つらいことに直面すると、「どうして自分がこんな目に……」とネガティブに考えてしまいがちですが、その試練には必ず意味があるもの。そこで今回は、ある逆境を独自の方法で乗り越えた夫婦の物語をご紹介します。それは……。奇跡の実話を映画化した『ブレス しあわせの呼吸』!【映画、ときどき私】 vol. 185美しく知的なダイアナは数々の求愛を断り、知り合ったばかりで財産もない “運命の人” ロビンと結婚することを決意する。その後、最高に幸せな日々を送っていたが、出張先のナイロビで突如ロビンが病に襲われてしまう。ポリオウィルスに感染し、首から下が全身マヒとなってしまったロビンは、人工呼吸器なしでは息ができず、2分と生きられない体となる。一度は余命数か月を宣告されるものの、医師の反対を押し切って、ダイアナはある決断をすることに……。本作は、実在のロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナが、いかにして不可能を可能にしたのかという36年にわたる半生を描いた作品ですが、製作を手掛けたのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』などを手がける名プロデューサーにして、彼らの息子であるジョナサン・カヴェンディッシュ(写真・右)。そこで、息子から見た両親の姿やこの作品に込めた思いを教えてもらいました。苦悩を見せずに人生を謳歌することが大事―本当に素晴らしいご両親だと思いますが、どんな困難にもあきらめることなく挑戦し続けたおふたりの生き方を間近でご覧になって、学んだことや影響を受けている部分を教えてください。ジョナサンふたりに育ててもらったことはとても光栄なことだと思います。つらそうなところを表面上は見せていなかったけれど、水面下ではものすごく苦しみがあったということは後になって気がつきました。だから、両親から学んだのは、人は苦労したり苦悩したりするものだけれど、そういうのは見せずに、人生を楽しんで謳歌し、人間関係を大事にしていくということ。そして、それを周りに見せるべきであるということを両親から学ぶことができました。―本作をつくるにあたっては、改めてお父さんのことを振り返ったと思いますが、ロビンさんとの思い出で一番忘れられない出来事を教えてください。ジョナサン父との思い出は数え切れないほどありますが、映画のなかで起るすべてのことは実際にあったことで、僕の記憶をひとつひとつ再現したものなんです。もちろん、情景描写がより映画的になっている部分はありますよ。例えば、スペインの崖っぷちで人工呼吸器が故障して立ち往生してしまうシーン。地元の人たちが集まって、食事をくれたり、ギターを弾いてくれたりということは実際にあったけれど、実はバルセロナの街中にある交差点で起こったことなんです。―とはいえ、とても素敵なシーンのひとつでしたが、当時は大変だったこともあったのではないですか?ジョナサンあのとき僕は10歳だったのですが、母に「このポンプをずっと押し続けるのよ。居眠りしたらお父さんを殺すことになるからね!」と言われたのを覚えています。すごく大変で疲れたけど、楽しかったですね。父が地中海を見たことがないから見たいということでビーチに行ったんですが、僕がアルコールを初めて口にしたのはあのときでした(笑)。―映画の最後には実際のご家族の様子も映し出されていますが、どのような経緯で入れたのでしょうか?ジョナサンエンドクレジットで実際の父の姿が流れますが、これは叔父が撮ったものなんです。映画が完成したあたりでちょうど見つかったので、入れることにしました。海沿いで父を子どもが引っ張っている映像がありますが、あれは僕と僕の子どもと妻、それから母と毎年訪れるビーチで、家族にとって思い出深い場所なんです。ひとりの男性を愛し続けた強さが生んだ奇跡―これだけの境遇を乗り越えてきたお母さんを支えていたものは何だと思いますか?ジョナサン母の支えになったのは、何よりも父を愛していたということ。母は父にゾッコンだったので、最後まで添い遂げて、最後の最後まで愛し続けたというのが源だったと思います。だから、努力が必要というよりも、「愛しているから」ということですね。ちなみに、映画の脚本を書いてくれたウィリアム・ニコルソンが母に「一度でもロビンと別れようと思ったことはあるのか?」という質問をしたとき、母は目を見張って「なんてことを聞くの!」というような顔をして「そんな考えは毛頭なかった」と答えたそうです。あとは、友だちの支えも大きかったと思います。最初こそ父も「死にたい」などと言っていたわけですが、それを克服して退院してからは、楽しい人生を謳歌したと思います。最後はいよいよ苦しくなってきて父がある決断をすることになるのですが、母はそれに対して少し疑念はあったものの、最終的には納得し受け入れたようです。―脚本を作り上げる過程で苦労した点はありましたか?ジョナサンウィリアムは、僕や母、それから周りの人たちの話を聞きながら脚本を書いてくれました。だから、この映画に登場するほとんどのダイアログは僕の記憶から来ているんです。たとえば、母が「ロビンを生かしているのは友だちのためじゃない」と言いますが、これも僕が記憶している母の言葉。ということで、脚本はかなり綿密なリサーチをしたうえで書かれています。愛の力があれば何でもできることを感じて欲しい―逃げることなくすべてに立ち向かう姿が描かれており、ダイアナさん自身が持つ芯の強さとロビンさんに対する愛の強さを感じることができました。ジョナサン当時は戦争もあって、物資の配給も限られていたような時代だったので、「この人と一緒になろう」と一度思ったら添い遂げるという感覚だったのかもしれません。ただ、この映画が訴えかけていることは、愛が成せる力。運よく相手と一緒になることができるのであれば、愛の力で何でもできるんだということだと思います。あとは、ユーモアの感覚もとても大事で、あまり深刻にならずに軽やかに生きていくことが必要だということも訴えているので、そこはみなさんにも感じて欲しいです。―逆境に見舞われている人たちにとっては勇気と感動をもらえる作品なので、日本の観客に向けて伝えたい思いがあれば、メッセージをお願いします!ジョナサン父と母はとてもいいパートナーシップを築き、そこから出てきた喜び、愛、お互いを思いやる心、そして周りを含めた人間関係をエンジョイすることができました。そういうふたりの人生はものすごく豊かなものであったと思います。名を馳せて世に羽ばたいていくことが良いとされているのが現代ですが、そういう人たちに引けを取らないぐらい豊かな人生を歩んでいったふたりだと思うので、そんな両親を誇りに思う気持ちを伝えたいです。それからもうひとつ、みなさんに感じ取って欲しいのは、そういうふうに生きた夫婦がいたんだなということに加えて、「ロビンにこれだけの人生を送ることができたなら、私には何ができるんだろう」と考えるきっかけにして欲しいということ。だから、日本のみなさんも泣くことになるとは思いますが、ぜひこの映画を楽しんで、堪能してもらいたいと思います!笑顔と涙が止まらない!どんな逆境でも、それを改善へと切り開く方法は必ずあるもの。落ち込んでばかりいて過ごす時間も、前向きにとらえて過ごす時間も同じなら、ロビンとダイアナのように笑顔に包まれて生きていきたいと感じるはず。夫婦、親子、友人との間にある愛こそが、どんなときも人生を輝かせてくれる “最良の薬” なのです。勇気をくれる予告編はこちら!作品情報『ブレス しあわせの呼吸』9月7日(金)角川シネマ有楽町他全国ロードショー配給:KADOKAWAⓒ 2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
2018年09月05日トップライター:中森かなめカナダのプリンス・エドワード島を舞台に、おしゃべりが大好きな赤毛の少女・アンの成長の軌跡をつづった『赤毛のアン』。1908年の発表以来、少女たちに愛されてきた不朽の名作は、幾度となく映像化・舞台化され、2015年に原作者モンゴメリの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーの総指揮により再映像化されました。昨年日本で公開された『赤毛のアン』(第1部)はとても好評で、今秋、待望の続編として『赤毛のアン 初恋』(第2部)と『赤毛のアン卒業』(第3部)が連続して公開されることが決定!一足先に『赤毛のアン 初恋』の試写を観てみると、アンの成長が娘と重なり、思わず自分の身を振り返ってしまう内容でした。やがて、アン(右)とギルバート(左)は、心をかよわせるようになる。挑戦と失敗をくり返して成長するアンに学ぶ10月5日(金)に全国順次ロードショーとなる『赤毛のアン 初恋』は、13歳という微妙な年ごろになったアンの日々を描いています。お菓子作りで失敗して客人へのおもてなしを台無しにしたり、腹心の友ダイアナのうちに泊めてもらったときにダイアナ家族を困惑させる騒動を起こしたり、髪を黒く染めようとして大失敗したり、相変わらずそそっかしいアンにドキドキさせられるばかり。でも、ストーリーが進むにつれ、アンの姿を見ていてだれでも最初からうまくいくはずがないと気づかされました。人は失敗という経験から学んで成功に行きつくのだと、アンの失敗の数々を見ていて感じたのです。わたしの娘も13歳で、おしゃべりが大好きということもあって、わたしはアンと娘を重ね合わせて映画を観ていました。娘もアンのように失敗することが多々あります。おとなはいろんな物事に対する経験値が高いので、予想して備えるというかまえが身についていますが、娘はまだ中学生になったばかり。本人は子どもではないという気持ちではいるものの、おとなから見れば未熟なことばかりです。そんな娘に、わたしはつい先回りをして口をはさんでしまうのですが、それでは娘の経験値が高くなりません。挑戦と失敗を繰り返して、たくましく成長していくアンを見て、おとなの口出しが子どもの成長を妨げてしまうのかもしれないと、映画の途中から思わず自分の身を振り返ってしまいました。アンの初恋の行方にも注目もちろん、映画の副題となっているアンの甘酸っぱい〝初恋〟も見どころです。〝宿敵〟であったギルバートが、いつしか気になる存在となっていたことに自分でも驚くアンの心の機微を、主演のエラ・バレンタインが見事に表現すれば、アンの心の変化を察知した親友・ダイアナの微妙な心情をジュリア・ラロンドもていねいに演じています。豊かな表現力で魅了するふたりは、原作本からアンとダイアナが飛び出してきたかのようです。アン(右から2番目)と腹心の友ダイアナ(一番左)ら少女たちのはつらつとした笑い声とまぶしい笑顔が弾ける。わたしの娘は、初恋の兆候がまだないのですが、いつかはアンのような経験をするはず。そんなほのかな期待を抱きつつ、思春期をむかえたアンたちの姿を微笑ましく見ていました。ちなみに、主演のエラ・バレンタインはカナダ出身。『レ・ミゼラブル』などの舞台やTVドラマで活動し、前作の『赤毛のアン』で映画初主演を果たしました。ダイアナを演じるジュリア・ラロンドもカナダ出身。7歳でCMデビューし、その後TVドラマなどで活躍しています。ギルバート役のドゥルー・ヘイタオグルーもカナダ生まれ。多くのCMや、TVドラマなどに出演。3人ともこれからの活躍が期待される、フレッシュな俳優さんたちです。原作出版から110年経っても魅了する『赤毛のアン』うれしいときにはだれよりも喜び、どんなときでも明るい希望を見つけることのできるアン。そんなアンが、子どものみならずおとなも勇気づけてくれる『赤毛のアン』は、原作出版から110年が経ってもなお、人々を魅了し続けています。少女からおとなへの階段を上っていくアンの日々を生き生きと描いた『赤毛のアン 初恋』は家族と行っても、友だち同士で行っても楽しめる作品です。本編が公開されたら、わたしも娘と見に行こうと思っています。なお、同作の公開に先立って9月30日(日)には、2015年に公開された第1部の『赤毛のアン』が、BSスターチャンネルにて無料放送されることになりました。赤毛の孤児アンが、農場を営むマシュウ・クスバートと妹マリラの家にやってくる経緯にはじまり、近所に住む美少女ダイアナと腹心の友となったアンがダイアナに間違えてお酒を飲ませてしまったり、学校の同級生ギルバートに赤毛をからかわれて大げんかしたり、大騒動を巻き起こすアンの日々が描かれているこちらも注目です。『赤毛のアン 卒業』についても、次回ご報告しますので、お楽しみに♪作品情報『赤毛のアン 初恋』製作総指揮: ケイト・マクドナルド・バトラー監督: ジョン・ケント・ハリソン原作: L.M.モンゴメリ「赤毛のアン」脚本: ジョン・ケント・ハリソン出演: エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン10月5日(金)より109シネマズ二子玉川他 全国順次ロードショー公式サイト:配給:シナジー2016年 カナダ/カラー/ビスタ/英語/5.1ch/原題:L.M.Montgomery’s Anne of Green Gables The Good Stars(c) 2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC.ALL RIGHTS RESERVED.中森かなめ(なかもりかなめ)東京都在住・40代夫と娘(中1)と3人暮らし。大学卒業後、出版社勤務を経て、渡仏。1年弱遊学した後、フリーランスライターとなる。結婚して出産後、しばらく休業するも、娘が5歳のときに復帰。現在も細々と執筆業に励む。
