全国で、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染した人やその家族、また、コロナウイルスに立ち向かう医療従事者などへの誹謗中傷が相次いでいます。2020年8月26日、長崎県はコロナウイルスに関する誹謗中傷を受けた被害者のため、『新型コロナウイルス感染症関連人権相談窓口』を開設しました。長崎県、30万円を限度に法的措置を支援長崎県のウェブサイトによると、相談窓口では誹謗中傷に関する解決に向けたアドバイスをするほか、法的措置をとる際、30万円を限度に県が被害者を支援するとのことです。相談員が、解決に向けたアドバイスや、内容に応じて関係機関等へ対応を依頼します。誹謗中傷等への法的措置など法律相談を希望される方には、弁護士による相談も受けられます。(1案件につき5万円まで相談料無料)※単価:30分 5千円さらに、SNSなどインターネット上での誹謗中傷等の投稿の削除や必要な調査(投稿者情報の開示請求等)を弁護士に依頼された場合、その経費の1/2(30万円を限度)を県が支援します。※インターネット以外の誹謗中傷等も対象に含みます。長崎県庁ホームページーより引用ネットパトロールも実施!悪質な投稿を県で保存長崎県によると、担当職員がネットパトロールも実施しているとのこと。悪質と思われる投稿を発見次第、県の担当職員が投稿の画像を保存しています。誹謗中傷に関する投稿の削除依頼をする際や、訴訟を起こす場合、該当する画像を県で保存できていれば、被害者に提供するとのこと。ただ、県庁ですべての誹謗中傷についての投稿を発見できるわけではないので、「ご自身でも被害対策として、書き込みの画像保存や電話の録音、張り紙の保存などをしておきましょう」と呼びかけています。誹謗中傷に対し、長崎県からのお願い長崎県は、コロナウイルス感染者へ誹謗中傷をする人に対し、このように訴えました。【長崎県からのお願い】感染者や医療従事者そのご家族の方などへの誹謗中傷等は、感染された方が行動歴を隠したりすることを助長し、さらなる感染拡大を招いてしまいます。また、医療体制の崩壊にもつながりかねません。お互いを思いやる心を持って、冷静な行動をお願いします。長崎県庁ホームページーより引用長崎県の取り組みには、たくさんの称賛の声が上がっています。・窓口ができてよかった。私の住んでいる地域では感染した家族が、誹謗中傷によって引越しせざるを得ない事態に。もっと早くからこの窓口があってもよかったと思う。・素晴らしい取り組みだ。いい仕事をするね、長崎県。全国で実施してほしい。・誹謗中傷相談窓口が開設されざるを得ないほど、悩まされている人が多いんだろうね…。相談窓口が抑止力になるといいな。長崎県が呼びかけているように、お互いを思いやる気持ちを忘れずに、冷静な行動を心掛けてほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日自民党の杉田水脈議員が8月20日、ジャーナリストの伊藤詩織氏に提訴されたと発表された。伊藤氏を中傷するツイートに対し、“いいね”をしていたことで訴えられたという杉田議員。その行動に、国会議員としての資質を問う声が上がっている。15年4月、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏と会食をした伊藤氏。ところが意識を失った状態で、性暴力の被害を受けたという。16年7月、嫌疑不十分で山口氏は不起訴になった。いっぽう民事訴訟では昨年12月、伊藤氏の供述に整合性があると認定された。東京地裁は330万円を支払うよう、山口氏に命じている。各メディアによると杉田議員は18年6月から7月にかけ、Twitterで伊藤氏に対して「枕営業の失敗」「彼女がハニートラップを仕掛け(た)」などとする投稿に何度も“いいね”をしていたとのこと。訴状には「原告を激しく中傷するおびただしいツイートに対して被告が『いいね』を押してこれを煽っている様は、原告に恐怖心さえ抱かせる」とつづられているという。杉田議員は18年6月に放送されたBBCの番組「Japan’s Secret Shame(日本の秘められた恥)」で、伊藤氏についてこう語っていた。「彼女の場合は、あきらかに女として落度がありますよね。男性の前でそれだけ飲んで記憶をなくして」「社会に出てきて女性として働いているのであれば、嫌な人からも声をかけられるし、それをきっちり断るのもスキルの1つ」さらに伊藤氏が「嘘の主張をした」ために山口氏とその家族が脅迫された、と彼女を非難していた。しかし本誌18年7月24日号で、弁護士の武井由起子氏は杉田議員の発言を問題視。「国会議員は、国民のニーズや意見をくみ取って法律をつくるのが仕事です」「その国会議員が、女性が飲酒してレイプされても、“女性の落度”と考えているのは大問題です」と語っていた。さらに「日本の刑事裁判は起訴後の有罪率が99%程度といわれており、裏を返せば、証拠が不十分で有罪にしにくい場合、起訴されない」といい、杉田議員が伊藤氏の主張を“嘘”としたことに警鐘を鳴らしていた。杉田議員は昨年12月、HUFFPOSTの取材に応じている。その際、「Japan’s Secret Shame」での発言について「刑事事件としての手続きが終わった時期ということが判断材料になっていました」「私は、彼女を貶めるつもりは決してありませんでした」とコメント。そのいっぽう、伊藤氏への謝罪はなかったという。そして今回、中傷ツイートに“いいね”をしていたことで訴訟へと発展した杉田議員。国会議員としての資質を問う声がネットではこう上がっている。《杉田水脈は国会議員である。発言や行為に対して一般人より大きな責任を問われてしかるべきだと考える。他のSNS発信に対してイイネすることは、その発信にお墨付きを与えるような行為》《国会議員は与える影響力の大きさや責任の重さが違う。「いいね」も責任が伴うのは当然だと思う》《国会議員である公人がこんな事していい訳がない》《現職国会議員が中傷ツイートに「いいね」を繰り返したことの影響力を問われている》
2020年08月20日2020年8月8日に、放送されたラジオ番組『さまぁ~ず三村マサカズと小島瑠璃子の「みむこじラジオ!」』(ニッポン放送)。番組内で、タレントの小島瑠璃子さんが、一部の週刊誌に取り上げられた熱愛報道について、事実であることを認めました。熱愛報道とともに、小島さんが東京から相手が暮らす地域へ移動していたことも明らかに。新型コロナウイルス感染症が流行中の振る舞いに、一部では批判の声も上がっています。小島さんはラジオで熱愛相手のことを「尊敬から好きになった」とコメントし、さらに一部で巻き起こった批判について「一番感染者数が少ない時期の行動だった」と発言しました。小島瑠璃子に寄せられた誹謗中傷に、三村マサカズがズバリラジオ放送後、ネット上では小島さん本人のSNSに対して、誹謗中傷のコメントが殺到。同月10日、小島さんはそういった事態を受け、Twitterで「ただの想像で、人の人格や生き方まで非難するのは本当にもう終わりにしてほしい。とても悲しい」と、苦しい胸の内を明かしました。交際報道の小島瑠璃子に誹謗中傷が殺到「本当に終わりにして」と悲鳴熱愛報道を認めたラジオ番組で、共演しているお笑いコンビ『さまぁ〜ず』の三村マサカズさんは、小島さんの投稿について次のような意見を述べています。なにがあっても守るよ。俺なりの否定もするけどさぁ。じゃないとつまんないよな。こんな楽しい世の中なのに。 — 三村マサカズ (@hentaimimura) August 10, 2020 三村さんは、小島さんに向けて「自分なりに否定もする」と伝えた上で、「何があっても守るよ」と励ましの言葉を送りました。そのコメントを受け、小島さんは次のような返信をしました。三村さん、、いつでもあったかい。ありがとうございます✨— 小島瑠璃子 (@ruriko_kojima) August 10, 2020 三村さんの行動に対し、ネット上ではさまざまな反響が上がっています。・「守るよ」って、めっちゃかっこよすぎる…。・本当に三村さんは温かくて優しい、素敵な人だなぁ。・「俺なりの否定もする」という言葉に愛を感じた。真に相手を想っているからこそ、時には厳しい発言が必要な時もあるよね。いきすぎた誹謗中傷に神経をすり減らしていた小島さんにとって、三村さんの言葉は救われる想いがしたことでしょう。小島さんのSOSを察し、メッセージを送った三村さん。2人の深い信頼関係がうかがえますね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月12日《SNSだろうと誹謗中傷はしてはいけないし、直接傷つけるのと一緒ということが何故まだ浸透していないのだろう》8月10日、こうツイートしたのは小島瑠璃子(26)だ。具体的なことには触れていないが、《想像で、ただの想像で、ひとの人格や生き方まで非難するのは本当にもう終わりにして欲しいです。とても悲しいです》と嘆いた。7月31日、人気漫画「キングダム」の作者・原泰久氏(45)との交際が「NEWSポストセブン」で報じられた小島。その後、8月8日に「さまぁ〜ず三村マサカズと小島瑠璃子のみむこじラジオ!」(ニッポン放送)に出演。三村マサカズ(53)から交際報道を追及されると、「その通りです」と交際を認めていた。「小島さんは7月下旬、福岡県で原氏と仲睦まじく過ごす様子が報じられました。もともと小島さんが『キングダム』の熱心なファンでもあるので、2人は“ビッグカップル”として注目の的に。ただ、いっぽうでネット上では否定的なコメントも散見されました」(芸能関係者)そんななかで辛い気持ちを訴える小島に、Twitterでは仲間からの擁護が続々と上がった。ラジオで交際について尋ねた三村は《なにがあっても守るよ》とリプライ。《俺なりの否定もするけどさぁ。じゃないとつまんないよな。こんな楽しい世の中なのに》とフォローした。またタレントのIMAL(30)も、《トイレのようにジャーと流して〜〜 応援してるよ〜!!!》と絵文字を添えて励ましている。18年2月の「鴻上尚史のオールナイトニッポンPremium」(ニッポン放送)にゲスト出演した際、小島は恋愛観をこう明かしていた。「自分が周りからこの人と付き合ったらどう思われるかなとかよりも、その人の良いところを愛せるかな?とか、これさえあれば良いな!が一個ある方が良いんじゃないかな」11日には《温かい言葉をたくさん、ありがとうございました》と気持ちを切り替え、ツイートした小島。前向きに軌道修正する彼女に、温かいエールが広がっている。《こじるりさん元気だして!》《明るいのがこじるり!!大変ですが、頑張ってください。 そして、大切な人と幸せになって欲しい》《お二人の仲、応援しています》
