパーク。未知なる体験が待っている!namco TOKYOナイトマーケットをイメージしたここだけのマシンが登場!ネオン溢れる空間で、巨大プライズマシンや協力型パーティアクティビティなどが楽しめる。フィギュアに特化したプライズマシンも。東京都新宿区歌舞伎町1‐29‐1東急歌舞伎町タワー3FTEL:03・6302・131111:00~翌1:00休みは施設に準ずるRED° TOKYO TOWER世界最先端のXR技術を堪能できるスタジアムも。ARやVRを活用したアトラクションを中心に、XR技術を搭載したスタジアムでのイベントなど「異次元のエンタメ体験」が楽しめる。東京都港区芝公園4‐2‐8TOKYO TOWERフットタウン内1F、3~5FTEL:0120・210・51910:00~22:00不定休©RED TOKYO TOWER※『anan』2023年5月17日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年05月13日コロナ禍を経てますます注目されているeスポーツ。最近では初めて大会を観戦しに行くという初心者さんも増えていると話すのは、さまざまなゲームイベントで実況やMCを務めるゲームキャスターの岸大河さん。「YouTubeのストリーマーやVTuberのほか、山田涼介さんのような芸能界の方もゲームを配信されるようになったことで、いままでとは違うルートからゲームを知る人が増えました。こうして、ゲームを知り、それを『技術を競う競技』として楽しむeスポーツや選手の存在を知り、さらに世界大会といった新しい世界が広がっていることに触れた人たちが、eスポーツの大会に足を運んでくれているのだと思います」そんなeスポーツについて、「普通のゲームとの違いは?」「何から観るべき?」といった基本を知りたい人向けに、岸さんに“超基礎”をご指南いただきました。eスポーツを知ろう。いまだから知りたいeスポーツ「基本のキ」。Q. eスポーツって何?A. ビデオゲームを使って対戦するものは、すべてeスポーツ!eスポーツと聞くとプロの競技シーンのみを想像される方も多いと思いますし、定義も人によってさまざまですが、僕は「決められたルールのもとでビデオゲームを使って対戦すること」と、フワッととらえています。体を動かすスポーツも、体育の授業からプロ選手の試合まで全てスポーツと呼びますよね。それと同じです。ゲームタイトルにも、「このタイトルはeスポーツ、これは違う」という区別はなく、例えば本来は対戦ゲームではないゲームも時間に制限を設ける「タイムアタック」という競技要素が加われば、eスポーツと呼んでよいのではないでしょうか。また、スポーツに多様なジャンルや競技があるようにeスポーツにも「FPS」「格闘ゲーム」などいろいろなジャンルがあり、そのなかの個別のゲームごとに競技シーンがあります。【eスポーツ(例)】FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)VALORANT、フォートナイト対戦型格闘ゲームストリートファイターV、鉄拳7MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)リーグ・オブ・レジェンド、Dota 2Q. 大会って何?ルールはどう決まるの?A. 選手が技術を競う場。ルールの大枠は、開発企業が作ります。eスポーツの大会は、大きく分けて公式大会と非公式大会の2種類あります。公式大会はゲームを開発した企業自身が主催する大会で非公式大会は第三者の企業が開発会社の許諾のもとで開催する大会や、プレイヤーコミュニティが非営利で開催する大会などが含まれます。ルールについては基本的には公式大会で開発会社が設定したものがベースとなり、非公式大会のルールはそれをそのまま使ったり、アレンジしたものになることが多いですね。こうしたルールの内容はゲームや大会によってさまざまですが、使えるキャラクターやアイテム、マップ、ゲームのバージョンなどが決められています。例えば、普段遊ぶときには使えるアイテムが、eスポーツの大会では使えないといったこともありますね。Q. プロ選手になるにはどうしたらいいの?A. 実はeスポーツにおける「プロ選手」の定義はあいまいなんです。明確な定義はないものの、日本には「プロライセンス」を発行する団体(日本eスポーツ連合:通称JeSU)があるので、それを取得すればプロを名乗れます。ただし、ライセンスがなければプロではないというわけではなく、次の質問で説明する「プロチーム」に所属して給料をもらっていたり、大会に出場して賞金を稼ぐことを生業としている人もプロ選手です。プロチームに入る人は、別の選手から推薦されたり、アマチュアチームからスカウトされたりすることが多いですね。チームの新規募集に応募するという方法もありますが、募集がかかること自体が稀なので珍しいケースだと思います。Q. チームって何をするの?A. 試合の内外で選手をサポートする組織。そのあり方は多様です。これも明確な定義はなく、ゲームタイトルやチームによって大きく異なりますが、基本的にプロチームは選手の試合内外でのサポートやマネジメント、プロモーション、スポンサー獲得などを幅広く行う組織です。最近ではプロチームが年齢制限付きの大会に出場できない高校生などを集め、「アカデミーチーム」として鍛えるケースも見られます。ひとつのチームに複数のゲームタイトルの選手が所属していることも多いほか、動画クリエイターや配信者が所属することもあります。またプロチームだけでなく、有志が集まったアマチュアチームもまた、eスポーツチームの一形態だといえますね。試合の見どころや興奮を言葉に落とし込む、キャスターの仕事。野球やサッカーの実況と同じで、試合の動きを言葉で説明するのがゲームキャスターです。ゲームの実況というと自ら遊びながら配信するストリーマーを思い浮かべる人もいると思いますが、キャスターの仕事は自分ではゲームに触れず、状況を客観的に言葉にすること。いかにゲームの内容や戦略、個人の能力といった知識をふまえて試合を言葉に落とし込めるかがカギになります。また試合の盛り上がりどころを作るのも、キャスターの重要な役割ですね。体を動かすスポーツとの大きな違いは、焦点がひとつに定まりにくいという点です。球技ならばボール、格闘技ならば選手など見るべき場所がある程度は決まっていますが、例えば5対5のゲームは10人全員がそれぞれテニスをしているようなもの。それぞれが違う行動をし、さらにその行動の一つひとつが影響し合うので、どこに着眼して観客に伝えるのかもキャスターの腕の見せどころです。自らもゲームをするからこそわかることもあると岸さん。「ときには選手たちのスーパープレイに声を荒げることもあります」@YossyFPS岸 大河さん1989年生まれ。FPSタイトルの元トッププレイヤーであった自身の経歴を活かした、選手の目線の実況が人気。eスポーツ番組『eGG』(日本テレビ系)に出演中。※『anan』2023年5月17日号より。写真・土佐麻理子Getty Images取材、文・川鍋明日香(by anan編集部)
2023年05月13日新作『DEATH STRANDING 2』制作真っ最中のゲームクリエイター・小島秀夫監督のインタビューをお届けします。小島監督が代表を務めるコジマプロダクションは昨年、“Spaceship Transformation”をテーマにスタジオを改装。思わず見惚れる洗練された空間デザインはもちろん、クリエイティブスタジオとしての高い機能性も拡張されたという。「宇宙船とは、『スター・トレック』のエンタープライズ号なんです。エンタープライズ号の艦長は白人ですが、アジア人や黒人もいて、隣にはスポックという宇宙人がいます。僕は、そんな、差別も偏見もない宇宙船で新天地を探しに行くというコンセプトに非常に感動したわけです。新しいエントランスは、人種や出自などは関係なく、一緒に最先端のテクノロジーで違う世界に行きましょう、ここから宇宙船に乗り込みましょうという気持ちを込めて作りました。また、撮影も音の収録も全部ここで行える、この中で世界に向けた物創りができる環境にしたかったんです。幸い、ワンフロアを借りられることになり、今まで諦めていた音声のスタジオや運動をするところ、広いカフェテリアを作ることが叶いました。敷居や壁のない、全フロア自由に行き来ができることもコンセプトの一つです」思わずため息が出るような素晴らしい空間だが、ゲームを作る環境として大事なことは「設備ではない」と話す。「一番重要なのは、人間の繋がりというか、“物を創るぞ”という空気、情熱の重力場を創り出すこと。一人だと頑張れないけど、スタジオへ行くと頑張っている人がいて、刺激を受けて、自分もより頑張れるような場所。自分の欠点を誰かが補ってくれて、自分のいいところを人のために使える場所になればいいなと」あるプロジェクトチームでは、毎日、朝礼と終礼を実施している。「今日の目標を一人ずつ話してもらい、コンセンサスをとります。そこで何をするかというと、社員の顔色を見るんです。例えば辛そうな人がいると話を聞いて、『あ、彼女に振られたんだ』とわかれば手も打てますが、定期的なリモート会議だけでは、なかなかわからなかったりしますから。また、終礼では起こった問題や目標の達成状況を発表してもらうことで、できるだけ早く解決ができるように。あと、朝礼では、“今日の一言”もやっています。1日1人、順番に、こんなことがあったとか、こんな映画を観たなど、10分程度話してもらうのですが、まず、プレゼン力のトレーニングになります。また、順番は決まっているものの都合で出席できない人がいたりと突然順番が回ってくる場合があり、そのために日々、アンテナを立ててネタをストックし、話をまとめておく必要が出てくるんです。そういう目線を持って過ごしていると結構、世の中が見えてきますから。さらに、ただ“映画を観た”という情報で終わらず、それを自分がどう思ったか、また、“自分は好きだけど興行的にはどうか?”など、クリエイターとしてどう思ったかを考えることが重要に。情報と主観とプロとしての視点を一つの話に入れていくことを1年くらいやっていると結構、普通の人間ではなくなります。いくらでもインタビューに答えられますよ」そんな監督自身が、社員とコミュニケーションをとるためにやっていることがある。その一つが映画の上映会だ。「映画の新作は大体、金曜から始まるじゃないですか。だから月曜には観ている状態というのが僕のルール。好き嫌いでなく流行っている映画はとりあえず観ることが当たり前だと思っていますが、社員に同じようにしてとは言えないということもあり、始めました。僕が前説と後説をやって、しかもポップコーンまで出てきます(笑)」新作『DEATH STRANDING 2』はどんな作品になる?「配達を通じて繋ぐことの重要性は残しながらも、“繋ぐべきだったのか”という前作とは逆のテーマを掲げています。