2018年09月04日『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の奇跡のような実話を映画化した『ブレス しあわせの呼吸』。8月22日の夫婦の日にあわせ、アンドリュー・ガーフィールド&クレア・フォイによる「夫婦の愛」が伝わる特別映像がいち早くシネマカフェに到着した。■夫婦役の2人に迫る特別映像を入手!第71回ロンドン映画祭でオープニングを飾った本作は、ポリオに感染し全身マヒとなった英国人ロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの激動の半生を、その息子であるジョナサン・カヴェンディッシュが自ら映画化した感動作だ。映像には、ガーフィールドがフォイをリラックスさせようと肩を引き寄せたり、2人が言葉を交わしながらダンスの練習をしたり、ダイアナ本人の言葉に真剣に耳を傾ける様子など、2人の雰囲気のよさが伺えるメイキングがたっぷりと収められている。2人の“名カップルぶり”を垣間見ることができる映像は、本日「夫婦の日」にピッタリ。■誰もが認める名コンビ一風変わった人生を歩んだ夫婦を演じた2人だが、ガーフィールドはフォイについて、「才能はもちろん、能力や技術、クレアの性格や魅力の全てに、彼女が演じるダイアナにとても引き込まれた」と絶賛。「一緒になると自然体になれるんだ」とべた褒めする姿もみられた。一方、ガーフィールドと共演できるチャンスに飛びついたというフォイはガーフィールドについて、「正直さと、誠実さと、実直さを持ってる。100%信用できる人で、才能にあふれていて、優しくて繊細なの」と語り、“相思相愛”ぶりを明かしている。キャスティングが映画の全てと語るジョナサンは、「思った通りだったね。2人のコンビは最高だった」と、自身の両親の物語を代弁した2人を絶賛。俳優として数々の撮影現場を経験し、本作で長編映画監督デビューを果たしたアンディ・サーキスは、2人のことを「驚くほど深く通じ合っていた。尊敬と思いやりを持ち、確かに絆があった。素晴らしいカップルだ。保証するよ」と太鼓判を押す。撮影後、ガーフィールドは「俳優として、人間として、この作品のキャラクターとして、クレアと僕が互いの中に何をみつけたのか、言葉では言い表せない。アンディとジョナサンは賢明なキャスティングをしてくれたと思う」とまで語っている。ガーフィールドとフォイそれぞれに芽生えたお互いへの尊敬と信頼感は、劇中強い愛と信頼によって結ばれたこの夫婦の姿へと確かに投影されている。『ブレス しあわせの呼吸』は9月7日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレス しあわせの呼吸 2018年9月7日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
2018年08月22日8月6日の広島原爆の日、9日の長崎原爆の日、15日の終戦の日……。8月は、特に皇室にとって戦争犠牲者を慰霊し、過去の過ちを顧みて平和を祈る大切な時期だ。「毎年8月15日に行われる戦没者追悼式も両陛下が出席されるのは今年が最後となり、来年からは皇太子ご夫妻に引き継がれます」(皇室担当記者)両陛下は長年にわたり国内外の戦地に赴かれ、全身全霊で慰霊の旅を続けてこられた。皇太子ご夫妻は来春の即位後、平和への祈りをどのように受け継がれるのだろうか。皇室ジャーナリストが語る。「天皇陛下が皇太子時代におっしゃった『日本人が忘れてはいけない4つの日』(前述の3日と6月23日の沖縄戦終結の日)には、必ずご一家で黙祷されて、また戦争にまつわる歴史なども学んでいらっしゃいます。ただ、皇太子ご夫妻は、すでに多くの国民がそうであるように、直接の戦争体験はありません。両陛下とは異なる戦争への関わり方を模索され“新たな天皇皇后像”を思い描いていらっしゃるのではないでしょうか」雅子さまは外交官時代から、世界の貧困や紛争にも心を痛めていらっしゃった。毎年の誕生日に開かれていた会見で、雅子さまは国際紛争について繰り返し言及されている。「雅子さまは、ダイアナ元妃(享年36)の国際的な活動にも、尊敬とシンパシーをお感じになっていました」そう話すのは、皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんだ。「没後20年経った今も、ダイアナ元妃の人気は衰えません。その理由には、病床の子どもたちやホームレスなど世界中の恵まれない人々に対する慈善事業や、また実際に多くの国々を訪れて、国際親善やエイズに関する啓蒙や地雷問題などに取り組んだことが挙げられると思います。ダイアナ元妃が’95年にイギリス赤十字の副会長として来日した際には、雅子さまと英語で親しく話されていました。雅子さまも児童福祉問題に関心を持たれているなど共通点も多く、お気持ちが通じ合われたのでしょうね」亡くなる直前の’97年には、アンゴラの地雷原を歩いて足を失った少女を膝の上に抱かれるなど、世界中に地雷の存在を伝え平和を求める姿勢を示したダイアナ元妃。「雅子さまは皇太子さまからのプロポーズの際、これまでの外務省での経験を国際親善の場で生かしてほしいというお言葉をいただき、それを大切に思われて嫁がれました。新しい世代の皇室外交を、ご自分が担っていくという夢を抱かれていたのでしょう。ダイアナ元妃は、まさに雅子さまの目指す皇族としての国際貢献を体現した女性だったのです」(前出・皇室ジャーナリスト)しかし、雅子さまがダイアナ元妃のように世界中の紛争地を飛び回ることはなかった。ご成婚から10年間はお世継ぎを求める声のため、その後の14年間は適応障害のご療養のために、海外に出て活動されることはかなわなかったからだ。それでも宮内庁関係者は、来年新皇后になる雅子さまに、大きな期待を寄せているという。「昨年から雅子さまは積極的にご公務に取り組まれています。この秋にはフランスご訪問も予定されており、海外渡航への障害はほとんどなくなっています。さらに雅子さまは今年に入って6回も、国際情勢に関する情報の収集や分析などを行う外務省国際情報統括官のご進講を受けられています。雅子さまはとくに、世界の子どもたちが置かれている状況について詳しく勉強されているそうです。長期ご療養中も国連大学へ通われていましたが、雅子さまは国際情勢を学ばれながら、新皇后に向けてのご準備を続けてこられたのでしょう」着々と準備が進められている雅子さまの次世代計画。世界中の子どもたちの笑顔のため、雅子さまが「愛の国際平和活動」にまい進される日も近い――。
2018年08月09日ダイアナ(DIANA)から、ディズニー/ピクサー映画「トイ・ストーリー」のキャラクターをモチーフにしたシューズが登場。2018年8月より順次発売予定だ。映画「トイ・ストーリー」の人気キャラクター、ウッディ、バズ・ライトイヤー、ミスター&ミセス・ポテトヘッドたちがシューズに様変わり。映画『トイ・ストーリー3』の人気キャラクター・ロッツォもサンダルになって登場する。ウッディ&バズ・ライトイヤーをモチーフにしたパンプスは、職人が細部にまでこだわって作ったフェイスがポイント。ウッディモデルのヒールには、バンダナ風のリボンをあしらってウッディを表現。さらに、ウッディの足裏に書かれている「ANDY」のサインも再現され、右足裏にプリントされている。右足はミスター・ポテトヘッド、左足はミセス・ポテトヘッドをモチーフにした“仲睦まじい”フラットシューズも発売。中敷には「トイ・ストーリー」のキャラクターたちが描かれていて、左右で異なるキャラクターが登場している。ロッツォのサンダルは、映画の中同様にほんのりいちごの香りが香る。ふかふかの質感でまるでぬいぐるみのようなビジュアルになっている。【詳細】ダイアナ ディズニー コレクション「トイ・ストーリー」シリーズ発売時期:2018年8月より順次発売予定・バズ・ライトイヤー 27,500円+税・ウッディ 27,500円+税・ロッツォ 20,000円+税・ミスター・ポテトヘッド/ミセス・ポテトヘッド 18,500円+税【問い合わせ先】ダイアナ株式会社 お客様相談室TEL:0120-40-4192(平日 9:30~17:45)
2018年08月05日ミニ丈ワンピースは…レディパンプスで大人な着こなしに!ワンピースがミニ丈な分、足元はキレイめヒールで落ち着いた印象に。ワンピと同様にヒール靴にもビジューが付いていることで、クリスマスの日の特別感がUP! ワンピース・タイツ・靴をすべて赤やピンクの暖色にそろえれば、まとまりのある仕上がりに。ピンクビジュー付き¥44,000(BCBGMAXAZRIA/ BCBGMAXAZRIA JAPAN)エンジタイツ¥1,000(マッキントッシュフィロソフィ/福助)靴¥16,000(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)ミディ丈ワンピースは…ぬけ感ヒールパンプスでバランスよく!ふくらはぎが半分まで隠れるミディ丈ワンピースは、抜け感を出すために、つま先があいた靴を選ぶと◎。細く、高さのあるヒールで、女性らしい華奢な足首を目立たせると、ワンピースの素敵さがより活きてきます。ラメワンピース¥32,000(BCBGMAXAZRIA /BCBGMAXAZRIA JAPAN)靴¥26,000(rev K shop)膝丈ワンピースには…ソックス×おじ靴のおしゃれを格上げするマニッシュな足元でソックスを取り入れると、まわりとはひと味違う着こなしに!ただ、子供っぽくならないように注意が必要。ハンサム顔のオクスフォード靴で、バランスをとるのがオススメの足元です。共布ベルト付きワンピース¥37,000(ハリス/ハリス銀座マロニエゲート店)靴下¥1,600(福助/福助)靴¥16,500(rev K shop)ロングワンピースには…ヌーディパンプスでちらりと見える素肌を強調サイドに大きくスリットの入ったロング丈ワンピースは、ちらりと肌がのぞいたときに、美脚だなと思わせたい!脚の長さを強調するなら、肌なじみのいいベージュの靴がぴったり。ヒールが高いものなら、なおさらスタイルアップ効果が得られます。ロングワンピース¥41,000(BCBGMAXAZRIA/BCBGMAXAZRIA JAPAN)靴¥15,000(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)タイトワンピースには…ブーティで足元に重さをプラス!清楚な印象でまとまる淡いタイトワンピは、色味の強い靴を合わせてアクセントとして使うのもアリ!足首を覆わないブーティなら、細見え効果もねらえます!ワンピース¥18,000(ユニバーサルランゲージ/ユニバーサルランゲージラゾーナ川崎店)ブーティー¥18,500(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)スタイリング/加藤万紀子
2018年06月07日故ダイアナ妃の友人で王室ジャーナリストのレディ・コリン・キャンベル(68)が、オーストラリアのリアリティー番組でダイアナ妃に関する衝撃的な発言をした。1992年にダイアナ妃の伝記本「Diana in Private : The Princess Nobody Knows」(日本では「ダイアナ“本当の私”」のタイトルで1998年に発売)を発表したコリンは、この本についてダイアナ妃から多数の指示を受けたという。たとえば、ダイアナ妃は王室生活における不満を事細かく描いてほしいとコリンに頼んだ。また、ダイアナ妃は友人に「(本の中で)偽の被害者を演じればいい」とアドバイスを受けていたともコリンは証言している。「プロパガンダのような効果的なウソを書いてほしいとも頼まれました」。そして、ダイアナ妃の要望通りのものを書けば「彼女の子どもたち、家族、王室に何もいいことはないと感じ、手を引いたのです」とコリンはいう。その結果、「Diana in Private : The Princess Nobody Knows」は発売されたが、ダイアナ妃が求めていた内容は反映されていない。一方、作家アンドリュー・モートンによる「ダイアナ妃の真実」(1992年)には、こういった内容が反映されているとのこと。コリンの発言が正しいのならば、この本に書かれているのはダイアナ妃が語ったうそということになるが、コリンは「彼を批判することはしません。ダイアナ妃に言われた通りのことを書いただけなのですから。彼は、彼女の言うことを純粋に信じるという選択をしたのです」と語っている。真相やいかに?(Hiromi Kaku)■関連作品:ダイアナ 2013年10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国にて公開© 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved© Laurie Sparham
