映画にせよ、海外ドラマにせよ、素晴らしい作品に出会ったときの幸福感は何物にも代えがたいもの。この瞬間があるからこそ、私たちは新作を観続ける…とも言えます。そんな中、2016年で最も幸せな瞬間をもたらしてくれた作品に出会ってしまいました!『クィーン』の脚本家ピーター・モーガンと『リトル・ダンサー』のスティーヴン・ダルドリー監督によるNetflixオリジナルドラマ「ザ・クラウン」が、その作品です。実はシネマカフェ内で「ザ・クラウン」の特集されているため、このコラムで取り上げるまでもないのですが、それでもあえて語らずにはいられない!そう思わせてくれたのが、「ザ・クラウン」です。改めて紹介しますと、主人公は現在のイギリス女王エリザベス2世。長きにわたって絶大な影響力を持つエリザベス女王がまだ英国君主になる前、エジンバラ公フィリップと結婚するところから物語が始まります。一言で言えば“イギリス王室を描いたロイヤルドラマ”ですが、単なる伝記ドラマでもなければ、フィクションが過ぎる興味本位の内容でもなし。イギリスの顔として生きることを余儀なくされながら、娘として、姉として、妻として、母として人生の悲喜こもごもを味わっていくエリザベスの姿が、ドラマティックかつ静謐なタッチで綴られていきます。製作総指揮を務めるほか、第1~2話の監督を務めて作品世界を導いているのはスティーヴン・ダルドリーですが、彼の映画もしくは舞台の1本分がまるまる詰まっているかのような、密度の濃いシリーズ冒頭。「愛の記憶はさえずりとともに」のフィリップ・マーティンや『キンキー・ブーツ』のジュリアン・ジャロルドらに演出のバトンが渡っても、作品世界が損なわれることはありません。監督の1人であるジュリアン・ジャロルドは今年公開された『ロイヤル・ナイト英国王女の秘密の外出』も手掛けていますが、あちらの作品では女王になる前のエリザベス王女と妹のマーガレット王女がお忍びでロンドンの街へ。「ザ・クラウン」でも、エリザベスとマーガレットの姉妹関係が描かれます。女王の立場を真摯に受け止め、優等生であろうとするエリザベスと、自由奔放さがチャーミングなマーガレット。姉として、妹として、また女王として、女王ではない者として、2人が抱く複雑な心情は、マーガレットの“禁断の恋”を巡って浮き彫りになっていきます。さらに、エリザベスと夫フィリップの関係にも物語は切り込んでいて、妻を支える道を選びながらも空虚さを覚え始めるフィリップと、妻であると同時に女王でなくてはならないエリザベスの夫婦生活も気になるところ。夫フィリップを演じているのは「ドクター・フー」のマット・スミスですが、髪をブロンドにした長身の彼は、エリザベスが結婚を強く望んだのも頷けるほど素敵。優しく、笑わせてくれる夫ではあるものの、やや拗ねがちで危ういところもあるフィリップに対し、妻エリザベスは何を思うのか…。エリザベス役のクレア・フォイとマット・スミスの組み合わせも非常に魅力的で、2人がたどる道にドキドキさせられてしまいます。また、クレア・フォイとマット・スミスに限らず、キャスト陣の素晴らしさも作品を語る上では欠かせません。英国首相チャーチル役のジョン・リスゴー、マーガレット役のヴァネッサ・カービーら、できれば全員の名前を挙げて絶賛したいところ。作品クオリティの高さはもはや当たり前となって久しいドラマ界ではありますが、「ザ・クラウン」はまさに事件レベルのハイクオリティ。シーズン1全10話をぜひ堪能してみてください。(text:Hikaru Watanabe)
2016年11月01日年長に進級した息子。間もなく登園を渋るようになり…出典 : 歳の息子にはADHDの診断が出ています。これまでは毎日元気に幼稚園に通っていたのですが、登園を渋り出したのは進級後、しばらくしてからのことでした。幼稚園に行く時間になると私にしがみつき、「ママと一緒にいたい」と泣くようになったのです。1学期の間は、なんとかなだめて登園させたり、時々休ませたりすることが続きました。「担任の先生が怖い」それが、息子が登園を渋っている理由でした。何度か担任の先生とお話しをしましたが、「息子さんを特別きつく叱ったりはしていません」「むしろよくできる方なので叱る原因がありません」という回答でした。先生とあまり相性が良くないのかな?合わない人と過ごすのも人生経験、そこから何かを学べればいいかな?と思い、息子にもそう言って聞かせましたが、「怒られるかもしれないから行きたくない」と、相変わらず登園渋りは続くのでした。息子の様子を見に授業参観へ。そこで見えたのは、家庭の方針に応じて対応を変える先生の姿だった出典 : そんな中、幼稚園の授業参観がありました。私は息子の登園渋りの原因を探ろうと、先生とのやりとりを観察することに。息子は先生の話を一語一句聞き逃すまいと、必死でお話しを聞き、うなずき、返事をしています。工作の課題を与えられると、自分の行動が間違っていないか必死に周囲のお友だちを見回し、「このやり方で合っている」と確信すると、遅れないように必死に作業を行っていました。失敗を極端に恐れる、という特性を持っている息子らしい行動だな…と思いながらその様子を眺めていました。一方、行動がゆっくりなお友だちもクラスにはいて、先生は彼らに声をかけていました。「いつまでやってるの!?もうみんな終わってるよ!」「早く〇〇しましょう!みんなが待ってくれてるでしょ!」「まだこんなところをやっているの?間に合わないよ!」そのお友だちのご両親は、「みんなと同じ速度で行動ができるよう、きちんと躾けてほしい」という方針だそうで、事あるごとに先生から注意を受けるのです。そのお友だちと席が近かった息子は、先生の言葉をずっと聞いていました。私はこの様子を見た瞬間、息子がなぜ「先生が怖い」というのかがわかりました。お友達が怒られるたびに苦しんでいた息子出典 : 発達障害を抱える人の中には、他人との境界が曖昧なため、知らない人が怒られていても、自分が怒られているかのように恐怖を感じ、悲しみ、怒りを覚える特性を持つ人がいます。わが家の娘や息子も、そのタイプに当てはまります。進級してからずっと、お友だちが怒られる姿を見て、自分が怒られているかのように受け止めていたのです。息子が登園を渋る理由が腑に落ちました。話を聞いてみると、頭では「自分が怒られているのではない」とわかっているようですが、「次は自分が怒られるかも知れない」「早くしないと怒られる」という恐怖から、必死に気を張って過ごしていたのです。一日中注意を受けているお友だち、それを隣で聞いている息子…私が想像するよりも、うんと苦しかったのかもしれません。私は息子の登園渋りの原因を、担任の先生にお伝えしました。その後、そのお友だちと席を離してもらうなどの策を講じてもらいましたが、息子の登園渋りがなくなることはありませんでした。いろんな習いごとに挑戦し、その中でたくさん怖い先生にも出会ってきましたが、これほどの拒絶は初めてでした。園をやめることを決意した息子。怒られることがそんなに嫌だった?出典 : 学期に入ると、家を出る足が動かなくなり、ついに息子は幼稚園へ行くのをやめました。毎日家で穏やかに過ごしている息子と、時々幼稚園の話をします。私「家にいたって、ママにたくさん怒られるのに怖くないの?」息子「そりゃ怖いよ!ママは鬼みたいだもんね~!」私「幼稚園の先生よりママの方が怖いんじゃない?」息子「う~ん、ママは僕のことを大好きだって知ってるからいいの。僕のために怒ってくれてるんでしょ?幼稚園の先生はそうじゃなかった。あのクラスにいるのは厳しかった。2度と行かない。」きちんと言葉にはできませんが、息子なりにいろいろと感じていたのでしょう。もし、進級後からきちんと先生との信頼関係が築けていたら、「この先生が言うのなら」と思えていたら、事態は変わったのかもしれません。レールから外れることは怖い。それでも私が子どもたちの笑顔を大切にする理由出典 : 現在、息子はまだ幼稚園に籍を置いています。幼稚園との交渉はまだ続いていて、先生方はなんとか息子が以前のように幼稚園に通えるようにとあれこれ策を講じ、「今幼稚園を辞めてしまったら、この先どうするんですか!?小学校は?中学校は?」と心配して下さっています。進学、就職…そのレールから外れずに、何とか耐えていくこと。それが正しい道なんだと、園の先生方は口を揃えておっしゃいます。確かにそのレールから外れた先に何があるのか、私にもわかりませんし、わからないから怖い。それでも、子どもたちの心を殺してまでもレールにしがみつくことは、私にはできませんでした。先生に請われ、渋る息子を1度だけ幼稚園に連れて行ったことがあります。笑顔で駆け寄ってきてくれるたくさんのお友だちを眺めていると、この子たちのように息子も幼稚園生活を満喫できたら、どんなに幸せだっただろうと思います。それでも、教室の片隅に目を向けると無表情で佇んでいるお友だちもいて、息子もきっとこんな風に過ごしていたんだろうと胸を締め付けられる思いがしました。息子は黙って私にしがみつき、俯いたまま顔をあげようとしませんでした。親の理想と子どもの現実。うまく行かないことだらけ。それでもきっと、心地よく過ごせる場所が見つかるはず。合わない場所から離れるのは悪いことではない。笑って過ごせる場所を探していけばいい。それが“自分らしく生きる”ということなんだよ、そう信じて、子どもの笑顔を見守りながら前に進んで行きたいと思います。
2016年11月01日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。いま日本では英語教育の必要性が叫ばれています。幼稚園や保育園で英会話レッスンを取り入れることが増え、幼児期の習い事として英会話スクールに参加する例も少なくないようです。小学校や中学校ではネイティブによる英会話クラスも設置されています。それでも、日本における英会話力は決して十分な伸びを見せていません。なぜなのでしょうか?英語は言葉です。日本で生まれ育てば、平均して3歳くらいまでに日本語を話せるようになり、それが英語圏であれば英語を話せるようになります。そこに、特別な学習は必要ありません。この当たり前な前提をもとに、乳幼児への英語教育の効果と、家庭で親たちにできることについてまとめてみました。●乳幼児期は異文化への抵抗がない大人になってから外国語を学ぶことが非常に難しいとは誰もが知っていることです。でも、乳幼児にとっては日本語も外国語も土俵は同じ です。生活の中で自然に聞こえてくる言葉、それが日本語であれば日本語を、英語であれば英語を自然に学び取っていきます。大人にとっては異文化な英語も、乳幼児にとってはなんの抵抗も感じない一つの言葉に過ぎず、自然に受け入れることが可能なのです。●三つ子の魂百までこれは、幼いころに培われた性質が一生変わらないことを意味することわざですが、実は言語にも当てはめることができます。乳幼児期に培われた言語は、その後何らかの事情で使わなくなり忘れてしまったとしても、ゼロになることはなく、記憶の中に残っていく と考えられています。ある人は、日本でごく一般的な教育を受けて成人しましたが、海外旅行先で英語を耳にしているうちに、相手の英語がよく分かるようになり「発音がいいね」と言われたといいます。帰国後それを両親に話したところ、幼稚園で1年間ネイティブ教師の英会話授業を受けていたことが分かって納得したそうです。●ポイントは英語に触れる量英語を習得するために、乳幼児に“ガリ勉”をさせても大きな効果は期待できません。彼らに暗記や応用を求めるのは酷です。では、何が大切かというと、それは英語に触れる量 。英語圏で育つ、片親が英語を話すなどの環境でバイリンガルが育ちやすいのは当たり前の事実です。これは、英語に触れる量の多さが大きく影響を与えています。乳幼児の英語教育を成功させるポイントは一つ。英語に触れる量の多さにあると言っても過言ではないのです。●耳から入り、目で確認して口から出す英語圏の乳幼児が英語を学ぶ場所は主に家庭と幼稚園などの教育施設です。そこでは、英語で話しかけられ、英語の歌を唄い、英語のテレビや絵本を見て読んで過ごします。これを、日本での生活にどれだけ持ち込めるかがカギとなります。親がネイティブ英語スピーカーでなければ、英語で話しかけることは難しいでしょう。そこで、英語のアニメや簡単なゲームなど、聴覚と視覚に訴える材料 を使うのがおすすめ。絵本はCD付きを選び、絵を見ながら何度も繰り返して聞きましょう。親も一緒に学び取るつもりでつきあいます。これらに、1日1時間を費やすか、3時間を費やすか、その量の違いが効果の違いとなって現れてきます。●日本語がダメにならない?乳幼児期の英語教育は日本語力の低下につながるとして警鐘を鳴らす人もいます。海外生活で英語の幼稚園に通わせたから、国際結婚家庭で家族の共通語が英語だったから、そのために日本語が話せなくなってしまうことがあるともいいます。確かにそういった例もあります。ただその多くは英語の量が日本語の量と逆転した結果 起こっているのです。それだけ量が言語習得に影響を与える、その証拠ともいえそうです。日本で暮らし、通常日本語に囲まれていれば、日本語が話せなくなることはまずありません。24時間のうち3時間程度を英語に譲っても、それは変わりありません。●まとめとして子どもに英語を習得させたいと考える親は少なくありません。ただ、中学校以降の授業で学ぶ“英語”と“英会話”は別物です。乳幼児期の英語教育はあくまで英会話。英語の学力に直接結びつくとは限らないことも知っておきましょう。ただ、時代や世界が求めているのは“英会話”のほう 。それを学び取るには、どの年代よりも乳幼児期がもっともスムーズなのです。そして、家庭で英語に触れる時間の量を増やすことが、その効果をより大きくしてくれるのは、間違いなさそうです。【参考リンク】・子どもの英語教育を科学する第一回 | 小学校英語教育応援サイト(成美堂)()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月29日【ママからのご相談】現在3歳と6歳の2児のママです。下の子が少し手がかからなくなってきたので、そろそろ本格的にフルタイムで働こうかどうしようかと迷っております。幸い、前職で取得した資格と経験があるので、仕事探しに困ることもなさそうです。ただ、子どもが2人ともまだ小さいので、保育園に預けたり、学校から帰ってきたりしたときにママがいないと寂しいかな、と心配で決断できません。●A. 働くママにはデメリットもありますが、メリットもたくさんご質問ありがとうございます。こじらせ美容オタク家のともです。確かに仕事・家事・育児全てをこなすワーキングマザーは大変なこともたくさんあります。その上、子どもがまだ小さいとなると、仕事から帰ればまるで戦争のよう……。ただ、それ以上に働くということにはママ自身にもメリットはあるのです。そこで子どもを預けて働くママさんたちに、働くメリットとデメリットをリサーチしてみました。●社会とのつながりができて毎日の生活に刺激が加わる『やはりママ友だけの世界ってすごく狭いものだと思う。毎日同じ人と家庭の話だけをしていたときよりは、外の世界でいろんな人と話すようになってからの方が自分の世界も広がった 気がした』(30代女性/会社員)“働きたい”と思うママの一番の理由はやはり「毎日の生活に刺激が欲しい」「社会とのつながりがほしい」といったもののようです。ママ友と学校と家庭だけ、という狭い世界にずっといることに閉塞感を感じてしまうのでしょう。専業主婦も立派な仕事ではありますが、夫も子どもも家事をしてもらうのが当たり前という考えになっていると、やりがいが感じられず不満が出てきてしまいます。その点、仕事はやればやるだけ認められ、やりがいを感じられますよね。