『NO』で注目されたチリ出身のパブロ・ラライン監督が、祖国の英雄、パブロ・ネルーダの半生を描いた『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』。第69回カンヌ国際映画祭の監督週間出品作品、第74回ゴールデン・グローブ賞の映画部門 外国語映画賞にノミネートされた本作から、この度予告編が公開された。本作は、ルイス・ニェッコ扮するネルーダの行方を、ガエル・ガルシア・ベルナル扮する警官・ペルショノーが追跡する逃亡劇。今回到着した予告編では、芸術、そして酒と女を愛しながら貧しい人々にも寄り添う毎日を送っていた享楽主義であるネルーダが映し出されるとことから始まる。ところがある日、政治犯とみなされ政府に追われることに。映像では、そんなネルーダを追う貪欲な警官・ペルショノーが血眼でネルーダの行方を捜索する様子も伺える。またペルショノーに対し、なぜだか追われる立場であるネルーダの方が「近くに感じたい」と余裕を見せるシーンも映し出された。捕まえることに執念を燃やすペルショノーは、宿敵ネルーダを捕まえることができるのか――?『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』は11月11日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月10日『NO』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』を手掛けたチリ出身のパブロ・ラライン監督が、祖国の英雄パブロ・ネルーダの半生を描いた映画『NERUDA』(原題)が、『ネルーダ大いなる愛の逃亡者』の邦題で11月11日(土)より日本公開されることが決定した。1948年、冷戦の影響はチリにも及び、上院議員で共産党員のパブロ・ネルーダ(ルイス・ニェッコ)の元にも共産党が非合法の扱いを受けるとの報告がきた。ネルーダは上院議会で政府を非難し、ビデラ大統領から弾劾されてしまう。大統領は警察官ペルショノー(ガエル・ガルシア・ベルナル)にネルーダの逮捕を命じ、ネルーダとペルショノーの危険な追いかけっこが始まる――。「第69回カンヌ国際映画祭」監督週間出品作品、「第74回ゴールデン・グローブ賞」映画部門 外国語映画賞にノミネートされた本作は、国民的英雄の詩人パブロ・ネルーダの逃亡生活を描く物語。ネルーダは、詩人として1971年にノーベル文学賞を受賞したチリの国民的ヒーロー。詩人でありながら、共産主義の政治家として活動していたネルーダは、芸術を愛し、女性を愛し、酒場を愛するという享楽主義者であり、何よりも貧しい人々に寄り添う博愛主義者。しかし、第二次世界大戦後からその思想ゆえにチリ政府から追われるようになり、生涯の大半を逃亡生活に費やした。本作は、そんなネルーダが国外逃亡を余儀なくされた1948年の1年間に焦点を当て、弾圧の中でいかに代表作「大いなる歌」が生み出されたかの背景に迫った意欲作となっている。そんな本作のメガホンをとったのは、ピノチェト独裁政権の是非を問う国民投票における反対派のキャンペーン活動を描いた『NO』で注目されたラライン監督。またネルーダ役を演じるのは、『NO』にも出演し、近年ではゴールデン・グローブ賞にノミネートされたNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」にも参加した、チリの映画界とTV界で最も知名度が高い俳優の1人、ルイス・ニェッコを起用。さらに、同じく『NO』に出演したメキシコを代表する俳優ガエル・ガルシア・ベルナルが、ネルーダを追う警官・ペルショノー役を愛嬌たっぷりに演じている。『ネルーダ大いなる愛の逃亡者』は11月11日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDENCINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月11日トップスター・珠城(たまき)りょう率いる宝塚歌劇月組の新作、浪漫活劇『All for One ~ダルタニアンと太陽王~』が、7月14日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇月組『All for One~ダルタニアンと太陽王~』チケット情報小池修一郎が脚本・演出を手掛ける本作は、世界中でさまざまに作品化されているアレクサンドル・デュマ原作の『三銃士』をモチーフに、新たな発想で創作したロマンチック・アクション・ミュージカル。ルイ14世が治めるフランスを舞台に、銃士隊の新入りダルタニアンの愛と勇気の冒険活劇を、共に戦う三銃士との友情を交えて壮大なスケールで描いている。珠城演じる銃士隊一の剣の遣い手ダルタニアンを中心とした銃士隊の総踊りで始まるプロローグ。テーマ曲を歌いながらダイナミックに魅せ、観客を物語の世界へと惹き込んでいく。素直で嘘がない、爽やかな雰囲気のダルタニアンは珠城にピッタリの役どころ。珠城と共に銃士隊の中心となる三銃士を演じるのは、世紀の色男と称されるアラミスの美弥(みや)るりか、沈着冷静なアトスの宇月颯(うづき・はやて)、大胆不敵なポルトスの暁千星(あかつき・ちせい)だ。それぞれに個性たっぷりに演じ、ブルーのデニム地で作られたスタイリッシュなコスチュームもサラリと着こなし、佇まいのカッコ良さで魅せる。それでいて笑いどころもたっぷりと、緩急つけた演技で楽しませてくれる。女性客の心を揺さぶるダルタニアンの“壁ドン”も見どころのひとつだ。またトップ娘役・愛希(まなき)れいかは、太陽王と称されたルイ14世とダルタニアンが酒場で出会う娘ルイーズの二役に挑んでいる。男役も経験してきただけに、ルイ14世をナチュラルに演じているのが印象的。変幻自在でありながら安定感のある演技力で演じ分けているのが面白い。組替え後、初の大劇場公演となる月城(つきしろ)かなとは、銃士隊と対立する護衛隊の隊長ベルナルド役。ダークな空気感をまといながらも美しい。ちょっとヌケた一面も見せる、憎めない敵役だ。さらに、専科の沙央(さおう)くらまが、ルイ14世のいとこモンパンシェ公爵夫人で存在感を発揮。コミカルな名演で客席の笑いを誘う。それぞれが個性を際立たせつつ、集団になればピタリと息の合ったフォーメーションで目を奪う。大人数での立ち回りなど、アクションも見応えたっぷり。宝塚歌劇ならではの、ロマンチックかつ痛快な冒険活劇に仕上がっている。公演は兵庫・宝塚大劇場にて8月14日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は9月1日(金)から10月8日(日)まで。7月30日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2017年07月21日昨年、入団9年目の早さで宝塚歌劇団月組のトップスターに就任した珠城(たまき)りょう。鬼才・小池修一郎が手掛ける浪漫活劇『All for One ~ダルタニアンと太陽王~』では恵まれた体躯と運動神経を活かし、無敵のヒーロー・ダルタニアン役に挑む。「立ち回りが好きなのでお稽古が楽しいです」と明るく意欲的な姿が頼もしい。宝塚歌劇月組『All for One ~ダルタニアンと太陽王~』チケット情報デュマの「三銃士」をベースに新たな着想で描く娯楽大作。銃士隊のダルタニアンはバレエに熱中気味のルイ14世に剣術を教えているが、ある日ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ることになる。「この作品は小池先生の完全なオリジナルです。これほどコメディ要素が強いとは想像していませんでした(笑)。周りのキャラクターが濃くて個性豊か。ダルタニアンは純粋で真っ直ぐな青年なので、シンプルに演じるほど際立つかなと思います」と話す。トップ娘役の愛希(まなき)れいかがルイ14世に扮するのも話題だが、「私はいつも通り役を演じるだけですんなり作品に入り込めています。愛希は元男役ということも活きているし、国王陛下だけどお茶目な憎めないキャラクターとして描かれているので、お客様にも楽しんでいただけるはず」と笑顔を見せる。また三銃士との信頼関係は冒頭から出来上がっている設定ゆえ、「チームワークの良さをきちんと見せたい」と意気込む。敵対するベルナルド役は雪組から組替えとなった月城かなと。「彼女も私と同じですごく芝居が好きなのを感じます。後半のがっつりとした絡みが楽しみです」と語る。立ち回りは中世の時代の長い剣・レイピアを使ったものから宮廷剣術まで幅広い。体力勝負とも言えるが、学生時代水泳部などに所属し活躍していた珠城。「体育会系でストイックなところがあります。相手の戦法を自分なりに分析し、校内マラソン大会で1位を取り返したことも(笑)。前向きな精神はスポーツで養いました」と。その姿は「芯のぶれない強さがある」というダルタニアン役に通じる。「この1年、私をトップとして受け入れてくれる人たちがいたから、伸び伸びとさせていただけました。『グランドホテル』のときより肩の力が抜けて、舞台を作るのがどんどん楽しくなっています。私が真剣に作品に取り組んでいる姿を見せるのが大事だと思います」と話す若きリーダー。この夏、舞台人としてさらに大きく飛躍する。公演は兵庫・宝塚大劇場にて7月14日(金)から8月14日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は9月1日(金)から10月8日(日)まで。7月30日(日)より一般発売が開始される。取材・文:小野寺亜紀
2017年07月03日ガエル・ガルシア・ベルナルを主演に迎え、アメリカとメキシコの国境を舞台に繰り広げられるサバイバルを描く『ノー・エスケープ 自由への国境』。本作で、ガエル演じる主人公モイセスを追い詰めるのが、「ウォーキング・デッド」シリーズの極悪キャラクター、ニーガン役で知られるジェフリー・ディーン・モーガン。このほど、彼が演じた謎の襲撃者サムとモイセスとの緊迫の本編映像が到着した。メキシコ=アメリカ間の砂漠の国境。不法入国を試みるモイセスと15人の移民たち。だが、突如、彼らに銃弾が襲いかかる。襲撃者は正体不明。摂氏50度。水なし。武器なし。通信手段なし。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇がいま、始まる――。メキシコ=アメリカ間の移民問題にいち早く目をつけ、構想8年をかけて完成したという本作。プロデューサーは『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン、監督と共同脚本を息子ホナス・キュアロンが務め、逃げ場のない空間=砂漠で繰り広げられる衝撃の連続に、一瞬たりとも目が離せない『ゼロ・グラビティ』の原点ともいえる作品を作り上げた。今回到着した映像では、不法入国者を狙う謎の襲撃者サム(ジェフリー・ディーン・モーガン)が乗るトラックを奪うことに成功したモイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)たちをとらえている。一瞬のすきをついてトラックを奪ったものの、中々エンジンがかからず焦るモイセスたち。サムの愛犬トラッカーに襲われる寸前、何とかエンジンがかかり脱出に成功。「シカゴまで直行だ!」と喜びを爆発させるも、驚異的な命中率を誇るサムのたった1発の銃弾により、トラックは大横転。まさに、希望が一瞬にして絶望に変わる緊迫感満載のシーンとなっている。この悪夢からは逃げることはできないのか?この先の展開は!?と気にならずにいられない迫力と緊張感のシチュエーションを、劇場でも味わってみて。『ノー・エスケープ 自由への国境』は5月5日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノー・エスケープ自由への国境 2017年5月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2017年05月04日『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが製作、その息子ホナス・キュアロンが監督を務める『ノー・エスケープ 自由への国境』。本作で、主人公(ガエル・ガルシア・ベルナル)を追い詰める謎の襲撃者サムは、相棒ともいえる犬のトラッカーと常に一緒。1人の男と1頭の犬というコンビは、数々の傑作映画を生み出してきた“王道”設定だ。アメリカとメキシコの国境を舞台に繰り広げられる、サバイバル・エンターテインメントとなる本作。『バベル』「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のガエル・ガルシア・ベルナルがメキシコからアメリカへ不法入国を試みる主人公モイセスを、「ウォーキング・デッド」の悪役で知られるジェフリー・ディーン・モーガンが不法入国者を襲う謎の男サムを演じ、逃げ場のない砂漠という空間で、一瞬たりとも目が離せない攻防が繰り広げられていく。“自由の国”アメリカへ、危険を冒してまで向かう理由とは?