水川あさみ(36)が9月22日、Instagramで窪田正孝(31)との入籍を改めて報告した。ファンのみならず著名人からも祝福のコメントが寄せられている。前日、窪田との連名で入籍を報告した水川。22日にInstagramを更新し、太陽を背にした窪田とのツーショットと思われる写真をアップ。そして《心豊かに高め合いおもしろく人生を共に出来る人に出逢えました》《これからも何卒よろしゅう 沢山のお祝いコメントありがとう!うれしいきもち》とつづった。すると投稿から14時間ほどで46万以上の“いいね!”を記録。さらにコメント数は12万7000件にものぼり、《とってもお似合いです!!おめでとうございます》《大好きな2人 心からおめでとうございます》《素敵なお二人 すえながーくお幸せに》などの喜ぶ声が相次いだ。その中には著名人からのコメントも見られた。ともさかりえ(39)は《あさみがお嫁に… おめでとうございます》と4つのハートマークをつけて返信。さらに桐谷美玲(29)と山田優(35)は《おめでとう》とそれぞれ賑やかな絵文字と共につづった。またモノマネタレント・福田彩乃(31)は《おめでとー!!!!》と返信し、映画監督・タナダユキ(44)は《おめでとうおめでとうおめでとう どう考えてもめちゃ嬉しい どう考えても面白い家庭になりそ 2人に幸あれ》と祝福している。幅広い人々から祝福された2人の結婚。多くの愛を受けて、前途洋々だ。
2019年09月23日「凪のお暇」での好演も話題の高橋一生と、『百万円と苦虫女』(’08)以来、映画では11年ぶりにタナダユキ監督と組む蒼井優が夫婦役を演じる『ロマンスドール』。この度、初映像となる特報が解禁となった。岩井俊二監督の『リリィ・シュシュのすべて』(’01)以来18年ぶりに共演を果たし、初の夫婦役に挑んだ高橋さんと蒼井さん。先日、親密に寄り添う2人の姿を初お披露目したビジュアルが解禁され、今後の展開に期待と注目が集まっている。この度、ついに初映像となる30秒の特報が到着。本作では、高橋さん演じる哲雄と蒼井さん演じる妻・園子がベッドで見つめ合い、ドキッとするほど美しく儚げなキスシーンが収められている。愛し合う中で交わされるのは、「…どういう夫婦になりたかった?私はね、なんでも言い合える夫婦になりたかった」「なにが言いたいの…?」という物憂げな会話。そして、それぞれの目線から対照的に添えられた、仲睦まじい夫婦の日常からは信じがたい、「妻を愛して“嘘”をついた」「夫を愛して“秘密”を持った」という印象的なメッセージの意味とは…?この先に、どのような展開が待ち受けるのか。実力派2人が織りなす大人のラブストーリーに、ますます想像が膨らむ映像となっている。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年09月10日俳優の高橋一生が主演、蒼井優がヒロインを務める映画『ロマンスドール』(2020年1月24日公開)の特報映像が10日、公開された。同作は『百万円と苦虫女』などで知られるタナダユキ監督の小説を、監督自ら実写化。美人で気立てのいい園子(蒼井)に一目惚れして結婚した哲雄(高橋)は、久保田商会という会社でラブドール職人としてドールを作っていることを隠し続けていた。哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていたが、いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明ける。公開された特報では、18年ぶり2度目の共演となる高橋と蒼井が初の夫婦役に挑み、ベッドで見つめ合いながら美しく儚いキスシーンを見せる。愛し合う中で交わされる、「……どういう夫婦になりたかった? 私はね、なんでも言い合える夫婦になりたかった」「なにが言いたいの……?」という物憂げな会話。そしてそれぞれの目線から対照的に添えられた、「妻を愛して“嘘”をついた」「夫を愛して“秘密”を持った」という印象的なメッセージが映し出された。
2019年09月10日タナダユキの同名小説を、主演に高橋一生、ヒロインに蒼井優を迎え映画化した『ロマンスドール』の公開日が2020年1月24日(金)に決定。併せて、第1弾ビジュアルとなるティザービジュアルが解禁となった。自身初のオリジナル小説を、タナダユキ自らが脚本・監督を手掛け映画化した本作。主演に高橋一生、ヒロインに蒼井優を迎え、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しく儚い“大人のラブストーリー”を描く。今回解禁されたティザービジュアルには、ベッドの上に座って寄り添う高橋さん演じる主人公・北村哲雄と、蒼井さん演じる哲雄の妻・園子の姿が。タナダ監督が映画のキーカラーとした「スモーキーブルー」の世界観に包まれた2人は、ドキッとするほど美しく幸せそうに見えるが、こちらを見つめる眼差しはどこか物憂げで2人の間に何かを感じさせる。それぞれの目線から対照的に添えられた、「妻を愛して“嘘”をついた。」「夫を愛して“秘密”を持った。」というキャッチコピー。惹かれ合い結婚し、愛し合った先に2人がもった“嘘”と“秘密”とは――。想像を掻き立てられるビジュアルに仕上がっている。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年正月第2弾、全国にて公開予定©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年08月29日主演・高橋一生、ヒロイン・蒼井優の映画『ロマンスドール』が、出演者のピエール瀧の事件発覚後、秋公開予定から保留となっていたが、この度、再撮影は行わず、2020年正月第2弾に延期して公開されることが決定した。本作の製作委員会からは、「出演者であるピエール瀧氏の事件発覚後、製作委員会で協議を重ねてまいりました。この度、公開を希望するたくさんの声を頂き、再撮影は行わず、2020年正月第二弾に延期し全国公開することとなりました」とのコメント。『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』などのタナダユキ監督が、自身初のオリジナル小説を自ら脚色し、メガホンをとった本作。高橋さんと蒼井さんで、純愛と性愛とドールが交錯する大人のラブストーリーを描く。『ロマンスドール』は2020年正月第2弾、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年正月第2弾、全国にて公開予定©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年08月09日新人監督の登竜門といわれる「第41回ぴあフィルムフェスティバル」にて、約4か月に及ぶ審査を経て決定した、コンペティション部門『PFF アワード 2019』の入選作品が、この度発表された。『PFF アワード』は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティション。これまでに黒沢清、園子温、塚本晋也、矢口史靖、佐藤信介、李相日、荻上直子、タナダユキ、石井裕也、山戸結希など、現在120名を超えるプロの映画監督を送り出してきた。昨年から今年にかけては、『PFF アワード 2017』入選をきっかけに、注目を集め劇場公開された『わたしたちの家』(清原惟監督)、『あみこ』(山中瑶子監督)、『赤色彗星倶楽部』(武井佑吏監督)、『沈没家族 劇場版』(加納土監督)が劇場公開された。また、グランプリ作品『オーファンズ・ブ ルース』(工藤梨穂監督)が現在公開されており、続々と新しい監督が劇場作品デビューを果たしている。495本の応募作品の中から入選した『PFF アワード 2019』18本の入選作品は以下の通り。『アボカドの固さ』96分 監督:城 真也 (25歳/東京都出身/会社員)『雨のやむとき』28分 監督:山口優衣(22歳/千葉県出身/日本大学 藝術学部)『OLD DAYS』54分 監督:末松暢茂 (36歳/東京都出身/俳優)『おばけ』60分 監督:中尾広道 (39歳/大阪府出身/派遣社員)『温泉旅行記(霧島・黒川・嬉野)』24分 監督:佐藤奏太 (27歳/新潟県出身/会社員)『きえてたまるか』29分 監督:清水啓吾 (23歳/島根県出身/大阪大学 基礎工学部)『くじらの湯』7分 監督:キヤマミズキ(26歳/大阪府出身/東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻)『散歩する植物』35分 監督:金子由里奈 (23歳/東京都出身/立命館大学 映画部)『自転車は秋の底』34分 監督:逵真平 (27歳/東京都出身/フリーランス)『スーパーミキンコリニスタ』101分 監督:草場尚也 (27歳/⻑崎県出身/会社員)『そんなこと考えるの馬鹿』45分 監督:田村将章 (23歳/滋賀県出身/立命館大学 映像学部)『東京少女』8分 監督:橋本根大 (24歳/群馬県出身/東京ビジュアルアーツ)『何度でも忘れよう』10分 監督:しばたたかひろ(26歳/愛知県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻)『泥濘む』25分 監督:加藤紗希 (29歳/愛知県出身/振付師・俳優)『ビューティフル、グッバイ』113分 監督:今村瑛一 (31歳/愛知県出身/自営業)『フォルナーリャの聖泉』26分 監督:桑山篤 (32歳/福岡県出身/自営業)『めぐみ』34分 監督:道岡円香 (21歳/広島県出身/早稲田大学 人間科学部)『ワンダラー』31分 監督:小林瑛美 (26歳/東京都出身/映画美学校 フィクションコース)※作品名 50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のもの。映画祭『第41回ぴあフィルムフェスティバル』開催概要【会期】2019年9月7日(土)から21日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋 3-7-6)【公式サイト】
