SNSの発展にともない、被害が増えているネットでの誹謗中傷。深刻な社会問題の1つであり、さまざまな対策がなされているものの、誹謗中傷の被害に苦しむ人は後を絶ちません。「僕に『SNSは向いていない』と伝えてくる人たちへ」2022年5月24日、お笑いコンビ『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳さんがTwitterを更新しました。誹謗中傷問題に真っ向から向き合い、意見を発信することも多い田村さんは、「ネットの罵詈雑言を気にするなんて、SNSに向いていない」といった声が送られてくることがあるといいます。田村さんは、そのような意見に対し「本当にSNSに向いていないのは、素性を隠して、罵詈雑言を飛ばしてスッキリしている人たち」と一刀両断しました。ネットの罵詈雑言を気にするなんて…SNS向いてない!と僕に伝えてくる人たちへ…本当にSNSに向いてないのは、素性隠して罵詈雑言を飛ばして、スッキリしてる奴らですよ…こんなの容認して、規約に則ってSNS使ってる人に対して向いてない!というのはお門違い過ぎるぜ!へっ!— 田村淳 (@atsushilonboo) May 24, 2022 許されない行動をしているのは、誹謗中傷をする側。「規約に則り、正しくSNSを使用している人たちに対して、『向いていない』というのはお門違いすぎる」とつづったのです。田村さんの投稿は、同じモヤモヤを抱えていた人たちの心を代弁する形になり、意見に賛同する声が多く見られました。・まさにその通りだと思います。相手を傷付けてスッキリなんて…悲しい世界ですね。・その通りです。相手を考えて発言できないならSNSをやめたほうがいい。・『いいね』を1億回押したいです。SNS上では、相手の顔が見えないため、直接話す時よりも言葉が強くなってしまうのかもしれません。しかし、どのような場面においても、人の心を傷つけるようなメッセージを送ることは許されないことです。その言葉が誰かを傷付ける可能性がないかを考えた上でメッセージを送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年05月25日2022年4月25日、元プロ卓球選手の水谷隼さんが、Twitterを更新。自身に送られてくる誹謗中傷のメッセージを公開し、苦言を呈しました。水谷隼「有名税でいいわけない」これまでにも誹謗中傷に対して全面的に立ち向かう姿勢を見せ、「しかるべき措置を取る」など自身の思いを明らかにしてきた水谷さん。しかし、それでも誹謗中傷は後を絶つことはなかったようです。同日、水谷さんが公開したメッセージには「きもい」「仕事減ったな」といったものから、水谷さんの家族のことまで中傷する言葉がならんでいました。こういうのが有名税でいいわけない 忠告しとくけど後で泣き喚いても一切同情しないから✋ pic.twitter.com/QIIi0cAqOm — 水谷隼 Jun Mizutani (@Mizutani__Jun) April 25, 2022 「こういうのが有名税でいいわけない」と怒りをにじませる水谷さんに、同情の声も多く「こちらまで胸が痛む」「許せない」と多くのコメントが寄せられています。・こういう誹謗中傷は、許せないし、許さない!・泣けてきました。なぜ傷付けられなければいけないのでしょうか…。・裁判案件。著名人という立場上、注目を集めることと引き換えにした代償は多少なりとも生じてしまい、かつては『有名税』といわれた時代もありました。しかし、それはひと昔前の話。そもそも誹謗中傷は訴えられてもおかしくない行為であり、相手が誰であろうと、許されるものではありません。ストレス発散のつもりで送った誹謗中傷で、より大きな被害を受けるのはどちらなのか…。誹謗中傷は、自分自身の首を絞める行為であると、多くの人が理解すべきでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年04月26日《「よく頑張ったね」あきら君がやさしく言ってくれた。素敵な笑顔に涙が溢れ出ました。私何を頑張ったの?と聞くと「誹謗中傷によく耐えたね」》4月11日、ブログにこう綴ったのは小林麻耶(42)。これまで義弟の市川海老蔵(44)への告発を続けてきたが、それと同時に、“海老蔵のファンから誹謗中傷を受けている”ことも訴えてきた。そんな麻耶は夫の國光吟氏(38)から労いの言葉をかけてもらったといい、冒頭の言葉に続けて《私、本当に頑張りました。頑張ったと胸を張って言えます♪》と締めくくった。さかのぼること3月21日、國光氏のYouTubeチャンネルに登場した麻耶。その動画で國光氏と昨年4月に離婚していたことや、海老蔵から「離婚したことは発表しないほうがいい」とアドバイスを受けていたことなど次々と告発した。「この動画を皮切りに、麻耶さんと國光さんは海老蔵さんを猛批判し始めました。2人が’18年7月に結婚した際も、海老蔵さんから『歌舞伎の公演期間中に結婚発表するなんて』と冷遇されたこともあったそうです。一方で昨年10月に、海老蔵さんは麻耶さんの離婚を示唆するようなブログを投稿。このことがきっかけで、麻耶さんは海老蔵さんのファンから誹謗中傷を受けるようになったと憤っていました」(芸能関係者)海老蔵をめぐる一連のトラブルについて、麻耶を支えてきた國光氏。時には彼がブログで、麻耶の気持ちを代弁することも。だが國光氏が悪く言われるようなことがあれば、麻耶が全力で彼を守ろうとする姿勢も見受けられた。「4月3日に堀江貴文さん(49)と箕輪厚介さん(36)がYouTubeの生配信で、國光さんを揶揄するような発言をしました。それを知った麻耶さんは激怒。発言に影響力がある2人から“侮辱された”と感じたようで、訂正と謝罪を求めるなどブログで強く抗議しました。自分のこと以上に怒りを露わにするのは、愛する夫を『守らなければならない』という気持ちの現れでもあるのではないでしょうか」(ITジャーナリスト)3月28日に麻耶に再婚のプロポーズをしたことをブログで明かし、《魂の夫婦でもあり、戸籍上も夫婦に戻ります》と報告していた國光氏。4月11日には麻耶が國光氏とのツーショット写真を投稿するなど、仲睦まじい様子が伺える。そんな互いを支え合う夫婦の姿を、本誌も目撃している。’19年7月上旬のある昼下がり、2人はサングラスにハーフパンツなど初夏らしいラフな服装でマンションに入っていった。そこは、麻耶が独身時代から実母と同居していた実家だった。また、別の日にも同じマンションから出てきた2人。雨が降る中、車道側を歩く國光氏が優しく麻耶に微笑みかけている姿が印象的だった。「最愛の妹・麻央さん(享年34)が’17年6月に亡くなって以降、どれだけ時間が経っても麻耶さんの悲しみが完全に癒えることはありませんでした。そんな時、彼女を励まし支えたのが國光さん。交際0日で結婚生活がスタートしましたが、今も変わらず“妻ファースト”です。最近では國光さんがブログで《麻耶ちゃんの窓口は僕がやりますので》と呼びかけ、仕事を依頼する連絡先を公表しています。これまでと変わらず、公私ともに二人三脚で活動していくようです」(前出・芸能関係者)海老蔵とのバトルを乗り越え、再婚で心機一転。おしどり夫婦の歩みはこれからも続く。
2022年04月12日みなさんこんにちは。去年は全然、雪が降らず、タイヤをスタッドレスに変えるかどうか、いまだに迷っているかわベーコンです。でも、雨とか降って凍る可能性はあるよな…これを書いている今、タイヤを変える決意をしました。私がネットに触れたのは、中学生くらいだったのですが、今の子はまぁ早いですよね。娘の学校で授業があるときは、私のスマートフォンを貸したり、お友だちと出かけたとき用にスマートフォンを持たせたり。子どもにとっても、ネットは身近な存在です。スマートフォンでニュースやテレビはもちろん、SNSの情報を目にすることもあるでしょう。あるとき、ふと娘がこんなことを口にしました。■娘から「ママはネットで悪口言われたことあるの?」と聞かれたSNSでの誹謗中傷は今どき珍しくないとは思います…。珍しくない、というのが悲しいですが、表に出ている情報だけで、勝手にジャッジされたり、内容を誇張されて、罵声を浴びせられることが多々あります。私は漫画やイラストを描いてネット上に掲載しているので、明るいイメージがあるのか、娘は私がそういう経験をしていたことに驚いていました。伝えたいことが伝わらなかったり(これは実力不足なので反省)。広告漫画であれば、たとえ誤解を解きたくても、「これ以上、何も言わないように」と止められることも。しかし、情報を受け取る側の人は、そんなことは知りませんし、SNSのリプ欄などに軽く刺すような言葉を送ってきます。そういった言葉を複数の人たちが送ってくるので、メンタルにくるんですよね。私のメンタルに一番きた言葉があります。それは…。 ■母親の在り方を否定するような言葉につらくなった本人をけなす言葉よりも、家族を中傷する言葉や、母親の在り方を否定するような言葉は自分のことだけではないのでつらくなります。私は忘れっぽいので、誰に何を言われたか覚えていません。そして、私はこんなことを言う人にはなりたくないので、同じ土俵には立たないようにしています。ただ、これを聞いた娘がめちゃくちゃ私より怒っていて驚きました。娘の“幸せ”の一言が嬉しかった。ちょっと泣いた。これから先、“こんな親のところに〜”って言われても、娘のこの言葉のおかげで、今後は落ち込むことがなさそうです。息子は息子で、私の作ったご飯を食べて「ママのごはん、おいしくてしあわせだなぁ」と沸点の低いところで幸せを感じてくれているので、嬉しいです(笑)。将来、子どもたちがSNSを使うようになったら、私と同じような目に遭うかもしれません。でも、相手のことをよく知らないし、知っていても傷つけるような言葉を投げかける人にはならないようにと常に言っています。言葉で人が亡くなることもあるので、たとえSNSであっても、よく考えてから文章を書かないとな、と思う母なのでした。