まさにこの瞬間、どこかで起きているかもしれない驚愕の“事件”を緊迫の88分間で描き出す。本作に登場する犬のトラッカーは、謎の襲撃者サムの相棒であり、家族であり、仕事仲間でもある。サムの言うことに忠実で非常に賢い犬だが、移民たちを執拗に追い続ける、実は本作で最も恐ろしい存在。注目すべきは、その演技力だ。トラッカー役は全部で3頭の犬が務めたが、演技の訓練を受けた犬ではなく、警備のための特別訓練を受けた犬が起用されている。警備犬だからこそのリアリティあふれる演技は必見。実はプライベートでも、大の犬好きで知られているジェフリー。彼がトラッカーを可愛がるシーンは、本作で唯一、緊張から解放されるシーンとなっている。また、そのほかにも、犬が相棒であることはもちろん、舞台が荒野や荒廃した土地となる傑作映画は数多い。すべてに共通するのは、デキる男ほど相棒に犬を選んでいるということ、そして、その犬が非常に優秀であるということ。そんな王道設定映画をまとめてみた。■『マッド・マックス2』1981年に公開され、現在もカルト的人気を誇る名作。主人公マックス(メル・ギブソン)は、妻子を殺されたショックから生きる希望と目的を失い、相棒である犬と共にV8ブラック・インターセプターに乗って砂漠を走り続けている。マックスが犬と一緒に旅するシーンや、缶詰のドッグフードを食べるシーンなどが非常に印象深い。この犬は撮影のために動物収容所から迎えられたそうで、本作のおかげで命を救われたのだ。名演技を数々披露し、人気キャラクターとなっている。■『リディック:ギャラクシー・バトル』2014年に公開された、銀河の彼方、荒れ果てた大地が広がる見知らぬ惑星に1人置き去りにされた凶悪犯罪者リディック(ヴィン・ディーゼル)とクリーチャーとの戦いを描いたSF映画。『ピッチ・ブラック』『リディック』の続編にあたる。本作に登場する“エイリアン・ジャッカル”は、リディックと一緒に生活するうちに心を許すようになり、いつしかリディックの相棒に。賞金稼ぎたちが来た際も一緒になって戦うが、その最中にリディックの身をかばい…。銀河一の凶悪犯罪者リディックの悲しみが印象に残る作品となっている。■『アイ・アム・レジェンド』荒廃したニューヨークを舞台にした、2007年公開のSF映画。ウイルス感染により、世界人口60億人のほとんどが絶滅していく中、ニューヨークではたった1人の生存者ネビル(ウィル・スミス)と愛犬のサムが暮らしている。ウイルス感染した人間“ダークシーカー”に襲われ、感染してしまうサムのシーンは涙なくしては観られないほど。ウィルは共演したサムを気に入りすぎて、飼い主に「譲ってほしい」と話したことがあるとか。孤高の男と忠実な1頭の犬。絵になりすぎる“王道”の組み合わせを、この機会に見比べてみては?『ノー・エスケープ 自由への国境』は5月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノー・エスケープ自由への国境 2017年5月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2017年04月22日『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが製作を務め、息子ホナス・キュアロンが監督を務めた『ノー・エスケープ 自由への国境』。本作で主演を務めるメキシコ映画界のスーパースター、ガエル・ガルシア・ベルナルの場面写真がシネマカフェに到着した。メキシコとアメリカ間の砂漠の国境。不法入国を試みるモイセスと15人の移民たち。突如襲いかかる銃弾。襲撃者は正体不明。摂氏50度。水なし。武器なし。通信手段なし。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇がいま、始まる――。本作は、構想8年、奇しくもアメリカではトランプ政権が発足し、公約となる国境の“壁”が世界から注目されているさなかに、アメリカ=メキシコの国境を舞台に繰り広げられる、いま最もタイムリーなサバイバル・エンターテインメント。『バベル』『天国の口、終りの楽園。』のガエル・ガルシア・ベルナルがメキシコからアメリカへ不法入国を試みる主人公モイセスを、「ウォーキング・デッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンが不法入国者を襲う謎の襲撃者サムを演じ、逃げ場のない砂漠という空間で衝撃の攻防を繰り広げる。“自由の国”アメリカへ、危険を冒してまで向かう理由とは?まさにこの瞬間、どこかで起きているかもしれない驚愕の“事件”を、呼吸すら忘れてしまうほどの緊迫感で描く。このたび、主人公モイセスを演じたガエルが逃げて、隠れて、戦う場面写真が解禁!甘いマスクと演技力を兼ね備え、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で知られる盟友ディエゴ・ルナと並んでメキシコ映画界随一の人気スターであるガエル。第73回ゴールデン・グローブ賞で自身の男優賞と作品賞の2部門を受賞したドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」での熱演も話題を呼んでいるが、本作でのガエルの力演も必見。先日の第89回アカデミー賞授賞式では、プレゼンターとして登場した際、「メキシコ人として、ラティーノとして、移民労働者として、ひとりの人間として、僕は僕たちを分断しようとするあらゆる形の壁に反対します」と壁建設に対する反発の声を上げるなど、何かと注目を浴びているガエル。本作のプロデューサーにも名を連ねており、本作にかける熱意も伝わってくる。しかし、劇中で彼が演じるモイセスは、正体不明の襲撃者サムに命を狙われ、隠れる場所もなければ、助けを求める手段もない。そんな状況の中、生きのびるために必死になって逃げる写真と、戦うことを余儀なくされ、唯一手にした武器で抵抗する様子が、場面カットではとらえられている。まさに生と死の狭間、極限の中で生きようとする緊張感あふれるガエルの姿を、劇場でも目撃してみて。『ノー・エスケープ 自由への国境』は5月5日(祝・金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノー・エスケープ自由への国境 2017年5月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2017年04月08日ディズニー/ピクサー最新作となる映画『リメンバー・ミー』が2018年3月16日(金)に公開。「死者の国」が舞台のミステリーアドベンチャー物語の舞台は、まるでテーマパークのような「死者の国」。1年に1度だけ亡くなった家族たちと会えるという“死者の日”の祝祭を題材にしており、笑いと感動のミステリーアドベンチャーに仕上がっている。『リメンバー・ミー』ストーリー主人公は少年ミゲル&スケルトンのヘクター『リメンバー・ミー』の主人公は音楽を禁じられた少年ミゲルと、彼が「死者の国」で出会うスケルトンのヘクター。ミゲルに抜擢されたのは12歳の新人であるアンソニー・ゴンザレス、そして彼の旅の仲間・ヘクターを担当するのはガエル・ガルシア・ベルナルだ。音楽禁止の掟をくだされた、ギターの天才少年ミゲルの行方とは?“死者たちの世界”を描く『リメンバー・ミー』は、ピクサー史上最もチャレンジングな作品。主人公・ミゲルは、音楽が大好きなギターの天才少年。しかし、過去の悲しい出来事がきっかけで、「音楽に呪われている」とファミリー内では「音楽禁止」の掟が出されていた。ミゲルはギターはもちろんのこと、家で音楽を聞くことすらできない。大好きな家族か、ミュージシャンになる夢か?それに悩み続けるミゲル…。彼は、名曲「リメンバー・ミー」を遺した有名なミュージシャンで、憧れでもあるデラクルスの霊廟に飾られたギターを入手し、真似るように家族に見つからないようこっそりギターを弾く。そんなある日、ミゲルはギターを手に、先祖が家族に会いにくるという“死者の日”に開催される音楽コンテストに出る決意をするのだが…。そんな中、偶然、まるでテーマパークのような死者の国へ迷い込んでしまう。ユーモラスなガイコツ達が暮らす国で混乱するミゲル。そんな彼が出会ったのは、ガイコツになった先祖たちだった。そして、そこで出会ったスケルトンのへクターと一緒に、自分の家族の歴史にまつわる秘密を知っていく。生者であるミゲルは早く元の世界に戻らないと大変なことにも…。果たして彼は無事に元の世界に戻れるのか?誰も見たことのない、そして誰もが行ってみたくなる「死者の国」で繰り広げられるピクサー史上最もエモーショナルで奇想天外なファンタジーが日本に上陸する。お調子もののヘクターヘクターは陽気でお調子者。ヘクターにも家族に会いたい…という想いがあり、ミゲルに“ある願い”を託したいと考えていた。カラフルな“死者の国”で迷い込んだミゲルと一緒に冒険する。ミゲルのひいひいおばあちゃんイメルダミゲルの先祖(ひいひいおばあちゃん)でガイコツのイメルダは、音楽を選び家族を捨ててしまったミュージシャンの夫との過去から、家族に音楽を禁じる。“死者の国”に迷い込んだミゲルが音楽好きだと知り、音楽をやらなければ生きている世界に戻すと伝える…。ミゲルのパパミゲルのパパは、ミゲルの夢に理解を示しながらも、“靴職人”として代々続く家族の伝統を受け継いでもらいたいと願っている。キュートな相棒犬ダンテは、ディズニー/ピクサー史上初“毛のない犬”!?主人公ミゲルと並んで注目キャラクターとなるのが、相棒のダンテだ。“死者の国”に迷い込んだミゲルを助けるキュートな相棒犬は、ミゲルの忠実な友達として『リメンバー・ミー』のストーリーを盛り上げる。『わんわん物語』『ボルト』など、これまで数々のディズニー/ピクサー作品で登場してきた犬のキャラクターからインスピレーションを受けながらも、これまでとは違い毛のない犬として描かれているダンテ。モデルになったのは、メキシコ原産のメキシカン・ヘアレスドッグ(ショロ犬)で、メキシコでは「家を邪悪な魂から守り、亡くなった人をあの世に導く」と愛されている、頭のよい犬種だ。公開に先駆け&戌年にちなみダンテにフォーカスを当てた動画が公開。骨を追いかけて街中を駆け巡る、ダンテの姿にメロメロになること間違いない。情熱的な芸術家 フリーダ・カーロカラフルな衣装が印象的なフリーダ・カーロは、ミゲルが死者の国で出会う芸術家。やがて、ミゲルの協力者ともなる重要人物だ。彼女は、メキシコに実在した著名アーティストでもあり、当時から愛と自由に生きた革新的な女性だった。『リメンバー・ミー』では、創作に没頭すると周りの事が見えなくなってしまう、本人さながらの"情熱的な芸術家"として描かれる。日本語吹き替え版に、藤木直人や渡辺直美ら豪華声優陣日本語吹き替え版には、主人公ミゲルに石橋陽彩が抜擢。ミゲルの歌う「リメンバー・ミー」の美しい歌声に注目だ。また、ガイコツのヘクター役に俳優の藤木直人、家族に音楽を禁じるミゲルのひいひいおばあちゃんイメルダ役に女優の松雪泰子、パパ役に“うたのお兄さん”として親しまれる横山だいすけが起用されている。さらに、ディズニー/ピクサー作品のファンだという、渡辺直美は、キャラクター同様にカラフルな衣装をまとい、フリーダ・カーロのパワフルなキャラクターを作り上げていく。ピクサー史上初!「音楽」がキーワードに物語の重要なキーワードは音楽。タイトルにもなっているデラクルスの美しいバラード曲“リメンバー・ミー“が物語の重要なカギを握る。「音楽の力を信じる」というミゲルの言葉や、作品タイトルになっている「リメンバー・ミー」という曲など、ピクサー史上初めて音楽に重要な意味を持たせた作品となっている。監督は『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ『リメンバー・ミー』はアカデミー賞を受賞した名作『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督が手掛ける。日本でも動員740万人、興収108億の大ヒットを記録した今なお人々に愛され続ける名作を生み出した監督だけに期待が集まる。アカデミー賞など多くのアニメ賞を受賞アニメーション界のアカデミー賞と言われるアニー賞では最多13部門にノミネートされ、11部門を受賞。第75回ゴールデングローブ賞では、アニメーション映画賞と主題歌賞の2部門にノミネートされ、アニメーション映画賞を受賞。アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞した。その他でも、ニューヨーク映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ハリウッド映画賞など、アカデミー賞の前哨戦と呼ばれる数々の賞のアニメ部門で受賞。その数は約60賞にまで伸びた。日本では公開を前にして、ディズニー/ピクサーとしては2010年『トイ・ストーリー3』以来の快挙となる、文部科学省特別選定を獲得。ピクサー作品の中でも傑作という評価を受けつつある。ピクサーからのコメントもピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブオフィサーであるジョン・ラセターは、『リメンバー・ミー』について以下のようにコメントした。非常に特別な映画です。家族を称え、そして同時に祖先を称える作品でもあります。日本でもとても重要なことですよね。物語の舞台こそメキシコに設定されていますが、そのテーマ性は普遍的であり、どの国でも変わらないものです。そこで思い出されるのは、みんなが集まり、祖先のことを思い出す日本の「お盆」という風習のことです。私たちは、思い出を風化させないこと、家族の次の世代、またその次の世代へと思い出を生かし続けていくことが何より大切と考えます。本作ではまさにそのことがテーマとなっています。『リメンバー・ミー』はあなたの家族を称え祖先を称賛する、とてもエモーショナルで、日本の皆さんにとってもとても特別な作品になると思います。“アナ雪”最新作『アナと雪の女王/家族の思い出』が同時公開『リメンバー・ミー』と同時上映となる作品は、『アナと雪の女王』の22分の新作『アナと雪の女王/家族の思い出』。ピクサー・アニメーション・スタジオと、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの映画が同時上映されるのは初のこと。両作品の製作総指揮であるジョン・ラセターは 「“家族”というテーマをもつこの2作を通じて、“家族の絆”と“家族の大切さ”を感じていただきたいです。」と話す。『アナと雪の女王』は、日本での国内動員2000万人超え、洋画アニメーション史上歴代No.1を記録した、ディズニー・アニメーションの金字塔とも言える作品。『アナと雪の女王/家族の思い出』は、あれから4年の時を経て、日本中が待ちわびた最新作だ。ポスタービジュアルには、新コスチュームを着ているエルサとアナの姿も描かれている。さらには雪だるまのオラフ、トナカイのスヴェンなど人気キャラクターたちも再結集。前作で“真実の愛”を見つけた姉妹たちが、今度はどんな物語をみせてくれるのだろうか。新曲「あなたといるだけで」アナとエルサが“家族の絆”を一緒に歌う新曲「あなたといるだけで(When We’re Together)」では、2人が同じ歌詞とメロディーを一緒に歌っている。お互いが家族を思いやる気持ちを歌った、心温まる楽曲に仕上がっている。なお日本版声優は前作に引き続き、アナ役を神田沙也加、エルサ役を松たか子、オラフ役をピエール瀧が演じる。サウンドトラックが発売映画の公開より少し早い2018年3月14日(水)に、日本版サウンドトラックの発売が決定。CDには英語歌11曲と、シシド・カフカと東京スカパラダイスオーケストラによる日本版エンドソング含む日本語歌11曲の収録が予定されている。この映画の重要な鍵となる楽曲「リメンバー・ミー」をはじめ、劇中歌が多数収録された一枚。映画を見る前の予習がてら、最新のピクサー作品の世界観を味わってみてはいかがだろうか。作品詳細『リメンバー・ミー』公開日:2018年3月16日(金)監督:リー・アンクリッチ製作:ダーラ・K アンダーソン原題:COCO日本語吹き替え版:藤木直人、松雪泰子、横山だいすけ、渡辺直美全米公開日:2017年11月22日(水)©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.『リメンバー・ミー』日本版サウンドトラック発売日:2018年3月14日(水)価格:2,700円+税『アナと雪の女王/家族の思い出』監督:ケヴィン・ディーターズ&スティーヴ・ワーマーズ=スケルトン製作:ロイ・コンリ 製作総指揮:ジョン・ラセター原題:OLAF’S FROZEN ADVENTURE日本語吹き替え版:神田沙也加、松たか子、ピエール瀧 ほか配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン©2017 Disney. All Rights Reserved.
2017年04月01日果たして『ラ・ラ・ランド』は何部門受賞するか?第89回アカデミー賞を前に、持ち上がる話題といえばこの1点だけだった。それだけに同作が作品賞を逃す波乱の結果(というより、前代未聞のハプニング)は映画ファンや業界関係者を大いに驚かせた。ただ、まず言わなければならないのは、大逆転を果たした『ムーンライト』が作品賞の栄冠に値する完成度を誇っているという点。貧困エリアで育った黒人少年の成長を描いた本作は、「自分とは何者なのか?」とアイデンティティを模索する姿が美しい映像と繊細な心理描写で描かれており、テーマそのものが文化や宗教を超えて非常に普遍的。観客によって、感情移入するキャラクターの視点も変わるため、不思議な余韻を味わえる一作だ。6部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』、3冠達成の『ムーンライト』に続き、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が主演男優賞&脚本賞、『ハクソー・リッジ』が編集賞&録音賞でそれぞれ2部門に輝いた。一方、『Fences』(原題)は助演女優賞を獲得するも、大本命と目されていた主演男優賞を逃したデンゼル・ワシントンが、目を真っ赤にし、悔しがる表情が印象に残る。応援していた『メッセージ』は音響編集賞のみの受賞で、少々残念である。後出しジャンケンのようで心苦しいが、冷静に受賞者リストを見返すと、非常にバランスが取れており、大混戦だった昨年以上に今年のノミネーションが多様性に富んでいたとわかる。『ラ・ラ・ランド』の独走を止めたのも、この多様性にほかならず、アカデミー会員が個々の作品の芸術性と革新性に、真摯に向き合った結果なのではないだろうか。さまざまな批判に対し、安易な決着をせず、オスカーなりの“本気”を見せる姿勢に、好感を抱く。司会のジミー・キンメルによる絶妙なトランプいじりのおかげで、セレモニー全体は当初の予想に反して、政治色は弱めだ。授賞式の幕開けは、ジャスティン・ティンバーレイクによる華やかなライブパフォーマンス。さまざまな人種のダンサー、ミュージシャンが客席を一体化させた熱狂は、いまのアメリカの目指すべき方向を示している。ツアー客へのどっきりや、俳優本人に悪口ツイッターを読ませるなど、基本的には楽しい演出が多かった。もちろん、明確な反トランプ発言もあった。例えば、アニメ賞のプレゼンターを務めたメキシコ出身の俳優ガエル・ガルシア・ベルナルは、「メキシコ人として、移民労働者として、そして人間として、国境の壁に反対です」と明言。その直後に、アメリカの長きにわたる繁栄を支える多様性を描いた『ズートピア』が「長編アニメーション映画賞」に輝くと、共同メガホンをとったリッチ・ムーア監督は、「寛容さは、他者への恐怖より力強い」とスピーチした。また、トランプ大統領が署名した7か国の市民入国を一時的に禁止する大統領令に抗議し、外国語映画賞候補になったイラン映画『セールスマン』のアスガル・ファルハーディー監督、主演のタラネ・アリシュスティは授賞式出席を辞退。ファルハーディー監督は『別離』に続き、見事2度目の外国語映画賞に輝いたが、代理として米在住のイラン人女性がオスカー像を受け取り、「偏見を壊すのが映画の役目」と監督からのメッセージを代読した。(text:Ryo Uchida)
2017年02月28日ナタリー・ポートマンが第74回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門主演女優賞にノミネートされている『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』。ナタリーはすでに各地の映画賞にて13冠を達成しており(1月8日現在)、いよいよ日本時間1月9日(月・祝)に発表となるゴールデン・グローブ賞に大きな弾みをつけている。1963年11月22日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件により、ジャクリーン・ケネディの人生は一変した。だが、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。「夫が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない」そう決意したジャッキーが葬儀までの4日間に取った行動が、最愛の夫を伝説にする――。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、いまなお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。JFK暗殺後から葬儀までの彼女の知られざる姿を、本作では描き出す。悲劇のファーストレディ、ジャッキーを演じるのは、『ブラック・スワン』(‘10)でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー。また、彼女とは『ブラック・スワン』以来2度目のタッグとなる監督ダーレン・アロノフスキ―が本作では製作をつとめ、ガエル・ガルシア・ベルナル主演『NO』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたチリ出身のパブロ・ララインが、初の英語作品としてメガホンをとっている。今回のゴールデン・グローブ賞では、見事ドラマ部門主演女優賞にノミネートされたナタリー。ワシントンDC映画批評家協会賞、放送映画批評家協会賞、女性映画批評家協会賞など、現時点で13の主演女優賞を獲得しているのに加え、19の賞にてノミネートを果たしている。本作に並々ならぬ思いを寄せるナタリーは、特徴あるジャッキーのアクセントを真似るため言語のコーチを雇い、撮影開始前の1か月間に猛特訓したという。さらには、映像資料を繰り返し鑑賞して仕草や歩き方などを徹底的に研究、演技に反映させている。こうした細やかなディティールを表現することにこだわった役作りが実を結ぶ形で、アカデミー賞に向けた賞レースを席巻しているといえそうだ。ゴールデン・グローブ賞をはじめ、今後の動向にもぜひ注目していて。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月08日世界中、そして日本中が待ち焦がれた「スター・ウォーズ」最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。公開以来、チーム<ローグ・ワン>随一のイケメンと話題になっているのがキャシアン役のディエゴ・ルナだ。このほど、彼の特別インタビュー映像がシネマカフェに到着した。本作はシリーズ第1作目、ルークやレイア姫、ハン・ソロたちが登場した『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれるアナザー・ストーリー。反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、惑星を丸ごと破壊してしまうほどの究極兵器デス・スターの設計図を奪うミッションに挑む姿が描かれる。今回、チーム<ローグ・ワン>の情報将校キャシアン・アンドーを演じたディエゴが、笑顔を絶やさず撮影の裏側を明かすインタビュー映像が到着。6歳のころから「スター・ウォーズ」の大ファンという彼は、「いよいよ自分の番が来た」と本作出演の喜びを語り、実際の撮影現場では目の前で繰り広げられる「スター・ウォーズ」の世界に大興奮だったという。「情緒たっぷりのシーンを撮ったと思えば、ストームトルーパーと延々戦ったり、何でもありで楽しいよ」と、過酷な撮影の合間でもキュートな笑顔を見せた。さらに映像には、ストームトルーパーや巨大なAT-ACTなどが登場し、物語のカギとなる“スカリフの戦い”が撮影されたモルディヴでの様子も収められている。劇中では、この浜辺で<ローグ・ワン>の面々が大義のために戦う姿は圧巻の展開を見せており、衝撃と感涙のクライマックスへと向かっていく。ディエゴは、そんな本作の撮影や「スター・ウォーズ」作品への出演を、自身が演じたキャシアンと重ね合わせ、「正真正銘の冒険さ。遥かなる銀河の旅を楽しんでる」とニッコリ。子どものころから親しんできた「スター・ウォーズ」の世界に出演できたことは、彼自身にとっても夢のような冒険となったようだ。彼が演じるキャシアン・アンドーとは、子どものころから反乱軍に属し、スパイや極秘任務などを行ってきた情報将校だ。やんちゃで無謀な主人公ジン(フェリシティ・ジョーンズ)のお目付け役として行動を共にする。どこか影があり、孤独な雰囲気を持つキャシアンからは想像できないほど、ディエゴの素顔は陽気で明るい。メキシコ出身、この12月29日で37歳を迎えるディエゴは、『天国の口、終わりの楽園。』で一躍知名度を上げ、『ターミナル』『ミルク』などに出演。同じくメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナルと映画製作会社を設立し、映画監督としても才能を発揮、カンヌ国際映画祭の審査員を務めるなど、映画業界の次世代を担っていく存在の1人だ。