ただ一方で、家事育児もこなさなければいけないので、体力的な面では「正直、体が持たない。疲れて帰ったらとりあえず子どもにご飯・風呂。掃除もせず子どもと同じ時間に寝てる」というママも多いです。「できればパートで週3ぐらい働きたい」というのがママの本音のよう。●子どもと過ごす時間が少なくなる分、濃密になる『子どもと一緒にいる時間が少なくなった分、少ない時間を有効に使おうと密に子どもと過ごせるようになったと思う。また、離れる時間があった方が子どもの大切さを実感できる 』(20代女性/歯科助手)『やはりたまに子どもから「学校から帰ってきてママがいないと寂しい」と言われると胸がチクリと痛む』(30代女性/事務職)子どもとの触れ合いの時間がガクーンと減ってしまうのが働くママがジレンマを感じるところ。帰ったら家事が待っているので、なかなか子どもとゆっくりする暇もありません。ただ毎日ダラダラと一緒に長い時間いるよりは、時間が少なくなった分“この時間を大切にしよう”とむしろ子どもとの時間を濃密に過ごせるようになった、というママも。一方で、小学生に上がると子どもも学童を嫌がったり、また学校から帰ったら家で一人でお留守番になったり「ママがいないと寂しい」と訴える子どももおり、ママは複雑な心境に……。●金銭的に余裕ができるけど出費も多くなる『今までは節約の毎日だったけれど、自分が欲しいものが買える ようになった』(20代女性/パート)『お金の余裕はできたけど、でもその分自分の時間がなくなった。買い物に行く暇もない』(40代女性/看護師)『仕事すると、服飾代やメイク代にお金がかかるようになった。また家事もする気がなくなり夕飯は外食、お惣菜とかになって、食事代も上がった 』(30代女性/営業)金銭的に余裕ができる、というのはママにも家計にも嬉しいところ。今までは節約節約で自分の欲しいものは我慢、ひたすら子どものためにお金を貯めてきたという場合でも、自分が働けば自由に使えるお金も増えます。「旦那が働いたお金で好きなものを買うのは躊躇していたけど、自分が働いたお金となると罪悪感をあまり感じない」と、ママも働けばたまにはパーッとショッピング、ということも可能に。しかし、人前に出ることが多い仕事となると、「ママ友だけだったら適当だった服も、お客様の前だとそういうワケにもいかない。服やメイク代が何倍にもなった……」と、“外で働くことによる出費”が増えるケースもあります。また家事がおろそかになることから、食事代も増えていくようです。でも、総合的に見るとやはりプラスではあるので、働くのは辞めたくない、というところですね。----------突然子どもが病気になるなど、子どもを持ちながら働くということは決して容易ではありません。でも、“働いているお母さん”って、子どもの目から見ても人生を楽しんでいるようで素敵 に見えるのではないでしょうか?相談者さんもせっかく働く場所があるのなら、働くという選択をしてみてもいいかもしれません。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月29日豪雨の日、やっと着いた幼稚園で長男のこだわりが炸裂!発達に遅れがあり、支援を受けられる幼稚園に通う長男。その日はものすごい雨でした。幼稚園の配慮により、子ども達が濡れないようにと、普段使わない入り口を解放してくれたのです。Upload By モンズースー思い返せば、普段使っている園児用の昇降口以外から、入ったことがなかった長男。しかも抱っこされての登園も初めてでした。今まであまり気にしなかったのですが、長男は登園方法にこだわりがあったのです。いつもと違う入り口、いつもと違うだっこでの登園に納得ができず癇癪を起こしたのでした。やりなおしをすれば癇癪は治まることが多いのですが、この日は豪雨。外でうろうろしていると身体が濡れ、体調を崩してしまうかもしれません。先生と一緒に長男の気持ちを切り替えようと、色々試したのですが努力もむなしく、けっきょく豪雨の中、門まで戻って登園をやり直したのでした。Upload By モンズースーその後、長男のこだわりによる癇癪はだんだん減っていきました。癇癪を起こしても、気持ちの切り替えが早くなり安定して生活できる日も増えました。長男の幼稚園には、同じ理由(急な予定の変更やルーティンが崩されること)で泣く子が毎年いるそうです。以前、療育先のママ友から「こだわりは2歳がピーク、年齢と共に減っていくよ」と聞きました。この先、長男の考え方がもっと広くなって、生活が楽しく送れるようになってくれたらいいな…と思っています。
2016年10月28日69の国と地域から選ばれた"美と平和の親善大使"ミス・インターナショナルの世界一を決定する「2016ミス・インターナショナル世界大会」が27日、都内で行われ、フィリピン代表で幼稚園教師・モデルのカイリー・バーゾサさん(24歳)がグランプリに輝いた。同コンテストは、ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並ぶ世界3大ビューティ・ページェントの1つで、美しさはもちろんのこと、国際親善や世界平和など、国際社会に貢献しようとする志の高い女性が世界から集まり、国際交流を深めていく。56回目を迎える今年の世界大会では、一次審査の民族衣装、二次審査の水着、三次審査のドレス審査を実施して15名のファイナリストを選出。そこからスピーチ審査を経て、カイリーさんがグランプリに選ばれた。グランプリを受賞した感想を聞かれたカイリーさんは「今は信じられない思いです。こういう経験をさせていただいて本当にありがとうございます。ずっとこの舞台を夢見ていました」と夢見心地の様子で語り、「日本に感謝申し上げたいです。そしてフィリピンにいるサポーターの皆さんに感謝申し上げたいです」と笑顔を見せた。今後、ミス・インターナショナルとしてどのような活動をしたいか聞かれると「チャリティー活動をミス・インターナショナル2016の代表として、日本でも、母国のフィリピンでもやりたいと思います」と明かし、さらに「メンタルヘルスの活動にも力を入れていきたいと思います」と意気込みを語った。さらに、美の秘訣を聞かれると「本当の美とは、あなた自身の中にあるものであって、それはあなたの気持ち、自分に正直であること、そして人間との関わりが美の秘訣だと思います」と語った。このほか、ミス・インターナショナルの2位にオーストラリア代表のアレキサンドラ・ブリットンさん(23歳)、3位とミス・ベストドレッサーにインドネシア代表のフェリシア・フヮンさん(24歳)、4位とミス・インターナショナルコスチュームにニカラグア代表のブリアニー・チャモロさん(22歳)、5位にアメリカ合衆国代表のケイトリアナ・ラインバッハさん(18歳)。ミス五大陸のアジアに香港代表のケリー・ユック・ラム・チャンさん(21歳)、アフリカにシエラレオネ代表のマセライ・ゼルダ・スワライさん(19歳)、アメリカにエクアドル代表のイバンナ・アバッドさん(23歳)、オセアニアにハワイ代表のグィネヴィア・デイブンポートさん(21歳)、ヨーロッパにオランダ代表のメリッサ・シュルペンさん(19歳)。ミス・パーフェクトボディにモルドバ代表のアリナ・キルチウさん(20歳)が選ばれた。なお、日本代表の山形純菜さん(22)はファイナリスト15名に選ばれるも、受賞を逃した。
2016年10月28日TPOに合わせたおもたせ、知っておきたい!子どもが小さいうちは、友だちの家におじゃましたり友だちが家に遊びに来ることが日常だったりしますよね。ママ友グループで会う機会があったり、義理の両親の実家へ出向いたり出向かれたり、夫の会社がらみの人や友人家族との交流があったり…。結婚や出産をすることで、以前よりも格段に手みやげを買う機会がふえました。その度にあれこれ悩むのはちょっぴり面倒。ということで、状況に合わせた候補をいくつか持っていたいもの。今回は、スイーツ好きなママライターおすすめの「テッパン手みやげ」を紹介します。気軽に持って行きたい♡プチプラ手みやげもっとも贈る機会が多いのが、ママ友への手みやげや、身近な人へのちょっとしたお礼。そんなときの手みやげは「大人も子どもも美味しく食べられる」「相手が気軽に受け取れるお手頃価格」「店舗がそれなりにあって買いやすい」がポイントです。マネケンの焼きたてワッフルコンビニで、個装で売られているほどどこでも手に入るマネケンのワッフルですが、袋詰めされているものではなく、直営店で売られている焼き立てワッフルが逸品!バターやお砂糖の風味がとっても豊かです。御門屋の揚げ饅頭店舗数は都内に12ほどなのでどこでも買えるとまではいきませんが、ここの揚げ饅頭にはかなりお世話になっています。まさにおやつ感覚で気軽に買えるおまんじゅう。単品で108円(税込)とお安いのに、安さを感じさせない品のある味わいがなにより魅力。ジュワっとにじむほどの油分はなく、揚げまんじゅうにしてはちょっぴり軽い口当たりで食べやすいです。ほどよい甘さのこし餡とごまがあり、箱詰めも袋詰めもどちらも対応してくれます。和菓子って、なかなか買う機会がないご家庭も多いので、喜ばれます!資生堂パーラーのビューティープリンセスシリーズ手軽にオシャレな手みやげを贈りたいときはこれ。贈る相手が甘いものを好きかどうかわからない場合もオススメです。コラーゲンペプチドなどの美容成分や大きめの果実が入ったドリンクで、パッケージも可愛い♡お義父さん、お義母さんが喜ぶ!帰省手みやげ一般的に年配の方に喜ばれやすいのが品のある和菓子。そのなかでも、メディアで取り上げられているなどの“美味しいと噂のスイーツ”なら、特別感のある手みやげになります。贈ったお菓子が話のひとネタにもなっちゃいます。たちばなのかりんとう東京のかりんとう御三家のひとつといわれているかりんとう屋さんです。売られているのは細い形のものと太いコロンとしたものの2種類のみ。シンプルだけど職人さんがていねいに作ったことが感じられる、なんとも品のある味がします。包装も上品。店舗は銀座8丁目にあり、通販などはなくお店まで買いに行かないと購入できませんが、わざわざ足を運んで買うことで、気持ちのこもった贈り物になりますよ。たねやのぜんざい冬場によく実母に買っている甘味で、喜んで食べてくれます。電子レンジで温めて食べるぜんざいなのですが、小豆がたっぷりの大粒で素材の味がきちんと感じられ、甘すぎず上品。11月〜2月上旬の期間限定商品です。ねんりん屋のストレートバーム以前はバームクーヘンのぼそぼそしたかんじが苦手だった私ですが、ねんりん屋のものを食べて以来バームクーヘンにハマったほど、美味しいと思える一品です。その後いろいろなバームクーヘンを食べましたが、しっとりと濃厚な口当たりはほかにはないならではの魅力です。少しだけシャリっとするお砂糖のかんじもたまりません。うさぎやのどら焼き都内有数のどら焼きの名店。ふわっふわの皮が最高です。つぶあんはやわらかくて甘さ控えめ。皮とあんが口の中で自然と混ざる感覚がリピートしたくなるツボです。夕方になると売り切れることも多いそう。イベントやお返しギフトに活躍♪お取り寄せスイーツ直接会わずとも、宅配でギフトを贈る機会も多いですよね。そこで、幅広いシーンの贈り物に役立つお取り寄せスイーツを紹介します。離れて暮らす両親の誕生日、甥っ子姪っ子の誕生日、母の日、父の日などのイベント時や、ちょっとしたお祝いやお祝い返しなどにオススメです。和楽紅屋の和ラスク和三盆の甘みと北海道発酵バターの風味がクセになるお味。濃厚なのにくどくないので、ひとつまたひとつと手が伸びます。シンプルで品のあるパッケージは、大人の贈り物として好印象であること請け合い。ルタオのチーズケーキ小樽の有名な洋菓子ですが、父の日に義父へ贈って好評でした。クリーミーなお味と、賞味期限が長く、贈ってから時間をおいて食べても風味を損なわない冷凍配送が嬉しいポイント。父の日には、父の日用のラッピングをしてくれました。ラベイユのはちみつ世界10か国、80種類以上のはちみつを売っている、はちみつ専門店のラベイユ。搾り立てを瓶に詰めているからなのか、スプーンでそのままなめて美味しいことに驚きをおぼえ、以来友人に贈るようになりました。ちょっとしたスイーツより美味しいので、私の場合、一日ひとさじずつ、数週間で一瓶を食べきってしまいます。もちろん料理にも使えるので、意外に老若男女、万人に喜ばれますよ。以上、今回はよくある手みやげシーンのテッパンスイーツを紹介しました。たいてい手みやげを購入するシーンは突然やってきますよね。だからこそ、TPOに合ったものをいつでもサクッと選べるように“わが家のテッパンスイーツ”のラインナップを用意しておきたいですね。
2016年10月27日みなさんこんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。毎年、9月になると各テーマパークではハロウィンの飾りつけやイベント、パレードなどが始まり、テレビのコマーシャルを見るだけでワクワクが止まりませんね。わたしが住んでいる台湾は、日本ほど「ハロウィン」が定着していないのであまりピンときませんが、今年は2歳になる娘と、家族や友人と楽しもうと思います。今回は、小さな子どもの各年齢に分けた、家族やお友達と楽しめるハロウィンのアイデアをご紹介します。ねんね期の赤ちゃんから楽しめるアイデアですので、ぜひハロウィンを楽しんでくださいね!●0歳代:寝相アートと離乳食で気分を楽しんで0歳代の赤ちゃんママだって、毎日目まぐるしいけれど何か記念に残したい!と思っている方も多いはず。このころの赤ちゃんには、「ハロウィン風寝相アート 」がオススメです。寝相アートとは、赤ちゃんの寝相を生かして一つの世界観を作りだす、おもしろ写真のことです。ハロウィンには、折り紙でカボチャや星を作ったり、大小さまざまのカラフルなタオルを用意して、赤ちゃんが魔女の帽子をかぶりほうきで空を飛んでいる世界観を作りだしたり……と、ハロウィンならではのテーマを決めて、写真を撮ってみてください。身近にあるもので、簡単に赤ちゃんが主役のアートが完成し、とてもいい記念になりそうですね!また、離乳食にもぜひ一工夫を!カボチャ粥にのりでジャック・オー・ランタンの顔を再現し、周りに星型にくりぬいたにんじんを散らばせるなど、赤ちゃんが視覚で楽しめる工夫 もオススメです。●1歳~2歳代:飾りつけや仮装も楽しんで1歳~2歳のお子様には、「ハロウィン」という日がどういう日なのか、ぜひ絵本で読み聞かせたいころ。なんとなくでも、「いつもと違った楽しい日なのかな」という気持ちになれば、ハロウィンの日が待ち遠しくなるはず。絵本を読んだら、「おうちを絵本みたいに飾ろうか! 」と誘ってみて。ママがカボチャや猫、魔女やおばけなどの絵をサインペンで画用紙に描き、色を塗るのは子ども担当。クレヨンを持たせて、めちゃくちゃに塗られてもそこはご愛嬌です。ぬり絵が終わったらハサミで切り取り、飾りつけ開始です。飾りつけまでの過程を一緒にやれば、子どもの気分ももっと盛り上がります。そして、0歳代では難しかった仮装もぜひチャレンジして。100円ショップなど、身近なところでもかわいい小物が手に入るので、のぞいてみる価値アリです。せっかく仮装したけれど、大きなイベントに参加するのは心配……というママもいると思うので、数人のママ友と自宅でパーティー を開いたり、小さな子ども向けのイベント を探したりして参加してみるのもいいかもしれませんね。●3歳~:お菓子作りや凝った仮装を親子で楽しんでこのころのお子様は、なんでも興味深々。保育園や幼稚園でハロウィンの絵本の読み聞かせや、小さなイベントも催すところもあるので、子どもたちもハロウィンの存在を知っていると思います。2歳代までは少し難しかった、お菓子作りにチャレンジしてみては!?カボチャのクッキー は、生地をこねたり、型を取ったり、子どもでも簡単にお手伝いできるのでオススメです。