それは、コロナ禍で配達がライフラインになるなど注目される一方、そこに行きすぎも感じ、やはり人と会って話すのがいいよねという方向に考え方が変わったから。賛否が分かれるかもしれませんが、とんがっているし、今回も最後の作品になっていいという気持ちで創っています」こじま・ひでお1963年、東京都生まれ。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・奈良原友美取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月12日昨年2月に発売されたananのゲーム特集号で、「物創りの過程でいろんな人に出会い、繋がることをクリエイティブの原動力にしていた。そういう世界を取り戻したい」と話していた小島秀夫監督。社会の状況は徐々に変わり、今、監督のSNSには、海外で仕事をする姿や、名だたるクリエイター、俳優たちとの写真がたくさんアップされている。「昨年12月からほぼ毎月のように撮影と出張で海外に行っています。だいたいの撮影(パフォーマンスキャプチャー)をロスでしていますが、ADR(アフレコ)のために俳優さんがいるヨーロッパへ行くことも。同じ現場にいると、進み方がまるで違います。映画と同様、セットを組んで撮影しますが、リモートの場合、俳優さんを一人ずつ呼んでiPadの画面越しに話していましたけど、なかなか指示が伝わらない。それが、今は直接伝えられてクオリティが上がるので、やっぱり現場は一緒に集まってやるほうがいいですね。リモートやメタバースの限界が立証されたというか、人と人を繋ぐのは回線だけではいけないなと実感しました。こうした生活になるのが3年ぶりくらいなので、海外にいる時は毎日、あらゆる映画関係やミュージシャンやクリエイターの人たちと食事をして、ハグをして…という。(ギレルモ・)デル・トロ監督なんか、“もう死ぬ!”と思うくらいハグをしてくれましたから(笑)。最近、ずっと大ファンのアレックス・ガーランドさんに直接お会いすることができ、メールとビデオコールでは何度か話をしていましたが、やはり会って話すと全然、違います。キャスターのようにカメラに向かって話すだけでなく、雑談をしたりある種の隙を見せ合うことでより理解し合えるので、自分にとっての良いコミュニケーションを取り戻せました」クリエイターたちとどんな話をするのかと尋ねると、「大体、自分たちのことばかりです(笑)。今こういうことをしているから見ろ!という言い合い合戦と、あとは映画や本など“これがこれからくるぞ”という話です」。また、クリエイターだからこそ感じる孤独が、自分のものだけではないとあらためて知る場にもなっているという。「(スティーヴン・)スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』では、主人公の少年が映画の魅力にとりつかれますが、家族には理解されません。クリエイターとはそういうものなんです。宇宙飛行士や未解決事件を追いかける刑事とか自分のプライベートな生活がない人も同じで、休みの日に家にいても頭は違う世界にいて、“これは使える”とか思っているんです。いわば、ゲームを創ることが仕事ではなく使命なので。『トップガン マーヴェリック』のトム・クルーズみたいなものですから(笑)。自分だけが変なのかと思いきや、話していると彼らも全員そうなんだ、こういう人たちもいるんだということが、クリエイターのみなさんと会うとわかります」仕事が使命になった瞬間とは。「僕がゲーム会社に入ったのは、自分が創ったものが商品として世に出るからです。最初は、自分が創ったものをみんなに見てもらいたいという気持ちと、新しい何かを創りたいというアーティストみたいな感覚の両方があったのですが、『メタルギア ソリッド』が大ヒットして、世界中からいろんな反響をもらい、僕の創ったものがみなさんに影響を与えるように。僕のゲームを見て俳優になった、ミュージシャンになった、監督になったという人がたくさん名乗りを上げてきて、それを考えると、ちょっとしんどいからやめます、というわけにはいかないし、続けないといけないのかなと。ありがたい話ですよね。自分のために物創りをしていたのに、結果、誰かのためになっていて。誰かのために物を創るのもいいなと思いますし、使命がないと創れないと思います。美術館や博物館に行くと何世紀も前の人が創ったものが見られますが、物創りは時空を超えるんです。もしかすると自分の作品も、何十世紀後の人たちが見てくれるかもしれない。そう思うと、しんどいとか苦しい、疲れたという理由ではやめられないですよね」昨年末にはアメリカで開催された「The Game Awards」に登壇した小島監督。あらためて、海外におけるゲームというカルチャーへの注目度の高さを感じたという。「海外では映画と同じかそれ以上にゲームの認知度が高く、社会にも根付いています。たとえ、その人がゲームをしていなくても家族や友だち、恋人など周りの誰かがやっていて、僕が20代の頃、“ゲームを作っている”ということが恥ずかしくて言えなかった時には想像がつかないくらいの力を生んでいます。海外では、ゲームを作ることはクリエイティブなものだと捉えられ、映画関係のスタジオがゲームを作るなど、ハリウッドとゲームもすごく近くにあります。ただ、よく誤解されるのですが、僕はゲームの中で映画の手法や小説のストーリーテリングをあえて使ってはいるものの、自分が創ったゲームを自分の手で映画化することには興味がありません。映画を撮るのであれば映画用の企画から作りたいですね」Spotifyで配信されている監督のポッドキャスト番組『Hideo Kojima presents Brain Structure』には、ノーマン・リーダスやエル・ファニング、押井守監督など国内外の豪華なゲストが登場。英語版も配信され、海外からも大反響が。「一番好きなのは、押井さんとの対談。なかなか人を褒めない方ですが、珍しい一面を見せてくれた神回でした(笑)。ジョーダン・ピールさんは、あの番組収録で初めて話したんです。zoomを繋いでそのまま『こんにちは』でしたが、絶対に合う方だなと。よく、幼馴染みみたいと言うのですが、初対面でも話が合う、前からの友だちみたいな人っていますよね。(S・S・)ラージャマウリ監督や、(ニコラス・ウィンディング・)レフン監督もそう。レフン監督はゲームをしないので僕のことを知らなかったのですが、最初にロンドンで会った時、ものすごく暗いレストランで(笑)、気づいたら何時間も喋っていました。毎日、変なメールが送られてきますよ。ポッドキャストを聴いてくださる人は海外にもたくさんいて、Twitterのフォロワーも海外用アカウントのほうが多い。信じられないでしょうが、僕、海外だとどこへ行ってもバレるんです。トイレから出ると人が待っているし、空港の入国審査官にサインをくれと言われますから(笑)」新作『DEATH STRANDING 2』はどんな作品になる?「配達を通じて繋ぐことの重要性は残しながらも、“繋ぐべきだったのか”という前作とは逆のテーマを掲げています。それは、コロナ禍で配達がライフラインになるなど注目される一方、そこに行きすぎも感じ、やはり人と会って話すのがいいよねという方向に考え方が変わったから。賛否が分かれるかもしれませんが、とんがっているし、今回も最後の作品になっていいという気持ちで創っています」こじま・ひでお1963年、東京都生まれ。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・奈良原友美取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月12日5月12日発売の『ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム』。新作発売前の予習として、まさに“伝説”を作ってきた過去の名作の中から代表作をご紹介!シリーズの歴史をおさらい。1986年にファミリーコンピューター ディスクシステムのローンチタイトルとして発売された『ゼルダの伝説』。タイトルに「ゼルダ」とあるのに主人公は少年リンクという魅惑の設定、ちりばめられた謎解き要素、神秘の力を持つトライフォースなど冒険心をくすぐる要素が詰まっており、任天堂を代表するゲームになった。また本シリーズはリンクが剣やアイテムを駆使して敵を倒すアクションゲーム。新ハードが発売されるごとに新作が発表されるため、ハードの特性を活かした遊びが楽しめることも多い。主人公はリンク、ヒロインはゼルダ姫、悪役はガノン(ガノンドロフ)という定番の設定はあるが、造形や経歴は作品ごとに変化し、新鮮な気持ちでプレイできるのも面白い。その裏には、舞台となるハイラル王国の壮大な“ハイラル史”が横たわっており、天地創造後の『スカイウォードソード』から、時系列が明らかになっていない『ブレス オブ ザ ワイルド』まで、様々な史実が存在する。こうした歴史があるからこそ、プレイ中に作品同士の繋がりや思いがけない背景が浮き彫りになるのも興味深い。これらの歴史は『ゼルダの伝説』公式サイトで詳しく紹介されているのでぜひご一読を。また、魅力の柱である謎解きもシリーズごとにパワーアップ。正解を導き出すと、敵を倒したのと同じくらいの達成感がある。正解すると流れる謎解き音もお馴染み。伝説はここから始まった!謎解きアクションゲーム。1986年『ゼルダの伝説』現・取締役フェローの宮本茂らが開発を手掛けた記念すべき第1作。ファミリーコンピュータに接続して遊ぶ「ディスクシステム」のローンチタイトルとして発売された。ハイラル地方の小王国に攻め込んだ大魔王ガノン軍は、力のトライフォースを奪い、王女ゼルダ姫を捕らえた。旅をしていた少年リンクは、ゼルダ姫の乳母インパから事情を聞き、ゼルダ姫が隠した8つの知恵のトライフォースの欠片を探す旅に出る。シリーズでも珍しい横スクロール作品。1987年『リンクの冒険』前作同様ディスクシステム用ソフトとして発売。『ゼルダの伝説』が見下ろし型視点だったのに対し、街やダンジョン内では横スクロールアクションになり、プレイスタイルが大きく変化。舞台は前作の大魔王ガノン討伐から6年後のハイラル。インパに連れられ北の城の祭壇を訪れたリンクは、永遠に眠る魔法をかけられた遠い時代のゼルダ姫に出会う。彼女を眠りから覚ますため、リンクは再び冒険に出るのだった。剣を回して敵を切る、アクション性が心地よい。1991年『ゼルダの伝説神々のトライフォース』スーパーファミコンで発売されたシリーズ第3作。システムは初代『ゼルダの伝説』と同じ見下ろし型に戻り、ドット表現がより豊かになった。謎解き要素やアイテムも充実し、シリーズ定番のマスターソードも本作が初登場。時代設定は『ゼルダの伝説』よりもさらに過去で、ある日リンクが司祭アグニムに捕らえられた少女ゼルダの夢を見るところから物語がスタートする。