メンタルヘルス対策サービスを提供するKIRIHARE株式会社(所在地:東京都墨田区、代表取締役:佐藤 元輝)は、ハラスメント相談窓口の設置義務化に向け、より低価格でカウンセリングやハラスメント相談を利用できる「EAPプラン」を2021年11月15日より提供開始しました。「ハラスメント外部相談窓口」URL: 「EAPの説明(トップページ)」URL : 全体図■ハラスメント相談窓口の設置義務化に向けて2020年6月のパワハラ防止法施行に伴い、2022年4月1日からすべての企業に対してハラスメント相談窓口の設置が義務化されます。社内設置に課題の多いハラスメント相談窓口は、外部委託によって匿名性を担保でき、より専門性の高い処置が可能です。■新プラン「EAPプラン」今回新たに追加した「EAPプラン」は、他の提供サービスを最小限に抑えたシンプルなプランで、従来プランよりさらに低価格で窓口を設置できます。プラン契約後、1回あたり3,000円~4,200円(税別)でカウンセリングまたはハラスメントの相談が可能です。■KIRIHAREのカウンセリング窓口KIRIHAREのカウンセリングには、プレカウンセリングと臨床心理士によるカウンセリングの2つがあります。1. プレカウンセリング社内にある保健室のような感覚でいつでも気軽に利用でき、LINEのチャットやZoomで悩み相談が可能です。2. 臨床心理士によるカウンセリングプレカウンセリングでは解決できない場合や、重症度・緊急性が高いと判断した場合に行います。メールやZoom、対面による相談が可能です。LINEやZoomを使ったプレカウンセリングは1回あたり3,000円~4,200円(税別)、臨床心理士によるカウンセリングは1回あたり10,000円~15,000円(税別)で利用できます。■KIRIHAREの「ハラスメント外部相談窓口」1. 第三者の立場での相談受付KIRIHAREのハラスメント外部相談窓口は、会社や他の従業員と切り離された第三者の立場です。従業員は社内の窓口より相談しやすく、会社はより現状を正確に把握し、根本的な問題解決に近づく仕組みになっています。2. LINEによる窓口で相談者の匿名性を担保LINEアプリを利用した相談窓口を提供します。LINEアプリでは、名前を自由に変更でき、匿名性の担保が可能です。3. 有資格者による専門的な対応社会福祉士・精神保健福祉士・産業カウンセラーが相談内容に応じて適切に対応します。KIRIHAREの「ハラスメント外部相談窓口」は、1回あたり3,000円~4,200円(税別)で利用可能です。■「ハラスメント外部相談窓口」ご利用の流れ1. KIRIHARE LINE公式アカウントを『友だち追加』2. LINEメニューの「ハラスメント相談」より、チャットやBotなど相談方法を選択3. KIRIHARE選任スタッフが必要に応じて、相談に対応4. 相談者の同意が得られた場合、人事責任者に内容を共有5. 相談内容に応じて、KIRIHAREプラットフォーム内のカウンセリングを提案KIRIHAREでは、窓口設置でお悩みの企業様に気軽にサービスを体験していただけるよう、1ヶ月無料で利用できるサービスも提供しています。「職場のハラスメント相談窓口の整備が整っていない」「社内に窓口はあるものの、うまく機能していない」などのお悩みがある企業様は、ぜひKIRIHAREまでご相談ください。■会社概要KIRIHARE株式会社所在地: 〒131-0032 東京都墨田区東向島2-9-3-201代表 : 佐藤 元輝設立 : 2015年12月17日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月24日日本サッカー協会(JFA)は、子どもたちが楽しく、安全に、安心してサッカーに打ち込めるようリスペクト・フェアプレー委員会を中心に様々な取り組みを行い、暴力や暴言、ハラスメントのない健全なサッカー環境の実現を目指しています。JFAでは毎年、Jリーグや各種連盟、地域・都道府県サッカー協会と協力し、スポーツの現場での差別や暴力に断固反対し、リスペクト(大切に思うこと)とフェアプレー精神を広く伝えることを目的とした活動を行っており、今年は9月10日(金)から19日(日)まで「JFA リスペクト フェアプレーデイズ2021」を設置しています。その一環で9月11日(土)、「JFA リスペクトシンポジウム2021~子どもたちの明るい未来のために」をオンラインにて開催しました。JFAの田嶋会長や現在JFAロールモデルコーチを務める中村憲剛さんが語った内容を紹介します。■田嶋会長「子どもたちが自由に笑顔でプレーができるようにしないとサッカーの未来はない」第一部の基調講演では田嶋幸三会長が、9/12(日)に開幕したWEリーグに触れ「女性の社会進出が日本はOECD(経済協力開発機構)の中で遅れている。サッカー界から変えていきたい」とコメント。そして「子どもたちが自由に笑顔でプレーができるようにしないとサッカーの未来はない。子どもたちの環境をプロテクトする。未来に責任を持つという事は、今いる子どもたちを大切にすることだ」と、子どもたちが安心してサッカーができる環境を守ると強く宣言。また、「サッカーは男性だけのものではない」とし、子どもや障がいのある方、LBGTQの世界にも門戸を開きたいという意向も明かし挨拶を締めくくりました。■FIFA「子どもを危害から守り、保護することは道徳であり法律」今回のシンポジウムでは、特に子どもを守ることに焦点が当てられており、FIFAのセーフガーディングマネージャー(※)、マリー=ロール ルミナーさんは、FIFAがどれほどに子どもがサッカーに親しむ環境を大事に考え、大人による暴言や暴力といったハラスメントを根絶させるために尽力しているかをスライドで説明。サッカーを愛し、プレーを続けるためには安全な環境を作ることが大事なことであり「子どもを危害から守り、保護することは道徳であり法律」であるとマリーさんは言います。また、ハラスメントの問題を根絶させるためには全員が当事者意識を持つことが重要であると強調しました。※セーフガーディングとは、18歳以下の子どもたちや社会的弱者を、肉体的、精神的、心理的、性的虐待から守り、安心安全を高めることをまとめたプログラムで、各国が参考にしている。■JFAはハラスメントに容赦なしの対処をするJFAでも、もちろん子どもを守る活動に力を入れており、担当者から暴力等根絶相談窓口の現状報告もありました。それによると、暴力暴言窓口への相談は2020年は109件でそのうちの47%が4種年代、内訳としては「暴言・威圧」が訳50%とのこと。近年は目に見える暴力は減少しているものの、その代わりに心にダメージを与えるような暴言や威圧の割合が増えています。これらのハラスメントに対して「ゼロ・トレランス」(容赦なし)で対処するというJFAセーフガーディングポリシーについて報告されました。今年5月にはトライアルとして「JFAセーフガーディング・ワークショップ」を開催。暴力、体罰はダメ!で思考停止するのではなく、子どもたちが笑顔でプレーするために自分たちに何ができるのか、を考える場を設けたそうです。この取り組みは始まったばかりですが、今後も継続して続けていきたいと発表がありました。■中村憲剛さん「自分が受けた指導を繰り返す指導者がいる」現在JFAのロールモデルコーチを務める中村憲剛さんが参加したパネルディスカッションでは、子どもたちを守るために大人はどうすればいいかが話し合われました。「暴力暴言指導は受けたことがない」という中村憲剛さんは、自信のサッカー人生を振り返り「指導者たちはサッカーが楽しめるようにしてくれた。子どものころから強制されることのない、主体的に取り組める環境で育ったから40歳までプレーできたと思う」とコメント。現在は指導に関わることも増えてきて、他の指導者を見て「自分が受けた指導を繰り返してしまう人もいる」という事を実感することもあるそう。子どもを守る、という当たり前ができていない人もいるという現状の課題はあるけれど、自分自身は子どもを守る大人になりたい、と意思を明かし「僕自身もこの活動をより多くの指導者、保護者に広めていけるように、みんなで一緒にやっていきたい」と意気込みを語ってくれました。FIFAのセーフガーディングマネージャーのマリーさんは、JFAの子どもを守る取り組みを、「十分にやっている」と高く評価。日本の取り組みもまだ完ぺきではないとしながらも、できることをやっていくことが大事として、「この取り組みを継続してください。FIFAはJFAをサポートします」と力強く宣言し、会を締めくくりました。
2021年09月13日2021年も「にゃんこLOVE」。ananの大人気企画「猫さま大賞」をお届けします。今回はステイホーム中、飼い主へハラスメントをしているにゃんこを現行犯逮捕!「ネコハラ賞」を受賞した猫たちを紹介します。ネコハラ賞【トム】テレワーク中の飼い主さんの仕事ぶりを、わかりやすい位置から監視中。気になって仕事になりません。【ぽん】ミシンの向こうからぬ~んと現れ、「こんにちは」。あぶないですから、ちょっとどいてくださいね。【ピピ】勉強のやる気が完全に失せるかわいさ。「赤いシートなんて使わなくても、あたしが隠してあげるけど」【おはぎ】七並べで遊んでいるところに強引に乱入、そしてふて寝。「だってさ、ヒマなんだもん…」審査員のひとこと床に擬態してまで参加しますという、その前のめりな気持ちがいじらしい。とりあえずカード置かせていただきますね。(Cat’s ISSUEディレクター・太田メグさん)【もも】えーっと、あの…。そんな色っぽいポーズをとられましても、今、仕事中なんで…。【飛羽】飼い主さんにかまってほしくて、新聞をグシャグシャビリビリに。全く反省してないよね(顔よ…)。※『anan』2021年6月23日号より。文・野尻和代(by anan編集部)
2021年06月22日「フキハラ」とは?「不機嫌ハラスメント」の造語パワハラ、セクハラ、モラハラなど相手に不快な思いをさせたり嫌がらせしたりする行為と同じく、「フキハラ」も数あるハラスメントのひとつです。「不機嫌ハラスメント」を略した造語で、不機嫌な態度で特定の相手を委縮させ、そのような態度をとられた相手は過剰に気を遣う状態をフキハラと呼びます。フキハラで体調を崩すこともフキハラをする人は自分のイライラやつまらないという感情を隠そうとせず、むしろ自分の不機嫌さをアピールする行動に出ます。周りの人は場の空気を少しでも良くしようと気を遣い、フキハラをする人を不機嫌にさせないよう神経をすり減らすため、体調を崩すことも珍しくありません。特定の人に不機嫌な態度をとる行為は以前から見受けられましたが、「ハラスメントを止めよう」という社会的な流れの中で、フキハラという言葉が取り上げられて多くの人の共感を呼びました。夫婦や家族、職場での対人関係を見直すきっかけとして使われ始めています。フキハラとモラハラの違いとは?「フキハラ」のハラスメント行為について公的な定義はまだありませんが、一般的には突然むっとした表情や強い口調になる、急に黙り込むなどがハラスメント行為としてあげられています。一方の「モラハラ」はフランスの精神科医が提唱したもので、言葉や態度などで相手の人格や尊厳を繰り返し傷つける精神的暴力と定義されています。たとえば生活費を渡さない、やることすべてを否定する、社会から孤立させるなどがモラハラ行為にあたります。「モラハラ」は「フキハラ」よりも攻撃性が強く心身におよぼす影響は大きいといえますが、「フキハラ」も「モラハラ」の一種。ハラスメントという自覚がないまま、する側もされる側も当事者となっている場合が多くあります。フキハラの具体例!旦那にモヤモヤ、妻にタジタジ夫婦間のフキハラは夫から妻へ、妻から夫へとどちらのケースも起こりえます。とはいえ、子育て中の家庭内においては、収入面や身体的なパワー面で夫のほうが上の立場になることが少なくありません。夫婦のパワーバランスが崩れ夫に気を遣うことが多くなると、ハラスメントにつながってしまうかもしれません。理由がわからずスイッチが入ったように不機嫌になる夫に対し、「どうしたら不機嫌にならないかな」「なんで怒ってばかりなんだろう」と感じることが長く続くようなら、フキハラの当事者になっている可能性があります。さまざまな事例から、関係改善の糸口を探してみましょう。外と内との機嫌の差が激しい外では人当たりが良く社交的にふるまうのに、家の中では人を寄せつけないオーラを発するようなケースです。不機嫌なスイッチが入ると、大きな音をたてて荷物を置いたり声のトーンが下がったりするので、周りの人は怖いと感じることもあるかもしれません。