2019年07月01日『夫のちんぽが入らない』…!?このドラマの演出を手掛けているタナダユキさんも、「挑戦的」と表現するほどインパクトの強いタイトル。原作は主婦であるこだまさんによる私小説で、“夫のちんぽが入らない”ことで生じた20年にも及ぶ苦悩や紆余曲折が描かれている。シリアスだけど、くすりと笑える。衝撃的タイトルの私小説がドラマ化。「テーマはシリアス。でも、筆致にはユーモアがあるんです。人間、追い詰められたら、笑うしかないのかも。主人公は時に突拍子もない行動をとりますが、それが理解不能というより、むしろ共感さえ覚えてしまう。もしも主人公が悲劇のヒロインとして描かれていたら、私はこの仕事を受けていなかったと思います」まさに究極的な状況でも忘れないユーモアこそが、この作品の魅力であり、そこはドラマでも大切にしたかった、とタナダさんは言う。劇中で主人公夫婦を演じるのは、石橋菜津美さんと、中村蒼さん。「性的な内容が多い作品なので、俳優さんが肉体をもって表現しなければいけない場面も、もちろんあります。そのあたり、とくに石橋さんはオーディションだったので、覚悟を持って来てくれていました。私は肉体を作品として捉える時に、美しく撮ることがすべてだとは思っていないんです。むしろ、油断している体にこそリアリティがある。そちらをいかに捉えるかを、意識しました」夫のちんぽが入らないという、人にはあまり言えない悩みを抱えた夫婦の、一筋縄ではいかない物語。「この作品には、夫婦とは、セックスとはなんぞやということに対する答えはありません。自分だったらどうするか。自問自答しつつ、楽しんで見ていただけたらと思います」タナダユキ1975年8月12日生まれ、福岡県出身。映画監督。『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞受賞。今秋『ロマンスドール』が公開予定。『夫のちんぽが入らない』大学で出会い、交際を始める久美子と研一。初めての夜…。彼の性器が入らない!状況は改善しないものの、愛し合う二人は結婚。これでいい、いやいつか。そんな葛藤を抱える二人の行く末は。FODとNetflixで配信中。※『anan』2019年3月27日号より。写真・水野昭子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年03月23日高橋一生主演、映画『ロマンスドール』が、2020年1月24日(金)に公開。小説『ロマンスドール』を実写化、型破りなラブストーリータナダユキ初のオリジナル小説『ロマンスドール』は、“1人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻”という型破りな設定で、2人がもがきながらも、夫婦として“本当の幸せ”を見つけていく物語。みうらじゅんに「こんな男の面倒臭い気持ちをどうして女のタナダさんが書けるのか?」と言わしめ、さらに2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されると、すぐに多くの話題と共感を呼んだ作品だ。映画実写化に際してはタナダユキ自らメガホンを取り、純愛と性愛とドールが交錯する、驚異のラブストーリーを描いていく。高橋一生×蒼井優、18年ぶりの映画共演夫婦役を務めるのは、『シン・ゴジラ』や『嘘を愛する女』『億男』など話題作への出演が後を絶たない高橋一生と、『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶりに高橋と映画共演を果たす蒼井優。二人が魅せる、刺激的でちょっぴり危ない香りの漂う大人のラブストーリーで、映画の世界観を盛り上げていく。主人公・北村哲雄(高橋一生)美大卒業後にフリーター生活をしていたところ、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始め、次第にその魅力にのめり込んでいく。一目惚れして結婚した妻・園子には、ラブドール職人としてドールを作っていることを隠している。なお哲雄を演じた高橋一生は、実際にラブドール工場に見学に行き、ドール作りについて勉強。心身ともに“職人”を演じる準備を整えたうえで、哲雄というキャラクターに挑んでいる。哲雄の妻・園子(蒼井優)優しさの中に強さをもった、芯のある女性。恋焦がれて結婚したが夫婦は次第にセックスレスに。そんなとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明ける…。昨年『彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた蒼井優が繊細に演じる。初オリジナル小説を自ら脚本・監督原作者でもあり、脚本・監督を務めるタナダユキは、脚本・監督・主演をつとめた『モル』で衝撃的なデビューを果たして以来、『ふがいない僕は空を見た』や『四十九日のレシピ』など、独自の感性で多数の話題作を世に出してきた人物。“ラブドール”題材の小説を執筆した経緯については、「15 年ほど前にラブドールの存在を知って、そ のクオリティの高さと美しさに衝撃を受けました。(中略)私はもともと職人に対する尊敬と憧れがありまして、そこで、“こういう素晴らしい技術を持った職人もいるんだ”ということを書いて、自分が受けた衝撃を伝えたいと思いました。それと同時に夫婦の物語も描きたいと思い、“ラブドール 職人が、自分の仕事を妻に隠している”というストーリーラインができました」とコメント。また「原作と小説は親戚関係でありつつも、別のものと思っていまして。そういう点でも、映画化が小説から10年後でよかった。いい距離感ができました。」と、“今”映画化することについての想いも明かしている。主題歌に4人組バンド・never young beach主題歌を手掛けるのは、2014年に結成された4人組バンドのnever young beach。本作の為に描き下ろしたという楽曲は、心地よくも登場人物に寄添ったサウンドで、物語の世界観を盛り上げる。ストーリー美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した哲雄が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。10年の、嘘と秘密と、ほんとの愛。 変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しく儚い、大人のラブストーリー。詳細『ロマンスドール』公開時期:2020年1月24日(金)脚本・監督:タナダユキ出演:高橋一生、蒼井優、きたろう、渡辺えり、ピエール瀧、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ原作:タナダユキ「ロマンスドール」(KADOKAWA刊)■ムビチケ情報発売日:10月4日(金)~特典:『ロマンスドール』ミニクリアファイル(A5サイズ)
2019年02月01日高橋一生(38)主演映画「ロマンスドール」が今秋公開されると1月29日に発表された。監督であるタナダユキ(43)の同名小説が原作で、ヒロインを蒼井優(33)が務める。高橋はなんと、ラブドール職人・哲雄を演じるという。各メディアによると高橋は哲雄を演じるため「実際にラブドール工場に見学に行き、ドールづくりについて学びました」と明かしている。また高橋は蒼井について「ご自身の俳優としての在り方をしっかりと持っている、素晴らしい方です」とコメント。さらに「会話の自然な雰囲気を大切にし、園子としていてくださるので、僕たちはいつでも園子と哲雄になることができます」と語ったという。Twitterでは高橋と蒼井の共演に、喜びの声が上がっている。《高橋一生さんと蒼井優さんなんて、最高の組み合わせではないか!》《二人は小説みたいな芝居ができる役者さん。美しく綴られた活字達を、表情とか佇まいとか台詞以外の手法で伝えることに長けている》《高橋一生さんがラブドール職人役って時点で結構ヤバめだし興奮するのに、さらに蒼井優さんと夫婦役、かつ大人のラブストーリーだと聞いた私の全細胞が「ありがとう……ありがとう……」って泣いてる》いっぽう高橋とラブドールという組み合わせに驚きの声も。《『高橋一生が作ったラブドール』というパワーワード》《真剣な眼差しでラブドールを観察したりする一生さんを想像するだけで……》《ラブドール作りを学んだという1文にノックアウトされているこれは家族にはまだ言えない情報》高橋と蒼井が共演するのは01年の映画「リリイ・シュシュのすべて」以来、約18年ぶり。さらに監督を務めるタナダと蒼井は08年の映画『百万円と苦虫女』でもタッグを組んでいる。どちらも、今でも熱狂的なファンの多い作品だ。「さらに『ロマンスドール』にはベテランのラブドール職人役のきたろうさん(70)を筆頭に、ピエール瀧さん(51)や渡辺えりさん(64)といったクセの強い俳優陣が続々出演しています。ラブドールをテーマにしているものの、ラブストーリーだという同作。映画ファンのなかではすでに期待の一本となっています」(映画関係者)
2019年01月29日一人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いたタナダユキの小説「ロマンスドール」が、タナダ監督・脚本で映画化されることが決定。主演に高橋一生、ヒロインに蒼井優を迎え、『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶりの映画共演となる2人が初の夫婦役に挑む。美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した哲雄が彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた――。原作「ロマンスドール」は、型破りな設定と衝撃的な展開の中で、男女が強く惹かれ合い、すれ違い、もがきながらも、夫婦として“本当の幸せ”を見つけていく姿を描き、2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されるやいなや、多くの話題と共感を呼んだ傑作小説。「僕らは奇跡でできている」『空飛ぶタイヤ』『億男』など話題作への出演が続く主演の高橋さんが演じるのは、美大卒業後にフリーター生活をしていたところ、ひょんなことからラブドール制作工場(久保田商会)で働き始め、次第にその魅力にのめり込んでいく北村哲雄。またその妻・園子を、『百万円と苦虫女』でタナダ監督とタッグを組んだ蒼井さんが演じる。タナダ監督の作品ということで出演を決めたという高橋さんは「脚本を読んで、人が人を想う純粋な気持ちがとても映画的に描かれていて、それが素敵だと思ったんです。お話をいただけて、嬉しかったです」とコメント。また「今回の役を演じるにあたり、実際にラブドール工場に見学に行き、ドールづくりについて学びました。そこにいるのはまさに職人の方々で、工芸的な感覚でひとつの作品として作ってらっしゃる姿を見て、自分も哲雄を演じる心構えができました」と明かす。一方、「小説が出たとき、タナダさんご自身で映画化されないのかな?一緒にやれるといいなと思っていたので、時間が経ってからこうしてお話をいただき、今の自分で良いのだと嬉しかったです」とすでに何かを予感していたという蒼井さんは、「久しぶりに自立した女性を演じるということで、楽しみたいと思います。約10年ぶりのタナダ組、ひとつひとつを受け止めながら丁寧に園子を演じていきたいです」と意気込みを見せた。また今回初の夫婦役に挑む高橋さんと蒼井さん。お互いについては「蒼井さんは、ご自身の俳優としての在り方をしっかりと持っている、素晴らしい方です。会話の自然な雰囲気を大切にし、園子としていてくださるので、僕たちはいつでも園子と哲雄になることができます」(高橋さん)、「高橋一生さんとは、ドラマでの共演はありましたが、ここまでがっつりは『リリィ・シュシュのすべて』以来です。先輩!という印象で、撮影中もいつも真ん中に高橋さんがいてくださるので、とてもやりやすいです」(蒼井さん)と語っている。そのほか、ベテランのラブドール職人で哲雄の師匠・相川金次役をきたろう。久保田商会の同僚・田代まりあと両角役に渡辺えりと浜野謙太。久保田商会の社長役にはピエール瀧。哲雄の不倫相手役に三浦透子。久保田商会を内偵調査する捜査官役に大倉孝二が決定した。『ロマンスドール』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2019年秋、全国にて公開予定©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年01月29日俳優の高橋一生が、映画『ロマンスドール』(2019年秋公開)に主演することが29日、明らかになった。蒼井優がヒロインを務める。同作は『百万円と苦虫女』などで知られるタナダユキ監督の小説を、監督自ら実写化。