2020年08月11日2020年8月11日に放送された、情報番組『バイキング』(フジテレビ系)では、東京から青森の実家に帰省した男性宅に「さっさと帰ってください」というような中傷のビラが置かれていたことを取り上げました。医療体制があまり整っていないところでは、帰省によって新型コロナウイルス感染症に感染した患者が運ばれてくると病床がひっ迫するほか、別の患者にまで影響が出る可能性があります。こうした可能性を不安視して、地方への帰省をあまりよく思っていない人がいるのも事実。そんな人たちの行き過ぎた行動を、一部では皮肉を込めて『帰省警察』と呼んでいるようです。高橋真麻「個人の判断で自己責任でいいと思う」番組に出演したタレントの高橋真麻さんは、『帰省警察』に対して持論を展開しました。これだけ連日コロナの報道を毎日見ていたら、自分がどれくらいの意識を持っているとか、それぞれがコロナに対する考え方というものがちゃんと持っていると思うんですけども。個人の不要不急とか、帰省に対する価値観って、その人しか分からないものなんだから他人がとやかくいうことじゃないと思うんですよ。その人にとっての不要不急って人が評価するべきものじゃないと思うんですね。帰省についても今年の夏しかどうしても無理っていう事情のある人もいるわけで。それを全く何の事情も知らない人が、とやかくいうのはやっぱりおかしいと思うので一般的に考えて、周りから見て「きちんとコロナの感染予防しているな」「三密を避けているな」という人だったらば個人の判断で自己責任で自分で決めさせるというのでいいと私は思います。バイキング ーより引用きっと帰省する人の中には、実家の農作業の手伝いや、介護などといったやむを得ない事情がある人もいるでしょう。そうした理由も知らない第三者が口を出すべきではないと高橋さんは強調。「個人の判断で、自己責任でいい」とコメントしました。高橋さんの意見には賛否両論の声が上がっています。【共感の声】・本当そう思う。他人が貼り紙までしていうことではない。・行き過ぎた行動はいじめと同じ。やむを得ない事情があるかもしれないのに。・素晴らしい!その通りだと思います。人が評価すべきものではない!【反感の声】・自己責任のさじ加減が難しいんですよね。・自己責任で帰ってきた無症状の人から感染した場合、責任は取ってくれるのかって話になる。・地方の人間からしたら、帰省はいい加減にしてほしい。東京みたいに医療体制が整っているわけではないんです。帰省する地方によって、医療体制やその土地ならではの問題も出てくることでしょう。帰省をする人も、しない人もまずは『感染予防を徹底する』ということを忘れずにしておきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月11日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ネット中傷」です。当人にとっては気にするなでは済まされません。『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが5月に亡くなりました。インターネット上で誹謗中傷を受けていたことが原因による自死といわれており、ネット上の誹謗中傷に対し、新たな法律や厳罰化を求める声が強くなりました。でも、僕は新たな法律を設ける必要はないと思います。侮辱罪や名誉毀損罪など、既存の法律で十分裁くことができるからです。ただ問題なのは、訴えようにも、発信した相手の特定がとても難しいということ。弁護士を立て、SNS事業者や掲示板管理者などに情報開示請求を行い、発信者のIPアドレスをもとに、電話会社などに開示を求めて、住所や氏名、本人特定ができます。そこから損害賠償の請求になるので、お金も時間もかかるのです。アクセスログの保存期間は決まっているため、特定が間に合わないケースもあり、政府からは事業者に対し、情報の速やかな開示や保存期間の延長を求める動きが出ています。ほかにも、過度に人を傷つける文言は書き込めなくするなど、民間事業者にできることはあると思います。ニコニコ生放送やABEMAでは、NGワードを指定して、本人が受け付けたくない言葉をはじく機能を備えています。SNSも、ミュート機能で自分のコメント欄を表示させないようにするなど、改善はされつつあります。木村花さんには、悪質な投稿を上回る大量の励ましや応援の声があったそうです。ただ、僕も経験がありますが、1000人に1人の悪口でも、言われた本人は一日中それを引きずります。「知らないやつの他愛もない悪口だから、気にしないだろう」と思ったら大間違い。受け取り手は、実は知人が匿名で本音を漏らしているのかもしれないと、疑心暗鬼に陥ってしまうのです。木村花さんのほかにも、伊藤詩織さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんらに対するネット中傷を見ても、女性の発言に対して、大量の批判がことさら集中する傾向があるようです。メディア・リテラシーも大事ですが、女性差別・女性蔑視など、古い価値観に基づいた社会のありようも変えていかなければいけないと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。3月に監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開された。※『anan』2020年8月5日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年08月01日2020年7月19日に、子役出身の俳優である春名風花さんが、SNSに誹謗中傷を書き込んだ投稿者と示談が成立したことをYouTubeで報告。投稿者が315万4000円の示談金を支払うことで合意しています。ネット上での誹謗中傷が問題視される中、春名さんの訴訟は人々の注目を集めました。示談の成立に温かなコメントが寄せられる一方で、「悪口をいわれたくらいで示談金を貰えていいな」という心ない声も上がっています。そんな声に対し、春名さんがnoteにつづった言葉に反響が上がっています。『示談金の額しか見えない人』に春名風花が反論春名さんは4社のプロバイダに対し『発信者情報開示請求訴訟』を行い、投稿者の個人情報を得た後、民事・刑事の両方で訴訟を起こしていました。当初、投稿者は示談に後ろ向きだったものの、家宅捜索が始まる前に示談金による刑事告訴の取り下げを要求。投稿者の申し入れに対し、「後の人々のために1つでも多く判例を作るべきではないか」との思いから、春名さんは示談を拒否していたといいます。しかし、いろいろな人から助言を受け、「現行法では法律で裁くほうが罪が軽くなってしまうかもしれない」との考えから示談を受け入れました。すると、一部の人が示談金の額に反応。『なんの苦もなく手に入れた臨時収入』であるかのように解釈し、筋違いな侮辱や恨みの言葉を春名さんにぶつけたのです。春名さんは当事者として、苦しみと示談金について勘違いしている人も分かりやすいよう、次のようにつづりました。何を言ってるんだろう。そんなにうらやましいなら、あのとき代わってくれたら良かったのに。この金額はラクしてもらえる不労所得じゃなく、僕のこれまでの苦しみとトレードなんだから、そんなに10年ぶんの慰謝料が欲しいなら、僕と同じめにあって、10年間苦しんでみたら良いと思うんだよ。慰謝料っていうのは、誰から見てもそれだけ苦しんだんだなってことが認められた人だけがもらえるもの。それに、何度も言うけど、いくらお金を積まれても、傷はなおらないし、記憶も消えないし、一度落ちた信用も名誉も取り戻せないし、ぺこぱじゃないから時だって戻せない。これで、あの苦しかった記憶が全部消えて無くなるわけじゃないんだよ。春名風花ーより引用春名さんによると、学費を裁判費用に使ってしまったので、そのぶん奨学金を借りないといけなくなったそうです。また、警備費用や失った仕事の数を考えると、とても示談金では補いきれないとのこと。損をした分の一部を取り戻せはしても、心の傷は残ったまま。その上、訴訟後に平穏を取り戻せるかと思いきや、額だけを見てうらやましがる人の対処も必要とあっては、どうにもやりきれないでしょう。【ネットの声】・精神的な苦痛は、お金ではとても補えませんよね。・「お金を貰った」という部分しか見えない人がいることにビックリ!・「春名さんの苦労がやっと報われた」と思って嬉しかったのに、今度はそんな目に遭うなんてつらすぎ…。・「示談金が貰えていいな」なんて、人の痛みが分かっていれば口が裂けてもいえないことだよ。『有名税』という名目で見過ごされてきた、芸能人への誹謗中傷。批評とは違う暴言を許す風潮はもちろん、訴訟を起こした人への当てこすりなども、時代の変化とともに減っていくことでしょう。春名さんの言動が、その第一歩となる影響を社会に与えることを多くの人が願っています。[文・構成/grape編集部]