家の中では不機嫌な態度なのにリモートワークでは職場の人と笑いを交えながら明るく話す姿を見て、パートナーがフキハラを認識することもあります。イヤな顔をする・突然黙り込む聞こえないふりをしたり聞こえているのにあえて返事をしなかったりという行為は、一般的にフキハラといわれています。話しかけたときに眉間にしわを寄せて大きなため息をつくことがあれば、それは立派なフキハラといえるでしょう。フキハラをする人は自分のペースが乱されるのを嫌うため、なにかを頼まれたり質問されたりすると不機嫌になる傾向があるようです。寝起きにむっつりしている「朝起きてきたら不機嫌だった」という態度はフキハラといえます。頭が冴えず身体がだるいと感じても、それはパートナーのせいではありません。もしかしたら「疲れがとれなかった」「夢見が悪かった」という理由があるのかもしれませんが、なにも説明がなくパートナーにあたってしまうのであれば、それはハラスメントにつながります。ネガティブな発言や文句を繰り返す食べたいものを聞いたら「なんでも良い」と答えたのに、テーブルに並べた食事を見て「食べたいのはこれじゃない」と言ったり、遊びに行った先で「つまらない、帰りたい」を連発したり。その場の状況を楽しまず、ひたすら文句を口にするパートナーはフキハラの加害者とされることもあるでしょう。いきなり不機嫌スイッチが入る自分のやりたいことが優先されなかったときに発作的に不機嫌になることが続くと、フキハラにつながる可能性があります。「考えていたのと違った」「いつもとやり方が違う」など、そのきっかけはささいなことの場合がほとんどです。しかし、フキハラされる側からすれば不機嫌になるタイミングがわかりづらく、「とりあえず相手の言うとおりにしよう」と従属的な関係に陥りやすいので注意したいですね。相手のせいにする頼みごとをするとむっとした態度で「俺がやらなくちゃいけないの」「今やらなくちゃダメなの」と、相手に非があるような発言をすることはありませんか。はっきりと責めるわけではないけれど肯定するわけでもないという行為が続くと、パワーバランスが崩れフキハラになることがあります。気持ちの切り替えができずにイライラが続く嫌なことがあったり、疲れがたまったりして不機嫌になることは誰にでもあることです。しかしその不機嫌が長く続いてしまうと、相手はフキハラと感じるかもしれません。どれくらいの期間が続いたからフキハラになるという基準はありませんが、相手の気持ちをおもんぱかることなく一方的に気持ちを押しつける状態は避けたいですね。フキハラを防ぐ「声掛け」や「対策」とは?家庭内の挨拶を元気にする人と人とのコミュニケーションは挨拶から始まります。気分がすぐれないときでも、挨拶は気持ち良くするよう心がけましょう。「おはよう」「ありがとう」「ただいま」といった一言は、相手に心を開いているよというメッセージになります。互いに気持ちが明るくなり、機嫌の悪さが払われるかもしれません。少しのあいだ距離を置く相手が不機嫌だとつられて不機嫌になってしまうことがありませんか。その不機嫌が相手にも伝わると、不機嫌の連鎖が始まってしまいます。自分がイライラしたなと感じたら、相手とはいったん距離を置くことも大切です。言葉で伝えることを促す不機嫌になりやすい人は、気持ちを言葉で伝えることが苦手なのかもしれません。それでも不安や困ったことがあるときは、態度ではなく言葉で伝えるように促してみましょう。疲れたときは眉間にしわを寄せてだんまりを決め込むのではなく、「今日はこういうことがあったから疲れた」と理由を言葉にしてもらうことで力になれることもあるはずです。理由や状態をお互いに伝え合って、一緒に気持ちの負担を軽くする方法を考えたいですね。自分の気持ちを伝える「言っても伝わらない」「怒られるかもしれない」と言いたい言葉を飲み込み感情をため込んでしまうと、相手に対する恐れや委縮、嫌悪感につながります。相手に言葉を促すのと同じように、自分の気持ちも伝えてみましょう。フキハラをしている人は、自分が相手を怖がらせているとは気付かないものです。自分の行動を振り返るきっかけを作ることもフキハラを止める第一歩になりますよ。思いやりを持って接する夫婦であるという安心感から、パートナーに対して言葉や態度が雑になっていないか振り返ってみましょう。自分はお願いしているつもりでも、相手が命令や非難と受け取ってしまうと不機嫌スイッチが入ってしまう可能性があります。友だちや職場の人と接するときのように、思いやりを忘れずにいたいですね。夫婦で話し合う不機嫌の陰には、不安や焦り、不満が隠れている場合があります。このようなときは「どうして機嫌が悪いのか」「なにか私が悪いことでもしたのか」などと問い詰めるのは逆効果です。相手の気持ちに寄り添い「なにか困っていたり悩んでいたりすることはないか」聞いてみましょう。相手が自分の言葉に耳を傾けてくれるという安心感が、攻撃的な態度を和らげるきっかけになるかもしれません。夫婦のハラスメント窓口に相談する各自治体には、配偶者やパートナーからの暴力、夫婦など日常生活で直面するさまざまな問題の相談窓口が設けられていることがほとんどです。ささいなことで相談すべきか迷う方も多いですが、ハラスメントは我慢をしているとさらにエスカレートする傾向があるとされています。精神的に参ってしまう前に、一度しかるべき専門機関に相談してみることを検討してみましょう。フキハラは職場でもある?家庭内だけではなく、職場でもフキハラは起こります。上司から部下だけではなく、同僚や部下からのフキハラも問題になっています。仕事上の問題に限らず、プライベートの問題を職場に持ち込むフキハラもあります。職場の空気を悪くしたり職場にいづらくしたりするのは社員のメンタルヘルスに影響するため、何らかの対策が必要です。現在では、厚生労働省委託事業の「ハラスメント悩み相談室」という無料の相談窓口もあります。会社内のハラスメントに困っているという方は、勇気をもって相談することも大切ですよ。ふたりの関係を信じて言葉で伝え合おう理由があって怒ったり不機嫌になったりするのは、気持ちを伝えるために必要なことかもしれません。ただし、「言葉にしないことを態度で察する」のには限界があります。伝えたいことは言葉にすることが大切ですよ。フキハラの被害者は「相手が怒っているのは自分のせいかもしれない」と考えてしまいがちです。相手の気持ちを理解できないのは受け手側のせいではないので、フキハラをされているなと感じたら我慢をせずに声を上げてくださいね。また、自分もフキハラの加害者にならないよう、イライラしたときは環境や誰かのせいにせず、ふたりの関係を信じて言葉で伝えるよう心がけたいですね。※この記事は2021年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2021年01月06日2020年12月15日放送の、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、夫婦間のハラスメントである『フキハラ』について特集。ネット上では、夫や妻が不機嫌になり、パートナーが不快な思いをすることを『不機嫌ハラスメント』、略して『フキハラ』と呼ぶそうです。同番組では、『フキハラ』の例として、このようなことを上げました。・起床後「眠れなかった、疲れがとれない」と怒り、不機嫌な気持ちを隠さない。・相手にゴミ出しをお願いしていたのに出し忘れていた。それを指摘すると不機嫌になり「忘れていたんだから仕方ないじゃん!」と開き直る。・運転中、渋滞に巻き込まれ、不機嫌になり「もう二度と来たくない」などと怒鳴る。『フキハラ』の例に対し、同番組の出演者からは「あるある」「分かる」などの声が上がりました。『フキハラ』について、近藤春菜は…?『フキハラ』について、同番組にコメンテーターとして出演していた、お笑いコンビ『ハリセンボン』の近藤春菜さんはこのようにコメントしています。私も、父親と母親になんかいわれた時に、心を許しているから不機嫌を出しちゃうんですよ。ちょっとイラっとして怒っちゃったりとか、いい返したり。でも、その後反省するんです。自分の発言で雰囲気が悪くなるじゃないですか。結局、楽しいことは、向こうからやってくることじゃないし。自分たちが「楽しいことをしよう」ってやんないと生まれないから。不機嫌を態度に出すと、相手も悲しくなるし…負の連鎖でしかない。だから、なんか起こった時に、自分で楽しいひと言をいえるかどうかだな…と思って。スッキリーより引用さらに、近藤さんは「お互いに、不機嫌になった時こそ、明るくコミュニケーションを取り合うべきでは」と語りました。ロバート・キャンベル「人間は不機嫌になる生き物」また、コメンテーターとして出演していた、日本文学研究者のロバート・キャンベルさんは、「人間は不機嫌になるものだから、不機嫌は『ハラスメント』ではない」と持論を展開しています。『ハラスメント』のインフレを起こしてほしくないです。『パワハラ』とか『セクハラ』とか、たくさんの『ハラスメント』があるから。人は不機嫌になる生き物なので、これを『ハラスメント』にしてしまうと、本当の『ハラスメント』が…すみません、面倒くさい話になっちゃって。スッキリーより引用また、ロバートさんは、多くの人が猫の姿を見て癒されることを例に挙げ、さらに持論を展開しました。我々は、猫の姿を見てほっこりしますけど、猫ほど不機嫌な生き物はいません。でも、猫は自分とは違う生き物だとはっきりしてるから、不機嫌を含めて尊重できるんです。だから夫婦も、不機嫌になるものだと思って…不機嫌になるスイッチを見極めたり、かわしたり。スッキリーより引用ロバートさんは「そもそも前提として、人間は不機嫌になる生き物だと思って、パートナーとも接するべきではないか」とまとめました。夫婦間の『フキハラ』について、視聴者からはさまざまな声が上がっています。・近藤さんのコメント、その通りだと思いました。楽しい時間は自分たちで作らないと。・信頼しているから、甘えて不機嫌な態度をとってしまいます。今回の放送を見て反省しました。・ロバートさんの言葉、ド正論でした。お互いに不機嫌になる生き物だと思って尊重し合えたらいいなと思います。・『○○ハラスメント』という言葉を安易に作ってほしくない気持ち、賛成です。『パワハラ』や『セクハラ』などの重大な問題が軽く見られるようになりそう…。近藤さんやロバートさんがいうように、不機嫌になった時、お互いにどう対処するのかが大事なのでしょう。楽しい会話や、心地よい時間を2人で作り続ける努力も必要なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月15日スポーツの現場での暴言、暴力、ハラスメントは世界中で大きな問題とされています。7月20日、調査機関ヒューマン・ライツ・ウオッチが、来年開催される予定のオリンピック、パラリンピックに向け「日本のスポーツにおける子どもの虐待」というレポートを発表しました。これは子どものころにスポーツをしていた50人以上へのインタビュー、400人以上へのオンラインアンケート、スポーツ団体へのデータ提供などで調査を行ったもので、日本の子どもたちがいまだにスポーツの場で暴力・暴言などの被害を受けていることがわかりました。また、この問題に対する対処と予防の遅れの原因となっている制度上の不十分な点も明らかに。サカイクではこの調査結果を受け、サッカー界での現状・対策方法などについて、日本サッカー協会(以下JFA)リスペクト・フェアプレー委員会、委員長の山岸佐知子さんにお話しを聞きました。2008年度にリスペクト宣言をし、暴力根絶に向けてとりくんできたJFAの現状とは。(取材・文:前田陽子)親は「我慢が足りない」などと言ってはいけません■サッカー界は他競技に先駆けて2013年に相談窓口を設置ヒューマン・ライツ・ウオッチのリサーチを受けて、山岸さんは「正直そうだと思います」と話します。ただ、日本も少しずつ改善されているとも。JFAでは、暴力行為の早期発見と是正および再発防止をするために2013年に暴力等根絶相談窓口を設置しています。2018年に寄せられた相談総数は120件、2019年は243件と増えています。増えた要因はさまざまなスポーツでの暴力暴言が報道されたことも一因。世間が関心をよせ、暴力や暴言に敏感になったことで相談数も増えているようです。「件数が増えることは決して悪いことではありません。悩みを抱えている人が、内にこもることなく相談というアクションを起こすことができているのは、いいことだと思います。」相談内容は暴力、暴言、そのほかのハラスメントと大きく分けていて、2019年は暴力が43件、暴言が127件と暴言の相談が増えています。「手を上げることはいけない、よろしくないという認識が大分浸透してきていますが、それまでは暴力をしていた指導が暴言にシフトしている可能性もあるのではないかと考えています。