美人で気立てのいい園子(蒼井)に一目惚れして結婚した哲雄(高橋)は、久保田商会という会社でラブドール職人としてドールを作っていることを隠し続けていた。哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていたが、いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明ける。岩井俊二監督作『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶりの映画共演となる2人は、2018年末よりクランクインし、約1カ月間の撮影を経て2019年1月下旬にクランクアップ。永田芳弘プロデューサーは「日本でのラブドールの造形技術はこの20年で進化しており、世界的に最先端のものと言っても過言ではなく、それを下町の工場で職人さんが粛々と開発している事に驚きました」「この原作をタナダさんが自ら脚本監督をするのであれば、全世界的にもかつてないユニークな恋愛映画になり得ると思い、映画化を決意しました」と語る。さらにベテランのラブドール職人・ 相川金次役のきたろう、哲雄の同僚・田代まりあ役の渡辺えり、社長・久保田薫役のピエール瀧、哲雄の後に入社する両角役の浜野謙太、哲雄の不倫相手・ひろ子役の三浦透子、久保田商会を内偵調査する捜査官・原田役の大倉孝二と、個性豊かな実力派俳優陣が集結した。○高橋一生 コメント今回、タナダさんの作品ということで出演を決めました。脚本を読んで、人が人を想う純粋な気持ちがとても映画的に描かれていて、それが素敵だと思ったんです。お話をいただけて、嬉しかったです。今回の役を演じるにあたり、実際にラブドール工場に見学に行き、ドールづくりについて学びました。そこにいるのはまさに職人の方々で、工芸的な感覚でひとつの作品として作ってらっしゃる姿を見て、自分も哲雄を演じる心構えができました。タナダさんは、芝居の中で自分が意図しないところを的確に指示してくださるので、迷うことがありません。僕が哲雄として、役の中で生きていくのをサポートするような演出の仕方をしてくださるので、とても安心して演じています。蒼井さんは、ご自身の俳優としての在り方をしっかりと持っている、素晴らしい方です。会話の自然な雰囲気を大切にし、園子としていてくださるので、僕たちはいつでも園子と哲雄になることができます。この作品は、結婚してからはじまるラブストーリー。結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけでなく、淡々とした日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています。改めて、タナダさんや蒼井さんはじめ、素晴らしいスタッフとキャストの方々に囲まれてこの作品に参加できることを、幸せに思っています。○蒼井優 コメント小説が出たとき、タナダさんご自身で映画化されないのかな? 一緒にやれるといいなと思っていたので、時間が経ってからこうしてお話をいただき、今の自分で良いのだと嬉しかったです。タナダさんとはもう一度お仕事をしたかったので、こんなステキなお話、断る理由もありません。高橋一生さんとは、ドラマでの共演はありましたが、ここまでがっつりは『リリィ・シュシュのすべて』以来です。先輩! という印象で、撮影中もいつも真ん中に高橋さんがいてくださるので、とてもやりやすいです。私が演じる園子は、優しくて気立てのいい女性ですが、タナダ節が入っていて、結構大胆なところがあるんです。それはタナダさんが描く女性に共通しているところですね。最近は依存した役どころが多かったので(笑)、久しぶりに自立した女性を演じるということで、楽しみたいと思います。約10年ぶりのタナダ組、ひとつひとつを受け止めながら丁寧に園子を演じていきたいです。○タナダユキ(原作・脚本・監督 ) コメント10年ほど前に小説として書いた時は、まさか映画化できるとは思ってもみませんでした。自分で書いたものですが、だからこそ、いい塩梅で小説からは離れ、映画として再構築出来ればと思いましたが、それはキャストの力、スタッフの力なくしては実現しないこと。そういう意味でも今回、最高のキャスト、スタッフが集まってくれたと感じています。オリジナル作品ですのでいつもよりも余計に、この人たちでなければ、という方にしか役を託せないなという思いがありました。高橋一生さんとは広告のお仕事以来ですが、哲雄を託せるのは何度考えても高橋一生さん以外思い当たりませんでした。映画を作るというのは日々、正解がない中で正解めいたものを探し続ける作業ですが、一生さんが日々哲雄として新鮮に生きてくれているから、私は監督として「正解めいたもの」に確信と大きな安心感を持つことができています。蒼井優さんは私にとって特別な女優。約10年ぶりに再び一緒に映画を作れるなんて、感慨深いです。園子の儚さと芯の強さは、蒼井優さんだからこそ体現出来ると思っています。10年前よりもさらにたおやかで、10年前と変わらない本番直前のスイッチが入る瞬間には、相変わらずワクワクします。お二人ともに、俳優として絶対の信頼を寄せていたので心配事が一切なく、こんなに楽しい撮影は初めてかもしれません(笑)。生きることがあまり上手ではない人たちの、歓びも哀しみも矛盾も愚かさも全てを包み込んで、作品として昇華出来るよう、最強で最高なスタッフ、キャスト陣と共に、完成まで突き進みたいと思います。
2019年01月29日女優の大島優子と俳優の坂口健太郎が出演する低刺激ボディケアシリーズ「ミノン」の第10弾テレビCM「銭湯で」編が、10日より全国で放送される。また、ミノンブランドサイトでは、同シリーズの“総集編”のようなWebムービー「思い出す」編が公開される。映画監督・タナダユキ氏が描く「ミノン」のテレビCMは、今年でシリーズ5年目。最新作「銭湯で」編は、大島と坂口演じる麻子・遼介夫婦が、地元にある昔ながらの銭湯にやってきたという内容で、“夫婦のやさしさを感じる”ストーリーになっている。CMの冒頭で、銭湯に入った所で遼介が「あ!」と何かを思い出すと、すかさず麻子が「はい、これ」とミノン全身シャンプーしっとりタイプを手渡す。いつも忘れてしまう遼介を見越して、2人分のミノンを持ってきていた妻・麻子。お風呂あがりには、ついつい長風呂になってしまい「ごめーん!」と駆け寄る麻子に、遼介が「想定内です」とやさしく答える。お互いのことをよく理解している夫婦のやさしさが描かれている。また、ミノン45周年記念Webムービー「思い出す」編は、テレビCMシーンのアフターストーリーとして、銭湯の休憩エリアで湯さましをしていると、テレビから流れる聞き覚えのある音楽からケンカや結婚など2人の様々な思い出が時間と共に流れていくストーリーに。冒頭、麻子と遼介が牛乳を飲みながら談笑しているシーンでは、もともとの脚本には入っていない2人の“アドリブ”で会話が繰り広げられている。舞台となった銭湯について、坂口は「僕はけっこう行きますね。今でも行きます。地方行った時や実家帰った時に」と明かし、「演技ではコーヒー牛乳を飲んでましたけど、普段はどちらかというと炭酸水ですね。コーヒー牛乳よりも牛乳派かな」と説明。大島から「じゃあ選ぶとしたらコーヒー牛乳と牛乳と、イチゴ牛乳と、フルーツ牛乳と、レモン牛乳だったら何派ですか?」と尋ねられると、「あ、レモン牛乳もあるか…でもやっぱり牛乳ですね!」と答えた。
2018年10月10日心と体の元気は、美味しいご飯から。今回は、映画を観ている最中から思わずおなかが鳴り、居ても立ってもいられなくなるような美味しいご飯が登場する映画をピックアップ。小泉今日子ら主役級女優の共演で話題の『食べる女』をはじめ、スローライフ&スローフードの元祖的作品から、深夜の小腹を満たす作品まで、心までホッと癒される“美味しい映画”を召し上がれ。『かもめ食堂』おにぎり&シナモンロール、2つの国のソウルフード登場“美味しい映画”の代表格『かもめ食堂』(06)は、群よう子原作の小説を『彼らが本気で編むときは、』『めがね』の荻上直子監督が映画化。北欧フィンランドの首都ヘルシンキにある、日本人女性サチエ(小林聡美)が切り盛りする食堂のメインは、日本のソウルフード・おにぎり。梅・鮭・おかかの3種類のおにぎりに、焼き鮭や豚生姜焼き、とんかつ、から揚げなど、日本人にとってお馴染みの定食と、現地のコーヒータイムに欠かせないプッラ(菓子パン)のシナモンロールなどが登場する。当初のかもめ食堂は、お客といえば、「ガッチャマン」のテーマソングが気になる日本好きな若者トンミが毎日コーヒーを飲みにくるくらい、という閑古鳥が鳴く状態。ある日、サチエが店を手伝っているミドリ(片桐はいり)と焼いたシナモンロールの匂いに、いつも好奇心いっぱいに店を覗いていた現地のおばさま3人が引き寄せられ、その後、少しずつお客が増えていく。同じく食堂を手伝うマサコ(もたいまさこ)は20年も介護をしていた両親を看取り、第2の人生をこの食堂で歩み始めている。毎日、丁寧に続けていくことで、何かが少しずつ変わっていく。そんな彼女たちのフィンランドでの日々が、ゆ~るく、時にユーモアも交えて描かれる。生姜焼きのタレを絡める瞬間のジュワーッという音や、焼き網で鮭をひっくり返したときに滴る脂と立ち上る煙など、食欲をそそる描写が絶妙。また、今作を機に「マリメッコ」や「イッタラ」など北欧雑貨にハマった人も多いはず。実際にロケ地として使用された店舗は閉店したものの、現在は同じ場所にフィンランド語で「かもめ食堂」なるレストランができており、観光スポットの1つとなっている。『映画 深夜食堂』豚汁定食だけじゃない!深夜の胃袋の救世主2009年に放送がスタートし、深夜枠ながら人気を博したTVシリーズを映画化した『深夜食堂』(15)。新宿にある「めしや」は“深夜食堂”と呼ばれ、マスター(小林薫)を取り巻く常連客や、ふらっとやってくる珍客(?)との人情味あふれる会話や微笑ましいやりとりが見もの。メニューには豚汁定食と、ビール、酒、焼酎のみ。マスターは「できるものなら作るよ」という営業方針で、客の要望に応じてタコ足ウインナーや甘い玉子焼き、お茶漬けなど、様々な夜食や酒の肴を出してくれる。ドラマ同様、映画版でも、まずネオン煌めく新宿の街並が映し出され、路地裏の「めしや」へ。マスターが豚バラを炒め、野菜、だし汁を入れて煮込み、味噌を溶く…そんな豚汁作りから幕が開く。映画では「ナポリタン」(というか名古屋名物のイタリアン)、「とろろご飯」、「カレーライス」と3つの人間模様がオムニバス形式で展開。何者かが店に忘れていった骨壷をめぐり、常連たちが話に花を咲かせる一方、愛人を亡くした女性・たまこ(高岡早紀)は店で出会ったサラリーマン(柄本時生)と意気投合。また、無銭飲食をきっかけに、腱鞘炎を起こしたマスターの代わりに店を任されたみちる(多部未華子)は、それまで漫画喫茶に寝泊まりしており、何やら事情がある様子。さらに、2011年の東日本大震災の爪跡も、今作らしい形で描かれていく。世知辛い都会の生活で忘れがちな、素朴な料理と人の心の温かさの癒やし効果は抜群。謎多きマスターはじめ、登場人物たちは愛すべき存在ばかりで、常連客の中には「孤独のグルメ」で知られる松重豊の姿も(ヤクザ役)。ドラマとは異なり、朴訥なおまわりさんに扮するオダギリジョーにも注目だ。「焼肉定食」「焼きうどん」「豚汁定食」からなる映画化第2弾『続・深夜食堂』や、Netflixで世界配信中の「深夜食堂-Tokyo Stories-」もぜひ、ご一緒に。『海街diary』“食べる四姉妹”が愛する味は?綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが四姉妹を演じた是枝裕和監督の『海街diary』(15)は、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて公式上映され、国内でも各映画賞を席巻。納豆や浅漬けが並ぶ朝ご飯に始まり、人気女優たちが飲み食いする姿が印象深い。父の葬儀で出会った異母妹のすずを鎌倉に呼び寄せた日には、もちろん引っ越しそばに天ぷら。お節介だけれど、どこか冷静に四姉妹とその母(大竹しのぶ)を見守る大叔母(樹木希林)は、粒あんとこしあん、両方のおはぎを差し入れる。近所の「海猫食堂」では定番のアジフライもいいが、アジの南蛮漬けも捨てがたい。長女・幸を中心に料理が苦手な母の定番シーフードカレーを作り、チカはすずにおばあちゃんの味のちくわカレーを振る舞う。すずにとって、仙台の生しらす丼も、鎌倉「山猫亭」のしらすトーストも亡き父の思い出の味だ。そして、庭の梅の木から収穫した実でつくる自宅で作る梅酒も、焼酎たっぷりだったり、酸味が強かったりと四者四様。そんな日常の食卓を通じて、それぞれに問題を抱え、どこか心に距離があった四姉妹は、1歩ずつ成長しながら家族になっていく。特に“似た者同士”の幸と母、幸とすずが心を通わせるのに、自家製梅酒がひと役買う。希林さんが「この子に出会ったのがこの映画のポイント」と語ったように、新人賞を総なめにした広瀬すずの瑞々しさも見逃せない。『四十九日のレシピ』喪失から前を向く…人生再生のレシピ近ごろ何かと話題の“義母”が突然亡くなったことで、生きる気力を失った娘・百合子(永作博美)と父・良平(石橋蓮司)が、再び人生の一歩を踏み出す姿を描いた『四十九日のレシピ』(13)。『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』などのタナダユキ監督が伊吹有喜の同名小説を映画化。今作で鍵となるのは、生前に義母が書き残した“暮らしのレシピ”だ。不妊に悩む百合子は、ある日、夫の浮気相手の妊娠を知らされる。さらに母・乙美が亡くなったことで、実家へと舞い戻るが、そこには抜け殻のようになった父の姿が…。そんな父娘に、生前の母が携わっていた更生施設の元生徒・イモ(二階堂ふみ)がバターたっぷりの塩ラーメンを作る。亡き母は、残された家族が毎日をきちんと暮らしていけるよう、料理や掃除などのノウハウを得意のイラストで描き残した「レシピカード」をイモに託していた。しかも、四十九日には呑んで、食べての大宴会を催してほしい、と記されている。実は、義母であった乙美との間に苦い思い出を抱えていた百合子。父との出会いの味・豚まんや、ソースたっぷりのコロッケパン、ちらし寿司など、義母のレシピをふり返るうちに、いままで知ろうとしなかった彼女の人生が豊かに満たされていくことに気づく。ハワイアン・ミュージックの鎮魂歌「アロハオエ」も相まって、懐かしく優しい母の味を思い出す1作。『食べる女』試してみたい!心がホッとする丁寧な家庭料理現在公開中の『食べる女』には、企画・原作・脚本・プロデュースを手掛けた筒井ともみ自身のオリジナルメニューを始め、50点以上の家庭料理が登場する。手間はそれほどかかっていなくても、素材を生かして丁寧に作られた“手抜きをしない”料理を食べながら、仲間と気ままな会話を繰り広げる。そんな女子会は、身も心も温かくなり、明日へのパワーや人生のヒントを与えてくれるもの。序盤から、敦子(小泉今日子)と美冬(鈴木京香)という2人の“お姉さま”に、ドド(沢尻えりか)、多実子(前田敦子)が顔を揃える食事会が催される。「手で食べられるものはなるべく手で」が筒井さんの基本だけに、手づかみで菜の花の昆布〆を食べる前田さんや、岩塩で焼いた手羽先をきれいに食す沢尻さんなど、“美味しい”表情を見せる彼女たちには色気さえ感じる。まさに“食べる女”、ここにありだ。また、料理が苦手なことから夫と別居することになったマチ(シャーロット・ケイト・フォックス)は、ごはんや「道草」を営む美冬と出会う。彼女が初めて「美味しい」という感覚を味わったのは、美冬が振る舞った、ごく普通の絹さやと豆腐のみそ汁だった。一方、サラリーマンのタナベ(ユースケ・サンタマリア)は対照的に、本格的な太刀魚のムニエルやアイナメのしゃぶしゃぶを供して、その繊細な食感や味つけでドドの胃袋をつかんでいく。“何を”、“誰と”食べるのかも重要事項。タナベとドドが体を重ねながら、高級魚の話でさらに気持ちが昂ぶっていくところなどは妙なリアルさがある。食材に四季折々の旬があり、メニューも多種多様に広がるように、いろいろな恋愛や人生の形があっていい。今作に登場する8人の女性たちが、それぞれの場所で、それぞれにかっ食らう玉子かけごはんは、それと向き合うために心と体が求めるパワーの源。映画を観た後にはきっと、無性に食べたくなる1品となるはずだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ食べる女 2018年9月21日より全国にて公開© 2018「食べる女」倶楽部
2018年09月26日いま、佳境を迎えているTBS日曜劇場「この世界の片隅に」。人気漫画を原作にしながらドラマオリジナルの要素も光る同作で、ひと際注目を集めているのが原作、アニメにも登場する遊女・白木リンを演じている二階堂ふみ。彼女が演じる“リンさん”は、登場したときからその艶っぽさでSNSを賑わせており、「アニメを超えた」との声も上がっているほど。7年前、16歳にして園子温監督『ヒミズ』で第68回ヴェネチア国際映画祭の新人俳優賞“マルチェロ・マストロヤンニ賞”を染谷将太とともに受賞し、映画界の新星として一躍名を馳せた二階堂さん。映画や写真などへの深い造詣やその知性も魅力であり、今月21日にようやく(!?)24歳となる彼女の、唯一無二の妖艶さに迫った。血まみれ、泥まみれが似合う!?鬼才監督に次々抜擢1994年9月21日生まれ、沖縄県出身の二階堂さん。12歳のとき、沖縄発のフリーペーパー「沖縄美少女図鑑」のグラビアが事務所の目にとまり、スカウトされる。その当時、「将来は女優になりたい」と語った映像がNHK「あさイチ」で紹介された際には「天使か」と話題となった。「ニコラ」専属モデルとして活動し、2007年の連続ドラマ「受験の神様」(日本テレビ系)の端役で女優デビュー。役所広司の初監督作品『ガマの油』(’09)で、交通事故で昏睡状態となる主人公の息子(瑛太)の恋人役にオーディションから選ばれて映画デビューを果たし、まず注目される。はつらつとした健康的な笑顔が、本作抜擢の決め手だったという。今年の大河ドラマ「西郷どん」で共演した鈴木亮平が「感性の化け物」と表現するように、二階堂さんはこれまで、鬼才と呼ばれる監督たちのさまざまなジャンルの作品に起用され、“少々クセのある”役柄を演じてきた。入江悠監督『劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』、岩田ユキ監督・山田孝之主演『指輪をはめたい』に出演した2011年は、映画初主演で周囲とのギャップに悩みながらプロ棋士を目指す女子高校生を演じた前者でTAMA映画祭・最優秀新進女優賞、高崎映画祭・最優秀助演女優賞を獲得。そして、園監督の『ヒミズ』、三池崇史監督『悪の教典』(’12)、瀧本智行監督『脳男』(’13)、深田晃司監督『ほとりの朔子』 (’14)、中島哲也監督『渇き。』(’14)、山下敦弘監督『味園ユニバース』(’15)などに相次いで出演し、『ヒミズ』『悪の教典』により第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。さらに、2015年にはエランドール賞にも選ばれる。園監督とは『地獄でなぜ悪い』で再タッグを組み、國村隼、長谷川博己、星野源、堤真一らを巻き込みながら“血まみれ”になったかと思えば、入江監督との再タッグ作『日々ロック』では主人公(野村周平)に大きな影響を与えるトップアイドルを超絶キュートに演じた。タナダユキ監督の『四十九日のレシピ』(’13)で演じた不思議な少女・イモ役は、伊吹有喜による原作小説では“自信のなさを化粧や衣装で武装する”ガングロ少女だったが、映画では二階堂さんのアイデアも盛り込みながらロリータファッションを愛する少女に変更され、作品のよいスパイスとなってブルーリボン賞最優秀助演女優賞など各賞を獲得した。最近ではバラエティでも活躍!幅広い活躍を見せるTVドラマでは満島ひかりの妹役を演じた坂本裕二脚本の「Woman」(’13)に起用されたことなどで、さらにファン層を拡大させていく。また、バレエの経験もある二階堂さんは、2014年の「ゆず」の楽曲「守ってあげたい」のMVでバレリーナを熱演したことも注目された。その一方で、多忙により大学受験を断念、浪人の道を選んだ末に慶應義塾大学総合政策学部にAO入試で合格し、努力家の一面を垣間見せた。もちろん映画界でも躍進は続き、特に『ふきげんな過去』(’16)では憧れの小泉今日子と“親子”共演。言われてみれば、狂気にも似た“熱さ”や覆い隠せぬ知性など、どこか似ているような気がする2人。同作の初日舞台挨拶では、共演の夢が実現し「幸せです!同じ空気、空間の中にずっといたいと思える方で、勉強させていただきました」と喜びいっぱいに語る姿が印象的だった。さらに、バカリズム原案・脚本の「住住」(’17)では、バカリズムと「オードリー」若林と二階堂さんが“実は同じマンションの同じ階に住んでいる”という設定の新感覚ドラマに挑戦。2016年1月からは“知名度アップ”のために「ぐるぐるナインティナイン」の人気企画「ゴチになります!」のレギュラーメンバーにも。2017年11月23日放送分まで約2年間務めあげるも、何度も自腹を切っており、意外と勝負事には弱いのかも!?こうしたバラエティ分野での活躍により、演技派の若手女優にグッと親近感が増したのは確かだ。今年は、NHK大河ドラマ「西郷どん」で演じた愛加那(とぅま)役でも注目されたばかり。大河とは縁が深く、2012年の「平清盛」では平徳子役で後半にレギュラー出演、2014年の「軍師官兵衛」では豊臣秀吉(竹中直人)の側室・茶々/淀の壮絶な最期までを演じ切っている。「西郷どん」で演じた愛加那とは、西郷吉之助(隆盛)が奄美大島に流された際に出会い、“島妻(あんご)”となる女性。西郷役の鈴木さんのブログによれば、2人は「客人の前でも愛加那さんを膝に乗せて、周りを赤面させるほど」ラブラブだったといわれ、「愛加那の持つエネルギーと、二階堂さんのエネルギーが合わさって、すごく魅力的な女性になっていると思いますし、この女性なら西郷さんを変えていっただろうなと思わせる愛加那像になっています」と記されたように、生命力にあふれた情熱的な女性像は見事に二階堂さんに重なった。10代でこの色気!浅野忠信と禁断の愛『私の男』第13回ニューヨーク・アジア映画祭でライジングスター・アワードに輝き、日本アカデミー賞優秀主演女優賞など、絶賛を受けた『私の男』(’14)。直木賞作家・桜庭一樹によるベストセラー小説を『夏の終り』『武曲 MUKOKU』などの熊切和嘉監督が映画化。演じたのは、「15歳で原作と出会った時から運命の役」と語るほど思い入れの強い、主人公の“震災孤児”腐野花。二階堂さんが18歳になるのを待ってからクランクインしたそうで、その齢からは想像もつかないほど“父”浅野忠信と濃厚な濡れ場に挑んだ。また、スタントや特撮などの手を借りず、実際にオホーツク海の流氷の中に3度も飛び込んだことも話題に。