2020年07月24日【今週の悩めるマダム】亡くなった木村花さんが抱えていた、SNSでの誹謗中傷問題。15歳の娘も、ネットいじめの問題に悩んでいます。SNS上で悪口を言われたり、あることないことを書かれているみたいです。私はネットに疎く「見なきゃいいのに」と思いますがそういうわけにもいかないようで、どうしてあげればいいかわかりません。(埼玉県在住・40代主婦)彼女が亡くなられた後も、まだ花さんを誹謗中傷する輩がいるようですが、心ない人間というのは懲りないものですね。そういう連中が巣食う場所がSNSの世界でもあるわけです。ここに近づくか、いっさい近づかないか。この2択しかないのですが、社会的繋がりを必要としている人にとってはSNSを排除して生きることは難しいでしょう。Twitterやインスタグラムなどの各社がある程度プロテクション機能を構築し、ひどい誹謗中傷をまき散らす悪質なアカウントの割り出しをしてくれればいいのですけど、これにも限度があります。ネットいじめの問題は10年以上前からあるのに、法整備もなかなか進んでいかないのが、残念ながら現状なのです。つまり、個人個人が強くなるしかない。僕もSNS上で何度も攻撃を受けてきた側の人間です。ひどいものでしたが、だれも助けてくれないので、自力で這い上がるしかありませんでした。僕はこの通り図々しい人間でしたから、生き残ることができましたが、木村花さんはそうじゃなかった。あんなにプロレスが強い人だって、メンタルへの攻撃というのは本当に響くのです。相手は不特定多数のしかも匿名の人間ですからね。相手が分かっていれば阻止もできるでしょうが、ネットの隠れ蓑に紛れて匿名でしか人の悪口を言えない連中が相手だと、そうもいきません。誹謗中傷をしている連中というのは、実際に会ってみたら意外と人の良さそうな人間だったりするわけです。裏の心というのは恐ろしいものです。人間の中にいる悪魔と、まともに戦っちゃいけません。SNSという場所は人間の悪い本性がむき出しになる、実に恐ろしい場所でもあるわけです。攻撃側に回ることで、勝ち組の一員でいられるような優越が得られます。これが誹謗中傷をエスカレートさせるのです。そしてそのターゲットになりやすいのは、本名で生きている人たち。花さんは大変不幸なことに亡くなってしまいましたが、娘さんはまだ生きている。だから、僕が考えたSNS上の誹謗中傷に負けない十カ条を、娘さんに送りたいと思います。「誹謗中傷に負けない十カ条」1. 腹が立ってもクールにスルー2. いちいち相手にせずスルー3. 小さなことはスルー4. ふざけんなでスルー5. 抱え込む前にスルー6. 他にやること山ほどあるしで完全スルー7. 敵の思う壺にはまる前にさっさとスルー8. 時間は有限だから、申し訳ないけどスルー9. 悪口陰口誹謗中傷は即座にスルー10. だれの人生だよ、スルーでしょ!卑怯であくどい連中に、純粋に頑張っている人たちが負かされるなんて、絶対にあってはいけません。一緒に乗り越えましょう!【JINSEIの格言】人生は、他のだれのものでもありません。あなた自身のものです。よく知りもしない他人の顔色をうかがって生きる必要がありますか?あなたに与えられた、一度きりの人生です。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】(@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2020年06月16日著名人に向けた誹謗中傷が絶えない昨今。悲しい事件も起きています。起きてしまった事件に心を痛め、誹謗中傷をなくそうと働きかける人も少なくありません。その反面、「有名税と思って耐えればいい」「SNSを見なければいい」「スルーすればいいのに」という意見を述べる人も…。ところが、そんな意見は許すまじと、投稿されたメジャーリーガーのダルビッシュ有(@faridyu)選手のツイートが話題を呼んでいます。たまーに来る誹謗中傷をスルーしただけで対処法わかってますって感じの人へ。著名人への誹謗中傷はこんな感じです。 pic.twitter.com/eFkDIGN6gG — ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) May 23, 2020 想像を絶する誹謗中傷の例えに言葉を失います…。目をつぶることも、振り払うこともできず、誹謗中傷に襲われ続けるだけ。「誹謗中傷はスルーすればいいだけ!」と考えていた人も、ダルビッシュ有選手の投稿を通し、誹謗中傷の実態を知ったのではないでしょうか。「群がる大群の一匹になるのはやめよう」と、1人でも多くの人が我が身を振り直してくれることを願うばかりです。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年06月16日複数の女性と不倫をしていたことが一部週刊誌で報じられた、お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建さん。2020年6月10日、渡部さんは芸能活動の自粛を発表。報道が事実であることを認めました。渡部さんは2017年に俳優の佐々木希さんと結婚し、第1子を育てています。渡部建の不倫疑惑をかけられた片桐えりりか、誹謗中傷を訴えそんな中、SNSや一部のメディアではなんの根拠もなく『渡部さんと不倫していたセクシー女優』とされる情報が公開されていました。元セクシー女優の片桐えりりかさんは、不倫相手の疑惑をかけられた1人。しかし、片桐さんは5年前から台湾在住のため渡部さんに会うことは不可能です。片桐さんによると、2014年に会ったことがあるものの、渡部さんが結婚して以来は一度も会っていないといいます。しかし、不倫相手の1人であるというデマは拡散され、片桐さんの元に多数の誹謗中傷メッセージが届いているそうです。「佐々木希さんに謝れ」「お前なんか死んだほうがええわ」不倫疑惑を信じた人たちから片桐さんの元に大量に届いた、誹謗中傷のメッセージ。片桐さんは一部のメッセージを公開した上で、このように注意喚起をしました。未だに佐々木希さんに謝れというDMが大量にくるんですけど、、酷いものでは死ねときます。DMは全てスクショはしてあります。あまりにもこのようなことが続くなら法的処置の準備をします。言葉に責任を持ってください。いいかげん勉強してください。 pic.twitter.com/njHrC1x9pj — 片桐えりりか (@eririka2012) June 11, 2020 同年5月23日には、プロレスラーの木村花さんが22歳という若さでこの世から旅立ちました。木村さんはネットで多数の誹謗中傷に遭っていたほか、自宅には遺書と思しきメモが残されていた点から、自ら命を絶ったと考えられています。ネットでは木村さんの件を受け、「誹謗中傷はやめよう」という意見が相次いでいたばかりでした。投稿は拡散され、多くの人から誹謗中傷を批判する声や、片桐さんを励ます声が寄せられています。・本当に酷い。木村さんの件から何も学ばなかったのか?・やっぱり誹謗中傷をする人は自分は正義であり、悪いと思っていないのでは。・心中お察しいたします。こうやって人を傷付ける人は一度痛い目に遭ってほしい。誹謗中傷行為は人の心を深く傷付け、時には死に追い込みます。そのことを、私たちは木村さんの件でも学んだはずです。これ以上苦しむ人を増やさないよう、一人ひとりが意識するべきでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月13日2020年5月23日、22歳という若さでプロレスラーの木村花さんが亡くなりました。自宅に遺書と思しきメモがあったほか、亡くなる前に「さようなら」などの投稿をSNSに残していた点から、ネットでは自ら命を絶ったのではないかと考える人が相次いでいます。木村さんはバラエティ番組への出演をきっかけにSNSで不特定多数から誹謗中傷を受けていたため、多くの人が誹謗中傷行為を問題視する声を上げました。スマイリーキクチ、被害を受けた中傷事件を振り返りコメント1988年に起こり、あまりの残虐性に世間を震撼させた『女子高生コンクリート詰め殺人事件』。お笑いタレントのスマイリーキクチさんは1999年頃からネットで「スマイリーキクチがこの事件に関与している」と根拠のないうわさを立てられ、長年、誹謗中傷に遭っていました。(通称:スマイリーキクチ中傷被害事件)匿名掲示板やブログ、SNSで殺人犯扱いを受け、深く心を傷付けられてきたスマイリーさん。誹謗中傷の被害者を減らすため、2020年5月30日には木村さんの件を受けて開かれた、政府の誹謗中傷対策を目的とする会合にも出席しています。「誹謗中傷は依存症だ」同年6月7日、スマイリーさんは誹謗中傷をやめたくてもやめることができない女性についての記事を引用した上で、Twitterで持論を展開。自身が経験した誹謗中傷事件を振り返りながら、このようにコメントしました。僕を9年間ネットで誹謗中傷してた人物は警察の取り調べで「あいつは殺人犯ですよ、ネット見てください」と本気で話していたそうです。一流企業に勤めている社会人です。他人に嫌がらせや攻撃をするあまり自分の心が蝕まれていた。中傷された側は傷つく、中傷する側も傷つく。中傷は依存症だと思った。@smiley_kikuchiーより引用「誹謗中傷は依存症である」と述べた、スマイリーさん。訴えられる危険があるにも関わらず、他人を誹謗中傷するために貴重な時間を使う人たちは、依存といっても過言ではないのかもしれません。誰かを攻撃してストレス発散をしなければ落ち着かないほど、心が追い詰められているのでしょうか。誹謗中傷行為は加害者と被害者どちらも傷付けていることを指摘したスマイリーさんの投稿は拡散され、多くの人が考えさせられました。・誹謗中傷することに依存するだなんて、不幸ですね…。しっかり治療するべきです。・他人を攻撃して自己を確立する…なんて闇が深いんだろうか。・なんにせよ、熱心に誹謗中傷をする人の精神状態は普通ではないと思う。自分では異常性に気付けないのだろう。被害者の立場であるにもかかわらず、加害者の傷付いた心を見抜くスマイリーさんからは、他人を思いやる優しさを感じます。きっと、不安な時は八つ当たりをしたくなってしまう人は少なくないはず。誹謗中傷の加害者になる可能性は、誰にでもあるのでしょう。加害者や被害者を減らすために、社会全体が誹謗中傷対策に取り組むべきであると再認識させられます。[文・構成/grape編集部]