受ける側からすると暴力も暴言も同じこと。特に年齢が低いお子さんにはダメージが大きいです。暴言は暴力と同等、もしくはそれ以上の凶器になってしまうと考えています」■選手の安全や安全を確保する『ウェルフェアオフィサー』JFAでは2013年からウェルフェアオフィサーの設置に取り組んでいます。ウェルフェアオフィサーの主な役割は、サッカーを楽しむために選手の安心や安全を確保すること、リスペクトやフェアプレーを推進することにあります。全試合とはいきませんが、一部の主要な試合でマッチ・ウェルフェアオフィサーを置き、試合でのチームのマナー、声かけの仕方などをアドバイスしています。ウェルフェアオフィサーは規律委員ではないので、罰則を下すことで排除するのではなく、気づきを与え自ら改善するように促すことが役目です。「仲間同士で気づいて、お互いに指摘しあってほしいです。仲間内で改善されていくことが一番いいと思っています。暴力や暴言を続けていくと、監督さんやコーチもいずれはその立場を失うことになるかもしれない。そういうことを互いに話せる環境になっていくと暴力、暴言指導なども自然となくなっていくのではないかと思います」さらに、JFAではクラブで問題が起きた時にクラブ内で解決できるようにする仕組みづくりの一環として、クラブ・ウェルフェアオフィサーの設置を推進しています。■親は子どもの話をよく聞いて、解決ができなければ相談窓口へ子どもが暴力・暴言を受けていると思っても、監督やコーチに直接話をするのは難しいところ。子どもに「あなたがいけないんじゃない?」、「我慢がたりないのよ」などの声かけは絶対にNGです。そんな風に言われたら、子どもの言葉は続かなくなってしまいます。まずは子どもの話をきちんと聞くこと。そして、問題だと感じたらJFAの暴力等根絶相談窓口へ連絡することです。相談は匿名でも受け付けて、必要であれば調査をします。相談は昨年までは電話、FAXの手段でしたが、今年からはJFAのホームページ内にある暴力等根絶相談窓口通報受付フォームから通報が出来るようになりました。「これまでにライセンスの一次的な停止などの処置をしたケースもありました。ですが、起こしてしまったことをしっかりと反省をして、心を入れ替えて再度サッカーに携わるという道もないといけないと思っています。大切なのは過ちを理解して、繰り返さないこと。そのための教育的なプログラムは必要になってくると思います」と山岸さん。■サッカーをプレーしているところに笑顔があふれるようにJFAでは、自分たちの環境を自分たちで守るウェルフェアオフィサーのような役割の人を増やしていく予定です。サッカーに暴力も暴言も必要ありません。プレーしている選手たちが笑顔でサッカーを楽しめることが重要で、そういう環境を守るのは、サッカーに携わる私たち大人です。また、指導者には暴力暴言を使って指導をしていてもいいことはないということを、しっかりと認知してもらくことが大事です。「ただし、古い体質は長い歴史の上にあるもので改善までには長い時間がかかるのではないかと思っています。コツコツと努力を続け、グラスルーツのチームまで浸透させていくことが我々の役割だと思います」■子どもたちは大人の背中を見ています山岸さんは、以前はレフェリーとして多くの試合を担当していました。そんな山岸さんから貴重なお話をうかがいましたので、ご紹介します。「サッカーはコンタクトスポーツです。当然、フェアにチャレンジしていてもコンタクトすれば倒れる場面もあります。その際にすぐに立ち上がってプレーを続けることを促すチームと、倒れたことをアピールするチームでは、特に下の年代ですが、冷静なチームの方が強いです。コーチがレフェリーに対して倒れたことをアピールすることで、選手も煽られてしまい、プレーに集中することを忘れてしまうのです。それが当たり前だと、自分たちがミスをしたりうまくいかないと人のせいにしてしまうようになります。練習の中でレフェリーにアピールするようにという指導はしていないと思いますが、子どもたちは大人の背中を見ている。せっかくいいプレーをする力も持っているのに残念です。倒れてもすぐに起き上がってプレーする習慣があるチームは、仮にその時に優勝する力がなくても、そういう習慣が身に付いている選手は年齢が上がるに連れてたくましくなり、優勝争いができるようになります。自分のやるべきことがちゃんとわかるようになるので。子どもたちは大人の様子を見て、真似ます。大人はそれを自覚して接してほしいですね。」大人になると中々自分を変えることは難しいものです。ですが、選手たちが安心、安全な環境の中でサッカーを楽しむために、JFAへの啓蒙を続けていきます。後編では指導者養成の面でどのような活動をしているのかをお送りします。日本サッカー協会暴力等根絶相談窓口対象となる行為の詳細、通報フォームはこちら>>
2020年09月08日前回 からのあらすじ(全3回)夫がセクハラをしていた…! 私と夫のタツヤは被害者の女性部下アサダさんに誠意をみせるために動き始めました。その後、タツヤは自らの事例をもとに、会社でハラスメントを防ぐための講習をすることになったのでした…。※この漫画は実話をべースにしたフィクションです。イラスト・ みちこ
2020年07月22日「彼氏からの体重制限」と題する男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは昨秋から、交際中の彼氏に「デブ」「ブス」などと体重や見た目を批判され続けることに苦しんでいます。周囲から心配されるほど痩せた時期もあるそうで、「一日中食事のことを考えて生活する事が苦しい」「褒めてもらいたいから努力するのにどうしてけなされるのでしょうか」と悩める心情をつづっています。「彼に従うこと」は、本当にクリアすべき目標や課題なの?交際相手に体重制限をかけたり、「下剤飲んで」と言ってきたりするのは異常では……とのことですが、確かに第三者から見れば、彼の言動は相当に行き過ぎたものに映ります。それでも、トピ主さんはそんな彼の言動にNOと言えず、関係を絶てないからこそ苦しいのですよね。「体重に限らず彼に言われると私が悪かったのかという思考回路になってしまう」といった記述なども加味すると、トピ主さんは今、「彼が課してくる課題をクリアすること」が、ある種、日々の目標のようになってしまっているのではないかと推測します。他人の指示に従うのはしんどいことに聞こえますが、自分で考えたり決めたりしなくて済む分、見方を変えれば「ラクなこと」でもあります。強権を振るう存在の支配下にいると、人は抵抗することや自分で考えることを放棄し始め、「この人の言うことを聞いてさえいればいい、それが自分の仕事だ」などと思うようになることも知られています。のちの投稿には「私は彼の世界に染まっている」という記述もありますが、トピ主さんも少し、それに近い“思考停止”状態になっている可能性を感じました。彼の暴言を許容し、彼の望む見た目でいることは、本当にトピ主さんがクリアすべき課題なのでしょうか? 交際とは、そのような課題を伴うプロジェクトなのでしょうか。「女性は、悪く育った男性のリハビリセンターになってはいけません。(中略)あなたはパートナーが欲しいのであって、プロジェクトが欲しいわけではありません」。ジュリア・ロバーツさんのこの言葉を、ぜひ自分事として受け止めてみてください。自分の目標を見つけて、そこから満足感や達成感を得ていこう今の状況を抜け出すためには、夢中になれる「別の目標」を見つけることも役立つと思います。仕事に役立つ資格や語学などの勉強をしてみるもよし、何か極めてみたい趣味やお稽古ごとを探すもよし。何でも構いませんが、恋愛以外、つまり「彼の要望に応える」以外の、自分だけの目標を見つけることを勧めます。彼の指示でダイエットをすることで「褒められたい願望」を満たそうとするのではなく、自分が必要だと思うこと、好きだと思うことに力を注いで、達成感や満足感、喜びを得ていきましょう。「温室育ちで人を疑う事、世間を知らない」「昔から自分の芯がない事が短所」とのことですが、そういう自覚があり、それが今の苦しい状況を招いていると思うならば、自分の意思を軽んじず発する勇気を持ち、知りたい世界のドアを自分の手で開けていく姿勢を大切にしていきましょう。就活では第一志望への道をつかみ取れたとのこと。社会に出れば視野が広がり、新しい価値観にもたくさん触れられると思います。無力感を与えてくる存在は、「未来の人生」をも壊していくまた、彼は「お前はいつも中途半端でだらしがない」「総じてお前は女性らしくない」などとも批判してくるそうですが、そのように無力感を与えることで、トピ主さんの人生を支配しようとしている印象も受けます。彼は人一倍熱い家族や友人への想いがある、普段は心優しい……とのことですが、そのように硬軟とりまぜた言動をするのも、デートDVの典型的な傾向です。本当に心優しい彼氏ならば、「だらしない、死ね」など人として一線を超えるような言葉は決して言わないはずです。「これだけやってあげたのに(別れたら)私は報われないと考えてしまう」という記述も見られますが、これは「サンクコスト効果」と呼ばれる心理作用です。その銘柄が損を出していても、これまで投資した額を考えるとなかなか“損切り”ができない心理状態を指しますが、これを放置していると、損失はより拡大していくのが一般的です。つまり、このまま彼と付き合い続ければ、心に癒しがたい深い傷を負ったり、その影響で幸せな人生が送れなくなったり……等々、たとえ別れても、先々まで悪影響が及ぶ可能性も考えられます。両親や友人との関係など、彼といることで多くのものを失った……とのことですが、トピ主さんは「それでも彼と居続けることが、私にとって満足のいく人生なんだ」と胸を張って言えそうですか? 人を好きになり、一緒に過ごす中ではもちろん、嫌なことやつらい出来事に苛まれることもあります。しかしながら、幸福感や嬉しい気持ち、心地よさや安心感といったポジティブな感情よりも、悲しさや辛さ、苦しさが勝るようになったら、その関係は未来に繋がるよいものとは言えず、ご自身のために決断すべきタイミングに来ているようにも映ります。トピ主さんに決心ができさえすれば、実行のための力は、ご両親や友人たちもきっと喜んで貸してくれると思いますよ。一日でも早く心身の健康を取り戻し、笑顔で毎日を過ごせるようになることを願っています。(外山ゆひら)
2020年06月29日6月16日、有限会社アップリンクの取締役・浅井隆氏およびアップリンクを相手取り、5名の元従業員が実名でパワーハラスメントの損害賠償を求めて東京地裁に提訴した件で、先ほど、アップリンク側が浅井氏の署名で謝罪と今後の対応を公式HPにアップした。16日にも短文で「元従業員からの訴訟について」とコメントを発表していたが、今回は改めて謝罪と詳細な対応が記された。まずは、「今回提訴した元従業員5名の方、そして、そのほかの元従業員、現在勤務している従業員の皆さんに対して、私のこれまでの言動に過ちがあったことを認め、傷つけたことを深く謝罪致します。また、これまでアップリンクを支えて下さったお客様、関係者の皆様にもお詫び申し上げます」と謝罪。「コロナ禍で映画館の営業ができなかった時も、配信やチケットを購入してくださったり、寄付してくださったり、温かいお言葉をかけていただきました。そうしたお気持ちを裏切るような行動を深く反省し、今後決して繰り返さないよう、努めて参ります」と反省の言葉が続く。同社は、1987年に浅井氏がアップリンク渋谷を立ち上げてからというもの、ここ2年で吉祥寺、京都と映画館を相次いでオープンさせるなど、現在は100人以上の従業員が在籍するまでに急成長している。浅井氏は、「この2年間の急成長下、100人を超える従業員を擁する会社として、規模に応じた組織づくりを行なうことができていませんでした」と語り、「スタッフ1人1人に過大な負荷がかかる状況が常態化していました。アップリンク吉祥寺、京都のオープン時は、誰もが未経験の大きなプロジェクトであったにも関わらず、十分な研修もできずスタッフの負担は大きなものでした。研修を十分にせず、責任の重い仕事を任せ、スタッフに過度のプレッシャーを与えること自体がハラスメントにあたるという認識が自分に欠けていました」とコメント。さらに「これまでにスタッフから何度も『これはハラスメントである』という指摘を受け、是正するよう言われてきました」といい、「そのたびに理解したつもりになっていましたが、理解できていませんでした。映画の配給宣伝、映画館の運営にあたり、毎日が本番で常にベストを尽くすという自分の考えがあり、それをスタッフにもして欲しいと思い、強いていました。