また、仮装はボディーペインティング など、レベルが高めのものにも挑戦してみてください!パパもママも童心に帰って、お子様と顔や腕にペイントし合うなど、思い切りハロウィンを楽しんでみてくださいね!----------いかがでしたか?ハロウィンが確実に定着しつつある日本ですので、ママ友同士の話題にも一役買いそうですね。パパもママもお子様と楽しい1日が過ごせますように!【参考文献】・『ねぞうアートの本寝ている間にHAPPY赤ちゃん写真』小出真朱と@wondernunothc・著・『最新月齢ごとに「見てわかる!」育児新百科』ベネッセコーポレーション・編【参考リンク】・親子で作って楽しむ!ハロウィンの飾りつけ | ベネッセ教育情報サイト()●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2016年10月26日何ともインチキくさい男。それが、映画『永い言い訳』の主人公、衣笠幸夫の印象でした。外見はなかなかカッコイイ人気作家。メディアにも登場しているので、髪形も服装も自分に似合ったスタイルを選んでいるのだけれど、冒頭から妻・夏子に話をする様子はどこか湿気を含んでくどく、内容は自分のことばかりでかなり自意識過剰。自己愛が強すぎて、妻を突然のバス事故で失っても、涙ひとつ流せない男です。一緒に亡くなった妻の親友・大宮ゆきの家族や、ほかの遺族たちのように、心からの怒りや悲しみを感じることができずにいる自分にやや戸惑いも覚えているのです。しかも、文章を仕事にしているにもかかわらず、発する言葉がことごとく軽い。演じる本木雅弘は、そこそこ素敵なのに薄っぺらさがにじみ出るダメ男を実に見事に表現していて、「自己愛が強くて、主張ばかりえらそうな、こういう人っているよね」というところを上手くついています。そんな彼が、ゆきの遺族と交流を始めることから徐々に変化していきます。熊のようないかつい風貌なのに中身はピュア、感情を隠さないおそろしく優しいゆきの夫、かしこすぎて本音を親に言えない長男、そして何にも物おじしない幼い妹。ひょんなことから、幸夫はこの大宮家の2人の子どもの面倒を見ることになり、これまでの薄っぺらい自分では子どもには通用しないことを悟っていくのです。さらに、子ともたちと打ち解けるにしたがい、慕われ頼りにされる喜びを手に入れ、大宮家と過ごすことに生き甲斐を感じ始めます。大宮一家と幸夫は、まるで失ったものを補い合うかのように、疑似家族さながらに日々を共に過ごしていくわけです。その過程で彼に生じた変化と言えば、自己中心だった男が、いつしか献身的に3人の世話をし、料理を作ったり、進学の相談に乗ったりするように。そんな彼には外見の変化も現れます。髪は長く伸び、服装は以前よりカジュアルでリラックスした雰囲気に。肩の力は抜け、表情は活き活きとしてくるのです。これは、庇護する対象を見つけ、自己だけに向けられていた愛情が外にも向けられるようになったことから来る変化なのかもしれません。感情のバランスが取れて来たとでも言いましょうか。話は変わりますが、以前、ファッション業界で活躍する素敵な女性たちと話をしていたときのこと。どんな男性がタイプかという話題になると、彼女たちは口を揃えて、「決めすぎていない人」と言ったのです。実は、出版業界でファッション誌を担当する美しき女性たちからも、同じことを聞きました。キメキメの人は、必要以上に自己愛が強そうで、パートナーには向かないかも、ということで。かく言う筆者も激しく賛同。もちろん、とびきりおしゃれでも人間的に素敵だってたくさんいることでしょう。でも、おしゃれな男性が多い業界で働く彼女たちがあえてそう言うのは、偽物のいい男も多いということ。薄い土台の上にいくら装飾を施したとしても本体の薄さは隠せないし、それどころかむしろ目立ってしまうということを経験から知っているのかも。それが、あえて「おしゃれすぎる男はいや」という言葉となって出てきたというわけです。さらに彼女たちは、「Tシャツとデニムで、素敵にみえる人がいい」ときっぱり。実は、いい男っぷりを滲みだせるこちらの方がハードルは高かったりするのです。外見を気にしすぎる男性と出会ったとき、もしそこに中身が伴っていない場合、「外見よりも気にすべきことがあるだろう!」と、強く突っ込みたくなる女性は少なくないわけです。これは、女性にも言えること。外見を気にしないのは社会人として問題ですが、要するに大事なのはバランスなのでしょう。以前の幸夫はバランスが著しく崩れた男で、“人から自分はどう見えるか”が最も大切という印象でした。そんな彼が、自分以外に大切にしたい存在と出会い、誰かと生きることを意識していく過程がとても丁寧に描かれているのが本作。彼がそれに気づいたとき、さらに超えるべき壁も出現し、そこでまだまだ処理しきれなかった肥大化した自己愛が顔を出すのですが、大切な誰かを見つけると言うことは、その誰かの選択やそこから生まれる変化をも受け入れることだと気づく様子は、切なくも美しい。そして、誰かを大切にしたいという気持ちは決して誰にも奪うことができない宝物だと気づいたとき、妻への思いを噛みしめることができ、彼は本当の意味でのいい男になれるのです。これは、亡き妻が生きた人生が、遺された夫を救う物語。ラブストーリーでもあり、男の成長物語でもある。最後に見せる幸夫の表情がとても素敵な作品です。(text:June Makiguchi)
2016年10月25日小学校と園をやめた姉弟。その後増えていったのは、子どもたちの笑顔だった出典 : 我が家には8歳の娘と6歳の息子がいて、それぞれアスペルガー症候群とADHDの診断が出ています。「学校をやめる」と宣言し、毎日家で過ごしている娘。後を追うように息子も「幼稚園をやめる」と決断し、のんびりと家で過ごしています。子どもが毎日家にいると大変では?と、聞かれることがありますが、実は私にとっては、子どもたちが学校や幼稚園へ行っていた時の方が大変でした。学校や幼稚園に通っていた頃は、帰宅後ぐったりと疲れていたりストレスで荒れたりと、子どもたちをフォローすることで精一杯。お互い心に余裕がなく、日常生活をなんとかこなすだけの日々で、何かを楽しむという時間は全くありませんでした。家で過ごすようになり、私は子どもたちが行きたくない場所へ送り出すエネルギーと、罪悪感から解放されました。そして、ストレスのなくなった子どもたちはとても明るく、元気になりました。うちの子たちって、こんなによく笑うんだな、と毎日とても新鮮な気分で眺めています。子どもたちをゆっくりと観察することもできるようになり、凸凹のタイプが異なる2人の違いも、より一層明確になってきました。一緒に過ごす時間が増え、子どもたちの得意なこと苦手なことがよくわかるようにUpload By GreenDays娘と息子の思考の違いに気付いたのは、娘とアイロンビーズに取り組んでいたときでした。以前、人によって物事を認知する能力が違う、というコラムを書かせていただきました。娘の場合、目で見る言語・耳で聞く言語にとても強く、頭の中も言語で埋め尽くされている状態です。アスペルガーの娘曰く、頭の中にはたくさんの引き出しがあって、きちんとインデックスがついており、全ての情報がしかるべき場所にきちんと言語化して収納されているそうです。ADHDの息子は視覚優位で、映像から物事を理解するタイプ。例えば「今日の午前中は何をした?」と聞いても「えっと何だっけ?」「思いだせない」と思いだすこともなく、考えることをあっさりやめてしまいます。娘に息子と同じ「今日の午前中、何をしたかな?」という質問をすると、「今日の朝は〇時〇分に目が覚めて、ママは起きていたけど弟はまだ寝てたよね。朝ごはんを食べている時に…」と、とても細かい部分まで正確に答えが返ってきます。娘とアイロンビーズを整理していたときです。綺麗に並べられたビーズを見ていてふと、「これは娘と私の頭の中みたいだな」と思いました。では、息子の頭の中をアイロンビーズで例えると、どんな風になっているのだろう?という疑問が湧いてきました。それから数日間、息子の言動を追いかけ、頭の中がどうなっているのかを想像してみました。娘とは違う方法で情報を記憶していた息子。大変なのは、その情報を取り出すときUpload By GreenDaysそして辿りついたのは、息子の記憶は1つひとつが細かく分かれていて、それが整理されることもなくどんどん放り込まれ、山積み状態になっているのでは?という考えでした。それは、色分け途中のアイロンビーズのようなイメージです。息子は何の脈絡もなく、突然昔のワンシーンを語り出すことがあります。数々の情報が整理されないまま記憶されているので、膨大な記憶の山から必要な情報を探し出すのに、途方もない労力が必要なのだと思います。そして、息子の記憶は言語化されておらず映像のまま残っているようなので、それを言語化して人に説明するためには、また多くの力を注がなくてはならないのでしょう。この分析が正解かどうかは、息子がもっと大きくなってから聞いてみないとわかりません。でも、「こんな感じなのかもしれないな」と想像するだけでも、息子が苦手なことにも理由があるのだ…と、イライラせずに済むので、子どもの特性を知ることは、大切な作業だと思います。努力では補いきれないときはどうすればいい?模索する中…出典 : さて、バラバラの情報が山積みになっている息子に、「お姉ちゃんのように、きちんと情報を整理しなさい」と言っても、脳の構造が違うので無理なものは無理です。これから息子に合ったやり方を一緒に見つけて行かなければなりません。とりあえず、「今日の朝からお昼まで」の情報を思い出す練習を、お昼ごはんの後に行うことにしました。毎日、手帳に箇条書きで書き出していきます。でも、お昼ごはんの前に何をしたかさえ、思い出せない息子。それでも毎日続けているうちに、「今日はこれを手帳に書いてみようかな」という言葉が息子から出てくるようになりました。もちろん、手帳を前にした時にはその出来事をすっかり忘れてしまい、「あれ?何を書こうと思ってたんだっけ?」ということの方が多いですが、それでも「今日の出来事を手帳に整理する」という意識が、少しずつ芽生えてきたことは大きな進歩です。子どものタイプによって苦手なことは違う。支援のコツは「その子が生きやすくなるかどうか」出典 : 自分が簡単に情報を引き出せるタイプではないことを理解した上で、いつかはその対処法として、必要なことはメモを取ったり、予定を忘れないようにアラームを設定するなどの行動をきちんとできるようになれば、息子自身が生きやすくなるのではないかと思います。子どもたちの色々な特性に気がつき、それで子ども自身や周囲の人が困っているのならば、こんな方法もあるよ、あんな方法もあるよ、と一緒に試しながら、その子にあった方法を見つけられるといいですね。
2016年10月25日【ママからのご相談】2歳10か月の男の子がいます。夏から始めたトイレトレーニングの成果が出て、ようやく日中はオムツ無しの生活になりました。ところが、うんちをトイレでするのを嫌がるので困っています。おしっこはちゃんと教えてくれますが、どうしても「うんちはイヤだ」と言います。そのせいか、近頃便秘気味になってしまいました。理由を聞くと「怖いから」と言うのですが、来年から幼稚園に入園するのに、このままでは本人が困るのではないかと心配です。何か良い方法はないでしょうか?●A. しゃがむ姿勢が最大のポイント!ご相談ありがとうございます。2歳児を子育て中のママライター、あしださきです。トイレトレーニングを2016年の夏に頑張っていた者同士、とても親近感を覚えてしまいます。ぜひお力になれたらと思い、自分の経験と専門家の見解、最新のアイテムなどをヒントにして、ご相談にお答えしたいなと思っています。●うんちをトイレ以外の隠れた場所でしてしまう子どもは珍しくない私は自分の子ども3人のトイレトレーニングを経験しましたが、そのうち2人はおしっこのトレーニングが完了した後もしばらく、うんちをカーテンの裏や部屋の隅っこに隠れてこっそりとしていました。何回トイレに誘っても来てくれず、短い期間ではありましたが、とても悩みました。実はこのような悩みを抱えていたママは珍しくないようで、周囲のママさんたちからも似たようなお話を聞くことができました。『うちの子は年少さんまで、うんちはずっとパンツにしかできなかった です。そのため幼稚園だとできずに我慢していたようで、幼稚園から帰るとすぐにうんち。怒ると逆効果だと割り切り、しばらく何も言わずに付き合いました。そのうちに、トイレに行くと自分から言うように。本人の時期を待つのも手ですよ』(6歳女の子のママ)『双子の男の子を育てています。片方の子はいつも便秘気味で、自分だけで静かにうんちをしたいようで、いつも家族のいない部屋にこもって頑張って出しています。普段オムツは夜だけ履くのですが、うんちをしたくなるとオムツを履きたがる のですぐに分かります。便が固く、なかなか出なくて泣いてしまうこともあってかわいそうです。今のところまだ継続中。双子でも、それぞれ違いますね』(40代双子の男の子のママ)『うちの2歳11か月の息子は夜寝ている間にうんちをします。ちなみに、昼間のトイレトレーニングは完了しています。寝ているとき、急にうつ伏せになって両足を曲げた“ダンゴムシの姿”になるとうんちが出る ので、すぐにオムツを取り替えます。この習慣は絶対に良くないのだと思いますが、寝ているわが子に何を言っても仕方がなく……。困っています』(30代男の子のママ)●しゃがむ姿勢が自然な排便姿勢2016年、アメリカで一大ムーブメントを巻き起こしている、『スクワティ・ポティー(Squatty potty)』をご存じでしょうか?これは、薬などには一切頼らないで便秘を治すために発明された便秘椅子です。発明者のロバート・エドワード(Robert Edwards)さん曰く、『基本的に人間の体はしゃがんで用を足すようにできている 。日本の和式トイレを考えればわかりやすい』とのこと。その姿勢を追求して、洋式のトイレでも自然としゃがむ姿勢を取れるように工夫されて生まれたのがスクワティ・ポティーだそうです。私はこれはトイレを怖がる2歳児にも参考になるのでは、と考えています。洋式トイレに座った姿勢、小さい子どもはまだ足が床に届きませんよね。つまりしゃがむ姿勢には程遠い、不安定な状態 にあります。そこで、足が乗せられて、かつしゃがむ姿勢に近くなるような高さのステップを2つ用意します(両足分)。簡易型の折りたたみ台のようなものがいいと思います。高さが重要なので、お子さんの足の長さと床からの距離は計算してくださいね。足乗せがあるだけでも、不安定さが改善されて、トイレでの排便が怖くなくなる という期待もできますし、足乗せ台が高いと和式トイレにしゃがむ姿勢に近くなりますから、排便がスムーズになります 。●下剤の使い方には注意が必要子どもの便秘というと、小児科では下剤を処方されることも多いと聞きます。しかし、その使い方にはくれぐれもご注意を。松生クリニック院長、松生恒夫医師の著書『「排便力」をつけて便秘を治す本ー専門医が教える「便意リハビリ」』によると、小児科などの病院で処方される、ラキソベロンなどの刺激系の下剤は、長く使い続けると『腸内メラノーシス』 といって、腸内が黒くなり大腸の働きが悪くなる 症状を引き起こすことがあるとのことで、注意が必要です。下剤を試すときは、薬局でも手に入る塩類下剤をまず試してみると良いそうです。このタイプは腸内の水分をコントロールして排便させるものです。----------いかがでしたか?お子さんとのトイレトレーニングの最終課題、一緒に乗り越えたときの喜びはきっとママだけの宝物になることでしょう。私もご相談者様と同じようにわが家の2歳児と最後の山を乗り越えていきたいと思います。