2022年01月21日SNSや高度なカメラアプリの普及によって、いろんな人の顔を見る機会が格段に増えた現代。そのせいか、他者の外見を一方的にジャッジして優劣をつけたり、劣っていると判断した人を差別したりといった風潮が強くなっているといいます。それらはルッキズムや外見至上主義と呼ばれ、多くの人に「美しくなければダメ」といった価値観を与えてしまうのです。きゃりーぱみゅぱみゅ、外見への誹謗中傷に持論を展開2021年11月21日、歌手など幅広く活動する、きゃりーぱみゅぱみゅさんがTwitterで誹謗中傷について言及。投稿によると、きゃりーさんの身体の一部が写った画像に対し、体型を非難するコメントがたびたび寄せられるといいます。指輪とか靴とかアイテムを公開してるのに「指ムチムチですね!」とか「足首ないですね!」とか「扁平足ですね!」とか体型の事を指定してくるの本当にやめて欲しい。UPする気がなくなります、、、痩せてたら可愛いんですか?私は自分が好きな自分になる事が大切だと思います。— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) November 21, 2021 きゃりーさんが見せたいのは自分の身体ではなく、靴や指輪といったファッションアイテム。着用した状態で写真を撮るのは、実際に使っているところを写したほうが、アイテムの魅力を伝えやすいためでしょう。その意図を知ってか知らずか寄せられる誹謗中傷の数々に、きゃりーさんは当然ながら嫌気がさしてしまった様子。安全圏から他人の外見を批判する人たちに苦言を呈した上で、「美醜よりも『自分が好きな自分』になることが大切だと思う」と持論を展開しました。きゃりーさんの投稿は拡散され、共感する声が寄せられています。・最後の一文が素晴らしい!いじりのつもりだとしても、不快って知ってほしい。・他人の外見をいちいち批判する人は、自分の外見にもコンプレックスがあるんだと思う。・こういうコメントあるある。自分の価値観で他人の外見を指摘する人って、本当にダサい。きゃりーさんの楽曲である『100%のじぶんに』の「100%のじぶんをじぶんらしいと言えるようになーる」という歌詞から、理想の自分について気付いた人もいるようです。外見にとらわれず、一人ひとりが自分を愛して生きていける社会を、多くの人が望んでいます。[文・構成/grape編集部]
2021年11月21日ソルナ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:三澤和則)は、ネットトラブルやWeb上の中傷に悩む中小企業支援のため、「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが公式アンバサダーを務める『中小企業からニッポンを元気にプロジェクト』に参画することになりました。中小企業からニッポンを元気にプロジェクト■『中小企業からニッポンを元気にプロジェクト』について新型コロナウイルスによって多くの企業が打撃を受ける中、企業の発信力、PR力の強化のため、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん、前田敦子さん、ウエンツ瑛士さんらをアンバサダーとして迎え、日本の99%を占めると言われる中小企業を包括的にバックアップするためのプロジェクトです。■『中小企業からニッポンを元気にプロジェクト』概要はこちら 当社ではコロナ禍で急増したネットトラブルへの対応に苦慮する企業に向けて、「ネット社会をもっと青空に」という理念のもと、本プロジェクトに参画する企業の皆様と共に、経済再生の一助となるよう邁進して参ります。【ソルナ株式会社 概要】商号 : ソルナ株式会社代表者 : 代表取締役社長 三澤 和則所在地 : 東京都中央区築地2-9-4 ソルナビル設立 : 2011年3月10日(創業:2010年10月)事業内容: Web上のブランドセキュリティコンサルティング資本金 : 20,260,000円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月27日インターネットが発展し、SNSが普及したことによって、著名人への誹謗中傷が深刻な問題となっている昨今。相手の顔が見えないことから、画面の向こうに生身の人間がいることを実感できず、攻撃的な言動をとってしまう人が増えているのでしょう。2020年5月には、プロレスラーとして活躍していた木村花さんが22歳という若さで命を絶ち、誹謗中傷行為の恐ろしさについて多くの人が再認識しました。しかし、木村花さんの件があったにもかかわらず、悲しいことに著名人に対する誹謗中傷行為は絶えません。木村花の母親を誹謗中傷した男性が書類送検に2021年9月16日、木村花さんの母親であり、元女子プロレスラーである木村響子さんを誹謗中傷したとして、警視庁は40代男性を書類送検しました。産経ニュースによると、男性はインターネット上で木村響子さんを中傷したとして、侮辱容疑をかけられているとのことです。誹謗中傷によって我が子を失った母親を中傷する、という事件に、ネットでは多くの人から「猛省してほしい。許される行為ではない」「信じられない。どうして母親まで」といった声が上がりました。木村響子さんは木村花さんの一件を受け、侮辱罪の厳罰化を求める活動を開始。署名を求めるサイトでは、このように思いを明かしています。現状、誹謗中傷の被害者は泣き寝入りせざるを得ないか、開示を選んでも、数ヶ月はさらなる誹謗中傷に耐えなければならず、その間に名誉は傷つけられ続け、どんどん心を病み、追い詰められ、時に命が失われれることがあると考えております。裁判所は、よく事後的に回復できると言いますが、そんなに簡単なことではございません。人の心はそれほど簡単に回復しないことは、国も行政も司法ももっと知るべきだと思っています。もちろん誹謗中傷をした人の特定がスムーズになされる法整備は引き続き必要です。でも、 私は、1人でも多くの方々を救うためには、侮辱罪の厳罰化も不可欠だと考えています。今もインターネット上の誹謗中傷により苦しでいる人が日本中に多くいます。1日でも早く厳罰化をして欲しいと考えています。Change.orgーより引用2021年9月現在の侮辱罪について「人の命を奪う可能性があるにもかかわらず、令和の時代に合った罪の重さではない」という木村響子さん。木村響子さんがいうように、著名人に限らず誹謗中傷行為で多くの人が深い傷を負っています。中には、命を絶ってしまうほど追い詰められた人もいるでしょう。「自分が泣き寝入りすることで、さらに被害者が増えてしまう」という考えから、誹謗中傷行為にしかるべき処置をする著名人も増えてきています。インターネットは匿名ではありません。誹謗中傷をする人たちが減り、1人でも傷付く人が減ることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年09月16日『しょこたん』の愛称で知られるタレントの中川翔子さんが、2021年9月7日にTwitterで誹謗中傷の被害について投稿。相次ぐ常軌を逸した誹謗中傷行為に対し、しかるべき対処をすることを明かしました。中川翔子、誹謗中傷に「しかるべき対処をする」以前から、誹謗中傷行為に対してTwitterで苦言を呈していた中川さん。自身が10代の頃にいじめを受けていた経験から、「とても恥ずかしい行為だと思います」と声を上げていました。これまで中川さんが受けた誹謗中傷の中には、命の危険を感じさせるほど悪質なものも見受けられたのだとか。そこで中川さんは誹謗中傷行為を減らすためにも、警察に相談するなどのしかるべき対処をとることにしたのです。もう、常軌を逸した誹謗中傷、命の危険を感じさせる書き込みには、警察に相談してしかるべき対処をしていこうと思います。何書いてもいいわけじゃない、調子に乗ると大変なことになると理解してほしい。— しぶとい中川翔子⭐️ (@shoko55mmts) September 7, 2021 SNSの普及によって著名人との距離感が縮まった反面、画面の向こう側に生身の人間がいることを想像できない人が増えているといわれています。今回に限らず、これまでもいろいろな著名人が誹謗中傷の被害に遭ってきました。中には、誹謗中傷によって深い傷を負い、命を絶ってしまった人もいます。中川さんはつらい思いをする人を減らすためにも、本気で立ち上がることにしたのです。被害者が泣き寝入り、加害者に甘かったりなにもなく、という例がありすぎると思う。世の中。そんなことにならないために抑止のためにも警察に相談します。そして書いた心あたりあるならもう遅いです。— しぶとい中川翔子⭐️ (@shoko55mmts) September 7, 2021 匿名だと思って大丈夫だと思ってやってるんだと思うけれど。そんなことはありませんからね。なにかあってからでは遅い。— しぶとい中川翔子⭐️ (@shoko55mmts) September 8, 2021 誹謗中傷による被害を訴えるのは簡単ではありません。被害者側は貴重な時間や金銭を使い、行動に出る必要があります。そういった手間をかけてでも、中川さんは誹謗中傷行為に立ち向かうことを決意。あえて強い言葉で「匿名だからって大丈夫というわけではない」と告げました。中川さんの宣戦布告に対し、ネットからは「中川さんのその姿勢を応援します!」「卑怯な相手によくぞいってくれた」と称賛する声が上がっています。