そのため、その自分が考えるベストから遠いと感じた場合は、注意をしてきました。その注意が叱責となることも度々ありました」とハラスメントに言及。「一番の自分自身の問題は、スタッフに対して人としての尊厳を傷つけていることに自覚がなかったことです。よい仕事をするには注意して直していくことが必要なのだ、その注意は、理不尽ではないと思っていました。力によって仕事をやらせようとする行為、それこそがパワー・ハラスメントであるという認識が欠けていました。自分自身のマネージメント能力の低さに他なりません。自分の経営者としての力不足、叱責によってスタッフを傷つけたこと、無理な采配で過度な負担をかけてきたことを、深く反省致します」と続いた。今後の対応について今後の対応としては、アップリンクの負債等を背負う浅井氏自身が退くのではなく、「自分自身と会社を変革し、ハラスメントのない会社、そして今まで以上に映画という文化、映画産業において、有意義かつ独自性の高い活動をしていく会社にする所存です。 その上で、今後の自分自身、会社をどう変えていくかについて、次のように考えています」と、以下の対応を表明した。1)外部委員会の設置社外の専門機関に、現在の社内の課題に関して調査を依頼します。徹底的に調査し現状を把握し、問題がある部分を改善し、コンプライアンスの徹底を致します。2)通報制度・窓口の設置今後のハラスメント防止対策として外部への通報制度の整備を行います。3)社内体制の改革・スタッフとの定期的な協議社内の組織体制整備、とくにマネージメントの体制を整えます。また、スタッフとの定期的な協議を行います。4)取締役会の設置現在、有限会社アップリンクの取締役は自分1名ですが、今後は、社内外含め複数の取締役で運営を行うべく準備中です。5)セミナー、カウンセリングへの参加叱責、暴言などは、感情のコントロールがきかないことも要因だと思います。アンガーマネジメントなどのカウンセリングを受け、自身の問題解決に臨みます。また、私自身はもちろん、上司となる立場のスタッフにも研修を受けてもらい、徹底的なハラスメント撲滅に取り組みます。さらに「最後に」として、「アップリンクは社会の均質化に抗うことを標榜してきました。スタッフは皆、そこに共感してくれた人たちです。今回、提訴にあたって、原告の皆さんが実名で顔を出して会見をしたことはとても覚悟のいることだったと思います。それを深く受け止め、心に刻みます。同時に、現職のスタッフ、これまで働いてくれたスタッフの訴えに耳を貸さなかったこと、わかったつもりになって、きちんと対応しなかったことを、深く反省しています。そして、アップリンクを応援してくださった皆様に残念な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。会社の運営体制、職場環境を根本的に変えていくこと、そして、もう一度、皆様に応援していただけるアップリンクに生まれ変わることを、ここにお約束致します」という言葉で結ばれている。アップリンク元従業員によるパワハラ被害の訴えとは…同社元従業員の5名は、16日、被害者の会「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」を立ち上げ、浅井氏からこれまで受けてきたパワーハラスメントを裁判で訴えるという声明文を発表。元従業員5人のうち4人は実名を公表し、記者会見も行っている。これには映画監督の深田晃司が「賛同します」と被害者の会を支持する立場を明らかにし、「ことはアップリンク、ミニシアターの問題だけではなく、映画業界全般の信頼と労働意識、自浄能力が今問われている」とのコメントを発表、深田監督が発起人のひとりであり、アップリンクも参加している「ミニシアター・エイド基金」も「(先の)謝罪文にある通り、『深く反省』し、『誠意をもって対応』していただきたいと考えます」との立場を表明していた。(text:cinemacafe.net)
2020年06月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ハラスメント」です。知らぬ間に自分が加害者になるかも、という意識を持つ。今年9月、奈良県の小学校で起きた教員同士のいじめ、パワーハラスメント(パワハラ)が大きく報道されました。また、10月にはJリーグの監督がパワハラ認定を受け、1年間の指導者資格停止処分に。11月にはプロフィギュアスケーターの織田信成さんが、関西大学アイススケート部の監督時代にモラルハラスメント(モラハラ)を受けたと、損害賠償を求めて提訴しました。ほかにも、セクシュアルハラスメントやカスタマーハラスメント(カスハラ)など、様々なハラスメントが最近、社会問題になっています。ハラスメントは、本人が嫌だというものに対して、無理やり、同意を得ずに、圧倒的な力関係を利用して起きるものです。加害者はたいていハラスメントの自覚がありません。モラハラなどは、その最たる例。よかれと思ってしていることが、実は相手を傷つけ、追い込んでいる場合があります。こういう報道に対して、「大変だね」で済まさずに、「自分も知らないうちに誰かの脅威になっているかもしれない」と想像してみてください。後輩に対して、親しみを込めて呼んだつもりの呼び捨てが、相手にとっては威圧的だったかもしれません。不機嫌に告げた、行き先の伝え方が、タクシー運転手にとってはカスハラになっていたかもしれません。ハラスメントを回避するには、それが不快になっていないか、相手の同意を得ることが必須になります。ヨーロッパでは10か国で、同意のない性行為は犯罪になると、法律で定めています。しかし、どう同意を得るかは難しい問題です。空気を壊してしまうかもしれませんし、かえって信頼を損ねることもあるでしょう。性交渉に限らず、同意の方法は試行錯誤していくしかないと思います。企業にパワハラ防止対策を義務付ける法律が、来年から施行されるのを踏まえ、厚労省は先月、パワハラの具体例の指針案をまとめました。受けた当人がパワハラと捉えればパワハラになるので、単純な基準で判断はできません。しかし、これを軸に皆が意識をし、積極的に対話を行うことで、状況が改善され、ハラスメントが減ることを願うばかりです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げる。9月、3つ目の新会社「わたしをことばにする研究所」を設立。※『anan』2019年12月18日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月11日唐沢寿明主演ドラマスペシャル「ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女」の新たなキャストが明らかに。仲間由紀恵、萩原聖人、塚本高史、唐田えりかが出演することが分かった。2018年10月クールに放送した井上由美子原作・脚本の「ハラスメントゲーム」が、スペシャルドラマとして復活。「働き方改革」をテーマに、スーパー業界大手老舗会社のコンプライアンス室長だった秋津渉役の唐沢寿明をはじめ、広瀬アリス、古川雄輝、石野真子、佐野史郎らレギュラーキャストが再集結する。そんな中今回、秋津を取り巻くゲストとして、過重労働撲滅特別対策班(通称:カトク)の鮫島冴子役を仲間由紀恵、物語の舞台となる「マルオースーパーみなとみらい店」副店長・中村一役を萩原聖人、店長・梶川雅男役を塚本高史、店員・加納初美役を唐田えりかが演じることが明らかに。大手を摘発することに異常な闘志を燃やし、食らいついたら標的を離さない“人食いザメ”と恐れられる鮫島冴子を演じる仲間さんは、今回唐沢さんとは初共演。「今まで演じてきた役以上にハードルの高い役柄でしたので、実は苦戦しながら必死に食らいついて、極限の厳しさを秘めた冴子の姿に少しでも近づけるように集中して撮影に臨みました」とふり返った仲間さんは、「今回唐沢さんとは初共演でしたが、役に誠実に取り組まれている姿やこの作品にかける愛情のようなものをそばで見て感じることができて、すごく有り難かったです。さすが昨年から作り込まれているだけあって、秋津(唐沢の役柄)そのものという感じがしました」と唐沢さんとの共演を明かした。過重労働のパワハラ疑惑で店員を自殺未遂に追い込む役どころの萩原さんは「生活環境、働く環境が人それぞれ違う中で、人間関係の問題は必ずあると思います。このドラマを見てもらうことで考えさせられる点があるのではないでしょうか。自分には関係ないと思っていることの中に、関係あるかも!と思う気持ちが増えていると色々世の中が変わる気がすると思います。そう思ってみていただければ嬉しいです!」と視聴者へメッセージ。またパワハラの相談を受けるスーパー店長役の塚本さんは「今までに演じた事のないキャラクターでしたので、そういう面でもすごくやりがいがあるなと思い、楽しみに現場に入りました。今回唐沢さんとのシーンも多かったので、ガッツリお芝居ができて楽しかったですね」と撮影をふり返り、スーパーの店員役の唐田さんは演じた役柄が、自身と似ている環境だったそうで「その気持ちがすごく通じるものがありました。初美は母しか心のよりどころがないけれど、だからこそ悩みなどが言えず、甘えられないという色々な思いがあります。集中して演じようと思っていたら撮影期間中、役に入りすぎて、すごく寂しかったです。(笑)」と明かし、「職場で悩んでいる方、皆さんに見ていただき救いになると嬉しいです」とコメントしている。ストーリースーパー業界大手老舗会社「マルオーホールディングス」のコンプライアンス室長だった秋津渉(唐沢寿明)が、本社乗っ取り事件顛末の責任を取って、マルオースーパー函館店の店長に就任して1年が経とうとしていた。そんな折、社長・脇田治夫(高嶋政宏)から突然連絡が。それはコンプライアンス室臨時特任社員として、みなとみらい店で起きた事案を解決して欲しいという緊急の特命だった。急いで横浜に向かった秋津は、店長の梶川雅男(塚本高史)から、2日前の深夜に従業員の加納初美(唐田えりか)が店の屋上から投身自殺未遂をしたと聞く。その原因は副店長・中村一(萩原聖人)による残業の強要といったパワハラだという。世間にバレるのは時間の問題と判断した秋津は、早急に公表するため本社へ。久々に訪れたコンプライアンス室は、あの水谷逸郎(佐野史郎)が室長に。元部下の高村真琴(広瀬アリス)は水谷のやる気のなさに手を焼いていた。秋津に招集された顧問弁護士・矢澤光太郎(古川雄輝)も加わり、かつてのメンバーで自殺騒動の解決に向けて動き出す。そして、脇田が開いた会見によってネットは大炎上、全店舗で客足が激減する中、秋津らが最も恐れていた組織、東京労働局と大阪労働局に設立された過重労働撲滅特別対策班、通称“カトク”、労働Gメンの精鋭部隊も動き出す…。ドラマスペシャル「ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女」は2020年1月10日(金)21時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年12月11日同じ職場で働く人との絆の礎は、ハラスメントのないこと。知識と機転、簡単にできるアイデアで、みんなで目指したい、居心地のいい職場作り。小さくとも声を上げる勇気の連鎖が絆に繋がる。「ハラスメントへの認識をアップデートしてほしい」と語るのは『ハラスメントの境界線』を上梓した相模女子大客員教授の白河桃子さん。「日本は職場にいる時間が長く、職場を家のように履き違えている人がいます。だから、ハラスメントを訴えられた人の言い分も『部下を子供のようにかわいがっていた』となってしまう。完全に、境界線を踏み誤っているわけです。ハラスメントは司法、行政、各組織で定義づけられていますが、個人によって“ここからはハラスメント”という境界線はそれぞれ。たとえば、彼氏や彼女の有無を尋ねられることに抵抗がある人もいれば、気にならない人もいます。問題が起きた後ではなく、普段からハラスメントについて話し合い、境界線を明らかにしておくことが、職場での絆作りの第一歩です」職場の風通しを良くする方法に呼び名を変えることがあるそう。「役職で呼ばず、性別に関係なく“さん”と呼び名を統一してみる。呼び捨てもやめます。すると、フラットな関係に感じられ、互いに尊重し合い絆を深める相手として認識できるため、職場の空気が良くなっていくはずです」職場ハラスメントQ&AQ.飲み会でのハラスメントから逃れるには?「参加を断れるといいですが、そうもいかない場合は予防策を打っておきましょう。飲み会中に携帯を鳴らしてくれるよう予め知人に頼み、席を立つチャンスを作っておくのも一手。セクハラされそうになったら、わざとコップを倒し、その場の空気を切る方法もあります。