当時のシネマカフェのインタビューでは、「あれが実はお湯で、流氷に見せかけた発泡スチロールで、CGを加えたものだったら違うものになっていたと思いますし、役者がどんなに技に磨きをかけても伝わらない臨場感、ピリピリした感じがあると思います」と明かし、「私は自分で出来る限りのことはしたいんです」とその“女優魂”を語っている。戦時下、“年上の男”を求める…『この国の空』終戦70年を記念して製作された『この国の空』(’15)で演じたのは、「この世界の片隅に」と同様、戦時下を生きる女性で、度重なる空襲に怯える中、“このまま自分は男性と結ばれることなく、死んでいくのだろうか”との思いを募らせる19歳のヒロイン・里子。『地獄でなぜ悪い』で共演した長谷川さんが妻子を疎開させた隣家の年上の男を演じており、「ふみちゃんはすっかり大人っぽくなっていて…」と完成披露試写会でドギマギしながら(?)語る姿も。脚本家・荒井晴彦の約18年ぶりの監督作であり、二階堂さんは「美しい言葉がたくさんあったので、それを映像の中で生かしたいなと思って。成瀬(巳喜男)監督、小津(安二郎)監督の作品を参考に、日本語が美しく聞き取れるセリフまわしを意識しました」と、真摯な取り組みをインタビューで語っていた。大杉漣との濃密な愛『蜜のあわれ』今年2月に急逝した大杉漣が、原作者の室生犀星自身を想起させる老作家を、二階堂さんが自分のことを「あたい」と呼ぶ“金魚”を演じた石井岳龍監督『蜜のあわれ』(’16)。本作の幻想的な世界観にハマることのできる現代女優はそうそうおらず、二階堂さんが演じた小悪魔的でコケティッシュ、生意気だけれど無邪気な“金魚”の赤子は絶賛された。高校時代に原作を読んでおり、映画化の際には出演を熱望していたというだけあり、キュートにお尻を突き出す姿が印象的な“金魚ダンス”や、艶やかな裸体を惜しげもなく披露。「自分の財産になりました」という大杉さんとの共演については、「俳優部の先輩として背中を見ていて、私はちゃんと受け継いでいかないといけないなと思いました。その姿を現場で見ることができました」とも明かしている。吉沢亮がベタぼめする“引力”『リバーズ・エッジ』『オオカミ少女と黒王子』(廣木隆一監督)でも共演している、ともに“1994年生まれ”の吉沢亮と90年代を代表する岡崎京子の伝説的コミックに挑んだ『リバーズ・エッジ』(’18)も、代表作の1つとなった。「90年代はドラッグやセックス、暴力だったのが、現代ではSNSになったりして、はけ口の幅が拡がったりとか方向性が変わっただけ」と吉沢さんが語るように、劇中で描かれる二階堂さん演じる若草ハルナと彼氏(上杉柊平)とのセックスは実に不毛。だが、二階堂さんは全裸もいとわず、体当たりで挑戦してみせた。シネマカフェのインタビューでは、吉沢さんについて「天才っているんだな」「この人が女の子でなくてよかった」と独特の言い回しで絶賛する傍ら、吉沢さんからは「(演技が)ただうまいだけでなく、気がついたら、相手を役としてその場にいさせてくれるんです」と語られる二階堂さん。共演者を作品の世界観に否応なしに引きずりこんでしまう“引力”は、彼女の絶対的な才能といえるだろう。「二階堂ふみのための役」の声も…「この世界の片隅に」そうした二階堂さんが持つ圧倒的な“引力”は、「この世界の片隅に」のリン役でもいかんなく発揮されている。アニメでは触れられていなかった、すず(松本穂香)との幼少期からの因縁めいた関わりも、その後に背負った遊女としての運命も、周作(松坂桃李)との切ない過去も、その佇まいや目線、表情から細部まで体現し、観る者を吸引してやまない。そんなリンとすずが奇妙な形ながらも育んでいった友情は、同作の1つの柱でもある。前回放送の第7話では、呉での激しい爆撃の後「二葉館のリンさんを探してください」とすずが周作に懇願し、周作が複雑な面持ちを見せるシーンもあった。リンの艶っぽさのみならず、その人生の儚さや哀しみまでも同時に演じられる唯一無二の存在である二階堂さん。オリジナル要素も多いドラマでは、“今後”も出番が来ることを待ち望んでいるファンは多いはずだ。photo @hamadahideaki #この世界の片隅に #tbs #松本穂香 #松坂桃李 #二階堂ふみ #濱田英明 #リンさん #日常 #普通の幸せ日曜劇場「この世界の片隅に」第8話9/9よる9時【公式】さん(@konoseka_tbs)がシェアした投稿 - 2018年 8月月2日午前1時58分PDT(text:Reiko Uehara)■関連作品:リバーズ・エッジ 2018年2月16日より全国東宝系にて公開© 2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会
2018年09月04日累計190万部を突破した雲田はるこによる「昭和元禄落語心中」が、NHKにて10月よりドラマ化されることが決定。岡田将生をはじめ、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎らが出演することが分かった。昭和初期、落語の世界に入った八雲(岡田将生)は、同期入門の落語の天才・助六(山崎育三郎)と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者・みよ吉(大政絢)にも支えられ、成長していく。やがて、助六とみよ吉とが結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏(成海璃子)を引き取る。小夏は、八雲を「親の仇」と恨んで成長し、やがて天衣無縫な八雲の弟子・与太郎(竜星涼)と共に、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく…。本作は、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーでマンガ賞を総なめ、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしている、雲田氏による漫画が原作。2016年にはアニメ第1期が、翌年には第2期が放送。関智一、石田彰、山寺宏一、林原めぐみ、遊佐浩二ら豪華声優陣が集結したことでも注目を集めた。そんな漫画・アニメ共に人気の「昭和元禄落語心中」が、今回ドラマ化されることが決定。連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介が脚本を、映画監督のタナダユキらが演出を、そして音楽を村松崇継が担当し、戦争の時代の落語家たちの生きざま、芸の絆に結ばれた若者たちの熱い友情、師弟や男女の情愛・嫉妬・別れ、そして無二の親友の事故死を巡るミステリー…と、濃厚にして豊穣なヒューマンドラマにしていくという。今回ドラマでは、八雲役を岡田将生、与太郎役を竜星涼、小夏役を成海璃子、みよ吉役を大政絢、助六役を山崎育三郎が演じることが決定。出演を迷ったと明かす岡田さんは、「生半可な気持ちではできませんし、本当にこの作品のために落語を知り、落語を愛さないとできないと思ったからです」と理由を述べ、「しかし、僕が演じさせていただく八雲という人物に、どんどん興味が沸き演じてみたい、やりたいと思う気持ちが強くなり、この役と心中したいと思いました」と出演を決意した経緯を語る。また、「今、絶賛落語の稽古中です。知れば知るほど好きになっています。ぜひ楽しみに待っていてください」とメッセージを寄せている。NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」は10月12日より毎週金曜日22時~NHK総合にて放送(連続10回)。(cinemacafe.net)
2018年07月04日8月4日(金)公開の映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』から、主人公・東方仗助役の山崎賢人と同級生・山岸由花子役の小松菜奈が、雑誌「装苑」9月号の表紙を飾ることが分かった。7月28日(金)発売の「装苑」9月号は、「衣装のアイデンティティ」特集。映画で、舞台で、ステージで役者やミュージシャンたちに寄り添い、個性を輝かせるための存在である“衣装”。たった一人のために作られたオートクチュールでもある衣装を元に、表現とファッションの関係性にスポットを当てている。そして本号の表紙を飾るべく、日本国内だけでなく、海外からも注目を集める人気漫画の実写化『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』から、山崎さんと小松さんが登場。キャラクター画像と彼らの撮り下ろしをグラフィックデザインした、インパクトの大きいビジュアルとなっている。山崎さんと小松さんが出演する『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は、シリーズ累計発行部数1億部を超える荒木飛呂彦の人気コミックから高い人気を誇る第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化。本誌に登場する2人のほかにも神木隆之介、岡田将生、観月ありさ、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華なキャストたちが集結している。また、先日公開され話題となった資生堂のショートドラマに出演した武井咲と高橋一生が登場。衣装を着用した撮り下ろしのほか、衣装が役者にもたらす力についてのインタビュー。さらに、脚本・監督を務めたタナダユキとスズキタカユキらによる鼎談も掲載される。そして、映画『ワンダーウーマン』の公式アンバサダーに就任した「乃木坂46」が、映画とコラボした最新曲の衣装とMV撮影を公開!美女戦士のパワースーツからインスパイアされた衣装のデザイン画や、制作関係者のインタビュー、またMV撮影中に見せた彼女たちの真剣な眼差し、愛らしいオフショットも公開される。『ワンダーウーマン』は、女性だけの島で育った好奇心豊かな“プリンセス”のダイアナが、外の世界を知り、人々の争いを止めるため、“最強の美女戦士”ワンダーウーマンとして立ち上がる姿を描くストーリー。全米はじめ世界ではすでに公開され大ヒットとなっているが、日本では8月25日(金)より公開される。そのほか、「NEWS」増田貴久やソロ活動を開始したDream Amiの撮り下ろしビジュアルと衣装に関するインタビュー、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『スパイダーマン:ホームカミング』の人気キャラクターの衣装コラムなどなど、衣装を“着る側”と”作る側”の裏側を覗くことができる。「装苑」9月号は7月28日(金)より発売。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLCジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 2017年8月4日より全国にて公開(C) 2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2017年07月26日高橋一生と武井咲が、資生堂のブランド「スノービューティー」の薬用美白スキンケアパウダー「スノービューティー ホワイトニング フェースパウダー 2017」の発売に向けて制作した連続ショートドラマ「Laundry Snow」に出演していることが分かった。このショートドラマは、本日7月7日(金)よりスペシャルサイトにて『朝篇「21:25 東京発、プラハ行き」』と、『夜篇「夏ノ空ニ、降ル雪ハ」』が2本同時公開されている。