言葉のナイフは人を傷付け、時に命を奪います。中川さんの勇気ある行動は、誹謗中傷の危険にさらされた人を守ることにつながるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年09月08日SNSの発展にともない、被害が増えているネットでの誹謗中傷。深刻な社会問題の1つであり、さまざまな対策がなされているものの、誹謗中傷の被害に苦しむ人は後を絶ちません。歌手の、ちゃんみなさんも、デビュー当時に誹謗中傷を受けた1人。2021年8月21日放送のバラエティ番組『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)に出演したちゃんみなさんは、過去に受けた容姿に対する誹謗中傷や葛藤を告白しました。同日の放送で、俳優の田中圭さんに代わりMCを務めた日本テレビの藤井貴彦アナウンサーは、ちゃんみなさんの告白を受け、誹謗中傷に関する持論を展開。その内容が反響を呼んでいます。藤井貴彦アナ、誹謗中傷に「フォントにだまされるな」「悲しい言葉を投げつけている人の立場に、1回だけなってみるといいですよ」と切り出した、藤井アナ。「悲しい言葉をいわれた側がどう思うか」という内容はよく聞きますが、藤井アナはその逆を勧めます。そうすると、うらやましかったり、「この人になってみたい」って思っている…自分と、たぶんその人を比較しているんですよね。相手を下げることでしか、自分の存在が保てない時って、あると思うんです。それがもしかすると、すごく手軽につぶやけるSNSだったりするんですよね。MUSIC BLOODーより引用SNSで誹謗中傷をする人の心には、嫉妬や妬みといった感情もあるでしょう。相手に対する憧れや羨みの気持ちが、誹謗中傷というねじれた形で現れるのかもしれません。そして、誹謗中傷が主にSNSで行われているからこそ、藤井アナはこんな注意喚起もします。(SNSは)文字が美しく出るじゃないですか、手書きじゃないから。どんなに嫌な言葉でも汚い言葉でも、美しく見えちゃんですよ。すごく正論に見えちゃう。だから「フォントに、だまされちゃいけない」って、私は周りの人にいってるんですけど。MUSIC BLOODーより引用言葉が持つ影響力は、私たちが考えているよりも強いものです。そして、整った文字でつづられていると、空っぽな内容でも、また、ネガティブなものであっても、あたかも正しい言葉のように見えてしまうという藤井アナ。だからこそ、藤井アナはSNS上の誹謗中傷に対して「フォントに、だまされないように」と語ります。藤井アナの言葉は反響を呼び、視聴者からは共感の声も。・藤井アナの「フォントに、だまされるな」って、深いな。・本当のその通りだと思った。・藤井アナの言葉が、すごく刺さった…。もちろん、誹謗中傷がなくなることが一番です。しかし、もしも誹謗中傷の被害にあってしまった場合は、藤井アナの言葉を思い出してみるといいかもしれません。「だまされない」という強い意志も、誹謗中傷に打ち勝つ武器になるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年08月22日卓球の水谷隼選手や、体操の橋本大輝選手に相次いで寄せられているネット上の誹謗中傷。これまでも、芸能人やアスリートたちの元にはたくさんの誹謗中傷がSNSを介して送られてきていました。多くの人が顔の見えない匿名の人からの言葉に傷付き、止めるよう呼びかけてきましたが大きな改善はされていないのが現状です。ウエンツ瑛士、誹謗中傷のコメントを見る時の注意点2021年8月1日に放送された情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、アスリートへの誹謗中傷の問題を特集。タレントで俳優のウエンツ瑛士さんは「この話題、1年以上しているけど結論は出ていない。もう止める手立てがないんじゃないかなと思う」と、何も変わらない風潮を危惧しました。ウエンツさんの元にも、誹謗中傷のコメントは送られてくるといいます。その際に、ウエンツさんはある方法で心が傷付くのを防いでいると明かしました。僕はこういうメッセージを見る時は1人で見ないようにするっていう方法で防ぐ。誰かと一緒にいる時に、応援メッセージか誹謗中傷か分からないじゃないですか。そういうコメントを見て開いて誹謗中傷があった時に「なんだよこれ、ムカつくな」と、人と共有するとそこでスッと流れるので。ワイドナショー ーより引用使っているアプリやサイトによっては、メッセージを開くまで、誹謗中傷か応援のコメントなのか分からない場合があります。そのため、1人では見ないようにしているというウエンツさんに、お笑いコンビ『ダウンタウン』の松本人志さんは「今のいい意見だと思う。1人でやっちゃうと本当そうなのよね」と絶賛しました。【ネットの声】・確かにウエンツくんの方法はいいと思う。・本当にいいこといった!誹謗中傷はもう長い間議論してるのに減らないな。・ウエンツさんのコメント、目からウロコだった。言葉で受けた傷は、1人で抱え込むことで、より深くなってしまうでしょう。誹謗中傷がなくなることが一番の願いですが、現状ではウエンツさんのように、誰かと痛みを共有するという方法でストレスから身を守るのもいいかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年08月01日以前、自身に寄せられる誹謗中傷への対応が話題を呼んだ、卓球の水谷隼選手。「免疫がありすぎる俺の心には1mmもダメージはない」とTwitterに投稿し、「さすが」の声が寄せられていました。水谷隼、海外から相次ぐ誹謗中傷に最高の返し「さすが一流アスリート」の声「ダメージはない」と語った水谷選手ではあるものの、誹謗中傷を放置しておくという意味ではないようです。水谷隼、誹謗中傷は画像ですべて保存済み2021年7月31日、水谷選手は、繰り返し送られてくる誹謗中傷のダイレクトメッセージ(以下、DM)をTwitterで公開するとともに、「しかるべき措置を取ります」と自身の意向を示しました。言いたいことだけ言ってアカウントを消したみたいですが、あまりにも悪質な誹謗中傷は全てスクショしていますし、関係各所に連絡を行いしかるべき措置を取ります。@Mizutani__Junーより引用水谷選手がTwitterで公開した実際の誹謗中傷のDMには、「カス」「死ね」「人に迷惑をかけるゴミクズ」などと、見るに堪えない言葉がならんでいます。誹謗中傷を放置しておくのではなく、毅然とした態度で立ち向かうことを示した水谷選手に応援のコメントが数多く寄せられました。・一致団結して立ち向かいましょう。・法的制裁を与えるべきです。・私は水谷選手を応援しています。こんな誹謗中傷に負けないでください。一般人以上に、誹謗中傷の被害にあいやすい著名人。近年では、水谷選手だけでなく、多くの著名人が誹謗中傷に対して法的措置をとるといったスタンスを明確に示すようになりつつあります。顔が見えない分、誹謗中傷を送る側としては一時的なストレス解消のように思っている節があるのかもしれません。しかし、その代償はあまりにも大きいのではないでしょうか。誹謗中傷を送る人は、悪意ある言葉を受け取った側の気持ちだけでなく、自分自身にどのような影響があるかまでしっかりと考えてほしいものです。[文・構成/grape編集部]
2021年07月31日数々の国際試合でメダルを獲得している、卓球の水谷隼選手。日本国内はもちろん、世界からの注目度も高い卓球選手の1人です。水谷選手は、2021年7月28日にTwitterを更新。寄せられているダイレクトメッセージに言及しました。水谷隼、寄せられる誹謗中傷メッセージにコメントTwitterのダイレクトメッセージは、送信者と受信者しか見ることができません。水谷選手は、ダイレクトメッセージに誹謗中傷の言葉がたくさん届いているといいます。しかし、水谷選手はそのような言葉に対して「免疫がありすぎる俺の心には1mmもダメージはない」とコメント。「それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しい」と明るい言葉とともにつづりました。とある国から、「○ね、くたばれ、消えろ」とかめっちゃDMくるんだけど免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない✌️それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ日本人の方は全て応援メッセージですありがとう(≧∇≦) — 水谷隼 Jun Mizutani (@Mizutani__Jun) July 28, 2021 投稿には「かっこいい」「最高の返しだと思う」「さすが一流アスリートはメンタルが強い」などの声のほか、アスリートからは「同じように何百件もの誹謗中傷が来る」といった声も寄せられていました。2019年にも、送られてきたダイレクトメッセージをTwitterに公開し、「そんなにいじめないで」と廊下の隅で足を抱える写真を投稿していた水谷選手。相手がどこの国の人であれ、誹謗中傷をしてはいけません。外部から見ることのできないダイレクトメッセージで送る点に、悪意を感じます。ネットの向こうには、傷付く心を持つ人がいることを十分に理解した上でメッセージを送ってほしいものです。[文・構成/grape編集部]