ぜひご参考にしてみてくださいね。【参考文献】・『「排便力」をつけて便秘を治す本ー専門医が教える「便意リハビリ」』松生恒夫・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年10月24日多忙な日々をやりくりするためには、他人にお願いせざるを得ないことがたくさんあります。そんなときはどのように頼めばスムーズにいくか、先輩ママたちの交渉術をご紹介。まわりとうまく連携できるようになれば、毎日がもっとラクで楽しくなるはず!■些細なことからトラブルになりがち!?子守りなど負担の大きなお願いはもちろんのこと、ほんの些細なことでも、他人を頼るのは勇気がいるもの。思いがけなくトラブルに発展することもあります。「いつもニコニコ笑顔で『やっておいてあげる』『私に任せておいて!』なんて言ってくれていたママ友が、陰では悪口三昧。私のことを『ジコチュー』『人使いが荒い』と言っていた」(20代後半)「急用ができ、近所に住む義母に子どものお迎えを頼んだら、その道中、何かの拍子に転倒し、足首を捻挫。私のせいではないけれど、しばらく気まずいムードに…」(30代後半)「迷惑になってしまうかも」「本当はイヤなのでは?」と思うと、いくら気心知れた相手であってもビクビク。結局頼めず、一人で抱え込んでしまうママも少なくないでしょう。しかし人間には、助けた相手に好意を抱くという心理があるそう。しかも、自分が助けてもらったときよりも、助けてあげたときのほうが、相手に対する思いが強化されるというから驚きです。これはつまり、お願い上手が対人上手ということ。下手に遠慮したりためらったりせず、思いきって頼れる人のほうが、周囲から愛されるというわけなのです。■気分よく引き受けてもらうためのテクニックとはいえ、ただお願いすればいいわけじゃないのが難しいところ。相手をうまく動かすテクニックは3つ。これらを駆使できればきっと、しこりを残さずスッキリと、関係を維持することができるでしょう。1. へりくだらない「こんなことを頼んじゃって本当にゴメンね」と何度も謝ったり、「後生だからお願い!」といった哀願はNG。相手の心を動かすどころか、「どうして私がやらなきゃならないの?」と、疑問を生じさせてしまうことに…。「○○なので××してください」と、お願いはシンプルかつストレートに!2. 日頃からこまめに頼っておく普段から軽い頼み事を繰り返してならしておくと、いざ本格的なお願いをする際、スムーズに。これは、義母などの目上に効果的。「○○を教えてください」「××はどうしたらいいですか?」と日常的に甘えていたほうが、「都合のいいときだけ頼って…」「まったくずうずうしい」などと、嫌味を言われることもなくなるはず。3. 何度か断られておくわざと大きなお願いをし、何度か断られておくと、それ以降のお願い事はすんなり受けてくれるように。やってあげられなかったという申し訳なさから、親身になってくれるはず。ただし、これらのテクニックを使うには、自分自身、八方手を尽くしておくのが大前提。ここまではやれたけれどこれ以上はどうしても無理…という努力のあとを見せなければ、誰も動いてはくれません。■「また何かあったら言ってほしい」と思ってもらうには?そして最後に、絶対に忘れてはならないのが感謝。「ありがとう、本当に助かりました」「あなたがいなかったらどうなっていたことか」「今あるのはあなたのおかげ」と、言葉を尽くして伝えましょう。その際に手土産を持参するなど、心をカタチにするのもお忘れなく。ただし、大げさなプレゼントは相手の負担になりかねないので要注意です。話題になっていたり、なかなか手に入らないおいしいスイーツを、おすそ分け程度に渡すのがおすすめ。重要なのは量より質で、高価すぎないこと。ささやかだけど引きのある贈りものを心がけましょう。そうやって相手に、「助けてあげた」「感謝された」としみじみ実感させてあげると、あなたに対する好意が急上昇。「また何かあったら言ってほしい」「この人のために何かしてあげたい」と、どんどん次につながっていくのです。
2016年10月24日アスペルガー症候群の娘が遊ぶ姿は、まるで蝶々出典 : 私の娘にはアスペルガー症候群があります。私が幼稚園を訪れると、園庭で遊んでいる娘を見かけることがあります。基本はひとりで遊んでいます。ふわふわと中途半端な位置で舞っていたり(笑)、ふわ~っと遊具のところへ行って遊んだと思えば、またふわ~っとどこかへ…その様子はまるで蝶々のようです。娘は自分のペースで、自分のイマジネーションの中で遊んでいるんだなぁと思いながら見ていると、私はとてもあったかい気持ちになります。幼稚園の先生方もそんな娘を暖かく見守ってくださり、空気や顔色が読めない娘の発言を「だからこそ真実味があって信用できて、心に響く」と評してくださったりします。周りの方のそんな言葉を聞くのはとても嬉しく、また娘を誇らしく感じていました。就学相談担当者から指摘された、娘の様子出典 : そんなある日、就学相談の担当者の方が幼稚園での娘の様子を観察しに来ました。その担当者の方の口から娘の様子を聞くと、・ホールに集合してみんなで先生の話を聞いているときに、誰に何の断りもなく水を飲みに行った・自分の近くに置いてあるペンをお友達に「取って」と言われても、名前を呼ばれるまで自分が言われていることに気づかなかったなど色々な指摘をされましたが、あの蝶々のように遊ぶ娘の様子についても報告がありました。ジャングルジムに登って、そこにいたお友達とちょっと喋ったと思えば、園庭の隅にある、娘お気に入りの葉っぱを取りに行き、そこへいた年少さんと少し言葉を交わし、今度は砂場で遊んでいたお友達に声をかけたと思えば、ふらふら~っと今度は鉄棒のところへ行って前回りを数回、その後…と、いつも見かけるような様子を微笑ましく聞いていたのですが、担当者の方はこう言いました。「お友達とじっくり関わったり、腰を据えてじっくり遊ぶことがなかったですね。」他の子にはない娘の良いところを、つぶしたくない!出典 : まるで娘の遊び方に問題があるかのようなその言葉に、私は考えさせられました。「うーん、私は全然そんなこと問題だと思わないんだけどなぁ…むしろ彼女の持つ空想力というか夢見がちなところを大事にしたいんだけどなぁ」そう思うと同時に、「ああ、これは大事にするっていうか、守ってやらなきゃ潰れてしまう!」と決意と危機感が合わさったような気持ちになったのです。娘の個性を大事にしたい。そう思えるようになったのは、自分の幼少期を思い出したから出典 : 今でこそこんな娘の様子を「守ってあげたい」と思うようになった私ですが、娘に「凸凹がある」と指摘されたばかりのころは、「娘のことがわからない」と悩んだこともありました。娘の個性を大切にしたいと思えるようになったきっかけは、自分の子ども時代を思い出したことです。親に「どんな子だった?」と聞くと、私は必ず「ちょっとませた、変な子だった。」と言われます。幼稚園の頃の記憶を思い返してみると、園庭の一角にあった小さな森のような場所が大好きでした。そこに一人で座って、リスやクマ、ウサギやシカなどの森の動物がやって来て、木の実でパーティーをやるという妄想をしながら遊んでいました(笑)。またある時は、朝食のパンに入っていた小さな四角いチーズを持って、「ここははネズミのお家に違いない」と思っていた建物のひび割れに空いた穴に詰めに行ったり。親や周りの大人からは「変な子」と思われていたかもしれないけれど、私にとってはとても幸せな思い出です。娘にもそんな素敵な思い出を大事にしてほしい。他の子と少し違うからといって、すぐそれを「問題」と決めつけて娘の個性をつぶしたくない。そう考えた出来事でした。「わが子のことが分からない」と行き詰まったときは、自分やパートナーの子どもの頃はどうだったか?と周りに聞いてみたり、思い返してみたり、家族で話してみてはいかがでしょうか。
2016年10月23日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。鏡の前で化粧をしているママの顔を興味津々な様子で覗きこむ子ども。特に女の子は、年齢に関係なく“キレイ”や“カワイイ”に敏感 です。時には、ママと一緒にメイクやネイルを楽しむこともあるでしょう。ただ、メイクやネイルは大人の女性のたしなみだというのが一般的な感覚であり、幼稚園や保育園などに通う子どもたちがすることではないと考えられてきました。ところが昨今、口紅をさし、目元にアイライナーをひくなど、大人も顔負けレベルのアートネイルを施した制服姿の園児を見かけることがあります。さすがにちょっとびっくりですが、本当に驚くべきは、それを注意されたときの子どもとその母親の反応です。日本と海外の子どものおしゃれに対する考え方の違いと合わせてご紹介します。●(1)「ママがしたんだもん!」4歳の幼稚園児Eちゃんは、幼稚園教諭に「幼稚園にはメイクをしてこないでね。取りましょう」と言われて逆切れ。「だって、ママがしたんだもん。ママのせいだもん。先生だってしてるもん」と言い張り、自分がルールを破っていると受け入れることができませんでした。Eちゃんは、大泣きしてメイクでパンダ顔になってもなお、メイクを取ることを拒否し続けたそうです。●(2)「何か問題が?」保育園に通う3歳のOちゃん、フルタイムで働くママと一緒に毎朝通園しています。保育士たちの間では、大人しく手のかからないいい子とされているOちゃんですが、一つだけ問題が。それは、色つきグロスを愛用していること。保育園ではお昼寝の時間があります。常に自分用のグロスを持ち歩くOちゃんのお昼寝枕にはベッタリとあとがついてしまいます。ママに事情を話し、せめて色のないリップクリームにしてほしいと言うと、「お昼寝用の布団はウチのものだし、問題ないでしょ 」との返事だったそうです。●(3)「個人の自由です」5歳の幼稚園児であるTちゃんは、とってもおしゃまさん。ママがネイリストなこともあり、いつも両手に完璧なネイルアートを施しています。そのカワイサには思わず、大人の方がうらやましくなるほど。でも、大人ほどではなくとも長く伸ばした5歳児の爪とそこに施された石などの飾りは、時には武器にもなってしまいます。本人の爪がはがれる などの危険性もあります。「とってもキレイですけど、危ないので幼稚園にはしてこないように」と注意されたTちゃんのママは、「ネイルは幼稚園の規則で禁止されていないでしょう?個人の自由です」と一蹴。●(4)「かわいいでしょ?」所かわって、アメリカの幼稚園での話。日本から引っ越してきた4歳のRちゃんは自宅近くの幼稚園に通い始めました。ある日迎えに行ったママはビックリ。Rちゃんの顔にはまるで落書きのようなメイクが。Rちゃんはママの姿を見つけると駆け寄って「ママ、ママ、カワイイ?」と大はしゃぎ。引きつった顔のママがカタコトの英語で見送りに出ていた先生に尋ねると、「プレイタイムに自由にメイクさせているのよ」との返事。アメリカなど海外では、子どもがメイクをしないという常識感覚はなく、普段の遊びの中に“メイク”が自然に存在している のです。●(5)「どうしてダメなの?」5歳まで海外(香港)で育ったSちゃんは、日本の幼稚園に入園してビックリ。髪を縛るカワイイポンポンもダメ、色つきリップクリームもダメ、ネイルもダメ、ピアスもネックレスも、足首や手首のミサンガも全部ダメと言われてしまったのです。「どうして香港ではよくて日本ではダメなの?」と聞いたところ、幼稚園では「ダメなものはダメなの」と言われて、答えを得られなかったSちゃんはママとパパに答えを求めました。頭をひねって、「日本ではね、子どもにはメイクやアクセサリーは必要ないと考えられているのよ」と答えたママ・パパは、納得できずに「どうして?」と食い下がるSちゃんに、ほとほと困り果てたそうです。●まとめとして「子どもはメイクもネイルもしない」という暗黙の了解が自然に守られてきた日本ですが、これが崩れてきているようです。ただ、「メイクやネイルの何がいけないのか?」と聞かれれば、一部の危険な場合を除いて「子どもらしくないから」としか答えられないのが大人側の苦しい事情です。一方で、メイクが子どもの遊びの一つとして受け入れられている海外ですが、すべての子どもがいつもメイクやネイルをしているわけではありません。子どもらしさがないわけでも、それが非行につながっているわけでもありません。ただ、今の日本では、暗黙の了解的ルールが中途半端に崩れ、幼稚園や保育園側と親の常識判断に食い違いが生まれている様子が、これらのエピソードからうかがえます。みなさんはどのようにお考えになりますか?●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年10月21日成長を実感する幸せも束の間、子どもの将来と向き合う時期となり…出典 : 子どもの就学先を決めるとき、みなさんはすぐに「ここだ!」と思える学校選び(学級選び)ができましたか?いいえ、と答える方が多いのではないでしょうか?溢れる情報の中、いっそのこと誰かに決めて欲しい!とすら、私は思っていました。私の息子は、幼稚園入園直前に発達障害の診断が下りました。年少から年中にかけては、とにかく幼稚園生活をスムーズに送らせることに、全神経を集中させていました。段々と成長していく姿は何よりも嬉しく、疲れやすい息子を必死にサポートしながら、日々を過ごしました。そういう意味で、年少から年中にかけては、「今現在の息子」の姿だけを見ることのできる、1番幸せな時期だったのかもしれません。誰かが4歳~5歳は、「発達障害のゴールデンエイジ」と呼んでいましたが、それほどまでに、子どもの成長が実感できる時期でもあったのです。そして年長になって、いつもの発達外来に行ったときに、担当医にこう言われました。「来年度は就学ですから、ゴールデンウィークあけに市の就学相談に行ってください。息子くんの就学についてどうするか、そろそろご両親で話し合いをしてくださいね。」私はこの言葉でハッとしました。これまでは「今現在の息子」の姿を見ていれば楽しかった毎日。しかし、年長になった途端「未来を考えて行動する」よう求められるのです。決断の重さを自覚するほど、決められないジレンマ出典 : 就学相談では、本人同伴で市役所の相談員と話をします。子どもは臨床心理士の先生と一緒に遊びながら、行動観察をされます。しかし、「この子はこういう特性がありそうだから、特別支援がいいですよね」「普通級で大丈夫だと思いますよ」などといった助言は一切されることはありません。決断は全面的に親に委ねられます。発達検査での数値もある程度は参考にされますが、数値だけではわからないような、本人の困り感というのがあります。私たち親にとって発達検査の数値は、就学の決定の参考に、あまりなりませんでした。発達外来の担当医も、療育の先生も、幼稚園の先生さえも、この件についてはあまりはっきりとしたアドバイスを下さいませんでした。「あくまでも決めるのは親御さんですから、私たちからはこうしたらいいとかは言えないんですよ…」というお答えがほとんど。おまけに、小学校の特別支援級を批判する声が、耳に入ってきました。私は、考えれば考えるほど頭がこんがらがってきました。息子にとっての人生の大きな決断を、自分だけに委ねられている状況。客観的な資料は無いに等しく、私の感覚と経験値だけで選ばなければならない辛さ。今まであんなにいろいろな人が助けてくれたのに、どうしてこの決断だけは自分ひとりに委ねられてしまうのか…。「いっそ、誰かが決めてくれたらいいのに…」私は、ついに就学について考えることが嫌になり、逃避状態になっていました。やっと行動する気になり、見学へ。そこで見た特別支援学級は…出典 : 特別支援級への通級になるかどうかは、うちの自治体では8月から審査が開始されます。