2020年06月08日2020年5月23日、プロレスラーの木村花さんが22歳という若さでこの世を去りました。バラエティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)への出演をきっかけに、以前からSNSで不特定多数から誹謗中傷を受けていた木村さん。家には遺書とみられるメモが残されていたほか、SNSに「誹謗中傷に傷付いたのは否定できない。お母さんや支えてくれたみんな、ありがとう。弱い私でごめんなさい」などの投稿をしていました。木村さんの訃報は世間に大きな衝撃を与え、多くの人がネットでの誹謗中傷行為をとがめています。カズレーザー、誹謗中傷について持論を展開同月31日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、今回の件について特集。ゲストであるタレントのダレノガレ明美さんによると、多い日は1日で千通ほどの誹謗中傷メッセージが来ることがあるといいます。番組に出演するたびに「消えろ」「死ね」「国に帰れ」といった匿名のメッセージが何百通も寄せられるのだとか。誹謗中傷の対処法について尋ねられたお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは、「誹謗中傷は絶対になくならない」と断言しました。カズレーザーさんはこれまでも、着眼点の鋭いコメントが話題となっています。カズレーザーのインスタが面白い!相方・安藤なつの結婚に「令和の奇跡」誹謗中傷がなくならない理由として、カズレーザーさんはSNSの非対称なシステムを指摘しました。たとえばフィルタリングかけたりとか、汚い言葉を制限したりすることは法的な根拠があればできると思うんですけど、SNSを運営する側がそれ(誹謗中傷)をあまり制限してないのと。いったら新しい悪口なんてノータイムノーリスクで簡単に生み出せるので、多分、制限する方法はほぼないと思うんですよ。多分問題なのは、(藤田)ニコルがさっきいった『指殺人』って言葉があるように、誰かを傷つけることができるけど、その代わり誰かをバズらせたり、賛同を表明することは簡単にできるんですよ。『いいね』っていう形で。その代わりマイナスの感情とか範囲を表明する方法がリツイートとかメッセージっていう方法しかない。そもそも、非対称なシステムな所がほぼ問題があって。サンデー・ジャポンーより引用Twitterの場合は『いいね』という肯定的な評価ボタンしか存在しないため、批判をする時はコメントをするほか手段がないと指摘したカズレーザーさん。なくならない誹謗中傷から逃げる方法として、「宣伝の関係でSNSをやめることはできない人以外はやめてもいいということを声を大にして伝えたい」と力説しました。また、リアリティを売りにした番組への出演が誹謗中傷に発展したことについて、このように持論を展開しています。もちろん熱を持って見てた方なら誹謗中傷しちゃうこともあるだろうし。これ(放送を)止めたところで多分、新しい方法で誹謗中傷する方はまあ無限に出てくると思うんですよ。でも若い子とか、まだ未成熟な子に対して作ってる番組なんで。いったらですけど。その視聴者を「お前らがまだリテラシーが足りないんだ」っていうのは、ちょっと間違ってるなと思います。そこは作り手がもっと配慮するべきだと思います。サンデー・ジャポンーより引用「視聴者が未熟だからいけない」「バラエティ番組をリアルに受け止めるな」といった視聴者批判の声も相次いだ、今回の騒動。視聴者だけでなく、配慮が足りなかった番組側にも責任はあるとカズレーザーさんは述べました。ネットでは多くの人からカズレーザーさんの意見に共感する声が上がっています。・カズレーザーさんはやっぱり頭がいい人だと思う、発言の一つひとつが的確だなあ。・本当にそれ。視聴者みんなが「リアルにとらえちゃいけない」って分かってれば悲劇は起きなかった。でもそれは難しいから配慮が必要。・この件を見る側だけの責任にするのはおかしい。SNSの非対称さも同意。悲しいことに、きっと今後もネットでの誹謗中傷はいろいろな形で行われていくのでしょう。木村さんのように心に傷を負ってしまう人を少しでも減らすため、情報を発信する側や受け取る側の意識改革が求められています。[文・構成/grape編集部]
2020年05月31日元AKB48でモデルの小嶋陽菜が30日、YouTube公式チャンネル「HARUNA KOJIMA’s cat nap」を通じて、ネット上での誹謗中傷について語った。小嶋は、登録者数30万人突破を記念して、「【Q&A】こじはる質問コーナー」の動画をアップ。その中で、あるファンから「嫌なことを言われたりされた時はどうしてますか?」という疑問が寄せられた。これに対して「うーん……」と考え込み、「この年齢になってこの立場になると、嫌なことを直接言って来たりする人もいないかな。昔は全然あったよ。直接嫌なことされたり、裏でいろいろ言われたりとか。今はもうさすがにないかな」と苦い記憶を思い浮かべた小嶋。そして、「ネット上ではあるじゃないですか」と話題を移し、「みんなあると思うんですけど、ネットで何か言われても全く気にならない。全く目に入らないというか。大体、的を射てない。自分が信頼している人とかに言われたらすごくショックだけど、全く何も思わないです。的を射てたり、自分に非があったり、自分が『あれ、失敗したな』と思ってたことを言われたり書かれたりしたら気になるし、『ダメだったな』と落ち込んだりするけど、大抵のことは気にならないです」と結論付けた。ここで動画は、「この撮影は少し前に撮影したものなので、今の気持ちを追加しておきますね」と文字のみの画面に切り替わる。SNS上での誹謗中傷が改めて問題視されていることを受けて追加で編集したようで、「SNSは直接知り合いじゃなくても世代や国をも超えて意見や考えを伝えられ、簡単に繋がれるとても貴重な場だと思っています」とした上で、「けど、簡単に意見が伝えられるから、自由な場だからと言って人の気持を簡単に扱い考えるのは違うと思います。直接の知り合いに伝える時と同じ気持ちとマナーを持って接することが必要だと思います」とメッセージ。「SNSのフィードは自分を表現するものだし、自分自身を映すものだと思っているので、美しくしておくことを心がけています」と普段から気をつけていることも明かし、「ソーシャルでのマナーが本来の人としての価値観へと移行する今、私自身のSNSやYouTubeも更に見直していこうと思っています」と切実な思いをつづっている。今回の「【Q&A】こじはる質問コーナー」は約25分の動画で、「YouTubeをはじめたきっかけは?」「ブランドを立ち上げたきっかけは?」「結婚願望は?」「尊敬する人は?」「稼ぎまくれていいなぁ」など、20の質問に答えている。
2020年05月31日人気恋愛リアリティー番組に出演していた女性など、著名人のSNSに寄せられる誹謗中傷に関して、連日のように報道されていますね。匿名性の高いSNSでは、たとえ相手が有名人でなくても、誹謗中傷は日常茶飯事。怖いことに、このような誹謗中傷はストーカーを生み出すきっかけとなるのです。今回は、そんな心理について解説します。■最初はただの暇つぶしSNS上で誹謗中傷する人の多くは、使命感にかられて書き込んだわけではありません。最初はほんの暇つぶし、たぶん、その程度の気持ちです。なぜそんな「軽い気持ち」が「ストーカー心理」に成長してしまうのでしょうか。本当にどうでもいい相手なら、そもそも言葉をかけません。意見を書き込むというのは、相手に対して多少なりとも「興味」あるいは「好意」があるからです。「好意」なら、誹謗中傷はしないのでは?と思うでしょう。「愛憎」という言葉があるとおり、「愛情」と「憎悪」はとても親しい関係にいます。人間は、アンビバレンツな感情(両価感情)を同時に抱けるのです。ただ、ここでいう「愛情」とは、厳密にいえば「恋愛感情」とは異なります。それは「自分にかまってほしい」「自分が満たされたい」と願う、「自己愛」なのです。好意がある、あるいは嫌悪感を抱いた相手に対して、最初は軽い気持ちで「悪口」を書き連ねます。賛同する人が現れると味方を得た気がして、後押しされるように感じます。さらに個人を特定できないSNSという世界。そうなったとき「理性のストッパー」が働かなくなる人が、残念ながら一定数いるのです。相手に対して「何をやってもいいのだ」と勘違いし、悪質な行為を継続的にやり始めます。■ストーカー心理の目覚め陰口程度の悪口ならば、多少傷つくもののスルーしたほうが得策。しかし、内容が人格否定や個人の生活への干渉といった過激な内容になると、脅威を感じますよね。ここで「こういうことは止めてください」と注意したら、どうなるでしょう。残念ながら、悪口を誹謗中傷する人の多くが喜びます。自分の言葉に対して「反応を引き出せた」ことがうれしいのです。リアクションしてほしい人にとって、必ずしも喜びや賛美といったプラスのものでなくても構いません。むしろ恐れ・脅威・怖気といったマイナスのリアクションのほうが、自分の言葉で相手の感情をコントロールしている、と感じられます。「相手を支配している」という錯覚に陥ることができ、一種の興奮を覚えるのです。獲物を追い、相手が恐れおののく様を見て楽しむ。これはまさに「ストーカー心理」といえるでしょう。■所有欲に変貌ストーカー心理の厄介なところは、ほうっておくとさらに加速し、やがて被害者を「自分のものだ」と錯覚し始める点です。自分の都合で泣いたり笑ったりしている、相手を支配しているんだという妄想が、やがて自分だけが支配したい、という願望に変換されます。これが所有欲となり、相手が自分の意に沿わないことをすると理不尽さを感じるのです。さらに、相手を傷つけてでも「教育」しなければ、と思い込みます。意外かもしれませんが、ストーカー気質な人は依存性が高く、自己価値を認められません。精神的に自立できないからこそ、つながりに執着し、支配でもってつなぎとめようとするのです。始末の悪いことに本人は「悪ふざけ」程度の気持ちで、「ストーカーしている自覚」がありません。そこにあるのは未熟な自分を徹底的に認めようとしない、己を省みることができない、「エゴイズム」なのです。■まとめ関心がある相手に自分の言葉を届けたい。最初はそれだけの気持ちだったはず。いつか暴走を始め、やがて相手を殺しなかねない犯罪となるのです。書き込んだ言葉は、いつか自分に跳ね返ってきます。十分に注意してくださいね。