2021年07月28日2019年2月に口腔(こうくう)がんのステージ4であることを明かし、手術を受けたタレントの堀ちえみさん。その後、新たに発見された食道がんの手術も受け、2021年6月現在は芸能界に復帰しています。闘病中、堀さんは自身のブログで前向きな姿勢を見せ、多くの人を勇気付けてきました。堀ちえみに誹謗中傷をした女性が、書類送検に同月21日、堀さんのブログで誹謗中傷を繰り返していた40代の女性が、東京都迷惑防止条例違反の疑いで書類送検されたことが分かりました。産経ニュースによると、女性は159回にわたって「不細工ですね」「どうか永遠の眠りについてくださいね」などのコメントを書き込んだとのことです。取り調べで、女性は「堀ちえみが大嫌いだった。私の書き込みを見てがんが再発し、死ねばいいと思った」と供述しているといいます。明確な悪意を持ち、幾度となく他人の心を傷付けた悪質な行為。堀さんは2019年にも誹謗中傷の被害に遭い、警視庁によって50代の女性が書類送検されています。ネット社会で深刻な問題となっている、誹謗中傷行為。今回の報道を受け、多くの人が改めて考えさせられたようです。・好き嫌いは自由だけど、本人を直接攻撃するのは肯定できない。・こういう問題が後を絶たないですね。現実だけじゃなくネット社会も怖い。・誹謗中傷はどんどん取り締まってほしい。言葉は人の命を奪うこともある。2019年に書類送検された女性は当時、情報番組の取材に対して「ほかの人たちも書いてるじゃないですか。あの程度でも脅迫になるなんて」と、驚きや不満をあらわにしていました。堀ちえみに誹謗中傷した女性が書類送検女性の『コメント』に小倉智昭が怒り堀さんの件に限らず、誹謗中傷をする人は「みんなやっているから大丈夫」「文字で書きこむくらいだから」と思っているのかもしれません。しかし、いくらネット上の書き込みでも、いわれた人は深く傷付き恐怖感を覚えるもの。相手の気持ちを考えることができれば、そんな書き込みはできないはずです。ネットに何かを書き込む前に、画面の向こう側には生身の人間がいるということを考えてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年06月21日SNSの普及によって、著名人に対する誹謗中傷が深刻な問題になっています。これまでも誹謗中傷はあったと思いますが、一般人が気軽にメッセージを送れるようになった点や、著名人がネットで発信することによって明るみに出やすくなったのでしょう。陣内智則が、酷い罵倒が書かれた貼り紙に対し…2021年6月4日、お笑いタレントの陣内智則さんがTwitterに1枚の写真を投稿しました。そこに写っていたのは、手書きの貼り紙。なんと、口汚い言葉で陣内さんを中傷するメッセージが書かれています。投稿によると、どうやら陣内さんは「こんな貼り紙がありましたよ」と誰かから教えてもらったようです。「ビチクソ・ブサイク芸人」や「給料ドロボウ」「人間としての価値もない」など、酷い言葉の数々を見て、陣内さんがとった行動は…。こんな張り紙ありましたよ。と教えてくれた。…これ書いたヤツだいぶ俺の事が好きやなぁ^_^君の人生に俺が入りすぎてるね。俺ももっと頑張るからお前はもっと楽しく生きろ pic.twitter.com/27Jm4rOyQH — 陣内智則 (@jinnai_tomonori) June 4, 2021 陣内さんは貼り紙を書いた相手に怒るわけでも、中傷を受けて悲しむわけでもなく、優しくこのように語りかけました。「俺のことを考えすぎ。もっと楽しく生きろ」と。「好きの反対は無関心」という言葉があるように、貼り紙を書いた人は、負の感情であっても陣内さんのことに興味があるはず。しかし、嫌いな相手を思ってばかりいては、ストレスが溜まるもの。だからこそ陣内さんは「自分のために時間を使って、楽しく生きたほうがいい」とメッセージを送ったのではないでしょうか。誹謗中傷に対する陣内さんの反応に、多くの人から称賛する声が上がっています。・陣内さんの考え方に感銘を受けました。嫉妬されるのは活躍している証拠ですよ。・それにしても書き間違いの多い貼り紙だな。書いた人間の常識のなさが伝わってくる。・そういうふうに考えられる、懐の大きさを見習いたい。かっこいいです。とはいえ、陣内さんも1人の人間です。きっと心ない言葉を投げかけられて傷付いたはず。他人を傷付けるために時間と労力を使うのではなく、自分が前に進むためにいろいろなものを費やした方が、多くの人が幸せになれるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年06月05日SNS誹謗中傷に対して、啓発広告をリアルタイム配信する一般社団法人「この指とめよう」が25日、設立した。同団体は、2020年10月28日よりスタートしたクラウドファンディングによるメッセージ広告「この指とめよう」から派生したプロジェクト。同年末に1カ月で321万6,386円の支援金調達に成功し、2021年1月18日から1月31日まで、渋谷スクランブル交差点近くのMAGNET by SHIBUYA109 ビッグボードに広告を掲出した。同プロジェクトは株式会社CAMPFIREとThe Breakthrough Company GOによる共同プロジェクトAD FOR ALLを活用してスタート。代表理事には、「#この指とめよう」発起人でコピーライターの小竹海広氏(The Breakthrough Company GO所属)が就任。アドバイザリーボードには、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏、ブロガーで作家のはあちゅう氏らを招き、多角的な観点からSNS誹謗中傷を抑止するアクションを実行する。同プロジェクトは、2025年までに「誹謗中傷ツイート件数を半減(※算出方法は検証中)」「協賛企業数100社以上」「啓発図書の児童図書認定」の達成を目指す。SNS炎上や誹謗中傷の発生を監視し、リアルタイムにバナー広告をツイッター上に掲出。パートナー企業として、6,000社を超える企業に風評被害・誹謗中傷対策を提供し、警察庁サイバーパトロール業務の受託も行なってきたシエンプレ社と提携する。監視チームでSNS誹謗中傷が多く発生していると判断した場合には、下記画像のような啓発広告を配信。この場合のSNS誹謗中傷とは、差別一般(レイシズム・セクシズム・ルッキズム・エイジズム・障害者差別等)を主に想定しており、その中に含まれない誹謗中傷に類される事案については運営メンバー・アドバイザリーボードによる協議の上で定性的に最終判断を行う。また、SNS誹謗中傷への知識や免疫がない未就学児・小中学生等を対象に、童話をもとにした啓発図書を作成。教育機関や出版社と提携し、児童への図書の寄付活動を行う。こちらもアドバイザリーボードによる協議の上で内容を推敲する。そして、SNS誹謗中傷を受けた方に対する心のケアや、情報開示請求・損害賠償請求などをサポートするために、誹謗中傷対策フローチャート作成を実施する。同フローチャートは、法改正にや関連情報の変更に伴いリアルタイムで更新し、WEBサイト内で無償公開。同フローチャートの監修には、弁護士が携わる。さらに、オンラインコミュニティを運営し、SNS誹謗中傷に関する最新情報の共有や、誹謗中傷の発生に対してリアルタイムな啓発活動も行う。メンバーは、サポート企業・アドバイザリーボード・この指とめようメンバー等で構成。隔月でオンラインイベントやセミナーにて、活動報告や関連社会動向に対するディスカッションを公開する。■小竹海広氏コメント昨年の悲しい事件をきっかけに実施したメッセージ広告 #この指とめよう は、多くの方に応援をいただきクラウドファンディングが成功しました。結果として、誹謗中傷の数がデータ上は一時的に減りました。一方で、ここ数カ月で誹謗中傷の数が再び増えてきていると感じます。直近では障がい者の方やオリンピック選手への心ない声、アニメ制作会社への脅迫など。これらの事例は、コロナ禍の社会的ストレスによる影響と切り離せないと考えています。だとすれば長期的なアプローチが必要と考え、今回の一般社団法人化による活動継続に踏み切りました。弊団体が立ち上がる前から、各業界の専門家の皆様や法人様に温かい協賛をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。常に外部のご支援は積極的に募集しておりますので、金銭的なご支援・ご取材・アドバイザリーとしての参画・コラボレーションのご相談など、是非メールにてお問い合わせいただけますと幸いです。■津田大介氏コメントここ10年でソーシャルメディアはマスメディアを超える社会的影響力を持つにいたりました。その副作用として個人をターゲットにした「炎上」――誹謗中傷や名誉毀損などの負の側面も大きな課題となっています。この活動でそうした負の側面に光が当たり、悪影響が軽減することを期待しています。■はあちゅう氏コメント18歳でネット活動を開始してから、長年、誹謗中傷被害にあってきました。今もネット上には批判に見せかけた個人攻撃や悪意のある記事が残っています。被害をどれだけ切実に訴えても「やられるほうにも問題がある」「スルーできないほうが悪い」などの声に、ただでさえ傷ついた心をえぐられ続けていましたがやっと世の中が変わろうとしていることを嬉しく思います。