SNS上では、早速“超絶イケメン”と話題となっており、「キャシアンがイケメンに見えてしょうがない!かっこよすぎ」「キャシアンがイケメンすぎて『ローグ・ワン』のハン・ソロだと思う」など、その魅力に多くの女子たちが夢中に。そんなキャシアンとジンとの絆、また相棒ドロイドK2-SOとの絆にも注目してみて。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月31日ナタリー・ポートマンが主演を務め、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件をファーストレディ、ジャクリーン・ケネディの視点から描く『JACKIE』が、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』として、2017年春、日本公開されることが決定した。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、いまなお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。だが、1963年11月22日、彼女の人生は一変する。テキサス州ダラスでパレード中、夫のジョン・F・ケネディ大統領が、目の前で暗殺されたのだ。しかし、彼女には、愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。葬儀を取りしきり、副大統領の大統領就任式に立ち会い、さらにホワイトハウスから出て行かなければならない。事態を飲みこめない幼い2人の子どもたちにも対応しながら、夫の命を奪った犯人への怒り、さまざまな感情がジャッキーを襲う中、何よりも彼女の心を占めたのは、事件の直後から夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。夫の名が後世まで語り継がれるかどうかは葬儀までの4日間の自分自身にかかっている。ジャッキー自身が、そのことを一番理解していた――。本作は、未だ語り継がれるJFK暗殺事件を、ファーストレディ“ジャッキー”の視点から描いた意欲作。『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリーが、外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に再現し、ファーストレディを熱演。早くも、2度目のアカデミー賞ノミネートの呼び声も高い。『ブラック・スワン』の監督ダーレン・アロノフスキ―が本作では製作をつとめ、ガエル・ガルシア・ベルナル主演『NO』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたチリ出身のパブロ・ラライン監督が、初の英語作品としてメガホンをとった。そのほか、ピーター・サースガード、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ、ジョン・ハートら実力派キャストが脇を固めている。また、公開決定に合わせ、鮮烈な赤い色が目を引くポスタービジュアルが解禁。ジャッキーといえば、その波乱の人生だけではなく、ファッショニスタとしても有名。真っ赤なセットアップと3連のパールネックレスという可憐なファッションに身を包みながらも、その中に凛とした強さと気品を漂わせるナタリーの表情が印象的なビジュアルとなっている。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は2017年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日エディ・レッドメイン共演の『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが、『スター・ウォーズ』最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を引っさげ、初来日することが決定。イケメン将校キャシアン役のディエゴ・ルナ、メガホンをとるギャレス・エドワーズ監督とともに、アメリカで行われるワールドプレミアにも先駆け、アジアで唯一、日本を訪れることになった。本作は、これまでの「スター・ウォーズ」シリーズでは語られたことのなかった、『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれる物語。反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器<デス・スター>の設計図を奪うミッションに挑む姿が明らかになる。新たなヒロイン、ジン・アーソを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』や『インフェルノ』で知られるフェリシティ・ジョーンズ。イギリスの名門オックスフォード大学の出身でもある彼女は、見た目の可憐な美しさに重ねて知的な雰囲気も醸し出す、まさしく“才色兼備の女優”。そんな彼女が本作では、15歳のころからたった1人で生きてきた孤独なアウトローという、これまでにない役柄を演じることでも注目を集めている。究極兵器<デス・スター>の開発者が父ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)だと知り、反乱軍のローグ・ワンのメンバーとして戦う一方、帝国軍に加担する父を“信じたい”という思いを抱えた複雑なジンという役柄を、フェリシティは熱演。また、初の本格的なアクションにも挑戦しており、カンフーのトレーニングを積んで、肉体面はもちろんのこと、精神面においても鍛練したという。今回、映画のプロモーションとしては初来日を果たす。また、ジンのお目付け役で情報将校のキャシアン・アンドーを演じるのは、メキシコ出身のイケメン俳優ディエゴ・ルナ。子役時代から活躍し、2000年、ハビエル・バルデム主演の『夜になる前に』でハリウッドデビュー。以来、本国やハリウッドで俳優として活躍する一方、ガエル・ガルシア・ベルナルと共に自身の映画製作会社を立ち上げ、映画監督・プロデューサーとしてもマルチな才能を発揮。今年のカンヌ国際映画祭では、「ある視点」部門で審査員を務めた(深田晃司監督作『淵に立つ』が受賞)。ディエゴは「第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭」で以来、9年ぶり2回目の来日となる。そして、「スター・ウォーズ」オタクを自認する、ギャレス・エドワーズ監督はハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』以来、2年ぶりの来日に。ゴジラ好きが高じて同作でメジャーデビューを果たし、本作にも大抜擢されたエドワーズ監督は、少年時代はニンテンドーのドンキーコングに夢中だったそう。本作に込められた、日本の“サムライ魂”についてどう語ってくれるのか、実に楽しみだ。彼ら3人は、なんとアメリカで行われるワールドプレミアの前に世界に先駆けての来日。『ローグ・ワン』の主要メンバーが集結するのはアジアで唯一、日本だけとなり、日本映画や日本文化から多大な影響を受けている『スター・ウォーズ』シリーズだからこそ、実現した特別な機会となる。3人は滞在中、レッドカーペットイベントや特別映像上映会など、日本のファンと直接交流するほか、来日記者会見を予定している。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月25日フランス・パリで誕生した世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ(Salon du Chocolat)」。 伊勢丹での開催が15回目のアニバーサルイヤーにあたる2017年のテーマは「LaLaLa ChocoLat!」。 今回大きく変わるのが、会場と開催時期だ。会場は東京国際フォーラムに移し、昨年の新宿NSビルに比べて約1.5倍の会場面積を確保。世界約17ヶ国から約100ブランドをラインアップした。会期は2月2日から5日までと、例年1月中旬であるところが約2週間後ろ倒しとなっている。毎年恒例の「サロン・デュ・ショコラ」限定のセレクションボックスは、15回目にあたり計三つ登場する。一つ目は、「Le Gens du Chocolat | ショコラな人々」というシェフや作り手にフォーカスし、その人々が集まるサロンをイメージしたスペシャルボックス。「最先端」というショコラのテーマのもとに、15人のシェフの最先端のショコラがセットになっている。二つ目は、「Gateaux & Desserts | お菓子とデザート」で、フランスの郷土菓子や名物のデザートをチョコレートで表現したボックス。10人のシェフには高級レストランやホテルでの経験がある人を厳選し、フランス各地の味わいを楽しめるようになっている。そして最後の三つ目が「Fleur | 花」。箱を開けたときに花束をもらった時のような驚きやうれしさを感じられるイメージを表現するため、「花」のフレーバーを得意とする10名のシェフが競演。パリのサロン・デュ・ショコラ主催者であるフランソワ・ジャンテ氏がデザインしたボックスもさらなる華やかさを演出している。サロン・デュ・ショコラにはまだ日本にはなじみのないブランドとの出合いも提供しているが、2017年度はパリ郊外に店を構える「ニコラ・ベルナルデ(Nicolas Bernarde)」、スイスの「トーマス・ミュラー(THOMAS MULLER)」、フランス・トゥールーズの「ベロ・エ・アンジェリ(BELLO&ANGELI)」、フランス・リヨンに本店を持つの「ショコラ・フランソワ | フランソワ・ジメネーズ(Francois Gimenez)」、フランス・シャンパーニュ地方の「エマニュエル・ブリエ(Le Chocolat d'Emmanuel Briet)」、日本人女性ショコラティエ和田理恵子による「ショコラティン(Chocolatines)」などがサロン・デュ・ショコラ初出店。記者発表会場では10月に開催されたパリのサロン・デュ・ショコラの報告も行われ、公式の発表はないが、開催当日には朝から500人ぐらいが並んでいたと紹介。会場内で金タブレットを受賞した横浜市泉区の「パティスリー・ラ・ベルデュール」とも交渉し、2月の会場には日本の7つの金タブレット受賞店が並ぶことになるという。
2016年11月07日お笑いコンビ「ダウンタウン」のボケ担当でありながら、映画『大日本人』など監督業でも活躍する松本人志の新作「HITOSHI MATSUMOTO presents 『ドキュメンタル』」が、Amazon「プライム・ビデオ」オリジナル作品として、2016年秋より日本独占配信されることが決定した。松本さんは、2007年映画『大日本人』で主演と“初”長編映画監督を務めて以来、話題作を次々と世に発表。2009年の『しんぼる』が第60回カンヌ国際映画祭の「監督週間」で上映され海外でも知られるようになると、2011年公開『さや侍』は第64回ロカルノ国際映画祭に正式出品。2013年の『R100』には、大森南朋、YOU、渡部篤郎、大地真央、寺島しのぶら豪華俳優陣が集結し、フランスやカナダなどの映画祭で上映され賞を受賞。その独特の世界観に多くのファンが魅了されている。この度、Amazon「プライム・ビデオ」の日本オリジナル作品として発表された松本さんの新作「HITOSHI MATSUMOTO presents 『ドキュメンタル』」は、Amazonプライム・ビデオと吉本興業の取り組みのスタートとして誕生。芸人同士が繰り広げる壮大な“にらめっこ”を、時間無制限で行うドキュメンタリーとなっており、番組の尺も何話まで続くのかも予測ができない内容に!またシリーズ化も予定されている。本作のほかにも、Amazon「プライム・ビデオ」では、「仮面ライダー」45周年を記念し「仮面ライダーアマゾン」をリメイクした「仮面ライダーアマゾンズ」や、ガエル・ガルシア・ベルナルが天才指揮者を演じ、1月の第73回ゴールデン・グローブ賞にてテレビの部ミュージカル・コメディ部門「作品賞」「主演男優賞」のW受賞に輝いたドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2が日本独占配信中。さらに、ディーン・フジオカと清野菜名が初共演し、藤原紀香、白洲迅、篠田麻理子、小野武彦、温水洋一ら豪華俳優陣が出演する円城寺マキによるウエディング・ラブストーリー漫画の連続ドラマ化「はぴまり~Happy Marriage!? ~」の配信も今後予定されている。Amazon オリジナル「HITOSHI MATSUMOTO presents 『ドキュメンタル』」は2016年秋よりAmazon「プライム・ビデオ」にて配信予定。(text:cinemacafe.net)