そもそも、ハラスメントが横行しがちな飲み会は、行わないに越したことはありません。ランチ会を提案するのも手です」Q.ハラスメントに遭ったら?「我慢は禁物。何も解決せずツラくなるだけです。直接、加害者に言えるのであれば、真剣に『やめてください』と伝えましょう。笑顔を浮かべると、相手は『大したことではない』と誤解しかねません。同じ職場に信頼できる人がいれば相談を。声を上げると『私も同じように感じていた』という人が出てくるもの。告発の声は多いほど力を持ちます。社内外の相談窓口の利用も考えてみましょう」Q.セクハラ・パワハラ以外に知っておきたいハラスメントは?「まず、妊婦に対する“マタハラ”があります。加害者は男性に限らず、恒常的に人手が不足し、女性の多い職場では、同性の不満が産休や時短取得者に向くことも。育児参加する男性に対するハラスメント“パタハラ”の加害者も男性に限りません。そして、性的指向や性自認についての嫌がらせである“SOGIハラ”も、来春から企業の対策が義務化されるハラスメント関連法案に盛り込まれました」ハラスメントの境界線セクハラ・パワハラに戸惑う男たち働く男女への取材や最新データを通じ、職場におけるハラスメントの実態に迫る。その上で、働きやすい組織の形を提案。中公新書ラクレ900円しらかわ・とうこジャーナリスト、相模女子大学客員教授。専門テーマは働き方改革、女性活躍、ワークライフバランスなど。内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員。代表作に共著『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)。※『anan』2019年11月13日号より。写真・内山めぐみ取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年11月12日梅沢富美男(68)が9月18日、「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(フジテレビ系)に出演。「ハラスメントは芸能界だけは通用しない」と話したことに、否定的な声が上がっている。番組では、昭和と平成という2つの世代が社会問題を討論。そのなかで「パワハラ問題」について取り上げた。VTRでは「昨年度、厚生労働省にはパワハラを含むいじめや嫌がらせの相談件数が8万件以上寄せられた」と説明。しかし番組では「本当にこれはパワハラなのか?」といった案件も多いと紹介。今年3月に陸上自衛隊幹部が部下に“指導のつもり”で「アホか」などの暴言を浴びせたこと、そして6月に国会でも議論された「職場でのパンプス着用の強制」といったことを取り上げた。さらに「若者が不快だと感じる新たなハラスメント行為」として、休日にイベント参加を義務付ける「休日ハラスメント」、ランチで上司が部下に自身のオススメメニューを勝手に頼む「グルメハラスメント」といった事例を紹介。そして「何でもハラスメントと訴える若者を理解できる?できない?」として、VTRは終了した。討論の直前、「芸能界の話はするなよ」と忠告した梅沢。スタジオが笑いに包まれると梅沢は真剣な表情で「俺は黙ってたんだよ。これ激論するようなネタじゃねえなって」として、こう続けた。「芸能界だけは通用しないからな」小島慶子(47)が「完全アウトです」というと、梅沢は「マジメに言いてえんだ」「芸能界ってのはそれで飯食ってんだ」と持論を展開した。梅沢は自身が大久保佳代子(48)に「ブスは黙ってろ」と発言して非難の声が上がったことについて触れ、「彼女はそれで売ってるんだよ」と発言。「それで皆はメシ食ってんだ。食ってやれなかったら、彼女たちがひな壇に出てる意味がないんだ。それわかって喋ってるんだ」と話した。続けて「俺、普段からセクハラなんてしてねえんだ」と言うと、スタジオの女性からは「うーん?」といった声が。しかし「テレビだからわざとやってんだ」と述べた。そしてオーディションで受からないのは「必要ないから」「ひっかからないから」として、「当たり前のことなんだよ」とコメント。「胸の大きい人を求めていたのかもしれない」「もっと大きいほうが良いかなと思うから、その子はいらないとなったのかも」と発言。そのため、「芸能界の中では通用しない」と結んだ。しかし、梅沢の発言にTwitterでは否定的な声が上がっている。《「芸能界は一般社会と違うルールがあるので(ハラスメントがあっても)従え。できなければやめろ」みたいな。どこの業界も、きっと自分の業界は特別だと、自らを例外としてるのかもなあ》《「芸能界は別、いやだったらやめちまえ」という富美男さんが成功しているなら、なおさらそういう人に仕事が来ないようにしないといけない。この番組は本当に程度が低いね》《そりゃあ無意識にパワハラしてる人には、何がパワハラか分かるわけないよ こういう昭和世代は時代に順応しなさすぎる。要は時代遅れ》「芸能界でパワハラを訴えることは通用しない」という梅沢。「普段からセクハラなんてしていない」とも語っていたが、今年5月にはLEONの公式サイトで自身のセクハラ観について明かしている。梅沢は「その女が相手の男のことを嫌いだから、『セクハラされた』ってなるんじゃない?」と持論を展開。自身が“下ネタ”を女性に話すことについて「言われた彼女の方は気にしちゃいないよ。だって、少なくとも俺のことを嫌っていない女性にしか、そういうことを言わないんだから」と語っている。さらに「セクハラで訴えられるヤツっていうのは、女性の感情に鈍感なんだよ」「女性が自分に気があるかないかなんてすぐ分かる」ともつづっていた。そのため当時、《自分と他人の境界線が曖昧なんだろうな、こういうオッサンて》《「相手が嫌がってなかったからセクハラではない」と黙認を強いる危険がある。客観的なセクハラ基準は存在するのよ》《自分だけは大丈夫と勘違いしている人の典型ですね》といった声も上がっていた。
2019年09月20日井上由美子さんの経済小説を原作としたドラマ『ハラスメントゲーム』(テレビ東京系)が始まりました。主人公はスーパー業界の大手老舗会社「マルオーホールディングス」の富山中央店店長・秋津渉(唐沢寿明さん)。左遷され、家族で地方に移り住んでいたのですが、本社に呼び戻され、コンプライアンス室長を命じられます。実は今回の人事には、社長や取締役のある思惑が潜んでいて…。■ハラスメントは身近にあるハラスメントとは「嫌がらせ」「いじめ」を意味する言葉です。その種類は様々で、言動によって相手の尊厳を傷つけたり、不快にさせたり、脅威を与えたりすること、それらが「ハラスメント」になります。企業ではセクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、モラル・ハラスメントなどが生まれやすく、最近ではアルコール・ハラスメントも問題になりました。上記のうち、特にモラル・ハラスメントは恋愛においても問題視されています。「モラル・ハラスメント」という言葉が生まれたのは1998年。フランスの精神科医Marie-France Hirigoyen(マリー=フランス・イルゴイエンヌ)が精神的加害として提唱しました。このとき初めて、心無いハラスメントの存在が世界から注目されたのです。■加害者の特徴モラル・ハラスメントの加害者には以下のような特徴があげられます。1)自分のキャリアや学歴を誇大して吹聴する2)権力や地位への欲求が強い3)選民思想が強く、自分は人の上に立つべきだと信じている4)共感能力が低い5)承認欲求が強く、認められないと強い不満や被害妄想を抱く6)「そんなだからダメなんだよ」といった重圧的な言い方をする7)束縛が激しく、相手の時間をコントロールしたがる8)自分の言うとおりにならないと、激昂したりヒステリックになったりする反面、思い通りになっているうちは笑顔で穏やかに対応する9)相手が自分から離れようとすると泣き落としたり、しがみついたりして懇願する。あるいは脅すなどしてなんとか関係を続けようとする10)自分がつらいときはそれをアピールするのに、他人のつらさには無頓着(無関心)実は、加害者の根底にあるのは「見捨てられ不安」です。孤独への耐性が低く、そのくせ自己愛が大変強いため、そのゆがんだ精神が自己中心的な行動へと駆り立てます。その結果、相手より優位に立って不安やストレスを与え、支配によるコントロールが生まれるのです。■被害者からの脱却モラル・ハラスメントをする人は「外面がいい」傾向があり、被害者の多くは「頑張り屋」です。だんだん弱い立場に追い込まれ「もっと自分がしっかりしなければ」「他の人はできているはず…なぜ自分はできないのか」と自責の念にとらわれてしまいがち。悪いのは自分と思いこむため、己が被害者だと自覚できません。よしんば第三者に状況を説明し、助けを求めても「え?あの人が?あなたの勘違いじゃないの?」とその外面のよさから信じてもらいにくいのです。そのため、より孤立を高めてしまうこともあります。ハラスメント脱却に必要なのは、こちらです。・自分を大切に思う気持ち・「ダメなものはダメ」とはっきり主張する線引きの勇気完璧な人間などいないのですから、できなくて当たり前。それで特に人に迷惑をかけていないなら、ひとつの「個性」といえるでしょう。「個性」として受け入れて生きるのは、その人の自由。それを尊重できない時点で、相手にあるのは「(対象)愛」ではありません。ゆがんだ「支配欲」なのです。■まとめモラル・ハラスメントにおける加害者と被害者の特徴、ご理解いただけましたでしょうか。ハラスメントは、必ずしも男性が加害者で女性が被害者とは限りません。孤独を嫌うあまり、相手の時間を管理し、束縛しようとしていませんか?ハラスメントはそんな過剰な「支配欲求」から始まるのです。ご自身の行動を、注意して見つめ直してみてくださいね。
2018年10月20日「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」 そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。 想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、(1)欲求不満、(2)羨望、(3)他人の不幸は蜜の味、の3つに大きく分けられるという。 私たちがこのハラスメントに陥る背景には、社会の大きな変化がある。現代は、女性が抑圧されていた社会から、女性が活躍する社会へと移り変わる過渡期。新しい価値観の中で生きる若い世代に、中高年のわれわれが羨望の感情を抱くため、オバハラが発生するという構造だ。 セクハラやパワハラのニュースに怒っているのに、実は自分がハラスメントの加害者だったーー。そんなことにならないよう、私たちが陥りやすいオバハラの典型発言をピックアップ。片田先生が解説してくれた。 ■痴漢被害に遭った人に……「『触ってください』と言っているような服を着ているほうも悪いのよ」 「女性による、女性に対する『セカンドハラスメント』の典型です。こうした発言をするのは、露出が多めの若い女性を見て、その女性の性的な魅力を、無意識のうちにうらやましく思っているからです。私がこのように指摘すると、『そんなことはない』と否定する人もいます。これは、羨望が陰湿な感情であり、自分の中にあることを認めたくないからです。だから、この感情をかき立てた相手にケチをつけずにはいられません。しかし、痴漢という犯罪行為を受けて傷ついた女性は、『あなたも悪い』という言葉によってさらに傷つき、周囲で聞いていた人たちも不快になります。このような発言をする女性は、若いころ『女性は慎ましくあるべし』と強制され、好きな服を着られなかったのかもしれません。そのため、自由を謳歌している若い女性に羨望を抱くわけです。被害者の服装があなたの価値観と違うからといって、被害者を責める権利はありません。セカハラ発言が人の心を深く傷つけていることを、認識すべきなのです」(片田先生・以下同) ■セクハラやパワハラに遭った人に……「あなたの勘違いじゃないの?」 「これは想像力の欠如による『セカンドハラスメント』発言です。最近では、レスリング協会強化本部長による伊調馨選手へのパワハラや、福田淳一前財務事務次官による女性記者へのセクハラなどが報じられました。ことが明るみに出たのは、告発者が決死の思いでハラスメントを訴えたからです。被害者はそれまでずっと、苦しみに耐えてきたのです。その苦しみに想像力を働かせることができないからこそ、『勘違いなのでは?』と否定するわけですが、この発言は被害者をさらに苦しめる悪質な行為です。また、事情も知らないのに『大したことじゃないわよ』『気にしないでね』などという気休めの発言は、かえって相手を傷つけるので、不用意にすべきではありません」