2021年05月25日元モーニング娘。でタレントの藤本美貴が20日、公式YouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ/藤本美貴』で、動画「【全アイドルに見て欲しい…】誹謗中傷はこうやって乗り切れ!」を公開。ネットの誹謗中傷に悩む人へ、自身の経験談を交えてアドバイスを送った。アイドル時代に大変だったことを聞かれ、「いっぱいありますよ。芸能界の大変さもあれば、アイドルの大変さ、グループの大変さもあるし」と振り返った藤本。そのなかで、ネットの誹謗中傷について、「やっぱり、可愛くないだの、死ねだの、色々言われることは。アイドル時代だけじゃなくて、今でもあるんだろうけど。当時は、2ちゃんねるにみんな好き勝手書いてて、それを読んで病んじゃうメンバーもたくさんいましたね」と吐露しつつ、「私は読んでも全然平気なタイプだから見てましたよ。可愛くないって言われても、まあでも可愛いし!とか。全然響かなかったかも」と、笑い飛ばした。自身は何を言われても動じない“鋼のメンタル”を持っているそうで、「言ってくる人って、その時間を私に使ってるわけじゃないですか。結局、好きなんじゃん!って思っちゃうんですよね。1日24時間って決まってる時間のなかで、わざわざ私に使ってくれてるって結局好きじゃんって思う」とも。芸能人として最も怖いのは、無関心だと言い、「好きでも嫌いでも、パワーがこっちに向かってること自体がありがたいって思えると、メンタルは強くなるのかなって。これが“無”になると、この職業は成り立たなくなってしまうので。だから、嫌いな人も好きな人も、私は大好き!」と、明るく言い放った。また、デビュー当時から、「みんながみんな私のことを好きなわけじゃない」と自身に言い聞かせていたという藤本。誹謗中傷に悩んでいる人に対し、「そういう人は見ない方が一番いいんじゃないかな。人って好みがあるし。スーパーモデルみたいな人を、みんながみんな美しいって思うかというと、それは好みじゃないですか。シュッとした顔が好きな人もいれば、嫌いな人もいるから」というメッセージを伝え、「誹謗中傷をする人は良くないって言ったって、0にはならない。だから、こっちもメンタルを鍛えつつ、そういう人が減っていくのがいいのかなと思います」と話題を締めくくっていた。
2021年04月26日2019年9月21日、家族と一緒に山梨県道志村のキャンプ場を訪れた、当時8歳の女児が行方不明になりました。警察や自衛隊員およそ1700人が捜索しましたが、女児が発見されることはなく、同年10月6日に大規模な捜索は打ち切られています。事件から1年以上経った2021年4月現在も、警察は事件と事故の両面で捜査を続行。女児の家族はビラを配るなどの活動を行っています。『キャンプ場女児行方不明』の家族が誹謗中傷を訴え2021年4月15日、行方不明になった女児の母親が、誹謗中傷の情報開示を求めて東京地裁に提訴したことを明かしました。母親がTwitterで捜索を呼びかける投稿をしたところ、「親が犯人ではないか」といった十数件にも及ぶ中傷を受けたといいます。今回の件について、母親はこのようにコメントをしました。「美咲や長女(11)が投稿を見たら、想像できないくらい傷つくと思う。推測による中傷をゼロにすることはできないが、少しでもなくなってほしい」と話した。産経ニュースーより引用ネットからは「そんな人がいるなんて酷い。どんどんやってほしい」「反撃されないと思ってやってるわけだし、行動するのは大事」と、家族を応援する声が上がっています。2020年には、女児の母親がSNSを通して「お前が犯人だろ」「自首しろ」「殺しに行く」などと11回脅迫されたことを受け、裁判を起こしました。残念なことに、その後も誹謗中傷の被害は続いている様子。我が子がいなくなった上に、いわれのない中傷を受け、家族は深く傷付いているでしょう。止まないネットでの誹謗中傷今回の件に限らず、インターネットでの誹謗中傷は現代社会の深刻な問題となっています。2020年5月には、22歳という若さでプロレスラーの木村花さんが逝去。木村さんが生前に誹謗中傷の被害に遭っていたことから、多くの人が「中傷行為はやめよう」と呼びかけました。画面越しでは相手の顔が見えないため、言葉で他人を傷付けている自覚を持てない人が多いのかもしれません。それゆえ、軽い気持ちで誹謗中傷に及ぶ人がいるのでしょう。しかし文字で発した言葉は刃となり、実在する人の心を深く傷付けます。多くの人がそう認識しない限り、誹謗中傷はなくならないのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年04月15日アイドルグループ『AKB48』で活動する柏木由紀さんが、2021年3月7日にYouTubeチャンネル『ゆきりんワールド』を更新。柏木さんは2020年2月に同チャンネルを立ち上げて以来、いい意味でアイドルらしくない姿を見せ、性別問わずファンが増加しています。アンチのコメントに、柏木由紀がズバリ!どの著名人も、ファンがいれば必ずアンチもいるもの。アンチによる誹謗中傷に、深く傷付いてしまう人も数多く存在します。この日、柏木さんが投稿したのは『コメント欄パトロール動画』。公開した動画のコメント欄を自ら読み漁るという、たくましい企画です。柏木さんは以前『コメント欄パトロール』した際の動画を開き、YouTubeチャンネルの治安を把握するために出動。「いいぞ、もっとやれ!」「ゆきりんかわいい!」といった好意的なコメントだけでなく、中にはアンチによる強い言葉もあったようで…。「過剰リアクション、ブサイク、カバ!」という明確な悪口を見ると、柏木さんは真顔で「うっせえ黙れ!」と一蹴!アイドルとしては少々過激な発言ですが、柏木さんの本音のコメントからは、たくましい心が感じられます。前回の『コメント欄パトロール』動画でも「うっせえ黙れ」といっていたことに対し、「ファンになった」という声も。きっと、アイドルとして飾らない姿に心をつかまれたのでしょう。いいコメントや悪いコメントを一通り見た後、柏木さんは芸能人の1人としてこのように意見を述べています。面識ないわけじゃん。芸能人の人とかに対して。悪口書いてさ、マジで意味ないからやめたほうがいい!ほんとに。傷付けようと思って書いてる人もいるけど。だから顔が見えない人、会ったことない人がいうことは、いいこと以外は聞かなくていいです!ゆきりんワールドーより引用人によって、心の強さは異なります。いくら心の強い人でも、悪口をいわれて気分がいいことはないでしょう。また、誹謗中傷によって深く傷付き、命を絶つまで追い詰められた著名人も存在します。画面の向こうには生きている人間がいることを一人ひとりが再認識することで、ネットの治安は向上するかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月08日2021年3月3日に、俳優の広瀬アリスさんがTwitterを更新。ファンから寄せられた、ある質問に対する返答が反響を呼んでいます。一部の誹謗中傷に、広瀬アリスが持論Twitterを通して、ファンから「ネットで嫌なことを書かれていたら、落ち込まない?」と尋ねられた広瀬さん。「全然かなぁ」と落ち込まないスタンスを明かし、誹謗中傷に対する、次のような考えをつづりました。全然かなぁ。私の悪いところを見つけるために私が出てる番組をちゃんとチェックしたり私の名前をわざわざエゴサしたり私のアカウント観に来たり私の悪口言うためにわざわざアカウント作ったりしてさ。私のことがもう気になって仕方ないんだなーって思う@Alice1211_Mgーより引用広瀬さんは、テレビ番組に出演したり、SNSにコメントを書き込んだりした際に、たびたび悪口をいってくる相手に対して「私のことが気になって仕方がないんだなと思う」と持論を展開。確かに、まったく興味ない相手のことを、意味もなくわざわざ調べる人は少数でしょう。『好き』や『嫌い』という特定の強い感情を持つことは、それだけ相手に興味を抱いている証ともいえますね。【ネットの声】・かっこいい。ポジティブな考え方ですごくいいと思います!・確かに、アリスさんの動向が気になって仕方がないんでしょうね…。・最高!そういうメンタルが強めなところが大好きです。ずっと応援しています!広瀬さんのポジティブなものの考え方は、多くの人の心に刺さったようです。ネット上でたびたび話題になる、芸能人への誹謗中傷問題。匿名という立場を利用して、特定の相手を攻撃し、傷付ける行為は許されるものではありません。被害にあった際は、広瀬さんのように視点を変えてみることで、気にしないようにするのも1つの手段でしょう。自分に一番合った方法で、心を守ることが大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月04日20年5月に女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が亡くなってから8カ月。花さんの死によってネット中傷は社会問題となったが、いまだ著名人への中傷は止まない。19年3月に美容整形を受けたと公表しているタレントの有村藍里(30)。だが1月24日、こうツイートした。《整形崩れてきた?顔戻った?という言葉をたまに目にします。正直「確かにそうかも…どうしよう」と不安になる時もあります》《手術して2年以上経っていますが、大体3年から5年かけてダウンタイムが抜けていき、それに加齢現象も加わるそうです。年齢を重ねれば人は変化していくよ》“もっと美しくなりたい”という気持ちで美容整形を行った有村に対し、心無い言葉をつづる人たち。ネットでは「中傷では?」として、こんな声が上がっている。《この子は顔で悩んできたのは明白だから、いちいち「崩れた」とか精神的にダメージを与えようとするのはやめてあげてほしい。完璧に美しい人の方が稀でみんなそれ受け入れて生きていくのが普通。いちいち指摘する人の方がどうかと思う》《生身の人間を中傷する人は、何の権利があってそうしているんだろうなぁ…自分の家族や友人が被害にあったらと思うと、居た堪れない》《叩くほうは気軽にやってるけど叩かれる女性の気持ちを考えてほしい》■坂口杏里は「なんにも言われる筋合いありません」また今月25日、元タレントの坂口杏里(29)はInstagramで中絶したことを明かした。DMを通して中傷が相次いだようで、坂口は《自分と向き合って考えて産みたいけど、無理なもんは無理ってわかったの》《わからない方々になんにも言われる筋合いありません》とつづった。そんな彼女についても、ネットでは「なぜ中傷するのか」と疑問視する声が上がっている。《この方はいろんなトラブルを起こしている。でも、だからといってDMで誹謗中傷する人って何なんだろう》《言いたいことあっても匿名の誹謗中傷でストレス発散はダメよ》《何も知らない人たちが叩くのは間違ってるよ》再び目立ち始めたネット中傷。今一度、投稿する文面に注意する必要があるのではないだろうか。