スチャダラパーの歌が印象的なCMも話題に。かわいらしいキャラクターが織りなす、不思議な物語。1993年『ゼルダの伝説夢をみる島』ゲームボーイ用ソフトとして発売されたシリーズ第4作。前作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の後日譚。ガノンを倒し剣の修行に出たリンクは、ハイラル王国へ帰る途中で嵐に巻き込まれ、コホリント島に漂着する。ゼルダにそっくりな少女マリンや、奇妙な住人たちと出会いながら冒険を進めるうち、島の持つ奇妙な真実に気づく。※画面は『夢をみる島DX』のものハイラル史の分岐に関わる、重要な物語。1998年『ゼルダの伝説時のオカリナ』NINTENDO 64で発売されたシリーズ初の3D作品。『神々のトライフォース』より過去の物語に位置づけられる。「時のオカリナ」の力でリンクは幼少期と青年期を行き来し、ガノンは「ガノンドロフ」という人間の姿で描かれている。対象の物体をロックオンするZ注目システムが初めて導入された。コキリ族の守り神「デクの樹サマ」から選ばれし姫に出会うよう遺言を受けたリンクは、魔盗賊ガノンドロフの存在を知る。3日間をひたすら繰り返す、ゼルダ初のループもの。2000年『ゼルダの伝説ムジュラの仮面』NINTENDO64で発売された『時のオカリナ』の続編。72時間以内に落下する月を止めないと世界が滅亡するため、時間を戻せる「時の歌」をオカリナで奏でて3日前に戻りながら冒険を進めるループものになっている。サブクエストも充実。奇妙な仮面をかぶった小鬼スタルキッドに襲われたリンクは、ハイラルと似た異世界「タルミナ」に迷い込んでいた。アニメっぽいキャラクター描写が魅力的。2002年『ゼルダの伝説風のタクト』ニンテンドーゲームキューブ初のゼルダ作品。トゥーンレンダリング技法によるアニメ的な表現が特徴で、物語のキーとなる“風”もアニメーションで表現。『時のオカリナ』や『ムジュラの仮面』と同じく3Dアクションで、風を操るタクト(指揮棒)が導入された。Z注目システムはL注目システムへ継承。「時の勇者」の伝説が伝わるプロロ島で暮らすリンクは、怪鳥ジークロックに攫われた妹を救うために大海原に飛び出す。リンクを感じる!Wiiリモコンで敵を倒せ!2006年『ゼルダの伝説トワイライトプリンセス』Wiiおよびニンテンドーゲームキューブで発売された作品。『風のタクト』とは異なるシリアスなキャラ造形や、Wiiリモコンを振るとリンクが剣を振るアクションも話題になったほか、獣の姿と切り替えながら冒険するのも特徴。ハイラル王国はトワイライトと呼ばれる「影の領域」に侵略され、人々は魂だけの姿となってしまう。リンクはミドナと名乗る謎の人物と共に、世界で起きている謎の現象を調べることに。ハイラルの歴史を知るには欠かせない一作。2011年『ゼルダの伝説スカイウォードソード』ハイラル史最古の物語に位置づけられており、マスターソードやトライフォースの起源、ゼルダという女性が伝説と語られるようになる背景が明かされる。Wiiモーションプラスでの直感的な操作がより強化され、「Wiiリモコン」を剣、「ヌンチャク」を盾に見立てたアクションが可能に。空に浮かぶスカイロフトで暮らすリンクは、竜巻に飲み込まれた幼馴染みのゼルダを探すべく、誰も知らない雲の下の大地へと降り立った。日本が生んだオープンワールドの金字塔。2017年『ゼルダの伝説ブレス オブ ザ ワイルド』Nintendo Switch用ソフトで、自由度が高く、自然豊かな山、川、海を思いのままに歩くことができるオープンエアアドベンチャー。120か所を超える祠には様々な謎解き要素が詰め込まれ、物語に広がりをもたせるサブクエストも豊富。国内外で数々の賞を受賞している。舞台は厄災ガノンの復活で滅びたハイラル王国。目覚めたリンクはゼルダ姫が100年もの間、厄災ガノンの力を抑え続けていることを知る。New Release6年ぶりとなる、ファン待望のシリーズ最新作がついに発売に!モノの移動などを逆再生することができる「モドレコ」、天井を通り抜けることができる「トーレルーフ」、装備にモノをくっつけて新たな武器が作れる「スクラビルド」など、リンクの使える新たな能力の数々も楽しみだ。『ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム』Nintendo Switch対応。5月12日発売。パッケージ版7920円、ダウンロード版7900円※『anan』2023年5月17日号より。取材、文・飯田ネオ©Nintendo(by anan編集部)
2023年05月11日長年の親交があるという宮野真守さんと畠中祐さん。マリオとルイージさながらの息の合った掛け合いで、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の魅力をクロストーク。映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でマリオ&ルイージを演じた、宮野真守さん、畠中祐さんにインタビュー!――今作で宮野さんはマリオ、畠中さんはルイージを演じています。宮野真守:お話をいただいた時は…びっくりしました。マリオですよ!?小学生の頃からゲームで慣れ親しんできたマリオだったので、自分がその役をやるなんて想像もつかなくて。僕がイメージするマリオに近づけるように、かなり練習して臨みました。畠中祐:僕も自分がルイージを演じるなんて思いもしませんでした。だからお話をいただいた時は信じられなくて。宮野:実は夢かもしれない。畠中:あははは!本当にそれくらい今もふわふわしています。でも、声をあてる楽しさを純粋に感じながら演じていました。――マリオとルイージはもともとゲームのキャラクターです。その二人が映画ではどんなふうに描かれているのでしょう?宮野:マリオって、意外と若いんだ!と思いました(笑)。家族でブルックリンに住んでいて、ルイージと配管工の仕事をしながら、お父さんに認められたいと思っている。そういう青年らしい悩みを持ちながらも、ハプニングに巻き込まれ、スーパーヒーローとして成長していく。とても人間味に溢れているので、僕もそこに気持ちを寄せられるように演じました。畠中:ルイージは、わりとすぐに調子に乗るタイプ。ゲームでプレイしている時も「ルイージタ~イム!」とか言ってはしゃいじゃう瞬間がありますが、そこがルイージのよさで、映画でも発揮されていると思いました。でも、お兄ちゃんがいないと急に気弱になる。宮野:気弱なルイージ。畠中くんにぴったりです(笑)。畠中:僕もそう思います(笑)。宮野:畠中くんがルイージ役と聞いた時、すごく安心感があったんです。頼りない感じが安心で、って不思議な日本語ですけど(笑)。畠中:僕も宮野さんがマリオで本当によかったです。宮野さんとは僕が高校生の時から現場でご一緒させていただいていて、グイグイ引っ張ってくれるお兄さん的存在。そういう意味でしっくりきました。宮野:映画では、捕らわれたルイージをマリオが助けに行くんです。畠中:ルイージは捕らわれる役が似合っている(笑)。宮野:ゲームは捕らわれたピーチ姫を助ける設定でしたが、映画はそうではない。ピーチがどんな存在として描かれているか、そこも今作の面白い部分かなと思います。畠中:ユニークなキャラクターがいっぱい出てきますよね。クッパとカメックの掛け合いもまたいい。宮野:あと、キノピオがとにかくかわいい。本人も自覚的で「“かわいい”はもう飽きました」とか言っちゃうんですよね(笑)。――映画オリジナルのストーリーと、あとはゲームファンの心をくすぐる部分もありそうですね。宮野:ふんだんに盛り込まれています。マリオのジャンプの仕方だったり、ネコマリオやタヌキマリオにパワーアップしたり、カートに乗ったり。プレイしたことがある人なら「これこれ!」と嬉しくなると思いますよ。畠中:劇中の音楽や効果音も、ゲームとリンクしているんです。コインを取った時のチャリ~ンって音とか、キノコで大きくなる音とか。あれ、たまらないです。宮野:こんなにワクワクする映画になったのは、やはりイルミネーションさんが制作したからこそ。僕はイルミネーションさんの作品に何度も出させていただいていますが、演じていて思うのは、作り方がとても緻密で、エンタメ性が高いということ。そういうスタジオとマリオの融合により、マリオの魅力がまた新たにアップデートされていると思います。畠中:主要キャラクターはもちろん、群衆一人ひとりの表情まで豊かに描かれているところとか、すごいですよね。映像を観ているだけでも楽しめる。国や言語、世代など関係なく、誰が観ても夢中になれると思いますよ!みやの・まもる(写真左)1983年6月8日生まれ、埼玉県出身。2001年に声優デビュー後、アニメや映画の吹き替えなど話題作に次々出演。俳優、アーティストとしても活躍。ニューシングル『Quiet explosion』が発売中。はたなか・たすく(写真右)1994年8月17日生まれ、神奈川県出身。2006年、声優デビュー。現在は、アーティスト活動も行っている。昨年10月に開催された『TASUKU HATANAKA LIVE 2022‐REAL‐』Blu‐rayが6月14日に発売。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・横田勝広(YKP/宮野さん)内田考昭(A‐T/畠中さん)ヘア&メイク・Chica(C+/宮野さん)加藤ゆい(fringe/畠中さん)取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年05月11日ゲームでしか味わえない喜び、カルチャーとしての凄さとは?YouTubeチャンネルでのゲーム実況などを通し、ゲームの楽しさを日々伝えている三浦大知さんに「僕が愛するゲームたち」をテーマに語っていただきました。新しい感動を届ける、小島監督の逆転の発想。ガチゲーマーの三浦大知さんがゲームに出合ったのは小学生のとき。まだカラーになる前のゲームボーイで『スーパーマリオランド』や『ポケットモンスター』にひとり熱中したという。誰かと一緒にゲームをした思い出は、母親と遊んだスーパーファミコンの『がんばれゴエモン』だ。「僕がゴエモンで、母親がエビス丸(笑)。おんぶしたり足場を作ったりして、ふたりでワイワイ遊んだ記憶があります。親とのコミュニケーションのひとつだったし、家族の時間にゲームがあった感じがよかったんですよね」衝撃を受けたのは、1998年にプレイステーションで発売された『メタルギア ソリッド』。当時小学校6年生だった三浦さんのセレクトとしては、かなり渋い?「確かCMを見たんですよ。これは面白そうだなと思って、当時僕はフォルダーで音楽活動を始めていたので、スタッフさんに『レコーディング頑張るから買って』っておねだりした記憶が(笑)」いざ遊んでみると、現実的なストーリーで、テーマ自体も重く、小学生だった三浦さんにはわからないこともあったという。