ですから秋までには、親の希望を市のほうに提出して欲しいと言われます。ところが私は考えることを放棄し、9月になっても答えを出しませんでした。しまいには「このまま放置して、普通級でいいか」と思い始めていました。しかし私は、発達ナビに以前掲載された記事(下記、関連記事参照)をふっと思い出したのです。私は重い腰をあげ、入学予定の小学校に電話をかけ、特別支援級の見学を申し込みました。(残念ながら息子同伴は不可でした)これで納得がいかなければ、答えが出るだろうと思ったのです。授業見学当日は、教頭先生がわざわざ同伴してくださり、1クラスずつ支援の内容を説明しながら、案内してくださいました。授業後は、教頭先生と特別支援コーディネータの先生が面談の時間を取ってくださいました。見通しをたてた授業、刺激を一切排除したシンプルで静かな教室、教室の奥には囲いに囲われたクールダウンスペース、そして何よりも、子どもたちの楽しそうな様子に目が留まりました。教頭先生が教室にフラッと立ち寄るたび、子どもたち「先生今日ね、テスト頑張ったんだよ」「先生、明日のテストはここで受けてもいい?」と声をかけてくる様子が印象的でした。教頭先生は支援級にいる全ての生徒の名前を覚えていて、みんなが「教頭先生!教頭先生!」と慕っています。私はそのときに、自分の中に湧き上がってきた感想を忘れることができません。「自分も小学生の頃、この教室に通いたかった…!」決めるのは怖い。でも、親が「失敗を恐れない」ことで子どもの可能性につながることも出典 : 自分の中に湧き上がってきた感想が私の答えの全てでした。「まずは特別支援級の通級から始めてみよう」、私は授業見学から帰宅してすぐに、2回目の就学相談の予約を取りました。みなさんがもし、お子さんの就学先で特別支援級か普通級か?決定を委ねられて悩んだときには、まずは入学予定の小学校の特別支援級へ、見学に行ってみることをお勧めします。そしてもう1つ、私からお伝えしたいこと。特別支援級か普通級か選ぶことを、「子どもの人生を決めてしまう」という風に、プレッシャーに感じないで欲しいのです。子どもが普通級が良かったと言うのであれば、(息子の小学校に関しては)学期途中で普通級に転籍することは可能です。普通級が合わないと思うのであれば、次の学年から特別支援級を検討することもできます。子育てをしていると、節目節目で大きな決断を迫られることが沢山あります。けれども、それを選んだら、子どもの人生はもう後戻りできないわけではありません。大切なのは、上手くいかなかったとしても、次の一手を冷静に考える力を残しておくことです。だからどうか、自分が全ての手綱を握っているかのように悩まないでください。そのときの状況に応じて考え、決断を変えていく自由も、私たちにはあるのですから。
2016年10月20日離乳食時代、とにかく小食だった娘Upload By SAKURAUpload By SAKURAまだ離乳食を食べていたころの娘は、とっても小食でした。とにかく全然食べてくれなくて、せっかく作ったものをそのまま捨てることも多々ありました。そんなことを繰り返すうち、最初は凝っていた離乳食も「どうせ食べてくれないし…」とあきらめながら作るようになり…レトルトに頼ったり、シンプルなものが多くなっていきました。3歳になると、激しい偏食がはじまった!!Upload By SAKURA3歳になり、幼稚園に入園した娘。以前に比べてたくさん食べるようにはなったのですが、とにかく偏食が激しくなりました。ご飯は、炊き込みご飯やチャーハン、ケチャップライスなどを嫌がり、白いご飯にふりかけをかけたものや、のりを巻いたおにぎりしか受け付けません。そして、おかずも…複数の食材が混ざった炒め物や、煮物を嫌がっていました。娘の様子を見て、盛り付けを工夫してみると…作戦成功!娘の食事をよーく観察してみると、いろいろな食材が混ざったおかずは食べませんでしたが、野菜や肉、果物…単体では嫌がらず食べているようです。それならば!と、いつも通り、炒めたり、煮たり…と調理した後、それぞれの具材を別々に盛ってみました。。Upload By SAKURAすると、娘は…食べてくれたのです!Upload By SAKURAどうやら、味が混ざったり、見た目がごちゃごちゃしているものが嫌だったようです。生野菜も嫌がらず食べてくれるのですが、いろんなものが混ざったサラダのような状態になると、突然嫌がって食べなくなります。しかし、トマト、レタス、ブロッコリーなどを別々に盛りつけると、ペロリと完食。娘は料理の好き嫌いを、味よりも見た目で判断していることがわかりました。Upload By SAKURA家では良いけど…給食は大丈夫??これが娘のこだわりだと分かり、家での食事は何とかなるようになりました。しかし幼稚園の給食などは、そこまでしてあげることが出来ません。「給食は大丈夫だろうか…」と心配していた私ですが、先生に聞いてみると…Upload By SAKURA最初はやはり苦戦して給食を嫌がっていたようですが、年中さんになるころには、ある食材だけを選んで先に食べるという技を身につけていたようです。年長さんになり、状況次第でガマンができるようになった!年長さんになった娘は、幼稚園ではいろんなものが混ざったおかずや、炊き込みご飯なども普通に食べられるようになりました!ここではわがままは言えないということがわかったようです。Upload By SAKURAしかし、幼稚園で頑張っている反動か…家でのご飯は、やっぱり「食材別盛り」が続いています。そして、ご飯は白ご飯オンリー。まぁ、胃に入ると一緒だし…これは私が手間なだけ…娘がストレスなく食べられればいいし、家以外で頑張ってくれればいいか!と、楽観的に見守っています。
2016年10月19日行ってみて良かった!児童館の魅力をご紹介赤ちゃんとが小さいうちは思うように外出もできず、家にこもりがちなママも多いと思います。そんなママも、地域の児童館に赤ちゃんと思い切って、一緒にお出かけして気分転換してみませんか?芸能人ママのブログを読んでいても、地域の児童館を利用しているというママは多いよう。今回は、私も上のお兄ちゃんの時にとてもお世話になった、児童館の魅力をご紹介したいと思います。児童館ってどんなところ?児童館は、0歳〜18歳未満までの子どもたちが、無料で自由に遊ぶことができる福祉施設。用意されているものや設備は場所によって違いますが、赤ちゃんでも遊べるようなおもちゃやキッズスペースを用意している場所が多く、乳幼児のおでかけ場所としてもとても人気なのです。また、それぞれの年齢を対象としたイベントなどもあるので、是非お家の近くの児童館をチェックしてみてくださいね。さらに、子育てに悩んでいるママや、近所にママ友が欲しいママなどにもぴったり。児童館の職員さんに、いろいろと聞いてみると良いと思います!先輩ママに聞いた、児童館のココが良い♪・プレママのときは、なかなか安心して外出できる場所がないもの。ママのストレス発散だけでなく、乳児・幼児も連れていけるので、生活にメリハリになる。・同じ地域の同年代の子どもを持つママと知り合いになれて、子育てや幼稚園・保育園、小児科などの相談や情報交換もができる!児童館の先生たちは、保育士や教員免許をもっていたりするので、先生たちにも相談できます。・年齢に合わせて、おもちゃがたくさんある。家で遊ばない環境で遊べるので赤ちゃんも楽しそう。また、赤ちゃんと無料でいろいろなイベントに参加できます。(例)手遊び、親子遊び、アスレチック、絵本の読み聞かせなど我が家の近所の児童館では、月に何日か時間限定で、体育館でアスレチックでめーいっぱい遊べる日が。体が動かせてよいですね!大きくなったら…働くママには嬉しい!児童クラブ放課後児童対策として、児童館で(一部児童館を除く) 保護者が就労等で下校後に留守家庭の児童をお預かりしているクラブです。入会基準があって、登録が必要。小学校入学などしたら、またまた児童館にお世話になることもあるかもしれません。ベビー&キッズ、オススメの利用時間は?夕方以降は幼稚園児や小学生の利用が多いので、0歳〜3歳なら午前中がオススメ。我が家は午前中に遊んで、夕食のお買い物しつつベビーカーでお昼寝、というパターンが多かったです。ただ、子どもとゆっくり遊びたい時は、お昼を早めに食べて、午後一番の12時半〜13時ごろに行っていました。赤ちゃんを遊ばせつつ、ママ同士との交流やママの息抜きにも児童館はぴったり。ぜひ地域の児童館を活用してみてくださいね。
2016年10月18日“ほっこりママ”という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これはその名の通り、ナチュラルでほっこりした生活や子育てを心がけているママたちのこと。布おむつに布ナプキン、綿や麻100%の服、白木の玩具、手作りオヤツ、オーガニックフード。これらはすべて、“ほっこりママ”を代表するアイテムです。彼女らが目指すのはゆったりとした、丁寧な暮らし。子育てにおける理想のあり方のひとつともいえますが、のめり込みすぎて周囲が見えなくなっているママに出くわすこともしばしばあります。今回は、いき過ぎた“ほっこりママ”たちに困ったことがあるという人たちに話を聞いてみました。●(1)「ワクチンは毒」「ハチミツで全部治る」……病院通いを非難された“ほっこりママ”さんたちは医療的な話に非常に敏感。よかれと思ってさまざまな助言をしてくれるのですが、時に煙たく思われてしまうことも。『インフルエンザの季節になると毎年「ワクチンは毒。製薬会社の陰謀に巻き込まれちゃダメ! 」と力説してくるママ友がいる。子どもの送迎で顔を合わせるたびに、「予防注射受けてないよね?ちゃんと熱を出したほうが免疫がつくからね!」と確認されるのが苦痛です。わが家のことはほっといてくれ……』(30代女性/幼稚園児のママ)『子どもが風邪ひいて病院にいった、といったら、「風邪くらいで病院!?そんなの、体を壊しにいってるようなもんだよ!」と言われた。そして翌日、「コレで何でも全部治るからね。病院の薬は捨てるんだよ 」と言って、大量のハチミツを押し付けられた。正直困りました』(40代女性/小学生のママ)●(2)「白い食べものはダメ」「市販のお菓子はNG」……食べ物のこだわりが強すぎる食べもの、飲みものに強いこだわりを持っている“ほっこりママ”たちも多いようです。『ホットケーキミックスを買っているところを見られ、「白い食べものは体に良くないからダメ なんだよ。小麦粉や白砂糖もやめたほうがいいよ」と言われました。あんまりそういうこと言われたくないな〜、とやんわり返したところ、「娘さんのこと、心配じゃないの!? どうなってもいいの!?」といきなりの逆ギレ。気分悪かったです』(30代女性/小学生のママ)『市販のお菓子やジュースは一切与えないっていうママさんがいる。みんなでオヤツ持参して遊ぶときも、その子だけふかし芋とか炒った豆とか、ボソボソの手作りクッキーとかを持ってくる 。でもその子、親の見てない所でよその子のオヤツを盗み食いしてることが分かったんです。うちの子のチョコやスナック菓子もかなり取られていました』(30代女性/小学生・保育園児のママ)●(3)「ボディソープやシャンプーは使わない」……それはいいけどニオイが気になる体の清潔のためには欠かせないと思われている、ボディソープやシャンプー。これらに含まれている化学的な成分などを嫌う“ほっこりママ”さんの話を聞かせてくれた人もいました。『石鹸も、ボディソープも、シャンプーも、歯磨き粉も使わない。子どもにも使わせていないっていうママ友がいます。そういうのは全部体に有害な物質が入ってる し、皮脂こそ最も大切な体のバリアなんだってさ。それはまあいいんだけど、夏場はちょっと臭うんですよ。特に上のお子さんは男の子なので……分かりますよね?(苦笑)』(30代女性/小学生・幼稚園児のママ)----------いかがでしたか?「どのようなライフスタイルを選ぶのも個人の自由。けれど他人の意見を聞かず、必要以上にゴリ押しして勧めてしまうのはNG。周囲に迷惑をかけない範囲で“丁寧な暮らし”を楽しんでいるならOK」……今回のインタビューでは多くのママたちがそのように感じていることが分かりました。さて、あなたの周りには“ほっこりママ”さん、いますか?●文/パピマミ編集部
2016年10月18日こんにちは。ママライターのamuです。突然ですが、授業参観は楽しみですか?わが子の姿を見たい反面、行けるけど気乗りしない、何回もあるからプレッシャーだというママさんもいるようで……。そこで、授業参観が苦手な理由を聞いてみることにしました。●(1)お母さんたちのおしゃべりがイヤ『挨拶をしても気づかれないこともあって、横を通り過ぎるときのあの空気が苦手』(30代ママ)『ママ集団のおしゃべりはまだいいとして、子どもの噂話をしているのが聞こえて不快だった。「あの子が噂の○○君?」みたいな』(30代ママ)『挨拶をすると、去った後に「誰?」と聞く声が聞こえてくる のが地味にイヤ。話題にされたくない』(40代ママ)最近は、私語を慎むことと、撮影禁止の旨が事前にプリントで配られることもあるほどです。子どもに「静かに先生の話を聞きなさい」と堂々と言えるよう、私たちママも気をつけないといけませんよね。せっかく見に行くのだから、授業を受ける気持ちで臨みたいものです。教室に入ったとき、目があったら会釈をするくらいで十分だと思います。●(2)立ちっぱなしがつらい『腰痛持ちなので、ずっと立っているのがつらい。かかとも痛い。授業参観という形ではなく、期間を決めてその間ならいつ行ってもいいことにしてほしい。椅子があったらなと思う』(40代ママ)『貧血でフラフラになる ので、長時間いられなくて息子に申し訳なく思う』(30代ママ)たしかに、体力や体調の差があるので、いくつか椅子があってもいいのかな?と思いました。●(3)仲がよくないママ友がいる『トラブった元ママ友に偶然出くわし、あからさまに無視された ことがあるから憂鬱』(30代ママ)『疎遠になったママがいると、たまたま1人で立っているだけなのに、「○○のお母さんといないから喧嘩したんじゃない?」などと陰で言われる』(20代ママ)どうでもいいことまで憶測で話されたり、詮索されたりするそうです。それとは別で、知らないママから上から下までジロジロ見られる、ご主人の上司の奥さんがいてなるべく避けたいなど、とにかくママたちと会うこと自体苦痛という声もありました。●(4)服装を考えたり、予定調整などの準備が大変『普段かなりラフな服装しかしていないから困る。みんなきちんとしているから、そのために服を買ったことも』(30代ママ)『地味な服は欲しくないけど、浮くから授業参観用に買った 』(20代ママ)『仕事の調整をしないといけないわりに、途中に長い休み時間があったり、歯磨き指導などが挟まれていたり、あまり有意義に参観できないと思う』(40代ママ)『毎月2回もあり、土曜日休みを職場に言いづらい。回数が多すぎる し親子で何かすることが多くて、毎回行かないといけない雰囲気があってプレッシャー』(40代ママ)私も毎回、紺か黒かアースカラーの“学校用ファッション”で行っています。派手すぎ、露出しすぎは絶対NGなのです。さりげない服装・持ち物チェック、パパチェック、欠席チェック、交友関係チェックなどをされていると心得ておいたほうがいいという先輩ママの声もありました。●(5)終わった後の懇親会で話すことがない『自己紹介や近況報告が苦痛。そんなに報告することがない』(30代ママ)『自分以外の人たちが交流しているのを目の当たりにして、焦ることも』(30代ママ)『社交辞令が苦手だから、フリートークを強要される と逃げたくなる』(20代ママ)----------以上、いかがでしたでしょうか?