2020年05月30日俳優の高畑充希さんが、2020年5月29日にInstagramを更新。同月現在、世間で注目を集めている誹謗中傷の問題について触れ、自身の考えを明かしました。高畑充希「日々理不尽と闘っている」同月23日に報じられ、世間に衝撃を与えた、プロレスラー・木村花さんの逝去。木村さんは生前、SNS上で不特定多数から酷い誹謗中傷を受けていました。実際に会ったこともない著名人に対して、テレビ番組で見たイメージをもとに中傷をする行為は許されないものです。しかし、多くの著名人がそういったつらい経験をしているといいます。高畑さんも誹謗中傷にあった1人です。高畑さんは、自身の体験をもとに、次のような考えを明かしました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 高畑充希(@mitsuki_takahata)がシェアした投稿 - 2020年 5月月29日午前6時01分PDT最近よく考え事をします。時間があるって良いなあ、と、こういう時に思うのですが。最近は、誹謗中傷について、考えていて。今、多くの人が考えているテーマかもしれないのですが、私はなんだか久々に、麻痺させていた傷口を、プチプチっと開かれる感じがしました。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは、世間で誹謗中傷が問題視されている現状を受け、自身も時々受けていることを告白。実体験について「最初は驚いた。道を歩いていたら突然通り魔に刺されたようで、動揺している間に心は死んでいた」とつづりました。そして後から気付きました。あ、沢山の人に知ってもらえるようになったタイミングと、急に刃物が飛んできだしたタイミングと一緒だ!と。人には好き嫌いがあります。私だって自分のこと、好きな部分も有れば、嫌いな部分もある。内面も、造形も。だから、10人の人が私の存在を知っていて、そのうちの1人が私のことを嫌いだとして。1万人の人が私の事を知ってくれるようになったら、当たり前に、嫌いだと感じる人も増える訳です。当然じゃん!簡単な算数じゃん!と思えたのは、最初のショックから少し経ってからのおはなし。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは「実際に触れ合ったわけではなく、何かしらの媒体を通して作られた自分に対する誹謗中傷には、反論ができない」という、アンフェアな状況に苦しさを感じるといいます。そのため、言葉の刃を向けてきた相手には「この人には他愛のないような話をする親しい人はいないんだ」とあわれむことで、傷付くことを回避しているとのこと。結局何が言いたいのかというと、いつもテレビで微笑んでいるあの人も、ワイドショーで嫌われ役を担っているあの人も、あなたの苦手なあの人だって。みんな見えないところで日々理不尽と闘っておるのです。カッケーな!って。無条件リスペクト、です。mitsuki_takahataーより引用最後には、そういった誹謗中傷をかき消してしまうほどの愛情を届けてくれるファンに対し、感謝の気持ちを述べた高畑さん。長文でつづられた投稿に対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられています。・一つひとつの言葉が心に刺さりました。・その通り。言葉はよく考えてから使うべきだと思います。・かっこよくて凛とした、高畑さんの考え方がとても好きです。ずっと応援しています!飾り気のない真っ直ぐな言葉で自身の想いをつづった高畑さん。今回、こうして誹謗中傷にまつわる持論を述べるにも勇気が必要だったことでしょう。インターネット社会の一般化にともない、自分の意見や考えを世界中に伝えやすくなったからこそ、言葉の持つ影響力を今一度見つめ直し、正しい使い方をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月30日マスクなどを製造・販売している株式会社くればぁが2020年5月28日に自社製品である『ピッタリッチ(通称:日の丸マスク)』の製造休止を明かしました。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で同年1月から全国的に品薄状態が続いているマスク。多くの人がマスクを求める中、くればぁが製造休止の判断を下した理由がネットで話題になっています。『日の丸マスク』が誹謗中傷を受け、製造を休止にくればぁのTwitterアカウントは、同社の社長が運営しています。今回『日の丸マスク』が製造休止になった理由について、社長はこのように理由を述べました。日本メーカーが日の丸マークをつけて批判されるって。海外に住んでいたことがありますが、ここまで自国の国旗にアレルギー反応を起こす国って珍しいような…。 #日の丸マスク 大変人気でしたが議論のネタにされるのは本望ではないので、しばらく製造休止しています。またいつか復活できれば…— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020 2015年にフィギュアスケートの羽生結弦選手が着用し、一躍話題になった、くればぁの『日の丸マスク』。花粉やウイルスを対策できる高性能マスクであり、マスクに日の丸のロゴがプリントされていたことから『日の丸マスク』と呼ばれるようになりました。くればぁオフィシャルショップ スクリーンショットよりしかし、日の丸のロゴを見て政府が関係していると勘違いした一部の人から、政府批判と絡めて「何がクレバー(賢い)だ」「ド阿呆」などの誹謗中傷をネットで受けてしまったといいます。これらの批判を受け、くればぁは人気商品である『日の丸マスク』をやむなく製造休止する判断を下したのだとか。大変多くの方のいいねとリツイートがあり驚いています。批判を受けた当時も弊社を擁護してくれる方が多数いてくれて本当に支えられました。当時はTwitterアカウントも休眠状態だったので、言われっぱなし。我々がやれることは必要としてくれる製品を作り続けることだと生産に集中しました。→— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020 ただ、否定しないことは肯定したことと同じだと勘違いされる方が中にはいるのかと思い、Twitterアカウントを復活させ、確実な情報を発信することにしました。ひとつ言えることは、くればぁ製品を愛用してくれる方は素晴らしい方ばかりだということ。使ったことがない人ほど品のない批判だけをする。— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020 政府が配布するマスクと誤解する人がネットで続出し、自社製品や会社について誹謗中傷を受けてしまった、くればぁ。これらの投稿は拡散され、多くの人が製造休止の発表に心を痛めました。・このマスク、高性能だから買いたかったのに。製造再開を待っています。・コロナウイルス感染拡大で真っ先に「欲しい!」と思ったのはくればぁのマスクでした。残念です。・誹謗中傷の投稿は現在削除済みですね…。これは営業妨害では?コロナウイルスが感染拡大する以前から、高性能マスクとして評価されていた『日の丸マスク』。しかし、一部の誹謗中傷行為によって必要としていた人の手に渡ることができなくなってしまいました。いつか製造が再開されることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月30日2020年5月23日に亡くなった、女子プロレスラーの木村花さん。生前、木村さんはSNS上で不特定多数の人から酷い誹謗中傷を受けていました。所属事務所は「事件性はなく、詳しい死因などについては遺族の意向により公表を差し控えたい」とコメント。木村さんの死は世間に衝撃を与え、多くの著名人が「SNS上での誹謗中傷はやめるべき」といった声を上げています。ROLAND「負けない唯一の方法は…」『現代ホスト界の帝王』の呼び名で親しまれる、実業家のROLANDさんが、同月26日にTwitterを更新。世間で注目を集める誹謗中傷の問題について、ファンからこんな質問があったことを明かしました。今ネットでの誹謗中傷が話題ですが、ローランドさんのように誹謗中傷に負けないようにするにはどうすればいいですか?@roland_0fficialーより引用大胆な発想と自信あふれる発言が魅力のROLANDさんは、多くの人から「誹謗中傷に負けない」というイメージをもたれていることでしょう。質問に対し、ROLANDさんはこう答えました。どんな事でも、負けない唯一の方法は『最初から戦わない事』しかないよ。 #見ない勇気 #知ろうとしない勇気 #向き合わない勇気 #戦わないという戦い方 #SNSのフォローは0で生きていく pic.twitter.com/cXipA8uJIi — ROLAND (@roland_0fficial) 2020年5月26日 ROLANDさんは「どんなことでも負けない唯一の方法は、戦わないことしかない」とキッパリ。さらに、ハッシュタグで『#見ない勇気』『#知ろうとしない勇気』『#向き合わない勇気』『#戦わないという戦い方』とつづり、誹謗中傷に対してスルーし続ける対処方法を提案したのです。有名であればあるほど、妬みを買い、誹謗中傷を受ける可能性があります。ROLANDさんは自身に寄せられる中傷などと一切向き合わないことで、多くの悪意と戦っているのかもしれません。【ネットの声】・かっこいい。・ド正論ですね。戦わずして勝つ。・ROLAND様の言葉はいつも心にスッと入ってくる。参考にしたい。もちろん、匿名であることを利用して、相手を誹謗中傷をする行為は許されることではありません。しかし、ネット社会となった現代で、すべてのそういった行為を取り締まる環境を作るには時間がかかるでしょう。ROLANDさんの「戦わないで勝つ」という精神は、誹謗中傷に悩む人の心を守るキッカケになり得るかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年05月27日2020年5月23日、女子プロレスラーである木村花さんの逝去が報じられました。木村さんがバラエティ番組への出演をきっかけに、不特定多数からSNSで誹謗中傷を受けていたことを受け、ネット上ではそういった行為をやめるよう多くの人が訴えています。そのような訴えかけに怯えたのか、インターネット上の誹謗中傷などの特定を得意とする弁護士の藤吉修崇(@fujiyoshi_ben)さんの元には、多くの相談が寄せられているとのこと。しかし、その相談は呆れてしまうような内容でした。現状事務所にも問合せの電話殺到してるがほぼ書き込んだ側の相談。これは誹謗中傷になるのか判断してくれと。ちなみに当事務所は書き込まれた側の相談は初回無料だけど、書き込んだ側の相談は3万取ります。— 藤吉修崇@ユーチューバー弁護士(登録者2万人突破⚡️) (@fujiyoshi_ben) 2020年5月25日 自分が書き込んだものが誹謗中傷にあたるのか分からないので、判断してください。藤吉さんの事務所には、このような問い合わせの電話が殺到しているというのです。