2021年01月25日2021年1月、三重県伊勢市にあるプラモデル工房『ホビーカフェ ガイア』は、プラモデル大会『こどもプラモコンテスト21』を開催。同大会は小学6年生までの子供を対象としたものであり、技術を競うだけでなく、プラモデル制作を楽しむことに重点を置いています。ウェブサイトに掲載された、多くの子供から寄せられた渾身の1作。各作品のページには制作者である子供と、その保護者のコメントも掲載されました。『こどもプラモコンテスト21』運営の対応が素晴らしいと話題に同月14日、『こどもプラモコンテスト21』の運営がウェブサイトを更新。なんと同月12日、ネットで参加作品に対する誹謗中傷があったといいます。運営によると、参加作品に対して「小学生がこのツールを使うなんて間違っている」「親が作って、子供の名を借りて投稿しているのではないか」といった声が上がっていたのだとか。「主催者としても、1人の模型制作者としても、小学生の子供を持つ親としても、ただひたすら悲しい」と思った同大会の主催者は、ウェブサイトでプラモデルが好きな子供に向けて声明を出すことにしたのです。プラモデルを作っているお子さまたちへ(保護者の方、どうかお子さまに見せてあげてください)インターネットの中には、本当のことを見ないで好き勝手に人の悪口をいうおとなが、ほんのちょっとだけいます。悪口というのはとても強い言葉です。そのため、とても目立ってしまいます。だから、インターネットや、知らないおとなの人のことを、みんな怖く思ってしまうかもしれません。そんな世の中にしてしまったのは、わたしたちおとな全員です。ごめんなさい。悪口を言うおとなはほんのちょっと。プラモデルが好きなおとなの中には、悪口を言わない良い人のほうがいっぱいいます。でも、ほんのちょっとでも、自分が楽しく作ったプラモデルの悪口を言われるのはイヤですよね。このお手紙を書いているわたしは、51歳のおじさんです。みなさんと同じようにプラモデルが好きで色々作っている、小学校2年生の女の子のお父さんでもあります。そんなおじさんが、みなさんにお約束します。悪口を言うおとなを今すぐいなくするのは、おじさんの力が足りなくてむずかしいです。そのかわり。悪口を見つけたら、おじさんがそのおとなに、ちゃんと説明します。ちゃんと話をして、わかってもらえるようにがんばります。みなさんの、プラモデルを作ったり好きな色にするのが楽しいその気持ちと、作ったプラモデルをみんなにじまんする場所は、おじさんが必ず守ります。悪口を言うおとなのことはおじさんにまかせてください。そしてみなさんは、プラモデルを楽しく作って遊んで、それをみんなにじまんしてください。ただ、おじさんにはひとつだけ、守れないものがあります。お父さんやお母さんから「勉強してからプラモデルをしなさい」と言われても勉強しない子を守るのは、むずかしいです。お父さんやお母さんの言うことは、ちゃんと聞いてね。学校の勉強をしてから、プラモデルを楽しんでください。学校の勉強は、中学校や高校、おとなになってからのプラモデル作りに、とっても役立ちます。だから、宿題を毎日早く終わらせて、その後でいっぱいプラモデルを楽しんでください。こどもプラモコンテスト21ーより引用プラモデルが好きな仲間として、そして1人の大人として、子供たちに優しい声をかけた同大会の主催者。自分の作品を中傷され、傷付かない人はいないでしょう。まして、子供にはトラウマとして心に深い傷を残してしまうかもしれません。子供たちを守るべく、主催者は「プラモデルを楽しむ気持ちと、作品を自慢する場所は必ず守ります」とメッセージを送りました。また、主催者は子供たちの保護者に向けた声明も公開。今回の件に対する謝罪を行い、「同様の事案が発生した際は、誤解に基づくものであればそれを解消し、根拠なき誹謗中傷であれば明確に反論を行います」とつづっています。『こどもプラモコンテスト21』の声明はネットでまたたく間に話題になり、真摯な対応に称賛する声が相次ぎました。・素晴らしい声明!こういうことができる大人になりたいと思った。・プラモデルに限らず、子供の可能性を大人が奪っちゃいけない。子供相手に中傷なんて、もってのほか。・子供の立場に立って、言葉を選んでしっかりと伝えてくれている。読んでいて涙が出てきた。子供を傷付ける大人がいることは事実。しかし、それ以上に子供を守ろうとする大人も多く存在するはずです。主催者の言葉によって、子供たちのプラモデルを愛する心は守られたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年01月14日2020年5月23日に22歳という若さで亡くなった、プロレスラーの木村花さん。木村さんは遺書と見られるメモを残しており、亡くなる数時間前にInstagramで「さようなら」といった投稿をしていたことから、自ら命を絶ったとみられています。また、バラエティ番組への出演をきっかけに誹謗中傷が寄せられるようになり、「誹謗中傷に傷付いたのは否定できない。弱い私でごめんなさい」とつづっていました。不特定多数の悪意が人の心を深く傷付け、追い詰めた悲しい事件。木村さんの訃報によって、著名人への誹謗中傷をたしなめる声が多数上がりました。木村花さんを誹謗中傷していた男性が書類送検へ木村さんが亡くなってから、早半年。同年12月16日、警察は侮辱容疑で20代男性を書類送検する方針を固めたことが明らかになりました。産経ニュースによると、男性は木村さんのTwitterアカウントに「生きている価値があるのか」「いつ死ぬの」といった書き込みを何度もしていたとのこと。男性は誹謗中傷について、「番組を見て嫌になり、傷付けたいと思った」と供述しているといいます。警察が確認しているだけでも、木村さんに対する誹謗中傷は数百件。今回の報道を受け、ネットからはいろいろな意見が上がっています。・本当によかった。亡くなる前に防ぐことができれば一番いいのだけれど…。・ネットは匿名じゃないってみんな知るべき。アカウントを消しても逃げられないよ。・この報道を受けて誹謗中傷が減るといいな。警察もいい仕事をしたと思う。悲しいことに、ネットでの誹謗中傷は珍しくありません。相手の顔が見えないからこそ、軽い気持ちで傷付けてしまうのでしょう。しかし今回の件のように、その『軽い気持ち』によって罪に問われる可能性もあるのです。そして罪を犯した人が罰せられても、亡くなった人が帰って来るわけではありません。自分の言葉が相手をどのような気持ちにさせるかを、ネットに書き込む前に冷静に考えてほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月16日女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が亡くなったことで、ネット中傷が社会問題となった’20年。しかし、いまだSNS上での誹謗中傷が収まりを見せることはない。そんななかでも、故人の元パートナーに対する誹謗中傷が目立った。たとえば今年9月、竹内結子さん(享年40)が亡くなったときのこと。訃報の前日、前夫である中村獅童(48)がInstagramに我が子の写真をアップしていた。すると、コメント欄にはこんな声がつづられたのだ。《一人の女性、一人の子供を不幸にしておきながら、自分がいかに幸せかアピール》《竹内さんは、自分のお子さんの笑顔を、もう見れないし、撮れない。中林さんはインスタに載せる余裕もない。他人の子の人生を考えている。獅童さんご夫婦身勝手だと思う》また’18年に三浦春馬さん(享年30)との熱愛が報じられた三吉彩花(24)にも、同様のケースが発生していた。今年5月には竹内涼真(27)との“半同棲”が報じられた三吉。すると三浦さんの訃報が伝えられた際、彼女のInstagramに「あなたが三浦さんを傷つけた」といった内容のコメントが書き込まれたのだ。その後、三吉はコメント欄を閉じる事態に発展した。死の真相がわからないにもかかわらず、元パートナーのせいだと言わんばかりに攻撃する人たち。彼らはなぜ、ネット中傷に走るのだろうか。「元パートナーを中傷する人たちには、2種類のタイプがいます。ストレス発散型とダーティーハリー―症候群タイプです」こう語るのは心理学を専門とし、「トップ2%の天才が使っている『人を操る』最強の心理術」(河出書房新社)の著書でもある山本マサヤ氏(Twitter:@3m_masaya/Instagram:@masaya_mentalist)だ。「ストレス発散型は、著名人の亡くなった悲しみがやがて怒りに変化して起こるものです。怒りを一人で溜め込むことは難しいため、中傷で発散することになります。とはいえ、職場や家庭で溜まったストレスを発散しているだけの人もいるでしょう。ダーティーハリー症候群は『犯人をこらしめたい』と正義を追求するがあまり、時として暴走してしまう精神状態を指します。『自分は正しいことをしている』と思うとドーパミンが分泌されて快感となり、行動が過激になっていきます。正義に依存するのは『正しいと認めてほしい』という承認欲求もあるでしょう」しかし、なぜ中傷の標的が元パートナーになるのだろうか。