2018年05月18日「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」 そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。 想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、大きく次の3つに分けられるという。 【心の毒1】欲求不満 欲求不満を抱えて生きているのに、そのことに気づかないケースが、中高年女性には多いのだという。 「家族が自分を大切にしてくれない、夫の給料は下がる一方……。自分ではどうすることもできないツラい現実に怒っている女性は多いですよね。この怒りをどこにも向けられないからこそ、自分ではなく他人へのおせっかいをせずにはいられなくなるんです」(片田先生・以下同) 【心の毒2】羨望 若いころは自分だってチヤホヤされていたのに、いまや見向きもされないーー。加齢に伴って周囲の扱い方が変わってくると、女性としての自信をなくす人も。 「若さに執着する女性ほど、自分が失った若さを持つ女性に対してキツくなります。これは、他人の幸福が我慢できない怒り、つまり羨望を抱くためです。悔しいからこそ『あなただって不幸なのよ』と言いたくなるのです」 【心の毒3】他人の不幸は蜜の味 心の毒2と表裏一体の、他人の不幸を見て「自分のほうがまだマシ」と安心したい感情だ。 「他人を実際以上に不幸と認識して、相対的に自分のほうが幸せと思い込む。これは女性マウンティングの典型です。幸せな話より離婚や破局などの不幸な話題のほうが需要があるのはこのためです」 これら3つの心の“毒”が、無意識のうちに発言の中に漏れ出してしまい、相手を傷つける結果になる。 「こうした“毒”は人間のもっとも隠したい感情なので、通常は内に秘めて過ごします。しかし、“毒”をためすぎると気づかぬうちに言葉に漏れ、オバハラ加害者となるのです」
2018年05月18日こんにちは、ママライターの木村華子です。ハラスメントとは、相手の尊厳を傷つける言動やモラルのない行動のことをいい、セクハラやパワハラ、モラハラなどがそれに当たります。2016年には、日本人がラーメンやそばを「ズルズル」とすする音に、 海外の方が不快な思いをする“ヌーハラ問題”が話題となりました。ご存知の通り“○○ハラ”と呼ばれる新たなハラスメントは、ここ数年間で増加の一途をたどっています 。しかし、中には「それ、ちょっとどーなの!?」と感じずにはいられないハラスメントもチラホラ……。そこで今回は、止まらないハラスメントの多様化に疑問を抱く5名の方々へ、「あなたのキライなハラスメントは?」 という質問をぶつけてみました。●「それ、必要!?」キライなハラスメント5選●(1)コミュハラ(コミュニケーションハラスメント)コミュハラとは、コミュニケーションが苦手な方に「おとなしいね」や「何か話したら」などと声をかけること。そんなコミュハラに疑問を感じるのは販売のお仕事をされているYさんです。『職場にいるおとなしい後輩が輪に入れていないとき、こちらとしては優しさのつもりで話題を振ることがある。ところが、その行為がハラスメントになりうることをネットで知った。じゃあ、あの空気をどうすれば良かったんだ……』(30代前半/販売)良い雰囲気の職場で働きたいのは、誰だって同じはず。くわえてYさんには、新人が輪に入れない状態でボーッとしているのが寂しそうに見えたのだそうです。だからこそ、助け舟のつもりで声をかけることがある ようなのですが……。それまでハラスメントになってしまう世の中なのですね。●(2)ヌーハラ(ヌードルハラスメント)SNSから発信された新たなハラスメント。日本人が「ズルズル」と音を立てて麺をすする行為に対して、海外の方が精神的苦痛を感じることを指しています。しかし、日本人にとっては麺をすすることが正しい作法であり、それを指摘されることを不快に思う方も少なくありません。『去年話題になったヌーハラはどうかと思う。日本人にとって麺類は音を立てて食べるものだし、嫌なら日本に来るな&食べるなよ!日本人の文化を下品だと蔑む行為はハラスメントじゃないのか』(20代後半/自営業)自営業を営むKさんも、ヌーハラに疑問を感じている日本人のひとり。たしかに、他国の文化を蔑むことだってモラルに反している のかもしれません。●(3)ソロハラ(独身者(ソロ)に対してのハラスメント)「結婚して一人前」という意識や「独身のうちは昇格できない」というシステムなど、独身の方が受ける前時代的な扱いを指しているケースもあるソロハラ。一概に非難するべきではないと思うのですが、ハードルが下がりまくって周囲が困惑してしまうケースもあるようです。『ダイレクトに「結婚は?」と聞くのはソロハラだと聞いた。かといって、気を使って結婚の話題を全く出さないのもソロハラらしい。もう、何を話していいのか分からない』(30代後半/営業)結婚に触れても触れなくてもソロハラだ!という見解が登場し、もはや話すことがなくなってしまう事態 に陥ったのは、30代後半のDさんです。もともとは深刻な意味を持っていたはずのソロハラ。しかし、ハラスメントを過大に解釈する主張によって、本来注目すべき問題から意味が逸れている気がします。●(4)ブラハラ(ブラッドハラスメント)ブラハラとは、血液型による偏見に精神的苦痛を感じる状況。日本人なら誰しもが経験しているハラスメントなのではないでしょうか。私も、たとえば天才肌タイプな人を見たときには「きっとAB型だ……」などと考えてしまいます。これもハラスメントなのだそう。『たとえば「A型だから几帳面」とか「O型だから大雑把」とかがハラスメントだと知ったとき、なにそれ!?と思った。そんなの日本人なら全員やってるでしょ。単なる占いでイライラされても……』(30代前半/事務)そんなブラハラに面倒くささを感じているのは、事務のMさんです。たしかに血液型占いは文字通り占いなのだから、ラフに楽しめばいいはず 。不快に感じる人の言い分には「決めつけられるのが嫌」や「同じ血液型の人と一括りにされるのが不快」などの声があるようですが、Mさん曰く「細かすぎる」のだそうです。●(5)ハラスメントという言葉そのもの最後に、「ハラスメント」という言葉そのものに疑問を感じているのは、パートのSさんです。『○○ハラスメント、と一括りにすることで、似たような不快感を抱く人たち同士が一致団結してる感じがキライ。集まって悪口を言いたいだけに感じる』(30代前半/パート主婦)たしかに新たなハラスメントが誕生するシーンでは、「わかる!」「私も!」という共感の声があちらこちらから上がり、一体感のようなものを覚える瞬間 があります。そしてこの感覚は、学生時代に特定の女子の悪口で盛り上がっていたときのゲスい心境に少し似ていませんか。●“○○ハラ”と名付ける前にできることがあるのでは?たくさんの“○○ハラ”の中には、本当に深刻な問題とさほど深刻とは思えない問題とが混在しています。また、もともとは深刻な意味を持つハラスメントの中にも、本来の意味から逸れ過大に解釈された項目が数々含まれている事実も見逃せません。たとえ世の中が真面目に向き合うべきハラスメントであっても、“さほど深刻ではないハラスメントや項目”の中に埋もれて核心が見えなくなっては意味がありません 。本当に深刻な問題も存在しているからこそ、軽々しくハラスメントを使うべきではないのかもしれないですね。●ライター/木村華子(ママライター)
2017年02月08日こんにちは、ママライターのましゅままです。「ドクターハラスメント」という言葉をご存じでしょうか。患者さんがお医者さんの言動に傷つき、トラウマを抱えてしまったり病院に行くのが怖くなってしまったりすることです。ドクターハラスメントを体験した患者さんは、「重大な医療ミスをされたわけではないから」とその体験を公にすることはほとんどなく、その被害が知られていないことも多かったのですが、近年ネット上ではさまざまなドクハラ体験談が綴られています。ドクターハラスメントにはさまざまなケースがあり、患者さんを少しイラッとさせる程度のものから深刻な心の傷を与えてしまうものまでさまざまです。今回は、そんなドクターハラスメントの体験談をご紹介します。●ドクターハラスメント体験談『産婦人科で子宮内膜症についての診察で、年配の男性医師に大きな声で「あなた妊娠したことないからねー!子宮内膜症は妊娠するのが一番の治療だよ!ハハハ!」と言われ、中待合で待っていた大勢の患者さんに聞かれてしまった 感じがして本当に恥ずかしかったです』(30代/主婦)『今まで歯だけは健康だった私なのですが、親知らずを抜きに歯医者へ行ったら、「要治療の歯が何本もあるから次回も来てください!いま治療しないと歯が抜け落ちちゃうよ」と言われ、その後やたら歯を削られたりやたら高いセラミックの詰め物を勧められたり(後から調べたら同じセラミックのサイズでもよその歯医者さんではもっと安い値段のものでした)しました。最初のうちは先生の言葉を信じていたのですが、ある日TVで赤字経営の歯科医院は無知の患者さんに必要のない治療を強いて高い詰め物を必要以上の値段でさせることがある という特集を見て、やっと自分が一種のドクハラに遭っていたことに気づきました』(20代/会社員)『幼稚園に通う子どもが高熱を出したので小児科へ連れて行くと、「こんな高熱になるまでなんで放っといたの?」「この子ちょっと太り気味だね。お母さんのせいだよ」など失礼なことを言われました。二度とそこの小児科医は受診しません』(30代/主婦)●医師の視点からの“ドクハラ”ある眼科医師の執筆したコラムに医師側の視点から見たドクハラについての見解が述べられていました。**********『インターネットなどでは一方的に医師が糾弾されていますが、人間の常として自分の主張に不都合な事実は書かれないし、誇張や脚色もあるだろうという点は指摘しておきたいと思います。最近は患者さんの権利意識が強くなっており、また医療事故に関するマスコミ報道が増えているので、医師任せでなくきちんとした説明を要求する人が多くなりました。ところが外来は混雑し、納得いくまで説明する時間などありません。説明の要求に対して「患者は医師任せ」に慣れている医師は自分が信頼されていないと感じ、患者さんから攻撃されているような気分になって「そっちがその気なら、こっちだって」と感情的な応対をしてしまうのです』**********医師界には医師界の内情があり、その複雑な背景が医師と患者とのイザコザを生むこともあるため、必ずしもすべてのケースが医師による悪質なドクハラとはいえないということが理解できますね。●ドクハラ相談窓口も設立されていますいかがでしたか?過去に病院で受けた対応が実はドクターハラスメントだったんだ、と思い当たることがあるかもしれませんね。必ずしも医師に悪意があってされた言動であったとは言い切れませんが、ドクターハラスメントの相談を受け付ける窓口も設立されています。本来、心身の健康のために通うはずの病院で嫌な思いをしたくはないですよね。お困りのことがある方は一度相談してみてくださいね。【参考リンク】・ドクター・ハラスメント | 川本眼科()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年10月31日こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。いま、職場いじめが深刻な社会問題のひとつとなっていますよね。2015年度に全国の労働局に寄せられた労働相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものは6万6,566件もあったと報じられています。なかでも陰湿なのは、先輩から後輩への「無視」。周囲から気づかれにくく、後輩という立場である以上、仕事を教わることができないケースもあるため、実際の業務に大きな支障が出ることになります。無視はとくに、女性同士の職場に多いです。実際、『マイナビウーマン』が後輩社員にやった意地悪をアンケート調査した結果、「無視」「失敗することがわかっていて放置」「冷たい態度」「仕事を押しつけた」の4つが挙げられています。万が一、真面目に仕事をしているにも関わらず、先輩から無視の嫌がらせをされてしまった場合は、いったいどのように対処すればよいのでしょうか。■1:自分から歩み寄って改善の努力をするまずは思いきって、無視をする先輩に理由をきいてみましょう。その理由が「仕事の仕方に問題がある」「きっかけになる出来事があった」など、自分が気づいて正せることなのであれば、お互いにストレスがなくなるからです。