でも初めて見るさまざまな演出に夢中になった。「オープニングで主人公のスネークを操作していると、スタッフクレジットが出てきて、昇降機に乗るとゆっくりタイトルが浮かび上がる。そんなの、今までのゲームで見たことがなかったんですよ。あと、こっち側にゲームが侵食してくる感じも凄くて。サイコキネシスを使うサイコ・マンティスっていうキャラクターの言うとおりコントローラーを床に置くと、デュアルショックの振動機能が反応してガタガタッと震えるとか、コントローラーを本体の“2”の端子に挿せば能力で攻撃が読まれないとか」『メタルギア』を手掛けた小島秀夫監督とは対談をきっかけに親交を深めた。物創りへの姿勢に強く感銘を受けているという。「確かラジオで話されていたんですが、コントローラーの振動で新しい感動を生み出そうと思ったそうで、まず仕組みから知ろうと振動の元となる重りを作ってる人に会いに行ったらしいんです。“神は細部に宿る”じゃないですけど、細かいところに目を配ることが、結果的に僕たちの感動に繋がっているんだなと」小島監督の作品にはハードのスペックを乗り越える創意工夫がある。それが新感覚の感動を生むのだと三浦さんは話す。「『メタルギア』が生んだ、敵と戦わずにミッションを成功させていくステルスシステムは本当に画期的でしたけど、当時のシステムのキャパシティで全く新しいリアリティのある演出を追求して、あの概念が生まれたわけですよね。制限があっても、諦めずに誰も見たことのないものを作ろうという熱意が斬新なゲームを作り出すんだなと。『デス・ストランディング』も、荒廃した世界で主人公のサムが各地に配達をすることがストーリーの軸なんですが、“移動”を単なる手段ではなくエンターテインメントに仕上げている。常に新しい価値を提示し続けている小島さんの作品からいつもパワーをもらっています」実は三浦さんも、『デス・ストランディング』に登場している。「シェルターに荷物を運ぶと、3DスキャンでCGになった僕がいるんです(笑)。そしてハーモニカをくれて、サムは山の中とかでそれを吹くんです。憧れの人が作ったゲームの世界に入って、自分からもらったハーモニカを吹くって、すごく不思議な体験ですよね。だからサムが奏でる『BB’s Theme』は思い出の曲。嬉しくてライブでも初めてハーモニカに挑戦して、冒頭で『BB’s Theme』を吹いたことも」実況では、アクションRPG『エルデンリング』から謎解きミステリー『Return of the Obra Dinn』まで、幅広いジャンルをプレイする三浦さん。セレクトの肝は?「トリプルAタイトルといわれているようなゲームももちろん大好きですし、作り手の価値観やメッセージが前面に出ているインディーゲームにもとても心を惹かれます。ドイツのクリエイターが9年かけて開発したといわれている『SIGNALIS』や、ゲーム画面に映るキャラクターやモンスター、背景などが全て紙で創られている『Papetura』など思いがぐっと入った、作家性のあるゲームが好きですね。Steamのおすすめを辿って新たなゲームとの出合いを日々楽しんでいます」違う世界の主人公を生きることが、三浦さんの創作に影響を及ぼすこともあるのだろうか。「ありますよ。ゲームから何かを受け取っていることって、すごく大きいんじゃないかなと思います。楽曲を作ったり、パフォーマンスを考えたりするにあたり、シーンやストーリーをどう見せるか考えるのにも生きてきますし、ゲームの体験をもとに歌詞を書いたこともありますしね」自分でもゲームを作ってみたいと思うことはないのだろうか。「思ったこともありましたが、小島さんと出会ってそんなことおこがましくて言えなくなりました(笑)。でも、音楽やパフォーマンスをゲームに落とし込んで、プレイヤーが体験できるものが作れたら面白そうだなと思ったりはします。『FORTNITE』でライブをされているアーティストもいますし、ゲームのアワードがメタバースで開催されるケースもある。インタラクティブ性がゲームの魅力ですからね」常に新作に目を配っているそうだけれど、なかでも楽しみにしているゲームタイトルは?「いちばんは『デス・ストランディング』の続編『DS2』ですね。個人的に気になっているのが『HORROR TALES』シリーズ。どうやら一人のクリエイターの方が創られているそうです。たまたま見つけて実況もしました。地中海に浮かぶとある島で流行病の特効薬を探す『The Wine』が第一作。三部作らしいのですが、配信予定のサムネを見ると宇宙飛行士とかエイリアンのようなモンスターが登場するようでテイストが全然違う……。密かに楽しみにしています」みうら・だいち1987年生まれ、沖縄県出身。DVD&Blu‐ray+CD『DAICHI MIURA DOCUMENTARY 2019‐2023+SINGLE COLLECTION 2018‐2023“COLOR___S”』好評発売中。ジャケット¥79,200パンツ¥47,300シャツ¥49,500(以上ウジョー/M incorporated TEL:03・6721・0406)※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・村田友哉(SMB International.)ヘア&メイク・外山龍助(KIDMAN CREATIVE)取材、文・飯田ネオ(by anan編集部)
2023年05月10日実況動画やゲーム教養番組のMCなどを通し、ゲームの楽しさを日々伝えている三浦大知さん。ここでは、ゲームが持つ魅力を改めて聞きました。違う人生を生きる責任。だから感動も強くなる。小誌「トレンド大賞2021」特集で、『バイオハザード ヴィレッジ』への熱い思いを語ってくれた三浦大知さん。YouTubeチャンネルでのゲーム実況では、顔出しナシ&トークのみで、純粋にゲームの魅力を伝え続けている。三浦さんが考えるゲームの魅力とは?「まずはインタラクティブであること。実際に違う世界を生きて、能動的に体感できるエンターテインメントって他にないと思うんです。作り手と受け手にとどまらず、自ら物語に入り込めるのは、ゲームにしかない魅力だと思います」誰かの人生を追体験するのは楽しいが、覚悟も必要だという。「責任感が生まれるんですよ。もちろんシナリオはあるわけですが、僕が実際に試行錯誤しながらゴールに辿り着くわけじゃないですか。その責任を共に背負っている感じが、他人事とは思えない。より感動できるんです」ファンのみならず、多くのゲーマーからも支持を得る三浦さんの配信。ゲーム実況には元々興味があったのだという。「ゲームを知らない人にも、エンターテインメントとしてアートとして、こんなに素晴らしいものなんだと伝えたくて始めました。ゲームは毎日やっていたし、自然な流れで配信できたらなって。でも始めてみて、より丁寧にプレイするようになりましたね。実況だと視聴者の皆さんと一緒なのでしっかり物語を追うようになって。ゲームをさらに深くプレイするようになりました」リスペクトしているのは、古くからゲーム実況を続けている大人気実況者「2BRO.」だ。「ゲーム好きからすると、実況者のリアクションよりも物語を楽しみたい気持ちが強くて。その点、2BRO.の皆さんの配信は心からゲームを楽しんでいるのが伝わってくるのがいいんです。彼らは人が傷つくようなことや、攻撃的な言葉は使わないので、その点もとても素敵ですよね。たまに兄者さんと弟者さんが兄弟ならではの言い合いをすることがありますが、ファンからするとあれは萌えです(笑)」みうら・だいち1987年生まれ、沖縄県出身。DVD&Blu‐ray+CD『DAICHI MIURA DOCUMENTARY 2019‐2023+SINGLE COLLECTION 2018‐2023“COLOR___S”』好評発売中。ジャケット¥79,200パンツ¥47,300シャツ¥49,500(以上ウジョー/M incorporated TEL:03・6721・0406)※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・村田友哉(SMB International.)ヘア&メイク・外山龍助(KIDMAN CREATIVE)取材、文・飯田ネオ(by anan編集部)
2023年05月10日夫は家事をほとんどしません。「男子厨房に入らず」という考えの義母は、結婚するまで実家暮らしだった夫に家事を教えなかったようです。わが家は結婚当初から共働きでしたが、子どもが生まれても、私が復職しても、夫はゲーム三昧。何度話し合いをしても変わりませんでした。しかし現在、私は更年期で体調の変化を感じるように。いいかげんワンオペではつらいので、結婚20年目にしてゲーマー夫に料理を作ってもらう試みを始めました。★関連記事:「自分ができていないのが悪いんだ」モラハラ夫と毒義母に支配された10年間。目が覚めたきっかけは子どもを連れて3度実家に帰ったことも…ゲーマー夫と結婚した私の後悔共働きの私と夫。結婚当初、家事の分担を提案した私に、夫は「そんなに堅苦しく考えず、できる人がするということで良いんじゃない?」と言いました。「それもそうだね」と同意して何も決めなかったのは、義母から「食器洗いとか風呂掃除とか、家の手伝いはさせていた」と聞いていたからです。ところが、夫の家事はいいかげん。食器かごには汚れや泡が付いたまま。風呂掃除は浴槽の中しか洗いません。やり方を教えましたが一向に改善されず、しまいに夫は「君は俺が何をしても気に入らないんだ」と言い始める始末。結局黙って私が洗い直すように。私より早く帰宅しても、当時「信長の野望」にハマっていた夫は洗濯物も取り込まず、夕飯ができたと呼ぶまでゲーム三昧でした。妊娠した私はつわりで水を飲んでも吐くほどでしたが、夫に「妊娠は病気じゃない」と言われ、休日にまとめて家事をしていました。夫は当時「みんなのゴルフ」にハマり、夜中までゲームをしていました。私は切迫流産との診断を受け実家で静養することに。1カ月たって夫が迎えに来たとき、このままでは一緒に暮らせないと話しました。夫は謝ってくれましたが、人間簡単には変わりませんでした。もう夫のごはんを作りたくない出産後は、ワンオペで育児と家事と仕事の怒涛(どとう)の6年間を過ごしました。ゲーマー夫との仲は最悪で、疲労困憊(こんぱい)した私は、子どもを連れて3度実家に帰りました。3度目のとき、迎えに来た夫に離婚届と離婚時の誓約書を書いてもらい、それらをお守りとしました。それからは、あっという間に時間が過ぎていきました。今春、わが家の宝である子どもは大学生になり、巣立ちのときを迎えました。私は更年期で体質が変わり、主婦湿疹を発症し、家事に支障が出るように。不調なときは寝込むこともあります。一方、夫は職場から帰ると自室にこもってゲーム「モンスターハンターシリーズ」三昧で、休日は早朝から元気に登山に出かけて行きます。こんな調子で、定年した後は夫に3食ごはんを作るのかと想像するとぞっとします。