また、書き込んだことを問い合わせをしてくる人は、ほとんどが偽名、匿名、非通知など自らのことを明かさずに相談してくるとのこと。藤吉さんの知人であるTwitterユーザーの謳歌(@performerouka)さんは、藤吉さんからの話を聞いて「誹謗中傷した側が問い合わせるのはおかしい」と投稿しました。弁護士さんが「朝から問い合わせが止まらない」と言っていて、誹謗中傷された人からじゃなくて誹謗中傷"した側"が「これってセーフですよね?」「私の書き込みは大丈夫ですよね?」と問い合わせが殺到してるそうな。人を殴っておいて殴ってない判定をもらいに行くのか…— 謳歌パフォーマー×TikToker (@performerouka) 2020年5月25日 謳歌さんの投稿には、16万件の『いいね』が寄せられるほど大きな反響が上がっています。【ネットの声】・不安になるなら初めからやらなければいいのに。・問い合わせするぐらいなら素直に謝ったほうがいい。・言葉が出ません。酷すぎる。言葉は時に、凶器になります。自分が発信する言葉に責任を持ち、送信する前に一度冷静になって考え直してもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月27日テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」が、番組出演者向けにインターネットやSNS上での誹謗中傷、嫌がらせへの調査・法的手続きに関する相談窓口を設置した。これまで、多くの恋愛リアリティーショー作品を手掛けてきている「ABEMA」。出演にあたっては、番組ごとのコンセプトなどを理解してもらった上で、本人の意向を最重視してきたという。その一方で、若年層をメインターゲットとする「ABEMA」は、他社に比べて恋愛リアリティーショーをはじめ若年層の出演者も多く、インターネット上での誹謗中傷、風評被害などに対する対応を強化するために今回の取り組みを決定。出演者がインターネットやSNS上での誹謗中傷や嫌がらせを受けた場合に、証拠の収集・精査やプロバイダー責任制限法に基づく個人情報の開示請求、警察への被害届の提出、訴訟手続きなどの法的手続きを弁護士事務所と連携しながら行うことで、出演者が安心して番組に出演できる環境づくりを強化していく、としている。■相談フローについて1.相談窓口へ被害状況の連絡2.弁護士事務所との連携(例)被害の状況や、証拠を収集・精査、プロバイダー責任制限法に基づく開示請求を行い、誹謗中傷者等を特定。必要に応じて警察への被害届や訴訟手続きを実施。(text:cinemacafe.net)
2020年05月27日2020年5月23日に、22歳という若さでこの世を去った、女子プロレスラーの木村花さん。同月26日、所属事務所はウェブサイトを通して、警察の調査による結果事件性はなく、詳しい死因については「ご遺族のご意向により公表を差し控えさせる」とつづっています。木村さんは生前、SNS上で1日100通にも及ぶ誹謗中傷を受けていたことがあり、著名人からはネットリテラシーの重要性を問う声が上がっています。武井壮「目の前で声で伝えるより心をむしばむ事実がある」タレントの武井壮さんも、SNSにおける誹謗中傷の危険性について言及。同月25日に、SNSで特定の個人に向けて心ない言葉を投げかける行為に対し、異議を唱えました。誰がなんと言おうと、SNSで特定の個人に向けて直接『死ね』『消えろ』のような言葉を飛ばす事は反対です。自分のアカウントでただ叫ぶのはまだ許される、エゴサしなければいいし、陰口の範囲内、けれど直接リプでそれを送る事は規制が必要だと思う。目の前で声で伝えるより心を蝕む事実があるんだから— 武井壮 (@sosotakei) 2020年5月25日 武井さんは「直接相手を傷付ける言葉を送ることは、目の前で口にして伝えるよりも心をむしばむ事実がある」とつづりました。投稿に対し、ネット上では共感の声が上がっています。・的を射ている。・本当にその通り。ちょっと想像したら、相手を傷付けると分かるはずなのに…。・自分も規制が必要だと思う。これ以上苦しむ人が増えてほしくない。いうまでもなく、相手に対し汚い言葉や心ないメッセージを送ることは許されることではありません。人によっては投げかけられたすべての言葉をうのみにし、深く傷付いた結果、自分自身を追い込んでしまう場合もあるでしょう。誹謗中傷を受けた当人にしか分からないショックや心の痛みはあります。中傷でつらい思いをする人を減らすために、SNSにおけるマナーを今一度見直し、社会全体で改革していくべき時なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月26日2020年5月23日、バラエティ番組『テラスハウス』(日本テレビ系)に出演していたプロレスラーの木村花さんが、22歳という若さで逝去しました。木村さんは生前、番組を見た視聴者などから誹謗中傷を受けており、また亡くなる前にはInstagramのストーリーズ機能を使用し、「さようなら」と投稿しています。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿櫻井翔「SNSはもっと温かいツールであるべき」同月25日、情報番組『news zero』(日本テレビ系)では、木村さんの訃報を受け、SNSの誹謗中傷における対策について報道。中傷の被害に遭った場合、SNSを運営する企業などに「投稿された内容を削除してほしい」と依頼したり、『プロパイダ責任制限法』にのっとり中傷コメントを投稿したアカウントの情報を開示するよう請求したりできます。しかし、いずれも手続きに時間がかかるため、弁護士や警察を通したほうがいいとのこと。また国によっては、中傷と思われる投稿を削除しなかった場合、SNSの運営企業や投稿した個人に罰金が科せられることがあるのだそうです。SNSの誹謗中傷問題に対し、キャスターであるアイドルグループ『嵐』の櫻井翔さんは次のように発言しました。ネットの掲示板とかに比べて、SNSは本人に直接よりダイレクトに伝えられてしまいますよね。実生活で「こんなこと口にしたことがない」なんてことを書いてしまうことだったり、逆に、「いやそんなこと人にいわれたことない」なんてことを目にしてしまう機会があるかもしれないと思うんです。ですので、書き込む前に相手がどれくらい傷付くのかというのをもう一度立ち止まって考えてもらいたいと思いますし、SNSって本来もっと温かいツールであるべきだと思います。news zeroーより引用「SNSの投稿は相手へダイレクトに伝わる」といい、「何かを書き込む前には、一度立ち止まって考えてもらいたい」と訴えた櫻井さん。また「SNSは本来温かいツールであるべき」と、使い方を見直すようにうながすコメントもありました。櫻井さんのSNSに対する考え方に、多くの人が共感しています。・同感です。嫌いなものを叩くより、好きなものを叫ぶほうがずっと楽しいし、心が豊かになると思いました。・櫻井さんも実際に体験されているからこその言葉なのかな…。心に響きました。・本当にその通りだと思う。私も自分がSNSに書いた言葉を、もう一度見直してみます。インターネットやスマホの普及とともに急成長したSNS。人と人とをつなぐツールは、自分の気持ちを簡単に伝えられる反面、使い方を誤ると相手を不快にさせます。ましてや、故意に人を傷付ける言葉を選んで特定の人物を中傷する行為は言語道断です。櫻井さんの言葉通り、SNSの使い方を一人ひとりが見直す必要があるといえますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月26日2020年5月23日、女子プロレスラーである木村花さんが亡くなりました。22歳という若さでこの世を去った、木村さん。自宅に遺書が残っていたため、警視庁は自ら命を絶ったと見ています。木村さんはバラエティ番組への出演をきっかけに、SNSで不特定多数から「早く消えてくれ」「テレビに出るな」といった誹謗中傷を受けていました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿ネットが普及したことによって、著名人への誹謗中傷行為は絶えません。きっと相手の顔が直接見えない点に加え、反撃されにくいため攻撃しやすいのでしょう。今回の騒動を受け、これまで誹謗中傷に耐えてきた多くのタレントが、新時代の『いじめ』に苦言を呈しています。木村花さんの騒動を受け、誹謗中傷の特定が容易になるよう制度改正か産経ニュースによると、同月26日、高市早苗総務相は記者会見で木村さんの件について「匿名で他人を誹謗中傷する行為は、人として卑劣で許しがたい」とコメント。誹謗中傷による被害を減らすため、今後は発信者の特定を容易にするための制度改正をスピード感を持って行うと述べました。インターネットは匿名のように見えますが、誹謗中傷や名誉棄損などの被害を受けた場合、個人情報の開示を求めることができます。しかし弁護士に依頼をして裁判を起こしたり、高額の金銭や時間が必要になったりと、被害者に大きな負担がかかってしまいます。※写真はイメージ制度改正によって、今より手軽に加害者を特定できるようになり、泣き寝入りをする人が減るかもしれません。また、「簡単に個人情報を特定される」という風潮になれば、軽い気持ちで誹謗中傷をする人もいなくなるでしょう。高市総務相のコメントに対し、ネットではいろいろな意見が上がっています。・どこから誹謗中傷になるかの判断基準が難しそうだけど、抑止効果は強そう。・誹謗中傷をなくすのは残念ながら無理でしょう。でも、1人でも被害者を減らすように社会が考えないと。・デメリットもあるだろうけど、心が壊される人が減るならアリ。ネット社会に適応したルールを作らないとね。著名人だけでなく、きっと今も多くの人がネットでの誹謗中傷に悩まされていることでしょう。デジタル社会ならではの問題に社会全体がしっかりと向き合い、加害行為を看過しない、やらないという意識を持っていたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月26日2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳という若さで亡くなったことを所属事務所が発表。