経験談としては、授業参観は金曜日と土曜日というように平日にも設けられていることが多いので、平日の朝早くや午後一など人が少なめの時間を狙っていくといいと思います。また、パパと一緒に行くと、“今日はパパがいて、話したいけど話せないの”パスを手に入れることができるので、話すのがつらい人はぜひご夫婦で。腰痛持ちの方は、後ろの端のロッカーの前 がおすすめです。ランドセルが置いていないことが多く、手荷物を置いたり、軽く体重を預けることもでき、端なので目立ちにくいです。出入りがない奥なら挨拶もいらないので集中できますよ。子どもが主役、子どものための授業参観とはいえ、ママもいろいろ大変なのは確か。でも、わが子がきちんと背筋を伸ばして座る姿、手を挙げて発言する姿など、普段見られない姿が見られたとき、成長をひしひしと感じることができます。なにより、お母さんを見つけたとき、みんなとても嬉しそうな顔をするので、気楽に顔を出せる楽しみなものに変わっていくといいなと思います。●ライター/amu(ママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年10月18日もうすぐ運動会シーズン。ふとリレーの順番表が目に留まり…出典 : 運動会を間近に控えた、長男の保育園での出来事です。いつもより早くお迎えに行った日、誰もいない教室をふと覗くと、そこにはリレーやかけっこの順番表が貼り出されていました。その順番表を見て思わず嬉しくて、涙が溢れました。順番表に長男の名前が「あった」からです。これまで受けたことのない対応につい感動出典 : 私は順番表に名前があったことが嬉しくて、保育園の先生に伝えました。私「長男もリレーに出られるんですねー!嬉しいです。」先生「あたりまえじゃないですか。みんなで参加する行事ですから。」私「実は、去年通っていた幼稚園では、出ないで欲しいと言われたんですよ。だから嬉しくて正直驚いています。」これまで、園の先生とここまで話せたことはありませんでした。その後も先生は、長男のために「環境に慣れるためにも積極的に運動会の練習に参加してください」と言ってくれました。私はこうした園の対応がとても嬉しく、感動していました。もう終わったことと思っていた、以前の幼稚園での出来事出典 : 以前、コラムにも書いたことがありますが、発達障害のある長男は以前通っていた幼稚園で「かけっこに出ないでください」と言われたことがあります。それでも私の意地で出場させた結果、長男の尊厳を傷つける結果になったのでした。結局その幼稚園はやめてしまったのです。現在長男は、別の保育園に通っています。あのときの出来事は「絶対におかしいことだ」とは未だに思いますが、それでも私なりには「仕方がなかった」と消化したつもりでいました。しかし、名前のある順番表を見て涙するなんて、心の中ではずっと消化されないままだったようです。運動会が近付くにつれ、「かけっこはゴールできないだろうから出してもらえないかもしれない」「リレーに出ると迷惑がかかるから、出してもらえないかもしれない」そんな気持ちがあったからこそ、順番表を見るときには息苦しくなるほどに緊張をしましたし、名前があったことに感動し、感謝し、涙が溢れたのだと思います。障害児をもつ私たち親が、気付かずに受け入れている悲しい現実出典 : 本来ならば「クラスに在籍しているのだから出場して当たり前」な運動会。しかし私は、これまで何度も園から断られ、「息子の障害のせいでイベントに参加できない」ことに、すっかり慣れてしまっていたことに気付きました。例えば、健常のお子さんが「足が遅いので、リレーには出ないでください」と言われたらどうでしょう。きっと学校や地域を巻き込んだ大問題になるのではないでしょうか。しかし、障害のある子どもやその保護者は、「周りのために遠慮する」ということを当然のように強いられ、私たち親も無意識のうちにそれを受け入れ、生活していることが多いように思います。これは果たして社会の望ましい姿なのでしょうか?障害者という理由で、奪われて当然なものなんてあるのだろうか?出典 : 園に断られたイベントは、他にこんなものがありました。入園式お誕生日会かけっこ園外学習…これらは全て、子どもの発達障害が理由で参加できなかった数々です。思い返せばもっともっと浮かんでくるでしょう。そして、きっとこれから就学すれば、もっともっと分け隔てられて、手の届きそうな「普通」さえも、我慢しなくてはならないのかと思うと、とても切ない気持ちでいっぱいです。子どもがいつか大きくなったとき、「皆が当たり前に過ごしてきたことを、自分は経験してこなかった」と、辛い思いをしないかどうか、私は気がかりなのです。解決方法は1つだけじゃないはず。全ては参加できなくても、「工夫」できる社会に出典 : 発達障害のある子どもたちも、それぞれの速度でそれぞれの形で成長していきます。彼らもいつか大人になるのです。過去を振り返ったときに、さまざまな園や学校のイベントを、「障害」を理由に勝手に奪われていたとしたら、どんな気持ちになるのでしょうか。たくさんの選択肢の中から、何を選べば正解、というものは無いのかもしれません。ただ、周りが少し工夫すれば経験できたことも、きっとあると思うのです。さまざまな可能性を前にして、「ただ取り上げる」だけで解決することは、もうやめにして欲しい。親として、心から訴えたいと思うのです。
2016年10月18日出張でもない、家族や友人たちとの賑やかな旅行でもない、ただゆっくり過ごす旅に出るとしたら、何を持って行くのか、何を持っていきたいか──を考えるのが好きだ。現実的には、日本でも海外でもスマホやタブレットは必須、スマホさえあれば旅はどうにでもなる気がする。けれど、旅に出たいなぁと思うときはゆっくりしたいときであって、できることならスマホやタブレットは使わないにこしたことはない。旅の供は本がいい。いつか「読みたい」と思っている本はたくさんあっても、そのためだけの時間を作ることはなかなか難しかったりする。だからこそ旅にはそういう本を持っていきたい。旅に持っていきたい本リストに新たに加わったのが、映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』の原作「名編集者パーキンズ」だ。映画は、コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、ローラ・リニー、ドミニク・ウェスト…豪華なキャストはもちろん魅力的で、世界的ベストセラーはどうやって作られたのか、という内容も興味深かった。少し前に公開された『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は、『ローマの休日』をはじめ有名な映画脚本がどうやって生まれたのか、名脚本家ダルトン・トランボについての物語でそれはそれで面白かったが、今回の映画は名作家と名編集者の物語──。編集者のパーキンズと作家トマス・ウルフ、2人の出会いに始まり、ベストセラー「天使よ故郷を見よ」「時と川の」がどうやって世に送り出されたのかが描かれる。現代のようにパソコンやコピー機のない時代に膨大な原稿を推敲していく作業はどんなに大変だっただろう…とか、本の背景に隠された歴史を目にすることも面白かったし、2人の絆が深まっていく姿も感動的だった。また、個人的に大好きな映画『華麗なるギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著)の原作を世に送り出した人物がパーキンズであることを知ったことも大きな収穫。映画のなかにはフィッツジェラルドやヘミングウェイも登場し、彼らとパーキンズの関係も描かれる。この映画は作家と編集者の物語ではあるが、そこには情熱を持って仕事と向きあうことはどういうことなのか、何かを犠牲にする覚悟や大切な人との向き合い方など、大人に必要な人生のヒントも詰まっている。とはいってもやはり物語としては地味…だろう。けれど1冊の本の背景にあるドラマチックな物語を知っていると知っていないとでは、1冊を読み終えたときの感動は全然違うはず。1泊でもいい、小さな旅でもいい、次の旅にはこの映画の原作「名編集者パーキンズ」、そしてトマス・ウルフの著「天使よ故郷を見よ」「時と川の」も連れていきたい。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2016年10月18日他の子どもが危ないことや、人の迷惑になるようなことをしていたとき、あなたなら叱ることができますか? この質問をパパやママに調査したところ、意外にも半数以上の親が「叱れる」と回答しました。大人として言うべきことは、しっかり言ったほうがいいという考えのようです。Q.【リクエスト】あなたは他のお子さまを叱れる?1.叱れる 57.5%2.叱れない 15.2%3.わからない・どちらとも言えない 27.2%半数以上の方が他の子でも叱れると回答。昔ほど少なくなってはいますが、地域の大人として危ないときにはしっかり叱ることも必要と考えているようです。■危ないときには自分の子も他の子も関係ない!自分の子どもでも他の子でも危ないことをしたときにはきっちり叱るという人が多数いました。もちろんそういう人は、自分の子どもが悪いことをしたときにも、周りの大人に叱ってほしいと思っているようです。「悪いことをしたときはよその子でも、うちの子と同じように叱ります」(北海道 40代女性)「ダメなことはダメと叱らないといけない。我が家の子も他の子でも、周りの大人がダメなことは注意して叱ってほしい」(愛知県 20代女性)「もちろん危ないことをしたときや、目に余る行為を目の当たりにしたら叱ります!普段なら注意する行為を、友だちがいっしょだからと言って見逃してしまっては、日頃のしつけは無意味になってしまいます。『怖いおばちゃん』と思われても構いません」(鹿児島県 40代女性) ■叱ったあと、その親に嫌味を言われた人も注意をしたらその子の親に見られていて、睨まれたり、嫌味をいわれた経験がある人もいました。親がいるときは、周りの大人に注意される前に自分で叱れるようになりたいものです。「軽く注意したときにも『あのおばちゃんが怒ってるからやめなさい』っていう親!ちゃんと自分が注意しなさい!」(愛媛県 30代女性)「前に買い物へ行ったとき、店内を走り回っている子どもがいたので、『危ないよ』とちゅういしたところ、自分の横にその子の親がいたらしく、睨まれました。いやいや、あなたが叱るところでしょ」(鹿児島県 40代女性)「その子どものお母さんがそばにいて、『ちょっと静かにしてね』と言ったら、舌打ちされたことがあります」(青森県 30代女性)■叱るのは親の役目!でも言葉はかけます「叱る」という行為はやはり親の役目と考える人も。あとで親に嫌味を言われるなどのことを考えると、子どもに伝えるトーンには配慮が必要なのかもしれません。「叱るというより普通に会話します。危ないよとかやめたらとか。叱るのは親にやってほしい。良かれと思って注意しても、悪く受け取られては嫌な気持ちになるだけなので」(茨城県 40代女性)Q.【リクエスト】あなたは他のおこさまを叱れる?集計期間:2016.08.29〜2016.09.12アンケート回答数:6814件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年10月18日行楽の秋。心地よい空の下、レジャーの機会もグンと増える季節ですね。気の置けないママ友と誘い合わせ、子連れでランチや遠出などを予定している人も多いのではないでしょうか。でもママ友というのは、とても微妙で独特な関係。そろってお出かけするときには、気遣いや苦労がつきもののようです。どのような苦労があるのか、街のママたちの声を集めてみました。●(1)車を持っていないママ友からの「乗せて」攻撃『車を持っていないママ友が、気軽に「うちの子も乗せて〜」と頼んでくること。何かあったら責任取れないし、そもそもチャイルドシートはわが家の分しかないので無理だよといってもしつこく食い下がってきます。毎回断るのにかなり苦労しますね。根負けして乗せちゃうこともあるのですが、高速代を出されたこともなければ 、ちょっとしたお礼をもらったこともないです。車を持っていない人って、高速料金が結構かかることや運転が疲れるっていうことも知らないんでしょうか』(33歳女性/2歳女児のママ)移動手段をめぐっての苦労は、車に限らず多いようです。「ベビーカーだから電車で移動したい」、「子どもが多いからレンタカーを借りたい」、「ママチャリで行ける距離のところじゃなきゃムリ」……一人ひとりの意見をひろっていくとしたら、お出かけは永遠にできそうもありません。●(2)乳児持ちママがやらかす遅刻・ドタキャン『下に赤ちゃんがいるママ友には苦労します。待ち合わせの時間どおりに来ないし、ドタキャンも多い。大変なのはもちろん分かるけど、ドタキャンとかの連絡をメールやLINE一本で簡単にされるとイラッとする こともある。他のママたちも忙しいなか何とか都合をつけて集まっているんだから、もう少し何とかならないのかな、と思いますね』(35歳女性/7歳女児・5歳男児のママ)赤ちゃんがいると思うように行動できない。そんなことはママなら誰だって分かりきっています。どうしても遅刻やドタキャンをしてしまうときは、誠意を持って連絡するべきですね。●(3)教育方針が異なるママ友に気を遣う教育方針が異なるママ友と出かけるときの苦労を語ったママたちもいました。『わが家では、お菓子やジュース、ファストフードなどもたまのお出かけのときならOKしています。でも、チョコはダメ、飲み物はお茶だけ、ファミレスやファストフードなんて論外!っていう育児方針のママ友がいて、一緒に出かけるときは本当に大変 。ランチでどこに入るか、持っていくオヤツを何にするかで本当に迷うんです。以前、うちの子が食べているチョコビスケットを彼女の娘さんが恨めしそうに睨んでいて、あげるわけにもいかず、うちの子にガマンさせるわけにもいかず……すごく困りました』(40歳女性/6歳女児・4歳男児のママ)『移動中に飽きないよう、息子が気に入っている戦隊モノのオモチャを持っていったら、すごい形相で「その剣、うちの息子には絶対に見せないでくれる? 」と言われたことがある。後で知ったんだけど、そこの家庭は戦隊モノを一切禁止しているらしい。テレビはEテレとディズニーチャンネルしか見せないんだって。考え方が違いすぎる……』(35歳女性/5歳男児・2歳男児のママ)ママとだけなら距離を取り、やがてフェイドアウトすることもできるでしょう。でも、子ども同士が仲良しの場合はとても厄介。確かにこれは苦労しそうですね。----------いかがでしたか?微妙な距離感だからこそ、苦労の多いママ友づきあい。うまくやっていく術があるなら、私自身も教えてもらいたいとちょっぴり思ってしまった今回のインタビューでした。●文/パピマミ編集部