山本氏は「錯誤相関が起きてしまうのでは」と推測する。「錯誤相関とは無関係な事柄を結び付け、関係があると思い込むことを指します。竹内さんや三浦さんがこの世を去った理由を探すとき、因果関係に確証はないのに前後関係から『亡くなったのは元パートナーのせいだ』と錯覚するのです。ネガティブな記憶は印象に残りやすいため、すでに終わった関係に結び付けるのではないでしょうか」また中傷をするひとは、元パートナーたちに“期待”をしていることもあるという。「彼らのなかには、『悲しんでいるならこういう行動をすべき』と元パートナーに期待している人もいます。期待通りに沿ってくれなかった場合、怒りが生まれて中傷に走ります。『なぜ訃報にコメントを出さないんだ。亡くなった人が悲しむのでは?』などと中傷する人たちも見受けられます。これは、故人の気持ちに忖度している状態といえるでしょう。故人がどう考えるのかは、誰にもわからないのですが……」山本氏は「SNSで発散することにより、ストレスが軽減されるという研究報告もあります」と話し、「いっぽう、その投稿を見た人にストレスが溜まるとも。SNSは、感情のはけ口として適切ではありません」と続ける。しかし、ネット中傷をする可能性は誰にでもあるかもしれない。例えば家族や友人など、親しい人たちが手を出さないよう防ぐにはどうすればいいのだろうか?「普段から話に耳を傾けてあげてください。そのなかで『竹内さんが亡くなった理由は中村さんにあると思う』と言われて賛同できないのなら、『そういうふうに考えているんだね』と受け流して大丈夫です。わざわざ『そうだね!』という必要はありません。聞き手側がむしろ自分の気持ちに嘘をつくことになり、ストレスが溜まって『やっぱり、私はそう思わない!』と暴発する可能性もありますから。いちばん大事なことは、『相手の考えを否定しない』ということです。否定されると、より感情的になってしまいます。ネットで発散しないよう、普段のコミュニケーションを大切にすることが重要です」
2020年12月16日複数の女性と不倫関係にあったことを認め、2020年6月から芸能活動を自粛していた、お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建さん。半年ほど芸能活動を休止していた渡部さんですが、同年12月3日に不倫騒動についての謝罪会見を行いました。渡部さんは会見で各方面に迷惑をかけたことを謝罪。記者の質問に回答し、何度も謝罪の言葉を口にしました。渡部建の謝罪会見で、なぜか妻・佐々木希のインスタに誹謗中傷渡部さんの妻は、俳優やモデルとして活躍している佐々木希さんです。今回の騒動が報じられた際、佐々木さんはInstagramに謝罪文を掲載。「主人の無自覚な行動により多くの方々を不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ございません」とつづりました。佐々木希が夫・渡部建の不倫について投稿謝罪の言葉に「めちゃくちゃ悔しい」「涙出る」パートナーの浮気はほとんどの人が深く傷付くもの。佐々木さんも被害者の1人であり、きっと複雑な気持ちだったことでしょう。にも関わらず、渡部さんが謝罪会見を行うことを公表したことによって、佐々木さんのInstagramに多くの中傷コメントが寄せられています。「渡部の顔を見たくない。出演する番組はもう見ません」「会見すれば芸能界に復帰できるとは思うな。引退してくれ」「自分の子供のことを心配していないんですか?」「夫が浮気したのに、なんで平気な顔してインスタを更新してるの?」「最低!充実アピールなんてしてる場合じゃないでしょう」 この投稿をInstagramで見る 佐々木希(@nozomisasaki_official)がシェアした投稿 仕事についての投稿に寄せられたのは、渡部さんへの批判や、謝罪会見について触れない佐々木さんに対する批判の数々。渡部さんへの不満を佐々木さんにぶつけることに、一体なんの意味があるのでしょうか。また、佐々木さんが謝罪会見について触れないのはいろいろ考えた上での行動でしょう。佐々木さんに対する誹謗中傷のコメントを受け、Instagramのコメント欄には佐々木さんを気遣う声が寄せられています。・浮気された希さんはむしろ被害者でしょ。なんで叩く必要がある?・意味が分からない…。どうして妻の希さんが中傷されるの?・「なんで離婚しないの?」っていってる人は他人の家庭に口を出すなよ。・怖すぎる。希ちゃん、コメント欄はもう閉鎖したほうがいいよ…。ネットでの心ない声によって女子プロレスラーの木村花さんが自ら命を絶つなど、誹謗中傷を非難する声が多く上がった2020年。それでも、ストレスを発散するかのように他人を言葉のナイフで傷付ける人は絶えません。佐々木さんやご家族が1日も早く心休まる日が来ることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年12月05日2020年10月30日に放送された、バラエティ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)。タレントのマツコ・デラックスさんと、お笑いタレントの有吉弘行さんの発言に反響が上がっています。番組では、視聴者から届いたネット上の誹謗中傷について「よく自分に関係のない他人のことについて、SNSで怒れるなと思う」というお便りを紹介。すると、Twitterをやっている有吉さんは「誹謗中傷をする人は怒っているのではない」と持論を展開しました。怒ってるんじゃないよ、憂さ晴らししてるだけだから。別に「怒ってます」とかいってるだけだから。憂さ晴らしだから。自分より下のヤツをみつけたいだけ。マツコ&有吉かりそめ天国ーより引用また、Twitterのアカウントを開設した当初は、フォロワーと頻繁にやりとりをすることもあり、そこでよく揉めることもあったといいます。どちらかが納得するまで意見を述べていましたが、ある時、気が付いたことがあったのだとか。そのうちね、「あれ?まともじゃないぞこれ、相手」って気付き始めたんだよね。それで、そうかこういうことしてくる人って「なるほど、そういう人だ」って思ってやめるようになった。マツコ&有吉かりそめ天国ーより引用有吉さんは、しだいに誹謗中傷する人を「怒っているわけじゃない。いじめたいだけなんだ」と思うようになったことを明かしました。ネットの書き込みをよく見ているというマツコさんも、思うことがあるようです。そんなに怒ってないし、そんなに関心もないのに『私は怒ってるんです!』『私は正義感のもとに動いてるんです!』ってそういう風に書き込んでいる人は多いと思うのよ。マツコ&有吉かりそめ天国ーより引用「本人はなんとなく書いていて、それが怒りなのかは分からない」という見解を示したマツコさん。有吉さんは「誹謗中傷は脊髄反射で行っていて悪いこととは思っていないだろう」と予想しました。2人の意見は、思い当たる人も多いようで共感の声が上がっています。・本当にそれ。変な正義感はどこから来るんだろうか。・Twitterでのやりとり、すごい分かるわ…。・他人の心を傷付けていることは分かっていないのかな。誹謗中傷によって、心が傷付いている芸能人は多くいます。また、芸能人でなくてもTwitterなどをはじめとするネット上の書き込みで心を病んでしまう人もいるでしょう。「憂さ晴らしのために」といった理由で、誰かを傷付ける行為はやめてもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月31日近年問題となっている、ネット上での誹謗中傷。匿名で人を批判したり、特定の人物のSNSに悪意あるコメントを書き込んだりする人は、残念ながら一定数存在します。中でも、テレビや雑誌などでの露出度が高い芸能業界に属する人は、ターゲットにされやすい傾向にあるでしょう。兼近大樹「叩くのはドラムだけで十分」お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さんがInstagramを更新。兼近さんは、バックにドラムが写り込む写真とともに、SNSの誹謗中傷について次のようにコメントしました。 この投稿をInstagramで見る EXIT 兼近大樹(@kanechikadaiki)がシェアした投稿 - 2020年10月月22日午後11時55分PDT#なぁ落ち着いてくれないかSNS#気に入らない相手を#叩いてどうする?#そいつと自分はなんの関係がある?#その人を大切に思う人を想像してくれ#様々な要因でその人は存在してて#自分自身も色んな繋がりで今を生きてる#個々人の思考の違いを互いに罵り合うな#何かが理由で嫌いな人とでも#共に歌は歌えるだろう#同じ音楽で感動できんだろ?#叩くのはドラムだけで充分さkanechikadaikiーより引用切り分けたハッシュタグで「気に入らない相手を叩いてどうする」「そいつと自分はなんの関係がある?」とつづった兼近さん。さらに、「その人を大切に思う人を想像して。他人との思考の違いを罵り合わないでほしい」「叩くのはドラムだけで十分さ」と、SNSで誹謗中傷を行う人々に投げかけたのです。きっと兼近さんは、自身や知人に寄せられる心無いコメントを目にしたのでしょう。その後、兼近さんは「ドラムの音ゲーでお金を入れずに叩き続けたあの日」「手と足同時に動いてバスが打てなくて挫折」などと、お笑いタレントらしいユーモアあふれるコメントで締めくくりました。兼近さんの投稿に心を打たれたファンから、共感と称賛の声が寄せられています。・気に入らない相手を叩くことじゃなくて、大好きな人のいいところを伝えることにSNSを使っていきたいよね。・本当にそれ。