先輩としても、一度無視をしてしまった手前、話をするきっかけを失い、決まりの悪い思いをしているかもしれません。こちらから歩み寄って、きっかけをつくりましょう。ポイントは「話をしたい」という意思を礼儀正しく、明確に伝えること。以下の点を意識してください。・ふたりきりになれるタイミングを見計らう・話しかけるときは「○○さん」と名前を呼びかける・相手に聞こえる声で、はっきりと話しかける・「お尋ねしたいことがあります」と、質問をしたい意思をはっきり伝える・本題に入る前に、クッション言葉を添え、語尾は疑問形にする例えば、「申し上げにくいのですが(クッション言葉)私は、○○さんから避けられているのではと感じています。私がなにかご不快な思いをさせてしまっていたら、すぐにあらためますので、理由を教えていただけませんでしょうか(語尾を疑問形に)」と聞くといいでしょう。■2:先輩へのビジネスマナーを見なおす先輩が特定の後輩を嫌う理由のひとつに、「生意気だと感じる」というものがあります。近年、芸能界の先輩に敬語を使わないタレントが人気を博すなど、年長者への礼儀作法が曖昧になってきました。しかしビジネスの世界では、その甘さは通用しません。とくに1970年代以前の世代は、先輩への礼儀作法を厳しくしつけられており、その価値観を大切にしています。もし、先輩から無視されてしまったら、挨拶や言葉遣いなどのビジネスマナーに落ち度がなかったか、もう一度見なおしましょう。会議室の座席の配置ひとつにも、席次のマナーといって、目上の人が座る席、後輩が座る席が決められていることをご存じでしょうか。正しい敬語やビジネスマナーを知らないばかりに、先輩に不快な思いをさせている可能性もあります。社会人としてもう一度、ビジネスマナーをおさらいしておきましょう。■3:理不尽な無視は第三者の力を借りる一方、こちらになんの落ち度もないのに無視をされるケースもあります。「忙しくてイライラしていたから」「昔、嫌いだった人に似ている」「自分より若くてかわいいのが癪にさわる」など、どうしようもない理由で無視する人もいるのが現実です。こうした場合は、上司や他の先輩に相談するなど、第三者の力を借りましょう。ポイントは、「業務にどんな支障があるか」を明確に伝えること。「無視をされた」という感情的な怒りや悲しみを伝えるのではなく、仕事に障りがあることを、事実として伝えます。そのために「いつ」「どこで」「どんなことがあったか」といった、5W2Hをはっきりさせておきましょう。場合によっては、配置転換をしてもらえる可能性もあります。*以上、先輩から無視されたときの対処法でした。いじめにくよくよと悩まず、勇気をもって行動すること。それが、いちばんの突破口です。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子(2014)『恋活サプリ「愛されマナー」予習帳 シーン別にわかる! 恋活サプリBOOKS』ブックビヨンド※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年08月31日独身時代は「結婚は?」と訊かれ、結婚後は「子どもは?」と訊かれ、1人目を産んだら今度は「2人目は?」と訊かれ…周りからの無神経な一言に傷ついている人も多いのでは? そこで今回はママ友や親せきからの「2人目は?」攻撃を上手にかわす方法をご紹介します。■ママ友には理由をはっきり告げる子どもが2人以上いるママ友が「2人目は?」と尋ねるときは、おもに「友だちにも、もう1人産んでもらって、子どもが2人以上いる大変さや楽しさを共有したい」と考えているとき。そのため「(2人目を産もうかどうか)迷っている」といった曖昧(あいまい)な返事をすると「2人目って思ったより楽だよ」「きょうだい同士で面倒をみたり、遊んでくれたりするから大丈夫」など、あれこれ説得されて、かえって面倒なことに。ママ友に「2人目は?」と言われたときには、相手とは異なる家の事情があることをはっきり告げるのが得策。たとえば、「これ以上、産休を取ると仕事をクビになっちゃうから」「もう少ししたら働きに出ようと思っているから」「高齢で体力的に厳しいから」「もう少し間を開けようと夫と話しているから」「今、夫が忙しいから」など、相手が立ち入りにくい理由を告げると、すんなり引き下がってもらいやすくなります。ちなみに、ちょうどよい理由が見つからなかった場合には、「もう少しこの子と2人の時間を楽しみたいから」というフレーズも結構使えます。 ■姑、親戚の場合は話をすり替えるお姑さんや親戚・近所のおばさまたちが「2人目は?」と言うときは、「子どもは2人以上産んで当たり前」と思い込んでいる場合がほとんど。そのため、どんな合理的な理由をあげても、あまり効き目がありません。それよりも、思いきって話をそらしてしまうのが得策。たとえば、「1人でも大変なのに、お義母さんは3人ものお子さんを育ててすごいですね」「おばさまのところは、たしか5人きょうだいなんですよね。どんな感じでした?」と、相手の苦労話や自慢話を引き出すようにすると、こちらに矛先が向かなくて済みます。相手は何気なく言っているつもりでも、意外に傷つく2人目ハラスメント。とくに2人目の妊活中の場合、そのダメージはかなり深刻です。今まで無意識に言ってしまっていた人はこれから言わないようにし、言われた側はできるだけストレスをためないよう、上手にかわす方法を身につけましょう。
2016年07月15日こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され、信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。ついに、心の病などによる精神疾患での労働災害の申請数が、過去最多となりました。厚生労働省が公表した2015年度の労災状況まとめによれば、うつ病などの精神疾患を発症し労災を請求した人は1,514人。そのうち、472人が認定をされています。主な原因は、長時間労働やパワーハラスメント。見逃してならないのが、この労災申請数は、悩めるビジネスパーソンの氷山の一角を表した数字であること。その奥には、病になるまでではないものの、心労を抱えたまま働いている人が膨大にいるという真実です。というのも、民事上の個別労働紛争の相談内容において「いじめ・嫌がらせ」に関するものは、なんと62,191件。これは、3年連続、最多の数です。こうした「職場でのいじめや嫌がらせ」から、心を守るためには、どうすればよいのでしょうか。万が一、いじめや嫌がらせに巻き込まれてしまった場合の、対処法について、お伝えします。■1:まず「なぜいじめられるのか」客観的に分析するいじめや嫌がらせを受けたら、「そもそも、なぜ、いじめを受けるのだろう?」と冷静に分析をしてください。周囲とのトラブルが無かったか、日頃の行動・態度に省みる点はないか、自身を振り返ってください。もし、思い当たることがあって、すぐに変えられることがあれば変えましょう。例えば、あるシングルマザーの例です。接客業の彼女は、職場の女性からの風当たりが強いことを感じていました。「なぜだろう?」と自己分析をしてみると、無意識のうちに職場で子供の話をしており、「シングルマザーの自分はたいへんな境遇である」「子供のために早く退社したい」という態度がにじみ出てしまっていたことに気づきました。それから態度を改め、仕事中はプロに徹し、子どもの話をしないようにしたところ、周囲との摩擦は無くなりました。自分に原因がないか、それとなく周囲の人に聞いてみるのも効果的ですね。■2:いじめてくる人に理由を聞いて本音を伝え合ういじめにいく前の、摩擦の原因の大半は、コミュニケーション不足です。お互いの思い違いや、ちょっとした言葉の誤解からきていることが多いのです。「これくらいは察してもらえる」という意識が、言葉を交わす、相談をするというコミュニケーションを飛ばし、誤解を生みます。いじめられる原因がわからない、という場合は、思いきって相手に歩みよりましょう。「ご相談したいことがあるのですが、お時間をいただけますか?」「最近、○○さんを困らせてしまったことがあったでしょうか?」「私が、○○さんに嫌な思いをさせてしまったことがあったでしょうか?」このように、ダイレクトに聞いてしまいましょう。いじめている側は、いじめたくなってしまうほどのネガティブな気持ちを、直接伝える勇気がないのです。だからこそ、いじめ、という歪んだ方法で解消しようとする、いわば小心者なのです。あなたが一歩上の視点に立ち、相手が気持ちを伝えられる場を作ること。きちんと向き合えば、本音を伝えあうことができます。互いに納得がいくまで話すこと。対話は、最強の解決方法です。■3:上司にいじめの事実のみ伝えて様子を見てもらうそれでもいじめがなくならない場合は、信頼できる第三者に相談しましょう。言いにくいとは思いますが、解決のための行動をしないといつか爆発してしまうかもしれません。とはいえ、上司など、職場の人に相談をする場合、ひとつ留意点があります。それは「いじめを受けているので、すぐになんとかしてほしい」という早急なアクションを求めないこと。まずは、「現在、こういう嫌がらせを受けている」という事実を伝え、そのうえで「今後、見ていてほしい」とお願いをします。というのは、上司も、一方の話を聞いただけでは判断がしにくく、いじめている側に、即、直接的な注意をしてしまった場合、反感をかい、余計いじめがエスカレートすることもあるのです。まずは、上司の耳にいれておく。その上で、上司と連携をとり、様子を見ていてもらう。そして、ここぞというときに注意をしてもらうなど、力を借りましょう。また、職場から離れ、カウンセラーなど、心の専門家に相談をするのも一手です。いじめは絶対によくないことですが、いじめられる側の心の問題で、無意識にいじめを引き寄せるような行動をしている場合もあるからです。それはときに、幼少期など、過去の出来事が関係している場合があります。いじめを受けた心の傷のケアと、その現実を引き起こした無意識の行動を分析する。それができるのが、プロのカウンセラーです。職場の相談窓口などではなく、きちんと本職にしているカウンセラーを選びましょう。*いじめは「気にしない」「放置する」などの対処法ではらちがあきません。できることを、ひとつずつ行動し、誰のものでもないあなたの大切な心を守ってくださいね。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年07月08日近年、子どもを作らない夫婦の数は増加しているようですが、そんな中で話題になっているのが、“子なしハラスメント ”。「子どもを産むのが当たり前」という価値観を持つ人はいまだに多く、その価値観を他人にも強制してしまい、子どもがいない人に不快な思いをさせています。それが、“子なしハラスメント”です。子なしハラスメントをしている側に悪気がない場合もあるのですが、悪気がなくても、心無い発言で傷ついている人は確かに存在しています。今回は、子どもがいない既婚者が体験した“子なしハラスメント”のエピソードをご紹介します。●(1)「子どもも産まないのになんで結婚したの?」と言われた『結婚した直後、新居に学生時代の友達を数人招いたんです。仲間内では私が一番最後に結婚したこともあり、みんなとても祝福してくれました。でも、話が子どものことに及ぶとその空気は一変。「次は子どもだね!」という友人の言葉に、「うちは子どもを作らないって決めてるんだ」と答えたところ、「じゃあ何で結婚したの?」「子どもいらないなら結婚なんてしなくて良かったじゃん」などと批判を受けました。子どもがいなくても夫とずっと一緒にいたい、家族になりたいと思ったから結婚したのに……「子どもを産まないなら結婚する意味がない」 という友人たちの言葉にひどく傷つき、悲しい気持ちになりました。それ以来、その友人たちとは連絡を取っていません』(30歳女性/編集)●(2)「子どもがいないとすぐ離婚するよ」と言われた『友達に子どもを産まない選択をしたことを伝えたところ、「子どもがいないとすぐ離婚すよ」と言われ、実際に離婚した夫婦の話を延々とされました。「うちは夫婦共通の趣味もあるし円満だから」などと反論したら、「いやいや、それは今だけだから!」とさらに反論され、イヤな気分に。まるで離婚させたいみたい で、本当に気分が悪かったです』(30代女性/金融)●(3)「子どもがいない人にはわからないよ」と言われた『子どもがいる友人たちの育児の苦労話を聞いていたとき、「大変だよね」と言ったところ、「子どもがいない人にはわからないよ」「ね〜!」「子どもがいない人はホント気楽でいいよね」と嫌味を言われました。