関係者のみならず、多くの人々の間に悲しみが広がりました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿生前、木村さんがネット上での誹謗中傷に傷付いていたことから、匿名でのコミュニケーションのあり方について改めて考える人が増えています。誹謗中傷はスルーできなければダメ?コラムニストの犬山紙子さんは、訃報のあった同日にTwitterを更新。誹謗中傷の対処法として「無視するのが正解」といわれていることに触れ、疑問の声を上げました。誹謗中傷に対してはスルーが正解みたいな空気もおかしいと思ってる特に事実誤認は否定していかないとあっという間に間違ったほうが広まる、スキャンダラスなほうが人は好きだから、そっちを信じるスルーした方が良いもの、しない方が良いもの、誹謗中傷も一括りにできない— 犬山紙子夫婦の問題リカバリーのヒント集発売中 (@inuningen) 2020年5月23日 ネット上では、「誹謗中傷を無視できない人がSNSをやるものではない」「スルースキルを身につけないとダメ!」などの発言がよく見られます。反応しないことが事態を収束させることも、場合によってはあるでしょう。しかし、事実誤認や悪質なデマが流布されている時など、声を上げなければ悪化してしまう場合もあります。いつでも無視をするのが最善なわけではありません。何よりも、誹謗中傷の被害を受ける人にばかり対処を求め、加害者側がそのまま許容されている状態であることが問題ではないでしょうか。加害する人が言動を改めれば、ネット上はもっと快適になるはず。ネット上での誹謗中傷の対処について、私たちは今一度、考える必要がありそうです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月26日2020年5月23日、女子プロレスラーである木村花さんの逝去が報じられました。事務所によると亡くなった経緯は調査中とのことです。バラエティ番組への出演をきっかけに、SNSで不特定多数から誹謗中傷を受けるようになった木村さん。木村さんは亡くなる前にSNSで「さようなら」というメッセージを残すほか、誹謗中傷に対し「傷付いたのは否定できない。弱い私でごめんなさい」といった投稿をしていました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿城田優が『SNSでの誹謗中傷』に持論を展開誹謗中傷行為が木村さんの死に関係していたととらえた多くの著名人が、SNSでの誹謗中傷をとがめています。俳優の城田優さんも、今回の件で誹謗中傷について意見を呈した1人。『#SNSのルールに改革を』というハッシュタグとともに、自身の想いをつづりました。ずいぶん前から「表に立つ仕事をしているのだから誹謗中傷があるのは当たり前」いうような風潮がありますが、職業などは関係ありません。誰もが皆同じように心を持ち、その強度は人それぞれです。様々なことにおいて、意見や議論はもちろんあっていいと思います。が、わざわざ当事者の目に入るSNSへ行き、素性も明かさず、無責任な言葉を並べ、無防備な人を一方的に攻撃するようなことが許されていいのでしょうか?もし自分の家族が、恋人が、友達が同じ目に遭っても、気に留めることなく「仕方ないね、我慢しなさい」と言えるでしょうか?行き過ぎた悪口は立派な犯罪行為であり、もっと徹底的に厳しく取り締まるべきです。何度も言いますが、年齢や職業などは関係ありません。これを容認し続ければ、SNS上での言葉は"凶器"となり続け、それを見て育つ子供達も真似をし、永遠にこの陰湿なイジメがなくなることはなく、これからも沢山の人を苦しめ続けるでしょう。もはや生活の一部となった今だからこそ、SNSの使い方を見直すべきだと思います。@U_and_YOUーより引用(原文ママ) #SNSのルールに改革を pic.twitter.com/GfXLk6jD03 — Yu Shirota(城田優) (@U_and_YOU) May 24, 2020 ネットが普及したことによって、誰もが気軽に直接会ったことのない人とコミュニケーションを取れるようになりました。その変化を悪用し、著名人に攻撃的な言葉を投げかける人が増えているのでしょう。画面越しでは相手の顔が見えない上に、匿名で攻撃をすることができるため、誹謗中傷をするハードルが下がっているのかもしれません。城田さんがいうように、芸能人も1人の人間であり、画面の向こう側に存在しています。このまま看過すると、新時代の『いじめ』はより過激になっていくでしょう。投稿は拡散され、多くの人から共感するコメントや『いいね』が寄せられました。・本当にその通りだと思う。今の時代に合わせた対策を練らなくては。・「顔が見えないから何をいってもいい」という考えは間違ってますよね。勇気ある発言をありがとう。・自分は有名人じゃないけど、誹謗中傷を受けて怖かったことがある。有名人でも怖いに決まってる。その後、早速誹謗中傷が寄せられ…その後、拡散された城田さんの投稿に対し「キモいから死ね」という誹謗中傷のコメントが。城田さんは誹謗中傷のコメントを引用した上で、このようにはっきりと宣言しました。こういう発言。今後は提訴していきます。 — Yu Shirota(城田優) (@U_and_YOU) May 24, 2020 この誹謗中傷のコメントは、投稿者によって削除されました。きっと、さらし上げられたうえで「提訴する」といわれ恐ろしくなったのでしょう。ネットは一見匿名のように感じますが、誹謗中傷や名誉棄損にあたる場合は個人情報を特定することもできます。一人ひとりが「誹謗中傷は見過ごせない行為」という意識を持ち、被害者が泣き寝入りする風潮が変わっていけば、安易な考えで中傷をする人が減るかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年05月25日プロレスラーの木村花さんが亡くなった件を受け、芸能人に寄せられるネット上の誹謗中傷が物議をかもしています。木村さんは生前、ネット上で不特定多数から誹謗中傷を受けており、亡くなる直前には「誹謗中傷に傷付いたのは否定できない。弱い私でごめんなさい」などの投稿を残していました。木村さんだけでなく、芸能人はよくも悪くも影響力が大きく、誹謗中傷を受けやすい立場でもあります。中には、芸能人がネット上の誹謗中傷を止めるよう意見すると「誹謗中傷されるのは、有名人税」「嫌であれば、SNSの利用を止めればいい」などと批判する動きも。そうした自分勝手な考えについて物申したのが、ねんまつたろう(@KITASAN1231)さん。Twitterに投稿した漫画が反響を呼んでいます。「有名人だから誹謗中傷してもいい」とか「誹謗中傷されるのが嫌ならSNSやめろ」とか言われた時のパターンとその対策 pic.twitter.com/V9XMwstpHH — ねんまつたろう (@KITASAN1231) May 24, 2020 顔や個人名が隠れるネット上は匿名性が高いといわれてきました。しかし、それは昔のイメージ。誹謗中傷された側がその気になれば、相手の実名も開示され、裁判も起こせます。「どうせバレない」「みんなやっている」と自らの行動を軽んじた結果、取り返しのつかない事態になるでしょう。【ネットの声】・「小さいやつ」とかそんなイメージを持たせて悪事を正当化しようとする人がいる。・誹謗中傷を正当化しようとしているのって、腹立つよね。・暴力はいけないけど、いっていることは間違っていない。SNSは誰もが自分の意見や考えを自由に発信できる場所です。しかし、だからといって相手を傷付けることを目的とした誹謗中傷が許される場所ではありません。誰だって、悪意を向けられたら不安になり恐怖し、傷付きます。それを誹謗中傷する側が「気にしたら負け」「気にするほうが悪い」とひと言で片付けるのは、あまりにも自分本位な意見ではないでしょうか。もしも自分の行いを正当化し、誹謗中傷への批判に意見する人がいれば、今一度考えてほしいものです。「SNSに向いていないのは、どちらなのか」と。ねんまつたろうさんのLINEスタンプが配信中LINEスタンプ『青なんとかさんと赤西さん』が発売中です。LINEスタンプのサンプルは、こちらのツイートから見ることができるので、ぜひご覧ください。この二人のLINEスタンプ配信中です pic.twitter.com/Fjc0MqAkfz — ねんまつたろう (@KITASAN1231) April 16, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年05月25日2020年5月23日、22歳という若さでこの世を去った、女子プロレスラーの木村花さん。木村さんは生前、ネット上で誹謗中傷にさらされていました。また、逝去が報じられる10時間前にはInstagramのストーリーズ機能を使用し、「さようなら」というメッセージを残しています。木村さんの死をきっかけに、SNS上の誹謗中傷に対して多くの芸能人が私見を述べているようです。「今度は別の人が探し出して…」木村花が受けた誹謗中傷、『加害者の今後』を太田光が危惧「覚悟して出ろって…」誹謗中傷される芸能人藤田ニコルが人々の『認識のゆがみ』を指摘ダレノガレ明美「みんながみんな強いわけじゃない」同日、タレントのダレノガレ明美さんはTwitterを更新。木村さんの訃報で問題視されるネット上の誹謗中傷に対し、自身の想いをつづりました。テレビやネット配信などに出演すると少し強気な女の子などは批判されることが多い。私も昔毒舌だったからわかるけど批判の仕方が本当にすごいの。ネットに書き込んでる人からしたら簡単にかいてるけど、受け取った側からしたらすごく精神的にやられてしまう人もいる。強気に見えて本当は心が弱い子はたくさんいるの。悩んじゃう人が多い。死ねとか消えろとか簡単に書く人いるけど自分がもしされたらって一回考えてください。私みたいに1書かれたら100にして返すような強い女の子は本当に一握りだからみんながみんな強いわけじゃないことをちゃんと知っとほしいな。@The_Darenogareーより引用(原文ママ)ダレノガレさんは「強気に見えても心が弱い人はたくさんいる」といい、「自分が中傷されたらどういう気持ちになるかを考えてほしい」と、SNS上の誹謗中傷について言及。また、「ネット上の言葉が人を救う場合もあるけど、人の命を奪うこともある」とつづりました。