2016年05月30日GWも気づけば後半戦…。旅行や遠出の予定はないけど、連休中はやっぱり映画を一気見したい!そんな映画好きに、シネマカフェおすすめの映画祭や特別上映の情報をご紹介。■海辺での特別な映画体験神奈川県逗子海岸を会場に実施される野外映画祭「逗子海岸映画祭」が、5月8日(日)まで開催中。「Play with Earth」=“地球と遊ぼう”をコンセプトに、国内外の優れた映画が海岸の手作りの会場で上映される。各日程ごとに多彩な上映作品ラインアップが揃い、ゲスト陣によるライブやパフォーマンスも披露されるほか、異国の市場のような雰囲気で買い物が楽しめる「バザール」やワークショップなど、さまざまな楽しみ方ができる。海辺という特別なロケーションで素敵な映画体験ができそうだ。「第7回逗子海岸映画祭」日程:4月28日(木)~5月8日(日)時間11:00(4/28、5/2、6は17:00開場)会場:逗子海岸■亡き伝説のシンガーの追悼上映去る4月21日に訃報が知らされたプリンスのライブフィルム『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』の緊急追悼上映が、渋谷HUMAXシネマにて5月7日(土)まで開催中。プリンスが、1987年の2枚組アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のリリースにあわせて行ったヨーロッパツアーを中心に撮影されたライブフィルムの本作は、プリンスにとっては『プリンス/パープル・レイン』『プリンスアンダー・ザ・チェリー・ムーン』に続く3作目の劇場映画で、自ら監督を務めている。上映は“劇場最高音響”で行われ、一番好きなプリンスのLP、CD持参で鑑賞料金が1000円になるサービスも実施されている。『プリンス/ サイン・オブ・ザ・タイムズ』日程4月30日(土)~5月7日(土)20時40分~会場:渋谷HUMAXシネマ■坂本龍一の映画音楽をスクリーンで名画座・早稲田松竹では、イタリアを代表する巨匠ベルナルド・ベルトリッチ特集上映が5月6日(金)まで開催中。レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』でも音楽を手がける坂本龍一が、アカデミー&ゴールデングローブ賞に輝いた『ラストエンペラー』と、ベルトルッチが29歳で発表した“最高傑作”との呼び声が高い『暗殺の森』が2本立てで上映されている。どちらも歴史的傑作として絶大な評価を得る2作品を劇場で鑑賞できるチャンスだ。日程:4月30日(土)~5月6日(金)時間:「ラスト・エンペラー」12:10/17:15「暗殺の森 デジタル・リマスター版」10:00/15:05/20:10(~終映 22:10)会場:早稲田松竹■ゴジラ映画をイッキ見!7月29日(金)より全国東宝系にて公開される『シン・ゴジラ』の公開記念企画として、ゴジラ映画を一挙上映する「シン・ゴジラ映画総進撃」が、5月7日(土)より神保町シアターにて開催される。29作品の上映リストには、ギャレス・エドワーズが監督したハリウッド版
2016年05月05日パレスチナのいまを生き抜く若者たちの青春を描く『オマールの壁』の上映を記念して、「世界を変える、社会を変える、映画特集」が渋谷アップリンクにて4月16日(土)より開催される。思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人・ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。マドンナが「この凄い映画を観るべき!」と絶賛のコメントを寄せた本作。このほど開催が決定した「世界を変える、社会を変える、映画特集」では、東京を中心に立ち上がった学生団体「SEALDs」に密着したドキュメンタリー『わたしの自由について~SEALDs 2015~』をはじめ、今回が初の劇場公開となる倉岡明子監督が2003年から2012年までにパレスチナを撮った『だから まいにち たたかう』など、全9作品上映される。ラインアップには、『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督作『パラダイス・ナウ』や、ガエル・ガルシア・ベルナルが主演を務めたチリの独裁政権を描く『NO』、“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦した南仏のバルジャック村を捉えた『未来の食卓』など、“まず関心を持ち、そして現状に抗うきっかけとなる作品”が並んでいる。『オマールの壁』は、4月16日(土)より角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国にて公開。「世界を変える、社会を変える、映画特集」は、4月16日(土)より渋谷アップリンクにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年03月17日先日発表された「第73回ゴールデングローブ賞」で主要2部門を受賞したAmazonスタジオ制作のオリジナルドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のシーズン3の制作が、このほど決定した。本作は、実在のプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールが、クラシック業界の裏側を綴った小説「Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical Music」を原作に、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描いたヒューマンドラマ。本作でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナルが、主人公の天才指揮者・ロドリゴを演じ、『ゴーン・ガール』『ブルックリンの恋人たち』などに出演するイギリスの若手注目女優ローラ・カークが、駆け出しのオーボエ奏者を演じている。交響楽団の指揮者交代を描き絶大な人気を誇る本作は、全米では2015年12月にシーズン2の配信を開始。先日発表された第73回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演男優賞の主要2部門で受賞するなど人気に違わぬ高い評価を獲得している。シーズン1では、伝統あるニューヨーク交響楽団に新任した天才指揮者・ロドリゴが次々と引き起こす大騒動と、若いオーボエ奏者・ヘイリーのサクセスストーリーを中心に展開。続くシーズン2では、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルやメキシコシティのベシャス・アルテス宮殿でもロケを行い、その天才指揮者のモデルになったベネズエラの実在の指揮者、グスターボ・ドゥダメルやラン・ラン、エマニュエル・アックス、ジョシュア・ベルら著名な演奏家の豪華ゲスト出演もあり、ロドリゴと楽団員たちの音楽への情熱と共にますます盛り上がりを見せていくようだ。製作総指揮兼監督を務めた『グランド・ブダペスト・ホテル』などへの出演で知られるジェイソン・シュワルツマンは、今回のシーズン3制作にあたって、「私たちは、Amazonに我々のオーケストラに、もう一つの“シーズン”を与えてくれたことに感謝いたします。地下鉄のプラットホームやヨーロッパの壮大なコンサート・ホールで演奏するかどうかではなく、音楽という広大な世界を通して作品を作り続けられることが待ち切れません」と喜びのコメントを寄せている。天才指揮者ロドリゴの不安をよそに、世界ツアーと色恋沙汰で楽団は大混乱。さらにはストライキの話、と目の離せない展開のシーズン2。今回制作が決定したシーズン3に期待しながら、まずは本日配信されるシーズン2を堪能してみて。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2は「Amazonプライム・ビデオ」にて配信中。(cinemacafe.net)
2016年02月12日ガエル・ガルシア・ベルナルが天才指揮者を演じ、1月の第73回ゴールデン・グローブ賞にてテレビの部ミュージカル・コメディ部門「作品賞」「主演男優賞」のW受賞に輝いたドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」。そのシーズン2が、2月12日(金)よりAmazonの映像配信サービス「プライム・ビデオ」 にて日本独占配信されることが明らかとなった。本作は、実在のプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールがクラシック業界の裏側を綴った小説「Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical Music」を原作にした、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描くヒューマンコメディ。Amazonスタジオ製作のオリジナルドラマとなる。伝統あるニューヨーク交響楽団に新任した、まるで“クラシック界のロックスター”のような主人公の天才指揮者ロドリゴを好演するのは、『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『恋愛睡眠のすすめ』『NO』などで知られる人気ラテン俳優ガエル・ガルシア・ベルナル。本作でアメリカの連続ドラマ初出演を果たしている。また、彼がその才能に惹かれる駆け出しのオーボエ奏者ヘイリーをイギリスの若手注目女優ローラ・カークが演じ、この2人を中心に物語は展開していく。シーズン2では、世界ツアーと色恋沙汰で楽団の中は大混乱。中でも、ロドリゴは故郷での演奏に向けて不安を抱えている。ヘイリーは楽団の中でより大きなパートを任されるようになるが、オーボエストとしてのキャリアの足掛かりも見つからず、恋愛もうまくいかずに悩んでいた。さらに、盛り上がるストライキの波によって楽団員の友情関係にもヒビが…。ロドリゴは皆をまとめ上げ、見事なハーモニーを作り上げられるのかが見どころとなる。また、今回は、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルやメキシコシティのベシャス・アルテス宮殿などでもロケを行い、ガエル演じるロドリゴのモデルとなったベネズエラの実在の指揮者グスターボ・ドゥダメルや、ラン・ラン、エマニュエル・アックス、ジョシュア・ベルといった著名な演奏家たちをゲストに迎えるという。新シーズンも、つい“イッキ見”してしまいそうな本作。Amazonプライム・ビデオでは、ほかにも同じくゴールデン・グローブ賞など賞レースを席巻する「トランスペアレント」や同賞ドラマ部門「作品賞」「助演男優賞」(クリスチャン・スレーター)を受賞した「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」などを独占配信中だ。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2は2月12日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて配信スタート。シーズン1(全10話)は配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月03日第73回ゴールデン・グローブ賞が10日(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリーヒルトン・ホテルで発表され、『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞、監督賞、主演男優賞の三冠受賞した。ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって決定するもので、最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』は、荒野で狩猟中にクマに襲われ、重傷を負ったハンターの壮絶なサバイバルを描く作品。同作でドラマ部門男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオはこれが3度目のゴールデン・グローブ賞受賞だが、スタンディング・オベーションと鳴り止まない拍手に感極まった表情を見せていた。今回の受賞は悲願のアカデミー賞主演男優賞への追い風となりそうなだけに、2月28日(現地時間)のオスカー候補発表が楽しみだ。監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥはスピーチで「映画作りはどれも大変だけど、今回は本当に大変だった」と苦難が続いた撮影をふり返りつつ、主演のレオとの仕事を「最高の経験だった」と語った。今年はノミネーションの段階から大本命作がなく、各部門で授賞はばらけたが、ドラマ部門は『レヴェナント:蘇えりし者』、ミュージカル/コメディ部門は作品賞と男優賞(マット・デイモン)が受賞した『オデッセイ』と2作が各部門を代表する受賞結果となった。