2018年06月01日(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 19日に英国ヘンリー王子とメーガン・マークルの結婚式が挙行された。その一部始終は全世界に生中継され、新婦の装いをはじめ、聖ジョージ礼拝堂の荘厳な美しさや豪華なゲストの顔ぶれに人々は釘付けとなった。 数多ある見どころの中でも、密かに注目を集めていたのが新婦が手にしたブーケだ。ヘンリー王子の母親である故ダイアナ妃が愛したわすれな草、スイートピー、スズランなどの可憐な小花をペールピンクのリボンで束ねたクラッチブーケ。その中にはヘンリー王子自身がケンジントン宮殿の庭園で採取した花の小枝も含まれていたという。 ロイヤルウエディングでは普通の結婚式とは異なり、ブーケトスは行われない。結婚式の翌日、サセックス公爵夫人となったメーガンは、ウェストミンスター墓地にある無名戦士の墓にブーケを供えた。これは100年ほど前から続く伝統の行為だ。 現女王であるエリザベス2世の母であるエリザベス・ボーズ=ライアンが、1923年にヨーク公アルバートとウェストミンスター寺院で結婚式を挙げた。その際、道中にあった無名戦士の墓に手にしていたブーケを突如捧げたのだ。事前に取り決めがあったわけでもなく、第一次大戦中ルースの戦いで没した兄、ファーガス・ボーズ=ライアンを偲んでの、ごく自然な行為だった。 それ以降、エリザベス女王、その妹マーガレット王女、従姉妹のアレクサンドラ王女がこれに倣い、王室の花嫁は自身のブーケを無名戦士の墓へ手向けることが慣習となった。チャールズ皇太子の妹アン王女、ダイアナ妃、そしてキャサリン妃も同じようにブーケを捧げている。
2018年05月21日イギリス王室のシャーロット王女が5月2日(現地時間)、誕生日を迎えられる。2018年4月23日、母のキャサリン妃が第3子となるルイ・アーサー・チャールズ王子を出産し、お姉さんになったばかりの王女。父のウィリアム王子と兄のジョージ王子と3人で病院を訪れた際は、はにかんでうつむきがちな兄の分まで、とばかりに終始笑顔でギャラリーに手を振っていた。さらに病院のエントランスの階段を登る際は、王女だけが振り返ってもう1度手を振る神対応。これにはその場にいた観衆のみならずネット上の人々も大熱狂した。■シャーロット王女の生い立ちシャーロット王女の正式名はシャーロット・エリザベス・ダイアナ。曽祖母と祖母の名前をミドルネームに持つ王女は2015年5月2日、8時34分(現地時間)、ロンドンのセント・メアリーズ病院でイギリスのケンブリッジ公爵ウィリアム王子と夫人のキャサリン妃の間に誕生。体重3710gの元気な赤ちゃんは同日の夕方には両親とともに退院し、誕生当日から早速お披露目という形でロイヤル・ファミリーの任を果たした。生後約1か月の6月上旬、ケンジントン宮殿はソファに座って妹を抱っこするジョージ王子の写真を発表。キャサリン妃自らが5月半ばに撮ったショットでは、生まれて間もない妹を小さな手で抱きかかえて緊張気味の兄の微笑ましい姿をとらえていた。誕生から約2か月後の7月5日にはノーフォーク州にある聖メアリー・マグダレン教会で洗礼式が執り行われたが、ここは祖母である故ダイアナ元妃が洗礼を受けた教会だった。王室が公式写真を発表するたび、王女の着ているベビー服や帽子、靴など、ベビー用品や子ども服の同じものはすぐに完売状態に。昨年5月の誕生日直前に公開した写真で着ていた黄色のカーディガンはイギリスの百貨店ジョン・ルイスが取り扱っていたが、24時間以内にソールドアウトになったそう。王女のワードローブは全般的にあまり特徴的ではないデザインのものが多いので、類似商品も売り上げがアップ、その経済効果は2017年の時点で30億ポンドとUK版「Marie Claire」誌は伝えている。ちなみに同誌によればジョージ王子は24億ポンド、キャサリン妃は47億ポンドだそう。■2歳~:エリザベス女王とそっくり?シャーロット王女の笑顔にメロメロ2歳になった頃から、よく言われるのは「曽祖母のエリザベス女王とそっくり」ということ。ふとした表情や仕草、どんな時でも公の場では堂々としたビッグスマイルを絶やさない泰然とした様子など、幼いながらも自らの立場をしっかり理解した行動が頼もしい。大の犬好きという可愛らしい共通点もある。実は、弟が生まれてもシャーロット王女の王位継承順位は、祖父のチャールズ皇太子、父のウィリアム王子、兄のジョージ王子に次ぐ4位と変わらない。王女の継承順位が弟王子に抜かれないのは史上初のこと。イギリス王室が2013年に王位継承のルールを変更し、王位継承順位に性別の優先はなくなった。2015年の施行後、初の適用となり、シャーロット王女はイギリス王室の歴史に名を残すこととなった。今年1月から幼稚園に通い始めたが、赤いコートと靴にピンクのマフラーという登園姿はとてもキュート。先日の病院訪問時に着ていたブルーの花柄ワンピースとネイビーのカーディガンのコーディネートも大好評で、今後もキッズのファッション・アイコンとしても大いに賑わせてくれそう。(text:Yuki Tominaga)
2018年05月02日卒業式シーズンになり、フォーマルウェアに悩む「ママテナ」読者も多いはず。そんな時も頼りになるのは、やっぱり「ユニクロ」!ハンサム派ママにオススメのパンツで卒業式仕様のフォーマル&オフスタイルをお届けします。(※ユニクロは店舗によって在庫が異なるため、在庫が少なくなる可能性のあるアイテムがあります)★着まわしアイテム ストレッチパンツ3990円●パンツのセットアップで作る卒業式スタイルストレッチパンツ(※一部店舗とオンラインストアのみで販売)3990円、ストレッチジャケット一部店舗とオンラインストアのみで販売7990円、ドレープブラウス(7分袖)1990円(すべてユニクロ)ネックレス2400円(アネモネ/サンポークリエイト)バッグ30000円(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)パンプス5463円(オリエンタルトラフィック/ダブルエー)細見え効果が期待できるピンストライプのパンツは、きちんと感のあるセンタープレス入り。ほどよくストレッチがきいているので、立つ・座るの動作が多い卒業式でもストレスフリーではくことができます。合わせるのは同素材のジャケットでセットアップに。こちらもストレッチがきき、腕の曲げ伸ばしがラクチン。軽くウエストがシェイプされた女性らしいシルエットなので、インナーには軽快感のあるピンクのシフォンブラウスをコーディネートすればダークグレーの重たさを払拭します。●ストレッチパンツをはきまわしたオフスタイルストレッチパンツ(※一部店舗とオンラインストアのみで販売)3990円、リネンコットンコート3990円、2WAYボーダーTシャツ(8分袖)1500円(すべてユニクロ)ヘアバンド1900円(アネモネ/サンポークリエイト)バッグ7900円(カカトゥ/アンビリオン)フラットシューズ1万2500円(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)きちんとめのパンツなので、ボーダーTシャツとコーディネートしてもラフになりすぎないのが◎。洗いざらしたような軽コートを羽織れば、今っぽさもプラスできます。かごバッグで季節感を先取りして、シルバーのシューズがアクセントに。〜問い合わせ先〜ユニクロTEL0120-170-296 アンビリオンTEL03-3466-8991サンポークリエイトTEL082-243-4070ダイアナ 銀座本店TEL03-3573-4005(撮影/濱田加奈子スタイリング/MORIYA取材・文/津島千佳)
2018年03月11日卒業式シーズンになり、フォーマルウェアに悩む「ママテナ」読者も多いはず。そんな時も頼りになるのは、やっぱり「ユニクロ」!フェミニン派ママにオススメのレースのスカートを使った卒業式仕様のセットアップ&オフスタイルをお届けします。(※ユニクロは店舗によって在庫が異なるため、在庫が少なくなる可能性のあるアイテムがあります)★着まわしアイテム レーススカート2990円●卒業式スタイルレーススカート2990円、レースノースリーブTシャツ1990円、パンプス2990円(すべてユニクロ)ネックレス2700円(アネモネ/サンポークリエイト)バッグ4900円(カシュカシュ/アンビリオン)フラワーモチーフのレースを全面にあしらったタイトスカート。ネイビーなら甘くなりすぎず、凛とした印象に見えます。同素材のノースリーブトップスを合わせるだけで、華やかな雰囲気のセットアップに。定番のパールネックレスもロングタイプを選んで、縦長効果と遊び心を加えて。クラッチはネックレスと色をリンクさせればバランスよくまとまります。トレンチコート(スタイリスト私物)また羽織るアウターは、トラッドなトレンチがオススメ。レースの甘さを軽減し、デキるママを演出します。●レーススカートをはきまわしたオフスタイルレーススカート2990円、3DコクーンシルエットVネックセーター(※一部店舗とオンラインストアのみで販売)2990円、ラフィアナカオレハット1990円(すべてユニクロ)ピアス1700円(アネモネ/サンポークリエイト)バッグ5500円(カシュカシュ/アンビリオン)フラットパンプス1万4500円(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)スカートがフェミニンなので、無地のニットを合わせてカジュアルダウン。Vネックが顔まわりをすっきりとして見せ、カジュアルが苦手なママでも着やすいはず。洋服が定番カラーのため、バッグをメタリックに、パンプスに差し色の赤を選べばしゃれ感がアップします。〜問い合わせ先〜ユニクロTEL0120-170-296 アンビリオンTEL03-3466-8991サンポークリエイトTEL082-243-4070ダイアナ 銀座本店TEL03-3573-4005(撮影/濱田加奈子スタイリング/MORIYA取材・文/津島千佳)
2018年03月10日卒業式シーズンになり、フォーマルウェアに悩む「ママテナ」読者も多いはず。そんな時も頼りになるのは、やっぱり「ユニクロ」!コンサバ派ママなら大活躍間違いナシのテーラードジャケットを使った卒業式仕様のきちんとスタイル&オフスタイルをお届けします。(※ユニクロは店舗によって在庫が異なるため、在庫が少なくなる可能性のあるアイテムがあります。)★着まわしアイテムUVカットジャージージャケット3990円●白スカートを合わせた清楚な卒業式スタイルUVカットジャージージャケット3990円、レーヨンブラウス1990円、ハイウエストドライストレッチタックスカート2990円(すべてユニクロ)ネックレス2280円(アネモネ/サンポークリエイト)バッグ4900円(カシュカシュ/アンビリオン)パンプス1万5000円(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)薄手で裏地なしと、カーディガン感覚で着られるテーラードジャケットは、素材がジャージー。快適な着心地ときちんと見えを両立しています。ジャケットコーデなのに、ぐっとフェミニンなスタイリングになっているのはハリ素材の真っ白なひざ丈フレアスカートのおかげ。ウエストがゴムになっているのでトップスインも思いのまま。サックスブルーのブラウスが爽やかさをプラスします。●ジャケットを着まわしたオフスタイルUVカットジャージージャケット3990円、UVカットフルジップパーカ1990円、リブボートネックTシャツ1000円、ハイライズシガレットジーンズ3990円(すべてユニクロ)リュック6900円(カシュカシュ/アンビリオン)スニーカー(スタイリスト私物)パーカ✕デニムの定番スタイルは、ママにはラフすぎる…って時は、ジャケットを投入しましょう。カジュアルスタイルが洗練され、黒の引き締め効果でスッキリとして見えます。リュックもスポーティすぎないデザインを選べば、スマートなスタイリングの完成。~問い合わせ先~ユニクロTEL0120-170-296アンビリオンTEL03-3466-8991サンポークリエイトTEL082-243-4070ダイアナ 銀座本店TEL03-3573-4005(撮影/濱田加奈子スタイリング/MORIYA取材・文/津島千佳)