今から自分で料理をするように仕向けていこうと固く決意しました。ゲーマー夫に料理をしてもらう方法まず、夫に朝食を作ることをやめました。私自身が更年期による不眠で早起きがつらくなったこともあります。今までは、夫が6時には朝食が食べられるよう、5時起きで朝食を用意していました。それを、牛乳、バナナ、みかん、ヨーグルト、パン、冷凍ご飯、昨夜の味噌汁などを常備して、勝手に食べてもらうようにしました。初めは「俺ってかわいそう」と自分をあわれんでいた夫ですが、布団から出ない私に諦めて勝手に食べていくようになりました。次に、私の帰宅が遅くなる日には、夕飯の材料を切って炒めるだけにしておき、子どもと2人で作って食べてと言い残すようにしました。私が一緒に作ろうと誘ってもゲーム三昧の夫ですが、子どもとならば台所に立ちます。その後も、「母の日だから2人でカレー作って」と簡単な料理を子どもと作ってもらいました。最近、ステップアップで、私より帰宅が早い夫に「冷蔵庫の材料なんでも使って良いから、2人で夕飯を用意しておいて」と言ってみました。帰宅すると、ご飯、夫作の鶏の胸肉と小松菜の炒め物、子ども作のカレーの残りとにんじんを炒めた物という夕飯が作ってありました。夫の料理は塩辛く、子どもの料理は味が薄かったのですが、作ってくれたことに感謝をしました。次は味噌汁などの汁物も覚えてもらおうと考えています。まとめわが家の場合、夫はまったく料理が作れないわけではないのに、私が料理をするから一切やらないのだと思いました。そこで「今日私は作りません。あなたが作ってください」と宣言し、断固として貫き通しました。また、子どもと2人で料理をする機会を作ったのが、「料理なんて俺の仕事じゃないのに」という意識や、面倒くさいというハードルを取っ払ったのではないかと思います。子どもと一緒に料理をすることに慣れたら献立作りを教えて、まずは子ども、次は夫に、休日の昼食作りを1人ずつお任せしてみようと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/しばこ(48歳)主婦ライター。更年期で不眠気味。毎日が不調。
2023年04月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「仕事としてのゲーム」です。趣味でよくミュージシャン仲間とオンラインゲームをしていますが、最近はゲームのお仕事をいただく機会も増えました。ゲーム大会の解説として参加させていただいたり、ゲームをプレイする様子をお届けするテレビ番組に出演したり。仕事でゲームをやる場合は何か変わるのかというと、特に変わるところはありません。ゲームはどんな状況で、どんな方々とやってもただ楽しい。ゲームをすることで報酬が発生するとしても、普段通りに僕はやりたいと思っているので、何か特別に意識することはありません。テレビ東京系列の『有吉ぃぃeeeee!』では、サッカーゲームの『FIFA』で有吉JAPANの一員として参加させていただいています。この番組は、いいプレイをするとみなさんがめちゃくちゃ褒めてくれるのでとても気持ちがいいです。「名波浩に匹敵する名司令塔だ」とか言われて、とにかく気分がいい。そういうみんなでワイワイ言いながらプレイする感じも、よく考えたら小学生の頃から友達とやっていることとずっと同じだなと思い至りました。その延長線上に、大人になったらこんな素敵な仕事があるなんて思いもしませんでしたが、幸せなことだなと感じています。そう考えると、子どもの頃からゲームをやり続けたことが今の僕の生き方を形作っている。そもそも、僕が音楽制作を始めたのもニンテンドーDSの音楽ゲーム『大合奏!バンドブラザーズ』があったからです。ここまでゲームに育ててもらったんだから、創作活動でゲームに恩返しができたらともよく思います。いつかゲーム音楽を手がけてみたいですね。以前から架空のゲームサントラを作りたいという構想は持っていたんです。ゲーム、特にRPGゲームのサントラは、膨大な楽曲が必要です。陽気な曲、バトルシーン、悲しい場面などさまざまな楽曲を用意しないといけません。またRPGの音楽は“ここはどこなのか”を判別するための大事な要素で、同じシーンでは同じ曲がかかり続けます。街の音楽、洞窟のちょっと不気味な雰囲気など特定の場所感のある要素を入れつつ、でもずっと同じ曲がかかっていてもしんどくならない、ループ感覚のセンスも必要です。いや、考えるほどに難しいなと思います。ドラクエの名曲たちを生み出した、すぎやまこういち先生ほどは作れないとしても、いつか自分の能力を試してみたいと思っています。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4を7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年3月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年03月25日■義母が息子にゲーム機を買い与えて…百合は子育てをしながらパートタイムで働く主婦。夫と、小学4年生の一人息子・大和と3人で暮らしています。ある日、義母に大和を預けた日のことでした。義母が大和にゲーム機を買い与えていたのです。早速、大和はゲームに夢中になり…。夫は大和に甘く、注意する気などさらさらない様子。ますますゲームの虜になる大和に、由里は心配とイライラをつのらせるばかりでした。これまで大和に「うるさい」なんて言われたことがなかった由里は頭を抱えます。そして由里は、「ゲームの時間は1日1時間まで」と大和に約束させることにしました。ところが、思わぬ展開が待っていたのです。■ゲームに夢中な息子に母親はイライラ!ゲームにとことん真剣に向き合わせるという夫のやり方を見て、「どんどん大和の頭が悪くなる」と、不安をつのらせる由里。果たして大和のゲーム問題は解決するのでしょうか!?こちらは投稿者のエピソードを元に、4月28日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントを紹介します。■ゲームは悪という母親の考え方に読者の反応は!?まず多かったコメントが「母親・由里の考え方が古い」というものでした。その一部をご紹介します。・姑世代ですが、ゲームをすれば頭が悪くなるだけ、と決めつける母親の頭の固さに驚きました。・ゲーム禁止なんて、浅はかな親だと思いました。このような親からは主体性のない、指示待ちの人間しか育たないし、親に管理されることに慣れて、自己管理もできなくなってしまうと思います。・いまだにゲーム=頭が悪くなるという考えの人がいることが驚きです。今ではゲームでお金が稼げる時代。教育現場で使われているゲームもありますよ。・何事も時間だけで縛りつけたら、反発もしたくなる。ゲームに限らず、仕事だって勉強だって裁縫だって、区切りの良いところがありますよね。親が子どもの趣味を理解しようとせずに自分の物差しでルールを押し付けちゃいけない。何事もやり方次第だと思います。・ゲームを始めたから子どもが変わってしまったと思っているなら、完全に勘違い。母親がゲームに過剰反応するからこそ、子どもも過敏に反応しているだけ。母親の身勝手な常識を押し付けられる子どもの身にもなってほしい。・ゲームをやらせたくない人の気持ちはわかりますが、この母親のように厳しく制限しすぎるのも問題だと思います。無理にいっても余計やりたくなるだけだろうし、大切なのは親の子どもへの向き合い方だと思います。この記事のパパはとても素敵ですね。「ゲームをすると頭が悪くなる」という母親の一方的な考え方を否定するコメントが多い一方、母親に共感するコメントも届きました。・このやりとり、わが家のようです。毎日、ゲームの時間のことで子どもと言い合いになり、嫌になっています。・母親の気持ちはものすごくよくわかります。息子が4年生の時にゲーム機を、6年生になった時にスマホを買いましたが、学校から支給されたタブレットも含め、スマホゲーム、ゲーム機の三刀流で毎日ゲーム三昧。時間を決めても全く守りません。取り上げると奪い取ろうとして取っ組み合いになり、お互い辛いです。また、そもそもゲームをすること自体、決して悪いことではないという意見も。・ゲームは問題にぶつかった時に物事の進め方を学べるし、頭の体操にもなるということを、この母親は知らないのでしょうか。・体を動かすスポーツが健全で、娯楽的要素の強いゲームは健全ではない。そういった考え方があまりに広く根付いている気がします。私はゲーミングチームで若年プレイヤーの育成に携わったことがありますが、社会性もありますし、年齢や個人が考慮されにくいSNSなどのインターネット社会に密接に関わっているため、高度なITリテラシー教育と社会人としての立ち振る舞いが要求されます。また、味方や相手の考えを深く理解して行動する必要性もありますし、技術や連携力向上のために努力を続ける必要もあります。ゲームは何ら普通のスポーツと変わりありません。最後に、子どもとゲームの問題をうまく乗り越えた読者のコメントを紹介します。・子どもにゲームを与えると、一時期はきりがないくらいやっていました。 ただ、それがいいことかどうかを子ども自身に考えさせるようにしたら、「宿題が終わったらやる」など、自分でルールを決めてやるようになりました。早い段階から自己管理を覚えさせることで子どもの自立を促せました。子どもにゲームとどう向き合わせるかは、子育てをする多くの親がぶつかる壁の一つではないでしょうか。由里のように「ゲームはダメ」と頭ごなしに決めつけていては、子どもとの関係性が悪くなる一方のように思われます。「子ども自身に考えさせることで、自分でルールを決めてやるようになった」という読者のように、まずは子ども自身に考えさせることが大事かもしれませんね。ぜひ参考にしたいものです。▼漫画「ゲームとの付き合い方」
2023年01月16日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。年末ですね~。冬休みになって家族や友達とゲームをやる機会も多いですよね。我が家の娘たちもトランプやボードゲームなど、家族でゲームするのが大好きです。最近は次女オコメも、負けたとしても泣くことも(時々あるけれど)ほとんどなくなり平和になってきました。しかし今回、遊び心を持った夫が… 勝った人へのご褒美を夫が提案。するとオコメがまさかのゲーム参加を拒否しました。 負けることが嫌というよりは、負けてチョコレートがもらえないかもしれないことが恐怖なオコメちゃん。遊び心が完全に裏目に出ました。すると夫が…!?負けても勝ってもチョコレートが食べられるとわかったオコメは、安心してゲームに参加することができました。いや~、先のことが考えられるようになったんですね。成長成長!(我が家の5歳児さん、なかなか難しい…!)それではみなさん、良いお年を!