ほかに、『スティーブ・ジョブズ』が助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、脚本賞(アーロン・ソーキン)を受賞。最多4部門5つのノミネーションを受けた『キャロル』は無冠に終わった。今期の賞レースで唯一、無敵の強さを誇っている『ルーム』のブリー・ラーソンがやはりドラマ部門女優賞に輝き、圧倒的な勢いを見せつけた。ミュージカル/コメディ部門で女優賞を受賞したのは『JOY』(原題)のジェニファー・ローレンス。『世界でひとつのプレイブック』(ミュージカル/コメディ部門主演女優賞)、『アメリカン・ハッスル』(助演女優賞)で受賞してきたジェニファーは「ここに上がれるのは、いつもあなたのおかげよ」とデヴィッド・O・ラッセル監督に感謝した。ミュージカル/コメディ部門男優賞はマット・デイモン、助演男優賞は『クリード チャンプを継ぐ男』で、伝説のロッキー・バルボアを演じたシルベスター・スタローンに輝いた。脇に回ることなどほとんどないスタローンだが、実質主役と言ってもいい存在感で物語を牽引して見事受賞。「ロッキー・バルボアは最高の“見えない親友”だ」とスピーチで語った。助演女優賞はケイト・ウィンスレット、そしてTV部門のリミテッドシリーズ/TVムービー部門の女優賞をレディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)が受賞するなど、スターという肩書きにふさわしい大物の受賞が印象に残る結果となった。授賞結果は以下の通り。映画部門ドラマ部門作品賞:『レヴェナント:蘇えりし者』男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)ミュージカル/コメディ部門作品賞:『オデッセイ』男優賞:マット・デイモン(『オデッセイ』)女優賞:ジェニファー・ローレンス(『JOY』原題)助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリードチャンプを継ぐ男』)助演女優賞:ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)脚本賞:アーロン・ソーキン(『スティーブ・ジョブズ』)作曲賞:エンリオ・モリコーネ(『ヘイトフル・エイト』)アニメ作品賞:『インサイド・ヘッド』外国語映画賞:『サウルの息子』(ハンガリー)主題歌:「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」(『007スペクター』)TV部門ドラマ部門作品賞:「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」男優賞:ジョン・ハム(「MAD MEN マッドメン」)女優賞:タラジ・P・ヘンソン(「Empire 成功の代償」)ミュージカル/コメディ部門作品賞:「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」男優賞:ガエル・ガルシア・ベルナル(「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」)女優賞:レイチェル・ブルーム(「CRAZY EX-GIRLFRIEND」原題)リミテッドシリーズ/TVムービー部門作品賞:「ウルフ・ホール」男優賞:オスカー・アイザック(「SHOW ME A HERO」原題)女優賞:レディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)助演男優賞:クリスチャン・スレイター(「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」)助演女優賞:モーラ・ティアニー(「アフェア~情事の行方~」)(text:Yuki Tominaga)
2016年01月11日前回に引き続き、オリジナルドラマの注目度急上昇中のAmazonプライム・ビデオから、シネマカフェ読者にオススメのシリーズをご紹介。2本目は、ガエル・ガルシア・ベルナル主演ドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」です。『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『恋愛睡眠のすすめ』などで知られ、日本でも人気のラテン俳優ガエル・ガルシア・ベルナルがアメリカの連続ドラマに初出演。製作総指揮には『アバウト・ア・ボーイ』のポール・ワイツ、ソフィア・コッポラの兄でもあるロマン・コッポラ、そして俳優のジェイソン・シュワルツマンらがクレジットされています。3人は脚本にも関わっているほか、ポール・ワイツとロマン・コッポラはそれぞれエピソード監督も務めている豪華さ。このあたりの名前を聞いてほくほくした人は、とりあえず観るべき!できればロマン・コッポラが監督する第7話まで観るべき!と言っても、シーズン1は1話30分の全10話ですから、第7話まで観たら最後まで観たいところですが。物語の始まりは、ガエル演じるロドリゴがニューヨーク交響楽団の指揮者に就任するところから。若くてエネルギッシュな天才指揮者ロドリゴの登場は、ポジションを奪われたベテラン指揮者をはじめ、オーケストラの楽団員たちに様々な影響を及ぼし始めます。そんな中、一流のオーボエ奏者を夢見ながらニューヨークに暮らすヘイリー(ローラ・カーク)は、ニューヨーク交響楽団のオーディションを受けることに。まだまだ未熟で熱意だけが取り柄のヘイリーですが、ひょんなことから彼女の演奏がロドリゴの目に留まります。原作小説は、プロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールが業界の裏側を綴ったもの。ドラマ自体も、ロドリゴが巻き起こす騒動やヘイリーのままならないサクセス劇を中心に、一見おかたいイメージのあるオーケストラの裏の裏に目を向けます。日本の人気漫画「のだめカンタービレ」では主人公ののだめちゃんがチャーミングな奇天烈キャラぶりを発揮していましたが、こちらのロドリゴも彼女に負けないハチャメチャ男子。天才ゆえに傲慢で、自分大好きで、ポール・ワイツ曰く「クラシック界のロックスター」然とした彼はどこかセクシーで、周りを夢中にさせます。ドラマの中には、自転車で劇場にやって来た彼を大勢の追っかけファンが待ち受ける…という、ロック界かアイドル界か?なんてシーンも。アメリカ映画ではなかなか魅力的な役に出会い切れていない感もあるガエルですが、「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のロドリゴは彼の当たり役と言えそうです。また、ロドリゴやヘイリー以外のキャラクターも個性的な面々ばかりで、情熱をかけるべき何かに巡り合えている人たちの姿をリアルかつ赤裸々に、ちょっぴりおかしく、けれども愛情たっぷりに描いているのが「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」らしいところ。格好悪いけど格好いい。だからこそ目が離せない。そんな登場人物たちが必死に奏でる物語は、遊び心たっぷりの音楽に出会えたかのような喜びを私たちにもたらしてくれます。(text:Hikaru Watanabe)
2015年11月05日来年開催されるリオデジャネイロオリンピックへの出場権獲得を目指し戦った、バレーボールの国際大会『FIVBワールドカップ男子大会』終了から約1か月。全日本男子チーム“龍神NIPPON”に所属する選手たちの主戦場である国内最高峰リーグ『V・プレミアリーグ男子』が、現在開催中の女子に続き、10月31日(土)に開幕を迎える。「2015/16 V・プレミアリーグ男子」チケット情報その開幕に先立ち、10月19日に「2015/16 Vリーグ男子開幕記者会見」が大阪市内で行われた。前回大会で初優勝を果たしたJTサンダーズをはじめ、かつての5連覇達成の立役者であるジルソン・ベルナルド監督率いるサントリーサンバーズ、市民クラブとして誕生15周年を迎えた堺ブレイザーズ、代表でも活躍する清水邦広らを擁するパナソニックパンサーズの大阪勢のほか、豊田合成トレフェルサ、ジェイテクトSTINGS、東レアローズ、FC東京の全8チームが集結し、それぞれの監督、キャプテンが意気込みを語った。今シーズンも全8チームによる3回戦総当たりのリーグ戦“V・レギュラーラウンド”で84試合を行ったあと、上位6チームによる1回戦総当たりのリーグ戦“V・ファイナルステージ(ファイナル6)”を経て、優勝を争うことになる『2015/16 V・プレミアリーグ男子』。連覇のかかるJTのヴコヴィッチ・ヴェセリン監督は「全チームにファイナル進出の可能性がある、難しくて大変興味深いシーズンになると思います」と分析。その言葉どおりにすべく、「去年よりも層が厚くなっているので、また強くなったサンバーズをお見せできると思います」(栗山雅史主将/サントリー)、「監督が求める高い運動量、フィジカルで相手を上回るバレーを実現し、ファンのみなさんのために優勝を目指して全力を尽くしたい」(千々木駿介主将/堺ブレイザーズ)と、どのチームもファイナル進出、リーグ優勝へ闘志を燃やしている。新外国人選手を含め、新たな戦力を獲得したチーム、既存戦力と若い選手たちの成長による底上げを目指すチームなど、多種多様な全8チームが火花を散らす今シーズン。どんな結末が待つのか、パワフルかつスピーディで迫力満点の試合に足を運び、その目で確かめて欲しい。文:金子裕希
2015年10月22日先日、主演を務めたマッツ・ミケルセン来日の興奮も冷めやらぬ中、ついに日本公開となったウェスタン・ノワール『悪党に粛清を』。このほど、マッツと、復讐に挑むヒロインを演じたエヴァ・グリーン、そして、2人の復讐の相手となるジェフリー・ディーン・モーガンが、ウェスタンにおける重要アイテムのコスチュームについて語る特別映像がシネマカフェに到着した。1870年代のアメリカ西部の開拓地を舞台に、妻子を殺されたことから孤独で壮絶な復讐劇に身を投じていく主人公を描く本作。孤高の主人公ジョンを演じるのは、“北欧の至宝”といわれ、TVシリーズ「ハンニバル」で新たな“レクター博士”としても注目を集めるマッツ・ミケルセン。先月の初来日の際、登壇イベントの会場には300人ものファンが押し寄せ、大きな話題となったことも記憶に新しいマッツは、この映像の中で「衣装のブーツとズボンを履くと、自然と銃を持ちたくなる」と語り、現代劇にはない特殊な設定ゆえ役者のテンションを高めるツールとして、セットと同様に衣装の重要性を語っている。また、もうひとつの復讐を果たそうと、男たちに交じって気高く生きる“声を失った”ヒロイン、マデリンを演じるのは、映画デビュー作で主演を果たした『ドリーマーズ』のイタリアの巨匠ベルナルド・ベルトリッチ監督をして、「美しすぎてわいせつなほど」と言わしめたエヴァ。ハリウッド進出作『キングダム・オブ・ヘブン』への出演はジョルジオ・アルマーニによる推薦がきっかけ、という経歴を持ち、「アルマーニ(ARMANI)」や「ディオール(Dior)」始め、数々の有名ブランドでモデル経験もある彼女は、コスチュームへのこだわりもとりわけ強い。「衣装デザイナーとの協力は欠かせないわ」と語るエヴァは、デザイナーに自分のイメージする写真をたくさん送ったりと事前準備を入念に行うことを明かす。ウェスタンでの衣装といえば、地味な色合いの褐色系ばかりと思われがちだが、本作で彼女が身に着ける衣装はデザインや色合いに留まらず、重ね着、小物づかい、タトゥーに至るまで、全体に気配りが行き届いており、“物言わぬ”ヒロインの内なる主張を本作独特の衣装からも感じ取ることができる。さらに、「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」など人気TVシリーズで重要人物を演じ、『ウォッチメン』など強烈なキャラクターに定評があるディーン・モーガンが演じるのは、町を牛耳る凶暴な用心棒で、ジョンとの避けられない対決を迎えるデラルー大佐。最も重要なアイテムは、「帽子」だそうで、表情を見せないためにツバを下げて目を隠すことで、極悪非道のキャラになりきることができたと明かしている。復讐が復讐を呼び、さらに新たな復讐を呼び起こす、果てなき死闘を描く本作。登場人物のコスチュームに目を向ければ、よりいっそう本作の世界に浸ることができそうだ。『悪党に粛清を』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:悪党に粛清を 2015年6月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Africa