2018年03月09日ファッション業界で活躍する25人の写真家のセクハラ行動が暴露された。「ボストン・グローブ」紙が伝えている。同紙は綿密な取材により、ボストンに蔓延していたカトリック教会の神父による児童への性的虐待を暴き、2015年に『スポットライト 世紀のスクープ』として映画化されたことがある日刊新聞。今回、セクハラ加害者として摘発された中でも目を引くのはパトリック・ドゥマルシェリエだ。現在74歳、フランス出身のパトリックはファッション業界で数々の功績を残してきた。『プラダを着た悪魔』ではメリル・ストリープとアン・ハサウェイ演じるミランダとアンディのセリフの中に登場し、『セックス・アンド・ザ・シティ』ではサラ・J・パーカー演じるキャリーを撮影する『VOGUE』誌の写真家としてカメオ出演も果たした。また、故ダイアナ妃自らのリクエストにより、1989年から亡くなるまでの間ダイアナ妃の写真家として活躍したことでも名前を馳せた。王室がイギリス人以外の写真家を起用したのはパトリックが初めてだった。そんな有名写真家のパトリックが、少なくとも7人の女性からセクハラ被害を訴えられている。1人は元アシスタントの女性で、パトリックの“要望”に応えなければクビにすると脅されていたという。中にはモデルもおり、ほかのモデルの胸をつかむことや自分の性器を無理やり触れさせるなど、嫌がることを強要してきたと言われている。これらの話に対し、パトリック本人は完全に否定している。(Hiromi Kaku)
2018年02月19日1月30日~2月2日(現地時間)まで、スウェーデンとノルウェーにロイヤルツアー中のウィリアム王子とキャサリン妃。キャサリン妃は第3子を妊娠でありながら、いつも通りのスタイリッシュなファッションに身を包んで話題となっている。スウェーデン滞在2日目は、スウェーデンのロイヤルファミリーであるヴィクトリア王太子&ダニエル王子夫妻とともにカロリンスカ研究所を訪れ、学者たちとメンタルヘルス問題について語り合った。このときのファッションはキャサリン妃御用達ブランド、「キャサリン・ウォーカー(Catherine Walker)」の赤の千鳥格子のコートに「シャネル(CHANEL)」のミニバッグ、「トッズ(Tod’s)」のチャンキーヒールパンプス、耳にはスウェーデンブランド「In2Design」のピアス。「People」誌によると、過去に故ダイアナ妃も「キャサリン・ウォーカー」ではないものの、「モスキーノ」の赤い千鳥格子のジャケットを愛用していたことから、キャサリン妃は尊敬するダイアナ妃にならって取り入れたのではと報じている。キャサリン妃はこれまでにもダイアナ妃のファッションとそっくりなコーディネートを何度も披露。そもそもキャサリン妃がたびたび着用している「キャサリン・ウォーカー」は、ダイアナ妃が愛して止まなかったブランドだ。今後もダイアナ妃を彷彿させるキャサリン妃のファッションに要注目。(Hiromi Kaku)
2018年02月01日(写真:ロイター/アフロ) 英王室のハリー王子(33)が昨年11月27日に婚約を発表した。お相手は、人気ドラマ『スーツ』でブレークしたアメリカ人女優メーガン・マークル(36)。5月19日、ウィンザー城で結婚式を挙げる2人のため、英国はすでにお祝いムードに。新プリンセスには、世界中の注目が集まっている。 婚約発表後の初公務で持っていた「ストラスベリー」のバッグ、ミディ・トート(日本円で約7万5,000円)はテレビ放送の11分後に完売。婚約発表でまとった「ライン・ザ・レーベル」のホワイトガウンコート(同約7万円)は、販売元のウェブサイトにアクセスが殺到、サーバーがダウンした。いまや、メーガンが着用後に即完売する現象を“メーガンエフェクト”という。 そんな彼女の魅力とは?英国で長く王室を取材してきたジャーナリストの多賀幹子さんが解説してくれた。 ■王室に染まらない!自己肯定ファッション 婚約発表で着用したコートは即完売となったものの、「英王室にふさわしくない」との批判も。ロイヤルファッションに忠実なキャサリン妃のコートは、かっちりベルトを締めるコンサバなスタイルで、ストッキングもマストだ。 「婚約発表時のコートはバスローブのようと評され、素足だったのも批判に拍車をかけました」(多賀さん・以下同) ハリー王子主催のチャリティイベントでは、ダメージデニム姿をパパラッチされた。 「このときも非難されましたが、メーガンさんは揺るぎません。この自己肯定感の強さが、王子を惹きつけているのでしょう」 ■注目上等!パパラッチは有効利用 「“注目を浴びてこそ”と、肯定的にとらえている。パパラッチに追いかけられる宿命の王室には向いているでしょう」 メーガンの強さを象徴するエピソードがある。11歳のころ、食器用洗剤のテレビCMの「アメリカ中の女性がしつこい油汚れと戦っている」という文言を見て、「女性だけが洗い物をすることになっているなんて、おかしい!」と憤慨し、当時のファーストレディ、ヒラリー・クリントンに手紙を書いたのだ。 「少女の手紙に、ヒラリーさんは『あなたの言うとおりです。これからはそんなことのない社会にしていきましょう』という返事を書きました」 この出来事がテレビに取り上げられたことで、CMは「アメリカ中の女性」を「アメリカ中の人々」と改めた。 「『注目を浴び、世の中を変える』という意志は少女時代からあったのです」 パパラッチのレンズに悠然とほほ笑んでいられるのもこの勇気があってこそ。その勇気に、王子はホレているのかも。 ■亡き母を彷彿とさせる熱心な慈善活動 王子はメーガンの中に’97年に亡くなったダイアナ元妃の面影を見ていると考えられる。 「メーガンさんも男女差別の撤廃やインドの少女たちに教育の機会を与える活動に尽力しています。弱い立場の人たちに心を寄せるメーガンさんの姿に、王子はダイアナさんと同じものを見たのでしょう」
2018年01月18日映画『ワンダーウーマン』「世界で最も美しい顔100人」の2位に選ばれた女優ガル・ガドット主演の映画『ワンダーウーマン』が、ビデオマーケット、dTV、ビデオパスほかで配信をスタートした。今年6月に全米および世界で公開され、1億ドル突破の大ヒットを記録した本作。単独スーパーヒーロー映画では『ドクター・ストレンジ』(8,505万ドル)、『LOGAN/ローガン』(8,841万ドル)、『アイアンマン』(9,861万ドル)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(9,502万ドル)を超え、女性監督映画史上ナンバー1のオープニング成績を達成した。女性だけが暮らす島のプリンス・ダイアナはある日、不時着したアメリカ人パイロットを助けたことから、外の世界で戦争が起こっていることを知る。自身の力で世界を救いたいと強く願い、二度と戻れないと知りながら故郷を後に。ダイアナは男たちと共に戦いながら、己の持てる最大限の力、真の宿命に目覚めていく。本作は、映画批評サイトRotten Tomatoesで批評家92%、観客89%が支持(2017年12月2日時点)。Yahoo!映画でも3.86点(3,475件)と概ね高い評価を得ている。WONDER WOMAN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics. (C) 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC.
2017年12月02日『ジャスティス・リーグ』でも大活躍を見せる史上最強の美女戦士をガル・ガドットが演じた『ワンダーウーマン』。そのブルーレイ&DVDリリースを控え、ダイアナ/ワンダーウーマンのガルと、スティーブ・トレバー役を務めたクリス・パインのインタビュー映像が到着した。全世界で前代未聞の記録的大ヒットを達成した本作。今回到着したインタビュー映像では、ガルとクリスがそれぞれ約5分以上にわたり、共演したお互いの印象や、パティ・ジェンキンス監督との出逢いなど、撮影の裏側や本作の見どころについてたっぷりと語っている。クリスは、“ワンダーウーマン”を完璧に演じ切ったガルの魅力について「身体的な美しさもあり、それでいて精神的なたくましさもある。存在自体が目を引くんだ。それと同時に彼女は心も美しい。“子どものよう”というと語弊があるかもしれないけど、温かくて心に垣根がない。母性も持ち合わせていて、世の中への深い愛を感じさせるんだ。ガルが持っている魅力はまさに“ワンダーウーマン”そのものだよ」と絶賛。パティ監督との仕事も刺激的だったようで、「監督には強い感銘をうけたよ!彼女は 作品の一部始終を僕に演じて見せてくれたんだ。2時間のランチで、すべてを語ってくれたよ! 凄く情熱的で、彼女が監督だったから出演を決めたんだ!」と、出演を決めた裏話も語ってくれた。一方、ガルは、観る者誰もが“惚れた”スティーブ役のクリスとの共演について「才能豊かで頭がよくて、面白い人よ!どんなに面白い人か、みんなは知らないと思う。笑わされてNGをたくさん出しちゃった。彼とは心地よく、仕事をすることができたわ!」と息ぴったりの様子を明かす。そんな2人の仲睦まじい姿やNGシーン は、ブルーレイに収録されている「NG&オフショット集」でも確認できる。また、ガルはパティ監督について「本当に監督と仕事ができてラッキーだった。彼女はとても聡明で、知的で才能溢れる人なの。私たちは初めて会ったときに、人生や家族について語り、たくさんの共通点をみつけたの。彼女と私のものの見方がとても似ていて、お互いが抱くダイアナ像も一致したわ!」と話し、本作を通じて親友となったことも明かしている。そのほかにも、クリスが本作でのダイアナとスティーブの関係性について、彼ならではの視点で解説する場面や、それぞれが演じたキャラクターや役作りについても楽しそうにインタビューに応じる姿は必見。加えて、「“ワンダーウーマン”はありふれたヒーロー像とは異なる存在だよ」とクリスは語り、「お決まりの超人的能力を発揮して、悪党を倒すだけじゃない。もちろん彼女も悪党を倒すけど、パワフルで愛に満ちた存在なんだ。そしてさらに、救済者でもある。人間のあるべき姿を教えてくれる」と、ワンダーウーマンの魅力を熱弁。ガルも「“ワンダーウーマン”が象徴するのは正義、平和、賢明さ、そして愛を受け入れる心や思いやりなどすべて尊いもの。それらはいまの時代の中で感じることが難しくなっているので、本作で改めて感じて欲しい」と、ファンたちにメッセージを送っている。『ワンダーウーマン』はデジタル先行配信中、ブルーレイ&DVDは12月2日(土)よりリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年11月29日人気ドラマ「アウトランダー」の原作者でドラマの脚本も手掛けているダイアナ・ガバルドンが、インターネットで目にしたうわさにたいそう腹を立てているようだ。「アウトランダー」は第2次世界大戦後にスコットランドを旅していたイギリス人のクレアが、200年前にタイムスリップ。現地の正義感あふれる高潔な戦士ジェイミーと出会い、固い絆で結ばれていくという歴史ロマンス。インターネットの世界で生き残るために、普段はあえて自身の公式Facebookページしか見ないことにしているというダイアナ。しかし、アシスタントに見せられたネット上のある人物の投稿にはだまっていられなかったという。その人物は、「ダイアナは(今後執筆予定で最終巻の「アウトランダー」)10巻目でジェイミーとクレアを殺すだろう」と自信たっぷりに予想しており、その理由は「最近、ダイアナには孫ができたので、もう執筆もブックツアーもしたくないからだ」と断言していたという。ダイアナは「孫ができて祖母になったからってどうして執筆活動に影響するわけ?しょっちゅう孫に会いに行ってるけど、育てているってわけじゃないのよ」、「こういう言葉は使うのはためらうけど、『ふざけるな』って感じ」と怒りをあらわにしている。ダイアナによれば、10巻目を書き終えるのはあと5年は先のことで、いまのところ「ジェイミーとクレアを亡き者にする予定はなし」と明言。ダイアナはファンたちに「何か変なうわさが立ったら、ここにきて直接私に聞いてね」と自身のFacebookページでの対話を求めた。(Hiromi Kaku)