2016年10月17日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの知念侑李が16日、都内小学校にて行われた、映画『金メダル男』(10月22日公開)公開直前起爆イベントに、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良、女優の木村多江とともに登場した。同作は、内村が原作・脚本・監督を手掛けたオリジナル作品。2011年に内村が行った1人舞台『東京オリンピック生まれの男』をもとに、あらゆるジャンルで一等賞になることを目指す男・秋田泉一の波乱万丈な人生を描く。内村は主人公・泉一を、知念は若き日の泉一を演じる。作品にちなんで、3人は踏み台昇降の世界記録に挑戦。1分間で105回がこれまでの記録だったが、木村は60回、内村は65回、知念は92回と、好成績を見せた。また、300名の小学生から質問を募ると、テーマは「夢」に集中。「どうしてその道を進もうと思ったんですか?」という質問に対して、知念は「僕は3歳からダンスをやっていたので、嵐のようになりたいなと思った」と告白し、「ダンスを生かしてステージに立って、たくさんの人を幸せにできたらなと思ってジャニーズに入りました」と、芸能界に入ったきっかけを答えた。「小さい頃の夢は叶いましたか?」という質問には、「幼稚園の時から、嵐のバックで踊りたいというのが夢だったので、未だに叶ってない」と嘆く知念。「今でも嵐の後ろで踊りたいと思っています」と力強く答えた。さらに「給食は好きでしたか?」という質問に対して、知念は「小学校の頃は全然ごはんを食べなかったんですよ。毎回給食を残していました」と振り返り、「結果、全然大きくなれなかったので、皆さんいっぱい食べて、大人になった時に大きくなれるように、給食は残さず食べましょう」と子供達に語りかけていた。
2016年10月16日現地時間の9月18日に開催された、テレビ界最大の祭典とも言えるエミー賞授賞式。前回に続き、授賞式の素敵モーメントをふり返りつつ、オススメドラマを紹介していきます。授賞式中、最も存在感を放っていた作品の1つが、リミテッドシリーズ部門作品賞に輝いた「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」。このドラマはタイトル通り、1994年のO・J・シンプソン事件を題材にしたもの。アメフトの元スター選手O・J・シンプソンが元妻とその友人を殺害した罪に問われ、全米が注目する“世紀の裁判”が展開していきます。「アメリカン・クライム・ストーリー」自体はシーズンごとに異なる事件を取り上げるアンソロジーとなっており、その第1弾にあたるのが「O・J・シンプソン事件」。製作総指揮は「glee/グリー」のライアン・マーフィーです。作品賞以外にも、裁判で思わぬ苦戦を強いられる検察官マーシャ・クラーク役のサラ・ポールソンが主演女優賞、弁護団の代表となる敏腕弁護士ジョニー・コクラン役のコートニー・B・ヴァンスが主演男優賞、マーシャと共に裁判を担当する検察官クリス・ダーデン役のスターリング・K・ブラウンが助演男優賞を受賞。業界内の人気も非常に高いようで、三者の受賞ではそれぞれスタンディング・オベーションが起きました。そんな中、「アーミー・ワイフ」などでも知られるスターリング・K・ブラウンは受賞スピーチで、ジェイ・Zが妻ビヨンセのことを歌った「Public Service Announcement」の歌詞を引用しながら愛妻に感謝。それに続けと言わんばかりにコートニー・B・ヴァンスも同歌詞をもじって妻アンジェラ・バセットに感謝。さらには、「SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁」でテレビムービー部門作品賞を受賞したスティーヴン・モファットや「Last Week Tonight with John Oliver」でバラエティトーク部門を制したジョン・オリバーも同歌詞を引き合いに出したり、引用してみようとしたりする…という楽しい現象が起きました。受賞スピーチにおけるちょっとしたブームを作ってしまったことからも、「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」の勢いが感じられます。そして、最後にやはりドラマシリーズ部門作品賞の瞬間を上げないわけにはいきません。「ゲーム・オブ・スローンズ」の2年連続受賞は、授賞式の最後を飾るのに相応しい結果でした。新たなシーズンを迎えるたびに“シリーズ史上最高のシーズン”を生み出している「ゲーム・オブ・スローンズ」ですから、昨年の受賞に続き今年も受賞するのは必然。…と言いたいところですが、不遇の時期が長かったため油断はできませんでしたよね。ただし、過去の「マッドメン」や「モダン・ファミリー」のように、一度受賞できたらその後延々と受賞できてしまうのもエミー賞の傾向の1つ。「ゲーム・オブ・スローンズ」も残すところあと2シーズン、最終章までの連続受賞もあり得る?かもしれません。また、監督賞と脚本賞にも輝いた「ゲーム・オブ・スローンズ」ですが、どちらも対象になったエピソードは第9話「Battle of the Bastards」。ウェスタロス大陸北部奪還の重要な戦いが繰り広げられる第9話は、アクション史劇の映画1本をまるまる観ているかのような迫力!受賞も納得の傑作エピソードとして、ドラマ史に残っていくと思います。(text:Hikaru Watanabe)
2016年10月15日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。“公園デビュー”は子育てママがいつかは通る道。それがスムーズにいくかどうかによって、その後のママ友関係が大きく変わってきます。悪く転ぶと公園に行くのが怖い、ママ友に会うのがツラいという、“公園うつ”になってしまうことさえあります。今回はこの“公園うつ”の特徴を、実際に公園うつを経験したママたちの体験談を通してみていきましょう。●(1)一度入ると別行動が許されない公園ママ友グループ『初めて行った公園で声をかけてくれたママたちとママ友になったが最後、お茶会も食事会も誕生会も断れなくなった』と振り返るのはUさん(35歳)。公園を離れた空間でも常に行動を共にするのが当たり前だという空気があり、誘われたら断ることができず、約束の時間になると腹痛や頭痛が起きるようになった というUさんの症状はまさに公園うつ。子どもの習い事の時間が変更になったからとお茶会を欠席した一人のママ友が、そのお茶会で陰口の的になったことも、さらにUさんへのプレッシャーとなりました。実際に体調を崩して、しばらく県外の実家で子どもとともに静養することになって初めて、ママ友グループからの呪縛が解けたというUさん。うつ症状が軽くなって自宅へ戻ったとき、道でばったり会った公園ママ友グループに無視されたことで、かえって気が楽になったそうです。●(2)子どもと来ても子どもと遊べない『そもそも公園へは子どもを遊ばせる、子どもと一緒に遊ぶために来ているはずなのに』との疑問を持ったことから、ママ友とのおしゃべりが苦痛になり始めたというのは、Yさん(29歳)です。「子どもは子ども同士で遊ばせればいい、親は親同士でおしゃべりしましょう」というママたちの言葉に、最初は「ラッキー!」と思ったといいます。しかし、子どもが「ママ、一緒に遊ぼうよ」と言ってきても、「ママたちは今大事なお話をしているから、向こうでいい子に遊んでいてね」と追い返してしまうのに疑問を持ち始めたそう。「私、ちょっと遊んできますね」とベンチを離れた次の日から、公園でほかのママ友や子どもたちを見かけなくなったそうです。どうやら違う時間帯に遊びに来ているらしい ことがわかり、時間を合わせていくと、無視はされないもののよそよそしい態度を取られ、次の日にはまた誰もいないという状態。まるでかくれんぼか追いかけっこのような毎日に疲れたときには公園うつになっていた のです。「公園で子どもと遊んで何が悪いの?」と思いつつ、かくれんぼの状況にいたたまれず、しばらくは外出そのものがつらくなって引きこもりになってしまったそうです。●(3)公園ママ友LINEトラブルLINEなどのソーシャルネットワークは便利なコミュニケーションツールですが、その使い方によってはちょっとした凶器になることもあります。『毎日何十回と送られてくるLINEすべてに返信しなくちゃいけないプレッシャーに押しつぶされそうだった』とはHさん(37歳)の言葉。Hさんが公園で知り合ったママたちは、子どもの通う幼稚園や保育園も住所もバラバラだったため、LINEでお互いにつながることで連絡を取り合っていました。ただ、7人のグループメンバーがそれぞれにメッセージを送り合うたび、グループメンバーとして“既読”をつけ、場面によっては“返信”を求められる、その煩雑さにイライラ 。もともと活動的なHさんは、スマホを常にチェックしているタイプではなく、ふと気づくと何十件とたまっているメッセージにうんざりして放置することもあったそうです。『でも、次に公園で会うと、「どうして返信してくれないの 」と責められるんです』。Hさんはこのママ友たちと距離を取ろうとしますが、LINEはお構いなしに送られてきます。子ども同士は仲のいい遊び仲間になっていたことから、グループから完全に抜けてしまうわけにもいきませんでした。イライラしたり落ち込んだりを繰り返すHさんにご主人がある提案をします。それは、スマホを諦めることでした。『でも、それでスッキリ。その後は以前使っていたガラケーだけにしてLINEは使わないことにしたんです』。後になって『あれって、公園うつだったんだなぁ』と思ったというHさん、「いつになったスマホを買うの?」と聞いてくるママ友に「子育てが終わって余裕ができたらね」と返しているそうです。●まとめ公園うつは、「公園へ行きたいけど、公園へ行くとママ友と会って話をしなくちゃいけない」というストレスから起こります。現れる症状は、頭痛や腹痛、引きこもり、気分の激しいアップダウンなど、まさにうつそのものです。公園に行く目的は子どもと遊ぶことのはず。そこで、一つの公園にこだわらない、時間帯を決めない、大人が一緒でなければできない遊びを持ち込むなどの工夫でママ友との付き合いを薄く短くし、公園うつを予防してみてはいかがでしょうか?●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月14日自転車に乗っていて車がそばをすごいスピードで通りすぎたとき、母親が突然死んでしまうドラマを見ているときなど、ふと頭によぎるのが「自分が死んでしまったら、家族はどうなってしまうのか?」という不安。ママとしては、突然自分がいなくなってしまったあと、夫や子どもがどうなるか気になりますよね。映画『永い言い訳』では、突然妻を亡くした男性の姿が描かれています。ママ不在で起こる、一番怖いことが「アナフィラキシーショック」映画の主人公は、バス事故で突然妻を亡くした小説家。しかも妻を全く愛していなかったという不幸な男が、亡くなった後から妻のことを深く思い、愛していたことを思い出し、人生を再生させていく物語です。妻の親友もバス事故で一緒に亡くなり、その親友一家が、今回「ママがいなくなった家庭」として、注目したいポイントです。ママを突然失った家庭に起こる出来事、最初の災難が、「アナフィラキシーショック」。親友一家には、小学生6年生の男の子、保育園に通う5歳の女の子がいて、女の子はエビとカニのアレルギーでした。お父さんは知らずに食べさせてしまい、「アナフィラキシーショック」に。女の子は、急きょ病院に運ばれることになってしまいます。保育園の送り迎えや受験の準備など、ママがいないといろいろな問題が第2の災難は、「保育園のお見送り&お迎え問題」。親友一家は、パパが超距離トラックの運転手で、仕事に出たまま数日戻らない日もたまにあります。それまでは母親が送り迎えをやっていたわけで、いなくなったとなれば、お迎えが小学生の男の子の仕事になってしまいます。そして迎える第3の災難が「中学受験の問題」。男の子は、妹の世話や送り迎えが忙しく、塾を休んでしまったり授業に遅れてしまったりで、目標にしていた中学受験が難しくなってきます。パパも、一番の頼りだったママが突然いなくなり、心にぽっかり穴が開いてしまったかのような状態に。精神的なダメージが大きく、目の前の家族の状態を冷静に受け入れることができていません。子どもの体や病気、保育園のことをパパと共有しておくほとんどの家庭では、子どもまわりのことはママが主導権を握って、パパが知らないことも多いのではないでしょうか。さしずめアレルギーぐらいは知っていても、食事のときに、「エビかカニが入っていませんか?」と確認するのは、ほとんどがママの役目だと思います。普段から、子どもの体質やかかりやすい病気、病気になったときにどう対処するのか(かかりつけ医はどこか)を共有して、医者通いなどはたまにパパにお願いするなど、お互いが同じ立場から、子どもの体について知っておくことが大切になります。保育園の送迎問題も同じ。普段は園の送迎はママに任せきりだとしても、パパが代休の時や朝夕の時間に余裕がある時は、代わりに送り迎えをしてみて、「登園時間はいつまでか?」「最大何時まで預かってくれるか?」「準備するものは?」「どんなふうに受け渡すのか?」など、送り迎えや園についての基本的なことを共有することも大事です。受験に体する備えは、貯蓄が一番の安心ママ不在が受験に与える影響は、経済的・時間的な制約ができてしまうことです。小学校高学年となると塾には1人で通えますが、ママがいなくなることで、お弁当を準備する負担や、兄弟の世話をする負担がかかってしまいます。こんなときのために、近隣に住む祖父母たちに頼れるよう上手な関係作りや、祖父母が近くにいない場合は、送り迎えなどがお願いできる「ファミリーサポート」などのシステムについて調べておくことも必要かもしれません。また中学受験は、ある程度お金がかかるもの。ママがいなくなった家庭では、パパも多少仕事をセーブしなくてはいけないので、収入面にも影響は出てきます。そうなったときに困らないためにも、普段から定期的な貯蓄も必須だと言えます。妻として見られたくないものは、日常的な断捨離と整理整頓をここからは、「妻」としてやっておくべきことについてです。映画の中で、主人公の小説家の男性は、亡くなった妻の遺品のスマートフォンから、あるものを見つけてしまいます。「もう愛していない。ひとかけらも」というメッセージでした。妻が誰宛に書いたものか、もしくは自分自身に問いかけたものか、真意は分かりませんが、これを見た男性は自分宛に書いたものと思い、激しく動揺してしまいます。自分が亡くなった後に、スマートフォンはもちろん、手帳や日記、手紙など、いろいろ詮索され、自分の思いとは違った形で人を傷つけたり、ショックを与えたりこともあるかもしれません。そんな悲しさ、もどかしさを招かないためにも、プライベートで見られたくないものは、必要なくなったら随時捨てたり、整理したりすることも大切。そういう意味でも、断捨離や整理整頓を、定期的に行うことは意味があるのかもしれません。家族そろって過ごす幸せ、家族の愛を再確認できる映画映画『永い言い訳』を、ママ的、そして妻的目線から紹介しましたが、この作品は、ママ世代にとても突き刺さる映画だと思います。日々家事や子育てに追われているママは、まわりから評価されたり、今の暮らしの幸せというものを実感できることが少ないかもしれません。この映画を通じて、人の死によって、もう元に戻すことはできない生活を振り返りながら、新たな人生を進むことの大切さ、愛することの美しさを改めて再確認できると思います。そして、家族そろって過ごせることのささやかな幸せや、何も起こらない普通の生活がいかに素晴らしいかを実感して欲しいです。また、主人公を演じる本木雅弘さんの魅力も見どころのひとつ。実生活では子育て経験がありながらも、劇中では初めて子どもに触れる不器用な小説家を演じています。子どものような一面を残した愛嬌たっぷりかつダメさのある男性役が、はまり役とも言えます。妻が死ぬ前と後で、姿も内面も大きく変化しますが、どちらもとても魅力的でセクシーです。1人はもちろん、ママ友同士で、夫婦で観るのもおすすめの映画『永い言い訳』を、ぜひチェックしてみてください。『永い言い訳』原作・脚本・監督:西川美和出演:本木雅弘、竹原ピストル、深津絵里、池松壮亮、黒木華ほか配給:アスミック・エース10月14日(金)より全国ロードショー©2016「永い言い訳」製作委員会<文・写真:フリーランス記者武田 由紀子>