2015年06月28日「ラ・プルミエール」の食卓を彩る白い陶器はベルナルド製、シルヴァー・ウェアはクリストフル製。デザインは、世界を舞台に活躍するデザイナー、ジャン=マリ・マソ氏が手がけた。シャープだが温かみのあるラインの食器たちが、機上の最高レストランの料理をテーブルクロスの上で引き立てる。「グルメというのはフランスの伝統だから、もちろん贅沢さを、金銀を使ったいかにもの装飾で表すこともできる。でも、ぼくはそれを雲の中で見る夢のように、ひとつの思い出のように想起させたかったんだ。どこかで味わった最高級の料理の思い出、雰囲気、テーブルセット、味わい…。そうしたものが交響曲のように響き合い、旅の経験としてこの場に立ち上ってくるような…」マソ氏は情熱を込めて語る。ごてごてした贅沢さとは対極にある軽やかさ、流れるようなライン、究極の洗練。これこそ本物の贅沢ではないだろうか。エールフランスのシンボルマーク「海馬」 もまた、夢の中を走りゆく幻灯のように、透かし彫りに似たデリケートな描線で浮かび上がる。「機内食ケースに納まらなければならないという制約があるから、もちろんサイズは限定される。でも、単なるミニチュア版にはしたくなかった。エールフランスのスタッフと何度も討論して、使い勝手とデザインの接点を探った。窮屈さを感じさせないために、ディテールに工夫を施している。たとえばグラスは、小さめでもワインの香りを十分に楽しんでもらうため、微妙に斜めのカットになっているし、熱々の料理をそのまま出せるキャスロールにしても、手で持つところをただ小さくするのではなく、デザインの中に昇華させて機能は残している。あくまで本物の体験をしてもらいたいから…」マソ氏は白が好きだ。白は光そのものだから。光溢れる南仏に暮らし、ゆったりした環境と時間の流れの中で仕事のアイデアをふくらませる。小さい時から熱心な航空機ファン1969年に初飛行を遂げたコンコルドの姿は神々しかった。まるで神話そのもの、魔法そのものとして、幼いマソ氏を虜にした。それで最初は、航空機エンジニアを志したそうだ。だが、さまざまなエレメントや欲望や思想を統合することのできるデザインという分野の面白さに目覚め、方向転換をした。マソ氏の仕事はオブジェのデザインにとどまらない。建築家としても地球環境を視野に入れた画期的な作品をいくつも生み出している。メキシコのグアダラハラのスタジアムはその代表作だ。大自然を見下ろしながら空中を移動し、行きたいところに一定期間だけ着地するという、エコロジカルなホテルの構想も注目を集めた。どれもエコシステムの中の建築と人間のあり方を探っている。所有することばかりを追究してきた時代は終わったと彼は言う。富を見せつける贅沢から、経験の質の高さを追究する贅沢へと、人間も社会全体も変化してゆかねばならない。かと言って、欲望を諦める必要はないと考えている。欲望と責任を相反するものと捉えるのではなく、その二つのバランスを取って未来を切り開くことは可能だという思想が、マソ氏の作品を貫いている。「エゴを消して謙虚になると、もっともっと軽くなって、もっともっと本質に近づいてゆける。そういうデザインをめざしたい」「ラ・プルミエール」の宴を演出する食器類は、地上の喧噪を離れた空の上だからこそ、本質がよりきらめくデザインと言えるかもしれない。
2015年06月24日ピエール・エルメ・パリ 青山が、2月でオープン10周年を迎えるのを記念し、2階の「バー・ショコラ」をリニューアルオープンした。ショコラの味覚をより堪能出来る、四つのデセールがショコラの新プロジェクトと共に新登場。ショコラのエキスパートである「アンバサダー ショコラ」から、ショコラの産地やカカオの割合などの説明を受けながら風味の異なるショコラを試食。その結果に基づき、四つのメニューの中から好みに合ったデセールが提案される。「サンサシオン クロエ」(2,000円)は、ショコラの球体に温かいショコラソースをかけると、フランボワーズのソルベやショコラのアイスクリーム、ビスキュイ マカロン ルージュ、フランボワーズが顔を出すサプライズな演出と共に提供(春頃までの期間限定)。「デリス エ デリール」(1,800円)は、シューを、カラメリゼしたヘーゼルナッツにヘーゼルナッツのクリームとアイスクリームとソースと共にいただく(春頃までの期間限定)。その他、季節に合わせた素材を使ったミルフィーユ(1,800円)とクレープグラッセ(1,600円)も用意している。それぞれのデセールは、店内のタブレット端末でも紹介されており、豊富な写真がショコラの奥深いイメージを伝えてくれる。その他、1階のブティックで取り扱うマカロンやショコラ、ケーキ、コーヒーや紅茶、シャンパン、ウイスキー、ショコラ―・ショーやカクテルなどのショコラドリンクも楽しめる。店内は、インテリアデザイナー・片山正通による内装はそのままに、イタリアのSOUND SOLUTIONS社によるオリジナルサウンドトラックが心地良い空間を演出。テーブルウエアは、フランスの老舗ブランド「ベルナルド(Bernardaud)」と「クリストフル(Christofle)」を採用した。また、新たな試みとして、ギャラリーも設置。縁のあるアーティストや若手アーティストに「チョコレート」をテーマにした作品の制作を依頼し、展示・販売する。第1弾として現在、フランス・パリのケブランリ美術館所蔵の仮面を型取ったショコラ「ショコラ アール プルミエ」を特別展示している。
2015年02月03日実話を基に家族の愛を知らずにいた女性と、まもなく命が尽きようとしている母親を取り巻く一家との出会いと別れを描いたメキシコ映画『マルタのことづけ』が、10月18日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて公開となる。メキシコといえば、昨今、国境を越えて活躍するメキシコ出身の監督は数多い。『アモーレス・ペロス』でカンヌ国際映画祭・批評家週間部門「グランプリ」を受賞し衝撃の長編デビューを果たした、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、ブラッド・ピットや役所広司、菊地凛子などの日本人俳優も出演した『バベル』、ハビエル・バルデムが第63回カンヌ国際映画祭「主演男優賞」を受賞した『BIUTIFULビューティフル』でも知られている。また、『パシフィック・リム』で世界的に活躍する、日本のマンガ・アニメ・特撮が大好きなギレルモ・デル・トロ。さらに、メキシコ出身の俳優ガエル・ガルシア・ベルナルを主演に迎えた『天国の口、終りの楽園。』や、ヴェネチア国際映画祭のオープニング作品であった『ゼロ・グラビティ』で、第86回アカデミー賞最多7部門を受賞したアルフォンソ・キュアロンなど、いまやワールドワイドに活躍する名監督ばかり。そして、メキシコの新星女性監督クラウディア・サント=リュスが手がけた本作『マルタのことづけ』もまた、『髪結いの亭主』や『ぼくの大切なともだち』で知られるパトリス・ルコントが審査員長をつとめたヒホン国際映画祭で「審査員特別賞」を受賞するなど、各国の映画祭で高い評価を受け、注目を集めている。ひとり暮らしで友だちも彼氏もいないクラウディアは、ある日、虫垂炎で緊急入院。偶然、隣同士のベッドになったことから知り合った、4人の子どもを持つシングルマザーのマルタから、退院後、自宅に招かれる。しっかり者の長女・アレハンドラ、フリーターの二女・ウェンディ、思春期真っ直中の三女・マリアナ、末っ子の男の子・アルマンド、それぞれが強烈な個性を持つ子どもたちと、自分を娘のように扱うマルタに戸惑いながらも、クラウディアは初めて家族の温もりと母の愛を知る。一方、死期の迫るマルタは、日々を生きることに全力を注いでいた…。本作は、メキシコ第2の都市・グアダナハラを舞台に、クラウディア監督が自らの実体験をもとに、“遺していく母”と“遺される子どもたち”を描いた感動作。「メキシコ映画あまり観たことない…」という人も多いかもしれないが、実はメキシコ映画の歴史はとても深く、20世紀初頭から今日まで、映画界をけん引してきた監督や俳優を多く輩出。日本でも、メキシコなどラテンアメリカの映画をいち早く紹介してきた「ラテンビート映画祭」は今年で開催11年目を迎え、年々盛況となっている。■映画界に大きな影響を与えたメキシコが育んだ巨匠たち先に挙げた監督たち以外にも、メキシコには世界の映画界に影響を与えた巨匠が多く存在する。特に、サルバドール・ダリとの共同監督作『アンダルシアの犬』(’28)や、第28回ヴェネツィア国際映画祭「金獅子賞」受賞し、あの人気ドラマの基にもなった『昼顔』(’67)のルイス・ブニュエル監督は、スペイン出身でありながらメキシコに帰化し、世界各国をまたにかけて映画を撮り続けた。また、ケティ・フラドは、メキシコ出身の女優として、メキシコやハリウッドで活躍。『真昼の決闘』(’52)でゴールデングローブ賞「助演女優賞」受賞。そして『折れた槍』(’54)でメキシコ人俳優として初めてアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされ、晩年まで両国の作品に意欲的に出演していたことでも知られている。『エル・トポ』(’69)、『ホーリーマウンテン』(’73)などの代表作で知られるカルト映画の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督は、チリ出身だが20年以上、メキシコシティに在住。最新作『リアリティのダンス』(’13)は日本でも公開され、さらに、志半ばで企画が頓挫したSF大河小説「デューン」の映画化の裏側を、ホドロフスキー本人を始めとする関係者の証言と貴重な資料で描いたドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』(’13)も各界から大絶賛を受けている。本作で長編デビューを飾ったクラウディア監督も、メキシコで映画を学んできたひとり。デビュー作にして、ルコント監督にも太鼓判を押され、トロント国際映画祭など数々の映画祭で受賞を重ねているのも、メキシコ映画界の歴史ある土台が影響しているといえるだろう。隠れた“映画大国”メキシコが育んだ新しい才能による本作を、ぜひあなたもその目で確かめてみて。『マルタのことづけ』は10月18日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マルタのことづけ 2014年10月、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2014年10月01日1951年にアラン・ベルナルダンによって設立されて以来、パリの夜の観光地として欠かせないスポットとなっているエンタテインメントショー「クレイジーホース」。ここで繰り広げられる、目も眩むほどに官能的で美しいショーの舞台裏を記録したドキュメンタリー『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』が今週末6月30日(土)より公開となる。この公開に先駆け、劇中に登場する煌びやかで美しいヌードショーの一部がシネマカフェ独占で到着した!毎夜、エレガントで妖艶、完璧を目指す女性たちが過酷なスケジュールをこなす様子をドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンが独特の撮影手法で切り取る本作。幻想的な影絵の映像で幕を開ける本作で目にすることができるのは、ショーやリハーサルの様子はもちろんのこと、その驚くべき舞台裏だ。ショーのクオリティを守るためにクラブの休業を提案する演出家とそれに反対する支配人、トランスジェンダーのダンサーも参加するオーディションなど、芸術でありショービジネスでもある「クレイジーホース」の全てが映し出される。今回届いたのは、赤いおかっぱヘアのキュートなダンサーたちが「Baby Buns」を歌い、踊るダンスシーン。彼女たちのセクシーな体にピンクの水玉模様の照明が映し出され、まるで水玉の服をまとっているかのようにも見える。実際は肌を隠している部分がごく少ない衣裳で歌い踊る彼女たちだが、そのショーは下品なものでは決してなく、まるでミュージカルを見ているかのよう。ダンサーたちの動きが完璧に揃っていることからも、影に隠された彼女たちの努力がうかがえる。ワイズマン監督が「女性の体、特に『クレイジーホース』のダンサーたちの肉体は、本当に美しい」と言うように、「クレイジーホース」のショーは“女性であること”の美しさを改めて感じさせてくれる、魅惑的なショー。まずはこちらの動画から、その美しく幻想的な異世界に足を踏み入れてみて!『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』は6月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY(text:cinemacafe.net)■関連作品:クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち 2012年6月30日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) 2011 - IDEALE AUDIENCE - ZIPPORAH FILMS, INC.TOUS DROITS RESERVES - ALL RIGHTS RESERVED.