2017年11月06日全世界で前代未聞の記録的大ヒットを達成した、史上最強の美女戦士が世界を救う超大作アクション・エンターテインメント『ワンダーウーマン』のブルーレイ&DVDが、12月2日(土)よりリリース、11月22日(水)よりデジタル先行配信開始されることが決定した。「ワンダーウーマン」と呼ばれる前、彼女の名はダイアナ――外界から守られたセミッシラで生まれ育ち、最強の女戦士となるべく鍛えられた、アマゾン族の王女だった。ある日、島の海岸に不時着したアメリカ人パイロットから、外の世界では戦争の嵐が吹き荒れていると知ったダイアナは、自分なら争いを鎮められるはずと信じて、故郷の島を後にする。すべての戦争を終わらせるため、ダイアナは男に交じって戦いながら、己の持てる最大限の力…そして真の宿命に目覚めていく――。全米興行収入は、『アナと雪の女王』や『ハリー・ポッター』全シリーズを超え、さらに世界興行収入850億円を突破する前代未聞の記録的大ヒットとなった本作。女性だけの島で育ち、男性を見たことすらなかった好奇心豊かな“プリンセス”ダイアナ(ガル・ガドット)が、外の世界を知り、人々の争いを止めるため“最強の美女戦士”ワンダーウーマンとして立ち上がる成長物語が描かれる。DCを代表する超人集団「ジャスティス・リーグ」の一員でもあるワンダーウーマンは、11月公開の『ジャスティス・リーグ』でも同じくガル・ガドットが演じており、こちらも話題。さらに『ワンダーウーマン』第2弾の公開も決定しており、パティ・ジェンキンスが監督を続投することも決定している。今回のリリースでは、4K ULTRA HD&3D&2Dブルーレイセット(初回仕様)、3D&2Dブルーレイセット(初回仕様)、ブルーレイ&DVDセットが展開。また、約10分のエクステンデッド・シーンやNG&オフショット集、キャストのインタビュー映像など120分を超える映像特典付きとなっている。なお、今回のリリースを記念して、ワンダーウーマンを演じるガルからメッセージ映像も到着している。『ワンダーウーマン』ブルーレイ&DVDは12月2日(土)リリース。11月22日(水)デジタル先行配信開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年10月27日12日夜(現地時間)、ロンドンで「The Virgin Holidays Attitude Awards」授賞式が開催された。この授賞式では、さまざまな分野で自身の立場を活かしてLGBTの人々やコミュニティーの多様性を世に広めたり、自らをLGBTだと定義していなくてもそれらの人々のために立ち上がって戦った人に贈られる。賞にはレガシー賞、スポーツ賞、アイコン賞などの種類があるが、その中で目を引いたのはレガシー賞を受賞した故ダイアナ妃だ。亡くなってから20年が経つが、HIV/エイズ患者への貢献と慈善活動が再評価され、ダイアナ妃の代わりにヘンリー王子が賞を受け取りスピーチを行った。「1978年4月、母はまだ25歳でした」とふり返るヘンリー王子。「母は(妃として)公でどのようにふる舞うべきか模索している中でしたが、自分に当たるスポットライトを使って、見て見ぬふりをされがちな人たちを輝かせるという務めを感じていたのです」。ヘンリー王子が言及した1978年4月、ダイアナ妃が手袋を外してエイズ患者と握手を交わす姿が世界中で報道され、それまでのHIV/エイズに対する「触れたらうつる」という誤解を解くきっかけとなった。「母はウェールズ公妃、世界一有名な女性としての立場を活かし、助けが必要な人を遠ざけるのではなく、思いやりを持って手を差し伸べることの大切さを伝えようとしたのです」。(Hiromi Kaku)
2017年10月13日故ダイアナ元妃をはじめとする世界中のセレブが愛用し、「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公キャリーが熱烈に愛したシューズブランドとして大人気となった「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」。その華麗なる手仕事に迫ったファッション・ドキュメンタリー『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』が、12月23日(土・祝)より日本公開される。このほど、劇中に登場する彼の“魔法の靴”画像が一挙に16点公開された。1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのセレブやファッショニスタから熱狂的に支持されてきた「マノロ・ブラニク」。そのデザイナーであるブラニク自身の魅力と華麗なる手仕事に迫ったのが本作だ。「トカゲに靴を作った少年」とは、彼の生まれ故郷スペインのカナリア諸島の庭園を駆け回り、チョコレートの包み紙でトカゲのために靴を作ることに熱中していたブラニクの少年時代。その自然と植物を愛でる眼差しが、現在でも彼のデザインの源になっている。ソフィア・コッポラ監督作『マリー・アントワネット』(’06)に全面協力し、第79回アカデミー賞にて衣装デザインのミレーナ・カノネロにオスカーをもたらしたブラニク。2007年には、いままでの功績を讃えられ、「大英帝国勲章名誉コマンダー」を受勲した。本作では、“夢の靴”が生みだされる工房(アトリエ)から、イギリス・バースの閑静な自宅、そこに保存された3万点に及ぶアイテムのアーカイブにまでカメラは切り込み、天才マノロ・ブラニクの魅力に迫っていく。そしてこの度、世界中の女性を夢中にさせる“魔法の靴”の画像16点を一挙公開。「マノロ・ブラニク」の特徴である、女性の足を美しく見せるシルエットを作り出す華奢なヒール。リボン、ビーズ、スワロフスキーなどを取り込んだデザインで、ミラノの工房で職人たちとハンドメイドで制作しているシューズがずらり。エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”といわれる彼のパーフェクトシューズは、ダイアナ元妃をはじめとする世界中のセレブの足元を飾り、大ヒット海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーが愛してやまない靴としても知られている。『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は12月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日イギリス王室のヘンリー王子が9月15日(現地時間)に33歳の誕生日を迎える。昨秋交際を明らかにした女優のメーガン・マークルとの婚約間近とも言われる王子は、親しみやすい人柄で人気だが、かつてはやんちゃな行動でゴシップが絶えなかったことも。波乱に満ちた33年間をふり返ってみる。チャールズ皇太子とダイアナ妃の“次男”として誕生ヘンリー王子はウェールズ公であるチャールズ皇太子とダイアナ妃の間に1984年9月15日誕生した。2歳上の兄・ウィリアム王子とは小さな頃からとても仲良し。兄弟は10代前半で母を亡くす悲劇を経験し、絆はさらに強くなったという。王子は21歳のとき、兄について「地球上でただ1人、何でも話せる相手」とデイリー・テレグラフ紙で語った。12歳で最愛の母が事故死…幼い頃から両親は不和で、王子が8歳の頃から別居状態。最愛の母・ダイアナ元妃が1997年8月31日(現地時間)に亡くなったのは、13歳の誕生日の2週間ほど前だった。パパラッチとのカーチェイスで起きた交通事故による突然の死、葬儀で衆人環視の中、母の棺の後ろを歩き続けたことなど、思春期の少年にはつらすぎる現実が王子の心に大きな傷を残したことは想像するに余りある。今年になって「どんな状況でも、子どもにあんなことをさせてはいけない」とニューズウィーク誌に語った王子は、「自分の感情を閉ざし、母親について一切考えないようにしていた」とデイリー・テレグラフ紙で当時の心境を明かした。10代~20代はスキャンダルが続出!“ダーティ・ハリー”の異名も悲しみを封印しようとしたからか、若き日の王子の生活は荒れていった。名門イートン校在学中から、飲酒や薬物使用が明らかになり、父・チャールズは王子にリハビリ施設を見学させ、薬物の恐ろしさを学ばせたという。イートン校卒業後は大学進学せず、オーストラリアの牧場やアフリカのレソト王国の孤児院で働いた後、王立陸軍士官学校に入学。陸軍に入隊後は2015年6月の除隊までアフガニスタン前線にも2度派遣された。だが、その間も仮装パーティでナチスの軍服を着た写真や、休暇で訪れたラスベガスのパーティで撮られた全裸写真が流出して大騒動になった。父、兄に次いで王位継承権順位3位(当時)でありながら、次々にスキャンダラスなトラブルを起こし、「ダーティー・ハリー」と見出しを付けられたことも。兄の助言で、母の死と向き合うそんな弟の様子を見かねたウィリアム王子がカウンセリングを受けることを提案。この時初めて、考えることを避けてきた母の死と向き合ったという。王子は28歳になっていた。2年半かけて、公務や私生活にも真剣に取り組めるようになった王子は、兄夫婦とともにメンタルヘルスの支援キャンペーン「Heads Together」に熱心に取り組んでいる。今年4月には同キャンペーンの3人で語り合う動画も公開した。母の遺志を継ぐチャリティ活動「母は、自分が成し遂げられなかったことを僕にさせたいと望んでいるだろう」とニューズウィーク誌に語った王子は、チャリティ活動に熱心に取り組んでいる。生前のダイアナ元妃が取り組んでいた世界中の地雷や不発弾の撤去活動、HIV感染に対する正しい知識の啓蒙活動、そして兄と立ち上げたロイヤル財団では、スポーツを通じて貧困家庭の子どもたちを前向きに導く活動を行っている。「まだやんちゃな部分も残っているが、だからこそ問題を起こしてしまう人たちに共感できる」と自認する王子に親しみを覚える国民は多い。2014年からは傷痍軍人たちによるスポーツ・イベント「インビクタス・ゲーム」も開催している。恋多き王子がついに出会った運命の女性オン&オフを繰り返していたチェルシー・デイヴィーさんをはじめ、うわさを含めて多くの女性との交際が報じられてきた王子は昨年5月、カナダを訪問した際に女優のメーガン・マークルと知り合い、程なくして交際がスタート。2人の仲がうわさになり始めた直後の11月にケンジントン宮殿が交際を認める声明を発表した。メーガンは先日「Vanity Fair」誌上で王子との関係について「私たちは幸せで、愛し合っています」「みなさんの前で自分たちのことを説明しなければならないときがくることも、話すべきことがあるのもわかっています」と語った。そんな中、「Us Weekly」誌はメーガンが渡英し、3日(現地時間)にスコットランドのバルモラル城でエリザベス女王と面会したと伝えている。23日(現地時間)にカナダのトロントで開催される「インビクタス・ゲーム」に2人揃って出席すると言われている。実現すれば、交際を認めてから10か月、ついに公の場でのツーショット披露になる。(text:Yuki Tominaga)