本作の舞台は、ある街に佇むクリーニング店「Laundry Snow」。高橋さん扮する“魔法”にかけられた店主と、5年ぶりの1人2役に挑戦した武井さん演じる椿と花という2人の客が、“白いワンピースについたシミ”をきっかけに出会うストーリー。主題歌は、「はっぴいえんど」などの伝統的な日本語ロックとUSインディなど海外のサウンドが融合した楽曲で人気を集める「never young beach」の「SURELY」を起用。さらに、監督は『百万円と苦虫女』『お父さんと伊藤さん』のタナダユキ。また、様々な企業とのコラボレーションや、「BUMP OF CHICKEN」「ゆず」などのツアー衣装などアーティストへの衣装提供も行うスズキタカユキをデザイナーに迎えている。今回公開されたショートドラマは、朝篇と夜篇の2本仕立てとなっているが、両方とも同じ舞台。素肌にさっと黒いワイシャツを羽織る高橋さんからスタートし、白いワンピースを抱えた武井さん演じる花が駆け込んでくる「朝篇」と、店じまいの準備をしていた高橋さんのもとに、黒い服をまとった女性・椿が駆け込んできて、店主は一目で恋に落ちてしまう「夜篇」。「朝篇」での店主の言葉や表情に隠された“深い愛”の謎が、「夜篇」を見ることで明らかにされ、思わずもう一度見返したくなる映像になっている。また普段あまり見ることのない、高橋さんが涙を浮かべるシーンや、武井さんの喜怒哀楽など、朝篇・夜篇で全く異なる表情やしぐさ、目の動きですべてを訴えかける圧巻の演技力でドラマの世界観にぐっと引き込まれてしまう。約5年ぶりの共演となる2人。撮影を終えた武井さんは、「高橋さんの独特な間合いや雰囲気を目の前にすると、本当にドキドキするというか、この世にひとつしかいない“物体”みたいな感じというか。なかなかいらっしゃらない方だな、と思って貴重な体験をさせていただきましたね」と感想を語り、高橋さんも「ありがたいです。本当に。この世にひとつの“物体”(として)は、5年ぶりですね。武井さんは10代でいらっしゃったので、久しぶりにお会いして、もちろん、テレビやらほかのいろんなもので武井さんを拝見する機会があったのですが、すっかり大人なすてきな女性になられているな、と思って」とコメント。好きなシーンについては、武井さんは悩みながら「個人的にはシミを取ろうと頑張ってくれているところが好きでした(笑)」と言い、好きなセリフについて高橋さんは「『これでよかったと思える後悔をしてください。いい後悔をしてください』っていう台詞は咀嚼しているうちに、何度かテストから本番で言わせていただいている間に、うーん…“これでよかったと思えるいい後悔”ってとてもいい言葉だな、と。ネガティブなものもすごくポジティブに変えられるような、力のある言葉なのかもしれないなと思って。自分で喋っていました」と答えている。■朝篇「21:25東京発、プラハ行き」■夜篇「夏ノ空ニ、降ル雪ハ」薬用美白スキンケアパウダー「スノービューティー ホワイトニングフェースパウダー 2017」(医薬部外品)は2017年9月21日(木)に発売される。(cinemacafe.net)
2017年07月07日昨年、たった1晩で2,700名を動員した野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」が、今年、新たな試みとしてゴールデンウィークに登場。『スタンド・バイ・ミー』や『ミニオンズ』など長編映画と短・中編映画をセットで、8日間にわたり上映する。日本初のオールナイト野外上映イベントとして、2014年、クラウドファンディングによりスタートした「夜空と交差する森の映画祭」。4年目を迎えた今回は、新たな企画として「夜空と交差する交差する森の上映会 IN ゴールデンウィーク2017」を開催。こどもの日の『ミニオンズ』をはじめ、名作『スタンド・バイ・ミー』やデイミアン・チャゼル監督の『セッション』、続編も公開される『キングスマン』、宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』など、新旧のさまざまな長編映画を個性豊かなショートムービーとともに、日替わりで上映する。どこへ出かけても人混みであふれそうなゴールデンウィーク。夜空の下、森の中での映画鑑賞を楽しんでみては?「夜空と交差する森の上映会 IN ゴールデンウィーク2017」は4月29日(土)~5月6日(土)までの合計8日間、白州・尾白の森名水公園べるが フォレストゾーン・森のイベント広場にて開催。<上映作品ラインナップ>【4月29日(土)昭和の日】・『キングスマン』監督:マシュー・ヴォーン・『サムライオペラ』監督:大川祥吾【4月30日(日)】・『きっと、うまくいく』監督:ラージクマール・ヒラーニ・『私とわたし』監督:佃 尚能【5月1日(月)】・『百万円と苦虫女』監督:タナダユキ・『ゆきおんなの夏』監督:亀山睦実【5月2日(火)】・『湯を沸かすほどの熱い愛』監督:中野量太・『Fortune Teller/占い』監督:Raito Nishizaka【5月3日(水)憲法記念日】・『スタンド・バイ・ミー』監督:ロブ・ライナー・『オオカミによろしく』監督:真田幹也【5月4日(木) みどりの日】・『セッション』監督:デイミアン・チャゼル・『トウメイの壁』監督:小野寺 亮【5月5日(金)こどもの日】・『ミニオンズ』監督:ピエール・コフィン / カイル・バルダ・『風のように』監督:本多敏行【5月6日(土)】・『シング・ストリート 未来へのうた』監督:ジョン・カーニー・『Mishimasaiko』監督:Aude Danset(text:cinemacafe.net)
2017年03月17日女優の水川あさみが15日、都内で行われたドラマ『東京女子図鑑』(Amazonプラム・ビデオ)の完成披露試写会に出席した。2015年に書籍化され、幅広い女性層に人気を博してきた連載コラム『東京女子図鑑』を映画監督のタナダユキによってドラマ化された本作。主演に水川あさみを迎え、上京して年齢や仕事、自分が置かれる環境によって成長や変化していく主人公・綾の20代から40代までの姿を描く。配信日を翌日に控えたこの日は、60人の女性を招いてのトークショーに主演の水川とタナダ監督が登壇。主人公の綾を演じた水川は「なかなかのスピード感で20代から自分の実年齢を飛び越えて経験してない40代まで演じるというのは、短い撮影期間では結構ハードでした」と苦労を語り、ロケについても「11月なのに東京に雪が降ったあの日に撮影しました。普段起きないようなハプニングが起きたりしてその時は大変でしたが、終わってみるといい思い出として残っています」と振り返った。また、「綾は素直に自分の思うがままに直感的に生きている感じの女の子。ツッコミどころが沢山ある女性ですが、綾に寄り添いながら見ていただけるとうれしいです」とアピールした。主人公の綾は、秋田から上京して年齡を重ねていく内に東京で成長していく。大阪府茨木市出身の水川は、上京当時のことを「東京に出てきてすぐに大きく転んだんです。新宿とか渋谷とか人が多いところで転んだのに、誰も何も言ってくれなかった記憶があります。私をすり抜けて通っていく感じを覚えていますね。(大阪だったら)すぐ飛んできますよ! 知らない人でも親戚みたいに話しかけてきますから。カルチャーショックはありましたね」とほろ苦い思い出を明かしていた。ドラマ『東京女子図鑑』は、12月16日よりAmazonプライム・ビデオで見放題独占配信。
2016年12月16日人気連載コラムを実写ドラマ化した「東京女子図鑑」完成披露試写会が12月15日(木)、都内にて行われ、主演の水川あさみとタナダユキ監督が登壇した。来週に迫ったクリスマスの予定を聞かれ、「私はいまのところ予定はないです。決まってもいないです。どうしようかなって」と悩む水川さんに、現在絶賛編集中のタナダ監督が、「編集来ればいいじゃん(笑)」と誘った。水川さんは、「編集室に行きます(笑)。もしくは、おうちでまったりゆっくりするかな。自分家のネコとデートします」と微笑んだ。「東京女子図鑑」は、雑誌「東京カレンダー」のWeb版で連載されてきた人気コラムで、書籍化もされ、待望の映像化となった。上京して以降、年齢や仕事の状況で成長し、変化していく主人公・綾(水川さん)の20~40代までを描いている。東京の恵比寿や銀座といった場所で撮影を行ったことで、本作を通じて世界的にも注目される東京のリアルな情景を知ることもできる。タイトなスケジュールの中で撮影を行ったという2人。11月、東京に記録的な大雪が降った日も撮影していたそうで、水川さんは、「11月なのに雪が降ったりした日に撮影していましたし、普段起きないハプニングが起きたりして。そのときは大変でしたけど、終わってみるといい思い出としてすごく残っています」と、駆け抜けた撮影の日々を述懐。撮影の「つながり」を言っていられる場合ではなかったとふり返るタナダ監督は、「(雪が背景で)おかしいことになっている、とかじゃなくて、撮る、だったので、映像を楽しみにしていてください」と、ニヤリ。主人公の綾は秋田から上京してきた設定だが、水川さんも実際、大阪からの状況組だ。都会の洗礼について、水川さんは、「出てきてすぐ、渋谷や新宿などの大きな道で転んだんです。なのに、誰も何も言ってくれなかった記憶があります。皆が私をすり抜けて通っていく感じ。大阪は知らない人でも親戚みたいな感じで話しかけてくるから…」と、ややほろ苦い思い出を語っていた。「東京女子図鑑」は12月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信。(cinamacafe.net)
2016年12月15日『疾風ロンド』が現在公開中の大島優子がイメージキャラクターを務め、映画監督タナダユキが演出する「ミノン」CMから、第7弾となる新CMが登場。彼氏役を演じる坂口健太郎と、ついに結婚式の日を迎えていることが分かった。大島さん演じる、徳島から上京して5年目のOL・中島麻子を中心に、坂口さん演じる恋人・遼介や家族との日常を描き、好評を博している本CM。大島さんと『ロマンス』でタッグを組んだタナダ監督が描くシリーズは、2014年より篇を重ね、今回の「結婚式の日」篇で7作目となる。前回のCMで、プロポーズらしき言葉が登場した麻子(大島さん)と遼介(坂口さん)は、今回ついにゴールイン。式場のブライズルーム前の廊下で、ウエディングプランナーと打ち合わせ「大丈夫です」と言うタキシード姿の遼介。一方、ブライズルームの鏡の前では、母親からネックレスを留めてもらうウエディングドレスを着た麻子の姿が。「綺麗やね」と鏡越しに微笑む母親に「ありがとう」と言葉をかけると、母親はつい涙ぐんでしまい、麻子は思わず立ち上がり「早い早い!」となだめることに。ちょうど部屋の様子を見に来た遼介も駆け寄り、やさしくハンカチを差し出す。そして、ガーデンテラスでは、美しい緑が広がる庭園で仲良く向かい合う麻子と遼介の結婚式が、無事とり行われるのだった。撮影を行ったのは、都内の結婚式場。まるで本物の結婚式の準備をしているかのような雰囲気の中、純白のウエディングドレスに身を包んだ大島さんの美しさに、スタッフ一同も思わずうっとり。そのドレスは、フランスの日本初上陸ブランドで、袖を通すのは大島さんが初めてだったとか。優雅なシルエットに加えて、手作業による繊細かつ華やかなレースや刺繍が特徴的で、大島さんの美しさをいっそう引き立てていた。坂口さんの遼介と大島さんの麻子2人が庭園で手を取り合うシーンでは、シリーズ第1作目から大島さん演じる麻子を見守り続けたタナダキ監督ら制作チームも、感慨もひとしおで、現場はリアルに祝福ムード一色。