2012年06月29日“ラブコメの女王”ケイト・ハドソンとラテンの貴公子、ガエル・ガルシア・ベルナル共演で贈る感涙のラブストーリー『私だけのハッピー・エンディング』。公開時には「涙が止まらない」という女性観客が続出した本作が、先日ブルーレイ&DVDリリースされた。これを記念して、シネマカフェでは女性を中心とした映画ファンを集めての試写会を開催。ある日突然余命宣告をされた主人公・マーリーの生き方には、単なる悲劇のヒロイン像からくる感動ではなく、独身女子である彼女の生き方に対する共感の声が多く集まった。ケイトが演じるマーリーは、30歳独身のやり手広告ウーマン。真剣な恋はお断りで、ライトな恋愛関係を楽しみ、自由な生活を謳歌している。ところがある日、彼女は医者から突然のがん宣告を受ける。変わらず元気に振舞おうとするマーリーだが、友達は徐々に離れていき、両親はオドオドするばかりで、やがて自暴自棄に陥る。そんな中、堅物の主治医・ジュリアンは彼女を静かに支え、いつしか彼女の心を溶かし始める。だが、マーリーは医者と患者という関係を理由に、ジュリアンとは距離を置く。それまで深みにはまることのない恋愛生活を送ってきた彼女にとって、彼と本気で向き合うことは恐怖なのである。本気で向き合い傷つくのを恐れ、自分の気持ちを隠してライトに接する、そんな彼女の恋愛観や生き方にほぼ全員の読者が「共感できた」という。愛する人、大切にしたい人の前だからこそ、素直になれずつい強がってしまったり、明るく振舞うことは誰にでも経験があるはず。「そのことで後悔してしまったことは?」と聞いてみると、こちらもほぼ全員が「ある」と回答した。マーリーの場合には、先述のジュリアンとの関係においてそれが如実に描かれているが、読者にその具体的なケースを質問してみたところ、圧倒的に「家族の前」でつい強がってしまうという声が多く、「恋人」という声がそれに続いた。マーリーに対しての共感もそれと重なり、「心を開いても相手の反応が気になってしまう」(20代・女性)、「何でも茶化して真剣になるのが怖い」(20代・女性)、「親に強く当たってしまう」(20代・女性)というホンネを寄せていた。一方、その逆で誰の前が一番“素直”になれるかという点に注目すると、こちらでも「家族」という答えが最も多く、つい強がってしまうのも家族であれば素直になれるのもやっぱり家族というのが特徴的であった。また、家族とほぼ同数で多かったのが、意外にも「同性の友人」。近い悩みや考えをもつ者同士の関係とも言えるが、対照的に「恋人」と挙げる人が若干少なめだったのが気になるところ。該当する人は、マーリーとジュリアンの関係に大きく頷けるはず!相手を思うからこそ素直になれない、そのことがかえって関係を悪化させることもしばしば。恋人に対しても、家族、友人に対しても「心を開いて素直になること」の大切さに気づいたマーリーのその後の人生との向き合い方は、潔さと本物の強さを感じさせる。「主人公の気遣いを忘れない、前向きな生き方に元気づけられました」(20代・女性)、「人生は長さじゃない、確かにその通りだと思わせてもらえる作品でした」(10代・女性)、「観終わって自分の周りの人のことについてもう少し考え直してみようと思う作品でした」(30代・女性)、「マーリーの陽気なところ、辛い現実に向き合いつつもグチグチと言わず、淡々と生きる姿に涙が出ました」(40代・女性)というように、彼女の変化を見て前向きになったという声が多く寄せられていた。自分に素直になるベストな方法を、きっと本作から見つけられるはず。『私だけのハッピー・エンディング』ブルーレイ&DVDは現在発売中。『私だけのハッピー・エンディング』[DVD]価格:3,990円(税込)『私だけのハッピー・エンディング』[Blu-ray]価格:4,935円(税込)発売元:カルチュア・パブリッシャーズ/販売元:ポニーキャニオン発売中公式サイト:© 2010 Earthbound Films, LLC■関連作品:私だけのハッピー・エンディング 2011年12月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Earthbound Films, LLC
2012年06月14日突然がんの宣告を受けたキャリアウーマンが、最愛の人を見つけ愛することを最後まで貫く姿を描いた、女性必見の感涙ラブストーリー『私だけのハッピー・エンディング』が12月17日(土)より公開となる。これに先駆けて、本作を鑑賞した女性たちの号泣コメントが集まったTVスポット映像がシネマカフェ独占で到着した。ある日突然、がんの宣告を受けた30歳のキャリアウーマン、マーリーは病と闘いながら人生と向き合い、死の予感にさいまれながらもユーモアを忘れずに気丈にふるまっていく。マーリーを演じるのは、数多くのラブコメディへの出演経験をもつケイト・ハドソン。そして、彼女を不器用ながらも温かく包み込む主治医のジュリアンをラテンの貴公子、ガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。2人の切なく純粋な恋愛模様に、マスコミ試写ならびに一般試写では号泣する人が続出し、配給会社はこの事態に急遽“涙を拭くためのティッシュ”を作成し配布するほど。今回届いたTVスポットでも、号泣した跡がうかがえる女性たちが続々と登場。「今年一番の映画」というコメントなどもあり、本作で描かれる“ハッピー”なエンディングに共感し、“理想の最後”と涙ながら語る姿も。ちなみに、マーリーを演じたケイト本人も本作の脚本を読んで20分間泣いたというエピソードがあるが、観客からも「いままでで一番泣いた」「今年一番泣いた」という声が多く届いているのだとか。“死”と向き合う辛く悲しい物語の後に訪れる“エンディング”とは果たして?鑑賞を検討している方はぜひ、ハンカチを持参することをおすすめする。『私だけのハッピー・エンディング』は12月17日(土)より公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:私だけのハッピー・エンディング 2011年12月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Earthbound Films, LLC■関連記事:M・スコセッシ監督、次回作は遠藤周作の「沈黙」映画化とラジオ・インタビューで明言バラエティ番組で人気の心理学者・植木理恵、恋愛には“鍋”が効く!?『私だけのハッピー・エンディング』参加者全員涙を拭くティッシュ付き試写会に20組40名様ご招待
2011年12月12日3Dに初挑戦した新作『ヒューゴの不思議な発明』が全米で大ヒット中のマーティン・スコセッシ監督がラジオ番組に出演、次回作は遠藤周作原作の「沈黙」の映画化だと語った。「沈黙」は17世紀の日本にキリスト教伝道にやってきたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧が題材。1971年に篠田正浩監督が『沈黙 SILENCE』というタイトルで映画化している。スコセッシ監督は数年前から、舞台となる長崎県を資料収集のために訪れるなど、映画化の準備を進めていた。ジョー・ネスボ原作の犯罪小説「The Snowman」(原題)の映画化など、ほかにも新作の予定はあるが、スコセッシ監督はラジオ番組「Radio 5」に出演した際に「遠藤の本(の映画化を)次にやりたいと思っている。思っている、じゃない。いま、まさにいろいろな調整を進めているところだ」と語った。厳しい弾圧にあい、ついに棄教するポルトガル人の宣教師役として以前から名前が挙がっているのは、スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(’02)でオスカー主演男優賞候補となったダニエル・デイ・ルイス。彼の出演については「わからないな。彼はいま、スティーヴと仕事をしているからね。スティーヴン・スピルバーグと」とスコセッシ監督は言葉を濁している。デイ・ルイスは現在、スピルバーグ監督の『Lincoln』(原題)で19世紀アメリカで奴隷解放を行ったリンカーン大統領を演じている。撮影前に時間をかけた入念な準備で知られるデイ・ルイスだけに、17世紀の伝道師を演じるとなれば、そのリサーチにかなりの時間はかけたいはず。スケジュールなど、調整の必要がありそうだ。ほかに本作への出演がうわさされているのは、J.J.エイブラムス監督の『スター・トレック』続編の悪役での出演を断ったばかりのベニチオ・デル・トロと、『私だけのハッピー・エンディング』のガエル・ガルシア・ベルナル。具体的な撮影スケジュールなどは明らかにされていないが、2013年公開を目指している。(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:ヒューゴの不思議な発明 2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.私だけのハッピー・エンディング 2011年12月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Earthbound Films, LLC■関連記事:バラエティ番組で人気の心理学者・植木理恵、恋愛には“鍋”が効く!?J・キャメロンの称賛の声に、クロエ・G・モレッツ「『アバター』は絶品」とお返し『私だけのハッピー・エンディング』参加者全員涙を拭くティッシュ付き試写会に20組40名様ご招待
2011年12月08日