2017年09月15日この夏、漫画原作を実写映画化したパターンでは相当な話題作だった『ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない 第一章』が、公開後に“本編のそこそこの尺”を切り取って世に出してしまうというなかなかの捨て身な宣伝展開をするなど、いまだ日本では漫画原作の実写映画化の際にはハラハラする出来事も少なくない。その点、アメリカ映画界ではアメコミ原作映画の実写映画化がファンの歓待で始まって終わるイメージが強く、その最新作を“待望の”という表現で素直に紹介していいほど。特に8月25日に日本でも公開となった『ワンダーウーマン』は全世界待望レベルのメガヒットを記録中で、事実ファンもファン以外も大歓待で迎え、新星ワンダーウーマンに惜しみない賛辞を贈る。とにかく、凄まじい人気だ。8月14日時点で全米興行収入は402,201,085ドル(約442億円/1ドル110円)を超え、世界レベルの興行収入でも797,101,085ドル(約876億円)を突破しているほどで、先日来日を果たしたパティ・ジェンキンス監督は、女性監督として歴代ナンバーワンの興行収入を獲得した映画監督として名を残すことに。そして興収面だけでなく、主人公のワンダーウーマンのタフなキャラクターや世間知らずのチャーミングな姿が女性層を中心に支持を集め、全米では2017年の最多Tweet映画となっているのだ。そういう話題作ではあるものの、ストーリーの大枠はいたってシンプルだ。主人公は、女性だけの島で育ち、男性を見たことさえない好奇心豊かなプリンセスのダイアナ。ある時、偶然現れたパイロット風の男スティーヴ(クリス・パイン)と出会ったことで外の世界の存在と“戦争”を知ったダイアナは、人々の争いを止めるため最強の美女戦士、ワンダーウーマンとして立ち上がる。彼女の目的は無益な争いを繰り広げている人間たちの戦争の阻止であり、そのために生まれ育った故郷も捨ててしまう。無償の愛がモチベーションになっている感動的なストーリーに、“アメコミ史上最高傑作”との呼び声がかかるほど。ワンダーウーマンは善の象徴のようなキャラクターだけに、彼女のキャラクターが大勢の共感を集めるほど説得力に満ちている根拠は、演じるガル・ガドットの魅力による部分が大きい。来日したジェンキンス監督も、「ワンダーウーマンは優しさや思いやりや愛情深い要素を彼女自分の中に持っているけれど、ガル・ガドットの最高なところは、そういうものを彼女自身が資質として持っているところなの。皆、ワンダーウーマンをタフにしようとするけれど、わたしはそういうことをしなくても、すでにガルは自信家でタフだから必要ないと思ったの」と諸手を挙げて大絶賛。ワンダーウーマンを演じるべくして生まれたようなガル・ガドットの勇姿を観て、新たなスーパーヒーローの誕生を実感するはずだ。そのガル自身も、「この役は本当にすごいの。あらゆる愛、思いやりや真実、正義、平和を表現している。彼女を好きにならない理由なんてどこにもないの。正直言って、ワンダーウーマンを作り出し、この映画がこんなに成功したのは、ここにいるファンのみなさんのおかげだと思っているわ。そして、このすばらしい役と演じる機会を与えてもらったことにとっても感謝しているとしか言えないわ」と7月のコミコンでコメント。キャラクターと演じ手の魅力が重なり合い、それを演じる本人も観ている観客も、皆が愛する唯一無二のスーパーヒーローとなったと言っていい。夏映画のラストとして、こういう『ワンダーウーマン』のような素敵な映画が待っていることのシアワセを映画館で存分に噛みしめてもらいたい。(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2017年09月05日ついに日本でも公開された『ワンダーウーマン』。なんと公開初日3日間で、動員25万7,266人、興収3億7,024万5,700円の大ヒットスタートを記録。しかも、DCを代表する最強女性ヒーローの満を持しての初映画化作品は、これまでのヒーローデビュー作としてはぶっちぎりの大ヒットとなっている。アメリカでは、『アナと雪の女王』や『ハリー・ポッター』シリーズ超えの興行成績を樹立し、パティ・ジェンキンス監督が女性監督興行成績歴代1位を獲得するなど、一大ムーブメントとなっている本作。注目すべきは、本作がいわゆるアメコミ映画の“単独ヒーロー映画のデビュー戦”としても、ぶっちぎりの好成績を残していることだ。興収4億ドルを優に突破したアメリカでは、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』を超えて歴代第1位に。日本でも、マーベルの『アイアンマン』(2008年9月27日公開)の週末3日間興収2億1,148万5,800円に対し『ワンダーウーマン』はこの175%を記録!クリストファー・ノーランによるバットマン作品の2作目『ダークナイト』(2008年8月9日公開)の先行公開2日間+土日の合計4日間の興収3億3,366万1,800円に対しても、110%と上回っている。ちなみに、女性主人公の映画で比較すると、アン・ハサウェイ主演『マイ・インターン』(最終興収17.8億円)の初週土日+月曜祝日の合計3日間で2億6,860万7,200円をも大きく上回り、『ワンダーウーマン』は20億円突破も射程圏内となっている。世界的に見ても、これだけの大ヒットとなっているのは、これまでアメコミを見てこなかった層が気負いすることなく楽しむことができる作品に仕上がっていることが大きい。女性だけの島で育ち、男性を見たことすらなかった好奇心豊かな“プリンセス”ダイアナ(ガル・ガドット)が、外の世界を知り、人々の争いを止めるため“最強の美女戦士”ワンダーウーマンとして立ち上がる“成長物語”は、アメコミ映画を観たことのない層からも支持された。また、初めてのアイスクリームに大感激したり、当時のロンドン女性のファッションに驚いたり、時折見せる純粋でチャーミングな姿やそのプリンセス・ストーリーなどに、もはやアメコミというジャンルを超え、幅広い層からの共感を得てのヒットに繋がったと言えるだろう。つまり、この大ヒットを支えているのは、新しいファン層。これまでのアクション映画、スーパーヒーロー映画では考えられない客層で、アメリカでは通常スーパーヒーロー映画は60%以上が男性客だが、本作では女性の観客が半数以上を占め、客層は大人のみならず、子どもたちにまで広がり、社会現象化した。日本での客層も、20代~60代と幅広く、カップルや夫婦など2人組も多くみられ、男女比は6:4。いままでのアメコミ映画の男女比が7:3というから、やはり女性の割合が高いと言える。劇場によっては女性客のほうが上回る箇所もあり、アメコミファンと女性層の両方から支持を集め、全米と同じ傾向となっている。さらに、すでに2回、3回と鑑賞するリピーターも多く、作品に対する評価の高さも伺える。SNS上でも、「なんかすげー泣いちまった」「愛に溢れた映画」「感動して泣きながら見ました」「いままでで一番感動した」「アメコミ初めてでもすごい楽しめた!」「想像以上の迫力と内容。泣けるシーンが多くて最高だった」「自分の中のヒーロー像がアップグレードされたし、なにか人生における意識自体さえ変わった気がします」「もぅ、ねぇさんかっこよすぎ! 勇ましさと美しさ備えた女性って本当最強」「ダイアナの気高さにむせび泣いた。映画でこんな泣き方したことない。やはり彼女は俺の人生最初にして最高のヒーローだった」と、いままでのアメコミ映画とはひと味違う感想が飛び交い、アクションのみならず、新たなヒーロー像としてワンダーウーマンの人生、決断に涙を流す声も多く寄せられた。加えて、ワンダーウーマンの運命を大きく動かしたスティーブ・トレバー(クリス・パイン)に対しての絶賛の声も目立つ。「2人の掛け合いが面白い」「彼こそが新しい男性像」「ワンダーウーマンとスティーブのロマンスに涙」「最後のセリフが最高過ぎる。もう一度見たい」「クリパ史上、最高のクリパ」と、クリスの好演とスティーブとのお互いを成長させるラブストーリーも評価されている。「価値観までも変えられた」という声までも飛び交う『ワンダーウーマン』。感動の声はさらに口コミで広がり、より幅広い客層にサポートされながら、アメリカ同様にロングランヒットとなる可能性は高い。『ワンダーウーマン』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年09月02日フジテレビでは、9月1日(金)にダイアナ元妃が亡くなるまでの最後の1日に迫るドキュメンタリー番組「衝撃の死から20年新証言! 悲劇のプリンセス・ダイアナ 最期の1日 ~追跡! 新たな謎と真相愛と哀しみの半生~」を放送。今回はその番組の内容が明かされた。今年の8月31日でダイアナ元妃が亡くなって20年。番組では、「亡くなるまでの最後の1日に彼女の身に何があったのか?」を、20人以上の関係者への取材や最新の映像解析で検証していく。番組のナビゲーターには滝川クリステルを迎え、ダイアナ元妃が生まれその半生を過ごしたイギリスでゆかりの人々に取材も行った。■ダイアナ元妃の自筆手紙…事故を予見していた?“隠された苦悩”とは?チャールズ皇太子との結婚により、プリンセスとなったダイアナ元妃。“世紀の結婚式”を挙げ幸福に見えたが、しかしそこには夫チャールズ皇太子の不倫や、イギリス王室との確執に苦悩するダイアナ元妃の姿があった。今回番組は、チャールズ皇太子との離婚までの彼女の半生を辿るとともに、死の10か月前にダイアナ元妃が執事に送った手紙を入手!そこには、驚くべき言葉が並んでいた。ダイアナ元妃を直接知る親友を始め、関係者11人の証言などから知られざる苦悩の真相に迫っていく。■重大証言!ダイアナ元妃“最後の1日”パパラッチとの攻防ダイアナ元妃と共に亡くなったのは、ドディ・アルファイド。地中海で彼と一緒にバカンスを過ごしたダイアナ元妃は、息子のヘンリー王子の誕生日に合わせてイギリス・ロンドンに飛行機で帰国予定だった。しかし実際は、あの悲劇が起こったフランス・パリに飛行機は降り立ったのだ。一体何故?その謎を知るパパラッチから重大証言を得た。■新証言!事故原因の新たな“疑惑”とは?ダイアナ元妃は、ドディと同乗していたベンツがアルマ・トンネルの柱に激突した事故により亡くなった。ではなぜ、あの事故が起こったのか?ダイアナ元妃“最後の1日”に同行したドライバーの驚くべき証言から、事故から20年を経て生じた新たな事故原因の疑惑に迫る。■ダイアナ元妃が死の直前まで思い続けた“秘密の恋”とは?ダイアナ元妃の“最後の恋人”といわれるドディ。ダイアナ元妃と一緒に亡くなったドディだが、ダイアナ元妃が本当に愛した男性は彼だったのか…?ダイアナ元妃が“最後の1日”に滞在したホテル・リッツの防犯カメラのうち、ダイアナ元妃とドディたちの姿を捉えた映像全てを今回入手。 ホテル・リッツ到着から7時間48分にわたる全映像を、アメリカの映像解析スペシャリストの協力により徹底解析。その結果と関係者の証言から、新たな発見が。ダイアナ元妃が最後まで思い続けた“秘密の恋”の真相に迫っていく。金曜プレミアム「衝撃の死から20年新証言! 悲劇のプリンセス・ダイアナ 最期の1日 ~追跡!新たな謎と真相愛と哀しみの半生~」は9月1日(金)19時57分~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月29日主演女優も美しくパワフルだが、作品を手掛けた監督も美しくパワフル。そんな幸せな組み合わせにより、『ワンダーウーマン』は生み出された。しかも、映画を誰もが観た、築き上げられた作品世界、その中で活躍する主人公を愛さずにはいられない。それが『ワンダーウーマン』であり、魅惑のヒーロー、ワンダーウーマンことダイアナだ。「私自身、すっかりダイアナに惚れ込んでいるの」と、パティ・ジェンキンス監督は微笑む。「彼女は愛と思いやりに溢れていて、戦いをなくすために戦っている。間違いなく善人ね。その一方、善悪では片づけられない世の中の複雑さも十分理解している。それでも正しいことをしようと一生懸命なの。私はもともとワンダーウーマンが大好きで、ずっと憧れていた。そして、ガル(・ガドット)に出会ったとき、彼女となら思い描くワンダーウーマンが作れると思ったの。ガルは女優としてだけでなく、人として本当に素晴らしい。だから、彼女自身の善良さがにじみ出るようにしたかったし、私は彼女の素晴らしさをキャラクターに注ぎ込むだけでよかった」。女性戦士たちの暮らす島に生まれ、島の外を知らずに育ったダイアナはやがて力を覚醒させ、外の世界に目を向け始める。そんなとき彼女の前に現れるのが、男性パイロットのスティーブだ。ワンダーウーマン誕生譚に大きく関わる男性を、クリス・パインがクリス・パイン史上最もチャーミングに演じている。「現在、クリスのキャリアは興味深い段階にあると思う。(『スター・トレック』シリーズの)キャプテン・カークを演じてすごく有名になったけど、その分レッテルも貼られているわよね。温かくて、面白くて、頭がよくて、格好いいクリスにとって、スティーブを演じることは彼自身の様々な魅力を生かすチャンスだったと思うわ。もちろん、すごく難しい役でもある。スーパーヒーローであるワンダーウーマンに対し、スティーブは人類を代表するキャラクターだから。年齢を重ね、戦争や世の中に疲れたスティーブの前に、ヒーローが現れる。そのヒーローは地球を救いたいと言うけど、彼は簡単なことじゃないと諭す。人間の抱える苦悩や恐れなど、いろいろなことを象徴している役どころでもあるの」。ジェンキンス監督は撮影を通し、ガルやクリスと「世の中で一番の大親友になった」そうで、ガルとは「もう4回くらい、プライベートで旅行に出掛けているわ(笑)」とのこと。一方、クリスとも「暇を見つけては一緒に食事をし、『今度は何を作る?』と話し合っている」という。そんな絆が生まれたのだから、すでに次なるプロジェクトが動き出していても不思議はない。クリスとジェンキンス監督は、“ブラック・ダリア事件”を題材にしたTVドラマで再びタッグ予定。「これから先、ガルやクリスとは何度でも一緒に作品を作っていきたいわ」と目を輝かせる。また、シャーリーズ・セロンにオスカーをもたらした『モンスター』、シーズン1の第1話を手掛けた「THE KILLING」、ジェニファー・アニストンらと共に監督を務めた「ファイブ ある勇敢な女性たちの物語」と、これまでは女性の物語を扱うことが多かったが、「クリスと作品を撮り続ければ、そう指摘されなくなるわよね(笑)」とも。