2022年12月31日自分で準備をしない、自分からやりたいと言って始めたのにやる気が感じられない、上手くなりたいという割には自主練をしない......。など、子どものサッカーの悩みでよく聞かれることです。それ以外にも、サッカーと勉強の両立など保護者の皆さんがひそかに悩んでいることもあるのではないでしょうか。先日サカイクでは、お子さんの「サッカー以外」の悩みについてツイッターでアンケートを実施いたしました。その結果をご紹介いたします。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!一位はやはり「ゲーム・ネットに夢中、長時間のゲーム」(37.1%)でした。小学生がゲームに熱中するのは今に始まったことではありませんが、最近は家庭や学校でもパソコン、タブレットに触れる機会があったり、親御さんのスマートフォンを使ってゲームやインターネットをする子も増えているようで、長時間使用が気になる保護者が多いという結果になりました。次いで多かったのは、「勉強との両立」(30.6%)。サッカーが好きで夢中になるのはいいことですが、勉強もしっかり取り組んで欲しいという親心の表れでしょう。お子さんが将来どんな道に進むにしても、学問を修めることや探求心をもって主体的に学びを深める経験は役に立つものです。保護者の皆さんも人生の先輩として、ご自身の経験から子どもたちにはサッカーも大事だけれども、勉強との両立もしてほしいと願うのは当然のことかと思われます。「チームメイト、友達関係」(14.5%)も、チームによっては保護者の悩みになります。サカイクで保護者の方にお話を伺う際も、上手い子が下手な子をバカにした言動を取る、「下手だな」など直接言われる、レギュラーと補欠に溝がある、学校でも同級生なので普段からサッカーが上手い子たちに萎縮している、といったこと等があると聞きます。子どもは直接的な表現をすることもあり、ときに残酷です。そのような言動に子どもが傷ついていたり、自信を無くしていることに悩んでいらっしゃるということだと思われます。ほかにも保護者の方にお話を伺うとこのような声を聞きます。・家にいるとゲームばかり・ネットで友達とひっきりなしにやり取りしている・タブレットとパソコンの2台を駆使してチャットしながらゲーム実況を見るなど、器用だなと感心する反面、依存しないか心配でもある・勉強との両立が不安・サッカーに夢中すぎて勉強に興味が向かないのが悩み・チームメイトに萎縮しており、学校でもその子たちに気を使っている・おとなしい性格で、コミュニケーション能力が高くないいかがでしょうか。普段学校の保護者やチームの保護者と話す際にも話題になることがあるかもしれませんが、よそのご家庭でも同じような悩みがあるんだと少し安心した方もいるかと思います。今回一番多かった「ゲーム・ネットに夢中、長時間のゲーム」については、ゲームやインターネットに依存してしまうことや、リアルな対人コミュニケーションが苦手になってしまうのでは、という心配がある一方で、本人が楽しんで通っていて、デジタルから離れる場所である「サッカー」があってよかった、という声も少なくありません。サッカーというスポーツの良さを改めて感じていらっしゃる親御さんもいるようです。ただし、サッカーをやりすぎると満足して向上心がわかなくなったり、燃え尽きてしまうこともありますので、「またサッカーをしたい」といった余白を残してあげることが子どもが楽しんでサッカーに行くために大事なことです。サッカーが大好きな子どもたちの中には、満足するまで練習したい子も多いと思いますが、その辺は親御さんがブレーキをかけてあげるようにしましょう。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年11月07日人生に挫折しそうなとき、救いを与えてくれるもののひとつといえば音楽。そんな思いに共感する1本としてオススメは、音楽映画でありながら刑事モノとしての側面も持つ話題作『異動辞令は音楽隊!』です。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。高杉真宙さん【映画、ときどき私】 vol. 513犯罪捜査一筋30年の鬼刑事が警察音楽隊にまさかの人事異動を言い渡され、どん底から再び輝きを取り戻そうとする姿を描いた本作。高杉さんは、主人公が所属する音楽隊でサックスを担当する北村裕司役を演じています。今回は、役作りでの苦労や主演を務めた阿部寛さんから学んだこと、そしてバラエティ番組に出演するようになってから感じる最近の変化などについて語っていただきました。―まずは、本作に出演したいと思った理由から教えてください。高杉さんやっぱり、内田英治監督とご一緒できるというのは大きかったです。特に、お話をいただいたときは『ミッドナイトスワン』を観たあとで、内田監督の作品に出たいと望んでいたときだったので。うれしかったですし、ありがたかったです。―実際に内田監督の現場を経験されてみて、いかがでしたか?高杉さんいつも一緒にお仕事されているスタッフの方が多かったこともあって、みなさんの意志疎通がスムーズで素晴らしかったです。あとは、カメラワークがすごかったですね。普段、僕は撮影中にあまり映像をチェックしないほうですが、見せていただいたときに「こんなふうに撮られていたのか」と驚きましたし、迫力があってかっこいいなと思いました。役を演じるうえで意識したのは、感情のバランス―演じられた北村は、反発はするけれど実はいいヤツというキャラクター。演じるのにかなりの技量が必要ということで、プロデューサー陣から真っ先に高杉さんのお名前が挙がったとか。ご自身にとっても、難しい役どころでしたか?高杉さん知らないところで、僕はそんなに持ち上げられていたんですか!?いやいや、怖いです(笑)。今回、僕が一番気にしていたのはバランス。ただの嫌なヤツが阿部さん演じる成瀬の言葉で変化していくというのではなく、もっと北村の存在を大事にしたいなと思いました。ツンケンしているのも、彼なりの正義や理由があってしていること。成瀬さんに対して嫉妬もあれば、憧れや尊敬の感情もあるので、そういうひとつひとつのバランスは難しかったです。みなさんから好きになってもらえなくても、どうしたら嫌いにならないでもらえるかは考えながら演じました。―なるほど。監督からは、どのような演出がありましたか?高杉さん衣装合わせのときに、「もっとダサいほうがいいな」と監督がずっと言っていたのは印象的でした。僕もキャラクターを作るうえで重要だと思っているのは、衣装やメイク。今回は、服に関心はないけど仕事は大好きという人物像だったので、そういうところからも少しずつ作り上げていきました。最後の白い制服はかっこよかったですね。―ほかにも、初挑戦となったサックスも大変だったのではないかなと。高杉さん難しかったですね。撮影の1か月くらい前に初めてサックスを触り始めたのですが、別のドラマのためにベースの練習をしていた時期とちょうど重なってしまったので、練習量に不安はありました。ただ、ありがたいことに撮影中も練習する時間をいただけたので、何とか作品には間に合うところまではいけたかなと思っています。でも、覚えることが本当に多くて大変でした。自分がどれくらい努力できているか考えさせられた―撮影前までにみなさんがかなり仕上げてきていたことに、スタッフからは感動の声もあがり、高杉さんに至っては格段に成長していたので寄りのショットが急遽増えたとか。高杉さんこちらこそ、「本当にありがとうございます」としか言いようがないです。自分では、全然ダメだと思っていましたから。撮影では2日間ほど先生に教えていただいたあと全体練習に挑みましたが、そこで少しは胸を張れるようになれたので、やっと楽しくなりました。―主演の阿部さんとのやりとりで、思い出に残っていることはありましたか?高杉さん僕は運転するシーンがあったのですが、撮影前に同じ部屋で阿部さんと2人っきりになったことがありました。普段あまり運転しないほうなので、それについて相談したときのことがすごく印象に残っています。―どんなアドバイスをもらったのでしょうか。高杉さん「がんばれ!」と。―(笑)。シンプルかつ力強いひと言ですが、うまくいきましたか?高杉さん僕一人ならまだしも、倍賞美津子さんと板橋駿谷さんを乗せて運転しなければいけなかったので、緊張しました。自分で自分を慰めながら挑みましたが、楽しく運転できてよかったです。―ほかにも、俳優の先輩として阿部さんから学んだことがあれば、教えてください。高杉さん阿部さんがいるだけで、みんなの士気が上がる感じはありました。最近、阿部さんと同世代の方々とお仕事をする機会が多いですが、どなたもとにかくストイック。自分もその年代になったときに、そういなきゃと思わせられますし、いまの自分がどれくらい努力できているんだろうかと考えさせられます。それは今回の阿部さんを見ていて感じたことでもありますが、そういう姿勢だからこそ、これほど長く続けられているんだろうなとも思いました。本当に、かっこいい方が多いですよね。音楽は、シーンと気分に合わせて聴いている―現場の様子についてもおうかがいしますが、みなさんで一緒に演奏をしていたこともあって団結力も上がったのでは?高杉さんそうですね。音楽でひとつの作品をみんなで作っている実感があったので、一緒にゴールに向かっていくイメージはありました。一体感が生まれますし、お互いに仲良くもなれるので、これからは現場に入る前にキャストで音楽かスポーツすればいいんじゃないかなと思ったほど。ただ、スポーツだと敵対心が出てくることもあるので、すごく仲良くなるか、すごく殺伐とするかのどっちかかもしれませんが(笑)。―確かに、その可能性はありますね……。本作では、音楽によって救われる人たちが描かれていますが、高杉さんも音楽に救われた経験はありますか?高杉さん僕は音楽をずっと聴いていないとダメというほどのタイプではありませんが、気分とシーンに合わせて聴いています。たとえば、疲れたときとかテンションを上げたいときは、メタルを聴くのが好きです。あと、朝起きたとき、夜寝る前、「明日仕事でがんばろう」と思うときは、それぞれ違う曲を聴くので、そういう部分では助けられていると思います。―ちなみに、最近のお気に入りがあれば、教えてください。