確かに私には子育ての大変さがよくわかっていないのかもしれませんが、私が子どもを産まないことを選択したように、みんなだって子どもを産むことを選択した わけだから、そんなトゲのある言い方はしなくてもいいのに……』(40代女性/不動産)●(4)「子どもはいらない」と言ったら非難されまくった『子持ちの友達3人と独身の友達1人が参加していた女子会で、「子どもはいらない」と発言したら、友達から一斉に非難されました。「ありえない!」「女としてそれはどうなの?」「親がかわいそう!」などなど。あまりに叩かれまくり、自分の価値観や存在を全否定されているようで凹みました。それ以来、本当のことは口にしちゃいけないと思い、子どもについて聞かれたときは相手が誰であれ、「こればかりは授かり物だから……」とか言ってごまかしています。傷つきたくなければ、本当のことを言わないのが一番 ですよ』(30代女性/事務)●(5)「子どもを産んでこそ一人前」と言われた『今年で結婚6年目なんですが、夫の実家に行くたびに義母から「子どもはまだ?」「女は子どもを産んでこそ一人前よ」などと言われてつらいです。最初は夫婦共にそれほど子どもが欲しくなかったものの、義母からのプレッシャーから不妊治療も始めました。それでもやはりできず、もうやめたいです。来年で私も40になるので、もう諦めてもらえると思いますが、ずっと半人前扱いされそう で気が重いです』(30代女性/派遣)----------いかがでしたか?実は私も(1)は言われたことがあります。「子どもを産まないなら結婚するな」と言われているようで、何とも言えない気持ちになりました。子どもを産まない女性に対してまだまだ世間の風当たりは強いですが、子なしハラスメントをしてくる人の中には、子どもを産まない女性に対して嫌悪感だけでなく、嫉妬や羨望の気持ち を持っている人もいるでしょう。そういった複雑な感情がある以上、なかなか“子なしハラスメント”は世の中から消えないのではないでしょうか。だからこそ、子どもを産まない本当の理由を言ってしまうことで非難されるくらいなら、(4)のように嘘をついたほうが賢明なのかもしれません……。●文/パピマミ編集部
2016年07月05日こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され、信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。共同通信の調査で、都道府県議会の6割もの女性議員にセクシャルハラスメント経験があることがわかり、話題になっていますね。セクハラを受けた女性は、加害者になにも対応ができず、泣き寝入りしてしまうケースが多いようです。日本労働組合総合連合会の調査によれば、被害を受けた女性のうち「無視した、受け流した」が46.8%、「それとなくいやだという態度をとった」が26.8%と、消極派が7割以上を占めています。不快だと意思表示ができないのは「職場にいづらくなる」「働きづらくなる」という、仕事への影響を考えてのこと。とはいえ、加害者への怒りや傷ついた心をそのままにしては、よい仕事はできません。そこでご提案したいのが、セクハラの上手な対応方法です。■1:怒るのではなく「傷ついた」という気持ちを伝えるセクハラをする男性の多くは、自分の行動がセクハラにあたると思っていません。実際、セクハラ加害者だといわれた経験のある男性のうち、57.6%は「セクハラという指摘は妥当ではない」と答えているのです。(人事院調査)こうしたセクハラ男性は、女性が傷ついていることにすら気づきません。そこで大切なのは、「あなたの言葉に傷ついている」という気持ちを伝えること。男性からすれば「セクハラです!」と目くじらを立てて、キーキー怒る女は、正直、めんどくさい。けれども、「傷つきました」と悲しむ女性を、無下に扱える男性は少ないのではないでしょうか。■2:暴言上司もおとなしくなるDESC法によって撃退「DESC法」というコミュニケーションスキルがあります。相手の態度に流されることなく、自分の感情や状況を上手に伝え、相手に納得してもらえる方法です。この「DESC法」を用いて、セクハラ暴言上司をおとなしくさせる例をご覧ください。セクハラ部長:「この部署の独身女性は君だけだね。結婚の予定はないのか?相手をしてくれる男はいないのか?」D:(Describe)・・・描写する自分の状況や、相手の行動を客観的に描写します。感情的にならず、事実を伝えることがポイント。「この部署で独身は私だけだとおっしゃいましたね。男性との出会いはあるのですが、いま、おつきあいしている方はいません。」E:(Express)・・・表現する自分の気持ちを、素直に表現します。セクハラの場合、怒りではなく、その奥の悲しみや傷ついた心を伝えるとよいでしょう。「私だけが独身なこと、実をいうと、自分でも気にしていて、ときどきみんながうらやましくなるんです。部長からもご指摘をいただくと、さすがに傷つきます……」S:(Specify)・・・提案する相手の行動に対し、具体的で明確な解決策を提案します。「○○していただけませんか」と、語尾を疑問形で伝えるのがコツ。「これから婚活をがんばろうと思っていますので、しばらく結婚については、ふれないでいただけませんか?」C:(Choose)・・・選択するここでいう選択とは、「相手が要望を受け入れた場合、受け入れなかった場合にそれぞれどうするかを選ぶ」という意味です。D、E、Sときちんと伝えれば、どんなセクハラ上司でも、おとなしくなるはずです。ここでは、受け入れてくれた場合について、お伝えします。セクハラ部長:「あ、あぁ……」「ありがとうございます!これからも、部長のお役に立てるよう、仕事、がんばりますね。あ、婚活も!(ニコッ♪)」セクハラ暴言には、負のエネルギーがのっています。負をふきとばすような、明るい笑顔で、撃退してくださいね。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年06月03日全研本社は2日、「ハラスメントの実態」に関する結果を発表した。対象は同社サイトを利用する316名。期間は9月9日~10月19日。○職場で嫌がらせを受けた経験、90%が「ある」と回答「嫌がらせを受けたことがあるか」を聞くと、90%が「ある」と回答した。「受けたことがある嫌がらせ(ハラスメント)」の内容を聞いたところ、83.2%で「モラルハラスメント」が1位だった。次いで、2位は「エイジハラスメント」(25%)、3位は「セクシャルハラスメント」(21.5%)という結果となった。「具体的な嫌がらせの事例」を質問すると、「気に入らないという理由だけで根拠のないうわさを社長へ話す」「同じミスでも若い子には怒らず50代の私は叱責される」「休日にメールで文書による嫌がらせ」などの声が寄せられた。
2015年11月09日エン・ジャパンが運営する「エン 人事のミカタ」は、サイト利用者の人事担当者221名を対象に「ハラスメント」についての調査を実施した。調査期間は2014年12月17日~2015年1月20日。従業員の各種ハラスメントについて、どの程度把握しているか尋ねたところ、約6割の企業が「把握している」(4%)「だいたい把握している」(52%)と回答した。把握方法で一番多かったものは「本人の周辺(上長・同僚等)からの相談」(71%)、次いで「本人からの相談」(52%)、「社内の噂で聞いた」(42%)となっている。どのようなハラスメントを把握しているか聞くと、「パワー・ハラスメント」(83%)、「セクシャル・ハラスメント」(51%)が多くを占めた。近年話題となっている「マタニティ・ハラスメント」は2%にとどまった。勤務している企業ではハラスメント対策を行なっているか尋ねると、全体では6割の企業が「行なっている」と回答した。対策を行っている企業は、ハラスメントの把握率で差が出ており、「把握している」企業では81%が「行っている」としたのに対し、「把握していない」企業では34%と半分以下になっている。具体的に行なっているハラスメント対策は、全体の1位は「就業規則に規定を設ける」(74%)、2位は「社内に相談窓口を設置」(70%)、3位は「管理職向けの研修・講習会の実施」(43%)だった。ほとんどの項目で「把握している」企業の取り組みが多かったものの、「社内に相談窓口を設置」(把握している:69%、把握していない:79%)、「社外に相談窓口を設置」(同22%、同36%)などは「把握していない」企業のほうが上回っており、相談機関を設置することで対策が止まっている可能性も考えられる。実際に有効だと感じた対策について聞くと、1位は「社内に相談窓口を設置」(41%)、2位は「就業規則に規定を設ける」(36%)、3位は「管理職向けの研修・講習会の実施」(35%)となった。
2015年05月04日米Twitterは2日、嫌がらせなどハラスメント目的のツイート対策を強化することを発表した。Twitterのルールに反するツイートについて、スマートフォンアプリから違反報告できるようになったほか、当事者以外からのレポートも可能になった。Twitterでは嫌がらせや脅迫などのメッセージを禁じるルールを設けており、これに該当するツイートに対しては報告することができる。今回、このようなツイートの報告をスマートフォンの公式アプリから行えるようになった。アプリのメニューから「ブロックまたは報告」をクリックすると、アカウントのブロックと違反の報告をオン/オフが表示される。報告をオンにすると、理由を選択できるようになり、「ハラスメント」を選んで次に進むと、相手が具体的に何をしているのかを選択肢から選んで送信できるようになる。最後にコメントを入力することも可能だ。また、嫌がらせのツイートの対象になっている本人以外の第3者もルール違反を報告できるという。あわせてTwitter側では報告を受けたのちの対応プロセスを変更し、迅速に対応できるようにしたとのことだ。Twitterによると、同機能は段階的に提供していくとのこと。数週間以内には全ユーザーが利用できるようになるという。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月03日「モラルハラスメント」や「モラハラ」という言葉、よく耳にするけれど、実際のところ意味がよくわかっていない…なんてことはありませんか? この際、知らないままにしておかずに、その意味もチェックしておきましょう。■モラルハラスメントって、どういう意味?モラルハラスメントとは、マリー=フランス・イルゴイエンヌというフランスの精神科医が提唱した言葉で、言葉や態度、身ぶりなどで精神的に人を虐待し、精神的な傷を負わせることを言います。■モラルハラスメントといじめの違いは?モラルハラスメントと似た言葉で「いじめ」がありますが、いじめの場合は被害者に対して身体的に暴力をふるう場合が含まれ、また被害者が明確に「自分は被害者である」と認識している場合が多いです。対してモラルハラスメントは精神的な攻撃であり、また加害者は「自分がモラハラを行っている」と気づいていません。被害者が「自分がモラハラを受けている」と気づかない場合も多いのです。この行為は、しばしば夫婦、恋人、友人、同僚として被害者と密接な関係性の中で行われます。また上司部下の関係、先輩後輩の関係、能力の優劣が著しい関係にあっても要注意と言えるでしょう。「パワハラ」と重なる部分もあります。■モラルハラスメントにあたる行為って、どういうもの?それでは、どのような行為がモラルハラスメントにあたるのでしょうか? 例えば、あなたが少し失敗すると、いつも上司が「だからお前はだめなんだ」「お前はだめだから俺の言うことをきけ」と言い含めてくる。もちろんあなたの失敗が本当に良くなかった場合もあるでしょうが、常に脅迫し、あなたを支配下に置こうとしている場合は、モラルハラスメントと言っていいでしょう。ほかにも視線を合わせない、被害者の話をいつも一方的に遮る、被害者の言動を過剰に否定する…などの行為が挙げられます。いずれの行動にも共通することは、加害者が被害者に精神的な攻撃をしかけながら、被害者が反抗してこないように、上手に罪悪感を被害者に植え付けるということ。実際に危害を与えているのは加害者ですが、そうされるのは「自分が悪いからではないか…」と被害者の方が罪の意識に苦しんでしまうのです。そして自分で行動できず、常に加害者の反応をうかがうようになってしまいます。モラルハラスメントは、目に見えにくい暴力なので、周囲にモラハラで困っている人がいても、気づきにくい場合があります。もしも身近に「そうかな?」と感じる人がいたら、注意深く見守り、助けになってあげましょう。(画像は本文と関係ありません)
2014年06月20日