女性の物語を手掛けてきたのは、「共感できる物語が、たまたま女性の物語だっただけ」と分析する。「フェミストの映画監督と思われることもあるけど、自分ではそう思わない。男性の監督が男性を主人公に20本の映画を作ったとしても、指摘されないでしょう?もちろん私は女性だから、女性の目線で物語を捉えている部分はあるだろうけど。『ワンダーウーマン』のおかげで、女性を主人公にした作品の依頼も舞い込むと思う。でも、オープンな気持ちでいるわ。物語が面白ければ何でもいいの。例えば、歴史上の男性の偉人が描かれることは多いけど、女性の偉人は意外と描かれていない。そういうのも撮ってみたいわね」。「私自身、多くの映画に影響を受けてきた」と語るように、映画への愛はもちろん深い。ジェンキンス監督にとって、映画は「大きなもの」だそうだ。「これまで見たことのないようなものを見せてくれたり、大きなものを突きつけてくるのが映画。そんな映画との出会いを子どもの頃から繰り返し、ここまで来たの。映画って、まだまだ若い芸術でしょう?音楽や文学に比べて、歴史が浅い。けれど、映画はいわば総合芸術で、言葉があり、音楽があり、人がいる。すごく大きなものよ。映画からインスピレーションを受けるということは、そのすべてから影響を受けることでもあるの」。影響を受けた作品を1作だけ訊くと、「私の中にずっと残っている1本」と言い、1978年にクリストファー・リーヴ主演で製作された『スーパーマン』を挙げる。「7歳のときに初めて観て、興奮して、泣いたわ。スーパーマンとロイス・レーンが2人で空を飛ぶシーンが、驚くほどロマンティックだったの。もしかしたら、あのとき感じた気持ちを観客と共有するために、私は映画監督を続けているのかもしれないわね」。(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年08月28日最強の美女戦士=ワンダーウーマンの痛快な活躍に“アメコミ史上最高傑作!”との呼び声もかかる映画『ワンダーウーマン』が8月25日、ついに日本でも公開。その最大の注目はワンダーウーマンを演じるガル・ガドットの魅力的すぎるキャラクターによるところが大きいが、女性を描く手腕に定評があるパティ・ジェンキンス監督の情熱と信念も見逃してはいけないポイントだ。女性監督歴代No.1興行収入を獲得するという偉業を成し遂げたジェンキンス監督と、『ワンダーウーマン』に込めた想いなど、さまざまな話題をしてみた。――主人公のような強い女性を描くことでフェミニスト的な視点も加味されますが、最終的にエンターテインメントに仕上げることは大変でしたか?それは簡単なことではないけれど、思っているほど難しいことでもないの。なぜなら彼女自身が自信と技術を持っている何でもこなすワンダーウーマンで、あまりにも強烈な個性だから、彼女を通してメッセージが伝わるのよ。そして、その周囲のリアクションがエンターテイメントにつながる面白味を生み出すのよ。だから主人公がレクチャーなどしなくても、彼女の存在自体がフェミニストを物語っているので、そういう意味では楽だったわ。――愛や思いやり、平等など、ワンダーウーマンは普遍的な善のシンボルですよね。アイコニックなキャラクターとして描くにあたって、ガル・ガドットとはどういうお話を?そもそもワンダーウーマンはコミックの時点で、そういう優しさや思いやりや愛情深い要素を彼女自分の中に持っていたわ。そういうことはコミックの時点で大好きで、1970年代のリンダ・カーターのシリーズでも大好きだった。そしてガル・ガドットの最高なところは、そういうものを彼女自身が資質として持っているところなの。皆、ワンダーウーマンをタフにしようとするけれど、わたしはそういうことをしなくても、すでにガルは自信家でタフだから必要ないと思ったわ。だから、彼女が初めて見るものに戸惑ったりするとか、強さにこだわらなくても成立するはずだと思ったわ。――確かに、ガル・ガドットによるところは大きかったと思いますが、今回の映画では、もっと説得力に満ちているキャラクターに観えました。それはひとえに監督のパーソナルな側面が投影しているからではないでしょうか?最高のほめ言葉ね!新しいものを作る時には新しいものを採り入れていくけれど、自分自身が投影されていたとしたら、それはそれですごくうれしいわ。ただ、ガル自身が本当に素晴らしい人で愛すべきキャラクターなので、そういうことのすべてなのよね。――また、この映画を観た人はダイアナのように強く生きたいと思う一方で、そういうことが苦手な人も多いので、彼女にあこがれる人が多いと思います。わたしが子どもの頃にワンダーウーマンに出会って、大人になったら彼女みたいになりたいと思ったけれど、すべての要素を彼女が持っているということ、なのよね。力強くて良い人で美しく魅力的で、優しくてソフトな面を持っている。男性のスーパーヒーローにはよくあることだけれど、フェミニズムが上手くいくためにも、すべての要素を持っているということが一番なのよね。――ところで、映画では彼女だけでなく、スティーヴ(クリス・パイン)も信念に基づいて戦っていましたが、あなた自身は、どういう信念に基づいて戦っていますか?いっぱいあるわ。でも常に成功するわけじゃないの。一番曲げたくないことは、自分で考えて行動をすることね。ドグマや他人の意見に流されて悪の法に導かれたりすることを避けるためには、自分できちんと考えることよ。わたしは常にそう思っているけれど、間違えることもあるの。ついついほかの人に付いていくこともあるけれど、自分の頭で考えていくことが大事。それはダイアナの旅にも当てはまるし、『モンスター』の主人公もそうだった。すごく慎重に道を選んでいく必要があったと思うの。簡単なことではないのよね。――そのために気をつけていることはありますか?監督という仕事をしていて思うことは、わたしの義務はいい映画を作ることで、必死になってベストを尽くすものだけれど、その途中で間違っていることに気付いた時、そのまま続けるほうが楽だけれど、皆にやり直そうと言わなければいけないし、言う立場にいるということ。それはコントロールできない時もあるけれども気づいて何かできるのであれば、それは絶対にやらなくてはいけないことよね。それは日々起きることで決断でもあるの。たとえば子どもを学校に入れて不幸せになっているとすれば、何かしなくちゃいけないわ。変えることのほうが難しいけれど、やらなければいけないことだと思うの。――それこそワンダーウーマンそのものですよね。彼女は育った島には戻らず、前しか見ていない人です。あのような生き方はなかなかできないと思いますが、そこに強いメッセージを込めましたか?いえ、意識的には言っていないわ。ただ、そういうことを言われると、それが人生なんじゃないかなって気はするの。認めたくなくても、ね。メッセージとして込めたわけじゃないけれど、人生って前に行くしかないもので、同じところにずっと停滞することはないのよ。それが人生なのよね。彼女は自分と比べると、すべてにおいて優れているけれど、わたし自身も努力家ではあるので必死に一生懸命やろうとは思うわ。――前に進みたいけれど、日本では人の目を気にする場面が多いです。特に女性の中には男性の目線を気にする方が少なくなく、男性の中には女性は恋をしないと一人前の女性になれないということを言う人もいる。そういうレールに乗って生きることも人生でしょうが、自分の人生を生きられてはいないですよね。そう遠くない未来、男性も女性も進化や発展を遂げていくはずよ。本当に愛される魅力的な女性になりたいなら、強さや自分自身も持っているはずで、そうすれば自立した本当に強い女性は、素晴らしいパートナーにもなり得るのよ。男がいないとか、そういうことは関係なくね(笑)。■プロフィールパティ・ジェンキンスニューヨークのクーパー・ユニオンで絵画を学び、当初は画家としてキャリアをスタート。以降、映画製作へ転向して、第一カメラアシスタントとして8年間従事。その後、ロサンゼルスでアメリカン・フィルム・インスティチュートに通ったのち、シャーリーズ・セロン主演の『モンスター』(03)の脚本を仕上げ、監督も務めて、連続殺人鬼アイリーン・ウォーノスの人生を描いて長編映画の脚本/監督デビューを果たした。アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞に輝いた。また、AMC放送のヒットシリーズ「THE KILLING~闇に眠る美少女」(11~14)のパイロットエピソード(11)とシリーズ2のファイナルエピソード(12)を監督したことでも知られ、数多くのコマーシャル作品やテレビ番組などを監督している。(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2017年08月25日女子の恋のお悩みは、いつの時代も多種多様、人の数だけ違うもの。だから、「こうしろ!」と言われてその通りにすればハイ解決!と言うものでもないですよね。そんなモヤモヤとした恋の悩みを抱えた女子に、数々のファッション誌やテレビ番組「スッキリ!」でもおなじみのおネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんが「映画」で解答しちゃいます。■◆本日のお悩み女子"恋愛の始め方がわかりません。最後に恋愛したのを覚えていないくらい恋から遠ざかってしまっていて、どうしたら男の人から好かれるのか、どうしたら彼氏ができるのかがわからず困っています。いずれは結婚したいし、ドラマのような恋愛もしてみたいと思っているのに、この年になるまで大した恋愛をしてこれませんでした。原因はなんなんでしょうか?"(まーちゃん23歳/IT・広告)■◆結論:人生80年。されど今を生きるのようんうん。誰でも絵に描いたような大恋愛してみたいわよね~。わかるわかる。特にティーン~20代前半ってそういうのを求めるもんよ。だって、経験値少ないから。まーちゃんさんの悩みは、恋愛から遠ざかっていること、というよりも先にある「交際ってなんだっけ?」ってことだと思うの。恋愛のゴールが、パートナーとなりうる人との交際、とするなら、「恋愛を忘れちゃった、テヘ!」っていうことよりも「えっと、どういう契約をもって、交際というべきなんでしょうか?(キリッ!)」というところに悩みがあるんじゃないかと思うのね。彼氏を作ることを恋愛のゴールに設定している人の悩みに関しては、以前答えたから割愛しちゃうわ。お友だちが彼氏とラブラブしているのをみて、いいな~、ほしいな~、っていっているのは、オコチャマの悩み。それって所有欲の問題でしょ?そうじゃなくて、まーちゃんさんのような社会に出た大人予備軍の女子には、もう一歩先の悩みを持っていていただきたい、というオバチャンの儚い希望もあったりして(笑)。でも、結論からいうと、これって人それぞれなのよ。なんぼ「交際開始がゴール」っていっても、それが「つきあってください!」っていうハッキリした告白によるスタートラインがあるものもあれば、ふんわり始まって気づいたら何年も交際してた、っていう人もいるし。しかもその後も人それぞれで、スタートが明確・不明確にかかわらず、うまくいく人はいくし、いかない人はとっかえひっかえだしね。だから、まずまーちゃんさんが心構えしてほしいのは、「人生まだまだ長い」ってこと。今、女性は人生80年が当たり前って言われているじゃない。さすがに80代になってからの大恋愛は、命を削ることになるからオススメはしないけど、20代前半は悩むよりも先に行動あるのみ、ってポリシーでいったほうがいいと思うのよ。当たって砕けるのは怖い、相手にどう思われているか不安・・・・・・。そう思うのは無理ないわ。でもね、その不安って年を重ねれば重ねるほど大きくなるのよ。婚活市場の女性は、30歳以降になると途端に枠が減り、35歳以上になるとほぼ皆無なんてことも耳にするじゃない。だからこそ、今は行動に移して、いろんな男性との会話やデートを楽しむのがいいと思うの。男なんてこの世に35億いるんだから、お試ししたっていいじゃない!それにスタート方法がわからないってのも、別に気にしないでいいわ。問題は、奥手になって、男性がいる場から遠ざかっていることだと思うわ。女子友同士でつるんでると楽しいのはわかるけど、街コンでも合コンでもなんでもいいから、男子のいるところに自発的に足を運ぶこと。■◆「どーしよー、ワナワナ」よりも「だからどうしたのよ」ぐらいでそんなまーちゃんさんに観てもらいたいのが、公開したばかりの『ワンダーウーマン』。なんでスーパーヒーロー映画を観ろというのか、というとね、これ、めちゃくちゃ女子映画なのよ。ワンダーウーマンことダイアナは、女性しかいない島国で生まれ育った王女様。