高杉さん星野源さんの「POP VIRUS」です。この曲は、家に帰ってきてゆっくりしたいときに聴いています。あと、昔からよく聴いているのは、高橋優さんの「明日はきっといい日になる」。今回でクラシックや吹奏楽も聴くようになったので、仕事をするたびに音楽の幅も広がっていく感じです。いつまでもミスを落ち込んでいても仕方がない―音楽以外にも、落ち込んだときに自分の救いになっているものはありますか?高杉さんあまりないですね。というのも、僕は立ち直りが早くて、ミスをしてもへこむのはだいたい3時間くらい(笑)。落ち込んでいても仕方ないので、ゲームや趣味で気分を変えて、考えないようにすることが多いかなと。ただ、そのなかでも、次は失敗しないように心がけてはいます。―ちなみに、1年ほど前にご登場いただいたananwebのインタビューでは、「ゲーム以上に好きになれるものを探している」とおっしゃっていましたが、その後何か見つかりましたか?高杉さんいやー、なかなか超えられないです(笑)。それくらいゲームが大事ってことなんでしょうけど、見つけられないものですね。―今回のサックスはどうでしょうか。高杉さん今後も続けたいくらい好きにはなりましたし、マウスピースも大事に飾ってはいますが……。―では、もし何かを見つけたら教えてください。ちなみに、そのときに1人旅にも興味があるとおっしゃっていました。どこか行かれましたか?高杉さん申し訳ないことに、これもまだしていないです(笑)。でも、長崎とか、東京の島に行ってみたいなと思っていて、いろいろと調べてはいます。僕は電車旅が好きなので、ぜひ電車で行ってみたいです。20代のうちに、落ち着きを持てるようになりたい―旅の感想もお待ちしています。20代も折り返しになりましたが、今後はどのようになっていきたいですか?高杉さんいろいろありますが、20代のうちに落ち着きを持てるようになりたいです。いまは、話し方も行動もフラフラしていますから。まずは、落ち着いた発言や行動ができるようにがんばります。―最近は、バラエティでも活躍されているので、いろんな変化もあったのでは?高杉さん『ゴチになります!』を見ている方は多いので、それで僕を知ってると言ってくれる方は増えました。あとは、「本当に自腹なの?」とよく聞かれます(笑)。本当に自腹です!この前も払いましたよ。―これまでは役として表に出ることが多かったなかで、素の自分で出ることに戸惑いもあったのではないかなと。高杉さん収録も重ねてきたので、最初よりはだいぶ慣れました。バラエティもみんなで作っているというのがわかってから、あまり緊張しなくなったのかもしれません。僕も少しでも面白いことが言えたらいいなとずっと考えてはいますが、まずは自分が楽しもうと思っています。―それでは最後に、ananweb読者へメッセージをお願いします。高杉さんいまはいろんなことがあるので、緊張感を持って日々を過ごさないといけないところもあるとは思いますが、気分転換に映画館に足を運ぶのはいかがでしょうか?その際は、ぜひ『異動辞令は音楽隊!』を選んでいただけたらうれしいです、そして、吹奏楽の素晴らしさもみなさんに伝えたいなと思っています。インタビューを終えてみて……。ananwebの連載にご登場いただくのは4回目で、最多となる高杉さん。今回も変わらぬ天然ぶりを発揮されていて、楽しませていただきました。ゲームと旅の話は、ほぼ毎回恒例になりつつありますが、今後も高杉さんが新たに何かと出会っていく様子を探っていきたいと思います。人生は、思いがけないことの連続だから面白い!居場所を失い、暗闇のなかで先が見えなくなったときこそ大切さに気づかされるのは、手を差し伸べてくれる仲間たちの存在。キャストが奏でる見事なハーモニーに乗せて届くメッセージは、新たな人生を歩き出す人にとっては、最高の“応援歌”となるはずです。写真・山本嵩(高杉真宙)取材、文・志村昌美スタイリスト・荒木大輔ヘアメイク・堤紗也香シャツ¥40,700、パンツ¥34,000/Cellar Door(untlim 03-5466-1662)、Tシャツ¥15,400/CINOH(MOULD 03-6805-1449)、その他スタイリスト私物ストーリー犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、犯罪撲滅に人生のすべてを捧げてきた。ところが、コンプライアンスが重視されるいまの時代に、違法すれすれの捜査と高圧的な態度を見せる成瀬は周囲から完全に浮いてしまう。そんななか、成瀬はついに上司から異動辞令を言い渡される。行き先は、まさかの警察音楽隊。しかも、小学生の頃に和太鼓を演奏していたというだけで、ドラム奏者に任命される。警察のはぐれ者たちの群れに迷い込み、愕然とする成瀬。練習にも身が入らず、隊員たちとも険悪な関係に陥ってしまうことに……。注目の予告編はこちら!作品情報『異動辞令は音楽隊!』8月26日(金)全国ロードショー配給:ギャガ️©2022『異動辞令は音楽隊!』製作委員会写真・山本嵩(高杉真宙)
2022年08月25日日本最大級のゲームの総合展示会、東京ゲームショウが3年ぶりに幕張メッセで開催される。過去2年はオンライン開催だったが、今年は会場に集まり、遊び、最新ゲームを巨大ブースで楽しむことができる。東京ゲームショウは1996年から開催されているゲームファン恒例のイベント。世界にはE3などの巨大なゲームショウが存在するが、日本では本イベントが長年に渡って愛され続けている。2020年と翌21年は新型コロナウィルスの影響でリアル開催がかなわなかったが、今年は9月15日(木)と16日(金)にビジネスデイ(16日は14時から一般入場可)が行われ、17日(土)と18日(日)に一般公開されることが決定。すでに多くのメーカーが出展を予定している。また、昨年に引き続き、オンラインのコンテンツも登場する予定だ。本年度のテーマは“ゲームは、絶対、とまらない。”で、現行のゲームだけでなく、メタバースなど未来のゲームの姿も垣間見える内容になる。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からチケットは日別で販売され、人数が制限される。東京ゲームショウ 2022ビジネスデイ:9月15日(木) 10:00~17:009月16日(金) 10:00~18:00※9月16日(金)は14時から一般来場者も入場一般公開日:9月17日(土) 10:00~18:009月18日(日) 10:00~18:00※14時から入場できる「午後券」も発売※一部の券種のみ入場時間を繰り上げることがあります。※小学生以下は保護者同伴でも入場不可(乳幼児の入場も不可)※おひとりあたり4枚まで購入可幕張メッセ■チケット情報
2022年07月09日ご結婚されている皆さんは、パートナーとどのような形で出会い結婚しましたか?中には驚きの出会いをした方もいますよね。今回は実際に募集した「夫婦の衝撃の出会いエピソード」をご紹介します。ネットゲーム夫との出会いはネットゲームでした。ネットゲームといっても、直接そこで出会ったわけではなく、お互いの友達同士がネットゲームで知り合ったのをきっかけでの紹介でした。あるとき、私の友人がネットゲームで知り合った男性と付き合うことになったとのことで、遠距離だったのでテレビ電話で紹介してもらいました。そのときにその彼の友人も遊びにきていて、一緒にお話ししたのがきっかけです。その後、一緒にゲームをする仲になり、付き合う流れになりました。正直こんなきっかけで付き合うことになるとは思わなかったです。(女性/自営業)さりげないお見合い会社の先輩が会社を辞めてしまいました。先輩から転職先の人との食事会があるから私も参加してほしいと依頼がありました。人数がそろわなかったようで急遽参加しました。今思えば先輩の転職先の男性が彼女を募集していたので彼氏がいない私をその人に会わせたかったらしいです。実際に先輩と私、その会社の男性2人の4人の食事会でした。後日、私の勤務先のお店に男性のひとりが何度も来てデートを申し込まれました。最終的に付き合うことになりましたが、さりげなくお見合いをしていたような感じで出会いました。(女性/会社員)いかがでしたか?これは運命なのでしょうか…!思いもよらない出会い方があるものですね。以上、夫婦の衝撃の出会いでした。次回の「夫婦の衝撃の出会いエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月03日朝の顔として、多くの人にポジティブエネルギーを送ってきた、モデル、俳優の貴島明日香さん。コツコツ続けて歩んだ道を自信に変え、等身大で自分と向き合っていました。毎日、意識して自分を褒めるようにしています。今年の春まで朝の情報番組『ZIP!』のお天気キャスターを務めていた貴島明日香さん。その明るい笑顔に癒された人も多いはず。「やっぱり朝の番組ですから、表情も声も明るいトーンでお伝えするように心がけていました。『ZIP!』を始めるまでは自分の笑顔があまり好きじゃなかったんです。でも、私自身、番組スタッフさんの笑顔に元気をもらっていて。笑うと自然と気持ちがポジティブになるし、周りもポジティブにするんだと気づいてから、自信が持てるようになりました」しかし、もともとは自己肯定感が低いタイプ。仕事のたびに、もっとこうすればよかったと落ち込むこともあったそう。「その頃は、人と自分とを比べちゃうことが多かったんですよね。人前に出る仕事なのもあって、無理なダイエットをしたり。苦手なのに必死に運動して、逆にそれがストレスになってたり。自分に対してストイックになりすぎて…病んじゃっていたなと思います」そんなある日、ふと「このままではダメだ」という思いに至る。「仲のいい友達に食事に誘われても、ダイエットを理由に行けなかったり、『痩せたね』って言われても自分では全然そう思えなかったり。自分と周りの価値観が合っていないことに気づいたんです」そして訪れた運命の出会い。相手は現在の愛猫だ。その出会いが貴島さんの価値観を一変させた。「それまでは生活のすべてが仕事でしたが、猫を飼い始めてから愛情を向ける相手ができて、ひとりで考えすぎることがなくなったんですよね。そして猫の誰にも媚びない姿に、私も猫のように生きたいと思うようになりました」そこから「自分の好きなことや楽しいことに時間を使おう」と、以前から好きだったゲームを再開。