また、撮影の準備中、大島さんが相手の手を握ると思わせておいて、突然指相撲を始め、坂口さんを不意打ちで負かすなど、本物の恋人同士のような光景も見られたという。収録後、2人に話を聞くと、「遼ちゃんと、ついに結婚しました!」「結婚しましたね。これからもよろしくお願いします」と大島さん、坂口さんもうれしそう。大島さんが「遼ちゃんは、麻子のお母さんが泣きそうなところに駆け寄って、ハンカチを差し出してくれるやさしい人なので、そのやさしさに甘えつつ、家庭は麻子が引っ張って行くことになるのかなと思います」と言うと、「僕もそんな気がします。でも、麻子は芯の強い女性ですし、自分にない部分をしっかり埋めてくれる女性です。お互いに補い合える夫婦になれるといいですね」と応じる坂口さん。「結婚はゴールではないですよね。遼ちゃんと麻子のスタートです」「昨年はケンカもしていましたし、またいろんなことが起きるんじゃないでしょうか」と息の合ったところを見せた。また、「僕はタキシードを着るのが、初めてかもしれません」と坂口さん。「でも、今回は何といっても大島さんのウエディングドレスですよね。すごくきれいだなと思いました」と言うと、「お仕事で何度も着ていますが、年齢ごとに着る時の気持ちが違う気がします。いまは周りに結婚している友達も多いので、よりリアルに感じます」と大島さん。ちなみに理想の結婚式は?「小ぢんまりとやりたいなと思っています。私のときは両親やお兄ちゃん、いとこたちがどのように感じるのか、ちょっとだけイメージしてしまいます」と明かしてくれた。「ミノン」新TV-CM「結婚式の日」篇は12月1日(木)より全国にてオンエア。(text:cinemacafe.net)
2016年11月29日雑誌「東京カレンダー」の人気連載コラム「東京女子図鑑」が、12月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて実写ドラマ化されることが決定。主演には、女優・水川あさみを迎えることも分かった。世界一のグルメシティ東京の人気レストランや料理を徹底取材して、デートやビジネスに役立つグルメ情報を満載する情報誌「東京カレンダー」。今回ドラマ化されるのは、そのWeb版で連載されてきた人気コラムで、昨年書籍化もされ、幅広い女性層に人気を博してきた。ドラマは全11話を予定しており、毎週1話ずつ更新されるという。監督には、『百万円と苦虫女』『四十九日のレシピ』『お父さんと伊藤さん』など、映画監督・脚本家としても活躍中のタナダユキ。主演には、『仄暗い水の底から』や「のだめカンタービレ」「わたしを離さないで」の水川さんが抜擢。今回水川さんは、東京に上京し、年齢や仕事、自分が置かれる環境によって成長・変化していく主人公の20代から40代までを演じていく。水川さんは「キラキラと眩しく輝く東京という街に憧れ、その東京で自分の価値観を見い出し、間違いと正解をふらふらと繰り返しながら生きる綾を演じます。綾が自分に似合う価値観と出会うことが出来るように、タナダ監督、スタッフ共に毎日東京の中心部での撮影は戦いです。どうぞ綾の成長記録に寄り添い、笑い、腹立て、見守ってやってください」とメッセージを寄せた。また、Amazonプライム・ビデオ・コンテンツ事業本部長のジェームズ・ファレルは「本コラムは現代の東京に生きる、独身女性たちの恋や、仕事、生活がリアルに描かれています。インディーズ映画界で最も輝いている女性監督のタナダユキさんと、映画・テレビ・舞台で活躍される人気女優の水川あさみさんというコンビは、このドラマにはぴったりだと思います」とコメントしている。ドラマのロケ地として、恵比寿や銀座といったリアルな場所で撮影を行う本作。このドラマを通じて、世界的にも注目される東京のリアルな情景も知ることができるようだ。「東京女子図鑑」は12月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。(cinemacafe.net)
2016年11月25日女優の水川あさみが主演する連続ドラマ『東京女子図鑑』が、Amazonプライム・ビデオで12月16日から配信されることが25日、明らかになった。『東京女子図鑑』は、グルメ情報誌「東京カレンダー」のウェブ版で連載されていた人気コラムで、今回これを実写ドラマ化。水川が演じるのは、東京という街に憧れ、自分の価値観を見出し、間違いと正解を繰り返しながら生きる女性・綾で、全11話の中で、20代から40代までを演じる。ロケは、恵比寿や銀座といったリアルな場所で撮影を敢行。水川は「毎日、東京の中心部での撮影は戦いです。どうぞ綾の成長記録に寄り添い、笑い、腹立て、見守ってやってください」とコメントしている。監督を務めるのは、『百万円と苦虫女』などを手がけてきたタナダユキ。Amazonプライム・ビデオ・コンテンツ事業本部長のジェームズ・ファレル氏は「現代の東京に生きる、独身女性たちの恋や、仕事、生活がリアルに描かれています。インディーズ映画界で最も輝いている女性監督のタナダユキさんと、映画・テレビ・舞台で活躍される人気女優の水川あさみさんというコンビは、このドラマにはぴったりだと思います」と期待を込めている。配信は12月16日スタートで、以降は毎週1話ずつ更新される予定。
2016年11月25日世界的評価を受ける河瀬直美監督の最新作『光』が、来年公開されることが決定。主演に俳優・永瀬正敏を迎えることも分かった。“映画”というもうひとつの人生を観客と共有するべく音声ガイドの制作にたずさわる美佐子。視覚障碍者向け映画のモニター会で弱視のカメラマン、雅哉と出逢う。映画の光に導かれるように2人は、音声ガイドの製作過程で衝突を繰り返しながらも互いの心をゆっくりと通わせていく――。本作の監督・脚本を務めるのは、世界最高峰のカンヌ映画祭では『萌の朱雀』で新人監督賞カメラドールを、『殯の森』で審査員特別大賞グランプリを受賞した河瀬監督。主演には、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングとして正式出品された『あん』に続いてのタッグとなる、国内外で活躍する俳優・永瀬さんが務め、ヒロインには新進女優として注目を集める水崎綾女が抜擢された。『あん』では、樹木希林演じる徳江の生き様に影響を受けながら、人生を切り開いていく千太郎を演じ、その演技に世界中の人々が心を震わせたが、本作では、弱視の主人公・雅哉という葛藤の中で希望の光を求めさまよう男を演じる永瀬さん。役作りにおいては、撮影の20日前には奈良に入り、実際の雅哉のマンションで暮らし始め、雅哉の部屋を作っていったそう。「部屋の写真は全て自分が撮りだめてきた未発表のものを使用しました」と細部にまでこだわっていると話し、「視覚障害を持つ4~5人の方とお会いし、その生活を拝見させていただいたり、自分自身で出来ることとしては、決められたコースを目をつぶって歩くことを繰り返したりしながら、準備しました」とコメントしている。また、ヒロインとして河瀬監督に見出されたのは、タナダユキ監督の『俺たちに明日はないッス』で銀幕デビューを果たし、『マイ・バック・ページ』『つやのよる』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』など様々なジャンルの作品に出演してきた水崎さん。本作では、バリアフリー映画の音声ガイドとして、その光の中に生きる意味を見出していく女性・美佐子役で、これまでの役柄とは異なる、新たな一面を見せていく。水崎さんは「撮影が始まっても、私だけ脚本をもらえていないのですが、24時間美佐子として生活することで、不思議とすんなり台詞が出てくるのです」と話し、「ストーリーの先が分からない分、予想がつかないけれど、順撮りをしているので、美佐子の気持ちがどんどん積み重なっていくという初めての経験をしています」と撮影中の様子を明かした。「『あん』で初めて音声ガイドをつくったときに原稿確認をしたのですが、音声ガイドそのものが、表現として素晴らしいものだと思いました」と本作の着想を得たきっかけを話す監督。永瀬さんとは、また一緒に映画を作りたいと話していたそうで、「実際に、永瀬さんのカメラマンとして活躍ぶりを見てきたので、今回の役柄は彼しかいないと思っていました」と絶大な信頼を寄せている。なお、美佐子と同じ職場の上司・智子役と劇中映画『その砂の行方』の女優役を、舞台から映画・ドラマへ活躍の場を広げる神野三鈴、『その砂の行方』の主演と監督役を藤竜也が演じる。『光』は2017年、公開予定。(cinemacafe.net)
2016年10月31日公開初日を迎えた映画『お父さんと伊藤さん』の舞台あいさつが8日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の上野樹里をはじめ、リリー・フランキー、藤竜也、タナダユキ監督が出席した。主演した上野は「本当に予想を遥かに超えていて、元々単館系で公開される映画だと聞いていたんですが、このような大きな劇場で公開されて本当にうれしいです」と客席を埋め尽くした観客に感謝の言葉を述べながら「ストーリーに大きな仕掛けがある訳ではないですし、日常を描いた映画です。素晴らしいキャストの皆さんやスタッフさんと自分のペースで作らせていただき、すごく有意義な時間でした。映画だからこそ、こういうアプローチで出来たと思います」と満足げ。本作は、公開前から話題を集めているが、あまりの評価の高さに不安を抱く藤に対して上野が「藤さんがここで言ったらけなされまくりですよ」と安心させるも、リリー・フランキーが「こんな地味な映画をけなす人は絶対に呪われますよ」と会場の笑いを誘った。相手役のリリーとは、1度共演したことがあるものの、ここまでガッツリ絡んで演技をしたのは初めてという上野。「最初この役がリリーさんにキャスティングしたと聞いて安心感が多かったですし、一緒にやっていて独特の不思議な空気感をスルスルっとこなしていくので安心感がありました」と絶賛。また、上野扮した彩の父親役を演じた藤はリリーに対して「大事にしてくださいね。娘はまだ若いから、定期的にお医者さんに行って下さい」と本作同様に父親目線でアドバイスを送っていた。中澤日菜子の同名小説を『百万円の苦虫女』(2008年公開)や『ふがいない僕は空を見た』(2012年公開)のタナダユキ監督が映画化した本作。2013年公開の映画『陽だまりの彼女』以来、3年振りの主演映画となる上野樹里を主演に迎え、30代独身女性の彩(上野樹里)と20歳年上の彼氏・伊藤さん(リリー・フランキー)、そして息子夫婦に追い出された彩の父(藤竜也)の奇妙な共同生活を描く。