SNSに投稿する前に、その人や周りの人のことも考えてほしい。・顔が見えないから、本名を明かしていないからって人を叩くのはおかしいですよね。対面していないからこそ、優しい言葉をかけるべきだと思います。SNSの普及で、人と人とが気軽につながりやすくなった2020年現在。怒りや悲しみなどその場だけの感情で書き込んだり、いたずらに悪意のあるコメントをしたりすることは、相手の心を深く傷付ける凶器になり得るでしょう。SNSの使い方を、改めて考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月24日近年、問題となっているネット上での誹謗中傷。ネット上では、実名を伏せた状態で人を批判したり、悪意のあるコメントを書き込んだりする人が後を絶ちません。警視庁は、名誉毀損や業務妨害などの犯罪に該当するような誹謗中傷については、警察署に相談するよう呼びかけています。そんなネット上の誹謗中傷について、味丸ぜんざい(@ajimaruzenzai)さんは、自身が発言する場合について気を付けたいことを漫画にし、Twitterに投稿しました。『自分は気をつけよう、と思った話』自分は気をつけよう、と思った話。 pic.twitter.com/rPbJzRK7JR — 味丸 ぜんざい (@ajimaruzenzai) October 17, 2020 何気ない発言だったとしても、誰かにとっては不快な言葉に感じる場合もあるでしょう。しかし、中には「そんなことを意図していったわけではない」と驚いてしまうような過剰な指摘があることも事実。人それぞれ考え方が違うため、万人に対して配慮した発言は難しいものです。投稿者さんは、「反対意見のすべてが悪ではなく、悪意をもって酷い言葉を投げかけたり、発言の意図を深く考えずに非難したりすることがいけないのではないか」と持論を展開しました。投稿には、多くの共感の声が寄せられています。・分かります!揚げ足を取るような、悪意のあるコメントを送ってくる人っていますよね。・書いてないことを邪推して非難する人がネット上にはたくさんいます。発言者の気持ちを考えることも大切だと思いました。・非難をする気持ちがなかったとしても、受け取る人にとっては誹謗中傷の言葉になるということもあり得ますね。気を付けないと。自分自身が気付かぬ間に人を誹謗中傷しないよう、気を付けたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月19日2020年10月14日、バイオリニストの高嶋ちさ子さんがInstagramを更新。自身のYouTubeチャンネルに寄せられている誹謗中傷について、注意を呼びかけました。高嶋ちさ子「本人じゃなくてもショック受けるかも」同日、カジキマグロを釣りに行った際の動画をYouTubeに投稿したことを知らせた、高嶋さん。その動画の一部とともにつづられた内容に、注目が集まっています。YouTube見ていただきたいですが、コメント覧の私への誹謗中傷が凄すぎて、本人じゃなくてもショック受けるかもです。お気をつけください。留学中の長男が読んでしまったらしく「ひどいね」って一言。最初からの流れを知ってるだけに、私以上に悔しいのかもです。ま、これも勉強。次男の警護は引き続きお願いしなきゃです。母は打たれ強く生きます!chisakotakashimaーより引用※動画は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Chisako Takashima (@chisakotakashima) on Oct 13, 2020 at 6:25pm PDT「コメント欄の誹謗中傷がひどすぎて、本人じゃなくてもショックを受けるかも。お気を付けください」とファンを気遣った、高嶋さん。実際YouTubeの動画には、ファンからの温かいコメントや感想以外に、今回の内容とは関係のない批判や心ない言葉が連なっていました。高島さんは、留学中の長男が誹謗中傷のコメントを読んでしまったことを明かしつつ、「次男の警護は引き続きお願いしなければ」と、子供たちへ被害がいかないよう気を引き締めている様子。最後に「母は打たれ強く生きます!」と、誹謗中傷に負けないという強い意思をつづっています。誹謗中傷について、ファンからは心配や応援の声が寄せられました。・批判する人はコメントを書くことが多く、応援する人は『いいね』だけで済ませる人が多いですけど、ファンはしっかりと応援していますよ!・私はいつも高嶋さんの元気な姿に勇気づけられています。味方はいっぱいいるので、どうかそのままの高嶋さんでいてください。・高嶋さんも息子さんたちも、穏やかに過ごせることを祈っています。誹謗中傷なんて気にしないで!SNSの普及により、私たちは気軽に他人とやり取りができるようになりました。しかし、コミュニケーションの幅が広がる一方で、芸能人など表舞台に立つ人が不特定多数から誹謗中傷を受ける被害が増えているのも事実です。言葉は使い方を誤ると、時に人の心を深く傷付けてしまう可能性があります。「顔が見えないから、特定されないから」と軽はずみな発言をする前に、いわれた側の気持ちを今一度考えることが大切です。[文・構成/grape編集部]
2020年10月14日歌舞伎俳優の市川海老蔵が8日、YouTube公式チャンネル「EBIZO TV 市川團十郎 白猿」で、動画「アンチ、誹謗中傷について。お食事しながら話ます。」を公開。自身に向けられる批判について、持論を語った。幼少期から芸能界で活躍する海老蔵は、「子供のときとか、若い頃から言われ続けて」と、長年批判を受け続けてきたことを漏らしつつ、「俺は“徐々に”の免疫があった。16歳くらいから、徐々にやられてるわけ。例えば、彼女が出来てもやられるし、何もないことでも言われるし。でも、俺の場合は“徐々に、徐々に”なのよ」と冷静に分析。また、アンチや批判をする人に対しては、「結構ボロボロに言うやつもいるじゃない? そいつらのことを考えたの。『すげーこいつらファンだな。ありがたいな』って思った」と本音を吐露。加えて、自身の方が人間力や知名度が高いと考えたそうで、「何もかもそいつらより上じゃんって。そいつらに言われたところで、気にする時点でチーンだろって」「大好き過ぎて大嫌いなんだろうな。結局、それって好きじゃん。無興味じゃない」と思っていたことを明かした。一方で、最近は、SNSでの誹謗中傷が問題になっていることを挙げ、アンチや批判が、「さらにひどくなってる」「いきなりだとみんな耐えられないと思う」と以前とは異なる状況を危惧。「俺は免疫がすごくあるから、あんまり応えてない」としながらも、誹謗中傷を受けている人に対し、「真面目に真面目にやってきて、不倫とか。イメージが違うからバーンってなるわけじゃん。ああいうのはキツイと思う。免疫ない人は」と神妙な面持ちで話していた。
2020年10月12日2020年9月27日に急逝した、俳優の竹内結子さん。詳しい要因は明かされていませんが、警視庁は自ら命を絶ったとして捜査を続けていました。同月30日、所属事務所の『STARDUST』はウェブサイトを更新。家族葬を執り行ったことを報告しました。9月27日に逝去いたしました弊社所属の竹内結子(享年40歳)につきまして、ご親族と相談のもと、本日家族葬を執り行わせていただきました事をご報告させて頂きます。これまでお世話になりました多くの関係者の皆様、いつも温かく応援してくださったファンの皆様には生前のご厚意に心より感謝申し上げます。皆様に愛されてたくさんの素晴らしい出来事に恵まれたことは、代えがたい経験と喜びであったと故人にかわり御礼を申し上げます。この度のあまりに突然の信じ難い出来事に、所属タレントや社員は未だ戸惑いの中にあり、この事態を到底受け入れられる状態ではなく悔やみきれない思いであります。しかしながら竹内結子は弊社にとって、永遠にかけがえのない大切な所属女優であることに変わりありません。これからもその存在に寄り添っていく所存でございます。STARDUST-スターダスト オフィシャルサイトーより引用突然のことに「到底受け入れられる状態ではなく悔やみきれない思い」と、発表した所属事務所。「永遠にかけがえのない大切な所属女優である」と、ドラマや映画に引く手数多だった竹内さんにコメントを寄せました。自宅周辺や親戚への行き過ぎた取材を指摘また、行き過ぎた取材行為に警鐘を鳴らしており、ネット上では「本当にやめてあげてほしい」などの声が上がっています。なお報道関係の皆様におかれましては、現在一部のマスコミによる自宅周辺や実家、親戚などへの行き過ぎた取材行為により、家族や近隣の方々の生活やプライバシーが害されて負担となっております。家族には幼い子供もおりますので、心痛な思いにご配慮をいただき過度な取材行為や憶測による中傷記事掲載などはご遠慮頂き、温かく見守ってくださることをひとえにお願い申し上げます。また献花もお控えいただき、お気持ちのみ有り難く頂戴いたします。STARDUST-スターダスト オフィシャルサイトーより引用過度な取材や、憶測の中傷記事、献花などを控えてほしいと訴えた所属事務所。ネット上でも、そのような報道の姿勢や行動に批判の声が出ています。・本当にそっとしておいてあげてほしい。・静かに見守ってください。周辺の取材をしても分からないことは分からないよ。・事務所の「永遠にかけがえのない大切な所属女優」というコメントに心を打たれました。過度な取材はやめてください。竹内さんの出演した作品は多くの人の心に残っているはずです。ファンにとっても、永遠にかけがえのない大切な俳優であることに間違いないでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年10月01日