食事も、好きなものや食べたいものは我慢せずに食べるように。「ただ、もともとネガティブ思考なので、ともするとネガティブループに陥ってしまう。だから家では、あまりひとりで考え込む時間を作らないようにしています。お風呂の時間も音楽を聴いたり、あとはとにかく意識的に毎日ひとつ自分を褒める!今日はひと駅ぶん歩いたとか、そんなことですけど、寝る前に“今日も頑張ったなぁ”“エライ、エライ”って言っています(笑)」自身のYouTubeチャンネルをスタートさせたことも大きい。「お天気のお姉さんの、清楚で品行方正なイメージに縛られすぎていたんですよね。でもYouTubeで自分の素を出したら、そんな私を好きだって言ってくれる方がいて、今のままの自分でいいんだって思えて、楽になりました」そんな貴島さんには好きな言葉がある。ゲームのキャラクター・カービィの座右の銘「明日は明日の風が吹く」だ。「明日は誰にもわからないからクヨクヨしない…すごくポジティブな言葉ですよね。カービィのその自由な生き方が好きなんです」自分をリセットしてくれるもの根の真面目さゆえにストイックになりすぎる貴島さん。時々考えすぎてネガティブモードになってしまったときに、リセットしてくれるのは“素の自分”に戻れる時間。猫との暮らし自分とは正反対だからこそ、その生き方に憧れるのかも。現在は2匹の猫と同居し溺愛中。「猫って、私とは正反対の生き物。食べたいときに食べ、寝たいときに寝て、甘えたいときに甘えてくるのに、こっちが構うと嫌がったり。その自由に生きている姿すべてにグッとくるんです」YouTube配信ちゃんとしていなくていい。素の自分をさらけ出せる場所。2年前にスタートした「あすかさんち。」は、現在チャンネル登録者40万人超え。ゲーム実況や2匹の愛猫との生活を紹介、チャレンジ企画や、フォロワーの質問に答えるコーナーなど、貴島さんの多彩な魅力が満載。きじま・あすか1996年2月15日生まれ、兵庫県出身。雑誌『nonno』の専属モデルを務める傍ら、ドラマやバラエティ、CMなどで活躍。現在、『ZIP!』準レギュラーのほか、『パズドラ』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。トップス¥12,100(MIESROHE)アクセサリーはスタイリスト私物※『anan』2022年7月6日号より。写真・大内香織スタイリング、ヘア&メイク・橋本裕介(TRAPEZISTE)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月01日中学1年生の頃からオタク道を邁進中なのは、俳優・モデルの中山咲月さん。漫画にアニメ、ゲームまで幅広くエンタメを愛する賢者の“推し”を教えて。ファンを離さない時代性を反映した作り。「まずは『ONE PIECE』から入り、自分が絶賛中二病だった頃に放送されていたTVアニメ『魔法少女まどかマギカ』でドハマり」と笑うオタク歴10年以上の中山さん。推しアニメについて伺うと、歌・戦闘・恋愛をテーマにしたSFアニメの金字塔「マクロス」シリーズをチョイス。「特に、シリーズの中で一番新しい『マクロスΔ(デルタ)』が好き。昨年公開された劇場版を観て、自分の中で再燃。久々に観返してみるとやはり素晴らしく、作中に流れるすべての曲が神曲なんですよね」40年前から続く「マクロス」シリーズがたくさんの人々から長く愛される理由を「世相を反映させた作りにある」と分析。「例えば、初期はソロのアイドル歌手、前作は2人だった歌姫が、『マクロスΔ』では5人組のガールズユニットになり、時代の流れに合わせて変化している。最近の楽曲では電子音が多用されていたりと、世の中のトレンドをきっちり押さえている気がします」今やアニメ好きにとって欠かせない動画配信サービスの配信作品の中にも名作が潜む。「Netflixオリジナルの『泣きたい私は猫をかぶる』というアニメも好きですね。一人の少女が大好きな男の子に会うために猫になるという不思議なお話で。映像の美しさにも感動します」漫画はアプリで読むことが多く、今回選んでくれた漫画も、『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』など、ヒット作目白押しの集英社の漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中のもの。「最近のイチ推しは『ゴリラ女子高生』という、見た目ゴリラのJKの高校生活を描いたギャグ漫画。笑いをゴリ押ししてくる感じがツボで。これを無料で読めるなんて驚き。『少年ジャンプ+』自体の勢いもすごいです。例えば『週刊少年ジャンプ』では“友情・努力・勝利”という3大原則に沿った作品が掲載されますが、こちらにはその縛りがなく、様々なテイストの作品が。そこも幅広くアピールする要因なのかなと」ゲーマーでもある中山さんの推しゲーを尋ねると、ボカロ再ブームの立役者的一本を挙げる。「ハマっているのは、リズムゲームの『プロジェクトセカイ』。ボカロ楽曲が楽しめるアプリゲームで、自分が聴いていた頃の曲から、最近TikTokなどで流行っている曲まで、いろんな世代のボカロ好きが楽しめるはず」Satsuki Nakayama’s Recommend超人気シリーズの歌姫も時代に合わせて5人組ユニット化。アニメ『マクロス』シリーズ昨年、最新作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!/劇場短編マクロスF~時の迷宮~』公開。劇中登場の戦術音楽ユニット、ワルキューレはシリーズ最多の5人組に。「心に響く名曲揃いで、聴くと自分も元気になれる」。最新作のBlu‐ray&DVDは9/28発売。©2021 BIGWEST/MACROSS DELTA PROJECTじつは隠れた名作揃い!独占配信アニメも見逃せない。アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』2020年、Netflix全世界独占配信のファンタジー作品。周囲に馴染めない少女の唯一の楽しみは猫に変身して好きな人に会いに行くことだったが、猫と人間の境界が曖昧になり始め…。「美しい映像とマッチしたヨルシカさんが歌う挿入歌も最高」©2020「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会『少年ジャンプ+』が誇る超ド級のパワー系ギャグ漫画。漫画『ゴリラ女子高生』映え写真を撮ったり、イケメンDKに恋心を抱いたり。見た目がゴリラという以外は普通の女子高生・うららのスクールライフを描く。「うららが日常に溶け込んでいるのが面白すぎて、連載開始からどハマり(笑)」。アプリ「少年ジャンプ+」で連載中。画像提供:「少年ジャンプ+」編集部大好きなボカロの名曲たちをバーチャル・シンガーたちが披露。ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』初音ミクをはじめ、鏡音リン・レンなどのバーチャル・シンガー(ボーカロイド)も登場する音ゲー。略称はプロセカ。「キャラを3Dで踊らせることができるのも楽しい。やり込みすぎて、ランキング100位内に入ったことも(笑)」。アプリストアで配信中。©SEGA/©CP/©CFMなかやま・さつき1998年9月17日生まれ、東京都出身。俳優、モデル。現在、ドラマ『不幸くんはキスするしかない!』(MBS毎週木曜25時29分~ほか)に出演中。6月24 日より上演の舞台『アナザー・カントリー』にも出演するなど活躍の場を広げている。トップス¥35,200パンツ¥26,400(共にベース マーク)シューズ¥36,000(ユナイテッド ヌード)ブレスレット¥13,200 以上M TEL:03・6721・0406ブレスレットに付けたチャーム¥3,850リング¥6,600(共にパンドラ/パンドラカスタマーサービス TEL:0476・50・2638)※『anan』2022年6月22日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・Die‐co取材、文・関川直子(by anan編集部)
2022年06月16日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!「ゲームへの嫌悪感」私の義両親はゲームに対する嫌悪感があるらしく、旦那も大人になってから開放感でゲームをはじめたそうです。ある日、息子にゲームを買い与えていたら、遊びに来た義父に「ゲームをやるとバカになるからやめさせなさい」と言われ、息子がやっていたゲームを無理やり取り上げようとしました。1日中やっているわけではなく、時間を決めてやっているのに強制終了されて、セーブできなかったと息子が泣いていました。これからは義両親が来る前に隠そうと思います。「動画を見せていたら…」息子は電車が好きで、電車のYouTubeをよく見ています。それを見ると気分も落ち着くのか、泣いたあとなどによく見せています。それを見た義母が「こんなにYouTubeを見ているとまともな大人になれないよ」と勝手にパソコンを閉じてきて…。ちょうど気分が不安定になっていたところで見せていたので、更に号泣してしまいました。動画を見るたびに閉じられるので毎回号泣しています…。見ていてとても可哀想です。(女性/会社員)こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年05月13日■前回のあらすじ「ゲーム大会に出てみるか?」そんなことを言いだした夫。「野球とかサッカーはよくて、なんでゲーム大会はダメなの?」その問いかけに、由里は答えられない。そこでママ友たちに話してみると…。 >>1話目を見る 私もはじめはゲームに対して懐疑的でしたが、息子と一緒に向き合ってみて、悪いことばかりではありませんでした。ゲームだろうとなんだろうと、何かに打ち込めることは素晴らしいことだと思います。これからも息子の力を信じ、彼の選択を応援していきたい。そんな中で、私も親として成長していきたいと思います。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・ ふくみみ
2022年05月02日