2016年10月09日女優の上野樹里が10月8日(土)、都内で行われた主演作『お父さんと伊藤さん』の初日舞台挨拶に登壇。公開前のPR活動を「女性の記者さんが感情移入してくれて、気づいたら2人で一緒に感極まり、泣いていました。そんな経験は初めて」とふり返った。舞台挨拶には共演するリリー・フランキー、藤竜也、タナダユキ監督が同席。映画はマイペースに、日々の暮らしを大切に生きる主人公の彩(上野さん)が、20歳年上の恋人で給食センターに勤める謎の男・伊藤さん(リリーさん)、頑固ながらも愛くるしいお父さん(藤さん)とともに奇妙でハートウォーミングな共同生活を繰り広げる。上野さんから飛び出した取材エピソードに対し、リリーさんは「僕が『SCOOP!』の取材を受けたときは、記者の皆さん半笑いでしたよ」と自虐コメント。ベテラン俳優の藤さんは「すごくいい映画ですよ。僕もたまにはいい映画に出るんですよ(笑)」と周囲からの反響を話していた。また、藤さんはあだ名をつけるのは得意だといい、上野さんを「シティ派のワイルドキャット」、リリーさんを「おじさんの妖精」と評し、自身のことは「化石になれない化石。いくらか水分が残っているから」。リリーさんは、隣に立つタナダ監督を「夫の3回忌の後家さん」と表現し、笑いを誘った。そんな個性あふれるキャスト陣をまとめあげたタナダ監督は、「皆さん、役柄についてすごく考えてくださった上に、相手のお芝居に合わせて、毎回違う芝居をしてくれた。日々発見があり、とても贅沢な時間だった」とふり返っていた。『お父さんと伊藤さん』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月08日日本を代表する女性監督のひとり、タナダユキ監督のもと、上野樹里、リリー・フランキー、さらに藤竜也という注目のキャストで贈る『お父さんと伊藤さん』。本作で上野さん演じる彩をはじめ、『百万円と苦虫女』での蒼井優演じる“鈴子”、『ロマンス』での大島優子演じる“鉢子”など、タナダ監督が描くヒロイン像には実は共通点がある、という。本作は、息子夫婦の家を追い出された父親(藤竜也)が、娘の彩(上野さん)と20歳年上の彼氏・伊藤さん(リリー・フランキー)が同棲するアパートに突然やってきて、3人のまるで嵐のような奇妙な共同生活が始まる物語。居場所を見つけられない不器用で頑固な父親と、そんな父親との接し方が分からない娘、そんな2人の様子をマイペースながらも優しく見守る彼氏の交流を、ユーモアを交えながら温かな視点で描き出す。タナダ作品において、例えば、『百万円と苦虫女』で蒼井さんが演じた主人公の“鈴子”は、就職に失敗し、仕方なくウェイトレスでアルバイトをしていたが、とある事件に巻き込まれて警察の厄介に。家族の非難を受けた鈴子は「100万円貯まったら出ていきます!」と宣言し、さまざまな職を転々としながら100万円を貯め、次の場所に引っ越して物語は展開していく。一方、本作の主人公・彩は、34歳のイマドキな独身女子。20歳年上で給食センターに勤める彼氏・伊藤さんと同棲中。そんなイマドキのカップルに突然転がり込んできた父は戸惑いを隠せないが、当の本人たちはいまのままの関係を続けていくことに疑問はない。タナダ監督は、自身の作品のヒロイン像の共通点について「一生懸命、自分で自分の人生に折り合いをつけようとしている、というところでしょうか。他人に認められるとかではなく、結局自分の人生って自分でどうにかしなきゃいけないだよねっていうことを、大なり小なり気づけるひとたちを描いてきていると思います」と分析する。「笑っていればかわいいのに、愛想笑いができないタイプも多いですよね(笑)。楽な道を選びとれる容姿を持っているのに、それを活かそうとしない。周りに合わせて無理に笑って、疲れちゃうことってよくあると思うんですが、彩の場合は就職していたこともあるので、無理していた時期もあったんだと思います。きっとすごく頑張ってきたんだけれど、あるとき、もう無理するのをやめたわけですよね。それはきっと、何かを諦めたり、自分の限界を知ったり、なんらか傷ついてきた人だと思います」と、上野さんが演じた本作の彩というキャラクターの背景を明かした。そして、もう一つ大きな共通点は、タナダ監督の作品のヒロインはみな、“自分の足で一歩踏み出す”ということ。『百万円と苦虫女』でも鈴子は、ロードムービー的な物語の末に、新たな道を切り開いていった。本作『お父さんと伊藤さん』の彩についても、タナダ監督は、「これは彩が揺れ動きながらも最後にも一歩踏み出す物語。伊藤さんという他者がいたからこそ、お父さんがずっと苦手で反発してきた彩が一歩踏み出すことができたのだと思います。困難が待っているとわかっていても、駆け出すことができた彩のことを私はすごく尊敬しているんです」と語っている。それでも、ちゃんと“自分の足で一歩踏み出す”ことを決断する彼女たちの姿は、戸惑い、悩み生きる現代の女性の背中を優しく押してくれるに違いない。『お父さんと伊藤さん』は10月8日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月07日映画『お父さんと伊藤さん』のトークショーが10月5日(水)、都内で行われ、主演を務める上野樹里とタナダユキ監督が出席。劇中の料理シーンについて、タナダ監督は「いつも料理している手際の良さ。安心して見ていられる」と上野さんの料理の腕前をほめていた。今年5月にロックバンド「TRICERATOPS」の和田唱と結婚した上野さん。先日行われた完成披露試写会の席では、「最近は料理するのも楽しいですよ。昨日もありあわせの食材でパスタを作りました」と和田さんの母で料理愛好家・平野レミの影響を明かしたほか、レミさんプロデュースの大ヒット商品“レミパン”愛用も告白していた。そんな上野さんにとって、『陽だまりの彼女』以来3年ぶりの主演映画。自分のペースで、日々の暮らしを大切に生きる主人公の彩が、20歳年上の恋人で給食センターに勤める伊藤さん(リリー・フランキー)、頑固ながらも愛くるしいお父さん(藤竜也)とともに奇妙でハートウォーミングな共同生活を繰り広げる。これまでキラキラしたヒロイン像を演じてきた上野さんが、本作では30代独身女性のリアルを表現し、本人も「とても楽しかった。ありのまま、シンプルを貫くところは私に似ている」と新境地に手応え。タナダ監督は、「撮影が始まる前から、役柄について生真面目に考えてくれていて、感動しました。それでいて、相手次第で違う芝居ができる。ときには自分を捨てる勇気をもっているのだから、女優として最強ですよね」と上野さんの女優魂を絶賛していた。『お父さんと伊藤さん』は10月8日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月06日女優の上野樹里が5日、主演映画『お父さんと伊藤さん』(10月8日公開)の都内で行われた公開直前試写イベントに出席した。中澤日菜子の同名小説を『百万円の苦虫女』(2008年公開)や『ふがいない僕は空を見た』(2012年公開)のタナダユキ監督が映画化した本作。2013年公開の映画『陽だまりの彼女』以来、3年ぶりの主演映画となる上野樹里を主演に迎え、30代独身女性の彩(上野樹里)と20歳年上の彼氏・伊藤さん(リリー・フランキー)、そして息子夫婦に追い出された彩の父(藤竜也)の奇妙な共同生活を描く。公開を間近に控えたこの日は、800人の応募者から選ばれた45人の一般客を招いての試写会を実施。上映後、上野とタナダユキ監督が登壇して舞台あいさつが行われた。完成した作品の感想を求められた上野は「試写っていうと緊張したりナーバスになったりしますが、今回は楽しかったですね。一歩引いて見ると、喜劇だったりして家族のイザコザを描いていて。渦の中に入っているときは大変な気持ちで演じてましたが、作品としては楽しんで気楽に見ることができました」と手ごたえを感じている様子。お気に入りのシーンについては「彩と伊藤さん、お父さんの3人でボウリングに行くシーンがあるんですけど、その1日の流れが好きで、最後にお父さんが植木鉢を買うシーンは泣きそうで(笑)。カットが終わったらボロボロと泣いていました。泣くっていうシーンでもないんですけど、何気ない日常のある場面でグッときましたね」と振り返った。さらに「お父さんの背中を見ていると反省させられました。父親の愛も深いもんだなと感じたし、結構ぐさっと来る場面がありましたね」と話していた。そんな上野についてタナダ監督は「全くキラキラしていない主人公をどう演じるか興味深かったんです。上野さんは役作りもきちんとするんですけど、現場では頭が固くならずに考えていたものを相手の芝居を見て簡単に捨ててましたね。役者としては最強だと思いますよ」と賞賛していた。映画『お父さんと伊藤さん』は、10月8日より全国公開。
2016年10月06日進学、就職や結婚を機に、子どもが生まれ育った家を出ても、親子の絆は永遠。実家に帰るたび、親の老いを実感し、ふと将来の介護問題に思いを巡らせる人は多いはず。そんなある日、突然、親との同居を迫られたら!? 娘とお母さんなら簡単に共通点が見つかりそうだけど、頑固極まりないお父さんと同居する羽目になったら、あなたはどうする!?映画『お父さんと伊藤さん』は誰もが直面する問題に向き合った家族のドラマ。主人公は、本屋でバイトする34歳の独身女性・彩。20歳年上の恋人・伊藤さんと同居し、つつましくも充実した日々を満喫中。ところが、ある日、彩が帰宅すると、“ただいまくらい言わんか!”と、聞き覚えのあるお父さんの声が。お父さんは兄夫婦と同居していたものの、お嫁さんが自分のせいで精神不安定になったことを気にして、彩のところへやってきたのです。とにかく口うるさいお父さん。元教師だけに知識が豊富で、楽しい食卓も議論の格好のネタ。とんかつにかけるソースはウスターではなくウースターだと言って譲らない(実際、イギリスの元祖ウスターソースの英語表記をカタカナにすると、ウースターになる)。彩の恋愛や仕事にも不満タラタラ。“スプーンをねぶるんじゃない!”と、ヨーグルトの食べ方にまで口を出す始末。こういう小言って、誰もが親に言われていること。親にとって子どもはいくつになっても子どものまま。会うたびにこういう小言を言うものだよねと、ついつい自分の親に思いを馳せてしまいます。出番は少ないものの、彩の兄のお嫁さんは、世間の嫁の想いを代弁したようなパンチの利いたキャラで、お父さんと目が合った途端に取り乱して、ゲーゲー吐いたり、公衆の面前で自分を責めまくって尋常じゃないレベルで号泣したりする(笑)。筆者もお姑さんと電話で話した後、気分が悪くなった経験があるので、これには激しく共感…そんなことはさておき(笑)、こういう人は実際にいそう、と思わせるリアル感が半端ない!本作を観ていると、登場人物の誰かに共感し、物語に引き込まれてしまいます。キャスト全員がハマり役なのも、本作の素晴らしいところ。ヒロインの彩を演じるのは、今年、30歳という節目の年を迎えた上野樹里さん。5月にTRICERATOPSの和田唱さんと電撃結婚し、世間を驚かせた彼女が、結婚後に初めて挑んだ主演作は、家族のドラマ。これまで、ロマンスやサスペンスなど、幅広いジャンルの作品に出演している上野さんですが、家族のドラマというジャンルは未体験。本作では、同世代の等身大ヒロインを生き生きと演じ、新境地を開拓しています。彩の20歳年上の彼氏・伊藤さんには、リリー・フランキーさん。伊藤さんは、彩やお父さんを突き放したり、受け止めたりと、ツンデレ加減が絶妙。飄々とした存在感のリリーさんはまさに適役!頑固なお父さんには、シリアスな役からコミカルな役まで自在に演じ分ける名優・藤竜也さん。適材適所に配置された演技派俳優陣の競演により、当初は反発し合う3人が次第にひとつの家族になっていく過程が説得力を持って描かれます。果たして、彩はお父さんとの同居を受け入れるのか?家族の悩みを抱えている人にこそ、観てほしい、温もりを感じる作品です。◇映画『ロマンス』『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督が中澤日菜子の同名小説を映画化。20歳年上の恋人と暮らす娘とその父親の同居生活を描く。配給/ファントム・フィルム。10月8日より新宿バルト9ほか全国公開。(C)2016 中澤日菜子・講談社/映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会※『anan』2016年10月12日号より。文・田嶋真理
2016年10月05日