もちろん男性もですが、私は女性なので女性の気持ちを書きました。みんながみんな強いわけじゃない。見た目や発言で勘違いされるかもしれないけど傷ついてる人が多い。SNSは人を救う場合もあるけど人の命を奪う事もある事を忘れないでほしい。あなたのたった一言で奪われる命があることを。 pic.twitter.com/qj8xfMI6nu — ダレノガレ明美 (@The_Darenogare) May 23, 2020 ダレノガレさんの投稿に対し、人々からは共感の声が寄せられています。・強さであれ強がりであれ、傷付くのは同じ。もっと穏やかな世界になってほしい。・本当にその通りだと思います。否定的な発言ではなく、自分がされたら嬉しいと感じる発言をしていきたいものですね。・同感です!私自身も発言には十分気を付けようと、改めて思いました。言葉は時に、人の心を傷付ける凶器になり得ます。人に向けて発言したり、メッセージツールやSNS上でコメントしたりする時は、自分がいわれたらどういう気持ちになるかを一度立ち止まって考えたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月25日2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんの訃報によって、多くの人々が悲しみに包まれました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿翌日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも取り上げられ、木村さんがネット上で誹謗中傷にさらされていたことに言及。出演者たちがさまざまな意見を述べ、話題になっています。誤りである誹謗中傷プロレスラーとして活躍するほか、リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)などにも出演していた木村さん。番組出演者である壇蜜さんは、「木村さんは人々の希望を受け、役になり切って行動していたこともあった」と推測し、次のように述べました。木村さんは与えられたことを、お仕事のレスラーとしてもそうですしドラマの中の1人としてもそうですし。自分の「こうあってほしい」と思われていることを読み取ってやったということを、そのことを想像できないまま、それがあたかもその人の本来の姿であるようにして、それでしか想像できなくて傷付けて、言葉で人の存在を否定するっていうのは本当に悲しいこと。どんな時だって、何かに徹するとか、何かをやらなくちゃいけないっていうことはあるだろうなっていう想像ができないのは、怖いことだと思います。サンデー・ジャポンーより引用また、番組のMCである、お笑いコンビ『爆笑問題』の太田光さんも思うところがあったのか、今回の出来事についてコメント。木村さんに誹謗中傷した人々に対し、大勢の怒りが向いていることから、次に起こり得る可能性を指摘しました。誹謗中傷した人を今度は別の人が探し出して、「お前なんてことしたんだ」って実名を明かして…っていう状態になっていく。もちろん木村さんに対して酷いことをいったかもしれないけど、同時に今度はこの人が被害者になっていくということも、やっぱり意識しなきゃダメですよね。サンデー・ジャポンーより引用正義を振りかざし、加害者を誹謗中傷することのないよう訴えかけた太田さん。さらに、ネット上にコメントを投稿することについて、このようにも語っています。Twitterっていうのは本当に公なんだっていう意識、本人が見るんだっていう意識と、やっぱりその自分の言葉ってなんでもいっていい場所ってこの世界にないですからね。家族の関係でもないわけだから。サンデー・ジャポンーより引用番組を見た人からは、「テレビ番組でその人が担っている役と、素の本人を混同してはいけない」「『自分が正義だ』と思った人ほど危ないので、暴走しないか心配です」「加害者と同じになってはいけない」など、共感の声が上がっています。ネット上では、すでに加害者に対して怒りの声が噴出しています。その声に、引きずられそうになることもあるかもしれません。しかし、感情に飲まれず、誹謗中傷に加担しないよう気を付けたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月24日SNS上には、匿名で相手を誹謗中傷し、ストレスを発散している人たちが一定数存在しています。スルメ・デ・ラ・ロチャ(@surumelock)さんは、そんな人たちに向けた4コマ漫画をTwitterに公開。人々の身勝手な思い込みを解くような、インパクトのある漫画がこちらです。誹謗中傷する人へ pic.twitter.com/ydNwK3D40s — スルメ・デ・ラ・ロチャ (@surumelock) 2020年5月23日 ネット上で言葉の暴力を相手にぶつけ、憂さ晴らしをしている人は、「自分は大したことはしていない」と思っているかもしれません。しかし、実際には相手を殴りつけ、血みどろにするような醜いことをやっているのです。画面向こうにいる相手は物ではなく、痛みを感じる人間。その現実を忘れて振る舞うのは、あまりにも自分勝手ではないでしょうか。漫画を読んだ人たちからは、「まさにそれ」「まったくもってその通り!」「すごい共感できる」と共感の声が相次ぎました。多くの人が、画面越しであっても相手を生身の人間であると認識し、対等なコミュニケーションがとれる社会になるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月24日2020年5月23日、プロレスラーの木村花さんが逝去したことを事務所が公表。SNS上で誹謗中傷が相次ぎ、追い詰められていたことが話題となりました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿多くの関係者が胸を痛める中、モデルの藤田ニコルさんが同日にTwitterを更新。芸能人が匿名の誹謗中傷を受けることについて投稿し、注目を集めています。藤田ニコル「芸能人も人間だよ」芸能人に対してSNS上で誹謗中傷することで、『手軽なストレス発散』をしている人たちは一定数いる様子。藤田さんは、そんな人たちが忘れていることを改めて指摘し、芸能人に対する認識のおかしさについて言及しました。芸能人も人間だよ。— 藤田 ニコル(にこるん) (@0220nicole) May 23, 2020 知らない顔も見えない人に心ない事言われ知らない顔も見えない人に殺害予告されたり人間がいっちばん怖い生き物だよストレス発散のため?気にしない見ないそれしか解決策もない。芸能人になるんだったらそれも覚悟してでろって良く言われる。そうゆう考えなるのがもう怖い。— 藤田 ニコル(にこるん) (@0220nicole) 2020年5月23日 「芸能人は誹謗中傷されて当たり前」という認識のゆがみに、疑問を呈した藤田さん。芸能人を『痛みを感じる人間』として扱わず、自分に都合のいい対象だと思い込むことが許容されてしまう社会は、恐ろしいものです。藤田さんの投稿に対して、「本当にそれ。何をいってもいいわけじゃないのに、なんで勘違いをするんだろう」「ネットも現実と地続きだぞ!忘れるな!」「全員が人間だもの。人間同士、仲よくしよう」など、さまざまな反応が寄せられました。誹謗中傷は暴力的で、時に相手を深く傷つけ、追い詰めてしまいます。私たちは言葉が凶器となることを理解し、芸能人に対する認識を新たにする必要があるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年05月24日2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳という若さで亡くなったことを所属事務所が発表しました。死因は調査中とのことですが、木村さんが以前からSNSで誹謗中傷を受けていたことから、ネットでは「自ら命を絶ったのでは」という声が相次いでいます。木村さんは亡くなる前にInstagramのストーリーズ機能で「さようなら」というメッセージを投稿するほか、「誹謗中傷に傷付いたのは否定できない。弱い私でごめんなさい」などの投稿を残していました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿もし誹謗中傷が原因でなかったとしても、心ない言葉が彼女に深い傷を与えたことに違いはないでしょう。木村さんの訃報を受け、多くの著名人がネットでの誹謗中傷行為をやめるよう訴えています。長与千種、亡くなった木村花に『別れの言葉』同日、元・女子プロレスラーの長与千種さんが木村さんに向けた別れの言葉をTwitterに投稿。笑顔の木村さんと写ったツーショットとともに、悲しみを紛らわすような強い口調で想いをつづりました。花、順番が違うぞ!!花はこれからだったんだぞ老いた婆より先に行くか?花、平手打ちしたいぞ!バカタレが。虐めた人種は生涯この子への攻め口を背負って生きなさい。因果応報があるならばさ。花 泣くに泣けないぞ。いつか またプロレスしような。まってろよ。 pic.twitter.com/UUZHEGpiZZ — 長与 千種 Chigusa Nagayo (@chigusa8888) May 23, 2020 亡くなった木村さんに一喝する長与さんのメッセージからは、深い悲しみや戸惑いが伝わってきます。また、木村さんを誹謗中傷していた不特定多数に向けて、「いじめた人は生涯この子への攻め口を背負って生きなさい」とつづりました。ネットでの誹謗中傷はいじめと同じです。画面の向こうにいる相手の顔が見えないため、攻撃しやすいのかもしれません。まだ若い大切な後輩が傷付けられ、先立ち、長与さんは行き場のない怒りを感じたことでしょう。怒りや悲しみが伝わってくる長与さんの投稿は拡散され、多くの人からコメントが寄せられました。・本当に悲しいし、つらいです。こんなことがあってはならない。・長与さん、ズバリといってくれてありがとうございます。読みながら泣いてしまいました。・因果応報は絶対にあると思う。天罰も、絶対にあります。言葉は時に人を救い、時に人を傷付けます。使い方によっては凶器にもなり得ることを、1人でも多くの人が認識しなくてはなりません。[文・構成/grape編集部]
2020年05月23日