2016年10月13日【ママからのご相談】パートタイムで仕事をしていて、2歳の子どもを無認可の小規模保育施設に預けています。来年度からの子どもの預け先を、預かり保育のある幼稚園にしようかと悩んでいます。認可の保育園には毎年落ちています。けれど近所の無認可園は、どこも2歳クラスまでしか入れられないのです。認可でも3歳クラスからは入りやすいと聞いていますが、それでも毎年待機の子は出ています。もし認可に賭けて落ちてしまったら、仕事を辞めなければなりません。最初から幼稚園を選んでおくほうが安全でしょうか。●A. 優先順位を明確にして判断を!こんにちは、ライターの佐原チハルです。「保育園に入れなかったら、仕事が続けられなくなってしまう……」。そんな中、それぞれ一長一短ある幼稚園か保育園かで迷われるお気持ち、とてもわかります。次の年度に保育園に入れるか否かは、結果が出るまでわかりません。不安は大きいですが、申請期限の迫る私たちにできるのは、必要な条件を洗い出し、優先順位をつけて決めていくことだけです。※今回は「優先順位の考え方」の話です。「子どもにとって安全な環境である」というのは、順位のつけられない大前提。そのため、今回はそこには触れていません。●優先順位を考える際のポイント幼稚園と保育園の違いである“教育か保育か”には大きな差があります。しかし実際は、どうしても“保護者である私たちの都合との折り合いがつくか否か” で選ぶ面が強くなりますよね。優先順位を考える際には、(1)金額(2)預かって欲しい時間の2点がやはり大きいことと思います。これらの事情は、自治体や園によって大きな違いが出てきます。幼稚園利用家庭に多額の補助を行うことで、保育園利用とほぼ変わらない金額で幼稚園に通える自治体もありますね。預かり時間に関しては、預かり保育のある幼稚園でも、長期休暇の預かりのない園、年間契約すればかなりの割安になるプランのある園などさまざまです。詳細なチェックが必要です。また、優先順位としては高くはないでしょうが、(3)通わせたい習い事はあるか?も考慮してみてもよいかもしれません。筆者の知人に、「土日で習い事をさせたい」と考えていた“保育園ママ”がいました。しかし、夕方まで預かり保育があり、希望の習い事と同じ科目を持っている幼稚園 が近所にあることがわかり、今では“幼稚園ママ”になっています。保育園と別に習い事をするよりも割安で、学べる時間も確保しやすかったそう。一考の価値はありそうです。●情報収集時のポイント保育園と比べると、幼稚園の方が保護者に求められる“参加度合い”が高いと言われています。そのため幼稚園の見学の際には、・役員会の有無をはじめとした保護者参加の量・お弁当の頻度(給食の場合、アレルギー対策はあるか)・慣らし保育の長さと、預かり保育開始時期などは、特にしっかり確認しておきたいところです。●“育休がない”場合の注意事項“子ども・子育て支援新制度”に移行して以来、保育支援を受けられる幅はたしかに広がりました。パートタイマーでも保育園に預けやすくなったとされていますし、育休中の継続保育 が利用できるようにもなりました。けれど育休がとれないような形態での働き方ですと、そもそも点数が低く保育園に“落ちやすい”だけでなく、産休明けすぐに復職できない場合、結局上の子は保育園を退園させられてしまうことがあります。埼玉県所沢市では、育休中であっても上の子を退園させるべきとの見解が出されたことがあり、ニュースにもなりました。しかし、幼稚園なら安心とも言い切れません。幼稚園がもし“認定子ども園”に移行してしまえば、夕方までの“預かり保育”は、保育園と同様の基準で自治体に審査 され、認定される形になります。退園させられてしまうことはありませんが、「保育園では預かってもらえないから幼稚園を選んだ」のに、復職しようとしても結局夕方までの預かりが利用できなくなってしまうという可能性があるのです。情報収集の際には、そうした不安についても確認できるよう準備をしておきたいですね。幼稚園の先生をしている知人から、こんな言葉をもらったことがあります。『保護者さんに無理がないこと、保護者さんの生活の都合に合っていることが大切。とにかく無理がないのが一番。保護者さんが安心して育児に向かい合える環境であることが、結局は子どものためにも一番』正規雇用ではない働き方ですと、「不利な制度設計になっている」と感じられることも多々あるかと思います。そうした理不尽への声もあげつつ、ともかくは目の前の期限に向け、できることをひとつずつしていきましょうね。【参考リンク】・子ども・子育て支援新制度 | 内閣府()・保育の必要性の認定について | 内閣府(PDF)()●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年10月12日こんにちは、親子でADHD(注意欠陥・多動性障害)をやっています、ママライターの木村華子です。事の発端は今年の4月。年度始めの家庭訪問で担任から「療育センターで教育相談を受けてみては?」と勧められたのが始まりでした。それから今日に至るまで、検査や今後の支援・教育方法にまつわる相談を重ねています。そんなある日、ADHDの支援を受けようとする私たち親子のことを知った近所のママ友から声を掛けられました。要点をまとめると、それは以下のような意見です。・『療育センターを勧めるなんて、なんて失礼な担任だ!』・『私だったら、「うちの子の何を見て、そんなことを言うんですか!?」とキレると思う』・『木村さんちのお子さんは全然良い子!担任が間違っている。療育センターなんて行く必要はない』じつは、彼女のような意見は少数派ではありません。多くの親が、わが子の発達障害を受け入れられない心境に陥る といいます。今、この記事を読んでいただいている方の中にも、心あたりのある方がいらっしゃるかもしれませんね。しかし、実はその思考や姿勢が、子ども自身をさらに苦しめてしまうことをご存じでしょうか。今回は、発達障害を持つお子様のパパ・ママが現実を受け止めることの重要性についてお話しします。●「わが子に限って、そんなこと……!」親の姿勢が子どもを傷つけた悲劇3つ息子の教育相談を受ける中で、さまざまな方から両親の姿勢が子どもの支援を阻害してしまったというエピソードを耳にしました。以下に、「わが子に限って、そんなこと……!」と拒否してしまう心が招いた3つの悲劇を紹介します。●(1)療育センターを勧められたのが納得できなくて……!『知り合いの息子は療育センターを勧められたけど、ママは納得していなかった。学校から提出を求められた教育相談の申込書に子どもの能力についてのアンケートがあったが、“障がい者”になってしまうのが怖くて、本当はできないことも「できる」と回答。その結果、支援は不要だと判断され、息子には何の改善策も取られなかった 。支援も無く、能力に見合わない教育を受ける息子は学校の勉強からどんどん取り残されていった』(Sさん/30代・主婦からのエピソード)●(2)パパの理解が得られないため、家庭のムードが険悪に『同級生に、発達障害があるお子さんがいた。ママは比較的早くに娘の状況を飲み込んでいた。問題点を理解したうえで、受けられる支援や教育方法の改善を前向きに学んでいたようだけど……。パパがそうも行かなかったみたい。ママが「こういう支援があるみたいだから、考えてみよう」と提案しても、「そんなもの必要ない!あの子は普通!甘やかしたら、それこそ将来ろくでなしになるぞ!」などなど、理解ゼロな発言でママを罵倒していた らしい。ママ友と愚痴っているのをよく聞いた。お仕事の関係か、パパが家にいるのは平日の夜と休日。つまり、子どもがいる時間帯に言い争いをしていた様子。いつもニコニコとかわいい笑顔を浮かべていた同級生のお子さんも、次第に卑屈な性格に変わってしまった 』(Mさん/30代・主婦からのエピソード)●(3)通級指導教室へ通うことを、親子ぐるみで隠し通しているうちに『通常学級に在籍しながら、週1回の通級指導教室へ通うある親子のお話。決められた曜日に通常学級の授業を抜けて通級に行くため、他のクラスメイトから「どこへ行くの?」と聞かれることもあるようです。その子のママはわが子が通級へ行くことをできるだけ他言したくなかったため、「同級生には、毎週病院へ言っていると言いなさい 」と言い聞かせたそうです。お子さんもママの言いつけを守り、「病院へ行くんだ」と答えていたようなのですが、毎週ウソを重ねることがストレスになり 、次第に「ウソをつかなきゃイケナイことを、私はしているの?私は隠さなきゃイケナイ悪い子なの?」と、心が不安定な状態に。ママの考え方や言動が自己肯定感を引き下げてしまった出来事でした』(福岡県で通級教室の指導員を行う女性からのエピソード)●子どもの障がいを認めること、まわりに隠さないことの大切さわが子の発達障害を受け入れることや、周囲の人たちにそれを隠さないことには大きな勇気が必要です。私たち夫婦も、当初は「ちゃんとした大人になれるのか……これからどう育てていくべきか……」などと不安を抱きながら、何度も話し合いを重ねました。そんな大人たちの懸念を吹き飛ばしてくれたのは、息子本人です 。療育センターへ行くことに対し、お友達から「どこへ行ってるの?」と聞かれた彼は、臆することなく「僕って、大人のお話を集中して聞けないじゃん?それを直してくれるトコロがあるみたい!」と返していたのです。そしてまわりのお友達も、「へえ、そうなんだ!頑張ってね!」と送り出してくれていた様子。あっけらかんとした子どもたちのやりとりに、覚悟が足りていないのは大人の方だった ことを思い知らされました。息子はとっくの前から自分の不得意に悩み、受け入れ、そして改善させようと前を向いていたのです。わが子が“その気”になっているのに、大人が後ろを向いているわけにはいきません。一口に学習障害といっても症状や程度はさまざまで、ケースごとに抱く不安も異なるかと思います。とはいえ、極端にまとめれば、“できないこと・苦手なことに悩んでいる ”ということに変わりはありません。不得意なことができるようになるためには親がその事実を認めることと、周囲の方に隠さず伝えることで積極的にサポートを仰ぐことが重要なのではないでしょうか。●世間体は、お子さまの“できない”を受け入れることより大切でしょうか?私事ですが、このたびの“息子のADHD騒動”の最中(さなか)、母親である私自身のADHDも発覚しました。昔から物忘れが激しく、お勉強も決して得意ではなかったことには原因があったのです。そんな私ですが、発達“障害”を障害だと感じたことはありません 。特別忘れっぽい性格をしている私は成長の中で、「お、提出物だ。こういうの、私はすぐ忘れちゃうんだよね〜、だから今すぐ済ましちゃおう!」といった具合に、自分なりの対処法を編み出してきました 。発達障害の有無に限らず、すべての人間に得意・不得意があって、おそらく私のように自分なりの対処法を見出してきたはず。それぞれが持つ不得意やそれに応じた対処法は、それぞれがうまく生きていくためのノウハウです。決して特別なことではないと感じませんか?昨今注目度の高まっている発達障害児への支援については、要は私のような小学生に対して早い段階で“自分なりの対処法”を教えてあげるサポート なのだと思っています。「私が小学生のころにこんなサポートがあったらよかったのにな」と、正直わが子がうらやましい……。障がいと言ってしまえば、確かに聞こえは良くないかもしれません。しかし、「頑張ってるのに、まわりの友達と同じようにできない……」と不得意なことにわが子が苦しんでいることだけは確かです。小さな胸に芽生えたコンプレックスは、パパやママが気にする世間体よりも無価値でしょうか?優先すべきは、お子さまの“できない”に真っ向から立ち向かってあげること。親子で逆上がりや自転車の練習に励んだときと同じテンションで、お子さまの“できない”を受け入れてあげてみてはいかがでしょうか。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年10月12日10月のお楽しみイベントといえば、なんといってもハロウィンですよね。年々、盛り上がりを増しているハロウィンですが、お子さんのいるご家庭では、ママ友同士で集まって自宅でハロウィンパーティーを開く、というケースも少なくないようです。お部屋を飾り付けして、手作り料理やお菓子を持ち寄り、仮装した子どもたちの撮影会をする……表面的にはとても楽しそうですが、忙しいママたちにとって、実はけっこう負担になるものなのではないでしょうか。そこで今回は、ママ友たちとハロウィンパーティーをしたことがあるという女性たちに、そのときの苦労話を聞いてみました。これからハロウィンパーティーを企画しようとしているママたちは、気に留めておくといいかもしれません。●衣装選び&用意が大変『幼稚園のママ友たちと自宅でハロウィンパーティーをやったんですが、衣装を用意するのが大変でした。最初は帽子やマントだけつける程度でいいかな〜と思ってたんですが、「本格的にやろう」ということになり、1週間かけて衣装を手作り しました』(20代/1児のママ)『一昨年、ママ友とハロウィンパーティーをやったとき、何人かと衣装がかぶってしまって。去年は事前にみんなに何の仮装をするか聞いて、かぶらないようにしました。「みんなどんな仮装をしてくるかな?」ってワクワク感は薄れますけど……』(30代/2児のママ)『去年のハロウィンパーティーで、みんな気合いが入りまくっていて驚きました。ウチの子だけ、安いペラペラの衣装で浮いてました ね。かわいそうなことをしました。今年は頑張って手作りしてます』(30代/1児のママ)●準備が大変『衣装もそうなんですけど、飾り付けとか料理の用意とかでけっこうお金がかかりました。ママ友に理解があれば、会費制とかケータリングとかにしたらいいかも と思います』(20代/2児のママ)『料理やお菓子を持ち寄りにしても、結局ホストはいろいろと面倒です。部屋の飾り付けをしたり、お土産を用意したり しなきゃいけませんから』(30代/1児のママ)●片付けが大変『うちで大人4人、子ども7人でハロウィンパーティーをやりましたが、とにかく大変でした!壊されたくないものや危険そうなものはすべて隠しておきましたが、それでも子どもたちがいろんな扉を開けたりオモチャをばらまいたり、食べ物をこぼしたり……。みんなが帰った後のわが家はもうぐちゃぐちゃ 。ホストはもう二度とやりたくないです』(30代/1児のママ)『ママ友の家でやったとき、子どもたちがすごい散らかしてしまって申し訳なかったです。最後に軽く片付けをして帰りましたが、やはり迷惑をかけたなと思います。お金が多少かかっても、居酒屋とかを貸し切りにしてやったほうが良かったかも』(40代/3児のママ)----------やはり、自宅に招いてのハロウィンパーティーは準備も片付けも大変そうですね。そういった苦労も含めて楽しめる方がいればいいのですが、「ウチはちょっと……」という方ばかりなら、ホームパーティーは諦めてお店を貸し切りにしたほうが良いでしょう。また、マンションによってはパーティールーム があるので、そこを借りるというのも手です。衣装に関しては、周りとの兼ね合いもあるのでなかなか難しい問題ですね。「ウチの子だけ浮いていた」「もっと頑張れば良かった」「手抜きの仮装で場の空気を盛り下げてしまった」などと反省するママも少なくない様子なので、あらかじめ他のママ友に仮装のレベル感をさりげなく聞いておく と良いでしょう。大変なこともあると思いますが、子どもたちのかわいい仮装姿ととびきりの笑顔を見るために、頑張って準備しましょう!●文/パピマミ編集部
2016年10月11日