女性しかいないのに子どもがいるっていう謎に関しては置いといて、とにかくこの国で生きるためには戦闘能力をつけないといけないから、みんなめっぽう強いのよ。で、王女様のダイアナも御多分に漏れず、強い女性に憧れて、戦闘トレーニングなんてしないでいいのに、鍛えまくっちゃう。そんな中、人間世界から不時着した米国軍パイロットを助けるのね。いわば、生まれて初めて出会った男性が彼。物語としては、外の世界が戦乱の時勢になっているのを彼から聞いたダイアナが、彼とともに戦争を止めにいこうとする、ってお話なんだけど、おもしろいのは“ダイアナさん、初めて物語”になっていることなの。外の世界(すなわちあたしらが生きる世界ね。100年くらい前設定よ)は初めて、それに男女が生きる世界も初めて。で、それまで鍛えまくっていたダイアナにとっては、軟弱な人間達を相手にするのも初めて。言っちゃー、標準が全く違う世界にいきなり入り込んじゃう初めて物語になっているの。だから、力の加減もわからなければ、服装、立ち居振る舞い、言葉遣いなどなど、なにをしても周りから観たら彼女は天然ちゃんにしか見えないのね。それでも、ダイアナは確固たる自分を持っていて、自信も好奇心もあるから、「だからどうしたのよ」っていう感じで猪突猛進。ほら、これってまーちゃんさんに一番足りないものでしょ?自分をしっかり持っていると、周りからどうみられるとか、気にならなくなるし、周りも「アノ人、あーゆー人だから」と、個性として受けとめるようになるってもんなのよ。奥手になって「どーしよー、ワナワナ」って立ち止まっている人なんて、誰も気にも留めてくれないものよ。逆に悪目立ちくらい目立っちゃって、でも本質的にはイイ人、っていうダイアナみたいな人って、男女問わずかっこよく見えるし、モテもするって話なのよ。よくあるスーパーヒーロー映画と全然違って、『ワンダーウーマン』は女性のエンパワーメント映画。恋愛への気づきだけでなく、女性が女性らしく生きるために必要なものは何かってことを教えてくれるわよ~。(よしひろまさみち/ライター)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼公開情報┃タイトル:『ワンダーウーマン』┃公開表記:8月25日(金)全国ロードショー 3D/2D/IMAX┃配給表記:ワーナー・ブラザース映画┃著作表記:(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC┃公式サイト:wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(ハウコレ編集部)
2017年08月25日彼女はやはり“最強”だった。映画『ワンダーウーマン』の世界興収はついに8億ドルを突破、パティ・ジェンキンス監督は女性監督作品史上、最高の興行収入記録をいまなお更新中で、北米では2017年『美女と野獣』に次ぐ大ヒット、スーパーヒーローの誕生を描いた映画としては『スパイダーマン』(’02)の記録も抜き去ってしまった。本作で主演を務めたのは、“リアル”ワンダーウーマンとも称され、一躍“時の人”となった女優ガル・ガドット。いま、世界中のあらゆる世代を夢中にさせているワンダーウーマンに“なるまで”を、シネマカフェに語ってくれた。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』で鮮烈な初登場を果たすまで、その道のりは「とても長いものだったわ」と、ガルはふり返って言う。最初はどんな映画か、どんなキャラクターかも明かされず、「ワーナー・ブラザーズがテストしていた、極秘プロジェクトのオーディションを受けた」のだとか。「そのオーディションで、ザック・スナイダー(監督)とキャスティング・ディレクター2人と会った。ザックとはいろいろなことを話して、お互いの家族写真を見せ合ったりしたの。彼は素敵な父親であり、素晴らしいご主人でもあり、お互いに家族との生活を大切にしていて、すぐに意気投合したわ。オーディションはそれで終わって、私はイスラエルに帰国したの。その2、3週間後に電話があって、カメラテストにまた来てほしいと言われたわ」。「でも、いったい何のために試されるのかもわからなかった。私のエージェントから『オーディションのときに何か説明がなかったの?』と聞かれたけど、誰も何も教えてくれなかったわ」という、まさに超極秘扱いのオーディションを回想する。「それから、ザックから電話があってこう言われたの。『イスラエルにこのキャラクターはいるかどうか分らないけど、ワンダーウーマンって聞いたことある?』って。私はクールに対応したかったから『ワンダーウーマンね。あぁ、知ってるわ。クールよね。オーケー』と言ったの(笑)。涼しい顔をしようと思ってね。でも、本当は嬉しくて心の中でサンバを踊っていたのよ。でもそんな気配を気づかれないようにしたの」と、朗らかに笑ってみせるガル。「それからロスに戻ってきて、ベン(・アフレック)とカメラテストをしたわ。それは上手くいったの。でも、そこから『イエス』という返答をもらえるまで、6週間も待ったのよ。本当に長かった」と語る。その長い道程は、いまも彼女の中に深く刻まれている様子だ。「なぜ選ばれたのか自分ではわからないわ」とガルは言う。「『ワイルド・スピード』(ジゼル役)では格闘シーンもやったけれど。本当のところは、全くわからないわ。私は多分ラッキーだったのね」と謙遜してみせるが、ミス・イスラエルとしてミス・ユニバース世界大会に出場した美貌、18歳から2年間兵役につき、トレーナーをしていたという身体能力やアクションセンス、一度は弁護士も志した知性、そして自身も母親であることの愛情深さや包容力。どれをとっても、ワンダーウーマンそのものといえる奇跡のキャスティングであり、「ガルを選んでくれてありがとう!」と声をあげたくなる、これ以上ないほどのハマリ役だ。そんなガルが演じたダイアナことワンダーウーマンは、先日の米サンディエゴ・コミコンにも多くの少女たちがなりきって参加していたように、女性層、特に若い世代から熱い支持を集めている。「すごく嬉しいわ。この映画がそんなふうに受け入れられて、とてもありがたい」とガル。「私はこの映画に確信があったし、いい映画だと思っていたけど、同時に心の中では、誰もこの映画を気に入らなくて、楽しんでもらえなかったらどうなるのかしらと怖かった。だから、まさかこんなに長い間ヒットするなんて(全米では6月2日よりロングラン公開中)考えられなくて夢みたい」と明かす。さらに、「女の子にとっても男の子にとっても、映画の主役が女性というのは素晴らしいことだと思うの。私が小さいころは女性の主役なんていなかったから」とも語る。本作は、人間社会から孤立した“女性だけの島”セミッシラ島で育った主人公の王女ダイアナが、外の世界でさまざまな人間たちに触れ、最強戦士ワンダーウーマンになるまでの成長物語であることが大きな魅力。ダイアナは幼いころから、女王である母(コニー・ニールセン)が止めるのも聞かず、叔母アンティオペ(ロビン・ライト)たちの訓練をこっそりのぞき見ていたような好奇心豊かな女の子で、やがて、島に不時着したアメリカ人パイロット、スティーブ・トレバー(クリス・パイン)を通じて初めて“男性”に出会い、初めて外の世界は戦争の真っただ中にあることを知り、人々を助けたいと強く思うようになる。「ダイアナは常に、この島から出て、何かもっと大きいことをしなければいけないと思っていたの。だって、そのままだと成長しないでしょう。だから、彼女が感じた強い衝動は、いままでの何よりも大きかったと思うし、自分の信じるまま、思いのまま行動に出た。何かより大きなものが働いて、自分は島から出て、何かを成し遂げないといけないと感じたのよ」。そんなダイアナと、あなたの素顔は似ている?「ダイアナは有言実行なの。一度やると言ったら、言葉通りそれを成し遂げる人。私はダイアナみたいに好奇心はあるけど、もっと臆病ね。探検するのも、アドレナリンが出ることも、楽しいことも大好きだけど、ダイアナほど格好良くないし、勇気もないわ。クラヴ・マガ(護身術)はやるけど、それはちょっと違うのよ(笑)」と、屈託のない笑顔で語るところはむしろダイアナそのもの…?加えて、アンティオペのように真の願いを組みとり、導きと助言を与えてくれる存在は、「私にとっては母よ」とガル。「それが母親の役目ではないかしら。一番影響力があるし。母が私の“メンター”ね」。自身でも、3月に2児の母になった。「私自身が母親であるということは、人に対してシンパシーとか思いやりが持てることね」とガルは言う。「母親って、いろいろなことを同時にこなさないとならない。ワンダーウーマンも同じよね。いろいろなことを同時にやらなければならないと思う。でも、母親であることによって、もっと多くのクオリティーを自分自身に求めるから、この映画にもきっと反映されていると思うわ」とも語ってくれた。そして忘れてはならないのが、「素晴らしいキャスティング」とガルも絶賛を贈るクリス・パイン演じるパイロットのスティーブ。彼もまた、ダイアナの成長に大きな影響をもたらす重要な存在だ。「私とクリスは、ダイアナとスティーブの関係をお互いに学び合う関係にしたかったの。ただお互いに惹かれて、恋に落ちるだけではなくてね」とガル。「彼はダイアナに人生の複雑さや、現実的な本当の人間社会を教える。彼女は愛や希望を彼に気づかせて、より良い世界にするために、善を全うすることを教えるの」。スパイとして常に命の危険にさらされる孤独な任務についていたスティーブも、ダイアナと出会ったことで変化を見せていくと、ガルは力を込める。「彼は空軍パイロットとして成長していく。実は彼はもともと英雄になりたかったの。だけど、いつの間にかそれを忘れて、心がすさんで、世をすねた人になっていた。そんなときにダイアナが、何が一番大切なのかを、さわやかな風のようにスティーブに思い出させたのよ」。そんなふうにスティーブをはじめ、人々に影響を与え、そして自身も影響を与えられながらヒーローへと成長していくダイアナ。しかも、あのお馴染みの“最強”コスチュームも、ガルの意見を取り入れつつ『バットマン vs スーパーマン』からかなりの進化を遂げているという。「実は、ワンダーウーマンの衣装は14枚ぐらいあったの。1枚はキラキラしたもの、1枚はダークな色合い、柔らかいもの、軽いもの、重いもの、とかね。そういう風にあえて作ったの」。アクションシーンもよりハードにパワーアップしているだけに、「今回は、同じルックスでも、全く違う機能を持った衣装をいくつも作るという作戦にしたのよ」という。中でも一番のお気に入りは、「セミッシラ島での衣装のルックスは大好き。ゴールドの衣装ね。とても素敵」とウィンクをしながらキスを贈るガル。「ワンダーウーマンの衣装も好きよ。両方好き」。そんなチャーミングな一面もありながら、いざ、その衣装をまとえば、バットマンいわく「地球上で最強」の戦士となるのだ。本作の後には、バットマンたちと共演する『ジャスティス・リーグ』、そして2019年12月全米公開で『ワンダーウーマン』続編も控えている。最強美女戦士の快進撃は、まだ始まったばかりだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年08月24日BBCが製作した故ダイアナ妃のドキュメンタリー「Diana, 7 Days」(原題)で、ヘンリー王子が珍しく父チャールズについて語っている。12歳の多感な時期に、母であるダイアナ妃を失くしたヘンリー王子。1997年8月31日、パリで自動車事故によりダイアナ妃が亡くなったその日、ヘンリー王子はウィリアム王子とチャールズ皇太子とスコットランドのバルモラル城で休暇を過ごしていたそうだ。「親にとって、子どもにもう1人の親が亡くなったことを伝えるのは究極にツラいことの1つだと思う。どうしたら対処できるのか、僕にはわからないよ」と当時、ダイアナ妃が亡くなったことを伝えなければならなかった父を思いやった。「(父は)ぼくたちと一緒にいてくれた。唯一の親だからね。ぼくたちを守り、きちんとした世話が受けられるようにとベストを尽くしてくれた。でも、父だってぼくたちと同様、深い悲しみの中にいたんだよね」とふり返る。チャールズ皇太子が息子2人を守ったように、エリザベス女王は息子と孫たちを守ろうと必死だったようだ。ウィリアム王子によれば、エリザベス女王は自宅から新聞などの読み物をすべて撤去して、外部からの情報を遮断したという。現在のようにスマホなどもなかったため、プライバシーが保たれた環境の中で悲しんだり気持ちの整理をすることができたのだとか。そのため、「母の死が世間であんなに大きく取り上げられていたなんて、ぼくたちは知らなかったんだ」とのことだ。(Hiromi Kaku)
2017年08月23日